約 1,001,254 件
https://w.atwiki.jp/anigera/pages/45.html
第129回:2014年3月6日放送 ゲスト:野島裕史 野島裕史 日本の声優、舞台俳優、ナレーター。シグマ・セブン所属。東京都出身。身長164cm、血液型はA型。父の野島昭生、弟の野島健児は共に声優。三人兄弟の末弟は作家の野島智司。声優になる前には、父の昭生が声優を休業し九州在住だったことから、大分県で一般企業の会社員だった時期がある。仕事はミキサーで、その傍らでしていたナレーターの仕事が仕事仲間の間で好評だったこと、その頃既に弟の健児が声優としてデビューしていたことから、自分にも声優ができるのではないかと考え上京。オーディションを受けるも良い結果は出ず、しかもその際「二世は嫌いだ!」と審査員に言われた。その後声優養成所に通い、2000年『ブギーポップは笑わない』菅沼洋次役でデビュー。2002年、『OVERMANキングゲイナー』ゲイナー・サンガ役で初主役を務めた。インドアに見られがちだが、実はアウトドア派で大の自転車好き。現在はチネリのロードバイク「スーパーコルサ」をメインの愛車とし、仕事の移動以外に趣味やスポーツとしても愛用。旅先まで自走したり、ヒルクライムレースに挑戦する等している。また、業界内でも多くの人に勧め自転車ユーザーを増やしている。なお、酒好きで出先での急な飲みに備え輪行袋を常に持ち歩いている。ジェットコースターが苦手である。兄弟3人でコンピュータ雑誌『MSX・FAN』にペンネームF.I.Sで常連として投稿していたことがある。主役を演じた『スケアクロウマン』では、第4話で父の昭生がゲストキャラクターの「シュタイン」、弟の健児が「シュタイン」の青年時の声を担当したことから、父子3人の共演が実現した。その他、健児とは『エンジェル・ハート』で双児の兄弟役、『灼眼のシャナ』ではクラスメイト役などで共演した。野島裕史は芸名で本名は野島祐史である。 弱虫ペダル 秋田書店の週刊少年チャンピオンにて2008年12号から連載中のロードレーサーを題材とした漫画である。作者は渡辺航。タイトルの名前の由来は作者インタビューで自転車に乗る際、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を作者が勝手に弱虫ペダルと名付けていてそれをタイトルにした。今回は「うろ覚えディドゥーーン劇場~クソ虫ペダル~」ヒドい。ヒドすぎる。 石垣光太郎 CV 野島裕史 『弱虫ペダル』の登場人物。3年生であるが、部のイニシアチブは1年の御堂筋が握っていて、「御堂筋くん」と呼ばされており、チームでは御堂筋のアシストを務める。京都伏見自転車競技部で唯一御堂筋の行動を咎めるなど、良識的な考え方を持っており、他の部員が御堂筋の教えについていくことに戸惑いのある描写も見られる。しかし、同時にチームが強化された結果は認めており、次第に様々な経験を経て『御堂筋を含めた上で今の京都伏見が最高のチーム』と本心から思うようになり、現在では御堂筋を純粋に見守っている。「がまん」が信条であり、ファンブックでは彼に関する部分で"がまん"という記述が無い所が無い位にはがまんがまんしている。少しはがまんするのをがまんした方がいい。愛車はANCHOR。 ちょびっツ(Chobits) CLAMPが原作の漫画、またはそれを元に作られたアニメ。人造人間が『パソコン』という名で世間に浸透している世界で機械に詳しくない一人の青年が、ゴミ捨て場で捨てられていたパソコンの女の子を拾いそこから発展していく恋愛模様を描いた作品で、人と機械が恋をすることができるのかということを描いたラブストーリーである。ディドゥーーン劇場で名前が出てCLAMP先生もびっくり。 チェインバー 声:杉田智和 アニメ『翠星のガルガンティア』に登場するロボット。自転車ではない。「私は、パイロット支援啓発インターフェイスシステム。貴官がより多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する。」 ナイトライダー(Knight Rider) アメリカの特撮テレビドラマ。民間の犯罪捜査員マイケル・ナイト(デビッド・ハッセルホフ)が、人間の言葉を話し特殊装備を搭載したドリーム・カー『ナイト2000』(ウィリアム・ダニエルズ)とともにさまざまな事件を解決するカーアクションドラマ。K.I.T.T.(キット)の吹替は野島裕史の父で声優の野島昭生である。 コール オブ デューティ ゴースト(Call of Duty Ghosts, 略称CoD G) FPSゲーム『コール オブ デューティシリーズ』の第10作目。開発は『CoD MW』三部作の開発を担当したInfinity Ward。日本でもスクウェア・エニックスから字幕版が2013年11月14日、吹き替え版が同年12月12日に発売され、PlayStation 4吹き替え版が2014年2月22日に発売。本作の主人公の一人にして物語の語り手ヘッシュ・ウォーカー(David "Hesh" Walker)の吹き替えは杉田智和が担当。 パシフィック・リム(Pacific Rim) ギレルモ・デル・トロ監督による2013年公開のSF怪獣映画。太平洋の海底から次々と現れる巨大怪獣に、2人組みの兵士が操縦する巨大ロボットで立ち向かう様を描く。本作主人公のローリー・ベケットは日本語吹替:杉田智和(幼少期:優希) ホモマス ソーシャルゲーム『アイドルマスターSideM』の略称である。男メンバーしかいないアイマスということで早速付けられた略称。当然、登場アイドルにホモな人は(今のところ)全く存在しない。前職業が自動車修理工だったりアマチュア外国人レスラー、24歳学生や893な人もいない。 ベガ カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズなどに登場する架空の人物。CVは西村知道、若本規夫。 スパロボOGラジオ うますぎWAVE 「スーパーロボット大戦OG」をより楽しみたい人にお届けする番組。聴けば、君の「念動力Lv」は上がりっぱなし。「てかげん」は許さない、そこは「必中」でよろしく。パーソナリティは遠藤正明、杉田智和、相沢舞。野島裕史の名前が良く出る。 バディ・コンプレックス サンライズ制作のテレビアニメである。2014年1月5日から3月30日にかけて第1期が放送された。『舞-HiME』プロジェクトや『境界線上のホライゾン』『ラブライブ!』を制作したサンライズ第8スタジオによるオリジナルロボットアニメ。リー・コンラッド CV:杉田智和 結城美柑 声:花澤香菜 『To LOVEる -とらぶる-』の登場人物。主人公リトの妹。結城家では料理をはじめ家事の多くを担っているため、立場は1番強い。彩南第一小学校に通う女子小学生。11月3日生まれ。血液型O型。 橘美也 声:阿澄佳奈 ゲーム『アマガミ』のサブキャラクターの一人。主人公の妹。キャッチコピーは「きまぐれ我侭甘えん坊」 仕方ないね どんな上の句にも繋げることのできる万能の言葉。空耳が発祥。本格的ガチムチパンツレスリングの1 04付近において、出演者が唐突に言い放った。発言のタイミングが絶妙であり、なおかつ相応の雰囲気の中で言ってるため非常にシュールな光景である。AGRS&杉田「仕方ないね」 宇宙海賊ミトの大冒険 天野原町を舞台として宇宙規模の騒動が発生し、母子の絆が描かれるSFアニメである。 天地無用! OVA、テレビアニメシリーズ、ライトノベル小説、アニメーション映画の各メディアによってそれぞれに発表されたシリーズの名称。略称は「天地」。岡山県の高校生、柾木天地を主人公とした物語。ひょんなきっかけから主人公・天地が様々な事情で地球にやってきた宇宙人たちの騒動に巻き込まれていくコメディタッチのSFアニメである。2002年に発表された外伝『天地無用! GXP』では天地の後輩・山田西南が主人公。
https://w.atwiki.jp/dangerousss4/pages/248.html
探偵を巡る別世界からの反応(その2) prrr……。 電話が鳴ったのはその時だった。わたくし遠藤(中略)菖蒲がただの菖蒲と呼ばれるのはいつの日だろう。つい一月前の事だが、当たり前の姓と名だけに呼び名を変えた同期が少し羨ましかった。 「はい、もしもし。わたくしです。あ、向日葵(ひまわり)? どうですか、元気してました? え、いえそれはいいので。 うん、うん。ごめんね。それで――」 pi! 電話を切る。想定の範囲内とは言える。許容できるかは、微妙なところでしたが。 「情報が出揃いました。探偵が殺人鬼に敗れたそうです。遺留品は一切なし、こちらの動向は一切向こうに気取られていません、ご安心ください」 わたくしが向こう側から発ち、こちら側に出戻って数日のことだった。 わかっていたことでしたが、流石に堪えるものです。 「声が震えています。他流派とは言え、同胞が討たれたことは流石に堪えましたか」 「……はい。おそらく、御両人の敗因は相手を人間と見誤ったことであろうと。現代妖怪、人が変じたそれであるなら納得のいく話でしょう……。わたくし、ショックです」 シーツ一枚で立ち上がった麗人「芽月(ジェルミナル)・リュドミラ」に指摘され、すごすごと立ち去ろうとするわたくし。 まさか、二級相当と推定される彼女らが敗れるとは、四級として、どうにも、こうにも、腹立たしい。 叶うならこのドアを蹴破りたいと野卑な願望に身を委ねたくなる、そんな一瞬だった。 ――まて。 幼い声だった。持ち込まれた電話ボックスの中に座るのは、この場を治める芽月(めつき)の盟友たる「葡萄月(ヴァンデミエール)・アマリリス」。 古式ゆかしき電話ボックスに、ナポレオンコートを着たローティーンの少女が居座っている。 これは彼女の私物なので全く責められる筋合いはないのだが、たとえこの電話ボックスが公共の乗り物であったとしてもそれを咎める者は誰もいないだろう。一人と一つはそれだけ調和していた。 古都の風情と枯れた技術の美しさ、そんな老成された雰囲気をこの少女は放っていた。 言葉を引き継ぐのは芽月である。 「……仇討は許さないよ。これは君らのボスから念を押されたこと。 名探偵はこのことも計算に入れていた口振りだったよ。で、その日車とやらは君にしか連絡を寄越さないそうだが、それはどうなっているんだい?」 「わたし達も風月(ヴァントーズ)という姓(席)をわたしたのよ? 確実なとどめがさされたと百パーセント確証できないとこまるの。わたしたちの同胞になりたいとねがっている人たちのためにも」 ええと、要は空席になってくれないと自分の息のかかったものを送り込めないと? そんな悪魔の証明を、いえ。そうではなく。 「は? そんなここ数日の事ですよ。てっきり、わたくし経由で姉様(あねさま)に回すものと――」 「アマリ―、あまり苛めるのはよして。風月の椅子なら特に問題はないから忘れて。 情報は双方向に……、君の友人、いや探偵? は君のことも監視していたんだ」 「そうですか」 陰口と誹(そし)られるようなことはやった覚えはないし、かと言って向日葵は根も葉も無いことを告げる様な心根を持った探偵ではない。 ただ、籍を入れたばかりの伴侶「伊藤迷路」様相手に逃げ回っているのは確からしいし、人工探偵風情にと、気に入らない方々が僅かな瑕疵でも見つけ騒ぎ立ててやろうと感ずるには十分だろう。 言っては何だが、わたくしは睨まれるような経歴の持ち主だ。相互監視が機能するにはあまりにぐだぐだな関係過ぎる。言ってはなんですが、我々に甘々すぎますよ、花鶏(あとり)様。 ですが――、ここは乗っかりましょう。何を今更と、おっしゃられるかもしれませんがわたくしは大げさに声をあげる。ついでに顔を蒼褪めさせてもみる。そして、ここで乗っかってこられるのがこの方だ。 わたくしは信頼する。交渉相手にも、犯人相手でも、まず相手を信じるところから推理ははじまる故。 「そんな、花鶏様から? どうして――」 「そのどうしての意味について二つ答えましょう。ひとつめ、私達が君らを呼び寄せることが出来たのは私が受けた恩義のこともあるが、このアマリ―が伊藤園と言う姓を名乗っていた頃の縁もあるんだよ。 ふたつめ、組織の長と言うものは時に清濁を併せ持たねばやっていけないと言うこと。 君はあのメフィスト派にやたら肩入れしていたようだが、そんなことでやっていけるのかい? 日車さんはあちら側からも山禅寺ショウ子を追っていたが、淡々とした尾行に留まったそうだよ」 (大方、シシキリの本名が堀町臨次と言うことにも気付いていたんじゃないか?) いや、流石にこのリューダもそこまでは口に出さないが、探偵連中は一体どこまで掴んでいた? パイプ役になっている目の前の菖蒲(あやめ)もよくわからない存在だし、果たして我々はこのまま「迷宮時計」を追っていていいのか? 参加者も中々捉(つか)まらないし、おこぼれをもらうなんて消極案ですら覚束なくなっていないか? わざとらしい。ああ、じつにわざとらしい。だが、気障(きざ)にもこう言わざるを得ない。 「ふ、分からないなら聞き流してくれ、何さほど重要なことを言った覚えはない」 慣れないことをするものではなかった、考えてみれば私はこの菖蒲に知らず知らずのうちにペースを握られていたような気がする。ああ、そう言えばアマリ―が連れて来たのですね、探偵は。 私は、ついこの間再会したこの友人を胡乱な眼差しで見つめるほかやることがなかった。 あとのことはこの子が聞いているはずだ。 「あなたが、ここに来たときにちかった言葉をもういちどおねがいします」 「はい、探偵とは――事件を未然に防ぐのが探偵の仕事ではない、以上です」 「そう、あなたたち探偵は、わたしたちに協力してくれている。けれど、どうじに止めるけんりも有している。それは、ひどく曖昧なせいじと正義のつなひき、と言ったところだけど。 法偵のていたらく、その程度であゆみを止めるほどに、リューダ! あなたはじぶんの意志というものをもってしまったの?」 「……アマリ―」 押し黙るしかない。何だかんだで、私は彼女達に期待していたのだから。 我々の下に迷宮時計を持って帰ってくれるなんて、甘い幻想を抱いたほどに。 そうか――! 目の前の犠牲に目が曇っていたのは私も同じだったのか……。 「閣下からのたっしです。主客をころばせましょう。 ここからは探偵が主役、我々はそれにきょうりょくする端役なのです。 これを読めばわかってくれるでしょう。われわれの敵はスズハラ機関もそうですが、あやかし、妖怪変化のそれもひとしいということを!」 電話ボックスが開かれ、中から一枚の便箋がわたくしに渡される。 そこには『あやめ から ひまわり だから』と書いてあった。 「これは……?」 困惑しながらも、封を開けるとそこに書かれていたのはまるで意味不明の暗号だった。 たおやかな平仮名は、さらりと何でもないようでいても、一筋の流墨を一時に垂らし込んで長大な文面を作り上げたような感覚を与える。もしや――? 「はい、それは遠藤花鶏殿直筆、しょざいふめいの伊藤日車から送られたあんごうぶんのうつしです。 ちなみにあてなには当初『あとり から ひまわり だから』とかかれていましたが、そこをかえたのは差支えないからということでした。本文は一字一句かわりないですよ」 待って――! 一体これはどういう意味? なぜ、わざわざ連絡を閉ざした向日葵が姉様に――? 友人のマリッジブルーに、放浪の旅を勧めたばかりに何かよくない事が起こっていると――? 「ああ、それと『咎無くて死す』、がヒントだそうです。ついで、木様であるからこそ、単純であってもわからなくなってとうぜん。気を落とすことはないともおおせでしたね」 ……、気を使われた!? まずは文面の解読を手早く済ませましょう。 そして、数刻してわたくしは向日葵、いや日車の真意を知った。 このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/ragunawiki/pages/105.html
vsΛ-11 ラグナ=ザ=ブラッドエッジpart30より http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/45148/1320086422/ 128 :名無しさん:2011/11/03(木) 23 45 12 ID dqG6pCfgO ラムダ戦で気をつけること教えてほしい 立ち回りはジャンプやダッシュバリガしながら近づいて空ダダは適当な5Dに対して使うくらい ゲージ溜まればカーネージのおかげで無闇な牽制を抑制できるけどゲージ溜まるまでに端に追い詰めて倒しきるか倒されるかなんだよね ゲージないときに遠距離でスパイク撃たれても何もできないしシックル起き攻めしんどい 132 :名無しさん:2011/11/04(金) 00 45 05 ID ..L0K/Bg0 128 ラムダ戦は焦ると負ける。今回カーネージの弾無敵あるから、必死に近付かなくても、 直ガして様子見する選択肢が出来たのが大きいと思う。 ただ、無敵は体感画面3分の1くらいだから、差し込む技や距離を見誤ると惨事。 攻めて来た時はとりあえず相手5C後に中下択を警戒、読めれば昇竜で割り込んでる。 シックル起き攻めと4B中段の2段目直当ては頑張って見るしかないかな。 スパイクはハイジャンプで避けると下をダッシュで潜られて距離が離れちゃうから、 ガープラと端迄の距離にもよるけど、地上ガードした方が相手を追い詰められる場合もある。 後、こっちが端で固める時にジャンプとCAを他キャラ以上に警戒しておくといい。 ラムダは端キツイから、ジャンプバリガやゲージなりバーストなりですぐ逃げたがる。 捕まえたら殺しきるのは大事だけど、焦って勝負かけると逆に逃げられる。 一回来るか来ないかのワンチャンを丁寧に持ってかないとキツイ印象。 ラグナ=ザ=ブラッドエッジpart31より http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/45148/1323704891/ 62 :名無しさん:2011/12/17(土) 06 10 43 ID 2E2OFC7oO PSR100くらいの糞ラグナなんだが、PSR600くらいのラムダに勝てない。 何かラグナ使いにカーネージシザーで対抗しろって聞いたから、地・空バクステ読みCSとか各種D読みCSとかやって何とか一勝もぎ取ったら怒られたし。 ゲージもったいない、rcの為に近付いて使うとか使い道あるしょとか言われても、そもそも近付けないで潰されるし。 下から突き出て来る奴はDSで相殺とかしてるんだけど意味あるか不明。 誰かラムダ対策教えてください。 せめて近付き方だけどもあったら嬉しいです 68 :名無しさん:2011/12/17(土) 09 49 59 ID /19UIYH20 62 Λは対空手段が豊富で地上を止める手段の方がリスクある。バリガブレーキでサマナー直ガしながら、意識を地上に持ってきて慣性ジャンプとか低ダ通すのがいいと思う スパイクは近距離直ガでこっち有利だから、プライマーと相談で触りにいくのもありじゃないかと 71 :名無しさん:2011/12/17(土) 10 46 59 ID 2E2OFC7oO 68 回答ありがとう 前述した通り糞ラグナ使われなもんで、直ガしようとして刺さって大事故なんと事も… 下から突き出て来る奴はDSで対処する方向性で正しいのかな。 中下段の揺さぶりと投げはなんちゃってで大体対処できてるから、あとはラムダ戦でいかに近付くか何ですよね… ゲージ50%ある時点でCSにビビって地上ではDあまり振ってこなくなるんだけど、それでも近付き難いって事に変わりはないからなぁ 地上D読んで、低空ダで徐々に近付いて行くって方法が一番有効かな 86 :名無しさん:2011/12/17(土) 16 42 07 ID /19UIYH20 71 したから突き出てくる奴がスパイクのことを指しているのか分からないけど、DSは失敗した時のリスクと距離によって状況微妙だからやらないほうがいいかも 自分は端を背負いぎみならHJで飛び越えて、Λを端に追い込んでるときは直ガして触りにいくかな。あんまり、そんな状況ないけど ラグナ=ザ=ブラッドエッジpart32より http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/45148/1328111674/l50 82 :名無しさん:2012/02/17(金) 23 48 44 ID Jz15e2Z.0 アケPSR610のラグナ使われなんですがΛがマジできつい上にゲーセンに3人くらいいて地獄です 5D6D的確に刺され、スパイクで前進させてもらえず、シックル置かれて地上から行けずもうどうすればいいのか解りません 空ダJCが刺さってそのまま端攻めまで持って行けた時は勝てる場合もあるのですが、ハイジャンプからの空ダで逃げられたりやガーキャンで切り返されたりするとかなりキツいです 対策しようとwikiを見ながらがんばってるのですが覚える事が多く5DD4DDの連携を咎める事くらいしか実戦で出来ていません 動画なども漁って見ようと思ったのですが、EXはおろかCS2の対戦動画も見つける事が出来ませんでした 正直遠距離で5DDスパイクや5DDホイールだけで近付けない感じです、皆さんこの辺りはどのように対応しているのでしょうか? 空ダ、HJ等色々試してみましたが状況が好転しているとはあまり言えない感じでした 主な負けパターンとしてはΛを追い詰める前に何か引っかかってまたスタート地点から 端に持って行っても2行目のように切り返されてしまいまた追いつめ直さなければならなくなりダメージがじわじわ蓄積して・・・というのが多いです 距離を詰めるために微ダバリガをしようとした際5Dが微ダに刺さるのは心に来ます、微ダバリガは有効ではないのでしょうか? アケでボコボコにされて帰って来てすぐに書いているので文章が滅茶苦茶かもしれません、申し訳ございません どうかご教授お願い致します 83 :名無しさん:2012/02/18(土) 00 46 22 ID ep0FKPl60 前提として遠距離での5DDスパイクや5DDホイールはガードでいいってこと というのもスパイクはHJで回避可能 読み合いが発生するけどホイールは 見てから回避可能だから スパイクの読み合いっていうのはHJを空投げされたり着地 Dをかわしていくように、っていう意識から直ガでゲージおいしいです、に変えるw ようは遠距離恋愛は待ち気味でもなんら問題なくて、スパイクしてきたらガンダッシュ してバリガで読み合いにもっていける 問題は中距離で、タメスパイクはバリガで5Bが刺さる距離にもっていければベスト そこからバクステ読みの空ダJC、こっち5Bに3C読みへの前JC、素直に5Bか5C 前者ほどリスクリターンが高い 相手によっては選択肢広げるのは大いにあり 例えばこっちのバック空ダ読みへのJDや6Dに対してのHFとかGHとか 状況次第だけど で、Λで一番厄介なのがバック空ダJD これは色々対処あるんだけど、 82は素直に 距離つめてガードでいいと思う Λが着地したあとの読み合いを理解するのが優先だと思うから バクステ→ダッシュ5B、バック空ダッシュ→JAJC、2B→ディレイ5C って感じで対処できる 書くのつかれたあとは他の人に任せたw Λ3人ワロタが頑張れww 84 :名無しさん:2012/02/18(土) 04 58 10 ID 5eknEX.gO ホイール?シックルの事だよね? 86 :名無しさん:2012/02/18(土) 09 36 13 ID 2/YqGU2k0 82 ラムダ三人とか面倒臭いなwww 83が書いてないとこを少し 開幕は様子見、ダッシュ、空ダあたりで。距離詰める選択肢はハイリスクハイリターンで読まれやすいから注意。 開幕空投げもらって2000+遠距離はキツイ 遠距離になっても焦らないことね。色々直ガしながらゲージ溜めよう 83が言うようにDをしっかりガードされて、ゲージ溜められるとラムダ側のストレスも溜まるって上手い身内が言ってた ラムダにゲージが無いと5D喰らっても大したこと無いからガンダッシュ多めでいいかもね 時にはHJと二段Jでスパイク避けてベリアルとかで強引にターン奪うのもアリ 触ってからの固め方だけど、中央でバクステ狩る時に長めダッシュ5B、5Cすること 端に着いたら一回で倒し切る気で。J逃げにはJAから引き摺り下ろし、5D、下段、空投げ。たまにJAにラムダ4Bが引っかかるのがめんどくせーw ガーキャンはJ攻撃で誘ってジャンプキャンセル、微ダ2Aをディレイ掛けて刻んで誘ってガードとか 後は相手の守りの癖をしっかり読むことだね。J逃げ、ガーキャン、暴れ、バクステのどれが多いのか
https://w.atwiki.jp/sf6begin/pages/47.html
マリーザ基本性能 古代ギリシャからの歴史を継ぐ闘士にして新進のジュエリーデザイナー。幼い頃に全盛期のコロッセオを幻視した体験がある。豪放磊落な笑顔と、繊細な審美眼をあわせ持つ。(公式サイトより引用) Hate:高い所 Likes:強い対戦相手、オッソブーコ、美術品 Height:203cm Weight:122kg 圧倒的な火力で相手をねじ伏せるのを得意とするキャラ。強みがハッキリしていて扱いやすく、モダンでも遜色なく使えるのでこれから始める初心者にもオススメ。 目次 マリーザ基本性能 目次 必殺技 スーパーアーツ 通常技(特殊技、ターゲットコンボ) 基本戦術 コンボ(連続技) 起き攻め、セットプレイ 動画、攻略サイト 必殺技 グラディウス グラディウス【Classic:波動+P Modern:N+SP】アーマー効果を持つリーチの長い技。剣を意味するラテン語。 ボタンホールドで溜めることができ、溜めている最中は相手の攻撃を1回まで耐えられるアーマー状態になる。最大まで溜めるとアーマーブレイク、ガード時有利、ダメージ増加といいこと尽くめ。この技一つでも相手に圧力をかけられる。 溜め中のアーマーは相手の突進技を咎めるのに使える上、対空にも使える。しかしアーマーは足元にはないので注意。 OD版は1フレーム目からアーマーがついているので暴れや咄嗟の反撃に使える。相変わらずアーマーは足元にはないので注意。 ディマカイルス ディマカイルス【Classic:竜巻+P>前+P Modern:後+SP>前+ボタン】主にコンボで使うマリーザの根幹をなす技。二刀流剣士を意味するラテン語。 弱版は小技から繋がる貴重な技。当てた後の状況がいいのでループ性が高い。 中版は主に中攻撃から繋ぐ。弱版よりも有利フレームが長いが正直中攻撃からは下記のOD版に繋げたほうが火力が高いので影は薄め。バーンアウト時などに。 強版は後ろ強Pなどから繋がる高火力コンボの始動となる技。ヒット後は相手が追撃可能状態になるため色々な技が繋がる。 OD版は中攻撃から繋げられる上に強版と同じ追撃可能状態になる優秀な技。対空にも使用可能。なぜかアーマーブレイクまでついている。 いずれもガード時は手痛い反撃をもらうため、しっかりヒットを確認してから使いたい。 ファランクス ファランクス【Classic:昇竜+P Modern:下+SP】ガードされても有利な突進技。ボタンの強度で発生と突進距離が変わる。槍による密集陣形を意味するラテン語。 足元が浮くので飛び道具や相手の足払いを回避しながら接近できる。また、飛び立つ瞬間に一瞬アーマーがついているが、本当に一瞬なので過信はしないように。 強度であまり性質は変わらないが、基本的にはガード時に距離があまり離れない中・強版を使いたい。 OD版はヒット時に相手を大きく後退させ、一気にラインを上げることができる上、画面端付近で当てると追撃が可能になる。最大タメのマリーザジャベリンや強ファランクス、さらにはエンフォルドまで繋がってしまう。 強力な技だが、昇龍拳やドライブインパクトなど対処の方法は多いので多用は禁物。 クアドリガ クアドリガ【Classic:波動+K Modern:使用不可】リーチが非常に長い突進技。戦闘用馬車、戦車を意味するラテン語。 すさまじいリーチを持つので奇襲に有用。遠くの薬湯飲みや電刃錬気も咎められる。 OD版はヒット時に相手を大きく吹き飛ばし、画面端付近で当てると追撃が可能になる。ODファランクスやディマカイルスと違い、コンボ補正がかかりづらいのでうまく使うととてつもないダメージがでる。 スクトゥム スクトゥム【Classic:竜巻+K Modern:前+SP】相手の攻撃に合わせて反撃するカウンター技。様々な技に派生できる。ボタンホールドで構え継続。 まるで当身技のような性質だが、厳密にはアーマーで攻撃を受け止める技なのでアーマーブレイクには無力。ワールドツアーのミッションでも当身技ではなくアーマー状態という判定になっている。 グラディウスと同じく足下への攻撃には無力な上、パニッシュカウンターになってしまうのでかなり痛い。あまり過信はしないように。 OD版は全身にアーマー判定がある上、1フレーム目からアーマーがつく。暴れに使うならOD版を使おう。 トニトルス【スクトゥム中に、Classic:P>P Modern:Nor前+ボタン>前+ボタン】スクトゥムから派生できる中段技。パンチボタンで追撃可能。 貴重な中段技なのに加え、初段で止めると不利が少ない。派生しないとダウンがとれないのには注意。 プロケッラ【スクトゥム中に、Classic:K Modern:後+ボタン】スクトゥムから派生できる下段技。当てると相手をダウンさせる。 マリーザにはありがたい下段技だが、ガード時には大きな不利を背負う。使いどころは見極めたい。 エンフォルド【スクトゥム中に、Classic:弱P+弱K Modern:下+ボタン】スクトゥムから派生できるコマンド投げ。 コマンド投げというだけで強いのに、当てた後にドライブラッシュで起き攻め可能なので自分のターンが続く。さらにはダメージも2500と高く、並のキャラなら4回これを決めるだけでラウンドが終わる。相手が打撃を警戒しているところをエンフォルド、相手がコマ投げを警戒しているところを打撃と択をかけるのが効果的。 総じて使わなくても相手に圧力をかける強力な技。外したときには大きな隙が生まれるので、相手の意識外から使うのを心がけたい。 スーパーアーツ マリーザジャベリン(SA1) マリーザジャベリン【Classic:波動二回+P Modern:Nor前+SP+強、波動2回+弱】大きく振りかぶってパンチを放つ技。ボタンホールドで溜め可能。投げ槍を意味するラテン語。 発生は遅いが威力は高い。溜め途中で攻撃されると即座に反撃に移る性質があり、バーンアウト中でもドライブインパクトに反撃できる。 最大まで溜めるとアーマーブレイクとなり、当てると演出が入る。グラディウスとは違い、ガードされると最大タメでも反撃確定。 メテオリティス(SA2) メテオリティス【Classic:竜巻二回+P Modern:後+SP+強、竜巻二回+中】大きく飛び上がって相手を攻撃する技。隕石を意味するラテン語。 無敵がついていて発生もそれなりに早いため体力がない時の暴れに使える。 対空としても判定が強く優秀...なのだが飛び立つ角度が浅く、かなりの確率でスカる。コンボ用と割り切ったほうがいいかも。 アポロウーサ(SA3/CA) アポロウーサ【Classic:波動二回+K Modern:下+SP+強、波動二回+強】突進を繰り出し、突進がヒットしたら追撃に入る技。体力25%以下で性能がアップ。 長い無敵時間があり、弾抜けに使える上、発生は遅いが暴れにも使える。 ダメージも高く、当てると相手を強制的に画面端に追いやる。強制的に自分のターンとなるのでとても強力。 通常技(特殊技、ターゲットコンボ) ‐しゃがみ弱K(モダン:AUTO+弱) ‐立ち中P(モダン:AUTO+中) ‐ファルクスクラッシュ一段目(モダン:AUTO+強) ‐しゃがみ強K(モダン:前下+強) ‐しゃがみ強P(モダン:しゃがみ強) ‐立ち弱P(モダン:立ち弱) ‐しゃがみ弱P(モダン:しゃがみ弱) ‐立ち中K(モダン:立ち中) ‐しゃがみ中P(モダン:しゃがみ中) ‐立ち強P(モダン:立ち強) ‐立ち弱K(モダン:なし) ‐しゃがみ中K(モダン:なし) ‐立ち強K(モダン:なし) 特殊技 ターゲットコンボ ライトワンツー(Classic:立ち弱P>弱P Modern:立ち弱>弱】立ち弱パンチから派生するターゲットコンボ。当たると中グラディウスやODディマカイルスなどが繋がるのだが、なんと通常ヒットでは繋がらないという致命的な弱点を抱えている。確定反撃時など必ずカウンターヒットになる場合に使おう。 ミドルワンツー【Classic:立ち中P>中P Modern:AUTO押しながら中>中】立ち中パンチから派生するターゲットコンボ。当たると通常ヒットでも中グラディウスやODディマカイルスなどが繋がるマリーザの主力となる技。ヒット確認猶予も長いので、コンボをするか隙消しをするかの判断も楽。 ヘビィーワンツー【Classic:立ち強P>強P Modern:立ち強>強】立ち強パンチから派生するターゲットコンボ。必殺技にキャンセルできないが、ダメージが高く、上2つと違って最後まで入れ込んでも反撃を受けない。ルーキー帯はこれを振るだけで連勝できてしまうほどの技だが、攻撃の隙間でドライブインパクトを出されると確定してしまうので多用は禁物。 ヴォラーレコンボ【ジャンプ中に、Classic:中P>中P Modern:中>中】 カエルムアーク【垂直ジャンプ中に、Classic:下+強P Modern:下+強】 マグナバンカー【Classic:後+強P Modern:後+強】 ノバキュラスワイプ【Classic:前+中P>強P Modern:前+中>中】 ノバキュラシュート【Classic:前+中P>強K Modern:前+中>強】 マレウスビート【Classic:前下+強P>前下+強P Modern:なし】 ファルクスクラッシュ【Classic:前+強K>前+強K Modern:前+強>強】 アシストコンボ 【アシストコンボ1:AUTO押しながら弱>弱>弱>弱】 しゃがみ弱K>しゃがみ弱P>弱ディマカイルス 【アシストコンボ2:AUTO押しながら中>中>中>中】 ミドルワンツー(立ち中P>中P)>ODグラディウス>メテオリティス(SA2) 【アシストコンボ3:AUTO押しながら強>強>強>強>強】 ファルクスクラッシュ一段目(前+強K)>強ディマカイルス>アポロウーサ(SA3/CA) 基本戦術 立ち回り まずはとにかく攻めることを念頭に置きたい。このキャラは無敵技が少なく、小技からはコンボが伸びづらいので守りに回るととことん弱い。反面ほぼ全ての技からドライブラッシュを使った起き攻めに移行できるので攻めに回ると鬼神の如き強さを発揮する。豊富な突進技で相手に近づき、常に自分のターンを維持したい。 コンボ(連続技) 基本コンボ 基本的に通常技>通常技は目押し、通常技>必殺技はキャンセルの意味。 (しゃがみ弱P)>弱ディマカイルス>(派生二段目)小技始動でダウン奪える。ラッシュから有利フレームの長い起き攻めにも行ける。 後強P>強ディマカイルス>(派生二段目)>ラッシュ~後強P>ODファランクス>(端到達)タメしゃがみ強P>ラッシュ~後強P>強クアドリガ>アポロウーサ(SA3)決して基本コンボではないがマリーザ使いなら決めたいコンボ。 OD必殺技を使ったコンボ ラッシュを使ったコンボ スーパーアーツを使ったコンボ 画面端 コンボ動画 起き攻め、セットプレイ (しゃがみ弱P)>弱ディマカイルス>(派生二段目)~ラッシュ~タメ後強P小技始動でダウン奪えて起き上がりに重なる攻め。有利フレームが多い。 動画、攻略サイト GOZILINE【スト6】今夜勝ちたいマリーザ攻略今夜勝ちたい人向け。 GOZILINE【スト6】今夜勝ちたいモダンタイプ・マリーザ攻略
https://w.atwiki.jp/arcanaheart3/pages/313.html
アルカナ選択愛 雷 時 樹 土 火 風 闇 魔 水 鋼 聖 氷 光 罰 罪 磁 鏡 音 花 顎獣 運 剱神 アルカナ選択 愛 愛と頼子は特別噛み合わないが、単純に愛のアルカナがゲージ周り、牽制、バースト全てで優秀なので、 プレイスタイルにアルカナを絡めない人でも強くお勧め。 積極的なバーストが可能なので、痛い始動で捕まったらさっさとバーストして唾で牽制しつつ時間を稼ぐといった戦術も取れる。 バースト後、相手即復帰でも画面端以外ならばほとんどが唾の間合いなのでとりあえず重ねておけば一方的に殴られる事もほぼない。 バースト後相手ダウン選択でもやはり唾からリスク少なく固められるので、時間を稼ぐ事ができる点もポイントが高い。 ちなみに一方的に殴り殺された場合、2ラウンド目開始時は1.4ゲージくらいである。(罪なら1.8くらい) 何かの参考として。 舞織のキャラ対策として遠距離でのレーザーが非常に有効。(遠距離空中での迂闊な妹が出せなくなる) 愛弾はキャラによっては相殺や反射されやすいが、逆にそれを咎める行動を持たせることもできる。 遠距離弾ガード確認から三角儀式も狙っていくことができる。 狙っていける場面は少ないが、低空で弾をガードさせた場合は3Aからの崩しが優位に行える。 立ち回り等 愛弾→(相手弾確認ホーミング)→弾6HCorEFC 3A対空 遅れてやってきた弾が相殺戦のフォローをしてくれる事があり、単騎で3A対空するより安心。 弾を先行させてガードしたところを3Aで崩すというのもアリ。 だけどそこは愛弾なので過信は禁物。 えこのJE等キャラによってはまるで無意味な場合もあるので注意。 ビームAHC 加速JBJE jc(JA)JBJE 三角儀式 ほとんど届く、意外と減る。相手との位置によってはJAを挟む必要がある場合も。 飛んでいる間はjcを残しておくように注意が必要。 ~2C3C超ビーム 刻み過ぎてA突進届かないけどダメージ取りたい時用。 ビーム後は若干猶予が減るが、三角儀式が可能。 (画面端)ミケッパ EF ブレイズ 儀式を警戒するあまりブレイズの存在は結構忘れられがち。 生EFするのでモロバレだが、受け身とらなきゃ取らないで儀式すればよし。EF中なので入力も早い。 降下系の技を持つ相手や風のアルカナを選んでる相手にはやらない方が無難。 雷 時 樹 土 火 風 闇 魔 ゲージが貯まりにくく特殊な技が多いため扱いにくいが、EFでの毒効果のためEFを絡めたコンボは高ダメージ。 地上時、アンプワゾネを設置すると相手は攻め込みにくく、それを盾に△儀式、あるいは☆儀式を成立させるチャンスは多い。 また、頼子は降下技が多い割にそれらの判定が弱く、空中から降りる時にリスクを背負いがちだが、直接地面に設置するアンプを 出す事で降りる時の牽制にもなる。ただし、スキも大きいため状況と相談し、多用は禁物。 強化中のコンボにおいて~タメ2E>デシリュール(9入力)>ドリル>着地ミケッパはコンボ終了とほぼ同時にタメ2Eの 毒効果が切れるため、毒ダメージを最大限に活用出来、かつ相手はそのコンボでゲージが増えない。 家庭用アルカナハート3の頼子キャラ紹介動画にて毒、ミルワールを絡めたコンボが紹介されている。 頼子は空中コマンド投げは持っていないので、アンヴァリデは役立つ時が間々ある。 アンヴァリデの投げ範囲はキャラ自体の投げ範囲に準拠し、頼子は比較的投げ範囲が広い。 よって多少使いやすい。また、空中時は相手斜め下から投げるようにすると良く決まる。 投げ後は高空ではかなり有利時間が長く、相手は垂直に落ちるため、アンプを置くも良し、儀式するも良し。 頼子に限った事ではないが、デシリュール受け身を織り交ぜる事で相手をかく乱すると良い。 水 鋼 聖 氷 光 罰 罪 コンボ自体は伸びにくいのだが、EF効果のお陰で場合によっては15kくらいの高ダメージをたたき出せる。 EF中なら苦悶1~2段>ブレイズが繋がる。 ゲージはかなり溜まりやすい。 ただ、被ダメが最もゲージ溜まるという性質上、魔カナで毒状態にされると全然たまらない。 ただでさえ頼子は対策に魔を使われやすいので、注意が必要。 溜めE 頼子はガークラ連携をループさせにくい。 溜めEからはダメージが伸びないので、さっさと儀式でもするか、EFコンボで少しでもダメを出すか。 溜めE後、ダウンとって超罪玉>溜めEなどはゲージ効率を考えるとイマイチ有効とは言えないかも知れない。 悪い点が普通の溜めEが出ないところ。 頼子は溜め2Eをコンボに組みやすく、罪以外の方がコンボを伸ばせる場合も多々。 玉 地上で出すと玉の初期位置が低い上、やや本体と離れた所に玉がでるので相手の低ダが噛みあうとコンボを食らってしまう。 出すなら空中版。 固まり易い相手にはまあまあ使っていける技。 ただ、頼子対策としてGC6Dを多めに使うというのがあるのでアルカナコンボ>玉の多用は禁物。 超玉 ゲージに余裕があるなら普通の玉よりこちらを出そう。 玉の攻撃レベル自体が強く、発生保障も早いので、相手は手を出しにくい。 大会とか、落ち着きたいときに取りあえず出しとく、っていうのはアリかもしれない。 尻尾 ほとんどのキャラのしゃがみに当たらないので、発生保障を頼りに相手の飛び込みに合わせるのが一般的か。 使いどころは無くはない。 が、加速ホーミングが当たり前になった昨今、ホーミング見てから出すというのはなかな難しい。 ちょっと遅れるとアウト。 かと言って置いとくように出すというのも難しい。 efcがきくタイミングも早くはない。 コンボに組んでも技自体のダメージが低いので伸びにくい。 リスクを考えると使う場面はかなり限られる。 罠 攻撃判定が大きいキャラには積極的に出してもいいかもしれない。 しかし発生保証が遅い上に、hcやefcが出来ないという点に注意。 出すなら三角儀式中とか相手が攻めて来にくい場面で。 相手が攻めて来ないからって調子に乗って出し過ぎるといつの間にか体力逆転していたりするので注意。 EF効果 頼子は補正が30%以下から懸かり始める。 一発逆転力は高い。罪カナ最大の恩恵。 ブレイズ 罪カナで一番強い技。 発生が早い、相手をサーチする、上方向に無限の攻撃判定、ロック技(ただし相打ちになるとロックしない)、高ダメージと優秀。 相手が飛び道具出したのを見てから刺すことなども可能。 相手をサーチするが、早い横吹っ飛び中はスカるので注意。 罪が有効なキャラ キャサ:最も罪を活かせる相手。 磁 鏡 盾が非常に強く、EFCから儀式すると三角やってる間くらいなら残っててくれる。 盾の後ろに隠れて儀式するプレイスタイルが単純だが強い。 弾ごと消してくるようなキャラクターもカウンターで仰け反るのでちょっとした感動がある。 盾は若干発生が遅いため、生で出す場合は多少リスクがある。そのためガードさせてからキャンセルで出せば安心感は増す。 J3Cを地上ガードさせた時や、6Cガードさせた時等がそれに当たる。 特にJ3Cからの盾設置は完全に狙い澄まされても潰せる行動は少ない。(ましてや固め中の行動であるので的を絞り難い) 基本的にコピー技が強いキャラ(リリカ、キラ、キャサリン)に対しては全キャラ共通で有利に使える。 さらに空対地、特に低空に脆さを持つキャラに対しては盾と3Aが活躍する。 盾自体も攻撃判定とやられ判定が大きいキャラクターに対してはかなり嫌がられる。 リリカ、きら、メイファン、フィオナ、キャサリン、なずな辺りに対して有効。 頼子単体の方が火力が出る場合やそもそも繋がらない場合が多いので超必はあまり使うことはないが、 (リリカ)空中引っかけ等エリアル~JE 超必(超ジェノ) 儀式 途中から動けるので儀式をする猶予がとても長い。 (フィオナ)基礎コン2A~2C3C 超必(エクスカリバー) 儀式 ヒットストップがやたらと長いので☆儀式も余裕で出来る。 辺りは有効だと思われる。 音 花 顎獣 運 剱神 .
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1254.html
第257話 動き始める切り札 1485年(1945年)11月11日 午前8時 ヒーレリ領ヴィアセロスコ 「畜生が……いつ見ても腹が立つぜ!!」 防衛線の塹壕内で、腹立たしげに放たれた声が響く。 ヴェセンドネ・クトインル大尉は、その声を咎める事無く、自らも上空に伸びる多数の飛行機雲を見つめていた。 「この陣地にとびっきり高い高度まで打ち上げられる高射砲があれば、ありったけの弾をお見舞いしてやるのによ!」 「おいおい、ウィリンチヤ。無い物ねだりしてもどうしようもないぞ?」 「んなこた分かってるよ。でもよ、こんな光景を見たら無い物ねだりの1つや2つでもしたくなるぜ……俺とお前も、生まれはランフックだ。 気持ちは分からんでも無いだろう?」 「言われずとも……だがな、ここで恨み節を叩くよりも、頼り無い部下達をどう鼓舞して行くかどうか……それを考えた方がいいと、俺は思うぞ。」 クトインル大尉は、後ろからぼそぼそと聞こえる会話に聞き耳を立てていたが、彼はこれ以上、部下達に無駄話をさせる積りはなかった。 「キシリヌィ中尉の言う通りだ。」 不意に口を開いたクトインル大尉は、くるりと後ろに振り返った。 彼の後ろには、休憩がてらに水を飲んでいたヴルコ・ヴェパンズナ中尉とウィクリン・キリリヌィ中尉が居た。 どちらも、20代半ばの青年士官だ。 「そろそろ、小休止が終わる。あと5分で隊に戻らなければ、部下に上官が遅刻した!と言われてしまうぞ?」 「ですね……それじゃあ、部下に示しがつかねぇや。」 「それでは、自分達は陣地に戻ります。おい、今日の課業が終わったら、久しぶりに一杯やらんか?」 「おう、考えとくよ。」 ヴェパンズナ中尉とキシリヌィ中尉は、互いに軽い口調で言い合ってから休憩所から離れて行った。 クトインル大尉は2人の部下が立ち去るのを見た後、再び上空に顔を向ける。 「……絶対防衛線の上空を、悠々と飛び去って行く敵機……か。もはや慣れたもんだが、“絶対防衛線”という名のついた陣地から見る光景としては、 これほど滑稽な物は無いだろうな。」 クトインル大尉は自嘲気味に呟く。 彼が目にしているのは、5000グレル以上の高度を、白煙を引きながら通過して行く、スーパーフォートレスの大群である。 数からして100機は下らない米重爆撃機の編隊は、爽やかな冬の青空に恨みがあるかのように、濃い飛行機雲で真っ白に覆わんとしている。 クトインル大尉がこの陣地に来て早3ヶ月……幾度も見慣れた光景だ。 「天候が崩れる前、ランフックとオシラヌク、クゼリニティの3都市に、マスタングに護衛されたスーパーフォートレスが表れ、爆撃予告の紙を 大量に落として行ったと聞く。あの爆撃機編隊は北東方向に向けて飛んでいる……連中の狙いは、ランフックか、あるいは、まだ無傷のクゼリニティの いずれか、か。」 (恐らく、工業地帯が廃墟と化したランフックではなく、クゼリニティに向かっているのかも知れんな) クトインル大尉は、最後の部分は心中でぼやきながら、ぐっと奥歯を噛みしめる。 彼は、第367歩兵師団第382歩兵連隊第2大隊の1中隊長として、部下の率いる4個小隊、計120名と共にこの陣地に配置されている。 この陣地に配属されるまでは、レスタン戦線や南大陸戦線といった、地獄の戦場を渡り歩いてきた。 名実共にに歴戦の士官であるクトインルの指揮中隊は、小隊指揮官や分隊指揮官全てが対米戦を経験して来た者ばかりであり、部隊の錬度も高く、 大隊の中では最も期待される中隊として注目を集めている。 クトインルは、自分と同様に、過去の戦闘で苦闘を味わった部下達を指揮できる事を素直に喜んだが、この防衛線に配置されてからは、気の滅入る事しか 起こらなかった。 そして、その気の滅入る出来事は、今もなお続いている。 その1つが、上空にたなびく無数の飛行機雲である。 連合軍の中でも最大勢力を誇るアメリカ軍は、レスタン領に航空基地を構えたあと、自慢の爆撃機を帝国本土中部にまで差し向けるようになった。 米軍の戦略爆撃機は、晴れ間が続く時は、3日に1度……場合によっては2日に1度の割合で西部絶対防衛線上空を飛び越し、帝国本土に戦略爆撃を浴びせ続けていた。 その中でも最大規模の爆撃は、8月30日のランフック大空襲である。 この時、防衛線上空は長時間に渡って、重爆撃機の爆音が鳴り続け、守備隊の将兵達は今までに経験した事の無い大編隊の通過に何かしらの不安を感じていた。 『ランフックに敵の大空襲、工場施設群壊滅せり。民間人の損害甚大なり』 という悲鳴じみた報告が伝えられたのは、それから間もなくの事であった。 このランフック大空襲で、シホールアンル側は死傷者26万人、罹災者数83万人という凄まじい損害を出しており、クトインルの中隊でも、ランフック出身の 将兵の中には、妻や家族、知人を失った者が居る。 その後も、ランフックには米軍の戦略爆撃機が2度飛来しているが、いずれもが昼間爆撃であり、かつ、事前に通告された事もあり、死傷者数は2度合わせて 500人足らずで済んだ物の、この2度の空襲で、最初の大空襲で辛うじて生きていた工場は全て潰されており、ランフックは、工場都市としての価値を完全に失った。 アメリカ軍は、9月以降も帝国中部地方への戦略爆撃を続け、これまでにガルビラスト、ジャンシヴル、ポエストリブ、クァーラルド、ギルガメルと、 中部地方から、ヒーレリ国境沿いにある主要工場都市、魔法石、金鉱山、軍事施設やワイバーン養成施設等の重要施設のある地域は、片っ端からB-29の 爆撃を食らっている。 特に10月に入ってからは、米戦略航空軍の活動はより活発化し、10月19日のポエストリブ市空襲では、現地側の手違いで避難指示が遅れてしまった結果、 ランフック市と同様の無差別爆撃が行われてしまった。 ポエストリブ市は、人口50万を誇る主要都市であったが、10月19日に来襲した290機のB-29は、都市近郊にある魔法石、金鉱山と精製工場を 狙って高高度絨毯爆撃を敢行した。 結果は悲惨な物であった。 B-29が投下した爆弾の大半は、爆撃直前になって避難命令を発せられ、住民の大半が逃げ惑う市街地北に落下し、甚大な損害をもたらした。 この無差別爆撃で、シホールアンル側は死傷者48920名、罹災者18万人を出し、金鉱山と魔法石鉱山は壊滅。 市街地の半分が全焼、並びに全半壊した。 この空襲の後、クトインルの所属している第2大隊の別の第4中隊長が、精神に変調を来して後送された。 この事件は、大隊のみならず、師団の将兵を大いに驚かせたが、クトインルが後に同僚の大隊幕僚から聞いた話では、第4中隊長はポエストリブの空襲で 夫と家族を亡くしていたと言う。 クトインルが見た限りでは、第4中隊長はどこか繊細さを感じさせる事はあれど、大抵は部下にも同僚にも、明るく接しており、同時に、クトインルと 共に数々の激戦を戦い抜いた歴戦の野戦指揮官でもあった。 だが、誰から見ても羨ましがられる存在であった第4中隊長は、敵の戦略爆撃によって精神を壊されてしまったのである。 (……丈夫そうに見えたあいつが、まさか、あんな事になるとは………) クトインルは、朗らかな笑顔を浮かべながら、気軽に話しかけてきた元同僚の顔を思い出しながら、戦略爆撃の無情さを痛感していた。 「絶対防衛線……か。そもそも、絶対という言葉は、何事が起ころうとも、必ず、その通りに成せる、と言う意味である筈なんだがなぁ……」 彼は、次第に消えつつある飛行機雲の束を見つめ続ける。 「これじゃ、“絶対”という名は取っ払った方が良いな。」 クトインルは自嘲気味に言いながら、持っていたカップを空いた箱の上に置いた。 中隊指揮所に入った彼は、備え付けの椅子に座り、机の上に置いてあった書類に目を通して行く。 どこか抜けた表情で紙を見つめるクトインルに、中隊本部付の魔道士が、片手に紙を携えて歩み寄って来た。 「中隊長。大隊長より通信です。あと……そろそろ時間ですね。」 中隊本部付魔道士であるシヴェリィ・メヒロンヘ少尉が時計を見ながら話しかける。 透き通る様な白い肌に、肩まで伸ばした紫色の髪はなかなかに綺麗であり、中隊内では何かと人気の女魔道士である。 今年で19歳になる彼女は、出征前は首都にある家のパン屋で手伝いをしていたという。 16歳で陸軍魔道士学校に入り、18歳で卒業した彼女は、昨年のジャスオ領攻防戦で初陣を飾り、今年1月のレスタン攻防戦と、先のヒーレリ攻防戦にも 参加している。 任官以来、ずっと最前線に居た彼女は、今では実戦を経験した猛者として、中隊内では欠くべからず存在となっていた。 メヒロンヘ少尉が顔を向けた先に、クトインルも視線を送る。 時刻は午後8時10分を指している。 今日の様な晴れた日だと、この時間帯は必ずと言って良いほど、“定期便”が陣地上空に飛来していた。 「だな。対空部隊の連中は、そろそろ準備を済ませている頃か。」 クトインルがそう答えた時、唐突に空襲警報のサイレンが鳴り響いた。 クトインルは、メヒロンヘ少尉と顔を見合わせ、内心でやっぱりな、と呟いた。 「ようし!いつも通り、空襲に備えるぞ!魔道士、各小隊に伝達!定期便来たる、備えよ!」 「了解!各小隊に伝達いたします!」 メヒロンヘ少尉は命令を受け取ると、すぐに自分の席に戻り、各小隊に魔法通信を発し始めた。 それから2分後、メヒロンヘ少尉から“定期便”に関する情報が伝えられた。 「中隊長!前進観測班から通信が入りました!敵、戦爆連合編隊150機、第57軍団戦区に向かう!」 「こっちに来たか……」 クトインルは顔をしかめる。 彼の所属する第367歩兵師団は、第65軍所属の第57軍団指揮下にある。 第65軍は、第57軍団と第58軍団の計5個師団で編成されており、第57軍団は防衛線のやや北側に近い位置に配置されている。 連合軍は、防衛線に配置されている第65軍や、第42軍、第5石甲軍に対して、連日空襲を加えており、多い時には1日1000機もの敵編隊が、 数派に渡って襲って来る事もある。 シホールアンル側は、防衛線の塹壕陣地を強化したり、後方から対空部隊を増強する等して対応に当たっている。 今の所、連日の敵の猛爆にもかかわらず、被害は想定内で収まっている。 ここ数日は、悪天候で敵の爆撃が無かった事もあり、防衛線の各隊は補充を済ませて、万全の態勢で配置に付いていた。 空襲警報発令から15分後……前線に敵の戦爆連合編隊が現れた。 「来ました……敵機です!」 指揮所に設けられている、流動石で作られた防御陣地内で、覗き穴から上空を見張っていた兵士が声を上ずらせながら伝える。 その時、迎撃に飛び上がった40騎のワイバーンが前線を飛び去って行くのが見えた。 大きな翼を上下に動かしながら、猛速で飛び去って行くワイバーンの姿は実に頼もしい限りだが、前線の兵士達はそれに感動する事も無く、 ただひたすら、敵機が来るのを待ち構えていた。 「……始まったか。」 別の覗き穴から空を見つめていたクトインルがそう呟く。 迎撃に向かったワイバーンが、護衛の敵戦闘機と交戦を開始した。 上空から聞こえる音は、来襲しつつある敵機の物ばかりだ。 その音に、機銃の発射音とワイバーンが放つ光弾の発射音が混じり始めた。 ワイバーン群は、戦闘機の迎撃を突破して、後続の双発機群に襲い掛かろうとしているが、上手い具合に展開した敵戦闘機に阻まれ、 なかなか双発機群に近付けない。 不意に、敵機が火を吹いて墜落し始めた。 それまで、互いに1機も落ちぬまま激闘を続けていたが、この日はシホールアンル側が、最初の撃墜スコアを挙げたようだ。 続いて、2機目の敵機が機体から濃い白煙を引き始める。 ワイバーンの光弾を食らったのだろう。 敵戦闘機のシルエットは、翼が折れ曲がった胴体の長い物ばかりだ。 形からして、米海軍、または、米海兵隊所属のF4Uコルセアであろう。 「あるいは……」 クトインルは、米軍以外にもコルセアを有している国がある事を思い出す。 「……いや、連中が使っているからとはいえ、腕がアメリカ軍よりも劣る訳ではない。むしろ、アメリカ人以上にしつこい分、性質が悪いな。」 彼は舌打ち交じりに呟いた。 「敵編隊の一部がワイバーンの迎撃を振り切りました!我が大隊の陣地に向かって来ます!!」 見張りの兵が金切り声で報告を伝える。 先週の爆撃で元居た見張り員が戦死したため、新たに補充で送られて来た兵士だ。 中隊の陣地に設置されている対空砲と魔道銃が一斉に射撃を開始した。 迎撃を突破した敵機は20機前後。全てが単発機であり、その翼は全て折れ曲がって行った。 (クソ!“いつもの方法”で来るか!) クトインルは忌々しげにそう思いながら、対空部隊が1機でも多くの敵機を撃ち落とす事を願った。 陣地に向かいつつある敵機は、全てコルセアである。 敵は、制空戦用と地上攻撃用のコルセアを用意していたようだ。 (コルセアに限らず、単発機が先に向かって来たとなると……対空部隊が先にやられるな) クトインルは、今まで自分が経験してきた敵の攻撃パターンを思い出しながら、接近するコルセアを見つめ続ける。 コルセアの周囲に複数の光弾が注がれ、機体の横や上に高射砲弾が炸裂する。 しかし、低空を猛速で飛行するコルセアは、何ら有効弾を浴びる事も無く、あっという間に陣地へ迫って来た。 コルセアが機首の大馬力エンジンを鳴らしながら中隊の指揮壕の真上を通り過ぎようとする。 その時、コルセアが両翼から機銃を発し、次いでにロケット弾を撃ち放つのが見えた。 クトインルは、コルセアの胴体に描かれていた国籍マークを見るなり、眉をひそめた。 後方で爆裂音が響いた。 「ああっ!対空銃座が吹き飛びやがったぞ!」 不意に、誰かが悲鳴じみた声をあげた。 コルセアの攻撃で、連装式魔道銃を撃ち放っていた魔道銃座が、操作要員諸共爆砕されたのだ。 連装魔道銃座を操作するには、射手1名と魔法石を交換する給弾兵1名、予備の射手と観測主の計4名、または6名程が必要になる。 コルセアの攻撃は、その操作要員達全てを戦死させた事であろう。 (例え、あの攻撃で戦死しなくても、生存者は瀕死の重傷を負って、死よりも辛い試練を味わう事になる。そうなるよりは、一息に殺された方が楽だろうな) クトインルは銃座の将兵達の苦闘に心を痛めると同時に、銃座の配備なにらなくて良かったと言う矛盾した……人間としてはある意味、当然とも言える 思いを感じていた。 侵入したコルセアは、真っ先に銃座や対空砲を潰していた。 コルセアに積んでいた5インチロケット弾は、高速で銃座や砲座に突き刺さり、操作していた兵を微塵に吹き飛ばし、あるいは破片で切り刻んだ。 ある砲座がロケット弾攻撃を受け、高射砲と兵が諸共ミンチにされた直後、積まれていた砲弾に誘爆して大きな爆炎が噴き上がった。 轟音と共に黒煙が噴き上がり、それが見る者の恐怖を煽り立てた。 別の銃座はコルセアの放った12.7ミリ機銃弾をしこたま食らってしまう。 必死の形相で魔道銃を撃っていた兵士が、高速弾の直撃で体の頭部や四肢を吹き飛ばされ、逃げようとしていた兵が腹や胸に大穴を開けられ、傷口から鮮血を 噴き出しながら倒れ込む。 銃座は12.7ミリ弾の集中射撃を受けてたちどころに穴だらけになり、一瞬にして使い物にならなくなった。 苦戦する対空部隊だったが、攻撃を受ける側も一方的にやられている訳では無く、魔道銃の反撃で1機のコルセアが撃墜され、猛速で地面に突っ込む。 その直後、機体がばらばらに吹き飛び、頑丈なエンジンブロックや、現芸を留めていた胴体後部や尾翼等が勢い良く転がり回り、燃料タンクから 漏れ出たガソリンが引火して、火焔が広がった。 この他にも、3機のコルセアが機体に命中弾を受け、白煙を引きながらよろよろと引き上げて行った。 だが、残ったコルセアは執拗に魔道銃座や砲座に機銃掃射とロケット弾攻撃を加える。 コルセアの中には、ロケット弾の他に爆弾を積んだ機もあり、それらの機体は塹壕陣地や、固い要塞陣地めがけて爆弾を投下した。 爆弾が地面に落下して爆裂する度に、強い振動がクトインルの居る指揮所を揺さぶる。 1発の爆弾は指揮所より30メートルほど手前に落下し、爆発の直後に大量の土砂が、壕の天蓋に降り注いだ。 コルセアの攻撃は10分程で終わったが、その直後に、別の敵が防御陣地に迫りつつあった。 「正面より新たな敵!突っ込んで来ます!!」 見張りに言われるまでも無く、クトインルは爆風を受けても無事に残っていた観測穴からその敵を見据えた。 「コルセアの次はインベーダーか。本当、いつも通りだな!」 クトインルは憎らしげに言い放った。 防御陣地めがけて、40機前後のインベーダーが向かいつつあった。 高度は500グレル(1000メートル)程だが、敵編隊は高度を落としつつある。 敵編隊は10機前後の編隊を3つ形成しており、そのうちの1つが、クトインルの居る中隊を目指していた。 「来るぞ!衝撃に備えろ!!」 クトインルはそう叫んだ後、両耳を塞いでから地面にうずくまった。 彼に習うようにして、指揮所の将兵全員が同様の恰好を取る。 暖降下して来たインベーダーが、高度250グレルで爆弾を投下した。 この時、A-26の胴体に積まれていた爆弾は250ポンド爆弾が4発であった。 1機あたり4発……12機計48発の爆弾が中隊の塹壕陣地めがけてばら撒かれ、そう間を置かぬ内に着弾した。 指揮所内に次々と爆弾が炸裂する轟音と震動が響き渡り、体にびりびりと伝わって行く。 特に爆発音は凄まじく、両手で塞いでいる筈の耳の鼓膜が破れたかと思わんばかりだ。 出入り口に爆弾の爆発で噴き上げられた土砂が音立てて降り注ぎ、指揮所内には濃い土煙が充満した。 轟音が鳴りを潜め、耳元の金切り音が収まった後、クトインルは閉じていた目を開き、いつの間にか止めていた呼吸を再開させる。 その瞬間、指揮所内に充満していた土煙と、鼻をつく火薬の匂いを感じ、思わずむせてしまった。 「だ、大丈夫ですか?」 真向かいに居る人影が声を掛けて来る。その声の人物も、あまりの息苦しさに激しく咳込む。 「あ、ああ。俺は大丈夫だ。それよりも、早くこの空気をなんとかしないと。」 クトインルは、机に置かれていた紙を2、3枚手に取り、室内に充満する土煙を外に向けて仰ぎ出す。 内部に居た兵達も同じように、持っていたハンカチや、素手で土煙を外に追い出して行く。 程無くして、指揮所内から土煙を追い出すと、クトインルは指揮下の小隊に被害状況を確かめさせた。 「中隊長……さっきのコルセア見ましたか?」 不意に、先程の見張り員がクトインルに話しかけてきた。 「ああ。見たぞ。あれがどうかしたか?」 「あのコルセア……ミスリアルの国籍マークを付けていましたよ!ミスリアルの長耳共も飛空挺を操っているらしいと聞いた事はありましたが…… まさか、本当に使っていたとは。」 「そう言えば、貴様はこの戦線に来たばかりで、あまり知らなかったな。」 クトインルは、この兵士が北から来た補充兵である事を思い出しながら説明していく。 「連合軍の中で中核を成すアメリカ人共は、陸戦兵器だけではなく、空戦兵器までもを、同盟国に供与している。今の“ミスリアル軍コルセア戦闘隊” がその証拠さ。そのお陰で、森の住人達は晴れて、大空をも支配下に収める事が出来た、と言う訳だ。」 兵士があっけに取られた表情で、クトインルの顔をまじまじと見つめた。 それに、クトインルは心中で落胆しつつも説明を続ける。 「俺も、最初は貴様と同じような思いだったが、今では、エルフの連中がアメリカ製の戦闘機を使って暴れ回る事には何も感じなくなったよ。」 「アメリカ製の軍用機を使いまくっているのは、ミスリアル軍だけじゃない。カレアント軍なんかも大量に運用しているよ。」 こっそりと話を聞いていたメヒロンヘ少尉も話に加わって来た。 「あんたがここに来る1週間前にあった空襲は、カレアント軍主体の航空部隊だったな。」 「連中、最近はエアラコブラだけじゃなく、サンダーボルト(P-47)やミッチェル(B-25)まで投入して来てる。カレアントの連中は、 アメリカさん相手によっぽど、良い商売をしているようだな。」 「一昔前まではウチらと同じ、ワイバーン中心の編成だったのに、今ではすっかりアメリカ軍機ばかりです。連中の変わり身の早さは、我々も 見習いたいぐらいですね。あ、というか、そうさせるアメリカの物量を見習う、と言った方が良いかもしれないですね。」 「あ……アメリカって……」 2人の上官の発する言葉の前に、補充の見張り員は思考が追い付かなくなり、頭から湯気を立て始めた。 「おっと、魔法通信が………中隊長、各小隊から被害報告が入りました。」 「ほう、早いな。」 クトインルは、報告が早い事にやや感心しつつ、メヒロンヘ少尉に報告を伝えるように促した。 「まず、第1小隊ですが、死者、負傷者共に無し。第2小隊、負傷者2名、いずれも軽傷で後送の必要無し。第3小隊、負傷者5名、うち、2名重傷、 後送の要あり。第4小隊、戦死者1、負傷者6、うち、3名重傷、後送の要あり、以上です。」 「第4小隊の被害がやや大きいのが気になるが……中隊の戦力はさほど低下していないな。大体に付いていた対空中隊の損害はどうなっている?」 「報告はまだ上がっては居ませんが……インベーダーの編隊が接近する頃には、全くと言って良いほど応戦がありませんでした。恐らくは……」 「全滅……か。」 クトインルはにべもなく答えた。 それを見た補充兵は驚いてしまった。 「ちゅ、中隊長殿……味方が全滅したのに、何も感じないのですか?」 「何も感じないだと。」 クトインルは補充兵に顔を向ける。彼としては軽い口調で言ったつもりだったが、補充兵は何故か縮み上がってしまっていた。 「い、いえ!失礼しました!!」 「?……何を急に畏まっとるんだ。」 「中隊長、中隊長……何気に怖い顔をしていますよ。」 メヒロンヘからそう指摘された彼は、いつの間にか、その新兵を睨みつけている事に(彼は別にそのつもりはなかった)気が付いた。 「いやぁ、すまんね。別に貴様を怒った訳では無いんだが。」 クトインルは笑顔を作り、新兵にそう言った。 「先程の貴様の問いに対する答えだが……別に、何も感じとらん訳ではないぞ。内心では辛いと思っている。だがな……俺達は余りにも多くの死を見過ぎて、 こんな事には慣れてしまったんだ。貴様が、俺を冷酷呼ばわりした事は仕方ない事だ。」 「い、いえ。自分は決して、そのような事は!」 「いや、構わんよ。むしろ……戦争と言う物は、冷酷に……感情を冷たくし、そして、あまり深く考えん方が良い。特に、俺達の様な最前線に立つ人間はな。 そうしなければ敵を撃ち殺す事は出来ないよ。」 「は、はぁ……」 「だから、これだけは覚えておいてくれ。俺は別に、味方の死を痛くないとは思っていない。むしろ、痛いと表現できなくなった、とな。」 「まっ、あんたもいずれは同じ様になるわよ。新兵さん?」 メヒロンヘが上目遣いになりながら新兵にそう語りかけた。 その直後、再び空襲警報のサイレンが響き渡った。 「おっと、早速第2波が来たぞ。」 「え、ええ!?もう別の敵が来たんですか!?」 新兵は、空襲の間の短さに仰天していた。 「……新米。ここは最前線だ。連合軍の連中が第2波、第3波と空襲部隊を送り出すのはいつもの事さ。」 「こんな事でいちいち驚いてちゃ、身が持たないよぉ?」 クトインルとメヒロンヘは、共にしたり顔で言い放った。 第2波は、米軍のB-24爆撃機とP-47戦闘機、計280機の戦爆連合編隊であり、これらは第58軍団の陣地を爆撃し、同地を守っていた 第255歩兵師団に少なからぬ打撃を与えていた。 1485年(1945年)11月13日 午後8時 レンベルリカ連邦共和国ジヴェスコルク 「それで、俺は高度300まで降下してから爆弾を落とした訳さ。その後、引き起こしをかけて機体を安定させたけど……やっぱ、スカイレイダーは ヘルダイバーよりも上等な飛行機だな。」 ジヴェスコルク軍港の外にあるバーで、友人と共にビールを飲んでいたカズヒロ・シマブクロ少尉(今年5月に昇進)は、愛機の素直な性能を自慢気に話す。 「俺も、ベアキャットに乗ってからはお前と同じように感じたよ。ヘルキャットも操縦し易い飛行機だったけど、ベアキャットはそれ以上さ。なにしろ、 垂直面の格闘性能だけじゃなく、水平面の旋回性能も段違いだ。」 「空手の試合で、いつも相手を翻弄させているお前にはぴったりじゃないか?ベアキャットは。」 「だな。いつか、グラマン社の技術者にドーナツでも送ってやろうかね。」 ケンショウ・ミヤザト少尉(今年5月に昇進)も微笑を浮かべながら、軽い冗談を言い放った。 「姉さん。ビールもう一杯。」 カズヒロは、空になったグラス指で小突きつつ、カウンターのスタッフに注文を取った。 「はいよ!」 髪をポニーテール状に結った女性スタッフは、張りの良い一声を発しながらビールの入ったグラスを置いた。 「ありがとう。そういえば、ベネイシアの姉さんは最近、よくここで働いてるけど、本業はどうした?」 ベネイシアと呼ばれたカウンターの女性スタッフは、カズヒロの問いに苦笑しながら答えた。 「いやぁ、ここ最近は害獣があまり出なくなってね。ハンター業だけじゃ収入が少ないから、こうしてしがないアルバイトをしてるの。毎度毎度、 下手な接客でゴメンね。」 「いやいや、そんな事無いさぁ。美人さんの注いでくれるビールは何杯飲んでも美味いよ。」 カズヒロのキザな言葉に、ベネイシアは満面の笑みを浮かべる。 「あら。流石はアメリカ海軍のパイロットさん。紳士ですねぇ。」 「姉さん。こいつの心は真っ黒だから、あまり信用しない方が良いよ。」 そこにケンショウがおどけた口ぶりで注意を促した。 「おぃ!いらん事言うな!」 カズヒロが鋭いツッコミを入れるが、ケンショウは気に留める事も無く、澄まし顔のままビールを飲んだ。 「失礼だが、隣に座ってもいいか?」 不意に、カズヒロは後ろから声を掛けられた。 「いいよいいよ。好きに座ったらいいさ。」 カズヒロは投げやりな口調で答えながら、後ろを振り返った。 そこには、大尉の階級章を付けた男と、中尉の階級章を付けた黒人士官が居た。 ウィングマークを付けている事から、カズヒロと同じく、母艦航空隊のパイロットだろう。 「し、失礼しました!!」 カズヒロは慌てて立ち上がり、2人の上官に敬礼する。 ケンショウも、何事かとばかりにゆっくり振り向いた後、ハッとなって席を立った。 「ハハハ。別に畏まらなくてもいいぜ。まっ、楽にしな。」 大尉はカズヒロのぞんざいな対応を何ら咎める事無く、2人に席に座るように促した。 カズヒロは、2人の上官が席に座るのを確認してから、自らも腰を下ろした。 「ヘイ!ビールを2つ頼む!」 「わかりましたぁ。ちょっと待ってて下さいね。」 カウンターのベネイシアが朗らかに答えてから、グラスにビールを注ぐ。 「はい。どうぞ~。」 程無くして、ビールが運ばれて来た。 それを受け取った大尉と中尉は、一口含む前にカズヒロ達に顔を向けた。 「どうだ?ここは同じ、母艦航空隊の仲間として一緒に乾杯しないか?」 「は……はい!それでは……」 カズヒロとケンショウは、おずおずとしながらも、片手にグラスを持った。 「乾杯!」 大尉が音頭を取り、4人はグラスを合わせた。 ビールを少しばかり飲んだ優男風(変装すれば女に見えそうだ)の大尉がカズヒロとケンショウに向けて口を開いた。 「ここで会ったのも縁だ。互いに自己紹介と行こうじゃないか。」 「はい。それでは、自分から……」 カズヒロはグラスを置き、自己紹介を始めた。 「自分はカズヒロ・シマブクロ少尉と申します。所属は空母イントレピッドのVB-12であります。」 「ケンショウ・ミヤザト少尉と申します。所属は同じく、イントレピッド。VF-12であります。」 「イントレピッドか。と言う事は、君達はTG38.3の所属になるのか。」 「はい。」 中尉の言葉に、カズヒロが答える。 TG38.3は、エセックス級空母3隻を主力に構成された空母機動部隊であり、イントレピッドは、その3隻のうちの1隻である。 「俺はリンゲ・レイノルズ大尉だ。空母エンタープライズの戦闘機隊中隊長をやっている。で、こいつはおれの相棒、フォレスト・ガラハー少尉だ。 俺の指揮下で戦闘機小隊を率いている。」 「エンタープライズ……あのビッグEのパイロットでありますか!?」 カズヒロは、驚きの余り声をあげてしまった。 「おう、そのビッグEのパイロットだぜ。大いに驚きな!」 ガラハーが威張りながら言って来るが、リンゲが彼の肩を叩いて注意する。 「コラ!大仰に威張ってんじゃねえ!」 「いや、冗談ですよ、冗談。」 ガラハーはわざとらしく答えてから、ビールを口に含んだ。 「うちの中尉さんが威張り散らして申し訳ないね。さて……この第3艦隊に配属されているとなると、お2人さんも実戦を経験して来たようだが…… いつから空母に乗っている?」 「43年の6月からです。初陣は9月のマルヒナス運河攻撃です。」 ケンショウが答える。 「それ以降は、地上支援に従事していましたが、昨年のレビリンイクル沖海戦と、今年1月のレーミア沖海戦には参加しています。」 「レビリンイクルとレーミアの海戦に参加しているとは……歴戦のパイロットだな。」 ケンショウの言葉に、リンゲはやはりかと思った。 最初、2人を見たリンゲは、その落ち着いた物腰や顔つきからして、それなりの経験を積んだベテランであると確信していた。 43年から空母に乗り、特に犠牲の多かったレビリンイクル沖海戦やレーミア沖海戦といった大海空戦を戦い抜いた腕は素直に評価出来ると、 リンゲとガラハーは思っていた。 「シマブクロ少尉は艦爆乗りとして、ミヤザト少尉は戦闘機乗りとして2年近く戦い抜いてきた事になりますね。」 「その間……2人も色々と体験してきただろう。楽しい事も、辛い事も……」 リンゲの発する言葉に、2人は一様に頷く。 「大尉のおっしゃる通りです。自分なんかは、戦友の相次ぐ戦死に、一時は心が折れかけましたが……周りの人達が支えてくれたお陰で、何とか前線に 踏みとどまる事が出来ました。」 カズヒロがしみじみとした表情でリンゲに言う。 「みんなも似たような事は経験している。どんなに腕が良くても、天才と呼ばれようとも、それは避けては通れん道だ。」 リンゲも感傷に耽りながら、ビールを飲んで行く。 「……そう言えば、気になった事があるんですが。」 ケンショウはここぞとばかりに話題を変えた。 「自分達はずっと、ここで訓練を行っておりますが……我々はいつ、どこに向けて出撃するんでしょうか?」 リンゲは、内心ではまたかと思いつつも、おどけた表情で肩を竦めた。 「さあね。俺もわからんよ。」 「やはり、ですか………」 カズヒロは、不満顔でビールを飲む。 「太平洋戦線の第5艦隊は、近々シェルフィクル攻撃を行うらしいと言われています。それなのに、第3艦隊が後方で訓練ばっかり、というのは おかしいと思いませんか?」 ケンショウも、第3艦隊司令部のやり方を快く思っていないのか、苛立ちを含んだ口調で言い放つ。 「そもそも、自分達は充分に経験を積み、新型機の慣熟も既に終わっています。確かに、訓練は必要だとは思いますが……このまま待機が続くのも考え物ですよ。」 「そうです!太平洋戦線では、1隻でも多くの正規空母が必要だと言うのに……」 リンゲは、血気に逸る2人の少尉を見つめながら、クスリと笑った。 「……な、何かまずい事でも言ってしまいましたか?」 「ん?ああ、別にそうじゃないぞ、シマブクロ少尉。」 リンゲの反応に戸惑うカズヒロに対して、リンゲは片手を振りながら否定した。 「実を言うとね、うちの部下達も君と似たような事を何度も言うんだよ。出撃はまだですか?次はどこを攻撃するんですか?とね。俺も、出撃がいつで、 艦隊がどこに行くかは全く分からんから、余計な事を考えずに目の前の事に集中しろ!と、どやしつけるんだがね。」 「しかし、そろそろ上もハッキリしてくれんと困りますね。抑え役になるこっちの事も考えて欲しい物です。」 ガラハーが苦笑しながらリンゲに言って来る。 「その通りだな。まっ、いずれはここから動く時が来る。それだけは、ほぼ確実だろう。」 リンゲは、自分に言い聞かせるようにそう断言した。 「え~。それだと、ちょっと困るわねぇ。」 ふと、会話を聞いていたベネイシアが、やや困り顔で言って来た。 「うん?どうしてだい?」 「だって……せっかくの金ヅルが居なくなってしまうんですもの。」 「おいおいおい、そのストレート過ぎる表現はどうかと思うぞ?」 リンゲが、やや体を引かせながらベネイシアに言う。 「ああ、ごめんなさいね。つい、本音が。」 「本音かよ。」 カズヒロとケンショウが苦笑しながら突っ込んだ。 「あと……夜のお相手が減ってしまうのも、問題かなぁ。」 ベネイシアはそう言いながら、自らのボディラインを見せ付けるかのような扇情的なポーズを取る。 「おあいにく様、合衆国海軍は、夫さんのいるレディーはあまり好まないんでね。夜のお供は、いつもお付き合いしている彼で我慢してやってくれ。 でないと、本命さんの彼が泣いちまうぜ?」 リンゲの何気無い一言に、ベネイシアは顔を膨らませた。 「何よ!ケチ!!」 その一言に、4人は失笑を浮かべた。 平穏な一日はあっという間に過ぎ去り、4人はほろ酔い気分で母艦に戻って行った。 第3艦隊を覆い始めていたゆるい空気は、翌日、一変する事になるが、この時は、誰もが明日の予定を難無くこなす事ばかりに思いを馳せていた。 11月14日 午前9時 ジヴェスコルク沖北西20マイル地点 この日の早朝に出港した第38任務部隊第3任務群は、一路、進出予定点であるオレンジ点まで、18ノットの速力で航行を続けていた。 TG38.3旗艦である空母イントレピッドの艦橋では、群司令であるクリフトン・スプレイグ少将が司令官席に座ったまま、通信参謀から今しがた 入ったばかりの通信文を受け取り、それに目を通していた。 「………確かに、艦隊司令部から送られて来たのだな?」 「はい。」 通信参謀は即答しながら頷いた。 「宜しい。では、命令通りに動くとしよう。」 スプレイグ少将は、心中で遂に来たかと呟きつつ、口から命令を発した。 「各艦に伝達。針路変更!艦隊各艦は、針路360度に変針せよ!」 「針路変更、新針路360度。アイアイサー。」 命令は即座に全艦に伝わった。 TG38.3を構成する全艦は、統制の取れた動きで一斉に針路を変えて行く。 輪形陣の中央に位置するエセックス、イントレピッド、ボクサーが左に大きく転舵し、それに習うかのように、外周を固める巡洋戦艦アラスカ、 コンステレーション以下の護衛艦が艦の向きを変えて行く。 程無くして、針路の変更を終えた、大小35隻の艦艇は、18ノットの速度を保ったまま北へ向かって行った。 「宛 第38任務部隊第3任務群指揮官 発 第3艦隊司令部 TG38.3は、全艦をもってダッチハーバーへ急行せよ。尚、TG38.1, TG38.2は、明後日以内に出港する見込みなり」
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/508.html
Innocent Noise part44-167~180 167 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 13 08 ID G2h6yef1P 酷く間が空きましたがサイコシリーズの続きを 以降の話は今の携帯が対応してませんので誰かお願いします…… ※Sinまでのあらすじ把握推奨。 ◆登場人物 三島遥 警部補。未来を視る力を持つ 相田衛 史学士。遥の幼なじみ 羽生光治 警部。遥の同期で上司 鳥越潤一 警視正。遥の上司。衛の父 高科満 東進大研究員。日枝図書館の被害者 井出昇平 警備員。高科の発見者 三田村 警備員。同上 深町信也 東進大院生。閲覧室利用者 笹本聖子 陽明大院生。同上 水沼新一 GSバイト。日比谷公園の自殺者 立木君江 食堂給仕。水沼の自殺の目撃者。 遠藤恵子 水沼の恋人。 御神楽要 氷室神社神主。遺体発見者。 牧原圭吾 朝霞医大学生。 峰村 朝霞医大生。牧原の友人。 羽崎静 ルポライター。関西弁。 内藤凛 朝霞医大OB。 宇都木桂 弁護士。 三笠 MMORPG管理者。 南雲麗香 朝霞高校2年。 168 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 15 33 ID G2h6yef1P ◆Day1 5/18 16 00―東京拘置所 羽生に釘を刺されながら遥が扉を潜るとその向こうには衛が居た。 機嫌の悪い遥を前に衛は自分が日枝図書館で起きた殺人事件の容疑者だと淡々と答えた。 日中には検察行き―そうなれば有罪は確定も同然という状況に遥は声を荒げるが、衛はあと27時間もあると余裕だ。 衛は遥が現場に足を運んだ上で衛を頼って着たと察し、捜査状況を話すよう促した。 ―4時間前 12 00―日枝図書館 遥は捜査から外されているにも関わらず現場にいた。死因は本で殴られた事による脳挫傷。 警備員2名が前日19 30の巡回時に発見。凶器は拭き取られ被害者以外の指紋はない。 閲覧室への出入はIDカードにより記録されており、カード無しでは入室出来ない。 容疑者は隣の閲覧室を利用していた衛。動機は今の所無し。 現場は建物の6Fでカーテンのある窓は開かない。卓上には凶器の哲学書が広げられていた。 検死による死亡推定時刻は18 00~19 00。被害者は女癖が悪く評判も良くない。 カードの履歴によると18 15に途中退館し18 45に再入館した形跡があった。 第一発見者の井出はもう暑い初夏の時分に几帳面に手袋をしていた。 18 30の一度目の巡回で消えていた灯りが点いていた為、不審に思い、机に臥せている被害者を発見した。 もう一人の発見者である三田村は、眠れず煽ったという前日の酒が残っていた。 巡回は二人組で扉の窓から確認するという。時刻は井出に呼ばれ、被害者を発見した時に確認した為間違いない。 衛の居た部屋は現場の隣室、その隣が深町、廊下を挟んで現場の反対が笹本。 部屋の作りはどれも同じ正方形。覗き窓からは机周辺がはっきり見えた。 衛の部屋の卓上には魔女狩りや拷問に関する本が広げられていた。 深町は14 00~18 02にレポート作成の為利用。被害者が同窓とは知らなかった。 笹本は15 30~17 30に学位論文作成の為利用。被害者と面識があった。 現場に戻った遥はそこだけ机がずれている事に気づく。捜査に行き詰まった遥は未来視を使用―トイレで館長と話す遥。 トイレのゴミ箱から糸屑の付いたガムテープを発見する。鏡は四隅をガムテープで止められていた。 三田村によると一昨日からこの状態だという。 169 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 18 55 ID G2h6yef1P 16 25―東京拘置所 話を聞いた衛は安易に未来視を使った事を咎めるが、遥から得た情報から真相を導く。 犯行は衝動的、発見が早かった事から死亡推定時刻に間違いはない。 それを18 30~19 00だと答える遥に衛は警備の証言による犯行時間だと正す。 部屋が正方形であることから、鏡を用い机をずらしカーテンを壁に貼れば被害者を隠す事が出来る。 被害者の出入りの記録はカードを拝借する事で可能。導ける真犯人は―井出。 三田村はアリバイを危うくする「井手に呼ばれた」という発言をした事から犯人ではない。 そして被害者の物以外出なかった指紋。拭き取られたのではなく指紋を残さない―手袋をしていた証拠。 物証が無いと詰め寄る遥に衛はトイレで見つけたガムテープに指紋のある可能を提示、もし無くてもカマをかけられる。 結局独りで解決してしまった事に悪態をつく遥に、衛は未来視の謎を口にする―何故そんな光景が見えたのか。 衛を遮るように現れた羽生。面会時間の超過を咎められるかと身構えた遥に羽生は井手がトイレで首を吊ったと告げる。 遺書に残された自白。2人の関係を茶化す羽生に衛は自殺の理由を問うがノイローゼだろうと返された。 「心が蝕まれる」と言う文面を気にする衛。その言葉に感じた遥の嫌な予感は翌朝現実となって現れた。 日比谷公園で見つかった自殺体―これが連続自殺事件の始まりに過ぎない事を、遥はまだ知らない。 ***** 黒いワゴン車と入れ替わりに入ってきた白い車。紫のスーツの女性は誘導通り車を停め―何かをひっかけたような音。 人を待つ彼女は電話口で宇津木と名乗る―電話の相手はその待ち人。所在を問うたその瞬間、車は爆発炎上した。 悲鳴と悪臭に包まれて炎上したその車の事は、翌朝千代田区の女弁護士の死亡事故として小さく紙面に載っただけだった。 ◆Day2 5/19 10 00-日比谷公園 検察への昨日の捜査説明に手間取った遥に羽生が悪態をつく。面倒を押し付けたのが見え見えで遥は噛みついた。 被害者の水沼は大きな銀杏にロープをかけて首を吊っていた。所持品はロープ・ハサミ・財布で中身は免許と2064円。 ハサミに指紋は無く、ロープの切断面と一致した。死亡推定時刻は今朝8時で目撃証言と一致している。 死因は頸部骨折ではなく窒息死で、死ぬまでに数分を要する。立木はその瞬間を2階への階段の踊場から目撃した。 170 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 22 00 ID G2h6yef1P 遺書は恵子という女性に宛てた物で彼女を殺してしまいそうで怖いという内容――昨日の井出の遺書との妙な符合。 水沼に井出との接点は無く、恵子という人物も捜査線上には浮かんでいない。 羽生は首を吊るには一苦労なこの巨木には、首かけ銀杏という曰く付きの字があると言った。 人ごみの中に視線を感じた遥。視線の主らしき白銀のバイクスーツの女性は逃げるように立ち去った。 茂みから携帯を発見する。被害者のものだろうか? 自殺が濃厚だが遺書の文面が気にかかる。羽生にそう報告すると、先日青森まで勝手に飛んだ事(Sin参照)を咎められながらも、 井出の動機の裏付けと絡めてなら、と許可が出た。下心を疑う遥に羽生はどうせ遥は再捜査で減給だと毒づいた。 13 23―日枝図書館 入口で駐車場側から飛び出して着た男とぶつかった遥。男は考え事をしていたと詫び、遥の擦り傷にハンカチを巻く。 久々に女性扱いされ、遥は自分の男運の無さを改めて嘆く―研究室で嚔をする衛。 落ちていた銀貨のペンダント―先程の男が落とした物だろうか? 井出が死んでいた個室には、くっきりと足形が残っていた。気付けなかったことを悔やむ遥。 館長によると遺体発見は全ての捜査員が引き上げた15 45の直後―16 00前。潰してしまうべきだったと言う館長。 問い詰める遥に館長はこの棟が以前戦犯の収容所だったと言う。故に尽きない怪談の類と建物の妙な造り。 偶然と笑う遥は井出の交友を問うが、館長は三田村に聞けと言った。 三田村を訪ね駐車場にやってきた遥。最近の井出に変わった様子は無いが、ボーっとしている事が増えたという。 交友関係は知らないがよく携帯をいじっていたらしい。井出は臆病で動機は心当たりも無いという。 壁際に供えられた花束に気付く遥。三田村によると一年程前にここで車の事故があったと井手に聞いたという。 嫌な予感に躊躇いつつも未来視を使う遥―逃げるバイクスーツの女が呟く「南と見せて北に逃げる」と言う言葉。 捜査を切り上げた遥は、問題に頻繁に巻き込まれる衛のクビを心配し大学へと足を向けた。 171 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 24 34 ID G2h6yef1P 17 14―立帝大学 乱暴に開かれた扉に苦情を述べる衛。文句しか言わない衛に遥は心配してやったのにとキレる。 心配される覚えのない衛。遥が関わった時点で教授は諦めたらしい。寧ろ遥のクビを心配する。 返す言葉の無い遥は怒りに任せて帰ろうとするが、呼び止めた衛は謝罪ではなく捜査の進捗を問うた。 普段乗り気ではない衛のその態度に遥は疑問を持つが、気になる事があるという衛に協力を条件に情報を開示する事に。 ついでに足の傷を見せつけるが心配するどころか女性扱いされて舞い上がった事まで言い当てられて遥はむっとした。 改めて2通の遺書を提示する遥。衛もその奇妙な符合を気にする。 今の所互いに接点がない事、自殺に疑う余地は無い事―筆跡の一致、カードの履歴、館長のアリバイ、目撃者。 妙に事件を気にする衛。気にかけていたのは青森で夜斗―否、ディッシュが口にした「他人の体」「同調」と言う言葉。 考え込む衛を遥は心配する。隠し事を疑う遥を軽くいなし、衛は話始める。 遺書は死者の残した最後のシグナル。綴られている筈の想い。 衛はドッペルゲンガーについて語る。もう一人の自分に殺されるという伝承―水沼の遺書との符合。時にそれは二重人格を示す。 フィクションじゃあるまいし、と言う遥に衛は海外での症例や当人が強く思い込んでしまうケースを提示。 遥の力自体がよっぽどフィクションだという衛に返す言葉は無かった。 情報も少なく自殺に流行りがある事から衛は現状の推察は早計と判断。 遥に二人に共通して消息の掴めない日が無いか調べて欲しいと依頼しようとした瞬間、遥の携帯に着信が入る。 氷室神社で見つかった首吊り遺体。事件の関連を思い浮かべた遥を衛は咎めた。 ここ1ヶ月の彼らの行動の調査を依頼する衛に別れを告げ遥は現場へと向かった。 19 47―氷室神社 夜の境内は不気味な雰囲気が漂っていた。発見したのは神主で時刻は18 30。身元は今の所不明。 所持していた携帯は壊れていたが所有者を照会中。死亡推定時刻は18 00~18 30。死因は又も頸部骨折ではなく窒息。 鑑識によると勢いを着けず踏み切った場合に見られる傾向で、躊躇いがある場合に多いという。 井手の検死も行ったという鑑識官によると、彼の死因もまた窒息だったという。重なる死因。 172 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 30 16 ID G2h6yef1P 争った痕跡や外傷が無く、薬物の類も検出されていないことから自殺と見られるが、遺書等は見つかっていない。 神主の御神楽によると、飼い犬の太郎丸が吠えた為木刀を手に飛び出した所、鳥居に下がった被害者を発見したという。 遺体は中肉中背二十代前半の男性。紅白の縄が傍らに置かれていた。本殿の物らしく、衝動的な自殺を思わせた。 所持品の煙草は軽めの量販品で残り数本、ライターは安物でオイルがきれかけている。 副道の奥の社には供物が地面に直接供えられていた。鳥居の横柱には擦ったような跡があるが踏み台が見当たらない。 警官は被害者が蹴飛ばしたのではないかと言い、事実離れた副道の脇から供物を供える高杯が見つかった。 鑑識結果と踏み台のズレは気になるが、今の所死因以外の関連は無い。考え込む遥の目に今朝の女性が目に入る。 目が合った瞬間野次馬の中から飛び出した女性をとっさに遥は追う。車に遮られた瞬間、遥は未来視の光景を思い出す。 似たような通りで見失うよりは先回り!遥は北西の開けた十字路で女性を待った。 (ヒントを見ていない場合見失う) 現れた女性は遥に気付かず捲かれた事をバカにする。姿を見せ詰め寄ると観念して羽崎静、ルポライターだと名乗った。 愛車の赤いバイクを人質に取られたような形になり渋々話し始める静。頼まれてある事故について調べているらしい。 逃げた理由を問うと、どうやら羽生から次邪魔したら逮捕だと脅されたらしい。遥は名乗りそのするつもりは無いと告げた。 静が調べている事故について訪ね、水沼と先程の被害者の関係を話し始めた時、遥の携帯が鳴る。 被害者の身元が判明し急いで戻る遥。連絡先として静から名刺を受け取った。静は連絡は午後にしてくれと言った。 21 32―氷室神社 被害者は近くに住む牧原という学生と判明。警官に頼まれ遥は遺族への説明に向かう。 扉を開けた遥は目を疑う―スプラッタ映画のように緋に染まった玄関で―頭を割られた二つの遺体が血溜りに浮かんでいた… ◆Day3 5/20 10 02―捜査本部 鳥越に促され、遥は昨夜の経緯を説明する。被害者は牧原の両親で死因は撲殺。 鳥越は犯人が牧原の可能性を示唆し、それまでの遺書の内容に触れる。遥の行動力を皮肉混じりに評価しつつ報告の遅れに釘を刺した。 山積みの調書に溜め息をつきつつ、遥は捜査資料に手を伸ばす。 173 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 33 46 ID G2h6yef1P 井手は借金の為2年前に離婚しており、図書館勤務は1年前から。所持品は財布と1059円、遺書と携帯のみ。 通話記録は会社のみでメールの履歴は無い。 水沼の死亡時刻は07 55~08 05。同棲相手は判明。勤務1年半で他に人付き合いは無い。 拾った携帯を提出し忘れていた遥は、水沼の物と判明してから混ぜておく事に決めた。 牧原は両親と同居で一浪。携帯の大量の通信履歴が添えられており、手配した鳥越からの皮肉が飛んだ。 鳥越に羽生が担当の筈の井手の事件調書が請求されていることを突っ込まれ、遥は逃げるように現場に向かう。 11 18―牧原宅 惨状と化した現場に警官は感情を露わにする。両親の死因は後頭部殴打による脳挫傷。 凶器は階段から見つかった金属バットで、牧原の指紋だけが残っていた―やはり犯人は……? 白線が象るは廊下に俯せに倒れた父親、助けを求めるように階段に倒れた母親。潰れた時計の示す犯行時刻は17 55。 動機を求め遥は2Fへ。遺書の類は無かったようだ。最新ゲームと漫画が溢れた部屋は医大生らしさの欠片も無い。 PCの電源は入っていたがロックされていて確認出来ない。手がかりを求め昼休みになった大学へ向かう。 12 30―朝霞医大 牧原の知人を探す遥は昨朝の男を見付ける。ハンカチの礼を述べ、拾ったペンダントを差し出す。 それはとても大切な物だったらしく、礼にと遥を構内の喫茶店へと誘った。 (拾っていなければ再会しない) 男は内藤凛と名乗り、女性のような名前だと自嘲した。遥も自己紹介するが可愛い名と誉められ赤面する。 内藤はここのOBで必要な資料を取りに来たと言う。医者ではなくペースメーカーの製造をしているそうだ。 後輩かと問う内藤に遥は調べ物にきただけだと否定した。見つめられ戸惑う遥。遥はペンダントの持ち主に似ているらしい。 内藤にとって姉のような―そしてもう鬼籍に入ってしまった女性。湿っぽい話をした事を詫びる内藤。 礼を口実に話がしたかっただけなのかもと言われ戸惑う遥。アラームに助けられて逃げるようにその場を去る。 内藤の言葉に動揺する自分を一喝し、捜査を再開する。 牧原の知人である峰村にたどり着くが、特に変わった様子は無く、昨日も夕方までゲームをしていたと言う。 時刻は18時前―犯行の直前。携帯のMMORPGを一緒にやっていた牧原がキャラを放置して急に落ちたらしい。 174 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 36 17 ID G2h6yef1P キャラは端末に戻さなければ消えてしまう、牧原はLeomaと名付けたキャラを大切に育てていたらしい。 14 25―牧原宅 牧原のPCにダメ元でパスを入力―LEOMA―ロックが解除された。いかがわしいゲームに紛れ日記らしきものを見付ける。 「5/18―ニュースであの人の殺人の末の自殺を知る。人を殺めた人間はまた…だとすれば…いや、アレは事故だ。 昨日手に入れたこれを見せる時に、レイカとシンにも話をしてみよう。何だか頭がボーっとする。明日はさぼろう」 日付からすると記事は井出の事件について。2人には面識があったのか? 静が水沼と牧原が関わった事故について口にしていた事を思い出し、彼女に連絡を取ることにした。 電話口の緊張感の無いやり取りに脱力しつつ、静がいるという赤坂駅で落ち合うことに。 (名刺と爆発事故の知識がなければ接触不能) 静は構内の喫茶店で待っていた。遅れた事を詫びる遥に空になった大量のパフェを示した。 関西人はちゃっかりしていると呆れる遥に、静は厳密に関西生まれではなく言葉も仕草も混じっていると言った。 急かすように話を促す。静が調べているのは昨年5/21に日枝図書館で起きた爆発事故。 事故を起こしたのは宇都木という弁護士で人に会う為に外出していたらしい。当時、原因は車の不良とされていた。 オイル漏れにエンジンを吹かした為爆発、メーカーも酷く叩かれた。遥は事件と2人の関係を問う。 水沼は参考人として喚ばれていた。直前まで車を止めていた彼に何か不審物がないか確認したらしい。 牧原は目撃者としてインタビューを受け、また事故の写真を新聞社に売りつけていた。 そして現場に勤務していた井出。出来過ぎた符合。静が掴んでいるのはここまでらしい。 女の苦労を愚痴りつつ、真相を掴んだら連絡する事を条件に、静から情報提供の約束を取り付ける。 静がここで何をしていたか聞くと、宇都木が担当していた事件を調べていたと言う。痴漢の弁護だったらしい。 静に別れを告げ、衛に頼まれた彼らの行動履歴を確認に向かう。 図書館長によると井出に欠勤等はなく、寧ろシフトを詰めていたようだ。三田村曰く井出はPCは殆ど使えなかったらしい。 峰村によると牧村は単位の為にここ最近は殆ど休まず出席していたようだ。 捜査本部に戻ると水沼の恋人が着ていた。恵子はノイローゼの原因に心当たりは無いと言う。 175 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 38 34 ID G2h6yef1P 当日は頭がボーっとすると言っていたようだが、遅くまで携帯でゲームをしていたせいではないかと言った。 水沼も行動が掴めない日は無かったようだ。嫌な予感がすると言う鳥越に単独行動について釘を刺される。 羽生と嫌みの応酬を交わし、遥は衛の所に報告に向かう。 18 12―立帝大学 珍しく主のいない研究室。遥はこっそりPCを覗き見る。故人の母kirika―NG。好んで飲むmocha―NG。…もしかして? haruk…戻った衛の一喝で入力は遮られる。笑って誤魔化す遥に衛は呆れた表情を浮かべた。 牧原も含め所在が掴めない事は無かったと言う遥。考え込む衛に先日の館の件かと問う。 驚く衛に付き合いの長さを口にし、奇妙な事件だが他人に意識を転送するだなんて現実離れしてるという遥。 衛は言う―現実を非現実が浸食している。考え過ぎる衛を咎めると、その脳天気さが羨ましいと皮肉が返った。 改めて事件を整理する。問題点は共通する死因と動機の無さ。 (静と接触している場合のみ)そして一年前の事件―その概要を覚えていた衛に呆れる遥。 牧原の日記に井出との面識を疑える事に触れると衛は彼らの相互連絡の形跡を確認する。 そんな物は無いと口にした遥にさらに念を押す。そういえば―遥はゲーム内のチャットに思い当たった。 水沼の携帯を取り出す遥に証拠品の持ち出しを咎めるが、始末書ものでもこれ以上減給しようが無いとお首にもかけない。 データフォルダにXXXXXXというファイルを見つけるが画面には何も出ない。遥は徐に耳を近づけた。 虚ろな目で立ち尽くす遥に声をかける衛―刹那、本の山に投げ飛ばされる。 音に思い当たった衛に正気を失った遥が咆哮と共に襲いかかる。間一髪かわすも攻撃は止まない。 本の山を振り払い衛を掴み上げ何度も本棚へとぶち当てる。反動を利用して衛は遥を抱き締め、呼びかけた。 衛の名を呼ぶと崩れ落ちるように倒れ込んだ。 ◆Day4―5/21 蝉の声。夏の残照。震える身は汗でぐっしょりと濡れている。気だるい四肢に吹く風が夏だというのに酷く肌寒い。 記憶を辿る。確か夏休みの宿題で衛と蝉を取りにきていた。そして折れた枝ごと池に落ちて―― ―懐かしい夢をみた。目覚めた遥は衛のベッドに寝ていることに気付く。見回すと衛は椅子の上で力尽きていた。 また無理をして―頬に伸ばした手が掴まれ押し倒される。見当違いの抗議をする遥を見て、衛は遥を解放した。 176 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 42 00 ID G2h6yef1P 10 21―立帝大学 純粋な雑音―脳にあり感情を司る松果体に超短波をあてる事で獣と化す。衛を傷付けた記憶のない遥。 三人の自殺の理由―もう一人の自分。死因が一致したのは極度の興奮の為筋肉が緊張していて頸椎が折れなかったから。 一連の自殺は巧妙に仕組まれた遠隔殺人だった。体調を問う衛に大したこと無いと返す遙。 被害者と同じ状態なのだと声を荒げる衛に、だとしたら治せるのは犯人だけだと反論する。 諦めた衛は監督役に同行を申し出る。素直に心配出来ない衛に呆れる遥。 衛が調べておいたゲームの開発元へと向かった 12 08―某ゲーム会社 管理者の三笠に話を聞く。VF2は4人でパーティーを組む対戦型MMORPG。トラップ等を仕掛け相手チームを全滅させる。 三笠はチートアプリに頭を悩ませていた。データを自由に書き換えられる物で最近出回りだしたらしい。 衛がその名前を訪ねると、一番出回っているのはクロス6というX6つの物だという―遥が起動させたものと同じ。 牧原のキャラクターについて調べる。ショウ・シン・レイカというキャラと組んでいた事が解る。 登録された電話番号からショウ=井出、シン=水沼と判明。レイカを保護するため電話をかけた。 繋がらない電話。焦る遥に衛はレイカの名前と住所を割り出すよう指示。そんな暇はないと叫ぶ遥に衛は諫める。 手がかり無しにどうやって探す?彼らに他の接点は無いのか? ○静と接触出来ていない だが、そんなものには思い当たらない。やむなく電話会社に確認を取る遥。 13 39―某ゲーム会社 漸く届いた4人目の情報―南雲麗香。遥は急ぎ彼女の住所へ車を走らせる。しかし、その道中に齎された報。 麗香は図書館で犯人と思われる男と車内で爆死。被害者の繋がりを訴えたが、犯人無き今謎の殆どが闇の中。 迷宮入りする事件。全ては遅すぎた。 5/29―16 24―立帝大学 悔やむ遥と慰める衛。謎の多い事件、惜しむらくは手がかりが少なすぎたこと。 だが、それは次に生かせばいい。 その事より、と衛は遥の体調を心配した。 ―Unfinished 177 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 47 02 ID GSxaOY9iO ○静とコンタクトを取っている 被害者のもう一つの接点―一年前の事件の関係者。電話に出た静にレイカの番号を告げ関係者と照合してもらう。 流石に番号だけでは難しいという静にレイカという名を告げる。南雲麗香―痴漢事件の被害者との名前の一致。 静に住所と顔写真をメールしてもらう。可能性は強いが彼女がレイカである確証はない。 嫌な予感。電話会社に照会していてはきっと間に合わない、衛の制止を振り切って遥は未来視を使った。 ○未来視を3回以上使用 未来視が見せたのは意外な人物だった。遥はそのまま意識を失い… 三日後。漸く意識を取り戻した時には、既に事件は終わりを迎えていた。 麗香は図書館で焼死体で見つかり、一連の事件は証拠不十分で自殺で処理された。 衛の忠告を無視した事を悔やみながら、遥は今日も捜査に奔走する。もう一人の自分に怯えながら… ―BAD END(Unfinished2) ○未来視の使用が2回以下 最後の場所―日枝図書館の駐車場。衛に念の為彼女の家をあたるよう指示し、遥はその場所へと駆け出す。 あの様子なら暫くは大丈夫、そう判断した衛は三笠に一年前のログを確認するよう求めた。 16 20―日枝図書館 閉ざされた門、掲示板を確認すると今日は改修の為閉館のようだ。フライングかと疑う遥の耳に女性の悲鳴が届いた。 急いで声のした駐車場へ向かう。人違いだと騒ぐ麗香。 ○内藤と再会していない 構えた銃口の先には先日図書館でぶつかった男がいた。遥の素性に驚く男。麗香は助けを求めて喚く。 首筋にあてがわれたナイフ。男は彼らが桂を殺したと言った。桂―静の話していた事故で死んだ弁護士。 男はそれが事故ではなく仕組まれた殺人だと言う。喚く麗香を車に押し込むと給油口の蓋を開けた。 それで彼女は救われない。遥の説得は男に届かない。火を付けたライターが給油口に投げ込まれ―遥の悲痛な叫び。 上がる爆炎。炎の袂で男は天を仰ぐように燃えていた。駆けつけた衛は動機を突き止めていたが、既に遅い。 彼をつなぎ止める何かがあればあるいは―だがそれも詮無き事。no pain no gain―この痛みを無駄にするなと衛は言った。 ―BAD END 178 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 49 30 ID GSxaOY9iO ○内藤と再会している 遥の銃口の先にいたのは―内藤。遥の素性に絶句する内藤。構えたナイフは麗香の首筋に添えられれていた。 説得する遥。内藤は彼女達が桂を殺したという。宇都木桂―一年前の事故の被害者。 あれは事故じゃないと内藤はいう。騒ぐ麗香に手をかけようとした時、かけつけた衛がそれが殺人教唆であったと告げた。 何故ここにいるのかと問う遥に、未来視など使わなくても現場には辿り着けると答える。特に怨恨による事件は。 制止する内藤に衛は自分は刑事ではないし止める気も無いと告げる。あの事故は彼女達には只のゲームに過ぎなかった。 衛はログに残っていた犯行計画を語り出す。 一年前―日枝図書館 水沼は車止めに細い杭を打ち込むと、乗ってきた黒いワゴンを走らせた。入れ替わりに入ってきたのは桂の車。 井出がそれを奥の駐車場に誘導する。彼女が人を待つ間に水沼の仕掛けで漏れ出したオイルが広がった。 嘘であってほしい。そう願う彼女の元に着信が入る。彼女が電話に出た瞬間、崖上から吸いかけの煙草が投げられた。 炎上する車。叫ぶ人々。牧原は呟く―話が違う―中には誰も居ない筈だ― 個々の作業が殺人に直結しない、罪の意識を持たない計画。だが内藤はそれを知ってしまった。 酔った勢いで牧原が話した武勇伝―罪にならない人の殺し方。彼らに罪の意識を教える為にあのアプリを作った。 自分は関係ないと叫ぶ麗香に衛は痴漢が作られた冤罪であったこと、桂がそれに気付いたのではと問う。 証拠が無いと言う麗香に彼女がかけた電話のログがあると言う。麗香はあれは公衆からかけたのだと宣言し― 口を滑らせた麗香は桂が既に館内に居ると勘違いしただけだと主張した。ナイフを振り上げる内藤。 尚も制止する遥に問いかける。彼らの非道を聞いてなぜ?これ以上罪を重ねてほしくない、そう遥は答えた。 遥には理不尽に大切な者を奪われた者の痛みは分からない、そう主張する内藤に無関係な高科や牧原の両親の命を奪った事実を突きつける。 復讐は内藤のエゴ、彼女はそんなもの望んでいない。そんな内藤の姿なんて― そして遥には解る、同じように理不尽に父親を失ったその痛みが。復讐になんて逃げないで、そう遥は訴えた。 その姿が桂と重なる。泣き崩れた内藤の絶叫が、泣き出しそうな初夏の空に響いた。 179 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 53 50 ID GSxaOY9iO *epilogue* 遥は単独行動を羽生に咎められていた―それは全部もってかれたやっかみも多分に含まれていたが― 矛先は御し切れなかった衛にも向かうが、20年来の付き合いで既に匙を投げたと言い、それは上司の役目だと投げ返す。 好き放題の男性陣に遥は拳を震わせた。 連行される内藤に遥は声をかける。桂が一番望んでいたのは内藤の幸せだ、と。 内藤は礼を述べると、預かって欲しいと彼女の形見を差し出した。遥がそれを拾ったのはきっと偶然じゃない。 きっと彼女が内藤を止める為にそうしたのだと、だから戻ってくるまで持っていてほしい。 告白ともとれる台詞に戸惑う遥と咳払いを挟む衛。内藤は慌てて償う事への誓いだと訂正する。 遥は衛のせいにしようとするが、赤い頬を指摘され、暑さを口実に顔を洗ってくると逃げ出した。 遥が居なくなった所で改めて衛は内藤に確認する―あのアプリについて。 遥が開いてしまった件については、初回にしか作用が無い事、強いショックはあるが後遺症は無いことを確認。 元データは友人に貰ったFDでその死を期に処分した為残っていない。友人の名は―鴻神夜斗。 戻った遥は険しい表情に気付くが只のヤキモチと勘違いする。 羽生に連行される内藤。口汚く罵る麗香に呆れる遥。衛は自主を勧めるがあの場で話を合わせただけだと歯牙にもかけない。 遥は憤るが衛に鳥越が動いていない以上今はまだ手出しできる段階ではないと制止される。 内藤はもういいと言った。麗香が悔いる事が無い限りきっと裁かれる。 笑い飛ばす麗香に苦い想いを噛み締める遥。しかし事件は終わらなかった。 遥は悔やむ。彼がこれを預けた事、残した言葉の真意に気付けなかった事。 3日後―5/24 10 15―赤坂駅 遥は自殺による人身事故の捜査を行っていた。被害者はまだ女子高生。 所持品はMDに化粧ポーチに避妊具…教材の無い中身に呆れつつ鞄の底からパスケースを発見する。被害者は― 14 30―立帝大学 してやられた、それが衛の感想だった。 彼が獄中で自殺した報は直ぐに入った。看守が見つけた時点で首を吊っており自殺に間違いはない。 救えなかった、変えらなかった運命。彼が預けた物も償いたいといった言葉も嘘だったのか。 それは分からないが、遥に会えた事で既に救われていたのではと衛は話す。 既に汚れていた自分は無理でも、せめてペンダントだけは彼女の元に。 180 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 03 01 19 ID GSxaOY9iO 死海文書の一節 ガブリエルの角笛が吹き鳴らされる時、罪深き盲目の羊達は行く当ても知らず、ただその音に従って絶望に堕ち… 捕らわれるべき者は捕らわれて行き、剣で殺される者は剣で殺される。 殺し殺される事はかくも業の深い行為なのだと、人は皆罪深き盲目の羊なのだと、衛は言った。 ならば、遥の手もまた血にまみれている―金島と鴻神の血で。どう償えばいい? 訪ねる遥にそれは自分の罪でもあると衛は答える。独りで背負わないで。 遥は少しの間衛の胸を借りた。 泣き出しそうな空の下、誰も居ない駐車場を見下ろす女。 頼まれたヤマが終わった―夜斗に向け静は独り呟いた。 ―To be contineud…… ***** 以上です 連投引っかかったので途中からID変わりましたがご容赦 でも続き書けないんで(ry 死海文書はキャリアによってはもう少し長いようなので以下に引用 ガブリエルの角笛が吹き鳴らされる時、罪深き盲目の羊達は行く当ても知らず、ただその音に従って絶望に墜ちるだろう。 耳ある者は聞け。 捕らわれるべき者は捕らわれて行き、剣で殺される者は剣で殺される。 彼女がした通りに彼女に仕返しせよ。 彼女の仕業に応じその倍を返せ。 彼女が注いだ杯にその倍の血を注げ。
https://w.atwiki.jp/kyoronosuke/pages/376.html
走る必要なんか無いのに、私は走ります。 ううん、もしかしたら今そこに行く事自体が意味なんて無いのかも知れない。 でも……。 「いや、泉が宿題写しに来てるけど?」 何故かそれを聞いたら居ても立ってもいられなくって。 私は電話を切ってすぐに家を飛び出した。 だって、今男君は私以外の女の子と一緒にいる。 私はドジだから……、足手まといだから。 いつか男君はは私に飽きられちゃうかも、邪魔だと思ってしまうかも。 そう思うと、怖くなった。 私は、ゆきちゃんみたいに可愛くないし、お姉ちゃんみたいにしっかりしているわけでも無い。 こなちゃんみたいに男君の好きなゲームとかアニメのお話も……出来ない。 でも、それでも。私は誰より男君が好きで、誰にも渡したくなくって。 こういうのを独占欲っていうのかな。 男君は優しくて、男君の手は大きくて、男君は暖かい。 私はそんな素敵な男君に惹かれていく。 自分でも分かる。 だから、怖い。 男君が私から離れて行っちゃうのが。 絶対に、それだけは……嫌だ。 ◇◇◇ 「いいか!絶対コイツを倒してもSELECTボタンは押すなよ!絶対だぞ!」 「分かってるってー(=ω=.)ポポイ」 ボスとの一触即発の会話イベントの終盤にインターフォンが鳴る。 時計を見ると四時十五分。 「は?」 泉がコントローラーを持ったまま窓から玄関を見る。 「あっ!∑(=ω=.)!」 「誰だ?郵便か?」 泉はこっちを見て不適に笑う。 「つかさが来てるよ(=ω=.)ニマニマ」 俺はそれを聞いてすぐに一階に滑るような速さで下りた。 ◇◇ 「つかさ!?」 玄関を出ると、可愛らしいワンピースのつかさがいつもみたく可愛らしい笑顔を浮かべて待ち受けていた。 「えへへ」 「めちゃくちゃ早かったな、もうちょい掛かると思ってたんだけど」 「うん、急いで来ちゃった」 つかさの額に汗が光っていた。走ってきたのか? 「ごめんね、迷惑だったかな?」 つかさ、上目遣いは反則だろ? 「何言ってんだよ、つかさならいつでも大歓迎だぜ?」 そう言ってつかさを家に上げてやる。 俺の後をちょこちょこ付いて来てるのを考えると、息子が少し硬くなった。 「ねえ、男君」 つかさが階段を上がる直前に俺の袖を摘む。 「ん?」 「・・・・・、こなちゃん」 「どうした?」 「こなちゃん、まだいるの?」 「え?ああ、上でゲームしてるぜ」 俺がそう言うと、つかさの摘んでいた手が今度は俺の手を掴んだ。 「つかさ?」 「ううん、ゴメン」 つかさはすぐに笑顔を浮かべて、手を離した。 「なんでも無いよ」 「そか。先に二回に上がっててくれ、お茶淹れてくっから」 「うん・・・・・」 ◇◇◇ 愛の戦士、こなた・イズミ。参上!! ポポイを颯爽と葬った私は当然の様にSELECTボタンを押した。 やっぱダークラピの方が強いかな。 階段を上がってくる音がする。 可愛らしい軽やかな足音。 ドアが開く。 「うぃーす、つかさ(=ω=.)ノ」 「・・・・・」 ありゃ? 「あれー?つかさ?(=ω=.)ドッタノ?」 いつものノリじゃない? っというか、つかさは無表情のまま私を睨みつけている。 こんなつかさは始めてだ。なんというか、怖い。 少し経って、つかさが口を開いた。 「・・・・・こなちゃん、宿題は?」 「へ?(=ω=.)what?」 「宿題は?終わったの?」 咎めるような口調。 どうしたんだろう? 「いや、終わったよ(=ω=.)ホラ」 私は机の上に置いていたノートに視線をやる。 「そっか、良かったね」 男がまずい事でも言ってしまったのか? 今日のつかさはなんか怖い。 私が何か言おうとして口を開こうとした直前、「おはラッキー☆」 スク○ェアオタクがやって来た。 ◇◇◇ お茶を持って上がると、俺の部屋は静まり返っていた。 よし、ここは俺の空気ブレイカーで! 「おはラッキー☆」 部屋にいた二人の視線が一気に俺に集中する。 「・・・・・」 「・・・・・(=ω=.)」 なんだこの空気は? いや、俺はこの雰囲気を知っている!知っているぞッッ!!まるで期待してなかった奴がドッチボールで最後まで偶然生き残って、女子が応援し始めた途端当たってしまったあの感じの!!そうだ、あの時の雰囲気だッッ!! それでも、俺のmy angelつかさはまたあの可愛らしい笑顔を浮かべてくれた。 泉は……なぜか俺を見つめているだけ。 「おい、なんか言えよ。スベったみたいじゃねぇか」 「・・・・・、男(=ω=.)」 「わー、サイダー!」 泉が何か言おうとした瞬間、つかさが割って入った。 俺はお盆を机の上に置いて座る。そしてすぐ横につかさが座る。 「・・・・・あの、つかささん?」 「ん?」 近い、もんすごく近い。肘と肘が触れ合うくらい近い。 「見せ付けるねー(=ω=.)ムフフ」 「フヒヒ、サーセンwwwwww」 泉はそう言うと立ち上がる。 「そろそろ帰る(=ω=.)」 「おう、お疲れさん」 つかさは何も言わずに泉を見つめている。 泉はノートを片付けて、さっさと出て行く。 「さいならー(=ω=.)ノシ」 泉が出て行った直後、つかさが腕を絡ましてくる。 「男君」 頬を俺の二の腕に寄せ、つかさは俺に凭れ掛かる。 「つかさ?」 「男君・・・・・」 つかさはギュッと絡ませた腕に力を込めて、俺の顔を見上げる。 「どうした?」 「・・・・・明後日、一緒に出掛けようよ」 思わず俺を仰ぐ瞳に吸い込まれそうになる。 「えっと、いいけど・・・・・、どこ行くんだ?」 「海がいいな。あ、男君が嫌だったら別のとこでもいいよ?」 海・・・だと・・? 待てよ、待ってくれよ。 夏+海美×少女=sneg? 「つかささん、それマジすっか?」 「う、うん」 照れたような、困ったような、そんな表情を浮かべるつかさ。 俺は少し考えるフリをしながらつかさを焦らして表情の変化を俺の答えを待っているつかさの表情を楽しんでいた。 ◇◇◇ 私は携帯の履歴から柊かがみの欄を開き、電話をかける。 お決まりの呼び出し音。少しそれを聞いたから、かがみんの「もしもし柊ですけど」と別に言わなくてもいい応答が来た。 「かがみん、今日つかさとなんかあった?(=ω=.)?」 「いきなりだな、あんた」とちょっと呆れたような声。 「いやー、ちょいと気になったんでね(=ω=.)フヒヒ」 少しばかり冗談ぽく言う。 「ってか、そこにつかさいるの?」 「んや、いないよ(=ω=.)」 スピーカーの向こうでかがみんが悩んでいるような、考えているような声が聞こえる。 「どったの(=ω=.)センセイ?」 「こなた、どこでつかさ見たの?」 「うぇ?男の家に居るよ?聞いてるんじゃないの(=ω=.)?」 「また、男か」 かがみんの溜息。 「なんかあったの(=ω=.)?」 「いや、なんでも」 なにか在るんだろう、かがみんの声の調子で分かる。 「ねぇ、かがみん(=ω=.)」 「うん?」 「男とつかさの事でしょ(=ω=.)」 「・・・・・、うん」 かがみんは少し躊躇ってから答えた。 「最近、つかさがさ、暇があったら男に電話を、ね」 なるほど。 私はかがみんから話を聞いている間、つかさのあの奇妙な雰囲気を思い出していた。 ◇◇◇ 男君と一緒に歩く。 それだけの事なのに、私の胸はドキドキしている。 左を向けば男君が私に笑いかけてくれる。 私はそれが嬉しくて、勝手に笑顔になってしまう。 私は繋いでいる男君の右手を少し強く握ってみた。 肩が触れ合うぐらい近づく。 時間が止まってしまえばいいのに。 私は心の底からそう思った。
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/376.html
みゆき「さあ皆さん、出番ですよ~」 こなた「いざっ! 鬼畜ハーレム王キョンのえっちな大冒険、本編・・・」 キョン「何言ってんだゴルァ。男女7人夏物語本編、始まるザマスよ!」 ななこ「いや~ん♪」 ゆい「いっちゃうー♪」 つかさ「熟女AVじゃねえんだ! 自重しろこの淫乱年増!」 かがみ「言うわね、つかさ」 ななこ「ほう・・・柊。可愛い顔して随分とえげつないこと言うやないか。遺書はもう書いたのか?」 ゆい「お姉さんびっくりだー・・・夏の間、鉄格子付きの別荘で過ごしたいかい?」 つかさ「だって台本にそう書いてあるんだもん。私のせいじゃないもん」 かがみ「この台本書いたの誰よ? まさかみゆき?」 みゆき「わっ、私じゃないですよ」 こなた「さ、前振りはこの辺にして本編いってみよー」 ななこ「・・・つまりそういうことやな。覚えとき、泉」 そんなこんなで、夏休みの「ドキドキ☆キョン君とイク温泉旅行」のプランは着々と練られていった。 行き先は、黒井先生の先輩のご実家が経営している温泉旅館に決定。時期は8月の下旬。 「それまではしっかり勉強しとき。やることやって、最後にちょっと息抜きっていうなら、ご両親もすんなり許してくれると思うで」とは黒井先生の弁。 うん、確かにその通りね。夏休みの最後に楽しいことがある、と思うだけで、なんかやる気が出る。 いつもはのんびりしているあのつかさも、流石に今年は受験生ということもあってか、割ときちんと勉強しているみたい。たまにみんなで集まって勉強するけど、あのこなたですら、結構集中してやっているのにはびっくりした。 勉強会の後、お菓子やジュースをつまみながら、旅行のプランをあれこれ話すのが楽しい。みんなで下調べして、この日はここに行こうとか、こんな名物があるらしいとか、ハイキングのコースがあるから行ってみようとかね。 キョン君と2人っきりになれる時間があるかな。あるといいな。温泉街を浴衣着て、2人で腕組んで歩いてみたいよ。 そのキョン君はというと、予備校の夏期講習に通っていて、こっちの勉強会には7月に1度、参加したきり。ちょっと寂しいけど、旅行の時はずっと一緒にいられるんだから、我慢我慢・・・でも、早く会いたいナ。 あ、旅行前日が登校日だから、その時会えるんだ。いろいろお話しよう。 登校日に付随する諸々のセレモニーが終わり、こなたたちのクラスに顔を出すと、こなた、つかさ、みゆきと話をしているキョン君がいた。おーい、キョン君。久しぶり。 「よ、久しぶりだなかがみ」 久々に会うキョン君。なんか嬉しい。ね、夏休み、勉強の方は進んでる? 「まあ、今年受験生だしな。自覚が出てくると、それなりにやる気も出てくる。ボチボチだな」 楽しみだね。明日。 「そうだな。なんだかんだでここまで、勉強漬け・・・ってこともないか。適度に息抜きはしてたけど、まあ、ここらでドカンと骨休めってのも悪くないしな。俺も明日が大いに楽しみだ」 勉強会で集まったときなんかにね、一応、基本的なプランを色々話してたんだ。キョン君にもその都度メールを送ったから知っていると思うけど、キョン君は今回の旅行、何か希望ある? 「いや、かがみたちがよく調べて考えてくれたみたいだから、俺は特に・・・いや、1つある。蕎麦は絶対食いたい」 そっか、ここの蕎麦ってすごく美味しいんだよね。絶対食べようね。 「かがみはん、蕎麦はカロリー低いからって、食べ過ぎたらあきまへんで。それに、一緒に天ぷらなんぞ頼んだら意味ありまへんで」 うっさいこなた。変な関西弁使って茶々入れるんじゃないわよ。 「それにしても・・・警察官や学校の先生って、社会的信用あるんだね。今回もお父さんとお母さん、すんなり許してくれたし、良かったよね、お姉ちゃん」 ま、昨今は教員も警官も、いろいろ言われてはいるけど、大半は真面目に仕事しているからね。それなりに社会的信用があるのは当然でしょ。 「でも・・・ゆい姉さんやななこ先生見てると・・・ぷくく・・・」 こなた、言いたいことはなんとなく分かるけど自重しなさいよ。どこかで聞かれているかもしれないでしょ。 「2人とも、とてもいい人だと思いますよ。堅いお仕事をされているのにざっくばらんで、親しみやすくて」 みゆき、あんたもいい人だね。みゆきが人を悪く言うの、聞いたことないし。 「まあ、あまりあの2人を悪く言うとバチが当たるぞ。今回、こうやって旅行にいけるのもあの2人のおかげだろ・・・ま、 2人とも、既存の高校教員や警察官の枠に当てはまらない、ユニークな人間であることを認めるのはやぶさかではないが」 キョン君って、今時の高校生らしくない、もってまわった言い回しが好きだよね。あんまり本とか読んでないのに。 「・・・でもさ、出来れば私たちだけで行きたかったネ」 「こなちゃん、それは言わない約束でしょ」 「ま・・・枯れ木も山の賑わいって言うし、こういうときは大勢の方が楽しいかもね、そうだよね、アハッ♪」 おいこなた、それって国語の教科書に載ってる、諺の誤用例そのまんまだぞ、分かって使ってるのか? 「いぐざくとりぃ~」 「おいおい、枯れ木はないだろ枯れ木は。黒井先生もゆいさんもすごく美人だし、2人ともまだ20代だろ」 「けどさキョン、ゆい姉さんはともかく、ななこ先生なんてあの年で彼氏はいないは、週末はネトゲで徹夜するは、ホントに女として枯れ木みたいじゃん」 こなた、アンタも今みたいな生活続けてると、人のこといえないわよ。黒井先生はあれでも一応教員っていう仕事に就いているけど、アンタはそのままズルズルと、ニートになりそうで心配だわ。 「あれでも一応教員って、かがみんもフォローしたつもりで、結構酷いこと言ってるじゃん、ぷぷ」 「黒井先生みたいにきれいな人でも、ご縁ってのは、なかなか無いものなのでしょうか?」 「みゆきさん、ななこ先生はなまじ見てくれだけは良いから、なおのこと始末が悪いんだヨ。あれで男がいないなんて、顔は良くても性格は悪いです、って言ってるようなモンじゃんか、あはは」 「こなたさん、そういうことはっきり言っちゃうと・・・うふふ」 ちょっと・・・あのみゆきまで笑ってるじゃない。もしかしてみゆきって、ちょっと、黒い? 「止めなよこなちゃん・・・ななこ先生に悪いよー、そんなこと言っちゃ、めっ!」 ま、枯れ木も山の賑わいってのは、言いえて妙かもしれないわね、黒井先生には悪いけど。 「お姉ちゃんまで・・・やめなよー」 「おいおい・・・おまえら、大概にしとけよ。聞いてるかもしれないぞ」 大丈夫よ。聞いてたら今頃、烈火のごとく怒り狂ってこっちに来てるわ。ま、口さがない品評はこのくらいにしますかね。 大丈夫じゃなかったりするんやな、これが・・・ おそらく今日、旅行の話をするんやろうから、こっちからも一言声かけとこうと、教室の前まで来てみればこれや。 ま、教師の悪口は、ウチらも学生時代よう言っとったし、それ自体を咎める気はない、けどな、本人には絶対に聞かれないところで言うのが、最低限の仁義ってもんや。聞かれたときは、相応の報いを覚悟せなあかん。 枯れ木やて・・・男も知らん小娘に、枯れ木呼ばわりされる覚えはないで。ウチがおまえらの年の時は、もう大人の階段登っとったわ。 それに、お前らは肝心なことを忘れとる。今回の旅行で、キョンとどれだけの付き合いが出来るのか、それはひとえに引率者のウチや成実さんの裁量にかかってるんやで。匙加減1つやで。 今回、奥手なあの連中のために、破格のスペシャル企画を用意してたんやけど、泉と柊姉と高良は外したるわ。 それにしても、泉はともかく、高良と柊の姉までもが、ウチらをバカにするとは思わんかったわ。 キョンと柊だけやな、良心があるのは。 さてと、こっちもいろいろ、対策を立てんとあかん。成実さんに連絡して、善後策を練るわ。 第二章へ
https://w.atwiki.jp/inou3ster/pages/178.html
《 注意 》 ・この小説は、チャットから派生したアリバフさん・ネイプによる[[リレー小説]]です。 ・猿駆さんと[[ルフェウス]]が中心となります。 ・「----」で区切ったら次の人へ回す合図になります。(※環境によって表示は違うかもですが、テキストそのままではなく、仕切り線タグが挿入されます) ・順番、長さは適当です。書けたら繋げていきましょう。 ・自キャラの登場シーンだけは、PL様本人が書いて頂けると助かります。 追記:こちらのリレー小説はコンビナートによるルフェウスさんの捕獲などが発生しなかったパラレルワールドでの物語となります。ですが、このリレー小説の結果起きた感情の推移や異能の変化は本編でも反映させる腹積もりです byアリバフ 互助組織『ハーメルン』が、極力、疾患者が一か所に集まる拠点を持たず、通信回線のみで繋がりを持とうとするのには、こういう理由があったのだ。 雪崩れ込む黒服の群れ。 時折聞こえるのは、ロシア語のやりとり。 犯罪組織『コンビナート』による襲撃だと気付いた時にはもう、遅く。 ここのところ、暇があればこの廃工場に屯して、とりとめもない冗談を言い合っていた。 きっと随分と前から、目を付けられていたのだろう。 複数の〝疾患者〟が特定の場所に集まるとなれば、そこは格好の「餌場」になってしまう。 そんな〝上〟の思惑を、身を持って理解させられている。今。 一番最初に、出入り口に最も近くにいた玲岐が犠牲になった。 まぶしい車のヘッドライトに、黒く浮かぶ玲岐の影が、ゆっくりとまるでスローモーションのように倒れるのを、全員が見た。 自分が何かを言うよりも早く、フラウムが奴らに飛びかかる。 ―――救世主妄想症候群/メサイアコンプレックス。 犠牲にしたものの比重に応じて、自らの肉体を強化するフラウムの疾患。 「玲岐の命」の犠牲で、フラウムはかつてないほどに強い力を手に入れ、押し寄せる黒服達を蹴散らしていた。 その時、自分が何を言ったのかは覚えていない。ただ、残るベルメリオとヴェルトーを守るために、二人の前に立ったのだと思う。 一瞬怯む黒服達が、何かを叫んだ。 「――――!!」 ロシア語は知らないが、何故か、何を言っているかは理解できた。 ――――殺せ!! 目の前で戦っていたフラウムの頭部が、ぱっと弾けた。散弾銃の音が響く。『パララララッ』と、嘘みたいに軽い音。 「――――――――っ!!」 叫んだ。 なのに、声は出ない。 上擦って掠れて、空気を震わせることが出来ない、絶叫。 再び散弾銃が『パララララッ』と歌い、がくん、とバランスを崩して倒れる。 左脚が、焼けるように熱い。 撃たれた。〝自分に傷がついている〟。その時はじめて気づいた。 地面に近い位置からの視野。その中で、何かを叫んだベルメリオと、自分に駆け寄ろうとしたヴェルトーが、次々に血しぶきを上げて倒れるのが見えて。 ほんのついさっきまで、ふざけた会話をして笑っていた、4人が全員。 ゆっくり近付いてくる黒服。 その銃口が、駄目押しの一発を見舞おうと、自分に向けられて、 自分の意識は、そこで途切れた――― とある晴れた昼下がり、黒い服を着た小柄な男と、銀髪の中性的な体つきの女が、小さな栗色のバイクに乗って道を走っていた。 運転しているのは男の方、交通ルールなど知ったことではないとばかりにスピード全開でバイクを飛ばしていた。バイクは、その見た目にそぐわず、かなりの馬力を見せ二人を運ぶ。女はそんな男の運転を咎める様子もなく、無表情で男にしがみついていた。 見た目だけであれば、カップルの二人乗りにも見えたのかも知れないが、二人から漂う雰囲気は明らかに色恋沙汰とはかけ離れていた。 男…猿駆は、現状を後悔していた。なぜこんな面倒事に自ら巻き込まれにいってしまったのかと。後ろの女――ルフェウスと言う名なのだが、猿駆は通称である“死体”で呼んでいる――は、これから“コンビナート”に乗り込むつもりなのだ。 ………かつての“仲間”と再会するために なぜ、猿駆とルフェウスの二人がバイクで二人乗りをして移動しているのか、話は二人の出会いまで遡る 二人が出会ったのはとある雑木林。コンビニへの近道として知る人ぞ知る場所である。勿論、雑木林なのである程度土地勘がないと迷ってしまうが… この雑木林は二人の良く通る道である。よくここで出会うのも当然のことと言えるであろう。 二人の出会いは割と淡白なものだった。猿駆からすればルフェウスは皮肉の通じないつまらない奴、ルフェウスからすれば猿駆はうるさいガキであった。 二度目の遭遇の時もそれは変わらず。だが猿駆は明らかにルフェウスに執着していった。無意識のうちに目の前で死体になった弟と比較して嫉妬していたのだった。 不意な発砲から始まった三度目の邂逅。猿駆は実験と称してルフェウスに発砲。その結果は銃弾が弾き返されるというものだった。 あまりに予想外の結果。猿駆は動揺するとともに嫉妬心が暴走し、それをルフェウスにぶつけた。 ルフェウスに猿駆が怒っている理由が分かるわけもなく、いつもどおりの調子で返事を返す。再びいつものやりとりが繰り返されると思われた。しかし、猿駆が苦し紛れについた悪態が、ルフェウスの琴線に触れることになる。 言葉攻めに精神が耐えられず、膝から崩れ落ちるルフェウス。猿駆はそんな様子のルフェウスに、トドメを刺さずに立ち去った。「オモチャを壊すのは勿体ない」などと言い訳をして。猿駆はいつの間にかルフェウスに同情心を持っていた。 次に二人出会うときにはルフェウスは平常に戻っていた。そして交わされるいつものやりとり。しかし、猿駆の態度には多少の変化があった。そして、気が付けば弟のことを話していた。それに対して、ルフェウスは意外にも優しい態度を表すのだった。 そして猿駆は「ルフェウスは感情を持っている」ということに気が付く これによって、同情心は更に深くなっていく… そんなある日、猿駆はとある男に会う。その男の名前は「玲岐 楼雅」。現在、コンビナートの戦闘員として活動している男だ。もっとも、猿駆はそんなことは知らない。第一印象は「うざいチャラ男」であった。 その男は猿駆がルフェウスの知り合いと知るがいなや、連れてきてくれと頼むと同時に警告を投げかけた。「ルフェウスは信頼するな…」と その様子は明らかに異常であった。猿駆は二人の関係が気になった。ルフェウスへの警戒心が湧かなかった訳ではない。しかし、どう考えてもルフェウスが男の言うような人間とは思えなかった。 そして今日、猿駆は尋ねてみたのである。「金髪のチャラ男の知り合いはいないか」と。 それに対して、ルフェウスは食いつくような反応を返してきた。話を聞くと、「死んだはずのかつての仲間」らしい。 玲岐の元へ向かおうとするルフェウスを猿駆は止めるよう説得しようとした。「奴はあんたを恨んでる。会ってもろくなことにならない」と。それでもルフェウスは言うことを聞かなかった。弟に例えて「お前ならどうする」と言われてしまうと、止めようにも止められなかった。だが、同情心からルフェウスを放っておくわけにもいかなかった。だから、言ってしまったのだ 「俺も付いていく。あんたが完全に壊れる前に引き剥がしてやるよ」 顰め面をしながら回想を終え、後ろを確認すればルフェウスは心ここに有らずと言った状態であった。いや、常にそのような様子にも見えるが… 猿駆はルフェウスに声を掛ける 「おい」 「……」 返事は無い。怒り気味に再度声をかける 「おい!」 「…何だ」 漸く気が付いたルフェウスが短く応えた。猿駆は溜息をつきながら、選択肢を突きつけるのだった 「まさかこのまま作戦無しに突っ込もうとしてる訳じゃねぇだろうな…?…慎重にいくのと派手にいくの、どっちがいい」