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高崎車両センターの歴史・概要はこちらから(Wikipediaへ) →高崎車両センター 〔211系(1000・3000番台)・宇都宮線・高崎線用(上野口)〕 0・2000番台を基本に宇都宮線(東北本線上野口)と高崎線の使用に配慮した寒地仕様車で、115系非冷房車の置換え用として登場したもの。1000番台はセミクロスシート車、3000番台はロングシート車で、ともにスノープラウ(排雪器)、耐雪ブレーキ、半自動ドア、レールヒーターなどの耐寒耐雪装備が施されている。 編成は、東海道本線用0・2000番台と異なり普通車のみの5両編成 (McM TTTc ) で、1000・3000番台共同一である。東海道線用には無い制御電動車が用意されたのは、将来3両編成に改組して地方路線に転属させられるように考慮したためである。国鉄時代には、セミクロスシート車1000番台11本55両とロングシート車3000番台22本110両の計165両が製造され、民営化後は東海道本線用と同様にロングシートの3000番台のみが1991年までに40本200両が増備されている。国鉄時代には、1000番台×1本+3000番台×2本で15両編成を組むように計画されたため、1000番台と3000番台の運用も分けられていたが、3000番台のみの増備となった民営化後は共通運用となった。なお、2000番台と同様運転席背後の仕切窓、荷物棚、吊手などに製造年次による変化がある。 新製配置は1000番台が全車両新前橋電車区(現・高崎車両センター)で、3000番台は当初クモハ211形・モハ210形・クハ210形の車番3001~3046が新前橋電車区、3047~3062が小山電車区(現・小山車両センター)配置であったが、2000年(平成12年)からE231系が小山電車区に新製配置になったことにより、同年12月に新前橋区に配置が集約されている(現在は一部が幕張車両センターに転出)。そのため、上野発着の運用では宇都宮線よりも高崎線の方が多い。 寒冷地用の下り先頭車には従来貫通幌が設置されていたが、増解結時の手間を省く為か、2006年に一部編成が房総地区に転用された頃から(恐らく検査入場時に)順次撤去されて(東海道線用は貫通幌が元から設置されてない)おり、暫くして完了している。なお房総地区運用車の貫通幌は撤去されていない。 優先席の吊革は高崎車・幕張車共に全ての編成でE233系タイプのものに交換済み。 0・2000番台と同様に、2008年秋頃より、経年劣化したシートのモケット地を製造時のすおう色から青緑色に交換しているほか、順次シングルアーム式のパンタグラフへの取り替え及び増設(一部)が行われている。 2006年9月4日、両毛線前橋駅~前橋大島駅間において踏切事故が発生し、クハ210-3013が側構体に数メートルにわたって穴が開くなどの大きな損害を受けた。当該車は大宮総合車両センターに臨時入場のうえ、復旧工事が行われた。現物での復旧が困難な側構体と窓枠については、同時期に廃車となり、長野総合車両センターで解体が進められていたサハ211形から該当する部分を切り取り、これを取り付ける工法で復旧が行われた。このため、出場後のクハ210-3013は復旧部分のみ、ステンレスの光沢や帯色に相違が見られる。 (「Wikipedia」より一部改) 【10両基本(平屋サロ211+2階建てサロ212組込)C編成 = 全6本】 タカC1編成 【 922M:北上尾駅】 タカC2編成 【 ????M:大宮駅】 タカC3編成 【 845M:新前橋駅】 タカC5編成 【 888M:北上尾駅】 タカC6編成 準備中 タカC9編成 【 894M:大宮駅】 【10両基本(平屋サロ210+2階建てサロ213組込)C編成 = 全6本】 タカC4編成 【回1874M:大宮駅】 タカC7編成 【 877M:桶川~北本間】 【 640M:大宮駅】 タカC8編成 【 921M:大宮駅】 【構回640M:宇都宮駅】 タカC10編成 準備中 タカC11編成 【 624M:大宮駅】 タカC12編成 【 925M:大宮駅】 【 894M:北上尾駅】 【10両基本(2階建てサロ213+2階建てサロ212組込)C編成 = 全5本】 タカC13編成 (サロ213・・・中帯 サロ212・・・段帯) 【 850M:北上尾駅】 タカC14編成 (サロ213・・・段帯 サロ212・・・中帯) 【 926M:桶川駅】 タカC15編成 (サロ213・・・段帯 サロ212・・・段帯) 【 881M:大宮駅】 タカC16編成 (サロ213・・・段帯 サロ212・・・段帯) 【 866M:大宮駅】 タカC17編成(サロ213・・・段帯 サロ212・・・中帯) 【 883M:桶川~北本間】 【5両付属(クモハ1パンタ 1000番台)B編成 = 全11本】 タカB1編成(1985年12月19日 川崎重工製) 準備中 タカB2編成(1986年 1月 8日 日本車両製) 準備中 タカB3編成(1986年 1月 8日 日本車両製) 準備中 タカB4編成(1986年 2月13日 近畿車輛製) 準備中 タカB5編成(1986年 2月13日 近畿車輛製) 準備中 タカB6編成(1986年 3月 7日 川崎重工製) 準備中 タカB7編成(1986年 3月12日 川崎重工製) 準備中 タカB8編成(1986年 4月 1日 川崎重工製) 準備中 タカB9編成(1986年 5月20日 近畿車輛製) 準備中 タカB10編成(1986年 6月24日 近畿車輛製) 準備中 タカB11編成(1986年 6月24日 近畿車輛製) 【 841M:大宮駅】 【5両付属(クモハ1パンタ 3000番台)A編成 = 全8本】 タカA1編成(1985年12月19日 川崎重工製) 【 1561M:宇都宮駅】 タカA23編成(1988年 3月24日 川崎重工製) 準備中 タカA24編成(1988年 3月24日 川崎重工製) 準備中 タカA25編成(1988年 3月31日 川崎重工製) 【 873M:北上尾駅】 タカA26編成(1988年 3月31日 川崎重工製) 準備中 タカA27編成(1988年 4月19日 川崎重工製) 準備中 タカA28編成(1988年 4月19日 川崎重工製) 【 547M:蓮田駅】 タカA30編成(1988年12月16日 東急車輛製) 【回????M:新前橋駅】 【5両付属(クモハ霜取り2パンタ 3000番台)A編成 = 全6本】 タカA31編成(1988年12月16日 東急車輛製) 準備中 タカA32編成(1989年 1月12日 東急車輛製) 【 449M:新前橋駅】 【 1556M:宇都宮駅】 タカA33編成(1989年 1月12日 東急車輛製) 準備中 タカA34編成(1989年 1月26日 東急車輛製) 準備中 タカA36編成(1989年 7月10日 川崎重工製) 前面方向幕 【875M:北上尾駅】 タカA37編成(1989年 8月12日 川崎重工製) 準備中
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前 千秋の日記 私は電車に乗って驚愕した……人が多すぎる。 この前乗った時はガラガラだったのに、これはどういう事だ?! 電車にほとんど乗った事の無い私は、慌てて藤岡に訪ねた。 「ふ…藤岡?!どういう事だ!この前はあんなに空いてたのに!」 「この前は普通電車だったからね。こっちは着くのが早い代わりに、乗る人が多いんだ。」 「…で、座る場所のない私たちはどうすればいいんだ?降りるのか?」 「え?どうするって…そりゃ立って乗るしかないかな。」 コイツはなんて恐ろしい事をサラっと言うんだ…揺れて転んだら危ないじゃないか! それに、もし電車が何かにぶつかったりしたら、立っている私たちは飛んで行ってしまうじゃないか! …そう思い、私はさらに藤岡に問い詰めた。 「立ったまま電車が動くと言う事か?!」 「そうだけど…」 「そんな…揺れたりして転んだらどうするんだ……」 しかし、私の決心は固まっていないと言うのに、電車の奴はピーっと言いながら出発した。 とにかく落ち着け…藤岡は吊革に捕まっているんだ、藤岡から離れなければ大丈夫…… 私はそう思い、藤岡の手を強く握りしめた。 「え…えっと…千秋ちゃん?そんなに脅えなくても大丈夫だよ?」 「あ、あ…安心しろ藤岡…わ…私が付いているからな。」 「ぇ…?」 まったく藤岡の奴はのんきなものだ…私たちはいつ飛んで行ってしまうか分からないと言うのに… そう思った瞬間、電車は右へ緩やかなカーブへさしかかった。 緩やかなカーブと言うのに、私の体は横へ大きく振られた。 私は恐ろしくなって、気がつくと藤岡の腕にしがみ付いていた。 ようやく次の駅に到着すると、席が一つ空いた。 私は少し駆け足でその席へ向かい、藤岡を呼んだ。 「おーぃ、藤岡!ここの席が空いたぞー!」 「うん、良かったね千秋ちゃん。」 「あぁ、…さぁ藤岡、早く座れ。」 「え?そんな、気にしないで千秋ちゃんが座ればいいよ!」 千秋の日記 駅に到着して、私は走って外へ飛び出した。 …しかし、水族館と思われる建物はどこにも見当たらなかった。 「藤岡、この建物のどれかが水族館なのか?」 「いや、水族館はもっと海の方にあるんだよ。…えーっと、ここから歩いて20分くらいかな。」 「そうなのか…よし、早く行くぞ!」 私はそう言って藤岡の手を握った。 最初は恥ずかしかったが、今では並んで歩いても全然平気だった。 しばらく歩くと水族館が見えてきた。 それを見て私は驚いた。…想像の何十倍も大きい…… そして中に入ると私は更に驚いた。 2mくらいの水槽がいっぱいあるのかと思いきや、入ってすぐにとんでもなく大きい水槽があった。 部屋の窓どころか、私の住んでいるマンションくらいあるんじゃないか? 「どう?思ってたより大きくて驚いた?」 藤岡がなんだか笑いながらそう言ってきた。 私は空いたままの口を閉じ、平静を装った表情で返事をした。 「えっと…思っていたより少し大きいな。…うん。」 …とは言ったものの、本当にびっくりだ。 何やら小さい魚が泳いでいると思いきや、大きなサメまで一緒の水槽にいる。 魚の紹介には、プランクトンを食べていると書いているが、大丈夫なのだろうか… さらに他の水槽にはマンボウも泳いでいた。 マンボウなんて本当に存在したとは…私は都市伝説みたいなものと思っていた。 そして一番驚いたのは出口の近くにいたペンギンだ。 まさかペンギンに水族館で会えるなんて!私はペンギンが大好きなんだ! なんて言うか…少しどんくさくて可愛いんだ。 テレビでしか見たことが無かったけど…本当に可愛い………一羽欲しいな…… そんな事を考えながら歩いていると、私は何かにつまづいて転んでしまった。 「うわぁっ!!…………いててっ…」 それを見た藤岡が慌てて私の方へ走ってきた。 「千秋ちゃん!だ、大丈夫?!」 「へ…平気だ、これくらい。」 「なら良かったけど、足元には気をつけて歩かないと危ないよ。」 「なっ…!お前が手をちゃんと握ってないからだろ!バカ野郎!!」 「えぇ?!」 …ついつい恥ずかしくなって藤岡に八つ当たりしてしまった。 でも、ちゃんと手を握っていなかった藤岡も悪いんだ! 私はそう思いながら、藤岡に手を引かれ立ちあがった。 「イタッ…!あれっ…?」 「どうしたの?どこか痛いの?大丈夫?!」 「…大袈裟だな……少し足を捻っただけだ。もう大丈夫だよ。」 そう言って私たちは水族館を後にした。 藤岡の日記 駅に到着すると千秋ちゃんは走りだし、当たりをキョロキョロしだした。 「藤岡、この建物のどれかが水族館なのか?」 「いや、水族館はもっと海の方にあるんだよ。…えーっと、ここから歩いて20分くらいかな。」 「そうなのか…よし、早く行くぞ!」 そう言うと千秋ちゃんはオレの手を握り歩き始めた。 なんだかこうしていると、もう立派なカップルと言った感じかな…。 しばらく歩き水族館が見えてくると、千秋ちゃんは驚いた顔をしていた。 たぶん思っていた以上に大きかったのだろう。 オレは水族館に入った時に千秋ちゃんがどんな顔をするのか楽しみだった。 …中に入って一番大きい水槽を見た千秋ちゃんは、ボーっとした顔で口は少し開いていた。 普段隙がほとんど無いだけに、こういう表情は凄く新鮮だ。 「どう?思ってたより大きくて驚いた?」 オレがそう聞くと、千秋ちゃんは慌てて口を閉じ、顔を少し赤くしながら 「えっと…思っていたより少し大きいな。…うん。」 しかし平静を装ったわりに、オレの手をぐいぐい引っ張り水槽の一番近くで魚を見ていた。 その後も、いろいろな魚を見るたびに千秋ちゃんは驚いたり笑ったりしていた。 そんな千秋ちゃんが一番反応したのがペンギンだ。 よっぽど好きなのか、ペンギンが見えると一人で走って行ってしまった。 後から追い付いてみると、千秋ちゃんは珍しくキラキラした目で、ペンギンの動きを追っていた。 「千秋ちゃん…ペンギンが好きなの?」 そう聞くと、ペンギンを見たまま何も言わず首を縦に振った。 しばらく動きそうもないので、オレは隣の土産物屋でペンギン人形付きのストラップを二つ買った。 …よっぽどペンギンが気に入ったのだろうか…かれこれ20分程黙ってペンギンを見ている。 オレは少し疲れたので後ろの椅子に座って、ペンギンを見る千秋ちゃんを見ていた。 ペンギンが右に走れば千秋ちゃんも右へ…水に潜ればしゃがみ、ずっと動きを観察している。 ハッキリ言ってペンギンなんかよりよっぽど可愛い。 しかし、ペンギンに集中していた千秋ちゃんは、何かにつまずき派手に転んだ。 オレは慌てて千秋ちゃんの元へ走った。 「千秋ちゃん!だ、大丈夫?!」 「へ…平気だ、これくらい。」 「なら良かったけど、足元には気をつけて歩かないと危ないよ。」 「なっ…!お前が手をちゃんと握ってないからだろ!バカ野郎!!」 「えぇ?!」 千秋ちゃんから手を離して走ったんだけど…と思いつつも、 いつも通りの口調の千秋ちゃんにホッとしつつ、オレは千秋ちゃんを引き上げた。 「イタッ…!あれっ…?」 「どうしたの?どこか痛いの?大丈夫?!」 「…大袈裟だな……少し足を捻っただけだ。もう大丈夫だよ。」 千秋ちゃんがそう言ったので、とりあえず安心し水族館を後にした。 この時、オレがもっとちゃんと足を気にしてあげればよかったんだ…。 次
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~~~~~~~~~~ 律「ほら、冷たい水」 梓「あ、ありがとうございます」ハァハァ 梓 コクコク 律「私も飲むか」 律 ゴキュゴキュ 律「ぷはっ」 律「・・・ちゅーしよ」 梓「え?」 律「あ、ちゃんと口は洗ったからな」 梓「・・・いいですよ」ニコリ 律「じゃ・・・」チュウゥ 梓「しぇんぱい・・・」チュウ 律「あずしゃ・・・」チュッチュッ 梓「・・・ぷはぁっ」 律「梓、愛してる」ギュウゥ 梓「さっきも聞きましたよ」 律「何度でも言いたいんだよ」 梓「・・・もう私は先輩だけのものですよね///」 律「うん、そうだ・・・もう誰にも渡さない」 梓「私も・・・先輩だけのものです・・・///」 律「梓」ナデナデ 梓「律先輩・・・」 梓は律の腕の中で満足げに微笑んでいた ~~~~~~~~~~ 梓「ところで」 律「何?」 梓「律先輩を食べたいんですが」 律「い、嫌だ!」 梓「どうしでですか?」 律「と、とにかくもう疲れた!寝る!」 梓「そんな、ひどいですよ」 律「知らん知らん」 律(梓攻めだと急にMな先輩になってしまう・・・) 律(それは嫌・・・というか恥ずかしい・・・!) 梓「せんぱぁ~い」ニヤニヤ 律「嫌だ嫌だ、寝ろ!」 1.寝る 2.ちょっと強引にする ※1 1.寝る 梓「・・・仕方ないです」 梓「お家に帰ったらいっぱいしましょうね(はぁと)」ボソ 耳元で囁く 律 ゾク 律「あ、あぁ」 梓「おやすみなさい・・・です」 律「あぁ、おやすみ」ナデナデ 梓「ふぁ・・・///」 律「ふふふ・・・」 ~~~~~~~~~~ あさ! 二人は既に朝食も摂り終え、帰宅の途に着こうとしていた 律「梓、忘れ物無いよな?」 梓「大丈夫ですよ」 律「それじゃ・・・」 律「・・・」 律「梓」 梓「?」 律「昨日は・・・ありがとな」ギュウゥ 梓「私は・・・何も///」 律「ううん、私の想いを受け止めてくれた」 律「凄い感謝してる」 梓「・・・こちらこそ・・・相思相愛になれて・・・嬉しいです・・・///」 律「それじゃ、帰ろうか」ギュウ 梓の手を固く握り締める 梓「はい!」 ~~~~~~~~~~ ガガンゴゴン 梓 スヤスヤ 律(梓、寝ちゃってる) 律(昨日は夜も遅くまで付き合ってもらったし仕方ないか・・・) 律(乗り過ごさないよう私は気を付けておかないとな!) ~~~~~~~~~~ 律「梓、梓」ユサユサ 梓「あ・・・ごめんなさい・・・寝ちゃって」 律「乗り換え駅だぞ」 梓「ふぁ・・・はい、ありがとうございます」 律「ほら、こっちこっち」 ~~~~~~~~~~ 律「あれ、もう来てるハズなんだけど・・・」 梓「あ、先輩、電光掲示板見てください」 律「なになに・・・人身事故で30分の遅れ・・・?」 律「じゃあ一本か二本前のが来るのかな?」 梓「あ、来たみたいですよ」 三が日も過ぎて2日目の昼下がり しかし遅れと種別が快速急行ということもあり乗客はかなり乗車していた もちろん座れるはずもなく 律「梓、疲れたんなら私の鞄の上に座ってもいいからな」 梓「大丈夫ですよ、先輩」 梓「えっと・・・次の駅までまだ結構ありますね・・・」 律「ま、空席は期待できないな」 梓「そうですね」 ~~~~~~~~~~ 律先輩の言ったとおり空席はできませんでした あと20分程で到着なのですが・・・ 律「梓、大丈夫か?疲れてない?」 梓「大丈夫ですよ、先輩」 律先輩は少し神経質気味です そんな時 ギィィィィ 律「わっ」 前のめりになる 列車が急ブレーキをかけたのだ 梓「きゃあっ」 律「梓!」ギュッ 吊革を持ちながら梓を受け止める 律「ぐぁっ」 ~~~~~~~~~~ 列車は遅れを取り戻すべくやや高速で運転していたのだが前の列車も客扱いの多さでなかなか遅れを取り戻せないでいたらしく停止信号となっていた 梓「先輩・・・大丈夫ですか・・・?」 律「あ、ああ。ちょっと痛めただけだ」 梓「ちょ、ちょっと手首見せてください!」 律「あ、いいって!」 律は手首を隠そうとしたが梓が引っ張り出す 梓「先輩!捻挫してるじゃないですか」 手首が少し赤紫色になっていた 律「大丈夫だって!」 梓「駄目です、寄り道せずお家に帰りますからね!」 律「分かったわかった」 ~~~~~~~~~~ 律宅 律「ただいまー」 律「・・・両親居ないし・・・」 律「・・・夕方には帰ります、か」 梓「先輩、早く冷やさないと」 律「はいはい、頼んだよ。小さなお医者さん」 梓「よ、余計なことは言わなくていいです!」 ~~~~~~~~~~ 梓「えっと・・・確かこう巻くんだっけ・・・?」 野外活動で覚えたであろう捻挫時の包帯の巻き方を思い出しながら恐る恐る包帯を巻いていく 律「痛っ」 梓「ご、ごめんなさい!」 律「だ、大丈夫だから・・・続けて」 梓「えっと・・・えっと・・・」 ~~~~~~~~~~~~ 結局試行錯誤の上携帯で調べてなんとか巻き終わる 梓「ごめんなさい・・・時間かかっちゃって・・・」 梓「それに・・・こんないびつで・・・」 律「何言ってるんだよ」 律「梓は私のことを心配してくれて、こんなに時間をかけて手当してくれたんじゃないか」 律「それが嬉しいんだよ、梓」 梓「せんぱい・・・」 律「そんな悲しそうな顔するなよ、ほら」チュゥ 梓「ふぁ・・・///」 律「・・・ありがと」ナデナデ 梓「///」 律「ところで」 梓「?」 律「暇になっちゃったー☆」 梓「そうですか」 律「ちょ、待て」 梓「何ですか」 律「遊ぼ」 梓「そうですか」 律「あーずーさー」グダグダ 梓「仕方ないですね・・・ 709とかどうですか?」 ※親が帰ってくるまで ※梓が手を痛めた律の身の回りの世話をする 梓「仕方ないですね・・・私が先輩のお世話とかどうですか?」 律「何それ」 梓「ある程度なら言うこと聞いてあげますよ」 律「ある程度ねぇ・・・」 律「ま、いいや、お茶とお菓子頂戴」 律「場所、分かるよな?」 梓「わかりますけど・・・いいんですか、勝手に先輩の家のもの触って?」 律「いいっていいって。梓の好きなお菓子とお茶、持ってきて」 梓「分かりました。それじゃお言葉に甘えますね」 ~~~~~~~~~~ 暫くして梓がポットとお菓子を持って帰ってくる 梓「淹れ方はよく知らないので――ごめんなさい」 律「気にしなくっていいって」 梓「お菓子は・・・ちょっと不釣合ですけどポッキーがあったので」 律「おうおう、お皿に広げちゃって」 梓「お茶、カップに移しますね」 ~~~~~~~~~~ 梓「はい、どうぞ」 律「・・・」 梓「・・・どうしたんですか?」 律「う~ん・・・分かんないかなぁ?」 梓「?」 律「ほら・・・片手使えないし・・・」 梓「///」カァーッ 梓「も、もう!///」 ポッキーを一本取って軽く咥えると 梓「どうぞ・・・///」 律「へへ、やっぱこれだよなー」 律 ポリポリ 梓(は・・・恥ずかしい・・・) 堪らず梓は口を離し――た瞬間 律「こら、待て」ギュウ 梓「ふぁっ///」 律 チュウゥ 律「逃げるなんて無しだぞ、全く」 梓「か、片手が使えないとか言っておきながら抱き寄せるのも反則です!///」 律「火事場のバカ力だ」 梓「怪我人は大人しくしておいてください!」 律「ちゅー嫌い?」 梓「そ、そういうことじゃないです!///」 律「じゃもう一回しよっか」 梓「しません!」 梓「別の指示して下さってもいいんですよ?」 律「あ、そうだったな」ニヤ 律「んっと・・・じゃーねー・・・ 713して!」 ※部屋の掃除 32
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疲れた。 漸く大学の講義が終わり、私は校門の前で一息を吐いた。辺りには私と同じように講義の疲れを友達らしき人に訴えている人や、早々に帰宅している人が眼に入る。私と違う点と言えば、傍に友達が居る事ぐらいだった。 雑踏に賑わう校門前は騒々しい喧騒に包まれていて、その煩さが私をより一層暗い気持ちにさせる。周りが悪い訳ではないのだけれど、どうしても心中で毒づきたくなるのは人間の性なのだろう。 「はあー、疲れたー」 何となく心の中だけでは収まらない気持を吐露してみると、思いの外気分が楽になった。校門の前で佇んでいるのは私くらいで、他の人達は私を置き去りにするかのように歩みを進めて行く。何だかそれが妙にやるせなくて、そして寂しかった。昔の事を思い浮かべると、それがまた色濃くなるのだ。 私は鬱積を晴らそうと首を勢い良く振り、肩に掛けたショルダーバッグを掛け直すと帰路に向かって足を踏み出す。ハイヒールがコンクリートを踏みしめて、カツ、と小気味良い音を鳴らした。それが何だか私が大人になった事を示しているみたいで、嬉しくもあり、また寂しくもあるのだ。私が望んだ大人の理想像は、今の私ではないのだから。 空を見上げれば、晴天が広がっている。澄み切った蒼い空に漂う綿菓子のような雲はその進路を固定する事なく自由気ままに風に乗って流れて行くのだろう。そんな雲に、少しだけ憧れの念を抱いた。我ながらセンチメンタルな思考回路が形成されたと自嘲気味に笑みを零して、私は小気味良い音を二、三と続けて行くのだった。 紫煙に溶けゆく 歩き慣れた大通り、道路を自動車が喧しい音を立てながら走り去って行く。私はその傍らに設けられている歩道を淡々と歩いていた。排気ガスの臭いが鼻に付く。前に住んでいた所も十分に都会だったはずなのだけど、私が越してきた此処は空気の味と言うか臭いが、全然違うように思う。あまり、好きではなかった。 都会に出れば何かが変わる、そんな時代錯誤な期待を胸に秘めて此処に越してきたのが三年前。 私は大学三年生になり、二十一歳と言う立派な成人女性として新たな人生をスタートした。今でも私が引っ越して一人暮らしをする、と言った時の皆の表情を覚えている。忘れようにも忘れられない、色んな表情を見た。 お母さんは表情を暗くしていたけれど、それでも頑張ってね、と激励してくれた。私が此処に来る前に食べた、お母さんとつかさが作ってくれた柊家での食事は文字通り涙を飲むものだった。 家を出る、たかがそれだけの事なのに、私は声を出すまいと喉に力を込めながら食べていた所為で上手く食べ物を咀嚼出来なかった。そんな私を、お母さんは何時もと同じ優しい目で見ていてくれた。私が家を出る決意を固める事が出来たのも、お母さんのお陰だったと思う。 子供を四人も生んで、特に私はつかさと二人一緒に生まれた訳だから子育ても楽ではなかったはずだ。私はまだ母親の気持ちになって考える事は出来ないけれど、それでも母親が持つ強さと言う物を実の母親から常に教えられていたのだ。だから、小さい頃から私の理想の大人像は常にお母さんだった。 最後の食卓、いのり姉さんは嗚咽を必死に堪える私の背中をずっと撫でていた。お母さんに一番似ていると、他の家庭からも言われている姉さんは私にとって羨ましい人だった。きちんと自立して、毎日私やつかさの事も気遣ってくれて、何時も優しいお母さんを映したような人だった。そんないのり姉さんを、私は目標の対象にして生きていた。 お母さんよりも私と年が近くて、だからこその目標だった。若い私にはお母さんのような人になるにはまだまだ時間が掛かる事だと思っていたから、そう言う意味では私の本当の目標はいのり姉さんだったのかもしれない。 だから、兄妹の中でも特に姉さんと似ていると言われた時は何時だって嬉しかった。 「……」 ふう、と一息、溜息を吐く。そろそろ春だろうか、真冬の寒さは最近になってめっきり影を潜めている。夜になればそれなりに寒いと感じるけれど、今の時間帯では暖かな春の陽気さえ感じる事が出来た。もう少し空気の綺麗な所であったのならば、私は大きく深呼吸をしていた事だろう。此処ではそんな気も失せてしまうけど。 人通りが先ほどに比べて多くなってきた。歩道ですれ違う人々はスーツを着ているサラリーマン風の男性であったり、疲れた表情をしているOLの人だったりと、みんな一様の姿をした人だった。他から見たら、私も大学帰りの一般人に見えるのだろうけど、そう見られていると思うと言い知れない恥ずかしさが込み上げて来た。 私は大学に通っていても、立派な人間ではない。学歴社会で高学歴が色んな所から求められているこの世の中から見たら立派な人間なのかもしれないけれど、もっと根本的な所で私は立派ではないのだ。 それを考えれば気分が悪くなってしまうので、考えないようにはしているけど、それでも胸の蟠りは何時だって残ったままだ。それが私を蝕んで、この眼にモノクロのフィルターを掛けてしまう。 私は見るもの全てがモノクロに見えてしまうほどに、淡白な人間に成り果てていた。 以前は何処にでも彩りがあって、見ているだけで楽しい事ばかりだったのに。 途端に、春の陽気が恨めしく思えた。いっその事なら真夏時の熱い日に晒されれば、真冬の寒さに身を震わせる事が出来たなら、こんな嫌な事は考えないのに。こんな心地の良い陽気は今の私には場違いに思えた。 「……」 人通りが多くなっていたのは駅が近付いていた証拠だ。程なくして私は目的の駅へと到着した。此処から電車を一本、その後はバスに乗って、自宅近辺のバス停で降りれば数分で自宅に着く。こんな暗澹たる気持ちだと、どうしてもそんな道のりがとても長く思えてしまって、私は再び溜息を吐いた。 駅は多種多様な人々で賑わっている。外国人だって少なからず見受けられるし、老人や若者まで、年齢層も様々だった。こんな光景も見慣れているはずなのだけど、酷くその光景が異質に見えた。以前とは違う、全く別世界に居るかのような錯覚だ。ラノベでよくある、多次元世界に迷い込んだとでも例えようか。 私は人々の雑踏の中に紛れ込んで、改札を定期で通りホームへと向かった。座る席が確保出来たら良いのだけど。そんなどうでもいい事を考えながら。 別に座れなくともいい。ただ、もしも座れたなら足に溜まる疲労も多少は和らぐだけのこと。 ――私はとことんまで淡白な人間だった。 階段を降りると、丁度良いタイミングで電車は到着した。扉が開くと、溢れかえるようにして人が出てくる。私は端の、出来るだけ人ごみから離れてその光景を見守り、人波が収まった頃にゆっくりと電車に乗った。けれど、そんな緩慢な動作では勿論座れる席を確保するなんて出来るはずがなく、私は手頃な位置に立つと吊革に捕まった。 それをスタートの合図とするかのように、電車はがたんと揺れて、やがてそれは定期的なものへと変わって行った。 私の前は電車のロングシート。したがって、窓の外も良く見える。普段なら席を確保してラノベに読み耽るのだけど、生憎立ったままではそれも難儀なものになってしまう。 どうしようもないので、私は吊革に捕まりながら流れる外の景色を車窓から眺める事にした。 映るのは、モノクロの世界だけだけれど。 「ねえ、寝るのー?」 「うーん……ちょっとだけ……」 ふと、そんな会話が下から聞こえてきた。気になって視線を車窓からロングシートに移してみると、まだ幼い、小学生高学年くらいの女の子二人がそこに座っていた。 一人はリボンで髪の毛纏めて、小さなツインテールを作っている可愛らしい印象を受ける女の子、もう一人は肩に掛かるくらいまでの髪をストレートに伸ばしているもう一人とは対照的に大人っぽい印象を受ける女の子だ。 ツインテールの女の子はどうやら春の陽気に当てられたらしく、頻りに首をカクンと揺らしては隣のストレートの女の子に意識を強制覚醒されている。そんな姿が微笑ましくて、私は二人に気付かれないように微笑んだ。 まるで、私とつかさを見ているみたいだ。二人の様子を見て、初めて思ったのはそれだった。 つかさが寝そうになって、私がそれを起こす、そんな何気ない日常の一ページがとても昔の事のように思える。昔と言えば昔だけど、昔と言う言葉を使うにはまだ経過した時間は短すぎるだろう。それなのに昔に思えてしまうのは、やはり今の生活に前のような面白さを見出せていないからかもしれない。それは痛いぐらいに理解していた。 「ねえってば。私だって眠いのに……」 「うーん……あと……少し……」 最早会話さえ成り立っていない。何だかストレートの子が不憫に見えてしまって、そう思った時には私はその子に声を掛けていた。ツインテールの子はもう完全に睡魔に敗北を喫したのか、穏やかな寝息を立てながら電車の揺れに身を任せていた。電車が揺れる度に動くツインテールの髪の毛が可愛らしい。 本当につかさみたいだと思った。 「君たち、何処の駅で降りるの?」 出来る限り身を屈めて、困った表情できょろきょろしているストレートの女の子に尋ねると、その子は一瞬びくりと身体を分かりやすいくらいに震わせて私を見た。なるべく怖がらせないように、私は自分の出来る最大の笑顔で彼女を見つめる。丸い瞳が不思議そうに揺らぎ、やがて私の質問に対する答えが小さな唇からか細く紡がれた。 聞けば、彼女が降りる駅は私が降りる駅よりも早く着く位置にあった。これは好都合、むしろこういう答えを期待していたのだから、私は密かに喜んでいた。目の前の女の子は何だろう、と言った表情で私を見つめている。黒で縁取られた丸い瞳が更に丸くなり、未だ何も行動を起こさない私に対して首を傾げていた。 「そこなら私が降りる駅よりも早いから、良かったら起こしてあげるよ」 「え……でも……」 「眠いんでしょ? 隣の子も、もうぐっすりだよ」 私がそう言うと、その子は今度は困ったように隣のツインテールの子と私を見比べていた。コロコロと変わる表情に、つかさに与えられていたような安心感が芽生えてくる。つかさは私に心配ばかりかけていたけれど、それでも言葉では説明出来ない癒しがあった。私はつかさのそんな所が大好きだったのだ。 「あの、じゃあ……お願い……しても、大丈夫ですか……?」 ストレートの子は何度かちらちらと私を見てからそう言った。やはり眠いのだろう、早く眠りたがっているように瞳が微睡んで見えた。私は満面の笑みで頷いて、その子の頭に手を置いて撫でてあげた。さらさらの糸のような黒い髪の毛が抵抗なく私の指の隙間を流れる。触っているだけで心地良い。このままだと私にも睡魔が襲って来そうだ。 「ん、じゃあ着いたら起こすから、今は寝てても大丈夫。安心してね」 彼女は私の言葉に笑顔で頷いて、恐らくは既に夢心地の状態なのだろう。途切れ途切れにありがとうございます、と言っていた。どうやら頭を撫でてあげると睡魔はその強さを増すらしい。 私はこの子が静かな寝息を立て始めた後も、暫く頭を撫でてあげていた。 我が子が居たら、こんな気持ちになるのだろうか。何とも言えない、優しい気持ち。全てを包み込めるような寛大さが身に付いた気さえする。此処が電車の中ではなかったのなら、私はこの子達を抱き締めていたかも知れない。 「私達にも、こんな時期があったわよね……」 また吊革を掴み直し、私は寄り添いながら眠る二人の少女を眺めながら昔を思い出す。どうしても最近は昔の事ばかりが私の頭を過ってしまう。一種の懐郷病だろうかと疑ってしまった程だ。 つかさは私が家を出る決意の旨を話した時、泣きながら私に縋り付いて来た。あまりにも豪快で子供みたいな泣き方だったので、深く印象に残っている。行かないで、と捲くし立てるつかさの姿を思い出す度に胸が熱くなるのだ。あそこまで私を慕ってくれていた事が素直に嬉しくて、私も子供みたいに泣きそうになってしまった。 それでも姉の威厳を保ちたいと言う今になって思えば下らない理由で、私は必死に涙を堪えていた。結局最後には泣いてしまったけれど、その時はつかさの前で涙を見せまいと必死だった。 まつり姉さんには泣きたかったら泣けば良いのに、と言われたし、お父さんからも無理しなくて良い、と言われた。その気遣いの所為で、私の涙腺は最終的に決壊してしまったのだ。それでも何とか声は押し殺したけど。 結局つかさは最後まで泣いていた。 友達間の送別会をやった時も、終始泣きっぱなしでみんなが困っていた事もよく覚えている。みゆきやこなたも、困った笑みを浮かべていた。日下部なんて、柄にもなく慰めようと頑張っていたくらいだ。 私が傍から離れる、ただそれだけの事で泣いてくれるのが本当に嬉しかった。 傍から離れてもつかさは私を覚えてくれている、そう思う事が出来たから。 ……今の私は何なのだろう。 高校時代には確かにあった将来の夢も何だか薄れてしまった。ただ、行かなければならない、と言う使命感に突き動かされて大学に通っている、それだけの日々。勉強に勤しんでも、それに意義を見出せない。何の為にこんな事をしているのだろう、と疑問に思う時さえある。私には、何も無い気がした。 高校の時は楽しかった。友達も沢山居て、その誰もが良い人ばかりで。学校に行く事が億劫とは思えなくなったのも高校に入ってからだった。毎日に彩りがあった。毎日に幸せがあった。ただ友達と話しているだけで楽しくなれる、そんな毎日が当り前のように感じられていた。いや、私にとって、それこそが紛れもない当り前の事だったのだ。 「……」 窓に顔を向けると、そこには顰め面で私を睨みつけている私が居た。 そんな私を、私も睨みつけている。途端に、気分がどん底まで転げ落ちた気がした。先ほどまでの安らかさなんて何処にも感じられない。むしろ、安らぎを感じていた自分に腹が立った。 私はこんなに意味のない日々を送っているのに、何でこの子達はこんなに幸せそうに寄り添って眠っているのだろう。 以前の私達姉妹を彷彿とさせる光景、それが煩わしく思えた。 独り善がりだと、分かっている。 自分勝手だと、分かっている。 この子達には何も非はない。私の過去にだって、そんなものは存在しない。 悪いのは、今の私。こんな考え方しか出来ない私が悪い。そんな事は重々承知だった。 けれど、私は此処まで分かっておいて、それなのに感情をコントロールする事が出来そうになかった。この、嫉妬にも似た感情が暴走してしまいそうな、そんな身の毛がよだつような感覚がお腹の奥から迫り出してくる。ズルズルと、生暖かな蛇が身を這いずるような感覚に対する嫌悪感。それと必死に戦っていた。 景色の流れが遅くなってきた。電車が止まろうとしている。目的地――彼女達の――に近付いているのだ。 電車のブレーキ音の甲高い音が聞こえてくる。もう何秒としない内にこの電車は停止するだろう。そして、乗客を吐き出し終えたら再び発進するのだ。何も言わなければこの子達は目的地を過ぎた事も知らないまま眠り続けるだろう。束の間の不幸を、その幼い精神に受けて泣き喚くかも知れない。それは私の望んでいる事だろうか。 この心の蟠りを無くす事が出来るだろうか。この幼い子供達に、私が原因となって不幸を与える事で、この嫌悪感から抜け出す事が出来るだろうか。他人を捌け口にして自分の鬱積を晴らすだけの事だ。それは、度が過ぎているといっても他人に愚痴る行為と然程変わるものはないだろう。だから、私にとってはその方が楽なのかも知れない。 景色が、止まった。アナウンスと共に扉が開け放たれる。私の前には、安らかに寝息を立てる少女が二人。 起こさなければならない立場に居る私は、何もしないで吊革を掴んだまま突っ立っている。人々が吐き出されるようにして電車から出て行く光景を遠巻きに見ている私は訳の分からない葛藤に苛まれていた。 どうしようもなく、白黒の世界を見ている事が辛かった。 何がそれを変えてくれるのか、私には全然分からなかった。 何かから置き去りにされた私を乗せた電車がアナウンスと共に重い音を立てて発進する。金属を擦り合わせるような不協和音が耳に聞こえ、動くのが気怠いとでも訴えるかのように電車は走り出していた。 流れる景色は、相変わらず気分が悪くなるくらいのモノクロだった。 流れる人波の中を歩いている。後ろの人に押されて、前の人を押して、それでも移動するスピードは変わりはしないのに。それが不毛な争いのように思えて、小さく喉を鳴らして嘲笑した。 ――頭の中に先ほどの光景が思い浮かんでくる。 寝息を立てる二人の少女。その姿が。 けれど、私が最後に見た二人の姿は眠り続ける子達ではなかった。人の波に押されて、でもそれに必死に抵抗して私に手を振る姿が、最後に見た二人の姿。周りが五月蠅くてまともに聞こえなかったけれど、それでも一生懸命に伝えようとしていた感謝の言葉が唇の形だけで私に伝わってきた。何故だか、それが心に重く圧し掛かっている。 あれで良かったのだ。二人を不幸晒す事に意味は無い。それをしてしまえば、今度は訳の分からない感情よりもその行いに対する罪悪感で余計に悔恨する羽目になる。私のした事は正しかったのだ。 「ちゃんと、駅から出れたかな」 その呟きはまるで第三者が罪を滅ぼす時のような響きを称えていて。自分が行ったとも知れない客観的な呟きが滑稽に思えた。何故なら私は、一時でもあの子との約束を破ろうとしたのだから。 それも、自分の為だけに、自分の鬱積を晴らす為だけに。最低な、自分を擁護する為だけの行為だ。 だからこそ、あの子達の身を案じる事で少しは救われる気がした。 誰かに、"何も悪い事はしていない"と優しく言われたかったのに周りには誰も居ない。自分の目的の為に他人を押し出している人間しか存在しなかった。 狂おしい程に、誰かに優しくされたかった。 「……」 改札を抜けて、駅の外に出てみればそこには漆黒の帳が徐々に降りて来ている街の情景があった。 薄っすらと暗くなった道路を車のライトが裂き、足元が見え易くなるように街灯が光を提供していた。街の様々なネオンは鮮やかな色彩を醸し出している。私にはよく見えなかったけれど、私以外の人が見ているのならば、このネオンは心が躍る色彩を出しているのだと思った。 ふと、駅前のバス停に足を止めた時。何処にでもあるような書店が眼に入った。硝子越しに見える店内には、丁度良い時間だからか結構な数の客が入っていて、立ち読みをしている人が何人も居た。 また、懐かしい昔の記憶が舞い戻ってくる。今になって私を苦しめる思い出の日々が。 丁度、あんな感じの書店だっただろうか。私より頭一つ分くらいの背丈の親友と肩を並べて立ち読みをしていたのは。買う所は殆どその手のマニアックな店だったけれど、アイツが新刊などを確認する時は近場のこういった書店で済ませていた。その為だけに私は付き合わされていたのだけど、それが嫌だとは微塵も感じていなかった。 アイツ――こなたは本当に楽しそうにアニメ雑誌を眺めていた。まるで、女性がカタログに載っているブランド品を見て眼を輝かせるように、雑誌の中の内容を食い入るようにして眺めていた。そこに載っているのは私にはよく理解出来ないものばかりだったけれど、純粋に楽しんでいるこなたを見ると私も楽しくなった。 口では決して言わなかったけれど、二人で黙々と本を読んでいる時間が心地良かったのだ。たまにこなたが「あー、もう少しで発売日じゃん」なんて話を振ってきて、私は適当な相槌を打って。そんな他愛のないやり取りが今ではどんな宝石よりも輝いていたように感じる。今、アイツは何をして過ごしているのだろう。 何時ものようにネトゲをしている? それとも、この時間だったらバイトをしているかも知れない。 でも、こなたの事だから面倒くさいなんて理由で家でアニメを鑑賞しているかも知れない。 もしかしたら、大学で出来た友達と一緒に遊んでいる、なんて事もあるかも知れない。 その全ての光景が眼に見えるように浮かんできて、こなたと過ごしたのは高校での三年間だけだったけれどその分密度の高い日々を送っていると私に実感させる。そして、それすらも私を苦しめる一つの材料になってしまうのだ。 あんなに輝いていた日々が過去になり、それが今の私には眩し過ぎた。今の生活には色が無かったから。 「……」 日々募る過去への想いを全て吐き出せたらと思い、私は長い溜息を吐いた。 けれど、それが徒労になるなんて事は私がよく分かっている。今までに幾度と試してきた事だ。いい加減に諦めを付けた方が良いとは思うのだけど、それでも肺に溜まる嫌な思いを吐き出さずにはいられなかった。 と、長い溜息を全て吐き出した時、丁度良いタイミングでバスが到着した。この土地にあるこのバスは、外見も前の場所とは全然違う。私は並んでいた列が動き出したのを見計らって、自らもバスの方へと歩き出した。 車内は暖房が掛かっていて、私には少し熱いくらいだった。 春と言っても、まだ少しだけ肌寒い季節だから暖房をつけるのも分かる気はするけど、今日の気温なら必要無いだろう。確か、今朝に見たニュースでは今日の最高気温は十八度くらいだった。それならば、この時間でも暖かい。 私は着ていた上着を脱いで膝の上に乗せると、窓枠に肘を付けて窓の外を見遣った。 人々と自動車の群れが、それぞれ一様の方向に向かって流れていた。 車内が人によってすし詰めにされた頃、バスは重苦しいエンジンを唸らせて走り出した。それと同時、ズボンのポケットから震動が伝わった。メールか、着信があるらしい。直ぐに震動が止んだ所から、メールだと分かった。 誰からだろう、と緩慢な動作で携帯をポケットから取り出すと、高校生の時からずっと変えてない同じ姿の携帯が姿を現した。傷などは増えたものの、携帯としての本来の機能は普通に使える。これもまた、過去を忘れられない私の悪あがきみたいなものだった。変えるに変えられないのだ、思い出が沢山詰まっているこの携帯を。 「……みゆき?」 携帯を開いて、メールの受信ボックスを開いてみれば、そこに表示されていた名前は"高良みゆき"と言う文字だった。越して来た最初の頃は頻繁に連絡を取り合っていたのだけど、最近はあまりしていなかった。 それだけにディスプレイに表示されているこの名前は私が安堵の溜息を洩らすには充分過ぎる要素を持ち合わせていた。 少しの間逡巡した後、私はメールを開いた。 丁寧な文体は紛れもなくみゆきのもので、私は再び安堵の溜息を吐く。そして、メールの内容を黙読し始めた。 お久しぶりです、そんな挨拶から始まった文章だった。メールでもこんなに丁寧なものだから、前に一度からかった事があった。メールぐらいはっちゃければ良いのに、と。その時のみゆきははっちゃける、と言うのがどういったものなのか今一つ分かっていなかったらしく、おろおろと狼狽していた事を覚えている。 メールの中に記された文章は続く。それは、私にとって見た方が良いものなのか、それともそうでないものなのか、判断が難しい内容だった。結局は、見た事を後悔する事になるのだけど。 私は他愛のない近況報告だろうと、その時は何も気にせず読んでいた。自らの行動が軽率だと考える間も無く。 お久しぶりです。 そちらでは障害なく生活を送れていますでしょうか。こちらは何の問題もなく、穏やかな日々が続いています。 今日、メールを送らせて頂いたのは、少し聞きたい事があるからです。 先日、つかささんが私の家に尋ねて来られました。元気が無かった様子だったので、一先ず上がって頂いてその理由を聞かせて貰ったのですが、その原因はかがみさんにあるらしいのです。 最近、つかささん――引いてはご家族の方々に連絡を取っていますでしょうか。 つかささんの話を聞いた限りでは、最近になって連絡が来なくなったらしいのです。何でも、メールを送っても返信が来ない、電話を掛けても出て貰えない、などが続いているみたいで、それが心の負担になっているようです。 私に話を聞かせてくれている間も、苦しそうな表情をなさっていました。 だから、お願いです。忙しい事は重々承知の上ですが、少しでも暇を見つけられたなら、その時にでもつかささんやご家族の方々に連絡を取ってあげてくれませんか。 大切な家族から連絡が来なくなる事はとても悲しい事だと思いますし、心配を掛ける事だとも思います。 前に企画した同窓会にも出席なさらなかったので、私も心配になってしまい、こうしてメールを送らせて頂いている次第です。このメールを見たなら、どうかお願いです。つかささんはとても寂しそうでした。私としても、こういった事でつかささんが悲しんでいる所を見たくありません。 重複になりますが、どうかつかささんとご家族に連絡を取って下さい。お願いします。 P.S 今度の祝日、もう一度同窓会を企画しようかと考えています。かがみさんも是非いらして下さい。泉さんやつかささん、峰岸さんに日下部さんなど、多くの友人を招く予定ですので、きっと楽しくなると思います。 開催場所は私の自宅の予定ですが、詳しい事などは追って連絡致します。それでは、これで失礼します。 携帯の右上にあるボタン。それを押すだけでこのメールに対する返信画面が開けるのに、私の指先はまるで凍ってしまったかのように動かなかった。押すだけ、ただそれだけの行為までがとてつもなく遠い。それを押すよりも、電源のボタンを押して画面を待ち受けに戻してしまう事の方がとても近く思えた。 指が震える。バスの揺れの所為かも知れないけれど、別の何かがそれに加担している事は理解出来る。そして、それが何なのか、それさえも。ただ考えたくなかっただけだ。物を言わず、何も考えない人形のようになれたらどんなに楽だろうか。考えても無駄な事ばかりを考える自分が居て、それに嫌気が差した。 私は返信ボタンを押さなかった。 押す勇気云々ではなく、押してはならなかったのだ。 数か月前。私はみゆきが主催した同窓会を欠席した。思えばそれが私がこうなった原因の一つなのかも知れない。終わらない負の連鎖は繋がり続けている。それを断つ事が出来る機会を私はみすみす逃したのだ。 あの時、同窓会に参加して悩みの全てをみんなに吐き出していたなら、私はこんなに卑屈になっていなかったかも知れない。 けれど、それは出来なかった。私はみんなと過ごした想い出に縋り付いている。高校に居た時から何も変わらないままなのだ。あの時に戻れたら、そんな有り得ない事ばかりを望んでいる。そんな醜態は晒したくなかった。 でも、気付いてしまった。それこそ私達の想い出を汚す行動なのではないかと。 私達が過ごしてきた時は本物で、そこで培ってきた私達の友情も紛れもない本物で。それならば何故私は悩みを打ち明けなかったのだろう。友達だからこそ、全てを晒し出すべきだろう。それを隠すなんて、友達を友達と思っていない何よりの証拠ではないか。私は想い出だけでなく、みんなさえも裏切った。 こんな私が同窓会に行ってはならないのだ。これは、私なりのケジメ。破ってはならない自分への戒めだ。 バスが停車する。軋むブレーキの音を響かせて、私が降りるべき駅の前でゆっくりと止まった。 私はすっかり重くなった足で立ち上がり、開きっ放しだった携帯を閉じてポケットに仕舞い込みながらバスを降りた。漆黒の帳が下りたバス停。街灯に照らされた暗い道。自宅への帰路は果てしなく遠く、暗く見えた。 嗅ぎ慣れた家の匂いが私の鼻孔を擽り、微かな安心感をもたらしてくれた。 家の敷居を跨いで、ワンルームの然程大きくはないリビングに持っていた荷物を投げ出して、私はソファに倒れ込んだ。シャワーを浴びる気力が湧かない。明日は休みだったはずだし、朝に浴びるのも良いだろう。今日は何もしないで此処に倒れ込んだまま眠りに落ちるのも悪くない。夕食はあっても食べる気にはならなかった。 思慮深い人間になったものだと思う。何もせず、ぼんやりとしていると色んな事を考えている。いや、思い出しているのだ。昔あった出来事。楽しかった事や、苦しかった事、悲しかった事も嬉しかった事も。その全部が彩りを持っていて、荒んだ私の心を癒してくれる。けれど、それも刹那の間だけだ。気休め、この言葉がぴったりかも知れない。 つかさ。 例えば困ったようにおろおろして私に助けを求めてくる時。私は嘆息を交えながらも助けてあげるのだ。そして、その後に見せてくれるだろう満面の笑みの為に尽力する。それを知っているかのように、事が終った後、つかさは見る者全てに癒しを与えるかのような明るい笑顔を振り撒いてくれるのだ。それが大好きだった。 こなた。 例えば私をからかっている時。私は羞恥やら屈辱やらでこなたを怒鳴る。こなたはその反応が分かっているかのように「かがみんが怒ったー」なんて軽く言いながら何時もの猫口顔で躱してしまう。私の三歩先まで走って逃げて、口元を押さえながら含んだ笑い方をするのだ。表面では怒っていても、内心はそんなやり取りがとても楽しかった。 みゆき。 例えば些細な心境の変化を鋭く読み取ってくる時。私が些細な事で悩んでいると、みゆきは真っ先にそれに気付く。幾ら私がみんなの前で何時も通りに振舞っていても、必ず気付いていまうのだ。その時のみゆきは少し強引だ。有無を言わさぬ態度で私の悩み事を聞いてくる。結局私が折れて、悩みを吐き出すと実に合理的な解決方を教えてくれるのだ。そして最後には聖母のような微笑みで私を見つめ、応援してくれた。私はみゆきに何度も励まされていた。 峰岸。 例えば私が峰岸を少しだけからかっている時。私が峰岸の彼氏との経過を聞くと、峰岸は分かり易く顔を熟れた林檎みたいにして俯いてしまう。それは聞かないで、と言うニュアンスを秘めているのだろうけど、好奇に駆られた私は構わずその奥に踏み込んで、尋ねるのだ。すると峰岸は赤い顔を更に赤くしながらもそれに答えてくれる。前髪を上げている理由や、髪を伸ばしている理由、他にも色々と。そんな峰岸が羨ましくもあり、また見守りたいとも思うのだ。 日下部。 例えば体育の授業ではしゃいでいる時。バスケットの授業では率先してキャプテンをやりたがって、それに見合うプレーを見せて、その度に私の方を見ては八重歯を光らせて自慢げに笑うのだ。私は悔しいから食い掛るけど、運動神経が良い日下部には敵わなくて、最後には日下部の運動神経を認めて笑う。その時に見せるアイツの表情は照れ臭そうな、嬉しいような、歯痒い表情で。生き生きとスポーツをしている時の顔よりも私はその顔が好きだった。 色んな事があって、色んな事を感じて、色んな事を好きになって。 思えば私の人生の中で一番充実していた時は高校での短い三年間だった。 けれど、それはもう過ぎてしまった。色褪せない過去の記憶となってしまった。 ふと、ソファの前に置いてある硝子製の簡単テーブルに眼を遣った。 透き通った硝子のテーブルの上には一つの箱が置いてある。その横には銀色の灰皿。中には吸殻が何本かと、崩れた灰が溜まっている。私はおもむろに煙草の箱に手を伸ばした。 「……」 その箱の中には白く細い円筒が入っている。残り数本、その内の一本を取り出し、一緒に入れていた安物のライターも同時に取り出すと、私はベランダへと足を向ける。 窓を開けて、上着を脱いだ体には少しだけ寒い外気に身を晒すと、街の光が私を出迎えた。点々と彼方此方で光る光を見て、私は夜空を見上げる。汚れた空気が蔓延するこの街では、星は数えるくらいにしか見当たらず、その代わりに銀色の光を漆黒の帳が降りた街へと注ぐ月が爛々と輝いていた。 ベランダの柵に肘を乗せて、体重を預ける。そして持ってきた煙草を口に咥えた。火の付いていない煙草はほんのりと独特の香りがして、それを少しだけ愉しんでから、私は浅く息を吸い込みながら煙草に火を付けた。 赤い炎が円筒の先を焼き、そこを赤く色付ける。立ち上る紫煙は一つの筋を作りながら遠い夜の空へと浮かび上がった。一度、煙草を咥えながら息を吸い込み、それが体を駆け巡る感覚を味わってから吐き出す。そうすれば程よい倦怠感を覚えている体には心地良い悦楽を得る事が出来た。 吸い始めた当初は噎せてばかりだったけれど、今ではもうすっかり慣れた。 此処に越してきて、少しの時間が経って、私が見る世界がモノクロになった頃、私は初めて煙草に手を付けた。喫煙者が煙草を吸う理由の一つに、"嫌な事を忘れる為"と言うのがあって、それを見かけたのが動機の理由。 最初はこんな物吸うんじゃなかった、と後悔していたけれど、諦めずに吸い続ける内に煙草の味を覚えた。 そのお陰なのか知らないが、鬱積は少しだけ晴れた。 頭がぼーっと遠くなる感覚に体を預けると、鬱積も一緒になって遠くに行ってしまったように思えた。少なくとも、煙草を吸っている少しの間では私は救われている。それを実感できるこの時が、今の私が唯一安らげる場だった。 「……」 もう一度、煙草の煙を含んで、吐き出した。 立ち上る紫煙に溶けて、私の過去を持って行ってくれたなら私はどんなに楽になれるだろうか。 この紫煙が夜空に溶けて行くように、私の想いも全て溶けてくれたなら。 何時だってそう思う。明日の事を考える時、明後日の事を考える時、昨日の事を思い出す時、一昨日の事を思い出す時。そして、今も見ているモノクロの世界を眺めている時も。 これからもこの淡白な生活は続いて行く。 何時までも、私はこのままで生きて行くのかも知れない。 それでも私は何時か私に訪れる未来を想像するのだ。 同窓会に抵抗なく行けるようになった自分とか、日々を楽しく感じられる生活を得た自分の事とか。 確証なんか微塵も持てない願いだけれど、何時かは何かが変わってくれる。そう思わずして日々を過ごす事なんて出来るはずがなかった。 円筒の先端が今にも崩れそうになっていた。 私がもう一度煙草を吸うと、それはベランダの下へと落ちて行く。灰は中空に投げ出され、ばらばらになって、地面に着く前に風に吹き飛ばされるだろう。 空を見上げた。 私の煙草から立ち上る紫煙が月を隠している。私はその様を眺めながら一つ願い事をした。 "あの頃のような生活に戻れますように――" 無駄な願いが私の心を揺さぶって、目尻から何かが溢れた。煙草の煙が眼に染みたのかも知れない。眼が痛くもなっていないのに、私はそんな事を考えて煙草の火を消した。 眼下に広がる世界は、何も変わらない黒白の世界だった。 ――end. 溶けゆく先に紫煙は泣くに続く コメントフォーム 名前 コメント 文章がすごくウマいですね -- 名無しさん (2009-03-08 13 15 17) 虐待やいじめ系はやだけどこういう欝系はいいね -- yomirin (2009-02-19 13 33 59)
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部品構造 大部品 越前地下鉄道 RD 23 評価値 7大部品 地下鉄 RD 10 評価値 5部品 地下鉄とは 部品 シールド工法 部品 地下鉄の車両 部品 路線カラー 部品 地下鉄の利点 部品 地下鉄の問題点 部品 地下鉄の改札 部品 地下鉄の出入口 部品 駅ナカの売店 部品 駅ナカのトイレ 大部品 安心と安全のために RD 9 評価値 5部品 ホームドア 部品 バリアフリー対策 部品 地震対策 部品 火災対策 部品 浸水対策 部品 テロ対策 部品 日頃の訓練 部品 架線トンネル内の平時の安全確認 部品 避難場所として 大部品 路線と駅 RD 4 評価値 3部品 越前街道線 部品 越前街道線の駅 部品 中央区の路線 部品 中央線の駅 部品定義 部品 地下鉄とは 地下空間に存在する鉄道。空からの襲撃に備えた結果、地下鉄が採用された。公営の地下鉄であり多少赤字でも国費から補填する方針が取られている。旅客のほか貨物の輸送が行われる。地下鉄のトンネルは丸い断面であり、これはシールド工法が用いられているためである。 部品 シールド工法 地盤の崩壊を防ぐため「シールド」と呼ばれる鋼鉄製の外筒を設け、その内部で「ゼグメント」と呼ばれるブロックをリング状に組み立てる。そのセグメントを反力にして掘削機を油圧ジャッキによって前進、掘り進みながらトンネルを築造していく工法。 部品 地下鉄の車両 車体はアルミニウム合金でできており、軽さと強度を実現している。内装は座席のほかに吊革やポール、荷物棚が見られる。天井には空調が設置されており、車内を快適に保つ。 部品 路線カラー 路線により車体ラインと座席の色が異なる。これは路線カラーを設定することで、路線の違いを分かりやすくするためである。内装は白を基調としており、清潔感のある配色となっている。 部品 地下鉄の利点 専用のトンネルであるため他輸送システムの影響を受けず、時間に正確。また、台風や積雪などの悪天候でも通常通り運行でき、天候に左右されない。 部品 地下鉄の問題点 利便性を追求した結果、特に中央線には多数の出入口が存在しており、慣れない者にとって難解。場所によっては最寄出入口を降りて改札に向かうより、改札付近に降りられる出入口に地上から向かう方が早い場合すらある。 部品 地下鉄の改札 地下鉄に乗車するには運賃を支払い改札を通過する必要がある。改札は不正乗車を防止し、試みようとする者は罰せられる。ちなみに運賃は距離によって異なる。 部品 地下鉄の出入口 1つの駅に対して地上への出入口が複数ある。出入口には番号が振られており、数字が若い程改札に近くなる傾向がある。地上部分は囲いと屋根があり、雨水の侵入を防ぐ。 部品 駅ナカの売店 弁当や飲み物などの食料品を中心に、新聞や雑誌など雑多なものが購入できる小売店。駅ナカとは駅の中のこと。駅ナカの特徴として、地下鉄時刻表や車両を模したキャラクターグッズ、お土産のお菓子が売られている。 部品 駅ナカのトイレ 改札や売店のそばに設置されているほか、出入口への距離が遠い場合には通路の途中に設置されていることもある。定期的な清掃により清潔さが保たれている。 部品 ホームドア ホームから線路内への転落事故や車両との接触事故の防止を目的として設置されている。ホームと線路を区切る仕切りで、仕切りには可動式の開口部がある。 部品 バリアフリー対策 だれでも安心して利用できる地下鉄を目指して、バリアフリー化に取り組んでいる。エレベーター・エスカレーターの設置、スロープの設置、多目的トイレの設置、車両内の車いす用スペース確保、車いす用スロープ板の配備、音響案内・音声案内などが挙げられる。 部品 地震対策 耐震基準に基づき、柱の補強が行われている。地震の場合はさまざまな落下物のある地上より、地下にいた方が安全といえる。地震計が設置されており、地震発生時は車両を一時停止して安全を確保する。 部品 火災対策 駅の内装には不燃材を使用。ホームや通路に消火栓があるほか、車両の中にも消火器が設置されている。火災発生時は防煙のシャッターと防煙たれ壁を下降させて構内に煙が拡散するのを防ぎ、その後排煙設備により排煙が行われる。 部品 浸水対策 地下鉄が浸水した場合、被害は甚大なものとなる。浸水のおそれのある駅の出入口は歩道より高い位置に設置しているほか、出入口全体を閉鎖する防水扉が設置されている。防水扉はトンネル内にもあり、浸水発生時はトンネルを一部閉鎖することで被害を最小限にとどめる。 部品 テロ対策 警備員の巡回、防犯カメラの設置が行われている。駅構内のごみ箱は駅員および警備員の目の届く範囲にのみ設置されている。また、不審者や不審物を見かけた場合は連絡をするように掲示や呼びかけを行っている。 部品 日頃の訓練 有事の際に旅客を速やかに避難誘導できるよう、地震や火災、浸水などを想定した防災訓練が行われている。また、旅客向けに駅構内には避難経路を提示している。 部品 架線トンネル内の平時の安全確認 トンネル内の安全確認は、営業時間終了後の深夜に行われる。架線とは電力を送る線の事である。内壁に異常はないか、架線の摩耗が無いかなど日々厳しく点検が行われている。 部品 避難場所として 地下鉄は地上から逃れるためのシェルターとしての機能も持っている。地下鉄に隣接した核シェルターは、人口動態に応じて整備されている。避難者が一定期間地下で過ごせるように、飲料水や保存食、ブランケット、簡易トイレなどが各駅に配備されている。 部品 越前街道線 イワヤト山のふもとにあるイワヤト温泉郷から第二越前空港までを南北に結ぶ路線。越前街道のほぼ真下を通ることから「越前街道線」と呼ばれる。中央居住区の駅で中央区行きの路線に乗り換えることができる。 部品 越前街道線の駅 駅は観光名所付近および居住エリアを中心に設置されている。具体的にはイワヤト温泉郷、農村地区、三日月湖、ショッピングジャングル「ラ・マンチャ」、中央居住区、港湾地区、第一越前空港、第二越前空港の付近。 部品 中央区の路線 人口密集地である中央区では、中央区周辺で完結する路線がある。中央区の東西を結ぶ「中央東西線」、中央区の南北を結ぶ「中央南北線」、中央区内で環状運転を行う「中央環状線」の3路線。まとめて「中央線」とも呼ぶ。 部品 中央線の駅 駅は一定距離ごとに設置されているほか、政庁や警察署、越前ドームなど大きめの施設の付近にも設置されている。 提出書式 大部品 越前地下鉄道 RD 23 評価値 7 -大部品 地下鉄 RD 10 評価値 5 --部品 地下鉄とは --部品 シールド工法 --部品 地下鉄の車両 --部品 路線カラー --部品 地下鉄の利点 --部品 地下鉄の問題点 --部品 地下鉄の改札 --部品 地下鉄の出入口 --部品 駅ナカの売店 --部品 駅ナカのトイレ -大部品 安心と安全のために RD 9 評価値 5 --部品 ホームドア --部品 バリアフリー対策 --部品 地震対策 --部品 火災対策 --部品 浸水対策 --部品 テロ対策 --部品 日頃の訓練 --部品 架線トンネル内の平時の安全確認 --部品 避難場所として -大部品 路線と駅 RD 4 評価値 3 --部品 越前街道線 --部品 越前街道線の駅 --部品 中央区の路線 --部品 中央線の駅 部品 地下鉄とは 地下空間に存在する鉄道。空からの襲撃に備えた結果、地下鉄が採用された。公営の地下鉄であり多少赤字でも国費から補填する方針が取られている。旅客のほか貨物の輸送が行われる。地下鉄のトンネルは丸い断面であり、これはシールド工法が用いられているためである。 部品 シールド工法 地盤の崩壊を防ぐため「シールド」と呼ばれる鋼鉄製の外筒を設け、その内部で「ゼグメント」と呼ばれるブロックをリング状に組み立てる。そのセグメントを反力にして掘削機を油圧ジャッキによって前進、掘り進みながらトンネルを築造していく工法。 部品 地下鉄の車両 車体はアルミニウム合金でできており、軽さと強度を実現している。内装は座席のほかに吊革やポール、荷物棚が見られる。天井には空調が設置されており、車内を快適に保つ。 部品 路線カラー 路線により車体ラインと座席の色が異なる。これは路線カラーを設定することで、路線の違いを分かりやすくするためである。内装は白を基調としており、清潔感のある配色となっている。 部品 地下鉄の利点 専用のトンネルであるため他輸送システムの影響を受けず、時間に正確。また、台風や積雪などの悪天候でも通常通り運行でき、天候に左右されない。 部品 地下鉄の問題点 利便性を追求した結果、特に中央線には多数の出入口が存在しており、慣れない者にとって難解。場所によっては最寄出入口を降りて改札に向かうより、改札付近に降りられる出入口に地上から向かう方が早い場合すらある。 部品 地下鉄の改札 地下鉄に乗車するには運賃を支払い改札を通過する必要がある。改札は不正乗車を防止し、試みようとする者は罰せられる。ちなみに運賃は距離によって異なる。 部品 地下鉄の出入口 1つの駅に対して地上への出入口が複数ある。出入口には番号が振られており、数字が若い程改札に近くなる傾向がある。地上部分は囲いと屋根があり、雨水の侵入を防ぐ。 部品 駅ナカの売店 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歩くような速さで ◆b8v2QbKrCM 西側の窓から差す光は、毒々しいまでの赤色であった。 会場を貫通する線路を走る一台の列車。 その三両目を、グラハム・スペクターはひとりで占有していた。 ボックス席に腰を降ろし、向かいの座席に脚を乗せる無作法な座り方も、今は誰にも咎められない。 ――がたん、ごとんと列車が揺れる。 グラハムの傍らには、巨大な銀色の棍棒が立てかけられている。 少し前までライダーが持っていた得物で、無理に剣で殴るより良さそうだといったら、あっさりと交換してくれたのだ。 気に食わないがケチではないらしい、とグラハムはライダーへの評価を一部改める。 正確には十手という武器なのだが、異様な巨大さもあってか、日本人である沙都子ですら、これが十手であるとは気付かなかった。 そのため仮の呼称として、グラハムはこれを棍棒と呼ぶことにしていた。 本来の名称や用途が何であれ、ぶん殴ることにしか使わない予定なのだから、むしろ棍棒と呼ぶほうが的確であるに違いない。 ――がたん、ごとんと街並みが流れる。 棍棒と反対側の傍らには、クリストファーが持っていた荷物がそのまま置かれている。 あれから色々あって、中身をどう処理するか保留のままになっていた。 グラハムが持っているのは便宜的な処置に過ぎない。 要は単なる荷物持ちである。 車窓の外では夕日の残滓が空を濁らせていた。 まるで消えゆく太陽が最後の抵抗とばかりに空を掻き毟り、夜に血を滲ませたかのように。 ――がたん、ごとんと吊革が震える。 時刻は既に十八時を回り、十九時への一方通行を駆け抜けている。 あくまでグラハム・スペクター個人の観点でいうなら、先ほどの放送は大きな影響を及ぼすものではなかった。 確かにレッドの死は衝撃であった。 それは隠せるものではないし、隠すつもりもない。 というか実際に怒りと悲しみを言葉にし尽くして語り尽くした。 彼を殺した犯人を見つけられたなら、問答無用でぶっ壊してやりたいとも思っている。 しかしその情報は、放送の直前にライダーから聞かされたものであり、放送による影響ではない。 クリストファー・シャルドレードの死は目の前で見取ったし、墓も作ってやった。 ツンツン頭がくたばったのは報いに違いない。 他にも聞き覚えのある名前が呼ばれたが、グラハムにとっては殆ど縁の無い連中だった。 だが、たったひとつだけ―― グラハムは針のような斜光から目を離し、車両後部に視線を送った。 「悲しい……悲しい話をしよう……。俺は命の恩人Aの友人を見つけることができた。 きっと命の恩人Aは喜んでくれるだろう……ツンツン頭を逃してケイイチの死の遠因を作った責任も少しは挽回できただろう……。 けれど悲しい……命の恩人Aの友人は悲しんでいる……。それは自分のことだけではなく……」 ◇ ◇ ◇ 線路を行く列車。 その先頭車両。 そのまた先頭座席。 世間一般では運転席と呼ばれる場所。 そこは今、奇怪な光景の真っ只中に置かれていた。 計器やパネル、スイッチの類が配置されたコンソール。 ――太く強靭な脚の足置きと化している。 運転手が体重を預ける腰掛け。 ――常軌を逸した臀部を収めきれず、背もたれの上に座られている。 車内と運転席を仕切る壁。 ――どういうわけか、こちらが背もたれとして使われている。 つまるところ、常人を基準に作られた運転席ではライダーが座るには小さすぎたのだ。 普通は座席とコンソールの間に脚を入れる形になるのだが、ライダーの体躯では窮屈極まりない。 どうにか落ち着けないかと試行錯誤した結果、こんな奇妙極まりない体勢になってしまったのである。 それでも運転ができている辺り、騎乗スキルの恩恵は小さくないのだろう。 運転席に着くや否や、自動操縦の解除方法まで理解してしまったほどなのだから。 電車が緩やかなカーブを曲がっていく。 ライダーは運転の片手間、意識を思索に傾けた。 放送が流れる直前、ライダーはグラハムにレッドの死を伝えた。 死亡者の名前が放送で呼ばれてしまう以上、隠していても仕方がないと考えたからだ。 無論、レッドを殺したのがラッドであることは伏せてある。 ……が、グラハムの激情を鑑みると、それで正しかったのかと疑問に思ってしまう。 知らなかったとはいえ、自分の身内に殺意を向けていたと気付いたとき、その憤怒はどこへいくのか。 『ラッドの兄貴』へ向いたままなのか。 自身を欺いたライダーへぶつけられるのか。 全ての元凶へと向けられるのか。 結果を想像することすらできない、一種の賭けだ。 だが、ライダーは決めていた。 これが原因でグラハムが敵対するならば、自分が責任を持って相手をしよう、と。 電車がC-4駅へ差し掛かる。 ホームに誰もいないことを確認し、ライダーは電車をそのまま通過させた。 ただでさえ低速だった電車を、更にゆっくりと走らせていく。 ふと、少し前に流れた放送のことを思い出す。 アーチャーの死は驚きではあったが、それ以上の感想はなかった。 元々『アーチャー』のクラスは『ライダー』のクラスと同様、宝具の強力さで優位を得るクラスである。 純粋な白兵戦能力では『セイバー』や『ランサー』に及ばない。 見たところ、アーチャーはライダーと同様、本来の宝具を失っているようであった。 わざわざランサーの宝具などを使っていたのも、その証左だ。 宝具の消失に加え、受肉によって通常攻撃が有効になっている状態では、不覚を取ってもおかしくはない。 ライダーは髭に覆われた顎に手をやった。 アーチャーがランサーの宝具を持っていたということは、他の宝具もどこかにあるということではないだろうか。 思えばグラハムと交換した剣も、宝具としか思えないほどの魔力を放っていた。 もしかしたら自分の知らない英霊の宝具だったのかもしれない。 ――実際、無毀なる湖光は『バーサーカー』のサーヴァント、ランスロットの宝具である。 しかしバーサーカーは、ライダーの前でこの宝具を使わなかったのだ―― その可能性に思い至り、ライダーはにぃっと笑った。 もしかしたら、あるのかもしれない。 絢爛たる光輝を放った騎士王の聖剣"約束された勝利の剣"が。 "王の軍勢"を一撃で葬り去った"天地乖離す開闢の星"が。 アーチャーが蔵に収めていた財宝をかき集めるのもいいだろう。 以前、かの王に持ちかけて一笑に付された、"王の財宝"で武装した"王の軍勢"という絵空事も実現できる。 バーサーカーとの戦いで用いていた黄金の船も、ライダーのスキルを用いれば扱えるに違いない。 ライダーは、自身の行動指針に、新たな項目をひとつ付け加えた。 左側の窓から差していた光が、少しずつ薄らいでいく。 山の向こうに熔けていく太陽は、まるで溶鉱炉の炉心のようであった。 灼熱する液状の太陽が山肌を焦がし、地平に広がり、町へと染み渡っていく。 しかし、もうじきそれらは冷え固まり、冷たい夜に取って代わられるのだ。 「任せきりにしてしまったが……我らではどうしようもないからなぁ」 硝子越しに後方を見やり、ライダーは呟いた。 無人の先頭車両の中で、吊革だけがせわしなく動いていた。 ◇ ◇ ◇ がたん、ごとん。 がたん、ごとん。 車輪の音がリズムを刻む。 心臓がゆっくりと打つように、穏やかなリズムを響かせる。 がたん、ごとん。 がたん、ごとん。 車両の床に影が伸びる。 小さな身体の輪郭を、精一杯に伸ばしている。 がたん、ごとん。 がたん、ごとん。 前から数えて四番目の車。 沙都子は夕日に背を向けて、座席の真ん中に腰掛けていた。 靴は土に汚れ、服は砂埃に煤けているが、その瞳はくすんではいない。 悲しそうに目を細め、慈しむように微笑み、沙都子の膝を枕に眠るアルルゥを撫でた。 髪に指を沿わせ、流れに沿って手櫛を滑らせる。 ついでに顔に掛かっていた前髪を払っておく。 アルルゥの目元は、少し赤く腫れている。 沙都子は口をきつく噤んだ。 どうして、よりによって―― あの後、沙都子はアルルゥにクリスの死を告げた。 それがクリスの遺志であり、沙都子もそうすべきだと考えたからだ。 どうして、よりによって、あのタイミングで―― ――アルルゥの家族の名が呼ばれてしまうのか―― 沙都子はアルルゥに沿わせていない方の手を、ぎゅっと握り締めた。 不幸は重なるというが、同時に襲ってこなくてもいいではないか。 それもこんな小さい子にまで。 アルルゥは家族を次々と失った。 一緒に行動していた男の人も死んでしまった。 友達だったクリスもいない。 ごめんなさい、ねーねー、圭一さん―― 沙都子は心の中で、今は亡き仲間達に頭を下げる。 ライダーという人から圭一の死を聞かされたとき、沙都子は泣き崩れてしまいそうになった。 直後の放送で詩音の死亡が伝えられたのは、まさに追い討ちであった。 涙を流して泣き喚きたい……全部投げ出してしまいたい……そんな気持ちにすらなった。 それを踏み止まったのは、自分の隣で泣きじゃくるアルルゥがいたからだ。 アルルゥは家族をみんな失った。 友達も失った。 自分が傍から離れれば、本当に独りぼっちになってしまう。 だから、沙都子は必死に涙を堪えた。 笑顔まで作ってアルルゥを慰めようとした。 ライダーやグラハムではなく、自分にしかできないことだったから。 そうして、二人の死を悼むことを後回しにしたのだ―― アルルゥの髪に水滴が落ちる。 沙都子は慌ててそれを拭ったが、水滴は次から次に落ちてくる。 「ダメですわ……わたくしはアルルゥのねーねーなんですから……泣いたりしちゃ……」 それでも涙は流れ続ける。 声を上げてはいけない。 そう強く思うほど、喉の奥から嗚咽が競り上がってくる。 たとえ傍にいないように見えても――その人は、いつでもわたくしたちの傍にいますわ 悲しむ事も大事ですけど、いつまでもここで止まっているわけにはいきませんの だから、アルルゥさんがお姉さんのように強くなるのを手伝いますわ エルルゥの墓前でアルルゥに掛けた言葉が蘇る。 ここで自分が悲しみに打ちひしがれてしまっては、あの言葉が嘘になってしまう。 だから、泣いてはいけないのだ。絶対に。 残酷に思えるかもしれないが、沙都子はそれを受け入れている。 彼女自身が背負うと決めた責任なのだから。 それなのに、涙は頬を伝い、沙都子の膝を濡らしていく。 「おとーさん……おねーちゃん……。いっちゃイヤ……ねーねー……」 アルルゥの小さな手が、沙都子のズボンの裾を掴む。 沙都子は乱暴に涙を拭うと、覆いかぶさるように、アルルゥを抱きしめた。 自分はここにいる―― どこにも行ったりしない―― 精一杯の体温で、その思いを伝えたかった。 窓の外には、黄昏と夜の間に見える、蒼い空。 宝石のような薄明を背景に、歩くような速さで景色は流れていく。 せめて、流した涙が乾くまでは。 【C-5 電車内部 /一日目 夜】 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康、L3、深い悲しみ [装備]:レッドのニョロ@ポケットモンスターSPECIAL、 [道具]:支給品一式×2<沙都子、翠星石>、グラン・メテオ@ポケットモンスターSPECIAL、 翠星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン、翠星石の亡骸首輪つき、 雛苺のローザミスティカ@ローゼンメイデン カビゴンのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、ゴローニャのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL [思考・状況] 1:絶対にアルルゥを守り抜く。 2:ライダーとグラハムについていって、部活メンバーの生き残りと合流する。 3:真紅にローザミスティカを届ける。水銀燈には渡さない。 ※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。『皆殺し編』の救出以降ではありません。 ※名簿は確認したようです。 ※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。 説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。 ※真紅、蒼星石、水銀燈に関しては名前しか知りません。 ※アルルゥの名を仗助から聞きましたが、アルルゥの家族の詳細についてはまだ把握していません(エルルゥ=姉のみ把握しました) ※レヴィに対して良い印象を持っていません。 またレヴィがドールを壊して、ローザミスティカを奪ったのではないかと疑い、それが蒼星石のものではないかと考えています。 ※ゼロと情報交換しましたが、どこまで教えられたかは不明です。 【アルルゥ@うたわれるもの】 [状態]睡眠、深い悲しみ、ダメージ(小) [装備]無し [道具]支給品×2<アルルゥ、仗助>、 不明支給品(0~1)<仗助> 、ひらりマント、トウカの刀@うたわれるもの [思考・状況] 1:もう誰とも別れたくない ※ここが危険な場所である事はなんとなく理解しましたがまだ正確な事態は掴めていません。 ※放送の内容を理解しました。エルルゥ達の死も認識しています。 【チーム名:○同盟ライダー組】 1:主催者の打倒。 2:E-2駅からG-7駅に向かい、映画館、消防署、モールを訪れ21時までにB-4民家へ向かう。禁止エリアの場合H-4、G-4へ。 2:サカキ、ミュウツー、片目の男(カズマ)、赤髪の男(クレア)、リヴィオ、ラッド、電気の少女(美琴)を警戒。 クレアという女性、佐山、小鳥遊、アルルゥ、ヴァッシュを信用。アーチャーはやや信用。 ハクオロも一応信用。 真紅は情報不足で保留。 【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】 [状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、腹部にダメージ(大)、全身に傷(小)および火傷(小) 腕に○印 [装備]:包帯、象剣ファンクフリード@ONE PIECE、 [道具]:基本支給品一式×3 、無毀なる湖光@Fate/Zero イリアス英語版、各作品世界の地図、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース、 探知機、エレンディラのスーツケース(残弾90%)@トライガン・マキシマム ヤマハV-MAX@Fate/zero [思考・状況] 1:アーチャーより先にバトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。 2:首輪を外すための手段を模索する。 3:北条沙都子とアルルゥを守る。 4:サーヴァントの宝具を集めて戦力にする。 5:有望な強者がいたら部下に勧誘する。 【備考】 ※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。 ※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。 ※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。 本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。 ※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。 ※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。 ※自分は既に受肉させられているのではと考えています。 ※ブケファラス召喚には制限でいつもより魔力を消費します ※アルルゥの存在を知りました。 ※現在の魔力残量では『王の軍勢』をあと一度しか発動できません ※別世界から呼ばれたということを信じました。 ※会場のループを知りました。 【グラハム・スペクター@BACCANO!】 [状態] 疲労(中) ダメージ(中) 青いツナギ姿(いくらか傷) 腕に○印 [装備] 包帯 小型レンチ スモーカー大佐の十手@ONE PIECE [道具] 支給品一式、(一食分、水1/10消費。うち磁石は破損)、スペアポケット@ドラえもん、かぁいい服 海楼石の網@ONEPIECE、クリストファー・シャルドレードのデイパック [思考・状況] 1 当面は他のメンバーとの合流を目指す。 2 北条沙都子とアルルゥは守り抜く。 3 ウソップやレッドを殺した者を壊す。 4 イスカンダルに敵意。 5 殺し合い自体壊す 6 ラッドの兄貴と合流、交渉。兄貴がギラーミンを決定的に壊す! 7 イスカンダルの勧誘は断固拒否。 ※レッドたちがクレアを信用していることを知りません。 ※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。 ※ライダーからの伝聞により劇場での顛末を知りました。 ※クリストファー・シャルドレードのデイパックは、便宜的にグラハムが預かっています。 中身……大きめの首輪<ドラえもん>、基本支給品一式<エルルゥ>、マスケット銃用の弾丸50発 アミウダケ@ワンピース 、サカキのスピアー@ポケットモンスターSPECIAL 庭師の如雨露@ローゼンメイデン、グロック17@BLACK LAGOON(残弾0/17、予備弾薬15) 悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃に 時系列順で読む Back 世界-The World- Next 砂鉄の楼閣(前編) 投下順で読む Back 世界-The World- Next 砂鉄の楼閣(前編) Back Next 赤目と黒面(後編) グラハム・スペクター あなたへの手紙 赤目と黒面(後編) ライダー(征服王イスカンダル) あなたへの手紙 赤目と黒面(後編) 北条沙都子 あなたへの手紙 赤目と黒面(後編) アルルゥ あなたへの手紙
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た行他ページ た ち つ て と ツ【つ】 ツートンカラー【つーとんからー】 通票閉塞【つうひょうへいそく】 通報さん【つうほうさん】 月一ウヤ【つきいちうや】 つくつくぼうし【つくつくぼうし】 津田英治【つだえいじ】 筒形警笛【つつがたけいてき】 突っ込む【つっこむ】 ツツーミ【つつーみ】 つばめ【つばめ】 積み残し【つみのこし】 ツララ切り【つららきり】 つり革【つりかわ】 つり革のダンス【つりかわのだんす】 敦賀直流化【つるがちょくりゅうか】 鶴太郎【つるたろう】 ツ【つ】 貨車の用途記号。通風車。野菜や果実などを運ぶために車体にスリットを開け、風通しをよくした特殊用途有蓋車の一種。いまは通風コンテナというのがある。「通風」のツ。 ツートンカラー【つーとんからー】 amazonで購入 車輌の外板を2色で塗り分ける塗装を指す。 但し、両色の使用比率が比較的1:1に近いものを指し、単色塗りに帯が入る京急や京王のようなものは除かれるのが普通。 英語の発音に従えば「ツートーン」の方が原音に近いが、慣用的に「ツートン」で通っている。 広義では国鉄の湘南色や一般気動車色、あるいは戦前のモハ52なども含められるが、この塗り分けがモハ80系の塗り分けをきっかけとして全国の私鉄で流行したことから、昭和20年代後半から昭和40年代にかけての、私鉄の塗り分けを呼ぶことが多い。 昭和50年代後半頃から、よりデザインを凝らした塗装が増え、採用する会社は減りつつあるが、現在でも近鉄特急車や京阪などが当時の塗り分けを続けている。 ごく最近になって、復活した国鉄気動車色が一部でツートンカラーと呼ばれるようになってきているが、 かつてはこの言葉が国鉄の塗り分けを指すことは稀であった。 通票閉塞【つうひょうへいそく】 通票閉塞は、交換駅どうしの連絡により、列車の閉塞区間侵入を承認した証拠としてタブレットを使用する。1閉塞ごとにタブレットは、24枚ある。タブレットは1種から4種まであり。 スタフ閉塞とは異なる。 通報さん【つうほうさん】 会津若松駅実況スレ用語。キハ110系(白い気動車)の110から、110→ひゃくとおばん→通報。 月一ウヤ【つきいちうや】 迷惑ウヤともいう。 JR西日本の一部線区で実施される、日中の保守工事のための列車運休。 関西線(加茂~亀山)、木次線、美祢線、城端線などの閑散区間が対象で、概ね月1回、10時~15時台の列車を中心に運休する。 他社の日中運休と異なり、バスなどによる代替輸送は行われない。 通常は夜間に行う工事・点検を日中に行い、保守経費を削減することが主な目的。 実際には普通列車が運休しても特急列車は通常運転される北陸本線の例もあり、保守点検・工事が日中確実に行われているのかといった疑問や、代替輸送がないことに対する不満の声もある。 つくつくぼうし【つくつくぼうし】 近鉄等の保線を担当している会社(近鉄軌道エンジニアリング(株))でのマルチプルタイタンパの愛称。 由来は線路の同床を「突いて」平らにする機械だから。 この機械の側面にはこの愛称と、愛称に因んだ蝉の絵が描かれている。 →マルチプルタイタンパ 津田英治【つだえいじ】 amazonで購入 JR東日本の車内放送、構内放送の人の一人。 大阪テレビタレントビューロー所属の男性声優。 鉄道駅の放送での声が馴染み深く、首都圏、近畿圏の多くの人間が彼の声を一度は聞いていると思われる。 余談になるがニコニコ動画でJR東日本は大変な放送を流していきましたという動画が配信され、 のちに配信されたカクテイにも津田氏の声が使用されている。 筒形警笛【つつがたけいてき】 雪の侵入を防ぐために形状が工夫され、筒を斜めに切ったような形になっている警笛装置。 新潟地区の70系に採用されていた。 突っ込む【つっこむ】 回復運転のため、あるいは余裕時分を作るため、速度制限区間や駅構内ギリギリまで加速して極力ブレーキを遅らせること。 当然、強力な制動がかかるため乗り心地はかなり悪い。 ちなみに業界用語。 用例)この運転士、遅れてる訳でもないのにかなり突っ込んだ制動かけてるな… ツツーミ【つつーみ】 amazonで購入 西武鉄道元会長の堤義明氏のこと。 1964年に先代、堤康次郎氏より事業を承継し、西武鉄道グループを先代よりもさらに巨大化させたが、バブル崩壊による長期不況にも関わらず事業規模を肥大化させ、結果グループ全体の財政が不安定化した。 2005年3月に証券取引法違反容疑で逮捕され、マスコミによって大きく報道された。 彼は部下への叱咤激励や、全面的な信頼の意思を表するの主旨で「鉄道事業には興味がない」と言ったつもりだったのだが この言葉通りそのままに解釈されてしまい、一連の不祥事も重なって西武鉄道ファンにも決して評判が良いとはいえない。 つばめ【つばめ】 amazonで購入 元は東京~神戸間を結ぶ「超特急」として登場。 以後、『青大将』に寝台電車等いろいろな列車の愛称に使われ、新幹線の開通で西に追いやられて現在は九州新幹線の愛称として使われている。 積み残し【つみのこし】 ラッシュ時やダイヤが乱れたときなど、超満員のために客が全員乗りきれないこと。 ツララ切り【つららきり】 寒冷地・極寒地のトンネル等に出来る氷柱(つらら)が、走行する車両にぶつかって前面窓が破損するのを防止する為に、走行しながら氷柱を切り落とす前面窓上部に取り付けられた庇(ひさし)状のもののこと。上越線を走る高崎第二機関区配置(当時)の、EF58型電機に装備されたものが最も目立つ存在だった。 蒸気機関車のデフ付近のボイラー上や、ディーゼル機関車のエンジンルーム上に装備された鉄棒状のもの。目的は1.と同様、氷柱を切って前面窓の破損を防止するため。 つり革【つりかわ】 吊革とも書く。 鉄道車内やバス車内などにおいて、立っている乗客が走行する車両の揺れにより転倒しないために掴まる輪のついた皮革製で出来たひものこと。 丸形、三角形のもの、優先席付近に設置される黄色いものなど様々な形態があり、また、このつり革の握り方も人によって様々(順手、逆手、合掌握りなど)であり、これらつり革について研究、考察する鉄ヲタも存在する。 つり革のダンス【つりかわのだんす】 ローカル線の旧型電車等に設置されている比較的つり紐部分が長いつり革が、列車のカーブやポイント等列車が良く揺れる区間に差し掛かるときに、ゆらゆらと同時にダンスをしてるかのように揺れる様を指す鉄道趣味誌等にしばしば見られる用語。 ローカル線の旧型電車の他、急カーブ区間が続く新京成線新津田沼駅前後区間でも見られる。 敦賀直流化【つるがちょくりゅうか】 JR西日本と滋賀県、福井県の沿線自治体が施工した、電化方式切替工事。 計画当時は「琵琶湖環状線計画」とも呼ばれた。2006年10月21日完成。 従来、交流電化区間であった長浜-敦賀(北陸本線) 永原-近江塩津(湖西線)を直流化する。 関西方面からの新快速電車を敦賀まで直通させ、利便性を向上させることが目的。 ローカル運用は新型ワンマン車輛の導入により、419系などを淘汰する予定。 これにより、交直接続点は北陸トンネル敦賀坑口から200m(敦賀-南今庄、北陸本線)の位置にに集約・移動された。 鶴太郎【つるたろう】 新鶴見機関区所属のEF210型直流電気機関車のこと。 同機は当初岡山機関区のみに配置され、同地の民話に因んで愛称が「桃太郎」となり、 車両側面に桃太郎の絵が描かれることとなったのだが、民話とは関係のない神奈川県川崎市の新鶴見機関区配置機にまで桃太郎の絵が描かれた。 この光景を見たとある鉄ヲタが「“新鶴見”の“桃太郎”だから“鶴太郎”だ!」と 言い出したことからこの“愛称”が広まった。マルチタレントの片岡鶴太郎氏とは関係ない。
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アリサがその疑問を感じたのは、不謹慎にも、彼女の兄――ケイイチの婚約者で、義姉になるはずだった女性(ひと)の葬式の、しかも焼香の真っ最中だった。 (あれ……?) これは誰のお葬式だったかしら?なんて浮かんだけれど、それは一瞬のことで、すぐに我にかえったアリサは、何を馬鹿なことをと自分を責めた。 なんとか持ち直して焼香を済ませ、自分の席に戻ってほっと一息。だがこれも不謹慎か、と出かかった吐息を抑える。 それにしても、なんであんなことを思ったのだろう。 これは長瀬リョウコの葬式で、アリサは彼女と本当の姉妹のように親しかったのに。これが茫然自失というものだろうか。 (リョウコさん……) 彼女とアリサは本当に親しかった。よく買い物に一緒に行って、兄が冗談で嫉妬すると言ってくるくらい仲が良かった。 でも、そのいつもの買い物の行きすがら、二人はバスの事故に合い、リョウコは死んだ。アリサを守るように、覆い被さった姿で。 そんなことがあった自分が、正気でいられるとは思えない。 だからこんなことを思ってしまうのか。リョウコの遺影を見て、なんで自分の写真が?などと馬鹿なこを。 リョウコと自分は、似ても似つかない。 兄の部屋にアリサが泊まって、もう一週間になる。四年も同棲し、結婚を誓い合った恋人に先立たれた兄を不憫に思ってと両親には伝えたが、本当は自分が兄と一緒にいたかったからだ。 それは、リョウコが亡くなった原因が、自分にあるからだとアリサは最初は思っていたのだが、長く兄の部屋に留まれば留まるほど、何か違う気がした。何故か、ここにいるのが……自然なような気がして……ならなかった。自分でも上手く説明できないが。 まあとにかく、兄が実家のすぐ近くに住んでいたのは助かった。ここからならアリサが通う専門学校にもいけるし、アルバイト先も近い。 いっそのこと、このままここに住み込んでしまおうかとも考えていた。 兄はもう普通に出社して、何事もないかのように装い、アリサには帰れと言っているが、本当に普通に戻ったわけではないのは、どう見ても明らかなのだから。誰かが近くで支えるべきだし。 両親には兄なりのプライドがあるのか、実家に帰るつもりはないようだから、自分しかいない。 今こそ兄に恩返しをするのだ。昔いじめられていた時に、唯一同級生の中で―― (あれ……?) まただ。また何かおかしかった。 事故にあってから起きる記憶の錯乱。自分が体験したことのない記憶を思い出したり、以前の自分ではあり得ない思考に至ることがある。医者は事故による後遺症で、一時的なものだと言っていたが―― 「学校いこ……」 アリサはぶるっと身を震わせると、そう呟いて慌ただしく動き始めた。 得体の知れない違和感にいずれ飲み込まれて、自分が変わっていってしまうのではないかと、最近よく不安にかられる。アリサはそれを拭うことがいつもできなかった。 兄のアパートから専門学校に通えるとは、つまり実家と最寄り駅が一緒なのだ。アリサは専門学校には電車で登校している。 アリサが通っているのは、ペット業界の人材を育成するための学校で、トリマーコースに彼女は属していた。八月の現在、学校は夏休みを迎えているが、トリマー学科を受けているものは、希望すれば実習を受けられることになっている。 (結構混んでるな) 駅につき、乗り込んだ電車内は、平日のためかそれなりの乗車率だ。 しかし、女性専用となっている車両のほうに回れば座れそうである。しかし。 (ま、いっか) なんとなく面倒臭くなり、アリサはホームの階段からすぐ近くにあった、若干混んでいる車両に乗った。 (兄さん、昨日も帰り遅かったな……) 吊革に捕まって、がたごと揺られながら考えるのは、兄のことだ。 そういう気分になるのは仕方のないこととはいえ、遅くならいっそ…… (お酒でも飲んでくればいいのに) 兄は真面目が服を着たような人だ。 酒を飲まない。煙草は吸わない。賭け事も一切無関心ときたものだ。 趣味は精々、映画鑑賞や読書か?それも人並みに好きという程度だ。 (ほんと、くそ真面目だからなあ……) 意固地といってもいい。 毎日遅くまで何をしているのやら。思い詰めるだけならまだいい。もし―― (自殺なんて……) ぶるっと頭を振るう。縁起でもない。真面目で優しい兄は、遺された人間のことを考えて、そんなことしないはず――普段なら。 (あーあ) こんなとき、無趣味は困る。現実逃避の手段がない。 (でも兄さん。いつも悩んでる時ってどうしてたんだっけ?) いつも……いつもは―― (そっか、リョウコさんだ) いつもリョウコさんが、家でうんうん唸ってる兄を連れ出してた。 兄は無趣味だったが、リョウコさんは出かけるのが好きだったようで、一緒に旅行なんかにも行っていた。 二人の出かける姿を思い出し、ふっと笑みが漏れる。だけど、目頭は熱い。 (リョウコさん……あなたがいないと兄さんは……兄さんは……あれ?) 思い出の中に出てきた兄の顔が、なんかおかしい。 引いているというか……諦めているというか……なんとも言えない顔だ。 (というか、また、わたしの記憶にないって――ん?) 尻に何かが当たっている感触。ぎしっと身体が固まる。さっと血の気は引いたが、鼓動の音が大きくなった。 (ち……ちか……) 痴漢。 しかし。 いや。なんかおかしいぞ?と尻の感触が伝えてきた。 手の感触ではない。固い。四角い。これは、鞄か? 急に押し付けられたからびっくりしたが、勘違いのようだ。ほっと息を吐く。 (なーんだ) 別に当たっているだけで、さらに押し付けてくるわけでもない。 (ざーんねん) …… 残念? 何が? 自分で自分の考えが分からなかった。 いや違う。本当は分かる。 分からないでいたかった。分かったが理解できないことだった。 痴漢を―― (されたかった……?) ――なんて。 (うそ……) 嘘ではない。そのためにこの車両に乗ったのだ、今にして思えば。 (いや……) 嫌と言っても思考は回る。そういえば、夏休みなのだから、通勤時間に巻き込まれるような、ここまで早起き時間に登校する必要もなかった。 ちょっと期待していた、痴漢されることを。 もし、今日痴漢されたら? もし、抵抗しなかったら? これから、卒業まで一年半、同じ時間に同じ車両に乗れば毎回痴漢されるかもしれない。 段々行為がエスカレートして、エッチなビデオにあるみたいに、最終的には犯されるかもしれない。 もしそれを友達が知ったら?親が知ったら?兄が――ケイイチが知ったら? ぞくぞくとした悪寒が背中を走る。想像上のケイイチが侮蔑の表情で自分を見ていた。 先程下がった血がどんどん頭に上り、全身を駆け巡る。頭が痺れるこの感覚は脳内麻薬でも出ているのか?そして一番、お腹の下辺りが熱い。 (はああああ) びくっと身体が震えた。声には出さなかったから周りは気づかれていないだろうけど、もし自分が発情しているなんて知られたら。 (えへえへへ) おっと危ない。涎が垂れる。口を拭う。 (あーあ) それにしても惜しい。いつの間にか感触が消えた先程の鞄が、もし、前方から当たっていれば…… (こすりつけて、見せつけて――) ふんふんとそんな風に鼻息を鳴らしている中で、下車駅の駅名を聞いたのは奇跡かもしれない。 はっと我に帰り、人混みをかき分ける。なんとかぎりぎり降りることができた。 が。 息つく暇もなくアリサは階段を早足で下った。トイレに入る。 さらに一番奥の個室に入り、急に慎重になって手をスカートの中に入れ、陰部に触れた。果たして。 「濡れてる……」 尿漏れではない。原因は分かっている。当然、先程の…… 「なにこれ」 分かっていても、そう言うしかない。 あんなこと、初めてだ。 痴漢を期待したことも。その妄想に耽ったことも。それが人の大勢いる電車内だったことも。それで、こんなことになったことも。 勿論、アリサだって自慰くらいはする。それが、色々忙しくてここ一週間ほどできなかったけど、溜まっていたと思うほどじゃない。大体、アリサはそこまで性欲は強くはなかった。 なのに。 「なんで、こんな、わたし……」 今日ほど自分が分からなかった日はない。 アリサはただ呆然と呟くことしかできなかった。
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契約! クールでタフな使い魔! その② 承太郎が左手を押さえてうめいていると、コルベールがやって来て刻まれたルーンを見た。 「ふむ……珍しい使い魔のルーンだな。さてと、じゃあみんな教室に戻るぞ」 そう言って彼は宙に浮く。その光景に承太郎は息を呑んだ。 いつぞやのポルナレフのようにスタンドで身体を持ち上げている訳ではない。 本当に宙に浮いているのだ、恐らく魔法か何かで。 そして他の面々も宙に浮いて城のような建物に飛んでいった。 「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」 「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」 フライ。どうやらそれが空を飛ぶ魔法のようだった。 そしてその魔法が使えないらしいルイズと二人きりで承太郎は残される。 「……あんた、何なのよ!」 「てめーこそ何だ? ここはどこだ? お前達は何者だ? 質問に答えな」 「ったく。どこの田舎から来たのか知らないけど、説明して上げる。 ここはかの有名なトリステイン魔法学院よ!」 「…………」 魔法学院。本当にこいつ等は魔法使いらしい。ファンタジーの世界らしい。 それでも念のため、ここが地球であるという願いを込めて承太郎は問う。 「アメリカか日本って国は知らないか?」 「聞いた事ないわねそんな国」 仮にも人を平民呼ばわりする文化圏の連中が、世界一有名なアメリカを知らぬはずがない。 つまりここは地球ではない可能性が極めて高い。 「じゃあここは?」 「トリステインよ」 魔法学院と同じ名前……すなわち……。 承太郎の推理が正しければ! ここ! トリステイン魔法学院はッ! ほぼ間違いなくッ! 国立だッ!! ド―――――z______ン もっともこの学院が私立だろうと国立だろうと知ったこっちゃない話だ。 重要なのは。 「つまりこういう訳か? お前達は魔法使いだ……と」 「メイジよ」 「…………」 どうやら呼び方にこだわりがあるらしい。 とりあえず当面はこのルイズからこの世界の基礎知識を学ぶ必要がありそうだ。 他に今のうちに訊いておく事はあるだろうか? 承太郎はしばし考え――。 「てめー、何で俺にキスしやがった」 ルイズが真っ赤になる。そりゃもう赤い。マジシャンズレッドより赤い。 「あああ、あれは使い魔と契約するためのもので……」 「この左手の文字。使い魔のルーンとか言ってたな」 「そうよ。それこそあんたがこの私、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔になった証よ。 つまり今日から私はあんたのご主人様よ、覚えておきなさい!」 「…………やれやれだぜ」 こうして校舎まで戻ったルイズは、承太郎を入口に残して教室へと入っていった。 そして授業が終わってルイズが出てくるまで、承太郎は考え事をしていた。 空条承太郎。十七歳。 母ホリィの命を救うため、百年の時を経て復活した邪悪の化身DIOを倒し、 仲間を喪いながらも日本へ帰ってきて数ヶ月……。 DIOとの戦いで受けた傷もすっかり癒え、 祖父母のジョセフとスージーQはアメリカに帰り、 少し真面目に高校生活を送るようになっていた。 そんなある日、彼の前に突然光る鏡のようなものが現れた。 スタンド攻撃かと思った。 戦闘経験の豊富な承太郎がその光に警戒しない訳がない。 だが……その時の承太郎は電車に乗っていたのだ。 座席は埋まり、車両内には何人かの乗客が吊革を手に立っていた。 承太郎もその中の一人だ。 そして、突然目の前に光が現れて、避けようと思ったが、みっつの要因により失敗した。 ひとつ、車両内に逃げ場がほとんど無かった。横には乗客が座っているし、上は天井だ。 ふたつ、承太郎は物思いにふけっていたため反応が遅れた。 みっつ、光の鏡は電車ごと移動するような事はなく、承太郎は電車の速度で鏡に突っ込んだ。 そして気がついたら、ここ、トリステイン魔法学院にいた。 「……やれやれだぜ」 日が暮れる。腕時計を見る。 本来なら今頃、適当な花屋で花を買って、花京院の墓に添え、帰りの電車に乗っている時間だ。 結局墓参りどころか、花さえ買えずこんな所に来てしまうとは。 (こういう訳の解らないトラブルはポルナレフの役目だぜ) 何気に酷い事を考える承太郎だったが正しい見解でもあった。 そして授業を終えたルイズに連れられ、承太郎は学生寮のルイズの部屋に通される。 十二畳ほどの広さの部屋には、高級そうなアンティークが並んでいた。 そこで承太郎はルイズが夜食にと持ってきたパンを食べながら、 開けた窓に腰かけて静かに夜空を眺めている。 「ねえジョー……えっと、名前なんだっけ?」 「承太郎だ」 「ジョータロー。あんたの話、本当なの?」 「…………」 無言。肯定なのか否定なのかも解らない。ルイズはちょっと苛立った。 「だって、信じられない。別の世界って何よ? そんなもの本当にあるの?」 「さあな……。少なくともここは、俺の知る世界じゃねぇ。あの月が証拠だ」 「月がひとつしかない世界なんて、聞いた事がないわ。 ねえ、やっぱり嘘ついてるんでしょう? 平民が意地張ってどうすんのよ」 「俺を平民呼ばわりするんじゃねえ!」 一喝すると、ルイズはすぐ驚いて黙る。それだけ承太郎の迫力がすごい。 だがプライドが非常に高いルイズは負けっぱなしではいない。 すぐに何か言い返そうとして――承太郎が懐から何かを取り出すのを見た。 「何よ、さっきパン上げたでしょ? 食べ物を持ってるなら最初からそれ食べなさいよ」 承太郎が取り出したそれを口に運ぶのを見てルイズは意地の悪い口調で言った。 承太郎は細長い棒状の食べ物を咥えたまま、ルイズを睨む。 実は普通にルイズに視線を向けただけだが、睨まれたとルイズは思った。 「てめー……タバコを知らねーのか?」 「は? タバコ? あんたの世界の食べ物?」 「……やれやれだぜ」 そう呟くと、承太郎はタバコを箱に戻し、懐にしまった。 「食べないの?」 「食べ物じゃねえ」 この世界にタバコが無いとすると、今持ってる一箱を吸い終わったら補充不能。 それは喫煙家の承太郎にとってかなりの苦痛だった。 「ルイズ、てめーの説明でこの世界の事はだいたい解った。 ハルケギニアという世界だという事も、貴族……メイジと平民の違いも。 だが一番重要な事をまだ説明してもらってねーぜ……それは……」 「何よ?」 「俺が元の世界に帰る方法はあるのか?」 「無理よ」 曰く、異なる世界をつなぐ魔法などない。 サモン・サーヴァントは元々この世界の生き物を使い魔として召喚する魔法。 何で別の世界の平民を召喚してしまったのかなんて全然ちっとも完璧に解らない。 だいたい別の世界なんて本当にあるのかルイズは信じきっていないようだ。 何か証拠を見せろ、と言われたが承太郎の持ち物は財布とタバコ程度。 後は電車の切符くらいだ。 ルイズ相手にいくら話をしても無駄に思えてきた承太郎は、口を閉ざしてしまう。 ルイズはというと、そんな承太郎の態度に怒りをつのらせる。 だって、平民ですよ? 使い魔が平民ですよ? 使い魔は主人の目となり耳となったりするが、そういった様子は無い。 一番の役目である『主人を守る』というのも無理。 平民がメイジやモンスターと戦える訳がない。 嫌味たっぷりにそう言ってやった時、承太郎はなぜか視線をそらした。 ルイズはそれを『図星を突かれた』と判断した。 という訳で承太郎ができる事など何もないと思い込んだルイズは命令する。 「仕方ないからあんたができそうな事をやらせて上げるわ。 洗濯。掃除。その他雑用」 「…………」 無言。肯定とも否定とも取れない。 でも文句なんて言えないだろうしルイズは勝手に肯定の意として受け取った。 「さてと、喋ってたら眠くなってきちゃったわ。おやすみ平民」 「待ちな」 ようやく、承太郎が口を開く。窓を閉めてルイズを睨みつける。 「な、何よ……もう眠いんだから、話はまた明日って事にして」 「俺の寝床が見当たらねえぜ」 ルイズは床を指差した。 「……何が言いたいのか解らねえ。ふざけているのか? この状況で」 「はい、毛布」 一枚の毛布を投げ渡され、承太郎はそれを受け取る。 直後、ルイズはブラウスのボタンを外し始めた。 「……何やってんだてめー」 「? 寝るから着替えてるのよ」 「…………」 承太郎は無言で背中を向けた。その背中に、何かが投げつけられる。 「…………」 承太郎は投げつけられた物を手に取り、無言で立ち尽くしている。 「それ、明日になったら洗濯しといて」 それはレースのついたキャミソールに白いパンティであった。 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 承太郎は無言で振り向き、 ネグリジェに着替えたルイズにキャミソールとパンティを投げ返した。 「……これは何の真似?」 「やかましい! それくらいてめーでやりやがれ!」 「な、何よ! あんた平民でしょ! 私の使い魔でしょ!?」 「俺はてめーの使い魔になるつもりはねえ」 「フーン? でも私の言う事聞かないと、衣食住誰が面倒見るの?」 「……やれやれだぜ」 承太郎はそう言うと、毛布に包まって床に寝転がった。 それを見たルイズは満足気に微笑み、やわらかなベッドで眠った。 承太郎が「うっとおしいから今日はもう寝よう、洗濯はしねえ」と考えていて、 使い魔になる気ゼロな事に微塵も気づかずに。 戻る 目次 続く
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第3節 鉄道における顧客分析 顧客分析では以下の3点において分析を進める。 1、電車の乗客の男女比 2、乗客の行動 3、 まず、男女比の分析であるが、この分析によって乗客の求めるニーズに差が出てくる可能性がある。また、男女比から「なぜそのような比率が出るのか?」を解明することで、乗客のパターンを読み説き、乗客にとって利便性の高い車両の提供に役立てることができる。 1、 男女比 男:女=3:7 これは、専業主婦の男女比が女性のほうがいまだに多く、また男性は外回りの会社員などもいる が、昼間は職場にいるこ とが多いので、体が空いている専業主婦などの女性 のほうが多いという結果になる。また、未だに「家事は女性」という風潮があるのは確かな ため、買い物などへ出かける女性が多い。 また、パートタイマーの人たちは、「子供が帰ってくる3時前まで」などでシフトを組ん でいることが多いため、昼間の乗客の男女比は女性が上回る。 しかし、女性が男性よりも多いとはいえ、乗客数自体がちょうど座席が埋まるか、それ以下程度なため、電車があまり利用されていないことがわかる。 つまり、提案によって電車へシフトさせることができる顧客がまだ存在するということになる。少ない乗客の中で、多い客層は、電車が必要な人たちという解釈ができるため、乗客になりうる人の中でもより電車へのシフトが望める資源層と言える。 つぎに、乗客の行動分析であるが、これは如実に乗客の乗車中のニーズというものを反映しているため、快適性の向上への提案での重要な参考になる。また、この行動の中で、トラブルのもとやほかの乗客への不快感をもたらす要因となるものは、その処置を講じ、より乗車が快適になるために洗い出し、対応策を施す必要がある。 2、 行動 さまざまではあるが、多いのは睡眠、読書、音楽を聴く、携帯電話や携帯ゲーム、なにもしない、のいずれかである。 これは、電車の設備自体は座席と吊革しかないため、乗っている間は特にすることが見当たらず、一人で到着するまでの時間を消費するための暇つぶし行為である。これは、朝・昼・夕・夜問わずに行われている。 ただ、今回対象にしている時間帯は「昼間」であるため、睡眠という行動は朝、夕、夜比べ少ない。 それぞれの行動には、しかし苦情も出ているのが事実である。 読書に関しては、乗り物酔いに弱い人は避けるようである。また、読むときの姿勢によっては隣の人にひじがぶつかったりする人もいて、あまり周りが見えていないため、トラブルとまではいかないまでも、周りの人の快適性を損なっている可能性はある。 音楽を聴くというのは、手が空くことから、読書などと並行して行われることが多い。音 量が大きすぎて、イヤホンから音が漏れるため周囲の迷惑になっているという苦情は絶えない。 携帯電話は、車内放送で使用を控えるよう、また優先席付近では電源を切るようにと放送 されているが、優先席に座って堂々と使用する人がいるなど、かなり自由に使われている。 通話を平気で行っている乗客もいるため、あまり乗っていていい気持にはならない人もいる。携帯ゲームはさすがに音を出して遊んでいる人はいない 飲食は一番乗客が気にする行動のひとつで、とくに学校帰りの学生に多い。ガムやあめならまだしも、おでんや麺類を食べるという非常識ともいえる人もおり、においが車内に充満するほか、電車の揺れで周りの人の服や床を汚す危険性もある。 また、スナック菓子なども音やにおいがあり、ゴミも座席の下や座席の間に捨てて降りる人もいるため、快適性以前に衛星、気分的な害を周りに与えることになっている。 とりあえず途中まで。 というか、じつはお客さん、近所で買い物などを済ませるため、電車って使わないんじゃないかと思いました。 暑い中御苦労さまです! やっぱり、電車の魔改造だけだと弱いと思うんですが、地域SNSを近郊圏で作って連動させるとか、駅にテコ入れするとかetc どうでしょうか? 第2節 魅力度向上への課題 SWOT分析で述べたように、鉄道の魅力度を向上させるためには二つの方向性がある。 一つは鉄道利用の「強み・機会」を活かすことであり。 もう一つは「弱み・脅威」を明らかにした上で、それらを克服していくことだ。 ここで、まず伸ばす施策、つまり「強み・機会」を伸ばすための課題を見てみる。 移動時間が正確であり、移動中の時間も有効活用できる。 これは日本の鉄道の最大の強みと言えるだろう。しかし、逆を言えば、「移動中の時間を有効利用できる」ということは、「やることがなければ、なにもない動く鉄の箱の中に拘束される」ということにもなる。そして、“やること”にしても、鉄道の顧客分析で述べた顧客の行動のようにマイナス要因になる“やること”も存在する。これが強みを活かすことによる魅力度向上の課題である。 そこで、鉄道側が“やること”を提供すること、やることがない人にはやることを提供し、マイナス要因を防ぐ提案が、強みを活かすことによる魅力度の向上につながるだろう。 そこで、次の節で「移動時間が正確であり、移動中の時間も有効活用できる」という強みを活かし、先に述べたマイナス要因を防ぐ提案を出したい。 次に弱点の克服、つまり「弱み・機会」についての課題を見てみる。 時間帯により利用者数に差がある。 これは本研究のターゲットの絞り込みにも用いたが、「時間帯により利用者数に差がある」ということは、逆に言えば、利用者数を少ないということは、そこには人を誘致するための電車のキャパシティと誘致できる資源(利用者)が残っているということである。よって、この問題は、弱みであると同時に希望でもある。 よって、ここでの課題は、利用者が少ないためこれをどのように増やすかに集約される。そのため、この問題は、課題というよりは提案の方向付けのために利用することとする。 「個人」の空間ではなく「公」の空間である。 これは、価値観の多様化する現代においては、“個人”が制約されるためマイナス要因に置かれた。しかし、鉄道が公の空間であることは絶対に覆らない事実である。そこで、ここで課題と考えられることは、鉄道をいかに居心地の良い空間にするか、利用しやすい空間を提供できるかということである。また、周りに迷惑をかける利用者に鉄道は公の空間であり、個人の空間ではないことを認識させることも課題である。迷惑と思うことがなくなる。これは公の空間である鉄道で、今までいやな思いをしながらも利用していた人・このために足が遠ざかっていた人には大きな魅力につながる。 外部環境 外部環境は外部環境であるため、こちらから働き掛けてどうにかすることはできない。そこで、課題は鉄道が有利になる外部環境または情報を有効かつ的確な範囲・ターゲットに伝えることである。 では、鉄道が有効になる外部要因とは何か。 これは上述のSWOT分析から引用すると、「原油価格が高い水準で推移している」「飲酒運転の厳罰化が進んでいる」「高齢化が進んでいる」といったものになる。 具体的には、原油価格が高騰した現在、どれだけ鉄道は低コストで移動することができか、飲酒運転の厳罰化が実感できるような取り組みでの電車への誘致、高齢化における自動車事故の恐ろしさと電車の安全性のアピールなどを行うことが、利用者が電車へ乗ることを喚起させるための課題である。 魅力度の向上まとめ(?) 法律関係・車について、 ☆1001~1500cc 例(フィット、キューブ、プリウス) ホンダ フィット 1.3G 2WD CVT 税込1,197,000円 1300cc 維持費名目 内訳 年間の金額小計 ガソリン代 レギュラー税込みL/147円 カタログ燃費 24.0km/L 実燃費 19,2km/Lで計算 76,562 オイル交換代 3,000円×1回 4,000円(エレメント代含)×1回 7,000 自動車税 1001~1500cc 34,500 任意保険 年齢制限なし 6等級(新規) 187,600 12ヶ月点検 基本料金 (部品代含まず) 13,000 車検代金 車検費用(2年車検分) (2年車検代金92,000円)÷2=年間の車検代金 46,000 高速料金 年間2,500キロ走行 東名高速 東京~名古屋間 325,5k=普通車料金7,100円を基に計算 54,531 タイヤ代 サイズ175-65-14 1本7,800円(工賃込み)×4本=31,200円 3年毎に交換 31,200円÷3=年間のタイヤ代 10,400 駐車場代 10,000円×12ヶ月 120,000 年間の維持費合計金額 549,593円 利用客の様子 16日20時32分金沢八景~新逗子 ちょうど席が埋まるくらい。サラリーマン対学生が6対4。寝るまたは携帯〓。買い物袋なし。 17日8時23分大船~逗子 ちょうど席が埋まるくらい。サラリーマン対学生対おばさんが5対3対2。読書か携帯かDSかなにもしない。 8時42分新逗子~金沢八景 ちょうど席が埋まるくらい。サラリーマン対おばさん対学生が2対5対3 14時42分金沢八景~大船 京急はおばさん対学生が6対4。携帯かなにもしない。 横須賀線はすかすか。