約 6,180 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1027.html
死者のたまり場PART2 レス番号1~150 タイトル 登場人物 備考 新スレ! 龍門渕透華 ではさっそく… キャスター、田井中律、竹井久、加治木ゆみ平沢唯、琴吹紬、中野梓、明智光秀片倉小十郎、伊達政宗 前スレの終わり方とは次スレでも律のカワイソスを期待します的な流れ 発掘作業 船井譲次、海原光貴 ららら木さんに焼き土下座フラグが立ったようです 神原駿河、千石撫子、八九寺真宵、龍門渕透華竹井久、真田幸村 『REACH OUT TO THE TRUTH』(前編)の話題 ホワイトデー合同ライブ開催決定 平沢唯、中野梓、田井中律 ホワイトデーの準備 龍門渕透華、月詠小萌、竹井久、加治木ゆみアーチャー、アーニャ・アールストレイム御坂美琴、ヴァン、張五飛マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、荒耶宗蓮 船井のトラウマ ZAN-SHU一同 ホワイトデーライブ 伊達政宗、真田幸村御坂美琴withν放課後ティータイム一同 奴が控え室に待機しているようです 海原光貴、龍門渕透華、竹井久神原駿河、遠藤勇次 恋は戦争 刹那・F・セイエイ、竹井久池田華菜、本多忠勝 船井のホワイトデー 田井中律、船井譲次、キャスター、黒桐幹也張五飛、池田華菜 とある麻雀少女の粛清方法 海原光貴、龍門渕透華、竹井久、八九寺真宵千石撫子、伊藤開司、池田華菜、加治木ゆみ遠藤勇次、原村和、咲ハロ 地下大浴場の風景 平沢唯、中野梓、田井中律、プリシラ御坂美琴、琴吹紬、加治木ゆみ、真田幸村片倉小十郎、船井譲次、兵藤和尊利根川幸雄、伊達政宗 欲求不満なあの人 キャスター、セイバーアーニャ・アールストレイムマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアリリーナ・ドーリアン 戦争が終結したようです 刹那・F・セイエイ、竹井久龍門渕透華、池田華菜、本多忠勝 ZAN-SHUの次回ライブ~律のスタミナの秘密 玄霧皐月、ZAN-SHU一同平沢唯、田井中律、キャスター 思考フィルター 竹井久、刹那・F・セイエイ、池田華菜、龍門渕透華 平穏なシロクロ投下日 アーチャー、御坂美琴、セイバーキャスター、田井中律 その日投下されたのはそれぞれの願い ネタバレ含む 龍門渕透華、竹井久、加治木ゆみ、中野梓平沢唯 3/19日発売のヤンガンでの咲の話題 カイジ勢の憂鬱 兵藤和尊、利根川幸雄、伊藤開司、安藤守船井譲次、龍門渕透華 海原と澪のもうひとつの運命 海原光貴、御坂美琴、龍門渕透華、田井中律平沢唯、琴吹紬、中野梓、神原駿河伊達政宗 あとがたりにおいて海原が澪の服を剥ぎ、監禁するかもしれなかったという話題が出た 死者スレ的振り返り~小萌と咲勢~ 月詠小萌、千石撫子、八九寺真宵、御坂美琴龍門渕透華、伊藤開司、加治木ゆみ、池田華菜竹井久 桃色教師のあいしかたなど序盤の振り返り 唯が他のけいおんメンバーと距離を感じているようです 田井中律、平沢唯、琴吹紬、中野梓神原駿河、伊藤開司、兵藤和尊 小十郎と美穂子 伊達政宗、片倉小十郎 死者スレ的振り返り~律とキャスターの出会い編 キャスター、田井中律、平沢唯、中野梓 Murder Speculation Part1の振り返り 小十郎召還の裏側 片倉小十郎、真田幸村 書き手枠で出るキャラが小十郎ではなく、武田信玄になった可能性もあったという 死者スレ的振り返り~水浴びと標本と生まれたままの…~ 平沢唯、中野梓、田井中律、琴吹紬神原駿河、キャスター 序、こんなに近くで...、わが﨟たし悪の華の振り返り セイバーの過去? セイバー、平沢唯、中野梓 死者スレ的振り返り~澪と光秀~ 田井中律、中野梓、琴吹紬、平沢唯 死者スレ的振り返り~幸村VSふじのん~ 伊達政宗、真田幸村、片倉小十郎 幸村ああああああああああああああっ!!(前編)の振り返り 死者スレの歪み トレーズ・クシュリナーダ、張五飛刹那・F・セイエイ、本多忠勝 死者スレ的あとがたり~ν放課後ティータイム編~ 平沢唯、琴吹紬、加治木ゆみ、田井中律プリシラ 死者スレ的あとがたり~律、カワイソス無双への入口編~ 加治木ゆみ、平沢唯、田井中律、中野梓神原駿河 遠藤到着~無限のミンチと刹那の危機 遠藤勇次、兵藤和尊、利根川幸雄、龍門渕透華竹井久、トレーズ・クシュリナーダ刹那・F・セイエイ、本多忠勝張五飛、田井中律 死者スレ的あとがたり~「逆」メテオ編~ 平沢唯、加治木ゆみ、中野梓 死者スレ的あとがたり~特攻野郎Sチーム編~ 平沢唯、加治木ゆみ、琴吹紬 死者スレ的あとがたり~死者スレラジオと控え室編~ 池田華菜、御坂美琴 死者スレ的あとがたり~ブラッディバレンタイン編~ 船井譲次、安藤守 死者スレ的あとがたり~唯対池田、宿命の麻雀対決編~ 平沢唯、池田華菜 人気投票開始 龍門渕透華、田井中律、キャスター、アーチャー御坂美琴 したらば内で第三回人気投票が開始 律対ムギ、久対刹那 田井中律、琴吹紬、竹井久、遠藤勇次刹那・F・セイエイ、龍門渕透華兵藤和尊、利根川幸雄、平沢唯、中野梓明智光秀、本多忠勝、キャスター 遠藤、救われる‥‥? 遠藤勇次、龍門渕透華、兵藤和尊、利根川幸雄バーサーカー、黒服B、黒服C 人気投票、締め切り近し 龍門渕透華、池田華菜、セイバー、伊達政宗御坂美琴、アーチャー 破局!? 田井中律、キャスター、平沢唯中野梓、琴吹紬 復活を待つ控え室の二人 マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、カギ爪の男 人気投票、結果発表 神原駿河、伊達政宗、明智光秀、伊藤開司トレーズ・クシュリナーダ、張五飛平沢唯、バーサーカー、アーチャーヴァン、海原光貴 今日は花見ライブ! 真田幸村、兵藤和尊、伊達政宗、船井譲次利根川幸雄 おかえりなさい マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、カギ爪の男遠藤勇次、アーニャ・アールストレイム田井中律、龍門渕透華、池田華菜、加治木ゆみ兵藤和尊、伊達政宗 放送案投票で誰も復活しない案が採用される 花見の宴 伊達政宗、真田幸村、ヴァン、中野梓刹那・F・セイエイ、田井中律平沢唯、竹井久、加治木ゆみ、御坂美琴神原駿河、千石撫子 毒舌な二人からのメッセージ 神原駿河、千石撫子、御坂美琴、竹井久アーチャー、加治木ゆみ 待ち猫オーバーイート!の話題 ふじのんへの複雑な想い 加治木ゆみ、琴吹紬、千石撫子、平沢唯竹井久、月詠小萌 贖罪は優しき少女の為にの話題 泥に縁のある人々 バーサーカー、アーチャー、竹井久、ヴァン 世界の中心で愛を叫んだモノの話題 ゼクスの控え室待機と美琴の現世でのお仕事 龍門渕透華、御坂美琴ゼクス・マーキス 美琴の現世での出番とはでもそれって根本的な解決にはなりませんよね?のこと 首輪ちゃん、誕生 御坂美琴、龍門渕透華、加治木ゆみ、船井譲次刹那・F・セイエイ、竹井久ゼクス・マーキス、アリー・アル・サーシェス荒耶宗蓮、ディートハルト・リート とある傭兵の超連射砲<ガトリングガン>の話題 迷いのないあの人 八九寺真宵、神原駿河、千石撫子 進め、骸横たわる荒野の話題 新曲練習中 御坂美琴withν放課後ティータイム一同 死者スレラジオ、停滞中 田井中律、キャスター、龍門渕透華アーチャー、御坂美琴 ラジオ書き手氏から諸事情によりラジオが停滞しているとの連絡が 黄昏の池田~彼女の嫁は?~ 池田華菜、竹井久、加治木ゆみ、平沢唯龍門渕透華、玄霧皐月、カギ爪の男、田井中律 ラジオ準備中 龍門渕透華、月詠小萌、田井中律リリーナ・ドーリアン、キャスター 食われた人々 バーサーカー、竹井久、カギ爪の男、ヴァン 世界の中心で愛を叫んだモノの話題 政庁大戦へ向けて 兵藤和尊、利根川幸雄、琴吹紬、八九寺真宵 かじゅとモモ 龍門渕透華、加治木ゆみ、竹井久 衣の無事を願う 伊藤開司、安藤守、船井譲次 サーシェス、自主トレ中 八九寺真宵、利根川幸雄、アリー・アル・サーシェスディートハルト・リート、インデックス 第十四回死者スレラジオ:ヴァン、筆頭編 田井中律、キャスター、ヴァン、伊達政宗安藤守、神原駿河 何かのフラグが生まれたようです 平沢唯、片倉小十郎、真田幸村、伊達政宗中野梓、神原駿河、八九寺真宵、田井中律 何も知らない透華 龍門渕透華、月詠小萌、伊藤開司リリーナ・ドーリアン、カギ爪の男 パジャマパーティに向けて 田井中律、キャスター、平沢唯、中野梓千石撫子、アーニャ・アールストレイム神原駿河、琴吹紬、八九寺真宵
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1299.html
死者たちのたまり場PART3 レス番号151~300 タイトル 登場人物 備考 着替え 池田華菜、海原光貴、竹井久、片倉小十郎伊達政宗 この場所は人の精神を不安定にするようです 伊藤開司、八九寺真宵、玄霧皐月、神原駿河田井中律、龍門渕透華ディートハルト・リート 三度目の控え室待機と覗き レイ・ラングレン、海原光貴、片倉小十郎トレーズ・クシュリナーダ、竹井久、利根川幸雄兵藤和尊、琴吹紬、安藤守、伊藤開司龍門渕透華、ユーフェミア・リ・ブリタニアディートハルト・リート 外道神父の愉悦 兵藤和尊、利根川幸雄、伊藤開司、龍門渕透華竹井久、加治木ゆみ とある魔物の海底撈月(前編)の話題 海原の悩み 海原光貴、池田華菜、月詠小萌、船井譲次兵藤和尊、安藤守 控え室のユフィとカイジの悩み アーニャ・アールストレイムマリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、ヒイロ・ユイレイ・ラングレン、伊藤開司、龍門渕透華アーチャー、ユーフェミア・リ・ブリタニア 元に戻った海原 海原光貴、池田華菜 スザクのあれが控え室に放置されているようです ヒイロ・ユイ、アーニャ・アールストレイムレイ・ラングレン、ユーフェミア・リ・ブリタニア 変態はもげろ 海原光貴、池田華菜、御坂美琴 第十八回死者スレラジオ:ライダー編 御坂美琴、アーチャー、ライダー、安藤守 破廉恥な人々 キャスター、田井中律、琴吹紬、中野梓アーニャ・アールストレイム、ライダー 律にやばげなフラグが立ったようです 田井中律、平沢唯、竹井久、神原駿河キャスター 仮面アステカー 第一話【喪失】 池田華菜、海原光貴、玄霧皐月、御坂美琴竹井久、遠藤勇次 律はかなり思いつめているようです マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、田井中律アーニャ・アールストレイム、琴吹紬真田幸村、伊達政宗、キャスター、平沢唯中野梓 仮面アステカー第五話「紫電」 海原光貴、池田華菜、御坂美琴、竹井久 律の疑惑、その真相 田井中律、月詠小萌、アーチャー、セイバーキャスター、マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア平沢唯、中野梓、琴吹紬、真田幸村アーニャ・アールストレイム、伊達政宗千石撫子、八九寺真宵、竹井久、加治木ゆみ神原駿河、船井譲次、池田華菜、ヒイロ・ユイ刹那・F・セイエイ、レイ・ラングレン アステカーと部長 海原光貴、御坂美琴、竹井久 愛する人と歯がゆい想い セイバー、竹井久、アーチャー 律の暴走がまだ止まらないようです 片倉小十郎、御坂美琴、龍門渕透華、平沢唯琴吹紬、中野梓、キャスター 仮面アステカー第十三話「玉砕」 御坂美琴、海原光貴、ヒイロ・ユイ、田井中律刹那・F・セイエイ 仮面アステカー 第十五話【鋼鉄】 海原光貴、田井中律 仮面アステカー第十六話【強襲】 船井譲次、田井中律、海原光貴、ヒイロ・ユイ刹那・F・セイエイ、伊達政宗、張五飛竹井久、琴吹紬アーニャ・アールストレイムマリアンヌ・ヴィ・ブリタニア 仮面アステカー 最終回?【エツァリ】 田井中律、刹那・F・セイエイキャスター、池田華菜アーニャ・アールストレイム、海原光貴遠藤勇次、御坂美琴、荒耶宗蓮アリー・アル・サーシェス そして時は巻き戻る リボンス・アルマーク、御坂妹 自爆 ヒイロ・ユイ、刹那・F・セイエイ海原光貴、御坂美琴 仮面アステカー第二十二話【遊戯】 遠藤勇次、船井譲次、リリーナ・ドーリアン伊藤開司、龍門渕透華、ゼクス・マーキストレーズ・クシュリナーダ、加治木ゆみ竹井久、海原光貴 行動開始 片倉小十郎、御坂美琴、伊達政宗、琴吹紬刹那・F・セイエイ 仮面アステカー 第二十三話【破壊】 海原光貴、御坂美琴、池田華菜、田井中律刹那・F・セイエイ、本多忠勝 まだ、成長の余地が…… ライダー、プリシラ、田井中律、池田華菜月詠小萌、中野梓、セイバー、張五飛キャスター それぞれの罰 田井中律、平沢唯、琴吹紬、中野梓アーチャー、龍門渕透華、キャスター、加治木ゆみライダー、御坂美琴 GN粒子ネタはほどほどに リボンス・アルマーク、御坂妹 丸腰なら…… 中野梓、神原駿河、船井譲次、田井中律平沢唯、アーチャー、琴吹紬 秘密結社会議 遠藤勇次、船井譲次、竹井久、琴吹紬田井中律 今後は自重のこと 船井譲次、リボンス・アルマーク、御坂妹 メイド喫茶? 海原光貴、池田華菜、伊藤開司、アーチャー御坂美琴、竹井久、伊達政宗、片倉小十郎 行商 兵藤和尊、御坂美琴、千石撫子、八九寺真宵 墓標 リリーナ・ドーリアン、張五飛刹那・F・セイエイ、池田華菜 仮面アステカー第二十九話【岐路】 中野梓、竹井久、アーチャー、海原光貴片倉小十郎 仮面アステカー第三十話「出撃」 琴吹紬、海原光貴、平沢唯、アーチャー田井中律 仮面アステカー第三十一話【贖罪】 竹井久、中野梓、平沢唯 仮面アステカー第三十二話【障害】 平沢唯、中野梓、海原光貴、竹井久 仮面アステカー第三十三話 【湯煙】前編 海原光貴、池田華菜、御坂美琴、琴吹紬八九寺真宵、神原駿河 男?女? 伊藤開司、御坂美琴、神原駿河 イベントの意義とは 龍門渕透華、リリーナ・ドーリアン月詠小萌 色々と複雑なようで…… アーチャー、平沢唯、中野梓、田井中律兵藤和尊、片倉小十郎、真田幸村、船井譲次利根川幸雄 仮面アステカー第三十三話 【湯煙】後編 池田華菜、御坂美琴、海原光貴、竹井久琴吹紬、神原駿河、八九寺真宵 Oガンダム、改造中 刹那・F・セイエイ、本多忠勝 原作での私たちは…… 池田華菜、龍門渕透華、加治木ゆみ、伊藤開司 陽動作戦 琴吹紬、八九寺真宵、明智光秀、神原駿河龍門渕透華、伊藤開司、リリーナ・ドーリアン月詠小萌 カイジの世界とは? 八九寺真宵、神原駿河、カギ爪の男、兵藤和尊利根川幸雄 深き絶望のオーラ 龍門渕透華、伊藤開司、池田華菜、原村和 似たもの同士 刹那・F・セイエイ、ヒイロ・ユイリリーナ・ドーリアンアーニャ・アールストレイム 仮面アステカー第三十八話【前兆】 月詠小萌、御坂美琴、リリーナ・ドーリアン龍門渕透華、竹井久、海原光貴 小十郎、突撃 アーチャー、片倉小十郎 仮面アステカー第三十九話【開戦】 御坂美琴、明智光秀、本多忠勝、神原駿河八九寺真宵、船井譲次 仮面アステカー第四十話 【予感】 御坂美琴、明智光秀、海原光貴、竹井久 いまだ続く茶会 アーニャ・アールストレイム、張五飛マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、玄霧皐月ユーフェミア・リ・ブリタニア ユフィの現世戻りと七夕の願い マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、伊藤開司アーニャ・アールストレイム、龍門渕透華リリーナ・ドーリアン、池田華菜、月詠小萌伊達政宗、黒桐幹也ユーフェミア・リ・ブリタニア 仮面アステカー第四十一話【対峙】 御坂美琴、明智光秀、本多忠勝、海原光貴竹井久、八九寺真宵、神原駿河、船井譲次 特攻野郎の七夕の願い 琴吹紬、八九寺真宵、明智光秀、船井譲次本多忠勝 上条さんとユフィ 伊藤開司、御坂美琴、リリーナ・ドーリアン ゼクスは出番が欲しいようです レイ・ラングレン、船井譲次、張五飛ゼクス・マーキス、田井中律、平沢唯キャスター、明智光秀 一日遅れの七夕ライブ 田井中律、平沢唯、琴吹紬、池田華菜加治木ゆみ、中野梓、アーチャー刹那・F・セイエイ、ヒイロ・ユイ 仮面アステカー第四十二話【復活】 御坂美琴、竹井久、明智光秀、本多忠勝八九寺真宵、神原駿河、海原光貴 マイペース ヴァン、レイ・ラングレン、アーチャー 撤退 船井譲次、八九寺真宵、神原駿河 ユフィと上条さんと美琴の願い アーニャ・アールストレイム、龍門渕透華マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、御坂美琴池田華菜、月詠小萌、伊藤開司 上条さんとユフィのタイマン予約が入る 仮面アステカー第四十三話【消滅】 海原光貴、竹井久、片倉小十郎、伊達政宗 仮面アステカー第四十五話 【決意】 海原光貴、池田華菜 仮面アステカー第四十六話 【粛清】 遠藤勇次、琴吹紬、八九寺真宵刹那・F・セイエイ 鈍感なバカ プリシラ、ヴァン、レイ・ラングレン 仮面アステカー第四十七話【英雄】 龍門渕透華、海原光貴、月詠小萌、御坂美琴リリーナ・ドーリアン、竹井久 薔薇のタトゥー(シール)の女の真意とは? 伊藤開司、龍門渕透華 二つ名 兵藤和尊、レイ・ラングレン、船井譲次安藤守、ゼクス・マーキス、玄霧皐月張五飛 不穏な空気 明智光秀、船井譲次 律は練習不足? 平沢唯、琴吹紬、田井中律、加治木ゆみ中野梓、プリシラ、レイ・ラングレンアーニャ・アールストレイム、神原駿河
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/1819.html
【作品名】俺のかーちゃんが17歳になった 【ジャンル】ラノベ 【名前】澤村和美 【属性】17歳教の会員で主人公の母親 【年齢】44歳 【長所】17歳になって永遠の17歳となり、肌も若々しくスタイルも良くなるように戻った 【短所】寿命が何十年も残ってる人の場合は17歳の肉体を手に入れる代わりに残りの寿命が半分奪われる 肉体年齢が17歳だろうが実年齢が40代なものは40代 【備考】27年前にアイドルを引退、当時17歳だったらしいので17歳教の会員になる以前の実年齢は44歳。 17歳教の儀式で17歳教に入ると身体が本人の17歳当時のものになって それ以降は何年経とうが永遠に老いることもなく17歳のままになる。 vol.2
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2033.html
前話 次話 ……… …… … 【龍門渕家】 透華「ようこそおいでくださいましたわ!清澄高校の皆様!!」バーン 咲「こんにちはー」 小蒔「こんにちは。また宜しくお願いします」 春「…開けた瞬間でびっくり」 まこ「はは。龍門渕選手は目立つのが何よりも好きってタイプじゃけぇな」 優希「ぶっちゃけ今回が初めてじゃないし、慣れたもんだじぇ」 京太郎「小蒔や咲は一回目に随分と面白いリアクションしてたけどな」クスッ 春「なにそれきになる」 小蒔「べ、別に面白くなんかありませんよ!」 咲「そ、そうだよ!そんなの京ちゃんの思い込みもいい所なんだから!!」」 透華「むぅ…いけませんわ…お客人の皆様に飽きられています」 透華「これは新しい趣向を考える必要がありそうですわね…」ブツブツ 一「出来ればやらないっていう消極的な方に行ってくれるとボクは嬉しいかなー」 純「ま、無理だろ。だって、透華だぜ?」 智紀「変に大人しくなったら心配するレベル」 ハギヨシ「皆様、透華お嬢様の事を良く理解していただいているようで何よりです」ニコニコ 透華「な、なんですハギヨシまで…」 透華「そ、そもそも招待した客人を歓待するのはホストの義務ですわ!私はそれをやっているだけで…」 一「はいはい。そうだね。その話はあっちで聞くから」 衣「咲!」 咲「こんにちは。衣さん」 衣「うん!ののかも…良く来てくれたな」 和「えぇ。負けたままではいられませんし」 衣「ふふ…っ!その意気や良し!しかし、衣の前では…!」 まこ「ま、そう言う事はみな、中に入ってからにしよう」 小蒔「そう言えば他の高校は…?」 透華「秋季大会準決勝と同じメンバーを集めましたわ!」 透華「折角のりべ…いえ、調整試合なんですもの。同じ状況でなければ面白くありません」 一「はは。まぁ…そういう事だから付き合ってあげて欲しいな」 純「あの準決勝で一番、フラストレーション溜まってるの透華みたいで」 智紀「まぁ…知らない間に全部終わってたら…ストレス溜まるのも当然」 まこ「あー…悪いんじゃが…」 透華「え…?」 まこ「うちのオーダーはこんな感じじゃ」スッ 透華「……」 まこ「……」 透華「………あの…」ウルッ まこ「うん。スマン。まさかここまでリベンジ楽しみにしとるたぁ思わなかった」 咲「と、という訳で…悪いけど私の相手、お願いします」 透華「…まぁ…構いませんけれど。なんだかんだ言って宮永さんには四校合同合宿の時に借りがありますし」 透華「それを返せる機会となれば是非もありませんわ」グッ 衣「で…衣の相手はののかかー?」 和「…えぇ」 衣「…その…大丈夫…なのか?」 和「…え?」 衣「咲や会った頃の和相手なら…衣も全力を出せる。でも…以前のままだったら…」 和「それ…は…」 京太郎「大丈夫っすよ」 衣「お前は…金髪の」 京太郎「うす。須賀京太郎っす。横槍入れてすみません」 京太郎「でも…和は大丈夫ですから。天江選手も…全力を出してやって下さい」 京太郎「いえ…寧ろ出さないと…危ういかもしれませんよ」 衣「ほぅ」 衣「これは…面白い事を聞いた」 衣「この衣が…危ういとな」 京太郎「えぇ。それくらい和は強くなっています」 京太郎「以前とは別人ですよ」 衣「そうか…」グッ 衣「…あんな退屈な打ち方をされたら…遠ざけようと思っていたのだが」ゴォォッ 和「っ…!」ゾクッ 衣「そうではないようで…安心したぞ」ニコッ 和「え…えぇ。大丈夫…です」グッ 和「私は…もう逃げません」 和「そして…皆の為にも…絶対に負けたりなんてしませんから」キッ 咲「…何かまた衣さん…強くなってません?」ヒソヒソ 透華「…最近は月の満ち欠け関係なしに安定したポテンシャルを発揮するようになりましたわ」 一「相変わらず満月の夜が一番、やばいのは確かだけどね。でも、昼夜の関係は殆どなくなったって思って良いよ」 智紀「その上…上限は今も成長期真っ只中…」 純「時折、コイツ何処まで行くんだろって思う時があるよ。まぁ…それも含めて可愛い奴だけどさ」 透華「とは言え…成長しているのは私達も同じです」 透華「それは…以前の秋季大会で双方、思い知った事だと思いますが…」 透華「今日もまたその実力を競い合い…戦い合いましょう」 まこ「そうじゃの。うちとしても実力が近い龍門渕さんとやるんは楽しい」 春「まぁ…その分…巻き込まれた二校は可哀想ってレベルじゃない…」 純「その辺はまぁ…手の内全開で打つ俺らが見れる授業料って事で」 智紀「来年は…多分、私達と清澄が優勝候補だろうから」 一「ただ、ボクは来年のインターハイまで相手校が麻雀続けられるか心配だよ…」 まこ「まぁ…長野が魔境と呼ばれる原因になった殆どがここに集っとる訳じゃけぇなぁ…」 純「もし県別対抗戦とかになったらここにいる連中が全員出てもおかしくないレベルだし」 透華「県別対抗戦…面白そうですわね…」 純「あっ…やべ…」 智紀「…透華にエサを与えちゃいけないってあれほど」 一「もう…純君ってばこれだから」 純「い、いや…悪かったけど、そこまで言わなくて良いだろ!!」 透華「と言うか…三人とも私を何だと思っていますの?」ジロリ 透華「凄い気にはなりますが…既に二校は到着してますし…そろそろ始めましょう」 透華「そして溜まった鬱憤はその後の自由対戦で晴らす…で宜しいですか?」 透華「その代わり、こちらから軽食やジュースなどを提供させて貰います」 まこ「うん。こっちも異論はなぃんじゃ。とゆうか、そのつもりのオーダーじゃった訳で…すまん」 透華「もう。気にしていないと言っていますのに」 透華「さっき言った通り…溜まった分はその後に晴らすつもりですからお気になさらず」 透華「では…中へお入り下さいませ」ガチャ 透華「皆、待っていますわ」 優希「ひゃっはー!久しぶりの龍門渕だー!」ドタドタ 純「おーい、走るなよ。その辺にあるもんでも数十万下らないんだからな」 優希「ひぃっ!そ、そういう事は早く言って欲しいじぇ…」 透華「べ、別に…その程度要求したりしませんわよ」 透華「…流石に数千万クラスのものともなると話は変わってきますけど」ボソッ 優希「お、大人しくしてます」ガクガク 小蒔「わ、私も…」フルフル ……… …… … 京太郎「(そうやって始まった…龍門渕の調整試合)」 京太郎「(それは大方の予想通り、開始から激しい点数の奪い合いになっていた)」 京太郎「(まるで調整なんざ知った事かと言うような高打点の打ち合いに…けれど、意外な事に他二校もしっかりと着いて来ていた)」 京太郎「(恐らく彼女たちもこれが調整試合などではなく、リベンジを目的としたものだと気づいていたのだろう)」 京太郎「(それぞれの対戦相手の傾向やクセなどを的確に突き、以前のように大きく突き放される事はなかった)」 京太郎「(けれど…それはあくまでも副将戦までの話だ)」 京太郎「(普段、大将をしている咲の突然の参戦に…勿論、対策なんかしていなかった二校は対処出来ない)」 京太郎「(結果、不可思議な打ち方をする咲に翻弄され、ドンドンと点数を削られていった)」 京太郎「(それに龍門渕選手は何とかついていけていたみたいだけれど…それだって完璧じゃない)」 京太郎「(和でさえついぞ真正面から打ち破る事が出来なかった咲の支配は…かなり強固なんだから)」 京太郎「(今までの選手が稼いだ点棒を精神力と共にガリガリと削りながら…終局した)」 京太郎「(それに龍門渕選手以外の二人が涙目になってたのは…正直、同情する)」 京太郎「(とは言え…そうやって副将戦が終わった以上、次はついに大将戦)」 京太郎「(新生和が…ついに他校の前でヴェールを脱ぐ日が…訪れたんだ)」 優希「の、ののののどちゃん!お茶飲むか!?」 咲「だ、大丈夫!?し、深呼吸だよ和ちゃん!!」 小蒔「つ、辛い時は手をあげて先生にちゃんと報告して…」 京太郎「とりあえず落ち着けお前ら」 咲「で、でも…!」 優希「の、のどちゃんが!」 和「…大丈夫ですよ」 小蒔「本当…ですか?」 和「えぇ。…寧ろ…こうやって近づけば近づくほど…頭の中が冴えていくようにも思えるんです」 和「…不思議ですね。お屋敷にやって来た時は不安で仕方がなかったのに…」 和「皆が頑張ってくれた姿を見ていたら…私も負けていられないってそう思ったんです」 和「だから…大丈夫」 和「私はもう…逃げたりなんかしません」 和「例え、どんな結果になったとしても…真正面から戦って…そして勝ってきます」 和「私の為に…色々と骨を折ってくれた皆の為に…必ず」グッ まこ「…あんまし気負い過ぎるなよ」 まこ「こりゃぁあくまで和に発破を掛ける為のオーダーじゃし、追い詰める為のもんじゃないんじゃけぇ」 まこ「負けたら負けたで…それでええ。そん時はわしが悪かったって事を忘れんでくれ」 和「大丈夫です。私は…負けません。部長さんの采配が良かったんだって必ず…そう言わせてみせますから」 春「…緊張には黒糖」ソッ 和「別に…緊張してる訳じゃ…」 春「足ちょっと震えてる」 和「っ!」 春「…嘘」 和「あ…っ」カァァァ 春「…強がらなくて良い。誰だって…怖いものは怖いんだから」 春「だから…これ…持って行って」ガサッ 和「…これ…」 春「黒糖。…私が…一番大事な人から教えてもらった最高のお菓子」 春「きっと…気晴らしくらいにはなってくれる」ニコッ 和「…ありがとうございます」 京太郎「…和」 和「須賀君…」 和「今まで…ありがとうございました」 和「須賀君がずっと特訓に付き合ってくれなかったら…私…ここまで来れなかったと思います」 京太郎「…そんな事ねぇよ」 京太郎「俺なんかいなくたってきっと和はそれを完成させる事が出来た」 京太郎「俺の知る原村和ってのは…それくらい凄い奴なんだから」 和「それでも…須賀君が支えてくれたという事は変わりません」 和「ですから…見ていて下さい」 和「私は…原村和は…須賀君のお陰でこんなにも変われたんだって…そう見せつけて来ますから」 和「衣さんだけじゃなく…皆にも…一目で分かるくらいに…」グッ 京太郎「…あぁ。行って来い」 京太郎「そして…長野でも指折りの打ち手と…精一杯、楽しんで来れば良い」 京太郎「勝ち負けなんて気にせず、自分の力を試すくらいの気持ちで…な」 京太郎「そうすりゃ…和はおのずと…自分の実力を発揮できる」 京太郎「それは…誰よりも和と打った俺が保証するよ」 和「はいっ!」 ―― ガチャ ハギヨシ「時間です。…原村様、宜しいでしょうか?」 和「はい。おまたせしてすみません」 ハギヨシ「いえ…では、部屋へとご案内します」 咲「和ちゃん…頑張って!」 優希「のどちゃんなら大丈夫だじぇ!」 小蒔「私たちはこっちで応援していますから!」 まこ「気軽に…気軽にな」 春「…辛い時は…皆を信じて…」 和「はいっ!では、行ってきます」ガチャ ―― バタン 春「…やっぱり黒糖の導きがあらん事をって言うべきだった…?」ナヤミ 京太郎「…お前は落とさずにいられない体質なのか」テシ 春「あぅ」 和「(皆のお陰で…気持ちは完全に落ち着きました)」 和「(勿論、不安はありますし、怯えもあります)」 和「(玄関であんな事を言いましたが…今の私で衣さんに太刀打ち出来る自信なんてまったくありません)」 和「(また無様に負けてしまうんじゃないかって気持ちは私の中でどうしても消えてくれないのです)」 和「(でも…皆は…そんな私を暖かく迎えてくれるでしょう)」 和「(失望なんてせず…私の事を慰めてくれるって…心から…そう信じられますから)」 和「(だから…私はもう怖くなんかありません)」 和「(怯えはしても…それが恐怖には繋がらないのです)」 和「(こんな気分…初めてかもしれませんね)」 和「(私は今…心から信頼出来る仲間に囲まれているんです)」 和「(中学の時だって…ここまで仲間を信じられた事はなかったかもしれません)」 和「(だからこそ…私は…)」 ―― ガチャ 衣「…」ゴォゥッ 和「(この人に…勝ちたい)」 和「(この人に勝って…皆に良い知らせを…持って帰ってあげたい…!)」 ハギヨシ「…始まりましたね」 京太郎「あれ…?ハギヨシさんこっちに居て良いんですか?」 ハギヨシ「ここまで来たら私の仕事はありませんから」 ハギヨシ「それよりは友人の傍で観戦して来いと透華お嬢様が」 京太郎「なるほど。そう言えばこうして顔を合わせるのも久しぶりですからね」 ハギヨシ「最近は須賀君も忙しくしてるみたいですから」 京太郎「はは。まぁ、それでもハギヨシさんには負けますよ」 京太郎「と言うか本当、何時、休んでるんですか」 ハギヨシ「ちゃんと合間合間に休息は取っておりますよ」 京太郎「(その休息が秒単位っぽく思えるくらい働き者だから…正直、不安なんだよなぁ…)」 京太郎「(多分、龍門渕選手が清澄の控え室に寄越したのも自分の近くじゃハギヨシさんが休まらないからなんだろうし)」 ハギヨシ「まぁ…何はともあれ…」 京太郎「…今はまず大将戦…ですね」 モブα「(天江衣に原村和…正直、化け物と言っても良い二人が相手だけど…!)」 モブα「(ダブリーからの清一色…!)」 モブα「(幾ら化け物二人と言っても…これを避けるのは難しいでしょ…!!)」 和「…」トン モブα「っ!ロンっ!」 モブα「ダブリー 一発 清一色!」 和「…はい」スッ ハギヨシ「…いきなり直撃ですね」 京太郎「まぁ…運が悪かったです」 京太郎「ダブリーからの清一色なんて避けろって方が無理ですよ」 京太郎「…いや、一部、それを可能にする奴はいますけど」 咲「…え?」 京太郎「いや、なんでもない」 ハギヨシ「…特に動揺はないようですね」 京太郎「和の立ち上がりはあんなものですよ」 京太郎「確かに直撃は痛かったですけど、事故みたいなものですし」 ハギヨシ「まぁ…アレは衣様でも避けられるとは言いがたいものですね」 京太郎「えぇ。それよりもこの一局目でアレだけのものを引っ張ってきたモブαさんを褒めるべきです」 京太郎「天江選手の一向聴地獄を抜けながら一位の清澄に対して一気に距離を詰めて来ましたしね」 ハギヨシ「…とは言え…」 京太郎「…えぇ」 衣「……」ゴゴゴゴ ハギヨシ「今の一撃は…完全に衣様をその気にさせたようですね」 京太郎「もうちょっと様子見してくれるかなーって思ったんですけど…ちょっと甘かったです」 京太郎「実際…他家の配牌は…酷いもんですね」 ハギヨシ「衣様の能力は配牌の時点で及んできますから」 京太郎「改めて考えなくても鬼だなー…」 京太郎「ま…今回はそれが和にとって有利に働くんですけどね」 ハギヨシ「…え?」 京太郎「まぁ…見てて下さいよ。今の和は…かなり面白いですよ」 衣「ロン。8000」 和「…はい」 ハギヨシ「…また直撃?」 京太郎「いえ…今のは多分、和の方から振り込んだんです」 京太郎「天江選手の手牌を確認する為に…自分の方から」 ハギヨシ「…どういう事ですか?」 京太郎「和の能力はそのままじゃ発動しないんですよ」 京太郎「とても入念に下準備が必要なんです」 ハギヨシ「その為に…振り込むことが必要だと?」 京太郎「絶対ではないですけどね」 京太郎「ただ、そうした方が『理解』が進むのは確かみたいです」 ハギヨシ「…『理解』?」 京太郎「えぇ。また研究とか対策とか言った方が良いかもしれませんけど」 ハギヨシ「…それは…おかしいですね」 ハギヨシ「私見ながら…原村様の打ち方は見て来ましたが…彼女のそれは他者をあまり気にするものではありません」 ハギヨシ「常に自分のポテンシャルを最大限に発揮しようとするものだったはずです」 京太郎「今まではそうですね」 京太郎「でも…今の和は違います。オカルトってものを認めて…和は一歩前へと進んで…そして認めたんです」 ハギヨシ「…認めた?」 京太郎「…えぇ。自分が決して実力だけで勝ち抜けるような雀士じゃない事を。世の中には…どうにもならないような実力差があるって事を」 モブβ「(全然…駄目だ…和了れる気配がない…)」 モブβ「(噂には聞いてたけど…これが天江衣の…一向聴地獄って奴…?)」 モブβ「(偶然だって信じたいけど…他家も同じく…聴牌気配がない…)」 モブβ「(鳴けば多少はどうにかなるらしいけど…鳴けるようなチャンスなんて来ないし…)」 モブβ「(あーもう…こんなの絶対麻雀じゃないって…)」 モブβ「(ロリっ子なはずの天江衣はさっきから何か凄いプレッシャー放ってきて息苦しいし…)」ジジッ モブβ「(あれ…?少し…息苦しさが楽になった…?)」トン モブβ「(って…来てる…来てるじゃん!)」 モブβ「(何だ…一向聴地獄とか言いながら…別に聴牌出来ない訳じゃない…!)」 モブβ「(噂なんて…所詮、噂でしかないんじゃないの…ビビって損した…)」 モブβ「(ただ…まぁ、単騎待ちだから望み薄なんだけどね)」ハハッ モブβ「(でも…やれない訳じゃないって分かっただけでも十分…!)」 モブβ「(後はこれを誰かにぶつけられれば一番なんだけど…)」 和「……」トン モブβ「あ、そ、それ!」 モブβ「それ、ロンです!3900!!」 和「はい」スッ 衣「(…おかしい)」 衣「(さっきから衣は…全力で打っているはずだ)」 衣「(普段であれば…既に絶望し始め、心折れるものも出てくるはず…)」 衣「(それなのに…何故、こいつらはまだ…立ち向かえる?)」 衣「(いや…そもそも…一番、衣が不可解なのは…どうして…わざわざ和は他家へと振り込む?)」 衣「(勿論…衣とて自分の能力が完璧ではない事くらい分かっている)」 衣「(時折、支配が揺らぐのも分かるし…その間に他家が聴牌しているのも感じる)」 衣「(だが…どうしてそんな他家に…和ばかりが直撃を受けるのか)」 衣「(時に見え見えの待ちにさえ振り込むそれは…衣を苛つかせる)」 衣「(アレだけの大言を放っておいて…逃げ切る事が…衣への対策だと言うのなら…)」 衣「(失望の極みだ。面白くもない)」 衣「(今まで衣と打った連中とさほど変わらんそれを見たくて…衣は今までずっと待っていた訳じゃない)」 衣「(だからこそ…衣は…)」 衣「ツモ。リーチ一発四暗刻海底ツモで…16000・8000だ」 ハギヨシ「原村様の親っかぶりもあって逆転…ですね」 京太郎「…えぇ。思ったより早かったです」 ハギヨシ「…という事は…これも計算の内だと?」 京太郎「いや、そんな訳ないですよ」 京太郎「多分、今の和は冷や汗ダラダラなはずです」 京太郎「ただ…和の能力の都合上、天江選手にリードを維持出来るはずがありません」 京太郎「逆転されるまでは織り込み済みってだけですよ」 ハギヨシ「…ですが…そろそろ動き出さなければ…まずいですね」 ハギヨシ「原村様が他家に振り込んでいるお陰で…もう半荘の後半戦に差し掛かっていますし」 京太郎「その辺りは和も分かってるんで大丈夫だと思いますよ」 京太郎「それに…和の目つきも変わりましたから」 京太郎「そろそろ…『待ち』から打って出るつもりでしょう」 京太郎「だから、そろそろ見えるんじゃないですかね。和の『世界』が」 和「(…不思議ですね)」 和「(保っていたリードを溶かされ…内心…恐ろしいはずなのに…)」 和「(頭の中は冷えきって…とても冷静です)」 和「(まるで…心と身体が切り離されたようなその感覚は…けれど、決してイヤじゃなくって)」 和「(寧ろ…本来の自分に戻っていくような…そんな錯覚さえ覚えます)」 和「(今ならきっと…衣さんにも追いつく事が出来る)」 和「(彼女が作ったリードを…今度は逆に追い越してしまえるっていう自信さえ…あるのです)」 和「(魔物と呼ばれた衣さんに…そんな事言えるほど…私は強くはないはずなのに)」 和「(オカルトを防げた以前の私であっても…互角であったはずなのに)」 和「(それより弱くなってしまった私がそう思うのは…きっと自信過剰なのでしょう)」 和「(ですが…それでも…今の私は負ける気がしません)」 和「(皆が作ってくれた時間が、そして…須賀君と築き上げた…能力が…私にはあるんですから)」カァァァ ハギヨシ「顔が赤く…アレは確か…」 京太郎「のどっちモード…でしたっけ」 京太郎「原理はそれと同じです。思考に因る体温上昇が抑えきれなくなったが故の紅潮」 京太郎「ただし…今回のそれは以前のものとは比べ物になりませんよ」 京太郎「ああなった和は…鬼のように強いですからね」 京太郎「何せ…ああなった和は限定的状況であるとは言え…咲を破ったんですから」 ハギヨシ「宮永様を…ですか?」 京太郎「えぇ。それはもうコテンパンに」 京太郎「あの咲が半泣きになるくらいまで凹ませていました」 京太郎「もしアレが半荘でなければ飛んでいてもおかしくはありませんでしたね」 京太郎「だから…勝負はここからです」 京太郎「新生原村和は…こうなってからが怖いんですよ」 衣「(…どうやら…ようやく本気になったようだな)」 衣「(しかし…今更過ぎる)」 衣「(他家にわざと振り込んでいなければ、まだ勝機はあったかもしれないが…)」 衣「(ここから逆転するのはかつてのノノカでも難しいだろう)」 衣「(つまらない…あぁ…本当につまらない)」トン 衣「(咲以来の好敵手と認めたののかとの対局がこんな形で終わるだなんて…まったくもって)」ジジッ 衣「…!?」 衣「(今のは…なんだ…?)」 衣「(衣の腕が…一瞬…変わって…)」 衣「(まるでデフォルメされた…人形のように…)」ジジッ 衣「(いや…違う…!腕だけじゃない…!)」 衣「(世界が…少しずつ…デフォルメされて…オモチャみたいに…安っぽく…)」 衣「(これは…これは…まさか…衣の支配が…上書きされている!?)」 ハギヨシ「衣様が…動揺されている…?」 京太郎「どうやら…天江選手はもう気づいたみたいですね」 ハギヨシ「一体…何が起こっていると言うんです?」 京太郎「原理的には…咲や天江選手がやっている事と同じですよ」 京太郎「卓上に並ぶ牌の支配。それだけです」 京太郎「ただし…それそのものには大したメリットはありません」 京太郎「下手をしたら…逆に敵を利する事にもなりかねないんですから」 ハギヨシ「…確かに…他の方は動揺していませんね」 京太郎「当然ですよ。あそこは今、彼女たちにとっては何時もの場所で、そして天江選手には猛烈なアウェイなんですから」 京太郎「あそこは今…天江選手が知らず…そして和が良く知る世界」 京太郎「つまり…オカルトがまったくなしの…ネット麻雀の世界になってるんですよ」 衣「(なん…だここは…?)」 衣「(衣の能力が…まったく通用しない…!?)」 衣「(それなのに…どうしてこいつらは平然と打っていられる…?)」 衣「(まさか…これが見えているのは…衣だけ…?)」 衣「(衣だけが…おかしくなったって言うのか…?)」 衣「(分からない…一体…一体…何が起こっていると言うんだ…?)」 衣「(そもそも…衣が今、やっているこれは…本当に麻雀なのか?)」 衣「(ツモ牌も…他家の役も分からない…)」 衣「(いや、それどころか…さっきまで分かっていたはずの聴牌具合すら…霞に掛かったように見えなくて…)」 衣「(一体…これは何なんだ…?)」 衣「(衣は…一体、何をやってる…?)」 京太郎「きっと今の天江選手にとっては訳が分からないでしょうね」 京太郎「普段、何気なく使えていたものが一切、なくなるんですから」 京太郎「その動揺は打ち筋にも現れてくれれば…和にとっては…狙い撃ちです」 和「ロン。8000です」 衣「あ…」 京太郎「勿論…普段からオカルトに頼っている人にしか…これは大きな効果を得られません」 京太郎「ですが、その比重が大きければ大きいほど今の天江選手のように崩れていく」 京太郎「さながら…天江選手たち魔物に出会い…自身の経験がまったく役立たずである事を悟った雀士たちのように」 京太郎「勿論、分かっていれば…対処の仕様は幾らでもあるでしょう」 京太郎「ですが…初見でアレに完全に対応出来るオカルト打ちはいないと俺は思います」 京太郎「その能力を理解しているはずの咲でさえ、アレは未だに攻略しきれていない訳ですし」 京太郎「それほどまでに頑なにオカルトを排除するあの能力は…オカルト殺しの為のオカルトと言っても良いくらいでしょう」 京太郎「勿論…一部の人に強力なメタとして働く能力と言っても、デメリットは多数あります」 京太郎「…今、天江選手の顔が和らいだのが分かりますか?」 ハギヨシ「えぇ…何処か安堵しているみたいですね」 京太郎「アレは恐らく和の『世界』が一度、終わったからです」 ハギヨシ「一局ごとにしか使えないんですか…?」 京太郎「より正確に言えば…一局ごとにリセットされるんですよ」 京太郎「そして再び和がその『世界』を展開するのには時間が掛かる」 ハギヨシ「それは一体…」 京太郎「他家の河や打ち方なんかを見て手牌や目指している役なんかを推察してるんですよ」 京太郎「それが正解に近づけば近づくほど…和の『世界』は強固になる」 ハギヨシ「まさか最初に他家へと振り込んでいたのは…」 京太郎「はい。河や役を見てどんなタイプの雀士か推察していた訳です」 京太郎「どういう時にどういうものを切るタイプなのか、既に和の中にはインプットされているはずですよ」 ハギヨシ「…まるで高性能な演算器か何かのようですね」 京太郎「あながち間違いじゃありませんね。実際、今の和の洞察力はずば抜けています」 京太郎「風越の福路選手ほどではありませんが…読みもかなりのものですよ」 京太郎「…ほら、数巡なのに…また来ましたしね」 衣「っ!?」ジジッ ハギヨシ「つまり…さっき衣様の能力が幸いだと言っていたのは…」 京太郎「えぇ。和が再び『世界』を発動するまでの時間を、他でもない天江選手が稼いでくれるからです」 京太郎「その上、和の能力がメタとして突き刺さるんですから、天江選手からすれば相性が最悪もいい所でしょう」 ハギヨシ「…ですが、衣様は能力を殆ど封じられたとしても、あの直感めいた打ち筋と強運があるはずです」 ハギヨシ「それなのにこうも一方的にされるのは…」 京太郎「言ったでしょう?あそこはネット麻雀の世界なんです」 京太郎「限られた牌を奪い合い、競い合う偏ったランダムの世界。その配牌もまた『その時点で最も来やすいもの』が来るようになっています」 ハギヨシ「…それはつまり…直感も強運も…まるで意味が無いと…?」 京太郎「えぇ。その代わり必要なのは…確率論と無数の対局を経て至った経験です」 京太郎「勿論、今の和だって完璧ではありませんが…それでもあの中では飛び抜けているでしょう」 京太郎「お陰で和は他家の手牌予想をどんどんと正解へと近づけ、その支配を強固にし…さらに正解へと近づく事が出来る」 京太郎「一巡ごとに支配を強め、なおかつ、その上で最短を進む和に…普通は勝てるはずがありません」 京太郎「オカルトの領域にまで入り込んだ…データ雀士としての極地。そこに今…和はいるんです」 和「ロン。11600です」 衣「…あ…ぅ…」 京太郎「…終局…ですね」 ハギヨシ「まさか…ここまで衣様が良いようにされるとは…」 京太郎「相性が良かった上に、和の能力は初見殺しですから。それに何より…運が良かったんですよ」 京太郎「清澄皆で作っていたリードがなければ、和だってあんなにのびのびと打つ事は出来なかったでしょう」 京太郎「そもそも満月の天江選手であれば、和の支配力が上回るには時間が掛かったはずです」 京太郎「その場合、ここまで圧勝できたとは到底、思えません。下手をすれば序盤のリードを維持されて負けていた事だってあり得たと思いますよ」 ハギヨシ「でも…宜しいのですか?」 京太郎「ん…何がですか?」 ハギヨシ「私は須賀君の友人ではありますが、龍門渕側の人間です」 ハギヨシ「原村さんの能力をこうも教えてしまったら…その情報はそのまま透華お嬢様たちの耳に入るかもしれませんよ」 京太郎「ハギヨシさんはそういう事をしません」 ハギヨシ「…どうしてそう思われますか?」 京太郎「ハギヨシさんにとって龍門渕選手たちが楽しむ事が一番ですから」 京太郎「今頃、和の能力を考察してどう破ってやろうかと息巻いている龍門渕選手の邪魔はしないでしょう?」 ハギヨシ「…はは。これはお恥ずかしい」 ハギヨシ「完全に…思考を読まれると…どうして良いか分からないものですね」 京太郎「普段、そうやって人の思考を読んでるんですからたまには恥ずかしがれば良いんですよ」 京太郎「それより…天江選手の所に行ってあげて下さい」 京太郎「きっと…天江選手は今、泣きたい気持ちで一杯なはずですから」 京太郎「それを受け止めてあげるのも…執事の仕事でしょう?」 ハギヨシ「これは…また須賀君に一本取られてしまいましたね」 京太郎「前回のお返しですよ」 ハギヨシ「では…次回は色々と私の方がお返し出来るよう考えておきましょう。…ではまた後ほど」ダッ 京太郎「…えぇ。また」 衣「…ののか…強く…なったな…」 衣「衣は…衣はこれだけ良いように翻弄されたのは…初めてかもしれない…」 和「衣さん…私…」 衣「いや…いや、何も言うな。勝者が敗者に掛ける言葉なぞ無粋も良い所だ」 衣「それに…衣は嬉しい」 衣「衣もまったく知らない打ち方があって…しかも、それが友人である和が到達したものなんだからな」 衣「だから…衣は…全然…全然…悔しく…」ジワッ ハギヨシ「衣様…!」バンッ 衣「う…う…ぅ…ハギ…ヨシ…」 ハギヨシ「…」ギュッ ハギヨシ「…すみません。原村様。今の衣様は少し情緒不安定なようなので…」 和「…えぇ。分かりました…」 和「その…申し訳…ありません」 ハギヨシ「いえ、気にしないで下さい。衣様もきっと…本当に喜んでおられるのです」 ハギヨシ「今はただ慣れぬ敗北に心を荒れさせておられるだけ」 ハギヨシ「ですから…そう申し訳無さそうな顔をしないで下さい」 ハギヨシ「それよりも…胸を張って、須賀君たちの所へ帰ってあげた方が…皆も喜びます」 和「…はい」 和「(…衣さんを…泣かせてしまいました…)」 和「(咲さんの時も…涙目にさせてしまいましたし…私の力はよっぽどああいった人たちにとって辛いんでしょう…)」 和「(あんな風に…対局者を泣かせてまで麻雀を打っていて良いのかって…思う事はない訳じゃありません)」 和「(でも…私は…)」ガチャ 咲「和ちゃん、お帰り!」 優希「のどちゃん!とっても凄かったじぇ!!」 小蒔「とっても…格好良かったです」 まこ「はは。まさかここまでたぁ思っとらんかったわ」 春「やっぱり…黒糖食べてる人は違う…」グッ 和「…ただいま戻りました」 和「(こうやって迎えてくれる…皆の為に勝ちたい)」 和「(そう…心から思えるから…)」 和「(だから…衣さん…ごめんなさい。私…勝った事に…後悔なんてしていないんです)」 和「(衣さんを泣かせるような打ち方をして…でも…私、嬉しいって思っているんです)」 和「(そして…そして…何より…)」 京太郎「よ。和」 和「…須賀君…」 京太郎「…良く頑張ったな。モニター越しだったけど…凄かったぞ」 和「…は…い」ジワッ 京太郎「ってな、なんで泣くんだよ…」 和「ど、どうして…でしょう…須賀君の顔を見ると…今…凄い安心して…」 和「み、見ないで下さい…」グスッ 小蒔「……」 小蒔「…えい」ドンッ 和「わっ」 京太郎「おわっ」ギュッ 和「…あ…」カァァァ 小蒔「…今日の主役は原村さんでしたから…ちょっとだけ貸してあげます」 和「神代…さん…」 小蒔「だから…思いっきり…京太郎様の胸で泣いて良いと思いますよ」ニコッ 和「あ…わ…私…」ポロポロ 京太郎「……うん。そうだな。思いっきり…泣いていいぞ」ギュッ 京太郎「今まで…辛かったもんな」 京太郎「それだけ…辛くて…歯がゆい思いをしてきたんだもんな」 京太郎「だから…その分、思いっきり…泣いてしまって良いんだよ」 京太郎「それくらい受け止める器量はあるつもりだから…さ」ナデナデ 和「う…あ…うあ…ぁぁ…」ギュゥゥッ 京太郎「…和は…頑張ったよ。凄い頑張ったから…ここまで来れたんだ」 京太郎「それは…俺も…皆も良く知ってる」 京太郎「だから…お疲れ様、和」 京太郎「俺は今…すげー誇らしい気持ちで一杯だよ」 和「(そう須賀君に慰めてもらう度に…私は今までの事が脳裏に浮かんでいました)」 和「(オカルトという存在を認めはじめたその時から…今までの事が走馬灯のように頭をよぎっていたのです)」 和「(それは勿論、楽しい思い出ばかりという訳ではありません)」 和「(いえ、寧ろ…自分を騙すのに四苦八苦したり、成果の出ない特訓に落ち込んだりと暗い感情が真っ先に浮かんできました)」 和「(けれど…それらが今…全部、報われたのです)」 和「(衣さんから…全国でも有数の打ち手からもぎ取った勝利という形で…私はそれらを全て肯定する事が出来るようになりました)」 和「(その喜びが一体…どれだけのものか…私には筆舌に尽くし難いです)」 和「(思わず胸の中から涙として溢れるくらいのそれは…さっきから止まりませんでした)」 和「(これまで…頑張ってきて良かったって…諦めなくてよかったって…そう思う度に…幾らでも湧き上がるのですから)」 和「(そしてそれは…皆に対する…感謝の気持ちも一緒です)」 和「(こんな私を見捨てずに…そして信じてくれた…皆に幾らお礼を言っても…言い尽くせません)」 和「(そもそも…今の私は泣く事に精一杯で…ろくに言葉を紡げるような状態じゃなくって…)」 和「(結局…誰よりも支え続けた人の胸の中で…何分間も泣き続けたのでした)」 和「…お、お騒がせ…しました」カァァ まこ「何、そがぁななぁ小蒔で慣れとるからな」 小蒔「べ、別に私そこまで泣き虫じゃないですよ!」 春「人騒がせという意味では…間違いじゃない?」 小蒔「あぅぅ…」 優希「まぁ…それだけのどちゃんが頑張ったって証だじぇ!」 咲「そうだよ。誰もそれくらいで悪く思ったりはしないって」 和「…皆…ありがとう…ございます」 春「…寧ろ…それを言うのはこっちのセリフ」 まこ「そうだな。和…勝ってくれて有難う」 優希「お陰でリベンジ達成だじぇ!」 咲「私じゃ…今の衣さんに勝てるか分からなかったし…本当に凄かった…」 春「宮永さんは自分を低く見積もり過ぎ…」 まこ「相性差こそあるが未だにうちのトップは咲なんじゃからな」 咲「そ、そうなの…?」 和「ふふ…っ♪」 京太郎「ついさっきまで一局進む毎に息を呑んだり悲痛な声をあげたりしてたって思えないくらい元気だろ?」 咲「う…そ、それは…」 まこ「まぁ…相手が相手じゃったしな」 春「不安になるのも当然の事…」 優希「そ、そもそも京太郎がハギヨシさんとイチャついてるのが悪い!」 京太郎「いや、普通に話してただけだろ」 春「…その割には私達との会話はなかった」 小蒔「とっても楽しそうでしたねー…」ジトー 京太郎「いや…そりゃリアルで会って話をするのは久しぶりだし…ハギヨシさん相手に何かを教えるってめったにある事じゃないし…」 京太郎「って、な、なんで俺がホモ疑惑受けてるんだよ!俺はノーマルだ!!」 小蒔「それは…勿論、理解していますけど…」 優希「何か二人で並んでいるとこう…入り込めないオーラが…」 京太郎「風評被害も良いところだ…」 京太郎「まぁ…ともかく…だ」 京太郎「リベンジ達成、おめでとう、和」 和「ありがとうございます。私が衣さんに勝てたのは…皆がリードを作ってくれたお陰です」 優希「まぁ…得点稼いだのは殆ど咲ちゃんだけどな」 春「私たちは…もうちょっと練習が必要」 まこ「そうじゃの。このまんま咲や和に頼りっきりじゃまた龍門渕に勝てるかどうか分からん」 まこ「来年のインターハイまでに…また強くならんとな」 まこ「その為にも…次は…」 小蒔「龍門渕さんたちとの交流戦ですね」グッ 優希「ふっふっふ…腕が鳴るじぇ」 春「こっちでの交流戦は初めてだから…楽しみ」 まこ「さっきのリベンジしたい子もいるじゃろうし…何より一部の人にゃぁフラストレーション溜めさせとったけぇなぁ」 まこ「わしの我侭の所為ですまんな」 小蒔「いえ…そんな…」 和「お陰で私は…胸を張れる強みを手に入れたんです。感謝してるくらいです」 まこ「…有難うの。そう言ぅてくれるとわしも嬉しい」 ハギヨシ「清澄の皆様、遊戯室の準備が整いました」 優希「来たか!」ガタッ 春「待ってた…」グッ 小蒔「め、珍しく春ちゃんが燃えてます…」 まこ「まぁ、あがぁな戦いを見せられたら誰だって燃えるじゃろ」 まこ「わしだって一局打ちたくてウズウズしとるくらいじゃけぇな」 和「あの…衣さんは…」 ハギヨシ「大丈夫ですよ。もう泣き止まれました」 ハギヨシ「それに…今はとても嬉しそうにしていらっしゃいます」 ハギヨシ「衣様にとって手も足も出ないくらいの大敗は初心者の頃でもほぼなかったので」クスッ ハギヨシ「まるで自慢するように透華お嬢様たちに話してられましたよ」 和「そう…ですか」ホッ ハギヨシ「安心して下さい。衣様はそんなに弱くなんてありません」 ハギヨシ「寧ろこれからの交流戦でリベンジすると息巻いてられましたよ」 和「う…お、お手柔らかにお願いしますとお伝え下さい」 ハギヨシ「えぇ。承りました」 まこ「じゃ…わしらは先に行っとるけれど…」 優希「のどちゃんは終わったばかりだし、ゆっくりしておくと良いじぇ」 京太郎「あー…んじゃ、俺も…」 小蒔「京太郎様は原村さんの傍についていてあげてください」 京太郎「…良いのか?」 小蒔「勝利の立役者に嫉妬するほど私は狭量ではありませんよ」クスッ 小蒔「それに私は京太郎様の事を信じておりますから」グッ まこ「…成長したなぁ」ホロリ 春「以前の姫様とは別物…」 咲「石戸さんが見たらきっと喜ぶだろうなぁ…」 小蒔「そ、そんなに私ダメでしたか?」 優希「ダメって言うか…」 まこ「京太郎以外眼中にない感じじゃったけぇなぁ…」 小蒔「う…ま、まぁ…昔はそうだったかもしれませんけど…」 小蒔「い、今は違いますよ!ちゃんと皆の事も大事に思ってます!」アセアセ 春「大丈夫…姫様の気持ちは皆に伝わってる」 まこ「そうそう。じゃけぇ…まぁ、ちぃとだけ二人っきりにしちゃろう」 咲「…うん。そうだね」 優希「のどちゃんの事また泣かせたら承知しないじぇ!」 京太郎「分かってるって」 京太郎「まったく…心配症な奴らめ…」 和「それだけ須賀君が信頼されているんですよ」クスッ 京太郎「信頼…されてるのかなぁ…」 和「じゃなかったら、あんな風に軽口を叩いてりしません」 和「須賀君なら大丈夫だって…そう思っているから…ゆーきもあんな事言ったんですよ」 京太郎「そう…なんだろうか」 和「…須賀君?」 京太郎「いや…俺が小蒔以外に和にも手を出してるのはもう完全にバレてるだろアレ」 和「ま、まぁ…そうじゃないと二人っきりにしようとはしないと思いますけど…」 京太郎「だから…部長たちの変わらない態度が若干、怖くてなぁ…」 京太郎「ある程度、俺の能力やらを知ってくれている春はともかく…ぶっちゃけ俺、女の敵以外の何者でもないし」 京太郎「改めるつもりはないにせよ…シカトされてもおかしくない事をしてるって自覚はあるんだ」 京太郎「それなのに…態度が変わらないってのは…どう思われてるのか不安でな」 和「…ふふっ」 京太郎「ん…?」 和「あ、ごめんなさい…別にバカにした訳じゃなくって…」 和「須賀君でも…そうやって不安に思う事があるんだなって…そう思って」 京太郎「そりゃ…俺だってそこまで脳天気じゃないぞ」 和「えぇ。分かってます。私たちの事で色々と須賀君が悩んでくれている事も」 和「でも…須賀君は今までそれを私に見せてくれなかったじゃないですか」 京太郎「そう…だったっけ?」 和「えぇ。何時でも…格好つけて弱みを見せるのは私の方でした」 和「だから…ちょっと嬉しかったんです」 和「そうやって須賀君が…弱みを見せてくれるくらいに私の事を信頼してくれているんだって…そう思えましたから」ニコッ 京太郎「あー…いや、別に…信頼してなかった訳じゃないんだ」 京太郎「ただ…俺は和の前でだけは格好付けたくて…さ」 京太郎「一番…好きな女の子だし…その…何て言うか…」 和「ふふ…っ♪分かっていますよ」 和「私だって…神代さんに負けないくらい須賀君の事を信じているんですから」 和「須賀君が私の事を思ってくれているっていうのを疑った事はありません」 和「でも…やっぱり…寂しかったのは…事実ですよ」ギュッ 京太郎「和…」 和「私が…須賀君に身を委ねているのは…別に須賀君が立派な人物だからじゃありません」 和「ましてや…能力の所為でもなくて…あの…その…」カァ 和「す、須賀君が…とっ、とても暖かで優しい人だからです!」 和「だ、だから…えっと…無理に私達の前で格好つけたりしなくても大丈夫…です」 和「いえ…寧ろ…もっと…そういう須賀君を見せて下さい」 和「だって…ふ、不公平じゃ…ないですか」 和「私だって…須賀君の事が…~…なのに…」 京太郎「え…?」 和「~~っ!で、ですから…あの…」カァァァ 和「わ、私だって…須賀君の事が好きなのに…そういう弱い須賀君を上重さんに独り占めされるのはイヤなんです!!」 京太郎「…はい…?」 和「な、何ですか、その反応!」 和「わ、私が普通の時に好きって言ったらダメなんですか!?」 京太郎「い、いや、そんな事ないよ。まったくない」 京太郎「つか…嬉しすぎて夢じゃないかって思ってるくらいで…」 和「う…そ、それは…その…」 和「い、今まで…ちゃんと言わなかったのは…わ、悪いと…思ってます…けど」ウツムキ 和「わ、私が勇気を出せなかった所為で…不安にさせていたのは…ごめん…なさい…」シュン 京太郎「い、いや、和は悪くないって!」 京太郎「そもそも俺がそうやって素直に好意を示してもらえるような男だったら…」 和「いえ…違うんです。私が…ずっと言えなかったのは…怖かったからです」 和「それを口にしてしまう事で…今までの心地良い関係が崩れてしまうんじゃないかって…そう怯えていたんです」 和「でも…私…今日…衣さんに勝てて…ようやく勇気を持てました」ギュッ 和「私は…もう逃げません」 和「自分の感情からも…ゆーき達からも…そして…神代さんや上重さんからも」 和「だから…私は改めて言います」 和「私は…須賀君の事が…大好きです」 和「最初は…能力の所為だったのかもしれません」 和「いえ、キッカケは間違いなく…須賀君の持つ不思議な力だったんでしょう」 和「でも…私が須賀君に惹かれていったのは…決してそれだけじゃありません」 和「須賀君が私たちの事に一生懸命になって…手を尽くそうとしてくれたからです」 和「駆けずり回ってでも…私たちの事を助けようとしてくれたからです」 和「その気持ちは…他の誰にも負けるつもりはありません」 和「何度だって言えます」 和「私は…原村和は須賀京太郎君の事を愛しています」 京太郎「…和…」 和「今まで…伝えられなくてごめんなさい」 和「意地を張ってしまって…すみません」 和「でも…その分…尽くしますから」 和「今までの分をお返し出来るように…尽くしますから…だから…」 京太郎「…それ以上は言わなくて良い」ギュッ 和「あ…♥」 京太郎「言っただろ。俺は和を見捨てないし…絶対に幸せにして見せるって」 京太郎「だから…そんな風に言わなくて良いんだよ」 京太郎「俺が和の事を好きな気持ちは…今だってまったく色褪せていないんだからさ」 京太郎「だから…無理しなくても良いんだ」 京太郎「何時もの…意地っ張りな和の事も俺は大好きなんだからさ」ナデナデ 和「…本当…ですか?」 京太郎「あぁ。こんな事で嘘吐かないって」 京太郎「…俺も…何度だって言えるよ」 京太郎「俺は和の事を誰よりも愛してる」 京太郎「絶対に手放したくないくらい…好きなんだ」 和「須賀…君…ぅ♥」 京太郎「…どうせだしさ。京太郎って呼んでくれないか?」 和「え…?そ、それは…」 京太郎「ダメ…かな?」 和「……もう…須賀君は…ううん…京太郎君は…仕方ないんですから」 和「…こんな風にぎゅっとされたら…断れないです…♪」 京太郎「あー…ごめんな」 和「でも…手放すつもりは…ないんですよね?」 京太郎「あぁ。もうちょっと…こうしてたい」 京太郎「俺の事を好きだって言ってくれた女の子の身体を…強く感じてたい」 和「本当に…もう…京太郎君はスケベなんですから…っ♪」 和「仕方ないから…もうちょっとだけ…こうしておいてあげます…♥」ギュッ 京太郎「…ありがとうな」ナデナデ 和「は…ぅ…ぅ♪」 和「気は…済みました?」 京太郎「…もうちょっと」 和「もう…いきなり甘えん坊になりすぎですよ…ぉ♥」 京太郎「いや、だって…無理だって」 京太郎「和が俺の事好きだって言ってくれただけでも嬉しいのに…」 和「…そんな事言いましたっけ?」 京太郎「え、えぇぇ!?」 和「ふふ…♪冗談ですよ♪」 和「でも…流石にこうしてずっと…ギュッてされるとですね…♪」 和「そろそろ…本格的に我慢出来なくなるというか…」 和「す、スイッチが入っちゃうというか…」モジモジ 京太郎「あー…それは流石にまずいな…」 和「そ、そうですよ。だから…その…早く…」 京太郎「…そう言いながら和の腕も離れないんだけど」 和「そ、それは…その…」 和「べ、別に…このままなし崩し的にエッチ出来ないかなーとかそういうの期待してる訳じゃなくってですね…!」 和「た、ただ…そ、そう!て、手持ち無沙汰でちょうどいい所に京太郎君の腰があるからついつい抱いちゃうだけで…!!」 京太郎「はは。じゃあ…ほら」スッ 和「あ……ぅ…」モジモジ 京太郎「…和?」 和「わ、分かってます!分かってます…から」スッ 京太郎「ごめんな。これが抜けだしてどうこう出来る状況なら構わないんだけど…」 和「べ、別に…京太郎君が謝るような事じゃ…」 和「そ、そもそも…悪いのはこんなところで発情しちゃってる私ですし…」モジモジ 和「明日までは…その…ちゃんともたせてみせますから」 京太郎「って事は…?」 和「わ、分かってる癖に…言わせないで下さいよ…もぉ…っ♥」 京太郎「それでも俺は和の口から聞きたいな」 和「う…ぅ……そ、その…うぅ…」モジモジ 和「ひ、昼から両親は打ち合わせに出かけるんで…その…京太郎君の都合さえ良ければ…」 和「う…家に…来ませんか?」カァァ 京太郎「うん。是非とも」ナデナデ 京太郎「んじゃ…そろそろ出るか?」 和「そうですね…あんまり長居すると神代さんが怖いですし」 京太郎「前科がある以上、疑われると言い訳しか出来ないからなぁ…」 和「その辺りは…京太郎君の腕の見せ所ですね」 京太郎「まったくもってその通り過ぎて何も言えねぇ…」 和「まぁ…その時は少しくらい釈明に付き合ってあげますから」クスッ 京太郎「少しだけかよ」 和「あんまり私が出しゃばると神代さんとしても面白く無いでしょうしね」 京太郎「ま…そりゃそうか。ああは言ったけど…やっぱり寂しそうにしてたし」 和「…結構、見てるんですね」 京太郎「そりゃ…まぁ…な。なんだかんだで俺にべったりなのはそう変わっていないし」 京太郎「小蒔は小蒔で変なところで遠慮しいだから…出来るだけこっちが察してやらないと」 和「…ふふ…♪」 京太郎「ん…?どうした?」 和「多分…京太郎君が皆に根本的な部分で嫌われていない理由って…そういう事だと思いますよ」 和「以前、京太郎君が言ってくれたのと同じです」 和「皆、今までの事で京太郎君の良さを知ってるんですよ」 和「どれだけ優しい人かとか…進んで二股する人じゃないかとか…そういう信頼があるんです」 和「…まぁ、そんな度胸がないと思われているかもしれないですけど」クスッ 京太郎「いや…実際、俺ヘタレだからなんとも言えないけどさ…」 和「それでも…肝心な時はちゃんと決めてくれる人だって言うのは皆知っています」 和「だからこそ…下手に触らず解決を私達に委ねてくれているんでしょう」 和「いざと言う時が来たら京太郎君が何とかしてくれるってそう思っているからこそ…皆はこの関係を保っていられるんだとそう思います」 京太郎「あー…なら…それに応えないと…いけないな」 和「…えぇ。でも…結論は急がなくても良いですよ」 京太郎「…いや、でも…」 和「今の状況がそういったものが出せるものではないというのは分かっていますし」 和「それに…まぁ…何て言うか…ですね」 和「…ちょっと神代さんに対抗心を抱いているのもあったりして…」 京太郎「…え?」 和「だ、だから…ですね。彼女と京太郎君を巡って消極的に対立している私としては…あんまり…面白くないんです」 和「あんな風に余裕を見せつけられると…自分の器が小さいようで…京太郎君の事も先んじられているようで…むっとしてしまうんです」カァァ 和「だから…私も…早く結論を出して欲しいとは言いません」 和「京太郎君が望む限り…保留のままで結構です」 和「そして…私はそれを…ずっと信じて待ち続けるだけです」 和「京太郎君が…私の事を選んでくれるって…そう…信じて」ギュッ 京太郎「…和…」スッ 和「い、今は…ダメですよ」 和「今、ぎゅってされたら…私…ほ、本当にスイッチが入っちゃいますから」 和「ぜ、絶対に…ダメですからね!」 京太郎「…分かった」 和「…本当に?」 京太郎「あぁ。仕方ないけど…我慢する」 和「本当の本当にですか?」 京太郎「勿論だ。俺だって和に迷惑を掛けるのは本意じゃないし」 和「…そう…ですか」シュン 京太郎「…もしかしてして欲しかった?」 和「な、何を言うんですか!?」 和「そ、そんなの…ちょっと…いえ…半分くらい思っただけです!」 和「そこまで我慢が効かない訳じゃありません!!」 京太郎「でも、半分は本気だったのか」 和「あっ…」カァァァ 和「う…ば、馬鹿な事行ってないで…も、もう本当に行きますよ!」 和「こ、このままじゃ…本当に我慢出来なくなっちゃいそうですし…」 京太郎「まぁ…最近は特訓やらで忙しくて…こういう真剣な話する機会なんてあんまりなかったからな」 京太郎「なんてーか、ごめん」 和「べ、別に…京太郎君が悪くありませんよ」 和「そもそも…こうして話している事そのものは…その悪く無いと言いますか…」 和「寧ろ…良すぎて…私のタガが緩みがちになっちゃうと言うかですね…」ボソボソ 京太郎「ん?もう一度言ってくれないか?」ニヤニヤ 和「ぅー…き、聞こえてた癖に…」 京太郎「いやーここ最近、難聴が酷くてさー」ボウヨミ 和「すっごい棒読みなんですけど…」ジトー 京太郎「はは。恥ずかしがる和が可愛くてつい…な」 和「むぅ…ぅ……人のこと良いように弄んだ挙句…か、可愛いだなんて…」 和「それだけで…許してあげたくなるじゃないですか…」ポソッ 京太郎「って事はもっとやって良いんだな」 和「やっぱり聞こえてるじゃないですかああ!」 京太郎「悪かった。悪かったから…ほら」スッ 和「…え?」 京太郎「遊戯室の前くらいまで…手を繋いでいかないか?」 京太郎「…なんだかんだ言って…こういう事してなかったし」 京太郎「まぁ…なんつーか…その…な」 京太郎「図々しいけど…恋人らしい事したくて」 和「…」クスッ 和「もう…最初からそのつもりだったのなら…言ってくれれば良いのに」 京太郎「いや…だって…素で繋いで行こうって…中々、言えないぞ」 京太郎「なあなあで繋ぐならともかく…俺からってのは…あ…」 和「…ふふ…♪どうかしました?」 京太郎「…何か柔らかいもので俺の腕が包まれてるんですけど」 和「包んであげてるんですよ…♥こういうの…好きでしょう?」 京太郎「いや…好きだけどね!好きだからこそ…こう…リビドーや諸々の問題が…」 和「私だって我慢してるんですから、京太郎君も我慢してください」キッパリ 京太郎「ひでぇ…」 和「それに…ですね。こうやって腕を組んだ方が…その…」 和「こ、恋人っぽい…じゃないですか」カァァ 京太郎「…実は憧れてた?」 和「う、うるさいですよ。それよりも…ほら!」グイグイッ 京太郎「わっ!こら、急ぎすぎだって」 京太郎「そんなに急いだら、すぐ遊戯室に着いちまうぞ」 和「う…」 和「…し、仕方ないですし…ゆっくり行きましょう」 京太郎「あぁ。その方が良い」クスッ 京太郎「俺も…もうちょっと和とこうして…恋人らしい事楽しんでいたいしさ」ギュッ 和「…はいっ♥」 前話 次話
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/821.html
セイギノミカタ ◆MQZCGutBfo =============================================== 「……子供の頃、僕は正義の味方に憧れていた。」 「なんだよそれ。憧れてたって、諦めたのかよ。」 「うん、残念ながらね。ヒーローは期間限定で、オトナになると名乗るのが難しくなるんだ。 そんなコト、もっと早くに気が付けば良かった。」 「そっか、それじゃしょうがないな。」 「そうだね。本当に、しょうがない。」 「うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ。 爺さんはオトナだからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。 まかせろって、爺さんの夢は―――俺が、ちゃんと形にしてやっから。」 「そうか。ああ―――安心した―――」 =============================================== □ 「……ねぇ、衛宮さん」 「ん?何だ、白井?」 自転車を漕ぐ少年と、横向きに荷台に乗る少女。 一昔前の青春ドラマのようなシチュエーションの中、『神様に祈る場所』に向け、林道を走る。 黒子としては、士郎の言う『正義の味方』について詳しく聞きたいのだが、 まず話の取っ掛かりとして、それぞれの『能力』について会話している。 「『これ』は先程お話した『投影』という技で作ったのですわよね?」 「ああ……物を複製させる魔術なんだ。まあ、あまり使いどころが無いけど。」 投影したタオルを観察しているが、どう見ても普通のタオルである。 当然触ってみても、普通のタオルである。 「使いどころがない……果たしてそうなのでしょうか。 わたくし達の世界の『能力者』は一人に一つの能力しか使えませんの。 だからこそ、その能力を研究し、高め、応用できるように考えに考えますの。 例えば、わたくしの能力は『空間移動(テレポーター)』。 真っ先に思いつくのは、わたくし自身の空間移動、ですわよね。 でも他に『わたくしが触れた物を移動させること』ができますの。 例えば―――」 持っていたタオルを前方に空間移動させてみる。 「うわ!」 目の前に出現したタオルを士郎がかわし、黒子がキャッチする。 「―――とまあ、こんな感じで相手への奇襲もできますのよ。 他にも……例えば……電撃使いの能力者なら、電撃を使った攻撃だけでなく、 電磁力を使って砂鉄を操作するとか、水を電気分解し、水素を利用して飛行するとか…… たった一つの能力を極限まで高めて応用して使っていましたの。 ………………だから、その『投影』も応用次第だと思いますのよ。」 「……へぇ、そんなものかな。」 誇らしげに、そして悲しげに話す黒子の変化には気がつかないフリをして、士郎は相槌を打つ。 と話しているうち、タオルが光の粒子となって消えていく――― 「あら……もしかして、維持できる時間が決まっていますの?」 「え?いや……普通はずっと残る物だけど……」 そもそも『投影』という魔術で作った品は通常もって数分なのだが、 魔術の常識を知らない士郎は、残るのが普通と考えている。 「そうなんですの……制限、なんでしょうか。」 時計を確認し、船でタオルを出してくれた時を思い出す。 「だいたい……2時間くらい、ですのね。 ……わざわざ制限されている以上、やはり『有効』な能力だと思いますの。」 「そうかあ……実際使えそうなのは『強化』と『解析』の方だと思っていたからなあ。ちょっと使いどころを考えてみるか。」 「ちなみに、その二つについても教えて頂けます?」 エスポワールでの簡単な情報交換では聞き落としがあるかもしれないと、説明を促す。 「ああ、まず『強化』については、その存在の力を高め物質を強化する魔術なんだ。例えば、ポスターの強度を強化して、鉄のように硬くしたりできる。」 「物質を強化……能力を向上・強化させることはできませんの?例えば、跳躍力を強化するとか。」 「あ、ああ……何度か試してみたが、筋肉などの身体強化はできないみたいだ。ただ、神経の強化――視力を良くする、とかはできるみたいだ。」 黒子の頭の回転の速さに押され、タジタジになりつつも答えていく。 「あら……それでは露天風呂に入る時などは気をつけなくてはなりませんのね。衛宮さんに覗かれてしまいますもの。」 「な……!俺はそんなことの為に魔術は」 「うふふ、存じていますの……それで、『解析』の方は、物体の材料や構成などが分かるんですのね?」 首輪を解析したことを思い出しながら尋ねる。 「ったく……いや、それ以外にも、製作技術と憑依経験、それに蓄積年数が分かる……時がある。 製作技術ってのは、その物体がどうやって作られたかという技術と工程。 憑依経験は所有者がその物体をどうやって使っていたか。 蓄積年数はその物体がどんな歴史を持ち、どうやって扱われてきたのか。」 「そんなに……分かるんですのね。」 聞いた黒子は感心する。 それこそ、現場に残った遺留品などから情報を取れるということだ。 風紀委員(ジャッジメント)にとって、とても有力な人材ではなかろうか。 「衛宮さん、もしよろしかったら、ジャッジメントになりません? 堂々と『正義の味方』にもなれますのよ―――」 ―――ドクン、とした。 ジャッジメントになれるわけが無い。 超能力の資質とか、そういう問題ではなく――― もし、仮に、この戦いで生き残ることが出来たとしても 衛宮さんとは…………衛宮さんとは、二度と会うことが出来なくなってしまうのではないか、と この真っ直ぐで、危なっかしくて、そして、誰より優しい少年と――― そんな当たり前のことに、今更ながら気がついた。 ―――きゅっと、士郎の背中にしがみつく。 「えっと、、、白井?」 「黒子ですの。」 「は?」 「くろこ、ですの。」 「ええっと……?」 「く・ろ・こ」 ペダルを漕ぎながら、ぽりぽりと左頬をかく。流石にもう痛みは引いている。 鈍い、と良く言われる身でも、流石にどうして欲しいかは分かる。 しかし改まって言われてしまうと、なんだか余計に恥ずかしい。 「えーっと、じゃあその……………………く、黒子」 「なんですの?」 にっこり微笑みながら、そう返す。 「いや、何でもないです……」 しがみ付かれたまま、しばらくお互い無言で、自転車は進んで行く。 □ 「……ねぇ、衛宮さん」 「ん?何だ、しら……じゃない、黒子?」 少し間を置いて、改めて聞いてみる。 「衛宮さんの言う、『正義の味方』とは一体どのような存在なんですの?」 「ん……」 ペダルを漕ぎながら、息を吐く。 「…………10年前にさ、冬木市―――俺の住んでいる街で、大火災が起こったんだ。 詳しく覚えては無いんだが、家族も、まわりの人も、災害に合った人は俺以外、誰もが死んでしまったんだ。 俺も、ああ、もうこのまま死ぬんだな、って死を受け入れた時に、 親父が―――ああ、俺の義父が―――助けてくれたんだ。 ―――その時の親父の顔は、今でも覚えてる。 目に涙をためてさ、生きている人間を見つけられたと、心の底から喜んでいるような顔で。 それが、あまりにも嬉しそうだったから――― 俺も親父のようになりたいと、そう思ったんだ。」 士郎につかまりながら、無言で話を聞き続ける。 「そんな『正義の味方』のはずの親父がさ、死ぬ間際に言うんだよ。 僕は正義の味方に憧れていた、てさ。 だから、代わりに俺がなってやるって誓ったんだ。 親父はさ、誰かを救うのは、他の誰かを救わないことだ、なんて言っていたんだけど。 誰かが救われないなんてのは、やっぱりおかしいよ。 誰かの為に生きて、それで誰かを救う、それが『正義の味方』ってやつじゃないかな。」 ―――苛々した。 『自分』を完全に度外視している衛宮さんにも、 それを教えてあげない周りの人達にも――― 以前感じた『歪』の正体が分かった以上、黙っていることなどできない。 「……自転車を、止めて下さいですの。」 「……?ああ、分かった。」 自転車を止め、自転車から降りる少年と少女。 「乗り物に弱かったか?気分が優れないなら、少し休もうか。」 「ええ、わたくし気分が少々優れませんの。」 木漏れ日の中、黒子が振り返って士郎に問う。 「……衛宮さん、貴方はどこにいますの?」 「は?……どこって……ここにいるけど。」 「ええ、そこにいらっしゃいますの。 けれど、貴方が他人を助けようとする時、 貴方自身のことを何も考えていないんじゃありませんの?」 「…………」 鼓動がおかしい、黒子は一体何を言おうとしているのか。 「……自分より、他人が大事。口では簡単に言えますけれど。 それを躊躇なく、『自分のことを全く考えていない』行動は間違っていますの。」 風紀委員でもそうだ。単独でも無茶な行動は慎むべきであり、その為に『仲間』がいるのだ。 だが、この少年は。『自分』を全く顧みていない。 軍用車で南へ向かっていた時の突っ走ろうとした行動や、 船から一人残り、澪達を助けに向かおうとした今回の件などから、それは感じていた。 「衛宮さん……貴方の生き方は、ひどく歪、ですの」 ―――ドクン、とした。 「歪……だって……?」 「ええ、自分より他人が大切なんて生き方は間違っておりますの。 ……誰よりも大切だったお姉さまがいなくなって、 後を追って死ぬことも、復讐の鬼になって他人を殺してお姉さまを生き返らすことだって、 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も考えましたわ!! それでも、わたくしは、こうして生きています。 それは、衛宮さんが、わたくしを傍で支えてくれたからですが……何よりも『わたくし』がここにいるからですの。」 一度言葉を切り、士郎の目を見て話す。 「それなのに衛宮さんは、他人のことばかりで、自分を全然顧みておりませんの。 このままでは……いつか、衛宮さんは、壊れてしまいます。」 「…………ああ、きっと、黒子は正しい。」 自分より他人を優先するのは歪だ。 それは何か、手順をひどく間違えている。 「けど、救われたのは俺だけだった。その時に思ったんだ。 ―――この次があるのなら。助けられなかった人の代わりに、すべての人を助けなくちゃいけないんだって。」 「……いい加減に、いい加減にしてくださいませ!」 「黒子……?」 「それが、『正義の味方』ですの!? それで、その『正義の味方』が死んでしまったら、残された者はどうなりますの!? わたくしは……!!」 士郎の胸倉を掴み、叫ぶ 「衛宮さんはわかっていないんですの!! 誰かの為に戦って、誰かを救って、それで貴方が死んでしまったら! 貴方を想っている人はどうなるんですの! 残された人はどうなるんですの!!」 「黒子……」 「衛宮さんは大馬鹿者ですから、きちんと言って差し上げますの!! ええ、言って差し上げますの!! 無節操だと、代償行為だと、誰に言われても、言って差し上げますの!!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが、悲しみますの!! 衛宮さんが理解するまで、何度でも言ってさしあげますの!!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが悲しみますの!! わたくしが、悲しみますの!!!! わ た く し が か な し み ま す の!!!! 衛宮さんがいなくなってしまったら、わたくしが、白井黒子が、悲しみますの!!! わたくしが……」 ポロポロと、涙を零しながら、士郎を揺さぶる。 「貴方が死んでしまったら、すべての人を助けるということはできなくなってしまいますの…… なんでそんな簡単なことが、分からないんですの……………………」 自分一人でずっと首を傾げていた疑問。 正義の味方になりたくて、ずっと誰かの為になろうとした。 その方法がどこかおかしいと気づいていながら、理解できなかった。 ―――それが、こんなにもあっさりと判明した。 目の前で、他人である俺の為に、本気で怒り、そして泣いてくれる誰かのおかげで。 「ああ―――理解した――― ありがとう、黒子」 心から、感謝の言葉を形にする――― 衛宮士郎は人形ではなく、人間なのだから…… 「確かに俺は何か間違えてる。けどいいんだ。 だって、誰かの為になりたいっていう思いが、間違いの筈がないんだからな。」 「な……」 黒子の涙を指で拭う。 「けど、黒子が死んでほしくないって思ってくれたことは、良く分かったよ。」 「……それなら、約束して下さいまし。」 「ん……?」 「一緒に、『生きて』ここから出るってことを、ですの」 「……ああ、分かった、約束する。 ―――衛宮士郎は、白井黒子と共に、この世界から出るって。」 『いいかい、士郎。女の子を泣かせちゃいけないよ。』 (ああ―――ようやく実感したよ、親父――――) □ ―――ひとしきり泣いて落ち着いてから、再度出発するシロクロコンビ。 丘の上に立つ教会が視界に入ってきたのは、もうしばらくしてからのことだった――― 【C-5/「神様に祈る場所」付近/一日目/午後】 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [状態]: 健康、魔力消費(中)、額に軽い怪我(処置済み) [服装]: 穂村原学園制服 [装備]: カリバーン@Fate/stay night 、衛宮邸の自転車(二号) [道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実、 基本支給品外の薬数種類@現地調達 、ペリカの札束(投影品、1時間後に消滅)、参加者位置情報2時間(秋山澪、明智光秀) [思考] 基本:主催者へ反抗する。黒子と共に生きてこの世界から出る。 1:『神様に祈る場所』を調査する。 2:『円形闘技場』で秋山澪と明智光秀と合流する。 3:首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。 4:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺すなら全力で止める 5:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする 6:一方通行、ライダー、バーサーカーを警戒 [備考] ※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です ※残り令呪:なし ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました ※エスポワール会議に参加しました ※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。 そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。 ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※投影魔術自体は使用可能です。しかし能力を正確に把握していません。 ※ゼクスの手紙を読みました。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※このゲームに言峰綺礼が関わっている可能性を考えています。 ※『ペリカの投影』には『通常の投影』より多大な魔力を消費します。 よって『ペリカの投影』は今後は控える方向性です。 ※白井黒子の能力について把握しました。 ※自身の歪みについて気が付きました。 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、精神疲労(中) [服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯 [装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録 [道具]:基本支給品一式 [思考] 基本:衛宮さんと共に生きてこの世界から出る。 1:衛宮さんと秋山澪の所までむかい、合流する。 2:衛宮さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。 3:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……? 4:衛宮さんが勝手に行ってしまわないようにする 5:衛宮さんが心配 6:衛宮さんはすぐに人を甘やかす 7:一方通行、ライダー、バーサーカーを警戒 8:少しは衛宮さんを頼る [備考] ※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です ※空間転移の制限 距離に反比例して精度にブレが出るようです。 ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が130.7kg。 その他制限については不明。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました ※エスポワール会議に参加しました ※美琴の死を受け止めはじめています ※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。 そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。 ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。 ※衛宮士郎の能力について把握しました。 時系列順で読む Back 亡国覚醒カタルシス Next GEASS;HEAD(前章) 投下順で読む Back 亡国覚醒カタルシス Next 魔王信長(前編) 196 試練~ETERNAL PROMISE~(後編) 衛宮士郎 203 Paradox Spiral(前編) 196 試練~ETERNAL PROMISE~(後編) 白井黒子 203 Paradox Spiral(前編)
https://w.atwiki.jp/kyoutarouherlame/pages/167.html
20 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 20 19 20 ID gXZ4c+1S 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 ボソッ 智美「ワハハ」 京太郎「・・・」 智美「ワハハ」 京太郎「あーあ、なんか腹減りましたねー」 智美「ワハハー京太郎、今何か言ったか?」 京太郎「え? 腹減ったって・・・」 智美「ワハハ、その前にも何か言ったような気がするぞー」 京太郎「・・・? なんか言いましたっけ」 智美「ワハハーまあいい、腹減ったならファミレスにでも行くかー?」 京太郎「おっいいですね!勿論ここは先輩らしく智美先輩の奢りで・・・」 智美「ワハハ何を言うか京太郎、ここは京太郎が男の甲斐性を見せる所だろー」 京太郎「ひえーそんなー」 智美「ワハハハー・・・はぁ」 21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 21 55 15 ID z8fCt1Ho 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 ボソッ はじめ「・・・」 京太郎「・・・」 はじめ「・・・!?」 京太郎「あーあ、なんか腹減ったなあ」 はじめ「す、須賀くん今なんて」 京太郎「え? 腹減ったって・・・」 はじめ「その前だよ!」 京太郎「・・・? なんか言いましたっけ」 はじめ「(無意識なんだね・・・)」 ヌギッ 京太郎「なっ!? なんで脱いでるんですか?!」 はじめ「須賀くんはやっぱり大きい胸が好きなの?」 京太郎「えっ。は、はい」 はじめ「でも、小さい胸には小さい胸のよさがあるんだよ」 京太郎「そ、そうなんですか?」 はじめ「ボクの胸で確かめてみない?」 京太郎「・・・いいんですか?」 はじめ「須賀くんなら・・・いいよ」 京太郎「じゃあ、お願いします!」 22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22 05 11 ID silantjc 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 睦月「うむ」 京太郎「・・・」 睦月「・・・」 京太郎「あーあ、なんか腹減りましたねー」 睦月「うむ」 京太郎「それじゃあ近くのファミレスでなにか食べますか」 睦月「うむ」 京太郎「・・・割り勘でも良いですか?」 睦月「うむ」 23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22 06 30 ID silantjc 『ボソッ』が抜けてしまった! 24 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23 04 48 ID b82UAeiW 智紀「京太郎君とハギヨシさんの×××見たい・・・」 ボソッ 京太郎「・・・」 智紀「・・・」 京太郎「・・・!?」 智紀「・・・お腹すいたな」 京太郎「さ、沢村さん今なんて」 智紀「え? お腹すいたって・・・ご、ごめん。はしたなかった?」 京太郎「その前です!」 智紀「・・・? なにか言ったっけ」 京太郎「(無意識・・・なのか?)」 智紀「?」 京太郎「いや・・・なんでもないです。(ここは聞かなかった事にした方が良さそうだ・・・)」 智紀「そう」 京太郎「(しかし・・・あ、あんな妄想されて・・・そんな目で見られてたのか? 沢村さんに思われるのは嬉しいけど、複雑・・・っつーかハズイ)」 智紀「・・・顔赤いけど、大丈夫?」 京太郎「えええ! いいいいや、なんでもないです!///」 智紀「そう。ならいい」 京太郎「///」 智紀「・・・ニヤッ」 25 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 01 01 40 ID XRrP7TaG みんなGJ! っていうか、ともきーわざとだなwww 26 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/12/20(日) 03 09 33 ID mNT2tttd 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 ボソッ 咲「京ちゃん、最近色んな人に同じこと言ってるんだってね」 京太郎「・・・? なんか言ったっけ?」 咲「ダメだよ、京ちゃん。そんなことばっかり言ってたら」 京太郎「だからなんか言ったっけって……」 パーン! 京太郎「い、痛!?な、なにいきなり叩いてんだよ!」 咲「ねぇ、京ちゃん。そんなに大きい胸が好きなの?」 京太郎「は?お前何言って……」 咲「そうだよね。京ちゃんの持ってるエッチな本に載ってる女の人も大きい胸の人ばっかりだもんね」 京太郎「な!?……ちょっと待て。何でお前がそんなこと知って……」 咲「そうそう京ちゃん。そろそろティッシュの残りが少なくなってきてたでしょ?帰りに買って帰った方がいいんじゃない?」 京太郎「さ、咲……」 咲「ねぇ、京ちゃん。そんな本より私じゃダメかな?そりゃ原村さんみたいに胸は大きくないけど、京ちゃんのことを想う気持ちなら誰にも負けないよ。誰にも……誰にも……」 28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 06 16 36 ID AnxEiAmd 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 ボソッ ハギヨシ「京太郎君のちんこ揉みたい・・・」 ボソッ 京太郎「・・・」 ハギヨシ「・・・」 京太郎「あーあ、なんか腹減ったなあ」 ハギヨシ「そうですね。フランクフルトでしたら美味しい店知ってますよ」 京太郎「お、いいねぇ。軽く食べて帰宅すっか」 ハギヨシ「そうですね」 咲「・・・」 29 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 10 01 04 ID 1I7lK+qe 流れ切るようで悪いけど、、ちょっと 18の続き考えてみた 京太郎「モモのおっぱい揉みたい」 ボソッ 和「・・・」 京太郎「・・・」 和「・・・!?」 京太郎「あー、何か腹減ったなあ」 和「す、須賀君今なんて」 京太郎「え?腹減ったって・・・」 和「その前です!」 京太郎「・・・?何か言ったっけ」 和「(無意識ですか・・・)」 和「・・・ということがありました」 優希「なんと・・・あいつはこの前までのどちゃんのおっぱいに夢中だったはずだじぇ?」 咲「うん・・・モモって鶴賀の東横さんのことだよね?京ちゃんと仲良いのかな・・・」 優希「これは由々しき事態だじょ・・・」 和「そういえば須賀君、今度の休日にどこかにでかけるって言ってました」 優希「これは尾行してみるしかないじぇ!」 咲「・・・・・・」 そして当日 咲和優「「「・・・・・・・・・」」」 京桃「「キャッキャウフフ」」 優希「想像以上だじぇ・・・」 和「・・・あ、ファミレスに入っていきますよ」 咲「・・・・・・」 店内 京太郎「モモのおっぱい揉みたい」ボソッ モモ「・・・揉むっすか?」 京太郎「え?」 モモ「(やっぱり無意識っすか・・・)い、今私のおっぱい揉みたいって」 京太郎「ええ?俺がそんなことを?!」 モモ「確かに言ったっす」 京太郎「ご、ごめん!こんなところで・・・」 モモ「別にいいっすよ?他の人には私は見えないっす」 京太郎「ほ、ほんとに?」 モモ「・・・っす////」 京太郎「・・・ゴクリ」 優希「あ、あのバカ犬何やってるんだじょ!」 咲「・・・・・・ブツブツ」 和「み、宮永さん?」 咲「ふふふ・・・ははは・・・あはははは!」 和「ひぇっ?!」 咲 「そっかぁ~、京ちゃん私に内緒でこんなことしてたんだね。ふふ、私の京ちゃん・・・二度とこんな粗相しないようにちゃあんと躾てあげないと駄目だよね?あはははははは!!」 和優「「ガタガタ」」 以上っす。京×モモが書きたかっただけなのに・・・どうしてこうなった 長めのやつ書くのは初めてなんで不自然な所はスルーしてもらえるとありがたいですorz 34 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 11 58 39 ID EdwQb6JF 京太郎「和のおっぱい揉みたい・・・」 ボソッ 未春「・・・」 京太郎「・・・」 未春「・・・!?」 京太郎「あーあ、なんか腹減ったなあ」 未春「す、須賀くん今なんて」 京太郎「え? 腹減ったって・・・」 未春「その前に・・・」 京太郎「・・・? なんか言いましたっけ」 未春「(無意識・・・)」 ブツブツ 京太郎「吉留さん、何か言いました?」 未春「巨乳は敵・・・巨乳は敵・・・巨乳は敵・・・」ブツブツ 京太郎「・・・吉留さん?」 未春「巨乳は敵! 原村和は敵! 沢村智紀は敵! 東横桃子は敵! 妹尾佳織は敵!!」 京太郎「ちょ、吉留さん」 未春「でもキャプテンだけは味方! あとはみんな敵!!」 京太郎「吉留さん、落ち着いて!」ダキッ 未春「(ハッ)えっ、あっ、えっと」 京太郎「落ち着きました?」 未春「はい。・・・ごめんなさい。貧乳の暗黒面に落ちかけちゃって」 京太郎「(貧乳の暗黒面って・・・気にしないほうがいいか)えっと、落ちついたみたいでよかったです」 未春「うん。ごめんね、須賀くん(でも、いつまで抱きしめられたままなんだろう。嫌じゃないけど・・・恥ずかしい・・・///)」 京太郎「いえ・・・(離れるタイミングが・・・でも嫌がられていないみたいだし、もう少しこのままでいいか・・・)」 35 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 12 00 17 ID EdwQb6JF おっぱい揉みたいはもう止めようと思ったけれど、 風越がひとつも無いのがどうしても納得できなかったので最後にひとつだけ。 36 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 12 11 19 ID Ws+IHAwv 26 咲ww
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6706.html
二人だけの部室の中で京太郎は和に静かに問いかける。 京太郎「それにしても、なんだってあんなこと言ったんだ?」 和「・・・嫌、でしたか?」 京太郎「あ、いや・・・そういう訳じゃないんだ。・・・その、俺だっていきなり和にいなくなられたらどうなるか分からないし・・・」 和「・・・・」 京太郎「ただ、和にしては珍しく火に油を注ぐような事したなぁってさ・・」 こんな会話をしてるのには訳がある。 今日の昼休みに女子達から京太郎と和の関係は、等と問い詰められた事に始まった。 最初は冗談半分だったのが段々エスカレート、騒動も最高潮に達そうかとした所に和によるとどめのこの一言。 和「私は、須賀君無しでは生きていけません!」 燃え上がる嫉妬の炎、怪我人が出なかったのが不思議なくらいだった。 男子A「ゆ、許さん!絶対に許さんぞ須賀京太郎!じわじわとなぶり殺してやる!覚悟しろ!」 女子A「よろしい、ならば戦争だ」 男子はおろか何故か女子にまで恨みがましい視線を浴び、放課後になっても全く落ち着きそうになかったのでホームルーム終了と同時に急いで廊下を歩いていた和の手をとって全力疾走で部室に移動して今に至る訳だ。 和「・・・」 京太郎「まぁ、理由を言いたくなければ無理に聞こうとは思わないけどさ・・」 和「・・・・・・ら、です」 京太郎「え?」 京太郎は声が小さくて聞き取れなかった。なんて言ったのか、再び聞こうとした時。 和「あの人達に、須賀君から離れて欲しかったからです!」 京太郎「な・・・!?和、それってどういう・・・」 和「・・・あの時、須賀君の周りに居た女の子達の距離が、その・・・・須賀君に近すぎて・・・」 京太郎(・・・えぇと、それってつまり) 京太郎「ヤキモチ妬いちゃって、物理的に距離とって欲しくて、って事か?」 和「―――――――ッ!!」 唐突に図星を突いたからか和は真っ赤になって黙ってしまった。悪いことを言ってしまったかと京太郎は慌てて言葉を続ける。 京太郎「その、ごめん。ただ、あの時そういうの意識してた訳じゃ・・・」 和「わかってます、私が勝手にヤキモチ妬いただけですから。・・・けど、知ってました?須賀君って女子に結構人気あるんですよ?」 京太郎「・・・へ?おいおい、そんなのありえな・・・」 和「同学年の男子に比べて、顔立ちも良くて体も逞しいですし、雑用や料理も出来ますし、何より雰囲気が落ち着いてるって・・・・まあ、胸の大きな人を見るとだらしない顔になるのが玉に傷だと私は思いますけど・・・」 京太郎「う・・・」 和「詰め寄ってた女の子達、何人かは個人差はあっても須賀君に悪い感情を持ってなかった筈です。・・・そんな子達がそれこそ、キスだって出来そうな距離に居たって思ったら、急に何にも考えられなくなって・・・」 京太郎「そう、だったのか・・・」 学校の女子達にどう思われてるか、なんて京太郎はこれまで意識したことも無かった。 長い付き合いのある咲は単なる幼馴染みとしか思っていなかったし 麻雀部では色々な女の子と出会う機会があったが、百合百合した雰囲気の女の子ばかりで、京太郎など眼中にないといった様子だったため 京太郎は自分が女性に興味を持たれる男ではないと無意識のうちに思い込む様になっていたのだ。 だからこそ、実際は和を傷つける、とまではいかなくてもヤキモキさせる事はこれまでにもあったのかもしれない。 実際、そういわれて思い返してみればそうかも、と思い当たる事も少なくなかった。 和「・・・ごめんなさい、勝手に嫉妬して、須賀君に迷惑かけて。イヤですよね、こんな性格の悪い――」 京太郎「止めてくれ、和!」 京太郎の声にビクッ、っと固まる和。 京太郎(悪いけど最後まで言わせない、和は・・・俺と同じ辛い事や悲しい事を溜め込むタイプだから、 このままだとどんどん自虐的になって悪い方向に行ってしまいそうだ。 俺の前で好きな子を必要以上に卑下する発言は許さない、例えそれが・・・本人だったとしても) 和「す、須賀君!?」 京太郎は有無を言わさず抱きしめる。それに対してじたばたと抵抗する和。 京太郎「絶対に離さないぞ、で、ちょっと俺の話も聞いてくれないか?」 和「・・・はい」 京太郎「・・・ごめんな、俺、他の子にどう思われてるか、なんて気にした事も無かったから。どうせ俺なんかには興味なんてないだろうって・・・そんな風に考えてて。 多分、ずっと和に余計な心配かけさせてたと思う。これから他の子と話したりする時はある程度、節度をわきまえる様に心掛けるよ。 今日の事だって・・・俺が多分、無意識に余計な事してたってのもあるからだと思うからさ」 和「・・・」 京太郎「それに、俺が胸を張って和の事が好きだ、って言ってればここまで大事にならなかったのかもしれない。コソコソしないで堂々と。 明日から、似たような事聞かれたら絶対にこう言うよ。『俺は、須賀京太郎は、愛する原村和無しでは生きていけません』ってさ」 和「・・・・・!」 京太郎「正直、明日から学校に居づらくなったりとかあるかもしれない。考えたくないけど、嫌がらせとかあるのかもしれない。けど、和の事は俺がしっかり守るから、だから・・・・明日からも、よろしくな?」 返事は無い。 けど、和が震えてるのが京太郎には分かる。 和「・・・ホントに、私で、良いんですか?」 京太郎「当たり前だ、言っておくけど咲や優希や部長や染谷先輩と比べてどうこう、なんて言わないでくれよ。皆が持ってない物を和は持ってるんだし・・・・何より、俺にはお前以外なんて考えられないんだ」 和「―――!・・・・あ、ありが・・・とう・・・・ありがとう・・・ございま・・・す・・!」 最後の方は嗚咽で言葉になっていなかった。 やっぱり、和は色々と溜め込んでたみたいだ。少しでも彼女の胸のつかえが、涙と一緒に流れてくれる事を京太郎は願うばかりであった。 和「・・・ありがとうございます須賀君、大分、すっきりしました・・・」 京太郎「そっか、良かったよ」 泣きに泣いたせいか、和は大分落ち着いたみたいだ。 京太郎「何かあれば直ぐ言ってくれよ、俺にできる事なら何だってやるから。 俺に言いづらければ咲や優希、部長や染谷先輩、嫁田の奴とか皆居るんだしさ。・・・その、俺を頼ってくれればまぁ一番嬉しいけどな」 和「ふふ・・・はい、分かりました。」 和は普段の調子が戻って来た様子で、もう大丈夫みたいだと京太郎は心の中で思う。 京太郎「じゃ、もう明日から大丈夫だよな?」 和「はい・・・一杯、泣きましたから。・・・それと、泣いたのって色々あったのと他に嬉しかったから・・・って言うのもあるんですよ?」 京太郎「え?」 和「ああいう風に・・・好きだ、俺にはお前しか居ない、って。・・・あなたに言ってもらえて、本当に嬉しかったから」 京太郎「・・・そっか」 そう言って見せた和の笑顔は満点、京太郎の方が逆に赤面してしまうくらいである。 京太郎(良かった・・・和には笑顔がやっぱり似合う) 京太郎「じゃ、そろそろ皆も来ると思うし部活の準備でもしようぜ。・・・あんまり自分の中に色々溜め込むなよ、和。一人で悩んだって・・・・逆に自分を追い詰める事になるから。俺や皆を頼ってくれ・・・頼る事は、恥ずかしい事じゃない・・」 和「はい、ありがとうございます・・・須賀君。そして、これからもずっと、宜しくお願いします」 京太郎「勿論、こちらこそ宜しく頼むぜ和!」 そして次の日。 結果から言えば京太郎の心配は杞憂だった。 朝、登校するなり昨日騒いでいた皆から謝罪を受けたのだ。 騒動の一部始終を知った久と咲を筆頭に優希やまこに嫁田、そして何処からか現れた謎の黒い執事がそれぞれのやり方で、放課後から今日にかけて事態を沈静化させといてくれたらしい。 女子A「リンシャンリンシャンリンシャンリンシャンリンシャン・・・・」 男子A「黒い執事が僕の・・・・・に!痛い!止めて~!」 少しばかり錯乱している生徒が数名いたが自業自得というものだろう。 カン!
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/314.html
前「正解のない答え」 ――聖夜(1)―― 12月24日、クリスマスイブ。 とはいっても、今日もまだ学校がある。 少し前の私なら、初めて恋人と過ごすこの日を大喜びで迎えただろう。 あの、おそらく清澄の人が訪ねてきてから1週間、私は悩んだ。考えた。 そして、今日、私は彼女に答えを見せよう。 別に彼女が出した問題なんかじゃないけど。 「和、ちょっと屋上に行かない?」 部活に行こうと迎えに来た和に私はそう言って、手を握った。 やっぱり和の手は冷たいな、なんて初めて手を繋いだころを思い出した。 和はわけがわからなそうにしつつも、手を振り払おうとはしなかった。 ありがたいことに屋上は見たところ、偶然にも誰もいなかった。 「はぁはぁ…」 階段を駆け上がってきたからだろう。 私も和も息が上がっていた。 二人して息切れしてる様子にどちらともなく笑顔がこぼれた。 息切れと相まって苦しくなる。 でも、きっと、これが最後だから、これでいい。 「はぁはぁ、はぁ…。」 少しずつ息が整っていく。 それは終わりに近づいて行くことを意味している。 私は答えを出した。 「……和、別れて。」 別れようと言わなかったのは私の強がり。 屋上から校庭を見下ろすと、そこには沢山のカップルが寄り添うように歩いていて、私は空を見上げた。 「え…?」 唐突だったからだろう。 和は驚きと聞き間違いでしょって感じに声をあげた。 私は空を見上げたまま、口を開く。 「別れてほしいの。」 少し声を大きくしていった。 そう、これが私の答え。 「な、なんで…?何でですか?」 「……私は!」 だって後悔しない人生なんてないし。 でも好きな人が目の前で後悔していくのなんて見てらんない。 「誰かの代わりなんてまっぴらごめん。」 本音半分嘘半分。 誰かの代わりでもいいって思う自分がいたのも事実。 「え?」 「私を抱きしめる時、私とキスするとき…。和は何を考えてた?」 これがあの時からの違和感。 和は私を通して誰を思っていた? 「……好きな人、いるでしょ?私より。」 和は黙る。 沈黙は肯定。 私は勝手にそう受け取る。 「ねぇ、和。教えてほしいことがあるんだ。その私より好きな人のこと。」 もしここで、和がすぐに否定の言葉を出しえくれたなら、それならよかった。 そしたら、私は和の私への愛を確かめるための冗談だよ。ごめんね。って笑うことができた。 でも、和は黙ったまま。 「その人と何があったの?」 せめて、せめて私には本当のこと言ってほしい。 少しの間だけでも通じ合ってたはずなんだから。 「……私は彼女を裏切って、傷つけてしまいました。」 和は口を開いた。 私は振り向いて和と向き合う。 私は黙って和の告白に耳を傾けた。 和の顔は今にも泣きそうで、私はそれを見て泣きそうになった。 「嫌われれば、諦められると思いました。だから、また彼女を傷つけてしまいました。彼女を傷つけてでも、嫌われてしまえば、彼女はもう、傷付くことはなくなる…」 「はぁ?そんなの意味わかんないよ!」 私は和の言葉を遮った。 遮ってなるべく大きな声を出した。 「好きなのに傷つけるなんて私にはわかんないよ!」 和は口を閉じ、俯いた。 私は続ける。 「和……。本当は、今でも好きなんでしょ?大切なんでしょ?その人のこと。」 「もう……、戻れません!あんなに傷つけてしまった今、もう、戻ることなんてできません!」 和は下を向いたまま叫んだ。 和の叫びは今もその人を好きだって、私より好きだってことを認めているってことだった。 「バカ和ッ!それは今もその人を傷つけてるんじゃないの!?」 でも、今はその事実を嘆くことよりも大切だった。 「戻ろうともしてないのに戻れるわけないでしょ!まだ和は何も行動してないのに……。後悔なんてそのあとからできるよ!」 今私が願うのは、和がそんな悲しい顔をしないことだ。 幸せそうに笑うことだ。 「和……。私はその人にはなれないよ。その人の代わりになんてなれないよ!」 絶対泣かないって決めてた。 だから、こらえた。 「……私は。」 「私は!和のことが好きだよ!でも、和が好きなのは私じゃない!」 和、私は本当に和のことが好き。 その人の代わりでもいいって思うくらい、和が好き。 でも、和、まだ戻れるんだよ? このまま私といたら、本当に戻れなくなる時がきちゃうんだよ。 それは和にとって、幸せなの? ……そんなことない。そんなことない! 「だから、私はその人の代わりなんてまっぴらごめん。」 そう言って私は外に視線を移した。 下を見下ろすと、さっきまで歩いていた人たちも随分少なくなっていた。 「……淡。」 その先の言葉はなぜか予想がついた。 私は耐える準備をする。 「ごめんなさい。……、ありがとう。」 私は和の方を笑顔を作って振り返る。 「和……。頑張れっ!」 和は今日初めて笑った。 「はいっ!」 駆けだしていく和の背中を見送りながら、私はこれでいいんだと自分に言い聞かせ、また外に視線を戻した。 少しして、そこを駆けていく桃色の髪が見えた。 * * * 最近は部活が始まる前に屋上に1人で来ている。 あの竹井という奴と話をした時から私の中にもやもやした、なんと言えばいいかわからない気持ちが芽生えていた。 ここは風が冷たくそんなもやもやを吹き飛ばしてくれる気がしていた。 この時間は、いつも沢山人がいたが、今日はクリスマスイブだからだろうか? 私以外誰もいなかった。 ドアが開く音がするまでは。 最初はいつものように、人が来ただけだと思い、気にも留めていなかった。 「和、別れて。」 でもこの言葉が聞こえてきた瞬間、私は他のことをする余裕はなくなった。 原村と淡がつきあっていることは知っていた。 いつも手を繋いで登下校しているし、部内でも特別仲がいい。 部内で知らない人はいないくらいだ。 私はそれを好奇の目で見るというよりは、私と照との関係と対比させるように見ていた。 原村は当初照と似ていた。 これは間違いない。 でも、淡と出会ってから、照と異なるようになっていた。 何が違うのだろうか? もちろん原村と照は別の人間であるから、それは当然のことだ。 当然のことなのに、私は自分と淡を比較するようになっていた。 私は二人の会話に耳を傾けていた。 そして、会話は終わり、原村は白糸台に来て、1番いい笑顔をして屋上を去った。 淡も笑っていた。 でも、それはドアが閉まる瞬間に消え、淡は外に顔を向けた。 「……淡。」 その背中に私は話しかけてしまっていた。 淡は振り返らずに、言葉を返す。 「……菫先輩、いたんですか。」 その背中はしっかりしていて、ぶれない。 「……私、後悔してませんよ。」 話しかけたはいいが、次に続ける言葉が見つからず黙っていた私に淡は力強く言う。 「私、泣きませんよ。私が泣いたら、和が気にしちゃうから、絶対泣かないって決めてたんです。」 あぁそうか。 淡は私と違うんだ。 違う選択をしたんだ。 「でも……。今は1人にしてもらえませんか?」 * * * 屋上を後にした私は悩んだ。 今までの自分の選択は正しいのか? 部室に向かう途中で、照に会った。 脳裏に浮かぶのはあの原村の笑顔だった。 私は照のあんな笑顔を見たことがあるだろうか…? いや、ない。 私はずっと代わりでも構わないと思っていた。 でも、それは今初めて揺れた。 「原村と淡が来てないな。」 部活が始まると同時に照が言った。 私はさっきの出来事のことを言おうかと悩んだ。 「まぁ、今日はイブだからな。」 照はそう言って、どこかの雀卓に入った。 私は誰かの代わりでも、幸せだ。 でも、照は、幸せなのだろうか…? 今まで考えたことがなかった。 麻雀をやる照の横顔を眺めた。 彼女は何かにとりつかれたように麻雀を打っていた。 * * * クリスマスイブか…。 そう思いながら空を見上げると、雲が空を覆っていた。 これから降るのは雨か、雪か…。 「咲ちゃん!置いてっちゃうじぇー!?」 できれば雪がいいな。 そう思いながら、私は優希ちゃんに振り返る。 「うん!今行くー!」 雨は嫌い。 だって思い出が強すぎる。 「降りそうだじょ。」 優希ちゃんは空を見上げて呟いた。 「雪だといいね!」 優希ちゃんが私を見て笑顔で言った。 それはきっと何気ない一言。 「そうだね。」 空を見上げながら答えて、私は傘を手に取った。 今日は麻雀部でクリスマスパーティーだ。 * * * 「遅れました。」 淡は遅れて部活にやってきた。 でも、もうここには私と菫の2人しかいない。 今日はクリスマスイブ。 だから早めに切り上げた。 でも、淡はそれを知らない。 誰も淡がどこにいるかも知らなかった。 だから私達は淡を待つことにした。 「あ、あれ…?もしかして、もう終わりでしたか?」 不思議に思った。 なぜ淡しかいないのだろう? 原村と一緒にいるものだと思っていた。 「あぁ、今日はイブだから。」 イブだから、早めに切り上げた。 それは淡たちにとっても嬉しいことだろう。 なのに、なんで1人なんだ? 「淡…?原村はどうした?一緒じゃないの?」 そう言った瞬間、菫のお茶を飲む手が止まった。 淡は俯いた。 「……和は、」 耳を疑う。 だってそうだろう。 原村和は私と同じだ。 同じはずなんだ。 「長野に向かいました。」 なのに、なぜ? * * * 淡、ごめんなさい。ありがとう。 屋上を飛び出し、私は走る。 「戻ろうともしてないのに、戻れるわけないでしょ!」 その通りだと思った。 あの時を懐かしんで、羨んで、憎んで。 結局私は帰りたかったんだ。戻りたかったんだ。 淡は私にそれを教えてくれた。 走る私にどこからか流れてきた音楽が耳に入る。 それはイブには似つかわしくない。 でも、今の私によく似合う。 ~まだ走れば、間に合うのかな 終わらせたくない想いを抱いて 面倒くさい奴って思われるかな このままじゃ何も始まらないから 傷が深くならないようにって守ってたのは きっと違うなって、そう思えた~ 行き交う人に肩をぶつけ、頭を下げた。 嫌われれば、諦められる…? そう思い、私は彼女を傷つけた。 「好きなのに傷つけるなんて私にはわかんないよ!」 そう、淡の言う通りだ。 私は一番大好きな人を傷つけていた。 そしてそれでいいのだと。 ~今しかないんだ。 神様。 本気なんだ。伝えに行きたいんだ。 やっと素直な自分が今、ここにいるんだ お願い、このまま終わるのは嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌なんだ~ 淡、ごめん。 私はずっと淡の優しさに、温かさに甘えていたね。 淡、ありがとう。 私に本当に大切なことを、素直な気持ちを気付かせてくれて。 ~今走れば間に合うのかな 君に届くのか確かじゃないけど めんどくさい奴って思われたっていい このままじゃ何も変えられないから 傷付いてもいいから会いたいんだ、伝えたいんだ きみをなくしたくはなかったんだ~ 私がずっと恐れていたこと、それは咲さんを失うことだったはずなのに。 ごめんなさい、咲さん。 今更間に合うかなんてわからない。 もう本当に手遅れで届かないかもしれない。 でも、あの時言えなかったことを、本当の気持ちを伝えたい。 私はあなたが好きです、と。 * * * 「照…!」 淡が原村と別れたことを、長野に向かったことを伝えた時、照は固まって動かなかった。 呼んでも、照はこっちを見ない。 淡はそれを告げると、部室を出ていった。 「……どうして?」 「え?」 2人しかいない静かな部室に照の声は響き渡る。 「……どうして!?なんであいつは自分が傷つけた奴に会いに行けるんだ!?どうして…?どうしてそんなことができるんだ!?今更、どうして会おうと出来る!?今更…何を伝えられるんだ!?」 照の叫びは原村への苛立ちではない。 きっと自分自身への叫び。 「照……。」 私はそんな照を見ていることしかできないのか…? どうして照と原村は違ったのか…? それは私と淡の選択の違い。 私は自分の幸せを選び、淡は原村の幸せを選んだ。 「ごめん…!ごめん!照!」 私のせいだ。 私のせいで照は未だに呪縛が解けないでいるんだ。 私のせいで照は出口を見つけられないでいるんだ。 自分から抱きしめた照の体はいつになく小さく思えた。 「…菫?」 「ごめん…!ごめん、ごめん!」 照の背中に顔を埋め、私は謝る。 今からでも、間に合うだろうか? でも、きっとこうしなきゃいけなかった。 少し息を吸い込んだ。 「照…。会いに行こう。妹に、咲に…!」 ―――――――――――― 次「聖夜(2)」 視点=淡菫菫咲照和菫
https://w.atwiki.jp/roster/pages/373.html
広島 上村和裕をお気に入りに追加 プロフィール 凡例 捕手 27 1983/2/20 178/82 右両 北海道 上村和裕@ウィキペディア 上村和裕 上村和裕とは 上村和裕の83%は睡眠薬で出来ています。上村和裕の14%は黒インクで出来ています。上村和裕の3%は華麗さで出来ています。 広島とは 広島の55%は毒電波で出来ています。広島の45%は砂糖で出来ています。 上村和裕の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 上村和裕のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 広島 上村和裕 このページについて このページは広島 上村和裕のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される広島 上村和裕に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/hirireorikyara/pages/56.html
プロフィール 【名前】野村和也(のむら・かずや) 【年齢】20 【性別】男 【職業】大学生 【性格】正直でまじめ。だがそのせいで融通が効かないことも。 【身体的特徴】少しがっしりした体格。引き締まった身体付き。 とはいえ、最近スポーツをしていたりするわけでは無いので、力はそれほどでもない。 【服装】ジーンズに白いTシャツ 【趣味】読書、インターネット 【特技】ブラインドタッチ 【経歴】いつも普通より高い成績を取り、普通よりいい学校に行っている。 【備考】中学、高校ともに部活はバスケ部。大学に入ってからはスポーツとは疎遠になっていたので、 体力は少し落ちている。 元ロワでの他キャラとの関係 出展 キャラ 関係 需要なし、むしろ-の自己満足ロワ 守谷彩子 襲撃される。名前は把握していないと思われる 元ロワでの登場話 需要なし、むしろ-の自己満足ロワ(出展ロワ) 001 困惑 017 久々のオリジナル 027 妖刀の恐怖2nd 033 誤解フラグ 050 罠、そしてダブル♂カズヤ 058 終末 060 最後の最後 本ロワでのキャラとの関係 本ロワでの登場話 とかは放送ごとくらいに更新する形で