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BLヒトモドキ マナー違反を自己正当化する腐女子は、BLを嫌うことはゲイ差別だというレッテル貼りをしてきます。 ですが、ここで「BLの登場人物=BLヒトモドキ」の定義を導入すれば、BLを嫌うことはゲイ差別には当たらないことがはっきりしてきます。 「BLヒトモドキ」についての詳しい内容は、腐向けマナーサイトである受付窓愚痴さんから引用させて頂きます。 BLは本当に同性愛か? ●BLを嫌う事は同性愛批判になるのか? BLは「同性愛」を基にした恋愛作品という事で、BLを嫌がる事で「同性愛を批判している性差別」と言われた事はないでしょうか? しかし、実際には同性愛には嫌悪感はないが、BLは不快と感じている方々がおられます。さらに、同性愛者の方々からも嫌悪されることもあるようです。 「同性愛者の為の作品」や「同性愛をテーマにした作品」などは問題がなく、BLは問題・・・という事はすなわち「BL=同性愛」ではないという事です。 ではBLで描かれている「男性」とされる物は一体なんなのか? 鉛筆と消しゴムなど無機物などで作ったりと対象が人間どころか生物に留まらない事、生物学的にありえない特徴などから考えると、これらは男性ではなく『男性(もしくは元となる人物)の形状を模した異質なクリーチャー』と考えるのが適切だと言えるのではないでしょうか。 仮にですが、このBLの男性像を『ボゥイズ』という新仮想生物として仮定します。ボゥイズは外見に人間の男性の特徴を持ちながら、生物的には別物、すなわち擬態系生物というクリーチャーポジションになります。 人間に近い人形に対して嫌悪感を覚えるのと同じで、男ではないのに男のふりをするボゥイズに対し、男性は一種の不気味の谷現象のようなものを覚えるのではないでしょうか。 「BLはファンタジー」という言葉があるように、これは男ではなく「人間のオスの形状を模した別の何か」であり、同性愛者やホモフォビア(同性愛嫌悪)を持っていない人が嫌悪するのはその点にあると思われます。腐側とBL嫌い側が衝突しあう原因は、先入観から「男性」という括りで考えているからなのかもしれません。 受付窓愚痴さんのいう「ボゥイズ」が、「BLヒトモドキ」に当たります。 BLヒトモドキ≠本物のゲイ BLヒトモドキと、本物のゲイの違いはなんでしょうか? BLヒトモドキの特徴は、中身が女なのに男のフリをしている新生物である点だと考えられます。 外から見た性別と、中にある性別が一致してないことで不気味な谷現象を生み出す異常な新生物だと考えられます。 BLヒトモドキに見られる、中身は女なのに男のフリをしている問題点は、BLが女性向けのジャンルであるために生じた現象だと考えられます。 BLヒトモドキは、女性から見ればむしろ受け入れやすいキャラクターなのかも知れません。しかし、一般の人たちから見れば異常な嗜好であることは当然です。このようなものを好む場合は、ネット上では人様の目に付かないように十分注意する必要があるのはマナーですね。 例えば、本物のゲイである人たちは受け入れられるけど、BLは嫌悪感が沸くという人がいます。更には、多くのゲイの人たちはBLを不快に思っているそうです。 つまり、同性愛差別感情はないけど、BLの登場人物には生理的な嫌悪感を覚える人が多数派だと考えられます。腐女子も最近はオタク文化の中で目立つ存在になってきましたが、あくまで新参者でありマイノリティである嗜好という事実は忘れてはいけません。 腐女子がマイノリティである理由は、その嗜好が一般的には受け入れがたい特殊なもの、つまり中身は女なのに男のフリをする「BLヒトモドキ」というゲイでも男でもないキャラクターを愛好してることにあります。 BLヒトモドキのような、一般社会から見て異常なキャラクターを愛好するなら、あくまで社会におけるマナーを守らなければなりません。 腐女子勢力が広まったからといってマナー違反をするとは許されません 最近になり、腐女子勢力が広まってきたせいかBL嫌いは同性愛差別だ!という自己正当化を図るマナーを守らない腐女子が目立つようになりました。 これは由々しき問題です。なぜなら、社会で生活をするなら、守るべきマナー、人としてのケジメがあるからです。 好きな物をオープンにしたいでは済まされません。不快なものをみて嫌な思いをする人が居るなら、配慮することが当たり前です。 勿論、先程示したように、同性愛差別感情を持たなかったり、同性愛者である人たちもBLを嫌っていることから、BLに嫌悪感を抱く人が多い理由が「BLヒトモドキ」に由来することは明らかです。 「BLヒトモドキ」は現実で差別を受けているゲイの方々とは、全く違うファンタジー上の存在なのですから、BLを嫌うことがゲイ差別に当たるわけありません。 BLの登場人物が「BLヒトモドキ」というファンタジー上の存在であることは、腐女子自身が良く引き合いに出す「BLはファンタジー」という言葉にも表れています。 ゲイ向け漫画で良く出てくるキャラクターも、中身は男で、外見も男であるため不気味な谷現象を生み出しません。正常な人が生理的な嫌悪感を抱くこともないです。 ゲイ向け漫画に描かれたキャラクターは「本物のゲイ」ですが、BLは「BLヒトモドキ」を描いているという違いがあります。BLを嫌うことは、異常な新生物を嫌っているのですから、ゲイ差別には当たりません。 腐女子の語るゲイ差別は誇張されてる? また、現在のネット社会は、腐女子が持ち出すゲイ差別とは違って、むしろゲイの人たちは普通に受け入れられていのではないでしょうか。 ニコニコ動画でパンツレスリングや真夏の夜の淫夢の登場人物が普通に受け入れられていることからしても、中身が男で、外部から見ても男である「本物のゲイ」は、不気味な谷現象を生み出さないので、正常な方々からみても不快ではありません。 腐女子が描く「BLヒトモドキ」を嫌っているだけなのに、ゲイ差別を持ち出してきて、差別主義者認定をすることは、現実の差別に苦しむゲイの人を盾にする行為であって、ゲイの人たちに対しても迷惑です。 マナーを守らない腐女子、自重しない腐女子が、ところ構わず「BLヒトモドキを描いた現実のゲイとも違う異常な趣味」をおおっぴらにすることから嫌悪感を抱かれているとも考えられます。 ちなみに男の娘や女装ショタといったジャンルも最近は流行ってますが、それらは別枠ですね。現実で言えば性同一性障害といった方々でしょうか。あくまで病気ですから仕方ありませんし、そういった現実に苦労されている方々に便乗して、性癖をひけらかすマナー違反を自己正当化する行為は迷惑です。 従って、当サイトでは罵詈氏のサイトから更に理論を推し進めて、BLヒトモドキとは、中身が女なのに男のフリをすることで、不気味な谷現象を生み出して正常な人間には嫌悪される新生物として仮定しました。 まとめ BLヒトモドキについて、まとめると BLの登場人物は、中身は女なのに男のフリをする『BLヒトモドキ』という新生物である。 『BLヒトモドキ』は中身と外見の不一致が不気味な谷現象を生み出して、正常な人には生理的な嫌悪感を抱かせる。 BLは「『BLヒトモドキ』を描いた現実のゲイとも違う異常な趣味」として考えられる BLを嫌うことは『BLヒトモドキ』を嫌っているだけであり、本物のゲイを差別してるわけではないから、ゲイ差別には当たらない。 むしろ『BLヒトモドキ』という異常な存在を描いたBLは、本物のゲイの人たちからも嫌われている。 ということになります。
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第9話 「IT部があぶない! あいりとわかばの復旧大作戦!」 あらすじ 生徒総会にむけて、日々準備のための書類をまとめている生徒会役員たち。 その中で、書記会計を担当する屋良から、IT部の活動状況の報告がないという申し出が行われる。 主だった活動の内容が示されなければそれに見合った予算を与えることができないどころか、部の存続すら危ぶまれるのだという。はるなが懇意にするあいりの所属する部活であり、優作はそのことを危惧したりするも毅然と妥協しない方針をはるなに伝える。 はるなは、このままIT部を放置しておいたらいけないと、自らてこ入れをすることを決意する。 IT部は、PCを使って何をするかといえば、ブラウザゲームで遊んでいたり、コンシューマゲームの情報を調べていたりと、ほぼ遊んでいるような状態。 もっと建設的なことはしないの? と問うはるなに対し、そんな厳密なことをしなければならないのかと反論する部長。一緒についてきた優作が、そんな気のないことを言っているようなら、部の存続にかかわるぞと、ある意味脅しにも似たことをつきつける。 横暴だとなじる部長に対し、部員さんの人数がそれなりにいることなども考慮し、また今必要なのは活動方針やらなんやらの抱負をまとめた書類を受け取りに来たであって、存続のことを言いにきたのではないことを申し上げて、優作の非をわびるはるな。それに煮え切らない優作の言葉をさえぎって、ただし書きとして部長に「前向きな方針を示せなければ、私ひとりの力ではどうこうできなくなるかもしれないから、どうか、よい活動の抱負をまとめて、実現してほしいの」とだけは告げておいた。 立ち去るはるなと優作に対し、別にそんなの適当でいいじゃないかと開き直る部長。だが、その姿に反論したのがあいりである。 「はるなは、IT部にもっといい部活動になってほしいとお願いしているんです! 私もがんばりますから、部長も協力してください!」とお願いする。はるなを慕う彼女としては、より力強くIT部を盛り上げたいと願うばかりである。部長は、あいりに勝手にしろと突き放すが、逆にそれはあいりの前向きさを容認することであった。 あいりはまず、わかばをIT部に引き入れた。彼女自身もあいりに近づいて、ウィズハイトとして隙をうかがいたかったので好都合と快く引き受ける。 ただ、あいりはその活動のネタ探しに一晩中ぐーぐると向き合いつづけて寝不足してしまう。はるなにムリはしないでと諌められる始末だが、こと彼女にはITの分野で活躍したいという夢があり、そのためにもっとがんばりたいと言う。夢といわれて、自分にどんな夢があっただろうと振り返ってしまうはるなであった。 一方、フオロスとデームスはブレイザーの拠点で、碁盤を目の前にしていた。人間界で遊ばれている囲碁というものだという。彼らの上司であるラヴァロックが、プリキュアを倒せない云々と苦言を呈する中、ふたりはその遊びに夢中になって絵空事で聞いてしまっていたため、憤慨してラヴァロックは立ち去ってしまう。 その憤慨の意味に、ふたりはどうするかの考えをまとめることに。 その碁盤を目の前にする囲碁・将棋部が、あいりに助っ人依頼を出す場面にはるなは出くわす。なんでも、あいりより強い部員が囲碁・将棋部にいないとか。単純に棋力の低さは勉強不足なのにというあいりである。どうしてもと頭を下げる囲碁・将棋部の部長に対し、自分はできないと断るあいりに、助っ人くらいいいじゃないと背中を押そうとする。だが、わかばがこれを見て、碁や将棋のプログラムをIT部と囲碁・将棋部の合同で作らせてみたら?と提案する。 あいりはその提案に光明を見て、それだ! と囲碁・将棋部の人に「IT部の協力をしてくれたら、助っ人になってもいい」と言う。 その共同戦線の確立に、あとは書類をまとめるだけというあいり。だが、その期日は今日。 なんとしてでもまとめなきゃと意気込むあいりだったが、放課後、それぞれの活動の場に向かっていたはずなのに、不思議な空間で合流してしまう。 いわば、活動の場であるはずの教室が、将棋の盤の上になってしまっていた。 フオロス・デームスが教室に巨大な将棋盤アツイナーを設置していたのである。 変身し、プリキュアとして立つ二人。 だが、ふたりとも自由に体を動かせない。どうやら、フオロス・デームスは彼女らに特別ルールを与えているらしい。ウェザーかミネラル、どちらかしか体を動かせないことと、お互いの動きは一定距離以上の升目を動けなくなること、アツイナー駒は将棋の駒どおりに動けることを伝える。たったそれだけのルールをもとに、ウェザー→ミネラル→将棋アツイナーの順で動くことに。ウェザーはまっすぐ突撃をしかけようとするが、升目の真ん中辺でとまってしまう。ミネラルは様子見で一歩だけマスを割る程度にしたが、ウェザーの立ち位置は角行の効き、3四歩でそれをあけてくる将棋アツイナー。 もっともそれは将棋の第一手のセオリーでしかない。将棋のルールを知らないが、玉を倒すことが目的とはミネラルに言われていたウェザー、まっすぐ突撃してしまう。 歩を蹴り倒して玉を目の前にするウェザー。たぶんウェザーの進んだ3~4マスくらいは同時に動けることを把握した上で、ためしに桂馬飛びのような動きをしてみたら、右1マス、前3マス動けたため、どちらかというと移動力4、移動コスト1の上を歩いているのかと推測するミネラル。 敵のターンで、金右を2五に出す将棋アツイナー。それを殴り倒してそのマス目に入ってしまうウェザー。ミネラルの静止も聞く事なく。そのため、残った金と、玉のコンビネーションをもろに喰らって吹っ飛ばされるウェザー。 ”ただの猛進馬鹿か。そっちはずいぶん慎重なようだが?”と告げるフオロス・デームス。ゆっくり立ち上がるウェザーだが、ダメージはかなりきつい。その将棋アツイナーと、その特殊ルールを見たミネラルは、ある試みを試してみようとする。 歩のすぐ目の前に立つように動くミネラル。かかったなとばかりに歩がミネラルに攻撃を仕掛けようとする。だが、ミネラルはチタニウムブロックで逆に歩の攻撃を受け止めて吹き飛ばしてしまった上、すぐ右隣の歩もそれで倒してしまう。 ミネラルは、将棋盤であることが先入観になって、そのとおりに動かされそうになったことを知り、これは将棋ではなく、シミュレーションRPGだと告げる。つまり、ウェザーの攻撃で倒れるほど将棋の駒は弱いが、攻撃をもらってもすぐには倒れない。升目の動きを桂馬飛びできても、ジャンプは制限されていてそれが不可能、今みたいに同時に攻撃できたり、その相手の攻撃に反撃可能であるということなどから推測。 ミネラルはウェザーに、自分のマス目に入るように言うと、すぐウェザーの手を取って、この距離なら届くよと、玉駒にむけてミョルニールクラッシュを放つ。ミネラルの気づきのおかげで、そのとおりに玉駒を倒せてしまう。 枠にはまったままなら勝てたかもしれないといって、立ち去ってしまうフオロス・デームス。 はたして、IT部の活動方針は生徒会に届けられ、生徒総会でそのことが正しく取り上げられた。 ハイタッチでそれを喜ぶはるなとあいり。かくして、囲碁・将棋部はIT部からあいりを引き抜くために、IT部の作る将棋プログラムと勝負することを決めたのである。 ちょっとした備考 まぁ、将棋のルールのままだとあれなので、あいりさんにそのことを気づかせるように仕向ける。
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ワイナリー訪問その31 Napa Heitz Cellar(ハイツ セラー) Heitz Cellar(2011年12月訪問) 第1回ナパ旅行の5日目、11時過ぎにCaymusを離れ、昼食にはまだ時間が早い折、立ち寄ったのがここ、Heitz Cellar。パリ・テイスティングにも出品され、漫画「神の雫」にも掲載されたカベルネソーヴィニヨン"Martha s Vineyard"を造っている古参のワイナリーだ。 1度ここの廉価版のカベルネ(1本40ドル)を飲んだことがあり、そのときは正直特にどうということもない印象だったのだが、テイスティングルームがハイウェイ沿いの実に立ち寄りやすい場所に位置していたので、寄ってみた。 テイスティングルームには大きなカウンターがあり、テイスティング用のものと思われる開けられたボトルが4本並んでいた。カウンターの向こうで、もの静かなおじさんが一人でこの部屋を切り盛りしている様子。 ↑ちなみにこの写真は後日2回目に訪問したときのもの。 カウンターの反対側では暖炉に火が燃えている。アットホームで素敵な部屋だった。 ↑これも2回目に訪問したときの写真。 テイスティングをお願いすると、おじさんがグラスにワインを注いでくれた。スピットバケツはあるかと聞いたところ、紙コップをくれた。確かにこの方式なら衛生的だし、使いやすくて便利かも。 カウンターの上にはワインの説明が書かれた紙が何枚か置いてあって、1枚につき1つのワインが紹介されている。 まず飲ませてもらったのが以下の3種。 Sauvignon Blanc Napa Valley 2010 Zinfandel Napa Valley 2007 Cabernet Sauvignon Bella Oaks Vineyard 2005 3番目のカベルネが印象的だった。スモーキーというか、土のような風味が感じられた。これがいわゆる「ラザフォードダスト」というやつなのか、などと思うと実に興味深かった。 そうこうしていると、大人数のお客さんがどやどやと入って来た。どうやら観光ツアーの一団らしい。おじさんはそちらの客もあしらいつつ、黙って新しいボトルをあけて私に注いでくれた。添えてくれた説明紙を見ると、2000年のものだった。 Cabernet Sauvignon Trailside Vineyard 2000 どうやらオマケで出してくれたらしいこのワイン、開けたてなのに香りは甘く開いていた。さすがに10年寝ているだけあって、充分飲み頃になっているということだろう。スモーキーさもあって美味しかった。 その後、最後に出されたのがポートワイン。 Ink Grade Vineyard Port (N.V.) これは、いかにもポート、という柑橘系の香りがあって、あまり好きな感じではなかった。 それにつけても、おじさんの対応は実に素晴らしかった。自分からは決して多くを語らないけれど、にこやかな素振りには人を寄せ付けないような厳しさが全く無い。この距離感が好きだ。 それでいて、こちらから話しかけると、快く色々な話を聞かせてくれた。例えば、有名なMartha s Vineyardについて。自分はてっきりこの畑がHeitz Cellarの自社畑なのだと思っていたのだが、そうではなくてHeitzは毎年この畑で採れた葡萄を購入しているのだと説明してくれた。 残念ながら"Martha s Vineyard"は試飲できなかったが、個性的なワイン、美味しいワインが飲めて実に良かった。 さてこのHeitz、第1回ナパ旅行で訪れたワイナリーの中で唯一、テイスティングが無料だった。何か買わなくてもタダ。こんな1等地にあって、これだけの体験をさせてくれながら・・・。いつまで続けてくれるかわからないが、是非今後とも同様のサービスを続けてくれるよう期待したいものだ。 ちなみにここではライブラリーワイン(古いヴィンテージのワインのこと)が色々と買える。 1つ前のワイナリー訪問へ 次のワイナリー訪問へ ワイナリー訪問その61 Heitz Cellar(2012年3月訪問) Beringerの次に訪問したのは、2回目の訪問となるHeitz。商業化されたナパのワイナリー群の中にあって、未だに無料でテイスティングをさせてくれるありがたいワイナリーだ。立地はセントヘレナハイウェイ沿いの極めて立ち寄りやすい場所だし、ネームバリューのあるブランドでもあるので、実に嬉しい。 前回訪問したときには、通常のテイスティング・メニューにはないワインもオマケで飲ませてもらえたが、フラッグシップワインたるMartha s Vineyardのカベルネ・ソーヴィニヨンは飲むことができなかった。もう1回行ったら、もしや…という思いがあった。 今回も、前回と同じもの静かなおじさんが切り盛りしていた。そして、やはりテイスティングは無料だった。多くの観光客で賑わっていた、というのも前回と同じ。飲ませてもらえたのは以下。 2009 Chardonnay Napa Valley ($21) 2007 Zinfandel Napa Valley ($22) 2006 Cabernet Sauvignon Napa Valley ($42) 2006 Cabernet Sauvignon Trailside Vineyard ($70) 2001 Cabernet Sauvignon Martha s Vineyard ($150) Port Ink Grade Vineyard ($20 half bottle) 念願のMartha s!しかも2001年というちょっと古いヴィンテージのものを出してくれた。 テイスティングルームに入った時点でカウンターの上に並べられていたワインは4種類だけで、カベルネのTrailside VineyardとMartha s Vineyardはカウンターの奥から引っ張り出されてきたものだった。ということは、もしかしたら訪れた客全員にはMartha sは出していないのかも知れない。淡々とノートを取りつつテイスティングしていたおかげで、オマケしてもらえたのかも。 さて肝心のお味のほうだが、まず印象的だったのがNapa Valleyのカベルネ。同じものを家で飲んだときには特に何も感じなかったのだが、このときには青々とした葉っぱのような香りを感じた気がした。これが噂のユーカリ香?…と思いきや、どうやらユーカリの香りがすると言われているのはMartha s Vineyardだけで、このNapa ValleyにはMartha s Vineyardの葡萄は使われていないはずなので、完全に先入観による思い込みだった模様。なんともはや。 Trailside Vineyardのカベルネは、香りが実に甘く、それでいてたくましいエレガンスも楽しめた。口当たりはまず甘いが、すぐに酸が取って代わり、フィニッシュには辛味も感じられて、アフターは意外とサッパリしていた。 そしてMartha s。香りからは甘酸っぱくエレガントな印象は受けたが、ミントとかユーカリとか言われている成分についてはよくわからなかった。口中ではおだやかな甘さと爽やかな酸味が感じられ、主張し過ぎない苦味と渋味もあってスモーキー。実にバランスが良く美味しかった。 テイスティングルームでは過去の様々なヴィンテージのワインが購入可能なのだが、Martha s Vineyardも複数のヴィンテージが揃っている。Martha sはどれも$100以上するのでちょっと手が出なかったが、こういった品に興味のある人にはたまらないだろう。 ↑一番上に並んでいるボトルは、いずれもヴィンテージか畑が違うワイン。 ボトルに貼ってある丸いシールに値段が書いてある。 後日談になるが、その後カリフォルニアへの赴任期間を終え日本に帰るとき、ワインショップで最新ヴィンテージのMartha sを購入した。エチケットのデザインが新しくなっていてちょっと残念な気もしたが、数年後に飲むのが今から楽しみだ。 1つ前のワイナリー訪問へ 次のワイナリー訪問へ 関連項目 家飲みワイン Heitz Cellar CABERNET SAUVIGNON Napa Valley 2006 Heitz Cellar CABERNET SAUVIGNON Martha s Vineyard Napa Valley 2005 ワイナリーのWebサイトはこちら:http //www.heitzcellar.com/index_ipad.html
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【名前】 アナザーキバ 【読み方】 あなざーきば 【声/俳優】 釈由美子 【登場作品】 仮面ライダージオウ 【登場話】 EP35「2008:ハツコイ、ウェイクアップ!」 【分類】 アナザーライダー 【変身者】 北島祐子 【特色/力】 アームズモンスター 【モチーフ】 仮面ライダーキバ、バットファンガイア?、ヴァンパイアハンター? 【詳細】 オーラが北島祐子にアナザーキバウォッチを埋め込んで作り出した「仮面ライダーキバ」の力を持つアナザーライダー。 アナザーブレイド、アナザーアギト(ジオウ)、アナザー響鬼のように現代、2019年に誕生したアナザーライダーの一人であり、 仮面ライダーキバのデザインをモチーフであるコウモリの要素を強く押し出して歪ませた姿をしている。 頭部はもはやキバのマスクというよりはバットファンガイアのように翼を広げたコウモリを模しており、翼の部分がステンドグラスの意匠を持つ。 また背中からも翼が生えており、右の翼に「KIVA」、左の翼に「2019」と名前と年号が書かれている。 胸部には蝶ネクタイのような部位があり、肩付近にはバラのような華、そして鎖が垂れ下がっている。 花がモチーフに含まれるのはレジェンドルガ族の特徴であり、蝶ネクタイからスーツ、燕尾服等が連想されるが、 アームズモンスター達はキャッスルドランの中ではスーツ等を着用していることが多かったため、そこからの逆算でデザインに組み込まれたのか。 レジェンドルガ族もキバの鎧を模した仮面ライダーアークを作り出しており、アナザーキバのベルトは黄金のコウモリを模した装飾となっているが、 キバットよりは、アークキバットを模しているように見えなくもない。 能力は「アームズモンスターの使役」。 キバ本編ではキャッスルドランの内部に幽閉されていたガルル、バッシャー、ドッガの3体のアームズモンスターを連れ歩いており、 彼らに命令して敵に襲いかからせる他、瞬時にアームズ化して装備する事が可能。 キバはフエッスルの音によって彫像状態のアームズモンスターを呼び寄せ装備し、フォームチェンジするという多少面倒な手法が必要なのに対し、 アナザーキバはフエッスルのようなアイテムを必要とすることなく、瞬時に侍らせたアームズモンスターを武器へと変化させ装備し攻撃できる。 フォームチェンジ自体はしていないものの、ガルルセイバーの素早い斬撃、バッシャーマグナムの水分を弾丸として発射する射撃能力、ドッガハンマーの打撃力を僅かな時間のみで切り替え攻撃してくるのは脅威と言える。 フォームチェンジのタイムラグ無しで武器を切り替えて戦えるのはキバのフォームではドガバキフォーム、もしくはドガバキエンペラーフォームのみであり、 ドガバキフォームは仮面ライダーディケイドにて先代のキング、ビートルファンガイアがアームズモンスター達を吸収して一体化し、ドガバキフォームに変身してディケイドを圧倒していた。 あちらもある意味アナザーキバであると言え、こちらのアナザーキバの能力のネタ元になったのかもしれない。 もともとアームズモンスター達はダークキバ、先代のキングが封印したファンガイア族とは異なる魔族の生き残り達であり、 キバのフォームチェンジ自体もモンスターたちの意思に乗っ取られないよう、魔皇力のコントロールをキバットバット三世が慎重に行っている設定だった。 アナザーキバはそういった呪術的な側面を配し、己の意思のみで三体のモンスターを自由自在に操る。 敵対者を叩きのめし這いつくばらせる様子は正に「女王【クイーン】」に相応しい。 変身者である北島祐子は、2015年に殺人事件を起こしたとして懲役13年の刑を受け刑務所に服役していたが、本人にとっては冤罪であり、 獄中で叫んでいたところをオーラによってアナザーウォッチを埋め込まれたことでキバの力を得て脱獄。 自分の冤罪を晴らすことなく監獄に押し込めた弁護士、検事等を標的に定め、彼らをアナザーライダーの力で襲い始める。 世界を統べる女王となり法律を変えることを目的としているが、それを聞いたゲイツからは「ただの復讐」だと断じられている。 これまでのアナザーライダーの中でも最も「王」という地位を求める個体であり、オーラもまた最初こそ気に入っていた。 王になるなら男という、これまでのアナザーライダーの選定基準にはある種の先入観があったため、これまでのアナザーライダーの変身者は大部分が男性であり、 ある特殊な目的のため選ばれたアナザーブレイドは王になる気が無かったため、王様になるという願いを持つアナザーライダーとしては初の女性変身者となる。 また、アナザーキバ変身者の北島祐子という女性は、ソウゴの初恋の女性が見せた仕草と全く同じ動作をしており、 ソウゴは初恋の女性がアナザーライダーであることから、その事に気がついてからはあまり戦いに乗り気ではなかった。 だがそんな中、突如隕石が飛来し、その中から仮面ライダーギンガを名乗る謎の存在が姿を現すこととなる。 【余談】 仮面ライダーキバにバットファンガイアを足したような姿のアナザーキバ。 「主人公の初恋の女性であり、女王を名乗る」(チェックメイトフォーのクイーン)、「人の話を聞かずに一方的に裁きを下す」(チェックメイトフォーのキング、というより登太牙?)、「自分が正しいと信じて疑わず行動が独りよがり」(名護啓介)等、 仮面ライダーキバに登場した主要登場人物の設定を混ぜ込んだキャラクターデザインとなっている。 「刑務所から脱獄した人間がライダーの力を得る」というのは劇場版に登場した脱獄囚、杉村隆の要素か。 『セレブレート ジ ジオウ コンプレーション』によると、アナザーブレイドの辺りから過去の時代ではなく現在(2019年代)に誕生するアナザーライダーになってきたので、これまでのデザイン路線から一新し「怪人(ファンガイア)とライダーを融合させた姿」にしている。なお、キバと言えば力を封じたカテナが特徴だが、本物のキバのように右足に入れるべきか色々試案したらしい。 アナザーゴーストの作成者が、仮面ライダーゴーストに登場したキャプテンゴースト型のタイムマジーンを有するウールだったため、 同じ理由でキャッスルドラン型のタイムマジーンを所有するオーラがアナザーキバ作成者になるのではないかと考えられていたが、今回それが確定したためビンゴであったことになる。 どういうわけか変身前から北島祐子は特異な力を発揮しており、生身で走行中の車を停止させる、マンホールを素手で投げつけ離れた場所のオーラの頬に傷をつける等女性とは思えない怪力を発揮している。 アナザーキバの力が影響しているのかは定かではないが、力を得る前からも匂いからその人間の最近の様子や心理状態まで把握していたため、その能力がアナザーライダーの力で拡張された可能性も考えられる。 なお、アナザー鎧武、アナザーブレイド等手持ち武器を持つアナザーライダーはいたが、いずれも本来の武器を模した武器であり本物ではなかった。 だがこのアナザーキバが扱うアームズモンスターはすべて原点にてキバが扱っていた本物であり、フォームチェンジしないとはいえオリジナルと同じ武器を扱うのはアナザーライダーとして初である。 2019年の現代で作られたアナザーライダーは、「ジョーカーの力を吸収することで唯一人のバトルファイト勝利者として認められたアナザーブレイド」、「アギトウォッチを埋め込まれたことで本物のアギトの姿になったアナザーアギト」、「そもそも姿がそれほどオリジナルに比べ崩れていないアナザー響鬼」と、 アナザーライダーではあるがオリジナルと比較しても「仮面ライダーとしての完成度が高い」個体が多い。 2019年に作られた個体としてはアナザージオウも存在するが、あちらもオリジナルと同じ未来予知能力を使い、そもそもベルト形状自体がオリジナルのジクウドライバーと遜色なくただ色が違うという状態であり、 オーマの日という分岐点を迎えるにはアナザージオウがオリジナルのジオウとゲイツを倒してしまっても迎えることが出来たらしいことを考えると、やはり2019年のアナザーライダー達はオリジナルと比較してもその役割以外の完成度が高めの傾向があるように思われる。 アナザージオウを除き、2019年でアナザーライダーが作られ始めたEP30よりジオウの放送タイトルの法則が変化していることといい、本来の歴史でオーマの日に怒るはずだった出来事が変わって以降なにかが起きているのだろうか…
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前ページ次ページゼロの魔獣 慎一の中の『目のいいヤツ』は、ようやく桟橋を行く二人の姿を捉えていた。 船は海を行くもの・・・という先入観が、目標の発見を遅らせたのだ。 「こんな夜更けに木登りとはオツじゃねえか ―船が飛ぶっつーのは先に言っとけ」 「? 船が飛ぶのは当たり前でしょ! こんな峡谷に海があると思う?」 「・・・こっちにも心の準備があるんだよ」 確かに目の前の巨大樹、その枝先には、船のような物がぶら下がっている。 慎一にとっては、地球での戦いを思い出させる、まったく気に入らないデザインである。 「こっちだ!」 吹き抜けになった巨大樹の内部、目当ての階段を見つけたワルドが叫ぶ。 「先行する」 慎一は短く言うと、階段を風のごとく駆け上っていく。 階段の先に、フーケを脱獄させたであろう『黒幕』が罠を張っている可能性は十分に考えられた。 やはり、と言うべきか。 階段の中腹、その踊り場の中央に、慎一は『敵』を発見した。 この真夜中、人気の無いホームで仮面に黒マント、『敵』と断じて間違いなかった。 『敵』は既に杖を構え、詠唱を開始していた。 近づいている余裕は無い。慎一は腰を落とし、左右に飛び退ける体勢を作る。 「シンイチー!」 後方から主の声がする。ルイズを抱えたワルドが、『フライ』の魔法ですぐ背後まで迫っていた・・・。 慎一の中で、回避という選択肢が消える。 一呼吸して覚悟を決めると、ゴリラ化した両腕を眼前でクロスさせた。 直後、仮面の杖先から稲光が生じ、慎一の肉体を雷電が貫く。 稲妻の放熱で両碗の皮膚がただれ、猿人の剛毛をちりぢりに焦がす。 「グオオオオオオオオオッ!!」 マトモに浴び続ければ意識が持たない。 眩い閃光の中、慎一が吹き抜けとなった大樹の中央へ飛び退る。 直ちに翼を開き、体勢を立て直そうとした慎一の上に、突如巨大な何かかがのしかかってくる。 突然の衝撃に加え、強い力で両翼を抑えられてバランスを失う。 空中で揉み合いながら、慎一は謎の物体の正体を確認する。 男だ! それも一人ではない。 とても生身とは思えぬ筋肉ダルマの一群が、大樹の最上段から次々と飛び降りてくる。 直ちに慎一の周囲は巨大なミートボールとなり、その重力を受け、視界から天井が一気に遠のく。 さしもの慎一も、これほど凶悪な『罠』は想定していなかった。 自らのダメージも省みず、慎一ひとりを潰しにかかる狂人の集団など・・・。 (―ッ!! 薬かッ!!) その発想に至った次の瞬間、慎一の体は地面に激しく叩き付けられた―。 真っ白になった慎一の視界に、徐々に周囲の光景が戻ってくる。 大樹内部で枝分かれした階段が、不快なダンスを踊っている。 「・・・・・・・ッ! ・・・・・・イチィ!!」 彼方からの甲高い喚き声が、目覚めを一層最悪なものとする。 視界の片隅、その遥か上空に、歪んだピンク頭が飛び込んできた。 「シンイチッ!! しっかりしてッ! シンイチ!!」 「今はこの場を離れるのが先だッ!! 彼なら大丈夫! 自分の使い魔を信じるんだ!」 その会話を聞き、バカになっていた慎一の頭が急速に覚醒していく・・・。 頭上で繰り広げられているのは、一見すれば、任務の為に心を鬼にして仲間を見捨てる人情劇である。 だが、あの踊り場を塞いでいた『仮面』は何処に消えたのか・・・。 何故、この狂人達は、本来の標的ではなく慎一ばかりを狙うのか・・・? 慎一の瞳が、カッ!! と大きく開かれる。 (ワルドは 『 敵 』 だッ!!) 慎一の中で、予感が確信へと変わる。 泥酔状態の身体にハッパをかけ、頭を振るって慎一が立ち上がる。 その足に、男の一人が取りすがってくる。 「――ッ!! ジャマをすんじゃあねえええぇぇぇええッ!!!」 慎一が右足を振り上げ、大猿のそれへと変化させると、男の頭部を踏み潰す。 ゴギャッという乾いた音が内部に響く。 その音をゴングにしたかのように、周囲の男たちが立ち上がり、慎一に向かって一斉に飛び掛ってくる。 「うおおぉぉおおおオオオォォオオオ!!!! ワァルドオオオオオオオオ!! 待ちやがれええええええええエエエェェッ!!!」 慎一が叫ぶ!! 熊の大顎が頭部を砕き、ライオンの牙が臓腑を喰い千切る! 大猿の右腕が掴んだ獲物を叩き伏せ、猛禽のカギ爪が縦一文字に敵を切り裂く! 体内を駆け巡るドス黒い唸りに身を任せ、慎一の野生が、大樹の中に地獄絵図を作り出す。 「ッガアアアアアァァァァァオオオアアァァァ!!!!」 野獣が吼える。 その全身で大気を震わせる。 かつて、十三使徒の一人を血祭りに上げた時以来の本気の怒り、 ハルケギニアの地に、本物の魔獣が光臨した。 一時間にも及ぶ、魔獣と狂人たちのパーティーが終幕を迎える。 悲鳴を上げる最後の男を握り潰し、踊り場から無造作に投げ捨て、 おぼつかない足取りで、一歩、また一歩と歩を進め、 ついに慎一が、目的の場所へと辿り着いた。 その視界に広がるのは、重なりつつある双つの月と、底知れぬ闇に包まれた空・・・。 無人のドッグ、予期していた事ではあったが、船は既に出港していた。 頭を振るい、大きく呼吸を整えながら、慎一が思考する。 ここは一旦出直し、ギーシュ達と合流するべきか・・・。 (いや・・・) タバサにはシルフィードがいる。 仮に三人がフーケに敗れていたとしても、風竜の翼ならば逃げ切れるハズだ。 キュルケもタバサも、戦いに熱くなって引き際を誤るような手合いではない。 やはり、今心配すべきはルイズの事であった。 次の出航を待っていては、手遅れになる可能性が高い。 ここは無理を押してでも、魔獣の翼で追いかけるべき場面だった。 ―だが、その為の標を、彼は既に失っていた。 アルビオンへの道筋を、慎一は知らない。 鷹の瞳も、獅子の鼻も、熊の耳も、主の行方を掴む事は出来なかった・・・。 「うおおおおおおおおお!!!!」 慎一が右拳を地面へと叩き付ける。 巨大な枯れ枝が、乾いた音を立てて大きく穿たれる。 あまりにも無意味な、魔獣の膂力。 こんな力があったところで、一体誰を救えるというのか・・・。 … ―あらためて、慎一は自らの拳を見つめる。 使い魔のルーン―契約の証。 慎一を主の下へと繋ぎ止めている『見えない鎖』。 今の慎一に、その細い鎖を辿る能力はない。 だが、その鎖に『強制力』をもたらしている、彼の同居人ならば・・・。 慎一はあらためて深呼吸し、右手を胸元へと持ってくる。 両目を閉じ、自らの深いところに語りかけるように、意識を集中する。 やがて、慎一の体がふわりと浮き上がる。 ―いや、ふわりと体内を飛び出した、真理阿の意識と同調していた。 真理阿が飛ぶ。 最初は緩やかに―。 しかし、見えない力に引かれるように、徐々に、徐々にと加速していく。 いつしか真理阿が風を超える。 空気の壁が体内を吹きぬけ、息が詰まる。 視界が歪むほどの猛スピードの中、目の前に一艘の船が迫ってくる。 その甲板に見えるのは、儚げな表情をした、桃色髪の少女の横顔―。 「― そこかァッ!!」 慎一の両目が大きく瞠く。 真っ黒なブ厚い雲の彼方、そこで待つ少女の懐めがけて 魔獣が大きく翼を広げ、一直線に飛び立った。 前ページ次ページゼロの魔獣
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※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。 ※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。 ※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。 ※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。 ※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『ワンピース』や『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。 なぜ敬礼は心臓に拳を当てるのか 『進撃の巨人』の敬礼は、心臓に右手こぶしを当てる動作です。 この動作は、「公(おおやけ)に心臓を捧げる」決意を示すものだとされています。(4巻第15話「個々」キース・シャーディスの言葉) なぜ心臓を捧げるのでしょうか? 私の考察では、壁内人類の血は「キリストの血であり、ワイン」です。 壁内人類は「ブドウの実」であり、その血は熟そうとしています。 機が熟したら、ブドウの実たる人類は神の足に踏みつぶされ(タイタン・フィート)、流れ出たワインを多くの人が飲み、巨人を復活させます。 ウトガルド城の酒瓶はその伏線であり、誰かが酒を横取りしているために、本来の目的を達成できないという展開なのだろうと考えています。 漫画のほうでも、ジークの骨髄液(血は骨髄で創られる)はワインに混入されています。 ここでもワインは神やキリストの血をイメージさせているのでしょう。 さらに、1巻第1話「二千年後の君へ」冒頭の、ミカサのようなマフラーをした子どもが「いってらっしゃい」と誰かに話しかけているように描かれたシーン。 私にはあれがマフラーには見えないのです。 最初は唇に見えたのですが、首に巻き付いた血の触手か木の根とも思えます。 どちらにしても、私はあの絵を見ると血をイメージしてしまいます。 このマフラーが血に見えることと、血とワインを絡めた伏線から考えて、私は心臓を指す敬礼から「キリストを復活させるために血が必要なのではないか」と考えました。 つまり、この敬礼は「自分の心臓を刺して神のために血を捧げる/敬礼を見る相手に自分の犠牲を思い出させる」という意味ではないかと考えたのです。 敬礼からわかる「壁の真実」 要するに『進撃の巨人』の敬礼は、まず第一に「必要な時が来たら自分の血を捧げる決意をせよ/血を流したのはお前のためだ」という自己確認だと考えられます。 もうひとつの考えられる意味は、「壁の真実を表した動作」ではないかということです。 では、その決意は兵団だけに要求されるものでしょうか? 2巻第5話「絶望の中で鈍く光る」で、ミカサは助けたルイーゼ母娘に向けて心臓を刺す敬礼をし、「ズキ」という頭痛らしき痛みを感じています。 このときミカサは、ルイーゼが返した敬礼は見ていないように見えます。 そして最近の第109話「導く者」では、成長したルイーゼが牢内からミカサに敬礼をするのを見て、ミカサは頭痛を感じて、かつて自分が誘拐された時、幼かったミカサを救出するエレンが誘拐犯の心臓に突き立てた包丁、そして自分に近づいてくるエレンを思い出します。 ただし、すでに「まだ誰も気づいていない伏線(2)ミカサの中にエレンの記憶 カルラ喰いとアニのエレン喰いの伏線」(最終更新日:2015年09月19日)で考察したように、ミカサはエレンの記憶を持っているため、私は「エレンとミカサが入れ替わっている」可能性も考えています。 壁の謎に関わっていると考えられるミカサが、自分の救った女の子の敬礼によって頭痛を覚えるのは、罪の意識が有るからではないかとも思えます。 こう考えてみましょう。 ミカサの脳内には、「本来のミカサの意識」が眠っています。 このスリーピング・ビューティー(眠り姫)である「本来のミカサの意識」は、何かのキッカケで覚醒しようとします。 誘拐犯の小屋で脳/頭蓋骨あるいは肉体という「鳥籠」に閉じ込められた少女が、ここから出して!とドアをノックするのです。 意識の海の底で眠っている深層意識が浮上し、海面の表層意識とぶつかる。 ミカサ本来の意識が表層に浮上し、表層を支配しているニセのミカサの意識と衝突した時に生じるのが、ミカサの頭痛です。 私はミカサの意識が罪の意識を感じていると仮定して、心臓を捧げることを強制されるのは兵団だけではなく、一般の人々もそうなのではないかと考えました。 さらにこの考えを発展させて、実は壁そのものが巨人の心臓であり、壁の内側に住む人間はすべて巨人のための血液ではないかと考えるようになりました。 1巻で最初に映る壁の絵。 私はこの見開きの絵が非常に引っかかりました。 最初は描き方から、 ・強制収容所(アウシュビッツやラーゲリなど) ・原子力発電所(ハチ電所) ・アリ塚 をイメージしました。 しかし敬礼を考えれば、やはり巨人の心臓という意味合いもあるのだろうと考えます。 壁内の人類は、巨人=神を復活させるための血液ストック。 だから地下街にも住民を住まわせ、常に一定量の血液を確保しているのではないか。 戦争をした事もない王政が異常に内乱を警戒していたのは、人々の安全を考えたからではなく、「血が無駄になる」ことを恐れていたのではないか。 そして、ウォール・マリアを失った時に人類を間引きしたのは、壁の数が減ったので生産調整をしたのではないか。 農家が豊作貧乏を回避するため、農作物を廃棄するのと同じように。 あるいは、口蹄疫の感染範囲内にいた牛を、パンデミック防止のため殺処分するように。 壁が心臓だとします。 壁内人類が、その血を大量に流します。 その血は壁の中央から四方に伸びた川を伝って壁外に流れ、巨人の体に血を流して復活させる。 その「人間の血」を無垢の巨人がすすり、うなじの子宮から「次の世界の人類」を出産する。 あるいは、血を栄養にして世界樹の実が生り、その身を他の動物たちが美味しく食らうのかもしれません。 そして、「人間の血」で復活した巨人は豊かな獲物と資源をもたらし、「血を流した人類の認識に基づく世界」を再生してくれる。 それが壁の機能ではないのか。 壁の門は、その血を止める「血栓(けっせん)」なのではないか。 シガンシナ区決戦の「決戦」という言葉には、沖縄決戦の他に「シガンシナ区の血栓」という意味があるのではないか。 様々な可能性が考えられます。
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12.縁は異なもの味なもの 「……待ってっ!」 私の声が辺りに響き、その声に前の人物が振り向く。 ようやく追いついたのは、大きな橋の上。 川面に移る月光が怪しく輝いていたのが、少し憎らしかった。 「はぁ……はぁ、な、何なんスか? 先輩」 息を切らしながらひよりもようやく私に追いつく。 「いいから、あんたはそこに居なさい」 「へっ? え、ええ……」 ひよりには、知る権利がある。 私が知ってしまったのは、あくまで偶然だ。 平成の私だからこそ、知ることが出来たこと。 まさか、変態外人に教わるとは思いもしなかったけど。 「……」 月夜に照らされたその顔は綺麗で、可憐だった。 その顔は私の知っている女性、そのまま。 そう……そのまま。 「一つだけ、聞きたい事があるの」 ああ、今私は馬鹿をやろうとしてる。 みなみちゃんとゆたかちゃん、そして……ひより。 この関係を崩そうとしてるんだ。 私の、我侭で。 「ゆたかちゃんの事……好き?」 「せ、先輩っ!」 ひよりが表情を曇らす。 当然だ、ひよりが聞いていて面白い話ではない。 「……」 月明かりだけが荘厳に照らす橋の上で、みなみちゃんがゆっくりと首を縦に振った。 それを見て、ひよりが顔を背ける。 ……。 ひよりは何処か、みなみちゃんに引け目を感じている所があった。 それは『彼女』は彼女で……『彼女』が、彼だから。 「それなら」 私の言葉が口から紡がれていく。 世界が少し固まる。 いいの? 本当に言ってしまって。 だって、これは私には関係のない事なのに。 そう、あの三人の問題なのに。 ……でも、我慢出来ない。 いつからだろう、こんなにお人よしになったのは。 私はもっと、独りよがりな人間だったはずなのに。 私はもっと、自己中心的な人間だったはずなのに。 変わった、のかな……この世界に来て。 いや違うか、変えてくれたんだ……『みんな』が。 「ゆたかちゃんに……いえ、ひよりに隠してることあるわよね?」 「……っ」 みなみちゃんの顔に、影が落ちる。 「じ、自分にッスか?」 ひよりはまだ、訳が分からないといったような感じ。 そう、普通は気がつかない。 外国人だった彼女だからこそ、先入観なく見れたのかもしれない。 特に私は……日下部の件で、過敏になりすぎていたしね。 「不思議に思わなかった? あんなに大事にしてくれてるのに、あんなに優しいのに……文の返事もくれないなんて」 そう、私がこの事件に巻き込まれた原因だ。 それのおかげでこなたが抜け出したんだからね。 「そりゃ……でも、都合とかありますし」 「そうね、確かに都合があったんでしょ」 ……。 そう、みなみちゃんには都合があった。 どうしても『返事を書けない』都合が。 そして、『喋れない』都合が。 それが、全てを物語っていた。 「あなた……『白拍子』ね?」 私の言葉が、月夜の世界に溶けて広がっていった。 「ほ、本気で言ってるんスか? 先輩……」 ひよりの表情が、青ざめていく。 みなみちゃんのそれも、同じだ。 ……『白拍子』。 その言葉が出来たのは、最近だ。 ああ、これは平安時代における最近ね。 白拍子とは、歌舞の一種。 その名前の通り……白い拍子を奏でるもの。 男性なら女性を、女性なら男性を……『異性』を演じるもの。 つまり束帯姿のみなみちゃんは、女性なんだ。 WhiteRhythm……白拍子、まったく分かりにくい英語にしてくれたものよ。あの変態外人。 「……そう」 透き通るような声が、私の耳に届く。 誰か、なんてのは愚問だ……聞き覚えのある透明な声。 彼女の、みなみちゃんの声。 濁りのない澄んだ高い声は、荒々しい男性のそれとは違う。 「そんな、じゃあ……騙してたんスか! ゆたかを!」 その声が耳を劈いたのは私だけじゃない。 ひよりの声が辺りに響き、みなみちゃんの元に駆け寄る。 「ゆたかは、本気で……貴方のことをっ!」 「……」 ひよりの頬から、涙が落ちた。 そのまま悲しみと怒りのままに、みなみちゃんの頬を引っ叩いた。 「返事を書かなかったのも、そういうことなんスね……ははっ、そうッスよね。遊女風情に字なんか書けるわけないっ!」 涙の嗚咽と嘲りの混じったひよりの声が、辺りに響く。 白拍子にも身分の高いものはいる。 でもそんなのは少数……その他は遊女だ。 あくまで名誉のために言っておくが、遊女といっても江戸時代などの花魁のような仕事をするものではない。 この時代の遊女とは、白拍子などの芸を売る女性を称したもの。 そう……どんなに芸に秀でようともどんなに舞を踊ろうとも、彼女達は遊女。 この身分が絶対の世界においては……最下層の身分なんだ。 彼女は無筆(むひつ)。 返事を書かなかったんじゃない。 ……書けなかったんだ。 「ごめんなさい」 みなみちゃんの声が響く。 ひよりに叩かれた頬は、少し赤い。 「ゆたかは……ゆたかはぁっ!」 「……やめなさい、ひより」 もう一度振りかざしたひよりの手を掴んで止める。 「でも、でも……」 「最初に私が聞いたでしょ? ゆたかちゃんの事……好きかって」 それをみなみちゃんは肯定した。 あの時の彼女の瞳に……嘘はなかったはず。 「本気で、言ってるんスか? 先輩……ゆたかは、女の子ッスよ!?」 「ええ知ってる……貴方も、でしょ?」 「……!」 貴方なら分かるはず。 貴方なら、一番分かっているはず。 伝えられない、届かない想いが……どれだけ苦しいのかを。 「そんな、の。そんなの……」 そのまま私の腕の中で泣き崩れるひより。 その小さい体を、少し抱きしめてあげる。 ……こうしてくれたっけ、あいつ……日下部も。 「私も最初はね……気がつけなかった。気がつければ、簡単な事なのにね」 ひよりの頭を撫でてやる。 あいつがしてくれたみたいに。 ……ってもう忘れたことよ、それは。 「でも、気が付かせてくれた。貴方達や、いろんな人が」 日下部は……みさおは教えてくれた。 ひよりは教えてくれた。 みなみちゃんは教えてくれた。 そうだ。 ようやく私も気がつけた。 誰かを好きになるのに、性別なんて……関係ないんだ。 男性だとか、女性だとか。そんなのただの区別に過ぎない。 本能に逆らってる? 何よそれ、それこそ決め付けじゃない。 そんなのは昔の偉い人が先入観に囚われて言ったただの妄言よ。 自分の道は、そんな誰かの作った道だけじゃない。 自分が決めた道、自分の作った道を選ぶことだって出来るんだ。 ……。 私は何処か、この世界の自分を馬鹿にしていた。 こなたが好き? 馬鹿ね、相手は女の子じゃない……って。 自分の常識とは、違うから。 そんな先入観から……切り捨てていた。 でも、今なら分かる。 それでも……好きなんだ。 狂おしいほどに、ただ……好きなんだ。 私だって、一瞬とはいえ日下部に心奪われたじゃないか。 それと、同じ。 この世界の日下部と、私の世界の日下部だから違うって? そんな事ない、どちらも……日下部だ。 男だとか女だとか、そんなの……関係なかったんだ。 「だからいいのよ、嘘をつく事なんてない……ひよりも、貴方もね」 「……」 立ち尽くすみなみちゃんにも、言葉を突きつける。 全ては彼女の嘘から始まったんだ。 その嘘が一番苦しめたのは……彼女自身。 知ってる? 嘘ってね、つかれた方よりついた方が苦しいの。 だって、嘘をつかれた方は気がつけない……それが嘘である事に。 だって、つく方は知っている……それが嘘である事を。 その背徳を背負い続けることが、嘘をつく事の罰。 嘘をついた事の、禊(みそぎ)。 「ゴメンね、こんな事……私が言う様な事じゃないんだけど」 私は部外者。 この三人とは無関係な存在。 この世界とは無関係な存在。 でも、辛かった。 見てられなかった。 嘘が重なりあい、傷ついていく二人の姿を。 ……。 そうだ、思い出した。 何で忘れてたんだろう。 私は『知ってる』んだ。 嘘が紡ぐ先に、誤解が重なる先に……何があるのかを。 ……あれは何時だっけ。 そうだ……あれは私の、平成の世界。 そこで私はこなたに……。 いや、今はいいか。今は思い出に浸ってる時じゃない。 でもきっと、それの所為だと思う。 私がひよりを連れ出したのは。 彼女に、みなみちゃんに引き合わせたのは。 ……そして私は今、二人の嘘を露にした。 ひよりは自分に嘘をつき続けていた。ゆたかちゃんのために……自分のために。 ただ切に、ゆたかちゃんの幸せを願っていた。 そしてみなみちゃんはゆたかちゃんに。これもそう、ゆたかちゃんのために……自分のために。 違う自分を演じてまで、ただゆたかちゃんに触れていたかった。 二人の嘘は、何処か似ている。 どちらの嘘も……自分自身を苦しめ続ける、嘘なんだ。 何時しか、ひよりの嗚咽は止んでいた。 みなみちゃんも、俯いたままただ私の言葉に耳を傾けてくれていた。 「自分は」 私の腕から離れ、一度涙を拭うひより。 「両親が死んでから、ゆたかの邸が引き取ってくれました……でもなかなか立ち直れなくて、ずっと泣いてました」 ひよりは続ける。 「その時ッスよ、ゆたかに出会ったのは……泣いてた自分を、慰めてくれた」 あの子ならそうするだろう。 私の世界のあの子も、優しい子だったから。 「でも自分は……突き放しました。一人にしてくれ、放っておいてくれって」 その傷の深さは、ひよりにしか分からない。 誰にも分からない、彼女だけの苦しみ。 「なのに、馬鹿ッスよね……毎日毎日自分の部屋まで来て、言うんスよ? 同じ事を、何度も……何度も」 少し、嘲るように笑うひより。 「体が弱いくせに、雨の日も……雪の日も。それでとうとう熱まで出して……」 その時寝込んだ彼女に付き添ったのも自分だと、ひよりは言う。 「それでも、繰り返してました……熱で朦朧としながらも、同じ事をずっと」 ひよりの口が、その言葉を口にする。 「『大丈夫、私が居るよ』って……ははっ、馬鹿は自分だったんスよ」 その言葉を聞いたときひよりは決めたんだろう。 彼女のために生きよう。 彼女のために尽くそう。 彼女のために死のう。 彼女のために……自分に嘘を付き続けよう、と。 これが、ひよりの『嘘』。 「……私は」 みなみちゃんが、重い口を開く。 彼女はどんな気持ちだったんだろう。 好きな人に、何も伝える事が出来くて。 ただ、嘘をつき続けて。 「小さな頃からずっと、舞の事だけを教えられてきた……父に、母に。それだけが、私たちの生きる糧だった」 みなみちゃんは言う。 それが好きでも嫌いでもなかった、と。 ただ必死に、踊り続けてきた、と。 機械のように踊り続けるのは、どんなに苦しかったんだろう。 それも私には……分かりようがない。 「それでも……良かった。父も母も、喜んでいたから」 彼女はただ、踊ったんだ。 生きるために、踊り……自分を殺し続けてきた。 「でもあの日……ゆたかに、会った」 「あの……雪の日ッスね」 ひよりが言葉を付け加える。 二人の出会った日。 多分その時にも、ひよりも居たのだろう。 それからずっと、二人を応援し続けてきたのだから。 「あの日は、珍しく雪が続いた日ッス……それで積もった雪を見たいって、ゆたかに頼まれて……」 それが多分、初めて抜け出した日なのだろう。 あまりに魅惑的な白い雪に連れられて抜け出して……そして、出会ったんだ。 その白い雪よりも真っ白な、少女に。 「……私も、同じだった。雪を見たくて、両親の目を盗んで抜け出した」 その日から始まったんだ。 二人の、秘密の逢瀬が。 いや……正確には三人か。 「ゆたかはただ、真っ直ぐに私を見てくれた……ただ生きるだけの、私を」 偶然だったと、みなみちゃんは嘆く。 あの道を通ったのも、肌寒いからと白拍子の衣装を纏っていたのも。 その一つでも欠けていれば、二人の出会いはなかったのかもしれない。 「すぐに、話そうと思ってた……でも、あの真っ直ぐな眼をずっと見ていたかった。ずっと見ていて欲しかった」 だから嘘をつき続けた。 ゆたかちゃんの傍に居るためだけに。 ゆたかちゃんの瞳に映るためだけに。 それがたとえ……彼女を傷つける結果になったとしても。 これが、みなみちゃんの『嘘』。 「……似てるッスね、自分ら」 「そう……かも」 不意に、ひよりから笑顔がこぼれた。 みなみちゃんからも、同じように。 似てる……そうね。 同じ女の子のために、ずっと嘘をつき続けてきたんだから。 その笑顔は誰を笑ってるんだろう。 自分? 相手? それも、私には分からない。 ……。 そっか。 そう、なんだ。 今、もう一つ『分かった』。 「……でもまぁ」 「?」 一通り、笑い終わった後のことだ。 「自分はそんな、男装趣味はないッスけど」 「っ」 みなみちゃんの眉がピクンと反応する。 ん? 「……私も」 今度はみなみちゃんが。 「そんな、へたれじゃない」 「んなっ!」 ……ん? あ、あれ? なんか空気が悪いんですけど。 にらみ合ってるし。 「へ、へたれぇ? じ、自分がッスかぁ?」 「そう、あと泣き虫。それにこれは舞台衣装。男装じゃない」 「一緒じゃないッスか、いつも来てるんだから!」 「着てない。ゆたかに会うときだけ」 何故か空気が険悪に。 同属嫌悪ってヤツか? もしかして。 同属というよりは、同じ穴のムジナでしょ! 「じ、自分は毎朝ゆたかの髪を梳かしてるんスよっ!」 「私はゆたかに、好きって言われた」 ……何時の間にか自慢大会になってるし。 つーかさっきの緊迫シリアス展開は何処にっ! ちょ、ちょっと待って。 良い話でした、で終わるんじゃないの!? 「い、いくら好きって言われたからって、喋らないんじゃ一緒ッスよね。好きって言う事も出来ないんスから!」 「それは貴方。私は何時でも言える」 「じ、自分だって言えるッスよ! そっちこそ、女の子だって言えないんじゃ好きって言ったって一緒ッスよ!」 「……言える。貴方とは違う」 ああ、やばい。 収集がつきそうにない。 はぁ……これじゃまるで子供ね。 ええと、どうしよう。 とりあえず事態を収めよう。 ああそうだ、体の私の得意技じゃないか。 「んぎゃぁっ!」 「……!」 「いい加減に口喧嘩はやめなさい、みっともないっ」 二人の耳を思い切り摘み上げた。 鋭角に。 「せ、先輩っ! 取れるッス! 耳なしひよりになるッス!」 「……痛い」 「いいわよ。言えるって言うなら言ってもらおうじゃないっ、今からっ!」 「へっ? ええっ!?」 「……それ、は」 ああもう、グダグダ五月蝿いっ! 男に二言なし、女にも二言なし! 女は度胸、それだけよ! 「Oh、キューティネー。今汗を拭いてあげマスヨー」 「……だ、大丈夫ですから……汗、そんなにかいてないし」 「大丈夫デスヨー、ユタカ。痛いのは最初ダケ……」 「あどっこいしょー!」 「キャッサバー!」 みなみちゃんとひよりの蹴りが見事に同時に決まり、変態外人が爆裂四散……すればいいのに。 ゆたかちゃんもいつのまにか眼を覚ましたらしい。 ……こなたはその横で寝息を立ててるけど。 「な、Nice boa……もといKickデス。お、お早いお帰りデスネー。Damn it!」 悔しがるなら隠れてやれ! ああいいや、無視無視。 今はこっちよ! 「ほらっ!」 と、二人の背中を押してゆたかちゃんの前に。 「? どうしたの? 二人とも……」 「あ、えっと。いやぁ……」 「……」 ゆたかちゃんの前に二人を正座させる。 「Oh、何ですか? ストロベリってる匂いがしマース」 テメーは黙ってろっ! 「ゆ……ゆたかっ!」 私のネックハンギングツリーが変態外人を白目にしてる間にひよりがみなみちゃんを制して声を上げる。 「うんっ、何? ひより」 「ふぇっ! え、ええと……あの、その実は、自分……その」 返ってきた笑顔に硬直するひより。 語尾も下がって消えていく。 呂律が回らないどころの話じゃないないな。 過呼吸だ、やばいやばい。 「……へたれ」 「んがっ!」 みなみちゃんから声が漏れ、ひよりに直撃。 「あっ……声」 「……っ」 だが、漏れた声に一番反応したのはゆたかちゃん。 それにみなみちゃんも気がつき、慌てる。 一番最初に聞かせた言葉がへたれて。 ああ、出鼻を挫かれて悔しそうだ。 「ゆ……ゆたか」 一度咳払いをして、ゆたかちゃんに向き合うみなみちゃん。 「実は、私……」 よく見れば、彼女の顔も赤い気がする。 ホント似たもの同士だよ、こいつら……。 「名前っ!」 「……!」 その時だ。 ゆたかちゃんの声があがり、笑顔の花が咲く。 「初めて、呼んでくれたねっ」 「あ……えと」 「それに綺麗な声……女の人みたいっ、素敵っ!」 「っ」 その笑顔と褒められたので動揺したらしい。 後はもう駄目だ、ひよりの二の舞。 ゆたかちゃん……恐ろしい子。 声の事もそれほど気にしてないし! 「……根性なし」 「っ!」 今度はひよりの声が、みなみちゃんに直撃。 それでまた、にらみ合いが始まる。 まぁゆたかちゃんの前だから口喧嘩まではしないでしょ。 「Mum、トライアングルです……来てます、来てます。ゾワンギゾワンゴデス」 何も来ねーよ! 「折角だから私も入れてシカクカンケイにしまショー。シュラバドロドロー、イージャンスゲージャンっ!」 ……いい加減何とかしろ、こいつ。 その後私も加えた三人のクリムゾンスマッシュが変態外人の心の臓を貫いたが、なんか無傷だったのでもう放っておいた。 いいや、私も帰ろう……こなたをつれて。 これで長い夜も、ようやく終わりよ。 あ……。 だった、一つ忘れてた。 覚えてる? 私がこの事件に巻き込まれた原因。 というか、要因。 それを終わらせて、今回の事件……ゆたかちゃん脱走事件の幕を引こう。 「うぅ……眠いぃ」 「文句言わないの、元はあんたが抜け出したからでしょ」 眠っていたこなたを叩き起こし、暗闇の道を手を引きながら歩く。 パトリシアさんのくれた松明のおかげで明かりはあるが、もうそろそろ月が見えなくなってくる時間。 そう、私の時間が終わろうとしてる。 でもその前に、こいつを部屋に押し込めないと。 ああ、あとつかさも部屋から出してやらないと。 はぁ……時間はないのにやる事だけは一杯ね。 でもそこまで邸は遠くないから、何とか間に合うはず。 ……こなたがぐずりださなければ、ね。 「むぅ……」 光は松明の炎だけ。 だからこなたの手は、私の手を掴んだまま離さない。 だけど表情はまだ、しかめっ面。 まだどうやら、気に入らないらしい。 あの、嘘をついたことが。 そう……これが私が巻き込まれた原因。 つまり私の、『嘘』。 私に相談もしないでつかさになんか相談するから、一人で抜け出すはめになった。 私にしておけば、首に紐でもつけて絶対逃がさなかったのに! ……まぁ私の自業自得か。 私の勝手の所為で、こうなったわけだしね。 「ねぇ、こなた」 「……何?」 つっけんどんな返事。 まったく、親の顔が見てみたいわ。 ああ、見れたっけ。 しかもお母さんのほうなんか写真だけじゃなくて、本物を。 ……。 はて、ここでまたいつものあてにならない違和感が首を出し始めた。 何にだろ? ああもう、だからいいって。 今日はもう、そういう気分じゃない。 また次よ、次。 今は、目の前の事に集中しよう。 「こなた、ごめんね」 「……」 返事はない。 でもいいわ、勝手に続けるから。 「色々あったけど……もう、大丈夫だから」 こなたを手を握り締める。 「本当に? ……かがみ」 そこで久しぶりに、彼女の口が私の名前を紡いだ。 何だか心地よい。 体の私が、反応してるのかな? それとも私が? ……どっちでもいいか。 「ええ、本当……許してくれる?」 「……」 その時、握っていた手が離れる。 そして私の腕に、重み。 こなたがそこにしがみ付いたのだ。 「もう……嘘ついちゃ、嫌だからね」 「……うん、約束」 彼女の顔に、笑顔の花が咲く。 それに私は微笑を返そう。 出来る限りの笑顔で。 「絶対……だよ?」 「うん、絶対」 嘆く事もあった。 泣いた夜もあった。 一人の世界に、あてもなく放り出された悲しみ。 それは私にしか分からない。 誰にも伝えられない。 誰も分かるはずがない。 そう……他人の悲しみは、分かることなんて出来ないんだ。 ひよりが教えてくれた。 みなみちゃんが教えてくれた。 彼女達の苦しみは、彼女自身にしか分からない……誰にも、共有できはしない。 だから、向き合うしかない。 自分の足で。 自分の眼で。 自分のその……体一つで。 ひよりにみなみちゃん……彼女達は今日、ようやくそれに向き合ったんだ。 結果はどうなると思う? ゆたかちゃんはどう答えると思う? ……事態は好転する? 暗転する? それは私には分からない。 いいや誰にも分かりはしない。 それでも、世界だけは確実に変わるんだ。 逃げ続けていた世界から……運命に立ち向かう世界へ。 ……きっと、生きるとはそういう事なんだと私は思う。 生きるとは、辛い運命に立ち向かう事。 戦う事。 抗い続ける事。 決して、与えられた時間を無駄に浪費する事じゃない。 決して、自らで無駄だと決め付けて諦めていいものじゃない。 それならば、私も向き合おう。 それを教えてくれた人のためにも。 私自身のためにも。 私の世界に待つ、私の大切な人にもう一度出会うためにも。 たとえどんなに苦しくても。 たとえどんなに悲しくても。 もう私は諦めない。 立ち向かって、戦って……抗い続けてみせる。 この平安という月夜の世界の、孤独な運命に。 (続) コメントフォーム 名前 コメント
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※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。 ※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。 ※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。 ※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。 ※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『ワンピース』や『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。 現在の最新話は、2019年1月号(2018年12月7日発売)に掲載された第112話「無知」です。 この第112話までの情報で、ジークの目的を考察してみました。 現時点での結論は、以下の通りです。 「ジークは無垢の巨人の大多数を”自分の巨人”に入れ替え、自分の望む次の世界を実現しようとしている」 「そのために”前の巨人”の創った無垢の巨人を壁内人類自身に排除させるよう仕向けた」 次の世界は人類総選挙で決定される 以下、現時点の仮説です。 (1)次の世界は民主主義的選挙で、多数決で決まる。 無垢の巨人は次の人類となり、その人類意識の総体が投影されて巨人が生まれます。 たとえば無垢の巨人は、巨人能力継承者の骨髄液を体内に入れると人間になります。 今までは無垢の巨人1体を人間にするには、継承者1人が必要でした。 しかし、継承者の骨髄液が大量にあればどうでしょうか? 多くの無垢の巨人が摂取できて、一斉に人間になれるのではないでしょうか。 たとえば、大量の血液に継承者1人の血を混ぜるのです。 マーフィーの法則に、「ワインと泥水の法則」があります。 「樽一杯のワインに一滴の泥水を入れればそれは樽一杯の泥水になるが、樽一杯の泥水にワインを一滴入れてもそれは樽一杯の泥水である」 こう考えてみましょう。 ドット・ピクシスにとって、エレンは泥水や病原菌なのです。 だからトロスト区で、汚染が広がらないようにわざとエレンを殺そうとしたのですが、失敗しました。 全人類の血に混ざった、たった一滴の毒。 毒は増殖し、巨人を殺して、今の世界を崩壊させるのです。 私は以前「第67話「オルブド区外壁」考察」で、このように考察しました。 >つまり、エレン達のいる壁は、「壁そのものが巨人の食事のために用意された料理皿」、 >「ガイド 兼 エサ補給所である突出部によって巨人に人間を補給させつつ壁の中心に誘導」、 >「最終的にウォール・シーナの中央にできる限りベストの状態の巨人を到達させる」。 >そのための、巨大な生け簀(す)。 料理とは、人類の血や骨髄液のことかも知れません。 エレンの血が他の血に混ざるときに何が起こるのか。 それはすでに一部描かれていると、私は考えています。 そして無垢の巨人は次の世界の人類であり、次の世界は次の人類の総意で決まる。 「より多くの人類が望む世界が実現するシステム」になっているわけです。 要するに、民主主義です。 したがって「自分と同じ考えの人類を増やせば、自分の望む世界が実現する」のです。 いわば「次の世界は人類総選挙で決定される」とも言えます。 選挙なので、「自分の望む世界を実現するには、自分に賛同する人類がマジョリティを握らなくてはならない」。 それはちょうど、「政治家が自分の望む政策を実現するために、選挙で自分の党の国会議員数を増やし、国会の過半数を得る」のと同じです。 (2)ジークの目的は「無垢の巨人の大多数を自分の巨人に入れ替えること」 では、ジーク党首がマジョリティを得るには、どうしたらいいでしょうか? 日経ビジネスに、次のような記事があります。 選挙前の不正な住民票移動の真相に迫る 「自然実験」によるデータ分析で統計的に解明 堀内 勇作 2011年12月19日(月) > まず候補者や支持者は、他の地域に住む家族や親戚、友人に、候補者自身の自宅や選挙運動本部のある住所に住民票を移すよう依頼するケースが多い。中には、240平米しかない住居に202人が「住所」をもつケースや、鉄板焼き店に多数の社員が「住む」ケースなど、明らかに「ヤバい」ケースがあった。新聞で報道されるものは不正が誰の目にも明らかである場合が多いため、報道される「転居」者の数も尋常ではない。小さな町や村に、人口の10%以上に相当する人数が選挙数カ月前に大量転入していたケースもあった。 >「住所」を移動した有権者が、不在者投票なり期日前投票をする可能性はある。しかし、実際にその住所に住んでいる有権者、あるいは知人が「替え玉」投票をしている可能性も十分に考えられるし、実際そのような不正投票も報道されている。 要するに、「選挙の時だけ、自分の支持者を、自分の選挙区に引っ越させ、自分に投票させる不正行為」があるのです。 これがジークの計画だと、私は考えます。 ジークの「無垢の巨人すり替え」計画 今の無垢の巨人は始祖の巨人が不戦のために創ったもの。 ジークが自分の望む戦争のある世界を実現するには邪魔な存在です。 しかしマーレの奴隷であるジークが自分で無垢の巨人を駆逐するのは難しい。 なので、壁勢力に危機感を与えて、自分で無垢の巨人を駆逐するように仕向けたのです。 ジークやイェレナにとっては、無垢の巨人の数をできるだけ減らしてくれれば上出来というくらいの予定だったでしょう。 ところが、壁は無垢の巨人をほぼ完全に駆逐してしまったのです。 イェレナ (1)ジークが両親をパラディ島に送り、マーレの信頼を得る一石二鳥 ジークはまず自分の両親を密告してパラディ島に送りこむのと同時に、マーレの信頼を得る事に成功します。 (2)壁を殺意で汚染する 成長後はマーレ中枢に入り込み、パラディ島を襲撃して壁勢力に危機感を与えます。 外敵の存在を知った壁は急速に「殺意」に汚染され、「巨人と戦う技術」を向上させ、その結果、無垢の巨人に勝てる軍事力を保有します。 (3)壁が無垢の巨人を駆逐し始める 巨人に勝てるようになれば、壁勢力は無垢の巨人を駆逐し始めるので、無垢の巨人が減ったところで、ジークが壁勢力に共闘を持ち掛けます。 (4)共闘を口実にして壁に潜入する はるかに強大な軍事力を持つマーレに対抗するため、味方の乏しい壁は巨人の力を持つジークたちを招き入れざるを得ません。 まるでトロイの木馬のように。 (5)汚染された壁内人類を自分の脊髄液で「自分の巨人」にする
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特性の元ネタや由来/アルファベット・あ~か行 さ~た行 な~は行 ま~わ行 多分に余談・推論を含みます。内容に間違いのある場合、不適だと思われた場合などは適宜編集・追記願います。 ARシステム 「AR」の由来は不明だが、所有者であるシルヴァディの「別地方の神話のポケモンを目指して作られた」という設定や、 アルセウスの英語綴りが「Arceus」であることから、アルセウスの略ではないかというのが有力である。 (海外名だと「RKS System」だが、これもアルセウスの英語発音「アルケイウス」と類似する) だが公式から明確な回答があった訳ではないので、あくまで推測である。 アイスフェイス アイスボディ あくしゅう 悪臭。ひどい匂い。 あついしぼう 厚い脂肪。ゲームでは熱も冷気も半減してしまう優れものの脂肪だが、 人間の体脂肪は保温性が高いが一度冷え切ってしまうと再び温まるのに時間がかかってしまうという性質があり、 太った人が暑さにも寒さにも強いのか、と言われれば結局個人差の問題である。 あとだし じゃんけんなどで相手より遅れて手を示すこと。 アナライズ Analyzeは「分析する」の意。 あまのじゃく 天邪鬼。日本神話の「天探女(アメノサグメ)」という女神が天照大神に背いたことで、後に悪い小鬼として伝承されるようになったもの。 天探女には人の心を操る力があったとされるが、それが転じて「人の心を読み取り悪戯をする小鬼」という伝承になったのである。 さらに転じて「多数派の行動を見た上であえてそれに反することをするひねくれ者」を天邪鬼と呼ぶようになった。 ちなみに仏教において、金剛像に踏みつけられている鬼も天邪鬼である。 あめうけざら あめふらし トリトドンのモチーフ…ではなく、実際に雨を降らせる特性。 ちなみに実在のアメフラシは、海中で外敵に襲われた時に体から噴き出す紫色の粘液が、さながら雨雲を出したように見えたことが名前の由来と言われているが、これも諸説あり。 ありじごく ウスバカゲロウ科の幼虫の別名にして、その生物が作るすり鉢状の巣。 巣に滑り落ちてきたアリに砂をかけ逃げるのを妨害し、捕まえて体液をすする。 アロマベール いかく 威嚇。攻撃する様子や毒を持っている様子などを外敵に見せつけ相手を脅かす方法。 体を大きく見せる、大きな音を出す、体表面の色を変えられる生き物ならあえて不自然な色に変化するなど、その方法は様々。 いかりのこうら いかりのツボ いしあたま 一般的には考え方が頑固な人物への例えだが、ポケモンでは本当に石のように固い頭の持ち主の特性。 いたずらごころ 悪戯心。 いやしのこころ 癒しの心。 イリュージョン 英語やフランス語で「錯覚」の意。また、奇術のジャンルで大掛かりな仕掛けを用いたもの。 いろめがね 物事を素直に見ず、偏見や先入観を持って見ること。 トンボなどが持つのは「とんぼのめがね」の童謡に由来するものだろう。前述の意味はないと思われる。 いわはこび 岩運び。 うのミサイル うるおいボイス うるおいボディ エアロック エレキスキン エレキメイカー えんかく 遠隔。漢字の通り遠く隔たっていること。ポケモンでは「遠隔攻撃」の意だろう。 おうごんのからだ 黄金の身体。 オーラブレイク おどりこ 踊り子。踊りを見せることを職業とする人々。一般的には女性。 なおモンスターの動きを封じ込めたり味方をもう一度行動可能にする効果などはない。 おみとおし お見通し。 おやこあい 親子愛。文字通りの親と子の間の愛。RPGでは得てして強スキルの2回行動を可能にし、一時期環境を席巻した強い親子愛である。 胃液をかけられるだけで消えてしまったり、そもそもカントー地方では持ち合わせてなかったりする愛なのはご愛嬌。 おわりのだいち 初出作品のタイトルおよびゲンシグラードンの模様にもなっているΩ(オメガ)は、ギリシャ文字の最終(24番目)である。 カーリーヘアー 全体的に軽いカールを施した髪型のこと。 かいりきバサミ かがくのちから 「かがくの ちからって すげー! いまは このとくせいを もってると みかたポケモンの とくせいを ひきつげるんだと」 …ポケモンでは上記のような事を言う太った人物が最初の町にいるのもお約束である。詳細はこちらでも。 かがくへんかガス かげふみ 鬼役が逃げる人物の影を踏んで行う鬼ごっこの派生。影踏み鬼。 ポケモンにおける効果は忍者創作における影縛りや影縫いなどに基づくものであろう。 かぜのり 風乗り。 かそく 加速。移動速度などをどんどん上げていくこと。 かたいツメ 硬い爪。 かたやぶり 型破り。ある物事において定まっている一定のルール(型)にあえて背くこと、あるいはそういった作品や人物。 かちき 勝気。他人に負けまいと頑張る気性。 カブトアーマー かるわざ 軽業。体を身軽に動かして、危険な離れ業を披露すること。アクロバットとも。 かわりもの 一般的には、言動などが他の人物と比較して変わっている人物のこと。 がんじょう 頑丈。体などが至って丈夫で外部からの衝撃などに打たれ強いこと。 がんじょうあご かんそうはだ 乾燥肌。名前の通り肌の水分が不足し潤いが保たれていない状況のこと。 ストレスや不規則な生活などによる代謝異常、冷暖房の効いた部屋などの外気乾燥した場所に長時間いる事など原因は様々。 ききかいひ きけんよち 危険予知。文字通り何らかの方法で身に迫る危険を予知すること。 きずなへんげ 絆変化。 ぎたい 擬態。他のものに姿を似せること。狭義には動物が敵から逃れる・あるいは獲物を狩るために姿を周囲の動植物に似せること。 きみょうなくすり きもったま 肝っ玉。物事に動じない精神力のこと。 ぎゃくじょう 逆上。激しい怒りや悲しみで我を忘れ、取り乱すこと。 きゅうばん 吸盤。物などにくっつき、吸着内部を真空に近い状態にする事で吸い付くもの。 動物ではタコの触手やカエルの指先のものなどが有名。 ちなみにヤモリ科も長年吸盤を持つとされてきたが、現在では指先の細かい突起で壁などにくっついてることが判明しており ご丁寧にキモリのポケモン図鑑文にも反映されている。 きょううん 強運。運気・運勢がひときわ優れて幸運なこと。 きょうえん きょうせい 「強制」や「矯正」ではなく「共生」。特性の効果は道具を分かち合い、共に協力して生きるイメージだろうか。 ぎょぐん 魚群。文字通りの魚の群れ。 群れることで他の動物から防衛するだけでなく、泳ぐ際体に受ける水流が軽減されエネルギー保持に繋がるなどの利点があるという。 きよめのしお 清めの塩。日本などで古来から塩に悪霊等を祓う効力があるとされてきたことから。 きれあじ 切れ味。 きんしのちから 菌糸の力。 きんちょうかん 緊張感。張り詰めた心持ち。 くいしんぼう 食い意地が張っており、大食漢である人物。宍戸錠や山下真司などを経て現在は松岡修造。 クイックドロウ Quick Drawで「早撃ち」の意。 クォークチャージ くさのけがわ くだけるよろい グラスメイカー クリアボディ くろのいななき げきりゅう 激流。水の激しい流れ。 こおりのりんぷん こだいかっせい こぼれダネ ごりむちゅう 五里霧中。物事の様子や手掛かりが分からず、方針が立たないで困っていること。 英名がなんと「Gorilla Tactics」。効果からしても「ゴリラ戦法≒ゴリ押し」という意味合いになっている。 和名と意味が真逆かつ、本来ゴリラは見た目の割に繊細で臆病な性格なのだが…。 こんがりボディ パンが良い感じに焼けたことを「こんがり焼けた」と表現することから。 こんじょう 根性。物事をやり通そうとするたくましい精神。 その他「人が本来持っている性質」という意味もあり、「野次馬根性」「出歯亀根性」などはこちらの意。
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当ページでは経済ニュースを取り上げます。 平成生まれの衝撃~もう「ゆとり」とは呼ばせない 2012年04月02日 http //www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120402/304233/?ST=business 新年度を迎え、皆さんの会社でも入社式が行われたことでしょう。社会人としてデビューする彼、彼女らは、 大卒新入社員としては初めての「平成生まれ」。平成元年(1989年)以降に生まれた若者が、次の日本を担っていくことになります。 今回の特集では、この平成生まれに注目しました。 残念ながら、前評判はそれほど高くありません。個性重視の「ゆとり教育」で育ってきたためか常識が乏しく、内向きでチャレンジ精神がない。 そんな先入観が定着しています。 全体で見れば、そのような傾向があるのかもしれません。ただ、団塊世代であれ団塊ジュニア世代であれ、 どんな世代にもプラスとマイナスの両面があります。平成生まれ世代の場合でも、 ネガティブなイメージを覆すような、パワー溢れる型破りな人材が生まれ始めているという特徴があります。 以上抜粋。 ゆとり世代に自分の思っていることを書くと、「常識が乏しい」とは思わない。だが、「内向きでチャレンジ精神がない」は、ものすごく感じる。 「パワー溢れる型破りな人材が生まれ始めている」も首を傾げる。どこに型破りがいるの?。「周囲に言われた通り」にしかならない人だらけであるように思える。 実は英米より日本の方が機会平等で実力社会 http //agora-web.jp/archives/1447416.html 統計データを検証すると、世の中で思われている常識と違う、ということがよくある。 例えば、これほど原発の危険性が世間で叫ばれているが、単位エネルギー当たりの犠牲者数で考えれば、原子力より火力の方がはるかに危険だ。 欧米人は日本人と違って何より家族を大切にする、と信じられているが、日本より欧米諸国のほうがはるかに離婚率が高い。 また、アメリカは誰にもチャンスを与えられる実力社会だ、などといわれるが、 所得階層間の世代を超えた移動は、実はアメリカやイギリスは、世界の中で最もむずかしいグループに入り、 他の先進国よりもはるかに親の収入がものを言うのである。 以上抜粋。 すばらしい記事。 原発の話はともかくとして、必死に英米を擁護する脳内ソースしかない作家脳な人達がまた湧きました。この記事を批判しているようです。 英米を擁護しています。必死ですね。。。 自分が白人にでもなったつもりでしょうか?。 彼らは事実よりも占いなどを重視するようです。 欧米批判はタブー。ひさびさに秀逸記事を見ました。頭の良い人が批判される日本。さすがです。 1100年企業「太宰府天満宮」の果敢なIT投資 http //business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120420/231195/?ST=pc なんかわからんがすごい。 焦点:ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か http //jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84J00O20120520 [アテネ/ロンドン 18日 ロイター] ギリシャの首都アテネでは、ホームレスの数が1年前と比べ2倍になった。 何か売れるものがないかと、ごみ箱をあさる人の姿も見られる。 ギリシャは限界が近い。緊縮財政策をめぐって四苦八苦している状態だが、これは悪夢の前触れでしかない。 ユーロ圏からの離脱ということになれば、ギリシャには混乱や飢餓が訪れ、場合によっては無政府状態になる可能性もある。 以上抜粋。 自分は経済に詳しくないし、ほかの人が経済の話をしてても理解できない。自分は経済の知識がない。でも、ギリシャがヤバイことだけは分かる。 飢餓や物資の不足はダメ。軍事力があるヨーロッパの国の飢餓。 記事にあるように油や天然ガス、医薬品の不足。完全に戦争や紛争が始まる前の段階になっている。 なんとか解決できればいいんだけど。。 コラム:ギリシャ緊迫化でユーロ安、それでも円高が加速しない理由 http //jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE84F02520120516 深まる欧州不安、格付けは善か悪か http //blogs.jp.reuters.com/blog/2012/05/17/ コラム:スペインは真正面からの救済を仰ぐべき http //jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE84U02R20120531 スペイン政府は真正面からの救済を拒否したことをやがて悔やむだろう。 以上抜粋。 スペイン政府はギリシャ、アイルランド、ポルトガルに続いて救済の列に並ぶことがもたらす結果を心配している。 だそうです。。 「ギリシャはユーロ離脱を」56%=フィンランド世論調査 2012/06/05 http //www.jiji.com/jc/c?g=int_30 k=2012060500070 楽天、Ready? 2日から英語完全公用語 2012年6月30日 http //www.asahi.com/business/update/0630/TKY201206290801.html 7月2日に迫った完全実施を前に、三木谷浩史社長が29日講演し、 「日本の大企業は英語ができず、世界のリーダーになれなかった」と英語で持論を展開した。 さて楽天社員の皆さん、Are you ready?(準備できましたか?) 日本外国特派員協会で講演した三木谷氏は「日本語だけを使っていると、世界で何が起きているか把握できない。 日本の産業界は目を覚ますべきだ」。電機大手などの苦境は英語力不足が原因とも強調し、 「楽天では社員の(英語力テスト)TOEICの平均点が、1年半で160点上がった」と胸を張った。 以上抜粋。 営業成績などを報告する会議で、4月から英語化した。楽天全体では会議の7、8割がすでに英語になったという。 英語ですね。三木谷さんはすごい。いっそのこと日本国も公用語を英語にしたら世界から評価されて、世界のリーダーになれるかもね(笑) ユーロ圏失業率、過去最悪を更新 3カ月連続で11%超 2012年7月2日 http //www.asahi.com/business/update/0702/TKY201207020373.html?ref=reca ユーロ圏全体の失業者は1756万1千人。25歳未満の若者の失業率は、22.6%だった。 以上抜粋。 ギリシャ失業率さらに悪化、若年層は51.5% 4月 2012年7月13日 http //www.asahi.com/international/update/0712/TKY201207120602.html 深刻ですね。どこかに書いた気がするが、強力な軍隊を持っている国が貧困になると軍部が暴走して戦争。 過去の歴史をみるとそういったことが多い。ほんとに心配です。 豊田通商、リチウム権益取得 アルゼンチンで採掘 2012年9月26日 http //www.asahi.com/business/update/0926/NGY201209260006.html 豊田通商は26日、アルゼンチンで、エコカーの電池などに使われるリチウムを採掘する権益を取得すると発表した。 日本企業が大規模なリチウム採掘や精製を手がけるのは初だという。 以上抜粋。 豊田通商。がんばってほしいですね。 ギリシャでデモ、1人死亡 若者が暴徒化、警官隊と衝突 2012年10月19日 http //www.asahi.com/international/update/1019/TKY201210180845.html ギリシャ政府はEUなどの監視の下で財政再建に取り組んでおり、融資を受ける条件として、追加の緊縮策についてEUなどと協議を続けている。 だが緊縮策によって景気は落ち込む一方で、失業率は25%を突破した。国民はいらだちを募らせている。 以上抜粋。 失業率が25%っていうのは深刻ですね。