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ついそう【登録タグ ぐるぐるぺんぎん つ 初音ミク 曲 鏡音リン】 作詞:ぐるぐるぺんぎん 作曲:ぐるぐるぺんぎん 編曲:ぐるぐるぺんぎん 唄:初音ミク・鏡音リン 曲紹介 ぐるぐるぺんぎん氏の12作目。 MIX:DIVELA Illustration:GreeN Movie:Fia Bass:ペクちん 歌詞 (piaproより転載) 晴れた空に向かって地面強く蹴って 砂についた影に重ねて走る 照りつける太陽は僕を追い越して 青い海に飛び込んで光を上げる 世界の意味を知って 揺れる想い隠し君を呼んだ さよならを今言わなくちゃ 君の手のひらに渡すよ 見上げた空 手をかざし夏を綴じて愛を僕と紡ぐんだ 潮風 熱を運んで波は白くなって 濡れた長い髪ほどいて雫を隠す 君も僕を呼んだんだ 広い海の中で 傘の舞う笑顔をぬって浜辺を走る 世界の意味を知って覚えた 僕らを繋ぐ理想は零れ落ちた 長い時を超えて眠る想い開いて 今日の海を浮かべたら 頭の中すみっこで笑ってる僕を見て 砂に描いた君の声を 波の音が強く強くさらう 押し寄せる明日を嘆きもう歩くんだ 今、愛の意味を さよならをもう言わなくちゃ 君の過去に今綴るよ 僕と生きた青い夏を胸に刻んで 愛の意味を紡ぐんだ コメント 名前 コメント
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488 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/26(水) 23 23 09 ID softbank060146109143.bbtec.net [76/155] 憂鬱SRW ファンタジールートSS「宵闇の翼、ガリアを舞う」2 F世界 ストパン世界 現地時間1944年10月14日9時49分 ガリア ライン川周辺係争空域「ラインの冠」 高度8000m 「アーベント・フリューゲル」の到着と展開は、戦域における制空権の一時的な確保につながった。 加えて空を抑えていたネウロイを次々と叩き落し、逼塞せざるを得なかった陸上戦力に自由を与えた。 稼がれた時間としては1時間もないだろう。それでも、HQからの指示や情報が碌になかったガリア軍が統制を取り戻し、撤退を始めるまでは稼いだ。 制空権を確保したのちには、地上戦力への近接航空支援に移行したこともあり、追撃を喰らうこともなかったのだ。 そして、ガリア陸軍が後退するのと入れ替わるように、カールスラント陸軍から派遣されてきた地上部隊が前進、布陣を完了させた。 通常兵科に加え、陸戦ウィッチや陸戦ウォーザードもそろえた豪華な陣容だ。 『クラーラ、見えている?』 『うん!もう次が来ている!』 だが、歴戦のウォーザードで構成されている「アーベント・フリューゲル」に一切の油断はなかった。 戦場に到着してから確かにネウロイの撃滅に成功したのであるが、これは一時的な勝利でしかない。 その証拠にすでに空と陸の両方に新たなネウロイの群れが沸き上がってくるのが見えている。 単なる小競り合いの範疇というのに、こちらの総数をはるかに上回る数を叩きつけてくるとは豪勢な話だ。 いや、元をたどればライン川越えのための無理な橋頭堡の構築にガリアが固執して、それを事前に潰すためにネウロイが出張ってきているだけなのだが。 (厄介なことをしてくれるわよね……敵より味方が厄介ってどういうことなのかしら) エーリカとしては内心ため息をつくしかない。 そもそも、ライン川より向こう側、カールスラントを占拠するネウロイに対する戦略は「待ち」にある。 つまり、ガリア解放後の後方拠点の構築や戦力および物資の蓄積を待ったうえで、可能な限り間引きをしてから攻略する時期を待つという形だった。 故の「待ち」。持久戦というか損耗を抑えるための防衛線に終始するというのが各国の共通見解であり、戦略であったはずなのだ。 それを無視してガリア軍が軍事行動を起こすのもこれが初めてのことではない。度々引き起こしてきたことだ。 だからこそ、わざわざガリア以外の国の軍が火消しに飛び回らなくてはならないのだ。 『エーリカ?」 『大丈夫よ……ええ、大丈夫』 僚機のクラーラに返答しつつも、小隊長を務めるエーリカは次の指示を飛ばす。 『各小隊は分散して航空戦力の迎撃を優先して。制空権をとられたら地上の戦力が叩かれるわ。 敵はこっちを優先的に狙ってくるし、包囲されると流石にまずいからシュヴァルムを維持して対処にあたるわよ!』 『了解!』 『了解です』 『了解しました!』 小隊メンバーの返答を受けながらも、エーリカはサイコ・エミュレート・デバイスで速やかにマッピングを済ませる。 『今HUDに表示されているエリアを私たちは担当するわ。 後詰は航空ウィッチたちがいるから、通常固体は彼女たちに任せること。 私たちはクラーラを中心にとしてアーマードタイプの対処していくわよ』 クラーラは何も狙撃だけが取り柄ではない。あらゆる分野で人並み以上の能力を発揮できる。 そして、現状彼女の装備を最大限生かすとなれば、カラドボルグを持つ彼女を中心に据えるのがいい。 3方向をカバーしつつ、一撃必殺のそれを撃って回れば、一つの殺戮機構として機能して数を効率的に減らせるだろう。 『じゃあ、行くわよ!』 その声を号砲とし、B小隊はネウロイの群れへと飛翔していく。 489 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/26(水) 23 23 47 ID softbank060146109143.bbtec.net [77/155] ネウロイからの砲火は激烈だった。 AN-04「甲殻重砲型」とAN-05「狙撃砲台(スナイプカノン)型」、さらにそれに付随する通常型のネウロイからの飽和攻撃。 視界を覆いつくすように降り注ぐそれらは、一見すると隙間がないように見える。並のウィッチのシールドも容易く貫通するだろう。 だが、こちらもそれらに備えたMPFだ。早々に落とされるわけがない。 それらの合間を縫うように加速を叩き込み、躱し、身を翻し、シールドとバリアで潜り抜けていく。 『射撃地点、座標取得!』 『行って!』 そして、砲撃だ。レールスマートガンの砲火がビームの隙間を綺麗に縫い、弾幕を張る甲殻重砲型を叩き落した。 たった一体と思えるかもしれないが、されども一体。その体に搭載されている砲門の数だけ、こちらを向く火砲が減るのだ。 そうすれば回避運動の先となる間隙がうまれ、相手の飽和攻撃に入り込む余地が生まれる。 『続けるわよ』 その狙撃で空いた穴を埋めるように動くネウロイに、さらにマギリングマグナムの光条が何本も突き刺さる。 先ほど明けた小さな穴を、力づくで大きくしていくのだ。アーマードネウロイを想定に入れたそれならば、通常のネウロイは容易く消し飛ぶのも効率を上げる。 そしてそれが連続して行えば、相手の膨大な数を生かした攻撃の嵐も、付け入る隙が出てくるというものだ。 『よし、数が減ってきたよ!』 『ええ、でもネウロイも対処してきたわ』 その言葉通りの個体が複数飛び出してくる。 AN-06「装甲白兵(アーマードトルーパー)型」とAN-06B「高機動白兵(シュツルムトルーパー)型」だ。 名前の通りアーマードネウロイの一種であり、同時に砲撃力などではなく、近接戦闘に重きを置いたタイプとなる。 厄介なのは速力と運動性、そして文字通りの白兵戦能力。その鋭い腕による刺突はエーテルバリアや魔導反応装甲を食い破ってくるのだ。 射撃能力をある程度持っていることと合わせ、格闘戦に持ち込まれると拘束を受ける厄介な相手でもある。 だから、やるべきは簡単だ。 『てぇー!』 弾幕での大歓迎である。 それぞれのヘルト・リッターが搭載しているマギリングガトリングガンおよびサブアームの30㎜アサルトライフルが火を噴く。 如何にEAと言えども無敵ではなく、攻撃にさらされ続ければ飽和して減衰し、やがては効力を失うのは周知の事実だ。 後は物理的な装甲を打ち抜けばいいわけで--- 『当たって!』 クラーラの放ったレールスマートガンがそれを成し遂げる。 僚機の弾幕を潜り抜けようともがきながら前進したアーマードネウロイを一撃で撃破。 エーリカ達が弾幕を張ったのを察知し、素早く連携を組み立てた結果だ。 『うう……数が多い……! レールスマートガン、マガジンあと2つだよ!』 そうしてB小隊はひたすらに脅威となる航空戦力の数を減らすことに終始していたのだが、未だにしつこく追いかけられている。 アーマードネウロイは優先して撃破しているので数としては減っている。それでも後から後から押し寄せてくるのだ。 食らいついてくるネウロイを打ち落としながら、クラーラは回線で状況を伝える。 レールスマートガンのマガジンもいよいよラストとなったのは痛い。一射一殺、場合によっては複数貫通するこれは効率的な兵器だ。 しかし、残念なことにかなりの数持ち込んできたマガジンも、それを上回る数のネウロイをぶつけられたら使い切ってしまう。 弾切れという敵には、どうしても実弾兵器は勝てないのだ。こうなると長大な砲身を持つレールスマートガンそのものが邪魔にもなろうというもの。 490 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/26(水) 23 24 23 ID softbank060146109143.bbtec.net [78/155] 『クラーラ、弾はちょっと節約して!アーマードタイプの数は確実に減っているわ!』 『わかっているけど……!』 そう、担当する空域に押し寄せてくるアーマードネウロイの数は減りつつある。 しかし、決して0にはならず、MPFを落とそうと必死になっているのだ。 常に数の不利を強いられる中にあって、弾切れというのは厄介な相手なのだ。 『いい加減にしてほしいわね……!』 背部に搭載されている50㎜カノン砲をまとめて叩き込んで、吶喊してきた装甲白兵型を叩き落しながら、エーリカは悪態をつく。 現在のところ、制空権はぎりぎりこちらが握っている。展開した「アーベント・フリューゲル」の奮戦で敵主力のアーマードネウロイが減り続けているためだ。 だが、逆に言えば「アーベント・フリューゲル」が抜けた瞬間に制空権はあちら側に握られるということ。 当初の目的であるガリア軍の撤退は完了し、現在はカールスラント陸軍によって地上は支えられている形だ。 その状態がキープされているのは偏に制空権の確保による陸上戦力の自由と、弾着観測、そして航空支援あってのこと。 けれども、「アーベント・フリューゲル」も疲労するし弾は減るし、長時間の戦闘でミスだって出てくるのが自然なものだ。 やむなし、と判断し、戦闘を継続しながらも通信を繋いだ。 『HQ、こちらアーベント・フリューゲルB小隊。 戦闘継続により、弾薬の消耗が激しい。補給のため後退の許可を求める』 『こちらHQ。残念だがそれは難しい。次のネウロイの群れがレーダーに探知された。 ここで制空権が奪われると地上戦力が打撃を受ける、何とか持ちこたえてくれ』 『ですが、その為の装備がなくなりつつあるのです』 HQも状況を把握しているのだろう。 ガリア軍の救援という意味では目的は達成している。同時に、如何に引き際を見定めるかという問題にぶつかっている。 敵の殲滅乃至大多数の撃墜で相手が自然に撤収していくならばまだいい。けれど、増援が絶え間なく押し寄せてくると下がるに下がれないのだ。 オーバーロード作戦の時にエーリカも経験したことだ。絶え間ない物量を食い止めるとは、こういうことなのだと。 というか、だ。 『後続の部隊は?』 そう、ここに投入されているMPF部隊は何もアーベント・フリューゲルだけではなかったはずだ。 MPFの強みがこれだ。魔導士並みに数を揃え、ウィッチ以上の戦闘力を誇るといういいとこどりという特性。 そうであるため、訓練期間こそ長くなるものの、それでも戦力を揃えやすく、この戦域にも他の部隊がいたはず。 491 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/26(水) 23 25 00 ID softbank060146109143.bbtec.net [79/155] そのようにブリーフィングでは伝えられており、その彼らの所在を聞く。彼らとバトンタッチできれば。その思いは、しかしむなしく裏切られた。 『別方面……ポイントR23にガリア陸軍の生き残りがおり、そちらの救援に向かっており、現在交戦中です』 『あー……もう!』 そう、HQとの情報リンクで、孤立したガリア陸軍の生き残りがいることが伝えられたのだ。 彼らを見殺しにできるわけもなく、本来は交代要員として控えていた後続のMPF部隊がそちらに振り分けられたのだろう。 救援に来たのに、確認された友軍を見捨てるなど本末転倒だ。その様に采配されたのも無理からぬ話か。 少しは建設的に考えよう、とエーリカは問いかける。 『……どれくらいかかる?』 『あと30分はかかるかと。負傷者が多いため、後退速度が遅くなっているとのことです』 『……わかったわ、出来るだけこっちは粘るわ』 『ご武運を』 『可能なら、ウィッチか誰かに少しでも弾薬を持たせてこっちに送ってくれると助かるわ』 『何とかします』 『ええ、お願い』 ベストではないが、ベターか。そう割り切り、エーリカは通信をB小隊につなぐ。 『各員、聞いて。 後詰の部隊が野暮用で遅れることになったわ。 後最低でも30分はここを支えないとならなくなった』 『嘘でしょ……?』 『え、武器とか消費しているのに……』 『騒がないの、この程度よくあったことなんだから』 そう窘めるしかない。 よくあることだ、特にオーバーロード作戦を経験したウィッチならば嫌というほど聞いた。 アレに比べれば、遥かに状況はマシだ。まあ、その原因がガリアの野放図に部隊を展開させたというのが許しがたいが。 『カールスラントの精鋭の意地、見せてやろうじゃない』 相手が格闘戦を挑んでくるならば、こちらもそれで応じるまで。 こういう時のためにと用意されていたエーテルブレードを引き抜いて、エーリカは獰猛な笑みを浮かべる。 『ウィッチ上がりを舐めてもらっては困るわね、ネウロイ!』 そして、次なるネウロイの群れは押し寄せてくる。 それに対し、彼女らは臆することなく飛び掛かっていく。 彼女らはウォーザード。戦う魔法使いなのだから。 492 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/26(水) 23 25 33 ID softbank060146109143.bbtec.net [80/155] 以上、wiki転載はご自由に。 この後無茶苦茶格闘戦をした。 あと1話か2話+設定集でおわりですかね。
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第208話:シノビーズ 「あー、あたしもあたしも!」 「やっぱりそうだったか! 衣装があまりに似てたからよ、きっとお仲間だと思ってたぜ。 で、忍術はどれぐらいマスターしてるんだ? 火遁ぐらいは使えるのか?」 「……かとん? なにそれ?」 「おいおい。忍者たるもの火遁は基本だろ。 水遁、雷迅まで扱えるようになって、ようやく忍者としては一人前! ってやつだ。 そこまで到達するのに俺も色々と壁を乗り越えてよ……へへっ……」 「あれ? ちょっとしんみりムードになってない? もしかして触れてはならない禁断の落ちこぼれメモリーだった?」 「ば、馬鹿いってんじゃねーよ。 火遁もできないエセ忍者がそんな口を利くのは百年早いぜ!」 「な、なんだとぉー!」 「うわっ、よせ! 人の背中で暴れんな!」 「ええーっ!? 風魔手裏剣にしてはちょっと小さすぎない? なんかマテリア穴もみあたんないし」 「まてりあ? なんだそいつは。 ……いや、待てよ? たしかどっかで……なんとなく覚えがあるんだが……」 「ふっふーん。知らないならこの1st級マテリアハンターであるユフィ様が教えてしんぜよう。 マテリアとは、様々なエネルギーを秘めた球体の名称である。 炎や雷、はたまた治癒といった魔法的な力を扱えるようになるものもあれば……」 「それだ! マリアさんが持ってたバカでかい剣に付いてた玉っころの説明書! ……そういえば今頃どうしてっかな。ちゃんと待っててくれればいいんだが。 ここはひとつ、確かめてみるとするか」 「人がせっかく説明してあげてんのに、いきなり自己完結しちゃってるし。その態度はアリ?」 「杖が反応しない……移動しちまったのか?」 「ちょっと、聞いてるエッジ?」 「あ……ああ。わりぃなユフィ、聞いてなかった」 「ちょーむかつく! こんな美少女を無視するなんてさ!」 「口数が少なくなってないか」 「んー、ちょっとやんごとなき事情でグロッキー気味。克服できないってのは辛いね。 エッジこそあんまり喋らなくなったじゃん」 「……そうかもな」 「あたし、そろそろ自分で走ろうか? 命の恩人二号様に元気な姿を見せたいしさ」 「今は体力温存しとけ。目的地はすぐそこだ」 「それがこうしているだけで消耗しちゃ……っ!? この匂い、微かだけど……もしかして……!」 「くそっ!」 不自然に堆く盛られた土。申し訳程度に添えられた一輪の花。 これが何を意味するのかは考えるまでもないだろう。 問題は、これが誰のために作られたものなのか。 その一点だ。 思案の末、二人は掘り返すことにした。 淡い希望と、押し潰されそうな不安を胸に。 最初に現れたのは腕だった。汚れてはいるが白くて華奢な――腕。 時が凍りつき、心臓を握られたような圧迫感が急速に押し寄せる。 もうやめたかった。――やめるわけにはいかなかった。 程なくして再会は果たされることとなる。 双方が望まぬ――残酷な形で。 エッジはしばし呆然とその光景を見詰めていたが、唇に触れた辛い感触を通じて我に返る。 涙があふれていた。 情けなかった。悔しかった。許せなかった。 こんな優しい人の命を奪った人間を、失わせてしまった自分を。 ユフィもエッジの背で泣いていた。 別段の面識があったわけではない。死の淵へ沈み行く際に、おぼろげながら彼女の記憶があるだけだ。 他愛もない世間話。王宮での生活。夫に対するおのろけ。 命を救われたことも勿論だが、移動中にエッジから聞かされたそれらの会話を思い出すと……それだけでたまらなかった。 無言でエッジの背から下り、よろよろと歩き――やがてバランスを失いその場にへたりこむ。 「ごめん……あたしのせいだよね……あたしのせいで……ごめっ……さい……」 冷たくなっているマリアの左手を握り締め、かすれた声を絞り出すように嗚咽する。 許してくれとは言わない。だが、ケジメだけはつけると約束するぜ……! エッジが吼えた。力の限り、心の中で。 「……やめとけ。きっと、喜ばねぇよ」 ユフィの提案をやんわりと制し、マリアの遺体に土を被せていく。 「でも……あたし、こんなことぐらいしかしてやれないよ」 プリンセスリングを手にマリアの姿をじっと眺める。 支給品の水で顔と髪を洗い、こびりついた血は拭った。 だが、それだけだ。 体は傷ついたままで、衣服はボロボロの状態。 感傷だとわかっていても、せめて少しでも綺麗に着飾らせて天上へ送ってやりたかった。 二度と伝える機会のなくなってしまった、お礼代わりに。 「うまく言葉に出来ないが……気持ちは届くぜ。絶対にな。 だからその指輪はユフィ、お前が持ってろ」 ユフィはしばらく俯いて動かなかったが、不意に面をあげた。 泣き腫らして真っ赤な目を決意の眦に変えて。 再度の埋葬を終えると、エッジはどうしても移動中には切り出せなかった出来事を語った。 ユフィが意識を失っている間に行なわれた――放送のことを。 「……マリベル。おそらく、これで全部だ」 微かにユフィが震えていた。 やはり、挙げた名前の中に親しかった者が含まれていたのだろう。 それでも取り乱したりはせず、表情も変えないで押し寄せる悲しみから耐えている。 傍から見れば数時間前の俺の姿と重なるのかもしれない。 まだマリアさんと一緒に行動していた頃、空から聞こえてきた二人の名前から生じた動揺を 必死で見せまいとする、自分の姿に。 忍術だとか、そんなものは関係ない。 こいつは正真正銘の――忍ぶ者。頼りにできる一人前の仲間。 心の底からエッジはそう思うのだった。 「まずはあの剣を所持している奴を探す。 マリアさんを殺して奪い取ったのか、たまたま通りかかっただけの人間が持ち去ったのか。 それを確かめるんだ」 ユフィがこくんと頷く。 「よし、それじゃ――」 手持ちの風魔手裏剣をユフィのザックに分けながら、エッジは続けた。 「特訓が先だ。片腕でもちゃんと動けるようにな」 「あたしなら大丈夫だってば。ホラ!」 シュッシュッシュッっと、左拳が空を切る。 しかし―― 「そら見ろ。それだけで態勢崩れてるじゃねぇか」 「うー、片腕がないだけでこんなに影響あるなんて……」 失った腕を偲ぶように、右肩をなでながらユフィは独りごちる。 「急がば回れ、だ。無理すんなよ」 「りょーかーい」 ……リディア。 知っての通り、俺は馬鹿で不器用だ。二つのことを同時になんてやれやしねぇ。 セシルもローザも逝っちまったらしいこの世界で寂しい思いをしているだろうが、もうすこしだけ辛抱してくれ。 必ず――必ず迎えに行く。それまで待っててくれよ。 二人の忍者は歩き出す。新たな誓いと命を背負って。 【エッジ 所持品:風魔手裏剣(10) ドリル 波動の杖 フランベルジェ 三脚付大型マシンガン 第一行動方針:マリアの仇を討つ 第二行動方針:ユフィの特訓 第三行動方針:仲間を探す】 【ユフィ(傷回復/右腕喪失) 所持品:風魔手裏剣(20) プリンセスリング フォースアーマー 行動方針:同上】 【現在位置:アリアハン北の橋から西の平原】
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Forest Lord 秘境"昏黒の森"及び、その近辺の森林地帯に不定期に姿を現す上級悪魔。 出現する際は、獣の頭骨にも似た"核"を中心として、 周囲の木の葉や樹皮・木片を取り込み、継ぎ合わせることで肉体を構築していく。 おぼろげな見た目に反し、肉体の内部は超高密度の魔力で満たされているため、 大抵の魔術や兵器による攻撃はほぼ通用せず、 腕の一振りで押し寄せる軍勢を軽々と薙ぎ払い、命を刈り取っていく。 なお、肉体を維持し活動できる時間には限界があるらしく、 出現しても数時間で肉体が解け消失――あるいは『魔界』に帰還――してしまうため、 今まで"討伐"に成功した例はない。 また、昏黒の森を覆う闇は、この悪魔によってもたらされているとも言われているが、 "教会"の調査によれば、出現時に周囲のマナ濃度が変化するということもないため、 両者の関連性は薄いと見られている。 era1 era2 era3 悪魔
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元ネタ:いつの日か旅する者よ(アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険 小椋佳) 作:ヤジタリウス 夜になお蠢く者よ 裏切り者よ 汚嫁よ あるいは笑うシタ夫よ 毒された心が恥と解からずに 夜になお 腐りゆく姿だ 戯れの道 欲望の旅 今宵ひととき 偽りにその身を任せ 明日もまた 隠した疼きに朽ちる胸だ 夜になお悲しむ者よ 消え去る者の幻 あるいは消えぬ思い出 閉じた目の瞼を熱くするほど 夜になお 一人きりの想い 新しい道 君だけで行く 今宵ひととき 泣き濡れて眠りに落ちる 明日はもう 悲しみはらって力満ちよ いつの日か連れ添う者よ このサレ跡を見る時 あるいはサレになる時 その胸に押し寄す痛み知るだろう 夜になお 燃え上がる怒りだ 荒れ果てた道 君だけで行く 今宵ひととき 安らかな夢見の中で 明日はもう 希望がついえて惑う君だ 検索タグ J-POP アニメ フルコーラス ヤジタリウス 不倫サレ 小椋佳 メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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「あっ、んんっ、班長の大きい」 Aの見えているマンコの膣は限界まで開かれているようだ。チンポが出入りする膣の周りの 淫唇は、きれいな赤色で、てらてらと輝いている。 「今までくわえ込んだチンポは何本なんだ」 班長は恥骨をAの白い尻に押し当て、ぐりぐりと腰を押し付けている。Aの訓練で引き締まった 尻はぷりっとしており、膣も良く締まるだろう。 「んっ、んんっ、うんっ。そんなのどうでもいいじゃないですか」 Aは奥を刺激されているのか、歯を食いしばりながら言う。班長はAの反抗的な物言いが 気に入らないようで、マンコの周辺を触っていた手で腰をしっかり掴み、膣の奥にある 子宮を押し上げているようだ。 「んんんあああ!班長、それ痛い!」 「お前が素直に言わないからだろ、何人だ」 「っ、班長で3人目です」 素直に答えたAに、班長は満足し、チンポを緩やかなストロークで出し入れし始めた。 Aもそれくらいの刺激なら気持いいのか、紅潮した顔で班長の角張った顔を見つめ、 班長のゴツゴツした身体をさわさわと触っている。 「ふん、彼氏がいたと言っていたな。1人目は誰だったんだ」 「近所に住んでいるお兄さんです。んっ、あっ。中学1年の時に処女を捨てちゃいましたぁ」 興奮した声で言うA。班長はAの平均以上の胸を揉みしだきながらAの告白を聞く。 「そうか、見た目通り、男に慣れているというわけか」 「はい、んっ、でも、班長のチンポが一番大きいですよ、ぁ、今までの男より、んっ」 「俺のチンポは平均より3割増しだからな」 ずこばこ。班長はAの膣を出入りさせるチンポのリズムを速くした。 「あ、あっ、あっ。班長ぅ」 甘い声がAの口から漏れる。喉をそらし、班長に唇を寄せる。班長もAが何を求めているのか 理解しており、自らの頭をよせた。 ちゅ 「んっ」 れろれろちゅう。唇を割り、班長の舌がAの口の中に入っていく。Aはそれに自分の舌を絡め、 ディープキスを交わす。 ずこばこ、ちゅっちゅっ。SEXにどんどんと熱が入り、淫れる二人。Bはそんな二人をチンポを おっ勃てて見つめるしかない。 「んっ、あっ、ぁ、ぅんっ!あっ、あっ、逝きそう、逝きそう……!」 「っ、俺もだ、A、中に出していいか」 「いいよぉ、いいよぉ。中に出してぇ」 兵士の男と女の割合が増えていっている日本。前線の兵士の中では、至してしまうことで 妊娠する女も多い。妊娠した女は前線を離れ、後方へと移動することになるのだ。 積極的にそれが用いられると言う事は聞かないが、そうして離れる女兵が多いのは事実。 Aは班長の子供を身籠もり、後方で班長の帰りを待っても良いと思っているのだ。 「そうか、A、A。っ、好きだ」 「は、班長!んんっ、あああああ!」 どぴゅ!どぴゅ!班長の腰が震え、バンバン腰を振っていたのを膣奥で止め、チンポを子宮 に押し当てる班長。Aの腰も震え、班長が出した精液をきゅっきゅっと喜んで膣の中に飲み込んで いく。Aの子宮は喜んで班長の精子を飲み干すのだろう。 「っ、班長。ちゅ」 性交を交わした後の、気怠い身体を班長に寄せるA。Aは班長の唇にキスをする。 身体を温めるように甘えるAに、班長の両腕が抱きしめるのだった。 Bは班長が射精した瞬間、市街戦服の下履きの中で、勃起したチンポが爆発してしまった。 パンツの中で精液が付着し、イカ臭い匂いが自分の鼻に届く。情けない思いで、Bはその場を 離れたのだ。 「はあ……はあ……」 目がかすみ、意識が白濁としてきた。自分が何を考えているのかが分からない。 Bの身長は170cm。中学ではチビだったが、卒業してから伸び始めた背は、訓練所でも伸びていた。 まだまだ伸びる背だろうが、今は170cmしかない。 Aの身長は160cm前半。均整がとれた身体で、足が長い。胸も平均以上。髪は長髪だったのを、 軍に入ってからは短く切り揃えられている。 ここで問題なのは二人の体重差だ。Bの方が62kg。Aの方は52kg。訓練で筋肉に覆われている。 Bより10kg軽いAだが、今の怪我をしたBにとって、その重さは仏僧が行う苦行に等しい。 「は……あ……」 倒れてしまいそうなB。街から大分離れた。ここで道路に出て、倒れていればいいのではないか。 味方が助けてくれるだろう。そんな甘い誘惑に誘われてしまう。 守っていた街での戦闘は10日間にも及んだ。銃声が鳴り響く中、恐怖に押し殺されながら 睡眠をとった日々。 班長の死は、呆気無いものだった。戦闘が始まり、押し寄せてきた支那人達に、銃を構え 勇ましく応戦した班長だったが、頭が出ていたのだろう。どこからか飛んできた弾に、たやすく 頭がハジけた。それからの班は不味かった。副リーダーに指揮が委ねられたが、AやBと変わら ない年齢。たまたま、班長が気に入ったという理由で副リーダーになった彼は、効果的な 指揮ができず、呆気無く敵の弾で蜂の巣にされた。それからは班員全員が恐慌にきたし、 バラバラに。BはAの手を引いて後方へと逃げた。初日が終わり、敵の攻撃が落ち着いてから 味方の部隊に合流して、AとBの班で残っているは自分たちだけだった。愕然とし、泣きじゃくる Aと一緒に、共食いの形で、自分たちと同じような境遇の者達と班を作らされた。 二日目、三日目とそのようなことが繰り返され、気づけばBに指揮権、リーダーが渡された。 Bはとにかく逃げた。散発的に銃撃を返し、コソコソと逃げまわる。それしかできなかった。 そうしていても死んでいく班員。Bは精神が発狂しそうになりながらも、八日目、九日目を Aを連れて過ごした。良く分からないが、Aを連れることが己の義務だとしていた。ただ一緒に。 十日目にして戦線が崩壊し、街の外に向かい、後方の味方の街へ逃走の指示が無線機から流れた。 計画だった逃走ではない。散り散りになり、隠れながら、個々で逃げなければならない。 「っ。くそっ」 Bの足が縺れる。Bは血が流れ過ぎてめまいがしていた。 (もう、だめか) Bの心中に諦めが生まれる。 (俺は……死ぬのか。女を抱いたことがない。童貞で死ぬのか。こんなことなら班長が死んだことで泣き縋ってきたAを抱いてりゃ良かった) BはAに泣き縋られたことを思い出す。声を上げて泣き濡れるAを胸に抱きしめ、落ち着くまで、 夜明け近くまで背を撫でた。声を出すと支那人に見つかる可能性が出るため、声をBの胸で殺して。 (ったく。童貞の俺が襲うなんて勇気出るわけないか) Bの顔に自嘲の笑みが浮かぶ。笑みを浮かべたことで弛緩してしまい、身体が倒れそうになった 瞬間。 ブロロロローーーン トラックの排気ガスを出す音が聞こえた。Bの身体に緊張が戻り、すぐさま耳を澄ます。 (これは……前方か!) 自分達が向かっている方から音が聞こえたのを確認したB。覚束ない足取りで、BはAを抱えて 道路を目指すのだった。 終わり
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囲み寄せ 作詞・作曲 IVICA.OSAMU Produced by M.NARUSHIMA 囲み寄せとは… 挟み寄せがさらにパワーアップした技である。 とある後輩との電話で。 F「もし、は○やが二人いて、右には○や、左には○やで挟み寄せされたらやばいっしょ。」 N「じゃあ、前か後ろに逃げます。」 F「では、は○やが4人いて、前後からも寄せられたら…」 N「………」 以上より、四方向からの仕掛けにより、逃げ場を失わせて、思いのままに寄せる『囲み寄せ』という技が生まれたのである。 この技、もはや犯罪クラスであり、当本人ですら実践したことはまだ無い。もしこの禁断の技を敢行する猛者どもがいた場合、神同様の存在として崇拝したいという気持ちにかられるのは筆者だけではないはずである。 〜 完 〜
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「話に聞きし南蛮《オンベスカフ》、よもやここまでの死地とは」 正規とはいえ珍しい手段にて南蛮へ到来した蟷螂人ジェン・タングは、南蛮行4日目にしてそう結論付けた。 主上より賜った南蛮渡航推薦状を手に、南蛮へと足を踏み入れたジェン。 南蛮とは言え比較的安全な延軍勢力下を半日ほどで越え、さらに一昼夜の単独行軍を経る頃には、陸にあっては鬼人に大漢、大猿人、犀人、象人、河川や湖沼の際にあっては食肉魚人や鯱人、鰌人や電鯰人も加わり、知性ある殺戮者だけでもその種別は多種多様。 生を屠る本能に忠実に生きる破滅獣に至っては、大小や種を問わなければ、既に二百は狩り殺したであろうか。 波状の如くに押し寄せる生への暴虐に対し独り立ち向かうにあたり、蟲人特有のメンタリティとバイタリティ、そして辛うじて残るディルカカネットへのアクセスにより収集した情報が無ければ、とうの昔に南蛮人の仲間入りか土に還るかのどちらかとなっていたであろう。 広く「南蛮」として知られる区域を指して主に語られるのは、まだヒトあるいはヒトと獣の境が曖昧な存在が智謀と武力により生活圏を形成している地域である。 自由と土地、食料を主な目的として塞王に攻め入る者たちは、普段は集落部で憩い、比較的温厚な(とは言え既知世界の猛獣とは比べるべくもない凶悪さだが)破滅獣と衝突あるいは懐柔を繰り返しつつ、日々糧を得るために開墾に精を出し塞王の向こうへ攻め入るための鍛錬を繰り返している。 中には攻城せずこの破滅の地で生きることのみに注力する村落もあるのだろうが、そんな彼らと交流出来た者など、死者を除き南蛮に足を踏み入れた総ての者から数え上げても一割から二割が精々だろう。 南蛮人たちが塞王を砕き北上を目指そうとする理由、それは先にも述べたように生存圏の拡大にある。 彼らは常に南から破滅獣に押し込まれ、北を目指さざるを得ない、というのは地理的要因であり、そして辛くも拿捕に成功した南蛮人の証言からも明らかである。 なお、塞王に攻め入って来る南蛮武人は女人や高齢者が多いが、それらでもなお延国軍の武人もかくやと言うほどの、粗野ながら一撃の破壊力に優れた武技の錬達を以て襲い来る。 膂力に優れた象人や犀人などであれば、老体であっても多少の犠牲を前提とした数による消耗戦でしか敵わない。 それが延国軍塞王部隊の現状であり、それ故に延国内にして国府警護に次ぐ武力と戦力が塞王に集結することとなる。 破滅獣は南から来る。 これはもう既に揺るぎ無いものとして語られているが、なぜ破滅獣は南から来るのか、そもそもどういう変遷で規格外の生態を得るに至ったのか、「突如として塞王周辺にその姿を現す」という現象が起こるのか、といった点については、未だ解明の余地がない。 南蛮人ですら知らぬことなのだから、まだまだ解明への道は遠いことは火を見るより明らかである。 行軍15日目の昼前、既にジェンが奪った命の数も五百に達しようかという頃。 「成程・・・主が言うように、実に面妖な景色也。 岩盤の如き土壌より岩の若芽が芽吹き、玉石の華を咲かせておる」 深緑の迷宮とも呼ばれ故郷マゼ・バズークの東に広がる帰還不能大森林《ケンバリ・ヴォイマーツ》も生への反攻が激しい場所ではあるが、地下には生活圏があり生気の溢れる場であると聞いている。 それに対し、この石岩樹林。 確かに石の草木が生い茂り花すら咲き誇っているが、生命の息吹が全く感じられない。 更に言えば、全身が流体の如くに滑らかにうねる珪素質あるいは水銀で出来た巨蛇や、岩山と言っても差し支えない程巨大な希少金属の甲羅を背負う巨亀、岩石でありながら人語を介し宝玉の果実を食らう岩人、そしてそれらを砕き屠り捕らえ捕食する、大黒白を筆頭とする大型破滅獣。 「石ノ森に辿り着きて道三分、だったか。 主の話では、中腹あたりに偏屈者が住まう小屋があるとのことだが」 現にこの地を踏破した主の話に異論を挟む余地は無いとは思うが、ここまでの行程からすれば、「全うなヒトの営み」がこの南蛮というヒトがヒトを食うことも茶飯事な地で行われているとは思えない。 「・・・む、長く立ち止まりすぎたか」 ジェンを取り囲むように集結してきたのは、表皮が文字通りの火炎で出来た6本脚の大蜥蜴の群れ。 「本当に生物なのか、貴殿らは? ・・・と、問うた所で返礼も無し、か」 破滅という字名の由来は破壊の使徒だからという単純なものなのか、あるいは生命として破綻した生態を指しての事なのか。 そんな事を考えながら、ジェンは前肢に備えられた鉄鋼奴すら両断する大鎌を繰り、火炎蜥蜴を一刀の下に切って捨てて往く。 そして、血の匂いに誘われたのか、殺気渦巻く戦地に惹かれたのか、黄金食に彩られた自走する食肉草や宝玉の刃に等しき花弁を旋回させ空を舞う食肉花、今や世界で最も有名な破滅獣である大黒白、あるいは伝承や異界遊戯に現れるという巨龍の如き生物までもが寄り集まり、互いに互いを食い、殺し、屠り合う。 地が揺れ、鉱石の樹木が折れ飛び、希少金属の塊が砕け、血液とも内臓とも知れない得体の知らない飛沫が飛び散り、咀嚼の音が響く。 「ふむ、異界にあるという石ノ森では毎年奇怪な異能で魔を討つ勇者が輩出されると聞くが、こちらの石樹林でこれならばその話も然り、か」 石樹林に踏み込み2日が経過し、既にディルカカネットがもたらす情報という偉大な恩恵による安全確保は不可能となり、さらには短期間に密度の高い戦闘を繰り返したこともあり、ジェンの身に蓄積された疲労は許容限界の手前に差し掛かっていた。 主から聞いていた家屋というものが全く目に付くことも無く、よもや過ぎ越してしまっているのではなかろうかと思い始めた時、 「これは久しぶりに珍しいものを見た。 こんな辺鄙な土地に蟲人独りとは」 涼やかな雌の声が聞こえてくる。 その声の主の姿は、樹国のエルフ種、というよりは主が持つ「絵が出る鉄板」で見た異界ヒトの雌そのもの。 異界門の開放より幾年過ぎ双方の往来が盛んであるとはいえ、このような死地に異界ヒト一人とはまず考えられない。 「異界ヒト、か? このような地に何故・・・?」 「私の容姿はお気遣い無く。 何が目的でこんなところに来たかは知らないけれど、ここで会ったのも何かの縁。 大した持成しは出来ないが、我が家で休んでいくと良い」 「これは忝い。 ご迷惑をお掛けする」 「構わないさ。 何せ前にヒトを見てからもう10年になる。 久々に世俗のことも聞いてみたくもあるし、君の話が宿泊の対価という事にしようじゃないか」 「心得た。 大した話は出来ぬやも知れぬが、御容赦願いたい」 ジェンとしては全幅の信頼を寄せたわけではないが、目の前の雌の佇まいからすれば、言に偽りは感じられない。 それに主が語った小屋がこの雌の家だとすれば問題は無かろう、とも判断出来た。 「そういえば名乗ってもいなかったな。 私はクァ・エァルカ=シッシオーリ。 訳有ってこの石岩樹林《ダンフォレクヤ》に隠遁している」 「ジェン・タング。 主命により、この先にあるという終焉樹《デュロコダマー》へ向かう所だ」 互いに名乗りこの場にいる理由を語った後は、特に言葉を交わすことも無く、クァと名乗る雌の宅へと辿り着いた。 その過程で、全天から捕食の機会を伺っていたはずの破滅獣の気配が薄くなっていることにジェンが気付くまで、そう時間はかからなかった。 【前】 もじり方や既存の設定の使い方が上手い。キャラの種類というか配役が光ってる -- (とっしー) 2012-09-18 22 24 34 いちいちカッコイイネーミングセンスにビクンときたわー -- (tosy) 2012-09-21 22 10 56 未踏破地帯はどこもヤバい! -- (名無しさん) 2012-09-22 00 52 38 蟷螂人強い!かっけー! -- (名無しさん) 2012-10-30 14 21 44 国の枠から出ると野生の世界という単純明快さを実感 -- (名無しさん) 2013-02-08 00 45 37 大延国の繁栄を守護する大壁の向こうに広がる地での人が獣になる道理を容赦なく見せるのは痛快でした。 南蛮の種も獣でなく人だったのならば、塞王にもっと違った攻め方で押し寄せていたのかなと。 ジエンが戦いながら進むのであれば、食事や睡眠などの様子も見せれば過酷な地の印象も深まるのではと思いました。 固有名詞は語源語幹上でくどくなりそうなぎりぎり手前で留めているのは上手いですね -- (名無しさん) 2013-09-13 02 27 14 凶暴な力の支配する南蛮ですがそれは土地そのものが影響を及ぼしているのではないかと思いました。神の力も及びがたい南蛮で何が起こっているのか起ころうとしているのか興味がありますね -- (名無しさん) 2015-02-08 17 19 09 じょうごかふるいか生存競争の果てなのか必然性をもって戦闘能力の高い種族が集まってる南蛮 -- (名無しさん) 2017-12-18 19 19 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ぷりずんらいくらぶ【登録タグ ふ メッシとイタ飯 初音ミク 多英子 曲】 作詞:メッシとイタ飯 作曲:メッシとイタ飯 編曲:メッシとイタ飯 唄:初音ミク 曲紹介 メッシとイタ飯氏 のボカロデビュー作。 イラストと動画は 多英子氏 が手掛ける。 歌詞 (PIAPROより転載) 想像と相愛した 難攻で不落なゲーム 思い出すのも 壊れるくらいに 頭ん中グチャグチャにしちゃえば 重大な駆け引きと 無色な君の顔 「ねぇ、笑ってよ」 呟く想いは 涙の雨の音に消されて その声も その形(なり)も 触れられた君の 優しい温度を包み込んでも虚しくて 透明な 空白を 埋めるように描く 切れる点と点 もう君はここにいないの? 何も知らないあの時間の僕へ 君と過ごした日々はもう無くて 繰り返す記憶ずっと遠く響いてく 空の色は青く滲む 涙で染めて 現実を押し殺した 空虚で皮肉なルール へばり付く影 爪で引き裂いて 頭ん中粉々にしちゃえば 感情も感覚も 置き忘れてた過去 履き違えた絵 くだらない理想を 押し付けた罪を 嘘で答えた 心無い言葉 虚勢の息でごまかした 突きつけられた 磔の刑は 君と僕との愛情証明 自意識精神崩壊 つまらない方便公開 止まらないようなリズム奏でて 答えがあるんなら頂戴 利己を固めた 世界(ここ)から連れ出してよ。ねぇ・・・ 「もう訳分かんないよ!」 you knew? love It those from me In tears Played out killing me 光も挿さない街の隅で 辿る君と見た光景 青空を 償うことさえ許されずに 流した涙のさよなら 何も知らないあの時間の僕へ 君と過ごした日々はもう無くて 繰り返す記憶ずっと遠く響いてく 独りの夜 孤独の奥 押し寄せてくる 君を傷つけた心で 君に触れた記憶ずっと遠く響いてく 空の色は青く滲む 涙で染めて コメント 名前 コメント
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842 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 19 27 24 [ fN3StaJs ] 東方キャラが出てきた夢が初めて記憶に残っているので記念カキコ 三國無双系のゲーム視点で夢が始まり、マイキャラはごついハルバートを持った男 和風の城の中をザクザクとザコキャラを斬って進むわけですよ すると突然画面が切り替わるカットイン、名のある武将が登場 「ズバッと解決! 私が裁く! さあ、迷える子羊たちです!」 微妙に意味不明な言動でポーズを決める映姫様にここでキャラチェンジ、 伸びる卒塔婆で凄い連続技を使ってさっきまでのマイキャラを瞬殺します 「ズバッ! ズバッ!」 それからも自分で効果音を出しながら押し寄せる敵をバサバサと叩き伏せていく映姫様 視点が映姫様と向かい合う形になり、また決めポーズを取って一言 「そう、あなたは不燃ゴミの日を忘れている」 思わず目が覚めました。ありがとう映姫様、昨日はしっかりゴミ出せました でも時代劇の殺陣シーンにも近かった気がするんだよなあ 現実 水曜日は不燃ゴミの日