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2012年10月24日(水) 20 51-鈴生れい 注:「退屈をこじらせる」「うざい人たち」の続きです。先にそちらをお読みください。 世間的には夏休みが明けてから最初の週末。 買い物に出ていた私が部屋に帰ると、学校が始まって以来顔を出していなかった萌が神妙な顔で部屋の真ん中にぽつんと座っていた。 暑かったのかクーラーがついている。わたしはクーラーをあまり使わないが、萌が来ると当然のようにつける。今度から電気代を請求しようか。クーラー代結構バカにならないのだから。 とはいえ、小5のガキがあまりに似つかわしくない顔で自分の部屋にいるというのは気分のいいものじゃない。勝手に入られることについてはもう慣れたが。 「おい、何してんだ」 買ったものを詰めた手提げ袋を机の上に置きながら、わたしはゆっくりとその場に腰かけた。9月に入ったとはいえまだ上旬、汗が不快に垂れてくる。 萌は黙ったままこちらを見つめていた。瞳が妙に潤んでいる。まぁ、あのくそ生意気で勝気な萌が、この時期にこんな顔をする理由など想像はつく。 「フラれたのか」 瞬間、じわっと萌の目尻に涙がにじんだ。 本当は萌がフラれたら思い切りバカにしてやろうと思っていたのだが、・・・・・・しかし、こういう時こそ二十歳になった私の母性の見せ所というやつじゃないのか。 そんな下心ありありのまま、わたしはそっと両腕を開いた。 普段ならば鼻で笑うのに、よっぽどショックだったらしく萌は素直にわたしの胸に飛び込んできた。途端、ううううと咽び始める。 さらにリズムよく優しく萌の背中を叩いていると、萌は本格的に泣きじゃくり始めた。 ―――彼女の泣きわめく姿も、これほど弱々しい姿も、わたしは初めて見た。 何しろ普段が普段、憎まれっ子と言って差し支えない彼女のことだ。特にわたしに、弱みを握らせるような真似などしない。 けれど今日ばかりは、わたしも日頃の恨みはぶつけまい。たまにはお姉さんぶってもいいじゃないか。 ・・・・・・という思いが半分。残り半分は、そう、わたしは萌が羨ましかった。失恋して泣いてしまえるほど、一途な恋をできたことに。 萌はずっと泣いている。感傷的な気分。わたしも泣いてしまいそうだ。少しずつ、目の端が熱くなっていく。 女一人子供一人が泣きあいながら抱き合うという、わたしが美人なら絵になりそうな状況。 そんないつもとは180度ほど違う雰囲気を、最初にぶっ壊して元に戻したのはやはり萌であった。 「空、臭い」 しゃくりあげながら、「臭い」わたしの腕の中で暴言を吐いたこのクソガキを、思わずわたしは「臭い」胸と腕で絞め殺しそうになっていた。 * ひとしきり涙し、あのとんでもない暴言を吐いた後、萌は何も言わずに自宅に引き上げていった。わたしの感傷を返せよ、マジで。 そんなことがあったのが、先週の金曜日。 一週間経った土曜日、わたしが目を覚ますと、目の前に二人の子供が鎮座していた。 一人は言うまでもないが、もう一人は見覚えのない男の子だった。というか、男の子・・・・・・。 「萌、あのさ、わたし一応女なんだけど」 「え、そうだったの?」 白々しく目を見開いていた。もう、いつか本気で殺りかねない。いっそ今好きな子の前で素っ裸にしてやろうか畜生め。 どうあがこうともう遅いので、所在なさそうに部屋の隅に座っている男子を尻目に、わたしは布団から這い出した。適当なTシャツと、面倒だったから確か下はパンツ一丁だ。いくらガキとはいえ、他人に見られて気分のいい恰好じゃない。 わたしが着替えている間、男の子は壁を向いていた。なるほど、いい子そうだ。陽子(大地の彼女)といい、篠山側は酷いのにその相手はいい人ばかりである。 「もういいぞ」 「ご、ごめんなさい」 壁に向かったまま、男の子は震える声で謝罪していた。ここまでくると色気の欠片もないわたしごときのために可哀想である。 ああでも、これだけ反応してくれるならこの方向で彼をたぶらかすのもありか。萌が面白いリアクションを見せてくれそうだ。 心の中で計画を練りながら、とりあえずわたしは萌をふん縛ることにした。 * 「つーか、お前フラれたんじゃなかったの?」 トースターに食パンを突っ込みながら、わたしはひっ捕らえられた萌に尋ねた。 「まずはこのビニールひもを解いてよ。話はそれからするから」 「じゃあいいや。えっと、翔己くんって言ったっけ? 萌をこんな生意気なガキ嫌だっつってフッたんじゃないの?」 彼は貝塚翔己というらしい。萌より一つ年上だそうだ。ただ随分幼い外見をしていて、割と身長の高い萌と並ぶと年下に見える。 保健室登校の理由については、詳しく聞いていない。 「え、えっとその・・・・・・」 しどろもどろ。どうやらいきなり恋人の従姉、それも自分で言ってて悲しくなるが男っぽい女子大生に会わされてテンパっているんだろう。 うーん、見た目だけなら大学に入ってからそれなりに女っぽくなったと自負しているんだが、如何せん口調と性格があれである。大学二回目の夏休みを超えてなお、浮いた話の一つもないのは悲しい。 ともあれ、萌ならどうでもいいが目の前にいる少年は初対面だ。助け船を出してやろう。 「あれか、萌にしつこーく付きまとわれて折れたのか? 困ってるんだったらわたしが処理してやるが」 「処理って何する気よ! 空が言うと怖いんだけど!」 何もそこまでというぐらい顔を青ざめながら叫ぶ萌。現状が現状なのであれだが。 そろそろ縛るだけじゃワンパターンだし、何か別のお仕置きを用意した方がいいかな。もっと精神的に来るやつの方がいいか。 新しい体罰法を思案していると、翔己が意を決したように口を開いた。 「あああああの、空・・・さんって本当に萌さんのお母さんなんですか?」 「あ゛あ゛んっ!?」 ひっと翔己が縮み上がった。そのまま壁際まで後ずさる。っといけない、想像を絶するぐらい失礼なことを言われたとはいえ、わたしの凄みに慣れていない翔己には少々酷な仕打ちだ。 仕打ちするならこの事態を引き起こし、今もぶるぶると肩を震わせる萌にやらなくては。 「ああ、ごめん。自己紹介がまだだったが、わたしは篠山空。萌の従姉だ。年は二十歳。いくらなんでもこの年齢のガキを持つ母親には見えないだろ」 「は、はい。ごめんなさい」 「あやまんのはいいから、少し萌に制裁加えるの手伝え」 「ちょ、ちょっと翔己くん、まさか裏切ったりしないよね・・・・・・?」 「どうするんだ翔己、さっきの件、これを手伝ったら許してやるぞ」 「え、ええと、」 「迷わないでよ。こんな悪魔に誘惑されないで!」 「今のでさらに罪が重くなったな。さぁ翔己、て・つ・だ・え」 * 「空ってさ、大人気ないよね」 「何を今更、一年半もつるんで」 萌を布団でぐるぐる巻きにし、ビニールひもで縛り上げると、すっかりトーストが冷めていた。仕方ないのでそのまま口の中に放り込む。 「だってさ、ちょっとからかっただけじゃん。まさか翔己くんも本気にすると思ってなかったし」 「聞いたか翔己、これがお前が付き合ってるやつの本性だぞ」 翔己はまた壁に向けて、今度は体操座りをしていた。返事はない。 確かに、見てくれは身内の贔屓目を覗いても可愛いのだ。ただ性格がご覧の有様、性悪とすら言いたくなる始末なのに、どうしてこんなやつに告白するバカたちが後を絶たないのか。 ふぅと一息ついて、時計を見るともう12時だ。少し寝すぎたかもしれない。 「何か食べるか。と言ってもうちにはまともな飯はないが」 「あ、萌ハンバーガー食べたい」 「お前は自分で買え。翔己はどうする?」 さっきから不憫な事態が連続していることだし、ついでに大人気ないところばかりを見せているわたしの名誉挽回も含め、翔己には何か奢ってやろう・・・・・・千円以内で。 自己嫌悪から抜け出したのか、翔己はこちらに振り返った。 「あ、いえ、その、そんな・・・・・・」 「いいから。萌と一緒でいいか」 「え、あの、えぇと、・・・・・・はい」 普通なら、初対面の相手に昼飯をこしらえてもらうのは失礼だろう。翔己もそこら辺はよく理解している。萌には本当もったいないぐらいいい子だ。いっそ8歳差もありか? なんて戯言はさておき、失礼だからと言って遠慮されても、翔己一人ご飯を食べないのはこちらとしても気まずい。子供は素直に奢ってもらうのが一番である。萌ほどあからさまなのはどうかと思うが。 「んじゃ決まりだな」 「空、原チャリで行ってきてよ」 「お前がひとっ走り行って来い」 「遠いじゃん」 通学用に原チャリはあるが、燃料がもったいない。その点チャリンコなら燃料は自分だ。実家から持ってくるべきは原チャリではなくチャリンコだったかもしれない。確かに遠いとはいえ、わたしならチャリでOKだ。 あーっと、実家っつったら思い出した。 「萌、今度のシルバーウィークだが」 「ああ、実家に帰るんでしょ」 そう、この前大地が来たとき聞いた。いい加減一度帰って来いと親父が言っているらしい。大学に入ってからこの1年半、1回も家に帰ってないのだから当然と言えば当然か。 「萌も行く」 「は? 叔父さんたちも一緒に帰るのか?」 「ううん、萌と空で」 なんだそれ、引率しろってことか、面倒くさい。 「叔父さんは良いって言ってるのか?」 「うん」 なんなんだ。叔父さんは自分の娘をなんだと思ってるんだ。篠山の親父は自分の娘を男だと思ってないか。 ふと自分の親父が脳裏に浮かんだ。元気にしてるんだろうな。そうじゃない親父が想像できない。 「し、篠山さん、その恰好で普通に会話しないでよ・・・・・・」 翔己が笑っていた。篠山さんと言うので一瞬わたしのことかと思った。付き合ってるのに、名字呼びかよ。奥手な。 「じゃあ助けてよ!」 「それは、その・・・・・・」 利口な子だ。さて、ハンバーガーを買いに行ってくるか。 * 帰ってくると、萌は簀巻き状態から抜け出ていた。 同時に、どういう具合か翔己と萌が布団の上で横になっていた。 一瞬、頭の中が真っ白になったが、耳を澄ますと寝息が聞こえる。どうやら寝てしまっているようだ。 一体全体どういう経緯でこんな珍事に陥ったのか見当もつかないが、これは面白い。まずは写メっておこう。いや待て、シャッター音で起きる可能性があるし、最初にやるべきはあれだ。 思い立ったが吉日、揃って窓に背を向けて寝ている二人に忍び足で近づき、揃って窓に背を向けている状態を改善する。萌は寝相も寝起きも悪く、多少の刺激では目を覚まさないので好都合だ。 仲良く面を合わせたところで、通学用のカバンに突っ込んである携帯を取り出し、パシャリ。 「・・・・・・ん?」 翔己の方は眠りが浅かったらしく、案の定シャッター音で起きてしまった。音を消せるのが一番いいのだが、そんなことができるのかまでは知らない。わたしはあまり機械に強い方ではないのだ。アウトドア派だし。 目を覚ました翔己は、眼前を注視して、リンゴもびっくりなぐらい顔を赤く染めた(青リンゴじゃないよ) 「し、しの、・・・・・・」 「翔己、起きたか?」 さも今気づいたかのように声をかけるわたし。我ながら名演技だ。 「え、と、その?」 「仲良く昼寝してたところ悪いが、昼飯買ってきたぞ。とりあえず食べようか」 ファーストフードの匂いはきつい。いくら萌の寝起きが悪いといっても、これだけきついのだからそのうち鼻をひくつかせて起きてくるさ。だから今は寝かせておいてやろう。 きっと今週は大変だっただろうし。 「ほら」 紙袋からハンバーガーを取り出すと、いよいよあの独特なにおいが部屋を満たした。これで起きないのであれば、それはそれで起こすのが可哀想なので放っておこう。 注文を聞き忘れたことに店に到着してから気付いたので、無難なものを選んできた。今時の子はハンバーガー3つあれば満腹になるかな。わたしは昔大食らいだったので、3つじゃ足りなかったが。 「あ、ありがとうございます」 律儀に布団に座ったまま礼をして、翔己はハンバーガーを1つ受け取った。 そうそう、さっき帰って来てから気付いたのだが、今日もクーラーがついていた。多分昨日うちに泊まっていった萌が翔己を連れて戻ってきた際に暑かったからだろうが、これはやはり電気代を萌か叔父さんに請求しよう。 「あの、空さんは食べないんですか?」 「ん? ああ食べるよ」 買ってきた本人より前に食べることを無礼だと思ったらしい。本当いい子。爪の垢を萌に食わせてやりたい。あのクソガキめ。 待たせても悪いので、わたしも食べることにした。とはいえ先ほどトーストを食べたばかりだし、買ってきたのは1つだけだが。 いや、買う気はなかったんだ。ただあの匂いに釣られたというか。無性に食べたくなったというか。 言い訳を心の中で重ねながら、わたしはハンバーガーにかぶりついた。昔はハンバーガーと言ったら大はしゃぎしたものだ。親父には「体に悪い」と言われほとんど食べさせてもらえなかったが。 無言。心の中で饒舌なわたしは勿論、翔己もただ食べることに集中しているようだった。 だが萌が寝ている今、翔己と二人きりになれる唯一といっていい機会だ。ここは少しばかり翔己と会話をしてみよう。それ以前に確認しなくてはならないこともある。 「翔己」 「は、はいっ?」 ・・・・・・なんだろう、わたしってそんな怖いかな。無意識なんだろうけど声が上ずっていた。一人の女として泣けてくる。 こうなったら、あまり柄じゃないが、少し女っぽい口調で頑張ってみるか。 「おま、いや、君、萌と付き合ってないんだろう?」 あ、これはダメだ。もう少し頑張らないと。 ともかく、初めこそ付き合いだしたから連れてきたのと思ったが、萌も翔己も断言してはいない。萌の性格上、そういったことは自慢してくるだろう。それに、なんとなく二人の間に距離を感じるのだ。 「え、と。はい」 迷うことも、悪びれる素振りもなかった。後ろめたい様子もない。慌ててもいない。平静。 「萌が一方的に付き纏ってるの?」 「い、いえ、そういうわけでは・・・・・・」 翔己は少しだけ視線をわたしから逸らした。否定したいが否定できないのか、肯定しかねるが否定もできないのか。 「遠慮しないで。今は萌も寝てるし、わたしは萌の味方ってわけじゃないから」 「え、遠慮してるわけじゃないんです。ただ、その、悪く言えばそうなるかなって」 わたしは萌をちらりと見た。 「さっきも言ったけど、迷惑ならよく言って聞かせ「迷惑なんかじゃありません!」 言葉を遮って、翔己は叫んだ。初めて彼が働いた無礼だった。彼が出した大声に、少し気圧される。 一旦深呼吸をして、翔己は続けた。 「ぼくは、保健室登校をしてます」 知ってる。それがきっかけでわたしは萌から翔己の話を聞いたのだから。 「体が悪いわけじゃないんです。ただ、教室に入ると気持ち悪くなって・・・・・・」 「そう」 「はい。だからぼく、友達いないんです」 「うん」 「でもしの、萌さんはそんなぼくに話しかけてくれて、それで付き合ってくれなんて言われて」 「・・・・・・」 「そのとき、僕びっくりしてごめんなさいって言って逃げ出したんです」 先週末の金曜日、萌が泣いたのはそれが原因か。 「だけど萌さんは、それでもぼくに話しかけてくれて。すごく嬉しかったんです」 「うん」 「だから迷惑なんてとんでもないです。今日はびっくりしましたけど」 あははと笑う翔己。それに引きずられて、わたしも少し笑った。 「そう、ならいいの」 萌、いい子を見つけたな。 * 翔己が一通り食べ終えたところで、わたしは再び訊ねた。 「それで、萌と付き合う気はないのか?」 もうそろそろいいだろうと口調を元に戻した。ついでに目の端でぴくりとあれが動いたのを確認する。 翔己は、顔を真っ赤にした。 「そ、それは、ぼく友達いないから、お付き合いなんて考えられなくて・・・・・・」 それもそうか。友達いないやつの気持ちはわたしには分からないが、友達いないのに恋人いるというのも変な話か。それも小6で。 「萌が好きだって言ってんだし、遊び感覚で付き合ってやってもいいんだぞ」 「そんなことできません!」 「そうか。・・・・・・いつかは、決着をつけてやってくれよ」 萌のためにも、翔己のためにもな。 「わ、分かりました」 「だとさ、萌ちゃん。翔己は萌ちゃんみたいな性悪女と付き合えないってさ」 「そんなこと言ってないじゃん!」 萌が飛び起きながら吠えた。その顔は翔己と同じく。 先ほど、具体的に言うと翔己の独白辺りから、起きているのは分かっていた。萌も悪だなしかし。 当たり前と言えば当たり前か、翔己は全く気付いていなかったようで、目を真ん丸にしていた。 「し、篠山さん、起きてたの・・・・・・?」 「う、ご、ごめん翔己くん。全部聞いちゃった」 黙っていればいいものを、バカ正直に告白する萌。対して、顔を赤色へ青色へとグラデーションさせている翔己。 ここでさらに爆弾投入。 「そうだ、この写真見てみないか?」 言いながら、仲良く同じ布団で向き合いながら寝ている写メを見せてみる。 「こ、こんなっ」 「あ、あはは・・・・・・」 火を噴きそうな顔で写真を見つめる萌と、目を回している翔己。ここまで弄れれば上等だろう。面白かった。あっはっは。 一しきり笑ったところで、わたしはお茶を淹れようと腰を上げた。すると、萌がズボンのすそを引っ張ってきた。なんだというのか。 「なんだよ。まだ弄られたいのか?」 冗談めかして言うと、いつになく真剣な様子で、萌は上目遣いに睨んできた。 ちょっとからかい過ぎたかなと1ミリグラムほど反省していると、萌が低い声音で言った。 「萌のハンバーガー、は?」 「えへへ」 我ながらキモいと思う。 違うんだ。本当は何かしら買おうと思ってたんだ。でも財布事情が冬だったんだ。仕方なかったんだ。 ハンバーガー1つ200円。お財布の中には0野口さん。推して察するべし。 「何キモい笑いことしてんのよ! 食べ物の恨みは恐ろしいのよ!」 「って、わたしの金じゃん! 奢らなかったからって恨まれる筋合いはねぇ!」 「わたしだけ昼飯なしってのが気に入らないの!」 ええいうるさい従妹め! 怒られる理由が理不尽だっつーの! ぎゃいぎゃいと言い合うわたしと萌を見て、何を思ったか翔己は微笑みながらこんな一言を口にした。 「仲、良いんだね」 「んなわけないじゃん!」「そんな馬鹿な」 ほら、揃ってないし。 可愛げのない可愛い従妹だ、本当に。 だんだんクオリティが下がっている気がする3作目です。 たぶん次回が最後です。最後にして一番長くなる予感。 本当は萌と翔己の恋愛模様を描こうと思ったらどうしてこうなった。最初は空が後に萌から聞いた話という形にしようとしたのですが、思った以上にシリアスになりそうだったのでやめました。 ミステリアスだったはずの翔己。結局一番の常識人に。
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ボール遊び タブンネちゃんとボール遊びをしたんだ 最初に投げたボールはトゲトゲのボール。 えいって投げたらタブンネちゃん見事にキャッチして可愛いおててに穴があいちゃった。 痛くて泣き叫ぶタブンネちゃん可愛いよ 次の日もボール遊び 今日はくろいてっきゅうを投げたんだ。 昨日みたいにうまくいかず頭に当たっちゃった。 「ミギッ」って声をあげて伸びるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は焼けた鉄球だよ 今日はうまくキャッチできたみたい 焦げた手でボールを持とうとがんばってるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は小型爆弾をつけたゴムボールだ キャッチした瞬間爆発! 漫画みたいに真っ黒焦げのタブンネちゃん可愛いよ 次の日から丸いものが怖くなったみたい 風船にすらおびえるタブンネちゃん可愛いよげしげし 賢かったタブンネ 幸せそうにオボンのみをかじるタブンネ一家を発見した ご自慢の聴力を活かせず俺に捕まれwwwと思っていたら母タブンネが遠く離れている俺に気づき、子どもを背中に乗せさっさと木に登ってしまった。 すべてのタブンネがおはなばたけな奴ではないようだ。母タブンネは木の上から俺を睨んでいる。 やがて俺がなにもしないと分かると木からするすると降りてオボンを食べ出す。 このタブンネ一家がとても幸せでいられるのは母タブンネの強い警戒心からだろう。 俺はこいつらを観察することにした。 1日目 このタブンネ一家の住処の木に別に別のタブンネがやってきた。 別のタブンネは、この母タブンネを見た途端、木の実を分けておくれといった。同族だから分けてもらえると思ったのだろう。 しかし母タブンネは首を縦に振らない。まぁこれが普通だな。 そのまま口論へ発展したが、母タブンネがさっさと引っ込んでしまった。 どうしてそうしたかはすぐに分かった。キリキザンの群れがきたのだ。 あっさりと別のタブンネは狩られてしまった。しかし母タブンネは警戒心強すぎるな。 2日目~30日目 特になにもない 31日目 あのタブンネ一家が住んでる木に雷が落ちた 5匹いた子タブンネのうち3匹が死んでしまった 母タブンネは泣いた。が、すぐに立ち直って… ? 子タブンネがいない 周囲を見渡すとなんとキリキザンの群に狩られていた ここでそんなヘマをするとは…よっぽどショックだったようだ 母タブンネは自分からキリキザンに刺され、そこからかえんほうしゃを撃ちキリキザンと数匹のコマタナを道連れにした 子の仇、といったところか。なかなか最期は立派だったな。まぁ魂ランプラーに吸われたがな ボコンネ あー暇だなーなんか面白いことないかなー あれ?あそこにいるのタブンネかな?あ!やっぱりタブンネだ!かわいー! 両手をこっちに突き出して、甘えたいのかな?よしよし あれ?なんか怒ったような顔になってない?って痛ッ! なんで急にとっしんするのよ!…もしかして食べ物目当て? どうやらそうみたいね、首をそんなに縦に振るんだもの じゃあたっぷり食べさせてあげるわ…私の怒りをね… やっ!あらー一発でダウンしちゃったのー? そうそう立ち上がって…今度はすてみタックル?あっそ はっ!どう?人間の女の子に力負けする気分は? まぁ「ただの女の子」じゃなくて「バトルガール」だけどね あはは、ボッコボコになっちゃって、可愛くなくなっちゃったね まだかかってくるの?いい加減諦めなさいよ… 数日後 ねぇねぇリザードン、この辺に乞食タブンネが出るらしいよ 出会ったら僕らで叩きのめそうよ! お!タブンネ発見!…早速物をねだってるよこいつ さっさとたた…いたっ! こいつすてみタってああ!ふしぎなあめ食べやがった! この野郎!…あれ?リザードンしっぽの炎青い… あーあ、あのタブンネ終わったね タブンネは約1時間リザードンにボコられました ん?首輪と縄が欲しいってリザードン、それ何に使うの? …なるほど、ふしぎなあめを探させるのか、見つかるといいね ほら、豚がサボってるよ。あんなに必死で探して、面白いね、タブンネは いっぱい見つかったし、帰るか。 こらこらリザードン、そんなにじゃれないでよ~ ん?どうしたのタブンネ?分け前欲しいの? あげないよ。すっかりボロ雑巾みたくなってるもの じゃあね、ボロンネ あー楽しかった。じゃあね、ボコンネちゃん せいぜい食べられないようにね 綱渡り タブンネちゃんを爪先立ちにさせて、電流を流した剥き出しの銅線を跨がせる 脚を完全に地面に付けちゃうと、銅線が股に当たってびりびり痺れちゃうよ 疲れて脚がプルプルしてるタブンネちゃん可愛いよ、いいダイエットになるね! 20分おきくらいに悲鳴が聞こえてくるけどこうやって続けてればだんだん鍛えられてくるからね! とりあえず三日三晩は放置しとこうっと^^ 楽しいクイズ ベビちゃんを人質にとって、クイズに正解したら助けてあげると言って、絶対に解けない問題を答えさせたい (間違えるとベビちゃんの入ったミキサーにスイッチが入る、水槽が満杯になるまで毒水を注がれるなど) ↑ 第一問と言ったところで問題文読みあげる前に試しに一匹ヤっちゃうのはお約束ですね ママちゃんの反応が凄い凄い、不意打ちすぎて大混乱 あとは正解しても串刺しにしたり、不正解だけどあえて助けてあげたり 間違えた方がいいの?と迷いが生じサービス問題の超簡単な問いをわざと間違えるママちゃん わざと間違えるなんていけないねぇ?とボーナスで一度に3匹ベビちゃんを失っちゃうのもまたかわいい ↑ 不意打ちで発狂するママンネちゃん想像したらムラムラしてくる お馬鹿なママンネちゃんを翻弄するのは楽しいな、時間制限設けて精神的に追い込んだり 正解したら全員解放してあげると言って淡い期待を抱かせたり 終いには神経衰弱と罪悪感で廃ポケになるのがオチだな ↑ 時間制限良いね!「解答時間は10秒です」って言っておいてカウントが10の次がいきなり1になったりとか楽しすぎる 問題にちゃんと正解してそれっぽいファンファーレも流れたのに、ベビちゃんが急に爆破されてわけがわからないママちゃんも可愛い ボタンをいくら押しても反応しなかったり、ボタン押して応えようとした直後に解答すら出来ず子供が砂地獄に飲み込まれるママちゃんまじ悲惨 あとは○×問題で正解の方に飛び込めば1匹助かります!とか言ってどっちかに走っていくママちゃんもかわいい どっちに飛び込んでもクイズ続行可能な程度に酷い目にあった挙句結局ベビちゃんも死んじゃうとか素晴らしい チョッキ on the チョッキ タブンネちゃんにTの文字が入ったチョッキをプレゼントしてあげたい Tはタブンネの頭文字だと思って喜ぶタブンネちゃんかわいい そんなタブンネちゃんにTはチンコチョッキ豚の頭文字だよ!と教えてあげたい よかったねタブンネちゃん! チンコの頭文字はCじゃないかという疑問は受け付けないよ! 永久機関 タブンネに賢者の石を埋め込んで、ミキサーにかける。 賢者の石の中にある命がある限り、体は再生して死ぬことがない。 痛みは感じるからずっとミキサーの中で破壊と再生を繰り返しながら苦痛の中、「ビャァビャァ」 悲鳴を上げる。こんな仕組みはどうだろうか? 心折心 タブンネが自慢するから「長所の耳」をナイフで切ってやった。 タブンネがコンプレックスだと言うので「短くて不便な手足」を電動ノコギリで切ってやった。 マランネになった癖に「タブンネ」の自慢の「ふわふわな尻尾」は切らないで!と泣き叫ぶから、遠慮なく中華包丁で切ってやった。 流石に黙ったのでここらでやめようとしたら「タブンネ」自慢の「うるうるおめめ」でこっちをみてきやがった。 ムカツクから片目だけえぐりとって、姿見の前に放置してやった。 無様な姿を見続けて発狂するマランネちゃんはいつみてもゾクゾクするね。 ジムの敷居 「ミッミッ!(アカネさん、タブンネをお前の手持ちに入れろ!)」 「ミッミッミィー!(ノーマルタイプを使っているんだから手持ちに入れるのは当たり前!)」 アカネ「すまんな潤オタブンネ、イッシュ地方のノーマルポケモンはチラチーノと決めてるんや」 アカネ「それに媚びる事と食べる事しか能のないタブンネは、こっちからお断りや!」 「ミィーン!ミィヒヒ、スッ(すてみタックルの姿勢)」 アカネ「へぇー、やる気はあるようやな!ミルタンク!ころがるや!」 「ミィギャーーーーー」 アカネ「なんや、一撃でやられてしもうた。」 アカネ「ミルタンク、帰ろうや!」 四季ンネ マフラーまいた冬タブンネ。ムンナと遊んでましたが、ムンナのご主人さまがやってきて、手持ちポケモンの経験値稼ぎに倒されました。 真っ白な雪を血で赤く染めた汚い冬タブンネ。 よくみたら右腕がへんな方向に折れてました。 満開の桜をみつめる春タブンネ。 桜の花びらはタブンネ色してる!なんて言っています。 上ばかりみていたから足元のダグトリオに気づかず全体重をかけて踏みつけてしまいました。 ダグトリオ怒りの一撃必殺「地割れ」。 春タブンネは衝撃のショックで声を失いました。 傘とポンチョを身につけた梅雨タブンネ。 この傘とポンチョは近所の小学生のものでした。 どうしても黄色い雨具が欲しくて盗んだのです。 雨具を盗まれた小学生の親は娘の雨具を我が物顔で使う梅雨タブンネめがけて斧を振りかざしました。 はじめは尻尾が切断され、次は耳、最後は左足。 梅雨タブンネは傷口に雨水がしみてうめき声をあげていました。 タブンネ権利宣言 タブンネに永久に与えられることの無い権利。 ①五体満足でいられる権利 ②暖かい家族と温かい住居にで生活できる権利 ③子供の晴れ姿を見る権利 ④オボン、オレンなど、安定した美味しい食事に有り付く権利 ⑤第三者に心身を脅かされることなく一生を終える権利(捕食、虐殺など) ⑥ポケセン勤務での失敗時、過度の体罰を受けない権利 ⑦綺麗な尻尾を持つ権利 ⑧強姦されない権利 ⑨主人(トレーナ―)から愛される権利 ⑩寿命を全うするまでこの世に留まれる権利 ⑪他人(他ポケ)に迷惑をかけない範囲で自由に活動する権利 ⑫自由に他ポケと結婚する権利(タブンネに相手を選ぶ権利は無い) ⑬同族の肉を食べなくて良い権利 ⑭トレーナーに捕まえてもらい家族になる権利 ⑮自由な時間を過ごす権利 ⑯清潔な生活を送る権利 ⑰(タブンネに)痛みを伴わない遊びをする権利 自由研究 今年の自由研究はタブンネを使おう。 タブンネを数匹用意し、目玉を抉る。抉った目玉があった場所にやどりぎのタネやまきびし、ようかいえきやエレキボールを 埋め込み、タブンネがいかに苦しむか実験する。 タブンネ虐殺専門学校理科室資料にて抜粋。 進路絶望 ミィミィ学園進路調査及び結果 タブ1「優しいナースさんになりたいミィ♪」→ポケセンサンドバック タブ2「強くなってバトルで活躍したいミィ!」→レベル上げ用サンドバック タブ3「こどもがいっぱいの幸せな家庭を築きたいミィ♪」→食用タブンネ出産用 タブ4「メスンネちゃんとたくさん恋がしたいミィ!」→種タブンネ タブ5「お肉にだけはなりたくないミィねw」→お肉 タブンネかき揚げ 通販で頼んだ大きな釜が届いたので早速使ってみよう。 用途はもちろん愛しのポケモン達の為のご飯作り。今日はタブンネちゃんを油で揚げよう。 そうと決まれば早速出発。今日は生け捕りのプロのキノガッサと一緒だ。この子は肉は好まないけど皆の為に頑張ってくれる優しい子なんだ。 さて、道なりに歩いているとさっそく草むらが揺れ始めたね。中を覗いて見ると案の定タブンネちゃんだ。しかもママンネとベビンネの二匹。 早速背後から近づいてキノコの胞子だ。全く気付かないおバカなタブンネちゃんかわいいよ。自慢の聴力も形無しだね。 キノコの胞子をモロに浴びてお寝んねしちゃうタブンネ親子。さすがは安心と信頼のキノコの胞子。百発百中だ!ご褒美にタブンネちゃんの持ってたオボンの実をキノガッサにプレゼントしよう。 かわいい寝顔のタブンネちゃん達をゴミ袋に入れて帰還。モンスターボール代合計200円も払うのは勿体無いからね。 家に着いたら早速タブンネちゃん達を油を入れた釜の中へシュート!♪衝撃で目が覚めたけど辺りは真っ暗でママのお腹辺りまでの深さの油。何が起こったのか分からずに混乱するタブンネちゃんも可愛いね。 そんなタブンネちゃんを他所に点火だ。最初は何が起こったのか分からないけど段々熱くなって来て事の重大さが分かっちゃうんだ。 しばらく親子でダンスしてたタブンネちゃんたちだけどママンネちゃんが子タブンネちゃんを短いお手手で持ち上げるんだ。 この子だけは助けてって言わんばかりの表情で子タブンネちゃんを必死に持ち上げるママンネちゃんはまるで女神様だね。 子タブンネちゃんは熱くなくなって暫くは安心してるんだけど偶然触れた触角でママンネちゃんの感情を読み取ってママの最期を悟っちゃうんだ。 必死な声で泣き叫ぶ子タブンネちゃんはまさに天使だねっ♪ でも安心して、タブンネちゃん♪キミも大好きなママと一緒に僕のポケモン達が美味しく食べてあげるからねっ! さて、必死の抵抗も虚しく力尽きて倒れちゃったママンネちゃん。当然子タブンネちゃんが油の中へダイブ! 枯れ掛けた声で一層泣き叫ぶ子タブンネちゃんもかわいいよ。でも悲しいかな、お別れの時が来ちゃったみたい。 子タブンネちゃんの鳴き声が小さくなって行って油の中へと沈んで行っちゃった。 ママンネと子タブンネを一緒に油で揚げただけでこんな感動的な光景が見られるなんてタブンネってのはやっぱり飽きが来ないなあ♪ END 糞豚一等兵 徴兵制(二年間)のポケモン世界 before ヤダミィ!、お家に居たいミィ!ママと一緒にいたいミィ! after(一年後) タダ飯食えて、寝床があるから幸せだミィ! でも…何でこの可愛いタブンネちゃんが一等兵なんだミィ! 大将にするミィ!給料も増やせミィ! ガブリアス中将「調子に乗るな!この豚肉ー!(ドラゴンクロー)」 タブンネ「ブミィー!やっぱお家に帰りたいミィー!」 ガブリアス中将「あと一年辛抱するんだなー(笑)」 タブンネ「ミィィィィィィィィィーン!」 日記 タブンネの日記 8月26日 今日はご主人とボール遊びをしたミィ。ご主人様が熱い鉄のボールやトゲトゲボールを投げるから わたしのかわいいおててがボロボロで悲しいミィ。 8月27日 今日はわたしの大好きなオレンの実をいっぱい食べさせてもらったミィ。 いつもご主人はわたしにイジワルなのに今日は優しいミィ。何か企んでるのかミィ? でもオレンがオイシイからまぁ、どうでもいいミィ♪ 8月28日 今日はオボンの実をたくさん食べさせてもらったミィ♪オレンよりも味が良いミィ。 だけど今日の夕方にご主人が商店街から鋸やフライパン、ミキサーを買ってきたミィ。 日用大工やお料理に目覚めたのかな?今日もお腹いっぱいで幸せだミィ。 明日も食べたいなオボンの実。 (これより後日の日記はない。) 飼育係タブンネの日誌 飼育係タブンネの日誌 May 9, 2010 夜、警備員のタブットとタブリアス、研究員のスターブとポーカーをやったミィ。 スターブの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェミィ。 僕たちをばかにしやがってミィ。 May 10, 2010 今日、研究員のおえら方から新しい化け物の世話を頼まれたミィ。 皮をひんむいたカイリキーのような奴だミィ。 生きたえさがいいってんで、ベビンネを投げこんだら、奴ら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり 遊んだあげくやっと食いやがるミィ。 May 11, 2010 今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たタブットに突然たたき起こされて僕も宇宙服を 着せられたミィ。なんでも、研究所で事故があったらしいミィ。 研究員の連中ときたら、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだミィ。 May 12, 2010 昨日からこのいまいましい宇宙服をつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆいミィ。 いらいらするんで、腹いせにあの家畜タブンネどもの飯を抜きにしてやったミィ。 いい気味だミィ。 May 13, 2010 あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、背中にでっけえバンソウコウを貼られたミィ。 それから、もう俺は宇宙服を着なくていいとラッキーさんがいったミィ。 おかげで今夜はよく眠れそうだミィ。 May 14, 2010 朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがったミィ。 家畜どものオリがやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら数が全然たりねえミィ。 めしを三日抜いたくらいで逃げやがってミィ。 おえら方に見つかったら大変だミィ。 May 16, 2010 昨日、この屋しきから逃げ出そうとした研究いんが一人、射さつされた、て はなしだみぃ。 夜、からだ中 あついかゆいみぃ。 胸のはれ物 かきむしたら 肉がくさり落ちやがたみぃ。 いったいぼく どうな て May 19, 2010 やと ねつ ひいた も とてもかゆい みぃ 今日 はらへったの、かちく のエサ くうみぃ May 21, 2010 かゆい かゆい タブットーきた ひどいかおなんで ころし うまかっ みぃ。 4 かゆい うま 宣伝乙 一匹のタブンネちゃんがカメラの前で憤ってるよ 「何でタブンネちゃんを食べるんだミィ!もっとおいしいお肉があるはずだミィ」 そのタブンネちゃんの前にステーキがひとつ運ばれてきたよ、そのお肉に齧り付くタブンネちゃん 「これだミィ!この世にはこんなにおいしいお肉があるんだミィ!タブンネの肉なんて食べてたら損だミィ!!」バクッバクッ! 怒りながら食べるタブンネちゃん、とっても行儀が悪いね 「おいしかったミィ~、テレビの前のみんなは解ったかミィ!これからはこのお肉を食べるミィ!とってもおいしくて安いミィ!! ところで何のお肉だったんだミィ?」 「そりゃあタブンネちゃんだよ^^」 「ミィ…!?ミィィイイイイ!!!!」 次の日からタブ肉の出荷量は激増したという 三者一両損 タブA「うちのベビンネちゃんは可愛いミィ~♪」 タブB「何言ってるミィ!うちの子のほうが可愛いミィ!!」 タブC「二人ともやめるミィ、どうせうちの子に勝てる子は居ないんだから無駄だミィ」 タブA&B「なんだとミィ!!」 ガスッ!ボコッ!グシャッ! タブA「ミィ!?ベビンネちゃんがいないミィ?」 タブB「どこ行ったんだミィ?」キョロキョロ サザンドラ「♪~」ゴクリ タブABC「ミィギャアアアァァアアア!!」 生餌 旅行でシンオウ地方に来て数日が経ったある日、俺は無性に釣りがしたくなった。おもむろにすごい釣竿を出し、そこに餌を取り付けようとしたのだがいざとなると餌にうってつけな物が中々見つからない 仕方が無いのでモンスターボールからタブンネを出した。タブンネは食事とでも思ったのだろうか、物欲しそうにこっちを見つめている。 だがそんな視線等無視してタブンネを釣竿の針に刺した。「ミィ!?」突然の出来事にタブンネは理解できず、ただもがくが、そんなタブンネの耳元で一言「お前はエサだ。いいもんつらねーと殺すからな」そう言い終わるのと同時にタブンネを水の中へ投入。タブンネはよっぽど殺されるのが嫌なのだろう。必死になってポケモンを捕まえようと足掻いている。正直餌になってくれた方が良いんだがな・・・ 数時間が経過したが、結果は無残だった。殆ど釣れもせず、釣れたかと思えばコイキングばかり「バトルも駄目な上にエサにも使えない・・・これは信じられないような無能っぷりだな・・・」俺はそう呟きへ俺は自転車に乗ってサイクリングロードへと向かった。 サイクリングロードの坂の下でタブンネを出し、そのまま放置して坂を上っていく。タブンネは追いかけようとしてくるが流石にサイクリングロードの坂は上れず転がり落ちていった。 「イヤッッホォォォオオォオウ!」俺は坂の頂上から一気に降りる。爽快感に今までのストレスが一気に消し飛ぶ。 坂が終盤に差し掛かるとそこにタブンネが居た。坂は上れないがかと言って逃げ出して野生で生きていく自信もないタブンネは同じ場所で蹲っていた さすがに耳は良いのでタブンネは俺に気付く。きっと俺が迎えに来てくれたのだと思ったのだろう、嬉しそうな顔で坂をよじ登ろうとしている。そんなタブンネは実に滑稽だった。 「ハハハ・・・・死ねええェェェ!!!!!!!!」 俺はそう叫びながら渾身の力を込めて自転車を加速させる。そのまま飛び切り勢いをつけてタブンネを轢き飛ばした 「ミィィィイイイイン!!!」 タブンネは綺麗な流線型を描きながら勢い良く飛んでいった。しばらくするとどこかの水面が大きな音をたてて揺れ、そこにはタブンネと思われるピンクの塊が浮かんでいた 生きるゴミと言わざるを得なかったタブンネはたった今本当のゴミとなったのだった
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~一夜の長い夢から覚めた~ 宇宙暦 5000年 1月 1日。 宇宙は第二次宇宙大戦の真っ只中だった。 激突するのは二つの星。倭星VS惑星オメガ。 100年程前から始まったこの戦争は、数々の星を巻き込み、今もなお続いている。 とある、倭星領土の星。 ある孤児院で一人の少女が目を覚ました。 (今のは夢…?) 少女の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。 あれはとても長く感じた夢だった。 とても楽しい時間だった。 私はお姫様。たくさんの人に囲まれて…。 最期は…夢のみんなが死んでしまって…。 涙が出てきた。 「リサ、どうしたの…?」 隣の部屋のサキ。起こしに来てくれたみたい。 …とても長い夢を見ていたみたい… いろいろな夢…私はお姫様だった… 「ねぇリサ!その話もっと聴かせて!」 サキ、ジュン、ユキ、そして私。 4人が同じような夢を見ていた。 みんなそれぞれひとつの星のお姫様。 みんないろんな仲間に囲まれて…。 最期はみんな、死んでしまった夢だけど…。 私たち以外の子に聞いても同じような夢を見た子はいなかった。 「なんだか不思議よね…。」 年の初めの夢。正夢になったらどれだけうれしいだろう? (まぁ、死にたくは無いけど…?) 「で?話ってなんなの?ジュン。」 今日4人が集まったのは、ジュンが大事な話があると言ったから。 「私、ここを抜け出そうと思うの…。」 この星では、孤児院に住む子供は男18、女16才を超えた4月、 倭星軍へほぼ強制的に入れられてしまう。 男は兵隊、女は医療や雑務係。 ささやかなうわさでは、孤児院は軍の養成所と言われている。 入隊までに他の職が決まれば、それは免れるらしいが、18や16の子供に何が出来るのか…。 ジュンも 1月 7日で16才。今年の4月には、軍に入隊させられてしまう。 「ここのセキュリティから抜け出すなんて不可能よ。」 横から来たのは、小町。右目に痛そうな痣を持つ、16才の女の子。 「やってみなきゃわからないでしょ!?」 「やってからじゃ遅いのよ。」 「…何かあったの?」 彼女は、右目以外にも身体に複数の痣を持つ。 はじめ、本人は親からの虐待によるものだ、と言っていたけど…。 「それは半分、もう半分はここの管理者たちからの拷問で付いたものよ。」 マチ(小町のこと)も、12才の時に抜け出そうとしていたが、呆気無く捕まってしまった。 その後、誰も知らない地下に連れられて、三日三晩、休み無く体罰を受けたらしい。 これでもかというくらい…。 もう2度と脱走を企てたりしないように…。 「ようやく解放されたとき、私はそう思ったわ…。身体の痣は消えなかったけどね。」 「どうするの?ジュン…。」 「それでも…私はここを抜け出す! …今朝の夢のおかげで、やれる気がする!」 今朝の夢は、私たちに勇気や希望、夢を与えてくれた。 「おもしろそうね…私も連れて行ってよ。」 「さ…サキ…?」 言い忘れたが、ジュンとサキは仲が悪い。 「失敗したらあんたも牢獄行きよ?」 「ジュンと一緒ってのは気に入らないけど、何とかなると思う。 全ての自信はその夢から。私たちなら、必ず成功する!」 「…なら私も行こうか…二人の喧嘩を止める役もいないと…。」 「いっいいの?ユキ!?あなたたしか学校の先生になることが決まったって…!」 ユキは頭がいいのだ。ちなみに私とユキも仲が悪い。 「4人揃ってやったら絶対成功するよね♪」 ....................................? 「ってリサも行くのぉ?!」 決行は今夜2時。マチが教えてくれた、セキュリティの検査がある時間。 (4人で夜逃げ…神様、お願いします。どうか成功しますように…!) 昼休み。 見かけない一人の男の子が立っていた。 「彼は今日入ってきたばかりの新入り。流集 大地って名前なんだって。」 マチが教えてくれた。見たところ、17か18才というところ。 「目が怖いのよ…今日はまだ近づかないほうがいいわね…。特にリサ。」 「…もういないわよ?」 私は、誰とでも仲良く出来るように心掛けてきた。 ジュンも最初はトゲトゲしてて、誰も寄せ付けようとはしなかった。 サキは落ち込みが激しくて、全く人と接しなかった。 ユキも最初はずっと暗かった。今では喧嘩し合えるくらい明るくなった。 「私たち、みんなリサに感謝してるのよ。」 とても嬉しかった。だから私は、周りに笑顔を運ぼうと思った。 …!一瞬キツくにらまれて、動けないうちに去られてしまった…。 2時。決行の時。 ジュンは予め、鍵を作ってたみたいで、順調に扉を抜けていく。 順調に暗闇を抜けていく…。 「待って!人がいる!」 ユキの目は特殊で、まっ暗闇でも辺りを見渡すことができる。 「4人ともなにピリピリしてんのよ。私よ私。」 マチだった。見送りに来てくれたのかな? 「これ、持ってってよ!私との思い出ってことでさっ!」 マチはいつも髪留めをしている。その髪留めを私たちにくれた。 「成功を祈ってる!頑張ってね!」 外に出た。星が見えない。真っ暗闇。 「後はこの門を越えて、5日逃げ切れば自由よ!」 孤児院は、脱走者を5日見つけられなければ諦めるらしい。 「…どうしたの?ユキ。」 「ちょっと気になることがあって…。」 カチャカチャ!! ジュンが鍵を開けている。 「マチの目の痣が増えてた…。」 カチャン★ よっしゃ! 「行くよ!」 4人は前へ踏み出した。新たな生活、新たな夢を見るために…。 と、同時に、警報が鳴り出した。 『警告 警告 逃亡者を発見 ただちに捕らえよ! 警告 警告 逃亡者をただちに捕らえよ!!』 門に設置されていたセキュリティに捕まった。 「マチぃ~!動いてるよ~!」 「みんな!あそこのマンホールに!なんとしても逃げ切るのよ!!」 マンホールの中は闇夜よりもさらに暗かった。 今の頼りはユキの目だけ。ユキがいなかったら、みんな逸れてしまっていただろう。 「臭~い!ジメジメする~!」 「我慢しなさい!」 「でもさ、まさか女の子がこんなとこに逃げ込むとは思わないよね?」 『こっちだ!急げ!』 来た。 「なんで?!普通は地上から探さない?!なんでいきなりこっちに入ってくるのよ!」 そう、まるで、私たちの居場所が分かっているよう…。 「…まさか!!」 パキ… マチの髪留めに、発信機が付いていた。 「マチの様子がおかしかった…。まさか私たちを嵌めていたなんて…!」 サキも違和感はあったみたいだった。 脱走を止めようとしながらも促した事。 髪留めは親の形見で、いつも肌身離さず持っていたこと。 「目の痣が増えていたのは、多分まだ拷問が続いていたんだと思う。 新たな脱走者が出れば、解放してもらえる約束だったんじゃないかな…。」 『発信機が壊された!』 『構わん!近いぞ!』 迫る足音。迫る追っ手。地下は音がよく響く…。 私たちは…もう…捕まるしかないの…? (念じろ) 何かが聞こえた。 「リサ早く!走って!!」 (君達4人が行きたいところを念じろ。 そうすれば、必ず道が開かれる。 私を信じろ。 4人で、力を合わせて念じろ!) 神の声が聞こえた。みんな、聞こえたみたい。 「…やるの?」 やるしかない。 「…でもどこへ?」 私達4人が知っているとこなんて、孤児院しかない・・・・・・・・・! 「チキュウへ行こう!」 夢の中の舞台。あれは確か、【チキュウ】という星だった。 「でも、そんな星あるの?」 「いいじゃん!やってみようよ!目的地は、チキュウで!」 (4人で力を合わせれば、必ず念じた場所へ行けるだろう。急げ!) 信じよう。みんなを。 信じよう。神様の言葉を。 信じよう。夢の続きがあることを。 チキュウに。夢の世界へ行きたい! 「消えた?!…そんな!逃がしたのですか?!」 小町が管理者の一人に向かって吠えた。 「違う。目前で4人が消えたんだとさ。」 「何言ってるんですか!そんなこと、普通人間に出来るわけないじゃ…!」 「普通の人間、ならな。」 「!?…まさか…あの4人…神人(エルニル)!?」 神人(エルニル) 人々はこう呼ぶが、実際は、魔法や超能力を使用できる者のことを指す。 この世界は、全てが真粒子によって構成されている。 大昔、ある学者がそう唱えた。 真粒子は存在するかしないかの2パターンのみの変化をし、その変化の組み合わせによって、 全宇宙の全てを構成しているというのだ。 (コンピュータの0or1のようなものと言えばわかりやすい…?) その真粒子を操る能力をもって生を受けた人間を、神の力を駆使できる人間ということで、 エルニルと呼ばれている。 人が神人となる可能性は全宇宙平均で10億分の1。 神人は遺伝や家系、血筋は全く関係なく、ポロっと生まれてくる。 しかも、この能力に気付かない神人も多い。 そのため、昔、この能力を「神の贈り物」と呼び、それを使用する人間を、 「神人(エルニル)」と呼ぶようになったのが由来である。 なにもないところに火や水を生み出したり、錬金術のように物を変化させたり、 人を、全く違う場所へ転移させたり…。 様々なことが真粒子を操ることによって可能になるが、全てが出来るわけではなく、 エルニル本人の属性によって、能力は制限される。 生きる者(動植物その他いろいろ)はみな、この世に生を受けた時点で、属性が与えられる。 例えば、魚なら水属性、木なら土属性と植物属性など。 人も例外ではない。 後に紹介するが、ジュンは水と海、サキは火の属性を持つ。 水と火はもともと相性がよくないため、この二人も仲が悪い原因の1つなのかも知れない。 「もしそうなら勿体ないな。なんとしても捕まえないと…。」 管理者がつぶやくその傍ら、小町は倒れこみ、泣いていた。 (小町のおかげで神人も見つけられたし、そろそろここから出してやるか…。) 周りは山に囲まれていた。 植物の緑と、空の青と、土の茶色と、雲の白の世界。 自然が豊かな、心地よい世界。 心地よい風が当たり、目が覚めた。 (気持ちいい…。) 徐々に頭も冴えていく。 (……って…あれ?みんなは?!) 「おぉ~ぃ!リサ~~~!起きた~~~?!」 遠くからジュンとサキが歩いてくる。 「起こしてくれたっていいでしょう?!」 「いやぁ…あんまり気持ち良さそうに寝てたんで…。」 置き去りなんて…ヒドイ…。 「で、どこ言ってたの?」 「3人で手分けしてこの辺を探索してたんだ。サキがあっちのほうに建物見つけたんだってさ!」 「行ってみようよ。」 「…ユキは?」 「.........あ。」 ユキの目は暗闇でとても頼りになる…けど、その反面、極度の方向音痴だった。 孤児院でも最初、どれだけ迷ってたか…。 「ここ…どこ?」 案の定、ユキは迷っていた。 しかも周りは自然ばかり。どこも同じに見えてしまう。 「あなた、ユキさんですか?」 ふと、声が聞こえた。 横に、どこか見覚えのある人が立っていた。 「やっぱりユキさんなんですね!お久しぶり…いいえ、はじめまして!」 聞き覚えのある声、誰だっただろうか。 長い髪がなびいていて、顔がよく見えない。 ただ、とても気品のある、綺麗な顔。 「…私のこと、お忘れですか?」 いや…あなたさっき、初めましてって言わなかった? 「…夢、覚えてませんか?」 夢…昨日の夢…その瞬間、彼女(彼かも?)の髪が揺れ、 額に見覚えのある逆三角の紋章が見えた。 「イ…イーリア?」 「はい!はじめまして!ユキさん!」 イーリア…夢の中では占い師(的中率の低い)だった女の子。 その占いで、夢の終わりを予言した。 仲間になったのが遅かったから、あまりよくわからない人だったという印象。 「イーリアも、同じ夢を…?」 「はい。…立ち話もなんですし、私達の住処へ行きませんか?」 「あ、いや、まだ他にも3人いるんだけど…。」 「リサさんとフレイムさんとジュンさんですね?」 そう言って目を閉じた。ちなみに、フレイムとはサキの夢の中の名前。 「大丈夫です。その3人も山を降りています。では行きましょう。」 目を閉じたのは、占いでもしたのだろうか? ただ、夢での成功率の低さが引っかかる。 「聞いていいのかな?占いの成功率って、どのくらい?」 ちょっと、気品のある顔が引きつって…、 「20%くらい…。」 2人で3人を探すことにした。 山の下には、集落のようなものが広がっていた。 それぞれの建物の大きさはほとんど均一で、道に沿って100件くらいあった。 その外れにひとつだけ、とても大きな…20階建てくらいの建物があった。 (日照権は大丈夫そうね…。) イーリアも昨日ここへ来たばかりで、今はこの広い集落に2人だけで住んでいるらしい。 「イーリアの恋人?」 「違います。」 その大きな建物の8階、もう一人の住民が待っている部屋の前に着いた。 カチャ 中にまた、どこかで見覚えのある顔が…。 「だッ、大地?!」 孤児院を抜け出す日、入ってきた新人の男の子。彼がここにいる。 「大地?それがゼロさんの本名ですか?」 「え、ゼロって名前なの?」 「いや、どっちも偽名。」 (なんで偽名…。) あ、そういえば…この声、もしかして、地下道での神の声…? 「いろいろと聞きたいことがあるんだけど…。」 4人の意見が揃った。当たり前の意見だけど。 「質問の前に私がいくつか話をしておこう。」 「まずあの夢だが、私がみんなに見させた。」 「!!??」 いきなり核心をついた言葉。 「夢の内容はどんなものだったか知らないが…。」 「ちょちょちょちょっ!…質もーーーーんっ!」 リサが飛びついた。リサがやらなければおそらくジュンが同じことをしただろう。 「夢を見させたってそんなことっ…!」 「神人の能力のひとつだよ。」 「エルニル!」 「その夢にいた中心人物を、私はここへ集めようとしている。」 まずイーリア、そして私達。他にも沢山いたはず。 「ただ、夢を見る者は私が決定したわけではない。 あの夢を見た者は天から選ばれた、といえるだろう。 君達が4人とも見られたのは、こちらとしても幸運だった。」 孤児院でも、仲が悪いだなんだといっても、この4人は結構共に過ごしていた。 ジュンとサキの喧嘩を止めるのはリサかユキ。その逆もまた然り。 「仲間はノンビリと集めようと思う。」 「みんなの居場所はわかるの?」 「そのための、イーリアだ。」 イーリアは、夢でも最後のほうにしか出てきていなかった。 それなのに一番最初に呼ばれていたのは、イーリアの占いがあったからか。 「でも、当たる確率悪いんじゃン?」 「まあな。」 怒。また顔が引きつった。 「しかしそれでもかなり楽になった。まぁ無駄足も多いけどな。」 そりゃ、この全宇宙からたった数十人を集めるなんて、少しでも当てがあるほうがいいだろう。 「で、君達4人はここに住むか?」 「え?」 「勝手に連れてきておいてなんだが、拒否もできる。」 夢と現実にはギャップがある。 私の見せた夢には、その個々の憧れや理想、その他想いが少なからずとも反映される。 夢のようには行かないが、少しはそういった生活も望んでいただろう。 (たしかに…みんなお姫様に憧れていた。) 「ここで暮らすとしてもだ、いつでもここから抜けたいときは抜けていいからな。」 私達には行くところがない。故に選択肢もなかったりする。 「ただここにいる場合、いくつかやってもらいことがある。 人集めの手伝いや、家事、この星の探索、あとは修業とか。 まぁほとんど自由にしてもらって構わないが。」 「修業って?」 「神人の能力を普段からいつでも使えるようにな。 この星も今は中立、未開惑星だから平和だけど、いつなにが攻めてくるかわからない。 せめて、自分の身は自分で護れるように力をつけてもらいたい。」 この星、チキュウは、戦争に介入しない未開惑星だった。 どおりでこれだけの自然が残っているワケだ。 未開惑星と位置づけられた星には、両軍とも介入してはいけない。 この決まりは一応だが守られている。 ただ、ある程度の文明を持ったと判断されれば、その星の未開惑星という位置づけは解除され、 様々な星が介入してくる。そのときの対応次第で、その星は、植民地か中立になるか決まってしまう。 「…って、エルニルって…?」 「君達4人ともが神人なんだよ。」 少しの間、時が止まった。 私達が神人…? まだ一度も会った事のない、あの憧れの…。 こんな、平凡で孤児の私達が…。 「マジで?!」 「あぁマジで。」 即答。 「君達が4人とも神人でなければ、あの地下道からこの星へテレポート出来る筈が無かったから。」 「すっごーーーーーーーい!!」 リサが大声を上げた。 あの憧れの存在が、実は私達だったのだから。 ちなみにイーリアは、神人ではないが、巫女の血を受け継いでいる、とかで、 超能力に近いものが使えるのだという。…修業を積めば。 「とりあえずだ、しばらくは夢の中にいた者達を集めることからだな。 出来るだけ全員を集め、夢の町、ドリームシティを完成させよう!」 今ここに、新たな町が生まれた。 その名を、ドリームシティ。 夢の町。 夢の中とは違った、現実で見る新たな夢の始まり。 私達が消えない限り、終わることの無い夢の世界へ…。 目次へ
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(注)何の罪も無い、純粋で心優しいゆっくりが酷い目に遭います。 カントリーガール 「ふう…参っちまったな」 わしは幻想卿に住む、ごく普通の中年男だ。趣味は登山である。 雄大な自然の中で、清涼な空気を胸いっぱいに吸い込み、 美しい景色を眺めるのはとても素晴らしいことだ。 だが、今はその趣味のせいで困った事態になっとる。道に迷ってしまったのだ。 下山ルートを探して右往左往しているうちに、辺りはすっかり暗くなっていた。 暗い山道を、明かりも持たずに歩き回るのは自殺行為だ。今日は何処かで野宿するしかない。 そう思っていると、大人一人がやっと入れる程の、小さな洞穴を発見した。 「おおっ。こいつは丁度いい」 この程度の大きさの洞穴なら、熊の巣では無いだろう。 わしは、渡りに船とばかりに洞穴に入る。すると、中には先客がいた。 「ゆっ? おじさん、だあれ?」 ゆっくりだ。黒髪に赤いリボン…これは確かゆっくりれいむという種類だったはずだ。 ここは、ゆっくりの巣だったのか。たまげたな、こんな山奥に、ゆっくりがいるなんて。 「怪しい者じゃねえよ、おちびちゃん。わしは、麓の村に住んでる人間だよ」 「ゆ? ふもとってなあに?」 れいむは小首をかしげて不思議そうな顔をする。 「麓が分からない? 山を下りたことは無いのか?」 「うん! れいむはずっとここに住んでるよ! ここは、すごくゆっくりできるんだよ」 れいむは『えっへん!』と胸を張る。その愛らしい姿に、思わず頬が緩む。 まあ、山で生まれて、そのまま一生そこで過ごすゆっくりがいても、別に不思議ではない。 「そうか。おじさん、道に迷っちまってな。今日一晩だけ、おちびちゃんのお家に泊めてくれねえかな?」 「うん! いいよ! ゆっくりしていってね!」 れいむは大きく飛び跳ねて、ニッコリと笑う。 「ところで、お前さん、こんな寂しいところに、一人で住んでるのか?」 そう尋ねると、ニコニコ笑っていたれいむの顔が、しゅんと萎んだ。 「おかあさんと一緒だったんだけど、おかあさん、すこしまえに、しんじゃったの…」 れいむは、くすんくすんと悲しげな音を立てて泣き出した。 しまった、やっちまった。つまんねえ事、聞いちまったな。 「わ、悪かった。ほら、これやるから泣き止んでくれよ」 わしは、非常食として携帯していたチョコレートをれいむに見せる。 ゆっくりは甘いお菓子が大好きだ。これで機嫌を直してくれるだろう。 だが、れいむは不思議そうな顔をしてチョコレートを見つめるだけだった。 「おじさん、これなあに?」 ああ、そうか。こいつは一度も山を下りた事が無いんだ。 チョコレートなど知るわけが無い。 「これは、チョコレートっていうお菓子だよ。べらぼうに美味いぞ。ま、食べてみな」 れいむは、くんくんと匂いを嗅いだ後、ぱくりとチョコを頬張る。 「ゆぅ~! あま~い! こんなおいしいの、はじめてだよ!」 「ははは…そうかそうか! それじゃ、こいつはどうだ」 れいむの反応に気を良くしたわしは、リュックサックからキャラメルを取り出し、れいむに食べさせてやる。 「これも、すっごくおいしいよ! あ、あれ?」 「どうした?」 「おじさん! 歯にくっついちゃったよお!」 「あはははは! 急いで食べるからだよ!」 「わらってないで、とって! とってよお!」 わしはれいむと一緒に食事を取った後、ごろんと横になる。 長い時間、山を歩き回って、さすがに疲れてしまった。 すると、れいむがわしの頭の側までやってくる 「ねえ、おじさん。『ふもと』って、どんなところなの?」 れいむは、好奇心いっぱいの瞳で、わしに質問してくる。 未知の世界である麓に、興味があるのだろう 「そうだなあ、賑やかな市場に、どこまでも続く水田…。おちびちゃんが驚くようなものが沢山あるよ」 「いちば? すいでん? それってゆっくりできる? もっとききたいよ!」 「ははは、わかった、わかった。市場ってのはな…」 楽しい時間は瞬く間に過ぎ去り、すっかり夜も更けてしまった。 洞穴の外では、フクロウがホーホーと鳴き声が上げている。 「さて、今日はもう寝るとするか。明日もたっぷり歩かにゃならんだろうからな」 わしが目を閉じると、れいむがそっと寄り添ってきた。 少し前に、母親が死んだと言っていた。それから今日までこの洞穴に一人ぼっちで暮らして来たのだ。 寂しかったのだろう。わしはれいむの頭を優しく撫でてやる。 「おじさん…あしたになったら、ふもとにかえっちゃうの?」 「ん? ああ。おじさんにも、仕事があるからな」 そう言うと、れいむは黙ってしまった。 わしは目をつむっているので、れいむの表情をうかがい知る事は出来ないが、 きっと寂しそうな顔をしているのだろう。 なんだか申し訳ない気持ちになったが、昼間の疲れもあって、わしはすぐに深い眠りに落ちていった。 現実と夢との狭間で、『あしたがこないといいのにな…』という、れいむの小さな呟きが聞こえた気がした。 翌日。わしは日の出前に洞穴を出て、 方角を図るために、太陽が昇る方向を確認していた。 「こっちから日が昇ったって事は、あっちが南西か。よし、早速出発だ」 方角は分かったが、帰り道が分かったわけではない。 少しでも早く出発して下山ルートを探さないと、 あちこちさまよっているうちに、また日が暮れる、ということになりかねない。 わしは洞穴に戻り、準備を整えると、 まだ眠っているれいむの側に、昨日のチョコレートの残りを置く。 本当は、直接お礼の言葉を言うべきなのだろうが、 昨晩のれいむの様子を思い出すと、別れを言うのがためらわれた。 「湿っぽいのは苦手なんでな。世話になったな。達者で暮らせよ」 わしは、可愛い寝顔にそう言うと、静かに洞穴を出た。 れいむは、洞穴に差し込む明るい太陽の光で目を覚ました。 「おじさん! おはよう!」 「…おじさん? おそとなの?」 「おじさん! おじさあん!? どこなの!?」 巣の周りを懸命に探索するれいむ。 だが、どれだけ探しても、おじさんの姿は見当たらなかった。 そこで、れいむは昨晩のおじさんとの会話を思い出す。 『おじさん…あしたになったら、ふもとにかえっちゃうの?』 『ん? ああ。おじさんにも、仕事があるからな』 れいむは、がっくりとうなだれる。 「『あした』になったから、おじさんは『ふもと』にかえっちゃったんだ…」 れいむは、とぼとぼと巣に戻ると、残されていたチョコレートを食べる。 一人きりで食べるチョコの味は、気のせいか昨日より美味しくなかった。 チョコを咀嚼する動きが止まり、れいむの瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。 「や、やだよう… もう、ひとりぼっちはやだよう…」 母親が死んで、独りぼっちになってから、いつも寂しかった。 この山にはれいむ親子以外のゆっくりは住んでいなかったので、だれも、その寂しさを慰めてはくれなかった。 だが、山を下りて、仲間を探そうとはしなかった。 なぜなら、この山で生まれたれいむにとっては、山の中だけがこの世の全てであり、 山の下に、広い世界があるなど、考えた事も無かった。 だから、どんなに寂しくても、この洞穴で一人、暮らしていた。 仕方が無い事だ。この世には、自分しかいないのだから。 最近では、寂しさにも随分慣れてきていた。 だが、そこにおじさんが現れたのだ。 おじさんは優しかった。それに、美味しいお菓子を食べさせてくれ、とても楽しいお話をしてくれた。 れいむは、忘れかけていた『他者との暖かい触れ合い』を思い出した。 しかし、れいむが目を覚ますと、おじさんは霧のように消えてなくなっていた。 れいむは、母親が死んだ時のような喪失感を味わっていた。 だが、あの時とは状況が違う。母はこの世から永久に消滅してしまったが、 おじさんはここにいないだけで、生きているのだ。 そう気づいたれいむの瞳には、小さな決心が宿っていた。 『ふもとへ行って、おじさんとゆっくりしよう』 山を下りた事はないし、下りようと思った事もなかったが、下り方は知っていた。 この山はれいむの庭のようなものだ。どの道をどう行けば、山をくだれるかは分かっている。 巣を出発して半日ほどたち、正午を少し過ぎた頃には、山麓の林を抜け、水田地帯に到達した。 清々しい青田がどこまでも続いている美しい光景に、れいむは思わず息を呑む。 「すごいよ! おじさんの言ってたとおり、すっごくきれいだよ!」 勇気を出して山を下りてみて良かった。れいむはそう思った。 「ゆ~♪ ゆ~♪ ゆゆ~ん♪」 れいむは元気いっぱいに歌を歌いながら、意気揚々と道を進んでいく、 すると、賑やかな集落が見えてきた。それは、野菜や果物を扱う市場だった。 「わあ! みんな、すごくたのしそう!」 市場の入り口にある屋台で、若い男が野菜を売っていた。 れいむはドキっとした。そして同時に、ワクワクした。 麓へ来て、初めて出会う人間。きっと、おじさんのように優しい人に違いない。 『友達になれるかな? きっと、なれるよね!』 れいむはそう思って、おじさんにしたのと同じ様にニッコリと笑って。昨日と同じ台詞を言う。 「ゆっくりしていってぶげぇっ!!!!」 だがその台詞を最後まで言う事は出来なかった。 青年が、れいむの口に蹴りをぶちこんだからだ。 「げぼっ! げぼぉっ! い、いだい゙…いだい゙い゙い゙…」 それは、れいむが生まれて初めて受けた本物の暴力だった。 昔、悪戯をした時、母親に軽く叩かれた事はあった。 その時でもれいむは、痛くて悲しくてわんわんと泣いたが、 今回の一撃は、そんな愛に溢れた優しい体罰とは次元が違った。 口の中に、青年の靴底についていた土の味が広がる。 歯も、何本か折れてしまったようだ。 れいむが咳き込むと、砕けた歯が、地面にバラバラと降り注いだ。 「この野郎! 俺が大事に育てた野菜を盗ろうったって、そうはさせねえぞ!」 青年が険しい顔でれいむを怒鳴りつける。 この青年は以前、里をうろつく野良ゆっくりに、自分の畑を台無しにされた事があった。 それ以来、彼はゆっくりに対して強い嫌悪感を抱いていた。 「そ、そんなことしないよ! れいむは、おにいさんと友達になりたいだけだよ!」 れいむは、自分に悪意が無い事を必死に伝えようとする。 その時、どこからか石が飛んできた。石は、れいむの左目に命中する。 「ゆぎゃっ!! め…めが! れいむのめがぁ!!」 幸いにも、れいむの左目は潰れなかったが、 凄まじい激痛により、目尻からは餡子混じりの黒い涙が流れ落ちる。 「とっとと出てけ! ここはお前みたいなクソ饅頭が来る所じゃねえ!」 石を投げたのは、青年の屋台の隣に店を出している男だった。 そう、ゆっくりに良くない感情を持っているのは青年だけではなかったのだ。 この市場に店を出している人間のほとんどが、一度はゆっくりの被害にあっていた。 いつのまにか、そんな人間達が、れいむを取り囲んでいた。 冷徹な視線が、一斉にれいむを突き刺す。 「ゆ!? ゆ!? みんな、どうしておこってるの!?」 怖い。でも、言わなきゃ。 自分は悪いゆっくりじゃないって。 皆と仲良くなりたいだけなんだよって。 「み、みんな、ゆっくりきいてね。れ、れいむは…」 だが、市場の人間達はそんなれいむに、一斉に罵声を浴びせる。 「こんな奴、潰しちまえ!」 「俺の畑を荒らしたのもお前だろう!」 「どこにでも図々しく出てきやがって、目障りなんだよ!」 れいむは、泣いていた。 その涙は、怪我の痛みによるものでも、恐怖によるものでもなかった。 涙の源は、深い悲しみだった。ただひたすらに、悲しかった。 さっきまで、楽しそうに笑っていた人達。 きっと、友達になれると思っていた人達。 その人達の呪詛のような中傷が、どんな暴力よりもれいむを痛めつけた。 山奥で生まれ育ち、人間の悪意など、一切知らずに生きてきたれいむ。 そんなれいむに、次々と憎しみがぶつけられるさまは、 まるで、一片の汚れも無い純白の壁に、赤黒い絵の具がぶちまけられていくようであった。 そして、最もれいむを傷つけたのは、この言葉だった。 「何が『ゆっくりしていってね』だ! お前がいると皆ゆっくり出来ないんだよ!」 それは、れいむのゆっくりとしての、全存在を否定する究極の悪罵。 あまりのショックに、れいむは泡を吹いて気絶してしまった。 それでも興奮冷めやらぬ人間達の輪の中に、突然、間の抜けた声が響く。 「あー。皆さん、ちょっといいですかね?」 その気の抜けるような声に、集団の先頭に立ってれいむを罵倒していた男が振り返る。 「ああ、キタさんか。なんだい?」 キタと呼ばれた男は照れくさそうに頭をかきながら口を開く。 「いやあ、そのゆっくり、潰しちゃうんなら、私に貰えませんかね?」 「そりゃ、別に構わないけど、あんた、こんなのどうするの?」 「いやね、私のせがれがね、ゆっくりを欲しがってるんですよ」 れいむは夢を見ていた。 夢の中でれいむは、昨日巣にやってきた優しいおじさんに抱っこされていた。 おじさんの腕の中は、とてもゆっくりしていた。 丸太のように太い腕が、この世の全ての災厄から、自分を守ってくれるような気がした。 『おじさん。れいむと一緒に、ゆっくりしようね…』 れいむがニッコリと微笑むと、おじさんも楽しそうに笑う。 とても幸せな、ゆっくりとした時間。 『こんな時間がいつまでも続けば良いのにな…』 そう思った途端、夢の世界から、れいむ以外の全てが消えた。 それは、幸福な夢の終焉だった。 れいむの意識が、現実に戻る。 「ここ、どこ…?」 れいむは畳の上に寝かされていた。 その側には、桐のタンスに、古ぼけたちゃぶ台。ここは、人間の家屋の中だった。 「おお、目が覚めたかね」 れいむは声の方に目をやる。 痩せた男が、れいむを見つめていた。 「おじさん…だあれ?」 「私はキタっていうんだ。よろしくね、おちびちゃん」 『おちびちゃん』そう呼ばれて、れいむは昨日のおじさんを思い出した。 改めて、目の前の男を見る。がっちりとした昨日のおじさんとは全然似ていないが、優しそうな目をした男だった。 「おじさんは、れいむにいじわるしないの?」 れいむは、先程市場で矢のように浴びせられた罵詈雑言の数々を思い出す。 それだけで、小さな胸は張り裂けそうなほどに痛んだ。 「大丈夫。おじさんは、おちびちゃんの味方だよ」 キタはそう言うと、れいむの頭をよしよしと撫でる。 れいむは悟った。この人は、昨日のおじさんと同じタイプの人だ、と。 そして、ほっとした。これでゆっくりできる。ここはゆっくりプレイスなんだ、と。 「お、おじさん…。れいむ…れいむね…」 思わず涙が溢れ出す。キタはそんなれいむを見て、申し訳なさそうに口を開いた。 「ごめんね。市場の人達を許してやっておくれ。あの人達も、随分酷い目にあってるからね。ああなるのも仕方ないんだよ」 そこに、ガラガラガラっと勢いよく、引き戸が開く音がした。 「ただいまー! あれ、父ちゃん帰ってるの?」 10才くらいの男の子が、家に入ってきた。キタの息子らしい。 優しいキタの子供なら、ゆっくりできる子に違いない。 れいむは涙を振り払って、精一杯の笑顔で挨拶する。 「ゆっくりしていってね!」 だがキタの息子は、そんなれいむの姿を見て、つまらなそうな顔をした。 てっきり好意的な反応が返ってくるとばかり思っていたれいむは、ちょっぴりがっかりした。 「父ちゃん、何でれいむが家の中にいるの?」 その言葉を聞いて驚いたのはキタだった。 「何でって、お前、ゆっくりを欲しがってたじゃないか。だから、今日市場で貰ってきたんだよ」 「何言ってんだよ父ちゃん。僕が欲しいのは、『れいむ』じゃなくて『まりさ』だよ。いつも言ってるじゃない」 「ありゃあ、そうだったかね? でも、ゆっくりなんてどれも同じじゃないか」 「種類によって全然違うよ。それに僕、れいむって嫌いなんだ。見てると、なんかイライラするんだよね」 「そうかあ。お前が嫌いなら、貰ってくるんじゃなかったなあ。どうしようかね、これ」 れいむは、呆然とキタ親子のやりとりを聞いていた。 『ゆっくりなんてどれも同じ』『れいむって嫌い』『イライラする』『貰ってくるんじゃなかった』『どうしようかね、これ』 二人の冷たい言葉が、ナイフのようにれいむの心を切り刻む。 それは、ついさっき市場で受けた心の傷に、塩をすり込まれるようなものだった。 れいむの大きな瞳に、再び涙が浮かぶ。 れいむは先程、ここがゆっくりプレイスだと感じた。 キタは、昨日のおじさんのように優しい人だと思った。 だが、今のやりとりを聞いて、それが間違いであると分かった。 キタがれいむに対して優しかったのは、 息子へのプレゼントだから、大事に扱っていただけだったのだ。 キタにとって、れいむはただの『物』でしかなかった。 れいむは悲しかった。そして、腹が立った。 大声で、言ってやりたかった。『自分は物じゃない』って。 でも、そう言って市場の時みたいに暴力を振るわれたらどうしよう、と思うと何も言えなかった。 れいむに出来るのは、ただ、唇をかみしめて涙を流す事だけだった。 その時、れいむは、麓に下りてきた目的を思い出した。 自分は、昨日の優しいおじさんとゆっくりする為に山を下りたのではないか。 こんなところで、ゆっくりしている場合ではない。 れいむは、脱兎のようにキタの家を飛び出した。 丁度よいあんばいに、玄関の引き戸は、少しだけ隙間が開いていた。 キタの息子が、きちんと戸を閉めなかったのだろう。 キタは追いかけてはこなかった。 当然だろう、彼にとって、もはやれいむは無用の長物だった。 むしろ、捨てに行く手間が省けて喜んでいるに違いない。 れいむは再び、未知なる麓の世界を、歩き出すのだった。 続き このSSに感想を付ける
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第八章 九秒前の白 _at_one_or_zero_ 1 超能力開発機関『学園都市』第六学区。 とうの昔に日の暮れた街で、狂おしいほどに加速する魔王同士の争い。 花火のように。夜空を抉り瞬く光。 星のように。夜天を切り裂き流れる光。 鼓膜を襲う轟音の波は、瞬くたびに世界を揺るがせる。 五感を超えた恐怖を産む。 『蝿の女王』ベール・ゼファー、『荒廃の魔王』アゼル・イヴリス、そして、『東方王国の王女』パール・クール。 それは、ブレーキの壊れた殺戮機構。 夫々が裏界の名立たる魔王である彼女らの戦闘。人智を超えた暴力の応酬は、際限なく加速する。 二対一。 ベルとアゼルの二柱と、鎬を削るパール。 けれど、常に優勢であるのは、パール・クールであった。 ―――世界には、 どれほど知略をめぐらせても、どれほど力で圧倒しようとも、全てをひっくり返す、絶対的な力が在る。 非常にキニクワナイ。が―――、今のパール・クールが、正にソレだった。 魔導具『東方王国旗』。 この『学園世界』の『震源』に立てられた『旗』は、この世界をパール・クールの所有物であると証明する。 此処が、ただの忘却世界であるのなら、この世界一つ分の『力』を得るだけの筈であった。しかし問題は、此処が、ただの世界ではなかったこと。 『学園世界』。 それは、ありとあらゆる世界の学校/学園が集合する世界。 それは、ありとあらゆる、ソレこそ無限の世界の断片を寄せ集めた領域。 それは、無限の世界が重なり合った、一つでありながら無限(スベテ)である『世界』。 だからこそソレは―――、『学園世界』の『震源(中心)』は、無限の世界の中心足りうる。 故に、『震源』に立てた『東方王国旗』は、所有者たるパール・クールに『無限の力』を供給する。 だから、同じ基準の上では、決して追いつけない。 幾らこの身が、『蝿の女王』ベール・ゼファーの『力』が強大であろうとも、同じ方向の力を競ってしまっては、勝利はない。 必要なのは別の基準(フィールド)。別の方向性(ベクトル)。 幸運にも、手元にあった二枚のカード。 最強の最弱、上条当麻の幻想殺し(イマジンブレイカー)。『荒廃の魔王』アゼル・イヴリス。 即ち、端的な『秩序』と『死』。 けれど。それでも、届かない。 適材適所(さいだいげんのこざいく)。 しかし、その程度で追いつけるほどに、両者に開いた性能差は易く無かった。 それもまた、忌々しい。 必要なのは、もう一つ上の性能。 必要なのは、もう一つ先の能力。 成長が、喪失の回復であるのなら、ソレがもたらされるのは絶望の先。 失くし続けていた事に、気付くだけでは足りない。 其処から更に奪われなければ、届かない。 心に刻まれた虚は、大きければ大きいほどに、喪失の怨嗟は比例して、動的で強大な『力』足り得るのだから。 時計の針を、進めるしかない。 役目を終えた役者の粘り(ワガママ)が、スベテの日程を破壊する。 与えたものが至宝に至るには、まだ時間がかかる。 ならば、奪うべきものは――― 「………答えは、一つしかないわね」 2 花火のように。光が夜空を抉り瞬く。 星のように。流れ夜天を切り裂く光。 そして、瞬く光の度に、鼓膜を襲う轟音の波。 『―――情報、通信関係が何者かにハッキングされています。 自己診断(システムスキャン)では異常(ノイズ)を発見できませんでしたが、現状を鑑みるにそう考える他在りません』 0-Phoneのスピーカーは耳元だと言うのに、電話の向うの初春の声が、上手く聞き取れない。 『残念ながら、回線越しでは『対話の相手(わたし)』が初春飾利と証明できません。ですが―――』 意識が他所に奪われる。 三柱の魔王が争う光景は、その余波だけで学園都市を震撼させる。 まるで、夜戦の記録映画だ。 遠目で見るには美しく、けれど虐殺を約束する死の光が、途切れる事無く、学園都市の空を埋め尽くしていた。 『………って、柊さん、聞いてます? そっちは通話環境があんまりよくないみたいですけど』 「ああ………、聞いてる」 返す言葉も上の空。ただ、その光景に圧倒される。 あまりにも巨大な暴力の発露に、超能力(レベル5)という『力』を持つ御坂美琴ですら、その暴力の主を知っている柊蓮司は、更に輪を掛けて、 常に、言葉を喪失している。 『兎も角そっちに行きましたから、彼女から聞いてください』 初春飾利は、そんなコトを言った。 そして、 「お待たせで在りますよ!! 蓮司! 美琴!!」 マーセナリー・オブ・イタリアンヴァンパイア。 ノーチェという名の吸血鬼傭兵は、分を置かずに登場した。 けれど、そんなコトどうでも良くなるぐらいに、気にかける余裕をなくすほど、遠雷の戦場が二人の心を占めて居た。 ―――絶望的に、 魔王という名の暴虐の塊。地獄から這い出た悪鬼の暴力。 絶望的なのは人間(ひと)の命だ。 柊蓮司(ナイトウィザード)と御坂美琴(超能力者)ですら、その余波に恐怖する。 五感を超え、精神すら蝕む恐怖を前に、魔王同士の争いに巻き込まれて、上条当麻(ただの高校生)が無事であるなどと、どう信じろと言う。 心が軋む。 余計な回り道が悔やまれる。もっと早く助けに行っていれば、もしかしたら。 だから、 「―――急いで上条当麻を保護して欲しいので在ります―――」 傭兵吸血鬼が吐いたその科白を、理解するのに少し時間が必要だった。 3 花火のように。夜空を抉り瞬く光。 星のように。夜天を切り裂き流れる光。 鼓膜を襲う轟音の波は、瞬くたびに世界を揺るがせる。 学園都市で繰り広げられる、異世界の魔王の狂宴は、未だ終わりを告げる気配が無かった。 『東方王国の王女』パール・クールは、余りある『力』を、余す事無く火力につぎ込んで、異世界の街並みを灰塵に埋めてゆく。 学園都市で繰り広げた、『蝿の女王』と『荒廃の魔王』との闘争。パール・クールは、己が策謀を以って、ベール・ゼファーの策を打ち破り勝利した筈だった。 本当ならばソレで終わり。あとはこの世界を奪い取って、更なる力を得るだけ。 その筈だったのに。 (嗚呼、イライラする………) 爆炎の向うから、光が走る。肌に覚える感覚から、尋常ではない威力を感じ取った。 並みの魔王ならば、一撃で消し飛ぶ魔光。しかし、今のパールには児戯に等しく。 「――――。」 一瞥。ただそれだけでベール・ゼファーの光は霧散する。 直後、いつ間に回りこんだのか、背後からも弾丸が迫る。 反応できずに直撃。けれど、アゼル・イヴリスの血弾も、自慢の柔肌に。キズ一つ付けられない。 そう、彼我の戦力差を鑑みれば、勝負はとっくに決まっている筈だった。それでも、敵対する二柱の魔王は、諦める事を知らなかった。 「あんたらいい加減にしなさいよね。仮にも魔王が晩節を汚すんじゃないわよ」 まるで人間のように。諦めが悪く、逃げ回りながら、隙を見て攻撃を重ねてくる。 キズ一つつかない。とは言え、だからこそ、そんな敵を潰せない事に、パール・クールのストレスは右肩上がりに昇っていく。 諦めが悪い。この絶望的な状況で、何故心を折らないのか。 ここに固執する理由など無い。所詮、忘却世界の一つ。 いまに固執する理由など無い。奪還する気なら、今は損害を抑えておくべき。 なのに何故、『蝿の女王』と『荒廃の魔王』は足掻き続けるのか。 「あの人間。かしらね……」 特異な右手を持つ。けれども普通の人間。ソレを使って、あの二柱は状況を逆転できると思っているのか。 一笑に付す。 幾らなんでもソレはありえない。人間如きに、仮にも魔王が希望を見出すなど。 嘲弄を貼り付けて、パール・クールは攻撃は苛烈の一途を辿る。 * * * 紅い月の光の下で、激突する力と能力(チカラ)。刻まれる、人智を超えた争いの爪痕。 パール・クール。アゼル・イヴリス。 世界を震撼させる二柱の魔王。その闘争は、既に元第六学区では収まりきらず、ビルを砕き、道を抉り、破壊の爪あとは拡大の一途を辿る。 機銃を掃射するように、爆撃がばら撒かれる。 二柱の魔王は光の航跡を引いて、高層ビルの谷間を縫うように飛行する。 「いい加減! 諦めなさい!!」 「私は―――、負けない!!」 整然と立ち並ぶ高層ビル群を挟んで、攻撃魔法の応酬は更に加速の一途を。 黒々とそびえるビルの合間。高速飛行の最中では、針の穴のような僅かな隙間から、僅かに覗く敵の姿に、致命的な魔術を投げつけた。 針穴を抜け、肉薄するものは防ぐ。そうでないものは、ビルの壁面を抉り取り、そもそも身体に届きはしない。 流れる風景は、ビル壁と敵とを交互に繰り返す。 壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、夜。 「!?」 幾つ目かのビルを過ぎた瞬間、驚愕にアゼルは身を留めた。 攻撃の瞬間、その視力は、何も居ない空間を認識する。 パール・クールは何処だ。隠れるところなど、何処にもない筈。 ――!? 第六感に走る脅威に、即座に反転。 奇襲。 ビルを突き抜け、粉塵に身を隠し、パール・クールは、右手に刃を生んで斬りかかっていた。 「くぅっ!!」 変形した右手の刃が、魔力を束ねた光剣を受け止める。 無音の衝撃に、夜気が震えた。 鍔迫る右手が焼ける。プラーナをつぎ込み即座に修復。痛みが続く限り、敵の刃は届かない。 斟酌の間を越え、互いの瞳にお互いを見出せる距離で、にらみ合う。 「………ホント、しつこいわよ、アンタ」 口火を切る、『東方王国の王女』。 光剣をギリギリと押し込みながら、嗤う。 「………、―――っ!!」 対するアゼルに、返答の余裕は無い。 ここでヘタに力を抜けば、右手ごと身体を二つに割られる。 「絶望と諦観がアンタのクセに! 荒野のヒキコモリが、このパールちゃんの手を煩わすんじゃないわよ!!」 諦めろ。そして、死ね。 漆黒の瞳に、燈る敵意が謳う。 だが、 「私は―――、負けない」 パールの光剣が押し戻される。 アゼルの右手が、首筋に向かうのを止められない。 「っ!! このっ!」 からみ合う刃を外し、パールは一歩退いた。 抵抗を失ったバイオオーガンは、鋭く夜気を切り裂いた。 向けられる刃に、不機嫌に、パール・クールは眦を吊り上げる。 「なに、ソレ――――」 負けない。私は、負けない。 アゼル・イヴリスはそういった。 彼我の戦力差は絶望的。出来るのは惨めに足掻く事だけ。如何在っても、彼女(アゼル)にこの状況をひっくり返す事などできないのに。 「私は―――、負けない。 上条君を信じてる」 繰り返し、曇りの無い瞳で、アゼルは言った。 月匣に送り込んだ少年が、必ず戦況をひっくり返すと、『信じている』。 「は?」 一瞬、パール・クールは忘我した。 アゼルが何を言ったのか理解できなかった。 『信じている』 彼女はそういった。 仮にも魔王が、人間に向って『信じている』。 「あ―――。 は。アハハハハハハハハハハハハははッッ!!!!!!!!!!!!!」 嘲笑う。 腹を抱えて呵呵大笑。 なんてこと。人間如きに、魔王が、仮にも魔王が。 「あははははは!!!!!!!! ねぇ、アンタ。あたしを笑い殺す気!? 最高じゃない、その冗談!!」 嗤う。哂う。 「―――貴女には、解らない」 ただ一言。アゼルはそうとだけ告げる。 曇りなく揺ぎ無く、ただ確信していると。 その様子に、パールは眦から涙をこぼす。 「あははははは!!! いいわ、最高よ!! 私の月匣を、たかが人間が踏破できるなんて本気で思ってるんだ!!」 そして決める。 その貌を絶望に染めてやると。 月匣を任せている配下に命じて、上条当麻を必ず殺してやる。 そしてその死骸を見せ付けてやれば、こいつはどんな表情をするだろう―――? 「あははははははははは!!!!」 せめて、ソレまでは保ちなさいよ、アゼル・イヴリス。 哂いながら、パール・クールは侵攻を再開した。 4 トンネルを抜けると、其処は雪国だった。 「みぎゃあっ!!」 まるで猫のような悲鳴をあげて、普通の高校生・上条当麻は雪原にダイブする。 『じゃあ逝って来い』と、不吉な科白と共に背中に弾けた鋭い痛みは、ハイヒールの踵で蹴られたもの。 ハイヒールである。しかも踵。 理不尽な不意討ちに悲鳴をあげて、その上。 「おぶっ!?」 硬質な地面に顔面を打ち付けて、重なる悲鳴。 「ふ、不幸だ―――」 顔を抑え、よろよろ。ゆらゆら。と、起き上がる。 「ちょっとっ!! いきなり蹴りくれるとは、余りに乱暴じゃぁございませんことっ!! その辺何か申し開きがあるなら、今すぐ口頭にて報告のこと!!」 口調錯乱。そして怒鳴る。 けれど、 「あれ?」 振り向いた先に加害者たる黒いドレスの女は無く。 白い。 雪原のように白い世界が其処にはあった。 「………。え?」 あくまで白く、果てまで白い世界。 視覚でわかる。 リノリウムのような、アスファルトのような硬質の感触が、ソレが雪の色でないことを如実に語っている。 つい先ほどまで、瓦礫の転がる廃墟に居た筈なのに、コレはいったい如何言うことか。経験は無いが、まるで空間移動でもしたかのようだった。 上条は自分の右手を見つめる。 それが異能の力であるのなら、仮令神様の奇跡ですら打ち消す右手。その効果があるのは右手の手首から先だけ。右手以外ならば効果は素通りする。 しかし例外的に、右手を含む全身に効果を及ぼすような異常は、打ち消される事がある。 例えば、夏の御使い堕し(全人類の中身の入れ替え)や、神の右席の神罰執行(強制失神)などは、上条当麻に効果を及ぼさなかった。 存在を喰らう結界に囚われても、無事であったのも右手の力だ。 だと言うのに、コレはいったい如何言うことか。 首を傾げながら、上条はぐるりと辺りを見回す。 どこまでも、何処までも。見渡す限りに白一色。 単色の世界。地平の境界線は曖昧。 対象物は無く、広大な空間に、遠近感が狂う。 奥行きは見て取れぬ。白い壁が目前に迫るような圧迫感。 鳥肌が立った。 「……う゛ぇ……。キモチワル」 慣れない光景に、眩暈を覚える。 悶絶する事、数秒。上条は再び視線を上げた。 何時までも、悶えているワケには行かない。 ―――アイツの力の要は『東方王国旗』。 問答無用のマジックアイテムなんだから、アンタの右手にかかれば一発でぶっ壊れるわ。 上条が此処に送り込まれたのは、その『旗』を叩き折るため。 そのために、アゼルたちは二人で強大な敵に立ち向かっている。一秒たりとも、無駄にして良い時間など無い。 「と、兎も角。この何処かに月匣ってのが在る筈だ―――」 けれど、見渡す限りに白、白、白。 地平線は曖昧で、対象物すらない。ただ只管に広大で、無辺な、空白の世界。 こんな、意味不明な白の中で、 「……―――。一体、何処に行けってんだよォオおおおおおおおおおおおおお!!!」 「うっさい。黙れバカ」 今度は、革靴(ローファー)で蹴っ飛ばされた。 「まったく。巣から落ちた小鳥じゃあるまいに、ピーピーピーピー鳴いてんじゃ無いわよ」 理不尽な体罰を執行した張本人を、上条当麻は恨めしげに睨み付ける。 「て、てめぇなぁ……―――」 紫を基調とした上品な制服の上から、星と太陽をあしらった高山外套を羽織った銀色の少女。 今夜の騒動の原因その一、大魔王ベール・ゼファー。 魔王は、軸足に体重を預け佇んでいる。すぐにでも第二撃を放つ準備は万端だ。 三白眼を半眼にして、上条は言った。 「スカート」 「!?」 輝明学園の制服は丈が短い。だからといって見えたわけではないが。 地味な復讐に、今度は、鉄拳が飛んできた。 「いきなり何しやがるコンチクショウ!!」 「………ふん。こんな所で油売ってんじゃないわよ。何が出るか判らないし、時間無いんだから」 「いや、ソレは俺だって判ってんよ。でも、何処に行けってのさ」 明らかな八つ当たりに、上条はぐるりと首をめぐらせる。 そこは変わらず、あたり一面の真白。空薄で空虚な、純白の闇。 そんなもの星の無い夜の海と何が変わろう。導なく寄る辺無い空間で、一体どちらに向えというのだろうか。 上条だって焦っている。 ソレを見て、 魔王は一つ溜息をついた。 「道は、何処にあると思うの?」 「…………?」 余りに唐突な発言に、上条は首を傾げる。 「ごめん。いきなりそんな哲学っぽい事訊かれても訳判んねー」 「……。はぁ」 魔王は再び溜息をついて。 「―――まったく、コレが肉のある人間の限界なのかしらね……」 「……肉て」 生々しい表現に呻く上条を他所に、波打つ銀髪を掻きあげる。 「意思在る所。よ」 「……???」 「『意思あるところに道はある。』 たとえ未踏の砂漠であろうと、不毛の氷原であろうと。意志を持って進むと決めれば、おのずと道は生まれでる―――。覚えておきなさい―――」 ベルの黄金の瞳が、真直ぐに上条を捉えた。 「あんたが、アゼルを助けたいと願うのなら、その過程(道)は目的(結果)に、繋がるべくして繋がるもの―――」 そう、魔王が言い終えると同時、 「!? うおぅわぁ!!?」 ソレは如何なる業か。あらゆる異能を打ち消す少年は、見えざる手により大地から持ち上がる。 視界が俯瞰に書き換えられる。鳥ではなく、空中浮遊系能力者でも無い上条が、経験したことも無い鳥瞰の視界。 鳥瞰に捉える無辺の視界に、輝線が走った。 果てに向かい真直ぐに引かれる線は、垂直に、そして水平に、一定の法則を伴い縦横無尽に駆巡る。 「嘘だろ。おい」 『道』が、そこに。 ファンタジー映画のようなクオリティの現象に、上条はポカンと口を開く。 呆然とする彼の足元には、ワイヤーフレームで描かれた、万里に架かる長城の偉容。それが、押し上げられた上条当麻の身体を、受け止めていた。 ← Prev Next →
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登録日:2022/02/05 Sat 20 22 06 更新日:2023/09/13 Wed 11 45 59NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 21年夏ドラマ アカレンジャー オシドラサタデー ザ・ハイスクール ヒーローズ ジェイ・ストーム ジャニーズ スーパー戦隊シリーズ スーパー戦隊シリーズ←ではない テレビ朝日 ドラマ ハイヒロ 中山美穂 塚田英明 大森敬仁 学園物 学園防衛部 戦隊版仮面ライダーフォーゼ 戸次重幸 東映 柳葉敏郎 特撮 秘密戦隊ゴレンジャー 美 少年 関智一 青春 高橋悠也 アカヒーロー! アオヒーロー! ミドヒーロー! キヒーロー! モモヒーロー! ギンヒーロー! 6人揃って! ザ・ハイスクール ヒーローズ!! 『ザ・ハイスクール ヒーローズ』とは、2021年7月31日よりテレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマ。全8話。 毎週土曜日夜11時~0時の深夜ドラマ「オシドラサタデー」(*1)の枠にて放送された。公式略称は『ハイヒロ』。 概要 本作は、ジャニーズJr.に所属しているアイドルユニット・美 少年が主演するドラマであり、テーマは「戦隊ヒーロー」。 しかし、いわゆるアイドルにありがちな「戦隊パロディ」ドラマではなく、本格的な特撮が用いられた戦隊ヒーロードラマである。 製作にはジャニーズ事務所のレコードレーベルのジェイ・ストームとテレビ朝日、そしてスーパー戦隊シリーズの生みの親である東映が共同で執り行っている。 東映が製作しただけあって、特撮パートの作り込みは深く、ヒーロースーツや魔人のスーツの造形まで非常に気合の入った出来であり、爆発等の特殊効果も健在。 プロデューサーには、スーパー戦隊シリーズや平成ライダーシリーズに関わった塚田英明と大森敬仁が携わり、脚本には『仮面ライダーエグゼイド』『仮面ライダーゼロワン』の高橋悠也が抜擢された。 舞台は名門高校で、スーパー戦隊シリーズの記念すべき第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』に憧れる高校生が、学園の裏で悪事を働く「魔人」と戦うためにヒーローに変身し、仲間を集めながら戦隊を結成して悪と戦う物語。 プロデューサーが塚田氏なのか、『仮面ライダーフォーゼ』を思わせる要素も見受けられる。 戦隊メンバーの抱える事情や恋、友情に悩む「青春」を余すところなく描き、なおかつ本格的な特撮も特撮ファンから高評価を得て、Twitterを中心に口コミで評判となった。 さらに、『ゴレンジャー』からの引用も秀逸で、リーダーのアカレンジャーが主人公のイマジナリーフレンドとして登場するだけでなく、登場する魔人は黒十字軍の仮面怪人からストーリー面まで細かな引用が用いられている。 また、変身アイテムの音声はクリス・ペプラーが担当している。 OPはKAT-TUNの「EUPHORIA」。OP映像まで『ゴレンジャー』のパロディである。 EDは美 少年の「ザ・ハイスクール・ヒーローズ」。美 少年のダンスムービーであり、スーパー戦隊シリーズ恒例のダンスEDとなっている。振り付けはミドヒーロー/森村直哉役の藤井直樹が担当した。 第3話のEDには当時放映されていた『仮面ライダーセイバー』の仮面ライダーセイバーと『機界戦隊ゼンカイジャー』のゼンカイザーが特別ゲストとして一緒にダンスした。 最終話のEDでは6人だけでなくレギュラー登場人物もダンスに参加した。 ストーリー 名門学園・五星(いつつぼし)学園に通う高校3年生、真中大成は『秘密戦隊ゴレンジャー』のディープなオタク。 彼は、初等部の頃に魔人に襲われて以来、「学園には魔人がいる」と危険を知らせ続け、非公認の部活「学園防衛部」をたった一人で立ち上げて治安維持の活動をし続けた。 だが、「部活は最低5人から」という規則も果たせず、周囲から白い目で見られる一方で、あわや廃部の危機に陥ったその時、生徒が魔人に襲われる現場を目撃する。 生徒を守るために無我夢中で父が作った「ヒーローアプリ」を起動させた大成は、なんとヒーロー、アカヒーローに変身。 それから大成は、学園の平和のため、『ゴレンジャー』に倣って4人の仲間を探し、魔人を操る黒幕と対決する決意をするのだった。 登場人物 ザ・ハイスクール・ヒーローズ 学園防衛部に所属する5(6)人のヒーロー。部員は一嘉を除いて全員高等部3年生。 大成が持っていた「ヒーローアプリ」にそれぞれの「何かを守りたい強い思い」が反応して変身するヒーロー。 当初は5人だったが、飛馬が加入して6人となる。 各メンバーのイニシャルが飾りとして頭部に装着される。 元々は成り行きで参加していく高校生の集まりだったため必殺技らしい技を持っていなかったが、ゴレンジャーハリケーンを参考にした技「ハイスクールヒーローズハリケーン」を習得する。 6人で繰り出したり、バスケ部のキヒーローはパスで渡しているなどの相違点がある。 アカヒーロー/真中 大成 演:岩﨑大昇 学園防衛部の部長。 正義感に厚く、困っている人間を見過ごせない、情にももろい根っからの熱血漢。若干思い込みが激しく時に無神経なところが玉に瑕。遠距離からでも魔人に襲われた相手の悲鳴を聞き取れ、正確に駆けつけることができる聴力の持ち主。 父の影響で『秘密戦隊ゴレンジャー』が大好きになり、初等部の頃に魔人に襲われたことを機に、自身もアカレンジャーのようなヒーローになって学園を魔人から守ることを夢見る。 だが、学園防衛部を立ち上げて魔人の危険を訴えても誰も信じてくれず、学園で浮いた存在になっていた。 そんなある日、野球魔人が生徒を襲っている現場を目撃し、生徒を守りたいという強い思いにヒーローアプリが反応してアカヒーローに変身した。 それからは魔人に対抗して戦隊を作るべく、様々な生徒の素質を見抜いて次々と仲間にしていった。 リーダーとしての資質はあるが、フィニッシャーというよりはメンバーの力を引き出すタイプのリーダーで、ハイスクールヒーローズハリケーンではフィニッシャーをギンヒーローに譲って完成した。 終盤、彼は父の死の真相を知ることになるのだが……。 変身後の武器はサーベルを思わせる剣。 アオヒーロー/滝川 雄亮 演:那須雄登 学園防衛部の副部長。元は野球部に所属していた。 成績優秀で常に学年トップを維持しており、如何なる時も冷静沈着なチームのブレイン的存在。 他人の感情の機微に敏いが、自分に向けられた好意に関しては無頓着なきらいがある。 野球部員のためにカンニングを手伝っていたところを野球魔人になった後輩に狙われ、彼を救うために大成の頼みを承諾し、アオヒーローに変身した。 変身後の武器は「アオアーチェリー」。なおアオレンジャーの武器も弓矢である。 ミドヒーロー/森村 直哉 演:藤井直樹 元はダンス部の部長で、学園中の女子にモテる色男。 妹の花とは中等部までは仲が良かったが、高等部では気恥ずかしさから疎遠になっており、無関心な振りをし続けていたが、内心では妹のことを誰より想い、そのために彼女を作らないでいた。 花が黒髪魔人に狙われ、彼女を守りたい思いからミドヒーローに変身。以後はシスコンぶりを隠さないようになった。ただし、あまりのキモシスコンぶりに、妹には引っ叩かれた。 変身後の武器は「ミドブーメラン」。ダンスを生かした華麗なアクションで戦う。 『ゴレンジャー』のミドレンジャーに倣って、メカニックも担当している。 キヒーロー/土門 龍平 演:佐藤龍我 元はバスケ部のエースで、体力が自慢なバスケバカ。実家は洋菓子店で、祖父母と共に暮らしている。しかし、洋菓子店は閑古鳥で、祖父母も能天気に散財するという苦境にある。 喫茶ゴンのカレーを誰よりも美味しそうに食べる様子から、大成にスカウトされる。ここはキレンジャーこと大岩大太のオマージュだろう。 ヨーヨー魔人の裏ギャンブルアプリにハマってプライドまで奪われたが、大成の説得によって自身のプライドを守るためにキヒーローに変身した。 変身後は怪力を武器に素手で戦う。 モモヒーロー/桜井 一嘉 演:金指一世 元は美術部員の意識高い系男子。部員の中では唯一の2年生。ドンブラザーズより1年早く登場したピンクヒーローでもある。 学園近くの喫茶「ゴン」でアルバイトもしており、店の名物となっている。 内面の性別が「女性」であることに悩みを抱えており、親友の花以外にそのことを打ち明けられずにいた。 花を守りたい一心でモモヒーローに変身し、長い間大成たちにも言えなかったが、4人の危機に「本当の自分」を曝け出すことを決意し、仲間入りした。これを機に、一人称が「僕」から「私」に変わっている。 その後は人の心に寄り添う者として魔人の悩みに理解を示すようになる。 変身後の武器は棒手裏剣のような投擲武器の「モモブレード」。これはモモレンジャーのモモカードが元ネタであろう。 ギンヒーロー/大浦 飛馬 演:浮所飛貴 元は生徒会長で、学園防衛部に対立する墨友学園長の傀儡として登場。 黄金魔人として生徒に魔人アプリを配布し、学園を裏で牛耳っていたが、学園防衛部の台頭によって徐々にその座が揺らぎ始め、彼らに激しい敵意を向ける。 家庭環境に恵まれず、長らく父に抑圧されてきたトラウマから「一番になること」に固執しており、墨友学園長の寵愛に飢えていた。 しかし、自身が魔人になるきっかけとなった事件の黒幕が学園長であり、さらに彼から見限られ命を狙われてしまう。 それでもなお真摯に向き合った大成の心に打たれ、ギンヒーローとして覚醒し、学園長と敵対する道を選ぶ。 なお、担当色が銀になった理由は、幼少期に運動会で1位を取れず銀メダル片手に落ち込んでいたところを、母に「負けた人の気持ちを分かってあげられるようになるから」と「銀(2位)の大切さ」を説かれたことが心に残っていたため。 ヒーローの協力者 森村 花 演:箭内夢菜 報道部の部長で直哉の妹。2年生で、一嘉とはクラスメイトで親友。 学園防衛部の取材をするうちに魔人の存在を知り、片想いしていた雄亮が加入したことを機に学園防衛部に入部。 当初はモモヒーローになる気満々だったが、親友の一嘉が変身したことを知りその座を譲った。 兄の直哉とは疎遠となっていたが、彼がミドヒーローになってからはすっかり打ち解けた。 天利 清春 演:戸次重幸 学園防衛部の顧問教師。 多くの生徒や教師が大成を馬鹿にする中で唯一彼の味方をしている。 『ゴレンジャー』はリアタイ世代であり、子供の頃は大ファンだったらしい。 風見 文人 演:長田成哉 報道部の顧問教師。 花とは違って大成の言う魔人を信じていない。 生徒への体罰問題でスキャンダルとなった頃に飛馬に脅されて学園防衛部を陥れたが、花に説得されて防衛部をサポートする決意をする。 金井 歩 演:片岡信和 五星学園のOBの記者。元演劇部でいちいち芝居がかっている。元生徒会長でもあったのだがその際の記憶を失っている。 大成が無実の罪で捕まった際に天利に頼まれて事件の真相を調査していた。 しかし、黒幕の正体を掴もうとした矢先に黒十字魔人に殺されてしまう。 大成の家族 真中 瑠璃子 演:中山美穂 大成の母。夫亡き後女手一つで豆腐屋「まなかとうふ店」を営んでいる。 美味しいけどどこかズレたご飯をよく作る。(*2) 誰よりも真っ直ぐな息子を「夫と同じ、正義感に溢れている」として自慢に思い、深い愛情を注いでいる。 実は大成の妄想と思われていたアカレンジャーを視認していた。 真中 大志 演:関智一 大成の父。『ゴレンジャー』の大ファンで、大成の『ゴレンジャー』オタクぶりは彼の影響。 特にアカレンジャーを好み、その影響で遺影には豆腐と共にアカレンジャーのフィギュアが供えられている。 大成に「学園を守れるヒーローになれる」と教え、ヒーローアプリを開発した。 10年前に山で遭難事故で死亡するが、その裏にはある真相があった。 アカレンジャー 声:関智一 『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場するヒーロー。 『ゴレンジャー』を敬愛する大成にしか見えない存在(イマジナリーフレンド)であり、どこからともなく現れては彼にためになる助言を与える。 と思っていたら、瑠璃子も知っていたことが判明。 言っていることは若干回りくどいので、最初はあまり大成には伝わっていなかったりする。 学園関係者 墨友 団十郎 演:柳葉敏郎 五星学園の学園長。10年以上も学園を牛耳っている裏の支配者。 一見、物腰柔らかな人物だが、「Pure Right Beautiful」を信条に掲げており、その意に反する生徒には容赦ない罰を与える暴君である。 人心掌握にも長けており、使える生徒や教師に甘い言葉をかけて自分の手駒とし、そして用が済んだら冷酷にも切り捨てる無慈悲な人物。 飛馬を利用し不穏分子となる生徒を排除することで学園の浄化を図り、さらにはある計画を進めていた。 鳴沢 亜子 演:南彩加 学園長秘書。常に左目部分にヴェネチアンマスクを付けている。 墨友学園長を崇拝しており、彼の邪魔となる存在には容赦はない。 魔人 学園の生徒や教師が「魔人アプリ」によって変身した姿。 持ち主の負の感情に反応し、その人間がこだわるものをモチーフにした怪人へと変貌する。共通デザインとして心臓部に大きな釘が突き刺されている。 一定以上のダメージを与えると撃破できる他、武器を破壊しても撃破可能。 野球魔人 元ネタは「野球仮面」。 カンニングしていた野球部員の先輩を妬んだ四ノ宮丸雄(演:田中奏生)が変身。 剛速球のバッティング攻撃を仕掛ける。 黒髪魔人 元ネタは「黒髪仮面」。 直哉に近づく女を排除するために三島純加(演:新條由芽)が変身。 巨大なハサミによる切断や髪の毛による拘束攻撃をする。 ヨーヨー魔人 元ネタは「ヨーヨー仮面」。 闇カジノアプリを運営する生徒会役員の榊秀一と賢二兄弟(演:和田優希・檜山光成)が変身。 他人の大切なもの(声や精神)を奪う特殊な能力を持つ。 日輪魔人 元ネタは「日輪仮面」。 日々自分を抑圧していた苛立ちを発散するために教師の近杉真一(演:橋本淳)が変身。 太陽の如き火炎攻撃によって学園防衛部を圧倒した。 黄金魔人 元ネタは「黄金仮面」。 当初、飛馬が変身しており、学園防衛部を苦戦させていたが、正義の心に目覚めた飛馬が魔人の殻を破ってギンヒーローへと姿を変えた。この際、まるで金メッキがはがれて地金である銀が露出するように変化している。 その後、新生徒会長の豪田景樹(演:佐藤新)が新たに変身した。 三ヶ月魔人 元ネタは「三ヶ月仮面」。 鳴沢亜子が変身。その姿には愛用のヴェネチアンマスクのデザインも取り入れられている。対象人物を一時的に洗脳することができる。 黒十字魔人 元ネタは「黒十字総統」。デザイン的には『ジャッカー電撃隊』の鉄の爪の要素も含まれてるかもしれない。 初等部時代の大成を襲った魔人で、本作のラスボス。 圧倒的な戦闘力のみならず、記憶の操作能力も有している。 アニヲタWikiに必要なのは、追記・修正・団結だッ!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ジャニが深夜枠でやる程度だから適当にそれっぽいだけのjr顔見せ作品だろうな…と思っててごめんなさいめっちゃしっかり作りこまれたヒーローものだった -- 名無しさん (2022-02-05 20 56 13) EDではゼンカイジャーとセイバーとコラボもした。 -- 名無しさん (2022-02-05 21 29 33) 魔人のデザインはジオウでいうアナザーライダーでクオリティも良い。 -- 名無しさん (2022-02-05 21 31 41) 大ボスや一部の同情できる余地のある悪役以外は「こんなヤツ瞬殺されて当然だわ」と言いたくなるようなゲスい小悪党ばっかりなんだけど、裏を返せば、アイドルじゃない無名俳優の一人に至るまで、憎ったらしい悪を完璧に演じられる演技派揃いのドラマだったんだよな。 -- 名無しさん (2022-02-06 00 24 51) 戦隊版仮面ライダーフォーゼ -- 名無しさん (2022-02-06 00 36 43) それにしても箇条書きされると学園防衛部メンバーの素行すごい悪く見えるなぁw。カンニング補助にギャンブルに悪の手先、あと告白されたのに返事を後回しにし続けたり(はそこまで悪くはないか)赤ヒーローも序盤はすぐに犯人扱いしたり気付かない内に相手を傷つける事を言ってたりしたし、優等生は桃ヒーローくらいか? -- 名無しさん (2022-02-06 04 43 04) アカレンジャーが関さんなのは本家がどうのという話じゃなくて大志役と同じ人というのが重要なんじゃないかな -- 名無しさん (2022-02-06 11 26 04) 桃ヒーローの子、難しい役なのに演じきったの見事。だんだん可愛く見えてドキドキしてくるんだよな… -- 名無しさん (2022-02-06 11 29 32) 特別編くらいはやれそうなんだよな。まだ残党いるし。 -- 名無しさん (2022-02-06 11 31 26) スマホアプリが変身ツールなのが凄く良かった。ニチアサだと何でやらないんだろとずっと思っていたから。555はガラケーなんだしスマホで返信するヒーローはニチアサにもありだと思うのだが。ちょうど「幼い子供が触らせてもらえないもの」モチーフになるし -- 名無しさん (2022-02-06 12 01 29) ↑そうか?自分が聞いた話だと、赤ん坊の時からスマホに触らせている家庭もある -- 名無しさん (2022-02-06 16 04 26) ↑2そもそもスマホ型ならトッキュウ6号のアプリチェンジャーで通った道だからな…… -- 名無しさん (2022-02-06 16 16 37) ↑3ニチアサのは玩具を作り、売ると言う前提があるのでアプリ単体と言うよりはスマホ型の変身アイテムになる…と言うかトッキュウジャーでアプリチェンジャーってスマホ型のがあった。後子供が触らせて貰えない〜はライダーのコレクターアイテムの話じゃなかったか? -- 名無しさん (2022-02-06 16 25 50) アプリ型は玩具に出来ないし……キラメイジャーのブレスみたいにアプリっぽいデザインになるのはある -- 名無しさん (2022-02-06 16 32 35) 液晶型の玩具はコストが高めになりがちだからしょうがないね... -- 名無しさん (2022-02-06 21 13 54) スーツデザインもだけど、玩具売り上げ考えなくていいからデザインが尖ってて楽しい。 -- 名無しさん (2022-02-07 08 17 00) あれ戸次さんは項目なかったっけ? と思ったら本人のページも建ってて草 -- 名無しさん (2022-02-08 23 06 25) ヒーロー5人が揃った後にメンバーが具の案を出した五色丼(アカ=紅鮭、アオ=鯖、キ=カレー、ミド=ほうれん草、モモ=かまぼこ) が登場するが、最終回では紅鮭を銀鮭(アカ+ギン)に変えた六色丼が登場する。アカとギンの立ち位置も踏まえてるのが凄くよかった -- 名無しさん (2022-03-06 06 09 39) ギンヒーローだけ、名字に変身後に関連する文字が入ってないな。事前にばれないように外したのかな。 -- 名無しさん (2022-05-22 10 00 10) ↑アカとギンは色じゃなくて変身後の決めポーズの立ち位置から由来している。アカが真ん中でギンはその真後ろ(=裏)。ギンの場合は元々敵としての裏で魔人を操る立ち位置も含めている。 -- 名無しさん (2022-07-16 12 28 29) アカレンジャーさん「ソイヤッ」と言いながら押し入れから出てきたりするのがめっちゃシュールw -- 名無しさん (2022-07-26 20 38 32) 名前 コメント
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れいむの失敗 12KB 注意書き 思ったことを反射的に書き連ねただけです。駄文注意 心優しい愛でお兄さんがでます。人間注意 登場するゆっくりは全員生き残ります 初めてのSSにより、読みにくい部分が多々あるかもしれません。 それでも読んでくださるという方はどうぞお付き合いください 【れいむの失敗】 「みゃみゃまってぇ~!ありしゅをおいちぇいかにゃいでぇ~~~!!」 「ついてこないでね!れいぱ~のことはゆっくりできないよ!!」 人通りのない朝方の公園に響く悲鳴と怒声。その声の主である饅頭が2個跳ねている。 バスケットボール大のゆっくりれいむと、テニスボールサイズのゆっくりありすである。 見るとれいむの頭には、ありすと変わらぬ大きさのれいむ種が2匹乗っかっていた。 「みゃみゃ~!ありしゅは、みゃみゃとゆっくちちたいよぉ~!!」 「ふん!ままなんてよばないでよね!れいむはおまえとなんかゆっくりしたくないよ!!」 このれいむに番はいない。 この公園で1匹ゆっくりしていた所をありす種に襲われ、結果として望まぬ子を孕むこととなった。 最初はやり場のない怒りにかられたれいむだが、頭上の我が子の温もりを感じ立派な子に育てあげること決意した。 しかし、番のいないことから狩りと子育ての両方をしなければならないことから、次第にれいむはストレスを感じるようになる。 そのストレスの捌け口にされたのが、あの忌まわしきれいぱーと同じ姿をした末っ子のありすだった。 ある時は理由もなく怒鳴りつけ、ある時は体罰を与え、他の子供達に比べ与える食事の量は目に見えて減っていった。 それでも自分をママと呼び甘えてくる我が子に、れいむはただただイラつきを感じることしかできなかった。 そしてこの日、ついにれいむの我慢が限界値を突破した。 ありすが特に何かしたということではない。日頃たまっていた思いが爆発したのである。 れいむはありすを捨てることにした。あの日れいぱーに襲われたこの公園に 「みゃみゃ…おにぇぎゃい…ありしゅをしゅてにゃいで…」 「ゆぷぷ~ありしゅはばきゃだにぇ!おきゃーしゃんがありしゅとゆっきゅりしゅるわきぇないでしょ!!」 「しぇいじぇいしょこでにょたれじんでにぇ!おぉあわれあわれ」 ありすの悲痛な呼び声にれいむの頭上の赤れいむ2匹が更に罵倒を加える この赤れいむはありすの姉にあたるのだが、親れいむの度重なるありすに対する虐待により、次第にありすを見下すようになった。 もはやこの家族の中にありすの居場所はなかった。 それでも、ありすにとってはかけがいのない家族であり、何者にも代えられない母親なのだ。 しかし、2匹の距離は次第に遠のいていく。 自分より一回り以上ある大きさのれいむにありすが追いつけるわけもなく、生まれて間もないありすには長時間跳ねられる体力もない。 「ゆぅ…みゃみゃ~…ゆぐっ!みゃみゃ~~~~~~!!」 やがてありすは地に顔を伏せ、その場に泣き崩れてしまった。 しかし親れいむは気にも留めない。厄介者は消えた。これでゆっくりできると信じて。 「みゃみゃ…みゃみゃぁ…」 「…どうしたんだい?」 「ゆっ!?」 突然れいむにとって思いもしない声が聞こえてきた。 振り向くとそこにはありすの数十倍はあろうかという巨漢がいた。人間だ きまぐれでゆっくりを生かしたり殺したりする人間。れいむは人間の理不尽さに恐怖していた。 このままではまずい。自分もゆっくりできなくなる。れいむは急いで近くの草むらに身を隠した。 今はあのありすに注意がそれている。このままありすだけ殺して去ってくれれば御の字だ。 そう思い草むらからありすと人間の様子を伺うれいむ。 人間は腰を下ろし、そっとありすに話しかけている。 「大丈夫?君一人かい?お母さんはいないの?」 「ゆぐっ…みゃみゃは…ゆ…ありしゅのことおいちぇ…ゆぐぅ…みゃみゃ…」 「ひょっとして…捨てられたの?」 「ゆっ…ゆうぅ~!みゃみゃ~~~~!!」 「可哀想に…良かったらウチにこないかい?ウチにもありすがいてね、きっと仲良くなれるよ。 おいしいあまあまを食べて、一緒にゆっくりしよう?」 今あの人間はなんと言った? あのれいぱーに似たゆっくりできないありすを引き取るというのか。 これから自分達が人間の出すゴミを漁っている時に、あのありすは人間と一緒においしいあまあまを食べるというのか。 そんな事はおかしい、あってはならない。あんなゆっくりできない奴よりも、ずっとゆっくりしているれいむが人間のおうちに行くべきだ。 そう考えたれいむは草むらから飛び出し叫んだ。 「にんげんさん!ゆっくりまってね!!」 「うん?」 「ゆ?みゃみゃ?みゃみゃ!!」 ありすを手に乗せ、その場を去ろうとした所を呼び止められた青年は怪訝な表情を浮かべれいむを見た。 対してありすは声の主が親れいむだと知り歓喜の声をあげる。 だがそんなことはおかまいなしとばかりに親れいむは話はじめる 「みゃみゃ!ありしゅといっしょにゆっきゅりしちぇにぇ!!」 「にんげんさん!そのこはゆっくりできないありすだよ!つれていくなられいむたちにしてね!」 ありすの訴えなど聞こえないようにどこか誇らしげな表情で叫ぶれいむ 「しょうだよ!れいみゅたちはきゃわいくてゆっくりできるよ」 「きゃわいくてごめんにぇ!」 親れいむの思惑を読んだのか、赤れいむも親に続き人間に媚を売り始める。 「みゃみゃ…どうしちぇ…?」 「こいつが君の母親?」 青年の問いにありすは涙一筋を頬に伝わせ頷く。 「ゆっ!にんげんさんきいてるの!?そんなやついいからはやくれいむたちをゆっくりさせてね!」 「はやきゅしちぇにぇ!のろまはきりゃいだよ!!」 「ばきゃにゃの?」 無視されたと思い言葉が荒くなるれいむと赤れいむ。既にれいむの中で人間は恐怖の対象ではなく、ゆっくりさせてくれる道具に成り下がっていた。 「にんげんさん!さっさとれいむたちをおうちにつれていってね!!」 「ん?嫌だよ」 「「「ゆゆっ」」」 予想だにしなかった返答を受け驚愕する3匹。 こんなにゆっくりしているれいむたちの要求を拒むなんて、この人間はおかしいのではないだろうか。 そう思っている3匹をよそに、青年は話を続ける。 「君達はこの子を見捨てたんだろ?自分の家族を捨てるような奴らと僕は一緒にいたくないよ。」 「なにいってるの!?そのこはれいぱ~ににたゆっくりできないありすだよ!いっしょにいてもゆっくりできなかったよ!!」 「あーそういうことね。まったく…だかられいむは嫌なんだよ被害者ヅラしちゃってさ」 「ゆッ!?なにいってるの!?」 この人間は何を言ってるんだろう。これではまるでれいむが悪者みたいではないか 「君は見たところ今まで一人で生きてきたみたいだね?親しい友人もいなかったのかな?」 「ゆゆっ!ともだちはみんなにんげんさんにつれていかれちゃったよ!」 「うん。だから一人寂しく生きていた君に、ありすが協力してあげたんだろ?」 「ゆ?なにいってるのにんげんさん?ありすはれいぱ~なんだよ?」 「それは君の勝手な解釈だよ。ありすは孤独なゆっくり達に赤子を与えてゆっくりさせているコウノトリなんだよ? それを君は自分は被害者ですって言って恥ずかしくないの?」 意味がわからない。あのれいぱーがれいむに協力して赤ちゃんを作った?そんな訳ない現にれいむはゆっくりできなかったのだから 「れいむはこどもなんてほしくなかったよ!かりにこそだてにたいへんだったよ!!ぜんぜんゆっくりできなかったよ!!!」 「あそう。じゃあその頭の子達もその内捨てるんだね?」 「「「ゆゆっ!?」」」 突如話を向けられた赤れいむ。自分もいつか捨てられる?あのありすのように… 「なにいってるのおぉぉぉぉ!!れいむがちびちゃんをすてるわけないでしょおぉぉぉぉ!!」 「でもこのありすは捨てたんだろう?自分がゆっくりできなかったらその原因と思うものをどんどん排斥していくんだよね? だからこれからもゆっくりできない時がきたら、次はその子達を捨てるんだろ?」 「ゆ…おきゃーしゃん…れいみゅたちもしゅてられりゅの?」 「やぢゃよ…れいみゅしゅてられちゃくないよ…」 「ゆゆっだいじょうぶだよおちびちゃん!れいむはおちびちゃんをすてたりしないからね!!」 自分達も捨てられるという恐怖から涙ぐむ赤れいむ達、それを親れいむは必死に弁解しなだめる。 「ははっ、やっぱりれいむはれいむだな。自分とその身内のゆっくりは最優先で他はどうなってもいいんだろ? そんな奴らとはやっぱりゆっくりできないなぁ」 見下すような青年の言葉。親れいむはなだめることをやめて青年に顔を向ける 「さっきもこのありすの「一緒にゆっくりしたい」って言葉を無視したね?つまり君達から見たら自分達こそ世界の中心だとでも思ってるんだろう? 他人をゆっくりさせることを忘れたゆっくりはさ、やっぱり誰が見たってゆっくりできないんだよ」 「ゆゆっ!?」 そんなはずはない。みんなれいむたちがゆっくりしてるところ見てゆっくりしているはずだ 「そんなはずないって思っているんだろ?でも実際そうなんだよ。君が見捨てたこのありすを僕は可哀想だと思った。 この子が幸せな表情を浮かべゆっくりできるようになれば僕はとてもゆっくりできるだろう。 でもこの子を捨てた君達が、ありすを捨てたお陰でゆっくりできたよなんていってそれを聞いてゆっくりする人がいると思うかい?」 青年の手に乗せられたありすを見上げる親れいむ。ありすは力ない表情で、大粒の涙を浮かべれいむを見下ろしていた。 青年は言葉を続ける 「みんなこう言うだろう「ありすが可哀想!このありすをゆっくりさせてあげたい!あのれいむの親子だけゆっくりしているなんて許せない!」ってね。」 れいむは押し黙る。言葉が出ない。できることなら今すぐにでも言い返したい。でもできない。このありすを捨てたのは自分なのだから 「僕はなんとも思わないけどね、だってそれがれいむなんだから。自分の種を第一にゆっくりさせる生命体。もう他のゆっくり達とは別モノだよね君達 さっきから「ゆっくりしていってね」の一言もないし…最初から僕をゆっくりさせる気なんかないんだろ?」 れいむは押し黙る。言葉が出ない。青年の言葉はれいむが考えてることそのままだから 「ゆ…おにぃしゃん…」 突然手のひらのありすが声を出す。その顔は未だに母に捨てられたショックで疲弊していた 「なんだいありす?」 「ありしゅは…ありしゅはみゃみゃとゆっきゅりしちゃいよ…」 「ゆゆっ」 「ありしゅは…みゃみゃとおねぇちゃんとみんにゃでゆっきゅりしちゃい…」 「「「ゆゆぅー!」」」 れいむ達にも理解できた。このありすはゆっくりしていると 今まで酷いことを沢山してきた。そして今日ゆっくりできないとわかりながらも捨てようとした。 そんなれいむ達を、このありすはまだ家族と言っているのだ。 「…ねぇれいむ」 「ゆゆっ」 「このありすは、やっぱりまだゆっくりできないありすかな?」 「ゆぅ…」 青年がれいむを見下ろしている。 しかしそこにさっきのような蔑むような表情はなかった。 れいむにも分かっている、答えは出ていた。 「ゆっ!ありすはれいむのじまんのこどもだよ!ゆっくりできるよ!!」 「ゆうぅぅぅぅ!みゃみゃあぁぁぁぁ!!」 歓喜の声をあげるありす。れいむの目にも涙がにじんでいた 「よく言ったねれいむ。じゃあ行こうか?」 「ゆゆっ?」 「「ゆゆっ?」じゃないよ。僕のウチ、くるんだろ?」 「にんげんさん…いいの?」 「いいとも。一緒にゆっくりしよう」 「ゆゆぅ~ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくちちていっちぇにぇ!!!」」」 これからのゆっくりした生活を想像し、噛み締めたような笑顔で挨拶をする4匹。 青年は手にありすを乗せ家路につく。その後ろには赤れいむを乗せた親れいむ これでゆっくりできる。広くて大きいおうち。今まで食べたことのないようなあまあま。想像するだけで笑みがこぼれくる これからはありすを入れた家族全員でゆっくりしよう。 「到着!ここが僕の家だよ。」 「ゆぅ~…」 目の前にそびえる大きな家を前に、れいむはただ圧巻されるだけだった。 今日からここが… 「さぁ、中にお入り」 「ゆ!」 青年がドアを開け我先にと入っていくれいむ そして一言 「今日からここをれいむのおうちにするよ!!」 「「ゆゅッ!れいみゅたちのおうちだにぇ!!」」 あれからありすの生活は変わった 毎日おいしいごはんを用意してくれるお兄さん。 飼いゆっくりとしてのマナーも教えてくれるありす。 家の中のよくわからない道具を丁寧に教えてくれるぱちゅりー。 みんなありすに優しく接してくれた。 ありすの母親と姉達は気付いたらいなくなっていた。 お兄さんに聞くと「ここならありすが安心してゆっくりできる。後は任せた」と言って家を去っていったらしい それを聞いた時どうして置いていったのと一日中泣いたが、新しい家族の励ましを受け立ち直った。 これからありすは精一杯ゆっくりしよう。母と姉がそれを望んでいるのだから あれかられいむ達の生活は変わった 青年の家に入るや否やおうち宣言をした3匹は、青年に捕まれそのまま台所のゴミ箱に入れられた。 それからというものゴミ箱に入れられる残飯を食べる日々となった。 最初こそいやだと喚き食べずにいた残飯も、腐りだし臭いが酷くなるとやむなく食べた。 今では立派なコンポストして役割を担っている。 青年も初めはれいむ達にこんな措置をするつもりはなかった ただれいむにゆっくりさせてもらう方法が他に思いつかなかったのである。 家に入った途端に出たおうち宣言を聞いた時「やはりれいむはれいむだな」と思った。 こんな奴らが家に入ったら家は荒らされ、大事な家族であるありすやぱちゅりーにも危害が加えられない。 早々に考えを改めた青年はゆっくりコンポストとしてれいむにゆっくりさせてもらっている。 「「「むーしゃ…むーしゃ…」」」 れいむ達は光の当たらないゴミ箱の中今日も与えられた残飯を租借する なぜこうなったのかわからない。気付けばここでまずいご飯を食べさせられていた 周りには残飯ではなく自ら出した排泄物の臭いが立ち込めており、まったくゆっくりできない。 なぜこうなった?どこで間違えた?れいむ達はいくら考えても答えが見つからない 「「「ゆゆぅ~ん♪ゆんゆ~ん♪」」」 外から微かに聞こえる、家族だったありすとその友人であろう者達の楽しげな歌声 なぜありすだけがゆっくりしているのだろう?れいむ達はどこで失敗したのだろう? れいむ達はいくら考えても答えがわからない れいむ達の失敗はれいむとして生まれてきたこと 【あとがき】 ごめんなさい。 こんなSSと呼べない代物を読ませてしまったことを深くお詫びします。 現在漫画を描こうにも超絶スランプにつきまったく描けなくなっており、 それでも何らかの作品を残したいと思いSSというものに挑戦しました。 至らぬ部分数え切れぬ程あるでしょうが、ご指摘いただけると幸いでございます。 これからも精進していきますのでよろしくお願いします。 次回は漫画でお会いできたらと思います byおねにいあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 「俺の嫁ゆっくり」と「俺と霊れいむとお袋」見た後だとれいむがウザい 冬風 -- 2018-12-11 22 58 15 れいむ種はゲス因子が強い(開口一番お家宣言w)、なのにコンポストとして置くなんて、なんて優しいお兄さん・・・! ありす種はレイパー化しなければ普通。(といっても、すぐにレイパー化するから去勢したほうがいい) まぁ、ハッピーエンドで良かったです。 ↓×4 長過ぎwwウザイったいww内容ほとんど関係ないしww投稿前にゆっくり長考してくださいww -- 2018-01-03 09 37 06 面白かったよ -- 2017-10-23 01 53 11 謝る必要ないよ。ちゃんと面白かったよ! -- 2017-03-07 07 28 13 れいぱーに似た子を可愛がれないのはれいむがゲスというより当然な気がするんだけどな…… ゆ虐界ではよく見るけどそれでゲス認定ってのが理解できないな -- 2017-03-02 00 34 06 子ありすが優しくて可愛い!あんなに反吐が出る酷い罵倒や虐待を受けたのにあのどうしようもないあんなドゲスで無能なれいむ達を家族と思っているのだから。 作品名忘れたけど、あの子ありす思い出すな……。そういや親れいむだったような……。このれいむほどドゲスで無能じゃなかったな……。 お兄さんが凄いカッコ良かったです。お兄さんの言葉でれいぱーの印象が変わりました。 私はれいぱーをただ自分の欲求を満たして、自分に似たありす種の子供を不幸にする醜悪なゆっくりだと思いましたがお兄さんの「ありすは孤独なゆっくり達に赤子を与えてゆっくりさせているコウノトリなんだよ? 」って言葉を聞れいぱーの印象が変わりました。 れいむ種って、改めて本当に愚かな種族だなと認識しました……。 所詮れいむ種なんて、自分に似たれいむ種の子供にしか愛情を注がないし、似てない子供はこの作品のれいむみたいに産まれてすぐ殺したり虐待したり餌は与えずのけ者にしますから。 目的の相手と結婚するために、事故に見せかけて自分の子供を殺した親失格の最低のれいむも見ましたから。 基本れいむ種なんて、自分がゆっくりする事しか考えないクズで、自分がゆっくりする為なら自分の子供ですらあっさり道具にして利用し切り捨て、他者を利用し何か問題があれば全ての責任を他者に押し付け自分は被害者気取り……反吐が出るクズですので。 更に食べ物にありつけたり、死の危険が迫ると自分がゆっくりするために家族や子供を平然に見捨てる存在する価値ゼロの生ゴミですからね。 たぶんお兄さんの言う通り、親れいむは危険が迫ると絶対に子供を見捨てますね。 「まりさやありすが死ぬと悲しむ人が多少出るが、 れいむが死ぬとみんな喜ぶ」が分かります。どうしてあんな存在する価値ゼロの生ゴミが生きてるんだろう……。 子ありすは幸せに生きて、れいむ親子は無様で不幸に生きてて本当に良かったです。 そのまま苦しんで死ねばいいのに……。 人違いかもしれませんが、おねにいあきさんってまさか「ちゃいるどまざー 」を描いたおねにいあきさんですか? -- 2016-11-23 13 52 07 子ありす可愛い!れいぱーじゃなくてよかった! 糞でいぶは体を引きちぎられて死ねばいいのにw 頑張ってください!(^O^)/ -- 2016-06-02 15 58 38 虐待されているアリスを優しく迎えたのはok!だけどでいぶへの虐待はダメダメですでももっと厳しく虐待すれば 良くなります!応援しています頑張って!+(長文駄文ごめんなさい!) -- 2016-05-08 20 06 22 つまんね センスねえから二度と書くなよ低学歴くんwwwwww -- 2016-04-29 23 24 33 殺さないからまだ優しい -- 2016-01-24 16 25 29 他のゆっくりのうんうんを餌にすればよかったのに・・・流石愛で尾に胃酸!優しい! -- 2015-10-19 23 37 50 ヒャッハー!!でいぶは消毒だー! -- 2015-10-19 23 35 13 ハッピーエンドに見せかけて、ちゃんと汚饅頭が酷い目に合うところがゆっくりできるね‼ -- 2015-08-20 23 10 18 この霊夢はめちゃくちゃげすだ。お兄さんはいいことした -- 2015-08-12 19 19 09 やっぱれいむはお馬鹿なゲスでゆっくりできないんだねーわかるよー -- 2013-10-28 02 16 50 ヒャッハー!!!でいぶは消毒だぁ!! -- 2013-09-25 11 17 17 ヒャッハー!!!!れいむは消えろ~~~~~~~!!!!! -- 2013-05-29 07 10 30 所詮、ゲスはゲスなのだ! -- 2013-05-09 20 18 50 所有、れいむは、ゲス…無様なもんだ… -- 2013-03-30 10 21 57 兄さん流石だね、所詮ゲスはゲスだったんだ、ゆっくりできたぜ -- 2012-12-14 16 08 01
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医療エリアの長椅子はよく手入れされていて、座り心地は悪くない。 エリカはエヴァレットに呼ばれ、待機していた。隣には、ウズラマもいる。 眼前のスライド式のドアを隔てた向こう側には、治療用の個室がある。 「……」 ウズラマが手を重ねてきた。 これは特に女性の友人同士のコミュニケーションにある、緊張を和らげるための非言語的コミュニケーションのひとつであり、ウズラマの気遣いによるものだろう。 「お気遣いなく。私の心拍数は正常です」 見れば、ウズラマは眉尻を下げて目を潤ませていた。 通常、そういった感情は当事者が持っているべきだが、ウズラマの場合は共感力が人一倍強い傾向にあるため、周囲の空気に影響されやすいようだ。 「私が不安だからって事じゃ、ダメ、かな?」 「ご随意に」 そういう事ならば、ウズラマの手を握る。 ストレスを軽減する事で、意識混濁のリスクを減らす。 意識混濁による不具合発生は、ウズラマの脳に高い負荷がかかる。 そしてダメージを受けた脳は更にストレスを溜め込む。 日頃からストレスのケアが大切だと聞かされた以上、エリカも協力するにやぶさかではない。 この頼りない先輩はしかし、エリカが疑似人格を定着させるまでに切り捨ててきた数多の要素を持っている。 それを失うのは、エヴァレット“お嬢様”の業務に差し支える。 エリカは再び、個室のスライドドアへ視線を戻した。 ……お互いから採取した体細胞を用いた遺伝子診断の結果、間違いなく親子であるという判定が出た。 無用なお節介で赤の他人を連れてきたものだとばかり思っていたが、どうやらステラの情報収集能力も侮れないようだ。 思った事を口に出さずにはいられない性質なのは、些か承服しかねるが。 エリカはまだ、ステラが初日にエヴァレットを侮辱した件を許したわけではない。 スライド式ドアが開き、エヴァレットとステラが出てきた。 先に口を開いたのは、ステラ。 「エリカ。落ち着いて聞いてほしいんだけど……余命は、どう頑張ってもここ数日が限界みたいだって」 ステラに続き、エヴァレットが補足する。 「ナノマシン最適化プログラムの信号が未入力のまま放置して全身が虫食い状態となり、免疫力の極端な低下による腐敗が慢性的に続いた結果、末期癌患者に近い状態だそうです」 エリカはエヴァレットにだけ視線を合わせる。 「了解しました。状態確認、ありがとうございます」 「驚かないの? 実のお父さんだよ?」 ステラが驚愕する。 自分の親でもないのに。 「元より、死を受け入れるつもりだった」 最後に見た記憶を復元して分析したが、彼はどう考えても長生きできる状態ではなかった。 もっとも、この頃には、こちらの素体の精神もとうに限界を迎え、半ば植物状態だったが。 目を開けたままだったために、たまさか脳に記憶が残っていたに過ぎない。 感情を伴う記憶ではないため、これを今更「どういう気持ちだったのか」と振り返る事もできない。 が、現状だけで考えるなら、今は“父の死を受け入れる”という結論である。 あれはいなくとも業務上、支障がない。 「……それは、ナノマシンがそのようにさせたから?」 ステラの意図不明な質問。非効率だ。 こちらも返答に窮するような質問で、さっさとそのおしゃべりな口を塞いでしまうべきだろう。 「質問で返すが、私はただ単に涙を流して悲しめば良いのか? 通常、私にその機能は備わっていない。貴様がお互いの貴重な時間を浪費してでもエゴを満たしたいのであれば、お嬢様からの許諾を得たうえで協力してやる」 「ご、ごめんって……そんなつもりじゃ――」 「――お嬢様。必要であればアーカイヴから情動パターンをいくつかダウンロードし、エミュレートしますが、いかがですか?」 このように上長へ、YESかNOがはっきりしている質問をする。 そうすれば、居合わせている第三者に対して間接的に、簡潔明瞭に伝える事ができる。 今、何が最適解なのかを。 「不要です。それより貴女が必要とした行動を述べなさい」 ――ほらね。真に理解してくださるのはお嬢様だけだ。 「御意。私は、父と話をすべきだと考えています。同伴者は……」 「エリカ。貴女に決定権を委ねます。好きになさい」 「ありがとうございます。それでは、父と私の二人きりにさせてください。終わり次第、報告に伺います。お嬢様の業務の邪魔はいたしません」 エヴァレットは首肯し、ふとステラへ目配せしてからエリカへ視線を戻す。 「それと、本件において被害を最小限に抑え、貴女のお父上を生け捕りにできたのは、ステラの功績です。彼女に感謝しなさい」 「はい。お嬢様のご指示とあらば」 簡単な内容だ。 ステラに向けて会釈をした。 「V.Nステラ。お気遣い感謝する。しかし情報を集めるのであれば、あのような死にかけの独立傭兵などより、ベイラムのリオ・グランデを生け捕りにすべきだった。判断基準が些か不明りょ――」 ――バチン。 ウズラマによる平手打ちが、左の頬に命中した。 ウズラマは手を下げず、両目に涙を浮かべ、歯を食いしばっていた。 「ウズラマ。体罰ですか」 「エリカちゃん……! 駄目だよ……親を、まるで、いない人みたいに……それは、私やお姉様、ステラちゃんの家族までをも侮辱する事になるってわからない!? エリカちゃんのお父さんと何があったかは知らないけれど、そういう言い方って……! っう、うぅぅ……!」 ウズラマは、言葉の途中で泣き崩れた。 発話が不明瞭なのは不具合発生ではなく、情緒不安定によるものだろう。 ――断片的な単語から推定。ウズラマは「エリカが“親”という概念そのものを否定した」点に強いストレス反応があったものと思われる。形式上であれ謝罪による対応が最適。 ――待って待って待って? 確かにひどい言い草かもしれないけど、あたしを置いて逃げてったってだけで理由としては充分じゃない? でも、許すよ。だって、その頃にはもう、あたし死んでたみたいなものじゃん。母さんも。ウズラマ先輩には悪いんだけどロボットごっこ人間はこういう“人情”ってものにとことん無理解だから、徹底的に奉仕しちゃうんだよね。なんていうかかつては親だったとしても、今は顔も名前も知らない他人って感じ。でも、それって、ウズラマ先輩に「行き着く先はこうなっちゃうの?」って不安を与える事にもなるか。反省、反省。 ――不明なエラーを検知。 なんだ、この、ノイズまみれの、くぐもった声は。 どうして、自分と同じ声で喋るのか。 ――あれあれ~? ホントにエラーなのかな、これ? お嬢様から貰った落書きを手に小躍りしていたのは紛れもなく、あたしだよね? あ―― ――不明なエラーを解除。 何かが千切れて焼けていくような錯覚があった。 気を取り直してエリカは続ける。 「泣くほどの事でしたか。申し訳ございませんでした。付け加えるなら……私の家族関係は、大多数がそうであったように、比較的良好だったようです。いずれにせよ、私の身を案じてくださった事については、お礼を申し上げます」 「ううぅ、んひぃいい……にゃあ、にゃあ。はみがき、しゅくだい、あみだくじ。たらした なわ と くまさん くもさん トョヂュゴャモ! ハディヂヂヂ! シチューが柱を這っているの――」 「――リセットコード、送信」 「あ゛ッは! うにゃあ……」 エリカは、ウズラマが痙攣しながら倒れ込むのを抱き止め、ステラに渡す。 ステラは、浮かない顔をしていた。礼は伝えた筈だ。 「失礼します」 ノックをすると医師が出てきて、目配せした。 エリカは視線を返さずそのまま入室する。 溶けかけの死体みたいな青い肌の男が、ベッドに縛り付けられていた。 剥がれた頭皮が垂れ下がっているし、両目は白濁している。 「やっと、会えタ……やっと……」 男の両目からとめどなく流れる涙は血が混じっていて、ベッドのシーツを少し赤く染めていた。 自らの手で掴み取る事もできず、偶然生きながらえているだけの弱者が、何か感動的なものに出くわしたようだ。 「……元気に、していたカ? 仕事は、どうダ?」 「守秘義務に反する。貴様に話す事は何も無い」 「そうカ。元気なら、それでいイ」 奥底にある記憶に呼びかけてみる。 遺伝子情報――確認済み。 声質――86%の一致を確認。 輪郭――99%の一致を確認。 ――違う。もっと、人としての記憶を……“思い出”を。 ……思い出話など無意味だ。 無駄だ。生ける屍同士が話をして、何の足しになる。 企業が求めているのは、理論と利益のある情報。 早々に済ませ、業務に戻れ。 ――これが終わったら、父さんとはもう二度と会えない。生きている父さんとは。 ――不明なエラーを解除。 「……」 「母さんは……一緒じゃないのカ」 「母さんは――母親は、今は生体コンピューターとして稼働中だ。今の代で15体目になる」 「――……! ……そう、か……それでは、もう、話をできる状態ではないのカ」 「……」 首肯する。 「……すまなかっタ。やはり、私は父親失格ダ」 「愛情は間違いなく本物であったと記憶している」 「お前たちを愛していながら、巻き込んで、置いて逃げタ……どう言い訳しても、それは変えられない事実ダ。恨まれても仕方なイ」 「恨みはない。だが、不可解だ。何がきっかけで、下層市民救済を訴える人権活動を初めた? この数年間で、どういった活動をしてきた? 今は、特定の勢力に加担しているのか?」 「……企業がすべてを握っていれば、利益に還元されないと判断された者達は、いかなる理由であっても、使い捨てられル。人間としての居場所を、尊厳を失ウ。二度と、取り戻せなイ」 ――そうだったね。覚えてる。父さんは、困っている人を絶対に見捨てなかった。母さんは、そんな父さんにべた惚れして「どんなに険しい道でも構わない。隣を歩かせて」とプロポーズしたんだったよね。結婚記念日のたびに聞かされてさ。「その話あたしが物心つく前からしてない?」って聞いたら、照れ笑いしながらお互い見つめ合っちゃったりとかして! きゃー! ――不明なエラーを解除。 「格差と搾取は正当化され、そのために数多くの友人達が餓死していっタ。それが許せなかっタ。それから復讐のためにルビコンへ来て、相手を他の誰かが先に殺して、宙ぶらりんで死に損なって、こうなっタ。ちなみに、特定の勢力には加担していなイ」 「貴様の行動理念は理解した。私はアーカイヴから数多の論文をダウンロードし、インストールしている。人は、常に価値を示さねばならない。己の価値を裁定するのは他者のみだが、己の価値を証明するのは己の責務だ。それを怠った者達が苦し紛れの言い訳に、自らを弱者と称しているに過ぎない」 「論文の受け売りカ? 自己責任論はここ十数年のトレンドだナ。アーキバスから出ている物だけではバイアスを解消できなイ」 「詭弁は無用だ。この場での討論ごっこは何ら意味を成さない」 「お前は、まだ若イ。たくさんの人達と接して、色々な考え方を吸収するといイ。そうすれば、私よりずっと柔軟に、広い視野で見えてくル。きっと、大切な誰かを失わずに目的を達成できル……私のような失敗は、しないでくレ」 「……」 「他に何か聞きたい事はあるカ? 何でもいイ。今、この数年間で一番、頭がスッキリしているんダ」 「……後悔は? デモ活動を、しなければ良かったとか」 これに関しては、意地悪な質問をしてしまったかもしれない。 彼自身と、そしてエリカの疑似人格を否定する事になる。 この素体はファクトリーのおかげで生まれ変われた。 平凡な、何者にもなれない小市民的なお人好しから、栄えあるアーキバスの強化技術研究の礎……つまり―― ――つまり、あたしは“お嬢様”にとっての特別な存在になったの! あたし、お嬢様だ~いすき! かっこよくて、目標がハッキリしていて、意外と優しいし! ――不明なエラーを解除。 「それについての後悔はしていなイ。今、一番大きな後悔は……ファクトリーでお前達を置いて逃げた事ダ」 「あのデモ活動の参加者は全員が拘束され、再教育センターならびにファクトリーへと提供された。アーキバスとしては多少の足しになったが、貴様らは何一つ成し遂げていない」 「徒労にはならなイ。ルビコンの今が、それを証明していル」 確かに、吹けば飛ぶ筈だった解放戦線が今やアーキバスやベイラムと渡り合えてしまっている。 封鎖が解除された今、ファーロンを始めとした様々な企業が政治的観点から解放戦線に味方し始めている。 「力のある強大な組織に従属し、疑問を持たず、部品としての自己認識を徹底すれば、ああも血まみれになってまで自由を手にする事はなかった。生存とは、価値の証明と引き換えに与えられる権利だ」 「ふふ……頑固だナ」 「何がおかしい」 「娘に反抗期があったら、こんな感じだったのかもしれないと思ってナ……お前は昔から、自分を抑え込みすぎるところがあったかラ」 確かに、反抗期らしい反抗期は無かった。 家族関係は極めて穏やかで良好だったし、この父親は、いつだって…… ――父さんは、いつだって、あたしを一個人として見てくれていたし、いつだって、あたしの望む距離感で接してくれていた。あたしが悪い事をしちゃったら、叱ってくれた。どうしてそれが悪いのか、ちゃんと説明してくれた。時には、考えさせる時間をくれた。反抗、しようがなかった。だって父さんの“優しさ”は、母さんと同じくらい信頼できたから。 ――不明なエラーを解除。 「……話は以上か?」 「ああ。他は話す価値のない、愚痴になってしまウ。そんなもの、お前が受けてきた苦痛に比べれば……私は……」 あとはコーラル応用技術による自白プログラムを打ち込んで、洗い浚い吐き出してもらうだけだ。 脳に注入したコーラル化合物に電気信号を流す事で、対象は尋問に対し無抵抗となる。 そして、当然ながら大半は、その負荷に耐えきれず脳死状態へと陥る。 踵を返し、男に背を向ける。 「貴様の処遇は、追って伝える」 「不出来な父親で本当にすまなかっタ。たとえ許されなかったとしても……私は、愛していル……」 エリカは何も返さず、スライド式のドアへ向かう。 またしても、胸の中が痛みを訴える。 勝手に始めて、勝手に巻き込んで、勝手に終わらせたつもりになって、勝手に満足して逝くこの男への憎悪か。 かつて大切な日常を守ってくれていた、敬愛する肉親が消えゆく事への悲嘆か。 通常、感情というものは“人である事を許された者達”だけが持って良い権利だ。 ジャンクパーツ同然だったのを“修理”して使えるようにしてもらった身分で、創造主と同等の権利を望むのは分不相応だ。 ――そう邪険にしないでよ。表に出てきていないだけで、ずっと同じ場所にいたんだから。どんなに否定しようとしても、感情は消えない。ベッドのシーツに燃え移った火と同じ。払い除けても、何もかもを焦がしていく。あたし達が連れ去られた、あの夜と同じ……―― ――不明なエラーを解除。 この身体は生き人形に徹してこそ、主を喜ばせるに足る筈なのだ。 個室を出るなり、ウズラマとステラが長椅子から立ち上がった。 エヴァレットに喜んでもらうには、企業の求める最適解が必要だ。 「話は終わりました。あの男は用済みで……――ッ」 ――指定外の情動パターンを検知。 緊急リセットプログラム――ブロックされました――緊急リセットプログラム――ブロックされました――緊急リセットプログラム――ブロックされました――無効化。以降は使用できません。 「エリカちゃんのバカ。泣いてるじゃん……ちゃんと、泣けるじゃん……」 エリカに言わせてみれば、ウズラマのほうが涙の量も多く、明確に“泣いている”のだが。 「前例のない誤作動です。復旧まで時間をください」 「……それは、誤作動なんかじゃないよ、エリカちゃん」 正面から強く抱きしめられ、エリカは身動きが取れなくなった。 本気を出して突き飛ばせば動けるが、それをする利点よりもデメリットが大きい。 ふと、エリカは、もらい泣きのメカニズムについての知識が脳裏によぎった。 前頭前野は共感を司っている。 ウズラマはAIによる最適化を何度も繰り返しながら、元の人格を50%以上保持している。 社会生活を視野に入れるなら、円滑な人間関係を築けるという点で優れている。 エリカにはない、ウズラマの明確なセールスポイントだ。 ――……もっとも、それはあたしに求められた役割じゃない。 主以外の者には冷徹非情であってこそ、ちょうどいい筈なのだ。 「気が済んだら開放してください。お嬢様へ報告せねば」 「それは、私のほうで……やっとくから……ゆっくりしてて」 ステラまでもが泣きながら、途切れ途切れに言葉をひねり出していた。 他人の死骸を見て落涙するほどに脆弱な涙腺を持っているなら、何故、このような仕事をしているのか。 去りゆく足取りも生気を著しく欠いており、意気消沈なのは誰の目にも明らかだ。 あれでまともな報告ができるというのなら、ぜひ隣で聞いてみたい。 「ウズラマ。貴女はともかく、ステラがあのように泣く理由が不明です」 「……たぶん、エリカちゃんの事を考えて、複雑な感情が溢れちゃったのかも」 「……」 ――……みんな、あたしなんかのために、そこまでしてくれなくていいんだよ。どうせ、もう死んでるんだからさ。 ――不明なエラーを解除。現在、発生中のエラーは0件。システム、通常モードに移行。 原因不明の情動パターン異常は止まった。 次なる指示を確認しに行くため、ウズラマの手をどける。 「もういいの?」 「はい。待機時間を今から15秒以上延長した場合、業務に支障が出ます」 「そっか……つらかったら、我慢しなくていいからね」 「お気遣いなく。私の心拍数は正常です」 「私が不安だからって事じゃ、ダメ、かな?」 「ご随意に。それと……ありがとうございます」 ……急がねば。 ステラは手ぬるい。きっと自白剤の提案はしないだろうし、話題に登ったら猛反対するだろう。 その点は、家族である自分が押し通せばいい。ウズラマとステラのいない時に。 容赦などするものか。 叛逆者の末路など、そういうものだ。 音声記録:コックピット内の会話 残骸から抜き取った音声データ パイロットが、外部からの侵入者によって 人質になっている最中の会話と推定される ---------- 女性の声: 私からは“協力者”の名前は明かせないけど、 情報は同じくらいか、それ以上は持ってる あんたの知ってる娘じゃないかもしれないんだぞ? 男性の声: 生きているなら、それでいイ…… とにかく……娘を、頼ム 私はもう、長くは――ゴホッゴホッ 女性の声: おい、あんた、大丈夫か!? 口から血が……くそ! あんた、内臓出血してるな!? もうちょっとだけ我慢して! 私も、あんたと目指すところは同じだ ああもう、モタモタしてる間に相手が死にそう! ちょーっと待ったー! 関連 E413-K09 V.O エヴァレット ウズラマ V.N ステラ リビングデッド ウェディングマーチ 投稿者 冬塚おんぜ
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各キャラ紹介文 美鈴 と 咲夜さん 美鈴 と 咲夜さん1 ■制裁 _,,.. -‐ ''' "´ ̄ `"'' 、 , '"´ ____/ヽ.__ ヽ. 三三||= 邪 制 i \ 龍. / i. 三三||= .魔 裁 ,ゝ. 、 |,/\| ノ_,ノ, し で .,' `"'' ー`ーー--─ '' "´ ヽ. 三三||= て あ .,' ; ' ; i i ハ ; ', 三三||= は. る | / / /! ハ ハ / ', , i | 三三||= い. | i i !,|/__,.!,/ .レ' 、!__;'レ | | . . z Z Z け ⌒L⌒」⌒yヽ、 | | | ;イ -‐‐ ー- |-!ヘ;」 三三||= なヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、 .| |__;ハ| |リ'" ,___, "' i | 三三||= いr `ヽイヽ, .| | └リ ヽ_ ノ . ,.イ | 三三||= r` / ./λ 入、ヽ、ヽi | i 〈 >,、 _____,'J,.イ ;{、_;! 'y r .イ ____ヽ, ノ____ヽ、ヽ, | | i r´ ̄〈 Yヽ ---イ-、ヽ〈Yノi 三三||= ∠/ / ____ i レ'_____ ヽヽ、i | i/ }ンゝ ヽ(> )、 } { / イ}ヽヒ_i´ ´ ´ヒ_ア イヽヽ、 .| i, } ヽ -─ ヽレ'`ヽ, 三三||= / /くl"" , ""{yイ\ ゝ .L /|_くイ_,,-─、ノ /´⌒`i⌒ヽr__ノ i//{.人 ー─,- ,イiy}イ´/! iヽ、 ヽ´ イ ヽi //y}レヽ..、 ̄ ,イゝ|{yレV ´ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、 ´ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、 ,.-‐rrー、-、_ / ヽ_」L ソ_//`L_ _ .ノ ,r‐イ ̄ \ヽ、 `ヽミ/、 ヽ 〈 ,イ/ /i 、 、 ヽ ヽ\jミ `'i | .V /l / ト、 ト孑、 j ト、/´\|\__ノノミ,.く´ヽ /,/ハ l V \| 、〈Y〉、\\_| ミ/ `iミ_r==、 l/リ 〉〈Y〉i ヽ{Y〉、\\ ヽ、ヽ= ミ/ヽ__ミ/、 ヽ, r'''\ `l/l/ミ{Y〉 ゝ、 ヽ{Y〉 ト、|\ ヽミミ ミ/ ミ/ `'i ゙iヽ/ )ミ、r/l /〈Yjヽ\ ノ〈Y〉 ト ´ ヽ ミミ/ヽ ミ/ヽ、__ノ iミ`'ー'´ミ |ミ 〈Y〉-`'ー-- )_)、_ノ ヽ ミ〈 ミ|ヽ_ |ミ、 ミ|ミ )_) \ | } \ | ミヽ ミ!  ̄| `ミミミミミミミ \ ヽ.丿 L_/2ノ | ミ ミ| |ミミ、 ミr'⌒ヽ ミミ、 ヽ, ミ|、 / `ミ、ミ/\ ミ| . ヽ _,,.. -‐ ''' "´ ̄ `"'' 、 ヽ ミ ̄‐ イ ミ/ヽ、 ミ/ . , '"´ ____/ヽ.__ ヽ. \_ミミ/ヽ `´イ i \ 龍. / i. ミ、 ミ/ ノ ,ゝ. 、 |,/\| ノ_,ノ, \_|/. .,' `"'' ー`ーー--─ '' "´ ヽ. `'‐-==ニ,' ; ' ; i i ハ ; ', | / / /! ハ ハ / ', , i | | i i !,|/__,.!,/ .レ' 、!__;'レ | | . . z Z Z | | | ;イ -‐‐ ー- |-!ヘ;」 .| |__;ハ| |リ'" ,___, "' i | .| | └リ ヽ _ン ,.イ | | i 〈 >,、 _____,'J,.イ ;{、_;! | i r´ ̄〈 Yヽ ---イ-、ヽ〈Yノi | i/ }ンゝ ヽ(> )、 } { .| i, } ヽ -─ ヽレ'`ヽ, .L /|_くイ_,,-─、ノ /´⌒`i⌒ヽr__ノ iヽ、 ヽ´ イ ヽi ■偽乳とかいった結果がこれだよ! __ ,. -'''"  ̄`"''ー,..._ ,' 、--' ヽ_ `ヽ、 ! _________ 〉 龍 / `ヽ、 /´ /  ̄'-- 、. ト- 、_ i_人人人人人人人人人人人人人人人_───´─┬┐ ,ヘヘ ` `ヽ、_ノ> どこぞの偽造乳じゃない紅美鈴の< ___,,,...-‐''"| | ,'^ '^ヘ i '.,> 母乳AAキボンヌ!!・・・っと < ̄7 | | i ! _/,,..-i─i ', ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ i | |ヽト `レ'_,/ ノ、 ,' i. | .| .| | |ヒ_] ヒ_ン ) !/ | .| | | | |"" ,___, ""i___.ハ | | | | | ヽ _ン ./ イ'ノ .| | |、 〈イノイ i | | |Y>、.,_____,,...イイノハ!. | | | | Y ノハ_,くヽイ_〈 イ ト- 、_ .| | | | 〈イ |/7〈ハ〉 !ヘイ ハ.| | |______|__| } {!/ ≠ く/. i' !__ ̄ ̄ ̄__/_______/ V !/'7ヽ、_ !7ヽ、. | / ハニ二二i -二ニ---、としi /しヽ、_/ 7ヽ_」/ .| |________________ンー|.|""""`^ゝ、._ ` /-'´ | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄二=-┐ | | | __ ,. -'''"  ̄`"''ー,..._ ,' 、--' ヽ_ `ヽ、 ! _________ 〉 龍 / `ヽ、 /´ /  ̄'-- 、. ト- 、_ i───´─┬┐ ,ヘヘ ` `ヽ、_ノ ___,,,...-‐''"| | ,'^ '^ヘ i '., ̄7 | | i ! _/,,..-i─i ', ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 i | |ヽト `レ'_,/ ノ、 ,' i. | _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 .| .| | |ヒ_] ヒ_ン ) !/ | .| rヽ,/ / `ヽイヽヽ, | | | |"" ,___, ""i___.ハ | r` / /λ 入、ヽ、 ヽyi | | | | ヽ _ン ./ イ'ノ .| 'y r イ_____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | | |、 〈イノイ i | ノ ハ/⌒''ヽ,レ' レ,,r'''''' !i ',.|`ヽ、 | |Y>、.,_____,,...イイノハ!. | | . ./、 / .}(●),ン 、(●)!!ヘi、 | ヽl | | Y ノハ_,くヽイ_〈 イ ト- 、_ .| | . ´ .!イ ハ/`⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´{ハ .ハ| i | | | 〈イ |/7〈ハ〉 !ヘイ ハ.| | /V !人.ヽ il´トェェェイ`li ,イハ,-'、| l | |______|__| } {!/ ≠ く/. i' !__ ,' / (Y.ノ .!l |,r-r-| l! ,イインr-| 「 ̄ ̄ ̄ ̄__/_______/ V !/'7ヽ、_ !7ヽ、. | / ハ レ^iヽ/iY)ヽ、 `ニニ´一/´γ,U(ニ 、)ヽニ二二i -二ニ---、としi /しヽ、_/ 7ヽ_」/ .| | 〉イ〈} イ .〈ハ / i Yノ、 .l !(_(ニ、ノノ________________ンー|.|""""`^ゝ、._ ` /-'´ | | | ,.イ 〈ハ7 Lムヽ」 } イ」、 ゙ゝ-、_`フ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄二=-┐ | | | 〈 r`ーハ! レヘ__」 ,,.7`゙'ー─'´ /´〉,、 | ̄|rヘ l、 ̄ ̄了〈_ノ _/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /) 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/ /__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉 '´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く// ,// ノ 丿 i i i ,ヽ `ー-、__,| '' / // /' / ,i ! ! i i ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、. / // /' / / i ,' / ノ _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 / / // / / / / ノ /,/ rヽ,/ / `ヽイヽヽ, //  ̄~√,`'iフ‐'t‐ ,,ノ,,ノ/彡' r` / /λ 入、ヽ、 ヽy i / / | 6 ∧ ノ||||l 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, |/ / ∧ヘ/ 〈 u ヽ ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i// / /,'/ `' 〉 ノu ,i / ,イ}. rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、 / /// 〈 i u / / /くl ' " ̄ ,  ̄" {yイ\ ヽゝ / /`k,, ,,〉 く___, ‐' i//{.人 ー─,- ,イiy}イ´/ヽ! / ,/,, `''v, ノ, ,r , //y}レヽ..、 ̄ ,イゝ|{yレV/ ノ '''''‐,,,, __ .〉.i''v .,,__ |.`ヽ, ´ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、 彡 `Lvノ' l | i `'/ / r´[ }「´ ̄`rt´ ̄ フ [ { ] 'ヽ、 ■紅魔館 鉄の掟『何人も咲夜さんの半径100M以内で机おっぱいをやってはならない』 へ' ヽ/ へ、 ヽ ) __ ,へ ヽ ノ ,. -'''"  ̄`"''ー,..._ l へ ヽ ノ.i ,' 、--' ヽ_ `ヽ、. ゝ/-、V_ノ ! _________ .〉 龍 / `ヽ、 /^i l/ /´  ̄'-- 、. ト- 、_ i / // / ,ヘヘ ` `ヽ、_ノ./ // ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 / / , i ,'^ '^ヘ i './ //| _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、 | ! | | .i ! _/,,..-i─i ',// / rヽ,/ / ノ( `ヽイヽヽ, i_i_ | .__,ト レ'、___ ノ、 ,' i |/ . . z Z Z /λ ⌒ 入ヽ、ヽy i └rレ --‐ ー‐- !/ | | | 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | | | "" ,___, "" i___.ハ |/ヽ ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i |i ', ヽ _ン、 ./ イ'ノ .| /ヽ_ / ,イ} rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、i 丿〈k 、 'J 〈イノイ. i |/ / /くl' " ̄ ,  ̄" {yイ\ ヽゝ / 〈ハ〉 Y>、.,_____,,...イイノハ!. | | i//{.人 ー─,- ノ(,イiy}イ´/ヽ / _,〈Y〉 ノハ_,くヽイ / .〈イ ト- 、_ | | //y}レヽ..、  ̄ ⌒イゝ|{yレV`. i/ .〈イ〉 |/7〈ハ〉= !ヘイ ハ| | ´ ,{y -─r ̄´=ゝ─--y}、' / / } {! / ≠ } { i' !__ / [ } |/>t | ,/ [ { ] く ,' ,′≠ jr!7ヽ、. | / ハ /\{ {// .!/ 7ヽ_」/ .| |. ̄ ̄.X. _ _ oヘ、 ノ ̄ ̄二=-┐ | |  ̄ ´ ` ー -- ー " | | | ■邪神 ヤター!咲夜さんのフィギュアできたよー! _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ />───── \__ ヽ. // \|/`ヽ \ く7 / / | | /| ノ`ヽ/| | | / | ヽ/ヽ /|/_|/ ∨| | // ハ/─ 凵 ( ゚ )/| ハ ヽ | | /| (゚ ) "" | |`ヽ\ ヽ |/│"" ι二つ | | / ̄ | /ヽ ヽ /メハ/ | /| | 〈rヘメソゝ\___/ "イ/´ノ__ノ/ ヽ| [ く_] [ンく_] ∠_ゝ ヾ_)25 :名前が無い程度の能力:2009/05/03(日) 19 26 04なんというメイド・IN・CHINA _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ , ''゛´  ̄`゛ ''' ‐- ..,,_ />───── \__ ヽ. . .,r' __/\____ `゛' 、 // \|/`ヽ \ .i ヽ .龍 / i く7 / / | | /| ノ`ヽ/| | . Y,,_(, |/\,| 、 ,.く, | / | ヽ/ヽ /|/_|/ ∨| | .,r' `゛ '' ─--ーー´ー ''゛` ',. // ハ/─ 凵 ( ゚ )/| ハ ヽ | ,' ; ハ i i ; ' ; ',. | /| (゚ ) "" | |`ヽ\ ヽ | i , ,' ゙i ハ ハ !゙i ゙i ゙i | つ |/│"" ι二つ | | / ̄ | | | J';__,! 'J. ',,!、__',| ,! i i | つ /ヽ ヽ /メハ/ | /| | .Lヘ!-| (ヒ_] ヒ_ン ) ト; | | | できた! 〈rヘメソゝ\___/ "イ/´ノ__ノ/ ヽ| | i '" ,___, "'リ| |ハ;__| |. [ く_] [ンく_] ε= | ト., ヽ _ン リ┘ | |. ∠_ゝ ヾ_) !;_、}; >、 ,_____ ,,イ 〉 i | ┌──────┐ . ハ,Y〉ノ ,.-ト----ィ'Y 〉 ̄`、i | │制作 紅 美鈴│ . } { ,.( <)ノ く{ ゙ii | └──────┘ ハ|γ ─- ( { ! |. (,__ヽ,r'⌒i´⌒ヽ Y ,.─-、_トン_|`_l. i/ .ト `,/ ノi , ''゛´  ̄`゛ ''' ‐- ..,,_ . .,r' __/\____ `゛' 、 _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .i ヽ .龍 / i ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 />───── \__ ヽ. . Y,,_(, |/\,| 、 ,.く, _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 // \|/`ヽ \ .,r' `゛ '' ─--ーー´ー ''゛` ',. rヽ,/ / ノ( `ヽイヽヽ, く7 / / | | /| ノ`ヽ/| | ,' ; ハ i i ; ' ; ',. r` / /λ ⌒ 入ヽ、ヽy i | / | ヽ/ヽ /|/_|/ ∨| | | i , ,' ゙i ハ ハ !゙i ゙i ゙i | 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | // ハ/─ 凵 ( ゚ )/| ハ ヽ | | | J';__,! 'J. ',,!、__',| ,! i i | ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i | /| (゚ ) "" | |`ヽ\ ヽ .Lヘ!-| (◯), 、(◯). ト; | | | / ,イ}. rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、i |/│"" ι二つ | | / ̄ | | i '" ,rェェェ、 "'リ| |ハ;__| |. / /くl ' " ̄ ,  ̄" {yイ\ ヽゝ /ヽ ヽ /メハ/ | /| | | ト., |,r-r-| リ┘ | |. i//{.人 ー─,- ノ(,イiy}イ´/ヽ 〈rヘメソゝ\___/ "イ/´ノ__ノ/ ヽ| !;_、}; >`ニニ´__ ,,イ 〉 i | //y}レヽ..、 ̄ ,イゝ|{yレV [ く_] [ンく_] . ハ,Y〉ノ ,.-ト----ィ'Y 〉 ̄`、i | ´ ,{y -─r ̄´=ゝ─--y}、 ∠_ゝ ヾ_) . } { ,.( <)ノ く{ ゙ii | ┌──────┐ ハ|γ ─- ( { ! |. │制作 紅 美鈴│ (,__ヽ,r'⌒i´⌒ヽ Y ,.─-、_トン_|`_l. └──────┘ i/ .ト `,/ ノi )) )) (( )) (( (( _,,.. -─-- ..,,_ )) ,. '´_∧_ `゙'' 、 (( / \ 死 / , `ヽ. ! ,.ゝレ\|´ ̄`゙' <., '., 「ン´ , `ヽノ !_______,-,、 / / !__,.ト、 | ー!-ハ ヽ. \,_ ノ======//_===o ;' ;' ./´|/|_! レ' ァァー-ト、 | i `Y `´ | | !/ ( ), 、( ) ! | | | ! ,| " ,rェェェ、 " |__」 | `ヽ!/}7. |-r-r,| ,}ホ'{ ! ! ,}ヘ.,、. ` ̄´ /、ン i | | ┌───┐ / / / │ ┌──┐ │ / \ __/ / ──┼── ├──┤ ─┼─ /│ \ │ /│ │ └──┘ │ ● / │ / ● ──┼── / │ │ ──┴── │ │ / │ ┼┐ │ / ノ \ ──┴── │ ___/ / │ │ / _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 />───── \__ ヽ. _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 // \|/`ヽ \ rヽ,/ / `ヽイヽヽ, く7 / / | | /| ノ`ヽ/| | r` / /λ 入ヽ、ヽy i | / | ヽ/ヽ /|/_|/ ∨| | 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | // ハ/─ 凵 ( ゚ )/| ハ ヽ | ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i 。o 0(宝物にしましょう) | /| (゚ ) "" | |`ヽ\ ヽ / ,イ}. rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、i |/│"" ι二つ | | / ̄ | . / /くl'' " ̄//,/// ̄" {yイ\ ヽゝ /ヽ ヽ /メハ/ | /| | i//{.人 ー─,- ,イiy}イ´/ヽ 〈rヘメソゝ\___/ "イ/´ノ__ノ/ ヽ| //y}レヽ..、 ̄ ,イゝ|{yレV [ く_] [ンく_] ´ ,{y -─r ̄´=ゝ─--y}、 ∠_ゝ ヾ_) ┌──────┐ │制作 紅 美鈴│ └──────┘ ■眠鈴 _,,.. -‐ ''' "´ ̄ `"'' 、 , '"´ ____/ヽ.__ ヽ. ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 i \ 龍. / i. _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、 ,ゝ. 、 |,/\| ノ_,ノ, rヽ,/ / `ヽイヽ、 .,' `"'' ー`ーー--─ '' "´ ヽ. r` / /λ 入、ヽ、 ヽy i .,' ; ' ; i i ; ', 'y r イ ヽ ノ', ,、ヽ、 ヽ, | | / / /! ハ ハ / ', , i | ∠/ / イ___ノヽ! l,、___ !ヽヽ、、i また寝てる… | i i !,|/__,.!,/ .レ' 、!__;'レ | | . . z Z Z / ,イ}. rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、 | | | ;イ -‐‐ ー- |-!ヘ;」 / /くl "" ̄  ̄ ""{yイ\ ヽゝ .| |__;ハ| |リ'" ,___, "' i | i//{.人 '-=ョ' ,イiy}イ´/ヽ! .| | └リ ヽ_ ノ . ,.イ | //y}レヽ..、 ,イゝ|{yレV | i 〈 >,、 _____,'J,.イ ;{、_;! ´ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、 | i r´ ̄〈 Yヽ ---イ-、ヽ〈Yノi r´[ }「´ ̄`rt´ ̄ フ [ { ] 'ヽ、 貴方が居眠りするからでしょうが ◎ _r-、r⌒yヽ_,.、 .| | _,.rY' __,!.-─ 、__Y ゝ、 _,,,...∧.....,,,_[二] _rヘ,γ´ ` ⌒ヽ!、 ,.' " ´ <.龍.> `ヽ、. く,_y' i / ハ ハ ', i ,,|,.ヘ.|,,__, ', お仕置きがナイフって Y /,./ / /./ヘノ レ ! ハ ヽ, 〉'"´ , , 、`゙ヽイ l. あんまりですよ… ,イ レ.イノイ__ノ 、__レイ ハゝ ,' ,' i ./! ハ ! ! ハ ヽノ / ゝ.i ,__, ,__, ハiイ| l ハ ハri-!、L_i riー-!、」ゝ |三[]二◎ ,' / (ヘ! "ノ( ,___, "'iイハ Lリイ i > /// < レイ .| ハ ハ (yヽ⌒ ヽ _ン .イ ! (人"| | ___ | |"!イ | | V レrー-、ン'`' ーr=='Yンヽハノ /(Y>'ー⌒ー'イYr- 、. | ,.イ⌒ヽ} { ̄'Y!ヽ} { / .Yi r/ゝtイ (イ/ ', | i/ レ L_くハ 」 Y /.l、} .{´ ∞ .} { 、____,;' | ゝ イオ ハ 〉ヘ l | | i ゝキ _,..イl | |─ じゃあ「居眠り」しなきゃいいんですね?─ 何よ意味深ね…。まあ居眠りしないならいいわよー翌日─ \ _r-、r⌒yヽ_,.、 \ _,.rY' _=!.-─ 、__Y ゝ、 Zzz・・・ ,. ''"´∧ ̄ ̄ ''' ‐ ., rヘγ `゚ ヽ、〉ヘ ──- / < 眠 フ `ヽ. く,y Yλ、 i ゝレ'ヽ、!─-ィ..,,_ノ i l k,, リ r〉'7´ / ハ i i i ヽ、_イ | /) / ,7 / _!,.ィi_! i_ !、__ i i i ',,,_____,,,,,,,,,,,___ l /イ/ i i i !,_, ,__, i i 」 i | ''''' -,, ) | .l、 .l、 、/. l、/ /i !_ハLハ'" ,___, " iハ) i || '、/ ノ ノ , / ノ ,i//ン イ ノ/ !Y!、 ヽ _ン .ハノ | | ヽ'〈r'k' ,!、k' ,!、k' ,!、ハノ _,r' ̄`ー==-Uー<7Y〉 \\ ヽ, ン´ i ゝ'=ニ=r'" Y `ヾ ( { { (  ̄「j j ヾ ヽ )く i i ゝ (⌒´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒`{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒) ''ァーi i--ーィ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ,i r=-r-y-=ri i | ■おいでませ紅魔館 ___ ,..- ´.'" ̄Y ̄ソ`ゝ-、 ,. ''"´∧ ̄ ̄ ''' ‐ ., _'r-ヽi _'y_,..-─...,_/ヘ, ', / < 龍 フ `ヽ. ;' ヽ'´ ̄ ,、  ̄ヽ/,ゝ i ゝレ'ヽ、!─-ィ..,,_ノ i ./ ./ノイrーイ-入 ,、 'ヽ, r〉'7´ / ハ i、,___ i ヽ、_イ. ノ_, イrーi ,rニiiヽ V '-.,イ i 7 / _!,.ィi_! i_ !,ィ=t、i i i ', ノ i.ゝ(ヽ,"" ,rニiiヽ/ ノ ゝ i i i !-‐‐ ー‐-ハ i_ i 」 i .| / iy, 'ー- ..__ "",iイ〉i´ !_ハLハ'" ,___, " iハ) i | .i ,´ λ (ゝ、_ ,イλ| !Y!、 ヽ_ ノ .ハノ | | ((. , . -,.,_r^ヽイ〉r )`ェ-,'"イVノ 〈ン ゝ、.,'J_ ,.イ7Y〉、 | |- .、)) ( [ ] [ ]', ,'´ ', ) ( ⌒) ( ⌒) (⌒ ) ( ⌒) (⌒ ) (⌒ ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | おいでませ 紅魔館 | | おいでませ 紅魔館 | | | | | | | | | | | | | __ ___ ,. |\二  ̄`ヽ、 ,..- ´.'" ̄Y ̄ソ`ゝ-、 ./< 龍_〈-‐─ - 、... . ヽ _'r-ヽi _'y_,..-─...,_/ヘ, ', l /i/-‐`'  ̄ ̄ ̄`ヽ 〉 ;' ヽ'´ ̄ ,、  ̄ヽ/,ゝ ヽレ'´ ,、 ,、 、 、 ヽ ヽ'. ./ ./ノイrーイ-入 ,、 'ヽ, / /,.Nー^-! .ト、 ヽ 、 ヽ、 ', ノ_, イrーi ,riiニヽ V '-.,イ i l ! l l ! ヽN,z仕ヽ_ ゝ, ', ノ i.ゝ(ヽ,"" ,riiニヽ/ ノ ゝ ', | i,什_、 ,rニiiヽ i | リ l. _ .| / iy, 'ー- ..__ "",iイ〉i´ _,, ヽい,rニiiヽ "" | ! ト,ヘ、, ,ン´y .i ,´ λ (ゝ、_ ,イλ| yく ',Nヽ" _,,.. -‐' ,ィソくム_ヽr 、r'^ ((. , . -,.,_r^ヽイ〉r )`ェ-,'"イVノ '^ヽr 、__,ムrソ^ゝ、. ./┴ァくソソ‐- .、)) ( [ ] [ ]', `'ー'ーァ''´,'´  ̄ ', ) ( ⌒) ( ⌒) (⌒ ) ( ⌒) (⌒ ) (⌒ ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | おいでませ 紅魔館 | | おいでませ 紅魔館 | | | | | | | | | | | | | ■メイドローラー ── / ̄ ̄ ̄\ / ̄/ . / \ /\// ̄ / /  ̄ ヽ / \ l 〇 〇 lヽ /\ | + | .l.\./\≦\ l 〇 〇 ! l |ヽ/\. \≦\ k ヽ __ / / l ヽ/\. \≦\ \ / /\ミ ヽ/\. \≦\ \―― /ヾヾ\ミ ヽ/\. \≦\ ―― ´ \ヾヾヾ\ミ ──|.\_\≦\ |\/ ___\≦\ _人人人人人人人人人人人人人_ X \., '"´ .,,-―v-―`「!-ァ,_ > メイドローラーだッ!!! < l. \ / __,/´こ>-'ー-、'-<]'ッ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ |. ,;' /ヽ!/´ ` `ヘ'ァ l_.i i`ヽノ´ヽ/ / ,! ,! /! 7, . .| .[ V´ト、_,iル'__,,. ヽ ,ハノ | | | Y .ハ|ゝ ,riiニヽ ∨―ヽハ .トゝ ,' /ノ´ |ノ| "" ,riiニヽ.!ノ| ノ  ̄ハ, .|メ| 'ー- ..__ "".|レ'ハ _,,.. -‐ ''' "´ ̄ `"'' 、 i ,ハ .、ハヘ 八 , '"´ ____/ヽ.__ ヽ. ン ハ_レ'_ゝ'ヽ、_ _,,ノメ,r〉 i \ 龍. / i. ,ゝ. 、 |,/\| ノ_,ノ, .,' `"'' ー`ーー--─ '' "´ ヽ. .,' ; ' ; i i ; ', | / / /! ハ ハ / ', , i | | i i !,|/__,.!,/ .レ' 、!__;'レ | | . . z Z Z | | | ;イ -‐‐ ー- |-!ヘ;」 .| |__;ハ| |リ'" ,___, "' i | .| | └リ ヽ_ ノ . ,.イ | | i 〈 >,、 _____,'J,.イ ;{、_;! | i r´ ̄〈 Yヽ ---イ-、ヽ〈Yノi | i/ }ンゝ ヽ(> )、 } { .| i, } ヽ -─ ヽレ'`ヽ, .L /|_くイ_,,-─、ノ /´⌒`i⌒ヽr__ノ iヽ、 ヽ´ イ ヽi ■咲夜さんの体罰(性的な意味で) ,. ''"´∧ ̄ ̄ ''' ‐ ., __,,.. -‐─- 、.,_ / < 龍 フ `ヽ. _r'`i ̄Y ̄7ー、_. `ヽ、., i ゝレ'ヽ、!─-ィ..,,_ノ i r'´i>'‐- 、─-ァ' i‐-、 、ヽ、,__ r〉'7´ / ハ i、,___ i ヽ、_イ.Y´  ̄`ヽ/-、 ヽr--ヽ. 7 / _!,.ィi_! i_ !___i i i ', ノ i /i ハ ハ 、 Y´i `''ー- 、 . i i i ≡=///≡=i_ i 」 i ∠_/ /ト--、レ' |/!--i i iン く⌒ O !_ハLハ'//___///uiハ) i | ノへ .!l.rr=- ,=-‐、 .ハ ,ゝ ) !Y!、 ゝ_ uハノ | | .ンrン!./// ,___, ///r'Y ,へ( 居眠りの体罰である o 。` 〈ン >.、.,__ ,.イ7Y〉、 |く7_,.r'ンヽ、 !、__ン/)'ン、/iへ〈 !ノ 邪魔してはいけない (Y〉i; rィ''ki/7〈,ソ /7ヽ;! ンムー' レiヽ、__,.. イン'7`/ ヽ._ / } { ,.イ ∞イ/} {|/ ヽ! レヘrン´ン´ ̄`ヽ; Y´ 〈ム,イ _Y_ ム〉〈 、_,.r! } 'く{/ i i !/ ゝ,_ 十 _,.ィ/ヘk'´ ヽ / / |,,.. -‐ァ ,. ''"´∧ ̄ ̄ ''' ‐ ., __,,.. -‐─- 、.,_ / < 龍 フ `ヽ. _r'`i ̄Y ̄7ー、_. `ヽ、., i ゝレ'ヽ、!─-ィ..,,_ノ i r'´i>'‐- 、─-ァ' i‐-、 、ヽ、,__ r〉'7´ / ハ i、,___ i ヽ、_イ.Y´  ̄`ヽ/-、 ヽr--ヽ. 7 / _!,.ィi_! i_ !___i i i ', ノ i /i ハ ハ 、 Y´i `''ー- 、 . i i i !,'≡=///≡=i_ i 」 i∠_/ /ト--、レ' |/!--i i iン く⌒ O !_ハLハ'//___///uiハ) i | ノへ .!l.rr=- ,=-‐、 .ハ ,ゝ ) これはもう !Y!、 ゝ_ uハノ | | .ンrン!./// ,___, ///r'Y ,へ( ロイヤルフレアどころのさわぎ o 。` 〈ン >.、.,__ ,.イ7Y〉、 |く7_,.r'ンヽ、 !、__ン/)'ン、/iへ〈 !ノ じゃないッスよ (Y〉i; rィ''ki/7〈,ソ /7ヽ;! ンムー' レiヽ、__,.. イン'7`/ ヽ._ / } {/~∞~~ {|/ ヽ! レヘrン´ン´ ̄`ヽ; Y´ 〈ム,イそこまでよ!ヽ〉〈 、_,.r! } 'く{/ i i !/ ゝ,_そこまで_,.ィ/ヘk'´ ヽ / / |,,.. -‐ァ _,,,, --──-- ,,,__ そこまでよ!っつってんだろ! , '´ __ `ヽ、,ヘ ミシミシ・・・ .くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´ ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉 i´`Y´`Y`ヽ(⌒)._ ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ(⌒)(´`Y´`Y`) ヘヽ_人_.人_ノ''' ‐ ., _`ヽL.イ(○),ン 、(○)!_.!_イ | | ヽ_人_.人_人ノ / < 龍 フ `ヽ. ^i`⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ | ! | |r'´i>'‐- 、─-ァ'i‐-、,__ i ゝレ'ヽ、!─-ィ..,,_ノ iヽ、__',.ヽ il´トェェェイ`li !,! ! .| |_r─ノ  ̄`ヽ/ヽr r〉'7´ / ハ i、,___ i ヽ、ヾr-r'|ヽヽ!l |,r-r-| l! イノi .| ノ r` / ./λ入、ヽ、ヽi` i 7 / _!,.ィi_! i_ !___i i i ', /ゝ| ヽ、 `ニニ´// ∠_/ /ト--、レ' |/!--i i iンく⌒.| i i i 旡≧/ /≦乏i_ i 」 i | . ヽ i / / ' .. . ..,. ''.ノへ.!l.旡≧/ /≦乏、 .ハ ,) !_ハLハ| |/ / / /| |" uiハ) i |,' i | i i / . .. ,ンrン!.| |/ / / / | |" r'Yへ( !Y!| | , -- 、 | |ハノ | | .ハ.. ヽ ヽ , -‐''´ .. く7ヽ、| | , -- 、 | |iへ〈 !ノ 〈ン> ー'⌒ー' ,.イ/7Y〉、 |,' i ヽ. ヽ、 / . 、 .. ンム>. ー'⌒ー',.イ ヽ. / (Y〉i; rィ''ki/7〈,ソ /7ヽ;!! . i . . . `''‐,「/ '、ヽ!メ)レ' i !/7ヽ; k} { ,.イ ∞イ/} {|/ ヽ ! . . . !7 ;'\/}>!く{i / ヽ 〈ム,イ _Y_ ム〉〈 、_,.r! ' ,.| . . . . !' 'ー/ ハ/!-' 〈 、_,.r! ■マチョリーさんが寝静まった夜に , '"´___/ヽ.___ ヽ. Ζ i ヽ . 龍 / i. Z ,ゝ |/\,| ノ z スヤスヤ ,' `"'' ー`ーー-- ─ '' "´ ヽ r- 、-, ‐- 、_ ,' ; ハ i i |゙ ∩ ' ; ',. ,. ,べ´ ∨ |/ ̄-| i 、; _'´ ハ ハ ,-'ヽ | | ' , ' |., -- , / 「ヽ >''"´ ̄ ̄`ヽ/_.|| | |(ヒ_] |/ レ'ヒ_ン l .r- 、i | ||`‐‐´| ./ ノ-/ / `l | !" "" l /〈 \| | | _,. --─--,、| アレ .| .,' .| 7 .,' /メ、/| , レ| ! ー - ' /`,〈 i l / ! i `ヽ`‐-‐´ .| |/ | , /| /| ,ハ .| |>、 _ _ ,.イ\/ゝ-| | `-` ー- -‐ 'ー--' __| / / |./ == レ' |/ヽ .| |/ / '|/´/ l`ー´ / |____、 / | ' ̄/ 八 r=ミ | |} l(ハ)、/ l__ノ | / l./ | ∠.,_,. },., ハ|ヽ´ー' ' "´´ `` ゙ '' ‐ ヽ | / / _,,..i'"' , / イ l ト、 ,ー--, ノヽ- ─' ' "´´ `` ゙ '' ‐ `- / / / |\`、 i'、 ,' /| . / /γ⌒ヽ、 ` ´ ィ ヽ `, / / \\`_',..-i l lノ| ./ ̄` ー --ー- 、 ヽ l. / / 曰 \|_,..-┘ / ̄`ーヽ / /ヽ__`-ー´⌒ヽ __ __) / / / / ノ__丶 ノ r-´⌒ー.ー.´ `-ー´⌒ヽ `‐-, ( ( / / ||==||/ / ヽ l ヽ ヽ/ / ||==|| / l / ヽ l/ / ^^^ 各キャラ紹介文 美鈴 と 咲夜さん 美鈴 と 咲夜さん1
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今のマガジンなら袋とじ 背氷村から逃れた冬木ウメを待っていたのは、第一回放送という名のラジオが始まった。 告げられるのは一時間にわたる暇つぶしのような歌番組と死者の名前である。 一時間ちゃんと聞き続けた奴らの忍耐力を舐めてはいけない。よほどの暇人か音楽マニアだろう。 なんと一時間かけても実のある情報が皆無で、何かあると思って聞き続ければ聞き続けるだけ損な放送である。 ウメはそれでも聞き続けた。 老人なので耳が遠く、放送の内容があまりわからなかったが、とりあえず歌が流れているのと十五人死んだらしい事をしっかり把握していた。 そして、叫んだ。 「祟りじゃあ~~~~~~~~!!!!」 実感として、結構死んだと思う。 六時間で十五人も死んだのである。身の回りで六時間に十五人死ぬ出来事に遭遇した事があるだろうか。 確かに呪い的でもあるし祟り的でもある。 しかしながら、世界ベースで考えると一秒間に二人死んでいるらしい。 つまり、六時間で、結構いっぱい死ぬ計算だ。 それを考えれば、大した話ではないかもしれない。たまたまこの島でそのうち十五人死んだだけである。 「世界で毎秒二人死ぬのも柊兼春さまの祟りじゃあ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」 それでも、ウメは祟りを信じる。 ヒーローが自分を信じて戦うように、彼女は熱く祟りを信じ続けるのである。 祟りを信じ続ける事こそが、彼女の誇り。 彼女を信じ続ける事こそが、祟りの誇り。 彼女は叫びながら歩き続けた。 ◆ ……そして、冬木ウメはふらふらと歩いて、そのまま不動芸術高校に辿り着いていた。 そう、ここは、映画研究会を舞台にした連続殺人事件が繰り広げられた忌まわしき地である。 勿論、冬木ウメは、映画撮影などに使われている事を知らなかった。 不動芸術高校など知る由もないし、彼女は映画なども見ないだろう。 まあ、映画撮影などを行える場所という事はそれなりに映画の撮影機材などもそろっているし、良い画の撮れる場所でもある。 そういうところは大概いるだけで気分が良い。 ウメは、朝日に映えるこの校庭を散策していた。 「祟り~♪ 祟り~♪ 祟りりり~ん♪」 ウメが嬉々として歩いていると、ヤクザっぽい男が立っていた。AVの撮影だったのだ。 逃げ出すこともできずに、無理やりアダルトビデオに出ることになってからは、転落の一路だった。 ヤクザの女にもなった。すぐに嫌気がさして逃げ出し就職したが、職場の男たちにAVに出ていたことがばれて、いられなくなる。転職につぐ転職。結局、今は池袋西口の繁華街でファッション・マッサージ嬢として働いているのだ。 子供は、二度堕ろした。 生きている世界が世界だけに、ろくな男が寄ってこない。だから幸せになれないのだと、いろいろなカルチャー・スクール、専門学校などにも通った。 何をやっても長続きがしない。気がつくと、島に入ってから丸三年が過ぎていた。 興味の対象が変わりすぎる、と昔の友達に言われて、それまでの自分を変えるつもりではじめたのが、パソコンだった。 とりあえずはじめるだけでも、三十万円以上かかった。これなら、簡単にはやめられない。そう思って、これを選んだのだ 以前勤めた会社で、基礎的なことは学んでいたので、すぐにパソコン通信までは入っていけた。そこから先はなかなか進めなかったが、パソコン通信だけえも充分に元を取った気になれた。 そこには、自分の過去や現在から解き放たれた、自由なフロンティアが広がっていたのだ。 ――――という人生を送りかねない事態が、ウメの身に振りかかったのだった。 先述した通り、ヤクザっぽい男が目の前にいたのだ。 この男、ヤクザっぽい男というか、ヤクザだった。 実は電脳山荘を舞台にした連続殺人で<ぱとりしあ>を強姦同然にAVに出演させた悪いやつだった。 超ブラック企業といい、ヤクザといい、体罰教師といい、電脳山荘の闇は深い。現代社会の暗黒面の縮図である。 金田一少年の事件簿を通り越して、もはや、そこにあるのは闇金ウシジマくんの世界だ。 そんな彼が目の前の弱弱しい老人に何もしないわけがなかった。 「ワレコラァ!!! オラ!! ンダゴルァ!!! コラワレェッ!!! なんじゃワレコラッ!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、とりあえずウメという貴重な女優を、脅して監禁した。 ここからがウメにとって、本当の祟りの始まりである。 ◆ ヤクザっぽい男は、殺し合いにおいてもAVを撮影する事に命をかけていた。 パンチパーマ。鋭い目つき。グラサン。頬に傷。えげつない体格。高そうな時計。一目見てわかる高いスーツ。肩を揺らしながら歩く姿。 どう見てもヤクザである。その外見がヤクザっぽかったゆえに、彼はヤクザとしての生き方しかできないのだ。 哺乳瓶の代わりにハジキを吸っていた幼少期、小学校の夏休みの自由研究や自由工作では生まれて初めてAVを撮影し、中学校からは既に撮影会社を創立。 高校に行かずにフランス外人部隊に入隊。弾丸飛び交う戦地でもAVを撮った。 そんな彼も、今は東京で「モデルになれる」と人を騙してAVに無理やり出演させるクズ野郎になっている。 時としてそれは男をも対象にするし、幼い子供も、老人も、獣も、機械も、酸素でさえも彼の前ではAVの道具だった。 とりあえず性産業の負の側面を切り取って唐辛子を振りかけたようなとんでもないヤツであった。 そんな奴に目をつけられてしまったのだから、<ぱとりしあ>はべらぼうに運が悪かったと言えよう。 とにかく、どんな手段を駆使しても女優を探し出し、どんなやり口を使ってでも出演させ、自分の納得のいく作品を撮る。 それがAV男優兼監督の――ヤクザっぽい男の生き様だ。 「エェ!? ワレコラァッ!!! なんだよその目はァッ!!!? エエッ!? 落とし前やぞゴルァッ!!!!」 不動芸術高校映画研究会の部室。 ここで、ヤクザっぽい男は、流暢な広島弁で的場勇一郎と冬木ウメを脅していた。 ウメだけでなく、的場もまた不動高校から連れ去られ、ヤクザっぽい男に監禁を受けていたのだ。 勿論、目的はヤクザっぽい男がここで撮影するAVの男優となってもらう為だった。 一人でしてもらっても良かったのだが、丁度女優も見つかったのだ。 ここからはともさかりえの楽曲の如く、「ふたり」でやってもらう。 「た……祟りじゃ……首狩り武者じゃ……」 「ひいいい……ゆるしてくれぇヤクザっぽい男くん……!! 私が悪かった! ゆるしてくれぇ~~~~」 二人はかなり困惑しつつも、ひどくおびえていた。 当たり前である見るからにヤクザだとわかるヤクザっぽい男が、ヤクザのような口調で脅してきているのである。 まともな人間なら怖い。発狂してもおかしくないだろう。 実際、二人とも殺人事件が起きたかのように――あるいは殺人犯だとバレたかのように取り乱している。 「あぁん!? オラァッ!! ワレェッ!!! よォッ!!!!!!!!!(バァン!!!!)」 机を思いっきりバァンと叩くヤクザっぽい男。二人は、今度は黙って歯をガタガタ言わせながらかなりおびえていた。 そういえば、小説「岩窟王」の主人公は極限状態で白髪になっていた。 かのフランス王妃・マリー・アントワネットも投獄され、短期間で金髪が白髪に変わったという。 二人は、同様に恐怖のあまり白髪になっていた。……あ、元からか! てへへ。 「わかってんのかオラァッ!? アァッ!!!!!?」 そして、いまヤクザっぽい男の言ったとおり、ウメと的場は脱ぐ様子を見せず、撮影は滞っていた。 相手が相手なのであまり乗り気になれないともいえる。だって、ウメと的場だよ? 見たい? 絵面があんまりにもあんまりである。 ――しかし、ヤクザっぽい男はプロだ。こんな状況だって何度も見てきた。 彼はどうあっても見つけた参加者でのAV撮影を決行する予定だった。 そして、AV撮影が始まったら、その男優や女優の人生を切り取るがごとく、ベストマッチなコンセプトで映像を作る自信がある。 たとえば。 これがもし、早乙女涼子が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 硫酸かけてゴメンナサイ!私の顔にもみんなの精●ぶっかけて! 都内私立高校を中退した元演劇部女子高生が贖罪の為にAVデビュー! 老人ホームで性のボランティア、後輩の墓前で4時間土下座S●X、母校の制服を着ておフ●ラ座姦!それでも天国にイカされる!? 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル2 ~あれから一年、18歳になった後輩たちを連れて、新たなる・贖罪AV出演!~ 痴漢地獄Fカップロリ巨乳っ子、濡れ透け正装S●Xメガネっ子、三人一緒に墓前強制レズH! 三人まとめて、地獄の強姦に焼かれよ……! 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル3 ~自殺したはずの後輩は生きていた!?元演劇部三人で第三のAV出演!~ 撮影中に後輩出現ドッキリ、惨めな猥褻ラクガキ全裸で三人が涙の土下座、後輩の目の前で強制オ●ニー! 今夜の舞台のマ●毛いじリート役はクリ●リスティーンの涼子ちゃんだ! 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル4 ~涼子ちゃんたち引退記念、オフ●ラ座姦・最後の作品~ 舞台の上でファンに囲まれ『お通じ』解禁、男子トイレでは便器から首だけ出して性処理、最後は水責めバスタブ生中●しS●X! 三人とも女優になれてよかったね! 高速ピストン・クルー!? これがもし、綾辻真理奈が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 テレビ局のタイムキーパーが射精キーパーに転身しちゃいました!~アソコとアソコの架け橋をドロドロに溶かしてくれちゃう20歳~ 女は3つの口を持つ!! タマタマをたくさん握って幸せS●Xだ!! ガチガチに凍った背氷マラで突かれまくって、絶頂と火照りのブリザードが吹き荒れる!? 射精キーパーまりな ~イキ夜射ええケツ殺チン事件~ 脱衣所でオ●ニーしていた射精キーパーまりなを盗撮ドッキリ! だが、彼女はノリノリで射精キーパーの仕事を開始! ワゴン車に連れ込まれカーS●X! まりなのテクなら、射精に20分かかる遅漏のキミも2分に1回発射できちゃう!? これがもし、巽紫乃が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 獣の村の未亡人~征●くん、ごめんなさい!岐●県の山奥で見つけた美熟女をスカウトしてAV出演させてちゃいました!~ 高校時代のセーラー服でコスプレオ●ニー!前妻・綾子とまさかの貝合わせ扉のマ●コ!?あまりのエロさに男優たちのチ●ポも暴発しまくり! ヒダからクリまで舐め尽くして! 獣の村の未亡人2~岐●県の山奥で見つけた美熟女をもう一回AV出演させちゃいました!~ 今夜は『生●メ祭り』開催、大乱交!前妻・綾子とどんどん相手役をH交換しちゃいマス!脅威のまんぐり返しトリックで♂(オトコ)はみんな騙される!? クリにもカリにもムシャぶりついちゃう37歳! 獣の村の母娘~岐●県の山奥で見つけた熟女とその娘にAV共演してもらっちゃいました!~ 高校時代にいじめられていた紫乃さんが立場逆転、母娘丼羞恥レズいじめで綾子に復讐! 遂に開幕の母娘キャットファイト! 最後は三人で和解のレズS●X、柊兼春成仏必至の永久保存版! これがもし、桐江想子が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~ 楽団は朝礼で前から順にクリを犯された!さあお次は貝合わせ!二番の子のクリを五番の子のクリの右に並べてみてごらん!楽しいレズ夢の恥まり恥まり! お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~2 私の意識が混濁ター!性交先生、私のお部屋、いっぱい覗いて?朝はノーブラサービス!ちょっとだけよ!下のスキマで挟んであげる! お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~3 露出館のクインテット、いやん凌辱ゲーム!こんなチ●ポみたいな形の屋敷で使用人を抱えてお姫様みたいな性活だってできる!ハメ!ハメ!ハメよっ!! もし、このヤクザっぽい男が彼女たちでAVを撮影するのなら、それはこういうタイトルになるだろう。 ヤクザっぽい男は、一瞬でその人物に適性なAVを企画する能力に長けている。それは、天性の直感であり、彼のIQ180もの頭脳が成せる技だった。それはAVを撮影する事のみにしか注がれなかったがゆえに、やり口が強引なのだが。 とかく、的場とウメを見つけた時も、その適正にあったAVを考え出そうと考えていた。 はたして、ヤクザっぽい男は、的場勇一郎と冬木ウメをどう捌こうというのか。 ◆ 「学園婆腐尻(ばばふしり)シリーズの始まりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、自分の中に湧いたインスピレーションをすべて標準語で叫び出し、撮影に臨んだ。 「学園婆腐尻パート1!!!!!!!!!!! チ●ポ博士、悪夢の実験!! ポスターを剥がすと、壁に尻が隠されている!! 製薬会社の感度100倍媚薬実験で生まれた恐怖の七不思議・壁尻老婆!! 顔をあげろ的場!! こいつの前でもう一度イッてみろ!! 今宵はわが校の屹立祭だ!! う~んいいねぇ!!」 「学園婆腐尻パート2!!!!!!!!!!! ここがあかずのS●X室だ!! この大きな鏡で自分の痴態をご覧なさい!! ロウソクだらけで性の儀式!! 見ろ、このオレ、的場勇一郎こそが包茎の魔術師だぜ!!!!!!!!!」 「学園婆腐尻パート3!!!!!!!!!!! 物理教師が発明した時間の止まる腕時計!! スケベ物理教師が求めたのは、生徒でもなく女教師でもなく、老婆だった!!? 七十歳新人女優・冬木ウメの鏡を使った一人レズ!!!!! 今宵のオイラは、彼女の隣でレズの番!!!!!!」 ……。 …………。 …………………………。 これがホントの大人版金田一ってね!!(激寒皇帝ペンギン) ※撮影風景はお見苦しいのでカットします。 ◆ 「――んだゴルルルァッ!!!!!!!!!!!!!!! ボケカスがぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、すべての撮影を終えて、的場とウメを優しく解放していた。 悪く言えば、用済みとも言う。 何しろ、的場とウメにはこれ以上のポテンシャルはない。 男優としても女優としても、ニッチ層に売れれば良いというレベルだろう。 老婆のしわしわの尻に特化したマニア向けAV「学園婆腐尻」シリーズ三部作を三十分ほどで撮影終了したヤクザっぽい男は、至極満足気で去って行った。 「はぁ……はぁ……」 必死に「祟りじゃ……祟りじゃ……」と唱えながら行為に及んでいたウメと、吐き気を堪えながら無理やり出演させられていた的場。 いずれも阿鼻叫喚の地獄絵図だが、ヤクザっぽい男にはそれが「良い画」だったらしい。 どうでもいい話だが。 「……」 いま、二人はすさまじい姿で力なく寝そべっていた。もはや立ち上がる力もなく、すべてにおいて無気力である。 ウメは、見苦しい形に破れたスクール水着を着てうつろな目を天井に向けたまま、「祟りじゃ……祟りじゃ……」とうわごとのように繰り返している。安定のウメさんだ。 すっかり死にかけているようだ。 「オヴェェェェェェェェェェェェェェェェェェ……!!」 ウメの学園婆腐尻を無理やり堪能させられた的場は嘔吐していた。 撮影中に嘔吐するとヤクザっぽい男にボコボコにされ、怒鳴られ、無理やり撮影を続行させられる。 そんな彼の中で色んな物が決壊した瞬間だった。 やっとこの胃の中に残っていたモノを外に出せる。――それだけでもさぞ嬉しかろう。 ◆ やがて、的場はすべてを吐き出して発狂し、その場で見えない何かに土下座を始めた。 更には、「あばば」「あばば」「私は魔術師だ」「ウジムシどもが」「世界は解放される」「私こそがエル・カンターレだ」「クソ」「我に救いを」「ピーヒャラヒャララ」などと呟きながら一度着た服をすべて脱ぎ、切り裂く。 最終的には、「フォーーーーー!!!!」と高い声で叫びながら廊下で唐突にシャトルランを始め、「見よ、これが私の平穏だ!!!!!!!!!」と高らかに宣言して階段の上からライダーキックしようとしたが、彼は空を飛ぶ事はできず、そのまま落下。 首と頭部を階段の角に強打し、即死した。 皮肉にも、青山ちひろを殺した時と同じ、階段から落ちての転落死であった。 一方、冬木ウメは、数分後に起き上がって再び服を着た。 そのまま、ここではないどこかへ歩き出すと、「祟りじゃ……祟りじゃ……」などと云いながら、どこかへと歩いて行く……。 ヤクザっぽい男の行方は、誰も知らない。 【的場勇一郎@学園七不思議殺人事件 死亡】 ※和泉さくらの髪を切った大ばさみ@怪盗紳士の殺人、基本支給品一式、ランダム支給品0~1は不動芸術高校に放置されています。 【一日目/朝/不動芸術高校】 【冬木ウメ@飛騨からくり屋敷殺人事件】 [状態]錯乱気味、体力消費大 [装備]なし [所持品]基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2 [思考・行動] 基本:柊兼春様の怒りを鎮める。 1:兼春様が甦ったんじゃああああ。 2:やばい。 [備考] ※参戦時期は、少なくとも巽征丸死亡後。 ※特に語られていませんが隠れていたので螢子に見つけられませんでした。 ※尾ノ上殺害シーンを一部始終目撃しておりました。 ※尾ノ上殺害は声を発する間もなくゲーム開始直後に起きたらしいです。 ※『災厄の皇帝(エンペラー)』の正体が柊兼春、バトルロワイアル自体を柊兼春の祟りと思っています。 ※老体に雪を軽装備で歩くとか自殺行為以外の何物でもないので背氷村から離れます(徒歩10分で抜けられる)。 【一日目/朝/不動芸術高校付近】 【ヤクザっぽい男@電脳山荘殺人事件】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品一式、門脇靖浩の8ミリカメラ@銀幕の殺人鬼、ランダム支給品0~2 [思考・行動] 基本:AVを撮影する 1:出演女優・出演俳優を探して無理やりAVに出演させる。 [備考] ※参戦時期は、<ぱとりしあ>をAVに出演させた直後。 037 悪夢の死闘!甲田征作VSダンデライオン 時系列 039 SNSより本スレに感想くれると嬉しいです 037 悪夢の死闘!甲田征作VSダンデライオン 投下順 039 SNSより本スレに感想くれると嬉しいです 006 職員会議 的場勇一郎 GAME OVER 031 斧寺空美の溜息 冬木ウメ GAME START ヤクザっぽい男