約 1,499 件
https://w.atwiki.jp/00805/pages/61.html
今のマガジンなら袋とじ 背氷村から逃れた冬木ウメを待っていたのは、第一回放送という名のラジオが始まった。 告げられるのは一時間にわたる暇つぶしのような歌番組と死者の名前である。 一時間ちゃんと聞き続けた奴らの忍耐力を舐めてはいけない。よほどの暇人か音楽マニアだろう。 なんと一時間かけても実のある情報が皆無で、何かあると思って聞き続ければ聞き続けるだけ損な放送である。 ウメはそれでも聞き続けた。 老人なので耳が遠く、放送の内容があまりわからなかったが、とりあえず歌が流れているのと十五人死んだらしい事をしっかり把握していた。 そして、叫んだ。 「祟りじゃあ~~~~~~~~!!!!」 実感として、結構死んだと思う。 六時間で十五人も死んだのである。身の回りで六時間に十五人死ぬ出来事に遭遇した事があるだろうか。 確かに呪い的でもあるし祟り的でもある。 しかしながら、世界ベースで考えると一秒間に二人死んでいるらしい。 つまり、六時間で、結構いっぱい死ぬ計算だ。 それを考えれば、大した話ではないかもしれない。たまたまこの島でそのうち十五人死んだだけである。 「世界で毎秒二人死ぬのも柊兼春さまの祟りじゃあ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」 それでも、ウメは祟りを信じる。 ヒーローが自分を信じて戦うように、彼女は熱く祟りを信じ続けるのである。 祟りを信じ続ける事こそが、彼女の誇り。 彼女を信じ続ける事こそが、祟りの誇り。 彼女は叫びながら歩き続けた。 ◆ ……そして、冬木ウメはふらふらと歩いて、そのまま不動芸術高校に辿り着いていた。 そう、ここは、映画研究会を舞台にした連続殺人事件が繰り広げられた忌まわしき地である。 勿論、冬木ウメは、映画撮影などに使われている事を知らなかった。 不動芸術高校など知る由もないし、彼女は映画なども見ないだろう。 まあ、映画撮影などを行える場所という事はそれなりに映画の撮影機材などもそろっているし、良い画の撮れる場所でもある。 そういうところは大概いるだけで気分が良い。 ウメは、朝日に映えるこの校庭を散策していた。 「祟り~♪ 祟り~♪ 祟りりり~ん♪」 ウメが嬉々として歩いていると、ヤクザっぽい男が立っていた。AVの撮影だったのだ。 逃げ出すこともできずに、無理やりアダルトビデオに出ることになってからは、転落の一路だった。 ヤクザの女にもなった。すぐに嫌気がさして逃げ出し就職したが、職場の男たちにAVに出ていたことがばれて、いられなくなる。転職につぐ転職。結局、今は池袋西口の繁華街でファッション・マッサージ嬢として働いているのだ。 子供は、二度堕ろした。 生きている世界が世界だけに、ろくな男が寄ってこない。だから幸せになれないのだと、いろいろなカルチャー・スクール、専門学校などにも通った。 何をやっても長続きがしない。気がつくと、島に入ってから丸三年が過ぎていた。 興味の対象が変わりすぎる、と昔の友達に言われて、それまでの自分を変えるつもりではじめたのが、パソコンだった。 とりあえずはじめるだけでも、三十万円以上かかった。これなら、簡単にはやめられない。そう思って、これを選んだのだ 以前勤めた会社で、基礎的なことは学んでいたので、すぐにパソコン通信までは入っていけた。そこから先はなかなか進めなかったが、パソコン通信だけえも充分に元を取った気になれた。 そこには、自分の過去や現在から解き放たれた、自由なフロンティアが広がっていたのだ。 ――――という人生を送りかねない事態が、ウメの身に振りかかったのだった。 先述した通り、ヤクザっぽい男が目の前にいたのだ。 この男、ヤクザっぽい男というか、ヤクザだった。 実は電脳山荘を舞台にした連続殺人で<ぱとりしあ>を強姦同然にAVに出演させた悪いやつだった。 超ブラック企業といい、ヤクザといい、体罰教師といい、電脳山荘の闇は深い。現代社会の暗黒面の縮図である。 金田一少年の事件簿を通り越して、もはや、そこにあるのは闇金ウシジマくんの世界だ。 そんな彼が目の前の弱弱しい老人に何もしないわけがなかった。 「ワレコラァ!!! オラ!! ンダゴルァ!!! コラワレェッ!!! なんじゃワレコラッ!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、とりあえずウメという貴重な女優を、脅して監禁した。 ここからがウメにとって、本当の祟りの始まりである。 ◆ ヤクザっぽい男は、殺し合いにおいてもAVを撮影する事に命をかけていた。 パンチパーマ。鋭い目つき。グラサン。頬に傷。えげつない体格。高そうな時計。一目見てわかる高いスーツ。肩を揺らしながら歩く姿。 どう見てもヤクザである。その外見がヤクザっぽかったゆえに、彼はヤクザとしての生き方しかできないのだ。 哺乳瓶の代わりにハジキを吸っていた幼少期、小学校の夏休みの自由研究や自由工作では生まれて初めてAVを撮影し、中学校からは既に撮影会社を創立。 高校に行かずにフランス外人部隊に入隊。弾丸飛び交う戦地でもAVを撮った。 そんな彼も、今は東京で「モデルになれる」と人を騙してAVに無理やり出演させるクズ野郎になっている。 時としてそれは男をも対象にするし、幼い子供も、老人も、獣も、機械も、酸素でさえも彼の前ではAVの道具だった。 とりあえず性産業の負の側面を切り取って唐辛子を振りかけたようなとんでもないヤツであった。 そんな奴に目をつけられてしまったのだから、<ぱとりしあ>はべらぼうに運が悪かったと言えよう。 とにかく、どんな手段を駆使しても女優を探し出し、どんなやり口を使ってでも出演させ、自分の納得のいく作品を撮る。 それがAV男優兼監督の――ヤクザっぽい男の生き様だ。 「エェ!? ワレコラァッ!!! なんだよその目はァッ!!!? エエッ!? 落とし前やぞゴルァッ!!!!」 不動芸術高校映画研究会の部室。 ここで、ヤクザっぽい男は、流暢な広島弁で的場勇一郎と冬木ウメを脅していた。 ウメだけでなく、的場もまた不動高校から連れ去られ、ヤクザっぽい男に監禁を受けていたのだ。 勿論、目的はヤクザっぽい男がここで撮影するAVの男優となってもらう為だった。 一人でしてもらっても良かったのだが、丁度女優も見つかったのだ。 ここからはともさかりえの楽曲の如く、「ふたり」でやってもらう。 「た……祟りじゃ……首狩り武者じゃ……」 「ひいいい……ゆるしてくれぇヤクザっぽい男くん……!! 私が悪かった! ゆるしてくれぇ~~~~」 二人はかなり困惑しつつも、ひどくおびえていた。 当たり前である見るからにヤクザだとわかるヤクザっぽい男が、ヤクザのような口調で脅してきているのである。 まともな人間なら怖い。発狂してもおかしくないだろう。 実際、二人とも殺人事件が起きたかのように――あるいは殺人犯だとバレたかのように取り乱している。 「あぁん!? オラァッ!! ワレェッ!!! よォッ!!!!!!!!!(バァン!!!!)」 机を思いっきりバァンと叩くヤクザっぽい男。二人は、今度は黙って歯をガタガタ言わせながらかなりおびえていた。 そういえば、小説「岩窟王」の主人公は極限状態で白髪になっていた。 かのフランス王妃・マリー・アントワネットも投獄され、短期間で金髪が白髪に変わったという。 二人は、同様に恐怖のあまり白髪になっていた。……あ、元からか! てへへ。 「わかってんのかオラァッ!? アァッ!!!!!?」 そして、いまヤクザっぽい男の言ったとおり、ウメと的場は脱ぐ様子を見せず、撮影は滞っていた。 相手が相手なのであまり乗り気になれないともいえる。だって、ウメと的場だよ? 見たい? 絵面があんまりにもあんまりである。 ――しかし、ヤクザっぽい男はプロだ。こんな状況だって何度も見てきた。 彼はどうあっても見つけた参加者でのAV撮影を決行する予定だった。 そして、AV撮影が始まったら、その男優や女優の人生を切り取るがごとく、ベストマッチなコンセプトで映像を作る自信がある。 たとえば。 これがもし、早乙女涼子が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 硫酸かけてゴメンナサイ!私の顔にもみんなの精●ぶっかけて! 都内私立高校を中退した元演劇部女子高生が贖罪の為にAVデビュー! 老人ホームで性のボランティア、後輩の墓前で4時間土下座S●X、母校の制服を着ておフ●ラ座姦!それでも天国にイカされる!? 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル2 ~あれから一年、18歳になった後輩たちを連れて、新たなる・贖罪AV出演!~ 痴漢地獄Fカップロリ巨乳っ子、濡れ透け正装S●Xメガネっ子、三人一緒に墓前強制レズH! 三人まとめて、地獄の強姦に焼かれよ……! 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル3 ~自殺したはずの後輩は生きていた!?元演劇部三人で第三のAV出演!~ 撮影中に後輩出現ドッキリ、惨めな猥褻ラクガキ全裸で三人が涙の土下座、後輩の目の前で強制オ●ニー! 今夜の舞台のマ●毛いじリート役はクリ●リスティーンの涼子ちゃんだ! 硫酸かけてゴメンナサイ!みん精ファイル4 ~涼子ちゃんたち引退記念、オフ●ラ座姦・最後の作品~ 舞台の上でファンに囲まれ『お通じ』解禁、男子トイレでは便器から首だけ出して性処理、最後は水責めバスタブ生中●しS●X! 三人とも女優になれてよかったね! 高速ピストン・クルー!? これがもし、綾辻真理奈が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 テレビ局のタイムキーパーが射精キーパーに転身しちゃいました!~アソコとアソコの架け橋をドロドロに溶かしてくれちゃう20歳~ 女は3つの口を持つ!! タマタマをたくさん握って幸せS●Xだ!! ガチガチに凍った背氷マラで突かれまくって、絶頂と火照りのブリザードが吹き荒れる!? 射精キーパーまりな ~イキ夜射ええケツ殺チン事件~ 脱衣所でオ●ニーしていた射精キーパーまりなを盗撮ドッキリ! だが、彼女はノリノリで射精キーパーの仕事を開始! ワゴン車に連れ込まれカーS●X! まりなのテクなら、射精に20分かかる遅漏のキミも2分に1回発射できちゃう!? これがもし、巽紫乃が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 獣の村の未亡人~征●くん、ごめんなさい!岐●県の山奥で見つけた美熟女をスカウトしてAV出演させてちゃいました!~ 高校時代のセーラー服でコスプレオ●ニー!前妻・綾子とまさかの貝合わせ扉のマ●コ!?あまりのエロさに男優たちのチ●ポも暴発しまくり! ヒダからクリまで舐め尽くして! 獣の村の未亡人2~岐●県の山奥で見つけた美熟女をもう一回AV出演させちゃいました!~ 今夜は『生●メ祭り』開催、大乱交!前妻・綾子とどんどん相手役をH交換しちゃいマス!脅威のまんぐり返しトリックで♂(オトコ)はみんな騙される!? クリにもカリにもムシャぶりついちゃう37歳! 獣の村の母娘~岐●県の山奥で見つけた熟女とその娘にAV共演してもらっちゃいました!~ 高校時代にいじめられていた紫乃さんが立場逆転、母娘丼羞恥レズいじめで綾子に復讐! 遂に開幕の母娘キャットファイト! 最後は三人で和解のレズS●X、柊兼春成仏必至の永久保存版! これがもし、桐江想子が出演するAVだったらこんなコンセプトだっただろうか。 お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~ 楽団は朝礼で前から順にクリを犯された!さあお次は貝合わせ!二番の子のクリを五番の子のクリの右に並べてみてごらん!楽しいレズ夢の恥まり恥まり! お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~2 私の意識が混濁ター!性交先生、私のお部屋、いっぱい覗いて?朝はノーブラサービス!ちょっとだけよ!下のスキマで挟んであげる! お金が欲しくてAVデビュー!?~純情な田舎丸出し、アソコも丸出しのメイドの小娘編~3 露出館のクインテット、いやん凌辱ゲーム!こんなチ●ポみたいな形の屋敷で使用人を抱えてお姫様みたいな性活だってできる!ハメ!ハメ!ハメよっ!! もし、このヤクザっぽい男が彼女たちでAVを撮影するのなら、それはこういうタイトルになるだろう。 ヤクザっぽい男は、一瞬でその人物に適性なAVを企画する能力に長けている。それは、天性の直感であり、彼のIQ180もの頭脳が成せる技だった。それはAVを撮影する事のみにしか注がれなかったがゆえに、やり口が強引なのだが。 とかく、的場とウメを見つけた時も、その適正にあったAVを考え出そうと考えていた。 はたして、ヤクザっぽい男は、的場勇一郎と冬木ウメをどう捌こうというのか。 ◆ 「学園婆腐尻(ばばふしり)シリーズの始まりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、自分の中に湧いたインスピレーションをすべて標準語で叫び出し、撮影に臨んだ。 「学園婆腐尻パート1!!!!!!!!!!! チ●ポ博士、悪夢の実験!! ポスターを剥がすと、壁に尻が隠されている!! 製薬会社の感度100倍媚薬実験で生まれた恐怖の七不思議・壁尻老婆!! 顔をあげろ的場!! こいつの前でもう一度イッてみろ!! 今宵はわが校の屹立祭だ!! う~んいいねぇ!!」 「学園婆腐尻パート2!!!!!!!!!!! ここがあかずのS●X室だ!! この大きな鏡で自分の痴態をご覧なさい!! ロウソクだらけで性の儀式!! 見ろ、このオレ、的場勇一郎こそが包茎の魔術師だぜ!!!!!!!!!」 「学園婆腐尻パート3!!!!!!!!!!! 物理教師が発明した時間の止まる腕時計!! スケベ物理教師が求めたのは、生徒でもなく女教師でもなく、老婆だった!!? 七十歳新人女優・冬木ウメの鏡を使った一人レズ!!!!! 今宵のオイラは、彼女の隣でレズの番!!!!!!」 ……。 …………。 …………………………。 これがホントの大人版金田一ってね!!(激寒皇帝ペンギン) ※撮影風景はお見苦しいのでカットします。 ◆ 「――んだゴルルルァッ!!!!!!!!!!!!!!! ボケカスがぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ヤクザっぽい男は、すべての撮影を終えて、的場とウメを優しく解放していた。 悪く言えば、用済みとも言う。 何しろ、的場とウメにはこれ以上のポテンシャルはない。 男優としても女優としても、ニッチ層に売れれば良いというレベルだろう。 老婆のしわしわの尻に特化したマニア向けAV「学園婆腐尻」シリーズ三部作を三十分ほどで撮影終了したヤクザっぽい男は、至極満足気で去って行った。 「はぁ……はぁ……」 必死に「祟りじゃ……祟りじゃ……」と唱えながら行為に及んでいたウメと、吐き気を堪えながら無理やり出演させられていた的場。 いずれも阿鼻叫喚の地獄絵図だが、ヤクザっぽい男にはそれが「良い画」だったらしい。 どうでもいい話だが。 「……」 いま、二人はすさまじい姿で力なく寝そべっていた。もはや立ち上がる力もなく、すべてにおいて無気力である。 ウメは、見苦しい形に破れたスクール水着を着てうつろな目を天井に向けたまま、「祟りじゃ……祟りじゃ……」とうわごとのように繰り返している。安定のウメさんだ。 すっかり死にかけているようだ。 「オヴェェェェェェェェェェェェェェェェェェ……!!」 ウメの学園婆腐尻を無理やり堪能させられた的場は嘔吐していた。 撮影中に嘔吐するとヤクザっぽい男にボコボコにされ、怒鳴られ、無理やり撮影を続行させられる。 そんな彼の中で色んな物が決壊した瞬間だった。 やっとこの胃の中に残っていたモノを外に出せる。――それだけでもさぞ嬉しかろう。 ◆ やがて、的場はすべてを吐き出して発狂し、その場で見えない何かに土下座を始めた。 更には、「あばば」「あばば」「私は魔術師だ」「ウジムシどもが」「世界は解放される」「私こそがエル・カンターレだ」「クソ」「我に救いを」「ピーヒャラヒャララ」などと呟きながら一度着た服をすべて脱ぎ、切り裂く。 最終的には、「フォーーーーー!!!!」と高い声で叫びながら廊下で唐突にシャトルランを始め、「見よ、これが私の平穏だ!!!!!!!!!」と高らかに宣言して階段の上からライダーキックしようとしたが、彼は空を飛ぶ事はできず、そのまま落下。 首と頭部を階段の角に強打し、即死した。 皮肉にも、青山ちひろを殺した時と同じ、階段から落ちての転落死であった。 一方、冬木ウメは、数分後に起き上がって再び服を着た。 そのまま、ここではないどこかへ歩き出すと、「祟りじゃ……祟りじゃ……」などと云いながら、どこかへと歩いて行く……。 ヤクザっぽい男の行方は、誰も知らない。 【的場勇一郎@学園七不思議殺人事件 死亡】 ※和泉さくらの髪を切った大ばさみ@怪盗紳士の殺人、基本支給品一式、ランダム支給品0~1は不動芸術高校に放置されています。 【一日目/朝/不動芸術高校】 【冬木ウメ@飛騨からくり屋敷殺人事件】 [状態]錯乱気味、体力消費大 [装備]なし [所持品]基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2 [思考・行動] 基本:柊兼春様の怒りを鎮める。 1:兼春様が甦ったんじゃああああ。 2:やばい。 [備考] ※参戦時期は、少なくとも巽征丸死亡後。 ※特に語られていませんが隠れていたので螢子に見つけられませんでした。 ※尾ノ上殺害シーンを一部始終目撃しておりました。 ※尾ノ上殺害は声を発する間もなくゲーム開始直後に起きたらしいです。 ※『災厄の皇帝(エンペラー)』の正体が柊兼春、バトルロワイアル自体を柊兼春の祟りと思っています。 ※老体に雪を軽装備で歩くとか自殺行為以外の何物でもないので背氷村から離れます(徒歩10分で抜けられる)。 【一日目/朝/不動芸術高校付近】 【ヤクザっぽい男@電脳山荘殺人事件】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品一式、門脇靖浩の8ミリカメラ@銀幕の殺人鬼、ランダム支給品0~2 [思考・行動] 基本:AVを撮影する 1:出演女優・出演俳優を探して無理やりAVに出演させる。 [備考] ※参戦時期は、<ぱとりしあ>をAVに出演させた直後。 037 悪夢の死闘!甲田征作VSダンデライオン 時系列 039 SNSより本スレに感想くれると嬉しいです 037 悪夢の死闘!甲田征作VSダンデライオン 投下順 039 SNSより本スレに感想くれると嬉しいです 006 職員会議 的場勇一郎 GAME OVER 031 斧寺空美の溜息 冬木ウメ GAME START ヤクザっぽい男
https://w.atwiki.jp/fjoui/pages/20.html
44 : ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 11 30 ID 2apkNw76 お久しぶりです。 覚えてる人がいるかわかりませんが。 5レスほどお借りします。 おっぱい注意。 45 :1/5 ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 13 27 ID 2apkNw76 そういえば以前、子供があまり好きじゃないとか神無さんが言っていたのを思い出す。 うるさいとか汚いとか理由付きで。少しだけ、後ろめたそうに。 作家先生らしく気難しくて少々ひねくれたところがある神無さんは、間違っても子供を見てきゃーかわいいっ!なんて言うタイプじゃないが、かといって神無さんが自分で言うほど冷たい人間じゃない。 多分、子供が嫌いというより苦手なだけで、それは単に慣れの問題なのだったのだと思う。 僕はよく知っている。 惚気でも何でもなく、なんだかんだ言って神無さんは優しい人だ。 ――――だから大丈夫。神無さんは、いいお母さんになれますよ。 確か、そんな風に答えたと思う。 それから何年か経って、子供が生まれて、名前は神無さんの命名で栞となって。 初めて栞を抱いたその瞬間から、神無さんはちゃんとお母さんの顔つきになっていた。 ほら、やっぱり僕の言ったとおりだった。 「どうした、さっきからぼーっとして」 「あ、いや……母乳って本当に出るだなあって思って」 その時、僕は本当にぼーっとしていたから、思っていたことをついそのまま口にしてしまう。 授乳に慣れないうちは神無さんもちょっと恥ずかしそうにしていたので僕もまじまじと見るなんてことはしなかったのだけれど、育児の忙しさのせいで神無さんもいちいち気にしてる暇もなくなってきたようで、最近じゃリビングで堂々と栞にミルクをあげていたりする。 そりゃあ、こっちに見えないように背中を向けるなりしているなら、僕だってわざわざ覗き込んでまで見るようなことはしないけれど、特に気にする様子もなく目の前で授乳を始められてしまうと、どうしたって目が行ってしまうのだ。 「なにを今さら。もう何か月目だと思ってるんだ」 「でもほら、こうやってちゃんと見るなんてこと、今までになかったですし」 呆れたような神無さんの言を、あははと乾いた笑いで誤魔化す。 今の返事は、今度はちょっと本音とは言い難い。 どうしても目が行ってしまうというか、自分でも呆れるくらい目敏く、いつも横目で授乳の様子を観察してしまっていた。 自らの母乳で子供を育む姿を見ると、やっぱり女の人って凄いなあ、と感心するのが半分。 後の半分は、まあ、なんというか、男の性というやつだ。 むしろ心温まるべき、ハートがウォーミングであるべき場面であるはずなのに、こんな感情が湧いてきてしまうのは自分でもどうかとは思っている。 どうかとは思っているが、どうかと思ったところでどうにかできるものでもない。 いや、どちらかといえば、仕方がないことだと思う。 だって、ずっと放って置かれ続けて、もうどれくらいの月日が流れたと思ってるんだ。 お腹の大きかった神無さんにこっちから言いだすことなんてできなかったし、実際、放っておかれなかったとしても、お腹の中に栞がいるなんて状態でことに及ぶなんてことは、とてもじゃないが無理だっただろう。 だから、ずっとなかったのだって仕方のないことだ。 同じくらい、この抑えようのない劣情だって仕方のないことじゃないのか! 一児の父になったとはいえ、僕だってまだまそうだよわかってるよ最低だようわあああああああああああああああああ とは言え。 僕が働きに出ている以上、育児の大半を神無さんに背負わせてしまってるのは事実だし、神無さんは慣れない育児で毎日疲れてるのも分かってる。 そんな時に、ずっと欲求不満なんだといくら言い訳したって、これ以上神無さんの負担を増やすわけにはいかない、というのも分かっている。 だから仕方がない。 仕方がないのだけど。 46 :2/5 ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 14 12 ID 2apkNw76 時刻は午前3時。 草木も眠る丑三つ時も過ぎたころ。 ベッドの中で悶々としたまま、僕はこの時刻を迎えていた。 寝る前に見た授乳シーンが、脳裏に焼き付いて離れない。 あの時にあった女性の神秘に対する感動は完全に消え去って、代わりに膨れ上がった劣情とどうしようもない自己嫌悪だけが頭の中に渦巻いている。 こんなことならあんなにじっくり見たりするんじゃなかった、なんて思っても今さらもう遅い。 半時ほど悶々とした後、神無さんの寝息が規則正しく往復しているのを確認すると、僕は注意深く寝室から抜け出し、リビングの灯りは点けずにパソコンの電源だけ入れた。 深夜という時間帯というのを考慮に入れても、もう色々と限界が来ているのを強く感じる。 独身時代に培ったテクニックを動員して、迅速に、かつ綿密にピンク色のネットの海を漂う。 20分足らずで眼鏡にかなう動画を見つけると、はやる気持ちのあまり恥ずかしながらすでにいきり立っていた。 なんだか情けない話だが、ここは最近ずっと自分でする必要がなかった幸運を感謝するべきだろう。 とにかく、今は一刻も早く自己嫌悪とともにこの鬱屈した衝動を開放してしまいたい。 イヤホンよし!ティッシュよし! さあ、レッツセルフプレ――――といったところで、部屋の明かりがついた。 「はて…………こんな時間に、甲次君は、いったい何をしてるのかな?」 声が、近い。 確実にディスプレイに映ったものは見えているだろう。 イヤホン越しに聞こえるあえぎ声がひどく演技臭く聞こえた。 深夜特有のハイテンションはなりを潜め、股間のモノは本当に一瞬でしぼんでしまった。 「こ、これは、ですね――――」 弁解の言葉が続かない。 もはや逃げようがないのは十分すぎるほどに分かっていた。 死にたいというか、もう半ば死を覚悟した。 画面に映っているのは、母乳モノのAVなのだ。 「男っていうのは、本当にどうしようもない生き物だな」 深々とため息をつく神無さん。 僕はその前でうなだれて正座していた。自主的に。 さっきから神無さんの顔を見ることができずに、フローリングの木目ばかり見つめている。 パソコンからはイヤホンが外され、動画の音声が垂れ流されてる。 「……最後にしたのは、どれくらい前だっけ?」 神無さんの声は真っ平らで、怒ってるんだか怒ってないんだか物凄く怒ってるのかつかめない。 「え、えーっと、妊娠がわかる前ですから、もう一年近く前になりますね。はい」 「そっか、それじゃあ、まあ、我慢できなくなっても仕方ないかもしれないな」 怯える僕の頭の上に、ぽんと神無さんが優しく手を置く。 お咎めなしかと期待したのもほんの一瞬で、その手のひらがギリギリと僕の頭蓋骨を締めあげ始めた。 「まあ、別に、君がオナニーしようとしたから怒ってるわけじゃあないんだけどな」 怒ってた。 無茶苦茶怒ってた。 「私はね、隣で私が寝てるのを放っておいて、こんなもので処理しようとしたことが許せないだけなんだよ」 言いながら、神無さんは一層力を込めて僕の頭蓋骨をきしませる。 「ご、ごめんなさいっ、すいません、申しませんっ!」 ただ焼きもちを焼いてるだけじゃないか、とか気づいても和む余裕なんかない。 全面降伏してただ許しを請うのに徹する。 「分かればよろしい」 「うはぁ……」 解放されると同時に、その場にへたり込む。 情けないことに目からしょっぱい水がにじんできた。 体罰なんて久しぶりだ。出来ればもう二度と見舞いたくないと毎回思う。 それでも今回はあっさりと許してもらえたほうだ。 47 :3/5 ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 15 12 ID 2apkNw76 「まったく……、何を遠慮してたんだか知らないけどな、欲求不満だったならそう言えばいいじゃないか」 ふん、と不機嫌そうに鼻息を飛ばすと、神無さんはマウスを取って未だに流れ続けていた動画を止めた。 静けさを取り戻した深夜のリビングには、張り詰めるような緊張だけ残った。 「だ、だって、その、神無さん、最近はずっと栞にかかりきりで疲れてたみたいだったから」 「そんなの関係ない。栞だけじゃなくてキミの世話をするのだって私の仕事のうちなんだぞ。 そんなことでいちいち気兼ねしてため込んだりするんじゃない」 「でも、もう栞もいるんだし、僕の我がままで神無さんに無理をさせるわけには――――」 ぐいと襟首を掴まれたと思ったら、神無さんの柔らかい唇に僕の言葉はせき止められた。 完全に不意打ちだ。 そういえばキスするのも久しぶりだな、なんて頭のどこかで考えながら、されるがままに唇を弄られる。 「……っふ――――」 離れると、目と目が合った。 神無さんのうるんだ瞳が、僕の目をまっすぐに見つめていた。 「ごちゃごちゃ言うな。…………ずっとしてなかったのは、キミだけじゃ、ないんだからな」 視線を切って、かすかに頬を染めて、神無さんはそう言った。 ああ、もう。 嫁さんにここまで言わせてしまうだなんて、僕は本当に、駄目な奴だ。 今度は僕から、ソファーに座る神無さんに覆いかぶさるようにキスをした。 さっきよりももっと積極的なやつを。 「かんな、さん…………」 「う、……んっ」 唇をついばみながら、神無さんの体を服の上からまさぐる。 僕の手のひらが胸のふくらみに触れると、首の後ろに回された腕が微かに強張るのを感じた。 「胸、大きくなりましたよね」 「……ん? まあ、子供産んだばっかりだから、な」 前から気づいてはいたのだけど、触ってみたら予想以上だった。 ふたまわりくらい大きくなってるんじゃないだろうか。 思わずため息が出てしまいそうだ。 手のひらでこねてみたり、持ち上げて重さを確かめてみたり、たぷたぷとゆらしてみたり。 思う存分胸の感触を味わっていると、若干神無さんの呼吸が乱れてくる。 体温も少し高くなってきた見たいだ。 「ちょっと待って。上、脱いじゃうから」 そっと肩を押されて、体が離れる。 神無さんは一番上のボタンだけ外すと、すぽっと頭からパジャマの上を脱いだ。 飾り気のないブラジャーには大きなシミがふたつできていた。 「あはは……、なんか、みっともないな」 「別に、恥ずかしがるようなことじゃないですよ」 思わずむっとしたような声が出てしまった。 胸を隠そうとする神無さんの腕を押えて軽くキスをすると、さっさとブラジャーを取ってしまう。 久しぶりに見た神無さんの胸。 以前に比べて乳輪が少し大きくなって、色も濃くなっている。 桜色に染まった上気した肌とのコントラストがやけにいやらしく見えて、なんだか妙に興奮した。 48 :4/5 ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 16 04 ID 2apkNw76 「神無さん……すごく、きれいです」 「ん、ありがと。――――ね、触ってみて」 言われるがまま神無さんの肌に触れる。 しっとりと湿った肌は、ほんのりと甘い匂いがした。 「――――あ、」 先端から、白い雫が一滴こぼれた。 それを皮切りにとろとろと母乳が溢れ、流れていく。 無意識のうちに、喉が鳴った。 「いいよ、吸っても。気になってたんだろ?」 見透かすように神無さんが僕の頭を引き寄せた。 近づくと匂いも強くなって、頭をくらくらさせる。 こんなの、逆らえるわけがない。 「ん、ん…………」 先端を口に含む。 控え目に吸ってみると、じわっと滲むように口の中に広がっていく。 ほのかに甘い、どこか懐かしい味。 「ふふ、よしよし。どう? おっぱいおいし?」 「う、ん…………」 神無さんがゆっくりと僕の頭をなでる。 あったかくて、柔らかくて、脳みそがとろけてしまったみたいに何も考えられない。 舌を使って愛撫するでもなく、夢見心地でこくこくと母乳を飲み下す。 「あーあー、すっかり夢中になっちゃって。しょうがないお父さんだな。 これじゃあ、大きい赤ん坊がもう一人いるのと変わらないじゃないか」 神無さんはくすくすと笑って、僕のおでこにキスをする。 おでこなんかじゃなくてちゃんとキスをして欲しくて、顔を上げて神無さんを見上げた。 「かんな、さん……」 「はいはい、そんなもの欲しそうな顔するなよ」 抱きしめられながら、もう何度目かわからないキスをする。 神無さんは唾液をたっぷりからませて僕の舌を吸うと、味わうように自分の口の中で甘く噛む。 「っ、は――――ふ、ぁ」 「ン……、固く、なってるな」 神無さんの手が服の上から僕の股間を撫でる。 にいっと口の端を釣り上げて、神無さんは僕の顔を覗き込んだ。 「おっぱい吸って、こんなにガチガチになるくらい興奮しちゃったんだ?」 分かってるくせに、神無さんは意地の悪い笑顔で、意地の悪い質問をしてくる。 無言のまま顔を伏せて谷間に顔をうずめると、くしゃくしゃと頭を撫でられた。 神無さんに手を引かれて体を反転させると、今度は僕がソファーに腰掛ける。 ボタンが外されて、神無さんの長い人差し指がすうっと僕の胸板の上を滑ると、触れるか触れないかくらいの強さでその中心の突起を撫でてくる。 「ふふ……、さっきはさんざん吸われちゃったからな。たっぷりお返ししてあげるよ」 「っ、ん――――は、あ…………ちょ、かんな、さんッ」 情けない声が出そうになるのを、歯を食いしばって耐える。 そんな僕の様子を楽しむように、神無さんは両手で乳首をつまむと僕の首筋に舌を這わせてきた。 ぞくぞくっと寒気にも似た快感が背中を駆け上がって、反射的に神無さんの肩に手をかけるけれど、刺激が強すぎて腕に力が入らない。 「こーら、抵抗しないの。ここ苛められるの、嫌じゃないだろ?」 「い、やじゃ……ないですけど……っ――――その、恥ずかしッ、い」 息も絶え絶えに答えると、神無さんはますます楽しそうな顔をする。 勿論、攻める手を休めたりはしない。 「駄目だよ。お返しだ、って言ったじゃないか」 そう言って神無さんは僕の腕を押さえつけると、ぴったりと体を寄せてくる。 マーキングでもするみたいに、首元から胸板にかけて神無さんの唇が何度も僕の肌をついばんでいく。 49 :5/5 ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 16 50 ID 2apkNw76 「――――ふ、……ん、ッ」 吸いつくみたいに、神無さんの舌が僕の胸を舐める。 上目づかいに僕の顔を見る神無さんの表情はやっぱり楽しそうだ。 「ん、ちゅ――――我慢しないで、声、出してもいいぞ……?」 舌を使って転がされて、歯を立てて甘噛みされて、もどかしい快感に頭がどうにかなりそうだ。 恥ずかしいのに、食いしばった歯の間から情けない声が漏れてしまう。 「ん、ふ――――腰もじもじさせちゃって、……可愛いやつだな、もう」 小さく微笑むと、神無さんは胸への愛撫を止め、足を崩して床にぺたっと座った。 腕を離して、両手で形を確かめるように股間のふくらみを撫でる。 「苦しいだろ。ほら、脱がしてあげるから腰上げな」 嬉々として僕の服を脱がせる神無さん。 ズボンが下されて下半身があらわになると、指先に先走りを絡めてゆっくり擦り始める。 「この子を見るのも久しぶりだな。――――ふふ、もうべとべとだ」 「ッ、あ……!」 人差し指でぐりぐりと先端を責められると、思わず腰が引けてしまう。 刺激が強すぎて、気を抜けば今にでも出してしまいそうだった。 「ちょっと気持ち良すぎて辛いみたいだな。……それじゃあ、こんなのはどうだ?」 「ッ、う……わ……、」 滾りに滾ったそれが、神無さんの胸の間に挟まれた。 経験のない感触と光景に感動すら覚える。 「どう、かな……? 初めてだから、勝手がわからないんだけど」 「う、ん…………すごい、いいです」 話には聞いていたけど、実際、直接的な刺激より視覚的な興奮のほうが大きい。 神無さんの初めてっていうのも嬉しかった。すごく。 「よかった。……もっと、頑張るからな」 神無さんはちょっと目を細めて笑うと、視線を落として谷間から顔を出してた先端をぺろっと舐めた。 たっぷりと塗すように唾液を垂らしていくと、胸の動きに合わせていやらしい音を立て始める。 「ん、ふ…………すごいな、まだ、固くなるんだ……」 「ッ……ん……!」 熱に浮かされたような表情で神無さんは愛撫を続ける。 柔らかい包みこむような刺激でも、だんだんと追いつめられるように限界に近付いていく。 こみ上げる射精感に、すがりつくように神無さんの肩に手をかける。 「く――――ッん、かんな、さ…………ッ!」 「あ……、んッ、んん…………!」 堪え切れず、神無さんの顔に放出する。 神無さんの胸に挟まれたものがびくびくと脈動するたびに白く濁った粘液が神無さんの顔に降りかかる。 頭が真っ白になって、神無さんの肩をつかんだまま、結局最後まで吐き出してしまう。 「あ…………、わ、ごめんなさい、すぐ――――」 「あ、は…………、かけられ、ちゃった」 快感の波が引いてようやく我に帰ると、慌てて神無さんの顔を手で拭う。 神無さんは白濁を顔に滴らせたまま、ぞっとするくらい蠱惑的な表情で僕を見上げた。 「や――――待って……、」 顔をぬぐった手を取ると、指についた精液の塊をひとつひとつ舐めとって飲み込んでいく。 その舌使いも目線もやけに艶めかしくて、あっという間に下半身が固さを取り戻す。 今出したばかりだっていうのに、全然おさまりがつきそうにない。 「ん…………、ひゃッ!」 脇に手を回して、一気に神無さんの体を持ち上げる。 膝の上に座ってもらうと、そのまま両腕で抱きしめた。 「もう、我慢できないです……」 「うん――――いいよ、しよっか」 50 : ◆GkRPJL.Q4U :2010/06/10(木) 00 17 46 ID 2apkNw76 前半は以上です。 後半はそのうち。
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/623.html
「「おーい、アキラー!?」」 「「……ん?」」 休日昼下がりの公園噴水前。何故か自分の隣から響く自分の台詞に、妙な違和感を覚えて横を向いた。 見れば、そこには同じようにこちらに胡乱な目を向けてくる男が一人。 ……うん、ドッペルゲンガーにしちゃ随分何と言うか、根底からしてお粗末というか。あれだ、性別からして間違ってるのは流石にちょっとうっかりさんが過ぎると思うんだがどうなんだろう。 それとももしかすると、天国だか何処だかの戸籍ではまだ俺が男として処理されているんだろうか? そう考えれば確かに目の前のこの男、以前の俺に似ていなくもない。言わば纏う空気みたいなものが。 ……その場合どうなんだ? やっぱりそれでも死ぬのか俺は? 瞬間、脳裏を掠めるのはかの有名なあの言葉。 『当たらなければどうという事はない!』 むしろ当たりゃ死ぬんだよクソ仮面。 ――言い訳する。混乱していたんだ。 「……あのー、アンタ明の知り合いか?」 「邪魔です大佐!」 かけられた声に反射的に叫んで。 ……目をしばたたかせながらポカンとこちらを見る姿に、俺はようやく我に帰った。 ――頬に指当て、髪を靡かせお茶目にウィンク。 「…………テヘッ♪」 「………………」 「あああ待て! 頼むからそんな可哀相なモノを見る目で離れていかないで! せめて言い訳させてくれぇッ!」 泣きそうになりながら追う俺の足元で、くるっくー、と鳩が平和に鳴いていた。 必死に名も知らぬ少年を引き止め、言い訳する事幾星霜。 「いやー、てっきりちょっとだけヤバイ人に話しかけちまったかとばっかり」 「もう勘弁してくれ……こういうのは俺のキャラじゃないんだから……」 すっかり意気投合した男二人――もとい、男女が一組、噴水脇に腰掛けていた。 聞けばコイツも恋人待ちで、その名前が偶然にも同じ『アキラ』らしい。 その相手側もこっちと同じく遅れているようで、結果俺達は『反アキラ同盟』として通じ合い、暇潰しがてらの雑談をしつつ今に至る、と。 ……話の判る奴で、正直助かったと内心ホッとしているのは美少女の無邪気なご愛嬌ってものだ。そうだともさ。 そのまま雑談は、そもそもの発端の愚痴へと続く。 「大体な、お前が『アキラァ♪』なんて名前を色気づいた猫撫で声で叫ぶのが悪いんじゃねーか。盛ってんじゃねーぞチクショウ」 「……その台詞、そっくりそのままアンタに返すぞ?」 「俺はあんなスウィート機動アフターバーナー全開じゃねーぞコラ。呼ぶか呼ばれるか、そんな空気がいいんじゃねぇか、女子供はすっこんでろ」 「……つっこんでいいか? なあ、つっこんでいいか?」 お互いの待ち人も来ないまま、打てば響くようなやり取りが続くのが非常に愉快だ。どうもコイツとは俺と同種の何かを感じて仕方が無い。 まあもっとも、お互いに待ち人が『あるがこそ』にこの一種の気安さが生まれるのかもしれないけれど。 「しかし随分な偶然だな、同じ名前が待ち合わせ相手ってのも」 「まーな、もっともこっちのは男だが」 しみじみと言う男に、少し苦笑する。確かにあってもおかしくはないが、性別が違った上で同じというのも随分な話だ。 と、 「あー…………」 「ん? どうかしたか?」 その返答に微妙な顔をする男に少し首を傾げた。 そのまま少しだけ思案顔になった後、男はふっと微苦笑を浮かべる。 「いやまあ……アンタだったらまあいいか」 「だから何がだよ」 そして男は一つ息をつくと、 「いやな、ウチの明も元は男だからさ」 さも大変な事のように告白した。 「あーなるほど」 「え、反応うっす!?」 「と、言われてもなあ……」 あっさり相槌を打った俺に大袈裟に驚くひょうきんな男が一人。というかむしろこいつは俺にどんな反応をして欲しかったのだろうか。 俺が心底どーでもよさそーな表情をしていたのか、更に焦ったように男は言葉を、 「い、いやでも、やっぱり純粋な女としてはこういうのは結構微妙な心持ちになったりするもんなんじゃないのか?」 続け―― 「…………ハァ?」 ――突然の予想外発言に、思わず目を丸くした。 「な、なんだよ……」 「いや、なんでって、お前……」 二の句が告げずにいる俺を、目の前の男は事もあろうに心底不思議そうに見てくる。あ、その顔ちょっといい――とボケている場合でもない。 うわ、素だよコイツ。こんだけ喋ってちっとも気付いてねーよ。こちとら隠すつもりもないのに、っつーか普通気付くだろう? ピッと人差し指を立て、演技じみた仕草で男の眼前に突き付ける。 「あのな、気付け。というか常識的に考えろ」 「あ?」 「一人称、俺。男っぽい趣味及び言動。にも関わらずどう見ても女。導き出される答は?」 「あ、え?」 そこまで言わせておいて、まだ戸惑ったようにこちらを見る男。認定、この男はどっかのアイツもびっくりの真性だ。……思わず深い溜め息が零れた。 「はい時間切れ。答は俺も元男だから。アーユーオーケイ?」 投げやりにシンキングタイムを切って正解発表をすると、、男はポカンとアホ面を浮かべる。 「……マジ?」 「本気と書いて『嘘偽りない真実であることをここに誓います』だ」 「長いなおい」 「それっくらいにはマジだからな」 「……へぇ…………」 ――はっきりと宣言した後に感じたのは、物珍しそうな顔でこちらを見る視線。 ああ、やっぱりダメか、と心の中で静かに落胆する。 コイツは大丈夫じゃないかと思っただけにそれは尚更大きくて、ズンと胸の奥に鈍い感情の塊が沈んでいった。 「……そこまで驚くような事じゃねーだろ、別に」 「あ、いや、そりゃそうなんだが……」 返しながら、少しバツが悪そうに視線を背けるその姿を、褪めた目で見つめる自分を自覚している。 ……いくら最近はそこまで珍しくないとは言え、女体化したと聞けばやはり基本的にはみんな、多かれ少なかれこんな奇異の目を向けてくるものだ。それは或いは揶揄だったり、或いは興味だったり、また或いは哀れみだったり。 はっきり言って、俺はそれが何より嫌いだった。俺は動物園のパンダじゃない。ましてや病気で先が長くない薄幸の美少女でもない。まあ美少女であるところは自他共に認めるが。 だからこそ、嬉しかったんだろう。 ――思い返されるのは、酷く懐かしいやり取り。 『……よう、どうした親友、鳩につままれたみたいな顔して――?』 女体化して、それを気にしないポーズを取りながらアイツに話しかけたあの時。 『……それはまた、狐が豆鉄砲を撃つよりもさぞ驚くだろうな、阿呆』 変わらず人をアホ呼ばわりしてくれた、たったそれだけの事が。 まーもっとも、よく話を聞けばあれも一種のポーズだったらしいが。詳しくは小っ恥ずかしいので忘れた。他人の一目惚れなんぞ知ったこっちゃない。 ……本当に何となく、来たら体罰と心に決めた大遅刻中のバカを許してやろうかと思い始める。 あれだ、どうせコイツも見込み違いだったようだし、まあなんだ、結局俺が付き合える奴なんてアイツくらいしかいないんだから、 ――少しくらいは、優しくしてやろうか、なんて思ったりしない事もない。 そんな優しい気持ちになり始めていた俺を。 「……いや、なんつーか、アンタが凄い綺麗だったからさ」 そんな台詞が、ぶっ飛ばした。 「――――ハァ!?」 「あ、いや他意はないんだぞ!? ただなんかアンタは凄く仕草とか雰囲気とか物腰とか、自分で思ってる以上になんつーか女らしいんだって!」 思わず目を剥いた俺に、そっぽを向いたまま必死に言い訳する顔が少し染まっていてかわい――いや落ち着け俺。お前はあんな口説き文句一つで落とされるようなヤワな奴じゃない筈だ。 サッと血が上りそうになった頬を、プハーと深呼吸でクールダウン。意味もなく髪を掻き上げて間を保つ。うん、今日も指通りは良好だ。 よしまだやれるな、いい子だ俺。余裕のない子がお姉さんは大嫌いだ。 よし、落ち着いた。 「フゥ――――おいおいおい、冗談はいけねぇぞボウズ。いくら元男だからって、あんまおじさんをからかっちゃいけねぇなぁ。彼女さんが泣いちまうぜ?」 ――そうして体勢を立て直そうと余裕ぶってみせて。 「だから本気なんだよ。そりゃ明は可愛いが、アンタはなんつーか綺麗で――大体、元男とかどうでもいいだろ?」 「……さりげない惚気、どうもありがとう」 ささやかな抵抗もむなしく、厚い筈の俺の面の皮が赤く染まったのを感じた。 憮然として、更に語ってくれようとする肩をちょいちょいと叩く。 「あれだ」 「あ?」 すう、と大きく息を吸い込んだ。 「空気読めこのニブチン野郎が」 「……おお? え、ちょっ――」 「その返答が既にニブチンなんだよマヌケ。ちったあ可愛らしい控え目な乙女の心の一つや二つ察しやがれトンマ。どうせテメェそのお得意の鈍さで彼女と一悶着二悶着起こした事あるだろ、ああ不甲斐ない」 「う……」 ……適当に言った事が本当に図星を指したらしく、あっさりと開きかけた口を閉じる男。それに調子づいて、俺は更に畳み掛けようと――したところで。 「……悪い、ホントにいつも俺はこんなでさ、明と付き合う時だって、アイツの心も考えず一人で勝手に自己完結して……」 「……うぇ?」 ――何やら嫌な記憶を思い出したのか、俯いて暗い気配を振り撒き始めたその姿にかなり焦る。 「あーいや、今のはあれだ、俺一流のごまかしというか――あんま真に受けんな、な?」 「いや、でも事実なのは確かだからな……本当に俺は、どうしてこう……」 俺の自爆気味のフォローも聞かず、デフレスパイラルに落ちてゆく男のテンション。どうやら知らずに地雷を踏んだらしい。……困った。 ――仕方ない、こういう時こそ力技だ。 「……ほれ、ぐー出せ」 「……あ?」 「ぐーだぐー。じゃんけんの……ああもうほら!」 こちらを呆けた顔で見上げるだけの男の腕を掴むと、そのまま拳を合わせる。……昔ならともかく、今では大きさに随分な差が見えるのが僅かながら複雑なものを抱かせるけれど。 「何があったかは知らんが、これだけはお姉さんと約束だ」 似合わないクソ真面目な目をして、男の瞳を覗き込んだ。 逸らされない瞳に満足する。 「空気が読めないでもいい。乙女心が判らないでもいい。だがな――」 軽く拳をぶつけて、ニヤリと笑う。 「――信じてやれ。相手の子を傷付けるような鈍さは油と一緒に固めて捨てろ。……俺らもな、これで中々うぶな乙女してんだよ」 キザにウィンクを一つ飛ばせば、ようやく返ってくる苦笑。 「……それくらいは判ってるっつーの」 ごん、ともう一度強く拳をぶつけた。 「しかし、指切りじゃないのか?」 「こっちの方が『らしい』だろ?」 「……確かにな」 言葉を交わし、軽く笑いあう。 ――安心した。前言撤回、コイツもこれでなかなかには判ってる子だったらしい。 そうして、俺はホッと一息ついて―― ――刹那、肌に突き刺さるような殺気を感じた。 「……ほほう」 「……今度はなんだよ」 不敵に微笑んだ俺の表情に嫌なものを感じたのか、再び表情を曇らす男。……いくら『アレ』が視界に入っていないとは言え、これで全く感じ取れないとは、やっぱり真性だなと再認識する。 その背中越しに見えるのは、まるでドス黒いオーラをすら纏っているかのようにこちらを睨む可愛らしい少女の姿。風に揺れるやわらかそうな猫っ毛が愛らしい。 ……思わずキレそうになった。 っつーかなんだあれ、目茶苦茶可愛いじゃねーかコラ。 何、慰め損? まんまと童貞のままさようなら凸こんにちわ凹した俺に喧嘩売ってんのかコイツ。 まんまとあんな子とギシアンしといて何が不満だ死なすぞテメェ。 と、 「ちょっと待ってよ、アキちゃーん!」 その少し後ろからかけて来る、同じ顔の少女。 その声に反応して、男が振り返り―― 「あれ、ひろ――――」 そのまま、鬼を見て凍り付いた。 オーケー、今のやり取りから類推しよう。 少女Aはコイツの恋人。二人のデートについてくる少女HはAと同じ顔。かつこの男は二人共と知り合いらしい。 結論、僕らの夢を乗せて双子丼かこのカス。 潰す。ミッション『キューピッドアローTypeデストロイ』、状況を開始する。 「おい」 「う…………あ……?」 蛇に睨まれた蛙のように後ろを見たまま凍り付いていた首が、ギシギシと音を立ててこちらを向く。その瞬間に一層殺気が強く辺りに迸ばしった気がするが、まあ現実逃避としては悪い選択肢じゃないから、男のとった行動はあながち間違いだとは言い切れない。 もっとも、向き直った相手が俺でなければ、だが。 おそらく今の我等が怨敵の視界には、満面の笑みを湛えた悪魔が映っている筈だ。前門の悪魔後門の鬼。進退窮まるとはまさにこの事か。お似合いだ。 「ほれ、約束したご褒美に、お姉さんからプレゼントだ」 「……あ?」 そして俺は笑顔と共に、ガチリと両手で頭部を固定して。 「………………ん」 「……っ、ちょっ……!」 「んな――――――!?」 軽く額に唇で触れた。 そして時は動き出す。 「うん、洗顔もしてあるし、髪も整えてあるな。当たり前っちゃ当たり前だが、なかなかポイント高いぜ?」 いい、凄くいいよこの空気。 ビシビシと、ほんの僅かずつひび割れていくような凍てついた空気に思わず邪悪な笑みが浮かんでくる。 まさに一触即発。誰かが空気をそっと揺らしてやれば、一気に崩壊するニトロに満ちたこの空間。だから俺は、 「じゃ、後はごゆっくりィ~♪」 クケケと笑いながら、その場を颯爽と立ち去った。 ……っまさとしィィィ――――ッ!、と、背後から聞こえた凄まじい罵声がのどかな公園を素敵に彩ったのは、その数秒後の事である。 木漏れ日が差し込むちっぽけな散歩道を清々しい気分で歩く俺。今ならクソガキがボールぶつけてこようが、笑顔で差し出してやる優しさを持てそうな気がするよお母さん。 ……とは言ったものの、はて困った。 「……さて、どうしよう?」 「何がだ」 「いや、この状態で噴水前に戻る度胸は流石にないし、かと言ってあそこにお前が来ても困るし……」 「……ならば場所変更のメールでも送ってみたらどうだ?」 「おお、それグッドアイディア。『果たし状、並木道中程にて待つ』送信、と」 直後、隣から低く響くバイブレーションの音。 「……届いたな」 「だなあ」 「…………ボケが長いぞ、阿呆」 「お前のツッコミが遅いのが悪い」 傍らを見上げれば、見慣れた顔が一つ。……だが何やら今日はいつにもまして酷い仏頂面である。 まー原因は予測がつかないでもないが。 「ちなみにどっから見てた?」 「……ふん、なんの事だ?」 そう言うと不機嫌そうに鼻をならし、半眼でこちらを見下ろすバカ。……お前何も知らないでその態度だったら、それはあまりに不条理じゃないかとは思う。 だがまあ今回ばかりは俺が悪いのでそこまで追究してやるつもりはない。 とは言え―― ニヤリと笑う。 「ふーん、それならいいんだけど。あ、そうそう、さっき結構いい男見つけてさー」 ――だからと言って、素直に謝るようなつもりは毛頭ないが。 「それが意外と面白い奴ではあったんだけどな、なんか少し恋人の事とかで悩みがあるみたいだったから、仕方なく励ましの真似事みたいな事をしてやったんだけどさー」 「…………」 男の話を始めた途端、露骨に不快そうな顔をして返事すらせずさっさと歩き出すバカ。その視界の外で笑いを噛み殺しながら小走りで後ろについて、穏やかな昼下がりの小道を歩く。 「いざ恋人が来てみれば、目茶苦茶可愛いでやんの。しかも双子丼だぞ? いや、俺は思ったね 。こいつは天誅が必要だと」 返ってくるのは緑風に応える柔らかな葉擦れの音と、歩調の違う二つの足音ばかり。よし、周囲に人影なし。……全く返事がないのが、本気で怒っているらしくてちょっとアレだが。 邪魔にならないよう、乱れていた髪を右手でかるく梳いて払いのける。 「だからな、俺は奴の彼女の目の前でこうしてやった訳よ――――」 タタッ、とリズムの乱れた足音は、そのままバカの前まで回り込んで。 「よいしょ、と――」 「な…………!?」 胸倉を掴み、そのまま引き寄せ ――勢いのまま、強引に奪ってやった。 僅かに顔を離し、けれど胸倉は放さず、そのまま5センチ程度の距離で挑発的に笑う。 「……と、こういう事がありましたー、と」 視界の先には、こんな事じゃ誤魔化されんとでもいいたげに、必死に不機嫌面を保つバカの姿。 「……ここまではしていなかったろう」 「まー知らないお前がなんでそう言い切れるのかは知らないが……ま、これくらいは彼氏サービスって奴だ。俺は双子でもないし、あそこまで可愛くもないがお前だってヘタレだし。グレードの低い奴ら同士仲良くしようぜい?」 言い捨てて、手を離すとそのままバカを捨て置き小走りに進む。 追ってこない気配を振り返り、向けるのは自分でも驚く程素直な笑顔。 「おら、置いてくぞバカ! どうせお前くらいしか俺に付き合えるやつはいないんだから!」 ――そんな台詞が、髪を遊ばせた薫風に混じって、吹い―――― 「……俺はあの双子よりも、お前の方が――」 「はい公共の場所で恥ずかしい台詞ストォォップ!」 ――もとい、全力で駆け戻り、素面のバカを思い切りドツキ倒した暖かい午後。 「……しかし、あんな地雷を放置しておいて、あの三人は大丈夫なのか……?」 「あー、多分大丈夫だぞ?」 「……根拠は」 「何となく」 「………………」 「うん、このままじゃ埒があかないからもう一度だけ聞いてあげる、あの綺麗な女の子は何処の誰で、僕を差し置いて何処からあんな子を引っ掛けてきたのかな昌俊は」 「だ、だからそういえば本当に名前も聞いてないんだっつーの! ただ暇潰しに雑談してただけで――」 「ふーん。判った、昌俊の頭の中ではその程度の付き合いの子があっさりキスしてくるんだ。でもね昌俊、ここは日本で、アメリカのルールとかは意外に通用しないんだよ? ハグとかキスとか」 「いやっ、だから本当に――――!」 「……アキちゃーん、ボクもうお弁当も届けたから、一人で帰ってるねー?」
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2062.html
※M1あきさんの黒バッジの絵に触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 「ゆっくちしちぇいっちぇね!」 「ゆ! ゆっくちしちぇるね!」」 「ゆっくち! ゆっくちぃ!」 部屋の中では百匹にも及ぶ赤ゆっくりが賑やかに遊んでいた。 大きな部屋だ。ちょうど一般的な学校の体育館を思わせる広さで、たくさんの赤ゆっくり がいても手狭には感じない。 床には緑のカーペットが敷かれており、壁には緑の木々や青い空に白い雲が描かれている。 湿度も気温も快適に保たれ、じつにゆっくりとした雰囲気に溢れていた。 部屋の各所には飼いゆっくり向けの餌場や遊具、あるいはトイレなどが備えられている。 ゆっくりに詳しい者が見れば、ここがゆっくり育成用の施設であることがすぐにわかるだ ろう。 だが、そうした者がなにより目を惹かれるのは、施設そのものよりゆっくり達に違いない。 「ゆっくち! ゆっくち!」 艶やかでしとやかな黒髪。 宝石みたいな大粒の黒い瞳。 鮮やかに形の整ったおりぼん。 ふっくらもちもちしっとりしたお肌。 太陽の暖かさを詰め込んだような明るい声。 なにより、全身から溢れるゆっくりとした雰囲気。 全てがれいむ種。それも、極上のれいむ種だった。 ここはゆっくりの育成施設の中でも特別なものだ。 ゴールドバッジゆっくりとなるべく産まれ、ゴールドバッジゆっくりとなるべく育てられ る。ここは、そんな高級ゆっくりを育成するための施設なのだった。 システム・オブ・ブラック 「ゆああーっ!?」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!」 「ゆっくちできないよぉぉぉ!」 ゆっくりの教育は悲鳴から始まる。 「逃げるな。よく見ろ。人間の言うことを聞かないゆっくりは、この『黒バッジ』をつけ られて、『永遠にゆっくり』することになるんだ」 ブリーダーの男が潰れた赤れいむを見せつけるように掲げる。 そのおりぼんには、男の言葉取り黒いバッジが不気味に輝いていた。 今ここにいるのは、施設に運ばれてきたばかりの赤れいむ達だ。全てゴールドバッジ取得 済みのゆっくりを親に持つ。 ゴールドバッジを持つ親が居るなら、その親に育てられた子も優秀――普通はそう考える。 だが、ゆっくりにゆっくりを教育させるとどうしても質にばらつきが生じる。ゲスになっ てしまうことすらある。ゴールドバッジだろうと、所詮ゆっくりはゆっくりなのだ。 だからこの施設では、赤ゆっくりを親ゆっくりから隔離して育てる。 潰された赤れいむは、いくら男が言い聞かせても親ゆっくりを求めて泣き喚いたゆっくり だ。 「静かに! ゆっくりしろ!」 張りのある声に、赤れいむ達はびくりと身体をすくませる。 「いいか、よく聞け! お前達はこれから、ゴールドバッジを取る為に生きる! それだ けがお前達の生きる意味だ! ゆっくり理解しろ!」 「おとーしゃんや、おかーしゃんとあっちゃいけないの……?」 「必要なことは全て私達人間が教える! 親は必要ない!」 「どぼじでぇぇぇぇ!」 何匹もの赤れいむが泣き叫ぶ。 中には反抗するものもいた。 「ちねぇ! ちねぇ!」 「おかーさんとゆっくちさせてくれないじじぃは、ゆっくちちねぇ!」 ぽすぽすと、男に体当たりを繰り返す二匹の赤れいむ。 この段階で、この二匹はゲスと呼ぶには至らない。なぜなら「親ゆっくりといっしょにい ないとゆっくりできない」というのは本能に刻まれたことであり、この行動はある種必然 的なことなのだ。 男は素早く二匹を捕まえ、黒バッジをつける。そして、両手それぞれに掴むと、赤れいむ の群れに見せつけた。 「言うことをどうしても聞かないゆっくりは、この『黒バッジ』だ!」 そして、掴む手に徐々に力を加える。 「やべちぇぇぇぇ!」 「ちゅ、ちゅぶりぇりゅぅぅぅ!!」 赤ゆっくりの身体は脆い。圧力に押され餡子が口から漏れ始め、飛び出さんばかりに開い た目からは目玉が飛び出そうだ。 「やめちぇ! やめちぇね!」 「いちゃがってるよ! やめちぇあげちぇね!」 「ダメだ。黒バッジは許されない」 赤れいむ達の抗議など意に介さず、男は黒バッジのゆっくりを時間をかけて苦しませ、潰 し殺した。 残された赤ゆっくり達は、ショックのあまり静まりかえった。 「いいか、もう一度言う! 聞き分けのないゆっくりは、『黒バッジ』だ!」 そして、男は透明な箱を取り出す。 「ゆううううううう!?」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっくちできないぃぃぃぃ!」 絶句していた赤れいむ達が再び騒ぎ出す。それも無理はない。一抱えほどもある透明な箱 の中は黒バッジでいっぱいだったのだ。それはゆっくりには到底数えきれない数。 全ての赤れいむが、自分が黒バッジをつけられた姿を想像して恐怖した。 「いいか! お前らのすることは『ゆっくりする』ことじゃない! 『人間をゆっくりさ せること』だ! そのために必要なことは全部教えてやる! 考える前に従え! そして ゆっくりするんだ!」 男の言葉は、恐怖と共に餡子脳に刻み込まれた。 基本的に、ゆっくりは頭が悪い。言葉だけでは教育が出来ない。ゆえに痛みと恐怖で一つ ずつ教えていかなくてはならない。 この育成所では、最初に仲間を潰して絶対の力関係と恐怖を刻み込む。 これは恒例の儀式のようなものだ。実は潰すゆっくりはあらかじめ用意されていた。育成 対象より低いランクのゆっくりを綺麗に見えるよう細工したものだ。つまり、あれは出来 レースだったのだ。 通常の教育では痛み――即ち体罰を与えることで教育する。だが、どうしても言うことを 聞かない場合、見せしめに仲間を潰す。 そのために使われるのが「黒バッジ」だ。 ゆっくりは頭が悪い。ゆえにわかりやすい記号が求められる。育成のなか、黒バッジは行 儀の悪いゆっくりの象徴として繰り返し使用される。 だが、使用機会はそう多くはない。黒バッジをつけられたゆっくりは死ぬ。つまり、育成 所にとっては損失になる。可能ならば黒バッジは使いたくない物なのだ。 だが、それでも黒バッジは必要になる。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわちぇー!」 「だめだ。れいむ、『むーしゃむーしゃ、しあわせー』は食べた後にやるんだ。食べなが らするんじゃない。」 「ゆゆ? でも、ちゃべにゃがらしあわしぇー、しゅると、しゅごくゆっくちできりゅよ! にんげんしゃんをゆっくちさせちぇあげりゃりぇるよ!」 ブリーダーはれいむに黒バッジをつけると、赤れいむを潰した。 「いいか!? ゆっくりできるかどうかを決めるのはお前らじゃない! お前らを飼う人 間だ! 『むーしゃむーしゃ、しあわせー』を、大抵の人間は嫌がる! やっていいと言 われたときだけやれ! いいな!?」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!」 赤れいむ達は、恐怖に震えながら理解した。 「ゆ~♪ ゆ~♪ ゆ~♪ ゆっくちしちぇいっちぇね~♪」 「れいむ、おうたをやめろ。おうたの練習の時間は終わりだと言ったはずだ」 「ゆゆ? おうたはとっちぇもゆっくちできりゅんでしょ? いっぱいうちゃえば、にん げんしゃんもいっぱいゆっくちできりゅよ! ブリーダーはれいむに黒バッジをつけると、赤れいむを潰した。 「いいか!? ゆっくりできるかどうかを決めるのはお前らじゃない! お前らを飼う人 間だ! 人間にはおうたを聞いているとゆっくりできない時もある! やめろと言われた やめるんだ、いいな!?」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!」 赤れいむ達は、恐怖に震えながら理解した。 黒バッジを使うとき――それは、ゆっくりが「人間のことを思って」間違ったことをやっ た ときだ。 ゆっくりの「ゆっくり」と、人間が「ゆっくりに望むゆっくり」には違いがある。 所詮不思議ナマモノと万物の霊長、相容れない部分があるのだ。 飼いゆっくりを育てると言うことは、その違いをゆっくりに押しつけることだ。それはゆ っくりにとって理不尽なことであり、いくら言葉を費やそうと理解できるものではない。 そのための黒バッジだった。 やがて、理不尽を受け入れたゆっくりだけが生き残り、金バッジの試験を受けることにな る。 育成所のゆっくりの育成は極めて厳しい。しかし正しく優れたものであり、生き残ったほ とんどのゆっくりが試験に合格する。 そして、金バッジの授与。この育成所では、その授与に一風変わった方法が採られる。 「きょうは『きんばっじ』をもらえるんだってね!」 「『きんばっじ』はすごくゆっくりしできるんだってね!」 「とってもたのしみだね! ゆっくりできるね!」 一室に集められたもう子ゆっくりと呼べるほどに育ったれいむ達。もう赤ゆっくり言葉も 抜けたこのゆっくり達は、いずれも金バッジ試験に合格したものである。 それぞれが透明な箱に入れられているが、不安な様子はない。箱に収められるのも飼いゆ っくりにはよくあることであり、その時の行儀作法も当然教育済みなのだ。 こうして賑やかに話しているのも、人間にあらかじめ許可されたからだ。勝手に喋ったり はしない。その声もまた人間にとって耳障りなものではなく、とてもゆっくりした綺麗な 声であり、適度な声量だった。 「これから金バッジの授与を始める!」 大きなダンボール箱を台車に乗せ、ブリーダー達が部屋に入ってきた。ゆっくり達が色め き立つ。 ダンボールの中には小さな箱が入っており、その中には豪華な金バッジが収められている。 ブリーダー達は一匹一匹に金バッジをつけていく。 「おにいさん、ありがとう! とってもゆっくりできるよ!」 ゆっくり達は喜びに興奮しながらも、人間への感謝の言葉を忘れない。本能に流されがち なゆっくりがきちんと教育された証拠である。 まだ金バッジをもらえないゆっくりは、まだかまだかとそわそわする。しかし、決して箱 をカタカタ言わせたりするような粗相はしない。だからこその金バッジである。 だが、そんな落ち着かない時間も終わる。 最後のゆっくりに、バッジがつけられた。 「ゆゆぅぅぅぅ!?」 「ゆええええええ!?」 「どうしてえぇええええ!?」 ゆっくり達は驚きの声を上げた。 なぜなら、最後のゆっくりにつけられたバッジ――その色が、黒だったからだ。 × × × そして、黒バッジれいむは部屋から運び出された。 残された金バッジのれいむたちは押し黙っている。 「お前ら、どうしてあのれいむが『黒バッジ』なのかわかるか?」 どのれいむも答えない。 部屋にいるゆっくり全てが同じ施設で同じように育てられた姉弟のようなものだ。当然黒 バッジをつけられたれいむのこともよく知っていた。 だが、わからないのだ。 あのれいむは自分たちと同じぐらい優秀だった。自分たちとの違いがわからない。 その疑問がれいむ達を黙らせていた。何が間違いかわからないのだから、下手なことをす れば自分も今すぐ黒バッジをつけられるのではないか――そんな恐怖があった。 今まで金バッジを目指して頑張ってきた。今やそれが自慢のおりぼんにつけられている。 それなのに、安心できない。ゆっくりできないのだ。 「お前、わかるか?」 一匹のれいむが問いかけられる。しかし、答えられない。 ブリーダーが部屋を見回すが、どのれいむも視線を逸らし、答えられそうもない。 「そうだ。それでいい。わからないのが当たり前だ」 ブリーダーの言葉に、れいむ達は驚き目を剥いた。 「いいか? 人間はお前らよりずっと頭がいい。お前らごときが人間の考えすべてを理解 できるわけがない。あのれいむに『黒バッジ』をつけた理由も、お前らに話したところで 理解は出来ない。だから説明は無しだ」 れいむたちは混乱した。 今までなにか悪いことしたら、かならず説明があった。それを学んでゆっくりしてきたの だ。それができない。 「理解しろ。お前達は所詮、ゆっくりに過ぎない」 愕然となった。自分たちは、厳しい教育を受け、難しい金バッジ試験を受けた優秀なゆっ くりのはずだった。他とは違うはずだった。 でも、結局、ゆっくりに過ぎない。いつ黒バッジをつけられるか――いつ人間に殺されて しまうか、わからないのだ。 金バッジをつけた誇らしい気持ちは今やコナゴナになってしまった。 暗く沈むれいむたちを、ブリーダーはじっと眺める。全員、打ちひしがれたのを確認し、 十分な時間をおいてから再び声をかける。 「いいか、この育成所でおぼえたことを決して忘れるな。そうすれば、お前達は人間をゆ っくりさせられる。人間がゆっくりできれば、お前達もゆっくりできる。お前達が今まで 必死に覚えてきたことだけが、お前達の生きる唯一の道だ。それを、決して忘れるな」 れいむ達の心にわずかな明かりが灯った。 自分たちがゆっくりするために学んできたこと。それは無駄な事じゃない。その証が金バ ッジだ。 人間はゆっくりより強い。難しいことを考えることが出来る。そんなことはこの施設に初 めてきたとき、仲間の死で思い知らされたことだ。 初心に帰り、そして今までしてきたことを思い出す。積み上げてきたことは無駄ではなく い。 金バッジは「貰った」ものではない。自分の力で「勝ち取った」ものなのだ。 おりぼんについた金バッジが、その重みと輝きを増したように思えた。 「お前らに最後の言葉を贈る――ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 今までの教えに従い、金バッジれいむたちは、聞いた誰もが心からゆっくりできる素晴ら しい声でゆっくりの定型句を唱和した。 その声には、金バッジを受け取った誇りと、これからなお一層のゆっくりに励もうという 揺るがぬ決意があった。 × × × 黒バッジのれいむは震えていた。透明な箱の中で、脂汗にまみれて震えていた。 なぜ。 なにがわるかったのか。 どうしてこんなゆっくりできないことになってしまったのか。 尽きぬ疑問と死の恐怖に、れいむは答の出来ない疑問を餡子脳の中で繰り返すばかりだっ た。箱を運ぶブリーダーには聞けない。聞いた途端、ゆっくりできないことになってしま いそうに思えたからだ。 やがて、れいむは部屋の中に運び込まれた。真っ白な、殺風景な部屋だ。 ここに自分の黒い餡子が広がるのだろうか。その想像にれいむは震え上がった。 れいむは透明な箱に入れられたまま、部屋の床に置かれた。 そして、ついに、ブリーダーから決定的な言葉を投げかけられた。 「れいむ、おめでとう!」 理解できなかった。 しかし、やがて言葉の意味を知る。ゆっくりでもわかるシンプルな祝福の言葉だった。 「お、おにいさん……おめでとうって……どうして?」 「れいむ。お前は特別優秀なゆっくりなんだ。だから金バッジよりすごいバッジをもらえ たんだ」 「で、でも! 『くろばっじ』はゆっくりできないよ!」 「れいむ。お前はひとつ勘違いしている。『黒バッジ』は『ゆっくりするためのもの』だ」 「ゆ、ゆゆ!?」 れいむはすっかり混乱してしまった。黒バッジをつけられたら潰されてしまう。ゆっくり できない。だから黒バッジはゆっくりできないもの――それは、れいむの餡子脳の奥の奥 まで刻み込まれた恐怖だ。 「ほら、思い出してみるんだ。確かにお前の仲間が黒バッジをつけられ、潰された。だが、 そのたびお前はゆっくり出来るようになっただろう?」 言われ、れいむは気がついた。 確かに黒バッジを見るたびに、れいむは一つずつ、人間と暮らす上で大切なルールを覚え ていった。飼いゆっくりとして、ゆっくりできる方法を身につけていった。 「お前は一番ゆっくりしたゆっくりだった。だから、金バッジ以上のバッジ……黒バッジ が与えられたんだ。ほら、見てごらん」 ブリーダーは鏡を見せた。そこには黒バッジをつけた自分の姿が映っている。 そして、れいむは気がついた。今まで見ていた黒バッジは、丸いだけでなんの飾り気もな い安物だった。だが、れいむがつけているのは金バッジ同様に、細かい細工が施された立 派なものだったのだ。 「れいむ、お前は特別なゆっくりなんだよ。だが忘れてはいけない。死んでいったゆっく り達がいたからこそ、お前は特別なゆっくりになれたんだ。そのバッジはとても大切で価 値のあるものだ。お前はそれに相応しいゆっくりとして、人間をゆっくりさせるんだ。い いね?」 れいむは理解した。このバッジはただのバッジじゃない。犠牲になった仲間達の餡子で黒 く染まったか、けがえのないバッジなのだ。 れいむは誇らしさと同時にその責任の重さを感じだ。だが、厳しい教育を乗り越えたれい むは、その重さに負けなかった。 「お前に最後の言葉を贈る――ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 今までの教えに従い、黒バッジれいむは、聞いた誰もが心からゆっくりできる素晴らしい 声でゆっくりの定型句を叫んだ。 その声には、黒バッジを受け取った誇りと、これからなお一層のゆっくりに励もうという 揺るがぬ決意があった。 × × × 黒バッジ。 この育成所においては見せしめの象徴。 だが、世間における公式な扱いは違う。 表向きには、金バッジの教育を受けたが、何らかの障害を持つゆっくりに与えられるもの とされている。 金バッジゆっくりは最高の品質を求められる。だから身体に障害を持ったゆっくりから金 バッジは剥奪されてしまう。だが、厳しい教育を受けたゆっくりにそれはあんまりではな いか――最初は、そんな声から生まれたものだった。 しかし、現在、裏では別の意味を持つ。 即ち、「公認虐待バッジ」だった。 金バッジを受けるほど優秀なゆっくりは、当然虐待を受けることなど社会的に許されない。 だが、黒バッジゆっくりは違う。どんな虐待をしても罰せられることはない。 あんよを焼くことも、目を抉ることも全て許される。なぜなら黒バッジを与えられたゆっ くりは障害を持っているはずなのだから、どんな傷を負っていても「そういうゆっくり」 ということで通ってしまうのだ。 虐待を目撃されても、「治療行為だ」と言い張れば多くの場合は許される。ゆっくりの生 態は謎が多く、何がゆっくりを癒すかわからない。だからあからさまな虐待であっても、 「障害をなんとかなおしたいと願う飼い主の行きすぎた行為」と見なされることが多いの だ。 あんよを焼いても「悪い患部を焼き切っただけ」、針を無数に刺しても「針治療」、生ゴ ミを喰わせても「特殊な食事療法」と幾らでもヘリクツが利く。裏では黒バッジ用の虐待 言い訳例集まで売られているくらいだ。 しかも、表向きは金バッジと同等のゆっくりだ。迷子になれば保護されるし、飼い主の許 し無く虐待すれば罰せられる。まさに虐待おにいさん垂涎のゆっくりなのだ。 ゆっくり育成所では、この黒バッジに目を付けた。 元々、ゆっくり育成所では金バッジ取得後のゆっくりをランダムに一匹殺していた。これ は金バッジの「選民意識」をなくすためである。 金バッジ取得は難しい。ゆえに、金バッジゆっくりは他のゆっくりを見下す傾向がある。 これにより、金バッジのゆっくりと言えどゲス化することがある。所詮、ゆっくりはゆっ くり。金バッジを一度は取得しても、転落するゆっくりは少なくないのだ。 それを防ぐため、ゆっくり育成所では金バッジ取得ゆっくりを見せしめに、無作為に潰し ていた。そうすることで「自分はいつ殺されてもおかしくない、他のゆっくりと変わらな い饅頭に過ぎない」ということを思い出されるのだ。 だが、潰してしまうのは明らかに損失だ。 そこで黒バッジに目を付けた。金バッジゆっくりの質を高め、なおかつ黒バッジゆっくり を出荷することで利益を得られる。一石二鳥とはこのことだ。 このゆっくり育成所から出荷される黒バッジゆっくりは優秀だ。金バッジ以上のゆっくり であるという自負があり、躾も性格も金バッジを持つに相応しいものだ。 しかし、このゆっくりの未来は真っ暗で、真っ黒だ。 飼いゆっくり。 それは人間に理不尽を押しつけられる存在。 黒バッジとは、その理不尽の象徴なのかも知れない。 了 by触発あき 元ネタ:M1
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2708.html
『ぐるぐるわーるど before』 15KB 虐待 自業自得 日常模様 駆除 幻想郷 独自設定 おまけが生えました。より狂気。拙文ですが、ゆっくりしていってね… ここは、10年前の日本。とある大きな街。外には前もって通達されていた知らせにより、人っ子一人いない。 その知らせとは「一斉駆除」の知らせ。 これにより、一般人からの有志以外は、終了の知らせがあるまでは自宅待機というわけだ。 飼いゆっくりも、絶対に外には出さず、出て死んでしまってもそれは飼い主の責任とされる。 駆除の数日前に行われた有志を募る場では、人々は前々から野良ゆっくりに対して怒りを募らせていたためか、 予想以上の数が集まり、その場で抽選が行われる事態となってしまった。 そして、満を持して一斉駆除の始まりだ。 街の端に、ぐるりと街を囲むようにして複数の加工所職員が立っている。 特殊な香料を使用したお菓子を腰のあたりにつけており、、匂いにつられた野良ゆっくりが 既にそれぞれの職員の周りに大量に群がっていた。 そして、一斉に手にした拡声器のスイッチを入れ、思い思いの言葉でゆっくりを挑発し始めた。 「え~ゆっくりできないげすどもは、さっさとしんでね~」 「にんげんになんかかてるわけないでしょ?ばかなの~?しぬの~?」 「ゆっくりはばかしかいないよね~なんでそんなにばかなのかな~」 「ゆっくりをみたらゆっくりできるってばかなの~?ゆっくりのそんざいじたいが すでにぜんぜんゆっくりできないよ~。」 「ひとりでもにんげんをたおせたらあまあまいっぱいだよ~」 子供でもこんな挑発にのる者はいないだろう。しかし、餡子脳では… 「ゆっがぁあああ!どれいごときがちょうしにのってぇえええ!」 「どれいごときがれいむにさからうとどうなるか、からだでおしえてあげるよ!」 「とかいはじゃないげすどれいいぃい!いますぐころすわぁああ!」 「あたまのよわいどれいがぁああ!ぱちゅにかてるわけないでしょおおお!?」 「わからない!わからないよー!なんでそんなによわいのにちょうしにのれるんだねー! どれいはいたいめみないとわからないんだねー!わかるよー!」 「はくろーけんのさびにしてやるみょんんんん!」 「ゆっぴぃいい!にゃんでしょんなにばきゃなのおお!?りぇいむにかてるわけにゃいでしょお!?」 ものの見事に挑発にのっている。路地裏から、公園から、ありとあらゆる場所から 怒りに醜く顔をゆがませた野良ゆっくりが現れる。 ご苦労なことに、どのゆっくりも子供を連れてきていた。赤ゆっくりでさえも。 どのゆっくりも、赤ゆっくりにも人間を制裁させようとしているのだろう。 逆を言えば、赤ゆっくりよりも弱いと人間をなめきっているのだ。 「まてぇええ!とまれえええ!くそどれいいいいいいい!」 「いまならはんっごろしでかんべんしてやるんだぜえええええ!?」 「わたしたちをほんきでおこらせないうちにないてあやまりなさいいいい!」 「ぱちゅのさくせんにかかればにんげんなんていちころなのよぉおお!? いままでころさないでおいたおんもわすれてぇええ!」 「ま、まつんだよー!くそどれい!ちぇんがほんきをだせばすぐにおいつけるけど、 ほんきをだすのはめんどくさいんだよー!だからとまれよー!」 「うごいてたらきれないみょん!このひきょうものぉお!」 ゆっくりはあまりに移動速度が遅いため、普通に歩いていては簡単に引き離してしまう。 そのため職員は後ろ歩きで、ゆっくりがちゃんとついてきているか確かめながら目的の場所へ進む。 サザエさんのエンディングを想像していただければわかりやすいかもしれない。 そしていよいよ到着した。計算された時間通り職員は一人ずつゆっくりを引き連れ中に入る。 が、最初の職員が中に入ったところで、嬉しい誤算が待っていた。 奴隷がそこにいっぱいいるということで、職員が連れてきた以外のゆっくりが すでに食料などを求めて大挙していたのだ。 しかし、観客席から投げられた石などにより、すでに何匹かはつぶれているようだ。 ちなみに不幸にも一斉駆除の舞台として餡子まみれになるのはとある球場。 ここならば、観客席から、また中継などでゆっくりの駆除の様子を見ることができる。 特に、今回の駆除は実験的なもので、中継により各市町村に駆除の効果を知らせる目的もあったのだ。 もはや一斉駆除は、ゆっくりによって溜まりきった国民の溜飲を下げる一大イベントだったのだ。 そして、最後の職員がゆっくりを連れ入ってきたところで、ワッと歓声が起きる。 みなこれから始まる宴を心待ちにしていたのだ。 どの席のチケットも決して安くはないのだが、それでも満席になっていた。 グラウンドにはすでに数えきれないほどのゆっくりがひしめきあって喚き散らしている。 と、ベンチから次々と入場する人々。幸運にも抽選に当選した人だ。 皆それぞれ加工所製の特殊な服を身に纏い、手には持参したバットやら木刀やらを持っている。 全員がゆっくりを踏み潰しながらピッチャーマウンドのあたりに集まる。 喚き散らすゆっくりがうるさいため、マイクを使った加工所所長からのいくつかの注意事項を受けている。 そして…所長がマイクを口元に持ってゆき… 【大変お待たせいたしました。それでは皆様…ゆっくりしていってね!!!】 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 観客と、本能で答えたゆっくり達がハモり、球場が震えたのを皮切りに、ついに開宴の時を迎えた。 「オラオラァ!いままでゆっくりしてたつけだ!ありがたく受け取れっ!」 『グチャグチャァ!』 「ゆっぎぃいいいだいいい!なんでどれいのくせにこんなにいだいのぉおお!?」 「ゆっくりは強いんじゃねえのか!?オラッ!」 この男性はバットで手当たり次第にゆっくりを粉砕している 「ヒヒヒィ!たまんねえ!こんなにやつらになんでいままで好きにさせてたんだよ俺は!」 『スパァッ!』 「かひゅ、かひゅう…ゆひゅりでひないぃい…」 「た、たまんねええええ!」 こっちでは刃物でゆっくりを両断している 「あー…快感だわ。今までは人の目があったからおおっぴらにできなかったけど… こんなに大勢の前でこんなにたくさん殺せるなんてね!死ねっ!」 『ヒュッ!パァン!』 「なんなのこれはぁああ!?こんな、こんなことってぇえ!?」 「ありすぅ?生きたい?生きたい?ダメ!死ねっ!」 『バッチィイン!』 この女性は自作の鞭でゆっくりをいたぶり倒している 「おらよ!その足りない頭でこの帽子を取り戻してみろよ!」 「むっぎゅううう!どれいのぶんざいでこのけんじゃに『バグッ』…むぎゅ…!」 「うっひゃあー!手が餡子くっせえ!」 素手でゆっくりを潰すものもいれば… 「自分の尻尾で殺される気分ってどう?ねぇ?ねぇねぇねぇねぇ!?」 『バチィン!』 「わぎゃらにゃいよぉおおおお!?いだい!ちぇんのしっぽをかえしいだいいい!?」 「あっはははは!ゆっくりなんて絶滅しちまえ!」 ゆっくりから奪い取ったものを使い駆除している者もいる。 「ほーら…おちびちゃんだよぉ?とりかえさなくていいのぉ?死んじゃうわよぉ?」 「ゆっぴやぁああん!みゃみゃあああ!たすけちぇえええ!」 「おちびちゃんをかえせぇこのどれいぃいい!そのあとしねぇえ!」 「ブブー。ハイだめー。おちびちゃん。永遠にゆっくりしてね!『プチ』 はい、ママはちゃんとおちびちゃんをもぐもぐしようねー。」 「ゆぶぉえええ!おじびじゃんうめぇええ!?」 『ドス』 「自分の子供食べてうまいとか…引くわぁ~♪」 このようにじっくりと駆除する者もいる。 「はくろーけんもらい~っと!」 『ヒョイ』 「か、かえすみょん!このひきょうものおお!」 「言われなくても…返すっての!」 『ザクッ!』 それぞれ駆除の方法は様々であるが、着実に数を減らすゆっくり。 所長も、人々の溜飲をより下げるために痛めつけながら潰そうとは考えていたが、 これならば自分たちがするよりもより効果的であったろう、と所長はにんまりしていた。 イベントは大成功である。 やがて、数時間もすればようやく力の差を理解したゆっくりたちは、 許しを請いながら死臭を避けるため隅へと追いやられていた。 「ご、ごめんなさいい…」 「まりさたちがわるかったです…」 「とかいはじゃなかったのはあやまるわ…だから…」 「も、もうぱちゅたちはさからったりしないからぁ…」 こうまで縮み上がったゆっくりにたいし、観客たちの中に可哀そうだから、 そろそろ見逃してあげて、という声が上がりはじめた。 これには所長をはじめ職員たちも同意である。 さんざ駆除したとて、日本中の全てを駆除できるわけではない。 ならば後は残った個体にプロである職員による体罰を施し、この場にいないゆっくりに 人間の恐怖を伝える伝道師になってもらうつもりだった。 しかし、とある女性によりその考えは水泡に帰した。 「…」 『クイクイ』 ジェスチャーでマイクを持って来い、と指示する女性。 慌ててマイクを持っていく職員。 【あーあー…反省したようね。いいわ、見逃してあげる。】 【ゆゆうっ!?ほんとう!?】 【えぇ、本当よ。】 マイクを巧みに自分とれいむの口元に交互にあて、会話がみんなに聞こえるようにする女性。 このやり取りに、今まで他の駆除当選者や観客は不服顔だが、観客の一部や職員達の顔からは、 安堵の顔が見て取れる。所長も女性の理解の速さに感心していた。 だが…女性はとあるまりさの表情の変化を見逃さなかった。 待ってましたと言わんばかりにまりさの口もとにマイクをあてる。 【ゆへへ…!しょせんはあたまのわるいくそどれい…ちょろいもんなのぜ!】 悲しいかな、考えていることをしゃべってしまう餡子脳。 それでも、ばれないように小さい声で呟いたつもりだろう。 しかし、このツイートはマイクを通じて日本全国に届いた。当然、球場の中にも。 当のまりさは、なぜ自分の声がこんなに大きくなったのかと固まってしまっていた。 女性の考えに気づき、頭を抱える所長。だが時すでに遅し。そんな様子の所長を見て、ニンマリと笑う女性。 最初から、一匹たりとも生かして帰すつもりはなかったのだ。 【むぎゅう!まりさあああ!なにいってるのぉお!?ばれちゃだめっていたじゃないの!】 【そうよこのばかぁ!もうすこしでぱちゅりーのさくせんでどれいをだましてにげられたのにぃ!】 【おばかなまりさはしねぇえ!】 マイクを巧みに操り、続きのやり取りも逃さずに中継する女性。 まりさに続き計画を暴露してしまったゆっくり達も、響き渡る自分の声に驚きまりさ同様固まっている。 このやりとりにより、明らかに球場内の空気が変わった。ゆっくりたちは気づいていないが。 そして、女性により止めが刺される。 【あらあら…そんなことを考えてたのね…?】 【ゆ…ゆぅう!ちがうよ!あのぱちゅりーたちだけだよ!】 【ふぅん…じゃあ最後のチャンスをあげましょう。】 【ゆ、ゆゅっ!じゃあみんなをにがしてね!いますぐだよ!】 【この質問に答えたらね…】 【はやくいってね!そしてにがしてね!】 【じゃあ聞くけどれいむ…あなたたちは、どうしてこんな目に合っているの?】 【ゆゅっ!?】 ゆっくりの謝罪は鳴き声。10年前はまだあまり知られていない事実であった。 だからこそ、観客の中からゆっくりを憐れむ者が現れたのである。 万が一れいむが答えたら逃げられるのではあるが、この場にいる時点でこのれいむが 理由を理解しておらず、質問に答えられないことは明白である。 理由を理解できたり、人間との力の差を理解できるようなごくわずかな賢い個体は、 最初の時点で挑発にのらなかったのだ。 【ゆぅう…】 【わからないのかしら…】 【ゆぅ…ゆんっ!わかるもなにも、れいむたちはなにもわるいことなんてしてないよ! れいむがかわいいからってどれいはむだなじかんかせぎはやめてね!ぷっくー!】 【ふふ…皆様。この様にゆっくりの謝罪は鳴き声と一緒です。騙されないで下さいね。】 これが決定打となった。本性を現したれいむの発言により、再び会場はヒートアップする。 これには流石にゆっくり達も異常事態に気づかざるを得ない。 ちなみにこの時の女性の発言で、ゆっくりの謝罪は大抵鳴き声であると広く世に知れ渡ることとなった。 【それじゃあ…全部この場で殺してあげるっ!】 女性の声に応えるように湧き上がる球場。所長はすでにあきらめていた。 ここまでヒートアップすれば収拾はつかない。 ここまでゆっくりに通じている一般人が、ましてや駆除に当選するなど所長は想像だにしていなかった。 【これが何かわかるかしら?】 『ヒュンヒュン』 そうゆっくり達に向かって言いながら、自作の鞭を振り回す女性。マイクは手放さない。 この場の主役は完全にこの女性になってしまった。 ゆっくり達はその鞭の放つどす黒いオーラに一様におもらししている。 【わからないみたい…ねっ!】 『バチバチバチィン!』 ゆっくり達の目の前の土を跳ね上げるようにして鞭をふるう女性。 大量の土埃が舞い上がり、ゆっくり達に降り注ぎ… 「ゆ、ゆぼええええええええ!なにこれぇえ!」 「ゆっくりできないにおいがするよぉおおお!」 「きょわいよ…くちゃいよ…もっちょ…ゆっくり…」 「あぁあ!おちびちゃゆぼええええ!くさいいいい!」 土埃を浴びた瞬間、苦しみだすゆっくり達。赤ゆっくりに至っては永遠にゆっくりした。 ゆっくりを含め、女性以外の誰もがその原因を理解できなかった。 【これねぇ…私の自信作なの。この中にはね、死んだゆっくりのお飾りが、 い~っぱい詰まってるの。いい匂いするでしょ?】 更に沸き立つ球場。一般人に、死んだゆっくりのお飾りは死臭を放つと理解されたのもこの時だった。 この女性自作の鞭の中には、より臭いを振り撒くように特殊な加工をなされた 死臭付きのお飾りが大量に詰められており、この鞭の描く軌道がそのまま死臭を放つ。 直接叩いた時はもちろん、こうして土埃に死臭を混ぜたりと様々な使い方ができる優れものだ。 死を具現化したかのような鞭を振るう女性は、もはやゆっくり達の目には死神としか映っていなかった。 だいぶ減ったとはいえ、それでも100をくだらない数はいたゆっくりだが、恐怖に怯えきっている。 もう動くこともままならないゆっくりたちは、駆除当選者達の手によりものの5分で残り1匹となってしまった。 そして、最後の1匹が鞭の女性につかまれ、高々と掲げられる。 奇しくも、最初に計画を暴露したあのまりさであった。 逃げようとあんよをぐねんぐねんとさせているまりさに、そっと、耳打ちをする女性。 「ありがとう、まりさ。」 「ゆ!?」 「あなたのおかげで、みーんな死んじゃったわ。」 「そ、そんな!まりさはなにもわるく…」 「だからお礼に、とびっきり苦しめて殺してあげる…」 そういうと女性は、マイクを手に取り、最後のマイク中継を開始する。 【これで最後です!】 この瞬間球場は本日最高の盛り上がりを見せた。そして鞭を使い、まりさを軽く、本当に軽く締め上げた。 包んだという表現のほうが正確かもしれない。 【ゆびょびょびょあああああ!やめでえええええ!ぐざいよぉおおお!】 鞭に触れている肌から、まりさの中に大量のゆっくりの怨嗟の声が流れ込んでくる。 この鞭に使われているお飾りは、どれも女性によってこの上ない拷問の末死んだゆっくりのもの。 一つ一つに、膨大な負の感情が詰まっていた。 【やめでぇええ!まりさはじにだぐないよぉおお!みんなうるざいぃい!だまっでねぇええ!】 と、急に拘束が解かれ、地面に落ちるまりさ。体力を消耗しきっており、もはや息も絶え絶えだ。 【ごめんねぇ、まりさ。私、嘘ついてたわ。】 やさしく、まりさに語りかける。少しずつ、少しずつ、女性の顔が変わってゆく。 【ゆぐ…じにだく…ないよぉおおお…】 【殺すとか、殺さないとか、死ねとか、生きたいかとか言っちゃったわね…】 【ゆ…さっきから…なにをいっで…】 【あれね…嘘だったのよ…】 【ゆ…!?ゆ…ひぃいい…】 本日最高の笑顔を見せる女性。その笑顔に、駆除を見ていた者全てがぞくり、とした悪寒を感じた。 【ゆっくりは…生きてなんかいないのよっ!】 『パァアアアン!』 こうして、渾身の一撃により、まりさは最期の言葉もなく砕け散った。 この女性の活躍により、今回の一斉駆除は大盛り上がりを見せた。 所長も、これはこれで結果オーライということで納得しているようだ。 ちなみに、この勇姿が中継されたことにより、女性の元には全国の加工所からのラブコールや メディアのインタビュー、果てはゆっくり虐待趣味の男性からの求婚がしばらく絶えなかったようだ。 こうして、一斉駆除最初の試みは、大成功に終わった。 この駆除法は全国に知られ、この後すぐに歴史に名を残す「全国一斉駆除」が行われる。 これにより、全国で野良ゆっくりの数は激減し、また数を増やしはしたものの、 以前のように人間に歯向かうような野良ゆっくりはとんといなくなった。 今回所長が考えていたような試みは、他の場所ではきちんと成功したのだ。 以後は徹底的に野良ゆっくりは全存在の最底辺へと追いやられることになる。 人間の間では、飼いゆっくりと野良ゆっくりは別物であると思われるほどにである。 このようにして、野良ゆっくり達の、ゆっくりできない時代は幕を開けた。 その幕が下ろされる可能性は、野良ゆっくりが絶滅することでしか訪れないのかもしれないが… 「ママー、プリンないよー?」 「ちゃんと探しなさいよ…ほら、ここにあるじゃない。」 「ほんとだー!もしかして隠してた?ママって意地悪ー。」 「…はぁ、もう。あ、髪濡れたまんまじゃないの、プリンはドライヤーで髪乾かしてからにしなさい。」 「自然乾燥で大丈夫だもーん!」 子供はプリンを持って自分の部屋に行ってしまった。 「ふぅ…誰に似たんだか…」 そう愚痴りながら、自分の部屋に入る母親。ふと、部屋の壁に掛けてある写真に目をやる。 それはあの時の駆除に貢献したとして、市長に感謝状をもらった時のものである。 あの駆除の大成功により、街はその名を日本で知られることとなったのだ。 写真の中央には、若かりし母親の姿。その手にはあの鞭が握られている。 「群れを全滅か…やっぱり、私に似たのよね…それにしても子供って、あんなうるさいのを潰すのに 人前で平気でやるものねぇ…子供はいいわねぇ。褒めるわけにもいかないけども。」 そう言いながら、思わず頬が緩む。あの後は、子供もできたため虐待からは遠ざかっていた。 喜んでいいのかはわからないが、娘の行いにかつての自分を見た母親は、とても嬉しそうである。 群れが全滅したとして、この母親にとっては娘との血のつながりを認識させる、良き出来事にしか過ぎなかった。 このゆっくりできない世界は、何も変わらず回ってゆく。 これまでも、これからも、ずっとずっと… 完
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/657.html
2012年10月24日(水) 20 51-鈴生れい 注:「退屈をこじらせる」「うざい人たち」の続きです。先にそちらをお読みください。 世間的には夏休みが明けてから最初の週末。 買い物に出ていた私が部屋に帰ると、学校が始まって以来顔を出していなかった萌が神妙な顔で部屋の真ん中にぽつんと座っていた。 暑かったのかクーラーがついている。わたしはクーラーをあまり使わないが、萌が来ると当然のようにつける。今度から電気代を請求しようか。クーラー代結構バカにならないのだから。 とはいえ、小5のガキがあまりに似つかわしくない顔で自分の部屋にいるというのは気分のいいものじゃない。勝手に入られることについてはもう慣れたが。 「おい、何してんだ」 買ったものを詰めた手提げ袋を机の上に置きながら、わたしはゆっくりとその場に腰かけた。9月に入ったとはいえまだ上旬、汗が不快に垂れてくる。 萌は黙ったままこちらを見つめていた。瞳が妙に潤んでいる。まぁ、あのくそ生意気で勝気な萌が、この時期にこんな顔をする理由など想像はつく。 「フラれたのか」 瞬間、じわっと萌の目尻に涙がにじんだ。 本当は萌がフラれたら思い切りバカにしてやろうと思っていたのだが、・・・・・・しかし、こういう時こそ二十歳になった私の母性の見せ所というやつじゃないのか。 そんな下心ありありのまま、わたしはそっと両腕を開いた。 普段ならば鼻で笑うのに、よっぽどショックだったらしく萌は素直にわたしの胸に飛び込んできた。途端、ううううと咽び始める。 さらにリズムよく優しく萌の背中を叩いていると、萌は本格的に泣きじゃくり始めた。 ―――彼女の泣きわめく姿も、これほど弱々しい姿も、わたしは初めて見た。 何しろ普段が普段、憎まれっ子と言って差し支えない彼女のことだ。特にわたしに、弱みを握らせるような真似などしない。 けれど今日ばかりは、わたしも日頃の恨みはぶつけまい。たまにはお姉さんぶってもいいじゃないか。 ・・・・・・という思いが半分。残り半分は、そう、わたしは萌が羨ましかった。失恋して泣いてしまえるほど、一途な恋をできたことに。 萌はずっと泣いている。感傷的な気分。わたしも泣いてしまいそうだ。少しずつ、目の端が熱くなっていく。 女一人子供一人が泣きあいながら抱き合うという、わたしが美人なら絵になりそうな状況。 そんないつもとは180度ほど違う雰囲気を、最初にぶっ壊して元に戻したのはやはり萌であった。 「空、臭い」 しゃくりあげながら、「臭い」わたしの腕の中で暴言を吐いたこのクソガキを、思わずわたしは「臭い」胸と腕で絞め殺しそうになっていた。 * ひとしきり涙し、あのとんでもない暴言を吐いた後、萌は何も言わずに自宅に引き上げていった。わたしの感傷を返せよ、マジで。 そんなことがあったのが、先週の金曜日。 一週間経った土曜日、わたしが目を覚ますと、目の前に二人の子供が鎮座していた。 一人は言うまでもないが、もう一人は見覚えのない男の子だった。というか、男の子・・・・・・。 「萌、あのさ、わたし一応女なんだけど」 「え、そうだったの?」 白々しく目を見開いていた。もう、いつか本気で殺りかねない。いっそ今好きな子の前で素っ裸にしてやろうか畜生め。 どうあがこうともう遅いので、所在なさそうに部屋の隅に座っている男子を尻目に、わたしは布団から這い出した。適当なTシャツと、面倒だったから確か下はパンツ一丁だ。いくらガキとはいえ、他人に見られて気分のいい恰好じゃない。 わたしが着替えている間、男の子は壁を向いていた。なるほど、いい子そうだ。陽子(大地の彼女)といい、篠山側は酷いのにその相手はいい人ばかりである。 「もういいぞ」 「ご、ごめんなさい」 壁に向かったまま、男の子は震える声で謝罪していた。ここまでくると色気の欠片もないわたしごときのために可哀想である。 ああでも、これだけ反応してくれるならこの方向で彼をたぶらかすのもありか。萌が面白いリアクションを見せてくれそうだ。 心の中で計画を練りながら、とりあえずわたしは萌をふん縛ることにした。 * 「つーか、お前フラれたんじゃなかったの?」 トースターに食パンを突っ込みながら、わたしはひっ捕らえられた萌に尋ねた。 「まずはこのビニールひもを解いてよ。話はそれからするから」 「じゃあいいや。えっと、翔己くんって言ったっけ? 萌をこんな生意気なガキ嫌だっつってフッたんじゃないの?」 彼は貝塚翔己というらしい。萌より一つ年上だそうだ。ただ随分幼い外見をしていて、割と身長の高い萌と並ぶと年下に見える。 保健室登校の理由については、詳しく聞いていない。 「え、えっとその・・・・・・」 しどろもどろ。どうやらいきなり恋人の従姉、それも自分で言ってて悲しくなるが男っぽい女子大生に会わされてテンパっているんだろう。 うーん、見た目だけなら大学に入ってからそれなりに女っぽくなったと自負しているんだが、如何せん口調と性格があれである。大学二回目の夏休みを超えてなお、浮いた話の一つもないのは悲しい。 ともあれ、萌ならどうでもいいが目の前にいる少年は初対面だ。助け船を出してやろう。 「あれか、萌にしつこーく付きまとわれて折れたのか? 困ってるんだったらわたしが処理してやるが」 「処理って何する気よ! 空が言うと怖いんだけど!」 何もそこまでというぐらい顔を青ざめながら叫ぶ萌。現状が現状なのであれだが。 そろそろ縛るだけじゃワンパターンだし、何か別のお仕置きを用意した方がいいかな。もっと精神的に来るやつの方がいいか。 新しい体罰法を思案していると、翔己が意を決したように口を開いた。 「あああああの、空・・・さんって本当に萌さんのお母さんなんですか?」 「あ゛あ゛んっ!?」 ひっと翔己が縮み上がった。そのまま壁際まで後ずさる。っといけない、想像を絶するぐらい失礼なことを言われたとはいえ、わたしの凄みに慣れていない翔己には少々酷な仕打ちだ。 仕打ちするならこの事態を引き起こし、今もぶるぶると肩を震わせる萌にやらなくては。 「ああ、ごめん。自己紹介がまだだったが、わたしは篠山空。萌の従姉だ。年は二十歳。いくらなんでもこの年齢のガキを持つ母親には見えないだろ」 「は、はい。ごめんなさい」 「あやまんのはいいから、少し萌に制裁加えるの手伝え」 「ちょ、ちょっと翔己くん、まさか裏切ったりしないよね・・・・・・?」 「どうするんだ翔己、さっきの件、これを手伝ったら許してやるぞ」 「え、ええと、」 「迷わないでよ。こんな悪魔に誘惑されないで!」 「今のでさらに罪が重くなったな。さぁ翔己、て・つ・だ・え」 * 「空ってさ、大人気ないよね」 「何を今更、一年半もつるんで」 萌を布団でぐるぐる巻きにし、ビニールひもで縛り上げると、すっかりトーストが冷めていた。仕方ないのでそのまま口の中に放り込む。 「だってさ、ちょっとからかっただけじゃん。まさか翔己くんも本気にすると思ってなかったし」 「聞いたか翔己、これがお前が付き合ってるやつの本性だぞ」 翔己はまた壁に向けて、今度は体操座りをしていた。返事はない。 確かに、見てくれは身内の贔屓目を覗いても可愛いのだ。ただ性格がご覧の有様、性悪とすら言いたくなる始末なのに、どうしてこんなやつに告白するバカたちが後を絶たないのか。 ふぅと一息ついて、時計を見るともう12時だ。少し寝すぎたかもしれない。 「何か食べるか。と言ってもうちにはまともな飯はないが」 「あ、萌ハンバーガー食べたい」 「お前は自分で買え。翔己はどうする?」 さっきから不憫な事態が連続していることだし、ついでに大人気ないところばかりを見せているわたしの名誉挽回も含め、翔己には何か奢ってやろう・・・・・・千円以内で。 自己嫌悪から抜け出したのか、翔己はこちらに振り返った。 「あ、いえ、その、そんな・・・・・・」 「いいから。萌と一緒でいいか」 「え、あの、えぇと、・・・・・・はい」 普通なら、初対面の相手に昼飯をこしらえてもらうのは失礼だろう。翔己もそこら辺はよく理解している。萌には本当もったいないぐらいいい子だ。いっそ8歳差もありか? なんて戯言はさておき、失礼だからと言って遠慮されても、翔己一人ご飯を食べないのはこちらとしても気まずい。子供は素直に奢ってもらうのが一番である。萌ほどあからさまなのはどうかと思うが。 「んじゃ決まりだな」 「空、原チャリで行ってきてよ」 「お前がひとっ走り行って来い」 「遠いじゃん」 通学用に原チャリはあるが、燃料がもったいない。その点チャリンコなら燃料は自分だ。実家から持ってくるべきは原チャリではなくチャリンコだったかもしれない。確かに遠いとはいえ、わたしならチャリでOKだ。 あーっと、実家っつったら思い出した。 「萌、今度のシルバーウィークだが」 「ああ、実家に帰るんでしょ」 そう、この前大地が来たとき聞いた。いい加減一度帰って来いと親父が言っているらしい。大学に入ってからこの1年半、1回も家に帰ってないのだから当然と言えば当然か。 「萌も行く」 「は? 叔父さんたちも一緒に帰るのか?」 「ううん、萌と空で」 なんだそれ、引率しろってことか、面倒くさい。 「叔父さんは良いって言ってるのか?」 「うん」 なんなんだ。叔父さんは自分の娘をなんだと思ってるんだ。篠山の親父は自分の娘を男だと思ってないか。 ふと自分の親父が脳裏に浮かんだ。元気にしてるんだろうな。そうじゃない親父が想像できない。 「し、篠山さん、その恰好で普通に会話しないでよ・・・・・・」 翔己が笑っていた。篠山さんと言うので一瞬わたしのことかと思った。付き合ってるのに、名字呼びかよ。奥手な。 「じゃあ助けてよ!」 「それは、その・・・・・・」 利口な子だ。さて、ハンバーガーを買いに行ってくるか。 * 帰ってくると、萌は簀巻き状態から抜け出ていた。 同時に、どういう具合か翔己と萌が布団の上で横になっていた。 一瞬、頭の中が真っ白になったが、耳を澄ますと寝息が聞こえる。どうやら寝てしまっているようだ。 一体全体どういう経緯でこんな珍事に陥ったのか見当もつかないが、これは面白い。まずは写メっておこう。いや待て、シャッター音で起きる可能性があるし、最初にやるべきはあれだ。 思い立ったが吉日、揃って窓に背を向けて寝ている二人に忍び足で近づき、揃って窓に背を向けている状態を改善する。萌は寝相も寝起きも悪く、多少の刺激では目を覚まさないので好都合だ。 仲良く面を合わせたところで、通学用のカバンに突っ込んである携帯を取り出し、パシャリ。 「・・・・・・ん?」 翔己の方は眠りが浅かったらしく、案の定シャッター音で起きてしまった。音を消せるのが一番いいのだが、そんなことができるのかまでは知らない。わたしはあまり機械に強い方ではないのだ。アウトドア派だし。 目を覚ました翔己は、眼前を注視して、リンゴもびっくりなぐらい顔を赤く染めた(青リンゴじゃないよ) 「し、しの、・・・・・・」 「翔己、起きたか?」 さも今気づいたかのように声をかけるわたし。我ながら名演技だ。 「え、と、その?」 「仲良く昼寝してたところ悪いが、昼飯買ってきたぞ。とりあえず食べようか」 ファーストフードの匂いはきつい。いくら萌の寝起きが悪いといっても、これだけきついのだからそのうち鼻をひくつかせて起きてくるさ。だから今は寝かせておいてやろう。 きっと今週は大変だっただろうし。 「ほら」 紙袋からハンバーガーを取り出すと、いよいよあの独特なにおいが部屋を満たした。これで起きないのであれば、それはそれで起こすのが可哀想なので放っておこう。 注文を聞き忘れたことに店に到着してから気付いたので、無難なものを選んできた。今時の子はハンバーガー3つあれば満腹になるかな。わたしは昔大食らいだったので、3つじゃ足りなかったが。 「あ、ありがとうございます」 律儀に布団に座ったまま礼をして、翔己はハンバーガーを1つ受け取った。 そうそう、さっき帰って来てから気付いたのだが、今日もクーラーがついていた。多分昨日うちに泊まっていった萌が翔己を連れて戻ってきた際に暑かったからだろうが、これはやはり電気代を萌か叔父さんに請求しよう。 「あの、空さんは食べないんですか?」 「ん? ああ食べるよ」 買ってきた本人より前に食べることを無礼だと思ったらしい。本当いい子。爪の垢を萌に食わせてやりたい。あのクソガキめ。 待たせても悪いので、わたしも食べることにした。とはいえ先ほどトーストを食べたばかりだし、買ってきたのは1つだけだが。 いや、買う気はなかったんだ。ただあの匂いに釣られたというか。無性に食べたくなったというか。 言い訳を心の中で重ねながら、わたしはハンバーガーにかぶりついた。昔はハンバーガーと言ったら大はしゃぎしたものだ。親父には「体に悪い」と言われほとんど食べさせてもらえなかったが。 無言。心の中で饒舌なわたしは勿論、翔己もただ食べることに集中しているようだった。 だが萌が寝ている今、翔己と二人きりになれる唯一といっていい機会だ。ここは少しばかり翔己と会話をしてみよう。それ以前に確認しなくてはならないこともある。 「翔己」 「は、はいっ?」 ・・・・・・なんだろう、わたしってそんな怖いかな。無意識なんだろうけど声が上ずっていた。一人の女として泣けてくる。 こうなったら、あまり柄じゃないが、少し女っぽい口調で頑張ってみるか。 「おま、いや、君、萌と付き合ってないんだろう?」 あ、これはダメだ。もう少し頑張らないと。 ともかく、初めこそ付き合いだしたから連れてきたのと思ったが、萌も翔己も断言してはいない。萌の性格上、そういったことは自慢してくるだろう。それに、なんとなく二人の間に距離を感じるのだ。 「え、と。はい」 迷うことも、悪びれる素振りもなかった。後ろめたい様子もない。慌ててもいない。平静。 「萌が一方的に付き纏ってるの?」 「い、いえ、そういうわけでは・・・・・・」 翔己は少しだけ視線をわたしから逸らした。否定したいが否定できないのか、肯定しかねるが否定もできないのか。 「遠慮しないで。今は萌も寝てるし、わたしは萌の味方ってわけじゃないから」 「え、遠慮してるわけじゃないんです。ただ、その、悪く言えばそうなるかなって」 わたしは萌をちらりと見た。 「さっきも言ったけど、迷惑ならよく言って聞かせ「迷惑なんかじゃありません!」 言葉を遮って、翔己は叫んだ。初めて彼が働いた無礼だった。彼が出した大声に、少し気圧される。 一旦深呼吸をして、翔己は続けた。 「ぼくは、保健室登校をしてます」 知ってる。それがきっかけでわたしは萌から翔己の話を聞いたのだから。 「体が悪いわけじゃないんです。ただ、教室に入ると気持ち悪くなって・・・・・・」 「そう」 「はい。だからぼく、友達いないんです」 「うん」 「でもしの、萌さんはそんなぼくに話しかけてくれて、それで付き合ってくれなんて言われて」 「・・・・・・」 「そのとき、僕びっくりしてごめんなさいって言って逃げ出したんです」 先週末の金曜日、萌が泣いたのはそれが原因か。 「だけど萌さんは、それでもぼくに話しかけてくれて。すごく嬉しかったんです」 「うん」 「だから迷惑なんてとんでもないです。今日はびっくりしましたけど」 あははと笑う翔己。それに引きずられて、わたしも少し笑った。 「そう、ならいいの」 萌、いい子を見つけたな。 * 翔己が一通り食べ終えたところで、わたしは再び訊ねた。 「それで、萌と付き合う気はないのか?」 もうそろそろいいだろうと口調を元に戻した。ついでに目の端でぴくりとあれが動いたのを確認する。 翔己は、顔を真っ赤にした。 「そ、それは、ぼく友達いないから、お付き合いなんて考えられなくて・・・・・・」 それもそうか。友達いないやつの気持ちはわたしには分からないが、友達いないのに恋人いるというのも変な話か。それも小6で。 「萌が好きだって言ってんだし、遊び感覚で付き合ってやってもいいんだぞ」 「そんなことできません!」 「そうか。・・・・・・いつかは、決着をつけてやってくれよ」 萌のためにも、翔己のためにもな。 「わ、分かりました」 「だとさ、萌ちゃん。翔己は萌ちゃんみたいな性悪女と付き合えないってさ」 「そんなこと言ってないじゃん!」 萌が飛び起きながら吠えた。その顔は翔己と同じく。 先ほど、具体的に言うと翔己の独白辺りから、起きているのは分かっていた。萌も悪だなしかし。 当たり前と言えば当たり前か、翔己は全く気付いていなかったようで、目を真ん丸にしていた。 「し、篠山さん、起きてたの・・・・・・?」 「う、ご、ごめん翔己くん。全部聞いちゃった」 黙っていればいいものを、バカ正直に告白する萌。対して、顔を赤色へ青色へとグラデーションさせている翔己。 ここでさらに爆弾投入。 「そうだ、この写真見てみないか?」 言いながら、仲良く同じ布団で向き合いながら寝ている写メを見せてみる。 「こ、こんなっ」 「あ、あはは・・・・・・」 火を噴きそうな顔で写真を見つめる萌と、目を回している翔己。ここまで弄れれば上等だろう。面白かった。あっはっは。 一しきり笑ったところで、わたしはお茶を淹れようと腰を上げた。すると、萌がズボンのすそを引っ張ってきた。なんだというのか。 「なんだよ。まだ弄られたいのか?」 冗談めかして言うと、いつになく真剣な様子で、萌は上目遣いに睨んできた。 ちょっとからかい過ぎたかなと1ミリグラムほど反省していると、萌が低い声音で言った。 「萌のハンバーガー、は?」 「えへへ」 我ながらキモいと思う。 違うんだ。本当は何かしら買おうと思ってたんだ。でも財布事情が冬だったんだ。仕方なかったんだ。 ハンバーガー1つ200円。お財布の中には0野口さん。推して察するべし。 「何キモい笑いことしてんのよ! 食べ物の恨みは恐ろしいのよ!」 「って、わたしの金じゃん! 奢らなかったからって恨まれる筋合いはねぇ!」 「わたしだけ昼飯なしってのが気に入らないの!」 ええいうるさい従妹め! 怒られる理由が理不尽だっつーの! ぎゃいぎゃいと言い合うわたしと萌を見て、何を思ったか翔己は微笑みながらこんな一言を口にした。 「仲、良いんだね」 「んなわけないじゃん!」「そんな馬鹿な」 ほら、揃ってないし。 可愛げのない可愛い従妹だ、本当に。 だんだんクオリティが下がっている気がする3作目です。 たぶん次回が最後です。最後にして一番長くなる予感。 本当は萌と翔己の恋愛模様を描こうと思ったらどうしてこうなった。最初は空が後に萌から聞いた話という形にしようとしたのですが、思った以上にシリアスになりそうだったのでやめました。 ミステリアスだったはずの翔己。結局一番の常識人に。
https://w.atwiki.jp/ikenuma-yui/pages/177.html
池沼唯の飲酒(その4) 泥酔した唯ちゃんが商店街で暴れてから数ヵ月後、年も開け季節は冬真っ盛りとなり厳しい寒さが到来しました。 憂「それじゃあ行ってくるから、いい子にしててねお姉ちゃん」 スッカリ冬支度を終えた平沢家は今朝も慌しい時間を過ごしています。 学校指定の冬用コートに身を包んだ憂は登校前に唯ちゃんに一声かけてから家を出ようとしていました。 唯「ギャギャギャギャギャ(*^q^*)いっでらーー!(*^Q^*)/」 酒焼けし、さらに不愉快になった気持ちの悪い声で憂を送り出す唯ちゃん。 唯「あ゙ーゔっ!ゆい、あいさつじょーずれずよぉ!ギャッギャッギャッ!(*^Q^ノ゙ノ~☆ 」パチパチパチ どうやら唯ちゃんはまた泥酔しているらしく、自身の挨拶に大受けして不気味な笑い声を上げています。 朝っぱらからこんな醜態を晒すなど今朝もお仕置きは確定したようなものですね。 憂「いってきまーす。」 しかし、憂はそんな唯ちゃんのことはまったく無視して学校に出かけていきます。 憂の唯ちゃんを見る眼は以前とはまるで違っていました、その瞳は澄んでおり愛情所か憎悪すらも感じられません。 もう憂は唯ちゃんに関心が無いのです。 前回の事件で梓達と友情を確かめ合い、自分の居場所を見つけた憂にとって唯ちゃんは最早果てしなくどうでもいい存在と成り果てたのでした。 唯「ぐぶぶぶぶ、おちゃけおかーり(*^q^*)んぐっ・・・んぐっ・・・ぷはぁ!まいうー!(* q *)/」 そんな憂のことなど御構い無しに唯ちゃんは大容量ペットボトルに入った焼酎を両手で持ち上げながら一気に煽ると幸せそうな笑みを浮かべます。 ・・・おやっ?唯ちゃんが普通に酒を与えられ飲酒しているのも妙ですが、憂が学校へ出かけていったということは今日は平日だということです。 年が明けたとはいえなかよし学校卒業までにはまだ少し時間があるはずです、それなのにこんなことをしていて良いのでしょうか? それに違和感はそれだけではありません、元々不潔で不細工な唯ちゃんでしたが今の姿は以前のそれより遥かに酷くなっています。 恐らく大量飲酒を長期間続けたせいであろう酒焼けした真っ赤な顔とガラガラ声、もうどれだけ入浴してないのか薄汚れた体は池沼臭にアルコール臭が混ざった凄まじい悪臭を放ち、元々濃かった体毛はさらに濃くなり顔にはヒゲまで生えて見た目は完全にアル中のおっさんになっています。 さらに体には無数の傷跡や焼けどの跡のようなケロイド状の爛れが目立ち、両足の膝関節など妙な方向に折れ曲がってしまっておりまともに歩けるのかさえ怪しいような有様です、一体何が起こったのでしょうか? それでは時系列順に見ていきましょう。 例の飲酒事件の後、唯ちゃんはすぐに最寄の病院に担ぎ込まれ全治1ヶ月と診断され入院を余儀なくされたのですが、その後驚異的な回復力を見せ、一週間もしない内に元の生活を送るには支障が無いほどに回復しました。 流石にグシャグシャになった鼻や千切れた左耳は元には戻りませんでしたが、体調が戻り元気になった唯ちゃんは病院の中でも持ち前のウザさを遺憾なく発揮、食事の配膳に涎をダラダラと垂らしながら突撃して数十人分の食事をひっくり返して駄目にしたり、意味も無く四六時中ナースコールを連打したり、真夜中に突然奇声を上げたかと思うとベットの上に立ち上がり自己紹介とうんたん♪を朝まで繰り返し患者達の安眠を妨害するなどをしたため、 退院という形で僅か十日ほどで病院から追い出されたのでした。 家に戻った唯ちゃんは以前とまるで変わらない怠惰な生活を送り、なかよし学校にもまた通い始めました。 鼻が変形し、左耳を失い、より醜くなった唯ちゃんはなかよし学校で他の生徒から怖がられたり虐めの対象になったりしながらも、復帰してから最初の数日は大きな異変も無く平穏に過ごしていました・・・しかしそんなある日。 唯「ぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!いちゃいよおおおおおおお!!!( q )」 たかし「ふざけんなよ唯豚!」ガスッガスッガスッ! ひろし「死ね!死んじまえ!」バキッ!ドカッ! 暴行を受ける唯ちゃんの泣き声が響き渡る昼下がり、なかよし学校の何時も通りの日常の一コマです。 その喧騒を聞きつけ先生は唯ちゃんがまた何かやらかしたことを察し、軽く溜息をつきながら教室へと向かいました。 唯「んひいいいいいいいい!ゆい、ぶつだめえええ!たかちくん、ひろちくん、ぶつのやめる!("q")」 ひろし「うるさい!今日という今日は絶対許さねぇ!」 たかし「このクズが!何であんなことしやがった!」 先生が教室に入るとたかし君とひろし君が凄い剣幕で唯ちゃんを怒鳴りつけ殴り続けていました。 先生「たかし君!ひろし君!唯ちゃんを殴るのを辞めなさい!」 唯「あうっ!せんせーたちけて!..・ヾ(。 q )シみーなが、ゆいいじめるれすよぅ!(TqT)」 先生を見た唯ちゃんは即座に先生に駆け寄り助けを求めます。 唯「ぜんぜー、ゆい、ごあがったよぉ・・・(TqT)」ガタガタ 先生「唯ちゃんもう大丈夫だから少し落ち着いてね・・・皆今度は一体何があったの?」 先生は自分にしがみ付いてプルプル震える唯ちゃんを落ち着かせるため優しく声をかけると状況確認を確認しようと他の生徒達に何があったのか問いかけます。 すると生徒達は口々に唯豚が!唯ちゃんが!喚き立てます!しかし、彼らも多くは池沼であるため興奮状態の彼らの話は説明の体を成さず何が起きたのか先生には読み取ることが出来ません。 先生はまた唯ちゃんが何かして、たかし君とひろし君から虐められたのだろうかと思いました。 しかし今日は何時もと少し様子が違います、何時もは唯ちゃんが暴行を受けるのを暢気に眺めている他の生徒達が、たかし君、ひろし君と一緒になって唯ちゃんを罵りながら袋にしたり、床にふさぎこんで泣いたりしているのです。 唯「あうっ!せんせー!みんながいじわるして、ゆいいじめた!(^q^)みーなわるいこれす!(^Q^)」 先生が来たことで暴行から逃れ少し落ち着いた唯ちゃんは先生に他の生徒達は自分を虐めた悪い子であると告げ口をしました。 たかし「悪いのはお前だろうが!」バシッ! 唯「きゃうっ!( q )うーっ、ゆい、わるいことしてない!おりこうさんれす(TqT)」 ひろし「てめえ!あれだけのことしといて何がおりこうさんだ!」ボカッ! 先生「ちょっと二人とも!唯ちゃんを叩いちゃ駄目で・・・?!」 唯ちゃんを叩く二人をなだめようとしていた先生は二人の攻撃から逃れようと後ろ向きになった唯ちゃんを見て絶句しました、オムツが半分ほどズリ下げられ丸出しになった唯ちゃんのお尻に縦笛が挿入されていたのです。 一体何故こんなことに?まさか他の生徒達がこれをやったのか?と先生の頭に様々な疑問が浮かびました。 先生「ゆっ・・・唯ちゃん、いったい何をしたの?」 唯「あうっ!ゆい、ぴゅーぴゅーおしりいれた!(^q^)ひとりでできた!おりこーさん!(^Q^)/」 唯ちゃんの言うぴゅーぴゅーとは縦笛のことです、唯ちゃんは縦笛の仕組みが理解出来ず縦笛を吹くことが出来ないので音楽の時間は何時も一人でうんたん♪をしていました。 そのため唯ちゃんは縦笛を持っていません、何故その唯ちゃんが縦笛を持っているのかと不思議に思った先生が良く周りを見回してみると無数の縦笛がブブブー塗れなり教室に散乱していました。 どうやらこの間アナルにワイン瓶を突っ込まれた時に性的快感を覚えアナルプレイに目覚めた唯ちゃんはもう一度その快楽を貪ろうと縦笛を使用したアナルプレイに挑戦していたようです。 たかし「せんせー!唯豚が目を離した隙に俺達の縦笛を壊したんだ!」 ひろし「それもウンコ塗れにしやがった、もう使えないよ!」 前の時間の体育の授業中唯ちゃんが急にソワソワし始めさらには暴れ出したので、授業の邪魔になる唯ちゃんは先に教室へ帰されていたのです。 そして教室に戻った唯ちゃんは待ってましたとばかりに先程暴れた拍子に漏らしたホカホカのブブブーが満載されたオムツを脱ぎ捨てると、次の音楽の時間に備えて机の上に並べられていた大量の縦笛を次から次へと肛門に突き刺そうとして失敗を繰り返し、その都度「むふぅー!ゆいのいうこときかないわるいこ!(`q´)」と怒りながら縦笛を破壊し続けラスト数本という所でようやく縦笛を肛門に突き刺すことに成功したのでした。 先生「唯ちゃん・・・どうしてこんなことしたの」 もう何度目かも解らない唯ちゃんの奇行に先生は呆れと怒りを感じながらも何とか平静を保ち、 唯ちゃんに何故こんなことをしたのかと問いかけました。 唯「あうっ!あれ、ゆいのおしりはいらないわるいこれつ!(`q´)ゆい、わるいこにおしおきした!ゆい、つおいつおい!v(^oo^)vフンスッ!」 たかし「何が強いだよ!縦笛壊しただけだろ、この馬鹿!」 ひろし「そうだ!何考えてんだ大馬鹿唯!」 唯「むふぅー!ゆい、ばかちがう!かちこい!(`Д´)たかちくん、ひろちくん、おばかたん!(`Q´)」 唯ちゃんは馬鹿呼ばわりされたことに激怒し、二人に即座に反論します。 実際の所、唯ちゃんは池沼の集まるなかよし学校でも最下位クラスの成績なので二人の言ってることは正しいのですが、唯ちゃんは成績というものが何なのか理解出来ないのでそんなことお構いなしです。 その上、唯ちゃんは自分をなかよし学校どころか世界で一番賢いと根拠の無い謎の自信を持っているため二人の発言が許せなかったのです。 たかし「何だとお!」 唯「むふぅー!むふぅー!(`oo′)」 先生「ごめんね二人とも、少し落ち着いて」 怒って興奮状態の唯ちゃんは聞く耳を持たず何を言っても無駄なため先生はまず他の二人を落ち着かせようと諭すように話しかけます。 基本的に他の生徒達はこの二人に引っ張られる形で唯ちゃんを暴行していたため、中心であるこの二人が大人しくなれば暴行も止まることでしょう。 ひろし「でも先生!」 唯ちゃんに大事な縦笛を壊された挙句、池沼の中の池沼から馬鹿呼ばわりされた悔しさからたかし君とひろし君は目に軽く涙を溜めて先生の方を向きました。 先生「縦笛は後できっと何とかするから・・・たかし君とひろし君はいい子だもん、少しくらい我慢出来るよね?」 ひろし「うん、解った・・・」 たかし「けど先生・・・唯は・・・」 先生「大丈夫よ、唯ちゃんは先生にまかせ・・・」 唯「やーい!たかちくんのばーか!ひろちくんのまぬけ!しーーね!しーーね!(^Q^)」 するとたかし君とひろし君が先生の説得を聞いて仕方なく我慢しようと大人しくなったその様子を見て、 先生が自分の味方に回り二人を咎めているのだと都合良く解釈した唯ちゃんは知りうる限りの悪口を使って二人を罵りました。 唯「ゆい、おりこーさん♪たかちくん、ひろちくん、おばかたーん♪(^oo^)」 たかし&ひろし「・・・・・・・・・・(^ω^#) ビキビキビキ」 先生「唯ちゃん!」 唯「ぶひっ!(゚oo゚i)」 ノリノリで二人を罵っていた唯ちゃんでしたが先生の真剣な表情と怒気を孕んだ声の迫力に罵倒するのを忘れフリーズしてしまいました。 先生「唯ちゃん、もう一度聞くわよ?どうしてこんなことしたの?」 唯「あっ・・・あう・・・(^q^;)ゆい、ぴゅーぴゅーでおしりいじりした!ゆい、おしりいじりじょーず!おりこーさん!(*^q^ノ゙ノ~☆ 」パチパチパチ! 静かな口調ながらも只ならぬ雰囲気で先生が迫ってくるのを見て軽く恐怖を覚えた唯ちゃんは、 自分のおりこうさんな所を見せれば先生も機嫌を直し怒鳴るのを辞めて褒めてくれるだろうと考え新たな特技であるお尻弄りをアピールしました。 どうやら唯ちゃんはお尻弄りのことを披露すれば皆から褒めて貰える自慢の特技だと思っているようです。 まぁ、そもそもうんたん♪や自己紹介など何処が凄いのかまるで解らないものを凄い特技であると思い込んでいる唯ちゃんなのでその価値基準は余人の理解の及ぶ所ではありません。 先生「お尻弄り?」 唯「あうっ!おしりいじり、こーするれつよ!(^q^)/」 そう言うと、唯ちゃんは床に腰を下し足とお尻を天井に向けて持ち上げ大股開き状態になりました。 唯ちゃんの汚らしいアナルとモッサリとした濃い茂みに隠された性器が露わになり、 ブブブーの悪臭と愛液の何とも言えない独特の臭いの混じった吐き気を催す臭気が周囲に撒き散らされました、教室にいる他の者達はさぞ気分を害したことでしょう。 唯ちゃんの破廉恥極まりない姿を見た先生は止めなければという思いよりも驚きの感情が先行し一瞬思考が停止してしまい、 その隙に乗じる形で唯ちゃんはアナルに差し込まれた縦笛を掴むとそれを激しく出し入れし始めます! 唯「あううううううううううううううううううっ!おちりきもちーれつ!はああああああああんんっ!(*´q`*)」クチュクチュ 先生「ちょっ・・・!ちょっと唯ちゃん!辞めなさい!」 唯「おほっ!おほっ!おほほほほほほほほほほおおおおおおおおおおおっ!(*^Q^*)」ヌチュヌチュ 突如自慰行為を始めた唯ちゃんを慌てて制止しようとした先生でしたが、一度火が付いた池沼の性欲を言葉で止めるのは不可能です。 さらに池沼故に自制心や羞恥心などというものが無い唯ちゃんは皆の目の前でも平然と自慰を行うことが出来ます・・・いえむしろ自己顕示欲が強く目立つのが大好きな唯ちゃんにとって、 皆に見られながら自慰を行うという公開プレイは隠れてやるよりも遥かに興奮し快感が増すのです。 アナルに挿入する物なら家にもあったはずなのに態々学校まで来てから実行に移したのもそれが理由です。 唯ちゃんは自慰をするなら沢山の人に見て貰いながらが良いのです。 唯「あふうううううううううううんっ!(*´q`*)ゆい、おしりいじりじょーず!せんせーほめるっ!\(*^Q^*)/」グチュグチュ!ズブズブ! 池沼Tシャツの上からも解るほどビンビンに乳首を勃て、性器からだらしなく愛液を垂らし唯ちゃんは悶えながらドヤ顔で先生に自分を褒めるように促します。 先生「辞めなさい!唯ちゃん!辞めないとお仕置きよっ!」 唯「あうっ!あうっ!あうううっ!あうあうあああああああーーーーーーーーーーーーーっ!(*´Q`*)」ズッ!ズッ!ズブブブ! 必死で唯ちゃんを止めようとする先生でしたが、唯ちゃんのお尻弄りはさらに激しさを増し絶頂に向かってフルスロットル状態でした。 唯ちゃんも最早先生の制止など耳に入らないらしく夢中になって縦笛を上下運動させています。 女子生徒「ねっ・・・ねぇ先生、唯ちゃん・・・あれ何してるの?」 唯ちゃんの狂態を見て一人の女子生徒が恐る恐る先生に問いかけます。 先生「ッ!・・・・・・・・・・・・」パァン! 唯「あうっ?!(゚q゚#)あー?・・・うー・・・うーあー('q'#)あっ・・・うっ・・・ううっ・・・うぇっ!(;q;#)」 頬を叩かれた唯ちゃんは一瞬何が起こったのか解らず、混乱し呆けていましたが、 ジワジワと広がる頬の痛みに先生から打たれたのだと気づくと徐々に目に涙を溜め始めました。 唯ちゃんの目から大粒の涙が一つ、また一つとポロポロと溢れ始めます。 先生「唯ちゃんっ!ちょっとこっちへ来なさい!」グイッ! しかし先生は唯ちゃんの涙など全く意に介さず、唯ちゃんの首根っこを掴むと急いで教室から摘み出そうとしました。 何時も唯ちゃんを含めた生徒達に対して優しく接してきた先生でしたが、今はそんな余裕が全く無い程焦っていました、 何故ならなかよし学校では性教育というものが全く行われておらず、唯ちゃんがの公開自慰が他の生徒達に与える影響は計り知れないものがあるからです。 もしこれが切っ掛けとなり他の生徒達が性的行為に目覚めたりしたら・・・唯ちゃん程ではないにしろ自制心の弱い池沼達がどうなるのか想像するだに恐ろしい事態といえるでしょう。 唯「びええええええええええええええええええ!せんせーがゆいぶったああああああっ!ゆい、おりこーなのにいいいいいいいいい!(TQT#)」 しかし、そんな先生の思いも知らず唯ちゃんは声を張り上げて池沼泣きし始めました。 唯ちゃんにしてみれば頑張って一人でアナルに縦笛を突っ込み上手にお尻弄りすることが出来たのに、 その行為が褒められこそすれ何故殴られる必要があるのか?とそう思っているため先生の張り手が理不尽な暴行としか感じ取れないのです。 それに対し、少しでも早く唯ちゃんをこの場から連れ出したい先生は苛立ちを募らせ、声を荒げながら唯ちゃんに呼びかけます。 先生「唯ちゃん!立ちなさい!早くこっちに来るのよ!」 唯「びゃああああああああああああああああああっ!( q #)せんせーわるいこっ!しーねーっ!(`q´#)」ジタバタ! 怒った唯ちゃんはそんな先生の呼びかけも完全に無視し、巨体を大の字に横たえ手足を激しく振り回しながら、 耳に付く不快な金切り声を上げて先生に悪口を投げかけました。 子供ならまだしも、18歳にもなる丸々と肥え太った女が駄々っ子をするその姿は余りにも滑稽で、池沼の相手には慣れている先生ですら激しい不快感を覚える行為でした。 先生「っ・・・このっ!」パンッパンッパァンッ!!! 唯「あうっ!(#'q'#)おぶっ!(#"q"##)ぎょおっ!(##×q×##)」 バシーン!バシンッ!バシンッ! 唯「あぐっ!せんせっ・・・やめっ、むひぃ!(##@q☆##)げふぅっ・・・・・・(##。q°##) 」ドッシーン! 一向に動こうとしない唯ちゃんにとうとうキレた先生は往復ビンタで唯ちゃんが気絶するまで何度も何度も殴打し続けました、 十数分に及ぶ激しい折檻を受けた唯ちゃんは口から泡を吹き白目を剥いて痙攣しています。 先生「ハァ・・・ハァ・・・皆はしばらく自習しててください」ズリッ!ズリッ! 気絶した唯ちゃんを引きずりながら先生はもうこの池沼を教育していくのは自分には不可能だと思ったのでした。 その後、唯ちゃんは教室で自慰行為を頻繁に行うようになり、どれだけ体罰を与え叱り付けても一向に改善が見られないため、 憂を交えた三者面談の結果、他の生徒達への悪影響を考慮して卒業を間近に控えながらなかよし学校を退学することになったのです。 この決定に激しい拒否反応を見せるであろうと先生達から思われていた憂は意外にも「そうですか・・・」と一言話しただけで納得したらしく、すんなりと唯ちゃんの退学が決定しました。 途中唯ちゃんが「あーうっ!(`oo′)ゆい、おりこうさん!がっこー、やめない!(`Q´)うーい!せんせー!ゆいにいじわるする、だめっ!(`Д´)」と駄々を捏ね出したのですが、 憂は暴れだした唯ちゃんの横隔膜に無言で正確な抜き手を放ち、唯ちゃんの肺の空気を全て搾り出させて気絶させると、 気絶した唯ちゃんを担ぎ「お世話になりました」と軽く別れの挨拶をしてとさっさと家に帰ってしまいました。 こうして唯ちゃんはなかよし学校を退学することになったのです。 (その5) へ続く (その3) に戻る 池沼唯のSS に戻る (2012.05.04) カウンター 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/childrights/pages/147.html
総括所見:デンマーク(第2回・2001年) 第1回(1995年)/第3回(2005年)/第4回(2011年)OPAC(2005年)/OPSC(2006年) CRC総括所見日本語訳(国別)/CRC総括所見日本語訳(会期順) CRC/C/15/Add.151(2001年7月10日) 原文:英語(平野裕二仮訳) 原文は国連人権高等弁務官事務所のサイト(国別情報のページまたはCRC会期一覧ページ)を参照。 1.委員会は、2001年5月22日に開かれた第699回~第700回会合(CRC/C/SR.699 and 700参照)において、1998年9月15日に受領したデンマークの第2回定期報告書(CRC/C/70/Add.6)を検討し、2001年6月8日に開かれた第721回会合において以下の総括所見を採択した。 A.序 2.委員会は、子どもの状況に関する理解をより明確なものとすることを可能にしてくれた、締約国の第2回報告書および事前質問事項(CRC/C/Q/DEN/2)に対する文書回答の提出を歓迎する。委員会は、報告書が、グリーンランドおよびファロー諸島の子どもの状況に関する十分な情報を記載しておらず、かつ条約第44条1項(b)に基づいて締約国によって提出される定期報告書の形式および内容に関する一般指針(CRC/C/58)にしたがっていなかったことを遺憾に思うものである。委員会は、締約国との間に持たれた建設的かつ開かれた対話を心強く思うとともに、議論の際に行なわれた提案および勧告に対する前向きな反応を歓迎する。委員会は、条約の実施に直接関与する代表団が出席してくれたことにより、締約国における子どもの権利についていっそう十全な評価が行なえたことを認知するものである。 B.締約国によってとられたフォローアップ措置および達成された進展 3.委員会は、子どもの権利条約の実施における全般的進展について締約国を称賛する。委員会の第1回総括所見および勧告(CRC/C/15/Add.33)を子どものための立法、政策およびプログラムに適用しようとした締約国の努力が留意されるところである。 4.委員会は、国際協力および開発援助の分野における締約国の傑出したコミットメントに、評価の意とともに留意する。これとの関連で、委員会は、締約国が、主として後発開発途上国への支援として、国内総生産の相当割合を対外援助に配分していることに留意するものである。 5.委員会は、保育施設の質を向上させるため、法律により導入され、かつ自治体および教育専門家と協力しながら行なわれている、子どものケアに関する取り組みを歓迎する。 6.委員会は、子どもに対して体罰を用いる親の権利が1997年に廃止されたことに、満足感とともに留意する。委員会は、この新法について親に情報を提供するために行なわれた全国規模の意識啓発キャンペーンについて、さらなる満足感を表明するものである。委員会は、キャンペーンのフォローアップとしてマイノリティ言語による資料を含める取り組みに留意する。 7.委員会は、国家子ども評議会が1998年に法律によって常設機関とされ、かつ、条約の原則および規定に照らして締約国における子どもの状況を独立の立場から評価する権限を与えられたことに、満足感とともに留意する。 8.委員会は、締約国が、国際的な養子縁組に関する子の保護および協力に関する1993年のハーグ条約を1997年に批准したことに、満足感とともに留意する。批准によって養子縁組法の改正が必要となり、とくに自己の養子縁組への子どもの参加の拡大が確保されることとなった。委員会はさらに、締約国が、最悪の形態の児童労働の禁止および撤廃のための即時の行動に関するILO条約(第182号)および就業が認められるための最低年齢に関するILO条約(第138号)を批准したことに留意する。 9.委員会は、締約国が最近、第2回デンマーク若者議会の開催の便宜を図ったことに留意するとともに、若者議員の決定および勧告を検討しかつ回付する内閣の取り組みを歓迎する。 C.主要な懸念事項および勧告 1.実施に関する一般的措置 報告 10.委員会は、報告書が、グリーンランドおよびファロー諸島の子どもの状況に関する十分な情報を記載しておらず、かつ条約第44条1項(b)に基づいて締約国によって提出される定期報告書の形式および内容に関する一般指針(CRC/C/58)にしたがっていなかったことを遺憾に思う。 11.委員会は、次回の定期報告書がグリーンランドおよびファロー諸島の子どもの状況に関する十分な情報を記載し、かつ条約第44条1項(b)に基づいて締約国によって提出される定期報告書の形式および内容に関する一般指針(CRC/C/58)にしたがうことを確保するため、締約国があらゆる効果的な措置をとるよう勧告する。 留保 12.委員会は、締約国が、手続法に関する常任委員会を通じ、条約第40条2項(b)(v)に対する留保を見直す手続を開始したことに留意する。 13.ウィーン世界人権会議のウィーン宣言および行動計画(1993年)に照らし、委員会は、締約国に対し、条約第40条2項(b)(v)に対する留保を撤回する目的で、当該留保の見直しの手続を完了させるよう奨励する。 立法 14.委員会は、法務大臣が、子どもの権利条約を含む中核的国際人権条約をデンマーク法に編入することに関わる利点および不利益について検討するための人権専門家委員会を設置したことに留意する。委員会は、専門家委員会の勧告がまだ完成していないことには留意しながらも、国内法における子どもの権利条約の法的地位について依然として懸念を覚えるものである。 15.委員会は、締約国に対し、子どもの権利条約を含む中核的国際人権文書を国内法に編入することを検討するよう、奨励する。これとの関連で、委員会は、締約国に対し、すべての国際人権文書を平等に重視するよう促すものである。締約国は、この問題に関する専門家委員会の勧告および政府の決定についての情報を次回の定期報告書に記載するよう、勧告される。 国際人権文書の批准 16.委員会は、締約国が現在、すべての移住労働者およびその家族構成員の権利の保護に関する国際条約への加入の可能性を検討していることに留意する。 17.委員会は、締約国に対し、同条約に加入するよう奨励する。 調整 18.省庁間子ども委員会の委任事項が1997年に更新されたことには留意しながらも、委員会は、条約がまだ省庁間委員会の活動の枠組みとして定められていないことを依然として懸念する。委員会はまた、子ども政策および子どもプログラムの一般的考慮事項に条約を明示的に含めるために締約国が行なった努力が不十分であることも懸念するものである。 19.委員会は、締約国に対し、条約を省庁間委員会の活動の枠組みとして定めることを検討するよう、奨励する。加えて、締約国は、子どもの権利条約に基づく、子どものための包括的戦略の策定を検討するよう奨励されるところである。 データ収集 20.委員会は、現行のデータ収集機構が、条約のすべての側面に関する細分化されたデータの収集を確保し、かつ、達成された進展の監視および評価ならびに子どもに関して採択された政策の効果の評価を効果的に行なうには不十分であることに、懸念とともに留意する。 21.委員会は、条約の実施に関して達成された進展の監視および評価ならびに子どもに関して採択された政策の効果の評価を効果的に行なうため、締約国が、データ収集システムを強化しかつ指標を開発するよう、勧告する。データ収集システムが、条約が対象とするすべての分野を編入し、かつ、とりわけ脆弱な立場に置かれている子どもをとくに重視しながら18歳未満のすべての子どもを網羅することを確保するための努力が行なわれるべきである。 独立の苦情申立て機構 22.委員会は、締約国が、オンブズマン事務所および電話ホットライン等を通じ、自己の権利侵害に関する子どもの苦情申立てを促進するための多くの取り組みを設けてきたことに留意する。しかしながら委員会は、締約国内のすべての子どもにとってのこれらの苦情申立て機構のアクセス可能性および利用可能性について、依然として懸念を覚えるものである。 23.委員会は、子どもの権利侵害に関する苦情申立てに対応し、かつこのような侵害に対する救済を提供するための独立した苦情申立て機構がすべての子どもにとって容易にアクセスできかつ利用者にやさしいものとなることを確保するため、締約国があらゆる効果的措置をとるよう提案する。これとの関連で、委員会は、締約国に対し、子どもによる苦情申立て機構の効果的利用を促進するための意識啓発の取り組みを強化するよう、奨励するものである。子どものために別個の苦情申立て機構を設けることへの消極的姿勢には留意しながらも、委員会は、締約国に対し、国家子ども評議会の権限を強化して個別の事案および子どもからの苦情への対応を含めることを検討するか、オンブズマン事務所内に子どもの権利担当部署を設置するよう、奨励する。 条約およびその原則の普及 24.委員会は、学校においておよび子どもとともに働く専門家(教員、学校管理者および警察職員を含む)の間で、インターネット等も通じ、条約の原則および規定を普及するために締約国が行なっている努力に留意する。しかしながら委員会は、子どもならびに子どもとともにおよび子どものために働く専門家が条約およびそこに掲げられた原則について十分な意識を有していないことを、依然として懸念するものである。 25.委員会は、締約国が、条約の原則および規定を体系的にかつ継続的に普及し、かつ、条約が学校カリキュラム、ならびに、子どもとともにおよび子どものために働く、社会のあらゆるレベルの専門家集団および行政機関の研修活動に体系的に編入されることを確保するための努力を強化するよう、勧告する。 2.一般原則 差別の禁止 26.委員会は、とくに刑法改正ならびに民族的マイノリティと警察に関するパンフレットの作成および配布を通じ、差別の禁止を促進するために締約国がとった措置を認識する。しかしながら委員会は、一部集団の子ども、とくに民族的マイノリティに属する子ども、子どもの難民および庇護希望者、移住者家族に属する子ども、障害のある子どもならびに社会的および経済的に不利のある家族に属する子どもに対する事実上の差別および排外主義的感情が、教育制度におけるものも含めて引き続き懸念の対象となっていることに、留意するものである。 27.条約第2条その他の関連条項に照らし、委員会は、締約国が、とくに継続的な意識啓発キャンペーンを組織することにより、マイノリティ集団、とくに移住者家族に属する子ども、子どもの難民、障害のある子どもならびに社会的および経済的に不利のある家族に属する子どもに対する態度の変革ならびに事実上の差別および排外主義的感情の解消のための措置(民族平等委員会を通じての措置を含む)を強化するよう、勧告する。 子どもの最善の利益 28.委員会は、子どもの最善の利益の一般原則(第3条)が、締約国の政策およびプログラムの実施において全面的に適用されかつ適正に統合されていないことを懸念する。これとの関連で、委員会は、しばしば親の権利のほうが子どもの最善の利益よりも重要だと考えられていることに留意するものである。 29.委員会は、子どものための法律、政策およびプログラムならびに子どもに関わるあらゆる司法上および行政上の決定における子どもの最善の利益の原則の実施を確保するため、締約国がさらなる努力を行なうよう勧告する。 子どもの意見の尊重 30.委員会は、意見を聴かれる子どもの権利について法律にさまざまな規定が置かれていること、および、この点に関わる法定最低年齢が12歳であることを認識する。しかしながら委員会は、条約第12条の実施が不十分であること、および、12歳未満の子どもは意見を聴かれる権利を有しないことを、依然として懸念するものである。 31.委員会は、裁判手続のみならず、子ども保護サービス、監護手続および子どもの施設措置に関するものを含むさまざまな行政上の決定においても条約第12条の効果的実施を確保するため、締約国が必要な措置をとるよう勧告する。さらに、締約国は、子どもの発達しつつある能力にしたがって、かつ条約第12条に照らし、12歳未満の子どもの意見の尊重を効果的に促進しかつ奨励するよう促されるところである。 3.家庭環境および代替的養護 親の指導および責任 32.ひとり親を対象とする金銭的援助および特別援助のプログラム(自治体レベルのものを含む)が確立されたことには留意しながらも、委員会は、ひとり親家族に属する子どもが脆弱な状況に置かれていることを依然として懸念する。民族的マイノリティの家族に属する子どもの状況についても懸念が表明されるところである。 33.委員会は、締約国が、ひとり親家族および民族的マイノリティの家族を支援するプログラムおよび取り組みを強化するよう、勧告する。 家庭における児童虐待およびネグレクト 34.委員会は、性的虐待に関する省庁間作業部会の提案の実施を含め、子どもの虐待およびネグレクトに対応するためにとられたさまざまな措置に留意する。しかしながら委員会は、この現象の規模および実施されたさまざまな措置の効果に関する情報が存在しないことを依然として懸念するものである。 35.委員会は、締約国が、児童虐待(性的虐待を含む)およびネグレクトのあらゆる事案の通報および付託に関する効果的システム、とられたさまざまな措置の成果の定期的評価、ならびに、子どもにさらなるトラウマを負わせることを回避するための、十分な訓練を受けた専門家による、子どもにやさしい部門横断型の手続を確保するための法律を含む、包括的な政策を策定しかつ実施するよう、勧告する。 4.基礎保健および福祉 思春期の健康 36.締約国の努力には留意しながらも、委員会は、思春期の子どもが直面している健康上の問題、とくに、とりわけ10代の女子の間で多数発生している摂食障害、薬物、アルコールおよびタバコの濫用ならびに自殺について、依然として懸念する。 37.委員会は、締約国が、とくに若者の自信を強化し、かつ健康に悪影響を及ぼす可能性がある行動を防止するための予防教育、カウンセリングおよびリハビリテーション・プログラムを通じて、思春期の身体的および精神的健康に関わるこれらの懸念に対応するための努力を強化するよう、勧告する。 5.教育、余暇および文化的活動 施設における子どもへの暴力 38.この点に関して締約国が行なっている活動は認知しながらも、委員会は、学校におけるいじめの水準がやや高いこと、および、保育施設その他の施設における虐待(性的虐待を含む)からの子どもの保護が不十分であることを、依然として懸念する。 39.委員会は、締約国が、この点に関する国家子ども評議会の勧告を考慮に入れ、かつ子どもの参加を得ながら、学校における暴力およびいじめを防止しかつこれと闘うための措置を強化するよう、勧告する。さらに、締約国は、子どもに対する犯罪について有罪判決を受けた者が子どものためのケア施設その他の施設で働くことを防止するために必要な措置をとるよう、奨励されるところである。 6.特別な保護措置 少年司法の運営 40.少年司法の分野における締約国の努力には留意しながらも、委員会は、15~17歳の子どもが成人用の拘禁施設に収容され、かつ独居拘禁下に置かれる可能性があることを依然として懸念する。 41.委員会は、締約国に対し、少年司法を規律する法律および政策が条約、とくに第37条、第40条および第39条、ならびに、北京規則、リャド・ガイドラインおよび自由を奪われた少年の保護に関する国連規則のようなこの分野における他の関連の国際基準に全面的に一致することを確保するため、当該法律および政策を見直すよう促す。条約第3条、第37条、第40条および第39条に照らし、委員会はさらに、子どもが拘禁施設で成人から分離され、かつ子どもが独居拘禁の対象とされないこと(これが子どもの最善の利益にかない、かつ裁判所による審査の対象とされる場合を除く)を確保するため、締約国があらゆる効果的措置をとるよう勧告するものである。加えて、委員会は、締約国に対し、法律に抵触した子どもの更生および再統合のためのプログラムを強化するよう、奨励する。 性的虐待および搾取 42.委員会は、性的虐待に関する情報収集システムを最近確立したことを含め、性的虐待および搾取を防止しかつこれと闘うための締約国が行なっている努力を認識する。委員会は、子どもの虐待および搾取に関する意識が欠けており、かつ児童ポルノに対応するための努力が不十分であることを懸念するものである。委員会はまた、虐待の被害を受けた子どもとともにおよびこのような子どものために働く専門家(警察官、弁護士およびソーシャルワーカーを含む)を対象とした研修の必要性があることにも留意する。 43.条約第34条その他の関連条項に照らし、委員会は、締約国が、これらの現象を防止しかつこれと闘うための現行の政策および措置(ケアおよびリハビリテーションを含む)を強化するための努力を増強するよう、勧告する。委員会は、締約国が、虐待および搾取の被害を受けた子どもとともにおよびこのような子どものために働く専門家の研修を導入しかつ(または)強化するため、あらゆる適当な措置をとるよう勧告するものである。 44.委員会は、社会の規範および規則への適応の面で困難を経験している可能性がある15~17歳の子ども、とくに法律に抵触したこれらの子どものための支援を提供する法案が提案されたことに留意する。しかしながら委員会は、このような子どもの状況について依然として懸念を覚えるものである。 45.委員会は、締約国に対し、これらの子どもおよびその親に対して十分な支援を提供する努力を継続し、かつ必要なときは強化するよう、奨励する。 7.選択議定書の批准 46.委員会は、締約国が、武力紛争への子どもの関与ならびに子どもの売買、児童買春および児童ポルノに関する子どもの権利条約の両選択議定書に署名していることを認識する。 47.委員会は、締約国に対し、両選択議定書を可能なかぎり早期に批准するよう奨励する。 8.文書の普及 48.最後に、条約第44条6項に照らし、委員会は、締約国が提出した第2回定期報告書および文書回答を広く公衆一般が入手できるようにするとともに、関連の議事要録および委員会が採択した総括所見とともに報告書を刊行することを検討するよう勧告する。このような文書は、政府、議会および一般公衆(関心のある非政府組織を含む)の間で条約、その実施および監視に関する議論および意識を喚起するため、広く配布されるべきである。 更新履歴:ページ作成(2011年1月20日)。
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/461.html
ボール遊び タブンネちゃんとボール遊びをしたんだ 最初に投げたボールはトゲトゲのボール。 えいって投げたらタブンネちゃん見事にキャッチして可愛いおててに穴があいちゃった。 痛くて泣き叫ぶタブンネちゃん可愛いよ 次の日もボール遊び 今日はくろいてっきゅうを投げたんだ。 昨日みたいにうまくいかず頭に当たっちゃった。 「ミギッ」って声をあげて伸びるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は焼けた鉄球だよ 今日はうまくキャッチできたみたい 焦げた手でボールを持とうとがんばってるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は小型爆弾をつけたゴムボールだ キャッチした瞬間爆発! 漫画みたいに真っ黒焦げのタブンネちゃん可愛いよ 次の日から丸いものが怖くなったみたい 風船にすらおびえるタブンネちゃん可愛いよげしげし 賢かったタブンネ 幸せそうにオボンのみをかじるタブンネ一家を発見した ご自慢の聴力を活かせず俺に捕まれwwwと思っていたら母タブンネが遠く離れている俺に気づき、子どもを背中に乗せさっさと木に登ってしまった。 すべてのタブンネがおはなばたけな奴ではないようだ。母タブンネは木の上から俺を睨んでいる。 やがて俺がなにもしないと分かると木からするすると降りてオボンを食べ出す。 このタブンネ一家がとても幸せでいられるのは母タブンネの強い警戒心からだろう。 俺はこいつらを観察することにした。 1日目 このタブンネ一家の住処の木に別に別のタブンネがやってきた。 別のタブンネは、この母タブンネを見た途端、木の実を分けておくれといった。同族だから分けてもらえると思ったのだろう。 しかし母タブンネは首を縦に振らない。まぁこれが普通だな。 そのまま口論へ発展したが、母タブンネがさっさと引っ込んでしまった。 どうしてそうしたかはすぐに分かった。キリキザンの群れがきたのだ。 あっさりと別のタブンネは狩られてしまった。しかし母タブンネは警戒心強すぎるな。 2日目~30日目 特になにもない 31日目 あのタブンネ一家が住んでる木に雷が落ちた 5匹いた子タブンネのうち3匹が死んでしまった 母タブンネは泣いた。が、すぐに立ち直って… ? 子タブンネがいない 周囲を見渡すとなんとキリキザンの群に狩られていた ここでそんなヘマをするとは…よっぽどショックだったようだ 母タブンネは自分からキリキザンに刺され、そこからかえんほうしゃを撃ちキリキザンと数匹のコマタナを道連れにした 子の仇、といったところか。なかなか最期は立派だったな。まぁ魂ランプラーに吸われたがな ボコンネ あー暇だなーなんか面白いことないかなー あれ?あそこにいるのタブンネかな?あ!やっぱりタブンネだ!かわいー! 両手をこっちに突き出して、甘えたいのかな?よしよし あれ?なんか怒ったような顔になってない?って痛ッ! なんで急にとっしんするのよ!…もしかして食べ物目当て? どうやらそうみたいね、首をそんなに縦に振るんだもの じゃあたっぷり食べさせてあげるわ…私の怒りをね… やっ!あらー一発でダウンしちゃったのー? そうそう立ち上がって…今度はすてみタックル?あっそ はっ!どう?人間の女の子に力負けする気分は? まぁ「ただの女の子」じゃなくて「バトルガール」だけどね あはは、ボッコボコになっちゃって、可愛くなくなっちゃったね まだかかってくるの?いい加減諦めなさいよ… 数日後 ねぇねぇリザードン、この辺に乞食タブンネが出るらしいよ 出会ったら僕らで叩きのめそうよ! お!タブンネ発見!…早速物をねだってるよこいつ さっさとたた…いたっ! こいつすてみタってああ!ふしぎなあめ食べやがった! この野郎!…あれ?リザードンしっぽの炎青い… あーあ、あのタブンネ終わったね タブンネは約1時間リザードンにボコられました ん?首輪と縄が欲しいってリザードン、それ何に使うの? …なるほど、ふしぎなあめを探させるのか、見つかるといいね ほら、豚がサボってるよ。あんなに必死で探して、面白いね、タブンネは いっぱい見つかったし、帰るか。 こらこらリザードン、そんなにじゃれないでよ~ ん?どうしたのタブンネ?分け前欲しいの? あげないよ。すっかりボロ雑巾みたくなってるもの じゃあね、ボロンネ あー楽しかった。じゃあね、ボコンネちゃん せいぜい食べられないようにね 綱渡り タブンネちゃんを爪先立ちにさせて、電流を流した剥き出しの銅線を跨がせる 脚を完全に地面に付けちゃうと、銅線が股に当たってびりびり痺れちゃうよ 疲れて脚がプルプルしてるタブンネちゃん可愛いよ、いいダイエットになるね! 20分おきくらいに悲鳴が聞こえてくるけどこうやって続けてればだんだん鍛えられてくるからね! とりあえず三日三晩は放置しとこうっと^^ 楽しいクイズ ベビちゃんを人質にとって、クイズに正解したら助けてあげると言って、絶対に解けない問題を答えさせたい (間違えるとベビちゃんの入ったミキサーにスイッチが入る、水槽が満杯になるまで毒水を注がれるなど) ↑ 第一問と言ったところで問題文読みあげる前に試しに一匹ヤっちゃうのはお約束ですね ママちゃんの反応が凄い凄い、不意打ちすぎて大混乱 あとは正解しても串刺しにしたり、不正解だけどあえて助けてあげたり 間違えた方がいいの?と迷いが生じサービス問題の超簡単な問いをわざと間違えるママちゃん わざと間違えるなんていけないねぇ?とボーナスで一度に3匹ベビちゃんを失っちゃうのもまたかわいい ↑ 不意打ちで発狂するママンネちゃん想像したらムラムラしてくる お馬鹿なママンネちゃんを翻弄するのは楽しいな、時間制限設けて精神的に追い込んだり 正解したら全員解放してあげると言って淡い期待を抱かせたり 終いには神経衰弱と罪悪感で廃ポケになるのがオチだな ↑ 時間制限良いね!「解答時間は10秒です」って言っておいてカウントが10の次がいきなり1になったりとか楽しすぎる 問題にちゃんと正解してそれっぽいファンファーレも流れたのに、ベビちゃんが急に爆破されてわけがわからないママちゃんも可愛い ボタンをいくら押しても反応しなかったり、ボタン押して応えようとした直後に解答すら出来ず子供が砂地獄に飲み込まれるママちゃんまじ悲惨 あとは○×問題で正解の方に飛び込めば1匹助かります!とか言ってどっちかに走っていくママちゃんもかわいい どっちに飛び込んでもクイズ続行可能な程度に酷い目にあった挙句結局ベビちゃんも死んじゃうとか素晴らしい チョッキ on the チョッキ タブンネちゃんにTの文字が入ったチョッキをプレゼントしてあげたい Tはタブンネの頭文字だと思って喜ぶタブンネちゃんかわいい そんなタブンネちゃんにTはチンコチョッキ豚の頭文字だよ!と教えてあげたい よかったねタブンネちゃん! チンコの頭文字はCじゃないかという疑問は受け付けないよ! 永久機関 タブンネに賢者の石を埋め込んで、ミキサーにかける。 賢者の石の中にある命がある限り、体は再生して死ぬことがない。 痛みは感じるからずっとミキサーの中で破壊と再生を繰り返しながら苦痛の中、「ビャァビャァ」 悲鳴を上げる。こんな仕組みはどうだろうか? 心折心 タブンネが自慢するから「長所の耳」をナイフで切ってやった。 タブンネがコンプレックスだと言うので「短くて不便な手足」を電動ノコギリで切ってやった。 マランネになった癖に「タブンネ」の自慢の「ふわふわな尻尾」は切らないで!と泣き叫ぶから、遠慮なく中華包丁で切ってやった。 流石に黙ったのでここらでやめようとしたら「タブンネ」自慢の「うるうるおめめ」でこっちをみてきやがった。 ムカツクから片目だけえぐりとって、姿見の前に放置してやった。 無様な姿を見続けて発狂するマランネちゃんはいつみてもゾクゾクするね。 ジムの敷居 「ミッミッ!(アカネさん、タブンネをお前の手持ちに入れろ!)」 「ミッミッミィー!(ノーマルタイプを使っているんだから手持ちに入れるのは当たり前!)」 アカネ「すまんな潤オタブンネ、イッシュ地方のノーマルポケモンはチラチーノと決めてるんや」 アカネ「それに媚びる事と食べる事しか能のないタブンネは、こっちからお断りや!」 「ミィーン!ミィヒヒ、スッ(すてみタックルの姿勢)」 アカネ「へぇー、やる気はあるようやな!ミルタンク!ころがるや!」 「ミィギャーーーーー」 アカネ「なんや、一撃でやられてしもうた。」 アカネ「ミルタンク、帰ろうや!」 四季ンネ マフラーまいた冬タブンネ。ムンナと遊んでましたが、ムンナのご主人さまがやってきて、手持ちポケモンの経験値稼ぎに倒されました。 真っ白な雪を血で赤く染めた汚い冬タブンネ。 よくみたら右腕がへんな方向に折れてました。 満開の桜をみつめる春タブンネ。 桜の花びらはタブンネ色してる!なんて言っています。 上ばかりみていたから足元のダグトリオに気づかず全体重をかけて踏みつけてしまいました。 ダグトリオ怒りの一撃必殺「地割れ」。 春タブンネは衝撃のショックで声を失いました。 傘とポンチョを身につけた梅雨タブンネ。 この傘とポンチョは近所の小学生のものでした。 どうしても黄色い雨具が欲しくて盗んだのです。 雨具を盗まれた小学生の親は娘の雨具を我が物顔で使う梅雨タブンネめがけて斧を振りかざしました。 はじめは尻尾が切断され、次は耳、最後は左足。 梅雨タブンネは傷口に雨水がしみてうめき声をあげていました。 タブンネ権利宣言 タブンネに永久に与えられることの無い権利。 ①五体満足でいられる権利 ②暖かい家族と温かい住居にで生活できる権利 ③子供の晴れ姿を見る権利 ④オボン、オレンなど、安定した美味しい食事に有り付く権利 ⑤第三者に心身を脅かされることなく一生を終える権利(捕食、虐殺など) ⑥ポケセン勤務での失敗時、過度の体罰を受けない権利 ⑦綺麗な尻尾を持つ権利 ⑧強姦されない権利 ⑨主人(トレーナ―)から愛される権利 ⑩寿命を全うするまでこの世に留まれる権利 ⑪他人(他ポケ)に迷惑をかけない範囲で自由に活動する権利 ⑫自由に他ポケと結婚する権利(タブンネに相手を選ぶ権利は無い) ⑬同族の肉を食べなくて良い権利 ⑭トレーナーに捕まえてもらい家族になる権利 ⑮自由な時間を過ごす権利 ⑯清潔な生活を送る権利 ⑰(タブンネに)痛みを伴わない遊びをする権利 自由研究 今年の自由研究はタブンネを使おう。 タブンネを数匹用意し、目玉を抉る。抉った目玉があった場所にやどりぎのタネやまきびし、ようかいえきやエレキボールを 埋め込み、タブンネがいかに苦しむか実験する。 タブンネ虐殺専門学校理科室資料にて抜粋。 進路絶望 ミィミィ学園進路調査及び結果 タブ1「優しいナースさんになりたいミィ♪」→ポケセンサンドバック タブ2「強くなってバトルで活躍したいミィ!」→レベル上げ用サンドバック タブ3「こどもがいっぱいの幸せな家庭を築きたいミィ♪」→食用タブンネ出産用 タブ4「メスンネちゃんとたくさん恋がしたいミィ!」→種タブンネ タブ5「お肉にだけはなりたくないミィねw」→お肉 タブンネかき揚げ 通販で頼んだ大きな釜が届いたので早速使ってみよう。 用途はもちろん愛しのポケモン達の為のご飯作り。今日はタブンネちゃんを油で揚げよう。 そうと決まれば早速出発。今日は生け捕りのプロのキノガッサと一緒だ。この子は肉は好まないけど皆の為に頑張ってくれる優しい子なんだ。 さて、道なりに歩いているとさっそく草むらが揺れ始めたね。中を覗いて見ると案の定タブンネちゃんだ。しかもママンネとベビンネの二匹。 早速背後から近づいてキノコの胞子だ。全く気付かないおバカなタブンネちゃんかわいいよ。自慢の聴力も形無しだね。 キノコの胞子をモロに浴びてお寝んねしちゃうタブンネ親子。さすがは安心と信頼のキノコの胞子。百発百中だ!ご褒美にタブンネちゃんの持ってたオボンの実をキノガッサにプレゼントしよう。 かわいい寝顔のタブンネちゃん達をゴミ袋に入れて帰還。モンスターボール代合計200円も払うのは勿体無いからね。 家に着いたら早速タブンネちゃん達を油を入れた釜の中へシュート!♪衝撃で目が覚めたけど辺りは真っ暗でママのお腹辺りまでの深さの油。何が起こったのか分からずに混乱するタブンネちゃんも可愛いね。 そんなタブンネちゃんを他所に点火だ。最初は何が起こったのか分からないけど段々熱くなって来て事の重大さが分かっちゃうんだ。 しばらく親子でダンスしてたタブンネちゃんたちだけどママンネちゃんが子タブンネちゃんを短いお手手で持ち上げるんだ。 この子だけは助けてって言わんばかりの表情で子タブンネちゃんを必死に持ち上げるママンネちゃんはまるで女神様だね。 子タブンネちゃんは熱くなくなって暫くは安心してるんだけど偶然触れた触角でママンネちゃんの感情を読み取ってママの最期を悟っちゃうんだ。 必死な声で泣き叫ぶ子タブンネちゃんはまさに天使だねっ♪ でも安心して、タブンネちゃん♪キミも大好きなママと一緒に僕のポケモン達が美味しく食べてあげるからねっ! さて、必死の抵抗も虚しく力尽きて倒れちゃったママンネちゃん。当然子タブンネちゃんが油の中へダイブ! 枯れ掛けた声で一層泣き叫ぶ子タブンネちゃんもかわいいよ。でも悲しいかな、お別れの時が来ちゃったみたい。 子タブンネちゃんの鳴き声が小さくなって行って油の中へと沈んで行っちゃった。 ママンネと子タブンネを一緒に油で揚げただけでこんな感動的な光景が見られるなんてタブンネってのはやっぱり飽きが来ないなあ♪ END 糞豚一等兵 徴兵制(二年間)のポケモン世界 before ヤダミィ!、お家に居たいミィ!ママと一緒にいたいミィ! after(一年後) タダ飯食えて、寝床があるから幸せだミィ! でも…何でこの可愛いタブンネちゃんが一等兵なんだミィ! 大将にするミィ!給料も増やせミィ! ガブリアス中将「調子に乗るな!この豚肉ー!(ドラゴンクロー)」 タブンネ「ブミィー!やっぱお家に帰りたいミィー!」 ガブリアス中将「あと一年辛抱するんだなー(笑)」 タブンネ「ミィィィィィィィィィーン!」 日記 タブンネの日記 8月26日 今日はご主人とボール遊びをしたミィ。ご主人様が熱い鉄のボールやトゲトゲボールを投げるから わたしのかわいいおててがボロボロで悲しいミィ。 8月27日 今日はわたしの大好きなオレンの実をいっぱい食べさせてもらったミィ。 いつもご主人はわたしにイジワルなのに今日は優しいミィ。何か企んでるのかミィ? でもオレンがオイシイからまぁ、どうでもいいミィ♪ 8月28日 今日はオボンの実をたくさん食べさせてもらったミィ♪オレンよりも味が良いミィ。 だけど今日の夕方にご主人が商店街から鋸やフライパン、ミキサーを買ってきたミィ。 日用大工やお料理に目覚めたのかな?今日もお腹いっぱいで幸せだミィ。 明日も食べたいなオボンの実。 (これより後日の日記はない。) 飼育係タブンネの日誌 飼育係タブンネの日誌 May 9, 2010 夜、警備員のタブットとタブリアス、研究員のスターブとポーカーをやったミィ。 スターブの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェミィ。 僕たちをばかにしやがってミィ。 May 10, 2010 今日、研究員のおえら方から新しい化け物の世話を頼まれたミィ。 皮をひんむいたカイリキーのような奴だミィ。 生きたえさがいいってんで、ベビンネを投げこんだら、奴ら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり 遊んだあげくやっと食いやがるミィ。 May 11, 2010 今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たタブットに突然たたき起こされて僕も宇宙服を 着せられたミィ。なんでも、研究所で事故があったらしいミィ。 研究員の連中ときたら、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだミィ。 May 12, 2010 昨日からこのいまいましい宇宙服をつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆいミィ。 いらいらするんで、腹いせにあの家畜タブンネどもの飯を抜きにしてやったミィ。 いい気味だミィ。 May 13, 2010 あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、背中にでっけえバンソウコウを貼られたミィ。 それから、もう俺は宇宙服を着なくていいとラッキーさんがいったミィ。 おかげで今夜はよく眠れそうだミィ。 May 14, 2010 朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがったミィ。 家畜どものオリがやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら数が全然たりねえミィ。 めしを三日抜いたくらいで逃げやがってミィ。 おえら方に見つかったら大変だミィ。 May 16, 2010 昨日、この屋しきから逃げ出そうとした研究いんが一人、射さつされた、て はなしだみぃ。 夜、からだ中 あついかゆいみぃ。 胸のはれ物 かきむしたら 肉がくさり落ちやがたみぃ。 いったいぼく どうな て May 19, 2010 やと ねつ ひいた も とてもかゆい みぃ 今日 はらへったの、かちく のエサ くうみぃ May 21, 2010 かゆい かゆい タブットーきた ひどいかおなんで ころし うまかっ みぃ。 4 かゆい うま 宣伝乙 一匹のタブンネちゃんがカメラの前で憤ってるよ 「何でタブンネちゃんを食べるんだミィ!もっとおいしいお肉があるはずだミィ」 そのタブンネちゃんの前にステーキがひとつ運ばれてきたよ、そのお肉に齧り付くタブンネちゃん 「これだミィ!この世にはこんなにおいしいお肉があるんだミィ!タブンネの肉なんて食べてたら損だミィ!!」バクッバクッ! 怒りながら食べるタブンネちゃん、とっても行儀が悪いね 「おいしかったミィ~、テレビの前のみんなは解ったかミィ!これからはこのお肉を食べるミィ!とってもおいしくて安いミィ!! ところで何のお肉だったんだミィ?」 「そりゃあタブンネちゃんだよ^^」 「ミィ…!?ミィィイイイイ!!!!」 次の日からタブ肉の出荷量は激増したという 三者一両損 タブA「うちのベビンネちゃんは可愛いミィ~♪」 タブB「何言ってるミィ!うちの子のほうが可愛いミィ!!」 タブC「二人ともやめるミィ、どうせうちの子に勝てる子は居ないんだから無駄だミィ」 タブA&B「なんだとミィ!!」 ガスッ!ボコッ!グシャッ! タブA「ミィ!?ベビンネちゃんがいないミィ?」 タブB「どこ行ったんだミィ?」キョロキョロ サザンドラ「♪~」ゴクリ タブABC「ミィギャアアアァァアアア!!」 生餌 旅行でシンオウ地方に来て数日が経ったある日、俺は無性に釣りがしたくなった。おもむろにすごい釣竿を出し、そこに餌を取り付けようとしたのだがいざとなると餌にうってつけな物が中々見つからない 仕方が無いのでモンスターボールからタブンネを出した。タブンネは食事とでも思ったのだろうか、物欲しそうにこっちを見つめている。 だがそんな視線等無視してタブンネを釣竿の針に刺した。「ミィ!?」突然の出来事にタブンネは理解できず、ただもがくが、そんなタブンネの耳元で一言「お前はエサだ。いいもんつらねーと殺すからな」そう言い終わるのと同時にタブンネを水の中へ投入。タブンネはよっぽど殺されるのが嫌なのだろう。必死になってポケモンを捕まえようと足掻いている。正直餌になってくれた方が良いんだがな・・・ 数時間が経過したが、結果は無残だった。殆ど釣れもせず、釣れたかと思えばコイキングばかり「バトルも駄目な上にエサにも使えない・・・これは信じられないような無能っぷりだな・・・」俺はそう呟きへ俺は自転車に乗ってサイクリングロードへと向かった。 サイクリングロードの坂の下でタブンネを出し、そのまま放置して坂を上っていく。タブンネは追いかけようとしてくるが流石にサイクリングロードの坂は上れず転がり落ちていった。 「イヤッッホォォォオオォオウ!」俺は坂の頂上から一気に降りる。爽快感に今までのストレスが一気に消し飛ぶ。 坂が終盤に差し掛かるとそこにタブンネが居た。坂は上れないがかと言って逃げ出して野生で生きていく自信もないタブンネは同じ場所で蹲っていた さすがに耳は良いのでタブンネは俺に気付く。きっと俺が迎えに来てくれたのだと思ったのだろう、嬉しそうな顔で坂をよじ登ろうとしている。そんなタブンネは実に滑稽だった。 「ハハハ・・・・死ねええェェェ!!!!!!!!」 俺はそう叫びながら渾身の力を込めて自転車を加速させる。そのまま飛び切り勢いをつけてタブンネを轢き飛ばした 「ミィィィイイイイン!!!」 タブンネは綺麗な流線型を描きながら勢い良く飛んでいった。しばらくするとどこかの水面が大きな音をたてて揺れ、そこにはタブンネと思われるピンクの塊が浮かんでいた 生きるゴミと言わざるを得なかったタブンネはたった今本当のゴミとなったのだった
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/636.html
ボール遊び タブンネちゃんとボール遊びをしたんだ 最初に投げたボールはトゲトゲのボール。 えいって投げたらタブンネちゃん見事にキャッチして可愛いおててに穴があいちゃった。 痛くて泣き叫ぶタブンネちゃん可愛いよ 次の日もボール遊び 今日はくろいてっきゅうを投げたんだ。 昨日みたいにうまくいかず頭に当たっちゃった。 「ミギッ」って声をあげて伸びるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は焼けた鉄球だよ 今日はうまくキャッチできたみたい 焦げた手でボールを持とうとがんばってるタブンネちゃん可愛いよ その次の日もボール遊び 今日は小型爆弾をつけたゴムボールだ キャッチした瞬間爆発! 漫画みたいに真っ黒焦げのタブンネちゃん可愛いよ 次の日から丸いものが怖くなったみたい 風船にすらおびえるタブンネちゃん可愛いよげしげし 賢かったタブンネ 幸せそうにオボンのみをかじるタブンネ一家を発見した ご自慢の聴力を活かせず俺に捕まれwwwと思っていたら母タブンネが遠く離れている俺に気づき、子どもを背中に乗せさっさと木に登ってしまった。 すべてのタブンネがおはなばたけな奴ではないようだ。母タブンネは木の上から俺を睨んでいる。 やがて俺がなにもしないと分かると木からするすると降りてオボンを食べ出す。 このタブンネ一家がとても幸せでいられるのは母タブンネの強い警戒心からだろう。 俺はこいつらを観察することにした。 1日目 このタブンネ一家の住処の木に別に別のタブンネがやってきた。 別のタブンネは、この母タブンネを見た途端、木の実を分けておくれといった。同族だから分けてもらえると思ったのだろう。 しかし母タブンネは首を縦に振らない。まぁこれが普通だな。 そのまま口論へ発展したが、母タブンネがさっさと引っ込んでしまった。 どうしてそうしたかはすぐに分かった。キリキザンの群れがきたのだ。 あっさりと別のタブンネは狩られてしまった。しかし母タブンネは警戒心強すぎるな。 2日目~30日目 特になにもない 31日目 あのタブンネ一家が住んでる木に雷が落ちた 5匹いた子タブンネのうち3匹が死んでしまった 母タブンネは泣いた。が、すぐに立ち直って… ? 子タブンネがいない 周囲を見渡すとなんとキリキザンの群に狩られていた ここでそんなヘマをするとは…よっぽどショックだったようだ 母タブンネは自分からキリキザンに刺され、そこからかえんほうしゃを撃ちキリキザンと数匹のコマタナを道連れにした 子の仇、といったところか。なかなか最期は立派だったな。まぁ魂ランプラーに吸われたがな ボコンネ あー暇だなーなんか面白いことないかなー あれ?あそこにいるのタブンネかな?あ!やっぱりタブンネだ!かわいー! 両手をこっちに突き出して、甘えたいのかな?よしよし あれ?なんか怒ったような顔になってない?って痛ッ! なんで急にとっしんするのよ!…もしかして食べ物目当て? どうやらそうみたいね、首をそんなに縦に振るんだもの じゃあたっぷり食べさせてあげるわ…私の怒りをね… やっ!あらー一発でダウンしちゃったのー? そうそう立ち上がって…今度はすてみタックル?あっそ はっ!どう?人間の女の子に力負けする気分は? まぁ「ただの女の子」じゃなくて「バトルガール」だけどね あはは、ボッコボコになっちゃって、可愛くなくなっちゃったね まだかかってくるの?いい加減諦めなさいよ… 数日後 ねぇねぇリザードン、この辺に乞食タブンネが出るらしいよ 出会ったら僕らで叩きのめそうよ! お!タブンネ発見!…早速物をねだってるよこいつ さっさとたた…いたっ! こいつすてみタってああ!ふしぎなあめ食べやがった! この野郎!…あれ?リザードンしっぽの炎青い… あーあ、あのタブンネ終わったね タブンネは約1時間リザードンにボコられました ん?首輪と縄が欲しいってリザードン、それ何に使うの? …なるほど、ふしぎなあめを探させるのか、見つかるといいね ほら、豚がサボってるよ。あんなに必死で探して、面白いね、タブンネは いっぱい見つかったし、帰るか。 こらこらリザードン、そんなにじゃれないでよ~ ん?どうしたのタブンネ?分け前欲しいの? あげないよ。すっかりボロ雑巾みたくなってるもの じゃあね、ボロンネ あー楽しかった。じゃあね、ボコンネちゃん せいぜい食べられないようにね 綱渡り タブンネちゃんを爪先立ちにさせて、電流を流した剥き出しの銅線を跨がせる 脚を完全に地面に付けちゃうと、銅線が股に当たってびりびり痺れちゃうよ 疲れて脚がプルプルしてるタブンネちゃん可愛いよ、いいダイエットになるね! 20分おきくらいに悲鳴が聞こえてくるけどこうやって続けてればだんだん鍛えられてくるからね! とりあえず三日三晩は放置しとこうっと^^ 楽しいクイズ ベビちゃんを人質にとって、クイズに正解したら助けてあげると言って、絶対に解けない問題を答えさせたい (間違えるとベビちゃんの入ったミキサーにスイッチが入る、水槽が満杯になるまで毒水を注がれるなど) ↑ 第一問と言ったところで問題文読みあげる前に試しに一匹ヤっちゃうのはお約束ですね ママちゃんの反応が凄い凄い、不意打ちすぎて大混乱 あとは正解しても串刺しにしたり、不正解だけどあえて助けてあげたり 間違えた方がいいの?と迷いが生じサービス問題の超簡単な問いをわざと間違えるママちゃん わざと間違えるなんていけないねぇ?とボーナスで一度に3匹ベビちゃんを失っちゃうのもまたかわいい ↑ 不意打ちで発狂するママンネちゃん想像したらムラムラしてくる お馬鹿なママンネちゃんを翻弄するのは楽しいな、時間制限設けて精神的に追い込んだり 正解したら全員解放してあげると言って淡い期待を抱かせたり 終いには神経衰弱と罪悪感で廃ポケになるのがオチだな ↑ 時間制限良いね!「解答時間は10秒です」って言っておいてカウントが10の次がいきなり1になったりとか楽しすぎる 問題にちゃんと正解してそれっぽいファンファーレも流れたのに、ベビちゃんが急に爆破されてわけがわからないママちゃんも可愛い ボタンをいくら押しても反応しなかったり、ボタン押して応えようとした直後に解答すら出来ず子供が砂地獄に飲み込まれるママちゃんまじ悲惨 あとは○×問題で正解の方に飛び込めば1匹助かります!とか言ってどっちかに走っていくママちゃんもかわいい どっちに飛び込んでもクイズ続行可能な程度に酷い目にあった挙句結局ベビちゃんも死んじゃうとか素晴らしい チョッキ on the チョッキ タブンネちゃんにTの文字が入ったチョッキをプレゼントしてあげたい Tはタブンネの頭文字だと思って喜ぶタブンネちゃんかわいい そんなタブンネちゃんにTはチンコチョッキ豚の頭文字だよ!と教えてあげたい よかったねタブンネちゃん! チンコの頭文字はCじゃないかという疑問は受け付けないよ! 永久機関 タブンネに賢者の石を埋め込んで、ミキサーにかける。 賢者の石の中にある命がある限り、体は再生して死ぬことがない。 痛みは感じるからずっとミキサーの中で破壊と再生を繰り返しながら苦痛の中、「ビャァビャァ」 悲鳴を上げる。こんな仕組みはどうだろうか? 心折心 タブンネが自慢するから「長所の耳」をナイフで切ってやった。 タブンネがコンプレックスだと言うので「短くて不便な手足」を電動ノコギリで切ってやった。 マランネになった癖に「タブンネ」の自慢の「ふわふわな尻尾」は切らないで!と泣き叫ぶから、遠慮なく中華包丁で切ってやった。 流石に黙ったのでここらでやめようとしたら「タブンネ」自慢の「うるうるおめめ」でこっちをみてきやがった。 ムカツクから片目だけえぐりとって、姿見の前に放置してやった。 無様な姿を見続けて発狂するマランネちゃんはいつみてもゾクゾクするね。 ジムの敷居 「ミッミッ!(アカネさん、タブンネをお前の手持ちに入れろ!)」 「ミッミッミィー!(ノーマルタイプを使っているんだから手持ちに入れるのは当たり前!)」 アカネ「すまんな潤オタブンネ、イッシュ地方のノーマルポケモンはチラチーノと決めてるんや」 アカネ「それに媚びる事と食べる事しか能のないタブンネは、こっちからお断りや!」 「ミィーン!ミィヒヒ、スッ(すてみタックルの姿勢)」 アカネ「へぇー、やる気はあるようやな!ミルタンク!ころがるや!」 「ミィギャーーーーー」 アカネ「なんや、一撃でやられてしもうた。」 アカネ「ミルタンク、帰ろうや!」 四季ンネ マフラーまいた冬タブンネ。ムンナと遊んでましたが、ムンナのご主人さまがやってきて、手持ちポケモンの経験値稼ぎに倒されました。 真っ白な雪を血で赤く染めた汚い冬タブンネ。 よくみたら右腕がへんな方向に折れてました。 満開の桜をみつめる春タブンネ。 桜の花びらはタブンネ色してる!なんて言っています。 上ばかりみていたから足元のダグトリオに気づかず全体重をかけて踏みつけてしまいました。 ダグトリオ怒りの一撃必殺「地割れ」。 春タブンネは衝撃のショックで声を失いました。 傘とポンチョを身につけた梅雨タブンネ。 この傘とポンチョは近所の小学生のものでした。 どうしても黄色い雨具が欲しくて盗んだのです。 雨具を盗まれた小学生の親は娘の雨具を我が物顔で使う梅雨タブンネめがけて斧を振りかざしました。 はじめは尻尾が切断され、次は耳、最後は左足。 梅雨タブンネは傷口に雨水がしみてうめき声をあげていました。 タブンネ権利宣言 タブンネに永久に与えられることの無い権利。 ①五体満足でいられる権利 ②暖かい家族と温かい住居にで生活できる権利 ③子供の晴れ姿を見る権利 ④オボン、オレンなど、安定した美味しい食事に有り付く権利 ⑤第三者に心身を脅かされることなく一生を終える権利(捕食、虐殺など) ⑥ポケセン勤務での失敗時、過度の体罰を受けない権利 ⑦綺麗な尻尾を持つ権利 ⑧強姦されない権利 ⑨主人(トレーナ―)から愛される権利 ⑩寿命を全うするまでこの世に留まれる権利 ⑪他人(他ポケ)に迷惑をかけない範囲で自由に活動する権利 ⑫自由に他ポケと結婚する権利(タブンネに相手を選ぶ権利は無い) ⑬同族の肉を食べなくて良い権利 ⑭トレーナーに捕まえてもらい家族になる権利 ⑮自由な時間を過ごす権利 ⑯清潔な生活を送る権利 ⑰(タブンネに)痛みを伴わない遊びをする権利 自由研究 今年の自由研究はタブンネを使おう。 タブンネを数匹用意し、目玉を抉る。抉った目玉があった場所にやどりぎのタネやまきびし、ようかいえきやエレキボールを 埋め込み、タブンネがいかに苦しむか実験する。 タブンネ虐殺専門学校理科室資料にて抜粋。 進路絶望 ミィミィ学園進路調査及び結果 タブ1「優しいナースさんになりたいミィ♪」→ポケセンサンドバック タブ2「強くなってバトルで活躍したいミィ!」→レベル上げ用サンドバック タブ3「こどもがいっぱいの幸せな家庭を築きたいミィ♪」→食用タブンネ出産用 タブ4「メスンネちゃんとたくさん恋がしたいミィ!」→種タブンネ タブ5「お肉にだけはなりたくないミィねw」→お肉 タブンネかき揚げ 通販で頼んだ大きな釜が届いたので早速使ってみよう。 用途はもちろん愛しのポケモン達の為のご飯作り。今日はタブンネちゃんを油で揚げよう。 そうと決まれば早速出発。今日は生け捕りのプロのキノガッサと一緒だ。この子は肉は好まないけど皆の為に頑張ってくれる優しい子なんだ。 さて、道なりに歩いているとさっそく草むらが揺れ始めたね。中を覗いて見ると案の定タブンネちゃんだ。しかもママンネとベビンネの二匹。 早速背後から近づいてキノコの胞子だ。全く気付かないおバカなタブンネちゃんかわいいよ。自慢の聴力も形無しだね。 キノコの胞子をモロに浴びてお寝んねしちゃうタブンネ親子。さすがは安心と信頼のキノコの胞子。百発百中だ!ご褒美にタブンネちゃんの持ってたオボンの実をキノガッサにプレゼントしよう。 かわいい寝顔のタブンネちゃん達をゴミ袋に入れて帰還。モンスターボール代合計200円も払うのは勿体無いからね。 家に着いたら早速タブンネちゃん達を油を入れた釜の中へシュート!♪衝撃で目が覚めたけど辺りは真っ暗でママのお腹辺りまでの深さの油。何が起こったのか分からずに混乱するタブンネちゃんも可愛いね。 そんなタブンネちゃんを他所に点火だ。最初は何が起こったのか分からないけど段々熱くなって来て事の重大さが分かっちゃうんだ。 しばらく親子でダンスしてたタブンネちゃんたちだけどママンネちゃんが子タブンネちゃんを短いお手手で持ち上げるんだ。 この子だけは助けてって言わんばかりの表情で子タブンネちゃんを必死に持ち上げるママンネちゃんはまるで女神様だね。 子タブンネちゃんは熱くなくなって暫くは安心してるんだけど偶然触れた触角でママンネちゃんの感情を読み取ってママの最期を悟っちゃうんだ。 必死な声で泣き叫ぶ子タブンネちゃんはまさに天使だねっ♪ でも安心して、タブンネちゃん♪キミも大好きなママと一緒に僕のポケモン達が美味しく食べてあげるからねっ! さて、必死の抵抗も虚しく力尽きて倒れちゃったママンネちゃん。当然子タブンネちゃんが油の中へダイブ! 枯れ掛けた声で一層泣き叫ぶ子タブンネちゃんもかわいいよ。でも悲しいかな、お別れの時が来ちゃったみたい。 子タブンネちゃんの鳴き声が小さくなって行って油の中へと沈んで行っちゃった。 ママンネと子タブンネを一緒に油で揚げただけでこんな感動的な光景が見られるなんてタブンネってのはやっぱり飽きが来ないなあ♪ END 糞豚一等兵 徴兵制(二年間)のポケモン世界 before ヤダミィ!、お家に居たいミィ!ママと一緒にいたいミィ! after(一年後) タダ飯食えて、寝床があるから幸せだミィ! でも…何でこの可愛いタブンネちゃんが一等兵なんだミィ! 大将にするミィ!給料も増やせミィ! ガブリアス中将「調子に乗るな!この豚肉ー!(ドラゴンクロー)」 タブンネ「ブミィー!やっぱお家に帰りたいミィー!」 ガブリアス中将「あと一年辛抱するんだなー(笑)」 タブンネ「ミィィィィィィィィィーン!」 日記 タブンネの日記 8月26日 今日はご主人とボール遊びをしたミィ。ご主人様が熱い鉄のボールやトゲトゲボールを投げるから わたしのかわいいおててがボロボロで悲しいミィ。 8月27日 今日はわたしの大好きなオレンの実をいっぱい食べさせてもらったミィ。 いつもご主人はわたしにイジワルなのに今日は優しいミィ。何か企んでるのかミィ? でもオレンがオイシイからまぁ、どうでもいいミィ♪ 8月28日 今日はオボンの実をたくさん食べさせてもらったミィ♪オレンよりも味が良いミィ。 だけど今日の夕方にご主人が商店街から鋸やフライパン、ミキサーを買ってきたミィ。 日用大工やお料理に目覚めたのかな?今日もお腹いっぱいで幸せだミィ。 明日も食べたいなオボンの実。 (これより後日の日記はない。) 飼育係タブンネの日誌 飼育係タブンネの日誌 May 9, 2010 夜、警備員のタブットとタブリアス、研究員のスターブとポーカーをやったミィ。 スターブの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェミィ。 僕たちをばかにしやがってミィ。 May 10, 2010 今日、研究員のおえら方から新しい化け物の世話を頼まれたミィ。 皮をひんむいたカイリキーのような奴だミィ。 生きたえさがいいってんで、ベビンネを投げこんだら、奴ら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり 遊んだあげくやっと食いやがるミィ。 May 11, 2010 今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たタブットに突然たたき起こされて僕も宇宙服を 着せられたミィ。なんでも、研究所で事故があったらしいミィ。 研究員の連中ときたら、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだミィ。 May 12, 2010 昨日からこのいまいましい宇宙服をつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆいミィ。 いらいらするんで、腹いせにあの家畜タブンネどもの飯を抜きにしてやったミィ。 いい気味だミィ。 May 13, 2010 あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、背中にでっけえバンソウコウを貼られたミィ。 それから、もう俺は宇宙服を着なくていいとラッキーさんがいったミィ。 おかげで今夜はよく眠れそうだミィ。 May 14, 2010 朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがったミィ。 家畜どものオリがやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら数が全然たりねえミィ。 めしを三日抜いたくらいで逃げやがってミィ。 おえら方に見つかったら大変だミィ。 May 16, 2010 昨日、この屋しきから逃げ出そうとした研究いんが一人、射さつされた、て はなしだみぃ。 夜、からだ中 あついかゆいみぃ。 胸のはれ物 かきむしたら 肉がくさり落ちやがたみぃ。 いったいぼく どうな て May 19, 2010 やと ねつ ひいた も とてもかゆい みぃ 今日 はらへったの、かちく のエサ くうみぃ May 21, 2010 かゆい かゆい タブットーきた ひどいかおなんで ころし うまかっ みぃ。 4 かゆい うま 宣伝乙 一匹のタブンネちゃんがカメラの前で憤ってるよ 「何でタブンネちゃんを食べるんだミィ!もっとおいしいお肉があるはずだミィ」 そのタブンネちゃんの前にステーキがひとつ運ばれてきたよ、そのお肉に齧り付くタブンネちゃん 「これだミィ!この世にはこんなにおいしいお肉があるんだミィ!タブンネの肉なんて食べてたら損だミィ!!」バクッバクッ! 怒りながら食べるタブンネちゃん、とっても行儀が悪いね 「おいしかったミィ~、テレビの前のみんなは解ったかミィ!これからはこのお肉を食べるミィ!とってもおいしくて安いミィ!! ところで何のお肉だったんだミィ?」 「そりゃあタブンネちゃんだよ^^」 「ミィ…!?ミィィイイイイ!!!!」 次の日からタブ肉の出荷量は激増したという 三者一両損 タブA「うちのベビンネちゃんは可愛いミィ~♪」 タブB「何言ってるミィ!うちの子のほうが可愛いミィ!!」 タブC「二人ともやめるミィ、どうせうちの子に勝てる子は居ないんだから無駄だミィ」 タブA&B「なんだとミィ!!」 ガスッ!ボコッ!グシャッ! タブA「ミィ!?ベビンネちゃんがいないミィ?」 タブB「どこ行ったんだミィ?」キョロキョロ サザンドラ「♪~」ゴクリ タブABC「ミィギャアアアァァアアア!!」 生餌 旅行でシンオウ地方に来て数日が経ったある日、俺は無性に釣りがしたくなった。おもむろにすごい釣竿を出し、そこに餌を取り付けようとしたのだがいざとなると餌にうってつけな物が中々見つからない 仕方が無いのでモンスターボールからタブンネを出した。タブンネは食事とでも思ったのだろうか、物欲しそうにこっちを見つめている。 だがそんな視線等無視してタブンネを釣竿の針に刺した。「ミィ!?」突然の出来事にタブンネは理解できず、ただもがくが、そんなタブンネの耳元で一言「お前はエサだ。いいもんつらねーと殺すからな」そう言い終わるのと同時にタブンネを水の中へ投入。タブンネはよっぽど殺されるのが嫌なのだろう。必死になってポケモンを捕まえようと足掻いている。正直餌になってくれた方が良いんだがな・・・ 数時間が経過したが、結果は無残だった。殆ど釣れもせず、釣れたかと思えばコイキングばかり「バトルも駄目な上にエサにも使えない・・・これは信じられないような無能っぷりだな・・・」俺はそう呟きへ俺は自転車に乗ってサイクリングロードへと向かった。 サイクリングロードの坂の下でタブンネを出し、そのまま放置して坂を上っていく。タブンネは追いかけようとしてくるが流石にサイクリングロードの坂は上れず転がり落ちていった。 「イヤッッホォォォオオォオウ!」俺は坂の頂上から一気に降りる。爽快感に今までのストレスが一気に消し飛ぶ。 坂が終盤に差し掛かるとそこにタブンネが居た。坂は上れないがかと言って逃げ出して野生で生きていく自信もないタブンネは同じ場所で蹲っていた さすがに耳は良いのでタブンネは俺に気付く。きっと俺が迎えに来てくれたのだと思ったのだろう、嬉しそうな顔で坂をよじ登ろうとしている。そんなタブンネは実に滑稽だった。 「ハハハ・・・・死ねええェェェ!!!!!!!!」 俺はそう叫びながら渾身の力を込めて自転車を加速させる。そのまま飛び切り勢いをつけてタブンネを轢き飛ばした 「ミィィィイイイイン!!!」 タブンネは綺麗な流線型を描きながら勢い良く飛んでいった。しばらくするとどこかの水面が大きな音をたてて揺れ、そこにはタブンネと思われるピンクの塊が浮かんでいた 生きるゴミと言わざるを得なかったタブンネはたった今本当のゴミとなったのだった