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ゆっくりの種類について
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ゆっくりを拾ってきた 7KB ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※フリーターお兄さんがあるゆっくりを拾ってきました。どのゆっくりを拾ってきたか推理してください。 ※短いです。 ※あとがきでアンケートがあります。 ゆっくりを拾ってきた 作、長月 ふん、ふ、ふーん。世界の皆様こんにちわ。フリターお兄さんだよ。 今日の俺はとても上機嫌なんだ。鼻歌をくちずさむ、もとい鼻ずさむ程に。 理由はこの手に抱えているゆっくり。仕事から帰る途中空き地にいた見慣れないゆっくりだ。飼ってやろうといったらおとなしくついてきた。 名前は知らないがこいつは確か前に数十万する希少種だとテレビでやっていたやつだ。 こいつをゆっくりシヨップ店員である兄貴に裏ルートで売ってもらえば大もうけだぜ。 そう思うとゆっくりのふてぶてしい顔がいとおしく思えてくるから不思議だ。緑色の髪や変わった帽子もチャーミングに見えるぜ。 ふうやっとアパートに帰ってこれたぜ。俺は手に抱いていたゆっくりを部屋に放す。 ゆっくりは俺の部屋を見回すとやれ汚いだの、ズボンが脱ぎっぱなしだの文句を言い始めた。 不思議饅頭の分際でこの野郎と思ったが、大事な金づるだ。大目に見よう。 このままだとえんえんと文句を言ってそうなのでなにかおもちゃを与えよう。 そう思い俺はおはじきとビー玉をゆっくりに与えた。帰る途中このゆっくりのためにおもちゃ屋で買ったものだ。 しかしゆっくりはそれには興味を示さずなぜかあさっての方向を見ている。 なんだろうと思いそちらを見るとそこには、出しっぱなしにしていたオセロのゲーム盤があった。こないだ兄貴とやったまま出しっぱなしにしていたのだ。 ためしにオセロを与えてみる。 さっきとは違い興味しんしんの様子だ。オセロのコマをひっくり返したりしながら遊んでいる。どうやら気に入ったようだ。 ゆっくりは普通地味なオセロのコマなんかより、きらきらしたおはじきとビー玉を好むものなのに。 おかしなやつだ。 続けて俺はゆっくりが寂しがらないようにぬいぐるみを与えることにした。本来ならつがいのゆっくりを用意したいところだがけんかでもしてこのゆっくりが潰されでもしたら元も子もない。どうせすぐに兄貴が引き取りに来るのだからぬいぐるみで十分だ。 そう思いながら押入れからぬいぐるみを出す。一時期UFOキヤッチャーにはまって、とったぬいぐるみの処分にこまったものだがこんな形で役に立つとは。やっぱりゆっくりの相手だからゆっくりのぬいぐるみがいいよな。 そう思いぬいぐるみをゆっくりの前に並べていく。れいむ、ありす、ちぇん、みょん。通常種オールスターだ。 最初はもじもじと遠目に見ているばかりだったがやはり一匹でさびしかったのかすぐにぬいぐるみにすーりすりし始めた。 そんな姿を横目で見つつ、俺は押入れの奥にまだゆっくりのぬいぐるみがあることに気づいた。 ゆっくりまりさだ。 こいつがいないと通常種オールスターとはいえないな。 そう思い何気なくゆっくりまりさをぬいぐるみたちの列にに加えたところ・・・・ 奴の表情が急速にこわばった。 えっ、と思った瞬間 「までぃさはゆっくりでぎないぃぃぃぃぃ!!!!」 とひきつけを起こしたごとく泣き出した。なんだなんだ、いったいどうしたんだ!?昔まりさにいじめられでもしたのか? 「ゆびぇぇぇぇぇぇん!!!」 とにかくこのままじゃ近所迷惑だ。大家さんに怒られる。 俺は慌ててまりさのぬいぐるみを押入れに隠し、なにかこのゆっくりをあやせるようなものがないか探す。 おっ、これなんかいいんじゃないか。そう思い、ある動物のぬいぐるみを手に取る。 こいつなら老若男女、万人に人気があるからこいつも気に入るはず。 そう思いそのぬいぐるみを奴の前に出す。 「ほーらかわいいパンダちゃんだよー。」 これで泣き止むはずと思ったが 「ゆぎやぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」 と恐ろしいものでも見たかのように目を見開いて叫び、そのまま白目をむいて気絶した。 結果的静かになったものの・・・何か俺こいつに悪いことしたんだろうか? 俺は気絶したゆっくりの前で首をかしげた。 まあとにかく応急処置のほうが先だ。元気になってからわけはじっくり聞けばいい。 そう思い俺は冷蔵庫からオレンジジュースを探す。ゆっくりはオレンジジュースさえかければ大抵の怪我なんかは治るから安上がりでいい。 冷蔵庫の上から下まで全て見たがオレンジジュースが見あたらない。どうやら昨日飲んだので買い置きは最後だったらしい。オーマイゴッド、なんてこったい。あるものといえばビールや麦茶などゆっくりには飲ませられないものしかない。 しょうがない、これを使うか。俺は冷蔵庫の下の段を開け紙パックを取り出す。本当は今日風呂上りに飲むつもりだったんだけどしかたない。あいつを売った金があればこんなものいくらでも買いなおせる。 こいつなら適度に甘みもあってゆっくりの治療にはもってこいだ。ゆっくりは甘いジュースでも治療できるからな。 俺は紙パックからゆっくりの顔に茶色の液体をすこしづつたらした。効果てきめん。すぐに奴は目を覚ました。 「ゆう・・・おにいさん・・・」 まだ意識ははっきりしていないようだがもう大丈夫だろう。俺は紙パックから少しずつジュースをたらしてやる。 「な・・・なにそれ?」 「なにって・・・コーヒー牛乳だがそれがなにか?」 「うぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 町中に響きわたるような大声をあげ、痙攣するゆっくり。そして 「もっとゆっくりしろくろつけたかった・・・・」 そう言い残しそのまま死んでしまった。 次の日、兄貴は俺に教えてくれた。 こいつがゆっくりえいきと呼ばれるゆっくりであること・・・ 白黒はっきりしないものにアレルギー体質をもっていることを・・・・ 今日の希少種 ゆっくりえいき 希少度 A ゆっくりの群れにおいて裁判官の役割をするゆっくり。こまち種をおともに連れていることもある。 白黒はっきりつけないと気がすまない性質で、説教くさい。 また本作のように「白黒はっきりしないもの」に強いアレルギー体質を持つものもいて、こういった個体にはコーヒー牛乳などは猛毒なので絶対に飲ませてはいけない。 あとがき いつも読んでくれてありがとうがざいます。長月です。前回は「あるまりさの一生」で多くのコメント本当にありがとうございます。 希少種のゆっくりSS作家をめざす長月としては通常種ネタが一番人気があるというのは少し複雑ですが、やはり多くの人に面白いといっていただけるのはうれしいです。 ゆっくりSSに推理の要素を加える今回の試みでしたがいかがだったでしょうか? 補足説明させてもらいますと なぜまりさやパンダのぬいぐるみをいやがるか→白か黒かはっきりしないから。(まりさの通称は白黒) なぜコーヒー牛乳で死んだのか→白(ミルク)か黒(コーヒー)かはっきりしないから。 となっています。 今回はもうひとつ新しい企画として次に長月が書く話を読者の皆さんに選んでもらおうと思います。 読みたい話をコメント欄で書いてもらい、次に書く作品の参考にさせていただくことにしたいと思っています。 (題名は全て仮題です。変わる場合があります) 今自分の考えている話としては 「ある○○○の一生シリーズ」 ?寂しがりやのありすが主人公 「あるありすの一生 偽りの楽園」 ?母性の高いれいむが主人公 「あるれいむ一生 我が子のために」 ?ドスまりさが主人公 「あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ」 その他 ?ある群れに伝わる因習。 「奈落」 ?「またにてゐ」のてゐの過去 「昔々のおはなし」 ?「選ばれしゆっくり」ののーぶるれいむは生きていた。のーぶるれいむの飼いゆっくりになるための秘策とは。 「ゆっくり Change the World」 ?絶対にばれない虐待方法を見つけた男の話 「終わらない悪夢」 以上の話の中から読みたいと思うものがあれば番号をコメントに書いてください。 こんなことしないで全部書けよと思われるかもしれませんが、すいません、遅筆なのでとても全部書く時間がないんです。そのくせ書いてる途中アイデアが出たらそちらのほうを書きたくなるし・・・ たくさんのコメントお待ちしております。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る じゃあれいむもか(紅白饅頭) -- 2016-01-29 17 34 13 えいきっきがあ… -- 2015-08-14 12 45 48 知らなかったとはいええいきをタヒらせたのはもったいないですね -- 2013-06-06 13 41 09 くそぉ、もっと白黒(ryまで気づかなかったorz -- 2012-12-10 00 12 41 コーヒー牛乳は普通のゆっくりでもあぶなくね? -- 2012-06-02 11 33 51 小言の時点ではえいきとかゆうかりんとかのしっかりしてる系かな? オセロの時点でえいきかな?ってなって パンダとゴミ黒白の下りでこれはえいきで決定だな。 ってなる。ちょっとひねりが足りないんじゃないかと思った。 おもしろかったけど。 -- 2011-11-09 02 08 14 そのえーきをこっちによこせ! -- 2011-08-25 07 58 01 えいきっきの中身はイカスミまんだと思う -- 2011-03-13 19 37 56 価値を知らないというのは恐ろしいことだな -- 2011-01-10 18 23 08 緑の髪、変な帽子で、40秒ほど悩んだらえーきが出てきた。10秒ぐらいできづかないとなーとおもったけど、 気付いたでけで俺的には満足 -- 2010-12-11 23 03 11 えいきの中身ってなんだろ? -- 2010-09-12 06 01 28 オセロの時点でバレバレ -- 2010-08-27 00 24 52 えいきっきが…もったいない… -- 2010-06-21 11 39 06
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※ゆっくりが瞬殺されます 超小ネタ「ゆっくりジェットコースター」 「おかーさん!はやくはやく!」 「ゆぅ~まってえ~」 一匹の親子がぴょんぴょん跳ねて家に向かう 何でもとある人間の家にゆっくりのための遊園地ができたとかそこに入ると二度と出たくないほどゆっくりできるとか そのうわさを聞き駆けつけたのがその親子だ ジェットコースターぐらいしかないと聞いたがそれがゆっくりできるとか 早速遊園地に着いた おにいさんに大きな地下室に案内され そこには大きなジェットコースターがあるではないか ゆうぅ~と感激するれいむ親子とそのほかの家族 「おかあさんゆっくりできそうだね!」 「ゆっ、そうだね」 わいわい騒ぎ出す。家族 しかしゆっくりだからでこそこうなることがある 「れつのいちばんまえはまりささまのものだぜええええ」 と列に割り込んでくるやつ 「すっきりしましょおおおおおおお!」 と見ただけで興奮しレイパーモードに突入するありす 「エレエレエレエレ・・・」 と列に耐え切れなくなり嘔吐するぱちゅりー 「ゆぎゃっ!」 と偶然にも通りかかったすいーにつぶされるれいむ 「やめてええええええ!おやさいさんはじめんからはえてくるものだっていってるのにどうしてわからないのおお!」 と我慢ができなくなり近くにあった野菜に手を出しお兄さんに捕まるまりさ こんな感じにハメをはずしたゆっくりはこうなった アトラクションの順序はこうだ。まずある程度ゆっくりがお兄さんに連れて行かれる。その後扉が閉まりアトラクションを楽しむというものだ。 待っている間にれいむ親子の番が来た。 「おかーさん!たのしみだね!」 「ゆん!楽しみましょう!」 とお兄さんに連れられ中へ ジェットコースターのいすを催したものに座る親子 そして発信音が聞こえる がこんと動き出すジェットコースター 「「「「「ゆ”っ」」」」」 とゆっくりたちは驚く そしてがたがたと音を立て坂を登る そして急降下が始まる 「ゆわああああああああああああああ!」 と歓喜の声を上げ 喜ぶゆっくり(中に怖がってたやつもいたが) そして急降下が終わると軽くスパッという音が聞こえる。 ゆっくりたちには気がついてはいないようだが そしてコースターが円を描き回転する。 すると頂上に進んだとたん何かが落ちてきた それは乗っているゆっくりの上半身だ実は急降下をしているときにピアノ線できっていたのだ 360度回転をしたら上半身が落ちてくる仕組みだったのだ。 このジェットコースターを利用し野良共を一掃するという計画だった。 落ちてきた上半身はバケツの中に落ちるそしてそれを掃除する 一番上に戻るという繰り返しだった これにより野生のゆっくりは何パーセントか消えたそうな あとがき ぜんぜん短くないような気がした・・・ 実は俺はジェットコースターが大の苦手だったのだ だからそれを利用し今回に当たったというわけ 早く終わる小ネタを作っているかと思ったが話が大きくなった 超の字をつけてみた結果がこれだよ! 以上 さすらいの名無しさん でした 前に書いたもの ゆっくり油火踊り祭 このSSに感想をつける
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ゆっくり転生(前) 時代は現代の日本で数年前にゆっくりが発生したという設定です。 初投稿にて至らない点も多いかと思いますがどうかご容赦ください。 ---------------------- ある日俺はネットで面白いサイトを見つけた。 そのサイトによるともうすぐゆっくり達の異常発生により世界が滅ぶらしい。 滅亡後の世界で生き残るためにはゆっくり達と契約し使役するしかない、と。 そしてそのサイトではゆっくりと対話し仲ゆっくり(仲間のゆっくり版らしい?) にするための”ゆっくり召喚プログラム”がアップロードされていた。 トンデモな話だが最近やったゲームに似てて面白そうなので試すことにした。 それからしばらくして俺は学校の裏山に到着した。 ゆっくり達は基本的に街中には下りてこないので山の中のほうが見つけやすい (当初街中にも出没していたが殺されまくって人前に出なくなった) 裏山に来てから10分くらい経った頃、2匹のゆっくりを発見した。れいむ種とまりさ種1匹づつだ。 俺は早速ゆっくり召喚プログラムの『翻訳』機能で会話して見ることにした。 一般的に人の話を聞かないと言われるゆっくり達だが 実は同じ台詞でも微妙な発音の強弱により同じ発言でも意味が異なってくるらしい。 そのため一見会話が通じているようで通じていないためゆっくりは話を聞かないと思われているのだそうだ。 「「ゆっくりしていってね!」」 ゆっくり達がお決まりの台詞を喋る。一見ただの挨拶だが召喚プログラムは適切に翻訳をしてくれた。 (以下『』内は翻訳した内容) 『その姿…キサマ人間か?』 『何をしに来たのか知らないけど私たちは争う気は無いわ』 なんと、”ゆっくりしていってね!”の一言にこんな意味が含まれていたとは! 俺は感動で踊りたくなる気持ちをこらえこいつらを仲ゆっくりにするべく交渉して見ることにした。 「俺もお前たちに危害を加えるつもりは無い、ただ仲ゆっくりになって欲しいだけなんだ」 俺の言葉をプログラムが翻訳する 『ゆっくりしていこうね!』 …今の台詞をどう翻訳したらこうなるのか。本当にこれで通じるのか? 二人はひそひそと話し合っていたようだがやがて俺に答える 「おにーさんかわいいれいむ達にたべものよこしてね!」 『ワシらに協力して欲しいのなら貢物をよこせ!まずは食べ物じゃ!』 …この辺は翻訳する必要ない気がするな。だが見返りを求めてくるのは想定の内。 交渉用にもってきたお菓子をゆっくりたちに渡す。 「むしゃむしゃ…うめ!これめっちゃうめ!」 『これはなかなかいけるのう…だがこれだけでは足りん!もっとよこせ!』 俺はゆっくり達の望むままに食べ物を与え続けた。だがゆっくり達は欲深く際限なく食べ物を要求する。 やがて2匹は俺の持ってきたすべてのお菓子を平らげてしまった。 …このお菓子で10匹くらいは仲ゆっくりにする予定だったのに。 「おにーさん早く新しい食べ物もってきてね!」 『もう食べるものは無いのか?はやく新しい食べ物をもってこい!』 これだけ大量のお菓子を食べておきながらさらに食べ物を要求するゆっくり達。まさかこいつらDARK SIDEなんじゃ… 餌による交渉は無理と判断し武力によって仲間に引き入れることにする。 俺は懐からエアガンを取り出しゆっくりに銃口を向ける。 「ゆゆ?おにーさんなにしてるの?」 『なんじゃ?話がしたいのなら銃をおろすのが礼儀じゃぞ?』 俺は無言でゆっくり達の足元に銃をなんどもぶっぱなす。 「あびゃびゃびゃびゃびゃ!やめてね!痛いののやめてね!」 『ワオーン!ヤメテクレヤメテクレ!』 「ごべん゛な゛ざい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!ま゛り゛ざだぢがわ゛る゛がっ゛だでずぅ゛ぅ゛ぅ゛!」 『貴様に従う…だから現世から消さないでくれ…!』 どうやらゆっくり達を仲ゆっくりにするためには友好的に接するより威圧的に接したほうが良いらしい やはり自分より低LVの奴を仲間にするには力でねじ伏せるに限る。 その後もであったゆっくり達に威圧的に接することにより計10匹のゆっくりを仲ゆっくりにすることに成功した。 仲ゆっくりにする時力づくだったためかゆっくりたちは皆傷ついていた。 最初に交渉したゆっくり達は足に当たる部分が擦り切れ焦げていたし、他にも目を潰されたもの(俺に) 髪の毛をむしられたもの(俺に)、全身打撲で息をするのがやっとのものだ(俺が殴ったから) だが生きてさえすればいい、俺の本当の目的はゆっくりを仲ゆっくりにすることではなかったのだ。 俺は仲ゆっくり達を連れて例のサイトに紹介されていた”永遠の館”へと向かった。 ゆっくり転生(中) ”永遠の館”はテナントビルの3Fにあった。 周りを見渡すと俺と同じゆっくり召喚士が沢山いる。 一見普通の青年やいかにも虐待お兄さん風など風貌は様々だったが 皆奇妙な形のゆっくりを連れていた。頭に角を生やしたもの、皮膚が岩のように硬いも…etc。 俺はこれらのゆっくりがゆっくり合体で作られたものだと気づいた。 「”永遠の館”へようこそ。あなたもゆっくり合体をしにきたのね」 店員が俺に話しかける。てっきりサンタのように髭を蓄えたおじいさんかと思ったが 店員は若くてきれいな女性だった。 「あ、はい…ここに来るのははじめてなんですけどいいですか?」 「もちろんよ、最初に他の人が合体させるのを見るといいわ」 彼女が指差す方を見るとちょうど虐待お兄さん風の男がゆっくり合体を行い始めたところだった。 巨大な二つのビーカーのようなものにゆっくりと別の生き物をそれぞれ入れている。 「やめさない、とかいはのわたしはこんなせまいところはにあわないんだわ!」 お兄さんはゆっくりありすとゴキブリを合体させていた。 てっきりゆっくり同士を合体させるものだと思っていたが違うらしい。一体どんな生き物が誕生するんだろう… 合体装置がビカビカと光り、ゴロゴロと音が鳴る。 「い゛ぎや゛あ゛あ゛あ゛あ゛!あ゛り゛ずの゛か゛ら゛だ゛が゛あ゛あ゛あ゛!」 『ワレハ ヨウチュウ ゴキアリス コンゴトモヨロシク…』 装置が動きを止めた後出てきたのはソフトボール並みの大きさのゴキブリだった。 普通のゴキブリと違うのは大きさだけでなく腹にゆっくりありすの顔がついている。 ぶっちゃけかなりキモい。子供が見たら絶対トラウマになるだろう。 「ごん゛な゛がら゛だは゛い゛や゛あ゛あ゛あ゛!も゛どの゛がら゛だに゛も゛どじでえ゛え゛え゛え゛!」 『強靭ナ体ヲ手ニ入レルコトガデキテアリスウレシイ』 召喚プログラムはありすの言葉を翻訳する。いや絶対そんなこと喋ってないだろ… 「ごん゛な゛どごででい゛っ゛でや゛る゛う゛う゛う゛!」 ゴキアリスの様子を見ていたが大きくなって耐久力が増した分、体が重くなって動きが遅くなっているようである。 虐待お兄さんから逃げようと無様に足を動かすが亀のように歩みが遅く簡単に捕獲されてしまう。 虐待お兄さんは素手でそのゴキをつかむとあっさりと壁に叩きつける。 「い゛ぎゃ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!い゛だい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!」 それを見て虐待お兄さんは微笑む 「よし、これでひどめに虐待しても死ななくなったな。これからは今まで以上にしっかりと虐待してあげるよ」 虐待お兄さんはゴキを持ってきた虫かごに入れるとスキップしそうな勢いで帰っていった。 「次は僕の番だね」 虐待お兄さんが帰った後温和そうなお兄さんが現れた。仮にゆっくり愛でお兄さんとしよう。 愛でお兄さんはゆっくりれいむと花を装置に入れ合体させる。 すると花のようにきらびらかなれいむが現れた。 「ゆっ!みてみて!れいむすっごくきれいになったよ!」 「よかったねれいむ」 愛でお兄さんもれいむも嬉しそうにしている。 だがれいむは愛でお兄さんに近づこうとしてあることに気づく 「ゆっ?れいむうごけないよ」 れいむの下腹部は植物のように根をはっており鉢植えのなかから抜け出せないようになっている 「なにこれ!?おにーさん、れいむをたすけてね!」 愛でお兄さんは相変わらずれいむに微笑みながら言った 「心配しなくてもいいよれいむ。ちゃんと毎日僕が餌をあげるからね。動けなくても困ることは無いよ」 い゛や゛あ゛あ゛あ゛!れ゛い゛む゛う゛ごげな゛い゛の゛ばい゛や゛あ゛…フふぇ、ヴェクジョン!」 急にれいむはくしゃみをしだした。どうやらこのれいむ花粉症らしく自分の体からでる花粉でくしゃみが出るらしい。 愛でお兄さんは微笑んだままれいむを透明なケースに入れる。そのケースは防音らしくれいむの泣き声もくしゃみの音も聞こえない。 「きれいだよれいむ」 愛でお兄さんは満足した表情のまま帰っていった。 さて次はいよいよ俺の番だ。ゆっくりと何を合体させるか…俺は仲ゆっくりにしたゆっくりを眺めながら考えた。 ゆっくり転生(後) 俺はふと疑問に思ったことを店員のお姉さんに聞いて見た。 「もしゆっくり同士を合体させたらどうなるんですか?」 「わかりやすくいえばゴ○ンクスみたいになるのよ。うまくいけばお互いの長所を受け継いだゆっくりになるけど 運が悪いとお互いの短所を持ったゆっくりになるわ。だから最近はだれもゆっくり同士を合体させないの」 ”レアゆっくりを作る”という俺の野望はあっさりと打ち砕かれた。しかしお姉さんの口からゴテ○クスという単語が出るとは… 「あ、でも例外的に同じ種類のゆっくりを10匹合体させるとキングゆっくりになるわよ。手軽に強化できる反面 体が大きくなる分食費も10倍になるというデメリットもあるけどね」 今度はド○クエかよ…てっきり○神転生かと思っていたのに鳥○明恐るべし。 その時唐突に今履いている靴下に穴が開いていることに気がついた。よし、これとゆっくりを合体させて見よう。 俺は靴下とゆっくりを合体させて見た。するとゆっくりの顔が印刷された靴下ができあがる。しかも開いていた穴はみごとに塞がっていた。 おそるおそるその靴下を履いて見ると女性の肌のようにすべすべとし見事に俺の肌にフィットする。思ったより履き心地は良いようだ。 「むぎゅ~くさいよ~」 俺は靴下の声を無視してそのまま靴を履いた。顔の部分を足で潰され靴下は喋れなくなる。 今度持っている靴下を全部これに変えてみよう。 「ゆっくりと道具の合体か。なかなかいいアイデアだね」 いつの間にか先ほどの虐待お兄さんが背後にいた。いつのまに…!というかさっき帰ったんじゃなかったのか? 「試しにこれとゆっくりを合体させて見るよ」 虐待お兄さんはどこからか日本刀を出した。明らかに銃刀法に触れる長さだ。 本日何度目か知らないが合体装置はゴロゴロと音を鳴らしながらゆっくりと刀を合成している。 その時俺はまたあることを思いついた。 「こういうのはどうでしょうか?」 俺は合体装置の中でどろどろと溶け始めているゆっくりをライターで燃やして見た。 「ゆっ?なんだか熱いよ!ゆっくりはやくやめてね!」 合体装置は刀と燃えたままのゆっくりを合体させた。 「ほほうこれは面白いですね」 出来上がったのは刀身が燃え盛っている刀だった。どうやら燃えているゆっくりと刀を合成させることにより火属性の武器を作ることに成功したらしい。 「あ゛づい゛い゛い゛い゛!ばや゛ぐびを゛げじでえ゛え゛え゛え゛!」 よく見ると柄の部分がゆっくりの顔になっていた。刀身が燃えているためゆっくりは常に炎にさらされていることになる。 だがゆっくりは県の一部となっているため逃げることも焼け死ぬこともできず永遠に炎に焼かれ続けるのだ。 「これはいい武器ができた」 虐待お兄さんはクックと笑いながら今度こそ帰っていった。 虐待お兄さんの登場で気がそがれたが最後にキングゆっくりを作ることにした。 キングゆっくり作成にはゆっくり10匹が必要らしいが俺が持っているのは種族ばらばらのゆっくり9匹。 まあ何とかなるだろう。ゆっくりを合体装置に入れて…スイッチON! 「バモアgvbヲkガpァウェア、バp!!!」 突然合体装置が振動し煙を吐いたかと思うと中からどろどろにとけたゆっくりがでてきた。 スライムのようにぐちょぐちょでヘドロのようなにおいがするがなんとか生きているようだ。 「ごめんなさい、合体事故が起きちゃったみたい…」 まだ合体装置は不完全のようで低確率で失敗が起こるらしい。 俺はとりあえず失敗ゆっくりを連れてビルを出たがあまりの臭さに途中でドブ川に捨てていった。 失敗ゆっくりはゆっくりと川を流れていってやがて見えなくなった。 -終わり- このSSに感想を付ける
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ゆっくりの掃き溜め。 そこは奇形ゆっくりや人間に虐待され五体(?)満足でなくなったゆっくり達が唯一生きられる場所。 もともとはとあるゆっくりの群れが住んでいたのだが餌となるものを採り尽くしてしまったため群れが別の場所に移ったのだ。 ろくな食料も無く近場に水場も無い。 しかもここは外敵となる獣や大型の鳥が多く生息する。 そんな場所のため普通のゆっくりは近づこうともしない。 迫害されたゆっくり達が暮らしていける場所はそんな所しかなかったのだ。 幸い巣穴は元の持ち主であったゆっくりの群れたちが大量に掘っていたため多数存在した。 自らの巣穴を掘る力すらない彼女達が何とか生きて…そして数日、数十日のうちに死んでいく環境が存在していた。 「ゆぅ!ゆぅ!」 いつものように複数人分の餌を採りに行っていき集落へ帰って来たれいむ。 彼女はただ飾りを失っただけというこの集落ではもっともましな状態だった。 しかし彼女は食事すらできず苦しむ仲間の姿を我慢できなかったのだ。 気づけば動けぬ仲間達のために餌を採ってきていた。 だが自分に可能な限界の量の食料を採ってなお足りなかった。 朝、日が昇ってすぐに餌を採りに行き、日が暮れてようやく巣に帰り着く。 そんな生活が一月ほど続いていた。 しかしもともと餌は少なく外敵も多い場所。 ゆっくりには採れない大型の果実が多くありそれを餌とする獣が多くいる場所なのだ。 獣に襲われ逃げ帰ることもしばしばだった。 実際同じ志を持った仲間達はその多くが命を落とし、多くが罪悪感を持ちながらも諦め自分の分の餌だけを探していった。 (こんなところではおわれないよ…!しんでいったみんなのぶんまでがんばるよ!) そんな決意を持ってこのれいむは今日も狩を続けていた。 「む、こんなところにゆっくりが?」 そこに突然現れたのは全身を白い服に包んだ人間の青年だった。 「ゆ?おじいさんだあれ?」 れいむのいうとおり青年と言うにはその人間はあまりにも疲弊していた。 頬は痩せこけ髪は白くその表情からはあまりにも生気が無い。 まさしくその外見は老人のそれに近かった。 「私は旅の者だよ。ここは君達の集落かい?見たところ皆あまりゆっくりしていないようだが…」 「ゆぅ…みんなびょうきやけがをおってるの」 れいむはこの青年にこの集落の事情を話した。 どの群れも自分たちを受け入れてくれないこと。 ここがそんなゆっくり達が集まった場所であること。 採れる食料が限界に来ていること。 青年は黙ってそれを聞いていたがやがて口を開いた。 「よし、私に任せなさい。」 そして奇跡が始まった。 青年が足の焼けて動けないゆっくりに触れればそのゆっくりは元気に跳ね回り始めた。 生まれつき目が見えないゆっくりに触れればその目が開いた。 また、青年は時折集落を離れるとゆっくり達が取れない果物を大量に採ってきた。 まさに奇跡がそこにあった。 いつしかこの集落は「奇跡のゆっくりプレイス」と呼ばれゆっくり達に広まった。 そのうわさを聞きつけ多くの迫害されていたゆっくり達が集まった。 集落を襲おうとするゲスなゆっくり達もいたが人間でもとりわけ体の強い青年の力には到底及ばず撃退された。 迫害されていたゆっくり達の奇跡がそこにあった。 彼女たちの本物のゆっくりプレイスが確かにそこにあったのだ。 ある、暑い日。 いつものようにその集落のうわさを聞きつけたとあるゆっくりまりさが青年の前に寝かされていた。 「ゆ!まりさはあしがわるいんだよ!さっさとなおしてね!びょうにんはいたわるものだよ!」 「ふむふむ、そうか」 青年はゆっくりのふざけた態度にまったく不快感を示さずにその言葉を受け入れた。 目の前のゆっくりは確かに足が悪いが少しすりむいた程度のものだ。 正直青年が手を出すまでも無い。しかし、 「わかった、俺が直してやろう!」 「ゆ!ものわかりがいいじじはゆっくりしていいよ!ゆっくりしないでさっさとなおしてね!」 「まあそう焦るな、この足を直すゆっくり秘孔は確かここだ!」 ドス! 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!いだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!!!!!」 「ん?間違ったかな?」 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っあ゛っあ゛ゆ゛びでば!!!!!!」 ボン!!! 盛大な音を立ててまりさは爆発した。 「ふむ、ここも違ったか。だがここはここで面白い。」 そうメモを取りながら青年はつぶやいたのだ。 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!ゆ゛っぐりでぎな゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」 「や゛べでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「ゆ゛べがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あぶびら゛!!!」 ゆっくり達の地獄がそこにあった。 青年が一度ゆっくりに触れればそのゆっくりは苦しみながら死んでいった。 あるものは一日中死ぬような痛みに泣き続け干からびた。 あるものは餡子を自分の意思とは関係なく死ぬまではき続けた。 あるものは交尾もしていないのににんっしんっし無数の茎を生やし絶命した。 あるものは全身から液状化した餡子を激痛と共に噴出し続け死んだ。 「おにいさん!これはどういうことなの!?」 青年が集落に来て最初に会ったれいむが彼に詰め寄った。 今の集落の異変は間違いなく彼によるものだ。 いつの間にかおじいさんからおにいさん呼び名を変えた彼に事情を話してもらわなくてはならない。 彼女の集落内の饅頭にしては賢い頭は誰から見ても明らかな犯人をゆっくりでは唯一突き止めていた。 「おお!お前か!探していたんだぞ!」 そんなれいむの疑問を一切無視し青年はれいむを抱きかかえた。 「飾りこそ無いが肉体はゆっくり一倍健康かつ強靭!お前は最高の木偶になる!」 「な、なにいってるのおにいさん!ゆっくりしないでせつめいしてね!」 そんなれいむの叫びを一切無視し彼女を診察台の上におくと、彼はいきなり指を突き入れた。 ドス! 「ゆぎっ゛!!!」 いきなりの激痛に短く声が漏れる。 れいむは抗議の声を上げようと再び口を開いた、しかし 「っ!!!!!!っ!!!!!」 口から声が出なかったのだ。 それを見た青年は満足げに言った。 「やはり今のゆっくり秘孔は声を上げられなくなる秘孔だったのか!感謝するぞ! お前のおかげで俺様の研究はまた一歩完成に近づいた!」 れいむには分からない。 なぜ自分がしゃべれないのか、この青年が自分に何をしたのか、なぜやさしいこの青年が集落をあんなことにしたのか。 ゆっくりの頭ではとても理解できない。 「さて、お前はもう用済みだな。この前発見した花火のように全身の餡子が爆発するゆっくり秘孔で葬ってやろう。 なあに、怖がることは無い。痛みを感じる暇すら無く一瞬で死ねる。」 ドス! 「!!!!!!」 診察室という名の研究室に爆音が響いた。 健康的な黒い髪を持つ青年の手の中でれいむはその派手にその生涯を閉じた。 かつて「奇跡のゆっくりプレイス」と呼ばれた集落はもうそこには無い。 そこにあるのはただ大量の、本当に大量のゆっくりの死骸のみ。 「ふう、時間はかかったが有意義な実験ができた。」 そう満足そうな顔でつぶやくのはこの集落に奇跡と地獄をもたらしたあの青年だ。 彼は元は加工所の研究者だった。 しかしゆっくり秘孔、ゆっくりの体に無数に存在する特殊な現象を引き起こす箇所の存在を発見し彼は変わった。 ゆっくり秘孔の実験と開発を繰り返すうちにそれに見入られ次々と、研究体以外の商品となるようなゆっくりをも殺した。 それが原因で彼は加工所をおわれたのだ。 職を失い研究環境を失った彼は浮浪者のように行く当ても無く森の中を彷徨った。 研究できないストレスで髪は白くなり栄養失中で頬がやせた。 そんな時発見したのがあのゆっくりの集落だった。 最初は治療の研究だけにしておこうと思っていた。 しかし彼のあふれる研究心は耐えられなかった、耐える気も無かった。 そうして生み出されたのが目の前の光景だ。 大量の餡子を前に、彼らに送る最後の言葉を彼はつぶやいた。 「俺の求めるゆっくり神拳はまだ遠い。」 彼は今日もどこかで自らが求める研究と拳法の完成めざしゆっくり達を付き続けている、かもしれない。 このSSに感想を付ける
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今週最後の仕事を終え、夕暮れの中、家路に着く。 以前は同僚と飲みに行ったりしていた物だが、ここ数週間の間は、めっきり人と遊ばなくなった。 娯楽に掛かる費用と時間の殆どが、アレの虐待や拷問に割り振られるようになったからだ。 さて、アレとは何かと言えば、ここ最近になって急激に繁殖を始めた謎の生命体、ゆっくり達の事だ。 私以外にもゆっくり虐待を娯楽としている人間は多数居るそうだが、私の嗜好は、 一般的な虐待紳士・淑女の皆様方とはいささかズレたものであった。 簡潔に言おう。 私は『ゆっくりれみりゃ及びその亜種』のみを専門的に愛好しつつ虐待・虐殺するのが大好きなのだ。 初めて『胴無しゆっくりれみりゃ』を見たのは、数週間前の事だった。 仕事帰りにたまたま、民家の畑に居た、ゆっくりれいむ・まりさ種の成体二匹が、 ゆっくりれみりゃに捕食されているのを目撃した。 その時まで私は、ゆっくり種など大して気にも留めていなかった。 農家や露天商の方にとっては害獣なのだろうが、私の仕事は雑貨屋での事務・経理だ。 仕事上、ゆっくりの話を聞く事はあっても被害を受けた事など無いし、興味も無かった。 愛好もしなかったし、虐待もしなかった。 ――まぁ、それこそ『路傍の石』として、路上に居たら蹴る程度の事はしていたが、それも道から退かす程度の強さであり、 餡子をぶち撒けて絶命させるような力では無い。 また仕事上、金銭などの貴重品取り扱いには神経質にならざるを得ない為、 戸締りも厳重にしていたので、家を荒されるといった事も無かった。 話を戻そう。 初めてゆっくりれみりゃを見た時、私の胸に言いようの無い暖かな気持ちが芽生えた。 「うー♪ うー♪」 と愛苦しい声で鳴きながら、目を細めて可愛らしく飛び回る、胴無しゆっくりゃ。 私は目を輝かせて、胴無しゆっくりゃが獲物を食し、ぱたぱたと飛び去っていく姿を見送った。 なんて、可愛らしいんだろう。 ああ、可愛い、可愛い可愛い、可愛い可愛い可愛い!! ――ブチ殺したくなる程の可愛さだ。 私はその日から、ゆっくりゃに魅了された。 休日に森に出かけては胴の有無を問わず捕獲し、また亜種である『うーぱっく』『ゆっくりゃザウルス』も捕まえた。 そして、大枚を叩いて建築した『ゆっくりゃ収容所(拷問・虐殺室も兼ねる)』に閉じ込めておく。 一日2~3匹ほど殺すとして、一週間分の約20匹のゆっくりゃ達を休日の間に確保しておくのだ。 サイズの小さい赤ちゃん等が脱走しない様に、きちんと定番グッズの『頑丈な透明箱』に閉じ込めてある。 餌に関しては捕食種という事もあり、 菓子やの甘言に釣られた馬鹿なれいむ種やまりさ種を捕まえて箱に入れるだけで勝手にむしゃむしゃ食ってくれる。 ……胴付きに関しては、 「うっう~♪ れみりゃはぷっでぃ~んがほしいんだどぉ~」 「おぜうさまはあんこよりぷっでぃんがくちにあうんだどぉ~」 などとワガママを言って、グズったり泣き喚いたりと散々だったが、 死なない程度に顔面を殴打したり、 「ぶぎゃっ!!」 腕・脚・翼を引きちぎってやったり、 「いぎっ!? ……いだいーー!! だずげでざくやぁぁぁ!!」 腹に蹴りを入れて転がした後、顔面を潰さない程度に踏みにじったり、 「おごぶぇぇぇっ! う、うぅぅ~!!」 そんな調子で適度な虐待をしつつ、ゆっくり種以外の餌をけして与えないようにしていると、 何を言っても食事は変わらないと肉饅脳で理解したのか、 「「わ"がり"ま"じだー!! ごべん"な"ざい"だべま"ずー!!」」 渋々食べるようになった。 あと、特に理由は無いが、逆さにしたうーぱっくの中に煮えたぎった熱湯を注ぎこんで苦しむ様を楽しんでみたりもした。 「……う? うぅうううっ!? うぅあぁっっ!!」 手足もなく四角い体型が災いして、体内を灼く激痛から逃れられず絶叫するうーぱっくは本当に可愛かった。 余りの可愛さに刃物で滅多刺しにして穴だらけにしてやった事もあった。 それでも死なない、いや死なない生命力も立派なチャームポイントだと思う。 あぁ、やっと我が家に着いた。 手早く夕食を済ませる。 明日も仕事だ。 お楽しみの時間をたっぷり味わう為には、それ以外の時間を削らねばならない。 動きやすく、また油に汚れても構わないような服に着替えて、いそいそと収容所へ向かう。 扉を開けるとそこは、 「うー! うー!」「うっうー!」 「う~?」「うー♪」 「うっう~うぁうぁ♪」 「いないいなーい……うー!」 「う~まんま~♪ だっこちて~♪」 「れみりゃのあかちゃんかわいいどぉ~♪」 「ぎゃお~! た~べちゃ~うぞ~!」 れみりゃ種の大合唱が私を出迎えてくれた。 あぁ、これだ。 この鳴き声。 実に癒される。 コンテナの様に大量に積まれた透明箱の中で、沢山のれみりゃ種が勝手気ままに暮らしている。 水は毎日きちんと換えているし、箱の中には藁も敷いてやっている。 胴無しの飛行型は巣を作りたがるので、その箱には藁だけでなく、小枝なども入れてある。 もちろん食料として、一般的な被捕食種のゆっくり――れいむ種やまりさ種を入れてあるので、餓死の心配も無い。 狭いスペースでぎゅうぎゅう詰めだとストレスの原因になるので、 サイズの小さい胴無し型なら三~四匹、胴有りなら一~二匹程度を、そこそこ大きめの箱で飼っている。 餌となるゆっくり達は、いちいち加工所から買っていては莫大な餌代になってしまうので、 家の付近に菓子などを載せた皿を置き、それを食いにきた馬鹿饅頭を捕獲したり、 一気に大量の数を揃える時は、近場の森や林で親ゆっくりと思しきサイズの無能饅頭を見つけ、 「ゆっくりプレイスに案内してあげるよ」 と甘言で釣って、一家総出で家までついて来た所を拘束したり、といった手段で用意した。 さて、待望の虐待タイムだ。 「うっうー♪」 「まんま~!」 「う~う~♪ お外だどぉ~♪ おぜうさまをさっさとだすんだどぉ~」 胴有り二匹と胴無し一匹を選別して取り出し、隣の拷問室へ運んでいく。 拷問室と飼育箱室は防音加工された壁で区切られているため、 ゆっくりゃ達は、将来自分達がどうなるのかを知らないまま日々を過ごし、やがて『その日』を迎えるのだ。 三匹全てが拷問室に入った所で、私も室内に入って扉を閉じる。 拷問室内にあるのは、手術台を思わせる大きな机と、椅子が一つ。 その傍らには、ノコギリや杭、針やマッチなど、 さまざまな拷問グッズを詰め込んだ、素敵な道具箱が鎮座している。 床は洗い流すのに便利な防水加工が施され、 いくつも刻まれた小さな溝が、備え付けられた排水溝へ続いている。 「しゃくや~! このおへやなんかへんだどぉ~!」 「うっうー! ううー!」 「まんまぁ~! れみりゃかえりゅ~!」 この室内に充満する奇妙な空気を悟ったのか、ゆっくりゃ達が落ち着きを無くしてざわめきだす。 既に百匹を越えるゆっくりれみりゃ種が殺されてきた部屋だ。 本能的に何か感じる物があるのだろう。 この日の為に愛情たっぷりで育ててきたゆっくりゃ達を、悪意たっぷりで虐め殺そう。 まずは一匹目。 胴無しゆっくりゃの成体を両手で掴んで、頬を軽く引っ張る。 「うっうー♪ うー?」 この時点では、相変わらずのニコニコ顔だ。 そこから徐々に、片手だけ力を強めてみる。 「うぅー……うっ!」 笑みが消えた。 痛くなってきたらしい。 頬が赤くなり始める。 当然辞める気は無い。 更に強くしてみる。 「んー! んぅうー!」 目に涙が浮かんできた。 あぁ、いい表情だ。 私の精神がほんのりと癒されていくのを感じる。 「うぅぅぅぅぅ……!!」 涙をぼろぼろと零す。 手足を持たないこのゆっくりゃは、羽を必死に動かして、私の手をペチペチと叩き始める。 飼い主に暴力を振るうなんて、悪い子だ。 お仕置きをしてあげなくては。 引っ張っていた手を離し、室内に置いてあった道具箱を片手で開く。 有った。 「うぅ~…」 まだ痛みが引かないのか、涙を零しつづけるゆっくりゃ。 泣こうが喚こうが、もうお仕置きは決定済みなのだが。 「う?」 まだ赤みの残る頬に、先ほど道具箱から取り出した、細長い針金の先を押し付ける。 そのまま、ゆっくりと押し込んでいく。 「うっ! う~!」 少しづつめり込んでいく先端。 再び羽を動かして痛みを訴えるゆっくりゃ。 先ほどはそれで行為が中断されたので、これでまた離してもらえるとでも思っているのだろう。 おお、愚か愚か。 更に力を込めつつ、回転を加えて押し込んでいく。 「うっ…うぅぅぅ! うぁあぁぁぁぁぁぁ!!」 グジュッという音と共に、針金が頬を貫通した。 頬に空いた傷口から、肉汁が零れ落ちる。 激痛に白目を剥いて痙攣を始めるが、この程度でれみりゃ種は死なない事は知っている。 「うっ……うっ……うぁぁあぅっ!!」 ドリルの様な回転を加えつつ、もう片方の頬も一気に貫通させた。 滴り落ちる肉汁と涙。 それに委細構わず、素早く引き抜いて、再び頬にもう一つ穴を空けてやる。 「んぅぎゃっ!?」 今度は両の頬を素早く貫通させた。 そこから、針金を何度も突き刺しつつ、抉るように回転を加える。 「……あうぁぁぁぁぁっ!! うぎぎゃ! うぎぃぃぃぃぃ!!」 お前はサルか、と突っ込みたくなる絶叫を挙げるゆっくりゃ。 針金を刺したまま、クルリと手の中で回し、片方の羽を引きちぎる。 「ぎゃっ! うぁうっ!!」 いい声だ。 もう片方はゆっくりといこう。 私の手を叩いた悪い羽はきっちり除去してやらなくては。 みちみちと音を立てて、羽の根元から肉汁が零れ落ちていく。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」 先ほどは一瞬で過ぎ去った痛みが、今度はじわりじわりとゆっくりゃを苛んでいる事だろう。 唸るような苦鳴を漏らすが、それがより一層、私の嗜虐心をそそるのだ。 顔を真っ赤にし、涙と肉汁を零しながら、全身を震わせるゆっくりゃ。 なんと可愛らしい。 あまりの可愛さに思わず、中程まで千切れかけた羽を、一気に捻じ切ってしまった。 「うぅぁっ!!! かひゅっ、ひゅー! ひゅー!」 泡を吹いて、弱い呼気を漏らす。 大きく何度も体を痙攣させている。 これが通常のゆっくり種ならショック死の前兆なのだが、 愛すべきれみりゃ種はまだまだ死なない。 ここで、一匹目に時間を掛けすぎている事に気付く。 仕方無い。 こいつはそろそろ殺してやろう。 両手の親指を、愛らしい小さな二対の目にそえて、抉る。 寒天の様な感触を楽しみながら、更に指を押し込む。 「……うぅっ……うーっ………う……うぅ……」 もはや泣き喚く気力も失せたのか。 薄いリアクションでは楽しめないじゃないか。 殺すにはいいタイミングだったのかもしれない。 親指が生暖かい肉まんの餡に包まれる。 潰されたゆっくりゃの両目から肉汁が吹き出した。 「さようなら、愛しいゆっくりれみりゃ」 別れを告げて、顔面を穴だらけにされ、羽をもぎ取られ、両目を抉られたゆっくりゃを、 「うぶぎゅっ!!」 両手で押しつぶしてやった。 「さて」 肉片と肉汁まみれの手で、私は振り返る。 「ぎゃっ!」 「うみゅっ!?」 一連の凶行を眺めて放心状態に陥っていたらしい、胴付きゆっくりゃの親子と目が合う。 どちらから殺そうか。 まだ成長しきっていない為に立つことが出来ず、床にぺちゃっと垂れた体勢の赤ちゃんゆっくりゃ。 その襟首を引っつかんで持ち上げる。 すると、 「やめでーーーー!! あがぢゃんかえじでぇぇぇぇぇ!!」 と、親ゆっくりゃが私の裾を掴んで泣き喚き始めた。 それにつられたのか、 「うー! やぁなの~! れみりゃはまんま~といっちょにいりゅの~!」 赤ちゃんまで愚図り始めてしまった。 泣き叫ぶ姿も愛らしい。 心配する事は無いんだよ。 ゆっくりゃ。 お前達は親子揃って、ここで拷問死するんだから。 今日のお楽しみはこれからだ。 ~~~~~~ 後編に続きます。 このSSに感想を付ける
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日曜日の朝、俺は昼過ぎになってようやく目を覚ました。 昨日の飲み会が遅くまでかかり朝ようやく眠ることができたからだ。 今から飯を作るのも億劫なので、カップラーメンでも食べようかと台所に行くとそれは居た。 「ゆっくりしていってね!!!」 カップラーメンの上に生首のような、顔のある饅頭のような物体が乗っかっていた。 突然の出現と気味の悪さに一瞬固まった後、すぐさま部屋へと戻る。 そして今の状況を整理した。 俺は朝起きた、そしたら謎の物体が台所にいる。 あの物体はなんなんだ?無害か危険なのかその判断もつかない。とりあえず触れないに越したことはなさそうだ。 そうこう考えているうちに台所から声がかかる。 「3分たったよ!!!ゆっくり食べてね!!!」 台所を覗くと、謎の物体はカップラーメンから下りて横でふんぞり返っていた。 本人曰くカップラーメンの食べれる準備が出来たということなのだろうが安全かどうか実に怪しい。 だが、あのカップラーメンは明らかに俺が買っておいたものである。 このままずっとこの調子というわけにもいかないので、意を決してあの物体に話しかけてみることにする。 「お前は何者だ?なんで俺の家にいるんだ?」 「私はゆっくりれいむだよ!!!お兄さんをゆっくりさせにきたよ!!!ゆっくりしていってね!!!」 「何で俺をゆっくりさせに来たんだ?」 「お兄さんが普段ゆっくり出来てないからゆっくりさせにきたよ!!!それより麺が伸びちゃうよ、ゆっくりはやく食べてね!!!」 ゆっくりはやくって何だよ…、いや、それより気になることがある。 「お前どうやってそのカップラーメンを準備したんだ?手足ないだろ。」 「お兄さんをゆっくりさせるためなら何でもできるよ!!!」 結局明確な回答は得られなかったが、とりあえず危険はなさそうなので近づいてみる。 近くで見ると本当に丸い。生首のような気持ち悪さはあるが柔らかそうな感じが俺に触りたいという欲求を生む。 ぷにぷに。お、かなり気持ちいい。ぷにぷにぷに。 「ゆっ、れいむをつついてる暇があったら、ラーメン食べてね!!!麺がゆっくり伸びちゃうよ!!!」 「これはちゃんと食べれるのか?」 「バカにしないでね!れいむがゆっくり準備したから大丈夫だよ!!!」 まぁ、とりあえずこれの言うことを聞いて箸とカップ麺を持って部屋に向かう。 何故かこのゆっくりれいむという奴もついてきた。 ふたをあけて見るが、どうやらスープの素もかやくもちゃんと入っている、いつも俺が作っているものと一緒だ。 だがやはり恐怖心は拭えず恐る恐る食べてみる、すると… 「 …… 麺がのびのびだ…。」 「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」 ラーメンも食べ終わったところでこのゆっくりれいむについて聞いてみた。 「お前は一体どこから来たんだ? というかお前は一体何者なんだ?」 「ゆっくりはゆっくりできない人のところに現れる素敵な饅頭だよ!!!」 ああ、やっぱり饅頭だったのか。 「で、その素敵な饅頭とやらはどうやって俺をゆっくりさせてくれるんだい?」 「れいむと一緒にいればゆっくりできるよ!!!」 ………、よく分からないがとりあえず特別どうこうするつもりはないらしい。 正直こんなのに居座られても迷惑なのでさっさと追い出すことにしよう。 ゆっくりれいむをつかんで玄関まで持っていく。 「わぁい、お空を飛んでるみたい!!!」 何か暢気なことを言っているが気にせず俺はドアを開けゆっくりれいむをほっぽりだした。 「ゆべっ!!!」 「生憎俺はゆっくりできてるんで他の人でもゆっくりさせてくれ。じゃあな。」 そういって扉を閉めて部屋へと戻る。全く一体なんだったんだろうな、あれ。 しかし部屋へ戻った俺を待っていたのは予想外の光景であった。 「ゆっくりしていってね!!!」 追い出したはずの饅頭が俺の机の上にいた。 「お兄さん、全然ゆっくり出来てないね。れいむがゆっくりさせてあげるね!!!」 「どうやってここに入ってきたんだ!!!???」 「ゆっくり移動しただけだよ、それよりお兄さんもう少しゆっくりしてね!!!」 やばい、やばいぞ俺。変なのにとりつかれちまったみたいだ。 どうする?どうする?そうだとりあえず外へ出よう。こいつのいない所で落ち着いてゆっくり考えよう。 そういって必要最低限のものを持ち俺は外へ飛び出した。 外でもあの非常識な饅頭が現れやしないかと思ったが、それは杞憂に終わり外でしばらくゆっくり過ごすことができた。 あの饅頭のことは明日霊媒師になんなりみてもらうことにするとして俺は家に戻った。 できれば饅頭がいなくなっていることを願ったが残念ながらその期待は裏切られた。 「お兄さんおかえり!ゆっくりしていってね!!!」 お前がいるからゆっくりできないんだよと思いつつ、家にあがる。 するとゆっくりれいむのとなりには皿とギョウザが置いてあった。 「当店自慢の一口餃子です。ゆっくり食べてね!!!」 「餃子?餃子なんてどうやって作ったんだ?そもそも食材がないだろ?」 「れいむにかかれば食材なんて関係ないよ!!!」 「食えるか、そんな怪しいもん!」 「ゆ、お兄さんゆっくり出来てないね。いらないなられいむが食べちゃうよ?」 「勝手にしてくれ。」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 全く何なんだ、こいつは。 「いい加減出てってくれないか。何で俺なんかにとりつくんだよ。」 「お兄さんまだ全然ゆっくりしてないよ!ゆっくりするまでれいむが一緒に居てあげるよ!!!」 「結構だ!」 我慢の限界に来た俺はゆっくりれいむを窓から投げ捨てる。ここは2階だ。これでいなくなってくれれば。 そう思って後ろを振り返るが…… 何も居なかった。 「やれやれ…」 少し落ち着いたのでベッドに腰をかける。それにしても何やら頭が重いな。 あいつのせいで色々考えてたからか?そう思いふと鏡を見ると いやがった…。俺の頭の上に……。 むんずと捕まえてゆっくりを壁に向かって投げつけた。 いい音をしてぶつかったがゆっくりれいむはこちらを向いて 「おお、こわいこわい。」 とほくそ笑んでいるだけであった。 もはや打つ手なしの俺はそのままベッドに横たわった。 疲れたな、もうただゆっくりしたい。そんな気持ちになった。 「ゆっくりしていってね!!!」 ああ、もうゆっくりするよ。それが一番だ。 ただぼんやりと俺が横たわっている一方、ゆっくりれいむは忙しなく動いていた。 俺の菓子を食べやがったと思ったら俺の所に持ってきたり 汚い家の床のごみを集めてたり、台所に消えていったと思ったら1時間後に戻ってきたり こっちがゆっくりしろよといいたくなるぐらいに動き回っていた。 そしておもむろにゆっくりれいむが俺の服をひっぱり出してきた。 「イェ~イ、ゆっくりしてる~?」 「久しぶりに話しかけてきたと思ったらそれかよ。」 「それはとにかくお兄さん、お風呂が沸いたよ。ゆっくり入ってってね!!!」 「風呂!?」 驚いて俺が風呂場に行くと確かに風呂が沸いていた。 ふと見ると汚かった台所もきれいになっている。 「これ全部お前がやったのか?」 「ゆっくりできるように頑張ったよ!!!」 一体どうやったのかと聞こうと思ったが、元々非常識物体なのを思い出してやめた。 今はゆっくりと風呂に入ることとしよう。 風呂からあがるとゆっくりれいむはゆっくりしていた。 ゆっくりゆっくり言っているがそういえばゆっくりれいむがゆっくりしているのは今日初めてなように思える。 「なんだか随分ゆっくりしているな。」 「お兄さんがゆっくりしてるから、れいむがやれることがなくなっただけだよ!!!」 ああ、そういうことか。人をゆっくりさせて初めてゆっくりできるのか。 そう思うと何か微笑ましくなってしまった。 「おい、ゆっくりれいむ。ビール飲むか。キンキンに冷えたのがあるぞ?」 「ゆっくり飲むよ!!!」 ゆっくりれいむを長座した膝にのせ、右手に自分のビールを左手にゆっくりれいむのビールを持って ゆっくりとビールを飲んだ。こんなにのんびり飲むビールはいつ以来だろうか? 「ゆ~、ゆっくり酔ってきたよ!!!」 「ハハハ。お前は酒に弱いのか。」 「ゆっくり酔っただけだよ!ここから先は強いよ!!!」 そういってプクーっと膨れるゆっくりれいむ。膨らむ感触も心地よい。 「そういやつまみがないな。ちょっと取ってくるよ。」 「ゆ、それなられいむをお食べなさい!!!」 「お前食えるのか? っていうか食われてお前は大丈夫なのか?」 「食べられてダメな饅頭なんていないよ!ゆっくり食べてね!!!」 「そうか、じゃあ頂きます。」 そう言ってゆっくりれいむを掴むとあっさりとかけらが取れてしまった。 さっきはあれだけ叩きつけてもびくともしなかったのに…。 そしてゆっくりの一片をいただく。 … … 甘い 今まで食べたことのないような甘さが口に広がった。ほっぺたも脳も蕩けるような、そんな味だった。 「うっめ、めっちゃうっめ。これ。」 がらにもない言葉でリアクションをとってしまう。それほどの美味さだった。 まさに天に昇る味、夢の中にでもいるような感覚が俺を襲った。 … … … ふと目覚めると俺はベッドの上で寝ていた。 布団もちゃんとかぶっている。 あれは夢だったのか? 机の上を見るとデジタル時計が月曜の朝を表示している。どうやら夢ではないようだ。 ビールの缶は二つあるし、床も台所もピカピカだ。 たがどれだけ辺りを見回してもあのゆっくりれいむの姿は見当たらなかった。 するとビールの缶の下にメモのような紙が置いてあった。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりできない人の元にやってくる… か。 「もう少しお前がゆっくりしていってくれれば良かったのに」 そう笑って俺は仕事へ向かう支度を始めた。 今日からは少しゆっくりと過ごしていこうと思う。 ゆっくりできない人のところへ現れるゆっくり饅頭 今日はあなたのところへやってくるかもしれない……。 うわああ可愛い! うちにも来ないかなー -- 名無しさん (2010-03-18 15 36 40) プリーズ カム トゥー マイハウスッ!!! -- 名無しさん (2012-05-04 23 56 26) あー、ゆっくりできないなー(棒読み) -- 名無しさん (2012-07-31 21 30 37) なんかカワイイ・・・・・ -- ゆっくり好きのただのオタク (2012-10-23 21 24 42) 名前 コメント
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「よし、今日はここまでにしようか」 「はーい」 「けーね先生さようならー」 「宿題をちゃんとやるんだぞ」 「えー」 「慧音先生また明日―」 ここは幻想郷の人間の里にある寺子屋、里に住む子供たちが集まり読み書きを学んでいた。 授業も終わり子供たちは家や遊び場など思い思いの場所に散らばる所であった。 5人ほどが集まってなにやら楽しそうにしている、彼らは皆農家の息子で小さい頃からの仲良しグループであった。 ここ1週間ほどは畑の種まきの時期で、皆寺子屋が終わったら真っ直ぐ家に帰り親の仕事の手伝いをしなくてはならず久々の自由な時間に胸を躍らせていた。 彼らが向かおうとしているのは里から少し離れた所に作った秘密基地である。 今は誰も使っていない資材小屋で、彼らは少しずつ遊び道具や家具を持ち込み、遊びの拠点となっていた。 この秘密基地を作るのに協力してくれたのが慧音先生の知り合いだという白髪の女性であった。 彼女は「やっぱ男の子には秘密基地が無くちゃねえ」と言って、どこから持ってきたのか火鉢やござ、ちゃぶ台などを秘密基地に提供し、釣竿や竹馬などの遊び道具も作ってくれた。 竹馬を作ってくれた際は「いい竹が取り放題のところがあるんだ」と嬉しそうに話していて、秘密基地には何かと竹製の物が多かったりする。 またその女性は「私の家も近いからこの辺には悪さをする妖怪や妖精は来ないから安心していいよ」と太鼓判を押してくれている。 少年たちは秘密基地への道すがら今日は何をして遊ぼうか考えていた、そうだ、今日は魚釣りに行ってお姉さんに魚を釣ってプレゼントしてあげよう! 1週間ぶりの秘密基地に少年達の足取りは自然と軽くなっていた。 場所は変わってゆっくり一家の巣 「ゆっくりしていってね!!!」 今日もゆっくりたちのお決まりの台詞が巣に響く。 ここはゆっくりたちがゆっくり暮らしている巣、とはいっても1週間ほど前に無人の小屋を発見し住み着いたばかりの新居である。 ここに住んでいるのは成体のお母さん霊夢、そしてその子供たちである。 子供達のうち5匹はちびゆっくりれいむ、後の4匹はちびゆっくりまりさだ。 ちびれいむの方が若干大きく、ちびまりさはこの巣に着てから生まれた子供たちであった。 ちびまりさの母体であるゆっくり魔理沙はお母さん霊夢との繁殖に耐えられず絶命、お母さん霊夢が子供たちを育てていた。 小川や草原、林などゆっくりの餌となる虫や草花がすぐ手に入る環境。 ゆっくりたちをいじめて馬鹿にする妖精や恐ろしい野犬なども来ない。 更にゆっくりたちの寝床や子供たちにとっての遊び道具もこの巣には大量にあった。 見たことも無い竹で出来たおもちゃ、ちびゆっくりが全員乗っても壊れない見晴らし台。 この巣はゆっくりにとって理想郷だった。 お母さんが運んできた虫や草花のお昼ごはんをたっぷり食べ、ちびゆっくりたちは笑顔を浮かべ巣で思い思いに遊んでいた。 「ゆっくりおいかけっこしようね!」「ゆっくりまりさもあしょぶー」 「すなばでゆっくりしようね!」「ゆっくりー!」 「おかあさぁん、おうたうたって!」「ゆっゆっゆー!」 寝床ではお腹いっぱいになったちびまりさが2匹すやすやと寝息を立てていて、それをほっぺたで撫でながら「ゆ~、ゆ~」と子守唄を歌うお母さん霊夢その表情はこれ以上無いと言うほど幸せそうである。 ゆっくりたちのゆっくりとした至福の時間、毎日が楽しくて仕方が無かった。 ガラガラ 秘密基地の扉を開けた少年達は寸前まで描いていた楽しい時間のことなど忘れ、呆然と立ち尽くしていた。 少年達が見たのはボロボロになった秘密基地。 床には食い散らかした虫や草木のカスが散乱し、少年達が捨てられていた新聞で一生懸命作った障子はビリビリに破かれていた。 お姉さんが作ってくれた竹馬は縄の部分が食いちぎられただの竹の棒に。 お姉さんが作ってくれた釣竿は糸が切れ竿も折れている。 魚篭の中にはちびゆっくりが寝ていて「ゆ~、ゆゆ~」と不快な寝言が聞こえてくる。 火鉢は灰が散乱し今も直ちびゆっくりがゴロゴロ転がって灰を撒き散らしている。 極めつけはちゃぶ台で、ど真ん中に黒ずんだ何かの塊が鎮座していた。 突然の侵入者にゆっくりたちは驚くかと思いきや 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 と母娘そろってこちらに笑顔でごあいさつ。 混乱し動けずにいる少年達にゆっくりたちは言葉を続ける 「お兄さんたちゆっくりできるひと?」 「れいむたちのおうちでゆっくりしていってね!!!」 その無神経な言葉に少年の一人が切れた。 「うわあああああああああああああああああああああああ」 「おまえらあああああああああああああああああ」 手近なちびれいむを鷲掴みにし床に叩きつける! 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」 投げられたちびれいむは目を回して叫び声を上げる 「ゆっくりやめてよね!!!」 お母さん霊夢が少年をにらみつけるがそんな物におびえる物は居ない。 他の少年達も参加しゆっくりたちを攻撃し始めた。 ちびれいむを壁に投げつける!しかしちびれいむは軽いため致命傷にはならず泣き叫ぶちびれいむ。 「い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」 ちびまりさが入った魚篭を振り回し中のちびまりさが遠心力で放り出される! 「ゆ゛!ゆ゛!」「おかあさんいたいよ!!!たすけて!!!」 そしてついに一人の少年がちびれいむを踏みつけた! ブチュ 餡子が漏れる音がしてちびれいむが潰れてぺしゃんこになる、少年は「うわ、やっちまった」と足が汚れるのを気にしている。 それを見てしまったお母さん霊夢、顔を真っ赤にして「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!」と近くに居る子供たちをかばいながら少年に体当たりをする。 「うるせーよ!」 少年が思い切りお母さん霊夢を殴る!殴りつける!力任せにクッションのような弾力のお母さん霊夢を殴り続ける! ボス!ボス!ボス! 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛ん゛」 「も゛う゛や゛め゛て゛あ゛げ゛て゛よ゛ね゛!!!」 サンドバックを殴るような音が響く中、ちびゆっくちたちは泣き叫ぶ。 ひとしきりゆっくりたちを投げたり殴ったりした少年達は少し落ち着きを取り戻した。 そして小腹が空いたことに気づく少年、そこで足元で潰れたちびれいむの中身の餡子に目が行く。 こいつらって餡子で食べられるんだよな…。 お母さん霊夢は咳き込みながらもよろよろと体制を建て直し「ゆう…ゆう…」と荒い息をついている。 ちびれいむやちびまりさはお母さんほどのダメージは受けておらず「おかあさんだいじょうぶ?」と心配そうにしている。 少年達はお姉さんがついでに作っていた竹串を持ち出し、火鉢に炭を載せ、これまたお姉さんがくれた小さな火を発生させるお札を使い火を起こしていた。 自分達は解放されたと思ったゆっくりたちは、火鉢の周りが暖かい事に気づき 「ほかほかだね!!!」「ゆっくりできるよ!!!」 と上機嫌になっている。 少年(…こいつら脳みそあんのか?餡子だから無いのか?) やがて炭が真っ赤になり少年達はちびゆっくりをカゴに放り込み出した。 むぎゅ、ぽい、むぎゅ 最初はきゃっきゃとしていたちびゆっくりたちもぎゅうぎゅう詰めになる頃には 「ぐるぢいよ!!!」 「だしてよ!!!ゆっくりできないよ!!!」 と騒ぎたてる。 お母さん霊夢は「みんなをゆっくりさせてよね!!!」と暴れだしたので少年の一人が上から体重をかけて押さえ込んで動けないようにしている。 「前さ、縁日で食べた焼き饅頭ってのが美味しかったんだよね」 「あれかー、お祭の時くらいしか饅頭なんて食えなかったからな」 「俺食ったこと無いぞ、そんなにうめえのか?」 少年達が会話しながらカゴから一匹のちびれいむを取り出す。 自分は出して可愛がってもらえるのものと勘違いしたちびれいむは「ゆっくりしようね!!」と笑顔を少年に向けている。 少年はニコニコしながら手のちびれいむを竹串に突き刺した 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ちびれいむの叫びが響く。 幸い?串が細いため致命傷には至らず最初のショックの後はちびれいむは意識もはっきりしている。 「い゛た゛い゛よ゛!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!」 叫ぶちびれいむを無視して炭火にかざされる竹串、今まで感じたことも無い高熱がちびれいむを焦がす! 「あ゛つ゛い゛!!あ゛つ゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 ちびれいむのぷにぷにのほっぺたが水分を失いひび割れ、少しずつ香ばしい臭いがあたりに漂い始める。 お母さん霊夢は「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」と絶叫、他の子供たちもカゴの隙間から惨状を目の当たりにし、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしている。 「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」 耳をつんざく様な絶叫を残しちびれいむは絶命、こんがり焦げ目の付いた焼き饅頭のできあがりである。 「お、こりゃうめえわ」 「だろ?」 味を確認すると二匹目の調理に取り掛かる、次に掴まれたのはちびまりさである。 「ゆっくりはなちてよ!!!」ひっしに身体をよじらせるちびまりさ、いつもならお母さんが助けてくれる、敵をやっつけてお母さんが優しく撫でてくれる。 そんな思いもむなしく串刺しにされ火にあぶられるちびまりさ。 「お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「お゛か゛…さ゛…」 焼き饅頭二串目のできあがりである。 次々と串刺しにされ焼かれていく子供たち、お母さん霊夢はもはや狂ったように「や゛め゛て゛よ゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」と叫ぶのみである。 子供たちが残り2匹になった所で少年達の空腹は満たされた。 ちびれいむとちびまりさ一匹ずつで、あまりのショックに白目を剥いて気絶している。 お母さん霊夢は焦点の合わない目で「ゆ…ゆ…」とわけの分からないことをつぶやいている。 「腹いっぱいになったしこいつらどーする?」 「このでかいのってさ、また子供産むんじゃねーの?」 「だったら取っといて他のゆっくり連れてくりゃずっと饅頭食べ放題?!」 ここは少年達の秘密基地、今日も寺子屋の授業が終わった少年達が集まっている。 少し前と違うのは板で仕切った狭いスペースがあること、そこには食べ残したゆっくりの子供とお母さん霊夢が飼われていた。 冷たい床にちょっとだけワラを敷いた粗末な寝床、与えられる食事は犬も食べないような腐りかけのクズ野菜である。 最初は「もっとおいしいものがたべたいよ!!!」「おうちかえる!!!」と騒いでいたがそれしか食べるのもが無いと分かると黙って食べるようになった。 子供を残しているのは単に気まぐれで、また焼き饅頭が食べたくなったら串に刺して焼くだけである。 そうだ、今度お姉さんに焼き饅頭をご馳走してあげよう。 白髪の女性の笑顔を思い描く少年は頬が少し赤くなっていた。 秘密基地でゆっくり(完)
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※良いゆっくりが出てきます ※実験・観察中は基本解説はしてません ※ストレスでマッハになる可能性があります ※人間はあくまで状況を作り出すことしかしていません 益ゆっくりと害ゆっくり これは人間のものさしではあるが、ゆっくりのなかにも良いゆっくりと悪いゆっくりがいる事は知られている。 しかし良いゆっくりと悪いゆっくりの比率は明らかに悪いゆっくりの方が多い。 そのため多くの独善的なゆっくりにより良いゆっくりは駆逐されてしまうのである。 アリのような集団で行動する動物は基本、7割が真面目に働き3割がサボるという。 しかしこれもまたゆっくりには当てはまらない。全体としてみると真面目ではないゆっくりが多すぎるのだ。 そこで、だ。 人間にとって益なゆっくり、つまり良識あるゆっくり(以降益ゆっくりと称する)を集めて群にしたらどうなるか。 実験してみよう。 1ヶ月位掛かったのだろうか、やっと益ゆっくりを30匹集め終えた。 まずは聡明なドスを探さなければならなかったからだ。 また、そんなドスがいても益ゆっくりはドスの言葉を理解しないゆっくり(以降害ゆっくり)に殺されてしまいやすい。 ともあれやっと集まったのだ、今度こそ実験を開始しよう。 まず殆ど自然の状態だが外敵がいない状況を作り、だんだんと数を増やすやり方で益ゆっくりの群を形成。 次に我侭なゆっくり達に振り回されていた益ゆっくりタイプのドスを引き抜きこの群に送る。 対になる害ゆっくりの群は…そんじょそこらにいるためにあえて作ることもないだろう。 それでは観察してみよう。 「たべものをとりすぎるとむしさんもくささんもはえてこないよ!だからふゆをこせるぶんだけかくほするよ!」 「むきゅ、どすのいうとおりだわ」 「どすのさいはいにまかせるよ!がんばってとってくるね!」 「すっきりしすぎるとゆっくりできないよ!」 「わかったわ!みんなとすっきりしないようにするわね!」 「みょーん」 「あれはにんげんさんのはたけだよ!たねをうえておやさいをそだててるんだよ!」 「あそこにあるおやさいはたべちゃだめなんだね、わかるよー」 「にんげんさんのおてつだいをすればあそこのはっぱさんやむしさんをあつめられるかもしれないね!」 「むきゅ、それもかんがえたほうがいいわね」 本来自然ではありえなかったであろう光景。 ドスがリーダーシップを発揮し、そして全員がソレをサポートする。 どのゆっくりも1匹たりとも不平不満や我侭を言う事無く、群の活動をしていた。 さて、そんな群に1匹、害ゆっくりを入れてみよう。 害ゆっくりが群をかき乱すかどうか、観察だ。 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「まりさをこのむれにいれてほしいんだぜ!」 「まりさはゆっくりできるゆっくり?」 「もちろんだぜ!」 「れいむはかわいいんだぜ、まりさとすっきりするんだぜ」 「すっきりなんてゆっくりできないことをしようとするまりさはゆっくりできないね!」 「そんなことはないぜ!すっきりはとってもゆっくりできるんだぜ!」 「みんな!このまりさはゆっくりできないよ!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉ」 「こうなったられいむにすてきなおやさいをぷれぜんとしてはーとをげっとするんだぜ!」 「ゆ?まりさもおてつだいにきたの?」 「おてつだい?ばかなの?まりさはここのおやさいさんをわるいにんげんからうばいにきたんだぜ」 「にんげんさんがいっしょうけんめいそだてたやさいをかってにとっていくの?」 「まりさはげすだったんだね!」 「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ!それをにんげんがひとりじめしてるんだよ!」 「まりさはなにもわかってないのね、ばかね」 「わたしたちはここのはたけのもちぬしさんにおねがいしておてつだいをさせてもらってるのよ」 「みんなだまされてるんだぜ!めをさますんだぜ!」 「このまりさはすくいがないわね」 「おなかがすいたんだぜ、ごはんをたくさんとってたべるんだぜ!」 「そこまでよ!」 「みょーん!」 「ぱちゅりーにみょん!?」 「むきゅ、むしさんもくささんもとりすぎちゃだめなのよ」 「どすのめいれいだみょーん」 「もうやだ!こんなむれからはとっととでていくぜ!」 「むれからでるにはどすのきょかがいるわ」 「わかったぜ!さっさとどすにいってこんなゆっくりできないむれからだしてもらうんだぜ!」 「どす!こんなゆっくりできないむれにはいられないんだぜ」 「むれにはいったそのひにむれをでる?まりさはゆっくりできないうえにこんじょうなしだったんだね」 「まりさはゆっくりできるぜ!ここのむれがゆっくりしてないんだぜ」 「このむれはみんなものわかりがいいんだよ、かってなことをしたいだけのゆっくりできないまりさはこっちからねがいだげだよ」 「もういい!どすはゆっくりしね!」 「「「「どすのわるぐちはゆるさないよ!!!」」」」 「なにをするんだぜ!はなすんだぜ!」 「これはせいさいだよ」 「むれをゆっくりさせないようにしたうえ、どすにてきいをもったゆっくりはゆるせないよ」 「みんなのことをかんがえるどすにしねだなんて、みのほどしらずだね」 「いんがおうほうだねー、わかるよー」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 案の定まりさフルボッコ。 今まで見てきたのとは逆の結果になった。 つまり、だ。 ゆっくりはその場の多数派に流れる傾向がある。 同じ数なら押しの強い害ゆっくりが攻勢になるが、これだけ数が揃うと益ゆっくりの勢力が強く主導権を握る。 まさに人から見てもゆっくりできる群であろう。 1対多なら多が有利。それがゆっくりの生態のようだ。 さて、こうなると同じ位の規模の益ゆっくりの群対害ゆっくりの群の勝負を見てみたくなる。 これの準備は簡単だ、近くの群の食料を台無しにすればいい。 人の手と言う事がばれないように、寝ている隙に崩落を装う。 勿論次の朝、群から五月蝿いほどの悲鳴が聞こえてくる。 「ふゆをこすごはんが・・・これじゃゆっくりできないよ」 「しかたないね、ちかくにむれがあるからたべものをわけてもらおうよ」 「れいむのかわいいあかちゃんたちをみればきっとごはんをだしてくれるよ!」 「まりさたちがゆっくりしたほうがちかくのむれもうれしいにきまってるんだぜ!」 害ゆっくり達の群でもドスはドスらしく振舞っているようだ。 空回りしている所が涙を誘う。 ドスは比較的益ゆっくりが多い為仕方ないのだが。 虐待お兄さんを愛でお兄さんにする位のドスもいるらしいが、大抵は害ゆっくりに愛想を尽かすものである。 このドスは何とか持ちこたえているようだが・・・ さぁご対面。 どうなる事だろう? 「ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「ここのどすにあわせてね!」 「ゆ、どすとそのむれだね、どうしたの?」 「おねがいがあるよ!そうこがくずれてたべものがだめになっちゃったんだよ」 「すこしでいいからたべものをわけてね!」 「・・・ごめんね、ここはほかのむれがゆっくりできるほどのたべものはないよ」 「むきゅ、むれのみんなのぶんでいっぱいいっぱいなのよ」 「それじゃしかたないね・・・」 「まつんだぜどす!このどすはうそをついているんだぜ!」 「なにをいいだすの?まりさたちはうそをついてないよ」 「いーや、このむれはきっとたべものをひとりじめしてまりさたちにたべさせないつもりなんだぜ!」 「へんなことをいうんじゃないよまりs」「そーだそーだ!れいむたちにたべものをださないなんてゆっくりできないゆっくりだよ!」 「まりさまでそんなことをしんj」「こんにゃかわいいれーみゅたちにごはんくれにゃいなんてこきょのどすはばきゃだね!」 「そんなこといったらだめでs」「でぃなーもくれないむれなんてとってもいなかものじゃない」 「くろうしてるんだね、どす」 「もうどうしたらいいの、どす・・・」 「ごはんをくれない、ゆっくりしてないどすはゆっくりしね!」 「そのことば、せんせんふこくとうけとるよ」 「むきゅ、むこうのどすはたたかういしはないみたいだから、どすのかんがえにはんたいなゆっくりのふこくとみるわ」 「なにをごちゃごちゃいってるちーんぽ」 「このむれをうばえるとおもってるんだねー、わかるよー」 「うるさい!ゆっくりしね!」 群同士の争いが遂に始まった。 ここからはゆっくり同士の会話だけでは分かりにくいので解説を入れてみる。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 害ゆっくり側はドスに対してしゃにむに突撃を行う。 「みんな、ここはどすはおさえるよ、ぱちゅりーとありすはほかのみんなをつれていどうするんだよ」 「むきゅ、わかったわ」 「とかいはにおまかせ!」 害ゆっくりの群の前にはドスが立ちふさがる。 そして大きく息を吸い込みその体を膨らませた。 「ここからさきはとおさないよ!」 その大きさと、体当たりにもびくともしない姿を見せつける。 「さっさとたおれるんだぜ!」 「あきらめてれいむのかわいいあかちゃんにごはんをたべさせるんだよ!」 「ゆっきゅりさせちぇね!」 大小様々な害ゆっくりがドスに体当たりを続ける。 「あとひといきだよ!」 「もうすこしでゆっくりぷれいすにつくね!」 ドスは全然こたえていないようだが、害ゆっくり達はもうすぐドスを倒せると思い込んでいるらしい。 もう1匹のドスといえば、申し訳なさそうな目でドスを見ていた。 「いまだよ!」 ドスが声を上げる。 「どすにこうげきするわるいゆっくりはゆっくりしね!」 「おうちやごはんをうばおうとするゆっくりできないまりさはいなくなってね!」 左右から洗われる益ゆっくり達。 どんどんと害ゆっくり達のスペースが狭くなっている。 「ふぅーーーー!!!」 害ゆっくりの逃げ場が殆どなくなったところでドスが吸い込んでいた息を大きく吐き出す。 「ゆわ!?」「ゆひゃ!?」 前方のゆっくりは後ろへ吹き飛ばされ、まりさやちぇんなどの帽子を被った害ゆっくりの帽子は飛ばされる。 「までぃざのおぼうじがぁぁぁぁ」 「ぼうしのないへんなゆっくりはゆっくりしね!」 「やめでぇぇぇぇ!!ゆっぐりじぬのばどずでじょぉぉぉぉ」 仲間割れ。 飾りのないゆっくりは相手を認識できない、というものであるが。 「ぼうしがなくなっただけでみぐるしいね!」 「かざりがないだけでゆっくりできないってだれがきめたの?」 益まりさが自分の帽子を益れいむにとってもらう。 「ゆっくりできな―」「なかまにぼうしがなくったってゆっくりできるまりさはまりさよ」 帽子を外したまりさに突撃してきた害れいむを突き飛ばす益ありす。 「ちゃんとあいてのとくちょうをおぼえればぼうしなんてただのかざりよ、そんなこともわからないの?えらいの?」 あれよあれよと害ゆっくりは同士討ちで数を減らす。 逃げ出そうとするものあらば益ゆっくりの囲みで押し戻される。 残ったのはとドスに従おうとした数匹のゆっくりだけである。 「わるいゆっくりにふりまわされてたんだね、どす」 「ありがとう!どすにはかんげきしたよ」 「おなじどすでしょ、しっかりしようね」 「どす!どすにいろいろとおしえてほしいよ!」 ドスがドスに教えを請う。 こんなレアなシーンを撮影できるとは思わなかった。 結局、この残ったドスとゆっくり達は益ゆっくりの群れに入る事になったようだ。 冬場までに2匹のドスの力もあり、何とか残った数匹過ごせる量の餌を集める事ができたらしい。 このまま群が増える事もあるかもしれない、れいぱーありすの集団が来た時の対応も気になる。 引き続き観察を続ける事にしよう。 …ただ、これは教授に提出するいい書けそうだ。 きっと「素敵!」の声が聞けることだろう、今から楽しみだ。 ――とある研究お兄さんの実験メモ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき よくドスの言う事を聞いたばっかりに殺されるゆっくりがいたのでそれをかき集めてみました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 このSSに感想を付ける
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短いけど書いてみた。 「ゆっくり相撲」 最近里の子供達の間ではやっている遊びがある。 「ゆっくっゆぎゅれいむゆっくりおちていってね!」 「ゆぶっゅべっゆっぶっまりさこそゆっくりおちていってね!」 里の寺子屋、裏返したタライの上で二匹のゆっくりが互いを押し合っている。 といっても別に発情しているわけではない。 虫の代わりにゆっくりを使った「ゆっくり相撲」をしているのだ。 周りを里の子供達が取り囲み「つぶせっ」だの「おしだせ!」だのと囃し立てている。 ゆっくり相撲とは、種類の違うゆっくりを捕まえて来て取っ組み合いをさせる遊びだ。 「ゆっくりできる場所を教えてあげる」「美味しい食べ物をあげる」等といえば殆どのゆっくりは疑いもせずついて来る。 その後タライに乗せ「押し合いをして、勝った方には特別なご馳走をあげる」と言えば、割と簡単に押し合いを始める。 時々、言う事を聞かずご馳走だけを強請って五月蝿いゆっくり達もいるが、全員で蹴り飛ばしながら脅せば大概言う事を聞くのである。 今日捕まえてきた二匹はどうやら親友同士らしく 連れてくる途中「ゆっくりたのしみだねー」「どんなところでゆっくりできるんだろうねー」と声を掛け合っていた。 だが、子供達はゆっくりさせる気もなければご馳走をあげる気もない。 負けた方のゆっくりを勝ったゆっくりに特別なご馳走として無理やり食べさせるのである。 この間は姉妹同士のゆっくりを争わせた。 勝ってご馳走が食べれるとはしゃぐ姉、ずるいずるいと騒ぐ妹。 ご馳走をあげると言い、互いを向き合わせ、目の前で妹を踏み潰してやった。 目の前で潰され、息絶えた妹ゆっくりを見て半狂乱になる姉ゆっくりを見て大笑いをしながら、潰れた妹を無理やり食わせる。 「い”も”う”と”を”か”え”し”て”ぇ”ぇ”ぇ”」「ゆ”っ”く”り”で”き”な”い”ぃ”ぃ”」だのと喚き散していたくせに、口の中に捻じ込むととたんに「うっめ、メッチャうめ!」「しあわせー」と喜ぶゆっくりを指差して腹を抱えて笑った。 あの後、日が暮れるまで残った姉を皆で蹴り回して、適当な木の枝に刺して帰った。 次の日に鞠代わりに蹴り飛ばして遊ぼうと木を見たら木の根元に少量の餡子とリボンが落ちていた。ゆっくりれみりゃにでも食べられたのだろうと皆で残念がった。 「ゆゅっゆっおちちゃうよっゆっくりおちちゃうよっ」 「ゆっくりおちてね!ゆっくりおちてね!」 もうすぐ勝負がつく。ご馳走にありつくゆっくりも決まりそうだ。