約 243,558 件
https://w.atwiki.jp/yaruojla/pages/18.html
ジオン・マフィアギレン・ザビ ドズル・ザビ ガルマ・ザビ コンスコン フラナガン・ブーン シャア・アズナブル チンピラわる夫 ねらう夫 いく夫 モヒカン 外部勢力アル夫 クライム・シンジケートヌケド・ノレド ヴィジランテ/アンチヒーローザ・シンパシー(The Sympathy) バイカラー 【淫獣】ホワイトフェイス シュバルツバルト ジオン・マフィア ギレン・ザビ ザビ家三兄弟の長男。組織簒奪を計画? ドズル・ザビ ザビ家三兄弟の次男。昔気質のマフィア。愛妻家、良き父? 職務としては密輸全般。 ガルマ・ザビ ザビ家三兄弟の三男。最近になって仕事を任されるようになった。 武器の密輸を担当。部下には甘く見られている模様。 ヤルカイザーの襲撃を受けて精神的に再起不能? コンスコン バー「ムサイ」の経営者。 ジオン・マフィアの掟に背いて違法カジノを運営。粛清される。 フラナガン・ブーン 逮捕歴のある、マフィア構成員。 シャア・アズナブル ジオン・マフィアの総帥。 チンピラ わる夫 ねらう夫とコンビを組んだ犯罪者。 ねらう夫 わる夫とコンビを組んだ犯罪者。 いく夫 アイギスを操って強盗を繰り返していた犯罪者。 モヒカン 何処にでもいる。何でもやる。そしてあっさりやられる。 外部勢力 アル夫 両目義眼の武道家。チャイニーズマフィア。 クライム・シンジケート ヌケド・ノレド クライム・シンジケートの幹部。世界的なファーストフードチェーンの経営者。 ヴィジランテ/アンチヒーロー 完全な悪人ではないが、活動がより反社会的で、他のヒーローと敵対もしないが協調もしない。 場合によっては人殺しも辞さないため、世間からの評価も低くなっている。 ザ・シンパシー(The Sympathy) 悪人殺しの都市伝説。まるで“乗り移られたかのように”正義に目覚める。シャンハイという協力者がいる。 バイカラー 独自の論理で悪人を裁くアンチヒーロー。 【淫獣】ホワイトフェイス 悪女、女ヴィランを狙う人食いの悪魔。 シュバルツバルト 地獄から舞い戻った、包帯姿の怪人。 全身を包むのは生体寄生服のカセン。
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/4281.html
491 :名無しの心子知らず:2009/10/26(月) 17 00 30 ID HOA9OyRW つい最近の泥ママ話。 ・家に遊びに来たAさんBさん(両名とも3歳児持ちのご近所さん) ・Aさん「トイレ借りるね」で部屋を出ていったが、なかなか戻ってこない。 ・様子見に行ったら、トイレにいる気配がないAさん。 ・Bさんと二人で「どうしようか」と言ってたら、外からAさんの「助けてぇ」 ・二人で外出たら、A車のそばに座り込むAさんと、Aさんを睨んでいる義両親。 ・Aさん「この人たち人殺し!警察呼んで!」、 私「…うちの旦那の両親だよ」 Aさん「!」 外に置いてあったうちの自家菜園の野菜を、こっそり車に詰め込んでるところを 義両親にバッチリ見られたため、言い逃れができなくなってた。。 それでも最初は 「うち旦那の稼ぎ悪いから」とか「貧乏だから」とか色々言ってたけど、その都度姑から 「旦那のせいにすんな」「貧乏だから人のもの盗んでいいのか!バカタレ」 と何言っても怒鳴られ返されたため、最後の方はAさんうなだれてた。 結局警察には通報しなかったけど、田舎のネットワークって怖いからね、 2~3日のうちにこの話は近所中に広まってしまったよ。 492 :名無しの心子知らず:2009/10/26(月) 17 06 14 ID HOA9OyRW 追記 野菜泥を目の当たりにし怒り心頭だった義両親だけど、しばらくしてから 「人殺し、と言われてショック」と二人してうなだれていた。 なので、そのときの格好 (帽子にマスク着用な上に、草刈り用の鎌持ってた。二人とも) は知らない人が見たらちと怖いよ、と言ったら、二人とも妙に納得してた。 でも「これで泥棒入っても、見ただけで追い返せるね」ていうのは、どうかと思う。 次のお話→609
https://w.atwiki.jp/fukumotoroyale/pages/145.html
末崎さくら 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 016 保険 ◆tWGn.Pz8oA B-4 アトラクションゾーン 真昼 治、末崎、安藤守、天貴史 026 人殺し ◆X7hJKGoxpY B-5 アトラクションゾーン 午後 安藤守、三好智広、末崎 出張 116 夢幻 ◆iL739YR/jk E-3 民家 深夜 工藤涯、宇海零、沢田、末崎さくら、板倉、標
https://w.atwiki.jp/wiki5_lost/pages/7.html
オーストラリアからロサンゼルスに向かうジェット旅客機が墜落し、48人の生存者が得体の知れぬ島に取り残される。 その島には文明の影すらなく、救助隊など望むべくもなかった…。 しかしその島には 怪物や 人殺しがいた。 そして大いなる謎も・・・ 果たして彼らはどうなってしまうのか
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/1973.html
ただで人殺しを買って出るような連中には、どうしても完全に気を許せない。 ――ウェザーライトの艦長代行、ジェラード "I'm always a little leery of anyone who offers to kill other people for free." ――Gerrard of the Weatherlight ウェザーライト 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/ffdqbr3rd/pages/648.html
第267話:罪の重さと、償うということ 私が目を覚ましたのは、夜が明けるより少し前の事だった。 森の中にいた記憶がある。柔らかいベッドの中で寝ていたような気もする。 けれど……今いるここは、どちらでもない。 潮風の匂いがうっすらと漂う茂みの中で、私とビビ君は眠っていた。 驚いた私は、慌てて辺りを見回した。 見覚えのある銀髪の男性の姿を焚き火の傍に見つけ、ほっと息をつく。 だが、不安を完全に拭い去きれはしなかった。 なぜなら、知らない男の人が私の隣で眠っていたから。 そしてやはり見知らぬ人が二人、焚き火の近くで何か話していたから。 けれど、ピサロさんは彼らを警戒する様子もなく、暁の空を静かに眺め続けていた。 私は首を傾げながら、二人組に視線を戻した。 片方は私よりずっと年上の、緑髪の男性だ。 ごく普通の布の服を着ている……が、よく見れば上着以外のものは、それこそお城の方々が身に付けるような品ばかりだ。 そして片方は、ティーダさんと同じぐらいの年代の、若い男の人。 髪型と髪の色が、どことなくエアリスさんを思い出させる。 でも、ひどく元気がなさそうで……青ざめた顔を辛そうに歪めて、緑髪の人の話を聞いていた。 会話を聞く限り、どうやら二人はヘンリーさんとアーヴァインさんというらしい。 ヘンリーという名前には、何となく聞き覚えがあるけれど……やはり詳しくは思い出せない。 いったい、今までに何があったのだろう? 膨れ上がる疑問に、私は身を起こしてピサロさんに話し掛けようとした。 けれど……起き上がろうと手をついた時、突然、右腕に鈍い痛みが走る。 「……っ」 うめきながらうずくまった私に、アーヴァインさんがびっくりしたように駆け寄ってきた。 「だ、大丈夫!? どこか痛いの?」 私が右腕を抑えながらうなずくと、彼はますます顔を蒼白にさせる。 「僕のせいだ……ごめん、今すぐ治すから」 そう言って、彼はそっと右手をかざした。 回復の魔法なのだろうか。 「ケアル」という掛け声と共に柔らかい緑の光が輝いて、それで、痛み自体はすぐに消える。 でも……ほんの一瞬だけ、嗅いだような気がした。 鉄錆びに似た、それでいて生臭い匂いを。 そして何故か彼の姿に重なって見えた。 血染めのマントに身を包んだ、残忍な光を瞳に宿す男の幻を―― 「いやぁあああっ!」 ――気が付けば、私は彼を突き飛ばしていた。 彼は目を見開いて、驚いたように私を見つめていた。 「あ……」 我に返り、自分が何をしたのかに気付いて、私は謝るつもりで口を開きかける。 ところが。 「ご……ごめん。ごめんな」 ――そう言ったのは、彼の方だった。 「嫌に……決まってるよな。こんな…………から奪った魔法なんか使われても…… 僕みたいな…………に近寄られるのだって…… ごめん、傷つけてばかりで……最低だ、僕は……」 自分を責めるように唇を噛みしめながら、アーヴァインさんは頭を下げ続ける。 私がおろおろしていると、背後から声が響いた。 「……あの、今度はどうしたんですか?」 目をこすりながら、隣で寝ていた男の人が二人を交互にを見やる。 「ああ、ソロ……起こしちまったか」 ヘンリーさんは複雑な表情で言った。 「いや、な。早く目が覚めちまったし、放送で知り合いの名前が呼ばれたら混乱するだろうと思ってよ。 こいつを起こして、今までの事情を説明したんだが……」 「ソロ……ごめん。本当にごめん…… 散々迷惑かけといて、ひどい事しておいて、全部忘れたなんて……そんなんじゃ済まされないのにな。 バカだ。僕は。最低の大バカだよッ……ごめん。ごめんな、本当に」 向き直って土下座しだしたアーヴァインさんを見て、ソロと呼ばれた人はたじろぐ。 「い、いや……そんなに謝らなくていいよ。別にそこまで怒ってるわけじゃないからさ」 しかし、アーヴァインさんは首を横に振った。 「君が怒ってなくたって、僕がしてしまったことは変わらないだろ? 他にできることがあればいいけど、僕には……何も思い付かないから…… 許してくれなくていい。でも、せめて……勝手かもしれないけど、謝らせてくれ……」 「………えーと」 ソロさんは『誰コレ? 何やったの?』とでも言いたげな表情で、ヘンリーさんを見る。 「言っとくけど、俺は現在の状況とこいつがやった事をそのまま説明しただけだからな? それ以外のことは何もやってないからな」 「そ、そりゃそうでしょうけどね……」 ソロさんは困ったように頬を掻いた。 「えっと、とりあえず、君の気持ちはわかったけどさ……僕より先に、レナさん達に謝った方が……」 ――レナさん? 誰のことだろう? 私が首を傾げていると、ピサロさんが言った。 「小娘達ならとうの昔に発ったぞ」 「――え?」 「お前の気持ちを踏みにじる真似はしたくないが、アーヴァインを許す事も当然出来ぬそうだ。 こんな男の傍になど、いつまでも居られないと言ってな。 エリアとかいったか……片割れの娘を起こして、話し合った末に二人で行った」 「俺が起きた時にはもういなかったぜ。 こいつも謝りたがったけどな……流石に追っかけるわけにはいかないだろ。 ま、あのお嬢さん達ならしっかりしてるし、二人でも上手くやっていくと思うぜ」 「そう、か……行ってしまったんだ……」 ソロさんは少しだけ悲しそうな表情でうなだれた。 東の空を見やったまま、ピサロさんは淡々と語る。 「小娘からの伝言だ。 『いつか泪を流さずに済む強さを身に付けることができたら、その時にもう一度会いたい』――とな。 ずいぶん一方的な約束だが……あの小娘なりの、決意というものなのだろう」 「そうか……」 ソロさんはピサロさんと同じように、ほの白く染まる空を見つめた。 ――その人達が歩いているのだろうか。二人の視線の彼方で。 「……また、会えるといいな」 ソロさんがそう呟いた時だった。 夕暮れ時と同じように、大きな地震が起こり――あの恐ろしい魔女の姿が空に浮かび上がる。 『定刻だ。夜の闇に魂を彷徨わせた者達の名を告げる……』 冷酷な言葉と共に、次々と読み上げられていく名前。 そこには……あの、ミレーユさんの名前があった。 「エ、エーコが……!? ウソだ、そんなの!」 愕然としていた私の傍で、激しい揺れに飛び起きたビビ君が叫ぶ。 「天空の勇者が……あの子が死んだだと……? ふざけるな……!」 ヘンリーさんが歯軋りしながら魔女の幻影を睨みつける。 「ミネア……」 ソロさんは涙を堪えるように唇を噛みしめ、ピサロさんは静かに天上の幻影を見据える。 そして―― 「ラグナ……ラグナ・レウァール……」と、ひどく虚ろな声でアーヴァインさんが呟いた。 「知り合いか?」 ヘンリーさんの言葉に、彼は首を縦に振る。 「友達のお父さんだ……ずっと会えなくて………つい最近、やっと……」 呟きの最後は、かすれて聞き取れない。でも、次に言った言葉は――はっきりと聞こえた。 「……僕が……殺したのか?」 一瞬、私は自分の耳を疑った。 けれど空耳などではない証拠に、「えっ?」とソロさんが声を上げる。 ビビ君も、ヘンリーさんも――ピサロさんでさえも彼を見つめる。 「……もしかしたら、僕が殺したのかもしれない。スコールを裏切って…… そうだ。きっと、そうだ……他の人たちも、きっと僕が殺したんだ…… あんたたちの仲間も、きっと……僕が、この手で……」 アーヴァインさんはゆっくりと自分の手に視線を落とし、震える声で呟いた。 まるで、その手が鮮血で濡れているかのように――そんな幻が見えているかのように。 ソロさんは慌てて、彼をなだめようと声をかける。 「ちょ、ちょっと待ってよ。君が殺したのは五人のはずだし、ラグナさんって人やミネアは……」 「そんなの、僕がそう言ったってだけだろ!? 本当に五人だけだって証拠はどこにもない! 僕が言わなかっただけで……僕が覚えてないだけかもしれないんだ! 現に、あんたたちまで殺そうとしてたんだろ? 罪の無い女の子を殺人者に仕立て上げたりしたんだろ!? 五人どころか、もっと――もっとたくさん殺してたっておかしくない!」 人殺し? 五人も殺した? 彼が? さっきから謝り続けているこの人が? 混乱する私を余所に、彼の叫びは続く。 「僕がみんなを殺したんだ……そうに決まってる! 僕は人殺しだ! アルティミシアの脅しに屈した人殺しなんだ! 自分の手だけじゃない! 他人の手まで汚させて、仲間さえも裏切って、アルティミシアに尻尾を振ったんだ!! どれほど謝ったって……死んだって償えない罪を犯した最低の人間なんだ、僕は!!」 パァン、と威勢のいい音が響いた。 殆ど張り倒すような勢いで平手打ちを見舞ったヘンリーさんは、アーヴァインさんに向かって怒鳴りつける。 「大バカ野郎が……何を一人で勝手に思い詰めてるんだ、お前は! 謝ったって死んだって償えないだと!? 当たり前だ、バカ! そんな後ろ向きな行動がいったい誰のためになるってんだ!! 寝言ばかり言ってんじゃねえよ!」 彼はアーヴァインさんの襟首を掴み、正面から睨み据えて言葉を続けた。 「ああ、確かに俺は知らないね! お前が何人殺したかなんて、神様とあの魔女以外にわかるわけねえよ! だがな、ソロもビビも、人殺しとわかっててお前を生かしたいと思った! エリアも、一番辛いはずのレナでさえ――結局、お前を手にかけないことを選んでくれたんだ! 誰を殺したとか殺さないとか勝手に思い込んでウダウダ言う前に、その意味を少しは考えろ!!」 それだけ一気に言い放つと、ヘンリーさんは手を離した。 呆然とするアーヴァインさんの肩に、ソロさんがぽん、と手を置く。 「……確かに、罪を償うことは難しいかもしれない。 死んだ人は戻ってこないし、過去は書き換えられない。それは事実だしさ」 ソロさんは少しだけ目を閉じた。 ややあって、再び静かな声で語りかける。 「けど……人を傷つけたなら、今度は守ってみせればいい。 誰かを殺めてしまったなら、その人達以上の人々を生かしてみせればいい。 そうしていけば、いつかはきっと赦される時が来るはずだよ。 ……だから一緒に行こう、アーヴァイン。僕らで、みんなが助かる道を探そう」 「そうだよ、お兄ちゃん……」 ビビ君が言った。 大きな目を瞬かせながら、自分の気持ちを伝えようと一生懸命に言葉を紡ぐ。 「人殺しの為に生まれたボク達だって、人を助ける事ができたんだもの。 クジャについて行っちゃった仲間達とだって、後で仲直りできたもの…… だからきっと、今からでも遅くないよ。いっしょにがんばろうよ」 アーヴァインさんは黙ってビビ君の言葉を聞いていた。 けれど、力なくうなだれたまま、首を横に振る。 「ダメだよ……行けないよ。一緒になんて…… 僕が一緒にいたら……それだけで、みんなまで僕みたいな人殺しだと思われる…… それに、僕を恨んでる人だって……仇を討とうとする人だって、いっぱいいるはずだ。 これ以上、迷惑なんてかけられない……できないよ、そんなの……!」 そこまで彼が言った時、唐突にピサロさんが呟いた。 「――貴様のような人殺しを野放しにするのも、十分迷惑な話だがな」 アーヴァインさんははっと顔を上げる。 ピサロさんは表情一つ変えぬまま、冷酷に言った。 「記憶喪失など、その気になれば幾らでも演じることができよう。 それでなくても、貴様は人を欺き利用することが得意のようだからな。 真に心を入れ替えたのだという証拠が無いに等しい以上――監視がいなくては話にもならんわ」 「……ま、ピサロの意見はともかく、僕だって君が言ったようなことは覚悟してるさ」 突き放すようなピサロさんの言葉を遮って、ソロさんが話し掛ける。 「それでも僕は誓ったんだ。誰も殺させないし、誰も死なせないってね。 だから……僕のこと、信じてくれないかな?」 アーヴァインさんは黙っていた。 表情は見えない。うつむいたままだったから。 「……あ、あの」 意を決して、私は口を開く。 「さっきは……ごめんなさい」 言ってあげたい、伝えたい気持ちがあった。 でも、いい言葉が中々見つからない。 「事情は良くわからないけど……今までのあなたがどんな人なのか知らないけど……」 どういう風に言えばいいのか、迷って悩んだ末に――私はやっと言う事ができた。 「でも、今のあなたは……あなたが言うほど酷い人には…… ……人殺しには、見えません」 ――私の気持ちは、上手く伝わってくれたのかどうか。 彼はまた、自分の手のひらを見つめたようだった。 その肩は小刻みに震えていた。 「……ごめん」 すすり泣くようにか細く呟いて、彼は手を握り締める。幻影を振り払おうとするかのように。 そして両目を何度か拭って、彼は顔を上げた。 「迷惑ばっかりかけて、ごめん――ありがとう。本当に」 そう言った彼の表情は、絶対に人殺しのものなどではなかった。 【レナ 所持品:エクスカリバー 第一行動方針:エリアを守る】 【エリア 所持品:妖精の笛、占い後の花 第一行動方針:サックスとギルダーを探す】 【現在位置:レーベ北西の茂み、海岸付近→東方面に移動】 【ヘンリー(6割方回復) 所持品:G.F.カーバンクル(召喚可能・コマンドアビリティ使用不可) 第一行動方針:デールを説得する方法を探す 第二行動方針:デールを止める(話が通じなければ殺す)】 【ターニア 所持品:微笑みのつえ 第一行動方針:ピサロ達についていく 基本行動方針:イザを探す】 【ピサロ(HP3/4程度、MP3/4程度) 所持品:天の村雲 スプラッシャー 魔石バハムート 黒のローブ 第一行動方針:旅の扉がある場所へ移動 基本行動方針:ロザリーを捜す】 【ビビ 所持品:スパス 第一行動方針:ピサロ達についていく 基本行動方針:仲間を探す】 【ソロ 所持品:さざなみの剣 天空の盾 水のリング グレートソード キラーボウ 毒蛾のナイフ 第一行動方針:旅の扉がある場所に移動 第二行動方針:これ以上の殺人(PPK含む)を防ぐ+仲間を探す】 【アーヴァイン(HP2/3程度、一部記憶喪失(*ロワOP~1日目深夜までの行動+セルフィに関する記憶全て) 所持品:竜騎士の靴 G.F.ディアボロス(召喚不能) 第一行動方針:ソロ達についていく 第二行動方針:罪を償うために行動する】 【現在位置:レーベ北西の茂み、海岸付近】
https://w.atwiki.jp/outerzone/pages/229.html
この聖杯戦争の参加者である衛藤可奈美とそのサーヴァントであるセイバーのクトリ・ノタ・セニオリスは自分たちの部屋で話し合いをしていた。 「それで可奈美はこれからどうするの?」 「私はこの聖杯戦争を止める! 誰も死なせたくない!」 「戦う理由は私と初めて会った時と変わらないわね」 クトリは可奈美らしいと想いながら言葉を続ける。 「それなら協力してくるマスターを探すのはどう? 君と同じように聖杯戦争を止めようとしているマスターはいると思うわよ? ただ、いたとしても数人ね………。 ほとんどのマスターは聖杯を狙ってると思うから………」 「それでも私は協力してくる人に会って見たい!」 可奈美はまっすぐな目でクトリにそう伝える。 「それなら協力してくるマスターを探さないとね」 「うん、きっと、見つかるよ!」 「その自信はどこから来るのよ………」 可奈美に呆れながらも可奈美らしいと想うクトリだった 〘ただ、可奈美には人殺しはさせたくないわね………。 可奈美の剣はきっと誰かを守る剣だから………。 もしもの時は私が………〙 心の中でそう想うクトリだった。 「それでクトリちゃん………」 「手合わせはしないわよ」 「まだなにも言ってないのに!?」 「この会話をするの何度めよ!!」 相変わらず手合わせを断られてる可奈美だった………。 【Cー4「マンション・可奈美の拠点/聖歴111年1月1日 未明】 【衛藤可奈美@刀使ノ巫女】 [状況]健康 [令呪]残り三画 [装備]御刀「千鳥」 [道具]なし [所持金]995万QP [思考・状況] 基本的行動方針:誰も殺さず、殺させず、全てを守る 1.協力してくるマスターを探す。 2.クトリちゃんとならなんとかなる! 【セイバー(クトリ・ノタ・セニオリス)@終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?】 [状態]健康 [装備]セニオリス [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本的行動方針:可奈美を最後まで守る。 1.可奈美に人殺しはさせない。
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/2011.html
地獄はあの世にあらず 作詞/一(にのまえ) 飛び降り自殺の少女 今は天国か 地獄か 愛と 平和と 人殺し 乱れまくっとる この世は さながら地獄絵図 ならば 地獄も さぞかし 楽しかろう 手首を掻っ切っり死んだ少年 さぞかし 苦しかろう その赤! 赤!赤! その鮮血 その赤! 赤!赤! つぶれトマトの少女 嗚呼 美し
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/444.html
善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg 「ごはん、ごはん~。肉なしチンジャオロースじゃないよ。作るのは神父ソン~」 謎の歌詞を独自のテンポで刻みながら、少女、エドワードは陽気に先頭を歩いている。 その後方を行くのは大小二つの影。 エドのすぐ後を行くのは黒い神父服に身を包んだ大男、言峰綺礼である。 その更に後方、少し離れた位置にいるのはラピュタ王家の末裔、リュシータ・トエル・ウル・ラピュタであった。 「……あの、言峰神父」 自身の倍はあるのではないかという大男を見上げながら、意を決したように少女は口を開いた。 「なんだね、シータ。懺悔ならばいつでも聞くが?」 自身の腰程の身長しかない少女を見下ろしながら、言葉を受けた神父は答える。 「いえ、今後のコトです。 言峰神父が頼りになる方であるのはわかります。 あなたなら、襲ってきた方も撃退できるでしょう。 ですが、」 その先に続く言葉が予想できたのか、言峰は僅かに眉をひそめる。 「殺すな、と?」 「はい。無理を言っているのは承知しています。 ですが、どのような人であれ殺していいなんてことはありえません。 それに、殺人はやはり許される行為ではないと思います」 強い決意と意思を持って少女は告げる。 その言葉を受けた神父は、しばらく考え込んだ後、重々しく口を開いた。 「ふむ。この状況の厳しさをその身で知りながら、その言葉が言える君はやはり強い人間だ。 だがなシータ。残念だがそれは約束しかねる。 私とて聖職者だ、好き好んで殺し回ったりはしないが、殺すつもりでやらねば勝てぬ手合いは得てして存在する。 まして、ここでは私の力など微々たるものだ、手加減などしている余裕はない。そうでなくては殺されるのはこちらだ」 「……そう、ですか」 元より無茶をいっているのは承知していたのか、シータはそれ以上喰らいつくでもなく、ただ残念そうに引き下がった。 だが、次に神父が告げた言葉に、シータは目を見開く事になる。 「それにシータ。君は人殺しを絶対の悪のようにいうが、それは――――そんなに悪いことなのかね?」 「なっ!? 当たり前です!」 驚きながらも、シータは反射的にそう言い返した。 人は人を殺しては行けない。 当たり前のことだ。 そんな事を、仮にも神の教えを説くべき男に問われるなどとは思ってもみないことだった。 だと言うのに、神父は反論が心外だと言わんばかりの顔でふむと頷く。 「当たり前ときたか。 では一つ問うが、人殺しが絶対の悪などというその当たり前は、いったいどこの誰が決めたのかね? 君か? 私か? それとも、まさか神などとはいうまいね?」 寒気のするような笑顔。 聖書を謡うような声で、神父はとても神の使いとは思えない言葉ばかりを並び立てる。 誰が決めたのか、なんて考えるまでも無い。 誰が決めたのか、それは、 それは…………誰が決めたのだろう? 「はい、は~い。それは昔の偉ぁい人が決めたのですょ」 先生に向かって手を上げる生徒のようにエドが元気よく発言する。 その発言を受けた神父は僅かに表情を崩し噴出した。 「ふ。それこそまさかだ。古の時代とは血で血を洗いながら権力を奪いとるものだ。 人殺しで権力を得たものが人殺しを肯定はすれど、否定はしまい。 第一、アレがそのような事を決めるとはとても思えん」 神父の口ぶりはまるで昔の偉い人を知っているかのようだ。 そんなことはどうでもいい、問題は、 「では、あなたは人殺しが許されることだと言うのですか」 そう、問題なのは、まるで殺人を肯定するような神父の発言だ。 問いかけるシータの声が思わず強張る。 そんなシータとは対象的に、神父の態度にまったくの緊張はない。 それは懺悔室の神父と懺悔人にも似ていた。 「そうは言っていない。 少なくとも、君にとって人殺しは絶対の悪なのだろう。それを否定するつもりはない。 だが、他の人間にとってはどうだ? 必ずしも、そうであると言いきれるのかね?」 「……それは」 殺し合いの舞台で次々と死んでいく人たち。 つまりそれは殺した人間がいるという事と同義だ。 殺し合いに乗った人にとって人殺しは悪ではないのだろうか? 「そう、答えは否だ。 善悪など人の価値観によるものだ。絶対の価値観など存在し得ない」 「…………………」 シータは答えられず口を噤む。 エドは既に話に興味を失ったのか一人ニョロニョロと尺取虫のような動きをしている。 幾ばくかの沈黙。 神父は仕切りなおすように、さてと言葉を切る。 「そう言えば、先ほどの人殺しの善悪を誰が決めたかという問いに対する君の答えを聞いていなかったね」 突然話をフラれたことに、シータが怯えるようにビクリと反応する。 そして、慌てたように考え込む。 「え、えっと。すいません言峰神父……私には、わかりません」 申し訳なさそうにシータはそう告げた。 それに対し、言峰は残念がるでもなく息を吐いた。 「ふむ。そうか。 なに、そう難しい話ではない、人殺しを悪と定義したのは―――君だ、シータ」 「え? わた、し?」 神父の言葉は全てが謎かけのようだ。 直接答えを聞いてもシータにはその意味が理解が出来ない。 「そう。答えを決めるのは君であり、私であり、皆である。 元よりどのような行為にも明確な答えなどない。 故に、その是非を決めるのは本人以外にありえない。 ならば、誰に褒め称えられようとも、本人がそれを否定するならば、それは悪だ。 逆に、誰に咎められようとも、本人がそれを肯定するならば、それは善であるのだ。 然り、殺人であれ救済であれ、善悪を決めるのは本人だ。 例え十の内九を救ったとして、一を切り捨てたことを悪しと嘆くならばそれは悪であるし。 例え何人殺して回ろうとも、本人がそれを善しと笑うのならばそれは善なのだ」 「ありえません! そんな、人を殺して平然としていられる人間なんているはずが……」 「―――ない、と言いきれるのかね?」 ピクリと、シータの動きが止まる。 神父の言葉にシータは頷くことができなかった。 なぜなら頷けば嘘になってしまう。 シータ自身、天上から放り出される沢山の人間をゴミのようだと笑っていた男を知っている。 「先ほど君が否定した過去のやり直しも同じだ。 君はそのための殺人を悪しとした。それだけの事だ。 だがシータ。君にとって未来はどうだ? 私の、エドの、そして何より君自身の未来を守る。 そのために手を汚すことは、君のとって善なのか、それとも悪なのか?」 「どういう、意味です…………?」 問いかける声は震えていた。 なににそんなに怯えているのか、それは彼女自身にもわからない。 目の前の神父が怖いのか? それとも、その言葉の先を聞くのが怖いのか? 「例えば、ここに殺人者が襲ってきたとしよう。 私は成す術も無く殲され、残るはエドと君だけだ。 その時、君の手には一丁の銃があったとして、さて、君はどうする? 引き金を引くか、それとも引かないのかね?」 「それは……っ」 シータはすぐさま答えを返そうとするが言葉が出ない。 どうすると言うのか? 引いたところで当たるとは思えない。 だが、神父が問うているのはそんな事ではないのだろう。 「言っただろう。殺人を絶対の悪とする必要はない。すべては君の心一つだ。 無差別な殺人ならともかく。君が守るための殺人を善しとするのならばそれは悪ではないのだ。 引き金を引いて自身を守るか、それとも引き金を引かず皆殺しにされるか。 シータ。君はどの選択を善しとするのかな?」 「それは……………」 引くのだろうか? 引かないのだろうか? 答えなどはありはしない。 神父の言葉が思い返される。 殺すのが善なのか、 殺すのが悪かなの、 殺されるのが善なのか。 殺されるのが悪なのか。 わからない。 自分自身の事だと言うのに、彼女にはその答えがわからない。 「まあいい。その答えは今は保留としておこう。 ――――だがなシータ、君はいずれ選択を迫られる。 その時こそ、その答えを私に見せてくれ」 その言葉はこれまでの諭すような言葉ではなく、酷く真摯な言葉だった。 ひょっとしたら、この神父もその答えを知りたいのかもしれない。 そんな事を、焼け付いた頭でボンヤリとシータは考えた。 「エドはしな~い。自分がされて嫌なことは人にしてはいけないのです」 えっへんとエドは小さな胸を張る 「ふむ。それもよかろう。またそれも一つの価値観だ。 己が価値観と相反する行為を侵したとき、人はそれを罪と呼び、赦されるために神に祈るのだ。 赦しはここに、 Armen」 そういいながら神父は胸元で十字を切る。 シータは一人その場に立ち止まり先を行く二人の背を見送っていた。 エドのように単純な二元論で片付けられるほど彼女はシンプルではなかった。 神父の言葉は予言のようだ。 決断の時はいずれ来る。 そうなったら、自分はいったい、どうするのだろうか? 【B-5・道路分岐点辺り/一日目/午後】 【チーム:陰陽を為す者たち】 [共通思考] 1:三本のアンチ・シズマ管、及びその設置場所を探す。 2:1のために各施設を回る。 3:1のために参加者から情報を募り、できるなら仲間にする。 最終:ゲームから脱出する。 【言峰綺礼@Fate/stay night】 [状態]:左肋骨骨折(一本)、疲労(小) [装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS [道具]:荷物一式(コンパスが故障、食糧一食分消費。食料:激辛豆板醤、豚挽肉、長ネギ他) [思考] 基本:観察者として苦しみを観察し、検分し、愉悦としながら、脱出を目指す。 1:二人と情報交換する。ただし、シズマドライブに関する推測は秘匿する。 2:卸売り市場で豆腐を手にいれ、麻婆豆腐を振る舞う。 3:エド、シータに同行。二人を観察、分析し、導く。 4:殺し合いに干渉しつつ、ギルガメッシュを探す。 [備考] ※制限に気付いています。 ※衛宮士郎にアゾット剣で胸を貫かれ、泥の中に落ちた後からの参戦。 ※会場がループしていることに気付きました。 ※シズマドライブに関する考察は以下 ・酸素欠乏はブラフ、または起きるとしても遠い先のこと。 ・シズマドライブ正常化により、螺旋力、また会場に関わる何かが起きる。 【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】 [状態]:疲労、強い使命感 [装備]:アンディの帽子とスカーフ [道具]:なし [思考] 1:二人と情報交換する 2:言峰について行き、食事をもらう 3:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す 【シータ@天空の城ラピュタ】 [状態]:疲労、深い悲しみ、強い決意、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し) [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:殺し合いには乗らない。みんなと脱出を目指す。 1:エドを守る 2:二人と情報交換する 3:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す 4:まずは卸売り市場へ 5:マオに激しい疑心 6:言峰については半信半疑 [備考] マオの指摘によって、ドーラと再会するのを躊躇しています。 ただし、洗脳されてるわけではありません。強い説得があれば考え直すと思われます。 ※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。 ※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。 ※エドのことを男の子だと勘違いしています。 一人、道を行くその足取りにも、男のイラつきは如実に現れていた。 受けた傷の治療を行っても、ウルフウッドのイラつきは治まらなかった。 放送で自分が殺した相手の名が呼ばれようとも感傷はない。 ただの事実だ、今さらイラつくこともない。 ただ、強いて言うなら、唯一この場で知っている男の名がなかった事に、落胆したような、安堵したようなそんな気持ちになっただけだ。 その男がこの場でどうしているかだなんて考えるまでも無い。 考えるまでも無いからイラついてくる。 あのアホは相も変わらず喜々として死地に飛び込んでいくのだろう。 それは今の自分と同じようであり、対極だ。 彼は死を消し去るために死地へと向かい、 己は死を創り上げるために死地へと向かう。 イラつきが治まらなくとも足は進む。 しばらく進んだころ、遠くに人影を見つけた。 デカいのが一つ。小さいのが二つ。 デカい男の胸元にはきらりと光る十字が見える。 自分と同じ牧師、いや格好からして神父だろうか? 傍らには無力な子供が二人。 弱きを守り、保護する。 なるほど、こちらは聖職者らしくこの場においても救済の道を歩んでいるのだろう。 「……まあええわ。どの道やること変わらんし」 デリンジャーに弾を詰めなおし前に進む。 相手が救いを説く神の使いであろうと関係ない。 己は既に死者だ、救いなどない。 死者が遣わせる救いは死以外にない。 今やこの身は死を遣わせる死神の使い。 十字を切るように刃を落とそう。 祈るように引き金を引こう。 迷わぬよう頭に二発、心臓に二発。 救いはここに――――さあ、死地を創ろう。 【B-6・道路/一日目/午後】 【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】 [状態]:更に不機嫌、かなりイライラ、全身に浅い裂傷 (治療済み) [装備]:デリンジャー(残弾2/2)@トライガン デリンジャーの予備銃弾17 [道具]:支給品一式 (食糧:食パン六枚切り三斤+四枚、ミネラルウォーター500ml 2本)、士郎となつきと千里の支給品一式 ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガン、ムラサーミャ&コチーテ@BACCANO バッカーノ!、暗視スコープ エドのコンピュータとゴーグル@カウボーイビバップ、びしょ濡れのかがみの制服、音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ) [思考] 基本思考:ゲームに乗る 1:見つけた三人を殺す 2:自分の手でゲームを終わらせる。 3:銃を持った人間を確認次第、最優先で殺してそれを奪う。 4:女子供にも容赦はしない。迷いもない。 5:ショッピングモールで武器を調達。 6:できればタバコも欲しい。 [備考] ※迷いは完全に断ち切りました。ゆえに、ヴァッシュ・ザ・スタンピードへの鬱屈した感情が強まっています。 時系列順で読む Back 戦闘機人は電気椅子の夢を見るか Next ギルガメッシュ先生の黄金授業 投下順で読む Back 戦闘機人は電気椅子の夢を見るか Next ギルガメッシュ先生の黄金授業 177 言峰綺礼の愉悦 言峰綺礼 200:Trip of Death 177 言峰綺礼の愉悦 シータ 200:Trip of Death 177 言峰綺礼の愉悦 エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 200:Trip of Death 154 死ぬほど辛い ニコラス・D・ウルフウッド 200:Trip of Death
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3831.html
少女、楓之風香は、混乱していた。 常に笑顔を見せていたその表情に、笑みはなく、ガクガクを震えている。 それはいつかのトラウマだった。 あの、木幹葉枝の行った『見せしめ行為』は、風香の一つの埋められし記憶を掘り返す。 思い出したくもない、一つの記憶。 懐かしみたくもない、一つの記録。 母――楓之香織の、父――楓之虱(しらみ)殺し。 次いで、母親からの、子――楓之風香に対しての、殺人未遂。 結局は母の方が最終的に情に負け崩れ、未遂に終わったそれ。 ただ、母親から殺されそうになって、精神に傷を負わない人間なんて――いない。 楓之風香は思い返す。――いや、引っ張り出された記憶の欠片を、見せられた。 「…………いや……いやっ!……」 風香は、直感で感じた。 あの目。 木幹葉枝のオッドアイに感じた威圧――風格は、母のそれだった。 言葉では表現できない、腐った目。 信じてはいけない――得体のしれないナニカ。 怖くないわけがなかった。 だから震える。立ち止まる。動けない。 高校生のそれとは見合わない体格の少女。 未だ小学生相応の柔らかさや、線の丸みを帯びた整った顔には、笑顔はなく。 いつもの無邪気そうな真ん丸の大きな瞳は形を崩し、涙をためて、低い鼻や、ほんのりと赤く染まった頬を濡らしていく。 外にはねた深緑色をした綺麗な髪は、風に揺れるが、それを止めようともしない。 天真爛漫の権化であった彼女の姿には、面影などなく。ただただ弱ったらしい、可憐な少女でしかなかった。 と。 言うところで、風香は俯かせていた顔を、あげた。 ――ジャリ。 砂を踏む音が聞こえる。 ここは運動場。 故に砂を踏む音がした――なんていったら、あり得る可能性は一つ。 「あ、やっほー楓之さん」 人がいる――ということで、 目の前にいる、黒髪の少年の姿は、楔音契也のものだった。 ○ 楔音契也という人間は、他人と言うものに興味がない。 とはいえ、それは自分が偉いとか謳っているそこらへんの雑魚相応の理由故ではない。 単純な問題で、興味がわかないから、興味がわかない。 理由なんていらない。 だたそれだけの問題なんだから。 この少人数クラスである3年A組に入ったのだって、人が少なく、関わらずにすみそうだから。 それだけである。何の説明のしようがない。 人を好きになれないというのは、致命的。 そんなことはわかっている。けれど、できないものは、またできない。 そのように思いながら、彼は日々を生きていた。 閑話休題。 楔音契也。 その暗い瞳。 真っ黒で、淀んでいる瞳が、今この場を映す光景とは――なんなのか。 考えるまでもなかった。 彼には考える時間が無かった。躊躇う時間もまた――ない。 行動の一例として。手始めとして。 彼は、運動場に配置された体育倉庫から盗み出した鉄パイプを――楓之風香に向かって、振り下ろした。 ○ 「…………ぁがっ」 「やだなー楓之さん。女の子の出す声じゃないよ、自信ないけどね」 ……結論からいえば、契也が振り下ろしたのは、風香の右肩の部分。 思い切りよく、勢い付けて、振り下ろす。 単純明快。 瞬間、聞こえたのは、なにかが崩れた……壊れた……砕けた音。 骨。 風香の右肩は、たったその一撃で、折れてしまった。 避ける暇なんて皆無。 止める隙なんて絶無。 呆気なく、ただ呆気なく、命中させられた。 そんな中で、契也は言葉を吐いた。 思ったことを、気まぐれでなんとなく列ねる。ただそれだけの行為。 「そういやさ、たしか楓之ちゃんの親って人殺しなんだよねー」 「――――っ!」 風香は痛みで、思考にもやがかかってきた。 気を抜けば悶え苦しみながら、そのまま殺されてしまいそうで。 必死に肩をおさえながら、彼、契也の姿を見る。 運動能力など皆無に近い彼女には、はなから逃亡なんていう選択肢はなくて、もう何も考えない様に、無心を保とうと意識する。 それでも、体は正直だ。思わず、反応を取ってしまう。 それは禁句。 彼女の前で喋るのは、禁じられていた言葉。 いつもクラスでは禁句とされてきた言葉を、わけもなく列ねる。 気軽な口調で、坦々と。されど耽々とせず。淡々と。 「いやはや、実を言うと可愛い顔して僕のこと殺そうとしてたんじゃないの? 危ない危ない。ふう、みんなー! 僕がこの悪者をやっつけておいたからね!」 「……け……契也……くん……」 心底疲れ切った表情で。 そして、絶望しきった表情の果てに。 風香は、言葉を漏らすしか、できなかった。 契也は侮蔑を含めた視線と言葉で、風香を責め立てる。 もしくは、無関心な故なだけかもしれないけれど。 「まさか人殺しの血族をこうもあっさりやっつけるなんて僕凄いのかな。 うーん、大丈夫、安心して。今すぐ殺してあげるから。別に僕はきみのことなんてどうだっていいしね」 「……や、……」 「うるさいな。人殺しのお子さん。やめてよ、どうせ沸々と湧き出る殺意が怖かっただけなんでしょ。嘘吐きは死んでしまえばいいんだよ」 「…………」 止めてよ、と。 風香は言えなかった。 言葉がつまって、言語を忘れて。 契也の言葉を、反論することだって、できなかった。 ――悔しいというより先に悲しかった。なんで。 なんでよりにもよって、クラスメイトにそんなことを糾弾されなければならないのか。 頭が回らなくて、頭が働かない。 どうしようもない暗い、ひたすら深くて先の見えない真っ黒の闇。 斬り裂くことすらかなわない、過去(みらい)。 責め立てられる理由だって本当はないのに、この異様な場にして言葉が沈む。 たしかに人殺しの子ではあるが、言いかえればそれだけであるにもかかわらず。 楓之風香は。 楓之風香と言う人物は、人を殺してなんかいない、善人なのに。 「善人の皮なんてかぶんなよ、楓之風香さん。なんていうんだろうね、うーん――キモイ?」 プツン。 と。 瞬間。 風香の頭の中で、なにかが切れた。 ピアノ線が切れたかのように。堪忍袋の緒が切れるかのように。 「あ、あ……」 クラスの中で、それが――風香の親のことが禁句とされる理由。禁句と言わしめる理由。 理由は簡単。 「――――!」 風香の自我が、脆く醜く砕け散るから。 二重人格ですらない。崩壊の一途。 走る。 決して早くないその足を、我武者羅に動かす。 契也に背を向けて、走る走る走る。 「んー。榊田から聞いた噂って言うのは本当だったんだねー。――ま、どうでもいっか」 その遅い足取りを、契也はぼんやりと眺める。 追えば普通に追いつく速度に距離。 けれど、眺める。 意味などない。 意味などないけれど、追わない。 「人殺しなんて趣味じゃないからね」 彼は何も、殺人犯、殺人鬼、殺人狂ではない。 わざわざ手を汚すことはしたくない。 「気分が悪いからさ」 ただ、そういって、先ほどの鉄パイプを、肩に乗せて、風香が去っていった方向とは違う方向を目指して、彼は歩いて行った。 【楓之風香:生存中、右肩骨折:もちものなし】 【楔音契也:生存中:鉄パイプ】 【6人】 Back:● 話順 Next:○