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【作品名】Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ 【ジャンル】ライトノベル 「Fate/Prototype」の前日譚 【世界観・共通設定】 月姫読本より 空の境界は「月姫のアーキタイプであるプロットから生まれた、月姫より前の物語」とされ 蒼崎橙子の項目にて 「月姫本編では登場しない。月姫とクロスオーバーしている空の境界におけるキーパーソン。 志貴の魔眼を封じているメガネは、元々この人のメガネである」 とあるため、空の境界は月姫と同一の世界観を持っている また、Fate/complete material IIIより 「Q.「Fate/stay night」と背景世界の設定を同じくする「月姫」ですが、 物語上の時間軸的にどちらが先に起こっている事件なのでしょうか? そして何年ぐらい離れているのでしょうか? A.「月姫」の事件の終わりが「Fate/stay night」の始まり」 という問答があるため、月姫は「Fate/stay night」と同一の世界観を持っている (Fateシリーズ内のつながりに関しては主人公withアーチャー(無銘)を参照) 奈須きのこがTYPE-MOONで執筆している伝奇は大きく二つの系統(Fate世界と月姫世界)に分かれているが、世界の土台(世界観)は同じとされる 奈須きのこが執筆したFateシリーズ(Fate/Stay Nightなど)の他作品から設定を採用可能 以下原文(世界の土台) TYPE-MOONの伝奇……というか、奈須きのこがTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちですが、 それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている事は今までちょろちょろ説明してきました。 英霊がサーヴァントとして使役できるFate世界と、 英霊なんて強大な概念を“自律した使い魔”なんて術式に落とし込めるワケねーだろ、という月姫世界ですね。 Fate世界の下地は『人類史を肯定するもの』なので英霊も主役として考えられますが、 月姫世界の下地は『人類史を■■するもの』なので、その敵対者である死徒たちが主題となる、みたいな違いです。 んで。月姫におけるある人物……教会において二十七祖の一人と数えられたもの……は『ある出会い』を経て強力な死徒となります。 しかしFate世界ではそもそも『ある出会い』がないため、死徒になりこそすれど『祖のひとり』に数えられるほどの力は持たず、その秘術も劣化したものとなります。 そのあたりの差違……世界の土台は同じでも前提が異なる事で登場人物の在り方も異なる……を楽しんでいただければこれ幸い。 (『竹箒日記』2017/4/15) よって、空の境界、月姫、Fateシリーズは同一の世界観 を持っている Fateシリーズは共通のシリーズ名を持つので世界観・設定・描写を流用可能 空の境界、月姫と共通のシリーズ名を持たない作品であるので設定、世界観のみ流用する 【世界観】基本は主人公withアーチャー(無銘)から採用 Fate/Stay Night(以下SN)の平行世界である1991年の話。 1980年代から分岐した為、基本的な世界観は他のFateシリーズ作品と同一。 数限りなく存在する平行世界=一次多元宇宙(第二魔法より さらに未来でも多世界解釈で際限なく分岐する=二次多元宇宙 物質宇宙のありとあらゆるもの・情報が存在し対になっている記録宇宙=二次多元宇宙 ムーンセルは8次元までの防御壁を物質、記録宇宙両方から持つとあるので物質宇宙が6、記録宇宙が5 ムーンセルの中には無限距離の404光年があるので単一宇宙×1 ここまでで世界観は二次多元宇宙×11+単一宇宙 さらに、宇宙の外側に根源の渦と呼ばれる果てのない無限の空間があるので世界観相応 世界観は 二次多元宇宙×22+単一宇宙 「 」(根源の渦)について 世界の外側にある何もない無限の空間。何もないので果ても時間もない(広さ無限=二次多元宇宙×11) 空の境界地の文にて 「果てはなかった。いや、はじめから墜ちてなどいなかったのかもしれない。 ここには、何もないから (中略) ただ、時間らしきものを観測する。「 」には時間さえないけれど、私はそれを観測できてしまう。」 と書かれている そして沙条愛歌は生まれた瞬間から根源に接続している 原文 「根源への架け橋だなんて、そっちこそつまらないわ、お父さん。だって─」 その時、少女の瞳を父は見るだろう。 妻に似た空色のそれである筈の其処にあるのが、何かを。 宇宙の深淵を。 無限の暗黒と星々の煌めきを。 是なるは偉大なる母、怪物の王女、根源の姫! 「そんなところ、わたし、生まれた時から繋がっているもの」 ※設定上、根源接続者というのが明らかになっているのは沙条愛歌と両儀式のみ 小ネタ: 蒼銀のフラグメンツの並行世界の話であるFate/Labyrinthにて沙条愛歌と両儀式の繋がりが示唆されている。恐らく面識があるものと思われる。 原文 「おい」 誰かが言った。 あなたは覚えているでしょう、愛歌。 瞬間、微睡みからの波濤があなたの意識を別の場所へと押し流して。 別の場所。何処? 宇宙の暗黒のようでもあったし、輝きの窮極のようでもあったし、あらゆるすべての中心たる渦のようでもあったし──見慣れない、生活感のまるでない小さなワンルーム・マンションの一室のようでもあって。 「そいつは、駄目だ。ここに置いていけ」 どこまでも深い── 青く輝く瞳を、あなたは見つめたの。 【精神=魂の根拠】 沙条愛歌は大聖杯の生け贄にするために数多の少女を誘拐し虐殺した。 その際に魂の代替として少女の無垢の精神を投げ打ったとしているため、精神=魂 原文 「本当は価値がない子たちに、価値をあげるの。彼の魂の代わりになれるのよ。それってあまりに素敵すぎるわ。何千、何万という無価値は、けれどここに集まることで光輝く価値を持つの」 繊細な指先が空間を指し示す。 其処には、白い服を纏った無数の少女たちの姿があった。この三日間で集めに集めた百数十名。いずれもすべて自我を失った虚ろの表情を浮かべている。(中略)不足分である七騎目の魂の代替としての、あれは生け贄だ。 恐怖もなく、躊躇いもなく、自意識さえなく。 あれらは無垢の精神を強制的に維持されたまま、己が命を投げ打つのだ。 【名前】沙条愛歌 【属性】少女の形をしてしまった全能 【大きさ】二次多元宇宙×22と繋がっている少女 【攻撃力】大きさ相応の少女 【防御力】世界+根源と繋がっているため二次多元宇宙×22 ランサー・ブリュンヒルデの宝具(全てを断ち切り、触れただけで消滅する、分子分解に等しい攻撃)を指先ひとつだけで受け止めることができ何ともない。切断耐性。消滅耐性。分解耐性。 その愛歌でも消滅した大聖杯の中。同時に「魂ごと分子分解される」と言われているので消滅×2、分解×2、精神・魂破壊 なお一度消滅した後は概念存在となり不可視となる。不可視、物理無効 玲瓏館美沙夜が目を合わせただけで恐怖を感じ、意識を失いそうになったライダー・オジマンディアス 精神攻撃×1 それに耐えた美沙夜 精神・魂耐性×1 その美沙夜でも叩きつけられた負の感情で精神が揺さぶられ、恐怖のあまり身動きができなくさせるバーサーカー・ジギル ハイド 精神・魂攻撃×2 それを克服した美沙夜 精神耐性×2 その美沙夜であっても抗えなかった愛歌の精神攻撃×3 また、大聖杯の中は「生きた人間が一度でも呼吸してしまえば、広大な空間に漂う絶望と悲嘆、恐怖の残滓が肺腑をいっぱいにして、脳を灼かれ、瞬時に精神を発狂させる」とある。生きた人間である美沙夜は当然耐えることができない。精神攻撃×3 大聖杯の中でも精神を発狂させなかった愛歌 精神耐性×3 アサシン・静謐のハサンの「気配遮断」が効かない。察知×2 全身が猛毒の塊であり、かつ触れたものを即死させる静謐のハサンを触っても平気。猛毒耐性 アーチャー・アーラシュは病や毒に耐性を持ち静謐のハサンの猛毒であっても平気とされる 猛毒耐性 オジマンディアスの神威は呪詛でただ存在するだけで毒素により周囲を蝕み、普通の生物は2秒後に致死に至るされる。これは戦っていたセイバー・アーサーペンドラゴンや、耐性を持つアーラシュであっても四肢を蝕まれた 猛毒×2、呪い×1 2秒たっても即死しなかったアーラシュとアーサー 猛毒耐性×2、呪い耐性×1 と、同じく全く平気だった愛歌 猛毒耐性×2、呪い耐性×1 【素早さ】生まれながらにして時間が存在しない根源とつながった同一の存在であるため時間無視 【特殊能力】 万色の光 蒼銀のフラグメンツの並行世界の話であるFate/Labyrinthにおいて使用した技 ヴォルフガング・ファウストゥスの霊核三基と亜種聖杯を存在ごと消し飛ばした 詳細は不明だが、「存在ごと。世界ごと。ぜんぶ抉ってしまう」「奇跡の光臨を持って砕き尽くされる」などとあるので、原理としては存在消滅と思われる。範囲は世界観相応 空間転移 無制限に世界のあらゆる場所へ転移することができる。 パラケルススの魔術空間(異界化しており第三者が絶対に侵入することができない)に自在に侵入・脱出ができる。異次元追放(脱出)耐性 精神干渉 沙条愛歌は相手の瞳を見つめるだけで相手の精神に干渉してダメージを与えることができる 全身を動かすこともできなくすることもでき、それは令呪の行使であっても効果を発揮させることができない。またその相手を意のままに操ることができる ほかにもアーチャーのマスターと目を合わせただけで心の傷である死亡した息子との幸せだった過去の思い出で脳内を塗りつぶし、沙条愛歌を自分の息子と重ね合わさせ誤認させるなどして戦意喪失させたりした。洗脳効果もある。 視認発動の精神・魂攻撃×3 全能 沙条愛歌は全能であると明言されている。 原文 あるところに── ひとりの女の子がいました。 真理と化した女の子であり、すべてを成せる女の子でした。 命を、と望めば命を発生させられる。 死を、と囁けば死を蔓延させられる。 世界は彼女と繋がっていて、彼女は世界と繋がっていたのかもしれません。 彼女は全能でした。 不可能などひとつもない。すべてを操って、成し遂げ、崩し去ることができる。そんな機能を持ってしまった故に何事にも楽しみがなくなってしまった彼女は、自分の全能にひとつだけルールを作りました。 それは「自分の未来は見ないようにする」というものです。世界そのものに等しい彼女は自分自身に制限を掛けたのです。 ルール。制限。枷。だって、それぐらいしないと全能はとても退屈で。ヒトのままでいる意味がまるでなくなって、生命活動なんて続けてられない。きっと死んでしまう。 以上より望めば生物の創造、生物に死を与えることも可能とされているため願望実現能力。 自由な事象改変 沙条愛歌は事象を自在に書き換え、可能性を好き放題に選択することが可能とされている。 原文 聖杯戦争に参加して、マスターになった時、わたしは恋に落ちる── ええ。そうです、その通り。 つまるところ彼女は、自分がやがて「恋に落ちる」と知った瞬間、自分の未来を観ることをやめたのです。運命を知り、明日を拓き、世界と時間の糸であやとりするようにして事象を自在に編纂し、未来を選択しながら、可能性の悉くを好き放題に決定しながら生きる日々を選ぶことさえ、できた筈なのに。 世界改変 愛歌は愛するアーサーの「ブリテンの復活」という願いを叶えようとした。 作中では事象固定帯に干渉し、現在に至るまでの確定した人理定礎を破壊し、ブリテンが滅ぶ未来を書き換え、ブリテンが滅びずに現在まで栄え続ける新たな歴史に作り変えようとした。 以上より設定全能+自由な願望実現+世界改変で任意全能 時間無視なので常時全能とする。 全知 「あらゆる全ての事象を知り、あらゆる全てを認識する機能を持つ」と言われており、実際に「貴方ほどの世界を識る者など在りはしないでしょう」とキャスターのパラケルススにも言われていたので全知 また、キャラ説明で「あらゆる魔術を自在に行使してみせる」とある 全能でもあるため、Fateシリーズに登場する魔術はすべて使用可能とみられる 宇宙の外側にある根源に生まれながらにして繋がっているので宇宙内生存。宇宙外生存。 【長所】単独で複数のサーヴァントを圧倒できる最強のマスター 【短所】主人公にしてヒロインにして人類悪。だいたいコイツのせい 【戦法】全知で判断。基本は万色の光で焼き尽くす。駄目なら精神干渉で洗脳 【備考】蒼銀のフラグメンツ1巻後書きの解説で主人公と明言されている 参戦vol.137 vol.137 627格無しさん2022/10/27(木) 21 04 23.03ID 2oXdUIIX 504 考察乙 それと沙条愛歌についてだが こいつの全能原理は根源の渦に接続しているが故の全能 そして根源接続者と言われるのは沙条愛歌と両儀式で、設定上両儀式の全能も沙条愛歌と全く同じなはず 両儀式は自称だとなんでもできる(描写なし)、自称だと世界の秩序を書き換えられる(描写なし)…で全能かどうか疑わしいということで壁下に下げられていたけど 沙条愛歌の全能描写を両儀式に流用すれば全能扱いになって全能壁上に復帰できると思うんだけどどう? 632格無しさん2022/10/27(木) 21 23 27.87ID 2Mb44J6B 637 659 (省略) 610-614 >その愛歌でも消滅した大聖杯の中。同時に「魂ごと原子分解される」と言われているので消滅×2、分解×2、精神・魂破壊 >でも結局消滅しなかった愛歌 消滅耐性×2、分解耐性×2、精神・魂破壊耐性×1 このあたりの原文が欲しい 大聖杯の中で消滅したの?しなかったの? 消滅したように見えても結局消滅しなかったなら×2にはできないと思う >全身が猛毒の塊で、触れたものを即死させる静謐のハサンを触っても平気。毒・即死耐性 毒で即死ぬだけであって即死攻撃じゃないように思える >詳細は不明だが、「存在ごと。世界ごと。全部抉ってしまう」「奇跡の光降を持って砕き尽くされる」などとあるので、原理としては不思議光+高熱+存在消滅と思われる。範囲は世界観相応 不思議光は防御無視ではないから威力を書く必要がある 659格無しさん2022/10/28(金) 18 29 31.13ID QeMxfIbo 632 聖杯の中で一度消滅はしたけど大聖杯の願いを叶える力で復活した形だからやっぱ耐性×2にはできないかな? ただ大聖杯の描写読んだら精神攻撃と耐性が+1に増やせそうだと出来そうだと思った。 FGOの設定読むと静謐のハサンの宝具(身体そのもの)の効果は以下の通りで毒と即死で別れているから、即死は毒によるものではないと思う 妄想毒身 敵単体に毒を付与(5T/2000) スキル封印を付与 宝具封印を付与 即死を付与 超強力な攻撃 不思議光は一応サーヴァントを完全消滅させる威力はあるんだけど… いかんせん描写不足感があるから存在消滅だけにしようかな 681格無しさん2022/10/28(金) 21 46 52.46ID asXl7aCL 668 毒耐性で平気とされるなら即死効果も致死毒由来のものでやっぱり即死攻撃とは違うんじゃ 682格無しさん2022/10/28(金) 21 56 05.83ID OkE5VTxj 毒自体に即死効果もあるから毒が平気なら毒に付随する即死も耐えられるってことなのかね そういう複合型特殊攻撃は前例があるから即死効果のある毒に耐えられたら毒・即死に耐性があることになるのはわからなくもない 683格無しさん2022/10/28(金) 22 02 49.16ID wbfMBa1m 毒といったってドラクエみたくじわじわ体力を減らしていくものもあれば、一瞬で即死するものもあるから前者と後者で分けて考えるべきでは 即死効果も伴う毒であれば即死攻撃を含んでいてもおかしくはない 697格無しさん2022/10/29(土) 00 41 57.59ID DAnXCiFf 699 ソースがTYPE-MOON wikiになってしまうのがあれだが、これに耐えられるから即死耐性まで付くってのはやっぱり違う気がするんだよなぁ サーヴァントに対しては触れただけで殺すことは出来ないとあるし、即死はあくまで強力な毒の効果によるものに過ぎなくね? 心臓を剣で突き刺したから即死攻撃だっていうのと同じようなもんな気がする 妄想毒身(ザバーニーヤ) ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 猛毒の塊と言えるアサシンの肉体そのもの。触れるすべてを毒殺し続けた彼女の在り方が宝具化したもの。 爪、肌、体液、吐息さえも“死”で構成されており、全身が宝具と化している。宝具ではない武装であれば、瞬時に腐蝕させることも可能。 その毒性は強靭な幻想種ですら殺しうるほどで、特に粘膜の毒は強力。人間の魔術師であればどれほどの護符や魔術があろうと接吻だけで死亡し、英霊であっても二度も接吻を受ければ同じ末路になる。 この能力は自分の意志では完全に制御することは出来ず、触れた者に無差別に作用してしまう。また、この効果は犠牲者の体にまで残留し、遺体に触れた者にも被害が及ぶ。 生物に対しては「加減」することができないため、触れた相手を必ず殺してしまう。ただし、武装を腐食させるかどうかは任意に決定できる。 サーヴァントに対しては「触れただけで殺す」ことはできないが、僅かに動きを鈍らせたり苦痛を与えることは十二分に可能・経口など、粘膜による接種であればダメージやバッドステータスを与えることも可能。 合計「3回」の粘膜接触で大抵の存在は絶命する。『Fate/Grand Order』では一度の口付けで連続三接触を試みている。 直接の接触が無い場合でも汗を揮発させ吸収させることで、肉体・精神機能を緩慢に失わせ、最終的に死に至らしめる。 699格無しさん2022/10/29(土) 01 06 18.74ID dMhnZniE 702 697 わかった。なら静謐のハサンの宝具は毒だけにしておく。ただの毒だとあれなので猛毒の方が適してるかもだけど ついでにオジマンディアスの神威も毒・即死扱いになるか確認してほしい 原文 大神殿に満ちる神威──古代エジプトの神霊に類するものと目される呪詛は、ただ存在するだけでアーチャーやセイバーの四肢を蝕む。まっとうな生物であれば二秒と経たずに致死するだろう各種の毒素が充満して肺腑を抉り、能力値パラメーターは軒並みランクダウンし、時にはスキルも弱体化させられてしまう。 702格無しさん2022/10/29(土) 07 19 57.98ID u2iS9v5u 699 697だけどこれも静謐のハサンと同じであくまで猛毒って扱いじゃないかなと思う 神霊に類するものと目される呪詛ともあるから呪いとも判断出来そうだけど、付けるなら猛毒・呪い耐性の方が相応しいんじゃないかなっていうのが個人的な意見 753格無しさん2022/11/02(水) 02 39 48.99ID OEfdqbQd 755 沙条愛歌考察 大きさ二次多元×22並みの全能の少女 戦法は万色の光(存在消滅×1)か精神干渉(精神・魂攻撃×3) 性能的に(全能神の壁)から ○当真大河 精神干渉勝ち ○斗南優 精神干渉勝ち ○ピッコロ 精神干渉勝ち ○孫悟飯 精神干渉勝ち ○孫悟空(ドラゴンボール) 精神干渉勝ち ○城山恭介withただ一つの目的を貫徹する色彩なき童女 万色の光勝ち △聖賢者ユウト 万色の光とコネクティドウィル相打ち ○一方通行 反射できる範囲を越えた精神干渉勝ち △エターナルビューティ 決め手に欠けるが倒されない ○ロック 追放は大きさで効かない。大きさでとにかく殺し続けて勝ち ○アンチモニター 精神干渉勝ち ○ダーク・シュナイダー 特殊能力は効かないが大きさで直接攻撃して勝ち △エターナルハッピー 決め手に欠けるが倒されない ○上条当麻 大きさで直接攻撃して勝ち △藤井蓮 概念存在なので攻撃効かず透過分け。こちらも倒されず ×おれ(脱走と追跡のサンバ) もっと大きいので巨大化からの踏みつけで負け ×暁美ほむら 記憶操作負け ×玖錠紫織 大宝楼閣・善住陀羅尼負け もう勝てない おれ(脱走と追跡のサンバ)>藤井蓮=エターナルハッピー=沙条愛歌>上条当麻 755格無しさん2022/11/02(水) 12 04 18.17ID 0IUX8mqz 考察乙 (省略) 753 沙条愛歌は等身大の少女が二次多元宇宙×22と繋がっているのであって二次多元×22の大きさの少女ではない 少女部分がやられたら負け 754 上と同じで160cmが二次多元宇宙×4と繋がっているのであって二次多元×4に巨大化してるわけじゃない 756格無しさん2022/11/02(水) 12 14 28.51ID CV+iQZ2z 758 そういやそもそも愛歌と式の繋がってる根源の渦って一応同一のものなんじゃ? なんで二人で繋がってる根源の大きさが違うの? 758格無しさん2022/11/02(水) 13 14 43.97ID nFR6eaZ+ 756 沙条愛歌はFateシリーズの世界観を参考にしてて、両儀式は空の境界と月姫の世界観を参考にしてるから根源の大きさに違いが出ているんだと思う 紛らわしいから両儀式の世界観もFateに合わせればいいな 803格無しさん2022/11/06(日) 09 46 15.66ID pCTwUgcO 111 沙条愛歌再考察 とりあえず大きさは少女並みとして考慮 防御力は二次多元×22並み 世界+根源分距離をとるので開始距離は二次多元×22 全能神の壁周辺を見る ○オンスロート 万色の光勝ち ○ヴァルプルギス 万色の光勝ち ○Mr.MXYZPTLK 万色の光勝ち ○八丁堀 存在消滅に耐性ない、万色の光勝ち ○ハル・ジョーダン 万色の光勝ち (全能神の壁) ○当真大河 万色の光勝ち ○斗南優 万色の光勝ち ○ピッコロ 万色の光勝ち ○孫悟飯 万色の光勝ち ○両儀式 相手が近づいてくる隙に万色の光勝ち ○孫悟空(ドラゴンボール) 万色の光勝ち ○城山恭介withただ一つの目的を貫徹する色彩なき童女 万色の光勝ち △聖賢者ユウト 万色の光とコネクティドウィル相打ち ×エターナルビューティ 万色の光効かずエターナルビューティブリザードアロー負け ○一方通行 万色の光勝ち ×ロック こちらの攻撃効かず追放×2の門負け ×アンチモニター 万色の光効かずエネルギー吸収負け ×ダーク・シュナイダー 万色の光効かず超原子崩壊励起負け ロック>エターナルビューティ>沙条愛歌>一方通行
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892 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 17 09 56 では、青の小部屋に挑みます。 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな大部屋だ! 猫アルク/この先割れスプーンの餌食とニャるがいい! 猫アルク(2:1:3:1)(支援攻撃可)単位:300 指揮官:猫アルク 技能:真祖ビーム(敵部隊1つに小ダメージ) 自動勝利! 宝箱から爆弾を入手しました。 (消費/使用時に全ての部隊の単位を10%回復させます) おや? 倒した猫アルクが起き上がって何か言いたそうに見つめてきます。 猫アルク/割引券があると思って牛丼屋入ったら期限が切れてたニャ…… (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋に挑む Y-4/青で広い部屋に挑む N/今日の所は帰る。 902 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 17 29 23 では、青の小部屋に挑みます。 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな部屋だ! 猫アルク/まだニャ! まだ終わらんよ! 猫アルク・民兵(2:2:3:1)(支援攻撃可)単位:300 指揮官:猫アルク・ボクサー 技能:ニャンプシー・ロール (資源30で負傷を受ける技能の成功率を大幅に下げ、敵指揮官に負傷を与える事がある) 問題なく自動勝利! 宝箱から鹿せんべい(消費)を入手しました。 おや? 倒した猫アルクが起き上がって何か言いたそうに見つめてきます。 猫アルク/あちしが最後の猫アルクとは限らないニャ… 人類が生きている限り二匹目、三匹目の猫アルクが… (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋に挑む Y-4/青で広い部屋に挑む N/今日の所は帰る。 912 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 17 51 53 では、青の小部屋に挑みます。 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな部屋だ! 中心に青い宝箱と単位:200ぐらいの粘土っぽい生物の姿! 不定形生命体壱号/トランスフォーム! なんと敵の形が変形して騎士へと変わっていく! 部隊:不定形生命体(7:3:4:12)単位:200 指揮官:不定形生命体壱号 技能:無し イングランド英雄騎士団(7:3:4:12)単位:400 指揮官:黒セイバー スキル:電撃戦 イングランド重装精鋭騎士団(6:4:2:11)単位:300 指揮官:黒セイバー 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:300 指揮官/両儀式 副官/柳洞零観 メカ翡翠(6:6:3:7)単位:290 指揮官/時南宗玄 副官/柳洞零観 アイテム/まききゅーX 竜牙兵(猫耳)(3:1:3:7)単位:282 指揮官/両儀式 副官/黒桐幹也 孫子兵法書の効果が発動! 戦わずして勝つ! 事前の対策が勝負を分ける! 次の戦術が選択可能です。 (選択)兵法書の戦術を使いますか? A/塹壕防衛戦(支援攻撃を持たない味方部隊の攻撃力が0に、全部隊に防御に+3の修正) B/奇襲(味方部隊全ての防御を0にする代わりに先制攻撃を付加する) C/背水の陣(逃亡が不可能となる代わりに味方全部隊に+修正) N/必要ない 923 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 18 07 28 戦術:奇襲が発動しました! 黒セイバー/敵に反撃の隙を与えず殲滅する! 自動勝利! 宝箱から松坂牛を獲得した! (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋(何故か扉に拳の跡)に挑む Y-4/青で広い部屋に挑む N/今日の所は帰る。 936 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 18 24 13 では、Y-3/青で狭い部屋(何故か扉に拳の跡)に挑みます 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな部屋だ! 中心には倒されたモンスターと青い宝箱を漁るチャイナ幼女! 有間都古/これもリュックに詰めて、と (武者修行と師匠への月謝、一挙両得だー!) (選択)戦いを挑みますか? A/両儀式が戦いを挑む B/柳洞零観が戦いを挑む C/時南宗玄が戦いを挑む D/黒桐幹也が戦いを挑む E/黒セイバーが戦いを挑む F/幕僚に加わるよう説得する G/先に進む 948 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 18 44 58 では、F/幕僚に加わるよう説得 いたします。 有間都古/戦場で己の拳を試すのも修行の内かもー! 閣下、黒桐幹也氏のそれっぽい説得により本人も乗り気になっているようです。 ただし腕試しが目的なので戦闘がないと不満が溜まる恐れがあります。 また甲斐性なしのパンダを師匠に持っており、彼に月謝という名の生活費を渡さないと餓死する恐れがあるので 生活費として毎ターン資源15を求めています。 (選択)この条件で承諾しますか? Y-1/応じよう Y-2/応じた上でアイテムを賭けた勝負を申し込む N-1/断る N-2/断った上でアイテムを賭けた勝負を申し込む 963 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 19 21 14 では、N-2/断った上でアイテムを賭けた勝負を申し込みます (選択)誰で戦いを挑みますか? A/両儀式が戦いを挑む B/柳洞零観が戦いを挑む C/時南宗玄が戦いを挑む D/黒桐幹也が戦いを挑む E/黒セイバーが戦いを挑む 976 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 19 43 23 有間都古/はちもんかいだ! りもんちょーちゅー! れんかんたい! てやー! やー! とりゃー! 奥義開眼だい! 閣下! 流れるような八極拳の連撃を打ち込まれた柳洞零観氏が倒れました! どうやら前回から相当クンフーを積んだと思われます! 倒れた零観氏に一礼して松坂牛を持って帰っていきました。 このイベントによる変動は以下のようになります。 柳洞零観が負傷(重)を負いました。 有間都古が八極拳・究極奥義を習得しました。 (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋に挑む Y-4/青で広い部屋に挑む N/今日の所は帰る。 8 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 20 38 31 では、Y-3/青で狭い部屋に挑む 事にします。 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな部屋だ! 中心には封筒が数枚とニワトリ、ネコ、ロバ、ダックスフント! 動物軍団/四獣合体! キィィィング・ブレェェェメェェェンッ! 説明しよう! ニワトリ、ネコ、ロバ、ダックスフントから構成される音楽獣戦士たちは、 他の仲間と四獣合体する事により四重奏楽団ロボ『キング・ブレーメン』に変形するのだ! 部隊:キング・ブレーメン(6:6:2:4)HP200 閣下! お気をつけください! キング・ブレーメンは4曲まで同時に演奏可能な巨大兵器です! 初期の数値以上の戦力を持っていると見た方がいいでしょう! イングランド英雄騎士団(7:3:4:12)単位:400 指揮官:黒セイバー スキル:電撃戦 イングランド重装精鋭騎士団(6:4:2:11)単位:300 指揮官:黒セイバー 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:300 指揮官/両儀式 副官/柳洞零観 メカ翡翠(6:6:3:7)単位:290 指揮官/時南宗玄 副官/柳洞零観 アイテム/まききゅーX 竜牙兵(猫耳)(3:1:3:7)単位:282 指揮官/両儀式 副官/黒桐幹也 孫子兵法書の効果が発動! 戦わずして勝つ! 事前の対策が勝負を分ける! 次の戦術が選択可能です。 (選択)兵法書の戦術を使いますか? A/スカイハイ・ジャンピング・土下座 (情けない姿が同情を誘います。敵に資源を払って撤退可能です) B/乱戦 (敵・味方共に技能・宝具が使えなくなります) C/背水の陣(逃亡が不可能となる代わりに味方全部隊に+修正) D/使わない 33 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 21 30 04 黒セイバー/もはや我等に退路なし! 進むべき道は前のみ! 敵を切り倒し血路を拓け! 背水の陣を展開しました。逃亡が不可能になりました。 全ての味方部隊の戦闘修正が+修正されました。 キング・ブレーメン/一番、ニワトリ!『nowhere』真心を込めて歌います! 閣下、キング・ブレーメンが歌い始めました! しかも、あの歌は通称ヤンマーニとも呼ばれ、 口ずさめば銃弾をも躱すオシャレポーズを身に付けるとの噂! 歌:『nowhere』により互いの支援攻撃によるダメージが無効になります。 (選択)アイテムを使用しますか?(複数選択可) A/爆弾 B/まききゅーX N/使わない 54 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 22 24 58 カリスマ(劣化)によりイングランド重装精鋭騎士団とイングランド英雄騎士団に+修正、 不満度0ボーナスによりイングランド重装精鋭騎士団とイングランド英雄騎士団に+修正されます 部隊:キング・ブレーメン(6:6:2:4)HP200 イングランド英雄騎士団(10:6:7:12)単位:400 指揮官:黒セイバー スキル:電撃戦 イングランド重装精鋭騎士団(9:7:5:11)単位:300 指揮官:黒セイバー 竜牙兵(英雄弓騎兵)(0:5:5:8)単位:300 指揮官/両儀式 副官/柳洞零観 メカ翡翠(0:7:4:7)単位:290 指揮官/時南宗玄 副官/柳洞零観 アイテム/まききゅーX 竜牙兵(猫耳)(0:2:4:7)単位:282 指揮官/両儀式 副官/黒桐幹也 それでは戦闘を開始します! キング・ブレーメンのロバキックが炸裂しましたが、騎士団の装甲に阻まれました! 騎士団の突撃がキング・ブレーメンの巨体を打ち砕きました! 敵部隊に108の大損害を与えました! 自動勝利! 敵巨大ロボを粉砕しました! 宝箱の代わりに4つの封筒が置かれています。 ここにある手紙によると中身はスコアだそうです。 しかも曲名も書いてある親切仕様です。 ですが全部ロボット物です。 どうやら勢力ごとに1つだけ持っていて良いようです。 (選択)どの曲を持っていきますか? A/dream shift B/Gather way C/太陽の翼 D/マクロス E/置いていく 70 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/03(日) 23 06 19 それではdream shiftを回収します。 ブリテンはマクロスを持っていくようです。 このイベントによる変動は以下のようになります。 dream shiftのスコアを入手しました。 (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋に挑む Y-4/青で広い部屋に挑む N/今日の所は帰る。 105 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/04(月) 21 42 20 では、Y-3/青で狭い部屋に挑む 事にします。 足を踏み入れたのは単位:300まで入れそうな部屋だ! 中央には四角いリングと怪しげなガクランの男達! 番長連合/待っていたぞ! 強敵(とも)よ! 閣下、番長連合よりタイマン勝負を持ちかけられました。 こちら側から部隊を1つ、向こうも部隊を1つ、 それで決着を付けようとの事です。 なお、対戦相手はこちらで指名できるようです。 今回は2勢力で来ていますが、ブリテンとは別々に戦わなければならないそうです。 (選択1)誰と戦いますか? A/パワー自慢の強力番長 B/テクニック重視の技巧番長 C/頭脳明晰、知性番長 D/反則大好き残虐番長 E/タイマン勝負を避けて全軍で攻撃 (選択2)誰が戦いますか? Ⅰ/竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:300 指揮官/両儀式 副官/柳洞零観 Ⅱ/メカ翡翠(6:6:3:7)単位:290 指揮官/時南宗玄 副官/柳洞零観 アイテム/まききゅーX Ⅲ/竜牙兵(猫耳)(3:1:3:7)単位:282 指揮官/両儀式 副官/黒桐幹也 Ⅳ/まききゅーXを使った誰か 128 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/04(月) 23 24 30 では、こちらはⅠ/竜牙兵(英雄弓騎兵) を、相手は B/テクニック重視の技巧番長 を指名いたします。 技巧番長/私をご指名とはな。では華麗なるテクニックをお見せしよう! 部隊:技巧舎弟(4:4:3:2)単位:300 スキルⅠ:先手必勝 スキルⅡ:電撃戦 指揮官:技巧番長 技能A:シャイニング・ウィザード (資源30で負傷を与える技能を無効化。 さらに負傷技能を使用した敵指揮官に負傷(重)を与える事がある) 技能B:フライング・ボディプレス (資源20で敵全体に小~中ダメージを与える) 技能C:技巧の神(1戦闘ターンに3回まで技能を行使できる) 孫子兵法書の効果が発動! 戦わずして勝つ! 事前の対策が勝負を分ける! 次の戦術が選択可能です。 (選択1)兵法書の戦術を使いますか? A/乱戦 (敵・味方共に技能・宝具が使えなくなります) B/背水の陣(逃亡が不可能となる代わりに味方全部隊に+修正) C/奇襲(味方部隊全ての防御を0にする代わりに先制攻撃を付加する) N/使わない (選択2)宝具・技能を使用しますか? Y/使う N/使わない (選択3)アイテムを使用しますか? Yー1/爆弾を使う Y-2/まききゅーXを使う 180 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/07(木) 01 55 12 戦術:乱戦を実行します。 常に全力を出せる戦局が存在するとは限らない。 人は与えられた戦場で今持てる力のみで戦うのだ。 戦術:乱戦により互いの宝具・技能が無効になりました。 部隊:技巧舎弟(4:4:3:2)単位:300 スキルⅠ:先手必勝 スキルⅡ:電撃戦 指揮官:技巧番長 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:300 スキル:自己再生 指揮官/両儀式 技巧番長に率いられた舎弟が次々とトップロープからダイビング! 竜牙兵が単位:33の被害を受けました。 再びトップロープに向かう集団を矢で狙撃します。 技巧舎弟に59の損害を与えました。 部隊:技巧舎弟(4:4:3:2)単位:241 スキルⅠ:先手必勝 スキルⅡ:電撃戦 指揮官:技巧番長 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:267 スキル:自己再生 指揮官/両儀式 (選択)撤退しますか? Y/ここは一時退却 N/敵を倒すまで継続 202 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/07(木) 21 19 22 技巧番長/我々が倒れるか、敵が倒れるかだ! スキル:電撃戦が使用されました! このターン、どちらかが壊滅するまで戦闘が継続します! 自動勝利! 所詮はショーレスリング! 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)単位:203 指揮官/両儀式 強力番長/どうやら技巧番長が敗れたようだな 残虐番長/所詮、奴は我々番長連合でも中堅どころ 知性番長/技巧派が技能を封じられては手も足も出まい (選択)黒セイバーの戦いも見物しますか? Y/勿論だ N/別にいい 211 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/07(木) 21 55 13 強力番長/うおお! 俺様のパワーで粉砕してやる! (なんかさ最近のジャ○プとかサ○デーでマガジ○とか、 俺みたいなマッチョタイプって瞬殺される為だけに出てる感じだよな) 黒セイバー/噛ませ犬如きに遅れは取らぬ 強力番長(10:0:0:10)HP:300 イングランド英雄騎士団(10:6:7:12)単位:400 指揮官:黒セイバー スキル:電撃戦 黒セイバーが宝具:約束された勝利の剣を発動しました! 強力番長に単位:180の大損害を与えました! 戦闘開始です! 強力番長のラリアットが騎馬軍団を蹴散らします。 単位:85の大損害を受けました。 しかし騎馬軍団の突撃止まらず! 強力番長に単位:196の大損害を与えました! 大ブリテン衛宮邸連合の勝利です! 技巧番長/よくぞ我等を打ち倒した 強力番長/勝者の証を受け取るがいい 技巧・チャンピオンベルトを獲得しました 強力・チャンピオンベルトを獲得しました 閣下、番長連合の厚意によりチャンピオンベルトは、 宅配番長がそれぞれの勢力の拠点に運んでくれるそうです。 時間指定もク-ルでも大丈夫だそうです。 (選択)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む Y-3/青で狭い部屋に挑む (ドアに肉球判子が押してあります) Y-4/青で広い部屋に挑む (看板:大聖杯温泉あります。打ち身・打撲・骨折・黒化・人間関係・老化etcに有効です) N/今日の所は帰る。 230 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/07(木) 23 08 09 足を踏み入れた先には本丸から4の丸まである巨大な堅城・彦根城。 その傍らには大聖杯の湯という立て札が立てられた温泉。 大聖杯の湯:何にでも効きます。入浴料・資源100。各勢力につき1名のみ。 不満・苦情のある方は腕を振るって彦根城にお越しください (選択)大聖杯の湯を利用しますか? Y-1/資源を払って利用する Y-2/彦根城の煤払いをした後に入ろう(宣戦布告) N/入らずに先に進む 279 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/08(金) 19 12 29 彦にゃん番頭/それではこちらに 案内された温泉は風情溢れる大浴場です。 ここなら一人と言わず大勢が入れるでしょう。 その気になれば部隊規模の入浴も可能です。 しかし彦根城城主に人数が制限されているようです。 (選択)誰が入りますか? A/両儀式 B/柳洞零観 C/時南宗玄 D/黒桐幹也 E/黒セイバー 291 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/08(金) 20 32 47 彦にゃん番頭/バスタオルと手拭はこちらです。湯船には浸けないよう 柳洞零観/おお、生き返るようだ 鼻歌を歌いながら、のんびりと背筋を伸ばす零観にどこからともなく声が聞こえる。 柳洞零観/どなたですかな? 冬木神/神です よくぞ、いにしえの洞窟の折り返し地点まで辿り着きました。 今、貴方が浸かっている大聖杯の湯は天上にあるヴァルハラ温泉と源泉を同じくするもの。 ですから温泉を通じ、ここでだけ神である私と交信が可能なのです。 貴方が現人神になるまで後2ポイントの信心ポイントが必要ですが、 これは柳洞寺仏教の教えが広まった場所の数で蓄積されるポイントです。 いかに神であろうと信じる者がいなければ存在しないのと同じです。 他国や中立組織と交渉し、どんどん教えを広げていきましょう。 私は貴方方が冬木の地に平和と安寧を齎すのを、 ヴァルハラ温泉でゆったりと寛ぎながら地酒を煽りつつ見守っています。 このイベントによる変動は以下のようになります。 資源-100 柳洞零観が戦線に復帰しました。 元の配属に戻ります。 彦にゃん番頭/お土産です、どちらでもお好きな方をどうぞ (選択)どちらを持っていきますか? A/竹筒 (中に大聖杯の湯が入っています。飲泉出来ます。 食あたり・空腹・体調不良etcに有効です) B/大きな葛篭(中身は不明) 304 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/08(金) 22 03 42 閣下、持てるアイテムが上限を超えました。 何を捨てるかを選択してください。 (選択1)何を捨てますか? A/爆弾 B/鹿煎餅 C/dream shiftのスコア D/マクロスのスコア E/竹筒 F/まききゅーX (選択2)次の部屋に向かいますか? Y-1/赤で狭い部屋に挑む Y-2/赤で広い部屋に挑む (武器庫と書かれている) Y-3/青で狭い部屋に挑む (中ボスの部屋と書かれている) Y-4/青で広い部屋に挑む (仮スタジオと書かれている) N/今日の所は帰る。 317 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/08(金) 22 48 57 閣下! 大変です! 深山商店街に平和主義を標榜するテロリスト集団、 遠坂邸にギルガメッシュと美綴綾子率いるマキリ人民解放軍が出現! 交戦状態に突入しました! ご指示をお願いします! (選択1)どちらから解決しますか? A/深山町商店街 B/遠坂邸 (選択2)幻燈機を使用しますか? Y/当然 N/不要 (選択3)深山町商店街に警察の派遣が可能です。要請しますか? Y/手を借りよう N/不要 335 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/09(土) 07 29 55 いにしえの洞窟で獲得したアイテムを山分けにします。 希望のアイテムを選択してください。 価値的に均等でなくても可能です。 ただし、その場合は不足分を資源などで要求されます。 (選択1)どれが欲しいですか?(複数選択可) A/強力チャンピオン・ベルト B/技巧チャンピオン・ベルト C/dream shiftのスコア D/マクロスのスコア E/竹筒 F/爆弾 閣下、それでは110番します。 冬木市の警察は港署に西部警察署、ICPOに果ては機動警察から宇宙警察まで 様々な組織から派遣された警官で構成された部隊です。 SNポイントにより出動する部隊が変わってきますのでご注意を。 数字が高ければ強力な部隊が、しかし真っ当な部隊よりも少しアホっぽい方が強いです。 (選択2) 警察に110番/はい、こちら○○署 347 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/09(土) 12 24 34 黒セイバー/強奪にも等しい条件だが従おう 閣下、どうやら交渉は成功した模様です。 このイベントによる変動は以下のようになります。 以下のアイテムを獲得しました。 技巧チャンピオン・ベルト dream shiftのスコア 竹筒 合計-3ポイント。 警視庁/それでは特殊刑事課を派遣します 海パン刑事/我等が出動すれば万事解決! ムスタング刑事/警視庁が誇る特殊刑事課! 月光刑事/お呼びとあれば即推参! 閣下、警察…とはとても思えぬ怪しげな集団が到着しました。 一応、警察手帳の確認と本庁に問い合わせてみましたが間違いないようです。 本人達はエリート集団と言っていますが期待しない方がいいでしょう。 部隊:警察官(2:3:2:1)単位:200(支援攻撃可) 指揮官:海パン刑事 技能:無防備交渉(敵の士気を大幅に減退させる事がある) 部隊:P-51『ムスタング』改造車両(3:2:3:4)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:ムスタング刑事 技能:乱射(無差別に複数の対象に攻撃を加える。含味方) 部隊:夜間戦闘機『月光』(4:1:4:5)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:月光刑事 技能:登場名乗り(敵の士気を減退させる事がある) Y/大変…結構…? 379 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/09(土) 21 17 45 閣下、敵部隊が到着しました! 弓道部/栄養剤とドーピング薬のドラッグ・カクテルは効くぜー! 部隊:弓道部レギュラー(6:5:4:7)単位:300 指揮官:ギルガメッシュ 技能A:カリスマ(軍団を指揮している場合、全体に大幅+修正) 技能B:黄金の鎧(負傷を負わせる技能の対象から外れる) 技能C:黄金律(得られる資源がランダムの場合、全て高評価になる。 また、無条件で資源を得られるイベントが発生する事もある) 宝具A:王の財宝(投擲型。消費30で敵全体にランダムダメージ) 宝具B:天地乖離す開闢の星(消費60で敵全体に大ダメージ) 副官:美綴綾子 技能A:女傑(部隊を指揮している場合、味方全体に+修正) (選択1)出撃する部隊と指揮官の組み合わせを選んでください 部隊/穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 指揮官/柳洞一成 A/竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 B/竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 Ⅰ/弓塚さつき Ⅱ/黒桐鮮花 (選択2)幻燈機を使用しますか? Y/必須だ N/不要だ 435 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/10(日) 08 48 28 それでは以下の部隊を編成します。 部隊:竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 指揮官:黒桐鮮花 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき (選択)援軍を要請しますか?(複数選択可) A/柳洞寺から援軍派遣 B/穂群原学園から援軍派遣 C/他国への援軍要請 449 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/10(日) 11 16 47 部隊A/F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 指揮官/氷室鐘 副官/三枝由紀香 (選択1)部隊と指揮官を決定してください B/G・メカ翡翠(11:10:1:25) HP:198 C/E-2C『ホークアイ』(0:6:6:10)単位:100 1:キャスター 2:葛木宗一郎 3:白レン 4:月姫蒼香 (選択2)移動させる部隊を選んでください(複数選択可) A/F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 B/G・メカ翡翠(11:10:1:25)HP:198 C/E-2C『ホークアイ』(0:6:6:10)単位:100 479 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/10(日) 21 48 37 それでは以下の部隊を遠坂邸に派遣します。 G・メカ翡翠(11:10:1:25) HP:198 拠点:遠坂邸(防御側に+修正)(長城効果により更に+2) 最大:300 部隊:弓道部レギュラー(6:5:4:7)単位:300 指揮官:ギルガメッシュ 副官:美綴綾子 部隊/穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 指揮官/柳洞一成 G・メカ翡翠(11:10:1:25) HP:198 部隊:竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 指揮官:黒桐鮮花 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき 挟撃が発動しました! 部隊の与える最終ダメージが上昇します! 孫子兵法書の効果が発動! 戦わずして勝つ! 事前の対策が勝負を分ける! 次の戦術が選択可能です。 (選択)兵法書の戦術を使いますか? A/スカイハイ・ジャンピング・土下座 (情けない姿が同情を誘います。敵に資源を払って撤退可能です) B/撤退戦(敵から追撃されなくなります) C/神風 (自軍部隊一つを壊滅させ、その単位数の1/4の被害を相手に与えます) (選択2)他の戦術も用いますか? Y/使用する N/不要 490 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/10(日) 22 33 30 (選択)技能を使用しますか? Y/FoLLteで美綴綾子を対象に選ぶ (資源20で敵指揮官に高確率で負傷(軽)を与える) N/使わない 517 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/11(月) 23 25 24 黒桐鮮花/今までの恨みを乗せて今必殺のFoLLte! 技能:FoLLteが美綴綾子に発動しました。 美綴綾子に負傷(軽)を与えました。 負傷した美綴綾子は間桐邸に撤退します。 ギルガメッシュ/おのれ!雑種の仇! (船頭多くして船山を登る。我以外の指揮官など認めん) 宝具:天地乖離す開闢の星が穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)に発動しました。 穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)が単位:63の被害を受けました。 ダメージを受けた陸上部が拠点に立て篭もります。 ギルガメッシュのカリスマにより戦闘修正に大幅な+修正。 穂群原学園・陸上部に不満度0ボーナス。 拠点:遠坂邸(防御側に+修正)(長城効果により更に+2) 最大:300 部隊:弓道部レギュラー(8:7:6:7)単位:300 指揮官:ギルガメッシュ 部隊/穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)(3:4:3:2)単位:237 指揮官/柳洞一成 G・メカ翡翠(11:10:1:25) HP:198 部隊:竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 指揮官:黒桐鮮花 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき それでは戦闘を開始します。 死を恐れぬ弓道部レギュラーが雨霰と矢を降り注がせます! 穂村原学園・陸上部が単位:105の大損害を被りました! 挟撃した我が軍がミサイルと矢、砲丸、槍で反撃に出ました! 敵に単位:300の大損害を与えました! 我が軍の勝利です! 部隊/穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)(3:4:3:2)単位:132 指揮官/柳洞一成 G・メカ翡翠(11:10:1:25) HP:198 部隊:竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 指揮官:黒桐鮮花 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき 敵指揮官ギルガメッシュを捕縛しました! 弓塚さつきの吸血衝動により資源60を獲得しました! 戦闘に参加した部隊に戦闘経験が+されます! Y/大変結構! 544 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/12(火) 21 15 42 戦場:商店街(最大:800) 防御側に+修正 武装市民(機関銃)(5:1:1:6)単位:400 指揮官:平和思想家 技能A:音楽家 技能B:煽動 (敵全体か味方全体にダメージを与える。 親密度が低い場所であれば受けるダメージも味方が狙われる確率も上がる) 副官:市民リーダー 技能:増援要請(一定の確率で率いている部隊の単位を増加させます) 部隊:穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 指揮官:蒔寺楓 副官:Vシオン 部隊:警察官(2:3:2:1)単位:200(支援攻撃可) 指揮官:海パン刑事 技能:無防備交渉(敵の士気を大幅に減退させる事がある) 部隊:P-51『ムスタング』改造車両(3:2:3:4)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:ムスタング刑事 技能:乱射(無差別に複数の対象に攻撃を加える。含味方) 部隊:夜間戦闘機『月光』(4:1:4:5)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:月光刑事 技能:登場名乗り(敵の士気を減退させる事がある) 孫子兵法書の効果が発動! 戦わずして勝つ! 事前の対策が勝負を分ける! 次の戦術が選択可能です。 (選択1)兵法書の戦術を使いますか? A/包囲殲滅 (部隊数が敵の倍以上なら最終ダメージが2倍、 3倍以上なら最終ダメージも3倍になる) B/逆境 (敵に与える最終ダメージを半分に、得られる戦闘経験を倍にする) C/スカイハイ・ジャンピング・土下座 (情けない姿が同情を誘います。敵に資源を払って撤退可能です) N/使わない (選択2)レプリカントコンダクターを使用しますか? Y/使う N/使わない 561 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/12(火) 23 35 26 包囲殲滅を実行します! 戦争は火器の時代を迎え殲滅戦に移行した! 大多数を以って敵軍を包囲殲滅する! 効果は発動しません。 平和思想家は『イマジン』を歌い始めました。 武装市民(機関銃)全体に+修正されます。 市民リーダー/こちら市民リーダーA。敵大部隊と交戦、至急応援を派遣されたし 市民リーダーの技能:増援要請が発動。 判定成功。増援要請に応じ単位:100の援軍が合流しました。 海パン刑事/君達、真に平和を謳うのなら非武装。私のように海パン一枚となるべきだ。 海パン刑事の技能:無防備交渉が発動。 判定成功。敵軍の士気が大幅に減少しました。 月光刑事/月に代わってお仕置きよ 月光刑事の技能:登場名乗りが発動。 判定失敗。敵軍の士気に変動はありません。 ムスタング刑事/12.7mm機銃で蜂の巣にしてやる! ムスタング刑事の技能:乱射が発動。 武装市民(機関銃)(4:0:0:6)単位:500 指揮官:平和思想家 技能A:音楽家 技能B:煽動 (敵全体か味方全体にダメージを与える。 親密度が低い場所であれば受けるダメージも味方が狙われる確率も上がる) 副官:市民リーダー 技能:増援要請(一定の確率で率いている部隊の単位を増加させます) 部隊:穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:1:2:2)単位:300 指揮官:蒔寺楓 副官:Vシオン 部隊:警察官(2:3:2:1)単位:200(支援攻撃可) 指揮官:海パン刑事 技能:無防備交渉(敵の士気を大幅に減退させる事がある) 部隊:P-51『ムスタング』改造車両(3:2:3:4)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:ムスタング刑事 技能:乱射(無差別に複数の対象に攻撃を加える。含味方) 部隊:夜間戦闘機『月光』(4:1:4:5)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:月光刑事 技能:登場名乗り(敵の士気を減退させる事がある) 562 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/12(火) 23 36 26 戦闘を開始します。 鉄球と拳銃弾、機銃弾が戦場を飛び交います。 武装市民(機関銃)に単位:66の損害を与えました。 市民が機関銃で学生を打ち倒していきます。 穂群原学園・陸上部に単位:80の大損害が出ました。 P-51『ムスタング』改造車両の機銃が警察官を襲います。 警察官に単位:7の被害が出ました。 P-51『ムスタング』改造車両の機銃が夜間戦闘機『月光』を襲います。 夜間戦闘機『月光』に単位:15の被害が出ました。 P-51『ムスタング』改造車両の機銃が武装市民(機関銃)を襲います。 武装市民(機関銃)に単位:16の損害を与えました。 一回目の戦闘が終了しました。 武装市民(機関銃)(4:0:0:6)単位:414 指揮官:平和思想家 技能A:音楽家 技能B:煽動 (敵全体か味方全体にダメージを与える。 親密度が低い場所であれば受けるダメージも味方が狙われる確率も上がる) 副官:市民リーダー 技能:増援要請(一定の確率で率いている部隊の単位を増加させます) 部隊:穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(3:2:3:2)単位:223 指揮官:蒔寺楓 副官:Vシオン 部隊:警察官(2:3:2:1)単位:193(支援攻撃可) 指揮官:海パン刑事 技能:無防備交渉(敵の士気を大幅に減退させる事がある) 部隊:P-51『ムスタング』改造車両(3:2:3:4)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:ムスタング刑事 技能:乱射(無差別に複数の対象に攻撃を加える。含味方) 部隊:夜間戦闘機『月光』(4:1:4:5)単位:85(支援攻撃可) 指揮官:月光刑事 技能:登場名乗り(敵の士気を減退させる事がある) (選択)援軍を要請しますか? Y/至急派遣する N/不要だ 571 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/13(水) 07 23 03 (選択)派遣する部隊と指揮官を選択してください(複数選択可) 本拠地:柳洞寺 部隊A/F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 指揮官/氷室鐘 副官/三枝由紀香 B/E-2C『ホークアイ』(0:6:6:10)単位:100 1:キャスター 2:葛木宗一郎 3:白レン 4:月姫蒼香 拠点:遠坂邸 部隊C:竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:200 指揮官:黒桐鮮花 部隊D:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき 588 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/08/13(水) 11 45 00 援軍が到着しました。 武装市民(機関銃)(4:0:0:6)単位:414 指揮官:平和思想家 技能A:音楽家 技能B:煽動 (敵全体か味方全体にダメージを与える。 親密度が低い場所であれば受けるダメージも味方が狙われる確率も上がる) 副官:市民リーダー 技能:増援要請(一定の確率で率いている部隊の単位を増加させます) 部隊:穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)(3:2:3:2)単位:223 指揮官:蒔寺楓 副官:Vシオン 部隊:警察官(2:3:2:1)単位:193(支援攻撃可) 指揮官:海パン刑事 技能:無防備交渉(敵の士気を大幅に減退させる事がある) 部隊:P-51『ムスタング』改造車両(3:2:3:4)単位:100(支援攻撃可) 指揮官:ムスタング刑事 技能:乱射(無差別に複数の対象に攻撃を加える。含味方) 部隊:夜間戦闘機『月光』(4:1:4:5)単位:85(支援攻撃可) 指揮官:月光刑事 技能:登場名乗り(敵の士気を減退させる事がある) 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき 包囲殲滅と挟撃が同時発動! 最終ダメージが2.4倍に! 敵を大多数で包囲、挟撃で殲滅していきます! 武装市民(機関銃)に単位:396の大損害を与えました! 市民も機関銃で最後の反抗に打って出ます! 陸上部に単位:61の損害が出ました! P-51『ムスタング』改造車両の機銃が陸上部を襲います。 穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)に単位:34の被害が出ました。 P-51『ムスタング』改造車両の機銃が武装市民(機関銃)を襲います。 武装市民(機関銃)に単位:38の損害を与えました。 部隊:穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)(3:2:3:2)単位:124 指揮官:蒔寺楓 副官:Vシオン 部隊:竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8) 単位:400 指揮官:弓塚さつき 戦闘に勝利しました! 弓塚さつきとVシオンの技能:吸血衝動により資源100を獲得しました! 侵攻フェイズを終了します。 独立宗教法人柳洞寺のターンが終了しました。 各勢力の行動終了後、次のターンを開始します。 Y/大変結構!
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See visionS / Fragments 6 『あめふり』 -Index-Librorum-Prohibitorum-◆ANI3oprwOY 雨はまだ、降り続いている。 「彼女が秋山澪、か……」 古びた駄菓子屋の軒下で、壁に凭れたまま枢木スザクは呟いた。 先ほど出会った黒髪の少女の姿を思い浮かべながら。 「ああ」 大きな木箱に腰掛けて、両儀式は空を見上げていた。 髪から伝う雫が、木箱に小さな染みを作る。 「……もし僕が彼女と敵対したら、君はどうする?」 スザクは問いかける。 同じ軒下。擦りガラスのはまった引き戸を挟んだ反対側にいる式に。 「べつに、どうもしない」 答えはあっさりと返される。 その声に一切の迷いはない。 「僕が秋山澪を殺しても?」 問いも、答えも、淡々と。 「おまえにはおまえの、秋山には秋山の理由があるんだ。オレはどっちも否定しない」 「そして、どちらも肯定しない?」 「正しいとか間違ってるとか、オレはわからないし、興味もない。 けど、あいつとの約束は無効になったわけじゃないからな。お前が殺しても、どうもしないけど。殺させたりは、しない」 あっさりと言い切る式はやっぱり空を見ていて、スザクはただ壊れた町を見ていた。 二人の間に、沈黙が落ちる。 先に動いたのはスザクだった。 凭れていた壁から離れ、デイパックに入れていた新品のビニール傘を式へと差し出す。 「もう濡れてる」 「知ってる」 「そうか」 「いらないなら捨てていい。余るだけだから」 差し出された傘を受け取って、式は木箱から降りて立ち上がる。 「捨てないよ。差さないけどな」 ――雨はまだ、止んでいない。 今も一定のリズムで落ちてくる。 細く、弱い、幾つもの線が、割れたコンクリートを湿らせ、灰色を濃くしていく。 コロニー内の遙か上空に作り出される、人工対気。 それの生み出す雨雲が、虚構の空から雨を落とし始め、二時間と少し。 コロニー全体の洗浄機能を含んだ水分供給は次第に、弱まりつつあった。 白き修道着に滴が落ちる。 地表と上空の汚染を洗い流すに、かかる時間はそう長くない筈だ。 小雨に変わった雨脚を、インデックスという端末は備えた知識故に、そう理解していた。 次の戦いが始まる前に、この雨はおそらく止むだろう。 けれどまだ、止んではいない。 止んではいなかった。 雨が小雨に変わっただけで、まだ、止んではいない。 この世界において、どの場所においても、誰の空においても、そして誰の心の内側においても。 雨はまだ、降り続いている。 ◆ ◆ ◆ See visionS / Fragments 6 『あめふり』 -Index-Librorum-Prohibitorum- ◆ ◆ ◆ 倒壊したショッピングセンターの跡地にて。 帰還する少年を、端末はやはり無感情な瞳で迎えていた。 「続けるのですね」 目前に立つ少年を見据えながら、淡々と確認する。 少年の服装は至るところが破れ千切れ、その孔から血の滲んだ傷が幾つも見えていた。 この場所を離れる以前より更に倍加している怪我に、驚いた様子もなく。 新たな生存者を引き連れての帰還に、感心を示すでもなく。 ただ、確認をしていた。彼の意思を。 「……ああ」 少年は淀みなく答える。 血みどろでも、何処か晴ればれと。 憑き物の落ちたような気軽さで、戦い続けると宣言した。 「もちろん、殺し合いを続ける……ってワケじゃないけどな」 そして、それだけでなく。 「ならば始めるのですね」 彼の言葉の意味する所は、つまり―― 「神に対する抵抗を」 「ああ、そうだ」 これより迫り来る神との戦い。 決して及ばない絶対者への、抵抗。 勝ち目のない、用意された茶番劇をそれでも、続けると言った。 「そうですか」 無感動に、やはり端末は聞き届け。 次に、少年の背後に、視線を移した。 「では、あなたも」 少年の背後に佇む者。 ――平沢憂。 ここに新たな生存者であり、生存の意思を示すもの。 阿良々木暦の背後にて、彼の手を掴んだまま、俯いている少女。 彼女もまた、同じ意思を持つのかと。 「…………」 俯いたままの少女は、首を振った。 数度、否定するでなく、分からないと伝えるように。 「…………」 まだ、分からないと。それでも、立っている。 少女はここにいる。阿良々木暦の手を掴み。それでも、座り込みはしない。 まだ重い体重を、少しだけ他人に預けながら。それでも、自分の足でここに居た。 ならばそれが、何よりもの答えになった。 たとえ答えの意味を、彼女自身が理解していないとしても。 「わかりました」 インデックスは了承する。 端末は承諾する。彼ら彼女らの抵抗を。 認め、伝える。 「ではあなた方は、これより世界の敵となります。 この世界のこの場所の、神にとっての。殲滅の対象として選ばれるでしょう。 執行は第七回定時放送の後。しばらくの間、お待ちください」 彼らが辿る、破滅の未来。 「待ってるよ。出来る限りの、準備をしてな」 阿良々木暦もまた、正面から受け止め、前へと歩み出す。 繋いだ手に引っ張られるようにして、その後ろを平沢憂もまた続く。 インデックスを通り過ぎ、端末の背後、未だ倒れたままのグラハム・エーカーに近づいていった。 頭上では重く垂れこめた灰色の雨雲。 そこから、ぱらぱらと、小雨が落ちてくる。 「……続けることにしたよ」 阿良々木は降り続ける雨の中で立ち止まり、蹲る男に告げた。 「勝つ方法も分からないけど。戦う術も知らないけど」 阿良々木暦は瓦礫の山の下に座り込んだままの男を見下ろしながら、訥々と自らの意思を伝える。 生き続けるという宣言。背後に立つ少女の手を、しっかりと握ったままで。 それにグラハム・エーカーは動かぬまま、呆然と生気のない目で少年を見上げ返したのみ。 「グラハムさんも一緒に、もう少しだけでいい。力を貸してくれないか?」 真っ直ぐな、二度目の助力を求める言葉には鈍く。 「……」 グラハムは、僅かに首を振るに、留まった。 「そうか」 彼の拒絶と再起不能の絶望を、阿良々木は受け止めて、噛み締めるように目を閉じる。 噛み殺す音を少しだけ、そのきつく結んだ口から絞り出した後に、もう一度。 「……わかった」 それは諦観を含む了承だった。 無理であると。何が、とは言うまでもない。 目前の男を立ち上がらせることは、出来ない。 少なくとも阿良々木一人の言葉で拭えるほど、彼の停止は緩くはないと理解したのだろう。 失われた存在は、阿良々木にとっても大きな者だった。 だがその価値は、彼の内側では阿良々木の想像を絶する規模を誇っていた。 もしもこの場所で、直ぐさま彼を立ち上がらせる者が存在するなら、それは失われた『彼女』に他ならず。 そして彼女はもう既に、この世界に存在しない。 故にこそ、不可能であるのだと、確信する。 だからこの場所には、もう留まる意味が無い。 ここに再起の望めぬ男をおいて、再び背を向ける少年と、彼の後を進む少女。 行く先には、一機の端末(インデックス)が佇んでいる。 砂利を踏みしめながら進む二人。視線を合わせず、もう一度通り過ぎ行こうとして。 すれ違い際、白い少女の形をした端末はその引き結ばれた口を僅かに開いていた。 「なぜ、あなたは、そのままでいられるのですか?」 不意の質問。 それは果たして、かつて誰かに向けた問いでもあった。 役割を失い、途切れはじめた端末の思考に、その記録はまだ薄弱なものとして残っている。 だがもう一度、繰り返すように口にする。 「苦しみながら。痛みながら。 絶望を知って尚、何故あなたは、諦めることが出来ないのですか? 苦しみ続ける道を、痛み続ける道を、選び続けるのですか?」 そのやり取りにだけは、無感情な端末に抑揚が宿っている。 空白の言葉の最後に疑問符が現れる。 奇特な事実に、誰も気づきはしない。 端末自体、理解できていないのかも知れない。 それでも口にして。 「多分……」 そして足を止めた少年の答えは、かつての少女の出したものと、また違ったものだった。 「前提が違うんだ。苦しくなんか、ないから……いや『苦しくない』なんて言うと嘘だけどさ。 だけどこっちのほうが、僕にとってはきっと楽な道なんだよ」 少年は自嘲しながら、それでもハッキリと答えていく。 「諦めて留まって、それで後悔するよりもさ。 精一杯抵抗する方が、ずっと楽なんだ。 少なくとも隣に、僕以外にも、もう一人くらい、がんばってる奴が居るならさ」 つまり苦しむほうが、苦しまないよりもマシだと。 少年は言い切った。 後ろにいる少女の手を、握りながら。 平沢憂。 未だ己一人では何も出来ず、何かを成そうと行動することすらできぬ、少女。 ただ自分の足で立っている、それだけの。 生きようとのみしている。ちっぽけな少女の存在こそが、己にとっての救いだと。 立ち向かいうる理由になると。 それが一つでもここにある限り、戦い続ける事ができるのだと。少年は言った。 「つまり、苦しみが己一人の物ではないから、安楽、と?」 「違うよ。そういうことじゃない」 否定の言葉は淀みなく。 「ほんの少しでも、僕がここに居る意味があったから。 それに、救われるんだよ」 そう告げた少年に、端末また呟いた。 感情を無くし、再び無機質に切り替わる。 色のない声色を乗せ。 「理解、出来ません」 「……そうか」 「ですが」 言葉は続けられる。 紛れも無い、インデックスの口から。 「知っている概念。かもしれません」 「……そうか」 ゆっくりと、同じ言葉を呟いた阿良々木はやがて、ぐるりと周囲を見渡した。 彼らの周りには相変わらず崩落したビル群と、灰色の曇り空と、雨と、消えた火の残り香だけがある。 武器になりそうなものも、状況を打開する鍵も、見当たらなかった。 「どうすればいいかな……これから……」 それはインデックスに聞いているのか、自問自答をしているのか。 「まぁ、お前に聞いてもしょうがないか」 「はい。私から、参加者の皆様にお伝えすることは、もうありません。 インデックスはほぼ全ての役割を終えたと判断しています」 「だろうな」 いずれ、無用な解説に、彼は最初から期待すらしていなかっただろう。 「ですが、これらの事を考慮するのであれば」 しかし何処に向けられていたにせよ、その問いに、端末は答えることができた。 「『彼ら』と、話されるのがよろしいかと」 「彼、ら?」 「はい」 端末はもう一度、振り返る。 阿良々木の背後、そしてインデックスの背後から歩み来る。 「――生存者、更に二名、確認」 雨の中、瓦礫の町を進んで来る、新たな変調に。 「照合、枢木スザク、及び、両儀式」 新たな二人。 白い和服を雨に濡らしながら、悠然と進む少女。 傘に隠れた表情は見えないが、力強い歩みで進む青年。 「以上、新たな二名に、生存の意思を確認できます」 これで、四人。 神に抗う意思が、此処に集っていた。 ◆ ◆ ◆ 一人の青年と、一人の少女が、歩み来る。 瓦礫の道。阿良々木暦の目の前で、彼らは足を止めた。 「生きてたか」 現れた二人に向かって、阿良々木の発した第一声は簡単な事実確認。 もちろん言葉通りの確認ではない。 枢木スザク、両儀式、共に放送で名を呼ばれた者にあらず、生存していることは自明。 その質問は戦い続ける意思の持続を聞いている。 「…………」 スザク、式、共に応えない。 一方は愚問と断じるが如く、もう一方は答えるまでもないと言うように、流す。 「君は、どうする?」 そして打ち返されたスザクの言葉は端的であり、核心を突いていた。 戦う意思の確認は元より、戦うために何をするのか。 生きると決めて、その更に次の行動こそが重要だと言わんばかりに。 「もちろん……戦うけど……」 機先を制されるような格好になった阿良々木が、語調を弱めて応える。 それに、スザクの追求は速やかだ。 「どうやって?」 「方法は……それは……これから考えるけど……」 インデックスと相対した時とはまるで違う、濁すように歯切れの悪い応答。 明白だった。 阿良々木暦はまだ、戦うという意思だけしか、ない。 その先を有していない。 阿良々木の頼りなく、弱々しい声に、スザクは怒るでも呆れるでもなく何の感情も示さずに 「わかった」 とだけ答え、再び歩き始めた。 目の前の男のことなどもはやどうでもいいかのように、彼の脇を通り抜けて。 その態度に、阿良々木は一瞬だけ呆けた後。 「お、おいっ」 慌てたように振り返り、スザクを呼び止める。 焦りを帯びた反応は至極真っ当なものだ。 スザクの行動は、あまりにも簡素に過ぎる。 これからの方針、敵の正体、放送の内容、一切話題に挙げず、一人で進むと言っているに等しいのだから。 「お前はどうするんだよ!? あいつに……あのリボンズって奴に、どうやって戦うつもりで――」 「僕は僕のやるべき事をする」 阿良々木の隣で止められた足は、そう長く留まらないだろうことを予感させた。 スザクの態度は強固であり、同時に以前に増して冷徹に切り替わっていた。 これからの事を話し合うでもなく、協力関係を築くでもなく、ただ、自分だけの道を行くように。 「もう一度聞くが、君に何が出来る?」 嘲笑ではない、詰る為に発された声ではない。 何の思惑も策略もない問い。 この時、この状況で、果たして阿良々木暦に何が出来るのか。 神に抗う武器は無い。神に逆らう策は無い。彼に力はない。 何もないただの半吸血鬼の少年に、この先どのような配役があるのか。 「…………」 己は何を為す者か。 その答えを、持たないからこそ。 阿良々木暦は今、彼を追う資格を持たない。 「早く、答えを出せって、ことかよ……」 理解して、少年は足を止めざるをえなかった。 騎士は再び歩を進める。 少年の傍に佇む少女へ向けて。 「――っ」 唐突に鋭い視線で射られた少女、平沢憂の肩が強張る。 今の今まで、いない者のように扱われていた事が、衝撃に拍車をかけたのか。 あるいは他の要因があるのだろうか。 憂の様子にも、スザクは表情を変えることはなく。 ただ、一言。 「君宛てだ」 これもまた簡素に。 騎士は必要なことだけを述べ、必要な物だけを手に持っている。 「……ぁ」 憂の視線は、スザクの差し出した物に釘付けになっていた。 ひとつは、阿良々木達が学校で荷物を分配した際にスザクの手に渡ったラジカセ。 そしてもうひとつ、ラベルに『to Ui』と記されたカセットテープ。 それが一体何を意味するのかを質するより前に、無言の圧力に押され、少女は手を伸ばす。 おずおずと憂がそれを受け取るのを確認して、今度こそ騎士は歩みだした。 砂利を踏みしめながら、小雨の中を去っていく。 ただ一人。 彼は孤独に、進んでいった。 「…………」 「…………」 「…………」 スザクの足音が遠ざかる中、誰も、一言も発しなかった。 雨が振り続ける。 一人は二人になって、二人は四人になって、四人から一人欠けて、三人になって、それでも変わらない。 依然景色は変わらず、瓦礫の町は静かなまま。 瓦礫の山の下に残った両儀式に、阿良々木は小さな声で話しかけた。 「お前はどうなんだ?」 最後に見た時と同じく、白く鮮やかな和服に身を包んだ両儀式の風貌に大きな変化はない。 先の連戦で消耗し、未だ外見上は無傷とはいえ、一方通行と長期間戦い続けた代償は決して軽くなかった筈だ。 その体内には膨大なダメージを抱えていることだろう。 彼女といえど細かな汚れを服装の至る所に受け、流石に疲れきった表情で、降りしきる小雨の中にあって。 それでもなお、両儀式は悠然として、神秘的な美貌を崩さない。 世界に守られているが如く、否、一種の世界感そのものを周囲に纏うがごとく、彼女は変わらず此処に立っていた。 「たぶん、おまえ達と一緒だろうな」 返答こそ阿良々木に向けられているものの、式の視線は彼を捉えていない。 ぐるりと周囲を見回す動作は、まるで何かを探しているようだった。 「オレも、オレのするべき事とか役割とか、知らないよ。ただ……」 一周した視線をようやく、阿良々木に向けて。 「――やりたいことは知ってる」 言い切った彼女もまた、歩みを再開する。 スザクとは別種の、しかし確固たる目的を持って。 「じゃあ何を、するつもりで……」 「そうだな、まずは雨宿りだろ。おまえこそ、いつまでここで濡れてるつもりだ?」 言葉を無くした阿良々木から視線を外し。 両儀式は、廃墟と化したショッピングセンター立体駐車場へと進み始めた。 「……」 「……」 残されるのは一人の少年と、一人の少女。 共に言葉なく。行動もなく。 暫く停止していた。 やがて立ち込める冷気に震えた少女の手がぴくりと動いたのを、きっかけにしたのか。 少年の足も、重く動く。 「――――」 背中を打つ端末の視線を、少年は振り返らず。 少女の手を引いて、何処かへと行こうとする。 行き先無く、目的も瞭然とせず。 「それでも止まってる時間は無いんだ。僕も動くよ。せめてこの雨が、止む前に――」 己のやるべき事を見つけてみせる。 そう、己の中のルールを決め。 阿良々木暦はまた歩き出す。 平沢憂も、手を引かれるまま彼の後を歩む。 未だ埋まっているかもしれない武器を探すのだろうか。 あるいは無人販売機を見つけ、そこに希望を見出そうとするのか。 いずれも、来る戦いにおいて意味のある行為にはなり得ないだろう。 観測を続ける端末は、そんな彼らをただただ見続けている。 そうして、 「コロニーの汚染度は予想よりも重度だったようですね。 GN粒子の会場への過剰流失が原因と見られます。 降水量の増加が見込まれますので、ご注意ください」 ぼそりと付け加えられた解説は、既に誰の耳にも届かない。 ただ、雨が、少し強くなった。 小雨に変わっていた雨脚が、再び勢いを増していく。 それでも、進んでいく。 生きることを選んだ者たちが。 続けるために、終わりに向かって。 歩んでいく。 終わりを約束された世界の中で、4つ。 虚しく、生きる意志を失えない少年と。 か細く、生きる意思を取り戻す少女と。 愚直に、生きる契約を遂行する青年と。 伽藍に、生きる約束を夢見る殺人鬼と。 4つがここに、残っている、それだけ。 シナリオの変調。 続けられた抵抗。 そしてそれは、それだけのことだ。 本質的なことは何も、まだ何も、変わってはいない。 生きる思いを手に、けれど彼らには、戦う術がなにもない。 神に敵う武器はなく、向かう果ては依然として断崖。 非力で、空虚で、それでもあり続け。 四時間後の死を待つでなく、四時間後の死に『向かい行く』彼らを、インデックスは見つめ続けていた。 からから、と。空回るように。 生きる思いすら、無く。 故に脆弱な彼ら以上に、空虚な存在として、彼らの生を見つめ続けていた。 雨に濡れながら、端末もまた、濡れ続けながら。 雨はまだやんでいない。 誰の身にも平等に、今も降り続いている。 雨はまだ、止んでいない。 時系列順で読む Back See visionS / Intermission 1 『LINE』 - Other - Next See visionS / Fragments 6 『あめふり』 -Others- 投下順で読む Back See visionS / Intermission 1 『LINE』 - Other- Next See visionS / Fragments 6 『あめふり』 -Others-
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シングル編OP タッグ編OP 「開幕のときだ 己が全力を持って オレを倒してみせろ」 解説 守護者エミヤ主催のトーナメントが再び開幕! 今回は64名によるシングルと128名によるタッグ戦、そして4人チーム戦が行われる。 前回から続けて参戦しているキャラもいて、上位4名は全員参戦している。 また、今回は主催者であるエミヤ自身も選手として大会に参加している。 OP主題歌はエミヤもいる3D格闘ゲーム『Fate/Unlimited Codes』の主題歌。 比較的参戦キャラのランクは高く、壮絶な戦いになることは間違いなし。 また、前回と違い今回は一部戦闘前に選手同士の会話が行われるようになっている。 出場選手 + シングル編 ヤムチャ チップ ガッツ サユリ・バーンシュタイン クリフ 韋駄川煉 アフターユリ ケン 暴走庵 ランサー オニワルド(1Pカラー) 神ズィルバー(1Pカラー) 白レン 七夜志貴 神オロチ(1Pカラー) シン 闇のアギト アサシン 八雲紫 レミー 美坂香里 十六夜咲夜 セイバー レイ 鷲塚慶一郎 前田慶次 Gルガール ゲーニッツ オロチDIO 射命丸文 金剛丸三蔵 アナザーブラッド 前原圭一(βVer) マンボウ 上杉謙信 長門有希 Dアテナ3rd(1Pカラー) 神ミズチ(1Pカラー) Gアデル 天楼久那妓 Qbee 竜子2nd リュウ 斬紅郎 弓塚さつき リーゼロッテ 大道寺きら キワミ エミヤ(守護者エミヤの試作通常版。CMあり) 復讐貴 両儀式 サキエル ギル アレックス テリー・ボガード 山崎竜二 豪鬼 リオン Unknown 神尾観鈴 レミリア・スカーレット 斬真狼牙 軋間紅摩 ミリア ジョニー #region乱入者 &遅刻) バージル(乱入者) ジェネラル(遅刻) + タッグ編 【出場タッグ】 チップ&ヤムチャ Gルガール&サユリ ブリジット&キノ 草薙京&軋間紅摩 両儀式&百合 琥珀&魅音 翡翠&詩音 堀田大悟&KUSANAGI ジョニー&サキエル V秋葉&北条さとこ スレイヤー&レミリア 闇のアギト&十六夜咲夜 リオン&バージル 韋駄川煉&山崎竜二 霊夢&アナザーブラッド イクさん&ネームレス シン&ジャム 神尾観鈴&八雲紫(一人目) 上杉謙信&毛利元就 カイ&セイバー キワミ&エミヤ 神ミズチ&ギル (アブソリュート)白レン&七夜志貴 吸血飢さつき&復讐貴 金剛丸三蔵&斬紅郎 ネロ・カオス&アレックス カイン&エディ 妖夢&鷲塚 飯&クラウド 前田慶次&佐々木小次郎(アサシン) Dアテナ3rd&涼宮ハルヒ フラム&シエル ベール&織田信長 ベアトリーチェ&古手梨花 棗鈴&棗恭介 京堂扇奈&伊吹萃香 ペトラ&アイン スマイル&ポチョムキン ソル&聖ソル 庵&フリズ 伊達政宗&片倉小十郎 Gズィルバー&クリフ アルティ&八雲藍 都古&メイリン 前原圭一&K' 斬真狼牙&テリー パチュリー&長門有希 神オロチ&みずか レミー&ミリア ヴェノム&オニワルド ワラキア&ゲーニッツ 剣道&弓道&セシリア(&シルファリア) 守矢&川澄舞 シルヴィ&八雲紫(二人目) 山本無頼&アネル ジェネラル&戒厳 桜咲刹那&イグニス Wind WindSE 鷹野三四&ミルド ロア&リーズ ネコアルク&ネコ・カオス まんぼう&フランドール テスタメント&ジャスティス Gアデル&のぶ子 コメント キワミww -- 名無しさん (2009-02-11 21 05 50) ありえん(笑) -- 名無しさん (2009-02-12 00 07 15) ヤムチャオワタw(参戦キャラ的に) -- 名無しさん (2009-02-12 15 47 05) 前回組が何人上位に食い込むだろうか -- 名無しさん (2009-02-13 19 14 39) 一部意味深な会話があるのはチーム戦後かなにかの伏線? -- 名無しさん (2009-02-14 05 37 46) 予期せぬ乱入者!!!! -- 名無しさん (2009-02-21 22 07 08) リュウ・・・・・・ -- 名無しさん (2009-02-23 17 48 25) CMキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! -- 名無しさん (2009-02-24 22 17 19) なんなんだあの香里は?! -- 名無しさん (2009-03-12 00 53 40) 珍しいキャラが結構紛れてるな -- 名無しさん (2009-03-12 03 30 30) 久しぶりに葬式という言葉が浮かんでしまったw -- 名無しさん (2009-03-14 19 23 20) 某ろだにあったヤムチャかつえぇ -- 名無しさん (2009-03-16 13 28 37) 引っ越しなどでPCが使えなくなるためしばらく停止します。誠に申し訳ありません。 -- タカミチ (2009-04-01 05 49 41) 再開…………かな? -- 名無しさん (2009-11-27 03 41 08) 続き来たよ -- 名無しさん (2009-12-03 01 02 24) ついに最終回きたか -- 名無しさん (2010-01-14 01 28 12) タッグ編開始 -- 名無しさん (2010-02-26 08 54 27) 名前 コメント マイリスト 【ニコニコ動画】MUGEN第二回エミヤ主催トーナメント
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第一回放送までの本編SS オープニング No. タイトル 作者 登場人物 000 今からはじまる終焉――(今よりはじまる終演) ◆EchanS1zhg 朝比奈みくる、西東天 深夜 No. タイトル 作者 登場人物 001 盤曲の台は食い違い ◆LxH6hCs9JU インデックス、ヴィルヘルミナ・カルメル、フリアグネ 002 忍者月影抄 ◆F0cKheEiqE 如月左衛門 003 彼と彼女の歩む道 ◆oUz4tXTlQc 高須竜児、島田美波 004 裸の出会いにご注意ください ◆bVLQ9jn0aM 上条当麻、北村祐作 005 一文字違いの獅子 ◆b8v2QbKrCM 白純里緒 006 伊賀の散歩者 ◆F0cKheEiqE 筑摩小四郎 007 紅蓮への懇願 ◆LxH6hCs9JU シャナ、櫛枝実乃梨、木下秀吉 008 たいがーころしあむ ◆EA1tgeYbP. 逢坂大河、零崎人識 009 The prince of darkness ◆hwBWaEuSDo シズ 010 明久のパーフェクトえいご教室 ◆EA1tgeYbP. 吉井明久、テレサ・テスタロッサ 011 龍虎の拳 ◆MjBTB/MO3I 師匠、朝倉涼子 012 Noblesse Oblige-王族の義務とその意味- ◆O1Af7pV8lA トレイズ、川嶋亜美 013 人間臨終図巻 ◆F0cKheEiqE キノ、薬師寺天膳 014 二人の選択 ◆oUz4tXTlQc クルツ・ウェーバー、土御門元春 015 栞――(死因) ◆EchanS1zhg 紫木一姫、長門有希 016 酔っ払いの話 ◆UcWYhusQhw キョン、メリッサ・マオ 017 学校の会談 ◆mk2mfhdVi2 いーちゃん、古泉一樹 018 バロール ◆EA1tgeYbP. 浅上藤乃、甲賀弦之介 019 どこにでもある、普通の出会い ◆NQqS4.WNKQ 黒桐幹也、吉田一美 020 女怪 ◆h3Q.DfHKtQ 黒桐鮮花、朧 022 ネコの話 ―― Girl meets Girl ―― ◆76I1qTEuZw 白井黒子、ティー 023 魔女狩りの王 ◆EA1tgeYbP. ステイル=マグヌス 024 死線の寝室――(Dead room) ◆EchanS1zhg 玖渚友 025 零~zero~ ◆MjBTB/MO3I 朝比奈みくる、土屋康太 026 long name ◆UcWYhusQhw リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ、相良宗介 027 姫路に忍びあり ◆h3Q.DfHKtQ 姫路瑞希、筑摩小四郎 028 あの夏は終わらない ◆hwBWaEuSDo 浅羽直之 029 そして2人は殺し合いに乗った ◆76I1qTEuZw フリアグネ、トラヴァス 030 鬼畜眼鏡 ◆MjBTB/MO3I 水前寺邦博、島田美波 031 星をみるひと ◆MjBTB/MO3I 伊里野加奈 032 須藤晶穂の憂鬱 ◆mk2mfhdVi2 逢坂大河、須藤晶穂 033 Sleeping Beauty ◆EA1tgeYbP. 榎本、アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 035 人間考察 ◆NQqS4.WNKQ 両儀式、坂井悠二 036 とある舞台の人間失格 ◆RC.0aa1ivU 御坂美琴、零崎人識、ガウルン 040 CHALLENGER ◆MjBTB/MO3I キョン、メリッサ・マオ 051 摩天楼狂笑曲 ◆76I1qTEuZw 朧、黒桐鮮花、玖渚友、白井黒子、ティー 黎明 No. タイトル 作者 登場人物 021 Parallel daze――(平衡幻覚) ◆EchanS1zhg いーちゃん、涼宮ハルヒ 034 忍法 魔界転生(にんぽう しにびとがえし) ◆76I1qTEuZw 如月左衛門 037 mother ◆UcWYhusQhw 榎本、アリソン・ウェッティングトン・シュルツ、シズ 038 虎と機関銃(前編)虎と機関銃(後編) ◆76I1qTEuZw 浅羽直之、逢坂大河、須藤晶穂 039 勝者なき舞台 ◆EA1tgeYbP. 白純里緒、黒桐幹也、吉田一美 041 ハローグッバイ ◆UcWYhusQhw 上条当麻、千鳥かなめ、北村祐作 042 ドラゴンズ・ウィル(前編)ドラゴンズ・ウィル(後編) ◆76I1qTEuZw 高須竜児、古泉一樹、水前寺邦博、島田美波、紫木一姫 043 バカと誤解とボン太くん ◆RC.0aa1ivU キノ、吉井明久、テレサ・テスタロッサ 044 NINJA GAIDEN ◆MjBTB/MO3I 薬師寺天膳 045 戦場という日常 ◆EA1tgeYbP. クルツ・ウェーバー、土御門元春 046 凶る復讐心 ◆LxH6hCs9JU 浅上藤乃 047 朝比奈みくると土屋康太のバカテスト ◆LxH6hCs9JU 朝比奈みくる、土屋康太 048 COGITO_ERGO_SUM ◆76I1qTEuZw インデックス、ヴィルヘルミナ・カルメル 049 ART OF FIGHTING――(作法) ◆EchanS1zhg 朝倉涼子、師匠 050 天より他に知るものもなし ◆EA1tgeYbP. 浅上藤乃、坂井悠二、両儀式、榎本 053 粗悪品共の舞踏会 ◆LxH6hCs9JU アリソン・ウェッティングトン・シュルツ、シズ、キョン、メリッサ・マオ、リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ、相良宗介、フリアグネ、トラヴァス、坂井悠二 054 奇々怪界 ◆MjBTB/MO3I シャナ、櫛枝実乃梨、木下秀吉 056 what a beautiful people ◆UcWYhusQhw 伊里野加奈 057 丑三つ時(――苦死満つ刻――) ◆EA1tgeYbP. ガウルン、如月左衛門 058 神威 (無為化) ◆76I1qTEuZw 涼宮ハルヒ、いーちゃん 066 破と獣と炎の狂想曲 ◆UcWYhusQhw 朧、ステイル=マグヌス、白純里緒 067 超難易度(レベルベリーハード) ◆LxH6hCs9JU 白井黒子、ティー、黒桐鮮花、クルツ・ウェーバー、土御門元春 068 みことマーダラー ◆olM0sKt.GA 御坂美琴、零崎人識 早朝 No. タイトル 作者 登場人物 052 silky heart ◆UcWYhusQhw トレイズ、川嶋亜美 055 Triangle Wave ◆UcWYhusQhw 須藤晶穂、逢坂大河、テレサ・テスタロッサ 059 ユケムリトラベル(上) 人類五名温泉宿の旅ユケムリトラベル(下) 人類五名温泉宿の旅 ◆LxH6hCs9JU 朝倉涼子、師匠、北村祐作、筑摩小四郎、姫路瑞希、黒桐幹也 060 はじまりの森 ◆MjBTB/MO3I キノ、吉井明久 061 二輪車の乗り手 ◆LxH6hCs9JU 上条当麻、千鳥かなめ、シャナ、櫛枝実乃梨、木下秀吉 062 南の島 (前編)南の島 (後編) ◆76I1qTEuZw 朝比奈みくる、土屋康太、榎本、伊里野加奈 063 泥の川に流されて ◆ug.D6sVz5w 浅羽直之、薬師寺天膳 064 化語(バケガタリ) ◆LxH6hCs9JU ガウルン、如月左衛門 065 SIDE BY SIDE ◆MjBTB/MO3I 水前寺邦博、島田美波 069 コロシアムをもう一度 ◆ug.D6sVz5w キョン、アリソン・ウェッティングトン・シュルツ、シズ、メリッサ・マオ 070 ラスト・エスコート (前編)ラスト・エスコート (後編) ◆MjBTB/MO3I 姫路瑞希、黒桐幹也 071 いつか、届く、あの空に。 ◆UcWYhusQhw キョン、アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 072 弛緩思考 Roundabout Speculation ◆76I1qTEuZw 両儀式 073 本当はずっと、子供のままで、幼いままで ◆UcWYhusQhw リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ、相良宗介 074 彼らの常識、非常識 ◆ug.D6sVz5w 古泉一樹、紫木一姫 075 明日の君と逢うために ◆UcWYhusQhw 黒桐鮮花、クルツ・ウェーバー、土御門元春 076 ウソツキエゴイスト ◆ug.D6sVz5w 朧、涼宮ハルヒ、いーちゃん 077 明日のきみと逢う為に ◆UcWYhusQhw 白井黒子、ティー 078 銃と刀(前編)銃と刀(後編) ◆76I1qTEuZw シズ、メリッサ・マオ 079 ルドラの秘宝 ◆MjBTB/MO3I 坂井悠二 080 罪人のペル・エム・フル(前編)罪人のペル・エム・フル(後編) ◆ug.D6sVz5w インデックス、ヴィルヘルミナ・カルメル、島田美波、水前寺邦博、零崎人識、御坂美琴 081 「曲がった話」― Analyzing Device ― ◆02i16H59NY 朝倉涼子、師匠、浅上藤乃 第一回放送 No. タイトル 作者 登場人物 082 第一回放送――(1日目午前6時) ◆EchanS1zhg 西東天
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【作品名】ふたりはプリキュア スプラッシュスター 【ジャンル】アニメ 【名前】美翔 舞 【属性】プリキュア。花鳥風月の鳥。鳥のキュアイーグレットで参戦。 【大きさ】少女並み 【攻撃力】 ゴーヤーンをひるませることができる威力の格闘ができる。 それなりにダメージは与えられるものの、単独では決定打は与えられないレベルである。 秒間10発以上は確実なスピードでパンチを連打できる。 常に精霊パワーで攻撃するので、霊的存在にも有効と思われる。 また光線や風など、精霊パワーによる遠距離攻撃も豊富に有する。 【防御力】 ゴーヤーンの惑星破壊咆哮に辛うじて耐える。 ゴーヤーンの全ての攻撃に、なんとか耐えられるレベル。 精霊パワーに守られているので、大半の攻撃は受ける瞬間にバリアが生じてダメージを緩和できる。 咆哮一閃で、半径100kmほどの範囲にある地形を全て砂に変えてしまうような能力を受けても無事。 全身が凍りに覆われて動けなくなっても、それを気力で無効化できる。 【素早さ】 ゴーヤーンと互角のスピードで飛行できる。地上でも同じく。 また、つねにその程度のスピードで高速の格闘攻撃を繰り出すことができる。 【特殊能力】 宇宙生存可能。精霊バリア。 【長所】ふつうに強め 【短所】プリキュア最強の必殺技である、合体攻撃ができない 【備考】 今作におけるプリキュアは、精霊の力をもって戦っている。 プリキュアの能力は、個々の実力差などはあまりない。 なお、ルール上は二人いっしょに戦うことはできないので、大半の必殺技などは使えない扱い。 <参考テンプレ> 【名前】ゴーヤーン 【属性】ダークフォールの真の支配者、真の姿 【大きさ】2mぐらい 【攻撃力】 フルパワーでの咆哮により、地球を粉々にすることができる。 その過程は… 目が深紅に発光→惑星内部より闇のオーラが噴出、大地が山脈レベルで切り裂かれる。 →パワーを発しつつ咆哮→数秒後、地球のあるべき場所は、宇宙空間とその残骸である小さな破片だらけ となっている。 また、同じく咆哮や目の発光をきっかけに、漆黒のオーラを広げて全力で攻撃してみせた。 描写的に、サイズは地球の破片で構成されたアステロイドベルトを取り込むほどなので惑星サイズ並みだと思われる。 威力は、おそらくフルパワー咆哮と同じ、もしくはそれ以上なので惑星破壊レベル。 闇のエネルギー弾を片手で放つと、山脈単位でクレーターを作ることができる。 直径100kmを越えると思われるクレーターが当たり前のようにできる。 一秒以内に、プリキュア四人を一方的に地面に叩き伏せることができる格闘のレベル。 【防御力】 自身の闇のオーラ攻撃を相殺、さらに凌駕する必殺技の直撃を浴び続けても、まだ何十秒と動ける。 ちなみに必殺技は、先鋒、次鋒、中堅、副将による精霊パワーでの合体攻撃。 ちなみに正式名称は「プリキュア スパイラル ハート スプラッシュ スター」(PSHSS) その後、エネルギーに耐えられずに消滅した。 【素早さ】 本気になればプリキュアでは知覚しえないスピードで背後を取り、打撃を仕掛けることが可能。 ほんの一瞬で、雲を突き抜けるまで上昇できる飛行能力と、圧倒的な加速スピードを誇る。 四人のプリキュアに一斉にパンチを連打されようとも、それを全て裁くことができる反応。 およそ秒間100発を越えるほどのビームの雨嵐を、全て回避できる反応。 【特殊能力】 宇宙生存可能。異なる世界に移動可能。 【長所】惑星破壊レベルの攻防 【短所】素早さ、髪の乱れを気にするとこ、そもそもゴーヤであること 参戦vol.2 350 vol.2 399 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2009/05/16(土) 00 09 09 あ、ほんとだ 美翔 舞考察 ○母胎>覇道瑠璃 with デモンベイン スペック勝ち △神裂火織>ネリエル 勝てない負けない ○高槻乃々美 秒間100発のビームを全弾回避できるのでこちらのが速いか、勝ち ○ノキア スペック勝ち ○アナザーブラッドwithデモンベイン・ブラッド 同上 ×両儀式 全能負け ×美神令子 「恋」負け こっから上は無理かな 両儀式>美翔 舞>アナザーブラッドwithデモンベイン・ブラッド 光線やら風やら他の攻撃の詳細も書いてればもう少し上に言ったかも 詳細しだいだけど
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万獣の詩 断章『セトの息子達』 第1話(前編) =─< 断章『セトの息子達』(上) >────────────────────────= 失敗したと思った時には、もうなにもかもが終わっていた。 望みを叶えるはずの圧倒的な力は、望みに反してあらゆるものを壊してしまった。 敵も味方も。 ぼくが壊したかったものも、ぼくが守りたかったものも。 たった一度の過ちで。 たった一度の過ちだったのに。 力を持って生まれて来た事は天恵の勅詔だと、全てのそうでない人々は言う。 才を持って生まれて来た事は運命の祝葉だと、全てのそうでない人々は言う。 自分と違う存在に向けられる、賞賛と恐怖の眼差し。 選ばれた存在に向けられる、羨望と嫉妬の眼差し。 だけどぼくは神様じゃない。 脆く儚い人の器に、この力はあまりにも重すぎる。 ぼくは別に何かの義憤に駆られて人間を皆殺しにしたいのではない。 ぼくは別にそこまでの欲望に駆られて山野を焦土に変えたいのではない。 ぼくは、普通でいたかった。 ぼくは、もっとささやかで当たり前のものが欲しかった。 ……こんな力。 ……こんな力さえ、なかったら。 しかし逃げることは許されない、ぼくの背には既に咎人としての十字架がある。 あの人の選んだ道。あの人の目指したもの。 その『プライド』に賭けて、証明してみせよう。 ――あまりにも大きすぎる力は、人を不幸にしかしないのか? ――破壊の力では、人を救う事はできないのか? 違う、と。 断じて違う、と。 …違う、違う。 違う違う違う違う違う違う違う違う違う!! ここに全てを捨てていく。 その決意のため、二度と同じ過ちを繰り返さず、『人を超えた人』になるために。 ぼくは超人。ぼくは正義の味方。ぼくは物語の救済者。 衆生に交わることなく、観測者であり第三者、だからこそ誰も傷つけない、 ……ぼくも傷つく事はない。 ぼくの名は。 =―<A-1 Lynne in 14 years ago AM 11 03 >──────────────────= 建物ン中に入った時から嫌な気配はしてたけどなぁ。 「こちらです」 部屋ン中に通された時ゃあ、思わず顔もしかめちまった。 「……酷ぇなこりゃ」 じっとりと淀んだ陰風、立ち込める瘴気。 ここまで酷くなりゃ、さすがにトーシロにも何かおかしいのが分かるみてぇだな、 母親だっていう後ろのヘビの嬢ちゃんも具合悪そうにしてやがる。 ……しっかしあれだ。 話は逸れるけど犯罪だよな、(ヘビなのに)26で10歳のガキの母親ってのは。 ガキがガキ産んでるようなモンじゃねーか、 噂にゃあ聞いてたが、想像以上にすげぇところだわ、このハーレムってのは。 つぅかロリか? この国の国王って? ……まぁそれよりもすげぇのが、目の前のこのガキなんだけどよ。 ほとんど骨と鱗だけに痩せこけてブツブツ、 ゴーカな寝台の背もたれに凭れ掛かったまま、誰も居ない空間に話しかけてやがる。 …まぁ本当は虚空にでなく、この世ならざるモノに対してなんだろうけどよ。 しっかしオレだって修行積んで術使わねぇと見られねーようなもんを、 こんな何の修行も積んでねぇヘビのガキんちょが普通に見れてるっつうこたぁ。 「……てめぇ、見鬼(けんき)か」 かけた言葉に応答なし。 チッ、こんな美人のおねーさんが声掛けてるっつのに、可愛げのねぇガキ。 ……ま、取り殺されかけてる今の状態じゃ、 答えを期待すんのも無理っちゃ無理なぁ話なんだが。 「ケン、キ?」 「よーするに『ミエルヒト』ってこった」 息を呑む母親を尻目に、オレは腰に手を当てて目の前のヘビのガキを睨みつける。 「ま、あんたらヘビが分かんねぇのも無理はねえな。 こういうのの専門は、昔から狐か獅子って相場が決まってんだし」 確かにまぁネコやトラ、ライオンの見鬼っつぅのはそこそこ珍しくもねぇんだが、 ヘビの見鬼ってのはオレも聞いた事がねぇ、初めて見た。 「おまけにこの様子じゃ、憑巫(よりまし)も入ってるってトコか?」 口笛だって吹くってもんだぜ。 【見鬼】の才も、【憑巫】の才も、 どっちも生来の魔力が高けりゃ同時に見につくような才能じゃねぇ。 偶然の恩恵か、何か特別な事情が必要な、 それをお前、二つ同時にだなんて、笑っちまうぞオイ。 「うはははははは、こりゃ洒落になんねえな」 試しに算命盤回してみた日にゃ、耐え切れずに本当にゲラゲラ笑っちまった。 「こいつ、とっくの昔に死んでるぞもう?」 「えっ、ええ!?」 何度占っても、命数0。 「つまりこいつ、もうとっくの昔に死んでなきゃおかしいってこった」 「そ、そんな……」 明らかにビビって狼狽するかあちゃんの動揺を、でもオレは見逃さない。 「ん~、奥さん、何か心当たりがあるアルネ~?」 「………!!」 ここら辺の話術はまぁ、商売用のテク。 詳しい事占えって言われたらちょっと手間ぁかかるが、 でも「いついつに大病して死に掛けた」ぐらいなら徴(しるし)もすぐ分かっからな。 あとはそういうのをキッカケにグッと信頼させた後、 値段交渉の時間ってわけよ。 ……最近はなんだ、機械だの魔科学だの、魔力がない奴にも使える道具、 そういうのが沢山出てきたせいかオレらロートルは肩身が狭くてね、 ネコみたいであれなんだか、オレみたいな「インチキ道士」は食ってけねぇわけよ。 哀しいけど、稼げる時には稼いで置かねぇとなぁ。豊かな老後の為にもさ。 …つか、酷いと思わねぇ? 実力は確かなのによ? ちょ~~っと女で、酒飲んで、男遊びが激しくて、博打もやって、肉や魚も食って、 三日に一度しか風呂に入んない、道服も一週間に一度しか洗濯しねぇだけで、 「インチキ道士」「ナマグサ道士」だなんて、お前ら方士道士に夢見すぎ。 日々精進潔斎して清廉潔白、霞食って生きろってか、バーカ。 ……ほらそこ! そこのオレが女ってだけで「インチキくせ~」とか思ってる奴や、 肉も酒も男もやるだけで「生臭だ~」って思ってる奴、お前らに言ってる! あのね、オレら獅子国の道士にとって大事なのは「陰陽合一」なの。 「陰陽合一」ってのは、陰氣と陽氣のバランスが整ってる事。 それさえ取れてりゃ、もう男女交合しようが肉や酒をかっ食らおうが別にいいワケ。 むしろ必要に応じて簡単に陰陽のバランスを崩したり戻したり出来て便利、 肉食って陰氣に傾いた後は、陽根受け入れて陽氣を取り入れれば、はい元通り。 身なりが小汚いのもカンケーねぇ、「陰陽」は「合一」してんだからな。 「はん……なるほど、つまりこいつは【鬼子】だ、あんた」 「お、おにこ…??」 だから腕はいいんだぜぇ腕は? 伊達に実践道術で食っちゃいねえからな。 ヘビの国じゃあなんて呼ぶかぁ知らねえが、 少なくともオレらの宗派に関しちゃ、こういうガキは鬼子って呼ばれてる。 「10年前だな。…あんたの胎から出てきた時、こいつは既に死んでるはずだった。 死産、死んで生まれてくる予定、そういう風に決められてたんだよ」 「!!」 星の巡りを見ても、命数を見ても、両方からそれは明らかだ。 このガキ、そもそも生命線が無ぇと来てる。 占い師泣かせ間違いなしのガキだね、オレにもちょっとこいつの運命は覗けない。 「どっこい、何を間違ったか。…まぁ天上の神サンにも、地獄の閻羅サンにも、 うっかりミスってやつはあるらしくてね」 本当に死神がいるのか、キャベツ畑のコウノトリサマが居るのかはともかく、 よーするに分かり易くいうと、 あっちで生まれた、こっちで死んだで今日もてんやわんやで働いてる内に、 業務上過失、「ついうっかり」取り違えた。 ……「死」んで生まれてくる予定のを、間違って「生」にしちまったんだな、うん。 どこのドジっ子神サンだよって思うかも知れねぇけど、 ディスティニーちゃんだって人間?だしな。間違う事もあるわけよ、時々。 で、それでたま~~~~にこういう『おかしなガキ』が生まれてくる、と。 生来魔力の高い低い、才能のあるなし、頭のいい悪いとはまた別の次元の話、 生きながらにして死んだガキ、運命の定から外れた子、【鬼子】。 「魂魄の存在位相が半分幽界、…犬猫風に言やぁアストラル界にズレてんのな」 蛇眼をぱちぱちさせてオレの話を聞いてるおふくろさん。 ……おお、やっぱりトーシロには分かんねぇか、こういう専門の話をしても。 でもオレにゃこれ以上分かり易く説明もできねーしなぁ。 「だから【見鬼】。どんなに生来の魔力が高かろうと、でも普通に生まれた限りは 特別な術でも使わねえ限り視えねぇようなモンが、こいつには普通に視えちまう」 上は神様とか死神、下は幽霊や山の精、木の精。 それどころか普通の人間だったらまず大魔法使いでも絶対に感知できねぇような、 幽霊にさえなれない超々微弱の残留思念、――鬼や妖の元になるモノまで。 「だから【憑巫】。五感どころか存在そのものがチョロっと向こう側にはみ出してっから、 向こうの存在からも認識されやすい、黙って立ってるだけでモロに影響受けちまう」 巫女体質。霊媒体質。シャーマン体質。なんとでも呼びゃあいい。 おかげで『こんなややこしい事』にもなったりするんだけどよ。 「……ま、こいつも運が悪いねぇ」 そういうモンに理解のあるうちの国か、あるいはキツネの国に生まれてれば、 それこそ重宝されただろう、生き神サマみたくに扱われたろうに。 なんせこればっかは、普通の遺伝や血筋で受け継がれるようなもんでもねぇからな、 滅多に無い人材なだけに、幾らでも使い道はある、求人需要ありまくり状態だ。 「……いや、それとも運がいいのか?」 ――もっとも。 そんなわけで、ちゃんと知識のある奴が保護して修行も積ましてやらねぇと、 長く持って12か15までの儚いガキでもある。 …なにせ物心つく頃からそれがどれだけ危険な事かもロクに認識しないで、 鬼や妖と背を並べて普通に生活してるわけだ。 普通はこのガキみたく、無意識に引き寄せて背負い込んで取り憑かれて、 招き込んだモンに押し潰される形で自滅する、食い殺される。 おまけに日頃からそこら中の負の存在、陰氣と接して暮らしてるわけだかんな、 自然生気を吸い取られて、病弱で身体の弱いガキになるわけよ。 貧しい農村なんかに生まれちまった日には流行病でコロリ、 こんな豪華な王宮の奥で傅かれてさえ、宮廷魔術師にも全然気づかれずに 今まで放置されてきたってのも、まぁヘビだし無理もねぇか。 滅多になくて、しかも見出されなきゃ早死確実と来りゃあそもそも認知がされねぇ、 このガキみたく相手にされずに腫れ物扱いってのはまだマシな方かもな。 迷信深い村とかに生まれたら、気味が悪いってんで叩き殺されるのもあるだろう。 そんな事をとつとつと説明してやったら、おお、なんだかーちゃん、青ざめてるな? 謝礼金ふんだくるのにちょっとあれこれ面白おかしく説明してやったが、 別に驚かすつもりで言ったんじゃねぇ、ちょっと誇張表現も入ってるんだぞ? ……まぁそれで金たくさんくれるんならそりゃ貰うが。 「そ…それでイェスパーは、私の息子は助かるんですか…?」 「助かるとも助かるとも! オレを誰だと思ってるんだあんた!?」 心配すんなぁとばかりにドンと胸を叩いて、 「……ま、お助け具合はきっちり貰えるモンを貰えればの話だけどな?」 にっかりと笑って手を差し出す事は忘れない。 背後に刺さる女官やら女兵士やらの冷たい無言視線が痛ぇけど、うるせーな、 こういうハーレムでのお前らの役目って、背景Aとか、置物Bとかだろ? 偉い人同士のやんごとなき会話を邪魔するんじゃねーっての、すっこんでろザコ! =―<A-2 a horrible rainbow 14 years ago AM 1 50 >───────────────= ――さて、そんなこんなで真夜中。 それも草木も眠る丑三つ時、妖が跳梁跋扈するには一番もってこいの時間だ。 ……思いっきり人間の方が不利、 鬼とか妖に有利な時間じゃねーかって言う奴もいるだろうがな。 でも逆に言やぁはっきりくっきり『出る』、 昼間よりも相手の正体をずっと見極め易い時間だって言う事もできるんだぜ? 昼間は生きてる人間の雑踏や息遣い、氣のやり取りに掻き乱されて、 やっぱおぼろげで判然としない事が多いからなぁ。 完全に正体掴んで暴露して滅するには、かえってこの時間の方が都合がいいワケよ。 「いいか? 何があってもその線の中からは出んじゃねぇぞ?」 神妙に言って踵を返したけど、やっぱり背中に突き刺さる視線は冷たい。 「中に居る限りはどんだけ騒ごうが悲鳴を上げようが関係ねぇけどな、 出ちまったら向こうも気がつく、何されるか保障できねぇからな」 ボソボソと『あんな胡乱な輩を信用して~』とか『絶対インチキに決まって~』とか、 そういう声さえ小声で聞こえてくんだけど…… ……さて、いつまでそんな態度が続くかだな。 「よぅ、イェスパー」 砂漠の深夜だという事を差し引いても寒々しい冷気、 それが渦巻く部屋の中心の傍に立ち、オレはやせ細ったヘビのガキに声を掛ける。 同時に小さく口訣を唱えて、丹田から五感へと氣を走らす。 人ならざるモノを、見鬼ではないオレが捉える為に。 ………… ……これは……ちょっと想像以上だな。 よくもまぁこんな、居るわ居るわ、こりゃまた随分かき集めたもんだ。 女に、男に、子供にジジババ、兵士や昔の王様っぽいのまで。 「…死人に囲まれての王様気分は楽しいか? イェスパー」 ――そんなオレの言葉にピクリ、と微かに反応はしたみてぇだが、 すぐに無視して鬼の一人との会話に戻りやがった。 ……ガキが起きてるような時間じゃねえだろとぶん殴ってやりたいトコなんだが、 周りに鬼火飛ばすようにまでなったガキにンな事言っても無駄か。 だから見鬼の、憑巫のガキは嫌なんだ。 ただ視えるってだけで、認識できるってだけで、これだけのもんを呼び込みやがる。 視えさえしなけりゃそもそも生まれようも無いもんを、こんな簡単に。 「青い鱗、茶色の長衣を来た、お前と同じくらいの歳の女の子」 ――これにはさすがに反応した。 「腰が曲がって杖を突いた黒蛇の爺さん、紫のベールで顔を隠した女」 ――慌てて首を動かし、驚愕に眼を見開いてオレの顔を見る。 「槍を持って皮の鎧を着込んだ黄鱗の男兵士、脇に本を抱えた優しそうなお兄さん」 ――ま、それも当然か。 なにせ初めて自分以外の、『はっきり視える』人間が現れたんだから。 「あとはお前と同じ年頃か、ちょっとちっちゃい位のガキが多いな。…8人、9人?」 「う…あ……」 言葉にならねぇ言葉を呻いて、ようやくオレの事をまともに認識してくれるこいつ。 …うん、まずは掴みは上々。 「凄いな、イェスパー」 注意を十分引き付けた、オレに十分意が向いたのを確認してから、 「これ全部、お前が『造った』のか?」 事実を認めさせるための刃を、抉り込むように突き刺した。 「つく――《こんにちわ、ライオンのお姉さん》 と、相手の返事が帰ってくる前に、こいつのすぐ横の【鬼】から妨害が入る。 《作ったなんて酷いわ、私達はずっと昔からここにいたのに》 一番傍に居た例の茶色の長衣、こいつと同じくらいの青い女ヘビ。 「アポス……」 魂が抜けたように王子サマが『それ』の名前らしきを呟くあたり、 多分こいつが鬼共のボス、 ……話を聞く限りの、一番最初に王子サマが作った『おともだち』か。 《イェスパーだけが私達に気がついてくれたの、彼だけが私達を見れるのよ?》 はん、鬼の分際でよくしゃべる。 訊かれてもいねぇのによ。 《だから私達、イェスパーのお友達になっ 「「 ――ままごとの人形は黙ってろ 」」 ――ざわり、と。 辺りの、鬼共の空気が揺れるのが分かった。 『瘴気』が、強まる。 「お前に訊いてるんだよイェスパー。…他の誰でもない、お 前 に 訊いてるんだ」 …へっへ、痒い痒い。 他はともかく、オレに対してこれしきの瘴気、笑っちゃうっての。 「お前はそれでいいのか? イェスパー?」 正中線に一本、真っ直ぐな鉄の棒をイメージして一歩。 丹田に力を込めながら、ぐっと足を踏み出す。 「生きてる友達と遊んでもらえないから、誰にも相手にしてもらえないからって、 拗ねて、引き篭もって、うじうじ自分の殻ン中に閉じ込って」 金色の瞳が、でっかく見開かれた。 ベットのシーツを掴む鱗の手に、ぎゅっと力が篭められる。 「自分に都合のいい世界を作って、自分の言う事は何でも聞く人形を侍らして…」 《イェスパー、だめよ、聞いちゃだめ》 そんな力の篭った手にそっと手を添えながら、鬼が。 「…『嘘』と『偽物』捏ね繰り回して、おままごとして楽しいか?」 でも生憎だったな、どうやらしっかり耳には入っちまってるみてえだぜ? 「――本当は気がついてるんだろ?」 無駄だってのに、このガキは必死に聞くまいと耳を塞ぐ。 それが何よりも効果がテキメンって事の証明なのにだ。 「……分かってるんだろ? なぁイェスパ 「アポスッ!」 ――ガッシャン、と。 一歩下がったオレの眼前を傍にあった香炉が猛スピードでかっ飛び、 派手な音と共に壁にぶち当たって金属音を立てた。 一瞬窒息した室内の空気、 ……視界の片隅には、らんらんと目を輝かせる女のガキの姿をした鬼。 「……『サイード』、『マサルハ』、『ファウジ』、『サミーフ』! 『バラケ』!!」 名づけ親の王子サマに【名前】を呼ばれて。 ボス以外の鬼共も、おんなじ様に目を輝かせながらゆらりと動く。 同時にカタカタ、カチャカチャ音を立てながら、 窓から差し込む月の光の下、ランプとか、香油壷とか、花瓶…… ……果ては丸椅子や壁に掛かってた絵画まで。 ひとりでに浮かび上がって、勝手にグルグルと飛び回るその光景に、 背後に控えさせた女官や衛兵共が、オレにも聞こえるくらい大きく息を飲んだ。 うん、まー、あれだな。 『ぽるたーがいすと』だっけか? ネコ風に言うところの? ……それもここまで物理的な、目に見えてそれと分かるくらいの強力な奴たぁ、 やっぱり仕込んでおいて正解だったわ、昼間の内に。 「……だぁーから、さ。無駄だっつってるだろ?」 つま先をちょいと持ち上げて、 「他はともかく、オレ相手じゃあ分が悪ぃっつの」 バン!と一つ、床を踏み鳴らす。 ガチャガタガシャン!!――と。 それだけで宙を浮いてぐるぐる回ってた調度品類が、全部床に落っこった。 一瞬で塗り替えられた陣地の勢力図を見て、 そこで初めて、鬼の親玉の顔の、張り付いてた笑みが消えやがる。 「…まぁ同情はするよ」 ますます強まる瘴気、化けの皮が剥がれ出し、露骨に矛先を向けられる悪意。 「気持ちは分かる」 でも今しかねぇ、ここで一気に畳み掛けて一息に引き摺り上げるしか。 「寂しかったんだろ?」 初めて思い通りにならない、手に入れたチカラが捻じ伏せられたのを見て、 でも王子サマの瞳孔が、憤怒というよりは驚愕の様相できゅうっと収縮した。 「仲間が欲しかったんだろ?」 《~~~~…………!!》 横に引っ付いた女のガキの姿の鬼が、必死で耳元に何かを囁いてるが、 でも無駄だよ、今のこいつの意は、完全にお前達の方には向いちゃいねぇ。 「――自分にしか視えないモンを、同じように視える友達がよ」 「…あ……」 困惑するような、胸を打たれたような表情をして王子サマが喉から声を漏らした。 「仲間外れは、辛いもんな」 ぐるぐると鬼火が舞う。 鬼火が。 「だからこれは」 それを見たオレは両腕をおーきく広げて…… 「ご褒美だ」 ――パン!―― 胸の前で、柏手を打った。 「ヒッ」 「キャアアアアアアッ?!」 「…ッ!」 途端に背後から上がる悲鳴のオンパレード。 「線から出るんじゃねぇって言っただろうがッ!!」 わたわたと慌てふためいて線から出ようとする女官共に素早く一喝棘を刺し、 オレは呆然と眼を見開いている王子サマの方に向き直る。 《……貴様、何を――ッ》 さすがに様子がおかしいのに気がついたか、 メスガキ姿の鬼がぐわっと目ぇ見開いて脅しつけるようにこっち睨みやがって。 ……ああ、でもなあ。 「あン? 何って、ちょいと細工して『視える』ようにしてやっただけさ」 せっかくの可愛い女の子姿が台無しだぜ、鬼さんよ? 『虫の眼』してないで、ちゃんと人間の姿保とうや、産みのご主人様の前でくらいよ。 「後ろのトーシロ共にもなぁ、お前らの姿が視えるよう、氣ぃ足してやったんだ」 ニィッ、と口を歪めて笑って見せた傍で。 …でも じとり、と生暖かい脂汗が背中の窪みを伝って落ちていくのが分かった。 あぁ、やっぱ、口で言うほど単純な芸でもねぇのがな。 こんだけの鬼を、全く才能も修行もなしのトーシロにも視えるようにすんにはちょっと、 ……ちょっと氣ぃを使い過ぎんのがよ。 「さぁて、どうだ? …気分はどうだよ、イェスパー?」 アホみてぇにぽかんと口を開けているガリガリのヘビガキ。 「今まで自分を散々嘘つき呼ばわりした連中に、見せつけてやれた気分はどうだ?」 こっちのガードを、陣地を侵蝕しようとうねる瘴気。 どうやら本気で敵と認識したらしい、鬼共が全力で叩きつけてくる無数の鬼火。 「…ほら、見てみろよあのアホ面、悪かぁないだろ?」 オレとこいつが日頃『視て』『感じて』るものを目の当たりに、 カチカチと歯の根を合わせる衛兵共、ガクガクしながら何か呟いてる女官共。 「スッとしただろ? 悪くないよな? 悪くないなら――…」 いなさなきゃなんねぇ鬼火の数のしんどさに、てのひらに脂汗を溜めながら、 「…――戻って来い」 ――< interrupt in >─― 「お前は『嘘つき』じゃねぇよ」 《ダメよイェスパー、信じちゃダメ、あんな人に貴方の何が分かるっていうの?》 雷に打たれたように、王子の肉体は硬直する。 「『嘘つき』なんかじゃないさ、イェスパー」 《私より、あんな今日出会ったばかりの、知らない人の言う事を信じるの!?》 彫像のように凍りついたまま、侍る亡霊の甘言を聞き。 《言葉だけで、本心では信じちゃいないんだわ。騙して、笑い者にしようとしてる》 違う、と信じたかった。 信じたかったが。 ……でもその勇気は、もう彼の中には微塵も残っていない。 「お前にはただ、ほんのちぃ~っとばかり特別な力があったってだけよ。 他の奴らにはこれっぽっちもねぇ、超珍しい才能があったってだけの話」 《本当は嘲笑ってるのよ、心の底では。…皆が、貴方のお母さんもそうなように》 チクリと、少年の胸が痛む。 もうだいぶ感じる事はなくなってたはずの、『痛み』。 「壊れてるんじゃねぇ、欠陥品なんかじゃねぇ、特別なのさ、選ばれたんだ」 《ほら、ああやっておだてて、子供相手だと思って嘘の褒め言葉を並べ立てて》 女官達、衛兵達が、裏で彼の事をどんな風に言っているか、 彼の目となり耳となって教えてくれたのは、他ならぬ亡霊達の仕事だったが、 「本当はもう分かってるはずだろ?」 《ほら、聞いちゃだめよ。あの人は私達とイェスパーを引き剥がそうとしてる》 そんな亡霊達もまた自分を欺き騙し利用しようとしているのだと、 本当は気がついていた、子供特有の敏感さに薄々心底で勘付いていた。 「なんで自分が起き上がれないのか、どうしてどんどん具合が悪くなってくのか」 《皆と同じ。起き上がれないのを、病弱なのを、悪い事だ、いけない事だって》 それでも。 女官達や衛兵達が裏で見せる言葉と態度は、全て偽り無き事実の指摘であったし、 それでもそんな彼を肯定し賞賛し、友人となってくれたのは彼らだ。 ――お菓子をくれる悪人についていく『独りぼっち』を、一体誰が責められる? 「いくら生きてる人間が嫌いだからって、生きてる世界が辛いからって」 《どうして辛いのに耐えないといけないの? 苦しいのを我慢しないといけないの?》 彼は。イェスパー・ユルングは。 だから絶望の淵に立つ。これ以上なく深く、暗く、決して波立たぬ鏡の淵に。 「でも『そっち』はダメだ、もうそれ以上『そっち』に行くんじゃねぇ」 《もうすぐよイェスパー。もうすぐ力が満ちる、一緒に【パイリダエーザ】に昇れるわ》 ――パイリダエーザ。『約束された永遠の楽園』。 死してその身をセトに捧げた敬虔な教徒が、 来たる約束の日まで住まい過ごす事を許された天上庭園、死後の国。 「死ぬぞ。それ以上そいつらにお前の命くれてやったら」 《悩みも、苦しみも、辛い事も何一つない。暖かくて安らぎに満ちた天の国に》 『死ぬ』事自体は、とても痛くて、辛くて、恐ろしい事。 でも『死んだ後』、その苦難を乗り越えた後には、永遠の安息が待っている。 ……厳密にはそれは教義の誤解、主旨の取り違えなのだが、 しかし子供であるイェスパーは、子供向けの物語からそう誤って受け取った。 「死人に……いや、 故に。 「自分の作ったおままごとの人形に取り殺されるなんざ、洒落にならねえだろ?」 ――< interrupt out >─― 《…しつこいわね。まるで私達がイェスパーの妄想みたいな言い方して》 薄く笑って、鬼のボスがオレの方に視線を移した。 どうやら鬼火や瘴気で力尽くの撃退ができねぇのに業煮やして、 舌戦に切り替える算段らしい。 ……望むところなんだよ、バーカ。 《あなた、幽霊が視えるくせに、結局イェスパーの事信じてないん―― 「それじゃあお前、『言ってみろ』よ」 問答で、舌戦で、本職の『道士』に勝てると思ってんのか? 「『お前は誰だ?』」 丹田から絞り上げるように、練った力を言の葉に乗せて出す。 【召鬼法】。これは強要だ。 「『どこの誰だ? 何者だ? いつ死んだ? どうして死んだ? 言ってみろ』」 逆らい難い圧力を伴ってぶつけられたはずの『力ある言葉』に、 このアマは――幽鬼の群れは、にたりと笑って正面から応じてきた。 よっぽど自信があるらしい。…自意識過剰もいいとこだけどな。 《私の名前はアポス・アーペプ》 そうか、それがこのヘビっ子がお前につけた【名前】か。 《今から200年くらい前にこの土地で暮らしていた帝国の地方貴族の子よ。 流行り病で死んじゃって、それからずっとここで彷徨っていたの》 そうか、それがこのヘビっ子がお前にやった【設定】か。 「父親と母親の名は?」 《お父様の名はゲレグ・アーペプ、お母様の名はヘザト・アーペプ》 「兄弟姉妹の名は?」 《生憎と一人っ子だったわ》 さすがにこの辺はすらすら答えるな、でも。 「じゃあ爺ちゃん婆ちゃんの名は?」 《…………》 ほら、詰まった。 目線が石みたく硬直して、顔が能面みてぇに無表情になる。 未記載設定なんだからそれも当然か。 人間のフリをした人間の紛い物なこいつには、少々解答に困る質問。 ただ、もっと粗悪な、未成長の奴ならこれでボロ出すんだけどなぁ。 「おい、どうした? 爺ちゃん婆ちゃんの名前は何だったって聞いてるんだ」 《…………確か、居なかったと、思うけど》 多少『ふりーず』はしたものの、すぐに自分で思考してアナログな解答を弾き出す。 《でも詳しい事は忘れちゃったわ、だって200年近くも前の事ですもの》 白々しい。 …でもま、これだけ生気吸い取ってりゃ、それくらいには成長してて当然か。 もうかなり学習してる、ヒトガタに近くなってやがる。 ……元は影の分際で、シラを切るとか嘘を付くとか、人間にしかできねぇ芸当を。 「そうか、じゃあ好きな食い物は」 《そ、そんな事聞いて何に…》 どっこいそれも、畳み掛ければすぐボロの出る事だ。 あと二週間遅かったらヤバかっただろうが……でもまだ親から独立できてねぇ、 産みの親の定めた設定に依らなきゃ存在を許されないのがこいつらの弱み。 「好きな食べ物は何だって聞いてるんだよ、人間だったんだろ?」 《……ひ、羊肉のクスクス鍋よ》 はっ、このアマ……もとい連中、必死だね。 蓄積した『でーたべーす』の中から、必死に設定に矛盾しない情報を探し出して。 「そうか、それじゃ好きな花は?」 《……忘れたわ》 でも、さすがに、オスガキの知識を探っても設定できないような個人情報は。 「おいおい女の子なんだろ? それじゃ好きな宝石は?」 《……わ、分からないわよ、私子供なのよ!?》 おお、苦しい苦しい、必死だねぇ。 自分『女の子』のくせに、脂汗垂らして随分必死に食い下がりやがる。 「分かんねえんだよなぁ、こういうのは案外よ。なにせ『設定』されてねぇもんなあ」 《なっ――》 ……でも、早く消えてくれねえかな、 実は脂汗流してんのは、さっきからこっちも同じなんであって。 ……持久戦、長期戦ってやつは、どうもオレには。 「名前や身分はともかく、意外とこういう所でボロが出る、例えば――」 【穴】が閉じりゃあ話は早いんだが。 あんだけ呼びかけたっつのに、閉じる気配もない、こりゃ無駄足だったかな。 …まぁこんなガキに人生論説くだけ、無駄だったのかもしらねえが。 「一日は何時間だ? 一ヶ月は何日だ? 一年は何日だ? ええ?」 途端、僅かに安堵した表情で鬼の顔が緩む。 優越したような、人を見くびったような。 《…馬鹿にしないで。24時間、**日、***日よ》 へえ。知ってんだ。 ……こんな普段気にもしねえ当たり前の常識まで学習してるっつう事は、 あんまり良い傾向とは呼べねぇな。 「……。…じゃあ1月の初めは何の祝日で何をする日だ? 木偶人形?」 《元旦よ、幾らなんでも、私だってそれくらい》 最悪、このガキを殺してでも、受肉して生まれてくるのを阻止しねえと。 親の腹食い破って完全に現世に出てきたら、間違いなく厄介な事に…… 《街じゃ新年を祝うお祭りがあって、花火を打ち上げたり出し物をやったりするわ》 《年始めには家の家族部下全員が一堂に会して食事を取るの》 「お年玉は―― 《貰えたわ。それで街の屋台で皆と一緒にお菓子を食べ歩――「「 ダ ウ ト 」」 ……厄介な事になるから。 だからここで潰す。 「……旧帝暦って、分かるか?」 こいつらは、影だ。 200年前に流行り病で死んだ、アポス・アーペプなんて名前のガキは存在しない。 全部こいつの――王子サマの作った物語の中の、【設定】だ。 「一日が24時間? 60秒60分24刻み? どこの国の、いつの時代の話だ?」 こういう姿形のガキがいたのは確かだろ。だからこそ影が残ってる。 でもこいつは、その影を依り代、ヒトガタにして、 この王子サマが無意識に生気を、魔力を注ぎ込んできた結果生まれちまった、 「お前ら200年前、旧帝時代から、ネコの暦、ネコの文化でセーカツしてたんだな」 ――ツクリモノだ。 「12月と1月の境が年の節目? 元旦が新年のお祝い? お年玉?」 だからこんな、ちぐはぐな事が起こる。 「なぁ、嬢ちゃんも、お前らもさ」 200年前の幽霊だって言っときながら、でも今の習慣風習に順応した記憶。 そりゃそうだろ、さすがの王子サマでも、でも10歳だ。 「『今』じゃなくて、『自分が死んだ頃』のこの国の思い出話をしてもらえねーかな?」 知るわけがねぇさ、 自分が当たり前に使ってる、セパタ、統一度量衡、共通時法、共通暦法。 全部ここ100年ぽっちで、だけど急速に広まったもんだなんてな。 「できるだろ? 即興の造り物じゃねぇんだったらよ?」 《………あ…》 完全な『魔法』『精霊』じゃない、不完全で穴だらけのこいつら。 でもそれでも『魔法』であり『精霊』――構成が概念の域に掛かってるこいつら。 「ほら、言えよ、一つくらいは覚えてるだろ? 帝都時代の祝事とか」 《…あ、あ亜、a……》 自己の存在目的と意義、構成定義に重大な齟齬や矛盾が発生すれば、 それだけで自壊、良くて半壊は避けられない……はず。 「親父お袋の名前まで覚えてんだ、さすがに一つも言えないなんて事ぁ、無ぇよなぁ?」 自己矛盾を消化して解消しきれねえ……はずだったんだよ。 《……い、イェスパー!》 なのに。 《わ、私達、本当にあなたの造り物なの!? あなたが作った人形なの!?》 この鬼、途端に女が泣きつくみてぇに抜け殻の王子サマに抱きつきやがって。 《違うわよね? 私達、『ともだち』よね? …そうだって言ってよ!!》 ――こいつ。 ――このクソアマ。 《『勝手に作って勝手に消す』なんて、 そ ん な 酷 い 事 し な い わ よ ね ?》 ちらりとこちらに向けた顔、にたっ…と笑う鬼の親玉に。 オレの手札は、万策尽きた。 女の泣き落としなんて、もう使い古された古典的手口だけどよ。 でも自己矛盾を、主人の憐憫と許容に転化する事での消化。 ……ここまで癒合同化が激しいと、オレにはもうどうにも手管が見つからない。 『救済』の策が思いつかない。 『破壊』や『滅却』、『器』ごと滅ぼす以外に具体的打開策が見当たらない。 (ああ、ダメだ、こりゃもう) ――泣いて頭を下げてきた、こいつのお袋さんの顔が脳裏に浮かぶ。 (いや、ここは一旦体勢を立て直して) ――『助けてくれ』って頼まれたんだ、『倒してくれ』って頼まれたんじゃない。 (でも、時間が) (今ここで滅ぼしきれなかったら、ぜってぇ面白くねぇ事に) (どうする、どうする、どうす――…) 「……もういいんだ、アポス」 ――小さな声だった。 驚愕に目を見開くオレらの前で小さく、でも確かにはっきりと。 「……演技はもういいよ、今までどうもありがとう」 ……な…に…? 「ぼくの命が欲しいんなら、あげるから」 オレはもちろん、目の前の鬼共でさえ、思わず耳を疑うその言葉に目を丸くして。 こいつ、何を―― 「どうせ要らない、何の役に立たないものなんだし」 言っ、て――… ――< interrupt in >─― ――それは本当に彼の、10歳の子供の本心からの言葉。 それがどれだけ忌まわしい事か、イェスパー・ユルングは実は理解していない。 「お姉さんも。気持ちは嬉しいけど、もういいんだ」 日々熱に喘ぎ、悪寒に苦しんできた彼にとって、生は楽しいものではない。 人生の大半を寝台に臥して過ごしてきた彼にとって、生は豊かなものではない。 憎まれも、愛されもしない、空気のような王子にとって、生は。 父親から道端の石ころ程度にしか見られていないのを知る子供にとって、生とは。 「死ぬのは怖くないんだ。…死んだらもう誰にも迷惑をかけなくて済むから」 ――楽しくない。 ――楽しくない。 ――そんな拘るほど楽しくない。 「生きてても、辛くて苦しいだけで、面白くないし」 なにより死は、いつも彼の隣にいた。 死んで生まれてきた彼にとって、死は別に遠いものでも、恐ろしいものでもない。 彼はいつだって死の中にいたのだ。 生きながらにして『負』に包まれ、『反』に覆われ、『幽』を背に、『死』に囲まれて。 「だからぼくみたいなのは、さっさと天国に行っちゃった方が、みんな =―<A-3 against pain 14 years ago AM 2 13 >─────────────────= 何が起こったのか、すぐにはよく分からなかった。 反転する視界、ものすごい衝撃。 ぎしぎしと痛む熱で浮かされた身体、口に中に広がる鉄臭い味。 一拍遅れて凄まじい激痛が頬を中心に襲いかかって来ても、 それでもイェスパー・ユルングは自分がぶん殴られたという事実を理解できなかった。 母親にすらぶたれた事がないのであれば、無理もない。 聞き分けはよいが性情のおとなしい、気の小さくて線の細い子供である。 ましてや病弱の、身体の弱い子供である。 「あ……」 ぼたぼたと口の端から垂れる赤い粘液。 刹那喉奥に引っかかった異物感に噎せて咳き込んだ結果、 朱に混じって白い固形物が2~3個吐き出された。 口中に広がる生暖かくも芳醇な鉄の味に、イェスパーが愕然としかけた時。 「っ!」 喉輪を掴まれて宙吊りにされ。 少年は初めて、失神すら不能な圧倒的恐怖の存在を知る羽目になった。 「……クソが」 先刻までとは別人のような、突き刺すような怒気、ドスの利いた恐ろしい声に、 睾丸は縮み上がり、歯の根は噛み合わず、ナメクジに睨まれたように全身が凍る。 ――恐怖。 ――恐怖だ。 「ナマ言ってんじゃねえぞ、ガキの分際で。…あぁ?」 それでも彼女はライオンで、寝たきりの子ヘビ一匹摘み上げるなど造作もない。 大人の力で手加減無く、歯が折れるほどに殴られた頬の痛みは、 今やイェスパーが感じた事もない灼熱感と激痛を伴って全身に伝播していた。 病から来る緩慢の恐怖でもない、疎外から来る社会的恐怖でもない、 それは暴力による、突発的な、横殴りの根源的恐怖。 「…人がこんなに、汗水垂らして苦労してヒィヒィ言ってるってのによ」 ――コロサレル。 初めての体験になる恐慌と激痛に、少年はガタガタ、声も上げられずに震えて涙し、 病人の寝巻きの股座には、見る見る湯気の立つ黄色い染みが大きさを増す。 「『助かりたくない』? 『死にたい』? 『あげる』? 『自分は要らない子』だぁ!?」 いたいけな子供を振り回し、憎々しげに喚き散らす赤毛の獅子に、 背後に控えた女官達や衛兵達はおろか、妖物ですらあっけに取られて立ち尽くした。 状況を正確に把握できている者は、おそらく一人もこの中にはいない。 「っざけんじゃねえよ! はぁ!? 何だよオイお前! えぇ!!?」 「あ゙ぐ…ッ」 寝台に思いっきり叩きつけられた後、今度は襟首を掴んで持ち上げられる。 まるでボロ雑巾のように扱われながら、でも向けられた先は。 「……言ってみろよ」 圧迫から解放された喉が、すぐに引き攣った音を立ててすぼまった。 「……母ちゃんの目ぇ見て言ってみろよ、まん前でよぉ?」 背より猛烈な怒気を浴びせかけられながら、宙吊りのイェスパーはそれを見た。 彼と同じに震えながら、それでも涙を浮かべて立ち尽くす母の姿を。 悲痛を浮かべながらも彼から目を逸らそうとしない、産みの親の姿を。 「『生きてて楽しくありませぇん♪』、『早く死にたいでぇす♪』って」 子供が子供を産んだような母だった。 親子というよりはもう姉弟に近い、少女のような母親だった。 「『どうして産んだんですか』、『生まれて来たくなんかありませんでした』って」 この子供にしてこの親あり、 ただ飾りとして生まれ、ただ飾りとして嫁ぎ、ただ飾りとして子を孕んで産んだ。 そんな運命に抗おうともしなければ、恨み嘆いて悲観するわけでもなく、 ただただ諦観の内に、レースの翻る窓辺、籐椅子に座っているような女(ひと)。 彼の『腑抜けさ』は、間違いなくこの母からの遺伝。 「……言ってみろ」 でもイェスパーは、そんな母の事を、誰よりも。 「言ってみろってんだよ、ジャリガキが!!」 ――今度の涙は、痛みからでも、恐怖からでもなかった。 強制的に向き合わされたのは、彼がずっと目を逸らして逃げ続けてきたもの。 イェスパー・ユルングは、死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 ――《あなたのお母さんもそうよ、お母さんも皆と同じ》 だから信じた。 同年代の子達の声、女官の声、衛兵達の声こそ伝えれど、 でも母の声だけは直接伝えはしなかった彼女が、それでもそう彼に囁いた時、 信じた。 信じたかった。 ……思い込みたかった。 自分は、母に、嫌われているのだと。 イェスパー・ユルングは『愛』を知る。 その貴くも得難きものを、それでも確かに知っている。 それは、寝台に臥す自分の頬を撫でてくれる、滑らかにもひんやりとした手。 額の濡れ布巾を、汗ばんだ寝巻きを取り替えてくれる手。 寝台の側に腰掛けてはまどろむイェスパーに寝物語を読んで聞かせてくれて、 夜中に怖くて一人で厠に立てない彼に、嫌な顔一つせず付き添ってくれる。 眠れない夜は一緒の布団に手を繋いで寝て、 雷や嵐の恐ろしい夜には、やはり手を繋いで一緒に震えながら眠った。 ……それは、当たり前のようにそこにあるもの。 ……手を伸ばせばすぐ届くところに、いつでも触れられるものとしてあったもの。 夕暮れの中、窓辺の籐椅子に腰掛けて、穏やかに刺繍を営む美しい人を、 翻るレースのカーテンの中、涼しい顔を受けて蒼穹を仰ぐ人形の姫を、 だからイェスパーは、愛すべくして愛した。 『視えない』のに彼のいう事を信じてくれる彼女の事を、 真剣に聞き入って頷いてくれる母親の事を、愛すべくして。 ……いつも諦念を滲ませて、静物のように窓の外を眺めている哀しそうな人を。 ……儚い、色白な、今にも消えて、どこか遠くに行ってしまいそう、 世間知らずの箱入り姫が、好きで、好きで、大好きだった。 それは『希望』だ。 誰からも見向きもされない、いてもいなくてもどうでもいい無価値な石ころを、 けれど彼女だけは見てくれる、彼のその手を握ってくれる。 たった一粒の、櫃底の希望。 無機質な世界で、陰氣に囚われて幽鬼に囲まれながら、 それでもイェスパーが今日まで生きて来られたのは、その希望があったから。 だから物心つくに従って、絶望した。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 彼がそう尋ねる度に、母親は笑って彼の事を抱きしめ。 ――『貴方が幸せなら、母上は幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 次第にイェスパーは、そんな母の顔を正面から見れなくなっていった。 たった一粒の希望の光を、真正面から見据える事ができなくなっていった。 彼は、幸せではなかった。 確かに希望はあったが、でもそれ以上に辛くて苦しい事があまりにも多すぎた。 絶え間なく襲ってくる、発熱、頭痛、吐気、悪寒。 友達もろくに作れない、いじめられっ子。 王位を目指そうにも、病弱の上に末弟の彼には権力はあまりにも遠い。 イェスパーは、母が大好きだった。 この世界の何よりも、そして生きている者達の中で、ただ一人母だけを。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 自分の事はどうでもいいから、母に幸せになってもらいたかった。 自分の事なんて見捨てていいから、母に幸福になってもらいたかった。 母に喜んでもらいたかった。 母の望みをかなえてあげたかった。 ――『貴方が幸せなら、お母さんは幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 イェスパー・ユルングは知っていた。 タンスの中に隠れながら、物陰で本を読みながら、寝台に臥しながら聞いていた。 子供でしかないが、子供だからこそ。 「あれでは成人するまで生きられない」、そう周囲の大人達が漏らすのを。 「ムダメシグイ」「フグ」「カタワ」、己がそう呼ばれる存在である事を。 そうして。 母が己の医者代、薬代を捻出するために、恥を忍んで実家に度々金を無心し、 また嫁入り前に持ってきた宝石類や調度品類を手放している事も。 ――『ああ、イェスパー、イェスパー、可愛いイェスパー』 ――『どこにもいかないで、お願いよ』 ――『お母さんを置いて、先にどこかへ行っちゃわないで』 仔馬が、誰に教えられずとも、生後速やかに四足で立つ方法を知るように、 イェスパーは自分が死ななければならない事を理解する。 それも速やかに、できるだけ早く。 長引くほど彼女を拘束する。下手な期待を持たせるほど余計に彼女を悲しませる。 彼が、何よりも愛している人が。 彼の全てを投げ打ってでも、幸せになってもらいたいと願う女(ひと)が。 疎んでもらいたかったのだ。 なじられ、罵られ、これ以上ないというくらい憎まれて足蹴にされたかった。 冷たい目で、『はやく死ねばいいのに』と言われたかった。 蔑みの目で、『お前なんか産まなければ良かった』と言われたかった。 言って欲しかった。 ……見捨てられたかった、見捨てて欲しかったのだ。 そうすれば。 そうすればもう。 だから。 だから思い込もうとして。 自分は母に疎まれている、要らない子なのだと思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 「……あ」 目の前で、最愛の女(ひと)が泣いている。 親子というよりは、もう姉弟に近い、少女のような母親が。 泣かせたのは誰か? 悲しませたのは誰か? ――彼だ。 「…………あ」 半分死んで生まれてきた、いてもいなくてもどうでもいい王子にとって、 生まれてきた時から死と隣り合わせだった彼にとって、死は別に遠いものではない。 イェスパー・ユルングは、だから死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 「ははう―― 「「……だめ」」 涙に濡れた、悲痛の声。 たったそれだけで死を受け入れ、死を覚悟していた少年の心が大きくたわんだ。 頬を殴られた痛みよりも、なお勝る激痛。 今まで目を逸らして考えないようにしてきた分、嘘を信じて誤魔化そうとしてきた分、 世界でもっとも愛する人の声は、少年の心を切り刻み、深々と抉る。 「ごめ 「「…だめ、イェスパー……っ」」 抉る、抉る、抉る、抉る――… 「行っちゃ駄目えぇッ!」 明日をも知れぬ病身の身に、『死んでない』だけなのが楽しくないのは本当で。 疎外されての空気の様な存在感、『生きてない』のが面白くないのは本当で。 ……でも『死にたかった』のではなく、『生きたかった』のでもなく。 ……『消えてしまいたかった』のでもなく、『世に認められたかった』のでもなく。 イェスパー・ユルングは。 「……ごめ、んな……さい…っ」 ただ母を。 「……ごめんな、さい…、はは…うえ…」 もうこれ以上。 「…はは……うえぇ……ッ」 悲しませたく。 ――穴は閉じた。 =―<A-4 rampage assault 14 years ago AM 2 29 >───────────────= 空気の流れが、『それ』と分かるほどに変わった。 同時に部屋隅に蹲った女官達からの、まるで気が触れたようなけたたましい悲鳴。 今更そんなものが盛大に上がるのは、【供給源】を失った『彼ら』の姿が。 ……確かに、大部分を構成するのは人間の魄(はく)、 もっとも色濃く表れ、目に見える形で強く残っていたのは人間としての姿形だ。 ――でも『100%』が人間ではない。 その根源、本質の部分では、他にも色々なものが混じってしまっている。 虫の魄。魚の魄。小動物の魄。植物の魄。 より無機的で、より原始的な、人ほどには高等で無い、人以外の『残滓』。 故に彼らは鬼(クイ)と呼ばれ、故に彼らは妖(あやかし)と呼ばれる。 【穴】が閉じられ、【憑座】との連結が切断された結果か。 人外の奇声を上げて踊りかかるその先頭は、ヘビの少女の肉体をベースに、 砂蠍の頭を持ち、脇腹から蜘蛛の足を生やして、蟷螂の鎌の両手を持った…… ……先刻まで『アポス』と呼ばれていたモノ。 そうして、ある者は魚の頭を。ある者は植物の樹皮と根を。ある者はうねる触手を。 蟲の体節。獣の手足。蝦蟇の頭部。肥大した目玉。蜻蛉の羽根。 刹那の出来事。 へたり込んだ少年と、それに駆け寄ろうと界の外に出てしまった母親に、 雲霞のごとく殺到しようとしたそれら百鬼夜行を――… …――眩いばかりの閃光が、轟音と共に横薙いだ。 ――< switch over >─― 「大」 「逆」 「転」 「……だな」 《………ガ…ぁ…》 視覚と聴覚をことごとく塗り潰した光と音の狂宴の後。 へたり込んで抱き合う母子の視界に戻ってきたのは、見る影もなき『残骸』と…… ……そしてその前に仁王立ちして見下して、 稲光の残り香を纏った払子を右手、道服をたなびかす緋髪の雌獅子。 《…く……あ……、オま、え……》 その正体は、狂おしいまでの想いより生まれた不完全な魔法、不完全な精霊。 いかなる武器、たとえ重機関砲を喰らおうとも傷つかないそれは、 しかし故にこそこうして散り散りに引き裂かれ、消滅の時を迎えようとしていた。 修復可能な限界を超えて、構築を破壊され、定義を破壊され、設定を破壊され。 構造構成における致命的なまでの損壊、もはや魔法として存在できぬ程に、 術式(スクリプト)に破損をきたし、貯蓄魔力(リソース)も喪失し。 だが、それでも。 それでも、ここまであっけなく。 具現の依代たる【憑座】とのリンクが断たれた瞬間を狙われて、 無限の供給源たる【穴】が閉じた瞬間を突かれたとは言え、 それでも。 こんな、ここまで成長した彼女が、ここまで一瞬で、まるで砂の楼閣を殴るように。 《…いっ……タ、い…》 「――何、おかしい事ぁねぇ。単にオレはこっちの方が得手だってだけの話さ」 『アポス』という名だった存在は、そこで改めて敵対者の姿を仰ぎ見た。 緋色の服に、緋色の髪。紫苑の瞳に、黄色種の肌。 落ち着きなく尾を揺らめかす雌獅子は、凶暴なまでの狩猟者の笑みを浮かべ。 仙人というよりは、悪魔のような。 「昔から、浄霊とか、封印とか、退魔調伏なんてモンより――」 さっきは確かに脂汗を浮かべて、 今にも崩れ落ちそうだったこの女の実力を。 「力ずくでぶっ飛ばして、消し飛ばす方が得意でね」 本質を見誤っていた事を、彼女は素直に自認した。 ゆっくりと持ち上げた左の掌に、再度膨大な力が集まるのを感じて。 「――無極生太極」 《…ア、あハッ。…あハハはハはハハははッッ♪》 肩から上――顔右半分だけになった禍霊は、狂女のような哄笑を上げた。 残った体節、触覚を折り曲げて、蟲の瞳をぎょろぎょろさせながら、 人間をベースに色々なものが混じってしまったモノが、力を持っただけの存在が。 「――太極分両儀」 《イェす、パー?》 ぎとり、と睨んだ先で、へたり込んだままの少年が身を竦める。 反射的に母親が抱きしめて守ろうとするが、その視線は既に釘付けの状態。 交差した。 生者と死者の、主人と家来の、――造物主と被造物の、――本物と紛い物の。 恐怖と悲痛に染まった視線と、憎悪と皮肉に染まった視線が、交差した。 「――両儀啓四象」 《わたシたち…、ワタ、シ、たち、ヒっ、おトもダチ、もだち、よ、ネえェ?》 もう少しだったのに。 もう少しで彼の腹を内側から食い破り、現世に生まれ出る事が出来ていたのに。 子が親を、被造物が造物主を殺す事での、因果反転、虚実交換、受肉の儀。 もう少しで蜘蛛糸を手繰って、地獄の釜底から現世に這い出る事が出来ていたのに。 そう思って、笑って、笑って、笑って、笑って。 「――四象至八卦」 《オトもだちヨネエええええぇぇぇぇぇぇ!!?》 ――もういいんだ、アポス ――ぼくの命が欲しいんなら、あげるから ――今までどうもありがとう …――自分が泣いている事に愕然と。 それが『アポスと呼ばれていたモノ』の、その場での最後の思考となった。 「邪怪禁呪、悪業を成す精魅、天地万物の理を以って微塵とせむ――禁」 ホワイトアウト、ブラックアウト =―<A-5 reject real, because they answer 14 years ago PM 6 32 >────────= ――どこの国にもあるだろ? 似たような【怪談話】が。 とても仲のいい親子。おしどり夫婦。恋人同士。 その子供や片割れが、突然の事故か何かで死んじまう。 別れを言う暇もなく唐突に。 ありがちなプラスアルファじゃ、些細なきっかけで誤解から仲違いしたまんま。 土砂崩れや鉄砲水、溺死なんかで、『死体が見つからない』事も多い。 で、残された方は、絶対「息子は」「夫は」死んでないって信じるんだ。 もう何日も経ってて、他の家族や近所の人間が全員首を振っても、信じ続ける。 …本当はもう絶望的なんだって薄々感づいてても、認められない。 あの子は、あの人は、帰ってくる、帰ってくる、死んでない、死んでない、死んでない。 見ている方が居た堪れないくらいに、 もう気が触れちまったんじゃねぇかってくらいに、信じ続ける、目を逸らし続ける。 …それである晩、戸口を叩く音が響く。 『愛しい人、帰ってきたよ』『おふくろ、ここを開けてくれ』って。 待ってた本人は、もう狂喜乱舞して喜ぶが。 ……でもそれ以外の家族は、すぐに戸口の外に立ってるモノの正体に気がつく。 間違いなくそいつの声に、でも肉の腐ったような匂い、湿った水音。 異様な空気が辺りに立ち込めても、でも待ち望んでた本人だけは気がつかない。 ――当たり前だよな。他でも無いそいつの『願い』が、呼び戻したんだから。 “あの子は、あの人は、死んでない、死んでない、帰ってくる、帰ってくる” ……そんな狂おしいまでの想いが引き起こした、不完全な魔法。 信じ続けて目を逸らし続けるあまりの妄執が引き起こした、歪んだ奇跡。 もちろん、帰ってきたのは『帰ってきて欲しかった本人の魂』じゃない。 …『帰ってきて欲しかった奴のカタチ』だけ似せた、何か別の、おぞましいモノ。 ここで必ず「開けてくれ」「入れてくれ」って頼むのは、 でも連中が自力じゃ入って来れない、向こう側からは開けられないから。 『生者の世界』、『現世』、『現象界』に、 でも『負』で、『反』で、『幽』で、『死』な連中は、自力じゃ上がっては来れないんだ。 本来はそれくらい虚ろで、儚い、力無く、存在するはずのないモノ。 ――生きてる世界の側から、生きてる人間の手で引き上げて貰わない限りは、な。 だからあの手この手で誘惑して、あるいは脅しつけて開けさせようとする。 『入れてくれ』『開けてくれ』『何で入れてくれないんだ』『早く開けてくれ』。 声、音、幻聴、幻覚、 実体を伴わないあの手この手、全ての虚象を総動員して、 それで何とか誘惑に耐えて、開けずに済ませられればそれでいいんだが…… ……でも開けちまったら、その時はもう。 …ああ、そうさ、そうとも、その通りだよ。 鬼(クイ)も、妖(あやかし)も、幽(ゆうれい)も、でもそのほとんどが人が望んだモンだ。 全部人間の、生きてる人間の心の中からやって来たモンだ。 現実を見つめたくない想い、事実を否定したい気持ち、都合のいい奇跡を望む心。 狂おしい、あまりにも強すぎる想いが魔法の域にまで到達して、 ……魔が答える、無意識に、けれど間違いなく術者本人が望んだままに。 死者に、死んじまった人間に出来る事だなんて、だからタカが知れてるのさ。 …本当に力を持ってるのは、いつだって生きてる人間の、生きた想い。 「……そういうわけだ。結局元凶は、全部あんたの息子だったって、な」 三日後。 夕暮れの日差しの中で皿に山盛りの果実に貪りつきながら、 オレはお袋さんと一対一で向かい合っていた。 赤色に染まる部屋の中に居るのは、今はオレとこの女の二人だけ。 さすがに『こんな話』、例の女官共や衛兵共の前でするわけにいかねぇから、 苦労して人払いしてもらって、なんとかここに漕ぎ付けられた。 ……これが第一夫人様とかなら、ぜってーこうはいかないんだろな。 お袋さんが見捨てられまくりの影薄い夫人だった事を、今だけは点に感謝しとく。 「あいつが『望んだ』んだよ」 むしゃりと汁気たっぷりのヤシの実の削ぎ切りを齧りながら、二の句を継ぐ。 「だから『来た』、願いのままに、望みのままに」 ――厳密に言えば、あそこまで劇的に反応する事はまずほとんどねぇんだが。 どっこいそこは、あの王子サマの生まれ持っての余計な体質が災いした。 『視えちまう』――『認識できちまう』って事は、たったそれだけで十分やっかい。 対象を認識できる、明確なイメージを思い描けるって事は、 魔術の世界じゃ実に重要な要素だかんな。 …二つと無い才能、お前は選ばれたんだって、オレ、あいつに言ってやったけど。 でも実際、そう考えればどうなんだろうな、この【見鬼】って奴の能力も。 「だからあいつが変わらない限り、結局は元の木阿弥だ、『再発』する」 「……!」 びくりとおふくろさんが身を震わせたが、でも可哀想だがこりゃあ事実だ。 「オレがやったのは、もうカタチを持ってあいつの周りにべっとり纏わりついてたのを、 できるだけ細かく引き千切って、遠くにぶん投げて吹き飛ばしてやっただけ」 吹っ飛ばして、それで終わりだったなら最初からそうやってる。 『救済』しなくていい、『破壊』すればいいだけだったんなら最初からそうしてるさ。 「でも【核】が滅んでねぇんだからな。引力がある限り、そりゃ再生もするさ」 「そんな……」 そうして【核】を破壊しちまったら元も子もない、【核】だけ傷つけずに周りだけ 削ぎ落とさなきゃダメだったせいで、あんなにややこしいかったんであって。 「じゃあ…一体あの子は、どうすれば……」 ただ、途方に暮れたような顔をするおふくろさんに対し。 「いやいや、言っただろ、『変わらない限り』ってな」 にやりと笑って、オレは次の果実に手を伸ばしながら指を振る。 「…かわ、る…?」 「そう、要は生きるのが楽しいって思わせればいいのさ」 杯に注がれたエールを煽ると、両手を広げて高らかに。 「太陽が眩しい! 空気が旨い! 食べ物も美味しい! 女の子は可愛い! 死人の友達を作らなくったって、生きている友達さえ居ればいいやっ! ああ、人生ってなんて素晴らしいんだろう! 生きてて良かったー…ってな♪」 そう、なるだけ冗談めかして言ったつもりだったが。 「…………」 ああ、暗いな~おふくろさん。 まあ実の息子が10歳で既に自殺志願者って知れば当然かも知らねぇがよ。 でも、ま。 「そんな事――…」 「いやいや、あるんだなーこれが、ちょうどいい手段が」
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参加者現在位置(文字版) ※本編085話時点での情報です 禁止エリアとなった区は赤で表記されます 第二放送まで 区 時間帯 キャラクター名 時間帯2 キャラクター名 時間帯3 キャラクター名 千代田区 夜 夜中 真夜中 中央区 夜 夜中 真夜中 港区 夜 夜中 真夜中 新宿区 夜 夜中 真夜中 文京区 夜 弱音ハク、ラグナ 夜中 真夜中 台東区 夜 KAITO、ディアボロモン 午後 夕方 墨田区 夜 夜中 真夜中 江東区 夜 夜中 真夜中 品川区 夜 ディアボロ、南春香 午後 目黒区 夜 夜中 真夜中 大田区 日中 世田谷区 夜 夜中 真夜中 渋谷区 夜 夜中 真夜中 中野区 夜 夜中 真夜中 杉並区 夜 夜中 真夜中 豊島区 夜 夜中 真夜中 北区 夜 キュゥべえ、マグニス、初音ミク 夜中 真夜中 荒川区 夜 夜中 真夜中 板橋区 夜 夜中 真夜中 練馬区 夜 夜中 真夜中 足立区 夜 夜中 真夜中 葛飾区 夜 夜中 真夜中 江戸川区 日中 第一放送まで 区 時間帯 キャラクター名 時間帯2 キャラクター名 時間帯3 キャラクター名 千代田区 日中 泉こなた 午後 赤木しげる 夕方 カービィ、クライシス皇帝、巡音ルカ、鏡音リン、鏡音レン 中央区 日中 午後 タケシ、ガチャピン 午後(夕方直前) 巴マミ 港区 日中 午後 夕方 ヴェイグ・リュングベル、ブロント、藤原妹紅 新宿区 日中 南夏奈 午後 夕方 昏き海淵の禍神、織田信長、最終防衛システム、南千秋、混沌の騎士 文京区 日中 午後 南光太郎 夕方 フグ田サザエ、ディアボロモン 台東区 日中 午後 イナバ物置の人、井坂深紅郎 夕方 アーカード、イチロー、◆6/WWxs9O1s、柊かがみ、キョン 墨田区 日中 江東区 日中 午後 KAITO 品川区 日中 午後 目黒区 午後 大田区 日中 世田谷区 日中 渋谷区 日中 午後 脱衣拳、東京タワー 夕方 ミクトラン、高良みゆき 中野区 日中 午後 杉下右京 夕方 阿部高和 杉並区 日中 豊島区 日中 午後 夕方 シレン、シマリス、かみなりさん、所ジョージ 北区 日中 午後 夕方 キュゥべえ、マグニス、初音ミク 荒川区 日中 板橋区 日中 午後 アナゴ◆6/WWxs9O1s(女)、岩崎みなみ、野比玉子、ジャイアンの母、ストライダー飛竜、両儀式 練馬区 日中 足立区 日中 葛飾区 日中 江戸川区 日中
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保管庫 オープニングSS案 No. タイトル 作者 登場人物 OP1 ラノロワの国 -the opening- ◆LxH6hCs9JU キノ OP2 開演口上 ◆b8v2QbKrCM コルネリウス・アルバ、荒耶宗蓮 OP3 本編OP OP4 無題 ◆DYeQxgMVjs 上条当麻、荒耶宗蓮、両儀式、コルネリウス・アルバ 旧スレ ラノベキャラでバトルロワイアル ラノロワ オルタナティブ part2 ラノロワ オルタナティブ part3 ラノロワ オルタナティブ part4 ラノロワ・オルタレイション part1 ラノロワ・オルタレイション part2 ラノロワ・オルタレイション part3 ラノロワ・オルタレイション part4 ラノロワ・オルタレイション part5 ラノロワ・オルタレイション part6 ラノロワ・オルタレイション part7 html / zip ラノロワ・オルタレイション part8 ラノロワ・オルタレイション part9 ラノロワ・オルタレイション part10 ラノロワ・オルタレイション part11 【MAD】ラノロワ・オルタレイション/劇場版風 http //www.nicovideo.jp/watch/sm9625727 【MAD】ラノロワ・オルタレイション http //www.nicovideo.jp/watch/sm10423616 【MAD】綴られた物語に、最後のトキを(ラノロワ・オルタレイション) http //www.nicovideo.jp/watch/sm15400964 wikiタイトルロゴ その他 ラノロワ オルタナティブwikiデータ
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967 名前: 夢のタッグトーナメント・型月編 ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/09/04(火) 22 16 37 ―――午後3時、富士山。 天に昇った日が西へと傾こうとしていたこの時間、事件は起こった。 ゴゴゴゴゴゴゴ…………! ガラガラガラ…… 「な、何だべっ!?」 突然だった。 何の前触れもなく、富士を覆っていた土砂が一斉に崩れだす。落ちた砂が辺りに散らばり、大きな砂埃をあげた。……信じられないことに、富士の形は丁度2つに割った如く直角形の形となり、そして地面と垂直に立った急斜面には、複数の正方形の物体が埋め込まれていた。 富士の岩肌から出てきたソレは、全部で15のリング―――ガラス張りのリングがめり込まれていた。ピラミット形にそれは並べられ、8つに並ばれたそれの上に4つ、2つ、頂点に1つのリングと位置している。――――しかもそれはプロレスのリングだった! 「え、え、えらいこっちゃ~……えらいこっちゃでぇ~~~!!」 ―――後日、偶然ここに居合わせた登山家の証言により、この怪異が世間に知らしめられることとなる。 だが……この男は見落としていたが、この15のリングの更に上、富士の頂上には一番重要な物が埋まっていたのだ。この平凡な土色の中で異質に光り輝くそれは、黄金のトロフィーだった。……がっかりしてはいけない。――――後にこのトロフィーを巡って、大きな、とても大きな戦いが巻き起こるのだから。 夢 の タ ッ グ ト ー ナ メ ン ト 編 主人公は誰? 1、両儀式 2、遠野志貴 3、シオン・エルトナム・アトラシア 4、衛宮士郎 5、バゼット・フラガ・マクレミッツ 投票結果 1 0 2 0 3 3 4 1 5 5 決定