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投稿日:2010/03/23(火) 17 41 50 夕暮れが影を落とす、校舎裏。風に揺れて木々がざわめく。 下駄箱に入っていた手紙に応えて、わたしはここへ来た。 朝手紙を読んでから、ずっと頭がいっぱいだった。 でも誰にも言えなかった。 だってきっとすごく勇気がいっただろうから。 それがわたしには、とてもよく分かるから。 授業もろくに耳に入ってこなかった。いや、それはいつものことなんだけどさ。 唯やムギの話も上の空だったし。 ここに来る前、部活に少し遅れると澪に告げたとき。 澪の顔、まともに見れなかったな…。 なぜだか後ろめたかった。 色んな気持ちがないまぜになって、どんどんわたしの鼓動を早めていく。 「あの…田井中先輩」 あぁ、くるぞ。 「す、好きですっ!先輩、今付き合ってる人とかいますか…?」 ドキっとして、すぐさま頭の中をよぎる、端整な顔と澄んだ声。 「付き合ってる人は…いない、けど…」 けど、思い浮かぶのは、 「じゃあわたしと付き合ってください…」 いつも、この心を離さないのは、 「いや、でも…」 好きな人がいる、そう言おうとしたとき。 胸に受けた衝撃に、言葉が詰まる。 「好きなんです…ほんとに…っ……」 肩に埋められた顔。くぐもった嗚咽が聞こえてきた。 どうしたらいい。突き放すことも出来ない。 傷つけるのは可哀想だ…でも、気持ちには、応えられない。 だってわたしは、澪のことが、 「律…」 すっと頭に入ってくる声。わたしの大好きな声。 わたしの名前を呼ぶ、澪の声だ。 一瞬、世界が止まったように思えた。 そしてその途端に跳ね上がる心臓。わたしは弾かれるように澪を見る。 「澪…!」 澪は大きな目をさらに見開いて、わたしたちを見つめていた。 「澪っ、これは…!」 言いかけたわたしに背を向け、澪は走り出す。 「待っ…」 追いかけようと動き出したわたしの体を引き止める、か細い腕。 「先輩…」 すがるような目でわたしを見つめてくる。 でもごめん、もう、構っていられない。 零れる涙を拭うこともしない彼女を、ぐっと引き離す。 「わたし、澪が好きなんだ。ごめん」 さっき言えなかった言葉を今度ははっきりと口にする。 自分でも確認するかのように頷いて、わたしは澪の後を追った。 背後から聞こえてくる悲嘆に胸を刺されながらも、足を止めることはできない。 飛び出したときにはもう澪の姿はなかったから、少々手間取るかと思った。 でも澪は案外すぐに見つかった。 さっきとは打って変わってゆっくりとした足取りで、澪は講堂の影に消えていった。 わたしはそのあとを力の限り追いかける。 気持ちを伝えることは出来なくても、澪に誤解されたままでいたくない。 「澪っ…!」 追いついたわたしが見たものは、小さくしゃがみこんでいる澪。 顔を腕に埋め、表情は伺えない。 訳が分からないけど声をかけないと、と思い近づこうとした。 「くるなっ!」 突然の叫びに驚き足が止まる。 「み、お…?」 息切れのせいか、うまく声が出ない。 「なんで来たんだよ…なんで…くっ……」 澪の声に嗚咽が混じることで、どんな顔をしているのか想像がついた。 どうして泣いているんだ? わからない。わからないよ、澪。 「澪、泣いてるのか…?」 じり、と足を動き出させる。 「泣いて、なんか……っ…」 精一杯の強がりさえ、うまく口に出せていない。 「澪…」 わたしは澪との距離を縮め、その横にそっと跪く。 「う…っ…ぐす……」 わたしのことで澪が泣いている。 それが嬉しく思える、澪が愛しくて愛しくてたまらない自分がいた。 「澪、黙っててごめん。あの子は…」 「っ…ほんと、だよ…わたしに黙って恋人なんてっ!」 「なっ…わぁっ!」 澪が急にわたしに掴みかかって、わたしはバランスを崩し、結果地面に押し倒される形になる。 「ってぇ……澪…」 馬乗りになった澪を見上げると、そこには涙をぽろぽろ零しながらまっすぐわたしを見つめる瞳があった。 「わたしは、ずっと律の一番でいれると思ってた!」 澪が涙を流しながら、顔を真っ赤にして叫ぶ。 「ずっとずっと一緒にいるって思ってたのに!それは…そう思ってたのはわたしだけだったのか!?」 「澪、ちが…」 「ばかりつ!ばかりつばかりつ!……ずっと、ずっと好きだったのにっ…うぅ…うわぁあん!」 「ちょ、ちょっと澪っお、落ち着けって!」 衝撃の一言と、大声をあげて泣き出す澪に、慌てるしかなかった。 でもこのまま泣いていては、きっと話も聞いてくれないだろう。 わたしは意を決する。 「ていっ!」 「ぅひゃぁっ」 ばっと起き上がり、形勢逆転、今度は私が澪を押し倒す。 「り、りつ…?」 びっくりして涙が引っ込んだのか、澪は泣き止んでわたしを見上げた。 「あのなぁ、あの子はなんでもないの!」 「へ…?」 「告白はされたけど、断るところだったんだよ。それを澪が勘違いしてだな」 わたしがひとつひとつ説明し始めた途端、澪の顔がさっきよりも赤くなっていく。 「じゃじゃじゃあ、わ、わたしは、さっき、ななななんてことっ」 顔から火が出んばかりに赤面する。 「ぷっ…くくっ…あはははは」 その様子に思わず噴き出してしまった。 「うぅ、り、りつのばかぁ!紛らわしいことしてるからだろ!」 「澪ちゅわんってば早とちり~」 「知らない知らない!」 「えー…さっきの、なかったことにしちゃうのか?」 意地の悪い質問に、澪はまた赤面する。 このくらいにしておいてあげようかな。 恥ずかしがり屋の澪の、一大告白を受けたわたしはとても気分がいいし。 「律は…どうなんだよっ」 さっきまでの恥ずかしさを振り切ったのか、澪が問いを返す。 「んー?そうだなぁ」 今まで焦らしていた分、なんだかすっと言葉に出すのがもったいなく思えた。 「りーつー?」 澪が口を尖らせて急かす。 可愛いやつ。 「だーい好きだよ、みーお」 自分で聞いておきながらまた真っ赤になる澪が愛しくて、わたしはすっと澪に口付けた。 ちゅっと触れるだけの短いキス。 「り、りりりりつ!」 もはや爆発してしまうんじゃないかと言うほど真っ赤になって慌てふためく澪。 キスするたびにこうなるのかなと想像すると笑えてくる。 「澪しゃん真っ赤~うぶですな~」 なんて茶化しているわたしも、実は耳が熱い。 好きな人とキスするってこんなにドキドキするもんなんだと実感する。 「~~~!もぉっ!ばかりつー!!」 「へへっ」 夕焼け空に、わたしの大好きな澪の声が大きく響いた。 いつまでも一緒に…! -- 名無しさん (2014-01-21 07 56 27) 名前 コメント
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#contents *単品 **唯ちゃx三好x英美 唯ちゃの性格がよくわかるさんかくでいとのお話し ***余暇ほど素敵なものもない 午後三時十五分。 開放を目前にした三年教室のざわめきの中、~ 松島英美は、かなり久々なフリーの余暇に胸を躍らせていた。 両の掌で顔を包むように頬杖をつき、~ ほくほくとした笑顔で、担任が来るのを今か今かと待ち構えている。 「えへ」 やれ学園祭だやれ体育大会だとイベントが立て込んでいたため、~ ここ最近は放課後も拘束されっぱなしだった。 それらがようやくひと段落して、今日からはしばらく何の予定もない日が続く。~ 自分だけの何もない時間を、たっぷり満喫することができる。 何の用事も、誰からの誘いもない。 「えへへ」 多忙な毎日にさよなら。 ようこそ、同行者に気を遣わなくていい立ち読み。~ いらっしゃい、あんまり人に知られたくない趣味の買い物。 ~ 「っとと、」 前方右斜め四十度のあたりから、変なものを見る目を向けられていたことに気付き、~ 英美は笑みを引っ込め、なんでもない風の態度を装った。 が、今さらそんなことをしても、一人で満面の笑みを浮かべていたことを、~ 相手が忘れてくれるわけではない。 「やけに嬉しそうじゃない。これからなんかあるワケ?」 『バカなの?』と聞こえてきそうな表情で、クラスメイトの島岸真樹は小首を傾げた。 「うんにゃ、何にもないよ」~ 「じゃなんで?」 『バカなの?』と意訳できそうな問い掛けに、しかし英美は笑みを浮かべた。 「や、何にもない放課後なんて久々でさー」~ 「……ああ、そゆコト」 ここ最近の英美の多忙さは、もちろん島岸も知っていた。 加えて、島岸はサッカー部の部長でもあり、先日の唯がらみのイザコザについては、~ 口には出さないものの、若干の申し訳なさを感じているところでもある。 「ま、ゆっくり休――」 言いかけて、島岸は「あー……」と言葉を濁した。~ その前に一旦、島岸の視線が教室の外へ向いたことに、英美は気付かない。 「あ、センセー来た!」 そう誰かの声がして、それまでバラけて雑談していた少女たちはばたばたと動き出した。~ 島岸は正面へ向き直り、英美と島岸の会話もそこで途切れる。 担任が教壇に上がる。 止まり切らないお喋りも担任の声で徐々に引いていく。 「ま、ゆっくり休めたらいいわね」 喧騒が完全に止んでしまう前に、島岸はもう一度振り向き、そう言った。 ~ ~ ***そうは問屋が卸さない 松島英美が間抜け面をクラスメイトに目撃されて慌てていたその頃。~ 壁一枚を挟んだ向こう側では、対峙する二人の少女の間で、視線の火花が散っていた。 「こんにちは彩水さん。ここは三年の教室ですが……何の用事ですか?」 かたや二年、三好ゆたか。 「先輩こそ、迷子かなにかです?」 かたや一年、彩水唯。 「疑問文には疑問文で答えを返せと教えられてきたんですね、貴方は」 愛らしい笑顔を、冷ややかな無表情が見下ろす。 その視線の温度はいつもより三割ほど低い。 「冗談だったんですけど……心の狭んまい人ですねー……」 聞こえないよう、ぼそりと呟く。~ そっぽを向いた笑顔の裏、隠した歪みが口元に浮かび上がる。 「今何と?」~ 「いえいえ、ただの独り言ですし」 振り向いてニパッと笑顔。~ そんなことより、と前置き。 「なんで先輩がこんなトコにいるんです?」~ 「ど、どうだっていいでしょうそんなことは」~ 「そうですねー、どうでもいいです(自分から聞いてきたくせに)」 階段を上り、三学年の担任教師二人が連れ立って姿を現した。最後のHRを終えるべく。 廊下にたむろしていた、二つのクラスの生徒たちが、一斉に教室へ駆け込んでいく。~ その中には、二人の様子を眺めていた紗霧の姿もあった。残念そうな顔が扉の向こうに消える。 ~ 壁越しの教室内からは、放課直前で圧迫された活気の気配が感じられる一方で、~ 三年の生徒たちがいなくなったこの場所は、しんと静まり返っていた。 と言っても、静かなのは二人のいる廊下の付近だけで、他のフロアは既に放課後真っ盛りだ。 上の階からは文化部の物音が、北校舎からは一・二年生徒の騒ぎ声が、~ それぞれに少し遠くから響いている。 束の間の静寂の中で、窓際の壁に屈み込んだ唯が口を開く。パンチを放つ。 「ちなみにわたしは英美先輩を待ってるんですよ。一緒に遊びに行こうと思って」 “わたしは”の部分に、露骨にならない程度にアクセントを置く。~ 視線だけで、『それで先輩はどうなんです?』と問い掛ける。 ゆたかの答え次第では、放課後の英美の時間は唯のものだ。~ 「見回りです」とか「先輩に用事があるわけでは」とか、そういう言葉を期待する。 「わ、わわ私だってそうです……!」~ 「む」 ゆたかは意外なほど食い付いてきた。~ 振りほどくことにする。 「今日のところは譲ってくれませんです?」~ 「……何故ですか」 警戒度の高い声。望み薄。でも言う。 「だって、二人で誘っても先輩困っちゃうじゃないですか。そしたら三好先輩が――」~ 「拒否します。それなら貴方が諦めればいい話でしょう」 その語気の強さに強気を感じ、唯は歯噛みした。~ 頑固者はいざというときに強い。 「それに、私には彼女との約束があります。譲れません」~ 「え、うっそだぁ」 内心笑ってはいたものの、唯は動揺した。~ いつの間にそんなものを取り付けていたのか。ここしばらくの英美にそんな暇はなかったと―― 「本当です。二週間ほど前に、確かに」 ゆたかは心の中で、いつかの約束を思い出す。 『今度、一緒に遊びに行こうよ!』『……ええ、はい』~ 無邪気な笑顔。そっぽを向いて、赤い耳。 「あ、それって――」 その約束なら唯も知っていた。~ “二週間前”というキーワードで呼び起こされる、英美の嬉しげ自慢げに緩んだ顔。 しかし、しかしだ。その約束は、けっこう曖昧で、~ それをそんな今日行く約束をしましたみたいな風に言うなんて、この、この、 「それ別に今日行くって話じゃないじゃないですかー!」 唯は思わず立ち上がり、先輩の顔面を指差した。~ 先生、こいつズルしてました! 「な、な、なんで貴方が知っているんですか!?」~ ゆたかもモロ動揺する。 微妙に話が噛み合ってないことに、二人とも気付いていない。 ゆたかは別に『英美は今日は自分との約束がある』と言ったつもりではなく、~ 単純に二人だけの約束だと思っていたのに他人に知られていたことに驚いただけなのだが、 「英美先輩から聞きましたし! 先輩の卑怯者!」~ 「何故貴方にそんなことを言われなくてはならないんですか!」 この流れでは、この些細な誤解を正すことは不可能だし、~ 二人がそれに納得したところで、この喧嘩は収まりそうにない。 どうしようもない。 ~ ~ ***帰っていい? ……ダメ? 逃がしてくれない? 英美のいるBクラスは完全に沈黙していた。 放課の終礼が終わったにも関わらず、誰も教室を出て行こうとしない。~ 机に突っ伏している誰かの寝息が少しうるさい。 その理由はもちろん、少し前から廊下の外で繰り広げられる舌戦だ。~ 誰を巡って言い争っているのか、教師を含めたクラスのほとんど全員が理解していた。 全身に突き刺さるクラスメイトの視線に追い出されるようにして、~ 教室の戸を開け、英美はたった一人で廊下へと足を踏み出した。 ~ 「この際ですから言わせてもらいま……っ!?」 自分のターンとしてガッチリ説教を食らわす気でいたゆたかの言葉が止まった。~ この場面だけ見れば、ゆたかが唯を苛めているようにも見える。 「……うぷぷザマー」 いかにもそれらしく見えるように俯いたまま、唯が呟く。 「なんですか?」~ 「なんでも?」 まあまあと視界を遮るように二人の間に体を割り込ませて、~ とりあえずとばかりに英美はこう言った。 「一体どうしたの?」 とても軽率な言動だった。 「「こいつが!!」」 英美は心の中で、愛すべき一人の時間にさよならと言った。 ~ ~ **「褒め言葉よ」 ***「そうそう、新作が出たんですよ!」 ~ 三年教室での昼食の最中、夏希は突然そう叫んだ。 「そう。それはよかったわね」 あまりにも唐突だったせいで、紗霧の返答は冷え冷えとしたものになった。~ 言外に『意味が分からない』と言われたようなもので、夏希は一瞬言葉に詰まる。 が、気を取り直すように、失敗を誤魔化すように、夏希はそのまま話を再開した。 「えーとですね。コングのデザートフェスタが始まるんです。今日から」 「んぇ、ふぉうあの?」 真っ先に食い付いたのは英美だ。~ 現在その口が食い付いているのは購買で買ったピザパンだったが。 「春の新作が今日から販売開始だそうで。今回のはチョコがメインらしいですよ」~ 「それは気になるねー」 口を膨らませながら英美が相槌を打つ。~ 紗霧は興味なさげに黙々と食を進めていた。 「そんなら、今日あたり二人で行ってきたらどうさ?」~ そして、四人目からの声があがった。柚瀬吉佳だ。 逆向きに座った椅子を傾がせて揺らしながら、~ その右手でコングのフェスタに興味のあった二人をぴろぴろと指し示す。 「んですね、行きたいですね」 言い出した本人でもあり、元々から誰かを誘って行く気満々の夏希とは対照的に、~ 英美の反応は芳しいものではなかった。 「んー……」~ 「ありゃ、なんか忙しいですか?」 そんならしょうがない、とすこぶる諦めの早い夏希に、~ 英美は両手を合わせて頭を下げた。 「うん、ゴメンねーなっちゃん。今日はちっと部活の集まりがあって」~ 「無念ですが、それじゃしょうがないですね……」~ 「明日なら行けるけど、どうかな?」~ 「え、マジで? 行く行く!」 とんとん拍子で話はまとまり、二人は明日の放課後コングへ行くことを約束した。~ 明日に想いを馳せながら、夏希は意気揚々と教室を去る。 実はそこにいた五人目、生粋の辛党であった歩は、始終じっと黙ったままでいた。 ~ ~ ***「美味しかったわよ」 まだコートを手放せない、三月の朝。~ 微笑みながらそう言った紗霧の意図が掴めず、夏希は首を傾げた。 「へ……?」 とりあえず自転車から降りて、学園への道を紗霧と同じペースで歩き出す。~ 朝の登校中に紗霧を見付けたら、夏希はそこから学園までを一緒に歩いて通学することにしていた。 「だから、美味しかったわよ」 表情を崩さぬまま、さも何でもないことのように、紗霧は同じ言葉を繰り返す。 「だからえーと、何がでしょ」~ 「貴女が昨日言っていたことでしょう?」 数秒ほど唸ってから、おお、と思い当たる。 「あ、もしかしてコングのアレ食べに行ったんですか!?」~ 「気付くのが遅い。そう、美味しく頂いたわ」 昨日は興味なさそうにしていたけど、本当は気になっていたのか。 自分の出した話題に興味を持っていてくれたことは少し嬉しくもあったが、~ それよりも夏希の中では、残念な気持ちのほうが大きかった。 「なーんだ、それなら今日にでもみんなで一緒に行けばよかったのに」~ 「ふふ、ごめんなさいね」 紗霧は笑った。 このとき夏希が冷静であれば、自分と二人きりのときに『ふふ、ごめんなさいね』などという、~ 猫を被ったような台詞が出てくるわけがないと気付いただろうか。 その笑みの意味に気付かないまま、夏希はふと思い付いた疑問を口にした。 「そういや昨日っては、誰かと一緒に行ったんですか?」~ 「ええ、英美さんと」 ~ 一瞬の沈黙の後。~ 夏希は、とても動揺した。 「え……――」 微笑みの仮面の裏から、紗霧の視線がじいっと夏希の表情の変化を観察する。~ 夏希にはそんなことを考える余裕もなかった。 口を開き、閉じ、空を見上げ、目を閉じ、口を開き、明後日のほうを向き。~ 胸の内から湧き上がる得体の知れない感情をどう処理すればいいのか、迷い、迷い、迷い、 「なんてことだ!」 最終的にはとりあえず、頭の中にあった一番当たり障りのない言葉を叫んで、落ち着く。 そうしてようやく余裕を取り戻して、それから紗霧の顔を見ると、~ ~ ~ ***「うそ。」 そこには、確信犯的な微笑みがあった。 「この鬼畜!」 夏希はもう一度叫んだ。~ が、紗霧は勝ち誇り笑うだけだった。 ~ ~ **Amor! ***匿名希望の少女Aの書き込み ある日、ある先輩の家に遊びに行ったときのことなんですけど…… あたし、机の中から偶然先輩の日記を見つけちゃって、~ うっかり腕を広げたらなぜだか中身が見えちゃいまして、~ なんと驚き、思わずじっと見てたら文章を覚えてしまったのですよ。 偶然って怖いですね。マジで。 ~ ***2月6日 バレンタイン・デーが来週に迫っていることを、~ クラスメイトの話を聞いていて思い出した。 気の早い子たちが、誰に渡すだの義理がどうのと話に花を咲かせていた。 私には関係のない話だ。~ そもそも、バレンタイン・デーという日は、初めは―― などと暢気なことを言っていられたのは、去年までの話で。 今年は私も頑張ってみようと思う。~ あの子にだけは、負けてらいれない。 でなくとも、彼女たちからチョコの交換をねだられてしまったし。 ~ 差し当たって、明日はみちるさんに色々と聞かせてもらう約束を取り付けた。 別れ際、なっちゃんさんが『古河先輩の言葉は話半分に』と耳打ちしてきたけど、~ 普段からだらしのない人にそんなことを言われても説得力がない。 みちるさん以上に相談事をするのに適任な人なんて、私には思い浮かばない。~ 人の心配をする前に、自分の生活習慣をしっかりするのが先だろうに。 ~ AM10:00~ LALM西口 ~ ~ ***2月7日 みちるさんは南口にいた。 正門と言っていたので、南だと思っていたんだけど……~ 失敗は成功の母と考えておこう。 ともあれ、収穫は多かった。~ 義理は50円くらいのチョコでも大丈夫、というのは初耳だった。 とても経済的だ。 ~ しかし、初めのお店から出た後は、~ 経済的などという言葉とは全く縁のない一日になってしまった。 みちるさんの口車に乗せられてしまった気が少しするけれど、~ 『絶対喜んでくれますよ!』と言っていたので、信じても良いだろう。 ~ とは言え、出来れば他の意見も聞いてみたいところだ。 明日、なっちゃんさんを家に呼んだ。 遠慮のない意見にだけは期待出来るし、~ 万が一『似合わない』と言われてもそれほどは気にならない。それほどは。 もちろんそのときは、50円のチョコが5円になる可能性を示唆しておこうとは思う。 ~ ~ ***2月8日 予定通り、なっちゃんさんが遊びに来た。~ 彼女のほうから話を振ってきてくれて、非常にスムーズな情報収集ができた。 ~ 普段は料理をしない彼女ですら、今週末のためには準備をするのだと言う。 なっちゃんさんは、『そのためにある日』と言っていた。~ だから頑張れるのだと。 つまり、そんな日でもないと頑張れない、ということだろうか。 ~ 肝心の勝負服については、良くも悪くも期待通りの言葉を貰うことが出来た。~ 彼女は、褒め言葉とそうでない言葉の線引きをもっと厳しくしておくべきだと思う。 ~ ~ ***2月9日 参考書を買ってきた。 ほとんどは家にある物だけで間に合いそうだけど、~ 型を取る器具だけはどこを探しても見付からなかった。 明日はあれを買ってこなくては。 ~ ~ ***2月10日 英美さんの性格をすっかり忘れていたせいで、~ 危うく例年通りの土曜日になってしまうところだった。 彼女には感謝しないと。 ~ ともかく、当日の予定についてはこれでひと安心だ。~ 残る問題はひとつだけ。 明日は祝日。家でじっくり練習しよう。 ~ ところで、あの自信満々の顔……経験者の臭いがプンプンする。 ~ ~ ***2月11日 今日はチョコ作りと、駅前で買い物をしてきた。~ 包装のことをすっかり失念していたせいだ。 誰かと鉢合わせたらどうしようかと思っていたが、その心配は杞憂に終わった。 ということにしておく。 ~ けれど、教育は必要だ。 ~ ~ ***2月12日 今日は、やけに校内の空気が浮ついていた。 今年はバレンタインが土曜日なので、~ 休日会うような仲ではない相手には金曜に渡すしかない、というのが原因だ。 駅前は非常に混雑していたことだろう。~ 昨日のうちに買い物を済ませておいて本当によかった。 ~ 過半数の生徒にとっては、明日こそがバレンタイン当日。~ 今日にも増して騒がしい一日になるに違いない。 私も、昨日作っておいた分を渡す予定だ。 ~ ~ ***2月13日 下駄箱に溢れんばかりのチョコがあった。~ もちろん私ではなく、英美さんと唯さんの下駄箱にだ。 別に気にしているわけではないのに、二人から優しい目で見られた。~ せいぜい一月後のお返しを頑張ればいい。 ~ 知り合いに渡した義理チョコの味は好評だった。~ 来年はもうちょっと凝ったものに挑戦してみようと思う。 ~ 明日はいよいよ本番だ。~ 楽しい一日にしたい。 ~ 服 OK~ 靴 OK~ 下着 OK~ 掃除 OK~ シーツ OK~ 小道具 OK ~ ~ ***2月14日 記入なし ~ ~ ***2月14日 英美の手記 唯ちゃんからはハート型のチョコを貰った。~ 可愛いデコレーションが沢山してあって、食べるのがもったいなかった。 イチゴのソースがとっても甘かった。 ~ ゆーちゃんからは、アルファベット型のチョコを4つ貰った。 「O」「M」「A」「R」の文字がバラバラに入っていたんだけど、~ だから、たぶん「ローマ」だと思う。他に形になる英語がなかったし。 だけど、なんで「ROMA」なんだろう。~ そんなにローマ好きだったのかな。 ~ なっちゃんに聞いてみた。 ~ ~ ***2月14日深夜 英美と夏希の通話記録 「アール、オー、エム、エーですか」~ 「『ローマ』しかないと思うんだけど……」 電話の向こうから、カリカリという音がかすかに聞こえてくる。~ シャーペンを走らせている音だと気付いて焦った。 「あ、軽く聞いただけだから、そんな紙に書いてくれなくてもいいよ!?」~ 「いやほら、あたしも気になっちゃって」 マロー、ラモ、モーラ……ぶつぶつと悩む声。 でも、それくらいは私だって考えたんだ。~ 四文字しかないなら、意味の組み合わせなんてそんなに多くないもの。 「オマル?」~ 「おま……?」 ……。~ バレンタインの。チョコの。メッセージが。 「おまる」~ 「おまる?」~ 「って、知らないですか? ほら、小さい子供が――」~ 「いやいやいやいやいやないないないないないない」 知ってるけどそういうことじゃないよ。~ なんでおまる。変だよおかしいよ。ローマよりありえないよ。 混乱しているうちに、なっちゃんの追い討ち。 「お返しにはおまるが欲しいです、っていうメッセージをですね」~ 「そんなのなんに使うのよ!?」~ 「そりゃ、リビングとか人の目のある場所でおしっこするためでしょう」~ 「人の目の……誰かに見ら、みるられ」 ゆーちゃんが家の居間でパンツを脱いでアヒルのおまるに座ってゆーちゃんがんんって顔が赤いゆーちゃんがぶるぶるってゆーちゃんがゆーちゃんが 「いや、冗談でしょ!?」~ 「ってか、そもそも文字数が足りてなかったりします」 OMAR。~ うん。ユーが足りてない。ユー、ゆー、ちゃんが……? 「……もしかしてゆーちゃん、ホントにおまる欲しいのかなあ」~ 「え、いや、冗談だって言ったじゃないですか!?」~ 「でもユーちゃんが……」~ 「ありえないですってば」 一息ついてから、なっちゃんが言った。 「多分ですけど、答え分かりましたよ」~ 「ホント!?」~ 「マジです。でも先輩、あたしが答え言っちゃっていいんですか?」~ 「ん……」 確かにそれは、ちょっと待って欲しい。 てっきりローマしかないと思ってたけど、それ以外の答えがあるんだったら、~ せっかくゆーちゃんから初めて貰ったバレンタインのチョコなんだし、~ 頑張って自分で答えを見つけたい。 「やっぱり言わないで。もうちょっとだけ頑張ってみるよ」~ 「了解です」 とは言ったものの、もう何時間も悩んだ後だし、答えを見つける自信はあまりない。~ そんな私の心情を見透かしたかのように、なっちゃんが言った。 「あー。その、ヒントだけ言ってもいいですか?」~ 「出来れば、お願い……」 頑張るって言ったばっかりなのになあ。~ ほんとダメだ、私。 「ヒントそのいち。英語じゃないです」~ 「うんうん」~ 「ヒントそのに。ローマって、実はヒントになります」~ 「あ、完全なハズレでもなかったんだ」~ 「偶然かも知れませんけどね」~ 「うう……」~ 「そんで、ヒントそのさん……は、あー、ちょっと待ってください」 携帯を置き、なにかページをめくる音が聞こえる。~ それから十数秒後、 「インバートです」~ 「え?」~ 「どうしても分からなかったら、インバートです」~ 「ええと、その、」~ 「英語です。意味は調べるか誰かに聞くなりすれば、たぶん分かりますから」~ 「……うん、わかったよ」 たぶんだけど、意味を調べたら答えが分かってしまうような単語なんだろう。~ なんだか変なクイズみたいになってしまった気もするけど、とにかく助かった。 「うん、ありがとね、なっちゃん」~ 「いえいえ。それじゃ、今日はこのへんで」~ 「ん。それじゃね」 通話を終えて、私は四文字のアルファベットとの闘いを再開した。 ~ ~ ***チョコ内訳 紗霧 96個 うち憧れ94 本命2~ 手渡し11 下駄箱0 机に置いた紙袋53 夏希32~ 全学年からまんべんなく。~ クロコ。本命以外は知り合いに分配。 モモ 72個 うち憧れ71~ 手渡し1 机71~ 第二のカリスマ。手渡しは英美から。毎年めんどいから学校を休むのでした。 英美 65個 うち本命42~ 手渡し49 下駄箱7 机9~ 1、2年から多め。~ 本命の数が異常。恋多き女。チョコ大好きっ子。 吉佳 59個 うち本命5 残りは友チョコ~ 手渡し51 下駄箱5 机3~ モモのせいで数が減ったらしい。不憫。 唯 38個 うち本命2~ 手渡し23 下駄箱4 机11~ 母性の人とロリコンから多め。かいぐりかいぐり。うきゃー。~ 本命はもちろんあの2人。 小夜 29個 うち全て友チョコ~ 手渡し29~ ともだちいっぱい、そのに。 遥 のべ25個 うち本命1~ 手渡し24 机1~ 机に入れたやつが本命。誰だろうね。あたしが知ってるわけないっつの。 みちる 22個 うち全て友チョコ~ 手渡し22~ ともだちいっぱい、そのさん。 夏希 21個 うち本命6~ 手渡し20 机1~ 友達と教師陣からのみ。机に入ってたのは須磨川の本命。 五十鈴 13個 うち本命0~ 手渡し13~ 毒とか入ってねえだろうな……? ゆたか 6個 うち本命2~ 手渡し6~ 気にしてないですってば。 歩 5個 うち本命0~ 手渡し5~ 内気ちゃんですから。 ~ ちょっと多すぎたかもかも。~ 上位3人、おまえらどんだけカリスマなんだ。 三好さんがちょっと少なすぎたろうか。んーむ。 ~ ~ **せい……せいかつ! 思いついたのがこれだったんだからしょうがない。~ 風化しないうちに消化。 ***1 「はっ」 吐き捨てるように笑い、三好ゆたかはやれやれと首を振った。 「そんなの、そうそういるわけがないでしょう」~ 「それは分かんないよ。もしかしたら、」 足早に先を行くゆたかに追いすがり、松島英美が食い下がる。 晴れた日曜日。~ 駅前に遊びに来た二人は今、とあることで軽い言い争いをしていた。 「漫画の読みすぎです。お願いですから、常識で考えてくださいよ」~ 「そ……っ」 そこまで小馬鹿にされては、英美も黙ってはいられなかった。~ なにせ、今後の自分たちのセイカツにも直結する問題なのだから。 「そこまで言うことないと思う!」~ 「っ!?」 英美にしては珍しい大声に、ゆたかは驚き、~ また少し言い過ぎたかとも考えて、幾分か口調を和らげた。 「……なにも、一人もいないと言ってるわけじゃないですよ?」 ゆっくり言い聞かせるその口ぶりは、~ しかし今の英美には、聞き分けのない子供に対するもののように思えた。 「ただ、そこらを見渡してすぐ見付かるほど沢山いるわけじゃないと、」~ 「いるかも知れないじゃない、見てれば、そこらへんに――」 英美は不満顔で腕を広げ、休日で人の多いアーケードを示した。~ その手に釣られて往来を見渡したゆたかの目が、知った人物を見付けて動きを止める。 「あ」~ 「え?」 ゆたかの見ている方向に、英美も振り向く。~ そこには、 「あら、こんにちは」~ 「どもです。お二人とも」 仲睦まじげに寄り添う、閨織紗霧と伊織夏希がいた。~ 夏希のほうが寄り掛かるような体勢で、紗霧の腕を抱いている。 珍しくベタベタしてるなあと、英美はその光景を微笑ましく眺めた。~ 一方ゆたかは夏希の表情が芳しくないことに気付き、眉を潜めた。 「偶然ねー。二人で買い物?」~ 「いえ、これから映画館へ」 何の映画? へえ、そうなんだ。ところで―― 楽しそうに談話をする二人の傍らで、ゆたかは夏希へそれとなく目を向けた。 どこか様子がおかしい。~ 頬は赤いし、ぼんやりしているように見える。 体調が悪いのだろうか。と、ゆたかは思った。この時点では。 「何時からなの? まだ時間あるなら、昼ごはん一緒に食べない?」 昼食の話題に移り、ゆたかはそちらに意識を向けた。~ もう英美の機嫌も直っているようで安心だ。 「そうですね。ねえ伊織さん、何時から始まるんだったかしら」~ 「あー、何時でしたっけねえ」 そのとき紗霧が薄く笑ったのを見て、ゆたかは妙な違和感を覚えた。~ 何故だろう、と自問する。 「ちょっと待って頂戴ね。メモをしておいた筈だから」 自分の携帯電話を取り出し、何かしらの操作をする紗霧。~ 昼食は何にしようかな、などと考えるゆたかの目の前で、夏希の体がぶるりと震えた。 「っ……」 夏希は息を詰まらせ、俯いた。 何かに堪えているように体を硬直させて、~ それを周囲に気取られないよう、そ知らぬ顔でどうでもいい方に顔を向ける。 「一時間くらい余裕があればいいなー」 夏希の変調に、英美は気付いていないようだ。 それに相槌を打つ紗霧の表情からは、~ ゆたかが考えているようなことをしているようには、とても―― 「くす」 ゆたかを見て、紗霧が笑んだ。~ 「(ぬ……!?)」 なんだかとっても見下されたような印象を受けて、ゆたかはムッとした。~ が、紗霧はゆたかから既に視線を外していた。 本当に目が合ったのかどうかも疑わしいくらいの一瞬だったが、~ 気のせいだとは、何故か思わなかった。 「……見つかりませんね。すみません、確かメモしておいたと思ったんですが」~ 「ありゃ、困ったね」 いかにも申し訳なさそうに謝る紗霧に、英美もうーむと唸る。 「そうだ。伊織さんも確か、携帯にメモしていませんでした?」 紗霧がぱっと顔を輝かせる。 「え? え、あー、いやいや、そんなことはないと思いますが」~ 「いえ、確かにしていましたよ。覚えていますから」 殊更に慌てた様子で否定する夏希と、また妙に押しの強い口調の紗霧。~ ゆたかの疑心が深まる。 「とりあえず見てみたら?」 英美の一言で、夏希は自分のポケットやバッグの中を探した、が、 「んー、えーっと、おかしいな、携帯見つかんないや」~ 「んじゃあ、鳴らすよー」 何か言いかけた夏希の体が、一瞬だけ硬直した。~ 英美はそれに気付かない。 「やっぱりない?」~ 「たぶん、家に忘れてきたかも」 搾り出すような声に、英美は何を勘違いしたのか、 「そっか。まあ、携帯なんてなくても一日くらいなんとかなるよ。ね?」 などとフォローを入れ始めた。 二人の様子を見て、紗霧が無言で微笑んでいる。 「あ、あたし、思い出しました。確か、一時からだったはずです」~ 「ありゃ。それだと、ごはん一緒するのは無理だねー」 じゃあ早く、早く行きましょうと、紗霧の腕を引く夏希。 「そうだったかしら? もうちょっと時間があったような」 のんびりした調子で、紗霧は歩き出そうとすらしない。~ 英美のほうも、せっかく偶然会えたのに、すぐ別れることがひどく残念そうだった。 そこでようやく、ゆたかは口を開いた。 「念のため、早めに行っておいたほうがいいですよ」~ 「……そうですね、それじゃあ」~ 目に見えて安堵の表情を浮かべる夏希。~ 紗霧の表情に変化はなかった。ずっと笑みを浮かべていた。 ~ 去り際の紗霧と目が合って、ゆたかは少し寒気を覚えた。 ~ ~ ***2 「あの子なら……」~ 「なんです?」 ポツリと漏らした言葉に、夏希が食い付いた。 「三好ゆたかさんって、可愛い子よね」~ 「そうですねえ。……え? なんですか、また何かするんですか!?」~ 「さて、どうかしら」 紗霧はまた携帯電話を取り出し、何かしらの操作をした。 「……っ」 腕にしがみ付く力が強くなり、紗霧は笑みを深める。 どこかで何かが細かく振動する音が聞こえたが、~ 喧騒に紛れ、誰にも聞こえなかった。 ~ ~ **唯x英美AS ***1 朝のホームルームが始まるまでの数分は、1-Aへ遊びに行くのが戸部唯の日課だ。~ 学園祭の前からそうだったし、例えば自分の人間関係が著しく変化したとしても、これは変わらない。 ~ 1-Aの教室に入ってすぐ夏希の姿を見付け、唯はその背中に声を掛けた。 その襟元に手を突っ込みたくなる衝動に駆られるが、~ この前ほんとにびっくりしていたのでグッと我慢した。 「おはようさんです」~ 「はよーユイちゃん。今日も寒いねえ」 夏希は今、教室に着いたばかりのようだ。遥の姿はない。 ファー付きの白いダウンジャケットを脱ぎ、椅子の背もたれに引っ掛けると、~ 夏希自身もどっかと椅子に座り込んだ。夏希の目の前の席に、唯も腰を下ろす。 本当は二人とも窓際の暖房付近に立ちたいところだったが、残念ながら満席であった。 「バス使ってみたりとかどうです? むしろ逆に暑いくらいですよ」~ 「んー、それもアリなんだけどねえ。雪が降らない限りは自転車かなあ」 雪こそ降っていないが、朝の気温は氷点下にもなろうかという季節だ。~ 自転車での通学はそろそろ厳しいし、現に冬だけバス通学に切り替える生徒も多数いる。 だのに夏希は、気乗りのしない風ながら、自転車通学を止める気はなさそうだった。 「朝、起きられないですか?」~ 「いや、十五分の壁は厚いよ。マジ無理だよ」 マジ無理。ともう一度繰り返し、右手を枕にして、夏希は机の上に突っ伏した。 「ところでさ、」~ 「はい?」 それから顔を伏せたまま、ぽつりと小さな声で呟く。 「さっき英美先輩に会ったんだけど、元気なさそうだったよ」~ 「あ、」 唯が何も言えないでいると、~ 夏希は左手で自分の鞄を漁り、銀色の小さな鍵を取り出した。 「これ体育倉庫の。二階まだマット敷いてあるから、よかったら使っていいよ」~ 「……すいません、なんか」~ つまらなさそうな顔で差し出された鍵を、唯はありがたく両手で受け取った。 「あはは、いやほら、他人事だからさあ」 唯たち三人の関係を知った上でこんなことをしてくれている同級生は、~ そう言って力なく笑った。 ~ ~ ***2 『今日のお昼は、旧館まで来てもらえますか?』~ 『おっけー、わかったよ』 メールを出すと、英美からの返事はすぐに帰ってきた。 文面上はいつも通りであることが、唯の不安を余計に煽る。~ 電話にするべきだったかな、という少しの後悔が残った。 ~ 昼休みになると、唯はまず身支度を整えることにした。 体育館は全校集会以外では基本的に暖房を稼動させないので、ものすごく寒いのだ。 ダッフルコートに、ヘッドフォンタイプのイヤーウォーマー。手袋はいらない。~ アイビー柄の手提げに小さな弁当箱を入れ、コートのポケットには心中用の凶器をひとつ。 手早く準備をし、唯は教室を出て旧体育館へ向かった。 ~ 校舎を出て、寒風の吹きすさぶ渡り廊下に差し掛かると、~ 旧館入り口のガラス戸の向こうに松島英美が立っているのが見えた。 黒のジャケットを着込み、手元の携帯電話を開いたり閉じたり、俯いて所在なさげに突っ立っている。 唯はポケットから片手を出して、ガラス戸を押し開けた。~ それに気付いた英美が顔を上げる。 「あ……と、やっほー、唯ちゃん」~ 「どもです」 なるほど確かに、笑った顔にも元気がない。~ 唯にとってはもう見慣れた表情ではあるが、今日は特に陰が濃いように見えた。 そして、先ほど英美が一瞬だけ目を逸らしたのを、唯は見逃さなかった。~ 今日で三日になるが、自分はまだ微妙に敬遠されているらしい。少しだけ気分が沈んだ。 ~ 唯は上履きを脱ぎ、土間のようになったコンクリート床から、一段高いタイルの床に上がった。~ 木床の保護の問題から、通常の上履きのままでは館内へ入ることが出来なくなっている。 壁にずらりと並んだ棚には、横着者のシューズがいくつか放置してある。~ その棚の一番左上に、英美と唯は並べて上履きを入れた。 「えっと、今日はなっちゃんとか来ないの?」~ 「はい、今日は二人だけです」 唯の声が、思わず固いものになる。~ 何気なく訊いたつもりでも、英美の心情は聞き手にしっかり伝わっていた。 唯のメールにも、夏希や遥ももちろん来るものだと思って了承したのだろう。~ しかし唯は、今日だけは英美と二人きりになる必要があった。 「……ここは寒いですし、早く入りましょう」 「う、うん」 閉ざされた鉄扉のすぐ脇にある電灯類のスイッチを、唯が軒並み切り替える。~ 英美が氷のように冷たいドアノブを引いて、扉の片側を開け放した。 重苦しい音を立てて開いた扉の隙間から、二人はするりと中に滑り込んだ。 ~ 無人の館内は、ただ風が吹かないだけで、外と変わらないくらい寒かった。~ 日差しが入らないせいで、むしろ気温は外よりも低いくらいだ。 「冷たぁ……感覚なくなりそーです……」 床はまるで氷のように冷えている。~ 唯は足元から迫る寒気にぶるぶると震えながら、爪先立ちで飛ぶように歩く。 誰もいない運動場に、二人分の足音だけが響く。~ 四つの踵が床とぶつかり、ごつんごつんと音を立てる。 「どこで食べるの? やっぱり旧卓球部かな」 冷たさなど気にならないといった風にすたすた歩く英美の姿に納得のいかない思いを抱きつつ、~ 唯はポケットの中の右手で、家から持ってきたモノを弄んだ。 英美には聞こえない程度に小さく、それを包む紙がカサカサと音を立てる。 「えっと、実はですね。ナツさんから鍵を借りてきたんです」~ 「あ、それ二階の? うわー、あそこ入るの久々だよ」 ステージ脇の控え室には、螺旋を描く上り階段がある。~ が、諸事情により階段へ出る扉は施錠され、平時は二階へ上ることが出来ないようになっていた。 夏希に借りたのは、その螺旋階段に入るための戸の鍵だ。~ 色々と問題のある場所なので、鍵を貸し出すことは稀である。 「誰か来ないうちに、さっさと上がっちゃいましょう」~ 「だね」 ステージ左側にある控え室への扉を、英美が開く。~ 先に唯が入り、英美がそれに続いた。 ~ ステージ脇の控え室は、館内で一番に明るい場所だ。 運動をするためのスペースと違って、採光を考慮する必要がないため大きな窓があるのがその理由で、~ カーテンを開け放せば、昼時は南側からの陽光を存分に取り入れることが出来る。 とは言え、ステージ上に影響を及ぼさないよう、その窓は基本的に黒いカーテンに覆われている。~ 当然、今もそのような状態になっているので。 「暗っ」 入り口の扉を開けたままで押さえている英美を見て、わざわざ電灯を点けることもないかと判断。~ 唯は鍵を取り出し、部屋の隅にある螺旋階段へと向かった。 まず、唯のウェストより太い柱がでんと立ち、その周りをぐるぐると階段が上っている。 その階段の外回りを、落下防止の縦格子が一階の地面から天井までの全体を覆い、~ 階段の上り口にはドアノブの付いた格子戸がある。 直径三メートルほどの螺旋階段は、全体的に白のペンキで塗られていたが、~ 今やペンキはほとんど剥げ、また錆びしまっていて、白よりは茶褐色と言い表すのが正しいように見えた。 ドアノブだけがやけに新しいように見えるのは、カンヌキが錆び付いて動きが悪くなったため、~ つい最近に、鍵周りのみ改修を行ったためだ。 「えっと、鍵は、と……」 薄暗闇の中、唯が手元でかちゃかちゃという音を立てる。~ 金属が擦れる耳障りな音を立てて、二階倉庫へ続く唯一の扉は開かれた。 「これは閉めてったほうがいいよね?」~ 「あ、はい。お願いします」 英美が階段入り口の鍵を掛け直すのを見届けてから、唯はとんとんと階段を上ってゆく。 支柱の周囲を一度と半分ほど回ると、二階に到着する。 ~ ~ ***3 二階に上がってすぐ、唯はやはり閉じ切られていた黒いカーテンを開け放った。 南向きの窓は存分に光を取り込み、薄暗かった室内を明るく照らし出す。~ 電灯も備え付けてはあるが、この時間ならカーテンを開けるだけで十分に明るい。 ~ この部屋は、ステージの上のキャットウォークのための作業部屋だ。~ 普段は入ることも出来ないため、大して物も多くない。 一階にあったものと同じサイズの、南向きの窓と黒いカーテン。~ 舞台上に入るための引き戸と、中二階に出るための扉がひとつずつ。 部屋の隅には、学園祭くらいでしか使わない照明器具と、演劇部が使うであろう小道具の類。~ 誰かが置き忘れた工具箱。壊れた書き割りの基部。 最後に、夏希が勝手に一階の倉庫から持ち出した運動用のマットが、窓際の床に一枚敷いてある。 ~ 「わぁ」 遅れて階段を上ってきた英美が、部屋を見回して声を上げた。~ 唯にもその気持ちは理解出来る。二人とも、ここに入るのは夏以来だった。 「懐かしいねー」 当時に想いを馳せているのか、英美はどこか遠くを見るような目をしていた。~ 唯には、その懐かしむような表情が気に入らない。 「あの頃は楽しかった、とかって、なんかババくさいです」~ 「なんとっ!?」 やっぱり反応が鈍いな、と唯は思う。~ しかし、今はもうそんなことを気にしている段階ではない。 「それより、昼食にしましょっか」 窓際のマットに、まず唯が座り込んだ。~ 促され、英美もその隣に腰を下ろす。 少し、距離が遠い。 「あ、ここ、けっこう暖かいんだ」~ 「日が入りますし、狭いですからね」 二人は窓を背にして、お互いの間に弁当を広げた。~ 英美の弁当は自分の手作りで、唯は母親の手によるものだ。 「いただきます」~ 「いただきまーす」 英美はわざわざ手を合わせ、自分の作った弁当を拝んだ。~ かたや唯は、言いながら既に口の中にはカレーコロッケが入っている。 どこか遠くから、ボールの弾む音が聞こえてきた。 「早食い組かなあ」~ 「ですね」 ホイコーローを口に運ぶ。~ 冷たい白米を咀嚼する。 無言のまま、しばらく食事が進む。~ 会話が続かないのが不安になってきて、英美は口を開いた。 「やっぱりバスケが人気なんだね」~ 「ですね」 それで会話が止まる。頭の中で話題を探す。 他に誰かいれば大丈夫なのに、と英美は頭を悩ませた。~ 先日の行為が気になってしまって、唯と二人きりになると、うまく口が動かない。 居心地の悪そうな顔をしている英美を、唯は視界の隅に捉えていた。 「えと……双眼鏡、今もあるの?」~ 「あれはナツさんが回収しておいたそうです」~ 「そ、そっか」 次の無言は長かった。 じきに二人とも昼食を食べ終え、唯は箱を手提げに入れた。~ 英美はというと、デザートが入った小さなパックを膝の上に乗せたまま、固まっている。 ~ そろそろいいか。と考え、唯は醒めた顔で口を開いた。 ~ ~ ***ここが書きたかった 「メール」~ 「え、」 その一言だけで止める。~ 英美の表情が目に見えて強張った。 「メールが帰って来ないんですよね」~ 「な、なんで知って――」 小さく溜め息を吐いて、 「適当に言ってみたです」 「え、あ……」 既に泣きそうになっている英美を見て、唯は少しだけ表情を緩めた。 「先輩とは、昨日もう仲直りしたんじゃなかったんですか?」~ 「そ、そうだけど、そうなんだけど、」 英美が不安げに、唯の目を見つめてくる。~ どんなことを言って欲しいのか、唯にはよく理解出来た。 「……」 だから、唯は黙った。 英美が求めているのは、『友達からの慰め』だ。ただの友達からの。~ 今さらそんなことが出来るほど、唯は余裕でいるわけではなかった。 「やっぱり不安で、」 誰にも相談出来なかった事情を既に知られていたことで安心したのか、~ 英美が先ほどまで作っていた“壁”のようなものを、唯はもう感じなかった。 「その……」 大事な人の前以外では見せてはいけないような顔を、英美は今している。~ 例えようのない充足感と、それに付随する罪悪感。 唯の胸が、また苦しくなる。 ~ 「先輩。ちょっと頭貸してください」~ 「え? なに、なにか付いてた?」 手招きに応じ、英美が唯の眼前に頭を差し出す。 四つんばいになり、身を乗り出すようにした英美の頭を、唯は自分の胸に抱き寄せた。 「んっしょ」~ 「わ、ちょ、た、」 唯が、そのまま背中側に倒れ込む。 堪えようとすればそれも出来たはずだが、英美はそれをしなかった。 両肘を突いて体重を掛けないようにしながら、~ マットに仰向けに寝転ぶ唯の控えめな胸元に、英美は顔を埋めた。 「……」 顔を伏せ、黙ったままでいる英美の頭の上に、小さな手が載せられる。 「大丈夫ですよ、なんにも心配ないです」~ 「……うん」 唯が、優しく頭を撫でさする。~ されるがままに大人しく、英美は少しだけ肩の力を抜いた。 「(……さて)」 髪の匂いを胸いっぱいに吸い込んでから、~ 唯はついに右のポケットに入れてきたモノを取り出した。 包み紙を破き、ミルク色をしたその中身を取り出し、口の中に放り込む。~ 甘ったるい味が広がる。 凶器などとはおこがましい。~ それは、ただの飴玉だ。 「先輩、アメいります?」~ 「……飴?」 英美が顔を上げる。~ 唯は飴を舌に載せ、べーっと口を開けて見せた。 「じゃあ、食べる」~ 「了解です」 言って、唯は英美を抱え直し、横にごろりと転がった。 「わっ、と」 元から中央付近にいたせいもあり、二人の体はマットから半分ほどはみ出してしまった。~ マットの上とは違う、ひどく固くて冷たい感覚が英美の背中に広がっていく。 構わず、仰向けの英美に覆いかぶさったまま、唯は言う。 「さ、先輩、あーんしてください」~ 「ちょ、ええ? いやいや、」 英美は、すぐ目の前にある唯の顔から目を逸らした。~ 顔が近すぎる。正直、わりと恥ずかしい。 「早く開けないとあげませんよ」~ 「えええ」 このときの英美が何も期待していなかったかと言えば、そんなことはない。 この場所、この相手、この状況で、起こるかも知れないことについて想像が付かないほど、~ 英美はもはや純真無垢ではなかった。 「……あーん」 それでも彼女が瞼を落とし、口を心なし小さめに開いたのは、既に唯へ依存し始めていたからだろう。~ 先日の事件が、唯との精神的な距離を大幅に縮めてしまっていた。 そしてこの場合に限っては、英美は自分にこう言い訳することができる。~ 『そんなことをされるとは考えてもいなかった』と。 それが、唯の用意した逃げ道であるとも分からずに。 ~ 「ん、」 英美の口の中に丸いものが押し込まれ、甘いミルクの味が広がった。 何もされなかったことに、複雑ながらホッとしたのも束の間。~ 英美は、口の中の飴玉が妙に生温かいことに気付いた。 それがどういうことなのか考える前に、今度は英美の唇をなにか柔らかいものが覆った。 「ちょ、んんっ!?」 何か言いかけた口の中に、ぬるりと唯の舌が這入り込む。 今まで経験したことのない感覚に、英美はかなり混乱した。~ それに乗じて、唯の舌が英美の口腔内を蹂躙していく。 ~ ひどく長く感じられる数秒の後、唯はゆっくりと唇を離した。 「んふ」~ 「……ふ、ぁ」 英美がそっと瞼を開く。目の前には、まだ唯の顔があった。~ 反射的に英美はまた目を閉じ、顔を逸らした。 「ダメですよ。ちゃんと私のこと見てください」~ 「うう……」 両手を頬に添え、英美を強引に自分のほうを向かせる。~ 嗜虐的な色を湛えた笑みが、泣きそうな英美の瞳を見下ろす。 「アメ、食べたいです」 そうしてまた、唯が舌を伸ばす。~ 英美は口を開き、ただそれを受け入れた。
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今日も無事全ての授業が終了した。 「んー!やっと終わた~」と、伸びをするなた。 そして、すかさず現れる紫髪双尾のお姉ちゃん 「よっ。帰ろう~」柊かがみ。 「やあやあ揃いましたな。さて、本日のこれからの予定なのですが、またカラオケというのは如何でしょう?」 こなたは鞄からカラオケ屋のタダ券を取り出した。 「お父さんに貰ってね。各々、返答はいかに!?」 「またぁ?…ん~、まぁ良いわよ?特に予定とかないしね、ね、つかさ」 「…」 返事がない。まるで(ry 「つかさ?」かがみが覗き込むが 「私、いかない…」その顔、鬼の如く憤怒に満ちていた。 「私、こなちゃんなんかとは絶対いかない!」 そう言ってつかさは教室から出ていってしまった。 「あっ、つかさ…、あんた、ちゃんと謝ったの!?」 「…ま…だ…」 あの日、あの時、あの場所で、こなたが邪魔をしなければ つかさはずっといつまでも…後の歌忘れた。 「もう!はい!これ!早く電話して謝る!」かがみは自分の携帯を取り出し、こなたに促した。 「う…うん」チュルルルル…チュルルルル…ガチャ 『あ、お姉ちゃん?』 「つ、つかさ?あたし、こな」 ガチャ…ツーツーツー。 「かがみん…」 「もう!貸して!……何?繋がらないじゃない?圏外?…着信…拒否?」 ツーツーツー 「もう、こなちゃんの事なんか知らないんだから。いっつも私の邪魔ばかりしてさ!こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせに!」 ピッ!叩くようにつかさは電源ボタンを押した。 「どうしよう…拒否にしたらお姉ちゃんと連絡できないや…。そうだ、メールで…う~ん…これで…よし!」 送信→→→受信、ピロリロリん♪ 一方、まだ教室内のこなかが。 「あ、メール…つかさからだ…何何?」 「え?つかさから?何だって?」身を乗り出して覗き見るこなた。 「ちょ!こら、覗くな!!」「…何これ?暗号?全部絵文字じゃん…」 文字、ではなく絵の羅列、それはすでに言葉ではなかった。まさに暗号。 「うわぁ~、凄い怒ってるわ、つかさ。あんた、かなりヤバイわよ」「読めるんだ…かがみん…」 つかさメールの解読、かがみに備わった特殊能力であった。 「とりあえずつかさは家に帰るって。あと二人でカラオケ行ってって…」 「んじゃ、カラオケ、行きますか」「馬鹿!つかさに謝るの!はっきり言ってあんたの立ち位置微妙よ?最悪仲直りできないかもね」 「え゛?そんなに怒ってるの?」「爆発寸前よ!」 かがみは再びつかさに電話したが、つかさがそれに出ることはなかった。 下駄箱につかさの靴はなかった。 「かがみ…あたし、走って探してくるよ…」 こなたの顔がいつになく険しい。 「走ってって…私はどうするのよ?」 「一人でカラオケとか…嘘嘘ごめん。つかさ怒らせちゃったのあたしだしさ かがみは先に帰っててよ…見付かったら連絡するから…」 こなたの顔は少し青ざめていた。 「馬鹿、私もいくわよ、あんたの足には敵わないかもしれないけどね」 「…うん、ごめん、かがみ」「私に謝らないでよ」 二人はダッシュで学校を後にした。 流石こなた、かがみとの差は歴然であった。 快速を続けるこなたと息切れのかがみ、まるで別の生物であった。 「あれ?…ちょ、かがみ」と、遠くのかがみに合図を送るこなた。 「はぁ…はぁ…」かがみは息をするのもやっと、それを受け取れど返せなかった。 こなたの指差す先には、黄色いリボンがひょこひょことうごめいていた。 それがある店に入って行く。 「かがみ、つかさ、ゲーセンに入って行ったよ?」 ようやくこなたに追い付いたかがみ。 「ゲ、ゲーゼン?」 尾行を開始する二人。 つかさはある対戦格ゲーの匡体の前にいた。それにお金を入れるつかさ。 荒々しい技で相手を痛めつけていく、のかと思いや、パターンが読まれ、あっさりKO。 バン!とコントロラーに手を叩き付け、つかさはその場を後にした。 つかさの次なる標的はパンチングマシーン。 人気アニメ「がんばれ元気」仕様で、若者に大人気の台だった。 チャリンと小銭が吸い込まれていく。 殴るやつがひょこっと起き上がり、渾身の力で殴りかかるつかさ。 起きては殴り、起きては殴りの繰り返し…全身全霊を込めた重撃の評価は…平均以下、下の下だった。 はぁ、と息を漏らすつかさ。籠の鞄を持とうとすると、傍らに見知らぬ少年が立っていた。 髪を染め、顔のいたる所ピアスをつけた少年。 少年はつかさの肩に手をかけ、そっとつかさの唇を奪ってしまった。 つかさも嫌がるそぶりを見せず、両手を少年の首に回している。 「ちょっとあんたぁ!!」堪えきれず、かがみが飛び出して行った。 「何やってんのよ!?あんた達!つかさ!あんたね!…あ、あれ?」 二人を引き裂いて初めて気が付いた。 この子、つかさじゃない… 「ごごごごごごめんなさい!」 顔を真っ赤にして謝るかがみ。 けっ!てな感じでつかさ風の女の子と少年は去っていった。 「…こぉなぁたぁ…どう言う事よ…」 「あ、ははははは…人違いだったみたいだね…あははははは」 「もう、大恥かいちゃったじゃない!」 足早にゲーゼンを出た二人。 「いやはや、まさか偽つかさがいたとはね…すびばせんでした」 「まったく!…あ」 出た先でかがみはある視線に気が付いた。 隣の書店の袋を抱えた女の子がこっちを見ている。 「お姉ちゃん?…あっ…」視線を反らす女の子。 この声、この顔。間違いない。 「つかさぁ、良かったぁ、見付かって…。探したんだよ?」 ぐわし!と、つかさの肩を抱くかがみ。 「え?カラオケ行ったんじゃないの…?」 「つかさ置いて行くわけないでしょ!?それに」 突き刺さるかがみの視線。 言葉はないが、電波は伝わる。 『コナタ ツカサ ニ アヤマレ』受信完了。 こなたはつかさに歩み寄るが、つかさの視線は下にあった。 「つかさ…」つかさは答えない。 「つかさ、あの時はごめん。調子に乗りすぎたよ。 あたしすぐ暴走しちゃうからさ…あの時もつかさを応援してたつもりだったんだけど なんか、自分の事しか考えてなかった…かも…ごめん。て、いつもだよね。…ごめん、つかさ」 無言のつかさ。 「こいつも悪気があったわけじゃないんだし…つかさ、許してあげてよ」 かがみの助け船。 「…」変わらず無言、でも表情が次第に変わっていく。 「うん…うん!その変わり…」 ついに和解。その変わり、つかさはある条件を出してきた。 これからみんなでカラオケに行く事+こなた自重しる。 「よぉし。今日は宇宙刑事ギャバン、歌っちゃうぞ~」 「あはははは…はは(こなちゃん…わかってくれたのかな…)」 ー繋がった?心ー完ー
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シナリオ 7月23日(月曜日)・そのA10 繋ぎ止めたいから 真緒 「ひどい雨だな……」[pcm] 書類仕事の手を止め、窓の外を眺める。[pcm] ついさっきまでは小雨だったのに、気がつけば滝のような雨になっていた。[pcm] 激しく地面や屋根に打ち付ける音にふと、遠い昔を思い出す。[pcm] そう、莉緒と初めて逢った日もたしかこんな日で──[pcm] 莉緒「真緒くん!!」[pcm] 真緒「莉緒?」[pcm] 呼び声に振り返ると莉緒がいた。[pcm] 雨に打たれてここまできたのか、全身ずぶ濡れだ。[pcm] 真緒「ずぶ濡れじゃないか。いったいどう」[pcm] 莉緒「真緒くん!!」[pcm] ★7/23--スチル3 雨が降ってる、場所は教室、莉緒は制服 水に濡れたせいで大混乱 構図は~なんでしょうwとにかく莉緒が必死に真緒に抱きついてる感じであれば ○狙い・・ずぶ濡れになった莉緒が取り乱してる、水が嫌いなんだーと ○時間・・昼下がり ○場所・・学園教室、外は大雨なので教室は暗い ○人物・・真緒と莉緒 ○服装・・真緒はワイシャツ・莉緒は制服 ○表情・・出来れば泣き顔、その顔をベースに怒、哀 ○構図・・効果的な構図とかわかりますんw必死で抱きつく莉緒っていう感じであればw ○シナリオ実例・・以下 言い終える間もなく莉緒が抱きついてくる。[pcm] ほんの数秒ぼくの胸に顔をうずめ、それからゆっくりとあげた顔は 雨と涙に濡れていた。[pcm] 真緒「莉緒? どうしたんだ?」[pcm] 莉緒「どこにもいかないで!!」[pcm] 真緒(……んん?)[pcm] 真緒「おい莉緒?」[pcm] 莉緒「お願いだから!!」[pcm] 体を震わせ、ぼくのシャツを強く握り締める莉緒。[pcm] 莉緒「お願い、お願いだから……」[pcm] ……いったい何を言っているのか分からない。[pcm] とにかく……落ち着かせよう。[pcm] 真緒「……うん、大丈夫だよ。ぼくはどこにも行かないって」[pcm] 莉緒「………」[pcm] シャツを握る力が弱くなったのは、ぼくの言葉に安心したからだろうか。[pcm] 真緒「少しは落ち着いたか?」[pcm] 莉緒「………」[pcm] 真緒「……ま、大丈夫かな」[pcm] 莉緒「………」[pcm] 真緒「でもビックリしたぞ。何かあったのか?」[pcm] 莉緒「………」[pcm] 莉緒は答えなかった。[pcm] 何かあったのは間違いないだろうけど、今は言いたくないって所か。[pcm] 無理に聞く必要もないから、また改めて聞いてあげよう。[pcm] 真緒「まぁとにかく、早く帰って着替えなきゃな。ずぶ濡れだぞ」[pcm] 莉緒「!!」[pcm] 真緒「……あれ? お前、傘はどうしたんだ? もしかして傘を忘れた?」[pcm] と言いながら莉緒の席を見てみるが、傘は無い。[pcm] 普通に考えて傘なら下駄箱の所だよな。[pcm] というか、莉緒は常に傘を持ってるわけだから、寮にでも忘れたんだろう。[pcm] で、雨が降る前に帰ろうとして、雨が降ってきたと。[pcm] 真緒 「莉緒、職員室に余ってる傘があるから、それ借りて帰ればいいよ」 莉緒「………」[pcm] 真緒「とにかく風邪ひくから、早く帰って風呂にでも入れ。な?」[pcm] 莉緒「いや!!」[pcm] 真緒「嫌って言ってもだな」[pcm] 莉緒「いや!!」[pcm] ……寮に帰りたくないのか?[lr] 寮の誰かと喧嘩でも?[pcm] ……考えにくいな。[lr] 莉緒がこんなになるまでの喧嘩なんて。[pcm] 真緒「……莉緒、寮に帰ってから話をしよう。なんなら送っていくしさ」[pcm] 莉緒「どこにも行かないって言った!!」[pcm] 真緒「……莉緒?」[pcm] 莉緒「どうして帰れなんて言うのよ!!」[pcm] 真緒「いや、だって寮に帰らないと」[pcm] 莉緒「……嘘よ、嘘よ」[pcm] 真緒「嘘も何も、このままじゃ風邪ひくぞ」[pcm] 莉緒「私がこんなだから……濡れたから……だから」[pcm] 真緒「……莉緒?」[pcm] 真緒(さっきからいったい何を)[pcm] 真緒(自分を見失ってる?)[pcm] 真緒(……理由がよく分からないけど)[pcm] 真緒(とにかく莉緒を寮に帰らせないと)[pcm] 莉緒「どこにも行かないって言うなら……」[pcm] 莉緒「ここで私を抱いてよ!!」[pcm] 真緒「だ、抱く!?」[pcm] 莉緒「早く抱いてよ!! 私の事可愛いって言ったじゃない!!」[pcm] 真緒「莉緒」[pcm] 莉緒「早く抱いてよ!!」[pcm] ……普通じゃない。[lr] いったい何があったのか知らないが、莉緒がこんなになるなんてよほどの事だ。[pcm] 真緒「落ち着け莉緒!」[pcm] 莉緒「嫌よ!! 嫌よ!!」[pcm] 必死でシャツにしがみついてくる。[lr] 離そうとしてもあまりの力に引き離せない。[pcm] 真緒「莉緒! 落ち着け!」[pcm] 莉緒「早く私を抱いてよ! 真緒くん!!」[pcm] 莉緒「ねぇ! 早く!」[pcm] 莉緒「私を抱いてくれたら、もうどこにも行かないよね? ね?」[pcm] 真緒(いったい何を……)[pcm] 真緒(いや、そんな事よりも)[pcm] これしか思いつかなかった。[lr] 出来るならこんな事はしたくなかった。[pcm] 莉緒「………」[pcm] 叩かれた右の頬を押さえるために、莉緒は手を離した。[pcm] 正気に戻ったのか驚いているのか分からないが、莉緒は呆然としている。[pcm] 莉緒「……あたしを抱いてくれないの?」[pcm] 真緒「……無理だよ。とにかく、少し落ち着こう」[pcm] 莉緒「な、なんで……? なんでなの??」[pcm] 真緒「………」[pcm] 莉緒「いや……いやぁああああああああああああああああ」[pcm] 真緒「莉緒!!」[pcm] 雨の音よりも大きな叫びをあげた後、 莉緒はそのまま床に崩れ落ちた。[pcm] すぐに抱き寄せ呼びかけてみるが反応はない。[lr] たぶん意識を失ったんだろう。[pcm] 事切れたかのような莉緒を前にぼくは、何も出来ずにただ考えていた。 突然ずぶ濡れで現われたかと思うと、抱いてくれだなんて……[pcm] いったい何があって、どういうつもりであんな事を……[pcm] だけどいくら考えても分かるはずもなく……[pcm] 真緒「莉緒……」[pcm] Back ↑ Next
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「物質、エネルギー、そして情報。これが、宇宙を構成する三つの要素」 「情報統合思念体って、どういうものだと思ってる?遠い宇宙の果てのはてにある、銀河みたいな星の固まり?それとも、宇宙に漂う、 何か大きなクラゲみたいなもの?」 「どっちも外れね。情報統合思念体は、この宇宙を構成する情報全て。全宇宙の情報が、時に秩序を形成し、 時に無秩序に増殖する。そして、それらを認識する情報。これが情報統合思念体。率直にいえば、この宇宙全体が統合思念体なのよ。 もちろん、あなたも私も思念体の一部。でも安心して、あなたが自分の体の細胞の1つを認識できないように、 思念体もあなたのことなんか全然気にしていないから。」 俺と朝倉は、今カラオケボックスのベンチシート席に居る。最近のカラオケボックスでは、少人数の客はこうしたベンチシートルーム、 3人掛けくらいのベンチ1台に向かい合うようにマシンが設置された小部屋に案内されるようになっている。今日は団のメンバー抜きでの 朝倉との二人連れであり、世間一般的に見ればまあ非常に羨まれるべきシチュエーションなんであるが、やはり一度なりとも刃物で殺され かかった相手というものはなかなかその恐怖を体が忘れづらい。あと、朝倉、普通に会話するだけなら別にマイク使う必要ないだろ。 事の発端はこうである。 朝倉とSOS団の『懇談会』以来、一段とその頻度、クオリティともに激しさを増した長門のレッスンのせいか、俺は最近思い出し笑い、 思い付き笑いを所わきまえず非常に頻繁に繰り返すような状態になってしまい、だんだんクラスでも浮いた存在になってしまってきている。 最近では谷口も挨拶を一拍置いてから返すようになってきているし、国木田は弁当を別のクラスで喰うようになった。笑いさざめくクラスの ドアを開けて教室に入ると、今まで談笑していた生徒全員が一斉に俺の事を注視する、と言ったことも1度や2度ではない。 ハルヒは一人 「なんか、最近のキョンちょっとオモシロイわ!何ていうかほら、バガボンドの最初の頃に出てきた『不動さま』みたい!」 と盛り上がっているが、うん、まあ、ホントはあんまりおもしろい状態でもないんだろ。俺も自分でわかるからさ… そんな孤独と焦燥のさ中にあって、再びクラスの中心人物に返り咲いた朝倉が 「キョン君、今日放課後空いてる?空いてるなら、ちょっと付き合って欲しいんだけどな♪」 と聞えよがしに話しかけてきてくれた時、俺は1も2もなく飛びついてしまった。誰だってそうだよな? そして、放課後俺は口早にハルヒに団活を休む旨を告げると、下駄箱で待ち合わせした朝倉に手を引かれる様にこのカラオケボックスまで来たという訳だ。 「でもね、涼宮さんは別。あなただって、突然自分の体の一部がチクッと痛んだりしたら、何かな、って思うでしょう? 思念体もそう思ったの。いつもどおりに生活していたら、体の一部が変におかしい。何だろう?と思って立ち止まり、調子がおかしい 箇所をしげしげと見ている。調子がおかしい箇所が涼宮さん。それを見つめている目や、触って調べたりしている指が私たち。」 「そういう訳で派遣されてる私たちなんだけど、まあ、私たちだって完璧ではないわけなのよ。同じ宇宙の構成物なんだしね。 目だって指だって病気になるしケガもする。変なものを見ちゃったり、触っちゃったりしたら。」 そう言って、にじり寄ってくる朝倉。 「涼宮さんみたいな強い存在のそばにいたら、私達端末も影響を受けちゃうのよ。本来の機能からエラーを起こして、 自分で勝手に情報を紡いでいくようになるの…あなた達の体でいったら、ガン細胞ね。心でいったら、何かしら…」 朝倉の顔が近い。つぶらな瞳が、俺を真正面から捕えて離さない。 「いっそ、本人に聞くのが一番早いかも♪」 個室のドアが勢いよく開く。廊下の蛍光灯のまばゆい光を逆光に、小柄なシルエットが目に飛び込む。 『…二人とも、表に出ろ』 長門がいた。いつも通りの、高熱に燃える炎のような青白い表情で。 ------------------------------------------------------------------ 俺達がカラオケボックスにいる間に表は小雨になっており、長門は自分で持ってきたであろうビニール傘を差し、 俺は頑強に拒みはしたものの朝倉の持っていた折り畳み傘に結局引っ張り込まれてしまい、先を行く長門の2メートル ほど後ろを2人でついて行っている。 駅前から離れ、踏切を渡りやや閑静なあたりに差し掛かる。 「この前のカラオケでのキョン君の歌。あれ、歌じゃないわ。心の悲鳴よ。キョン君の。」 朝倉が足を止め、長門に声をかける。 「わかってると思うんだけど、最近のキョン君、ちょっともう限界よ。ここまで彼を追い詰めて、何をしたいの?」 長門も足を止め、傘を片手に雨の中、背中で朝倉の言葉を聞いている。 『…獣は、追い詰められた時に一番良い声で鳴く。赤子の声が一番心を打つのは、その母親を呼んで泣き叫ぶとき。』 『歌は、惚気話でもなければ、自慢話でもない。人間の、泣き声。叶わぬ望みが心に叫ばせるもの』 振り向きもせず答える長門。 『だから、人は歌に心をふるわせる。人が、人の泣き声を聞き過ごせぬよう、人の心は、歌にとらえられる』 「なかなか言うじゃない… …まるで、人間にでもなったみたいに。」 口角を上げて、朝倉が答える。 「でも、長門さん、わかってるかしら?私達、端末よ。そんな感傷、本来の機能にはないの。エラーが溜まりすぎちゃったのね。 システムの処理の、暴走。人によっては、こういう風にも、言うかしら」 「『精神病みたいな、もの』、って」 ビニール傘が転がる。 振り向いた長門の顔。いつも通りの、軽く結んだ唇、澄み切った黒い瞳。その瞳の縁から、小雨に打たれた顔の頬を二筋の流れが伝っている。 「観測用端末の更新が発令されたわ。長門さん、あなたはもうとっくに暴走状態。思念体への報告すら満足に行っていない。 私が来たのは、バックアップのためじゃない。あなたと交代して、私が涼宮ハルヒを観測するの。」 「あなたはもう、観測を行える状態じゃない。復旧すらおぼつかないエラーの蓄積状態で、観測対象の周囲にすら影響を働きかけて きている。これはもう、思念体による観測活動継続の為の、除去の対象。つまり---」 朝倉が傘を手放した。 「パーソナルネーム長門有希を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除します。」
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サイズアウト奥 458 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 00 21 27 ID ZMjaTP+9 文章苦手なんで読みにくかったらごめんなさい。 娘の服を衣替えしたらサイズアウトしたものがたくさんでた。 両家にとって初孫な上に、恥ずかしながら私も旦那も第一子フィーバーで 必要以上に買い揃えた結果、タグがついているまま状態のものや着せようと 洗ったまま着せる機会がなかったものも多数。 自己嫌悪に陥りながらも整理した結果、頂き物は次の子や親戚用に取っておく事にし 他にちょっとした染みがあるもの、綺麗だけど数回は着用したと思われるもの、 タグ着きや未使用と思われるものの3つに分けて大き目の紙袋に入れておいた。 捨てるにはもったいないので、お下がりをもらってもらえそうな人を知り合いで 探したけどうちの子より大きかったり性別が違ったりでいなかったので、 市の育児センターに譲る旨の張り紙をした。 すぐに連絡があったので、引き渡しの日に出かける前にタグ付きと数回着用分を 玄関の下駄箱の上に出しておいた。 出かける直前に回覧板が来たり、電話が来たりでバタバタしていて約束の時間に 遅れそうになったので慌てて向かい、確認の為に袋を開けてみてびっくり。 両方の袋共に1/3くらいなくなってる。玄関の上に出したときは確かにあったのに。 その時は相手に言ってもなんだし、喜んでくれたのに微妙にしょんぼりしつつ終了した。 一応家に戻ってから探してみたけど、なくなった服は見つからなかった。 袋を玄関に置いてから出かけるまで、回覧板が来るまでは施錠がしてあったので 回覧板を持ってきた奥さんが怪しいと思ってしまいモヤモヤしていたんだけど 今日旦那が帰ってくるなり「隣の奥さんとは距離を置いたほうがいい」と言い出した。 旦那は小児科医なんだけど、今日患者さんで隣の子(男の子)が来たらしい。 それで、服をめくった時に洗濯タグに娘の名前のはんこが押してあったと。 娘の服には目立つ色で名前と模様のはんこが押してあります。 最初は隣の子ってわからなかったけど、後で住所確認してわかったみたい。 職業がばれるとややこしい事になるので、旦那の職業はひた隠しにしているし 勤務医だからわからなかったんだと思う。帰宅遅いしあまり顔合わさないし。 問い詰めると色々こちらにも不利益が出るのでしないけど、子供が可哀想だ 469 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 07 13 47 ID KfvHY+Nh 458 隣人が泥棒って怖い。 玄関に置いてある小物(特にスワロフスキーなどw)も、気をつけたほうがいいよ。 おそらく日ごろから、 458さんのお子さんの服を良い物を着せている、 と思っていたんだと思う。 隣りだと難しいだろうけれど、極力接触しないようにね。 471 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 07 49 12 ID LDZ9oPjH 458乙 旦那さんの職業バレが怖いのは解るけど、窃盗犯を放置するのもどうなんだろう 他にも被害者がいるんじゃない? あるいは、これから被害者が出る可能性もあるし 届けを出す出さないは別にして、警察に、こういう場合なんとか 職業バレせずに、取り締まる方法がないか相談だけでも してみたらどうだろう? 相談だけなら旦那さんの職業を言う必要はないでしょ? 483 :458:2008/05/28(水) 08 58 11 ID ZMjaTP+9 458です。昨晩はあの後ウッカリ寝てしまって書き逃げになりすみません。 出かけようと玄関に出たら隣の奥さんが回覧板を持ってくる→受け取る瞬間電話 →隣の奥さん「電話出ちゃってー。じゃあうちはこれで。」と言う→お言葉に甘えて、と 一旦電話に出る為奥に戻る。→電話は1,2分で終わって玄関戻ったらいなかった。 そのまますぐ出かけたので、目を離した時間は殆どなかったと思います。 その時間で大体二袋分併せて20着程の服を袋なしで持ち帰ったと思われるので すごいなぁと変に関心してしまいました。 今後の対応ですが、473さんの内容に近い状態にして行こうと思っています。 それと、両家実家から送られてくる無農薬野菜や季節の果物はお隣にはおすそ分け しない事にします。 ヘタレですが、旦那を巻き込んで万が一職業がばれるとまた引越しになるのは嫌なので。 (以前職業がばれて24時間関係なしの凸があり、夫婦共にとても消耗しました) 492 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 09 35 25 ID EojiCObz 医療関係者は職業バレするとほんとに休めないからな… 小児科医なんて近所の非常識ママどころか、その友人まで凸して来るだろう。 モンペが「友人(事実無根)なんだから治療費まけて」とかもあるし。 COで済むならそれがいいよね。 458乙… 497 :458:2008/05/28(水) 10 43 26 ID ZMjaTP+9 回覧板が来たときの電話はお隣とは関係ないものでした。 お隣には、最初からお下がりの事は聞いていません。 中古品に抵抗が有る方もいらっしゃいますし、性別も違うのでいらない場合 余計に気を遣わせてしまうかも?と思ったので。 支援センターでの募集も、相手から問い合わせがありこちらがokするまでは 個人情報は漏れないはずなので、玄関に置いてあるのを見て衝動的にやったんじゃ ないかと思います。 最後に言い訳になりますが、前回職業がばれた時持ち家でした。 一生の買い物だからと計画から建築まで3年かけて建てて2年も住まずに 引っ越す事になりました。 大型犬がいる関係上、賃貸は無理だったので今回も持ち家です。 地方なのでまだなんとかなっているものの、さすがにまた引越しは金銭的にも 精神的にも無理です。 499 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 10 51 30 ID IRe0hHgh 458 なんというか…お疲れさま。 子持ちとしては凸したい気持ちもわからなくはないけど、 普通は自制して病院行くよな。 黙っているのは正解だよ。 自分を守るのが第一。 458とその家族が穏やかに暮らせますように。 503 :名無しの心子知らず:2008/05/28(水) 11 02 45 ID qjLM2EUX 497 うわー・・たまたま隣奥が泥だったというより、 職業がばれただけでせっかくの家を手放して引っ越しというほうがズンと重かった。 非常識な人間が増殖する一方だと思うと、本当に胸が苦しくなるよ。 次のお話→467
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中野梓です。放課後。音楽室には私と唯先輩しかいません。ほかの先輩方は用事があるとかで遅れてくるそうです。DMe/gl3I ティータイムまでとんがりコーンでしのごうとした唯 「あずにゃ~ん」 ybPhV1LR ハグといちゃいちゃ 梓「こんにちはー」SJIo5OdF 梓を避けだした唯。その理由は 唯「澪ちゃ~ん、髪さらさら~♪」 gYK6RJrD 髪を下ろした梓に、唯が告げた一言とは 私、平沢唯は今とっても機嫌がよくありません。jXtm5RAF 皆で勉強会、澪に教えてもらってばかりの梓に唯は… 「あずにゃーん!ぺろぺろっ」 IrJWtEys 唯「あずにゃんぺろぺろ」 「今日から抱きつきは一回だけにしてください!」 AcV8c1Rg 梓からの要請に、唯がとった行動とは 「唯先輩は、私のことが好きなんですか?」 mygKLqkA 静かに愛を交し合う二人 夕飯を作りながら主人の帰りを待つ。エプロン姿もだいぶ板についてきたかな。 GRVM5cz3 新妻あずにゃんと唯 憂「ねぇ、お義姉ちゃん、最近お腹出て来たんじゃない?」ニヤニヤ Pj4xBEt4 幸せな唯と梓の結婚生活 「ねーねー」 tl3J09pQ 唯が梓に言って欲しい言葉 ゆいあず、クッキーネタ。TWgLytVJ ある日の部活、クッキーを作ってきた梓 放課後ティータイム。名前の通り、私たちの部活はまず全員でのティータイムから始まる。 8Xymdldh 放課後、二人きりのティータイムで ある日、私は風邪をひいて学校を休んだ。 k1x1aAeX 風邪を引いて休む梓の元を訪れた唯 「あずにゃん、そろそろ帰ろっか」 ovqxqkls 居残り練習をする二人と、梓の想い 「雨……か」 ovqxqkls 会えない日に君を想う 私はいつから唯先輩を好きになったんだろう… 58B/Mntt ふとした弾みで唯を傷つけてしまった梓 こんにちは、平沢憂です。6/p0y76q 梓にお酒を飲ませたら 今日は2月14日、バレンタイン +R/sQYQl 友チョコと本命チョコ 勝手に18の続き書いてみた drE4Zfp6(同級生&幼馴染ルート) もし唯と梓が幼馴染だったら ある朝学校に着くと、下駄箱の近くに唯先輩が立っていた。yUaX/NBV 様子のおかしい唯に、梓は 「唯先輩」 TnBHcToi 少しこげたクッキーと甘いひと時 『唯先輩、今までありがとうございました』 J8e9PgQ9 離別を意識してしまった唯は… 「ねぇ、あずにゃん」 93LJbu51 その愛を確かめたくなる瞬間 律「よーし、今日はこれくらいにしとくかー」 PV6SDkug 仲のいい律と唯に嫉妬してしまう梓 ゆいあず、結婚ネタ SRIgdHWx 大切な二人の記念日 「唯先輩……」 RFqMgZpc 想いと、通じ合うその瞬間 「今日はなかなか上手でしたよ」 RFqMgZpc 二人に新しい家族が増えた日 キーンコーンカーンコーン… m65ZiO1p 二人のバカップルライフ 「あずにゃん、かえろ~」KvjT96UG 放課後デート 梓「ゆ、唯ちゃん……」J758B7TR 突然呼称を変えてみた梓の真意 どうすれば唯先輩に私の想いを気付かせられるんだろう。zlBV4oe1 あずにゃん鈍感 それは、唯先輩と付き合い始めてから1ヵ月が過ぎた頃のこと。 PNXCscA4 梓が唯に抱く不満とは 『ピンポーン』 VsW+fm++ 突然の来訪者と緩やかな時間 唯「あ~ずにゃ~ん♪」 th2s+s5V 好きな人に抱きつかれたら 「ただいま、あずにゃん2号」GCGYpHW1 会えない時間が二人の愛を強くする ある日、暇だったので街に出てみると、唯先輩とばったり会った。 kPmfd3MF その幼馴染との対話 ある日の放課後、私は部室で先輩たちを待ちながら机に突っ伏していた。/qd+S4xO 唯の秘めた思いを聞いてしまった梓 「ねえねえ、あずにゃんの願い事ってなあに?」 NwdMSMQo 短冊に掛けた、二人の願い 梓「はぁ…」 Nfv1Fel1 文化祭前一人きりの部活が続く梓 「あずにゃん、はい」 la5bBwoX 想いの形の記録 「今日もいい天気だね~」 la5bBwoX 唯から朝の散歩に誘われた梓 ある日、二人きりの部室にて jJ4VUVzN 唯が後輩からもらったのは、差し入れのお菓子と… 自宅デート VsgGu+4B 唯のお部屋で二人きり自宅デート Heaven s door girl zyXgezHW 訪れるはずのない訪問者。何故なら… ある日、二人きりの部室 ddXny9RY 寒がる梓に唯がとった行動は お母さんネタで便乗しようと思ったら無駄に長くなったからテキストで 3KZ+/rfl (外部リンク) リンク切れ envy-yui sM7DDFDe 唯が自分に嫉妬したことに気付いた梓 放課後の部室に一人 r06dEtO0 旧ジャンル 『突如イケメン化』 if『唯がお嬢様(?)』 URqMfd7j もし唯がお嬢様だったら 梓母「いらっしゃい唯ちゃん。ごめんなさいね、梓は今おつかいに行ってるの」 kY7vqIAh ただその幸せを願う。それが例え… うたたねあずゆい F6tA1IXb 陽だまりの中眠る唯を見つけた梓は 錯覚 WEwWcpKB 突然の告白と、そして気付いた本当の想い こんにちは、中野梓です。 tRv1+WFT 唯に翻弄される梓 「あずにゃんはあずにゃんの道を行って私は私の道に行くから」 l+mZJLdN(2部待ち) ずっと一緒にいたいと願う梓 私はあずにゃんのことが大好きだ。iC2HEB2T 想いを募らせた唯は梓にそれを打ち明けるが… 梓「唯先輩、こないだギターの練習に付き合ってほしいって言ってましたよね」 F8LHccYb 二人きり部屋で練習のはずが… キ~ンコ~ン… vb2DVGtN アグレッシブあずにゃん やくそくゆいあず OGilvgkU その先の未来に不安を覚える梓に唯が交わした約束 ハロウィンの前に ZkvIWA+3 部室に入った梓を迎えたものは その日私は、誰もいない部室の扉の横で身を潜めていた。 /27j3lf6 梓唯のち唯梓 「トリック、オア、トリート!」 RyO2xnNS ハロウィンを楽しむ二人 ピンポーン… X8nFm0/4 いちゃいちゃハロウィン ハロウィンゆいあず CJ8fPe1q お菓子をもっていない唯への梓の甘い悪戯 唯「ねぇねぇあずにゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 IAURUxDY きのことたけのこと唯梓 私たちの帰り道 AW5TkijA 唯と梓と憂と三人で 休日、唯の家にて Z8QZK6UF 梓をベッドに押し倒す唯 「あずにゃん、アイス食べたくない?」 xETI3J6K 寒さに凍える中アイス発言をした唯に梓は 唯「ふんふふーん…うぁっ!?」 f4qu0mGe 積極的な梓、その理由は ウメネタ2 SHpUvc4C 届かないと知りつつ止められない想い
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373 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 38 38 O 資金調達ウト、資材調達旦那、プロデュースbyあたし☆ みたいな頭悪いノリのテンポ悪い仕返しですが聞いて下さい。 トメは高価だけどちぐはぐな物ばかり組み合わせて、 ジェンガのような珍妙なバランスで生きる人。 ウトは元々洒落た人だったがトメセレクト&コーディネートの 服を着ないとトメがネチネチ言うし泣くしでトメのなすがままになってる。 昭和の終わりかけ生まれの義弟は小中学生時代、ダサい服や小物が原因で軽く苛められたらしい。 義妹はマゴギャルコギャル時代、制服以外で友達以上彼氏未満に会うと必ずフラレるという経験をしてる。 旦那は大学まで喪男まっしぐら、社会人になってから同僚の薦めで Smart系・SAMURAI系にハマりどうにか軌道修正。 要はトメがセンスない人って事です。 そして絶望的なセンスでチョイスした数々の戦利品を嫁に孫にと押し付けてくる。 旦那とウト、義妹義弟とその配偶者に相談し、綿密なミーティングの上トメへの仕返しをした。 ウトメの結婚記念日辺りにウトの勤続○○年の褒賞休暇を取らせ、 ウトが会社からもらった旅行券に旦那兄弟配偶者一同でカンパして旅行へ送り出した。 374 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 40 52 O 力仕事が一番向かない義弟嫁に我が子・義妹子を預け 義妹夫婦、義弟、うちら夫婦で無人の義実家へ。 ウトメ宅のやたら重くて分厚いひび・欠けだらけの100均食器や残念な花柄の食器をまとめて処分。 食器→和洋折衷の陶磁器++ほっこり木彫系+メラミン系 調理器具→oxo系やヘンケルス系のチープでも使い勝手の良い見た目が良い物や 流行りのステンレス鍋やらマーブルコートフライパンに ついでに雨露しのげれば良いだろう!としか見えない住居も大掃除&模様替え。 リビングにはコルクウッドカーペットに琉球畳部分使い レザーのロータイプラブソファー、足元にはごん太シャギーラグを忘れずに☆ カーテンはウッドブラインドでキッチンのテーブルは変形するカウンター 食器棚は焦げ茶ニスでテラテラさせつつカッティングシートで個性を演出☆ 以前は浮きまくりだったバカでかい液晶テレビにはこげ茶のロータイプのウォールラック☆ 376 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 43 29 O 寝室にはダークなウッドカーペット敷いてそこにクイーンサイズのベッドをドン。 ムーディーなブラックパープルのレースカーテンにビーズとチェーンで飾り付けしてビロード風遮光カーテン。 サイドボード上にマグネットフォトスタンドで若かりし頃の ウトメ2ショットコレクションとプリザーブドフラワー展示。 納戸と化した空き部屋3つも一通り整頓。 (流行のファブリックも何個かあったがトメの手により深く封印されてた為触れずにおいた) 玄関もコンクリートじゃ味気ないからタイルマット敷き詰めて下駄箱もカッティングシートと布で変身。 ハゲまくり廊下のワックスかけなおして将来見据えた 足腰に優しい手作りベンチ兼スリッパスタンドを置いて完了。 靴棚上にはやはりウトメ2ショットフォトコレクションと子供達の結婚式の写真。 棚上の壁には満面の笑みを浮かべる乳児期の旦那・義弟・義妹・孫4人のパネル。 全部屋目に優しい明るく長持ちな蛍光灯に替え、適当にばら蒔いた間接照明の ランタンは和紙とワイヤーか蔓と麻紐でムーディー仕様な私の手作り。 もちろんトイレ洗面所風呂場も軽く変身。 好きです、下北沢。愛してます、代官山。 みたいなノリの部屋に改装。 378 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 47 32 O 予算の半分も使わないで改装資材調達完了してたんで 余った金の大半はウトメペアの時計に化かし、更に余った金で 型落ちしてもまだまだ真新しいオーブンレンジと食洗器と可愛い掃除機をネットで購入。 あとは若い子が好きそうなふたりごはん☆みたいな料理本をごっそり買った。 週末潰して改装して、平日もちまちま手を加えてどうにか予定通り9日で完了。 10日程で無事帰宅したウトメから即日電話があった。 ウトは大喜びで「嫁ちゃん凄いよ!なんかジェームスディーンの部屋みたいだよ!」 とよくわからない褒め言葉をくれたものの トメは「あんた何考えてんのよ!何が何だかわかんないじゃないの!」とガン切れ。 そらそうだろー切れるわ普通と若干落ち込みつつ翌日義妹と義弟に報告電話した。 義弟&嫁には私と同じく苦情電話、しかし義妹にはお礼と部屋自慢嫁自慢をしまくったらしい。 話違うなーと翌週末義弟夫妻とうちら一家で連れ立ってこっそり探りに行くと 迎え入れてくれたのは義妹夫と子供達。 こじゃれた格好でこじゃれた料理を本片手にするトメの姿、盛り付けを指示する義妹。 固まるトメ、今更ちょいワルwカジュアルのウトがニヤニヤしながら解説してくれた。 382 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 50 27 O 自分が趣味悪いのは薄々気付いてたけど、息子の嫁達から服を渡されるのは釈だった (義妹は思春期にトメと散々バトッたため服飾関係は贈った事ないらしい) 料理も食べれれば見た目悪くても関係ないと意地を張ってた 部屋が一気に理想的に変わって、自分もこの部屋に負けたくないと思った 試しにウトコーデで嫁プレゼント服を着てみて、こじゃれたサロンに行ったら見違える程綺麗になれた 調子に乗って夫婦で雑誌買い漁って猛勉強中 こんな感じの数日間だったらしい。 トメは嫁孫にとイヤゲモノ買い漁ってた金を自分達へ流用するから 折目のプレゼント以外は余計な事しないと約束してくれ、 義弟&うちら夫婦にもお礼の言葉をくれた。 ついでにそれぞれの嫁に無理矢理万札も握らせてきたが丁重にお断りした。 毎週末あったトメトツもなくなり、処分に困る物の押し付けもなくなったんでとても快適。 かなり勝手な事した&義弟嫁を馴れない子供の世話で かなり消耗させてしまったのでこちらへ書かせていただきました。 これで終わります。 386 :名無しさん@HOME:2008/10/05(日) 20 58 37 0 スカッとする行動だけどDQN要素がないよ! 413 :373:2008/10/05(日) 21 10 05 O 妙な読後感抱かせちゃってすんませーん。 快適な生活手に入れられスカッとしたんで 投下の反省はしないお(´∀`) 次のお話→102-388
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「「「「「ス・・・スマ高!!!?」」」」」 教室の窓から遥達が目にしたのは信じられない光景だった モー商の校庭・・・周辺校から神聖不可侵といわれたその領域で 見慣れぬ制服を着た一団とモー商の生徒達が小競り合いを演じている その一団の真ん中の生徒が振っている王冠エンブレム入りの大きなピンクの旗 そのエンブレムが近年、周辺区域を席巻した新興勢力・・・ スマイル女子高等学院~通称スマ高のものであることを遥達は一瞬にして認識した 「な、なんでスマ高がここにおると!」 「あんなに堂々と・・・」 流石の九鬼組、聖達も動揺を隠せなかった。遥達天鬼組に至っては言葉すら出ない 「なんでからしらねぇ・・・」 道重さゆみがふ~っと溜息をつき肩を竦めながら言葉を続ける 「ウチらさぁ、ナメられてるんじゃない?」 ・・・そうとしか思えない。 しかしスマ高は所詮数年前に設立された新設校。伝統も頭数も戦力も喧嘩の場数もモー商には大きく及ばないはず 一体どんな勝算があって仕掛けてきたのだろうか? だが唐突な奇襲による動揺が薄れ、冷静に校庭の攻防の様子が見えてきたところで 遥はその認識がいささか甘いものであることを思い知らされる よく見れば地に倒れているのはモー商の生徒ばかり。その数は徐々に・・・いやどんどん増えていっている! 死屍累々、そんな表現がぴったりくる状況だ。 更に状況を良く見るとスマ高の前線に2人、手練れの強者がおりモー商の生徒は殆どその2人に倒されている。 その2人の手練れの内の1人の姿を見て、譜久村聖、そして工藤遥の表情が凍りついた。 「あ、朱莉ちゃん・・・!?」「竹内さん!?」 「和田さぁ~ん、やっぱやめましょうよぉ~。絶対マズいっスよこれ~」 スマ高の手練れの1人、竹内朱莉はこの殴り込みに乗り気ではなかった。 別にモー商にビビっているわけではない。それなりに渡り合う自信はある。 しかし、朱莉にはこの殴り込みに乗り気になれない理由が二つあるのだ。 「うるさいタケ!とっととコイツら倒してはるなんを探して!」 そんな朱莉を後方から腕を組んで叱咤しているのがスマ高の総長・・・和田彩花 今回のモー商への殴り込みの発端となった人物だ。 総長なのに発端?という言い方はおかしいと思うだろう。 普通は総長が召集をかけて他校に殴り込むものである。 だが、飽くまで和田は『私事』でモー商を訪れたに過ぎない。 今回、スマ高の兵隊達の召集を掛けたのは和田の隣でほくそ笑んでいる人物なのだ。 「こういうきっかけ、ずっと待ってたんだよね~。ねっ、かななん」 その人物が旗を振っている生徒に話し掛ける 「さっすが福田さんですわ。こんなに短時間でこんだけ兵隊集めるとか尊敬しますわ。でも福田さん・・・」 「ん?」 「そろそろ疲れましたわ、なんかこの旗振るの意味あるんですか?」 「何言ってるのかななん!せっかく殴り込みに来たんだから大々的にスマ高ここにあり!ってアピールしないと」 「そういうことでっか、なんとなくやる気出てきましたわ~」 「おい福田さん!かななん!まったりしてねぇでちっとは手伝え!」 まったりと後方でだべっているスマ高の副総長、福田と関西弁の旗振りの生徒にツッコミを入れたのは スマ高前線のもう1人の手練れ、前髪リーゼント風で後ろに長髪を流している手足の異様に長い生徒だ 「いや、めいめいが居ればウチらの出る幕なんか無いって。ウチのエースってとこモー商に見せてやんなよ」 確かに『手伝え』と言った割に『めいめい』と呼ばれた生徒は髪を振り乱し、常軌を逸したかのような暴れっぷりで 群がるモー商生達を次々にズタボロにしている。悪鬼羅刹・・・まさにそんな表現がぴったりだ 「オラぁ!そんなもんかモー商!レベル低いじゃねぇか!このタァムラ様とまともにやり合える奴は居ねぇのか!」 まるで水を得た魚のように暴れるめいめい~田村芽実に対して もう1人の手練れ、竹内朱莉は相変わらず愚痴りながら戦いを続けていた 「和田さん、もう無ーーーーーー理ーーーーー、やめときましょう!」 「タケ!弱音を吐かない!1人30殺ぐらいすれば何とかなるから!」 しかし愚痴りつつも朱莉はきっちりと仕事をこなしている 小柄な身体に不釣り合いな恐るべき筋力・・・ キュー学の怪物、矢島舞美と同じ遺伝子を朱莉が宿していることを知らないモー商生徒達は 次々にその重いパンチの餌食となっていた。 「早くしないとはるなんが死んじゃう!」 「死にゃしませんって、いくらモー商でも殺しはしないでしょ殺しは」 「でもメールにはもうお別れかもって・・・はるなん!はるなん!」 激しく取り乱す和田彩花。はるなんはるなん・・・はるなんのことになると人が変わる。 朱莉がイマイチ乗り気になれない理由の一つがこれである。 (いや、お友達もいいっスけどね・・・ちょっとおかしいでしょ。和田さん絶対なんか騙されてるって) それでもまぁ朱莉がこの殴り込みに付き合っているのはそんな真っ直ぐで危うい大将が案外嫌いじゃなくて 放っておけないからなのだが。。。 「なかなか面白いじゃんスマ高・・・つーかアンタ達何ぼーっとしてるわけ!?さっさと行きなさいよ!」 道重の檄で聖とナマタがハッ!と我に返った 「ス、スマ高かなんか知らんけど捻り潰しちゃるけん!」 「・・・行ってきます!」 教室から飛び出していく聖とナマタ (フクちゃん・・・?まっ、いいか) 一瞬、聖の顔に迷いのような表情が浮かんだのを道重は見逃さなかった。 少し気になるが、譜久村は信頼出来る子だ。少なくとも九鬼の中では一番。 何があってもモー商の為に尽くしてくれるだろう。それに・・・ 「1年!アンタ達も早く行きなさいよ!」 「えっ!?」 道重の言葉に、遥達天鬼組は一瞬呆けて固まってしまった 「何?ビビってるわけ?なら行かなくてもいいけど。こういうのは顔売るチャンスだよ?」 チャンス・・・チャンス・・・ 「ディス イズ ア チャ~ンス!(どや!)」 その言葉に真っ先に反応したのはだーいしだった・・・つーかなんだそのどや顔は? お前そんなキャラだったっけ? 「はい!みにしげさん、まーちゃんも行って来ます!」 行くのか優樹・・・つーかコイツを他校と絡ませて大丈夫なのか? しかもみにしげって総長に失礼だろ! 2人は勢い良くダッシュで飛び出して行った ・・・ってか出遅れた!ハルも! 「自分も行って来ます!」 そう宣言したハルの顔を道重総長は無言でまじまじと眺めた じ~っ・・・な、なんスか? 「アンタ、無理しない方がいいよ?」 ど、どういう意味っスか?怪我してるからっスか? またじ~っとハルの顔を見てる うっ・・・この人なんか苦手かも・・・ 「そこに倒れてる子を保健室に運んで。総長命令!」 「えっ!?」 倒れてる子・・・はるなんのことか あぁ、すっかり忘れてたぜ 「で、保健室にあの子寝かせてよくよく考えて覚悟決めてから校庭に行きなさい。 ・・・アンタさ、足震えてたよ。ビビってるでしょ?」 「ビ、ビビってなんか!!!」 ビビってなんかいない!ビビってなんかいませんよ! 「スマ高の小さい赤い奴、アレは知り合いかな?なんかフクちゃんもアイツ見て動揺してたけど」 な、何だ・・・何なんだこの人は? ええ、ビビってましたよ。ハルは竹内さんにビビってました! でもあの一瞬で見抜くかそれ普通?ハルと竹内さんのことだけじゃなく譜久村さんと竹内さんのことまで わ、わかりましたよ!まずはるなんを保健室に運びます!でも必ず校庭には行くんで!意地でも!!! 階段を全力で駆け降り、靴も履き替えずに下駄箱を駆け抜けて校庭へ飛び出した聖とナマタ。 「やばか!」 スマ高を取り囲んでいたモー商生徒の一団は2箇所、田村と竹内の居る前線から完全に包囲を崩され 崩壊寸前の状態である。あろうことか田村と竹内の恐るべき強さに後退りする者達も現れ始めた。 「そろそろ頃合いかな・・・」 冷静に後方から戦局を見ていたスマ高副長、福田花音が号令を掛ける 「特攻部隊前へ!めいめいとタケちゃんの開けた穴から校内に突撃して!飯窪春菜さんを見つけたら保護して!褒美は焼肉おごりーーーーーー!」 福田の号令と共に20名程の『特攻部隊』が校舎を目がけて突撃を開始した。 「ヒャッハァ!!!」「バーベキューっ!!!」「イーヤフォンでっ!!!」 「しゅわしゅわーーーーーーーーーー!!」「ぽんっ!!!」「ギャハハハハハ!!!」 どう見てもチャラく、頭の悪そうな若者達・・・かつてスマ高が周辺区域を席巻した時代に猛威を振るった 『ピンチケ』と呼ばれる兵隊達である。 個々の力はさほど強くないが良心というものがまるで存在せず、集団になったときの無軌道な暴力は 一時期、他校の脅威となっていた。ちなみに『ピンチケ』の語源とは・・・ 「少し遅かったようですわね」 「聖!ウチらで食い止めるしかなかよ!」 「言われるまでもありませんわ!」 聖、ナマタが下駄箱への道を塞ぐようにピンチケ達の前に立ち塞がる 「イヤッハァ!死ねえ!」 ぽーん! ナマタにバットで殴り掛かったピンチケの身体が派手に宙を舞った。 強烈なアッパーカットの一撃 恐るべき筋力の大振りな打撃で敵の身体を吹き飛ばし、宙に舞い上げる・・・ぽんぽんのもう一つの『ぽん』 「どけぇ!」 ぽーん! 聖に襲い掛かったピンチケの身体も宙を舞った。 ロックからの合気道投げ・・・どごっ!高く宙を舞ったピンチケの身体は頭から無残に校庭に叩き付けられた。 ぽーん!ぽーん!ぽーん!ぽーん! 次々と聖達に襲い掛かるが、まるで紙屑のようにピンチケ達は次々と宙を舞う 「お~、やっと出てきたね~、ぽんぽん」 福田は特に動揺を見せることもなく、ニヤニヤしながら軽く言い放つ 「こ、コイツら・・・強ぇ!」「ヤバいよヤバいよ」 「か、勝てるわけがねぇ!!!」「ヒィ!ふ、福田さぁ~ん!!!」 『ピンチケ』の語源・・・『ピンチ』になると『ケ』ツを捲って逃げ出す。ゆえにピンチケ。 勢いに乗った勝ちいくさでは大きな戦力となるが劣勢になればまるで蜘蛛の子を散らすように逃げ出すのだ。 結局『特攻部隊』の半数、10名程がスマ高本陣に逃げ帰ってくる有様である。 「おめーらなぁ!ちょっとは根性見せろやぁ!!!」 田村の檄が虚しく響く。しかし、相変わらず福田花音の頬はなぜか緩んでいた。 「クソ弱かね、スマ高。相手にならんっちゃ」 「気を付けてえりぽん、弱い奴ばかりじゃないわ」 「先輩!遅れてすみません!うおっ!もうこんなに倒したんですか」 「うひょ~!」 遅れて校庭に飛び出して来た石田と佐藤は一瞬、横たわるピンチケ達に驚いたものの すぐにスマ高本陣の方に目を向けた 「ウチもだいぶ浮足立ってますね」 「ウチらが行けばきっと盛り返せるけん、行くとよ!」 「突撃にょろ~!」 「待って!」 突然、勇んで突撃しようとするナマタ達を聖が制した。 「なんね聖、怖気付いたと?」 「考えなしに突っ込むんじゃなくて分担を決めましょう!」 「分担?譜久村さん、ウチらみんなで一点突破した方が早いんじゃ・・・」 「そうたい、そんなん必要なか!」 「勿論そうだけどスマ高のあの強者2人が易々と通してくれると思う? あの2人と戦う担当と本陣を襲う担当を決めておいた方がいいわ」 なるべくもっともらしいこと言うように聖は腐心していた。 目的は、ただ一つシンプルなことなのだが 「まぁええっちゃよ。じゃああのリーゼントの奴はえりなが殺るけん」 「じゃあ私はもう1人の赤い学ランの・・・」 それはダメ!石田が言い終わらない内に聖は慌てて口を挟んだ 「アイツは私がやるわ!1年の2人は構わず本陣に突撃して!」 「ええっ!?ウチらで敵の大将殺るんですか!」 「あああっ、もうっ!見てらんないっ!あやが行くっ!」 「待ってあやちょ!」 ピンチケ達の不甲斐なさにたまらず自ら前線に出て行こうとする和田を福田が全身で制した。 「こんなんじゃ埒が明かないじゃない!はるなんが死んじゃう!」 「あやちょ、花音を信じて!もう手はちゃんと打ってあるから!」 そう言って福田は和田に何やらごにょごにょと耳打ちをした 「えーっ!そうなの!?じゃあ最初から言ってよー!」 ふぅ・・・やれやれ、なんとか納得してくれたか。 万が一アンタが討たれちゃうといくさにならないんだよね。 だから大人しくしててよ、和田さん。 こっちは引き摺り出す側だからね、アンタが引き摺り出されてどうすんだよってこと。 こっちが最初に強さを見せた後、少し弱さを見せればあっちは好機と見て攻め寄せてくるわけさ。 ピンチケどもに最初から期待なんてしてない。アイツらは単なる餌。 向こうが戦力を前に出してくれば出してくるほどチャンスが生まれる。 正面から勝つだけがいくさじゃない。ってゆうか正面からモー商に勝てるわけない。 兵は詭道なり。 詭道の矢は既に敵に放っている ここまでは計算通り・・・あとは不確定要素次第、かな ったく、手間掛けさせんなよコイツは・・・まぁ軽いからいいけどよ 工藤遥は飯窪春菜を背負い、人気の無い廊下を保健室に向かって歩いていた 校舎内の殆どの生徒はスマ高を迎え撃つかヤジ馬で観戦するか出払っていて校内は静かだ ああっ、ハルも早く行かねぇと・・・ん? 前から生徒が1人歩いてくる。こんなときに中に残ってる奴が居るのか? モー商生は例外なく血の気の多い奴ばっかりのはずだが・・・ 近付いてくる・・・誰だ?長身でかなりスタイルがいいが、顔はよくわからない 特徴のない顔だ。どっかで見たような見ないような???あんな奴ウチに居たっけ? まっ、いっかどぅーでも。まさにどぅーでもいい感じの顔だし・・・ その生徒は特にこちらを見る様子もなくすっ、すっ、すっ、と歩いてくる。 ま、便所かなんかかな? 特に何事もなく擦れ違・・・どごっ! 腹に衝撃・・・え?え? 遥はわけもわからないままうつ伏せに倒れ、春菜の下敷きになった。 えっ!?何だ?何がどうなってんだ? さっきの生徒の足が見える・・・やっと頭が回った ハル・・・コイツにやられたのか? 遥は顔を上げ、生徒の顔を見ようとする・・・視界がぼやける・・・ ぼんやりと見える顔・・・この顔、どっかで・・・ あ!コイツは確か・・・ そこで遥の意識は途切れた。 NEXT>第5話 『なんにも言わずにI Kill You』 BACK>第3話 『Help me!!』
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コーチサンダル奥 789 :名無しの心子知らず:2007/10/07(日) 11 52 07 ID E4SP7ATS 785 乙でした。 不幸中の幸いでしたね。 けどちゃんとその泥ママには弁償してもらったの?? 泣き寝入りだったらかなり辛いよね。 私も焼肉屋で盗られかけた事あるよ。 同じ座敷内にいた家族連れだったんだけど、 私がたまたまその家族が帰る時にトイレに行きたくなって 下駄箱に行ったら私の靴はいてたorz 私の顔見るなり自分から独り言のように「あ~間違えちゃった~」 って言ってたけど、ボロスニーカーとコーチのサンダルをどうやったら間違えるんだよ。 犬プリントダボTシャツとハーフスウェットパンツにもそぐわないだろ! そこの家の長女らしき小学校高学年くらいの子が 「おしかったね~、ママ。もっと早くしなきゃ~・・・」って言ってたの聞こえてますよ。 出産後里帰りする事なく全部自分でやってきて そのご褒美にと連れて行ってもらった焼肉だったのに。 せっかくの良い気分まで台無しになったよ。 791 :名無しの心子知らず:2007/10/07(日) 11 59 40 ID 1X1CP6No そんな気持ち悪い泥棒は、いっぺん、 超強力水虫菌の付いてる靴でもパクって酷い目に遭えばいい。 792 :名無しの心子知らず:2007/10/07(日) 13 07 29 ID VO+fw1v6 >長女らしき小学校高学年くらいの子が >「おしかったね~、ママ。もっと早くしなきゃ~・・・」って言ってたの 吐き気がするぐらい気持ち悪いね。 恐ろしいDQNスパイラルだ。 795 :名無しの心子知らず:2007/10/07(日) 15 55 23 ID 1xilssy6 789 とりあえずお店に泥棒が居る事を通報した方がいいよ それで対策してくれれば問題ないのだから 836 :789:2007/10/08(月) 12 22 53 ID csc+6D0c お店には勿論お話したよ。 たまたま話した人が店長さんで 「すいませんでした。こちらもしっかりと対策を考えたいと思います。」 って言ってもらえたけど、結局私がトラウマになって その店には悪いけど行く気になれないのでどうなったかまではわからない。 あれ以来、お座敷に上がるようなお店は キティサンwなどに履き替えてお店に入るようにしてる。誰も盗りそうにないのでw 本当は子供の行事で園室内に入る時も靴を持って上がりたいんだけど 誰1人そんな事しないので園では置いたままです。 (勿論、園には普通の靴でいきますが。) どんな安いものでも盗人には絶対盗られたくない!! ・・・こんな風にトラウマになって園などでも自衛したいと思う自分が本当に嫌だよ。 あとどうでもいい事かもしれないけど、その泥ママは 誰がどー見てもパチモンだとわかるヴィトンのモノグラムデニムのバッグ持ってた。 (ありえないくらいロゴ1つ1つがデカ杉るw) 見ちゃったこっちが恥ずかしくなるようなパチバッグを平気で持ってる時点で DQN確定なのかもしれない。 後出し&亀ですみません。 今見たらレス付いてたので答えさせてもらいました。 聞いてもらってちょっと楽になった気がするよ。ありがとう。 それでは名無しに戻ります。 837 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 12 52 27 ID nF0TUhOG 簡単にトラウマ(心的外傷)のような重い意味を持っている言葉を簡単に使う人が 多くなっていると思う。 次はPTSDか。 838 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 13 21 31 ID 7fSrZ7Jw 同じ言葉を重複して使ってるのも変だよね 839 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 13 23 16 ID iOgHtLyM 837 それも既に軽い言葉だよ。 心を病んで苦しい人も多い中、軽く使う人がいる。 だから、「怠け」とか言われちゃう。 可哀想だね。 うちの周りの母連中は心を病んでると 繊細で格好良いと勘違いしてる。 840 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 13 28 22 ID 6VCr4T52 文法の問題はまあ、置いておくとして、 重大な事柄を表す言葉を(特に病気等の事柄に関しては)、 軽々しく使うのはよろしくないと思います。 トラウマとか使っちゃう人って、自己愛が強すぎる人みたいに見える。 841 :836:2007/10/08(月) 13 37 59 ID csc+6D0c ごめんなさい。 自分の気持ちをどうやって表現すればいいかよくわからなくて トラウマって確かこんな意味だったよな~?って感じで使ってしまいました。 とにかく何かある度頭をよぎる嫌な出来事だったので。 私が無知なばっかりに気分を悪くさせてごめんなさい。 また、意図として重複でこの言葉を用いたんじゃなくて ただ推敲せずにガーッと書き込んでいたので 無意識のうちに2度出してしまいました。 それと自己愛は強くないと思います。他人から見たら どうなのかわからないけど。 スレ汚してしまってすみません。ROMに戻ります。 842 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 13 40 03 ID 2RJ16PMp 本当は子供の行事で園室内に入る時も靴を持って上がりたいんだけど 誰1人そんな事しないので園では置いたままです。 本当にトラウマだったら普通だろうが安物だろうが袋に 入れて持って移動してしまうのでは 846 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 14 16 30 ID V03vM7zf >836 いいんじゃないの?トラウマって言葉使ってしまっても。 文章読むと、かなり気になっていた事が分かるし、書く事で気持が 収まる事だってあるんだから。 園でも靴をもってあがっていいと思うよ。 何か言われたら 「だって、自分の靴何処だか探すの面倒なんだもの!私忘れっぽいから!」 「解散して、皆で靴履くのに玄関こむし、 靴持ってたらお教室から直接外出られるもの。」 とでもいってごまかすといいと思うよ。 私もそうしてた.周囲からは「あら、靴盗まれるとでも思っているの?」と 露骨に言われた事あるけど、上の様に答えてたよ。 実際教室から直接園庭にさっと出られるので、それで真似する人も増えたよ。 847 :名無しの心子知らず:2007/10/08(月) 14 19 44 ID 7fSrZ7Jw 841 言葉って使われていくうちに本来の意味とは違った使われ方することが多いし それを聞いて違和感を覚える人と、そうじゃない人も いるので気にしなくてもいいと思いますよ それと、私が言った「重複も変」ってのは私のすぐ上のレスに対してです。 説明不足でごめん 866 :名無しの心子知らず:2007/10/09(火) 09 52 18 ID IQciSu7p 靴って何気に無防備だよね。 焼肉屋だったり居酒屋だったり園だったり塾だったり 靴は脱いで置いておくのが当たり前だもんね。 そこに靴袋とか持参で行くとやっぱりまわりの人の反応が気になるし。 お店の場合は特に持ち込みにくいな。 鍵付きの靴箱や靴袋は持参しようっていう考えがもっと広まればいいのにね。 次のお話→935