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上条(これで、中にはほとんど屍人はいない。 しかも、屍人達は明るい空間に居続けた分、まだ暗闇に目が慣れてないはずだ……!) 上条は、周囲に十分気を配りながら、ホームセンターへと突入した。 内部は完全な暗闇。一歩間違えば、屍人と正面衝突すらしかねない。 だが、上条からすれば、屍人の位置は何となくだが察知できる。 上条とは違い、屍人達は、自分の気配を隠そうとはしない。足音も、呼吸の音も、まるで隠さずに、ただ歩いている。 襲われるという危機感を、感じていないからだろうか。 上条(まあどっちにせよ、余計な手間が省けるのはありがたいけど……おっと) 近くを羽根屍人が飛んでいることに気付き、身を屈める。 息を殺しながら、ホームセンターの奥へ、奥へと歩いていく。 上条(RPGの常識的に考えれば……頭脳屍人(ボスキャラ)の居場所は、ダンジョンの一番奥、ってか?) 奥へ、奥へ、微かな視界を頼りに、上条は進む。 そして、見つけた。 一目で分かる、異常なモノを、見つけた。 上条(……こ、れは……) 異常なまでに膨れ上がった頭部。 肉団子、と言って問題無いような、丸々とした、頭。 小柄な体躯――小学生のような――と、ほぼ同じくらいの大きさだ。 蠢く肉塊のようなグロテスクな風貌。ギョロリと周囲をねめつける目が、肉団子の中央に、一つだけあった。 上条は、その不気味(グロ)さに、軽い吐き気を覚える。 だが、立ち止っている暇は無い。 幸いにも、物陰の上条に気付いている様子は無い。 すぐさま飛び出して、手に持った物干し竿で叩き伏せれば良いだけだ。 上条(……悪い、今回だけは、我慢してくれ……!) 誰とも知れない異形に、上条は謝った。 この屍人が、子供のような体型をしているからか。 しかし、不思議と、今からこの屍人を殴り倒すというのに、子供を傷付ける、という罪悪感は無かった。 恐らくは、あまりにもグロテスクな頭部の所為だろう。 上条は、覚悟を決める。 ステイルを、御坂を、救う為にも。 上条(一、二の……) 物干し竿を握り締め、飛び出した。 上条(三ッ!!) 驚愕に歪んだ(らしい)肉団子。 逃げる間も与えず、上条は物干し竿を振り下ろす。 肉が、潰れる音。 上条「っ……!」 まだ、倒れていない。 もう一度、もう一度。何度も、何度も。 物干し竿を、肉団子に叩きつける。 上条「っ、っ、っ、っ!!」 やがて、肉団子の身体が、動かなくなった。 死んではいないだろう。否、死ぬことはないのだ。屍人は死なない。いずれ、蘇る。 ひとまず胸をなでおろしながら、上条はその場にへたり込んだ。 周囲の屍人達の気配が消えている。全て、活動を停止したのだろう。 上条「……ふぅ……これで、ステイル達も…… ………………?」 不意に、倒れた肉団子に、目が釘付けになった。 正確に言えば、肉団子の身体部分。肉団子の身体に着せられた衣服に。 上条「――――ちょっと、待て、よ」 どこかで、見た事のある服だ。 何度か、見た事のある服だ。 いや、と言うよりも、つい昨日、見た服ではないか? 昨日。夜遅くまで、『見ていた』服ではないか? 上条「やめ、ろ。やめろよ。やめて、くれ」 やたらと子供っぽい服。 ピンク色で、小学生が着るような、可愛らしい服。 その服の、ポケットから。 何かが、覗いていた。 アレは――――タバコの。 上条「あ、あああああああああああああ」 子供染みた体型。 子供染みた服装。 それに似合わぬ、ヘビースモーカー。 それは、誰だったか。 考えるまでも無い。思い出すまでも無い。 そんな人間は、この学園都市の中でも、たった一人しか、存在しない。 上条「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!」 上条は、叫んだ。 また、同じように、喉から振り絞れるだけの音を振り絞り。 肉団子の――――月詠小萌の、変わり果てた屍体を、見つめながら。 終了条件1達成(ミッションコンプリート)
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ト、 ∧ /| /| /| _/| | . ∨ . ヽ./ . . . !'´ . . . . . . .!'´. . . / |\ | . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ̄ ̄ ̄ ̄/ | . . .V . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / ト、| . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ∠ _ __} . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .<¨ \ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .__ > > . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .! . . . . .ヽ . . . . . . . . . . . . . . > <_ . . . . . . . . . . . . . . . . . ! . . . .小 . . . . . |ヽ . .! . . . . . . . . . . \ / . ./ . . . . / . . . . . ./! . ./ ! . . ./ !ハ . . . . . . . . .ト 、 厶イ . . . . . . . | . . . . . / V | . / |/ \ . . . |ヽ| 厶イ . . . . .|. . . . . /―- 、_ |/ ィ佗¨ |Tヽ\ / . . . . /| . . . ./ r ' 丐}ヾ’ ヾ''¨ ! トミ.ヾ} ,厶ィ . . | 从 . .| ` '" |ノ ムィ人 V ! ノ} |7>へ u /V _|/ ヽ ,. -‐ァ / `ー-、 // ` 、 `' ´ ィ \_ \ / い ` r- く/  ̄ ヽ \ / \\ ヽ // !\ ハ. / / \\ \ // ! Vハ / ヽミ二二二二/ ! | | 概要
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砕けた幻想/上条当麻の後悔 ◆IVe4KztJwQ 日本人を殺す。 神聖ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニア。 彼女はかつて人々の平和を願い、神聖ブリタニア帝国エリア11副総督として、 日本人とブリタニア人の間に平等の世界を築くという理想を掲げて必死に奮闘していた。 しかし理想の世界が実現するほんのわずかな手前でその惨劇が起きてしまう。 引き金となったものはギアス。人の意思を捻じ曲げる悪魔の力。 日本人を殺す。 ユーフェミアの意識をここまで繋ぎとめていたゼクス・マーキスは既にいなく、 彼女の意思は悪魔の力よって完全に支配されていた。 そして、より多くの日本人を殺すために、海岸線より南に見えるタワーを目指して 彼女が歩こうとしていた矢先に、ヒイロ・ユイの自爆音とは異なる乾いた音が、 そう遠くはない距離から一発の銃声がユーフェミアの元に響き渡った。 音のした方角を振り返るユーフェミア、その脳裏に浮かんだものは二つの顔。 それは。 血飛沫を上げ無様に死んでいった男、伊藤開司。 驚愕の表情を浮かべて崩れ落ちた女、白井黒子。 幾多の日本人の命を奪った。撃った。殺した。虐殺した。でもまだ足りない。 引き金を引く感触を思い出したユーフェミアが参加者名簿上の赤いマークをなぞり、 日本人の名前を眺めて蕩けたような恍惚の表情を見せる。 「うふふ、今の音は何かしら?もし、近くに日本人がいるとしたら殺さないといけませんわよね」 ほんの少し歩いた所で周囲に漂う血の臭いと大量の血痕を見つけたユーフェミアが嬉しそうにはしゃぎ、 ゆっくりと地面へ屈み込んだユーフェミアが目の前に広がる血溜りの中に人差し指をそっと沈めてみせる。 とたん指先に絡みついてくる特有の感触、ほんの少し粘り気のあるソレは紛れもなく此処で人の命が散った証だった。 ユーフェミアが赤く濡れた指をその舌でちろりと舐める。 「ふふっ、まだ温かい……」 彼女の喉がごくりと鳴って、その唇が半月に歪み、そこには妖艶な笑みが浮かんでいた。 そして、少し離れた位置にある先程より小さく赤黒い血溜りからは、 住宅街の合間へと続いている微かな血の痕が見てとれた。 「そちらへ行けば日本人に会えるのかしら?」 ギアスによって自らの意思を完全に支配されたユーフェミアが、血痕の続く先へと再び歩きだした。 ■ E-5エリア、住宅街の合間を吹き抜ける風、大通りよりわずかに外れた空き地、 その場所には口論を繰り広げる枢木スザクと上条当麻の姿があった。 彼らの元へと後から駆けつけた戦場ヶ原ひたぎとC.C.は、 レイ・ラングレンの死の真相や、一体彼らの間に何が起こったのかを二人に問いただしていく。 まずはE-6エリアでアーチャーの元を飛び出した上条が信長と戦ったこと、ア-チャーが死んだこと、 その後、御坂美琴の遺体を取りに来た民家の中で、サーシェスに騙された上条らとスザクが戦闘になったこと、 上条とレイが口論になり、結果として彼が自殺したこと、ひいては彼らが口論になった理由のことを話す。 全てを確認し終えた四人はE-5エリアに広がる住宅街の中を、 まるで人目を避けるように、薄暗い路地裏の道を選びながら西へと歩いていた。 天上の月は暗雲で陰り、眼下を歩く彼らの足どりはとても重たい。 そして、口論の原因となったレイの遺体はスザクが、御坂美琴の遺体は上条が、 今はそれぞれのデイパックに入れてて持ち運んでいたのだが、 実は遺体の扱いについてもひと悶着があった。 上条が御坂の遺体をデイパックに入れることへと猛反発をしたからだ。 「冗談じゃねぇぞ。たとえ死んじまったとしてもこいつは物じゃねぇ。 御坂美琴っていう名前をした一人の人間なんだよッ!!」 レイの遺体をなんの躊躇もなくデイパックに入れたスザクとは違い、 遺体の扱い方に対して上条は怒りを露にして声を荒げていた。 そんな状態の上条をなだめようと、御坂の遺体を見つめたひたぎが話しかける。 「上条君が御坂さんを物のように扱いたくない、 その気持ちはわからないでもないけれど、 あまり女の子の痴態を周囲に晒し続けるのは感心しないわね」 上条が背負う御坂の遺体はレイの銃撃によって頭部が打ち砕かれて、 その隙間からは赤黒い血が流れ、脳漿らしきものが見え隠れしており、 ひたぎが言う通りに、無残な様子を周囲に晒していた。 「そうだな……そっちの方が確かに御坂に悪いよな…。 すまない御坂、元の世界に帰るまでほんの少しだけ我慢してくれないか」 戦場ヶ原に礼を言いながら上条は御坂の遺体をデイパックに入れる。 そんな二人のやりとりを冷ややかな視線で眺めている者が居た。 スザクだった。スザクは上条からそっと目線を外し、相変わらず偽善者ぶりを 遺憾なく発揮するその様子に不信感と不快感を募らせていく。 「平気か?スザク」 いつの間にか厳しい顔を漏らしていたのだろう。 スザクの顔を真横から覗き込みながらC.C.が声をかける。 「ああ、僕は大丈夫だ。それよりも、君達をビルに残したままにしていたのはすまなかった」 「仕方なかろう。どうしてそうなったのか、おおよその理由は聞いたからな。 まあ、あの坊やとお前では水と油、わたしと戦場ヶ原とは真逆な意味でも 相容れないだろうからな、坊やの毒は強すぎるのさ」 「毒か…、それは彼のアレの事かい?」 C.C.が言った『毒』という言葉を聞いて、スザクが真っ先に思い浮かべたものは、 上条がスザクとぶつかるたびに何度も口にした、あの決め台詞だった。 『その幻想をぶち殺すっ!!』 幾度となく他人の幻想を打ち砕いてきた上条の言葉を英霊アーチャーは毒と称した。 自らを世界を侵す毒と言われた事で激しく反発をする上条当麻。 ほんの半日前だろうか、まだアーチャーが健在だった頃の様子を思い出してC.C.が語る。 「まあ…、それがあの坊やの強みなのだろうが、ああいった類の偽善は、 お前やルルーシュがもっとも嫌う性質のものだろうからな」 「しかしC.C.、僕にはアレが偽善だとさえ思えないんだ」 レイ・ラングレンの死、その最後の心の叫びを聞きながら、レイの全てを否定した上条当麻、 上条当麻がレイ・ラングレンを理解しなかったように、枢木スザクは上条当麻を理解できない。 ──いや、許せなかった。 ■ どれほど歩いたのだろうか、此処まで移動する前に北の方角から聞こえてきた爆発音も既に止んで久しい。 ある程度は身の安全を確認した四人の足元には、再び静寂が訪れていた。 ほどなくしてその沈黙を破り、スザクがおもむろに口をひらく。 「上条当麻、改めて話がある。違うな、君に確認したい事がある」 「ああ?言っとくが、さっきみたいなあんたの説教なら俺はご免だからな」 合流前のやりとりを思い出した上条がスザクの言葉に思わず身構える。 その様子を見たスザクは、あくまで冷静な口調をとりながら言葉を続けていく。 「君が御坂さんの復讐したいと思わないのも、殺人者を殺さないというのも僕には別に構わない」 「一体、何が言いたいってんだ!?」 「それでも、もしも僕たちがサーシェスのような相手にこの先で遭遇した場合、 僕はその相手を全力で排除しようとします。つまり相手を殺す、ということです」 「なっ…てめぇ…っ!!まだそんな事を言いやがるのかっ!!」 「まずは僕の話を最後まで聞いてください」 先程と違ってこの場にC.C.とひたぎがいる事により、自身にブレーキをかけているのだろう。 吼える上条に対してスザクは冷静な態度を崩さない。 「僕らが移動を開始する前に聞こえてきた戦闘音は、位置から推測しても多分あの信長だと思う」 信長という単語に反応した三人が、それぞれの思考の末に静かに喉を鳴らした。 「神原さんとアーチャーさんの命を奪った戦国武将、織田信長。 その事実を差し引いたとしても、信長は間違いなく危険な敵だと僕は思う。 たとえ話になってしまうけれど、再び僕らが信長と戦う事になったと仮定しよう。 いや、僕らが生き残る為にはその可能性は高いかもしれない」 よりいっそう神妙な顔つきをしたスザクが一呼吸の間を置く。 「上条当麻、信長はとても説得が通じるとは思えない規格外の存在だ。 あれほどの危険な相手を前にしたとして、サーシェスの時と同様に、 君は相手を死なせず殴るだけで済ます、信長を殺さずに済む方法があると言えるのか?」 そんな事は不可能だと、スザクが心中で告げている事が言葉の節々から伝わってくる。 スザクの言葉を理解した上条の顔が見る間に怒りで染まっていった。 「てめぇっ…!!神原が死んだ…アーチャーが死んだっ…!! そりゃぁ俺だって悔しいし悲しいさ、でも、だからってなぁ!! 相手を憎んで復讐して、そんな事を繰り返して、 一体その先に何があるってんだ!! なあ、戦場ヶ原、C.C.、お前らだってそう思うだろ!?」 拳を握り締めて両手を振り上げながら上条が叫ぶ。 「ふん、どちらが正しいかなど、わたしは知らないし興味もないさ」 C.C.は答えない。上条当麻はアーチャーの為にC.C.が涙を流した事を知らない。 その胸の内を知らない。しかし、ひたぎの前でひとしずくの涙を流した時のように、 C.C.が自ら他人にそれらを語ることはもうないのだろう。 「私が神原を殺した信長を許すと思うのかしら? 上条君のそういった所は嫌いではないけれど。 そうね、もしも私の最愛の阿良々木君が誰かに殺されたとしたら、 私はどんな手段を使ったとしても、その相手を必ず殺すわよ」 ひたぎが答える。それは阿良々木暦との一方的な約束にすぎない。 それでも、だとしても、ひたぎを殺人者にしない為に、 阿良々木暦は何があっても絶対に生き延びようとするだろう。 それがひたぎの愛を受け止めた阿良々木暦の選択なのだから。 それが二年もの地獄からひたぎを救い出してくれた暦への愛の約束だった。 C.C.とひたぎの本心は決して、おいそれと他人に語るものではないのだろう。 ぶっきらぼうに、不器用に、二人が思い思いの言葉を口にした。 しかし、ひたぎの言葉を聞いた上条が彼女に対して怒りの声をあげる。 「戦場ヶ原…お前まで何言ってんだよ!! 違うだろ…そうじゃねぇだろ…ッ!?」 「ごめんなさい、私は別に上条君の想いを否定はしない。 けれど私の阿良々木君への想いも誰にも否定なんてさせないわ」 両手を振りあげ必死に叫ぶ上条の姿、できることならその肩を持ってあげたいと思う。 それでも最愛の人に誓った自分の本心に、たとえ表面上の言葉だったとしても、 ひたぎという女は決して嘘の言葉を吐く事が出来なかった。 ■ 上条当麻はただ許せなかった。 基本的な身体能力や学校の成績はあくまで普通の高校生であり、 奇跡の右腕以外には、なんの特別な力を持たない少年。 しかし彼は今一人ではなかった。自分よりも遥かに強いだろうスザク、 ここまで行動を共にしてきたひたぎとC.C.の三人が一緒だった。 主催に反抗する意思を持った人間がこうして四人も集まっているというのに、 なぜ誰も彼もが殺し合いを否定する事を、殺し合わないという事を、 こうも簡単に諦めてしまうのか。 上条当麻はただそれが許せなかった。 「そうかよ…、戦場ヶ原…ッ、…お前までそんな事を言うのかよ! 俺は殺し合いなんて絶対に認めねえ、今までだってそうしてきた。 だからッ、スザク、戦場ヶ原、お前らがどうしてもその考えを 捨てれねぇって言うんなら、俺は何度だって言ってやるッ!!」 上条の言葉(毒)を遮る者(レイ)はもう居なかった、彼は死んだのだから。 「────俺がそのふざけた幻想をぶち壊すっ……ッ!!」 啖呵を切った上条がその右腕を真っ直ぐに突き出した。 その瞳にはひとかけらの曇りもなく、それは見るものによっては偽善であり、 偽善というよりは、とても狭い正義に違いなかった。 しかし上条の迷いのないその言葉は、スザクに深い失望を与えるだけだった。 レイ・ラングレンは己の命を賭してまで、他人の幻想(ユメ)を打ち砕くという行為の罪深さを伝えようとした。 その想いは上条当麻に何一つとして届かずに、あっさりと踏みにじられて地へと投げ捨てられたからだ。 スザクの胸で一度は抑えた上条への悪感情が再燃、静かに爆発する。 一瞬の沈黙を置いて冷たい眼をしたスザクが言った。 「そうか。それならば君とはここまでだ」 ■ 言葉が終わると同時に、スザクは素早くベレッタを引き抜くと、その銃口をピタリと上条へ向ける。 「てめぇッ!!」 「「スザク!!」」 その光景にスザク以外の三人が同時に叫ぶ。 「C.C.、それに戦場ヶ原さん、僕の話を聞いてください。上条当麻、君もだ」 「てめぇ、枢木スザクッ!!人に銃を突きつけながらなに言ってやがるんだっ!」 あくまで冷静な装いを崩さないスザクに上条が勢いよく噛み付いていく。 「君と一緒に行動していたら、僕はC.C.や戦場ヶ原さんを守れない。 いいや、正確に言うならば君の存在が彼女らを守る為に邪魔になる。 そう言ったほうが正しいな、ここまでの経緯を聞いてそう確信したよ」 「何を…勝手に決めてんじゃねえぞ、枢木スザク!! 戦場ヶ原の事も、あいつの恋人も、俺が守ってやるって約束したんだッ!!」 「偽善者の御託はもういらない。これ以上君と話していても堂々巡りを繰り返すだけだ。 君が現実を見ずに、そうやって理想を並べ立てている間に、一体何人の人間が死んだと思っているんだ。 君の身勝手な理想に付き合っていたら」 スザクの視線が殊更強く上条を射抜く。 「いずれ、僕たちは全滅する」 「……んなッ!!」 スザクが発した思いもよらぬ言葉に上条は絶句する。 「だから、君とはここまでだ」 言葉を終えたスザクは踵を返して背中を見せる。その後姿に上条が吼えた。 「理想を掲げて…、何が悪いッ!!」 スザクが立ち止まった。微かな溜息が聞こえてきたのは気のせいではないだろう。 「君が元いた世界は、よほど君にとって優しい世界だったんだろうな。 でもここは違う。君の理想は誰にも届かないし響かない。だからレイさんは、自ら死を選んだんだ」 「なんでだよッ!!なんでッ、誰もが幸せになれる未来を、ハッピーエンドを諦めちまうんだよ!!」 「じゃあ君は、最後まで命をかけて戦場ヶ原さんを守った神原さんの事を否定するのか?」 「誰もそんな事は言ってねえ!!それでも、あの時だって他に何かやりようがあったかもしれないだろッ!!」 「そうやって人の言葉を頭ごなしに否定して、耳を貸さなかった事で戦局を混乱させた、 その結果、君がサーシェスを死地に追いやった事をもう忘れたのか?」 「…あれは、あの状況でどっちが敵か味方かなんてわからねえよッ!!」 「それだけじゃない、なぜ僕が全滅すると言ったのか、C.C.に聞いて解ったんだ。 君はアーチャーさん対して俺一人の力が足りないのならお前の力を貸せ、そう言ったそうだな」 「ああ、確かに言ったさ。俺だけの力が足りないってんならC.C.や戦場ヶ原だっている。 あんただって俺より強い力を持っているんじゃねえかッ!!」 「その僕らを遥かに超えた力を持ったアーチャーさんは死んだ。それは何故だ?」 「それは、アーチャーは信長の奴にッ…」 スザクがちらりと後ろを振り返り、上条の姿を捉えて言った。 「それが違う。上条当麻、君がアーチャーさんを殺したんだ」 「なっ…、なにを言ってやがるッ!?」 「信長を振り切った僕らとアーチャーさんは合流した後ですぐに象の像へと向かう予定だっだ。 それなのに黙って勝手に飛び出した君を助けるために、アーチャーさんは信長と戦って死んだ。 ひいては君の行動の結果が、僕らが未だにE-5エリアに留まる事になった原因を作っている。 それが戦場ヶ原さんの恋人との合流の可能性を遅らせているのかもしれない。 他人の考えを全て否定する自分勝手な君は、そんな事を考えたことさえないんだろうな」 声の温度を下げながら、スザクが上条の全てを否定する。 「んなッ…」 「アーチャーさんを殺したのは君だ」 その言葉に愕然とした上条が崩れ落ちるように地に膝を付ける。 思い出したのは信長を倒すと言ったアーチャーの最後の背中だった。 「そんな訳があるかよ……アーチャーが死んだのが……俺のせいだってのかよ!!」 もう一度だけスザクは上条を真正面から見つめると、これが最後だと言わんばかりの決定的な決別の言葉を発した。 「訂正しよう、君の言葉は偽善者ですらない。ソレは悪意の扇動者が口にする言葉だ」 ■ 「いい加減にしないかお前たち、一体いつまで言い合っているつもりなんだ」 終わらない二人のやりとりに業を煮やしたC.C.が彼らの間に割って入る。 「…すまないC.C.、だけど僕は彼とは一緒に行動できない」 スザクが自らの判断をハッキリとC.C.に告げる。 「わたしは別段それでも構わないさ。 元々その坊やとわたしは何の関係もないからな。 しかし戦場ヶ原、お前はどうなんだ?」 C.C.に言葉を投げかけられたひたぎ、彼女は無言のまま地に伏せている上条の元へと移動する。 「立ちなさい上条君」 そう声をかけたひたぎはゆっくりと身を屈ませて、上条の顔と同じ高さまで自分の頭を下げる。 上条の眼はまるで泥のように暗く濁っていた。それを見たひたぎが彼女にしてはとても珍しく、優しい声で彼へと右手を差し出した。 「あなたも私たちと一緒に来るのよ。上条君は私の事を守ってくれるのでしょう?」 「くッ………うるせェ………うるせぇよ…ッ。 戦場ヶ原ッ…お前だってスザクと同じ考えなんだろッ!? だったら、俺の事は放っといてアイツらと何処へなりとも行っちまぇばいいじゃねェか!!」 ひたぎの右手を邪険に振り払た上条が、何かに堪えるように唇を噛み締めながら地を殴る。 「クソッたれがッ…一体…俺にどうしろってんだよ!!」 「……上条君」 上条に振り払われたひたぎの掌が微かに赤く腫れていた。 拒絶された右手を擦り、ひたぎがほんの一瞬だけ辛そうな表情をする。 しかし、必死に地面へと拳を振りかぶっていた上条はソレに気が付かない。 「まったく見ていられないな、この我侭坊やの事はもう放っておけ。 阿良々木暦を探すのだろう、行くぞ戦場ヶ原」 ふぅと短く溜息をついたC.C.がひたぎの元へ駆け寄り、赤く腫れていない左手をぐいっと掴む。 ひたぎは右手と左手を、上条とC.C.を見て逡巡する。その瞳が悲しみを秘めていた。 「たとえお前の無茶な行動でアーチャーが死んだとしても わたしは決してお前を責めたりはしないさ。 だけどな、女に手を上げて当たり散らすような男には正直失望したよ」 「………ッ!!」 「それに、どうやらお前の右手は幻想を砕くのではなく、女の右手を叩く為にあったようだしな」 容赦なく侮蔑の言葉を投げかけるC.C.。 上条は苦虫を噛み潰した表情で押し黙る事しかできずにいた。 そんな様子の上条に、C.C.に手をひかれながらも感情を押し殺した声でひたぎが言う。 「上条君、ほんの少し先に行っているけれど、あなたも必ず後から追い駆けてくるのよ」 ひたぎの声を聞いても上条は動かない。 「そこで腐っているのはお前の自由だろうさ。それでも今の戦場ヶ原の言葉を決して忘れるな」 C.C.の言葉を最後に、スザクの元へと駆け寄った二人は西へと向かって共に歩きだした。 自らの偽善を打ち砕かれた上条当麻の眼には、もはや彼らの後姿さえ入ってはいなかった。 ■ 「戦場ヶ原さん、ここまで彼と行動を共にしてきたあなたには申し訳なく思います。 それに彼に対して神原さんの事をあげてしまったのもすみませんでした」 神原が死んだのは元を辿ればスザクらの力が足りなかったからだと、 その想いを込めて、スザクは後ろを歩くひたぎに再度頭を下げる。 「いいのよ、きっとあの子も、満足して死んでいったはずだから。 いいえ、これはきっと、生きている者が自分を慰める為の言い訳ね」 どこか哀しげな色を浮かべたひたぎの瞳が揺れる。 「坊やの事は本当にあれでよかったのか?」 「上条君自身が私を拒んだのだから、仕方がないでしょう」 「…そうか」 「ええ、今は早く阿良々木君を探しましょう」 気持ちを切り替えたかのように質問に答えたひたぎが殊更明るく振る舞った。 C.C.はひたぎのその姿に多少の違和感を感じながらも、ソレに気付かぬ振りをした。 「しかしスザク。お前はあの時に本当は坊やを撃つ気がなかったようだが。 もしもそのまま、坊やと一緒に行動することになっていたら。その時は一体どうしていたんだ?」 「それは僕にも正直わからない。本当に撃つ事になっていたのか。それとも」 これでよかったのだ、自らの判断は決して間違っていない。 そう思いながらも、別れた際の上条当麻を思い出したスザクはほんの少しだけ顔を歪めてしまう。 「今はともかく西へ向かいましょう。象の像への集合時間にはだいぶ遅れてしまったけれど、 この方角に進めば誰かしらとは合流できるでしょうから」 上条当麻をE-5に残した三人はD-5エリアに差し掛かかる。 この別れは果たして双方にどういった結果をもたらすのか。 待ち受けるは新たな出会いか再会なのか。 夜空に浮かぶ月にはいまだに暗雲が立ち込めていた。 【D-5 南西/一日目/真夜中】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(小)、左腕骨折(処置済み)、脇腹に銃創、「生きろ」ギアス継続中 [服装]:ナイトオブゼロの服(マント無し) [装備]:ベレッタM1934(5/8)、GN拳銃(エネルギー残量:中) 、鉈@現実 [道具]:基本支給品一式×2、デイパック(サーシェスの死体入り)、ノートパソコン@現地調達、オレンジハロ@機動戦士ガンダムOO、9mmショート弾(14発) 救急救命セット@現実、柳刃包丁@現実、工具一式@現実、雑誌@現実×多数、真田幸村の首輪、 果物ナイフ@現実 作業用ドライバー数本@現実 タバコとライター@現実、ショットガンの予備弾丸×78 文化包丁@現実 レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード、ドラグノフ@現実(10/10)、 GN首輪探知機@オリジナル、平バール@現実、麻雀牌@咲×31個、ユンケルスター@現実×8、パチンコ玉@現実×大量、 コンビニの商品多数(内容は後の書き手さんにお任せします) [思考] 基本:この『ゲーム』を破壊し、ゼロレクイエムを完遂する。 0:ルルーシュと合流する。 1:ひとまず象の像か西にいるであろう対主催と合流する。 2:首輪を外せる技術者を探したい。 3:ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する。 4:明智光秀、織田信長、平沢憂、バーサーカー、ライダー、黒服の女(藤乃)に用心する。 5:確実に生きて帰る為の方法を探す。 6:上条当麻に強い不信感。 [備考] ※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。 ※主催が不思議な力を持っていることは認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。 ※もしかしたら『敵のアジト』が『黒の騎士団のアジト』ではないかと少し疑っています。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランを政宗と神原から聞きました。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。 ※政宗、神原、レイ、アーチャー、一方通行と情報を交換しました。 ※飛行船についての仮説、ライダーの石化能力と藤乃の念動力についての分析を一方通行から聞きました。 ※赤ハロとオレンジハロ間で通信が出来るようになりました。通信とは言えハロを通しているため、声色などはハロそのものにしかなりません。 【戦場ヶ原ひたぎ@化物語】 [状態]:ポニーテール、戦う覚悟完了 [服装]:直江津高校女子制服 [装備]:文房具一式を隠し持っている、ヘアゴム スフィンクス@とある魔術の禁書目録、あずにゃん2号@けいおん! [道具]:基本支給品一式、不明支給品(1~3、確認済)、バールのようなもの@現地調達 [思考] 基本:阿良々木暦と合流。二人で無事に生還する。主催者の甘言は信用しない。 0:スザク、C.C.らと象の像を目指しながら阿良々木暦を探す。 1:ギャンブル船にはとりあえず行かない。未確認の近くにある施設から回ることにする。 2:正直、C.C.とは相性が悪いと思う。 3:…上条君。 [備考] ※登場時期はアニメ12話の後。 ※安藤から帝愛の情報を聞き、完全に主催者の事を信用しない事にしました。 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:健康、腹部に刺傷(応急手当済み、ほぼ治癒済み)、戦う覚悟完了 [服装]:血まみれの拘束服 [装備]:アーサー@コードギアス 反逆のルルーシュR2、赤ハロ@機動戦記ガンダム00 [道具]:基本支給品一式 阿良々木暦のマジックテープ式の財布(小銭残り34枚)@化物語 ピザ(残り54枚)@コードギアス 反逆のルルーシュR2 [思考] 基本:ルルーシュと共に、この世界から脱出。 不老不死のコードを譲渡することで自身の存在を永遠に終わらせる――? 0:スザク、ひたぎと西へ向かう。 1:戦場ヶ原ひたぎと行動を共にし、彼女の背中を守ってやる。 2:スザクに放送の内容と特に織田信長の生存を伝える。 3:いずれルルーシュとは合流する。利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない 4:阿良々木暦に興味。会ったらひたぎの暴力や暴言を責める。 5:正直、ひたぎとは相性が悪いと思う。 [備考] ※参戦時期は、TURN 4『逆襲 の 処刑台』からTURN 13『過去 から の 刺客』の間。 ※制限によりコードの力が弱まっています。 常人よりは多少頑丈ですが不死ではなく、再生も遅いです。 ※赤ハロとオレンジハロ間で通信が出来るようになりました。 通信とは言えハロを通しているため、声色などはハロそのものにしかなりません。 ◆◇◆◇◆◇◆ 「ちくしょう……わかんねえよ……!!」 薄暗い路地裏にたった一人取り残された上条当麻。 否、戦場ヶ原ひたぎの差し伸べた手を、自ら振り払った彼は未だ地に伏せていた。 何が間違いで何が正しいのか。どれだけ考えても答えは出ない。 違う、そうじゃない。自分が間違っているなんて、一度たりとも考えた事がない。 スザクの言った通りだった。上条は一体何を根拠にして、あれほど強気で傲慢な言葉を繰り返してきたのだろう。 『君が元いた世界は、よほど君にとって優しい世界だったんだろうな』 今までが上手く行き過ぎていたという事なのか。不幸の裏返し、偶然という名の幸運の数々。 『君の理想は誰にも響かない』 スザクの幻が叫ぶ。生きている者、死んでいる者、上条の中で多くの言葉が呪いのように浮かんでは消えていった。 『お前の言葉は、毒だ。確かに一見すると正しいだがそれは単なる理想でしかない』 『誰かの幻想(ユメ)を殺すということの罪深さを、お前はまったく理解していない』 『誰かの気持ちを理解しようとすることを、なぜ諦められるんだ』 『君は相手の事なんか最初から考えちゃいない』 『だが、その甘さに潜む毒は、いずれその全てを屍に変える事になる』 『上条当麻、君がアーチャーさんを殺したんだ』 お前は偽善者だ。事実その通りなのだろう。 これまでも幾度となく数え切れない人間にそう罵られてきた。 自らの偽善を自覚しながら上条当麻は変わらない。 それは過去の記憶、禁書目録との出会いでその一切を失くした自分。 たとえ誰になんと言われようとも、上条当麻は己の内から沸いてくる たった一つの感情を決して変える事など出来ないからだ。 その上条当麻をして、有無を言わせぬ説得力を持った背中を思い出す。 「アーチャー…あんたは…この偽善の先に何があるのかを知っていたのか?」 上条の呟きが、誰もいない路地裏に空しく吸い込まれていった。死者は何も語らない。 「殺し合いなんて…そのふざけた幻想をぶち壊す…。 そう言って俺は誰かを救えたのかよ…、誰も救えてないじゃねえか…」 地面を殴り過ぎたのだろう。いつの間にか右拳の皮が擦り剥けて赤い血が流れていた。 『君の言葉は偽善者ですらない。ソレは悪意の扇動者が口にする言葉だ』 再度スザクの幻が叫ぶ。幻をかき消そうと必死に前へと出した両手があっさりと空を切る。 何故か瞳からは涙が溢れてきた。 「ちくしょう…」 どれほどそうしていたのかわからない。 ほんの一瞬のような気もすれば、長い時間が経っているような気もする。 ほんのわずかな刻で答えを出そうとした、その事がすでに間違いなのかもしれない。結局なんの答えも出なかった。 だから、偽善と呼ばれた過去の自分に必死に縋り付くことでしか、上条は自分を保つことが出来なかった。 「くっ……ふざけんじゃねぇ!!お前らの言ってることが俺にはわからねぇんだよ!」 俺は絶対諦めねぇ…たった一人でだって何度でも言ってやるッ! 復讐なんて認めねえ!たとえ誰かに殺されそうになったって、相手を殺していい理由にはならねえ!!」 地に伏せていた上条は、赤くなった眼を擦りながら、己の信念を再確認しようと勢いよく立ち上がる。 ぐだぐだと考えるのは性に合わない。そう言わんばかりに思いっきり地を踏みしめた。 幻想殺しの右手を握り締め、必死に縋り付いた想いを、その言葉へと変えてゆく。 「俺が…このフザけた殺し合いなんていう……その幻想を必ずブチ壊すッ……!!」 それは嘘の決意を秘めた必死の叫びだった。 だとしても、上条当麻の声が所せましと彼の立つ路地裏を駆け抜けていく。 ■ ──ガシャン。 不意に響き渡る音。 音のした方向を見やる上条。 その瞳に一人の女性の姿が映る。 「おいあんた…!!」 「あの、すみません。人の声がしたものですから、どなたかいらっしゃるのかと思い」 上条の張り上げた声にびっくりしたのだろう。 路地裏から少しだけ離れた住宅街の合間からは暗闇の中にありながらも、 とても際立つ鮮やか桃色の髪とそれを包み込む可愛らしい小顔が覗いていた。 「申し送れました。わたくしはユーフェミア・リ・ブリタニアと言います」 「あっ、ああ。俺の名前は上条当麻だ」 ユーフェミアに名乗り返した上条が近づいてきた彼女を顔を見る。 その微笑がどこか人形じみた表情に見えるのは気のせいだろうか。 いや、違う。彼女は肩に深い傷を負っていた。 上条に会った事で緊張の糸が解けたようにその場で蹲るユーフェミア。 「おい、あんた!!大丈夫なのか、しっかりしろ!!」 咄嗟にユーフェミアへと駆け寄った上条が肩を掴んで体を支えてやると、 その綺麗な額にうっすらと浮かぶ汗や唇から漏れる荒い息遣いに気付く。 「すいません…わたくしは…大丈夫ですから」 その言葉と態度は半分が嘘で半分は本当だった。 『うふふ、今度日本人に会った時は確実に殺すために慎重に行動しましょう』 いかに日本人を殺すのか。ユーフェミアはここまでの道筋でその事ばかりを考えていた。 しかしその様子は一見すると怪我を負いながらも必死に痛みに耐えているようにしか見えない。 だから上条はユーフェミアの本当の思惑に気が付かない。 「大丈夫って、んな訳ないだろ。酷い傷じゃないか。 待ってろ、何処か休める場所をすぐに探してやるからな!!」 今にも地面に崩れ落ちそうなユーフェミアに上条が肩を貸して住宅街へと歩こうとした。 その時。 「ありがとうございます。ところで、上条さんに少しお聞きしたい事があるのですけれど」 「ああ、こんな時になんだッ!?」 上条はすぐ隣にあったユーフェミアの顔を覗き込み、ユーフェミアは簡単な事だと話す。 「あなたは日本人ですか?」 上条を見つめるその瞳が朱色の燐光を帯びていた。 【E-5 住宅街と路地裏の間/一日目/真夜中】 【上条当麻@とある魔術の禁書目録】 [状態]:疲労(中)精神的疲労(中)右拳に擦り傷、 [服装]:学校の制服 [装備]:なし、 [道具]:基本支給品一式、御坂美琴の遺体、 [思考] 基本:インデックスを助け出す。殺し合いには乗らない。御坂の遺体は必ず連れて帰る。 0:目の前の女(ユーフェミア)を今は助ける。 1:一方通行を探し出す。 2:戦場ヶ原ひたぎを追い駆ける?阿良々木暦を探す?戦場ヶ原ひたぎと3匹の猫の安全を確保する? 3:インデックスの所へ行く方法を考える。会場内を散策し、情報収集。 4:壇上の子の『家族』を助けたい。 5:俺の行動は間違っていたのか…。 [備考] ※参戦時期は、アニメ本編終了後。正体不明編終了後です。 【ユーフェミア・リ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:全身打身、肩口に刺傷(中)、疲労(大)、ギアス発動中 [服装]:さわ子のスーツ@けいおん! [装備]:脇差@現実 [道具]:基本支給品×4、アゾット剣@Fate/stay night、ティーセット@けいおん!、ルイスの薬剤@機動戦士ガンダムOO、 特上寿司×17@現実、空のワインボトル×4@現実、ピザ×8@現実、 シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)×25@現実、 ペリカード(3000万ペリカ)@その他、3449万ペリカ@その他、レイのレシーバー@ガン×ソード、 即席の槍(モップの柄にガムテープで包丁を取りつけた物)、シグザウアーP226の予備弾倉×3@現実 [思考] 基本:他の参加者と力を合わせ、この悪夢から脱出する。自分にできる事をする。 特殊:日本人らしき人間を発見し、日本人である確証が取れた場合、その相手を殺害する。 0:あなたは日本人ですか? 1:この島にいる日本人は皆殺し。 2:安全な場所で怪我の手当てをする。 3:体力の回復、武器の調達を行い、日本人を皆殺しにする為の準備を整える。 4:タワーへ向かう。放送、もしくは通信の機材があれば偽ゼロの情報を伝え、同時に日本人を一ヶ所に集める。 5:スザクに会ったら……。 [備考] ※一期22話「血染めのユフィ」の虐殺開始前から参戦。 ※ギアス『日本人を殺せ』継続中。特殊条件を満たした場合、ユフィ自身の価値観・記憶をねじ曲げ発動する。 会場において外部で掛けられたギアスの厳密な効果・持続期間は不明。 ロワ開始時点やアーニャと行動を共にしていた時とは、ギアスの発動条件や効果等に変化が起こっています。 ※ギアスの作用により、ヒイロのことは忘れています。 ※ギアス発動時の記憶の欠落を認識しました。発動時の記憶、ギアスそのものには気付いていません。 ※アーニャの最期の言葉を聴き、『ギアス』の単語を知りました。 「状況追記」 上条当麻がひたぎの元へ置いていったデイパックを今回の合流で回収しました。 中には基本支給品一式と御坂の遺体が入っています。 時系列順で読む Back Moonlight Black Next 残酷な願いの中で 投下順で読む Back Moonlight Black Next ディートハルト・リートの戸惑い 253 幻想(ユメ)の終わり(後編) C.C. 267 生物語~すざくギアス~(上) 253 幻想(ユメ)の終わり(後編) 戦場ヶ原ひたぎ 267 生物語~すざくギアス~(上) 253 幻想(ユメ)の終わり(後編) 上条当麻 271 そにぶ? 253 幻想(ユメ)の終わり(後編) 枢木スザク 267 生物語~すざくギアス~(上) 252 Innocent Days ユーフェミア・リ・ブリタニア 271 そにぶ?
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「当麻さーん!もうすぐ挙式はじまっちゃいますよー!」 「悪りぃ!今行くよ、五和」 殺し合いから数年が経った。いろいろなことがあった。 初恋の相手もできた。天草式十字凄教の五和。御坂は俺のことを好いてくれていたらしかったが、俺たちを応援してくれた。 そして今は結婚式だ。 ステイルや神裂、果てには何 故 か アックアやヴェントまで来ていた。誰得だおい フィアンマは生きている。違う世界軸のフィアンマは俺が殺したが、ここではオッレルスとか言うやつと仲良くやってるらしい。 ユーたちはどうしてるのかな。 あいつらともまた会いたいけど、今度はちゃんとした形で会いたいな。 ーーーこうして。一つの悲しき物語は終わった。 【マイブームバトルロワイアル 完】 【TRUE END】 episode:ユー 投下順 THE END episode:ユー 時系列順 THE END 未来福音 上条当麻 TRUE END
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上条当麻は見知らぬベットで目を覚ました。 「・・・・・・・・・は?」 上条がいる場所は寝る前にいた学生寮のユニットバスではなく、見知らぬ家の中。 (何だこれ!?夢!?誘拐!?ドッキリ!?インデックスは!?) 「あのー…誰か…。」 声を上げながら家の中を歩くが誰もいないようだ。 家は二階建ての一般家屋で、上条が目を覚ました部屋はさしずめ子供部屋といったところか。 一階のテレビをつけて見てみると、夜ニュースで今年の行方不明者が多くて物騒だというようなことを流している。 と、そこでようやく気付く。 (ここ…もしかして俺の『実家』か…?) 御使堕し(エンゼルフォール)の時に立ち寄り、そして土御門の魔術によって全壊したはずの上条の実家。 もっともある理由から記憶を無くしている上条にとって「実家」という感覚は殆どないのだが。 (おいおい…まさかまた御使堕しみたいな大魔術が発動したとかじゃないよな?) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ その時、二階から電子音が聞こえてギョッとする上条。 恐る恐る自分が目覚めた部屋に戻ってみると、鳴っていたのは自分の携帯だった。 そういえば寝る前にポケットに入っていたのをバスルームの床に置いた記憶がある。 今まで聞いたことのない着信音。 この状況でかけてくる相手。 普通に考えればこの状況を知る第三者、もしくは首謀者本人の可能性が高い。 緊張しながら右手で携帯を開いてみると着信ではなく、システムメッセージが浮かんでいた。 『エラー エラーが発生したため「慧Cワカ ?*オヌM・GfサYス」をダウンロードできませんでした。』 (外部から干渉して何かを無理矢理ダウンロードさせようとしたのか?) 携帯でインデックスや知り合いにかけてみたが、「この電話番号が現在使われておりません…」という声が響き不安を掻き立てる。 デジタル時計の表示を見ると夜中になっている。 仕方なく上条は外に出て情報を集めることにした。 (とりあえず交番を探して…) 周りを見回す上条だが、その視点が一点で止まる。 月明かりの下、周囲から明らかに浮いている男がいる。 遠くにいるのでよくわからないが、大きな槍だと思われるものを持っている。 (な、なんだこいつ…っ!?) だがそんな説明のできる違和感よりも、まるで「幽霊や猛獣のような人間でない何か」を見てしまったかのような、 理屈を超えた本能的な悪寒が上条に走る。男はそれほどの存在感を放っていた。 その男が、動いた。 上条とその男の間は50メートル以上離れていた筈なのに、気付けば一瞬で数m先にまで接近しており そして上条に槍を勢いよく突き刺そうとしている!! 「ッ!?あああああああああああああッ!!!!!」 状況を頭が読み込む前に体が勝手に動いていた。 振るった右手が槍に触れるとベキン!!という音とともに砕け散る。 相手の驚きの気配が伝わる。上条が身構えた時には相手は既に10mほど後退していた。 「私の宝具の一撃を打ち消すか。非力なマスターだと思ったが、侮りすぎていたようだ。」 「いきなり何しやがる!!誰だテメエは!?」 「奇妙な力を持っているようだが…どうやらお主は不本意ながら方舟に導かれし者のようだな。」 男が手を振るうと、その手にまた新しい槍が出現する。 「同情する。だが私も聖杯に託す願いがあるのでな。」 (どっかの魔術師か?クソッ!!サッパリ状況が解らないけどやるしかないのか!!) 相手の先ほどの動きは上条が目で追えるレベルを超えていた。さっき右手が槍に当たったのも偶然でしかない。 拳を握りしめ必死で打開策を探る上条の目の前で槍の男に動きがあった。 だがそれは上条と刺し殺そうとしての動きではない 「!・・・・・マスターが・・・・くっ・・・・無念・・・・・」 「!?」 男の体が、服が、新たに生み出した槍が、光の粒子のように崩れて消えていく。 上条が予想外の事態に呆然としている数秒間に、男のいた痕跡は跡形もなく消え去っていた。 「何がどうなってるんだ・・・?」 いきなり知らない土地に放り出されたと思ったら、急に襲い掛かってきた謎の男が目の前で消える現象 理不尽のハプニングの連続で混乱の極みにある上条だったが、追い打ちをかけるように携帯にメールの着信が入る。 携帯を開く 。表示されている名前は 『iBIS』 本文、タイトルともに空白で添付ファイルが二つ。 一つ目のファイルを開いてみると、それは所々に水色の炎を纏った可愛らしいゲームキャラのような女の子が動くアニメーションだった。 『上条当麻さん、始めまして。 私は魔法のアプリの説明書。真名は『アイビス』。 そしてこの聖杯戦争ではあなたのサーヴァントです。 あなたが何かを求めるなら、アプリをインストールしてください。 あ、右手でのスキンシップは厳禁ですよ?』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ アイビスという自称「魔法のアプリの説明書」(異能の力で作られたAIだろうかと上条は推測した)は様々な情報を上条に与えた。 現在上条が巻き込まれているのは「聖杯」というなんでも願いを叶えるアイテムを巡る殺し合いだということ。 願いを叶えるという点で似た存在のアイビスだが「聖杯」のやり方は許容できず、 ムーンセルにハッキングを仕掛けたが格の違いから敗北したこと。 消去されそうなところをギリギリで自分を「都市伝説から生まれた英霊」と思わせることでプログラムに潜り込み、 なんとか首の皮1枚繋がった状態だということ。 そして今現在上条がいる場所は「月」であるということ。 「ここが月!?ちょっと待て!どう見てもここは地球だろ!」 『正確には月面にある方舟内部の仮想空間、という感じですね。』 「だいたい月って・・・寝てる間にシャトルに載せられて月まで送られたって言うのか!?」 『今回の聖杯戦争でムーンセルは聖杯の魔力で参加者を方舟の中に引き入れたようです。 参加のキーアイテムは「ゴフェルの木の欠片」。ノアの方舟の欠片です。 本来は地上に存在しない種類の木なのですが…実は結構散逸しているみたいで。 もしかしたらマスターの周りにゴフェルの木が使われた製品があったのかもしれません。』 「レアなんだかよくわからないな。 …いや、そもそもおかしい。俺の右手は異能の力を無効化する。 テレポートみたいな異能の力は効かない筈だ。」 『私は能力バトル漫画の出身じゃないのでそっち方面のことはちょっと…。 でもマスターが元の世界での記憶を失わなかったのもその右手のおかげかもしれませんね。 魔法のアプリが破損したり聖杯戦争の情報が得られなくなるのは困りものですが。』 魔法のアプリが破損した、のところでアイビスがジト目になった気が上条はした。 上条は左手で携帯を操作してもう二つ目の添付ファイルに入っていた怪しげなアプリをインストール。 それはアイビスと名乗る少女(?)を自分の携帯に呼ぶというアプリ。 「魔法のアプリ」をインストールした状態で右手が携帯に触れると、「魔法のアプリ」は消失してしまうらしい。 そして上条はアイビスから聖杯戦争というぶっ飛んだ話をレクチャーされている真っ最中なのである。t 「サーヴァントっていうのは?」 『ムーンセルに記録された架空・実在を問わずに記録された英霊が形をとったものです。 この聖杯戦争のパートナーといえるでしょう。』 上条は魔術師達が「聖人」や「神の子」の伝承を使って魔術を行使するのを何度も見ていた。 伝承を利用しただけであれほどの現象を起こす魔術。 その本人に近い存在が参戦していると聞いて上条は生唾を飲み込む。 『この聖杯戦争でマスターとサーヴァントは運命共同体。 どちらか一方が死んでしまうと、もう片方も死んでしまいます。』 「死ぬだって!?」 自分を襲ったサーヴァントが消えていった光景を思い出し、上条の心臓が早鐘を打ち思わず右手を見る。 サーヴァントというのは霊のような存在で、上条はそのサーヴァントの武器を右手で…。 『武器の一本を無効化された程度で消えるほどサーヴァントは柔な存在ではありません。 おそらくあのサーヴァントから遠くにいたマスターが魔力を供給できなくなった、というのが妥当でしょう。』 上条の胸中を察したのかアイビスは説明をする。 「魔力を供給できなくなった」とアイビスはぼかしたが、おそらく何者かに殺された、という可能性が高い。 アイビスの話では既に何百人もの人間がマスターとして目覚めて混戦状態となっているらしい。 聖杯を巡っての殺し合いが現在進行形で続いている事実に、上条は歯噛みする。 「つまり、こういう事か。」 アイビスから得た情報を、上条は咀嚼するように自分の言葉にしていく。 「この方舟では『聖杯』っていう願いを叶えるスーパーコンピューターの元に行くために、色んな奴らが殺し合いをしている。 俺みたいな無関係の人間も巻き込まれているかもしれない。 …俺はこの殺し合いをなんとかして止めたい。」 なんでも願いを叶える宝物、なんて素晴らしい物は上条の個人的な思想でどうにかしていいものではないのかもしれない。 それは地球上で起きてる問題を残らず解決してしまえるような物なのかもしれない。 でも上条は、そのために訳も分からず巻き込まれた人の命が奪われてもいいだなんて、少しも思わない。 『私とマスターの能力では、殺し合いに乗ってるサーヴァントとまともに戦えるとは思えません。』 「なにも危険な参加者と戦おうってわけじゃない。 …確かに方法なんてわからない。一足先に聖杯に行ける裏技みたいなのがあればいいんだろうけど。 俺だけじゃ何もできないと思う。でも俺が何か手伝うことで、他の誰かが殺し合いを止める助けになれるかもしれない。」 『…わかりました。マスターがそのつもりなら、私もサーヴァントとして精一杯サポートします。 ところでマスター。』 「どうした?」 『体をべたべた触らないでくださいね?』 「なんで唐突にセクハラオヤジ扱い!?というか二次元の女の子に触れるも触れないもないと思うんだけど!!」 『私の、ではなくマスターの、です。 マスターには令呪っていう、私になんでも命令できちゃう素敵な特権があるんですけど… あ、エッチな命令はしちゃダメですよ!! それは体のどっか刺青のような形で現れるんですが…もしマスターの右手が当たって全部消えたら死にます。』 「ええーっ!?何その死に方嫌すぎる!!というか痒くなってつい掻いちゃうかもしれないし!!」 ちなみに令呪は右肘という幻想殺しで触れられない箇所に現れたので事なきを得た上条であった。 【CLASS】キャスター 【真名】アイビス@i・ショウジョ 【パラメーター】 筋力 -(E) 耐久 E(E) 敏捷 -(E) 魔力 A 幸運 A 宝具 E~A ()内は少女のアバターで実体化した時のもの。普段は上条の携帯にいる。 普段は実体化してもアヴェンジャー程度の身体能力しかない。 【属性】混沌・善 【クラススキル】 ・陣地作成 E:異空間内でお風呂に入ったり自分に有利なフィールドを作ったりできる。 また自分の姿を見た敵をその空間に引き込むことも可能。 ・道具作成 A:様々な効果のある「魔法のアプリ」の作成が可能。やたらエロい効果のものが多い。 【保有スキル】 電子機器への憑依:ケータイやスマホなどに憑依する。電源と接続していないテレビなどにも憑依可能。 対象の近くの物品に憑依することで対象を異空間に引きずり込める。 【宝具】(いずれも対魔力で防御可能。「右手」のせいで上条には効果がない。) スリーサイズを知るアプリ ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:1 対象の名前を入力することで画面に対象を模したアバターが現れる。 このアバターをタッチして現実世界で相手のおっぱいを揺らしたりスカートをめくったりエッチなポーズをとらせたりするための宝具。 透明化のアプリ ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 透明化して好きな女の子の家に全裸で侵入したり気付かれずに風呂に入ったりするための宝具。 本来は持ち物や服は透明化されないが月の聖杯戦争ではその制約はない。 複製のアプリ ランク:B 種別:対人・対物宝具 レンジ:1 最大補足:1 ケータイに保存されている画像の物品を、現在の状態で際限なく複製して実体化できる。 例えば女の子の昔の写真を複製すると現在の女の子が現れる。 人物を複製した場合、現在の性格や衣服や能力も複製される。 狭い部屋でお風呂に入ろうとして服を脱いでいる最中の女の子を大量に呼び出してムギュムギュするための宝具。 ちなみに上条の携帯には12巻で撮った御坂美琴とのツーショット写真が保存されている。 もてもてパフューム ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:100 携帯を振ると匂いが発生して初対面の異性でも「好き!抱いて!」のレベルまで洗脳できる。 初対面の女の子達に手ずから唐揚げを食べさせてもらうための宝具。 ただし洗脳できる時間は数分程度と短い。 服従のアプリ ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1000以上 最大補足:1000以上 メールを送った相手を服従させなんでも命令をきかせる。異性だけでなく同性にも効果がある。 クラスの女子をメイドにしてご奉仕させるための宝具。 NPCに「出来る限り大勢のメルアドを教えろ」というメールを送ることで効率よく手駒を増やすことが可能。 マスコットキャラクターになるアプリ ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 かわいいマスコットキャラクター「いふーくん」になることで女の子に過激なスキンシップを受けたりお尻に敷かれたりできる。 友達を作るアプリ ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:10 最大補足:50 周囲の電子端末を持っている人物の内心が、電子端末から音声の形でダダ漏れになる。 魔電王(ラスボス)アイビス・エター ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:100 最大補足:1 数分間だけ強い三騎士並みの戦闘能力を持つサーヴァントとして実体化できる。 また戦闘中は服を溶かして女の子をすっぽんぽんにできるスライムを召喚する。 多分装備型の宝具も溶かせる。 【weapon】なし。あえていえば方舟内の電子端末 【人物背景】 少女達の間で広がる都市伝説「魔法のアプリ」の説明書を自称する。 なぜか少女ではなく男の子たちに超常現象を起こすアプリを与えてエロエロな展開を起こす。 【サーヴァントとしての願い】聖杯戦争を止めたい 【基本戦術、方針、運用法】 元々恋愛を叶えるためのアプリなので戦闘能力は低い。 本人の能力とアプリの能力を使った情報戦でどうにか上条をサポートしよう。 【マスター】上条当麻@とある魔術の禁書目録 【参加方法】持ち物に偶然ゴフェルの木片があった もしくはアレイスターがプラン短縮のために何らかの手段で木片を忍ばせた。 方舟へ移動させた方法も不明だが原作でも「上条当麻以外の世界全部を動かして 瞬間移動のような現象を起こす」魔術とかあるのでムーンセルがなんらかの抜け道を使ったということで。 【マスターとしての願い】聖杯戦争を止めたい。方舟に呼ばれる原因となった願いは不明 【weapon】なし。普段もあまり武器に頼らない。 (剣を拾っても「使い方わからないのに持ってても怪我しそう」という理由で使わない。) 【能力・技能】 魔術・超能力などの異能の力を打ち消す右手。 あまりに相手の力が強すぎると完全に打ち消しきれない場合もあるが打ち消す性能はかなり高い。 エクスカリバーのような強力な宝具でも右手の骨が折れるぐらいの覚悟があれば打ち消せるだろう。 身体能力や精神は普通の男子高校生並。音速の3倍のコインに反応できたり魔術結社の幼女ボスにドン引かれる程度には普通。 【人物背景】 特殊な右腕を持ったツンツン頭の少年。 誰か困っている人(大抵女の子)を助けるためにどんな窮地にも飛び込んでいく。 独善的や自分勝手な面があるとも言えるが基本的には優しくて正義感に溢れる少年。 あまり誰かに頼らず自分一人で抱え込むきらいがあるのが欠点か。 【方針】 聖杯戦争を止めるための手段を探す。他のサーヴァントとかできる限り戦闘を避ける。 【備考】 右手の影響で聖杯戦争の細かいルールを把握していません。 アニメ終了時(原作小説13巻+SS1巻)以降、新約以前のいずれかの時期から呼び出されました。 【CLASS】ランサー 【真名】不明 【人物背景】ランサーとして召喚されたサーヴァントの一人。 令呪の気配を感じて上条に襲い掛かったがどこかにいたマスターが討たれて消滅する。 なんらかの叶えたい願いがあったようだが不明。
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i\ i レ / ! \! へ∧ / ___\ ! レイ_ \  ̄ / ! \ / > / i \ < ∠、 i /| ! ! i , \ \ > / i i ! / .i /i ∧ ト i , --ゝ < ∠ / | !| /ヽ |/ .| ハ | ハ iヽN ,__\ ⌒> / イ /ィ==ミミ、ミ| /´,.リ,ィ===ミ |\i  ̄´ ∠__ イ /⌒ i 八 ノ彡汽|_i._... .》∧i―-\ / _{ ( Ⅵ|=´三彡 ´!⌒ `ヾミ彡|i ハ `´  ̄ `i\ イ ! ! _______ ! !i' \i ! i /ヾ―-------ヽ ! __∧卅/i ゝ /r -- 、_ |i/ 从 i \|/ 〉Yニ≡== -⌒ ヽ__jj〃i从ヘノ 弋 卅 (`(¨´ ̄ゝ二 イ¨)¨) ∥ / i \\ // `i 从 ! / \\ ン / } i ⅱ Ⅳ | i/ \` ̄_// \ | / I | / /  ̄ / \ | / | 8スレ目にて初登場 その際やる夫を幻魔と間違えて殴りかかりいきなりボコられる その経緯からアンデルセンよりやる夫に鍛えてもらうように言われ里の住人となった 主に無手術を得意としていたため博霊や真といった優秀ながらもスパルタな教師陣にしごかれ何度か死に掛けたり やる夫にハメられBL小説の挿絵のモデルになったりと不幸な目に遭うのは原作どうりの様だ 里に来たばかりの頃はまだ能力に目覚めておらず焦っていた時期もあったが後にめでたく「幻想殺し」に覚醒した
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高窓から薄く光が差し込むだけの薄暗い礼拝堂の中。普段は使われていないのか、長椅子や床にはうっすらと埃が積もっている。廃墟然としていて、人がいないのが当たり前だとさえ感じさせられるこの場所に、どういうわけか三人の男が立っていた。 そのうちの一人であるツンツン頭の少年、上条当麻は向かい合って立っている神父服の男、言峰綺礼の目を見る。 「つまりもうすぐこの世界で聖杯戦争ってのが行われて、それで最後まで残ったマスターとサーヴァントが聖杯に願いを叶えてもらえるってことか?」 上条は綺礼が先ほどまで話していた、聖杯戦争のルールについてそう要約した。 綺礼は口の端を吊り上げて、それにうなずく。 「ずいぶんと物分かりが良いな。大抵のマスターは、そこで信じられない、何かの冗談か詐欺に決まってると言い出すものだが」 上条は半信半疑な様子ながらも、絶対にあり得ないと一笑に付しているようではなかった。それは上条が元居た世界で、魔神や悪魔といった、聖杯にも匹敵する圧倒的な力の存在を幾度も体感したことも大きいだろう。 「上条当麻、君に叶えたい願いがあるのなら、この聖杯戦争で勝て。なにせ万能の願望器たる聖杯の力があれば、富や権力はもちろん、世界平和や人類滅亡だって実現できる」 そして、と綺礼は上条の後方を見る。そこには、身動き一つせず沈黙している、白いコートの男が立っている。 「彼が、パートーナーとして君を勝利へ導く存在、サーヴァントな訳だ」 上条は綺礼の視線につられたように後ろを見る。 視線の先にいる白いコートの男はフードをかぶりうつむいているため、表情をこちらから窺い知ることはできない。ただ、彼の口元がきつく引き結ばれているのだけが見て取れる。 自分も関係者であるというのに、ここまで一切喋っていない。 顔の前でいくら手をかざしても無反応なので、上条はあのー、聞こえてますかー、無視するようならコンビニでエッチなお姉さんのグラビア本を買ってきてあなたの顔に近づけますよー、などと呼び掛けてみるが、依然として彼はうつむいたままだ。 やがて反応が無いことに諦めたのか、上条はため息をついて綺礼に向き直る。 「俺は聖杯にかける望みなんてない。俺だって、えっちで巨乳な管理人のお姉さんとむふふなことをしたいとか、インデックスに家事をして欲しいって思ってるけど、そんなもん誰かと戦って実現するようなもんじゃないだろ。泣いてる誰かを助けるにしたって、聖杯の力で簡単に解決してしまうようじゃ、きっとどこかで歪みがでるし、真剣に考えて苦しんでるその誰かの想いを蔑ろにしちまう。だからおかしいことをしてるやつがいたら俺がぶん殴ってでも改めさせるし、運命は自分の力で切り開いてみせる。だから、そんな幻想の力はいらねぇ」 上条は拳を握りしめ、綺礼を睨みつける。 「では、君はこの聖杯戦争から離脱するということで構わないか?」 綺礼は目を細め、心なしかつまらなさそうな口調で決定を促す。 「俺は——っ?!」 口を開き何かを言おうとする上条。だが急に嫌な予感がしてとっさにその場を飛びのく。 次の瞬間、雷が落ちたような轟音が礼拝堂に響き渡った。 上条は床を転がって長椅子の脚に頭をぶつけながらも、なんとか起き上がる。そこで上条が見たのは、白いコートの男が、先ほどまで上条の立っていた位置の床に銛を突き立て、大穴を開けている所だった。 男の攻撃で舞った埃に咳ごみながら、上条は顔を歪める。 「急にどうしたっていうんだ!」 驚きで頭が上手く回らないが、とりあえずこのままで座り込んでいるのはまずい。上条はふらつきながら立ち上がり、散らばった木片を踏み潰しながら礼拝堂の出入り口へ走る。 だが。 (間に合わない!) 男は走る上条の方を向くと、床を踏みしめて跳躍し、弾丸の如く一気に距離を詰める。 上条は戦闘のエキスパートであり、これまで強力な魔術師や能力者を幾度も打倒してきた。だが、それはあくまで幻想殺しあっての成果だ。単純な身体能力で攻めてくる相手には無力だし、手も足もでない。 つまり。上条はあのサーヴァントに勝てない。 「——っ?!」 迫りくる暴力に、上条はなす術もない。 「やめろ!」 上条はただ、そう叫ぶことしかできなかった。 本来、その叫びは何の意味もないもので、普通ならそのまま槍で貫かれ殺されていたのだろう。だがこれは聖杯戦争。普通であるはずがない。 その叫びに共鳴するように、上条の左手に刻まれた令呪が赤く輝く。そして男の銛は、上条の喉元に突き付けられたところでぴたりと止まった。直後、銛の猛烈な勢いで生じた風が、上条の頬を撫でる。男は頬を引きつらせながらしばらく銛を震わせたが、最終的にそのまま銛をおろす。 「助かった…のか?」 上条は呟きを漏らし、既に輝きを失った左手の令呪に目を向ける。 (もしかして今のが令呪の力なのか? だとしたら——) 男の方へ再び目を向ける。男は目の前で仏像のように突っ立ったまま、動かない。 「なあ、なんでこんなことを」 したんだ、と上条が言い終わる前に、男は口を動かし、何かを言った。そして上条のいる場所の反対側、牧師が説教をする台の方へ走り抜ける。そしてステンドガラスに体をぶつけて耳障りな音をさせながら割り、外へ飛び出していく。 「おい!!」 上条の制止も聞かず、着地した彼はそのまま走り去っていく。 ただの人間である上条の脚力では、サーヴァントであるあの男に追いつくことなどできない。上条にできるのはただ割れたステンドグラスの残骸を見つめることだけだった。 そこに、部屋の隅の方から綺礼が、周囲を見渡しながら歩み寄ってくる。 「ずいぶんと派手にやってくれたものだな、君のサーヴァントは。…さて改めて問おう。上条当麻、君は聖杯戦争から離脱するということでいいか?」 綺礼の言葉に、上条は何も答えない。それを受けた綺礼はふん、と鼻を鳴らし、立ち去ろうとする。 「離脱するということだな。ならば私はそのための準備を」 「あいつは言ってた」 上条は綺礼の言葉を遮る。 「『エレインと擬神兵を救ってみせる』って」 立ち去る直前に男が呟いた言葉を思い出す。 「あいつにはきっとすごく大切な人たちがいて。その人たちは聖杯の力がないとどうしようもないくらい追い詰められてる。助けるためには聖杯がどうしても必要だったのに、俺がそれをいらないと言ったからあいつは怒ったし絶望したんだ。 それでだからあいつはたった一人で聖杯を手に入れようとして! 俺はあいつをこのままにして、自分だけ温かい世界に帰るなんて絶対にできない! あいつから詳しい事情を聞いて何とかしてやるまで、あいつを追い続ける! だから俺は」 上条は力強い声で宣言する。 「聖杯戦争に参加してやる!」 【サーヴァント】 【CLASS】 バーサーカー 【真名】 ハンク・ヘンリエット 【出典】 かつて神だった獣たちへ 【性別】 男 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具A 【属性】 秩序・狂 【クラス別能力】 狂化:B 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。特定の言葉のみ、時たましゃべることがある。 【保有スキル】 獣殺し:B 擬神兵を狩り続けたことから得たスキル。自身に猛獣特攻状態を付与。 神性:B 擬神兵の生成には神の鉱石であるソムニウムが用いられている上うえ、人々から神として畏怖されていることから得たスキル。 【宝具】 月に叫ぶ獣(ウェアウルフ) ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:無し 最大捕捉:無し 夜に真名を解放することで人狼に変身できる。真名を解放しなくても夜であればある程度力を用いることができ、その場合人間状態のままの姿で、髪が白くなる。 真名解放無しだと、元のステータスに対して筋力のランクが1段階上昇。真名を解放すると元のステータスに対して幸運以外の全ステータスが一段階上昇。 神を喰らう獣(フェンリル) ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:無し 最大捕捉:無し 夜に真名を解放することで巨大な白狼になる。破壊衝動の赴くままに全てを破壊する。 発動中は幸運を含む全ステータスが、元のステータスに対して2段階上昇する。 【weapon】 銛:刃の近くに爆薬が巻かれており、爆薬についている紐を引っ張ることで爆発する。 【人物背景】 パトリア大陸の内戦で擬神兵部隊を率いた男性。擬神兵としての姿はウェアウルフであり、擬神兵の中でも数少ない、人と獣の姿に自在に変化することのできる力を持つ。 普段は黒髪だが、ウェアウルフとしての力を発現すると髪が白髪になり、ウェアウルフの力が最大に出せる夜には巨大な人狼へと変化し、驚異的な力を発揮する。 内戦が終わってからはパトリアの軍部で特技曹長として活動している。 内戦中の擬神兵部隊における「人の心無くした者は仲間の手で葬る」という訓戒を実践に移すため、各地で問題を起こす擬神兵たちを殺して回る。 このことから巷では“獣狩り”と呼ばれているが、本人としては決して望んでかつての同胞たちを手にかけているわけではなく、話が通じそうな相手に対しては必ず説得を試みている。 擬神兵部隊の隊長時代には、多くの部下から慕われる良き上官であり、これは多くの擬神兵たちが未だにハンク・ヘンリエットのことを「隊長」と呼ぶことからも分かる。 【サーヴァントとしての願い】 擬神兵を人として蘇らせること。 エレインを復活させること。 【方針】 擬神兵の暴走を彷彿とさせる者は全て殺す。 聖杯戦争に勝利するためにやむを得ない場合は、殺人も辞さない。 【マスター】 上条当麻 【出典】 とある魔術の禁書目録 【性別】 男 【能力・技能】 幻想殺し(イマジンブレイカー) 自らの右手に触れたあらゆる異能の力を全て無効化してしまう能力。サーヴァントや令呪、NPCに対しても効果がある。 令呪に触れた場合は令呪が消え、サーヴァントとの契約関係が切れる。サーヴァントに対しては、一瞬触れただけでもかなりの魔力が消える。 NPCは消える。パラディウム・シティの一部として設定されているものについては、無効化されて消えるよりも速く聖杯が修復するため、触れても見た目上は変化が無い。 【weapon】 無し 【人物背景】 学園都市で暮らす高校生。性格は基本的には面倒臭がりかつ無気力で、面倒だと感じる事からは全身全霊をもって逃げようとする…と自認している。 しかし実際は、誰かに助けを求められれば、それが誰であれ、どんな事態であれ助けようと真摯に奮闘するタイプ。 逆に自分から他人に助けを求める事はかなり珍しく、騒動の渦中へと単身で乗り込むことも多い。 戦いに身を投じてでも人を救い出す理由については「見捨てる理由が一つもないから」とのこと。 対照的に、自分の事情は一人で抱え込む悪癖がある。 かなりの不幸体質なのだが、これは自分に来る幸運を右手が消していることが原因。 【マスターとしての願い】 ハンク・ヘンリエットの暴走を止め、彼の問題を解決すること。 【方針】 ハンク・ヘンリエットと対話を試みる。 【ロール】 高校生 【令呪の形・位置】 左手の甲にある。 【把握媒体】 アニメ・小説 【備考】 上条は令呪を1画消費していて、バーサーカーは上条に危害を加えられません。 マスターとサーヴァントは現在別行動です。
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ヤマトのリア友
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「……毎度毎度唐突に死亡必至な状況に投げ込まれてる気がするな」 右手を偶然頭に当てたことで『方舟』の与えた偽りの記憶をあっさりと吹き飛ばし、 放課後の教室で自身を取り戻した上条当麻は開口一番まずぼやいた。 しかし今回ばかりは仕方ないだろう。 まさか上条当麻がいつもはいているスニーカーの靴底にどこかの誰かがゴフェルの木片などという危険物を仕込んで、 上条を『方舟』へ飛ばそうとする者がいる、などいったい誰が想像できるだろうか。 そしてこんなトンチキな手で今まででも屈指の苦境(何しろ増援が一切期待できない)へと立たされていることに知らず目頭が熱くなる。 「くそ、大体サーヴァントとかどう召喚すりゃいいんだ。俺の右手は召喚魔術なんか阻害しちまうんじゃねーか……? ……というかなんでこんなとこに飛ばされてるんだ本当に肝心な時に役に立たねえなこの右手!!」 焦りといら立ちから自然独り言が多くなる。グチグチと呟き頭を掻き毟りながら教室を出て、人のいない空き教室を目指す彼を、 すれ違うNPC生徒たちは好奇の眼で見つめていた。 ともあれ、愚痴っていても仕方ない。 とりあえず睡眠学習か何かで刻み込まれた知識に従い魔方陣を『左手で』描き、 右手で触れないようにしながら準備を整える。これは気休めに過ぎないが……。 「頼むから機能してくれよ……」 祈るように呟き詠唱を始める。 召喚を行う最中に思い浮かべるのは親しい人たちの顔。 中でも強く思い浮かべるのは二人。 自身の帰るべき場所にいつもいてくれるインデックス。 互いにとって真の理解者であるオティヌス。 ようやくあの地獄の一日で得た傷も癒え、一人同居人が増えた日常に戻れそうといったところでこんなところに放り込まれてしまったのだ。 (こんなところで死ぬわけにはいかない。殺し合いに乗るわけにもいかない…! 俺と共に戦ってくれる人、もしいるなら出てきてくれ―――!!) 上条の祈りに応えたのか、魔方陣は突如として光り輝き始めた。 「ま、マジか…!?」 まばゆい光に目を開けていられなくなり、目を閉じながらつぶやく。 やがて光が収まっていき、目を恐る恐る開けていくとそこには…… 「問おう。貴方が私のマスターか?」 青い甲冑に身を包む、小柄な金髪の少女の姿があった。 ◇◇◇ 「はー、あのアーサー王がまさか女の人だとは……」 「後世に私が男として伝わっていることはまあ喜ばしいことですね。 私は公の場では常に男としてふるまってきましたから」 召喚に応じてくれた少女、セイバーと上条はまず教室の机に向き合い着席し、互いの名前を教えあった。 聖杯戦争において、主従が互いを知らないことには方針を立てようがない。 最初セイバーは上条を戦場に立つものではなくただの素人だと思い、故に名前を教えることを渋ったのだが、 上条の右腕の特異性と、身のこなしや思考能力などから少なくとも戦力外ではないと判断され明かしてもらえることとなった。 真名、アルトリア・ペンドラゴン。 目の前の可憐な少女は円卓の騎士の伝説に名高いかのアーサー王その人だというのだ。 最初は驚いた上条だったが、 「まあオーディンが実は女の子だったりするんだし今更なのかなあ……」 「え?オーディンがなんですか?」 「ああ悪い、こっちの話なんだ」 愛想笑いでごまかしつつ、上条は次の話題を振ってみることにした。 「あー、セイバー。今のところ俺はこの戦争に乗るつもりはないんだけど。 セイバーはどうしたいんだ?」 この言葉を聞いた瞬間、セイバーの顔が凍り付いた。 「……それはつまりトウマ。貴方は聖杯を手に入れる気がないということでしょうか」 先程までの清流のような澄んだ雰囲気は消し飛び、表情からも濁流のような 昏い荒々しい感情を抑えているのが見て取れ上条は背中に冷や汗をかく。 それは彼女の聖杯という万能の願望器への執着を暗示している。 やべえあからさまに地雷を踏んだと内心で悲鳴をあげながら、 しかしいっそここでぶつかり合っておいた方が後々対立するよりまだ傷は浅く済むだろうという計算のもと上条は言葉をつづける。 「いや、単純に他人を殺してまで叶えたい願いがないし、ここへそんな俺が右手の幻想殺しすら無視して飛ばされてきたってことは 他にもそういう、無関係なのにあの腐れ木片に飛ばされてきた人が結構いるんじゃないかって思うんだよ。 ……それに殺し合いに乗ってしまった人たちの中にも、こんな異常な状況に放り込まれて 『他人を皆殺しにして願いを叶えるか死ぬか選べ』なんて理不尽な二択を突きつけられなければ普通に生きていられた人もいるかもしれない。 俺はそんな人達が傷ついて死んでいくのを見過ごしたくないんだ。 だから聖杯戦争という殺し合いそのものには乗りたくないし、できればこの枠組み自体を壊してしまいたい」 「せ、聖杯戦争そのものの破壊?」 上条の口から飛び出してきた余りに荒唐無稽な言霊に先程までの苛立ちや焦り、無辜の民を殺すことになるという指摘への葛藤すら忘れ驚愕する。 「そんな事ができるはずが」 「難しいってのは分かってるさ。 俺一人じゃ絶対に無理だし、誰かと協力したって一切可能性が見えてこずに見苦しくあがくだけになるかもしれない。 そもそも協力できるような奴がいるのかだってわからないしな。 でも、そういう困難な状況だっていうのはだから俺が諦めるっていうのとイコールにはならない。 俺は、自分が納得できない事、諦められない事、受け入れられない事を妥協したくないんだ」 困難であること、現時点で明確なビジョンなんてないということを肯定しながら、 それでも絶対に己の道を曲げたくないという固い意志をセイバーに示す上条。 子供のようなわがままを、ただの子供には絶対にできないような 既に覚悟が決まり切っている顔で言い放つ彼に、セイバーは思わず考える。 目の前の少年はいったい何者なのだろうと。 平和ボケした島国で育ったものとしては余りに異質なその在り方に困惑する彼女に対して、上条は畳みかける。 「それに、この聖杯戦争に勝っても聖杯が手に入るかどうかっていうとかなり怪しくないか?」 「……え?」 先程まで意識していなかった視点からいきなり横殴りにされ思わず思考が空白になる彼女を見ながら上条はしゃべり続ける。 「考えてもみてくれよ。 何と引き換えにしても願いがある奴らの鼻先にご丁寧に万能の願望器なんて喉から手が出るほど欲しいものをぶら下げて覚悟を決めさせて、 そのうえ俺みたいな願いもなにもない巻き込まれ枠まで配置して、 そいつらが生きて帰るためには望まぬ殺し合いに参加せざるを得ないような状況を創り上げて、 さあ願いと命をかけて殺し合えなんてやるような悪趣味極まりない連中が、最後の最後だけ心優しく優勝者に聖杯をあげますよなんてそんな展開がありうるのか? 大体デスゲームなんて悪趣味な見世物を見せただけで万能の願望器を渡すなんて奴らにとってのメリットが余りに薄すぎる。 もしかして聖杯はただの餌で実際は俺達の殺し合いを別の何らかの魔術的儀式に利用してる、なんてのもあり得そうだ。 ……しかし言葉にして改めて思ったけど何だこの胡散臭さ……。 イギリス清教のトップ並じゃねえか」 べらべらとまくしたてながら上条は知識としてだけ持っている インデックス・ステイル・神裂がイギリス清教に利用されていたころの話を思い出して苦りきった顔をした。 上条の話を聞いている間にもセイバーの顔色は急激に青白くなっていった。 無論、彼の話がただの状況からの類推でしかないということは分かっている。 だが、彼が話した内容はどちらも言われてみれば頷くしかないモノである。 大体考えてみればセイバーは自身の体感時間ではほんの5分前かそこらに 前のマスター、衛宮切嗣の真意をはかり損ねて聖杯を壊させられたばかりではないか。 それ以前にだって長年ともにいたランスロットの気持ちだって全くわかってはいなかった。 それなのに、どうして顔も合わせたことのない此度の主催者だけが、額面通りの真意を持っているなどとわかるだろうか――――? 気づけば項垂れていたセイバー。 外の様子が気になり窓の方へ視線を移していた上条はそれに気づかない 「まあそういうわけなので上条さんとしては今後聖杯「……ふ、う、ぐううぅ………ッ!」 入手のためにどう黒幕を倒すかって、せ、セイバーさん?」 突然のうめき声に驚き彼女へ視線を戻すと、 そこにはぽろぽろと涙をこぼし、整った顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくるただの少女がいた。 「い゛っ………!?」 予想外の展開に硬直する上条。 その間もしずくが次から次へと彼女の両目からあふれ、頬と机を濡らしていく。 「うううう……」 その涙をぬぐうことすらできずにしゃくりあげるセイバー。 正直に言ってもう限界だった。 カムランの丘の凄惨な戦い。 直前まで第四次聖杯戦争にて彼女を襲い続けた残酷な仕打ち。 泣きじゃくりながら決意を固めようとしているところにあざ笑うかのような召喚。 それでも新たな願いを叶えるため、無理やりに『いつも通り』の仮面を被りわざわざ月の召喚に応じて来てみれば 優勝したところで願いを叶えられる可能性は極少などとキリツグのような髪型のマスターに告げられる。 いかにアルトリアが“理想の王”としての強い意志と責任感を持っているとしてもあまりにも酷すぎる。 どれだけの意志の強さをもってしても許容できる範囲を超えてしまっている。 などということを知る由もない上条としては、ただただ動転するしかない。 (待ってよ待ってくれ待ってください!話のどの辺が泣き出すほどだったんだ!?さっきまであんなに冷静だったのに!) 焦りながらもセイバーへと話しかける。 「なあセイバー、どうして泣いてるんだよ?」 「こんなの……こんなのさすがに耐えられないですよ。 いくらなんでもあんまりです……」 泣きながらもセイバーは言葉を返してくれる。 「今までの、戦いの結果は、受けた傷は、確がに全て私が至らなかったからです。 でも……どうしてまだ何も始まってないうちから、何もしていないうちから私がただの道化だ、 お前は決して聖杯を手に入れる事は叶わないなんて言われねばならないのですか!! ああでもそうです、確かに貴方が言っていることは筋が通っています! なるほど私は、私達はどこかの悪趣味な人間の慰み者に過ぎないのでしょう! 時が来れば捨てられる、ただそれだけの玩具なのでしょう! でもそれなら、わた、私の願いはどうすればいいのですか! 私が覚悟を固める間すら与えずに無遠慮に召喚してきた月に、 それでも無理やりに心を決め飛び込んだ私は、私は一体どうすればいいんです……。 こんな、こんなの、これで、どうやって救済を待つ人々に顔向けすればいいのですか………」 感情のままに怒鳴ってしまった事を恥じるように俯き、尚も涙をこぼすセイバー。 そんな彼女に対して上条は頭をかきながら、 「えーと、ごめん、セイバー。 俺、いつセイバーが聖杯を手に入れられないって言ったっけ……?」 と困惑した顔でこぼした。 「え。いえ、だって、貴方さっき聖杯戦争に勝っても聖杯は手に入らないって」 「あ……。あー、あー!!それか。いや、確かに『聖杯戦争に勝っても多分手に入らない』って話はしたけどさ、 それはつまりお前が聖杯を手に入れる可能性が全くのゼロになるってことじゃないだろ。 要は、聖杯戦争の外で聖杯を手に入れればいいだけの話じゃねーか」 「は?」 再び飛び出した上条の仰天発言に思わず泣き止み彼の顔を凝視するセイバー。 何を言ってるんだこいつはという顔をする彼女に対し、上条は 「聖杯戦争で勝ってもおそらく聖杯は手に入らない、 しかしどうやってもセイバーが願いを叶えたりするには聖杯が必要である。 そして人死にはできる限りでないようにしたい。 だったらつまり、こうだ、参加者で黒幕をボコッて聖杯強奪」 「ちょ」 「まあ確かに黒幕を倒すのは簡単じゃない。 信頼できる仲間が大勢必要だし、おそらくは二重三重にかけられてるだろうセーフティを外す必要だってあるし、 監督役以外にもし黒幕がいるならどこにいるのかを把握してそこまで殴りに行く足を用意しなければならない。 ないない尽くしで気が遠くなりそうだ。 でも、俺は僅かな可能性にかけて無関係の人の死体を並べながら優勝を目指すよりはこっちの方がまだ可能性があると思う」 ここで言葉を切り上条はセイバーの眼を真っ直ぐに見据える。 「なあ、セイバー。アンタはどう思う。悪意まみれの主催者の善意にかけて他人の死体で願いへの道を舗装するのと、 全力であがいてクソ野郎の横っ面を思いっきり張って、みんなが笑顔で終われるようにするのと、どっちがいいと思うよ?」 問いかけられたセイバーは、かすかに肩を震わせると、こう言った。 「あの、トウマ」 「うん?」 「もったいぶった前置きなんかしないで最初からこう言ってくれれば私はこんな恥をさらさずに済んだのではないでしょうか」 「……そういえばそうかも」 直後、上条の顔面にセイバーのドロップキックが炸裂した。 ◇◇◇ ぜえぜえと荒い息が教室内に響く。 なぎ倒された机と椅子にもたれかかりながらセイバーが息を整えている。 上条はその辺に埋もれてる。 「……トウマ」 「あい……上条さんはもう限界でふのことよ?」 呻きながら机と椅子の山から這い出てきた上条は全身が雷神トールと戦った時くらいにはボロボロだ。 「大丈夫です。私はもう落ち着きました」 ほんとにー?という顔をする上条を視線で黙らせ、彼女は続ける。 「私には、貴方の言っている二つの案はどちらも可能性がまずないように思えます。 でも、だからこそ私も胸を張って終われる方を選んでみたいと思えました。 さっきまでのよどんだ心境なら血みどろの道を選んだかもしれませんが、何もかも吐き出した今は、不思議と素直にそうしたいと思えたのです」 そう言って柔らかく微笑む。 「あれだけずっと殴られ続けたのは、私に感情を全て吐き出させるつもりだったからですか?」 「…まあ、そんな感じではあるかな」 顔を少しだけ赤らめ、頭をかく上条。 「正直さっき怒らせた件だけじゃなくて、色々抱えてたみたいだからさ、一度すっきりするまで暴れるのはいいんじゃないかとは思ったよ。 ただでさえアンタは抱え込みやすいタイプみたいだし」 「まあ、そうでなければあなたはただのマゾヒストだということになりますしね」 なにおう、と怒って見せる彼に悪戯っ子のように笑いかけると、彼女は立ち上がる。 「改めてよろしくお願いします、トウマ。 この戦場を打倒し、必ずや我々で聖杯を取りましょう」 「こっちこそよろしく頼むよ、セイバー。 …ところで、セイバーの願いって結局何なんだ?」 上条がずっと気にしていたことを口に出し、わずかに逡巡したのち彼女は答えた。 「恥をさらすような話ですが……貴方相手なら今更ですね。 私は、私が王として選定されたあの儀式をやり直し、私などよりよほどふさわしい王がブリテンの王位につくことを願うつもりでいます」 その言葉で、上条は彼女が何故自分のサーヴァントに選ばれたか、そのわけを悟った。悟らざるを得なかった。 そう、彼女は。 かつて上条がそうだったように、自らの意志で世界を書き換えようと欲する者だったのだ。 一瞬だけ表情が抜け落ちた彼に、セイバーは心配するような声をかける。 「トウマ?」 はっとし、笑顔を作る。 「あ、ああ……。大変な願いだな!まあおれもできる限りは手伝うよ! さ、動き回って腹も減ったし晩飯でも食いに行こうぜ!!」 そう言って走り出す。 「あ、待ってください、トウマ!」 後に続きセイバーも駆け出す。 走りながら上条は思考する。 (御坂はああ言ってくれてたけど……それでも、やっぱり俺がエゴで世界を変えた、変えてもらった事実。これだけは揺るがない。 だから俺はセイバーに説教がましいことは何も言えない。ただ……彼女が少しでも 自分が今までしてきたことを肯定できるようにいろんなことを、いろんなものを、聖杯戦争中でも見せてやりたいな) 腹を括り、獰猛な笑みを浮かべる。 さあ、やるべきことは決まった。あとは戦うだけだ! かつて幸せな世界をエゴで己の知る元の形へ戻した少年と、義務感から己を歴史から抹消せんとする少女。 二人の聖杯戦争への反逆が始まる。 【CLASS】セイバー 【真名】アルトリア@Fate/zero 【パラメーター】 筋力B 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具C 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 対魔力:A A以下の魔術は無効化。事実上、現代の魔術で彼女を傷つけることは不可能。 騎乗:B 大抵の動物を乗りこなしてしまう技能。幻想種(魔獣・聖獣)を乗りこなすことはできない。 【保有スキル】 直感:A 戦闘時、未来予知に近い形で危険を察知する能力。 魔力放出:A 身体や武器に魔力を纏わせて強化して戦う技能。 カリスマ:B 戦闘における統率・士気を司る天性の能力。一国の王としては充分すぎるカリスマ。 【宝具】具】 『風王結界(インビジブル・エア)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大捕捉:1人 不可視の結界。敵に武器の間合いを把握させない。 シンプルではあるが、白兵戦において絶大な効果を発揮する。 強力な魔術によって守護された宝具で、兵装自体が透明という訳ではない。 風を纏った数多の兵装の光の屈折率を変化させ、元から有る形状を不可視にしている。 『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』 ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 光の剣。人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。 聖剣というカテゴリーの中では頂点に立つ宝具である。 所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させる事により運動量を増大させ、 神霊レベルの魔術行使を可能とする聖剣。 【人物背景】 ブリテンの伝説的君主・アーサー王その人。 第四次終了直後・彼女の最後の登場シーンの途中で召喚されている。 最悪のタイミングで召喚されているためメンタルはボロボロであった。 故に上条の話術と相まってテンションも何もかも乱高下。 【サーヴァントとしての願い】 王の選定をやり直す 【基本戦術、方針、運用法】 戦闘では基本的にセイバーが前で戦い、上条は後方で敵の致命的な宝具へ備える。 もし敵がその手のものを撃ってきたらセイバーを全力で下がらせ上条が幻想殺しで防衛する形。 また、上条の方が有利を取れる相手なら彼が前衛、セイバーは敵の不意打ちに警戒する係を担当する。 主催者に対抗するための勢力を立ち上げるため方舟内を巡り仲間にできそうな人物を勧誘していく。 危険人物は説得するが、最悪の場合は排除もやむなし。 【マスター】上条当麻@とある魔術の禁書目録 【参加方法】 SS内を参照の事 【マスターとしての願い】 聖杯戦争をぶち壊しにして黒幕を打倒し、できる限り多くの人々と生還する。 その過程で聖杯をセイバーに使わせてあげられたら上々。 【weapon】なし。 その場にあるものを利用し戦う(防弾ガラスや鉄パイプ、紅茶やグリス、黒夜海鳥などなど) 【能力・技能】 幻想殺し: 魔術・超能力などの異能の力を打ち消す右手。 耐久力:異常。どうして生きていられるのかさっぱりわからない状況でも生き残る。 話術:メリット・デメリットをはっきりさせた内容で相手をうまく説得することに長けている 前兆の感知:超能力や魔術の余波、視線や敵の筋肉の軋みなどから敵の攻撃を察知する技能。 右腕:切り落としても生えてくる。……人間? 【人物背景】 幻想殺しという特殊な右腕を持ったツンツン頭の東洋人の少年。 普段は飄々とした平凡な少年のようだが、その心根は熱く、優しく、誰かの危機には駆けつけ助けずにいられない。 「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」, 『大きなうねりに繋がる種』とも評されるが本人は無自覚に、ただひたすら走り続け、他人の人生を殴って直していく。 それゆえ多くの人を惹きつけ、また敵視される。 生来の不幸体質故、幼少の頃は差別と無理解に苦しんでいたが、現在では友人たちから不幸の避雷針として重宝されるとともに、 「不幸だからこそ事件に巻き込まれて誰かを助けることができる」として、誇りにも思っている。 【方針】 聖杯戦争を破壊し、黒幕を倒して聖杯を奪う。 セイバーの願いについて: 本編内でできる限り色々な体験をさせてやりたい。その上で彼女の意志が変わるようなら嬉しい。 変わらないならせめて改変後の彼女がどんな形でもいいので幸せになってくれることを望む。 【備考】 新約10終了直後より参戦。 セイバーが召喚されたのは竜という因子を二人が持っていたこと(そのまま竜の因子と竜王の顎)、 世界を改変する/したものというつながり。 魔方陣が機能した理由は不明。 魔力供給は上条の生命力を右手の中の人がなんかしてむりやり魔力にしてセイバーに渡している(効率はあまりよくない)。
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利き腕の自由を失った少年。 交通事故で右腕が完全にマヒしている。 ペルソナ使い枠。