約 1,036 件
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/968.html
ナナリィ 3 「女王陛下、お目覚めくださいませ」 声とともに軽く揺さぶる手に、ナナリィは目を覚ました。目を覚ますと言ってもナナリィは目が見えない。朝が来たのかどうかも良くわからない。ただ間近に温かみを感じる。 「・・・・・・あさ?」 「朝はまだにございます、陛下」 けれどと女官は言う。重臣らが、どうしても女王であるナナリィに来てほしいのだと。 ナナリィはうなずき、促されるままに起き上がった。ここ何日かナナリィは公務を行っていなかった。公務と言ってもナナリィは目が見えないし、歩くこともできない。重臣の奏上を聞き、あるいは謁見を行うくらいのことしかできない。それら限られた公務も、すべて重臣らが取り仕切っている。行うようにと求められたことの他は、どうすればいいかすらわからない。 それでもナナリィにはとてもつらいことで、永い奏上を聞いた後など、疲れ切って伏せることも少なくなかった。父王が生きていて、兄様がいてくれたころは、まだこれほど弱くは無かった。けれど今、ナナリィは女王なのだ。 女官に促されるまま起き、車椅子に乗せられて身支度の間へと連れてゆかれる。そこで髪を梳かし、着替えをして、重臣らの待つところへ向かうのだ。車椅子に乗せられたナナリィは抗うことも、また己の力で行うこともできない。ナナリィは目が見えない。 けれどほんの少しだけ、人とは違うものを感じることができる。たとえば、車椅子を押されて連れてゆかれた先の部屋に張り詰めた気を感じ取ることができた。 ねっとりと粘りつくような重い気だった。そのくせ肌はぴりぴりと粟立つように感じられる。とてもとても嫌な感じがするとナナリィは思った。きっと、嫌なことが起きているのだと。 重臣たちの立ち上がる気配がする。ナナリィを乗せた車椅子は、部屋の上座へしつらえられた席へと向かってゆく。そして女官に抱きかかえられてその席へと移る。そのナナリィへ向けて、お休みになられていたところをお目覚めいただき恐縮に存じますなどと重臣は言う。 「女王陛下、我らに「帝國」皇帝への親書を準備するようお命じください」 お命じください、ということをナナリィに断ることなどできなかった。問うても何の応えもないし、命じるまでそのままであるのだから。ナナリィは言う。 「それでは「帝国」皇帝への親書を準備してください」 「かしこまりました。女王陛下。祐筆はこれへ」 命じるように、と言われたときにはもう何もかもが終わっている、そんなことがたくさんある。今日もそうだ。祐筆はやってきてすぐに、親書原案を奏上いたしますと言った。 読み上げられるそれは、難しい言葉で語られていた。国と国との間に取り交わされる言葉は、話し言葉とは違う。けれど言うことはそれほど変わらない。ナナリィにはわかる。 読み上げられる親書は、話し言葉にすればこういっていた。 『とても偉大で、心広い「帝國」皇帝リランディア陛下へ、トイトブルグ王国女王ナナリィよりお手紙差し上げます。以前にあった「帝國」との誤解も、心広いリランディア陛下が良く良く察してくださったために、古くからの間柄のように元通りとなりました。ナナリィはたいへん感謝しております。 リランディア陛下の御心は、リランディア陛下のお遣わしになった大使がよくよく取り計らっていたため、ナナリィは心安らかに暮らすことができました』 読み上げられて、ナナリィは気付いた。その大使がいない。 大使は、国と国とのやりとりの間に立つものだ。今、ナナリィが聞いているようなむつかしいことばをよくよく聞きとって大使の国へと届けるのが仕事だと聞いていた。 だから普通は、大使に手紙を預ける前に、大使の前で手紙を読み上げ、大使にそれを示して、間違いが無いかどうか確かめさせたあと、大使の前で封をして預ける。 なのに今、大使が来ているとは聞かされていない。それでも読み上げる声は続く。 『今、王国は大変なこととなっております。リランディア陛下のお遣わしになった大使は、リランディア陛下のお心を良く表し、王国の助けとなってくれました。 しかしナナリィとリランディア陛下の仲を引き裂こうとするものが、その大使を殺めてしまいました。ナナリィは大変悲しみ、途方に暮れております』 聞き流しかけて、気付いた。 大使が殺められたと、今言った。 『リランディア陛下はどうかどうか心をお鎮めになられますよう。トイトブルグ王国とナナリィは、決して帝國に二心など持ってはいません。ナナリィをお信じくださいますよう心からお願いいたします』 ナナリィには大使の顔は判らない。けれど声は覚えている。何度も謁見した。おとしよりなのに大きな張りのある声で話す人だった。きっと体も大きな人なのだと思っていた。 読み上げは続く。王国は今混乱を極めていると。王国にあった「神々と神意をめぐる諸問題」が大きく取り上げられ、人々はあいあらそっている、と。 あまりのことに、胸が痛くなるほどだった。心の臓が止まりそうだった。何が起きているのだろう。いつの間にそのようなことになったのだろう。 父上様がおられたころは、王国は平和だったはずだ。兄上様の立太子の儀のときには、王宮前広場に王国の人々が集まってくれて、祝ってくれたのに。兄上様が王国を巡幸したときにも人々はこぞって道に詰め寄せたと聞いていたのに。 『ナナリィはリランディア陛下と陛下の大使のために、大きなお葬式を行ってお弔いをいたします。ナナリィは何より、リランディア陛下のお悲しみを察して止みません。お心の広いリランディア陛下は、きっとナナリィの本当の気持ちをお察しいただけると信じております』 悲しかった。今の今まで、誰もナナリィに教えてくれなかった。 何もできない。何もできない。どうすればいいのかもわからない。ぶるぶると体が震えて止まらない。 やっとわかった。謁見の間で騒ぎになったときにはもう、王国は今のようになっていた。胸が痛い。息ができない。震える指で胸を掴む。 「・・・・・・助けて」 「いかがなされましたか女王陛下」 「兄様・・・・・・」 「大変だ。侍医をここへ!」 「待て、駄目だ。女王陛下。御裁可を」 声は言う。 「陛下、親書御裁可をお示しください」 けれどナナリィは何も応えられなかった。何もかもが遠く聞こえる。そのまま、ふつりと切れた。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/871.html
737 :YVH:2012/02/25(土) 22 10 08 帝国政府が内外で活発に動き出した頃、新無憂宮の一角では日本に行く事を表明した皇帝フリードリヒ四世の 今後の処遇に付いての話し合いが持たれた。 参加者は当の本人、フリードリヒ四世、譲位宣言後に摂政皇太子となったルードヴィッヒ大公 四公爵たち、国務尚書リヒテンラーデ侯、財務尚書代理ゲルラッハ子爵、宮内尚書ノイケルン伯爵 典礼尚書アイゼンフート伯爵(と補佐役の次官スピエルドルフ男爵)。 すでに皇帝からは、退位後にジッキンゲン=ゴールデンバウム大公を名乗る事が内示されてはいるが この称号を一時的なものにするか、世襲の大公家として遇するかが問題となった。 過去の歴史において、今回の事例に一番近いのはグスタフ帝から異母弟マクシミリアン=ヨーゼフへの譲位ではあったが こちらは、譲位後間もなくグスタフ帝が崩御した為、後の処遇は考慮される事は無かった。 だが、今回は健常な状態での譲位であり且つ、相手国との折衝、および駐在大使にまで役目が波及する事も考えられ 一時的な地位とすると、任免問題が度々発生すると考えられる等、問題(主に格式上の)もある為に、この話し合いは持たれた。 議論は色々と出たが、リヒテンラーデ侯がフェザーンに居るレムシャイド伯爵経由で手に入れた日本に関する資料の中から 参考になりそうな事例を紹介した。 それは地球時代、日本がエドジダイと言われていた時期に、ある特定に寺院に時のミカドの近親者をお迎えしていたという物であった。 僧侶という概念は帝国では絶えて久しかった為、問題にはされなかったが、形態的にまるで人質みたいではないかという意見が 一部から出たが、万が一の時の血統保持には有用ではないかという四公爵からの意見で存続させる方向で話は進められた。 相続に付いては、帝位継承権は一応は保持するが、基本的には世襲の駐在大使として遇し、フリードリヒ四世に子が生まれれば 基本的にはその系統をもって代々受け継がせる。もし、系統が絶えた場合は時の皇帝の皇子の一人を養子として送り込む。 帝国内の地位的には大公家は四公爵家の上座とされた。 領地に付いては、旧ジッキンゲン男爵領を大公領として宛がう事とした。 これは四公爵家との兼ね合いで、地位的には上だが経済的には四公爵家の下位とすることで、バランスをとったとも言える。 738 :YVH:2012/02/25(土) 22 10 44 皇帝フリードリヒ四世の処遇が決まった後、政府要人は日本に追い着くには、如何すれば良いかが話し合われた。 いくつか意見が挙がったが、どれも言葉は違えど、言っている事は現状の改革しかないと言う意見が大半を占めた。 ここでルードヴィッヒ大公から、リヒテンラーデ侯に対し、こんな発言があった。 「爺。日本の故事の中に、何かよい物は無いのか?」 その言葉に国務尚書は手元の資料を覗こうとした。そんな時、秘書官のワイツが硬い表情で入室してきて 侯になにやら耳打ちした後、退室して行った。 「如何したのですかな閣下?お顔の色が優れませぬが・・・」 秘書官の報告を聞いてから顔色の悪くなった侯を心配して、ゲルラッハ子爵が声をかけた。 そんな腹心の言葉に侯は‘安ずるな‘と手で示し、列席者に向かって硬い声で秘書官からの 報告内容を話し始めた。 「・・・軍務省からの緊急報告ですじゃ。正面のスクリーンを」 そう言って侯は手元の端末を操作し、軍務省からの報告をスクリーンに映し出した。 軍務省からの報告は、大日本帝国の新規建艦計画に関するもので、その凡その概要とそれに付いての 四元帥の見解で構成されていた。 そこに記されていた各艦の大きさたるや、悉くがイゼルローン級かそれ以上、 クラーゼン元帥から報告のあった「長門級」「伊勢級」は戦艦ですらなく、種別的には「戦闘艦」。 正式には長門級戦艦改め「坂東級戦闘艦」、伊勢級戦艦改め「星風級戦闘艦」・・・ 大日本帝国との接触後、関係各所との連絡を取り易くする為と称して、政治区画の南苑は軍事施設を参考に 通信設備等が改修されており、上記の報告が軍務省からダイレクトに伝えられるようになった。 『・・・以上の事と先の「サジタリアス回廊会戦」の件を鑑みまして、真に遺憾ではありますが 我が軍の対処能力を超えているという結論に達しざろうえませぬ』 概要の説明が終わった後、四人を代表して軍務尚書が見解を述べて報告は終わった。 「・・・やれやれ・・・なんと言う常識外れの国か・・ あの阿呆め、危うく帝国を・・・」 報告を聞き終わって、ブラウンシュヴァイク公が呟いた。もっとも、最後までは外聞があるので言わなかったが・・・ その後も会議は続き、一応、以下の事が決まった。 一:政治機構を、大日本帝国を参考にして改編する。 二:諸侯のうち、財政的に行き詰まっている者を中心に領地を買い上げて、年金貴族化する。 三:妻子は帝都住まいとし、無役諸侯は隔年で帝都と領地を往復させる。 最終的に一を取りあえずの完成形とし、当面は二と三の完遂を目指す。 「・・・前途は遠いな・・・反対も多かろうて・・・」 条項を見ながら、リッテンハイム侯が呟いた。 「なに、そ奴らには贄になって貰うまでよ」 侯の呟きが聞こえたのか、ルドルフィン公が嘯いた。 「帝国の養分になるのじゃ。貴族として誉れであろうよ・・・ ・・差し詰め反対しそうな大物は、カストロプ公、ドリンゲン侯、ミッターハウス伯 辺りかのう・・・くっくっく・・」 数人の諸侯の名を上げ、暗く哂うルドルフィン公。 「しかし、叔父上。それらを一々潰していては面倒では?」 ノイエ=ザーリアー公が疑問を叔父に呈する。 「ヨーゼフの疑問は尤もじゃ。じゃが、先の改革案が実行されれば、 勝手に徒党を組んで騒ぎ出すわ。そこを討てば良い」 叔父の返答に首肯するノイエ=ザーリアー公。 こうして、会議は続いていった。 【あとがき】 難産でした・・・orz
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/860.html
「………………」 鈍重な沈黙が辺りを占める空間。 そこに設置されたテーブルに3人の男、そして上座に座る者の膝の上には人の頭を持つ芝犬が頭を撫でられ上機嫌に尻尾を振っている。 彼等の事を紹介するならディアボロ、タケシ、692、田村ひより。 元々GERを喰らっているディアボロを除いて、全員がカオスロワクオリティによって終わりが無いのが終わりになってしまった者達だ。 ちなみに野比玉子は買出しの最中である。 結成後、僅か2レスで解散したはずの彼等が何故まだ一緒にいるかと言うと……。 「まずこれを見ろ。3月7日現在、つい最近の某所におけるデータだ……」 692は持っていたノートパソコンの画面を正面の二人に見せる。 「……ふむ、リピーターロワの投票だな。だがそれがどうかしたのか?」 「あ、俺たちカオスロワからも出てくるんですね」 「私にも票が入ってるっ!嬉しい事っスね~」 「…………………………」 「692、どうしたんスか?」 「そう、コレはお前達が言う通りリピーターロワの投票……、かくいうオレもここ最近ロワから放れていたんで今知ったが……」 実際その通り、有名なツンデレコンビや>>やおいはともかく、明らかに存在がネタなひよこや玉子にまで票が入っていたのだ……。 なのに……。 「あれ、でもこの投票って……」 タケシが逸早く692の言わんとする事に気づく。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………! 「オレは一体なんだ? 書き手ロワの自分と記憶をシンクロさせ、こうやってノートパソコンを手に入れ……、 一時はラスボスフラグまで立っていた(※立ってません)と言うのに……! うう……」 「あ、おい692……」 「数ヶ月誰も書いてくれないんで結局は自分で自分を殺し…グスッ…それも中ボスの噛ませ犬だし……、 綺麗に殺せたかと思ったら今度はお前達の仲間入り! オリジナルのオレの方は未だに幼女一人殺しただけで サラマンダー!! 君がくれた勇気は億千万!!! 犬にホレ薬を飲まし今や懐かしきデスマスク状態ぃいいい!!! いっそノリピー語で話してやろうかコラ!? 漫画ロワの方は流れ早くて未だ追い付けないし……グスッ……」 ここで支給された水を飲んで息を整える。 あぁ、禁止行動? 食えんのかソレ? 違うんなら生ゴミに出しとけボケ。 「その上ゲームTCBR4では やおいやデ子もどきまで出演したのにオレは無し!! あげく今回のリピーターロワ投票では一日目に登場したってのに一応話題は出た白石みwikiと違い、 オレは名前すらでずに未だ0票なんだよ!! ネタキャラにされたあげくにこんな扱いもう限界だよ!!! オレの足にマーキングすんな田村! もういやだあ─────!! エグ……エグ……なんで…どいつもコイツも…エック…オレを苛めやがって…グスッ」 「お、落ち着いてくださいよ。ほらハンカチ、取り合えず涙拭いて」 「ちーん」 「…………」 「と、言うわけでだ……。お前達オレに付き合え。今度こそツンデレコンビを捕まえる」 「いや、何が『と言うわけ』なのかが良く──」 「うるせ! このままでもやりたい放題いじくられんだ! もうオレも開き直った!! 6/や やおいだってどうせ自分で自分をカッコよく書いてんだろお!?(決め付け) オレだって、オレだって……いいから付いて来い、どうせこのままでも死に続ける運命だろうが! カオスロワでも一遍くらいやってみやがれクソ!」 それだけ言って、椅子から降りる。 ようやく泣き止んだようだ。 「ボス……、あんたのスタンド能力ならちょっとやそっとの死は回避できんだろ。 何度も死を経験したお前の精神ならGERふぜいなんとかなる。 それにタケシ、さっきお前にやった岩ポケモンいればお前の指揮で戦闘パートは有利に進められる。 考えてみりゃ、症候群が無けりゃかなり強力なんだぜこのメンツはよ……」 「「…………」」 「私は何処までも692に付いて行くッスよ~///」 「は、このメス犬の方がよっぽど利口だぜ。来たくなきゃそれでいい、お前等は永遠に死に続けてな……。 オレは一人でもやってや────」 ────カチッ 「…………」 (この足元に広がる感触……、最近の連続した爆破オチ! まさか……いや落ち着け、 今この足を放さずにホワイト・アルバムで地雷を凍らせ──) 「待ってくださいよー///」 「ってバカ! こっちくんn」 DOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!! 「なぁタケシよ……」 「なんですかディアボロさん」 「あの男ホントに大丈夫なのか?」 「自分は多分、ダメかと……」 「というか、投票だけで開催される訳では無いからどうでもいいんだがな……」 「ですよね~」 【二日目・午後七時半/???】 【692@現実】 [状態]:覚醒 凄味でホワイト・アルバムを習得 星 [武装]:スペツナズナイフ、しんのすけの上半身左側 ダイアーさんの罠、金のマスク、銀のマスク ツンデレコンビに関わった事による不運 [所持品]:支給品一式、ノートパソコン(北川の支給品) [思考]: 1:あべぎゃあああああああ 2:現実世界に返るために、かがみと◆6/WWxs9O1s氏の隙を見て元祖ツンデレコンビを捕まえる 3:自分をこんな目に会わせた書き手は殺す ※平行世界の自分と、記憶がシンクロしています ※ものすご~~~く調子に乗ってると反省してます ※このSSにおける692の発言、とくにゲーム版TCRYの作者氏および6/氏へ向けた暴言はウソ冗談で構成されており、 決して筆者の本音などではありません。イヤマジで…… 【田村ひより@らき☆すた】 [状態]:体犬、頭人間 星 [武装]:なし [所持品]:なし [思考] 1:ひ~よりんり~ん~(バーイバイキンのテンポで) ※殺しても多分ホレ薬の効果は解けませんw よって692氏は犬と恋愛フラグ発生しっぱなしです 【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:玉子症候群 [武装]: [所持品]: [思考] 1:不安だ…… 【タケシ@ポケットモンスター】 [状態]:玉子症候群 [武装]: [所持品]:モンスターボール複数 [思考] 1:てか、俺たちが普通に動いたら症候群はどうするんですかね?
https://w.atwiki.jp/worldhistory20/pages/13.html
東アジア・東南アジア世界の動向 清代の中国と隣接諸地域 トルコ・イラン世界の展開 ムガル帝国の興隆と衰退 [部分編集] 東アジア・東南アジア世界の動向 明の成立・発展 明 ①勇むや(1368年)明の朱元璋 ②(明の建国 1368年 珠元璋による) 明るいイサムは朱色が好き。 紅巾の乱 紅巾の乱( ~1366 ) ザコい(1351)紅巾 明と清の都 北京でミシンを買いましょう 北京 明・清 出典:『世界史でるとこ攻略法(文英堂}』 明の皇帝 ①コブできる程の喧嘩は永遠楽して勝てず正統派に負けステテコ踊らされる。 洪武帝 建文帝 永楽帝 正統帝 万暦帝 崇禎帝 ②明に 貢 献 、 衛 星 バ ス 明 洪武 建文 永楽 正統 万暦 崇禎 洪武帝 ①勇むやみんなの洪武帝!中出しやめて六階直行!黄色い魚を護るが利口 1368年 明 洪武帝 中書省の廃止 六部直属 六諭 賦役黄冊 魚鱗図冊 衛所制 里甲制 ②明の首都南京、建国朱元璋、彼は里甲制と衛所制で統治。 みんな(明)軟禁(南京)されてすげぇぞ(朱元璋)、利口(里甲制)で偉いでしょ(衛所制) 三省六部 ①理(吏)工学部の恵(刑)子(戸)さんが兵士にお礼した 門の下(門下)でチュー(中)しよう(尚)よぉ ②りこ(吏、戸)さんは高齢(工、礼)なので閉経(兵、刑)した。 礼部だけ、れいって読み方違うけど許せ ③注文しよう 注 :中書省→ 文 :門下省→ しよう:尚書省 ※実際の法律審議もこの順番! 朝貢貿易と北虜南倭 鄭和 石、奢ってええわ(鄭和) 1405 鄭和の遠征開始 韃靼(タタール) タタアアアアアアアアアアアアルンタン=ハン タタール アルタン=ハン 土木の変 ①石敷く土木(工事) →1449 土木の変 ②石敷くお江戸は正統派 1449年 オイラト エセン=ハン 土木の変(正統帝を捕らえる) ③おいらと僕/えせ(偽物)と正統 オイラト 土木の変(1449) / エセン=ハン 正統帝 ④正統帝「オエ~」 オイラトのエセ=ンハンに土木の変にて連行 ⑤1449年 土木の変 エセンハン対正統帝 いよっ、よくやった!エッヘン どう僕?正統帝 ⑥力石のテーマにのせて 「オイラ~、(正当でもえせでも)ボクサー♪」 オイラートのエセン=ハンのが正統帝を捕虜に(土木の変) 明の衰退と女真の発展 張居正 以後名に(1572)残る張居正 ↑万暦帝が即位して張居正を採用。同年サンバルテルミの虐殺。 李自成 李自成の乱(1631) ムサイ(631)ぞ李自成 ヌルハチ ヌルハチ→ヌル8→八旗 →八幡→満州文字 明代の社会 一条鞭法 1581 一条鞭法 怖い一条鞭法 明代の文化 「四書大全」「四庫全書」の見分け方 大全→たいぜん 全書→ぜんしょ "し"が入ってる方が清 入ってない方が明 ※「大」がついてないのは永楽帝ではない。 靖難の変起こして今で言う麻生みたいな支持率低状態で皇帝になったもんだから文化事業でイメージアップ ってことで大それた「大」がつく。 明代の学者 ①ホリの字 転送 ホ:本草綱目 リ:李時珍 の:農政全書 じ:徐光啓 てん:天工開物 そう:宋応星 ②『童貞の細いティンコをシゴこうにも,衛生的に無理!』 童貞(どうてい→すうていw)…崇禎暦書 細い(ほそい)…本草綱目 ティンコ…天工開物ww シ…四書大全 ゴ…五経大全 衛(えい)…永楽大全 …永楽帝の命で「四書・五経・性理大全」編纂 生(せい)→性理大全 上の3つは実学,下の4つは編纂事業に関する物。 実学書「農政全書」も重要だが抜けているw 「性理大全」はついでに入れただけ。 ③エ 園治 ス 崇禎暦書 テ 天工開物 の 農政全書 本 本草綱目 ※昔のサントリーウーロン茶のCM曲で作者と共におぼえるのがオススメ 明代の四大奇書 ①3 「水滸伝」 上二個の原作:施耐庵(元代) S 「三国志演義」 作者:羅貫中 「西遊記」 作者:呉承恩 (「悟」空が主役だから「呉」・・・) 1 「金瓶梅」 :不詳 エロ話 ②きしょっ、すさんだ最近 す …水滸伝 さん…三国志演義 さい…西遊記 きん…金瓶梅 [部分編集] 清代の中国と隣接諸地域 清の中国統一 1082年 清朝で白蓮教徒の乱を鎮圧 呉三桂と李成桂と李自成 呉三桂→三潘の乱(3繋がり) 李氏朝鮮の建国(李成桂) いざ、国をたてよう漢城に 1 3 92 壬辰丁酉の倭乱(李舜臣が活躍) 異国に攻めいる豊臣秀吉 李成桂→李形成 もしくは李整形 李舜臣と豊臣秀吉の臣つながり 李自成→自分で反乱を成す(明滅亡)→自成 1592 出来事順にすると李成桂→李舜臣 真ん中の文字とって成舜…せいしゅん…青春とか。無理矢理 ネルチンスク条約とキャフタ条約 ①忌む約束(1689年) ネルチンスク条約 いーな担いな(1727年)キャフタ条約 ②キャフタ条約→フタナリ条約→(17)27年 ③色は黒(1689・黒=黒龍江)きネルチンスク条約 ④井上が屋久島 1689 ネルチンスク ⑤1689 ネルチンスク条約 (いろんな約束ネルチンスク) ⑥ネルチンコスクスク条約 By康熙帝&ピョートル1世 キリスト教禁止 「キリスト教、よせって!」=キリスト教を雍正帝が禁止 出典:「Dr.Kの直観で覚える世界史Ⅴ用語600」 清の分割統治 直轄地―中国東北部・中国内地・台湾 藩 部―新彊・モンゴル・チベット・青海 朝貢国―朝鮮・ネパール・ミャンマー・タイ・ヴェトナム ⇒直下型(直轄)の大地震、東北・内地であったわん(台湾) ⇒(地震の)兆候(朝貢)はあったのだ。朝から(朝鮮)ネコ(ネパール)はミャ―ミャー(ミャンマー) 鯛(タイ)はベトベト(ヴェトナム) ⇒でも犯人(藩部)は新卒教師(新彊)モンペ(モンゴル)はいてて知性(チベット・青海)ゼロ ②ジュン(人名)とちゃちい世界 →ジュンガル部『チャハル、チベット、青海、回部』 清代の社会経済と文化 『四庫全書』 ①乾いたしっこで全焼 乾隆帝の時に四庫全書 考証学 「高校生退団」 明 高→黄宗ギ 末 校→顧炎武 清 生→銭大キン 退→戴震 初 団→段玉裁 段玉裁 玉砕自重 段玉裁 設問解字注 清代の文学 長 「長生殿伝奇」 寿の 「儒林外史」 (儒=役人 林=いっぱい)=役人の腐敗 こ 「紅楼夢」 (紅楼=華やかな生活 夢=終わった) と 「桃花扇伝奇」 り 「聊斎志異」 イエズス会宣教師の活躍 イエズス会宣教師 ①アダム、吸って。フェラビーストのように。 アダムシャールは徐光啓と「崇禎暦書」を作成。フェルビーストはアダムを補佐 した人物。 待てよ、今夜は無礼講よ全裸。 ↓ マテオ=リッチは坤輿万国全図、ブーヴェ、レジスが皇輿全覧図を作成。 ②待っても待ってもビッチは来んよ? マンコくせー女子高生のゆーっくりとしたコき加減は本物! マテオ=リッチ 坤與 万国全図 徐光啓 ユークリッド幾何学 幾何原本 を翻訳 清朝と東南アジア アユタヤ朝 アユタヤ朝(1351~1767) 遺産(目当ての)恋人なんてむなしい ラタナコーシン(チャクリ)朝 ちゃっかり独立更新たい! タイ、チャクリ朝(ラタナコーシン朝)、独立を維持 東南アジアの宗教 イスラム教国→アーバン待った! (アチェ、バンテン、マタラム) ヒンドゥー教国→マジャ(マジャコング)、心労ひでー (マジャパヒト、真臘、ヒンドゥー) ちなみにタイとビルマは上座部 ※大雑把に、大陸部は上座部でも良いと思う 清朝と東アジア 李氏朝鮮 ①利子を勘定、生計やばい。出資が苦で組員に恫喝 李氏(李氏)・漢城(勘定)・李成桂(生計)・両班(やばい)・朱子学(出資が苦)・訓民正音(組員)・銅活字(恫喝) ②1392 李成桂李氏朝鮮建国 いざくにつくらん李成桂 ③李成桂 いざ国作りに(1392) 挑戦だ!!(朝鮮) 鎌倉幕府 ①イイクニ(1192)作ろう鎌倉幕府 ②いいくにつくろう、がダメなのはそもそも1192年が東国政権成立の年とはみなせないからです。 征夷大将軍は朝廷から与えられる官名ですが、頼朝は後白河法皇を警戒し、後白河もまた同様だったので、後白河の死去後はじめ て鎌倉は征夷大将軍を受けた、という事情があったのですね。 おおむね鎌倉政権の確立は1185年におくのが現在では普通です。 予備校講師さんも、もっと本質的なところでつながっていないというところを指摘してほしかったですね。 江戸(徳川)幕府 ①1603 徳川家康が江戸幕府を開く (ヒーローのおっさん 徳川家康) ②ヒーローのおっさん 徳川家康誕生 1 6 0 3年 出典(①):ドランクドラゴンのネタ [部分編集] トルコ・イラン世界の展開 ティムール朝の興亡 ティムール朝 ①ティムールを誘(いざな)お~行こ~(1370~1500) ②いざ名を上げん!ティムール朝 (1370) ③茶 → ティー チャガタイ・ハン国 → ティムール ④1370:見直したよティムール君!(ティムール朝成立) 出典(②): オスマン帝国の成立と発展 オスマン帝国 ①肉食う国だ ohスマンm(_ _)m(1299~1922) ②1299:人肉食うのがオスマン・トルコ(オスマン帝国成立) ルーム=セルジューク朝 (グレゴリウス7世) (ホ ラズム)(ハインリヒ4世) 日暮れ後も、いれてながなが叫べども、ホーラ部屋へは、はいれん(リヒ) (10 7 7) (ルーム=セルジューク) カノッサの屈辱(神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が教皇グレゴリウス7世に破門され、解除を願う) ホラズム朝建国 ルーム=セルジューク朝建国 オスマン帝国のスルタン達 オスはムラムラばあやをめとるセオリー無視のスレンダー ①オスマン1世 ムラト1世 バヤジット1世 メフメト2世 セリム1世 スレイマン1世 めふめと以外はみんな1世だよー ②オスマン帝国 「オスはムラムラ、ハメセックス」 オス オスマン1世 ムラ ムラト1世 ハ バヤジット1世 メ メフメト2世 セ セリム1世 ッ ク ス スレイマン1世 ③「ばーや、じっとしてて!アメフトで擦りむいたんだから!」 ばーや、じっと→バヤジット一世 アメフト→メフメト二世 擦りむいた→セリム一世 ④おすばや、めふめせりまん(古文のノリで) ↓オスマン1世 ↓バヤジット1世 ↓メフメト2世 ↓セリム1世 ↓スレイマン1世 (このあと逆流してセリム2世、メフメト4世) オスマン帝国の都 「ブルーさ…、あっドリアン!と思ったらアイスだった…コーンスープ味の」 ブルーさ→ブルサ あっドリアン→アドリアノープル アイス→イスタンブール コーンスープ→コンスタンティノープル アンカラの戦い ①1402:石田鬼(アンカラの戦い) ②1402年アンカラの戦い →異様に(1402)強い!ティムール様 ③いっしょに(1402)行こうよアンカラの戦い ビザンツ帝国滅亡 ①ビザンツ滅亡と百年戦争終わり。 1453(石とゴミ) ②1453:石田ゴミ(ビザンツ帝国滅亡、百年戦争終結) ③いよいよ誤算(1453)が生じて東ローマ滅亡 ④意志ゴミ(1453)の如く東ローマ ⑤一日シコるの3回まで 1 4 5 3年 セリム1世 「セリム1世 サメッカメを守る」 サメとカメを守る感じで サ→サファヴィー朝に打撃 メッカとメディナを支配下 マムルーク朝滅ぼす 第一次ウィーン包囲 ①一言憎いウィーン包囲 (1529) 出典(①): ②以後憎(1529)しみ生む第一次ウィーン包囲 ③イチゴ肉 1529年 ウィーン包囲 ④1529第一次ウィーン包囲 以後憎まれるオスマン朝 第一次ウィーン包囲と第二次ウィーン包囲 ウィーン包囲は肉と野菜で覚える 1529(にく)年第一次ウィーン包囲 1683(“やさ”い)年第二次ウィーン包囲 プレウェザ海戦 ①トルコさんは(1538)好プレー(プレウェザ) ②『プレヴェザの海戦』 (連合艦隊の船が転覆しかかってるイメージで) 連合軍「ぎゃー、船が沈む!誰か丸太くれ~」 スレイマン1世「ゴミやな、滑ろ」 丸太くれ→クレタ島とマルタ島(帝国はクレタ、マルタを除く全地中海域の制海権を握ることとなった) ゴミや→1538年 滑ろ(スヴェロー)→スペイン、ヴェネツィア・ローマ教皇 ③以後惨敗のプレヴェザの海戦 ④1538プレヴェサの海戦 以後騒がれるオスマン朝 レパントの海戦 ①トルコ泣いた(1571)レパントの海戦 ②1571:以後泣いたよトルコ軍(レパントの戦い) ③ パンツ 1コない おっ、すまん! (レパント) (1571) (VSオスマン) ④1571年 レパントの海戦 →トレパンはいて以後無い人気 ⑤1571レパントの戦い 以後泣いて過ごすオスマン朝 サファヴィー朝の興隆 サファヴィー朝 以後多いシーア派サファビー朝 (1501) 出典: アッバース1世 アッバース1世、ホルムズ島奪回、イスファハーン遷都 アーッ!掘る、アッハーン [部分編集] ムガル帝国の興隆と衰退 ムガル帝国の盛衰 ムガル帝国 ①子風呂(1526)番小屋(1858)無ガール ②ムガルがイチゴ摘む、いや怖い(1526~1858) ③I go to ムガル帝国 1526年 ムガル帝国成立 ムガル帝国皇帝 ①ムガルばあしゃあん。 バーブル→アクバル→シャージャハーン→アウラングゼーブ ②ムガル帝国皇帝 バブルなアクバル処女は売らん バーブル→アクバル→シャージャハーン→アウラングゼーブ ヴィジャヤナガル 美女穴ガール →ヴィジャヤナガル ナーナク シクシク泣くナーナク インド=イスラーム文化の開花
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1837.html
(投稿者:ししゃも) 「あら、おかえり」 ちょうど和服を着た留美子が、座布団に腰を下ろしたところだった。長方形の食卓にはまだ朝食が並べておらず、代わりにやかんと二つの湯呑みが置かれていた。朝の素振りを済ませたアサガワは、いつものように留美子の近くに腰を下ろす。パラドックスとジョーヌはまだ姿を見せておらず、それが十分ぐらい続くと、まだ寝ているであろう彼女たちを叩き起こそうと、腰を上げようとした。 「二人は朝食の手伝いをしてもらっている」 それを先に言って下さいといわんばかりの表情をすると、アサガワはお茶が入ったやかんに手を伸ばした。 「二人とも、MAIDとしての才能は確かだし、女中としての才能も然り」 アサガワは湯呑みにお茶を注ぎ終えると、留美子の方に湯気が昇っているそれを渡した。その後で、自分の湯飲みにお茶を注ぎ始める。縁台の、居間へ続く廊下から足音が聞こえてきた。アサガワは朝食が運ばれてきたことを悟ると、障子が開いた。 「おはようございます」 両手でお盆を持った割烹着姿のパラドックスが、無愛想な表情で挨拶を言った。アサガワと留美子は「おはよう」と返事を返すと、パラドックスはそそくさとお盆に乗っている茶碗やお箸を並び始めた。後から続くように、ジョーヌや女中の仁鳥と、その娘――おかっぱ頭で気弱そうな顔をしている彩がアサガワと留美子に挨拶をした。 「真美さんや。この女中さん、ほんと要領が良くて、朝の支度が捗りましたわ」 先祖代々朝川家の女中として働いている仁鳥は、五十過ぎとは思えない豪快な声で二人のMAIDを褒める。ジョーヌは照れ笑いしながら、パラドックスと共に朝食の準備にかかった。 もう少しジョーヌは大口を叩くかとアサガワは思ったが、ここが見知らぬ楼蘭皇国の朝川家にお邪魔している以上、身を慎んでいるだろうかと思った。 そう思っている間に白米、大根の煮付け、味噌汁。懐かしい故郷の料理が並べられる。明朝から素振りをしていたため、アサガワは早くこれらを食べたいという衝動に駆られた。その間に女中たちは支度を済ませると、仁鳥はアサガワの横へ座る。彩は母の横へ座ると、パラドックスとジョーヌは彼女らの対面になるように腰を降ろした。 「お早うございます、女中のみなさん」 改めるように留美子は挨拶を言うと、仁鳥やパラドックスたちは「おはようございます」と返した。 「それでは、食べましょうか。いただきます」 M.A.I.D.ORIGIN s AfterStory_LAST 「過去を殺せ」 「剣道、ですか」 朝川宅の庭で、パラドックスは竹刀を持っていた。庭の広さはかなり広く、その場にいるパラドックスとアサガワがお互いに暴れまわっても差し支えないほどだった。剣道着に「たすきがけ」をしたアサガワは後ろ髪を括っており、竹刀を肩にかけている。 その風貌はまさに「教官」という言葉が相応しかった。 「マイスターシャーレで教えてあげたかったが、あそこは近代戦特化のカリキュラムだからな。白兵戦は銃剣で済まされたし」 アサガワはそういうと、パラドックスの横で竹刀を振った。風を切り裂く音と同時に竹刀が振り落とされる。 「で、留美子さんと真剣試合ですか」 朝食を済ませた後、アサガワ本人から真剣試合の内容を聞いたパラドックス。彼女は厄介事になったと思いながら、事の真相を聞こうとする。 「ああ、そうだ。お前とジョーヌを審判員として来てもらう予定だ。女中の仁鳥や彩は物騒ごとは嫌いだからな。ちょうどよかったよ」 パラドックスは肩をすくめると、アサガワと同じように竹刀を振る。だがそれは乱暴に振っただけで、アサガワは直ぐに素振りをやめて、パラドックスの背後へ回った。 「よし、分かった。まずは肩の力を抜いてリラックスしろ」 そっとパラドックスの両手に自分の手を重ねたアサガワは、ゆっくりと彼女の両手を上へ押し上げる。 「すり足だ。竹刀を握っている両手が額まで上がったら、右足を前へ滑らすように出せ。同時に竹刀をまっすぐ振るんだ」 アサガワの素振りよりもやや音が出なかったが、パラドックスが振った竹刀は空を切り、さっきの乱暴に振っていたそれとは別格の音が鳴った。 「振り終わったのと同時に左足を擦って、振る前と同じ位置にするんだ。最後は左足を後ろに伸ばして、元の位置へ戻れ」 アサガワはパラドックスの左足を優しく蹴ると、彼女のそれは地面を前へ擦った。その後、すぐに左足を後ろへ伸ばして、両足が竹刀を振る前と同じ位置になる。アサガワはそっとパラドックスの背中から離れる。 「これが初歩的な素振りの動作だ。最初はすり足の練習からが基本だが、お前は飲み込みが早いからな。素振りからやらした方が早い。今から素振りを50回やってみろ」 パラドックスは無言で黙々と素振りを始めた。アサガワはそれを見ながら、パラドックスの素振りでおかしい箇所を指摘する。 「真美は元気だねぇ」 「教官は仕事一筋ですわ。ああやって何か仕込むのが楽しみですのよ」 縁側でお茶を啜る留美子はそう言うと、先ほどまで朝川宅の掃除を済ませたジョーヌはたすきがけをした和服姿のままで、横に寝そべった。そして、お盆に入れられた煎餅を摘むと、それを食べる。 「ところで、貴女はどこの部隊に所属しているの」 「帝都防空部隊ですわ」 「ああ。あの精強なことで知られている空戦MAIDの」 煎餅を食べ終わったジョーヌはこくりと頷くと、留美子は「それじゃ、貴女に任せてもいいですね」と意味深な言葉を言った。ジョーヌは何のことがすぐ分かると、お盆からもう一枚、煎餅を摘んだ。 満月の明かりが、アサガワを照らしている。。1月という肌寒い季節の中、竹に囲まれたアサガワは一心不乱に竹刀を振っていた。隙間風の甲高い音に負けず、アサガワが振る竹刀の音が空を切る。同時に、アサガワの汗が飛び散った。 残り一時間と迫った、留美子との真剣試合。一歩間違えれば死者が出る危険なものだった。そうでなくても、腕や足が切り落とされる可能性がある。それでも、アサガワは神速を手に入れたかった。 「三百四十六。三百四十七、三百四十八」 アサガワは、鬱憤とした気持ちをこうして素振りで発散していた。始めてから数十分も経っていないが、既に素振りの回数は三百回を越えている。そして、三百二十五回に差し掛かったところで、アサガワは素振りをやめた。 アサワガの後ろには、和服を着込んだパラドックスの姿が居た。彼女はアサガワの愛刀であるオロチを抱えており、背中には試合着などの詰め込んだ風呂敷を背負っていた。 「準備が整いました」 一礼したパラドックスはそう言うとアサガワは一言も発せず、地面に置いていた木刀の鞘を手に取り、それを納めた。 「留美子さん、本当にやるつもりですの」 被り傘を目深に被ったジョーヌは舟の櫂を漕ぎながら、留美子に是非を問う。船首であぐらをかき、鞘に納められた「神速」を抱きかかえる留美子は満月の煌く明かりを見ながら、静かに息を吐く。 「熟田津に、船乗りせむと、月待てば、潮もかなひぬ、今は漕ぎ出でな」 高らかな声で留美子はひとつの歌を口に出した。その突拍子もない行動に思わずジョーヌは櫂を漕ぐ手を休んでしまう。直後、我に返った彼女は急いで漕ぎ始めた。 留美子とアサガワの決闘は、朝川邸の近くを流れている岩木川の上流を上ったところにあった。そこはかつて、留美子の実家があった集落の場所であることをジョーヌは聞かされている。ふとジョーヌは、満月を眺めた。 アサガワ教官やパラドックスさんも、こうして同じ月を見ているのかしら――ジョーヌは自分らしくないことを思っていた。 「着きました」 川岸に舟を停泊させたパラドックスは、船首でじっと固まっているアサガワに声をかけた。その間に、パラドックスは風呂敷を背負うと岸へ足を下ろした。湿った地面が平面に続いており、まっすぐ進むと中途半端に整理された道がうっすらと見えた。風と共に「森のざわめき」が、こちらを出迎える。 「行くか」 オロチを帯刀したアサガワは、舟から降りると歩き出した。パラドックスはアサガワが通り過ぎるまで待つと、そのまま彼女の後ろへ付いて行く形で歩き出した。 満月の明かりを頼りに、二人は雑草が生えている道を無言で歩く。十分は歩いただろうか、道の先に2メートル前後の鳥居と、その後ろに山道に作られた階段が見えた。さらに、その近くには、倒壊した木造建築の家が点在している。人が生活していた、という気配は全く見えず、それはまさしく廃墟だった。 そこは、留美子の実家があった朝野集落。農家中心の産業から工業中心の「ごく当たり前」な改革によって男は出稼ぎに、女は嫁ぎ、残ったのは老人だけとなった。 やがて国からの政策によって、彼らもまた悪くない待遇によってこの集落から出て行くことになった。留美子は寝たきりの母のために、この集落で「最後」に残っていた一人だとアサガワが言ったことをパラドックスは思い出す。 「パラドックス、お供え物を」 鳥居の脇に一メートルほどの小さな小屋が建てられていた。その小屋には、風化して顔が分からないほどの地蔵が居座っている。それの前には、紅白餅と真新しいコップが一つ置かれていた。それは留美子とジョーヌが先に来ていたという証拠であった。パラドックスは風呂敷から、コップ一杯分の清酒が入った瓶を取り出し、それをアサガワに手渡す。 アサガワはコルク栓を開け、コップに酒を注ぐ。瓶に残った酒をアサガワは一気飲みすると、空になったそれをパラドックスへ渡した。そして二人は、を地蔵に向かって静かに手を合わせた。パラドックスはマイスターシャーレ時代に楼蘭皇国の「しきたり」について理解をしていたので、特に問題もなかった。 「よし、行くか」 アサガワは地蔵を一瞥すると、パラドックスと共に鳥居を潜り、階段を昇る。 「お姉ちゃん」 千早の声が、段を一歩一歩昇るたびに聞こえてくる。夏祭りの季節。お盆の日。朝野集落を築いた先祖たちを祭るために、朝野集落出身の住民が一斉に帰ってきていた。アサガワもその一人で、この山道に作られた階段を千早と一緒に上っていた。この階段を昇った先には、夏祭りの場所となる朝野神社があった。 「お姉ちゃん」 愛嬌のある顔で、甘えていた千早はもう居ない。剣道の腕はアサガワより劣るものの、才能があった千早はもう居ない。MAIDとなって、人に憎しみを持って、朱を染める悪鬼になった千早しか居ない。しかし、アサガワはそんな彼女を救おうとしている。いかなる手段を使っても。 階段を駆け上がる真美と千早が、アサガワを横切った。 「来たようだね」 階段を昇りきったアサガワとパラドックスを見るなり、境内の前で仁王立ちする留美子が居た。白の剣道着と、黒の袴を着た留美子。対するアサガワは、黒一色で剣道着と袴を固めていた。ボロボロになった鳥居を潜ったアサガワとパラドックス。 それと同時にジョーヌが、鞘に納められた神速を丁寧に留美子のところまで持ってきた。留美子は神速を帯刀すると、アサガワを待つ。パラドックスも同じようにアサガワのオロチを彼女に渡すと、そのまま留美子の正面に来るように位置を合わせた。パラドックスとジョーヌは最後の荷物となった紅白旗を両手に持ち、留美子とアサガワの間を挟むように位置へ着く。 留美子とアサガワは蹲踞の構えを取り、鞘からお互いの刀を抜いた。白銀の刀身が、満月の明かりによって照らされる。二人は一斉に蹲踞の姿勢から立ち上がると、中段の構えで対面する相手に威圧を与える。 そのときだった、ジョーヌとパラドックスは留美子が握っている神速から、エターナルコアの輝きを感じ取る。同じくして、留美子の腰まで届く長髪が舞い上がった。 「真美。貴女がこの神速を手にするのに相応しいのであれば」 神速から放出されるコアエネルギーが留美子を包む。 「どうするか分かっているはずだ」 目にも留まらぬ速さで、留美子は面打ちを仕掛けた。アサガワは振り下ろされる神速をオロチの刀身を使って弾き、そして胴打ち。留美子は摺り足を使って、横から放たれるオロチの一撃を回避した。刀の切っ先がお互いに交じり合う距離で、両者は円を描くように動きながら睨み合う。 ジョーヌとパラドックスは、二人の距離に合わせながら、この戦いの行方を見守っていた。「決して介入してはいけない。どちらかが勝ったときに、君はその旗を上げればいい」と留美子が言っていたのをジョーヌは思い出す。 神速の刀身から、紫色の光が炎のように揺れ動く。それは、アサガワの目にはっきりと映っていた。エターナルコアのエネルギーが肉眼で視認できるほどに。ジョーヌとパラドックスは神速がエターナルコアを埋め込んだ刀ということは事前に知っていたが、ここまでコアエネルギーの力が強力だとは思いもしなかった。 先に仕掛けたのは、留美子だった。矢のように鋭くかつ正確で素早い突き打ち。アサガワはそれを避けるので精一杯だった。摺り足の形を崩して、まるで逃げるように留美子からの距離を離す。留美子は確実に強い。 しかし、あの神速のおかげでアサガワが思っている以上に、技の正確さと切れが格段に向上していた。 「逃げるのか、真美」 距離を離したアサガワに、留美子は中段の構えをしたまま、じりじりと距離を詰める。境内を背後に、アサガワは深呼吸をしながら、ゆっくりとオロチを握る両手両腕を頭より上の高さまで上げた。面打ちを弾き、胴打ちを。胴打ちを回避し、距離を離す。たった四回の行動だけで、アサガワは汗をかき、肩で呼吸をしている。 「上段の構え、ね」 アサガワの構えを見るなり、留美子は笑う。それに同調してか、彼女の身体を纏うコアエネルギーの輝きが一段と増した。 留美子の姿を見るなり、アサガワはフロレンツで出会った「時雨」を思い出し、留美子と重ねる。状況は全く似ている。違うのは、留美子は確実にあのときの時雨よりも強いということだけ。 アサガワは全身全霊の力をこめて、踏み込む。狙うは、留美子の頭――面打ち。 「甘い」 留美子の叱咤する声がアサガワの耳に届いた瞬間、オロチから繰り出される面打ちを留美子は身体を背けて回避した。冷ややかな目でこちらを見つめる留美子の顔が残像になって見える。アサガワは「不味い」と口走り、留美子から来るであろう反撃に備えて、離れようとする。 留美子は左斜めに引くように摺り足を行い、距離を調整。そして、臆することなく神速の刀身をアサガワに目がけて振り下ろした。 離れようとしたアサガワの右肩に、神速の刀身が機械で作られた人工肌に達し、即座に切り落した。留美子、いや神速は切り落しただけでは飽き足らず、余剰となったコアエネルギーを放出し、アサガワを吹き飛ばした。彼女はオイルと義肢の部品を撒き散らしながら、境内の、賽銭箱に続く石造りの階段に背中を打ちつける。 「勝負あり」 ジョーヌは声をあげ、留美子が勝ったということを示す紅色の旗を高らかに空へ向かって突き上げた。そしてジョーヌは、パラドックスの方を向いた。しかし、パラドックスは紅色と白色の旗を股元で交差――つまり、まだ試合を続けようと――していた。 ジョーヌはパラドックスの判断に理解できなかった。既に勝負は、アサガワの右腕が叩き切られたことで終わっている。あれがもし義肢ではなかったら、アサガワは鮮血を飛び散らしながら悶絶していたであろう。例え話だとしても、右腕をなくしたアサガワにこの試合を続行できるわけがない。 ジョーヌは冷静な判断で、留美子が勝ったということを示す紅色の旗を挙げていた。今さっきの斬撃が剣道でいわれている「有効打突」ではないにしろ。 留美子は禍々しいエターナルコアの魔力を放つ神速を鞘に収めようとしたがパラドックスの両手を見て、それを制止した。そして、一言も発せずに神速を構える。 「そうさ、まだ終わっちゃいない」 ジョーヌは境内のほうへ振り返ると、土で汚れたアサガワが残った左腕と脚を使って立ち上がった。千鳥足で歩きながら、留美子の前で無残にも切り落された右腕に近づく。 「母上、なぜ貴女が私を確実に殺せる間合いで、『右腕だけ切り落した』のか」 オロチが握られた右手を強引に剥がし、アサガワは片手の状態でそれを構える。 「こんだけボロボロになって、ようやく分かったのかい。まったく、私に似て強情な子だねえ」 留美子はくだけた表情になって、鼻で笑うと神速から放出されるエターナルコアのエネルギーが突如として消失する。 「こんな勝負、不公平だっていうのに」 「私は真剣に挑みましたけどね」 先程までの殺気立った空気から一転して、留美子とアサガワは談笑する。そしてまた、殺気立った表情で留美子は中段の構えを、アサガワは上段の構えを取る。神速からはコアエネルギーは放出しておらず、留美子はそのアドバンテージを失っていた。アサガワの右腕が無くなったとはいえ、戦況は留美子に傾いていた。 しかし、アサガワの目はそれを感じさせないほど自信に満ち溢れている。パラドックスはそんな彼女を食い入るように見つめていた。 「熟田津に」 畳が敷かれた大広場で、上座に座った留美子は抑制をつけてその短歌を詠った。 「船乗りせむと」 鞘に納められた神速を持って、留美子は三メートルほど離れた場所で平伏しているアサガワの手前へ寄る。二人の左右には、事の成り行きを見守る朝川家の親戚縁者とパラドックスとジョーヌが居た。 アサガワはゆっくりと顔を上げると、留美子は腰を下ろし、両手を使って神速を差し出す。 「月待てば、潮もかなひぬ」 留美子の短歌の続きをアサガワは詠い、彼女は左手でそれを受け取った。そのまま膝を使って立ち上がったアサガワは、ゆっくりと上座に向かって歩き出した。一方の留美子は先程のアサガワの姿勢になるように彼女の方へ向き、そして平伏す。 「今は漕ぎ出でな」 ゆっくりと上座に座ったアサガワは最後の言葉を言うと、すぐ側で正座していた朝川家の女中、仁鳥が杯を、彩が清酒が入った瓶を持ってきた。 仁鳥が持ってきた杯を受け取り、彩がそれに酒を注ぐ。本来ならばその役目は留美子がするはずだったから、彼女の強い要望で今まで世話になった女中の仁鳥、彩がやることになった。 アサガワは杯に注がれた清酒を一気飲みすると、大きな声で「嗚呼、天晴れ」と叫ぶ。直後、盛大な拍手が鳴った。 無事にアサガワ――朝川真美が朝川家四十五代当主となったのを見届けたパラドックスとジョーヌは、いつぞやらアサガワ教官として剣道を教えられた庭の縁側で、日向ぼっこをしていた。 「教官、当主になりましたね」 昼過ぎなのか、餌を求めにやってきた小鳥たちのさえずりを聞きながら、パラドックスはつぶやく。ジョーヌは「仕方ないですわ」とため息をついた。朝川真美が当主となった以上、もうエントリヒ帝国に戻ってくることはないだろう。 あの神速を持って、何をするのかパラドックスには分からない。 「二人とも、どうしたんだ」 不意にアサガワの声が聞こえると、二人は一斉に後ろへ向く。そこには、神速を片手に持ったアサガワと留美子の姿があった。 「あ、いえ。少しパラドックスさんとお話を」 慌てるジョーヌをよそに、アサガワはどっとその場であぐら座りをすると「帰る準備をするぞ」と言った。 「え、え」 つまり出て行けということなのか、とパラドックスは言葉の意味を理解しようとする。ジョーヌも同じような感じで口をぱくつかせている。 「母上、私の荷物は」 「彩さんが荷造りしているわ。貴女は別にいいけど、この二人が居なくなると寂しくなるわねぇ」 留美子は冗談を言うと、アサガワは笑う。パラドックスとジョーヌは状況を飲み込み、お互いに顔を見合わせる。 「あれからずっと考えたんだが、母上の言葉もあったし、どうせ楼蘭の義肢じゃ身体に馴染めないしな。頭を下げれば、向こうも許してくれるだろう」 アサガワの一言の後、パラドックスとジョーヌは立ち上がって、彼女に敬礼をした。アサガワは柔和な笑みを浮かべ、それを返した。 「さぁ帰ろうか。戻るべき場所へ。ライサがちょっと怖いけどな」 人気が無くなった朝川邸。仁鳥はともかく、彩は真美と離れ離れになったのが辛かったのか、彼女が去った日は寂しさのあまりに泣いていた。留美子はそれにあやしているうちに、泣き疲れた彩は寝てしまった。 真美がここを立ち去る要因を作ったのは、少なからずこちらにも責任があった。何も見えなかった真美に留美子は、エントリヒ帝国という組織の力が使えないこと。楼蘭のMAID機関は周辺諸国の特務機関よりずっと機密で、下手すれば千早どころではなくなるということを告げた。前者はともかく、後者は少し脚色をつけたが、真美の顔色が段々と青ざめていくのは、笑いを堪えるのに必死だった。 いずれにせよ、真美にはエントリヒ帝国に帰ってもらうしかなかった。だが、真美がこちらで千早の情報を集めるのには利点があった。千早がこの国で生まれたこと。そして、エントリヒ帝国よりも自由がある。 その代わり、精神的に辛い部分もあった。留美子の知り合いが現実に耐え切れなくなり、自殺や情報漏えいをしようとした矢先に暗殺された等。 楼蘭のMAID機関はずる賢く狡猾で、倫理的に問題がある。千早がMAIDになったように、真美に真実を知らせるのはまだ早い。 縁側を歩いている留美子は、夜空に照らされる月を眺めた。 「今もこうして、真美も千早も同じ月を見ているのでしょうね、貴方」 亡き夫に語る口調で、留美子は呟く。彼女はそのまま脇の襖を開け、真美と千早の部屋へ入る。 狭い和室。姉妹喧嘩が絶えなかった。あまりにも喧嘩が続いたので、彩が怒ってしまって真美を叩いた記憶を思い返し、留美子はくすりと笑ってしまう。日本人形が飾られている箪笥のところへ留美子は寄ると、上から二段目の棚を引いた。。きちんと畳まれた千早の私服から、隠していた一枚の写真を取り出す。 少しボロボロになった白黒写真には、笑顔の留美子とその両脇に手を繋いではしゃいでいる朝川真美と朝川千早が居た。 「真美なら、きっとやってくれますよね。忌まわしい過去を無かったことにして、この写真と同じように私たちが笑顔になれるときが」 留美子はその写真を眺めながら、神速を手に持ち、過去を殺した朝川真美に期待を寄せた。 END NEXT SCENARIO→??? SCENARIO LIST 関連人物 アサガワ・シュトロハイヒ パラドックス ジョーヌ
https://w.atwiki.jp/kinotakelegend/pages/188.html
3/2 抹茶編 122 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 00 55 07.57 ID pBwYRRkLo [25/83] 3/2 池袋オフ昨日もオフ会だったからね、緊張せずに今回は来ました…が池袋人大杉とりあえず駅内をさまよってみるテストと外に出られた…救急車いるし…人多いし道たくさんあるし…適当に進むと迷子になるのは本当なのねカプリチョーザは発見できなかったけど、アニメイトは発見しました何やってんだ俺とここで西武東口へ、とのこと駅に戻って来ると半袖の人が、これは…!目立つ…!どうみても参謀でしたもう一人のオールブラックさんは集計さん二人に例の鞄をうれしそうに見せる自分…混雑する池袋駅で何やってんだろうね 125 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 00 56 35.46 ID pBwYRRkLo [26/83] 埼玉さんと合流ミッションが始まったあの救急車まだいるのか…と思ったら走り去る救急車「目印がいなくなったな…」「参謀を肩車すれば一発か…?」「それかこれ(ゆのっちバック)を上に掲げるとか」……やらなくても合流出来て良かったです、それはそれは不審な集団でしょうからあと参謀は頑張りました(上着はファミレスにあるので半袖のまま移動)、末端冷え性なのに! 127 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 00 57 36.94 ID pBwYRRkLo [27/83] みなさまはカプリチョーザの予約開始まで時間があるのでファミレスで待機していたようでそこまで移動全員終結、人数が奇数なので特別席に座る自分…「上座やな」「と見せかけてこれは下座」 抹茶は抹茶だなぁ…とのご指摘多数あと初期のころはこんなのじゃなかったのに…には自分以外同意という状態「進化かな」「いや、これは退化」 134 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 00 59 57.98 ID pBwYRRkLo [28/83] 時間になったのでカプリチョーザに移動エレベーターに乗るときに挟まれそうになる「絶対やると思った」地上へ(ファミレスは地下にあった、地下深くて無限ループかと思った)、ここでとらちゃん離脱もうちょっと話したかったけど仕方ないねカプリチョーザに入ると木野竹様ですか?との声に一瞬吹き出しそうになるとりあえず着席、メニューを決めて待機791さんがだんだん進化(?)していく…内容はとてもここでは… 138 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 02 00.36 ID pBwYRRkLo [30/83] サラダが登場、…種類が注文したのと違う…?と思ったらどんどん運ばれるメニューどうもコースの中の選択できる部分だけを見ていたらしい大量のサラダにテーブルが埋まる…ここでサラダの皿の中にレモン発見…791「本当に食べるの…?」抹「うん」皮ごと食べたら驚かれた、あんなに大きいレモンを食べたのは初めてですちなみに誰か注目してくれると思ってレモンを持って数秒待機していたのは秘密 141 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 03 17.87 ID pBwYRRkLo [31/83] 社長の話題。社長の変態トークを当たり前に思える人が定着して変人が集結したのではないのかという説が誕生彼の変態レベルはすごいと6人で一致…良識度の話。まったりさんが良識度5は絶対にないなというのは即同意が得られたしかし自分の良識度が2なのはおかしいというと、確かに「高すぎる」との意見がおかしいなぁ…自分は4以上あるはずなのになぁ…なんだかんだで全員おかしいねという結論に…良識度とはなんだったのかその他会議。これは集計さんから報告してもらった方がいいのではないでしょうか(投げっぱなし) 145 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 04 31.83 ID pBwYRRkLo [32/83] 椿さんのエネループを見て瞬間フリーズ「あの抹茶が引くなんて…」どういうことですか限定色16本は普通にすごいと思った…これは、勝てないわ…(何の勝負)ドリンク注文はないだろうかとのこと「ジンジャーエールで」「ジンジャーエールで」「じゃあジンジャーエールで」「マンゴー…いや、ジンジャーエールで」結局ジンジャーエール×6に、店員さん笑ってるwwww 149 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 06 07.27 ID pBwYRRkLo [34/83] アイス登場。コーヒーゼリー入りのアイスだった、おいしいコーヒーゼリー入りもおいしいね、と会話をして半分ぐらい食べたところで参「これ、コーヒーゼリーか!」参謀、二番煎じですよ~そうこうしているうちにラストオーダー、抹茶カラーのメロンソーダを選択埼玉さんのピーチティーと791さんのアイスティーが入れ替わる事件発生埼玉さんが使わなかったコーヒーフレッシュを取ってみていると(確か)791「それメロンソーダに入れたらクリームソーダに…」なるほどコーヒーフレッシュ投入、色はそれっぽい(ただし100%溶けた感じだが)飲んでみる、すごくメロンソーダな味にあとからコーヒーフレッシュ!(強)ラストオーダーだったのに…でも全部飲んだそしてメアド交換会みんなスマホなのね…15分ほどかけて全員分のメアド獲得 151 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 07 08.53 ID pBwYRRkLo [35/83] 会計を済ませて地上へ脱出写真を撮りたいがどうやって撮ろうか…と思案結局ゲーセンの店員さんに撮ってもらうことに店員さんはこの集まりをなんだと思ったのだろうか…気にしてはいけないあと写真、自分弾けすぎだろ…(問題の写真は後日) 153 名前:たけのこ軍 抹茶[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 01 08 01.69 ID pBwYRRkLo [36/83] そして池袋駅到着、ダンジョンで迷わないようにしっかりついていく自分山手線で帰る自分は一足先にお別れまた集まれるときに、定例化しそうだけど…そういう話をしてきのたけ史上最大規模のオフ会は終了したなんというか…みんな個性的だったね(みんな言ってる)もちろんいい意味でね!やっぱりきのたけは居心地がいいですこんな私ですがこれからもよろしくです (一部のレスをwiki向けに編集してあります)
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/32777.html
EDテーマ ここにある約束/であいもん Blu-ray BOX 発売日:4月20日・8月24日 人と人を和菓子が繋ぐ。 京都の老舗和菓子屋を舞台にしたハートフルストーリー『であいもん』、 4月からアニメがスタート! エンディング曲はこの作品のために「であいもん」したユニットが担当! ここを編集 2022年4月放送開始。 https //deaimon.jp 監督 追崎史敏 原作 浅野りん シリーズ構成 吉田玲子 キャラクターデザイン・総作画監督 渋谷秀 プロップデザイン・和菓子作画 佐藤史暁 2D・衣装デザイン 蓬田佑季 動画検査 松谷直樹、清水かんな、鈴木孝野、郭家輝 美術監督 空閑由美子 色彩設計 中村千穂 撮影監督 松本乃吾 3Dディレクター 山本祐希江 特殊効果 桑良人 編集 齋藤朱里 音響監督 森下広人 音響効果 中原隆太 録音調整 野口あきら 録音助手 小堀新一 音楽 高田漣 ロゴデザイン 倉地悠介 アニメーションプロデューサー 川人憲治郎 アニメーションラインプロデューサー 林瑛介 アニメーション制作 エンカレッジフィルムズ 脚本 吉田玲子 雨宮ひとみ 上座梟 絵コンテ 追崎史敏 夕澄慶英! まついひとゆき 林直孝 Royden B 徐傅峰 外山草 追崎史敏 望月智充 二村秀樹 演出 居村雄馬 徐傅峰 大西健太 ウヱノ史博 島崎奈々子 外山草 小林寿徳 神崎ユウジ 作画監督 渋谷秀 佐藤史暁 細田沙織 斉藤香織 北島勇樹 Synod Mubon Hyeong Jun Jeon Hyun Jin 菊池一真 權龍狀 さゆみれい 渡辺圭太 島袋智和 永田有香 Cerberus rere Suwarin Promjutikanon Chotanan Pipobworachai BIG OWL 何振偉 川本由記子 Synod 金正林 松下純子 小沼由莉香 Min Hyun Suk Yang Ji Hye An Hyo Jung ジョンヒョンジン 八重樫優翼 米澤怜美 徐傅峰 MABUS Animation 野上慎也 パクヨンヒ チョワンハ パクソンハ キムランヨン イムスギョン 長橋研太 西川真人 閔賢叔 梁知惠 權勇上 ■関連タイトル であいもん Blu-ray BOX OPテーマ 菫 / 言葉にできない EDテーマ ここにある約束 原作コミック であいもん 1 Kindleまとめ買い 原作コミック であいもん rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/701.html
「新年明けまして、」 『おめでとうございます!』 ずらりと並んだアイドル・事務員の一同――といっても十数人程度だが――が一斉に三つ指をついて頭を下げる。アイドルたちはそれぞれがイメージカラーを基調とした振袖と袴、頭上には和風のリボンを身に付けている。 実はこれが新年最初の新しい衣装なのだが、その試着も兼ねて事務所で新年の食事会をすることになったのだ。 一月一日、765プロダクションはこうして新たな年の始まりを迎えた。 「うむ、『一年の計は元旦にあり』という言葉もある。堅苦しく感じるかもしれないが、礼節を弁えるということで……」 社長が上座にて新年の挨拶を一言一言を強調しながら語っている。 が、下座では…… 「わ、わ! 見て見て伊織ちゃん! お餅がこんなにうにょ~んって!」 「う、うるさいわね。見れば分かるわよそんなこと」 そう言いつつもチラチラと雑煮に視線を向ける伊織だったが、こうした食事とはあまり縁のないやよいは興奮を 抑えきれずに今度はシンに話しかける。 「見てくださいシンさん! こんなに伸びますよこのお餅!」 「おー、凄いな。でも早く食べないと冷めるぞ、ほかの料理もあるし」 目の前に広がった重箱を目線で示しつつやよいを落ち着かせる。かく言うシン自身も滅多に食べられない 料理の数々をせっせと口に運んでいた。 「あ、これおいしい。シン、そっちのは?」 「ん? こっちのは美味かったな、こっちは少し……って雪歩? どうしたんだ?」 真と共に味の批評を行っていると、箸を持ったままおろおろしている雪歩に気付いた。 「あ、あの……いっぱいあってどれから食べていいのか分かりません~」 新年早々涙目になっている雪歩だったが、その隣ではあずさも同じように困った顔をしていた。 「おぉ! ねぇ真美、コレもすっごいおいしいよ!」 箸を伸ばせば亜美に横取りされ、 「あ、じゃあ亜美にはこっちあげるね!」 別のものを取ろうとすれば真美の箸に遮られる。 それの繰り返しだった。 「あら~、どうしましょう~」 「……俺が雪歩とあずささんの分取るか。あと亜美に真美、正月だからって騒ぎすぎるなよな」 一応注意はしたが、いつも通り聞く耳を持たない双子だった。 「まったく……みんな、あまり羽目を外しすぎないでよね!」 こういうときはプロデューサーが頼りになるはずなのだが、両サイドを春香と美希に抑えられて役に立たないことになっていた。社長も未だに挨拶を続けている以上、場を仕切る人間はシンと律子ぐらいしかいないのだ。 「あれ? 千早はもういいのか?」 「はい、私はこれくらいがちょうどいいんです」 早々に箸を置いた千早の手には瓶が握られていた。どうやら中身は牛乳らしく、ラベルがでかでかと貼られて いる。 そこに書いてある文字は――『豊穣祈願(主に胸的な意味で)』。 「……千早、新年の初めからインチキ商品掴まされるのはちょっとどうかと思うぞ?」 よくよく見てみると千早の膝元に同じ牛乳瓶がいくつも並んでいた。いったいどこで買ったのか見当もつかない。 「ち、違います! これはその、どうしてもと勧められたので仕方なく……」 顔を真っ赤にしながら力強く否定した千早だったが、徐々に語尾が小さくなっていった。よく聞こえなかったの だが、「私だってもう少しくらい」や「もう成長期は過ぎてしまってるし」という部分は聞き取れた。 「ち、千早さんっ! それいくらくらいで売ってますか!? わたしお年玉もらったから20円くらいならなんとか 出せるんですけど!」 「それ効果あるのかなぁ。も、もし本当に効いたら、ボクもボン! キュッ! ボーン! な女の子らしいナイスバディ な体型に……アハ、アハハハハハ」 「とりあえず二人とも冷静になってくれ、いやホント頼むから」 少し取り乱し気味のやよいと真をなだめつつ、シンは頭を抱える。どうやら今年も前途多難な年になりそうである。 「みんな、そろそろ記念撮影をしたいんだけど」 視線が声の方へと集まる。その先には、いつもの事務韻の制服ではなくアイドルたちと同じく振袖の小鳥さん がデジカメを掲げていた。 「仕事用じゃなくてプライベートなものだから、いつもみたいに気を張らなくても大丈夫よ」 「じゃ、じゃあ俺がカメラマンします! さぁ、春香も美希も並んだ並んだ!」 「え~、ミキはハニー……じゃなかった、プロデューサーさんと一緒がいいな」 「そうですよ、私と一緒に写りましょうよ~」 固い笑顔を浮かべつつプロデューサーは小鳥からカメラを受け取り、撮影ポジションに着いた。どうやらあの 状況から抜け出すチャンスを逃すつもりはさらさらないようだ。 「ほら、シン君も一緒に」 は? と呆気に取られるシンだったが、その隙に両手を引っ張られた。 「そうそう! 亜美たちだけじゃつまんないよ!」 「ピヨちゃんも早くはやくー!」 「わかった! わかったから手を引っ張るなっ!」 そんな言葉も何処吹く風、掴まれた手を振りほどくこともできずにアイドルたちのど真ん中へと連れ込まれた。 「ってなんで俺がセンター? 俺は端っこでいいって」 そう言って端に移ろうとするシンだったが、突然ズシリという重量感に襲われて膝をついた。 「いえーい! シン兄ちゃん登りー!」 「んー、あんまし高くないね」 こともあろうに双子は揃ってシンの頭にぶら下がった。子どもとはいえ二人分の重量に首が悲鳴を上げる。 「お、お前らっ、さすがにこれは洒落にならっ、ん? なんか背中に柔らかいものが……ってなんで俺の腕を 掴んでるんだよ千早っ!?」 「……別に、他意はないです」 「あ、それじゃボクはこっちに」 「両脇固められた!?」 「えっと、えっと……うぅ~、私どこにすれば」 「まぁ、私はどこに立てばいいんでしょう~」 「ちょ、ちょっと! なんでコイツがセンターなのよ!? この私を差し置いて図々しいにもほどがあるわ!」 「わたしの隣が空いてるよ、伊織ちゃん」 「む~、次はハニーと一緒がいいなぁ」 「プロデューサーさん! 私はこっちですよ、こっち!」 「はいはい、みんな動かないの! プロデューサーがシャッター押せないでしょ!」 一層騒がしさを増すアイドルたちとマネージャーに苦笑しつつ、プロデューサーは声を張り上げる。 「よーし撮るぞ! はい、チーズ!」 カシャッという音と同時に、シンと彼の周りを囲む素のままのアイドルたちの姿がフィルムに焼き付けられた。 ちなみに、社長の新年の挨拶はそれからさらに30分ほど続いていたのだが、それに気付いた者はいなかった。 目次へ
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/332.html
[部分編集] しってるよ。君のこと。僕らはみんなともだち。 別名 キメネコ 通称 ALISON兄貴⌒∇⌒ALISON司祭 企画作品 ヒッピー☆ 登場作品 クッキー☆絵コンテ(博麗霊夢) CV れう 使用MMDモデル 化身バレッタ式ALISON兄貴 Twitter @ALISON_airlines ニコニコ user/16017786(現在は削除) pixiv users/2331748 [部分編集] 概要 2011年4月頃~2014年4月頃にクッキー☆や淫夢や東方動画で活動していた投稿者。 特徴的なキャラからBB劇場に登場するなどクッキー☆キャラとしても扱われるようになった。彼がプロフ画像として使用しているイラストはクッキー☆絵コンテのぷはーRIMを元にしており、絵コンテのキャラとも言える。 この画像は何とも言えない印象的な姿からぷはーRIM同様多くのコラ画像の題材にされている。 彼が投稿する動画は薬物や宗教などに関連したものが多く、難しい話題を詳しく分かりやすく動画に溶け込ませていることで人気が高い。 それどころか薬物など社会の裏事情にあまりにも詳しいため、薬中や薬の売人ではないかと疑われ恐れられている。 また、GO教黎明期の頃、いかにも新興宗教のプロパガンタ動画の様なGOのMADを投稿し、GO教の布教に大いに働き掛けた人物でもある。 その為「ALISON司祭」と呼ばれることも多い。 このような作風を得意としているにもかかわらず、実際に会った人からの評価は「とてもそうは見えない好青年」という意見が多い。 また、GO教を広めた人物としてSWW兄貴からはライバル視されており、本人も自覚している。 ただし、SWW兄貴との対立はプロレス的なもので、本人たちの関係はSWW兄貴が実際にALISON兄貴のブースに訪れ交流するなど、むしろ良好な方である。 ストーリー構成だけでなく絵も上手く、初期の頃は荒い絵だったがメキメキ実力を付けていき、東方ファンからも定評を受けるほどの人気を得ている。同人活動も行うようになっていった。 彼の描く絵はヒンドゥー教の影響を受けたような独特の色使いや構図が特徴的である。 ちなみにALISON兄貴のコミケへ初出展(同人活動自体はそれ以前に博麗神社例大祭に参加している)は知るかバカうどんの同人誌へのゲスト参加であった。その後も何度か関わりを持っている。 特に輝夜と妹紅ら蓬莱人の不老不死の能力を題材とした『宇宙の死を見た不老不死』(2015年05月4日)はALISON兄貴らしいわかりやすくもサイケデリック、宗教的な雰囲気を維持しつつ、東方への考察も充実した同人誌として高い完成度を誇り、 pixivやツイッターでトレンド入りするなど高い評価を得ている。特に人気サークル「暁records」のメインヴォーカルのstackからも高い評価を得ており、その作品のテーマソングまで送られている。 更に東方projectの公式書籍「東方文果真報」に寄稿する等、東方の公式側からも認知されており、ZUNからは本当に薬をキメてると思われている。 これだけの東方と深くかかわるようになったにもかかわらず、元々長年熱狂的な東方ファンとして活動してきたSWW兄貴と違って、東方へはクッキー☆や東方夏淫夢などから知るようになっていったらしい。 自身のサークル活動の他にも、個人サークル「wujiu」にジャケット絵をよく提供している。その他、先述の暁recordsとコラボすることもある。 RU姉貴と親交があり、一度自身のブースにて売り子として雇っていたこともある。 その他知るかバカうどんの作品のファンでもあり、上記のように彼女と同人誌でコラボしたこともある。 「東方文果真報」発売後(2017年3月頃)にニコニコ動画のアカウントが削除されていることが確認されている。 東方project公式書籍である「東方文果真報」に絵師として参加したための措置である可能性がある。 2021年11月1日、Twitterで結婚を報告した(魚拓) [部分編集] ニコニコでの扱い 彼が投稿する動画は何れもその動画ジャンルに関わらずホモがあふれかえる状態となっていた。動画投稿者として人気があるだけでなく、クッキー☆キャラとしても扱われている。 クッキー☆キャラとしてBB劇場に登場する際はいつもヤクを吸っている。ヤクの売人やGO教の司祭として登場することが多く、SWK様とはライバル関係にある。RU姉貴と一緒に登場しお茶を飲んでぷはーしていることも多い。 2015年頃になると本人も投稿しなくなって月日が経っており、新しいクッキー☆民に知られていないとあってBB劇場で描写されることは減った。しかし小麦粉で薬物ネタが見られるようになると、彼女とセットで登場することが増えた。 [部分編集] 本スレでの扱い 古くから存在は知られていたが、基本的に話題になることはなかった。 彼のブースにRU姉貴を呼ぶことになった時もRU姉貴自体が本スレで嫌われていたこともあって、あまり話題にはならなかった。 しかし、それからしばらくしてその売り子として呼ぶ例大祭の数か月ほど前から急に問題視されるようになり、炎上した。 専門スレが作られるなど騒動があったが、当日特に問題が起きることもなかったため次第に沈下していった。 ただしこの騒動以降RU姉貴とオフパコをしたという扱いを受けてしまっている。 [部分編集] 主な持ちネタ ⌒∇⌒ ALISON兄貴を表す顔文字。SWW兄貴ほどではないが本人も好んで使用する。 ALISON航空 ALISON兄貴の個人サイト及び個人サークルの名称。 しってるよ。君のこと。僕らはみんなともだち。 ニコニコアカウントのプロフィールに書かれていた言葉。 いいかい?怒ってはイケナイヨ。怒りこそ極限の無知なんだ ⌒∇⌒ 「マリファナを吸引するとこうなる!☆【拡散希望】東方手書き劇場」の動画説明文にかいてあった言葉。 もとはスリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老のアルボムッレ・スマナサーラ氏の箴言。 ファッションヤク中 ALISON兄貴が批判されるようになった頃言われるようになった言葉。注目を浴びるためわざとヤク中のように振る舞っているという意味合いの蔑称である。 ただし現在は単にALISON兄貴を形容する言葉としても使われる。 またその後ALISON兄貴はベニテングタケやLSDといった幻覚剤の体験談を綴ったり、そもそも動画投稿する以前から合法ハーブを使用していたことを示唆していたりと。あまりファッションとは言えない状況にもなってきている。 ALISON視点 幻覚剤を使用したようなサイケデリックな状況を形容する言葉。淫夢では似たような意味で「ダイナモ感覚」という語録もある。 合法ドラッグ ALISONが主にTwitterで紹介している、日本国内で正規のルートで合法的に入手・使用できるクスリの総称。 東方公式絵師 東方公式書籍である「東方文果真報」に参加していた事から、登場した際などにコメントされる。 夏淫夢投稿者から公式絵師にまで成り上がった快挙やALISON兄貴のような業の深い人物を招き入れたZUNへの揶揄などの意図があると思われる。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/845.html
131 :ヒナヒナ:2012/02/29(水) 21 58 36 薄暗い洋館のような内装。窓がないことからして地下室のようだ。 広間と呼ぶには手狭な部屋は、光量を抑えられたランプや燭台に照らされており、 壁には幾何学模様の書かれたタペストリー、棚には羊皮紙製の洋古書の類が並んでいる。 部屋の中央には円卓が一つ。卓を囲むように椅子に掛けているのは4人。 フードつきのローブの様なものを被っているので顔はうかがい知れない。 全員を睥睨する様に上座に座っていた男がゆらりと立ち上がる。 「皆、それぞれの任務(さだめ)の中、此度の召集に応じてもらってご苦労だった。 ではここに第32回、大日本帝国聖魔封印結社秘密集会を開催する。」 バッと、フードつきのローブを取り去ると、 そこにいたのは金モール付き階級章のついた軍服を身につけた陸軍軍人。 夢幻会一の邪気眼の使い手、富永だった。 ○邪気眼派の休日 「ふっ、原罪の開放(アメリカ風邪)とはソドムの民(旧アメリカ人)もやってくれるじゃないか。」 「くっくっく、そして、原罪を解放しようとした罪深きゴモラの民(メキシコ人)は ラピュタの雷……いやインドラの矢(核)によって裁かれた。 危ない所であったが、原罪は再びソドムの地に封印されるだろう。」 「そうなると、今世のラグナロク(世界大戦)は回避できたということか?」 「すでに第二の封印(核実験とメヒカリの分)まで解き放たれたが、 俺の右手の第三の力(メキシコシティの分)を使うには至らなかったようだな。」 全員、ノリノリだった。 ちなみにここは東京都某所にある邪気眼派の人員(独身)の自宅地下だ。 怪しさ満点の作りだが、地上部は普通の日本建築だ。 隠し扉のカラクリを作動させて地下への階段を出現させると、この地下へ入れる。 廊下の奥のカラクリ階段から降りると土塀から石塀へと代わり、 実用性のないように見えて実は複製が困難なつくりをしているという 意味不明な大型の鍵を使って入るこの部屋は、邪気眼派のサロンになっているのだ。 彼らはあまり人目を気にしなかったが(気にするようなら真の邪気眼ではない)、 彼らの趣向からして、一般人の目から隠れて活動する超人的な設定が好まれたので、 周囲からみれば、独り言が多くて偶に言動が少し怪しくなる人達という認識になっている。 ちなみにこれは邪気眼でなくとも逆行者には比較的多い性質の人間だ。 我らが帝国宰相も、傍から見ると独り言が多く(辻やアホ議員への呪詛)、 多分に妙に確信的に行動を起こす(未来知識のため)。 それはともかく、何かを知っている様な素振をしてみせるだけではつまらない。 そのため、彼らはこのような同じ趣味の人間で集まり、堂々と妄想 (前世設定だったり、封印された力だったり、所属する秘密組織だったり…) を語る場として定期集会が実施されているのだ。 まあ、そもそも逆行者であるという事実や、 夢幻会という秘密組織の構成員であること自体が、すでに中二的ではあったが。 しかし、すでに彼らはそんな物は超越し、更なる設定を求めていたのだ。 互いに役に成りきり妄想を語り、それを自分なりに咀嚼して話を発展させ、 一つの世界観を作り出していく様子は、パッと見TRPGっぽかったが、 (ちなみにこのメンバーでTRPGをやると超展開ばかりで一向に収束しなかった) 内容は核攻撃だの、戦争だのと焦げ臭いことこの上なかった。 また、陰謀的なイメージからか、邪気眼保持者は陸軍軍人になるものが多くを占めた。 富永を筆頭に常に思わせぶりなセリフを吐き、周囲を引かせている彼らだが、 本気の邪気眼トークは内容が内容なだけ(核とか)に表では話せないのだ。 もちろん彼らとしても、自重して話していい事と悪い事はより分けてはいるが。 132 :ヒナヒナ:2012/02/29(水) 21 59 08 「さて、この場は我々がそのエターナルフォースを解放して、情報を交換する会であるが、 ここで一つ議題を提起したいと思う。」 その富永が大きな身振りで注目をひきつけた後おもむろに口を開いた。 「皆知っているが、未来の記憶を持つ者は比較的多いが、 その中で我々の様に力(邪気眼)を持つ者は一握りだ。 我々はその強大な力故に衰退の道を歩んでいるように思われる。 しかし、この力を絶やしてはならない。この力こそ非情な敵(現実)から、 同胞を守ることができる唯一の力であり、我々の真の定めだからだ。」 「力を絶やさずに守り続けると? ふむ、他の未覚醒の能力者(非邪気眼派の逆行者)の引き込みを?」 「いや違う。今まで非能力者(この時代の人)として捉えていた中から、 封印された才能の種を見つけ出すのだ。」 「しかし、我らは少数精鋭。新たな人間は必要ありますかな。」 「ラプラスの悪魔(未来を知ることの出来る思考実験上の存在)を使役できない民に、 我らと同じ力を目覚めさせた所で、上位組織(夢幻会)への貢献にはならないのでは?」 「現状では俗世のパトスに囚われて、真の力を解放できる者は少ない。 よしんば、瞳を解放できても我々と肩を並べられる者は少ないのでは。」 面倒なやり取りであるが、富永の言う事は、 もう夢幻会からじゃなくてこの時代の一般人を、邪気眼にしてしまおうぜ。 ということなのだが周囲は困惑気味だ。 同じような価値観がないと白けてしまいかねないからだ。 「そうだな、諸君らの言うことももっともだ。 しかし、私はただ能力者を目覚めさせようとしている訳ではない。 我らが女神の下僕を増やすため、アニメを作り共鳴したものを引き込むのだ。」 「女神?アニメ?……まさか!?」 「そう……ゼ○魔だ。」 「おお、聖典か!?」 「女神クギミーのしもべを作りだすと?」 「これならばアニメ派の支援も受けられる。なにより我々の仲間となりうる下地を作りだし、 なおかつ我らが女神の信者を増やすことができる。」 奇妙な笑い声や歓声が響き渡る部屋。 それは確かに彼らが設定した通りに、怪しい雰囲気を醸し出していた。 邪気眼派=クギミー派という訳ではないのだが、 ここに集まった人間は粗方、富永に染められており、 クギミー至上主義に目覚めていたのだった。 そして、彼らの聖戦が始まる。 (了)