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(・谷・)人(O_O) ようこそ☆ 罪と罰の世界へ。 ここは、管理人の趣味と妄想で構成された世界です。 理解の無い方は、ご遠慮下さい。
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《罪と罰》 「もし、あの時に僅かな我慢をしていれば。例えばこんな未来にはならなかったかもしれない。」 「もし、あの時に躍起になっていれば。例えば案外幸せな未来だったかもしれない。」 「もし、あの人のことを諦めていれば。例えばあのままの眺めを見ていられたかもしれない。」 「もし、あの時に拳を振るわなければ。例えばそんな未来もあったかもしれない。」 「もし、あの頃に彼女を貶めなければ。例えばあんな未来を享受できていたかもしれない。」 「もし、あの味を覚えていなければ。例えばもう少しましな未来にいたかもしれない。」 「――――――。」 「もし、あの日に奴が現れなければ。」 「喧騒に耳を塞いだあの日を、真に力を欲したあの日を、原罪を犯した彼を呪ったあの日を。きっと、俺は―――」 明日も、忘れない。 主題歌 βios 主な登場人物(追記可能) 八大罪 傲慢の鷲獅子 +... 八つの大罪の一員。読みはごうまんのじゅじし。対応する大罪は傲慢。 小奇麗なスーツを身に纏うが、ネクタイを緩めにするなどで若干着崩している。年齢24。 深い紫色で少し長い頭髪を持ち、すらりとした細身の長身。たまにハットを被る。 傲慢の名を冠し、周りの物を見下す性格をしている。 どこか飄々とした言い回しをするが、会話では敬語を使う。 八大罪のリーダーは正義の霊長であるが、事実上のリーダーは傲慢の鷲獅子。みんなのまとめ役になっている。 しかし、例え仲間であろうと組織に置く価値が無くなればその傲慢さ故に見下し、殺すことも厭わない。 能力は不明。 "境界"を操っていたようだが…? 「"悲劇"こそ、カタルシスの苗床なのですよ。」 憤怒の黒竜 +... 八つの大罪の一員。読みはふんどのこくりゅう。対応する大罪は憤怒。 シンプルで落ち着いたファッションを好む。短い黒髪を整髪料を使いオールバックにしている。赤眼。年齢27。 憤怒の名を冠しているが、大罪の感情を表に出さずクールな性格をしている。 ただし正義の霊長を「クソガキ」などと呼ぶ辺り、言葉遣いはなっていない様子。 単純な腕力では組織内で右に出る者はおらず、"怒る"と手をつけられなくなるらしい。 能力は黒炎。確かに見た目だけは炎として燃え滾っているのだが、この黒い炎は熱を持たない。 その黒炎は"重く"、手のひら大の黒炎を人間に落とせば骨など簡単に砕いてしまう。 「あ゛ァ…帝釈天をブチ殺してぇと"怒った"阿修羅ってのは、きっとこんな気持ちだったんだろうぜェェェ!!」 怠惰の鎧熊 +... 八つの大罪の一員。読みはたいだのがいゆう。対応する大罪は怠惰。 体長はゆうに2メートルを超え、至る所に鉄板が仕込まれた厚手のコートを着用している。年齢51。 怠惰の名を冠するだけあってとにかく動かない。気がつけば一日中寝ている。 しかし八大罪に属している以上、動いて任を全うしなければならないので渋々動く。 八大罪で最年長。暴食の蝱とはウマが合うらしく、よく一緒にマックへ食事をしにいく。 ジーンと対峙し、敗北。高所からの落下死。 能力は水を操る力。 高スピードの移動でのタックルが主の戦闘スタイルだが、 この高スピードは空気中の水蒸気を操作して背中を押している為。 使い様では、相手の水分を全て奪う事も可能だが劇中では使用しなかった。 「総重量1トン、だ。くれぐれも気をつけい、一瞬でスクラップになるぞ」 +戦闘ログ 血の臭いで噎せ返る、無人ビルにて――― 怠惰の鎧熊「――――何が言いたい、小僧(血に塗れた身体で、薄暗いフロアで男に声を投げかける) 」 ジーン「いや、人違いならいいんだ。俺の知ってるジジィじゃねえっつーわけだろ、お前は。…まァいいや。今な、イルミナティっつー組織でエージェントやらせてもらってんの。ッつーワケで――――なあ、八大罪って知ってる?!(弾丸を発砲する) 」 BGM - What The Fuck Is Wrong With You 怠惰の鎧熊「(手をかざし、銃弾を弾き飛ばす。鉄板が仕込まれていた) ワシの名は怠惰の鎧熊。総重量1トン、だ。くれぐれも気をつけい、一瞬でスクラップになるぞ(かざした手を一振りし、オォォンと風が吹き荒んでコートがはためく) 」 ジーン「ダイエットしやがれ、デブ!!(風に目を細め、鎧熊の胸目掛けて3発発砲して横に駆け出す) 」 怠惰の鎧熊「―――ドドドドドドドッ(その体系からしてはあり得ない程高速で移動し、手を伸ばしてジーンの顔を掴まんとする) 」 ジーン「(は…そんな、嘘だろ……!?)うおッ!!(咄嗟にしゃがみ、鎧熊の掴みから逃れて5mほど距離を取る) なんだ、テメェ…!随分足が速いな、オイ!!(拳銃を両手で構え、鎧熊の眉間に照準を合わせ叫ぶ) 」 怠惰の鎧熊「なんだ、恐れておるのか小僧。(掴みがスカり、ゆっくりと、力強く空を握りしめてジーンの目を睨む) 」 ジーン「うるせぇ、黙れ!!(ンだよ、今のは…!?あり得ねぇ、あのクソデブが、あんな速さで動けるワケがねぇ…!) 」 怠惰の鎧熊「ワシの声を聞かずに済むよう、今すぐ殺してやる…ゆくぞッ!!(フロア内に置いてあるデスクを掴み上げ、ジーンに向かって放り投げる。これも尋常な速度ではなく、ゆうに200km/hを超える速さ) 」 ジーン「―――ッッ!!(鎧熊がデスクを掴んだ次の瞬間には回避行動に移っており、隣のデスクを飛び越える)―――ピッ(鎧熊が投げたデスクがジーンの横を通り過ぎた時、水がジーンの頬に当たる)…!?(水………!?) 」 ドゴォォォォォオオオンッ!!!(デスクがビルの壁を突き抜け、轟音と砂煙が上がる) 」 怠惰の鎧熊「ちょこまかとッ……!!(フロア内に置いてあるデスク、椅子、パソコン等の障害物を無視(身体で吹き飛ばし)して一直線にジーンの方へ駆け出す) 」 ジーン「(何で水が…血?いや、血じゃない、べたべたしてねぇ。そういやブリーフィングじゃあ、得体の知れねえ超能力を使う可能性があるっつってたよな―――まさか) HEY!!俺とかけっこしようぜ、デブ!!(パンパンと手を叩き、挑発する) 」 怠惰の鎧熊「むぅぅぅううおおおおおおおおお!!!!(タックルでジーンを砕こうとする) 」 ジーン「ッ!(スライディングで滑り込み、鎧熊の股を潜り抜ける。その時、床を手で触る)(やっぱり、濡れてる…!こいつ、水をなんかのカラクリに使ってやがる!)そうと決まれば―――!(油と、バケツ!普通の会社ビルだ、それくらいどっかにあんだろ!)(そのまま駆け出し、フロアを出て階段を上っていく) 」 怠惰の鎧熊「(動きが…小僧、ワシの能力に気がついたか…!ワシの能力は『水を操る』。今の高速移動も、デスクを高速で投げ飛ばしたのも、空気中の水蒸気に"押してもらって"いたもの…!だが、今更何を企もうが遅い。ワシが一瞬で潰してくれる!!)待てェい、小僧ぉぉぉぉぉぉおおおお!!(ジーンを追い、高速で駆けあがって行く) 」 ――無人ビル 8階―― 怠惰の鎧熊「糞、無駄な小細工を……!(階段に張られたバリケードをぶち壊し、8階のフロアに入ってくる) 」 ジーン「―――よう。デブの割には中々のスピードじゃん(バケツを足元に置いてあり、フロアの奥に仁王立ちをしている) 」 怠惰の鎧熊「黙れ、黙れい!!潰れろぉぉおおおおおお!!!(ダンッ、と床を蹴って駆け出す) 」 ジーン「突っ込むしか脳がねえのかよ、クソジジィ!!ガンッ!(足元のバケツを蹴り飛ばす。中には油が入っており、中身を撒き散らしながら一直線に鎧熊の元へ飛んでいく) 」 怠惰の鎧熊「スンッ…(この臭い……糞、無駄な足掻きをぉぉおお!!)ガァン!(手でバケツを払いのける。その時、油が大量に身体にかかる) 」 ジーン「スッ、カチッ―――ブンッ(懐からライターを取り出し、点火してふわりと投げる。そしてなめらかで、流動的な動きで銃口、ライター、鎧熊の"目"が一直線上になるよう照準を合わせる) 」 怠惰の鎧熊「――――(拳銃には目もくれず、走りながら水蒸気を操ってライターの火を消そうとする) 」 ジーン「――――"そんなんじゃ遅せぇよ、デブ。" バァンッ!!(点火されたライターを撃ち、鎧熊の目にライターごと銃弾を撃ち込む) 」 怠惰の鎧熊「ドッ ぅぅうあがあああっぁああぁああっぁああ!!!(目を押さえ、よろける。点火されたライターが身体の油に引火し、一気に炎が全身を包む) くそ、くそォォォ!!(水蒸気を操り火を消そうとする、が――)バチィッ!!(炎(油)が弾けとび、床や天井に引火していく)―――!? 」 ジーン「天ぷら作ってる時に、水だけは入れるなって教わらなかったか?このボケ老人(自分の頭を人差し指でトントンと叩く) 」 怠惰の鎧熊「お、の、れェェェェェエェェェエェエェエエェい!!!!!(力強く床を蹴り、駆け出そうとした、が。火災によって建物が脆くなり、床が抜ける)――――っ(ぽかんと口を開け、総重量1トンの怠惰の鎧熊は次々に床を抜いて8階から1階へと落ちていった) 」 ジーン「―――――自分の体重で潰れてろ。(穴を見下ろし、不敵に笑む) 」 強欲の烈狐(涼) +... 八つの大罪の一員。読みはごうよくのれっこ。対応する大罪は強欲。 あでやかな和服を身につけ開いた番傘を差している。 狐面を被っており、素顔は一切見せていない。茶髪でショート。年齢17。 強欲の名を冠するだけあって欲しい物が沢山ある。何でも欲しがる。 何でもといえど例外もあり、人体の一部(特に首)を蒐集することを生き甲斐としている。 ケビンのラストオーダーが決め手となり、心肺活動を停止させられ眠るように死亡した。 能力は引力と斥力。欲しい物は何でも手に入れたがる故の能力なのだろうか。 「君、すごく素敵……ねえ、ボクの物になってよ。大切に"飾る"から」 +戦闘ログ 涼「(外を歩いている)…何か嫌な感じ……ふふ、第六感とかいうやつ?…(引きつった笑いをしている) 」 ピカチュウの中の人「熱~き~グラウンド~は~♪闘志~燃えて~♪(涼の近くを歩いている) 」 ケビン「(布に包まれた大剣のようなものを携え腰を下ろしている)直感ってーのは結構当たるもんだよな、残念ながら。黒猫が横切る程度である事を願おうや(ケラケラ) 」 涼「…あれ、ピカ中さんじゃん?こんばんはー…(元気がなさそう) ケビンくん、それ………あはは、君も感じてるんだ(苦笑する)…今日はさ、もう帰ろ…(ケビンの側に寄り) 」 ピカチュウの中の人「ん、涼ちゃんじゃん。元気なさそうだけど…どうした?(涼に) 」 森ノ宮「(青ざめた顔で歩いている)財布…財布落とした… 」 ケビン「(薄目を開け烏を見送る)…涼だけで帰りな、その方が安全だろ(微笑) 」 涼「今日ダントツでついてない人がいる……!?(汗)(森ノ宮を見て) …そ、そっか。そうだよね……狙われるのが、ずっとあたしだとは限らないし…ケビンくん、絶対気をつけっ――――(その時、何かに強く引き寄せられるかのように側面へ飛んでいき、咄嗟にケビンの方へ手を伸ばす) 」 シルバー「 ホットのココアってのーは、美味いもんだねー…(ホットココアの缶を持ちながら木に寄り掛かっている) 」 レイハイト「あーっくそー・・・読めねぇ、難解すぎんぞこの呪術・・・。(呪術書を片手に、歩いている) 」 ケビン「財布なんて直ぐに拾われちまいますよ(哀) ッ!?…(しまっ…)涼ッ!(腕を伸ばすが届かずにすり抜ける) 」 森ノ宮「ついてないんだよ……クレジットカードに免許に……この前金下ろしたばっかりじゃねーか……拾うなよ…警察に届けろよ… 」 強欲の烈狐「(涼は、烈狐の手にピタリと張り付いていた―――)…やぁっと、捕・ま・え・た…♪(狐面で顔が隠れている) 」 シルバー「 …おや、一体どうした?(缶を一旦置き、涼の方向を見て) 」 レイハイト「うお・・・貴重な一般人が・・・。(涼を一瞬確認)・・・(財布拾ったけど、あの人のっぽいか・・・?)(森ノ宮をちょっと確認し) 」 涼「あっ…ぁっ……ケ、ビン…くん……みんな…(瞳孔が開き、小さくなった瞳が小刻みに震えている) 」 ケビン「(強欲の烈狐を見目の色が変わる)……烈狐…、ああ。見間違う筈がねぇ、そのふざけた仮面、欲しいもんを得た時の喜びよう、お前か…! 」 森ノ宮「冷蔵庫に在庫あったっけな……っつーかカードはいかんでしょ… …えっと、お姉さん知り合い? 」 ピカチュウの中の人「…あんたは…!?(烈狐をみる)涼ちゃんっ! 」 シルバー「 …こりゃ、久しぶりにあの兜の出番が来るか? 一応のセッティングを…(ココアを飲み干し、空き缶を懐に仕舞って兜と剣を取り出し、点検を始めた) 」 レイハイト「・・・なーんか、超悪者っぽいなー・・・手出しされてねーからまだどうでもいいけど。(強欲を確認する) 」 強欲の烈狐「そうだよーケビンくーん、みんな……ボクだよ。八大罪、強欲の烈狐(含み笑うように言い、涼の背中に両手を張り付かせる) 」 ケビン「だろうなァ…涼を抱え込んだのは街がいなかったようだ(呼応するかのように笑む、善人の形相ではない)…ま、再会を喜ぶのは後にして…だ。そいつをまず離そうか、ん? 」 強欲の烈狐「嫌だよ、ここで殺しちゃう。この世界で二番目に殺したかった子だから…もう何か月も追ってたんだよ?(涼の背中で力を発動させ、何やら不穏な音が聞こえ始める) 」 涼「助けっ…、助けて…誰か…!…ケビっ…、くん……ッ!(激痛に顔を歪め、口から血が溢れる) 」 ピカチュウの中の人「(八大罪…!めんどくせぇことになりそうだな…)…ちっ…!(烈狐を見る) 」 森ノ宮「喧嘩……にしちゃ荒いな、その辺にしといたほうがいいんじゃないのかい、姉ちゃん 」 ケビン「そうさせる訳にも行かねーんだなこれが、何しろ仕事だしィ。いや、何よりも…何ヶ月も追ってた…だって?………ははっ、嫉妬するじゃねぇぁァーッ!(モーニングスター(鎖付き鉄球)を布から取り出し、アーチを書くようにくねらせて烈狐の背後に鉄球が接近する) 」 レイハイト「・・・少しぐらい、いいよな・・・?(呪術書の裏面の魔方陣に一滴血を垂らし)束縛。(強欲を指差す、すると強欲は強く縛られたようになり少しばかり動けなくなる) 」 シルバー「 …よし、問題や異変は一切なし…と。 さて…久しぶりに被るが、サイズが合ってなかったりとかはしないよな…?(一つ深い息をつき、兜を被る) 」 強欲の烈狐「~♪(ピカ中と仮面越しに視線を合わせる) えぇ~、嫌だって言ってるじゃーん…だってこの子には死んで欲しいんだし♪(森ノ宮に) じゃあ君、その仕事クビになるよッ!(半歩引いて振り向き、涼を盾にする) ―――ッ…!?(動けなくなり) 」 レイハイト「・・・やっぱ、ちょっと疲労感がきついわー・・・。(ボリボリと頭を掻き)ボサっとしてんなよ、はよ助けてやりな。(ケビンにニヤッと笑って言う) 」 ケビン「上等、退職手当はテメェに請求してやらぁ!(持ち手を捻り鉄球の起動を逸らす、涼、烈狐には当たらず素通りした) 」 涼「―――ッ!!(目を瞑る)……ほっ…き、気をつけてよねケビンくん…っ!(文句を言うも、苦痛に耐えた笑みで) 」 ギャルギャルギャルギャル…(鉄球はスクリューのように回転し強力な引力を発生させていた。それは周囲に見境なく影響し引っ張ろうとする) 強欲の烈狐「ふふ、彼もボクのコレクション候補かな…?(シルバーを見て) あっはは!退職手当はぁー…僕の、僕"だけ"のコレクションになる権利だね……ッ!?(引力に引っ張られ、少し体勢が崩れる) 」 レイハイト「うぇあ!ちょ、まずいッ!!(引力に抗おうとするが、唯の人間の力はたかが知れているものである)くそッ!ハチ公!(右腕にハチ公を付着、それをゼルダのフックショットのように伸ばし先端を尖らせ地面に突き刺し、固定する) 」 シルバー「 …久しぶりの体だ、実に約半年以上か…強欲、Greed。その名に違わず、幾つもの物を欲しているそうじゃないか?(強欲を指差して) 」 強欲の烈狐「うん、欲しいものは何でも手に入れるんだ…そう、何でもね(シルバーに) 」 森ノ宮「何が起こってるやらさっぱりだが、人死は寝覚めが悪いな、さぁどうする俺 」 ケビン「配慮しとくよ、顔に傷つかん程度にはな!(一瞥して微笑) おいコラ、間違えんなよ。俺 だけ がてめーを拾う権利だろうが!(そのまま鉄球を直進させる) やば…そこのあんた大丈夫かー!何でもいいから何かに捕まっとけ! 」 レイハイト「俺は唯の人間じゃぁぁぁぁ!もっと大切に扱ってくれぇ!!(ハチ公につかまってぶらんぶらん) 」 強欲の烈狐「ふふっ、とりあえずー…ボクのコレクションになってみる?大切に飾るよ、君の首(森ノ宮、レイハイト、シルバーに) あっはは!君がボクの物になるんだったら、それも悪くない話かもしれないねっ!(やはり涼を盾にし、鉄球を受けようとする) 」 涼「か、顔以外は傷付けても良いってわけ!?この薄情者ぉー!……ッ!!(鉄球を目の前にし、目をきつく閉じる) 」 シルバー「 そう、それで…人の身体の一部分を集めるのが嗜好らしいじゃないか…それに、オレは決してコレクションにはならない…なる、としたら――――その仮面を割ってからにしてやる(剣を構え戦闘体勢に入る) 」 レイハイト「あー俺自由が好きだから他人のモノになるつもりはねーや・・・今絶体絶命だけど。(強欲に、ぶらんぶらんなう) 」 強欲の烈狐「クスッ……威勢のいいハリネズミくんだね…♪(戦闘態勢に入ったシルバーを見て、含み笑うように) やだよ、君はー…手が綺麗だから手を飾ろうかな?(レイハイトに) 」 ケビン「げえ!?以外と深刻にってる!?(レイハイトを二度見) そう思うんだったら手から零れねぇよう大人しくしてろや!(構わず鉄球を直進させようとする(衝撃を貫通させ烈狐のみにダメージを与えようとする意図がある)) 」 森ノ宮「死人が出ると寝覚めが悪いっつったろ、戦うさ(煙草を咥える) 」 ピカチュウの中の人「卑怯者かよ…!(涼に飛んで来た鉄球を食らう) 」 強欲の烈狐「――――(勢いを止めない…いいや、盾にもならないんだったら、もういらない)――バキッ…―――ドッ(涼の体内で不吉な音が鳴り、涼を前方に放り投げて鉄球にぶつける) クスッ…ボクと戦えるのかな?ダンディーなおーじさんっ…(含み笑うように森ノ宮に) 」 レイハイト「俺いつも風呂入って念入りに体洗ってるからどこも綺麗だぞ、だがお前には今のところは何もやらん。(強欲に、場合によっては何かやらんとでも言いたそう) 」 シルバー「 …フッ、オレの首を刎ねる割にはいい笑いじゃないか。その笑いは後にどういう声になるんだろうな…?(兜で見えないが、善人らしからぬ言及をして不敵な笑みを浮かべる) 」 涼「かっ……(身体をびくんと痙攣させ、吐血する)…ズザッ…(放り投げられて地上を滑る。ピカ中が鉄球を受けてくれたので鉄球には当たらなかった) 」 レイハイト「あーもー放っといてくれないでくれよー、俺一般人だから繊細かつデルィィッケェェェートゥーなんだぞー。(ケビンに、さっきよりもっとぶらぶらしてる) 」 ケビン「!?……(モーニングスターをかなぐり捨て駆け出し涼を受け止める)(鉄球に直接の破壊力はないはず…だが今の劣って!)……おい、冗談よせよ… 」 ピカチュウの中の人「涼ちゃん!?(涼に駆け寄る) 」 強欲の烈狐「違う違う、形だよ。男の人の手にしては、ほっそりしてて綺麗な手をしてる…だから欲しい。嫌だと言っても絶対に貰うからね(レイハイトに小石――しかし斥力を使い弾丸並の速さと威力――を投げつける) へぇ……絶叫でも、させてくれるのかな?(狐面の裏で不敵に笑み、シルバーに) ……冗談でも何でもない。内臓と骨を引力と斥力で捩じり切って、中ぐちゃぐちゃだから…たぶん即死でしょ。……ねえ、どうして彼女を追い続けてたかわかる?(ケビンに言い、自分の狐面に手をかける) 」 涼「(ぐったりとしていて、動く様子は全く無い) 」 シルバー「 絶叫?まさか!そこまでの恐怖を与えるつもりはないけどよ、その笑みは出来なくなる…そうなるかもな(一旦剣を鞘に戻し) 」 レイハイト「ほっそりとして綺麗・・・ねぇ、俺結構鍛えてるつもりなんだけどなー、・・・でも今の行動はBADだぜ・・・。(瞬時に目星を使い判断、ハチ公を被弾部分と思われる場所に付着させて防ぐ) 」 ピカチュウの中の人「お、おい…!(涼に治癒オーラをかける) 」 ケビン「ハ…ハッ……!(嘘だ…俺のせいじゃない、目開けろよ。さっきから治癒までしてんだぞ!?) ……(震えながら顔を上げる) 」 森ノ宮「既に三体一じゃねーか、後で出るよ」 ピカチュウの中の人「…!!(頼む、目を開けてくれ!俺はもう…目の前で女の子を見殺しにするのは嫌なんだっ!)(オーラをかけ続けている) 」 強欲の烈狐「あっはは…それはとても楽しみだよ。君の顔を飾る時は、笑顔にして飾ってあげるよ…(シルバーに) ……へえ、やるじゃない(レイハイトの様子を見て) 無駄無駄、即死だって。それ…(ピカ中に) それは――――(狐面を取り、素顔を見せる。その顔は倒れている『泉ヶ森 涼』と寸分違わぬ顔だった)―――君を愛する人は、この世界に一人だけで充分だからだよ。(慈愛と狂気、欲求が混ざり合う笑顔) 」 レイハイト「・・・俺な、俺に危害を加える奴が大嫌いなんだよねー・・・もしあのままだったら手首ぐらいちょっとあげようかなと思ってたんだがなー・・・。(でもぶらぶらしてるから威厳なし)・・・なんてこった、双子ってやつか?(顔を確認) 」 強欲の烈狐「双子?違う…ボクは正真正銘、泉ヶ森涼だよ 」 ケビン「…嘘だろ、そんなの筋が通ってない…。俺がお前と会う前から涼は追われていたんだろ?嘘だ嘘だ、そもそも俺なんかを好きになる奴はいない、俺は関係ない!嘘だと言ってくれ、全部、嘘だと言えよッ!(三白眼になり鉄球を拾い上げおぼつかない足取りで歩み寄る) 」 シルバー「 (ケッ、とことん趣味悪いなぁこいつ…生首を笑顔で飾られる以上の絶望は無いだろうな…)…そうか。 ならば…首を集めるのが嗜好なのだから、お前は――首を刎ねられてれば本望なんじゃないか?(兜のバイザーを上げて、真剣な眼差しで強欲を見て) 」 ピカチュウの中の人「そ、即死だって…!?(涼を見る)なぁ、返事してくれよ…! 」 森ノ宮「(胡桃が会ったって奴の御同類かな…)おーい!さっさとその娘病院に連れてけ!(懐から拳銃を抜く) 」 レイハイト「・・・双子っぽいな、いや異論は言わせないぜ・・・だったら複製術が効くかもしれねぇな。(ニヤリ)・・・さて、お前さっさとやられて臓器ぶちまけてくれよ。(強欲に、ここでようやっと引力から開放される) 」 強欲の烈狐「じゃあ筋が通るように考えなよ―――例えば、そっくり似ているけれど此処じゃない、"別の世界"があったとか……♪(歩み寄るケビンにこちらも歩み寄っていき、懐から小太刀を抜く) ……残念、そうじゃあない…そもそも、死ぬのなんて嫌だよ。欲しい物が手に入らなくなっちゃうでしょ…?(シルバーの眼をこちらも真剣な目で見つめ返し) ふふっ…もう諦めたら?それに、そこに死んでる涼はボクと同じなんだし…悲しむことないじゃん?(嗤い、ピカ中に) ッ―――(拳銃…!ちっ、あんな物持ってるヤツがいたなんて…) だぁーから、双子じゃないって……姉妹はいないもの。…やる気になったの?(不敵に笑み、レイハイトに) 」 レイハイト「いーや、やる気なんてねーよ・・・俺まだまともに手出しはされてねぇし・・・こっちから手を出す義理もねぇ。(呪術書を読んでいる) 」 ピカチュウの中の人「…!!(俺はまた…女の子を守ることができなかった…守ることが…) 」 涼「(やはり、ぐったりしたまま動く様子はない) 」 森ノ宮「人間そんな簡単に即死はねーだろ、落ちてるだけか、呪術の類いって所だろ……まあ、なんだ、手を上げろ、ねーちゃん 」 ケビン「(鉄球から鎖を切り離して握りしめる)涼がお前のドッペルゲンガーだとでも言うのか?訳がわからない。それでも、あいつとお前は別の人間だ、異なる時に笑うし、泣いたりもする、別人なんだよ。一人の人間として自分で考えて生きて……(横たわる涼に目をやり沈黙) 」 シルバー「 (…やっぱりこいつ、欲望に忠実だ…一つに目を付けると、どんな手段を取ろうともそれを手にしたい訳だ。それが例え、生物の身体でも――――)死ぬのは嫌…か。確かに、そこは共感する。だが…幾多の無関係な人々を手にかけたお前を、オレは見過ごす訳にはいかない。だからオレは―――ここでお前と闘うッ!!(剣先を強欲に向け、決意の固まった声を張る) 」 ピカチュウの中の人「(俺は…何て最低なんだ…こんなんじゃ…こんなんじゃ…)(目の光がなくなっていく)ぅ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!(女の子を守りきれなかった自責に押しつぶされ、倒れてしまう) 」 強欲の烈狐「そう?まあ、君が手を出すつもりがないなら助かるけど…ボクも手を出さないから、安心していいよ(なんて…嘘だけど。傘の針を飛ばす時に巻き込んで殺そうかな…) ありきたりだけど…嫌だ。と言ったら?(嗤い、左手を森ノ宮に翳して斥力を発生させる。拳銃を弾き飛ばそうとする) 確かに彼女とボクじゃ別人かもしれない、こうしてヘンな能力も使えるワケだしさ…でも、君を想うボクは一人だけで充分なんだ(小太刀を突き出し、ケビンの腹を突かんとする) 」 レイハイト「あーそりゃ有難いや、そのままでいいぜー。(呪術書を読んでいる)(すかさず心理学を行使する) 」 強欲の烈狐「あっははは…ご立派だよ。果たしてボクを止められるかなッ!!?(番傘を開いてシルバーに向けると、無数の針が射出される。この時レイハイト、ピカ中も巻き込もうとする) 」 ピカチュウの中の人「…(反応がないまま無数の針が身体中に刺さる) 」 森ノ宮「うおっ!?(拳銃を手放す)どっかでしょっ引いて貰う、かな、お前さんまだ暴れる気だろ 」 シルバー「 ああ、オレは今、立派にぬ覚悟もある…その覚悟が今あるからこそ、お前と闘う事を決意したんだ…ッ!! ッパァン!!(バイザーを下げ、頭部への針の侵入を防ぐと同時に居合いで自身に向かってくる針を斬り落とすが、レイハイトとピカ中に向かう針は斬り落とせなかった)(クッ、しまった…あいつらの針は斬れなかったか…!) 」 レイハイト「まあ、予想の範疇だな。(ハチ公を地面にひっつけ、それをカーテンのように広げて盾にして防ぐ)これで俺とあんたは晴れて敵対関係だ・・・ぶっ殺してやるよ。(強欲に、その視線は人のものではない冷たさを感じる) 」 ケビン「(無抵抗に脇腹を貫かれ出血する)あー…おかげで目が覚めたわ。そうだな、俺もそう思ってた、一人ぐらい、俺を必要としてくれるやつがいればいいかなー…ぐらいに思ってたさ。…馬鹿だったよなぁ…、側にあるものまで欲しがらなくて本当に馬鹿だったよォォォッ!(小太刀を握り、鉄球を近距離で投げつけんとばかりに振り被った) 」 森ノ宮「なあっ……早速刺しやがった、あの野郎…! (ケビンに駆け寄る) 」 強欲の烈狐「あっはははは!そりゃあもちろん…アナタのダンディーな顔も、欲しくなってきちゃったし…ッ!!(駆け寄る森ノ宮に閉じた番傘を斥力で射出する。当たれば身体を貫いてしまう威力) へぇ、随分な覚悟だよ…!(シルバーの出方を窺う) 」 レイハイト「・・・さて、手始めにコイツだ。(呪術書の魔方陣に一滴の血を垂らし)ファントムブロウ!(強欲を指差す、すると見えない強い衝撃が音も無く強欲に向かって飛んでいく) 」 強欲の烈狐「ゾクッ―――(何、このプレッシャー…この前、似たような感覚が…!)(レイハイトを警戒する) な……ッ!?(小太刀を引き抜こうとするもビクともせず、戸惑って隙を作ってしまう) 」 森ノ宮「うおっ!?(身を捻って避ける、が、左腕を抉られる……やめとけ、後悔するぞ 」 シルバー「 行くぞ、強欲(Greed)ッ! "トリプニック"!! …ッドォォオン!!(空間を斬りつけ、その時の衝撃波を残したまま3つの*形の衝撃波をを作って強欲の方向に飛ばす) 」 ケビン「(回転が生じた鉄球を0距離射程で鳩尾に叩き込む)ちったぁお前を見習えば良かったんだッ!自分に素直になっときゃぁ良かった!欲すれば良かったッ!!(ホルスターに仕込んだ小型鉄球を取り出し叩きつけようとする) 」 強欲の烈狐「(魔術の類いか…!) ドッッ!!(視えないものを避ける事など出来る訳もなく、ファントムブロウが脇腹に衝撃を与える) 何で後悔するの…?欲しいものを、ただただ集めてるだけ…少年が蝶を捕まえて、標本にするのと同じことだよ(引力を発生させ、森ノ宮の左腕を抉った傘を手元に引き寄せる) ―――ッ!?結構、やるじゃん……っ!!(番傘を開いて身を守るように構える。そして傘から斥力を発生させ、*型の衝撃波を跳ね返そうとする) 」 強欲の烈狐「かッ…!!?(鳩尾に鉄球を叩きこまれ、飛沫があがるように吐血する)急に、何を言ってッ…ハッ、くッッ!!(小型鉄球を取りだしたケビンの手を掴み、斥力を発生させて弾こうとする) 」 レイハイト「・・・さて、お前が始めての相手になるようだが・・・耐えられるか?(ナイフを手に持ち、強欲に突っ込んだと思いきや血を垂らす、その瞬間強欲の後ろから現れる)テレポーターとブーストエモーションの合わせ技、名付けて・・・切り裂きジャックだ!(そしてブーストエモーションを使用して素早く切り裂き、瞬時にテレポーターで離脱&違う方向に現れ再びブーストエモーションを繰り返し凄い速度で辻斬りのような事をする) 」 シルバー「 …斥力だと!?(くっ、身体にかすってもオレへのダメージはデカい…ここはッ!) ッパァン!(跳ね返ってきた衝撃波を掌に寄せ、超能力を使い球状に丸めて手で握り潰す)次の手は…これだ! "ランシングソード"ッ!(剣先が開いて『Ψ』の様な形になり、それを強欲めがけ投げていく) 」 強欲の烈狐「あっ…!(速ッ―――!?)(レイハイトの多方向から繰り出される斬撃を目で追い、番傘で凌いでいく。が、全て上手くいく訳もなく数回身体を斬られる)いッ、つ…くそッ、今度はそっちから―――ザシュッ!(咄嗟の事で身体が動かず、シルバーのランシングソードが肩に刺さる)………っ!!?(激痛で軽い目眩を覚える) 」 森ノ宮「俺の出る幕じゃないみたいだな、おーいってー………止めないとな 」 ケビン「無理だったんだよ、どうせ囮ぐらいにしか思わない、人間として接しないって割り切ろうとしても無理だった。お前も、涼も欲しくなっていた、欲深だった訳だ!もっと早くにそれに気付いていれば涼を本気で守ろうとしたのにッ!!(もう片方の腕で顔に向かって掌底を繰り出す 」 シルバー「 Nice!(刺さった剣を超能力で手繰り寄せて手に取り、剣のギミックを解除する)さぁ、次は…ランシングと来たんだ…"ライジズム"!!(シルバーがこの言葉を放った瞬間、剣に雷のオーラが纏う) 」 レイハイト「さて・・・追撃だ(魔方陣に血を垂らす)追加効果:毒だ。(強欲に指差し、すると強欲の足元から毒があふれ出してくる) 」 強欲の烈狐「ドンッッッ!!(掌底を正面から喰らい、十数メートル吹き飛び地上を削る勢いで滑走していく)……あっ、はは…ずぅーっと気付かないままより、今気付けただけ……マシでしょ…(ゆっくりと立ち上がり、愁いを帯びたような複雑な表情をしてケビンに) (あのオジサンは…腕を潰した、きっとまともには戦えない…あのハリネズミくんは、雷の剣…!?そんでもって、あの人は―――)毒かッ!?(咄嗟に飛び退き、毒から逃れる) 」 レイハイト「ちぃっつ、追加効果系は攻撃が当たった回数分しか使えんのに・・・大人しく地面に伏せて毒に塗れて体が解けてしまえば良かったのに・・・!(言ってる事が過激になっている、魔方陣に血を垂らす)追加効果:雷!(強欲の足元から強い電撃が素早く走り体を駆け抜けようとする) 」 シルバー「 ライジズムは"Rizing prism"の略…超能力で拵えたプリズムを使って、雷を増幅させたレーザーとして発射するッ! キィン!キィン!キィン!…ビシュゥゥゥゥゥ…(プリズムを設置し、そこに剣を差し込むとプリズムの中で雷のオーラが乱反射し、最大限まで強化された雷がレーザーとして強欲の方向へ飛んでいく) 」 強欲の烈狐「なっ、立て続けに―――ぅあ゛あ゛ぁッ!!(飛び退いた着地点で電撃が流れたので回避できず、電撃を受ける)(まずい…視界が暗く……ッ!)(大量のダメージが蓄積されているので強い目眩を覚える) くそ、くそっ…くそぉおおッ!!(身体を捻って雷のレーザーを避けるが、腹部を掠めて抉られる)…っあ゛…!?(目を見開く) 」 ケビン「(荒い呼吸をし烈狐に焦点を絞る)遅過ぎたよ、気づかない方が幸せだったな…お陰で何もかも得られなくなるんだ、お前をここで失うんだからな…!(鉄球を両手に構え脇目も振らず駆け出した) 」 強欲の烈狐「……ケビンくん――――っ(手に持った番傘と小太刀を手放し、ケビンの一撃を受けようと両手を広げる) 」 ケビン「これでラストオーダーだ…(これまでの比ではない火花が散る程の回転をする鉄球を握ったまま振りかざす)………──ごめんな(影で顔は見えなかったが、雫が宙を舞った) 」 強欲の烈狐「(両手を広げ、ケビンの一撃を受け止めんとする)……――――愛してるよ。(目尻に雫を湛え、愁いを帯びる、柔らかな笑顔) 」 ──ガッ…(鉄球はすり抜けるように烈狐の身体を貫通した。回転の衝撃は全身に回り心臓に達するが痛みはなかった) ケビン「──……俺もだよ、残念ながらな 」 強欲の烈狐「(目を閉じ、衝撃に身を任せてゆっくりと仰け反って倒れ、絶命。) 」 涼「(外傷の差こそあるが、表情や地に伏せる体の体勢は強欲の烈狐と対になっていた) 」 レイハイト「全く、手間かかったな・・・。(ナイフに付着した血を拭き取る) 」 ピカチュウの中の人「…(目を開けて立ち上がる)…終わったのか…(強欲の烈狐を見る)」 シルバー「 ――――終わった、か……っ……(初めて『死』に直面した悲しみからか、振り向いた際に一粒の雫が零れた)…(悲しみは表に出さず、敢えて『何も感情を出していない』姿で去っていく) 」 ケビン「(交互に二人を見、腰を下ろして顔を焼け爛れた掌で覆う)……お前等が大好きだったよ……涼… 」 色慾の蠍 +... 八つの大罪の一員。読みはしきよくのさそり。対応する大罪は色欲。 露出の多い扇情的な衣服を好んで身につける。 明るい茶髪のセミロングカールにピンクメッシュを入れている。年齢23。 色欲の名を冠するだけあって下いことが大好き。例えるなら、ナニとか。若い男性に目がなく、目に入るとすぐに誘惑しようとする。 自分磨きに余念がなく、容姿だけみれば類い稀な美女。ナイスグラマー。 性格は割とのんびりしており語尾を延ばすクセがある。 八大罪の活動にはあまり協力的ではない様子。 能力は不明。 「私はね…案外、この街が嫌いじゃないの」 暴食の蝱 +... 八つの大罪の一員。読みはぼうしょくのあぶ。対応する大罪は暴食。 体の線が見えにくいワンサイズ上の服を着用する。 肉付きがよく、顔も体もふっくらしている。髪型は深めの橙色でナチュラルストレート。年齢19。 暴食の名を冠するだけあって食欲が旺盛。嫌いな食べ物はなく信じられないほど大量に食べる。 特に人肉、血液を好む。鋭い爪と強い顎を持ち人間の体など簡単に裂き、食い千切ってしまう。 本人は肉付きの良い体を気にしているようで、絶賛ダイエット中。毎晩風呂上がりに体重計に乗る系女子。 怠惰の鎧熊とはウマが合うらしく、よくマックへ食事をしに行く。 B.Fの発火するクッキーを食べ、体内を焼かれショック死。自らの舌も噛み切っていた。 能力は爪の伸縮。 伸びる勢い、長さは凄まじく、1km先の人間でさえ貫いてしまう。 爪が刺さった相手から血液を吸収することが可能。 両手合わせ10本の爪で一気に吸収されれば、ものの数秒で骨と皮にしてしまうだろう。 「脳天から指の先まで、全部喰らい尽くしたげる」 +戦闘ログ 飲食店にて――― テレビ「――…先日、アルセム国の住民の半数が行方不明になると言う事件が…… 」 暴食の蝱「(国民の、半分………あ、ダメ。食欲が―――)」 B.F「…どうしました?(蝱の様子を見て覗き込む) 」 暴食の蝱「……あー、うん。あれだけ食べられたらどれだけ幸せだろう、って―――(雰囲気が一変し)」 B.F「―――(雰囲気が変わったのを感じ取り目を見開く)」 暴食の蝱「あぁーーーー。(次の瞬間には、大口を開けてBFの首を今にも食い千切らんとしていた) 」 BGM - In A Day B.F「―――ッ!(咄嗟に蝱を掴み焔を放つ) 」 暴食の蝱「あっあ゛ぁああッあづいぃいッ!!(掴まれていたので避けようもなく、身体に焔が燃え移る。床にのた打ち回り何とか鎮火) ―――くっ…はは、焼肉って…おいしいよねェ(目付きも声のトーンも全て一変。別人になったかのよう) 」 笠間「…い……な、あっ!? 」 槭「ハハハ… …ッ!?お、おい、B.F!?何してんだよ、今のはただの悪ふざけじゃ……!? 」 B.F「(しまった、ここじゃ人の目が…)ッ明確な殺気を覚えました…(戦闘態勢で口元を引きつらせる) 」 来ヶ谷「悪ふざけにしては随分と、おいたが過ぎるな。 」 槭「……だって、お前……さっきまで普通に話してたのに、おかしいだろ、そんなのよォ……!(薄々勘付いては居るが否定したい、といった表情) 」 笠間「……さっきから血の匂いぷんぷんしてたの、あれふくよか姉さんだったんすね……(飴を頬張る) 」 サリー「(撫でられながら絶句)…え?…何よこれ、何をやってるの? 」 B.F「槭さん…この方とどのような関係だったのかは知りませんが、事実は事実ですよ、眼の前の光景が「現実」です(目つきを変え店から飛び出る) 」 槭「(即座に稔梨の目を隠す)みぃ!こっちは見ないように外に出ろ!逃げるんだ、全速力でな! 何をやってるかなんてこっちが聞きてぇよ、クソッ……悪いなサリー、なでなでタイムは終わりみたいだぜ 別に、特別な関係だったわけじゃねぇ、けど……クソッ、クソッ、意味わかんねぇ! 」 来ヶ谷「おい、どこへ行く…!……行ってしまったか。(BFを見て) 」 暴食の蝱「もう、どうでもいいやぁ……この店を出るまでは、我慢しようと思ってたけどさ…あんなおいしそうなニュース見ちゃったらさ、もう、どうでもいいよね?(焦点が合わない目を全員に向け、嗤う)………(暴食の蝱の目的は飽くまで捕食。店から飛び出たBFは一旦ターゲットから外し、店内の人物達に迫っていく) 」 稔梨「ハッ(妄想の世界から帰って来る)え、えぇっ!?ど、どうしたんですか!?えっと、えっと…わ、分かりました!(走って店の外へ) 」 サリー「そんな、そりゃ会ったばかりの人だったけど…だった、けど…! 」 来ヶ谷「 ……サリーさん、きみも、どこかに隠れていろ。(刀を取り出して戦闘態勢) 」 槭「ハ、ハハ……笑えない冗談だぞ、腹ペコキャラは分かるけどよ、何もそこまでしなくたって……! 」 笠間「みーちゃんダッシュっす!ヤバいっすよ! 化け物同士仲良く、って感じじゃ無い……っすよねぇ 」 B.F「――ッ!?(ついて来ないッ!?あくまで食べれればそれで…食べる…?)チッ…(店の外から蝱に向けて焔を放つ) 」 ピカチュウの中の人「…やばいな…戦闘態勢だぞ…どうするか…(暴食の蝱を見る( 」 サリー「隠れろって言われても…む、無理…!だって足がすくんで……っ! 」 暴食の蝱「冗談なんかじゃない。食べたいものを食べたいだけ食べる……あたしは暴食の蝱…脳天から指の先まで、全部喰らい尽くしたげる(一番近かったサリーに手を伸ばす。その時、BFの放つ焔に再度当たる) ッ!!!あいつッ……!(テーブルにあった水を入れているボトルを身体にかけ、鎮火) 」 ピカチュウの中の人「サリー、この手に掴まれ!(サリーに手を差し出す) 」 来ヶ谷「…えぇい、ここに入るか!(自分の懐を示してサリーに) 」 槭「暴食の……そうか、お前、八大罪の……! ピカ中!早くサリーを店の外に! 」 サリー「(焔が着弾すると同時にピカ中の腕にしがみつく)……う…自分が、ほんとに情けないよ 」 B.F「この店はお気に入りなんです、出る気がないなら、追い出すまで…ッ!(蝱が鎮火している隙に、焔を纏った足で飛び蹴り) 」 ピカチュウの中の人「イーッ!(サリーを外まで連れて行く) 」 暴食の蝱「グゥゥアアッァアア!!(獣のような咆哮を上げ、BFの飛び蹴りを両手で掴んで止める。焔を纏っているので当然手に燃え移るがお構いなし。そのままBFの足に噛みつく) 」 B.F「ッ!?(足を噛まれ苦痛に顔を歪めながら片足を付く)ちょうど、いい!(蝱を引きずりながら店外へ向かう) 」 来ヶ谷「さあ……来るか?(刀を構え、暴食の蝱に) 」 槭「(ダメなのか……?どう見ても正気には見えない、説得は、出来ないのか……?)クソッ……クソォッ……お前はァァァァァァァ!!(蝱の後ろから駆け寄り、首めがけて抜刀斬りを仕掛ける) 」 暴食の蝱「ミシッ…ミシミシ…!!(顎の力は尋常ではなく、引き摺られながらも肉を食い千切ろうと鋭い歯を食い込ませて行く。引き摺られていたので槭の斬撃は当たらず) 」 サリー「(店外で膝を付く)…はぁ…外までは追ってこないよね、ね……あれ?皆…!?(店に振り返る) 」 非力な人間は、いざという時に使い物にならん。だから…そういう輩は要らん、そう言われて切り捨てられ、貴様はおしまいだ。(厳しく) 」 B.F「(店外に出てニタァと嗤う)ここなら、邪魔なく存分に戦(や)れますね、食いしん坊さん(歯を喰い込ませる蝱に対し、身体の体温を急上昇させる) 」 槭「チッ……!(つーか、何だアレ……あの噛む力……!アレじゃ蝱っつーより鰐……!)バカッ!サリー、そんなとこでボサッとしてんな!(B.Fと蝱の後を追い店外へ) 」 ピカチュウの中の人「非力すぎるな俺…実際こんないざという時に使い物にならん…(暴食の蝱を見ながら)女相手だと、やっぱダメだな…刀が使えん… 」 暴食の蝱「!!(体温の上昇を感じ、口を離して一旦距離を取る)…残念、おいしそうな人間がいっぱい居たのに…あ、ひとりきた…♪…ねえ、あたしとなら相性良いと思ってない?あたしは歯しか使えないって(口元にしたたる血液をおいしそうに舐めとり) 」 来ヶ谷「 やはり来ぬか…ならば、こちらから行くしかあるまいな はあっ!(忍者のごとく素早い動きで暴食の蝱に接近していき斬りかかる) 」 サリー「う、うん…って追うの!?逃げようよ!危ないし何より…こんなの、怖くて見てられない! 」 ピカチュウの中の人「(…修子ちゃんと一緒に住むことになってから、少しは変われるかと思ったが…ちっとも変わってないな、俺は…一体こんな時、何ができるというんだ…)(暴食の蝱や唯湖を見ながら) 」 槭「違う、もっと遠くまで逃げなきゃ意味がねぇってことだ!早く立て!家まで逃げるぞ! 」 B.F「相性、ですか…残念ながら考えてませんでしたね。何せ――生まれてから初戦闘なもので(流れる血を蒸発させニタァと嗤う) 」 ピカチュウの中の人「どんな悪人だろうと…女の子に刀を振るうことができない…何て非力なんだ…何てバカな男なんだ、俺は!(地面を叩く) 」 暴食の蝱「んん~♪ふたりめ……!(なんと唯湖の速さを見極め、手首を掴んで止める。そして手首に噛みつこうとする) 」 ピカチュウの中の人「このままじゃあいつが言ってたとおり、俺は女の子を守れずに斬り捨てられちまう…だが…(日本刀を取り出す) 」 サリー「そ、そうそう、早く遠くまで逃げないと!…逃げ…なきゃ…(惨状を振り返りながら立ち上がる 」 来ヶ谷「 ぐっ!?なんっ…だとっ…!がっ…っ!?お、おい…何を、する気だ…。よせ……よさんか、があっ(暴食の蝱に噛みつかれようとしている) 」 ピカチュウの中の人「やめろ!(噛み付こうとしていた暴食の蝱と唯湖の間にはいる) 」 モモタロス 「 (ゾゾゾゾゾゾーッ)お前の望みを言え(ピカ中の前に砂で現れる) 」 槭「B.Fッ!そいつは、殺さないでくれ!色々と言いたい事とか、聞きたいことがあるんだ!八大罪には! 今はこれでいい…何も出来やしないんだ、俺はっ……!ほら、サリー!(サリーの手を握る)ふらふらしやがって、動けるな!? 」 暴食の蝱「あれま、そう…じゃあ、そこまで手を煩わせる事もなく終わっちゃうかもねェ…(焦点の合わぬ目をBFに向け) (逃げようとしている槭とサリーを横目に見ている) にーっ……ガブゥッ(間に入ってきたピカ中の肩に噛みつき、深く歯を突き立てる) 」 来ヶ谷 「 っく…すまない、助かった。だが…(ピカ中に) 」 ピカチュウの中の人「ぐぅっ!(肩を噛まれる)…な、なんだあんたは…(90156に) 」 B.F「…承知しました(槭に) 食事の一番乗り、もっと喜んだらどうです?(嗤った次の瞬間蝱の死角に現れる) 」 ピカチュウの中の人「気にすんな、トラウマに縛られこんな時に何もできねぇ非力な男だ、女の子を守るくらいのことはさせてくれ…(唯湖に) 」 サリー「だ、大丈夫…!でも…(暴食の熹等に目をやり)任せることしかできないのかな…? 」 モモタロス「 (そして砂から実体化へ)俺が誰か?ンなもん関係ない。望みを言えばそれでいい。 」 ピカチュウの中の人「俺の望み…か…困ってる女の子を守れるような力が欲しい…それだけだ。(90164に) 」 ほほう、それは頼もしい限りだな。では…(チラリとサリーに目を向け)…ここは、任せる。(ピカ中に) 」 槭「足引っ張って、あげく死ぬより逃げた方がよっぽど役に立つさ……!俺にはカッコよくみんなを守る事なんて出来やしない、今ここでお前を助けるので精いっぱいだ……いくぞ!(悔しそうな表情でサリーの手を引いて駆け出す) 」 暴食の蝱「ガリガリ…ブチィッ!(ピカ中の肩の肉を裂き、食い千切る) ふ、ふ…結構速いねェ…活きのいい料理…!(死角に現れたBFの方へゆっくり振り返る) 」 モモタロス 「 契約完了…!(ピカ中の中に入っていく) 」 サリー「──ッくぅ!(目元を拭い槭について行く) 」 B.F「――――(振り返る蝱に蹴りを入れる) 」 ピカチュウの中の人「ぐぅっ!!(肩の肉を食いちぎられる)…くそ、当分使えねぇなぁ、左腕は… 」 ピカチュウの中の人「…任された!(暴食の蝱を見る) 」 暴食の蝱「えへ、へひひッ……逃がしまーーーー……せん!!(逃げ出す槭とサリーの方へ向けて二本の指を向ける。するとなんと"爪が伸び"、槭とサリーの脚を貫かんとする) ドッ!(BFの蹴りが入り、ゆらりと仰け反る) 」 ピカチュウの中の人「…させん!(伸びた爪を掴む) 」 B.F「ガッ!(仰け反った蝱に反対側の脚でもう一発) 」 サリー「しま………──(爪が足に接触するかしないかの瀬戸際、大鎌のようなヴィジョンが現れそれを阻む) 」 槭「……ッ!?く、そっ……!嘘だろ……!?(右足を爪で貫かれる) 」 来ヶ谷 「 …─!? サリーさん!無事か…!(追いついてきて) 」 サリー「槭ぇ!(踵を返して駆け寄る) 私は平気だけど槭が……(ふと頭上を見ると青いコートを羽織った巨大な白兎が背後霊のように浮いている) 」 ピカチュウの中の人「はぁぁぁ!!(蝱に突進する) 」 暴食の蝱「ニチャ、クチャクチャ……ゴクンッ…ああ、君…けっこうおいしいよ…食べ応えがありそ~~~…ッ!(嗤い、ピカ中に) ッ…!!(ピカ中が掴んだ時にはもう遅く、ピカ中に蹴りを繰り出す) ガッ!!(BFに二段蹴りをされ、更に大きく仰け反る。…が、ゆらりと体勢を戻し、手を前に出してBFを掴もうとする。その動きはまるでゾンビそのもの) 」 来ヶ谷 「 なにっ、槭が…? おい、どうだ…まだ立てるか?(槭に) 」 槭「なにこっち来てんだ、逃げろっつってんだろ、馬鹿サリー……!(足を貫かれた時のショックで倒れこんでいる) 這ってでも追いつく、とっとと逃げろ! 」 ピカチュウの中の人「ぐはっ!(蹴られるが、蹴り飛ばされる瞬間に蝱の足を日本刀で斬りつける) 」 B.F「ッ―――(手ごたえが、ない…!)(両足を地面に付いたところで蝱に掴まれる) 」 来ヶ谷 「 むぅ…やはり無理か。 ……ほら、掴まれ。(槭の前で背を向けてしゃがみ) 」 千広「…?(ピカ中を見る)…おかしい、ピカ中さんが女の子に刀を振るえるはずがない….だって、あの時以来、女の子に刀を構えると震えが止まらなくなる体質になってしまったんだから… 」 暴食の蝱「―――ッ!!ガブゥッ!!(BFを掴み、頸動脈に食いつこうとするもピカ中の斬撃でよろめき、急所を外してBFの鎖骨あたりに喰い付く) 」 サリー「普段普通ぶってる人が何強がってるんだよ!引きずってでも連れてく!(槭の腕を自分お肩に回す) 」 B.F「く、ぁっ…!(鎖骨を噛まれ血が噴き出す)この、ぉッ…!!(蝱の腹に手を当て、抜け出すために焔を放つ) 」 千広「….それになんかおかしい…髪が異常に逆立ってる…(ピカ中を見る) 」 槭「いいか、俺の言葉を聞け、俺の身を案じるなら俺の言葉を案じろ。俺よりもサリーを優先しろ、どちらが危険かなんて関係ない!サリーを連れて、早く逃げろ! バカサリー!こういう時は動けなくなった奴は早く捨てるもんだ、じゃないと…今は良いが、アイツがこっちに構い始めると逃げ切れなくなる!俺なら、大丈夫だから! 」 ピカチュウの中の人「その子を離せぇ!(後ろから蝱の肩を日本刀で突き刺す) 」 暴食の蝱「あっづ―――(BFから口を離し、腹が焔に焦がされて目を大きく見開き瞳孔が開く)―――う゛ッ…!!(肩を突き刺され、これにもたまらず表情を歪める) 」 来ヶ谷「 ─────わかった。 来い!(サリーの手を掴んで走る) 」 千広「…まさか、ピカ中さんに何か取り付いてるとか…?後でお祓いしなきゃ…(あわわ) 」 サリー「やかましい!そんな身体で大丈夫だなんて説得力ないでしょうが!二人で運べば早くここから離れられる! 」 B.F「―――あはっ♪ドスッ!(苦痛に顔を歪めたかと思った次の一瞬、思わず笑いを零し、蝱の腹部に何かが突き刺さる感覚を与える) 」 槭「大丈夫だ、サリー……俺にはいざとなったら、頼りになる奴らが居る。だから、本当に大丈夫。な?(微笑み) 」 ピカチュウの中の人「その子(B.F)を離せぇ!(蝱にタックル) 」 SEEK「(今日もメイプルさんのところに行って治療受けなきゃ…ほんと、助かるわ、利用させてもらうだけ利用するなんてなんか罪悪感…ん、なんか騒がしいな)(たまたま槭達の近くを通りかかる) 」 暴食の蝱「――――あ゛…ぁ……え……?(ゆっくりと自分の腹部に目をやる) 」 サリー「それ、本当に信じてもいいの?本当に大丈夫なの? 」 来ヶ谷 「 何をぐずぐすしている…!早く、逃げるんだ!!(サリーを引っ張り) 」 B.F「…簡単なことですね、手ごたえがないなら――― 一気に焼き払ってしまえばいい(蝱の腹部には足の裏から飛び出たスパイクが突き刺さっており、目を向けた瞬間焔でドリルが構成される)BAD BLAZE…! 」 槭「俺を信じな、サリー…それにほら、何なら今すぐ決着がつきそうだよ。でも万が一がある、サリーは逃げるんだ 」 ピカチュウの中の人「…!?何だ、あれは…(B.Fを見る) 」 サリー「(自分が情けない…どうせ死んだ身なのに、護られてばかりで…!)──ッ(引っ張られかけ出す) 」 暴食の蝱「ぐぅッ…ぁ…!(ピカ中のタックルで更に深くスパイクが刺さる) ………く、ふふッ…どうしようも、ないや…(焔のドリルを目の前にし、動けない) 」 SEEK「(あれは、アンドロイド…?嘘…あんなの見たことない…)(B.Fを発見し影から静観) 」 来ヶ谷 「 …ここでくたばるようなら、槭…少年は、その程度の男だった。だが……その程度の男で、生涯を終える気はなかろう?(槭に) 」 槭「俺の直感が言ってるのさ、俺は此処で死なないってね。だから問題無し、俺の直感は正常稼働時は的中率8割越えだぜ(自分の頭を指でトントンと叩く) 」 B.F「あは、楽しっ…これが戦闘…ふふふ…(蝱にニタリと嗤う)命令です、命は取りません、動けなくなっていただきますが―――(目を見開くとドリルが弾け飛び、蝱を死なない程度の焔が包む) 」 来ヶ谷 「 うむ。それを聞けて、お姉さんは安心したぞ。…帰ったら、キャッキャウフフだ。 さ、行くぞ!(サリーの手を掴んだまま引き続き走り) 」 ピカチュウの中の人「…殺すつもりはないのか?(B.Fに) 」 ルシア「(サリーとすれ違い様フードの隙間からサリー似の顔を覗かせる)………ニタァ… 」 B.F「槭さんの命令ですから。 」 ったく、あめぇんだよ…(ピカ中の中からの声) 」 槭「……ふぅ、誤魔化すにも一苦労か(サリー達が行ったのを確認して)……はは……やべ、血ぃ、足んね……(目の前の景色がぼやける) 」 暴食の蝱「ッッ――――――!!!!(焔に包まれ、絶叫。)……ぅ、あ…殺し…痛、い……(地に伏せ、浅い呼吸を繰り返している。意識も朦朧とし、動ける気力は残っていない) 」 SEEK「(ふと槭に目を向け驚く)うわ、なんかやばそ…!(思わず近付く) 」 B.F「ふぅ…結構、疲れますね(鎖骨の辺りを抑えながら蝱に近づく)元気になったら、私にも聞かせてもらいましょうか…八大罪、でしたっけ 」 嫉妬の刹蛇 +... 八つの大罪の一員。読みはしっとのせ(さ)つだ。対応する大罪は嫉妬。 暗色系の地味めな服を好んで身につける。 髪は暗い緑色、ゆるふわボブ。年齢13。 三白眼で目の下のクマが酷く、常時俯き気味。全体的に暗い印象を与える。 嫉妬の名を冠するだけあって被害妄想、他人に対する妬み嫉みの感情が嫉妬の刹蛇を支配し、視線を感じただけで舌打ちをする。 八大罪で最年少。起伏に乏しい体を気にしているらしく、色慾の蠍のナイスグラマーを妬んでいるらしい。 ルキウスに首を刎ねられ、即死。 能力はサイコキネシス。 ただし能力の発動条件として、対象と目を合わせることがトリガーとなる。目のある生物以外には通用しない。 複数の個体と同時に目を合わせる事は不可能なので、能力を行使する対象は必ず1人になる。 「地面に汚い顔こすりつけて、この私に命乞いしなさいよ!!」 +戦闘ログ 廃工場が多く点在する区域の大通り――― 槭「――――……そんなもんは、一時しのぎの現実逃避でしかない筈だ!お前が本当に求めるものは、他にあるだろ!?」 嫉妬の刹蛇「チッ…!!妬ましい、うざったい…!何も知らない癖に、そんな説教じみたセリフを吐く口が本当に気持ち悪いわ!!!(槭としっかり目を合わせ、目が赤く光る。すると槭の指が自身の口元に入って唇に引っかかり、強い力で自分の指で口が引っ張られる。裂けそうな勢いだ) 槭「ッ!?くっ……ふぁう……!何も……何も知らないからって、口出しするななんて……!それこそエゴだ、分別の付かない……子供みたいな…ことを、言うなよっ……!お前はただ……幸せになりたい、だけなんだろうが……!でも、お前は幸せになることじゃなくて……周りが不幸になることを望んじまった……!だから周りを妬み……嫉むようになった……違うか? 」 B.F「(!)(いけない…!つべこべ考えてる暇はなさそうね…!)(槭と刹蛇の様子が目に入り、刹蛇の元へ飛び出て行く) 」 笠間「(なんとか平和に終わって欲しいっすけど……多分……)わわっ、そんな怒らないで欲しいっすよ! 」 嫉妬の刹蛇「チッ、チィッ…!!何がおかしいのよ…!(紅夜が目に入り) ――――(槭に言われ、ぷつんと目の光が消え目眩がしたようにふら付き、頭を抱える。この時槭にかかった能力は消えた)……ぁ、え…違う…あなたを、不幸にし、た…?ちがっ違う…違うゥ!私のせいじゃな………ぁぁぁあああああッッッ!!!(頭を抱えて苦しみ、絶叫する) 」 紅夜「不幸を…(どうしよう、それ僕じゃないか。状況的に考えてあの女はほっとけば裁かれる…それでいいのか?)…ヘラ…ヘラ……か、感情を笑って抑える癖があるんですよ…とてつもなく泣きたいんだ…あんたが他人とは思えないよ…ヘラ… 」 槭「よしっ……(口から指を抜く)……ッ!?刹、蛇……!?お、おい、刹蛇!どうしたんだよっ!? 」 B.F「(辿り着いたところで刹蛇の様子を見て目を見開く)コレは…?槭さん、一体… 」 槭「分からねぇ……分からねぇ、けど……俺の言葉の何かが、琴線に触れちまったらしい…… 」 嫉妬の刹蛇「(絶叫が収まり、ぶらりと腕を降ろして項垂れる)――――――…ごめんね、アヤちゃん……すぐに悪いの、全部コロしちゃうから…許して―――(目を伏せ、幽かに聞こえる程度に、呟く)―――――ッ!!!(そして、開眼。非常に強い風が吹き荒び、周囲に居た者を数メートル吹き飛ばす) 」 B.F「琴線…一体、何が…―――ッ!伏せてッ!!(伏せて衝撃を軽減するが、吹き飛ばされ壁に激突する) 」 槭「――――!!かっ……ぁ……!(吹き飛ばされ、壁に打ちつけられてあっけなく気を失う)刹……蛇…… 」 笠間「ああいう人じゃないかわいい娘がひどい目に遭うのって目に毒っすよ、(遺体から目を反らし)……うん、わあっ!?(ぶっ飛ぶ) 」 紅夜「何が悲しくてそんなに泣いてるんだ…僕も泣きt──(吹っ飛び電柱に叩きつけられ吐血) 」 嫉妬の刹蛇「ざまぁないわ…グループでたかってへーこらし合う屑ども……!(吹き飛んだ周囲の人物を見回し、気絶した槭に気がつく)…ヒ、ヒヒ…こいつからヤっちゃうね…(懐からペン先が真っ赤に染まったボールペンを抜き出し、槭に歩み寄っていく) 」 立華 奏「ぅ…ッ……。ぁ…待、っ…て……(槭に歩み寄ろうとしている嫉妬の刹蛇を軽く掴み)……どうして………あなたは、そうなの…… 」 嫉妬の刹蛇「そうなのって、こうだからでしょ?(淡々と言い、刹蛇を掴む奏の腕をボールペンで深く突き刺す) 」 ルキウス「(突然刹蛇の背後に現れ、細剣を振り下ろす) 」 メラ…(刹蛇の足元に焔が灯る) 立華 奏「…うっ…!っ………どうして、もっと………も、と……自分に……自信、持たないの………(突き刺されながらも嫉妬の刹蛇に) 」 嫉妬の刹蛇「ぁっ―――(気配に気付き振り返るが、回避するまでには至らず肩を斬られる)ッ…あ…!!(肩を抑え、苦痛の表情を浮かべてその場から飛び退く。この時、足元に灯った焔からも逃れる)……チッ…その気持ち悪い口を閉じなさい…!(奏を睨み、言い放つ) …(肩、斬られ……場所を変えよう。追ってこなければそれはそれで良しだ…だけど、私は手負いだし、これ以上のチャンスはないはず。必ず追ってくるわ…!)(駆け出し、ひとつの廃工場の方へと向かっていき中に入る) 」 立華 奏「…!……どうして……… …!ま……待って……(嫉妬の刹蛇を追いかけるように廃工場のほうに) 」 B.F「(ガラ…と音を立てながら立ち上がる)痛っ…やっと場所を変えてくれるようですね…多少はやりやすく、、(ふとルキウスに目が行く) 」 ルキウス「やれやれ……無茶しちゃ駄目だよってあれほど言ったのに君はもう……(倒れる槭を見下ろして) さ、行こうかアンドロイドちゃん?とは言っても、君の力が必要かは怪しいけど……ね(クスッと笑って廃工場へ歩いていく) 」 B.F「…かもしれませんね(ルキウスに言われ、小さく笑い追いかける) 」 廃工場―――…その内部には何と、至る壁、至る天井、至る障害物などに無数の"鏡"が張り巡らされていた。 ルキウス「へぇー……あはは、彼なら趣があると言うのかな?……いや、単純に気色悪いと一蹴するかもしれないなぁ(きょろきょろと周りを見ながら歩く)こういうのは、大抵鏡に映った自分かと思ったらそうじゃなかった……っていう場合が多いよね、クスクス 」 B.F「こうも周りが自分ばかりだと、吐き気を催しますね…(口元に軽く手を当てあまり鏡を観ないようにする) 」 ルキウス「僕が考えられる程度のレベルだと……まず僕が今言ったような策略、この場合はしっかり鏡を見ていた方が良いけど……気になってるのは彼女の目から発せられる光。アレが鏡を反射して何らかの影響を及ぼすとしたら……鏡は見ない方が良いのかもね(きょろきょろ) 」 B.F「いっそのこと、鏡を破壊してしまうのは難しいでしょうか…? 」 嫉妬の刹蛇「映画の見すぎよ……映画が自由に見られる環境なんでしょう、ムカつくわ……(ルキウス、BFが映る正面の鏡に刹蛇も移り、BFと目が合い目が赤く光る。BFの腕があり得ない方向へと曲がっていく) 」 立華 奏「………やっと…見つけた……(嫉妬の刹蛇の側にいて) 」 ルキウス「お勧めできないなぁ、鏡に何か仕掛けられてる場合もあるし……古典的だけどよくある手口だからね、鏡の裏に爆弾とか…… あれっ?なぁんだ、普通に出て来たんじゃ……わ、アンドロイドちゃんの腕が!すごいなぁ、手品?えっと、この鏡に映ってるってことは……後ろ?(後ろを振り返って) 」 嫉妬の刹蛇「いつの間にッ……!!(奏が側に現れるも、BFの目から目を逸らさない) ……(ルキウスが振り返ると、そこに立っていた) 」 B.F「(!)――う、ぐっ…!(腕からミシ…と音がし、さっきと同じように一度腕を焔にして回避を試みる) 」 ルキウス「普通に出てきちゃっていいの?僕なんかに斬られちゃう君が……すぐ死んじゃうよ?君って凄く弱いみたいだしね、おまけに子供だ(ふふっと笑う) 」 ピカチュウの中の人「昨日はラブリー、今日はヤス!よくやってくれた…(廃工場付近を歩いている) 」 立華 奏「………ねぇ……あの、人形達……さっさと、始末…・・して、くれないかな……(ルキウスを指差して嫉妬の刹蛇に) 」 紅夜「(ぐにっ)……ってぇ…(ピカ中の足元) 」 嫉妬の刹蛇「きひっ……バァーカ…そんなんじゃ、私の能力は解けないわよ…!!(BFの腕を曲げ続ける) …チッ…!!何、それ…弱い、子供ォ…?…殺す殺す殺す殺すころすころすコろすコロスコロスコロスッッッ!!!!(BFを浮かせ、弾き飛ばすようにルキウスにぶつけようとする) 」 ガラガラガラガラガランッ…!(ピカ中に大量の金属棒が転がり落ちてくる) 嫉妬の刹蛇「言われなくたって、すぐにぐちゃぐちゃにしてやるわよ…アンタもまとめてね…!!(奏に) 」 ピカチュウの中の人「そして明日は岸か…明日こそは勝ってもらわないと困る…ん?(紅夜を見る) 」 B.F「チィ…ッ!(ビシ…と腕の音が強くなり、そのままルキウスの方へ) 」 ルキウス「アハハッ!凄い凄い、凄い呪いを感じるよ!そんなに呪いの感情むき出しで恥ずかしくない?みっともないと思わない?あまりにも醜過ぎるよ君は、槭くんがどうしてこんな子を助けようとしたのか……分からないなぁ(クスクス) 」 立華 奏「………あんな、人形風情と…一緒になるなんて………腹が立つわ。それに、前々から…………鬱陶しいと、思っていた。(嫉妬の刹蛇に) 」 紅夜「…口いっぱいに血の味がする、ひでえ顔になってるんだろうな…頭上注意ですよォ(起き上がり金属棒に手を翳す) 」 ピカチュウの中の人「何なんだこれはっ!?」 ルキウスの方へ飛んで行ったB.Fの身体は次の瞬間、まるで途中経過が飛ばされたかのように既にルキウスの足元に転がっていた。身体には衝突したであろうダメージを残しているにもかかわらず…… ガォン(金属棒が輪切り状に分解されピカ中を避けるように落下する) B.F「―――(地面に転がる自分に気付き、目を見開いて自分の身体を確かめる) 」 嫉妬の刹蛇「―――!?(途中経過が飛ばされた現象を見て、驚く)(なに、今の…!?) ブッ………殺す…!!絶対にぃぃぃい……ッ!!!(BFから目を離し、ルキウスと目を合わせる。目を離したときにBFにかかった能力が解かれる)……さあ、どうしてくれるのかしら…!?(赤い目でルキウスを見据える。ルキウスが宙へ浮く) 」 ピカチュウの中の人「!?(輪切り状に分解された金属棒輪切り状を見る)何だあれ… 」 ルキウス「あぁ、ごめんねアンドロイドちゃん。僕はダメージを受けたくなかったんだ、痛いのは嫌いだからさ(クスクス) わわ、凄いねぇこれ……でも……クスクス、駄目じゃないか、あまり急ぎ過ぎると……すぐに、来ちゃうよ? 」 立華 奏「…………黙りなさい……(ルキウスの前に立ちはだかり) 」 ルキウスが穏やかに微笑むと、嫉妬の刹蛇の視界が突如として真っ暗になる B.F「…いえ(何が起こった…?あの方の能力…?) (能力が解かれ、腕がだらんとなる)楽になった…同時に掛けられるのは一人、なのかしら… 嫉妬の刹蛇「何が言いたいかサッパリだわ…!!サルとは会話が成立しないみたい―――…?…えっ?なに、これ!?…やだ…ッ!!(視界が真っ暗になり大きくうろたえる。ルキウスと目を合わせられなくなり捉えられなくなったので、ルキウスにかかった能力が解かれる) 」 紅夜「…あの女の子どうなったんだろうか…やべ、泣きそ…考えれば考える程泣きたくなる(体育座り) 」 ルキウス「あ、わ、わわわわっ!?(能力が解かれて普通に落ちる)あいたたたた……あはは、何も見えないでしょ?残念、君はもう終わり。君の"視覚"は奪われた……実は、もう他にも奪ってたんだけどね。気付いてなかったみたいだけど(クスクス) 」 気付けばいつの間にか、嫉妬の刹蛇は自身の傷口から出る血の"匂い"を感じずにいた B.F「……(鏡に手を付きながら立ち上がり、様子を見守っている) 」 ピカチュウの中の人「…しかしなんでいきなり金属棒が飛んできたんだ…?それにあの輪切り状になったのは一体…? 」 立華 奏「…ッ……(ルキウスに殺意の眼差しを向けている) 」 紅夜「ああ、それは僕が…いやそんな事はどうでもいい、そんな事より…(クマができた目で辺りを見渡す) 」 嫉妬の刹蛇「ぁ……え…?……うそ、でしょ………(自らの死を身近に感じ、放心した表情でぺたんとへたり込む)………(他にも…?え、そう言えば…さっき、肩斬られて…血……血の臭いが、ない…?)あ…あぁぁ……っ 」 立華 奏「…っ…!!(嫉妬の刹蛇を見て、ひどく案ずるように駆け寄る) 」 ルキウス「あ、キミキミ。それ以上そんな目で僕を見ちゃ駄目、彼女みたくなっちゃうよ?(奏を見て) ハハハ、アハハハハハ!感じるよ、キミの呪い!恐れてるんだね、それもまた呪い!キミはもう僕の手のひら……これから聴覚を奪うも、触角を奪うも自由自在……どう?怖い?ふふ、あははははっ! 」 立華 奏「…ッ………なるなら………本望よ。それから…………殺してやる…ッ(ルキウスに) 」 嫉妬の刹蛇「いや…いや、いやいやいや…!!ひどいことしないでよアヤちゃぁん…!助けてパパ…!ママぁッ!!あああぁぁぁぁぁッッ!!(頭を両手で抱え、号哭。) 」 ピカチュウの中の人「…何が起こってるって言うんだ…?(紅夜に) 」 立華 奏「…!!っ……!!(嫉妬の刹蛇をひどく案ずるように必死で抱きしめる) 」 紅夜「えぇーっとですねぇ。知人から聞いたアレだと思うんですが『八大罪』というのが…(号哭を聞き取る)…あ…ああ…まただ…!ヘラヘラ…誰かが泣いて…ヘラ…やめろよぉ…こっちが泣きたくなるだろ…! 」 ルキウス「クスクス、そうなってからじゃ遅いのに……馬鹿だね、キミは ふふ……これ以上虐げることも無い、かな?じゃあ、止めを刺してあげる(細剣を刹蛇の首元に押し当てる)さよなら、僕より幸せなお嬢さん(そう刹蛇の耳元で囁き、首を刎ねる) 」 立華 奏「ッ───!!!ッ…ぁ……ァ…ア…ァ………(ルキウスの行動を見て)ッ……ッ!!!(もはや見境なくなり、その辺の歩行者すらも手にかけようとしはじめる) 」 ピカチュウの中の人「八大罪…?(号哭が聞こえる)…女の子の悲鳴…!? 」 嫉妬の刹蛇「(誰かを安心させてくれる人って…誰が安心させてあげられるんだろう…結局、分からず仕舞いだったなあ…) ピト…(細剣を押し当てられ)――――スパッ(首を刎ねられ、血糊を撒き散らしてドサリと前のめりに倒れる) 」 B.F「(終わったのを見て目を伏せる) 」 紅夜「止んだ…ピタリと弦が切れたみたいに悲鳴が止んだじゃないか。なんだよこれ、何で、何であんなに苦しそうだったのか聞いてすらねぇよ…やべ…泣くわ俺 」 立華 奏「ッ…くッ…、ゥ゛…ゥ……ッ!!(見境なく斬り続けて、紅夜にも突如襲いかかる) 」 ルキウス「うーん、僕の能力、明かせなかったのがちょっぴり残念かな……聞いて怯える姿を見るのも、愉しいものなのだけれどね。クスクス(剣を振って血を払う) 」 ピカチュウの中の人「…何が起こったんだよおい…よくわかんねぇぜ…!(悲鳴が止んだのに戸惑う) 」 B.F「今回は、本当に出る幕がありませんでしたね…構いはしませんが(目を伏せたまま歩き去ろうとする) 」 紅夜「クソやかましいぞ通り魔かテメエ、感情移入すらできませんよ駄々っ子(奏とすれ違い様に金属音が響く) 残念ですが…いや仕方のないことです。終わったんでしょう、戦いがね(ピカ中に) 」 ルキウス「あぁ、アンドロイドちゃん?外に転がってる槭くん、回収しといてよ。僕はこっちを回収して帰るから、さ(刎ねた刹蛇の首を片手で持ち、身体を肩に乗せて) 」 ピカチュウの中の人「…!!(倒れた刹蛇を見る)…あ、あの子はこの前の…!? 」 B.F「(横目でチラリとルキウスを見る)…承知しました、家にでも運んでおきます。…悪趣味な戦い方なんですね(小さく笑う) 」 ――――………。 正義の霊長(アオ) 詳細はキャラページ参照。 キャスター +... ストーリードラマにおけるエネミー側専用サーヴァント。身長178cm クラスはキャスター(魔術師)であり、主に霊魂関係の術に長けている。 肉弾戦はかなりキツイサーヴァントであるが体術スキルを保有しており、どちらかと言えばアサシン(暗殺者)クラスに近いキャスターと言えるだろう。服装違えど火愚病そっくり。外見は「 こちら 」。 彼の性格なのだが、マスターとなったキャラ(エネミー)によって違ってくるという。飄々とした性格にもなれば冷静沈着な性格にも。(※ようはそこらへんは自由にカスタムしちゃってください!) ステータス 筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:Ex 幸運:D 保有スキル +... 魂の共鳴(Ex):自分を呼び出したマスターの魂と共鳴することによりスキル・宝具(※ここでは能力・技・特殊な武器や道具と思ってもらってよい)を各最大二つまで追加することができる。どのようなスキル・宝具を持つかはマスターによってことなる(※ここも自由にカスタム!!) 反魂師の眼(A+):魂の波動を読み取ることができ、高確率で相手の能力や性質など詳しい情報を手に入れることが可能。隠れている生き物や魔術トラップも簡単に見抜ける。故にかくれんぼにおいてはマジチート 体術(D+):体術が使える。 無効化否定(Ex):文字通り無効化を謳う力を否定し機能させなくする。ただし無効化能力が対象、結果的に無効化された、例えば闇の魔法が光の魔法の効果により・・・などというような必然からくる無効化ではこのスキルの効果は得られない。 宝具 +... 黄泉夜行:対軍宝具(C+) 召喚魔法参照、隠密に策略様々な用途が可能。相手側の死体を操ることもできる。 狂犬:対人宝具(B) 殲滅対象に女性がいる場合、自分の戦闘能力にその女性の戦闘能力を付加させることができる。女の敵・・・・。 天地を満たす、届かぬ祈り:対軍宝具(A) 世界に蔓延する怨念を吸収し、それを108つの爆裂光弾にして飛ばす 死霊は人形の傍らに:対人宝具(C) とある想いが宝具となったもの。マスターが死亡した場合、自分の命と引き換えにマスターを復活させる。 仇なす祈りがこの空を堕とすまで:対星宝具(Ex) 対星宝具とあるが星を木端微塵にするほどの威力はない。星に影響を及ぼすという意味での宝具である。 遥か神話の時代より反魂師は『空は過去、現在、未来・・・と時空・次元を超えて常に無数の怨念が蔓延し、埋め尽くしている』という思想を持ち、それが歪んだ形で宝具となったもの。過去からはるか未来の世界に蔓延し埋め尽くす怨念を“現在”の世界にかき集めそれを星を侵食するレベルの『膿』として天空から広範囲にわたりドロドロと流し込むように落とす。もはやこれは、魔法や能力という枠を超え、一種の災害・災厄である。 この宝具について簡単に言えば、(空から落ちてくる)あのドロドロに触れると死ぬぞぉ!!(ジブリ並) 真名 +... 真名は『火具已魅彦命』、古より外法の術を扱う反魂師と言われる者の名であり、初代~終わりの代である火愚病のデータが一つの個体となり現界。マスターによって性格等が違ってくるのはあまりにも数が多いからである。 立ち向かう者たち 槭? B.F? ケビン ルキウス? ヒロ シルバー レイハイト 森ノ宮 ジーン? サリー? 笠間 涼? モララー? AS リコル? ザビーダ? 浅花 アオ 関連ページ 罪と罰 -業の継承者- 八つの大罪? 関連画像 過去ドラマへ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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第045話 罪と罰 ◆SzP3LHozsw 殿を捜し歩いていた俺が行き着いたのは、周囲に異様さを誇る建物だった。 そこは道路沿いにひっそりと佇んでいるといったような、暗い印象を受ける施設だ。 天に聳えるように高く突き立った煙突が、上空から俺を見下ろしている。 一体ここは何なんだろう? 普段ならきっとこんな薄気味悪いとこに近づきたいとも思わないんだろうけど、今の俺は殿を捜している。 もしかしたらこの中に殿がいるかもしれないと思うと、気味が悪いからという単純な理由だけで避けて通ることもできず、 俺は殿以外の誰かが潜んでいないことを願いつつ覚悟を決めて入り口に立つと、扉を押す手に力を籠めた。 「うわぁ、気持ち悪ぃ……」 中に入って最初に思ったのはやはりそれだった。 なんだか空気は湿っぽいし、妙にまとわりついてくるような気がする。おまけに真っ暗で、足元すら覚束ない。 殿を捜すためじゃなかったらこんなところに来ることもなかっただろうと、俺は改めて思うのだった。 『殿』ってのは俺の2コ上の先輩のことだ。 名前は前田太尊。 帝拳高校の3年で、東京じゃ『四天王』って呼ばれてる、ものすげぇ強いお人だ。 同じく先輩の勝嗣さん曰く、殿とは「関西出身のバカでバカでバカでど~しよ~~~もなく理不尽な寺の息子」らしい。 まあそれはそれで当たってなくもないんだろうけど、俺は殿がただのバカだとは思ってない。 もちろん頭はもの凄~~~く悪いんだけど(本人が聞いてたら大変だな)、強くて優しくて頼りになって、殿はまさしく俺の英雄なのだ。 だからこそ俺は真っ先に殿に逢わなきゃならないと思った。こんなときに頼りになるのって、やっぱ殿しかいないからな。 殿はまた嫌がるかもしれないけど、俺はあの人に付いてくって決めてるんだから、何て言われようとそこは譲れねえ。 殿に逢って、殿と助け合い、そんでこんなところからとっととおさらばしてやるんだ。 俺はそんなことを考えながら暗い通路を歩いて行く。 カツ、カツ、と、俺の靴音だけが通路の先まで響いていて、ちょっとだけビビッた。 「殿ォ……居ますかぁ……」 俺は堪らず内心の恐怖を打ち消すように、わざと場違いなほど明るい声音をあげて奥に続く闇に向かって声を掛けた。 でも喉から出た声はビックリするぐらい震えていて、情けないやら可笑しいやら、我ながら悲しくなってしまう。 …………。 …………。 ……少し待ってみるが、もちろん返事なんて戻って来やしない。 思ったよりも大きく反響したから誰かが聞いていたらヤバイと思ったが、どうやらそんなこともなさそうだった。 安心して先を急ぐ。 だがそこから何十歩と歩かないうちに、今度は広い部屋へと出た。 どれくらい広いかって言うと、暗くて正確にはわからないが、たぶん学校の教室ぐらいはあるのかもしれない。 もしかしたらもっと広いのかもしれないけど、やっぱりそれ以上正確なことはわからなかった。 人のいる気配は全然なかったが、それでも念には念を入れ、俺は手探りでその部屋をぐるりと回って行くことに決めると、 ゆっくり、足元に気を配りながら慎重に進んだ。 途中、電灯のスイッチらしきものに触れ、試しにONO,FFを繰り返してみたが、案の定灯りは点かず、辺りは真っ暗なままだった。 壊れてるとかじゃなく、もしかしたら電気自体が通ってないのかもしれない。外の街灯が一つも点いてなかったことを俺は思い出した。 けど徐々に眼が慣れてくると、暗いのはそれほど苦にならなかった。 半分ほど来ただろうか。 そんな俺の手に、何か硬くひやりとしたものが触れた。驚いて慌てて手を引っ込める。 ……別に異常はない。 恐る恐るもう一度手を伸ばし、同じ箇所を触れてみる。 ――――これは……扉だろうか? ぶ厚い鉄の扉がそこにはあった。 ああ、なるほど、そういうことか。俺はふとあることに気付く。 この扉はただの扉ではないということだ。それどころか、この建物自体がただの建物じゃなかったってわけだ。 たぶん、ここは、地図でいうH-07の焼場なんだろう。いわゆる火葬場ってやつだな。 外で煙突を見たときからなんとなくおかしいなとは思ってたんだけど、火葬場ってことなら納得だ。 つまりこの扉は火葬炉の鉄扉ってとこだと思う。どうりでドアノブなんてものがないわけだ。 俺はつい、この中で、何十、何百の死体が焼かれてきたんだろうとつまらない想像をしてしまい、なんだか気分が悪くなるようだった。 不気味なところだっていう先入観がそんな想像をさせてしまうんだろうけど、実際、俺の肌は粟立っていた。 この島から無事に脱出できない限り、俺もこの中に放り込まれて白い骨になる運命なのかもしれない……。 そう考えるだけでゾッとした。 まだこの部屋の探索を半分ほど残していたが、とても続ける気にはなれず、俺は暗い気持ちになって早々とそこを出た。 告別室、収骨室、霊安室などと順に回ってみたが、特に人の居た形跡は見当たらず、意気消沈しながら親族待合室ってとこまで来ていた。 ここは建物の2階部分に当たる。 階段上がってすぐ脇に給湯室のようなものがあり、待合室はその並びに三部屋設けられていた。その内二部屋は畳を敷いた和室になっている。 誰に遠慮することもないのだけれど、なんとなく畳に土足で上がり込むのが悪いような気がして、 俺は少し迷った挙句、和室ではないもう一つの部屋に入ることにした。 こっちの部屋は他の和室と比べて倍ほども広く、ちゃんと大人数を収容できるようになっているみたいだ。 畳ではなく通路と同じリノリウムが床に貼ってあるため、それで若干寒さは感じたけれど、土足でいることに気を遣わなくていい分気楽でいい。 俺は隅の方に積まれていた簡易テーブルとパイプ椅子を引き摺り出し、腰を落ち着けた。 たかだか3,40分程度の探索だったが、緊張しっぱなしで多少気疲れしていた。 殿が居なかったということがその疲れに拍車を掛けているのだろうが、元々そんな簡単に見つかるとは考えていない。 俺はすぐに気を取り直すと、少しの間ゆっくり休める場所を確保したのだと、良い方向へ考えることにした。 デイパックから水と食料のパンを1食分取り出し、詰め込むようにして瞬く間に腹の中に収めてしまう。 はっきり言って味も素っ気もない不味いパンだった。カレーパンと7UPがこれほど懐かしいと思ったことはない。 それでも食えるだけマシだった。 不味かろうと何だろうと、この先どんなことが待ち受けているか知れないのだから、体力だけは落とすわけにいかなかった。 食えるときに食って、休めるときに休む。そう心掛けていなきゃ身体の方が保たないだろう。 俺はもう一口水を含んでからボトルをバッグに仕舞い込むと、さあこれからどうしたもんだと足をテーブルに投げ出した。 考えるべきことは山ほどある。 殿のこと。千秋さんのこと。小平次さんに中島さんのこと――。 名簿に載っていた名前が顔と一緒に浮かんでは消えてゆく。この人たちと殺し合うなんて絶対にできるわけねーじゃん……。 「そういや、川島のヤロウも居るんだよな」 嫌な奴のことを思い出してしまった。 川島清志郎――。 大阪で極東とモメたときには、勝嗣さんや用高さんが一方的にやられたのにも拘らず、俺は怖くて何もできなかったんだっけか。 それどころか、煙草を咥えて『火ィある?』と言ってきた川島に、ライターを差し出しちまった……。 屈辱だった。これ以上ないほど悔しかった。一発ブン殴ってやろうと思った。 でも、俺は動けなかった。動かなかったんじゃない、動けなかったんだ。それほど川島清志郎という男が恐ろしかった。 その川島が、名簿によれば俺達と同じこの島に居るという。 俺は借りを返す絶好のチャンスに打ち震えた。 俺なんかじゃ川島に勝てるとは到底思えないけど、それでもやっぱりやられっぱなしだなんて絶対納得いかねえ。 もうあのときのように、何もできなかった自分に後悔したくなかった。 殿は用高さんのために敢えて手を出さなかったみたいっスけど、俺自身の問題ってことなら構わないっスよね? 殿。 それから――――マサさんのこと……。 あのマサさんがなんでこんなことをしたんだろう? それがどうしても納得できなかった。 俺の知っているマサさんは、理解の深い、話のわかるオッサンだった。とてもこんなことを俺達にさせるような人じゃなかったはずだ。 なのにどうしてこんなことをさせるんだろう? 「借金でもあったのかな……。返済できなくなって、それで已むに已まれず、こんなアブネーことの片棒担がされてるとか」 あんまり考えられる話ではなかった。 だが、そうでも思わなきゃやってられなかった。マサさんは誰かにあんなことを脅かされてやっていると、そう信じたかった。 「浅野先生と結婚したばかりで、きっと色々と物入りだったんだろうな」 無理矢理そう結論付けてみる。 浅野先生の手前、あれもこれもと必要以上に家具やらなんやらを新調し、挙句借金苦に陥ってしまったマサさん――。 案外想像できないこともないかもしれない……。 じゃなかったら見栄を張って高い結婚指輪を買ってしまい、そのローンに苦しんでいたとかでもいい。こっちの方が少しは現実味があるだろうか? とにかく俺はそうやって妄想の羽を広げることで必死にマサさんを庇い、無理にでもあの人殺し達と関連付けないように努力した。 そうすることで俺はマサさんは悪い人じゃないんだと、自分を納得させたかったのかもしれない。 ……でも、結局そんな努力も無駄だった。 いくらそんなことを考えたところで所詮は想像に過ぎず、それを打ち消すように、実際に眼にしたマサさんのあの姿が頭に浮かんできてしまう。 マサさんを信じてやりたいと思う一方で、どうしてもそれを否定してしまう俺がいるのもまた事実だった。 「……やっぱり殿に逢わなくちゃ駄目だ。俺一人で考えてたって、何にもわかんねえよ……」 殿だってたぶん俺と同じように何もわからないだろう。けど、一人で考え込むよりかは二人で考えた方が良いに決まってる。 二人でわかんなきゃ、千秋さんや小平次さんも交えて三人、四人で考えればいい。 そうすりゃ何かしらわかるかもしれなかった。 「こうしちゃいられねェ!」 休憩など切り上げて、早く捜しに出ようと思った。殿や千秋さんたちのことが、ひどく懐かしく思えた。 だがその直後だ――――。 俺は誰かの視線を感じたような気がして、突如後ろを振り返った。 すると部屋の入り口前で一人の男が立ち尽くし、少し驚いたような表情で俺のことを見つめていた。 俺は『そいつ』と眼が合った。 「だ、誰だテメーは……と、おわ!?」 足をテーブルに投げ出すという酷く不安定な体勢のまま振り返った俺は、バランスを崩して椅子から滑り落ちてしまった。 背中を床にしたたかに強打する。 「ッてえ……」 打ちつけた背中を擦りつつも、俺は入り口に立ち尽くすそいつから眼を逸らさないように睨みつけ、素早く身を起こした。 いつからこいつはここに居たんだ? どうして俺を見ていたんだ? 何でここへ来たんだ? どうする? 逃げるのか、それとも――。 頭の中にたくさんの疑問符が回りだす。どうしていいのかまったくわからず、俺は身動きが取れなかった。 筋肉は硬く緊張し、全身に冷や汗が吹き上がった。心臓が痛いくらい暴走している。 ――俺はここで殺される!? その恐怖だけが俺の意思に反してどんどん膨れ上がり、完全に思考を塞ぎ止めてしまっていた。 「大丈夫か……?」 しかし、意外にもそいつは心配そうな顔をして、俺を労わるようなことを言いやがった。 いきなり襲われるんじゃないかと身構えていた俺は、なんだか肩透かしを食らったようで拍子抜けする。 殺されなくて済むのかもしれないと、一瞬気が緩くなった。 でもだからといって油断はならない。俺は頭を振って気を引き締めると、眼の前の男の次の行動を待った。 「悪い、脅かすつもりはなかったんだが、つい声を掛けそびれちゃってよ」 こんなときに黙って後ろに突っ立って居て、脅かす気はないなんてよく言えたもんだ。 俺はまだ暴れている心臓を宥めるために胸に手を置きたかったけど、カッコ悪いのでそれはやめた。 その代わりできる限り平静を装いながら、上から下まで眼の前の男を睨めるように観察して、警戒を怠らなかった。 「怪我は……ないよな?」 「…………」 返事はしない。俺は黙ってそいつの眼を見続ける。油断して殺されるなんてマヌケな真似だけはしたくない。 するとさすがに気分を悪くしたのか、男は弁解するように口を開いた。 「相手がどんな奴か知れないのに、迂闊に話し掛けられないだろ?」 「……まあ、そうだな」 確かに一理ある。 実際、たった今の俺にしたって、こいつを見た途端どうしていいかわからず、ただただ無様に混乱するしかなかった。 それが話し掛けるとなったら、余程気を遣わなければならないだろう。だからその意味でこいつの言っていることは正しいと思う。 しかし、しかしだ。それとこれとは話が別である。 そもそも俺に話し掛けてどうするというのか? 自分で言ったように、どんな奴かもわからない、得体の知れない俺に話し掛けた意味は何だというんだ? 俺はこいつの意図が全然読めなかった。猜疑の念は一層深くなる。 「で、俺になんか用でもあるのか? 悪ぃけど、俺は忙しいんだ。話し相手が欲しいんなら他を捜せよ」 できるだけ突っ慳貪に切って捨ててやる。もちろん言葉の裏には威嚇の意味をしっかりと籠めて。 これで何事もなく立ち去ってくれたら万々歳だった。 だがこいつは立ち去る様子もなく、暫く考える風をしていると、あろうことか室内に足を踏み入れ、俺と対話をしようとする素振りさえ見せた。 たぶん俺を『安全な奴』とでも判断したんだろう。 鬱陶しいことこの上ないが、何を考えているのかわからないうちは下手に追い払うこともできず、結局はさせるがままにさせるしかなかった。 「いや、用ってほどでもないんだけどな、ちょっと友達を捜してて、たまたまこの建物に立ち寄ってみたってわけよ。 そしたら急に人が居たもんで、ちょっと驚いちまったのサ。別に何もする気はない。そう構えるなって」 「……それを信用しろってのか? 無理があるだろ。……もしかしたら俺を殺そうとしてたのかもしれねえ」 睨みつけながら言った。 幸い、パイプ椅子が足元に倒れている。返事次第じゃ殴り掛かることも厭わなかった。 「人聞きの悪いこと言うな。そんなこと誰がするかっての。俺は殺し合う気なんてこれっぽっちもねえよ。 もしお前を殺そうと思ってたんなら、気付かれる前にやってる。そうだろ?」 「どうだかな、怪しいもんだ。大方やろうと思ったところを俺に気付かれたんじゃねーのか? 言い逃れするんならもっと上手くやれ」 「だからそんなんじゃねえって!」 男はちょっとムッとしたようだった。 「まあいいや、とにかく他へ行ってくれ。ここにはお前の友達なんていねーんだから」 俺は早く消えて欲しいと心から思った。 見た目は大したことなさそうだし、害もなさそうだったが、だからといって気は許せない。 無用ないざこざを生まないためには、なるべく知らない人との接触は避けるべきなのだ。 「……なあ、ちょっと聞くけどサ、お前、殺し合いなんてする気あるのか?」 しかし何を思ったか、こいつは俺の不安も余所に、出し抜けに切り出した。 「あるわけねーだろ、そんなモン」 さも面倒臭いといった風に答えてやる。 一体何を考えてるっていうんだか……俺にはさっぱりわからない。 「さっきも言ったけど、それはおれも同じだ」 「だから何だってんだよ。それが俺とどう関係あるんだ? やり合う気がないんなら、とっとと消えろ」 「いやな、だったらやる気のない奴はやる気のない奴同士、組むのがベストだとは思わないか?」 「……何言ってんだ?」 俺は自分の耳を疑った。「組むのがベスト」だと? とんでもない! そりゃ気持ちはわからないでもないけど、そんなの無理に決まってる。 なんで見ず知らずの奴と組まなきゃなんないんだ。そんで寝首でも掻かれてぶっ殺されたら笑い話にもなんねーだろうが。 「だからよ、俺と一緒に行かないかってことだよ」 「ハァ? お前バカじゃねーの? 知りもしない奴と一緒に動けってのかよ? 勘弁しろよ」 これ以上話はないと言外に仄めかしながら、俺はさっきよりもずっと冷たい口調になって言い切った。 何の目的があってのことかは知らないが、いつまでもこんな奴に付き合ってる暇はない。 俺は荷物を抱え上げると、関わり合いを避けるように部屋を出ようとした。 「待て待て、話しは最後まで聞けって。俺はここに来る前、この近くで花火みたいな音がするのを聞いたんだ。あれはたぶん銃声だぜ。 ってことはもう、誰かが殺し合ってるんだよ。考えてみろよ、今一人で外に出れば、そいつらに撃ち殺されるかもしれねえぞ」 「…………」 ちょっと信じられなかった。銃声ってのを俺は聞いてなかったからだ。 たぶん、俺は心のどこかで、実は殺し合いってのが嘘なんじゃないかって思ってたんだろうな。 だからあんな死体を見せられても、あんなマサさんの姿を見ても、いまいちそれが信じられずにいた。 今までのことは全てドッキリかなんかで、本当は殺し合いなんて行われてるわけがなく、そのうち何事もなく終わるんじゃないかと願ってたんだ。 でも果たしてそれでいいんだろうか? 俺の心に暗雲が垂れこめはじめる。 例えばこいつの言うように、もう殺し合ってる奴らが居るんだとしたら、そんな生半可な考えでいる俺は確実に殺されちまうだろう。 そりゃそうだ、『殺されるわけがないと高を括ってる奴』と『殺さなきゃならないと思い込んでる奴』。 どっちが生き残るかなんて、言わなくったって明らかだ。 ……けどだとしたら、さすがに考えを改める必要があるんじゃないだろうか? 殺すか殺されるかだってことを改めてしっかり頭に叩き込んでおく必要が、本当にあるんじゃないだろうか? 俺は背筋に冷たいものを感じながら、懸命にそのことを考えた。 「やる気、ないんだろ?」 また同じことを訊かれた。俺はそれに黙って頷く。 「なら一緒に居ようぜ。男二人ってのは少し寂しい気もするけどよ」 こいつは名前を寺谷靖雅と名乗った。鼻のデカイ、眼鏡を掛けた一見冴えない男だった。 歳は俺より二つ上。つまり殿とタメってことになる。 瀬戸一貴って人を捜してる最中らしく、ここに来たのもその捜索のためらしい。 他にも葦月伊織って人と、磯崎泉って人も捜し出したいと言っていた。殿達を捜している俺と、置かれている状況は大して違わないようだ。 どこまでが本当かは知らないが、話してみる限り、少なくとも悪い奴じゃなかった。 俺の方の事情も簡単に話し、何処かで心当たりある人を見なかったかと訊ねてみたが、寺谷の答えは残念ながら俺を喜ばせるものではなかった。 殿、一体何処に居られるんスか? 絶対無事でいてくださいね。 俺はそう願わずにはいられなかった。 「――それで、これからどうする? ここで暫く大人しくしてるってのもありっちゃありだが……」 「そんなわけいくか。俺には捜さなきゃなんない人がいる。お前だってそうなんだろ」 「ああ。イチタカや葦月、それに泉ちゃんを放ってはおくことはできん」 「だったら決まりだ。捜しに行くしかない」 「でも、外にはさっきの銃声の奴が居るってことを忘れるなよ。不用意に歩き回れば、いきなりズガンだ」 そう言って、寺谷は手で鉄砲の形を作り、俺の胸目掛けて「ズガーン」と弾いて見せた。 「そんなことは言われなくたってわかってんだよ。けど、だからってどうしようもねーだろ。 ここで待ってたって殿達が来るとも限らねーんだし、多少危なくったって外に出て捜し回るしか手はねーよ」 「まあ、そうだな」 歯切れの悪い返事。 危険とは知りつつも、それ以外方策がないことをこいつも痛感しているようだった。 「おい、武器は持ってんのかよ?」 俺はおもむろに訊ねてみた。 「武器?」 「ああ、襲われたときの用心ってやつだ。こっちにも武器があれば、条件は他の奴と変わらない」 「でもお前、さっきはやる気はないって……」 「言ったよ。俺からやり合うつもりは一切ない。それは誓ってもいい。でも仕掛けられたら話は別だ。 さっきお前から銃声のことを聞いて、俺は感じたよ、生半可な気持ちでいたらこっちが殺されちまうってな。 だからもし必要ならば、そんときは戦うしかねえ。自分の身を守るために」 いきなりそんなことを訊かれて面喰らっていた寺谷も、俺の説明を聞くと表情を改めた。 もしかしたらこいつも恐怖を抱いてる一方で事態を楽観視していた一人なのかもしれない。 それで俺の言葉を聞いて、はじめて本当に『殺し合い』ってのを意識したようだった。真剣な眼差しをして考え込んでいる。 「お前の言う通りだな……。確かにそうだ、身を守るために戦わなきゃなんねーこともあるかもしれない。 けど、生憎と俺は武器となりそうなもんは持ってないんだわ。何か支給すると言っておきながら、俺のデイパックには何も入ってなかったよ」 寺谷はあっけらかんとした口調で言う。 「そうか……。実はこっちも似たようなもんだ。一応入っちゃいたんだが、とても使い物になりそうもなかった」 俺はバッグを開け、薄っぺらいオレンジ色のプラスチックの板を取り出す。支給されたものはこれだと寺谷に見せてやった。 『Y字ブーメラン』 あのおもちゃ屋や駄菓子屋で売られている、投げると円を描いて戻ってくるあれだ。 おもちゃであるそれは当然殺傷能力なぞ持つわけもなく、こんなものじゃ眼くらましに使うことだってできやしなかった。 一体どういうつもりでこんな物を支給したのか、まったく理解に苦しむ。そのせいで俺は一つハンデを背負うことになるってのに……。 「外に出るんなら、どっかで角材かなんか拾ってかないと駄目だな」 俺がそう一人ごちると、言い終わるのを待ってたかのように寺谷が口を開いた。 「なあヒロト、捜しに行くアテなんかはあるのか?」 「……ない。テキトーに歩き回る」 「それじゃ効率悪いだろ。だったらまず、この氷川村ってのを目指してみないか」 寺谷は窓から射し込む月明かりを頼りに、自分の地図を広げ、氷川村を示した。 「今居るのがたぶんこれだと思う。となると、このすぐ隣のエリアが氷川村になるわけだ」 「氷川村か――」 焼場を出て、目の前の道路を跨げばすぐそこに民家が見えてくる。そこはもう氷川村村内になるのだろう。 そのことはここに入り込む前に確認してあった。 確かに無闇やたらに動き回るよりも、村のような建物の密集しているところを捜すのは悪い案ではないように思える。 「歩いて数分ってところだぞ。どうよ?」 「……じゃあ、そうするか」 俺は寺谷の申し出を受けることにした。それは二重の意味で申し出を受け入れたことになる。 こいつの提案に従うということは、こいつと行動することを承諾したことになるからだ。 まだ寺谷を完全に信用していなかったが、それでも正直なところ一人で居るのが怖くもあり、仕方なしにというのがその理由だった。 「それじゃ行くか」 寺谷が地図をポケットに仕舞うのを待ち、俺はそう促して部屋を出た。 だが、そこで寺谷が何かに躓いて派手に転んでしまった。 どうやら俺がさっき倒してしまったパイプ椅子に足を取られたようだった。暗くて足元がはっきりしないせいだろう。 まあそこまではよかった。けど倒れた拍子に寺谷の懐から転げ出たものが不味かった。 俺がそれを拾おうとすると、それより先に寺谷がブレザーの下に素早く隠してしまう。 「……何だ、今のは」 「……別に、大したもんじゃない」 「嘘つけよ」 「嘘じゃない」 「銃のように見えた」 「……まさか」 明らかに寺谷は動揺していた。 不味いものを見られたとでもいうように、俺から顔をそむけている。 俺は一瞬たじろぎ、寺谷を信用すべきかどうか迷ったが、そんなこともしてられず、弾かれたように寺谷に覆い被さった。 「見せろ」 「嫌だ」 「見せろつってんだろ!」 俺は頭にきて寺谷を羽交い絞めにし、力ずくでブレザーに隠された物を引きずり出そうとした。 「や、ヤメロ!」 寺谷が激しい抵抗を見せる。 しかし俺は容赦することなく、ブレザーの下からそれを取り上げると、寺谷を大きく突き飛ばした。 寺谷は俺が並べていた簡易テーブルに頭から突っ込んだ。俺はそんなことを気にも掛けず、寺谷から奪った物を暗闇に透かして改めた。 「……これは……」 それはやっぱり銃だった。 変わった形をしていたが、紛れもない銃だった。 こんなものを隠し持っていたなんて……。 一体どういうつもりだったんだろうか? まさかこれで俺を……。 迂闊だった。気を許すべきではなかったのだ。 「どういうことだよ。詳しく説明してもらおうか」 「…………」 寺谷は硬く口を閉ざしている。だがそんなことで許されるわけがなかった。 こいつは俺に「組もう」と言ったんだ。しかも武器は持っていないとも。 なのに言いだしっぺのこいつがあろうことか武器を隠してたなんて、絶対に許されるわけがない。 武器を持っていることを告げ、その上で協力を申し出るならまだしも、俺を騙してたってのが信じられない。 俺はじっと押し黙ったままの寺谷に、静かに銃口を向けた。 後編へ
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No.27『罪と罰〈下〉』 【目録】 タイトル:罪と罰〈下〉 著者・編者:ドストエフスキー (著), 江川 卓 (翻訳) 出版者:岩波文庫 出版年:1999/11 標準番号(ISBN/ISSN)等:ISBN-10 4003261372 【内容】 名前 コメント
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行かないで、行かないで。 夢の中ロゼは何かを追いかけていた。 でもどんなに走っても彼等には追いつけない。 「ま、って・・パパ!マ、マッ・・・みんなッ」 懸命にその背中に声を発しても彼等は一度も振り向いてくれやしない。 足掻いているうちに一人、また一人と暗い暗い闇へと消えていく。 夢を見ている自覚はある。でも、身体も脳も起きてくれる気配がない。 しばらくすると何もなかったはずの周りの景色が突然変わりはじめる。 あぁ、またか。 この悪夢の終焉によく見る光景、 何度も何度も突きつけられる現実で起きた出来事。 いつだったか。 崩れていく建物。 戦場で嗅ぎ慣れた硝煙と人の焼ける臭い。 鈍く痛むみぞおち。 何もかも鮮明に覚えている。 私は必死に【あの子】を探していた。 不意打ち、とはいえ気絶してしまった自分を悔やみながら。 「ファスネイ様ーっ!ファスネイさ・・ひッ!?」 「・・ッ」 「ひ、ひどいッ・・誰がこんな事を・・ッ」 瓦礫の下から突如足首を掴んできた男、確か研究所の・・。 男は喉笛を切られていた。 出血がひどく、ヒューヒューと声にならない音を発していた。 必死で何かを話そうとしている。何を? 仲間にはこの能力を使いたくないと思っていたが・・仕方ない。 私はその場で座り、彼と視線を合わせる。その時脳裏に浮かんだのは。 ___鎌を振り下ろすあの子の姿。 まさ、か・・・ 彼が倒れたのを確認した後ケイイチの手をとり、走り去る彼女の様子が鮮明に映る。 「どう、して・・ファスネイ様は一体どちらに・・ッ!!」 男は応えない。すでに事切れていた。 急に襲い掛かる虚脱感。 私はその場で嗚咽し始めた。 苦しい苦しい気持ち悪い もうやめて もうかつての愚かな私を見せ付けないでっ もういや、いやよっ 一方的にバカみたいに信じて裏切られて傷つくのはもうたくさんよっ もう誰も信じないっ信じないわっ やめてやめてやめてもうやめて早く目を覚まさせて・・・・・ッ!!! 「あ、やっと気がついたみたいだよウミ!ロゼ大丈夫?」 「・・・・え?」 ふ、と意識が戻る。 真っ先に視界に入ったのは心配そうにこちらを覗き込む双子の顔だった。 彼らを背景に聞き慣れたクラシックが響く。ここは・・店? そうだ。確か異能殺しが来店して、顔見知りらしいあの男の情報を得ようとして・・ “へぇ~。異能殺しと謎の男かぁ・・どうなの?ウミ” “うぅん。私達が知りたい切り裂き魔じゃなさそうだわ、エミ” ロゼが思い出したようにハッと気づく。そういえばこの双子の能力は。 「ロゼ、やっと私達の能力思い出した?ずっと思考が駄々漏れだったからわかりやすかったよね、ウミ」 そう言いながらエミはにっこり微笑む。 「そうねエミ。でも最初はロゼが死んじゃったのかと焦ったわ。打ち所が悪くなくてよかった」 そう言ってエミとは対照的に悲しそうな表情になるウミ。 そういえば前にクランケが言っていたな。あの双子は苦手だと。 なんとなくだがその気持ちが今わかった気がする。 「この事はホウオウ様には・・」 「内密に?いいよ!」 「その代わりといってはなんですが」 「ジュース飲んでもいいかな?」 「あと聞きたい事があるわ」 「はいはい、こうなったらまな板の鯛だわ。でもお店閉めるからちょっと待っててね」 やったー!とはしゃぐ双子を背にロゼはため息をひとつつき、closeの看板を下げた。 「切り裂き魔とその主、ねぇ・・」 「ロゼ何か知らない?」 エミはマンゴーオレンジに添えていたストローをくるくる回しながら尋ねた。 「切り裂き魔のとおりゃんせってわらべ唄なら知っているわ」 「うわぁ・・おっかない唄だね」 「そんなオカルトみたいな話、普通なら信じられない話だけれど・・オーケー!一応クラウチの監視をするわ。何か分かり次第貴方達に情報を提供するよ」 黙々とパイナップル・クーラーを飲み干したウミがじっとこちらを見つめた後、エミを横目で見た。 そうするとエミはそれに応えるように頷いた。 口には出さずとも彼女らの能力で会話しているのだろう、初めて見るが変な気分だ。 「・・うん、そっか。信じていいみたいだね。ありがとうロゼ!それと、ジュースごちそうさまっ」 「ごちそうさまでした」 「はいはい、お粗末さまでした」 「あ、そうそうロゼ!ジュースのお礼と言っては何だけれど一つだけ教えてあげる」 「え?なに・・かな?」 「ファスネイ・アイズはね。今スイネって名乗っているの」 スイネ、それはジングウの強化クローンが現在執心しているらしい人物の名前。 繋がっていたのね。 「そ、そう・・それで、彼女は・・」 「『昔と比べてどう変わったのか?』うーん・・今はとても幸せそうだよ?」 「・・・」 「それじゃあ、これにてさようなら!ばいばーいっ」 「そう、気をつけて帰るのよ!」 「さような、ら・・?」 カランカランと扉の鈴の音を立たせて外に出るとヒュンと冷えた風が頬を掠めた。 そしてエミはウミの僅かな反応に気付く。 “どうしたのウミ?” “え、うん。たいした事じゃないわ。でも・・” “でも?でも、ってなーによぉ?気になるじゃない!!” “う、うん扉が閉まる前に見えたのだけれど・・” “けど?” “ロゼのあんな悲しそうな表情、初めて見たわ” ___アダムとイブは禁断の林檎を食し、楽園を追放されたという。 でも【あの子】は自らの足で楽園から飛び出した。 そうして人並みの幸せを得たと。そう、そうだったの。 あなたは守り主の気持ちを踏みにじってまで「人間」になりたかったのね。 (ねぇ、ロゼ) (はい、何でございましょうか。ファスネイ様) (どうしてわたしのことをファスネイさま、ってよぶの?) (それは、ファスネイ様が奇跡の子だからですよ) (・・よびすてはだめなの?) (それはできません。私は仮に、とはいえあなたの新しい世話係ですから) (そう・・わかった) ふと思う。 あの時、『奇跡の子』としてではなく『普通の子』として接していたら、 少しは未来は変わっていたのだろうか。 いいえ、後悔してももう遅いわ。もう手遅れ。 私があの頃のように人を信じる事も、あの子に触れる事でさえ、奇跡が起きない限り二度とないだろう。 ファスネイ様。私は仲間を傷つけた、裏切り者の貴方を許せない。 でも貴方にはすでにジングウのように立ちはだかる人がいるわ。 それが貴方への罰であり罪なのかもしれないわね。 ならば私は。 人となった神が足掻くその様を見守ろうじゃない。 きっとこれが貴方の気持ちに気付けなかった 『罪と罰』 私への罪であり罰なのね。
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七つの冠:C その香は剣を厚くし、また鎧を尖らせる。 在り方は曖昧になり、クラスによる不利は意味を成さない。 ■■は海から来たる。見るが良い、潮騒に煙る七つの首を。地に富を築きし者たちよ、その欲望を黄金の杯に注ぐ時だ。
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罪と罰(後編)◆tt2ShxkcFQ 「では、最後にもう一度確認しよう。 伊波嬢……もうなんとも無いのかね?」 「う……うん」 それは部屋の部屋の隅と隅、遠巻きに行われる言葉のキャッチボールだ。 少し怯えながら、伊波は佐山へと返事を返す。 対する佐山は訝しみながら、伊波を見つめていた。 その右腕は三角巾で吊り下げられていて、左腕は肘から先が無い。 「佐山君、心配しすぎだよ。 伊波さんは大丈夫だって言ってるんだし」 新庄はゾロへと治療符を貼り付けながら、そう言った。 伊波を救い出した各々は、今は居館一階、応接間に避難をしている。 取り外したジャバウォックの腕はあれからピクリとも動かない。 派手に戦闘を行っていた為、他の参加者が来るかもしれない……が、この場所には未だ気になる場所もある。 離れる事も考えたが、幸いにもこの古城跡は相当な広さを持っている上、建築物も複数存在している。 いざとなれば、気付かれずに脱出する事も容易と判断し、この場に留まった。 ヴァッシュは窓から外を見張り、他の参加者の有無を確認している。 「私にとっての不安要素はそれだけではないよ新庄君。 君にも分かるだろう?水銀燈……だったかな?」 「……何が言いたい訳?」 佐山は視線を動かし、壁に寄りかかっている水銀燈を見つめる。 水銀燈は佐山を睨みつけ、棘のある言葉を返した。 「佐山君、心配しすぎだよ。 大丈夫だって、もう殺さないって俺と約束してくれたんだから」 小鳥遊は気持ちが悪い笑みを貼り付けながら、そう言った。 「サヤマ……僕からもお願いだ。 彼女を許してやってくれないか」 ヴァッシュが視線を佐山に移し、口を開く。 「許すも何も、私は直接被害をうけてはいないよ。 許しを請うのなら、伊波嬢に言うべきだね」 そして全員の視線が、水銀燈と伊波へと向けられる。 「……何よ、謝れって言うの?冗談じゃないわ。 私はルールに沿って行動をしただけ、避難されるいわれは無いわね」 「何だよそれっ!」 新庄の怒気が含まれた声が部屋に響いた。 「うるせえなぁ……」 部屋に低い声が響く。 その声に、全員の視線が集中する。 「ん、何処だここは。 そうだ……佐山てめぇ!」 ゾロは目を見開き、辺りを見回した。 そして佐山を見つけると、青筋を立てながら睨みつける。 「やぁ、いい目覚めだねゾロ君。 ご機嫌はいかがかな?」 「良い訳ねぇ……うぉ!何だこりゃ!」 起き上がろうとしたゾロは、自分の体に気づく事になる。 ロープで締め上げられ、体中に包帯が巻かれ、胸には札のようなものが張られていた。 固く結ばれているのか、力を入れてもロープをちぎる事は出来ない。 立ち上がることが出来ず、寝そべったまま佐山を睨みつける。 「私のプロデュースの元、新庄君に縛ってもらったものだよ。 羨ましいね?」 「んな訳あるか!!早く解けテメェ!」 「それは出来ない相談だね。 縄を解くとしよう、すると君は傷の事など気にせずに、また行動し始めるのでは無いかね?」 「俺がどう動こうと、そんなのは俺の勝手だ」 「協調性の無い人間は嫌われるよ、ゾロ君」 「お前が言うな」 ゾロの声に怒気が入る。 すぐ側に居る新庄が、分からないほどに小さく頷いた。 「ともかく、君は自分の体の事が分かっていないようだ」 「俺の事は俺が一番分かっている」 「そういう者こそ分かっていないと、相場は決まっているのだが」 両者が睨み会う、そして辺りを張り詰めた空気が漂う。 「……イナミはどうなった」 「問題は無い、救うことが出来たよ」 「そうか、そりゃ何よりだが……あいつ本人は何処にいる」 「何を言っているのかね、そこに……」 伊波が居たはずの方向へと目を向けた佐山は、自らの目を疑った。 そこには誰の姿を見ることが出来ない……いや、それだけではなかった。 「新庄君……伊波嬢と小鳥遊君、水銀燈はどこかね」 「え……?あれ、何処に行ったんだろう」 「マヒル達なら、サヤマとゾロが言い合ってる間に出て行ったよ」 窓の外を見つめながら、ヴァッシュは口を開く。 それを聞いた佐山の顔は、険しいものになっていく。 「何故止めなかったのかね」 「え……タカナシが小声で、マヒルのデイバックを取りに行ってくるって」 「小鳥遊君が……?」 「佐山君?」 新庄が不安そうな顔で、そう呟いた。 「おい、この縄を解け。俺も探す」 「だ、駄目だよっ、酷いケガだし……方向音痴じゃないかっ!」 新庄はゾロを押さえつけながらそう言った。 「新庄君、ゾロ君を頼む」 「えっ……それはいいけど」 「サヤマ、どうしたって言うのさ」 ヴァッシュは佐山の顔を見つめて言う。 「……嫌な予感がするだけだよ。 それが予感なら、いいのだがね」 ◇ ◇ ◇ 「伊波さん、やっぱり佐山君に断ってから出て来たほうが良かったんじゃないですか?」 「うん……そうかもしれないけど、取り込み中だったし。 ほら、私はやっぱり男の人は怖いから、あのマジックハンドは急いで取りに行かないと」 「あぁ、伊波さんの生命線ですもんね」 小鳥遊はジト目で伊波の事を見つめながら、そう言った。 伊波と小鳥遊が並んで歩き、少し遅れて水銀燈が後へと続く。 居館を出て、3人が向かっているのは南。 中央を横切って主塔へ向かうのは目立ちすぎる、という伊波の意見に従ったルートだ。 礼拝堂を通過して主塔を目指す。 辺りに覆い茂った草を掻き分けながら、2人と1体は歩みをすすめている。 「……水銀燈、少しここで待ってて」 伊波は突然振り返ると、水銀燈にそう言った。 「はぁ……?貴女ふざけてるの?」 「ふ、ふざけてなんか無いよ。ちゃんと約束は守るから」 水銀燈は伊波を睨みつけた。 伊波は弁解するかのように、水銀燈へ首を振りながら答える。 そして舌打ちをつくと、水銀燈は歩みを止めた。 「約束?」 「ううん、何でもないの。小鳥遊君は一緒に来て」 そうして水銀燈を置いたまま、伊波と小鳥遊は歩みを進める。 小鳥遊は水銀燈の事を気にするように、何度も後ろへと振り返りながら歩いた。 そして礼拝堂に差し掛かり、その姿が見えなくなった頃だろうか、突然伊波は小鳥遊へと向き直る。 「あ……あのね、小鳥遊君」 「何ですか……突然。 水銀燈をあんな所に放置しておくのも心配だし、早くバックを取って帰りましょうよ」 「私の話、聞いてよ!」 震える声でそう言った伊波に、小鳥遊はすこし驚きながら伊波を見つめる。 「す、すみません」 「私ね、ここに来て、一番最初にあった男の人に、命を助けてもらったの。 怖くて怯えてた私に、その人は希望をくれた」 「……そうだったんですか」 「よく聞いてね、小鳥遊君。 人の足を停めるのは〝絶望〟ではなく〝諦観(あきらめ)〟 人の足を進めるのは〝希望〟ではなく〝意志〟」 その言葉を聞いた小鳥遊は思い出す。 佐山と共に見た『過去』の光景を。 あの首輪が無い、干からびた男の死体を。 「いい言葉ですね」 「ねぇ小鳥遊君、私たち帰れるのかな。元の世界に」 「えっ……?」 「私は、戻りたいよ……。 またお母さんと会いたい、種島さんとお話したい、佐藤さんの応援だってしたいし…… なずなちゃんにも、小鳥遊君の家族にも会いたい」 涙を湛えながらそう言った伊波に、小鳥遊は少し不安そうな顔をして答える。 「きっと戻れますよ、伊波さん。 さっき言ってたじゃないですか、人の足を進めるのは意思だって。 自分の意思で、前に進んでいけば、きっと」 「……うん、そうだよね。あはは、駄目だね……私のほうが年上なのに」 「全く……しっかりしてくださいよ」 小鳥遊は口元を緩ませた。 「小鳥遊君…… 小鳥遊君は、絶対に意志を捨てないでね。 帰りたいって、その意志を」 「えっ……?」 「約束して、私と」 「伊波さん?」 「約束して」 「……はい」 有無を言わせないような伊波のその瞳に、小鳥遊は顔を顰めながら首を縦に振る。 「良かった…… あとね、お願いがあるの」 「何ですか?」 「私は水銀燈と話があるから、小鳥遊君は荷物を取ってきてくれない?」 「……あぁ、そんな事ですか。分かりました。 しっかり仲直りしてくださいよ」 微笑みながら言った小鳥遊に、伊波は力なく微笑んだ。 「それじゃあ、行って来ます。あの高い塔の二階ですよね」 「うん」 そして小鳥遊は伊波に背を向けて歩き出す。 辺りを警戒しているのだろうか、キョロキョロしながら進んでいくその背中姿を、伊波は見送りながら呟いた。 ━━さようなら。と ◇ ◇ ◇ 「お待たせ、水銀燈」 「……私を待たせるなんて、いい度胸してるじゃない」 水銀燈が待っていた場所へ、伊波が歩み寄る。 伊波が水銀燈へとした約束……。 それは、『応接間の外で話がしたい。話をしてくれれば、佐山達との間を伊波が取り持つ』というもの。 ゼロを倒し、このバトルロワイアルを抜け出すには仲間を持つ事が絶対条件だ。 もはや自分ひとりで脱出するのは不可能だという事は分かっている。 しかし、伊波に謝るつもりなどさらさら無い水銀燈にとって、佐山や新庄等の自分を警戒している人間は厄介だった。 だからこそ、伊波の話に乗る事にした。 伊波が許せば、誰も文句は言えなくなるだろう。 「まぁいいわ、さっさと話の内容を言いなさい」 「……うん」 そういって頷いた伊波が懐から取り出しのは、一丁の拳銃。 S W M29 背徳の町、ロワナプラ。 その町の荒事も請け負う運び屋ラグーン商会のボス、ダッチの愛銃。 口径のでかいリボルバーの拳銃。 そして先程までは、新庄が持っていた筈の銃だ。 「なっ……貴女」 水銀燈は一歩身を引いて、伊波を睨みつける。 そして左の羽を広げて臨戦態勢をとった。 「最初からこのつもり━━」 しかし、その銃が火を吹く事は無かった。 水銀燈の声を遮るかのように、伊波は銃を放り投げる。 放物線を描いて、銃は水銀燈の右手へと落ちた。 「……何だって言うの?」 訳が分からない。 警戒を残したまま、水銀燈は伊波へ問いかけた。 次の瞬間、伊波は苦しむように胸を押さえ、蹲ってしまった。 体をガタガタと震わせながら、伊波は呟いた。 「っ……その銃で、私を……撃って欲しいの」 「はぁ?」 突然の言葉に、水銀燈は自分の耳を疑う。 「冗談じゃないわ、どうして私がそんな事」 「……あなたのせいだから」 「何ですって?」 「もう我慢出来ないの……まだ、消えてないの」 そう伊波が言った瞬間、辺りの空気が変わるのを感じる。 「駄目なの……まだ消えてない、消えてくれないの。 声が……声が聞こえるんだよ」 搾り出すように伊波はそう言った。 水銀燈はチリチリとした緊張感が空気を漂い、自分を刺すのを感じる。 「ジャバウォックは、まだ私の中に残ってる…… 憎い……憎いって叫んでるの……」 伊波は頭を振りながら、そう呟いた。 「憎い……憎い、憎い!憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いって!!!」 そして突如人が変わったように、伊波は叫び声を上げる。 その目は水銀燈を睨みつけ、殺意さえ感じる。 水銀燈は思わず後ずさった、その顔には驚きと、若干の恐怖がうつっている。 「私ハ……きっとまた私じゃなくなル……。 また佐山君を、セツ君を、ヴァッシュさんヲ、ゾロさんを。 ……そシて小鳥遊君を襲う事になっテしまう」 「ふ、ふざけるんじゃないわよ!貴女さっきはもう大丈夫だって……!」 「そんナノ嫌ダ……もう、あんなノは、嫌ダ……!」 そう言って伊波は、右腕の付け根を押さえながら体をガタガタと振るわせた。 「な……何よそれ」 水銀燈は目を見開く。 そこには、先程の異形の右腕……。 ジャバウォックの右腕が、再生しかけていた。 「早ク……その銃で、私ヲ撃って!!」 「嫌よ!死ぬつもりならさっさと自分で命を絶ちなさい! こんな所で私が撃ったら、まるで私が……」 そこまで言って、水銀燈は目を見開いた。 「まさか……最初からそのつもりで!!」 「そうダよ、だって許せないじゃなイ……。 私は、私ジャ無くなって、もう小鳥遊君ノ側に居る事もできないのに」 伊波は顔を上げて水銀燈を睨みつける、その瞳からは、涙が流れていた。 「あなたハ……私ニ謝る事も無く。 皆ト一緒に、ここから助かろウとしている」 「くっ……!ふざけるなっ!」 水銀燈は動きを止めるべく、羽を広げて飛ばした。 束縛するかのように、伊波の体へと羽が纏わり付く。 「もシ私を撃ってくれないト言うのなら……」 何事も無いかのように立ち上がり、伊波は水銀燈の方へと足を向ける。 「来るな……来るんじゃないわよ!!」 叫びながら、水銀燈はまた一歩後ろへと下がる。 瞳にはうっすらと涙が浮かぶ。 感じるのは……純粋な恐怖という感情。 「我ハ……オ前ヲ殺ス!!!」 そう叫んで、伊波は地を蹴った。 ……それは、幻だったのかもしれない。 だがしかし、水銀燈の瞳には確かに写ったのだ。 2メートルを超える身長、髪の毛は逆立ち、目からは特徴的な放射状の線が顔に伸び、 口は禍々しく開き、中はサメのような歯がずらりと並んでいる……。 そう……一言で表すのならば、それは『鬼』。 魔獣ジャバウォックの姿を。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 叫び声と共に、1つの銃声が辺りへと響いた。 ◇ ◇ ◇ 必死に駆けて、伊波達を探していたヴァッシュの耳に、叫び声が届く。 聞くものが戦慄を覚えるほどの恐怖が乗ったその声を頼りに、ヴァッシュは居館の影から飛び出した。 それとほぼ同時、乾いた音が耳に入り、ヴァッシュは目を見開いた。 水銀燈は後ろへと吹き飛び、尻餅をつく。 そして伊波は、糸が切れた人形のように空を泳ぎ、地面へと叩きつけられた。 「マ……マヒルっ!?」 ヴァッシュは全力で駆け、伊波の下へと駆け寄った。 伊波は全身をガクガクと痙攣させながら、口から血を吹いた。 胸には大きな穴があき、そこから血が吹き出るかのように流れ出ている。 ヴァッシュは必死にその穴を手で塞ぐが、指の間から血液が逃げるように流れ出ていく。 「かはっ……あっ……」 「マヒル、しっかりするんだ!」 伊波は口から血を大量に吐き、ヴァッシュは必死に叫んだ。 「あ……あぁ……」 そしてヴァッシュの耳に、怯えを含んだ声が届く。 「水銀燈……どうして━━」 水銀燈をみたヴァッシュは言葉を失った。 目を見開き、その二つの瞳からは涙が止め処なく溢れている。 全身は震え、顔は恐怖で歪み、口から漏れる声も心もとない。 「わた……ちがっ……ごめ……めぐっ……」 言葉にならない、ぶつ切りな声……。 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」 再び叫び声を上げると、水銀燈は叫びながら南へ……森へと駆けていく。 「水銀燈!待ってくれ!」 ヴァッシュから逃げるように走り去る水銀燈へ、声を上げるのとほぼ同時。 佐山が居館側から、小鳥遊は礼拝堂方面から駆け寄ってくる。 小鳥遊は手ぶら……荷物へとたどり着く前に、悲鳴と銃声を聞いたのだろう。 「今の音は……?」 「伊波さんっ!今の音は一体……」 目の前の光景に、二人は言葉を失った。 「……伊波さん?……伊波さん!」 小鳥遊は駆け寄ってきて、伊波を抱き上げる。 それと同時に伊波は苦痛に顔を歪め、再び血を吐き出した。 小鳥遊の服が、血に濡れる。 「あぅ……ぐぁ……」 「そんな……嘘だ、嘘だ!誰がこんな事をっ……」 「水銀燈は……どこかね」 小鳥遊の問いに答えるように、佐山はそう呟いた。 「えっ?」 「南に、走っていったよ」 ヴァッシュは伊波の側から立ち上がり、そう答える。 「でも、きっと何か事情がっ!」 「どんな事情があれ、伊波嬢を撃ったのは水銀燈という事だね」 ヴァッシュ言葉を遮るように佐山は問いかける。 苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ヴァッシュは首を縦に振った。 「そ……そんな」 小鳥遊は、伊波を抱いたままその目を見開いた。 「僕は、彼女を追いかけるよ」 「……それは本気で言っているのかね?」 ヴァッシュを睨みつけながら、佐山は言った。 「水銀燈は泣いていた……怯えていたんだ。 きっと何か……」 「ヴァッシュ君、真実が必ずしも正しいとは言い切れないよ」 佐山近くに落ちている銃を、三角巾から外した右腕で拾い上げる。 「その真実が、残ったものたちを深く傷つけるかもしれない……。 それでも、君はいくかね?」 佐山の言葉に、ヴァッシュは頷いて答える。 「そうか……ならばこれを持っていくといい」 佐山が差し出したのは、一切れのメモ用紙。 「先程の三回目の放送、その内容が書かれている」 「えっ……でも」 「私たちの事なら心配する事は無い。 全て内容は、私の頭に入っているよ」 「……ありがとう」 「10時まで、それまではここに留まろう。 それを過ぎれば、私たちは君たちを諦める」 ヴァッシュはそれを聞くと、踵を返して南へと駆ける。 水銀燈の姿はもう見えない、しかしまだ遠くには行っていない筈だ。 空は暗い、まもなく太陽の光は完全に絶たれ、世界は月の支配下へと下るだろう。 「水銀燈……君はっ……」 ◇ ◇ ◇ 「伊波さん、死んじゃ駄目だ! さっき言ったじゃないですか、一緒に帰ろうって」 伊波傷を左手で抑えながら、小鳥遊は必死に叫ぶ。 しかし、溢れ出す血の勢いは止まらない。 血は小鳥遊が思っているよりもずっと熱く、 それが伊波の命そのものだと思うと、無性に怖かった。 傷口には放射状の線が走り、蠢いている。 ARMSのナノマシンが、宿主の命を繋ごうと必死に動いているのだ。 だたしかし、小鳥遊はそれに気づく事はない。 「佐山君っ!お願いだ、伊波さんを助けてよっ!」 小鳥遊の叫びに、佐山は険しい表情をしたまま首を横に振った。 「そんな……水銀燈……どうしてっ!どうしてだよ!」 「ち……がっ……」 伊波が血を吐きながら、そう呟いた。 両目からはポロポロと涙が溢れ出している。 そして僅かに、首を横に振った。 「伊波さん?」 「ち…………うぅ……」 「血が……?」 伊波の言葉を復唱しようとした瞬間、小鳥遊は異変に気が付いた。 伊波の足先が、指先が、そして体が、灰色になって皹が入ったのだ。 「何だよ、これ」 小鳥遊は目を見開いてそれを見る。 近くの佐山も言葉を失っているようだ。 そして伊波は、砂のように崩れ去っていく。 「伊波さん!駄目だ! ほら……殴ってくださいよ、こんなにも近くに居るじゃないですか。 ……伊波さん、伊波さん!」 伊波は何かを訴えようと口を数度ひくつかせる。 そしてそれを最後に、全身の力が抜けるのを感じた。 手が、足が、体が……そして頭が。 砂になり、風にとび、その形を失っていく。 「あ……あぁ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 頭を乗せていた右手を、暖かい砂が零れ落ちていく。 小鳥遊はそれを止めようと、必死に伊波を抱き寄せた。 しかし、体が崩れていく伊波を留めるすべは、もう残されていない。 その手に残されたのは、1つのヘアピンだけだった……。 夜の古城に小鳥遊の絶叫が響く。 砂にまみれた青年の近くには、二つの物が落ちていた。 月夜を反射し、青鈍色に輝くその形状は、共に○。 1つは伊波まひるの首輪。 そしてもう1つは…… 【伊波まひる@WORKING!! 死亡確認】 【残り21人】 ◇ ◇ ◇ ARMS 人間の能力をより高みへと昇らせる為に生み出されたとされる、 炭素生命体と珪素生命体のハイブリッド生命体。 ナノマシンの集合体であり、ナノマシンを統括する力を持ったコアを、人間に移植する事で誕生する。 コアは頭部か心臓付近に移植され、その移植者の身体能力及び再生能力を向上させる。 ……伊波の場合、コアが移植されたのは胸部。 コアを破壊されない限り、宿主の生命が終わらない限り…… 腕を切ろうが、足をもぎ取ろうが、そのプログラムが終わる事は無い。 それは勿論、小鳥遊や佐山が知る由も無い事だ。 彼らが伊波を救えなかったことを、誰が責められるというのだろう。 ……だがしかし、無知を罪だと人はいう。 もしも、これが罪だというのならば、誰が罰を受け、誰に償えというのだろうか。 それは誰にも分からない、今はまだ…… 【B-2 森/1日目 夜】 【水銀燈@ローゼンメイデン】 【状態】:全身に切り傷、左腕欠損(包帯を巻かれている)、右の翼使用不能、全身にダメージ(中) 、恐慌状態 【装備】:強力うちわ「風神」@ドラえもん、 【道具】:基本支給品一式 【思考・状況】 基本方針:元の世界へと戻る、手段は選ばない。 0:??? 【備考】 ※ナナリーの存在は知りません ※会場がループしていると確認。半ば確信しています ※古城内の大広間に『○』型のくぼみがあります。このくぼみに何が当てはまるかは不明です。 ※魅音(詩音)、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の(ウソップ)の情報を土御門から聞きました。 ※気絶していましたがヴァッシュの声は無意識に届いています。 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中) 、脇腹の痛み、全身に打撲 [装備]ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸28発分、佐山のメモ(三回目の放送内容について) [思考・状況] 基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。 1:水銀燈…… 2:10時までに古城へと戻り、佐山達と合流する。 3:ウルフウッド、リヴィオとの合流。 4:ウルフウッドがいるかもしれない……? ※原作13巻終了後から参加 ※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。 ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。詩音は死んだと思っています。 ※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。 ※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。 ※伊波、新庄と情報交換をしました。佐山、ブレンヒルト、小鳥遊、高槻、メカポッポ、片目の男(カズマ)の情報を得ました。 ※水銀燈の左腕が欠損していることに気づきました。 【A-2 古城跡・庭園/1日目 夜】 【小鳥遊宗太@WORKING!!】 [状態]:腹部に痛み、頬に痛み [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(一食分の食事を消費)、地下の地図 [思考・状況] 1:??? 2:優先順位に従い行動する(注1) 3:佐山と行動する。 4:ゲームに乗るつもりはない。 5:全てが終わった後、蒼星石と吉良吉影を弔ってあげたい。 ※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。 ※過去で新庄の顔を知りました。 ※獏の制限により、過去を見る時間は3分と長くなっています。このことに気づきかけています。 ※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。 【佐山・御言@終わりのクロニクル】 [状態]:全身打撲、左腕欠損(リヴィオの左腕)、右腕の骨に皹、全て回復中 [装備]:つけかえ手ぶくろ@ドラえもん(残り使用回数2回)、獏@終わりのクロニクル、治療符@終わりのクロニクル [道具]:基本支給品一式×5(一食分の食事を消費)、S W M29 6インチ 5/6@BLACK LAGOON、予備弾丸26/32 空気クレヨン@ドラえもん 、防災用ヘルメット、 ロープ、防火服、 カッターナイフ、黒色火薬入りの袋、 ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、双眼鏡、医薬品多数、ライター、 起源弾@Fate/Zero(残り28発)、 クチバの伝説の進化の石(炎、雷、水)@ポケットモンスターSPECIAL、 空気ピストル@ドラえもん、 メリルのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 、排撃貝@ONE PIECE、デリンジャーの残弾20、 鉄パイプ爆弾×4、治癒符3枚@終わりのクロニクル [思考・状況] 1:小鳥遊君…… 2:優先順位に従い行動する(注1) 3:放送内容を周知する。 4:本気を出す。 5:○の窪みについて検討。 ※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。 ※小鳥遊が女装させられていた過去を知りました。 ※会場内に迷宮がある、という推測を立てています。 ※地下空間に隠し部屋がある、と推測を立てています。 ※リヴィオの腕を結合したことによって体のバランスが崩れています。 戦闘時の素早い動きに対して不安があるようです。 ※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。 ※過去で伊波、水銀燈、ゼロの顔を知りました。 ※○の窪みに関しては、首輪は1つでいいという仮説を立てています。 ※ハクオロのデイパックの中身はまだ確認していません。 ※第三回目の放送内容は全て暗記済みです。 注1:これからの行動の優先順位(1から高い順) 1、まずは強力な武器を見つけ、ラズロの様な参加者にも対抗可能な状況を作る。 (戦闘力を持つものとの合流なども含む) 2、ストレイト・クーガーの仲間と合流をする 3、地下鉄内を探索する ※小鳥遊のすぐ近くに 伊波まひるの首輪、ジャバウォックのコア@ARMSが落ちています。 【A-2 居館一階 応接間/1日目 夜】 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康、顔に腫れもの、精神的な疲労、全身にダメージ(小) [装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、コンテンダー・カスタム@Fate/Zero コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾26/30) [思考・状況 ] 1:伊波達の帰りを待つ。 2:メカポッポを待ってみる。(なかば諦め) 3:佐山と小鳥遊のことを聞いてひとまず安心しつつも変態的な意味での不安が…… 4:佐山とここから脱出する 5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 6:人殺しはしない。 7:概念、どうしてここに ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30〜6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※参戦時期は三巻以降です ※カズマを危険人物だと認識しています ※まひるに秘密を話しました。次の変化のときに近くの人に話す必要は… ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 ※ベナウィの事は聞かされていません。 ※ゾロの声に聞き覚え? ※ゾロと情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも気づいています ※伊波に銃を持っていかれた事に気が付いていません。 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)(止血、消毒、包帯済み)、左腿に銃創(治療済み)、右肩に掠り傷、腹部に裂傷、全て回復中 ロープにて束縛中 [装備]八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース、治療符@終わりのクロニクル [道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、 不明支給品(1〜3)、一方通行の首輪(血がこびりついている) [思考・状況] 0:早く縄を解け! 1:傷を治す為病院に向かう。 2:ウソップとルフィの仇打ち 3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい) 4:ルフィ(死体でも)、チョッパーを探す。橘あすかにも会ってみたい。リーゼントの男、ヴァッシュにも興味 5:首輪の秘密が気になる。 6:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。 7:あの声は何だったんだ? 8:概念?何だそりゃ? ※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています ※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。 ※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています ※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。 ※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。 ※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。 ※新庄・伊波の二人と情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも 気づいています。 ※1回目、2回目の放送の内容を新庄、伊波の二人から聞きました。 ※A-2古城跡・主塔2階Dr.くれはの医務室に伊波のデイパック(支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、マジックハンド×2 @WORKING!! )が放置されています。 ※A-2古城跡・居館2階客室にカルラの大剣@うたわれるものが放置されています。 ※A-2古城跡・庭園に大型レンチ@BACCANOが放置されています。 ※A-2古城跡・居館応接間にジャバウォックの右腕があります。 つけかえ手袋使用時の右腕の性能については、後続の書き手さんにお任せします。 時系列順で読む Back 罪と罰(中編) Next タイプ:ワイルド(前編) 投下順で読む Back 罪と罰(中編) Next タイプ:ワイルド(前編) Back Next 罪と罰(中編) 小鳥遊宗太 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 佐山・御言 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 伊波まひる 死亡 罪と罰(中編) ヴァッシュ・ザ・スタンピード ブラック・エンジェルズ 罪と罰(中編) 水銀燈 ブラック・エンジェルズ 罪と罰(中編) ロロノア・ゾロ 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 新庄・運切 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編)
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罪と罰(後編)◆tt2ShxkcFQ 「では、最後にもう一度確認しよう。 伊波嬢……もうなんとも無いのかね?」 「う……うん」 それは部屋の部屋の隅と隅、遠巻きに行われる言葉のキャッチボールだ。 少し怯えながら、伊波は佐山へと返事を返す。 対する佐山は訝しみながら、伊波を見つめていた。 その右腕は三角巾で吊り下げられていて、左腕は肘から先が無い。 「佐山君、心配しすぎだよ。 伊波さんは大丈夫だって言ってるんだし」 新庄はゾロへと治療符を貼り付けながら、そう言った。 伊波を救い出した各々は、今は居館一階、応接間に避難をしている。 取り外したジャバウォックの腕はあれからピクリとも動かない。 派手に戦闘を行っていた為、他の参加者が来るかもしれない……が、この場所には未だ気になる場所もある。 離れる事も考えたが、幸いにもこの古城跡は相当な広さを持っている上、建築物も複数存在している。 いざとなれば、気付かれずに脱出する事も容易と判断し、この場に留まった。 ヴァッシュは窓から外を見張り、他の参加者の有無を確認している。 「私にとっての不安要素はそれだけではないよ新庄君。 君にも分かるだろう?水銀燈……だったかな?」 「……何が言いたい訳?」 佐山は視線を動かし、壁に寄りかかっている水銀燈を見つめる。 水銀燈は佐山を睨みつけ、棘のある言葉を返した。 「佐山君、心配しすぎだよ。 大丈夫だって、もう殺さないって俺と約束してくれたんだから」 小鳥遊は気持ちが悪い笑みを貼り付けながら、そう言った。 「サヤマ……僕からもお願いだ。 彼女を許してやってくれないか」 ヴァッシュが視線を佐山に移し、口を開く。 「許すも何も、私は直接被害をうけてはいないよ。 許しを請うのなら、伊波嬢に言うべきだね」 そして全員の視線が、水銀燈と伊波へと向けられる。 「……何よ、謝れって言うの?冗談じゃないわ。 私はルールに沿って行動をしただけ、避難されるいわれは無いわね」 「何だよそれっ!」 新庄の怒気が含まれた声が部屋に響いた。 「うるせえなぁ……」 部屋に低い声が響く。 その声に、全員の視線が集中する。 「ん、何処だここは。 そうだ……佐山てめぇ!」 ゾロは目を見開き、辺りを見回した。 そして佐山を見つけると、青筋を立てながら睨みつける。 「やぁ、いい目覚めだねゾロ君。 ご機嫌はいかがかな?」 「良い訳ねぇ……うぉ!何だこりゃ!」 起き上がろうとしたゾロは、自分の体に気づく事になる。 ロープで締め上げられ、体中に包帯が巻かれ、胸には札のようなものが張られていた。 固く結ばれているのか、力を入れてもロープをちぎる事は出来ない。 立ち上がることが出来ず、寝そべったまま佐山を睨みつける。 「私のプロデュースの元、新庄君に縛ってもらったものだよ。 羨ましいね?」 「んな訳あるか!!早く解けテメェ!」 「それは出来ない相談だね。 縄を解くとしよう、すると君は傷の事など気にせずに、また行動し始めるのでは無いかね?」 「俺がどう動こうと、そんなのは俺の勝手だ」 「協調性の無い人間は嫌われるよ、ゾロ君」 「お前が言うな」 ゾロの声に怒気が入る。 すぐ側に居る新庄が、分からないほどに小さく頷いた。 「ともかく、君は自分の体の事が分かっていないようだ」 「俺の事は俺が一番分かっている」 「そういう者こそ分かっていないと、相場は決まっているのだが」 両者が睨み会う、そして辺りを張り詰めた空気が漂う。 「……イナミはどうなった」 「問題は無い、救うことが出来たよ」 「そうか、そりゃ何よりだが……あいつ本人は何処にいる」 「何を言っているのかね、そこに……」 伊波が居たはずの方向へと目を向けた佐山は、自らの目を疑った。 そこには誰の姿を見ることが出来ない……いや、それだけではなかった。 「新庄君……伊波嬢と小鳥遊君、水銀燈はどこかね」 「え……?あれ、何処に行ったんだろう」 「マヒル達なら、サヤマとゾロが言い合ってる間に出て行ったよ」 窓の外を見つめながら、ヴァッシュは口を開く。 それを聞いた佐山の顔は、険しいものになっていく。 「何故止めなかったのかね」 「え……タカナシが小声で、マヒルのデイバックを取りに行ってくるって」 「小鳥遊君が……?」 「佐山君?」 新庄が不安そうな顔で、そう呟いた。 「おい、この縄を解け。俺も探す」 「だ、駄目だよっ、酷いケガだし……方向音痴じゃないかっ!」 新庄はゾロを押さえつけながらそう言った。 「新庄君、ゾロ君を頼む」 「えっ……それはいいけど」 「サヤマ、どうしたって言うのさ」 ヴァッシュは佐山の顔を見つめて言う。 「……嫌な予感がするだけだよ。 それが予感なら、いいのだがね」 ◇ ◇ ◇ 「伊波さん、やっぱり佐山君に断ってから出て来たほうが良かったんじゃないですか?」 「うん……そうかもしれないけど、取り込み中だったし。 ほら、私はやっぱり男の人は怖いから、あのマジックハンドは急いで取りに行かないと」 「あぁ、伊波さんの生命線ですもんね」 小鳥遊はジト目で伊波の事を見つめながら、そう言った。 伊波と小鳥遊が並んで歩き、少し遅れて水銀燈が後へと続く。 居館を出て、3人が向かっているのは南。 中央を横切って主塔へ向かうのは目立ちすぎる、という伊波の意見に従ったルートだ。 礼拝堂を通過して主塔を目指す。 辺りに覆い茂った草を掻き分けながら、2人と1体は歩みをすすめている。 「……水銀燈、少しここで待ってて」 伊波は突然振り返ると、水銀燈にそう言った。 「はぁ……?貴女ふざけてるの?」 「ふ、ふざけてなんか無いよ。ちゃんと約束は守るから」 水銀燈は伊波を睨みつけた。 伊波は弁解するかのように、水銀燈へ首を振りながら答える。 そして舌打ちをつくと、水銀燈は歩みを止めた。 「約束?」 「ううん、何でもないの。小鳥遊君は一緒に来て」 そうして水銀燈を置いたまま、伊波と小鳥遊は歩みを進める。 小鳥遊は水銀燈の事を気にするように、何度も後ろへと振り返りながら歩いた。 そして礼拝堂に差し掛かり、その姿が見えなくなった頃だろうか、突然伊波は小鳥遊へと向き直る。 「あ……あのね、小鳥遊君」 「何ですか……突然。 水銀燈をあんな所に放置しておくのも心配だし、早くバックを取って帰りましょうよ」 「私の話、聞いてよ!」 震える声でそう言った伊波に、小鳥遊はすこし驚きながら伊波を見つめる。 「す、すみません」 「私ね、ここに来て、一番最初にあった男の人に、命を助けてもらったの。 怖くて怯えてた私に、その人は希望をくれた」 「……そうだったんですか」 「よく聞いてね、小鳥遊君。 人の足を停めるのは〝絶望〟ではなく〝諦観(あきらめ)〟 人の足を進めるのは〝希望〟ではなく〝意志〟」 その言葉を聞いた小鳥遊は思い出す。 佐山と共に見た『過去』の光景を。 あの首輪が無い、干からびた男の死体を。 「いい言葉ですね」 「ねぇ小鳥遊君、私たち帰れるのかな。元の世界に」 「えっ……?」 「私は、戻りたいよ……。 またお母さんと会いたい、種島さんとお話したい、佐藤さんの応援だってしたいし…… なずなちゃんにも、小鳥遊君の家族にも会いたい」 涙を湛えながらそう言った伊波に、小鳥遊は少し不安そうな顔をして答える。 「きっと戻れますよ、伊波さん。 さっき言ってたじゃないですか、人の足を進めるのは意思だって。 自分の意思で、前に進んでいけば、きっと」 「……うん、そうだよね。あはは、駄目だね……私のほうが年上なのに」 「全く……しっかりしてくださいよ」 小鳥遊は口元を緩ませた。 「小鳥遊君…… 小鳥遊君は、絶対に意志を捨てないでね。 帰りたいって、その意志を」 「えっ……?」 「約束して、私と」 「伊波さん?」 「約束して」 「……はい」 有無を言わせないような伊波のその瞳に、小鳥遊は顔を顰めながら首を縦に振る。 「良かった…… あとね、お願いがあるの」 「何ですか?」 「私は水銀燈と話があるから、小鳥遊君は荷物を取ってきてくれない?」 「……あぁ、そんな事ですか。分かりました。 しっかり仲直りしてくださいよ」 微笑みながら言った小鳥遊に、伊波は力なく微笑んだ。 「それじゃあ、行って来ます。あの高い塔の二階ですよね」 「うん」 そして小鳥遊は伊波に背を向けて歩き出す。 辺りを警戒しているのだろうか、キョロキョロしながら進んでいくその背中姿を、伊波は見送りながら呟いた。 ━━さようなら。と ◇ ◇ ◇ 「お待たせ、水銀燈」 「……私を待たせるなんて、いい度胸してるじゃない」 水銀燈が待っていた場所へ、伊波が歩み寄る。 伊波が水銀燈へとした約束……。 それは、『応接間の外で話がしたい。話をしてくれれば、佐山達との間を伊波が取り持つ』というもの。 ゼロを倒し、このバトルロワイアルを抜け出すには仲間を持つ事が絶対条件だ。 もはや自分ひとりで脱出するのは不可能だという事は分かっている。 しかし、伊波に謝るつもりなどさらさら無い水銀燈にとって、佐山や新庄等の自分を警戒している人間は厄介だった。 だからこそ、伊波の話に乗る事にした。 伊波が許せば、誰も文句は言えなくなるだろう。 「まぁいいわ、さっさと話の内容を言いなさい」 「……うん」 そういって頷いた伊波が懐から取り出しのは、一丁の拳銃。 S W M29 背徳の町、ロワナプラ。 その町の荒事も請け負う運び屋ラグーン商会のボス、ダッチの愛銃。 口径のでかいリボルバーの拳銃。 そして先程までは、新庄が持っていた筈の銃だ。 「なっ……貴女」 水銀燈は一歩身を引いて、伊波を睨みつける。 そして左の羽を広げて臨戦態勢をとった。 「最初からこのつもり━━」 しかし、その銃が火を吹く事は無かった。 水銀燈の声を遮るかのように、伊波は銃を放り投げる。 放物線を描いて、銃は水銀燈の右手へと落ちた。 「……何だって言うの?」 訳が分からない。 警戒を残したまま、水銀燈は伊波へ問いかけた。 次の瞬間、伊波は苦しむように胸を押さえ、蹲ってしまった。 体をガタガタと震わせながら、伊波は呟いた。 「っ……その銃で、私を……撃って欲しいの」 「はぁ?」 突然の言葉に、水銀燈は自分の耳を疑う。 「冗談じゃないわ、どうして私がそんな事」 「……あなたのせいだから」 「何ですって?」 「もう我慢出来ないの……まだ、消えてないの」 そう伊波が言った瞬間、辺りの空気が変わるのを感じる。 「駄目なの……まだ消えてない、消えてくれないの。 声が……声が聞こえるんだよ」 搾り出すように伊波はそう言った。 水銀燈はチリチリとした緊張感が空気を漂い、自分を刺すのを感じる。 「ジャバウォックは、まだ私の中に残ってる…… 憎い……憎いって叫んでるの……」 伊波は頭を振りながら、そう呟いた。 「憎い……憎い、憎い!憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いって!!!」 そして突如人が変わったように、伊波は叫び声を上げる。 その目は水銀燈を睨みつけ、殺意さえ感じる。 水銀燈は思わず後ずさった、その顔には驚きと、若干の恐怖がうつっている。 「私ハ……きっとまた私じゃなくなル……。 また佐山君を、セツ君を、ヴァッシュさんヲ、ゾロさんを。 ……そシて小鳥遊君を襲う事になっテしまう」 「ふ、ふざけるんじゃないわよ!貴女さっきはもう大丈夫だって……!」 「そんナノ嫌ダ……もう、あんなノは、嫌ダ……!」 そう言って伊波は、右腕の付け根を押さえながら体をガタガタと振るわせた。 「な……何よそれ」 水銀燈は目を見開く。 そこには、先程の異形の右腕……。 ジャバウォックの右腕が、再生しかけていた。 「早ク……その銃で、私ヲ撃って!!」 「嫌よ!死ぬつもりならさっさと自分で命を絶ちなさい! こんな所で私が撃ったら、まるで私が……」 そこまで言って、水銀燈は目を見開いた。 「まさか……最初からそのつもりで!!」 「そうダよ、だって許せないじゃなイ……。 私は、私ジャ無くなって、もう小鳥遊君ノ側に居る事もできないのに」 伊波は顔を上げて水銀燈を睨みつける、その瞳からは、涙が流れていた。 「あなたハ……私ニ謝る事も無く。 皆ト一緒に、ここから助かろウとしている」 「くっ……!ふざけるなっ!」 水銀燈は動きを止めるべく、羽を広げて飛ばした。 束縛するかのように、伊波の体へと羽が纏わり付く。 「もシ私を撃ってくれないト言うのなら……」 何事も無いかのように立ち上がり、伊波は水銀燈の方へと足を向ける。 「来るな……来るんじゃないわよ!!」 叫びながら、水銀燈はまた一歩後ろへと下がる。 瞳にはうっすらと涙が浮かぶ。 感じるのは……純粋な恐怖という感情。 「我ハ……オ前ヲ殺ス!!!」 そう叫んで、伊波は地を蹴った。 ……それは、幻だったのかもしれない。 だがしかし、水銀燈の瞳には確かに写ったのだ。 2メートルを超える身長、髪の毛は逆立ち、目からは特徴的な放射状の線が顔に伸び、 口は禍々しく開き、中はサメのような歯がずらりと並んでいる……。 そう……一言で表すのならば、それは『鬼』。 魔獣ジャバウォックの姿を。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 叫び声と共に、1つの銃声が辺りへと響いた。 ◇ ◇ ◇ 必死に駆けて、伊波達を探していたヴァッシュの耳に、叫び声が届く。 聞くものが戦慄を覚えるほどの恐怖が乗ったその声を頼りに、ヴァッシュは居館の影から飛び出した。 それとほぼ同時、乾いた音が耳に入り、ヴァッシュは目を見開いた。 水銀燈は後ろへと吹き飛び、尻餅をつく。 そして伊波は、糸が切れた人形のように空を泳ぎ、地面へと叩きつけられた。 「マ……マヒルっ!?」 ヴァッシュは全力で駆け、伊波の下へと駆け寄った。 伊波は全身をガクガクと痙攣させながら、口から血を吹いた。 胸には大きな穴があき、そこから血が吹き出るかのように流れ出ている。 ヴァッシュは必死にその穴を手で塞ぐが、指の間から血液が逃げるように流れ出ていく。 「かはっ……あっ……」 「マヒル、しっかりするんだ!」 伊波は口から血を大量に吐き、ヴァッシュは必死に叫んだ。 「あ……あぁ……」 そしてヴァッシュの耳に、怯えを含んだ声が届く。 「水銀燈……どうして━━」 水銀燈をみたヴァッシュは言葉を失った。 目を見開き、その二つの瞳からは涙が止め処なく溢れている。 全身は震え、顔は恐怖で歪み、口から漏れる声も心もとない。 「わた……ちがっ……ごめ……めぐっ……」 言葉にならない、ぶつ切りな声……。 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」 再び叫び声を上げると、水銀燈は叫びながら南へ……森へと駆けていく。 「水銀燈!待ってくれ!」 ヴァッシュから逃げるように走り去る水銀燈へ、声を上げるのとほぼ同時。 佐山が居館側から、小鳥遊は礼拝堂方面から駆け寄ってくる。 小鳥遊は手ぶら……荷物へとたどり着く前に、悲鳴と銃声を聞いたのだろう。 「今の音は……?」 「伊波さんっ!今の音は一体……」 目の前の光景に、二人は言葉を失った。 「……伊波さん?……伊波さん!」 小鳥遊は駆け寄ってきて、伊波を抱き上げる。 それと同時に伊波は苦痛に顔を歪め、再び血を吐き出した。 小鳥遊の服が、血に濡れる。 「あぅ……ぐぁ……」 「そんな……嘘だ、嘘だ!誰がこんな事をっ……」 「水銀燈は……どこかね」 小鳥遊の問いに答えるように、佐山はそう呟いた。 「えっ?」 「南に、走っていったよ」 ヴァッシュは伊波の側から立ち上がり、そう答える。 「でも、きっと何か事情がっ!」 「どんな事情があれ、伊波嬢を撃ったのは水銀燈という事だね」 ヴァッシュ言葉を遮るように佐山は問いかける。 苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ヴァッシュは首を縦に振った。 「そ……そんな」 小鳥遊は、伊波を抱いたままその目を見開いた。 「僕は、彼女を追いかけるよ」 「……それは本気で言っているのかね?」 ヴァッシュを睨みつけながら、佐山は言った。 「水銀燈は泣いていた……怯えていたんだ。 きっと何か……」 「ヴァッシュ君、真実が必ずしも正しいとは言い切れないよ」 佐山近くに落ちている銃を、三角巾から外した右腕で拾い上げる。 「その真実が、残ったものたちを深く傷つけるかもしれない……。 それでも、君はいくかね?」 佐山の言葉に、ヴァッシュは頷いて答える。 「そうか……ならばこれを持っていくといい」 佐山が差し出したのは、一切れのメモ用紙。 「先程の三回目の放送、その内容が書かれている」 「えっ……でも」 「私たちの事なら心配する事は無い。 全て内容は、私の頭に入っているよ」 「……ありがとう」 「10時まで、それまではここに留まろう。 それを過ぎれば、私たちは君たちを諦める」 ヴァッシュはそれを聞くと、踵を返して南へと駆ける。 水銀燈の姿はもう見えない、しかしまだ遠くには行っていない筈だ。 空は暗い、まもなく太陽の光は完全に絶たれ、世界は月の支配下へと下るだろう。 「水銀燈……君はっ……」 ◇ ◇ ◇ 「伊波さん、死んじゃ駄目だ! さっき言ったじゃないですか、一緒に帰ろうって」 伊波傷を左手で抑えながら、小鳥遊は必死に叫ぶ。 しかし、溢れ出す血の勢いは止まらない。 血は小鳥遊が思っているよりもずっと熱く、 それが伊波の命そのものだと思うと、無性に怖かった。 傷口には放射状の線が走り、蠢いている。 ARMSのナノマシンが、宿主の命を繋ごうと必死に動いているのだ。 だたしかし、小鳥遊はそれに気づく事はない。 「佐山君っ!お願いだ、伊波さんを助けてよっ!」 小鳥遊の叫びに、佐山は険しい表情をしたまま首を横に振った。 「そんな……水銀燈……どうしてっ!どうしてだよ!」 「ち……がっ……」 伊波が血を吐きながら、そう呟いた。 両目からはポロポロと涙が溢れ出している。 そして僅かに、首を横に振った。 「伊波さん?」 「ち…………うぅ……」 「血が……?」 伊波の言葉を復唱しようとした瞬間、小鳥遊は異変に気が付いた。 伊波の足先が、指先が、そして体が、灰色になって皹が入ったのだ。 「何だよ、これ」 小鳥遊は目を見開いてそれを見る。 近くの佐山も言葉を失っているようだ。 そして伊波は、砂のように崩れ去っていく。 「伊波さん!駄目だ! ほら……殴ってくださいよ、こんなにも近くに居るじゃないですか。 ……伊波さん、伊波さん!」 伊波は何かを訴えようと口を数度ひくつかせる。 そしてそれを最後に、全身の力が抜けるのを感じた。 手が、足が、体が……そして頭が。 砂になり、風にとび、その形を失っていく。 「あ……あぁ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 頭を乗せていた右手を、暖かい砂が零れ落ちていく。 小鳥遊はそれを止めようと、必死に伊波を抱き寄せた。 しかし、体が崩れていく伊波を留めるすべは、もう残されていない。 その手に残されたのは、1つのヘアピンだけだった……。 夜の古城に小鳥遊の絶叫が響く。 砂にまみれた青年の近くには、二つの物が落ちていた。 月夜を反射し、青鈍色に輝くその形状は、共に○。 1つは伊波まひるの首輪。 そしてもう1つは…… 【伊波まひる@WORKING!! 死亡確認】 【残り21人】 ◇ ◇ ◇ ARMS 人間の能力をより高みへと昇らせる為に生み出されたとされる、 炭素生命体と珪素生命体のハイブリッド生命体。 ナノマシンの集合体であり、ナノマシンを統括する力を持ったコアを、人間に移植する事で誕生する。 コアは頭部か心臓付近に移植され、その移植者の身体能力及び再生能力を向上させる。 ……伊波の場合、コアが移植されたのは胸部。 コアを破壊されない限り、宿主の生命が終わらない限り…… 腕を切ろうが、足をもぎ取ろうが、そのプログラムが終わる事は無い。 それは勿論、小鳥遊や佐山が知る由も無い事だ。 彼らが伊波を救えなかったことを、誰が責められるというのだろう。 ……だがしかし、無知を罪だと人はいう。 もしも、これが罪だというのならば、誰が罰を受け、誰に償えというのだろうか。 それは誰にも分からない、今はまだ…… 【B-2 森/1日目 夜】 【水銀燈@ローゼンメイデン】 【状態】:全身に切り傷、左腕欠損(包帯を巻かれている)、右の翼使用不能、全身にダメージ(中) 、恐慌状態 【装備】:強力うちわ「風神」@ドラえもん、 【道具】:基本支給品一式 【思考・状況】 基本方針:元の世界へと戻る、手段は選ばない。 0:??? 【備考】 ※ナナリーの存在は知りません ※会場がループしていると確認。半ば確信しています ※古城内の大広間に『○』型のくぼみがあります。このくぼみに何が当てはまるかは不明です。 ※魅音(詩音)、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の(ウソップ)の情報を土御門から聞きました。 ※気絶していましたがヴァッシュの声は無意識に届いています。 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中) 、脇腹の痛み、全身に打撲 [装備]ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸28発分、佐山のメモ(三回目の放送内容について) [思考・状況] 基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。 1:水銀燈…… 2:10時までに古城へと戻り、佐山達と合流する。 3:ウルフウッド、リヴィオとの合流。 4:ウルフウッドがいるかもしれない……? ※原作13巻終了後から参加 ※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。 ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。詩音は死んだと思っています。 ※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。 ※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。 ※伊波、新庄と情報交換をしました。佐山、ブレンヒルト、小鳥遊、高槻、メカポッポ、片目の男(カズマ)の情報を得ました。 ※水銀燈の左腕が欠損していることに気づきました。 【A-2 古城跡・庭園/1日目 夜】 【小鳥遊宗太@WORKING!!】 [状態]:腹部に痛み、頬に痛み [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(一食分の食事を消費)、地下の地図 [思考・状況] 1:??? 2:優先順位に従い行動する(注1) 3:佐山と行動する。 4:ゲームに乗るつもりはない。 5:全てが終わった後、蒼星石と吉良吉影を弔ってあげたい。 ※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。 ※過去で新庄の顔を知りました。 ※獏の制限により、過去を見る時間は3分と長くなっています。このことに気づきかけています。 ※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。 【佐山・御言@終わりのクロニクル】 [状態]:全身打撲、左腕欠損(リヴィオの左腕)、右腕の骨に皹、全て回復中 [装備]:つけかえ手ぶくろ@ドラえもん(残り使用回数2回)、獏@終わりのクロニクル、治療符@終わりのクロニクル [道具]:基本支給品一式×5(一食分の食事を消費)、S W M29 6インチ 5/6@BLACK LAGOON、予備弾丸26/32 空気クレヨン@ドラえもん 、防災用ヘルメット、 ロープ、防火服、 カッターナイフ、黒色火薬入りの袋、 ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、双眼鏡、医薬品多数、ライター、 起源弾@Fate/Zero(残り28発)、 クチバの伝説の進化の石(炎、雷、水)@ポケットモンスターSPECIAL、 空気ピストル@ドラえもん、 メリルのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 、排撃貝@ONE PIECE、デリンジャーの残弾20、 鉄パイプ爆弾×4、治癒符3枚@終わりのクロニクル [思考・状況] 1:小鳥遊君…… 2:優先順位に従い行動する(注1) 3:放送内容を周知する。 4:本気を出す。 5:○の窪みについて検討。 ※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。 ※小鳥遊が女装させられていた過去を知りました。 ※会場内に迷宮がある、という推測を立てています。 ※地下空間に隠し部屋がある、と推測を立てています。 ※リヴィオの腕を結合したことによって体のバランスが崩れています。 戦闘時の素早い動きに対して不安があるようです。 ※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。 ※過去で伊波、水銀燈、ゼロの顔を知りました。 ※○の窪みに関しては、首輪は1つでいいという仮説を立てています。 ※ハクオロのデイパックの中身はまだ確認していません。 ※第三回目の放送内容は全て暗記済みです。 注1:これからの行動の優先順位(1から高い順) 1、まずは強力な武器を見つけ、ラズロの様な参加者にも対抗可能な状況を作る。 (戦闘力を持つものとの合流なども含む) 2、ストレイト・クーガーの仲間と合流をする 3、地下鉄内を探索する ※小鳥遊のすぐ近くに 伊波まひるの首輪、ジャバウォックのコア@ARMSが落ちています。 【A-2 居館一階 応接間/1日目 夜】 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康、顔に腫れもの、精神的な疲労、全身にダメージ(小) [装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、コンテンダー・カスタム@Fate/Zero コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾26/30) [思考・状況 ] 1:伊波達の帰りを待つ。 2:メカポッポを待ってみる。(なかば諦め) 3:佐山と小鳥遊のことを聞いてひとまず安心しつつも変態的な意味での不安が…… 4:佐山とここから脱出する 5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 6:人殺しはしない。 7:概念、どうしてここに ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30〜6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※参戦時期は三巻以降です ※カズマを危険人物だと認識しています ※まひるに秘密を話しました。次の変化のときに近くの人に話す必要は… ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 ※ベナウィの事は聞かされていません。 ※ゾロの声に聞き覚え? ※ゾロと情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも気づいています ※伊波に銃を持っていかれた事に気が付いていません。 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)(止血、消毒、包帯済み)、左腿に銃創(治療済み)、右肩に掠り傷、腹部に裂傷、全て回復中 ロープにて束縛中 [装備]八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース、治療符@終わりのクロニクル [道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、 不明支給品(1〜3)、一方通行の首輪(血がこびりついている) [思考・状況] 0:早く縄を解け! 1:傷を治す為病院に向かう。 2:ウソップとルフィの仇打ち 3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい) 4:ルフィ(死体でも)、チョッパーを探す。橘あすかにも会ってみたい。リーゼントの男、ヴァッシュにも興味 5:首輪の秘密が気になる。 6:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。 7:あの声は何だったんだ? 8:概念?何だそりゃ? ※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています ※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。 ※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています ※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。 ※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。 ※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。 ※新庄・伊波の二人と情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも 気づいています。 ※1回目、2回目の放送の内容を新庄、伊波の二人から聞きました。 ※A-2古城跡・主塔2階Dr.くれはの医務室に伊波のデイパック(支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、マジックハンド×2 @WORKING!! )が放置されています。 ※A-2古城跡・居館2階客室にカルラの大剣@うたわれるものが放置されています。 ※A-2古城跡・庭園に大型レンチ@BACCANOが放置されています。 ※A-2古城跡・居館応接間にジャバウォックの右腕があります。 つけかえ手袋使用時の右腕の性能については、後続の書き手さんにお任せします。 時系列順で読む Back 罪と罰(中編) Next タイプ:ワイルド(前編) 投下順で読む Back 罪と罰(中編) Next タイプ:ワイルド(前編) Back Next 罪と罰(中編) 小鳥遊宗太 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 佐山・御言 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 伊波まひる 死亡 罪と罰(中編) ヴァッシュ・ザ・スタンピード ブラック・エンジェルズ 罪と罰(中編) 水銀燈 ブラック・エンジェルズ 罪と罰(中編) ロロノア・ゾロ 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編) 罪と罰(中編) 新庄・運切 彼と、追悼なる話(彼と対となるは、無し)(前編)
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【検索用 のさらしのくひおにかしまにて 登録タグ 2015年 VOCALOID の アートトラック 悪ノP 曲 曲な 神威がくぽ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:悪ノP 作曲:悪ノP 編曲:悪ノP 唄:神威がくぽ 曲紹介 曲名:『野ざらしの首、鬼ヶ島にて』(のざらしのくび、おにがしまにて) + あらすじ① エヴィリオス歴八四二年、一人の修行僧が約四年間に渡る蛇国(じゃこく)一周の旅から帰還した。彼は亡き師匠・魏耶羅(ぎやら)から袈裟(けさ)と経典、「楽捨(がくしゃ)」という仮初めの名を授かり、人前では火傷の痕に塗(まみ)れた素顔を深編笠で覆い隠していた。 + あらすじ② 桃弦郷(ももげんごう)という名の村で魏耶羅の亡骸を手厚く葬った楽捨は、初心を思い出すために伊耶美(いざみ)の西に位置する人工島・鬼ヶ島へ向かう。数ある名所のうち、北に位置する最高峰・伊耶佐(いなさ)山は嘗(かつ)て満身創痍の魑魅魍魎(ちみもうりょう)と化しつつ、記憶を喪(うしな)っていた楽捨が魏耶羅と出会い、仏の道を学ぶきっかけとなった。初対面して直ぐに手当を受け、翌朝に本来の姿を取り戻した療養先である廃寺は、約四年の歳月を経て反異人の過激派組織「紅衣衆(くれないころもしゅう)」が本拠地として占領していた。 仕方なく楽捨は連中から身を潜め、夕方過ぎ迄に伊耶佐山から南下した。 + あらすじ③ 宿を探すべく飛脚の道案内に従った楽捨は、程なくして円尾坂(えんびざか)の上に辿り着いた。立ち並ぶ店と客で賑わう坂を下りずに深編笠越しから辺りを見回していると、彼は何も用事がないにもかかわらずふいに目に入った刑場に近づく。 ・・・傍らの木台に、穏やかな表情で桃髪を靡かせる女性のさらし首が置かれていたのだ。 斬首刑に処されたであろう女性の顔に見覚えはなかったが、「咎人(とがにん)の供養も愚僧(ぐそう)の務め」と考える楽捨は彼女を弔わずにはいられなかった。 あまりにも凄惨な光景を前にした僧侶は、さらし首から何を知り、何を思い出すのか・・・ カヨ=スドウによる連続殺人事件(E.C.842)の後日譚。後に作者が手掛けた小説『悪ノ大罪 円尾坂の仕立屋』にてシナリオが掘り下げられる。 メジャー2ndアルバム『七つの罪と罰』への書き下ろし楽曲。 YouTubeにアートトラックとして投稿。 歌詞 「もしも 忘れなければ」 鬼ヶ島の中央に円尾坂 坂の上の刑場にはさらし首 長い血染めの髪 風に吹かれ さらりさらり横に流れゆく いかなる罪犯した首であろうか 何も知らぬ旅の僧が人に問う 呉服(ごふく)屋の主人とその家族を 鋏(はさみ)で刺した女だという かように美麗な女子(おんなご)が 何故(なにゆえ)人を殺(あや)めたか 野ざらしの女は何も語らない 嗚呼 鬼ヶ島 さらし首 咎人(とがにん)の供養も愚僧(ぐそう)の務め あくる日も訪れた円尾坂(えんびざか)の上 首の前に先客(せんきゃく) 童(わらし)が一人 彼は如何(いか)なる者であろうか 僧の問いに童(わらし)はこう答えた この首を切り落としたのは自分だと 罪深き女だが憐れでもある 共に手を合わせ経(きょう)を唱えた 女は腕の良い仕立屋で 雅(みやび)な着物を織ったという されどもう鋏(はさみ)を持つ腕も無い 嗚呼 円尾坂(えんびざか) さらし首 どんなに綺麗な着物でも 胴が無ければ着られない 野ざらしの女は何も語らない 嗚呼 鬼ヶ島 さらし首 嗚呼 円尾坂(えんびざか) さらし首 コメント つらいなぁ…ここの話は。それが好き -- 名無しさん (2024-04-13 11 16 30) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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げんざいものがたりかんぜんばん【登録タグ CD CDけ 全国配信 壱加CD 悪ノPCD】 前作 本作 次作 七つの罪と罰 原罪物語 完全版 Lucifenia Trinity 悪ノP 流通 即売 委託 配信 発売 2015年8月16日 2019年9月11日 価格 ¥1,000 ¥1,493(税抜) ¥1,222 / 1曲¥200 サークル the heavenly yard レーベル KARENT CD紹介 「これは始まりの物語」 『原罪物語-第1幕-』・『原罪物語-第2幕-』の2作を1つにまとめ、さらに新曲、リテイク曲を収録した完全版。 ジャケットイラストは壱加氏。 コミックマーケット88(C88)で頒布された。 現在、とらのあなでの委託販売は終了している。 『ネメシスの銃口』と同時に、KARENTレーベルによるダウンロード販売が行われている。 コミックマーケット97(C97)にて、作者自身が手がけた同人小説『原罪物語 -罪-』と同時に本アルバムを収録した音楽カード(SONOCA)が頒布された。 曲目 序曲 預言者メリーゴーランド 第1幕1曲 Queen Of The Glass / 初音ミク NEW!! 第1幕2曲 「Ma」計画 / 初音ミク・KAITO・氷山キヨテル 第1幕3曲 魔女ザルムホーファーの逃亡 / MEIKO 第1幕4曲 moonlit bear / 初音ミク・KAITO 幕間禁曲 バリーゾールの子供は一人っ子 / 鏡音リン・鏡音レン NEW!! 第2幕1曲 「Ma」サバイバル / 巡音ルカ・猫村いろは・SF-A2 開発コード miki・Lily 第2幕2曲 奇跡の行方 / 巡音ルカ 第2幕3曲 追憶のオルゴール / 巡音ルカ 第3幕1曲 どこかで聞いた唄 / 猫村いろは NEW!! 第3幕2曲 置き去り月夜抄 / 鏡音リン・鏡音レン 第3幕3曲 クロノ・ストーリー / 巡音ルカ・鏡音リン・鏡音レン リンク 作者ブログ 旧Twitter、X KALENT コメント 金が・・・ない・・・。 -- レン君love (2015-08-09 23 00 19) もう発売日すぐじゃん、買うよ -- 良太 (2015-08-09 23 31 43) 新作気づかずに予約できなかったww -- 名無しさん (2015-08-11 21 04 30) VG文庫で金を使いすぎて買えねえ... -- エニェ (2015-08-11 22 38 41) さぁて買いに行くか -- えるびす (2015-08-15 21 04 02) バリーゾール、人柱アリスに曲調似てないか -- 名無しさん (2015-08-20 01 32 54) 欲しいです、↑気になります、本当ですか? -- 長部里奈 (2015-08-20 17 28 23) ↑×2 何かに似てると思ったら人柱アリスでしたか -- 針音 (2015-08-22 21 21 57) 買ったんだけど、どこかで聞いた唄が誰が歌ってるのか分からん -- 名無しさん (2015-08-22 21 52 54) これって普通にTUTAYAとかでも買えるんですか?;; -- 名無しさん (2015-08-23 13 23 54) ↑流通が全国じゃないから売ってないよ、 -- 名無しさん (2015-08-23 16 30 34) ↑教えてくれてありがとうございます! -- 名無しさん (2015-08-24 09 18 42) うわあ…めっちゃ買いたい -- なる (2015-08-26 20 38 08) とらのあなオンラインまだっすか!!? -- 名無しさん (2015-09-01 12 12 56) バリーゾールには「通りゃんせ」も入っている。他の曲にもけっこう別の物が入ってたりもする。それを探し出すのがけっこう面白いかも。 -- 名無しさん (2015-09-11 01 53 35) ↑×7 イリーナ。声、猫村いろは。 -- 名無しさん (2015-10-05 23 22 36) 欲しいなーでもお金が(泣) -- 名無しさん (2016-08-13 09 19 54) お金さえあれば… -- 名無しさん (2016-08-20 20 38 26) レヴィアとビヒモやん! -- ボクっ娘 (2016-08-20 20 51 29) バリーゾール、これでもかというくらい人柱アリスなんだけど、いいのかな…? -- りむ (2016-09-07 22 07 48) とらのあなに無かった...再販投票しましょう!!! -- 名無しさん (2016-11-24 21 02 09) お金が・・・ -- レイ (2017-05-11 22 01 19) ↑僕もです -- 鏡音 (2017-11-04 14 10 08) 私もお金がない… -- misaki S (2017-12-27 15 43 33) 欲しい… まだ、どこかに売ってますか?TSUTAYAとか... -- 時雨 (2018-02-11 00 52 54) ↑それなです!お互い探しあいましょ -- 名無し (2018-04-22 20 35 36) 無いね 確定 考えればわかるよ -- 名無しさん (2022-06-23 17 58 18) 名前 コメント