約 4,073,138 件
https://w.atwiki.jp/ocu-softtennis/pages/171.html
卒業生各位 東風吹く季節、寒い中にも春が近づいているのを肌で実感いたします。躍動的な季節に向けて、益々ご多忙の事と存じます。 さて、本題になりますが、この度大阪市立大学軟式庭球部会報のガットの響きについて大切なお知らせをさせて頂きます。 毎年春に卒業生の皆様にお届けさせて頂いておりました当該冊子ですが、現役部員及び一部の卒業生の方との協議により製本化を中止し、pdfデータを当ホームページに掲載させて頂くこととなりました。 刊行を楽しみにして頂いておりました卒業生の皆様には大変申し訳ありません。 理由としては、制作費の高騰等の経済的事情等から、卒業生の皆様から頂いております会費をより現役部員のリーグ昇格へ直接的に使用させて頂きたいとの思いでこの度の決定を致しました。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 追ってお送りさせて頂きます「春のお知らせ」にガットの響きの専用ページのパスワード等を記載させて頂きます。 又、引き続きガットの響きの送付をご希望の方は、はがきの「送付希望」項目を丸で囲んで頂ければ製本後、お送りさせて頂きます。 ご迷惑をおかけしますが、現役一同リーグ昇格に向け日々励みますので変わらぬご声援を頂きますようお願い申し上げます。 ガットの響き ↑ガットの響きの専用ページとなります。 追記(2020.4.9):変更点のお知らせ お伝えしておりましたガットの響きの専用ページですが、閲覧制限を外し公開することと致しました。 個人情報保護の観点から、卒業生の皆様のご連絡先並びに現役生の住所ページは掲載致しておりません。 何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 文責:楠本 耀彦(商4)
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1394.html
「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その17) 一方通行が左足を踏み出すと当然のように神裂火織との距離が一歩分縮まる。その当たり前の ような光景に神裂火織は戦慄する。無限回廊を正面から突破した魔術師など一人も存在しない。 無限回廊はその性質ゆえに敵の侵攻ルートが限定できる拠点防衛では絶大な効果を発揮する ものの遊撃戦で使われることはなかった。魔術を知らない科学サイドが相手ならと考えていた神裂 火織も一方通行がカラクリに気付いてしまえば一旦後退してから回り込んでくるだろうとは想定して いた。しかしまさか正面からこの術式を破ってくるとは夢にも思わなかった。 無限回廊はハムスターが遊ぶホイールに例えることができる。ハムスターが1次元世界(ホイール 内壁)をどれだけ走ろうとも2次元世界において連結された世界(ホイール)からは決して抜け出せ ない。無限回廊は3次元世界の特定の領域を7次元世界において連結させる術式である。 もっとも無限回廊は囚えたモノの前進を阻むが後退を妨げるものではない。それは一本の紐で作 る蚊取り線香のような渦巻きを思い浮かべれば理解しやすいだろう。渦の内側に向かって進む限り 終端に辿り着いても1周前に通過した場所に落ちてしまうため渦を抜け出すことは永遠にできない が、逆方向に進みさえすれば簡単に脱出できる。 だが一方通行はあえて前進を続けた。その上湾曲させた3次元世界を連結する7次元世界から の干渉をベクトル変換し閉ざされた世界の秩序(ルール)を強引に書き換えていく。魔術師である 神裂火織は自分の使う術式の科学的原理を理解している訳ではない。しかし展開した術式が一方 通行によって浸食され喰い荒らされていることは理解できた。 (まさかこの無限回廊を正面から突破してくるとは…………さすがは学園都市第一位。 まさに化け物レベルですね) まるで散歩するかのように無限回廊を歩いて来る一方通行に神裂火織はもはや無意味となった 無限回廊を解く。同時に魔法陣を描いていた鋼糸が地面から飛び上がり一方通行の身体に絡み つく。それら鋼糸の終端は周囲の木々に巻き付けられていた。 『馬鹿が!こンなもンで何秒俺を止められると夢見てンだァ!オマエ』 一方通行が一歩進むたびに鋼糸が巻き付けられた周囲の木々がミシミシと音を立ててたわんで いく。神裂火織の鋼糸は左文字の銘を継ぐ刀鍛冶が打ち上げた国宝級の一品である。それら異常 な程の頑強性を持つ鋼糸でさえもギリギリと悲鳴を上げ、一方通行があと3歩あるけば鋼糸の戒め は限界を迎えるだろう。 『大見栄切って登場したくせにセコい手ばっか使いやがって! それがオマエの器の小ささを表していることに気付かねェのかよォ!』 一方通行の宣言に神裂火織は目をしばたたくと少し自虐的な笑みを浮かべる。 (フッ!…………その通りです。痛いところを突かれました。 やはり相手を酸欠にして穏便に勝利しようなどという考えがそもそも甘かったようです。 こちらも捨て身でいかなければなりません。…………ならば!) 唐突に一方通行に巻き付いていた鋼糸がシュルルッ!と解けると神裂火織の元に引き戻される。 『ン??』 「あなたの仰るとおりです。姑息な作戦は止めにしました。 糸も戻しましたからどうぞ深呼吸なさって下さい」 『俺がそンな見え透いた手に引っ掛かる間抜けだと思ってるのか?それともしおらしくすれば俺が 見逃してくれるとでも勘違いしてンのか?』 「いいえ、あなたが私の術を正面から破ったように私もあなたの能力を正面から打ち破りたくなった だけです。それにあなたが負けた理由を後で酸欠のせいにされても困りますから」 『ぬかしやがれ!』 一方通行はそんな言葉を素直に信じるほど甘くはない。だが余裕の表情で隠してはいたがその 時点で一方通行に余裕がなかったのも事実だ。酸欠に加えてミサカネットワークへの過負荷(オー バーロード)が問題だった。7次元世界から干渉する力の解析と演算式の書き換えが代理演算を 圧迫し3次元世界での有害な酸素分子の反射という本来なら戦闘の片手間にできたハズの演算式 の書き換えすらできなかったのだ。暫しの休戦状態を利用してあるサイズ以上の酸素クラスターが 反射フィルターをすり抜けないように演算式を組み直すと慎重に外気を吸い込んだ。 「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その18) (フ──ッ、本当にあの糸は引っ込めたみてェだな。しかしコイツは何を考えてやがる。 攻撃の前にいちいち俺に予告したり対策を練る余裕を与えたりするのはなンでだ!?) 一方、神裂火織は呼吸を浅く時に深く繰り返し魔力を極限まで練り上げる。そして己が身を『神を 殺す者』へと作り替えていく。血管筋肉神経内臓骨格、それら全てが『神を殺せるように』組み替え られていく。 「やはりあなたには最初から私の魔法名を名乗るべきでした」 神裂火織は七天七刀の柄に右手をかけると、己の身と心と魂に刻み付けたもう一つの名を告げる のだった。 「──────救われぬ者に救いの手を(Salvere000)」 「準備はできましたか?今からお見せするのは対天使用の術式です」 「はあ?天使だあァ??オマエはこの状況でもまだふざけやンのかッ!?」 「いいえ、もし『天使』という単語が気に入らないのでしたら、そうですね………… そう。あえて科学サイド風に言うならば超高次元生命体といったところでしょうか? そういう存在に対抗するために天草式十字凄教が編み出した術式です」 (コイツ今…………超高次元生命体…………と言いやがったのか? コイツが狂人じゃないとすると次は高次元世界にまで干渉する攻撃を出すってことか!? ……………………フハハハッッ、おもしれェ! この攻撃が弾き返せりゃ俺は神だろォが天使だろォがぶちのめすことができるって訳だ!! きやがれ!その攻撃、弾き返してやるぜッッ!) 「では参ります!唯閃ッッッッッッッッ!!」 斬(ざん)!っと。神裂火織と一方通行の間の空気が引き裂かれた。 鯉口を切るという予備動作もなく神裂火織は2mもの大太刀『七天七刀』を一瞬で振り抜く。しかも 振り抜かれたはずの刀身は一瞬後には鞘の中に静かに収まっていた。僅か1000分の1秒単位で 繰りだされる超高速の抜刀術。その常識外れのスピードは鋼鉄をも易々と切り裂く切れ味と破壊力 を生む。しかしそんなものは唯閃の本質ではない。唯閃の本質は仏教・神道・十字教を融合させた 天草式十字凄教に根ざしている。すなわち、 十字術式にできないことは仏教術式で、 仏教術式にできないことは神道術式で、 神道術式にできないことは十字術式で、 それそれの宗教様式が持つ弱点を他の術式でカバーすることで、一般に神とも仏とも呼ばる存在 すなわち人間が認識することすらできない超高次元に君臨する存在達へも干渉できる対神格用の 術式、それが唯閃である。 ドバッ!!と。 原因不明の衝撃が一方通行の身体を袈裟懸けに突き抜ける。同時に足下のアスファルトが一方通 行を中心に水のように波打ち衝撃波によって地面から抉り取られ巻きあげられた大量の土砂が砂 の壁となって周囲へ襲いかかる。虹色に光りながら音速で駆け抜ける砂の壁に巻き込まれた街灯、 ガードレール、樹木は全てなぎ倒された。 直径100mの更地に立っているのは一方通行と神裂火織だけである。だがその姿は対照的だ。 押し寄せる衝撃波を七天七刀の剣圧で吹き飛ばし先程と同じ姿勢で鞘に収めた七天七刀の柄に右手をかける神裂火織りに対して、唯閃を受けた一方通行は血まみれであった。 一方通行は7次元世界にまで拡張した反射フィルターを展開していたにも係わらず、唯閃は一方 通行を激しく打ち付けた。唯閃を構成する一部の力(ベクトル)は反射することができた。だが唯閃 は多神教である神道に基づき、十字教の天使を傷付ける力(ベクトル)、八百万の神を傷付ける力 (ベクトル)などあらゆる神格に干渉できる無数の高次元ベクトルを叩き付ける術式である。いわば 垣根帝督の『未元物質』を数桁も強化し巨大化したものである。一方通行が処理しきれない無数の ベクトルが次々と反射膜を突き抜け、ゴキバキガリ!!と鈍い音を立てて一方通行の体内で炸裂 する。そして一方通行の視界は歪む。視覚だけでなく聴覚も平衡感覚も嗅覚や触覚さえも異常を 伝達してくる。身体が引き裂かれる感覚に一方通行は咆吼を響かせた。 「ォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 衝撃波が去った後、肩で息をする一方通行は傷だらけの身体を辛うじて支えている状態だった。 しかし血まみれの一方通行の顔にはなぜか笑みが浮かんでいた。 「ハハハ、イイねェ!イイぜ!オマエ、やればできるじゃねェかッ!! まさかそれで終わりって訳じゃねェよな!俺はまだくたばっちゃいねェぜ! まだまだ付き合って貰うぜ!!」
https://w.atwiki.jp/kassanwiki/pages/48.html
人気なページ(累計) トップページ (114500) 実家、出身地詐称・家族バレ (61110) 加藤純一違法ダウンロードまとめ (58333) 学歴詐称疑惑 (45533) 加藤純一差別発言集 (44345) 梨スレ用語集 (36954) 梨スレテンプレ集 (28781) 東京ゲームショウ出演中止まとめ (19260) 登場人物 (17466) グッズ販売中止事件(ヴィレヴァン絶縁) (12005) 梨アンケート (9689) 梨年表 (7680) 割れ釈明について (7434) 芋畜生豚と絵畜生豚 (6075) かっさん動画作品集 (5178) 高田を意識しすぎてコピペ (4500) 加藤純一、車載配信中に一方通行を逆走 (4103) 写真広場 (4079) メニュー (3633) 配信者PUBG.MEまとめ (3573) 人気なページ(本日) 学歴詐称疑惑 (9) 加藤純一違法ダウンロードまとめ (6) 実家、出身地詐称・家族バレ (6) 加藤純一差別発言集 (5) 最近の出来事 (4) トップページ (3) テスト1 (2) グッズ販売中止事件(ヴィレヴァン絶縁) (2) 梨アンケート (1) 学歴考察 (1) 人気なページ(昨日) 実家、出身地詐称・家族バレ (45) 最近の出来事 (30) グッズ販売中止事件(ヴィレヴァン絶縁) (25) 加藤純一違法ダウンロードまとめ (21) 学歴詐称疑惑 (21) 加藤純一差別発言集 (21) トップページ (18) 梨アンケート (9) 学歴考察 (8) 梨スレ用語集 (7) タグ 総記
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1051.html
【初出】 禁書SS自作スレ>>715-716 事の始まりは少女の何気ない一言だった。 「ショッピングというものに行ってみたいってミサカはミサカは頼んでみたり」 「あァ?」 茶色いショートカットの少女は病院のベットに掛かるテーブルの上に乗っていた。 青色のワンピースに身を包み、頭頂部から出ている一本の毛が風も無いのに揺れている。 其れに対して眉を顰めるのは少女の目の前でベットに横たわる白髪の少年だ。 見ただけでは男か女か判別不可能の中性な顔立ちと体つき。 学園都市内にその異名を轟かす白の最強能力者―――"一方通行"。 その最強の能力者は現在、目の前の少女を見て面倒臭そうに首を傾げていた。 少女は一方通行の次の言葉を待つかのように輝いた瞳で一方通行を見ている。 「……」 「お?お?もしかして好感触?ってミサカはミサカはかなーり期待してみる」 「寝ろ」 「いえーい!なんか久しぶりに聞いたよ、ってミサカはミサカは久しぶりに拳をつき上げてみたり!」 打ち止めはヤケクソ気味に拳を天に向かって突き出すが、一方通行はそれを面倒臭そうに見ていた。 「そもそも、俺ァまだ動けるような状態じゃねェだろうがよォ」 一方通行は八月三十一日にとある事件に巻き込まれ普通なら死んでもおかしく無いような傷を負っている。 その事件とは、この目の前の少女―――"打ち止め"を中心に起こった事件だった。 とある研究員が埋め込んだウィルスに侵されていた打ち止めを一方通行が自らの傷と引き換えに助けた。 端的に言ってしまえば、そんなところだ。 その間にも色々な話が詰め込まれているのだが、今は割愛するとしよう。 しかし、そのウィルスを消す際に記憶も一緒に消去された筈の少女は事もあろうに自らその記憶を補完して こうして目の前でにこやかな笑顔を一方通行へと向けていた。 その上、何故か事件の後も済し崩しに一緒にいる形となっていた。全く持って謎である。 「あ、その点については大丈夫、ってミサカはミサカは胸を張りつつ言ってみる」 「あン?」 打ち止めはなにやらベッドから飛び降りると病室の隅へと向かう。 其処には何時の間にやら黒い紙袋が置いてあった。 怪しい。とにかく怪しい。 レベルを強いて言うならば、開けるな危険のオーラを醸し出すほどの怪しさだ。 というか、黒い紙袋なんてとてもじゃないが普通の生活では滅多に御目にはかからないだろう。 そして、打ち止めはご機嫌に鼻歌を歌いつつ黒い紙袋の封を開け、中へと手を突っ込んだ。 暫く中を探っていた打ち止めだったが、何か見つけた様に笑顔になり、腕を紙袋から引っこ抜く。 その手にあるのはチョーカーの様な黒い帯の付いた小型の携帯音楽プレーヤーのようなものだった。 じゃーん、と黒い帯の先に付いた小さい棒状の機械の様な物を揺らしつつ一方通行へと向き直る。 「何だァそりゃ」 「演算補助のための変換機ってミサカはミサカはもったいぶらずに答えて見る」 加えて言うが一方通行は八月三十一日の事件で傷を負い、その最強の所以たる能力の大半を失っている。 現在ではこの視線の先でほれほれ、と楽しそうに変換機と呼ばれた物体を揺らす少女と、 その姉妹の様な存在である"妹達"によって演算能力の大半を補っている状態だったりする。 「よし」 「おぉ、アナタがそこまで良い笑顔を見せるなんて始めてかもってミサカはミサカは喜びを体で表現してみたり」 一方通行は彼を知る者が見たならば、即座に裸足で逃げ出すようなとてつもなく良い笑顔で頷きを一つ。 「そこに直りやがれ、クソガキ」 「ひゃっほう、やっぱりこうなるのねー!ってミサカはミサカは現実から目を背けずに嘆いてみる」 打ち止めは其の場でよよよ、と座りながら手で顔を隠して嘘泣きをし始めた。 一方通行は気にせずに寝転がり、頭まで全身を布団で包んで寝る準備をし始める。 「あーッ!ってミサカはミサカは指差して驚いて見る!人が嘆いているのに放置して寝ようとするだなんて、 それでも人なの!?ってミサカはミサカは抗議してみたり!というか、これはアナタのためでもあるんだよー! ってミサカはミサカは必死に叫んでみる!」 「あン?俺のためだァ?」 「そうそう、ってミサカはミサカは内心ホッとしつつ正座してみる」 今まさに飛び掛らんとしていたのか、打ち止めはベッドに掛かるテーブルの上に乗っていた。 そのまま打ち止めは正座しつつ目を閉じて腕を組み、尤もらしく何度か頷く。 「実はリハビリも兼ねてたりするのってミサカはミサカはあのカエル顔のお医者さんが言ってたって言ってみる」 ほほゥ、と一方通行は改めて体を起こし、打ち止めを見やる。 「で、本音は?」 「暇だからどこかに連れてって、とミサカはミサカは正直に本音を――って、ふぎゅっ!?あ、やめてやめて。 布団でくるむのは御勘弁をってミサカはミサカはなんだか前も言ったことあるような台詞を言ってみるー!」 結局カエル顔の医者が回診に来るまでこの馬鹿騒ぎは続くのであった。 ○ そして現在。 「なんで、こうなりやがンだァ!いきなり蒸発するかァ、普通よォ!?」 多くの人々が出歩く街の中心で、病院着から私服に着替えた最強の能力者は天に向かって叫ぶ。 詰まるところ、連れ添いであるはずの打ち止めと完全無欠に離れ離れになっていたのだった。 その叫びを聞いて一部過去に彼を襲撃して返り討ちになった不良達がすいませんでしたー!、等と 叫んで逃げて行くが、一方通行はそれらは全く気にせずに周囲を見渡した。 見渡す限りの人、人、人、馬、人。 見事に人だらけである。正直気が滅入った。 打ち止めの身長はそこらの小学生と変わらない。 この人の多さでは埋もれてしまい、見つけるのはとてもでは無いが無謀というものだ。 しかし、一方通行は、そんな事など知らないとばかりに足を動かし始める。 「あァ、なンでこンなトコで居なくなりやがンだァ……俺に恨みでもありやがンのかァッ!?」 恨み言を吐きつつ、一方通行は身体の状態も気にせず突っ走りはじめた。 速い。 地面に敷き詰められたアスファルトを砕くとまではいかないが、相当強い踏み込みの音が周りに響く。 その音に驚き、道を開ける人々。 一方通行は打ち止めを探して周りを見渡しつつ、モーゼの十戒の様に割られた人の群れの中を走っていく。 しかし、それでも人の流れというものは常に変化するものだ。 「きゃぁっ!?」 突如響く悲鳴。 走ってでもいたのか、開いた道のど真ん中に飛び出して一方通行にぶつかり、勢い良く尻餅をつく少女。 「あァ?悪りィな、ぶつかっちまったかァ?」 一方通行はそれを見て、自らにかかる慣性を適当に反射分散させて急ブレーキをかけた。 一応、一方通行も僅かばかりの礼儀作法というものは身に付けているのだ。 それでも、打ち止めと出会ってから大分マシになったという程度だが。 「あたた……うぅ、あなた、あぶな――ひッ!?」 「あン?」 少女は一方通行の姿を見るといきなり怯えた表情になり、固まってしまった。 一方通行は訝しげな顔をして目の前の少女を見る。 紺色の、前のチャックを開けたジャージを着込み、長髪を後ろで二つに結った髪型。 その髪の下には今にも泣き出しそうな怯えた少女の顔。 どこかで見た事があった、と一方通行は思う。しかも、極最近に。 「ひ、あ……」 一方通行が首を捻りながら誰だったか、と考えている間、少女は起き上がろうともせずに固まっていた。 どうやら腰が抜けているようだ。 ちなみに一方通行には怖がられる心当たりはありすぎる程あったりするので相変わらず気にしてはいない。 その間にも一方通行は思考を走らせ、記憶を掘り起こす。 学園都市最高の頭脳を持つ一方通行の記憶力は伊達では無い。 目の前の少女と一致する姿を検索する。 そうして数秒後、該当したのは―――、 「あァ、そうだ。オマエはあれか。あン時の三下かァ?」 ビクリ、と少女の肩が跳ね上がる。 少女は咄嗟に立ち上がって逃げようとするが、一方通行はそれを許さない。 逃げようとする少女の両肩を掴むと、少女が以前に見た事があるような邪悪な笑みを浮かべて言った。 「丁度良い。オマエ、確か"空間移動"出来たよなァ?ちょっとやって貰いてェ事があンだけどよォ」 一方通行の目の前では、少女が寒さに震えるハムスターの様に涙目で凄い勢いを付けつつ頷いていた。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2865.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/御坂美琴の消失 第7章(前編) 少女は走っていた。 夜の学園都市を駆け抜けていた。 向かう場所は第一〇〇三二次実験に割り当てられた操車場。 (…………ここには何でも解決してくれるママはいない) 前日、公園で子猫を愛でていた自分のクローンに出会ってしまった。 彼女は無情にも悪夢のような実験が継続中であることを少女に告げた。 少女の胸の内に絶望の二文字が広がった。自分のしてきたことが徒労に終わり慟哭した。 その場にいたクローンに八つ当たりしてしまうほど気が狂いそうになった。 だからと言って諦めるわけにはいかなかった。 夕方、最後の手段として考えていた『樹形図の設計者』を狂わす、という作戦は頓挫した。三週間ほど前に何者かに破壊されたことを知ってどうにもならなくなった。 (…………神頼みしたって都合よく奇跡なんて起こらない) その足で、放心状態で近くにある研究施設をぶっ潰した。 しかし、その場で内なる声が『無駄』であることを残酷にも告げてくれた。 どうすればいいか分からなくなった。 時間が来るまで鉄橋で泣いた。たった一人で泣いた。 誰にも見られることも聞かれることもなくたった一人で弱音を吐いて涙を落した。 どうにもならない無限地獄の中、たった一人で思い悩んだ少女は一つ結論を出した。 (…………泣き叫んだら来てくれるヒーローなんていない) 少女は心中でずっと叫んでいた。 誰かに縋りたかった。 助けてと願っていた。 しかし、それは叶わない願い。 一万人以上も見殺しにした自分に救いの手が差し伸べられることはないことを突き付けられた現実。 だったら、自分も命を賭けて。 自分の手で実験を中止に追い込むしかない。 そう考えて少女は走り出した。 (……………………、) 本当はたった一人。 自分の味方をしてくれそうな少年が現れてくれることを心のどこかで期待していた。 しかし、その少年は現れなかった。 幾度となく勝負を挑んで、それでも勝てなかった少年。 レベル5の自分を凌駕するその少年ならば。 いつもなんだかんだ言いながら付き合ってくれる優しい少年ならば。 全てを打ち明ければ助けてくれるような気がしていたのだ。 しかし、少年は現れなかった。 一万人以上も見殺しにした自分を構ってくれる存在がいることを期待するなんて虫が良い話だ。 少女はそう考えて苦笑を浮かべた。 そして、到着した。 思った以上に時間を食っていた。 第一〇〇三二次実験場。 命を賭ける、と思っていながら、体は恐怖に竦んでいたのかもしれない。 そう思った。 しかし、目の前の現実を見せられて全ての思考は吹っ飛んだ。 居ても立っても居られなくなった。 即座に現場に飛びこむ。 「その子から離れなさい!」 まっすぐ、相手を見据えて叫んだ。 「あン?」 対して、相手は肩越しにこちらに視線を向けてきただけだ。 もっとも、それだけで少女の中に再び絶望的な恐怖が渦巻いてくる。 だからと言って逃げ出すわけにはいかない。 ここまで来てしまった以上、やるしかない。 「その子から離れなさいって言ってんのよ!」 少女=御坂美琴は吼えた。自らを奮い立たせるためにありたっけの声を出して叫んだ。 自分のクローン=妹達の無残な姿を見せられて。 でもまだ、生きている姿を確認できて。 今度は、殺される前に飛び出せた。 あの日は、『車両』だったが、今回は妹達に『コンテナ』が落ちてくる前に飛び出せた。 もう逃げることはできない。 もうやるしかない。 「何だ、またテメエか……あ~あ、参ったねこりゃ。前にコイツらにはテメエには手を出すな、って言われてンだが、ソイツをぶっ殺すにやテメエを排除するしかねエしなァ。オイ、先に言ってやる。死にたくなかったら消えろ格下」 相手=一方通行は御坂美琴を見据えてぶっきらぼうに、面倒臭そうに呟いた。 「馬鹿言わないでよ。だったら、この場に飛び出してこないわよ」 が、美琴は、頬に恐怖の汗を浮かばせながらも一方通行を睨みつけて言い返す。 全身が恐怖で委縮しているのは分かっている。 それでも御坂美琴は一方通行の前に立ちはだかる。 「じゃあ何? 殺されても文句は言えねェってことになるンだが構わねェか? 俺自身はソイツを殺さねェと今日の実験が終わらねェ。前回は『終わった後』だったから、アイツらは止めに来たけど、今回は止めに来ねェぜ?」 「承知のうえよ!」 「ほぉ…………そンじゃま、始めっとすっか……?」 呟き、一方通行はすっと両手を柔らかく握って軽く開き、 同時に、美琴はポケットからコインを取り出して構えた。 「あン? またそのシケた『切り札』なの?」 「うるさい! 今度こそアンタに当ててやる!」 言い募る美琴だが、それは建前でしかない。 当然だ。 美琴はこの実験を終わらせるために『自らの死』を選んだ。しかも、それは『樹形図の設計者』が導き出した一八五手の決着ではなく、最初の一手という『実験の根本』を覆そうという手段で。 つまり、反射される『超電磁砲』をその身に受けて全てを終わらせるつもりなのである。 「いっけえええええええええええええええええええええええええええええ!!」 咆哮一閃! 美琴は勢いよくコインを弾いた! 音速の三倍で解き放たれたクリムゾンのエネルギー破。 通常の相手、一方通行と『あの馬鹿』以外の相手であれば一撃必殺の美琴の切り札。 おそらく、第二位の垣根提督や第四位の麦野沈利でさえも、自らの能力と相殺はできても弾き返すことはできないであろう光の弾丸。 その身に受ければ、御坂美琴自身も粉々になるであろう閃光を一方通行めがけて解き放ったのだ! 「けっ、無駄だ無駄だ」 嘲笑を浮かべて一方通行が『反射』! 光の弾丸は、今度は美琴へと狙いを変える! 美琴はその身に受ける覚悟を固めていた。 いや、固めていたはずだったのだ。 しかし―――― 「なっ!?」 美琴は解らなかった。 気がつけば、回転レシーブの要領でかわしてしまっていた。 「どうして…………」 美琴は愕然とした。己の行動が信じられなかった。 「くっくっくっくっく……なるほどな。テメエ、さては今の反射された一撃を受けるつもりで撃ちやがったな?」 一方通行のセリフにギクッとする美琴。 「ヒャーヒャッヒャッヒャッヒャ! 無駄無駄無駄なンだよォ! 『樹形図の設計者』の予測シミュレート一八五手前にテメエが死んて終わらせようってか? 悪ィが、そいつは無理だ!!」 「…………アンタも知ってたのね? けど、実験の根幹は『私がアンタに一八五手で負ける実力』よ! それが覆れば実験は続けられないわ!」 「じゃ、何でテメエは今避けた?」 「――――!!」 「クックックック、『樹形図の設計者』を舐めてねェか? アレがただ単に『一八五手』を導き出すわけねェだろうが」 「どういうことよ?」 「オイオイ、今、身をもって知ったじゃねェか。人に限らず『生き物』ってのはな、『命に関わる危険』が迫ると、己の意思がどうあれ『本能的に回避』しちまうンだぜ。それも計算に入れての『一八五手』なンだよ」 一方通行の衝撃の発言に御坂美琴は頭の中がショックの鐘が鳴り響いた。 背景が自分も含めて協調反転されたような気がした。 「つまりだ。実験を終わらせるにゃ、『俺がレベル6になる』か、『俺が最強でなくなる』か、の二択しかねえってわけなンだが、そこんトコ、楽しく理解してくれてンのかァ?」 「くっ!」 美琴は立ち上がった。 実験を終わらせる方法が自らの死ではなかったことを思い知らされてしまった以上、やることは一つしかない。 万が一の確率でしかないことをやるしかないのだ。 しかも、それが『樹形図の設計者』の思うツボだと解っていながら、だ。 「なら! アンタを『最強の座』から引きずり下ろす!」 レベル5同士の戦いである以上、何かの間違いで美琴が勝ったとしても、それは誤差の範囲内で済まされるかもしれない。 だから『何かの間違い』で『勝利する』ことは許されない。 明らかに『誰の目から見ても』美琴が『勝利した』でなければならない。 そんなことができるのか? 美琴は心の内で悲観的になる。 が、そんなことを言っても始まらない。妹達を救うために、自らの罪を償うために、今まで動いてきたのに諦めることなど許されない。それなら最初から見て見ないふりをすれば良かっただけだ。 「そンじゃま、今度こそ、本当にゲーム開始だ!」 言って、一方通行は地を蹴った! 当然、結果は見えていた。 美琴の繰り出す攻撃は何一つ通じない。 電撃だろうと、砂鉄の嵐だろうと、砂鉄の剣だろうと、空気を電気分解して一方通行の周りにオゾンを創り出そうと、全てが弾き飛ばされ、逆に一方通行の攻撃はすべてが当たる。 しかし、美琴の『本能』がどうしても『死』という最後の一線を越えさせない。 「かはっ!」 美琴は肩を押さえて、座り込み、背を周りに突き刺さった鉄骨に預けていた。 制服の裾はところどころ破れ、露わになっている手足、顔、髪は痣と埃まみれになっていた。 もちろん、一方通行は無傷だ。 「あ~あ。つまンねェなぁ……レベル5同士なンで、もうちっと楽しめるかと思ってたンだが……」 拍子抜けした表情で頭を掻く一方通行。 「こりゃ視力検査と同じだな。アレは二.〇までしか計れねエわけだが、テメエは二.〇でも、俺は一〇.〇くらいありながら『二.〇』って判断されてるってコトなンだろうぜ…………」 やる気が失せた声で呟いてから、一方通行が美琴へと、無造作に手を伸ばす。 しかし、美琴に蓄積されたダメージは小さくない。一方通行のゆっくり伸ばされる手でさえもかわすことが困難なほどに。 「そろそろ、終わりにすっか?」 好事家のような笑いで一方通行は御坂美琴へと手を伸ばす。 その手が美琴に触れれば、美琴は体中の血管が爆発する。 逃げ場はない。 しかし、運命がここで分岐する。 「ンな!?」 一方通行が思わず戸惑った声を漏らした。 己の目に留まることなく、その場にいたはずの美琴が、文字通り掻き消えたからだ。 「どういうことだ!?」 一方通行が辺りを見回す。 そして見つけた。 自分と距離を置いて立っている御坂美琴の姿を。 ただし、その肩を誰かに預けて立っている姿で。 美琴に肩を貸す実験場に現れた新たな乱入者が一方通行に鋭い視線を向けている。 美琴と同じく常盤台の制服に身を包んだツインテールの少女。 白井黒子がそこにいた。 「黒子? アンタ!?」 美琴は思わず声を上げた。 絶体絶命のピンチに颯爽と登場したのが、想像の範疇にすらなかった後輩だったからだ。 対する白井は、一方通行から距離を、言い換えれば間合いを置いて、視線は一方通行から外さない。 「水くさいですわ、お姉さま」 「え?」 「黒子ではお姉さまのお力になれないと、支えになれないと、そう考えておられたのでしょう。確かにこの当時のわたくしではそう思われても仕方がありませんが」 「な、何を言ってるの? 私はただ、私のことで黒子や初春さんや佐天さんに迷惑をかけるわけにはいかないって…………」 「分かっています。お姉さまの優しさは誰よりも、このわたくしが分かっています。しかし、優しさは残酷さと表裏一体であることをご理解くださいませ」 「――――――っ!!」 「ですが、黒子は馬鹿な後輩なのです。お姉さまの苦しんでおられる姿を見せられて、黙ったままでいるとでも思いましたの?」 「う…………」 「妹達、レベル6シフト計画、DNAマップ、一方通行、電撃使いによる施設破壊」 「なっ!?」 「だからこそ、わたくしはここに来たのですわ」 白井はとびっきりの笑顔を見せた。 美琴は驚嘆した。 今、上げた単語を知っているということは、白井は全てを知っていることになるからだ。 それでなお、美琴の味方でいることを宣言したも同然なのだ。 「それに」 言って、白井は今度は片目をつぶった少し呆れた笑顔になって視線を別の方向へと向ける。 「そう言ったお馬鹿さんはわたくしだけではありませんけど」 つられて美琴は視線を白井が見ている方向へと移して、 「あ…………!」 そこに佇んでいた存在に思わず声を漏らしていた。 ここには何でも解決してくれるママはいない。 困った時だけ神頼みしたって奇跡なんて起こるわけがない。 そう思っていた。 一万人以上を見殺しにした自分に救いの手が差し伸べられる資格なんてないと思っていた。 「うあ…………」 思わず声が漏れた。 目頭が熱くなった。 威風堂々佇むその姿に涙を堪えられなかった。 お節介焼きの年上の少年。 自分を一人の少女として見てくれる少年。 レベル5の自分を凌駕する少年。 それに何より、誰よりも自分を助けてくれるかもしれないと、心のどこかで期待していた少年。 泣き叫んでいたら、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなんて居ないと思っていたのに。 上条当麻が妹達を守るように、彼女の前に立って一方通行を睨みつけていた。 「あなた、は……とミサカは愕然とします………」 妹達は突然、自分の目の前に現れた、このツンツン頭の少年に見覚えがった。 今日の夕方、一緒に猫の餌をやって、猫の育て方の本を買ってくれた少年。 そして、第一〇〇三一次実験の現場を目撃されてしまった少年。 どうやって、ここに辿り着いたのだか。 どうやって、この実験のことを知ったのか。 妹達はどう考えても分からなかった。 この少年がここに来ることなどあり得ないはずだったのだ。 夕方の一件だけでここを知ることなどできないはずだったのだ。 茫然と少年を見ていた妹達の傍に、これまたいきなり二人の少女が現れた。 一人は、自分たちの素体。妹達を守るために一方通行に戦いを挑んだ偉大な姉。 もう一人は、妹達は初めて見る顔だった。 ツインテールのあどけない少女だった。 「白井、二人を頼むぜ」 「ええ、任せてくださいませ」 ツンツン頭の少年とツインテールの少女が、どこか不敵な笑顔でそんな会話を交わしていることが不思議でならなかった。 そして、少年が右こぶしを力強く握りしめて、力強く一歩を踏み出す。 妹達はぎょっとした。 妹達の素体、御坂美琴はゾッとした。 なぜなら彼が一歩を踏み出した方向は紛れもなく、一方通行に向かって、だったからだ。 「ちょっとアンタ……まさか…………」 美琴は冷たい汗が頬を伝っていくのを感じた。 「何をする気ですか?、とミサカはあなたに問いかけます」 目を見開き、妹達も美琴と同じことを考えた。 あの少年の表情はどう見ても話し合いをしよう、なんて顔じゃない。 一方通行に戦いを挑む、そんな顔でしかない。 少年はそんな声を背に受けて、しかし力強く歩みを進める。 対して一方通行は足をとめた。 「何だァ? 今日はやけに闖入者が多いじゃねェか。ったく、この実験、ひょっとして外部に駄々漏れなんじゃねェだろうなァ?」 一方通行はどこか面倒臭そうに言った。 上条当麻は一方通行まで五メートルのところで足をとめた。 「で、お前とあのツインテールの女は何な訳?」 本当に世間話をするような軽い口調で問いかける一方通行。 「ここで、お前と相対するってことは意味することは一つだと思うが?」 上条当麻はわざと質問に対して質問で答えた。 それも、誰しもが答えが分かっている質問だった。 「ほォ? それはつまり、この俺が学園都市最強の超能力者と知っていてケンカを売りにきた、って解釈していいわけなンか?」 一方通行の笑みが深くなった。獰猛に深くなった。 「ケンカを売りに来たんじゃねえ。この実験を止めに来たんだ」 上条当麻は一方通行を真っ直ぐ見据えて宣言した。 「は?」 「この実験を止める方法は簡単だ。お前が『最強』じゃなくなった時点で終わりだ」 「え? 何? お前が俺を止めンの? はぁ……テメエがどんな能力者か知らねェけど、俺に勝てるとでも思ってンの? 俺、さっき言ったよな? 俺が学園都市最強のレベル5だって、そこんトコ、ちゃんと理解して喋ってンのか?」 一方通行の笑いは止まらない。 「無茶よ! アンタがどんな能力を持っているかはだいたい分かってるけど、それでもそいつに勝とうなんて無理よ!」 美琴は悲痛の叫びを上げた。 「というか、アンタは何のために戦うつもりでここに来たのよ!? どうして、アンタが一方通行に挑む理由があんのよ!?」 確かに御坂美琴は上条当麻が助けに来てくれることを望んでいた。 本当は望んではいけないのに望んでいた。 しかし、実際に助けに来てくれてしまうと、今度は上条の命の心配をしてしまう。 助けに来てくれた、それだけで美琴はすべてが救われた気がしたのだ。 だから、上条には戦ってほしくない。傷付いてほしくない、という気持ちが爆発する。 いったい、どんな事情があってこの少年がここに来たのかはまったく分からないが、それでも一方通行に挑むということは、傷付くどころか命の心配さえ、しなければならなくなるのだ。 上条は答えた。 「決まってんだろ。この実験はすべて間違っている。そんなもん認めるわけにはいかねえ」 美琴は愕然とした。 この実験は確かに異常だ。そして、この実験のことを知っているということは、この少年は一方通行の『力』も知っているはずなのだ。 しかしだからと言って『認めたくない』だけで、自分の命を賭けられるはずがない。そんな馬鹿がこの世にいるとは思えない。 一体、どんな大義名分で自分の命を賭けているのだ? 美琴のようにDNAマップを提供したならまだ分かる。 罪悪感と責任感で止めようとするならまだ分かる。 もちろん、上条にそんなものはない。 だから、美琴には分からない。 何のために上条当麻が戦おうとしているのかが分からない。 それは妹達も同じだった。 確かに妹達と上条は夕方に出会っている。また、実験現場を目撃されてしまっている。 だが、それだけだ。 それだけでどうして、この場に現れて、一方通行に挑むのかまでは分からない。 妹達は自分の命に価値を見いだせない。 それゆえ、自分のために上条当麻が来た、などとは微塵も考えていない。 「未来のためですわ」 「「は?」」、とミサカは疑問の声を漏らします」 二人の問いに答えてくれたのは白井黒子だった。 その視線は上条と一方通行に向いたままだ。 「上条さんはお姉さまとお姉さまの周りの世界の未来のために戦いに来たのです。もちろん、その世界にはお姉さまの妹さんも含まれますわ」 白井のセリフは奇しくも上条当麻がアステカの魔術師に誓った言葉とほぼ同じだった。 白井黒子は、上条当麻が『御坂美琴とその周りの世界を守る』と言った約束のことなど知らないにも拘らず。 この時はまだ、御坂美琴もまた、上条当麻のその宣誓を知らないにも拘らず。 上条当麻には今の白井黒子の言葉は聞こえなかったにも拘らず。 上条当麻は、意識的にしろ無意識的にしろ、『その誓い』を貫き通すためにここに来たのかもしれない。 「私の……未来……って、そう言えば黒子。あいつもそうだけど、アンタ、何で冬服着てるの? 今はまだ八月よ?」 「…………」 「黒子?」 「…………信じてもらえないかもしれませんが、信じていただけますか?」 「意味分かんない」 「でしたら、お話できませんわ」 「分かった。信じるわよ。少なくとも私を一方通行の毒手から救い出してくれたのはアンタなんだから命の恩人を信じないなんて真似は出来ないわ」 「ありがとうございます」 白井は一礼してから、真っ直ぐ美琴の瞳を見た。 「わたくしと上条さんは今から約四ヶ月後の世界からお姉さまをお助けに参上いたしましたの」 その一言が、きっかけになったわけでもないのだが。 白井がそう言って、美琴と妹達が絶句した瞬間、 上条当麻と一方通行の戦いの火ぶたが切って落とされた。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/御坂美琴の消失
https://w.atwiki.jp/divingshop/pages/662.html
大阪リゾート&スポーツ専門学校 〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島3-6-2 http //www.sanko.ac.jp/
https://w.atwiki.jp/ocumlightmusic/pages/16.html
大阪市立大学医学部軽音楽部 OB・OGの先輩方 OB名簿 [#g1785d2f] 大阪市大医学部軽音楽部OB会では、現在OB名簿を作成しております。 br; 下記のフォームからの登録にご協力下さい。 OB連絡先登録用フォーム br; http //my.formman.com/form/pc/9e1izBaR6bWDhEGQ/ OBライブ color(red){ size(20){NEW!!};}; ~□夏期定期演奏会day2 無事にライブを終えることができました。ご協力くださった皆様方にお礼申し上げます。; ~□日時~ 2014年8月16日(土) ~□場所~ ~阿倍野ROCKTOWN ~ ~ ~ ~ ~ ~□2014年度OBライブ~ ~□日時~ 2014年11月23日(土) ~□場所~ ~難波ロケッツ ~ ~タイムテーブル ~open14 20 start14 50 ~14 50-15 30 しずよ ~15 30-16 10 ジャミロクワイ ~16 10-16 50 count for performance ~16 50-17 30 ガンバルズ@大阪 ~17 30-18 10 kiwi ~18 10-18 40 細野先生 ~18 40-19 20 タイ! ~19 20-20 00 $5000万 s ~※「部員専用」とありますが、ログインIDとパスワード認証を行うためのものです。IDおよびパスワードをお忘れになられたOB・OGの方は現役部員にお尋ねください。 お問い合わせ先 [#x5003d7a] keion_ocumd@yahoo.co.jp
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/6056.html
大阪市営地下鉄 谷町線ランキング一覧 一覧説明 大阪市営地下鉄 谷町線の乗降車人数を駅別でランキングにしています。 一覧の中に阪急京都線等路線名がありますが、これはその路線からの直接の乗降車を指しています。 ランキング一覧(現在30ランキング) 乗降者総人数★ 乗車人数★ 降車人数 名称 種類 説明 総人数(10) 乗客数 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 谷町線の中で、どれくらい乗降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 谷町線の中で、どれくらい定期での乗降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 乗車(10) 乗客数 多い順 乗車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 谷町線の中で、どれくらい乗車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 谷町線の中で、どれくらい定期での乗車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 降車(10) 乗客数 多い順 降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 谷町線の中で、どれくらい降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 谷町線の中で、どれくらい定期での降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 トップページ
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/6118.html
大阪市営地下鉄 中央線ランキング一覧 一覧説明 大阪市営地下鉄 中央線の乗降車人数を駅別でランキングにしています。 一覧の中に阪急京都線等路線名がありますが、これはその路線からの直接の乗降車を指しています。 ランキング一覧(現在30ランキング) 乗降者総人数★ 乗車人数★ 降車人数 名称 種類 説明 総人数(10) 乗客数 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 中央線の中で、どれくらい乗降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 中央線の中で、どれくらい定期での乗降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 乗車(10) 乗客数 多い順 乗車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 中央線の中で、どれくらい乗車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 中央線の中で、どれくらい定期での乗車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 降車(10) 乗客数 多い順 降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 中央線の中で、どれくらい降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 中央線の中で、どれくらい定期での降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 トップページ
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/6180.html
大阪市営地下鉄 堺筋線ランキング一覧 一覧説明 大阪市営地下鉄 堺筋線の乗降車人数を駅別でランキングにしています。 一覧の中に阪急京都線等路線名がありますが、これはその路線からの直接の乗降車を指しています。 ランキング一覧(現在30ランキング) 乗降者総人数★ 乗車人数★ 降車人数 名称 種類 説明 総人数(10) 乗客数 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい乗降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での乗降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 乗車(10) 乗客数 多い順 乗車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい乗車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での乗車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 降車(10) 乗客数 多い順 降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 トップページ