約 4,073,094 件
https://w.atwiki.jp/ocu-softtennis/pages/8.html
奥 健太 KENTA OKU 愛称 おっくん 身長 163.0cm 体重 生年月日 1981.06.06 星座 双子座 血液型 A型 卒業年度 2003 卒業学部 工学部 卒業学科 土木工学科 出身高校 大阪市立都島工業高等学校 趣味 阪神タイガースの応援 尊敬する選手 赤星憲広選手 好きな言葉 NEVER NEVER NEVER SURRENDER 好きな音楽 六甲颪 好きな場所 甲子園 将来の夢 阪神タイガースファンを日本一のファンに!
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/6180.html
大阪市営地下鉄 堺筋線ランキング一覧 一覧説明 大阪市営地下鉄 堺筋線の乗降車人数を駅別でランキングにしています。 一覧の中に阪急京都線等路線名がありますが、これはその路線からの直接の乗降車を指しています。 ランキング一覧(現在30ランキング) 乗降者総人数★ 乗車人数★ 降車人数 名称 種類 説明 総人数(10) 乗客数 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい乗降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での乗降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 乗車(10) 乗客数 多い順 乗車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい乗車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での乗車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 降車(10) 乗客数 多い順 降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 堺筋線の中で、どれくらい降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 堺筋線の中で、どれくらい定期での降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 トップページ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/861.html
【種別】 識別名 【初出】 十三巻 【解説】 猟犬部隊に所属している、部隊員のコードネーム。 一方通行を追い第三資源再生処理施設に向かった班の一人。 性別は不明で、仲間を助ける為に単独行動を取ったが消息は不明。
https://w.atwiki.jp/wiz-fo/pages/237.html
フラグ通行止め Tipsで紹介されている「フラグ通行止め」のイベントサンプル。(カニ歩き対策版)FLAG 001がOnの時、03 02から先に進める。 「フラグドア」では無く、「鉄格子」を使えば、この対策をする必要は無い。カニ歩きをされても壁にぶつかった扱いになる。 03 02~03 03に壁の設置は不要。壁があるなら、そもそもカニ歩き対策は必要無い… イベント詳細 座標 イベント 設定内容 01 03 スイッチ FLAG 001 03 02 フラグドア 向き 東 FLAG 001 MESSAGE 適当 看板 なし 04 02 移動床1 向き 西 FLAG 001 床 適当 04 02に移動床1を配置する事で、カニ歩きで無理矢理突破してくる冒険者にお帰り願う事ができるようになる。 これが移動床2やシュートだと、浮遊で回避されるので意味が無く、フラグテレポートだと一方通行にしかできなくなる。 そして、他にフラグでOn/Offを制御できる移動系イベントが無いので、移動床1を使うしか無いと言う結論に…
https://w.atwiki.jp/imas505/pages/244.html
大阪市営バス・34系統(守口車庫前~中宮~大東町~毛馬橋~地下鉄中津~大阪駅前) 34系統(守口車庫前~大阪駅前) 停留所名 エリア 守口車庫前(もりぐちしゃこまえ) 大阪市北東部or枚方/寝屋川周辺 | 大阪市北東部 地下鉄太子橋今市(ちかてつたいしばしいまいち) 枚方/寝屋川周辺 今市(いまいち) 大阪市北東部 大宮小学校前(おおみやしょうがっこうまえ) 中宮(なかみや) 城北公園前(しろきたこうえんまえ) 生江(いくえ) 赤川三丁目(あかがわさんちょうめ) 京橋周辺 大東町(だいとうちょう) 毛馬町二丁目(けまちょうにちょうめ) 毛馬橋(けまばし) 長柄東(ながらひがし) 阪急東通/天神橋筋商店街 長柄西(ながらにし) 天神橋八丁目(てんじんばしはっちょうめ) 本庄西二丁目(ほんじょうにしにちょうめ) 豊崎神社前(とよさきじんじゃまえ) 豊崎北(とよさききた) 中津/大淀 地下鉄中津(ちかてつなかつ) 済生会病院前(さいせいかいびょういんまえ) 大阪駅前(おおさかえきまえ) 大阪駅/阪急梅田駅周辺
https://w.atwiki.jp/ocumlightmusic/pages/2.html
メニュー 大阪市立大学医学部軽音楽部 OBライブ出演バンド募集ページ(部員専用) メンバー 部員専用 リンク @wiki @wikiご利用ガイド ここを編集
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/251.html
【種別】 人名 【初出】 六巻 【CV】 甲斐田裕子 【解説】 上条達の通うとある高校の女性体育教師。 警備員第七三活動支部所属。 巨乳。その胸は下手をすると片方が小萌先生の頭ほどのサイズだとか。 いつも緑色のジャージを着ており、髪は後ろで纏めているだけと大雑把な格好をしている。 しかしその雑さすら艶っぽく、色気のないジャージ姿ですら何故かとても色っぽく見せるほどの美人。 だが風呂上りの一糸纏わぬ状態で一方通行に遭遇しても気にしない。 多方面からあらゆる意味を込めて「勿体無い女性」という評価を受けている。 同僚曰く「シリアスをコミカルに始末する女」。 レベル3程度なら暴走能力者相手であっても武器は使わず、 ヘルメットや盾でどつき回して捕縛する様からそう呼ばれる。 本人曰く「あくまで防具じゃん♪」 レベル4の発火能力者だろうと、 子供には銃を向けないというのが彼女の誇りだとか。 過去あったことからの信念であることが発言の中から窺える。 しかし子供のために大人へ武器を振るうことは厭わず、 特力研の制圧・解体に加わったり、科学結社を潰したりしている。 芳川桔梗とは昔馴染みで、彼女から一方通行と打ち止めを預けられた。 どうやら、芳川共々そのまま居候にする模様。 無断で姿を消した一方通行をぶん殴って抱きしめたりするなど、彼を普通の人間らしく扱える数少ない人物の一人。 第三次世界大戦終了後は、番外個体という新たな居候も増えた。 問題が起きると部屋をどこに何があるのかわからなくなるくらい片付ける癖がある。 また調理器具をそろえるのが面倒だからと「万能の品」一つで済ませようとする習癖があり、 今は炊飯ジャー、過去にはホットプレートや圧力釜一つで調理していたようだ。 それでも味と栄養は良いとか。19巻では煮込みハンバーグという『大技(一方通行談)』も繰り出している。 実験協力という名目で最新設備が満載された教員用の4LDKマンションに住んでいる。 ちなみに、自身の高速車両が潰されると、 装甲車ばりの大型特殊車両を代わりに使いカーチェイスを繰り広げることも。 その破天荒さゆえ何人かの不良少年達には強烈な印象を残してる。 駒場曰く 「犯人を野放しにした方が平和とは、恐るべし警備員。やはり巨乳は侮れん……」 浜面曰く 「確かにATM泥棒って悪い事だと思うんだけどさ。 一番ヤバいのはあの巨乳なんじゃね!? あれはか弱い女子供の範疇じゃねえだろ!」 半蔵曰く 「悪い。浜面、それに駒場のリーダーも。本当にすまない」 「……恋したかも」 悪ガキどもの面倒を見るのに手を焼いている反面、そうした問題児を預かるほど燃えてくる性質らしく、 自身の受け持ちのクラスが非の打ちどころの無い優等生ばかりであることに若干物足りなさを感じており、 問題児ばかりで常に大騒ぎが絶えない小萌先生のクラスを羨ましく思っている。 そういう意味では現在の居候たちは、彼女にとって可愛がりがいのある面々と言える。 職業柄行動範囲が広いためか、外伝では超電磁砲、一方通行両者共に結構出番がある。 一方通行は彼女を強く信頼しており、 創約1巻では彼女に『手錠』の内容とこれからの展望を詳しく伝えた。 創約3巻の「オペレーション・ハンドカフス」実行時には、 ニコラウスの金貨の影響と殺し合いのストレスで他の警備員達が狂乱していく中、 最後まで「子供に銃を向けない」というポリシーを貫き通し、数少ない生存者の一人となった。 【口調】 一人称は「私」。「~じゃん」という言葉を多用する。 「あっはっは! うーん、上条当麻かぁ。いーなー月詠センセのクラスは面白いガキどもに恵まれてんじゃん! ウチはつっまんねえ優等生ばっかだからやんなっちゃうじゃんよ!」
https://w.atwiki.jp/niziroyale/pages/35.html
更なる闇に染まろうとも ◆O7yc.7JC9. 人が暮らすために造られたはずでありながら、人の気配が全くしないとう矛盾を孕んだ住宅街。 そこを一人の少年が歩いていた。 色素が抜けきったような不健康な白髪、少年の歩調に合わせ闇夜に揺れる真っ赤な双眼。 それは学園都市に僅か七人しかいないレベル5の第一位、最強の名を持つ少年一方通行≪アクセラレータ≫であった。 一振りの刀を杖代わりにして歩く一方通行の目は険しく、どうしようもなく苛立っていることを感じさせた。 その苛立ちの原因、それは一方通行のディバックの中に納まっている名簿にあった。 今より十分ほど前。 「どォなってやがる」 それがこの住宅街に転送されてきた一方通行の第一声であった。 何もかもが理解できない。 グループとしての初陣の後、サービス残業の途中であった自分がなぜこんな所に居るか理解でない。 そして何より自分を体育館からここに転送したあの謎の技術。 学園都市は外よりも数十年は文明が進んでいるとされている。その学園都市の水準で考えたとしてもオーバーテクノロジーといってもいい代物だった。 (今更何が来ても驚きゃしねェがなァ) 理解できぬことなど今まで腐るほど経験してきた。 絶対のはずの反射を打ち殺す右手。 理論のりの字すら分からぬ天使のような存在。 木原との激戦のさなか生じた自分でも理解できぬ能力の変調。 今まで経験で理解したのはこの世の中にはありえないことなどないとうことだ。 故に一方通行はこの異常な状況の中でも驚くほど冷静でいられた。 しかし、その内心は実のところ煮えくり返るような思いで溢れかえりそうだった。 あの体育館で無残に殺された一人の少女。僅かの時間ではあったが共に過ごしたその少女。 木原との戦闘との場に現れた事や、体育館で少女が出現させた魔法陣のようなものを鑑みるに、ただの一般人ということはありえないであろう。 だが、一つだけ言えるのは、あの少女は自分とは違い穏やかな光の世界に生きるべき人間であったということだ。 それの命が奪われてしまったのだ。他人の糞のような都合で。 一方通行はチッと舌打ちをして視線を下ろす。 そこにはあの平戸ロイヤルとかいうふざけた名前の女が言っていたものであろうディバックが落ちていた。 一方通子はディバックに手を伸ばし中を漁る。 (こりゃファンタジーだなァ) ディバックから出てきたのは、まずは数日分の食料と水。もうこの時点でディバックの容量をほぼ満たしている。 だが、手を伸ばすとどういう仕組みなのかまだまだ物品の数々が現れた。 先程の転送もそうではあるが物理的に在り得ぬ容量を持つディバック、もはや科学を超えている。 後から現れたのは時計、地図、懐中電灯といたったサバイバルに必要であろうアイテムの数々。 (ンだこりゃァ) ディバックより現れたのは何かのグリップ部分と思われる代物。 一緒に出てきた紙切れによるとガンツソードという名称らしい。 ソードというからには剣なんだろうが刃のついていない剣にいったい何の意味があるというのか。 弄っていると柄の部分にスイッチがあるのを見つけ、押してみる。 するとどう考えても柄の部分に納まりきらない長さの刃が飛び出してきた。 (杖の代わりにはなるか) つい最近まで能力に頼り切った戦いをしていた一方通行に刀など扱える訳がない。 素人が滅茶苦茶に刀を振り回したところで最悪自分を切っちまうのが落ちだ。 故に一方通行はそれを武器として使うつもりはない。脅し程度にはなるかもしれないが。 さらにディバックを漁っていると出てきたのは名前が羅列された一つの名簿。 おそらくは参加者の一覧なのだろう。 嫌な予感がした。 自分が巻き込まれているということは最悪の場合…… 一方通行は食い入るように名簿に目を通す。 そして、 「クソがァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 一方通行は吠える。 あったのだ。名簿にその名があってしまったのだ。 決して、そう決してこんなふざけた殺し合いに巻きこまれていいはずのない少女。 一方通行がいかなる犠牲を払おうと、闇に戻さぬと決めたその少女。 その名は打ち止め≪ラストオーダー≫ ブチ切れた一方通行は怒りのままにチョーカーのスイッチを切り替え、地面を踏み鳴らす。 ベクトル操作により変化されたベクトルが、道路を伝い周りの家々を襲う。 そして辺りに訪れる大破壊。道路はひび割れ周りの家屋は一斉に倒壊、まるでそこだけ大地震が起こったかのようであった。 鬱憤を破壊という形で晴らした一方通行はとりあえずの冷静さを取り戻す。 そして考える。 先程のベクトル操作の際に感じた違和感。能力が思うように使えないという訳ではない。 だが、能力行使になんらかの制限がかかっていることを感じ取った。 (ある一定レベル以上の能力行使に制限がかかってやがる……ミサカネットワークが掌握されてるってことか) つまりそれは十中八九、学園都市の暗部がこの糞ったれな殺し合いに関わってるということだ。 そこからこの殺し合いが、絶対能力者進化計画に類したなんらかの実験であると推測をたてる。 だが同時に解せないことがある。 この支給された地図。この地図が確かだというのならばここは学園都市の外部ということになる。 学園都市がこれほど実験を情報がもれる危険性がある外部で行うようなマネをするだろうか? 名簿に記された打ち止めの名。猟犬部隊を動かしてまで捕獲しようとした、打ち止めを殺し合いに巻きこむようなマネをするとは思えない。 そしてもう一つ。 (どォしてこいつの名前がありやがる) 木原数多。 一方通行を開発した研究者の一人であり、猟犬部隊のリーダ格。 打ち止めを賭けた激戦の末、消し炭すら残らぬほどに完璧に殺しきったはずの糞野郎だ。 死んだ人間は生き返らない。 これは絶対だ。 木原数多は死んだ。 これも絶対だ。 つまり、 (騙ってるやつがいるってことか) しかし何のために? それもまた分からない。 オーバーテクノロジーとしか思えない超科学。 掌握されたミサカネットワーク。 死んだはずの木原数多の名。 その全てに結論をだすにあまりに判断材料が少なすぎる。 分からないことを考え続けても埒が明かない。 一方通行は考えるのをそこで中断し、打ち止めを探すべく刀を杖代わりに歩き始める。 能力は使わない。バッテリーの替えがない以上、今のところ能力が使えるのは三十分分だけだ。 これから何があるか分からないのに無駄に能力を行使することは得策ではない。 一方通行は今にも全力で駆け出したい気持ちを抑え込み、イラついた様相で一歩一歩、進んでいく。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ しばらく後、何かに気付いた一方通行は塀を背にして道を覗き込む。 一方通行の覗き込んだ先、そこには一人の少女がおぼつかない足取りでトボトボと歩いている。 見た目を鑑みるに中学生くらいだろうか、その様子からは怯えが感じられた。 だが、一方通行は油断しない。名簿の中には自分以外にもレベル5の能力者御坂美琴の名もあった。 そして体育館で黒神めだかが見せた変貌、殺された少女が出現させた魔法陣。 つまり、この殺し合いに参加させられた奴らは全員なんらかの能力を有していると考えられるのだ。 少女が過ぎ去っていくのをただ見つめる。 その少女が背後見せた時、一方通行はチョーカーのスイッチを入れた。 同時に地面を蹴りベクトルを操作、一気に少女との距離を詰める。 「手ェあげてこっちを向け」 一方通行は少女の背に刃を突きつけながら言った。 少女は一方通行の言葉に素直に従い手を上げてこちらを向く。 振り向いたその表情は恐怖のためか強張り真っ青になっている。 一方通行は確信した。こいつは光の側の人間だ。 少女からは闇の世界の住人が放つ特有の匂い。それが全く感じられなかったのだ。 一方通行はさらに苛立ち舌打ちをする。 それが自分に向けられたものだと勘違いした少女は小さく声を上げた。 「打ち止めって名前のガキを知らねェか、背は近ぐらい、髪は短髪で茶髪だ」 一方通行は刀を降ろし、手で打ち止めの身長を示しながら問いかける。 「し、知りません。まだ誰とも会っていません」 少女は頭をぶんぶんと振った。 刀を降ろされたことで少し安心した様子であった。 一方通行に落胆の色はない。まだこの殺し合いが開始されてから十数分しか経っていないのだ、そう簡単に見つかるとは思っていない。 聞くことは聞いた。もうこの少女に用はない。こうしてる間にも打ち止めの身に危険が迫ってるかもしれないのだ、グズグズしている暇はない。 一方通子はこれ以上少女に構うことなく、刀を杖代わりに相変わらず苛立った様子で少女に背を向け先に進もうとする。 だが、 「大切な人……なんですか」 少女は一方通行の様子から何かを感じ取ったのか、そう声をかけてきた。 その言葉に一方通行はピクリと立ち止まり振り返る。 そしてしばしの無言。 「ああ……」 一方通行は少女の問いにそれだけで答えた。 大切なんてもんじゃない。 一方通行に光の世界の存在を教えてくれた小さな少女。 そこにある光はあまりに眩しすぎて、闇に染まり過ぎた自分では絶対に馴染むことが出来ないと理解している。 だがそれでも一方通行は守ると決めたのだ。打ち止めが居るべき光の世界を闇の世界から。 「あ、あの」 少女は勇気を振り絞ったように声を上げた。 「私にもいるんです。すごく大切な人たちが。ほむらちゃんにさやかちゃんにマミさん。みんな私の友達ですごくいい人達で、ほむらちゃんだってきっと…… それなのにこんな変な場所にいきなり連れてこられて、もし……もしもみんなに何かあったら、私……私……」 少女の目から涙が零れ落ちた。 こんな状況だというのに自分のためだけではなく誰かのために流した涙。 ああ、この少女はきっと今まで闇の世界の存在などただの一度も感じることがなく、穏やかな光の世界で幸せに暮らしてきたのだろう。 分かった。いや、最初から分かっていたものが、今初めて実感できたといった方がいい。 この少女は自分とは違う。闇の世界の犠牲になっていいはずなどない。 それはこの少女だけではない。打ち止めはもちろんのこと、御坂美琴、そして少女の大切な者たち、少なくともそいつらは光の世界に居るべき人間なのだ。 ならばどうする?決まっている。 「くかッ」 一方通行は天を仰ぐ。 「くかかかかかかかかかかかかかかかかかッ!!!!」 一方通行は笑う。 愉快さからではなく、溢れかえりそうな怒りを処理するために。 (上等だ……てめェらが光を闇に巻き込むってンなら) 守り抜いてやる。 こっから先、何人の人間を殺すことになったとしても。 それで例え自分が更なる闇に染まろうとも。 必ず。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 私の目の前にいる男の子に対しての第一印象は怖い人。 だっていきなり刀を突きつけられたし、その顔も綺麗だったけどなんていうかギラギラしてて怖かったし。 でも、この人たぶん悪い人じゃないんだ。 だってこの人打ち止めって子の話した時、すごく切なそうな顔したから。 悪い人だったらあんな顔できないよ。 だから私もあんなこと思わず言っちゃったんだと思う。 ほむらちゃんもさやかちゃんもマミさんもみんな私の大切な友達、お願いだから無事でいて。 私は祈るように胸の前で両手をぎゅっとにぎりしめる。 それにしても…… 「くかかかかかかかかかかかかかかかッ!!!」 この笑い声はなんなんだろう…… あっ止まった。 笑うのをやめると目の前の男の子は私を背にして歩いていく。 でも何回も立ち止まって私の方を何回もチラチラと見てくる。 不思議に思って私は首を傾げた。 「さっさと来い!」 どうやらついて来いってことだったらしい。 ちょっと迷ったけど一人でいるのは怖いし、誰かと一緒の方が安心だよね! 私はちょっと無理やり元気を振り絞り、先を進む男の子に付いていくことにして走り出した。 【H-3・住宅街/1日目・深夜】 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 【状態】健康(バッテリー残り27分) 【装備】ガンツソード 【持ち物】支給品一式、不明支給品1~2 【思考】 基本:打ち止めを守り抜く。殺し合いに乗ったやつを殺す。 1:打ち止めを探す。 2;付いてくる少女を守る。 3:出来れば暁美ほむら、美樹さやか、巴マミを探す。 4:オリジナルにあった時は…… 【備考】 ※参戦時期はグループに初任務後のサービス残業時 ※この殺し合いは絶対能力者進化計画に類した何かの実験で学園都市の暗部が絡んでいると考えています。 ※木原に関しては本人だと思っていません ※バッテリーは替えのバッテリーの使用、充電等で回復可能です。 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康 【装備】普段着 【持ち物】支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考】 基本:殺し合いには絶対乗らない。 1:暁美ほむら、美樹さやか、巴マミと合流 2:ちょっと変な男の子に付いていく。 3: 「備考」 ※参戦時期はマミさん死亡以前。 備考 一方通行の能力使用によって H-4エリアの住宅の一部が倒壊しています 時系列順で読む 前へ:『天才』と『過負荷』 戻る 次へ:怪物強盗 投下順で読む 前へ:『天才』と『過負荷』 戻る 次へ:怪物強盗 キャラを追って読む 行動開始 一方通行 新ジャンル「存在自体が誤解フラグ」 行動開始 鹿目まどか ▲
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1231.html
11 20 AM (なァ……にィ?) 口の中に血の味が広がる感触を感じた一方通行(アクセラレータ)はその事態にただ混乱していた。 最強の盾たる反射が”効いていない”。 そこに疑問を抱く彼の耳にビキィ…!と地面がひび割れる音が聞こえた。 (いやァ…効いてないンじゃねェ…これはまさかッ!?) その原因に気づいた一方通行は脚力のベクトルを操作し、一気にその『場』から抜けだす。 直後、ゴォォォォォ!!と風が吹き荒れた。周りのものを押すような流れではなく、周りのものを引きこむような風の流れ。 その流れを見て、一方通行は自分の推論に確信を持った。 「……………凄い。もう僕の攻撃方法がわかったのかい?」 先ほどと変わらぬ場所で空中に立つ無表情な少年は、パチパチパチと拍手しながら一方通行を見る。 一方通行はその言葉に対し、血が流れる口元を歪めながら答えた。 「大気圧…だろォ?」 「………………その通り」 今までにないくらいの笑顔を顔に浮かべた少年は、何かを押しのけるように腕を横に勢いよく振った。 一方通行はその動きに合わせるように形成されるその『場』から逃げだす。 直後、ミシィ…と空間が軋むような音が響いた。 「……………キミの能力はあくまで『ベクトル変換』だ。その力は万能のように見えて実はそうじゃない」 再び、風が吹き荒れた。強烈な風は一方通行の髪を揺らしながら、ウナギのようにのたうちまわる。 「……………本当にすべてのベクトルを反射していたらキミは死んでしまうだろう?空気や光などがそのいい例だ。空気を反射してしまえば息ができないし、光を反射してしまえば何もその目に映るものがなくなってしまう。キミは無意識の内にそれらの反射設定を無効にしているんだ」 だったら、と少年は続けた。 「”その無意識に反射を無効にしているものでキミを攻撃すればいい”」 だからこその、大気圧。 そもそも、大気圧は空気があるところには必ず発生する現象である。 空気に重力がかかり発生する大気圧は地球上すべての物質に影響を及ぼしていると言っても過言ではないのだ。 そして、人間の身体は外側から大気圧が押す力を、内側から大気圧が押す力で相殺して身体を保っている。 そこで、外側の押す力をゼロにしただけ。 そうすることで、内側からの力に押され身体が破裂する、という考え。 しかし、 「……………しかしだ。人間の身体はそんなことだけで傷つくことはない。身体にはそれらにある程度の抵抗があるから決してその程度で死ぬことはない。だったらどうすればいいと思う?」 問いかけるような言葉。その言葉に一方通行は不快そうに眉をひそめる。 通常の大気圧では。 身体の中だけの空気で出来ることがないのなら。 「……………キミの身体の中の空気を増やせばいい。十五倍にまで超圧縮した空気をキミの肺の中に入れて真空状態になった瞬間に元に戻してしまえば完全にとまではいかなくても少なからずダメージはあるだろう?」 ニィ…と気持ちの悪い笑みを少年は浮かべた。 そんな笑顔を見て、ふざけた理論だと一方通行は思う。 おそらく、その超圧縮した空気とやらは先ほど見えない壁のようなものを壊したときにでも肺に入れたのだろう。 (あンときぶっ壊したあの壁が超圧縮した空気だったンだろうなァ………だが、なぜ真空状態の中でしか使用しない?オレの肺の中に入れた瞬間に元に戻せばいいじゃねェか…) そこが少年の能力の限界だ。 一方通行のように皮膚に触れないと操れない、とか見えないものは操れないとかそんなところだろう。 その肺のなかにある圧縮された空気はそれを固定している周りの大気圧がゼロになることで解放される。 では、その大気圧をどのようにしてゼロにするのか。 その答えは、 「……………擬似的な真空状態だ」 目に一切の感情を映さない少年の空虚な瞳は、小さく細められる。 「……………いくら僕の能力でも、完全な真空状態は作れやしない。でも人間の身体なんてものなら完全な真空状態ではなくても簡単に潰すことができる。少し、空気を抜いただけで人間は酸素が足りなくなるし、その状態のまま居続ければ肺を潰すことなんて容易だしね」 先ほどの烈風の正体も『擬似的な真空状態』の影響だ。真空状態の空間にただ、水の中に沈めたバケツに水が流れこむように空気が流れこんだだけ。 「……………キミの能力は『最強』であっても『絶対』じゃない」 だからこそ、そこに隙できる。 (ヤッベェなァ…) 一方通行は、少年の言葉を聞きながら状況が最悪になっていることを自覚していた。 この状況を改善するための前提条件である『相手は一方通行を傷つけることはできない』が崩れている。 その事実はこの戦局を大きく左右するものだ。 「ねぇねぇ…ボクは思ったんだけどさ。キミの本名ってなんなの?」 素朴な疑問を投げかけるような軽い口調の言葉が一方通行の耳に届く。 一方通行が、目の前の少年から意識を離さずにそちらを見るとけらけらと笑う少女がガラス玉を手でもてあそびながらこちらを見つめていた。 「『一方通行(アクセラレータ)』ってどう考えても本名じゃないでしょ?キミを調べた時にはどこにも本名らしきものがなかったから気になってたんだよ」 壊れかけのフェンスに寄りかかる少女の目には、明らかな好奇心が見て取れる。 余裕。 それを感じさせる少女のセリフに、一方通行は心の中で舌打ちした。 「相手の名前を聞く時には、自分の名前を先に言うもンだろォ?」 ぶっきらぼうなもの言い。 相手が断ることを前提として言ったのだが、意外にも少女はその言葉に従った。 そうだね、と少女は一拍置いて 「確かにこっちから名前を言わないのは失礼だったかな?」 寄りかかっている古びたフェンスから身体を離し、軽く一礼してこう言った。 「ローマ正教『神の右席』候補者、ミーナ=シンクジェリ」 よろしくね、とミーナはまだ幼さを感じさせる顔で一方通行にニコリと笑いかけた。 と、ミーナは突然額に指を当て、思案するかのように首を傾げる。 「そういや、キミはローマ正教の『神の右席』ってのを知らないのか………」 「知らねェなァ…どっかの宗教組織にある一つ一つの部署なンざ覚えちゃいねェよ」 「違うよ。知らないことが”当たり前”なんだ。『神の右席』はあの巨大な魔術結社の中にも限られた人数しかその存在を知らないんだから」 「そりゃゴ偉いこって…ンで?その『神の右席』様がこの学園都市や妹達(シスターズ)になンのようだァ?」 「それは知ってるんでしょ、白髪少年A。ボク達はこの学園都市を”潰し”に来たんだ」 「解せねェな……そこが解せねェンだよ」 一方通行は怪訝そうな表情を浮かべる。彼の頭の中にはいくつかの疑問が渦巻いていた。 「なンで学園都市を潰すために”『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴と学園都市に残る全ての妹達(シスターズ)を確保しよう”としたかが理解できねェ」 ピクリ、とミーナの頬が動いた。その動作を一方通行は見逃さなかった。 「学園都市の第一位であるオレを殺したいってェのは分かる。そのための人質として妹達(シスターズ)を確保しようってェのも分かる。じゃあ、『超電磁法(レールガン)』はなンだ?そして、なンで学園都市に残る『全て』の妹達(シスターズ)を捕まえる必要がある?人質として使うンなら一人でも充分だろォ?」 「保険として妹達(シスターズ)を確保しておきたいってェなら複数の人質を取ることに違和感はねェ。けど、それにしてはテメェらの行動には無駄がありすぎンだよォ」 「オレを殺すための人質に使う妹達(シスターズ)を捕まえるためになンでオレと戦ってンだァ?それじゃあ本末転倒だろォ?」 「テメェらいったい…………何を企ンでやがる?」 「………、」 一方通行の言葉を静かに聞いていたミーナは顔を俯いたまま黙っていた。 相対する少年も、二人の会話を無表情な顔でただ傍観している。 それらを無言で見つめる御坂妹も一方通行の提示した疑問に答えることはできなかった。 数秒の沈黙。 不意に、ミーナの肩が不自然に震え始めた。 「……クク…、クフフフ…クク、ハハ…」 自然に口から流れるのではなく、口からでようとするものを押し殺すように。 手を額に当て何かを堪えるようにミーナは肩を震わせる。 「ハハ…、ハハハハ…………」 そして、限界が来たかのように、堪え切れなくなったようにミーナは笑いだした。 「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!ハハハ、凄い!!凄いよ学園都市の第一位!!!ボクらと戦ってる中でそんなとこまで考える余裕があるなんてッ!!!」 狂ったように笑うミーナが話す言葉を聞きながら一方通行の目は少しずつ細められていく。 「想像以上だよ!!やはり、計画を先倒ししてまでキミと会ってよかった!!……………ああ、」 大声を張り上げるミーナは、唐突にその動きを止める。 ゆっくりとした動作で雲しかない天を仰ぎ、ミーナは呟くようにこう言った。 「キミは想像以上に危険だ」 ポロリ、とミーナの手の中から滑るようにガラス玉が地面に落ちた。 しかしそのガラス玉は回らない。まるで写真を上から下に動かすように無回転でゆっくりとガラス玉は地に向かっていく。 そして、ガラス玉が地面に触れたか触れなかったかの瞬間。 パキィィィン!!とかん高い音と共にガラス玉が割れ、 キュガッ!!と呆然と立ち尽くす御坂妹の周りに水の槍が数十本展開された。 「なッ!?」 その光景を見た御坂妹と一方通行の目が大きく見開かれる。 「ア、ハハハハ……、」 乾いた笑い声を出して、ミーナは一歩だけ踏み出す。 「もう、いらないよ。お人形さん♪」 今までの活発そうな笑顔を凍ったような微笑みに変えてミーナは手を大きく振り上げた。 その手の動きに合わせるように水の槍は鋭さを増し、 「テメェ!何やって―――――」 「……………ほら、またよそ見した」 少年が勢いよく手を振るう。その手の動きに合わせるように大きな風の鎌が一方通行の元へと突き進み、 「……………ボン」 一方通行の目の前で炸裂。炸裂した風の鎌は一方通行の周りにある空気を強制的に押し出し、擬似的な真空状態を作り出す。 「………ゴッ、ホ」 一方通行の身体が軋み、真空状態の中で意識が飛びそうになる。 (クソがァァァァ!!邪魔してンじゃねェよ!!) 足の裏のベクトルを操作し、飛ぶようにその『場』から離れた。 「……………よそ見をするな。こちらを見ろ。キミの相手はこの僕だ」 「チィ…ッ!」 ヒュ、と空を切る音が小さく響いた。 一方通行が落ちていた小石を少年の方に蹴りあげた音だ。 ガゴン!!と小石が少年の目の前で見えない壁に当り衝撃波が辺りにまき散らされる。 「……………そんなもので……ッ!?」 「終わってねェぞ」 一方通行が屋上の地面を踏みつけた。どうベクトルを操作したのか、人の頭程度のコンクリートの塊が地面からくり抜かれたように空中に飛び出す。 それが合計、五つ。 その一つ一つを一方通行は思い切り拳で撃つ。 ゴガン!!とコンクリの塊が少年の見えない壁にぶつかり砲弾が壁を砕くような大きな音が屋上にこだました。 少年の居た辺りにコンクリの粉塵が宙に舞う。 「ハッ」 そして、一度息を吸い込み一方通行は足元に転がる小石を二つ丁寧に蹴りあげた。 ちょうど目の高さに上がる二つの小石。 その二つを一方通行は全力で弾いた。 二つの小石は直進し、粉塵の立ちこめる場所でお互いに撃ち合わせる。 バチン。と、 生じるのは小さな火花。 しかし、少年が居る細かい粉末の漂う空間で火花が生じることは大きな意味がある。 ゴッバァァァァァァァン!!という轟音とともにいくつかの音が掻き消えた。 少年の居た周りの空間がすべて爆弾に変り、大きな衝撃波が屋上を襲う。 ただでも古びて壊れやすくなっているビルは爆発でグラグラと大きく揺れた。 そして、爆発により発生する熱風と衝撃波が襲うのは一方通行だけではなかった。 「もう!面倒だなぁ!!邪魔するなよ!」 御坂妹を襲う数十本の水の槍はその衝撃に押され散り、攻撃命令を下そうとしたミーナは忌々しそうに眉をひそめ衝撃に耐えている。 そんな熱風と衝撃波が荒れ狂う屋上の中、御坂妹は不思議となんの被害も受けてはいなかった。 まるで、何かが御坂妹を護るように害なすものはすべて彼女を避けていく。 「……、」 誰が彼女を護っているかなど、わからないはずがなかった。 (また……護られてしまいました、とミサカは一人唇を噛みしめます) ギリッ、と自然と拳に力が入った。 そんな御坂妹を尻目に状況は進んでいく。 熱風と衝撃波が唐突に止んだ。 なんの脈絡もなく、なんの前兆もなく。 全ての風が動きを止めた。 「……………粉塵爆発とは……考えたものだね」 煙や粉塵が視界を完全に塞ぐ中。 いまだに粉塵と煙の漂う場所から、そんな声が聞こえた。 その声はどこまでも平坦で、どこまでも抑揚のない声で、大きく不安をあおるような無機質な声だった。 まるで、先ほどから”何もなかったかのように”その声に変化はない。 「……………学園都市の暗部組織〔パンドラ〕の構成員、神田和真」 直後。 ビュォォォ!!と風が大きく吹いた。 その風は一方通行や、御坂妹の視界を塞いでいた煙や粉塵を吹き飛ばし、二人の視界に一つの光景を映しだす。 「それが僕の名前だ」 それは、額から一筋の血が流れている少年。 頭から血を流しながらも、しっかりと空中に足を立てている、神田和真の姿だった。 「しぶてぇ野郎だなァ」 「……………あいにく、そう簡単に死ぬわけにはいかなくてね」 片目をつむり、右手を自分の頭に当てながら、 「……………まだやり残したことがたくさんあるんだ」 それにしても、と神田は大きく、わざとらしくため息をついた。 「……………キミがそのクローンをそこまでして護ろうとするのは僕にはどうにも理解しがたい」 ピクリ、と一方通行の頬が動いた。 「……………だってそうだろう?そのクローン、聞けば全世界に一万と居るようじゃないか。その中の一体くらい死んでもいいとは思わないのかい?妹達(シスターズ)。それは一方通行(アクセラレータ)を絶対能力者(LEVEL.6)に進化させるために作られた体細胞クローン、だっけ?その存在意義は『殺されること』だったはずだ。それをとある少年に敗れたキミのせいで存在理由をなくしているじゃないか。そんな”もの”ならいっその事殺してしまったほうがいいだろう」 神田が屋上の端で身構えながらも何もしない、御坂妹の方へと視線を向ける。 「罪滅ぼしのつもりかい?でも、よく考えてもみなよ。キミが『あれ』らを殺した理由は”彼女たちが望んだこと”だからじゃないか。みずから殺されにきているやつを殺してどうしてキミがそいつらに罪滅ぼしなんてことをしなくちゃいけないんだ。そして、僕が最も理解できないのが、どうして妹達(シスターズ)が被害者ぶってキミに護ってもらっているかということだよ。キミたちの関係は『加害者と被害者』ではなく『共犯者』だ。『あれ』らが自らの責任をすべてキミに押し付けていることになぜ気付かない?」 無表情な顔で、淡々と的確に神田は言葉を紡ぐ。 「……………そもそも、僕にはあんな『人形』を人間として扱っているキミの――――――」 「うっせェンだよ」 一方通行の呟くような一言が神田の言葉を遮った。 その言葉を受け、神田の口の動きが停まる。 「くだらねェことをいつまでもペラペラペラペラ喋りやがってェ…オレの行動理由が理解出来ないだァ?当たり前だろォ」 一方通行は言いながら一歩を踏み出した。カツコツと靴を鳴らしながら一方通行は神田へと、正確には神田の真下へとゆっくりと歩を進める。 先ほどからの戦闘でぐちゃぐちゃになっている地面に目もくれず、神田にだけ目を向けた。 「それがお前とオレの差だ」 その言葉で神田の表情が変わった。 ニタァ…とまるで三日月のように口を大きく裂いたような笑みを浮かべる。 「……………焦躁はなし。一瞬も動じず、周りへの警戒も解かない。”作戦は失敗、か”……よかった」 神田が緩やかに左手を振るう。 と、突然御坂妹の真上に人一人を簡単に押しつぶすほどの大型バスが現れた。 「はァ?ンなもンどこから…………」 正確には違う。最初からそこにあったのだ。 神田の能力による光学迷彩で、その姿が見えなくなっていただけ。 「……………キミの隙をついて殺すなんてつまらない。今、この瞬間。ある意味で僕の目的は達成された」 神田が右腕を上げる。握られた拳はまるで何かを掴んでいるかのように見えた。 「……………さあ、護ってみなよ」 拳を開く。 ガウン!と大型バスの車両が御坂妹に向かって襲いかかった。 神田の能力で空中に支えられていた車両は支えを失い、万有引力の法則に従い地面に垂直に落ちてくる。 「クソッタレがァ!!」 一方通行が地を蹴った。コンクリの地面を爆砕させながら一方通行は大型バスの側面へと激突する。 大型バスは一方通行の突撃を受けて、真横に跳ねた。 壊すのではない。あえてその車両を屋上から外に弾きだすことで、御坂妹への被害をゼロにしたのだ。 しかし、その行動は事態を悪化させる。 「ひっかかったぁ!!」 そんな声が一方通行の耳に響いた。 空中から下を見ると、ミーナが手のひらを地面に押し付けているのが見える。 直後。 ゴバン!!と御坂妹の真後ろにある貯水タンクが破裂し、長年放置され変色した中の水が外に解放された。 よく見ると貯水タンクに青い色をした魔方陣が描かれていることがわかっただろう。 「自分の身体じゃなくて、何かのもので車両を吹き飛ばせばよかったのに。空中じゃ身動きが取れないことを忘れちゃダメだよ!」 ミーナの腕の動きに従うように、変色した水が小さな津波を形成し御坂妹に襲いかかる。 「くぅ…ッ!!」 御坂妹は足にありったけの力をいれ横に飛ぶようにして津波を回避した。 地面を滑る御坂妹は次の攻撃に備え、体制を立て直そうと足に力を入れる。 が、 「……………大人しくキミは捕まってればいいんだよ」 いつの間にか前に移動していた神田の回し蹴りが御坂妹の脇腹に直撃した。 身体がくの字に曲がり、ごふぅ…と肺の中の空気が強制的に外に吐き出される。 膝を折る御坂妹。そんな彼女を大量の水が包み込んだ。 「がぼっ」 そして、回転。渦巻く水は何ものも逃がさない牢獄となり、御坂妹をそこに幽閉した。 水の中で息も出来ず、回転する水で頭の思考回路がショートした御坂妹は水中でただもがくことしかできない。 平衡感覚がなくなり、少しずつ意識が遠のいていく。 そして、 ゴッパァァン!!と水の檻に突撃してきた一方通行が無理やり御坂妹を檻から引きづり出した。 「しっかりしろ!こンなことまでさせといて死ンだら承知しねェぞ!!」 一方通行の腕の中で御坂妹はぐったりと身体の力が抜け、辛そうに息をしている。 どうやら意識を失ったようだ。 (これ以上は無理だァ…どうにかしてここから逃げださねェと…ッ!?) しかし、状況は一方通行に思考の時間を与えてくれはしない。 御坂妹を抱える一方通行の前にミーナ=シンクジェリが躍り出た。 「キミがその娘を抱えるその瞬間を待ってたよ!!」 満面の笑みで叫ぶミーナは手にしているガラス玉をあらぬ方向に投げ捨てた。 パッキィィィン!!とかん高い音と共にガラス玉が破裂し、大量の水があふれ出す。 「物に触れている時に触れている部分に『反射』は適応してないんでしょう?じゃないと、何にも触れることが出来ないんだから」 と、溢れ出した大量の水がミーナの指先に集まり始めた。 圧縮するように小さくなっていく水の塊は直径、3センチくらいになるところでその動きを止める。 「つまりは、”その娘もろとも貫いてしまえばキミの『反射』は効果をなさない”!!」 ミーナが水の塊を集めている指先を腕を動かすことで横薙ぎに振るった。 シュン、と空を切る音。 一方通行は『それ』を上に飛ぶことで回避する。 瞬間、ズバァァ!!と屋上の一部が両断された。 水の塊から音速を軽く超えるマッハ4程の速度で射出された水がコンクリートを両断したのだ。 (ウォーターカッターかァ!?) 「さっきも言ったのにもう忘れたの?空中じゃ身動きが取れないんだよ!!」 上を見上げ、ミーナは照準を上へと飛んだ一方通行に向ける。 再び、腕を横薙ぎに振るった。ダイヤモンドすらも切り裂く水の刃が途中にあるものすべてを切断しながら一方通行へと迫る。 「クッソがァァァァ!!!」 一方通行は空中で無理やり身体を回転させ、ミーナに背中を見せた。 その背中にウォーターカッターが激突する。 直後。 ズバァァァン!!と一方通行の能力によりベクトルを変換させられたウォーターカッターは真下にあるビルを一刀両断した。 あまりにも綺麗に切断されたビルは倒壊することもなく、こつぜんとそこに立つ。 ミーナの水のベクトルを操れない一方通行の意図してのことではなかったが、そのことは一方通行にとって好都合だった。 (今、ここでやるべきことは一つだけ。御坂妹(コイツ)を連れてどこか安全な場所に移動することだァ。だったら…) 一方通行は着地する時のエネルギーを使い、全力で屋上の地面を踏み潰す。 ゴガァァァァァン!!という轟音とともに今までの戦闘でボロボロになったビルはダメージに耐えきれずに倒壊した。 「なっ!?」 ミーナが驚きに思わず声を出した。 足場の崩れていく中、一方通行がベクトル変化を使い大きく跳んだのを見た彼女はうっすらと微笑みを顔に浮かばせる。 「さすがは第一位。やってくれるね」 その呟きは、ビル倒壊の音にかき消された。 11 30 AM ゴバン!!と辺り一面瓦礫だらけの場所で小さな爆発が起こった。 飛んでいく瓦礫が音を立てて地に落ちる。 「いや~障壁作ってなかったらホント死んでたよ」 その爆発の中心にミーナ=シンクジェリは笑いながら立っていた。 その身体には傷一つ、埃一つついていない。 「そう簡単に殺させてはくれないみたいだね」 「…………当たり前だよ。彼にだって僕らと同じように『護るべきもの』がある。」 ひとり言のように呟くミーナの言葉に答える声があった。 「カンダ……死んでなかったんだ?」 「…………勝手に殺されたら困るね。だいたい、君に極力被害が及ばないようにしたのは僕だよ」 「わかってるよ。それにしても、彼にはしてやられたね…まさかビルごと破壊するなんて」 「…………最後のあの瞬間、彼は僕から風の制御をいくつか取り返していたしね」 「取り返す?どうやって…」 「…………僕の操る風の動きを逆算して、だろうね。もっとも、彼のことだろうからそれより凄いことをやっていても不思議ではないけれど」 ふ~ん、と呟きミーナは姿の無い声との会話を続ける。 「やっぱり凄いんだね、彼は。見た限りはただのモヤシだったけど…」 「…………彼の力だけでなく、『護るべきもの』があったことも大きいさ」 その声を聞いたミーナは息を吐き、適当な瓦礫の山を選んで腰かける。 「『護るべきもの』ね……ボクはもうなくしちゃった」 青い瞳に悲しみの色をにじませながら呟くミーナはどこか遠くを見るように天を仰ぐ。 「…………キミがなくしたと思っているだけで『護るべきもの』をキミはいくつも持っていると思うよ?」 「気休めだね。今、ボクが護るものなんて自分の意地ぐらいしかないじゃないか」 フフッ、と笑うミーナは指を自らの肉に食い込ませた。 「ボクの魔法名は『Credo952』」 呟くように話すミーナの表情はお世辞にも明るいとは言えないものだった。 「その意は『我がすべては約束のためだけに』さ。この魔法名については確かカンダには話したよね?」 「…………聞いているよ。聞いていなければ僕は魔術師なんていう意味のわからない者と手を組んではいない」 「そっか。そう言えば、クリスは今、何をしてるんだっけ?」 「…………確か『幻想殺し(イマジンブレイカ―)』を担当してる」 「『幻想殺し(イマジンブレイカ―)』か……ボクたちローマ正教徒としては存在を許してはいけないもの。神を冒涜する罪深き罪人」 「…………神やらなにやら、何度聞いても僕は理解できないよ」 それでいいのさ、とミーナは風に髪をあおられながら目を細めた。 「キミ達『科学』がボクたち『魔術』なんてものを理解する必要はない。無理に理解しようとすればそれだけでなにか問題が起きるだけだから」 その言葉に、姿なき声は押し黙る。 「本来、相容れるものではないボクらがこうして共闘してることがすでに驚きさ。いくら目的は同じでも所詮は水と油。まじわることは出来やしないんだ」 どこか、悲しげな表情をするミーナは何もかもを諦めたような顔でそう言った。 と、ミーナが腰かけていた場所から尻を上げる。 「さぁて、無駄話は終わり。さっさとボクらの本来の仕事に戻ろう」 その表情は先ほどのような曇りはなく、いつものような明るい表情だった。 「……………じゃあ、確認しよう。次に僕らが狙う標的は?」 トッ、とミーナの隣に緑色の髪をした少年が降り立つ。 その無表情な顔はどこか寂しそうな色が浮かんでいるように見えた。 「10万3000冊の魔導書を管理する魔導書図書館。『禁書目録(インデックス)』の回収」 何度も同じことを言ってきたかのように事務的な言葉。 しかし、言葉のように簡単に口にできるほど、この仕事は楽なものではない。 それが分かっていながらも二人の少年少女は止まらない。 その理由は、ただの目的のためか、ただの意地のためか。 はたまた、まったく別のもののためか。 そうして、二人の男女はその場から姿を消した。
https://w.atwiki.jp/ocu-softtennis/pages/174.html
小笠原 星哉 SEIYA OGASAWARA 生年月日 2003/8/11 星座 獅子座 血液型 A型 出身地 東大阪市 学部 経済学部 出身高校 河南高校 ポジション 前衛 愛称 せいや 好きな歌手 ミセスグリーンアップル(最近サウシ―ドッグがきてる 好きな学問 なし 好きな場所 家 好きな色 黒色 好きな食べ物 ポテト 好きな動物 猫 怖いもの 蜂 趣味 歌を歌う 資格 ソフトテニス技術等級二級 尊敬する人物 松端 将希 座右の銘 思い立ったが吉日 休日の過ごし方 寝る テニスの目標 リーグ4部昇格 将来の夢 世界一周