約 67,608 件
https://w.atwiki.jp/4423/pages/1096.html
編集する。 2024-09-01 21 12 37 (Sun) - 題名 中一の一年 題名 中一の一年 出典、参考 僕が、中学校の一年を振り返れば最低だったと言っていいだろう。 まず入学式から1か月たった時のことだった。 三階のトイレに入った時だった。 中二、三の柔道、サッカー、野球、バスケの男子が 1年の女子を服を脱がして遊んでいた。 先生に知らせようと戻ろうと思ったが逆に3年に捕まって しまった。 気が付いたら僕は3年に叫んでいた。 「先輩ってのは1、2年の年の差で後輩の服を脱がしたりするのか。最低だお前らは」 次の瞬間僕は、防犯ベルの紐を抜いた。 ブザーが鳴り周りの2、3年は逃げてようとした。 しかし駆け付けたおなじ文芸部のAがやってきて退路をふさぎ全員教師に捕まった。 次の日 学校にきて放課後Bと帰る途中だった。 「おめ~昨日の恨みかえさせてもらう。」 10人ば仮の運動部が攻撃いてきた。 編集する。 2024-09-01 21 12 37 (Sun) - 出典、参考
https://w.atwiki.jp/zecre/pages/174.html
孤独な大学生77 http //life8.2ch.net/test/read.cgi/alone/1182582342/770 此処は太平洋の真ん中。 ヨナタンとキタテハが急ごしらえのイカダに乗って前方の空を睨みつけている。 [[スカイクロラ]]、アリスの連隊があと20分をすれば此処に来る。 「葉っぱは見られ、鳥は死なない。」 海中から蒸気が吹き上がり翼長10メートルの炎の巨大な鳥が姿を現した。 「心配するなヨナタン。俺が片つけてきてやる。」 [[カンジ]]が言った。 「カンジさん!俺も逝きますよ!ビッチェズ・ブリューが疼いてらあ。」 「駄目だ。あの連隊を相手にするにはまだ早い。 あのアリスって奴は女のくせにパワー型だ。 同じパワー型の俺の方が相性が良い。」 「夫婦の?」 カンジは無視して炎の鳥ごと飛び上がった。 「運が有ったらまた会おうぜヨナタン!それまで生きてな!!」 カンジはそう言って去って行った。 此処はイスラエル。 [[ミナセ]]は砂漠の真ん中、スカイクロラ居住区を囲むバリアーの際で 一人の美しい女性に出会った。 「君は誰?」 バリアーの向こうから女が話しかけてくる。 「俺はビョウドウイン・ミナセ。あんたは?」 「フリーダ。[[フリーダ・ベルヒトルト]]。」 「君もレッドラムかい?」 「うん。」 「何故スカイクロラ側に?」 「この辺じゃスカイクロラ側にしか戦闘集団が無いのよ。」 「ふーん。戦闘狂なんだ。」 「恥ずかしいけど・・・そうだよ。」 「今何してたの?」 「サボテン集めてたの。趣味なの。サボテン専門で。」 「俺の名前、水の無い川の瀬って意味なんだ。サボテンっぽくない?」 「サボテン好き?」 「好きだな。一回育ててて枯らした事が有る。」 「ふふっ・・・好きじゃないんじゃない。」 「そうかな。」 「あなた強いね。」 「分かる?君も強いね。」 「あなたに触れてみたい。」 「バリアーが有るから無理だな。何処かに切れ目が無いかな?」 「探してみる?歩きながら話しましょう。」 「ああ。良いね。」 ミナセとフリーダはバリアーに沿って二人で歩いていった。 その内にお互いの素性を洗いざらい吐き出してしまった。 フリーダはミナセが第二次レッドラム大戦で闘った[[イザヤ]]と友達らしかった。 ミナセは自分の母親が第一次レッドラム大戦で活躍したサエグサ・プラトである事を 話した。フリーダは驚いていた。 ミナセはバリアーにそっと手を伸ばしてみる。 フリーダの顔をミナセの手が包む格好になる。 バチッと音がして電流が走ったような衝撃を受ける。 ミナセは残念だった。 「あなたの事・・・もっと知りたい。」 フリーダは最後にそう言った。 第三次レッドラム大戦まであと一年。
https://w.atwiki.jp/pikubin2/pages/33.html
※名前はタイトル、年齢はキャラクターシート、ペア・ルームメイトの募集はタグを基準に記述しております。 名前 性別 年齢 ペア ルームメイト 末藤柊加 女 16 募集中
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4144.html
——桜高、正門前—— 梓「あ、憂!」 憂「梓ちゃん!」 梓「久しぶり、憂。ここで会うのはほぼ一年ぶりだね」 憂「ここでは、ね。何かと理由をつけてみんなで遊んでるから、あまり久しぶりって感じはしないけど」 梓「そうだねぇ。別々の大学に行っても、普通にしょっちゅう遊んでるよね、私達」 憂「でもこの格好はほぼ一年ぶりだよ」 梓「そ、そうだね、制服はね、卒業したら着ないよね・・・」 憂「梓ちゃんはお姉ちゃん達と一緒に制服着てバンドしてるんだよね」 梓「・・・うん」 憂「楽しい?」 梓「・・・うん」 憂「なら良かった」 純「おーい、二人ともー」 憂「あ、純ちゃん」 梓「純おそーい」 純「時間ちょうどじゃん!」 梓「まあ確かに、遅刻しなかっただけマシか」 純「でしょでしょ」 梓「忘れ物は?」 純「大丈夫。誕プレもちゃんと持ってきてるからね、憂」 憂「ありがと、楽しみにしてるね。梓ちゃんも」 梓「う、うん」 純「しかし梓は変わらないなぁ。制服も違和感ないし」 梓「二人だってそんなに変わってないでしょ」 純「私は身長伸びたみたいで、ちょっと袖の所が短く感じたよ」 憂「私も・・・なんというか、ブレザーがちょっと・・・」 純「胸か」 憂「・・・たぶん///」 梓「」 純「さて、そろそろ・・・」 さわ子「ごめんねー、待った?」 梓「先生!」 憂「お久しぶりです」 さわ子「三人とも久しぶり。元気そうね」 純「ご無沙汰してます」 憂「急に連絡貰った時はびっくりしました。私のお誕生日会を部室で開いてくれるだなんて」 さわ子「ふふ、菫ちゃんと直ちゃんが祝いたがってたし、私も会いたかったしね」 梓「でも大丈夫なんですか? 今となっては私達部外者ですし」 純「だーいじょーぶだって、許可取ってるって話だし。ですよね?」 さわ子「・・・」 憂「・・・?」 梓「・・・あの」 純「もしかして」 さわ子「一階のトイレの窓から進入する手筈になってるわ。ついてきなさい。静かにね」 憂「えっ」 梓「・・・その為の制服だったのか」 純「なんかテンションあがってきたよ私」 梓「下げてなさい」 純「まぁOGなのは事実だし、さわ子先生も一緒にいるしそこまで大事にはならないと思うけど・・・」 梓「もし見つかった時は先生を盾にしつつ私も謝って時間稼ぐから、純は憂を連れて逃げてね」 純「合点承知」 菫「先輩!先生!こっちです!」 憂「スミーレちゃん!直ちゃん!」 直「お久しぶりです、平沢先輩。さあ手を」 憂「う、うん」 さわ子「ほら、みんな早く入って!」 梓「ちゃんと踏み台まで準備してある・・・」 純「よいしょ、っと」 さわ子「・・・よし、全員いるわね。誰にも見られてないわね」 菫「た、たぶん大丈夫です」 純「二人とも久しぶりー。軽音部はどう?」 菫「えっと・・・」 梓「あ、うん、私が聞いてる範囲は教えてあるから。新入部員として一年の子が二人入ってくれて、片方は経験者なんだよね?」 菫「はい。ギターの子が経験者で、もう一人の子はベースを始めてくれて。いっぱいいっぱいですけど楽しいです」 憂「よかったねぇ」 直「はい。今年の学園祭の映像もありますよ、見ますか?」 憂「もちろん!」 直「では後で部室で。私のパソコンに入ってますので」 憂「やった、楽しみ~」 純「ふむ。まあ何か困った事があったらいつでも先輩に相談してくれていいからね!」 梓「急に先輩風吹かせてる」 菫「あっ、そうだ、そういう事なら・・・純先輩に一つ相談があるんですが」 純「えっ、いきなり?何?」 菫「えっとですね、あの・・・純先輩って、前の軽音部に憧れの先輩がいたんですよね?」 純「うん、澪先輩だね。その影響でベース始めたようなもんだし」 菫「そのですね・・・新しく入ってくれたベースの子なんですけど、どうも、その・・・」 純「その?」 菫「・・・わ、私に憧れて?入部してくれた?らしくて?」 直「菫、クエスチョンマークが多いよ」 梓「まぁ菫は綺麗な子だからね、憧れる子が居てもおかしくはないね」 憂「かわいいしね」 菫「わ、私どうすればいいんでしょう・・・?」 純「ど、どうすればって・・・今は上手くやってるんでしょ?」 菫「で、でもでもですね・・・」 直「菫は頑張ってますよ。部長や先輩としては。ただ、憧れられる人としてどうすればいいのか悩んでるんです。そういうのは私もわからなくて・・・先輩方、教えてくれませんか」 純「あー、なるほど・・・でも私は遠くから眺めて憧れるタイプだからアドバイス出来そうにないなぁ」 菫「そ、そうですか・・・」 純「でも多分、梓や憂なら答えられると思うよ」 梓「・・・そうだね。えっと、部の仲間として近くにいる以上、イメージとは違う面っていうのは自然と見えてきちゃうんだよ、菫。先輩も、もしかしたら先輩から見た後輩も」 菫「は、はぁ・・・」 憂「・・・でも、近くにいる人を嫌いになることなんてないよ。なにがあっても、絶対に」 梓「だから変に意識して空回りしちゃうほうがもったいないよ。一緒にお菓子食べてお茶しておしゃべりしてれば案外なんとかなるものだよ」 さわ子「・・・」 菫「・・・そう、ですね。そういうものなのかもしれませんね。ありがとうございます、少し気が楽になりました」 憂「いえいえ」 梓「がんばって、菫」 菫「はい!」 純「・・・ところでさ」 直「・・・そうですね」 さわ子「そろそろ移動しましょうか。ガールズトークにはもっと相応しい場所があるはずよ」 ——校舎内、階段—— さわ子「ストップ!教頭先生がいるわ。少し様子を見ましょう」 梓「・・・ああ、なんでこんなコソコソする羽目に・・・」 憂「放課後でよかったねぇ」 直「っていうか私達は堂々としてていいのでは」 菫「まあまあ・・・」 純「私は楽しいけどなあ」 堀込(・・・何やっとるんだあいつらは) さわ子「背を向けた瞬間に行くわよ・・・今だ!」 全員「わ、わあ~~」コソコソ さわ子「さあ上の階へ!目的地はすぐそこよ!」 教頭「おや?今のは・・・」 堀込「教頭先生、どうかされましたか?」 教頭「ああ堀込先生。今、山中先生とその教え子達が通りませんでしたか?」 堀込「通りましたね。コソコソしてましたな」 教頭「何をコソコソする必要があるのか・・・先週の時点で許可は出したはずですが」 堀込「山中先生なりに、皆を楽しませたいと思っとるんじゃないでしょうか」 教頭「大人ならもう少し良いやり方があるでしょうに・・・」 堀込「ははは、違いない。あいつはいつまで経ってもどこか子供だ」 教頭「・・・それが良い所なのかもしれませんがね」 堀込「かもしれませんな」 ——軽音部部室—— 梓「よ、ようやく辿り着いた・・・」 純「なかなかスリル満点だったね」 菫「それはそうですけど・・・」 直「腰が・・・」 憂「あはは・・・でも、うん、ドキドキして面白かったかも?」 梓「憂まで・・・」 さわ子「ふふふ、これからが本番よ。はいでは皆さん、ご一緒に・・・」 「「「「お誕生日おめでとう!」」」」 憂「えへへ・・・うん、ありがと、みんな」 梓「はい憂、これ」 純「私達からの」 直「プレゼント」 さわ子「です!」 菫「ケーキもありますよー。夜はお嬢様達と約束があると聞きましたのであまり大きくない物にしました」 憂「ありがと・・・幸せ者だなぁ、私。じゃあ、ケーキはさっそくみんなで食べよ?」 菫「はい、では切り分けますね。少々お待ちを」 憂「・・・あれ?みんなといえば、新入部員の子達はいないの?」 直「今日は休みって伝えてあります」 純「まあ確かに、初対面が誕生日ってのは難易度高そうだしね。憂は会ってみたかったんだろうけど」 菫「それに・・・憂先輩は『私達の』先輩ですから」 純「まあっ」 憂「そ、そう言われるとなんか照れちゃうね。ね、梓ちゃん?」 梓「なんで私に振るの!?」 純「どうなんですか梓部長!」 憂「部長!」 梓「もう部長じゃないし!」 直「」カタカタ 菫「待って直ちゃん!多分それ私にもダメージ大きいやつだから記録しないで!」 さわ子「・・・青春ねぇ」 ワイワイ ガヤガヤ さわ子「・・・軽音部との付き合いは長いけど、どの代もちゃんと楽しんでるのは良い事よね」 おしまい 憂ちゃん誕生日おめでとう 戻る
https://w.atwiki.jp/bancho04gw/pages/15.html
登場人物 一年生 速水 勇太(はやみ ゆうた) 山口 賢治(やまぐち けんじ) 千葉 照男(ちば てるお) 川上 正二(かわかみ しょうじ) 森 圭太(もり けいた) 葛城 元(かつらぎ げん) 氷室 裕樹(ひむろ ゆうき) 八神 真(やがみ しん) 二年生 三沢 誠司(みさわ せいじ) 袴田 雅利(はかまだ まさとし) 小澤 健也(おざわ けんや) 反町 一也(そりまち かずや) 柿崎 大二郎(かきざき だいじろう) 諸星 総一郎(もろぼし そういちろう) 三年生 阿久津 栄一(あくつ えいいち) 鬼島 耕平(おにしま こうへい) 多胡 大輔(たご だいすけ) 飯島 啓太(いいじま けいた) 飯島 一(いいじま はじめ) 他勢力 三上 広吉(みかみ ひろよし) 菊田 真澄(きくた ますみ) 黒岩 明光(くろいわ あきみつ) 真壁 弘道(まかべ ひろみち) 工藤 晶久(くどう あきひさ) 小野田 哲平(おのだ てっぺい) 過去作キャラ 蜂屋 茂(はちや しげる) 1-A担任 26歳 本シリーズ初代作『喧嘩番長』で登場した番長のひとり。当時から地元を愛し人望も厚かった。心臓病を患っていたが見事克服、現在は悪ガキたちが集まる紅南高校で、教鞭を執る。 菊永 洋平(きくなが ようへい) 警官 26歳 本シリーズ初代作『喧嘩番長』で番長のひとりだった。当時「狂犬」の異名を持ち、自らの手下にも恐れられていた暴力魔だった。しかし時を経て今は紅南派出所に勤務。血気盛んな悪ガキ達の街中でのケンカに目を光らせる毎日 田城 昌之(たしろ まさゆき) 学校外 26歳 本シリーズ初代作『喧嘩番長』登場キャラクターのひとり。口はでかいがケンカは弱い、性格は陰険そのものだった。現在も性悪なチンピラを続けている。
https://w.atwiki.jp/pikubin2/pages/34.html
※名前はタイトル、年齢はキャラクターシート、ペア・ルームメイトの募集はタグを基準に記述しております。 名前 性別 年齢 ペア ルームメイト さだはる 男 16? 募集中 募集中 小鳥遊琴梨 女 16 五方貞丸 募集中
https://w.atwiki.jp/atiga-9nen/pages/192.html
【高校一年 ―― 9月】 京太郎「(んー…)」ファァ 京太郎「(…なんか今日は暇だなー…)」 京太郎「(いや…今までが忙しすぎたくらいなんだけどさ)」 京太郎「(でも、牌譜整理はもう終わったし…バイトもないし…)」 京太郎「(憧は初瀬と遊びに行って、しずはそれに付き合ってるし…)」 京太郎「(久しぶりにやることまったくない感じなんだよなー…)」 京太郎「(いや…やらなきゃいけない事はあるんだけどさ…)」 京太郎「(でも、流石に二週連続ネト麻ばっかりだったのに…)」 京太郎「(ここでさらにネト麻するのはちょっと…きつい)」 京太郎「(飽きると言うか…ちょっとそれ以外の事で息抜きしたい気分だ…)」 京太郎「(と言っても…積みゲ崩して遊んだりするような気分でもないし…)」 京太郎「(ここは…)」 +2 末尾偶数:散歩でもするか 末尾奇数:阿知賀にでも行って見るか 散歩でもするか 京太郎「(…そうだな、とりあえず…散歩でもしてみるか)」ムクッ 京太郎「(最近はそうやって時間を贅沢に使うような息抜きはしてなかったしな)」 京太郎「(…それにそろそろ少しずつ寒くなってきたし…)」 京太郎「(宥さんの事も心配な時期に入ってきたからな…)」 京太郎「(また一人で動けなくなってたりしたら大変だし…)」 京太郎「(たまにはこっちから散歩を誘ってみるか)」メルメル 京太郎「(…うん。これでよし)」ピッ 京太郎「(んじゃ、返信待ってる間に着替えてっと…)」 京太郎「(ん…返事…思ったより早いな)」 京太郎「(宥さんも大丈夫か、良かった)」 京太郎「(それじゃ待ち合わせ場所は松実館の前にしてっと…)」メルメル 京太郎「(よし。そろそろ出発するか)」 【松実館勝手口前】 京太郎「(よし…到着)」 京太郎「(待ち合わせの時間の五分前…十分だな)」 京太郎「(とりあえず到着のメールは送っておいて…と)」メルメル 宥「…あ、須賀君…」ガチャ 京太郎「…ってえ…?ゆ、宥さん…!?」 宥「えへへ…お待たせ」ニコッ 京太郎「お待たせって…もしかして外で待ってたのか?」 宥「うん…あんまり待たせちゃダメだと思って…」 京太郎「そっか…それは嬉しいけどさ」 京太郎「でも…あんまり無茶するなよ。今の時期でももう寒いだろ?」 宥「う…ん…そうだけど…」 京太郎「…ん?」 宥「…なんでもない。それより…お散歩…しよ?」 京太郎「ん…そうだな。日が落ちると大変だし…」 宥「…でも、どうして急にお散歩誘ってくれたの?」 京太郎「理由はまぁ色々あるけど…一番はやっぱり暇だからかな」 宥「そう…なの?」 京太郎「あぁ。やる事特になくてさー…」 宥「じゃあ…ネト麻は?」 京太郎「しなきゃいけないんだけど…」 宥「だけど?」 京太郎「端的に言うと飽きた」 宥「…もう。そういうのダメなんだよ」メッ 京太郎「はは。ま、一応、やってる時はやってるから大丈夫だよ」 京太郎「今日は息抜きに用意した一日みたいなもんだし」 宥「…じゃあ」 京太郎「ん?」 宥「…今日一日、付き合ってくれる?」 京太郎「おう。全然、構わないぞ」 京太郎「何なら今からでもデートに切り替えて良いくらいだ」 宥「で、デート…」カァ 京太郎「ま、デート云々は冗談にしても…」 京太郎「何処か行くつもりなら付き合うぞ」 京太郎「映画館でも…ショッピングでもさ」 宥「…じゃあ…一つお願いがあるんだけど…」 京太郎「ん?」 宥「…学校に行っても良いかな?」 京太郎「学校?どうして…」 宥「…着いたら話すって事じゃ…ダメ?」 京太郎「いや、構わないよ」 京太郎「そもそも暇つぶしの為にこうして宥さん誘った訳だし」 京太郎「散歩するにしても何かしら理由があった方が楽しいからな」 宥「…ありがとう、須賀君」 京太郎「はは。お礼なんて良いって」 京太郎「そもそも俺が宥さんに暇つぶしに付き合ってもらってるようなもんだからな」 【阿知賀学院】 京太郎「しっかし…休みとなるとやっぱり人少ないな」 京太郎「運動部すらちらほらとしか見えないし」 宥「あんまり阿知賀は運動系が活発じゃないし…ね」 京太郎「まぁ…夏が終わったってのもあるんだろうな」 京太郎「殆どの部活が世代交代を迎えて…新世代が何とか舵取りしようとしてる真っ最中だろうし」 宥「…世代交代…か」 京太郎「…宥さん?」 宥「…ううん。何でもない」 宥「…それより…ここ…」 京太郎「…ん?ここは…」 宥「入っても…良い?」 京太郎「…そんな事一々、聞くなよ」 京太郎「だってここは…麻雀部なんだぜ」 宥「…うん…そうなんだけど…ね」 宥「私はもう…部員じゃない…から」 京太郎「…そんな事…」 宥「…ううん。そう…なの」 宥「私はもう…皆と一緒に公式戦には出られない…」 宥「あの感動を皆と一緒に…わかちあう事が出来ない」 宥「だから…私はここに入る権利がないの」 京太郎「…んな事ねぇよ」 京太郎「例え公式戦には出られなくても…宥さんは俺達の仲間だ」 京太郎「俺達と一緒にあのインターハイを闘いぬいた…大事な仲間だよ」 宥「…ありがとう。…でも…ね」 京太郎「…ん?」 宥「…私は…やっぱり部外者…なんだよ」 宥「私は…阿知賀子ども麻雀教室にも所属していなくて…」 宥「決勝戦でも…一人だけボロボロになっちゃって…」ギュッ 宥「…一人…だけ…卒業…しちゃって…」 京太郎「…宥さん」 宥「…どうして…なのかな」 京太郎「…え?」 宥「私…どうしてあの時…勇気が出なかったのかな…」 宥「勇気を出して…須賀君から逃げなければ…」 宥「須賀君と一緒に…ここに来ていたら…」 宥「私は阿知賀子ども麻雀教室に入れていて…」 宥「皆と一緒に…頑張る事が出来て…」 宥「…こんな風にはならなかったかもしれないのに…」 京太郎「…それは…」 宥「…ごめん。こんな事…須賀君に言う事じゃないよね」 宥「…でも…こんな事…玄ちゃんには絶対に言えないから…」 宥「愚痴っちゃって…ごめんね」 京太郎「…気にしてねぇよ」 京太郎「…でも、玄に言えないって…?」 宥「…だって…玄ちゃん…とっても優しいから」 宥「こんな事言ったら…また私の事…優先しちゃう」 宥「ようやく仲間が揃って…玄ちゃんは先に行けるのに…」 宥「…同じところで足ぶみしてるあたしの為に…戻ってきてくれる」 宥「…だから、こんな事絶対玄ちゃんには言えないの」 宥「ただでさえ…私はおねーちゃんなのに…」 宥「玄ちゃんに迷惑ばっかり掛けて…ダメなおねーちゃんなんだから」 宥「先に進もうとしてるあの子の邪魔をしてあげたくないの」スッ 京太郎「…宥さん」 宥「…だから…須賀君」 京太郎「…え?」 宥「…私の代わりに…玄ちゃんの事よろしくね」 宥「玄ちゃんが今、一番頼りにしてるのは…須賀君だから」 宥「一番、心を許してるのは…もう私じゃないから」 宥「…だから…玄ちゃんの事…泣かせないで…あげて」 京太郎「俺は…」 京太郎「(…何を言ってあげれば良いだろう)」 京太郎「(見たこともないくらいに…悲しそうに笑うこの人に)」 京太郎「(顔の半分で笑って…もう半分で泣いているこの人に…)」 京太郎「(…俺はなんと言えば…良いのだろうか)」 京太郎「(今まで…宥さんがそんな風に思っているなんて)」 京太郎「(疎外感を感じていたなんて…まったく知らなかった俺が…)」 京太郎「(何を言う権利があるんだろう…?)」 京太郎「(分からない…悲しいけれど…俺には…何が正しいのかは分からない)」 京太郎「(…だけど、確かな事は…それが間違っているって事だ)」 京太郎「(そうやって…何もかもを諦めるようなやり方は…間違っているって事だけ)」 京太郎「(…だからこそ…俺が今、ここで言うべき事は…)」 +2 00~50 …分かった 51~99 無理だ ※男気10が+されます 無理だ 京太郎「…無理だよ」 宥「…え?」 京太郎「俺だけじゃ玄を泣かせないなんて無理だって」 宥「…~~っ!そんなの…!」 京太郎「宥さんも一緒じゃないとさ」 宥「…え?」 京太郎「何せ…あいつのシスコンっぷりはかなりのもんだからな」 京太郎「口を開けば大抵、おもちの話か宥さんの話な訳だし」 京太郎「そんなあいつの面倒を俺だけで見るなんて無理だって」 宥「…でも…それは時間が…」 京太郎「解決する…と思うか?」 京太郎「実家の為に…青春まるまる全部潰して」 京太郎「倒れるまで頑張るあいつが…離れていれば宥さんの事気にしないと思うか?」 宥「…」 京太郎「賭けても良いけど…間違いなく逆効果だぞ」 京太郎「絶対に宥さんの事気にして自爆する」 宥「じゃあ…」 宥「じゃあ…どうすれば…良い…の」ポロッ 宥「私が側にいちゃ…玄ちゃんがダメになっちゃう…」 宥「おねーちゃんなのに…私が…玄ちゃんの時間…潰しちゃってるのに…」 宥「離れてもダメなんて…コレ以上…どうしたら良いの…」ポロポロ 京太郎「…んなもん…決まってるじゃねぇか」スッ 京太郎「宥さんがあいつの側にいてやれば良いんだよ」 宥「でも…それじゃ…」 京太郎「…大丈夫だ」 京太郎「あいつはその程度でダメになったりしねぇよ」 京太郎「友達が増えて…麻雀を初めても…宥さんとの関係を重荷に思ったりはしないさ」 宥「…そんなの…絶対じゃ…」 京太郎「あぁ。そうだ。絶対じゃない。だから…」 京太郎「…俺が二人の事を支えてやる」 宥「…え?」 京太郎「玄が潰れないように…俺が支える」 京太郎「んで…宥さんが玄についていけるように…俺が引っ張る」 京太郎「二人がずっと仲の良い姉妹であれるように…俺が手を貸す」 京太郎「それで解決だろ」 宥「解決って…でも…」 京太郎「信用出来ないか?」 宥「…そんな事ないよ…私も…玄ちゃんも須賀君にはとても助けられてるから」 宥「でも…それじゃ…一生だよ…?一生…私達から…離れられなくなるよ…?」 京太郎「それくらい構うもんかよ」 京太郎「二人が何時までも仲良くいられるなら、一生だってなんだって捧げてやる」 京太郎「それに…玄の事頼んだのは宥さんなんだぜ?」 京太郎「玄が宥さんいないとダメになる奴なんだから…これしか道がないだろ」 宥「う…でも…」 京太郎「…良いから」スッ 京太郎「黙って俺に任せとけ」 宥「~~っ」カァァ 京太郎「玄が潰れたりしないで…宥さんが一人になる事もない」 京太郎「そんな道を…俺が必ず作ってやる」 京太郎「二人がずっと仲良し姉妹であれるような未来を…俺が必ず用意してやる」 京太郎「…だから、そんな風に諦めるなよ」 京太郎「年下だけど…頼りないかもしれないけど…」 京太郎「俺が必ず宥さんの助けになる」 京太郎「絶対に…一人になんかさせやしない」 宥「…卑怯…だよ」ギュッ 宥「手を握りながら…そんなあったかい事言われたら…」 宥「…私…拒めなく…なっちゃうよ…」 京太郎「…良いんだよ、別に」 京太郎「そんな風に…一人でいる事を諦めるよりはさ」 京太郎「少しくらい寄りかかってくれた方が…俺は嬉しい」 宥「…どうして?」 京太郎「…ん?」 宥「どうして…そこまで言ってくれるの?」 宥「…私たちの為に…一生を捧げるとまで…言って…」 宥「私を…慰めてくれる理由は…何…かな?」 京太郎「…あー…それは…だな」 宥「…それは…?」 +2 00~50 玄の事が好きだから 51~99 宥さんの事が好きだから ※男気ィィィィ 宥さんの事が好きだから 京太郎「…まぁ…なんつーかさ」 京太郎「本音を言えば…宥さんの事が好きなんだよ」 宥「…ふぇっ」カァァ 京太郎「あ、い、いや…好きってそういう男女のアレコレじゃなくってな!?」アタフタ 京太郎「ただ…なんつーか…ほっとけないっていうか…姉っぽいっていうか…」 宥「…姉?」 京太郎「そ、そう!家族としての親愛の情に近いんだよ!」 京太郎「俺も松実館にバイトして長いしさ」 京太郎「玄も妹みたいな感じだし…宥さんもさ…」 京太郎「俺にとっては家族みたいなもんなんだよ」 宥「…家族…?」 京太郎「あ、あぁ…その…嫌か?」 宥「ううん…そんな事ない…よ」スッ 宥「…すっごい…嬉しい…」ギュッ 宥「…私、本当は弟も欲しかったから…」ナデナデ 京太郎「ぅ…ゆ、宥さん…離して…」 宥「…違うよ」 京太郎「え?」 宥「おねーちゃんって呼ばなきゃ…めっ」メッ 京太郎「お、おねーちゃんって…でも…」 宥「だって…須賀君は弟なんだよね?」 京太郎「いや、そういうものだってだけで…別に本当に弟って訳じゃ…」 宥「…だめ?」 京太郎「…ぅ」 宥「やっぱり…私みたいなダメな女じゃ…須賀君のおねーちゃんにはなれない…?」シュン 京太郎「あー…あー…もう…わかったよ」 京太郎「そんな風に言われちゃ…降参するしかないだろ…」ハァ 京太郎「…でも、流石におねーちゃんってのは恥ずかしい」 京太郎「…正直、そういう年頃でもないからさ…」 京太郎「だから…おねーちゃんってのは勘弁してくれ」 宥「…う…ん」 京太郎「…でも、その代わりにさ…」 +2 末尾偶数 憧みたいに宥姉って呼んで良いか? 末尾奇数 姉さん…じゃダメか? 姉さん…じゃダメか? 京太郎「…姉さん…じゃダメか?」 宥「姉さん…?」 京太郎「あぁ…ま、他の奴がいるときは使えないけどさ」 京太郎「でも、二人っきりの時は…姉さんってそう呼ぶから」 宥「ふ、ふたりっき…」カァァ 京太郎「ん?」 宥「…う…ん…それで…良い…よ」キュッ 宥「…でも…秘密…だよね」 京太郎「まぁ…そうだな。誰かに知られると恥ずかしいし」 京太郎「からかわれたりはしないだろうけど…でも、玄の奴にも出来れば知られたくないかな」 宥「という事は…あの…あの…」 宥「…二人っきりの…秘密…?」 京太郎「まぁ…そうなるかな」 宥「…えへ…♪」ニヘラ 京太郎「ん?どうかしたのか?」 宥「…」 京太郎「あれ?姉さん?」 宥「…うん。なぁに?」ニコー 京太郎「名前を呼ばないとダメって事か」 宥「…だって折角…二人だけの秘密なんだもん…」 宥「…ちゃんと使ってくれないと…おねーちゃん拗ねちゃうよ…」 京太郎「はいはい。じゃ…拗ねる前にさ」 宥「…ん?」 京太郎「俺の呼び方はどうする?」 宥「あ…そう…だよね。須賀君のままじゃ…他人行儀だし…」 宥「家族なんだから…私も呼び方変えないと不自然…だよね」 京太郎「まぁ、今までずっと須賀君で来てるから今更だけどさ」 京太郎「でも、ま、俺ばっかり恥ずかしい思いするのも癪だし…何か考えてくれよ」 宥「…じゃあ…」 +2 1.京太郎君 2.きょーくん 3.おとーとくん 4.その他なんかよさそうなのがあれば きょーくん 宥「きょーくんで良いかな?」 京太郎「ん…構わないけど…」 宥「えへへ…っ♪ありがとう…っ」 宥「兄弟をアダ名で呼ぶの…夢だったの…」ギュッ 京太郎「あー…確かに玄はアダ名で呼べるような長さじゃないからな」 京太郎「ま、それでひとつ姉さんの夢が叶ったんだったら俺としては嬉しい限りだよ」 宥「ん…♪」 京太郎「…んで…まぁ、この後なんだけど…さ」 京太郎「結局、部室はどうする?」 京太郎「姉さんだったら何時でも…」 宥「…ううん。もう…良いの」 宥「私…それよりも暖かいもの見つけたから…」 京太郎「暖かい…もの?」 宥「うん…だから…もうちょっと二人っきりが良いかな…」 宥「このまま二人で…身を寄せたまま…もう少し…」 京太郎「…まったく、姉さんは甘えん坊だな」ギュッ 宥「あ…っ♪」 京太郎「…こうやって抱き返したら少しは寒いのもマシか?」 宥「う…ん…♪とっても…あったかいよ…♥」 宥「…このまま溶けちゃいそうなくらいあったかくて…幸せ…ぇ♥」 【System】 松実宥の思い出が12になりました 松実宥の好感度がMAXになりました おめでとうございます、松実宥の攻略が完了しました これにて姉妹丼ルートが開拓され、ハーレムルートに松実宥が加わる事になりました 松実宥は新しい家族が出来て、とても暖かいようです
https://w.atwiki.jp/sharenofan/pages/11.html
春 始まりゴブリン退治1ライル、キアラ、イワン、マルモ、ルドウィグ初参加 工芸都市ナガヤ編神樹エルダージャームを探せリンダ初参加 形見の弓を取り戻せ ミーアの盗賊ギルデンスタン初参加 ナガヤ動乱前編(盗賊の撃破と砦の偵察) ナガヤ動乱後編(悪漢との戦いから三魔女最後の一人、シェーンの撃破) 夏 新たな仲間、新たな敵ピーチハートステラ初参加 ライル捜索編ギルデンスタンシナリオ(タイトル未定) 狂気の生贄を阻止せよ 遺跡に人の影 イムトーテナープ神殿のシナリオ(タイトル未定) ライルとの再会 ハーフエルフ編執事の策略 ウェアベア討伐 ウェントスを探してオレルス初参加 秋~冬 北方戦争編死霊軍団を眠らせろ 少女の奪還、そして英雄と謎の遺跡 対決!ルドルフ・エルレイン
https://w.atwiki.jp/coharu/pages/487.html
「ほら、二人とも。お客さん来る前に、パーティの準備をしましょう!」 果物片手にハルカが現れ、二人をキッチンに呼んだ。 用意をしてるうちに、マキや藤岡、吉野やリコたちが集まって来た。 みんなでワイワイとパーティの用意をする。 用意が一段落して、皆部屋の思い思いの場所でひとやすみ。 その部屋の窓から、チアキが外をぼんやりと眺めていた。 「どうした?」とカナが声をかける。 「マコちゃんとトウマが来た」 「おう、ちょっと遅かったな」 窓の外、エントランスの当たりにマコちゃんとトウマが居るのが見えた。 「なあ、カナ。最近、マコちゃんずっと風邪気味だな。声が変だ」 「そうだな。か、花粉症かもよ」 チアキの素朴な問いに、カナは苦笑して答えた。 「学校休んだりしてないか、心配だ。どうなんだ?」 マコちゃんが『中学生』なのを忘れててたカナは、一瞬固まった後「来てると思うよ」と答えた。 そして「学年違うから、よくしらないけど」と、付け加える。 「そうだった。私が心配してたと、後で伝えてほしい」 「自分で言えばいいじゃん」 と言いつつ、カナはマコちゃんことマコトとの約束を考え、少し切なくなった。 もうすぐ受験だからあまり会えなくなる、そう伝えてやることになってた。 「わかった、そうする」 ピンポーン! ベルが鳴った。 「はーい!」 ハルカが出迎えようとして、滑って転んだ。 みんな笑った。 ハルカも笑った。 そして…… ドアを開けると笑顔のマコちゃんとトウマが並んでいた。 明日は小学校の卒業式。 ハルカやカナの進学祝いも兼ねた前祝いパーティーへ、マコトとトウマも呼ばれていた。 南家のあるマンションの前で二人はばったりと会って、一緒に部屋の方を見上げた。 「あーあ、ここに来るのもこれで最後か」 いつもの『マコちゃん』になってるマコトは、溜息まじりに言った。 「どうしてだよ。またくれば良いじゃないか」 トウマは意外そうな顔をして訊いた。 「ほら、声」 マコトの声は、半年前と比べて少しハスキーになってる。 「ああ、そうか。男なの忘れてた」 「そ、そんなぁ~」 「ごめんごめん。で、どうするのさ」 「来年から受験だからなかなか来れなくなる、ってことにする」 「そっか、中学生なんだっけ」 「うん。実は、カナにはもう頼んだんだ」 マコトは寂しそうに苦笑した。 「しょうがないな、そればっかりは。でも今日は楽しもうぜ」 「うん。行こうか」 ふたりはエントランスから中に入り、エレベーターに乗った。 こうして並んでみると、トウマのほうが少し背が高い。この年頃にありがちなことだ。 「トウマは、いつまで『オレ』でいる気?」 「うーん、別に女なの隠してるわけじゃないしなあ」 と言いつつも、トウマの脳裏に藤岡の姿がよぎる。 「『あたし』とかにするかい?」 「それも変だ」 「じゃあ『ボク』で」 「考えとく。兄貴にでもクレーム付けられたら、変えるよ」 がらっ。 エレベーターの戸が開き、いつもの廊下が目に入る。 「ほんとに、もう来れなくていいのか?」 トウマは降りながら訊いた。 「いいんだ。みんな同じ中学だしね」 マコトが、いつもの髪留めを付けながら降り、少し先を歩く。 「ハルカさんに、会えないぞ」 思わず「あ」と立ち止まるマコト。 停まれずトウマが追突して、軽く抱きつく格好になった。 「あっぶねえな」 「へえ……トウマも、女の子なんだなあ」 背中の感触が、一瞬だけマコトの心をくらり揺らがせる。 でも…… 「何考えてんだ。元から女だよ」 というトウマの一言で、我に返った。 「オレは今日まで女、だけどね。さあ、今日は楽しくやろう!」 振り返り、笑いかけるマコト。 その笑顔に、こんどはトウマがくらり。 マコトはそんなことには気がつかず、南家のドアベルをならした。 「いらっしゃい、待ってたわよ」 当初の想い人が戸を開き、出迎えた。 その先の部屋からは、二人が「今」想う相手の笑い声が聞こえた。 それから…… みんなで持ち寄ったごちそうや、ゲームを楽しんだ。 見慣れた人たちとの、気楽なパーティだ。肩の力なんか、入ってない。 パーティは遅くまで続いた。 とは言っても、小学生が普通に帰宅できる時間まで。 片付けはハルカがすると言ったが、「それじゃ大変だ!」と、こんどはカナが先頭切って動き始め、みんなそれに続いた。 もっとも、最終的にはカナは動き回っている「だけ」となってしまったが。 「はい、みんなありがと」 笑顔のハルカが礼を言った。 いつもの笑顔。 みんな友達だ、いつでも会えるハルカの笑顔だ。 「わたしは、昨日の夜マコちゃんに会えなくなる夢を見たんだ」 「へぇ」 「そんなこと、ないよな?」 「……………ごめん」 「え?」 チアキの顔から表情が消えた。 「もう、あんまり会えなくなっちゃうんだ」 「……」 「カナから聞いてないか? ほら、来年受験だし」 「それでも、たまには来れるよな?」 「……あんまり。ごめんよ、殆ど無理だよ、ごめんよ」 マコちゃんの目からは、涙があふれそうだった。 「そんなのないよ。マコちゃん、大好きだから、また来てよ!」 チアキは思わず抱きつき、「やだよー、やだー」と泣いた。 マコちゃんも目をまっ赤にしながら「ごめんよ」と、何度も言った。 「コラ、チアキ。マコちゃん困らせるな」 そこにカナが割って入った。 自分も泣きたいのだが、笑ってやるしか無かった。 「受験が終って、もっと大きくなったらまた会おうよ。ナ、二人とも」 「「うん」」 少し離れ、言葉を探す二人。 「オレ、ぜーったい大きくなって、チアキのこと迎えに来るから」 「ほんと、だな?」 「ぜったいだ。チアキのこと、ほら、大好きだから」 告白、というべきか。 マコトは産まれて初めて、女の子へ「好き」という言葉をかけていた。 「待ってるよ、マコちゃん」 それから―― マコトがその約束を果たすのは、十何年か後の後のお話で。 素晴らしいの一言に限る あなた小説家になってくだされ -- ぽぽぽ (2009-07-23 18 34 20) いいね -- 名無しさん (2017-08-15 08 17 37) 名前 コメント 8.1-896氏 9スレ目 保管庫
https://w.atwiki.jp/atiga-9nen/pages/60.html
【中学一年 ―― 6月第四週】 京太郎「(さて…今日は県大会当日だ)」 京太郎「(あれから色々とやって…基礎も固めた)」 京太郎「(それに…部長ほどの打ち手を完封できる能力も俺にはあるんだ)」 京太郎「(今なら県予選の突破だって…出来るはず…!)」ギュッ 郁乃「あ、須賀君~」 京太郎「あれ…監督?どうしたんですか?」 郁乃「えっとねー…ちょっと言いづらいんやけど…」 京太郎「えぇ」 郁乃「エラッタの時間や~」 京太郎「え、エラッタ…?」 郁乃「バフ系能力者弱体化に伴い、須賀君の特殊勝利にもちょっと手ぇ入れへんかったらあかんって思うて~」 郁乃「後、試合の度に四人分能力考えるの大変やって事に今更気づいてもうてん~」 京太郎「え…あの…な、何の話ですか?」 郁乃「【またこのスキルの効果で他者のコンマが自身の【雀力】を下回った場合、トップでなくても和了る事が出来る】」 郁乃「この部分やけど~」 郁乃「またこのスキルの効果で【全員】のコンマが自身の【雀力/2】を下回った場合、トップでなくても和了る事が出来る」 郁乃「これに変更な~。【】ついてる部分が、変更点やで~」 京太郎「なんか俺よく分かりませんけど…凄い弱体化喰らってません?」 郁乃「まぁ、そもそも重力世界はまだ成長途中にあるスキルやしね~」 郁乃「ちょっと強くし過ぎたって反省しとるみたい~」 郁乃「それにまぁ雀力100計算やとこれでもかなり鬼畜な能力やし堪忍してや~」 郁乃「その分、相手の特殊勝利の条件もきつくしていくし~」 郁乃「後、エラッタのお詫びとして~…はい、これ~」 京太郎「…なんすか、この本」 郁乃「君に傾向が似てるプロの本やで~」 郁乃「とりあえずこれ読めば雀力が2くらいあがるんちゃうかな~?」 郁乃「これで雀力30くらいにはなるし、補正値あがって戦いやすくなるやろ~」 京太郎「補正値…?ま、まぁ…試合までに読んでおきますね」 郁乃「うんうん。じゃあ、須賀君、頑張ってな~」フリフリ 京太郎「……なんだったんだろう…」 京太郎「(まぁ、そんな監督のお陰かは知らないけれど)」 京太郎「(俺たち阿太中男子麻雀部は破竹の勢いで進むことが出来た)」 京太郎「(決勝までは殆ど俺の能力のカモで)」 京太郎「(残りは先輩たちが美味しく料理(意味深)していてくれた)」 京太郎「(お陰で決勝まで殆ど苦戦する事なくコマを進めた訳だけれど…)」 京太郎「(…さて…目の前にいるのは…阿太中のライバル、北上中学…か)」 京太郎「(こうして見てるだけでも分かる…)」 京太郎「(こいつは…先輩たち並に強い…!)」 京太郎「(俺の能力は強いけど…でも、絶対じゃないんだ)」 京太郎「(油断は…出来ない…!)」 +2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14 +3 北上(雀力5能力補正-6) +4 モブA(雀力3能力補正-6) +5 モブB(雀力3能力補正-6) 京太郎72 北上46 モブA21 モブB66 京太郎「(さて…本当は北上から直撃とりたいところだけど…)」 京太郎「(中々、堅実な打ち方しやがるな…俺を警戒してるのか?)」 京太郎「(まぁ、ここまで殆ど対戦相手を和了らせなかったし…警戒されるのも仕方ない…か)」 京太郎「(じゃ…仕方ない。まずは緊張してる二年の先輩から…)」 モブA「…」トン 京太郎「それロン。7700」 京太郎「(いただく事にしますか)」 +2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14 +3 北上(雀力5能力補正-6)-1 +4 モブA(雀力3能力補正-6)-3 +5 モブB(雀力3能力補正-6)-3 京太郎 96 北上26 モブA24 モブB61 京太郎「(さて…俺の一撃で警戒心強めたのか…)」 京太郎「(モブAがかなりオリに入ってるな)」 京太郎「(でも、そんなガチガチに固めてたら…逆に狙い撃ってくれって言ってるようなもんだぞ)」 京太郎「思考停止して降りる奴ほど読みやすい相手もいないからな)」 京太郎「(ま…これも小走先輩の受け売りなんだけど…)」ハハッ 京太郎「(でも…こうして見てると分かるぜ)」 京太郎「(次にお前が打つのは…そう俺の和了牌の…)」 モブA「…」トン 京太郎「それロンだ。12000」 モブA「あ…あぁ…」 +2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14 +3 北上(雀力5能力補正-6) +4 モブA(雀力3能力補正-6) +5 モブB(雀力3能力補正-6) ※団体戦なので一応、四回やります ほぼ勝ち確定ですが 京太郎74 北上12 モブA11 モブB24 京太郎「(どうやら俺の能力はちゃんと機能してるようだな…)」 京太郎「(俺以外に殆ど手が進んでいるのが感じられない)」 京太郎「(お陰で安心して高めを揃える事が出来るぜ)」 京太郎「(ま…つっても俺じゃ精々、満貫くらいが限界なんだけどさ)」 京太郎「(不動峰みたいな火力があれば俺もモブA飛ばして終わらせられたかもしれないけど…)」 京太郎「(ま、ないものねだりしても仕方ないな)」 京太郎「(それに…もうここまで点差が開いたら満貫一発でもかなり痛いだろ)」 京太郎「(後はこれを…誰かに当てられれば…)」 モブA「こ、これなら…!」トン 京太郎「ロン。満貫だ」 モブA「」「あ…あ…あぁぁ…」ジワッ 京太郎「(…ほぼ勝ち抜けって訳だ)」 +2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14 +3 北上(雀力5能力補正-6) +4 モブA(雀力3能力補正-6) +5 モブB(雀力3能力補正-6) 京太郎91 北上21 モブA22 モブB33 ※トップなので運命の二つ名は発動しません 京太郎「(さて、オーラスだけど…)」 京太郎「(まさかここでこんな大物手引く事になるとはな…)」 京太郎「(これも監督の本のお陰かな…なーんて)」ハハッ 京太郎「(…ま、これをモブAに当てられればほぼ飛び寸前まで持っていけるけど…)」 京太郎「(これからの事を考えると出来れば北上の方に当てたい)」 京太郎「(或いはツモ和了がベストではあるんだけど…っと)」 京太郎「(…はは。今日の俺は随分とついてるみたいだ)」 京太郎「ツモ。6000・12000」 「圧倒的!圧倒的です!!」 「阿太中一年、須賀京太郎!!」 「決勝戦もこれまで通り他校に和了らせません!」 「まさにオンステージ!独壇場です!!」 京太郎「…ふぅ」 モブ1「よ。おつかれ」 京太郎「あ、先輩」 モブ2「また完全試合か…酷いもんだな」 モブ3「トラウマ製造機扱いされるのもそう遠くないかもしれないな」 京太郎「ちょ…や、やめて下さいよそういうの」 京太郎「モブAが最後泣いてるのみて、割りと心傷んだんですからね」 モブ1「はは。まぁ、勝負の世界だ。そういうのもこれから山ほど見る事になるさ」 モブ3「特にお前のポジションは先鋒…全員、少なからずエースとしての自負を持ってる奴らだからな」 モブ2「まぁ、それは俺達も負けちゃいないがな」 モブ1「あぁ。実力に開きこそあるが…俺達は全員エースだ。少なくともチームを背負ってるって意味じゃ同じだ」 モブ2「だから、後は俺達に任せとけ」 モブ3「あぁ、きっちり俺たち三人で締めてきてやるからな」 部長「(…あれ?これまた僕の出番がなくなりそうな予感…)」 【System】 須賀京太郎は県大会を勝ち抜きました 須賀京太郎の雀力が3あがりました 8月の二週目にインターミドルのイベントが発生しました