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メイリンの手紙 114 :メイリンの手紙 [sage] :2005/12/22(木) 13 56 04 ID ??? Bさんへ この頃ボケの大増殖でツッコミの供給が間に合いません。 正直私一人じゃとても辛いです。 あの濃いキャラ達にツッコめるのはあなたしかいません。 暇な時でいいんで応援に来てください。 お願いします。 思いつきで書いた、今は反省している。 http //anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1134955306/114
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【名前】幾多一人(いくた ひとり) 【性別】男 【所属】科学 【能力】絶対音感(セパレーション) 【能力説明】レベル0 文字通り、ある音を単独に聞いたときに、その音の高さ(音高)について音楽で決められた名前(音名)を、他の音と比較せずに即座に言い当てることができる能力。 彼の場合は能力強度が低すぎる為、普通の人なら聞き分けることが難しい似通った音程を聞き分ける程度しか能力を発揮できない。 【概要】 祐天寺学院に在籍する高校二年。 学園都市内でも平均からやや低めである祐天寺の中でもかなり成績の低い劣等生。 にも拘らずまともに勉強もしようともせず、同校の悪友と遊び呆けてばかりいる。 もともと良家の子息で、両親は多大なる期待を彼にかけていた。その為彼の中には両親の期待に応えなければならないという強迫観念があり、例え嘘を吐いてでもその期待に応えていく事しかできなかった。 学園都市には小学校のころから入っていたが、結局能力は向上する事も無く、それを追う様にして学力も次第に低下していった。 しかし彼は両親の期待に応えよう、快く家族として受け入れて貰いたいという小さなプライドを守る為に、両親が学園都市の外に居る事を良いことに嘘を吐き続け、最も親しい人物に対して成績優秀であるという偽りの仮面をかぶった状態で接し続け、今現在に至る。 因みに高校ではクラスで五本指に入る程の成績を維持している、と親に伝えている。 彼が嘘を吐き続けるのは自分の親のせいであると責任を転嫁しており、自身の行動を改めるつもりなど毛頭ない。 嘘がばれる位なら嘘を更に上塗りしてでもそれを隠そうとするようなタイプの人間。 性根は腐りきっているが所謂真面目系屑であるためスキルアウトに入る事は絶対にしない、というより、スキルアウトを何処か見下している節がある。 特異な事は猫を被る事、演技。苦手な事は努力、継続、苦労。 【特徴】 特異な事は猫を被る事なだけあり、人当たりは物凄く良い。 いつも笑顔を絶やさない好青年という印象を持たれがちなので最初の方は友達も多いが、長く付き合っていくと次第にその本性が露呈し始めるので残っているのは彼と同類のものばかり。 【台詞】 「嘘ついたっていいじゃねぇか!!それで相手が気分良くなってくれるんなら万々歳じゃねぇか、知ったような口ききやがって――――テメェが俺の気持ちなんざわかってたまるかってんだよ!!」 「これも全部親が悪いんだ、悪いのは俺じゃねえ。環境が、為人が、運が悪かっただけだ。 だから俺が責め立てられるような謂れはねぇし、非難なんてさせてやらねぇ。俺を快く思わない奴は俺の資産の総力を挙げて潰してやる!!」 【SS使用条件】 とくになし
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鈍い唸りを上げ、手入れの悪い錆の浮いたダンビラが横薙ぎに私の頬をかすめる。ぼろ布みたいな服の裾をひるがえして、闇雲に襲い来る連撃を、ステップを踏み、身をひねってかわす。敵の接近を許し、ほぞを噛んだ私は足元の土くれを蹴りあげ、野盗が怯んだところを身をひるがえして距離をとる。 「どこを見ている!次はお前だ、腰ぬけ野郎っ!」 自分の目の前にいた一人をしとめたヒューランのリーダーが、足元に転がる男を蹴飛ばして、私の目の前に迫っていた野盗を挑発する。カッとなった野盗が何か叫びながらリーダーに向かう間に息を整え、周りにいる敵の気配を探る。 左後方に一人、もう一人…草むらを右側に大きく回り込んで…たぶん私の後ろで呪文を詠唱しているララフェルの幻術士の少女を狙っている。 私が放った矢が草むらに飛び込むのと入れ替えに刃こぼれしたナイフを構えた野盗が飛び出してくる。動きに全く迷いがない…明らかに手だれだ。 私は腰を落とし、一直線に私に向かって走ってくる髭面の男に向かって弓を引き絞る。その瞬間、周りの景色が視界に入らなくなり、狙いの中心、男の心臓だけに意識が集中していく。全方位に開いていた意識がその一点に向かって急速に閉じていく感覚。 いっぱいまで引き絞っていた弦を離そうとしたその刹那、男が鋭くステップを踏んで直角に方向を変える。向かって右方向に回り込んだのだ。この男、弓の死角を解っている…。 私はとっさに腰を低く落としたまま、前に突き出していた左足を軸に右足を蹴って身体を右方向に回転させる。コマのようにスムーズに回転したその先には驚きに凍りついた野党の髭面が引きつっていた。 私の意識は既に相手の心臓をしっかりととらえている。そして微かにぼやけていたピントがきっちりと合ったその瞬間、限界まで引き絞っていた弦は解放され、心地よい音を耳に響かせて必殺の矢を男の心臓に向かってはじき出す。 「シルファ!危ない!」 幻術士の声。私の背後、既に大ぶりの片刃剣を振り上げた野盗の気配。私は奥歯を食いしばり、強引に後方に向かって仰け反りながら同時に三本の矢を番え、後ろに倒れ込みながら弓を引き絞る。 逆さに流れていく景色の中、恐ろしい形相で剣を振り下ろす野盗の姿と、その背後で必死に呪文を詠唱しているララフェルの姿がスローモーションのように映る。 高らかな弦の音が響くのと同時に、時間の流れが元に戻る。私は仰向けに草の上に倒れ込み、わずかに早く野盗の肩口に食い込んだ三本の矢は相手のバランスを崩して剣撃をそらす。たたらを踏んだ野党の身体がふいに炎に包まれる。ララフェルの呪文が完成したのだ。 身を焼かれる苦痛に地面に転がった野盗のもとに、残りの敵を一掃したリーダーたちが駆け寄る。 …危ない所だったが、何とかしのげたようだ。単純な野盗狩りの仕事だったのだが、戦闘中に出払っていた仲間が戻ってきて挟撃を受けたのだ。私は草の上に尻もちをついたまま、息を整える。 ララフェルの少女が駆け寄り、私の頬の傷に手をかざして回復の呪文詠唱を始めた。最後の一人を片づけた仲間たちが三々五々、私の周りに集まってくる。何とか、一人もかけずに乗り切ったようだ。 「お疲れ様、フォローが遅れてすなかった…」 申し訳なさそうに手を差し出すリーダーの手を掴んで立ち上がる。しかし、今回は仕方がない。前方の敵が多かったため、あの場でリーダー達が後方に走っていたら前線が崩壊して総崩れになっていたところだ。 私は首を振って答えると、改めて転がった野盗の数を数える。最初に6人、そののち、後方から3人の挟撃を受けたことになる。私達が5人だから、良くしのげたものだ。 「だが、あの体勢からよく当てられるもんだ。弓術ギルドではあんな撃ち方も教えているのか?」 妙な関心の仕方で大柄なルガディンの斧術士が問いかけてくる。聞き方によっては皮肉のように聞こえるが、当人は至極真面目で、裏表のない疑問だと最近気がついた。 私は苦笑してかぶりを振った。さっきのは完全に苦し紛れの一撃で、ちゃんと当たったのは偶然…とまではいわないけど、かなりきわどかったのは確かだ。 「そんなことないよ…さっきのは苦し紛れ。それに、私の弓はどっちかというと狩人上がりだから…」 そうだ、確かに私はグリダニアの弓術ギルドに所属し、いくつかの弓の技を教わったが、私の弓術の基本はあくまで猟師としてのものだ。 何か違うのか?…っと、解ったような、解らないような複雑な顔で髭をさするルガディンを見ながら、私はふと、初めて狩りに参加した時の事を思い出していた。あの時も苦し紛れの一撃で難を逃れたんだっけ… ※※※※※ あれは確か、私が14歳になったころ。 その頃私は村の狩人のギルドで一通りの弓の使い方、獲物の追い方を学んでいた。村はずれにある弓の練習場で的を狙ったり、紐で引かれた移動する的に矢を当てたりから始め、最近では先輩の狩人について実際の狩りの助手のような事をしていた。 私が助手についたのは、先輩のティリアさん。兄、グノームの幼馴染の女性で、ムーンキーパー族のこの村では唯一、サンシーカー族の血を引いていた。日に焼けた健康的な肌の色は、大理石みたいに色白な肌の多いうちの村の中では凄く目立っていて、子供のころからいじめられたりもしたらしい。 だが、兄とはウマがあったようで、良くうちにも遊びに来ていたため、私も子供のころからよく遊んでもらっていた。 「…ってな訳で、大方の事は身について来ただろうから、今日からは見習いとしてではなく、実戦での狩りに参加してもらう。言っとくけど狩り場に入ったら一切の甘えは無しだよ。あたいら森の住人にとって、これは遊びじゃないんだ」 いつもと違う、厳しい視線に緊張しながら神妙にうなづく。まだ小さかった頃、一度だけ大人たちの狩りを覗きに行って以来、最近助手として狩りに参加するようになるまで二度と狩り場に近付く事はなかった。 それに、助手として働いていたときは狩り場の中でも比較的浅い場所で、ごく単純な小動物を狩る事がほとんどだったので、今回のような本格的に仲間と連携するような狩りは初めての事だ。知らず、私の背筋が伸び、膝の上でにぎりしめた拳に力が入る。 「ははは、だいぶ緊張しているようだな。なに、大丈夫だ。シルファならすぐに狩りの中心を担えるようになるさ!」 女性の隣に立つ兄はそう言って豪快に笑う。ホントに楽観的…というか…肩身が狭い気分で、身を小さくする私の肩を叩き、兄は励ましてくれる。…いや、ほんと、やめて…お願いだから。 「…いい加減にしな、グノーム!お前の担当はあっちの子だろ!」 健康的な額に太い青筋を浮かべてティリアさんが怒鳴る。部屋の隅っこの方では本来兄が担当するはずの新人の子が所在なさそうにこちら見つめていた。心細そうな瞳にちょっと胸が痛くなる。 「いや、俺はただ初めての狩りの緊張をほぐそうと…」 兄の言い訳にますますティリアさんの怒声がヒートアップする。この人、本当に自分が何故怒鳴られているのか解っていないみたい…。 「だから!!それはあたいの役目だっつってんだろ!あんたはとっとと自分の担当の子のとこに行ってやんな!…ほら、悲しそうな顔でこっち見てんじゃないか!」 耳と尻尾を逆立たせ、部屋の隅の子を指さしてティリアさんが怒鳴りつけると、まだ何か言いたそうな兄はしぶしぶと泣きそうな顔で真新しい弓を握りしめたその子が待つ方に向かっていった。 「はぁ…はぁ…まったく…」 まだ狩りも始まっていないの荒くなってしまった息を整えるティリアさんに私は申し訳なさで胸が苦しくなり、小さな声でごめんなさいと呟いた。 兄の私に対する過保護っぷりは年々悪化の一途をたどり、時には村人さえ顔をしかめるほどになりつつあった。 うざったいだけならまだ私が我慢をすればいいんだけれど、現在狩りの中心を担う兄が私に対して特別扱いをするという事があったら、それは村全体の問題となってしまう。もちろん、実際には兄はそう言う事をする人ではないけれど、狩人皆がそう思ってくれるわけじゃない。 「…えーっと…なんだっけ…そうそう、とにかく、狩り場に入ったら絶対に気を抜くな。狩る側が、いつの間にか狩られる側になるなんて事も…」 「危なくなったら、いつでも兄さんを呼ぶんだぞ、兄さん世界の裏側からだってすぐに…」 担当の子に背を向けて熱く語り続ける兄に、ティリアさんが振り向きざま、そばにあった椅子を投げつけて強引に黙らせる。…凄い投擲能力。 飛んできた椅子を顔面で受け止め、白目をむいて倒れた兄をほったらかして、肩をいからせたティリアさんは私と、涙を浮かべておろおろと立ちつくす新人の子の腕をつかむと猟師ギルドを飛び出した。 ※※※※※ 村はずれにある森の精霊をあがめる祠で禊を行い、精霊たちに狩り場に入るための許しを請う。そして、狩りの安全と成功を願い祈りをささげると、村の裏口を出て村からも見える大きな木のある広場へと向かう。私がまだ子供の頃、狩りを覗きに行った場所だ。 あの頃の私はまだ森の怖さも知らず、好奇心だけで森に生きるものの禁忌を犯してしまった。あれからもう何年も経つけれど、私を見下ろす月だけはあの晩と何も変わらず、ただ、冷たく青い光を放ち続けている。 狩り場につき、弓や矢の準備をしつつ、狩りの手順を確認するティリアさんに、私とミゥ…兄が担当するはずだった子は緊張の面持ちでうなづく。ミゥは村の反対側に住んでいた事もあり、遊ぶグループがちがっていたためあまり面識はなかったが、線が細くて華奢な体のおとなしい子だった。 「よし、シルファにはもう説明したけど、今回は連携を使った狩りの練習だ。一人が獲物を追いだして群れから引き離し、もう一人が待機している場所まで追い込む。一撃で仕留めにくい相手や、狙いにくい場所から追い出す時にも使うから、良く覚えときな」 私達はガクガクとうなづいて了解を示す。行うこと自体はそう複雑ではない。一つ一つの行動は既に何度も練習を重ねてある。今回はそれを一つに繋げて、状況に応じて行うのだ。 「良いか、動いてる相手を狙うときには、狙いの中心だけに意識を集中するんだ。周りの事なんか、一旦意識からはじき出せ。狭く、狭く集中…な。…よし、まずはミゥ、あんたがおびき出してみな。シルファは向こうの…あの岩の向こうで待機。二人とも風向きには注意するんだよ。不用意に風上になんか立ってみな。脳みそ叩きだすからね!」 茂みを回り込んだ大きな岩の陰に身をひそめる。ピンと尻尾を立てて風向きを確認すると息を殺して気配を消して獲物の接近を待つ。 やがてミゥの放つ矢に追われ必死で逃げてくるマーモットの気配が近づいてきた。私は足を大きく広げて腰を落とし、弓を引き絞って逃げてくるマーモットに狙いを定める。 マーモットは障害物を避け、右へ左へ飛びさすりながら一目散にかけてくる。狙いは心臓。野生動物の生命力は侮れない。胴体などに当てても獲物は止まらず、そのまま森の奥へと逃げ去ってしまう。 だから、狙うときには心臓か、もしくは脚の付け根を射抜いて動きを止めなくてはならない。そう教えられていた。 私は必死にマーモットの小さな心臓に意識を集中しようとするが、獲物は左右に跳ねまわるうえ、木の枝や茂みが邪魔をして一向に狙いが定まらない。 獲物が自分の前を通過しようとした時、もう間に合わなくなると思い放った矢はマーモットのはるか頭上を通過して茂みの奥に消えた。 そうやって交代しながら月が傾く頃までマーモットなどを追い続けた私達は、くたくたに疲れた身体を大きな岩に預けてお弁当を食べた。華奢な身体のミゥはやはり身体があまり強い方では無いようで、本当はグリダニアに出て幻術士になりたいと言っていた。 でも、幻術の教室に入るためにはそれなりのお金が必要だし、たくさんの妹を抱えたミゥの母の事を考えると、一日も早く自分が狩人となって生活を支えないといけないと言って寂しそうに笑っていた。 ご飯を食べて少し元気が出た私達は狩りを再開する。少しずつ二人の息も合い始め、数頭のマーモットをしとめた頃、森の入口、あの広場の方が騒がしくなった。狩人の怒鳴り声や子供の泣き声が聞こえたことから、またどこかの子供が森に忍び込んだのだろう。 私は自分の事を思い出して苦笑したが、ティリアさんは目尻を釣り上げた。確かに、森のしきたりももちろんだし、私やミゥのような初心者の矢はどこに飛ぶか解ったものではない。 「少しの間二人でやってな、…いや、休んでてもいいや。ちょっと行ってくる。…良いね、無理はするんじゃないよ」 そう言ってティリアさんは広場の方に戻る。私達は顔を見合わせたが、狩りにも慣れ始めたのと、ようやく息が合って連続で数頭のマーモットをしとめられるようになってきたところだったので、ここで休んで勘を失いたくはなかった。 私達は再び配置につき、今度は私がマーモットを追いだす役になった。じっくりと風向きを測り、茂みに身を潜めて少しずつ接近する。丸々と太ったマーモットはのんびりと茂みの中で木の実をかじっていた。 このまま狙撃した方が早いのかもしれないが、今日は連携の練習だ。しかも、どちらかというと、逃げてくる獲物をしとめる方が主眼なのかもしれない。 慎重に息を殺して狙いを定め、マーモットの足元に矢を放つ。獲物が驚いてこちらを向いた瞬間、茂みを飛び出して次の矢を番えて迫る。マーモットが脱兎のごとく駆け出す先に矢を放って逃げる方向をコントロールし、ミゥが待つ地点に向かって追いたてていく。 さすがに茂みの中では4本足のマーモットには追いつけず、徐々に距離を置かれていきながらも、うまく獲物を追いたてられたことに安堵した瞬間、前方で鋭い悲鳴が上がった。 悲鳴の主を確認する必要もなかった。茂みを抜け、私は一気に加速してミゥのもとへと向かう。大きな岩を回り込んでミゥが待つ開けた場所で私を待っていた光景は、唸り声を上げる4頭の狼と、そのうちの一頭の顎に足をくわえられて振りまわされているミゥの華奢な体だった。 意識があるのかないのか、ミゥは抵抗らしい抵抗もできず、まるで子供に弄ばれる人形のようにぐったりとしたまま振りまわされていた。私の脳裏に、あの日の自分の姿がオーバーラップする。 私は大声を上げて突進し、でたらめに矢を放って周りの狼を追い散らす。そしてそのままの勢いで、驚いてミゥを離した狼に体当たりをして弾き飛ばす。思い切り肩を入れて当たったはずだが、軽々と立ちあがった狼は、忌々しげに唸りを上げると、私達の周りを回り始める。 私は荒い息を整えて弓を構え、尻尾を立てて周りを威嚇しながらミゥの様子を見る。ぐったりとして蒼白になったミゥの身体のあちこちには深い噛み傷が血をにじませていた。 まずい。身体が冷たくなってきている。早く村に運んで治療をしないと命も危ないかもしれない。だが、一頭でも勝てる見込みのない狼が4頭もいて、周りを取り囲まれている状況では私もうかつには動けない。 私は威嚇の声を上げ、狙いを定めて矢を放つが、それはことごとく的をそれ、狼の足元やはるか後ろの立木につき立った。 その時、背後から茂みの中を近づいてくる大きな影に気がついた。私がその影に気を取られた瞬間、私の死角にいた狼が私めがけて牙をむいて飛びかかってきた。 だが、私は逃げる事は出来ない。足元には意識を失ったミゥがいるのだ。その時、唐突にティリアさんの言葉が頭に浮かんだ。 「良いか、動いてる相手を狙うときには、狙いの中心だけに意識を集中するんだ。周りの事なんか、一旦意識からはじき出せ。狭く、狭く集中…な」 まるでスローモーションのように迫りくる狼の並んだ牙に視線を集中する。やがて意識は狭まり、周りを回る狼の唸り声も、草を揺らす風の音も、周りの景色さえも意識から消えていく。私を取り巻く景色が急速に前方の一点に集約していく気配。 狼の牙が私の間合いの内側に入る直前、ビン!っと澄んだ音色を奏でて矢が放たれる。 小ぶりな弓から飛び出した矢は私の喉を食い千切ろうと迫る狼の口に並んだ前歯の中心に命中し、黄ばんだ歯の破片をまき散らす。 甲高い悲鳴を上げて跳びさすった狼は、一旦怯んで首を振るが、すぐにまた体勢を立て直して、今度は周りの狼と同時に飛びかかってくる。そして、背後から迫る気配も一気に間合いを詰めて突進してくるのが解った。 その時、私の身体が勝手に動いた…というのは言い過ぎだろうか。私はとっさに高く跳びあがり、全方位に向かって矢をばらまく。かつて狩りの助手についたときティリアさんが放って見せた弓の技。アローへリックス。 一度見ただけだったからティリアさんのように美しい光の軌跡も描きはしなかったし、矢の飛び方もバラバラ、実際に威力をもった矢はほんの数本だったかもしれないけど、ドーナツ型の範囲でばらまかれたうちの何本かは確実に狼の厚い毛皮、そして背後の茂みから迫っていた影にも突き刺さった手ごたえがあった。 しかし、一旦は潮が引くように距離をとった狼たちだったけど、着地に失敗して手首と足首をひねってうずくまった私達の周りに、再び唸り声を上げ近づいてくきた。 私は歯を食いしばって身を起し、迫る狼を睨みつけたけど、もはや弓を構える事も出来ない。 やがて勝利を確信した狼が涎を垂らしながら飛びかかってきたその時、耳がツンとなるような衝撃波を放ちながら目の前まで迫った狼の身体に矢が突き刺さり、その巨体を向こうの岩のそばまで弾き飛ばす。 直後、驚いたとなりの狼の心臓にも鋭い矢が根元まで突き刺さり、あっという間に2頭の狼がしとめられた。 「シルファ!ミゥ!無事かい!?」 弓を構えて駆けてきたのはティリアさんだった。私は安堵しかけたが、私の背後にまだ2頭の狼が残っていた事に気づいて慌てて振り返る。 そこには既に射抜かれて事切れた2頭の狼が倒れ、茂みの中の陰も消え去っていた。…いつの間に…。 それから私達は狩人達に保護されて村に戻って手当てを受けた。幸い気を失っていたミゥも命に別条はなく、無事に隣のベッドで意識を取り戻した。私達は手を取り合い、ボロボロの身体で無事を喜び合った。 傍らには心配そうな顔をしたティリアさん。私達を二人きりにした事に責任を感じているらしく、浮かない表情だ。 「二人とも、ほんとに済まなかったね…あたいが傍を離れちまったばっかりに…」 私達はそろって首を振る。あの時は仕方がなかった。森に忍び込んだ子供たちはまだ他にもいて、とにかく最優先で保護しなければならなかったのだそうだ。実際、あの狼たちが狙ったのが子供たちだったら助からなかっただろう。 「俺からも謝らせてくれ。そもそも俺がきちんとミゥについていれば、こんな事にはならなかっただろう…」 深い憂いを含んだ…これは兄の声だ。声は私達の向かい、カーテンが引かれたベッドから聞こえた。薄いカーテン越しに大柄な人が横たわっている影が見える。 「兄さん…どうしたの、怪我でもしたの?」 少し心配になってカーテンの向こうに問いかけると、兄はばつが悪そうに言葉を濁した。 「いや…別に…ティリアに投げつけられた椅子が鼻にあたってな…」 兄のとぎれとぎれの言い訳を聞いていたら、ティリアさんが堪え切れないように笑って、カーテンを引きあける。 「おら!女々しく隠れてないで言ってやんな!あのアローへリックスもどき、なかなか良かったってさ!」 カーテンの向こうの兄の姿を見て、私は驚いて口をあんぐりと開け、ミゥは真っ赤になって目をそらした。 兄はうつ伏せでズボンや下着をずり下ろし、むき出しのお尻を高く突き出すようにして、ベッドの上にうずくまっていた。お尻にはまだ少し血がにじんだ包帯がぐるぐるに巻かれていた。 「うおおおぉぉ!!こら、ティリア!何をする!!さっさと閉めろ!」 ティリアさんは心底おかしそうに笑いながら、カーテンを閉じた。それでようやくあの時、背後の草むらに迫っていた影の正体が解った。背後にいた2頭の狼を倒したのが誰なのかも。 ※※※※※ 「…えっと、つまり向かってくる敵を打ち倒すというよりは…獲物を逃がさずにしとめるのが得意…というか…」 昔の事を思い出し、少し懐かしい気分になりながら、考え込んでいるルガディンに説明してみる。自分でもなんだか解ったような、解らないような説明だ。実際のところ、両者はこと戦闘における技術としてはそう大きくは違わないのだろう。 むしろ、そこに至るまでの心持や、技術としても戦闘に入るまでの敵の補足の仕方や敵の追い方、有利な地形への追い込み方などが違うんじゃないかと思う。 全員の治療が終わり、野党の一団をしとめた証を手に入れた私達は、陽が落ちる前に街に戻れるよう、急ぎ足になる。この時間ならちょうど晩御飯の少し前にはグリダニアに戻れるだろう。街に戻ったら久しぶりにミゥを尋ねてみようか。そして、できれば一緒に食事をしたいと思った。 ミゥは今、グリダニアの幻術教室で幻術を習う傍ら、司書として教室に併設された図書館で働いている。 あの後、比較的怪我の軽かった私と兄は程なく退院する事が出来たが、全身を噛まれ、足の付け根を咥えられたまま酷く振りまわされたミゥは、脚の神経をやられてしまったとかで、もう狩りに出る事は出来ないという診断だった。 退院してしばらくの間村の中で杖を使って歩く練習をしていたミゥが、ある日私のもとを訪ねてきた。グリダニアの幻術教室に入れる事になったそうだ。詳しくは聞いていないが、兄とティリアさんで入学金を持つ事にしたらしい。 「歩くのは大変になっちゃったけど…私、これからは好きな事をして生きていけるから…うれしいんだ」 そう言って微笑んだ彼女は、兄とティリアさんに何度もお礼を言って、それからしばらく後、グリダニアに向かって旅立っていった。 その後、私が村を出てグリダニアに住む様になってから時折会っては食事をしたりする関係が続いている。 私はあの日以来、少しずつ弓の技を覚え、今ではこうして冒険者となって狩人としてではなく、弓術士として弓を持つ事も増えてきているが、多分、根っこは変わっていない。 あの日、初めて感じた意識が前方に集中していく感覚。一旦狙いがついたら決して外す事はない、狩人の目。 普通の人から見たら狩人も、弓術士も同じなのだろう。もちろん、弓術士には狩人に無い、戦いに対する技術がたくさんあり、冒険者となった私はそれに助けられて生きている。 でも、それでもやっぱり、あなたの職業は何?そう聞かれたら私は胸を張ってこう答えるだろう。 私は狩人。森の狩人よって…。
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969 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/09/23(金) 02 57 28.24 ID ??? ジョルジュ「ハッ!セイッ!」 レイモンド「お見事です、ジョルジュ様!」 ロアビィ「よー、張り切ってるね。コレ、薔薇の宅配」 ジョルジュ「ありがとうございます。レイモンド」 レイモンド「はっ!ロアビィ様、薔薇はコチラに」 ロアビィ「まいど!しっかしコレ何やってんの?無人機相手に特訓? こんな暑苦しいことしなくても、アンタに勝てる奴なんてそういないっしょ?」 ジョルジュ「ガンダムファイターである以上、只一人の強者を目指すのは当然でしょう。 それに騎士とは常に己を磨き続けるもの」 ロアビィ「ふーん。じゃ俺は騎士なんて無理だわ」 ジョルジュ「ハッハッハ!そう簡単に騎士を名乗られても困ります。 祖国の歴史と誇りを背負い、勝利を主君へ忠義として捧げる…… その様なものを真の騎士というのです。最近は騎士の品位を落とす方も多くて困る」 ロアビィ「へぇ…つーってぇとアンタはガンダムオブガンダムならぬナイトオブナイトってわけだ」 ジョルジュ「いえ、私もまだまだ未熟者…… しかしまあ、由緒あるラクロア王家から叙任を受けた騎士ガンダムならいざ知らず 自称ネオジオンの騎士や、敗者になりたがるエレガント男などには入ってこられない世界ですよ」 ロアビィ「あ、薔薇がバラバラ……凄い不吉な予感ってヤツ?」 ジョルジュ「騎士は運命などに負けません!」 ロアビィ「あーそう。まあ特訓頑張ってね……うん、俺しーらないっと」 970 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/09/23(金) 02 58 17.73 ID ??? フラン「ここがネオフランスのジョルジュ=ド=サンドが秘密特訓してるって噂の場所ね! どれどれ、物陰からコッソリ、ファインダーで覗きますよーっと……」 マシュマー「ハマーン様万ぁぁ歳!!」 ジョルジュ「ええい、なんて品のない声ですか!貴方も騎士を名乗るならもう少し礼節を…」 マシュマー「ふははは!ドーベンウルフ三体撃破! どうしたネオフランスの騎士殿。まだ無人機を一体だけしか撃破してないようだが おっと、キュベレイmk-Ⅱ撃破!見てくださいましたか、ハマーン様!!」 ジョルジュ「特訓で機体を破壊してもしょうがないでしょう。というか貴方はなんでMSを破壊してるのですか!」 マシュマー「ハッハッハ!自分の騎士としての実力のなさを特訓のせいにするのでは祖国が泣くぞ! しかしこのままではコロニー落としも成功させてしまうな!コレも私の忠義がなせる力か!クィンマンサ撃退! んー、今日は実に調子がいい。みよ、この禍々しいオーラ!MSも金縛りになっている!!」 ジョルジュ「強化しすぎです……」 マシュマー「貴様も効率よく敵を屠りたいのならローゼスビットやらを使えばよいのだ」 ジョルジュ「デビルガンダムヘッドでも出てきたらそうさせて貰いますよ……」 マシュマー「風が気持ちいいではないかー!!」 フラン「何の光っ!?」 971 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/09/23(金) 02 59 22.06 ID ??? シン「サテリコンのお使いからの帰り道、なぜか俺はいつもと違う道を通ってしまった」 ザコ「きっとシンのツッコミセンサーが働いたザコね。青い光に誘われる蛾のようなものザコよ」 シン「人を蛾扱いするなって……なんだ、アレ?」 トレーズ「ふ……見事だ五飛。君達と戦えた事を誇りに思う」 五飛「トレーズ!貴様ワザと!!」 ゼクス「トレーズ、我々の道を阻むものは誰であろうと排除する!」 トレーズ「正しい選択だ。だが私は退かない。私の後ろには地球がある。私は地球が好きなのだ」 ヒイロ「トレーズ、お前を殺す」 トレーズ「君の敵とは……運命だ」 ヴァルター「トレーズ、今日こそ決着をつけるぞ」 トレーズ「君は……誰だ?」 マシュマー「ええい、名シーンの再現なら他の所でするのだ!爆風でハマーン様から頂いた薔薇が崩れるではないか!」 トレーズ「君はもう少しOZを学んでくれたまえ」 マシュマー「私はネオジオンの騎士だ!」 トレーズ「ところで君は何敗北目かな?」 マシュマー「ハマーン様の輝かしき運命に敗北など必要ない!」 トレーズ「私は昨日までの時点で9万9882回だ」 マシュマー「つまり貴様は弱いヤツだということだ」 トレーズ「だがその姿こそが美しい。若き息吹は敗者の中から培われる……それは獣にはできないことだ」 マシュマー「人には人の、獣には獣の報いがあるのだ!」 トレーズ「ふっ…マシュマー、我が友よ。それではそこに繁茂する野良デビルガンダムヘッドを どちらがより多く狩ったで互いの騎士道を認め合おうではないか」 マシュマー「いいだろう!デビルガンダムヘッドのおひたしをハマーン様に献上するのだ!!」 ジョルジュ「………」 ヒイロ「シャッフルの紋章が輝いてるな。使命であるデビルガンダム退治はいいのか?」 ジョルジュ「もう放っておいてください……私はガンダムローズと一緒に家出します 騎士としての名誉と誇りの為にドモン=カッシュにファイトを申し込むんですから……」 ザコ「あ、拗ねたザコ」 シン「いこう。遅くなるとパーラにどやされる」 ザコ「待つザコ!まだツッコミのお仕事全然してないザコよー!」 シン「俺にだって……ツッコミ切れない空間がある……」
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カミの手とはペーパーマリオ オリガミキングダムで登場する能力の名前です。 カミの手を使うと壁をめくったり、木を叩いたり、バルブを回したりすることができます。 カミの手は魔方陣の上で使えます。
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一人前リリィ ◆ステータス 種族 コスト 支配力 悪魔 5 2 レア スロット HP 攻撃力 EU 3 15 15 ◆成長 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 - - - - - - ◆カード能力 ティルワンの闇界 攻撃:【対象の敵配下が『天使』】そのカードを退却させる 姫狩りメンバーズ 全エリア:場に存在する《姫狩りメンバーズ》が3枚以上の時、味方マスの支配供給値を+1する ◆考察 「姫狩りダンジョンマイスター」よりゲスト参戦のキャラ。入手にはAP1必須。 姫狩り関連カードの中では、野心家まおーさま(EU-1)と並んで数少ないスロット3持ちで、戦闘力よりも能力に重点の置かれたまおーさまと違い、前衛でガシガシ殴りに行く方向性の仕上がり。運用上の欠点はコスト5と若干重いことくらいだが、姫狩りデッキなら《姫狩りメンバーズ》による支配力の補填があるのであまり問題にならない。ステータスも非常に優秀であり、姫狩りデッキではメインアタッカーを務めることもあるだろう。ただ、さすがに自動戦闘で回すとうまく出てくれないこともあるので注意。 問題は、姫狩りデッキ以外では複製能力を持つだけのコスト5に過ぎないこと。スロット3のコスト5というのは確かに強いのだが、悲しいかな特殊能力が事実上無いに等しいため、どうしても他の強カードに見劣りする。何せコスト5悪魔には危険種を初め、死霊歪魔デールマルや源 鴉鳥(SR-1)などの強力なライバルが多数存在するのだから…。素の攻撃力が非常に高く、それだけでほとんどの天使を倒すことが出来るので、《ティルワンの闇界》はほぼ意味がない。素ステだけでも殴れば倒せてしまう上に、エウシュリティア☆☆なんぞつけようものなら、大抵の敵はワンパン。つまり、発動そのものが滅多に見られない。さらに、発動しても効果による退却になるので複製できないというジレンマがある。 本人のコストが高いせいで、《姫狩りメンバーズ》としての旨みが薄れてしまっていることも問題。何せ、彼女の後に呼ばれるメンバーズがいないのだから。 このカードの最大の問題は、入手難易度の高さ。AP1がインストールされている必要があるというのはもちろんだが、一周で一個しか手に入らないため、四枚揃うのは最速でも五周目。しかも周回のたびに意外と長くて面倒なオークランドや文化祭のイベントをこなさねばならない。 ◆入手方法 錬成複製粒子×1、限定フィギュアP×1 ◆バトルボイス 登場 (未編集) 攻撃 (未編集) 敵を撃破 (未編集) 能力発動 (未編集) 退却 (未編集) 関連リンク 野心家まおーさま 無邪気なリリィ ツンデレリリィ
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 【クロニクル大図書館】 西暦2070年代 これまでの人類の歴史を書き記した重要文献を世界中から集め、保管している大図書館。 今日に至るまでに残っている文献は、そのほとんどが紙媒体であるが、 図書館の建つ場所は書庫の保管に適しているため痛みも少ない。 しかし、何万という文献を保管している為に管理も難航し、劣化が進んでしまう文献も多々ある。 ここに勤める役員の仕事はそんな書籍の修復、或いはそのデータ化である。 ジャッジメントデイの数百年後、長らく人の手が入らなかったこの場所に、一人の少女が現れる。 『……はぁ、計画を。了解です。』 ガチャン 『チッ、上層部の豚共め。 計画はもう止められんが、奴らに一矢報いるくらいのことやらんと気が済まん。 幸いここは図書館。JDの射程範囲に入っていないここなら、2、300年くらいもつか』 ―――クロニクル大図書館館長エイラのモニター映像 関連項目 ユグドラシル廃図書館 era1 地名
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http //ww1.tiki.ne.jp/~sisho007/column/sportsnhk.htm メモ「日本スポーツ放送の歴史」 日本におけるラジオ放送の歴史。 東京放送局(現NHK。以下NHKと表記)が1925年3月22日に試験放送開始。 本放送は同年7月12日に開始。 日本におけるラジオ放送の普及は、結果として軍部が指導したことにもなった。 国民の士気鼓舞にラジオを利用したためである。 そのきっかけとなったのは、二・二六事件での「兵に告ぐ」放送だった。 軍部は、事件の早期解決に果たしたラジオの役割を評価して 情報局を設置して放送によるプロパガンダに取り組むことになる。 (戦後のテレビ普及では皇太子成婚が最も大きな原因となったことと対照的) その時点で、知名度の高いアナウンサーなどは 軍人でさえ最敬礼して迎えるほどの社会的名士となっていた。 二・二六事件で「兵に告ぐ」の原稿を読んだ中村茂。 早慶戦の中継で「夕闇迫る神宮球場、ねぐらへ急ぐカラスが一羽、二羽、三羽・・・」の名描写を行い 人気を博した松内則三。 べルリン・オリンピックでの「前畑がんばれ」で有名になった河西三省。 ラジオ草創期の三大アナウンサーといえば、この三名である。 昭和11年に職業野球が発足。 しかし、一般大衆からの評判は芳しくなかった。 六大学野球の中継の途中で、職業野球の試合の途中経過を放送したりすると すぐに抗議がきたほどである。 「大学野球の中継の合間に、職業野球のような(くだらん)興行のスコアをしゃべるとは何事か」 というものである。 当然、六大学野球の中継には松内などの御大が居座り 当時NHKに入局したばかりの志村正順などが 野球中継の練習という名目で、職業野球の中継をするという位置づけとなった。 放送がプロ野球を支えるなどというレベルではなく プロ野球は新人アナの練習の場でしかなかったのである。 逆に、すでに球場が超満員になるほどの大人気であった六大学野球については ラジオ放送開始の頃からずっとキラーコンテンツであり続けていた。 そして、前述のような松内の名描写が、新しい野球ファンを開拓していったという好循環となり エンタツ・アチャコの「早慶戦」のような漫才ネタまで 大衆娯楽として幅広い支持を得るまでに至っていた。 戦前におけるアナウンサーの第一人者は誰か。 実は、既出の中村、松内、河西という大御所3人のうちの誰かというわけではない。 断然、和田信賢ということになる。 和田は明治45年、東京生まれ。 早大在学中にアナウンサー試験に合格。 そのまま大学は中退してNHKアナウンサー学校第1期生となる。 和田は、映画俳優も真っ青の美男子であったばかりか 天才としか言いようのない見事な即興のアナウンスの名手であり さらにNHK経営の才も見せた多才の人。 三十そこそこでNHKを牛耳っていた偉材である。 昭和天皇が終戦を告げた玉音放送のとき その放送を仕切ったのは若干33歳の和田であった。 しかし、あまりにも才に任せて突っ走りすぎたのが災いして 戦後、周囲の情勢が一変するや、和田はNHKから追放される。 NHKの内部抗争であるが、事情を知らない一般視聴者のことも配慮され 以後、嘱託としてNHKの放送に関わっていく。 そして、ヘルシンキ五輪のメインキャスターとして渡欧した後、パリで客死。 享年40歳。あまりにも早すぎる死であった。 ここで和田信賢の話を書いた理由は 実はこの頃のラジオ放送の歴史が急激に軍部主導になっていったということを 明らかにしたいがためである、 和田は、軍部におもねることなく、自らの信じる通りにアナウンスし 逆に軍部から信頼を勝ち取ったという戦前では稀な人物でもあった。 放送のジャーナリズムは、和田一人の手によって守られたといっても過言ではない。 昭和13年秋、靖国神社で戦死者の霊を慰霊する招魂式が行われ NHKでは和田がその中継放送を担当した。 通常ならば、予定された原稿を読むだけのアナウンサーであるはずなのに 和田は、遺族の心情を慮って、痛切な朗読を開始する。 戦死者の霊が、故郷で田んぼを耕している遺族に向かって語りかけるという形式で 和田は即興とは思えぬ名調子で、笙と篳篥の音に重ねて語りかけたのである・・・ 「お母さん、元気かい。今年の米の出来はどうだろう。人手不足で大変だろうねえ。 俺が居ないので、刈り取りも思うようにいかないだろう。しかし、お母さん、嘆いては いけないよ。おれは護国の英霊となって、永遠にお国のために生きているのだから、 お母さん、元気を出して、強く生きていっておくれ。弟よ、兄さんの代わりに倍も働いて、 お母さんを助けておくれ。おれも陰ながら見守っているよ。それはさようなら、さようなら・・・」 この放送は凄まじいまでの反響を惹き起こした。 息子のことを思って号泣した母親の手紙が放送局に届いたりして 放送関係者は「空前絶後の名放送」と絶賛したのだが 軍部としては面白くなかったようである。 あまりにも悲壮すぎて国民の士気を阻喪させるという理由で 和田のアナウンスは厳重な注意を受けた。 それから5年後、明治神宮外苑陸上競技場において 「出陣学徒壮行会」が敢行されたとき 和田は、自分が実況アナに指名されたにもかかわらず、悩みに悩んだ末 どうしても軍部のいいなりに実況できないと判断。 本番1分前になって急きょ実況アナを辞退し、後輩の志村正順アナに実況を任せた。 志村も志村で、そんな土壇場になって突如このような国家的大行事の実況を任されたにもかかわらず 後世に残る名実況を、即興で行ったのであるから、たいしたものである。 しかし、和田は、実況終了後、志村にこんな苦言を呈していた。 「放送の締めくくりに一言いってほしかった。”壮士ひとたび去ってまた還らず”と」 志村は驚く。そんなことを言ってしまえば、たちまち軍部から大目玉を食らうことは必定。 しかし、和田の信念の強さにもまた感嘆したというのも事実であった。 あそこで「もう彼らは生きて帰ってはこないでしょう」などと放送し得るアナウンサーは 和田以外にはいない、と。 軍部は、和田の存在には手を焼いたが、それ以外のアナウンサーには高圧的な態度を取った。 ある日、情報局の軍人がNHKに乗り込み、アナウンサー10数名に集合するよう命じ 「鬼畜米英」とマイクの前で言うよう命じた。 アナウンサーが普通に「鬼畜米英」と喋ると 「なっとらん!もっと敵意をもって喋れ」と命令し 声のおとなしいアナウンサーなどは徹底的にしごかれた。 名アナウンサーとして評判を高めていた志村アナでさえ、情報局軍人の罵倒に遭い 志村はよほど悔しかったのか、戦後になってもなお「あの**だけは一生涯許さん」と 怒っていたという。 軍部にとって、戦争さえ始まってしまえば、かつての最敬礼はどこへやら NHKのアナなど、召使のようにあしらった。 戦争が始まるまでは影響力の大きい有名人として接していたものの いざ戦争開始となると、もう自分たち軍人が主役であるので アナウンサーは単なる宣伝部隊に過ぎないという扱いであった。 スポーツも同じで、戦争開始までは鷹揚に対処していたものの 開戦後は基本的にスポーツ全般の意義を認めない方向で弾圧していくのである。 プロ野球はそうしてつぶれていき、六大学野球でさえ特別扱いされなかった。 唯一、大相撲だけは、対外的な宣伝に利用された。 つまり「まだ相撲興行ができるほど国力に余裕はあるのだぞ」という意味あいで 戦争末期まで続行されたのである。 しかし、実際には相撲を行う場所もなかなか確保できず 大衆のほうも、相撲を見るという心の余裕が失われていきつつあった。 昭和20年夏場所は、そういう状況のなかで行われた「非公開場所」であった。 観客も誰もいないのにこの場所は開催され、それはラジオ放送を通じて海外にも電波は飛び 軍部の意向が貫かれた。 戦後すぐに街頭録音番組で人気を博した藤倉修一アナが、この夏場所の実況を担当したが 「国内では誰も聞いていない相撲放送を、客が一人もいない空っぽの国技館で、口角泡を飛ばして しゃべっていた私は、悲しいピエロみたいなものだった」 と後に述懐している。 なお、この夏場所は双葉山が最後の一番を取った場所としても知られているが 天下の大横綱双葉山の最後の取り組みが、客を締め出した場所で行われたというのも 戦争がもたらした悲しいエピソードである。 これほど軍部の意向に左右された草創期の日本放送界。 昭和20年8月15日に、和田信賢の指揮のもと「玉音放送」が流され 状況は一変する。 今度は軍部に代わって、GHQが日本放送界を支配するのである。 終戦。 上述の通り、NHKきっての切れ者和田信賢は 後ろ盾となったNHK会長下村海南などの失脚に伴い、NHKを追い出される。 和田のずっと後輩にあたる山川静夫は 和田の人生を「小説・和田信賢」という形で書き残し、和田の人生に敬意を表しているが そのなかで山川は、「和田さんの追放劇は必然だった」と記している。 (以下略) 映画「靖国Yasukuni」と靖国神社
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グリムの固有スキル。 常に発動されている状態、何故ならこれは彼の考えであるから。 彼は現実主義者だ。 魔法の類に干渉されない。存在の否定。 自身が魔法の類を一切使えない代わりに、魔法スキルに影響されない。 攻撃をうけないことは勿論、ヒーリングなどの回復系スキルも通用しない。 魔法属性が付与された武器については、 魔法属性の部分は切り捨てて通常の攻撃としてはダメージを負います。 奇跡なんて必要ない。俺たちは映画じゃないんだ。 エンドロールは人の手であるべきだ。少なくとも俺はそう思う。 適応できるほど賢くはないんだ、悪いね。 (だって、奇跡を信じてしまったら) (与えられなかったあいつらを何としたらいい) (それなら俺は見ないよ)
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このページはこちらに移転しました 一人暮らし 作詞/167スレ88 風呂から上がって ほっと一息 バスタオル首に 右手にエビス 突き抜ける 開放感 がんばった 今日一日 チャイムが鳴った ドア開けた 悲鳴あがった 回覧版 パンツははいてますがな 今更じゃない パンツははいてますがな 変態じゃない