約 2,183,980 件
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/5798.html
Absolute LIVE!!!!! Absolute LIVE!!!!! アーティスト ワルキューレ 発売日 2023年5月17日 レーベル フライングドッグ デイリー最高順位 1位(2023年5月17日) 週間最高順位 1位(2023年5月23日) 月間最高順位 3位(2023年5月) 初動売上 19500 累計売上 24609 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 Disc1 LIVE from “Walküre Attack!” 1 恋! ハレイション THE WAR~without Freyja~ マクロスΔ 2 一度だけの恋なら 3 ジリティック♡BEGINNER 4 不確定性☆COSMIC MOVEMENT 5 僕らの戦場 6 NEO STREAM 7 AXIA~ダイスキでダイキライ~ 8 GIRAFFE BLUES 9 Walküre Attack! 10 ルンがピカッと光ったら 11 いけないボーダーライン 12 恋! ハレイション THE WAR Disc2 LIVE from “Walküre Trap!” 1 Absolute 5 マクロスΔ 2 絶対零度θノヴァティック 3 おにゃの子☆girl 4 LOVE! THUNDER GLOW 5 Silent Hacker 6 破滅の純情 7 Hear The Universe 8 涙目爆発音 9 ワルキューレのバースデイソング 10 God Bless You 11 風は予告なく吹く 12 愛・おぼえていますか Disc3「LIVE from “Walküre Reborn!” 1 唇の凍傷 マクロスΔ 2 未来はオンナのためにある 3 無限大DRIVE 4 キキワケナイ! 5 マダマニア 6 キズナ→スパイラル 7 愛してる 8 つらみ現在進行形 9 ワルキューレはあきらめない 10 ALIVE~祈りの唄~ 11 宇宙のかけら 12 ルンに花咲く恋もある Disc4「LIVE from Others 1 ようこそ! ワルキューレ・ワールドヘ マクロスΔ 2 涙目爆発音~with Claire~ 3 星間飛行~Freyja meets Ranka~ 4 不確定性☆COSMIC MOVEMENT~Walküre meets Ranka~ 5 ダイアモンド クレバス~Mikumo meets Sheryl~ 6 僕らの戦場~Walküre meets Sheryl~ 7 GIRAFFE BLUES~Kaname Solo Requiem~ 8 Glow in the dark 9 Diva in Abyss 10 綺麗な花には毒がある 11 ワルキューレがとまらない 12 ワルキューレは裏切らない 13 チェンジ!!!!! 14 Dancing in the Moonlight ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 5/23 1 新 19500 19500 2 5/30 9 ↓ 2319 21819 3 6/6 8 1869 23688 2023年5月 3 新 23688 23688 4 6/13 11 ↓ 561 24249 5 6/20 ↓ 221 24470 6 6/27 139 24609
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/2233.html
目次 【時事】ニュース佐々木小次郎 Sasaki kojiro RSS佐々木小次郎 Sasaki kojiro 口コミ佐々木小次郎 Sasaki kojiro 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 佐々木小次郎 小栗旬 20歳で痛感した藤原竜也との差 「全然レベルが違う。毎日命を削ってお芝居してる」 - goo.ne.jp 怪童・中西太が見たマジックの正体/三原脩氏編5 - goo.ne.jp 神田伯山、新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演が2022年1月開催 一般抽選販売発表 - http //spice.eplus.jp/ 斬新アート 横尾忠則の現況は? 県美で個展開幕 - 朝日新聞デジタル アニメ『終末のワルキューレ』10話。究極の技をも寄せ付けないポセイドンの力 - 電撃オンライン 舞台『終末のワルキューレ』アダム役・大平峻也、衣装イジリに照れ「寒いなと」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 舞台「終末のワルキューレ」開幕にブリュンヒルデ役の飯窪春菜「熱い熱い戦いを観て」(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東野圭吾×高橋知伽江×深沢桂子×藤田俊太郎 出演 村井良大、spi、三浦透子、中村嶺亜&佐々木大光&今野大輝(7 MEN 侍)『ミュージカル「手紙」2022』、3月上演 (2021年11月26日) - エキサイトニュース 『獅子の如く』イベント“巫覡試練”で佐々木小次郎の専属守護霊が登場! その効果は? - 電撃オンライン 女性の仇討ち 白描で - 読売新聞 ゲーム周辺機器メーカー アンサー×アニメ『終末のワルキューレ』 ゲームアクセサリー4アイテムが11月16日に予約販売開始 - Newsweekjapan 沢城みゆきのアニメ出演作品・キャラクターまとめ【2021年版】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【1975 エンタメプレイバック】「秘密戦隊ゴレンジャー」 小牧リサの健康的なホットパンツ姿 採用の条件は「脚出しOK」 - ZAKZAK 【ベテラン記者コラム(215)】愛車は〝痛車〟?!井上尚弥と激闘のドネアは親日家 - サンケイスポーツ なぜ「セフィロス」はライバルキャラとして圧倒的人気を誇るのか?『FFVII』異彩を放ち続ける“片翼の天使”の魅力(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース わたしのふるさと便:言わせて!県民あるある 福井県 なぜ「ボルガ」ライス人気 - 毎日新聞 実は武蔵と小次郎は闘っていなかった!? 猪木と斎藤の「決闘」から34年後の「巌流島」の今(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “ランナーよ、いざ勝負!”「第9回 巌流島リレーマラソン」を11月21日(日)に開催します! - PR TIMES 大平峻也、アダムと共に人としても成長へ 「終末のワルキューレ」は“攻め”の姿勢で(2.5ジゲン!!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <天海祐希>背後に佐々木小次郎が見える!? 小日向文世&田中哲司が明かす男前な素顔 今夜の「A-Studio+」(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース SAO:「プログレッシブ」「エターナルズ」コラボ “アスナ”戸松遥と“セルシ”恒松あゆみがナレーションの映像も - MANTANWEB 聖闘士星矢:リュムナデスカーサが聖闘士聖衣神話EX 鱗衣を外してサラマンダーのオブジェに - MANTANWEB 神代表と人類代表が対峙、舞台「終末のワルキューレ」メインビジュアル解禁 - 2.5ジゲン!! 舞台「終末のワルキューレ」飯窪春菜&田上真里奈を中心としたメインビジュアル(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 藤原竜也、溝端淳平、鈴木杏出演 蜷川幸雄追悼公演 舞台『ムサシ』期間限定配信決定 - http //spice.eplus.jp/ 秋アニメ『終末のワルキューレ』より、第3話「必殺技」のあらすじ&先行場面カットが公開! 副音声にて関智一さん×田所陽向さんのオーディオコメンタリーが放送! - アニメイトタイムズ アニメ『終末のワルキューレ』のアクリルチャームが発売!ガシャポンの闘技場に強豪たちが入場ッッ!!!! - 電撃ホビーウェブ 【モンスト】8周年でモーセが獣神化!? 超絶強化でぶっ壊れ性能に…?【読者のみんなとガチ獣神化予想】 - AppBank.net アニメ『終末のワルキューレ』1話。神vs人類の最終闘争が始まる! - 電撃オンライン 「終末のワルキューレ」飯窪春菜主演で舞台化 アニメ版TV放送ではキャスト副音声コメンタリー実施(映画.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【モンスト】みんながフラパで獣神化して欲しいキャラランキングはコチラ!【フラパ2021アンケート結果 獣神化編】 - AppBank.net こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ 提携公演 「終末のワルキューレ」〜The STAGE of Ragnarok〜【10回目】 - アニメハック アニメ「終末のワルキューレ」新キービジュ到着、今冬に飯窪春菜主演で原作を舞台化(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「終末のワルキューレ」+特別オリジナル ミニアニメ カートゥーン ネットワーク限定放送 ~10/3(日)から本編とともに毎週放送~ - PR TIMES 「鬼のように遅刻したらごめん」と謝る友人 続く展開に、10万人が爆笑 (2021年8月30日) - エキサイトニュース 【古都の名水散策 第14回】戦国の世、朝倉氏が栄華を極めた越前一乗谷に名水「瓜割清水」を訪ねる | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - serai.jp 【公演レポート】蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」スタート、吉田鋼太郎「更に強く、深く、繊細に」(コメントあり) - ステージナタリー 吉田鋼太郎演出舞台「ムサシ」が開幕 武蔵演じる藤原竜也「コロナ禍の大変な状況でも一丸となって」 - 東スポWeb アニメ『終末のワルキューレ』、第2期制作!10月より第1期のTV放送が決定 - マイナビニュース Netflix - 料金プラン3つを解説! Huluなど他サービスとの違いも徹底比較 - マイナビニュース 『終末のワルキューレ』佐々木小次郎vsポセイドンタイマンPV解禁! - アニメージュプラス ヴァンゆん:美男美女YouTuberが2度目のドラマ出演 「ハコヅメ」で浴衣姿のカップル役 - MANTANWEB 内藤剛志:「京都に本籍移した」と告白 「科捜研の女 -劇場版-」“最強の敵”佐々木蔵之介に「あいつは京都を捨てた男」 - MANTANWEB 白と黒のコントラストで見る者を圧倒する『墨絵師御歌頭の世界 ~戦国ノ剣戟~』in 銀座三越 - PR TIMES 徳川家康や宮本武蔵なら金メダルが取れる? 運動神経がすごい武将ら6選(渡邊大門) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 演出&出演の吉田鋼太郎が語る、名作中の名作『ムサシ』の魅力とは - http //spice.eplus.jp/ 三四郎・小宮、『終末のワルキューレ』の面白さを熱弁「細かいことは言わない約束ね」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『終末のワルキューレ』でも絶妙なバランスを表現 ブリュンヒルデ役・沢城みゆきの手腕(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「戦国炎舞 -KIZNA-」,“Google Play版 8周年記念キャンペーン”を実施 - 4Gamer.net 蜷川幸雄の代表作に豪華キャストが再集結!『ムサシ』上演決定。カンフェティにてチケット発売! - PR TIMES 「歳を重ねた自分だからこそできる表現に挑みたい」 | Confetti - カンフェティ 【モンスト】フラパ獣神化予想|攻略チームが勝手に大予想! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App アニメ『終末のワルキューレ』本編映像が見られるPV公開 - 電撃オンライン 【FGO】佐々木小次郎のスキル強化! 弱体解除とQ耐性ダウンで継戦と味方火力の一助に - AppBank.net 平城京遷都の日。トヨタからランドクルーザー・プラドがデビュー!【今日は何の日?4月13日】 | clicccar.com - clicccar.com(クリッカー) 一番好きな“バトル”アニメは? 3位「鬼滅の刃」、2位「銀魂」、1位は…【#決闘の日】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【AnimeJapanレポート】「終末のワルキューレ」は“声のバトル”にも注目、沢城みゆきが先輩の演技に熱くなる - ナタリー 蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」藤原竜也ら続投、演出は吉田鋼太郎(コメントあり) - ナタリー 「終末のワルキューレ」に斉藤壮馬、櫻井孝宏、松岡禎丞ら12人の出演が決定 第1弾キービジュアル公開 - 映画.com TVアニメ『終末のワルキューレ』第1弾キービジュアル、追加キャラクター&斉藤壮馬、櫻井孝宏らキャスト、EDテーマアーティストを解禁! (2021年3月15日) - エキサイトニュース 終末のワルキューレ:斉藤壮馬がアダム、櫻井孝宏がポセイドンに アニメ追加キャストに山路和弘、諏訪部順一、速水奨、鈴木達央、松岡禎丞も - MANTANWEB 巌流島のタヌキ コロナで船出せずエサが…(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 松島庄汰が佐々木小次郎を、佐伯大地が宮本武蔵を熱演!舞台「秘剣つばめ返し」東京公演が上演中!歌やダンスも見どころの公演ショット16点をUP - スマートボーイズ 神田伯山の新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」開催延期に(コメントあり) - ナタリー 丸尾丸一郎版“巌流島の戦い”、OFFICE SHIKA PRODUCE『秘剣つばめ返し』全貌が明らかに - http //spice.eplus.jp/ 「乙女剣武蔵」二代目宮本武蔵と佐々木小次郎、因縁の決着編が開幕!初代宮本武蔵など新剣豪も登場|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 神田伯山が“佐々木小次郎を討つ旅”へ、襲名後初の連続読みは「寛永宮本武蔵伝」(コメントあり) - ナタリー 「決闘の日」を知ってる人は5人に1人。誰と誰の決闘?それはいつ?などトリビア紹介| - @DIME 【モンスト】実はめちゃくちゃ強い!!「佐々木小次郎 獣神化」みんなの反応まとめ - AppBank.net 【モンスト】獣神化ランキング最新版! 佐々木小次郎(ささきこじろう)の順位に要注目! - AppBank.net 【モンスト攻略】佐々木小次郎(獣神化)の評価と適正クエスト考察/真・アマテラス戦(超究極)でさらに活躍! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App 『モンスト』獣神化情報まとめ。真田幸村、佐々木小次郎、ウリエルが3日連続で解禁に - 電撃オンライン 【モンスト】パンドラ(獣神化)、ウリエル(獣神化・改)、真田幸村(獣神化・改)、佐々木小次郎(獣神化)が実装! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App 4月13日は決闘の日!宮本武蔵と佐々木小次郎の運命は?巌流島なんて存在しない?決闘の日ついて徹底調査!! - PR TIMES 伊藤健太郎が佐々木小次郎役で見せる「負ける美学」とは 舞台『巌流島』インタビュー - http //spice.eplus.jp/ 横浜流星vs伊藤健太郎、世紀の対決! 『巌流島』ビジュアル解禁 - クランクイン! 横浜流星が宮本武蔵、伊藤健太郎が佐々木小次郎を演じる 舞台『巌流島』のメインビジュアルが公開 - http //spice.eplus.jp/ 横浜流星の宮本武蔵 VS 伊藤健太郎の佐々木小次郎!舞台『巌流島』7月31日から東京・仙台など8都市で上演 - エントレ 演劇動画ニュース 横浜流星の眼光鋭い宮本武蔵が躍動するメインビジュアルが解禁!共演は佐々木小次郎役・伊藤健太郎<巌流島> - ザテレビジョン 横浜流星:「巌流島」宮本武蔵のビジュアル解禁! “佐々木小次郎”伊藤健太郎と背中合わせで… - MANTANWEB 実は生きていた!?巌流島の決闘で宮本武蔵に敗れた佐々木小次郎のその後 (2019年12月17日) - エキサイトニュース 「巌流島」上演決定!初共演の横浜流星・伊藤健太郎が武蔵と小次郎に(コメントあり) - ナタリー 横浜流星×伊藤健太郎、宮本武蔵と佐々木小次郎に 舞台「巌流島」2020年夏上演 - cinemacafe.net 横浜流星が宮本武蔵役で主演、伊藤健太郎が佐々木小次郎役で初共演! 舞台『巌流島』上演が決定 - http //spice.eplus.jp/ 【FGO】佐々木小次郎の霊基再臨&スキルLv上げ素材、ステータスまとめ - AppBank 宮本武蔵は”強い男”ではなかった? 佐々木小次郎は”美少年”ではなかった? - 文春オンライン マツケン、佐々木小次郎役をPR「武蔵には斬られていません」 - iza(イザ!) 松平健、佐々木小次郎役に自信「今までのイメージと違う」 - スポーツ報知 武蔵と小次郎、剣豪伝説の嘘・ホント (2019年3月30日) - エキサイトニュース 映画「武蔵-むさし-」予告篇公開、佐々木小次郎役の松平健の燕返しや、武蔵のアクションシーン! – CINEMATOPICS - CINEMA TOPICS ONLINE 「戦極姫MOBILE」,SSR武将の風魔小太郎と佐々木小次郎が登場 - 4Gamer.net 『FGO』佐々木小次郎は「燕返し」を強化! タマモキャットはスキルに“弱体無効付与”などを追加 - インサイド | おすすめゲーム情報・攻略 【FGO】佐々木小次郎の宝具が超強化! 新効果のQカード性能アップ倍率を検証 - AppBank 宮本武蔵の巌流島の決闘、最後は集団リンチに終わった? - NEWSポストセブン 佐々木小次郎と宮本武蔵の一騎打ちが垂涎モノだった件について。舞台「龍よ、狼と踊れ~Dragon,Dance with Wolves~」~草莽の死士~,ゲネプロ公演をレポート - 4Gamer.net 松平健が佐々木小次郎役!武蔵描く新作映画で - シネマトゥデイ 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘アニメで北九州市をPR! YouTubeで『KITAKYUSHU PRIDE 十番勝負』(全10話)を公開 - アニメイトタイムズ 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘アニメで北九州市をPR!YouTubeで『KITAKYUSHUPRIDE十番勝負』(全10話)を公開 - @Press 佐々木小次郎も修行!一乗滝で空手の寒稽古|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 巌流島佐々木小次郎の最後 武蔵の弟子とどめを刺した? - J-CASTニュース Sasaki kojiro gnewプラグインエラー「Sasaki kojiro」は見つからないか、接続エラーです。 RSS 佐々木小次郎 小栗旬 20歳で痛感した藤原竜也との差 「全然レベルが違う。毎日命を削ってお芝居してる」 - goo.ne.jp 怪童・中西太が見たマジックの正体/三原脩氏編5 - goo.ne.jp 神田伯山、新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演が2022年1月開催 一般抽選販売発表 - http //spice.eplus.jp/ 斬新アート 横尾忠則の現況は? 県美で個展開幕 - 朝日新聞デジタル アニメ『終末のワルキューレ』10話。究極の技をも寄せ付けないポセイドンの力 - 電撃オンライン 舞台『終末のワルキューレ』アダム役・大平峻也、衣装イジリに照れ「寒いなと」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 舞台「終末のワルキューレ」開幕にブリュンヒルデ役の飯窪春菜「熱い熱い戦いを観て」(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東野圭吾×高橋知伽江×深沢桂子×藤田俊太郎 出演 村井良大、spi、三浦透子、中村嶺亜&佐々木大光&今野大輝(7 MEN 侍)『ミュージカル「手紙」2022』、3月上演 (2021年11月26日) - エキサイトニュース 『獅子の如く』イベント“巫覡試練”で佐々木小次郎の専属守護霊が登場! その効果は? - 電撃オンライン 女性の仇討ち 白描で - 読売新聞 ゲーム周辺機器メーカー アンサー×アニメ『終末のワルキューレ』 ゲームアクセサリー4アイテムが11月16日に予約販売開始 - Newsweekjapan 沢城みゆきのアニメ出演作品・キャラクターまとめ【2021年版】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【1975 エンタメプレイバック】「秘密戦隊ゴレンジャー」 小牧リサの健康的なホットパンツ姿 採用の条件は「脚出しOK」 - ZAKZAK 【ベテラン記者コラム(215)】愛車は〝痛車〟?!井上尚弥と激闘のドネアは親日家 - サンケイスポーツ なぜ「セフィロス」はライバルキャラとして圧倒的人気を誇るのか?『FFVII』異彩を放ち続ける“片翼の天使”の魅力(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース わたしのふるさと便:言わせて!県民あるある 福井県 なぜ「ボルガ」ライス人気 - 毎日新聞 実は武蔵と小次郎は闘っていなかった!? 猪木と斎藤の「決闘」から34年後の「巌流島」の今(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “ランナーよ、いざ勝負!”「第9回 巌流島リレーマラソン」を11月21日(日)に開催します! - PR TIMES 大平峻也、アダムと共に人としても成長へ 「終末のワルキューレ」は“攻め”の姿勢で(2.5ジゲン!!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <天海祐希>背後に佐々木小次郎が見える!? 小日向文世&田中哲司が明かす男前な素顔 今夜の「A-Studio+」(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース SAO:「プログレッシブ」「エターナルズ」コラボ “アスナ”戸松遥と“セルシ”恒松あゆみがナレーションの映像も - MANTANWEB 聖闘士星矢:リュムナデスカーサが聖闘士聖衣神話EX 鱗衣を外してサラマンダーのオブジェに - MANTANWEB 神代表と人類代表が対峙、舞台「終末のワルキューレ」メインビジュアル解禁 - 2.5ジゲン!! 舞台「終末のワルキューレ」飯窪春菜&田上真里奈を中心としたメインビジュアル(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 藤原竜也、溝端淳平、鈴木杏出演 蜷川幸雄追悼公演 舞台『ムサシ』期間限定配信決定 - http //spice.eplus.jp/ 秋アニメ『終末のワルキューレ』より、第3話「必殺技」のあらすじ&先行場面カットが公開! 副音声にて関智一さん×田所陽向さんのオーディオコメンタリーが放送! - アニメイトタイムズ アニメ『終末のワルキューレ』のアクリルチャームが発売!ガシャポンの闘技場に強豪たちが入場ッッ!!!! - 電撃ホビーウェブ 【モンスト】8周年でモーセが獣神化!? 超絶強化でぶっ壊れ性能に…?【読者のみんなとガチ獣神化予想】 - AppBank.net アニメ『終末のワルキューレ』1話。神vs人類の最終闘争が始まる! - 電撃オンライン 「終末のワルキューレ」飯窪春菜主演で舞台化 アニメ版TV放送ではキャスト副音声コメンタリー実施(映画.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【モンスト】みんながフラパで獣神化して欲しいキャラランキングはコチラ!【フラパ2021アンケート結果 獣神化編】 - AppBank.net こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ 提携公演 「終末のワルキューレ」〜The STAGE of Ragnarok〜【10回目】 - アニメハック アニメ「終末のワルキューレ」新キービジュ到着、今冬に飯窪春菜主演で原作を舞台化(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「終末のワルキューレ」+特別オリジナル ミニアニメ カートゥーン ネットワーク限定放送 ~10/3(日)から本編とともに毎週放送~ - PR TIMES 「鬼のように遅刻したらごめん」と謝る友人 続く展開に、10万人が爆笑 (2021年8月30日) - エキサイトニュース 【古都の名水散策 第14回】戦国の世、朝倉氏が栄華を極めた越前一乗谷に名水「瓜割清水」を訪ねる | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - serai.jp 【公演レポート】蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」スタート、吉田鋼太郎「更に強く、深く、繊細に」(コメントあり) - ステージナタリー 吉田鋼太郎演出舞台「ムサシ」が開幕 武蔵演じる藤原竜也「コロナ禍の大変な状況でも一丸となって」 - 東スポWeb アニメ『終末のワルキューレ』、第2期制作!10月より第1期のTV放送が決定 - マイナビニュース Netflix - 料金プラン3つを解説! Huluなど他サービスとの違いも徹底比較 - マイナビニュース 『終末のワルキューレ』佐々木小次郎vsポセイドンタイマンPV解禁! - アニメージュプラス ヴァンゆん:美男美女YouTuberが2度目のドラマ出演 「ハコヅメ」で浴衣姿のカップル役 - MANTANWEB 内藤剛志:「京都に本籍移した」と告白 「科捜研の女 -劇場版-」“最強の敵”佐々木蔵之介に「あいつは京都を捨てた男」 - MANTANWEB 白と黒のコントラストで見る者を圧倒する『墨絵師御歌頭の世界 ~戦国ノ剣戟~』in 銀座三越 - PR TIMES 徳川家康や宮本武蔵なら金メダルが取れる? 運動神経がすごい武将ら6選(渡邊大門) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 演出&出演の吉田鋼太郎が語る、名作中の名作『ムサシ』の魅力とは - http //spice.eplus.jp/ 三四郎・小宮、『終末のワルキューレ』の面白さを熱弁「細かいことは言わない約束ね」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『終末のワルキューレ』でも絶妙なバランスを表現 ブリュンヒルデ役・沢城みゆきの手腕(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「戦国炎舞 -KIZNA-」,“Google Play版 8周年記念キャンペーン”を実施 - 4Gamer.net 蜷川幸雄の代表作に豪華キャストが再集結!『ムサシ』上演決定。カンフェティにてチケット発売! - PR TIMES 「歳を重ねた自分だからこそできる表現に挑みたい」 | Confetti - カンフェティ 【モンスト】フラパ獣神化予想|攻略チームが勝手に大予想! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App アニメ『終末のワルキューレ』本編映像が見られるPV公開 - 電撃オンライン 【FGO】佐々木小次郎のスキル強化! 弱体解除とQ耐性ダウンで継戦と味方火力の一助に - AppBank.net 平城京遷都の日。トヨタからランドクルーザー・プラドがデビュー!【今日は何の日?4月13日】 | clicccar.com - clicccar.com(クリッカー) 一番好きな“バトル”アニメは? 3位「鬼滅の刃」、2位「銀魂」、1位は…【#決闘の日】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【AnimeJapanレポート】「終末のワルキューレ」は“声のバトル”にも注目、沢城みゆきが先輩の演技に熱くなる - ナタリー 蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」藤原竜也ら続投、演出は吉田鋼太郎(コメントあり) - ナタリー 「終末のワルキューレ」に斉藤壮馬、櫻井孝宏、松岡禎丞ら12人の出演が決定 第1弾キービジュアル公開 - 映画.com TVアニメ『終末のワルキューレ』第1弾キービジュアル、追加キャラクター&斉藤壮馬、櫻井孝宏らキャスト、EDテーマアーティストを解禁! (2021年3月15日) - エキサイトニュース 終末のワルキューレ:斉藤壮馬がアダム、櫻井孝宏がポセイドンに アニメ追加キャストに山路和弘、諏訪部順一、速水奨、鈴木達央、松岡禎丞も - MANTANWEB 巌流島のタヌキ コロナで船出せずエサが…(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 松島庄汰が佐々木小次郎を、佐伯大地が宮本武蔵を熱演!舞台「秘剣つばめ返し」東京公演が上演中!歌やダンスも見どころの公演ショット16点をUP - スマートボーイズ 神田伯山の新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」開催延期に(コメントあり) - ナタリー 丸尾丸一郎版“巌流島の戦い”、OFFICE SHIKA PRODUCE『秘剣つばめ返し』全貌が明らかに - http //spice.eplus.jp/ 「乙女剣武蔵」二代目宮本武蔵と佐々木小次郎、因縁の決着編が開幕!初代宮本武蔵など新剣豪も登場|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 神田伯山が“佐々木小次郎を討つ旅”へ、襲名後初の連続読みは「寛永宮本武蔵伝」(コメントあり) - ナタリー 「決闘の日」を知ってる人は5人に1人。誰と誰の決闘?それはいつ?などトリビア紹介| - @DIME 【モンスト】実はめちゃくちゃ強い!!「佐々木小次郎 獣神化」みんなの反応まとめ - AppBank.net 【モンスト】獣神化ランキング最新版! 佐々木小次郎(ささきこじろう)の順位に要注目! - AppBank.net 【モンスト攻略】佐々木小次郎(獣神化)の評価と適正クエスト考察/真・アマテラス戦(超究極)でさらに活躍! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App 『モンスト』獣神化情報まとめ。真田幸村、佐々木小次郎、ウリエルが3日連続で解禁に - 電撃オンライン 【モンスト】パンドラ(獣神化)、ウリエル(獣神化・改)、真田幸村(獣神化・改)、佐々木小次郎(獣神化)が実装! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App 4月13日は決闘の日!宮本武蔵と佐々木小次郎の運命は?巌流島なんて存在しない?決闘の日ついて徹底調査!! - PR TIMES 伊藤健太郎が佐々木小次郎役で見せる「負ける美学」とは 舞台『巌流島』インタビュー - http //spice.eplus.jp/ 横浜流星vs伊藤健太郎、世紀の対決! 『巌流島』ビジュアル解禁 - クランクイン! 横浜流星が宮本武蔵、伊藤健太郎が佐々木小次郎を演じる 舞台『巌流島』のメインビジュアルが公開 - http //spice.eplus.jp/ 横浜流星の宮本武蔵 VS 伊藤健太郎の佐々木小次郎!舞台『巌流島』7月31日から東京・仙台など8都市で上演 - エントレ 演劇動画ニュース 横浜流星の眼光鋭い宮本武蔵が躍動するメインビジュアルが解禁!共演は佐々木小次郎役・伊藤健太郎<巌流島> - ザテレビジョン 横浜流星:「巌流島」宮本武蔵のビジュアル解禁! “佐々木小次郎”伊藤健太郎と背中合わせで… - MANTANWEB 実は生きていた!?巌流島の決闘で宮本武蔵に敗れた佐々木小次郎のその後 (2019年12月17日) - エキサイトニュース 「巌流島」上演決定!初共演の横浜流星・伊藤健太郎が武蔵と小次郎に(コメントあり) - ナタリー 横浜流星×伊藤健太郎、宮本武蔵と佐々木小次郎に 舞台「巌流島」2020年夏上演 - cinemacafe.net 横浜流星が宮本武蔵役で主演、伊藤健太郎が佐々木小次郎役で初共演! 舞台『巌流島』上演が決定 - http //spice.eplus.jp/ 【FGO】佐々木小次郎の霊基再臨&スキルLv上げ素材、ステータスまとめ - AppBank 宮本武蔵は”強い男”ではなかった? 佐々木小次郎は”美少年”ではなかった? - 文春オンライン マツケン、佐々木小次郎役をPR「武蔵には斬られていません」 - iza(イザ!) 松平健、佐々木小次郎役に自信「今までのイメージと違う」 - スポーツ報知 武蔵と小次郎、剣豪伝説の嘘・ホント (2019年3月30日) - エキサイトニュース 映画「武蔵-むさし-」予告篇公開、佐々木小次郎役の松平健の燕返しや、武蔵のアクションシーン! – CINEMATOPICS - CINEMA TOPICS ONLINE 「戦極姫MOBILE」,SSR武将の風魔小太郎と佐々木小次郎が登場 - 4Gamer.net 『FGO』佐々木小次郎は「燕返し」を強化! タマモキャットはスキルに“弱体無効付与”などを追加 - インサイド | おすすめゲーム情報・攻略 【FGO】佐々木小次郎の宝具が超強化! 新効果のQカード性能アップ倍率を検証 - AppBank 宮本武蔵の巌流島の決闘、最後は集団リンチに終わった? - NEWSポストセブン 佐々木小次郎と宮本武蔵の一騎打ちが垂涎モノだった件について。舞台「龍よ、狼と踊れ~Dragon,Dance with Wolves~」~草莽の死士~,ゲネプロ公演をレポート - 4Gamer.net 松平健が佐々木小次郎役!武蔵描く新作映画で - シネマトゥデイ 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘アニメで北九州市をPR! YouTubeで『KITAKYUSHU PRIDE 十番勝負』(全10話)を公開 - アニメイトタイムズ 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘アニメで北九州市をPR!YouTubeで『KITAKYUSHUPRIDE十番勝負』(全10話)を公開 - @Press 佐々木小次郎も修行!一乗滝で空手の寒稽古|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 巌流島佐々木小次郎の最後 武蔵の弟子とどめを刺した? - J-CASTニュース Sasaki kojiro #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 口コミ 佐々木小次郎 #bf Sasaki kojiro #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 ピクシブ百科事典 ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/百花繚乱 SAMURAI GIRLS ★★★★ 登場作品 ブライド 参考/進藤尚美 ★★★ キャスト タグ キャラクター 最終更新日時 2013-07-13 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/zeromoon/pages/113.html
「シロウ!」 複数のワルキューレにもてあそばれるシロウの姿に、ルイズの悲痛な声がヴェストリの広場に響く。 だから言ったのだ、メイジとの決闘など、無謀以外の何者でもないと。 貴族に難癖をつけられたメイドなど、放っておけばよいと。 だが、シロウは退かなかった。 「俺は、正義の味方を目指しているから……」 彼女の使い魔となった少年は、そう言ってこの決闘に臨んだ。 いや、この少年は今回ばかりではなく、常々そう言っていたのだ。 まったく訳が分からない。 正義の味方などという御伽噺の上でしか存在しない概念を本気で信じてるのもそうだが、 ましてやそれを本気で実践しようとしていようなどと、誰が思うものか。 そして、少し話をした程度のメイドをかばって、メイジとの決闘に挑むなどと―――本当に、 訳が分からない。 だが―――それでもルイズは、そんなシロウのことが嫌いにはなれなかった。 召喚した当時こそ衝突したものの、それもすぐに飲み込んで、自分の使い魔となってくれたシロウ。 『まだ納得はできないけど……でも、やると決めたからには全力を尽くすよ』 ―――まじめくさってそう言った時のことは、今でも覚えている。 口うるさい部分はあっても、何くれと自分の世話を焼いてくれたシロウ。 『よし、気に入ってもらえたみたいだな』 ―――彼が手ずから振舞った料理を遠まわしに褒めてあげたら、子供のような素直な笑顔で喜んで、 こっちのほうが恥ずかしくなったものだった。 自分が授業の実技に失敗し、罰当番に付き合わせた時にも、蔑みも同情もせず、励ましてくれたシロウ。 『うまく行かないことだってあるさ。俺なんてしょっちゅうだ。 ―――それでも、こうなるって決めたなら、うまく行かなくても目指し続けるしかないだろう?』 真剣な表情で、自分に言い聞かせるように語った顔には、正直引き込まれる物があった。……直後に 気恥ずかしくなって、逆切れしてしまったけれども。 そんなシロウが、今傷だらけになっている。 シロウも懸命に拳や蹴りを繰り出して反撃するが、複数相手に囲まれてしまっていては、それも効果はない。 「さあ、そろそろ降参してはどうかな?」 対するギーシュは余裕のきわみだ。それもそうだろう。彼が弄ぶ薔薇には、まだ4枚の花びらを残している。 7体展開できるワルキューレを、彼はまだ半分も使っていないのだ。 態度はシロウをなぶるものだが、その降伏勧告は彼なりの慈悲なのだろう。 ルイズは、シロウがそれを受けてくれることを願った。 「俺は―――退かない」 同時に―――シロウがそれを受け入れるはずがないことも、分かっていた。 彼女の使い魔は、そういう少年なのだから。 「そうかい……なら、遠慮なく止めといくよ!」 ギーシュが振るう杖にあわせ、ワルキューレ残り4体が顕現する。 そして7体となったワルキューレは、同時にシロウへと襲い掛かる。 ―――ここに、勝敗は決した。 それは道理。メイジを相手に、一介の少年でしかないシロウは勝てるはずもない。 ワルキューレたちが後退し、ギーシュの前へと整列する。 その眼前には―――ズタボロになって地に倒れ伏す、シロウの姿があった。 「っいやあああああああああああああああああああああああああああああ!」 ヴェストリの広場に、ルイズの絶叫が響く。 その声を聞き、あるものは顔をしかめ、あるものはいい気味だと笑い、 シロウはあっさりと起き上がった。 「よっし、それじゃあ第2ラウンドいくか」 「……は?」 おもわず杖を取り落とすギーシュ。ワルキューレも花に戻る。 「え? いや、あの、あれ? キミはいま、ズタボロになって倒れてなかった?」 「なんでさ? 1ラウンド目は取られちゃったけど、2ラウンド目になったら体力回復して仕切りなおしに きまってるじゃないか」 「え? ええ? えええええ?!」 「シ、シロウ?」 ギーシュは動揺する。ルイズも動転している。シロウの言っていることが、まるで分からない。 いやそもそも、さっきまでの悲壮な姿はなんだったのか。 「いやさすが魔法の本場だな。一対一の対戦かとおもってたら、いきなり複数相手に囲まれてたこ殴り だもんな。うん、俺も油断してた」 初対戦の相手だし、まずは様子見なんて日和ったのがまずかったな、なんて感心したようにうんうんと 頷くシロウからは、先ほどまでのダメージなど欠片も見受けられない。 「でも、アンタの戦い方も分かったし、こっちも魔力がたまったし、今度は負けないぞ」 「よ、よ、良く分からないけど……」 ギーシュは動揺しつつも、取り落とした杖を拾って身構える。 「何度だって同じだよ! 今度も返り討ちさ!」 それに対してシロウは、やや半身の自然体で迎え撃つ。 「いくぞギーシュ・ド・グラモン―――ワルキューレの貯蔵は十分か」 ラウンド2……ファイト! 「ワルキュ……!」 「一撃!」 どこからか響いたその渋い声とともに、ギーシュがワルキューレを展開するよりも早くシロウが 突進する。 体重の乗った低い姿勢からのフックを、とっさにガードするギーシュ。だが、シロウの攻撃はそれで 終わりではなかった。すかさず再び駆け出すと、いまだにガードに身を固めるギーシュの両肩を掴み、 体を崩してからその腹に膝蹴りを叩き込む。たまらずよろけるギーシュだが、シロウの勢いは まだ止まらない。再び駆け寄って、低い姿勢からの蹴り、さらにそこからの右アッパーと 連続攻撃を繰り出し、さらに。 「失せろ!」 いつの間にか両手に握っていた一対の短剣で、身を投げ出すようにして斬り下ろし二連撃。振り切った 短剣は、ガラスのように砕け散り、宙へと溶けるように消える。 地にたたきつけられ、逆に跳ね上がったギーシュをさらに連続攻撃が襲い、再び肘打ちとアッパーで 跳ね上げられる。そのギーシュを追って、シロウもジャンプ。空中で蹴り、膝、どこからか取り出した 弓矢(これも撃ち終った後で宙に消えた)、さらにもう一度膝をいれ、着地してからいまだ宙にいる ギーシュに膝蹴り・肘打ち、アッパーのおなじみの連続攻撃セット。さらに……。 「トレース……」 シロウの右腕に、光る緑の筋が浮かび上がる。右手に顕現する、黄金に輝く剣。 「くらえぇ!」 そしてそれを、振りぬく! 彼の能力をもってしても無茶のある投影の代償に、がっくりと膝を着くシロウ。 ―――もちろん、なす術もなくずっとコンボを食らい続けるしかなく、体力の3割を持っていかれた ギーシュの方がよほど悲惨だが。 「な、なんか今シロウ、魔法っぽいもの使ってなかった?」 展開に付いていけず、呆然とするルイズ。 「私はそれより、あの曲芸じみたっていうか正直ウソくさい体術のほうが気になるわね……」 いつの間にか近くに立っていたキュルケも、呆然とするほかない。 「投げからの通常技コンボキャンセルの鶴翼双連(中)、さらにエリアルコンボから先に着地しての 地上コンボ、締めのカリバーン……士郎のコンボとしては基本」 タバサはなんだか饒舌だった。 「く、詳しいわね」 「本に載ってた」 「へ、へぇ……なんて本?」 「デスノート」 「……ぶ、物騒な名前ね」 「……間違えた、アルカ」 タバサの言葉は、途中で歓声がかき消された。シロウたちの方に動きがあったようだ。 「ワ、ワルキューレ!!」 ようやくコンボから解放されたギーシュが、慌てて3体のワルキューレを呼び出し、隊列を組ませて 防御を固める。ギーシュの額には焦りの汗。ようやく彼にも、今自分が対峙している相手が、平民ではなく メイジ……どころか、もっとヤバイ「何か」であることが実感できていた。 だってつい今さっき苦しそうに膝着いてたくせに、もうケロッとしてるし。 だが、防御を固めるギーシュに対し、シロウはさらに追撃の手を休めない。 「トレース……」 ぐっと横に突き出した両手に緑の筋が浮かび、その手に二振りの短剣――先ほどのコンボの中でも 使用した、白と黒の一対のものだ――が握られる。 そしてシロウは、それを思い切りギーシュに対して投げつけた。 「ワルキューレ!」 しかし、ギーシュの命令に反応したワルキューレが、その前に立ちふさがる。堅固な青銅の両手に 阻まれた短剣は、軌道を逸らされて後方へと弾かれいった。 だが―――それもまた、シロウの追撃の布石に過ぎない! 駆け出すシロウ。その手には、先ほど投じたはずの一対の短剣が握られている。 バカな、あの短剣はどこかに弾かれて……! とっさに先ほど弾いた短剣の行方に目をやるギーシュは……それがまだ、勢いを衰えさせずに 宙を駆けていることに気づく。 そしてさらに、駆け出すシロウに呼応するかのように、弧を描いて戻ってきていることに! 「はっ!」 ワルキューレの一体に対し、右手の白い短剣を突き出すシロウ。ワルキューレはそれを防ごうとするが、 同時に背後から迫る黒い短剣に反応できず、結果双方を食らってしまう。 「やっ!」 さらに踏み込んで、もう一体のワルキューレに今度は左手の黒い短剣を突き出す。先ほどの結果を なぞるように、今度は白い短剣との同時攻撃にワルキューレは貫かれる。 「てやぁぁ!」 さらに踏み込み。三度シロウの手の中に現れた一対の短剣を、最後の一体に叩き込む。 「終わりだ!」 シロウの声に呼応するように、三対の短剣は弾け、同時に三体のワルキューレも消えた。 「ば、ばかな……!」 一瞬で三体ものワルキューレが倒されたことに呆然としながら、ギーシュは慌てて残りのワルキューレ を呼び出した。 「な、なんなのよ今の……」 「鶴翼三連……」 呆然とつぶやくルイズに、同じくつぶやくように答えるタバサ。 呆然としているルイズをちらりと横目で見てから、キュルケが問う。 「ナニソレ?」 「干将、莫耶は夫婦剣……離れていても、お互いを引き寄せあう……それを利用した、時間差の 同時攻撃……その真価は、最初の一撃を弾かれたときにこそ発揮される」 「へぇ……」 すっかりと解説役となったタバサの言葉に、感心するキュルケ。出典は気にしないことにする。 「具体的には、相手がガード状態の時に当てると完全発動する特殊技。 実はまともに食らったほうがダメージ少ない」 「へ、へぇ……?」 なんだか台無しだった。 その後はしばらく、盛り上がりのない展開が続いた。 「同時展開可能なワルキューレ……相手にするには厄介だけど、ネタが割れれば対処のしようはある……!」 シロウはその言葉どおり、冷静に対処した。 この状況におけるワルキューレの脅威は、まさに数の暴力の一言に尽きる。 青銅の堅い体を持つワルキューレに囲まれてしまえば、肉弾戦では勝ち目は薄い。 だが逆に言えば、ワルキューレの能力は連携しての肉弾戦、ただそれだけだ。 最初から対複数戦と想定すれば、少し頑丈な人間を相手にしているのと変わらない……! 「正射必中!」 「食らいつけ!」 シロウはワルキューレから距離を置き、弓や短剣を使用した遠距離攻撃で着実にダメージを与えていく。 ギーシュもワルキューレで取り囲んで追い詰めようとするが、囲みきる前にダッシュや人間大の ワルキューレをあっさり飛び越える人間離れしたジャンプ―――挙句に、何もない空中でもう一度 飛び上がると言う物理法則無視まで駆使され、捕らえきれない。 しばらくそういった小競り合いが続き、ワルキューレが一体、また一体と消滅していく。 「くっ……!」 今また一体のワルキューレが崩れ落ち、残り一体となる。ギーシュの焦りが増す。 だが、それでもそこで気を取られるべきではなかった。 ギーシュが残り一体となったワルキューレを引き戻すべきかと逡巡した瞬間、シロウはワルキューレを すり抜けてギーシュへと駆け出す! とっさに防御を固めるギーシュ。先ほど、低い姿勢からのキックからのコンボを延々食らったトラウマ からか、そのガードの意識は足元に向いていた。 だが、それこそがシロウの思う壺だった。 ダッシュしたシロウはその勢いのままに飛び膝蹴り、それはお留守となってるギーシュの顔面(別の 言い方をすれば中段)に吸い込まれ、ギーシュを跳ね上げる。 それを追ってシロウもジャンプし、空中で弓を引き絞った。 「で、ここからまた延々コンボなワケね……」 表情に乏しいルイズの呟きは、犠牲者を哀れんでのものか、それとも一方的な展開にうんざりしてのものか。 「バスケや宇宙旅行よりはマシ」 「……なにそれ?」 キュルケの問いにタバサは一瞬沈黙し、 「専門用語、あるいは俗語表現」 とだけ答えた。 先ほどとは微妙に違うコンボを続けながら、シロウはギーシュを壁際に追い込んでいく。 ギーシュの顔に悟り済ましたような表情が浮かんでいるのは気のせいであろうか? もう幾度叩き込んだか分からないおなじみの低い姿勢からのアッパーを放った後、シロウは 弓を実体化させ、それを上空に向かって引き絞る。 「あれは……」 それまで冷静に解説していたタバサが、わずかに目を見開く。 「どうしたのタバサ?」 タバサはそれに答えず、矢を放ったシロウが一瞬だけ魔力をまとったガードを固めるのを見て 「やはり……」と呟いた。 「だからどうしたのよタバサ?」 キュルケやルイズの目からは、シロウのコンボの特殊性が分からない。 だが。 「トレース……」 シロウが先ほどと同じく右手に顕現する、黄金に輝く剣を振りぬいた時。 「くらえぇ!」 先ほどとは比べ物にならない大ダメージを叩き込み、今度こそギーシュが沈黙したのを見て、 ルイズたちも目を見張るのだった。 「補正切り……」 黄金の剣が降りぬかれる直前、上空から飛来した光の矢がギーシュに当たったのを確かに見抜いた タバサは、そう呟く。 「なにそれ?」 いい加減、そう聞くのも飽きてきたキュルケだが、それでもタバサの呟きに律儀に問いかける。 タバサは一度うなづくと説明を続けた。 「通常、コンボに組み込まれた技は補正がかかり、ダメージが減少する……しかし、超必殺技使用時、 その画面演出から発動までの間に何かの技でダメージが入ると、その超必殺技には補正がかからなくなる という現象を利用し、ダメージを飛躍的に延ばすテクニック……現状、バグなのか仕様なのかは 未知数だけれども、現時点でダメージを伸ばすためには必須のテクニックと言える。 シロウの場合、コンボの途中でトラップシュートを放ち、その隙をリフレクトガードで強制的に キャンセルした後、時間差で飛来するトラップシュートの矢に合わせてカリバーンを合わせて成立させた」 「……………………?」 「……………………?」 説明を受けても……いや、その説明こそがさっぱりワケが分からなかった。 そんな微妙な空気の実況ガールズ達を尻目に、決着のついた少年達はさわやかにお互いの健闘を称えあっていた。 「まいったね……手も足も出なかったよ」 ギーシュに手を貸して助け起こしながら、シロウは彼に笑いかける。 「それはお互い様さ。1ラウンド目は敗色濃厚になったし、わざと手の内を隠したしな」 「キミもメイジ……だったのかい?」 「うーん、その見習いってところかな。まともな術一つ使えないで、師匠にも呆れられてた」 「そうかい……とにかく、負けを認めるよ。君の言うとおり、彼女達にはきちんと謝罪させてもらう」 「うん、そうしてくれ。それじゃあ……」 シロウはにっこりと笑う。 「最終ラウンド行こうか」 「………………………は?」 ギーシュの笑顔が凍りつく。 「え、いや、あの、最終ラウンドって……?」 うめく様に問いかけるギーシュに、シロウはワケが分からない、という風に小首をかしげる。 「え? 対戦は三本が基本だろう? 設定を変えれば5本とかもあるけどさ」 つまり……一本目はギーシュ、二本目はシロウが取ったのだから、勝負をつけるのは次のラウンドだと いう理屈。 ギーシュは一気に青ざめる。 「ま、待ってくれ! 僕は今ので魔力も尽きて……!」 「それは甘かったな。魔力をつぎ込んであくまで勝ちを狙うか、そのラウンドは捨てて魔力を温存して 次のラウンドにかけるかは、駆け引きの基本だぞ?」 「そ、そんなことを言われても……!」 「なんでさ? 攻撃当てたり敵の攻撃を食らったり防御すれば、魔力も回復するだろう? 序盤は 不利かもしれないけど、あきらめることはないぞ」 「そんな器用な身体はしてないっっっ!!」 ギーシュの悲痛な叫びもむなしく。 例の渋い「ラウンド3……ファイト!」の号令が響くのだった。 (以下、グラモン家の名誉のため、省略されました……読むためには、「モンモランシーごめんなさい ケティごめんなさいシェスタごめんなさい」と千回発言してください) 「待たせたなルイズ。俺の投影魔術もなかなかのもんだろう?」 対戦を終えて、意気揚々とルイズの元に戻ってくるシロウ。 対戦結果? ―――分かりきった結末を語る必要はない。 「あー、うん、そうね……」 そんなシロウを、賞賛すべきか叱責すべきかその投影魔術とやらを問いただすべきかそもそも そのインチキくさい戦闘能力を突っ込むべきか、判然とせず微妙な表情で迎えるルイズ。 と、不意にシロウがよろめき、左手を押さえてうめく。 「っ……無理をしすぎたか……? 右側の回路がのきなみダウンしちまった…」 (アレだけ好き放題やっといて、いまさら無理も何もないものよね) (右って言ってるのに、なんで左手押さえてるのかしら) (邪気眼?) 心の中で総ツッコミする、実況ガールズだった。 Fateの、unlimited codesの方から衛宮士郎を召喚。 ちなみにタイトルは、決闘(たいせん)の流儀(しよう)と読みます。 おまけ:宇宙旅行、バスケとは。 それぞれ、戦国バサラX、北斗の拳において、バグ現象を利用した永久コンボのこと。 前者は特定条件でエリアルコンボが延々続くことから、後者は特定条件で延々敵を下に叩き付けて拾える ことからそう呼ばれる。 「Fate/unlimited codes」より『衛宮士郎』召喚
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4690.html
前ページ次ページ鋼の使い魔 ヴェストリ広場は本来、野外で行う実習等のために設えられた場所で、四方を学院の壁に仕切られてはいるものの、それは かなり広く場所がとられている。 敷石が広場の地面を覆い、部分的に植え込まれた樹木が影を作っている。 昼食後の和やかな時間。本来であればヴェストリ広場にもそのような時間が訪れるが、今日は熱気を伴った野次馬が 輪を作って何かを期待している。そして、その輪の中心にギーシュが立っていた。ご丁寧にパイに塗れたシャツを着替えている。 キュルケもまた、他の野次馬と同じように『ルイズの使い魔とギーシュのやり取り』に興味を持ち、広場にやってきたのだが、 野次馬の中に混じることはなく樹木の陰に寄りかかり、騒がしい喧騒を眺めていた。 キュルケの傍には空色の髪を短く揃えた少女が座り、自分の身長よりも長い立派な杖を樹木に立てかけ、静かに本に目を落としている。 彼女の名は、タバサ。キュルケとは友人の誼を持ち、この度もギーシュの騒ぎについてくるようにキュルケに引っ張り出された次第だ。 彼女はこのとき、ギーシュのやり取りにも、ルイズの使い魔の男にも興味がなかった。彼女にはそんなことに時間をとられたくは なかったのだが、他ならぬキュルケの頼みであれば無碍にも出来ないのだった。 やがて広場に一人の人影が入ってくる。華奢な体躯に流れるチェリーブロンドが誰の目にも、それがこの騒動の一端を担う ルイズ・ヴァリエールであることが知られた。 「ハァイ?」 キュルケは野次馬の団体にルイズが飲み込まれる前に声をかけて呼び寄せた。キュルケからすればあの野次馬と化した生徒たちは、 無粋に過ぎてつまらない。それくらいなら自分でルイズの相手をする。そう考えるのだ。 「随分な騒ぎになっちゃったわね。使い魔の彼は?」 「知らないわよ!聞く耳持たないんだもの」 ルイズとて本当は気が気ではないのだ。ギュスターヴは明らかに激昂していた。それはギーシュに見下されていた私や、 無抵抗のまま言葉に打ち付けられたシエスタを庇い、守ろうとしたことが原因であると思っていたから。 もしこのままギーシュにギュスターヴが殺されかねないようなことがあれば、ルイズは身を挺してギュスターヴを守るつもりだった。 何も出来ない主人としては、それくらいしか出来ないという後ろ向きな理由もあった。 広場出入り口から人影が二つ。一方はうつむいたまま歩くメイドと、その後をついて歩く男の二人。 「ごめんなさい……」 「気にするな」 「ごめんなさい……」 シエスタはただただ謝った。それはギーシュに対してなのか、ギュスターヴに対してなのかわからない。 広場の中心に達した二人。ギーシュは手で払ってシエスタを下がらせる。シエスタが観客の輪から締め出されると、いよいよ待ちに待ったと 観客の生徒たちが沸き上がった。 「逃げずに来たことを褒めてあげよう平民の使い魔君。準備をするらしいと聞いていたけど、まさかその腰のものでどうにかしようというのかね?」 ギュスターヴは食堂を出てルイズの部屋に行き、自分の部屋から短剣を引っ張り出し腰のベルトに挿していた。 鎧は付けず、布服のままだった。 「さて、ただ弄りつけられるのも不愉快だろうから、ルールを決めようじゃないか。簡単なことだ。僕から参ったといわせるか、 杖を奪うかできれば、君の勝ち。どうだね?」 「お前の勝ちはどうやって決めるつもりなんだ」 憤怒のまま話すギュスターヴが滑稽だとばかりに観客から笑い声が沸き起こる。 「平民がメイジに勝てるわけがないだろ!」 「生意気な平民を懲らしめろ、ギーシュ!」 ギーシュは観客の声を後に冷淡に答える。 「そういうことさ。貴族の前で出しゃばった真似をしたことを後悔するといい」 ギュスターヴは深く息を吸い、吐き出す。今、心静かに屹立する。亡き大将軍ネーベルスタンは、怒りの剣を諌め、剣を振るう時は 無心にならねばならないと、嘗てギュスターヴに話していた。 腰の短剣に手をかける。持ってきてはいたが、これを本当に抜くかどうかは未だ決めかねていた。こちらの魔法とはアニマの術と大きく違う。 アニマのそれであれば鋼の刀身を盾として間合いを詰めればよいが、ハルケギニアの魔法が戦闘でどのように使われるのか、 ギュスターヴはまだ知りえていないのだから。 「では、始めようか!」 あくまで格好付けて構えるギーシュの声に、観客が応える。 対してギュスターヴは構えない。 「僕は魔法を使う。君がその腰の剣を使うようにね。文句はないだろう?」 「一向に構わん」 ギーシュが手の造花を振ると花弁が敷石に落ちる、すると敷石が花弁と共に盛り上がって人形を成していく。 「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュ。君の相手は僕のゴーレム『ワルキューレ』がお相手しよう」 ワルキューレと呼ばれた青銅の人形は、甲冑を固めた女性の姿をし、拳を構えて素立ちのままに見えたギュスターヴに突進した。 恐らく重さにして普通人の3倍はあるだろうワルキューレの拳がギュスターヴの鳩尾を狙って振り込まれる。 ワルキューレの拳がギュスターヴの前方一歩半まで迫った時、ギュスターヴは動いた。左足を踏み込み腰を落とし、握りこまれた ギュスターヴの素拳が無防備に晒されたワルキューレのわき腹に叩き込まれる。 攻撃に失敗したワルキューレは、ギュスターヴから受けた打撃により吹き飛ばされ、2メイルほどの距離を開けたが、たたらを踏むように よろめくも踏ん張った。その腹にはギュスターヴの拳の痕がくっきりと残っている。 (『カウンター』ではしとめられないか……) ギュスターヴはギーシュが『自分は青銅を使う』と暗に示し、ゴーレムを精製した時に剣を抜かずに仕留めることを考えた。 以前よりギュスターヴは剣技を補う程度の体術を師シルマールから習っていた。青銅の人形が一つ程度なら剣を抜かずに 倒すことができると踏んだのだ。 ついに始まったギーシュとギュスターヴの決闘――いや、本質的には私闘(リンチ)であるが、ギーシュも、観客の生徒たちも そのような自覚はなかった――を、少し離れた場所から見ているキュルケ、ルイズ、タバサ。キュルケは決闘から視線を外すと、 広場の出入り口の影に隠れるようにしている若草の髪を見つけたが、興味もなかったので視線を戻した。 「彼、どうして腰の剣を抜かないのかしら?まさか素手でメイジに勝てると思ってるわけ?」 「知らないわよ。ギュスターヴは荷物のことでなにも教えてくれなかったし」 以前からルイズはギュスターヴの身に着けていた品々についてギュスターヴに聞いてみたことがあったが、いくつかの貨幣らしき コインを見せてくれたくらいで、身に着けていた武具、特にあの短剣については、何も聞き出すことが出来なかったのだ。 「きっと何か特別な武器なのね。切り札を残して戦うなんて余裕があるのね」 そうだといいんだけど。ルイズにはそうは見えなかった。 ギュスターヴとワルキューレが何合か打ち合って、既に決闘開始の声から数分が経過した。 ギュスターヴは突進してくるワルキューレに対してその重さを利用するように『カウンター』を何度か叩き込み、その度にワルキューレは 弾かれてよろめくのだが、痛み感じぬ人形であるがために何度も同じように突っかかり、また同じように弾かれてを繰り返していた。 そのためワルキューレは既にギュスターヴの拳でぼこぼことへこみを体のパーツのあちこちに作っていたが、それ以上に ワルキューレを操っているギーシュを苛つかせた。 (なんなんだこの男は…武器を持ってきたかと思えば、ワルキューレに素手で戦い、しかも持ちこたえている) 本来なら弄りに弄って気分爽快といきたかったのに。予想外のフラストレーションが溜っていく。そしてそれが徐々にワルキューレの 操作を単調な大振りなものに変えていくのだが、ギュスターヴはそれを見逃さなかった。 三度ワルキューレの突進。今度は助走距離が長い。振りかぶった拳は石壁を易々と砕き、五体に当たれば最悪死が待っているだろう。 しかしそれゆえにそのモーションは単純過ぎた。ギュスターヴは初めて自分から接近した。初めてだからこそ、ワルキューレは対応できずに そのまま動いた。青銅の拳が虚しく宙を斬り、振り切った上体が戻るまで全身を無防備に晒した。 「……『正拳』!」 間合いはまさに乾坤一擲の距離。握りこんだギュスターヴの拳がワルキューレの胸を突く。戻りかけの上体の運動が合さり、 『正拳』の威力によってワルキューレの上体が吹き飛んだ。既に数度の『カウンター』を受けてワルキューレを構成する青銅自体が 脆くなっていたためである。吹き飛んだワルキューレの上半身は小さな放物線を描いて落下、その衝撃で粉々に砕け散った。 一拍置いて残された下半身がどさりと倒れる。 おお、とどよめく観客。何も出来ぬ平民が素手でゴーレムを倒したことに率直な驚きが巻き起こった。 「これで勝負あったな」 ギュスターヴの言葉にすこし笑い声が反応として観客から返ってくる。訝しむギュスターヴ。 その証左にギーシュの目から戦意が消えていない。むしろ静かに、燃えていた。 「……いやぁ。ご苦労ご苦労。平民の分際で、しかも素手で僕のワルキューレを破壊するとは。正直驚いているよ。しかしだ……」 ギュスターヴは嗅ぎ取った。さっきまでの洟垂れ小僧とは少し様子が変わった。今までの遊んでいた気分がなくなり、目に鋭さが混じっている。 「それもここまでだ。言い忘れていたが、僕が連続で作り出せるワルキューレの数は1体だけじゃない。したがって……」 ギーシュは始めと同じように造花を振るった。落ちる花弁は三枚。即ち。 「次は3体でお相手しよう。まぁ、頑張りたまえ。平民君」 オスマンはその時、学院長室のデスクで食後の一服を肺腑に行き渡らせながら書類の字列を眺めていた。書類は在校生、及び卒業生の 親元へ届ける授業料の督促状に関するものだった。貴族というのはとかく外見を気にかけ、そのために財政を逼迫、没落させることも珍しくない。 煌びやかな見た目とは裏腹に生活は慎ましいものだったりするが、組織経営のためには無慈悲といわれようと厳格に徴収せねばならない。 でなければ、所詮公機関のひとつでしかない学院の中立性は財政支援の美名に損なわれてしまう。 そんな具合にオスマンが灰色の頭脳を巡らせていると、部屋のドアをドンドンと激しく叩く音がする。オスマンの脇にいて 応対等雑務を担当している秘書、ミス・ロングヒルが尋ねた。 「ここはトリステイン魔法学院で最も静かでなければならない場所です。そこを不躾に問い叩くものは誰ですか」 「コルベールです。火急の用件です。どうか中へ入れてください」 どうしますか、というロングヒルの視線に応えるオスマン。 「入りなさい。コルベール君、火急の用事とはなんじゃね」 ばったん、と勢い良く両開きのドアが開かれ、息切って駆け込むコルベール。その広くなった額には玉の汗が浮かんでいる。 「ヴェストリ広場で生徒たちが決闘騒ぎを起こしています!教師達が『眠りの鐘』の使用許可を貰いたいと言って来ております」 「子供の喧嘩如きで何を騒いでおるのかのぅ、コルベール君。それよりも、授業料を滞納する親達からうまい具合に財布を開かせるための 名文句の一つでも考えてもらいたいもんじゃ」 オスマンは興味無さ気に言うと、再び書類と向き合おうとした。教師達は概ね優秀だが、いかんせん魔法の力を過信しすぎる面、自らの属性を過大評価する面があり、 そういった意味でオスマンはコルベールを買っていた。 そのコルベールが所在無くデスクの前に立っている。気のいい彼のことだ。何らかの言質が無ければ他の教師達から非難されるのは間違いない。 オスマンはコルベールから言葉を引き出す。 「しょうがないのぅ。で、決闘騒ぎの中心は誰じゃ?」 「2年のギーシュ・ド・グラモンです」 はぁ、と口から煙を吐いてげんなりとした様子でオスマンは言う。 「グラモンの子倅か。あそこの一族は色恋が好きな連中じゃからのぅ。おおかた女の取り合いか何かなんじゃろ。相手は誰かね」 「そ、それが……」 言葉を濁すコルベール。その視線はオスマンとロングヒルを往復しながら、額の汗が増えていく。 「ミ、ミス・ヴァリエールの……使い魔です…」 少し震える声で答えるコルベールの言葉に、オスマンの眉尻が上がった。 「ほぅ。例の彼か」 「はい。……それで、『眠りの鐘』は…」 それっきりオスマンは少し黙りこんだまま、パイプを何度か吹かした。パイプを置いて肺の中の煙を吐き出すと、ロングヒルの目を見て言った。 「ミス・ロングヒル。教師たちに伝えてきてくれんかの。『眠りの鐘はひとまず使わぬ』と。コルベール君。君はここに残りなさい」 「はい」 「わかりました」 ロングヒルは立ち上がって学院長室を出て行き、それを見送るオスマンは杖をとり、ドアを閉めた。 「ミスタ・グラモンはドットとはいえ同じレベルでは優秀なメイジです。魔法の使えぬ彼では危険です」 「しかし彼はガンダールヴである『かもしれない』といったのは、君じゃったろう」 しかし、と言葉を続けようとしたコルベールを制止して、オスマンは部屋に飾られた鏡に向かって杖を振る。 鏡はやがて像を結ぶが、それは部屋の風景ではなく、ヴェストリ広場を比較的近くから鳥瞰するものだった。 「彼がガンダールヴかそうでないか。それがわかるかもしれぬ。それを判断してからでも『眠りの鐘』は遅くはあるまいて。違うかの?」 オスマンの深い瞳に、言葉の出ぬコルベールであった。 ヴェストリ広場で始まった決闘は、一度はギュスターヴに勝利が握られたかに見られたが、観衆の予想通り、ギーシュのワルキューレ3体が ギュスターヴをいたぶる光景になろうとしていた。 ギーシュが精製した新たなワルキューレ3体の内、一体は始めと同じ素手だったが、一体は槍を番え、一体は棍棒を握っていた。ギーシュは学習した。 あの男は並みの平民より強い。そして恐らく頭もいい。であれば、こちらは手数で攻めてしまえばよいのだ。たとえ多少腕に覚えあろうと 三対一の連携攻撃を受け続ければ疲弊の果てに無防備な肉体を晒し、彼が倒した最初のワルキューレのように吹き飛ばすことができる。 ギュスターヴは迫り来る三種の攻撃を避け、すり抜け、捌く。何度か『カウンター』を決めるが、その度に視界の外側から迫り来る他二体のワルキューレの攻撃を 紙一重でかわす。それが次第に蓄積し、つい一瞬前には棍棒の先端が腋を掠って布生地を持っていった。 鬱陶しい。平民の分際で。この僕を虚仮にした罰だ! 「やれ、ワルキューレ!『槍』と『棍棒』の連携だ!」 槍を水平に構えたワルキューレが、敷石を打ち鳴らして突進する。槍の重さを合わせればまさに恐怖すべき威力がそこに秘められている。 (立ち止まると危険だ!) ギュスターヴも駆けた。短剣を抜けば勝機はある。しかし抜いて構えるまでこの小僧は待ったりなどしないだろう。ならばこちらから踏み込んで 少しでもダメージを減らすしかない。 槍がギュスターヴの腹を狙って飛んでくる。ギュスターヴは斜めに飛び、速度を殺さずに避けようとしたがその時、槍のワルキューレの影から飛び出してきた 棍棒のワルキューレが上体を捻って構えているのが見えた。 フルスイング。棍棒のヘッドスピードは槍の威力にも負けないだろう。ギュスターヴも速度が乗っている状態、姿勢が安定しない。『正拳』で肩を叩けば スイングに負けてワルキューレが明後日の方向に飛ぶ筈だが、上半身が浮き上がっている今は無理だ。間合いが足りないのを承知してギュスターヴは拳を握って 『カウンター』を突き出す。 衝撃音が二つ。一つはギュスターヴの拳が棍棒のワルキューレの頭部を打った音。しかし間合いがわずかに足りず、ワルキューレの顔が無様にへこんだのみ。 もう一つは、ワルキューレが振った棍棒がギュスターヴのわき腹を打ち据えた音だ。柔らかい何かが詰まった袋を叩いた音の中に硬いものが砕けた音が混じる。 幸いだったのは、『カウンター』で踏み込んだため、加速の乗った先端をかわしたことだろう。 「ぐぅ!」 ギュスターヴの口から呻きが漏れた。その時ギーシュ・ド・グラモンは、湧き上がる黒い喜びに耐えられず。嗤った。そして傍に控えていたワルキューレを動かし、 腰を折ったギュスターヴに蹴りを入れようとするが、とっさにギュスターヴが飛びのき、それは不発に終わった。 後ろへ飛んだギュスターヴ。それに合わせて輪を作る観衆が退き、輪が乱れる。飛んだ先には壁だ。いよいよと差し迫ったかと余裕を浮かべ、ワルキューレの陣形に 守られたギーシュが近づく。 「君も強情な男だ。参ったといえば許してやろう。それとも、腰のものを抜いてまだやるかね」 「……お前のような糞餓鬼に、使うものじゃない」 「なら、なぜこの場に持ってきたのだい」 「……ごろつきと会わなきゃいけない時の、お守りだからさ」 なんて、男だ。 ギュスターヴは笑った。まるでなんて事は無い、というように。 それがギーシュの、高ぶった黒い感情を逆撫でた。この男はこの場において尚、僕に、貴族に怯んだりしていない。 苛々する。 「魔法も使えぬ平民如きが、これ以上貴族を馬鹿にするなら、命を覚悟してもう!」 三体のワルキューレが構える。もう一度連続で攻撃すれば、もはや物言うことも叶わぬだろう。 ギュスターヴも呼吸が苦しいものの、黙って攻撃されるつもりもない。拳を握って構えるが、不安げな空気が漂う。 と、張り詰めた二者の間に小さな影が飛び込んでくる。なびくチェリーブロンド。 「もうやめなさい!ギーシュ、もう気は済んだでしょ?」 ルイズはもう、我慢の限界だった。このままではギュスターヴが死んでしまう。自分が呼び出した無二の使い魔がなぶり殺しにされてしまう。その一念が ルイズの体を跳躍させ、二人の視界に割って立つ。 「おや、ゼロのルイズ・ヴァリエール。お気に入りの使い魔が傷つけられてご立腹かね?」 「そんなんじゃ……ないわけでもないけど、弱者をいたぶるなんて貴族のすることじゃないわ」 ギーシュは顔のぬくもりが引くような気がした。 「それは違うぞ、ヴァリエール」 ちっちっち、と指を振る。 「これは『懲罰』さ。平民は貴族を敬うべきであり、軽蔑や、あまつさえ軽視の念を持つようなことは許されないのさ」 もっとも、と冷ややかな目で、 「魔法の使えない君に貴族の何たるかを問うのは、無駄かも知れないがね」 観客から起こる笑い声。観客となった生徒達は、どこまでも無責任な気持ちでギーシュに追従した。屈強な平民が斃れるのを期待していた。 湧き上がる声の中、言葉がでないルイズ。何が体を張って守るだ。私は何も出来ない。 本当にただの、ゼロ……。 がさり、とルイズの背後から聞こえる。肩に置かれた大きな手。そこに血の通ったぬくもりが感じられる。 「ギュスターヴ!」 「下がっていろ、ルイズ」 ギュスターヴは腰を伸ばしてすっくと立っていた。 彼にも意地がある。もとよりこんな小僧に負ける気など最初から無かったが、目の前に少女が身を出して自分の身を案じてくれた。それがたとえ『使い魔と主人』だから、 という理由だったとしても、彼の矜持はますます負けられないと、燃えている。 右手で短剣を握る。左腕は動かすと叩かれたわき腹が呻って苦しい。鞘から抜き取り、斜に構える。そしてルイズに離れろと目で言った。 「やっとやる気になったかね?精々、平民が精一杯鍛えた牙で抗うがいいさ!」 ギーシュにしてみれば、今更短剣一本でどうにかなるものではあるまい。主人の前で格好付けやがって、と大いにたかをくくっている。 ルイズが飛び込んだことで、観衆の輪が裂けた。木陰に腰掛けていたタバサの視界に、ギュスターヴの姿が初めて映る。 「……鉄の、剣?」 タバサの目に入り込んだのは、不安に腰砕けんか、というルイズの表情でも、ギーシュのゲロ以下の匂いがするような笑い顔でもなく、ギュスターヴの握る、 研ぎ上げられた鋼の刀身だった。正午を過ぎた陽光に照らされて、その光沢は磨かれた鏡の様だ。 「行け!ワルキューレ!」 ギーシュの号令にワルキューレはどこまでも忠実だ。三体のワルキューレは半包囲の形でギュスターヴに飛び掛ったが、構えたギュスターヴもまた、 短剣を構えて飛ぶように駆ける。 「『払い抜け』……」 正面にいた棍棒のワルキューレとニアミスしたかとギーシュには見えた。しかし棍棒のワルキューレは飛び上がったまま着地できなかった。 『落下』と同時に分断されていた人形は、受身が取れるわけも無く砕け散った。 そして振り返ったギュスターヴは、2体のワルキューレが体勢を立て直す前に飛びつく。槍のワルキューレは辛うじて身を守ろうと槍を構えたが、 袈裟斬りにて槍が折れ、絶え間なく二度目の袈裟斬りで胴が割れた。 「『切り返し』……」 残された素手のワルキューレは、自身の間合いに持ち込むべく飛び掛かるが、ギュスターヴは構えを変え、縦横に剣戟を振ると、ワルキューレは 着地する前に砂礫のようになって崩れた。 「『みじん切り』だ」 鍛え上げられたギュスターヴの短剣はまるでバターを切るように青銅の人形に滑り込んでいく。しかしその感覚にギュスターヴはわずかな違和感を覚える。 (青銅にしては当たりが軽すぎる……) 若い頃から剣技の修練を絶えず続けてきたギュスターヴの経験は、かつてこれほどたやすく金属を断った事が無いことを知らせるのだった。 一方、ギーシュは目の前に起こった出来事を認識するのに数拍を要した。先ほどまでの勝利気分が嘘のように、自慢のゴーレムは跡形も無く崩れ去った。 それは最初のワルキューレが倒されたのとはまったく比較にならないほど、完璧に。 「な……なかなか、やるじゃないか……だが、まだだ!」 ふたたび落とされる三枚の花弁、敷石を喰い作り出された青銅人形の手に握られたのは斧、槌、そして剣。 ギュスターヴは踊りかかるワルキューレ達の攻撃を剣で受け、側方へ素早く流した。矢継ぎ早に連携を繰り出すギーシュだったが、ワルキューレの攻撃は どの方向からギュスターヴを襲おうとも、ギュスターヴの握る短剣から逃げられず、その力を散らして虚空を抜けた。 剣の防御技『ディフレクト』でいなし、ギュスターヴは徐々に移動する。それを追いかけるようにワルキューレが迫るが、短剣に阻まれ二度と ギュスターヴに傷をつけることは無い。 「おい、糞餓鬼」 ワルキューレとギーシュは少しずつ追いやられた。壁際まで追い詰めていたものが、また広場の中央まで戻ってきてしまった。 いや、既に……ギーシュの背を見守る観衆のすぐ後ろには、反対側の壁があったのだ。 ギーシュは完全に形勢が逆転しているのを認めなかった。認めたらどうなるか判らない。 散々追い立てた。無慈悲に攻撃した。その報復の影をギュスターヴに感じてならない。それはどこまでもギーシュの妄想でしかないのだが。 「な、なんだ、平民」 ワルキューレがギーシュを守る。密集し、ギュスターヴとギーシュの間に立つが、ギュスターヴは既に相手にする気がない。次の一手が、詰みだからだ。 「お前は魔法に頼りすぎだ……『残像剣』!」 技独特のステップを踏む。闘気が作り出す半実の残像がワルキューレを翻弄する。その光景は、ギュスターヴが幾人にも増えてギーシュには写った。 「へ、遍在?!」 ギーシュの情報処理能力がパンクする寸前、瞬間に全てのワルキューレが唐竹割りに真っ二つになる。 「ひぃ!」 無防備になった恐怖がギーシュを襲う。残像が消えたと同時にギュスターヴが迫る。 とっさにギーシュは手に持つ造花の杖で庇うように腕を伸ばす。ギュスターヴの覇気がギーシュの目に巨大な風を吹きつけるように感じられ、目を瞑った。 ヒュン、鼻先を鋭い風が触れた。 ぽとり、と何かが落ちた気がした。造花を持つ手が軽くなった気がする。 一拍待って、ゆっくりと目を開けたギーシュに写ったもの。それは断ち切られた造花、剣先を突きつけるギュスターヴ。 そして地面に落ちた切り落とされた小指。高ぶった肉体と鋭利な断面は、ギーシュに切断の痛みに泣く瞬間すら奪い取った。 声が出ない。肺がまるで膨らんでくれる気がしない。静かに剣を向けているギュスターヴの瞳をじっと見て、やっと紡げた言葉一つ。 「ま……まいった」 観衆から地鳴りのように湧き上がる声。それはメイジの敗北に驚く声と、平民の健闘を賞賛する声が交じり合った不思議なものだった。 目の前の恐怖が去ったことを認識して、ギュスターヴにルイズが駆け寄ってくる。 「ギュスターヴ!」 「ああ、ルイズ……」 ルイズの姿を見て、短剣を収めるギュスターヴ。 「こんな騒ぎになってしまって、すまなかった」 「へ?」 何を言ってるんだろうこいつは?ギュスターヴの言葉にルイズは即答できなかったが、一拍置いて怒鳴りつけた。 「あ、あんた!騒ぎの殆ど終わってからそういうこと言うわけ?!謝るなら最初からするんじゃないわよ!」 いきなり大きい声を叩きつけられて困惑するギュスターヴは、ほろりと微笑んで 「すまない」 と、一言だけ。 勝者とは一転、緊張の解けたギーシュを最初に襲ったのは、切断された小指の痛みだった。鋭利な切断は本来より与える痛みをいくらか減じているはずなのだが、 そのようなことはギーシュに窺えるわけもない。 落ちた指を恐る恐る拾って広場を後にしようとするギーシュを、後ろからルイズが引きとめた。 「待ちなさい、ギーシュ」 「……なんだね」 ギーシュは振り返らない。ゼロの使い魔に負けたということは、その主人に負けたと同義と見ていい。顔を見せることができようものか。 「負けた以上、あんたには色々と責任をとるべきことがあるんじゃないかしら」 「何のことだか判らないな」 精一杯の虚勢で嘯く。 「とぼけないでよ。発端はあんたの浮気とメイドへの責任転嫁でしょ。ケティって子とモンモランシー、あとシエスタってメイドに謝ってきなさい」 「……分かったよ。敗者に断る道理はないさ……」 とぼとぼと広場を後にする。反故には出来ない。証人が多すぎる。それにもう色々と懲りたギーシュは、これでモンモランシーの溜飲が下がってくれることを祈りつつ、 医療室へ歩いていった。 それを見送ると、ルイズは振り向いてギュスターヴを見上げた。 「それにしてもギュスターヴ。あんたって、強いのね。ドットとはいえギーシュがあっという間だもの」 そう、それだけがルイズの誤算だった。精々剣の腕があるくらいだと思っていたルイズは、ギュスターヴが先刻見せた剣技の一部始終に最も衝撃を受けていた。 「まぁな。……これで、少しは使い魔らしい働きになったか?」 ギュスターヴは少し困ったような顔をしている。ギュスターヴにしてみれば、今回の騒ぎは自分から飛び込んだようなところがある。 一応、主人の名誉を守るという大義名分があったにせよ。 「……そうね。礼を言うわ。これからも至らないだろうけど」 ルイズは笑った。私は魔法が使えない。どこまでも至らない貴族だけど、遣わされた使い魔の彼は、誰にも負けない『可能性』を携えていた。 そのやり取りを、ギュターヴの左手の刻印が、仄かに光って見守っていた……。 覗き鏡から広場を見ていたコルベールとオールド・オスマン。 彼らにとってはギーシュが負けた程度のことは正直どうでもよかった。杖は直せる。切り取られた指も然り。問題はいかにしてギュスターヴが勝ったか、それだけだ。 「さて、勝っちまったのぅ、彼」 「はい」 オスマンの杖が再び覗き鏡に振られる。鏡は像を崩し、やがて戻った時は室内の風景を写しこんでいた。 「やはり彼はガンダールヴなのでしょうか」 パイプを手に取ろうとして葉を切らした事に気付き、皿の上に戻してオスマンは、どうかのぅ、と一言言ってから、 「ガンダールヴはあらゆる武器を扱う事が出来るという。平民でありながら彼はドットメイジとしては優秀な部類のギーシュ・ド・グラモンを下した。となれば、 ガンダールヴと見て恐らく間違いはないじゃろうな」 「しかし彼は左手に武器を持ちませんでした。もしかしたら、あれは彼の本来の実力である可能性もあります」 「その場合は、優秀なメイジ殺しを学院内に住まわせている、と言う事になりゃせんかね?ミスタ・コルベール」 コルベールの仮定に突きつけられたものは意外にして背筋を寒くする。 メイジ殺しとは4大魔法に寄らずにメイジに匹敵する戦闘能力を持ちえた人間の呼称であるが、メイジが畏怖をもって呼ばれるのに対し、メイジ殺しはそうではない。 特に後ろ暗い事情を持っている貴族やメイジにとっては先住魔法を使うエルフ以上に現実的な脅威であり、その多くが傭兵であることから、金さえ積めば 教皇すら手にかける、などと揶揄されるアウトローの世界の住人達である。 「どちらにしてもこの件は宮廷には伏せておく。ガンダールヴであれば彼奴等は彼を政治利用するじゃろう。メイジ殺しとあれば生徒父兄から非難が来よう。 ヴァリエール公と他の貴族達の暗闘の矢面にわざわざ立つなど、するまでもあるまい」 口寂しいオスマンはデスクの引き出しから友人用に備え置いているナッツを摘み口に放り込んだ。 「少なくとも彼がいかなる人物なのか、もう少し探ることになりそうじゃな。頼んだぞコルベール君」 「はい」 陽の高い時間が過ぎ、少しずつ日光が赤らんで、窓から差し込んでくる。 「しかし、ガンダールヴとはな……」 オスマンの目は窓を遠く見ていた。窓の先には学院をなす塔の一つが望めている。 前ページ次ページ鋼の使い魔
https://w.atwiki.jp/dai_zero/pages/170.html
前ページ次ページゼロの剣士 #1 ――ヴェストリの広場。 五つの外塔と中央の本塔からなる魔法学院の中で、火の塔と風の塔の間に位置するこの中庭は、一種異様な雰囲気に犯されていた。 昼下がりのこの時間、普段なら腹ごなしに学生達が遊ぶここは今、二人の人間のために存在している。 一人は金髪のキザったらしいメイジの少年、ギ―シュ・ド・グラモン。 もう一人は銀髪のキザったらしいルイズの使い魔、ヒュンケル。 遠巻きに見物する学生の一人が、遅れてやってきた友人に急かすように叫んだ。 「早く来い! 決闘が始まるぞ!」、と。 #2 事の起こりは半刻ほどさかのぼる。 教室の片付けをし終わった後、ヒュンケルは厨房で食事を取っていた。 メニューは栄養満点の、野菜を柔らかく煮込んだミルクスープ。 完璧に傷病人向けの流動食だったが、その味は食に関心の薄いヒュンケルさえ唸らせるほどのものだった。 料理長のマルト―は強面だが気のいい男で、ヒュンケルが礼代わりに何か手伝おうと言っても笑って取り合わなかった。 彼曰く、「けが人はよく食ってよく寝るのが仕事」ということらしい。 そこでヒュンケルは再度マルト―に礼を言い、午後の予定を聞くために食堂でルイズを探すことにしたのだが、どうにも様子がおかしかった。 探し人はフォークの先にクックベリーパイを刺したまま、あらぬ方向を睨んでいる。 視線の先には――メイドのシエスタ。 どういうわけか、彼女は目の前の金髪の少年に何度も頭を下げていた。 「どうしてくれるんだね? 君のおかげで二人のレディが傷ついてしまったじゃないか?」 「も、申し訳ありません! 私の気が回らないばっかりに……!」 朝に会った時は明るい笑顔を見せていたシエスタが、哀れなほど縮こまっていた。 ルイズに事情を聞いてみると、シエスタが拾った香水の小瓶が元で、ギ―シュという少年の二股がバレてしまい、責められているのだという。 頭を下げるシエスタの拳は恐怖のためか、悔しさのためか震えている。 ギ―シュの行いはただの八つ当たりにすぎなかったが、立場的にも実力的にも下の平民が逆らえるはずもなかった。 思えば、これが自分の所属していた場所――魔王軍の理念の典型なのかもしれない。 そう考えると、ヒュンケルの心持はいささか複雑になった。 そして―― 「ヒュ、ヒュンケル? なにする気?」 戸惑うルイズの声を背に、ヒュンケルはなおも頭を下げるシエスタへと歩み寄った。 さて、朝と昼の食事の礼はこれで足りるだろうかと考えながら。 #3 ――そして場面は戻り、ヴェストリの広場。 結局話は巡り巡って、ヒュンケルは今、剣を握っていた。 力を振りかざす者を力で抑えつけるとは本末転倒にも思えたが、 へそを曲げた貴族が「平民」のヒュンケルの言葉に耳を貸すわけもなく、どちらが初めに求めたか、決闘で白黒つけることに話は落ち着いた。 ギ―シュは格好の腹いせができると見込んで、ヒュンケルとは対照的に意気揚々と振る舞っている。 「諸君! 僕、ギ―シュ・ド・グラモンはこの平民に名誉を汚された! よって今、この広場にて決闘により勝負をつける!」 芝居がかったギ―シュの言葉に、取り巻きの学生たちが歓声をあげた。 男女の修羅場だろうが決闘だろうが、彼らにはどちらでもいいようだった。 肝要なのは刺激的であること。それに尽きる。 彼らは滅多に見れない暴力沙汰に興奮し、眼を輝かせていた。 色めき立つ観衆の中、ただルイズとシエスタだけが、青い顔をしてヒュンケルを見つめている。 『ヒュンケルさんやめて! メイジに逆らったら死んじゃうわ!』 『アンタまだ怪我も治ってないのよ! つまんない意地張ってないでギ―シュに謝って……!』 ルイズやシエスタが必死にそう言うのを振り払って、彼はこの決闘に臨んでいた。 心配してくれるルイズ達には悪いが、ヒュンケルはこの決闘をある意味ではちょうどいい機会だと捉えてもいた。 ルイズが馬鹿にされる原因の一つには、「平民」のヒュンケルを召喚したことが間違いなく含まれる。 平民はメイジより弱い。 だから恥だ。だから貴族には逆らえない。 ルイズやシエスタが抱えるそんな鬱屈を、少しでも取り除いてやりたかったのだ。 「心配するな。俺は不死身だ」 ヒュンケルはそう言うと、涙混じりのルイズの罵声を背に、魔剣を強く握りしめた。 すると奇妙なことに傷の痛みが引いて、体が軽くなった。 見れば、左手のルーンが輝きを放っている。 この不思議な力は、そこを起点にして流れてくるかのようだ。 (これは「使い魔」としての能力なのか?) ヒュンケルはそう疑問に思いつつ、敵と向かい合った。 脳内で、決闘の目的に「腕試し」の項目を付け加える。 ギ―シュは相変わらず芝居がかった姿勢を崩さず、余裕を見せていた。 「僕の二つ名は『青銅』。『青銅のギ―シュ』だ。 したがって青銅のゴーレム、ワルキューレが君の相手をするよ。 君はまあ、せいぜいその剣で頑張りたまえ」 言って薔薇の形をした杖を振ると、地面から剣を持った甲冑騎士が湧き出した。 ヒュンケルは授業で四系統魔法の基礎を聞いてはいたが、本格的なものを実際に見るのは初めてである。 繊細な造形をしたワルキューレに少し感心し、「見事だな」と呟いた。 ワルキューレはまるで、芸術家の作った工芸品のようだ。 しかし―― 「おほめにあずかり光栄だ、とでも言っておこう。では、覚悟はいいな? いけ、ワルキューレ!」 ギ―シュが命令すると、ワルキューレは猛烈な勢いでヒュンケルに突進した。 まともに直撃すれば、四肢の骨も砕けんばかりのスピード。 剣を振り上げる戦乙女の姿に観客は黄色い声を上げ、ルイズとシエスタは思わず目を瞑りかけ―― 「脆いな」 次の瞬間、言葉と共に剣を持ったワルキューレの腕が宙を舞っていた。 片腕をなくしたゴーレムを、ヒュンケルは木偶人形でも斬るようにそのまま両断してみせる。 「これは観賞用の人形か? 俺を倒したければ全力で来い」 そう言ったヒュンケルは、開始から今まで1メイルとして動いていなかった。 眼を疑うような早業に観客が静まり返る中、恐ろしくなめらかな切断面を晒した青銅が、ガシャンと音を立てた。 茫然としていたギ―シュはその音でハッと我に帰り、慌てて杖を振り上げる。 「お、おのれ、僕のワルキューレを!」 怒りにまなじりを上げたギ―シュは、目の前にいるのが無力な平民であるという認識を頭から拭いさった。 再び振るわれた杖からはらはらと花が落ち、新たに五体のワルキューレがそこから湧き出した。 「戦乙女が奏でる三重奏、しのぐことはできるかな!」 そう叫ぶとギ―シュは二体を手元に残し、三体のワルキューレでヒュンケルを攻めたてた。 直線的に攻めた先ほどとは違い、三体で円を描くようにヒュンケルに攻撃を仕掛ける。 これにはヒュンケルも防戦一方で、黙りこくっていた見物人たちも再び威勢を盛り返し始めた。 「さすがギ―シュ! 腐ってもメイジだ!」 「その平民のイケメン顔を台無しにしてやれ!」 時には同時に、時には時間差で、ワルキューレはヒュンケルに剣を振るった。 ヒュンケルは防ぐのに手いっぱいで、手も足も出せないでいる。 ……少なくともぱっと見は、そう見えた。 所詮は平民。貴族がちょっと本気を出せば敵わない。 ルイズやシエスタも含め、殆どの観客はそう考えた。 しかし、そこで誰かがぼそっと呟く。 彼は遊んでる、と小さな声で。 #4 「……なかなかしぶといね」 圧倒的優位と周囲に見られるのと裏腹に、ギ―シュは苛立っていた。 あらゆる角度から攻撃を仕掛けているのに、ヒュンケルはその全てを防いでいるのだ。 防戦一方に追い込んでいるといえば聞こえがいいが、髪の毛一本たりともヒュンケルの体は傷ついていない。 ヒュンケルはワルキューレの攻撃を時には受け、時にはそらし、あるいは微妙に重心をずらすだけでかわしていた、 観客の中には、ギ―シュご自慢のゴーレムなどそっちのけで、ヒュンケルの動きを注視する者も出始めている。 (このままでは僕の沽券にかかわるな) いい加減、じれったくなったギ―シュは、ついに護衛用のワルキューレまで前線に追いやった。 これで五対一。 さっきよりもさらに倍近くのワルキューレをヒュンケルは相手することになる。 ワルキューレは素早くヒュンケルを包囲すると、少しずつその輪を縮め始めた。 前方に二体。後方に一体。左右双方に一体。 逃げ場はない。 「多少はやるようだけど、これで終わりさ。せめてもの情けに、医務室へは僕が送ってやろう。 レビテーションも使えない、君の主人の代わりにね」 無言のヒュンケルを、ギ―シュと観客が嘲り笑う。 普段なら怒り狂うはずのルイズは、顔を青くしてヒュンケルを見つめるばかりだった。 そして…… 「行け、ワルキューレ! 奴を一気に叩きのめせ!!」 裂帛の気迫と共に叫んだギ―シュ。 しかし、次の瞬間にはその目は驚きに見開かれていた。 それもそのはず、今まで待ちの構えを崩さなかったヒュンケルが、突如として走り出していたのだ。 標的はもちろん、ワルキューレの錬成者であるギ―シュ自身。 ヒュンケルは四方から来るワルキューレのうち三体を無視し、正面の二体を瞬時に斬り伏せた。 すれ違ったと思ったら斬れていた。そんなスピードだ。 他のワルキューレはギ―シュの動揺がうつったのか突然の動きに対応できず、ヒュンケルの後方で互いに衝突している。 ヒュンケルはワルキューレを斬ったそのままの勢いでギ―シュに迫りくる――! 「今だ! 錬金!!」 間一髪、ギ―シュは杖を振り上げ、ヒュンケルの背後に新たなゴーレムを出現させた。 ギ―シュが錬成できるのは七体のワルキューレ。 これが最後に残しておいたとびっきりの一体だ。 もはや、ギ―シュに余裕はない。 「斬り捨てろワルキューレ!」 ワルキューレは完璧なタイミングで不意をつき、ヒュンケルに背後から斬りつけた。 ヒュンケルの体は剣を受けて真っ二つに割れると、跡形もなく消えうせ――消えうせ? 「残像だ」 「ひぃッ!」 思わず悲鳴を上げたギ―シュのすぐ後ろ、涼しい顔をしてヒュンケルが立っていた。 慌てて振り返った刹那、ヒュンケルの手元が閃き、ギ―シュの薔薇を模した杖の花弁が全て斬り落とされた。 はらはらと花が落ち、ギ―シュとヒュンケルの間に赤い線が引かれる。 その瞬間、ギ―シュの目には点々と落ちた薔薇の一線が、彼我の越え難い実力を示しているように映った。 あるいは、ワルキューレを十体出せたってこの男には敵わないのかもしれないとギ―シュは悟った。 「こ、降参だ。僕の負けを認めるよ。杖を失っては何もできない。 まさか、『ゼロ』の使い魔に負けるとはね……」 言い終えると力が抜けてしまったのか、ギ―シュはその場にへたりこんだ。 ヒュンケルと、彼に走り寄って来た「ご主人様」を、思い出したかのように歓声が包み込んだ。 #5 ――ところかわって中央の塔。 四つの瞳がこの戦いを見つめていた。 トリステイン魔法学院の長であるオールド・オスマンと、『炎蛇』の二つ名を取るコルベール教師である。 オスマンは鏡に映った広場の映像を消すと、興奮した面持ちのコルベールに向き合った。 彼の手元には「始祖プリミルの使い魔達」という年代物の書物が握られている。 「あの剣の冴え、彼こそまさにガンダ―ルヴに相違ありません! まさかこの目で伝説の使い魔を見れるとは……!」 大発見とばかりに息巻くコルベールとは対照的に、 オールド・オスマンは普段の様子からは信じられぬほど険しい表情で黙考していた。 興奮していたコルベールもオスマンのその様子にただならぬものを感じ、齢300とも言われる老メイジを注視する。 オスマンはもしやポックリ逝ってしまっているのではないかと思うほど黙りこくった後、ようやく口を開きこう言った。 「コルベール君、彼がガンダ―ルヴかもしれんことは内密にするんじゃ。 王宮の連中が聞きつけたらミス・ヴァリエール共々どうなるか分かったもんじゃないわい」 コルベールもそれを聞くと心当たりがあるのか、暗い顔になった。 ガンダ―ルヴの異名は「神の盾」。 幾千の軍にも匹敵した、戦闘に特化した使い魔だと伝えられている。 目的のためには手段を選ばぬところのある政治家達がその存在を掴んだら利用されるか、あるいは……。 「分かりました。彼のことは内密にしておきましょう。 それにしてもあの動き、本調子だったらと思うと空恐ろしいですな。 ……いや、昨日の今日で普通に歩いてるのを見た瞬間から私は戦慄しましたが」 「伝説もさもあらんというもんじゃな。わしもあれほどの使い手は滅多に見たことがないわ」 比較的平静を保っていたオスマンも、内心では興奮していたのだろう。 彼らは気付かなかった。 学院長室の扉の裏、こっそりと盗み聞きをしている人影の存在を。 影はサイレントの魔法で足音を消すと、誰にも気取られずにその場を離れて行った。 前ページ次ページゼロの剣士
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/139.html
「……は?今なんて?」 「だから私のダーリンがギーシュと決闘するって言ったのよ」 「そういう事じゃなくて何で貴方の新しいダーリンとギーシュが決闘する事を私に報告するのかしら?ツェルプストー」 「そりゃあダーリンが貴方の使い魔だからじゃないの……」 どこか遠くを見るような目でそう言い放つキュルケに対し (何?さっき打たれたばかりなのに惚れたの?キュルケってもしかしてドM?) と思い、自分の友人がそっち方面であったのかもしれないと思い多少ドン引く が、アブノーマル認定されかかっている事も知らずにキュルケが多少熱を帯びた言葉を続ける。 「そりゃあ急に打たれた時は驚いたわ…今までの彼は私自身や私の家を目当てで優しくしてくれたり甘い事を言ってくれた人ばかり… でも彼は違ったわ…貴族でもないのに私を対等に扱ってくれた初めての人よ…これが燃えられずしてどうするのよ!ヴァリエールッ!!」 もう微熱どころかイタリア・ヴォルガノ島火山より燃え上がっているご様子。 そして完全に放置食らってるルイズ、半分意識が飛んでいた。 「……………って決闘ぉ~~~~!?何プロシュートが?何でギーシュと!?」 そして、数秒送れて肝心の本題に気付く。 「彼プロシュートって言うの…ステキな名前ね…」 完全に自分の世界へ入っているキュルケ嬢。なんかもうルイズの目に『ラリホ~』と言いながら周りを浮かぶ趣味の悪いピエロが見える。 「早くあいつを止めないと大変な事になる…!止めなきゃ!」 (ギャラリーが出来きるであろう決闘で召喚した時にあいつが使った妙な能力を使われたら大惨事になる) という事からプロシュートを止めるという事だったがもう一人の方は 「いいじゃない…平民が勝てないと分かっているメイジに挑む…燃えるわぁ~」 などとキュルケがのたまう。 (駄目だこいつ……!はやく何とかしないと……!!) 一瞬だがそういう思考が頭をよぎるが『決闘』という重大事にそれを後回しにする。 半分トリップキメているかのようなキュルケを後にしプロシュートを探す。 居た。というか凄まじく目立っているためほとんど探す必要も無かった。 ちょ、ちょっと!ギーシュと決闘するってどういう事!?」 「仕掛けてきたのはヤツの方だぜ」 (マズイ…!目が本気だ…!) 「人が大勢居る場所であんな物騒な事しないでって言ったばかりじゃない!」 「誰がアレを使うと言った?対処法がバレると厄介なんでな、使うつもりはねぇ」 授業をロクに聞いてはいなかったが水系統の魔法で氷が作り出せるという事は聞いていた。 グレイトフル・デッドの老化に対して唯一有効な手段である「体温を下げる」 生徒とはいえあの大人数の前で広域老化攻撃を使えばそれがバレる可能性がある。 後の事も考えればそれは避けたいとこだ。 「それじゃあアンタに勝ち目なんてあるわけないじゃない!今すぐギーシュに謝ってきて!」 「無駄だな、ヤツは完全にプッツンキてる。例えオメーが謝ったところでどうにかなるもんでもねぇ」 「ああもう、それじゃ逃げなさい!私から何とかうまく言っといてあげるから!」 「ヤツはオレに決闘を挑むという覚悟があってやってるんだぜ? 一時身を隠したとしても必ず追ってくるだろうよ。だからこっちが先に『やられる前にやる』んじゃあねーかッ!」 プロシュートがそう言い放ちルイズをその場に残し広場に向かう。 「……怪我じゃすまないかもしれないのにどうするのよ!」 だが、ルイズが思い違っている事が三つある。 一つは「グレイトフル・デッドというスタンドの存在」 二つは「プロシュートが一級の暗殺者」 そして三つめ「プロシュートにとっての『やる』は『殺る』」であった事… そして『ヴェストリの広場』 「遅かったじゃないか… 逃げ出してしまってたものかと思っていたよもっとも、逃げたところで無駄なんだけどね!」 「殴られた後が顔に出てるぜ?まぁその方が人気が出そうだがな」 「ぐッ…!平民が貴族を馬鹿にした報い受けさせてやるッ! 僕はメイジだ、だから魔法で戦う。よもや文句はあるまい!」 ギーシュが薔薇の造花を振るうと花びらが一枚離れ金属製の人形が一体出現する。 「青銅のゴーレム『ワルキューレ』僕が青銅のギーシュと呼ばれている由縁だッ!」 「その名前ならさっき頭から香水をブチ撒けられた時に聞いたな」 「いつまで減らず口を…!まぁいい、この一体だけで片付けてあげるよ!」 ワルキューレが猛然とプロシュートに突っ込んでいく。 だがプロシュートは動かない。しかし目だけはワルキューレを凝視している。 ワルキューレとプロシュートの距離が2メートルを切りワルキューレが拳を繰り出す。 だが拳が目標に当たりそれを砕く瞬間拳の軌道が瞬時に変わった。 「何ッ!?」 「今の見たか!?」 「ワルキューレの拳の軌道が急に変わったぞ!」 そうギャラリーが騒いでいる間にもワルキューレは両の拳を繰り出すが全て当たる直前に軌道を曲げられてしまう。 「こいつ…!平民のはずじゃないのか!?」 「フン…ノロいな、その程度のスピードじゃあスティッキィ・フィンガースに遠く及ばねー」 自分が最後に戦ったスタンドの名を出しながら性能をS・Fと比較する。 「確かに人間と比べては優れちゃあいるがそれだけだな、特徴としては堅さぐらいか」 そう言い終えた瞬間――ワルキューレが腕と脚と全て弾けさせ砕けた。 「確かに正面装甲は堅いが…関節部はそうでもねーな」 「な…僕のワルキューレに何をした…? 何をしたと聞いているんだ!答えろォォォオオ!!」 「…………」 無言でギーシュを見据えるプロシュート。だが自慢のワルキューレを破壊されたギーシュはそれを挑発と受け取る。 「いいだろう…言いたくないのならそれでいい!嫌でも言いたくなるようにしてやるさ!」 薔薇の造花を振るい6枚の花びらを舞わせ残り全てを出現させる。 ――ギーシュが平民相手に本気になった。そう思った観客が騒ぎ出す (ちッ…六体か) プロシュートのグレイトフル・デッドはそれ自体の拳の射程距離だけなら近距離パワー型に属する。 だがヴェネチア超特急クラスの列車丸ごとをカバーできる老化の射程距離。 これが他の近距離型スタンドとグレイトフル・デッドの差だ。 パワーそのものは近距離型に劣るとはいえある程度のものを有するもののスピードと精密動作性が致命的に劣っている。 それを埋める為の老化だが今回はそれを使っていない。―――つまり ワルキューレの内三体がプロシュートを襲う。 さっきと同じように拳の軌道が変わる、観客達はそう思った。だが結果は違っていた。 ズドォォオオ 一体ワルキューレが吹っ飛ぶ、だが残り二体がその隙を襲う。 片方の攻撃を弾くが、もう片方は間に合わない。 ボゴォ 「うごォっ!」 横からの攻撃を受け吹っ飛ぶ。そしてそれを見たギーシュが勝利を確信したかのように勝ち誇る。 「君のその妙な能力はワルキューレ一体には抗えても複数体だと無理みたいだね その弱点が分かったからには次は残り全てでやらせてもらうッ!土下座するならいまのうちだッ!」 (骨には問題ねぇが…内臓を少しやられたみてぇだな) 立ち上がりギーシュに向き直る、だがその口からは血が出ていた。 「フン、血ヘド何て吐いて神聖な決闘を何だと思っているんだい? まぁ使い魔だけあって少しだけ妙な力があるようだが魔法を使えるメイジに勝てるはずないのさ!」 だが次のプロシュートの言葉はギーシュにとって意外だったッ! 「ハァー…ハァー…それがどうした?」 「何だって…?」 「それがどうしたと言ったんだ」 「この後に及んで強がりかい?みっともないねッ!」 だがそれに構わず言葉を続ける。 「確かに魔法ってのはスゲーもんだ、オレだってそう思う だがなッ!オレが居た場所には空気そのものを凍らせるヤツやあらゆる物体を切断できるヤツなんてのが居るッ!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨ (何だこいつ…!?周りの空気が急に変わったぞ!) 「オレ達チームはなッ!常にそういう連中を相手にしてきているッ! オメーらみてーなマンモーニが使う薄っぺらい魔法なんかと一緒にするんじゃあねぇッ!」 「…ハッタリのつもりかい?だとしたらメイジも甘く見られたものだ。いいだろう!もう手加減なんてのは無しだッ!」 ギーシュが武器を精製しそれぞれのワルキューレに武器を取らせる。 どれもこれもマトモに受ければ良くて重症、悪ければ死に至るものばかりだ。 「後悔する時間も与えないッ!」 残った6体のワルキューレをプロシュートを囲むようにして布陣させる。これでもう逃げ道は無い。 ギーシュの号令を待つように囲むワルキューレ達、観客の誰が見てもギーシュの勝ちは明らかだと思っている。 ルイズがそれを止めようと観客達を押しのけ間に割って入ろうとする。だが遅かった。 「行けッ!ワルキューレ!!」 そう聞こえた瞬間ルイズはその場に立ち竦み己の使い魔がなぶり殺しにされる光景が脳裏に浮かび――倒れた。 その声を合図としプロシュート目掛けワルキューレが殺到する。 だがプロシュートが取った行動は実にッ!意外だったッ! 普通4方から囲まれているなら身を守るのが当然だッ!だがプロシュートは逆に…… 『思いっきり突っ込んだッ!』 一体のワルキューレ目掛け猛然と突っ込む。その先にはギーシュが居る。 「一体だけなら対処はわけねぇからなッ!」 「ば、バカなッ…!」 固まって動かれればワルキューレの層を突破できない、だから自分を囲ませるように仕向けた。 そうして包囲網が縮まる前に一点突破を仕掛ける。それが狙いだ。 グレイトフル・デッドでワルキューレを投げ飛ばす 壊すのは時間の無駄と判断しての事だ。 「くそぉ…来るなァァァァアアア!!」 ギーシュにさっきまでのような余裕はスデに無い。狼狽しながらも魔法を使うべく杖をプロシュートに向ける。 だが当たらない、ギーシュがいくら魔法を撃っても一発たりとも当たらない。 拳銃と同じだ、落ち着いて心を決めていなければ魔法といえども当たるはずはなかった。 後ろから6体のワルキューレを引き連れたプロシュートが迫り薔薇の杖をグレイトフル・デッドでヘシ折った。 「うぁ……あ…ま、参った…」 貴族が平民に負けた、誰もがそう思った。そしてこの決闘が終わったと思った。 否、実は終わってなどいない(古谷 徹の声で) どこからか『倍プッシュだ』というような声が聞こえたが多分幻聴だ。 「参った…そんな言葉は使う必要がねーんだ… なぜならオレやオレ達の仲間が敵と戦った時の決着は」 次の言葉で観客達のほぼ全てが凍りつく 「どちらかが死んじまってるからだッ!だから使う必要がねェーーーーッ! オメーもそうだよなァ~~~~『決闘』を挑んできたんなら…分かるか?オレの言ってる事…え?」 「ひぃ…!こ…殺される…助け…」 だがその言葉は最後まで言えない、グレイトフル・デッドが首を掴みギーシュの体が中に浮く。 「ギ、ギーシュが浮いたぞ!」 「いや…違う!見ろ、首を何かに『掴まれて』いるッ!」 グレイトフル・デッドは見物人達には見えないが何かに首を掴まれている跡だけはハッキリと見えた。 ズキュン! 「何だァーーーーーッ!あれはァーーーーッ!!」 観客達が騒ぎだす。当然だ、ギーシュがあっという間に老人の姿になったのだから…! 「うわぁぁぁぁ!やっぱり…あれは夢じゃあなかったんだッ!『ゼロ』の呼んだ使い魔は…悪魔か何かなんだァーーーーッ!」 そう叫ぶのは最初に巻き込まれた連中だ。それを皮切りに他の者が次々と騒ぎ出す。 ドザァァア ほとんどミイラと化したギーシュが地面に崩れ落ち、周囲から悲鳴や怒号が上がる。 中にはプロシュートに杖を向けている物さえ居る。 だがプロシュートはあくまで冷静に言い放つッ! 「これぐらいの事で騒ぐんじゃあねぇッ!オレがいた世界ではな! 決闘を仕掛けて『参った』なんていう負け犬は居ねーんだからな…」 ピクリとも動かない元ギーシュの首に足を乗せ―― 「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!!」 その言葉と同時に広場に乾いた音が鳴り響びく。この場を見ていない者であれば枯れ木を踏んだかのよに聞こえたであろう。 そして、その瞬間その場に居た者達は理解をする。 仕掛けられた決闘とはいえ貴族を―メイジを顔色一つ変えることなく滅せる者がただの平民ではないという事を。 ギーシュ・ド・グラモン―死亡(頚椎骨折) 二つ名 「青銅」 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/5818.html
このページはこちらに移転しました ドラキューレ 作詞/190スレ14 視界が赤く染まり 自制出来ない渇望 背筋に冷たい快感が 電気の様に走る 口の中を満たしたい 貴方の生きる証で 牙に程よい潤いを 喉はカラカラ ドラキューレ 掻き上げた後ろ髪を 頬に感じながら 首筋に喰らい付く ”ごめん遊ばせお嬢さん” 抱きしめた細い腰を 優しく愛撫しながら 首筋に喰らい付く ”貴方は今、夢の中” ドラキューレ!
https://w.atwiki.jp/dimensionzero/pages/1346.html
熱い眼差しの乙女(あついまなざしのおとめ) 熱い眼差しの乙女 ユニット-ワルキューレ 使用コスト:赤1無2 移動コスト:赤2 パワー:3500 スマッシュ:1 クイック 呼声-赤/白(あなたは、赤か青のユニットをプレイまたは移動するコストを支払うにあたり、このカードをフリーズしてよい。 そうした場合、その使用または移動コストに必要な無色エネルギーを-1する。) 相手のスマッシュゾーンにあるカードの枚数1枚につき、バトルスペースのスクエアにあるこのカード以外の種族「ワルキューレ」のあなたのユニットのパワーを+500する。 絵とカード名のマッチングが秀逸。そうきたか。 赤/白の呼声と「ワルキューレ」の種族支援を兼ねるユニット。 (呼声の有効性については呼声項目参照のこと) Ⅱ-1弾の元祖呼声より1コスト重い分展開は若干遅くなるものの、 足の速い小型にはそうそう踏まれず、対2コストの安い除去では落ちないなど、思いのほか頑丈になっている。 移動コストは有色2だが、スマッシュを重ねることで同族に意外なほど重厚な支援が可能。 動かず援護に専念しよう。目からビーム! 収録セット セカンド・センチュリー エキスパンション 新世界の呼声(004/100 コモン) イラストレーター 誉 関連リンク 能力 呼声 種族 ワルキューレ
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/17180.html
フライアのリンゴ(OCG) 通常罠 (1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数まで相手の墓地のカードを対象として発動できる。 そのカードを除外する。 (2):セットされているこのカードが相手の効果でフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。 自分は自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数+1枚を[[デッキ]]からドローする。 モンスター除外 ワルキューレ補助 手札増強 罠 罠除外 魔法除外 同名カード フライアのリンゴ(アニメ)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/979.html
前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 「待て」 その言葉に、食堂が静まり返る―…と言うことはなく、 騒がしいままではあったが、その声は届いたようだった。 「……何だね君は」 ギーシュは顔を歪め、不機嫌な表情――顔が腫れているので、 口調からの推測だったが――と、不機嫌な口調で返した。 それに対しても平静を保ち、ブルーは言う。 「誰でも良いだろう」 「……そうか、君はたしか『ゼロ』のルイズが呼び出した平民だったな? 平民が僕に何のようだ」 「お前が悪い」 いや、実に簡潔な発言だった。 解りやすく、また同時に間違っていなかったため、 周囲の者達もその言葉に乗り、ギーシュを笑い始めた。 「そうだギーシュ!お前が悪い!」 「二股をかけてたのはお前だからな!」 「恋人が居るだけで許せんのに二股をかけるとはどういう事だギーシュ!?」 一人だけ暗い感情を隠してないものが居たような気もするが。 平手打ちを喰らい、華麗な裏拳を決められ、 周囲から笑われたギーシュは、瓶を拾っただけのメイドより、 自分が笑われる原因となったこの生意気な平民に怒りの矛先を向けることにした。 「君は貴族に対する礼儀を知らないようだな?」 「知った事じゃないな」 ブルーがそう返すと、 ギーシュは芝居がかった仕草で続ける。 こういうときでさえギーシュは格好を付けることを忘れない。 それは賞賛に値することだとは思える。 「フン、ならばこの僕が君に礼儀を教えてあげよう。 ヴェストリの広場に来たまえ!そこで平民と貴族の差を示してやる」 「別に構わん」 そう言うと出口へと歩き出す。 ギーシュの友人達がその後をついて行く。 震えていたシエスタが、暫く経ってから言う。 「あ、あなた……殺されちゃうわ。平民が貴族に逆らったら……」 「大丈夫だ」 そう言ったものの、シエスタは青白い顔をしながら走り去ってしまった。 それと入れ違いになるように、ルイズが近寄ってくる。 「ブルー!何してんのよ!?」 「……どうもヴェストリの広場とやらに行かなければいけないみたいだが」 相変わらず平静を保つブルーとは対照的に、 ルイズは激昂しているようだった。 「そうじゃなくて!何で決闘の約束なんてしてるのよ~!」 「決闘の約束だったのか?……まぁ、問題はないな」 そこで初めて決闘の約束をしたことに気付いたらしい。 その様子を見て少し呆れながらもルイズは続ける。 「あのね!……ちょっとこっち来なさい!」 途中で少し逡巡しながらも、ルイズはブルーの手をとって食堂から連れ出した。 間違いなく人の目が無い自分の部屋まで来てから、 ルイズは話し始める。 「……まぁ、この際だから決闘の約束の事には何にも言わないわ。 だけど、どうやってギーシュと戦うつもり!?あれでもメイジよ!」 「術を使えば――」 「ほいほい使うなって今朝方言ったでしょ!」 「……そうだったな」 「……どうするのよ」 二人とも黙り込む。 結構長い間沈黙を保っていたが、そのうちルイズが言う。 「今なら謝れば、許して貰えるかも」 「何で謝るんだ?」 「……それはそうだけど、謝らないと許してはくれないわよ」 その言葉を受けて、考え込むブルー。 またしばらくの時間が過ぎる。 が、ブルーは突然何かを閃く。 「要するに術を使ってないように見せれば良いんだな?」 「……え?そんなこと出来るの?」 「やり辛いことは確かだが、出来る筈だ」 ブルーは自信というよりは確信を持った口調で言い放った。 「諸君!決闘だ!」 ギーシュが両手を広げて叫ぶと、周囲から歓声が帰ってくる。 尚、顔はすでに治療済みである。 打撲ぐらいなら案外簡単に直せるのだろう。 「ギーシュが決闘するぞ!相手はルイズの使い魔だ!」 歓声に答えて、薔薇の造花を振ったり、 手を振り返しているギーシュに比べ、 ブルーは非常に落ち着いていた。 一通り歓声に答え終わったギーシュがブルーの方に向き直ると、 周りの観客にも聞こえるように語り始めた。 「まずは逃げずに来たことを褒めてやろうじゃないか、平民」 「逃げる必要もないな」 「……ふん、そんな口を利けるのも今の内だ!始めるぞ!」 ギーシュが薔薇の造花を振ると、 薔薇の花びらが宙に舞い、一体の女戦士の形をした銅像となった。 それがブルーの前に跪く。 「僕はメイジだ、だから当然魔法を使って戦う。 まさか文句は無いね?」 その言葉に応えるように、跪くように座っていたその銅像が立ち上がる。 「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。 僕が青銅のゴーレム、『ワルキューレ』が君の相手をしよう」 それに対し、ブルーは右手を前に突き出し、言う。 「そうか、なら俺は――」 ~~~~ 「良いかルイズ。 使うのはたった二つの術だ。『剣』と『金貨』」 「……何よそれ?」 「見れば解る」 ~~~~ 「俺は手品師だ」 と言って、何も持っていなかった右手に『金貨』を現す。 その言葉と、その『金貨』を見て、ギーシュは思わず言ってしまう。 「……は?」 「だから手品を使って戦う。問題はないな?」 そして、今度は『金貨』を消してみせる。 周囲が黙り込む。 そして、次の瞬間には笑い出す。 「ふ……はは、あっはっは!」 「おい聞いたか!手品でメイジに挑むらしいぜあの平民は」 「こいつは笑えるな!」 ルイズと、後二人……いや、四人だけが冷静に見つめていた。 ギーシュはと言うと、馬鹿にされたと思ったらしい。 「ふざけるのもそこまでだ!」 と言い、ワルキューレをけしかける。 それに対し、ブルーは両手を服の内側にしまい込む。 次の瞬間、笑いが一気に止まる。 手品を使って戦うといった平民は、懐からアホみたいな量のナイフを取り出した。 「このナイフの束からどうやって逃れる?」 それにしてもこのブルーノリノリである。 ともかく、ブルーはその『剣』を全てギーシュに向かって投げつける振りをする。 実際は投げている振りをしているだけで、『剣』の力で飛ばしているのだが。 自分に向かってくるナイフを見て、ギーシュは叫ぶ。 「ワ、ワルキューレ!」 青銅のゴーレムが重そうな外見にそぐわぬほど俊敏な動きをみせ、 ナイフを身体で受け止める。 それはブルーが『剣』を投げるのを止めるまで続いた。 ギーシュは冷や汗をかきながらも、続けた。 「は、はは……少しは焦ったが、所詮は僕のワルキューレの敵ではないな」 そして、再び薔薇を振り、6体のワルキューレを作り出す。 これで既に作られて居たワルキューレを含め、7体となった。 「……だが、剣を使うとは、どうも本気のようだね! なら僕も本気で相手をしてあげようじゃないか! 七体全てのワルキューレを出そう!」 6体のワルキューレが、ブルーを囲むように近づいてくる。 一体はギーシュの近くに居た。 ナイフによる飛び道具を警戒しているのだろう。 ブルーも流石に焦り始める。 『剣』はギーシュに当たれば間違いなく致命傷を与えるが、 金属で出来たこのワルキューレとか言うゴーレムに対しては効果が薄い。 それが七体。ギーシュへの直接攻撃も警戒されている。 絶体絶命という奴であった。 (他の術を使えば――) が、辺りを見回してみる。 ワルキューレを全員倒せるような術では、周囲にいる生徒達にすら死者を出すだろう。 「アカデミー」とやらの事を抜きでも、それは出来そうにない。 一体一体倒していったとしても、途中で術力が切れそうである。 ワルキューレを一撃で倒せるような術では、術力の消耗が大きい。 青銅の拳に殴られ、吹き飛ばされる。 「ぐっ……」 倒れていると、近い位置にいたワルキューレが追撃をかけてきた。 ゴーレムの足が、ブルーの左腕の骨を踏み砕いた。 「……ッ!」 激痛に耐えかねて転がるが、結果的にそれで距離が取れたようだ。 だが、状況が好転したわけではない。 ギーシュは勝利者の余裕をたっぷりと含ませて言ってくる。 「ふん、不遜な口をきいていた割には大したことはなかったね。 もう終わらせるとしよう!」 ワルキューレ達が、一斉にブルーへと殺到した。 「オールド・オスマン」 扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてくる。 「なんじゃ?」 「ヴェストリの広場で、決闘が行われているようです。 大騒ぎになっていますが、生徒達に邪魔されて止めることが出来ません」 それを聞いて、オスマンは呆れと嘆きを表へ出した。 「全く、あの馬鹿共が。 暇があるならもっと有意義なことをしろってもんじゃ。 で、誰が暴れてるんだね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモンです」 オスマンは記憶の糸をたどり、顔と名前を一致させる。 「あのグラモンの所の馬鹿息子か。 どうせ女がらみのトラブルじゃろ。で、相手は誰じゃ?」 「それが……メイジではなく、ミス・ヴァリエールの使い魔のようなのです」 オスマンは、隣にいたコルベールの方を向いた。 コルベールもまた、こっちを見返していた。 思うところは同じだったらしい。 外からの声が続けてくる。 「決闘を止めるために、『眠りの鐘』の使用許可を求めていますが……」 その声に対し、オスマンは即座に返した。 「アホウ。子供のケンカ如きで秘宝を使ってどうするんじゃ。 放っておきなさい」 「わかりました」 ミス・ロングビルが去っていく足音が聞こえた。 オスマンは再びコルベールと顔を見合わせると、杖を振った。 壁に掛けられた鏡に、広場の様子が映し出される。 ルイズは不安だった。 不安は、自らの使い魔が死にかけていると言うことだった。 どう考えてもそれが正しい。 しかも、何故か術を使おうとしない。 死にかけてまで、術を使わない理由にはならない。 自らの初めての成功の証が、消えてしまうことがこの上なく恐ろしかったのだ。 なので、目を閉じていた。 が、突如走った閃光が、閉じていた彼女の目を開かせる。 そこには、光り輝く剣を片手で構える使い魔の姿があった。 ブルーはある一つのことを閃いた。 ここに来てからというもの、やたらと閃いているような気がするが、 それは今はどうでも良い。丁度良い術があったのだ。 大規模ではなく他人を巻き込まず、 ワルキューレ達を一撃で倒せる訳ではないが、 防御も兼ね備えた術。 更に良いことに、術を使っているとは思われづらい。 左手は折れているようだったが、右手は動かせる。 問題はない。 フラッシュボムを上に投げる。 ここに来たときに大したものは持っていなかったが、 これはあった。 「《光の――」 詠唱を始めると同時に、閃光が走る。 その閃光を目を閉じたブルーは見る事はなかったが、 周囲の観客や、ギーシュの目を眩ますことは出来たようだ。 「―剣》!」 振り上げた右手に、《光の剣》を作り出す。 閃光によって、彼らは目を閉じた。 が、暫くして閃光は収まったことを知ると、彼らは目を開けた。 ボロボロにやられていた平民が、また剣を持っていた。 どうやらまだやるつもりらしい。 同じように閃光から立ち直ったギーシュが、芝居がかった口調で言う。 「……ふふ、褒めてあげよう。ここまでメイジに刃向かうとは、むしろ賞賛に値するね。 だが、もうろくに動けないだろう」 そして、再びワルキューレ達を操り始める。 ワルキューレ達が再び、ブルーめがけて突撃する。 (……なんだ?) ブルーは、自らの身体の異変を感じ取っていた。 身体が軽い。腕の痛みを感じない。 今、自分に襲いかかろうとしているワルキューレ達が遅く見える。 《光の剣》にはこのような効果はない。 だが、取り敢えず今は考えることは止め、目の前のゴーレムに向き直った。 身体を感じたままに動かす。 ワルキューレの拳を回転してかわし、そのまま斬る。 次に来たワルキューレを袈裟切りにする。 そして、返す刃の逆袈裟切りを身体ごと回転して繰り返し、残りの4体を切り捨てる。 ギーシュの眼が、驚愕に見開かれた。 「わ、ワルキューレッ!」 一瞬のうちに6体のワルキューレを斬られたギーシュが、 薔薇を振って巨大な剣を作り出し、残り一体となったゴーレムに持たせる。 ブルーはそれを見て、高く飛び上がった。 自分でも信じられないぐらい、高く飛んだので驚いたが、 落ち始めると、落下の力も加えて剣を振り下ろす。 迎撃する形で剣を振り上げたワルキューレを、大剣ごと縦に真っ二つにし、 その後剣を横に一閃し、ギーシュ……の持っていた薔薇だけを散らした。 腰を抜かして尻を付いたギーシュに、 ブルーは剣を突きつけて言った。 「まだ続けるか?」 その場に居た、本人を含めた誰もがギーシュの敗北を認めた。 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編