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381 :GIFT〜トカレフとバチェラー(1):2007/10/23(火) 19 14 57 ID UKKj1zPe ルイズはまたしても召喚魔法に失敗した 大仰な儀式の結果、またしても俺の世界からゴミクズをお取り寄せしてしまった オールド・オスマンの話によると、この魔法はルイズの体調や、なぜか俺とルイズの精神の同調に 大いに関係しているらしく、数日に一回、この世界の二つの月が接する日に発動することがわかった 結果として月がその位置を取る日の昼休みは召喚魔法実験の日に当てられ、俺達は数回の実験を重ねた 何かこの世界の助けになる物を召喚する事を成功とするなら、ルイズの今までの召喚に成功例は無かった 召喚された物々について解説させられるのは俺の役目なんだが、俺の目から見ればどれも役立たずだった この世界の魔法に似た、俺の世界の科学には、何の役にも立たない物を発明するトホホな発明家や 頭のネジの飛んだトンデモな科学者が多く居たが、ゴミ召喚のルイズもまた同類なのかもしれない 召喚将軍ルイズ様は出てきたガラクタについての俺の否定的な解説を聞いて、屈辱に肩を震わせている 方位磁石や鉛筆、何かの役に立ちそうな物も、俺は半ば強引にゴミ扱いした、そのほうがいいと思った もしも俺の居た地球に異世界から何かが送られてくれば、たとえそれが焼き竜の食いカスであろうと それなりに珍重され、オカルト番組を賑わせたり、しかるべき研究機関に所蔵されたりするんだろうが 地球の中世に似たこの世界は妙に保守的で、諍いの種にもなりうる異世界の物々に対しては慎重だった 結果、召喚した物の処遇には俺の裁量が認められていて、俺はほぼ全ての召喚物を「無かった事」にした 以前の魔法実習で出てきたのは、カップ焼きソバの空容器と日本たばこ産業謹製の食卓塩だった 同席してたシエスタは四角い容器の樹脂の臭いを嗅ぎ、塩化ナトリウムと漂白剤の味しかしない塩を舐め 「サイトさんはひどい世界に居たんですね」と、哀れむような目で見た、俺は何となく恥ずかしかった 本日ルイズが召喚したゴミはふたつ、紙束と鉄の塊だった、一冊のエロ雑誌と一丁の拳銃 俺は自分がかつて居た世界を思い起こす物を暫くいじくっていたが、結局それを学院のゴミ箱に捨てた グラスファイバーの箱に納まった拳銃はオモチャではなく、30口径の弾丸がひと箱、同梱されていた ゴーレムより強硬なコンクリートブロックを砕き、オークより強い熊を一撃で倒せる強力な軍用拳銃 脳裏にあのゼロ戦が浮かんだ、スロットルの握把を引いただけで落ちていく竜騎兵、後に俺を苛んだ感情 それは戦争の道具だった、俺の居た世界での戦を、無名兵士による大量殺人の場に変えた物のなれの果て 戦では個々の戦士が名乗りを挙げて互いの武を競い合うこの世界にあってはいけない物のような気がした この手で命を奪う感触を忘れ、スイッチで人を殺すようになった俺の世界の恥部を持ち込みたくなかった 俺が生まれ育った世界の物が、俺の大切な人の生きる世界の血を流す姿なんてこれ以上見たくなかった 382 :GIFT〜トカレフとバチェラー(2):2007/10/23(火) 19 15 42 ID UKKj1zPe 数日後 俺は随分昔に聞いた歌を口ずさみながら、自室のベットの下や本棚の裏、部屋のあちこちを探していた ドアがバン!と開く、部屋主が現れた、何かを握りしめたルイズが怒りに震えながら仁王立ちしている ルイズが持っていたのは一冊の雑誌、俺がさっきから井上陽水を歌いながら探していた失くし物 あの召喚魔法実験の後、拳銃とともに捨てたゴミ捨て場からこっそり部屋に持ち帰って藁束に隠していた 俺の居た便利で快適な世界からこの古臭い場所に召喚された、アメリカのヌードグラビア雑誌だった 「……サイト……サイトはこんなものを……こんなものを見て……わたしに内緒で何をしてたの?」 ルイズはスイカのようなバストを誇示したピンク・ブロンドの女性のグラビアを開き、俺に突きつける その雑誌の中に居たのは、革命的バストのティファニアがローカルチャンプと思えるほどの世界ランカー達 「……女にこんなあられもない姿をさせて書物の中に閉じ込めるなんて、大した魔法だわね……」 ルイズの怒りの炎が見える、俺なりに彼女の怒りにはランクをつけてたが、今の状態はジッポの炎 この時代の本の多くは原始的な活版印刷で、ヴィジュアル的な楽しみは単色の粗末な挿絵だけだった 俺の居た世界では読み捨ての週刊誌にすらあるヌードグラビアは、この世界から見れば美女の牢獄だった 「しかもぉ!…なんでこんな…よりにもよってこんな!こんな!頭の悪そうな女ばっかりなのよぉ!」 雑誌をめくりながら、揃って巨乳美女のグラビアを突きつけるルイズは怒りのキャンプファイアを燃やす その雑誌は創刊以来、豊満で肉感的なヌードを売りにしていて、俺達は「巨乳のバイブル」と呼んでいた ヒステリックに泣きながら辺りにあるものを何でも俺に投げつけ、雑誌で殴りかかるルイズ 俺の胸を拳で殴っていたルイズは、突然自分の体を両腕で抱き、ひときわ大きな声で泣き始めた 「うっ…うわぁぁあん!だって仕方ないじゃない!無い物はしょうがないじゃないのぉ!うぇぇん…」 383 :GIFT〜トカレフとバチェラー(3):2007/10/23(火) 19 16 29 ID UKKj1zPe 自分の胸を両手で掴みながら大声で泣くルイズ、俺には彼女が自分で燃やした焚火に飛び込む様が見えた 「誤解するな、俺がこれを持っていたのは文字が懐かしくなっただけだ、大体こういう女は好みじゃない」 その雑誌は日本語版も出てるが、ルイズが召還したのは原版で、ついでに言えば俺は英語は全く読めない 大味な巨乳白人が好きじゃないのは事実、その雑誌には年増が多いし、何度か使ってみた正直な感想だった 「慰めなんてやめて!どうせサイトはこんな胸なんて…わたし生まれなきゃよかった!こんな体なんて!」 泣きながら自分を傷つけるルイズの両肩を強く掴んだ、痛みに抗議の悲鳴を上げる彼女の感情が俺に向く 「好きだから…だよ!…好きなひとの胸が俺の好きな胸だ!俺はルイズの胸が世界一好きなんだ!」 その言葉を天地神明に誓う事は出来ないが、俺への怒りを自分自身に向け、自分を傷つけ始めたルイズに 何かをするのは、俺が使い魔として、あるいはそれ以前に俺が彼女にしなきゃいけない事のように思えた 「……本当…?…嘘だったら殺すわよ……嘘だったら…わたしも…もう生きていたくない……」 ルイズを睨み、悲観的な言葉を吐く彼女を諌めた、沈んでた瞳がもう一度俺に向けられる、複雑な感情 「サイトは嘘ばっかりつく…本当なら証明して、一生わたししか見ないって、わたしの為なら死ねるって」 俺の言葉を拡大解釈するルイズの悪い癖も今は気にならなかった、黒い感情は全部俺にぶつければいい 「……サイト……してよ!……これと同じこと、してよぉ!してくれるまで許さないんだから!」 ルイズが見もせずに無作為に開いて突きつけたページでは、筋骨逞しいアフロ・アメリカンの大男が 四つんばいの巨乳白人女を背後から貫き・・・俺には理解できない習慣だが・・・絶叫しながら射精していた 「俺に出来ることは全てしてやる、俺はお前の使い魔だから、お前が好きだから、出来ることなら」 俺は開いたままのページに映ったナスビ色の巨根をチラっと見て、自分のせつない部分を指で弾き 「出来ることなら、な」と呟いた 488 :GIFT〜トカレフとバチェラー(4):2007/10/26(金) 19 28 36 ID Dh5qt9pW ベッドに腰掛けたルイズ、瞳から伺える感情はやっぱり複雑、不安、卑しさ、欲望、でも瞳は死んでない 「なんでもしてやる、ルイズのためになんでも、してあげたい…どうしてほしい…?」 俺はルイズの隣に尻を落とす、体重で沈んだベッドでルイズの体が少し跳ね、俺の体にもたれかかる 「……サイトの…したいこと…したいことをわたしにして…サイトのしたいこと、わたしもしたい…」 ルイズの両眼が眠そうに緩む、瞳に宿るのは、黒い感情の空に浮かんだ桃色の月のような気持ち もうひとつの月は、きっと俺の瞳の中にある、俺の黒い感情、ルイズへの欲望と、その中に浮かぶ蒼い月 「……俺のしたいことは……そーだな、キスしよっか!」 「…………うん……キスしよ…………」 ルイズが瞳を閉じる、何度か交わしたキス、彼女は両肩に手を添えようとする俺から逃げるように 仰向けにベッドに倒れこんだ、俺も追う、ルイズは閉じていた目を一度開き、俺の意思をたしかめる ここからは今までのキスじゃない、この世界との深い繋がりは元の世界への帰路を閉ざすかもしれない 「……ん……んむ…んん…んちゅ……ちゅ…ちゅ……ちゅば…ちゅぱ…ちゅぱ……」 ルイズの上に覆い被さってキスをした、契約と同じ唇のキス、俺がルイズの唇にそっと舌で触れると ルイズは口を少し開けて舌を受け入れた、唇の奥、歯茎、上顎、ルイズの舌と触れるまで舌を進入させる きっと彼女は俺なんかよりずっと大きい物を捨てようとしている、俺が何かを失うのは当然だと思った 489 :GIFT〜トカレフとバチェラー(5):2007/10/26(金) 19 29 16 ID Dh5qt9pW 俺が奥まで伸ばした舌を一度ひっこめると、ルイズの舌がそれについてくるように俺の口に入ってくる 彼女の舌は長かった、俺の口の中で困惑して辺りを見回すように動くと、俺の舌に触れ、絡ませてきた そのまま互いの口の中を舌で探りあう、ルイズの唾液を感じる、より深く、もっと深くと求めている内に お互いが口を大きく開けて貪りあう、以前映画で見た時には少しグロいと思ったキスが自然に出来た 鼻は邪魔にならないのかな?と思ってたが、俺の鼻がルイズのそれに触れるたび、体が心地よく痺れた 舌をひっこめ、ルイズの唇をそっと離す、唇で追っかけてきたルイズも、舌を少し出したまま唇を離した 「……サイト………わたし……なんだか、バクハツしそう……なにもいらない……ぜんぶほしい……」 「……これから……どうする……?……」 お互いに黙ってしまった、自分を罵る、これじゃ童貞丸出しのヘタレ男だ、頑張れ俺!地球の代表! 「……ねぇ……どうしよ……サイト……どう、しよっか……?……」 ルイズは挑むような目で見る、求めてる事はお互いに分かってる、俺から言ってくれるのを待っている、 ルイズは、誘ってる 互いに照れ臭くなり、枕元に放り出された雑誌に視線が行く、何のためらいもなく体で愛し合う白人男女 ルイズの手を握る、キスの後で陶酔していたルイズの頬が赤みを増す、握り返された手は熱く湿っていた 不意に雑誌がめくれ、凄い体位で乱れる男女がルイズの目に入った、無修正の結合部は誰が見てもグロい サイズだけは巨大な白人男根の挿入シーンを見せつけられたルイズの顔がもっと赤くなり、青くなる 「……ダ…ダメ……や、やっぱり今夜はキスしかダメ!…お願い…こんなのしたら死んじゃう!」 「死なないんじゃないかなぁ、でもルイズが望むなら、キスでいいよ…キスがいい…今夜は、ね」 「キスだけ、ね…どこでもいいよ…わたしもサイトにいっぱいキスしたい…ここにも……ここに、も……」 俺の唇に触れたルイズの指先が体に沿って下がっていく、ヘソの下あたりで指を離し、中空を指差す 「どこにキスしても…いい?…君の大切なメイジのマントにキスしても……君は許してくれるかな……」 ルイズの喉元を飾る五芒星を指で少し押すと、ルイズはその手を両手で掴み、マントの中に引き入れた 「……服の上からじゃイヤ…服じゃなくわたしにキスして…メイジのわたしじゃなくて、女のわたしに…」 ルイズは俺のパーカーを引き剥がしながら、俺の手をマントに導く、ふたつの衣が同時に投げ捨てられた 「…………サイト・……ハダカになろ…………」 490 :GIFT〜トカレフとバチェラー(6):2007/10/26(金) 19 29 54 ID Dh5qt9pW 乱れていたブラウスにそっと手をかけた、ヴァリエール家の紋章が刻まれたボタンをひとつひとつ外す ルイズは下から脱がしてきた、ジーンズを力任せに破ろうとしたが諦め、リーヴァイスのボタンに挑む 裸のままキスを交わした、俺は腕を、ルイズは足を絡ませる、女の体ってこんなに熱いのか、と思った 唇を頬に伝わせ、ルイズの耳たぶに触れた、ルイズの体がピクっと跳ねる、首筋、鎖骨、胸、桜色の乳首 ルイズは火がついたように俺の唇を貪った、顔を執拗に舐めては噛み、俺の体を唇と舌と歯で確めている 「……サイト…使い魔じゃない…キスだけじゃない…とうとう…サイトをわたしのものにする時が……」 俺の肩を掴んで仰向けにさせたルイズが体の上を這い、爪先にキスした、腿に向けて唇を伝わせている 「…サイト…この足をちょうだい…わたしはこの足を大事にしまっとく、サイトがどこにも行かないように」 「いいよ」 ルイズは俺の指を音たててしゃぶり、そのまま舌で俺の二の腕のあちこちを執拗に舐め、肩口に噛み付く 「サイト…この腕をちょうだい…サイトがわたし以外の女に触れないように、この腕を肌身離さず持ち歩くわ」 「あげるよ」 ルイズは俺の頭の中に顔を突っ込み、髪の匂いを嗅ぐと、熱い息を俺の頭皮に浴びせ、髪を噛んで引っ張る 「…サイト…この髪をちょうだい…この髪を胸に飾って、サイトがわたしの恋人だって世界中に自慢するの」 「全部あげるよ、あの日に召還されて初めて会った時から、この体はすべてルイズのものだ」 ルイズは大きな口をあけて俺の胸を頬張る、肋骨に歯を立て胸筋を噛んだ、胸に走る痛みはルイズの証 「…サイト…この心臓をちょうだい……この心臓を食べてしまいたい……サイトとひとつになりたい……」 「あげるっつってんだろ」 俺の体中にルイズの噛み傷、その幾つかが血を滲ませている、俺の血で赤く染まった彼女の歯が綺麗だった 「優しいサイトにご褒美をあげる、わたしの命をあげる…わたしを殺して…死んじゃうようなこと…して…」 口から俺の血を滴らせたルイズは自分の腕に歯を立てた、ヤキトリのナンコツを齧るような音がする ルイズは血を求める自分の顎と歯を満足させると、赤く滴る腕を俺の口に押し付ける、しょっぱかった 「俺は異世界の使い魔、君と一緒の体だって保証は無い、本当に死ぬかもしれない、殺すかもしれないよ」 ここの人間は何もかも俺と同じだった、でも、もしも俺がこの世界に無い肝炎や麻疹でも持ってたら… 「……サイト…わたしとあんた…きっと…別々の世界で生まれたのは…何かの間違いだから…」 鳶色の瞳が俺を吸い込む、ルイズの少し強めな独占欲は危ないと思ってたが、今はそれに心奪われつつある 「……今夜一緒に死んで…一緒に生まれよう…わたしは最初からそのつもりだよ……ずっと最初から……」 命を共にしてもいいと思った、相手を気遣うのが正しい愛の形なら、一緒に堕ちるのが俺のカタチ シエスタに迫られた時やテファに求められた時は、傷つけたくないという気持ちが形になって現れた あの胸に触れ、唇を重ねた時ははちきれんばかりに元気だったのに、いざって時に勃たなくなった 俺以後に地球から召喚される人間が性的能力への偏見を受けたなら、原因は俺だ、どうか許して欲しい 491 :GIFT〜トカレフとバチェラー(7):2007/10/26(金) 19 30 46 ID Dh5qt9pW 体中を噛み荒らされ、こんな時にまで主導権を奪われていた俺はルイズを少し手荒く仰向けにさせた 今度は唇へのキスを飛ばして胸に食いついた、まだ薄い胸の柔らかみを歯でできるだけ優しくつつく 「……バ…バカっ……なな何すんのよぉ!……ちょ…やめ……ひゃっ!……や……やぁん……」 間近で見るとそんなに薄くない胸の肉を唇と歯で揉み、頂点にある薄アズキ色の粒に吸い付く、強めに 「……やだぁ……サイトぉ……そんなことしても……わたし…おっぱいなんか……でないよぉ……」 ルイズは「……やめてぇ……そんな・……しないでぇ……」と言いながら、俺の頭を胸に押し付ける その手に力がこもった、少しずつ下へ下へと押す力が加わる、俺はヘソのほうに誘導されそうな頭を上げ 上目遣いにルイズの顔を見た、ルイズは妙に無表情な、瞳にモヤがかかったような目で俺を見下ろしている 頭と上半身を少し持ち上げた隙を突かれ、そのまま俺の頭がルイズの手でうんと下まで引き下げられた 「……そこダメ…そこ全部ダメ…な、なめたりしちゃダメなんだからね……お願い……ダメなの……」 なんとなくルイズが言いたいことはわかったので、柔らかい腹の下、ごく薄い恥毛の中に舌を触れる 「……ダメぇ……サイト……そこ…おしっこ出るところ……キタナイから……ダメ……だめぇ……」 ルイズが熱湯風呂のフチに乗って「押すなよ!絶対押すなよ!」と言っている姿が見えたような気がした 492 :GIFT〜トカレフとバチェラー(8):2007/10/26(金) 19 31 42 ID Dh5qt9pW どこまで舐めていいのか加減がわからず、ぷっくりしたミゾの周囲を輪を描くように舐め上げる 見上げるとルイズは両手足を縮めて声も出せぬ様子で硬直してる、彼女の嫌いなカエルによく似た姿だった 体を上にずらし、桃色のカエルの上にのしかかる、下半身がルイズの目に入んないように気を使ったが 目を固く閉じたり見開いて下を注視したりを繰り返していたルイズは、女のコに無い物を見てしまった 「……サイト……それ……挿れるの……?……イヤよ……はいんないよ……痛くて死んじゃう……」 「……今日は最後までは……やめとく……?……」 ルイズはまだカエルの格好をしていたが、その姿のままいつも通り俺を怒鳴る、顔面に唾が飛んできた 「……こ…このバカ犬!……バカぁ…い…一緒に死ぬって言ってくれたじゃない!もう忘れたの……?……」 声を張り上げて少し落ち着いたらしきルイズは、俺の肩越しに天井を見つめ、両手を組み合わせた 「……神様……始祖ブリミル、お母さまお姉さまお許しください、ルイズはこれから星になります…… ……こ…今度こそ…今度こそ星になります…また途中でダメになったら…神様、恨みますからね…」 「ついでに俺の分も祈っといてくれ」 「あんたはあんたの神様に…わ、わたしに祈りなさい!これから全身全霊でわたしを、可愛がるって!」 ルイズは俺の頬を確めるように触れ、喉が少しつっかえたような声を出す、吐く息は妙に甘い匂いがした 「……ねぇサイト…わたしに祈って…わたしを優しく、痛くしないようにそっと、大事に、愛するって… ……で…でも……優しすぎるのもダメ…ちょっとぐらい痛いのはガマンするから…優しく、強く、ね…」 493 :GIFT〜トカレフとバチェラー(9):2007/10/26(金) 19 32 11 ID Dh5qt9pW 何言ってやがる、と思った俺はルイズの足首を掴み、そのまま足を肩をあたりまで持ち上げて開いた 一気にブチこもうとしたが、ルイズが本気で怯えた目で「……おねがい……おねがい……」と囁くので 俺のモノの先でルイズの女の部分、その中心を避けるようにつついた、縁に沿って撫で上げる 不躾だが、部屋の明るさに助けられ、ついその部分を見つめてしまった、既に透明な液が流れ出している ルイズは俺が入り口に迷っているのかと勘違いた様子で、緊張で半開きだった口で無理やり言葉を吐く 「なな何よ!あ、あんたも初めてじゃないの!わ、わたしがリードしたげるから言う通りにしなさい!」 ルイズは俺のを指で摘み、しばらく硬さや先の感触を確めてたが、それを溝の中間点より少し下に当て 入り口は無修正物を見た時の想像よりかなり下のほうにあった、俺は二次エロを見過ぎたのかもしれない 「……こ……ここよ……わかる?……ここの中……うんと中のほうに……大丈夫……こわくないから……」 ルイズの歯がカチカチ鳴るのが聞こえる、彼女が感じてる恐怖を和らげようと思ったが、何か頭が働かない 溝に当てた俺のモノに力をこめる、きついトンネルの中で何かが引っかかるような感触、何だこれ? 列車が車輪の前の置石をひき潰すように乗り越えると、レールが敷かれたように一気に奥まで入った 「…………うっ……うぅっ……つぅ!……き……きぁぁぁあああああ!……いやぁぁぁぁぁ!!」 ルイズの悲鳴、この後で腰を動かすってのは知ってたが、そんな事したら俺の鼓膜が破れると思った 俺はといえばルイズの膜を破って痛い思いをさせてるんだが、気遣いとかそういうのは頭から飛んでった 中まで挿れた状態でしばらく固まる、ルイズはカエルのように縮めていた両手足を激しく暴れさせ始めた 「……つっ……い…いったぁい!……痛い!……痛いの……や…やだ!やめる!やっぱりやめる!」 俺はルイズの悲鳴を無視していたが、ルイズは足で俺の体を何度も蹴っ飛ばして引き剥がすと 横向きに体を丸め、前を押さえてしゃくり上げていた、横目で俺を睨む、悪いけど可愛いと思った ルイズは下に指を伸ばし、血がついてるのを見て泣き出した、俺の顔をチラっと盗み見てまた泣いた 「…………あ……え〜と……ルイズ……さん?……ごめん……大丈夫?」 494 :GIFT〜トカレフとバチェラー(10):2007/10/26(金) 19 32 54 ID Dh5qt9pW 「……サイトのバカ…このバカ犬!…やさしくしてって言ったのに…痛いじゃないの!…死ぬほど痛い…」 何か彼女を笑わせるか怒らせる事でも言いたかったが緊張で頭が回らない、とりあえず建前を述べといた 「……今度は痛くしないようにするよ……」 「……じゃ……じゃあもう一度………ね………わたしもガマンするから……」 仰向けになって両手を胸の前で組み合わせるルイズの上に覆い被さる、彼女が自然に開いた腿の間に入った もう一度、今度は焦らし無しで中心に当て、少しづつ、止めることなく奥まで挿れた、すんなり入った ルイズの押し殺したような声が聞こえる、今度はためらい無く、一度引いた腰をルイズにこすりつけた うつぶせオナニーの要領で、うつぶせオナニーの要領で、と念じながら腰を動かした、前後?上下? さっきよりは続いたルイズの我慢もすぐに限界が来たらしい、やっぱり鼓膜が破れるような悲鳴 俺はそれでも腰を動かし続けた、俺の欲望をぶつけるのはルイズを愛する方法として正しいと思った ルイズの悲鳴と呻き声、途中で気持ちよさそうな声が混じると思ったが、高い悲鳴は濁音の悲鳴に変わった 俺はオナニーの時と違う感覚が昇ってきた、腰あたりの痺れがモノラルからステレオになったような感じ 一人の時にはありえない匂い、果物のような、消毒液のような、臭いけど求めてしまうような匂い AVやエロゲの声とは全然違う声、呼吸が体内を流れて声を発する感覚が皮膚を通して伝わってくる 結局、最後までルイズは痛みに泣き叫び、その声が一段高くなった後で「かはっ」と息を吐き気を失った 限界の寸前でルイズの体から俺のを引き抜き、そのハダカにたっぷりと液をブチ撒けた 中には出さない、いつかこの世界を去る俺がルイズと一線を超えた時に誓った数少ない楔だった それは俺がこの先、幾度ルイズと肌を交えることになっても、命に替えてでも守るべきと決めたことだった 腹を中心に白い液で汚したルイズの隣に崩れ落ちる、ランニングの後のような深く早い息をする俺の隣で ルイズは心臓麻痺でも起こしたような不規則な呼吸をしていた、ルイズの、俺の恋人の顔を見つめる ルイズは白目を剥いていた、俺は顔を逸らし、何かティッシュの替わりになる物を探し始めた 終わったと思った、こんなもんかとも思った、童貞の頃の想像とは違った、違っててよかったと思った 495 :GIFT〜トカレフとバチェラー(11):2007/10/26(金) 19 33 38 ID Dh5qt9pW 俺はルイズの隣で天井を見つめながらぼんやりしていた、今後のことを考えようにも何だか頭が呆けてる 気を失っていたルイズが「はうっ!」と声を上げ、体を痙攣させながら意識を取り戻した、色気ねぇな ルイズは焦点の合わない目で俺を見ていたが、柔らかい肉球のような手で俺に触れ、突然抱きすくめた 俺を横向きのまま胸の前に抱え込み、両手足でしがみつく、映画やアニメに出てくる恋愛シーンよりも 野生動物の生態を映した番組を思い出す、あのテレビの通りになるなら、俺はこの後で喰われる ルイズは白い牙を剥き出し、俺の首筋に熱い息をかけながら両手足で締め上げる、耳の凄く近くで声がした 「……サイトはわたしの物……わたし以外にサイトの体に触れる女は……殺してやる……殺してやる……」 ルイズの情事の後の愛撫は、呪いの言葉と共に才人の背中に立てた爪だった、そのまま掌を俺の手に重ね 「この手をたぶらかすおっきなオッパイをちぎり取ってやる……もしその時は…この手も貰うからね…」 猫のように気分屋で猫のように高慢なルイズは、俺と一緒に眠る時には猫のように甘えん坊になる そして猫は俺と激しく愛し合う時、獰猛で貪欲な虎になる、虎はその捕食と縄張りのために死ぬまで戦う 桃色の虎は巣に持ち帰った獲物を抱え込むように俺を包み、その牙と爪で俺をもてあそんでいた さっきまでの愛の営みで火照っていた体が少しづつ平熱に戻っていくにしたがって、虎は再び猫になる 猫は俺の胸の前に納まる、俺が両腕をルイズの体に巻きつけると彼女は匂いを嗅ぎ、それから舌で舐めた 「にゃ〜ん」って声が聞こえてきそうな甘ったるい顔で、ルイズは俺の胸や顔に自分の顔を擦り付ている 「……サイト……なんかお話して…サイトのお話…わたしサイトのことを何もしらない…たくさん話して…」 俺に昔話をねだるルイズ、可愛い猫の手からは嘘吐きを引き裂く虎の爪が生え、俺の喉に食い込んでいた 496 :GIFT〜トカレフとバチェラー(12):2007/10/26(金) 19 35 20 ID Dh5qt9pW ルイズを胸の前に抱えながら、色々な話をした 「で、その誕生日プレゼントをくれたコが俺の初恋の女のコだったんだ、冷やかされて恥ずかしかったよ」 「……その娘……どうなったの?」 「俺がプレゼントのお返しを持ってったら、家には誰も居なくてね…引っ越しちゃったんだ…それっきり」 「…サイト…わたし、サイトが子供だった時間に行ってみたい、サイトやその友達、その娘と会うの」 「会ってどうするんだ」 「言ってやるの、『わたしはこのひとの未来の恋人よ、よこしなさい』って……横取りをしに、行くの」 「盗らなくたって、俺はここに居るよ、あの頃の俺は違う俺なんだ、今の俺はここに居る、これからも…」 「だってくやしいんだもん、子供の頃のサイト…わたしの知らないサイトを知ってるなんてずるいんだもん」 俺が小学校に入ってすぐの二度目の恋の話をする頃、ルイズは俺の胸で安らかな寝息を立て始めた 497 :GIFT〜トカレフとバチェラー(13):2007/10/26(金) 19 36 02 ID Dh5qt9pW 翌朝 俺はその雑誌をもう一度ゴミ箱に捨てた、もう拾うまいと思い、なぜか手をパンパンと打って拝んだ 分厚く艶のある表紙で装丁された雑誌はルイズの八つ当たりとそれ以外の理由でボロボロになっていた ゴミ箱にはあの時捨てた拳銃がまだ転がっていた、マメなゴミ集めをしていないルーズさに少し呆れたが 数日放っといただけでゴミ箱からゴミが溢れる世界が正しいかといえば、そうでもないような気もする 俺は夕べの痕が痛む体を捻りながら、表紙が破れホチキスが取れかけた雑誌を木箱の底に押し込んだ いずれ燃えるゴミは風呂を沸かす焚き付けになり、鉄の機械は街の鍛冶屋が溶かして鎌にでもするだろう 後ろを通りがかったシュヴルーズ先生が、雑誌から飛んだホチキスを摘み上げる、赤土のメイジは 「これはわたしのひい孫みたいなものですね」と茶目っ気のある顔で笑うと、「まだ早いぞ」と言い ホチキスの針をゴミ箱に放り込んだ、粘土から作られた金属、アルミニウムが俺の世界で生まれたのは 中世の末期で、実用的な普及は大規模な電気精錬が行われる20世紀まで待つ事になると漫画で読んだ そしてアルミニウムは戦争の道具を多く生み出し、精製に必要な大量の電気は地球の資源を浪費した 拳銃と同様、労せずして女の裸を好きなだけ見られる物もまた、この時代にはそぐわないように思った 俺は夕べルイズにつけられた噛み跡と引っかき傷を撫で、それと引き換えに得た物を頭の中で妄想した ルイズのまだ未成熟ながらしなやかな肢体と、桃色の髪を燃やしながら乱れる情熱的な姿、その感触 きっと俺がそれを望んだ時にそれはもう一度感じられるだろう、また体中に代償を刻まれるだろう この世界のこの時代では大切なものは簡単には手に入らない、それはとても愛おしいものだから (完)
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「生徒の一人に邪教の信者がいるかもしれないじゃと?」 突如、ドアを豪快に開けて飛び込んできた教師、コルベールは息を荒くつきながら、学園長 オールド・オスマンに口泡を飛ばして陳情した。 「これをご覧ください。オールド・オスマン!」 コルベールが今朝方届いた巻物と自分のスケッチを見せる。 巻物には黄金の円で縁取りされ、中心に目玉を彫られた三角錐があった。 もう一方のスケッチにはルイズの召喚した円と長方形の物体、そして黄金錘が写されている。 「先にゲルマニアで起こった新興宗教『闇の救い』のシンボルです。先日、ミス・ヴァリエールが召喚した黄金の三角錐と非常によく似ています」 「確かにのう。教団自体は盗賊の襲撃に遭い、壊滅したと聞いておったが……」 「もし、本当に邪神や悪魔の宿った器ならゲートを通り、この地に現れたとしても……」 「……不思議ではない、と? 落ち着きたまえ。ミスタ・コルベール」 学園長はパイプを口に含んだ。 慣れた手つきでコルベールが「どうぞ」と言いながら杖を振る。 「うむ」とオスマン学園長は目を細めてうまそうに一服つくと紫煙と言葉を同時に吐き出した。 「ミス・ヴァリエールは今日、君の立会いの元、使い魔の召喚を行い直す予定じゃったな?」 「その通りです。私が空いている時間の都合上、本日最後の授業が終わってからになってしまいますが」 「とりあえず、その召喚のやり直しで、ミス・ヴァリエールが普通の使い魔を召喚するならよし。召喚に失敗した場合は……」 「ミス・ヴァリエールにあの物体を破棄させます。その後、学院の宝物庫に厳重に封印する形で」 「それが妥当じゃろうな」 話が一段落した二人は大きく息をした。 やれやれである。 だが、事態はこれで終わったわけではなかった。 むしろこれが事の始まりだったのである。 同刻 ルイズの自室 ルイズは自分の部屋にて一人、シエスタから貸してもらった手鏡にルイズ自身の顔を映す。 「……いるんでしょう? 三角錐に眠る、私の使い魔」 (――本来、俺はお前のピンチにしか出てこれないんだがな……何の用だ? 相棒) 慣れ親しんだ自分の顔が、鏡の中で男らしい表情へと変わる。 そのことに特に驚きもせず、ルイズは鏡の中のもう一人の自分へと語りかけた。 「この札に封じられた魔物たちの扱い方を教えて」 (何のためにだ?) 「ギーシュとの決闘は私が行くからよ」 (な………) 「イヤとは言わせないわよ。ご主人様の命令には従ってもらうわ」 (いくら相棒といえど、そいつは譲れないぜ。こいつらは俺の魂を分けた仲間なんだ) ルイズは息も荒く、鏡に向かって抗議する。 「私と貴方は召喚したときから一心同体なのよ。言葉のあやなんかじゃなくてね! だから、その札の中に居るのが貴方の盟友というなら、私にとっても同胞であることに変わりは無いわ!」 (……相棒) 「貴方、夢の中で、私に「戦え」って言ったわよね? その私が戦ってあげるっていってるの! 黙ってあの札の使い方を教えなさい!」 (戦えっていったのは、あのキザ野郎のことじゃない。あれは……) 「何よ?」 (………分かった。そこまで言うなら、カードの使い方を教えよう。その代わり、約束してくれ) 「何を?」 (……決してこのデッキを見限ったり、勝負を諦めたりしないこと。いいな?) 「言われるまでも無いわ。こっちにも譲れないものがある。見栄や暇つぶしで決闘するわけじゃないもの」 (いい返事だ。じゃあ、俺のデッキの使い方を教えよう) かくて役者は舞台に集う ヴェストリの広場。 西側にある、普段は人気のない広場も、今日だけは違った。 下級生から平民の使用人達まで。 数多の人々がその広場に詰め掛けて、2人の人物を見ている。 決闘者 ギーシュ・ド・グラモン 決闘者 ルイズ・フランソワーズ・ヴァリエール ギーシュは薔薇で出来た造花を口に加えてポーズを決めていた。 一方のルイズは胸には金の三角錐。左腕にはその宝札を封じた決闘者の円盤。そして、その右手は40枚の札にかかっている。 「まさか本当に広場まで来るとはね。一応、忠告しておくよ。そのガラクタと薄っぺらい札を置いて下がりたまえ。さもないと君の両腕が粉々になってしまうよ」 「心配はいらないわ。アンタこそ、腕が折れても文句は言わないでちょうだいね。この決闘はアンタが起こしたんだから」 両者は構える。 いざ、 「「決闘(デュエル!!)」」
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《ルイズ》 No.1493 Character <第十六弾> GRAZE(2)/NODE(3)/COST(1) 種族:魔界人 (自動γ): 〔あなたの場の「種族:魔界人」を持つキャラクター〕が相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える場合、〔相手プレイヤー〕が受けるダメージは+2される。 攻撃力(3)/耐久力(3) 「あらめずらしいわ 人間の人かしら?」 Illustration:せとらん コメント 魔界における村人A。 今回は種族:魔界人のサポートに終始している。 種族:魔界人が相手プレイヤーへ与えるダメージを増加してくれるが、キャラクターへのダメージは据え置き。 ユキ/13弾らのサポートをするインスタント雛人形の影響を受けないなどの細かい点を除き、基本的に攻撃力への戦闘修正の下位互換でしかない。 お誂え向きに種族:魔界人の全体強化には耐久力も上げてくれる神綺/7弾がいるので、このカードの立場は厳しいと言わざるを得ない。 神綺/7弾に比べて圧倒的に軽いという利点はあるが、魔界によりキャラクターの重さを誤魔化せるのが種族:魔界人の本領であり、また、種族:魔界人自体がそれほど序盤から攻めたいデッキでもないので、このメリットも些細なものでしかない。 どうしてもこのカードを採用するなら、神綺/7弾を積みにくい神綺/16弾と魔界蝶でビートダウンしていくタイプの魔界デッキとなるだろう。 神綺/16弾の横に1体据えるだけで魔界蝶が実質4/1グレイズ0のキャラクターとなり、クロックの加速を大いに補助してくれる。 また、神綺/16弾自身も11点をわずかグレイズ3で叩き出すキャラクターとなる。 神綺/16弾自体の戦闘力が異常に高いので、対キャラクターを気にしなくてよくなるのはこのカードと噛み合っている。 ただし、盤面に維持したいシステムキャラクターの割にやや脆いのには要注意。 リリカ・プリズムリバー/11弾であっさり沈んでしまうので、過信は禁物である。 収録 第十六弾 Liberal Emotion 関連 「ルイズ」 ルイズ/7弾 ルイズ/13弾 ルイズ/16弾
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前ページ次ページルイズと彼女と運命の糸 ※フェオの月 ティワズの週 ラーグの曜日 とうとう明日が使い魔召喚の儀式だ。 ついにこの日がやってきてしまった。 明日という日に、私は試されるのだ。この魔法学院に、強いては貴族というものに相応しいかどうかを。 始祖ブリミルよ、お願いします。明日の使い魔召喚の儀だけは、どうにか成功させてください。 もし、儀式を無事終える事が出来たなら、この先どのような苦難が待ち受けていようと、私はそれを受け入れます。 ですから、なにとぞわたくしめの願いを受け入れて下さい。お願いいたします。 ルイズと彼女と運命の糸 = サガ2 秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY 異伝 = ※フェオの月ティワズの週イングの曜日 ―― 午前 結果から言うと、儀式は成功した。 そして、私が詠唱した通り神聖で美しく、そして強大(たぶん)な存在が召喚に応えた。 召喚されたのは、私と同い年くらいの少女だった。 肩にかかるほどの金髪が片目を隠し、体の線が良く分かるピッチリとした服を着ている。 よく観察すると、その服はかなり大胆なデザインで、胸の谷間がはっきりと見えてしまっている。 しかも、凄いミニスカートだ。走りでもしたら、容易に中が見えてしまうだろう。 そして、二の腕半ばまであるグローブと、太もも半ばまであるブーツを履いている。 全体的にみれば肌の露出は少ないが、きわどい部分が多々見受けられる。 褐色の肌が色気を振り撒き、男の目を釘付けにしてやまないだろう。 しかし、彼女の姿を直視する者は殆どいなかった。 なぜなら、金の髪から鋭く尖った耳が覗いていたからだ。 つまり、彼女はエルフだった。一人で優れたメイジ数十人分にも相当するとも言われるエルフだ。 かくいう私も、冷静に観察できているわけではなく、恐怖で足が竦みこの場から離れなくなったにすぎない。 彼女は、キョロキョロと周りを見渡し首を傾げている。 一見、何の害意も伺えないが、油断してはいけない。気を緩めれば最後、頭からマルカジリにされるのがオチだ。 永遠に続くかと思われた緊張を絶つ者がいた。 その救世主の名は、ミスタ・コルベール。私たちの先生だ。 心の中で拍手喝采をする。ひそかにコッパゲとか言っててごめんなさい。これからは真面目に講義を聞きます。 多くの者が固唾を飲んで見守る中、ファーストコンタクトは無事果たされた。 どうやら、いきなりこんなところに出てきてビックリしていたらしい。 ミスタ・コルベールとも普通に受け答えしていたし、意外と怖くないのかもしれない。 少しだけホッとした。 「ミス・ヴァリエール、彼女の事で話し合わねばならない事がありますので一緒に来て下さい。 オールド・オスマンの指示を仰ぎます」 まあ、そりゃそうよね。 エルフが使い魔なんて聞いたことがないし、何より私も嫌だ。 近くにいるだけで生きた心地がしない。 ◆ ◇ ◆ ―― 午後 そんなこんなで学院長に会いにいき、事情を話し合った結果、様々な事が判明した。 まず第一に、彼女はエルフではないそうだ。エスパーという種族らしい。 人にはない特殊な能力を使う事が出来るそうだ。 ……エルフと何が違うんだろう? よく分からない。 そして、私たちに最大の衝撃を与えた事がある。 それは、彼女は違う世界から来たというのだ。 最初は眉唾で信じる気など更々なかったのだが、彼女が語った世界を股にかけた冒険は真に迫っており、私はすっかり信じてしまった。 ミスタ・コルベールやオールド・オスマン、そして同席していた学院長秘書のミス・ロングビルも、いくらかは彼女の話を信じているようだ。 これからどうするのかと問うと、天の柱というモノを探すのだそうだ。 世界は天の柱で繋がっているそうで、それさえ見つければ元の世界に戻れると彼女は話した。 だが、ミスタ・コルベールが食い下がる。 聞けば伝統が云々、サモン・サーヴァントで呼び出されたモノは必ず使い魔にしなければいけないとか言っていた。 伝統や慣習も大切だと思いますが、それにこだわり過ぎるのはいかがかと思いますよ。 ていうか、ホント勘弁して下さい。 私が困った顔をしていると、オールド・オスマンが助け船を出してくれた。 曰く、保留にすればいいんじゃね? と。 それから話し合い、コントラクト・サーヴァントをするにしても、再びサモン・サーヴァントを試みるにしても、時間を置いてからという具合に落ち着いた。 そして、とりあえず彼女は、三ヶ月の間は私の使い魔として振舞ってくれると約束してくれた。 その代わりに、彼女の捜索を出来る限り手伝わないといけない。 三ヶ月後、もしも新たに使い魔を召喚する事に決まったら、エルフの不思議パワーで契約を絶ち切られたと言う事にするらしい。 なんか適当だ。 だがその場合、私は使い魔に逃げられたという不名誉な事実を得るわけで、 なんとしてもこの三ヶ月で彼女を籠絡しなくてはならないわけだ。 エルフが使い魔…… よく考えたら凄いメリットがあるのではなかろうか? メイジの、いや、人の天敵ともいえるエルフを使い魔にするなど前代未聞だ。 そしたら、私は『ゼロ』などと蔑まれなくても済むのではないか? それどころか、羨望の的だろう。少しやる気が出てきた。 よし! 彼女を使い魔にする。これが私の目標だ。 そう決意を新たにしていると、彼女がポンと両手を打ち鳴らした。 「ああそうだ。使い魔にはなれないけど、友達にならなれるよ。 よろしくね、ルイズ」 そう言って笑顔で手を差し伸べてきた。 友達…… か、いい響きね。 「よろしく……」 私はちょっとだけ恥ずかしくなって、言葉少なに握手をした。 ◆ ◇ ◆ ―― 夜 彼女にも名前があるのだが、後々に名前を残していいものか判断に迷うので、日記では『彼女』で通そうと思う。 不都合があるとも思えないが、何となく気になってしまったので、そういうルールを自分で敷く。 晴れて使い魔に出来たなら、彼女の名前を日記に記そう。 なんだか、その時が来るのが楽しみになってきたわね。 話し合いが終わり学院長室から出ると、既に日は暮れて夜になっていた。 以外と長時間話し合っていたんだ。 夕食を済ませた後、部屋で彼女と今後の打ち合わせをした。 使い魔のフリをしてくれるのだから、使い魔がなんたるかを話しておかなければならない。 といっても、本当の使い魔じゃないから五感の共有など出来はしないし、秘薬集めも私自身が必要としていないので意味がない。 そういうわけで、彼女に要求するのはただ一つ。 すなわち、私を守る事。これに尽きる。 何が出来るのかと聞くと、彼女は4つの特殊能力を使えると答えた。 「まずはね、炎の能力ね。辺り一面を火の海にしたり、一定範囲内のモノを消し炭に出来るわ」 「なんだか物騒ね…… 他には?」 「傷の治療かな。致命傷じゃなきゃ、ある程度までは治せるよ」 「便利ね―。水の秘薬いらずじゃない」 「あとは、指からビームを発射できるよ」 「ビーム? 何ソレ? まあいいわ。戦闘力は申し分ないみたいね。 今日は色々あって疲れたわ。もう寝ましょう」 「私のベッドは?」 「ソファでいいでしょ。じゃ、お休み~」 「……お休みなさい」 彼女は不満顔だったけど、気にしない気にしない。 それにしても、今日の日記は長いわね。十日分は書いたんじゃないかしら? さ、寝よ寝よ。お休みなさ~い。 ◆ ◇ ◆ ※フェオの月 ティワズの週 オセルの曜日 ―― 午前 今日は朝からキュルケに出会った。最悪だ。 アイツはこれ見よがしに、自分が召喚した火蜥蜴を自慢してきた。うんざりする。 そして彼女にも目をつけて、色々と話していた。 彼女がエルフ(エスパーだけど、キュルケは知らない)だという事は昨日のことで知っているはずなのに、物怖じしていない。 まあ、厚かましいだけよね。 ちなみに彼女の耳は、ヘッドバンドで抑えて目立たないようにしてある。 少しは騒がれずに済むはずだ。 午前の講義はミセス・シュヴルーズのものだった。 ミセス・シュヴルーズは講義室内を見まわしてから、使い魔の話を切り出した。 召喚された使い魔を見る事が毎年の楽しみだとか。 そして、ミセス・シュヴルーズは彼女を見ると僅かに顔をひきつらせたが、なにも言わずに授業を開始した。 たぶん、オールド・オスマンから聞かされていたのだろう。 騒がれないのに越したことはない。クラスの連中も、彼女の事を遠巻きにちらちらと観察しているようだ。 その視線がうっとおしいが無視することにする。 そして講義中に彼女と少し話しをした。 どうやら彼女も学校に行っていたことがあるようで、この空気が懐かしいらしい。 そう言えば、エルフは人間と比べて非常に長命だと聞く。 もしかしたら、彼女もこう見えて私よりもかなり年上なのかもしれない。 「失礼ね。まだ十六歳よ」 どうやら声に出てしまっていたようだ。彼女がムッとした顔になる。 しかし、同い年じゃないか。少し身近に思えた気がする。 そうして彼女とお喋りに夢中になっていると、ミセス・シュヴルーズに指名されてしまった。 錬金で石コロを望む金属に変えろというのだ。 よし、やってやろうじゃないか。 サモン・サーヴァントは成功したのだ。錬金もきっと成功する。 ―― 昼 結局、錬金は失敗した。 失敗の爆発は講義室内をしっちゃかめっちゃかにして、ミセス・シュヴルーズを吹っ飛ばしてしまった。 そのおかげで、午前の授業は潰れたが、私は講義室の片づけを命じられてしまった。 彼女が手伝ってくれたのでそれなりに早く終わり、昼食には間に合いそうだ。 そして、アルヴィーズの食堂に行く道中、彼女はこんなことを言ってきた。 「それにしても、凄いねルイズ。 あんな爆発が使えるなんて。私には真似できないよ」 皮肉だろうか? 彼女はニコニコ笑っているので、本気なのかからかっているのか良く分からない。 「私も頑張れば使えるようになるかな? アレ。 どうやったのか教えてくれる?」 ああ分かった、コイツ天然だ。悪気はないんだろうけど、それが殊更私の神経を逆撫でる。 ムカついたので昼食は抜きにしてやった。 彼女は不平不満を言っていたが、知ったことか。 これに懲りたら、不用意な言動は慎んでほしい。 ● ● ● 用意された食事に舌鼓を打っていると、彼女がデザートを配っていた。 なんでそんな事をしているのかと聞くと、お礼だそうだ。 どうやら、メイドが彼女に食事を用意したらしい。 その事に不満を感じるが、彼女はまだ正式には使い魔ではないのだ。 威張り散らして愛想を尽かされたのではたまらない。彼女を使い魔にすると決めたのだから。 そんな事を考えていると、騒ぎが起こった。 振り返るとギーシュが何かを喚き立てている。 その対象は彼女だった。 事情はよく分からなかったが、どうにも八つ当たりらしい。 周りのクラスメイトはギーシュを何とか諌めようとしているが、事情を知らない者は囃したてている。 マズイ、なんとかして止めないと。でも、野次馬の所為でうまく近づけない。 にしても、ギーシュは何を考えてるのかしら? 彼女がエルフだという事は、アイツも知っているはずなのに。 だけど、仲裁に入る間もなく、ギーシュは一方的に決闘宣言をして食堂から出て行ってしまった。 彼女に話しかけると、かなり怒っていた。 もう止めるのは無理そうだが、一応注意だけはしておく 「くれぐれもギーシュを殺さないでね?」 「善処するわ」 大丈夫かしら? すごく不安だ。 ―― 午後 午後の講義はもう始まっているというのに、ヴェストリの広場には多くの人間でごった返していた 人垣はギーシュを中心に円となっている。彼女と対峙している。 ギーシュが気障ったらしく前口上を述べていたが、私の耳にはほとんど入ってこなかった。 ただただ、彼女が人殺しをしないように祈っていたから。 杖さえ取り上げれば決闘は終わりだと教えたけれど、上手くやってくれるだろうか? そして、ギーシュが杖を振ると七体の青銅製のゴーレムが生まれた。 彼女はビックリしていたようだけど、慌ててはいない。余裕が見える。 それにしても、決闘の前に魔法を使うのはルール違反じゃないかしら? おもむろに、ギーシュは自分の魔法の特性を教え始めた。なるほど腐っても貴族、決闘は公平にという事か。 それに倣って、彼女も自分の魔法をギーシュに教えるため指を上に向けた。 そして…… 「貫通光線!」 その叫びと共に一条の光が空を貫き、上空の雲にポッカリと穴が開けた。 予想外の光景に、辺りが水を打ったように静かになる。ギーシュを見ると、顔が青ざめ明らかに腰が引けていた。 あらかじめ聞かされていたとはいえ、これには私もビックリだ。 自然と彼女の対面からは、野次馬が潮が引くようにいなくなる。巻き添えを喰らわないためだろう。 あんなもので手加減なんて出来る筈がない。 辞めさせようと決心するのと同時にギーシュが吠えた。 「くぅ…… 中々やるようだな! しかし、貴族は退かぬ媚びぬ、顧みぬぅ! 我が名はギーシュ・ド・グラモン! 推して参る!」 「その意気やよし!」 アンタ男だよギーシュ。そう、退かぬものを貴族と呼ぶのよ! 玉砕して来なさい、骨は拾ってあげるわ! 「行けっ! ワルキューレ!」 ギーシュが七体のゴーレムに合図を送った瞬間、彼女は指を突き付けた。 その瞬間、光が瞬き、全てのゴーレムは蒸発してギーシュは黒焦げになった。 ―― 夕方 「杖だけをふっ飛ばすつもりだったんだけど、失敗しちゃったわね」 彼女は肩を竦めながらこんな事をのたまいやがった。 あんなもの、直撃しなくても近くを通っただけで大火傷するに決まっている。 その事を告げると、『ああそういえば……』とか言っていた。気づいていなかったようね。 幸いギーシュは、火傷はヒドイものの命に別条はないそうだ。 でも、私には止められなかったという罪悪感があり、彼女にはやり過ぎたという罪悪感があるので、 お見舞いに行く事になった。 手土産として、フルーツの盛り合わせを持っていく。 医務室に入ると、クラスメイトのモンモンシーと栗色の髪の一年生がいた。 私たちが入室すると、二人とも涙目で睨んでくる。 ギーシュの浮気が原因で自業自得だというのに、放って措けないみたいだ。 これが惚れた弱みというヤツか。 長居するのも何なので、フルーツをモンモランシーに押し付けると、私たちはそそくさと医務室を後にした。 ギーシュとはいうと、一年生の膝の上で幸せそうに眠っていたので問題ないだろう。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月フレイヤの週ダエグの曜日 アレから1週間が過ぎた。 学院長室に呼ばれて決闘の件を注意されたが、それ以外は特に何事もなく過ぎていった。 この1週間でそれなりに彼女の事を知ることが出来た。 聞く所によると、彼女は秘宝というモノを探しているらしい。 秘宝というのは、持っているだけで力を与えてくれるもので、今では存在しない古い神々が残した遺産なのだそうだ。 彼女も幾つかの秘宝を持っているようで、その中の1つの鏡を見せてくれた。 鏡には『0』と数字が浮かんでおり、これはこの世界に秘宝が存在しないという事を示しているらしい。 彼女が秘宝を集める切欠となったのが、父親の存在らしい。 その父親は、秘宝を悪用させないため、彼女と母親を残して世界中を飛び回っていたそうだ。 そんな父親を彼女は尊敬し、父に追い付くために秘宝を集めていたそうだが、その過程で現地妻の存在を知ることになった。 それを知って彼女は激怒し、今では父親を見返すために秘宝を集めているらしい。 酷い父親もあったものだ。彼女の感情には大いに賛同する。 あと、自由時間に学院の外に出て周囲を探索していたらしいが、天の柱というものは見つからなかったそうだ。 そりゃそうよね、そんなに高い塔なんて見たことがないもの。 少し落ち込んでいたので、町に行ってみないかと誘った。幸い明日は虚無の曜日だ。 そうすると、彼女は喜んでくれた。 ならば話は早い、明日に備えて早く寝よう。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 フレイヤの週 虚無の曜日 ―― 日中 久しぶりの城下町だ。相変わらず大勢の人が居て活気がある。 この光景には、彼女も目を見開いている。連れてきた甲斐があった。 今日は楽しもう。 観光名所を梯子して、彼女にこの国を紹介して回った。 彼女は私の説明にしきりに頷き、感心していた。トリステインがいい国だと分からせるのも大切だと思う。 だが、観光もいいがそれだけでは息が詰まる。 年頃の女の子らしく、午後はショッピングだ。 服や身の回りの小物を見て回り、気がつくと秘薬を取り扱っている店にいた。 『ピエモンの秘薬屋』は、路地裏にあって大して大きくない店だが、中々どうして掘り出し物が多い。 出来合いの秘薬も質が良く、知る人ぞ知る隠れ家的な良店なのだ。 冷やかし程度で秘薬屋を出ると、向かいの店が武器屋だという事に気がついた。入る前は気がつかなかった。 彼女は興味を持ったらしく、私は手を引かれて武器屋に入った。 店内は薄暗くて黴臭くて埃臭くて辛気臭くて、すぐにでも出て行きたかった。 でも、彼女が並べられている武器を眺めていたので、私も仕方なく横に並んで見物する。 店主が色々と話しかけてきたが、吹っかけてきているのが見え見えだった。まあ、少しは為になる話も聞く事は出来たけど。 どうやら、巷では従者に武器を持たせるのが流行っているらしい。 というのも、『土くれフーケ』なる怪盗が猛威を奮っているらだそうだ。 怪盗なんてどうでもいいが、彼女も建前上は私の使い魔なのだから武器の一つくらい持っていた方がいいだろう。 毎回あのビームを打たれたのでは、たまったものではないというのも理由の一つだけどね。 そういうわけで、扱いやすそうな細剣をプレゼントした。彼女も喜んでくれたようでなによりだ。 あと、彼女自身も短剣を買っていた。 店主が言うにはナマクラらしいが、彼女はそんなことは気にしていないようだ。 持たせてもらったが、刃に指を立てても全然切れそうにない。これなら、ペーパーナイフの方がマシだ。 何故こんなモノを買ったのかを聞くと、どうやらこの短剣、彼女の世界の物らしい。 魔力を込めることで切れ味を発揮する武器なのだそうだ。 なるほど、それなら平民にはそれが分かる筈がない。私も言われなければ気付かなかっただろう。 試しに魔法を使う要領で集中しながら短剣を振るうと、バターを切るように石壁に裂傷が走った。 急いでその場から走って逃げた。切れ味が良すぎる。 そうそう、どうして彼女がお金を持っているのか不思議に思ったけれど、偶々持っていた金塊をオールド・オスマンに売り払ったからだそうだ。 なるほど、だから結構な額を持っていたのか。 でも、金塊って偶々持ってるようなものだっけ? ◆ ◇ ◆ ―― 夜 何故かキュルケが私の部屋に来た。(何故か蒼髪の少女を連れて。クラスメイトだけど、名前を知らない) どういうわけか、彼女にプレゼントを持ってきたようだ。 プレゼントは剣だった。しかもただの剣じゃない、インテリジェンスソードだ。 たしか、あの武器屋にあったものではなかったか? 話しかけられた記憶がある。 でも、どうでもよすぎるので、今の今まで忘却の彼方に追いやっていた。 剣は身売りされたとシクシクと情けない声で泣いていた。気持ち悪い。 事情を聴くと、相場の倍の値段で買い取ったらしい。そりゃ剣も泣くわ。 彼女はこの剣が気にいったようだった。たぶん、同情もあるのだろう。 だがしかし、そうは問屋がおろさない。 ツェルプストーから施しを受けるなど、ヴァリエール末代までの恥。 断固拒否。絶対にノゥだ。 「そんなムキにならなくていいのに……」 そうは言うけどね、人には譲れないものがあるのよ。 喧々諤々と口喧嘩をした結果、決闘で決着をつける事になった。 決闘方法はロープでつるされたデルフリンガー(インテリジェンスソードの名前)を魔法で地上に落とすというものだ。 デルフは喚いていたが、鞘に納めると静かになった。鞘に納められると喋れなくなるらしい。 決闘は私が先行で有利に思えたが、結果はキュルケの勝ち。 私は無意味に学院の壁を爆破しただけだった。 悔しがっていると、三十メイルはあろうかというゴーレムが現れた。 そのゴーレムは、あっという間に学院の壁を破壊し、その穴に何者かの人影が飛び込むのが見えた。 私たちは逃げるのに精いっぱいで、何もすることが出来なかった。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 フレイヤの週 ユルの曜日 ―― 朝 早朝、私たち4人は学院長室に呼び出された。 昨晩の事情聴取の為だ。 一通り事情を説明し終えると、オールド・オスマンが昨晩の犯行は『土くれフーケ』の仕業だと切り出した。 犯行声明が残っていたらしい。 それからは大変で、先生方がお互いに責任を擦り付け合って、見るに堪えない光景が展開された。 そんな騒ぎも、オールド・オスマンの怒声でピタリと止む。 オールド・オスマンが言うには、宝物庫が破られたとはいえ、盗まれたものは何もなかったらしい。 なら、一体何のためにフーケは宝物庫を破ったのだろうか? 皆もそれが疑問らしく、一様に首を捻っている。 その答えは、宝物庫にあった。 宝物庫の壁には、こう記されていたとミスタ・コルベールが説明する。 『誰にも破れぬ宝物庫の信用を確かに領収いたしました。土くれフーケ』 なるほど、確かに信用は丸つぶれだ。 しかし、フーケも変な事をするものだ。宝物の一つも取らないとは。 オールド・オスマンは苦笑しながら、自身の予想を語ってくれた。 それによると、フーケは目当ての物を盗み出せなかったので、そんな機転を利かせたのだろうと。 そして、フーケは『破壊の杖』を盗もうとしていたのだろうと、オールド・オスマンは言う。 フーケが盗み出せなかったという『破壊の杖』とは、一体何なのだろう? それを尋ねると、説明するよりも実物を見る方が早いと宝物庫に案内された。 『破壊の杖』を見て、なるほどと誰もが納得した。 『破壊の杖』は大き過ぎたのだ。一人で持ち出せるわけがない。 オールド・オスマンによると、この『破壊の杖』は数十人がかりで『レビテーション』を使わないと移動させる事が出来ないらしい。 「フーケも『破壊の杖』がこんなモノだとは思わなかったのでしょうね……」 そう言ったのは、学院長秘書のミス・ロングビルだ。その言葉に私も頷く。 そもそも、どうしてこれが杖なのか? 鉄で出来た箱から、これまた鉄で出来た管が突き出しているようにしか見えない。 これに杖などという名が付いているのは、詐欺でしかないと思う。 「これって、『レオパルド2』?」 キョトンとした顔で彼女が呟くのが聞こえた。 どうやら、彼女はこれが何なのかを知っているみたいだ。 なんでも最新鋭の搭乗兵器らしく、戦車という物らしい。 オールド・オスマンはコレを手に入れた経緯も話してくれたが、長ったらしいので割愛する。 要約すると、命の恩人から譲り受けたものらしい。髭がダンディなおじさんだとか。 さて、フーケについてはこれぐらいにしよう。 今夜は『フリッグの舞踏祭』だ。彼女にもドレスを見繕ってあげないとね。 夜が楽しみだ。 ―― 夜 気合を入れて着飾ると、普段は私の事を馬鹿にしている奴らがワラワラと寄ってきた。 でも全員振ってやった。わたくし、そんなに安くなくってよ。 そして、彼女と踊った。女同士で踊るのはどうかと思ったが、ロクでもない奴らと踊るよりはましだ。 彼女は踊った事がないらしく、たどたどしいステップだったので私がリードした。 双月が綺麗な夜だった。 前ページ次ページルイズと彼女と運命の糸
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前ページ次ページゼロの使い魔ももえサイズ 「そういえば私ここに持ってきたものがあるんだけど」 ももえはルイズに別の世界から来たという証拠を見せるように要求された。 「何よ、これが証拠なの? なんか白い布をかぶった人の体のように見えるけど……」 「まあ大した事ないんだけどちょっと見てみてよ。 ―――余った私の本来の体」 「きゃあああああああ!!!!!」 ルイズは思わず悲鳴を上げた。そこにはあるべきはずの首が無いのである。 なぜか手を振っていた。吐きたくなってきた。 「な、なんでこんな事が………」 「だから昨日から言ってるじゃん。 私ははじめ、悪魔の体を持つ死神から斬られたから存在を肩代わりされちゃったのよ。」 ももえはやれやれとつぶやきながら説明する。 「で、今はその影響で現れた悪魔を追いかけてここに来たんだけど、 このカマで斬られたものの存在を肩代わりするのよ。」 すると、ももえは突然窓に目を向けた。 「最も肩代わりするのは斬られた者の"部分だけ"だから残りも当然あるわけで…… ほら、あそこに首だけある火とかげとか名前も知らない上級生が朝の散歩を 「いやぁぁぁぁあああああああ!!!!」 秋休み突入記念「ゼロの使い魔死神フレイム二年生ももえサイズ」 ルイズとももえはなぜかトリステインの城下町にいた。 他の二年生達は今頃新しい使い魔を連れて授業を受けているはずだ。 「なぜ、私達だけ『虚無の曜日』なのですか!?」 朝食後に教科書を取りに行こうと部屋に戻ったらそこに禿教師のコルベールがいて 町にでも行ってももえの服を買いにでもいけばいいと言われて、お金を押し付けられた。 もっとも、ももえに服が一着も無いのは事実だ。 あんな恥ずかしい衣装を着た使い魔を連れまわすのはルイズにとっては恥ずかしいことだった。 「まったく、私達だけ『虚無の曜日』だなんて学院長も勝手なことをするものね………」 「まあ、私のいた世界でも自主休講っていう似たようなのがあったし別に気にしてないけどね。」 ???ものしり館??? ※自主休講【じしゅきゅうこう】 自らの意思で学校の授業を取りやめてしまうこと。 類義語:「エスケープ」「サボタージュ」「俺、自宅警備の仕事やるから」 ちなみに『無印ももえ』でのももえは学校の存在そのものを忘れていたので論外である。 また今回の場合無理やり休まされているのでそういう意味でも論外である。 「気にしなさいよ! あんたのせいでこんな事になったんでしょうが!!」 ルイズは人通りの多い城下街で激昂した。 ももえは話を聞くのが苦手らしくあっちをフラフラ、こっちをフラフラとしていた。 「ねえねえこの服買ったけどいいよね?」 「誰が勝手に買っていいっていったのよ! しかも私のお金勝手に使ったでしょ!!」 『ももえはお嬢様だからお金の心配とかはあまりしない性格なのだ!』 「いいの、いいのー 気にしないでー」 「って、それ私の台詞でしょうが! だいたい人のお金使っておいてそんな台詞口が裂けても言わないわよ!」 ルイズは周りからの好奇の視線の痛さを避けるのとももえが勝手にお金を使わないかを見張るのとでへとへとになっていた。 ようやくルイズは人通りの少ない通りに抜けるとももえにある事を命令した。 「そのカマはもう使っちゃだめ。」 「えー?」 ルイズの突然の宣告に当然ながら反抗するももえ。しかし、ルイズには考えがあった。 「代わりに新しい武器を買ってあげるわ」 ルイズ達が来たのは大通りから少し外れた武器屋である。 しかし本来ルイズはここに来るつもりは全く無かった。ももえがここで足を止めて動こうとしなかったためである。 「ここに悪魔がいるのよ。」 困ったのは武器屋の店主だ。 変な衣装を着た女の子がそんな事を言うものだから誰も店に近づこうとしないのだ。 「全く………これじゃあ商売にならないじゃないか。これでその悪魔とやらが居なかったら………」 「とりあえずここで売られている武器を見させてもらえるかしら? 気に入ったのがあれば買うから。」 仕方なくルイズはそうフォローした。それを聞いた店主はしぶしぶすべての武器を取り出してももえの前に差し出した。 「まだ見せてないのがあるでしょ。いいから早く見せなさいよ!」 なぜかいらだっていたももえはカマを振り回しながら店主を脅した。 店主は残っていたぼろぼろの剣を取り出した。すると 「おい、何しやがる! 俺は見せしめなんかじゃn ももえのカマが躊躇無く振り下ろされる。思わず店主はそれを手にした剣で受けた。 ガキィン! そんな音が響き渡った刹那、ぼろぼろの剣は無残にも崩れ落ちた。 『ももえのカマで斬られた物の存在はももえが肩代わり』 「おでれーたー! 剣と同化した使い魔なんて初めて見たぜ!」 ももえの半径3メートル以内の人物が驚きのあまり跳ね上がった。 「いたぞー! こっちだー!!」 声がしたかと思えばいつの間にかルイズ達は囲まれていた。 「おい小娘! 俺達の商品を勝手にパクっといてのんきにお買い物とはいいご身分ですなぁ、オイ。」 「全くだ。大人を誑かしおって………きっちり体で返してもらうからな!」 「ぐへへへへへ………くぁいいおんにゃのこが二人も、ふふふふふふふ…………」 追いかけてきたのは服屋、貴族、変質者などがそろった大人一同であった。 ルイズはももえを甘く見ていた。 ももえは元からルイズのお金を使ってなどいない。お金を使わずに物を盗ったのである。 「いやだから気にしないでって……えーっとあんたの名前何だったっけ」 「そっちの方が問題でしょうがぁ!!! あと私の名前はルイズよ! 三文字の名前すら覚えられないってどういう事よ!」 『ももえは人の名前を覚えるのが苦手なのだ!』 「いや、だから覚えるのが苦手っていっても限度ってものが 「大丈夫。」 ももえはルイズを後ろに下げ、十数名はいる大人達と対峙した。 「ルイス、後は任せて。」 「いやだから私の名前はルイ 「うおりゃああああああああ!!!!」 手にした武器を持って大人たちがよってたかって押し寄せてきた。 「…………」 精神を集中させたももえはカッと目を見開いた。ももえの全身が光りだす。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ももえは体をくるくると回転させる。 「人間回転切りぃ!」 『デルフリンガーの能力』 「ぐわああああああ!」 ルイズは、ももえの体に当たった大人たちが血しぶきを上げながら倒れていく大人たちを見てしまった。更にももえの攻撃は続き、 「人間滅多切りぃ!」 「人間急所切りぃ!」 「人間MVソード!」 ???ものしり館??? ※MVソード【えむぶいそーど】 アニメ「スカイガールズ」の桜野音羽が操るソニックダイバーが使っている武器の名前。名前のとおり剣のような形をしている。 剣を振ることで衝撃波を発することが出来、敵に止めをさすのに非常に有効。 ただし対象相手が巨大なもののため人間相手に使うのはかなりの規格外いじめプレイとなる。 動く殺人兵器と化したももえは周りの人間をばったばったと切りまくり大人たちを全滅にまで追い込んだ。 しかし、ももえが元に戻ったそのとき後ろから最後の力を振り絞って変質者が襲い掛かってきた! 「死ねやぁああああああああああ」 「死神レーザー!!!」 突如ももえの体から光線のようなものが発射されて変質者を跡形も無く焼き尽くした。 恐怖に戦慄く武器屋の店主をよそに、ひょっとしてこの使い魔ってかなり使えるんじゃないか?と考えていたルイズであったのだが 「あーっ!!! ルイズったらこんなところにいたのね。」 声がするほうに顔を向けるとそこにはキュルケとその友人のタバサが風竜のシルフィードに乗ってここまで追ってきたのだ。 「おーい、モモエちゃーん!」 キュルケが上空からももえに声をかけたその瞬間 「サイズラッガー!」 ギュルルルルルルル、ザシュッ。 シルフィードの首が飛んだ。そしてそのままキュルケとタバサは落下していく。 「キュルケーーー!!!!」 ルイズは叫んだ。しかし、無常にもキュルケとタバサはただただ落下していく。 思わずルイズは目をつぶった。しかし、何も物音がしないのを不審に思って目を開けてみると、 「あ」 「いやー あんたが授業サボって町に繰り出してるって聞いたからついてきちゃったわ。」 「あの、授業はサボってなくて 「あら? 別に言い訳なんてしなくてもいいのよ? 人間誰しもサボりたいときはあるんだから」 「だから、今日は『虚無の曜日』だからって学院長が 「あらあら? 自分のサボりを人のせいにするなんてあなたらしくないわね。ミス・ヴァリエール。 それにその言い訳面白いわね! 今度サボる言い訳で使わせてもらおうかしらね。」 ももえの背にキュルケとタバサが乗っていた。タバサは愛しげにももえの頭をなでていた。 『ももえのカマで斬られた物の存在はももえが肩代わり』 「それの乗り心地ってどうなの?」 「うん、とっても気持ちいいわよ。 ちょうどいいからルイズもこれに乗って帰る?」 ルイズは思わず首を横に振った。 ※おわり これまでのご愛読、ご支援ありがとうございました。 ※次回からはじまる「ゼロの使い魔死神フレイムデルフリンガーシルフィード二年生ももえサイズ」に乞うご期待!!! 前ページ次ページゼロの使い魔ももえサイズ
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autolink ZM/WE13-32 カード名:笑顔の別れ ルイズ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《虚無》? 【永】記憶あなたの思い出置場に「途切れぬ想い サイト」があるなら、このカードのパワーを+2000。 【自】[①]このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「途切れぬ想い サイト」を1枚選び、思い出にする。 私、あなたのこと、本当に大好きだった。 あなたと出会えて、幸せだった レアリティ:C illust. 12/04/24 今日のカード。 登場時に1コストを払うことで、特定カードを思い出に送ることができる。 1回目のプレイでは1/1/7000に劣るが、一旦思い出に送ってしまえば、2回目以降は単純な1/0/6000として扱える。 相思相愛 ルイズのCXシナジーを狙う場合、途切れぬ想い サイトを思い出に送るための役割を担う。 そちらを採用するのであれば、こちらも積極的に投入したい。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 途切れぬ想い サイト 2/2 6000/2/1 赤 記憶
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俺は俺のバウーを信じる BGは心にこの言葉を刻みこみ、弾を発射する・・・
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【妄想属性】パロディ…ではなく事実だ 【作品名】デジモンシリーズ…に決まっているだろう 【名前】黄金の騎士金色のマグナモン…とは俺の事だ 【属性】アーマー体 Va 聖騎士型 ロイヤルナイツ…アーマー体でありながらロイヤルナイツとは自分の才能が恐ろしい 【大きさ】成人男性…いやまてセイバーズでは20mくらいあったな 【攻撃力】プラズマシュート:両手からボール状のプラズマ弾を放つ技だ。プラズマ弾だから相手を溶かす、100m先の的にも当たる エクストリーム・ジハード:俺の最後の切り札だ。実態の無い敵を倒したり 惑星破壊でびくともしない敵を消し去れる 【防御力】俺は如何なる攻撃をも受け付けない。たとえセラフィモンのビッグバンだろうが エンシェントワイズモンのアカシックレコード操作だろうがな 【素早さ】超光速戦闘のミラージュガオガモンなど俺の敵ではない 【特殊能力】奇跡は俺に力を貸してくれる。どんな窮地に立っても切り抜けられる 【長所】この圧倒的防御力だ 【短所】X-Evolutionをしていない事かな 453 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/13(火) 13 31 15 上と下は別えんとりーなのか? 後、エクトリームジハードの射程とか範囲ないとどういう攻撃かさっぱりわからんぞ 454 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/13(火) 13 36 25 453 別エントリーっす。射程と範囲……プラズマシュートと同じく100mで 523 名前: ◆WYTB5VGNVk 投稿日:2007/02/15(木) 19 37 40 黄金の騎士金色のマグナモン…とは俺の事だ考察 エクストリーム・ジハードは範囲100Mに惑星破壊以上 いかなる 攻撃 はふせげるものとして(あらゆるレベルなら効くものとする) 速度が超光速より上 特殊能力の奇跡は考慮にいれない(どうなるのか不明なため) こっから上には攻撃力不足過ぎる △メガ進藤さん 倒せない負けない △おはようございます 倒せない負けない ○ORT 結晶は聞かないし勝ち △反転神聖機甲魔神 超光速だが範囲足りない 距離をとられるとどうしようもないがわけ ○面接受けに来た漢 夢現の民の範囲外 勝ち ×王子 接触負け(攻撃じゃないし) プロフェッサーG 倒せない負けない デスリオック改 倒せない負けない ×ドデカイン 無理 ○眼鏡王 耐えるし勝てる ×太陽 系子 ネプチューン負け △黒穴 落人 ブラックホールがあるから攻撃はとどかないただ負けない ○○神海賊団(仮称) 海賊神 空間切断ぐらいならたえられるだろ勝ち ×セレネさん 反応同等時間移動とかでおきざりにされて負け ×MBFMウェーブ次元斬ハニワ あらゆる物を切断できるので負け ○ライトニング 勝てる ○幸真緒 過酷な環境に適応できるだけじゃ防御力にならないだろ勝ち ○爆弾と自動販売機と説明書 負けない説明書を押さえつければ勝ち △銀河 勝てないが負けない ○猛攻の壁 普通にたえる勝ち △メテオさん 倒せないけど負けない ○ティニー 勝てる ○学 勝てる ○住所不定無職 勝てる 勝率安定しねー 536 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/15(木) 22 24 43 ちょっとまった 524はともかく 523は位置決まってないから数が減ってない とりあえず位置がどこなのか宣言しといてくれ 537 名前: ◆WYTB5VGNVk 投稿日:2007/02/15(木) 22 29 55 △△○△○×△△×○×△○○××○○○△○△○○○だから MBFMウェーブ次元斬ハニワ>黄金の騎士金色のマグナモン…とは俺の事だ>ライトニング だと思うんだが 538 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/15(木) 22 32 35 537 勝率安定しねーって言ってるからまだ見るつもりかと思ってた 539 名前: ◆WYTB5VGNVk 投稿日:2007/02/15(木) 22 38 28 538 惑星破壊級の攻撃と超光速のすばやさがあればこの下には安定して勝てるし 逆にこの上にはほぼ無理だと思うから考察しなくていいかなーと思ったんだが
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ ぱちりと目を開ける。知らない天井が目に入った。 天井―――ということは、自分はどこか室内にいるらしい。そしてベッドに寝かされている。 ひどくふわふわしたベッドに気持ち悪さを感じつつ、ガッツは体を起こした。 「……こいつが俺をここに連れてきたのか?」 呟くガッツの視線の先では、桃髪の少女がガッツの使っているベッドに頭を預けてすうすうと寝息を立てていた。 そこでガッツは己の体に包帯が巻きつけられていることに気づく。 そのことに気づいてから、続けざまに気がついた。 狂戦士の甲冑を纏っていらいずっと痛んでいた体の調子がずいぶん楽になっている。 ガッツは少女の肩に手をやり、ゆさゆさと揺り起こした。 「ふにゃ?」 少女は顔を上げてからもしばらく空ろな様子だったが、 「おい、お前がこれを―――」 「あんた目が覚めたの!?」 ガッツが声をかけると急速に覚醒した。 いや、お前こそちゃんと目が覚めたか? ガッツがそう思いつつ二の句をつごうとすると、 「ちょっと待ってて! 先生呼んでくるから!! じっとしてなさいよ!?」 そう言い残して部屋を出て行った。 少女が走り去るのを目で追ってから、ガッツはため息をついた。 ベッドを降りる。ベッドの傍に自分の装備一式が置いてあった。 ―――じっとしてなさいよ!! 頭の中でさっきの少女がすごい剣幕で怒鳴る姿がリフレインする。 知るか。ガッツはてきぱきと甲冑を身に着けた。 ルイズがドクターを務めている先生と共に救護室に戻ってくると、男はすでに立ち上がり、甲冑を身に着けていた。 「あ、こら! じっとしてなさいって言ったでしょ!」 ルイズは己の使い魔となった男をたしなめる。 しかし男は甲冑を身に着ける手は止めず、口を開いた。 「体の治療をしてくれたことには礼を言う。大したもんだな、魔法って奴は」 「君、今はまだ無茶をしてはいけないよ」 「気遣いはいらねえよおっさん。こんな所でちんたらしてる暇も無いんでね」 装備を終えたのか、男はマントを翻すとルイズの方に向き直った。 「お前にはいくつか聞きたいことがある」 「いいわ…それじゃ、私の部屋で」 廊下に出ると男がきちんとついてきているのを確認して歩き出す。 (こういうのは最初のイメージが肝心なんだから…! 見た目は大きくて怖いけど、私の使い魔になった以上『私が上』ってことをしっかりと認識させなくちゃ!) 精一杯の威厳を示そうと、大股で歩きながら、ルイズは考えていた。 そういえば―――大事なことを忘れていた。本来なら一番最初にするべきだったこと。 くるりと後ろを振り向く。男と目が合った。 「アンタ……名前は?」 「……ガッツだ」 ―――変わった名前ね。でも覚えやすいわ。ルイズは思った。 「私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたの、ご主人様よ」 ―――変わった名前だ。しかも覚えにくい。ガッツは思った。最後の言葉は聞き流した。 部屋に入るとルイズはベッドに腰掛けた。ガッツには椅子を勧める。 ガッツは椅子には腰掛けず、立ったまま壁に背を預けた。 それとなく部屋を見回してみる。 部屋に備え付けられたものは机も、先ほど勧められた椅子も、今ルイズが腰掛けているベッドも、タンスなどに至るまで全て豪華な装飾がなされていた。 かつて見たミッドランドの貴族たちの趣向と似通っている。 「ずいぶんと豪華な部屋だな」 「当然よ。この寮に住む生徒たちはその全てが貴族なのよ。これでもまだ勉学に励む身の上、相当抑えてるんだから」 貴族。なるほど。ガキのくせにここまで不遜な態度であるのはそういうわけか。 「本題に入るが…その前に確認するが、俺は一人だったか?」 「?」 ガッツの言わんとしていることがわからず、ルイズは首をひねった。 「俺の他にもう一人…一匹、エルフがいるはずなんだが……」 エルフという言葉を聞いてルイズの顔色が変わった。 「エルフッ!? あ、あ、あんた、エルフに知り合いがいるの!?」 「それがどうかしたのか?」 「どうやってあんな凶暴で残忍な連中とコンタクトとったわけ!?」 ―――凶暴で残忍? ガッツの脳裏に妖刀さっくり丸(ただの栗)を振り回すパック(栗みたいな妖精)の姿が浮かんだ。 ふっ、と思わず笑いがこみ上げる。 「何か勘違いしてるみたいだがな、そんな大層なモンじゃねえよ。こんくらいの大きさの、虫みてえな奴だ」 言いながらガッツは右手でおおよその大きさを示す。 「う~ん…? あの時はアンタ以外には何も見当たらなかったけど……」 と、その時。 突然窓の外が輝いた。 何事か、とルイズとガッツの目が窓に集中する。 『――――ク!』 もう一度輝く。今度は光に混じって小さな声が聞こえた。 ルイズはベッドから腰を浮かせ、窓へ駆け寄った。 ガッツは光の正体に思い当たり、顔に右手を添えてため息をついた。 「うおお! 燃えろ俺のコスモ! 『パックスパーク』!!」 「な、何よコレ……!?」 窓の外では気づけよ俺にとばかりにパックが輝きまくっていた。 「どもども! オレパック! そしてこれはオレの別荘、『鉄の城』ガッツといいます」 ルイズが窓を開けて迎え入れてやると、パックはガッツの頭に飛び乗った。 ガッツも別段振り払うつもりはないらしい。 「あ、あんた…平民のくせに使い魔がいるの!?」 ルイズが驚きに口をおおきく開けてパックを指差した。 「失礼な! 誰が誰の使い魔か! オレの話を聞いてなかったな!? こいつは別荘! オレ家主!!」 ルイズは全然聞いちゃいない。 こまったわ、使い魔に使い魔がいた場合の扱い方なんてどんな教科書にも載ってない。 ただでさえ平民を召喚しちゃっててんてこまいだってのにどうしよう。 でも待って? ガッツは私の使い魔、私あいつのご主人様。 あのちっちゃいエルフは何か言ってるけどガッツの使い魔で間違いないだろうし…… あれ? ってことは? 私>ガッツ>ちっちゃいエルフ=私>ちっちゃいエルフ あれ? 何も問題ない? というかいいことづくめ? 「なにあの子、オレの話全然聞いてないよ? ねえガッツ、あの子いったいなんなのさ?」 「ルイズ・フランソワなんちゃらかんちゃらって言ってたな」 「へえ……よろしく! ルイズふらんそわなんちゃらかんちゃら!!」 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエ-ル!! 覚えられないんならルイズ様でいいわよ!」 ルイズの言葉を聞いてパックの顔がとても微妙なものになる。 ガッツの表情は変わらない。 「……様?」 「当然でしょう? あんた達使い魔、私、ご主人様。次に呼び捨てしたらご飯抜きだからね」 パックは何がなにやらといった様子で頭上からガッツを覗き込んだ。 ルイズは開けっ放しにしていた窓を閉めると再びベッドに腰を下ろした。 「他に何か聞きたいことはある?」 ルイズの言葉を受けて、ガッツはゆっくりと口を開いた。 「さっきから言ってやがるが……俺がお前の使い魔だってのはどういう意味だ?」 (来た―――!!) ルイズは表面には出さぬものの、ぐっと気を引き締めた。 ここだ。ここで揺らがず、媚びず、主人としての尊厳を見せ付けなくてはならない。 「どういう意味もなにも、言葉通りの意味よ。私はアンタを召喚し、アンタはそれに応えた。そして神聖な儀式の下で、契約も交わしてる。その時にアンタは私の使い魔になることが決定したのよ」 目の前に突如鏡が現れた時の情景がガッツの脳裏に浮かんだ。 「召喚ってのはまあいい。だが契約ってのはした覚えはねえぞ」 ガッツの言葉にルイズの頬が赤く染まる。 「き、ききききす、したじゃない! あれが契約なのよ!」 ファーストキスだったんだから―――!! ルイズは心の中でそう付け足した。 「ガッツ…お前……!」 パックが信じられないようなものを見るような目でガッツを見下ろす。 うざったいのでむんずと捕まえた。 「あいたたた!! き、基本的エルフ権を要求するーーー!!」 「あれが契約…? 俺は一言も承諾した覚えはねえが…『神聖な儀式』ってのはみんなこんなに一方的なモンなのか?」 ガッツは皮肉げに口を歪めて笑う。ガッツは昔のファルネーゼやモズグズを思い出していた。 「儀式を馬鹿にすることは許さない。それはこのトリステイン魔法学院への侮辱と受け取るわ!!」 ガッツの言葉にルイズの声が荒くなる。 「好きに受けとりゃあいい。とにかくこっちはケツの青い嬢ちゃんの使い魔なんぞやってる暇は無いんだよ」 ルイズの頬が―――さっきとは違う意味合いで―――朱に染まった。 「アンタがなんと言おうが使い魔のルーンはもう刻まれてるの!! それがある限りアンタは私の使い魔なんだから!!」 ガッツの眉がピクリと上がる。 「使い魔のルーン?」 脳裏に浮かぶのはあの時、ルイズにキスされた直後に全身に走った痛みと、失ったはずの左手に感じた熱。 しかしルイズの言葉は的外れなものだった。 「首筋を見てごらんなさい。よければ鏡を貸すけど?」 ルイズは勝ち誇ったように言い放つ。 ガッツはパックに目配せをすると、パックを掴んでいた手を解いた。 パックはガッツの後方に舞い、首筋に目を走らせる。 「特にこれといって違いは見られないけど……」 「う…うそ! ちゃんとルーンが刻まれてるでしょう!?」 パックは首を振った。 「ううん。烙印があるだけで、他にはなんにも」 「ら、烙印…?」 ルイズの様子を見て、ガッツにはおおよその予想がついた。 壁から背中を離すとルイズに烙印が見えるよう体を傾けた。 「こいつを『使い魔のルーン』とやらと勘違いしてたらしいが…こいつはお前にキスされる前から俺の体に刻まれてる」 ガッツは淡々と続けた。 「『使い魔の証』とかな……そんな生易しいもんじゃねえのさ」 淡々と告げられた言葉の裏に、言いようの無い感情を感じてルイズは思わず押し黙る。 そして、数瞬後に事の重大さに気が付いた。 「そんな…! それじゃ、使い魔のルーンは……」 「刻まれてないってことになるな。それは俺の体を治療したお前が一番わかってるんじゃないか?」 正確にはガッツの体を治療したのは医療を担当する水のメイジなのだが―――その治療の現場にルイズは立ち会っている。 確かに、首筋の烙印とやら以外にルーンを見た覚えは無い。 「そんな…そんな……!」 「というわけだ。こっちもそんなに暇じゃねえ。とっとと元の場所に返してくれ」 ルイズは放心したようになりながら、ゆっくりと首を振った。 「無理よ……召喚する呪文はあっても、送り帰す呪文なんて無いもの……」 チッ。ガッツは思わず舌を鳴らした。 ―――ずいぶんと無責任なことじゃねえか。 「ならいい。自分の足で行く。もう一度聞くぞ。本当にミッドランドって国は知らねえんだな?」 「……知らない。ホントに、聞いたことも……」 「ならここから一番近い街の方角とそこまでの距離を教えろ」 とにかく帰るべき方角がわからねば話にならない。 そのためにもまず様々な情報を集める必要があった。 大きな街まで出向けばミッドランドを知っている者も見つかるかもしれない。 ルイズからトリステインの城下町の場所を聞き出すと、ガッツはもう用は無いとばかりに、ドアに手をかけた。 「あ……」 ルイズがか細い声を上げたのが聞こえたが、ガッツは無視して部屋のドアを開けた。パックもその後をついて飛ぶ。 部屋から一歩踏み出して、ガッツはルイズの方に向き直った。 「俺の剣はどこに置いてある?」 そうなのである。救護室にガッツの大剣『ドラゴンころし』の姿は無かったのだ。 「あれはどうしても運べなかったから…草原に…」 ガッツを運ぶ際、ルイズは他の生徒の力を借りたのだが、信じがたいことにレビテーションの魔法を使ってもかの大剣は持ち上がらなかったのである。 「オレ場所わかるよ!!」 パックがシュタッと手をあげる。なるほど、パックが気絶していたすぐ傍に大剣は横たわっていたはずである。 「よし、案内しろ」 最後にガッツはルイズを一瞥して――― 「じゃあな」 そう言ってドアを閉じた。 「ドロピー達は元気にやっとるかの~~」 いつの間にやら着物を着込み、白髭をたくわえ、杖をもちつつ、パックは遠い目をして呟いた。 (こいつ…元々自分のせいで今の状況になってること忘れてんじゃねーだろーな) ガッツは反省の色がまったく見えない栗をとりあえずはたき落とした。 キィ―――バタン。 ドアの音が遠く感じられる。 ドアが閉じられるのをルイズは呆然と見つめていた。 (私…私…コントラクト・サーヴァントすらまともに……) 一人、残された部屋で。 ぽろぽろとこぼれる涙をこらえることは出来ず。 ルイズは嗚咽すら漏らし―――泣いた。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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autolink ZM/W03-060 カード名:ルイズ&サイト カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:8500 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《使い魔》? サイト「俺がお前の全存在を肯定してやる」 レアリティ:U illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 ・関連ページ 「ルイズ」? 「&」? 「サイト」?