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現代設定 ゆっくりの親子?設定 「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」 小学校へ続く通学路を6匹のゆっくり霊夢が跳ねていく。 一回り大きい霊夢を先頭に、その後を小さい霊夢がついていく。 先頭の霊夢は時折後ろを振り返り、小さい霊夢達の姿を確認した。 「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」 れいむが自分達の方に振り返ったのを見た小れいむ達が、 すこし離れた場所にいるれいむに呼びかける。 れいむもそれに答えてから、小れいむ達ににっこりと笑いかけた。 「ゆっくりしていってね!」 ゆっくりついてきてね!ゆっくりついてくよ! そんなやり取りを繰り返しながられいむ達は進んでいく。 道なりにまっすぐと進みながら この先にゆっくり出来る何かがあるという 期待に頬を緩ませながら跳ねていた。 道の途中、れいむ達は下校中の子供たちと何度もすれ違った。 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむ達は子供の前に一列に並んで挨拶をした。 挨拶をされた子供は返事の変わりに少しだけゆっくりして去っていく。 踏み潰さないように様子を見て避けていただけだが、 足を止めてゆっくりしてくれた子供達の姿を見て れいむ達は満足げに、すこし誇らしげに笑みを浮かべた。 そんなれいむ達の前に一人の少年が歩いてきた。 他の子供達にした様に、その少年にも挨拶をしようと横一列に並ぶれいむ達。 少年が近づいたのを見計らって声を揃えて挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!!!」 溜めに溜めた最高にゆっくりした挨拶だった。 れいむ達はその余韻に存分に浸っていた。 「ゆ゛ん゛!!」 一匹の小れいむが少年の足によって空を跳んだ。 空を飛んだ小れいむの目の前に付いた足が次の一歩を踏み出し 口を開けっ放しにしていた小れいむの下顎を捉え空へと運んだのだ。 最高にゆっくりした挨拶の余韻に浸っているれいむ達を余所に、 少年に蹴られた小れいむはどんどんと運ばれていく。 「ゆ゛ん゛!!……ゆ゛ん゛!!……ゆ゛ん゛!!」 空を跳んで着地した先には少年の足が待っていて、 声を上げようとした瞬間、もう一度蹴り飛ばされる。 れいむ達がこの事態に気づく間に、蹴られた小れいむは随分と遠くまで運ばれていた。 残されたれいむ達は悲鳴にも似た声で必死で少年に呼びかけた。 「ゆっくりしていってねー!!」 慌てて後を追うれいむ達、しかし蹴られている小れいむと少年はそれより早く進んでいく。 れいむは全力で少年の後を追った。小れいむ達が距離を離される一方で、れいむと少年の距離は徐々に縮まっていった。 「ゆっくり!ゆっく!……ゆっくりー!」 れいむの後ろからは、れいむを応援する様に小れいむ達息を途絶えさせながらも必死で呼びかけた。 小れいむの応援を背に少年を追うれいむはさらに加速させ 遂に少年に追いついたれいむは小れいむと少年の間に割って入った。 「ゆっぐ!……ぐぐぐぐ!!!」 少年の足は間に入ったれいむを容赦なく蹴りつけたが、れいむは歯を食いしばって絶えた。 口の中が切れ、餡子の甘い味がしたが、れいむは怯むことなく頬を張った。 その結果、れいむに足を取られた少年は体勢を崩して立ち止まった。 やっとの思いで小れいむを助け出したれいむの前にいたのは表面の皮がボロボロに剥け 何処が顔で何処が頭かわからなくなった泥饅頭だった。 れいむは最初それが何なのか判らなかった。 「ぼっ…ぢょ……ぐり……よっ…………」 もっとゆっくりしたかったよ、その言葉を聞いてれいむはそれが何なのか理解してしまった。 自分に似たとってもゆっくりしたれいむ、自慢のれいむ、口に入れても我慢できるれいむ。 かわいいかわいいれいむのれいむ、そのれいむがこんな姿になってしまった。 れいむの目から黒く濁った涙が溢れた。 「ゆ゛っく゛り゛!ゆ゛っく゛り゛!ゆ゛っく゛り゛ー!!」 今まさに永遠にゆっくりしてしまいそうなれいむに、れいむは震える唇を噛み締め震える声を搾り出した。 できる、できるよ、れいむならゆっくりできる、ゆっくり、ゆっくりしていってね、 それがれいむが小れいむに掛けられる精一杯の言葉だった。 そしてれいむは小れいむがゆっくり出来る事を祈った……。 「お祈りは済んだかよ、ぐちゃぐちゃに潰されて餡子ペーストになる準備はOK?」 小れいむが死んでいくのを見届けた少年は、小れいむの前で俯いたまま動かなくなったれいむに声を掛けた。 れいむは答えなかった。 少年が足で頬をつついてもなんの反応も示さず目の前の小れいむを見つめていた。 反応の無いれいむに飽きた少年は、最後に一回すこしだけ強めに蹴ってその場を跡にした。 少年が立ち去った後、しばらく蹴られて転がったままの体勢でじっとしていたれいむは、 一頻り涙を流し終えてからゆっくりと起き上がり小れいむの前に戻った。 「ゆっくりしていってね……」 そう言ってれいむもその場を後にした。 れいむは少年を追ってきた道のりを反対に残してきた小れいむ達を探して進んだ。 すると数人の少年が円になってなにやら楽しそうに遊んでいた。 少年達の足の隙間から、円の中心に小れいむ達がいるのが見える。 涙でボヤケタ目ではよくは見えないが、残してきた小れいむ4匹とも無事でいる様だ。 れいむはその少年達が小れいむ達と遊んでくれているのだと思った。 少年達の中心から聞こえてくる小れいむ達の楽しげな声は心身ともにボロボロになったれいむを癒してくれた。 れいむがボロボロの体を引きずりながらゆっくりと近づいていくと、 次第にれいむは餡子の中でもやもやとした暗い何かが大きくなっていくのを感じた。 それまでれいむが感じたことのないその正体は、生まれてはじめて感じる不安。 楽しそうに聞こえていた声は、助けを求めるような悲鳴に聞こえ、 小れいむ達は遊んでいるのではなく、遊ばれているのではないか れいむの跳ねる速さは徐々に早くなっていった。 少年達がれいむの存在に気づくほど近づいたところで、れいむにも小れいむの姿がはっきりと見えた。 そしてすぐににじんで見えなくなってしまった。 小れいむ達は、先ほどの小れいむ程では無いにしろ髪の毛も飾りも皮も至る所がボロボロになって、 涙を流しながら悲鳴を上げていた。 れいむは直ぐに小れいむ達の元に駆け寄ろうとした。 しかしそれは円を作っている少年達の脚によって阻まれてしまう。 隙間を探して少年達の周りをグルグル回るれいむの姿に小れいむ達も気づく 小れいむ達もれいむの元に駆け寄ろうとしたが、それは円を作っている少年達の脚によって阻まれてしまった。 円の中に入ろうとするれいむはかかとで、 円の外に出ようとする小れいむはつま先で蹴られた。 何度も何度も蹴られるうちに小れいむは動かなくなった。 1匹の小れいむは蹴られた後ピクリとも動かなくなった。 1匹の小れいむは這いずりながらゆっくりと動かなくなった。 1匹の小れいむは踏み潰されて動かなくなった。 1匹の小れいむはいつの間にか動かなくなった。 れいむはその光景をなにも出来ずに見ていた。 少年達の足の間に体を押し付け何とかすり抜け様としながら、 小れいむ達が動かなくなっていくのをなにも出来ずに見ていた。 わからない、なんでこんな事に、どうしてこんな事を、 れいむは怒った。生まれて初めて怒った。怒りに任せて少年達に襲い掛かった。 「……ゆっくりしねぇえ!!」 れいむの渾身の体当たりだ炸裂する。 反動でれいむの体も跳ね返る程の体当たり、これで少年達もゆっくりできないだろう。 しかし、そんなれいむの体当たりも少年はサッカーボールが当たった程度にしか感じていなかった。 れいむの体当たりを受けた少年は、 ゆっくりとれいむの方を向くと軽く勢いを付けながられいむを蹴飛ばした。 「ゆ゛ん゛!」 蹴られたれいむは後ろのコンクリートの壁に叩きつけられた。 衝撃がれいむの餡子を大きく揺さぶる。 後頭部から叩きつけられ、人間ならば脳震盪を起こしてもおかしくないような状況だ。 れいむは朦朧とする意識の中で体当たりを続けた。 「ゆっ……ゆっくりしね!!」 小れいむ達と同じ様に、何度も何度も動けなくなるまで体当たりを続けた。 「おい、どうすんだよこれ」 れいむは最後までなにも出来なかった。 動かなくなったれいむを前に、少年達はこのゴミを片付けるのかどうするのかを話し合っていた。 「このままでいいだろ」 一人の少年が提案する。 「さすがにまずいだろ」 一人の少年は反対した。 「端っこに寄せておけば良いだろ」 結局、れいむ達は近くの排水溝の上に寄せられた。 ここに寄せておけば雨が降ったときに流れるだろう。 片づけを追えた少年達はその場を後にする。 「あーあ、靴汚れちゃったよ」 最後にれいむを蹴っていた少年がぼやいた。 その少年の靴にはれいむの餡子が付いていた。 その後、この少年達の行為は教師の耳に入り、少年達は反省文とトイレ掃除1週間の罰を与えられた。 運良く見つからずに済んだ少年は、朝会で前に立たされた少年達を見てコッソリと心の中で反省した。 食べ物を粗末にしてはいけない。 その日消えたれいむ達は、一つの教訓となって少年達の心に残った。 作者:れいむ大好きあき
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『学校:秋(後編)』 34KB 虐待 不運 日常模様 れいぱー 現代 結束。そして・・・ 以下:余白 『学校:秋(後編)』 八、 「い゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!! ……ん゛ゆ゛ぼぉ゛ッ??!!!」 男子の鋭い蹴りがれいむの顎の辺りにめり込んだ。壁に追い詰められたれいむは後方に飛ばされることもできず、その衝撃の 全てを顔で受け止めるしかない。散々暴行を受けてきたせいか、れいむの皮は他のゆっくりに比べれば丈夫になっているようだ。 別の男子がぐったりしているれいむの髪の毛を掴んで持ち上げた。髪の毛がちぎれそうになる痛みに歯を食いしばりながら「や めてね、やめてね」と身を捩らせて訴えかけてくる。しかし、そんな訴えを聞くような男子ではない。手首のスナップを利かせ て、れいむの顔面を激しく教室の後ろの壁に打ち付けた。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 餡子を大量に吐き出し、白目を剥いて痙攣を起こしている。放っておけば一時間も経たないうちに死んでしまうだろう。呻き 声を上げるれいむをその場に置いて、机の中から給食に出てきた紙パックのオレンジジュースを取り出した。それをれいむの口 の中へと注ぐ。 「ゆゆっ?! あ、あまあまっ!!!」 瀕死だったはずのれいむの目に光が戻り、きょろきょろと周囲を見渡す。半強制的に意識を取り戻させたのだ。錯乱しても別 におかしくはない。しかし、すぐに直前の激痛がれいむの全身を襲う。「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛」と声を漏らし、教室の床をごろ ごろと転がった。そのれいむを箒の柄を使って執拗に殴打する。固い木製の柄とれいむの柔らかい皮が打ち合わされる度に小気 味良い音が教室内に響き、それに合わせてれいむがドプッ、ドプッと中身を吐き出した。 「ごべ……な゛ざ……だずげ……で……。 ゆ゛っぐり゛……じだ……い……」 れいむの言葉を遮るように泥と埃まみれになったれいむの尻を蹴り飛ばす。吹き飛んだれいむは、教室の壁に叩きつけられて 跳ね返ってきた。また、痙攣を起こし始めたので残りのオレンジジュースを飲ませた。 「たすけで……もう゛、や゛めでよぅ……。 いや……いやぁ……ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 「助ける理由がないもんなあ。 俺たちはお前を痛めつけて遊んでるだけだし」 「どぉして……そんなごど、ずる、の゛……」 「お前がムカつくからだよ。 何にもできやしねぇ、ゆっくりのくせに自己主張ばっかりベラベラしやがって……。 何が、ゆ っくりしたい、だ。 させるかよ、この糞饅頭が」 「ゆ゛っぐり……ゆっぐり゛……」 意識はあっても朦朧としているせいか、自分の願いをうわ言のように繰り返すれいむ。東風谷さんの事が好きなメガネの男子 は、東風谷さんを泣かされた一件以来、ゆっくり関係のサイトを飛び回っていたらしい。その過程で見つけたオレンジジュース によるゆっくりの回復は、男子たちのれいむ虐めに革命を起こしたのである。 「良くやったぜ、お前~!」 「う……、うん……。 こいつ、死なせないように痛めつけようよ。 死なせちゃったら楽にさせちゃうから……絶対、そんな ことはしないよ」 メガネの男子は心の底かられいむの事を嫌っているようだ。れいむの頭をリボン越しに踏みつけて、足の裏をグリグリと押し 付ける。床に唇を擦り付けられる屈辱と、大事なリボンを踏みにじられる悔しさが、れいむの涙の量をどんどん増やしていく。 「ゆ゛ぶぶぶぶぶ……」 「おらぁ! さっさと気絶しろよっ! 何回でも起こしてやるからよっ!!!」 そう言ってまた、三人がかりで全身のあらゆる箇所を蹴り続ける。れいむはどこの痛みに対して集中すればいいのか分からな い。ただ、ただ、ひたすらに意識を失うまでいつ終わるとも分からない暴行に耐え続けるしかなかった。やがて、また口から中 身と泡を吐いて白目を剥き、ぐったりして動かなくなる。そこにオレンジジュースを与える。また、目覚める。 「ゆ……ゆんやぁぁ……ッ!!!」 れいむはここ数日間、男子によって、殴られる→気絶する→起こされる→殴られる……を毎日繰り返していた。女子がれいむ のバリケードとしての役割を果たさなくなってから、放課後にれいむと“遊んでやる”時間が飛躍的に増えた。おかげでれいむ は毎日毎日男子に殴られ続けてしまう。 今日の分の“遊び”が終わって水槽の中に放り込まれたれいむはベコベコに皮を凹ませており、汗か涙か涎かしーしーか判別 できないような液体が水槽の底に付着している。それを見て汚いと思った男子はれいむを持ち上げて逆さにし、リボンを雑巾が わりにしてそれらの液体を拭き取った。れいむは、「ゆぅ……、ゆぅ……」と短く声を出すばかりである。そんなれいむの頭を リコーダーで数発殴ってから、ようやく男子は家路についた。 「れいむ……どうして……こんなめにあわないといけないのぉ……。 なんにもわるいことしてないのにぃ……」 「やはりゆっくりは浅はかですね。 私が子供の頃(幼稚園の頃)からまったく変わっていない」 「ゆげぇッ?!!」 突如として現れたのは聖さんと村沙ちゃんと寅丸さんの三人である。寅丸さんがれいむのリボンごと髪の毛を掴んで水槽から 引きずり上げた。今日はもう痛い思いをしないで済む、と思っていたれいむは既にしーしーをちょろちょろと漏らしている。そ んなれいむの顔面に村沙ちゃんが思いっきり柄杓を打ち付けた。バチィィィンという皮が弾けるような音が聞こえる。れいむは 揉み上げを振り回しながら泣き叫んだ。 「仏の顔も三度まで、という言葉があります」 「……って、聖さんが単にれいむに腹が立ってるだけでしょ?」 れいむは何を言っているのか分からないと言った様子で怯えながら聖さんを上目遣いで見上げた。 「聖……本当にいいのでしょうか? 仮にも聖はお寺の娘ですよ……。 無益な殺生は控えたほうがいいのではないかと」 「殺生? 寅丸。 それは少し違うわね。 ゆっくりはただ動いているだけで、生きてなどはいない」 女子の連帯感は強い。非常に強い。その中でも特に聖さんは人と人との繋がりを重んじる。紫ちゃんの件、東風谷さんの件。 どれも腸が煮えくり返る思いではあったが、運動会終了後のれいむの言葉は聖さんの逆鱗に触れた。まさに魔神降臨。聖さんは 寅丸さんから受け取ったれいむを掴んだまま思いっきり机に叩きつけた。額を強打したれいむだが聖さんの力のほうが勝り、跳 ね返る事による衝撃の吸収ができない。今の一撃でれいむはすでに気が遠くなりつつあった。オレンジジュースの事は、村沙ち ゃんも事前に突き止めており、すぐに缶ジュースの蓋を開けてれいむの頭にバシャバシャとかけ始める。失いかけた意識を無理 矢理戻らされるれいむは只々、泣き叫ぶしかなかった。その声すら耳障りと感じたのか、寅丸さんは工作セットの中に入ってい た粘土をれいむの口へと押し込んだ。 「ん゛ゅ゛ぅぅ゛ぅっ?! んっ! ん゛う゛っ!!! ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛う゛ぅ゛~~~!!!!」 叫び声が雑音に変わる。聖さんは寅丸さんに廊下を見張っているように指示を出し、自分は机の中から彫刻刀を取り出した。 「――――いざ、南無三ッ!!!」 校舎をビルに例えるならば、夕焼けに照らされたこの地はまさに黄昏の摩天楼。彫刻刀のうちの一本、切り出し刀を構えて、 れいむに百連突きを浴びせる聖さん。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!!!!」 顔を刃物で刺される痛みは、れいむがここに来てから初体験である。皮を突き破った切り出し刀の先端がれいむの中身に触れ る。凄まじい激痛がれいむを襲っていることだろう。その痛みは、殴る蹴るの暴行とは比較にならない。花火で炙られもしたが、 この痛みに比べれば可愛いものだと思えてしまうほど、れいむは体力を一気に奪われてしまった。正直言ってここまでやれば餡 子を全て吐き出すことによる出餡多量で死んでしまっていても可笑しくはない。しかし、それは口に詰め込んだ粘土が許さない のだ。れいむは抵抗することもできず、叫ぶこともできず、中身を吐き出すこともできず、聖さんによってひたすらに刺され続 けた。れいむの顔という顔に切り出し刀によって貫かれた傷跡が刻まれていく。正直、村沙ちゃんはドン引きである。 「ひ、聖さん……ちょっと……いくらなんでも……死ぬんじゃ……」 そう言いながらも冷静にパシャパシャとオレンジジュースをかける村沙ちゃん。れいむは目玉をぐりんぐりんと動かしながら、 ぐったりしている。粘土と唇の隙間から涎がべちょべちょと垂れ流されていた。 ようやくれいむが解放される。無数の切り傷は用意していた水に溶かした小麦粉で全部塞がれていた。見た目、外傷はなく、 ひたすらオレンジジュースをかけられ続けていたれいむは、瀕死にすらなってない。むしろ、教室の中を逃げ回っていた。 「こないでねっ! こないでねっ!! どぼじでごっぢにぐる゛の゛ぉ゛ぉ゛!!!」 聖さんは自分の怒りを余す所なくぶつけて満足したのか、うっかりれいむを手から離してしまったのである。その隙をついて 猛然と跳ねて逃げようとはしてみたものの、所詮はゆっくりのあんよ。すぐに追いつかれてしまう。村沙ちゃんと寅丸さんは、 そんないつでも捕まえることのできるれいむをわざとゆっくり追いかけて、助かるかも知れないという希望とやっぱり無理かも 知れないという絶望を交互に与え続けて遊んでいたのだ。 「れいむ……もう……げんっ、かい……」 「限界なんてないわよっ!」 村沙ちゃんがれいむを渾身の力で蹴り飛ばす。れいむはロッカーとロッカーの間にある木製の仕切りに顔を強打して、痛みに 床を転げ回っていた。村沙ちゃんは思わずニヤリと笑ってしまう。寅丸さんはれいむを追いかけるだけに終始していた。聖さん はもうれいむに興味が失せたのか、学級文庫の棚に置いてあった空飛ぶ円盤の本を読みふけっている。 「もう、やめてよぉぉぉ!!!」 「あははっ! 男子の気持ち、わからないでもないなーっ」 必死に懇願し続けるれいむの頭を踏みつける。床に顔を押し付けられたまま揉み上げをぴこぴこと振り続ける様に、村沙ちゃ んはなんとも言えない快感を感じていた。れいむの頭を足の裏で押さえつけたまま、柄杓でれいむのお尻を執拗に殴打する。れ いむのお尻は見る見るうちに真っ赤に腫れ上がって行った。聖さんがそんな村沙ちゃんをチラリと見て尋ねた。 「村沙ちゃん? その柄杓って……」 「うん。 聖さんとこのお寺の柄杓だよ。 一本持ってきた」 「なんでわざわざ……」 「も……やべ……で……」 切れ切れに呼吸をしながら、蚊の鳴くような声で訴えるれいむ。辺りはすっかり暗くなってしまっていた。三人はもう一度、 れいむに対して治療を施すと、仲良く教室を出て行った。 水槽の中で泣き続けるれいむ。もう、ここにいるのが嫌で嫌で堪らなかった。それどころか、もう「永遠にゆっくりしたい」 とさえ思っていたのだ。しかし、水槽の中に閉じ込められているれいむに自殺はできない。顔しかないので、何か別の物を使わ なければ自らの命を絶つことができないのだ。 「……おうち……かえる……。 おうち……れいむのおうち、どこぉ……? もう、ここはいやだよぉ……」 涙を流し続けるれいむに優しい言葉をかけてくれる者はいない。悩みを聞いてくれる相手もいない。自分の存在が認められず、 それを自分で理解していながらもここにいることしかできない。れいむの味わっている苦しみは現代社会の“いじめ問題”と同 じものだったのである。 守ってくれる存在もいなくなってしまった。誰からも存在を許されていないのに、その存在を消すことさえも許されない。れ いむは何度も思っていたのだ。そんなに自分の事が嫌いならここから逃がしてくれればいいのに、と。そのほうがお互いにとっ ても幸せなのに、と。 過激派で双葉小の核弾頭と言われている霊烏寺(れいうじ)くんや、れいむの事を「厄い、厄い」と言い続けていた鍵山くん は一度、冗談交じり半ば本気で「殺してどっかに捨てれば?」と言っていたが流石にそれは実行できなかった。れいむを完全に 殺してしまう事の恐怖。それが本音で建て前は上白沢先生と飼うと約束したから、という事だろう。 運動会で大敗した日から一週間が過ぎ、クラスの雰囲気は四月と比べて嘘のように明るくなっていた。皆で一つの事を成し遂 げようとしたクラスの絆がどんどん強く、太くなっていく。散野くん、大ちゃん(ニックネーム)、白石くんの三人が、諏訪子 ちゃん、東風谷さん、八坂ちゃんと話をしていた。 「だぁかぁらぁさっ! 蛙は、ケツの穴にストロー刺して膨らませるのが面白いんだって!」 「散野は相変わらずガキだなぁ……」 「白石くんだって似たようなもんだよ」 「その……汚くはないんでしょうか……」 「あっはっは。 無駄だよ、男子という生き物にそういう概念はないさ」 「っていうか、蛙虐待はんたーーーーいっ!!!」 笑い声に包まれる教室。学級委員長である紫ちゃんも嬉しそうに微笑んでいた。 「ゆげぇっ!! ぺっ! ぺっ! や、やめてね、やめてねっ! もくもくさんはゆっくりできないよっ!!」 いつかのように黒板消しを水槽の中ではたかれて、チョークの粉まみれになったれいむが涙ながらに訴えかける。水槽の前で は数人の男子が笑い声をあげていた。涙目になったれいむを見てはクスクスと笑う女子たち。ニヤリと笑った散野くんがれいむ のリボンを掴んで水槽から引き上げる。 「や、やめてねっ! おろしてねっ! はなしてねっ! こわいよぉぉぉっ!!!」 この状態にされてから碌な目にあったことがない。流石の餡子脳でもそれを理解しているのか、れいむは既におそろしーしー を漏らしていた。 「何ビビッてんだよ? 俺は、お前を洗ってやろうとしてるだけだろ?」 そう言って手洗い場にれいむを放り込んで蛇口を捻る。まるで行水のように強い水圧がれいむの頭頂部を襲う。水に弱いれい むは、水に晒されただけで声にならない悲鳴を上げた。れいむの口を押さえて、慌てて教室に戻ってくる散野くん。自身も水に 濡れていながら楽しそうに笑うその姿は風の子と呼ぶに相応しい。ずぶ濡れのれいむを適当に雑巾でくるんで拭いてやるのは、 大ちゃんだ。東風谷さんはハンカチで散野くんの顔を拭きながら、 「大丈夫ですか? 風邪をひいてしまいますよ? もう、寒くなってきましたし」 「大丈夫! 俺、最強だから!!」 「出た! 散野の最強!!」 また一つ。教室に笑顔の花が咲く。水槽の中だけ別の世界のようだった。どう足掻いてもあの輪の中には入れない。これまで の事でそれは完膚なきまでに理解させられているはずだったのに、どうしても自分もあの輪に入りたいと願ってしまう。しかし、 それを口に出すのはとてもとても恐ろしいことだった。今の空気を壊したら、蔑みの視線を一身に浴びてしまう。それから、ま た水槽の外に出されて、殴る蹴るの暴力を振るわれるのだ。……相手が満足するまで。 だから、れいむは生徒たちから顔を背けた。迂闊に泣くことも許されない。一昨日はれいむが泣いていたから、もっと泣かせ てやろうと集団でリンチを受けた。ゴミ箱に投げ込まれたこともある。インターネットで知識を得始めているのか、無理矢理、 激辛のスナック菓子を食べさせられもした。 れいむは悲しくて悲しくてたまらない。こんなに構ってほしいのに、構われるときは厭な思いしかさせられなかった。れいむ が声も出さずに流した涙には、誰一人として気付かない。 夜がまた来る。一人ぼっちの夜が。朝がまた来る。孤独に震える朝が。 翌日の放課後。教室に残っていた生徒数名がニヤニヤしながら水槽の前に集まってきた。れいむはもう、それだけで歯をカチ カチと鳴らして震えている。体中から嫌な汗が噴き出してきた。怖くて怖くて意識さえも失いそうになる。暑いのか寒いのかさ えも区別がつかなかった。 「今日は、いつも一匹で寂しがってるれいむに友達を連れてきてやったぜ」 「!??」 思いもがけない男子の声。しかし、その後ろで陰鬱な笑みを浮かべている残りの生徒たちがれいむの不安感を激しく煽る。し かし、“友達”という言葉に体はどうしても反応してしまう。チラリと後ろを見た。 「んっほおおおぉぉぉぉ!!! とかいはな、れいむねぇぇぇぇ!!!! ありすがすっきりー!してあげるわあああああああ」 「ゆ……ゆんやああああああああああああああああああ!!!!!!」 初めて見たはずのれいぱーありす。それでも、れいむはそのありすが放つ負の感情に畏れ慄き揉み上げをきゅっと内側に折り 曲げた。男子はそこらで適当に捕まえたありすを揺すって発情させたのである。そして、興奮冷めやらぬありすをれいむの前に 連れてきたのだ。 「れいぱーはゆっくりできないぃぃぃぃ!!!!」 「んまあぁぁっ!!! れいむったら、つんでれさんなのねぇぇぇぇ!!!! すぐにかわいがってあげるわぁぁぁぁ!!!!」 ありすの台詞回しにニヤニヤと笑う男子たち。女子はさすがにドン引きしながらも、ありすの動きを見つめていた。 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!!」 「かわいいれいむねぇぇぇぇぇ!!!!」 水槽に放たれたありす。れいむに逃げ場はない。すぐに押さえつけられて、ゆっくりたちの交尾が始まる。女子はその様子を 見るたびに「きゃー」などと言っていたが、その様子をしっかりと凝視していた。激しく犯されるれいむを見て、生理的嫌悪感 を抱いたのか数人の女子は黙って教室を出て行く。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! れ゛い゛む゛のばーじんざんんん゛ん゛、いぢばん゛す゛ぎな゛ゆっぐりにあげだがっだ の゛に゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」 「ヴァージンって……クスッ」 女子が笑う。男子はもうゲラゲラと腹を抱えて笑っていた。持っていたプラスチックのバットでありすの頭をボコボコ殴る。 「ん゛ほおぉッ?! じゃま゛をじないでね゛ぇぇぇ!!!!」 「おら、ありす!!! もっと腰振れよっ!!!」 「やっだぁ……////」 小学校高学年。それなりの性の知識も得ている。泣きながら抵抗を続けるれいむを尻目に生徒たちは大盛り上がりだ。やがて、 れいむの頬が紅潮していく。それはありすも同じで動きはますますヒートアップしようとしていた。 「ゆ……っ//// ゆひっ……ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……ッ!!!」 「んぅっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「すっきりーーーーー!!!!」 「す……きり……」 事を終えたばかりのありすを水槽から引きずり出して、れいむに対してするような暴力を放つ。性行為を終えたばかりのあり すはほとんど抵抗できずに痛めつけられていく。性欲も薄れてしまったのか、ぺにぺには当の昔に引っ込んでしまったようだ。 滅多打ちにした野良ありすを教室の窓から放り投げる。「ゆ゛べっ」という悲鳴と共に「ゆっくりにげるわ」という声が聞こえ てきたので無事なことは無事なのだろう。 そして。 「ゆぐっ……えっく……。 れいむの……ばーじんさん……ばーじんさんが……」 泣きじゃくるれいむの額には、実ゆっくりの赤れいむと赤ありすが実っていた。それが視界に入ると、れいむは泣きながら笑 顔を浮かべる。男子も女子も、れいむのその様子を見て呆けてしまった。れいぱーの子供である。さっきまでは、ヴァージンが どうだとか言っていたのではなかったのか。生徒たちが互いの顔を見合わせる。 「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ」」 「ゆっ、ひっく……れ、れいむの……ちび、ちゃん……。 ゆっくりして……いってね……っ」 「ゆっくちしゅりゅよっ!」 「おきゃーしゃんっ! ゆっくち! ゆっくち!」 衰弱した身体のせいか、茎には二匹の赤ゆっくりしか実らなかった。悲しいのだろうか。悔しいのだろうか。それとも、嬉し いのだろうか。れいむは複雑そうな表情をしていたが、実った赤ゆに向ける視線は輝いているように見えた。 それは、茎の赤ゆがれいむに返事を返した時に一層強くなったように思う。そこに、男子が一歩歩み寄った。生まれたばかり の赤ゆたちが悲鳴を上げた。 「ゆんやぁぁぁ!!! にんげんしゃんは、ゆっくちできにゃいぃぃぃ!!!」 「おきゃーしゃん、ありしゅをたしゅけちぇぇぇぇ!!!」 それから。一同が目を丸くする事態が起きる。 「……ぷっくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 れいむが。さっきまで怯えて泣いて、震えていたれいむが……。男子に向けて威嚇を行ったのである。その目にはうっすらと 涙を浮かべていたが、男子から一瞬たりとも目を離そうとしない。 「こっちにこないでねっ!!! れいむのかわいいかわいいちびちゃんは、れいむがぜったいにまもるよっ!!!!」 強い意志。望まない子供であったかも知れない。そんな思いは、茎に実ったばかりの赤れいむと赤ありすの笑顔を見て、吹き 飛んでしまった。今日の今日まで孤独で、一匹寂しく生きてきたれいむ。そんな、れいむにとって……二匹のちびちゃんは、大 事な大事な存在に思えたのだろう。だから、れいむは誓ったのだ。絶対にこの二匹の赤ゆを立派に育ててみせると。絶対に自分 と同じような辛い思いはさせないと。 「……あ?」 男子の額に青筋が浮かぶ。握りしめた拳はぶるぶる震えていた。そんな男子から放たれる殺気を前にしても、れいむは威嚇を 解かない。その表情は、まさに母親のそれだった。 「はやくどこかへいってね!! れいむ、おこってるよっ!!!!」 怒っている。その言葉が男子の怒りに火をつけた。すぐに水槽の中に手を伸ばす。 「ゆんやああああぁぁぁぁぁ」 「きょわいよぉぉぉぉぉ」 しかし、れいむが巧みに顔を動かして茎に実る赤ゆを守っている。業を煮やした男子はれいむの頭をいつものように水槽の床 に押し付けた。すぐにもう一人の男子がフォローに入る。 「ゆ゛んぐっ……ゆ゛ぎぃぃぃぃ!!! はなぜぇ、ばな゛ぜえ゛ぇ゛ぇ゛ッ!!!!」 いつもなら、顔を床に押し付けて身を守るのに、今は目の前でゆらゆらと揺れる茎に実った二匹の赤ゆしか見ていない。その 目には凄まじい怒りが込められていた。しかし、その怒りは逆に男子の神経を逆撫でしてしまう。 「おきゃあぁしゃあぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 「れいむのちびちゃんに、きたないてでさわるなあああああああああああああ!!!!!!」 男子が、ぶら下がっていることしかできない赤れいむの顔を指で摘まんだ。瞬間、おそろしーしーをぶちまける赤れいむ。れ いむは恐ろしい形相で「やめろぉぉぉぉぉぉ」と叫び声を上げた。赤れいむは滝のように涙を流しながら、か細い声で母親であ るれいむに助けを求める。 ゆっくりを殺す事。煮えくり返る感情が、男子の背中を後押しした。あるいは、突き飛ばされてしまったのかも知れないが。 「おきゃ……しゃ、たしゅけちぇ……」 「ちびちゃんっ! れいむがぜったい――――」 「びゅぎぇッ??!!!」 男子が指に力をかけて、生まれたばかりの赤れいむを壊した。飛び散った餡子がれいむの頬に付着する。 「………………ゆ?」 裂けて崩れてしまった皮。そこからボトボトと零れる餡子。少し軽くなった茎。向けられない笑顔。消えてしまった命。ちび ちゃん。 「ゆ……あ……」 男子も女子も固唾を飲んで水槽の中のれいむを見ている。赤ありすは恐怖のあまり、言葉を失ってしまっていた。その赤あり すに手をかける。 「ゆゆっ?! ゆっくち? ゆっくち?! ……ぴぎゅっ!!!!!」 「う……う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!!!!!!」 絶望に満ちた表情。見開かれた目玉。引き裂けんばかりに開かれた口。今までのどの叫びよりも凄まじい絶叫。それかられい むは体中の水分がなくなってしまうのではないかと思うほどに大量の涙を流した。 「どぼじで……どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!??? じね゛ぇ゛っ!!! ゆ゛っぐり゛でぎない゛ にんげんざんは……じね゛え゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛え゛え゛!!!!!!!!」 狂ったように泣き叫び、「死ね、死ね」と繰り返すれいむ。一人の女子が歩み寄る。 「……ねぇ。 その茎、引き抜いておかないと……色々とばれちゃうんじゃない?」 それもそうだ、と男子の一人が茎をブチッと引き抜く。一瞬だけれいむは苦悶の表情を浮かべたが、解放された瞬間、水槽に 転がった茎とそれに実る赤ゆの残骸に舌を這わせ始めた。泣きながら、必死に。舐めてあげれば死んでしまったちびちゃんたち が生き返ると信じて。 「ぺーろっ、ぺーろっ、ぺーろぺーろっ!!!! ゆっくり……なおってねっ! おかあさんをひとりにしないでねっ! ちび ちゃん……ちびちゃあん……おねがいだから、おめめをゆっくりあけてよぉぉぉぉ……ッ!!!」 しかし砕かれた新しい命は反応を示さない。その伸ばされた舌に、男子がカッターナイフを突き立てた。 「ゆ゛ぎい゛ぃ゛ィィィィッ?!!!」 「ムカつくな、お前」 「ゆ゛っ!?」 「死んでんだよ、てめぇのガキはよ」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ!!!」 揉み上げをばたつかせる。そんなことはない、と否定しているのだろう。男子はそれを見て、失笑すると茎を水槽から取り上 げた。同時にカッターナイフも引き抜かれる。 「がえ゛ぜっ!!! がえ゛ぜぇ……っ!! かえじでぇ……。 れいむといっじょにゆっぐりする゛の゛ぉぉぉ……っ。 お ねがいだからちびちゃんを……」 「うるさい」 女子の一人がれいむの後頭部に拳を撃ちこんだ。呻き声を上げながらも、「おねがいします、おねがいします」と繰り返すれ いむに腹が立ったのか、居合わせた生徒たちはれいむを水槽から引っ張り上げてモップや箒の柄で飽きるまで殴り続けた。 それから、ようやく解放されるれいむ。時間にして一時間にも満たない短い一時。ぼろぼろの身体を動かす気力も体力も残さ れていない。痛みに呻くことさえ、面倒だと感じた。真っ暗闇の教室。浮かんでは消える、ちびちゃんの笑顔。 (……ちび、ちゃん……くらくても、こわくないからね……おかあさんが、ついてるからね……) 言葉にできないから心で語りかける。心の中の言葉にさえ、誰も返事を返してくれなかった。それが悲しくて堪らなかった。 この孤独の寂しさが解放されると思ったのに、その希望は一瞬で叩き壊されてしまったのだ。 体の痛み。心の痛み。孤独の寂しさ。失う絶望。れいむは暗闇の中で泣いた。泣いたと言えるのだろうか。れいむに、今、自 分が泣いているという意識はなかった。 (ちびちゃん……おかあさんといっしょに……ゆっくり、しようね…………。 ゆっくり……ゆっくりだよぅ……) ⑨、 あの日以来、れいむは廃ゆの様になっていた。ぼんやりと水槽から見える世界を視界に入れるだけの日々。生徒たちも文化祭 準備の追い込みが始まってきたせいか、れいむに関わる者はほとんどいなくなってしまっている。運動会直前の再現と言ってい い。 しかし、今回は室内での作業が中心だ。紫ちゃんたちのクラスはお化け屋敷。西行寺さんたちのクラスはメイド喫茶をやるら しい。十六夜さんが異常なほどに張り切っていたのが微笑ましかった。今回は学校全体の各クラスの出し物に評価点がつけられ る。とは言っても、大抵一位と二位は六年生が奪っていくのだが。それから、各クラス代表での百人一首大会。これについては やるまでもなく、輝夜ちゃんが優勝するだろう。輝夜ちゃんは一年生の頃からずっと連続優勝だ。対抗できるのは五年生の稗田 さんくらいだろうか。それが分かっているから、両クラスとも百人一首大会の結果は勝負の内容に入れていない。 さて。 「あらあら……紫のところはお化け屋敷? 少しオーソドックス過ぎないかしら……?」 「幽々子。 見誤ったわね。 先生たちの評価点のほうが高いのよ? メイド喫茶なんて受けるのは男子ぐらいのものだわ」 「甘いのねぇ……。 低学年の女の子は、みんな可愛い恰好に弱いものよ?」 「……女の子?」 「ええ。 メイド服に着替えたりもできるのよー。 もちろん、写真も撮ってあげるわ」 (なん……だと……っ) 西行寺さんのシナリオは、教師陣の得票を上回る低学年女子の得票。評価点が高いとは言え、点差は十点しか変わらない。紫 ちゃんがすぐに教室に帰って電卓で予想される得票数を弾き出す。紫ちゃんが机を思いっきり叩いた。 「……幽々子ッ!!!」 学校全体の男子の票はばらけるだろう。しかし、女子の票はまとまってしまうかも知れない。教師陣全員が紫ちゃんたちのク ラスに投票して、やっとイーブンと言ったところか。しかも、紫ちゃんたちのクラスはお化け屋敷。女子からのウケは悪いだろ う。闘志を燃やす紫ちゃんと西行寺さんを見ながら、上白沢先生と森近先生が苦笑いする。 「文化祭、ってここまで計算してまでやらなきゃいけないイベントだったかな……?」 「うーん……どうして、この子たちはこう……無駄なところで用意周到なのかしら……」 それからチラリとれいむの入った水槽を見る。ピクリとも動かないれいむを見て上白沢先生は溜め息をついた。 (隠すということが、どれだけ難しいことか……誰も気づいていないのね) クラス一同がれいむに対して何をしているか、上白沢先生は気付いていた。しかし、現場を押さえない限りは何も言うことが できない。いつも、水槽の中にいるはずのれいむが“目立たないような小さな怪我”をしているのは知っていたので、何か事情 を知らないかと聞いてみたことがある。誰もかれも話をはぐらかすばかりで確証は得られなかった。れいむも何も喋ろうとはし ない。恐らくは口止めされているのだろう。 (しかし、違和感があるのよね……) ゆっくりが、生徒たちの口止めを受け入れるほど痛めつけられているようには見えなかったのである。頑なに口を閉ざすなら、 もっと“酷い目に遭わされていても良いはず”なのにも関わらずだ。はっきりした証拠もなしに生徒を疑うことはできない。ま して、ゆっくりの言葉を信じて生徒を疑うなどということも不可能だ。何の脈絡もなしにれいむを飼うのをやめさせるわけにも いかない。確かな疑問を感じながら、それを答えに結び付けることが、どうしてもできなかった。 「え~~~っ?! 上白沢先生、文化祭の日来れないんですかぁぁぁ?!」 紫ちゃんが叫ぶ。上白沢先生は両手を合わせて「ごめん!」と言葉を返した。その日はどうしても外せない用事があるらしい。 「そんなぁ。 先生がいなかったら、得点が二十点も減っちゃう……」 「得点だけにしか興味ないのか、お前は」 そう言って紫ちゃんの額を人差し指で突く上白沢先生。その光景にクラスが笑いに包まれる。しかも、その用事の準備で、文 化祭前の一週間は午前中しか学校にいられないらしい。既に文化祭モードに突入しているクラス一同にとって、担任の不在はな かなかに痛いビハインドだ。 何はともあれ、お化け屋敷の準備が少しずつ進んで行く。工作の得意な河城さんはお化け屋敷のセットを次々と作っていった。 文ちゃんが光を当てる角度などの指示を出す。紫ちゃんを中心にお化け屋敷は少しずつ形になっていった。 「うーらーめーしーやー……」 「きゃああっ!!!! た、多々良さんっ!!! 悪い冗談はやめてくださいっ!!!」 唐傘お化けの恰好をした多々良さんは驚く東風谷さんの顔を見てケラケラと笑っていた。ふくれっ面になった東風谷さんが多 々良さんに攻撃をしかける。多々良さんは動きにくい姿で懸命に東風谷さんの攻撃をかわしていた。 「……楽しいかも知れない」 東風谷さんがつぶやく。周囲の生徒たちも頷いた。あの時と同じ昂揚感。文化祭当日まであと僅かだ。陽が沈む直前まで教室 に残って準備を続ける生徒たち。上白沢先生は午前中で帰ってしまい、すでに教室にはいない。隣のクラスはメイドのたしなみ を十六夜さんから学ぶために体育館で練習に励んでいる。 「うわ……怖い絵描けるんだね、河城さんって」 「これって河童?」 「うん」 河城さんの技術力は圧倒的と言っても良かった。それこそ、運動会であまり役に立てなかったため、文化祭にかける思いも強 いのだろう。紫ちゃんと聖さんがお化けの配置や音響のタイミングなどについて何度も話し合いをした。徐々に散らかっていく 教室内。事件はそんなときに起こった。 「きゃっ!」 女子の一人が床に散在していた折り紙を踏みつけて転んでしまった。 「――――見えたッ!」 「いたたた……」 次の瞬間。 「ゆ?」 傾いた机。その上にはれいむが入った水槽が置いてある。それが倒れかけていた。 「危ないっ!!!」 伊吹さんが素早く駆け寄って机が倒れるのを防いだが、傾いた水槽かられいむが転がり落ちた。 「ゆべしっ! ゆっぐぐぐ……、ゆ?」 呆けているクラス一同。危機一髪の出来事にれいむの存在が視界から消えていた。刹那、れいむの脳裏に電流走る。 「ゆっくりにげるよっ!!!」 「?!」 千載一遇のチャンス。ちらかった教室の中では一度にれいむを追いかけることができない。れいむは狭くなった教室の中を縦 横無尽に逃げ回った。ストレス解消の相手を逃がしてはたまらないと男子が全力で追いかける。れいむが教室の床を飛び跳ねる。 「ま、待てっ! このっ!!!」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……ッ!!!」 「きゃあっ!!!」 れいむが河城さんの背中にぶつかった。体勢を崩して前のめりに倒れかける河城さん。持っていた筆を洗浄するための水が前 方に勢いよく飛び散った。それだけではない。れいむは教室の中から逃げるために、立てかけてあったベニヤ板を次々と倒し始 めた。それは、すべて河城さんが描いた絵が貼ってあるものだ。それがドミノ倒しのように倒れていく。 「や……やめて……」 机の上に立って飾りつけをしていた散野くん。その机にぶつかるれいむ。散野くんは体勢を崩して転倒しそうになったため、 思わずそこから飛び降りた。着地した先はベニヤ板。河城さんが描いた絵が無残に真っ二つに割れてしまった。この混乱に乗じ て、れいむは更に教室の中を荒らした。作っていた小道具が。セットが。壊されていく。河城さんはそれを茫然とした様子で見 つめていた。 「お願い……やめてぇぇぇぇぇ!!!!」 ついにれいむが教室の裏口から脱出する。 「風見さん!!! 風見さんッ!!!! れいむ!!! 捕まえて!!!!」 「……え?」 文化祭の準備そっちのけで花壇の世話をしていた風見さんの視界にれいむが飛び込んでくる。そして、あろうことか、風見さ んが大切に育てていた花壇に侵入してきた。れいむがジャンプを繰り返すたびに、花がちぎられ、茎を折られていく。薙ぎ倒さ れていく花々を見て、風見さんは持っていた移植ごてを強く握りしめた。 「ゆっくりにげたよっ!!」 「逃げてないわよ……」 ゆらりと立ち上がる風見さん。持っていた移植ごてをれいむに向かって投げつける。移植ごての先端は正確にれいむを捉え、 後頭部に深々と突き刺さった。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ?!! い゛だい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 風見さん。れいむ。踏み荒らされた花壇。その光景を見てクラスの男女が生唾を飲み込んだ。 (これは……) (殺されてもおかしくないわ……) 風見さんはごろごろと転げまわるれいむの髪の毛を乱暴に掴んで持ち上げると、そっと移植ごてを引き抜いた。それから、ゆ っくりと教室に戻って来る。滅茶苦茶になってしまった教室を見回すと、その中央で河城さんが泣きじゃくっていた。風見さん はそこから視線を逸らすと、近くにいた男子に命令をした。 「押しピン」 「え?」 「持ってこい、って言ってんのよ」 「は、はいっ!」 言われた男子がすぐに押しピンの入った箱を持ってきた。全員が風見さんの行動を見守る。それは、紫ちゃんとて例外ではな かった。風見さんは、まず、れいむがぐったりするまで執拗に往復ビンタを食らわした。それから、れいむのリボンと壁を押し ピンで刺し止めていく。それから、深呼吸をした。 「――――今から、あなたを、殴り続けるわ」 (だ……) (弾幕……開花宣言……ッ!!!) そこから閃光のような右ストレートがれいむの顔面にぶち込まれた。その一撃で涙が噴水のように噴き出す。しーしーも絶賛 放出中だ。しかし、風見さんのラッシュは終わらない。あっという間にズタボロの姿になっていくれいむ。拳が撃ち込まれる度 にれいむは餡子を吐き出した。吐き出した餡子を拾い集めてれいむの口に押し込む。喉の辺りまで手を突っ込んで、無理矢理喉 奥へと押し込んだ。 「ゆ゛ぼっ、ぶぇ……や゛べで……ぎぼぢわ……ひぎいぃぃぃッ??!!!」 勢い余って喉の向こう側の体内まで手を突っ込んでしまったらしい。れいむが激しく痙攣を起こした。ずるり……とれいむの 口の中から手を引き抜く風見さん。綺麗な白い腕はれいむの餡子色に染まっていた。 「オレンジジュース」 「へ?」 「持ってきてるんでしょ? オレンジジュース」 「は、はいぃぃぃぃっ!!!」 すぐさま、風見さんのもとにオレンジジュースが用意された。風見さんはタオルで腕を拭きながら、れいむを睨み付けた状態 で口を開く。 「おい」 「はい」 「何やってるの?」 「え?」 「早くかけろ」 風見さんの言葉に反応を返す前に無言でオレンジジュースをかける男子。ほかの男子も同情の視線を送ることしかできない。 「花はね」 そう言って、れいむの額に拳を叩き込んだ。既にれいむは切れ切れの呼吸をしている。 「お前みたいな糞饅頭と違って、ほいほい回復しないのよ」 更にれいむの右目の辺りを力任せに殴りつけた。 「ねぇ。 れいむ。 あんたさ、本当に……死のうか?」 「ゆ……ゆひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 結局、ギリギリのところで止めに入った紫ちゃんと八坂ちゃんの活躍により、れいむは一命を取り留めた。それからすぐに舞 台や小道具を作り直して、どうにかこうにか文化祭当日にお化け屋敷が形になったのである。 お化け屋敷はなかなかに盛況だった。特に、“本当に助けを訴えてるみたいに動くズタボロの生首の仕掛けがすごい”と評判 だった。風見さんがれいむの顔が変形してしまうぐらいに殴り続けた後、男子が提案をしたのだ。当日の朝にれいむを殴れるだ け殴ってぐちゃぐちゃの風貌の生首を用意する。口には粘土を突っ込んで助けを呼べないように細工して、ネット通販で買った 小さ目の透明な箱に押し込む。目玉だけはギョロギョロと動いていた。これに、下からライトを当てると……。 「き、きゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 凄まじい勢いで悲鳴を上げる女子。人というのは大半が怖がりの見たがりだ。悲鳴を上げるに至った原因が気になってしょう がないのか、お化け屋敷の客足は途絶えることがない。メイド喫茶もかなりの盛況ぶりだったが、お化け屋敷とどちらが盛り上 がっていたかは、互角だったように思う。 百人一首大会も順当に輝夜ちゃんが勝利を収めた。 「それでは。 第三十六回、文化祭の最優秀クラスを発表します」 (神様……ッ!) 八坂ちゃんと諏訪子ちゃんが祈る。東風谷さんも目を閉じていた。紫ちゃんはまっすぐに司会者を見つめている。 「六年生の……お化け屋敷です!!!」 アナウンスが会場に響いた瞬間、飛び上がって喜ぶ紫ちゃんたちのクラス全員。寄せられた感想も実に様々だった。 ――生首の精巧さが半端じゃない ――すごくこわくて、おもしろかったです ――デパートのおばけやしきよりも怖かった ――猫娘(風見さん)に踏まれたい 何はともあれ、シナリオ、順路、証明、音楽、仕掛け。 その全てが高い評価を得ていたらしい。集計をしたのは教師陣であ るため、西行寺さんたちのメイド喫茶との得点差はわからなかったが、これで隣のクラスに負けっぱなしのまま卒業するという 事態は避けることができた。 上白沢先生が帰ってきてから、一番最初に気付くように、教卓の前にトロフィーと賞状を置いた。 紫ちゃんたちのクラスが団結して手に入れた、自慢の勝利である。文化祭が終わったあとも、みんな大はしゃぎをしていた。 翌朝。早朝。 「……可愛そうに……。 あんな糞饅頭に踏まれて潰されるなんて……屈辱よね……」 「か、風見さんッ!」 「?」 へし折られた花を撫でていた風見さんが声のする方向へ顔を向けた。そこには、あの風見さんに恋をしてしまった男子が立っ ていた。男子はやたらともじもじしながら、風見さんをチラチラと見つめている。風見さんもなんとなく頬を染めてしまった。 二人の間を晩秋の冷たい風が吹き抜ける。 「ぼ、僕は……風見さんのことが、好きですっ! ぼ、ぼぼ……僕と、付き合ってくださいっ!!!」 「いやよ」 「うわああああああああああああん!!!!!」 瞬殺されてしまった男子が校庭へ向かって走り抜ける。風見さんはもう一度しゃがみ込んでへし折れた花を撫でてやった。一 瞬、愛おしむように撫でているへし折れた花が、今、フッたばかりの男子のように見える。風見さんが無言で立ち上がった。 (……なに? このどきどき……) 迷いを振り払うかのように教室へと入っていく。教室の中には誰もいない。いるのは、水槽でうなされながら眠っているれい むのみだ。そこに近寄る。それから自分のランドセルから小麦粉を取り出した。それを器に入れて水でとく。 「……やり過ぎなのよね、あいつらは……。 あんまりやり過ぎると、上白沢先生に気付かれるわ……」 そう言って小麦粉をれいむの傷に塗り込んでいく。これである程度の応急処置が完了だ。昼頃には怪我も目立たなくなってい るだろう。風見さんがクスッと笑った。 「……楽しまなきゃねぇ、れいむ。 でも、次に花壇を荒らしたら殺すからね……?」 風見さんは、上白沢先生の目を欺くためにこうやって毎朝れいむの治療を行っていたのだ。花壇の世話のために、早朝から登 校しても風見さんは怪しまれない。 風が冷たくなってきた。 冬がやって来る。 冬籠りの準備をする必要のないれいむ。しかし、冬を越せるかどうかは分からない。消え入りそうなれいむに声を掛ける者は 誰もいなかった。 れいむが静かに目を閉じる。この水槽に閉じ込められて……見てきた世界は余りにも残酷で狭小なものだった。 つづく
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「ゆっゆっゆっ~♪ ゆーっくりー♪」 博麗神社の境内で、一匹のゆっくりれいむが日向ぼっこをしながら歌を歌っている。 そのれいむは、あたまから茎を生やしている。れいむは、母親だった。 「そろそろかしらね」 と、楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は言った。 彼女の飼っているゆっくりが、友人・霧雨魔理沙の飼っている ゆっくりまりさと交尾し、茎を生やしたのは2週間前。 平均的なゆっくりなら、そろそろ茎から離れてもいい頃である。 「えーと、“顔付き”は……れいむが1匹と、まりさが1匹。 残りの3つは……“お饅頭”ね」 “顔付き”と“お饅頭”。聞き慣れない言葉ではあるが、 有精卵、無精卵と言い換えると分かりやすいだろう。 ゆっくりは、植物型の妊娠をする際、赤ちゃんと一緒に、普通の饅頭も茎から生やすのだ。 なぜ、そのような生態を持つのか。それは…… 「ゆ~っくゆ~……ん゛!!」 突如、れいむが顔を強張らせた。 「どうしたの、れいむ?」 「れ、れーむ! うまれるよぉっ!」 「え、本当!? 大変、とりあえず布を敷かないと……」 赤ちゃんが茎から離れたとき、下が硬い地面だと、潰れてしまう恐れがある。 慌てて、霊夢は布を探しに行った。 「は、はやくしてねれーむ!」 顔を真っ赤にして、赤ちゃんが落ちないよう身体に力を入れるれいむ。 「持ってきたわよ!」 言うが早いか柔らかい布を畳の上に置き、れいむを慎重に持ち上げ、布の上に置く。 「ひっ、ひっ、ゆー! ひっ、ひっ、ゆー!」 どこで覚えたのか、ラマーズ法もどきの呼吸をするれいむ。すると、 「あっ、落ちた!」 ポトリ、ポトリ、と、2つの“顔付き”が布の上に落ちた。 「ゆっくいちていっちぇね!」 「ゆっくいちていっちぇね!」 2匹の赤ちゃんゆっくりが、この世に生まれた産声を上げる。 「ゆーっ! れいむのあかちゃぁぁぁぁぁん!」 「おかーしゃーん!」 「おかーしゃーん!」 この世に生まれ落ちた我が子を見て、歓喜する母れいむ。 「きゅ~。おかあしゃん、れいみゅおなかすいたよ!」 「まりしゃも! まりしゃもおなかしゅいた!」 しかし、赤ゆっくりにとって大事なのは、歓喜の声よりも、まずは目の前の食事だった。 母体から茎を通じて栄養を貰っていた今までとは違い、これからは自分で食べ物を咀嚼して、栄養を取らなければならないのだ。 「わかったよ! あかちゃん、ちょっとまってね!」 そう言うと、母れいむはぶるり、と身体を震わせた。 今まで赤ちゃんと自分とを繋いでいた茎が、すっぽり抜け落ちる。 「さ! そこにはえてるおまんじゅうをたべるんだよ!」 そう、“お饅頭”とは、赤ちゃんゆっくりの最初の食事となるのだ。 野生のゆっくりは、片親で育児をしなければならない場合も多い。 だが、出産後の疲れた身体では、餌を取りに行く事もままならない。 そんな時、茎から生やした栄養満点の“お饅頭”を赤ちゃんに食べさせ、 自分も残った“お饅頭”を食べる事によって命を繋ぐのだ。 仮に、このれいむから生えている全ての実が“顔付き”で、かつ、れいむが野生のゆっくりだったとしよう。 巣にしっかりと食べ物が備蓄してあればいいが、そうでない場合、赤ちゃん同士の共食いが発生する事が容易に想像できる。 基本、脆弱な生き物で、あまり食料を集める事の出来ないゆっくり達は、 子供と一緒に“お饅頭”を生やすことで、家族同士の共食いを防いでいるのだ。 「さぁ、おたべなさい!」 母れいむが言うと、お腹を空かせた赤ちゃん達は、“お饅頭”にかぶりついた。 「むーちゃ♪ むーちゃ♪」 「ちあわちぇー♪」 霊夢はそれを見て、微笑ましいな、と思う。 こんにちは、赤ちゃん。ゆっくりしていってね。 「えーっと、じゃあ、神社の敷地内に小屋を作って住ませるって事でいいわね?」 「ああ。やっぱり、両親と一緒に育った方が良いだろうしな」 れいむとまりさの赤ちゃんが産まれたという話を聞いて、 まりさの飼い主である魔理沙は、まりさも神社に住まわせてやって欲しいと言ってきた。 家を勘当された身の上だからこそ、家族の有り難味というものを誰よりも知っているのだろう。 「じゃ、場所を提供してあげるんだから、ちゃんと食料は持ってきなさいよ」 「分かってるって。こいつらのために、魔法の森で採れる特製キノコを採って来てやるぜ」 「……ちゃんと、食べられる奴を持ってきなさいよ」 後日、魔理沙の持ってきた『赤と白の斑点模様のキノコ』により、 一時的にゆっくり達が約2倍の大きさになるという事件があったが、それはまた別の機会に。 いい作品だ、今までにはない発想だぜ。ちゃんとエサ用の夢精卵(?)みたいなのも持っているなんて。これなら食料の問題もある程度解消できた気がする -- 名無しさん (2008-09-30 19 54 09) よい設定ですねー。でも、無精卵と有精卵に言い換えないほうがよかったかも。それって、本来共食いで食べられるはずだった分の赤ちゃんが饅頭になっただけじゃんwとか、最初思った。ごめん。 -- 名無しさん (2008-10-01 20 44 17) 大自然の神秘ッ!! -- 名無しさん (2008-10-29 23 08 59) この設定なら鶏のようにゆっくりを饅頭生産として使えるね! -- 名無しさん (2011-04-16 00 15 08) 最後がマリオwww -- 名無しさん (2012-02-13 20 41 43) 名前 コメント
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『Luxuria』 10KB 観察 日常模様 群れ 自然界 人間がでてこないSSです かすがあきです。 注意 人間がでてきません Luxuria 深い深い山の奥に ゆっくりの群れがあります。 あまりに深い山の中なので人間がくることもありません。 そのうえ、この山には捕食種がいません。 さらに、たくさんの食料であふれています。 ここはまさに野良ゆっくりが探し求めている ゆっくりのための ゆっくりプレイスなのです。 この群れに所属する ゆっくりは全て れいむ種です。 無能の代名詞である れいむ種ですが、外敵がいない上に食料が豊富な ゆっくりプレイスです。 れいむ種だけで群れの運営は十分できています。 どの れいむも健康状態がよく、サラサラの黒髪に もちもちした お肌をしています。 れいむたちは毎日ゆっくりとした日々を過ごしています。 れいむ種しかいないため、結婚は れいむ種同士で行います。 ある時は父親を務めた れいむが母親を務めることも珍しくありません。 そして、生まれる子供も当然れいむ種だけです。 とある新婚の れいむ夫婦に始めての子供ができました。 珍しい胎生妊娠であったため、出産には多くのゆっくりが立ち会います。 「う゛うば……うばれるぅううううう!!」 - ッ ポ ー ン ! 母親であるれいむが強く力むと、元気のよい赤ゆっくりがフカフカの草のベットの上に産まれました。 「ゆっきゅりちていってにぇ!!!」 産まれた赤ちゃんが元気良く挨拶をします。 「ゆっくりしていってね!!!」×たくさん れいむたちは目を点にして挨拶を返します。 産まれた赤ゆっくりの髪は黒ではく、美しいブロンドでした。 そして目は凛々しく、黒々としたトンガリ帽子を被っています。 そう、チェンジリングで まりさ種が産まれたのです。 れいむたちは まりさを可愛がり、大事に大事に育てます。 「れいみゅね、おおきく なっちゃら まりちゃの およめしゃんに なりゅにょ。」 「ちがうよ。まりちゃの およめしゃんは れいみゅだよ。」 「ゆぷぷ。まりちゃの およめしゃんは れいみゅに きまってりゅよ。」 「れいみゅが まりちゃと けっこんしゅりゅんだよ。」 幼い まりさと同年代の れいむたちは皆まりさとの結婚を望みます。 いえ、幼い れいむだけではありません。 「ゆぷぷ。まりさ、ゆっくり おおきくなってね。 おっきくなったら れいむと けっこんしよーね。」 「なにいってるの?まりさと けっこんするのは れいむだよ。」 「まりさは れいむと けっこんするに きまってるよ!ゆっくりりかいしてね!」 大人の れいむたちも皆まりさとの結婚を望んでいます。 「ゆぷぷ。れいむの おちびちゃんったら にんきもので れいむも はなが たかいよ。」 「さっすが れいむが うんだ おちびちゃんだよ。 こんな ゆっくりできる おちびちゃん をうんだ れいむを もっとほめてね!」 まりさとの結婚を望んでいないのは、まりさの両親である れいむたちだけです。 群れ中の れいむたちから愛されて まりさは ゆっくりと育ちます。 「おとーさん。おかーさん。 まりさは もう いちゆんまえの ゆっくりなのぜ。 きょうで この おうちとも おわかれなのぜ。」 月日がたつのは早いもの。まりさは亜成体まで成長し、巣立ちの朝をむかえました。 逞しく育った我が子を れいむと れいむは笑顔で見送ります。 「れいむ、この おうちも ひろくなったね。れいむ さびしいよ。」 「ほんっとうだね。ゆ!だったら あたらしい おちびちゃんを つくろうよ。」 「ゆん!それは ゆっくりできるね。こんどは れいむが おかーさんに なるね。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 両親は広くなった我が家で新しい子供をつくます。 やがて、れいむの額に実ゆっくりが6つなった茎が生えました。 備蓄食料は豊富にあります。 なんの心配もない2匹は実ゆっくりを眺めながら心地好い眠りにつきました。 ----- 独り立ちをした まりさは ゆっくりプレイスを歩きます。 「まりさ。れいむと けっこんしてね!」 そんな まりさに1匹の れいむが声をかけます。 この れいむ、まりさよりも年上の成体れいむです。 「れいむ?でも れいむは もう れいむと けっこんしているのぜ?」 「ゆぷぷ。れいむは さっき りこん したんだよ。 だから まりさと けっこん できるんだよ。ゆっくりりかいしてね!」 笑顔で答える れいむです。 そう、れいむは まりさと結婚したい一心で永遠の愛を誓い合った れいむと離婚したのです。 なお、この離婚は双方の合意の下で行われています。 「まってね!りこんさんなら れいむも したよ!だから れいむと けっこんしてね!」 なぜなら、れいむの元番である れいむも また、まりさと結婚したいからです。 「おとーさん!おかーさん!なに いってるのぉお!? まりさと けっこんするのは おさななじみの れいむだよ!ゆっくりりかいしてね!」 離婚した夫婦の間に生まれた れいむが怒りながら叫びます。 「まりさ~~!!れいむと けっこんしてねーー!!」×たくさん 「ゆ?ゆゆ??」 気がつけばまりさは沢山の れいむに囲まれていました。 おばあちゃんの れいむから、赤ちゃんの れいむまで。 みんなまりさと結婚したいのです。 そのため、結婚していた れいむは離婚をし、妊娠中の れいむは茎を折って集まっています。 集まらなかったのは まりさの両親で今は巣で寝ている れいむ2匹だけです。 まりさは360度どの方角を見てもいる れいむを ゆっくりと眺め、眼を閉じ考えます。 やがて考えが まとまった まりさは目を開き口を開きます。 「まりさは………」 集まった れいむたちが まりさを見詰めます。 どの れいむも、まりさは自分と結婚するに違いないと信じています。 「まりさは れいむ みんなが だいすきなのぜ! まりさが ひとりの れいむと けっこんして ほかの れいむが きずつくのを みたくないのぜ! だから だれとも けっこんしないのぜ!!」 「!!!!!」×たくさん まりさの答えを聞き、全ての れいむが固まります。 「でも、すっきりだけで よければ おっけーなのぜ! まりさは れいむ みんなが だいすきなのぜ。 けっこんさんを しなくても よければ、 まりさは もとめられれば どの れいむとも すっきりを するのぜ!」 れいむたちが騒つきます。 無理もありません。 れいむが望むのは、愛する まりさとのラブラブの新婚生活です。 そして、可愛い おちびちゃんを授かることなのです。 なのに愛する まりさは結婚をしないというのです。 でも嫌われているわけではありません。 すっきりはしてくれるというのです。可愛い おちびちゃんは授かれるということなのです。 大好きなまりさと一緒になりたい。せめて一時だけでも。そして、おちびちゃんを授かりたい。 でも、シングルマザーは嫌だ。 れいむたちの餡子脳は葛藤します。 「れいむは すっきりだけで いいよ! だから れいむと すっきりしてね!すぐで いいよ!!」 やがて1匹の れいむが叫びました。 「わかったのぜ!れいむ、すーりすーり」 「まりさぁ……ゆぅ……きもちいいよぉ……」 愛する まりさとの触れ合いで れいむの頬が紅葉した後、まりさはぺにぺにをとりだし、すっきりを始めました。 そんな2匹を見て、まわりの ゆっくりも だんだんと昂揚していきます。 「れ!れいむにも すっきりしてね!」 「れいみゅも ちちゃいよ!」 「れいむが さきだよ!すっきりしてね!!」 「れいむと すっきりして ほしーよ!」 やがて全ての れいむが すっきりして欲しいと まりさにせがみます。 「わかったのぜ。みんな、そこに ならぶのぜ。 ならんだら、となりの れいむと すーりすーりを して すっきりの じゅんびを するのぜ!」 れいむと繋がった まりさが笑顔で言います。 「ゆっくりりかいしたよ。」×たくさん こうして まりさは両親以外の れいむ全てと すっきりをします。 すっきりを終えた れいむの額には茎が生えます。 「もっちょ……ゆっきゅり……ちちゃ……かちゃ……」 妊娠に耐えられない赤ゆっくりたちが死んでいきます。 ですが興奮している まりさと れいむたちは そのことに気がつきません。 そう、茎を生やしたにも関わらず、れいむたちは満足できなかったのです。 もっともっと まりさと すっきりしたい。 他れいむと すっきりをする まりさを見た れいむたちの興奮は治まることを知りません。 まりさは茎の生えた れいむとも すっきりをします。 まりさを待っている、興奮しきった れいむたちは互いに頬を合わせ、慰めあいます。 そんな れいむたちを見え、まりさの興奮は更に高まります。 「さ……さいっこうなのぜ……もっと もっと すっきりを するのぜ。」 すっきりをしている まりさの顔は とてもゆっくりしています。 ゆっくりは欲望に忠実な生物(なまもの)です。 皆から求婚された まりさは全ての れいむと すっきりをしたいという色欲の塊となっていたのです。 「っずっぎりぃいい!!」 「っずっぎりぃいい!!」 いったいどれぐらいの すっきりをしたのでしょうか? すでに空は赤く、夕方になっています。 全ての れいむは額に無数の茎を生やしています。 それでも れいむたちの興奮は治まりません。 「まりさ!つぎは れいむだよ!はやく れいむと すっきりしてね!」 「ちがうよ!れいむだよ!ねぇ、まりさぁ!はやくしてね!」 れいむたちが まりさにむかって叫びます。 「……わ、わかってるのぜ………」 頷きいた まりさは再び すっきりを始めます。 「っずっずっずっぎりぃいいい!!」 「っずっずっずっぎりぃいいい!! !!も!……もっど……ゆぐり……じだが……だ……」 「っど!どぼじで ばりざが じんでるのぉおおおお!!」×たくさん そして、体内の餡子をほぼ全て精子餡として放出した まりさが息絶えました。 まりさの突然死に れいむたちが驚きます。 「まりざぁぁあ!!じなないでぇええ!」 「じぬなら れいぶど ずっぎりじでがら じんでよぉおお!!」 「おでがいだよぉおお!れいぶ もっど もっど すっぎりじだいよぉおお!!」 「ずっぎりしだい!すっきりじだい!!すっぎりじだいよぉおおおお!!!」 まりさが死んでも れいむたちの興奮は治まりません。 色欲に駆られた れいむたちは れいむ同士ですっきりを始め、それに耽ります。 そして、朝を迎える頃、全ての れいむが生き絶えました。 「……もっど……ゆぐり……じだが……っだ……」×たくさん 無数についた実ゆっくりに餡子をすべて吸い取られたのです。 「ゆっぎゅぢ……うばれじゃ……ぎゃつた……」×たくさん 実ゆっくりたちも、母体であるれいむが死んだことで、産まれることなく死んでいきました。 ----- 翌日、まりさの両親が ゆっくりと巣穴からでて2匹で仲良くお散歩をします。 「っゆっぎゃぁああああ!!れ!れいぶがぁあああ!!」 「お!おぢびじゃんまでぇえええ!!ど!どぼじで ごんなごどにぃいいい!!」 散歩の途中、2匹は大量の ゆっくりの死骸を見つけ、驚きます。 そして、その中に愛する我が子を見つけ、泣き叫びます。 「れいむ、いつまでも ないてられないよ。 れいむたちには かわいい おちびちゃんが いるよ。」 「ゆぅ……そうだね。れいむの ひたいには かわいい おちびちゃんが たくっさん いるもんね。」 「そうだよ。これからは かぞく みんなで ゆっくりしよーね。」 「ゆん!れいむは れいむと れいむにの おちびちゃんたち みんなで、 しんでいった れいむや おちびちゃんのぶんまで ゆっくりするよ。」 2匹の れいむは家族で ゆっくり生きていくことを決意します。 それが残された者の義務だと思えたからです。 しばらくして、れいむは6匹の れいむを生みます。 その れいむたちは大きくなり、姉妹で結婚をし、新たな れいむを生むことでしょう。 このゆっくりプレイスが無数の れいむで溢れそうになる頃、1匹のまりさが産まれます。 そして、どうようの事件がおきるのです。 この悲惨な事件は自然の摂理なのです。 ゆっくりプレイスで賄えうことができる れいむの数の限界が近づくと、必ず1匹の まりさが産まれます。 そして、同様の悲惨な事件がおき、生き残った2匹が新たな群れの始祖なるのです。 ゆっくりは欲望に忠実な生物(なまもの)です。 色欲によって群れを作り、数が多くなりすぎると色欲で数を減らします。 この群れの れいむたちは色欲によって群れを維持しているのです。 「ゆっくりしてっていね!!!」 今日も ゆっくりプレイスで れいむたちは欲望に従って生きています。 外敵がいないこの環境で れいむたちは自然の絶妙なバランスのもとで生存し続けるのです。 あとがき 人間の側で暮らす ゆっくりが人間に潰されるのも虐待を受けるのも自然の摂理です。 おそくなりましたが、明けましておめでとうございます。 ゆっくりとですが、今年もSSを書いていこうと思っています。 お暇でしたら、読んでください。 過去作品 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/3986.html
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注意事項 虐待が薄い 文章力低い 死なないゆっくりがいます。 ゆっくりの言葉に漢字が紛れ込みます。 実験を始めてみたいと思う (前からの続きものです、前回の物を読んでおかないと状況がつかみづらいです。 実験を始めてみたいと思う (後 私にはゆっくりを虐待する趣味はない、しかしゆっくりには興味がある。 虐待お兄さんでもないし愛でお兄さんでもない、お兄さんと呼ばれるほど若くもない。 私というのはそういう男だ、それ以上でも以下でもないと認識しておいてほしい。 今回はゆっくりで簡単な実験をしてみようと思う、手順は以下のとおり 1・ゆっくり2匹を何もない部屋に入れる。 2・どちらか片方を喰い殺せば助けると説明。 3・残ったゆっくりを1の状況に戻す。 基本的にはこんな感じだ、しかし2の項目ではそのまま2匹とも何もしないで餓死されると 時間の無駄になる。 なので餌は朝昼晩と3食与えることにする、しかしそうするとゆっくりは相手を喰い殺さない。 そうなると3に進めないので時間制限を与えることと家族などを人質にすることで対処する。 また3で2の約束と食い違うことになるがそこでも人質などで対処できるだろう。 そして今回の実験での目的はこの状態を生き残ったゆっくりはどうなるのか?ということである。 さぁそれでは実験を始めてみたいと思う。 コンクリートの部屋で二匹のゆっくりが睨みあっている。 一匹は黒髪に赤いリボンが特徴のゆっくりれいむ、もう一匹は金髪にとんがり帽子が特徴のゆっくりまりさ。 普通に森で出会っていれば仲良くできたかもしれない、しかしもう出来ない、なぜできないかといえば人間に捕まったからだ、その人間がゆっくりを可愛がる 趣味がなかったからだ、その人間がゆっくりで実験をするのが趣味だったからだ、もうお互いどちらかしか生き残れない、どちらかの人質しか生き残れない。 私はのぞき窓から二匹を観察している、今は均衡を保っているが次に餌をもっていくまでこの状態でいられないだろう、私はそう予想する。 いや、これは予想ではなく確信に近い。 この実験はこの二匹だけで行っているものではない、ほかにもこの部屋と全く同じ部屋がいくつかありそこでここと同じ実験が行われている、単純に多くのデータ が欲しいからだ、この二匹とも五匹の同族を喰らっている、そして三匹目以降は二度目の餌を運ぶ前にどちらかが食われていた。 これはほかのゆっくりも同じような結果が出ていた、三匹目以降は二度目の餌はいらなくなる、ちなみにそれまでは時間ぎりぎりまでかかっている。 ここまでで特に優秀な成績を収めているのは(所要時間の少なさ)まりさ種のとある一匹だ、今回の実験に使ったゆっくりはお互いとは交流をしていなかった 2つの群れをまるごと使っている。 このまりさは群れのリーダーだった、賢く、仲間想いで、そこらの人間よりも誠実だった。 私がどの群れを今回の実験に使用するか観察しているときもこのまりさは今まで見たゆっくりの中で一番好感がもてた、しかしそれは過去の話、つい二日前 の話だ。 このまりさは一匹目から早かった、まず餌に手をつけず相手のれいむに向かって跳ねた むろんれいむは驚き初動が遅れる、こんなに躊躇なく、同族に襲われるなんて思わない、人間だってこんな状況ならまず驚く。 まりさが一度目の跳躍が終わると同時にれいむはまりさの方向に飛びかかろうと底部に力を込めた 「ゆっくりしていってね!!!!!!」 まりさが叫んだ 「ゆっゆっくりしていってね!」 れいむもゆっくりの本能で叫んでしまう 叫んだことで底部に込めた力が抜ける、まりさが二度目の跳躍 口を大きく開く、れいむに焦りの表情が見える 焦るのが遅すぎる 私はそう思った、だって私はこの結果がこの二匹を部屋に入れた時点で分かっていた、焦るのであれば目を合わせた瞬間が正しい。 それにしてもゆっくりが自身の習性を利用するとは驚いた、まさかゆっくりに驚かされる日が来るとは思わなかった。 そんなことを思っていると グチャン! と汚い音がのぞき窓越しに聞こえた。 一分とかからなかった。 この後もまりさはこのペースでゆっくりを喰い続け、28匹のゆっくりを喰っている、ただし5匹目以降は食いちぎっただけだ、許容量オーバーなのだろう。 実験は続いた、まりさも他のゆっくりたちも相手を噛みちぎり、噛みちぎられ、そのたびに私は透明な箱にハンマーを振った。 そしてストックしていたゆっくりも数がなくなる、とうとうこの実験も佳境だ。 結果としては最後に残ったのはリーダーまりさとれいむだった。 リーダーまりさはまだ正気を保っていたが相手のれいむは気が狂っていた、まぁこの状況なら気が狂っていないまリさの方が異常だと言えるだろう。 私としてはまりさに勝ってもらいたい、ゆっくり殺しの元リーダーが森に帰ったらどんな行動をするのかが気になるからだ。 私は二匹を地面に下ろした、そして餌を置き、時計を進める。 ここで今までなら隣ののぞき窓の部屋まで行くところだが決勝戦は生で観戦することにした、折りたたみの椅子を出して腰掛ける ギシリと椅子が音を立てた それが合図にでもなったのだろうか、二匹は一斉に飛んだ。 まりさは本能で感じていた。 このゆっくりを殺せば自分は、自分とつがいのパチュリーは、パチュリーの中に宿る命を守ることができるのだ。 最初に同族を喰い殺した時に自分は一切躊躇しなかった、するわけがない、できるわけがない。 自分の一番大切なものを守るためならば何でもできる、同族でも群れの仲間でも親友でも喰い殺してやる。 今までだって自分の大切な仲間や、伴侶のために、尽力してきた。 群れで食糧が足りないゆっくりがいれば自分の食糧庫から分けた。 新入りが巣をつくるのに手間取っていれば手伝った。 独り立ちをして群れから出ていくゆっくりがいれば運びきれないほどの食糧を分けた。 レイパーが来れば容赦なく殺した。 ゆっくりできない同族が群れを襲ってくれば容赦なく殺した。 群れの中で不穏分子があれば容赦なく殺した。 だからまりさは一番大切なパチュリーを守るために同族を殺した。 群れの仲間も食い殺したし、親友も食い殺した、あとはこのれいむを殺せば自由! またパチュリーと一緒にゆっくりできる、新しい群れをまた1から作るのもいいかもしれない。 このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを 殺せば。 ギシリ まりさは無意識で前へ飛んだ、れいむを喰い殺すために、パチュリーやこれから生まれる子供たちとの未来をつかむために!! まりさはこの状況で喜んでいた!興奮していた! 生きるために、自由をつかむために、この抑制された世界を粉砕し森に帰るために自分が動いていることがうれしい! あぁ生きているってすばらしい!!!!!! ここで急に話は変わるが、人間の脳が一番よく働くのは危険にさらされた時だ、特に生命の危機ならそれはものすごい勢いで働く。 生命の危機に瀕した時自分の生い立ちなど、これまでの思い出がチカチカとめぐる事がある、私は感じたことはないがあるらしい。 確かその現象の名前は『走馬燈』というらしい。 今このまりさも似たような感じなんじゃないか? ゆっくりの思考を描写しているにはあまりに難しい言葉が多すぎるのも餡子が生命の危機でフル回転しているのだとすると納得はできないが百歩か千歩譲れば 自分に言い聞かせられないかい? まりさの目の前に大きな大きな黒が広がった、一瞬まりさにはこれが何か分からなかったがれいむの口だと理解した、いつのまにか目の前まで移動してきていた。 それにしてもこのれいむはゆっくりしているな、自分までもう少しなのに何をやっているのだろう?おや?避けようとしているのに体が動かない。 ゆっくりと口が近づいてくる いやだ!くるな!!自分は生きるんだ!ゆっくりと森でパチュリーと子供たちで・・・・・!! なくしてしまった友達や、食べてしまった同族や群れの仲間や親友の分までゆっくりすると決めたんだ!!! おまえなんかにいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ喰われてたまるかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ガチュ!! 私はこの実験の結果がわかってしまった、れいむの勝ちだ。 まりさとれいむは同時に飛んだがスピードが違った、まりさは理性にとらわれすぎていたんだ。 本能だけで迷いも、まともな思考も捨て去ったれいむのような速さを出せなかったのだ。 食いちぎられる寸前で身をひねり即死は免れたがもうお終いだろう。 私はハンマーを握り椅子から腰を上げる。 グチャン!! 汚い音が部屋の中に響き、実験の終了を私に知らせた。 まりさは死の直前に何がいけなかったのか考えていた。 もう目も見えず喰われなくても死が待っているのは自分でもわかっていた、でもだからこそ考えた、何をどう間違ったのか。 ふつうのまりさとれいむのつがいの間に生まれ、近所に住んでいたパチュリーから様々な知恵を教えてもらい、姉妹たちと共に成体になるまでなに不自由なく育った。 独り立ちして加わった群れで狩りやれみりゃを撃退するなど功績をあげ、若いうちからリーダーになった。 群れ一番の美ゆっくりのパチュリーにプロポーズをしてOKの返事をもらった時は生まれて一番喜び、叫び、涙を流した。 群れの教育は徹底し、子供のころに教えてもらったとおり人間の里には近づかなかったし、野菜も盗まなかった。 群れの中には盗みなどを働くゲスもいたが、誰にも見つからないように殺した。 そして3日前にパチュリーが念願のにんっしんをした、生まれてくる子供たちのために準備に精を出した。 そして人間に捕まってからも自分の大切なもののために精一杯頑張った。 なんだ・・・・なにもしていないじゃないか・・・・ ゆっくりだったからこんなところに連れてこられて、こんな目にあって・・・ まりさの意識はそこで途絶えた 結局ゆっくりに生まれたことがこのまりさにとっての間違いだった。 私の目の前には狂ったゆっくりれいむとその家族の残骸、まりさとつがいのパチュリーの亡骸が転がっている。 パチュリーは私だがゆっくりれいむの家族はれいむ自身がやった。 わかりきっていたことだ、れいむが勝った時点でこのような結果になることは。 私はれいむを外に放してやった。 れいむはその場でとどまっていた、私が扉を閉めるまで。 次に扉を開けたときには消えていた、近くにはいくつかのゆっくりの飾りと少量の餡子が残っていた。 おまけ 私は実験室のある離れから台車を押しながら母屋に向かう、台車には透明な箱に入ったゆっくりたちだ。 実は2つの群れを実験に使ったがもうひとつ目星を付けていた群れがあってその群れから30匹程度捕獲してきたものだ。 そしてこのゆっくりたちには今回の実験のすべてをビデオカメラに収め見せておいた、程よい甘さになっていることだろう。 私は台所にいる妻に呼びかける。 「あら、今回もいい感じに下ごしらえができてるじゃない♪」 私の妻は家事全般得意だが料理に関しては特に得意でプロ級の腕前を誇る、もちろん菓子作りもお手の物だ。 ちなみに台車のゆっくりたちには私たちの声は聞こえているので、これからどうなるのかはわかっている、いい表情で泣いている。 「今回の実験はどうだった?楽しかった?」 「いや、それがあまりいい結果が出なかったんだ。」 「ふぅ〜ん、じゃあさどこが悪かったか一緒に考えてあげるから後でビデオで見ようよ、どうせ撮ってあるんでしょ」 妻がほほ笑みながら提案してくる、もちろん私はうなずく。 「そこに君のお菓子があれば最高だな」 「じゃあすぐにできるお菓子がいいわね、あなたちょっと手伝って」 「あぁ、いいとも」 実験はとてもいい、こんな風に妻との会話のきっかけにもなるし彼女の作るお菓子の材料調達にもなる。 しかし一つだけ問題がある。 「そういえばあなた太った?顔が丸くなってきてる気がするのだけれど。」 「それならば君も太ったことになるぞ、私と同じ量食べているんだから。」 「あなたポッチャリな私が好きなんでしょ」 甘い物の食べすぎで太ってしまうことだ・・・ 「運動でもするかな・・・」 「じゃあ私のゆっくり虐待に付き合ってよ、あれ結構いい運動になるよ♪」 妻は小悪魔的な笑みを浮かべ取り出したゆっくりに包丁を入れた。 ゆっくりの悲鳴が台所に響く。 あとがき なんだか虐待していない気がする、なんだかひどい黒歴史生まれてしまった気がする。 やっぱり虐待してないってこのSS。
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前 ゆっくりれいむ一向は一刻も早くこの悪夢から抜け出すために森を進んだ。 「ねえ、おかあさん…」 「ゆ、どうしたの?」 多少急ぎながら一家の先頭を今しがたれいむの事をかばった子れいむが小声で耳打ちした。 この子れいむは次女で、今この場に居るれいむ達の中ではれいむに続いて最年長である。 とても賢く仲間思いで聡明で、れいむはまりさの生き写しのように感じて今では特に寵愛している子どもだった。 「どうして…れいむのいもうとはころされたのかな…」 子れいむの顔は餡の気が引いたかのように青かった。 れいむはその質問にごくりと唾を飲んだ。 そして少し考え込んでから慎重に言葉を選びつつ言った。 「…きっとにんげんがやったにちがいないよ、まりさだってにんげんにあんなふうに殺されて…」 「どうしてこんなところににんげんがいるの?ここはにんげんもめったにはいってこないところだってれいむしってるよ…!」 子どもから出た思わぬ反論に再び考え込んでかられいむは言う。 「ことしのふゆはたべものがすくないからにんげんもここまできてさがしに」 「じゃあなんでれいむのいもうとはたべられずにつるされていたの!?」 「…!」 やはりこの子は聡明だとれいむは思った。 ただ、子どもだからか少し安易に確信を突き過ぎる。 「…へんなこときいてごめんね、おかあさん」 沈黙。 重苦しい空気が二人の間を支配した。 「……」 れいむの中を誰がれいむの子どもを殺したのかという疑問が繰り返される。 やはりさっき子れいむと話し合った通り里の人間がわざわざ魔法の森の奥まで来てあの子を殺したという線は薄いように感じた。 かといって虫たちにはあんな殺し方が出来るとは思えない。 まず蔓が結ぶことが出来ないではないか。 森の動物達だって同じだ。 ならば、この辺りをうろついていた別のゆっくりがれいむの子どもを殺したのだろうか。 確かにこの辺りなら、たとえば永夜緩居を目指す他のゆっくりが居る可能性も無くは無い。 だがそれでは動機が全くわからなかった。 ぐるぐると思考が同じところを同道巡りする。 ふと、れいむはひょっとして永夜緩居に居る虫以外の何者かがれいむ達を追ってきて 永夜緩居の秘密を守るために皆殺しにしようとしているのではないかと考えた。 あの場所の異常さはその考えをあらゆる意味で肯定しているように思われた。 そんなふうに思索に耽りながられいむは先に進んでしまった。 そしてれいむは再び自分の不注意で子どもを失うことになった。 巧妙に枯葉で隠された落とし穴がれいむ達の前で口を広げて待っていたのだ。 「ゆ!?」 「ゆああああああああああ!?」 「びっくりー!?」 「ゆ…みんな!大丈夫!?」 それは落とし穴というよりも既にあった大きなくぼみを少し掘り下げて木の枝と枯葉でカモフラージュしたものだった。 れいむは慌てて辺りを見回す。 枯葉にまみれて誰がどこに居るのかすぐに把握できない。 そんな状況がれいむを急激に不安にさせた。 「はやくみんなあつまってね!」 枯葉の下から一匹二匹と子れいむ達が這い出してきた。 すぐにれいむは子どもの数を数える。 「ひとつ…ふたつ…みっつ…みっつ…みっつぅ……!」 四匹居たはずの子どもが三匹に減ってしまっていた。 「でてきてええええええええええ!はやくでてきてえええええ!」 「おねえぢゃあああああん!おねえぢゃあああああああああん!」 「みんな!おねえちゃんからはなれちゃだめだよ!ゆっくりさがすよ!」 子れいむ達は一番上になった子れいむを中心に居なくなった子れいむを探し始めた。 一方のれいむの表情は暗く、覇気が無かった。 れいむの経験が深いことが子ども達よりはるかに子れいむの生存が絶望的なことを知らせていた。 頭を切り替えて先頭に立って探さなくてはならないはずがどうしても切り替えることが出来なかった。 「まりさ…たすけて…ゆっくりできないよまりさ…」 れいむはうわ言のようにつぶやいた。 まりさの忘れ形見である子ども達の数が着々と減っていくことにれいむは心から恐怖した。 まりさの命は人間の手で惨たらしく奪われた。 数の増えた子ども達のためにまりさとの思い出の家も捨ててしまった。 まりさの大事な帽子は人間の手で汚されつくした。 この上でまりさとの間に遺した子ども達まで居なくなったら、れいむの周りからまりさの遺したものは全て消え去ってしまうのだ。 その時、まりさはきっと本当の意味でれいむの所から永遠に離れていってしまう。 そのことをれいむは本当に怖れた。 「ああああああ!おねえぢゃあああああああん!じっがりじでえええええええ!!!」 「ゆ!まだ、まだいきてるよ!ゆっくりおさえてね!」 「ゆ!?」 まだ消えた子れいむが見つかった上にまだ生きているという言葉を聴いてれいむははっと顔を上げた。 れいむはさっきまでとは別人のようにはっきりした表情ですぐさま子れいむの様子を見に走った。 「ゅう…ぃ…だ…ぃょぉ…」 子れいむには木の枝が刺さっていた。 即興ながら明らかに加工された跡がある。 何者かが子れいむを攫ってこれで突き刺したのだ。 しかし幸いゆっくりは鋭い物に突き刺されるのには強かった。 貫通はするが致命傷に至りづらいのだ。 多少傷口は大きいが枝を抜いて葉っぱで傷口を押さえれば充分治る傷だった。 「ゆ、しっかり押さえててね!」 れいむは子れいむ達に体を抑えさせると木の枝を口で咥えて思い切り引き抜いた。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 凄まじい断末魔と共に引き抜いた傷口が大きく開き、目を見開いた子れいむの体から餡子が大量に飛び散った。 れいむは目を白黒させてそれを見つめた。 さっきまであんなに小さかった傷のあった場所に明らかに致命傷レベルの大きな傷口が開いていた。 木の枝を見る。 その先端には草や蔦で器用に結び付けられた大きな『返し』が付いていた。 「ゆ、ゆうううううううううううううううううううう!?」 れいむには全てが理解できた。 刺す時に返しの部分を開かないように押さえて突き刺し、『返し』の部分が全て入ったら返しを押さえていた蔓か何かを 引っ張ってはずす、これで子れいむの体内で『返し』が大きく開く。 後はそのまま木の枝を引き抜けばごらんの通りだ。 「お、おかあさんがれいむのおねえぢゃんをごろじだああああ!!!!」 「どおじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」 「ち、違う、違うのおおこれはじこな゛のおおおおおおお!!!!」 下の子ども二匹はありのままを見て受け取り、その結果れいむが子れいむを殺したと理解した。 「じこだろうとなんだろうとおかあさんがころしたんだよ! このこごろしれいむ!おまえなんかおかあさんじゃないよ!」 子れいむは子どもらしくれいむに率直で辛辣で残酷な言葉を投げかける。 「ゆぎゃあああああああああ!?やべでえええええええええ!!!」 まりさの遺した子ども達に罵倒されることはれいむにとってまりさから罵倒されることに等しかった。 それは深く深くれいむの心を傷つけた。 母としてのれいむの世界が壊れ始めた。 母としての誇り、子どもを愛し大事にしているという自負、それらが音を立てて崩れ去っていった。 れいむは段々と母からただのれいむになっていく自分を感じていた。 「やめでよおおおおお!わ゛るいどはれ゛いむのいも゛う゛どにごれをざじだやづだよ! わだじだぢあんな゛にゆっぐりじでだがぞぐだっだじゃだいどおおおお! おがあざんをきずづげるようなごどいわ゛ないでええええええええええええ!!!」 ある程度れいむのやったことが過失だと理解できる現・一番上の子れいむだけがれいむを庇った。 しかし事実までは覆せず、また過失を理解させるだけの力も子れいむにはなかった。 「こんなくずとはゆっくりできないよ!きっとさいしょにころされたおねえちゃんもこいつがやったにちがいないよ! れいむたちもいっしょにいたらころされちゃうよ!」 「れいむたちはれいむたちでかってにおうちにかえるよ! ゆっくりごろしはじぶんもゆっくりしね!」 ペッとれいむに唾を吐きかけるとそのまま森のどこかへと消えていった。 「違う…違うの…れいむじゃないの…れいむはやってないの…まりさ…まりさはしんじてくれるよね…まりさ…まりさ…」 れいむはもはや追いかけもせずにただただ焦燥しきってうわ言をつぶやくばかりだった。 「おかあさん、れいむはわかってるからね はやくれいむのいもうとたちもみつけてなかなおりしてみんなでゆっくりしようね…」 焦燥しきったれいむをなんとか子れいむが慰めながら、れいむ達は弱弱しく先に進んだ。 れいむは今もうわ言をつぶやきながらも子れいむに従って歩いていた。 そうやって居るうちにれいむの意識も段々とはっきりしてきた。 れいむは落ち着いて、再び生き残ることを考え始めた。 もう二度と同じミスはしない、そう思って周りに危険なものは無いか神経を集中する。 さっきのようにトラップにかかっては生きて帰れる保障はもうない。 その時、びゅんという風を切る音がれいむの耳に届いた。 「あぶない!」 「ゆ!?」 ドンっ、とれいむは子れいむを突き飛ばしてこちらに飛来する二つの謎の物体を避けた。 その物体はブランコのように弧を描いて木にぶつかるとベチャ、グチャっとなって木の幹に黒い染みを作った。 それが何か理解するのには少し時間が掛かった。 蔓で吊るされたそれが再びこちらに戻ってきてやっと理解する。 「れいむのこどもがあああああああああああああああああああ!?」 「いやああああああああああああああああああ!!!?」 それは蔓に結び付けられたさっきれいむの下を離れた子ども達二人だった。 ぐちゃぐちゃになったれいむの子どもが蔓に結ばれてゆっくり揺れながられいむの顔にべちゃりとくっついた。 甘い餡子の香りがした。 「ゆ゛…ゆっぐぅううううううううううううううううううううう…!!!」 れいむは咽び泣いた。 遂に子どもはあと一人を残すのみとなった。 れいむとまりさの一番大事な絆である子ども達が居なくなってまりさのことがとてもとても遠くに感じられた。 もうれいむの心はボロボロのゴミクズの様になってしまっていた。 「おかあさん…げんき、だしてね れいむはずっといっしょにいるからね ぜったいにおかあさんのそばからいなくならないからね」 子れいむが自分も辛いだろうにれいむのことを慰めた。 思えばこの子は本当にまりさの生き写しだとれいむは思った。 聡明で、仲間思いで、やさしく、相手の心をわかり、人のことをかばえて そして、誰よりもれいむのことを愛してくれた。 「ゆぅ…そっかぁ…ゆふ…ゆふふふふ…」 「おかあさん?どうしたの?げんきでたの?」 『 』がれいむの顔を覗き込んだ。 「ずっといっしょにいてくれたんだね、まりさ」 「まりさは死んでなんか居なかったずっとれいむのそばにいてゆっくりしてくれてたんだね まりされいむもまりさのこと愛してるごめんねきづかなくてごめんねもうはなさないからね」 「おかあ…さん…?なにをいっているの?」 「そうだまりさいったよふゆをこしたらもう一人くらいあかちゃんをつくろうって まだふゆまえだけどれいむとまりさの子どもは居なくなっちゃったからいまからにんっしんさせてあげるねまりさあああああああああああああ!!!」 「!?いやあああああああああああああああああ!?」 恋人、子ども、次々と大切な人を奪われ心からゆっくりを失ったれいむの心は壊れた。 壊れたれむが求めるのはまりさただ一人だった。 れいむが子れいむともう一度ゆっくりをするために前から力づくで圧し掛かった。 れいむの目はもはや尋常ならざる光を宿していた。 興奮したれいむの碌に洗う暇も無くて汚れきった体を餡汁が瞬く間にねちょねちょにした。 「はぁはぁはぁ…まりさぁああ!れいむきもちいいよおおおおお!!」 「れ゛い゛む゛はま゛り゛さ゛じゃだいよおお!!おがあざんやべでえええ!!!」 子れいむにはれいむが何故こんな行為に及ぶのか理解できなかった。 行為の意味自体は知っていた、しかしだからこそ親子でこんな行為をしていいはずがないと思う倫理観が子れいむにはあった。 そんな子れいむの気持ちを無視してれいむは餡子汁と泥でべたべたになった体を偏執的なまでに子れいむにこすり付けた。 「やだやだやだあああ!!!」 子れいむは必死に体を振ってイヤイヤをするが子どもの体では体格の大きい大人のれいむを振り払うことは出来ない。 れいむは子れいむの口から底にかけてをぺろぺろと丹念に舐め始めた。 「まりさ…まりさのまむまむぅ…!」 「ぞんな゛どごなめぢゃだめな゛のおおお!!」 嫌がる子れいむだったがその底付近からは餡子汁がだんだんと漏れ始め 息を荒くして顔を赤く染めていた。 「ゆぇっぷにゅう!?」 「むちゅ…んっちゅぅ…」 吐き気を催して思わず開いた口にれいむの舌がぬるりと進入した。 れいむはじゅるじゅると餡唾を飲みながらさらに体をゆすり頬と頬をこすりつけ合わせる。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ…」 「ずぎゅ、ずっぎむぢゅぅぢだぐだいどに゛ぶっぢゅうううう!!!」 すっきりしたくないという子れいむの意思とは裏腹に二人の快感は高まっていった。 「すっきりー!」 「すっきりー!」 そして二人は絶頂を迎えた。 「まりさ、もういくよ もっとすっきりしたいけどここはゆっくりできないばしょだからはやくいかないと」 「………どう…じで…」 子れいむはれいむに引っ張られるまま虚ろな瞳で空を見つめていた。 その時ドン、と音がしたかと思うとれいむの体を蔓で編んだネットが捕らえていた。 子れいむは呆然とその光景を眺めていた。 「ゆ!?なにするの?ゆっくりでれないよ、はやくだして!」 「ゆっくりできないゆっくりになっちゃったみたいだね、れいむ」 二人の行為をずっと隠れ見ていたのか茂みの奥から黒い影が現れた。 黒い帽子に金髪の髪、その姿はれいむの思い描くまりさと瓜二つだったが決定的に何かが違った。 「ゴミクズ…」 そう、それは永夜緩居で死んだはずのゆっくりまりさのゴミクズだった。 「まりさにはじちょうしてねっていってたくせにはげしいすっきりだったね」 「うるさいよ!れいむはまりさといっぱいかわいいあかちゃんつくるんだよ! それをかってにみてるえっちなゴミクズのほうがゆっくりできてないよ! ゴミクズはゆっくりでていってね!」 れいむは行為を盗み見されたことに怒ってまりさを口汚く罵った。 「ふーん、まあどうでもいいよ、まりさはぱちゅりーのかたきをうつだけだから」 その言葉を聞いてれいむははっとした。 こいつが、れいむ達を付回してれいむとまりさの子ども達を殺していたのだと気付いた。 それもぱちゅりーが死んでしまったという八つ当たりに等しい理由でだ。 「ゴミクズぅぅぅぅぅううう!!よ゛ぐもれ゛いむ゛とま゛り゛さ゛のこども゛ぉををおおおおおおお!!!」 れいむはネットの中で暴れるが皮が痛むばかりでネットは自力では外せそうになかった。 「れいむ、わるいけどこっちにゆっくりきてね」 「ゆ…」 そう言うとまりさは子れいむのリボンを咥えるとそれを手綱の様に引っ張って子れいむを傍らに寄せた。 子れいむは何も反抗しようとしなかった。 「れ゛い゛む゛の゛ま゛りざにざわ゛ら゛な゛いでねええええええええええええええええ!!!!」 まりさに連れて行かれるということがどういうことなのか、れいむにははっきりとわかっていた。 れいむは餡子汁を顔中から垂れ流して懇願したが子れいむでさえその言葉を聞き入れようとはしなかった。 まりさは憐れそうにれいむの方を見ると隠し持っていた先を尖らせた木の枝をぺっと吐き出してれいむの方に投げた。 「子れいむをたすけたかったらそれであみをきっておってきてね」 そう言うとまりさは茂みの奥へと消えていった。 れいむがネットを切り裂いてまりさ達を追った先には枯葉の絨毯が敷き詰められた少し開けた場所があった。 「ゴミクズ…」 れいむは憎しみの全てをこめてまりさをそう呼んだ。 「ひさしぶり、ゆっくりしていってねれいむ」 まりさの瞳には最初に会ったときのような光は無くただただドブ川のようにどす黒いものが渦巻いていた。 「まりさを…わたしのまりさをどこにやったの?」 れいむは辺りを見回しながら言った。 まりさは怪訝な顔をした。 「あれはまりさじゃなくてれいむだよ まあそれはどうでもいいよ、れいむがまりさをころせたらおしえてあげるよ ぱちゅりーをころしたときみたいにやればかんたんだよね?」 その恨みったらしい言い草にれいむは苛立った。 「まだそんなことをいっているの、このゴミクズが れいむ達は…だれよりもいきるためにいっしょうけんめいだったのに… そんなりゆうでみんなをころしたんだね やっぱりおまえはゴミクズだよ!ゆっくりできないゴミクズだよ!!」 れいむは最大限の侮蔑と軽蔑をこめて吐き捨てた。 まりさはこれ以上の言い争いは無駄だというかのようにれいむに向かってきのこを投げた。 「そのきのこはもうどくで、ぺろぺろしただけでもゆっくりできなくなるよ さっきわたしたきのえだのさきにさしてぬけば…わかるよね」 れいむはまりさの方から目は離さずに念のために持ってきていたその枝をきのこに刺した。 まりさも同じように木の枝を取り出してきのこに突き刺す。 数瞬の沈黙があった後両者は同時に木の枝をきのこから抜いて、それが開始の合図となった。 「ゆっおおおおお!!!」 口に咥えた木の枝でれいむは勇猛果敢にまりさに向かって突きを繰り出す。 まりさはあとずさりながら突きを受け流し防戦に徹した。 木の枝が空を斬りお互いの間の空間が歪んだように見えた。 死闘は続いたが、まりさはろくに反撃も出来ないままで葉っぱで埋まった木の洞の前に追い詰められた。 「もうにげられないよおおおおおおおおお!!!」 「……」 「ゆっくり、しねえええええええええ!!!」 これで終わりだとばかりにれいむは木の枝を引くとまりさに向かって必殺の突きを繰り出した。 『ゆぐぅ!?』 ブスリ、と木の枝がまりさを貫通してまりさは木の洞の中に押し込まれた。 「はぁ…はぁ…」 確かすぎる手ごたえを感じてれいむは木の枝を口から離した。 「はやく…はやくれいむのまりさのばしょをおしえてね!」 れいむの問いにまりさはにやりと笑うと目で後ろを指し示した。 れいむの中を悪寒が走った。 確かすぎる手ごたえ、れいむには最悪の予想が見えてしまった。 れいむは慌ててまりさを退かす、刺さっていた木の枝がボキンと折れた。 舌を使って洞の中の木の葉を掻き分ける。 そのすぐ下に、まりさを貫通した木の枝に刺された子れいむが居た。 「あ、あああ…」 れいむは愕然としてその姿を見つめた。 小さなからだの子れいむは致死性の毒が周り次の瞬間には死んでしまうであろうことは明らかだった。 「ぉかぁ…さ…ん…」 「まりさあああああああああああああああああああああああ!?」 子れいむの頬を涙が伝ったかと思うと子れいむは息を引き取った。 「ゆ…ゆふふふふふっふふふふふふうふ…」 れいむは笑い出した。 遂にまりさとの繋がりは完全に断たれ、一人ぼっちになったのだ。 もうれいむには何のために生きて良いのかわからなかった。 「どう、だった…まりさのしかけ…」 まりさは持ち前の体力で毒の効果からなんとか持たせているようだったが死は時間の問題だった。 それを理解した上で遺言のようにうわ言をつぶやく。 「さいしょにつるしたこどもも、つるでくちをしばっておしゃべりもできなくしてあったけど、いきてたんだよ しんだのは、れいむがつるをきってから…」 まりさはれいむにたいしてこの上なく恐ろしいことを言い出した。 れいむはピタリと笑うのをやめて青ざめてまりさの言葉を聴いた。 「つぎのこは、れいむのみてたとおり れいむにむかってなげたふたりも、ちゃんといきてたんだよ… れいむが、うけとめてあげてたらしななかったのにね…」 れいむは諤諤と震えだす。 「そのこは、だれがみてもかんたんだよね」 まりさは木の洞の中の子れいむを見た。 「れいむがころしたんだよ」 「も゛う゛やべでえええええええええええ!!!!」 遂に耐え切れなくなったれいむは半狂乱で悲鳴を上げる。 れいむの目からは餡子がそのまま流れ出していた。 人で言うなら血涙であろうか。 「ぱちゅりーだけれいむにころされるなんてゆるせない、だから、だからみんなれいむにゴフッ! ころさせてやったんだよ!ざまあみてね!まりさがゴミクズなら、こどもをぜんぶころしちゃったれいむはもっとゴミクズだよ! うふふふふふふふふふふふふふふ…」 「うわああああああああああ!!!!」 れいむは木の枝を咥えるとまりさに向かって突き刺した。 「ゆぐっ…、うふふ…、やっぱり、こんなことしてもぱちゅりーはわらってくれないね…」 まりさは餡子を吐きながら、空を見つめていた。 きっとその先にはぱちゅりーが見えているのだろう、死の淵にあって穏やかな顔をしていた。 「ゆっくりできなくて、ごめんね…」 とてもすまなそうにそう言うとまりさは息を引き取った。 「れいむが…れいむが子どもを…れいむが…れいむが…れいむが…まりさ…まりさ…まりさが…」 れいむは、自らまりさとの繋がりを全て断ってしまったことに気付かされ、その罪深さに絶望に打ちひしがれた。 「う゛わ゛あああああああ!ま゛りさ!いっじょにゆ゛っくりし゛てよ゛おおおおおお!まり゛さ゛ああ゛あああ゛あ゛ああ!! ゆ゛あああああわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! ま゛り゛ざあああああああ!!!ゆ゛ぎゃあああああああああああ!ゆ゛ぎゃあああああああああ!!!!」 れいむは木の幹に向かって何度も何度もぶつかった。 そのうちに頭からは餡子が流れだし、口許にまでとろりと流れた。 その時、自分の命の味を味わいながられいむはふと気付いた。 「そうだ…まりさ…まりさはまだいる…」 それに気付き、れいむは笑い出した。 「れいむ!れいむがいるよ!まりさがいのちをかけてまもってくれたれいむがいるよ! れいむのいのちがなくならないならまりさともずっとつながってる! やったよ!やったよまりさ!あははははは!いっしょにゆっくりしようね!ゆっくりしようね!」 れいむはけたたましく笑い続けた。 もはや支離滅裂の狂気の理論としか言いようが無いが実際れいむは狂っているのだからしかたの無いことだった。 ただ、そのけたたましい笑い声は永夜緩居から追ってきた物を呼び覚ましてしまった。 「ゴミクズ!ぱちゅりーはわらってくれなかったんだってね!ざまあみろ!れいむのまりさはわらってくれたよ! やっぱりおまえがゴミクズ」 れいむがまりさの顔を覗き込んで勝利宣言をしている最中、まりさの頬がぐぐっと膨らんだ。 「ゆ?」 れいむが不思議に思ってそこを覗き込むと頬を突き破り、何かが現れてれいむの体を突き刺した。 「ゆぎゅぅぅぅう!?な゛ん゛な゛の゛おおおお!?ゆっぐりでぎだよおおお!?」 それはまりさの体の中にずっと潜んでいたカブト虫だった。 永夜緩居を出る時からずっとまりさの体の中に住んでいたのだ。 そんな習性はカブト虫には無いが、永夜緩居の狂った虫達は一匹たりとも永夜緩居から獲物を逃すつもりはなかった。 カブト虫は、その角でれいむの体を抉りながら甘い餡汁をぺろぺろと舐めた。 「やべ、やべでええええ!!!」 まりさの頬からは次々とカブト虫が現れ、れいむの体を抉っていった。 抵抗しようにもここまで戦い続けてきたれいむにはもはや抗う力など残っていなかった。 ただただゆっくりと食べられていくだけである。 「やべでえええ!!!れ゛い゛む゛ばっ!れ゛い゛む゛ばいぎなぎゃだめなのおお!! れ゛い゛む゛がぢんだらま゛り゛ざがああ!!!ま゛り゛ざがいなぐなっぢゃううううう!!! やべでええええ!れ゛い゛む゛ぢんだらだめ゛な゛の゛にいいいい!!! ま゛り゛ざま゛り゛ざあああああああああああ!!!!」 れいむの断末魔が森に木霊する。 新たに生きる意味を見つけたばかりでれいむはゆっくりと食べられ死んでいった。 いっそ新たに生きる意味を見つけずに後ろからカブト虫に突き刺されて 殺されていたらこうも無念を感じることはなかっただろうに無残なことだ。 これで、この度永夜緩居に挑んだものは全て永夜緩居に呑まれた。 永夜緩居の秘密を漏らす者は無し。 永夜緩居― ゴミクズ このSSに感想を付ける
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『学校:秋(後編)』 34KB 虐待 不運 日常模様 れいぱー 現代 結束。そして・・・ 以下:余白 『学校:秋(後編)』 八、 「い゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!! ……ん゛ゆ゛ぼぉ゛ッ??!!!」 男子の鋭い蹴りがれいむの顎の辺りにめり込んだ。壁に追い詰められたれいむは後方に飛ばされることもできず、その衝撃の 全てを顔で受け止めるしかない。散々暴行を受けてきたせいか、れいむの皮は他のゆっくりに比べれば丈夫になっているようだ。 別の男子がぐったりしているれいむの髪の毛を掴んで持ち上げた。髪の毛がちぎれそうになる痛みに歯を食いしばりながら「や めてね、やめてね」と身を捩らせて訴えかけてくる。しかし、そんな訴えを聞くような男子ではない。手首のスナップを利かせ て、れいむの顔面を激しく教室の後ろの壁に打ち付けた。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 餡子を大量に吐き出し、白目を剥いて痙攣を起こしている。放っておけば一時間も経たないうちに死んでしまうだろう。呻き 声を上げるれいむをその場に置いて、机の中から給食に出てきた紙パックのオレンジジュースを取り出した。それをれいむの口 の中へと注ぐ。 「ゆゆっ?! あ、あまあまっ!!!」 瀕死だったはずのれいむの目に光が戻り、きょろきょろと周囲を見渡す。半強制的に意識を取り戻させたのだ。錯乱しても別 におかしくはない。しかし、すぐに直前の激痛がれいむの全身を襲う。「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛」と声を漏らし、教室の床をごろ ごろと転がった。そのれいむを箒の柄を使って執拗に殴打する。固い木製の柄とれいむの柔らかい皮が打ち合わされる度に小気 味良い音が教室内に響き、それに合わせてれいむがドプッ、ドプッと中身を吐き出した。 「ごべ……な゛ざ……だずげ……で……。 ゆ゛っぐり゛……じだ……い……」 れいむの言葉を遮るように泥と埃まみれになったれいむの尻を蹴り飛ばす。吹き飛んだれいむは、教室の壁に叩きつけられて 跳ね返ってきた。また、痙攣を起こし始めたので残りのオレンジジュースを飲ませた。 「たすけで……もう゛、や゛めでよぅ……。 いや……いやぁ……ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 「助ける理由がないもんなあ。 俺たちはお前を痛めつけて遊んでるだけだし」 「どぉして……そんなごど、ずる、の゛……」 「お前がムカつくからだよ。 何にもできやしねぇ、ゆっくりのくせに自己主張ばっかりベラベラしやがって……。 何が、ゆ っくりしたい、だ。 させるかよ、この糞饅頭が」 「ゆ゛っぐり……ゆっぐり゛……」 意識はあっても朦朧としているせいか、自分の願いをうわ言のように繰り返すれいむ。東風谷さんの事が好きなメガネの男子 は、東風谷さんを泣かされた一件以来、ゆっくり関係のサイトを飛び回っていたらしい。その過程で見つけたオレンジジュース によるゆっくりの回復は、男子たちのれいむ虐めに革命を起こしたのである。 「良くやったぜ、お前~!」 「う……、うん……。 こいつ、死なせないように痛めつけようよ。 死なせちゃったら楽にさせちゃうから……絶対、そんな ことはしないよ」 メガネの男子は心の底かられいむの事を嫌っているようだ。れいむの頭をリボン越しに踏みつけて、足の裏をグリグリと押し 付ける。床に唇を擦り付けられる屈辱と、大事なリボンを踏みにじられる悔しさが、れいむの涙の量をどんどん増やしていく。 「ゆ゛ぶぶぶぶぶ……」 「おらぁ! さっさと気絶しろよっ! 何回でも起こしてやるからよっ!!!」 そう言ってまた、三人がかりで全身のあらゆる箇所を蹴り続ける。れいむはどこの痛みに対して集中すればいいのか分からな い。ただ、ただ、ひたすらに意識を失うまでいつ終わるとも分からない暴行に耐え続けるしかなかった。やがて、また口から中 身と泡を吐いて白目を剥き、ぐったりして動かなくなる。そこにオレンジジュースを与える。また、目覚める。 「ゆ……ゆんやぁぁ……ッ!!!」 れいむはここ数日間、男子によって、殴られる→気絶する→起こされる→殴られる……を毎日繰り返していた。女子がれいむ のバリケードとしての役割を果たさなくなってから、放課後にれいむと“遊んでやる”時間が飛躍的に増えた。おかげでれいむ は毎日毎日男子に殴られ続けてしまう。 今日の分の“遊び”が終わって水槽の中に放り込まれたれいむはベコベコに皮を凹ませており、汗か涙か涎かしーしーか判別 できないような液体が水槽の底に付着している。それを見て汚いと思った男子はれいむを持ち上げて逆さにし、リボンを雑巾が わりにしてそれらの液体を拭き取った。れいむは、「ゆぅ……、ゆぅ……」と短く声を出すばかりである。そんなれいむの頭を リコーダーで数発殴ってから、ようやく男子は家路についた。 「れいむ……どうして……こんなめにあわないといけないのぉ……。 なんにもわるいことしてないのにぃ……」 「やはりゆっくりは浅はかですね。 私が子供の頃(幼稚園の頃)からまったく変わっていない」 「ゆげぇッ?!!」 突如として現れたのは聖さんと村沙ちゃんと寅丸さんの三人である。寅丸さんがれいむのリボンごと髪の毛を掴んで水槽から 引きずり上げた。今日はもう痛い思いをしないで済む、と思っていたれいむは既にしーしーをちょろちょろと漏らしている。そ んなれいむの顔面に村沙ちゃんが思いっきり柄杓を打ち付けた。バチィィィンという皮が弾けるような音が聞こえる。れいむは 揉み上げを振り回しながら泣き叫んだ。 「仏の顔も三度まで、という言葉があります」 「……って、聖さんが単にれいむに腹が立ってるだけでしょ?」 れいむは何を言っているのか分からないと言った様子で怯えながら聖さんを上目遣いで見上げた。 「聖……本当にいいのでしょうか? 仮にも聖はお寺の娘ですよ……。 無益な殺生は控えたほうがいいのではないかと」 「殺生? 寅丸。 それは少し違うわね。 ゆっくりはただ動いているだけで、生きてなどはいない」 女子の連帯感は強い。非常に強い。その中でも特に聖さんは人と人との繋がりを重んじる。紫ちゃんの件、東風谷さんの件。 どれも腸が煮えくり返る思いではあったが、運動会終了後のれいむの言葉は聖さんの逆鱗に触れた。まさに魔神降臨。聖さんは 寅丸さんから受け取ったれいむを掴んだまま思いっきり机に叩きつけた。額を強打したれいむだが聖さんの力のほうが勝り、跳 ね返る事による衝撃の吸収ができない。今の一撃でれいむはすでに気が遠くなりつつあった。オレンジジュースの事は、村沙ち ゃんも事前に突き止めており、すぐに缶ジュースの蓋を開けてれいむの頭にバシャバシャとかけ始める。失いかけた意識を無理 矢理戻らされるれいむは只々、泣き叫ぶしかなかった。その声すら耳障りと感じたのか、寅丸さんは工作セットの中に入ってい た粘土をれいむの口へと押し込んだ。 「ん゛ゅ゛ぅぅ゛ぅっ?! んっ! ん゛う゛っ!!! ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛う゛ぅ゛~~~!!!!」 叫び声が雑音に変わる。聖さんは寅丸さんに廊下を見張っているように指示を出し、自分は机の中から彫刻刀を取り出した。 「――――いざ、南無三ッ!!!」 校舎をビルに例えるならば、夕焼けに照らされたこの地はまさに黄昏の摩天楼。彫刻刀のうちの一本、切り出し刀を構えて、 れいむに百連突きを浴びせる聖さん。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!!!!」 顔を刃物で刺される痛みは、れいむがここに来てから初体験である。皮を突き破った切り出し刀の先端がれいむの中身に触れ る。凄まじい激痛がれいむを襲っていることだろう。その痛みは、殴る蹴るの暴行とは比較にならない。花火で炙られもしたが、 この痛みに比べれば可愛いものだと思えてしまうほど、れいむは体力を一気に奪われてしまった。正直言ってここまでやれば餡 子を全て吐き出すことによる出餡多量で死んでしまっていても可笑しくはない。しかし、それは口に詰め込んだ粘土が許さない のだ。れいむは抵抗することもできず、叫ぶこともできず、中身を吐き出すこともできず、聖さんによってひたすらに刺され続 けた。れいむの顔という顔に切り出し刀によって貫かれた傷跡が刻まれていく。正直、村沙ちゃんはドン引きである。 「ひ、聖さん……ちょっと……いくらなんでも……死ぬんじゃ……」 そう言いながらも冷静にパシャパシャとオレンジジュースをかける村沙ちゃん。れいむは目玉をぐりんぐりんと動かしながら、 ぐったりしている。粘土と唇の隙間から涎がべちょべちょと垂れ流されていた。 ようやくれいむが解放される。無数の切り傷は用意していた水に溶かした小麦粉で全部塞がれていた。見た目、外傷はなく、 ひたすらオレンジジュースをかけられ続けていたれいむは、瀕死にすらなってない。むしろ、教室の中を逃げ回っていた。 「こないでねっ! こないでねっ!! どぼじでごっぢにぐる゛の゛ぉ゛ぉ゛!!!」 聖さんは自分の怒りを余す所なくぶつけて満足したのか、うっかりれいむを手から離してしまったのである。その隙をついて 猛然と跳ねて逃げようとはしてみたものの、所詮はゆっくりのあんよ。すぐに追いつかれてしまう。村沙ちゃんと寅丸さんは、 そんないつでも捕まえることのできるれいむをわざとゆっくり追いかけて、助かるかも知れないという希望とやっぱり無理かも 知れないという絶望を交互に与え続けて遊んでいたのだ。 「れいむ……もう……げんっ、かい……」 「限界なんてないわよっ!」 村沙ちゃんがれいむを渾身の力で蹴り飛ばす。れいむはロッカーとロッカーの間にある木製の仕切りに顔を強打して、痛みに 床を転げ回っていた。村沙ちゃんは思わずニヤリと笑ってしまう。寅丸さんはれいむを追いかけるだけに終始していた。聖さん はもうれいむに興味が失せたのか、学級文庫の棚に置いてあった空飛ぶ円盤の本を読みふけっている。 「もう、やめてよぉぉぉ!!!」 「あははっ! 男子の気持ち、わからないでもないなーっ」 必死に懇願し続けるれいむの頭を踏みつける。床に顔を押し付けられたまま揉み上げをぴこぴこと振り続ける様に、村沙ちゃ んはなんとも言えない快感を感じていた。れいむの頭を足の裏で押さえつけたまま、柄杓でれいむのお尻を執拗に殴打する。れ いむのお尻は見る見るうちに真っ赤に腫れ上がって行った。聖さんがそんな村沙ちゃんをチラリと見て尋ねた。 「村沙ちゃん? その柄杓って……」 「うん。 聖さんとこのお寺の柄杓だよ。 一本持ってきた」 「なんでわざわざ……」 「も……やべ……で……」 切れ切れに呼吸をしながら、蚊の鳴くような声で訴えるれいむ。辺りはすっかり暗くなってしまっていた。三人はもう一度、 れいむに対して治療を施すと、仲良く教室を出て行った。 水槽の中で泣き続けるれいむ。もう、ここにいるのが嫌で嫌で堪らなかった。それどころか、もう「永遠にゆっくりしたい」 とさえ思っていたのだ。しかし、水槽の中に閉じ込められているれいむに自殺はできない。顔しかないので、何か別の物を使わ なければ自らの命を絶つことができないのだ。 「……おうち……かえる……。 おうち……れいむのおうち、どこぉ……? もう、ここはいやだよぉ……」 涙を流し続けるれいむに優しい言葉をかけてくれる者はいない。悩みを聞いてくれる相手もいない。自分の存在が認められず、 それを自分で理解していながらもここにいることしかできない。れいむの味わっている苦しみは現代社会の“いじめ問題”と同 じものだったのである。 守ってくれる存在もいなくなってしまった。誰からも存在を許されていないのに、その存在を消すことさえも許されない。れ いむは何度も思っていたのだ。そんなに自分の事が嫌いならここから逃がしてくれればいいのに、と。そのほうがお互いにとっ ても幸せなのに、と。 過激派で双葉小の核弾頭と言われている霊烏寺(れいうじ)くんや、れいむの事を「厄い、厄い」と言い続けていた鍵山くん は一度、冗談交じり半ば本気で「殺してどっかに捨てれば?」と言っていたが流石にそれは実行できなかった。れいむを完全に 殺してしまう事の恐怖。それが本音で建て前は上白沢先生と飼うと約束したから、という事だろう。 運動会で大敗した日から一週間が過ぎ、クラスの雰囲気は四月と比べて嘘のように明るくなっていた。皆で一つの事を成し遂 げようとしたクラスの絆がどんどん強く、太くなっていく。散野くん、大ちゃん(ニックネーム)、白石くんの三人が、諏訪子 ちゃん、東風谷さん、八坂ちゃんと話をしていた。 「だぁかぁらぁさっ! 蛙は、ケツの穴にストロー刺して膨らませるのが面白いんだって!」 「散野は相変わらずガキだなぁ……」 「白石くんだって似たようなもんだよ」 「その……汚くはないんでしょうか……」 「あっはっは。 無駄だよ、男子という生き物にそういう概念はないさ」 「っていうか、蛙虐待はんたーーーーいっ!!!」 笑い声に包まれる教室。学級委員長である紫ちゃんも嬉しそうに微笑んでいた。 「ゆげぇっ!! ぺっ! ぺっ! や、やめてね、やめてねっ! もくもくさんはゆっくりできないよっ!!」 いつかのように黒板消しを水槽の中ではたかれて、チョークの粉まみれになったれいむが涙ながらに訴えかける。水槽の前で は数人の男子が笑い声をあげていた。涙目になったれいむを見てはクスクスと笑う女子たち。ニヤリと笑った散野くんがれいむ のリボンを掴んで水槽から引き上げる。 「や、やめてねっ! おろしてねっ! はなしてねっ! こわいよぉぉぉっ!!!」 この状態にされてから碌な目にあったことがない。流石の餡子脳でもそれを理解しているのか、れいむは既におそろしーしー を漏らしていた。 「何ビビッてんだよ? 俺は、お前を洗ってやろうとしてるだけだろ?」 そう言って手洗い場にれいむを放り込んで蛇口を捻る。まるで行水のように強い水圧がれいむの頭頂部を襲う。水に弱いれい むは、水に晒されただけで声にならない悲鳴を上げた。れいむの口を押さえて、慌てて教室に戻ってくる散野くん。自身も水に 濡れていながら楽しそうに笑うその姿は風の子と呼ぶに相応しい。ずぶ濡れのれいむを適当に雑巾でくるんで拭いてやるのは、 大ちゃんだ。東風谷さんはハンカチで散野くんの顔を拭きながら、 「大丈夫ですか? 風邪をひいてしまいますよ? もう、寒くなってきましたし」 「大丈夫! 俺、最強だから!!」 「出た! 散野の最強!!」 また一つ。教室に笑顔の花が咲く。水槽の中だけ別の世界のようだった。どう足掻いてもあの輪の中には入れない。これまで の事でそれは完膚なきまでに理解させられているはずだったのに、どうしても自分もあの輪に入りたいと願ってしまう。しかし、 それを口に出すのはとてもとても恐ろしいことだった。今の空気を壊したら、蔑みの視線を一身に浴びてしまう。それから、ま た水槽の外に出されて、殴る蹴るの暴力を振るわれるのだ。……相手が満足するまで。 だから、れいむは生徒たちから顔を背けた。迂闊に泣くことも許されない。一昨日はれいむが泣いていたから、もっと泣かせ てやろうと集団でリンチを受けた。ゴミ箱に投げ込まれたこともある。インターネットで知識を得始めているのか、無理矢理、 激辛のスナック菓子を食べさせられもした。 れいむは悲しくて悲しくてたまらない。こんなに構ってほしいのに、構われるときは厭な思いしかさせられなかった。れいむ が声も出さずに流した涙には、誰一人として気付かない。 夜がまた来る。一人ぼっちの夜が。朝がまた来る。孤独に震える朝が。 翌日の放課後。教室に残っていた生徒数名がニヤニヤしながら水槽の前に集まってきた。れいむはもう、それだけで歯をカチ カチと鳴らして震えている。体中から嫌な汗が噴き出してきた。怖くて怖くて意識さえも失いそうになる。暑いのか寒いのかさ えも区別がつかなかった。 「今日は、いつも一匹で寂しがってるれいむに友達を連れてきてやったぜ」 「!??」 思いもがけない男子の声。しかし、その後ろで陰鬱な笑みを浮かべている残りの生徒たちがれいむの不安感を激しく煽る。し かし、“友達”という言葉に体はどうしても反応してしまう。チラリと後ろを見た。 「んっほおおおぉぉぉぉ!!! とかいはな、れいむねぇぇぇぇ!!!! ありすがすっきりー!してあげるわあああああああ」 「ゆ……ゆんやああああああああああああああああああ!!!!!!」 初めて見たはずのれいぱーありす。それでも、れいむはそのありすが放つ負の感情に畏れ慄き揉み上げをきゅっと内側に折り 曲げた。男子はそこらで適当に捕まえたありすを揺すって発情させたのである。そして、興奮冷めやらぬありすをれいむの前に 連れてきたのだ。 「れいぱーはゆっくりできないぃぃぃぃ!!!!」 「んまあぁぁっ!!! れいむったら、つんでれさんなのねぇぇぇぇ!!!! すぐにかわいがってあげるわぁぁぁぁ!!!!」 ありすの台詞回しにニヤニヤと笑う男子たち。女子はさすがにドン引きしながらも、ありすの動きを見つめていた。 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!!」 「かわいいれいむねぇぇぇぇぇ!!!!」 水槽に放たれたありす。れいむに逃げ場はない。すぐに押さえつけられて、ゆっくりたちの交尾が始まる。女子はその様子を 見るたびに「きゃー」などと言っていたが、その様子をしっかりと凝視していた。激しく犯されるれいむを見て、生理的嫌悪感 を抱いたのか数人の女子は黙って教室を出て行く。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! れ゛い゛む゛のばーじんざんんん゛ん゛、いぢばん゛す゛ぎな゛ゆっぐりにあげだがっだ の゛に゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」 「ヴァージンって……クスッ」 女子が笑う。男子はもうゲラゲラと腹を抱えて笑っていた。持っていたプラスチックのバットでありすの頭をボコボコ殴る。 「ん゛ほおぉッ?! じゃま゛をじないでね゛ぇぇぇ!!!!」 「おら、ありす!!! もっと腰振れよっ!!!」 「やっだぁ……////」 小学校高学年。それなりの性の知識も得ている。泣きながら抵抗を続けるれいむを尻目に生徒たちは大盛り上がりだ。やがて、 れいむの頬が紅潮していく。それはありすも同じで動きはますますヒートアップしようとしていた。 「ゆ……っ//// ゆひっ……ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……ッ!!!」 「んぅっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「すっきりーーーーー!!!!」 「す……きり……」 事を終えたばかりのありすを水槽から引きずり出して、れいむに対してするような暴力を放つ。性行為を終えたばかりのあり すはほとんど抵抗できずに痛めつけられていく。性欲も薄れてしまったのか、ぺにぺには当の昔に引っ込んでしまったようだ。 滅多打ちにした野良ありすを教室の窓から放り投げる。「ゆ゛べっ」という悲鳴と共に「ゆっくりにげるわ」という声が聞こえ てきたので無事なことは無事なのだろう。 そして。 「ゆぐっ……えっく……。 れいむの……ばーじんさん……ばーじんさんが……」 泣きじゃくるれいむの額には、実ゆっくりの赤れいむと赤ありすが実っていた。それが視界に入ると、れいむは泣きながら笑 顔を浮かべる。男子も女子も、れいむのその様子を見て呆けてしまった。れいぱーの子供である。さっきまでは、ヴァージンが どうだとか言っていたのではなかったのか。生徒たちが互いの顔を見合わせる。 「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ」」 「ゆっ、ひっく……れ、れいむの……ちび、ちゃん……。 ゆっくりして……いってね……っ」 「ゆっくちしゅりゅよっ!」 「おきゃーしゃんっ! ゆっくち! ゆっくち!」 衰弱した身体のせいか、茎には二匹の赤ゆっくりしか実らなかった。悲しいのだろうか。悔しいのだろうか。それとも、嬉し いのだろうか。れいむは複雑そうな表情をしていたが、実った赤ゆに向ける視線は輝いているように見えた。 それは、茎の赤ゆがれいむに返事を返した時に一層強くなったように思う。そこに、男子が一歩歩み寄った。生まれたばかり の赤ゆたちが悲鳴を上げた。 「ゆんやぁぁぁ!!! にんげんしゃんは、ゆっくちできにゃいぃぃぃ!!!」 「おきゃーしゃん、ありしゅをたしゅけちぇぇぇぇ!!!」 それから。一同が目を丸くする事態が起きる。 「……ぷっくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 れいむが。さっきまで怯えて泣いて、震えていたれいむが……。男子に向けて威嚇を行ったのである。その目にはうっすらと 涙を浮かべていたが、男子から一瞬たりとも目を離そうとしない。 「こっちにこないでねっ!!! れいむのかわいいかわいいちびちゃんは、れいむがぜったいにまもるよっ!!!!」 強い意志。望まない子供であったかも知れない。そんな思いは、茎に実ったばかりの赤れいむと赤ありすの笑顔を見て、吹き 飛んでしまった。今日の今日まで孤独で、一匹寂しく生きてきたれいむ。そんな、れいむにとって……二匹のちびちゃんは、大 事な大事な存在に思えたのだろう。だから、れいむは誓ったのだ。絶対にこの二匹の赤ゆを立派に育ててみせると。絶対に自分 と同じような辛い思いはさせないと。 「……あ?」 男子の額に青筋が浮かぶ。握りしめた拳はぶるぶる震えていた。そんな男子から放たれる殺気を前にしても、れいむは威嚇を 解かない。その表情は、まさに母親のそれだった。 「はやくどこかへいってね!! れいむ、おこってるよっ!!!!」 怒っている。その言葉が男子の怒りに火をつけた。すぐに水槽の中に手を伸ばす。 「ゆんやああああぁぁぁぁぁ」 「きょわいよぉぉぉぉぉ」 しかし、れいむが巧みに顔を動かして茎に実る赤ゆを守っている。業を煮やした男子はれいむの頭をいつものように水槽の床 に押し付けた。すぐにもう一人の男子がフォローに入る。 「ゆ゛んぐっ……ゆ゛ぎぃぃぃぃ!!! はなぜぇ、ばな゛ぜえ゛ぇ゛ぇ゛ッ!!!!」 いつもなら、顔を床に押し付けて身を守るのに、今は目の前でゆらゆらと揺れる茎に実った二匹の赤ゆしか見ていない。その 目には凄まじい怒りが込められていた。しかし、その怒りは逆に男子の神経を逆撫でしてしまう。 「おきゃあぁしゃあぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 「れいむのちびちゃんに、きたないてでさわるなあああああああああああああ!!!!!!」 男子が、ぶら下がっていることしかできない赤れいむの顔を指で摘まんだ。瞬間、おそろしーしーをぶちまける赤れいむ。れ いむは恐ろしい形相で「やめろぉぉぉぉぉぉ」と叫び声を上げた。赤れいむは滝のように涙を流しながら、か細い声で母親であ るれいむに助けを求める。 ゆっくりを殺す事。煮えくり返る感情が、男子の背中を後押しした。あるいは、突き飛ばされてしまったのかも知れないが。 「おきゃ……しゃ、たしゅけちぇ……」 「ちびちゃんっ! れいむがぜったい――――」 「びゅぎぇッ??!!!」 男子が指に力をかけて、生まれたばかりの赤れいむを壊した。飛び散った餡子がれいむの頬に付着する。 「………………ゆ?」 裂けて崩れてしまった皮。そこからボトボトと零れる餡子。少し軽くなった茎。向けられない笑顔。消えてしまった命。ちび ちゃん。 「ゆ……あ……」 男子も女子も固唾を飲んで水槽の中のれいむを見ている。赤ありすは恐怖のあまり、言葉を失ってしまっていた。その赤あり すに手をかける。 「ゆゆっ?! ゆっくち? ゆっくち?! ……ぴぎゅっ!!!!!」 「う……う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!!!!!!」 絶望に満ちた表情。見開かれた目玉。引き裂けんばかりに開かれた口。今までのどの叫びよりも凄まじい絶叫。それかられい むは体中の水分がなくなってしまうのではないかと思うほどに大量の涙を流した。 「どぼじで……どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!??? じね゛ぇ゛っ!!! ゆ゛っぐり゛でぎない゛ にんげんざんは……じね゛え゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛え゛え゛!!!!!!!!」 狂ったように泣き叫び、「死ね、死ね」と繰り返すれいむ。一人の女子が歩み寄る。 「……ねぇ。 その茎、引き抜いておかないと……色々とばれちゃうんじゃない?」 それもそうだ、と男子の一人が茎をブチッと引き抜く。一瞬だけれいむは苦悶の表情を浮かべたが、解放された瞬間、水槽に 転がった茎とそれに実る赤ゆの残骸に舌を這わせ始めた。泣きながら、必死に。舐めてあげれば死んでしまったちびちゃんたち が生き返ると信じて。 「ぺーろっ、ぺーろっ、ぺーろぺーろっ!!!! ゆっくり……なおってねっ! おかあさんをひとりにしないでねっ! ちび ちゃん……ちびちゃあん……おねがいだから、おめめをゆっくりあけてよぉぉぉぉ……ッ!!!」 しかし砕かれた新しい命は反応を示さない。その伸ばされた舌に、男子がカッターナイフを突き立てた。 「ゆ゛ぎい゛ぃ゛ィィィィッ?!!!」 「ムカつくな、お前」 「ゆ゛っ!?」 「死んでんだよ、てめぇのガキはよ」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ!!!」 揉み上げをばたつかせる。そんなことはない、と否定しているのだろう。男子はそれを見て、失笑すると茎を水槽から取り上 げた。同時にカッターナイフも引き抜かれる。 「がえ゛ぜっ!!! がえ゛ぜぇ……っ!! かえじでぇ……。 れいむといっじょにゆっぐりする゛の゛ぉぉぉ……っ。 お ねがいだからちびちゃんを……」 「うるさい」 女子の一人がれいむの後頭部に拳を撃ちこんだ。呻き声を上げながらも、「おねがいします、おねがいします」と繰り返すれ いむに腹が立ったのか、居合わせた生徒たちはれいむを水槽から引っ張り上げてモップや箒の柄で飽きるまで殴り続けた。 それから、ようやく解放されるれいむ。時間にして一時間にも満たない短い一時。ぼろぼろの身体を動かす気力も体力も残さ れていない。痛みに呻くことさえ、面倒だと感じた。真っ暗闇の教室。浮かんでは消える、ちびちゃんの笑顔。 (……ちび、ちゃん……くらくても、こわくないからね……おかあさんが、ついてるからね……) 言葉にできないから心で語りかける。心の中の言葉にさえ、誰も返事を返してくれなかった。それが悲しくて堪らなかった。 この孤独の寂しさが解放されると思ったのに、その希望は一瞬で叩き壊されてしまったのだ。 体の痛み。心の痛み。孤独の寂しさ。失う絶望。れいむは暗闇の中で泣いた。泣いたと言えるのだろうか。れいむに、今、自 分が泣いているという意識はなかった。 (ちびちゃん……おかあさんといっしょに……ゆっくり、しようね…………。 ゆっくり……ゆっくりだよぅ……) ⑨、 あの日以来、れいむは廃ゆの様になっていた。ぼんやりと水槽から見える世界を視界に入れるだけの日々。生徒たちも文化祭 準備の追い込みが始まってきたせいか、れいむに関わる者はほとんどいなくなってしまっている。運動会直前の再現と言ってい い。 しかし、今回は室内での作業が中心だ。紫ちゃんたちのクラスはお化け屋敷。西行寺さんたちのクラスはメイド喫茶をやるら しい。十六夜さんが異常なほどに張り切っていたのが微笑ましかった。今回は学校全体の各クラスの出し物に評価点がつけられ る。とは言っても、大抵一位と二位は六年生が奪っていくのだが。それから、各クラス代表での百人一首大会。これについては やるまでもなく、輝夜ちゃんが優勝するだろう。輝夜ちゃんは一年生の頃からずっと連続優勝だ。対抗できるのは五年生の稗田 さんくらいだろうか。それが分かっているから、両クラスとも百人一首大会の結果は勝負の内容に入れていない。 さて。 「あらあら……紫のところはお化け屋敷? 少しオーソドックス過ぎないかしら……?」 「幽々子。 見誤ったわね。 先生たちの評価点のほうが高いのよ? メイド喫茶なんて受けるのは男子ぐらいのものだわ」 「甘いのねぇ……。 低学年の女の子は、みんな可愛い恰好に弱いものよ?」 「……女の子?」 「ええ。 メイド服に着替えたりもできるのよー。 もちろん、写真も撮ってあげるわ」 (なん……だと……っ) 西行寺さんのシナリオは、教師陣の得票を上回る低学年女子の得票。評価点が高いとは言え、点差は十点しか変わらない。紫 ちゃんがすぐに教室に帰って電卓で予想される得票数を弾き出す。紫ちゃんが机を思いっきり叩いた。 「……幽々子ッ!!!」 学校全体の男子の票はばらけるだろう。しかし、女子の票はまとまってしまうかも知れない。教師陣全員が紫ちゃんたちのク ラスに投票して、やっとイーブンと言ったところか。しかも、紫ちゃんたちのクラスはお化け屋敷。女子からのウケは悪いだろ う。闘志を燃やす紫ちゃんと西行寺さんを見ながら、上白沢先生と森近先生が苦笑いする。 「文化祭、ってここまで計算してまでやらなきゃいけないイベントだったかな……?」 「うーん……どうして、この子たちはこう……無駄なところで用意周到なのかしら……」 それからチラリとれいむの入った水槽を見る。ピクリとも動かないれいむを見て上白沢先生は溜め息をついた。 (隠すということが、どれだけ難しいことか……誰も気づいていないのね) クラス一同がれいむに対して何をしているか、上白沢先生は気付いていた。しかし、現場を押さえない限りは何も言うことが できない。いつも、水槽の中にいるはずのれいむが“目立たないような小さな怪我”をしているのは知っていたので、何か事情 を知らないかと聞いてみたことがある。誰もかれも話をはぐらかすばかりで確証は得られなかった。れいむも何も喋ろうとはし ない。恐らくは口止めされているのだろう。 (しかし、違和感があるのよね……) ゆっくりが、生徒たちの口止めを受け入れるほど痛めつけられているようには見えなかったのである。頑なに口を閉ざすなら、 もっと“酷い目に遭わされていても良いはず”なのにも関わらずだ。はっきりした証拠もなしに生徒を疑うことはできない。ま して、ゆっくりの言葉を信じて生徒を疑うなどということも不可能だ。何の脈絡もなしにれいむを飼うのをやめさせるわけにも いかない。確かな疑問を感じながら、それを答えに結び付けることが、どうしてもできなかった。 「え~~~っ?! 上白沢先生、文化祭の日来れないんですかぁぁぁ?!」 紫ちゃんが叫ぶ。上白沢先生は両手を合わせて「ごめん!」と言葉を返した。その日はどうしても外せない用事があるらしい。 「そんなぁ。 先生がいなかったら、得点が二十点も減っちゃう……」 「得点だけにしか興味ないのか、お前は」 そう言って紫ちゃんの額を人差し指で突く上白沢先生。その光景にクラスが笑いに包まれる。しかも、その用事の準備で、文 化祭前の一週間は午前中しか学校にいられないらしい。既に文化祭モードに突入しているクラス一同にとって、担任の不在はな かなかに痛いビハインドだ。 何はともあれ、お化け屋敷の準備が少しずつ進んで行く。工作の得意な河城さんはお化け屋敷のセットを次々と作っていった。 文ちゃんが光を当てる角度などの指示を出す。紫ちゃんを中心にお化け屋敷は少しずつ形になっていった。 「うーらーめーしーやー……」 「きゃああっ!!!! た、多々良さんっ!!! 悪い冗談はやめてくださいっ!!!」 唐傘お化けの恰好をした多々良さんは驚く東風谷さんの顔を見てケラケラと笑っていた。ふくれっ面になった東風谷さんが多 々良さんに攻撃をしかける。多々良さんは動きにくい姿で懸命に東風谷さんの攻撃をかわしていた。 「……楽しいかも知れない」 東風谷さんがつぶやく。周囲の生徒たちも頷いた。あの時と同じ昂揚感。文化祭当日まであと僅かだ。陽が沈む直前まで教室 に残って準備を続ける生徒たち。上白沢先生は午前中で帰ってしまい、すでに教室にはいない。隣のクラスはメイドのたしなみ を十六夜さんから学ぶために体育館で練習に励んでいる。 「うわ……怖い絵描けるんだね、河城さんって」 「これって河童?」 「うん」 河城さんの技術力は圧倒的と言っても良かった。それこそ、運動会であまり役に立てなかったため、文化祭にかける思いも強 いのだろう。紫ちゃんと聖さんがお化けの配置や音響のタイミングなどについて何度も話し合いをした。徐々に散らかっていく 教室内。事件はそんなときに起こった。 「きゃっ!」 女子の一人が床に散在していた折り紙を踏みつけて転んでしまった。 「――――見えたッ!」 「いたたた……」 次の瞬間。 「ゆ?」 傾いた机。その上にはれいむが入った水槽が置いてある。それが倒れかけていた。 「危ないっ!!!」 伊吹さんが素早く駆け寄って机が倒れるのを防いだが、傾いた水槽かられいむが転がり落ちた。 「ゆべしっ! ゆっぐぐぐ……、ゆ?」 呆けているクラス一同。危機一髪の出来事にれいむの存在が視界から消えていた。刹那、れいむの脳裏に電流走る。 「ゆっくりにげるよっ!!!」 「?!」 千載一遇のチャンス。ちらかった教室の中では一度にれいむを追いかけることができない。れいむは狭くなった教室の中を縦 横無尽に逃げ回った。ストレス解消の相手を逃がしてはたまらないと男子が全力で追いかける。れいむが教室の床を飛び跳ねる。 「ま、待てっ! このっ!!!」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……ッ!!!」 「きゃあっ!!!」 れいむが河城さんの背中にぶつかった。体勢を崩して前のめりに倒れかける河城さん。持っていた筆を洗浄するための水が前 方に勢いよく飛び散った。それだけではない。れいむは教室の中から逃げるために、立てかけてあったベニヤ板を次々と倒し始 めた。それは、すべて河城さんが描いた絵が貼ってあるものだ。それがドミノ倒しのように倒れていく。 「や……やめて……」 机の上に立って飾りつけをしていた散野くん。その机にぶつかるれいむ。散野くんは体勢を崩して転倒しそうになったため、 思わずそこから飛び降りた。着地した先はベニヤ板。河城さんが描いた絵が無残に真っ二つに割れてしまった。この混乱に乗じ て、れいむは更に教室の中を荒らした。作っていた小道具が。セットが。壊されていく。河城さんはそれを茫然とした様子で見 つめていた。 「お願い……やめてぇぇぇぇぇ!!!!」 ついにれいむが教室の裏口から脱出する。 「風見さん!!! 風見さんッ!!!! れいむ!!! 捕まえて!!!!」 「……え?」 文化祭の準備そっちのけで花壇の世話をしていた風見さんの視界にれいむが飛び込んでくる。そして、あろうことか、風見さ んが大切に育てていた花壇に侵入してきた。れいむがジャンプを繰り返すたびに、花がちぎられ、茎を折られていく。薙ぎ倒さ れていく花々を見て、風見さんは持っていた移植ごてを強く握りしめた。 「ゆっくりにげたよっ!!」 「逃げてないわよ……」 ゆらりと立ち上がる風見さん。持っていた移植ごてをれいむに向かって投げつける。移植ごての先端は正確にれいむを捉え、 後頭部に深々と突き刺さった。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ?!! い゛だい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 風見さん。れいむ。踏み荒らされた花壇。その光景を見てクラスの男女が生唾を飲み込んだ。 (これは……) (殺されてもおかしくないわ……) 風見さんはごろごろと転げまわるれいむの髪の毛を乱暴に掴んで持ち上げると、そっと移植ごてを引き抜いた。それから、ゆ っくりと教室に戻って来る。滅茶苦茶になってしまった教室を見回すと、その中央で河城さんが泣きじゃくっていた。風見さん はそこから視線を逸らすと、近くにいた男子に命令をした。 「押しピン」 「え?」 「持ってこい、って言ってんのよ」 「は、はいっ!」 言われた男子がすぐに押しピンの入った箱を持ってきた。全員が風見さんの行動を見守る。それは、紫ちゃんとて例外ではな かった。風見さんは、まず、れいむがぐったりするまで執拗に往復ビンタを食らわした。それから、れいむのリボンと壁を押し ピンで刺し止めていく。それから、深呼吸をした。 「――――今から、あなたを、殴り続けるわ」 (だ……) (弾幕……開花宣言……ッ!!!) そこから閃光のような右ストレートがれいむの顔面にぶち込まれた。その一撃で涙が噴水のように噴き出す。しーしーも絶賛 放出中だ。しかし、風見さんのラッシュは終わらない。あっという間にズタボロの姿になっていくれいむ。拳が撃ち込まれる度 にれいむは餡子を吐き出した。吐き出した餡子を拾い集めてれいむの口に押し込む。喉の辺りまで手を突っ込んで、無理矢理喉 奥へと押し込んだ。 「ゆ゛ぼっ、ぶぇ……や゛べで……ぎぼぢわ……ひぎいぃぃぃッ??!!!」 勢い余って喉の向こう側の体内まで手を突っ込んでしまったらしい。れいむが激しく痙攣を起こした。ずるり……とれいむの 口の中から手を引き抜く風見さん。綺麗な白い腕はれいむの餡子色に染まっていた。 「オレンジジュース」 「へ?」 「持ってきてるんでしょ? オレンジジュース」 「は、はいぃぃぃぃっ!!!」 すぐさま、風見さんのもとにオレンジジュースが用意された。風見さんはタオルで腕を拭きながら、れいむを睨み付けた状態 で口を開く。 「おい」 「はい」 「何やってるの?」 「え?」 「早くかけろ」 風見さんの言葉に反応を返す前に無言でオレンジジュースをかける男子。ほかの男子も同情の視線を送ることしかできない。 「花はね」 そう言って、れいむの額に拳を叩き込んだ。既にれいむは切れ切れの呼吸をしている。 「お前みたいな糞饅頭と違って、ほいほい回復しないのよ」 更にれいむの右目の辺りを力任せに殴りつけた。 「ねぇ。 れいむ。 あんたさ、本当に……死のうか?」 「ゆ……ゆひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 結局、ギリギリのところで止めに入った紫ちゃんと八坂ちゃんの活躍により、れいむは一命を取り留めた。それからすぐに舞 台や小道具を作り直して、どうにかこうにか文化祭当日にお化け屋敷が形になったのである。 お化け屋敷はなかなかに盛況だった。特に、“本当に助けを訴えてるみたいに動くズタボロの生首の仕掛けがすごい”と評判 だった。風見さんがれいむの顔が変形してしまうぐらいに殴り続けた後、男子が提案をしたのだ。当日の朝にれいむを殴れるだ け殴ってぐちゃぐちゃの風貌の生首を用意する。口には粘土を突っ込んで助けを呼べないように細工して、ネット通販で買った 小さ目の透明な箱に押し込む。目玉だけはギョロギョロと動いていた。これに、下からライトを当てると……。 「き、きゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 凄まじい勢いで悲鳴を上げる女子。人というのは大半が怖がりの見たがりだ。悲鳴を上げるに至った原因が気になってしょう がないのか、お化け屋敷の客足は途絶えることがない。メイド喫茶もかなりの盛況ぶりだったが、お化け屋敷とどちらが盛り上 がっていたかは、互角だったように思う。 百人一首大会も順当に輝夜ちゃんが勝利を収めた。 「それでは。 第三十六回、文化祭の最優秀クラスを発表します」 (神様……ッ!) 八坂ちゃんと諏訪子ちゃんが祈る。東風谷さんも目を閉じていた。紫ちゃんはまっすぐに司会者を見つめている。 「六年生の……お化け屋敷です!!!」 アナウンスが会場に響いた瞬間、飛び上がって喜ぶ紫ちゃんたちのクラス全員。寄せられた感想も実に様々だった。 ――生首の精巧さが半端じゃない ――すごくこわくて、おもしろかったです ――デパートのおばけやしきよりも怖かった ――猫娘(風見さん)に踏まれたい 何はともあれ、シナリオ、順路、証明、音楽、仕掛け。 その全てが高い評価を得ていたらしい。集計をしたのは教師陣であ るため、西行寺さんたちのメイド喫茶との得点差はわからなかったが、これで隣のクラスに負けっぱなしのまま卒業するという 事態は避けることができた。 上白沢先生が帰ってきてから、一番最初に気付くように、教卓の前にトロフィーと賞状を置いた。 紫ちゃんたちのクラスが団結して手に入れた、自慢の勝利である。文化祭が終わったあとも、みんな大はしゃぎをしていた。 翌朝。早朝。 「……可愛そうに……。 あんな糞饅頭に踏まれて潰されるなんて……屈辱よね……」 「か、風見さんッ!」 「?」 へし折られた花を撫でていた風見さんが声のする方向へ顔を向けた。そこには、あの風見さんに恋をしてしまった男子が立っ ていた。男子はやたらともじもじしながら、風見さんをチラチラと見つめている。風見さんもなんとなく頬を染めてしまった。 二人の間を晩秋の冷たい風が吹き抜ける。 「ぼ、僕は……風見さんのことが、好きですっ! ぼ、ぼぼ……僕と、付き合ってくださいっ!!!」 「いやよ」 「うわああああああああああああん!!!!!」 瞬殺されてしまった男子が校庭へ向かって走り抜ける。風見さんはもう一度しゃがみ込んでへし折れた花を撫でてやった。一 瞬、愛おしむように撫でているへし折れた花が、今、フッたばかりの男子のように見える。風見さんが無言で立ち上がった。 (……なに? このどきどき……) 迷いを振り払うかのように教室へと入っていく。教室の中には誰もいない。いるのは、水槽でうなされながら眠っているれい むのみだ。そこに近寄る。それから自分のランドセルから小麦粉を取り出した。それを器に入れて水でとく。 「……やり過ぎなのよね、あいつらは……。 あんまりやり過ぎると、上白沢先生に気付かれるわ……」 そう言って小麦粉をれいむの傷に塗り込んでいく。これである程度の応急処置が完了だ。昼頃には怪我も目立たなくなってい るだろう。風見さんがクスッと笑った。 「……楽しまなきゃねぇ、れいむ。 でも、次に花壇を荒らしたら殺すからね……?」 風見さんは、上白沢先生の目を欺くためにこうやって毎朝れいむの治療を行っていたのだ。花壇の世話のために、早朝から登 校しても風見さんは怪しまれない。 風が冷たくなってきた。 冬がやって来る。 冬籠りの準備をする必要のないれいむ。しかし、冬を越せるかどうかは分からない。消え入りそうなれいむに声を掛ける者は 誰もいなかった。 れいむが静かに目を閉じる。この水槽に閉じ込められて……見てきた世界は余りにも残酷で狭小なものだった。 つづく
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名前:れい 通称:れい よく使われるタグ:もっと評価されるべき、一人JR、そっくりさん降臨シリーズ、ガンラァァァァンス(巻き舌) 声の特徴:ハイトーンボイスからボーイソプラノ、果てはかわいい系からデスボイスまで幅広い範囲をカバー。特にデスボイスに関してはニコ動屈指だとも言われている。 作品の特徴・傾向 主に動画をみて気に入ったものを歌う。 ニコ動内でのブームを外した時期に歌う。 声量・歌唱力・声質の幅がとても広い。 巻き舌やビブラートのはいった熱いシャウトに定評がある。 主だった男性ニコニコアーティストが引き合いに出される程の高い歌唱力と声量にも定評がある。 ハイトーンボイスを出しても裏返らない。 人物・その他の特徴 「組曲「モンハン動画」歌ってみた」以外も評価されるべきだとのコメントが多い。 「真っ赤な誓いを頑張って歌ってみた」では、(lucky氏作と思われる)合唱動作をつくり直すべきだとのコメントが出る程に熱いシャウトとビブラートを披露している。 「『あいつこそがテニスの王子様』を歌ったようです」ではプロ声優の犯行ではないかと疑われる程の七色の声を披露。 そもそも地声が声優的とのコメントも。 「『あいつこそがテニスの王子様』を歌ったようです」は、「「HARD ROCK OFエアーマンが倒せない」今更ながら歌ってみた」にてコラボ希望のコメントを残した(α(あるふぁ)の動画をみて歌いたくなったらしい)。 ガンランス大好き「皆で紅蓮に染まろうぜ!!!俺の紅蓮銃槍はもう真っ赤っ火><真っ赤な誓いいいいいいいいいいいいいいいいいいい」 歌い手描いてみたシリーズで知られる歌い手「れい」氏とは別人。 動画 公開マイリスト 【ニコニコ動画】我、在ルベキ場所 組曲「モンハン動画」歌ってみた(モンスターハンター)ver.れい 真っ赤な誓いを頑張って歌ってみたver.れい 「ランティス組曲」を歌ったようです ver.れい 「HARD ROCK OFエアーマンが倒せない」今更ながら歌ってみたver.れい 関連動画 コラボ 未来への咆哮を二人で歌ってみた。 【れい+α ver.】(α(あるふぁ)とのコラボ) 合わせてみた れいさんの「ランティス組曲」を本家と比較してみた ランティス組曲ver.れいと本家を比較してみた ランティス組曲ver.れいを本家と比較してみた 編集業務連絡 名前 コメント
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注意!! ゆっくり同士の交尾が出ます。 ぺにぺにまむまむが出ます。 他SS作者様の設定をパクってます。 パロディ有り 以上了承できる方はどうぞ。 「ゆゆ~ゆ~ゆゆゆっ~くりぃ~」 切り株の上で一匹のれいむが人間からすれば踏みつぶしてしまいたくなるような雑音を立てている。 切り株の周りには沢山のゆっくり達がおとなしく鎮座し、れいむの雑音を聞いている。 「ゆっ! きょうもたくさんうたったよ! みんな! ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 このれいむはこの群れ一番の美ゆっくりとされているれいむだ。 無論言い寄るゆっくりは後を絶たない。 「れいむ! きょうはまりさたちとゆっくりするんだぜ!」 「いんかもののまりさはだまっててね! れいむ! きょうはありすといっしょにすっきりしましょうね!」 「わかるよー。ちぇんといっしょにゆっくりするよねー!」 「むきゅ! きょうはいっしょにおべんきょうをしましょうね!」 「いいい、いっしょにゆっくりするみょん!!!」 「みんなへんなこといわないで! れいむはれいむといっしょにゆっくりするんだよ!!!」 ゲスもレイプ魔もみなれいむに言い寄る。 「ゆっ! きょうはひとりでゆっくりしたいからみんなどっかにいってね!!」 れいむの一声で群れは解散し、れいむは望み通り一匹になった。 全員このれいむに嫌われたくないから。 「れいむ!」 しかし、この群れにいるゲスまりさとよばれるまりさ達三匹組がれいむの前に姿を現した。 「おそいよ! さっさとごはんちょうだいね!!! れいむおなかすいたんだよ!!!」 自分の言うことを聞かなかった三匹に対し、食べ物を要求するれいむ。 この三匹は惚れた弱みにつけ込まれ、食料をれいむに貢ぐ生活をしていた。 「ごめんねなんだぜ! でもいっぱいごはんとってこれたんだぜ!」 「いっぱいたべてほしいんだぜ!」 まりさ達は帽子や口の中から餌を取り出し、れいむの前に置いた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー」 がつがつと汚らしく餌を食い散らかすれいむ。 「れ、れいむ。きょうこそまりさたちとゆっくりしていってほしいんだぜ!!!」 いつものように一緒に過ごして欲しいと頼むまりさ三匹 「うるさいよ! こんなごはんじゃまんぞくできないよ! やくたたずなまりさたちはさっさともっとおいしいごはんをもってきてね! そうだ! いつもみょんがれいむのこといやらしいめでみるんだよ! きもちわるいからこっそりころしてね!!!」 いつものように全く相手にされず、さらなる餌と気に入らないゆっくりの抹殺を命令された。 このれいむは外見は良かったが中身はゲスであった。 ゲスまりさを利用し、餌を巻き上げ、気に入らない者を始末させる。 こうすることで、自分が存分にゆっくりでき、同時に自分に不平不満を持っている者を自らの手を汚さずに始末していった。 ゲスまりさ達が駆けていったことを確認すると、幼なじみのまりさの元へ向かう。 抹殺対象とされたみょんは一匹で餌を探していた。 「みょんみょん~♪ みょんmyヴェニス!!!!」 存分にゆっくりしながら餌を求めるみょんを一突きで絶命させたまりさ。 その死体は三匹の腹の中に収まった。 ちなみにこのみょんは前日に美れいむに対して我が儘な性格を指摘したため暗殺対象にされたのだ。 みょんを殺したゲスまりさ三匹はもっとおいしい餌を求め、草原を駆けてゆく。 (こんどこそはもっとおいしいごはんをれいむにあげていっしょにゆっくりするんだ!) その途中でぱちゅりーに出会った。 「みかけないぱちゅりーだぜ!」 「どこのぱちゅりーかしらないけど、まりささまたちにおいしいえさをよこせなんだぜ!」 「さっさとわたさないといたいめみるんだぜ!」 最初から強盗のように声を荒げるまりさ達。 しかしぱちゅりーは物怖じせず、 「むきゅ、今はご飯を持ってないけど美味しいご飯なら持ってこれるわ」 「じゃあ、さっさともってくるんだぜ!」 「あげるのはいいけど、何でまりさ達はそんなにご飯をほしがるの? みんなちゃんと自分のご飯くらい取っ手来られそうだけど」 「れいむにあげるからいっぱいごはんがひつようなんだぜ!」 「むきゅ、そのれいむって群れ一番の美れいむの事かしら?」 「そうなんだぜ!」 「ならもっと良い方法があるよ!!! よく聞いてね!」 逆にゲスまりさ達に提案をする。 数時間後・・・ 「ゆっ! おそいよまりさ! ぐずなまりさはきらいだよ!」 いつもよりも餌を運んでくるのが遅かったことに不満を述べるれいむ。 いつもならまりさは謝ってれいむに餌を与えていたが今回は様子が違った。 「なにぼーっとしてるの! ゆっくりしないではやくあやまってね! あと、ごはんさっさとよこしてね!!!」 「うるさいんだぜ!」 どんっ! 「ゆ"っ!!!」 一匹のまりさがれいむを突き飛ばした。 餌をゲスまりさ達に集めさせ、ろくに狩りにも行かずに歌うか幼なじみまりさとゆっくりするだけの生活はれいむから体力を確実に奪っていた。 れいむは突き飛ばされた衝撃で気絶し、まりさ達に運ばれていった。 数分後、れいむが目を覚ますとそこは湖の近くにある洞窟だった。 「むきゅ、あとはこの『あんだま』をれいむに食べさせてあげてね! そしたら後は好きにして良いよ!」 ぱちゅりーとゲスまりさ達の会話もはっきりと入ってこない頭でれいむは考えた。 (れいむはなにをしてたんだっけ、おひるねしてたのかな・・・、そうだ、あのばかまりさたちにつきとばされたんだ!) そこまで思い出し、ガバリと起き上がったれいむはさっそくまりさ達に文句を言い始めた。 「れいむにこんなひどいことしてただですむとおもってるの!? ばかなの! しぬの!」 「ゆぅ、ごめんなんだぜ、おわびにこれあげるんだぜ!」 まりさは素直に謝り、れいむにぱちゅりーから貰った餡玉を与えた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!!」 今まで食べたことのない甘味に舌鼓をうつれいむ。 れいむが餡玉を食べ終わると同時にまりさ達三匹はお互いの顔を見合わせ、一度頷くとれいむに頬をすり寄せだした。 「ゆっ! なにするの! れいむにへんなことしないでね!」 まりさ達はれいむの抗議など無視し、頬を激しく振動させる。 交尾、いや強姦を始めたのだ。 「やべでねええええ!!! れいむにはまりさがいるんだよおおお!!!」 「ま、まりさなら、ここにいるんだぜ!」 「ぢがうよおおおおお! おばえだちのようなぐずじゃないよおおおお!!!!」 どんなにれいむが嫌がってもまりさ達はやめない。 それどころか、 「「「すっきりー!!!」」」 「ずっぎりー!!!」 いっしょにすっきりー! してしまった。 「でいぶのばーじんがあああああ!!!」 泣きわめくれいむの頭には茎が生え始める。 まりさ達はれいむを押さえつけ、頭に生えた茎をぶちりと引きちぎる。 「でいぶのあがちゃんがあああああ!!!! どぼじでごんなごとづるのおおおおお!!!!」 「うるさいんだぜ! おかされてよろこぶびっちれいむはまりさたちをもっとすっきりさせるんだぜ!」 強気のまりさ達は休む暇無く強姦を続ける。 「ゆっへっへ! れいむのばーじんまむまむきもちいいんだぜ! もっときもちよくさせてやるんだぜ!」 「じゃあ、まりささまはばーじんあにゃるをもらってやるんだぜ!」 ぺにぺにまむまむあにゃるでの強姦も終わったところで余った一匹がれいむに無理矢理口付けする。 「ゆへへへへ・・・、まりささまはれいむのふぁーすとちゅっちゅでがまんしてやるんだぜ!」 普通ならば胎生にんっしんっするはずの交尾も、ぱちゅりーが与えた餡玉の効果で植物性にんっしんっになった。 蔦が生える度に蔦は引きちぎられ、その蔦はれいむに無理矢理食べさせる。 もとから餌に困らなかったれいむは、にんっしんっしすぎたために黒ずんで死ぬこともなく、延々と犯され続けた。 そして次の日。 「ちゃんと列に並ばなきゃだめなんだぜ!」 「わかったよー、ちゃんとならぶよー」 昨日れいむが輪姦された現場には長蛇の列が出来ていた。 最前列ではゲスまりさの内一匹が列に並んでいたゆっくりありすから餌を受け取っていた。 「ゆっ! かくにんしたんだぜ! じゃあ、なかにはいっていいんだぜ!」 今し方餌を渡して中に進んだありすの目の前には自分たちが夢中になった美れいむがゲスまりさ二匹に押さえつけられていた。 「つぎのやつなんだぜ! れいむ! ちゃんとあいさつするんだぜ!」 「ゆぎゃああああ!!! もうおうちかえるううううう!!!」 ありすはすぐさまぺにぺにを出し、れいむに襲いかかった。 ずんっ! 「ゆあああああ!!!! ぼおやべでえええええ!!!」 れいむの悲鳴など気にすることなくありすはれいむを犯す。 「ゆっ! ありすにれいぷされてよろこんでるんだぜ!」 「とんでもないびっちなんだぜ!」 「みんなのあいどるきどってたくせにとんだすっきりーあいどるなんだぜ!」 「「ゆーゆっゆっゆっゆっ!」」 「あ"あ"あああ"ああ"あ!!!!!! ずっぎりー!!!」 ありすはれいむに中出しすると、すっきりー顔で外へ出て行った。 れいむの頭に生え始めた茎はまた千切られ、無理矢理れいむ自身が食べさせられた。 そして、次のゆっくりが中に入ってきた・・・。 「むきゅ、うまく行ってるようね!」 「あ、ぱちゅりー! ありがとうなんだぜ! おかげでびれいむとすっきりーできたし、ごはんもたくさんもらえてるんだぜ!」 行列の最前列で受付をしていたまりさが答えた。 前日、ぱちゅりーが提案したのはれいむをレイプし、飽きたら餌と引き替えに他のゆっくり達と交尾させるというものだった。 普通、交尾をしすぎると赤ゆっくりに栄養をとられて黒ずんで死んでしまうが、 赤ゆっくりに栄養を奪われる前に茎を引きちぎり食べさせれば黒ずんで死ぬことはない。 そしてぱちゅりーが与えた餡玉は「食べると植物性のにんっしんっしかできなくなる」効果がある。 そのため、どんな交尾を行っても胎生のにんっしんっはせず、エンドレスで犯され続けた。 こうして、このゲスまりさ達は好きなときに美れいむを犯し、 飽きたら売春をさせて餌を確保するという生活を続け、効率的に食欲と性欲を満足させたのだった。 そして、いつの間にかぱちゅりーは二匹分の餡玉を残し、どこかへと消えてしまった。 だがこの三匹には子分が出来た。クズれいむとゲスまりさとレイパーありすのトリオだ。 そして、6匹の所帯となったゲスの一団はさらに美ゆっくりを連れてこようと考えた。 子分達にれいむの売春を任せ、三匹は群れを駆け回った。 しかし、美れいむほどの美ゆっくりは見つからず、割と困っていた。 今思えばあのぱちゅりーは中々の美ぱちゅりーだった。 どうせならあのぱちゅりーとすっきりーすれば良かった。 まとまって行動しては効率が悪いと三手に別れて行動しているまりさの内、人間の村付近を探索する一匹はそんなことを考えていた。 「ゆっ?」 まりさは人間と一緒に歩いているありすを見つけた。 (あのありす・・・すごいびありすなんだぜ!) まりさの次の獲物は決まった。急いで巣に戻り、他の奴らに知らせねば。 そしてその日の夜、次の獲物を決めたことを話した。 他の二匹はいい美ゆっくりを見つけることが出来なかったようで、早速明日拉致することで合意した。 そして次の日 「なあ、ほんとうにびありすはくるのかだぜ?」 「そのうちくるんだぜ! いいからだまってまつんだぜ!」 まりさ達は人間に見つからないようにありすが通りがかるのを待った。 そして、昨日と同様に人間と一緒にありすが現れた。 「ゆっ! すごいびありすなんだぜ!」 「そうなんだぜ! びれいむなんかよりももっとゆっくりしてるんだぜ!」 「おちつくんだぜ! びありすににげられたらたいへんなんだぜ! にんげんがありすからはなれるまでまつんだぜ!」 三匹は人間と争っている間にありすがどこかへ逃げていくことを恐れ、人間がありすから離れる瞬間を待った。 「ありす、ちょっと近くに住むおじさんにこれ渡してくるから、まっててくれ」 「わかったわ! ゆっくり気をつけてね!」 人間がありすから離れ、見えなくなった。 「いまなんだぜ!」 三匹は待ってましたとばかりにありすの元へ跳ねて行った。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆっくりしていってね!!!」 お決まりの挨拶を交わす四匹。 「あなた達はどこのゆっくり? 見ない顔だけど・・・」 (やっぱりすごくかわいいんだぜ! はやくすっきりーしたいんだぜ!!!) 「ゆっ! じつはかわいいびありすにみせたいものがあるんだぜ!!!」 三匹はいぶかしがるありすの質問を無視し、おだててこの場から連れ出そうとしている。 「可愛い美ありすなんて・・・、よくわかってるまりさじゃない! ちょっとくらいなら一緒にゆっくりしてあげても良いわよ!」 おだてられるとすぐこれだ。とでも言われそうなほどほいほいまりさ達について行くありす。 「ねえ、見せたい物って何なの?」 道中ありすが尋ねる。 「すごくすてきなものなんだぜ!」 自信満々に言い放つまりさ達。 やがて、美れいむが売春を行っている洞窟の隣の洞窟にありすを連れ込む。 「なによ、全然良い物なんて無いじゃない! どこに良い物があるのよ!」 「ゆっへっへっへ、これなんだぜ!」 そう言って三匹が見せた物は自らのぺにぺにであった。 「何見せてるのよ! もう帰るわ!」 「そうはいかないんだぜ!!!」 「いやああああああ!!!」 一匹の力はまりさよりも高いものの、同時に複数匹に襲われては為す術もないありす。 このありすも無理矢理餡玉を食べさせられ、一晩中三匹と子分の合計六匹に輪姦されるのであった。 次の日から、ありすとれいむは同じ洞窟に監禁され、売春を強要される日々が始まった。 「もうやだ! おう"ちか"えるう"うう"うう!!!」 「おにいさあああん! みょおおおおおおん!! たすけてええええええ!!!」 「ゆっへっへ! ふたりならべてすっきりー! するのはきもちよすぎるんだぜ!!!」 やりたい放題の六匹。 しかし、ありすは元々飼いゆっくりであったため突然の環境の変化に適応できずに衰弱していった。 そしてありす拉致から一週間 「おーいありすー、どこだー!!!」 「ありす! どこだみょおおおん!!」 ゲス達が川へ遊びに行っている間に飼い主とみょんが助けに来た。 このみょんは村の名士に飼われている戦闘強化型のゆっくりであり、同時にありすの恋ゆっくりであった。 最近行方不明になったありすを助けに行くため、ありすの飼い主に同行している。 飼い主はありすに取り付けられた発信器付きゴールドバッヂの反応を頼りにここまで来たのだ。 「お兄さん・・・ みょん・・・」 本当は叫んで助けを呼びたいが、衰弱しきった体ではそれは叶わなかった。 「ありすうううう!!!」 みょんがありすを見つけた頃にはすでに虫の息だった。 「みょん、お兄さん、ごめんね。ありす、もう・・・」 「みょおおおおおおん!! 死んじゃやだみょん!!!」 「待ってろ! すぐオレンジジュースを・・・」 「みょん・・・、お兄さん・・・、今まであり、がと・・・ぅ」 「・・・」 「あ・・・あり・・・す」 ありすはみょんと飼い主に見守られ、息を引き取った。 「ゆっ! にんげんとみょんだよ! はやくれいむをたすけてね!」 「・・・その前にここで何があったのか教えろ」 みょんは美れいむに冷たく言い放つ。 「れいむとありすはわるいまりさたちにつかまってまいにちすっきりー! させられてたんだよ!!!」 れいむはありのまま話した。 飼い主はがっくりと膝をつき、みょんはありすが受けていた仕打ちを思うと胸が張り裂けそうであった。 「ゆっ! だれかいるんだぜ!」 「みょんとにんげんよ!!!」 「あのみょんもすごいびゆっくりだよ! つぎはみょんもいれようね!!!」 「ありすがしんでるんだぜ! まったく、びょうじゃくはぱちゅりーだけでじゅうぶんなんだぜ!」 「おじさん、いたいめにあいたくなかったらおいしいごはんとそのみょんをおいていけなんだぜ!」 「・・・みょん」 「わかってるみょん」 飼い主は効きもしない体当たりを繰り返す洞窟の中に放り投げる。 「ぎゅっ!」 「べ!」 「らっ!」 そしてみょんにペーパーナイフを投げて寄越し、みょんはそれを目の前に置き 「ゆるさん・・・! ゆるさんぞ糞饅頭共! じわじわとなぶり殺しにしてくれる! 一匹たりとも逃がさんぞ! 覚悟しろ!!!」 そして始まる一方的な蹂躙。 「ゆっ! こんなのがでるわげない"よおお"お"おお!!! だずげでええええええええ!!!」 逃げようとしても出口に向かえば人間に投げ飛ばされ、みょんに突き刺され、踏みつぶされる。 「当たり前だみょん、たった六匹の生ゴミがみょんに勝てるとでも思ったのか?」 れいむは目にペーパーナイフを突き刺され痙攣する。 ゲス六匹を死にかけの状態まで痛めつけたみょんは飼い主に言った。 「そいつらにジュースを飲ませてほしいみょん」 「なぜ?」 「この程度で殺すなんて生ぬるいみょん! もっと痛めつけて苦しめてやるみょん!!」 飼い主としてはさっさと潰してしまいたかったが名士の飼いゆっくりであるため、一応言うことを聞くことにしてやった。 ジュースをかけて応急処置をし、麻袋に死なないように放り込んでゆく。 「ゆっ! すごいよ! みょんはつよいしかわいいしれいむのおよめさんにぴったりだよ!!!」 美れいむはみょんを褒め称えたがみょんは冷めた目で見据え、 「なんでお前なんかが生きてるみょん?」 「ゆっ? なにをいっtぎゃあああああああああ!!!!」 みょんは美れいむの頬を食いちぎり、何度も踏みつけた。 「なんでありすが死んでお前みたいな汚い野良が生き残ってるみょん! お前が死ねば良かったんだみょん! 汚い生ゴミのくせに! 害獣のくせに! 死ね! 死ね!」 「ぎゅべ! むぎゃ! やべでえええええ!!!」 単なる八つ当たりである。 れいむが虫の息になった頃になって飼い主はみょんから美れいむを受け取り、さっきの連中同様応急処置をし、麻袋に放り込む。 それから数日後 「ゆぎゃああああああ!!! ぼおやべでええええ!!!」 「ごんなのどがいはじゃないいいいいいい!!!」 みょんに半殺しにされたゲス六匹は人間の村で飼いゆっくりの性欲処理機として活躍していた。 かつて自分たちがありすやれいむにしたことと同じように犯され、孕んだ茎は片っ端から引きちぎられて食わせられる。 「ば、ばりざあああああああ!!!」 「ぼうやだ!!! おうぢがえるうう"ううう"う!!!」 野良のレイパーありすの性欲処理もさせられる始末であった。 「ゆるゆるのまりさだね! こんなゆるゆるまむまむじゃれいむはすっきり出来ないよ!」 「とかいは(笑)なありす! いなかものありすはすっきりー! することしかないからすごくゆるゆるだよ! いなかものまるだしまむまむ(笑)」 「がばがばれいむはゆっくり死ねば? ゲラゲラゲラ! これマジおすすめ!」 「ゆぎゃああああああああ!!! うるざいいいいいいいいいい!!!」 ちなみに美れいむはというと 「ゅ"っ、ゅ"っ」 加工所に連れて行かれたが、度重なるにんっしんっのせいで餡子の質が落ち、 食材失格の烙印を押され、変わりにゆっくりを苗床にする花を寄生させて「ゆっくり花瓶」に加工された。 加工の際に餡子や皮を薬で強化したため、今ではみょんのストレス解消のサンドバッグとして役に立っている。 「死ねっ! 死ねっ! お前なんか生きてる価値無いみょん! 臭い生ゴミ饅頭め!!!」 みょんは花瓶となったれいむや饅頭便器となったゲス達を虐めるだけでは飽きたらず、 野良ゆっくりを何度も襲撃し、そのたびに飼い主を通じ加工場に野良ゆっくり達を引き渡した。 みょんの襲撃は村の近辺から完全にゆっくり達が居なくなるまで続いたそうな。 「イカ臭い生ゴミ饅頭は死ねみょん! この性欲饅頭共め!!!」 終わり 補足 発信器がついてるならさっさと助けに行けばいいのに →このありすはみょんの元へ度々泊まりがけで遊びに行っていたため、今度もみょんの元にいったのだろうと餡子脳並みの思考で考えたため それと、発信器が故障していたため、修理に時間がかかったため。です。 元凶はぱちゅりーじゃないの? こいつ死なないの? →現在制作中のSSから引っ張ってきたぱちゅりーなのでこのぱちゅりーへの制裁はそっちで行われます。 なんか制裁が簡素すぎるような… →制裁は後付けなので仕様です なんじゃこりゃ →ゲスって言うくらいならこういう事もしでかすんじゃないかなあ…って思って書いてみました。 SSのネタとして使ってもらえればうれしいもんです 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり このSSに感想を付ける
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注意!! ゆっくり同士の交尾が出ます。 ぺにぺにまむまむが出ます。 他SS作者様の設定をパクってます。 パロディ有り 以上了承できる方はどうぞ。 「ゆゆ~ゆ~ゆゆゆっ~くりぃ~」 切り株の上で一匹のれいむが人間からすれば踏みつぶしてしまいたくなるような雑音を立てている。 切り株の周りには沢山のゆっくり達がおとなしく鎮座し、れいむの雑音を聞いている。 「ゆっ! きょうもたくさんうたったよ! みんな! ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 このれいむはこの群れ一番の美ゆっくりとされているれいむだ。 無論言い寄るゆっくりは後を絶たない。 「れいむ! きょうはまりさたちとゆっくりするんだぜ!」 「いんかもののまりさはだまっててね! れいむ! きょうはありすといっしょにすっきりしましょうね!」 「わかるよー。ちぇんといっしょにゆっくりするよねー!」 「むきゅ! きょうはいっしょにおべんきょうをしましょうね!」 「いいい、いっしょにゆっくりするみょん!!!」 「みんなへんなこといわないで! れいむはれいむといっしょにゆっくりするんだよ!!!」 ゲスもレイプ魔もみなれいむに言い寄る。 「ゆっ! きょうはひとりでゆっくりしたいからみんなどっかにいってね!!」 れいむの一声で群れは解散し、れいむは望み通り一匹になった。 全員このれいむに嫌われたくないから。 「れいむ!」 しかし、この群れにいるゲスまりさとよばれるまりさ達三匹組がれいむの前に姿を現した。 「おそいよ! さっさとごはんちょうだいね!!! れいむおなかすいたんだよ!!!」 自分の言うことを聞かなかった三匹に対し、食べ物を要求するれいむ。 この三匹は惚れた弱みにつけ込まれ、食料をれいむに貢ぐ生活をしていた。 「ごめんねなんだぜ! でもいっぱいごはんとってこれたんだぜ!」 「いっぱいたべてほしいんだぜ!」 まりさ達は帽子や口の中から餌を取り出し、れいむの前に置いた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー」 がつがつと汚らしく餌を食い散らかすれいむ。 「れ、れいむ。きょうこそまりさたちとゆっくりしていってほしいんだぜ!!!」 いつものように一緒に過ごして欲しいと頼むまりさ三匹 「うるさいよ! こんなごはんじゃまんぞくできないよ! やくたたずなまりさたちはさっさともっとおいしいごはんをもってきてね! そうだ! いつもみょんがれいむのこといやらしいめでみるんだよ! きもちわるいからこっそりころしてね!!!」 いつものように全く相手にされず、さらなる餌と気に入らないゆっくりの抹殺を命令された。 このれいむは外見は良かったが中身はゲスであった。 ゲスまりさを利用し、餌を巻き上げ、気に入らない者を始末させる。 こうすることで、自分が存分にゆっくりでき、同時に自分に不平不満を持っている者を自らの手を汚さずに始末していった。 ゲスまりさ達が駆けていったことを確認すると、幼なじみのまりさの元へ向かう。 抹殺対象とされたみょんは一匹で餌を探していた。 「みょんみょん~♪ みょんmyヴェニス!!!!」 存分にゆっくりしながら餌を求めるみょんを一突きで絶命させたまりさ。 その死体は三匹の腹の中に収まった。 ちなみにこのみょんは前日に美れいむに対して我が儘な性格を指摘したため暗殺対象にされたのだ。 みょんを殺したゲスまりさ三匹はもっとおいしい餌を求め、草原を駆けてゆく。 (こんどこそはもっとおいしいごはんをれいむにあげていっしょにゆっくりするんだ!) その途中でぱちゅりーに出会った。 「みかけないぱちゅりーだぜ!」 「どこのぱちゅりーかしらないけど、まりささまたちにおいしいえさをよこせなんだぜ!」 「さっさとわたさないといたいめみるんだぜ!」 最初から強盗のように声を荒げるまりさ達。 しかしぱちゅりーは物怖じせず、 「むきゅ、今はご飯を持ってないけど美味しいご飯なら持ってこれるわ」 「じゃあ、さっさともってくるんだぜ!」 「あげるのはいいけど、何でまりさ達はそんなにご飯をほしがるの? みんなちゃんと自分のご飯くらい取っ手来られそうだけど」 「れいむにあげるからいっぱいごはんがひつようなんだぜ!」 「むきゅ、そのれいむって群れ一番の美れいむの事かしら?」 「そうなんだぜ!」 「ならもっと良い方法があるよ!!! よく聞いてね!」 逆にゲスまりさ達に提案をする。 数時間後・・・ 「ゆっ! おそいよまりさ! ぐずなまりさはきらいだよ!」 いつもよりも餌を運んでくるのが遅かったことに不満を述べるれいむ。 いつもならまりさは謝ってれいむに餌を与えていたが今回は様子が違った。 「なにぼーっとしてるの! ゆっくりしないではやくあやまってね! あと、ごはんさっさとよこしてね!!!」 「うるさいんだぜ!」 どんっ! 「ゆ"っ!!!」 一匹のまりさがれいむを突き飛ばした。 餌をゲスまりさ達に集めさせ、ろくに狩りにも行かずに歌うか幼なじみまりさとゆっくりするだけの生活はれいむから体力を確実に奪っていた。 れいむは突き飛ばされた衝撃で気絶し、まりさ達に運ばれていった。 数分後、れいむが目を覚ますとそこは湖の近くにある洞窟だった。 「むきゅ、あとはこの『あんだま』をれいむに食べさせてあげてね! そしたら後は好きにして良いよ!」 ぱちゅりーとゲスまりさ達の会話もはっきりと入ってこない頭でれいむは考えた。 (れいむはなにをしてたんだっけ、おひるねしてたのかな・・・、そうだ、あのばかまりさたちにつきとばされたんだ!) そこまで思い出し、ガバリと起き上がったれいむはさっそくまりさ達に文句を言い始めた。 「れいむにこんなひどいことしてただですむとおもってるの!? ばかなの! しぬの!」 「ゆぅ、ごめんなんだぜ、おわびにこれあげるんだぜ!」 まりさは素直に謝り、れいむにぱちゅりーから貰った餡玉を与えた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!!」 今まで食べたことのない甘味に舌鼓をうつれいむ。 れいむが餡玉を食べ終わると同時にまりさ達三匹はお互いの顔を見合わせ、一度頷くとれいむに頬をすり寄せだした。 「ゆっ! なにするの! れいむにへんなことしないでね!」 まりさ達はれいむの抗議など無視し、頬を激しく振動させる。 交尾、いや強姦を始めたのだ。 「やべでねええええ!!! れいむにはまりさがいるんだよおおお!!!」 「ま、まりさなら、ここにいるんだぜ!」 「ぢがうよおおおおお! おばえだちのようなぐずじゃないよおおおお!!!!」 どんなにれいむが嫌がってもまりさ達はやめない。 それどころか、 「「「すっきりー!!!」」」 「ずっぎりー!!!」 いっしょにすっきりー! してしまった。 「でいぶのばーじんがあああああ!!!」 泣きわめくれいむの頭には茎が生え始める。 まりさ達はれいむを押さえつけ、頭に生えた茎をぶちりと引きちぎる。 「でいぶのあがちゃんがあああああ!!!! どぼじでごんなごとづるのおおおおお!!!!」 「うるさいんだぜ! おかされてよろこぶびっちれいむはまりさたちをもっとすっきりさせるんだぜ!」 強気のまりさ達は休む暇無く強姦を続ける。 「ゆっへっへ! れいむのばーじんまむまむきもちいいんだぜ! もっときもちよくさせてやるんだぜ!」 「じゃあ、まりささまはばーじんあにゃるをもらってやるんだぜ!」 ぺにぺにまむまむあにゃるでの強姦も終わったところで余った一匹がれいむに無理矢理口付けする。 「ゆへへへへ・・・、まりささまはれいむのふぁーすとちゅっちゅでがまんしてやるんだぜ!」 普通ならば胎生にんっしんっするはずの交尾も、ぱちゅりーが与えた餡玉の効果で植物性にんっしんっになった。 蔦が生える度に蔦は引きちぎられ、その蔦はれいむに無理矢理食べさせる。 もとから餌に困らなかったれいむは、にんっしんっしすぎたために黒ずんで死ぬこともなく、延々と犯され続けた。 そして次の日。 「ちゃんと列に並ばなきゃだめなんだぜ!」 「わかったよー、ちゃんとならぶよー」 昨日れいむが輪姦された現場には長蛇の列が出来ていた。 最前列ではゲスまりさの内一匹が列に並んでいたゆっくりありすから餌を受け取っていた。 「ゆっ! かくにんしたんだぜ! じゃあ、なかにはいっていいんだぜ!」 今し方餌を渡して中に進んだありすの目の前には自分たちが夢中になった美れいむがゲスまりさ二匹に押さえつけられていた。 「つぎのやつなんだぜ! れいむ! ちゃんとあいさつするんだぜ!」 「ゆぎゃああああ!!! もうおうちかえるううううう!!!」 ありすはすぐさまぺにぺにを出し、れいむに襲いかかった。 ずんっ! 「ゆあああああ!!!! ぼおやべでえええええ!!!」 れいむの悲鳴など気にすることなくありすはれいむを犯す。 「ゆっ! ありすにれいぷされてよろこんでるんだぜ!」 「とんでもないびっちなんだぜ!」 「みんなのあいどるきどってたくせにとんだすっきりーあいどるなんだぜ!」 「「ゆーゆっゆっゆっゆっ!」」 「あ"あ"あああ"ああ"あ!!!!!! ずっぎりー!!!」 ありすはれいむに中出しすると、すっきりー顔で外へ出て行った。 れいむの頭に生え始めた茎はまた千切られ、無理矢理れいむ自身が食べさせられた。 そして、次のゆっくりが中に入ってきた・・・。 「むきゅ、うまく行ってるようね!」 「あ、ぱちゅりー! ありがとうなんだぜ! おかげでびれいむとすっきりーできたし、ごはんもたくさんもらえてるんだぜ!」 行列の最前列で受付をしていたまりさが答えた。 前日、ぱちゅりーが提案したのはれいむをレイプし、飽きたら餌と引き替えに他のゆっくり達と交尾させるというものだった。 普通、交尾をしすぎると赤ゆっくりに栄養をとられて黒ずんで死んでしまうが、 赤ゆっくりに栄養を奪われる前に茎を引きちぎり食べさせれば黒ずんで死ぬことはない。 そしてぱちゅりーが与えた餡玉は「食べると植物性のにんっしんっしかできなくなる」効果がある。 そのため、どんな交尾を行っても胎生のにんっしんっはせず、エンドレスで犯され続けた。 こうして、このゲスまりさ達は好きなときに美れいむを犯し、 飽きたら売春をさせて餌を確保するという生活を続け、効率的に食欲と性欲を満足させたのだった。 そして、いつの間にかぱちゅりーは二匹分の餡玉を残し、どこかへと消えてしまった。 だがこの三匹には子分が出来た。クズれいむとゲスまりさとレイパーありすのトリオだ。 そして、6匹の所帯となったゲスの一団はさらに美ゆっくりを連れてこようと考えた。 子分達にれいむの売春を任せ、三匹は群れを駆け回った。 しかし、美れいむほどの美ゆっくりは見つからず、割と困っていた。 今思えばあのぱちゅりーは中々の美ぱちゅりーだった。 どうせならあのぱちゅりーとすっきりーすれば良かった。 まとまって行動しては効率が悪いと三手に別れて行動しているまりさの内、人間の村付近を探索する一匹はそんなことを考えていた。 「ゆっ?」 まりさは人間と一緒に歩いているありすを見つけた。 (あのありす・・・すごいびありすなんだぜ!) まりさの次の獲物は決まった。急いで巣に戻り、他の奴らに知らせねば。 そしてその日の夜、次の獲物を決めたことを話した。 他の二匹はいい美ゆっくりを見つけることが出来なかったようで、早速明日拉致することで合意した。 そして次の日 「なあ、ほんとうにびありすはくるのかだぜ?」 「そのうちくるんだぜ! いいからだまってまつんだぜ!」 まりさ達は人間に見つからないようにありすが通りがかるのを待った。 そして、昨日と同様に人間と一緒にありすが現れた。 「ゆっ! すごいびありすなんだぜ!」 「そうなんだぜ! びれいむなんかよりももっとゆっくりしてるんだぜ!」 「おちつくんだぜ! びありすににげられたらたいへんなんだぜ! にんげんがありすからはなれるまでまつんだぜ!」 三匹は人間と争っている間にありすがどこかへ逃げていくことを恐れ、人間がありすから離れる瞬間を待った。 「ありす、ちょっと近くに住むおじさんにこれ渡してくるから、まっててくれ」 「わかったわ! ゆっくり気をつけてね!」 人間がありすから離れ、見えなくなった。 「いまなんだぜ!」 三匹は待ってましたとばかりにありすの元へ跳ねて行った。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆっくりしていってね!!!」 お決まりの挨拶を交わす四匹。 「あなた達はどこのゆっくり? 見ない顔だけど・・・」 (やっぱりすごくかわいいんだぜ! はやくすっきりーしたいんだぜ!!!) 「ゆっ! じつはかわいいびありすにみせたいものがあるんだぜ!!!」 三匹はいぶかしがるありすの質問を無視し、おだててこの場から連れ出そうとしている。 「可愛い美ありすなんて・・・、よくわかってるまりさじゃない! ちょっとくらいなら一緒にゆっくりしてあげても良いわよ!」 おだてられるとすぐこれだ。とでも言われそうなほどほいほいまりさ達について行くありす。 「ねえ、見せたい物って何なの?」 道中ありすが尋ねる。 「すごくすてきなものなんだぜ!」 自信満々に言い放つまりさ達。 やがて、美れいむが売春を行っている洞窟の隣の洞窟にありすを連れ込む。 「なによ、全然良い物なんて無いじゃない! どこに良い物があるのよ!」 「ゆっへっへっへ、これなんだぜ!」 そう言って三匹が見せた物は自らのぺにぺにであった。 「何見せてるのよ! もう帰るわ!」 「そうはいかないんだぜ!!!」 「いやああああああ!!!」 一匹の力はまりさよりも高いものの、同時に複数匹に襲われては為す術もないありす。 このありすも無理矢理餡玉を食べさせられ、一晩中三匹と子分の合計六匹に輪姦されるのであった。 次の日から、ありすとれいむは同じ洞窟に監禁され、売春を強要される日々が始まった。 「もうやだ! おう"ちか"えるう"うう"うう!!!」 「おにいさあああん! みょおおおおおおん!! たすけてええええええ!!!」 「ゆっへっへ! ふたりならべてすっきりー! するのはきもちよすぎるんだぜ!!!」 やりたい放題の六匹。 しかし、ありすは元々飼いゆっくりであったため突然の環境の変化に適応できずに衰弱していった。 そしてありす拉致から一週間 「おーいありすー、どこだー!!!」 「ありす! どこだみょおおおん!!」 ゲス達が川へ遊びに行っている間に飼い主とみょんが助けに来た。 このみょんは村の名士に飼われている戦闘強化型のゆっくりであり、同時にありすの恋ゆっくりであった。 最近行方不明になったありすを助けに行くため、ありすの飼い主に同行している。 飼い主はありすに取り付けられた発信器付きゴールドバッヂの反応を頼りにここまで来たのだ。 「お兄さん・・・ みょん・・・」 本当は叫んで助けを呼びたいが、衰弱しきった体ではそれは叶わなかった。 「ありすうううう!!!」 みょんがありすを見つけた頃にはすでに虫の息だった。 「みょん、お兄さん、ごめんね。ありす、もう・・・」 「みょおおおおおおん!! 死んじゃやだみょん!!!」 「待ってろ! すぐオレンジジュースを・・・」 「みょん・・・、お兄さん・・・、今まであり、がと・・・ぅ」 「・・・」 「あ・・・あり・・・す」 ありすはみょんと飼い主に見守られ、息を引き取った。 「ゆっ! にんげんとみょんだよ! はやくれいむをたすけてね!」 「・・・その前にここで何があったのか教えろ」 みょんは美れいむに冷たく言い放つ。 「れいむとありすはわるいまりさたちにつかまってまいにちすっきりー! させられてたんだよ!!!」 れいむはありのまま話した。 飼い主はがっくりと膝をつき、みょんはありすが受けていた仕打ちを思うと胸が張り裂けそうであった。 「ゆっ! だれかいるんだぜ!」 「みょんとにんげんよ!!!」 「あのみょんもすごいびゆっくりだよ! つぎはみょんもいれようね!!!」 「ありすがしんでるんだぜ! まったく、びょうじゃくはぱちゅりーだけでじゅうぶんなんだぜ!」 「おじさん、いたいめにあいたくなかったらおいしいごはんとそのみょんをおいていけなんだぜ!」 「・・・みょん」 「わかってるみょん」 飼い主は効きもしない体当たりを繰り返す洞窟の中に放り投げる。 「ぎゅっ!」 「べ!」 「らっ!」 そしてみょんにペーパーナイフを投げて寄越し、みょんはそれを目の前に置き 「ゆるさん・・・! ゆるさんぞ糞饅頭共! じわじわとなぶり殺しにしてくれる! 一匹たりとも逃がさんぞ! 覚悟しろ!!!」 そして始まる一方的な蹂躙。 「ゆっ! こんなのがでるわげない"よおお"お"おお!!! だずげでええええええええ!!!」 逃げようとしても出口に向かえば人間に投げ飛ばされ、みょんに突き刺され、踏みつぶされる。 「当たり前だみょん、たった六匹の生ゴミがみょんに勝てるとでも思ったのか?」 れいむは目にペーパーナイフを突き刺され痙攣する。 ゲス六匹を死にかけの状態まで痛めつけたみょんは飼い主に言った。 「そいつらにジュースを飲ませてほしいみょん」 「なぜ?」 「この程度で殺すなんて生ぬるいみょん! もっと痛めつけて苦しめてやるみょん!!」 飼い主としてはさっさと潰してしまいたかったが名士の飼いゆっくりであるため、一応言うことを聞くことにしてやった。 ジュースをかけて応急処置をし、麻袋に死なないように放り込んでゆく。 「ゆっ! すごいよ! みょんはつよいしかわいいしれいむのおよめさんにぴったりだよ!!!」 美れいむはみょんを褒め称えたがみょんは冷めた目で見据え、 「なんでお前なんかが生きてるみょん?」 「ゆっ? なにをいっtぎゃあああああああああ!!!!」 みょんは美れいむの頬を食いちぎり、何度も踏みつけた。 「なんでありすが死んでお前みたいな汚い野良が生き残ってるみょん! お前が死ねば良かったんだみょん! 汚い生ゴミのくせに! 害獣のくせに! 死ね! 死ね!」 「ぎゅべ! むぎゃ! やべでえええええ!!!」 単なる八つ当たりである。 れいむが虫の息になった頃になって飼い主はみょんから美れいむを受け取り、さっきの連中同様応急処置をし、麻袋に放り込む。 それから数日後 「ゆぎゃああああああ!!! ぼおやべでええええ!!!」 「ごんなのどがいはじゃないいいいいいい!!!」 みょんに半殺しにされたゲス六匹は人間の村で飼いゆっくりの性欲処理機として活躍していた。 かつて自分たちがありすやれいむにしたことと同じように犯され、孕んだ茎は片っ端から引きちぎられて食わせられる。 「ば、ばりざあああああああ!!!」 「ぼうやだ!!! おうぢがえるうう"ううう"う!!!」 野良のレイパーありすの性欲処理もさせられる始末であった。 「ゆるゆるのまりさだね! こんなゆるゆるまむまむじゃれいむはすっきり出来ないよ!」 「とかいは(笑)なありす! いなかものありすはすっきりー! することしかないからすごくゆるゆるだよ! いなかものまるだしまむまむ(笑)」 「がばがばれいむはゆっくり死ねば? ゲラゲラゲラ! これマジおすすめ!」 「ゆぎゃああああああああ!!! うるざいいいいいいいいいい!!!」 ちなみに美れいむはというと 「ゅ"っ、ゅ"っ」 加工所に連れて行かれたが、度重なるにんっしんっのせいで餡子の質が落ち、 食材失格の烙印を押され、変わりにゆっくりを苗床にする花を寄生させて「ゆっくり花瓶」に加工された。 加工の際に餡子や皮を薬で強化したため、今ではみょんのストレス解消のサンドバッグとして役に立っている。 「死ねっ! 死ねっ! お前なんか生きてる価値無いみょん! 臭い生ゴミ饅頭め!!!」 みょんは花瓶となったれいむや饅頭便器となったゲス達を虐めるだけでは飽きたらず、 野良ゆっくりを何度も襲撃し、そのたびに飼い主を通じ加工場に野良ゆっくり達を引き渡した。 みょんの襲撃は村の近辺から完全にゆっくり達が居なくなるまで続いたそうな。 「イカ臭い生ゴミ饅頭は死ねみょん! この性欲饅頭共め!!!」 終わり 補足 発信器がついてるならさっさと助けに行けばいいのに →このありすはみょんの元へ度々泊まりがけで遊びに行っていたため、今度もみょんの元にいったのだろうと餡子脳並みの思考で考えたため それと、発信器が故障していたため、修理に時間がかかったため。です。 元凶はぱちゅりーじゃないの? こいつ死なないの? →現在制作中のSSから引っ張ってきたぱちゅりーなのでこのぱちゅりーへの制裁はそっちで行われます。 なんか制裁が簡素すぎるような… →制裁は後付けなので仕様です なんじゃこりゃ →ゲスって言うくらいならこういう事もしでかすんじゃないかなあ…って思って書いてみました。 SSのネタとして使ってもらえればうれしいもんです 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり このSSに感想を付ける