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「おねえちゃん、おやさいがおちてるよ!」 「きょうからここをれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」 畑仕事がひと段落つき、干草に寝っ転がっていると近くからなんとも自分勝手な主張が聞こえてくる。 また出やがったな、害獣ゆっくり。幻想郷の作物を食い荒らす迷惑な生き物だ。俺は鍬を手に取り、ゆっくり共の背後に忍び寄った。 実は俺、虐待お兄さんである。だが、飲まず食わずでも平気な妖怪虐待お兄さんと違い、人間の俺は食べなければ餓死する。 しかたなく、オヤジから継いだ畑で農家をやっているのだ。 本当は加工場に勤めたかったんだが、志望動機に『ゆっくりをいじめることなら誰にも負けません』と書いたら 『加工場はゆっくりを虐待する場所ではありません。貴方は何か勘違いをしているようですね。』 と言われてしまった。なので、農作業の合間に畑に現れたゆっくりを潰すのがせめてもの息抜きなのだ。 荒い息を抑え、ゆっくりの背後の木の陰に隠れる。どっちから先に潰そうか…。よし、れいむの姉妹のようだし姉のほうから潰そう。 んで、妹が「お゛ね゛えぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」とか喚くところを蹴り飛ばしても良いし、畑に生き埋めってのもいい。 自力じゃ降りられない木の上に放置っていうのもいいな。 そんなことを考えていると、ふと思いついた。ゆっくりの中でも母性や家族愛が強いれいむ種。そんなヤツラの絆(笑)を引き裂くのはどんなに楽しいだろうか! 一瞬にして幾通りものパターンが頭の中でシミュレートされる。口端が釣り上がるのを押さえられない。ひゃあ!虐待だぁ! 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 ゆっくり姉妹に声をかける。 「ゆっ!おじさん、ここはれいむたちのおうちだよ!!ゆっくりでていってね!!」 「おねえちゃん、にんげんだよ!にんげんにあったらすぐににげろっておかあさんもいってたよ!」 「だいじょうぶだよ!れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」 なんて美しい姉妹愛。ああ、空気を吸って身体を膨らませている姉れいむを叩き潰したら、妹れいむはどんな声で鳴いてくれるのか…!!! だが、ここで欲望に負けるわけにはいかない。目先の快楽に捕われては、真の虐待お兄さんとは言えないのさ。 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 「ゆゆ、ほんとう?」 俺は農具小屋に向かって歩き出す。饅頭どもは半信半疑についてくるが、小屋の扉を開けてやると 「ゆっくりできそうだよ!」 「きょうからここをれいむたちのおうちにするよ!」 と早速お家宣言だ。跳ね回るゆっくりたちに屑野菜を放ってやり、俺は小屋の扉を閉めた。 ここならゆっくりがぶつかったところで壊れるものなど無い。さあ、後はアイツを待つだけだ。 二日ほど経った。ゆっくり共は納屋に監禁したままだ。時折中を覗くと、二匹仲良く跳ね回って遊んでいる。エサは屑野菜や生ゴミを投げ込んでやっている。 実はこの農具小屋、まだ俺が虐待お兄さんだった頃にゆっくりを監禁する場所にしていた。 攫ってきたゆっくりが、いざ虐待の際に弱りきっていてはつまらないので、ゆっくり用の遊具を置いて元気でいられるようにしてあるのだ。 そして、畑のほうには待ち望んでいたアイツ。特別ゲストの登場だ。 「きょうからここをまりさのおうちにするんだぜ!!」 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!おじさん、ここはまりさのおうちだぜ!!ゆっくりでていってね!!」 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 俺はまりさを小屋まで案内してやる。 「「ゆっくりしていってね!!」」 出迎えるのはれいむ姉妹だ。 「やあ、れいむ達!今日からまりさもここでゆっくりさせてあげてね!」 「ゆっ!!まりさがいるよ!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ…ゆっくりしていくぜ!!」 準備完了。早速三匹は俺の作ったゆっくり用滑り台で遊んでいる。俺は小屋の戸を閉め、農作業に戻った。 その日の夜。寝る前に小屋に入り込むと、中では三匹が思い思いの場所で寝息を立てている。俺はまりさの頭を掴み、小刻みに振動を与えた。 「ゅ…?ゆぅうぅう…!」 途中で目を覚ますまりさ。しかしその目はトロンとしている。これでは体が火照って眠れまい。見ていると、まりさは手近なれいむに夜這いを掛け始めた。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆーっ!!!」 れいむのほうは身体は反応しているが、起きてはいないようだ。まりさが体を揺らすたび、泡立った粘液が二匹の身体を伝う。 「んほおおおおおおっ!!すっきりー!!」 やがて、まりさがすっきりする。夜這いを掛けられたれいむの方も、心なしか顔がすっきりー!の顔になっている。 しばらく待つと、れいむの頭から小さな目が出てきた。交合成功だ。さてまりさ、お前はもう用済みだ。死ぬ前にいい思いが出来てよかったな。 翌日、れいむ姉妹はまりさがいなくなっている事にショックを受けたようだが、それ以上に新たな命を授かったことが嬉しいようだ。 妹れいむの頭の上には蔓が伸び、八つほどの実が生っている。まだ爪の先ほどの大きさだが、いずれ拳大の大きさの赤れいむとなる。 その日はお祝いということで、いつもの屑野菜と一緒に餡子を投げ込んでやった。 ゆっくり一匹分、昨日迷い込んできたまりさの大きさと同じくらいの量の餡子だが、 「うっめ!めっちゃうっめ!」 「まじぱねえ!」 と意地汚く食べていた。 さらに三日ほど経った。小屋からは饅頭共の跳ね回る音は聞こえなくなり、代わりに 「ゆ~♪ゆ~♪ゆ~っくり~♪して~♪いってね~♪」 だの下手糞な歌が聞こえてくるようになった。 エサをやりにいくついでに様子を見ると、実の大きさもビー玉くらいになり、早いものは髪や目や口が形成され、時折ぷるぷる震えている。 れいむ達はそれを見ては顔をほころばせている。そろそろ頃合だな。 その日の夜、俺は再び小屋に忍び込んだ。みると、姉妹は寄り添って眠っている。妹れいむが姉れいむに寄りかかっている状態だ。 なるほど、妹が体勢を崩さないようにしているんだな。 月の明りを頼りに懐からキリを取り出し、先端をライターで炙る。そして、蔓から生えている一番大きな赤れいむに焼けた針を数回突き刺した。 「み゛ゅ゛っ!」 小さな目をカッと見開いて、赤れいむは生涯を閉じる。通常のゆっくりではこんなもので殺せないだろうが、体の小さな赤ゆっくりはそうもいかない。 おお、目と口から煙を噴き出していて笑える。その調子で合計七つの実を焼き殺した。残ったのはやっと目、口が出来始めた実が一つ。 これなら何が起きたか気付くまい。そのまま小屋を出、俺は眠りに就いた。 翌朝、農作業に使う鋤を取りに小屋に入ると、れいむ姉妹は白目を剥いて気絶していた。起きたら赤れいむがほぼ全滅していたのが相当ショックだったようだ。 とりあえず頬をひっぱたいて起こしてやる。 「おい、大丈夫かれいむ?」 「ゆっ…おに゛い゛ざん゛!!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛がしん゛じゃっだよ゛お゛お゛ぉ゛!!」 取り乱して涙やら涎やらを撒き散らしている。おお、きもいきもい。 「まあ落ち着けお前ら。まだ一匹残っているじゃないか。」 「ゆ゛っ゛!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛!!!!」 どうやら気付いたようだ。しかし七匹も死んだという事実はこたえているらしい。涙をボロボロと流して、 「どうじでごんな゛ごどに゛い゛い゛ぃ゛!!」 と叫んでいる。さて、ここからが俺の演技力の見せ所だ。まあ、ゆっくり相手なら誰だって騙せるんだろうが。 「これは栄養失調だな!妹れいむの栄養が足りなかったんだ、このままでは残りの赤ちゃんも死んでしまうぞ!」 「ゆ゛ーっ゛!?え゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛!!!?」 「ごめ゛ん゛ね゛え゛、おがあ゛ざんがえ゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛のぜいで、ごめ゛ん゛ね゛え゛ぇ゛!!!」 あっさり騙された。というかそんなもち肌で何が栄養失調だ。こいつらには屑野菜や生ゴミしか与えていないが、それでも雑草や虫よりは栄養価が高い。 お前らで栄養失調なら野生のゆっくりなんてみんな干からびてるっての。それは置いておいて、演技続行だ。 「残った赤れいむを救う方法は一つしかない。お前達、やれるか?」 「ゆ゛っ゛!!おね゛がいじまず、れ゛い゛む゛のあがぢゃんだずげでぐだざい゛!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛を゛だずげであげでえ゛え゛!!」 よし来た。俺は小刀を取り出し、姉れいむの頭頂部を突き刺して一捻りする。すぐに頭頂部には穴が開き、餡子を覗かせた。 「ゆ゛ーーっ゛!!!おね゛え゛ぢゃん゛にな゛に゛ずるの゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛っ゛!!!」 妹のほうが叫んでいる。一方姉のほうは白目を剥いて痙攣している。そう慌てるな妹よ、次はお前の番なんだから。 今度は妹れいむの蔓を掴み、根元付近を小刀で一周させたあと、少し力を込める。すると、蔓は根ごとすっぽ抜けた。もちろん妹れいむはショックで気絶している。 すぐさま姉れいむの傷口に根の部分を突っ込み、接合部に小麦粉を振りかけてやる。妹れいむの頭も小麦粉で塞ぐのは忘れない。 気付けにオレンジジュースを二匹にぶっ掛けてやれば作業終了だ。 妹れいむは目覚めるなり頭上の蔓がなくなっていることに気付き、 「れ゛い゛む゛のあがぢゃん゛ん゛ん゛!!」 と怒鳴っている。まあ落ち着け。落ち着いてお前の姉貴の頭を見てみろ。 「ゆっ?れいむのあかちゃんがおねえちゃんのあたまにいるよ!?」 「おにいさん、いもうとのあかちゃんになにしたの!ゆっくりせつめいしてね!!」 詰め寄るゆっくり共。うざい、潰したい。いや、我慢我慢。 「妹れいむは栄養失調だからな。健康な姉れいむだったら、赤ちゃんを死なせないで産んであげられるから、差し替えた。これで赤ちゃんは助かるぞ!」 「「ゆーっ!!!!おにいさんありがとう!!!!」」 まあ気にするな。赤ゆっくりを殺したのは俺なんだから。 翌日。他の赤ゆっくりを間引いた結果、残った一匹は栄養を独り占めして破格の成長を遂げた。 通常ならあと三日はかかるところを、すでに目、口、髪、リボンが形成され、 「ゆー、ゆー」 と声を上げることも出来る。生き残ったのはれいむ種だったか。 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」と喋れるようになるのもすぐだろう。明日には蔓から離れるかもしれない。 妹れいむは姉れいむの頭上を見上げ、 「ゆ~♪れいむがおかあさんだよ!ゆっくりしてね!」 「はやくおかあさんといっしょにゆ~っくりしようね~♪」 と声をかける。一方、姉れいむのほうは微妙な表情を浮かべている。この表情…おそらく俺の企ては成功している。だが、確証が欲しかった。 「おーい、妹れいむ!もうすぐ赤ちゃんが生まれそうだから、お祝いにドアのところにお菓子を置いてあるよ!お姉ちゃんれいむにゆっくりとってあげてね!」 「ゆっ!?お菓子!?取ってくるよ!!」 妹れいむはドアのほうに駆け、散らばったクッキーを舌で掻き集めている。そのとき、俺は確かに無く耳にした。 姉れいむが頭上の蔓…蔓に実った赤れいむを見つめながら 「れいむがあかちゃんのおかあさんだよ…」 と、妹れいむに聞こえないよう呟くところを。 あああああああああ、ニヤニヤが止まらない!!姉れいむのほうは、たった一日蔓を頭に生やしただけで、母性を持ってしまったようだ。 もう、口の両端が目に届きそうなくらいに笑顔が止まらない。 その日、俺一度も休みを取ることなく、全力で農作業を進めた。明日は、あのれいむ姉妹に付き合ってやらなきゃいけないからな…! 翌朝、小屋に入ると赤れいむが生まれる寸前だった。 姉れいむの蔓の上で、トマトほどの大きさに育った赤れいむは身体をブランコのように揺らし、妹れいむはをそれを見て 「がんばってね!がんばってね!!」 と声をかけている。そして赤れいむが一際大きく揺れると蔓から頭がちぎれ、ぽてりと地面に落ち… 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」 鳴いた。妹れいむは感動のあまり目を潤めている。だが、次の瞬間。 「おかあしゃん!おなかしゅいた!!」 赤れいむは。姉れいむに向かって。「お母さん」と言ったのだ。戸惑いながらも、嬉しそうな顔をする姉れいむ。しかし妹れいむは黙っていられない。 「どお゛じでぞんな゛ごどい゛う゛のお゛お゛お゛!!れ゛いむ゛があがぢゃんの゛お゛があざんでしょ゛お゛お゛お゛お゛っ゛!!!」 姉れいむのほうも、悲しそうな顔をして赤れいむから目を逸らす。よく分かっていないのは赤れいむだ。 「ゅ?れいみゅのおかあしゃんはこっちだよ?」 言いながら姉れいむのほうに飛び寄る。妹れいむは半狂乱になって 「ちがうの゛お゛お゛お゛っ!!れ゛い゛む゛があがぢゃん゛の゛お゛があざん゛な゛ん゛だよ゛お゛お゛っ!!!」 と訴える。まあそうなるだろうな、赤れいむは物心ついたときには姉れいむの頭の上だったんだから。 こうなると、気になるのは姉れいむの反応だ。姉れいむは悲しそうな顔をして 「ゆう、あかちゃんのおかあさんは、あっちのれいむだよ。あっちのれいむをおかあさんってよんであげてね…。」 おお、母性愛よりも妹を気遣う家族愛が勝ったか。てっきり妹に向かって「このこはれいむのあかちゃんだよ!」ぐらい言うかと思ったが。 そんな姉の気遣いにも気付かず、妹れいむは赤れいむと姉れいむの間に割って入り、 「おねえちゃんはゆっくりむこうにいってね!!」 と威嚇する。あー、本当笑える、こいつ等。 それからも修羅場は続いた。赤れいむが滑り台の着地に失敗したとき、「おかあしゃーん!」と泣きながら見るのは妹れいむに気を使い、離れている姉れいむのほ うだ。 妹れいむが(俺の用意した)昼飯を持ってきた時も、姉れいむのほうを見て「おかあしゃんもいっちょにたべよ?」といった後、慌てて「ゆっきゅりまちがえちゃ った!」だと。 そのたびに姉れいむは悲しそうな、済まなそうな顔をし、妹れいむは「れいむがおかあさんだよ!!」声を荒げる。そんな光景が昼間中続いた。 夕方になった。赤れいむも学習能力が出てきたのか、ここ三時間ちかく姉れいむを「おかあしゃん」と呼んでいない。今は歌を歌っている最中だ。姉れいむは少し はなれたところでそれを聞いている。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりしていってね~♪」 「しちぇいっちぇね~♪」 俺には不快な音波にしか聞こえないが、ゆっくり共にはそうでもないんだろう。目を閉じて聞き入っている。だがそのとき、赤れいむの悪い癖が起きた。 「ゆ~、おかあしゃんもいっちょにうたお?」 うっかり姉れいむに「お母さん」と呼びかけてしまったのだ。妹れいむの頬が膨れていく。アレはキレてる。相当キレてる。 「なんで!わからないの!れいむが!おかあさんだよ!!」 赤れいむのすぐ近くで地団太を踏むようにジャンプする。赤れいむのほうは本気で怒られて涙目だ。 「もういいよ!!そんなにおねえちゃんがすきなら、おねえちゃんのあかちゃんになればいいんだよ!!」 言いながら、妹れいむは赤れいむに体当たりした。人間で言えば思わず手が出てしまったというところか。 しかしゆっくりだと手が出てしまったでは済まない。その体格差には赤れいむは一メートルほどポヨポヨと跳ね、泣き出してしまう。 瞬間。 妹れいむは。 猛スピードで体当たりしてきた姉れいむに弾き飛ばされた。 一メートルなんてものではない。ノーバウンドで跳ね飛ばされた妹れいむは壁で跳ね返り、赤れいむから少し離れた場所でやっと起き上がる。 その赤れいむまでの距離を遮るように、姉れいむが立っていた。 「れいむのあかちゃんになにするの!!!いもうとでもゆるさないよ!!!!」 ここで母性愛が勝ったー!一瞬睨み合った後、お互いに飛び掛って喧嘩を始める姉妹。 いや、これは喧嘩なんてものではない。転げ周り、お互いの身体に食いつき、跳ね飛ばし、踏みつける。 まさに殺し合いだ。傍目からはネコの喧嘩に見えるが。 俺は赤れいむが巻き添えを食わないよう手の上に乗せてやった。赤れいむは涙を流しながらその光景を見つめている。 やがて、体格差を生かした姉れいむが妹れいむに噛み付いたままのしかかる。 姉れいむが妹れいむに「れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」って言ってたのは一週間前だっけ? とにかくこのままでは死んじまうな。俺は二匹を引っぺがした。 「おにいさんなにするの!!」 「じゃましないでね!!」 で、二匹揃って俺の手の上の赤ゆっくりに気付く。 「「れいむのあかちゃんをはなしてね!!!」」 お互いにその発言が気に入らなかったのか、すぐさま戦闘態勢に入る二匹。 「まあ、待て二匹とも。」 二匹は互いを警戒しあいながら俺のほうを見る。ああ、俺はこの一言を言いたかったんだ。この一言のために、今まで準備をしてきたんだ。 今までの準備が走馬灯のように頭をよぎる。ああ、やっと報われる。このために、潰したい饅頭を潰さずにがまんしてきたんだ。 ようし、言うぞ?言っちゃうぞ? 「そんなに自分の子供って言うなら、この赤れいむをお互いに引っ張って、勝ったほうが母親ってことにすりゃいいじゃん。」 言って、赤れいむを二匹の合間に放り投げる。二匹は一瞬間をおいた後。 「いぢゃい゛い゛い゛いっ!!!お゛があじゃん゛、い゛だいよお゛お゛お!!!!はなじでええ゛え゛え゛え!!!」 「あかひゃんがひたがってうよ!!!!ゆっくいはなふぇええええ!!!」 「そっちがはなへええええええ!!!!」 おお、醜い醜い。姉れいむは赤れいむの髪を、妹れいむは赤れいむの顎を噛み、それぞれの方向に引っ張る。 赤れいむのほうはかわいそうに、二倍近く伸びてしまって口から餡子を吹き出している。 「あかひゃんのあんこがでひゃってるよおおお!!!」 「おねえひゃんがはなへばあああ!!!?」 「おまえがはなふぇええええ!!!!」 一方赤れいむは、体の真ん中から裂け始めている。 「もっちょ…ゆっきゅり…しちゃか…」 でた、断末魔宣言だ。言い終わったと同時に、二匹は吹っ飛んだ。赤れいむが千切れた反動だ。 「ゆ、あかちゃん…は…?」 「れいむの…あか…ちゃん…」 …。 ……。 ………。 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」」 食うのかよ!!!しばらくたち、二匹とも口の中のものを咀嚼し終わった時点で、ようやく口の中に広がった甘味の原因に気付いたようだ。 「れいむの…あかちゃんが…いもうとに…」 「おねえちゃんが…れいむのあかちゃんをたべちゃった…」 「よくも…!!!」 「れいむのあかちゃんを…!!!」 「「ゆっくりしね!!!!!」」 再び始まる大乱闘。今度は止める理由も無い。俺は小屋の戸を閉め、家に戻った。あー、井戸水で冷やしておいた西瓜うめぇ。 完全に日は落ちた。小屋のほうからは物音一つ聞こえない。西瓜を食べ終わった俺は、小屋のドアを開けた。 みると、そこら中に散らばった餡子。小屋の真ん中では、千切れたリボンの近くで荒い息を吐く傷だらけのれいむが一匹。 辺りにはゆっくりの表皮や目玉が散らばっている。 コイツ、妹れいむか?姉れいむか?今までは体の大小で判断つけてたんだが、比較対象がなくなっちまってわからない。 れいむのほうは、俺のほうを見ようともせずにふーふー唸っている。さて、どうやって声をかけるかな。 「あーあ。死んじゃったな、二匹とも。」 びくっと震えるれいむ。しかし、その顔はこちらを向かない。 「俺にはよくわからないけどさ。」 言葉を続ける。れいむは動かない。 「あの赤れいむにとっては、どっちも本当のお母さんだったんじゃないかな。」 「ゆ………。」 ゆっくりと出口に這っていくれいむ。そして。 「おにいさん、いままでありがとう…れいむはここからでていくね…」 餡子を片付けた後、小屋の周りを一周してみたが、れいむの姿は無かった。 うん、昔はゆっくりを肉体的にいじめていたが、こういう精神攻めも案外面白いな。 次の獲物はどうやって虐めてくれようか…。よし、今夜は虐待お兄さん復活祭りだ!農家なんてどうでもいいぜ!っひゃあ、虐待だあ!! 数日後、一匹のれいむがドスまりさに討伐された。最近群れに迷い込んできたれいむは、にんっしんっ!しているゆっくりの蔓を片っ端から噛み千切ったのだとい う。 そのれいむは「あかちゃん…やっとあえるね…」と呟き、事切れたそうだ。 /**** 書くのに丸一日かかった。 本当はゆっくりが食虫植物に食われるのを書いていたんだ!でも、 行き詰る→新しいネタ思いつく→メモっておく→もう一度書き始める→行き詰る→新しいネタの続き思いつく→メモっておく→以下ループ。 by町長 /****今までに書いたもの fuku2120.txt 満員電車とゆっくり このSSに感想を付ける
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「おねえちゃん、おやさいがおちてるよ!」 「きょうからここをれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」 畑仕事がひと段落つき、干草に寝っ転がっていると近くからなんとも自分勝手な主張が聞こえてくる。 また出やがったな、害獣ゆっくり。幻想郷の作物を食い荒らす迷惑な生き物だ。俺は鍬を手に取り、ゆっくり共の背後に忍び寄った。 実は俺、虐待お兄さんである。だが、飲まず食わずでも平気な妖怪虐待お兄さんと違い、人間の俺は食べなければ餓死する。 しかたなく、オヤジから継いだ畑で農家をやっているのだ。 本当は加工場に勤めたかったんだが、志望動機に『ゆっくりをいじめることなら誰にも負けません』と書いたら 『加工場はゆっくりを虐待する場所ではありません。貴方は何か勘違いをしているようですね。』 と言われてしまった。なので、農作業の合間に畑に現れたゆっくりを潰すのがせめてもの息抜きなのだ。 荒い息を抑え、ゆっくりの背後の木の陰に隠れる。どっちから先に潰そうか…。よし、れいむの姉妹のようだし姉のほうから潰そう。 んで、妹が「お゛ね゛えぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」とか喚くところを蹴り飛ばしても良いし、畑に生き埋めってのもいい。 自力じゃ降りられない木の上に放置っていうのもいいな。 そんなことを考えていると、ふと思いついた。ゆっくりの中でも母性や家族愛が強いれいむ種。そんなヤツラの絆(笑)を引き裂くのはどんなに楽しいだろうか! 一瞬にして幾通りものパターンが頭の中でシミュレートされる。口端が釣り上がるのを押さえられない。ひゃあ!虐待だぁ! 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 ゆっくり姉妹に声をかける。 「ゆっ!おじさん、ここはれいむたちのおうちだよ!!ゆっくりでていってね!!」 「おねえちゃん、にんげんだよ!にんげんにあったらすぐににげろっておかあさんもいってたよ!」 「だいじょうぶだよ!れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」 なんて美しい姉妹愛。ああ、空気を吸って身体を膨らませている姉れいむを叩き潰したら、妹れいむはどんな声で鳴いてくれるのか…!!! だが、ここで欲望に負けるわけにはいかない。目先の快楽に捕われては、真の虐待お兄さんとは言えないのさ。 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 「ゆゆ、ほんとう?」 俺は農具小屋に向かって歩き出す。饅頭どもは半信半疑についてくるが、小屋の扉を開けてやると 「ゆっくりできそうだよ!」 「きょうからここをれいむたちのおうちにするよ!」 と早速お家宣言だ。跳ね回るゆっくりたちに屑野菜を放ってやり、俺は小屋の扉を閉めた。 ここならゆっくりがぶつかったところで壊れるものなど無い。さあ、後はアイツを待つだけだ。 二日ほど経った。ゆっくり共は納屋に監禁したままだ。時折中を覗くと、二匹仲良く跳ね回って遊んでいる。エサは屑野菜や生ゴミを投げ込んでやっている。 実はこの農具小屋、まだ俺が虐待お兄さんだった頃にゆっくりを監禁する場所にしていた。 攫ってきたゆっくりが、いざ虐待の際に弱りきっていてはつまらないので、ゆっくり用の遊具を置いて元気でいられるようにしてあるのだ。 そして、畑のほうには待ち望んでいたアイツ。特別ゲストの登場だ。 「きょうからここをまりさのおうちにするんだぜ!!」 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!おじさん、ここはまりさのおうちだぜ!!ゆっくりでていってね!!」 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 俺はまりさを小屋まで案内してやる。 「「ゆっくりしていってね!!」」 出迎えるのはれいむ姉妹だ。 「やあ、れいむ達!今日からまりさもここでゆっくりさせてあげてね!」 「ゆっ!!まりさがいるよ!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ…ゆっくりしていくぜ!!」 準備完了。早速三匹は俺の作ったゆっくり用滑り台で遊んでいる。俺は小屋の戸を閉め、農作業に戻った。 その日の夜。寝る前に小屋に入り込むと、中では三匹が思い思いの場所で寝息を立てている。俺はまりさの頭を掴み、小刻みに振動を与えた。 「ゅ…?ゆぅうぅう…!」 途中で目を覚ますまりさ。しかしその目はトロンとしている。これでは体が火照って眠れまい。見ていると、まりさは手近なれいむに夜這いを掛け始めた。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆーっ!!!」 れいむのほうは身体は反応しているが、起きてはいないようだ。まりさが体を揺らすたび、泡立った粘液が二匹の身体を伝う。 「んほおおおおおおっ!!すっきりー!!」 やがて、まりさがすっきりする。夜這いを掛けられたれいむの方も、心なしか顔がすっきりー!の顔になっている。 しばらく待つと、れいむの頭から小さな目が出てきた。交合成功だ。さてまりさ、お前はもう用済みだ。死ぬ前にいい思いが出来てよかったな。 翌日、れいむ姉妹はまりさがいなくなっている事にショックを受けたようだが、それ以上に新たな命を授かったことが嬉しいようだ。 妹れいむの頭の上には蔓が伸び、八つほどの実が生っている。まだ爪の先ほどの大きさだが、いずれ拳大の大きさの赤れいむとなる。 その日はお祝いということで、いつもの屑野菜と一緒に餡子を投げ込んでやった。 ゆっくり一匹分、昨日迷い込んできたまりさの大きさと同じくらいの量の餡子だが、 「うっめ!めっちゃうっめ!」 「まじぱねえ!」 と意地汚く食べていた。 さらに三日ほど経った。小屋からは饅頭共の跳ね回る音は聞こえなくなり、代わりに 「ゆ~♪ゆ~♪ゆ~っくり~♪して~♪いってね~♪」 だの下手糞な歌が聞こえてくるようになった。 エサをやりにいくついでに様子を見ると、実の大きさもビー玉くらいになり、早いものは髪や目や口が形成され、時折ぷるぷる震えている。 れいむ達はそれを見ては顔をほころばせている。そろそろ頃合だな。 その日の夜、俺は再び小屋に忍び込んだ。みると、姉妹は寄り添って眠っている。妹れいむが姉れいむに寄りかかっている状態だ。 なるほど、妹が体勢を崩さないようにしているんだな。 月の明りを頼りに懐からキリを取り出し、先端をライターで炙る。そして、蔓から生えている一番大きな赤れいむに焼けた針を数回突き刺した。 「み゛ゅ゛っ!」 小さな目をカッと見開いて、赤れいむは生涯を閉じる。通常のゆっくりではこんなもので殺せないだろうが、体の小さな赤ゆっくりはそうもいかない。 おお、目と口から煙を噴き出していて笑える。その調子で合計七つの実を焼き殺した。残ったのはやっと目、口が出来始めた実が一つ。 これなら何が起きたか気付くまい。そのまま小屋を出、俺は眠りに就いた。 翌朝、農作業に使う鋤を取りに小屋に入ると、れいむ姉妹は白目を剥いて気絶していた。起きたら赤れいむがほぼ全滅していたのが相当ショックだったようだ。 とりあえず頬をひっぱたいて起こしてやる。 「おい、大丈夫かれいむ?」 「ゆっ…おに゛い゛ざん゛!!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛がしん゛じゃっだよ゛お゛お゛ぉ゛!!」 取り乱して涙やら涎やらを撒き散らしている。おお、きもいきもい。 「まあ落ち着けお前ら。まだ一匹残っているじゃないか。」 「ゆ゛っ゛!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛!!!!」 どうやら気付いたようだ。しかし七匹も死んだという事実はこたえているらしい。涙をボロボロと流して、 「どうじでごんな゛ごどに゛い゛い゛ぃ゛!!」 と叫んでいる。さて、ここからが俺の演技力の見せ所だ。まあ、ゆっくり相手なら誰だって騙せるんだろうが。 「これは栄養失調だな!妹れいむの栄養が足りなかったんだ、このままでは残りの赤ちゃんも死んでしまうぞ!」 「ゆ゛ーっ゛!?え゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛!!!?」 「ごめ゛ん゛ね゛え゛、おがあ゛ざんがえ゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛のぜいで、ごめ゛ん゛ね゛え゛ぇ゛!!!」 あっさり騙された。というかそんなもち肌で何が栄養失調だ。こいつらには屑野菜や生ゴミしか与えていないが、それでも雑草や虫よりは栄養価が高い。 お前らで栄養失調なら野生のゆっくりなんてみんな干からびてるっての。それは置いておいて、演技続行だ。 「残った赤れいむを救う方法は一つしかない。お前達、やれるか?」 「ゆ゛っ゛!!おね゛がいじまず、れ゛い゛む゛のあがぢゃんだずげでぐだざい゛!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛を゛だずげであげでえ゛え゛!!」 よし来た。俺は小刀を取り出し、姉れいむの頭頂部を突き刺して一捻りする。すぐに頭頂部には穴が開き、餡子を覗かせた。 「ゆ゛ーーっ゛!!!おね゛え゛ぢゃん゛にな゛に゛ずるの゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛っ゛!!!」 妹のほうが叫んでいる。一方姉のほうは白目を剥いて痙攣している。そう慌てるな妹よ、次はお前の番なんだから。 今度は妹れいむの蔓を掴み、根元付近を小刀で一周させたあと、少し力を込める。すると、蔓は根ごとすっぽ抜けた。もちろん妹れいむはショックで気絶している。 すぐさま姉れいむの傷口に根の部分を突っ込み、接合部に小麦粉を振りかけてやる。妹れいむの頭も小麦粉で塞ぐのは忘れない。 気付けにオレンジジュースを二匹にぶっ掛けてやれば作業終了だ。 妹れいむは目覚めるなり頭上の蔓がなくなっていることに気付き、 「れ゛い゛む゛のあがぢゃん゛ん゛ん゛!!」 と怒鳴っている。まあ落ち着け。落ち着いてお前の姉貴の頭を見てみろ。 「ゆっ?れいむのあかちゃんがおねえちゃんのあたまにいるよ!?」 「おにいさん、いもうとのあかちゃんになにしたの!ゆっくりせつめいしてね!!」 詰め寄るゆっくり共。うざい、潰したい。いや、我慢我慢。 「妹れいむは栄養失調だからな。健康な姉れいむだったら、赤ちゃんを死なせないで産んであげられるから、差し替えた。これで赤ちゃんは助かるぞ!」 「「ゆーっ!!!!おにいさんありがとう!!!!」」 まあ気にするな。赤ゆっくりを殺したのは俺なんだから。 翌日。他の赤ゆっくりを間引いた結果、残った一匹は栄養を独り占めして破格の成長を遂げた。 通常ならあと三日はかかるところを、すでに目、口、髪、リボンが形成され、 「ゆー、ゆー」 と声を上げることも出来る。生き残ったのはれいむ種だったか。 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」と喋れるようになるのもすぐだろう。明日には蔓から離れるかもしれない。 妹れいむは姉れいむの頭上を見上げ、 「ゆ~♪れいむがおかあさんだよ!ゆっくりしてね!」 「はやくおかあさんといっしょにゆ~っくりしようね~♪」 と声をかける。一方、姉れいむのほうは微妙な表情を浮かべている。この表情…おそらく俺の企ては成功している。だが、確証が欲しかった。 「おーい、妹れいむ!もうすぐ赤ちゃんが生まれそうだから、お祝いにドアのところにお菓子を置いてあるよ!お姉ちゃんれいむにゆっくりとってあげてね!」 「ゆっ!?お菓子!?取ってくるよ!!」 妹れいむはドアのほうに駆け、散らばったクッキーを舌で掻き集めている。そのとき、俺は確かに無く耳にした。 姉れいむが頭上の蔓…蔓に実った赤れいむを見つめながら 「れいむがあかちゃんのおかあさんだよ…」 と、妹れいむに聞こえないよう呟くところを。 あああああああああ、ニヤニヤが止まらない!!姉れいむのほうは、たった一日蔓を頭に生やしただけで、母性を持ってしまったようだ。 もう、口の両端が目に届きそうなくらいに笑顔が止まらない。 その日、俺一度も休みを取ることなく、全力で農作業を進めた。明日は、あのれいむ姉妹に付き合ってやらなきゃいけないからな…! 翌朝、小屋に入ると赤れいむが生まれる寸前だった。 姉れいむの蔓の上で、トマトほどの大きさに育った赤れいむは身体をブランコのように揺らし、妹れいむはをそれを見て 「がんばってね!がんばってね!!」 と声をかけている。そして赤れいむが一際大きく揺れると蔓から頭がちぎれ、ぽてりと地面に落ち… 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」 鳴いた。妹れいむは感動のあまり目を潤めている。だが、次の瞬間。 「おかあしゃん!おなかしゅいた!!」 赤れいむは。姉れいむに向かって。「お母さん」と言ったのだ。戸惑いながらも、嬉しそうな顔をする姉れいむ。しかし妹れいむは黙っていられない。 「どお゛じでぞんな゛ごどい゛う゛のお゛お゛お゛!!れ゛いむ゛があがぢゃんの゛お゛があざんでしょ゛お゛お゛お゛お゛っ゛!!!」 姉れいむのほうも、悲しそうな顔をして赤れいむから目を逸らす。よく分かっていないのは赤れいむだ。 「ゅ?れいみゅのおかあしゃんはこっちだよ?」 言いながら姉れいむのほうに飛び寄る。妹れいむは半狂乱になって 「ちがうの゛お゛お゛お゛っ!!れ゛い゛む゛があがぢゃん゛の゛お゛があざん゛な゛ん゛だよ゛お゛お゛っ!!!」 と訴える。まあそうなるだろうな、赤れいむは物心ついたときには姉れいむの頭の上だったんだから。 こうなると、気になるのは姉れいむの反応だ。姉れいむは悲しそうな顔をして 「ゆう、あかちゃんのおかあさんは、あっちのれいむだよ。あっちのれいむをおかあさんってよんであげてね…。」 おお、母性愛よりも妹を気遣う家族愛が勝ったか。てっきり妹に向かって「このこはれいむのあかちゃんだよ!」ぐらい言うかと思ったが。 そんな姉の気遣いにも気付かず、妹れいむは赤れいむと姉れいむの間に割って入り、 「おねえちゃんはゆっくりむこうにいってね!!」 と威嚇する。あー、本当笑える、こいつ等。 それからも修羅場は続いた。赤れいむが滑り台の着地に失敗したとき、「おかあしゃーん!」と泣きながら見るのは妹れいむに気を使い、離れている姉れいむのほ うだ。 妹れいむが(俺の用意した)昼飯を持ってきた時も、姉れいむのほうを見て「おかあしゃんもいっちょにたべよ?」といった後、慌てて「ゆっきゅりまちがえちゃ った!」だと。 そのたびに姉れいむは悲しそうな、済まなそうな顔をし、妹れいむは「れいむがおかあさんだよ!!」声を荒げる。そんな光景が昼間中続いた。 夕方になった。赤れいむも学習能力が出てきたのか、ここ三時間ちかく姉れいむを「おかあしゃん」と呼んでいない。今は歌を歌っている最中だ。姉れいむは少し はなれたところでそれを聞いている。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりしていってね~♪」 「しちぇいっちぇね~♪」 俺には不快な音波にしか聞こえないが、ゆっくり共にはそうでもないんだろう。目を閉じて聞き入っている。だがそのとき、赤れいむの悪い癖が起きた。 「ゆ~、おかあしゃんもいっちょにうたお?」 うっかり姉れいむに「お母さん」と呼びかけてしまったのだ。妹れいむの頬が膨れていく。アレはキレてる。相当キレてる。 「なんで!わからないの!れいむが!おかあさんだよ!!」 赤れいむのすぐ近くで地団太を踏むようにジャンプする。赤れいむのほうは本気で怒られて涙目だ。 「もういいよ!!そんなにおねえちゃんがすきなら、おねえちゃんのあかちゃんになればいいんだよ!!」 言いながら、妹れいむは赤れいむに体当たりした。人間で言えば思わず手が出てしまったというところか。 しかしゆっくりだと手が出てしまったでは済まない。その体格差には赤れいむは一メートルほどポヨポヨと跳ね、泣き出してしまう。 瞬間。 妹れいむは。 猛スピードで体当たりしてきた姉れいむに弾き飛ばされた。 一メートルなんてものではない。ノーバウンドで跳ね飛ばされた妹れいむは壁で跳ね返り、赤れいむから少し離れた場所でやっと起き上がる。 その赤れいむまでの距離を遮るように、姉れいむが立っていた。 「れいむのあかちゃんになにするの!!!いもうとでもゆるさないよ!!!!」 ここで母性愛が勝ったー!一瞬睨み合った後、お互いに飛び掛って喧嘩を始める姉妹。 いや、これは喧嘩なんてものではない。転げ周り、お互いの身体に食いつき、跳ね飛ばし、踏みつける。 まさに殺し合いだ。傍目からはネコの喧嘩に見えるが。 俺は赤れいむが巻き添えを食わないよう手の上に乗せてやった。赤れいむは涙を流しながらその光景を見つめている。 やがて、体格差を生かした姉れいむが妹れいむに噛み付いたままのしかかる。 姉れいむが妹れいむに「れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」って言ってたのは一週間前だっけ? とにかくこのままでは死んじまうな。俺は二匹を引っぺがした。 「おにいさんなにするの!!」 「じゃましないでね!!」 で、二匹揃って俺の手の上の赤ゆっくりに気付く。 「「れいむのあかちゃんをはなしてね!!!」」 お互いにその発言が気に入らなかったのか、すぐさま戦闘態勢に入る二匹。 「まあ、待て二匹とも。」 二匹は互いを警戒しあいながら俺のほうを見る。ああ、俺はこの一言を言いたかったんだ。この一言のために、今まで準備をしてきたんだ。 今までの準備が走馬灯のように頭をよぎる。ああ、やっと報われる。このために、潰したい饅頭を潰さずにがまんしてきたんだ。 ようし、言うぞ?言っちゃうぞ? 「そんなに自分の子供って言うなら、この赤れいむをお互いに引っ張って、勝ったほうが母親ってことにすりゃいいじゃん。」 言って、赤れいむを二匹の合間に放り投げる。二匹は一瞬間をおいた後。 「いぢゃい゛い゛い゛いっ!!!お゛があじゃん゛、い゛だいよお゛お゛お!!!!はなじでええ゛え゛え゛え!!!」 「あかひゃんがひたがってうよ!!!!ゆっくいはなふぇええええ!!!」 「そっちがはなへええええええ!!!!」 おお、醜い醜い。姉れいむは赤れいむの髪を、妹れいむは赤れいむの顎を噛み、それぞれの方向に引っ張る。 赤れいむのほうはかわいそうに、二倍近く伸びてしまって口から餡子を吹き出している。 「あかひゃんのあんこがでひゃってるよおおお!!!」 「おねえひゃんがはなへばあああ!!!?」 「おまえがはなふぇええええ!!!!」 一方赤れいむは、体の真ん中から裂け始めている。 「もっちょ…ゆっきゅり…しちゃか…」 でた、断末魔宣言だ。言い終わったと同時に、二匹は吹っ飛んだ。赤れいむが千切れた反動だ。 「ゆ、あかちゃん…は…?」 「れいむの…あか…ちゃん…」 …。 ……。 ………。 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」」 食うのかよ!!!しばらくたち、二匹とも口の中のものを咀嚼し終わった時点で、ようやく口の中に広がった甘味の原因に気付いたようだ。 「れいむの…あかちゃんが…いもうとに…」 「おねえちゃんが…れいむのあかちゃんをたべちゃった…」 「よくも…!!!」 「れいむのあかちゃんを…!!!」 「「ゆっくりしね!!!!!」」 再び始まる大乱闘。今度は止める理由も無い。俺は小屋の戸を閉め、家に戻った。あー、井戸水で冷やしておいた西瓜うめぇ。 完全に日は落ちた。小屋のほうからは物音一つ聞こえない。西瓜を食べ終わった俺は、小屋のドアを開けた。 みると、そこら中に散らばった餡子。小屋の真ん中では、千切れたリボンの近くで荒い息を吐く傷だらけのれいむが一匹。 辺りにはゆっくりの表皮や目玉が散らばっている。 コイツ、妹れいむか?姉れいむか?今までは体の大小で判断つけてたんだが、比較対象がなくなっちまってわからない。 れいむのほうは、俺のほうを見ようともせずにふーふー唸っている。さて、どうやって声をかけるかな。 「あーあ。死んじゃったな、二匹とも。」 びくっと震えるれいむ。しかし、その顔はこちらを向かない。 「俺にはよくわからないけどさ。」 言葉を続ける。れいむは動かない。 「あの赤れいむにとっては、どっちも本当のお母さんだったんじゃないかな。」 「ゆ………。」 ゆっくりと出口に這っていくれいむ。そして。 「おにいさん、いままでありがとう…れいむはここからでていくね…」 餡子を片付けた後、小屋の周りを一周してみたが、れいむの姿は無かった。 うん、昔はゆっくりを肉体的にいじめていたが、こういう精神攻めも案外面白いな。 次の獲物はどうやって虐めてくれようか…。よし、今夜は虐待お兄さん復活祭りだ!農家なんてどうでもいいぜ!っひゃあ、虐待だあ!! 数日後、一匹のれいむがドスまりさに討伐された。最近群れに迷い込んできたれいむは、にんっしんっ!しているゆっくりの蔓を片っ端から噛み千切ったのだとい う。 そのれいむは「あかちゃん…やっとあえるね…」と呟き、事切れたそうだ。 /**** 書くのに丸一日かかった。 本当はゆっくりが食虫植物に食われるのを書いていたんだ!でも、 行き詰る→新しいネタ思いつく→メモっておく→もう一度書き始める→行き詰る→新しいネタの続き思いつく→メモっておく→以下ループ。 by町長 /****今までに書いたもの fuku2120.txt 満員電車とゆっくり このSSに感想を付ける
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おまけ 前 れいむの元から逃げ去った2匹の子れいむは、親れいむから逃げるために、方々に散って行った。 1匹は内風呂の中へ、もう1匹は最初に来た植え込みの中に飛び込んだ。 内風呂に入っていった子れいむは、運よく開いていたドアが目に止まり、その小さな部屋の中に飛び込んだ。 しかし、そのドアにはロープが掛けてあり、使用禁止と書かれてあったのだが、子れいむに文字が読める筈もない。 小部屋の隅でしばらく身を隠していると、親れいむの声が内風呂の中に響き渡った。 自分を追って来たと思った子れいむはガタガタ震えたが、どうやら親れいむは子れいむのほうに来る気はないらしく、向こうで壁に体当たりしている音が聞こえてきた。 その後、ドアの開く音と共に、れいむの悲鳴が子れいむの元まで届いてくる。 何をされているのかは知らないが、今まで聞いたこともないような親の絶叫に、子れいむはチビりながら、その声が止むのを待ち続けた。 やがて親れいむの悲鳴も止み、人間の足音が遠さかって行ったが、子れいむは恐怖に足がすくみ、その場から動くことが出来なかった。 そして、神経を減らし続けた結果、余りの疲れにいつの間にか子れいむはその場所で眠ってしまった。 「まったく!! 今日はゆっくりが多くて、散々だよ」 清掃のおばさんが、まりさ親子を崖下に捨て、露天風呂の掃除を終えて戻ってくると、子れいむの入った部屋の入口に掛けられたロープを取って、ドアを閉めた。 閉められたドアには、こう書かれたプレートが填められていた。 “サウナ室” 「ゆっ?」 子れいむは目を覚ました。 一瞬、自分がどこにいるのか分からなかったが、周りを見渡し、すぐに自分がここにいる理由を思い出した。 どのくらいたったのかは知らないが、小さな部屋の窓からのぞく空は、少し夕日掛かっている。 子れいむはまだ親れいむが怒っているのでは震えた。 悲鳴は聞いていたものの、現場を見たわけではないので、まさか親れいむが死んでいるとは夢にも思わなかった。 どうやって帰ろうか? 謝れば許してくれるだろうか? いろいろ考えたが、結局名案が浮かばなかった。 そんな折、子れいむは空腹感に襲われた。 まりさ達と違って、子れいむはお菓子を食べていないのだ。一度感じると、立ってもいられないくらいお腹が空いてくる。 もう帰ろう。お母さんもきっともう怒っていないだろう。 子れいむの餡子脳は、空腹に負けて、面倒事を考えるのを停止させた。 子れいむは、小さな部屋から出ようとした。 しかし、さっき入ってきた入口は、大きな木の板で塞がれていた。 子れいむは、自分が出口を間違えたのかなと、小部屋の中を行ったり来たりしたが、どこにも出られるような場所は無かった。 「ゆうう―――!!! なんで、でられないのおおぉぉぉ――――!!!」 部屋から出られなくて、泣き出す子れいむ。 しかし、ここで泣くことは、ある意味自殺行為に等しいことを、子れいむはまだ知らなかった。 一通り泣き叫んで、子れいむは誰か助けが来るのを待っていた。 窓から見える空は、もうすっかり真っ暗であり、この時期は夜になると、めっきり寒くなってくるのだ。 ゆっくりは寒いのが大の苦手である。 子れいむも、「寒いのはいやだよおおぉぉぉ―――!!!」とまた半ベソをかくも、そこで子れいむは異変に気がついた。 なぜか部屋が暖かいのである。 本来ならもう寒い時間だと言うのに、この暖かさときたらどうだ。まるで春の陽気のそれではないか!! 「ゆゆっ!! あったかくなってきたよ!!」 暖かくなってきて、喜ぶ子れいむ。 空腹なことも部屋から出られないことも一時忘れ、嬉しくなって部屋中を飛び跳ねている。 しかし、次第に状況が一変し出した。 熱さが下がらないのだ。 春の陽気は次第に夏の昼下がりになり、夏の次に秋が来ることはなく、その後もグングン気温が上昇していく。 「たいようさ―――ん!! もうやめでええぇぇぇぇ――――!!!」 子れいむは、余りの暑さに意識がもうろうとしだしてきた。 すでに沈んでいる太陽に文句を言い放つ。 しかし、太陽(笑)は、子れいむの言うことを無視して、どんどん気温を上昇させていく。 室温70度くらいの頃だろうか? 子れいむの座っている木の板が高温になり、同じ場所にじっとしていられなくなった。 「あじゅいおおおおぉぉぉぉ―――――!!! やめでえええぇぇぇぇぇぇ――――――!!!!」 あまりの熱さに、子れいむは飛び跳ね続けるしかなかった。 その間も、子れいむの体からどんどん水分が奪われていく。 泣いたり、チビったりしなければ、もう少しは水分ももったかもしれないが、既に子れいむの体の水分は限界まで搾り取られていた。 遂には、跳ねる力さえ出てこなくなった。 「なんで……れいむがこんな……めにあわ…なく……ちゃなら………ない…の?」 カサカサになった唇は最後にそう呟くと、子れいむは先に行った姉妹たちの元に旅立って行った。 2時間後、水分の無くなったカラカラの焼き饅頭が、温泉客に見つけられた。 植え込みの中に逃げ込んだ子れいむは、適当な方向に逃げて行った。 とにかく親れいむに捕まるまいと、場所も考えることなく精一杯逃げていく。 やがて、子れいむの体力が付き、これ以上歩けないというところで、子れいむは足を止めた。 「ゆひーゆひーゆひー……」 大きく肩で息を付く子れいむ。 後ろを振り返ると、親れいむの姿は見えないし、声も聞こえない。 逃げ切ったのだと、ようやく子れいむは、一息つくことにした。 子れいむはその場でしばらくジッとしていれば、その内親れいむの怒りも収まるだろうと考え、安全そうな草むらに身を隠して、疲れをいやすべく眠りについた。 子れいむが起きたのは、サウナに入った子れいむと、ちょうど同じくらいの時間だった。 すでに空は真っ暗で、うっすら寒い。 もう親れいむの怒りも静まった頃だろうと、子れいむは巣に帰ろうとした。 しかし、その時になって、ここがどこか全く分からないことに気がついた。 「ゆううぅぅ―――!! ここはどこおおおぉぉぉぉ―――――!!!?」 大声で叫んでも反応してくれるものは誰も居なく、子れいむは仕方なく、運良く来た道に戻れることを祈り、適当に歩き始めた。 しかし、そんなことで無事にたどり着けるほど、世の中は甘くない。 元々体力が少ない子ゆっくりで、しかも飯抜き山中歩行をしたおかげで、せっかく体を休めたというのに、すぐに子れいむの体力は限界に達した。 「……もう……あるけないよ……」 子れいむはその場にうずくまった。 すると、目の前の草影がカサカサと動き出した。 初め、親れいむが迎えに来てくれたのかと思ったが、出てきたのはカルガモの親子だった。 子れいむは落胆したが、すぐにあることが閃いた。 このカルガモ達なら、あの温泉の行き先を知っているに違いない!! あそこまで連れて行ってもらえば、後は巣の帰り方は分かっている。 「とりさん!! れいむをゆっくりおゆのところにつれていってね!!」 カルガモに向かって、跳ねて行くれいむ。 本当に危機意識の薄い饅頭である。 人間ならともかく、野生生物の前に饅頭が行くなど、空腹のライオンの前に自分から進んでいく草食動物に等しい。 結果は言うまでもないだろう。 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁ―――――!!! なにずるのおおおぉぉぉ―――――!!! れいむはたべものじゃないよおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 親カルガモはれいむを咥えると、子カルガモの前にれいむを差し出した。 「やめでえええぇぇぇぇぇぇぇ――――――!!!! いだいよおおおぉぉぉぉぉぉぉ――――――――!!!!」 子カルガモに、チクチクと啄ばまれ暴れ狂う子れいむ。 しかし、親カルガモの体長は60㎝近くもあり、子れいむとの力の差は歴然で、逃げだせるはずがない。 子カルガモは、子れいむをボロボロ溢しながら食べていくも、しっかり下に落ちた皮や餡子も、残さず食べていく。 食べ物を粗末にしないその精神は、飽食になれた外界の人間や、どこぞの饅頭一家にも見習わせたいくらいである。 やがて、子カルガモ達がもう食べられなくなると、半分ほど残った子れいむは、親カルガモに美味しく食べられた。 ここで、一家全員が死亡したこととなった。 結局、この一家の不幸はカルガモに始まって、カルガモに終わることとなったのである。 ~本当にfin~ カルガモの親子って可愛いよね!! なのに、ゆっくりが同じことやっても腹が立つだけなのはなぜだろうww ちなみに帽子の設定は、家族は帽子を被ってもなくても個体認識が出来るということで。 今まで書いたもの ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ カルガモとゆっくり 前編 カルガモとゆっくり 後編 カルガモとゆっくり おまけ このSSに感想を付ける
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ゆっくりいじめ系2216 「さあ、おたべなさい!」のこと(上)から 「あー、金と時間損した……ただいまー」 「ゆゆっ!おにいさんがかえってきたよ!!」 「おにいさん、ゆっくりしていってね!!」 玄関のドアが開く音に続いて飼い主の青年の声が聞こえるや、 二個のれいむは押し合いへし合い、お兄さんを出迎えようと玄関に走った。 そんな光景を目の当たりにしたお兄さんは、素っ頓狂な声を上げざるを得ない。 「へっ!? 何で二個!?」 「ゆゆ!おにいさんがたべてくれないからふえちゃったんだよ!!」 「ゆっくりできるれいむがふえて、にばいゆっくりできるよ!!」 れいむ達は、あくまで前向きだった。 お兄さんは「ああ、そういえばこいつ今朝割れたんだっけ」と、どうでも良過ぎて忘れていた事を今思い出した。 ゆっくりが適当な存在であることはお兄さんも承知していたつもりだった。しかしまさか分裂するとは…… 頭を掻きながら家に上がり、とりあえず腰を落ち着けるお兄さんに、れいむ達はぴょこぴょこついてくる。 「おにいさん、れいむおなかすいたよ!!」 「れいむもだよ!!ゆっくりごはんをちょうだいね!!」 「これ食い扶持が増えたってことだよなあ……別にそのぐらい困らないけどよ」 お兄さんはブツブツ言いながら、台所にゆっくりフードを取りに行く。 しかしゆっくりフードは買い置きを切らしており、残っていたのはあと一食分ほどだった。 彼は「しまった」と言おうとしたが、よく考えたら勝手に増えたのはゆっくりの方であることを思い出し、やめた。 他に何か作るか……と思うも、ペットショップ店員の言葉が脳裏に蘇る。 「基本的にこれ以外は食べさせないで下さいね。人間の料理などを食べさせると、舌が肥えますから。 そうすると餌代がかさむようになりますし、ゆっくりも満足出来難くなりますから、どちらにとっても良くないんですよ。 このゆっくりフードがゆっくりにとって、美味し過ぎず不味くもなく、一番ゆっくり出来るバランス食品なんです」 一度彼もゆっくりフードをつまんでみたことがあるが、何とも言えぬ微妙な味だった。 あれなら自分で作った酒のツマミなどの方が、よほど食べ物として上等と言える。 そんなものを食べさせて食事の水準を上げてしまっては、お互いの不幸を招こうというものだ。 仕方なく彼はゆっくりフードの箱を手にし、わくわくと身体を揺する二個のれいむの元へと戻る。 「おい、悪いけど一人前しかないぞ」 「ゆゆっ!?そんなぁぁぁぁぁ!!」 「れいむおなかいっぱいたべたいよ!!」 当然、れいむたちからはブーイングが噴出。しかし彼にとってこれは初めてではない。 以前にもゆっくりフードを買い忘れてしまい、れいむの晩ご飯が抜きになったことがあった。 確かにその晩は機嫌が悪かったが、翌日買ってきた餌を与えると、ケロリと忘れて上機嫌に戻った。 極端な話、数日抜いたところで別に死ぬようなものでもない。そう彼は楽観視していた。 「まあ明日は少し多めに買ってくるから。今日はそれで我慢しとけ」 「れいむおたべなさいしてつかれたよ!!おなかぺこぺこだよ!!」 「れいむだっていっしょだよ!!」 「だったら仲良くはんぶんこしないとな。それがゆっくりってもんだろ」 「「ゆっ・・・」」 しかしこの問題の根は、空腹とはまた違うところに存在した。 れいむたちは「二倍ゆっくりできる」と前向きに考えていたが、事実はそうではない。 お兄さんが与えてくれる有限のゆっくりを、二人ではんぶんこしなくてはいけないのだ。 それでは充分にゆっくり出来ず、満足な「おたべなさい!」が出来るかどうか解らない。 この「ごはんが足りなかった」という一事は、れいむ達の心にそう印象付けるに至った。 しかし内心はそう感じていても、そこはゆっくり。出来る限り波風を立てず、お互いゆっくりする方向で動いた。 「ゆっ、れいむ、いっしょにたべようね。おにいさんをこまらせないでね」 「ゆゆ、わかってるよ!はんぶんこしようね!」 「れいむはゆっくりしてるね!!」 「れいむもゆっくりしてるよ!!」 二個のれいむは形ばかりのすりすりで一応の親愛を高めると、食事に取り掛かった。 とはいえ、ゆっくりの知能で綺麗に二等分など出来るはずもなく、自然と偏りが生じた。 多く餌を取れた方のれいむは、「むーしゃ、むーしゃ♪」と食事に集中している。 そうでない方のれいむは、まだ咀嚼をしているもう一個のれいむを羨ましそうに見つめている。 そんな手持ち無沙汰の状態だったから、お兄さんがぽつりと呟いた一言に気付けたのだろう。 「くだらねえな……」 (ゆっ!?) れいむたちを見下ろすお兄さんの瞳は、どこか冷ややかだった。 いつもはぶっきらぼうながら、どこか暖かみのある視線を送ってくれていたのに。 しかしそれも無理からぬ。青年は心のどこかが次第に冷えていくのを感じていた。 彼は「自分対れいむ」という限定的に完結した関係性の中に意味、救いを見出していたのだ。 それがもう一個ゆっくりが増えたことにより、「れいむ対れいむ」という異なる関係性が生まれた。 人間は人間同士、ゆっくりもゆっくり同士の方が接しやすいだろう。 となると、彼がそこに食い込んでいくのにはエネルギーを使わなければならない。 それが彼には面倒臭い。それは彼が日頃疎ましく感じていた、社会というものの構図だからだ。 実際にはれいむたちは、お互いを内心嫌っており、お兄さんにゆっくりしてもらうことしか考えていない。 だが客観的に事実を見れば、れいむたちはお互いにゆっくりしており、お兄さんは観察者に過ぎなかった。 彼にはゆっくり同士が仲良く過ごすのを眺めるような趣味は無かった。 (いや、これは自己中心的な考えか……) そう思いなおしたとて、一度感じてしまったことを撤回することなど出来はしない。 まあ、長く付き合っていれば色々ある。自分もその内、こういった観察の良さが解ってくるかもしれない。 そう自分を納得させながらも、お兄さんは表情を顰めたままれいむ達に背を向け、PCの前に腰掛けた。 (おにいさんがゆっくりできてないよ。きっとこのゆっくりできないれいむのせいだよ) そんな様を見ていた食いっぱぐれいむは、お兄さんの感情の機微を直感した。 お兄さんは、れいむたちが増えちゃったのを見て、明らかにゆっくり出来なくなっている。 「晩御飯を食いっぱぐれる」という、分裂のデメリットを味わった方のれいむだからこそ出来た発想かも知れない。 このままではお兄さんもゆっくり出来なくなり、れいむの享受出来るゆっくりも、以前の半分以下になってしまうだろう。 まさに負のスパイラル、ゆっくり無き世界。待っているのは絶望だけ。 早急に何とかしなければならない。 ようやく食事を終えたもう一人の自分を見ながら、れいむは決心を固めた。 とにもかくにも、まずはゆっくりしなければならない。 とは言え、れいむ同士では到底ゆっくり出来ない。同じ髪飾りをつけたゆっくりなど気持ちが悪くて仕方がない。 お兄さんが構ってくれなければ、ゆっくり出来ない子と過ごすしかなくなってしまう。そんなの嫌だった。 れいむはネットの巡回を楽しむお兄さんの足下へと縋り付いて行った。 「おにいさん!れいむとあそぼうね!れいむとゆっくりしてね!!」 「えっ? どうしたんだ急に」 「おにいさんとゆっくりしたいよ!れいむとおはなししてね!!」 れいむがこんな風に遊びをせがんで来ることなど、今までほとんど無かった。 珍しいことだとお兄さんが一瞬戸惑っている間に、沢山ごはんを食べた方のれいむが慌てて駆け寄って来た。 お兄さんの足に身体を擦りつけていたれいむを、身体を使って押しのける。 「ゆっ、れいむ!おにいさんのじゃましちゃだめだよ!!」 「ゆゆ、でも、でも・・・」 「おにいさんはゆっくりしてるんだよ!れいむはれいむとゆっくりしようね!!」 「ゆぅぅぅぅ・・・・・」 沢山ごはんを食べて幸せになった方のれいむは、少し心に余裕が出来ていたようで、 「ゆっくり出来ないれいむとでも何とかゆっくり過ごしてやろう」という気概を見せていた。 しかしもう一方のれいむにとって、そんな気遣いはありがた迷惑も良いところであった。 「まあ良いじゃないか、仲良くしてろよ。ゆっくりはゆっくり同士の方が良いだろ」 「ゆゆ・・・おにいさん・・・・・」 「おにいさんもそういってるよ!むこうにいってゆっくりしようね!!」 お兄さんにまで言われては仕方がない。ここでゴネてお兄さんにまで嫌われたらどうしようもない。 部屋の隅に置かれたれいむ用のゴムボールに向かって、意気揚々と跳ねていくれいむと、 後ろ髪を引かれる思いで渋々その後ろについていくれいむ。 お兄さんはその背中をどこか寂しげに見送ると、PCに向き直り、面白動画サイトを見てアハハと笑っていた。 れいむとれいむは交互にゴムボールに体当たりし、キャッチボールのような遊びをしていた。 何だかんだで身体を動かす遊びは楽しいし、遊び相手がいるというのも悪くない。 それでもやはり、相手が自分と全く同じものだと思うと、両者とも良い気持ちはしなかった。 これからお兄さんが仕事に行っている間、ずっとこんな思いをしなければならない…… 一方のれいむは「その内慣れるさ」と自分に言い聞かせていたが、ごはんを少ししか食べられなかった方のれいむは 空きっ腹を抱えながら、来るべき憂鬱な生活を想像して、そんなのは耐えられないと感じていた。 「ゆっ!れいむ、ゆっくりしてる?」 「ゆっ・・・?れいむはゆっくりできてるよ!!」 「いっぱいゆっくりして、おにいさんをゆっくりさせてあげようね!!」 そんなものは欺瞞だ。れいむが二人もいる限り、お兄さんはきっとゆっくり出来ない。 空きっ腹のれいむはボール遊びを中断し、もう一方のれいむの傍に駆け寄った。 「ゆ?どうしたの?れいむもっとあそびたいよ!!」 「れいむきいてね。あしたになったらまたおたべなさい!しようね」 「ゆゆ!?でもまたたべてもらえなかったらたいへんだよ!もっとゆっくりしてからじゃないとだめだよ!」 「だいじょうぶだよ。れいむにいいかんがえがあるよ」 「ゆゆ・・・ほんとう?さすがれいむだね!!」 自分の分身の考えた作戦なら、きっと素晴らしいものに違いない。 疑いもなくそう確信したれいむは二つ返事で承諾し、二人はゆっくりと明日の打ち合わせを始めた。 ヘッドホンを付けて動画を見ていたお兄さんがその密談に気付くことはなかった。 もしかするとそれは、れいむ達が楽しそうにしている声をむざむざ聞きたくないという、ある種の防衛行動であったのかもしれない。 それぞれがダラダラと時間を過ごし、夜は更け、やがて一人と二個は深い眠りについていった。 運命の朝。 お兄さんがいつも通りの時間に起きて来ると、居間のテーブルには二個の饅頭が行儀良く並んでいた。 「「おにいさん、ゆっくりしていってね!!」」 「ああ……おはよう。そういえばお前増えたんだっけ……」 そこ邪魔だからどいとけよ、とれいむたちに言い、流しに顔を洗いに行こうとするお兄さん。 しかしそんなお兄さんを、れいむたちは「ちょっとまってね!!」呼び止める。 「ん……何だってんだよ?」 「おにいさん!きょうこそれいむをたべてもらうよ!!」 「ふたりになったからにばいゆっくりできるよ!!」 「またその話か。だから俺は要らないって」 「えんりょしないでね!いっぱいあるからたべていってね!!」 「あのなあ……」 「れいむ!あれをやろうね!」 「ゆゆっ、わかったよれいむ!!」 「おい、ちょっとは聞けよ」 れいむたちの打ち合わせ。それはお兄さんのおいしい朝ごはんになること。 いっせーの、で二人同時に「さあ、おたべなさい!」をする。 そのまま放っておいてしまえば、可愛そうなれいむは四人に増えてしまう。 れいむが増えるとお兄さんはゆっくり出来なくなるのだから、今度こそ食べるしかあるまい。 お兄さんを脅かすようで気が引けるやり方だが、食べてもらいさえ出来ればゆっくりしてもらえるのだ。 その結果を得るためには、仕方の無い妥協だった。 れいむたちは互いに頷きあい、お兄さんにの顔をきりりと見つめる。そして…… 「「いっせーの、」」 「「さあ!」おたべなさい!!ゆっ!?」 「ああ、また……あれ?」 「さあ!」までは二人同時に発声した。しかし肝心の「おたべなさい!」を行ったのは一方だけだ。 作戦立案をした空きっ腹のれいむの方は、割れたれいむの隣で平然と、丸々と構えている。 お兄さんへの親愛は衰えていなかったため、「おたべなさい!」は痛みもなく上手くいった。しかしこの状況は何だ? 「ゆゆ、れいむどうしたの!?ちゃんとおたべなさいしてね!!」 「・・・・・・」 何か失敗したのだろうかと、割れたれいむが必死に呼びかける。 だが残ったれいむは何も言わず、割れいむが予想もしていなかった行動に出た。 バクンッ 「むーしゃ、むーしゃ・・・しし、しししししあわせーーー♪」 「ゆあああぁぁぁぁぁ!?どうしてれいむがたべちゃうのおぉぉぉーー!!」 れいむが「おたべなさい!」をしたのは、お兄さんに美味しく食べてもらうため。決して他の人間や動物には食べられたくない。 なのに何故かれいむを焚き付けたれいむの方が、お兄さんのためのれいむの身体をむしゃむしゃと食べ始めた。 こんな結末、苦痛と絶望以外の何者でもない。「おたべなさい!」を冒涜されたれいむは、その全生涯を否定されたのだ。 「むーしゃ、むーしゃ♪」 「やめてね!!れいむをたべないでね!!れいむをたべていいのはおにいさんだけだからね!!」 空きっ腹れいむがどんなにゆっくり食べたとしても、一度誰かに口をつけられてしまった以上、 割れいむが「ふえちゃうぞ!」で再生する事は最早無い。同胞……いや、自分自身の裏切りを甘受し、このまま消えていくだけだ。 「どうじてごんなごとするの!!れいむやめてね!!これじゃゆっぐりでぎないよ!! やべてよおぉぉぉぉぉ!!!ゆっぐ」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせーーーーー♪」 残された半身の口も食べられてしまい、断末魔の叫びが途絶える。 もう一人の自分の身体を跡形も無く食べつくしたれいむは、一回りほど大きくなり、心身共に満たされていた。 れいむはやっぱり、ものすごく美味しかった。こんなれいむをお兄さんが食べたら、一生分のゆっくりが味わえることだろう。 更にそんなれいむを食べたれいむには、ゆっくりが二人分乗算されている……これこそがこのれいむの、真の作戦だったのだ。 でっぷりと膨れた身体を引きずり、残ったれいむはお兄さんに向き直る。 「おにいさん!!れいむはやっぱりすごくおいしいんだよ!!おにいさんもきっとすごーーくゆっくりできるよ!! れいむはゆっくりできるれいむをたべたから、きのうよりもなんばいもゆっくりしてるよ!! こんなにゆっくりしたれいむならおにいさんもたべてくれるよね!!さあ・・・」 「あー、ちょっと待て」 お食べなさい、と言おうとしたれいむを、お兄さんがその手で制止する。 お兄さんは一連の光景を眺めて、どん引きしていた。この上食べてもらえないと泣き叫ばれては敵わない。 「俺、甘いもの嫌いなんだよ」 「ゆ・・・・?」 「食べたらオエッて吐いちゃうぐらいな。だからお前は食えん。悪いが」 れいむの頭は真っ白になった。 どうして? あんな裏切り紛いのことを働いてまで、お兄さんにゆっくりしてもらおうとしたのに…… どうして甘いものが嫌いなのに、れいむのことを飼ってたの? れいむと一緒にいっぱいゆっくりしたら、最後には甘い甘いれいむを食べるって決まってるのに。 れいむのゆっくりは、お兄さんに食べてもらうためにあったのに。 れいむは自分を食べてもらう以上に、お兄さんをゆっくりさせてなんてあげられないのに。 じゃあれいむは、本当はゆっくりできない、いらない子だったの? 次から次へと溢れてくる疑問が、そのまま涙となったかのように目からこぼれて来た。 「ゆっ・・・・ゆぐっ・・・・どうじで・・・・・・・・ゆぐっ・・・・」 「はぁ……別に食べてもらう以外にも付き合い方は色々あるだろ。そう落ち込むなよ」 お兄さんは事も無げにれいむを一瞥すると、洗面所に顔を洗いにいってしまった。 れいむははっと我に返り、お兄さんのあとを必死な顔でついていく。 「おにいさん!まってね!!れいむをたべなくてもいいよ!!だかられいむをきらいにならないでね!! れいむゆっくりできないゆっくりじゃないよ!!おにいさんといっしょにゆっくりしたいよ!! もうあんなことしないからね!!だからあんしんしてゆっくりしていってね!!ずっといっしょだよ!!」 「…………」 バシャバシャと水を顔にかけながら聞いていたお兄さんには、返事は出来なかった。 続く
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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『ゆめであるように』 10KB 観察 あえて細かい部分の解釈は読み手が自由に出来るような書き方をしました。内容はゆっくりの恋物語です。 今日は朝から大雨が降っていた。 路地裏のダンボールにコンビニのビニール袋を被せて作った「おうち」に住んでいる野良まりさが外の様子を伺う。 そろそろ狩りという名のゴミ漁りにに出かける時間だったが、この天候のために狩りに出られずにいた。 「ゆぅ、あめさんはゆっくりしてないよ……」 まりさは狩りに出かけたかったが、出られないからと言って焦っている様子もない。 このまりさはゆっくりの中では比較的賢いほうであり、いざというときのための貯蓄をしっかり蓄えていたのだ。 それでもまりさは大雨が降る様子をひたすらおうちから眺めていた。 「れいむ、まりさはれいむのことがだいすきだよ!!いっしょにゆっくりしようね!!」 「ゆぅ~ん、れいむもまりさのことがだいすきだよ!!」 よく晴れた日の夜、まりさは恋人のれいむをおうちに招待した。 れいむとは子ゆっくりの頃から仲が良くて、将来を誓い合った仲でもある。 まりさはこの日、れいむに餡子の中で描いている未来予想図を話した。 「まりさ、れいむとつがいになったらもっとおおきなおうちにひっこすよ!たくさんえささんがとれるかりばもさがして、おちびちゃんをつくろうね!!」 「ゆっ!れいむ、まりさのつがいになったらいっしょにかりにでかけるよ!!ゆっくりえささんをさがそうね!!」 れいむは野良の中でも特に善良なゆっくりだった。 だからこそまりさはれいむのことを心から愛していて、ゆっくり一自慢の恋人に思っていた。 れいむと過ごすこれからの未来を想像するだけでまりさはとてもゆっくりした気持ちになれる。 まりさは幸せな未来を考えながられいむに寄り添い、互いに発情しない程度にすーりすーりしながら眠りについた。 「まりさ、すごくゆっくりしているよ。これからもずっとゆっくりするよ!」 それから1週間が経った。 まりさはその間れいむと一度も会っていなかった。 会いにいってもれいむはいつも留守にしている。 まりさは寂しさを感じつつも、次れいむに会えたらまたご馳走を振る舞おうと思って、一生懸命狩りを頑張った。 すると、努力が実ったのか、この日れいむは自分のおうちでゆっくりしていた。 れいむのおうちは公園の木の根本に掘られていて、その入り口は木の枝や葉っぱで偽装されている。 この偽装はれいむ種特有の「けっかい」である。 普通のゆっくりはこの「けっかい」のおかげで、ここにおうちの入り口があると認識できない。 まりさもれいむに教えてもらったから、このおうちの居場所が分かるものの、目で見る限りじゃ入り口の場所なんて分からない。 だから、れいむが教えてくれた言葉頼りにいつもどおりおうちの中へと入る。 「ゆっ!?まりさ、どうしたの?」 「さいきんれいむとあそんでないよ!だからゆっくりようすをみにきたんだよ!」 「ゆぅ……ごめんねぇ!れいむ、ぼーっとしててまりさとあうのすっかりわすれてたよ!」 「れいむ、まりさたちはしょうらいをちかいあったなかなんだからわすれられたらかなしいよ!!」 「……うん、そうだね……」 最後のれいむの反応はずいぶんと薄いものだった。 普通なら何かあるのだろうかと気に障るものだが、まりさはれいむの反応が薄いことに全然気づかなかった。 それから更に数日が立つが、まりさとれいむの会話のやり取りはだんだんとどこかすれ違うようになっていった。 たとえば、まりさが新しいおうちの話を持ち出してもれいむは「うん、そうだね」とか「ゆっくりゆっくり」とうわごとのように反応するだけだ。 しかも、最近はすーりすーりもあまりしてくれなくなってしまった。 まりさがどんなにれいむを求めてもれいむは、 「ゆぅ、ごめんね」 と謝るだけだった。 こんなすれ違いが続くものだから、まりさも少しずつれいむの様子の変化に気付き始める。 「ゆーん、さいきんのれいむはゆっくりしてないよ……。もしかして、まりさのしらないところでゆっくりしていないめにあっているのかな?」 まりさはれいむのことが心配で次の日にれいむをこっそり尾行することにした。 周囲から見ればただのストーカーだが、そもそも周囲に対しての警戒心が薄いゆっくりはたとえ後をつけられていてもそれに気付くことは滅多にない。 れいむは公園を出て、歩道の隅をぴょんぴょん跳ねながら、山のほうへ向かっていった。 丁度、山のふもとに差し掛かった辺りだろうか。 茂みの奥にビニールシートのかけられた木箱があり、れいむはその中へ入った。 そこにはゆっくりありすがいた。 まりさよりも一回り大きくて、優しそうな感じのゆっくりだ。 いつも目を赤くさせて「んほおおおおお!」とか叫ぶれいぱーありすとは大違いだった。 れいむはありすに近寄ると、嬉しそうに一輪の花を渡した。 「ありす!これれいむからのぷれぜんとだよ!ゆっくりうけとってね!!」 「ゆーん、とってもゆっくりしたおはなさんだわ!ありがとう、れいむ!!」 「きょうもありすはゆっくりしているね!」 「れいむもとってもゆっくりしているわ!ありす、れいむとならずっとゆっくりしていたいわ!!」 「ゆっ……、そ、そうだね。でももうすこしゆっくりかんがえるじかんがほしいよ!」 「そう、それじゃあしょうがないわね!いそがなくてもいいからゆっくりかんがえてね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 れいむとありすのやり取りが交わされる中、まりさは尾行をやめて帽子を深くかぶりなおしてから自分のおうちへ帰った。 未だ大雨が降り続ける。 まりさは雨が降る度に大好きだったれいむのことを思い出す。 「ゆ、きっとあれはゆめだったんだよ!きっともうすぐれいむのほうからかおをだしにきてくれるよ!」 そんな都合のいいことを考えてみるも、完全にそう思い込むことは出来ない。 自分の考えていることは単なる妄想でしかないことを餡子の中に染み付くぐらい理解しているからだ。 それでもまりさは自分の辛い気持ちを誤魔化すために何度も何度も呟く。 「あれはゆめだよ!ゆっくり!あれはゆめだよ!ゆっくり!ゆっくり!」 時々、非ゆっくり症のような症状が出る。 おうちのおかげで激しく降る大雨に身体は当たらなかったけど、辛い気持ちに押されてまるで心が大雨に激しく打たれているような気分だった。 まりさはずっと悩んでいた。 どうすればれいむとずっとゆっくりしていられたのか。 どうすれば幸せなゆん生にすることが出来るのだろうか。 溜めこんでいる餡子をフルに活用して考えても答えは未だ出ないままだった。 「ねぇ、まりさ。れいむはりょこうにいきたいよ」 あるとき突然れいむが旅行に行こうと言い出した。 ところが、まりさはあまり乗り気ではないようで、 「れいむ、しらないところにいくのはきけんがいっぱいだからやめようよ」 と反対したのだが、れいむは「いきたい」の一点張りで、結局まりさはしぶしぶれいむについていくことにした。 まりさとれいむが旅行で向かったのは隣町だった。 なんでも隣町の公園は餌も多くてすごくゆっくりできるでーとすぽっとがあるらしい。 れいむはお友達のぱちゅりーからそれを聞いていて、おまけに乱雑ではあるが大まかな目印が書かれていたゆっくりお手製の地図も貰っていた。 だから、旅行先でもそんなに迷うことなく割とすんなりと隣町の公園に辿りついた。 れいむは公園に来た途端に目を光らせて言った。 「ゆわぁ~!すごくゆっくりできるよ!!」 そんなれいむの喜ぶ姿を見てまりさもなんだかうれしい気持ちになり、 「れいむ、まりさといっしょにゆっくりしていってね!!」 と叫ぶ。 「ゆっくりしていってね!!」 愛情が冷めつつあり徐々に距離が出来始めていた二匹は久しぶりにお互いに笑いあう。 そして、幸せなひと時を二匹は夕方になるまでゆっくり過ごした。 まりさはこのとき自分の頬とすーりすーりしながらお昼寝していたれいむの顔を今でも覚えている。 (こんなしあわせがずーっとずーっとつづいていけばいいのに。れいむ、まりさといっしょにずーっとゆっくりしていようよ……) しかし、それから一週間が経ち、別れは突然やってきた。 まりさはこれから狩りに出かけようとした頃、れいむがゆっくりとまりさのおうちにやってきたのだ。 「ねえ、まりさ。だいじなおはなしがあるの」 「ゆゆ?どうしたの、れいむ?」 れいむは身体を震えさせている。 何かとてもいい辛いことでも口にするのだろうか。 やがて、決心したのかれいむは顔をあげてキリッとした顔で言った。 「れいむ、まりさとおわかれするよ」 「……」 まりさは動じなかった。 ずっとれいむの様子の変化を感じていたまりさにとって、こんな結末は安易に予想出来たことだ。 でも、ひとつだけまりさはれいむに確認しておきたいことがあった。 「れいむ。れいむはまりさのこと、きらいになっちゃったの?」 「そんなことないよ。でもれいむはまりさよりもすきなゆっくりができちゃったんだよ!ゆっくりりかいしてね!!」 「ゆぅ、わかったよ。れいむがそこまでいうならまりさもれいむとおわかれするよ。ゆっくりでていってね」 まりさは恋人でなくなったれいむを早くおうちから追い出したかった。 見ているだけで辛くなるからだ。 れいむはそのまりさを察したのかあとは何も言わずにまりさのおうちを出て行った。 その先にはありすがいる。 きっとれいむはまりさに別れを告げた後、ありすと共に何処かへ旅立つつもりなのだろう。 「ありす、れいむといっしょにずっとゆっくりしようね!!」 「とかいはなこくはくね!ありすもれいむといっしょにゆっくりするよ!!」 まりさの視線の先で堂々と告白する二匹。 れいむもありすもさいっこうの笑顔をしていた。 そして、二匹の姿は見えなくなった。 まりさはれいむがいなくなると、ぐったりとした様子で眠りについた。 その日の夜、まりさはいろんな夢をみた。 子ゆっくり時代にれいむと初めて知り合った夢。 未知なる場所を目指して少しだけれいむと冒険に出かけた夢。 れいぱーに襲われそうになったれいむを命がけで助けた時の夢。 一緒にれいむとおうたをうたった夢。 まりさが意を決してれいむに告白した夢。 そして最後に見たのは、まりさがれいむと一緒にゆっくりしている夢だった。 雨が上がった。 予定よりも遅くなったが、まりさはいつも通りに狩りに出かける。 れいむがいたころは活き活きしているように感じた街の風景も、今じゃとても殺風景に感じる。 まりさの見ているもの、何もかもがゆっくり出来ていないように感じた。 そして、まりさは更にゆっくり出来ていないものを目の当たりにする。 「……ゆ?」 歩道の隅っこにドロドロとした薄黒い水たまりがあり、その真ん中にはお飾りが落ちていた。 成体ありすのものが一つ、成体れいむのものが一つ、そして子ありすと子れいむがそれぞれ二つずつだ。 まりさはそのお飾りを見て静かに砂糖水の涙を流した。 「れいむ……。こんなの、こんなのあんまりなんだぜぇぇぇぇぇ!!」 まりさは普段はあまり使わない「だぜ」口調で声を振り絞って叫ぶ。 確かにれいむの顔をもう二度と見たくないと思っていた。 出来ればれいむとの出会いは全て夢だったということにしたいぐらいだ。 それでも一度は愛したゆっくりなだけにさすがに死んでほしくはなかった。 夢であるようにと願う反面、どこかで幸せにゆっくりしていてほしいという願いも混在していた。 まりさはれいむの声で目を覚ました。 「まりさ、きょうはとびっきりゆっくりできるところにつれていってくれるやくそくだよね!」 「ゆゆ!まりさおねぼうさんしちゃったよ!ゆっくりしないでいそぐから、待っててね!」 まりさはおうちの奥にある食料を帽子につめて、れいむと一緒に外に出かける。 今日はよく晴れていて、絶好のお散歩日和だった。 まりさとれいむの出会いは彼女らのゆん生が生み出した奇跡のひとつである。 夢であるようにと願っても、それはまりさが歩んできたゆん生の大切なひと時であることに間違いはない。 まりさはれいむと共に暗い路地裏を抜けて、日の光が明るく照らす表通りへぴょんぴょん跳ねていった。 「「まりさ(れいむ)、ゆっくりしていってね!!」」 おわり
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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『ゆっくり家族とエターナルフォースブリザード』 冬も近づき朝の冷え込みが辛くなってきた頃、奴らはやってきた。 やることもなく家でまったりしていたら突然玄関がガラガラと開いた。 誰も、いない? 居間から玄関は覗けるのだが、扉の開いた向こう側には誰も見えない。 いたずらかと思ったが、疑問はすぐに解けた。 「ゆっくりしようね!」 「ゅ! においがちゅるよ!」 「おいちいたべもののにおいだよ!」 「ゆっくりちようね!」 突然の来訪者はゆっくりだった。 ゆっくり霊夢の家族のようで、扉を開いた母れいむはまだ小さい子供たちを中へと急かす。 子れいむたちの数は4匹。そのどれもが赤ちゃんだ。 まだ雪は降ってないとはいえ寒い中よく来たものだ。 私は立ち上がってゆっくり達の様子を見る。 ちなみに居間と玄関は1つの空間で繋がっているが段差があるので座ってるとゆっくり達が見えないのだ。 れいむ達は相当飢えて余裕がないのかこちらを気付いていないようだ。 あ、でも母れいむはこっちを見たような。いや確実に私を見た。 「こっちからにおいがちゅるよ!」 「じゃあみんなでゆっくりたべようね!」 玄関入って目の前が台所で食糧もそこにまとめてある。 こいつらはそれを食べようとしていた。 冬のために貯めておいた食糧を無断で取られるわけにいかない。 私はそっとゆっくり達の元へ行く。その前に開きっぱなしの玄関も閉めないとな。 「ゆ! かごのなかにあるよ!」 と籠を体当たりで倒そうとする母れいむを掴んだ。 「ゅ? なに? ゆっくりはなしてね!!」 「これは私の食糧だから取っちゃダメだよ」 しかし母れいむは聞かない。 「なにいってるの! ここはれいむたちがみつけたんだかられいむたちのおうちだよ!!」 「しょーだよ! おかーしゃんをゆっくりはなちてね!」 「ゆっくりできにゃいひとはでてってね!!」 「かってにれいむたちのたべものとりゃないでね!」 「しょーだよ! くうきよんでね!!」 口々に私を罵倒してくるゆっくり達。 これは教育しないといけないようだ。もちろん虐め的な意味で。 ちょうど家には親ゆっくりサイズの透明な箱が2つある。 ゆっくりで遊びたい人なら誰でも持ってるあれだ。 私は手早く母れいむと子れいむ4匹をそれぞれ別の箱へと閉じ込めた。 「ゆっくりはやくだしてね!」 餓えていて少し小さい母れいむは箱に入れても余裕があった。 ただ、自由に跳ねまわることはできないので不満そうだ。 「おかーしゃーん!!」 「だちて~!!」 「おなかちゅいたよー!!」 「ゆっくりちゃせて!!」 赤ちゃんサイズの子れいむたちは4匹とはいえ飛び跳ねたりと空間に余裕はあるようだ。 「君たちにはちゃんとあげるよ」 子れいむたちの箱の中に昨日の料理の時に出た生ゴミを入れる。 生ゴミと言っても野菜の切れ端や皮なので十分ご馳走といえるだろう。 「ゅー♪」 「これでゆっきゅりできるね!」 「うっめ! しあわちぇ~!」 「こんなおいしいのはじめちぇ!!」 今までどんなものを食べてきたんだ。とても幸せそうに食べていく子れいむ達だった。 「れいむにもちょうだいね!!」 涎を垂らしながら母れいむも、食事をくれと要求してくる。 「だが断る」 「ゆ"っ!?」 「子供には罪がないし飢えていて可哀想だから食事をあげる」 「でもお母さんれいむはまず私に言うことがあるよね?」 「ゆ…そうだったね…」 お、意外と反省するのが早かったな。これだけ素直なら冬の間飼ってもいいかも。 「いただきます!!! さぁ、いったよ! だからしょくじをちょうだいね!!」 前言撤回。教えてあげないとやっぱりダメだ。 というか、言ってやったぞと勝ち誇ったような顔がすごくムカつく。 「私のおうちに勝手に入ったこと、私を無視して食糧を漁りにいったことを謝ってね」 いやまぁ、外の環境がゆっくり達には辛いのは分かるし子持ちで大変なんだろうけど、 私に気づいておきながら無断で食糧を漁ろうとしたことを母として謝ってほしかった。 「ゆ! しらないよ! ここはれいむたちのおうちなんだからたべものたべたっていいでしょ!」 「分かってないみたいだから食事なしだね」 「なんでぇぇぇぇ!!! れいむはちゃんとわかってるよぉ!!」 「じゃあここは誰のおうち?」 「れいむのにきまってるでしょ!」 「私が元々いたのに?」 「だれもいなかったよ!」 「家に入ってきたときこっち見たよね?」 「ゆ…! しらないよ! とにかくれいむたちのおうちだよ!!」 一瞬言葉が詰まったようだがなかなか強情な奴だ。 「別に良いけど、分からないならずっと食事なしね」 「いやだよ! じゃあここはおにいさんのおうちってことにしてあげるよ! これでまんぞく!?」 大いに不満足だ。私の頭がフジヤマヴォルケイノだよ。 ふと子れいむを見るとぐっすり眠っていた。 きっと疲れていたんだろう。 この子たちはお馬鹿な母れいむのために使わせてもらうとしよう。 私は子れいむの入った透明な箱を持って外へ向かう。 「ゆ! れいむのあかちゃんをどこにもっていくの!!」 「外。でも殺さないしすぐに会えるから安心してね」 「しんようできないよ! ゆっくりいそいでかえしてね!!」 どっちなんだか。 家の脇に水を汲んだ桶を置く。 そして子れいむ達を水の中へと入れる。 うー、さすがに冷たいな。 その水の冷たさに子れいむ達は目を覚ました。 「ゆびべっ!」 「ち、ちべだいよ!」 「み、みじゅ!? ゆっくちできなぃぃ!!」 「しずむよ! うかべないよ!!」 どの子れいむも一言だけ声を発すると桶の底へと沈んでいった。 これだけ冷たければ身が締まってふやけないだろう。それにゆっくりは窒息しないらしいからね。 子れいむ達が逃げられないことを一応確認すると、私は家へと戻った。 「ゆ!! れいむのあかちゃんは!? どこにやったの!!」 「大丈夫。明日には会わせてあげるから」 「なにをいってるの! ふざけないですぐにかえしてね!!」 「じゃあここは誰のおうち? 答えたらすぐに返してあげる」 「だからおにいさんのおうちということにしてあげるっていってるでしょ! ゆっくりりかいしてね!」 「お前が理解しろ。もう一度だけ言うけどここはずっと昔から私の家だ。そしてそこに入ってきたのがお前だ」 少なくとも母れいむは私が家に居たことを確認したのに無視して食糧を取ろうとした。 そこは反省してもらわないとね。 しかしその後も母れいむは反省する様子はなかった。 まー、すぐに反省されても拍子抜けな訳で。 せっかく子れいむの準備をしたのだから明日まで教育という名の虐めは止めておく。 翌朝家の外に置いておいた水の入った桶は見事に凍りついていた。 水量も少なめだったので中まで凍りついていた。 氷の中には苦悶の表情をしていたり、すやすやとした表情の子れいむ4匹が固まっていた。 よし上手くいった。 私は氷漬けの子れいむを母れいむの元へと持っていくと、母れいむはすぐに氷の中の子を見つけた。 「ゆぐぅ!? れいむのあがしゃん!! これはどういうごどおぉぉぉぉ!!」 「何って。氷漬けだけど?」 「だいじょうぶだっていったぐぜにぃぃぃぃ!!」 「大丈夫だって。氷が解ければ元に戻るよ。ほら、冷凍保存ってやつ」 「じゃあゆっくりしないでいそいでとかしてね!!」 「お前が反省したらいいよ」 「はんせいすることなんてないよ!!」 「じゃあこの子たちはずっと氷漬け」 「やめてね! あかちゃんとほおずりしたいよ!!」 「じゃあ早く自分がやったことをゆっくり理解してね」 それだけ言うと私は子れいむを母れいむの入った箱の前に置く。 それも目が合うような向きで。 「ゆっくりしていってね!」 母れいむは子れいむが反応するんじゃないかとお決まりの挨拶を発するが当然無反応だ。 「ゆぅぅぅ!! はやくとけてね!!」 残念だけどこの部屋は朝から暖めていない。なんで室温は外気温とさほど変わらないので氷もすぐには融けない。 「それじゃあ謝る気になったら謝ってね」 それだけ言うと私はれいむ達を放って奥の部屋に籠った。 奥の部屋は暖めてあるのでそこで自分の時間を過ごす。 そして一時間か二時間に一度居間に戻ってれいむ達の様子を見る。 母れいむは私の姿を見ると 「あかちゃんをはやくたすけてね!」 「しょくじをよういしてね!」 しか言わない。 やっぱり直接命に危険がなかったり子の悲鳴を聞かないとダメなのかな。 「まだ分からないならずっとそこにいてね」 それだけ言ってまた奥の部屋へと戻る。 四度目の様子見の時には子れいむ達の氷が融けつつあったので再び外の水を入れた桶に沈めておく。 また明日の朝にでも出すことにしよう。 三日経ったところでようやく母れいむが泣きを入れた。 「おねがいぃぃぃぃ!! なにがだべざぜでえぇぇぇ!!! あかじゃんどゆっくりざぜでえぇぇ!!」 「心から反省すれば許すって言ってるじゃないか」 「ずみばぜんでじだぁ! もうじないがら! だがらゆるじでぇ!!」 「何が悪かったか言ってみ?」 「かってにおうちにはいっだごどだよ!!」 「誰の?」 「おにいさんのだよ!!!」 泣きながら私の質問に答える。 謝るなら敬語で謝れよと思ったりするがゆっくりに言葉づかいを期待しても仕方ないか。 「勝手に私の家に入ったのはいい。だが私がいることに気づいたのに食糧を漁ろうとしたよね?」 「ご、ごめんなざいぃ!!」 「うん、でもなんでそんなことしたの?」 何かこういうやり取りしてると子供を叱ってるみたいだな。 「あかちゃんをそだてるためにしょうがなかったんだよぉぉ!!!」 「だったらそれを最初に言えよ。無視して食糧を取るのはただの泥棒だぞ」 「ごめんなざい! もうじないよ!!」 「じゃあ、あの時のやり直しだ。反省した今ならちゃんと頼めるよね?」 「あかちゃんがおなかすいでじにぞうなの! だからゆっくりしょくじよういじでね!!」 なんでそんな偉そうなんだ。 でもまぁ、ゆっくりは元々こんな感じだからやり直しとしてはむしろリアルだ。 「まぁ…いいだろう。子供を返してあげるよ」 「ゆ! はやくかえしてね!!」 私は居間に氷漬けの子れいむ達を持ってくる。 「じゃあ溶けるまで待ってね」 「ゆっくりまつよ! でもおなかすいたからしょくじもってきてね!!」 私が許したことで何か調子のった気がするけど、 生ゴミも子れいむを凍らせてから溜まってたので母れいむにあげることにした。 「むーしゃ、むーしゃ…しししあわせえぇぇぇぇ~~~~♪」 この家に来る前からもほとんど食べてなく餓えていたのだろう。 歓喜の涙を流しながら三日分の生ゴミを平らげてしまった。 ちなみに母れいむはすでに透明な箱から解放してやってる。 「ゆ! まだたりないよ! ゆっくりもっともってきてね!」 「ダメだ。後まで我慢しろ」 「ゆぅ…ならじぶんでもってくるよ!」 そう言うと母れいむは台所へ向かおうとするので頭を掴んで阻止する。 「なんでじゃまするの!」 「ここは私の家だ。分かるよね?」 「ゆ! わかってるよ!!」 「じゃあ私がダメって言ったことは守らないとダメだよね?」 「でもれいむはおなかすいてるんだからべつにいいよね!」 「そういうつもりならやり直しだ。子供はまた氷漬けにするね」 「ゆっ、ごめんなざい! ぞれはやめでぇ!!」 「だったら私の言ったことは守らないとね」 「ゆっぐりりがいじだよ!!」 まったく本当にゆっくりはお馬鹿だなぁ。 出してやった結果がこれだよ。 とにかく子れいむ達が溶けるまで待ってもらおう。 それから三十分ほどで子れいむの周りの氷が融け切った。 しかしまだ中身は固まったままだろう。 「れいむ、まだ触っちゃだめだよ?」 「ゆ! もうとけたんだからいいでしょ!」 「あ、コラ…」 母れいむは私の忠告も聞かず子れいむに頬を擦り合わせた。 「いっしょにゆっくりしようね!」 しかし子れいむはその場で割れてしまった。 母れいむが体を擦りつけた次の瞬間亀裂が入ったと思ったら、 亀裂に沿っていくつかの餡子の塊になってしまったのである。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!! れいむのあかぢゃんんんん!!!!」 割れてしまった子れいむに向かって泣き叫ぶ。 あー、だから言ったのに。 「おにいざんのぜいだよ!!」 今度は私に向かって怒り出した。 「私はまだ触るなって言ったよね? 私の言うことは守るって理解したんだよね?」 「う"…あ"う"う"ぁ"」 母れいむは自分のやってしまったことに嘆く。 「とにかく子供が自分で動き出すまで待とうね」 「ゆ"ぅ」 母れいむはゆっくり頷くと、割れた子れいむを食べ始めた。 「ちょっと! 自分の子供食うなよ!」 「ほかのあかちゃんがおきたときにこわがるよ。それにあいするものにたべられるのはしあわせなんだよ」 「そ、そうか」 お腹が減ったうえでの凶行ではなかったようだ。 そういえばゆっくり愛好家の友人が「俺のゆっくりが自分を食べてと言うので困る」なんて言ってたな。 愛する相手に食べられるのが幸せなんて変な生物だ。 それから一時間経った。 また子れいむは動かない。 母れいむは何度も 「ゆっくりしていってね!」 「はやくゆっくりしようね!!」 と動かない子れいむに声をかけ続けている。 さらに二時間。 子れいむはまだ動かなかった。 「おにいざんどういうごどぉぉぉぉぉ」 母れいむは私に泣きついてきた。 あるぇ~? 解凍すれば復活すると思ったんだけどなぁ。単純な構造だし。 しかし子れいむは復活しない。 指先でちょっと触れてみた。 柔らかいし体温も通常のようだ。 「ゆ! れいむもさわるよ!! こんどはいいよね!?」 「ああ今度はもう割れないみたいだからいいよ」 「ゆっくりふれるよ!!」 母れいむは子れいむに頬を擦りつける。 しかし反応はない。 舌で舐めても子れいむは母の唾液で濡れるだけだ。 あー、なんか死んだっぽいなぁ。 いやぁ失敗失敗。 「おにいざん! とけたのにおきないよ! うそついたの!?」 「あーうー、嘘じゃないよ」 「でもなおらないよ!」 「それだなぁ。うん、お前がすぐ反省すれば治ったはずなんだよ。でも何日も反省しなかっただろ?」 子れいむが死んだ事については100%私が悪いけど、せっかくだから母れいむのせいにしちゃおう。 「ゆ"ぐっ…」 母れいむには私の言い訳がもっともらしく聞こえたのか言葉に詰まる。 「ゆぅぅぅ、ごめんねあがじゃんんん!!!」 もはや動かなくなった子れいむ達に母れいむは謝り続けた。 しばらくしてようやく母れいむは泣きやんだ。 「れいむはもうでていくね…」 表情にも声にも元気はない。 「この子れいむ達はどうするんだ?」 さっきまで母れいむは泣きながらも残る3匹を食べようとしていたのだが、 傷一つない魂が抜けただけの子れいむの姿を見ると食べることができなかったようだ。 「ゆっくりここにいさせてあげてね」 それだけ言って母れいむは玄関に向かうがそんなことさせない。 「まぁ待ちなさい。ここでお前に帰られたら困る。主に私が困る」 ここで帰られたら冬の間の楽しみが無くなってしまう。 子れいむが死んだのはちょっと予想外だったけど唯一残った母れいむを逃がす手はない。 「ゆ!? はなしてね!」 「ダメだ」 そして母れいむを透明な箱に閉じ込める。 「やめてね! ゆっくりだしてね!」 「せっかくだから春までゆっくりしていきなよ」 「やだよ! おにいさんとはゆっくりできないよ!!」 「別にお前とゆっくりするつもりはないよ でもそうだな。一匹で寂しいだろうからゆっくりを持って来てやるよ。ありすとれみりゃどっちがいい?」 「ゆ"っ!? ど、どっちもやだよ!!」 「選べないならお兄さんが選んであげよう。楽しみに待っててね」 「ゆ"ぅあ"あ"あ"あ"あ"あ"!! いやだよぉぉぉぉ!!!」 母れいむの背に私は家を出た。 せっかくだからゆっくり生産機の二つ名を持つありすを捕まえてくるとしよう。 ありすを持ち帰った私はありすを揺さぶって発情させた。 まず狙われたのは箱に入っている母れいむではなく、ただそこに在るだけの子れいむ達だった。 レイプという名の殺戮。 成人ゆっくりの重さに赤ちゃんサイズの子れいむが耐えきれるわけもなくすぐに潰れてしまう。 「あ"あ"あ"あ"あ"! ごろざないでえぇぇ!! ありずやめでえぇぇぇ!!!」 「ハァハァ、まだれいむがいるうぅぅぅぅ!!!」 子れいむ三匹を潰し終えたありすは母れいむの入った箱へ突撃する。 私は優しいので母れいむを箱から取り出してありすの前に差し出した。 反撃されても困るのでしばらく押さえつけておく。 「れいむかぁいいよれいむぅぅぅぅ!!!」 「ゆあ"あ"あ"あ"! やめで! おがざないでえぇぇぇ!!!」 ありすの猛烈な愛撫を嫌がる母れいむだったが次第に感じてきたのか抵抗する力が弱まっていく。 「れいむぅ! すっぎりしぢゃいそうよ! いっしょにすっぎりじよぉ!!!」 「ああぁぁぁぁぁぁ!!!」 「「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♪」」 二匹同時に達したようだ。 そして母れいむの頭から茎が生え始めてきた。 よしよし、赤ちゃんゆっくりが出来たら冬の間いろんな遊びができる。 二回戦を始めようとするありすを引き離して透明な箱に入れる。 赤ちゃんゆっくりが必要になったらまた出してあげることにしよう。 数日後、私の家には別々透明な箱に入ったれいむとありす。 そして籠に入った十匹程度の赤ちゃんゆっくりができていた。 この数日でれいむは二度の出産を終えている。 一度目の赤ちゃんゆっくり達は粗相をして反省も無しなので母れいむの目の前で潰してあげた。 注意しないからこうなるんだぞ、と言いながらね。 ありすの透明な箱は別室に黒幕をかけて置いてある。 ゆっくり生産機なので赤ちゃんゆっくりが必要な時でなければ出すつもりはない。 外を見ると雪が降り始めていた。 春まではまだ長い。 私は赤ちゃんゆっくり達を眺め、 今日は母れいむの前でどうやって虐めようかと考えていた。 終 by ゆっくりしたい人 子ゆっくりを凍らせたかっただけ。 物理的におかしくてもゆっくり補正ということで。 でもゆっくり可愛いよゆっくり。 タワシで力強く洗ってあげたいぐらいかぁいいよー。 このSSに感想を付ける
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道端でれいむが家族と物乞いをしているようだ。 「ゆゆ?ん、ゆゆゆー!ゆっくりーぃしていってね?♪」 「しゅごいよ!とってもゆっくちしたおうただよ!!」 「ゆっきゅりできりゅよ!」「ちょうだよ!」「ゆっきゅり!」 「こんなおうたをうたえるおか・・れいみゅにはゆっくりおかねをあげりゅよ!」 成体のれいむが1、大きめの子れいむが1、小さめで発音が怪しい子れいむが3。 親れいむが歌い、子れいむたちがサクラとしてツナ缶に紙切れを入れている。 紙切れは破れたチラシやレシートだが、どれも餡子色の文字で”いちまんえん”と書いてある。 「ゆ?っくりー♪(チラッ)くりくりー♪(チラッ)」 「そこのおにーしゃん!このおか・・れいみゅはかぞくのためにおうたでおかねをあつめてるんだよ! えりゃいよね!しゅごいよね!れいみゅかんどーしたからおかねいれちゃったよ。 おにーしゃんもいれるよね!?こんなにゆっくりできるおうただもんね!」 親れいむは歌いながらチラチラチラチラチラチラチラチラ・・・・・期待に満ちた目でこちらを見る。 一番大きな子れいむはあからさまな集金。と これで気づかれてないと思える姿に少々悲しいものを感じる。 「君ら家族?・・へぇ、違うんだ。じゃあちょっとこっちで手伝ってくれるかな。お金無いから食べ物を用意するよ。」 サクラの子れいむを物陰に連れ込んだ俺は、両手で子れいむを持ち、親指を後頭部に当て、生卵を割る感覚で裏返した。 「ゆびゅ!!!!」 軽い抵抗感の後、カクンと親指が内側に沈み込む。。 そうして内側と外側が逆になった子れいむは生きたまま餡子玉となった。 「いやぁ、さっきはすばらしい歌をありがとう。君らにはこのお菓子をあげよう。」 「ありがとう!でも、さっきのれいむはどこにいったの?」 「君ら他人でしょ?何か関係あるの?ないよね?じゃあ俺は帰るから。」 「ゆぅ・・・」 餡子玉をツナ缶に入れて俺は先程とは別の電柱の影へ。 親れいむはあたりをキョロキョロしていたが、しばらくすると子れいむが餡子玉を食べ始める。 つられて親れいむも納得いかない顔で餡子玉に口をつける。 「「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」」」 震える餡子が面白いのか、普通ならすぐに食べきってしまうサイズの食べ物を少しずつ切り崩している。 やがて餡子が無くなり、震えが止まった餡子玉の中からへんなゆっくりが出てきた。 体は小さく、口の中に髪の毛が大量に詰まっている。 「ゆぎゃああああああ!なかからへんなゆっくりがでてきたあああああ!!!」 「りぇいみゅをびっきゅりさせりゅこは、ゆっくりちね!」 ろれつが回ってない子れいむはびっくりするのもそこそこに体当たりを始めた。 もはや完全に動きを止めた餡子玉は弾むことも無く簡単にひしゃげて口から中身を垂れ流す。 髪の毛の中に小さな赤いリボンが見えた。 「ゆぎゃ!おねぇちゃんのおりびょん!!」 「へんなこがおねぇちゃんをたべちゃったんだ!わりゅいこはちね!ゆっくりちね!」 「ゆわぁぁぁぁん・・・・ゆわぁぁぁぁぁん!!」 まだ小さい子れいむには難しかったかな。勘違いしている。 しかし親れいむは気づいてくれたようで、口の周りに付いた餡子もそのままに呆然と。 (ぺしっ、ぺしっ) 無言のまま、餡子玉を攻撃する子れいむ二匹を長く伸びた舌で払いのける親れいむ。 「いちゃいよ!なにすりゅの!」「そうだよ!おかあしゃんでもゆりゅさないよ!」 「れいむの・・・おちびちゃん・・・・おちびちゃんを・・・・れいむが・・・・」 親れいむが器用に舌を使って餡子玉の口から髪を引き出すと、餡子の無い饅頭皮は簡単に裏返った。 中から出てきたのは親れいむにとっては頼もしい長女。の皮。 妹れいむからすれば母親を助ける、とてもゆっくりした美しい姉。の皮。 「「「「ゆわああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」 いい悲鳴が聞けたので満足なので帰る。 というか、かなり大声を出されたので俺のせいと思われたら困るので退散だ。 駆けつけた近所の人がれいむたちをしこたま殴りつけてから30分後。 路上に餡子飛び散る暴行現場の中心で、 れいむ親子はいまだ皮だけのれいむの前で泣いていた。 「れいむがおちびちゃんのあんこ・・・たべちゃったから・・・あんこ・・・・なくなって・・・」 「おがぁざぁぁぁん」「ゆ゛わ゛ぁぁぁぁ」「おねぇぢゃんごべんだざいいぃぃ」 「あんこがあれば・・・・ゆっくりできるんじゃないかな・・・」 虚ろな目で皮を見つめていた親れいむは、薄く笑いながら子れいむとちゅっちゅして、 「ゆげぇ」 吐いた。自らの餡子を皮だけの子れいむに吐き出した。 餡子はうまく入らず、口の端からこぼれ落ちる。 こぼれた餡子を舌ですくっては口に押し込む。吐く、押し込む。吐く、押し込む。 泣いていた子れいむは親の狂行を見て絶句している。殴られている時よりも強い恐怖が表情を塗り固める。 「ゆげぇ。おちびちゃん、あんこがおくちからでてるよ。ゆっくりのみこんでね。ゆげぇ。」 そうして、空だった皮に餡子がみっちりと詰まる頃。それはプルプルと震えだした。 「!!!」 傷と吐き出した餡子で親れいむの中身は半分以上失われていた。 それでも、れいむは助かった自分の大事な子におかえりと言ってやるために精一杯の笑顔を作る。 「ゆっくりし「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」」 濁った音でゆっくりの末期の声を発したそれは、穴という穴から餡子を噴出してしぼんでしまった。 笑顔が一転して剥がれ落ちた親れいむ。そこには悲しみも無く、絶望もない。 呆けた表情で後ろの子れいむへと向き直り、 「みんなもおねえちゃんのあんこをたべちゃったよね。ゆっくりぜんぶかえしてあげてね。」 <おわり>