約 83,009 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/2168.html
【元ネタ】伝承(愉快なトールテイル) 【CLASS】バーサーカー 【マスター】 【真名】ポール・バニヤン 【性別】女性 【身長・体重】不確定・不確定 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具C 【クラス別スキル】 狂化:D 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。バニヤンの場合、理性より自己の存在基盤が狂っており、伝承において自身が男性として語られたのか女性として語られたのか思い出せなくなっている。 【固有スキル】 霊基拡張:D 『変化』と似て非なるスキル。 自身の霊基をフォルムはそのままで増大・強化するスキル。 スケールアップだけでなくスケールダウンも含まれる。 バニヤンのサイズは環境によって変化する。 また、このスキルのランクの低さも、英霊にふさわしくないと自分に自身が持てない原因の一つと思われる。 愉快な仲間たち:A バニヤンの下にベイヴを初めとして規格外の猛者が集った逸話に由来するスキル。 バニヤンの仲間や育てた作物が巨大なのはこのスキルの影響下にあるため。 豆スープの湖:A バニヤン達のキャンプが湖を丸ごと豆スープにして、1シーズンの食を賄った逸話に由来するスキル。 数万の部隊を養うスペックがあり、バニヤンと一緒に居れば食いっぱぐれることはない。 ポップコーンの吹雪:B バニヤンの食べたポップコーンの殻を吹雪と勘違いした動物達が凍死した逸話に由来するスキル。 原理は不明だが、バニヤンによる無意識の精神攻撃か現実歪曲が示唆されている。 【宝具】 『驚くべき偉業(マーベラス・エクスプロイツ)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:30人 アメリカ合衆国そのものを概念宝具とし、その建国史をエネルギー化して敵に叩きつけそこにある全てを薙ぎ払う……と本人は言っているものの、実際は巨大な足で踏みつけているようにしか見えない。 全宝具の中でも驚きのスピード。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/440.html
772 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 44 18 ID jaox4gaa 「血液型占いより、星座占いの方が当てになると思わないか?」 慣れ親しんだ町にある、慣れ親しんでいない病院に入院してから三日が過ぎた、二月十九日。 俺の呼び出しに応じて見舞いにやってきた高橋は、病室に入った途端にそう言った。 今日は平日。もちろん俺の通う高校は平常通りに教育機関としての役目を全うしている。 高橋が制服を着ているのは、学校帰りだからだろう。 時間からして、こいつは歩いてきたらしい。 まあ、学校から病院まで走って来られて、汗だくの顔で病室に飛び込んでくれるよりは嬉しい。 実は入院生活が退屈だから知り合いが来てくれるだけでも嬉しいのだが、その辺は内緒にする。 あまりの退屈さに、昨日は本当に病院から抜け出す作戦を立てたぐらいだ。 病院で過ごす時間は、神経をふやけさせる。 いい意味でも、悪い意味でも。 高橋は病室のドアを閉めると、ベッドの近くにあった椅子に足を組んで座った。 「ABO式で分類する、つまり人間のタイプを四つに分けるというのは危険だ。 しかし、だからこそ覚えるのが簡単で、浸透しやすくもある。 十二星座を全て言える人間は、四つの血液型を全て言える人間より少ない。 これが、浸透の度合いについて指す、最もわかりやすい例えだろう」 十二星座ね。 みずがめ座、ふたご座、おとめ座、しし座、いて座、てんびん座、 後は、えーと……おひつじ座、かに座、さそり座、あと三つはなんだっけ。 自分の星座は覚えているが、それ以外となるとうろ覚えだ。 ちなみに俺はおとめ座である。 小学生の頃は、男のくせにおとめ座というだけでからかわれた覚えがある。 ふむ。そう考えると星座占いというものも、いかがなものかと。 だが、どちらにせよ。 「血液型で絞り込もうが、生まれた月で絞り込もうが、高橋の占いよりは当てになる」 「占いを当てにするのはいい傾向ではない」 「じゃあ、これからは占いなんか信じないことにする。高橋のも」 「君は僕を信じていないのか?」 「……別に、お前の人格について言ったわけじゃないぞ」 ああ言えばこう言う、この男は。 感謝はしている。先週、訳あって地下室に閉じこめられ、葉月さんに助け出された後もジャージを貸してくれたし。 「そうそう、ジャージ、ありがとうな」 「なに、気にすることはない。友人として当然のことだ。 それに…………」 「それに、なんだ?」 773 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 45 24 ID jaox4gaa 病室の入り口を振り返り、さらに窓の向こうの空にまで目を向ける高橋。 何かを警戒しているようであるが、病院で何事が起こると心配しているのか。 チェックするように指先を入り口、窓、天井に向けた後、高橋は俺に向き直った。 「それに、君にジャージを貸すつもりなど、僕には無かった。自分から貸そうと思ったわけじゃない。 あの日、君がいつもより少し緊張感に包まれた顔で放課後の学校を歩き回っていたのは知っている。 が、その後で何者かにさらわれたとまではさすがに知らなかった。 無断欠席した時点で、何かがおかしいとは思っていたけど」 「普通は、そんなもんだろ。気付く方がすごい」 「うむ。葉月さんはすごい。君が登校していないか、僕に真っ先に聞いてきた。 あれは、アレだな。つまり、ああいうことだ」 「あれアレ言うな。お前は説明をめんどくさがるお父さんか」 「口にせずとも察してもらいたいのだがな。葉月さんが君のことを想っているから、君の異常に気付けたということ」 「分かってるよ、その辺のことは」 葉月さんは俺を好きなままで居るんだって、この間の土曜日に思い知らされたから。 俺が澄子ちゃんを話題に出した後の変貌振り。 弟に渡されたチョコを、澄子ちゃんからの贈り物だと誤解して怒ったこと。 葉月さんが、自分を名前で呼ぶように求めてきたこと。 全ておいて、澄子ちゃんを意識していた。対抗していた。 では、対抗心はどこから生まれたのか。 葉月さんが俺に寄せる好意からだ。 自意識過剰だと以前の俺なら考えるだろうが、今の俺ならば、そう断言できる。 「葉月さんと、何かがあったらしいな、その様子だと」 「……さすがに、それぐらいは見て取れるか」 「まあね。けれど、僕は何も言わないことにする。 僕は他人の恋に口を出すほど馬鹿でも、向こう見ずなわけでもないから。 それに、そんな余裕もないし。できるのはちょっとした助言ぐらいだ」 「そうかい。そうしてくれると助かるよ」 俺だって、高橋の恋に口を出す余力はないから、似たようなものだ。 というか、頑張れとしか言いようがないのだが。 高校二年生と三十路の教師、この二人をどうやればくっつけられる。 せめて篤子女史が只者であればやりようもあるだろうに。 774 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 47 06 ID jaox4gaa 「僕がジャージを貸すことになったのは、葉月さんに頼まれたからなんだ。 なんでも君の制服がひどく汚れているらしいから、替えとして同じぐらいの体格の男子の服が必要だったそうだ。 それで、偶然ジャージを持っていた僕が貸すことになったのさ」 「ふうん。別に普通じゃん。 ……なのに、なんでお前はそこまで警戒してるんだ」 だんだん椅子ごとベッドに近づいてきているし。 今じゃほとんど耳打ち状態だ。 「葉月さんに聞かれたら、困るからだよ」 「よりわからなくなったぞ。聞かれて困るような話だったか、今の」 「会話の内容ではなくて、今回の件についての僕の受け止め方を、だよ。 どうも、葉月さんは君がいろんな目に遭ったことを嘆いているらしくてね。 しかし、それだけならいい。そこで止まっていてくれれば。 ……彼女は、自分を責めている。同時に、周りの人間に対しても不満を抱いている。 どうして、君を助けられなかったのか。なぜ、誰も君を助けようとしなかったのか」 「それ、本当か」 高橋は首肯する。 「たしかに、君が無断欠席した時点で僕も動いていれば、 君はここで、プラモデル作りに限って発揮される技巧の詰まった右腕をギプスで固定していることはなかったかもしれない」 「だからって……」 「だからと言って、そのことを責められてもね…………僕には、謝ることもできない。君にも、葉月さんにも。 今回の件に関して、僕は自分に非がないと思っているから」 「実際、非がないしな」 悪いことをしたのは澄子ちゃんだ。 直接動機を聞いても、彼女の言っていることはわがままにしか思えない。 花火の気が動転したのも、原因を突き詰めていけば弟が誘拐された事に帰結する。 「しかし君は、どうして普段通りののっぺりとした表情のままなんだろうか」 「……常にのっぺりしているお前にだけは言われたくないと言い返したい俺は、おかしいのだろうか」 「事件から数日が経ってもまだ顔の腫れは完全に引かず、腕も当分の間使い物にならなくさせられたというのに。 なぜ、不満の一つも漏らさない? もちろん聞きたい訳ではないが」 さりげなく浅くけなすなよ。そして、スルーするなよ。 むしろお前の反応に不満を覚えるわ。 「ちょっと前までは苛立ってたけど、三日も経てば、さすがに怒りも収まるさ。 ここにいたら、自分と向き合う時間だけはたっぷりあるから。 やりたいこともやれないと、退屈でな」 「君がそう言うのならそれでいいが…………もし、怪我をしたのは自分の責任だと思いこんでいるなら、即、改めた方がいい。 変に自分を納得させると、また同じような事が起こった時、躊躇いなくそこへ飛び込み、自分の身を危険にさらしてしまう」 「…………色々言えない事情があるんだよ、こっちには」 「そうか、言いたくないならそれでいいさ。 ただ、僕の忠告は覚えておいてもらいたいな。君が入院してから、葉月さんの調子が思わしくなくてね。 元気ではあるんだが、時々寂しそうにため息を吐いたりする。あまり彼女を悲しませるんじゃないぞ」 「努力は、してみる」 妹にまた助けを求められて、まだ覚えていられるかはわからないが。 775 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 48 43 ID jaox4gaa 高橋が言うには、月曜と火曜の間に学校では特に何事も起こらなかったらしい。 俺一人が入院したぐらいで何か変化が起こるなんてことはない。そんなのは当たり前だ。 学校以外の、うちの家族に関わる問題は一応の解決を見た。 花火は俺に宣言したとおりに、弟を連れ戻すことに成功していた。 弟の体に怪我の類は無く、日曜日だけ自宅で過ごして、月曜日には俺の見舞いにやってきた。 つまりそれが昨日のことなのだが、弟は疲れた様子を見せることはなかった。 驚いたのは、花火まで病室にやってきたこと。 一言も漏らすことなく帰って行ったのは、俺の見舞いを目的としていたのではないから。 単に弟の身が心配で、弟について行ったら仕方なく病院に来てしまったというところだろう。 何度か花火の顔を見たが、花火はまるで右頬の傷を隠すように窓の方を向いていて、一度も目を合わせなかった。 俺の有様を見て何も言わないのは、実にあいつらしいと言える。 花火に謝って欲しくない俺にとっては、ありがたいことだった。 しかし、弟が家に帰ってきたことを知って、一つの気がかりが心に浮上した。 澄子ちゃんがどうなったのか。 花火が弟を連れ戻したということは、もちろん澄子ちゃんとやりとりをしたはず。 結果として、澄子ちゃんの手から弟は解放されたわけだが、如何なる手段を用いてそれを果たしたのか。 花火は何も言ってくれなかった。弟も聞き出せなかったらしい。 まず、澄子ちゃんが無事なのか心配になる。 花火の性格から考えて、問答無用で実力行使に踏み切った可能性が一番高い。 高橋に澄子ちゃんの安否を聞いたところで、答えは返ってこないだろう。 葉月さんにはもちろん聞けない。豹変されるのが怖くて、葉月さんの前では口にしたくない。 やはり俺が登校してから、直接確認するしかない。 もっとも、澄子ちゃんのクラスメイトに聞いても、期待していた類の答えが聞けるとも思えない。 クラスメイトの一人が無断欠席して、そのことについて追求する人間がいるかどうか。 葉月さんが俺を捜したみたいに、澄子ちゃんを心配している友達がいるのか。 去年の文化祭で弟と澄子ちゃんのクラスメイトとは顔見知りだが、あの時考えていたのは衣装のことだけで、 交友関係の把握とか、後輩と親睦を深めたりなんてしなかった。 ともかく、木曜日が退院日でそれまで学校には行けないから、今度の金曜日だ。 金曜日に調べよう。 それまでは退屈と向き合うしかない。 …………予定がない、やりたいことができないって、かなり辛い。 776 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 49 57 ID jaox4gaa 「じゃあ、僕はそろそろお暇するよ」 「なぬ? もうちょっとゆっくりしていってくれてもいいんじゃないか」 「……このシチュエーションで、その台詞。 君が、か弱くて葉月さんのように麗しい女の子だったならば、僕だってもう少し考えたかもしれない」 「ち……この薄情者め」 そりゃ、俺が入院している女の子の見舞いに行ったときに「もう少しゆっくりしていって」と言われたら、喜んで居座るだろう。 好きな相手であろうとなかろうと、気弱になっている可愛い女子の要求に応えたくなるのは男の性だ。 しかし、男に同じ台詞を言われても嬉しくない。そこには同意する。 この場合、暇だからと言って男に頼った俺が馬鹿だな。 「しょうがない、あと少しだけ話に付き合ってあげよう。 肘の関節を脱臼したらしいが、どれぐらいで回復する予定なんだ?」 「だいたい、四週間から六週間だと。ある程度動かしてもよくなったら、リハビリすることになってる」 「ということは、その間はずっと入院か?」 「いや、痛みも引いてきたし、木曜日には退院するよ。で、ギプスしたまま学校に行く」 「難儀だな。利き腕を使えない状態ではノートもとれないのに。 いっそのこと、ずっと入院していたらどうだ? 今日から新学期まで春休み気分が味わえるぞ」 「入院してるより、学校に行ってる方が楽しいよ。お前も入院してみたらわかる」 「残念。僕は一生涯怪我や病気をしない、医者にかからないことを人生の目標の一つに掲げているからね」 そう言うと、高橋は立ち上がった。 借りていたジャージをバッグに入れ、病室の出口へ歩いていく。 ドアを半分ほど開いて廊下側に出て、高橋は振り向いた。 「では、金曜日に」 レールを転がる音も、壁を叩く音もなく、ドアは閉まった。 777 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 51 39 ID jaox4gaa 一人になり、弟が持ってきてくれた漫画を読んでいるとトイレに行きたくなった。だから俺はトイレに行く。 トイレに行くぐらいのことに理由なんか必要ないが、することがないと自分で自分の行動する理由を、 こじつけでもなんでもいいから浮かべたくなってくる。 入院期間が短くて良かった。 一ヶ月間も周りが白く、他人の居る空気が濃いのに生活感の薄い場所に居たらどうにかなりそうだ。 型にはまり過ぎているとでも言えばいいのだろうか。 病院の外側が部品数の多いプラモとするなら、病院の内側は組み立ての楽なプラモだ。 見ているだけで部品の処理に頭を抱えたくなるものと、そうでないもの。 手を加えやすいもの、手を加えにくいもの。 俺が好むのは、成形色がひとつかふたつしかなくて、パーツが細かく分割されているスケールモデルだ。 簡単なプラモは、すぐに作り終えてしまうから面白くない。 病院の外は何が起こるか予測できても的中するとは限らない、いわばカオス。 対して、病院は怪我を回復させることに努める単調な場所。 プラモデルと病院での生活。 ちょっとだけ似ていると思うのは、俺だけなのだろうか。 というか、結びつけようとするやつは俺ぐらいしかいない。 病院の中で何かの楽しみを見つければ、ちょっとは退屈も紛れるだろう。 しかし、俺はあと二日間しかこの病院にいない。 例えば、美人の看護師さんと仲良くなってもすぐにお別れしなければいけない。 この病院の看護師に好みの人は居ないけど。 葉月さんの方がずっと美人だし。 ――あ、そういえば。 葉月さん、今日はまだ来てないな。 まあ、毎日は来ないか。 来てくれるのはありがたいけど、また昨日みたいなことになったらちと困る。 面会時間が終了しても居座ろうとする葉月さんと、若い看護師さんのやりとりはなんとも要領を得ないものだった。 剣呑な顔つきの葉月さんは、手助けに来た先輩看護師三人を相手にしても譲る気配を見せなかった。 結局俺が説得して、どうにかお帰りいただけた。 今日来ないのは、昨日のことで病院が嫌いになったからかも。 でも、それはそれでありがたく思えてくる。 いろいろと気を遣ってくれる葉月さんに、俺はまだ言っていない。 告白の返事。葉月さんの気持ちに対する俺の答え。 病院で話を切り出してもいいか、やめておいた方がいいのか、頭の片隅で考え続けなくて済む。 来てくれても、来てくれなくてもありがたい。 ただし、ポジティブな感謝か、ネガティブな感謝かの違いはある。 「……何様、というか、なんなんだろうね、俺は」 なにやってんだろ。 時々、どうして入院しているのか、どうして肘を固定しているのか、理由をぱっと浮かべられなくなる。 最近は混乱しっぱなしだ。 やらなければならないことを先送りにして、目の前の問題に対処し続けている。 今のままじゃいけない、葉月さんに誠意を見せなければいけない、そう思ってもなかなかチャンスがない。 加えて、先日の澄子ちゃんによる弟誘拐事件。 澄子ちゃんがどうなったのか気になる。 土曜日から一度も会っていない妹の様子も気がかりだ。 金曜日から問題を片づけ始めよう、なんて考えていると、それまでの間にまた何か起こりそう。 杞憂に終わって欲しい。 せめて、尾を引きそうな問題だけは起こらないでもらいたい。 778 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 53 10 ID jaox4gaa 慣れない動きで用を足し終え、病室へと足を向ける。 途中、すれ違う白衣を着た人間や入院患者、それ以外の人間に会釈をする。 忙しそうにしているのは見舞いに来た人たちだった。 世話をするためによく動いているけど、落ち着かないから忙しい演技をしているようにも見えた。 病院関係者は誰もが平静な顔で、コツコツという靴音を立てて歩いていく。 彼ら彼女らの一定のリズムは乱れない。 きっとそれは、この町の病院で働く人特有のペースなんだろう。 忙しいときもあれば、忙しくないときもある。 たまたま今の時間が穏やかなだけだ。 病院と言えばドラマみたいに常に忙しそうなイメージがあるけど、中にはそうでない場所があったっておかしくない。 たまたま、この町の病院がドラマチックじゃなかっただけだ。 そして俺は、テレビドラマのようなことが身近で起こっているというのがあまり嬉しくない。 ドラマなんて、見方を変えてしまえばどろどろしたものでしかない。 カメラアングルと演出の妙で綺麗に見えているだけだ。 そこから漏れた人間がどうしているのかなんて、わかりはしない。 例えば、カメラの当たっている場所で、兄弟の一人が同級生の女の子にさらわれて十八禁的なことをされている間に、 裏の舞台にいる残された長男が怪我をしたりとか。 バイオレンスな出来事は裏でこそ起こりうるものなのだ。 なんてことを考えているうちに、自分が世話になっている病室が見えてきた。 同時に、かつてない光景が目に飛び込んできた。 澄子ちゃんや妹よりもずっと小さい、小学生ぐらいの女の子が、病室のドアに張り付いている。 小さな不審人物に気づかれぬよう、足音を忍ばせて近づき、背後に立つ。 女の子は、ドアを数センチだけ開き、そこから中を覗いている。 しばらくその状態を続けた後、今度は首だけを部屋に突っ込んだ。 体隠して頭隠さず。そんなことをしたら、ベッドに寝ている俺でもさすがに気づく。 ふむ――――この子は誰だ? 病室には二人まで入れるようになっているが、表札に入っている名前は俺だけ。 相部屋している人間はいない。 とすると、俺の見舞いに来た親戚の子供だということになる。 なるのだが、親戚が見舞いに来るなんてことは聞いてないし、正月でさえ実家に訪れない親戚が来るとも思えない。 それに、これぐらいの大きさの子供が親戚に居ただろうか? もしかして、両親が隠れて育てている子供? ……それはない。世間に隠す必要があるという意味では俺と弟と妹も同じ。あえて隠す意味がない。 部屋を間違えているんだろう、きっと。 779 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 55 33 ID jaox4gaa 「ねえ、君」 「ふひっ!」 と叫び、その弾みで開いたドアに嫌われ、女の子は前のめりに倒れた。べちゃっという感じで。 あれ、声のかけ方を何か間違えてしまったのか? 別に普通だったと思うのだが。 「あ…………」 いかん。女の子がスカートを穿いていたから、こけた時にめくれ上がってしまった。 スカート全体ではない。後ろだけがめくれ、太腿と股上十センチが見えているだけだ。 しかし絶妙すぎる。チラリズムと言える領域から逸脱することなく、しかし確実に白とグレーのストライプの中身が見えている。 くっついた左右の太腿とストライプのそれの間に、小さな細長い三角の隙間ができていた。円錐を横から見たような形をしている。 幼い外見の割に太腿の形が良い。緩やかな曲線が膝へ続いている。 極めつけが、右膝だけを曲げてこけたこと。 静止画であれば、膝が曲がっているかいないかで大きな差が出る。 足が真っ直ぐならただ寝ているだけ、片方の膝だけ曲がっていればアクシデント、両膝が曲がっていればわざとらしい。 そう、片方だけというのが肝要なのだ。 それは意図してやったものではないだろう。完全に偶然の産物だ。 だけど、だからこそ価値がある。 この子が大きくなってから同じ事をやっても、これほど可愛らしくはなるまい。 実年齢が低いころ、もしくは澄子ちゃんみたいに思春期でありながら幼く見える子にだけ許されている。 そして、そんなレアな光景を俺は見てしまった。 いや、すぐに目を逸らしたから、ちらっと見ただけだ。じっくり観察していたわけではない。 網膜に残像が残るのが悪い。体の機能が万全に働いた証拠であって、むしろ喜ぶべきことなのだ。 真の小児性愛者であれば、目を剥いてじっくり見ているはず。 俺が咄嗟に目を逸らすという反応をしたのは、正常だという証拠なのだ。 だから、すぐに優しく気遣いの言葉をかけることもできる。 「だ、大丈夫?」 「うう…………鼻、痛い」 女の子は鼻を押さえながら立ち上がった。涙目で俺を睨んでくる。 女の子の柔らかそうな髪は、左右両方の耳の後ろでリボンでまとめられている。 染めているのかどうかはわからないが、髪の色は茶色。 小さい顔に、くりくりの瞳。どう見ても小学生。 大きくなってもこの容姿のままで居て欲しい、なんてことを思った。 いや正確には、無垢なままで育って欲しいという期待だった。 実際には経験を積んでいくうちに変わっていってしまう。 だけど、望まずにはいられない。 ランドセルを背負っている十歳ぐらいの子を見ていると、俺はそんな期待をしてしまう。 まっすぐに自分の感情をぶつけてくる瞳を、他の誰よりも間近で見ていると、特に。 「何か用ですか…………じゃなくて、何か用?」 「いや、それ、俺の台詞」 それに、なぜ敬語を言った後で言い直したんだ。 普通、敬語にして言い直すだろう。 「いきなり後ろから声をかけて驚かせておいて、ごめんの一言もなし?」 「ああ、ごめんごめん」 「誠意が感じられない。ごめんなさい悪かったです許してください、ぐらい大きくなったら言うものじゃないの?」 「……言わねえよ」 まずい。口調が高橋相手のモードになってきてる。 落ち着くんだ。気を取り直して。 「あのね、君。俺は怒らないけど、年上の人と話す時は敬語を使った方が、ぐっと印象が良くなるから、気を遣った方がいいよ」 「ボク、目上の人には敬語を使うけど、対等の相手ならタメ口で話すことにしてる」 「……ってことは、何か。俺は君みたいな小学生と同レベルだと、言いたいわけか」 「むしろボク以下だね。女の子のパンツを見て喜ぶのは小学二年生レベルだもん」 な? 気付いていたのか……?! ――――いや違うそうじゃない。俺は喜んでない、断じて。 散歩中、猫の親子が道ばたでくつろいでいるのを見た時みたいに和んだだけだ。 一切興奮なんかしていない。 誤解は解かなければ。この年になって、小学生に馬鹿にされたままでは居られん! 780 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 56 58 ID jaox4gaa 「まだ子供にはわからないんだろうね」 「何が? 年下の可愛らしい女の子を好きになる変態の気持ち?」 「いいか。男っていう生き物はな、マンネリを嫌うんだ。その性質は大きくなるにつれて強くなる」 「だから、同年代の女よりもボクぐらいの子を好きになるの?」 「そうじゃない。成熟した男は、真の男は……………………下着などでは興奮しない!」 唖然とした顔を浮かべる女の子。 きっと、今まで知らなかった大人の世界を知って驚いているのだ。 「自分を律することができる男は、性的なものから見たりしない。 社会的な立場を守り、同時に自らの欲求を満たすために、ひたすら我慢する。 むやみに下着を見たがるのは、無謀の証。 まず相手が自分にとってどんな相手かを知り、そして――――――――」 あれ? 女の子がだんだん俺から遠ざかっていく。 一歩踏み出す。と、女の子まで一歩後退する。 試しに、俺の方が一歩下がってみる。しかし、女の子は動かない。 女の子と俺の体が見えない金具で固定されているわけではないらしい。 後退はするが、前進はしない。 それって…………避けられてるってこと? 「ど、どうした?」 「いやっ、ち……近づかないで、…………変態」 「っな! また変態と言いやがったな?」 「だってそうじゃないか! 下着でも興奮しないってことは、相手を見ているだけで興奮するって意味でしょ?」 「違う、それは誤解だ! 中にはそんな奴もいるかもだが、少なくとも俺は違う!」 「そんなこと言って、今もいやらしい妄想でボクを弄んでいるんでしょ!」 「思い上がるな! ちびっ子には十年早い!」 「じゅ、十年? 十年って言うと、ボクが今九つだから…………十九? う、嘘だ! ボクはそんなに年増にはならないもん! 女はいつまでも十七のままだって、お母さんが言ってたもん!」 十九で年増って。 この病院の看護師のみなさんが聞いたら激怒するぞ。 というか、お母さん。 子供に間違った認識を植え付けないでくださいよ。 「人は大きくなっていくものなんだよ。ちびっ子だっていつかはそうなる」 「ちびっ子って言うな! ボクは玲子だ!」 「それが名前か。じゃあ、玲子だから…………玲っ子と呼ぶことにしよう」 「なんだよ、その上擦って間違って言っちゃったみたいなあだ名! ちびっ子とくっつけるんじゃない!」 「じゃあ、似た漢字をあてがって…………冷やっ子なんかどうだ?」 「どうしてそうなるんだよ!」 「玲と冷。かなり似た漢字だと思うけどな。お気に召さないか?」 「召すもんか! 同じクラスの東並みのセンスだよ! お前なんか今日から東って呼んでやる! ボクを変なあだ名で呼ぶやつは全員、東だ! 東東東、あずまあずまあずま!」 ほう、やるな、東君とやら。 相手の名前の部品を使いながら、元の名前のイメージを覆すようなあだ名を付けるなんて。 しかし、この子も面白い。 あだ名で呼ばれただけでここまで取り乱すなんて、いかにも小学生らしい。 まあ、そろそろ弄るのはやめにしようか。 騒ぎすぎると周りに迷惑だ。もう手遅れっぽいけど。 782 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/07/06(日) 19 59 06 ID jaox4gaa 「ところで、玲子ちゃん」 「なに、東」 せっかく名前を呼んだのに、君は俺のことを東って呼ぶんだね。 止めやしないけどさ。 「どうしてこの病室に来たんだ? 入り口に名前が書いてあったろ?」 「ちゃんと見たよ。別に間違ったわけじゃない。ちょっと、確認したいものがあって、しょうがなくだよ」 「ふうん? 代わり映えのない病室だと思うけど」 窓から見えるのは中庭だけ。小学生ぐらいの大人しそうな男の子が木陰で読書していたりはしない。 病室の造りは言わずもがなだし、持ち込まれた私物も代わり映えのないものばかり。 「そういうのじゃなくて、もしかしたらなんだけど…………ねえ、東」 「なんだい、冷やっ子ちゃん」 「ここに、ボクぐらいの子供がいそうな男の人、来なかった?」 来ていない。 入院してから見舞いにやってきた男は、弟と高橋だけだ。 どちらもまだ高校生だから、九歳の子供を持つには早すぎる。 身辺で唯一条件に当てはまりそうな父は、海外に出張中。玲子ちゃんが見ているはずがない。 だけど、即答することはできなかった。 玲子ちゃんの期待を込めた眼差しが、俺を射貫いている。 答えるまで待っていそうな雰囲気なので、探るように慎重に話しかける。 「いつ見たんだ? 何日前?」 「昨日。この部屋から出て行くのを見たんだ。 すれ違ったときは気付かなかった。気付いた時には、もうどっかに行ってた」 昨日は弟が見舞いに来た日だ。 じゃあ、弟と勘違いしたということか? 「悪いけど、たぶん別人だよ。昨日見舞いに来た男は俺の弟。 結婚もしていないし、子供ができたっていう話も聞かされてない」 「本当に? 他の人っていうことはないの?」 「うん」 「本当にホント?」 「悪いけど、本当なんだよ」 「そう…………だよね。やっぱり、ボクの勘違い、だよね……………………」 玲子ちゃんは肩を落として俯くと、俺の右側を通り過ぎていく。 肩を掴んで止めようとして、右腕がギプスで固定されている事実に気付いた時には、玲子ちゃんはもう廊下に出ていた。 「バイバイ、あず――――地味な名前のお兄ちゃん。 同じ名字の人に会えて、ちょっと楽しくて浮かれちゃった。悪口言っちゃって、ごめんなさい」 ドアが閉まって、視界から玲子ちゃんの姿が消える。 奇妙な出会いだった。 父親を探して俺の病室にやってきた女の子は、俺の退屈を紛らわしてくれた。 数日の入院期間も、あの子と楽しく過ごせるならもう少し延びてくれてもいいような気がした。 でも、もうあの子は俺の前に姿を現わさない。 玲子ちゃんは父親を求めている。聞いた訳でもないのに、確信を持ってそう言える。 そうじゃなきゃ、見知らぬ男子高校生と話なんかしないから。 もしも、俺があの子の父親だったのなら。 朝に目が覚めたら、一日の輪郭を真っ先に捉え、生き生きしてやるべきことをこなすだろう。 目標を持ち、子供に優しくして、何も告げずに行方不明になったりしないだろう。 そんなことをベッドに身を預けながら考えていると、眠くなってきた。 だから、俺は寝る。 理由もなく眠くなって、眠りたい時に横になれるのは幸せだと、入院してから初めて思った。 昨日までは何かのことを考えていないと眠れなかった。 だけど、今日は逆で、何も考えなければ眠ることができそうだった。 そんな当たり前の感覚を思い出すのは、かれこれ三日ぶりだった。
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/7781.html
ヤン・ルーベス 名前:Jan Rubes 出生:1920年6月6日 - 2009年6月29日 職業:俳優・オペラ歌手 出身:チェコ 出演作品 1960年代 1963年 三匹荒野を行く 1980年代 1985年 クリスマスに届いた愛(サンタクロース*):有川博 1990年代 1991年 幸せの向う側*(トーマス):城山堅 1994年 D2 マイティ・ダック 飛べないアヒル2(ヤン):石森達幸
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/822.html
852 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 39 19 ID oprcGLxV *** 私は、家族のみんなが好き。 時々不機嫌なことがあるけど、普段は聞き上手で相談しやすいお父さん。 家族全員の面倒を見る、しっかり者のお母さん。 同級生の友達から紹介してと頼まれるぐらい、格好良くて目立つ弟。 そんな弟にいつまでもくっついて離れない、子供っぽい一面を持つ妹。 ずっとずっと、家族五人で仲良くしていたい。 進学したり就職したり結婚したりで離ればなれになっても、胸を張って私の家族だと言い切れる仲でいたい。 お父さんとお母さんは二人とも元気でとっても仲が良いから、離れたりしないはず。 心配があるとすれば、妹がいつまでも兄離れできない場合の説得の仕方。 無理矢理言うことを聞かせようとすれば妹の性格じゃ、間違いなく反発する。 弟に同じクラスの可愛い女の子を紹介してあげたけど、恋仲になったことは一度もない。 どこが気に入らなかったのか、と弟に聞いたら予想外れで、女の子の方から謝ってきたそう。 だいたい会ってから一週間以内、早い場合なら、朝会ったらその日の夕方に。 そんなことばかり続くものだから、最近じゃ弟に女の子を紹介できなくなった。 断られる度に弟は落ち込んでしまうから。 どこが駄目だったのかと同級生の子に聞いたけど、誰もが口をつぐむばかり。 早く弟に彼女ができないかしら。あと、妹にも彼氏ができないかしら。 まったく、仲の良すぎる弟と妹も困りものだわ。 853 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 42 45 ID oprcGLxV *** 困った。 記念すべきほどではないが、一応久しぶりに学校へ登校する、復帰一日目。 朝っぱらから右腕にギプスを装着していることによる弊害が発生した。 「腕が、通らねえ……」 右腕のサイズのみが格闘ゲームのキャラクター並の太さになっているため、 長袖シャツが合わなくなってしまったのだ。 当たり前と言えば当たり前。……なのだがなんとなく不機嫌になる。 今の俺の気分は、なんというのだろう、新学期を迎えた時のようにちょっぴり高揚しているのに、 いきなり出鼻をくじかれたような感じだ。 仕方ない。シャツはやめて、上は白のTシャツだけにしよう。 で、ズボンを穿いて、肩から制服の上着を着て……と。 ふうむ、まるで大怪我をした人みたいな風体だな。 肘が曲がっちゃいけない方向に曲がったんだから、あながち外れてもいないけど。 これから学校だけじゃなく、外出する時もこれかよ。 怪我なんかするもんじゃない。 高橋みたいに、医者に掛からないように生活態度を改めるべきだな。 リビングで以前と同じように朝食を摂り、学校へ向かう。 一週間前と違う点は、まず葉月さんが迎えに来ていないというところ。 それは当たり前だ。俺があんな形で振ってしまったのだから、迎えに来るはずがないのだ。 ここ最近の数ヶ月はほとんど毎朝葉月さんに会っていたから、惜しい気分もあるが……もはやどうにもならない。 女々しいぞ、俺。すっぱり忘れろ。 さて、一週間前と違う点、その二。 「あの、さ」 「なあに、お兄ちゃん」 「こっちは高校に向かう道なんだけど……」 「いいじゃない、時間はたっぷりあるんだもの。私は遅刻なんかしないよ」 妹が弟と腕を組み、一緒に通学路を歩いている。 それだけなら何の変哲もない、俺が毎朝見てきた光景だ。 だが、以前とは明らかに違う。 何故、妹が俺らと一緒に高校へ向かおうとしているのだ。 まあ……いつかやるだろうな、と危惧していたことが現実になったというべきかもしれん。 時間的に見ても、高校から中学へ一直線に向かえばなんとか遅刻せずに済む。 大好きなお兄ちゃんと長くくっついていられる。 妹的には、遅刻するかもしれないというデメリットを計算に入れても、メリットが勝る。 妹はいいだろうさ。妹は。 だが俺はどうだ。高校の校門まで兄に寄り添って歩く中学生の妹を持った俺の立場は。 幸い学校には弟を知っていても妹の顔は知らない人間がほとんどだからいいが、来年度からはそうも行くまい。 妹は俺らと同じ高校に通うと言って、実際に受験して合格した。 そうなったら、名字で兄妹であることがバレバレ。 心配しすぎ? 皆俺の妹の顔なんて覚えていない? ははははは。これがまた、そうも行かんのだよ。 見よ、同じ路を歩く男子高校生達の興味津々の視線を。 なんかね、俺の妹は目立つんだ。悪い意味でなく、良い意味で。 今は中学生だから背も低いが、これから大きくなるにつれて身体の要所も成長していくだろうし、 年齢不詳の母親譲りの整った顔も大人びていくのだろう。 事実、俺が高校に上がった辺りから驚くほどの成長を見せたからな。 両手に収まるぐらい小さかった子猫がちょっと見ない間にこんなに……というぐらいの驚き。 俺が高校を卒業したら、どれだけ容姿に磨きが掛かるか。 期待四割、悲しさ四割、そして……虚しさ二割。 弟も妹も容姿のレベルが高いのに、俺だけボーダーライン付近なのはどういうわけだ。 俺はしばらく使っていなかったボディソープの容器の口から出てくる塊かよ。 お湯と一緒にこねくり回してやらないと使い物にならない。 いや、もちろん比喩だから肉体的にこねくり回して欲しくない。 こねくり回されるのは辛いんだよ……腕が折れたら特に辛い。 855 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 47 15 ID oprcGLxV さて、校門前。 あと十メートルぐらいで妹はとんぼ返りして中学校へ向かうだろう。 ここに来てまでUターンしないということは、校門ギリギリまで付いてくるはず。 まさか校舎まではついてこないはずだ。 ふと、校門前の様子がおかしいことに気付いた。 生徒が校門を通る時、ほとんどの人間が一瞬驚きの表情を見せるのだ。 ここからでは死角になっていて見えないが、何かがあるらしい。 ふむ。動物の死骸か、はたまた浮浪者か、建前上男子高校生には見せられない書籍が転がっているか、それ以外か。 「あー……あのさ、そろそろ中学に行った方がいいんじゃない?」 「何言ってるの? あと少しなんだから恥ずかしがらなくてもいいじゃない」 「そうじゃない。恥ずかしいんじゃなくって」 弟がなにやら焦っている。 こら、後ろにいる俺を振り向いて助けを求めてくるんじゃない。 お前が何を焦っているのか、こっちは知らんのだ。 校門の前に来て見せるこの動揺の原因…………校門に何かがある、と見た。 ということは、弟はその何かの正体を知っている。 「頼むから、言うことを聞いてくれ。もうここからでも聞かれてるかもしれないんだから」 「誰に聞かれても何も困ることなんかないでしょう?」 「そう……なんだけど、さすがに相手が悪いというか……と、とにかく帰るんだ!」 弟が強く言い放ち、妹の肩を掴んだ瞬間――それは現れた。 「……げぇ」 弟が焦るのにも納得だ。 たしかにこれは相手が悪い。特に妹にとって。 おまけに弟が妹の肩を掴んでいるというこの光景もあまりよろしくない。 姿を現わしたのは、日本人のくせにサラサラの金髪の女子高生、葵紋花火だった。 そりゃ、こんな一見しておっかなさそうな女が進路に居たら誰でも驚くよ。 花火の奴、弟が来るのを校門前で待っていたのか。 好きな男子生徒が来るのを校門でじっと待つ女の子。 聞こえはいいが、実際にいいものかどうかは、女の子次第だ。 校門前で待っているのが花火だったら、ほとんどの生徒なら朝から果たし合いでもやらかすのかと思うだろう。 俺だったら殴られるのを覚悟するね。 弟にとってはどうやら嬉しいことであるらしい。 こっちに向かってきた花火を向いて、朝の挨拶をした。 「おはよう、花火」 「ん……おはよ」 「別に待っててくれなくてもいいんだよ」 「それは…………まさか」 「じゃなくて、外にいたら寒いでしょ? 教室の中の方がずっと暖かくないか?」 「……嫌いじゃない」 「そっか。花火がそう言うなら、止めないよ」 花火が首を横に振る。それを見て、弟が微笑む。 何、この置いてけぼりにされた気分。 二人ともわけがわからん。なんで今の会話でやりとりができるんだ。 花火の台詞があまりに省略されすぎて解読できない。 花火の省略語の意味を一瞬で悟る弟だっておかしい。 こっちは朝の挨拶までしか理解できなかったっていうのに。 こいつら、どれだけお互いのことを理解しあっているんだよ。 856 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 50 10 ID oprcGLxV 花火は弟の手首を掴み、手を引いて歩こうとする。 だが、それをよしとしない人間がここに居る。 もちろん俺ではない。俺の妹である。 妹は弟の右手を掴み、その場から動かない。 お兄ちゃんは渡さない、というやつだろうか。 けど、俯きながら怯えていては花火には到底敵うまい。 「……手」 「て、手が……どうしたっていうの、花火ちゃん」 「離せ」 たった一言なのに、鋭く突き刺さる花火の言葉。 それでも妹はまだ手を離さない。 後ろで見ているから分かる妹の怯え。 膝が、笑っている。 弟を止めるために手を掴んでいるというより、自分が立つためにしがみついていると言った方がふさわしい。 「早く、行け」 「嫌……私が一緒にいないとお兄ちゃんが、盗られちゃう。だから、嫌」 「こいつは、物じゃない」 「お兄ちゃんはずっと私の傍にいるの。それを、譲ったりなんか……」 「――小っさい妹」 妹の腰が引いた。左足が後ろに下がる。 今の妹は、歯をガチガチと鳴らさないよう、奥歯を噛みしめていた。 「勘違いで、こいつに惚れるな」 その一言で、決着が着いた。 妹は弟の手を離した。 支えを失い、膝を地に付けそうになった妹を、後ろから支える。 花火はそれ以上何も言わず、弟の手を引いて校門をくぐっていった。 妹はまだ震えている。 恐怖から覚めていないわけではない。 怒りに震えていた。悔しさが表情に表れている。 「だ、大丈夫か?」 「何よ……何なの。違うんだから、そんなんじゃない。 本当は、お兄ちゃんは私だけに優しくって、他の人なんか見ないのに……」 「お、おい?」 「こんなの、信じない。じゃなきゃ、私は……ただの馬鹿じゃない! 絶対に、勘違いなんかじゃないんだからっ!」 妹は俺をふりほどくと、坂道を上る生徒の流れに逆らい、全力で駆け下りていった。 857 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 52 14 ID oprcGLxV 「やあ、来たか我が友よ」 「おはようさん、お前が相変わらずいつも通りで、俺は安心したよ」 二年D組の教室に入り、自分の席に着いた途端高橋が話しかけてきた。 先週末から昨日まで欠席し、久しぶりに来たら腕をギプスで固めている俺を見て、 クラスメイトもさすがに驚いているようだった。 だがまさか監禁されていたとまでは知るまい。知っているのは担任と葉月さんと高橋ぐらいだ。 「先に謝っておく。済まない」 「何をだよ。お前、何かしたのか?」 「何もしていないことを謝っている。 久しぶりに登校してきたら机の上に花が一輪刺さった花瓶が乗っていた、というお約束を実現できなかった」 「いまいち元ネタがわからんのだが……別に期待してないぞ、俺は」 それ、多分いじめだろ。 実行するんじゃねえ。 「しかしまあ、見事に重傷人だな」 「ああ。右腕が使えないのがここまでやっかいだとは思わなんだ」 「ふむ。……それでどうやって勉強するつもりだ?」 「うむ。……我が友よ。ノートを」 「タダで貸し与えるほど僕もお人好しではないよ。 そうだね、君の怪我が治るまで、昼飯時に毎日ジュースを奢ってくれるのなら応じてもいい」 「この間まで俺は宿題を無償で見せてやってたっていうのに、お前はそれかよ」 「交換条件を出してこない君が悪い。まあ、諦めるんだな」 こいつ……その辺は暗黙の了解ってやつで、わかるだろ? 俺が何の条件も出さなかったんだから、お前だって無条件で見せてくれよ。こんちくしょうめ。 「もういい。お前に頼ろうとした俺が馬鹿だった」 「今更気付いたのか。そうとも馬鹿だよ、君は」 怒るな、猛るな、俺の心。 今、右腕は使えないんだ……。 こいつが憎たらしくても、ひたすらに堪え忍ぶんだ。 「他の奴に頼むからいい」 「ほう、誰に頼むつもりだ?」 「ノートをとってそうで、タダで貸してくれる奴ぐらいいるだろ」 「ほう、例えば……葉月さんとかかな?」 胸が痛む。呼吸が数秒間だけ確実に止まった。 高橋がここで葉月さんの名前を出したのは、俺が葉月さんを振ったと知っているから? いいや、性悪なところのあるこいつでも、そんなことはしないはずだ。 「どうかしたのか?」 「……なんでもない。時々関節が痛むんだよ。まだ直りきってないから」 きっと、俺が気にしすぎているだけだ。 時間が解決してくれる。 これまでだって、中学時代にハードに振られた時だって、そうだったんだ。 858 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/24(日) 01 55 14 ID oprcGLxV 結局、昼食時間にジュースを奢る契約を、高橋と交わしてしまった。 数人の友人に頼んだ結果、理解できる内容のノートを持っているのが奴しかいなかった。 宿題はやってこないくせに、どうして黒板の内容はきっちり書き写すのか、いまいち俺には理解できない。 ともかくそんなわけで、弁当を食べ終えた後にこうしてジュースを買いに向かっている。 校内に自販機は数カ所設置されている。 部室棟、購買前、校舎の一階。 自分の教室から近いのは、もちろん一階にある自販機だ。 教室に近い分生徒が最も利用するため、昼休みになったらすぐ混み合う。 しかし時間帯をずらしてしまえば割と簡単に買えてしまう。 階段を下りて遠目に自販機前を見ると、例にならって、幸いなことに一人もいない。 ちょっと早足で歩き、自販機の前へ。 俺はカフェオレでいいか。高橋は、えー……と、いちごオレだったな。 お金を入れ、ポチポチと、品を自販機から吐き出させる。 自販機の口を開け、カフェオレといちごオレを取り出す。 「……ん、ん?」 あれ、いつのまにかこの自販機には、当たりを引けばもう一本くれる機能が付いていたのか? もう一本、紙パック入りのカフェオレが入っている。 ふうむ。当たり機能付きにしては、それらしきパネルが見あたらないし、おめでとうの機械音声さえ流れない。 これは――単に誰かが忘れていっただけ、かな? 「あ、やっぱり忘れてたんだ」 手にとって余り物のカフェオレを見つめていると、左から声が聞こえてきた。 何気なく左を向くと、そこにいる女子生徒と目が合った。 「あ……葉月、さん……」 「あなたが見つけてくれて良かった。他の人だったらきっと持って行かれてたよ」 「うん、たぶんそうだろう、ね……」 「どうしたの? なんだかボーッとしてるけど。 もしかして、風邪もひいちゃった?」 「そうじゃないよ。そういうわけじゃない」 そういうのが原因じゃなくて……葉月さんの態度が、気になった。 振ってしまったから、葉月さんに会ってももう話せないだろうと考えていた。 けど、葉月さんは全然そんなこと気にしていない。 まるであの日の出来事が無かったかのように。 俺に振られたことを、全く引き摺っていない。 俺が、気にしすぎなのかな。 カフェオレを渡すと、葉月さんは以前と同じように――軽く笑ってくれた。 「ありがとう。また、同じことしちゃったら、その時はよろしくね」 「うん。その時は、持って帰ったりしないよ」 「お願いだよ? 約束だから、ね? それじゃ、また!」 「また……教室で」 葉月さんはきびすを返し、階段を上っていった。 「そっか。そういうこと、か」 吹っ切ったんだな、葉月さん。 俺とのことは過去にした。気持ちを整理したんだ。 なんだか、気分が軽い。 気付かないうちに俺は葉月さんのことを気に懸けていたんだろう。 でもそれも――今、この時で終わった。 俺も気持ちを整理しないと。 また、葉月さんとクラスメイトとして付き合っていくために。 告白される前の、友達未満の関係に戻るんだ。
https://w.atwiki.jp/openkotehan/pages/54.html
ヤンバルクイナ◆XX/OhdDkY2のコテハン名で活動中。 基本情報 【読み方】 やんばるくいな 【トリップ】 ◆XX/OhdDkY2 【活動開始時期】 2014年8月 【コテ名の歴史】 ヤンバルクイナ@読書の秋(派生) 【コテを付けた理由】 特徴 馴れ合い始めたかと思えばAA連投荒らしや何の脈絡もないポエム投下と奇行の目立つコテ 誰にも理解できないヤンバル語を話す 中原と争って敗北し引退宣言するもいつのまにか復活 【中原と争う】ヤンバルクイナさんには説明責任がある 【引退宣言】▼馴れ合い板なら馴れ合えばいいさ▼ 特技 出没板 ニュース速報VIP板 ほのぼの なんでもあり 天国 自スレ ハーブティー飲みたい気分なので画像貼ってく 【中原SS】ヤンバル「ふわらるとの事を振り返って」 @y_open2chツイッター 功績 恥 名言 名無しの俺が良コテベスト3と害コテベスト3を発表する 65 :ヤンバルクイナ◆XX/OhdDkY2 :2014/09/07(日)12 46 45 ID ??? 私の主張 >>現実では全く影響力、発言力がなくカースト上位のやつらの言いなりになってるカス ごめん、それは此処の住人の大半がそうじゃないか? 此処に集まる人たちが世界水準からみて平均的なのか? そうじゃないだろ 此処の住人は殆どカースト下位だからね その中でも特に目立ちたいとかそういう人がコテになってるだけ この掲示板ではそれが受け入れられていない 匿名掲示板でコテをつけるのは全くメリットがないから住人の殆どが名無し それは当然のことである 名無しは「自分がコテになる必要はない」と思う しかしコテを付けたいと思う人が現れるのは仕方のない事だった つまりコテを必要としている人に対してコテを必要としていない人が叩くのは相手を愚弄しているのだ もちろん名無しが主体となったほうが2chは面白い でもコテの存在自体を否定することは無駄な対立を煽ることになる それは無視できることではない >>名無しがあるからこその掲示板を、我が物顔で土足で入ってくんな 匿名掲示板だからそれはそうだと思う そこの空気を読めていないということだろ? でもその発言はコテに対する自分の嫌悪感を隠し切れてない事をさらけ出している コテは別に名無しを嫌っているわけではないし、少数だと自覚している 一方的な批判を数で正当化しているように思えるんだよね それは今の流れを工作で変えようとしている多数からも見え見え だからネガキャンでコテを貶めようとしているのもわかる コテが最悪なのも理由の一つだろうが 私はコテとして永住することに決めました 受け入れられなくても此処に存在することは可能です コテはすべてクソコテと思っている人はかなりの偏見を持っていると言っても過言ではない 私は違うが別の人で良い人だと思う人はいました つまり盛り上げてくれてる存在価値のあるコテも少数ながらいるんです へえ -- 名無しさん (2015-02-07 12 30 07) ↑閲覧ありがとうございました。 -- ヤンバルクイナ (2015-02-28 22 11 42) 今こいつと馴れ合いしてる -- はっは (2015-10-10 11 18 53) 唐澤貴洋 真犯人 卒論コピペ 捏造 禁錮 誘拐 違法 不審者 懲役 掘られた 逮捕歴 罪状 少年院 変質者 DDOS攻撃 マネーロンダリング 強盗罪 犯罪予告 唐澤貴洋 割れ厨 犯罪者 押し売り 幻覚剤 著作権侵害 強要罪 不正 窃盗 岡尚大 覚醒剤 連続殺人 犯罪歴 置石 起訴 MDMA 薬物 不法侵入 掘られた アンネの日記 サリン 脅迫罪 公文書偽造罪 セクハラ 遺棄罪 個人情報売買 指名手配 長谷川亮太 シンナー 凶悪犯 有印私文書偽造罪 信号無視 書類送検 大麻 飲酒運転 実行犯 岡尚大 人身売買 暴行罪 器物損壊罪 ウィルス 悪徳商法 殺害予告 傷害 麻薬 唐澤貴洋 核兵器保有 偽札 執行猶予 前科持ち 通貨偽造罪 放火魔 未成年喫煙 水素爆弾 岡尚大 阿片 ナイフ所持 架空請求 快楽殺人 万引き 恐喝 ひき逃げ パワハラ 掘られた 詐欺 クレジットカード不正利用 テロ予告 資金洗浄 臓器売買 偽計業務妨害 通り魔 ストーカー -- 名無しさん (2017-04-13 09 36 38) 唐澤貴洋 真犯人 卒論コピペ 捏造 禁錮 誘拐 違法 不審者 懲役 掘られた 逮捕歴 罪状 少年院 変質者 DDOS攻撃 マネーロンダリング 強盗罪 犯罪予告 唐澤貴洋 割れ厨 犯罪者 押し売り 幻覚剤 著作権侵害 強要罪 不正 窃盗 岡尚大 覚醒剤 連続殺人 犯罪歴 置石 起訴 MDMA 薬物 不法侵入 掘られた アンネの日記 サリン 脅迫罪 公文書偽造罪 セクハラ 遺棄罪 個人情報売買 指名手配 長谷川亮太 シンナー 凶悪犯 有印私文書偽造罪 信号無視 書類送検 大麻 飲酒運転 実行犯 岡尚大 人身売買 暴行罪 器物損壊罪 ウィルス 悪徳商法 殺害予告 傷害 麻薬 唐澤貴洋 核兵器保有 偽札 執行猶予 前科持ち 通貨偽造罪 放火魔 未成年喫煙 水素爆弾 岡尚大 阿片 ナイフ所持 架空請求 快楽殺人 万引き 恐喝 ひき逃げ パワハラ 掘られた 詐欺 クレジットカード不正利用 テロ予告 資金洗浄 臓器売買 偽計業務妨害 通り魔 ストーカー -- 名無しさん (2017-04-13 09 36 53) 唐澤貴洋 真犯人 卒論コピペ 捏造 禁錮 誘拐 違法 不審者 懲役 掘られた 逮捕歴 罪状 少年院 変質者 DDOS攻撃 マネーロンダリング 強盗罪 犯罪予告 唐澤貴洋 割れ厨 犯罪者 押し売り 幻覚剤 著作権侵害 強要罪 不正 窃盗 岡尚大 覚醒剤 連続殺人 犯罪歴 置石 起訴 MDMA 薬物 不法侵入 掘られた アンネの日記 サリン 脅迫罪 公文書偽造罪 セクハラ 遺棄罪 個人情報売買 指名手配 長谷川亮太 シンナー 凶悪犯 有印私文書偽造罪 信号無視 書類送検 大麻 飲酒運転 実行犯 岡尚大 人身売買 暴行罪 器物損壊罪 ウィルス 悪徳商法 殺害予告 傷害 麻薬 唐澤貴洋 核兵器保有 偽札 執行猶予 前科持ち 通貨偽造罪 放火魔 未成年喫煙 水素爆弾 岡尚大 阿片 ナイフ所持 架空請求 快楽殺人 万引き 恐喝 ひき逃げ パワハラ 掘られた 詐欺 クレジットカード不正利用 テロ予告 資金洗浄 臓器売買 偽計業務妨害 通り魔 ストーカー -- 名無しさん (2017-04-13 09 37 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/124175.html
ヤン(10) ボヘミア王の系譜に登場する人物。 ロジュミタール領主。 関連: ヨハナズロジュミタール (ヨハナ・ズ・ロジュミタール、娘)
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1812.html
669 :名無しさん@ピンキー [sage] :2010/08/25(水) 09 44 51 ID uJmQMA4y 死の際にヤンデレが見るのはどの夢か。 彼とのファーストコンタクトか。 彼との嬉し恥ずかし連絡先交換か。 文化祭の準備で彼と居残りして作業をした夢のような時間か。 それとも、朝早く彼のためを思って手作り弁当を作ったことか。 いや、昼休みに他の女に弁当を食べさせられてもらっている光景かもしれない。 ヤンデレは最初から病んでいたわけではない。 愛する男を奪われる不安に苛まれた、またはいつまでも振り向いてくれない男に業を煮やし、その結果病んだのだ。 彼女たちが病んでしまったのは、いわば不幸な出来事だったのだ。 望んで病んだわけではない。 同じ男を好きになった女が、他にも居ただけだ。 好きな男が酷い鈍感で、彼女の思いに気づかなかっただけだ。 いつか彼女たちに救いが与えられることを願い、この言葉を贈ろう。 彼女たちに限らず、誰にでもいつかやってくる最期。 散っていった三十三の彼女たちと、いままさに消えんとしている三十四人目の彼女のために。 「これが私の、最高の埋めだ」
https://w.atwiki.jp/gods/pages/87612.html
オルグトノヤン(オルグト・ノヤン) イスラム王朝の君主の系譜に登場する人物。 関連: イェスブカキュレゲン (イェスブカ・キュレゲン、息子)
https://w.atwiki.jp/cominterest/pages/81.html
_,,,.-―==‐、、_ ,彡三=_ミミヾヽ''シ,,;;;ヽ !彡''  ̄ ヾ;;l l彡' lミl rヾ'' _ _ lリ |「ll '',, 。=、` , 。=、'' l. l 、  ̄フ ヽ ̄ | ` l , /、_!、 l ,| l ,illリlilミ、l l /ヽ ` `二´ ,/、 ,,/ \ ー― '' `ヽ アナスタス・イワノヴィッチ・ミコヤン ソ連邦最高会議幹部会議長、副首相、外国貿易人民委員、供給人民委員(所謂「ミコヤンの店」の元締め) 通称「赤い大商人」、スレ内通称「スーパーサバイバー」 MiG設計局のア ルチョム・ミコヤンの兄 _______ .| 最強のミグが | .| とっても | .| お買い得! | .|___ ___| | .| rへ __ __ | .| ./ Y ヽ | .| / ./ l .lヽ ヽ ヽ | .| // /ノ l ト、ヽ ', . ', | .| / l /,, 。=、` , 。=、' l ハ ', | .| | .| l  ̄フ ヽ ̄ .| | ヽ ', || ノ l ! @ /、_!、 @l l l ', ||_/ l l l ,illリlilミ、l l / l .', |/ \ヽl.\` `二´ / // l ..i { `T7 `ー-――<´ .l . l `r──‐┼-/l/l//Mig| l l / | / / l Y l l .l ,' ./ / / l l. .l l i く/レへ l ',. ! l. l \ ヽ イ 〉 l l l ト、 tjtjtjノ l l ', /├‐┤|─ '"| l l ヽ / .l | l l ', ,' \ / l l | l ヽ / _,,.......,,,,_ ,/ミミヽヽ__リ ィヽ、 { l'´ ̄ `!; !. l l l } l;; ;〉 r==-、. ,-=、i;l 「l '=゚` '=゚ィ }' |.| ,l、__. 〉 | `l 〈. ,filllliiゝ, l _,.ヘ丶 ` ̄´丿、  ̄ l ` ー-‐'´l `ー ! ∨、;;ィ∨| = l / l /
https://w.atwiki.jp/kizumon/pages/257.html
見た目 ステータス スキル 特性 進化 ヤングフリカムイ 属性 レア コスト 種族 性格 水 R 27 (??) 鳥 素直 ※コストの()は絆度MAX値 ステータス 初期値 未MAX 覚MAX HP 55 ?? ?? AP 33 ?? ?? 攻撃力 18 ?? ?? 防御力 25 ?? ?? 賢さ 24 ?? ?? ガッツ 26 ?? ?? すばやさ 33 ?? ?? 移動力 普通 取得可能スキル 使用部位 牙 - 体当たり ○ 雄叫び ○ 爪 ○ 絞め技 - 仙術 - 角 - 息 ○ 魔術 ○ 蹴り - 眼力 ○ 機械 - しっぽ - 羽ばたき ○ その他 ○ スキル ひっかき ひっかき 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 無 近 物理 - 50×2 敵単 0(0) 詳細 なし 使用部位:爪 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 クリティカル率+4% 肥料 生産肥料数 10 入手場所 所持するモンスター ちびサーベルタイガー ちびレオ ちびフリカムイ ちびサムパーティ ちびロック ちびシャックス ヤングサーベルタイガー ヤングレオ ヤングフリカムイ ヤングサムパーティ ヤングロック ヤングシャックス 石猿 ちびブルードラゴン ちびリントヴルム ちびヴィーヴル サーベルタイガー レオ 八獣王・テスカトリポカSR フリカムイ サムパーティ コカトリス ロック シャックス 八獣王・フレースヴェルグSR 大猿 八獣王・孫悟空SR 八獣王・アナンタSR ヤングブルードラゴン ヤングリントヴルム 八獣王・グレンデルSR マンティコア 鵺 ライガー レオキング 八獣王・テスカトリポカL ベンヌ ネヴァン ジャターユ 真・ジャターユ シームルグ グリンカムビ ヴクブカキシュ 孫悟空 テュポーン 八獣王・アナンタL ブルードラゴン リントヴルム 火車 パズズ フラウロス 真・フラウロス 白虎 テスカトリポカ 雷獣 バステト ランダ 八獣王・テスカトリポカSL フギン ムニン フレースヴェルグ ジズ スパルナ 真・スパルナ ズー ヌガニ・ヴァツ ヴィゾーヴニル スカンダ 斉天大聖 アナンタ イルルヤンカシュ 八獣王・アナンタSL メリュジーヌ アンフィスバエナ ゲオルギウス ファフニール グレンデル ドゥン キニチ・アハウ スリーピングライオン デネブ ガルーダ ニヌルタ ベルゼブブ ヨルムンガンド セルピヌス ジャバウォック 備考 Last Update 2018-01-22 16 43 06 (Mon) 虎水爪 虎水爪 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 水 近 物理 - 40×2 敵単 10(7) 詳細 自身を超回避(遠)化 期間:1 使用部位:爪 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 クリティカル率+4% 肥料 生産肥料数 15 入手場所 所持するモンスター ちびフリカムイ ヤングフリカムイ フリカムイ 八獣王・フレースヴェルグSR 備考 Last Update 2017-04-02 23 45 09 (Sun) ヒールシャワー ヒールシャワー 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 水 - - - - 味全 10(6) 詳細 HP回復(極小) 使用部位:魔術 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 HP回復量+5.00% 肥料 生産肥料数 15 入手場所 所持するモンスター ヤングフリカムイ ヤング角龍 シーホース 角龍 セイレーン 孔雀明王 備考 Last Update 2018-01-08 17 53 22 (Mon) 特性 隠密行動・雪山★ 隠密行動・雪山 詳細 雪山クエストを探索時敵との遭遇率33%↓リーダー時のみ有効 LvUP情報 遭遇率1.65%↓ 肥料情報 生産肥料数 10 入手場所 所持するモンスター ヤングフリカムイ 備考 Last Update 2017-04-02 17 35 49 (Sun) ※★はロックされている特性 モンスター進化 フリカムイ フリカムイ 進化素材 進化のレリック×17 スーパーレアのルーン×1 鳥の像×22 水のエレメンタル×22 必要ゴールド 10,000 G フリカムイの詳細 進化ツリー N R SR L SL UL 入手方法 ちびフリカムイを進化 Last Update 2017-04-02 17 36 10 (Sun) 見た目 ステータス スキル 特性 進化