約 83,008 件
https://w.atwiki.jp/mixmasterjp/pages/61.html
ヤンガロ遺跡入口 イスカヤの森の(X 64 Y 43)にいるNPCから入場可能です。雪国マップの未知の欠片が必要(?)、またはプレミアムチケットが必要です。 ヤンガロ遺跡入口にいるスピニティとエルエルから落ちる地図を四種類集めると、 ヤンガロ遺跡の(X64 Y 51)にいるNPCからヤンガロ洞窟へ入場できます。 すべてアクティブモンスターなので注意です!! ヤンガロ遺跡入口 コア名 アクティブ レベル 種族 攻撃範囲 ネオアルゴア ● Lv140 ドラゴン 遠 スピニティ ● Lv144 メタル 遠 真プロヴァ ● Lv146 植物 遠 ポニ ● Lv153 ミステリ 遠 エルエル ● Lv160 鳥 遠 デトロタス x Lv161 動物 遠
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/484.html
【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 快傑ヤンチャ丸 2 からくりランド タイトル 快傑ヤンチャ丸 2 からくりランド 機種 ファミリーコンピュータ 型番 IF-22 ジャンル アクション 発売元 アイレム 発売日 1991-8-30 価格 5800円(税別) 快傑ヤンチャ丸 関連 Console Game FC 快傑ヤンチャ丸 快傑ヤンチャ丸 2 からくりランド 快傑ヤンチャ丸 3 対決 ! ゾウリンゲン Handheld Game GB 元祖 !! ヤンチャ丸 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり) / ファミコン(箱説なし)
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1811.html
663 :埋めネタ [sage] :2010/08/25(水) 01 40 55 ID W5/rP/Xg 「正直、好きな女の子が人を殺したりしたら、引くよね」 僕がそんなことを呟いたのは、自室でくつろいでいる時だった。 独り言を言ったわけじゃない。近くにいる人間に話を振ったんだ。 僕専用のベッドの上で正座して漫画を読んでいるのは、幼なじみの三四子だ。 彼女の通称は、みょん。 本人は嫌がっているが、呼びやすいし、なんだか可愛いので、皆が彼女のことをみょんと呼ぶ。 「……いきなり何を言っているんですか」 「いやね、今ちょっとネット上の掲示板を覗いてるんだけど」 「またそんなものを見て……お父上やご母堂が悲しみますよ?」 「ばれなきゃ平気さ。で、その掲示板では、ヤンデレっていう属性のキャラクターをメインにしたお話が、一杯投稿されてるんだよ」 みょんは首を傾げた。 「ヤンデレとは?」 「主人公が好きだけど、愛するあまりに心を病んでしまった状態、またその状態のヒロインの事をさす、だって。 つまり、愛する人間に対する思いが募って、それが原因になって、心を病んでしまった人のことらしい。 心を病んでしまった女性は、刃物を持ち出したり、暴力的な行いをしたりする傾向があるらしいよ」 「ほ、ほう」 みょんが頷いている。 どうやら彼女はヤンデレのことを知らなかったらしい。 そりゃそうだ。 なにせ、ニッチなキャラ萌えの世界の、さらにマニア向けな属性だから。 みょんがヤンデレのことを知らないことについて僕は安堵している。 「そのやんでれとやらが、何か?」 「うん。刃物を持ち出すってことは、やっぱり相手を傷つけちゃうし、場合によっては命も奪ってしまうよね」 「ええ」 「僕は好きな女の子がそんなことをしたとしたら、引いちゃうと思うんだ。いや、絶対に引くね」 「それは、なぜ?」 「どうして傷つける必要があるのさ。まあ、喧嘩して傷つけるのはまだわかるけど、相手の命を奪うのは駄目だろ。 そんなことをしなくても、好きな人を手に入れることはできるはずだ、って僕は強く思うんだ。 ヤンデレっていうキーワードで検索したら、ヤンデレは人を殺すんだ、っていう誤解が広がっていて、悲しくなるよ」 「それでは……人を殺さなければいいので?」 「うん。……いや、ちょっと違うかな。 ヤンデレにどうして萌えるかっていうとさ、あの健気さにあるんだよ。 一人の男を好きになった。でも男は自分以外の女と付き合っている。でも男を嫌いになれない、忘れられない。 そうして、叶わない思いがどんどん募っていく。そこに萌えるんだ。可愛いんだ」 「私には、理解できません」 みょんが立ち上がり、漫画を本棚に収める。 「そんな馬鹿なことを言ってないで、勉強でもしていてください」 「ちょっと待って。まだ語り足りないんだ」 「迷惑にならないよう、枕相手に語りかけていてください」 と言うと、みょんは僕の部屋から立ち去った。 様々なヤンデレ系スレッドの流れを見ながら、僕は呟く。 きっと、今となっては遅いだろうけど、誰にも聞き入れられないだろうけど、言いたくて仕方ない。 「人を殺すなんて……そんなの、全然可愛くないよ。 叶わない思いが募って、追い詰められて、心身ともに疲れ果てて、もう本能しか残っていない状態になって、 初めて他人の命を軽く見るようになるんだ。 人の命は、簡単に奪って良いものじゃないんだよ」 僕にはそう思えてならない。 他人の未来を奪う権利なんて、誰も持っちゃいけないんだ。 664 :埋めネタ [sage] :2010/08/25(水) 01 42 21 ID W5/rP/Xg ***** 心が重い。体が重い。なにより、鍛え上げてきた拳が重い。 まさか彼があんなことを言うなんて、思っていなかった。 「他の女を排除するために鍛えてきたのに、全て――――否定されてしまった」 彼に思いを寄せる女性は多い。 年上、年下。学校の先生、同級生、部活の仲間。 彼を狙って、紛れ込んだ不届きものが身近にはたくさんいる。 いろんな脅威から、彼を守りたかった。 だから学校では空手道部に入った。家でも自主練習を欠かさない。 おかげで、全国大会でも上位に入賞できるほどの腕になった。 すべてが、幼なじみの彼のため。 でも彼は言った。他人の命を奪ってはならない、と。 私だってそう思っている。私の拳は人を殺すために鍛えてきたわけじゃない。 でも――彼の言葉は重くのし掛かってくる。 私は、彼を守るためなら前科持ちの汚名を着ることも構わない、と考えている。 彼しか居ない。こんな背の低い、胸も小っちゃい、可愛くない空手女を好きになってくれるのは、幼なじみの彼だけ。 奪われるぐらいなら、私は彼を―――― 「……いえ、そもそも、こういう考えが駄目なんでしょう」 彼は、他人を傷つけることを嫌う。 暴力は振るわないし、言葉で貶すこともしない。 そんな人間だから、彼を舐めてかかる人間が次から次へと沸いてくる。 彼のすごいところは、そんなネガティブな人間達まで真剣に相手するところ。 時々、見ていていらいらしてしまうけど、そこがいい。 もういっそのこと、拳を封印してしまおうか。 彼が必要としてくれないのなら、こんなものは必要ない。 昔のように、隣に居て彼の隣で笑って――いつか幸せになろう。 誰も傷つけなければ、きっとあの人だって、私のことを嫌いになったりしない。 665 :埋めネタ [sage] :2010/08/25(水) 01 44 05 ID W5/rP/Xg 「見つけましたよ、三四子。いえ――拳豪みょん、と読んだ方がいいかしら」 女が前からやってくる。 見知った顔だ。剣道部に所属している同級生。 私の敵。彼を狙う女。 私の――倒すべき相手。 「今日こそは、私の剣の錆になってもらいますよ、拳豪」 だが、今は相手をする気分にはならない。 拳が鈍っていて、とてもじゃないがいつものキレはない。 この状態で彼女と戦ってしまえば、敗北は必至。 戦闘を避けるために、ハッタリを仕掛ける。 「……何度戦っても同じです。それに今の私は機嫌が悪い。痛い目を見たくなければ、出直してくることです」 「関係ありません。あなたと出会ったその時が、あなたと決着を着ける時。 構えなさい。今日こそ、あなたから彼の隣のポジションを奪い取ってあげます」 彼女はそう言うと、携えた細長い紫色の袋に手を伸ばす。 袋から出てきたのは、陽の光を反射して輝く刀身。 そのまばゆい輝きと、力強い造形美は、ハッタリなどではない。 前触れなしの奇襲。 目を狙って放たれた横一文字が空を切る。なんとかかわせた。 だけど、今のは危なかった。 コンマ数秒遅ければ、顔面を断ち切られていただろう。 額にかかっていた前髪が、半分ほど持って行かれた。 息つく間もなく高速の斬撃が襲いかかる。 反撃の機会を見つけられず、防戦一方になってしまう。 駄目だ。今の体調では、手も足も出ない。 ――負けてしまう。 666 :埋めネタ [sage] :2010/08/25(水) 01 49 42 ID W5/rP/Xg 腿を狙った攻撃が左足を掠める。しかし日本刀の切れ味なら、掠めるだけでも傷口は大きくなる。 視線をやると、流れた血が膝下へと伝っていくのが見えた。 「……まあ。今ので血を流すなんて、悪いのは機嫌ではなくて、体調でしたか。 これは好機。そういうことなら、遠慮無く倒させていただきます」 敵が刀を構えた。おそらく突進してくる。 彼女が得意とする間合いまで踏み込んだら、もう私はこの世にいないだろう。 ――誰も殺さなければ、あなたは私を可愛い女の子だと思ってくれますか? そんな暢気なことを考えて、敵と向かい合う。 私を殺してしまえば、彼女は彼に嫌われるだろう。様を見ろ、邪魔者め。 「――――拳豪、覚悟っ!」 気合いと共に、敵と刀が向かってくる。刀は血を求めているみたいに輝いている。 遅い。 遅い。まだ来ない。 遅すぎる。ここまで待って、ようやく敵は私に一歩近づいた。 なるほど、これが死の際か。 殺されるまでの一瞬の間に、辞世の句を詠んでおけということか。 未練はない。 未練は――――いいや、あるだろう。諦められない思いがあるだろう。 例えこの拳が、非力な拳であろうと、岩をも砕く剛拳であろうと。 そんなものは、私の本当の武器ではない。 私の本当の武器は、彼への思いだ。 私を強者たらしめているものがあるとするなら、愚直に突き進む彼への恋心だ。 拳など無くて良い。この思いだけで私は闘い、勝利することができる。 ずっとそうしてきた。そして、これからも勝利し続ける! 「うぅぅぅぅ……めぇぇぇぇ……」 突き進め、彼のところへ。 貫き通せ、穢れ無き私の心を。 右拳を握る。強く、固く。砕かれぬ拳を思い描く。 これまでに経験したことのない感覚だ。 全身が脱力しているのに、力が漲り、血液が熱くたぎる。 「チェストォォッ!」 上段から刀が襲い来る。 同じタイミングで、私も拳を放っていた。 そう、これが私の最強の一撃! 全てを無視して、貫いて進め! 「桂月が第四週! 第三十四位の『鋼穿ち』! 受けてみょっ!」 相手の攻撃を拳で迎撃し、破壊する奥義。 この拳に触れた武器は、なんであろうと――例え鋼鉄の刃であっても、粉々に砕け散る。 例外は一つとて、この世には存在しない。 倒れた女、散らばる刃物の欠片。 私は勝った。今まで一度も成功しなかった奥義が、成功した。 見事に武器だけを破壊し、女を通常の突きで気絶させた。 そうだ。諦める必要なんかなかったんだ。 私の拳には可能性がある。殺人の拳があるなら、人を殺さない拳があってもいいじゃないか。 この拳を携え、愛する彼の元へ。 私の悩みまで粉々になったように、心は軽くなっていた。 空を見る。真夏の太陽を邪魔する雲は、どこを見ても浮かんでいなかった。 埋めだみょ!
https://w.atwiki.jp/yandere_mozyo/pages/54.html
;の後は指示みたいなもんです ▽ クリック待ち □ 改ページ クリック待ちと改ページについては、一ページにどれだけの文を表示させるのかわからんので (学怖のような画面一杯の表示にするのか、それとも画面下にウインドウをつくるのか)書いた人のただの希望です。 以下、本文。 -------------------------------------------------------------- ;夕刻。とある大学の校門の前にて 【友達1】 「ねぇ、喪子。これからカラオケいかない?」 【喪子】 「ううん。ちょっと今日は用事があるから……」 校門の前でたまたま鉢合わせた友人の誘いを、足を止めることすらせずに断る。 そんな私の背中で友人は不満そうな表情を顔に浮かべた。 【友達1】 「喪子って付き合い悪くなったよね」 【友達2】 「確かに。そのうえ感じも悪くなった」 【友達1】 「もしかして彼氏でも出来たんじゃないの?」 【友達2】 「ないない」 きゃははと笑う友人たちの声。 【喪子】 「(ふん。勝手にそう思っててよ)」 ベっ、と舌をだす。 確かに私は人見知りするタイプだし、顔もあんまり可愛くはない。 だから小中高と男の子との縁はほぼなかったし、私自身も彼氏ができる日が来るとは思えなかった。 しかし、大学二年になった時に私はとある男性と付き合うことになった。 相手はバイト先の先輩で、名前は「リア田充(りあた・みつる)」という。 充先輩に告白された時ほど、『捨てる神あれば拾う神あり』という言葉を強く感じた時はなかった。 【喪子】 「(いや、まだ捨てられたことないけどね……)」 どうせならこれからも捨てられたくないものだ。 ;場面は変わって、喪子の家 今日は、その充夫先輩とのデートの日。 約束は夜からだが、私は気合をいれて準備を進めていた。 いつもと違うメイクを練習してみたり、可愛い下着も買った。 【喪子】 「似合うかな?」 おろしたての服を着てヤンに見せる。 【ヤン】 「ワン!」;犬の鳴き声のSE 似合ってようが、似合ってなかろうが、ヤンは「ワン」としか言わない。 ヤンは私が小学生のときに拾ってきた犬だ。いままで長い時間を一緒に過ごしてきたから、種は違えど心は通い合っているような気がしている。 きっと今のワンは「イエス」だ。……多分。 【喪子】 「今夜、充先輩に会うんだ。おいしいレストランに連れてってくれるんだって」 【ヤン】 「……」 【喪子】 「あ……そういえば先輩の顔知らないよね。はいこれ、先輩」 私はヤンに携帯で撮った写真を見せた。 【ヤン】 「ガルルルルル…」;犬の唸るSE 【喪子】 「あれ、気に入らないの?」 ヤンは誰かに対して牙を向くということが滅多に無いのに。 【喪子】 「そういえばさぁ、今日友達に嫌なこと言われちゃってさ……ほら、この前連れて来たでしょ。喪美と喪奈!」 私はヤンに、今日二人に言われたことを話した。 普段から嫌なことがあると、私はすぐにヤンに聞いてもらっていた。 犬が私にアドバイスをしたり、悩みを解決してくれるなんてことはなかったが、それでもヤンは私の話をちゃんと聞いてくれる。 ヤンは私の手のひらに自らの頭を擦り付けてか細い声で鳴いてみせた。 【ヤン】 「クーン……」 【喪子】 「慰めてくれてるの?」 ありがとうね、と顎をくすぐってやるとヤンは気持ち良さそうに目を細めて、尻尾を千切れんばかりに振った。 【ヤン】 「ワンワン!」 【喪子】 「あぶなっ」 飛び掛ってこようとしたヤンを間一髪のところで避ける。 【喪子】 「これから食事にいくんだから」 犬の毛なんて付けて行けない。 【ヤン】 「キューン……」 もう一度ヤンの頭をなでる。 ……そろそろ家を出ないと間に合わないかもしれない。 私は玄関へと急いだ。 ;背景玄関 大学に向かう時にいつもブーツ履いていくに足をつっこむ。 【喪子】 「……」 思い出すのは、先程の友人達の顔。 【喪子】 (私もちょっと感じ悪かったかな……) 明日、二人に謝っておこう。 ;場面は変わり、背景レストラン。いい感じのBGM 【充】 「いや、ほんと悪かったって!」 【喪子】 「……」 テーブルの向こう側で必死に謝るリア田先輩。 なぜこんなことになっているのかといえば、先輩が私との約束に大幅に遅れてきたからだ。 【充】 「人手が足りないから来てくれって店長に頼まれちゃってさー」 【喪子】 「それで……一時間も引き留められてたんですか?」 【充】 「う、うん。そうそう。ホントしつこくって困ったよ!」 【喪子】 「そうなんですか」 【充】 「ホントだよ。喪子、もしかして疑ってんの?」 ;選択肢 はい いいえ ;「はい」の時 そんな言い訳されても、余計に腹立たしいだけだ。 【喪子】 「はい。疑ってます!」 【充】 「そんな怒るなよ……」 【喪子】 「誰のせいで怒ってると思ってるんですか!」 【充】 「あ、ほら。料理が運ばれてきたぞ。今日は俺がおごるから! いっぱい食え!」 そんなの、いわれなくともそうする。 【充】 「……」 【喪子】 「……」 重々しい沈黙が続いている。 楽しくなるはずだったデートなのに。 【喪子】 「(下らないことで怒りすぎたかな……)」 私が口を開こうとすると、けたたましい着信音があたりに鳴り響いた。 ;*1まで飛ぶ ;「いいえ」のとき時 【喪子】 「いえ……」 店長のしつこさなら私もいやと言うほど知っている。 講義中に掛かってくる電話には、私も辟易していた。 【充】 「どうせ頑張って働いたってなかなか給料あげてくれないしなぁ」 【喪子】 「そうですね、確かに」 【充】 「働いてるより喪子と一緒にいる方が楽しいしな!」 【喪子】 「……」 照れ隠しに、コップの水に口をつける。 【充】 「そういや、喪子。お前いつまで俺に敬語使うつもり?」 【喪子】 「え」 つい、いつもの習慣で使ってしまう敬語。 【充】 「恋人どうしなんだから、タメ語でいいよ」 【喪子】 「それじゃあ、そうしま……、そうする」 【充】 「そうそう。その調子」 なんだかんだで私はリア田先輩と仲直りをした。 普段口下手な私でも、先輩といると自然と言葉が出てくる。 会話の内容は実に下らないことばかりだったが、先輩の話ならなんでも面白かった。 会話が弾むと料理もおいしく感じる。 喋りすぎて喉が渇いたのか、先輩はコップを傾けて水を飲んでいる。 【喪子】 「あのー先輩?」 【充】 「……んっ、なに?」 【喪子】 「あのー……」 【喪子】 「そのう」 【充】 「?」 【喪子】 「せせ先輩がよかったらッ今夜うちn」 ;BGMストップ。電話の鳴るSE ;*1
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/590.html
429 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 14 14 ID wlyz6FFD *** 雨の日の翌日、見事に私は風邪をこじらした。 体温は三十九度。自分でもやりすぎたかと思うぐらいにひどい。 そんなわけだから、私はその日から学校を欠席することになった。 しかしお兄ちゃんは私とは違い風邪を引いていないので、もちろん学校に行く。 行ってくるよ、と言い残し部屋を去ろうとする。 そうはいかない。 ここから作戦を実行する。 立ち上がったお兄ちゃんの、制服のシャツの裾をつまみ、弱々しい声で言う。 「おにいちゃん、出かける前に……私の寝汗、拭いていって?」 自分でもびっくりした。演技するまでもなく、声が小さい。喋るのも辛いぐらいだった。 予想を大きく外し本物の病人になってしまった私を見て、お兄ちゃんは悲しげな顔を浮かべた。 やっぱり優しいお兄ちゃん。だから好き。だから、こんな単純な作戦にも引っかかってくれる。 濡れタオルを使って、顔、首、腕、足の順にお兄ちゃんは私の体を拭いていく。 だけどそれ以上拭こうとはしない。困ったように頭を掻く。 それはそうだ。私の体で他に拭くべきところはまだある。 すなわちパジャマの下。体中が汗に濡れているのだ。 お兄ちゃんだってそれをわかっている。だからこそ、手を出すことを躊躇っている。 私は高校一年生、十六歳。 まだ成長する余地はあるけど、今でもそれなりにところどころが育っている。 ブラはこの間一回り大きいサイズのものに買い換えた。 食事を制限し、さらに運動を欠かさなかったこともあり、お腹にたるみは一切なし。 もうちょっとお尻と足の肉付きが良ければ言うことはない。 でも、同級生の女子と見比べても優っていると思う。 全てはこの作戦のために、今日のこの日のために。 左手でお兄ちゃんの手を握る。 目を合わせたまま、右手を使って上のパジャマのボタンを外す。 ゆっくりとした手つきで、下着と肌を隙間から覗かせるように、一つ一つ外していく。 たちまちお兄ちゃんの顔は焦りを浮かべ、あらぬ方向を向いてしまう。 しかし、それも予想済み。 「見て、いいんだよ、おにいちゃん」 左手に力を込め、おにいちゃんの手を軽く引く。 恥ずかしいよね。なんたって、女の人の肌をこうやって見るのは初めてなんだから。 私の体を見るのだってお兄ちゃんは初めてのはずだ。 小さい頃はともかく、中学に入ってから私はずっと肌を見せないようにしてきた。 決して見慣れることのないように。妹の体は神聖なものだと思わせるために。 「ちゃんと見て、拭いてくれないと。私、今から寝られないかも……」 半分冗談、半分本気のお願いをする。 なんたってこれ以上風邪が悪化したら今後の行動に影響が出てしまう。 そのためにもここはぜひお兄ちゃんに頑張って貰わないと。 ボタンを外し終えたあと、肩に乗ったパジャマを落とす。下も膝まで下ろしておく。 そして、両腕を広げた状態でベッドに仰向けに倒れる。 お兄ちゃんは私の体と天井を何度か交互に見て、ようやく決心がついたように私に手を伸ばした。 430 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 15 09 ID wlyz6FFD 首、お腹、ふともも、背中の順に拭き終わると、お兄ちゃんは離れようとする。 ここで逃がす訳にはいかない。まだクリアしていない課題がある。 お兄ちゃんの腕を掴もうと手を伸ばす。空振った。 いや、まだ。まだ声は出る。 「ねえ、まだやってないところあるよ」 うつぶせの状態で、ブラのホックを外して、言葉を続ける。 「胸も、拭いていってくれない?」 そう、これは誘惑。 「恥ずかしがらなくても、すぐに終わっちゃうから、平気だよ」 お兄ちゃんの心の中にある枷を解き放つため。 私の体でお兄ちゃんを墜とす。 背中の肌をさらけだした状態。お兄ちゃんの前では私は無防備だという意思表示。 「何されても…………見られても恥ずかしくなんかないから」 困惑しているお兄ちゃんへ微笑みを向ける。 むしろ、見て欲しいというのが本音で、そう言いたいところだけど、それじゃこの作戦が台無し。 あくまで、病気にかかった妹が兄にわがままを言う感じでなくてはいけない。 露骨に誘惑するのはバツ。遠回しに攻めるべし。 「あ、パジャマとブラが邪魔だよね。待ってて、すぐ外すから……」 うつぶせのままで、パジャマを脱ぎ、ブラの肩紐を外そうとしたところで、お兄ちゃんは背中を向けた。 今から学校に行くと言い残し、部屋から出て行った。 あとに残されたのは私だけ。 ……ちぇ。 この場ではお兄ちゃんの心をかき乱す程度で終わらすつもりで、実際にそうなったけど、やはり物足りない。 ここまで脱いだんだから、していって欲しかった。 でもまあ、作戦は成功と言っていいものだったし。 あとは次の段階に備えて、寝ることにしようか。 431 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 16 16 ID wlyz6FFD *** 今から十年ぐらい前の話。 俺と弟と妹と、幼なじみの花火は兄妹同然の関係にあった。 俺が七歳から八歳ぐらいの間で、花火が俺より数ヶ月誕生日が後、弟がひとつ下で、妹がふたつ下。 順序でいえば上から俺、花火、弟、妹という感じ。 花火は俺を仕方なく兄扱いしていた。弟と花火は対等。花火と妹は姉妹みたいだった。 俺が小学二年生ぐらいのころだろうか。 弟が小学校に上がってきて、妹が一人幼稚園に通うようになり、一悶着あった。 妹が幼稚園に行くのを拒むようになったのだ。というか、小学校に行きたがった。 そのせいで俺が小学校に来た妹を幼稚園まで連れて行ったりするようになった。 たぶん弟が居なくて寂しかったのだろう。 その頃から妹にはブラコンの素質が芽生えていたわけだ。 最終的には、花火の最初は優しく、最後は怒鳴り声を交えた厳しい説得によって、妹が諦めるかたちに落ち着いた。 よくありがちな、甘えん坊の子供のエピソードである。 今頃になってようやく思い出せるようになった小さい頃のエピソードは全部で二つ。 まず、今の妹のエピソードが一つ。 残るもう一つが、怒りとか悲しみとか涙とか痣とかが耐えない、とにかく良い覚えのないもの。 おそらくはこの時から俺の周囲に暴力的な要因がとぐろを巻いているのではないか、なんて思ってしまう。 家に遊びにやってきた伯母が、両親の前では穏やかだったのに、俺ら兄妹を相手にしているときは暴力に手を染めるだなんて、 年相応に世間知らずで純粋だったはずの子供にとっては辛い体験だった。 大人って怖いと、当時の俺が思ったかは知らない。 ただ、伯母は怖い人間だと理解していたはずだ。 一度家にやってきて以来伯母が弟と妹を虐待し、どういうわけか比較的手出しされなかった俺は、 当たり前のように伯母を止め、弟と妹をかばうという行動をとるようになった。 そんな日々が続いて、小さな子供の心に何の変化もないなんて、ありえない。 妹は幼稚園に通えなくなり、夜は突然泣き出すようになった。 泣きやませるために、俺か弟が一緒の部屋の中で眠るようになった。 弟に訪れた変化は、俺に対して強く出られなくなった、言い換えればとにかく下手に出るようになった、ということ。 兄弟間の上下関係というものなんて俺は意識しないし、弟に対して無理矢理いうことを聞かせるようなことはしなかった。 それなのに、弟はあらゆる場面で俺の後に続くようになった。 そして、その頃から弟は謝るのを癖にしだした。 俺よりも朝早く起きた、夕食の量が同じだった、俺よりも早く自転車に乗れたなど、どうでもいいことでも謝るようになった。 きっと自分をかばい続けてくれる兄に負い目を感じていたのだろう。今の俺なら気付ける。 昔の俺には気付けなかった。そんなことに気付くよりも、伯母を憎むことが大事だった。 432 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 17 56 ID wlyz6FFD それぐらい憎んでいた相手が同じ病院内に入っている。 昨日まで忘れていたのに、こうして昔のことをはっきり思い出せるようになってしまった。 どうするもこうするも、俺が伯母の冴子に対してやることは一つしかない。 このまま黙って病院から出る。今後一切関わらない。 絶対に許せない相手だからこそ、こちらから身を引かなくてはならない。 だって、あんな女でも子供がいるのだ。 入院していて、玲子ちゃんの父親がうちの父親と同一人物で、一体どうやって生活しているのか怪しいものだが。 あの親子とこのままお別れするのが最善だ。 そもそも俺が入院さえしなければ一生出会うこともなかったのだ。 退院してしまえばきっかけなど生まれない。 だから、退院予定日の今日、一刻も早く出るために手早く準備を固める。 そう決心して朝食をあまり噛まずに食べているところに、部屋をノックする音が飛び込んできたから驚いた。 誤ってご飯を一気に飲み下してしまい、喉を詰まらせるところだった。 しかし、驚愕の事態はまだ続く。 病室に入ってきたのは看護師さんではなく、俺の妹であった。 「……食べるか、病院食」 「お兄さんの食べかけなんか要らない。それにもう食べてきたから」 そうか、と返す言葉も出ないぐらいに空気が悪い。 間が持たないというか、ギスギスしているというか。 レタスを噛む音がこんなにうるさいとは今まで気付けなかった。 妹の視線は病室のところどころに向けられている。 やることがなくてそうしているというより、単にあまり縁のない場所だから、興味があって観察しているよう。 もしかして、空気の悪さを感じているのは俺だけ? 妹は割と自然体だし、それに普段は見せない私服姿だし――――って、あれ? 「今日木曜だろ? なんで学校に行ってないんだ」 「ん、それは……ちょっと、気になることがあって。今週は病欠することにしたの」 「なんだよ、気になることって」 「……後で話すから、早くご飯食べちゃって。今日はお兄さんに聞きたいことがあるからここに来たの。 本当は昨日話すつもりだったんだけど……」 「ああ、それについてなんだが」 「それも後で聞く。早くご飯食べて、出て行く準備しよ」 「……ああ」 それから朝食を食べ終え、食器を片づけたあと、持ち込んだ私物をまとめにかかった。 一週間程度の入院だから、せいぜい下着と着替えの服と小物ぐらいしかない。 スポーツバッグに全部入れ終え、着替えを終えたら準備完了。 その後は医師にリハビリの仕方や生活するうえでの注意を受けただけで病院から出ることが出来た。 久々に受ける二月中旬の空気はまだまだ冷たい。 暖かいのはギプスに包まれた右腕だけだ。 俺の左前を歩く妹についていく。 自宅へ向かうにはバスを使わなければいけないのに、どういうわけか妹は病院近くのバス停をスルーして、さらに歩を進める。 「おい、どこ行くんだ。バスに乗らないのか? 誰かが迎えに来てるとか?」 「違う。……話があるって言ったでしょ。どこか落ち着いた場所を探してるとこ」 妹が選んだ場所はファミレスだった。 入ってみると、平日の九時前ということもあって客は少なく、ガラガラに空いていた。 禁煙席に座り、ドリンクバーを二つと、俺だけが唐揚げとフライドポテトを店員に注文した。 十七歳の男にとっては病院食など腹の足しにならない。 それに早く退院したという実感を覚えたかったのだ。 「何にする? コーラか、コーヒーか?」 「いいよ。私がするから、お兄さんは座ってて。自分が片手しか使えないの知ってるくせに」 なんということだろう、妹が俺に気を遣っている。 戻ってきて、俺の前にドリンクバーでは定番の炭酸飲料ではなくウーロン茶を置くところなんて、 体のためを考えているとしか俺には思えん。 433 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 19 19 ID wlyz6FFD 「それじゃ、早速だけど、いい?」 「お、おう。なんでもこい」 正直なところを言うとかなり緊張しているのだが、気張って返事する。 なにせ妹から話を持ちかけてくるなんて初めてのことなのだ。 頼るなら俺ではなく弟。相談する相手ももちろん弟。俺に話があってもあえて持ちかけない。 そんな妹がここまで積極的になるからには、相当重大な問題が発生したとしか思えない。 先日、花火が弟と妹の部屋をひっくり返したような、あれぐらいの事態である可能性あり。 妹が真正面から俺を見つめてくる。 まばたきすることなく見つめ合うこと数秒、妹が口を開いた。 「……やっぱり、こっちを先に聞く。昨日のことなんだけど」 「あー、あれか……」 気になるよな、兄が入っている病室を訪ねて、ベッドの上で兄が顔見知りの女に被さっているのが見えたら。 「お兄さんはどこかヘンだけど、それでも世間の常識ぐらいは知っているものだと思っていたのに」 「常識を知らないわけでも、状況に流されて強引に忘れさせられたわけでもないぞ。……いつのまにかああなっていただけだ」 「ふうん。まあ、いいけど。じゃああの時に言ってた、自分に正直になったって、どういう意味?」 なんと答えようか迷った。 正直に言おうか、ごまかそうか。 言うべきほどではないからあまり言いたくない。されど、別に口にしたって構わないんじゃないかとも思う。 結果的に、妹の顔を見ていてごまかすのが悪いように思えたので、煙に巻くのはやめた。 「葉月さんに告白の返事をしたんだよ」 「押し倒していたってことは、付き合おうって言ったの?」 「順番は逆。ああいう体勢になって、それから返事をしたんだ。付き合えないって、返事したよ」 「え?」 妹が忙しくまばたきを繰り返す。 「な、なんで? 言いたくないけど、同性から見てもあの女は綺麗だよ? お兄さんにはもったいないぐらいに」 「好きになれなかったから断った。……ってだけだよ」 そこでこの話は終わりとばかりに、ウーロン茶を口にする。 妹はまだ聞きたそうにしていたが、それ以上は追求してこなかった。 「ごめんね、お兄さん」 「なんで謝る。聞いて悪いことでもないぞ、今の。俺の場合はだけど」 「お兄さんが辛そうにしているから謝ったの」 「別に辛くなんか…………ないぞ」 そもそも、告白されてすぐに返事せず、先延ばしにしてきた俺が悪いのだ。 先延ばしにしたことを後悔しているが、辛くはない。 「変なこと聞いちゃったね。もう聞かないから」 「ああ」 「……じゃあ、次。こっちが本当に聞きたいことなの」 ここで、妹が視線をテーブルに落とした。 予想した通り、重い話題らしい。 「真剣に答えてね。絶対に嘘吐かないで」 「約束するよ」 435 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/08/03(日) 18 27 43 ID wlyz6FFD 妹がおもむろに頭を持ち上げ、俺を見た。 その目に浮かぶのは、普段妹に向けられているようで実は違うもの。 「どうして、黙ってたの?」 「……何をだよ」 「昔のこと。私が勘違いしてるのに気付いていたんじゃないの?」 「昔って、お前……いつのことを言ってる」 「私が今よりずっとずっと小さいころ。 私がいっぱい泣いてて、お兄ちゃんも辛そうにしてたころ」 「……まさか」 「やっぱり覚えてるんだ。 忘れてるはずないもんね。お兄さんは私をかばって、いつも怪我をしていたから。 この間、葵紋の花火ちゃんが来て、やっと思い出した。 そして、すぐに疑問に思った。 どうして…………お兄さんは、私がお兄ちゃんとお兄さんを間違って――入れ替えて覚えていることを言わなかったの? もう、どうしたらいいのか、わからないよ。 私の気持ちがどこにあるのか、…………自分でもわからなくなった」 妹の目に浮かぶのは――――俺への非難だった。 泣き出しそうなほど目を潤ませて、俺を視線で責めていたのだ。 違うんだよ、妹。 俺は、小さいお前が俺のことをどう思っていたのか気付いていなかったんだ。 あの日、花火を傷つけた俺をお前がどう思ったかなんて、気付かなかった。 余裕が無かった。 妹のことをすっぱり忘れるほどに、あの日の俺は頭に血が上っていたんだ。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/13389.html
ポシャイヤンキョ プエプロ族神話に登場する最初の人間。 最も賢い人間、聖なる支配者などと呼ばれる。 関連: アポヤンタチ (アポヤン・タチ、父) アウィテリンツタ (アウィテリン・ツタ、母) 別名: ポシャイヤンギョ
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/2570.html
【基本立ち回り】【全般】 【開幕】 【接近方法】 【飛びについて】 【ダメージが取れる飛び方】 【気をつけた方が良いこと】 【距離別立ち回り】【遠距離】 【中距離】 【近距離】 【画面端での攻防】追い込んだ! 追い詰められた! 【空対空】 【地対空】 【空対地】 【起き攻め】 【被起き攻め】 【ピンポイント攻略】 【確反系統】【ガード後確定反撃】 【割り込み確定ポイント】 【必殺技対策】 【参考資料】 【ウルコンセレクト】 【基本立ち回り】 【全般】 立ち回りは中足の外をキープしていつもの差し合い 難しいけどヤンが飛びたいのか差し合いたいのか読むことが大事 差し合いに中と大ジャガキを適度に振って対空の意識をずらそうとする(垂Jやスカり雷撃防止のため) そこで相手が大人しくなったら地上戦をする 大K、中K、大Pでジャガキを発生前に潰そうとしたら大足で差し返せばよい ペースを掴まれると一気にやられるので注意 星影はあきらめるか根性しかない でもまあ大丈夫だろ神だからな 【開幕】 【接近方法】 【飛びについて】 【ダメージが取れる飛び方】 【気をつけた方が良いこと】 【距離別立ち回り】 【遠距離】 【中距離】 【近距離】 【画面端での攻防】 追い込んだ! 追い詰められた! 【空対空】 【地対空】 遠中Kとライジングを使い分ければ困ることはないはず 【空対地】 【起き攻め】 【被起き攻め】 【ピンポイント攻略】 【確反系統】 【ガード後確定反撃】 【割り込み確定ポイント】 【必殺技対策】 白虎ゲージ溜めはトゥースで狩れる 【参考資料】 【ウルコンセレクト】 選択肢 投票 ジャガーリボルバー (1) アバランチジャガー (1) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/243677/pages/34.html
唯一、道具屋が二箇所存在する街。 クエスト「レコム王の楽しみ」で訪ねる必要があるのは鍛冶屋の横にある道具屋。 ここにはHPを1000増加する生命の指輪が売っているため、序盤に購入できればかなり楽ができる。 武器屋 品名 値段 ロングソード+2 220G フランシスカ+2 390G バトルウィップ+2 710G 鉄の槍+2 250G 白樺の杖+3 430G チェインメイル+2 470G 絹のローブ+2 430G シルクのケープ+2 670G 道具屋(宿屋横) 品名 値段 薬草束 100G 善丸薬 300G 太陽の輝き 2000G 月の煌めき 4000G 精霊の雫 10000G ゼナシオン薬 800G 精霊の羽 1500G 魔力の指輪 2400G 道具屋(鍛冶屋横) 品名 値段 薬草 20G 薬草束 100G 善丸薬 300G クドの花 100G ムリの根 100G ヒーマ草 200G ホイカの種 300G ゼナシオン薬 800G 生命の指輪 2400G 製法書 書名 場所 シルバリオン 鍛冶屋 水晶の杖 鍛冶屋 キメラテイル 鍛冶屋 プレートメイル 鍛冶屋の宝箱 ハルバート 民家(北の屋敷の左)の壷 銀の杖 民家(空き家、男女2人の家の隣) 布団たたき 街の右下端の樽 手織のケープ 街の右上端の樽 キラウエア 北の屋敷1階 ナイアガラ 北の屋敷1階 ジェーン 北の屋敷1階 エアーズ 北の屋敷1階 フレイム 西の屋敷1階 リップル 西の屋敷1階 ソニック 東の屋敷1階 クエイク 東の屋敷1階 書籍 書名 場所 水神ヒュノ 宿屋 男のたしなみ 民家(左上) ゆるふわ愛され淑女の10の秘訣! 民家(右上) 世界記~7~ 北の屋敷 世界記~8~ 北の屋敷 入手アイテム アイテム 場所 薬草束 宿屋右のタル タミナ薬 民家のツボ(鍛冶屋と同じ並び、男女2人の家) ゼナシオン薬 民家のツボ(空き家、男女2人の家の隣) 水の精霊石 東の屋敷2階の宝箱 光の精霊石 ケヤン旧市街(教会がある場所)左上側の宝箱 周辺に出現するモンスター モンスター名 EXP GOLD SP アイテム レアアイテム 備考 コカイト 22 18G 36SP 生糸 白い布生地 サービット 24 24G 32SP ネジ - ファイホゥ 80 73G 82SP 火のカケラ 魔力の結晶 グレム ペンテ 44 54G 88SP 丈夫な枝 丈夫なツタ ファイラント 55 61G 125SP 鋭いキバ - アグロ 98 160G 120SP 怪鳥の羽 -
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1066.html
401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 12 44 27 ID h1JpwEL/ デッサンが狂ってる真実w 偉そうなのもたいがいにしろ 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 31 47 ID d2dKOTSw 401 そんな偉そうなことを言うんなら、おまいさんが描いて貼れよ。そういうことを言えるんだから、伊南屋さんより巧いってことだろ? 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 36 16 ID ekItbGNa 荒らしに反応するなって 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 39 12 ID HB4oYSD8 てか 398だけならまだしも 401のレスしてる所をみると 因縁つけてるだけだろ、ほっとけ。 405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 40 20 ID HB4oYSD8 リロード忘れてたorz 403が言ってくれてたな、スマソ。 406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18 14 13 ID V8J0Qkdn だれかヤンドジを・・・・・ 407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18 25 54 ID A+EmFBtj 400 神無佐奈を忘れないでいただきたい。 408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 19 00 36 ID +QXrxuXT 399 それだけ賢いと言うこと。 じゃあね、ばいばい^^ 409 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 21 26 15 ID Tly6OrTo 実際、「見てもらう」ってのから「見せてやる」ってのに変わっるってのはあると思う 別に荒らしとか因縁とかじゃないんだ… 410 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 22 33 59 ID J6YJQBS8 407 そうです、忘れたら可哀相ですよー。(多分実の母親ですから、な胸であろう)な佐奈さんが大好きな通りすがりAです。 411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 00 41 45 ID t+dO6q+n 408 賢くはないだろ・・ 412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 00 53 32 ID 4+a49igO ひんぬーから思ったが個人的にヤンデレって未成熟・未発達のイメージがあるな。 幼さゆえの純粋さが狂気に走らせる、というか 413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 03 55 11 ID Lm7s0tKI ヤンロリ 朝一番にこの言葉が頭に浮かんだ俺はもうだめだorz 414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 04 10 29 ID n844TCqH ヤンガス ヤンカー ヤン・ウェンリー 415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 06 10 57 ID GCSTIQlp ヤン坊、マー坊、天気予報! ヤンヤン歌うスタジオ ヤンキースタジアム ヤンバルクイナ 416 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 06 40 10 ID E4Y3HCbS そういえばヤンクールって聞いたことないな 普段はクールなのに、好きな彼が関わるとクールでいられず、病んでしまう… 結構小説に出てるな 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 10 13 49 ID 09wimQzF それヤンデレじゃん 418 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 12 30 50 ID NY5VhPRh とりあえず、主人公にデレて病んでいればよし!! 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 13 48 26 ID o5ZzFKjS たまーに自分がヤンデレだと気付いていない女が居るらしいから困る。 420 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 15 07 39 ID lgV9VMX/ なあ、ちょっと疑問に思うが男のヤンデレの小説でも可か? スクールデイズの二次創作なんだが 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 15 11 54 ID 6ITWdc3A 不可 ヤンデレというのは女の子(ヒロイン)にのみ適用される言葉であって、男には使われない ツンデレも基本は同義 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 15 56 14 ID 7mzMrPxs ストーキング物にしかならんだろ、男のヤンデレ…… 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 08 47 ID KcTKuy9F 男でヤンデレだとただの犯罪者だもんなぁ。 それに、現代のラノベにでかい影響及ぼしたとか言われてる某氏も「男は狂っちゃ駄目なんですよ」とか言ってるし……。 どうしてもマイナスなイメージが付きまとう。 まあ、氷の花束にある「人質とあたし」のラーシャがキレイな男ヤンデレだけれど……。 424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 15 21 ID qlO6GJ4z ショタヤンデレなら私は一向に構わん! 425 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 19 10 ID 3/dS9iBP 鬼哭街の主人公とか男ヤンデレかな 426 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 21 15 ID ohJicmwG あれは兄妹揃って病んでたな 427 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 03 25 ID Y394/GWA いや、男のヤンデレとか・・景観じゃないんだから・・ それにしてもあいつ顔きもかったな 428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 18 30 ID KUEX6ik+ 男のツンデレはのだめの千秋やコードギアスのルルーシュみたいなのもいるからありだし クーデレも二次ではみたことないがツンデレ娘を攻めさせたりしたらおもしろそうだからあり でもヤンデレだけは女じゃないとキモイだけだろ 429 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 30 23 ID zoIhKJYy ここでヤンデレ女王 学校であった怖い話の岩下明美さんの出番だな ホラーゲームでヤンデレといえば彼女が真っ先に思い浮かぶ 430 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 32 57 ID cRAZSsCF ヤンデレ(女)×ヤンデレ(男)なら萌えるな。 男だけが病み始めると痛い。 423のも、ミリレアナが病んでるからこそラーシャリオンの病みぐあいが引き立つ。 431 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 18 03 44 ID 3/dS9iBP そういえば少女漫画には結構いるんじゃないか男ヤンデレって。 最近だと私のメガネ君の太一郎とか。 432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 18 16 43 ID o5ZzFKjS 424 同意! 433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 19 00 05 ID 2Tp8CBm4 ttp //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/l50 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 19 09 31 ID vI7LcqPD 彼氏彼女の事情の有馬はヤンデレ? 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 20 19 46 ID t+dO6q+n 有馬が女だったらヤンデレだな。過去も悲惨すぎるし。 436 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 22 15 32 ID hVSJONLu 戦隊でヤンデレはどう? 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 26 13 ID BMDFCLg6 424 え?ショタって性別の一つじゃなかったのか? 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 29 31 ID Zur1Ubi+ ショタでヤンデレといえば。 半二次のヤンデレスレに特攻してきたブロガーが 「私の書いたショタキャラがよくヤンデレと言われますが、どうでしょう?」 とか聞いてきたのを思い出した。 439 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 22 36 18 ID gwoMNZWu ヤンキーのヤンデレが読んでみたい 440 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 43 18 ID o5ZzFKjS 439 主人公が怖さのあまり失神 441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 45 24 ID 8n5U4K9g ツンデレ→ヤンデレが読みたい 442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 51 51 ID Zur1Ubi+ キモ姉妹スレの綾シリーズが……広義のツンデレ←→ヤンデレかも。 443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 54 18 ID oGoXP2iV 男のヤンデレはアレだな 恋人が殺されて復讐だけに生きて、どんなに魅力的な女性からアプローチかけられようと反応せずに、復讐を果たす駒として女を扱い、夢の中で亡き恋人を想ってる とかそんなヤンデレとかなら俺的にはアリ 444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 00 51 ID qlO6GJ4z カタギリメグミイマセンカ 445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 04 23 ID 7VyQq2SE 443 そのヤンデレ男に惚れた女がヤンデレ化したら二倍おいしい。 446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 32 56 ID 7ikPfWZi 441 ツンヤンデレなら、涼宮 ハルヒの二次創作によくあるよ リンク集から行けるはず 443 同意 447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 36 19 ID HmKnym34 442 綾は初期はツンヤンデレだったが、今はどうだろうな。 ツンヤンデレ→ツンして自滅→キチガイ ▲ 今ここ て気がする 448 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 50 16 ID BMDFCLg6 まあ、ツンデレが主人公のことを好きって事を自覚して、それからヤンに変わっていくって言う風なのが欲しいかも 綾は小さい頃からヤンでるからな・・・ 449 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 23 24 ID cJWMD3jX ヤンドジはどこいった? 450 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 55 38 ID PLj8WAU4 僕の取るべき行動は唯一つ―。 北方さんに理不尽で無意味な自殺を思いとどまらせる事だ。 彼女に自殺などさせるわけにはいかない。 賢明な彼女だから、この自殺の企てが愚かしいことであることくらい解っているだろう。 そして、彼女自身、死にたいという感情の濁流に流されていながら、心のどこかで助けて欲しい、そう願っているはずなのだ。 それは、彼女の遺書が雄弁すぎるほどに物語っているではないか。 ここで死んでしまっては、彼女は何の為に生まれてきたのであろう? 母親の虐待だけではなく、父親の無視、使用人の無関心を幼い時分から一心に受け続けた。 そして、母親が目の前から姿を消し、父は彼女の為に心を砕く事によって、やっと幸福な日常に期待をもてるようになった。 しかし、今度は彼女のクラスメイトが彼女を虐げ、再び心を閉ざそうとした。そして、今まさに、命までも捨てようとしている。 ごく平凡な家庭環境に育った僕には、彼女の受けた虐待による心の深い傷も、自分の価値観を共有する相手とだけしか関わらないようにしてきた、彼女の生き方も知る術は無い。 しかし、そんな僕にもその痛みをわが身を抓って推し量り、少しでも苦痛を和らげる為にしてあげられることがあるはずだ。 茨の道を通り抜け生きるべきか、苦しみからの解放を求め、死すべきか? そんなことは簡単だ。 彼女にだって幸福を享受する権利はあるのだ。 生きる、ということは苦しみだけなのではない。 そして、彼女は苦しい思いをした分だけ、幸福な経験をするべきなのだ。 451 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 58 10 ID PLj8WAU4 当然、理沙の存在が気がかりでないわけではない。 肉親でありながら、僕の生活を監視し、愛する人を貶めたからとはいえ、憎むつもりは毛頭ない。 しかし、僕はここで、理沙か、北方さんかを選ばなければならないのだ。 たとえ、選択した彼女が僕の思うようにならなかったとしても。 僕は今まで、そうしなければならないことは解っていた。 この問題が二律背反、相容れざる者同士の問題であることを。 しかし、僕は今まで、その現実から目を背けてきた。 どんなに深刻な状況になっても、今ならまだ戻れると信じて、選択の義務を放棄してきただけに過ぎないのだ。 だから、それに気がついた僕は、放棄せず、彼女を探し出さなければならない。そして、彼女が運命と決めてかかる理不尽な選択を破壊しなければならない。 そして、震える手でペンを握りしめ僕の担当医でもある院長に手短に状況を伝え、自転車を借りる旨をメモに書き記し、 ナースステーションの看護婦に手渡すと、自転車置き場に駆けていき、自転車に跨った。 そして、足にあるだけの力をかけてペダルをこいで北方邸へと向かう。 ただ、運命という名のもとに引き起こされる悲劇を防ぐ為に―。 452 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 00 04 ID PLj8WAU4 運命、そんな言葉に翻弄されてきた私の人生はあまりに滑稽。 私は何かと苦しい思いをするたびに、全てこの運命なんだと割り切り、理屈で自分を納得させてきた。 しかし、そう思うと同時に、淡くではあるがその運命という名の呪縛から解き放たれるだろう、という無意味な期待を抱いてしまっている自分がいた。 自分から何らかの行動に出れば、何か変わっただろうか。 結果的に苦しみを生む結果しか待ち受けていなかった。 そして、今になって考えると、その抵抗は終着点へとより早く到着させる効果があったよう。 それを傍らから眺める人からすれば、喜劇に過ぎないのだろう。 そう、結局は全て、喜劇に過ぎないのだ。 だから、そうであることを悟った私はもうこんな自分が生きる事など、どうでも良くなった。 おそらく、私はその運命によって定められた通りに生きていくことをこれからも強要されるのであろうから。 そう思うと、いい運命に生まれつくか、悪い運命に生まれつくかは文字通り運命なのだろうと思う。 私が今の父と母の元に生まれついたことも運命。 母が嫉妬に狂い、私が虐げられたのも運命。 父が母を恐れ、何もできず逃げるように仕事に没頭していたことも運命。 あの頃の使用人が私に都合よく合わせ、裏で陰口を叩いていたことも運命。 私が学校に上がっても友人をろくに作ることができなかったことも運命に他ならない。 ……きっと、私が松本君と出会い、一縷の希望を抱かせておきながら、 こうして絶望の淵に立たされたまま自らの命を絶つという選択も、きっと、運命、なのだろう。 453 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 01 51 ID PLj8WAU4 それならば何故、私はこんなにも未練がましい遺書を書いたのか。 それならば何故、私は彼の元に、村越さんを使って、その遺書を届けさせたのか。 そして何よりも何故、どうして、私は今、涙を流しているの? 最良の選択を取ろうとしているのに、涙なんて流さないと思っているのに、どうして目頭がこんなにも熱く、涙もあふれてくるのだろう。 わからない。わからない。 運命に翻弄される人生であるということがわかったのに、どうしてそんなことがわからないというのか。 あれほど無意味な勉強を続けてきたというのに、どうしてそんなことすらわからないというのか。 もし、こんな疑問を抱き、絶望の淵に立たされたまま、自殺しろという運命があるのならば、その結末を決めた神を私は恨む。 けれど、それがわからなかったとしても、彼の為にはこの選択が一番。 それが正しいか、何故であるかを考えた所で詮無きこと。 私がおめおめと彼に依存して生きる事によって、松本君にまで迫害の手をむけるわけには行かない。 それこそ、いつか私が松本君の妹を形容した寄生虫、に他ならない。 仮にあの学校を卒業したとしても、私と一緒に生きていくことは多大な苦しみを彼に与えてしまう。 それは、彼のことを思う人間ならば、絶対に選択してはならない選択肢だろう。 今でも、彼のことを愛しているからこそ、私はここで見事に死に花を咲かせるのだ。 光のようにどのような存在も受容してきた松本君。 だけれども、ここで私がうまく死んでしまえば、優しくて、優しすぎるきらいのある彼とはいえ、私の存在が彼の心から消えてしまうのは時間の問題。 目の前に置かれた、松本君の写真―。 私の存在が彼の心から消え去ったとしても、私の心から彼の存在を消したくはない。そう思って、眺めていたその写真を胸ポケットに入れる。 それが報われることはないだろうが―。 昨日、綺麗に整頓した私の部屋を見回して、ゴミが落ちていないことを確認すると、廊下に面した襖を閉じる。 そして、庭に面した障子を閉め、畳二枚を裏返した。 それから、祖父がこよなく愛し、その死の前に父に託したという脇差を違い棚から拾い上げる。 夏の昼間故に、ミンミンという蝉の大合唱が騒がしい。 こうしてミンミンと鳴いている蝉の内、どれほどが今日の夕方死んでいるのか。 蝉も私の命も所詮、運命の前には鴻毛よりも軽いに違いない。 454 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 03 31 ID PLj8WAU4 急ぎに急いで、ただ自転車のペダルをこぐことだけに集中させてきた僕の身体は、息があがりはじめ、足も痛み出してきた。それでも、ただ自転車の車輪を転がし、ただただ進むだけだ。 北方邸の門がようやく見え、邸宅がいつもどおりの静けさをたたえている様子を見て、僕はもう間に合わないのではないか、という諦念と怠惰な感情が沸きあがった。 しかし、こうしている間にも彼女は死に就こうとしているのかもしれない。 だけれども、それはまだ死んでいないということに他ならないのだ。 だから、助けなくてはならない。 自転車を擲って、内側から閂が下ろされている門の横の壁をよじ登る。 壁を越え、庭の木々の間をすり抜け、北方さんの部屋に面している庭に躍り出た。 障子に人影が映っている。 おそらく、北方さんであろう。 きっと、まだ、生きているに違いないのだ。 だから、僕はすぐさま縁側に上がり、障子を勢いよく開け放ち、その部屋にいるであろう北方さんに声をかける。 「北方さん!僕です!松本弘行です!話さなければならな…」 目の前に広がっていた光景に気がつき、僕はかけた声を止めた。 もとより几帳面な彼女の部屋だったが、今のそれはものがなさ過ぎて、殺風景と言ったほうがよいくらいだった。 広々とした部屋の中央の畳二枚を裏返してあった。 そして当の北方さんは裏返された畳の上に正座し、いつもどおりのポーカーフェイスで佇みながら、脇差の刃の一部を布でくるみ、その上を握っていたところであったからだ。 「そんなことをしては駄目だ!すぐにその物騒な脇差を置いて!」 そういって、脱ぎかけていた靴を放って、部屋に上がり込み、僕の存在を確認して、あわてて刃を喉元につき立て死のうとした彼女の腕を握る。 そして、掴んでいるもう一方の手を使って、必死に彼女の持つ脇差を取り上げると、少し離れた彼女の机に置かれていた鞘に収め、机の上に置いた。 455 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 05 24 ID PLj8WAU4 脇差を取り上げられた彼女は、ただ俯いたまま、ぶつぶつと何かを言っていた。 それは歯が取れたオルゴールの音色のように不規則に、ところどころしか聞き取ることができなかった。 「……どうして………。」 「………私は……苦しめて……。」 震える唇の間からかろうじて聞き取れる程度の言葉を紡ぎだし、肩を震わせ、裏返された畳に血のしぶきではなく、涙の滴りを落とす。 目の前の彼女はもはや、冷厳に仮面の自分を守ろうとせず、ただこみ上げる悲しみという奔流に翻弄される一人の不運の人に他ならなかった。 そんな彼女の様子が哀れに思えた。 まるで、僕があの忌まわしき自転車事故の顛末を知ったときのようで―。 そして僕はあの時、彼女が僕にしてくれたように、今にも崩れてしまいそうな彼女を抱擁した。 「………っ!」 「良かった、北方さんが死なないですんで……。」 「……どうして?どうして、私なんか…」 「どうして、って、理由なんて簡単。北方さんに苦しみを抱いたまま喜びも感じることなく、ただ絶望の中で死んでほしく無いからだよ。」 「あの自転車事故の顛末を知ったとき、北方さんだって悲しむ僕をこうして抱いてくれて、慰めてくれた。 僕はそうされて絶望から立ち直ったんだ。だから今度は僕が北方さんを立ち直らせる番なんだよ。」 「……。」 鳴き咽ぶ北方さんが落ち着くまで、強く抱擁し続けることにした。 すぐ傍に感じる北方さんの温もり。 僕はあの日、理沙を拒絶したが、あの時求め、守りたいと思ったものはまごう方なくこの北方さんの温もりなのであろう。 456 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 07 37 ID PLj8WAU4 この家の前に差し掛かったとき、僕が諦めていれば、遺書を発見した時、彼女を守ると決めていなければ、 そして何よりも理沙を拒絶し、彼女を守る決意を持たなければ、この温もりは失われ、僕は後悔してもしきれない人生の汚点を作っていただろう。 それにしても、僕は北方さんが本当に呆れてしまうほどに、愛しているのだと確認する。 どれだけ時間がたったであろうか。この部屋に備え付けられている時計など眼中になかった。 しかし、随分と時間が経ち、日差しが非常に強くなったとわかった頃、ようやく北方さんの涙は引き、落ち着きを取り戻しつつあった。 落ち着いてきた頃を見計らって、彼女から離れて、北方さんに自分と生きて欲しい、とそう切り出そうとした。 「北方さん。」 「松本君。」 同時に相手の名を呼んだ。 北方さんに思うところを聞くことで、彼女がどう考えているかを把握することができる。 その上で彼女を納得させたほうが賢明だろう。 「北方さんからどうぞ。」 「え、ええ。」 北方さんの宝石のような光沢をたたえた瞳が真剣な眼差しで僕を見つめる。 「…松本君、私……」 「私は…私は、気づいてしまったの。自分が想像している以上に弱い、ということに。松本君と離れている間、ずっと私は悪くなる状況を座視しているだけだった。」 彼女の細く白磁のような繊細で白い腕に二箇所ほど紫がかったあざがあることに気がついた。 「私、あなたの傍にいたい、って前に言ったの覚えている?」 「う、うん。もちろん。」 彼女の腕の青あざに気をとられながらも応答する。 「でも、あれは私の弱さをあなたと一緒にいるという事で隠していたのだと思う。」 「やはり、あなたは私から離れて、もう私の存在など忘れ去ってしまうほうが良いわ。 これは簡単な事で、私が今ここで死んでしまえばいいだけの事。あなたには面倒にはならないはず。」 「それは、絶対に僕は、僕はできない。北方さんに死んで欲しいなんて、僕が死んだとしても思わない。」 「北方さんもどんな意味があったにせよ、僕の傍にいたい、そう言った。それと同じように僕も北方さんの傍にいたい。」 「…………。」 457 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 13 06 ID PLj8WAU4 彼女の性格の事だ。彼女が生きていて、僕が北方さんに協力的な行動を取ることで、迫害が僕にまで及ぶことを恐れての発言なのだろう。 でも、それは僕にとっては些事でしかない。 それに、クラスメイトを焚きつけたのが理沙やその友人だとすれば、僕に対して攻撃することがあるわけが無いという考えもあった。 第一、多対一で人を攻撃する構図が出来上がってしまっている以上、僕が彼女を見捨てたとしたら、彼女はどうするというのだ。 当然、自殺に帰着するだろう。 自分が弱い、ということをこうして告白している時点で、助けて欲しいというサインと取るべきなのだ。 「僕は、言ったことを弊履のように破り捨てる人間じゃないつもりだよ。」 「傍にいたい、愛している、そう言った人間がちょっとした問題にぶつかったからといって見捨てるなんておかしいと思うよ。 だから、北方さんは生きなければならない。そして僕はそれを応援する責任がある。」 「でも、それだと、松本君にも…」 「大丈夫。いつだったか北方さんも言ったよね?僕の痛みはあなたのものだと、ね。もし、そうなら逆も成り立たなければおかしい、そうは思わないかな?」 「それでも、あなたは…どうしても、私の傍に居ては…ならないの。」 「私は弱くて、何でも松本君に依存してしまうと思う。それに、依存し続ける為にあなたに独占欲を抱き、 それがあなたを傷つけたり苦しめることになるのよ?それに、今もそうだけれども迫害の手があなたにも及ぶのよ。 これらはあなたにとって、迷惑以外の何物でもない。」 「じゃあ、うぬぼれたことを言わせて貰うけれども、君はいったい誰に依存できると言うんだい? 苦しいときは『傍にいて欲しい人』に依存してしまうのは、当然じゃないか!それとも、僕はそういう対象でないということですか?」 その後、彼女が否定の意を表す言葉を口にしたのはわかったが、こらえていた嗚咽と混じってしまい、なんと言っているか解らない。 「よく、聞こえなかった。」 「あなたは………では…ないです…。」 「そう、それなら、北方さんはそんなどうでもいい人に傍にいて欲しい、それ以上は望まない、なんて冗談で言える人なんですか? また、あなたの傍にいたいと心底願っている今の僕に届けられたあの遺書の中にもそう書いてあったけれども。」 こんなことを言っていると自分が心底嫌な奴だと思えてくる。 けれども、このまま一度自殺を試みようとした北方さんを一人にしたらどうなってしまうか解らないから、そう言った。 458 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 16 04 ID PLj8WAU4 「あなたなんて、嫌いです。」 横を向いたまま静かにそういった。 「それなら、北方さん、同じことを僕の目を見て言えますか?あなたも分かると思うけれど、僕はあなたと違って愚かな男です。 だから、あなたの目を見て本当にそう思っているのか、きちんと確認したいから。」 「……そんなことする必要なんて無いわ。」 「それは残念ながら、僕が判断することだよね。」 そう言うと観念してか、こちらに顔を向けたが、既に彼女は涙を流しているようだった。 「…松本君なんて………き、」 そう言いかけた所で僕は遮った。 「もう、いいよ、わかりました北方さん。あなたが僕が嫌いだと言うことがわかりました。」 「けれど、それならば、今どうしてあなたは泣いている!」 「嫌いだというならば、泣く必要は無いはずだ。ましてや、価値観の違う相手ならばいくらでも冷徹に突き放すことができたはずだ!」 「泣いてなんか…」 すぐに反論するが、流れ落ちていく涙の滴りがその反論を無意味なものとしてしまっている。 「これほどまでに北方さんは涙を流しているのに!」 「僕は北方さんを拒んだりしない。今までだって拒んだりしたつもりは無かった。 今になってみると自分の今までの優柔不断な行動がどれだけ北方さんを苦しめたか、わかっているつもりだ。 だから苦しめた分だけ……あなたを守りたい。」 「でも…私があなたに与える苦しみは……あなたの与えてくれる喜びよりも、はるかにはるかに、大きいものよ?」 震える声でそう返して来る。 「けれど、北方さんをそれだけ大きな喜びを与えられるというこの裏返しでもあるわけ。」 「馬鹿げた希望的観測かもしれないが、悠久に続いていく苦しみなんて一つとして存在し得ない。少なくとも僕はそう思っている。 だから、この悪夢の夜もいずれは終わりが来る。そのときに二人が喜べるなら、そのための痛みならば、僕は我慢できるはずだと思う。 そうすれば、北方さんは今の時点ではわからないかもしれないが、死ななくて良かった、そう思えるに違いないと思うよ。」 「これだけ言っても北方さんが僕に別れて欲しい、自分は死ぬ、というならば、女々しいかもしれないが、あなたの目の前で死んで死ぬということがどういうことか、 北方さんがさっきまで持っていたこの脇差で見せるつもりだ。」 「!」 「僕だって、死ぬのはごめんだよ。だけど北方さんがそうするというなら、露払いをしてその意味を示すさ。それで、あなたが生きてくれれば結構。」 459 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 18 35 ID PLj8WAU4 思い切ったことを言ったが、彼女にはこれ位言ったほうがちょうど良いだろう。 彼女は僕を苦しめないように考えているのに、自分の目の前で死ぬ、と言ったら卑怯な手かも知れないが、彼女も考え直してくれるとそう思ったからだ。 もう、自分が打てる手は尽くした。あとは彼女の判断に任せよう。 「……あ、ありがとう…。きっと、私が間違っていたのね、松本君。私、松本君に助けられてばかり、これまでも、これからも。 でも、私にはあなたしか……だから、ずっと…」 そう言うと、静かに僕に口付けてきた。 それを僕は受けとめ、暫くの後、ゆっくりと彼女の身体を離す。 しかし、本当に彼女が建設的な判断をしてくれてよかった。彼女がその決断を下さなかったら、当然この畳や障子紙にしぶいていた血潮はおそらく僕のものであることは確実だった。しかし、それが僕一人のものとも限らない、そう踏んでいたのだ。だから、本当に良かった。 そして、その喜びをかみ締めつつも、自分の決意を改めて彼女に伝える。 「ずっと、ずっと傍に居続けるよ、時雨。」 「わ、私の事、初めて、初めて名前で呼んでくれた…。」 「ずっと、その名前で呼んでもらいたかった。うれしい…弘行さん。」 そう言うと再び、口付けをした。 時雨は今日何度目になるかわからない涙を流していた。 しかし、それはようやく、喜びの意味を持つ涙だった。 460 名前:言葉と・・・・[] 投稿日:2007/08/30(木) 01 19 25 ID 51PzY7hQ 420です。School Daysの二次創作。やっぱ、男だときもいだけだ。 とりあえず、1話から、投稿はじめ。 第1話(愛しの彼女) 僕が勤め先の病院に車で向う途中、窓越しで彼女を見た。 それが桂言葉と僕の出会いだった。桂言葉はまだ、中学生 だった。 ほんのちょっと視界に入っただけの彼女を、僕は忘れら れなかった。彼女をもっと見ていたい、彼女のことをもっ としりたい、僕はそう思うようになった、それだけ、彼女 は僕にとってかけがいのない存在だったんだ。 僕はまた、翌日、車の窓越しで彼女に会った。僕は携帯 で彼女の写真をすばやくとった。中学と顔、あと金に糸目 をつけなければ、個人情報など簡単に調べることができる からだ。 僕の実家は大手製薬会社のオーナー一族だったから、金に ついてはまったく困らない。 その筋では結構有名な大手興信所はすぐに彼女について 教えてくれた。彼女の名前、趣味、誕生日、好きな食べ物、 色々なことがすぐにわかった。それだけで、何故だか僕は 彼女に近づけた、そんな思いがした。実際には一度も会っ ていないのにも関わらず。 僕は興信所に頼んで、彼女の行動について、定期的に調 べてくれないかと頼んだ。興信所は訝しがっていたが、金 はいくらでも払うといったら、快く依頼を受けてくれた。 それから、毎日が楽しかった。興信所から、送られてく る、彼女の些細な日常を聞くだけで、幸せな気分になった。 彼女の写真を見るだけで、心が満たされた。僕にとっては 彼女が全てだった。彼女のことを、夢で思わなかったこと はなかった。お稽古事が大変そうだな、今日も体育を休ん だんだ、とか、そういうことを知ることで、彼女のことを 全て知ったような気持ちになった。 461 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 19 49 ID PLj8WAU4 そして、その頃、服毒自殺を図った松本理沙の搬送された大村病院では、弘行以外の全ての家族が見守る中、応急処置がなされ、既に成功し完了している頃だった。 彼女が自殺に用いた薬はアトロピン―。あの地下室で作られたものの一つに相違なかった。 しかし、彼女の部屋にはさらに強力な毒である青酸があった。 彼女が青酸を取らなかったことと、アトロピンも致死量ぎりぎりしかとらなかったことが、彼女が奇跡的に死なずに済んだ要因であった。 しかし、息子に引き続き、娘までもが病院に入院する大事に巻き込まれることになったため、その奇跡を両親は喜ぶことは当然できなかった。 そして、今日、退院するはずの弘行が自身の妹の理沙のもとに来なかったことにも、怒りを感じていた。 「きちんと連絡を3時間程前に連絡したのですが、息子さん、いらっしゃりませんでしたね。」 「………。」 「連絡したのですがね、やはり、息子さん、退院が先送りになったのではないですか?」 「いや、そんなことは無いはずだ。もう、退院したと連絡を受けたが用があるとかで、すぐに来られないと聞いた。」 「そうですか―。」 そうですか、という医師の言葉の裏に、自殺を試みた娘、非常識な行為を取った息子への嘲笑が含まれていることに気がついて、父親は顔をしかめた。 それよりも、自分が手当てをされていたときに、誰よりも好きであった兄が傍にいなかったことを知ったら、理沙はどう思うのだろうか、そう考えると父は気が気ではなかった。 そして、妹が死ぬかもしれないときに、それよりも重要な用事があるのかという息子への怒りがより強いものとなって、こみ上げてきた。 462 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 21 37 ID PLj8WAU4 前に使っていたものよりもより大きな電子音を立てる目覚まし時計。 寝ぼけながら無意識のうちに時計を止めてしまうことがデフォルトであった。 しかし、病院での規則正しすぎるきらいがある生活に慣れ、病院の窓よりもはるかに大きい作られている窓から差し込んでくる、 刺すような日差しが差し込んでくるため、今日は普通に起きることができた。 寝ぼけ眼をこすりこすり、鼻眼鏡をかけながら、制服に着替えているところだ。そして、日によっては学校に行く支度を済ませておらず、 あれが無い、これが無い、と右往左往していることが多かった。 しかし、今日は完全に学校へ行く支度もしてあった。 3日前は、時雨に別れを告げた後、自転車を入院していた病院に返し、すぐに妹のいる大村病院へ向かったが、両親は既に帰っていると連絡を受け、家に帰った。 家で僕が父と母から受けた言葉は勿論、退院を祝う言葉ではなく理沙の所に来なかった理由を問いただすものだった。 時雨の事を話すわけにも行かないので、適当に理由をつけて話した為、2時間程の説教を食らってしまった。 父曰く、今後は僕を息子とも思わない、だそうだ。 確かに僕の取った行動は何も知らない人からすれば、決して褒められた行為ではない。 しかし、結果として、北方さんも理沙も、そして僕も、誰も死なずに済んだ。 さらに、僕は二律背反を克服した。 ただこれだけが真実なのだ。 これまでの事など、短い悪夢を見ていた程度に笑い流せる日がいつか来ることだろう。 もちろん、理沙にだって理解してもらえる日がきっと来るはずだ。 そのために、僕は努力しなければならないが―。 そう思うとふと閉じた瞼の裏に、また僕が前のように下らない冗談を言っていられる平和な日々が映し出されてくる。 463 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 22 44 ID 51PzY7hQ 464 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 24 17 ID PLj8WAU4 今日は父も母も今日は朝早くから用事と仕事が入ってしまっている為、僕はこの家にただ一人。 そして、僕は階下に学校の荷物を片手に降りていく。 病室の中でずっと、じっとしていて動いていなかったからか、体が異常に重い。 時雨の自殺を思いとどまらせるように自転車を必死にこいでいたときの事が嘘のようだ。 そんな事を考えると、無理をして筋肉痛になってしまった太ももの裏に鈍痛を感じた。 そしてゆっくりと歩いているにも関わらず、何かに躓いてその場に転んでしまった。 荷物を放り出してしまったので、それを拾う為に、立ち上がった先にその躓いたものの存在に気がついた。 それは、薬瓶だった。しかも、そこには『アトロピン・チョウセンアサガオから抽出』と縮こまった理沙独特の字で記されたラベルが貼ってあった。 僕が以前入っていた、化学部が廃部になった際に、いろいろと器具やら薬品やらを回収して、地下室にまとめて、半ば実験室のように整えたことがあった。 そのときに興味を示した理沙にいろいろと教えた。いろんな溶液から結晶を作る実験を一緒にしたり、僕が本を片手に薬品の精製するのを手伝ったり、かなりいろいろな事をした。 この実験室は最近では専ら、理沙が篭っていることが多かったと聞いた。 そして、この薬瓶からいって、理沙が同じような薬品を作っているような気がして地下室にもぐりこんだ。 地下室には理沙が錠を設置したようで、当然の事ながら鍵がかかっていて、開けられなかった。 しかし、一度、この実験室の中身について理沙に聞いてみる必要はあるかもしれない。 理沙の部屋に入って鍵のありかを探してみようと一瞬思ったが、僕が盗聴を受けていたときの気持ちを思い出し、 そして時間が無いこともあって、おとなしくダイニングで朝食をとることにした。 まな板の上の野菜サラダの大根を慣れない手つきで包丁を使って、刻んでいく。 しかし、こういうこともなかなか楽しいものだ。 こん、こん、こん、という大根に包丁が入っていく感覚が妙に楽しい。 そして次にウインナーを冷蔵庫の中から取り出し、それに切れ目を入れようとしたが、大根と同じノリで手元をよく見ずに、包丁を下ろしてから引いたので、ぷつりという嫌な音と、痛みと言うよりは何か強い衝撃が指に走った。 うわ、大根でもウインナーでもなくて指に切れ目が入った。 いかん、血がぼたぼたと出てきたせいで、切って端においておいた大根にかかってしまった。 彩の問題でトマトをつけようと思ったが、これでは必要なさそうだな、などという馬鹿な事が咄嗟に思い浮かんで、笑ってしまった。 まあ、そんな馬鹿な事を考えられるくらいだから、傷はたいしたことが無く、まともか。 その時、インターフォンがなったことに気がついた。 その音にびっくりして、三本のウインナーを血のついた包丁で一刀両断にしていた。 それをなるべく見ないようにしながら、絆創膏を急いで傷口に貼り、急いでインターフォンの受話器を耳に当てる。 465 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 25 48 ID PLj8WAU4 「もしもし?どちら様ですか?」 「弘行さん?私です。北方です。」 彼女が迎えにくるような時間だったかと時計を見るが、いつもより30分ばかり早い。 いずれにせよ、両親がいない中、彼女が来てくれて良かったのだろう。 しかし、例の料理の惨状を彼女に見せたら、おそらく僕は笑われるところだろう。 少し待っててもらって、あの料理の残骸を片付けなくては。 「ちょっと待っててください。」 「どうかしたのかしら?」 何か、見透かされているような気がするが、気にしない。 あわててまな板の大根とウインナーの残骸を皿に盛って、ラップをかけて、冷蔵庫にしまう。 そして、まな板と包丁についた僕の血を水道の水で洗い流した。 計1分37秒という短時間の内に効率的に片付けることができた。 それから、玄関を開放し北方さんを招き入れる。 「どうぞ、入って結構ですよ。」 「ふふ、さっきの時間は何をしていたのかしら?」 そういう傍から、僕の指先の絆創膏に目がいっているようだ。 「その傷、どうしたのかしら?もしかして、朝ごはんまだかしら?」 「い、いや、昨日帰ったときに切っちゃって…ははは」 おお、なんという鋭い攻撃、かわすだけで精一杯。 「そう、それなら朝食は取ってしまったのね。それにしては、台所の洗い物が少ないようだけれども?」 ダイニングに目を向けた後、妙にニコニコしながら聞いてきた。 「え、まあ片付けたからね。」 「くすくす、弘行さん。包丁とまな板だけはしまわない性格なのかしら? そうじゃなくて、きっと朝ごはん、作るのに失敗してしまったのよね?」 「え?」 「やっぱり図星だったかしら。ご両親はどうなさったの?」 「え、仕事でもういないから、ご飯作ろうと思って…。」 「それなら、私が朝ごはん、作ることにするわね。冷蔵庫のものを適当に使わせてもらって構わないかしら?」 「いや、面目ない…。」 466 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 27 50 ID PLj8WAU4 「時雨が作ってくれた朝ご飯、とっても美味しいよ。」 「どうもありがとう。そう言ってもらえると光栄よ。」 朝食に舌鼓を打ちながら、いろいろな話をしていた。 何よりも、時雨自身がいじめを受け始める前の僕に対する位の明るさを取り戻しているようで、何よりもうれしかった。 「そうね、あの真紅の装丁の本、病院に置きっぱなしだったわね。」 「うん。あの髪長姫を時雨に重ね合わせながら読ませてもらいました。」 「あのお話の中ではバットエンドだけれども、グリム童話の中に収められている原作の結末は良い終わり方なのよ。」 「へえ、そうなんだ。それで、あの本は誰が…」 「確かにあんなにひどい終わり方なら、誰が書いたか気になるわよね。あれは私の母が書いたもの。それを結婚前に父に贈った。それを私が父から貰ったものよ。」 そんな虐待していた母の本をどうして読んでいるのか、そういう疑問が沸き起こったが、今はあまり触れてはならない気がしてやめておくことにする。 「それよりも、妹さん。大丈夫だったのかしら?」 「ああ、うん。昨日の夜に意識が回復したらしい。」 「それにしても、あなたは大切な妹を放ってまで、私なんかのところに来なくても…。」 「なんか、って言わないで欲しい。僕はどちらも死んでしまいそうな状況で時雨をより助けたい、そう思っただけで、理沙をないがしろに思ったわけじゃない。だから、時雨も自分の事を卑下しないで。」 「え、ええ。でも、少なからず、私にも責任があることだから。」 「それでも、時雨は理沙から迫害を受けて、それはまだ解決していない。だから、僕こそ謝ることはあっても、時雨が謝ることは無いよ。」 「さ、折角作ってくれたのにご飯が冷えてしまうよ。それに、学校にも遅れる。」 そして、朝食を取り終わると、以前のように僕は時雨と一緒に自転車に乗って、学校に向かった。 しかし、このとき二人は気づいていなかった。 理沙の実験室にしまわれている薬品がたくさん入った棚から、青酸とクロロホルムの薬瓶がいくつか消えていることに。 467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 29 45 ID PLj8WAU4 以上です。 わかると思いますが、Aの選択肢で書き続けています。 これで終わりではなく、まだ続きますのでそのつもりで。 やはり、BとCの選択肢も書いたほうがいいですか? 468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 31 12 ID AX2r8zJD リアルタイムGJ!! 理沙がどう動くか気になる 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 02 ID PLj8WAU4 460 重なってしまったようですみませんでした。 470 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 43 ID 7M6fcslP 460 二次創作は禁止じゃなかったけ? 471 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 53 ID kEHftwiZ リアルタイムGJ。 とりあえず今のルートを書き終えて欲しい。 472 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 37 45 ID dyyTH8au GJ!北方さん死なないでよかった・・・。 473 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 40 30 ID AX2r8zJD 470 禁止ってわけではないと思う。 ただ、男のヤンデレはちょっと勘弁。逆レイプなら許されるけど、レイプは許せない感じ。 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 27 25 ID yALAyH53 469 すいません。前回は重なってしまったのでもう一回、 最初から、投稿しなおします。 第1話 僕が勤め先の病院に車で向う途中、窓越しで彼女を見た。 それが桂言葉と僕の出会いだった。桂言葉はまだ、中学生 だった。 ほんのちょっと視界に入っただけの彼女を、僕は忘れら れなかった。彼女をもっと見ていたい、彼女のことをもっ としりたい、僕はそう思うようになった、それだけ、彼女 は僕にとってかけがいのない存在だったんだ。 僕はまた、翌日、車の窓越しで彼女に会った。僕は携帯 で彼女の写真をすばやくとった。中学と顔、あと金に糸目 をつけなければ、個人情報など簡単に調べることができる からだ。 僕の実家は大手製薬会社のオーナー一族だったから、金に ついてはまったく困らない。 その筋では結構有名な大手興信所はすぐに彼女について 教えてくれた。彼女の名前、趣味、誕生日、好きな食べ物、 色々なことがすぐにわかった。それだけで、何故だか僕は 彼女に近づけた、そんな思いがした。実際には一度も会っ ていないのにも関わらず。 475 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 29 00 ID yALAyH53 僕は興信所に頼んで、彼女の行動について、定期的に調 べてくれないかと頼んだ。興信所は訝しがっていたが、金 はいくらでも払うといったら、快く依頼を受けてくれた。 それから、毎日が楽しかった。興信所から、送られてく る、彼女の些細な日常を聞くだけで、幸せな気分になった。 彼女の写真を見るだけで、心が満たされた。僕にとっては 彼女が全てだった。彼女のことを、夢で思わなかったこと はなかった。お稽古事が大変そうだな、今日も体育を休ん だんだ、とか、そういうことを知ることで、彼女のことを 全て知ったような気持ちになった。 僕はそんな生活を一年半続けていた。彼女は高校一年にな っていた。僕はその日も彼女についての報告を読んでいた。 今日はどんなことが書いているんだろう、そんなわくわく した気持ちは、報告書の内容を読んでふっとんだ。彼女に 彼ができたのだ。名前は、伊藤誠というらしい。デートと いっても、まだサカキノヒルズに行ったくらいだ。普通の 女の子なら、なんでもないことかも知れない。だけど、男 性恐怖症の彼女には、それがどういう意味を持つのか、 僕にはよく分かった。僕はそのまま、報告書をやぶり捨て た。伊藤誠という男に対する殺意がわいた、人の命って、 僕のマンションの部屋(一億円)の値段の十分の一の価値し かないんだよな、そんな風に考えた。だけど、同封されて いた、彼女が伊藤とデートしている写真を見ると、そんな 気もうせた。それは、僕が見たなかで、一番いい、彼女の 笑顔だったからだ。殺すのはやめよう、そう僕は思った。 彼女が他の男に微笑む顔はみたくない。けど、その男が死 んで、彼女を悲しませることはしたくない。だから、僕は、 もう彼女を見ることをやめようと思った。興信所には、も う報告はいいといった。 476 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 31 10 ID yALAyH53 それから数ヶ月がたったある日のことだ。僕はその日、 部下の看護婦に呼び止められた。 「先生、今日、措置入院の患者さんが入ります」 「措置入院で入るのって厄介のが、多くてこまるんだよね」 僕は病院では精神科に勤めている。措置入院とは、精神保 健福祉法第二十九条に基づいて、他人、もしくは自分を傷つ ける恐れのある精神異常者を、行政が強制的に入院させるも のだ。刑事事件で、責任能力がないとされた、精神異常者も、 措置入院という形をとる。 「先生、そんなこといったら問題になりますよ。でも、今 回は殺人犯らしいので、ちょっと怖いですね。」 「殺人犯か。ちょっとしんどいな。」 「なんでも、男女関係のもつれとか、いじめとかが原因ら しいですが。あ、これが指定医(措置入院をするかどうか決 める人)のカルテです。」 「わかった。・・・・・え」 そこには、僕にとって、かけがいのない人の名があった。 患者は、桂言葉だった。 477 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 32 32 ID yALAyH53 数時間立って、手錠をされた痛々しい彼女が閉鎖病棟に 運ばれた。僕は、なんの因果か彼女の担当医になるのが決 まっていた。 「えっと、桂言葉さんな。」 僕は彼女に声をかけた。正直いって、すごくつらかった。 「どうして、ですか。どうして、そんなによそよそしいん ですか。言葉って呼んでくれないんですか。私が。西園寺 さんのことを殺したから、私のこと嫌いになったんですか。 誠君。」 彼女は僕にそう言った。僕はちょっと混乱した。西園寺 って女のことはよく知らないし、僕の名前は誠じゃない。 だけど、すぐに分かった。言葉の彼が、誠という名前だったこと。 言葉が僕と誠を間違っていること。言葉は、自分の愛しい人が誰 なのか分からないほど、心がボロボロに傷ついている。伊藤誠が 、彼女をこんな風にしたんだ。ごめん、言葉、助けてあげられな くて、僕はそう心で泣いた。僕は彼女のためをおもって伊藤誠を 殺さなかった。でも、あの時、そうしていたら、彼女はこんな風 にはならなかった。 「誠君・・・・・・」 彼女はとても悲しそうな顔をしていた。 彼女が悲しんでいる顔はみたくない。だから。 「そんなこと、気にしてない。俺は言葉のことが好きだから。」 僕はそう微笑んで言った。 その日から、僕は彼女の前では伊藤誠のふりをすることになった。 478 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 35 31 ID yALAyH53 投稿、終わりました。措置入院に関する知識は あやふやなので間違いがあるかもしれません。 473 レイプシーンはない予定です。 479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 05 43 ID urE/fhOF というか・・・みんなが男のヤンデレはやめろっていってんのに無視ですか? 480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 40 18 ID 850L4Ay9 × かけがいのない ○ かけがえのない(掛け替えのない) 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 55 17 ID AGc5x+g1 リアル女はどんなスレにでも進入してくる。 482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 09 35 27 ID AX2r8zJD ゴメン。キツイ言い方かもしれないけど、一応 1でもヒロインに限定されているからこの作品はこのスレでは評価されづらいと思う。 今までに男のヤンデレがなかったわけではないけど、女の狂気に感染したり、デレがなかったり、男友⇒男だったりする。狂気が感染していなくても最初からヤンデル場合もあるけど女⇔男が既に成立していたりする。 狂気が感染するにしても、女の好意の対象相手でなければならない。つまり、女⇒男、女⇔男が前提。まず最低限ヒロインに想われなければ男にヤンデレになる資格はないかな。このスレでは。 483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 09 58 59 ID AX2r8zJD ↑ゴメン。『ことのはぐるま』は前世をカウントしといて下さい。 あと、同性同士の場合は一方的でかまわない。 恋愛に関して女性が加害者になるのは納得できても、男性が加害者になり、女性が被害者になるのは同性として許せないかな。 484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 11 41 36 ID i98XJTWP 483 恋愛に関して女性が加害者になるのは納得できても、男性が加害者になり、女性が被害者になるのは同性として許せないかな。 ふざけるな 485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 11 50 ID cSViDwFA ま、そのあたりの事はもうちょっと煮詰めてテンプレに追加すればいいんでないかい。 467 これはいい純愛。 北方さん派としては彼女がひどい目にあうのは見たくないから Aルートだけでいいかなあ、と思ってしまうけど。 でももっと病んだ姿を見てみたいとも思うし。 まあこのルートが完結して それが作者さんが納得したエンドだったらそれでいいんじゃないかな。 486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 15 31 ID yLmBFOcB 事前注意書きさえしてくれれば、どんなのを投下してもいいと思うけどな 下手に制限すると寂しいことになるかもしれないし 487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 19 36 ID vJanrk90 別に男ヤンデレでもかまわんが… 成人してて金持ちだけど人の命は一億の1/10とか言い切ってさらに実行しかねんDQNのヤンデレはなんつーか見苦しい でもこれが女だとなかなか味わいあるヤンデレに思えてしまうのはなんでだぜ!? 488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 20 14 ID vJanrk90 おっと、別に投下するなと言ってるんじゃないので。 489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 42 44 ID AX2r8zJD すまない、言い過ぎた ただ、世の中には女性が被害者になることが多いから、男のヤンデレに過敏になりすぎたみたいだ ちょっと頭冷やしてくる 490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 13 10 ID ilOdh/3d ああ、二次と三次の違いが分からないかわいそうな人でしたか。 491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 13 49 ID AGc5x+g1 だから男の執着はキモイだけなんだよ むしろ潔さを書け 492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 17 06 ID qc2pwqaw 男でもKOOLなヤンデレだったらおもしろいかも 493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 19 22 ID Zt1mbOvb 書き手に内容を強制するってどうなの? 494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 29 10 ID O4dXo+5g キモ姉スレの『虎とあきちゃん』の亜紀姉って ヤンドジにカウントされるんじゃないか? 495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 53 00 ID cSViDwFA 494 さすがに他スレのことは除外して頂戴。 496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 04 56 ID D7F40Gd8 てかキモ姉妹スレ引っ込んでてくれ。 今更削除しろとは言わないけど、 あちこち重複してるんだからそっちのスレ内でやってくれないか。 497 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 11 37 ID gDfKaPT3 お前が引っ込んでろよ、今ではちゃんと書く人だって居るんだから 498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 15 56 ID pTKjOpid 497 いや 496は正しいと思うよ だったら何の区別だよって話じゃん 野菜コーナーにお菓子が置いてあったらおかしいだろ?(ギャグじゃないよ 499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 38 46 ID 850L4Ay9 何にせよ喋りすぎだろお前ら ここが何のためのスレか忘れてんのか? 500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 40 42 ID jL8mSvCS …なんだっけ? 501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 43 59 ID cSViDwFA 全ては 1にある 先人に感謝(-人-) 502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 47 51 ID Zt1mbOvb ヤンデレ系のネタなら大歓迎らしいっすね。 503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 53 46 ID ilOdh/3d っていうか、1スレからネタと雑談まみれの歴史を歩んできたんだから今更だよな……。 504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 17 46 23 ID D7F40Gd8 改めて見ると 1の完成度って高いな。 505 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 18 29 13 ID ATqTF6mD 478 男のヤンデレはねー・・イイ男がなるんならまだしもDQNがなってもただキモいだけだよ。 女のヤンデレも前提としてイイ女って設定が大抵ついてるわけだし。だから人気でるわけで。 漫画の座敷女もヤンデレだけどああいうのに追っかけられたいって人はほぼいないと思う。 506 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 36 35 ID b8VSN2bd 第二話。やっぱり女のヤンデレがいいという 声が多かったので、当初の予定を大きく かえ、ヤンデレヒロインを出しました。 次は1話と同じように先生視点の予定です。 第2話 私が近衛先生のことを好きになったのは,よく覚えて いない。先生には、他の人とは違う、何か特別なもの があった。私が先生を好きになったのはそのためだった と思う。先生の心の中の狂気のようなものが、私をぐっ と掴んだのだ。 先生は、看護婦の間では結構、人気があった。無論、 他の看護婦が先生を好きなのは、私とは違う理由だ。 日本でも有数の製薬会社のオーナー一族で、資産家 の先生は玉の輿を狙う看護婦には魅力的なものだった のだろう。また。貴族風のちょっと青白い風貌も、先生 の魅力の一つだった。だけど、先生には、浮いた話は 一つもなかった。今思うと、先生の琴線にふれる女性 がいなかったのかもしれない 私は先生を、自分の物にしたいと思った。先生の狂った 心を欲しいと思った。だけど、先生の目には、誰一人 映っていない。だから、先生が自分になんて振り向いて くれないとよく分かっていた。私は遠くから先生 のことを見ているだけでとかった。先生が車に乗る 所を隠し撮りしたり、先生が出したゴミ袋から、先生 の日常生活を想像したり、先生の写真を部屋中に貼り付 けたり、そんなことをするだけで、満足していた。それ で満足できたのは、先生が誰にも心を奪われてなかった からだろう。 507 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 40 03 ID b8VSN2bd ある日、病院で先生を目にした時、驚愕した。先生 の目に一人の少女が映っていたのだ。それが誰だか、 私には分からなかった。私が知らない人であることは 確かだった。私は、先生が誰にも奪われたくなかった。 だから、その女を殺してやろう、そう考えた。しかし、 不思議なことがあった。先生の生活にはあいかわらず 女性の蔭というものを感じられなかった。ゴミにコンドーム があるとか、そういうのもなかった。じゃあ、誰なのか、 勤め先の同僚、マンションの住民、先生に近い人間を色々、 調べて見たが、それらしい人物はいなかった。物的な証拠 はない。だけど、私は何故だか,先生の心が奪われたと確信 していた。 私が先生に対し、疑惑を持ち、ちょうど、一年がた ったころだった。先生がとても、悲しそうな目で、病院 に来たのだ。わたしは直感した。先生は失恋してしまった と。 508 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 42 09 ID b8VSN2bd 先生の失恋から数ヶ月たった日のことだった。措置入院 の患者が、先生の受け持ちになった。先生はちょっとめんど くさそうだった。殺人犯の患者は何人もおりさして、珍しく はないが、めんどくさいことは確かだった。 患者の名前は桂言葉だった。なんでも、男女関係のもつれ で、西園寺世界という女の子を路上で殺害したとのことだ。 桂言葉が、西園寺世界から恋人を盗ろうとした、もしくは 西園寺世界が桂言葉の恋人を盗った、とか色々、ドロドロ した様相になっていたようだ。 正直、私は桂言葉に対し、共感のようなものを持っている。 桂言葉は、その男のことをとても愛していたのだろう。その深い 愛が、殺人ということへいったのはむしろ彼女の純粋さを表して いると思う。 先生がカルテを見ると、先生の表情は見る見る変っていった。 私は少し、訝しく思った。先生の交友関係を私はだいたい把握 しているが、その中に桂言葉の名はなかったからだ。 閉鎖病棟で、手錠に縛られた、桂言葉と先生も面会した。 私もいっしょだった。先生の桂言葉に対する目をみて、わかった。 先生はこの娘に対し、深い愛情を抱いていることを。私は、先生 のかつての先生の想い人が、桂言葉ではないか、そう思った。 桂言葉は先生を誠君と呼んだ。先生の名は誠ではない、たぶん 桂言葉が好きな男と先生を、錯乱のあまり混同しているのだろう。 先生は、状況を把握し、すぐさま桂言葉に微笑みかけた。そして 先生は、桂言葉にやさしく語った。 「そんなこと、気にしてない。俺は言葉のことが好きだから。」 わたしは、それは患者のための演技ではなく、先生の本心だろう そう感じだ。 509 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 43 58 ID b8VSN2bd 投稿、終わりました。 510 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 20 00 51 ID i98XJTWP 女でも交通事故みたいな顔の女だとぜんぜん萌えない ふしぎ! 511 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 52 05 ID kuWYdk1n 436 遅くなりましたが こんな感じですかね? 「おいピンク…一体何があったんだ?」 「何って…イエローさんが死んだだけですよ、哲也さん」 「…それからもう一つ、今日はオフなのに何故、お前はヤンデレンジャー スーツを着ているんだ?」 「だって、そのほうがイエローさんを始末しやすいじゃあないですあ?」 「…どうして!一体どうしてそんな事を!?」 「邪魔だからですよ、このメス猫…いっつも哲也さんに色目使って…私が レッドの…哲也さんの事好きなのを知ってるくせに…哲也さんだってもう嫌 だったでしょ?こんな子に付きまとわれるの…だから殺してあげたんですよ、 ほら、パンチしたら風船みたいに簡単にお顔がはじけ飛んじゃったんですよ おかしいでしょ…うふふふふふ…あははははははははははははははははは… あなたも嬉しいですよね、哲也さん?」 「…お前は最高におかしい、狂ってるよ…」 「あははははは、そんなの当たり前じゃないですか、初めて出来た好きな人なんですよ、その人の ためなら人間誰でも狂いますよ、もう私は正義なんて要りません、みんななんか守りません…貴方と …私自身を守ります…うふふふふ…あはははははははははははは!」 END 次週、イエローの補欠要因に入隊したヤンデレグリーン、しかし彼女はヤンデレッドに一目ぼれをしてしまう。 「この泥棒猫…死んでおしまい!!」 「大好きですよレッド…安心してください、あの女はすぐに始末しますから」 グリーンとピンクによるレッド争奪戦乱吹き荒れる中、かねてよりレッドに見ほれ ていたアマゾネス大将軍はレッドをものにするため、ついに基地に総攻撃をかけてくる- 次回「鮮血の結末」見てくれなきゃ…殺すから… 妄想すいませんでした。 512 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 56 05 ID kuWYdk1n 取りあえず完成したので書き込みます。 キ道戦士ヤンダム~洋を疾る(うみをかける) 「うあああああああ!!!」「きゃああああああああ!!!」 すさまじい衝撃が慶介と沙紀を襲った、ヤンダムの装甲です ら破壊するミサイル攻撃は、一気にその装甲を引っぺがした。 「くそお…どうすれば…」 「大丈夫、貴方は私が守るから、邪魔なのはその女だけ」 スピーカーと、沙紀の声が同時に響く…俺が…俺が悪いんだ… 慶介は心の中で自分を責めた、こんな悲劇が起きたのはそも そも全部自分がふがいないからだ、と…。 「だから待っていてね…慶介…」「すぐに終わるからね…お兄ちゃん」 ヤンダムのコクピットのふたを開くと、沙紀はサブマシンガンを片手に 外に出た。その先には同じくマシンガンを抱えてロボットから飛び降りた 七海の姿があった。 「やめろおおおおおおおおおお!!!!」 バババババババババ!!!波音にまぎれて銃声が響き渡った。 …数ヵ月後、海中戦争は圧倒的な極東アジア軍の勝利で幕を閉じた …しかし人々の心には大きな傷が残ったままだった。 「う…あうう…」 足を負傷した慶介は病院の庭で涎をたらしながら呻いていた…慶介は 戦争での成果を称えられ、勲章も山ほど貰えたが、終戦と同時に彼の心 は壊れてしまっていた…無理もない、愛してやまなかった恋人と妹が殺 しあった上に相打ちするまでを、自分は見ていることしか出来なかった のだ…心だって壊れもする。 そんな慶介の車椅子を弾く女性がいた、落ち着いた雰囲気の温厚そう な女性だ、彼女は慶介の涎を拭くと、慶介に耳打ちした。 「ねえ慶介、いいことを教えてあげようか…実はね、七海にヤンダム を進めたのは…お母さんなんだよ」 慶介の顔がびくリと動く…彼女の名前は南蒔絵…慶介の実の母親にし て…敵軍の科学技術者だ。 「あの子…おにいちゃんが悪い女に捕まってるなんて言ったらすぐに 飛んでいってね…うふふ、おかしいでしょ」 「う…ああああああ!」 「でももう安心して、あの戦争で私の作ったヤンダムのデータは取れた わ…有益に使わせてもらったからね、沙紀ちゃんのデータも、七海のデータも…」 そういうと蒔絵は手に持ったアンプルを慶介の前でちらつかせた。 「これを打てば、慶介はもう私の事しか考えられなくなるわ…筋力増強とかの 要らない副作用も消し去れたし…うふふふ…怪我が直ったらたっぷり楽しみましょうね…」 「うあああああああ…ああああ」 慶介はいつまでも叫んでいた、蒔絵はそれを見ながら、笑顔で彼の車椅子を 押して…病院へ向かった。 FIN 513 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 58 41 ID kuWYdk1n もうすぐ夏も終わりそうなのでSS投稿します 「夏の終わりに見上げた空は」 「晃ちゃん、どうしたの?」 じわじわと鳴いているセミの声を聞きながら、僕は感傷に浸っていた。 「ちょっと物悲しくなってさ、もうこの夏を過ぎて少しすれば…お母さ んとはあえなくなると思うと悲しくなってさ…」 お母さん、と僕がそう呼んだ女性は僕の傍らに座っていた、彼女の風貌は …その呼び方がまったく似合わない位に若かった。そして服装もセーラー服 だった…更に言えば…彼女の足は足首の付け根部分からがなく、その体はぼんやりと透けていた。 「うん、そうね…本当はお母さんも晃ちゃんのそばにいいてあげたいけど…お母さん、ここから 動けないから…」 「うん、でもまだまだ日はあるし、これでお別れじゃあないんだからさ、きっと教員資格を取っ てこの学校に戻ってくるから…」 僕はそういってお母さんを励ました。そう言うとお母さんは涙腺もあるかどうか解らないっての に、ぼろぼろと涙を流し始めた。 「ごめんね晃ちゃん、お母さん…何も出来なくて…」 「いいんだよお母さん、こうやってそばにいてくれる事が一番幸せなんだ…」 なんと言ったらいいものか…僕のお母さん…日高 秋江さんは、僕の今通っているこの高校の、屋上 に現れる地縛霊としてその名をはせている存在なのだ…事情を説明すると、若くして(高校二年生で) 僕を生んだ母さんは、恩師にその事を報告すべく学校に挨拶に向った時にその恩師に(どうも母さんの 事が好きだったらしい)殺害され、屋上から突き落とされてそのまま自爆霊と化してしまったのだそうだ。 それ以来、お母さんはどこにも動けずに、この校舎の屋上でずっと日々を過ごしていた…屋上幽霊とし て有名になったお母さんのうわさは僕の耳にも届き…僕はこの学校に通う決意をした。中学校に入った時 点で父さんが死んで、祖父母に育てられた僕にとって、遠い昔に死んだお母さんに会える…なんて話は夢 物語に等しかったのだが…まあ、こうして僕はこの、死んだはずのお母さんに会えるというなんとも不思議 な屋上生活を手にいれたのだ。 514 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 00 38 ID kuWYdk1n 「夏の終わりに見上げた空は」② 「それじゃあね、またくるから」 「うん…またね、晃ちゃん」 それから数時間後、お母さんに手を振って僕は夕暮れの屋上を跡にした…普段は 放課後ぐらいしかこうもお母さんと話は出来ないのだが、夏休みの学校ならいつも より長い時間ここが開放されているので僕は喜んで屋上を利用させてもらっていた …まあ、普通の生徒はわざわざこんな場所に立ち寄ったりしないしね。 「でも…こんな生活も…」 今年になれば終わってしまう、後は受験が待っているのみだ。 「あ、晃!!こんなとこにいたのね!探してたんだから!!」 階段の踊り場で、僕は幼馴染の京子に声をかけられた。小学校の ころから腐れ縁の彼女は塾や予備校にかよっているはずなのに、暇 さえあれば剣道部の後輩の指導に当たるべく学校に通っている。 「まったくもー、先生がせっかくスイカ買ってきてくれたからさあ、分 けてあげようと思ってこっちは必死になってさがしてたってのに…ほら、行くよ」 「うん、しかしスイカか…お供えに持ってったらお母さん喜ぶかなあ」 「何…またその話、本当にアンタってマザコンねえ」 「いいだろ、僕は京子みたいに両親そろって暮らしてきたわけじゃあないんだ、 それにたとえ幽霊でも家族は大事なんだから」 「はいはい、まあ今はお母さんのことは忘れてスイカのことだけ考えてなさい」 そう言うと京子は僕の手を引っ張って、そのまま校舎から部活棟に向かって走り 出した…子供のころからデリカシーの足りない奴だが、これで結構行動力のない僕 を引っ張って言ってくれているのには感謝している…それにいくらか霊感もあるた めか、僕の話を信じてくれいる数少ない人間だったりもする。 「でもいいの?お母さん、成仏とかさせなくて?ずうっとあのままじゃあ…」 「うん、僕もそう思ってるんだ…でもさ、もう少し、もう少しこうしていたいんだ… 多分お母さんもそう思ってる」 「…私は少し心配だな、晃がこのまま親孝行で人生を使っちゃいそうで…」 「うん…僕もいつかとは思ってるけど…」 京子はいつもそんな話をする、僕も取りあえずはそう答えるけど…それでも、未だ僕は その選択肢を選べないでいた。 515 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 01 54 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」③ 「…はあ、あきら…ふう…」 丑三つ時の人気のない校舎、その屋上で日高秋江はたった一人、晃に犯される事を想像しては自慰にふけっていた …丑三つ時はどうしても悶々とした気持ちになるのを止められないでいる自分に恥じながらも、その感情を押し殺せずにいた。 …いつからだろうか、晃の事を男としてみている自分に気づいたのは、父親にその姿が似始めてきてからだろうか…それとも、あの女のこと一緒に家路へ帰る姿を目撃してからだろうか…。 「あ…くっ…あああああ!!!」 幽霊が自慰する、そんな矛盾した行為を繰り返しつつも、秋江は晃に引かれていく自分を止められなかった。 「あきらあ…だいすきだよお…」 もう自分の気持ちには押さえが利かなかった、明日、いや今日にでも晃にこの気持ちを告白したかった。 「それじゃあ僕は帰るね、また明日…」 次の日、そういって階段に向かう晃に並んだ秋江は、晃の後姿を抱きしめた。 「うわあ!!どうしたのお母さん!?」 晃の背中にひんやりとした感触が迫る、実体はないにしろ幽霊独特の腐ったこんにゃくの ような手触りが感じられた。 「晃…行かないで…お母さん…もう駄目なの」 「え…うああ!!あ…」 晃は一瞬で体の自由が利かなくなった、金縛りという奴だろう…そしてそんな 晃の服を、秋江はまるで生きた人間のように脱がし始めた。あうあうとしか声の出 ない晃に秋江は接吻を繰り返した。 「愛してる…晃…愛してる…」「あう…あうう」 その日、晃と秋江は繋がった、何度も快楽をむさぼりあった、最早近親相姦の忌 避など快楽の前には敵ではなかった。 516 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 03 46 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」④ 「ねえ晃、最近だいぶ痩せてきてない?」 「……そう?」 京子は最近晃の変化に不安を感じていた、ここたった二日で晃の顔はめっきり痩せこけ、常 に幸せそうにしているのだ。 「まさか…ドラッグとかやってないでしょうね?」 「や、やってないよそんなもの!お母さんからもらったこの体はそんなものには…」 そしてまたお母さん、だ…一体あの二人には何があるのか…気になった京子は晃の様子を観察 するために、部室に顔を出さずにそのまま屋上で晃を観察することにして…その結果。 「うそ…」「うあ…あああああ!!」 見てしまった、晃の秘密を…アレでは痩せるわけだ、このままでは晃の体は大好きなお母さんに よって取り殺されてしまうだろう。 「晃…もう、お母さんとセックスするのはやめて…これ以上していたら、あなたは…牡丹灯篭みたいに…」 その後、京子は思い切って晃にそう告白した。 「…いいんだ、お母さんが望むならそれで…ぼくは…二人でいられれば」「駄目だよそんなの!!晃が死んだ ら私が悲しいよ!!」 「…親しい友人関係くらいなら、死んで数年もすれば忘れられるよ…」 駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ、このままじゃ晃が連れて行かれてしまう。そう考えるのが早いか、京子は自分 のスカートを捲り上げた。 「ほら見て晃…さっきのみてわたしこんなになっちゃったんだよ…もうなかまでぐしょぐしょなんだよ…その 位あきらが好きなんだよ、だからいかないで…だいすきだから、おねがいだからおいていかないで…」 そう言って、京子は晃を押し倒した。 「…ごめん、京子…」 しかし男女のウエィトの差は明白だった、晃は一気に京子を引き剥がすと、そのまま家路に帰った。 「う…あああああああああああああああ!!!!!!」 京子は叫んだ、力一杯叫んだ、晃を取られた、ずっと大好きだった晃を取られた…京子の胸の中にはそんな思い で一杯だった。いままで子犬のように自分を追いかけていた晃が自分を拒否したのだ…そして自分から死を選んだのだ。 「………なら、もう、とりかえすしかないよね」 泣き声を止めて、京子はポツリと呟いた。 517 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 05 22 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」⑤ その晩も、秋江は屋上で一人自慰にふけっていた、明日も晃は自分の下へ来てくれるという事を考えるだけで気分が高ぶって いた…晃は最近ひどくやせ細っている、もしかしたらもうすぐこちら側に来てくれるのかもしれない…そう考えると生きている晃 の事を心配するよりも、もはやずっと一緒にいられるという期待のほうが大きくなっていた。 ギイイ…そんなことを考えていると、ふいに階段側のドアが開いた…もしかして晃がここへたずねに来てくれたのだろうか?。 「あきら…あきらなの?」 そういって秋江がドアに近づくと…バババババババ!!!そんなモーター音が当たりに響いた。 「きゃ!!…ああああああああ!!!」 秋江は叫んだ、ドアから飛んできた何かによって、体…というか霊体を打ち抜かれたのだ、まるで生前のように秋江の肩に痛み が走った、キッとドアをにらむ秋江、その先には電動ガンと日本刀を構える…空ろな目をした京子が立っていた。 「今晩は晃のお母さん…そしてさようなら…あはははははは」 ババババババ!!片手に構えられた京子の電動ガンからBB弾の弾幕が放たれた!至近距離で 放たれたBB弾には不動明王の印字が彫られている、これを食らっては並大抵の幽霊はお陀仏だ。 「はあ!!」 秋江は瞬間的に身をそらした、BB弾も高速でない分与けることは不可能ではない。 「…避けるんだ…悪霊の癖に…晃を殺そうとしてるくせに…うああああああ!!!」 京子は電動ガンを投げ捨てると日本刀で秋江に切りかかった、もちろんただの日本刀ではない、 対幽霊用の儀式は施してあるようだ。 「幽霊に癖に!親子の癖に!死んでるくせに!!あああああああ!あきらをとるなあああああああ!!!!」 ブオン!ブオン!鋭い剣先が中を切る、秋江はかろうじてその攻撃を避けるが、とうとう壁際に追い込まれた。 普通の幽霊なら壁ぬけしたりして逃げ切れるのだろうが、地縛霊の秋江には無理な話だった。 「ふふふ、もう終わりですねお母さん…消えろろおおおおおお!!!」 「……はああ!!」 刺突一線で京子が迫った瞬間、秋江は空に飛んだ、空間で逃げられないのなら空に飛べばいいだけなのだ、い くら京子でも追いかけてはこれないだろう。 「甘ああああい!!!これで終わりだああああああ!!!」 京子は懐からスリングナイフを取り出して空中にはなった、しかし一瞬目をそらしたのが悪かったのか、ナイフ の先に秋江はいなかった。焦る京子、敵は一体どこにいるのか…。 「ここだよ、ここ」 「もらったあああああ!!!」 秋江は京子の眼前に迫っていた、しかし京子はあわてない、ポケットからハンドガン型のエアガンを取り出すと クイックドロウを秋江に決めた…秋江の胸がBB弾によって打ちぬかれる、崩れ落ちる秋江…その体は砂のように崩れ落ちた。 「あははははははは、勝った!勝ったああああ!!!」「誰に?」 京子の笑顔は一瞬で凍りついた、今しがた倒したはずの秋江の声が…体の奥から響き始めたのだ。 518 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 07 18 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」⑥ 「な…何をしようって言うの!?離れなさいよ!!」 「無理よ、だってあなたの魂と同調しちゃったもの…それにもう霊体がないから離れるのは無理ね」 「な…なんでアンタなんかと!!」 「晃が好きだからよ、私も貴方も同じように晃が好きだからその気持ちに同調できたの…京子ちゃん だったわね」 「気安く呼ばないでよ!この悪霊!!…あんたがいるから晃は!!!」 「そうなのよね…このまま言ったら晃は死んでしまう、そうする気持ちは私にもよく解るわ…今され 許してくれとは言わないわ…でも…晃をあんな目に合わせてしまって本当にごめんなさい」 「なら…晃を帰してよ!そして消え去ってよ!!」 「いいわよ、そのお願い、聞いてあげる…」 そう言うなり、京子の頭に秋江の声が響く事はなくなった…勝った、京子がそう思った瞬間、京子 の頭部に激痛が走った。 「ひ!ああああああああああ!!!!!痛い!痛いいいいいい!!!」 「…思ったのよ、こんなに二人とも晃がすきなんだから…それならいっそ、二人で意識を融合させ ちゃおうって…」 「あああああ!!!!いやあああああああああ!!!」 「大丈夫、痛みもすぐやむし…貴方の意識もしっかり残るから…」 「ぎああああああああああああああああ!!!!!あああー!!!」 …京子の甲高い悲鳴が校舎に響き渡った。 次の日の朝、秋江に会うために死ぬ覚悟を決めて、校舎に向かった晃の前に…京子が現れた。 「おはよう、晃…」 その笑顔と、名前の呼び方と、何より雰囲気で…晃は全てを悟った。 「お母…さん?」 ぱあん!にっこりと微笑んだ京子は晃にビンタをした。 「…一応私がいるってことも忘れないようにね!私はあたしで、秋江さんでもあるんだから」 「…ふぁい」 晃がそう答えると、京子はその体を抱きしめた。 「もう放さないからね…晃…あはははははは」 晃はその京子の声が、秋江の声と二重にかぶっているように聞こえた。 晃は思った、死ぬより恐ろしい事は普通にあるのかもしれない、と。 FIN 519 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 21 07 52 ID qDmINZD6 乙 520 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 21 45 20 ID GI9Xsxg0 男のヤンデレキャラっていうと敵キャラのイメージがするな VPのレザートとか 521 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 23 26 36 ID AGc5x+g1 ディオもヤンデレだな 522 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 00 52 45 ID eWldpsDr 恋するディオは切なくてジョナサンを思うとすぐにいじわるしちゃうの 523 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 32 59 ID u4NqwWR8 第20話、投下します。 524 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 33 53 ID u4NqwWR8 第二十話~異常~ とても心地のいい眠りだ。 脳が地面に沈み込んでいてびくとも動かなくて、それに倣うように体全体が言うことを聞かない。 つまり今の俺は熟睡しているのだった。 俺が気持ちのいい眠りだと思うかどうかには、判断基準がある。 まず、夢を見ているか。そして、眠っていると自覚しているか。 今は、夢を見ておらず、なおかつ眠っていると自覚している状態にある。 それこそが俺にとっての熟睡状態であるのだ。 いつの頃だったか忘れたが、眠っていて悔しい思いをしたことがある。 布団に潜り込んで目を閉じたら、次の瞬間朝だった、というものだ。 前日はとてつもなく体が疲労していたからそうなったのかもしれない。 それ以来、俺は夢にも邪魔されず、それでいて眠っていると自覚できる眠りを好むようになった。 そんな眠りから覚めたとき、俺は大抵幸せな気分になっている。 そして今、目を覚ましたらきっと幸せな気分で目を覚ませるはずだ。 俺は、起きた時刻が午前中だったら二度寝しよう、と考えながら目を開けた。 ***** そして、寝覚めは予想外に最悪だった。 頭の中に泥の塊でも詰め込んでいるように気分が重く、目が目やにでベタベタしていて上手く開けず、 さらに目の辺りが痒く、顔中に脂汗のようなものを浮き上がっていた。 体を覆っていた布団で目を擦る。少しだけすっきりした。 寝転がったまま目を開けると、天井の代わりに布らしきものが見えた。 左右に目を動かすと、布の端から天井が見えた。 天井からはチューリップのような形をしたシャンデリアがぶら下がっていた。チューリップの数は3つ。 ここは俺の部屋ではない。最初に思ったことはそれだった。 じゃあ、ここが俺の部屋ではないのなら、どこだ? 「ここは――」 どこだ、と独り言を続けようとしたが、やめた。 ベッドの傍らに座っている人物が、俺を見つめているのに気づいたから。 「……雄志君、起きたの?」 「香織か?」 腕を使って上体を起こす。間髪入れず香織から抱きつかれた。 香織は俺の首に両手を回して体を密着させている。相変わらずふくよかだ。 「雄志君! よかった、よかったあ……」 その言葉と同時に、香織の体から力が抜け落ちた。安堵のため息を吐く音が耳元で聞こえた。 「なんだよ大げさな。別に怪我なんかしてないぞ」 「だって……だって、もし雄志君が、ボクを助けに来たせいで、怪我しちゃったら……ボクどうしたらいいか。 ごめん……ボク、知らないうちに何か、悪いことしちゃったんだよね。 だからきっと、こんなところに連れてこられちゃったんだ……」 「いや…………」 こうなった理由を言うべきなのか?香織の父親のせいで、香織の身が危険にさらされたのだと。 真実を教えたら、香織は悲しむのだろうか――? 「ボクなんかと付き合ったせいで、雄志君……が、無茶しちゃって……。 もし雄志君が死んじゃったら、生きていけないよお……」 525 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 35 13 ID u4NqwWR8 こんな状態の香織には言えない。 言えば、香織は死んだ自分の父親の死を悲しむどころか、父親のやったことの罪をかぶろうとするかもしれない。 香織は昔から、他人が傷つくよりは自分が傷ついたほうがいい、と思っているタイプの人間だった。 俺が香織に何度かひどいことを言った時だって、文句は言うもののその後にはあっさりと許していた。 香織の額に傷をつけてしまったときだって、そうだった。 俺を責めたりはしなかった。ただ自分の運が悪かっただけだ、と言っていた。 そんな人間に、おまけにたった今泣いている人間に、さらなる傷をつけられない。 今はこう言うしかない。 「香織は何にも悪くない。悪いことなんかしてない」 「うそ……雄志君、嘘ついてるよ」 「どうしてそう思う?」 「だって、嘘ついてなくちゃ……そんなに優しいわけがないもん」 なんだその理屈は。俺が嘘ついてまで優しくするような男だと思っているのか。 ――だったら、こっちも屁理屈で応答してやる。 「恋人に優しくしちゃだめか?」 「…………へっ?」 「香織は俺と付き合ってる……恋人だろ?」 「……う、うん……」 「だったら優しくしたっていいだろ。だって恋人なんだから」 「それは……優しくしてくれるのは嬉しいけど……でも雄志君は前から優しいし……」 香織が俯いてぶつぶつ呟きだした。 こうなったらもう一歩だ。もう一歩で香織は陥落する。 「俺は昔から香織のことが好きだった。だから昔から優しいんだ。……それなら納得できるだろ?」 香織の頭に手を軽く乗せて言う。 予想通り、香織の顔がひくついた笑みになり、真っ赤な色に染まった。 「よく、そんな恥ずかしいこと言えるね……」 「そりゃそうだ。だって俺は――」 「わーーっ! い、言わなくていいよ、もう!」 「そうか? たぶん滅多に言わないだろうからもう1回ぐらい聞いておいた方が……」 「いいってば! ……ばか」 香織は俺の体から離れてそっぽを向いた。 頭の上には俺の手が乗ったままになっているが、それを振り払おうとはしない。 たぶん、撫でてくれ、という無言のメッセージを送っているのだろう。 メッセージ通り、もうしばらく撫でることにしよう。 しかし――ああいう台詞はあとになってくるな。なんだか首筋がぞくぞくしてきた。 どうして口にしている瞬間には恥ずかしくないのに、後になるとここまで恥ずかしくなるのだろう。 526 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 36 08 ID u4NqwWR8 「それで、さ。雄志君」 「ん?」 「いつまでボクの頭を撫でるつもりなの?」 「気が済むまで」 「別に……いいけどさ。あとちょっとだけだよ」 「ああ」 香織の髪は柔らかい。頭のサイズも俺の手の中に収まるぐらいの大きさだ。 一度手を止めて、指先で頭を握ってみる。 うん。柔らかい。 「ちょっ……くすぐったいよ、雄志君」 柔らかいな。本当に柔らかい。 まるで、簡単に握りつぶせそうなほどに――――あれ? 香織の頭から手を放す。 香織は「あ」と言うと、天井に向かって伸ばした俺の手を見つめた。 残念そうな顔をしているように見えるのは俺の気のせいではない。 だが、さっき俺が覚えた感覚は気のせいでは済まされない。 今なら香織の頭を握りつぶせる、と一瞬だけ思った。 「? どうか、したの?」 緊張感皆無、無防備な香織の表情。 今、右手を振り下ろせば――――簡単に香織を壊せそうだ。 「香織」 「なに?」 「悪いんだけどさ、扉の外で待っててくれないか? 後で行くから」 「え……だめだよ! まだ寝てなくちゃ!」 「いや、平気だって」 今のところは。 「本当に平気なんだ。頼むから……な?」 「わかった。けど、起きるのが無理そうならすぐに言ってね」 香織はそう言うと、腰掛けていた椅子から立ち上がり、ドアの方へと歩いていった。 体から力を抜く。倒れていく胴体をベッドが優しく受け止めてくれた。 ドアの開く音が耳に届いた。しばらく間を置いてドアの閉まる音とともに、部屋が静かになった。 自分の手を見る。どこも変わったところはない、20年以上を共に過ごしてきた手だ。 つい最近負った傷から心当たりのない傷まで、全てが刻み込まれている。 だというのに、さっきの俺は香織を殴ろうと一瞬だけ考えた。 どうなってるんだ? まるで、頭が痒かったから頭を指で掻いた、というぐらいに自然に行動に移そうとしていた。 考え事をしている今だって、知らないうちに指先が頭皮の痒い部分を掻いている。 それだけ自然に、当たり前のように、香織に手を出そうとしていた。 危害を加える寸前に手をどけられたのは偶然だ。運が良かった。それだけのことだ。 また香織が目の前に現れたら、今度こそ暴力を振るってしまう。 その後は、どこまで俺の行動がエスカレートするかわからない。 今は香織に会わない方がいい。少なくとも、俺の異常行動の原因がはっきりするまでは。 527 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 37 23 ID u4NqwWR8 その時、部屋の扉の向こうから人の声が聞こえてきた。 女の声、しかも叫んでいるような激しさだ。 ベッドから下りて、扉の方へ向かう。扉へ一歩ずつ近づく度に、声の調子がはっきりと耳に届く。 扉の前で目を閉じて、声を聞くことに意識を集中する。 扉の向こうにいるのは2人だ。女が2人廊下にいる。 片方の女が、もう片方の女を問い詰め寄っているようだ。 豪奢な装飾の施されている扉、それに付いている鈍い金色のドアノブをひねる。 扉が開くと、女の声はよりはっきりと聞きとれた。 「なにをなさっていたのですか! わたくしの居ない隙に部屋へ忍び込んで!」 「……だからさっきから言ってるでしょ。何もしてないよ。ただ雄志君を看てようと思っただけ」 「雄志……君?! なんと馴れ馴れしい……!」 「かなこちゃんこそなんなの? そんなに必死になって」 「そんなもの、決まっております! わたくしは雄志様を……あら?」 部屋から廊下へ一歩出た場所で、俺は2人の言い争う声を聞いていた。 俺を見て動きを止めたのはかなこさんだ。向かい合うようにして香織がいる。 そういえば、この2人は父親関係で繋がりがあったんだった。 昔何度か会っている、と聞いたことがある。誰に聞いたのかは覚えていない。 かなこさんがいることで、ここは菊川邸の中だと今更に気づいた。 かなこさんは香織を押しのけると、俺の目の前にやってきた。 「雄志様、もう起きても大丈夫なのですか?」 「はい。どこにも怪我なんかしてないんで」 「そうでございましたか……」 俺の顔に向けて、かなこさんが手を伸ばしてきた。 そのままじっとしていると、白い手が頬を撫でた。 「よかったですわ。本当に……あの時に、もしかしたら命を奪われていたのかもと思うと、わたくしは……」 「あの時? なんのことです」 「覚えておられないのですか? 昨日の出来事を」 昨日、俺はここ、菊川邸にやってきた。 それから地下室に行って――それから、どうした? 何かがあったような気がする。だけど思い出せない。そっくりそのまま抜け落ちている。 「昨日、雄志様はわたくしを助けに来られたのですよ」 そう。そうだった。俺はかなこさんと香織を助けに来たんだ。 でも、助けに、って……何から助けるつもりだった? 「そして、雄志様は身を呈して十本松あすかの魔の手からわたくしを守ってくださいました」 十本松……そうだ。あいつが、香織をさらって、かなこさんと一緒に地下室に連れ込んだ。 「守ったんですか? 俺が、かなこさんを?」 「はい」 「どうやって?」 「助けに来てくださいました。それだけで十分ですわ」 「助けにきただけなら、意味がないんじゃ……」 「いいえ。もし雄志様が来られなければ、こうしてお話しすることもできたか――」 ここで、突然香織が目の前に割り込んできた。俺を背にしてかなこさんと向かい合っている。 かなこさんは台詞を途中で遮られたせいか、顔をしかめていた。 俺は香織から距離をとるために一歩後退した。ついさっき殴りかけたことを思い出したからだ。 528 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 38 45 ID u4NqwWR8 「かなこちゃん。あんまり雄志君にくっつかないで」 「……わたくしと雄志様の会話の邪魔をしようと?」 「うん」 「いったい何の権利があってそのようなことをなさるのですか」 「権利なら……あるよ」 香織が振り向いて、俺の顔を見た。そしてまたかなこさんと向き合う。 「ボクは、雄志君の彼女だから」 「……彼女?」 「恋人って言いかえてもいいよ」 「なにを馬鹿なことを。雄志様は前世にてわたくしの恋人だったのですよ? その絆は今になっても切れることなく、わたくしたちを繋げているのです」 「それで? それがどうかしたの?」 「わからないのですか。わたくしと雄志様は必ず結ばれる運命にある、ということが」 「前世なんか信じてるの? 本気?」 後ろからは香織の顔が見えないが、わかる。今の香織は笑っている。 「本の読み過ぎなんじゃないの。前世なんかあるわけないよ」 「……香織さんに言ってもわかりはしませんわ。前世の絆の強さというものは。 雄志様ならば、わかるはずですわ。……そうでしょう?」 かなこさんが同意を求めるように見つめてきた。 頷きは返さない。俺自身、今はそのことがよくわからなくなっている。 以前ならすぐに否定していたが、どこかにひっかかっている何かが、否定させてくれない。 「百歩譲って、雄志君とかなこちゃんが前世で恋人だったとするよ」 「ええ」 「かなこちゃんは雄志君のことが好き。だけど雄志君はかなこちゃんのこと、好きだと思う?」 「ええ。はっきりと口にはされませんが、雄志様はわたくしのことを愛しておられます」 「はい、それ間違い」 きっぱりと、香織が否定した。 「雄志君はボクのことが好きなんだよ」 「それこそ間違いです。雄志様があなたのような小娘を好きになるはずがありません」 「一応ボクの方が年上なんだけど……ま、いいや。雄志君はね、ボクを好きだって言ってくれたんだよ」 「……戯れ言を」 「二人っきりでデートに行って、その日同じホテルに泊まって、好きだって言ってくれて……キスしてくれた」 かなこさんがまた見つめてきた。 「嘘でしょう? 雄志様」 香織の言ったことが嘘か真か。考えるまでもなく真実だ。 あの夜はキスだけでなく、その先までしようとしていたのだ。 結局はキスどまりだったが、もし香織が気絶しなければ間違いなくその先へ進んでいただろう。 何も答えずにいると、かなこさんの瞳が悲しげに揺れ始めた。 そんな目で見ないでほしい。裏切ってしまった気分になる。 かなこさんの顔が伏せた。続いて、香織がしゃべり出す。 「わかったかな、かなこちゃん。だからもう雄志君に近づかないで――」 529 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 40 20 ID u4NqwWR8 破裂音が廊下に響いた。 香織は途中で言葉を遮られていた。顔は右へ向けられていた。 かなこさんは右手を広げて、左へと振り切っていた。その右手が、香織の頬を打ったのだろう。 「いったいな! 何すっ」 また頬を叩く音。香織の顔が反対側に向いた。 「雄志様を……雄志様を……!」 かなこさんの手が、香織の首を掴んだ。指先が香織の首筋に食い込んでいる。 香織は手から逃れようともがいている。だが、かなこさんの手はまったく揺るがない。 「ぁ…………う……」 「よくも、雄志様を穢したな! ただの小娘が! わたくしの雄志様を!」 ふと気づいた。香織の身長が伸びている。 いや――違う。香織の足が床に着いていない。床から浮いている。 かなこさんが香織の首を掴んで持ち上げているんだ。 駆け出す。横からかなこさんの手を掴む。 香織の首から手を離させようとするが、なかなか動かない。女性とは思えないほどに力が強い。 「やめてくれ! かなこさん!」 「この女が……雄志様を誑かした! 唇を穢した! 絶対に許すわけにはゆきませぬ!」 「お願いですから、手を!」 「いいえ! たとえ雄志様の頼みといえど、それだけは聞けませぬ!」 香織の口からはすでに息も声も漏れていない。顔色はすでに青くなっている。 早くかなこさんの手をふりほどかないと、死んでしまう。 「この女も十本松あすかと同じ目に! 殺してやるのです!」 ……え。 「かなこさん、今、なんて……?」 「わたくしから雄志様を奪うものは、全て! 全て殺さなければならないのです! 十本松あすかと同じように!」 殺した? かなこさんが、十本松を殺した? 地下室、壁を染める赤黒い血、額に空いた黒い点。 思い出した。昨日地下室で十本松は死んでいた。気絶していた俺が目を覚ましたときには死んでいた。 室田さんから預かった拳銃は無くなっていた。かなこさんが拳銃を借りたと言っていた。 かなこさんが借りた、殺した。十本松が撃たれた、死んでいた。 「そんな…………」 嘘、嘘だろ。俺は十本松のことが■■なのに。■■だったのに。 この、目を剥いている女が十本松を殺したんだ。俺から奪ったんだ。 脳に電流が走った。脳から体へと熱が流れ込んだ。 右拳を固める。いくらでも速く、どこまでも強い力で殴れそうだ。 力任せに拳を振った。拳の先に重量感。 見ると、髪の長い女の体が浮いていた。自分の拳は女の脇腹にめり込んでいた。 女は驚愕の表情を浮かべていた。口からは苦悶の声が漏れていた。 拳を振り切る。女の体は拳から逃れて吹き飛び、頭から窓へ突っ込んだ。 窓ガラスが割れた。女の体は窓の向こう側へと消えていった。 530 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 42 54 ID u4NqwWR8 激しく咳き込む音が聞こえた。はっ、として視線を下に向けると、香織がうずくまって背中を上下させていた。 さっきまで香織の首を絞めていたかなこさんの姿はどこにもない。 いや――待て。 「今、俺……殴った?」 よりによって女の人を殴ったのか? かなこさんを止めようとは思った。だが、殴って止めようとまでは思っていなかったはずだ。 それなのに、殴った。廊下の窓ガラスが割れている。おそらく――いや、間違いなく俺がやった。 かなこさんを殴って、窓の向こうへ吹き飛ばした。 まさか……さっき部屋の中で香織に暴力を振るおうとしたときと同じ? 「……あ…………ぁ……」 震える足が勝手に後ずさりする。 こんなはずじゃない。俺は、香織もかなこさんも殴るつもりじゃ。 「げほ、けほ……ごほごほ! ……っは、はあ……雄志君……どこ……?」 香織が床に伏せたまま、俺に向けて手を伸ばした。俺の足はまた一歩下がった。 香織の手は俺の足を探るように右へ、左へ、ゆっくり動く。 今の俺が香織と一緒に居ると、さっきかなこさんにしたみたいに。 きびすを返す。そしてこの場から立ち去る。 ここに居たら駄目だ。香織にも、かなこさんにも、手を差し出してはいけない。 何がきっかけでタガが外れるかわからない以上、何も出来ない。 振り返る。香織は床に伏せて咳き込みながらも、まだ俺の足を手で探っていた。 恋人が苦しそうにしているのに、助けてやれない。 ――最低だ。今の俺は。 ----- 第20話はこれで終わりです。次回へ続きます。 531 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 02 12 45 ID SByGFIkk GJ!! 華と執事の出番が気になる 532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 03 18 25 ID zo3f0Qcx GJ! 雄志は完全に洗脳されとるなw 533 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 08 41 58 ID D1+mAFLp 530 ヘタレ返上の雄志オソロシス。 かなこさんは大丈夫だろうか(´・ω・`) 未だ前世の役割が判然としていない華の動向も気になる…… 534 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 18 32 31 ID W94PdDLJ 誰かヤンデレ大全買った奴いるか? 535 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 15 48 ID XD6KWkzd 534 買おうとした 536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 17 22 ID XD6KWkzd 534 買おうとした 537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 23 26 ID hpBe0E4I 534 買おうとして本屋まではいった 538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 27 53 ID mVPPo2FL 534 売った 539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 21 07 25 ID fZrCZt3S 流れを読まずに。 534買った。 ネタバレしようかと思ったが角煮で色々書かれていたのでそちらを見たほうが良かろう http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/833-#tag901 540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 22 51 08 ID vYpNknTK 530 (*^ー゚)b グッジョブ!! かなこ・・・|ω・`) 541 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/09/01(土) 04 46 40 ID xGctEgS9 530GJ!!ずっと見てきたけど雄志が結構変化したな。 雄志が【何に】乗っ取られようとしてるのか気になるな・・・ やっぱ先祖か? 542 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 14 59 28 ID MgJslepf 俺が書くとヤンデレじゃなくてただの狂気になるから困る 愛なんて微塵もない 543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 01 47 23 ID A/2fUxRu だったら引っ込んでろ 544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 02 00 21 ID 5PdijuYs 534 Amazonで買った。 一分で後悔した。 デレの無い闇キャラがヤンデレで紹介されてたりしてた。 個人的にヤンデレは病みと照れのダブルパンチでないと認めたくない。 545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 07 27 20 ID WVSONkMR よそでやれ 546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 13 07 52 ID NEXm7NKX 最近の遊戯王のアニメの敵キャラがヤンデレだと思うんだがどうかな? スレ違いならごめん 547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 13 32 39 ID +N6zHo0f ここは昔からヤンデレ系のネタは何でも歓迎だったんだぜ。 でも 546は知らないんだぜorz 548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 14 47 16 ID iNkyOYWP ヤンデレ大全買うなら三次元だけど1980年~1995年代のヤンデレが出てくる映画作品買ったほうがマシ。 けど三次元だから怖い。ホラー映画じゃないのにホラー臭い。 あと1980年代は髪型がださいので可愛い子が見たいと言う人にはお勧め出来ない。 549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 18 03 44 ID T4DrzKS/ 547 たぶんGXのユベルって奴のことだと思う。 主人公が子供の頃に持ってたカードに宿る精霊(この世界ではカードにデフォで精霊が宿っています)で 主人公と勝負した奴を全員主人公の敵だと思って、奇病で病院送りにしたりした。 一度アクシデントで燃えて無くなったんだけど、その時の痛みや苦しみこそが主人公の愛情表現だと思ってるらしく 自分も同じように苦しませるために、主人公一行を異世界に飛ばして、主人公を暴走させて仲間を殺させたり 二人だけの世界を作るために、暴走主人公に異世界を支配させようとした。 先週は愛について語ってたんだけど、愛の価値観がヤンデレっぽかった。 550 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 18 33 13 ID X3Wk02NX 548 おすすめのヤンデレ映画を教えていただけないか。 明日は近所のビデオ屋が半額レンタルなんだ。 551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22 20 38 ID WVSONkMR いやだからそういうのはよそでやれ 552 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22 29 30 ID XN5AxAJl 【審議中】 _,.ヒXナ,、 ( ( , ´/~⌒^ヽ ( ll( ノハノ) ) (リ( ゚ ヮ゚ノ∩ (,,)つ() iソ , ´ソW厄ヽ ) ) `(ノ i_ツ ´ 553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 39 41 ID AZ4QOR+9 ヤンデレっ娘依存度チェック ttp //kantei.am/15995 70点 554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 09 25 22 ID OFvSWUv3 72点だった。 555 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 09 41 32 ID My1bMjhr 71点でした 556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 10 58 32 ID 3U+qjjoQ ここはSSスレだと何度言えばわかるあほたれ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/ 557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 11 22 00 ID TxIaP079 60点だった もっと頑張らないと 558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 11 34 13 ID pIiuOgaQ 51点…… むぅ、まだ初心者に過ぎないと言うことか 559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 12 27 10 ID xZP8KQCM すげえ……90とか出やがった…… 560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 08 33 ID uS1zjAYp 49点 565には及ばないか………… 561 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 34 19 ID oPGh26xT 何?この流れ 562 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 45 24 ID BZD9Lmhr 自分の付いてけない話題を追い出そうとしてる人と、 それを無理やり押し込もうとする人の争い。 563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 54 03 ID OFvSWUv3 スレの歴史を知らない新参の自治厨がここ数日必死になっているだけだお。 564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 10 22 ID MJFh2fak ttp //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp066115.jpg 565 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 37 09 ID 2rAxs1GA 561 スルーを覚えましょう。わざわざ指摘したって何も解決しないんだし無駄。 566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 52 28 ID 7+Hl3DlB 誰が自治厨なのかさっぱりとわからん 567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 16 55 05 ID qe/uDw3T 自治厨はもっと酷いからな 568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 19 25 35 ID cHOcMPb0 556 そんな違法行為上等の板を、当然のように無差別にすすめるなとw 569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 00 48 13 ID iW3u6lqa 意味がわからないが まあじゃあこっちにでもいけよ http //idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1176207104/ 570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 01 53 39 ID RZjP9n2V あいのり見たやついる? 571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 03 46 32 ID Y3i2KHfm 3次には興味がないと何度(ry 572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 06 53 12 ID VxamU32v 570 kwsk てかなにかあったのか? 573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 12 05 23 ID 5UfkloWj 570 取り合いでライバル刺したん? 574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 13 00 16 ID RZjP9n2V いやそこまで過激ではないのだが、女新メンバーの体験談でオシャレな復讐とかいうのがあったんよ。 自分の誘い断って別の女と初詣行っておみくじ引いてきたから、彼氏が買い置きしてるタバコ全部に大凶って書くとか 花火大会に別の女と行ったら彼氏の趣味のお香を黒く塗った花火と入れ替えたり 別の女が作ったパスタ食ったから風呂一杯にパスタ茹でたとか。 いちいち「そんなにおみくじが好きなら・・・・・・」「そんなに花火が好きなら・・・・・・」「そんなにパスタが好きなら・・・・・・」とか言ってて少し怖かった・・・・・・。 別れた彼氏いわく「お前といると頭がおかしくなる」 ちょっと皆には軽すぎるかな? 長文すまんかった 575 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 14 00 37 ID GW+xV/Py >別の女が作ったパスタ食ったから風呂一杯にパスタ茹でたとか。 不覚にもワロタ。 いい病みだとは思うんだが、 個人的にはその怨念が浮気相手の女の子の方に向いてくれるとなお嬉しい。 576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 16 41 54 ID B7WbRdid 574 単なる嫌がらせの領域を出ないな ってかむしろギャグとしては笑えるな 風呂一杯のパスタってどんだけwww 577 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 18 35 52 ID 0rwH+Fvq そのメンバーはどの辺がオシャレだと思ったんだろう? しかもそんな事すりゃ、男が逃げるのは分かりきってると思うんだが。 578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 19 25 26 ID qKx/f8NX 風呂いっぱいのパスタって気持ち良さそう 579 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 23 13 45 ID jjPlFvZv 575 何言ってんだ パスタにかけるソースこそが本題だろうが 580 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 23 15 28 ID RZjP9n2V 女「ちょっとアルデンテ気味でしたね」 これ書き忘れてた 581 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 00 45 37 ID 2aRWDBTb イミフ 単に頭弱い子なんだろ 582 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 10 40 53 ID wJs/fLXw 浮気した男がパスタの如く風呂でゆでられてたんだよ そして食べた感想が 580 583 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 17 02 23 ID wHBvtiVy 要はミートソースか 584 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 21 41 20 ID HNS2FSf1 549を読んで先週の遊戯王見たら本当に敵がヤンデレでワロタw まさか遊戯王でヤンデレを見ることになるとは思わなかった 585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 02 05 ID I5S3e6yj ジワジワヤンデレが流行ってきたんかな? しかしスクデイ大丈夫か?あれ 586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 05 37 ID Vn5MKjpe 584 今週はもっと病んでた 殺したいくらい愛してるとかそんな部類のヤンデレ 587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 53 25 ID uST5hzOM スクールデイズ関連で、ちょっと思いついた。「我が子へ」の 後日談。 主人公の桂真は、自分を束縛したがる、母親、桂言葉に嫌気が さしてきた。そんな、ある日、真はふとしたきっかけから、同じ クラスの西園寺かおりと仲良くなる。 登場人物 桂真 主人公。帰宅部で何に対してもやる気がない。最近、異様に べたべたしてくる、自分の母親に嫌気がさしている。 桂言葉 真の母。16で真を生んだため、まだかない若い。息子に 死んだ主人の面影をかさねており、真を一人の異性として 見始めている。真が言葉を嫌うのはそのため。 西園寺かおり 真の同級生。親は殺人罪でつかまり監獄の中にいる。 今は、祖母に引き取られている。明るくて、前向き な性格。 かおりと真がつきあったら、言葉様、覚醒。 588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 23 44 20 ID kkRM/let 584 カードに精霊が宿ってるほうに驚いた俺は遊戯王初回からリアルタイムで読んでいた世代。 遊戯でないのかYO! 589 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 23 50 01 ID ZZ//yTw3 俺は、言葉が発狂するのが先か、世界が言葉に殺されるのが先かのサスペンスだと思う。言葉が先に発狂しても、成長した止に殺されるだろうけど 590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 01 26 23 ID fsojbCOt 588 第一話にだけ出た。 一応同じ世界の続編だから。 しかし子供はヤンデレな敵をどう思ってるんだろうか。 俺もヤンデレ好きでなかったらあれには耐えられない。 591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 02 56 25 ID QkXQMRre ttp //www.geocities.jp/bee_langley/School_days/sd_kousatu.html ttp //www.geocities.jp/bee_langley/School_days/kakeizu.jpg 592 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/09/06(木) 02 57 24 ID cHmz68Sm スクデイってヤンデレ漫画か?教えてくれ 593 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/09/06(木) 03 15 58 ID 6YszzsOF http //pussyland.11.dtiblog.com/ 594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 13 22 37 ID 0+NTBgxc mixiのヤンデレコミュで立ち上がった「ヤンデレ辞典(仮」。 何かいきなり企画倒れっぽい雰囲気だけれど、一応晒しとく。 ttp //www40.atwiki.jp/yan_dere_love/ 595 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 13 33 07 ID oynrwI2r ヤンデレ図鑑(キャラ名別) あ行(キャラ)0名 か行(キャラ)0名 さ行(キャラ)0名 た行(キャラ)0名 な行(キャラ)0名 は行(キャラ)0名 ま行(キャラ)0名 や行(キャラ)0名 ら行(キャラ)0名 わ行(キャラ)0名 -------------------------------------------------------------------------------- ヤンデレ図鑑(作品名別) あ行(作品)0作 か行(作品)0作 さ行(作品)0作 た行(作品)0作 な行(作品)0作 は行(作品)0作 ま行(作品)0作 や行(作品)0作 ら行(作品)0作 わ行(作品)0作 俺は泣いた。 596 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 16 57 22 ID NiVG/zZ4 ほトトギす 597 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/09/06(木) 17 09 43 ID edehn1BA 818 :イラストに騙された名無しさん:2007/09/06(木) 15 16 47 ID FTJ3vG2L フレデリカ、この戦いが終わったら…… 私は君より七歳も年上だし、なんというか、その、生活人として欠けたところがあるし、その他にも欠点だらけだし、 いろいろと顧みてこんな事を申し込む資格があるかどうか疑問だし、いかにも地位利用をしているみたいだし、 目の前に決戦を控えてこんな場合にこんなことを申し込むのは不謹慎だろうし…… だけど言わなくて後悔するよりは言って後悔する方がいい…… ああ、困ったものだな、さっきから自分の都合ばかり言ってるな。要するに……要するに 結婚してほしいんだ これがホントのヤン・デレ 598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 15 43 ID /NZBIwL6 597の大馬鹿野郎ー! 599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 31 52 ID YanfzkTY 595 むしろこれから増えていくのが見れるなら楽しみだ でもヤンデレキャラって辞典作るほど居るのか? 600 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 48 30 ID jfmbEHqZ ちょっとお前ら自粛しようよ スレが雑談で埋まっちまう
https://w.atwiki.jp/actors/pages/16335.html
ヤンネ・フーティアイネンをお気に入りに追加 ヤンネ・フーティアイネンのリンク #blogsearch2 ヤンネ・フーティアイネンとは ヤンネ・フーティアイネンの88%は気合で出来ています。ヤンネ・フーティアイネンの8%は優雅さで出来ています。ヤンネ・フーティアイネンの4%は利益で出来ています。 ヤンネ・フーティアイネン@ウィキペディア ヤンネ・フーティアイネン ヤンネ・フーティアイネンの報道 gnewプラグインエラー「ヤンネ・フーティアイネン」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 ヤンネ・フーティアイネンのキャッシュ 使い方 サイト名 URL ヤンネ・フーティアイネンの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ヤンネ・フーティアイネン このページについて このページはヤンネ・フーティアイネンのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるヤンネ・フーティアイネンに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。