約 83,012 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/20988.html
登録日:2012/02/26(日) 20 30 09 更新日:2021/01/29 Fri 21 06 27 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 17歳 ちんちくりん ギルティクラウン ダリル ダリル・ヤン ダリル坊や ツンデレ デレル・ヤン←素敵・ヤン ネタバレ項目 ファザコン ライバル? 万華鏡 不遇 優しい子 内山昂輝 萌えキャラ 金髪 闇バナージ 闇一夏 もしかして:織斑一夏 誰が呼んだか 闇 一 夏 ダリル・ヤン(Daryl Yan) ギルティクラウンの登場人物。 CV:内山昂輝 GHQ・アンチボディズに所属する少年将校。 16→17歳。階級は少尉。 誕生日:8月23日。 GHQ司令官ヤン少将の息子。 搭乗機体は 〈シュタイナー〉 ↓ 〈ゴーチェ〉 ↓ 〈ゲシュペンスト〉 ■人物像 通称皆殺しのダリル。 戦闘要員として極めて優秀なエンドレイヴ操縦技術を持ち、若年ながら尉官の位を得ている。 その一方で、忍耐力や自制心が欠落した人格を備えており、友達はいないし部下にも恵まれない。 将校という立場を弁えず、無断で出撃することもあった。 母親はおらず、父親のヤン少将からは「自分の息子であるか否か」を疑われており、親の愛情を受けないままに育って歪んだ。 任務で処分対象を容赦も躊躇も無く殺戮する姿勢から、前述の二つ名で呼ばれる。 物語冒頭では父親の七光りを笠に着た言動で周囲の人間を大いに困惑させている。 アポカリプスウィルス感染者の夫の命を乞う女性に対し、彼女の幼い息子が見てる前で暴力を振るいまくったことで、視聴者にかなりヤバめの人格破綻者の印象を植え付けた。 目鼻立ちの整ったイケメンであることとエキセントリックな精神面のギャップに魅了されたファンは少なくない。 ところが…… ■能力 エンドレイヴ操縦の腕はGHQの中でもトップクラス。 量産機の〈ゴーチェ〉で篠宮綾瀬の駆る最新型〈シュタイナー〉を圧倒する。 恙神涯や桜満集がいなかったら単騎で葬儀社殲滅も余裕かもしれない。 しかしコミュニケーション能力は極めて粗雑で、対人関係を悪化させがち。 ヴォイド 『光学兵器を反射するバリアを張る万華鏡』 第2話にて登場。 エンドレイヴの遠隔操縦座席に寝ていたダリルを集が強襲して取り出した。 見た目は万華鏡というより少し大きめの拳銃といった感じ。 GHQが敷いた布陣を瞬く間にドーム状に覆い、発射された弾丸を悉く反射し、仲間を皆殺しにした。 ……と、キャラクターの濃さを挙げ連ねてきたが、問題はそこではない。 差し当たっての説明は以下の一文に集約される。 本作の放映開始直後は、彼は集と涯のライバルと目される登場人物だった。 だった。 だ っ た。 だ っ た。 うん、過去形。 何の因果か任務に向かう先々で、脚本の魔手か物語の進む先々で、彼の運命は惨憺たる有り様となっていったのだ。 だがしかし、その結果意外な茶目っ気を垣間見せたり、サブヒロインとフラグを建てたり(後述)と人間味を増していった。 数々の不遇を乗り越えた先に待っていたのは、性格が丸くなった自分自身だったとは物語冒頭の彼も予想だに出来なかっただろう。 そして現在、殺伐とした展開が続く本作において、彼は屈指の薄幸の萌えキャラと化している。 ◆ダリルきゅんかわいいよダリルきゅん 以下ネタバレにつき注意。 気絶しているうちにGHQの部隊壊滅 〈シュタイナー〉奪われてしまいました →Σ(゚Д゚;)何だよそれぇ!? 17歳の誕生日パーティー 大きなケーキに蝋燭立ててパパを待つ →(´;ω;`)来ない…… 涯への敵愾心から施設内で発砲 →制御装置故障につき衛星軌道兵器が都内に落下 左遷先の暑苦しい上司の命令で今回のお仕事はミサイルポッドを横に倒すだけ →「何でこの僕がこんなしょぼいことを……」 エンドレイヴの機体識別番号は自分の誕生日 →そんなことも解らないパパは蜂の巣にしてやるァアアア!! ゴースト部隊による民間人の殺戮を見て →+(・ω・´)「殺し方に愛がないよ」 集達の通う高校に潜入していたはずが、文化祭の準備を手伝わされる →お駄賃の林檎飴ぺろぺろ(^ω^*) →(#^ω^)「あのちんちくりん、こんど会ったら絶対いぢめてやる」 鶫達のダミーが殺されるのを目撃 →動揺(;´ω`)… →本人は生きてた →生きてたのかよ!(;゚∀゚)=3 涯様に逆らって鶫達の逃げる時間を稼ぐ →命令違反で拘束される →上官にビンタされたのか、両頬を林檎みたいに真っ赤に腫れ上がらせて失神 なんでこいつはこんなにかわいいんだ!? 活躍なんてまっっっっったく無いがな! ◆鶫(ツグミ)との関係 第14話にて鶫(CV:竹達彩奈)にこき使われたことから、彼女とフラグが急浮上。 彼女のダミーが殺された時には心を痛め、発砲することが出来なかった。 また、鶫の存在をエンドレイヴ越しに再確認すると、文句を言いながらも復活した涯とゴースト部隊から彼女を庇った。 何だただのツンデレじゃないか。 ダリル?「俺のクソ女ァア!!」 お呼びでないよ。 ◆VS桜満集 現在、全戦全敗。 能力発動中の集がエンドレイヴのセンサーに反応しないため、彼を「顔無し野郎」と呼んで目の敵にしていた。 テンプレ:「顔無し野/郎ォオオ!」スパッ ちなみに集のダミーが殺された後、本物の生存を知らされてもあまり気にしていなかった。 ◆VS恙神涯 現在、全戦全敗。 ルーカサイト攻略戦時は生身の涯にエンドレイヴを機能停止させられている。 何度も煮え湯を飲まされてきたため、涯個人に対する敵意は半端無く強い。 このため、後にGHQが涯率いるダァトに服従することになった際には怒りを露にした。 鶫も狙われかねなかったから……か? 実際この時、父親とその愛人を自らの手で殺害した場面がデジャビュっている。 以下最終決戦ネタバレ。 「だって悔しいじゃん? ヴォイドにやられっ放しっての」 「それに――死に方くらい、自分で選びたいしね」 ローワン君(嘘界の部下)と共にダァトと手を組み、葬儀社との決着を付けるため自ら〈ヴォイドゲノムエミュレーター〉の実験に志願。 大型エンドレイヴ〈ゲシュペンスト〉に搭乗し、〈シュタイナーA9〉を駆る綾瀬らの前に立ちはだかる。 エミュレーターで発現させた『万華鏡』で葬儀社側の弾丸を悉く弾き返し、圧倒。 「お前らを殺れば、僕は僕でいられるんだ!」 「皆殺しのダリルでェ――ッ!!」 エミュレーターはまだ試作段階であり、ヴォイドを酷使するダリルの身には徐々にキャンサーが表出していた。 かし涯が集に敗れたことでエミュレーターが作動しなくなり、それに乗じた鶫のバックアップで綾瀬に敗北を喫した。 集が発動した『右手』によってキャンサーは消え、ローワン君には身を呈して救われ、エレベーターで崩壊するタワーから脱出する。 その後の消息は不明。 頼んだぜwiki籠り! ガッツで編集だ! オーケー、冥殿! ここからは俺に任せてくれ! ガッツで追記・修正だ! 冗談じゃないよ…… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ローワンが言ってたように親が駄目すぎなだけで本当はいいこなんだろう 小説によると死体は発見されてないとジャーナリストがつぐみに言ってる -- 名無しさん (2013-10-20 15 14 57) 「なあにしやがんだこのアマ!!菌が移るだろうが!!!」 -- 名無しさん (2013-12-24 21 52 20) 二期から突然ヘタレになるのが嫌だった。外道は最後まで外道を演じて華々しく散って欲しかったな -- 名無しさん (2014-02-10 19 29 15) 汚物処理 -- 名無しさん (2015-08-22 15 36 28) 送信ミス -- 名無しさん (2015-08-22 15 37 02) 再編ものの二次創作のほうが遥かにライバルしてるという -- 名無しさん (2018-01-07 14 01 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1090.html
801 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 02 00 ID LzUN6Ghd 「私、知っているのよ。一昨日のこと」 一昨日というと、えっと、昨日が十五日だから十四日。バレンタインデイだ。 「あなた、チョコレートを貰っていたでしょう?」 「……なんで知ってんの?」 「すり替えたから。私のオレンジのと、入ってたワイン色の箱」 「なぜ?」 「なぜって、そんなの…………許せないからに決まってるでしょ!」 超至近距離からの音波が聴覚をかき乱す。 いかれたのは左耳。しかし耳に手を当てようにも左手はすでに葉月さんに掴まれている。 左手を引かれ、振り回される。落ち着いた場所はベッドの上。 葉月さんは、右手で俺の左手を、左手で俺の肩を押さえ込み、上から被さっている。 要約すると、俺は押し倒されていた。 「いつのまに受け取ったの? 私はあの日、教室に飛び込んできたあなたから一目も離さなかったのに」 「あの、信じてもらえないかもしれないけど、あれは弟がギャグでよこした代物で」 「見え透いた嘘を吐かないで! 弟君がそんなわけわからないことするはずないでしょ!」 葉月さんの中にある弟の像がそうでも、リアルの弟が阿呆なことをしたのだから、俺に文句を言われても困る。 しかし、思ったことを口にできない俺がいる。ほんと、弱いね。 「きっとあの子よ。木之内澄子よ。あの子に受けとったんだ」 「違う。澄子ちゃんは弟のことが好きなんだ!」 葉月さんが息を呑んだ。 ただそれだけなのに、より気配が不穏になる。 「なに…………それ。ちゃん付け? 私には、名字にさん付けなのに。 あなたと木之内澄子は、そこまで仲良くしていたの?」 最悪だ。てめえで悪化させてりゃ世話ねえ。 特別に仲が良いわけじゃないけど、ある程度の関係があると知られてしまった。 一般的にはちゃん付けなんて、かなり親しくないとできないものだと認識されている。事実、俺だってそう思う。 こうなると、もはや手を付けられない。 澄子ちゃんは弟を好きなんだと主張しても、そんなものではちゃん付けのインパクトを消せない。 反転した状態からさらに半回転したのか逆に回ったのか、ともかく普段通りになった葉月さんの声が耳に届く。 「呼んでよ。私の名前、呼んで。 葉月さん、じゃだめ。葉月、もだめ。 他の誰でもない、私のためだけにある、特別な名前。 呼び捨てにして。いっぱいいっぱい、どんな言葉よりも多く口にして。 家族に呼ばれるのと、あなたに呼ばれるのとじゃ全く違うの。 ずっとずっと、好きな人から呼ばれていないから、乾いてるの。飢えてるの。 満たしてくれたら、許してあげる。心から、あなたの全てを、私は受け入れる」 甘い誘惑。口に含んだら抵抗なく溶けてしまいそう。 受け入れずに拒むのが惜しい。 ――そもそも、拒んでどうする? 意味があるのか? 名前を呼んでいいのなら、それでいいじゃないか。 友達同士で呼び合うのは普通のことだ。それ以外の、例えば友達ですらない花火を俺は呼び捨てにしている。 葉月さんの名前を呼び捨てにするのは構わない。 構わないなら、そうしてもいいはずなのに、どうして俺はそうしていないんだ。 「やっぱり恥ずかしい? なら、こうしよう。 私もあなたの名前、呼び捨てにする。二人で一緒なら、問題ないでしょ。 ずっとずっと、ずーっと二人きり、いつまでも何も変わらなければいいんだよ。 ここで決めちゃえば、困る事なんて無くなる。 私が、ずっとあなたを助けるから」 俺は助けられたいんじゃない。守りたい。 学校で会う友達、毎日の生活、そして家族。 葉月さん。あなたは俺以外にも、俺が守りたいものも守ってくれるのか? ――――違うどころか、もし俺と俺の大事なものを引き離すなら、あなたの願いを俺は叶えない。 802 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 03 09 ID LzUN6Ghd 着メロが鳴った。 聞き覚えのある音色。数年前に放映された戦隊モノのオープニングテーマ。 俺が、自分の手で自分の携帯電話に設定した音だった。 「携帯電話、たぶん俺のだ」 「どうでもいいじゃない。それより、早く答えて欲しいな」 「どうでもよくはないよ。もしかしたら弟からかもしれない」 可能性はゼロに限りなく近いが、嘘ではない。 「まあ、いいよ。でも見終わったらすぐに返事してもらうから」 葉月さんが取り出した携帯電話を受け取り、開く。 すでに音は鳴りやんでいる。届いていたのはメールだった。 送り主は――誰だ? メールアドレスが表示されているけど、これは一体誰のだ? それにタイトルもない。無題だから、迷惑メールの類ではなさそうだが……。 「早く見て。あんまり待たせて欲しくない」 頷いて、メールを開く。 中身を読み、すぐに送信者と、送信者がどんなつもりで送ったものかわかった。 世界中にただ一人、俺のことをこう呼ぶ人間がいる。 おにいさん、と。 ちょっとだけ他人行儀だけど、たまに呼ばれると無視はされていないのだと安心させてくれる呼び方。 そう呼ぶ人間からメールを受け取ったのは今が初めてだ。だからメール送信者が不明だった。 頭を下げてでも聞いておくべきだった。 あいつが――――二つ年下の妹が、俺にメールを送ってくる。 そんなことが起きるのはたった一つ、緊急事態が発生したときだけなのだから。 タガが外れた。目的と目的地だけしか頭に浮かばない。 体の上に乗った葉月さんも、ちょっと動かしてしまえばすぐにどけることができる。 葉月さんの背中に手を回す。すると拘束する力が一瞬緩み、油断が生まれる。 左側へ押しやり、ベッドに押し倒す。 葉月さんの顔が紅くなった。だが、そんなことはどうでもいい。 ベッドから飛び降り、保健室のドアを力ずくで開き、下駄箱へ向かって突っ走る。 背後から呼び止められようと、追いかける足音が聞こえようと構わない。 靴を履いている時間がもったいない。一刻も早く、向かわなければ。 妹、変なメールを送ってくるんじゃないよ。 おにいさん助けて――――なんて、普段は絶対に言いやしないくせに。 803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 05 11 ID LzUN6Ghd 今回はここまでです。 冒頭の部分はノリで書きました。あまり深読みなさらないように。 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 13 37 ID Wr7YWjJB どうしよう…なんだか葉月さんのデレにキュンキュンきてる…… GOD JOB 805 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/06/02(月) 01 27 22 ID Abj9im7l 妹が心配で眠れない。 806 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 26 18 ID fxUq7nQY GJ! しかし、お兄ちゃん。唇を奪われてしまった以上はちゃんと責任をとらないとダメだ。 それなのに逃げるなんて……。 807 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 48 32 ID cMCvg7c4 GJ! お兄ちゃん、兄としてカッコイイが墓穴掘ってるぞw 808 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 51 30 ID 8AgYHon3 GJッス! ちゃん呼びの所からの展開がマジツボでしたwwww つーか兄貴カッケェよー 809 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 05 10 01 ID QW9b70Y9 GJ! また葉月さん可愛すぎる けど報われないなw 810 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 10 22 26 ID WPrbWoGX GJ! 放置された葉月さんはどう動くのかも気になる。 そして妹に何があった!? 811 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16 26 14 ID KNux1fxl GJ! 兄は兄としては合格だけど男としては失格だな 812 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 17 49 26 ID o7292MkC 786 ずっとまっていました! GJ! かわいいよ、かわいいよよづり 813 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 20 18 06 ID VBF9iMnm GJ!!!! 兄貴、最高だ。 妹に何があったのか。そして葉月さんが何やらかすか、楽しみだ。 814 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22 02 17 ID C4Ud7Gyk よづりも傍観者も来てたのか。両方GJ! よづりかわいいよよづり さて今回も兄レーダーが働くのか? 815 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22 59 08 ID 9fMee8Rr 葉月さんお願いだからここは耐えてくれ・・・・。 妹の命がかかってるんだ。 816 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 02 47 30 ID Kr5Qq8x5 問4 以下の事態が起った場合を想定せよ。 (例) 最近、主人公が泥棒ネコと仲が良いのでその泥棒ネコを退治したいヤンデレヒロインがいます。 けれど、その泥棒ネコは実は不死身の怪物で、とても殺せそうにありません。 仕方がないので主人公を自分だけのものにしようとしますが、 泥棒ネコの差し金か、主人公もまた死なない存在になっていました。 ヒロインは殺せない。主人公も殺せない。 そんな状況に陥った場合、ヤンデレヒロインはどんな行動を執るか? 817 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 07 15 24 ID vWXUZ86s 主人公の手足をもぎ取って、飼い殺し または泥棒ネコの手足をもぎ取って、売り飛ばす もしくはヤンデレヒロインが不死身の怪物をも殺す異能者 818 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 07 57 22 ID uZYUB6tn 最近起こったそれに近い例で考えれば… A.泥棒猫との戦いを放棄し全力で彼と引きこもる 819 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 08 16 45 ID OULmyzZU 817 両儀式はヤンデレですねわかります あーなんか変な記事思い出したぜ 820 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 09 42 59 ID zHjzU52F 816 「あの女本当に不死身だったんだね、刺しても潰しても切り落としても生き返るからびっくりしちゃった」 「でもいくら不死身でも力がそのままじゃ私の○○くんに対する愛に勝てるわけないよね」 「え?あの女は今どうしてるかって?さあ…」 「確か崖に吊るして禿鷹につつかせたか、1㌧の重り付けて海に沈めたか、どっちかだったよ」 「そんなことより…○○くんも不死身、なんだよね」 「ずっと私が好きになった時の姿の○○くんでいてくれるんだよね」 「死ぬまで…ううん、死んでも離さないからね、○○くん♪」 こうですかわかりませ(ry 821 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 11 05 35 ID OpitbDKy 式はツンギレだと公式発言が(ry 822 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 13 18 31 ID Sp9ZqmUr 流れぶった斬って悪いんだが…とうとうヤンデレの夢をみた 知らない女に監禁される夢をみた。多分あれがヤンデレなんだなってわかった なんかスタンガンで気絶させられて連れ去られて監禁されたらしい そんで「心配しないで。○○は私が一生世話してあげるから」とか笑顔で言ってくんの… ヤベーぞマジで…アレはヤバイ…。知らない部屋で目が覚めて知らない女がなんかもうあんな…… 俺ずっとこのスレ見てきたけどさ、しばらくこのスレ見るの止めるわ。ヤンデレマジ怖ぇ… 仮に知ってる女がヤンデレになっても怖いわ。お前らマジで気をつ 823 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 14 13 09 ID WSYGH40K 無茶しやがって・・・ 824 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 14 23 06 ID hx5RGoIg 俺なんて血の海で微笑む彼女の夢を見た。 手には俺が愛用していた文化包丁が… 足元には友人と事務の女の子達が… な夢だった。 825 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 13 07 ID bKvB5Ed4 お前らそれを絵か文にするんだ。そうすれば神が現れるはずだ 826 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 25 53 ID Sp9ZqmUr 822だがなんで最後の二文字が消えてんだ…? とにかくお前らヤンデレには気をつけろ。ヤンデレになりそうな女にもマジで気をつけろよ リアルな夢だったせいか二つの意味で目が覚めたわ 827 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 44 08 ID mGqGZrk3 826 俺は夢の中のヤンデレとはバカップルになったが愛が足りないんじゃないか? 828 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 07 29 ID 8VlfHGxk 俺も監禁される夢を見たけどやっぱ良かったよ 2人だけの世界。誰にも邪魔されることなく2人の愛を育むんだぜ やっぱ愛の究極体だと再認識した 829 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 20 03 ID PHJo/ds8 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか 830 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 51 25 ID Iwe3MX0J 多分、俺には彼女がいるからヤンデレの夢が見れないんだな・・・・ よし、彼女とちょっくら別れてくるわ。 831 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 01 46 ID 1pmV62+0 この間書いたけど、ヤンデレが行方不明になり自分がヤンデレ化した悪夢を見た俺にとっては羨ましい限りだな。 ところで話は変わるが、日本の音楽ってほとんどの曲が恋愛が絡む曲だよな。 で、その内のかなりの曲はヤンデレ化するぐらいの想いって解釈できる歌詞である気がするんだが、気のせいか? 実際、聞いている連中にはヤンデレ化なんざ絶対しないスイーツ(笑)だらけだと思うけど。 832 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 02 45 ID L3zIrt2D 830 あばよノシ 833 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 07 52 ID hZBelY/p 830 来世で会おうな 834 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 19 45 ID 2pgfSEJ5 監禁されるシチュでふと思ったんだけど いずれは俺も歳をとるわけだしおまえは爺さんになっても愛してくれるのかと詰問したい 途中でやっぱり解放してあげるとか言われても何年も監禁された後だったらどうやって一般社会に復帰すればいいのかと まぁでもこんなのは杞憂でしかないかもな ヤンデレに監禁されて何年も生きていられるものかと(ry 835 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 24 14 ID /8kx1Uub ヤンデレの愛は永久不滅だと信じてる 836 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 40 29 ID bKvB5Ed4 その前に一緒にあの世行きだろ 837 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 00 56 ID 5wIRqtHn 828 わがままな俺は外出許可を付け加えた監禁生活を夢の中でおくったw なんでも現実的にとらえてしまうからな・・・。 「食費はどうしよう」とか、夢がなくていやだね。 830 待て!よすんだ!!! 「すまない、俺と別れてくれ・・・・・・・・うわお前なにをすrgl;skhzsh!!!!」 ・・・遅かったか(´・ω・) 838 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 07 37 ID YUSBdCkw 夢の中で育てた脳内彼女 最初はもてない自分をせめて夢の世界だけでも慰めるための道具がいつしか現実へも影響を・・・ 839 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 35 00 ID /ox9h0K9 それはヤンデルのがお前だw 840 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 40 03 ID hx5RGoIg 最近このスレ見すぎてヤンデレの夢しか見れなくなった。 ある日女の子に地下に監禁されて、長い時間が経ち、気づいたらその彼女と陽の当たる生活に戻っていた。 だが、彼女に似た子供が三人もいた。 …そんな夢を昨晩は見た。 今晩も別のシチュ楽しんでくるわ。 841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 53 34 ID ///IRyiF 「その女の子をよく見ると実はおまえのオカンだった」ていう呪いをかけた。 呪いを解くにその夢の詳細語るがよろし さすればNA☆N☆ZIの呪いを解いてあげるにゃ~ 842 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 23 13 11 ID qhKzKw8H Giftのきりのんはマジでその呪い使ってたな 恐ろしすぎるw 843 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 00 41 15 ID /87ejD5N 841 ママン属性のある俺にだったら呪いでもなんでもないぜ リアルママンは勘弁だけどな 844 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 13 27 27 ID VeqZuhpd てか気付いたら477 KBじゃないか。 次スレ立ててくる 845 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 13 32 12 ID VeqZuhpd 立ててきました ヤンデレの小説を書こう!Part16 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212553842/ 846 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 16 46 10 ID Uy46LI9k 845 よくやった、うちに来て妹とファックしていいぞ 847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 01 04 ID mbzFOIlZ 846 さっきお前の妹がお兄ちゃん殺すとか私が他の男にとられてもなんともないのねとか、まあそんなことをブツブツ言ってたよ。 大丈夫? 848 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 01 24 ID mbzFOIlZ ってことで 845、うちに来て弟とファックしていいぞ 849 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 07 30 ID pMEAyevw 今「○○君、悪のお兄さんを倒してあなたを取り戻しにいくから!」って 近所のお姉さんが果物ナイフを手に走っていった 850 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 19 03 01 ID LXSyLgA2 845 よくやった、うちに来て俺とファックしようぜ 851 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 19 25 05 ID +K8JEFvF 「男の癖にお兄ちゃんと……許せない。あの泥棒ネコ!」 852 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 20 41 47 ID 4nQ+dUVr 845 冴えない俺の親父をくれてやるよ 853 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 20 54 46 ID IQBXz1if 845 それじゃあ俺は俺のケツ毛タップリのケツを差し出すよ。クソ以外未使用の新品だぜ!! アッ-!! 854 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 21 43 58 ID WJt629y0 こんな流れじゃ次スレに寝取られちまうぞw 855 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 22 17 38 ID IQBXz1if 俺のせいでか…orz 856 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 23 21 38 ID xQPlCaxQ 855 抱いてやるから泣くなよ 857 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 23 49 08 ID K5VTB6ZJ 黙って見てたい俺だが、敢えて言わせて貰う。 この中にヤンデレ女がいるはずだ。多分… 858 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 00 47 31 ID rO2B0yGr ヤンデレ女と一緒にいられるか!俺は自分の部屋に戻る! 859 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 00 38 ID AwCX94OM そして部屋で待ちかまえてる妹 「そうだよね。あんな女といっしょにいられないよね。 お兄ちゃん、やっとわかってくれたんだ。 手錠の鍵は捨てちゃったから、もうこれからはずっとわたしといようね」 860 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 27 59 ID CYnUDJa/ 859 しかしお兄ちゃんがアンチェインな件 861 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 32 45 ID 8gem6Dvc 890 妹は史上最強な件 862 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 55 48 ID /h5+wShI お似合いじゃないか 863 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 02 08 ID mpULLbbf こういうのは邪道かもしれないが、最初は嫁に愛され年齢と共に娘に愛され 更に過ぎて孫に愛され、最後には曾孫に愛されながら死ぬのが理想だよな もちろん性的な意味でな 864 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 14 49 ID OpvA6YDa お前の嫁(志望)が包丁を研いでいた、とだけ言っとく 865 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 31 09 ID y1eBWgBv 曾孫が泥棒猫化するもんだから長年連れ添った婆さんに今更無理心中させられるんですね 866 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 22 27 16 ID mA5cRH/E あぁ、もし違っていたらごめんなさい。 ここはヤン・ウェンリーとフレデリカの小説を書こうスレでよかったんですよね? 867 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 22 47 28 ID HqLQi5da だとしたらこのスレのスレタイはヤンレデのはずだな 868 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 00 33 ID mA5cRH/E じゃあ、ヤン・ウェンリーがデレデレするスレでいいんですね? 869 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 02 39 ID HeK9cz40 つまらん 870 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 26 34 ID KVdcLESn まぁたしかにフレデリカはヤンデレの素質はあるとおもうぞ たった一杯のコーヒーからよくもまぁあそこまで 871 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 00 48 12 ID OS6pBQPi 447 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/05/27(火) 01 33 55 ID a6RHAiAi フレデリカ「ヤン提督、監禁したいなぁ…」 フレデリカは14歳のときヤン注意に一目惚れし、以来ヤンを追って軍人になるわ 父親のコネを使ってヤンの副官になるわ、生活無能力者のヤンを公私で世話を焼くわ 最後には結婚までこぎつける ヤン デレです。 872 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 13 52 51 ID r8G+1LF1 ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく愛液で 873 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 22 21 17 ID 1cGAP53x 青い液ならばございますお客様 874 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 22 50 37 ID +StkkcT6 愛液でも青い液でもロシアン・ティーじゃないから それに、入力したのはフレデリカじゃなくユリアン 875 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/07(土) 03 23 24 ID ylTgfrSo きみきみ何を言ってるのかわからんぞ 876 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 14 33 48 ID OaF49gUe 今日はいい感じの天気だから、ストーカーするほうもされるほうもほのぼのするでしょうね。 877 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/09(月) 07 04 10 ID Rivw5zkW 埋めネタ待ち、保守 878 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 00 08 48 ID uiXYhhC2 てす 879 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 16 56 18 ID J8eccUW0 そうか、すでに次スレがたっていたのか。気づかなかった。 880 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 17 09 39 ID nTOThXgv グルーピーとヤンデレの違いは何かあるかいな? 881 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 00 10 01 ID hgEnhONI グルーピー ただステータスに反応しているだけのバカ。また、一時的 ヤンデレ 究極の純愛。また、その想いは死ぬまで、場合によっては死んでも続く 882 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 08 16 04 ID tQt/gO0Y 俺としては病むまでの過程、病んでいく過程、病んでから起こす行動について注目している 病んでいくところが良いんじゃないか?ホラー映画の緊張感にも似たあの感じがたまらんのだ じわじわ病んでいき、そしてどんな行動を起こすか分からないワクワク感 病的なまでに愛される主人公を羨ましくも感じ、不憫にも思ういたたまれないこの感覚 すべてはヤンデレだからこそ味わえるんですよ グルーピー?なにそれ?腹壊した時の腹の音ですか?違いとか比べる以前の問題ですよ 分かったら 880は近所の本屋にヤンデレ大全と未来日記でも買いに行きなさいってこった 883 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 08 28 30 ID bMn2oDm9 ヤンデレは恋だけにその身を捧げるって感じかなぁ グルーピーは病んでるっていえば病んでるけど、なんともな まぁ、物語次第だとは思うけれど 884 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 11 57 34 ID hgEnhONI 882 ヤンデレ大全も未来日記も、模範的なヤンデレからは外れてるような…… 885 名前:ヤンデレ妻と初詣[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 12 08 11 ID qqyAx98Q 埋め代わりにヤン妻小ネタを投下だよ エロ?無いよ 1月某日 晴れ 「あなた、そろそろでかけないと…せっかくの初詣なのに、人混みでおまいりできなくなっちゃいますよ」 もたもたと出かける準備をしていると、むくれた様子の妻に抱きつかれた。 あまり初詣に気が乗らない俺とは違い、妻はいつの間にか着物まで着て準備万端なようだ。 そういえば、妻の着物姿を見るのは結婚式の白無垢以来か。 今しがたのんびりするなと怒られたばかりだというのに、普段とは違う雰囲気の妻に思わず見とれてしまう。 …それにしても珍しい色の晴れ着だ。緋色…血色? 俺が不思議そうに晴れ着を見ているのに気付いたのか、 「これ、おかあさまからおくられてきたんです。いい染料がてにはいったからって」とはにかみながら答えてくれた。 よりによって俺の実家から…着物のことは詳しくないからよくわからないが、 染料というのは一般家庭でも簡単に入手可能なのだろうか。 「そうですね…素材ならそこらじゅうにいるんですけれど、やっぱり連続で狩るとさわぎになってしまいますから… けつえk…染料を一滴のこさずしぼりとるのもたいへんですし。 おかあさま、必要なだけあつめるのに何ヵ月もかかったらしいですよ」 松茸並に貴重な染料だ。 「あ、でも後始末はすっごくたのしかったっておっしゃってました!」 わたしもおてつだいしたかったです、と何故か目をきらきらさせている妻に、 それならそのうち休みをとって一緒に里帰りしようかと提案する。 「えっ!ほんとうですか?」 この上なく嬉しそうな笑顔。言ってみて良かった。 そうこうしているうちに妻に手早くコートを着せられ、ぐいぐいと外に連れ出される。寒い… 神社に到着するまでの間、妻はずっと「トランクをひっぱりださなくちゃ」だの、 「お着物のつくりかた、おしえてくださるかしら」だのとはしゃいでいた。 早速里帰りする気満々になっている妻には悪いが、 正月明けでまとまった休みをくれるほどうちの部長は甘くない、と言い訳しておく。 「とれますよ、おやすみ」にこにこと微笑む妻。 「部長さんも……きっと、あなたにおやすみあげなきゃって、おもってますよ、うふふ」 もうすぐ仕事に追われる予定の俺を慰めてくれるのだろうか。 妻の優しさに感謝しながら、それなら神様には「休みが欲しい」と頼もうかなどと軽口を言い合う。 程なく神社に到着。 早めに来たせいか思ったよりも混んではいない。少し並べば境内まで辿り着けそうだった。 妻と参拝客の列に並びながら、今年の願いは何にしようかと思案する。 「休みが欲しい」も叶えてほしくはあるが、やはり新年最初の願い事なのだから もっと優先度の高いものにすべきだろう。 あれこれと考えていると、突然「あなたあぁ」と助けを求める妻の声に我に還った。 何事かと妻の方を見ると、妻は何故か帰りの参拝客の列に巻き込まれそうになっていた。 慌てて妻を引っ張り出す。どうやら俺と同じように考え事をしているうちに列に紛れ込んでしまったらしい。 ……正月早々うっかりしているものだが、おかげで今年の願い事を決めることが出来た。 『妻とずっと一緒にいられますように』…恋愛ドラマのようで照れ臭いが、これが一番の願いなのだからしょうがない。 たぶん、妻も同じことを願ってくれるだろう……もうはぐれないようにと差し出した手を、 恥じらいながらもしっかりと握り返してくれる妻を見る限り、 それは自惚れではないと期待しても良いのかもしれない。 おわり 886 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 12 55 20 ID HON6d3AO なんといういい嫁 887 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 18 56 08 ID i3O3xPD3 884 また定義ですか…確かに大全はひぐらしのメンヘラ達まで一緒にしてる感はあるが…未来日記はそんな外れてないだろ 888 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 19 08 50 ID MVeB4yc1 なんという猟妻賢母。 ご馳走様でした。 889 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 19 48 51 ID nh0hWvET 888 誰が上手い事を言えと 890 名前:名無しさん@ピンキー[ ] 投稿日:2008/06/13(金) 14 06 37 ID SzR3tARl llllll lllllll ll . ハ ヾ iヽ, リ . i l . ヽi llllll llllllll lll . i i i ハ i ヽ, y l リ l i. ヽ lllll ,llllllll llll . リ i . l y リ, ヽ,.iヽ、 . リ i l i ト、 llllllllllllllll lllll . iハi ヽ i `. i _,,... -=- ..,リ . i . l i ヽ iヾ lllllllllllllllll lllllll . l 丶 ` ,r ,~- 二._ -._丶ハ リ. . i. ! l l ヽ llllllllllllllllll .llllllllllll, . . i ,r ,r ,.- ~ `ヽヽ,丶ノ ハ y ! リ、i i llllllllllllllllllll lllllllllllヽハ . l 7´ i ,,;;;;;,, `l i ヾリi ノ /. l /イ i l llllllllllllllllllllllllllllllll ; ヽ、i 、 .i l ;;;;;; i l ,.リ ,y ./. l / リハ i lllllllllllllllllllllllllllllllヽ,ヾ、 ヽ、 .` ヽ, ヽ, ,y ,i _,/ノ / . r lllllllllllllllllllllllllllll “”,; .. ...丶., ` -=- _.r - / 7. l llllllllllllllllllllllllllllll # , ....` ー= rr‐ i ノ /. イ l llllllllllllllllllllllllllllll * ¨ ℡, r . i i i llllllllllllllllllllllllllllll. ;〟r . i l . .l llllllllllllllllllllllllllllllll . , 〟 叮フ . イ l .l . i llllllllllllllllllllll,.;.._lll . ¨$,¨ 〝 y イ. / i.i l . l llllllllllllll_,rニ-..,,,__,,..,_ ;;,_ ㌔ .r№i / イi l l lllllllllllll、-ー─ ─一-  ̄,7ニ- ´ ; # ;i l y ! l ... l lllllllllllllllll`- ._ _,,r- ´ , \〟;〝 ヽ i .l . i llllllllllllllllllllll,,,  ̄ ,... .. # *i㍼〟 ; ,. ~` l . l lllllllllllllllllllllllllllllllllllll ,. ... %〝 / . l i 891 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 14 28 06 ID gtLM6YAs . ハ ヾ iヽ, リ . i . ヽi . i i i ハ i ヽ, y リ i. ヽ , . リ i . y リ, ヽ,.iヽ、 . リ i i ト、 . iハi ヽ i `. i _,,... -=- ..,リ . i . i ヽ iヾ . 丶 ` ,r ,~- 二._ -._丶ハ リ. . i. ! ヽ ., . . i ,r ,r ,.- ~ `ヽヽ,丶ノ ハ y ! リ、i i ヽハ . 7´ i ,,;;;;;,, ` i ヾリi ノ /. /イ i ; ヽ、i 、 .i ;;;;;; i ,.リ ,y ./. / リハ i ヽ,ヾ、 ヽ、 .` ヽ, ヽ, ,y ,i _,/ノ / . r “”,; .. ...丶., ` -=- _.r - / 7. # , ....` ー= rr‐ i ノ /. イ * ¨ ℡, r . i i i . ;〟r . i . . . , 〟 叮フ . イ . . i ,.;.._ . ¨$,¨ 〝 y イ. / i.i . _,rニ-..,,,__,,..,_ ;;,_ ㌔ .r№i / イi 、-ー─ ─一-  ̄,7ニ- ´ ; # ;i y ! ... `- ._ _,,r- ´ , \〟;〝 ヽ i . . i ,,,  ̄ ,... .. # *i㍼〟 ; ,. ~` . ,. ... %〝 / . i 892 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 14 43 55 ID ps8TDVn8 美月さん何やってんすか 893 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 15 03 18 ID 2KCyxknW そういやダブルキャストの美月はヤンデレではないが それに近い恐ろしさがあったな デッドエンドで惨殺しまくりとか包丁ギラリとか返り血ベッタリとか 主題歌も素晴らしい良い曲だった ヤンデレでないのが今思えば残念だが 「病んでいた」という部分ではひぐらしのごとくヤンデレに扱われてもおかしくない いや、やっぱヤンデレじゃなかったな このスレで「ダブルキャスト」を知ってる者はどれほどいるのだろうか 894 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 16 27 19 ID ntZ3+9nL 聞いたことはあるような無いような。 895 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 17 58 27 ID YRtmc0Fq 893 買おうか迷った あの時はギャルゲーには興味があったけどかえなかったな 896 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 15 16 ID pKFaG90O 894 895 是非とも買うべし! 元値が安いくせにクオリティが異常というひぐらしの選択肢ありバージョンだ ゲームは単純で選択肢によってストーリーの展開が変わっていくマルチエンディングってやつ ダブルキャストはノベルゲームではなく、それが全部アニメーションってのが特徴 ちなみにこのダブルキャストは「やるドラシリーズ」ってので、他に季節に合わせた三作品がある サスペンスホラー+恋愛でバッドエンドの数の多さはスクールデイズとFate並みにある 買って損はしない。10年ほど前の作品だが今でも楽しめるはず。マジでおすすめする ヒロインが1人だけなんだがマジ可愛いぞ。そんで怖い。ヤンデレ半分メンヘラ半分って感じだ (ネタバレになるからこれ以上言わないが) 俺はギャルゲーと気付かず買ったがやってみるとギャルゲーとは思わないと思う とにかく安いし面白いし俺が唯一100%達成したゲームだからおすすめする 一昔前の「コレもヤンデレと言えるのではないか?」と考えさせられる作品だ 確かプレステで2500円くらいだった。今なら中古でどんくらい安いか知らないが絶対損はしないぜ ちなみにフルコンプするには鬼の忍耐力が必要。この意味はやってみれば(やった人には)分かること ヤンデレ好きには是非一度やってみてほしい。夏にピッタリなゲームだ。主題歌もマジおすすめ 897 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 26 18 ID JFhrwf0n 宣伝乙 898 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 28 37 ID KdrY9QLj 896 うるせえ、鎮静剤打つぞ。 その前にちょっと買ってくる 899 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 33 07 ID ntZ3+9nL 896 アマゾンで見てみたら結構安いし買ってみるわ。 最近はやりたい物とか読みたい物が多いから買うのはちょっと先になりそうだけど。 900 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 36 22 ID DzslZQO8 『季節を抱きしめて』もお薦め 女友達が一人しかいない、非モテ鈍感主人公が記憶喪失の女子高生を拾って、 そしたら女友達に凄い勢いでなじられるゲーム。 「ただの友達でセックスどころかキスもしてない相手になんでそこまで言われにゃならんのだお前頭おかしいのか」と思うぐらいなじられる。 901 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 20 25 33 ID ZsLHhhoS 900 ほう。 それはつまり、そのたった一人の女友達は主人公のことが好きということだな。 そして、主人公を独占したいから周りにいた女友達を排除して、自分がオンリーワンになった、と。 902 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 16 11 ID nvJ9ILRk ダブルキャストは本気で主人公死亡率高くて泣いたw 903 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 40 42 ID Jo7R3qnC ヤンデレ出演ゲームやらアニメやらって全然見たことないなあ… いつもこのスレで萌えるか脳内妄想だ ダブルキャストは入門には良い方?いきなりスクイズあたりだと強烈だろうとは思うけど 904 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 45 30 ID afDzE8xj 入門ならSHUFFLE!見とけ 905 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 22 05 25 ID 8dC7soxp ここを見れば、ダブルキャストがどんなゲームかわかるぞw ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm218037 906 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 23 35 04 ID Jo7R3qnC 904 SHUFFLEか、タイトルだけ知ってるわ。TSUTAYAにあるかな。今度借りてみる 905 中身見なくてもサムネで病んでるってわかるとか凄いw 調べたらダブルキャストってPSPでも出てるんだね。 深夜布団の中で一人ヤンデレと対峙ってのも良いな…寝オチしたら二度と目が覚めなそうだけど 907 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 23 57 47 ID pKFaG90O 898 899 お買い上げありがとうございまーす!大人気ですからお早めにどうぞ~ 903 ダブルキャストのヒロインをヤンデレと言っていいかどうかは難しい。定義が確立していないからな 入門なら 904の言った作品がおすすめ。しかしダブルキャストも侮り難し 安いから試しに買ってみることをマジおすすめします 908 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01 25 41 ID blJKgIWB ,.-ー─- .,_ _,,.-=  ̄`=-、 ,. / ., _ ` - .,_,.., / ~ 丶 i- | / ヾ i y - ., イ, r-、.,_ _,.~ ヽi .,_ ,i´ `i.,_, -ー-i ,. ,i ~`-i ,.- `- r`i__,,.r l l ~ ,r - ヽ、 . i l l , , ,,i ㌻ , , r .! i , ` ~ヽ, l . i ~` ´ .,r ´i ,.、 , .i l l .. , ヽ、 .l .. _ i /~ =- .._ ,r `´t ,.. . . ,.- .l .. ヽ、.. . ヽ, . l _,r- `ヽ, ,i ヽ、 i .. l `´i .i , l `ー-..,ゞ、 ,.r ` ヽ, レ- _,...-=-.., i, ,r ,-、_ ,ヘ, i ,.ー-、 l .. ..l i \´ ,.r ... .. ゝ y l ,r i Y _,y i ; i -、_T´ r ,っ .ヽ、i、 l `ー-= ... _r- ~ヽ, .. _,r ,r= ヾ,_く..,_ i,` └イ Y__,..,r ヽヾ .i ヾ _,.-vニ.., 、ヽ` ri . ,.- i ,. . ~`-..,y_ ,、_ r 」 `i、 ヾ、 ヽ、 .. _,.トv ヽ, ヾ_ `i y_r _,. - l r `ー- ~ i ヽy ,. ヽ、 _,r ~ r ` , ヽ,- i, .i .... ~` ,r-;ゝ-;、 ,i l ヽ、 ,.~ ヾ,._,.r,.- ,. `l l ... ,. ,y _,.-__ヽ、 l l ヽ 、 ` / ー - ...,_ l ! . / , r ~フ~=- ..,_t, ! 丶t-=..,_ _ .. _,.l ,i .. / i r ` 、 ,. l _,.-┘  ̄~` ー .,__,r-ー .l l ,. .. ... i . i .... . ..ヾ _,.レ ~ i ./ .. .l ... i_ , ._ _,..- フ~ ...... l .ヽ、 r ` ̄  ̄ _,r l
https://w.atwiki.jp/gods/pages/48125.html
ジャヤンティ インドで信仰される民俗女神。 インドラの娘とする説も。 別名 ジャヤニー
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/1409.html
製作者:リドリー ヤン=ジシュカ #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 人間 女 約1900歳(外見年齢11歳) 11月29日生、射手座、B型、身長135cm 体重32㎏ B59/W/46/H60 一人称:儂。 二人称:そなた。貴様。 口調:死ぬほど偉そうに喋る。 好きなもの:お菓子。チェス。原初の王。 嫌いなもの:裏切り。子供扱いされること。 所属:デュパン・エンタープライズ米国本部所属/独立重駆逐艦隊『女王の艦隊(クィーンズフリート)』司令官 小国の王女だった彼女は、動乱の時代に8歳で即位し、よく国を治め、 強大なローマ帝国軍相手に幾度も勝利した名将でもあった。 だが、当時最強を誇ったローマ帝国が空前の大軍を送り込み、 巨象に薄氷を踏み砕かれるように、滅ぼされてしまう。 悔恨の中、落ち延びた山中で生涯を終えようとしたところ、原初の王に出会い、 眠れる力の覚醒を促され、魔神王の列に加わる事に。 最古参の魔神王。 支部長の職責を担っていない魔神王の一人であり、 デュパン・エンタープライズ最強の軍隊『女王の艦隊(クィーンズフリート)』を率いる。 最新鋭というより、異常に発達した科学技術で作られたその艦隊は、 優に米海軍2個艦隊に匹敵する。 噂では、人間が搭乗する人型兵器まで積んでいるらしい。 最高理事会<13王(サーティーンロード)>の一人。 理事会の議長を務める重鎮。穏健派の代表。原初の王に対する忠誠心は、誰よりも厚い。 寡兵でローマ帝国に勝ち続けた事からわかるように、戦術指揮能力が卓越している。 前述の通り、艦隊を率いているため、他の魔神王たちから「ヤン提督」と呼ばれており、 本人もまんざらではないようである。階級は大将。 元帥は原初の王のものとして、固辞したためである。 外見ロリで、一見高圧的で横柄でわがままな印象を受けるが、 艦隊所属の部下たちの名前をすべて覚えているという意外な面がある。 実は情が厚いタイプで、それを知る部下たちからも、揺ぎ無い忠誠を送られている。 荒くれ者揃いの女王の艦隊は、ヤン=ジシュカの元、強固な絆で結ばれているのだ。 日本支部にはちょくちょく足を運ぶが、それは友人のエマニュエル=クローデルに会う為である。 出向くたびに、支部長のバーナード=キルゴアがお菓子を用意しているのは、 本人としては嬉しいのだが、 比較にならないほど年下の彼に子供扱いされているようで、釈然としないところがある。 ちなみに、女王の艦隊の艦隊旗艦名はヴラディカ。人間だった頃、彼女を逃がすために死んだ侍女の名前である。 「全艦全速。小僧どもに戦争のイロハを教えてやれ。代金は奴らの命だ」 「原初の王の降臨を待たぬとあれば、貴様らと語る舌は持たぬ。この場で滅ぼしてやってもいいが?」 「そなた、儂に菓子を食わせていればいいと思ってないか? …ところで、このケーキは美味いな、もう一つ頼む」 「(麾下の兵に)貴様らの命は、儂の者だ。儂が許可せぬ限り、何時如何なる時でも死ぬことは許さぬ!」 # 穏健派筆頭。ロリですが、古風な武人。魔神王のトップスリーに入る強さです。 # 大半の魔神王は彼女のように、原初の王への忠誠心が旺盛な者ばかりです。 # 女王の艦隊の現在の敵は、小国に正義を押し付ける世界最強国と一大宗教の総帥となってます。 # 全体の方針会議では喋りますが、個々の支部の方針には口を出しません。できる権限はあります。 # 性格は苛烈ですが、気質は邪悪ではないので、男気を見せれば協力を仰ぐことも不可能ではありません。 ヤン=ジシュカ ヤン, 女性, 人間, AAAA, 180 特殊能力 底力, 1 迎撃Lv4, 1, Lv5, 19, Lv6, 28, Lv7, 36, Lv8, 44, Lv9, 68 132, 164, 152, 144, 186, 160, 超強気 SP, 50, 集中, 1, 加速, 1, ひらめき, 6, 熱血, 12, 突撃, 21, 鼓舞, 31 OSC_0000_0011(2).bmp, -.mid # パイロット画像はGSCオリジナルサポートセンター内の、 # それも私ださんが描かれたOSC_0000_0011(2)のアイコンを指定させて頂きます。 ヤン=ジシュカ ヤン=ジシュカ, (人間(ヤン=ジシュカ専用)), 1, 2 空陸, 4, S, 8000, 160 特殊能力 バリアLv3=バリア 全 10 耐性=火 吸収=B 他形態=魔神王ヤン 攻撃属性=ロ 迎撃武器=シャール・カーニュ 攻撃属性=夢 夢=解説 夢干渉 現実世界と意識世界の狭間に存在するモノをとらえる攻撃 3800, 200, 1100, 80 AABA, SRCS_YangJishuka01U.bmp 格闘, 1200, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, -5, 突 シャール・カーニュ, 1700, 1, 4, +10, -, 10, -, AACA, +10, B #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 魔神王ヤン 魔神王ヤン, (モンスター(ヤン=ジシュカ専用)), 1, 2 空陸, 4, M, 15000, 180 特殊能力 弱点=光 バリアLv3=バリア 全 10 耐性=火 吸収=B パイロット画像=OSC_0000_3031.bmp 他形態=ヤン=ジシュカ 戦闘アニメ=ヤン=ジシュカ 迎撃武器=シャール・カーニュ 攻撃属性=夢 夢=解説 夢干渉 現実世界と意識世界の狭間に存在するモノをとらえる攻撃 5100, 250, 1200, 90 AABA, SRCS_YangJishuka02U.bmp 格闘,1300, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, -5, 突 シャール・カーニュ,1700, 1, 4, +10, -, 10, -, AACA, +10, B イネール・ア・スライマーン,2200, 3, 5, -20, -, 80, 120, AACA, +0, BM投L2AL2 スリータ・ア・ツイラーグ,2500, 2, 6, -10, -, 50, 110, AACA, +10, B # パイロット画像はGSCオリジナルサポートセンター内の、 # それも私ださんが描かれたOSC_0000_3031のアイコンを指定させて頂きます。 ヤン=ジシュカ 回避, フフフ…笑止なっ…!! 回避, フッフッフ… どこに目をつけておる! 回避, そんな腕で儂を倒すことはできぬわ! 回避, なにをしている、この馬鹿者めが! 回避, 欠伸が出てしまうわ、ひよっ子め! 回避, 尻の殻も取れておらぬようなガキが、儂と戦おうなど500年は速いわ! 攻撃無効化, 我らと戦う心得もないと見える 攻撃無効化, フッ…愚かだぞ、貴様 攻撃無効化, 残念だな、それでは儂に傷一つつけられぬわ! ダメージ小, 何をしている。貴様には気概が足りぬのだ! ダメージ小, まぁ…よくやった方か、人間にしてはな… ダメージ小, こうも実力に差があっては勝負にならぬか? ダメージ小, フッフッフ… そんな小細工が儂に通用すると思ったか? ダメージ中, やるな、下郎。だが、本気にさせた相手が悪すぎたな! ダメージ中, 甘いぞ! その程度ではわしには勝てん! ダメージ中, 貴様はやりすぎた…… 死んでもらうぞ!! ダメージ大, 13王筆頭として…負けるわけにはいかぬわ! ダメージ大, おのれぃ…!! この屈辱、貴様の血で晴らしてくれるわっ!! ダメージ大, いいだろう…見せてくれる、魔神王を束ねる者の底力を! ダメージ大, 貴様の力が勝つか、儂の歩んだ歳月と魂が勝つか…次で決着をつけてやる! 破壊, くぅ…撤退か…!! 破壊, 原初の王…再びまみえる事叶わず…申し訳ございませぬ… 射程外, 我が光撃の射程を超えるか…!? やるではないか… 射程外, 位置は掴んだ。次は儂から行く! 射程外, そうだな、知恵くらいは絞れ。力では儂に敵わぬだろうからな 射撃, 疾く消えうせるがよい! 射撃, 我が一撃は光の道。原初の王の理想を照らす聖なる光よ! 射撃, くらえ、そして蒸発しろ 射撃, 儂自ら手を下してやる。あの世で誇るが良い 射撃, 貴様には万にひとつの勝ち目もないわ! 射撃, 遊びは終わりだ! 射撃, ひと思いにあの世へ送ってやる! 射撃, 貴様に容赦はせん!! 格闘, …なぜ原始人のように殴りあわねばならぬ! 格闘, くぅ~こんなアホみたいな戦いは嫌いなのだ! 格闘, いやだいやだ、面倒だ! 儂は面倒なのだ! 格闘, おい、誰かおらぬのか! まったく…何故儂が… 格闘, 儂が近接戦闘だと!? くっそぅ~護衛の連中には、罰としてトイレ掃除を命じてくれるわ! 攻撃(対フレデリック=B=バルバロッサ), ほぅ…それほど早逝を望むか、バルバロッサッ!! 攻撃(対フレデリック=B=バルバロッサ), 今度は加減せぬ。貴様の首を挿げ替えて、新たな血を13王に招いてくれようぞ! 攻撃(対シェラニス=プレシオン), 正気か? 来るのならば手加減はできぬぞ… 攻撃(対シェラニス=プレシオン), あれの下で働くとは、その境遇に泣けてくるわ。儂がいま休暇をくれてやろう…永遠のな…っ! 攻撃(対魔神王シェラニス(魔神形態)), やはりな…上手く隠していたつもりだろうが、貴様の嘲りの声は儂の耳に届いておったわ! 攻撃(対魔神王シェラニス(魔神形態)), フフフ…なるほど、考えてみればバルバロッサも哀れな男だなぁ。のぉ、シェラニスよ? 攻撃(対マハトマ), お前ほどの男が愚かだぞ、マハトマ! あのお方あっての我らだというのに! 攻撃(対マハトマ), …フッフッフ…貴様の言うように、儂も欲望に忠実に、貴様を叩き潰そうか…ッ!! 攻撃(対李小龍), 魔神王に列っせられながら、王の降臨を望まぬとは…その不敬、儂が正す! 攻撃(対李小龍), その綺麗な顔をフッとばしてくれるわ! 発進, 儂が出て埒を開けてくれよう。後は任せるぞ! # 攻撃(対ローマ法王), 法王ッッッ!! 貴様の怖い顔を粉砕してくれるわァァァァァッ!! # 攻撃(対ローマ法王), 神の尖兵め…原初の王が戻られる前に、この儂が滅ぼしてくれるぞっ!! ヤン=ジシュカ 格闘, 打突 シャール・カーニュ, 大拡散ビーム イエロー イネール・ア・スライマーン, 衛星ビーム イエロー "unit\SRCS_YangJishuka02U.bmp" スリータ・ア・ツイラーグ, 巨大ビーム イエロー 電撃 自由記入欄 ここから先は、何かを追加したいときに追記する欄です。 何か追加したい設定がありましたら、作者以外の方もご自由にお書きください。 ■参戦シナリオ 『魔神王の娘』 製作者:philoさん 【ANYONE】(第6回SRC学園コンペ作品) 制作者:浦瀬ヒガタさん
https://w.atwiki.jp/p2rdj/pages/1389.html
ワヤンの囁き刃 Wayang Whisperblade In hushed tones, superstitious people tell their children stories of wayangs— living shadows who come out at night to eat misbehaving children. Mostly, these stories are just fictions of fearful minds, but it's true that wayangs were originally creatures of shadow, straddling the edge between light and darkness. “知識の想起”――人型生物(〈社会〉) DC 17 一般的な知識 DC 15 専門知識 DC 12 ワヤンの囁き刃 Wayang Whisperblade クリーチャー1 アンコモン N 小型 人型生物 ワヤン 出典 Bestiary 3 290ページ 知覚+9;暗視 言語 共通語、影界語 技能 〈隠密〉+7、〈軽業〉+7、〈芸能〉+6、〈知識:影界〉+6、〈伝承学〉+6、〈盗賊〉+7、〈ペテン〉+4 【筋】±0、【敏】+4、【耐】+1、【知】+3、【判】±0、【魅】+1 アイテム ククリ(2)、レザー・アーマー AC 16;頑健+6、反応+9、意志+5;闇あるいは影に対する全てのセーヴに+1のボーナス HP 19 移動速度 25フィート 近接 [one-action] ククリ +8[+4/+0](機敏、巧技、足払い)、ダメージ 1d6[斬撃] Shadowplay/Shadowplay [one-action] (幻術、伝承、影) 必要条件 The wayang's last action was a melee Strike that damaged their opponent; 効果 The wayang attempts to Tumble Throughthe opponent's space, with a +2 circumstance bonus to the Acrobaticscheck. If they succeed, the wayang leaves a shadowy afterimage in their original space, and the opponent is flat-footed against the next melee attack the wayang attempts against it before the end of their current turn. 急所攻撃 The wayang deals an extra 1d6 precision damage to flat-footed creatures.
https://w.atwiki.jp/dacchar/pages/20.html
【名前】 ヤンダー軍団 【読み方】 やんだーぐんだん 【名前の由来】 嫌だ 【詳細】 宮城を無気力にしようと目論む組織であり。未知ノ国のマップを一色灰色の街にしようと計画を目論む。
https://w.atwiki.jp/bne_chu2/pages/73.html
能力値補正等 フィジカル テクニック メンタル キャパシティ 初期スキル1 初期スキル2 初期アームズ1 初期アームズ2 初期プロテクター 0 1 2 2 【式符・鴉】 【守護結界】 小太刀 マジックディフェンサー 導師服 スキル スキル名 CP EP 説明 効果 前提条件 式符・鴉 2 20 符術で式神の鴉を作り出し対象一体を射抜きます。 A 攻撃 神遠単 Rank1 命+15 神攻+20 CT+1状態異常 [毒][怒り] なし 傷癒術 2 10 癒しの符で対象一体を治癒します。 A 回復 神近単 Rank1 神攻+10 HP回復 神攻×(40+1d100)% なし 式符・大傷痍 2 40 式符を紡ぎ、癒しの力を持つ小型の式を顕現させます。 A 回復 神遠2単 Rank4 HP回復600 リジェネレート40 BS回復60% インヤンマスター専用 《LV 45》《職業 インヤンマスター》《職業 インヤンマスターのランク3のスキルを2つ取得》 守護結界 3 30 印を結び、瞬時に防御結界を展開します。味方全体の防御力を高めます。 A 補助 神遠味全付 Rank1 回避+2 物防+15 神防+15 なし 呪印封縛 3 20 周囲に幾重にも展開させた呪印で対象一体を厳しく束縛します。ダメージは与えません。 A 特殊 神遠単 Rank1 命+30状態異常 [呪縛]追加効果 [ダメージ0][連撃] なし 大呪封縛鞭 3 80 頭上に展開した大呪の証より鞭のように呪念を伸ばし、敵複数を厳しく締め上げます。 A 攻撃 神遠複 Rank4 命+25 神攻+140 溜1T 状態異常 [虚脱][呪縛] インヤンマスター専用 《LV 50》《職業 インヤンマスター》《職業 インヤンマスターのランク3のスキルを3つ取得》 陰陽・刀儀 4 40 道力を纏わせた剣を周囲に浮遊させ、刀儀陣を展開します。 A 攻撃 神自付 Rank1 命+8 回+8 神攻+8 物防+5 神防+5 なし 陰陽・氷雨 4 40 呪力を放つ事で魔的な雨を降らせ、対象全てを凍結させる術です。 A 攻撃 神遠全 Rank1 命-10 神攻+30状態異常 [凍結] なし 式符・百闇 4 30 放った無数の符を鳥に変化させ、対象を鳥葬するが如く襲撃させます。 A 攻撃 神遠単 Rank2 命+20 神攻+40 CT+2 状態異常 [不吉][圧倒][猛毒] 《LV 20》【式符・鴉】 青龍招来 4 160 高度な符術で擬似的に最強の四神青龍を造り出し、四方八方から出現する木の鞭で対象を絞殺します。 A 攻撃 神遠2単 Rank4 命+20 神攻+600 反動100 状態異常 [呪縛] インヤンマスター専用 《LV 55》《職業 インヤンマスター》《職業 インヤンマスターのランク3のスキルを4つ取得》 四神守護 5 0 四神の守護を受けた陰陽師の称号です。 P 強化 自 Rank2 命+6 回+6 神攻+12 最大HP+100 最大EP+75 《LV 10》《職業 インヤンマスターのランク1のスキルを4つ取得》 陰陽・星儀 5 60 対象一体の不運を占い、現実に威力を持った不吉な影で覆い尽くします。 A 攻撃 神遠単 Rank2 命+25 神攻+30状態異常 [不吉][不運]追加効果 [ブレイク][呪殺] 《LV 10》【陰陽・刀儀】 陰陽・結界縛 5 50 素早い動きを禁じる特殊な結界を展開し、対象全ての反応を強烈に鈍化させます。 A 攻撃 神遠全 Rank2 命+30 状態異常 [鈍化] 追加効果 [ダメージ0] 《LV 20》【守護結界】 偽法・占事略决 5 320 持ち得る呪術の全てを並列同時発動する事で陰陽師の究極とも言うべき『占事略决』を僭称し、極めて高等で悪辣に対象全てを追い詰めます。 A 神遠全 命+25 神攻+400 CT+8 異 [不吉][不運][凶運] 追 [ブレイク] インヤンマスター専用 《LV 60》《職業 インヤンマスター》《職業 インヤンマスターのランク3のスキルを5つ取得》 式符・鬼人 6 60 高度な符術により作り出された小鬼が術者を護り援護します。 A 補助 神自付 Rank2 命+10 回+10 神攻+40 物防+20 神防+20 《LV 10》【陰陽・刀儀】【四神守護】 式符・影人 6 120 高度な符術で式神『影人』を作り出し、使役します。知能は簡単な命令に従う程度で一時間で消滅します。 A 召還 神 Rank2 召還。HP250、全数値は術者と同一。 《LV 15》【四神守護】【式符・鬼人】 四神使役 7 0 陰陽師の師匠級。四神を使役するまでに高められたその技量は絶大です。 P 強化 自 Rank3 命+12 回+12 HP+250 EP+125 WP+5 インヤンマスター専用 《LV 30》《職業 インヤンマスター》《職業 インヤンマスターのスキルを7つ取得》 玄武招来 7 120 高度な符術で擬似的に四神玄武を造り出し、圧倒的な水気で災いを押し潰し制圧します。 A 補助 神遠域 Rank3 命+25 神攻+110 状態異常 [虚脱][無力] インヤンマスター専用 《LV 30》《職業 インヤンマスター》【陰陽・星儀】【四神使役】 式符・千兇 7 80 放たれた符は分身し無数の鳥に変化し、哀れな対象を鳥葬の濁流に飲み込みます。 A 攻撃 神遠単 Rank3 命+20 神攻+150 CT+5 状態異常 [凶運][崩壊] インヤンマスター専用 《LV 30》《職業 インヤンマスター》【式符・百闇】【呪印封縛】【四神使役】 百虎招来 8 120 高度な符術で擬似的に四神白虎を造り出し、金気で共に敵を討ちます。 A 補助 神自付 Rank3 命+15 回+15 速+90 神攻+90 インヤンマスター専用 《LV 35》《職業 インヤンマスター》【式符・鬼人】【四神使役】 朱雀招来 8 200 高度な符術で擬似的に四神朱雀を造り出し、業火で対象全てを攻撃します。 A 攻撃 神遠全 Rank3 命+20 神攻+200 状態異常 [火炎][業炎][獄炎] インヤンマスター専用 《LV 40》《職業 インヤンマスター》【式符・影人】【四神使役】 陰陽・極縛陣 8 100 素早い動きを禁じる特殊な結界を展開し、対象全ての反応を強烈に鈍化させます。 A 攻撃 神遠全 Rank3 命+50 状態異常 [不吉][虚脱] 追加効果 [ダメージ0] インヤンマスター専用 《LV 30》《職業 インヤンマスター》【陰陽・結界縛】【四神使役】
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1656.html
434 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 25 33 ID R8ss/t/W ***** これからの私は、どうしたらいいのか。 過去の私は、どうしていたらよかったのか。 これまで生きてきて、ここまで悩んだことは一度もなかった。 お兄ちゃんへの想いを諦めたい、でもどうしても諦められない、なんて二択に取り憑かれたことがあった。 だけど、今抱えている問題は、それ以上に深刻。 家に長く居たくない。家族と話したくない。どんな食事も味気ない。布団の中でも眠りにつけない。 体力と気力が同時にすり減っていく。やつれているのを実感する。 もっといい加減な人だったら、私はここまで悩まない。 だけど、あの人はいい加減どころか、理想のままで、何一つ裏切らない。 良い期待も、悪い期待も。日常のあらゆるところで、そのことがわかってしまう。 理想通りなのは当たり前だ。私の理想の輪郭は、あの人が形作ったんだから。 おもちゃ――ううん、模型作りだけじゃなくて、象徴的なものを作ることまで上手。 模型作りを馬鹿にされて腹を立てて反論してくるような、子供っぽいところがマイナス点ではある。 けど、マイナス部分がプラス部分を引き立てているように見えてしまい、それがまた、嫌になる。 ちょっとでいいから距離を縮めてしまえ、と決断したい。 でもできない。 これまでの私は、そんな素振りを見せることなく、あの人に接してきたんだ。 それに、勘違いを理由にしてこれまでの想いをなかったことにするのも悔しい。 自分が恐ろしく軽薄な人間みたいで、認めたくない。 二人を入れ替えて覚えていたことに気付いてからは、次第にお兄ちゃんへの想いは薄れていった。 そんな薄情なところが嫌になる。 かと言って、自分を偽ってお兄ちゃんへの想いを貫くようなことは、もうできない。 『本当の』お兄ちゃんを想う。 すると、どこまでも想いが続いていく。止まることなく、途切れることなく、一直線に貫いていく。 甘い。手を出したら止まらないほど、甘すぎる。 その甘さは身体に悪い。 でも、手を出したらいけないものは、どうしても魅力的に過ぎる。 動いてしまえば手に入る場所にあるから、誘われているように映る。 もう、諦めよう。 こんな想いそのものがあっちゃいけないんだ。 あの人だって、きっとそう言うに違いない。 決断するのは、これで何度目だったか、もう覚えていない。 決断をすぐに裏切るのも、数えられないぐらい多くて、把握していない。 435 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 27 01 ID R8ss/t/W ***** 俺が中学校を卒業したのは、たしか二年ぐらい前の話である。 ちょうど二年前と言っていいのかもな。 しかし、大人の事情や曜日の関係もあり、確実に、一日のズレぐらいはあるだろう。 今から二年前、三百六十五日かける二イコール、七百三十日前の俺が卒業式に出席していたかは定かではない。 だが、同じ中学校の卒業式であるならば、二年前と断言してもかまうまい。 誰も彼もが、そこまで詳しいところまで問い詰めたりしない。 経過した日付までごちゃごちゃ考えるのは俺ぐらいだろう。 高橋は言っていた。「占いは七割合えば完全、八割なら夢想、九割なら異常、それ以上はありえない」、と。 奴の思い付きの台詞を全面的に支持するわけではない。 けれど、ささいな事を気にしないのは大事なことである。 俺は神経質なのかもしれない。 普段から模型作りにて完全な仕事を求めているからだと、決めつけてみる。 今日は、プラモデルを作ることが重要課題ではないのだ。細かいことは気にしなくていい。 俺は中学卒業から、二年を数える歳月を生きている。 今日は母校の中学校の卒業式である。ならば二年前の今日は、俺の中学卒業記念日にあたる。 記念日だからと言って、特にお祝いをすることはない。 親がお祝いをしてくれるはずもない。 ちょっとだけ晩飯を奢ってくれたりするかもしれないが――それは今年までだろう。 今日は妹の通う中学校の卒業式なのだ。 長男の俺と、次男の弟と、末っ子の妹は、全員が同じ中学校に通っている。 いや、過去形にするのが正しいから、通っていた、とするべきか。 今のところは俺と弟だけが過去の話として語れるが、明日になれば、妹も自分の過去として語れるようになる。 それからの妹は、俺の通う高校への入学を果たすまで、入学式を待つだけの身分となる。 うちの高校の入学式で注意すべきは――入学生代表あいさつだろうか。 妹に中学での成績について言及したことはない。 もしかしたら入学試験でトップの成績をおさめた可能性もある。 ということは、妹が入学生代表になるかもしれない。 あれだ。箱の中に入れた猫が生きているか、死んでいるかという、シュレなんとかの猫の話と同じだ。 妹の成績が優秀である可能性があるならば、妹が入学生代表を務める可能性はある。 反対に、成績があまり優秀でないかもしれないから、代表にならない可能性もある。 妹の学業成績が未確定という条件を考慮すれば、確率はフィフティフィフテイなのだ。 まあ、妹が自分の成績を誇ったことはこれまでないから、賭けるなら代表選出に漏れるにするだろうな。 436 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 28 52 ID R8ss/t/W さて、思考実験にふけっている間に、けっこうな時間が経過していたようである。 視線をある地点へ向ける。黒や茶色やその他もろもろの人垣の向こう側、直線距離で二十から三十メートル。 足下の床よりも高い位置にある壇上に、落ち着いた雰囲気のスーツを着た男が現れた。 頭髪は遠目からでもわかるぐらい薄い。おそらく加齢によるものだろう。 しかし、スーツのところどころを盛り上げる体つきが年齢を感じさせない。 筋骨隆々である。相変わらずである。俺が卒業してから二年間不変の、名物PTA会長の登場である。 「みんな、卒業おめでとう! 来月からは高校生ということで、今から緊張している人もいるでしょう! でも! 勢いさえあればなんでもできる! みんな、怯えるな! 失敗を恐れずに挑戦してください! 私からは以上です! 卒業生のみんな、元気で!」 マイクを使わないPTA会長あいさつが終了した。 マイクを使っていたら超不快なハウリングが発生する、と断言できるぐらいの声量だった。 まったく、相変わらず走りっぱなしの人である。 でも、そこが気持ちいいから、周囲にいる保護者のウケは良好。 妹の中学校の、今年度の卒業式は最高の盛り上がりを見せた。 それは、両親の代理として卒業式に出席しているローテンションの俺に拍手をさせるぐらいであった。 437 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 31 16 ID R8ss/t/W 本来両親が参加するのが筋の妹の卒業式に、なぜ兄の俺が参加しているのか。 事態のスイッチは、伯母の病室での一悶着で入ったのかもしれない。 先週の日曜日のことである。 二度と俺に関わらないだろうと踏んでいたのに、予想をあっさり裏切り、伯母が俺の家に現れた。 伯母にくっついていた、その日の玲子ちゃんのスカートの中がブルマだったことを知った時と同じぐらい、衝撃的だった。 玲子ちゃんが突然スカートをたくし上げたのも衝撃的ではあったが、ブルマの衝撃には敵わない。 ちなみに、悪い意味で衝撃だった。 いやね、ブルマとか見せられても、はあそうですか、としか言えないのだ。俺としては。がっかりである。 パンツだったらどうとかいう話をしているのではない。今はブルマの話だ。 小中学校でブルマを見てきた俺としては、あんなものは服である。水着と同じだ。 スカートをたくし上げて、してやったりみたいな顔をした玲子ちゃんが憎らしかった。 その場に両親と伯母がいたので、衝動に身を委ねたりしなかったが、誰も居なかったらなんらかのアクションをとっていただろう。 話が脱線した。元に戻そう。 日曜日の朝のチャイムに応答して玄関を開け、そこに伯母が立っていたときは、我が目を疑った。 同時に、過去の記憶がフラッシュバックした。 しかし、伯母が過去のような虐待行動に出ることはなかった。 伯母が玲子ちゃんと我が家にやってきたのは、退院のあいさつをするためだった。 詳しいところまでは聞いていないが、どうやら伯母はたまに体調を崩して長期間入院するらしい。 安静と投薬治療が必要になるため、入院せざるを得ないそうだ。 その入院時期と、俺の入院時期が偶然重なったのだ。 俺が伯母を刺してできた怪我が尾を引いていて、未だに入院生活と縁を切れないわけではない。 もしかしたら、俺のせいなのかな、なんて思ってたんだよ。 伯母に対しては謝らないが、玲子ちゃんには申し訳ない気持ちだったのだ。 両親と伯母の話が長引きそうに感じ、会話の輪を遠くへ押しやるため、会談の場であるリビングから立ち去った。 弟と妹は出かけていて、昼過ぎにならないと帰ってこない。 そもそも今更になって二人を伯母に会わせることもないなと思い、俺は自室へ引っ込んだ。 しばらくして、工作機材の整理にも飽き、暇を持てあましているところに少女の声が飛び込んできた。 玲子ちゃんだった。俺の部屋の鍵を開けろと言いながら、扉をガンガン叩いていた。 しかし無視した。居留守を使った。非モデラー工作場に入るべからず。 九歳児のカドのない罵詈雑言が止んだ頃、伯母が扉の向こうから話しかけてきた。 返事を必要としない、短い台詞で。 「伯母さんは帰ります。元気でね――――」 俺の名前を君付けで呼んで、伯母は帰っていった。 438 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 33 46 ID R8ss/t/W 日曜日の午前中に起こった特別な事は、伯母の来訪ぐらいであった。 しかし、この来訪が思いも寄らない事態を引き起こした。 一週間、両親が家を空けることになったのだ。 父に説明を求めたところ、祖母の誘いで、祖母と両親と伯母の四人が旅行に出掛けることになったらしい。 祖母は子供達も誘ったそうだが、「子供達は学校がある」とか母が言って、俺ら兄妹は自宅に残ることになった。 母の言葉は、母親らしい判断から出た妥当なものだった。 だがしかし、妻としては、家計を管理する者としてはどうだろう。 父の仕事内容は詳しく知らないが、夏はネクタイ無しの半袖、冬はスーツで出掛けるところから考えて、机に座ってする仕事ではなかろうか。 そういう仕事は、明日から一週間会社を休みますと言って休めるものなのか? 学校生活しか知らない俺から見ても、無理に思える。 ……クビにならないだろうな、姉妹丼疑惑持ちの父。 もし父が会社をクビになったら、長男の俺の小遣いなど真っ先にカットされるだろう。 携帯電話を持ち続けられるかも怪しい。プラモデル作ってる場合じゃなくなる。 必然的に、アルバイトしないといけなくなる。 通っている高校は、基本的に生徒のアルバイトは禁止している。 例外は、家庭の事情でアルバイトしないといけなくなったケース。 校則的にはクリアできるだろう。家計が苦しくなった原因が家族旅行というのが情けないが。 アルバイト先を選ぶとするなら、第一候補にプラモデルを扱うお店を挙げる。 そう遠くない場所に、多様な品揃えのおもちゃ屋が一件あるので、そこで働けたら嬉しい。 でも、あの店はアルバイトを募集していたことが、過去にあっただろうか。 もしあの店が駄目だとしたら――いったいどこで働けばいい。 スーパーやコンビニなら募集しているかもしれない。 おもちゃ屋で働けなければ、万屋的な店で働くか。背に腹は代えられない。 最悪の場合の想定は一旦置いておくとして。 とにかく、両親が突然の家族旅行に出掛けたために、妹の卒業式に参加する大人がいなくなった。 今回のケースでは祖母まで旅行に同行しているため、俺の卒業式の時みたいに伯母が来ることは不可能。 他の大人、例えば親戚ならば代理をしてくれるかもしれない。 しかしそれでは妹が可哀想である。 卒業式の日に来てくれるなら、近しい身内の方がいい。 おそらく、俺ら兄妹の誰に聞いても、そう答えるだろう。 以上の理由から、妹の卒業式の日に都合が付く身内として、俺が出張ることになったのだ。 父兄には兄という文字も入っているのだから、別に俺が参加したってかまうまい。 弟に参加させるのはなし。理由は、去年中学を卒業したばかりだから。 今年度の卒業生には弟の顔を覚えている人間がたくさんいる。 対して、俺の顔を覚えている卒業生はほぼ居ない。 だったら、俺が出るしかないじゃないか。 439 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 36 55 ID R8ss/t/W 当事者ではない俺にはあまり感動できない卒業式が終わり、卒業生と父兄は一旦おのおのの教室へ。 わいわい、がやがや、ばんざい、わっしょい。 卒業生は教師がやってくるまでの時間に、卒業の喜びを満喫していた。 携帯電話の電話番号やメールアドレスの交換、この後に遊びに行く場所の打ち合わせ、窓の外を見て黄昏れる、など。 うむ。だいたい俺の時と同じような光景だ。 二年前の俺がどうしていたかは、あまり覚えていないのだが、友人との談笑を楽しんでいたと思う。 ちなみに卒業祝いと称して友人たちと遊びに出掛けたりはしなかった。 悲しいことに、そこまで仲の良い友人はできなかったのだ。 平凡な行動しか取らない男には、特徴の薄い没個性的な友人しかできないものだ。 高校生になってからも、高橋みたいにどの学校にも居そうな奴としか親しくならなかった。 まあ、高橋みたいな、一見人畜無害、しかしてその実態は年上好きでへんちくりんな話術使いがどこにでもいてもらっちゃ困るが。 あいつは、無個性の仮面を被った変人である。 俺がその事実に気付けたのは、高橋と話し出して数日経ってからだった。 無個性という漢字が書いてあるような奴のマスクは、その話し方の異常ぶりまで覆い隠す。 おそらく、同じクラスの女子生徒の多くは、高橋がクラスメイトであることすら知らないのではないだろうか。 奴は初対面の他人に何の印象も与えないこと、影のように存在感がないことでも定評がある。ちなみに評価を下しているのは俺。 ある意味、高橋は異能力者だ。 羨ましいなんて、デザインナイフの尖端ほども思わないが。 教師がやってきて、各卒業生に名簿順で卒業証書が配られた。 名前を呼ばれて、生徒が返事して立ち上がり、教壇の前で卒業証書授与。 そして一人一人に向けてクラス中から拍手が起こる。 あー、いいなこの雰囲気。 自分の出番が無い、名前が絶対に呼ばれないという安心感が良い。 まさに父兄。誰にでも出来る楽な仕事である。 妹の名前が呼ばれた。 流れに逆らうことなく、窓際の席にいる妹は返事して起立し、教壇へ。 「高校に入学してからもがんばってください」 という教師の声と共に、妹の手に卒業証書が手渡された。 周りに合わせて、俺も拍手をする。わずかに力がこもってしまうのは、身内だから当たり前。 拍手が止んだころになって、妹は自分の席へ着いた。 ふうむ。どうやら妹はクラスで浮いた存在だったりするわけではないらしい。 中学一年生バージョンの妹の行動を見ていた俺からすると、それが意外に思えた。 だってあいつ、昼休みになったら毎日弟の教室まで来ていたそうだぜ? 下校時なんか、俺を無視して弟と二人きりで帰っていたんだぜ? まあ、これぐらいじゃ「お兄ちゃんっ子な女の子」にしか見えないから、微笑ましいだけだな。 妹を異常な目で見ていたのは俺の方だったのかもしれない。 四月から同じ学校に通いだしたら、またそんな目で見るようになるのかもしれないが。 440 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 38 30 ID R8ss/t/W 教師から、教え子への最後の言葉がはきはきとした声で発せられ、それで卒業生達の最後のホームルームは終了した。 教室の後ろに控えていた保護者と一緒に廊下に出て、教室を背にして、今日の主役を待つことにする。 保護者同士でも会話は弾む。一日限定の父兄の俺には話しかける相手も、話しかけてくる相手もいない。 というか、話しかけられたら困る。 まさか、保護者が夜に集まって会合するとか無いよな? そこまで出る義理はないんだが、この場で断るのも気が引ける。 そんな心配は、俺以外の保護者が周囲に一人も居なくなってから霧散した。 教室から聞こえてくる声も一切無し。 つまり、卒業生は全員帰宅したということ。 「おいおい……」 妹の奴、俺に声をかけずに帰りやがったのか。 いくら俺のことを嫌っているからってそれはやっちゃいけないだろ。 こちとらせっかくの休日を潰してやって来てるんだ。 少しぐらい祝わせろってんだ。 「まったく、も……う」 教室の入り口から中を覗き込む。 すると、中に誰か居ましたよ。誰かっていうと、うちの妹君が。 着席したまま、机に頬杖をつき、窓の外へ視線を向けている。 ふうん。妹でも黄昏れることがあるんだねえ。 最近弟と風呂に入ったりしないのは、卒業式を控えていたせいで憂鬱になっていたから、か。 俺と弟の居ない妹の学校生活は、どんなものだったんだろう。 悩みを打ち明けられたことは特にない。妹の悩み相談室役は弟だが、妹に深刻な悩みは無いらしい。 弟曰く、むしろ最近の妹は悩みが吹っ飛んだ状態だよ、だそうだ。 吹っ飛んだせいでからっぽになっちゃってまた悩んでるみたいだけどね、とも言っていたな。 難儀なものだ。人は完全に悩みから解き放たれることは許されないらしい。 俺は先日、伯母に関することで悩むことはなくなった。 後に残った懸案事項は、俺の腕のこと、弟を取り巻く三角関係、葉月さんの名前の呼び方、とかか。 俺の右肘は夏服を着るまでにはまともに動かせるようになる。 弟については、澄子ちゃんがどうでるか次第だろう。 葉月さんについては、あー……もうちょっとだけ待ってもらうとしよう。覚悟未完了だ。 441 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 40 36 ID R8ss/t/W 妹に黄昏れる時間を与えるため、トイレへ向かうことにした。 かつては通い慣れた学舎である。一番近いトイレも、最も遠くにあるトイレだって覚えている。 三番目に近い場所に位置するトイレを選び、足を向ける。 途中、卒業生らしき男子生徒とすれ違った以外、人と会うことはなかった。 職員室まで行けば懐かしい顔を拝めるかもしれないが、やめておくことにした。 世間話を続けられるほど話題豊富ではないし、懐かしむほど親しい教師がいたわけでもない。 現在の担任の篤子女史みたいに個性的なら親交していたかもしれないが、あんな残念な美人はそうは居ない。 というわけで、トイレで用をすませた後はとんぼ返りで妹の居る教室へ向かうことにした。 トイレに行ってから帰ってくるまで、時間にして十分もかからなかったと思う。 十分と言えば、プラモデル作成中の俺が昼食時間にあてる時間とほぼ同じである。 ペーパーでならしたプラスチックボディに、サーフェイサーを段階に分けて吹くときに空ける時間ともだいたい一致する。 それなのに、どうして妹の教室を覗き込んだらこんな事態が発生しているのか。 ――わからない。 「この通りだから! お願い!」 「嫌。だって私、たぶんこれから藤田君と会うことないだろうから」 「そうならないためにこうしてるんだって! お願い! お願いします!」 頬杖をついて座ったままの妹と、その妹へ向けて合掌し頭を下げる男子生徒。 男子生徒――妹は藤田君と呼んでいたから、藤田君と呼ぼう。 背丈からして、トイレに行く時にすれ違った生徒は藤田君だろう。 「待ってて、って言われたから待ってたのに、用事はそんなことなの?」 「どうしてもケイタイ番号とアドレスが知りたいんだ! このタイミングじゃないと言いにくくて」 藤田君とやら。君は間違っている。 卒業式当日なら妹から携帯電話の番号とメールアドレスを聞けると思うな。 妹はやむを得ない場合以外、自分の連絡先を教えない。 妹が俺にメールアドレスを教えてくれたのは、救助を求める時になってようやくだった。 電話番号の入手はそれほど難しくなかった。弟にあっさり教えてもらえた。 藤田君。君が妹の連絡先を知りたいのならば、俺に聞くのが一番の近道だ。 たかが妹の同級生でしかない男には、教えたりしないけど。 442 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 42 06 ID R8ss/t/W 「だから…………あ、お兄さん」 妹が俺に気付いて、席を立った。 わざとらしい。首を俺に向けて、さも俺を待っていたかのような演技をしやがって。 演技するならもうちょっと凝れ。無表情で俺の顔を見るな。大根役者め。 「家族が来たみたいだから、私は帰るね。藤田君、さよなら」 「ちょ、待って! だからさ」 「あー、もう!」 声を荒げ、妹がでかいため息を吐き出す。 そして、渋々制服のポケットから取り出したのは――携帯電話? 「……赤外線で送るから、受信して」 「うっそ、マジ? 待って、すぐに準備する!」 おおい! そんな簡単に教えるのかよ。 どういうことだ。今日の妹は卒業できた喜びでおおらかになっているのか。 ということは、俺も藤田君みたいにお願いすれば、妹について知りたいことを教えてもらえるのかも。 後で一つ実践してみようか。 満面の笑みの藤田君と対照的に、妹はやる気無しの表情であった。 送信する、の一声も無しに、妹は携帯電話の操作を完了し、藤田君の方へ向けた。 「お、きたきた……よし! んじゃ今度は俺から」 「いいよ。後で連絡してくれれば、登録しておくから」 吐き捨てて、妹はこちらに向かってくる。 「絶対に連絡するからさ! ちゃんと出てね-!」 弾んだ声の藤田君に向けて、振り返ることなく妹は片手を振って応える。 そして入り口に待つ俺を一瞥し、そのまま素通りしていく。 何か一言ぐらいあってもいいだろ、そこは。 帰りましょお兄さん、とかさ。それか待たせたことに対する謝罪とか。 ……この妹にそれを期待しても無意味だな。 そんな事実を再確認し、妹の後を追って帰宅の途に着くことにした。 443 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 45 03 ID R8ss/t/W 思うのだが、どうしてこの町の中学や高校というのは高台に位置しているのだろうか。 小学校は道路に面するような位置にあったため、登校が楽だったのを覚えている。 中学校に上がってからは、道路と正門を結ぶ登坂路を通らざるを得ないため、登校が面倒になった。 おかげで高校生になってからは、登校時坂道を登ることをなんとも思わなくなった。 一説では、教育施設は水難などの緊急時の避難場所として機能するため、高台にある必要がある、ということらしい。 まあ、そういうことなら仕方ない。 自問自答しつつ、妹の一歩から二歩後ろに付き、中学校の正門から下界へ続く坂道をいく。 もしかしたら学校が高台にあるのは思春期の若者達を今の間だけ持ち上げるためなんじゃないか、 という仮説を検証しようとしていたら、妹が話しかけてきた。 「ねえ、お兄さん」 「うん、どうした?」 「あの……お父さんとお母さん、いつ頃に帰ってくるか聞いてる?」 「ああ。ばあちゃんの話だと、日曜になるってさ。 明日まではばあちゃんの家で寝泊まりするんだと。俺らも来ないかって誘われたけど、謝っといた」 「そう。……ねえ、お兄さん」 「なんだ、妹」 「えと……お兄さんの学校、今日は休みなの?」 「もう休みに入ってるよ。中学校よりも春休みに入るのが早いっていうのも、どうなんだかな。 言っとくけど、ちゃんとした学校だからな。たぶん中学よりは決まり事多いぜ」 「そんなの、知ってるわよ。……ねえ、お兄さん」 「なんだ、卒業生」 返事が面倒になってきた。会話がパターン化している。特に妹。 「お兄さんはお腹、空いてない?」 「あー、そういやちょうどいいぐらいの時間だな、今」 携帯電話で時刻を確認。 正午を十分以上過ぎている。食欲が昼食を求め、なんでもいいから口に入れろと急かし出す。 「それじゃ、途中の店で何か買っていくか?」 「そうじゃなくって、たまにはその……外で食べるのも……」 「ああ、それも悪くないな。じゃあ、お前の卒業祝いに一杯やるか。せっかくだから弟も呼んでやって」 「ま、待って!」 電話帳で弟の番号を探そうとしたところで、妹が大きな声を出した。 こいつが俺との会話で大声を出すっていうのも珍しい。 ほとんど感情の起伏を見せずに会話を続けようとするからな。 「お、お兄ちゃんは呼ばなくていいわよ」 「いいのか? 弟が居なくても」 「だって……わざわざ呼ぶのも悪いじゃない。歩いて数分って距離でもないんだし」 「それもそうだな。んじゃ、あいつに一人で飯食えってメールしとく」 444 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/06/20(日) 11 46 31 ID R8ss/t/W タイトル無し、本文が二行程度の短いメールを弟宛てに送信する。 送信完了の表示を確認。携帯電話を畳もうとしたところで、拒むかのように着信音が鳴った。 見慣れない番号だった。名前が表示されないところからして、電話帳には登録されていない。 しばらく放って置いたが、いつまでも鳴り止まない。 もしかしたら祖母か両親からかも、と思い直し、通話ボタンを押して電話に出る。 「もしもし」 「あ、俺俺、雄介! いつまでも出てくれないから無視されてんのかと思っちゃったよ。 でさ、今から早速遊ばない? 今近くのカラオケ屋にいるんだけど!」 「あの、番号間違えてませんか?」 「え……声が違えし。あっれ-? すんません、まちがえましたー!」 謝罪と共に通話が終了する。 ユウスケ、という知り合いは俺の友人には居ない。 まあ、春だものな。 浮かれた若者のユウスケ君が俺に間違い電話をかけてきても何も不思議はない。 ユウスケ君に恥をかかせないため、彼の番号は着信拒否することにした。 これで彼は楽しくカラオケで歌うことができるであろう。 そんなことより、妹の卒業祝いの方が今は大事だ。 「どこで食べたい? あんまり選択肢もないけど」 「んと……じゃ、ファミレスで」 「ファミレスねえ。この辺りじゃあそこしかないから、ちょっと歩くことになるぞ」 「別に構わないわよ。行きましょ、お兄さん」 そういえば、退院した日に妹と立ち寄った場所もファミレスだった。 こいつ、好きなんだなあ、ファミリーレストラン。 これからもたまに誘ってやろうかな、弟と一緒に。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/896.html
106 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 41 28 ID btGIRyZm *** 妹の様子が少し変わっていることに気付いたのは、風邪で体調を崩した妹が久々に居間に下りてきたのを見た時だった。 妹は回復したのが嬉しいのか、朝の挨拶の声まで弾んでいた。 でも、機嫌が良い理由は風邪が治ったからなのだろうか。 妹が普段と違う。 何か、こう……表情に余裕のようなものが感じられる。 以前はぴりぴりとしていたのに、今ではすっかりそれが和らいでいる。 妹が私から積極的に目を逸らそうとしないなんて、何かが変。 そりゃまあ、今みたいな方が私は嬉しいんだけど。 弟は珍しく朝早くから出かけていて、姿を見せていない。 できれば妹に何があったのか聞きたかったけど……一緒に下校する時にでも聞けばいいかな。 妹と二人、肩を並べて学校に向かう。 実は二人っきりでこうやって歩くのは、五六年ぶりぐらいになる。いや、もっと前からだったかも。 私の記憶が曖昧だから思い出せないけど、妹は中学に上がった頃、弟と一緒に登下校するようになった。 もちろん私もついていくんだけど、どうも二人の会話に割り込めない。 弟は相手してくれるんだけど、妹が生返事しかしてくれない。 だから仕方なく、長女として身を引くことにした。 弟と妹が仲良くしている姿を見られれば私は充分満たされた気分になれた。 でも、時々つまらなくなって、弟と示し合わせて妹を置いて学校に行ったりもした。 それをすると妹が三日ぐらい家族の誰とも口を聞いてくれなくなるから、最近は自重している。 うちの妹は可愛いわ。お兄ちゃんを独占できなかったからって拗ねるなんて。 できるなら、こう…………抱きしめて、頬摺りして、体をこねくり回してやりたい。 添い寝させてくれなくなったのはいつからだったかしら。 昔は、お姉ちゃん一緒に寝よ、って枕を抱きながら言ってくれたのに。 今だって、一緒に歩いてくれても話しかけてはくれないし。 在りし日の妹はもう居ない、か。 冴子お姉ちゃん、悲しいわ。 107 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 44 01 ID btGIRyZm *** 「ではみなさん、明日からは土日と休みが続きますが、不摂生をしないように」 篤子女史の締めの言葉が終わり、日直の号令に従ってクラスメイト全員が起立礼をしたら、教室内は次第に騒がしくなる。 明日から休みとはいえ、実際にはこの時から休日が始まると言っても過言ではない。 かく言う俺も開放感に包まれている。 そう、この感覚こそが喜び。 黙々と授業をこなし、甘美な睡魔の誘惑と胃袋の乾きに耐え、ようやく得られた休日である。 こういう喜びは学校に通っていなければ味わえない。 何日もぶっ通しで自宅や病院に籠もっていたら、余暇の貴重さなど無に等しくなる。 明日と明後日は何をしようか――なんて考えるのが楽しい。 だが、まずはやるべきことをやってからだ。 鞄を置き去りにしたまま、クラスメイトの流れに乗り教室から出る。 しかし向かう先は校舎の出口ではない。目的地は別にある。 二階から一階へ下り、いつもなら左へ行くところで右へ曲がる。 方向転換したところで、背後から話しかけられた。 「おや、どこに行くんだ?」 振り向けば、学校指定のコートを纏った高橋が居た。 「ちょいとした野暮用。一年の教室に用があるんだ」 「ふうん? 君の弟と何か約束でもしてたのか?」 「そういうわけじゃないが……そうだな、心配事を片づけに、ってところか」 高橋は数秒間無言で居続け、唐突に沈黙をため息でぶち破った。 「……なんだわざとらしい。今のはちょっとむかつくぞ」 「いや失敬。大したことじゃないんだ。 実は昨日、僕の家の冷凍庫から冷凍食品の炒飯が無くなっていてね」 「ほう」 「どうしてかと思って首を傾げていたら、突然海外に出かけているはずの姉から着信があったんだ」 「おい、何さりげなくカミングアウトをしてる。お前に姉が居るなんて初耳だぞ」 「故意に隠していたから、当然だ」 なぜこいつは、あえてどうでもいい情報を隠しやがる。 普通、担任の女教師に恋してることを隠すだろ。 「……で、お前のお姉さんとさっきのため息がどう関係しているんだ」 「うむ。驚きつつ僕は携帯電話を手に取った。 そして覚悟を決めて――――携帯電話の電源ボタンを一回、ポチッと押したんだ」 「……なんで?」 「考えてもみろ。国際電話や電子メールで連絡してくる姉が、いきなり僕の携帯電話に電話して来たんだぞ? 僕は携帯電話の番号なんて姉には教えていない。不審に思って当然だろう」 「すまんが、同意しかねる」 「そうか。まあそれはいい。 電話を取らなかったら、今度は家の方の電話に着信があってね。 相手はなんとなく予想したとおりに姉だった。 姉弟らしく手短に挨拶を交わした後、姉はこう言ったよ。 ぷりぷりのエビが入った炒飯って美味しいわよね、って。 そう言い残して、姉は電話を切ったんだ」 「あー……、なるほど。犯人はお姉さんだったわけか」 「さっきのため息は姉の行動を笑ってのことさ。 あと二年は帰ってこないとか言っていたくせに、突然日本に帰ってきて、 気ままな一人暮らしを送る弟の部屋に勝手に上がり込み、炒飯を食べてから帰る。 そしてそれからは何の連絡もよこさない。また海外に行ったのか、この町のどこかに居るのかもわからない。 勝手気まま過ぎる姉だよ。僕が君に話したがらないのも当然だろう?」 「うん、まあ……俺ではお前のお姉さんの行動を理解できないことはわかった」 「そうか。僕の姉がちょっと変わっているということがわかってもらえたならそれでいい。 ではまた。来週会おう。怪我しているんだからあまり無茶するんじゃないぞ」 「ああ、またな……」 108 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 45 07 ID btGIRyZm 高橋はそのまま振り返りもせず校舎の出口へ向かっていった。 さっきの話の流れは、高橋お得意の話の焦点をずらして煙に巻く手法だ。 今まで内緒にしていた姉の存在を明らかにしたのは、奴なりに焦っていたからなのだろうか。 それとも実は姉など存在せず、逃れるために即興で話を捏造したのか。 なんだか、欠席理由におばあちゃんの三回忌だったんですって言うのに似てるな……。 だが、俺にとっては高橋に姉が居ようと居まいとどうでもいいのだ。 上手い具合に乗せられている気がするが、それもどうでもいいと納得しておく。 今重要なのは、心配事を片づけることだ。 先週の事件の唯一人の首謀者にして実行犯、澄子ちゃんの様子を確かめること。 今日あえて学校をさぼらなかった理由の一つである。 自分でもおかしいと思う。なぜ、俺を短期間とはいえ監禁した澄子ちゃんに怒りを覚えないのか。 俺が花火に怒りを向けないのは、きっと頬に傷を負わせたからだ。 熱くなっても、花火の顔を脳裏に描く度に冷めてしまう。 これは、精神的な負い目によるものだろう。 しかし、澄子ちゃんに対しても同じというのは、どういうわけだ。 彼女の性格? すぐに解放してくれたから? 監禁する理由を説明したから? いや――どれでもない。 そもそも、監禁されても怒りを覚えていないんだ。 どうしてだ? 昔伯母に虐待されていたから、か? そういった痛みに対して鈍感なのか? だとしたら、我ながら……嫌な鈍感っぷりだな。 天性、いや後天性のマゾなのか。 一応、否定しておくとしよう。あまりにも悲しすぎる。 109 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 47 19 ID btGIRyZm 一年の教室が並ぶ廊下に来ることは、二年に進級してからはなかなか無い。 自分の居場所が無い、違う言い方をすれば、すでに空気が変わっている。 そんな空間へ文化祭の準備期間に飛び込んでいった去年の俺は少々浮かれすぎていた。 こうして個人的な用件で訪ねていくと、そのことをひしひしと実感する。 いや、衣装を作りたいからって手伝いに行くのも個人的意志からだけど。 ともあれ、俺は弟のクラスの前まで辿り着いた。 何やら入り口で女子二人がお喋りしている。ううむ、入りづらい。 だがここで引き返すわけにも行かぬ。先輩に逃走は無いのだ。 話しやすい距離まで近づき、努めて明るい声で話しかける。 「ねえ、ちょっといいかな」 「はい? ……誰、この人?」 ぬう、やはり俺のことなど覚えていないか。 あからさまに邪魔者に向けるような眼差しだ。 仕方ない。できるならば顔パスでいきたかったのだが、奥の手を出すとしよう。 「実は俺、このクラスの男子の兄貴なんだけどさ」 生徒手帳の名前欄を見せつつ言ってみる。 果たして、効果は即座に現れた。 「ああ、彼のお兄さん!」 「あー、思い出した! 去年は文化祭の準備手伝ってくれてありがとうございました!」 「いえいえ、どういたしまして」 はっはっは。便利だな-、クラスの人気者の兄貴というポジションは。 こうまで警戒心が解けてくれるとは思わなんだ。 別に顔を覚えられてないのが悲しいなんて思わないぞ。こちとらとっくに慣れっこだ。 「弟は居るかな?」 「いえ、もう帰っちゃいました。隣のクラスの、あの……金髪の人と一緒に」 「そう。まあ、あいつが居ても居なくてもいいんだけど。 ちょっと聞きたいんだけど、このクラスに木之内澄子って子が居たよね。 その子は今日学校に来てた?」 「えっ……澄子ちゃんですか?」 「そう」 女の子たちはお互いの顔を見合った。 「来てないよね?」 「うん、先週からずっと。なんで休んでるか知ってる?」 「ううん、聞いてない。ずっと無断欠席」 ――ふうむ。 「じゃあ、その子と仲の良かった友達は居ないかな?」 「居ますよ。でも、たぶん知らないと思いますよ」 「それでもいいんだ。何か情報が掴めればいいし、なければないで構わない」 「そうなんですか。ん、あれ? 先輩ってもしかして――――」 右手にいる女の子が、もう一人の子に耳打ちしている。 右の子は面白そうな顔。左の子は目を拡げて口を押さえている。 「どうかした?」 「いえいえ、何でもないですよ。 そうなんですかー。先輩が……まさかそうだったなんて。 心配ですよね。澄子ちゃんが学校に来ていないと」 「ん……どちらかと言えばそうかもね」 「へええええ。なるほどなるほど。 そういうことなら協力しないわけにはいきませんね。 澄子ちゃんと仲の良かった子なら、窓際の席に居ますよ。 それでは先輩、どうぞごゆっくりー」 二人してにこにこと笑顔を浮かべ、教室へと手で導いている。 やけにノリがいい子たちだ。 ちょっと不気味だが、警戒されるよりはマシと思おう。 111 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 49 24 ID btGIRyZm 教室に入ると、澄子ちゃんの友達はすぐに見つかった。 校庭側の窓際の席で話している女の子が二人いる。 一人は澄子ちゃんと似たセミロング。男の庇護欲をかき立てる、大人しそうな顔つきをしてる。 もう一人は背中を向けているので顔はわからない。 乱れのない黒のロングから、しっかりした女の子だろうと推測する。 どちらか、もしくは二人ともが澄子ちゃんの友達なのだろう。 俺が接近していることに最初に気付いたのはセミロングの子だった。 「あ、の……何か……?」 「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……って、あのさ」 「は、はい……?」 「何もしないから、そんなに逃げ腰にならなくてもいいよ?」 そんな、俺が現れた途端に顔を強張らせて椅子をずりずり引いて後退しなくても。 この子にとってはどうしようもない対人反応だったとしても、やられた方はいい気分がしない。 「は、はい。えっと、二年の先輩ですよね。私に、いったい何を……?」 「うん、君の友達の――」 突然の机を叩く轟音に台詞を遮られた。 教師が生徒を黙らせるために教卓を叩く音よりでかい。 天井から机に着地すればこんな音が出るかもしれない。 教室内には俺たち三人しか居ない。 必然、俺以外の女の子が立てた音ということになる。 おそらく音の発生源は、二人の女の子の中間地点にある机。 見ると、そこには拳が一つ乗っていた。 固く握りしめられていて、わずかに震えている。 ついでに言うと、セミロングの子の唇も震えている。というか全身が震えている。 無理もない。何せ、自分と向かい合って座っている女の子こそが、拳の主だったのだから。 「あ、あの……俺、何かしましたか?」 思わず拳を振るった女の子の背中に敬語で話しかけてしまった。 仕方あるまい。だって怖いんだから。 「いいえ、あなたは何も悪くない。ただ机の上に季節外れの蚊が止まっていたからつい、ね」 「そ、そうですか。はは、蚊なら仕方ありませんよね。刺された嫌ですもんね」 「ええ。放っておいて、大切なものを吸い取られちゃ、たまらないもの」 「ですよね。まったく蚊にも困ったもんですよ」 「そうよね。…………いっそのこと、害虫なんか全て消え去ってしまえばいいのに。 いいえ、どこか一箇所に集中させて、私自らの手で一思いに葬ってあげたい。 どうして捕まってくれないのかしら。抵抗しない限り、私は優しくしてあげるのに」 これはまずい。何やら俺は最悪のタイミングで二人の会話に割り込んでしまったようだ。 もう澄子ちゃんについて聞くなんて無理だ。 それよりも無事にここから脱出する方が重要だ。 「話の邪魔してすいません。じゃあ俺はこれで……」 「ああ、ちょっと待ってくれないかしら」 ……引き止められちゃいましたか。 勘弁してください。こちとら右腕がいかれてるだけで大変なんだから。 112 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 01 50 24 ID btGIRyZm 「あなたはこの教室に来たら不幸になるわ。だからもう来ない方がいい」 「それは、何故?」 「あなたは去年の文化祭の準備期間、この教室の手伝いにやってきて、八面六臂の働きをした。 私も知っているわ。うふふ……格好良かったわよ、あなたは」 「それは、どうも、ありがとうございます」 「だから、ここにはあなたに好意を抱く人が一杯居るの。 でもそれに比例して、あなたを嫌う人も居る。 世の中はバランスで成り立っているの。分かる?」 「ヒット商品の法則ですね。分かります」 「そうよ。でもあなたは一人しかいないの。 あなたが仮に時計だったとしたら、大事にしてくれる持ち主の元へ行きたいでしょう?」 「それはもちろん」 「あなたにふさわしいのは、あなたのやりたいことを分かっていて、あなたの意志を汲んでくれる人よ。 そんな人に出会えたら素敵でしょう?」 「夢じゃなくて現実で会えたら素敵ですね」 「いいえ、もうあなたは出会っている。これは予想じゃない。すでに実現している。 私は占い師じゃないけど、あなたの未来を言い当てることができる。 ――あなたは世界最高のパートナーと結ばれるわ。他の誰にも負けない、頼りになる女性と」 「あの、その人と結ばれるには、どうすれば?」 「クーリングオフ、がキーワードよ」 「えっと、それって、一定期間のうちならタダで返品できるってシステムのことですよね」 「そう。騙された消費者を救済するためのもの。 そのシステムがあるんだから、過剰に警戒するのはやめなさい。 使わない限りは、いつでもできるんだから。――――そう、一回も使わない限りは、ね。 私の話はこれで終わり。あなたに幸せが訪れることを祈っているわ。うふふふふ……」 114 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/09/08(月) 02 02 03 ID btGIRyZm スリルあふれる教室から脱出し、慣れた二年D組の教室に入り、俺はようやく安堵の息を吐き出した。 「こ、怖かった……」 まさか弟のクラスにあんな怖くて不気味な子がいるとは知らなかった。 少なくとも去年は居なかったと思う。 転校生、なんだろうか。 でもあんな子がいるなら弟が話してくれているだろうし。 しかし……何だったんだ、さっきの忠告は。 クーリングオフだと? それがあるんだから女の子と気軽に付き合え、と? それができれば苦労しない。 そもそも、訪ねてくれる女の子が居ない。 俺は弟とは違う。ニヤニヤしながら見ていられる甘いラブコメの主人公にはなれない。 「あ、まだ帰ってなかったんだ。よければ一緒に帰らない?」 「葉月さん? ……うん、いいよ。ちょっとだけ待っててね」 「ゆっくりでいいよ。怪我してるんだから」 「平気平気……っと。お待たせ、じゃあ帰ろうか」 「うん!」 こうやって声をかけてくれるのが、俺が一度ならず二度までも振ってしまったせいで、 今ではただの友達になってしまった葉月さんだけなのだから。 あの子の言うその最高のパートナーとやらが身近にいるのならぜひとも会ってみたいものだと、 腰まで伸びる葉月さんの黒髪を見ながら思った。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/36078.html
アクヤントホ マヤのラカンドンの神話に登場する神。 プルメリアの花から生まれた最初の三兄弟の一。 関連: スクンクユム (兄弟) ハチュクユム (兄弟)