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「聖剣伝説3」のホークアイ 夜刃の使い魔 ~プロローグ~ 夜刃の使い魔 第一夜 夜刃の使い魔 第二夜 夜刃の使い魔 第三夜 夜刃の使い魔 第四夜 夜刃の使い魔 第五夜
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フーケ騒ぎも一段落して、おれの生活も落ち着いてきた。 まあ慣れてきたとも言うがそんなことはどうでもいい。 今回はそんなおれの一日を紹介しよう。 まず朝。おれはルイズの使い魔(まだ認めてないが)なのでルイズを起こさなければならない。 そんな訳で床で寝ているルイズに奥義暗黒吸魂輪掌破を叩き込む。 ルイズが起きたのを確認し、 「おはようございますご主人様。では食事にいってきます」 何をされたか分かってない内に逃げ出す。さあ朝飯だ。 「はい、どうぞ。よく味わってくださいね」 朝飯は最近シエスタからもらっている。ギーシュを倒した事への感謝らしい。 普通に使い魔用の食事より美味いのでこっちからもらう。 朝飯が終わったらルイズに合流するのだが、合流する場所は他の使い魔と同じく食堂の入り口だ。 「よっす」 「……」 無言で睨んで来る。おれはそれを無視してルイズの後ろについて行く。 教室でおれはルイズの斜め後ろに陣取る。ここなら蹴られることも無いからだ。 基本的に授業中はおれは横になって過ごすのだが、たま~にマズイことになる。 いつかみたいに大怪我するかもしれない危険があるのだ。 それはルイズの魔法だ。前にも言ったと思うがルイズは爆発の魔法が使える。 いや、正確にはそれしか出来ないのだ。 もっと言わせてもらえば爆発する魔法なんてものは無く、すべて失敗らしい。 失敗すれば爆発するってのもおかしな話だがそんな事も言ってられない。 逃げなきゃ爆発の衝撃を受けるからな。そして今日もそうだった。 「先生!わたしがやります!」 おっとルイズが実技をやるらしい。それを聞いたおれはルイズの机の下に隠れる。 これで準備完了。いつでも来いってんだ。 そしてまあ案の定爆発騒ぎを起こすルイズ。 あんな棒切れ一本でテロ行為が出来るんだからたいしたもんだ。 だがおれはそう呑気にしてられない。次の行動に移らなければ。 ルイズに近寄り、こう言う。 「ご主人様!今の爆発で怪我をしたので治療してきます!」 そして教室を抜け出す。こうしないと片付けを手伝わされる。そんなの嫌だ。 さて、思いがけず暇になったので学院をうろつく。 おろ?アレはオスマンだ。アイツは声がむかつく。 なので走り寄って頭に飛びつき、髪をむしりながら屁をこく。 満足した。 しばらくうろつく。 廊下を歩いているとマリコルヌを見つけた。やっぱり休講になったらしい。 走り寄って頭に飛びつき、髪をむしりながら屁をこく。 満足した。 またしばらくうろつく。 階段を下りているとコルベールを見つけた。髪がないので無視する。 畜生。 もっとしばらくうろつく。 厨房のちかくで厨房の主、マルトー親父を見つけた。たまに餌をくれるので挨拶だけして通り過ぎる。 仕方ない。 まだまだうろつく。広場に出た。 あ、ギーシュだ。 問答無用でザ・フールをブチ込む。 最高だった。 昼食の後は午後の授業なのだが今日は気分じゃないので中庭で手下探しだ。 お、なんか良さそうなヤツ発見。鳥だ。 空を飛べるのはシルフィードがいるがこいつは鷹だからそう大きくない。 偵察や連絡など凡庸性はこちらが上だろう。 早速声をかける。 「おい、お前おれの弟になれ」 直球。おれが女なら惚れてるね。 ちなみにシルフィードはこうやって落とした。 「…お前がイギーか?手下を増やしているという?」 「ああ、そのイギーだ」 「仲間を集めて何をする?」 「この世界に知らしめるんだ。おれの存在を 使い魔の頂点たる者がいるって事を!! 誰もおれに逆らえなくなる 確実に世界は(おれにとって)良い方向に進んでいく」 「そしておれは使い魔界の神となる」 「まあ、目標が大きいのは良い事だが…おれは自分より弱い者につくつもりは無い」 「なら勝負しようぜ。お前の能力は欲しいからな」 「…いいだろう」 そして戦闘が始まった。 まあ予想していた通りだがなかなか強い。 空を飛ぶ相手との戦いが厄介な事は知っている。 あの時は片足を失ったが別にこいつはスタンド使いじゃあない。 あの氷野郎よりは楽だろう。 と思っていたのだが、氷とかの能力が無い分確実にヒットアンドアウェイを繰り返してくる。 それも中々速い。ザ・フールで倒すには加減が難しそうだ。 こっちも空中戦に切り替えるか。 「ザ・フール!」 スタンドで地面を蹴り、大ジャンプ。 そのまま飛行形態にして飛ぶ。 「そんなことが出来たとはな…」 「スゴイだろ?部下になるか?」 「まだ勝負は終わっていない!」 空中戦は専門でないため流石にヤツのほうが速い。 「空での戦いは風を味方につけた方が勝つのだ!」 もっともだ。だがそんな器用な事はおれには出来ないので、狙いは一撃必殺のみ。 左からの攻撃。まだだ。 右斜め前からの攻撃。これでもない。 背後からの攻撃。これも違う。 正面からの攻撃。これだ! 「ザ・フール!」 砂の檻を作り正面から来た奴を捕獲し、グルグルぶん回しながら下に突っ込む。 高度は50メイルくらいなのでザ・フールで防御するのも忘れない(もちろん鳥公も一緒に)。 「イギー・トルネード!」 地面に叩きつけられるヤツとおれ。 落下のダメージは砂で吸収したのでそれほどではないがかなり回転させたので意識が朦朧としてるらしい。 「おれの勝ちだな。」 「まさか…風を味方につける…どころか突き破るとはな。…おれの負けだ。」 よし、三人目の仲間だ。それはそうと落ち着いてから話せ、聞き取りにくいぞ。 気分がいいまま部屋に戻る。今日はいい仕事をしたぜ。 「バカ犬。ど・こ・に。行ってたのかしら?」 あ、ルイズの事忘れてた。 なんとかごまかさねば 「テヘッ☆」 可愛い仕草。おれなら間違いなく落ちるね。 結果?傷が増えたよ。 To Be Continued… 鷹のリョウ―イギーの仲間になった
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「スクライド」よりストレイト・クーガーを召喚 最速の使い魔-1 第一話 “最速の使い魔” 最速の使い魔-2 第二話 誓い 最速の使い魔-3 第三話 ラディカル・グッドスピード 最速の使い魔-4 第四話 クロスロード 最速の使い魔-5 第五話 雪風
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「残念だにゃ♪今の放送は、この本部の中にしか届いてないよ~ん!」 主催本部の魔全裸王とイカロスの前に、突然気持ち悪いジジイが立ちはだかった。 生理的に受け付け辛いその老人を前に、二人は一瞬怯む。 「げ!?何この気色悪い爺さん!?」 「マスター、警戒を――」 「アイラビュ~、お二人さん。ようこそ、主催者本部へ!」 何一つ、抵抗することもかなわぬまま……老人の言葉を聞いた途端、二人の意識は途絶えた―― 「やれやれ……わかっていませんねぇ。何でも脱がせばいいというものでもないでしょうに。 安易に会場を露出狂の変態ばかりにしてしまうと、皆さんかえって繋ぎづらいというものでしょう? シリアスをする方々が動き辛くなるし、本来の変態の方々もその存在感を輝き辛くさせてしまいます。 そして何より……カオスは我々が与えるものではない。参加者達が自ら目覚めさせるものなのですよ」 目を虚ろにさせて立ち竦む魔全裸王とイカロスの前に現れた、現主催者の黒のカリスマ。 二人は黒のカリスマの意志で、この主催者本部に転移させられたのだ。 選抜は適当。目的はテコ入れ。彼らに主催の仕事の一部を担当させようということである。 ちなみに、あっさり無力化された役立たずのマダオ二人は、全裸にして再び会場に送り返した。 「ですがまあ……歓迎しますよ。我々に選ばれたあなた達は実に幸運です。 これから、主催者としてのあなた達の活躍に期待させてもらいましょう。 今のように羽目を外さない限りは、基本的に好きに動かしてくれて構いませんので」 黒のカリスマの言葉に、魔全裸王とイカロスは跪き、忠誠の意を示す。 「「了解です、どうぞお任せ下さい」」 彼らはあらゆる意味で、黒のカリスマに逆らうことはできない。忠誠を誓うしか許されない。 その理由の一つは……スパロボZをクリアした方なら、今回の話で察しは付くことだろう。 【13時25分/某所・主催者本部/天候・不明】 【魔全裸王@桜井智樹×右代宮譲治】 【状態】全裸王、全裸、ギャグパート、魔王、落とし穴無効、主催者 【装備】股間に黒い羽 、魔王装備 【道具】支給品一式 【思考】基本:黒のカリスマに従い、主催者としてゲームを進行 1:ゲーム進行。邪魔する者は殺す(黒のカリスマ以外) 2:次会ったらセワシも殺す 3:ミクトランも殺害対象に 4:桂馬も殺害対象に 5:可愛い女の子のおっぱいを揉みにいく ※アッコさんを女として見ていないようです ※前話での放送は会場には届いていません 【イカロス@そらのおとしもの】 【状態】健康、戦闘モード「空の女王」、主催者 【装備】色々 【道具】支給品一式、その他色々 【思考】基本:黒のカリスマとに従い、主催者としてゲームを進行 1:マスターと黒のカリスマの邪魔をするものは排除 ※二人とも基本的に自我は許されています 【13時25分/日本某所/天候・不明】 【碇ゲンドウ@新世紀エヴァンゲリオン】 【状態】マダオ、気絶中、全裸 【装備】グラサン 【道具】支給品一式、参加者の盗撮映像ブルーレイ 【思考】1:気絶中 【長谷川泰三@銀魂】 【状態】マダオ、気絶中、全裸 【装備】グラサン 【道具】支給品一式、参加者の盗撮映像DVD 【思考】1:気絶中
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「ルイズ!何やってるのよ!!早く逃げなさい!!」 シルフィードの上からキュルケが叫ぶ。 ルイズの前では、30メイルに達するゴーレムが今まさに拳を振り下ろさんとしていた。 「いやよ!」 ルイズが叫び返した。 「魔法が使える者を貴族と呼ぶんじゃない、敵に後ろを見せない者を貴族と呼ぶのよ!」 それに反応するように、ゴーレムが腕を振り下ろす途中で動きを止めた。 その足元に、いつの間にかフードを被った人物――土くれのフーケ――が立っていた。 「好奇心から尋ねたいんだが」 フーケが口を開く。 「他人に背中を見られると…どうなるんだい?」 「さあ…?」 何故か、醒めた顔になったルイズがその問いに答える。 「見せた事、ありませんから」 フーケの好奇心がツンツン刺激された。 み…見てみたい……。 ゼロのルイズ。 魔法成功率がゼロのルイズ。 サモン・サーバントも失敗したルイズ。 召喚に失敗してからのルイズの落胆は酷かった。 それまで、魔法が失敗しても、同級生たちから罵倒されても、胸が小さくても、 常に皆を見返そうと努力し、何事も先陣を切って歩いていたルイズが、召喚失敗を境にコソコソと皆の後ろを歩くようになった。 教室に入るのは一番最後であり、教室では最後列に座り、時には壁際に立ち、教室を出る時も一番最後。 以前なら、学院の通路で誰かと鉢合わせした時、例え相手が上級生だとしても、 『どかしてみなさい…あたしがどくのは、道にウンコがおちている時だけよ』と決して譲らなかったルイズが、 今では相手が使用人でも、率先して壁際に退く様になっていた。 そんなルイズがフーケ討伐に志願した時は、その場に居た全員が驚くと同時に安堵した。 「ああ、この方がミス・ヴァリエールらしい」と。 残念ながら、土くれのフーケ討伐は失敗だった。 破壊の杖は戻ったが、討伐に志願したミス・ヴァリエール、ミス・ツェルプストー、ミス・タバサ及び道案内役のミス・ロングビルは帰ってこなかった。 真新しいわだちを辿って、フーケの隠れ家らしき小屋に行き当たった学園の教師達は、ゴーレムが崩れた後とおぼしき土くれと、 三人分の学院の制服、そしてミス・ロングビルの物と見られる衣服を発見した。 状況から見て、討伐に志願した生徒達は、フーケに返り討ちにされたと判断された。 同時にフーケ自身も、破壊の杖をその場に置いて逃げ出すほどの重傷を負ったのだろうと。 死体は何らかの理由によってフーケが別のものに練成したと推測された。 現場の衣服の側に落ちていた、見慣れぬ『小動物らしきミイラ』に気に留める教師は誰も居なかったのだ。 アルビオンの軍艦『イーグル号』に乗っていたウェールズ皇太子が「不審な風竜が居る」と、部下に声を掛けたのは、フーケ討伐『失敗』から二日後の事だった。 その風竜はイーグル号の下方300メイルあまりの所を、狂ったようなスピードを出しながら飛んでいた。 呼ばれた部下が欄干から身を乗り出し下を覗くと、風竜が血を噴出しながら落ちて行く所だった。 「多分、戦闘で傷ついた風竜が迷い出て来たのでしょう」 部下がそう伝えた時点で、ウェールズの様子はおかしかったという。 欄干に背を当てて座り込み、ニューカッスル城に着くまで一歩も動かなかったのだ。 秘密港についてからも、部下たちを先に下船させ、自分が最後に降りると言って聞かなかった。 その後は、自室に篭り、食事も自室で食べるようになり、誰とも会わなくなった。 心配した父王がやって来た時は、流石に顔を出したが、文字通りドアから顔を出しただけという始末だった。 それ以来、ジェームズ一世とウェールズ皇太子の仲は非常に悪くなった。 同時に、皇太子一人しか居ないはずの部屋の中から、ぶつぶつ呟く声が聞こえるようになり、兵士達の士気は非常に落ちてしまった。 「王子は戦争が怖くなり、おかしくなったのだ」と。 そのため、レコン・キスタの進行は大方の予想より早く進み、あっさりとニューカッスル城は攻め落とされた。 ウェールズ皇太子の部屋を見つけた兵士は、ウェールズの気が狂ったという情報を持っていたが、用心して仲間が集まるのを待って乗り込むことにした。 仲間が集まったところで、先頭の一人がエア・ハンマーでドアを吹き飛ばし、部屋に踏み込んだ。 そこには、杖も持たず、ガリガリにやせ細り、狂気的な眼を兵士たちに向けているウェールズが一人、ポツンと立っていた。 城全体が血生臭かったが、踏み込んだ兵士たちの鼻を別の異臭が突いた。 その場に居合わせ、幸運にもアルビオンを脱出する事の出来た兵士の話によると、ウェールズの最後の言葉は次の様だったという。 「ぼくの背中……見たいかい?フフフ…いいよ………フッ、見せて…あげるよ。ウフハ……ウヘ。フフフ………ヘ。ヘヘヘ」 ウェールズはまるでダンスのステップの様に、その場でクルリと背を向けた。 その背中が、まるで本をめくる様に引き裂かれ、血が噴出した。 「何が起きたんだ?」と最前列の一人が思ったとき、そいつの背中は既に裂き開かれていた。 そして、『背中から血が噴出す』という現象自体が、まるでドミノ倒しの様に兵士たちに伝わっていった。 その場に居た兵士たちは、全員ウェールズの方向を向いていた。 即ち、ほぼ全員が前に立っている味方の背中を視野に入れていたのだ。 噴血のドミノ倒しは城中を駆け巡り、敵味方問わず命を奪っていった。 ニューカッスル城で生き残った者は、ウェールズの部屋に踏み込んだ時『最前列に位置し』尚且つ『最初に背中を見なかった者』とだけとなった。 ニューカッスル城付近に野営していた貴族派の軍は、蜂の巣を突付いたような騒ぎとなった。 見えない何者かが、次々に味方の背中を引き裂いて行く。 必死に剣を、槍を、杖を振っても、見えない何者かを防ぐことが出来ない。 あっと言う間にあたりは血の海になった。 さらに、死んだはずの仲間の死体が何処にも見当たらない(実際は自分たちの足元に転がっていたのだが、誰も小さなミイラなどに構っていられなかった)。 「仲間を殺した『何か』は人を喰う」 しかも、大量に。非常に大量に。 それは何者にも勝る恐怖だった。 最早、自分達が勝利した等と思っている者は誰も居なかった。 最後の最後に、王党派が魔物を放ったのだ、と噂が流れた。 その後、30000人ほどの兵士が犠牲になった所で、貴族派は三つのルールに気がついた。 即ち、 1:魔物は無差別ではなく個人に取り憑く 2:取り憑かれた者は誰かに背中を見られた者は死ぬ。 3:見てしまった者の背中に魔物が移る。 だが、ルールに気づいたとて時既に遅かった。 魔物による虐殺を目の当りにた兵の殆どは、心を病んでしまった。 遠くで誰かが倒れたと思った瞬間、自分の傍らにいた者が血を噴出し倒れる。 近くで物音がしても、そちらを向いては行けない。 魔物が居る地域から無事に抜け出すためには、目を開いてはいけない。 恐怖のあまり自分の目を潰す兵士も少なくなかった。 魔物を心底恐れ、軍を脱走する者が続出して、レコン・キスタは軍としての機能を完全に失った。 さらに、貴族による『魔物狩り』が行われるようになった。 少しでも『背中を隠すように歩いた者』や、『家や自室から出て来なくなった者』は問答無用で殺されるのだ。 最初の内は、『魔物狩り』に強い反発を感じていた平民達も、魔物によってサウスゴータが死の町となったと知ってからは、逆に率先して『狩り』を行うようになった。 都市や町や村はその機能を失っていき、魔物と『魔物狩り』によって数ヶ月のうちにアルビオンの人口が半減してしまった。 当然の如く、アルビオン大陸で『謎の疫病』が猛威を振るっているという情報が周辺各国にも流れ、アルビオンへの入出国は全面禁止となった。 早い時期にアルビオンを脱出できた難民は幸運だった。 あるいは、早々に脱出した者達が、後から来る者達の退路を塞いでしまったのか。 アルビオンの魔物の脅威を難民聞いた各国の首脳達は、入出国禁止だけでは、脅威を防ぎきれないと判断し、 アルビオンからの飛来物は、例え脱出船であろうと、乗組員や乗客が何人乗って居ようと、全て撃墜し、焼却するよう命じたのだ。 こうして、神聖アルビオン共和国は建国する事無く滅びてしまった。 その後、アルビオンでは殆どの住民が原始的で排他的な生活を送っているという。 アルビオンが『浮かぶ孤島』と成ってから十余年、世界は平和だった。 皮肉にも、死の大陸となったアルビオンが空飛ぶ脅威となり、各国の結束を強めたのだ。 ラ・ヴァリエール家の中庭に、生前ルイズが『秘密の場所』と呼んでいた池がある。 その池の中心に設けられた小島には一つの墓碑が立っていた。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 誇り高き ヴァリエール家の三女 ここに眠る そこにはそう記されていた。 次女のカトレアが病死してから、訪れる者が殆ど途絶えた墓であったが、 年に数回、元グリフォン隊の隊長が、花を手向けに訪れるという。 ゼロのルイズ。 生涯で成功した魔法は、召喚だけだったルイズ。 一つの大陸を壊滅させた使い魔を呼び出したルイズ。 その事実を知る者はたった一人、ルイズに呼び出された使い魔だけであった。 「…ねっ!」 完
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朝食も済ませ、つやつやとした顔色のルイズは、キラークイーンを従え教室へと向かっていた。 余談だが、朝食の席でルイズがキラークイーンに食事が必要かどうか試すために与えたパンの欠片は、やはり必要ないと判明。 ついでとばかりに能力実験も行い、爆弾にされ投げ捨てられた。 ・・・それがギーシュの朝食に当たり、彼のそれが吹き飛んだことはまた、別のお話。 ここでは彼の色男っぷりが上がったということだけを記しておこう。 「ああん、ワイルドなギーシュも素敵よぉ~」 「ケホッゴホッ・・・ありがとう、モンモランシー。しかし一体何なんだ?」 ・・・ケッ!色気づきやがって・・・おっと失礼。続きといきましょうか。 そんなこんなで扉の前。 教室へ入ったときのみんなの反応を想像(多分に妄想を含む)しながら、 そのためににやつく顔を必死で抑え・・・ざわめく教室へと踏み込む。 ・・・。 それまで騒がしかったその場が一瞬、静寂に包まれた。 「ゼロが成功・・・。」 「ありえねえ・・・。」 「しかもわりとまともな・・・。」 しかしそれも一瞬のこと、すぐに失礼にも程がある声がいくつも聞こえてきた。 妄想世界の住人となっていたルイズには少々キツイ洗礼である。 しかしさすがにゼロと呼ばれ続けた少女。 このような場合を無意識に想定していたためか、いきなりブチ切れるといった失態は見せない。 しかしくやしいものはくやしいし、ムカつくものはムカつく。 内心は穏やかではなかった。 その怒りは授業の最中にも燻り続け、普段ならばありえない態度となって表れていた。 「ミス・ヴァリエール?ちゃんと授業に集中なさいね。」 「あ・・・すみませんでした・・・。」 「ルイズ~授業くらいはちゃんと聞けよな、ゼロのルイズの唯一のと・り・え・なんだからさぁ~。」 「こ、この・・・風邪ッぴきの分際でッ・・・!」 「僕はッ!風上だッ!二度と間違えるな!」 「あらあら、間違えるなと言うのなら、やっぱり風邪っぴきよ。」 「風上だと言っているッ!!」 「お二人ともいい加減になさい!誇り高き貴族たるもの、そのようなくだらない言い争いは控えるものです。」 「「・・・すいませんでした。」」 「よろしい。では・・・ミス・ヴァリエール。話を聞いていなかった貴方に錬金を命じます。 それで帳消し、ということにしておきますから。さて、何か聞いておくことは?」 「いえ、問題ありません。」 「先生ッ!?それは・・・危険ですっ!!」 「そうです、なんなら代わりに僕がっ!」 キュルケを筆頭に皆が叫ぶ。 「黙りなさい!・・・先生、この私にお任せを。」 優雅に一礼すると、ルイズは教卓に歩み寄った。背後にはキラークイーンが憑いている。 「ときにミス・ヴァリエール・・・先ほどから気になっていたのですが、何故使い魔を?」 「そういう性質なんです。」あらヤダ。この娘、嘘ついた。離れてもムズムズするだけなのに。 カワイソーだけど数秒後には粉微塵になってるのね・・・という視線が幾つもそそがれている石ころ。 だがそれも少しの間だけのこと、ルイズが杖を構えるころには皆、机の下に避難していた。 一部、教室外に逃亡した者もいるようだ。 そして・・・ついにルイズが魔力を込めて呪文を唱えたッ! ドッグォオ~ン!! 石が爆ぜ、机も巻き込んで吹き飛んでゆく! ミセス・シュヴルーズも吹っ飛んだ!さながら壊れた人形のように! ルイズにも破片が襲い掛かる! しかし・・・キラークイーン! この程度の衝撃、破片など恐るるに足りぬ!見事に全てを防ぎきった! 「・・・ちょっと失敗しちゃったみたいね。」 「「「「どこがだっ!」」」」生き残りからの突っ込みが入る。 幸運にしてミセス・シュヴルーズは気絶しただけであり授業は中止。 元凶であるルイズに下った罰は教室の掃除であった。 「細かいのはいけるとして、こういう大きいのは・・・キラークイーン、まとめてやっちゃえ!」 使い魔を駆使して掃除を終えたルイズは、しかし昼食に間に合うことはなかった。 「うぅ・・・お腹空いた・・・。」まるで幽鬼だ。 ふらふらと行くあてもなく彷徨うルイズ。行き着いた中庭で落ち込んでいた。 「あ、あの・・・。」 今にも誰かを道連れに自殺しそうな雰囲気のルイズに、一人のメイドが声をかけた。 何のことはない、メイド仲間に無理矢理行かされたのだ。 ↓経緯 「彼女よね?食べそびれたのって。何かお出しした方が・・・。」 「で、でも恐い・・・。」 「シエスタァ・・・お願い。」 「わっ私ですか!?」 「「「お願い!」」」 「うぅ・・・。」 かくして彼女に白羽の矢が立った。
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ゼロの使い魔 【作品名】虚無と竜の契約者 【作者名】綾小路 【URL】 http //novel.syosetu.org/11746/ 【原作】ゼロの使い魔 【長さ】現状 5話 15,546文字 【状態】連載中 【地雷条件又は注意事項】 多重クロス(ゼロ魔xDRAG-ON DRAGOON)。 【紹介理由・感想】 珍しいDOD。期待はしたが、期待通りに読めた。三人称視点。 ルイズに召喚されるまではテンプレだが、即「留年なぞ知るか」とカイムと空中デートに飛び立つアンヘルさんマジアンヘルさん。 どのエンドだったか忘れたが、アンヘルさん女神化エンド後らしい。 なんかその後サイトらしき少年も召喚されてるので、ゼロ魔組の不遇を嘆く必要も無さそう。 描写が少しばかり薄いのが唯一難点かと思ったが、ぽんぽんとオリジナル展開が続くので飽きなかった。これから期待。 【作品名】ゼロと底辺を結ぶ銀弦 【作者名】ゆにお 【URL】https //novel.syosetu.org/9366/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷条件又は注意事項】 【あらすじ・概要・感想】 円環少女とのクロスオーバー、円環少女のやられ役筆頭ケイツが召喚される。 ゼロ魔の世界でやはり情けない様を晒しながら、平和な世界(元の環境に比べれば)に来れてどこか幸せそう。 円環少女を読んでないと判らないネタは多数、魔法認識の勘違いっぷりについ笑いを誘われる。 書き口は三人称で文章はひっそりとしながら押さえるところは押さえてゆく形、心情描写は少ない方。こなれていて安定している。 ゼロ魔の空気と円環少女の変態性が馴染んでおり、今後が楽しみな一品。 円環の空気に染められてルイズが変態になってしまわないか非常に心配であり楽しみでもある。 【作品名】ルイズちゃん奮闘記 【作者名】水泡 【URL】https //novel.syosetu.org/6239/ ①【あらすじ・概要】 息抜きにはまさにこの作品と呼べるようなライトな読み応えに 笑いどころ満載の短編集 ギャグ物だけど、こういうはっちゃけた作品も悪くない ②【あらすじ・概要】 原作後のルイズとサイトが、世界扉を使いサイトの世界にきたという短編コメディ サイトの実家で世話になりながら、ルイズにとっては現実世界の異文化に触れる過程が面白い 発想がピンクになりがちなルイズなので下ネタも多い 短編で1話が短いのと、外伝の1話が東方世界とクロスしているのでそれがマイナス、地雷要素になるかも オリキャラはサイトの友人で視点的な関係のため、気にはならないかも 【地雷要素又は注意事項】クロス、オリキャラ 【作品名】ゼロの使い魔~ダンブルドア異世界記~ 【作者名】ロベル・アクベル 【URL】https //novel.syosetu.org/91726/ 【あらすじ・概要】 ハリーポッター世界で死んだダンブルドアがサイトの代わりに召喚される話。 文章は三人称でしっかりと描写されている。 ダンブルドアらしさが十分に出ていてダンブルドア好きなら楽しめるだろう。 しかしよくあるテンプレオリ主をダンブルドアに置き換え上手く再構成したようなダンブルドア最強万能な描き方であるためにダンブルドアが嫌いな人は余り合わないかもしれない。 とはいえ、展開こそオリ主テンプレをなぞってはいるもののダンブルドアの考察なども取り込み、上手くテンプレ展開を料理している。 原作キャラを貶めることもなく、ダンブルドアとの絡みが楽しめる。 ああでも学園の教師は少し貶めぎみかも、そこは注意。 ダンブルドアとゼロ魔好きなら見といて損はないのではなかろうか。 【作品名】マッスルと使い魔 【作者名】今夜の山田 【URL】https //novel.syosetu.org/3000/ 【原作】ゼロの使い魔 【あらすじ・概要】 インパクトがすげぇ(色々な意味で) 読んでると脳裏に北斗の拳が浮かぶのは仕方ないと思う。ただ設定的に一発屋な感じがして、エタりそうで怖い。 まだ一ヶ月も経ってないからこれは自分の予想だけど。 【作品名】それなりに楽しい脇役としての人生 【作者名】yuki01 【URL】https //novel.syosetu.org/1512/ 【あらすじ・概要】 ゼロ魔転生オリ主モノ。主人公は水系統のメイジ、学園に通う貴族。 文章はそれなりにしっかりしていてsideも使いでもない。 しかし転生してから成長していく描写から、 学園に通っている主人公へ移るのが唐突過ぎる。 そのせいでルイズ、タバサと親しげに話し始めた主人公が 悪い意味でテンプレオリ主になってしまっている。 タグに批評募集をつけるなど、向上心は伺えるので今後に期待 【作品名】ゼロと黄金の使い魔 【作者名】マッキ 【URL】https //novel.syosetu.org/4696/ 【あらすじ・概要】 Diesとのクロスでトゥルーエンド後の獣殿がルイズに召喚されるという内容。 幻想を否定したあのEND後ということでDiesファンにとっては賛否あるだろうけど自分は好き。 文章は読める、そこは問題ない。 話数はまだ3話だけど期待してる、超期待してる。 ただ、ゼロ魔の二次である以上仕方ないけど 獣殿が誰かの下につく……というのもファンにとっては好き嫌い別れるかも。 まあ、トゥルーEND後は普通に国に尽して職務を果たし 死んだらしいし気にならないと言えば気にならないかもしれない。 自分は特に気にならなかったし。 何にしてもこれからのストーリーに期待ということで一つ。 【作品名】混沌の使い魔 【作者名】Freccia 【URL】https //novel.syosetu.org/3592/ 【原作】ゼロの使い魔×真女神転生3 【あらすじ・概要】 オリ主最強系ハーレムではあったが召喚された使い魔がとんでもないものと学園や国にちゃんと認識されていたり ルイズの虚無疑惑が早期に出てきてエレ姉が早い段階で合流する独自展開入りの早さ、 エレ姉とマチルダという強気なお姉さんキャラの出番がとても多い俺得仕様 だんだん閑話が増えてきて本筋停滞気味なのが残念 【作品名】ZERO-OUT 【作者名】Yーミタカ 【URL】https //novel.syosetu.org/110061/ 【原作】 ゼロの使い魔 【長さ】長編 話数 4 連載中 【概要】 召喚に失敗したルイズがfallout世界に転移 ヒャッハー世界で弱ったりするも、サイト(転移者ではなくfallout世界線で生まれて育ったサイト)と出逢い、この世界では失われがちな人間として芯を表したりする 平均文字数が1万超えと文章量が多く、クロスのさせ方や話も良い感じで好き ルイズ転移物って少ないので期待。続きはよな 【地雷要素又は注意事項】 他作品クロス 【作品名】ゼロのヒカセン 【作者名】MKeepr 【URL】https //novel.syosetu.org/93582/ 【原作】ゼロの使い魔 【長さ】長編 【状態】連載中 【概要・感想】 常FF14の光の戦士がガンダールヴとして召喚される系 既に英雄として名を馳せた存在なため素で強いが、加護がかち合いルーンの効果は完全には得られていない 単純な最強系ではないが、それ系には変わりないので読む際は注意 なおアルビオンの呪いにかかっているもよう 【地雷要素又は注意事項】クロス、濃密な原作展開、最強系? 【作品名】ルイズがチ◯コを召喚しました 【作者名】ななななな 【URL】http //novel.syosetu.org/55397/ 【原作】ゼロの使い魔 ①【地雷要素又は注意事項】下ネタ キャラ崩壊 【概要・感想】 既に話題に上がっているだろうが、ルイズが男性器を召喚してしまい止む無く契約をした結果… 全編コメディタッチで地の文でキャラ崩壊しまくっているためルイズはこうでなきゃ嫌だ!という方はブラバしてどうぞ ②【地雷要素又は注意事項】地の文が下品?うるせえ殺すぞ 【概要・感想】 タイトル通り、ルイズが自分の体に召喚してしまったお話 だいたいルイズのフランソワーズがヴァリエールする展開 基本ルイズ視点で描写されているが、召喚したモノのせいで若干壊れているのか口というか考えてる事が汚い、というか下品 地味に鬱展開ど真ん中であるが、時々挟む下ネタがそれらを緩和してくれている 地の文で突っ込むタイプの作品が苦手でなければ楽しめるかと 【作品名】衛士アニエスの平穏な休日 【作者名】琥珀堂 【URL】https //novel.syosetu.org/16131/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷要素又は注意事項】 あらすじ詐欺 オリキャラ ①【あらすじ・概要・感想】 コンキリエ枢機卿の作者が書いた、あまり見ないアニエス主人公のSS。 あらすじでエロいのかと思わせておいて、冒頭で実は日常系ほのぼのと思わせておいて 最終的には密室殺人事件の解決をメインにすえた本格推理物。 サスペンスや冒険ミステリではなく、トリックをしっかり組み込んだパズラー寄り。 原作開始よりかなり前のようで、アニエスはトリスタニアで衛士(警察官?)の仕事を している。衛士隊でのアニエスの様子だとか、トリスタニアに暮らす人々の風俗などが ちらほら描写されていて面白い。 事件の捜査に行き詰まったアニエスに助言をするのが、オリキャラの按摩師の爺さん。 盲目でしわくちゃの枯れたジジイで、その性格は非常に穏やかなようだ。アニエスの 愚痴を聞いたりして、カラダだけでなく彼女の心のストレスも揉みほぐしてしまう。 見た目と年齢が非常に特殊なので、今後続編が書かれるとしても、テンプレオリ主の ようにチートパワーで無双したり、原作の女キャラとくっついたり、ましてハーレムを 作ったりするなんてことはないだろう。 一話しか書かれておらず、投稿からすでに半年が経過しているので、エタッた可能性が 高いが、同じ作者のコンキリエが二年近く間をあけて復活したので、油断できない。 アニエスのフトモモ揉みたい。 ②【地雷条件又は注意事項】オリキャラあり 【あらすじ・概要】 あらすじが、「衛士としてばりばり働くアニエスさんが、ふとしたことで知り合ったテクニシャンな男性に体を触られて、気持ち良くなっちゃうお話」 と一見コメディかと思うが、実際はあらすじ詐欺な作品 アニエスと按摩師の会話が中心で、アニエスが事件の概要を話して、按摩師が事件の謎を解く とある殺人事件の真相に迫る推理小説 ファンタジーでの殺人事件やハメではまずお目に掛かれない異色作で実に面白いと思う 作者がコンキリエや魔☆おぜうさんを書いた人 1話で完結してるので読みやすい 【作者名】だじる 【URL】http //novel.syosetu.org/4472/ 【原作】ゼロの使い魔 【長さ】6話 38,190文字 【状態】連載中 【地雷条件又は注意事項】 アンチ・ヘイトタグ有り。俺SUGEEE TUEEEかもしれない。 【紹介理由・感想】 1話がけっこう好みだったんでお気に入りに入れようかと思ったのに、2話で読む気がなくなった作品。 1話の印象は「SUGEE・TUEE臭が漂ってくるけど、それが主人公への期待に繋がる」という感覚だった。 ロマリアトップの二人と仲が良い、暗部かつ親友扱い。暗部の仕事の結果、国内外を誤魔化さなきゃいけなくなって国外(=学院)へ。 1話は三人称だったんだけど、2話から一人称が混ざる。 それでも2話序盤の語りまでは、雰囲気もあって悪くなかった。 ……なんでこの人、一人称になったらこんなに雰囲気崩れるんだろう…… と言っても、よくある最低系レベルまで崩れるわけじゃないから、読もうと思えば読めるんだろうけど、元の期待がちょっと高かったんでギブアップ。 多分合う人には普通に読めるんじゃないだろうか。 自分なりに判断してみる事をお勧めする。 【作品名】ただの使い魔には興味ありません!【習作】 【作者名】コタツムリ 【URL】https //novel.syosetu.org/10747/ 【原作】ゼロの使い魔 【あらすじ・概要】 あんまり多くの人から読まれてないけどオススメしたい良作。 ゼロ魔なのにまさかの推理もの。展開が納得できるものだっただけに意外性で度肝を抜かれた。 原作時間軸のかなり序盤、というかフーケ編で終わる。 【作品名】ご主人様は思春期(氏家ト全風ゼロの使い魔) 【作者名】あぶさん 【URL】http //novel.syosetu.org/10391/ 【原作】ゼロの使い魔 タイトルそのまんま。ゼロ魔の登場人物が氏家風に改変されてる。 具体的に言うと下ネタ大好きっ子。ゼロ魔風ではないが氏家の作風は再現されてる。 個人的には大好きです。 【作品名】魔法少女ユエ~異世界探険記~ 【作者名】遁甲法 【URL】http //novel.syosetu.org/13153/ 【原作】ゼロの使い魔×ネギま 【長さ】長編 【状態】連載中(現在7話) ①【あらすじ・概要・感想】 ネギまの魔法使い綾瀬夕映(麻帆良卒業後)がゼロの使い魔の世界に来てしまって、魔法学院で学ぶという話。 ちなみに誰かの使い魔として召喚されたわけではない。風竜を追っかけてたら、その風竜ごとタバサの召喚魔法に巻き込まれたという設定。 ゼロ魔への来訪型クロスでは来訪者が不遇な扱いを受けていないSSが個人的に好みなのだけれど、 このSSも夕映(ユエ・ファランドール)がちゃんと魔法使いとしての待遇を受けているので、自分としては安心して読める。 それぞれのキャラの言動も無理がないので期待している。 今のところ会話場面が多く、バトル要素はあんまりない。ユエはゼロ魔世界の魔法を習っているが使えていない状態。 ユエがネギま世界の解析魔法を行使するときに出した可愛らしい物体にゼロ魔側の少女が抱き着くシーンが年相応でほっこりしたよ。仲良きことは善きこと哉。 【地雷条件又は注意事項】 ユエが魔法学院で学びたがるのはそんなに不自然じゃないが、オスマンが許可する場面が若干強引なノリに見えなくもない。 彼女の介入によるルイズの成長フラグ、カトレアの治療フラグ、タバサ母の治癒フラグがたっている(あくまでフラグなので今後どうなるか分からないが)。 自分はこういった介入者の活躍は(極端なご都合主義でなければ)好きなのだが、そういう流れ自体ありがちで飽きたって人や気になる人がいたら注意。 あと感想で視点について指摘を受けて、なんか試行錯誤中っぽい? ②【地雷条件又は注意事項】side表記はないが別キャラ視点あり 【あらすじ・概要・感想】 魔法先生ネギま!の綾瀬夕映がゼロ魔の世界に召喚される 10話時点で15万文字使ってるにも関わらず殆ど進んでない。無駄描写多すぎ。 キャラの漫才がクドすぎる。 展開を進める為に必要な会話を一々他キャラが遮って延々漫才を繰り返す。 一回ならまだしも漫才が終わって改めて話を仕切り直す際にも同じ様に漫才で遮って それが何回も続きまともに会話が発展しない。これは読んでて思わず顔を顰めた。 夕映の性格が鼻に付く。 ある種クロスの醍醐味でもある片方の作品のキャラや文明SUGEEEが漏れなく入るが 互いの世界の技術形態の違いや客観的に見て自らの魔法技能が発達してるのを自覚しつつ 周りに褒められると「私は普通に出来ますが何が凄いんでしょう?」とか一々言う。最新話でも言ってる。 総合的に見れば評価されるだけあって文章も破綻なく読めるし 作者が極端な地雷要素を避けて書いてる節があるからスコップへのダメージは少なかった。 無駄に長いと評した文量も人によっては読み応えがあると思えるんじゃないかな。 【作品名】ルイズの聖剣伝説 【作者名】駄文書きの道化 【URL】https //novel.syosetu.org/10430/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷条件又は注意事項】 聖剣伝説LOMとのクロス、ルイズチート化、絶賛エタリ中 【あらすじ・概要・感想】 かつて理想郷の方で連載されていたゼロ魔と聖剣伝説LOMのクロス作品。 ルイズが召喚の儀の際に誤ってファ・ディール世界へと飛んでしまい、 本来の主人公の代わりに冒険をこなして一回り成長した上で、 物凄いおまけと共にハルケギニアへと帰還したところから話が始まるといった感じ。 俗に言う綺麗なルイズというやつで、自身の冒険の経験から来るハルケギニアとの認識の違いに悩みながらも 貴族としての自分の芯をしっかり持ちながら、あらゆる人たちを惹きつけていく。 綺麗になったギーシュやら吸血鬼すら救い上げる度量やら、マチルダと行動を共にするもう一人の泥棒なども見所か。 気になる点としては注意事項にもあるようにルイズが単純にチート能力持ちになっていること。 率直に言うとこれはタグによくある「○○とのクロス(能力だけ)」に近いものがあるので そういうのを苦手としている人にはキツいかもしれない。 そしてそれ以上に残念なのは、5月下旬を境に完全にエタってしまっているということか。 言っては悪いけど理想郷時代にも一度エタって作品削除した過去があるので 途中でも構わないから読んでみたいと思った人は早めに見に行っておいた方がいいかもしれない。 【作品名】【ネタ】アホの子ルイズちゃん 【作者名】花極四季 【URL】https //novel.syosetu.org/6144/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷条件又は注意事項】性格改変、エタリ中、申し訳程度の転移&憑依要素 【あらすじ・概要・感想】 所謂ゼロ魔のルイズ性格改変二次の一種なのだがこれまたとんでもねー方向に突き抜けている。 タイトル通りのアホの子天然ちょっと原黒でヴァリエール式体術と爆発魔法の合わせ技で只管に我が道を突き進むそんなルイズちゃん。 原作のツンケンよりも遥かに発想が柔軟で周囲には呆れられながらも一定の支持も得ている。 やりたい放題なルイズのストッパーとしてツッコミ兼オカン役なキュルケや色んな意味で空気のタバサ。 ある意味原作通りな扱いのギーシュや、良い意味悪い意味双方でアホの子ルイズに影響受けまくりなアンリエッタとかも面白い。 そして肝心のサイトがまさかの本人ではなく現実世界からの憑依者ということになっているのだが 前述したようにルイズの性格がアレすぎて大困惑なのでその手のマイナス要素はあまり感じられなくなっていたり。 寧ろ原作知識から来るメタネタというスパイスがより話を面白くしていると……言えなくもないか? 注意点としてはやはりサイトが憑依者であるということだろうか。 そういうのが根本からダメだという人もいるだろうし、あまり作中に影響していないのも確かだが じゃあ逆にその設定いらなかったんじゃとか気になってしまう人にも少々抵抗があるかもしれない。 面白いのは確かだが一話辺りの文字数が短く、原作を知っていること前提で話が進むので淡々としている感もある。 そして何よりこの手の作品にお約束のように、エタってしまっているということか。 【作品名】とある竜騎士のお話し 【作者名】魚の目 【URL】https //novel.syosetu.org/15982/ ①【あらすじ・概要】 ……主人公はテンプレ転生主人公で、近接戦闘全般と魔法、竜の扱いに長けるという香ばしい設定だが、そういったテンプレを長々説明せずダイジェストでさらっと流すのでそこまで気にならない。 物語はレコンキスタに操られた主人公がタルブでサイトのゼロ戦と激闘する所から始まる。 洗脳が解けてからはルイズとサイトの護衛として、ヤンデレッタに魔法で枷を嵌められながらも生徒として生活することに。 ゼロ魔オリ主でよくある美男子、説教、傲慢さなどはこの主人公からは感じられず、主人公もゼロの使い魔の原作知識は殆ど忘れてるため、よくある原作介入はせずに、あくまで転生した主人公がゼロの使い魔の世界で過ごす一人のメイジとして書かれているのが好印象。 惜しむらくは続きが気になるところで現在主人公の過去という外伝に走っているところ。 ②【地雷要素又は注意事項】オリ主 オリジナルスペル 転生 【あらすじ・概要・感想】 ゼロの使い魔の世界で平民の母と貴族の父の間の子に生まれ、母が死んで父方に引き取られる その後修業を重ね、異名をもつスクウェアメイジとなり、火竜を召喚して竜騎士になる オリジナルスペルに無双可能な戦闘能力、正にオリ主 ただし、アンドバリの指輪で操られてたり誓約で行動縛られたりと 精神的な攻撃を喰らうことが多い彼の未来はどっちだ 【作品名】ゼロの使い魔ちゃん 【作者名】402 【URL】https //novel.syosetu.org/958/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷要素又は注意事項】 エタってる、原作キャラTS、百合 【あらすじ・概要・感想】 以前の記憶は以前の記憶と割り切ったはっちゃけ二週目ルイズが 女の子のサイトを召喚した事から始まるギャグストーリー、にじふぁんからの移転作らしい 百合要素はあくまでネタであり、別に属性が無い人でも気軽に読める娯楽作品 軽妙な言い回しや会話のテンポが良く読んでいて楽しめた 【作品名】ルイズと幻想郷 【作者名】ふぉふぉ殿 【URL】https //novel.syosetu.org/17055/ 【原作】ゼロの使い魔 【あらすじ・概要・感想】 ルイズ→幻想郷。逆ウルルン滞在記の雰囲気に近い。東方知ってる人はあわあわするルイズにニヨニヨできる 知らない人でも東方がたぶん和風な世界観なのでそれなりに楽しめそう 文章力、文字数ともに平均より下とは感じなかった。宗教上の理由により「「」」が許容できない人も少し我慢してみよう、ちょっとしか出てこないので。 初めてのことばかりで驚き、てんやわんやするルイズは不憫のようでしかし、 呼んでもねーのにやってくる数々のオリ主や他原作キャラのTUEEEEに驚かされててんやわんやされることに比べてほほえましいのだ。 チャレンジする価値はあると思われる。 不安なのはハルケゲニアに帰還した後のことも書く予定らしいのだが、それが蛇足になることだ。 このSSに限ったことではないが、「「…こんな!表現」」はエンタメとは直接関係ないと思うけど ちょっといいなと思っても玉に瑕で、あまり胸を張って誰かにおすすめできんのが残念。個人的なことだけど。 【作品名】雪風は赤い砂と共に 【作者名】火の丘 【URL】https //novel.syosetu.org/18249/ 【原作】ゼロの使い魔 【地雷要素又は注意事項】クロスオーバー、性格改変 【あらすじ・概要・感想】 最近ランキングから発見したもの。 ゼロ使のタバサがシルフィードでは無くNARUTOのサソリを召喚したら、という割りとありきたりなクロスオーバー。 まだ全三話と始まったばかりだが、情景や心理の描写が地の文ではっきりと表現されていて読むのにそう苦労しなかった。 ただ作者自身これが初投稿という事なので、これから先エタったり迷走したりするかもという不安はある。 良くも悪くもこれからに期待な作品。
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「School Days」の桂 言葉(かつら ことのは) アニメ版Nice boat中より召喚 参考リンク:ウィキペディア (Wikipedia) フリー百科事典 SchoolDaysの項より 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐01 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐02 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐03 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐04 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐05 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐06 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐07 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐08 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐09 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐10 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐11 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐12 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐13 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐14 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐15 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐16 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐17 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐18 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐19 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐20 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐21 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐22 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐23 鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐24 外伝(注:本編とは何の関係もありません) 鮮血の使い魔‐Another Days トップページに戻るトップページ]]
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食事はきっちり全員分作られてある。ギアッチョが貴族の分を食べたため―― ルイズの分の食事はなくなってしまった。するとどうなるか?ルイズは使い魔の責任を取って、本来ギアッチョが食べるはずだった実に貧相な朝食を食べる 羽目になってしまったのだ。生まれて初めてのことである。 「それもこれも・・・全部あのクサレ眼鏡のせいよッ!!」 食堂に来たとき以上の怒りを撒き散らしながら、ルイズは教室に向かった。 さりげなく罵倒のランクも上がっている。 「ていうかあいつちゃんと掃除してるんでしょうね・・・もし教室にいなかったら飯抜きだわ!」 ブツブツ文句を垂れながら教室の戸を開く。 はたしてそこにギアッチョはいた。ぼんやりと宙を見つめて座っている。 「ちょっ・・・どこに座ってんのよあんた!降りなさい!」 「学生ならよォー 誰でも座るだろォ?怒ることじゃあねーだろ」 「座らないわよ!ここは平民の学校なんかとは違うんだからね!」 「やれやれ」ギアッチョはそう呟くと教卓から飛び降りた。 「文句ばっかじゃあ人はついてこねーぜお嬢様よォ~」 「ここまで酷い仕打ちにあって文句を言わない奴がどこにいんのよッ!!」 正論である。しかしギアッチョは動じない。 「リゾットの野郎は文句一つ言わなかったぜ 『お前はそういう奴だからな・・・』 とか何とか言ってよォオォ」 「あんたそれどう考えても諦められてるじゃない!」 等と無駄な問答がしばし続き― 「ハッ!肝心なことを忘れてたわ!あんたちゃんと掃除したんでしょうね!」 ようやく本題に気付いたルイズが辺りを見回すと・・・ 意外ッ!それは完璧ッ!! 「うッ・・・美しい程に磨かれているわッ!!あんた一体どんな魔法を使ったの!?」 「何も・・・別に元々掃除は嫌いじゃあねー」 ルイズはそこで理解する。こいつはキレさえしなければマトモな奴なのだと。 「・・・ん?」 キレさえしなければ。 「・・・ギアッチョあんた 念のために訊くけど・・・ 私の部屋も綺麗に片付いたんでしょうね?」 「・・・・・・」 ―ルイズは頭痛と共に確信する。 「・・・壊したのね」 「・・・まぁ そういう説もあるな・・・」 「・・・あーそう・・・」 ルイズはもはや怒る気力もなくなっていた。隣でギアッチョが「椅子の形が気に入らねェんだよ椅子の形がよォォォーーー」等と呟いているので恐らく壊れたのはそれだろう。 全くこいつを召喚してしまってからというもの本気でロクな事がない。「私は今世界で一番不幸な貴族だわ・・・」とルイズは一人ごちた。 始業の鐘が鳴り、教師が入ってくる。シュヴルーズと名乗ったその教師は、開口一番 「おやおや、面白い使い魔を召喚したものですね ミス・ヴァリエール」 とのたまった。本人に悪気はないのだろうが、ルイズにその言葉はかなり 堪えた。「こいつと一日一緒に過ごしてからもう一度言ってみなさいよ!」と言いたかったが、勿論教師にそんなことが言えるわけもない。 しかしそんなルイズの胸中も忖度せず、一人の生徒がルイズをからかい始める。 「ゼロのルイズ!召喚出来ないからって、その辺歩いてた平民を連れて 来るなよ!」 周りでドッと笑いが起きる。 「うるさいかぜっぴきのマリコルヌ!私はきちんと召喚したもの!こいつが 来ちゃっただけよ!」 「嘘つくな!『サモン・サーヴァント』が出来なかったんだろう?それと俺は風邪なんかひいてない!」 二人はギャーギャーと言い争いを始めた。罵り合いは次第にエスカレートし、やる気かと言わんばかりに二人がガタンと席を立ったところでシュヴルーズは 杖を振った。彼女の魔法によって糸が切れたように着席した二人を交互に見て、ミセス・シュヴルーズは仲裁にかかる。 「お友達をゼロだのかぜっぴきだの呼んではいけません。わかりましたか?」 マリコルヌはニヤニヤと笑みを浮かべながら言った。 「ミセス・シュヴルーズ。僕のかぜっぴきはただの中傷ですが、ルイズのゼロは事実です」 マリコルヌは自分で言って大笑いする。が、そのバカ笑いは突然ピタリと止んだ。 「はガッ!?ぼ、僕の口にィィ こ 氷がァァァ!!」 マリコルヌの口は、いつの間にか氷でガッチリと覆われていた。 ルイズはハッとして床に座らせていた己の使い魔――ギアッチョを見る。 「氷を床から伝わせて奴の口を封じた・・・ ゼロだか何だかしらねーが 恩人がバカにされてんのを見んのはいい気分じゃあねーからよォォ~~」 「・・・ギアッチョ・・・あんた・・・」 この学院に来て以来、ルイズは誰かが自分をかばってくれたことなど一度もなかった。 昨日自分を助けてくれたキュルケだって、普段は数百年来の怨敵の間柄である。 ―むしろ彼女がどうして体を張ってまで自分を助けようとしてくれたのか、ルイズにはまずそれが分からなかったが―つまりギアッチョは、ルイズにとってここで初めての味方だったのだ。 ルイズは一瞬だが、今までギアッチョに受けた仕打ちなどすっかり忘れて、この男を召喚出来たことを始祖ブリミルに感謝した。 ミセス・シュヴルーズは授業を開始した。マリコルヌの口はしばらくふさがれていたが、息が苦しいのかウーウー唸るのが煩わしくなってきたのでそのうちギアッチョに解除された。 そのギアッチョは真面目に授業を聞いている。やっぱり 平常でさえあればマトモな男なのだろう。意外と勤勉なのかもしれない、とルイズは思った。 「そういえば何度か妙な雑学を披露してたわね・・・」 まぁ問題は披露の度にブチキレる事なのだが。そんなことを考えていると、「ミス・ヴァリエール!」 突然先生に名前を呼ばれた。 「は、はいっ!」 「使い魔が気になるのは分かりますが、そちらばかり見ていて授業を疎かにしてはいけませんよ」 「ち、ちがっ・・・」 「口ごたえをしない!ではあなたにこれをやってもらいましょう ここにある石を、望む金属に変えてごらんなさい」 「え?わ、私がですか?」 シュヴルーズがルイズを指名した途端、生徒達から一斉にブーイングが起こる。 「まってくださいミセス・シュヴルーズ!」「ルイズに魔法を使わせるなんて自殺行為 です!!」「・・・イカレているのか?この状況で・・・」等々、まるでルイズが魔法を使うと死人が出るかのような狼狽ぶりである。 ルイズは正直やりたくなかった。 彼女の魔法が成功したことなどサモン・サーヴァントを除けば殆ど皆無なのだ。 しかし――彼女はちらりとギアッチョを見る。 ――使い魔の前で主が逃げ腰になるわけにはいかないわ! ルイズは「覚悟」を決めた。クラスメイト達にとってはこの上なく迷惑な「覚悟」だったが。 「やります!」 と言うがはやいか、ルイズは教卓に向かって歩き出していた。石の前に立ち、 杖をかざし、呪文を唱え始める。ギアッチョは興味深げに見守っていたが、 それにしても周囲の声が尋常ではない。「その魔法を出させるなァーーー!!」 だの「う…うろたえるんじゃあないッ! ドイツ軍人はうろたえないッ!」だの、 あまりにも怯えた声が聞えてくるものだから流石のギアッチョも何だか 分からないなりに用心の構えをとることにした。 ―私は出来る、やれば出来る子よ!そうよ、サモン・サーヴァントだって 成功したんだから! そしてルイズは呪文を発動させる! カッ!! 一瞬の光の後、 ドッグォオオオォオン!!! 運命は覆らなかった。石を中心に広がった爆風は石や机の破片を撒き散らし、逃げ遅れた生徒は殆ど例外なくその餌食になった。間近にいた ミセス・シュヴルーズは、ちょっとお見せできない顔で地面に倒れている。 とっとと机に潜り込んで難を逃れていたキュルケは、はたと思い当たってギアッチョの姿を探した。 ギアッチョは―座っていた場所を1mmも動いてはいなかった。少し驚いたような顔はしていたが・・・彼の体には一箇所たりとも傷はなかった。 そして更に奇妙なことに、ギアッチョの体から大体半径50cm程度の範囲に飛来したと思われる破片は、全て宙に浮いて止まっていた。 ――バカな・・・この一瞬で爆風と破片全てを「止めて」しまったというの!? 一人眼を見張るキュルケをよそに、ギアッチョは呼吸と共にスタンドを解除し、宙に浮いていた破片はそれと同時に一斉に地面に落下した。 ――なんて「パワー」なの・・・ この男 ギアッチョ・・・やはり危険だわ! キュルケは出来うる限りの範囲でこの男を警戒することを心に決めた。 「あーもうッ!全然終わらないじゃない!!」 ルイズは箒を片手に喚いていた。 「そりゃあそーだろォォォ 教室の半分をフッ飛ばしゃあよォォ」 2人は今掃除中である。ルイズは始終ぶつぶつと文句を言っているが、教師の不注意ということで十数人を医務室送りにした事を問われなかったのだから、むしろここは喜ぶべきなのである。 「ったく・・・どうしてこの私がこんなことを・・・」 「てめーがブッ壊したからだろ」 この学院では、選択も掃除も全てメイドが行っている。勿論ルイズの実家でもそうだったので、彼女に掃除の経験など全くなかった。 「あんたのおかげであんな惨めな場面を衆目に曝されるハメになるし、 その上あんたの代わりに使い魔のご飯は食べるハメになるし、おまけに魔法も失敗してこんな平民の仕事をやらされるハメになるし・・・全部あんたのせいよこのバカ使い魔!!」 「後半2つは関係ねーだろ」 「うるさい!ていうかあんたも手伝いなさいよッ!さっきからそこに座ったまんまで何にもしないじゃない!」 ルイズはギロリと半分壊れた教卓の上のギアッチョを睨む。 「ここを爆破したのは俺じゃあねーぜ」 「主の不始末は使い魔の不始末よッ!」 さっきの「覚悟」のことなど、少女はすっかり忘れ去っていた。 自分で言って恥ずかしくねーのかこいつは、と思ったギアッチョだったが、これ以上ギャーギャー騒がれると氷漬けにして窓からブン投げたくなるので仕方なく掃除を手伝うことにした。 「あんたはここからそっちまでお願い それと一つ言っておくけど、絶対にキレて物を壊したりしないでよ!」 「ここからそっちってほぼ4分の3じゃねーか、ええ?おい まあそれでもお前がそこを掃除し終えるよりは早く片付くだろーがよォォ」 こうして互いが互いをいつまでも罵り合いながら、教室の掃除は進んでいった。 午前の授業の終わりを告げる鐘が鳴る。それとほぼ同時に、2人の掃除は終了した。 「はぁー・・・やっと終わったわ・・・ 掃除なんてもう二度とやらないんだからね!」 誰に向かって宣言しているのだろうか。 「やりたくねーならちゃんと魔法を勉強するこったな」 ビキッ! ギアッチョの何気ない一言は―ルイズの逆鱗に触れてしまった。 「・・・てるわよ・・・」 「ああ?」 「してるわよッ!!」 ルイズは幼い頃から魔法も使えないメイジとしてバカにされてきた。自分を見下している奴らを見返すために、彼女は常の他人の何倍も努力をしている のだった。それを、知らないとはいえ自分の使い魔にバカにされたのだ。 ルイズが怒るのももっともである。 「ええそうよ、私は一度も実技を成功させたことのない『ゼロ』のルイズよ!! だから何!?勉強なんて腐るほどしてきたわよ!!練習だって毎日毎日死ぬほどやってきたわ!!腕から血が出るまでし続けたこともあったわよ!! サモン・サーヴァントが成功した時私がどれほど喜んだか分かる!? それをッ・・・!!どうして何も知らないあんたに言われなくちゃならないのよッ!!」 激昂して喋るルイズの眼には涙が浮かんでいた。彼女はそれを乱暴にぬぐいとると、バン!!と激しく扉を開けて駆け出していった。 「・・・・・・チッ」 誰に向けてのものだったのか、ギアッチョは舌打ちをしながら走り去って行く彼女の後姿を眺めていた。 ギアッチョは食堂に来ていた。怒っていても根が真面目なルイズの事だ、今朝のような事態にさせないためにも食事には来るだろうと考えたのだ。 食堂を見回してみると、やはりルイズはそこにいた。まだ怒りが冷めていない のがここからでも分かる。キュルケなどがいつになく真剣に怒るルイズを いぶかしんで話しかけていたが、ルイズは「うるさい!」の一点張りで取り合おうとしない。 「チッ!」 先ほどよりも大きく舌打ちして、ギアッチョはルイズの元へ向かった。 「まだ怒ってんのかよ ルイズよォォ」 「・・・うるさい」 ルイズはギアッチョとまともに顔をあわせようともしない。 ―・・・やれやれ ギアッチョは心の中で嘆息すると、ルイズに向き直った。 「・・・さっきは悪かったぜ お前が勉強してるかも知らずによォォあんなこと言っちまうのは・・・『礼節』に欠ける行為だった 反省してるぜルイズ」 ルイズは耳を疑った。こいつがこんなに早く謝ってくるなんて夢にも思わなかったのだ。こいつは自分が思っているよりよほど礼儀の 分かる男だったらしい。ルイズは少しばつの悪そうな顔をしながらそこでようやくギアッチョに顔をあわせた。 「・・・わ、分かればいいのよ ・・・・・・どうして魔法が成功しないのか分からないけど 私はいつも死に物狂いで努力してるんだから―もう二度とさっきみたいなこと言わないで」 「・・・ああ 分かったぜルイズ」 それを聞いてルイズは少し表情を崩し、そしてそれを合図にしたかのように祈りの唱和が始まった。 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ 今朝もささやかな糧を我らに与えたもうたことを感謝いたします」 貴族達の祈りが終わると同時に、あちこちでフォークとナイフの音が鳴り始めた。 「ところでよォォ オレの椅子が見当たらねーんだが」 「使い魔は床よ」 やれやれ・・・ギアッチョはもう一つ嘆息すると、もう一つルイズに尋ねた。 「で・・・オレの飯はどれだ?」 ルイズはちょいちょいと下を指差す。そこには見るからに硬そうなパンが小さく二切れ、そして意識して見なければ見逃してしまいそうな ほど小さな肉のカケラが2つ3つ浮かんだスープが置いてあった。 「・・・なるほどな・・・ こいつが使い魔用のメニューってわけか」 「そういうことよ 使い魔が食堂の中で食事をすること自体が 特例なんだから 始祖と女王陛下に感謝を捧げてありがたくいただきなさい」 とのご主人様の優しいお言葉に、 ブッチィィィィ―――――z______ンッ!! 今度はギアッチョの怒りが爆発した。
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状況はどう見ても不利でした 一つに現状で逃げ切れないこと。二つの荷物(この状況ではルイズはお荷物です)を抱えたまま逃げ切ることは不可能です それに跳躍移動して逃げたとしてもそのときに耐えるのは自分の足です。そう何度も使えるものでもありません もう一つに 「・・・なんですかあれ?反則ですよ・・・」 敵のゴーレムです。やたらでかいゴーレムの肩に本体のロングビル・・・フーケがいます 跳躍を使えばすぐにいけるでしょうが迎撃されるのが落ちです (・・・ボス) そう考えたドッピオの判断は自らのボスに任せることでした 自分が出来ないのが不甲斐無いですが自分では防戦一方でフーケを倒すことは出来ないでしょう 「・・・お願いします・・ボス」 小声でつぶやき、ドッピオは自分の表層意識をディアボロに手渡しました ルイズはその小声を聞き逃しませんでした 言った途端、彼の力が一瞬抜け、すぐに持ち直しました 「・・・貴方」 ドッピオからボスと呼ばれたその人が現れたのです 「・・・・・・」 その人は終始無言で目前の敵をにらんでいました 「・・・学院内で貴族を倒した平民」 魔法を使う貴族を何らかの能力で倒した男。ヴィネガー・ドッピオ 「・・・だけどそいつより厄介な存在」 フーケは学院の騒動を聞きつけギーシュとドッピオの戦いを少々見ていました そして 「・・・雰囲気が変わった。今回も現れたようね」 何らかの能力を使って倒すドッピオ以上に厄介な存在。行動を無効化する男 遠くから観戦していたフーケはなんとなく雰囲気が変わるのが分かりました 「手加減は一切しない。最初から全力で・・・」 先に倒さないとこちらがやられる そう思って彼女は敵に対して全力を出しました フーケは土属性のエキスパート。その攻撃は全てが予想外な攻撃でした まずはゴーレム。コイツが直接攻撃してくるのは予測できましたが速さが機敏でした エピタフの未来予知が無ければ回避できないほど速い攻撃を後ろに跳ぶことでかわしますが 「キング・クリムゾン!」 未来の危険を察知し時を飛ばし回避します。飛ばし終わった後起こったのは蟻地獄でした 「くっ・・」 ディアボロは攻めるに攻められませんでした ゴーレムを壊そうとするも相手は土。攻撃が吸収されてしまうのです 肝心のフーケ本体は肩に依然いますが 「ちょっと!速くバーって倒しなさいよ!!」 この主人が邪魔で上手く攻められないのです はっきり言ってルイズはこの戦いで邪魔でした こうして一緒に戦わないと敵の攻撃がルイズに及ぶからです 戦う前、破壊の杖を取り戻し戻ったときのことを考えるとまずルイズを捕まえるつもりなのでしょう もちろんその程度でこちらが怯む理由にはなりませんがもし主人に何かすると使い魔に影響が及ぶならと考えると 「くそ・・・」 下手に放っておけません。どうするかと考えていると 「・・・ボスでいいのかしら?」 己の主にそう問いかけられました 「・・・ディアボロだ」 どうせこの主に名前を教えて問題ないと考えたディアボロはそう素っ気無く返しました 「それじゃディアボロ。はっきり言っちゃっていいから答えて。私が邪魔?」 「ああ」 気を使う必要が無いと考えたディアボロはすぐに返事を返しました こんな受け答えをしている間にもディアボロは高速で動き回り回避しています 「・・・それは主人が捕まるといけないと思っているから? それとも単に役に立っていないだけ?」 「その両方だ」 きっぱりといいました それでスイッチが入ったのか 「・・・上等じゃない」 ルイズはそう言って 「使い魔に戦いを押し付けてられないわ。私だって戦うわ!」 そうとんでもないことを言い出しました 「バカか?お前がどうやって戦うというのだ」 魔法を使えないルイズに戦う術なんて無い、と思うその考えは 「バカにしないで。気を引くことぐらい出来るわ、その隙を貴方が突いて」 「バカはお前のほうだ!いいか、無謀と愚考はどれ程強行しても叶うことは無い 己を未熟を呪うのならば成長しろ。己の過去に打ち勝ち次に自分が出来る最良のことを考えろ」 ディアボロは怒声を放ちました そこにはルイズの犠牲を前提とした作戦をやめろという彼らしくない考えがありました 「じゃあどうしろって言うの・・・私だって」 「『私だってプライドがある』か?そんなものそこらの犬にでも食わせてしまえ 生き残ればどんなことも出来る。成長して再戦し勝つこともな」 「・・・違うわ。私が言いたいのは」 一呼吸おいてから 「もう、アンタが限界だからそういってるのよ!」 「私が限界・・・?」 そう言われて自分の体を見ると 「なっ・・・」 回避し切れなかった攻撃を喰らいズタズタになった体だった 特に跳躍を混ぜた回避に耐えられなくなった足がもう黒ずんでおり痛みさえも感じなかった 「・・もうこれ以上迷惑はかけられないわ」 そう言ってルイズはディアボロの腕からするりと抜けました 「・・・今度は私が相手よ!」 そんなバカな行動をする主を止めようとして 「・・・?」 自分の足がもう動かないことに気づきました フーケはもはや限界に達した敵を見て最後の止めを刺そうとしました ですが 「・・・今度は私が相手よ!」 そんな彼の主の声にさえぎられました 「・・・正気?貴女ごときが私に敵うとでも?」 「やってみなくちゃわからないわ」 「そう・・・なら」 止めの一撃の対象を変えてフーケは 「その愚行を後悔するのね!」 土のつぶてを使い魔の主にぶつけようとして 「キング・クリムゾン!」 使い魔にさえぎられたのでした ディアボロは自分の主の危機を察知し咄嗟にスタンドを発動させました そして今、千載一遇のチャンスが来たのです (・・・跳躍!) キング・クリムゾンの力で再度跳躍します。狙いはフーケ本体です 攻撃はルイズにあたりますがそれはこの吹き飛ばした空間で無効化できます そして 「終わりだ!!!フーケ!!!」 その杖を破壊しました フーケは自分が愚行を行ったことに気づいていました ただ、使い魔を守ろうとするその主が自分とは違い、認めたくなく、否定しようとその魔法を発動させました 結果、やはり使い魔の男に邪魔をされ、その男が目の前に来ました 瞬間移動としか取れないほどの速さで接近した男は不可視の力を使い自分を倒すでしょう きっと自分は目の前の男に殺されるだろうと死の決心をしました たとえ殺されなかったとしてもこの高さから落ちればそれが決定打になります 「終わりだ!!!フーケ!!!」 終わりの一撃が来ます。そのときに思ったのは (・・・何を思い出しているんだか) 走馬灯でも、ましてや何も考えない無の境地でもなく この男ではないもう一人の男の子の笑顔だった だが、終わりの迎えはこなかった 「・・・え?」 その驚嘆は自分が出したものと気づくまでに少しかかりました 目の前の敵は殺すもせず、殴るもせず、ただ自分を無力化したのです 「・・・なぜ?」 驚嘆の後の疑問それに男は 「・・運が良かったな。ドッピオは少なからず貴様に好意を抱いていたようだ」 とまるで他人事のように答えた。と同時に ドサッ 「な?!」 ディアボロはフーケに倒れ掛かってきました。突然のことに反射的に受け止めたフーケ そのときに男は言葉を言いました。それは 「・・・もう、こんなことをやめてください。ロングビルさん・・・」 さっきの男ではなく、自分にも優しくしてくれた男の子の声だった ゴーレムが消えていく。それは術者のフーケが魔法を使えなくなったからだ。同時に上の二人も落ちていきます もはやそれは反射的な危機対応能力なのか男は女性に抱えられたような状況の中不可視の力を使って着地します 「・・・なぜ」 最後の最後まで自分に優しくしてくれた男の子には疑問しか見出せなかった 「・・・今はドッピオみたい、ね」 その声はこの男の子の主、学院でゼロのルイズと言われている学院生です 「・・・すいません。ルイズさん」 開口言った言葉は謝罪でした 「謝る必要なんてないじゃない!フーケを倒したのよ?」 そのフーケは今、気絶をしている 「それじゃ後はフーケを差し出して」 「ルイズさん・・・ちょっと待ってください」 「え?」 ここでドッピオが止めるとは思わなかったルイズは言葉に反応して足を止めました 「・・・見逃してあげれませんか?」 「あのね、なんで見逃す必要が」 「今回の目的は破壊の杖を取り戻すことですし・・馬車も無いなら連れて帰れるほどの余裕も無いですよ」 一応筋は通っているがドッピオの本心はそこには無かったのです ただ、盗みとかをやめてくれればドッピオは満足だったのですから 「・・・まあ確かにそうね」 ルイズ自身も渋々納得し今日はこれで帰ることとなりました 11へ