約 56,800 件
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/288.html
小さな勇気の物語 ############# これは予知ではない。 オンバの剣がミツルの胸を貫いた。 雄叫びとともに、ミツルの腹部も斬り裂いた。 ばらばらに切断されて、魔狂姫の嘆きは終わらずに。 ミツルは死ぬ。 変えられない、運命。 呪われし勇者が力による啓示。 ############# 「貴様はワタルを侮辱した」 雷電帯びた白銀の剣が演舞を避け。 忌々しげに舌打ちしたオンバが低い声で罵った。 「ワタルこそが、真の救世主。 世界でただひとり存在を赦されるであろう者」 「…………違う」 対峙する勇者ミツルの姿が夜闇に溶けた。 消失の呪文。9th.雨流みねねを刺した時と同じ力。 ならばと、オンバもまたまるで同じ術を使い。 陽の光似合わない暗闇の肌が夜闇と一体化する。 「違うことなどないわ。 ワタルだけが、妾の為に涙を流してくれた。 ワタルだけが、妾に手を伸ばしてくれるのよ」 声がした方へ、風が疾走る。 疾走って、剣戟が鐘の音のように高らかに鳴り響く。 火花、刃鳴散らす光の奔流。 オンバの聴覚が鋭敏化され、 研ぎ澄ました肉体の攻撃本能が 最適な行動を選択していく。 オンバが空間を斬り裂くと確かな手応えがあった。 血飛沫が夜空に流れる。 真紅の血がオンバの頬につき、不快感に鼻を鳴らす。 「貴様の血など、悦ぶにすら値しない!」 半歩、左足を軸に時計回りに勢い良く回転。 独楽の動きで血が流れた空間を何度も斬り裂く。 力任せの、王道から外れた乱撃。 咄嗟に剣を盾にしたミツルの唇から苦悶が零れ落ちる。 地面を蹴ると、オンバは高く跳躍する。 横回転から縦回転へ、風車のように綺麗な軌道を描き ミツルの脳天を一閃にて両断せんと迫る。 しかし、オンバの視界を雷の光が奪う。 弾ける雷電の発動が半分の月が照らす暗闇を駆け抜けた。 オンバの剣が大地を深々と抉り、 めくれた大地が粉となって空へと浮かぶ。 「雷の力。白色魔王の想波を受け継いだか」 遥か彼方へと飛んだミツルを一瞥した オンバは雷の残滓を指で払う。 空の黄金と違う黄色の光がオンバの黒い肌に吸い込まれていった。 「しかし、人には御しきれいない力。 貴様には空が隅々まで思い描けるのか? 海の最奥まで一片の乱れなく想像し、投射できる 超高水準の演算が可能だというか?」 体中が擦り切れ、斬られ、血が滲んでいるミツル。 膝をついていた地面からゆらりと立ち上がると 剣を騎士の作法によって眼前に構え。 「まだ、届かないか。お前に」 「まだわからないの? 妾に触れることができるのはワタルのみだと」 「ならば――――」 ミツルの周囲が歪む。 ミツルの《勇者の剣》を中心にして。 力強い、想波の渦が回り、うねり、轟く。 「――――優しい魔王達の権能も、この剣に」 瞳を閉じたミツルへと、 拒めぬ想いの発露を認めた世界が己の構成を譲り渡していく。 空に座す半分の月が、微笑んだと想った、錯覚した。 「貴様が新たに認めた勇者など……!」 月を呪詛篭った眼で睨みつけ。 毒吐く、オンバを他所にミツルは言う。 「シン・ポルク―模倣―」 深淵なる想波の解放を感じた。 肌が慄き、心がかつての絶望と屈辱を想い出す。 遠き過去。世界創世の6日の翌日。 休日にて世界の汚濁だと断じられ捨てられた。最後のページを。 「かまうものか」 剣を晴眼に構えて、 ミツルの行動を待ち受ける。 「ワタルのために、貴様は死ね」 「まだ、死にはしない。 少なくとも。この瞬間には、まだ」 ミツルの声が聴こえたのは輝きの中。 雷鳴轟く、想波の津波の只中にて。 「――来い!」 ミツルの姿が、紫電とともに オンバの前へと躍り出る。 音は春雷の如き剣の一振りに掻き消され。 受け止めたオンバの剣が雷に痛みを訴えた。 大きく後ろに飛び退いたオンバ。 ミツルは、今、雷そのものとなっていた。 そして、世界には無限の桜が立ち並ぶ。 「そんな桜が何になる」 「僕の心を、奮い立たせる!」 ミツルの剣が疾走る、落ちる。 音速を超えた雷速がオンバの背後へとミツルを運び 勇者の剣と勇者の剣が互角に打ち合う。 「桜の花言葉を識ってるか、オンバ」 「……ッ! 識らぬ!!」 「『貴女のほほ笑み』」 端正と言えるミツルの顔が雷光に照らされ、 白銀は今、魔王の雷を継ぎ、夜闇においては月より輝く。 神話に語られる雷神の神々しさを得ていた。 「だからなんだというの」 「僕は……ずっと忘れていた。 おかしな話だよな。僕は、妹にずっと見せてやりたかったのに」 袈裟斬りがオンバの肌を焼く。 燃えるような痛みがオンバの思考を乱し。 ヒステリックにオンバは剣を振り回した。 「それで……妹を見捨てるというの!? たあ、自分が思い出を忘れるほどに醜くなったという事実だけで!」 「……そうだよ」 腸が煮えくり返る。 ワタルの友であるこいつが、 このような腑抜けたことをほざく事実が我慢ならない。 「消えろ」 剣の先から光弾を連射、 ミツルの移動を先読みして浴びせる。 「僕は弱く、愚かだった。 誰かを殺して、その重みに耐えられない自分から目を背けた」 「ならば、口を閉じて、ワタルと妾の糧に――」 「ワタルだってそうだった。 あいつも、自分の“願い”のために 人を殺していく自分に耐えられなかった」 静かに告げられた言葉。 最初は意味がわかりかねて、反応が一拍遅れ。 徐々に、沸々と腹の底から黒い怒りが喉元までこみ上げてきた。 「貴様……! ワタルが弱いと言う気か!!」 「そうだよ。あいつは弱かった。 誰よりも安易に都合の良い“願い”に縋ったんだ」 「貴様に……ワタルの何がわかる!?」 「おまえが、ワタルを美化し過ぎているというのがわかる。 あいつの“願い”は軽かった。 両親の離婚、支えてくれる親戚がいてもなお。 夫を奪われて子を捨て自殺未遂を繰り返す母親から離れ。 あいつは人を殺して“願い”を叶える道を選んだんだ」 「それの何が悪い!? ワタルにとってはそれこそが 最も失いたくないものだったのでしょう!?」 「悪いなんて言ってないさ。 ただ…………あいつも、僕やおまえと同じだということだ」 「違う! ワタルは違う! 妾とは全然違う! ましてや、貴様とは! 貴様らとは、少しも通じない!!」 激情に駆られ、視界と思考が真っ赤に染まり。 オンバは雄叫びと共にミツルへと斬りかかった。 「違わない。あいつも、僕達と同じ人殺しだ。 自分のために殺して、変えられない運命を変えようと藻掻いた旅人だ。 僕達と、何ら変わらないんだ。 きっと、ワタルを殺したあの男とも、始まりは……同じだった」 血の紅色に染まった世界で幾度となく稲妻が鳴った。 甲高い音がオンバとミツルの間で衝撃とともに弾け。 オンバの剣の腹にミツルの渾身の突きが繰り出された。 「僕達も、ワタルのように在ることができたんだ。 あの世界で、目の前の優しさをつかもうとすれば、きっと」 オンバは奥歯を噛み締めた。 そんなのは嘘だと彼女の心は叫ぶ。 女神に捨てられて以来、どんな神もオンバを否定した。 すべての命はオンバを恐れ、醜いと糾弾した。 「事実は違う。 妾は幾星霜の歳月を、ひとりで生きてきたのよ! でも、誰も、妾に手を伸ばそうとはしてくれなかった」 「なら――――」 桜の花びらが枝より離れて世界に踊る。 オンバの兜割りをステップで躱し。 白雷の勇者は剣を下ろして、囁いた。 「――――僕の手をとれ、オンバ」 そして、少年は手を伸ばす。 手を、差し伸べる。 未だ暗闇の檻に閉じこもろうとする彼女へと。 「…………ワタルだけが、妾のために――」 「なら僕がお前のために涙を流そう。 お前の側にいよう。お前の悲しみも、孤独も、 押しつぶされない限りは分かち合う。 だから、頼む。オンバ。一緒に来てくれ」 桜吹雪を背負って、語りかける《勇者》。 オンバは、少年の姿に、たしかに光を見た。 奈落の底で悲嘆する女に、寄り添う希望を、見いだせると思えた。 「…………いや、イヤ、嫌!」 けれど、できない。 ワタルだけだと思っていた。 ワタルだけが、特別な存在なのだと思っていた。 だから、恐怖してしまう。 触れるのが怖いと思ってしまう。 触れられないから、敵意をぶつけようとする。 「妾はこれでいい! ワタルだけで、いいのよ!! だから、そんな風に言わないでちょうだい!!」 「わからず屋だな。けど、いいさ。それならそれで」 苦笑したミツルは大きく空へ跳ね。 薄桃色の桜並木の下で剣を構える。 「来い。受け止めてやる」 静謐なるたたずまいが、オンバの想波の瀑流を受けて 竜巻に直面したような有様へとなる。 想波と想波のぶつかり合い。 “願い”と“願い”の削り合い。 白銀の剣が互いの肌を傷つけようと猛る。 天地の狭間にて万物を縛る鎖に敗けていた両者。 断ち切ること容易ならざるものならば、 可なるは神の御業のみ。 「これで最期よ、ミツル。 妾を救うことが出来るのは、ひとりだけでいい!」 ブレイ グラム ダ・フォール バイド 大地に描く魔法陣。 寸分たがわぬ詠唱。 剣に想いをこめて、ふたりは決着のへと挑む。 「「醒天!!!」」 「「グランドブレイバー!!!!!」」 極大の魔法陣が互いの一撃から放たれ、 ぶつかり合う。膨大な力と力のぶつかり合い。 想波と想波が極限まで消耗し合い、 周囲から闇が押し寄せてくる。 「さあ! 世界の崩壊は近い! 潰えなさい、偽なる《勇者》よ!!」 魔法陣のぶつかり合いはオンバが勝る。 じわじわとだが、ミツルの魔法陣が小さくなり。 ミツルの周囲の世界が壊れたTVのように揺らめく。 「僕は、ずっと妹が生き返ればすべて良いと想ってた。 けれど、駄目だった。僕は、僕の弱さから、 運命という檻から逃れられないと識った」 「なら、死の運命を呪って死になさい!」 「僕は、未来を変える! 僕が変われば現在に伝えられる! 変えるべきなのは過去ではない!」 「世迷言ね! ワタルはそんなことは言わない!」 「あいつだって弱かった。 僕と同じでどうしようもない 身勝手な救われたいという想いで 命を奪ってきたんだ!」 ミツルの体が、さらに輝く。 「だからこそ、あいつは――輝きだった!」 「五月蝿い。五月蝿い、五月蝿い!!」 「来たれ、雷電の雷。 魔王の輝き、魔王の祝福よ! 勇者の権能でもまだ足りないのなら。 僕に――僕に――――――想いを繋ぐ、白金色の道を!」 ミツルの背後が黒く歪む。 それは雷雲だとわかった。 電気の圧力が高く高く、捏ねられ、産まれようとしている。 「思い出すよ、ワタル。 おまえと会ったのは、TVゲームがきっかけだったな」 ミツルは《勇者の剣》を逆手に持ち替え、 己の背後へと剣をまわし。雷雲に剣を浸す。 「なに…………よ、それは!?」 「これで最後だ!!」 浸し、埋めていた剣を軽々と抜き、 ミツルは魔法陣へと渾身の力で斬りかかる。 それは、神の身ならぬ魔王の雷だった。 天翔ける空から来たる道標だった。 終末に相応しい――――夜に瞬く黄金超えた蒼い光だった。 「1ギガボルトの雷斬撃よ!! 裂き、届けえええええええええええええええ!!!!」 桜の花弁が雷を鼓舞する。 雷纏い、大地を疾走る《勇者》の一撃が。 一条の稲妻となり、オンバの魔法陣を砕いて、超えて。 ついにミツルがオンバの眼前へと立つ。 「あ…………あ……」 一歩、一歩とミツルがオンバへと歩を進めていく。 穏やかに、しっかりと大地を踏みつけて歩く。 逃げられない速さではない。 背を向けて足を動かせば終わりなはず。 なのに、できない。眼を離せられない。 オンバにぶつかりかねない近さまで、ミツルは辿り着き。 そして、そして――――前のめりに崩れ落ちた。 「――――ミツル!」 咄嗟。考えるよりも早く オンバは手を伸ばしてミツルを受け止めた。 たしかに恐怖していたはずが、自然に。 「……ああ、よかった」 胸に手をやって。 何かを確認したミツルは血の気が失せていく中、微笑んだ。 「未来は……変えられた。ほんの少しだけだけど。 想波によるこの身の崩壊と引き換えにだけど……やはり、駄目だな。僕ってやつは」 「なにを…………何を言っているのよ、ミツル!?」 ミツルを腕に抱いて離さないオンバは必死の形相で 少年へと叫び続ける。励ましのような、強い言葉を。 助けたいと。少年の命を繋ぎたいと。今は確かに想う。 ひたすらに、己の身を案じ続けてきた少年の暖かさが、 オンバの満ち満ちた負の想念を溶かしている。 「……たしかに、世界は辛いけど。 どこまでも厳しいけど。“過去”は無理でも。 “未来”なら……変えられるんだ。 それで、十分だと想いたい……僕は」 「わかった……わかったから……お“願い”……これ以上は……」 黄金の双眸より流れ落ちる涙を指先で拭い。 ミツルは微笑って頼んだ。 「微笑ってくれ……オンバ。 僕の最後の、わがままだ。 ああ、美鳥もこういう気持ちだったのかもしれない」 オンバは、天を仰いだ。 闇は二人を取り囲んで動かない。 絶海の孤島に追い込まれたのか。 誰かに守られているのか、それはどうでもいい。 桜の木々の更紗を透かせば 半円の黄金月がオンバを見つめている。 女はただ、祈る。 叶えられない“願い”。大きな想いを、届けるために。 「……我等……女神の申し子…… 地上の塵芥を離れ、御許に昇らんとする」 力を喪い。 眼も開けるのが億劫そうなミツルが、 本当に嬉しそうに呟いた。 「……祈ってくれるのか。 まさか……お前が……」 「我等の祖にして、源なる浄き光よ。 旅立った我が愛を……導き給え」 小さき子よ。 創世の御子よ。 時に争い。時に諍い。 虚偽に走り。愚蒙に走り。 人の子の罪を重ねたことを悔いているか。 ――はい。 偽り。己の欲に従い。 神の与えし我が子の栄光に顔を背けたことを、悔いているか。 ――はい。 ならば此処に深く悔い改め。 地上のあなたの罪は赦された。 安らぎなさい。人の子よ。 召されゆくあなたを永遠の光が包むだろう。 ミツルの頬を撫でて。 彼女は初めて、柔らかな太陽のような微笑みを浮かべた。 「――――ヴェスナ・エスタ・ホリシア――――」 祈りの締め。 未来を誓う言葉を聞き、ミツルの眦から一筋の雫がこぼれ。 震える手でオンバの手を握り。 安らかな顔で、ミツルは静かに息を引きとった。 「……さようなら、ワタル」 頬を撫でた手をミツルの背中に回して。 オンバは暖かく、命が抜けた少年の身を抱いた。 「赦してください、我が母よ」 オンバの体が黒い靄が産まれ出で…… ミツルの体をゆりかごのように支えた。 「私は…………この人に、生きて欲しいのです。 たとえ、この魂が削られ、朽ち果てる未来を迎えようと」 黒色の靄が、次第に黄金色に染まって。 オンバの体が、徐々に融解を始めていき。 「だから。また、会いましょう。ミツル」 オンバの姿が夜闇に消え失せた後。 黒鉄と変わった肌で、勇者は眠る。 幾回の爆発音と轟音が世界を揺るがせた後。 大地に横たわるミツルの瞳がそっと開いた。 空には巨大な機械仕掛けの巨人の上半身が垂れ下がっていた。 【D-6/一日目/夜】 【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】 [状態]:星の数ほどの血に汚れ、 本当の笑顔を取り戻せないかもしれないけれど、 過去に捨てた輝きを拾い上げ、 魔王の祝福が雷電を纏わせる、 《魔導師》は白銀の剣士へと職を変え、 魔狂姫の尊き祈りが胸に宿り、 此処に勇者は帰還した@ロワイアル×ロワイアル [装備]:ワタルの剣、不恰好な粘土細工@金色のガッシュ [道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8) 不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、 チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、 [思考・状況] 基本行動方針:『対話』 1:救う。 [備考] 参戦時期:ゾフィが虚になった後。 魔法を使うと体力消耗。 ※未来日記の世界についてある程度の情報を得ました。 ※9thは危険だと認識しました。 雪輝、というよりも時空王に利用価値を見出しました。 ※ミツルの目には女神像は由乃ではない姿に映りました。 ※デウス因子を取り込んだ仮面ライダーファムはデッキを使用できません。 ※仮面ライダーファム(デウス仕様)の性能:限りなく全能なるゲーティーグ“だった”。 ※これは雪輝が雪華綺晶とティオを殺す前のお話です。 ※オンバはミツルと同化しました。 たった一度与えられた 命はチャンスだから 投下順 夜空にかかる黄金への虹 たった一度与えられた 命はチャンスだから 時系列順 夜空にかかる黄金への虹 白銀のツインブレイヴ ~what a shining fortune~ ミツル ロワイアル×ロワイアル――過去ノスタルジア
https://w.atwiki.jp/yaruojla/pages/272.html
【レイジ・ミツルギ】DETA二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 モチーフ:逆転裁判/最後の弁護人 一般人/司法関係者 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA ,,,,,-_ニ"二_"''‐- 、 ,--、-!.i''‐ 、ヽ`、ヽ 、 .ヽ ヽヽ 、;;ヽ_,,,-ヽヽヽヽi__ | ',', i'" ヽ', .|-ヽ.| i.i、 ヽ、、-tテ|.|| .,'b',!.| 'l ヽ, l,|  ̄.|,' | ,' 'i"`.i ` 、ー_,,,__ l' ./__ノ,ヽ、 /i` 、_,/',、' ,\',' ,ヽ、 _,,.. --―'''" ,' ヽ,、 | '; ヽ\', ヽ`‐ 、_ ,r‐'‐- 、 ,' ','、'i ri `,、.\ `'i-、_ / ヽ '‐ 、__ ', '| .i´iヽ,_l゙ `‐'、',,_,..ゝ ', ヽ / ヽ / ', "i ' ,,', 、`i_i、 \ .', ', / i く ', !''i-', 'i-' . 、). `i .', i / l ', ',、.'--',"'--'.,'".,! | .', | / ,' ', ', `- 、\ ,' , ' | | .| | , ' ノ , ' ', i `‐`、l/ .| | .| |二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA シタラバ・シティに住む若手の検事 ナルホドウとは少年時代からの知人であり友人 現在は彼と共に事件の真実をあきらかにするため、 法廷では検事としての立場から彼を援護や叱咤などをしている 彼の検事としての能力は非常に高く法廷では負け知らずである (ただし、主に相手がヴィランなどの生粋の悪党で有ることが多いことも理由だが) ミツルギは検事として事件現場に赴く場合も多く、時折事件現場で彼自身が解決してしまう場合もあり、 その為ヒーローなどにはナルホドウよりも有名である 意外にもヒーローの大ファンで、コミックブック購読が趣味 あまりに好きすぎて自分の職場に当日発売のコミックを届けてもらうほど (なお、本人は知らないが贔屓の店はキラー店長の店、店長と数時間はヒーローで語り明かすこともある) 最近の悩みはナルホドウの金欠のしわ寄せが自分に来ること
https://w.atwiki.jp/seeker/pages/69.html
Session #1.3 開催日 2009/4/2 PL(敬称略) ・KOSEN ・hara-rin ・一代 ・peke PC名 ・ミツル ・沙良 ・ソニア ・秀一 GM ・旅駆 ※キャラクターの詳細情報は、キャラのページを参照して下さい。 ジョイント・ポイント4 GM ### 「ごめん、お兄ちゃんたち」と、彼は言った。 「もう、どんなことしたって、シロが生き返らないのは、知ってるんだ」と、最後にもう一度、咲き誇る桜へと手を合わせる。 彼は、「話、聞いてくれてありがとう」と。 そして、ぺこりと頭を下げると、帰るべき方向へと立ち去った。 君達は、もしかすると、心の何処かに彼のフォルダーを作ってしまったのかもしれなかった。全てを無き者と忘れることも出来ただろう。でも、見鬼という立場でもあるのだ、君達は。 次の日は、雨だった。 しかし、そんな中、やはり彼はそこに居た。そして、学校帰りの君達も、ここに居る。 春雨けぶる中、彼と、君達と、なにかを見下ろしているのは、艶やかに咲き誇るただ一本の桜だけのようだった。 ### ますます、艶やかさを増す桜。 そう、白く見えていた花びらが、雨のせいで、より赤く感じられる。 ソニア 「なんか、雨降ってても散らないねえ」 ミツル 「ソニア、この後二人きりにならないかい?」(胸をはだけ気味にして髪をかき上げながら) 秀一 「・・・ミツルくん。お母さんにいいつけますよ」 ソニア 「いや、ミツルだったら多分あっちの子とかこっちの子のほうが喜んでついていくと」(と、校門の近くを指差します GM 確かに、傘を差した女子が、ミツルを写メする光景も珍しくないよね。 ミツル 「ああ、あの頭から血を流した黒髪の……」 ソニア 「いるの?」(ジト目) ミツル 「ずっとこっちを見てるんだよね……これが」 沙良 「あ、あの子まだいる」と男の子の方へ向かっていこう。 GM 「あ、昨日のお姉さん」と、彼は、沙良の方を見上げるよ 彼の名前は『さとし』と言ったね。 どことなく、さとしは、昨日よりもやつれているように見えたが、多分それは、雨のせいだろう。 沙良 「今日も、シロとお話してたの?」 GM 「うん、シロ、さみしいでしょ?」<沙良 ミツル やばい!沙良が少年の頭をつかんで地面に叩きつけようとしているぞ! GM がっつーんと 沙良 傘を差し出します GM あ、ありがとうと、彼は呟いた。 沙良 「こんな日は、余計寂しい気分になっちゃうよね…」 GM 「そうだね」と彼はまた目を閉じて、シロの桜に手を合わせるのだった。 沙良 一緒においのりしよう 「大丈夫? とても具合悪そうだよ?」 GM 「うん、少しだけ、風邪っぽいかも。でも、大丈夫」 「もう、僕、帰らないと、ありがとう、お姉さん」と、彼は立ち上がる。 そして、彼は、家に帰るために、沙良に礼を言うと歩き出した。 状況的には、彼は昨日よりも具合が悪そうだが、別段ひとりで歩くのには不自由しないようだ。 ミツル 月之丞がきっとおぶるょ! GM 月之丞は、今日は家の都合で、別行動だね ソニア 「結婚式と葬式が同時にあるみたいで慌てて帰ったね」 桜を眺めておきます GM そして、もうひとつ。桜は確実に、昨日より勢いを増しているように、ソニアには見える。 秀一 「待ちなよ・・」 ミツル 足をひっかけるつもりか<秀 GM 「?」さとしは、秀一の方に振り返る 秀一 「な、なにか 困ってることがあるんじゃないか? 話してみたら楽になるかもよ」 GM 「でも・・・、信じないよ、お兄ちゃんたちだって」と、さとし ミツル む、何かあるのか GM 「きっとさ、あきら君や、かおる君や、みかちゃんみたいに」 「だって、僕だって、信じられないんだもの」 事件4 事件内容 GM ### さとしから、情報を聞き出す ---------------------------- ・達成条件:達成値(6)を、(1)巡以内に達成すること。 ・コマンドの制限:(戦闘以外)に関する行動のみ、達成値に影響を与える。 ---------------------------- ### GM では、どうぞ 1巡目 秀一ターン 秀一 うーん どちらかというと能力貸し したいんだがなぁw 【98 話を聞く】 「・・・実はボクは人に話しをするのが嫌いなんだ。」 「でも困ったときは、いいかげんなミツルにでも話をすれば少しはきがまぎれる」 ミツル 「ボクは至って真面目なんだが……」 秀一 「きみとシロのこと もう少しくわしく話ししてみてくれよ。」 以上 GM 了解、秀一の属性を考えると、いいかも。評価は4です。 秀一 がー 1対1かぁー dice 1D6 = [2] = 2 秀一 だめだー、1のみかー GM 1点なので、達成値残は5点ですね。 秀一 あとよろw<ALL GM 「シロはね、僕がこの公園の中で世話をしていたんだよ」 「でも、僕が風邪を引いて学校を休んだ日に、交通事故で、死んでしまったんだ」 「それで、この公園の管理をしているおじさんにお願いして、この桜の下に埋めてもらったんだ」 1巡目 ソニアターン ソニア 【11:説得する】 GM 了承。では、ロールを ソニア 「んと、同級生の子にはわからなくても、私らだったらなにかわかるかも知れないよ?」 「良かったら、話してくれないかな?」 以上 GM あい。彼にとっては、すごく大人に感じるでしょうね(笑 評価は4です。難易度は4ですね。 dice 1D6 = [6] = 6 沙良 おおー GM でも、中間判定なんです。 注釈 この時点でGMは、ソニアの能力値を見間違い、戦力比1:1と勘違いしています。正確にはソニアの人間力は7点なので、戦力比は2倍ですね 秀一 ? 説得の難易度5だから(演技評価点)4引くで、難易度1 ソニアの人間力7で1:7判定じゃないの? 注釈 ルールでは『演技評価点 - 係数3 = 難易度補正です』とあります。 この場合、難易度5-演技評価点4=適用後難易度1ではなく、難易度5-(演技評価点4-3)=適用後難易度4となり、ソニアの人間力が7なので、1対2判定となるのです GM あれ、まて、ごめーん、キャラクターシート、段一段ずれてたorz 注釈 ここでGMは、ソニアの人間力の値を勘違いしていたことに気づいたのですが、同時に、Errorの指摘を全て適用させてしまいました GM そすると、大成功で、ミッションコンプリートですなぁ 注釈 本当は、この時点で残達成値は1残っています。 しかし、最終的に、ミツルが未行動なので、恐らくクリア出来たと信じ、時間を逆戻したりはしません GM 「うん、・・・」 「実は僕、最近、シロの夢ばっかり見るんだ」 彼は、とても悲痛な顔で訴えた。 とても小学生とは思えない、悲痛な表情だった。 「シロ、痛がってるんだ」 「とても。そして、僕に、助けを求めるんだ」 「ぼく、シロが成仏してないからだと思って、おばぁちゃんから、毎朝線香もらって、お祈りしてるの」 「お姉ちゃん、信じてくれる?」 「シロね、誰かに、頭に何かを貼られて、クロくなっていくのが、怖いって、毎晩夢の中で泣くんだ」 以上でふ あとは、沙良とミツルが、行動可能ですし、打ち切っても構いません。どうしましょう? ミツル 「なんだか、だんだんとこっちに近寄ってきてるような……」 「あれ?足無いよキミ……」 なに、ただのお遊びさ 私は特に無いょ 1巡目 沙良ターン 沙良 戦闘会議したいのう 【4:食事をしながら作戦会議】 GM 食事が出来ることが制限ですね 沙良 ポッキーならあるけどだめ? GM まぁ、演出しだいか。了承、演技を! 沙良 「じゃあさ、みんなでシロを助け出す方法を考えようよ!」と言ってかばんをごそごそしだす 「はい。ポッキーとポテチと……おいしい物を食べながら考えるときっといい考えが浮かぶと思うんだ」 「それに甘いものは元気にしてくれるし……はい、さとしくんも食べよ? みんなも!」 おしまい ミツル 「フフフ……甘いものならキスだけで十分だヨ」 秀一 「さ、沙良さん!下校中にお菓子を食べるなんて・・まぁいいか」 GM いいなぁ、評価は5です。 dice 1D6 = [6] = 6 沙良 次に戦闘があれば! GM 大成功ですね ###次回行動時、全員の戦闘力+3### ミツル ブレスか GM なんか、勇気がわいてきた! 秀一 おお、なにげにスゲーじゃんw 沙良 「えへへ。たまにはいいじゃない? 秀一くんも、ね!」ポッキーを差し出して GM さて、事件シーンは終わりです ジョイント・ポイント5 GM 「お姉さん、聞いてくれてありがとう、なんか、すっきりした」 「それに、お菓子もありがとう」 「ついでに、お兄さんもありがとう」 と、彼は言った ミツル 「いや、なになに」 GM w 彼の話をまとめると、悪夢を見るから、お参りしているということになるね。 そして、その桜と、黒い霊体の存在も気になる。 ……桜の根元には、掘り返したような跡 さて、次はどのような行動をとりますか? (1)さとしを家まで送る (2)桜の根元を掘り返す (3)その他 ミツル ソニアを家まで送る 秀一 いやー 次は絶対「霊視」能力が役にたつと思うんだが・・・ また「ミツル」じゃん。 能力高いのw ミツル お役に立ちまっせ!(´▽`) 秀一 役にたつんだから行動せい!w 沙良 掘り返すにしてもさとしくんを送ってからかなあ。襲われたら大変だし GM では、決まったら、宣言よろ 秀一 どうしよかねー<ALL 沙良 自分は送って行きたい派かなぁそれから調べたい ソニア 私もおくりましょう ミツル まぁ、掘るのは秀が好きそうだから任すとして さとし危険かねぇ? GM あ、分離行動可能です ミツル 助けを求めてるの聞いてるだけなんでしょ? まぁ、家を突き止めるのは後々役立つことがあるかもしんないけど まぁ、ワッチはさくらたんを調べょう 秀一 じゃ残ろう 不本意ながらw ミツル 掘らないけどね!手が汚れるから! 秀一 「べ、別にミツルくんが心配なわけじゃないからね」 ミツル 「……ツンデレかい?」 GM どんだけツンデレなんだよ ミツル 「ボクはどっちかというとクーデレのほうがスキなんだけど……」 GM じゃ、男性が居残りで、女性が送りでよい? では、送り狼の方から、判定しますね 事件5(沙良・ソニア組) 事件内容 GM ### 無事、さとしを家まで送り、戻ってくる ---------------------------- ・達成条件:達成値(3)を、(1)巡以内に達成すること。 ・コマンドの制限:(移動・強化)に関する行動のみ、達成値に影響を与える。 ---------------------------- ### GM では、どうぞ ソニア 徒歩で帰るか、交通機関を使って帰るか… ミツル 登攀とかどうだろう? GM 電柱に昇って帰るのか? ミツル 塀の上をはしって後をつけるのだょ 沙良 走って駆けつけたばあいどうなるのでしょうか? ミツル それは、合流するときでないカナ? GM 別行動の仲間がいる場合、合流するコマンドですね ソニア さとしの家がどこらへんにあるかだなあ GM バス停2つ先くらいですかね ソニア あんまり遠くはないけど、体調悪いのに歩くのもつらいかな 沙良 そうだね 1巡目 ソニアターン ソニア んでは【20:公共交通機関を利用する】 GM 了承。ロールを ソニア バスに乗って送りますか。以上。 GM ロールの評価は3ですね dice 1D6 = [4] = 4 GM 中間判定で、効果は0ですね ソニア バスが来ない GM バスは、もう暫く来ないようです 達成値の残は3点です ミツル 一日一本だしねぇ GM 少ない ソニア 「普段使わないからなあ……」 1巡目 沙良ターン 沙良 【17:徒歩移動】 GM 了承、ロールを 沙良 「さとしくん、あたしがおんぶするよ!」 「ちょっと揺れるかもしれないけどがまんしてね」 「シロはあたしたちが助けるからね。ソニアちゃん、送り届けたらダッシュだよ!」 おしまい GM おお!ナイスプレイですね 評価は5ですね。戦力比は7倍です dice 1D6 = [5] = 5 ミツル (´3`) 秀一 ナイス! ソニア おお GM 大成功、効果は3点、残達成値は0になりました 「ありがとう、お姉さん達」 これがさとしくんの初恋でした ミツル そして10年後 沙良 はえーよ! GM さとしくんを無事、家まで送り届けることが出来ました。 ミツル ちゃんと道はマッピングしたかね? 沙良 で、帰りの途中でソニアに追い越される私! 「はぁはぁ、早いよソニアちゃんーぜぇぜぇ」 ソニア 「バスが来ないなんて…」 GM その間、2人には気になることがありました。 端的に言うと、尾行されていました。 あなた達、見鬼だったら看破できるような、嫌がらせ的な、あからさまな、尾行でした。そして、式打ちの能力者なら、その正体に気づきます。 ソニア なんでしょ GM これは、人形の術です。 紙のヒトガタです。 ミツル 人形汎用決戦兵器か…… GM 「ありがとう」と、さとしは、家に入っていきました。 そして、いつのまにか、(尾行による)霊力は感じられなくなっていました 以上です さて、ここで、女性陣のターンは終了ですね ジョイント・ポイント6 ミツル ボクは「ありがとう」とそっとー言うのさ? ソニア 「つけられてたね」 GM さて、沙良とソニアは目的も達成しましたし、仲間の所に帰るだけです…… ミツル 仲間だと思ってればの話だけどね…… 沙良 「あれ、人形だったよ」 「ともかく、みんなの所にいこ!」 GM 時間も24時を回りました ミツ なんやて!? GM 深夜0時のナイトフライトです 秀一 ちょうど時間となりました GM ### 無事、さとしを家まで送り届けた沙良とソニア。 しかし、その過程で、追跡者の存在に気づく。 それは、沙良、ソニア共に併せ持つ式打ちの能力により、ヒトガタと感じることが出来た。 そのころ、公園の桜には、ミツルと秀一が対峙していた。 沙良とソニアは思う。あれはなんだったのかと。 ミツルと秀一は、これからどのように行動するのか? まて次回。 ### ミツル 次回、「眼鏡が割れた!」を乞うご期待 GM おう! 秀一 割るなよ!w GM しゅうーいちぃー ミツル 震えて待て! 秀一 縁起でもねー GM でも、全員、戦闘力+3だけどね<ポッキーの魔力 あ、1巡目だけね。一応、GM忘れっぽいので、覚えておいてくださいね ミツル えーと……眼鏡が割れる、と ちぃ、覚えた 秀一 違うってば コマンドの使い方はなんとなくわかってきたぞw 効果値高めねらうべしw 最低でも4対1以上とかね GM てことで、お疲れ様でしたー TO BE CONTINUED→
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/282.html
白銀のツインブレイヴ ~what a shining fortune~ 絢爛なる光。 色とりどりの爆発が弾け、消える。 「妾が“願い”。愛の成就。 愛の永遠。ワタルと永久に」 銀の線がミツルの腹部の皮膚を薄く斬り裂いた。 速い、強い、冗談ではない理不尽な存在。 お伽話という窓越しで見たのなら、 まるで魔王だと思っただろう。 「しかし、ワタルを死なせた世界を妾は赦さぬ。 《勇者》を、救済を我利の為に殺し。 のうのうと生きようとするなど! 虫酸が走るわ!」 「あいつが、そんなことを望むと思うのか?」 「貴様がそれを言うか! 貴様の妹とて、他者の死を得てまで復活を望むと!?」 距離をとって、地面に魔法陣を描く。 杖が導くは異界の女悪魔への扉。 「どう、だろうな。 僕にはもうわからない」 ミツルがひとつだけ理解しているのは 自分がもう、妹の望みを叶える存在ではなくなったということ。 ミツルには“願い”を叶える資格がないという、ただそれだけ。 虚空から巨大な二柱の悪魔が現れた。 闇を纏いて、腕がオンバを打たんと放たれる。 「――美味!!」 だがその一撃はオンバにとっては 鬱陶しい銀蝿の羽音にもならない、捕食対象の足掻き。 腕半ばまでオンバに噛み砕かれた二体のうちの一体である 悪魔、バルバローネは姿勢が大きく揺らぎ。 人ではない血を流して地面へと倒れた。 「ならば、虚しき抵抗はやめ。 己が罪のために死ぬがよい」 「それは、できない」 残った方のバルバローネも、 黒鉄の肌が握る勇者の剣に呆気無く弑された。 「ワタルが死んだ時、何をしていた? 己の欲を満たす手段ばかりを考え、希望の存在を顧みなかった貴様に! 妾を糾弾することなど、できるわけがなかろうぞ!」 「……そもそも、ワタルはどうやって死んだんだ? お前は、誰が殺したか知っているのか?」 言葉が上手く出てくれない。 喉が今までの翻弄と嘲りの用途で使っていた時とは まるで違う造りの機関になってしまったような錯覚さえある。 「…………知らぬ、知らぬ。知らぬ!!」 ムキになっている。 簡潔に評すれば、そんな剣幕。 そこに触れても大丈夫なのか。 触れれば壊れる蝋細工なのか。 ミツルには判断できない。 弱いものだと思う。 魔導師の仮面、旅人の外套を外せば 残るは臆病な年端もいかない少年ひとり。 「…………オンバ。 僕は、お前の気持ちが理解できるんじゃないかと思う。 僕も、そうだった。世界の全てが恨めしかった」 黒色の球体を、サッカーボールくらいの大きさにして 周囲に展開する。旋回する無数の衛星。 「そして、僕がわかったことはただひとつだ。 喪われた大切な物は、取り戻せない。 過去は、変えることができない。 “願い”を叶える途中で変わり果ててしまう僕に。 変わらなかった時間の世界に耐えられないから」 「……知った風な口をきくでない!」 「知った風な口かもしれない。 まあ、そうなんだろうな」 「ならば口を閉じて死ね! 潰れよ! 壊れよ! 粉々に砕けよ!」 「お断りだ」 球体を連射する、オンバへと。 高速で飛来はしても決して避けられない速さではない。 むしろ、遅いといって良いだろう。 「笑止!」 黒色の球体のひとつを難なく斬り裂き、 林檎のように二つに割った。 球体が二つに割れ、 斬撃と同時に放った光弾がその先のミツルへと襲いかかる。 しかし、光弾は走らず。 遙か手前で閃光のように爆発した。 爆発の先にいたのはオンバ。 僅かに眉を顰め、 球体を斬り裂いたオンバと 光弾を受け止めたオンバの視線が交差した。 光弾を受け止めた、と錯覚している 幻影魔法に惑わされたオンバの背後からミツルが杖を振り上げる。 「見くびるな。 同じ戦法をワタルの内に潜んでいた時、見たわ」 振り下ろされた杖は体を沈ませることで躱され。 一歩、前へ足を出すとオンバはミツルと肉薄する。 「妾の眼を見よ、ミツル」 オンバの瞳が縦に割れ、 異常な輝きがミツルの眼へと注ぎ込まれた。 「瞳術の一種か。 なるほど、こうも容易く 接近を許すには裏があると思った」 オンバに睨みつけられた。 蛇の瞳を目の当たりにしたミツルの姿が霧散し。 オンバの頭上から黒球より産まれし、 無数の手が這いつくばるように襲いかかった。 その全てを剣の一振りで薙ぎ払い。 しかし、その時にはミツルは稲光をトライデントに帯びて オンバの腕を突かんと真正面から踏み込む。 「幻術をよくもまあ、使うこと。 子供騙しにもなりはすまいよ」 拳が、めりこんでいた。 ミツルの腹部に、オンバの拳が深々と。 たまらず、吹き飛ばされ、 地面を何度も転げ。ようやく勢いが止まったらば。 無様にうずくまり、胃の中の物をあらんかぎり吐き出した。 「妾の両眼は甲賀の魔人が瞳。 妾の肉体は悪魔の素材より。 そして、血液は《最強》の男のものを。 これによって妾は地獄に《勇者》を再現した」 砂利が踏まれて音をたてる。 空気が震えてオンバの接近を警告する。 だが、ミツルの体は動かない。 一度だけでもまともに浴びた オンバの一撃は、想像を絶し過ぎた。 首根っこを掴まれて 体が持ち上げられた。 息も絶え絶えなミツルの眼には 真鍮の肌をしたワタルの顔が映る。 「おまえ、ワタルの内に潜んでいたと言っていたな」 「………………然り」 「この世界ではどうしていた? そこまでワタルに執着した お前が、ワタルを放っておいたのか?」 自棄になっていたのが半分。 朦朧とした意識でふと、気になったことを尋ねたというのが半分。 だが、ミツルの何気ない問いに オンバは大きく震えた。 瞳が弱々しく揺れだし。 腕が微弱ながらも並に翻弄されるように上下する。 「――妾では、ない」 朦朧とした意識が徐々に鮮明になっていく。 腹部の気怠い激痛がミツルの脳を振ってはいるが、 オンバの様子の変化がミツルの意識に光を投じた。 「……どういうことだ?」 「妾ではない! 妾が殺したのでは、断じてない!」 首にかけられた力がふと緩み、 ミツルの体が宙へと投げ出された。 「妾が殺したはずがあろうか。 あるものかよ―――― 全ては、あの男のせいじゃ!」 オンバが顔を両手で抑え、 よろよろと後退する。 「妾がいれば玉などいらぬ! 妾が残りの全てを保管しているのであれば!! 妾とワタルの二人で全てを屠ることが出来た!!」 ミツルの心が、波打ち始めた。 クエスチョン:世界は勇者を喪いました。 沈黙へ閉じ込められたミツル。 両手の指の隙間からオンバの瞳が見える。 苦痛と、後悔と自戒に苛まれ、消耗した瞳が。 「ワタルだけでもあの爺を殺すことなど造作もなかった! 玉を喪ってはいても、あの程度の爺を守ることは!! ワタルが死ぬ、道理などひとつも、あるはずなど!!」 「ジ、ジイ……?」 思い当たる節が一つある。 だが、それはありえない。 そんな偶然は、ありえない 「だがワタルは何もしなかった! 殺意に反応することもなく! 剣を握れば首を跳ねた! ワタルがそうせずとも妾が動かして!!!」 こんな現実は―――― 「猿谷という爺!! 奴が、奴こそが!! 妾から、愛を、愛を奪った!!!!!!!!」 空気が裂けた。 音の、叫びの嘆きの余波が直撃しただけで ミツルの顔面が真っ赤に花が咲いた。 クエスチョン:世界に輝きは何もないのでしょうか? ミツルには何も言えない。 その男には、間違いなく出会った。 言葉を交わした。あろうことか、ワタルの死を知った直後に! あの――――男が!! ワタルを奪ったのか! あっさりと、《勇者》をミツルから奪ったというのか。 「ワタルは、あろうことか、 妾を、押さえつけて、言った!! ただ、一言。優しく、 彼に会うまでの誰もが妾にかけてくれなかった暖かさで!!」 答えられませんね? ――ミツル。 声が聞こえる。 ああ、これもミツルが絶えず聴いているものだ。 脳の中で、綺麗なビジョンを描いての。 あいつが、僕に、語りかけてくる。 「――――誰かを殺しちゃ、いけないんだ。 そう言って、妾に、微笑んだのよ!!」 オンバの悲しみ。悲嘆。絶望。 狂いに狂った涙がワタルの似姿から流れてやまない。 「でも、だから何だと言うの!? 妾はワタルがいればよかった! 誰を殺しても構わなかった! なのに、妾がワタルを死なせて。 ワタルは妾に誰も殺さないでと頼んで。 それなら――――――もう……」 激昂に満ち満ちたオンバの葛藤。 彼女が両の手を離すと、そこにはオンバの 表情がまざまざと浮かび上がる。 ならば《勇者》は取り戻せないほどに。特別な存在だと、認めるのですね? 「全てを忘れてでも、“願い”を叶えて。 理想世界で生きるしかないでしょう!?」 ミツルにはできない。 自身にも、オンバの凶行を否定することが出来ない。 思ってしまう。 後悔、してしまう。 あの時、あの瞬間に、そのことを知っていれば。 間違いなく、あの男を死に、追いやっていた。 「忘却の剣で、全てを忘れるのは“願い”を叶える直前でいい。 妾には、今の弱き妾にはこの嘆きもワタルへの尊き愛に想えて愛おしい。 新世界ですべての過ちも、嘆きも忘れ。ワタルに会いましょう」 女帝は今や、ひとりの女になっていた。 歪めた事実に狂っていた全てが、 仮面を外すようにさらけ出されていた。 「ワタルと妾で、永遠に理想世界で生きる。 きっとワタルは赦してくれるわ」 かぎろひの朧さ。 絶望に怯えて涙する心。 違う。違うさ。違うとも。 ――ミツル。 まだ声がする。 オンバの悲泣に共感するように、 ミツルの鼓膜にはワタルの声が木霊してやまない。 ミツルは、だけど、わかる。 わかることだけは、信じる。 オンバの前でも強く信じられる。 携えていた杖。 幾万、幾億もの夜に血を吸った重み。 ミツルと一緒に摩耗し、笑顔を忘れた。 天に座す女神からの贈り物。 それが、今は羽毛のように軽い。 軽いんじゃない。ひとつになっているんだとミツルは識った。 オンバがミツルの心臓を突こうと剣を翳した。 無駄だと思うほどに詰んだ状況。 キャンチョメに生かされた命も、こんな結果なのか。 ワタルを殺した猿谷が、呆気無くチャンに殺されたように。 「ワタルのために――死になさい」 「――――勇気よ、この胸にある光の剣よ」 ――瞼を閉じれば、ワタルの姿がある。 これは僕だ。僕の姿だ。 希望を捨てたことを認めまいとする、 僕の心だ。過去の僕だった。弱いと置き去りにした僕の姿だ。 ミツルに、《勇者の剣(ブレイブ・ブレード)》が振り下ろされる。 剣がミツルの命を断つ前に。 少年は軽く、腕を薙いだ。 凪の水面に波紋をもたらすように。 「――――――この、手に宿れ!!」 特別なんかじゃ、ないんだ。 「《勇者の剣(ブレイブ・ブレード)》!!!!」 火花が散った。雷光が轟いた。 瞼を開ければ白銀の剣と剣がぶつかりあって眩しく光る。 雷が、ミツルの周囲に舞い落ちた。 光、輝き、希望、勇気。 キャンチョメの姿が浮かんだ。 ワタルの姿も浮かんだ。 沢山のこう在りたいと“願う”人たちが浮かんだ。 火花の中に浮かんで、散る。 もういちど、腕を振る。 たったそれだけの動き。 別れのあいさつに手をふるんじゃない。 長い間、待たせた誰かに振るような再会の手。 火花が乱れ咲く。 花が咲いては、また散って。 まだ、まだ、まだ。 「どうして!?」 オンバがかっと見開いた両眼で驚愕を露わにした。 ミツルは穏やかな顔で剣を振るう。 「僕にも、ひとつ言えることがあるんだよ、オンバ」 舞踏会のステップで、踊ればそこには雷流れる白銀が在る。 「ワタルは――《勇者》で――それでも――だからこそ――特別なんかじゃないんだ!!」 白銀の切っ先がオンバの頬を撫でて一筋の血を流した。 「なぜ、なぜ貴様がそれを持つ!? その剣を、貴様が! ワタルに見向きもしなかった、貴様が!?」 ミツルの纏っていた魔導師のローブは 今や勇者の鎧となり。 瞳には気高い意志の炎が芽吹く。 ミツルの鼓膜に違和感があった。 ワタルの声が聞こえない。 キャンチョメの姿が浮かばない。 そして……美鳥の笑みに迷いなく向き合える! 「世界は変えられない。 現実は変えられない。 けれど、僕は諦めない。 輝きを、取り戻すことを」 「そう、女神は貴様に微笑んだのね。 ワタルを捨てた世界は、 貴方を選んだというのね」 「だから――」 「ならば――」 「受け入れよう、この運命!」 「憎み続けよう、この運命!」 大地から漆黒の太陽が昇り。 この時、世界の時計は停止した。 天野雪輝が、玉座へ至り 《勇者》たる己を謳うその前に。 黒鉄の肌に白銀の鎧を纏った”女”。 雷光纏いて白銀の剣を振るう”光”。 二人の《勇者》が想いの雌雄を決する。 【D-6/一日目/夜】 【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】 [状態]:星の数ほどの血に汚れ、 本当の笑顔を取り戻せないかもしれないけれど、 過去に捨てた輝きを拾い上げ、 魔王の祝福が雷電を纏わせる、 《魔導師》は白銀の剣士へと職を変え、 此処に勇者は帰還する@ロワイアル×ロワイアル [装備]:ワタルの剣、不恰好な粘土細工@金色のガッシュ [道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8) 不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、 チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、 [思考・状況] 基本行動方針:『対話』 1:救う。 [備考] 参戦時期:ゾフィが虚になった後。 魔法を使うと体力消耗。 ※未来日記の世界についてある程度の情報を得ました。 ※9thは危険だと認識しました。 雪輝、というよりも時空王に利用価値を見出しました。 ※ミツルの目には女神像は由乃ではない姿に映りました。 ※デウス因子を取り込んだ仮面ライダーファムはデッキを使用できません。 ※仮面ライダーファム(デウス仕様)の性能:限りなく全能なるゲーティーグ“だった”。 ※これは雪輝が雪華綺晶とティオを殺す前のお話です。 最期に愛は勝つ 投下順 たった一度与えられた 命はチャンスだから 比類なき善の左手 時系列順 Love song~世界の終わりで謳い続ける少女~ 決意の夜 ミツル 小さな勇気の物語
https://w.atwiki.jp/brave21/pages/114.html
「んっ、ん…」 喉を鳴らし、懸命に飲み下す。 「ふっ、んっ…」 白い糸を引きながら、ミツルのそれがワタルの口内から引き抜かれた。 ワタルの口元はミツルが出したもので白く汚れ、飲み切れなかった分が床に零れ落ちた。 「はあ、はっ…」 「三谷」 ワタルの口元に付着した白濁の液体を舐めとり、そのまま舌をワタルの口内に侵入させた。 「んっ、んん!」 深く口づけ、舌を絡め合わせる。 充分な酸素を取り込む事ができず、ワタルは軽い酸欠状態になっている。 思考が止まり、目はとろんとしている。 「はっ…」 十分にワタルの口内を味わったミツルは唇を離した。 「ほら三谷、全部飲めって言っただろ?」 ワタルの頭を掴み、ぐいっと押さえつけた。 「零れた分もちゃんと舐めろよ」 「あっ…」 ワタルは犬のように這い蹲り、床に零れている白濁の液体を舐め取り始めた。 「やらしい格好」 腰を突き上げるようにして床に這い蹲り、自分が放ったそれを懸命に舐めるワタルに、ミツルは欲望をかきたてられている。 「あっ…!」 ワタルの後孔に指を一本捩込んだ。 「もうほぐれてるな」 指の数を増やし、ワタルの内部を犯していく。 「ふあ、あっ!」 ミツルの指が中で別々に動き、責め立てる。 「芦…川…」 「なに?」 「全部…舐めたよ…」 「…そうか」 ミツルはワタルの後孔から指を引き抜いた。 「じゃあ、ご褒美だ」 「!」 ミツルに突き飛ばされ、ワタルは床に倒れ込んだ。 次のページへ
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11961.html
7章 澪「サイクリングロードか…」 ニャース「ここは自転車がにゃいと通れにゃいはずニャ」 澪「じゃあ、あっちの道から行くか」 ちりんちりん!ちりんちりん!ちりんちりん! ニャース「ニャ?」 ???「おうおう、どけどけェ!!」ききぃ! 澪「きゃあ!」 ニャース「なにするニャ!危にゃいじゃにゃあかあ!!」 ???「っあぁん?なにするはこっちの台詞だよ!!」 暴走族員1「ここは俺達、ちゃりんこ暴走族の縄張りなんだよ!」 暴走族員2「さっさと出てけや!!」 ニャース「にゃにをー!?オミャーらにそんなこと言われる筋合いはにゃあのニャ!」 暴走族員2「っんじゃあ、無理矢理追い出してやる!行け、ミルタンク!」ぽん! ミルタンク「ミルッ!」 ニャース「澪、こっちもニャ!」 澪「え、あ…うん カゲぴょん!」ぽん! カゲぴょん「カゲ!」 暴走族員2「負けたら有り金全部おいてけよ? ミルタンク行け! ミッルミルにしてやんよ!」 ミルタンク「ミルー!」 澪「カゲぴょん、かえんほうしゃ!」 カゲぴょん「カゲー!」ぼああああ! ミルタンク「ミルー!」 澪「効いてない!?」 暴走族員2「ミルタンクの特性はあついしぼう!炎技なんかきかねえぜ!」 澪「なら、ほのおのうず!」 ごああああああ! ミルタンク「!?」 暴走族員2「なにっ!?」 澪「今だ!気合いパンチ!」 カゲぴょんは集中力を高めている 暴走族員2「やべえ!」 暴走族員1「させねえぜ!タッツー、水鉄砲!」 タッツー「」ぷしゃああ! カゲぴょん「!?」 効果は抜群だ! カゲぴょんの集中力が途切れた 澪「なっ!?」 ニャース「オミャー、卑怯だニャ!」 暴走族員1「あぁん?こんな野試合に卑怯もクソもねえよ!」 暴走族員2「なんなら、そっちもポケモンをもう一匹出してもいいんだぜ?」 ニャース「それだと、澪が一人で二匹のポケモンを……不利じゃにゃあかあ!」 澪「大丈夫、やれるよ」 ニャース「いにゃ!ニャーがやってやるニャ!」 暴走族員2「おいおい、お前弱そうだが大丈夫なのかよー?」 ニャース「舐めるニャ! みだれひっかき!!」 がきがきがきぃん! タッツー「!?」ばた タッツーは倒れた 暴走族員1「!?」 ニャース「今ニャ、澪!」 澪「うん! カゲぴょん、気合いパンチだ!」 カゲぴょん「カゲー!」どがあん! ミルタンク「ミルッ!?」 効果は抜群だ! ミルタンクは倒れた 暴走族員2「く、くそ…」 ニャース「オミャーらが出ていけニャ!」 暴走族員1「うぐ……」 ちりんちりん! ???「おい、お前らなにをやってるんだ?」 暴走族員2「あ、あなたは…!」 暴走族員1「補助輪のコジロウ!!」 澪(補助輪……?) ニャース(またなんか現れたニャ) ???「あんたたち、うるさいわよ 何かあったら私達に言いにきなさいって言ったでしょ?」 暴走族員1「チェーンのムサシ!!」 コジロウ「それで何が…」 コジロウ・ムサシ「ん?」 ニャース「ニャ?」 ムサシ「なんか分からないけど、どこかで会ったことある?」 コジロウ「俺も思った」 ニャース「……ニャーも同じなのニャ」 澪「…?」 暴走族員2「それより、聞いてくださいよ! こいつらが俺達のシマを!」 コジロウ「ほう、それは許されんことだな」 ムサシ「あんたたちに手を出したのもアイツらね」 ニャース「先にやってきたのはそっちじゃにゃあかあ!」 暴走族員1「う、うるせえ!」 コジロウ「可愛い部下がやられたとなっちゃ、黙ってるわけにはいかないな」かちっ 澪「! カゲぴょん」 カゲぴょん「カゲ」 コジロウ「……」じり 澪「……」 コジロウ「……やめだ」 澪「えっ?」 ムサシ「ちょっと、コジロウ!」 コジロウ「いや、あのニャースにはなんか攻撃したくないって思っちゃってさ」 ムサシ「私もそうだけど…」 コジロウ「その仲間も然りさ」 ムサシ「…そうね」 コジロウ「おい、お前ら戻るぞ」 暴走族員2「ええ!?でも…」 ムサシ「私達の言うことが聞けないの?」 暴走族員1・2「と、とんでもないです!」 たったった ニャース「……なんだったんニャ?」 澪「さあ…… まぁ、行こうか」 ニャース「ニャー」 ―――――――――――――――――――――― ???「うわわわわ!!」だだだだだだ コイル「イイ~!」 ???「た、助けて~!!」 澪「! 男の子がポケモンに…!」 ニャース「助けにいくニャ!」 澪「ああ!」 コイル「イイ~!」びりびり ???「ひい!!」 澪「サボみん、ニードルアーム!」 サボみん「サボー!」どがん コイル「!?」 コイル「イイ~!」すたこら 澪「よくやったぞ!サボみん!」 サボみん「サボネー」だきっ 澪「あはは、トゲが痛いよ~」 ニャース(サボみん?……まぁいいニャ) ニャース「大丈夫かニャ?」 ???「あ、はい ありがとうございます!」 澪「なんで襲われてたの?」 ???「いやぁ捕まえようとしたんですが、僕ポケモン持ってないから、なにもできなくて…」 ニャース「オミャー、名前は?」 ミツル「ミツルです!」 ニャース「ニャーはニャースにゃ」 澪「私は秋山澪」 ミツル「そうですか よろしく、澪さんニャースさん!」 澪「よろしく でもなんでポケモンを持ってないのに捕まえようとしてたの?」 ミツル「それはですね…」 ―――――――――――――――――――――― 澪「そうか、師匠に頼まれて…」 ミツル「はい、でも頼まれたというより修行の一貫ですけどね」 ニャース「無茶苦茶な師匠だニャー」 ミツル「はい、ちょっと厳しいです。でも凄い人なんですよ! トウカジムジムリーダーであり、日々鍛練をかかさず、ジムリーダーに就いてから無敗、まさに最強のジムリーダー……」 ミツル「異名、“強さを追い求める男”! センリさんが僕の師匠です!」 澪「なんか凄いな…」 ミツル「……はぁ」 ニャース「どうしたんニャ?いきなり…」 ミツル「いや…ポケモンを捕まえずに帰ったらいけないだろうなって…」 澪「修行だからな…」 ニャース「ニャー達が協力すればいいのニャ!」 澪「! そうだな」 ミツル「い、いやでも悪いですよ」 ニャース「気にすることはないニャ にゃ?澪」 澪「うん、私も師匠がいるから…なんか放っておけないんだ」 ミツル「あ、ありがとうございます!!」 ―――――――――――――――――――――― ニャース「それでどんなポケモンがいいのニャ?」 ミツル「え、えと可愛いポケモンかな? 男がこんなこと言うなんておかしいよね…」 澪「そんなことないよ、好みなんて自由だし 私も可愛いポケモン好きだし」 ミツル「そうですかね…? あ、澪さんのポケモン見させてもらっていいですかね?」 澪「うん! みんな出てきて!」 カゲぴょん「カゲ!」 ハブりん「プッププ~!」 ベロにゃん「ベロ~ン!」 サボみん「サボネー!」 ミツル「……」 ミツル「ヒトカゲ可愛いですね!」 ニャース(正しい判断!) ――――――――――――――――――――――― 澪「じゃあさ、カゲぴょんを貸すからポケモンを捕まえようか」 ミツル「はい! よろしくね、カゲぴょん」 カゲぴょん「カゲ」 ニャース「ニャ! 早速ポケモン発見ニャ!」 澪「どこだ?」 ニャース「あれニャ!」 ゴクリン「」のけー ミツル「ねーよ」 澪「え?」 ミツル「いや、なんでもないです」 ニャース「じゃあ……あれにゃらどうニャ?」 ロゼリア「ロゼー」 ミツル「ロゼリアたん可愛いよおおおおお!!」 澪「え?」 ミツル「いや、なんでもないです」 ニャース(なんか、ダイゴと同じ匂いがするニャ ……気のせいかニャ) ―――――――――――――――――――――― ミツル「そこだよ!かえんほうしゃ!」 ロゼリアは倒れた ミツル「行け!モンスターボール!」ぽん! ころころぴん! ミツル「よっしゃああ!ロゼリアゲットだぜ!なんつってwwwwwwwwwwww」 澪「……」 ニャース「……」 ―――――――――――――――――――――― ミツル「色々お世話になりました!」 澪「いいよいいよ カゲぴょんも楽しそうだったし!」 ミツル「はい!では、師匠のところに帰りますね!」ノシ 澪「ばいばぁい」 ニャース「……」 澪「……」 ニャース「じゃあ、にゃんやかんやでキンセツシティにも着いたことにゃし、ジムに挑戦するかニャ?」 澪「そうだな」 ニャース「……」 澪(ミツル、恐ろしい子!) ―7章完― 7
https://w.atwiki.jp/83452/pages/14977.html
ヤーコン「フン! この調子でバンバン行くぞ。 お前らのな、思い通りにはしねえよ……絶対!!」 下っ端4「っざけんなよ! 俺たちの目的、ポケモン解放実現の邪魔はさせねえ!! ゴビット!」 ゴビット「ォオー!」 アーティ「ハハコモリ、“リーフブレード”!」 ハハコモリ「ハッハー!!」シャキンッ ゴビット「…!」 ジャキイイン!!!!!! ゴビット「…っ」ガクッ アーティ「ポケモン解放か……。プラズマ団の君たちも例外じゃないよね。 君のポケモン、君のために頑張っているんだろ? どうしてそんなポケモンと別れなくちゃいけないんだい?」 下っ端5「ママンボウ!!」 ママンボウ「ママー!!」 アロエ「ムーランド、“おんがえし”だよ!」 ムーランド「ムー!!」 ドシャアアアア!!!!!! 下っ端5「…ッ!!」 アロエ「これまでもこれからも、あたしらはポケモンと一緒さ!! そっちこそ邪魔をするんじゃないよ!」 下っ端6「クッソオオオ!!!!」 ボボボボム!!!!!! シビシラス「ビーッ!」 コマタナ「ナーッ!」 エルフーン「フ~ッ!」 モロバレル「バレー!」 メブキジカ「キャウウン!」 マラカッチ「マラカー!」 下っ端6「やっちまええええええ!!!」 ピシャアアアア!!!!!!! ドサッ ドサドサドサッ…… 下っ端6「な…に……?」 ゼブライカ「ヒヒーン!!」バリリッ カミツレ「……しつこいのはあまり好きじゃないの」 エモンガ「エモー!」パチッ☆ アイリス「負けないわ! 絶対絶対絶対!!」 下っ端6「く、そ……」 ハチク「…しかし、」 アロエ「まったくキリがないねえ! さすがに一万人は多過ぎだ!」 アーティ「アロエ姐さん、さっきは余裕そうじゃなかったかい」 シャガ「余裕などとそんな問題ではないだろう。敵方の数……それが問題だ」 ヤーコン「フン! 雑魚が一個に集まって、鬱陶しいもんだな」 フウロ「でも大丈夫だよ! こっちもあっちに負けないくらいの人数がいるし!」 皆「?」 フウロ「だって、私たちが見てるこの空の下、みんなが笑ってるんだよ? なら、みんなが繋がってるってこと! 世界中の人たちが私たちの味方だよ!」 皆「……」 皆(これだからぶっとびは…!!)ガーン フウロ「?」 カミツレ「…というより、なにその極論は」 フウロ「…きょくろん? 『あなたが笑ってる空の下、みんなが笑ってる』んだよ!」 カミツレ「……」 アイリス「でもいい言葉ね!」 フウロ「でしょー? さっすがアイリスちゃん、わかってるぅ!」 アイリス「エヘヘー」 キャイキャイ… カミツレ「……」 カミツレ「……ライモンポケモンつよいもん」ボソッ アイリス「?」 フウロ「カミツレちゃん、何か言った?」 カミツレ「な、なんでもないっ」プイッ フウロ「?」 アロエ「……んまあ、弱音を吐いちゃいられない状況だしねえ」 アーティ「相手方の残りも少なくなってきたし、頑張ろぉん。アロエ姐さん」 ヤーコン「フン…、あの小娘ども、今頃くたばっているんじゃないか? これじゃあ徒労になりかねねえな」 シャガ・ハチク(なんで唐突に彼女らの話題を…。もう素直になれよ) カミツレ「大丈夫よ、あの子たちなら」 フウロ「うん!」 アイリス「うん…、大丈夫!」 ……… …… … 《プラズマ団の城―最上階》 律「…もうこれ以上、上に進む階段はないみたいだな」 唯「じゃあ…」 律「ああ、この先にNとシルバーがいる! …ゲーチスはわかんねえけど」 唯「この…部屋かな?」 律「……」 唯「…開けるよ?」 ギィ…… タッ! 唯「すごく広い部屋……」 律「!」 N「ようやく来たね。ゲーチスたちが邪魔していたようだけど……君たちなら必ずたどり着くと信じていたよ」 唯「Nくん!」 シルバー「俺とNがそれぞれ“真実”、“理想”の英雄か、お前たちとの戦いで分かる」 律「シルバー!」 シルバー「ここまで舞台装置が整えば人々の心はつかめる。長かった。人とポケモンが離れ離れになる……俺たちの苦しみの日々も終わる!!」 N「僕たちが望むのはポケモンだけの世界……ポケモンは人から解き放たれ、本来の力を取り戻す」 N「……さあ、決着をつけよう。僕たちには覚悟がある! 友達のポケモンたちを傷つけても信念を貫く! ……ここまで来たからには君たちにもあるんだろう? あるなら僕たちの元に来て見せてほしい! 君たちの覚悟を!!」 唯律「……」 律「行くぞ、唯!」 唯「うん、りっちゃん!」 タッ…タッ…… ザンッ! 唯「……」 律「……」 N「……」 シルバー「……」 N「僕たちと雌雄を決する覚悟でここまで君たちはやってきた……。 真実、理想を求めるため僕たちに挑み玉砕するか、それともここを立ち去りポケモンが人から解き放たれた新しい世界を見守るか。君たちがとる行動はその二つ……」 唯「ううん、そのどちらも違うよ。私たちがすることはただ一つ!」 律「お前たちを倒して、世界を守る! ポケモン解放なんて絶対にさせない!!」 シルバー「…ふっ、だろうな。だからここに来た」 N「いいよ。もう十分君たちの覚悟は見せてもらった。今度はこちらの番だ……おいで、ゼクロム!」 …ィ………! タッ! ゼクロム「ババリバリッシュ!」 唯「ゼクロム…!」 シルバー「来い、レシラム!」 ……ァ…! バサッ! レシラム「ンバーニンガガッ!」 律「レシラム…!」 シルバー「さあ…」 N「最後の戦いを始めようじゃないか」 … サキ「! フンフフフ、N様とシルバー様があの小娘たちと戦いを始めたようだ」 スターミー「トゥトゥトゥトゥル!」ブシャアッ! コロぽん「ココロー…!」ジリッ 澪「なんだって…? 唯と律が……!」 サキ「んん? 別に驚くことでもないだろう。そのためにここへ来たのだからな」 澪「でも、相手はゼクロムとレシラム……伝説のポケモン!!」 澪(唯…! 律…!) ミツル「おおい? 他事考えてる暇はねぇぞ!?」 ロゼリア「ロゼー!」ビュアッ ミツル「“マジカルリーフ”!」 シュバババ!!!!! 澪「…! コロぽん、“かぜおこし”で払い落として!!」 コロぽん「ココロー!!」ビュオオッ! ババババ……!!!! ミツル「チッ…!」 澪(でも、“マジカルリーフ”は必中技。全部は払えない…!) シュババ! コロぽん「ココロッ…」 澪「コロぽ…」 シュッ! 澪「!」 ザキイッ! 澪「うぁ…!?」 ミツル「ひゃはは! どうだ? 格下に負ける気持ちはよォ!!」 澪「ぅ…」ヨロッ ミツル「つーかお前の手持ちは知ってるし、手も知り尽くしてる! 俺たちが負けるはずねえだろうが!!」 澪「…ッ、ミツルくん……」 ミツル「なんだ、その怪訝そうな顔は? 俺がこんなんになってることが疑問でしょうがないってかァ? まあそりゃそうだな。元々は俺も純真無垢だったよ」 ミツル「だが俺の師匠。あいつが俺の全てを変えた! 通称『強さを追い求める男』、トウカシティジムジムリーダー・センリ! あいつの弟子になったことで俺もそいつの影響を受けちまった。そして強さを追い求め、チャンピオンまで上り詰めた……だが、」 ミツル「澪さん、あんたに負けてそのままチャンピオンの座からは一日も持たずに引きずりおろされた! そして、そのあと俺はサキにプラズマ団に入るよう誘われた。まあチャンピオンになる前から、サキとは多少交流があったんだけどな」 澪「じゃあ…」 ミツル「ああ、あんたのせいだ。俺がこんなふうになっちまったのはよ」 澪「…!」 ミツル「それはいいんだよ。だがな、あんたはプラズマ団に入ってきた。それで過去のことは水に流して仲良くしようとしたら……これだ」 澪「……」 ミツル「ひゃはは! 心底ムカついてんだよ、俺はよォ!!」 ロゼリア「ロゼー!」ダッ 澪「くっ…! コロぽん!」 コロぽん「ココロー!」バッ ガキイイッ…! 澪「“ハートスタンプ”!」 コロぽん「ココロ!!」キュッ… ドン!!!! ロゼリア「ロゼ!?」 ミツル「怯むな、ロゼリア! “どくばり”を食らわせてやれ!!」 ロゼリア「ロゼー!」チクッ… 澪「! ロゼリアから離れて、コロぽん!!」 コロぽん「ココロー…!」バササッ… ミツル「遅え!!」 コロぽん「…!?」ドクン! 澪「!!」 ロゼリア「ロゼッ」ニヤリ ミツル「ひゃはは! もれなく毒状態だ!!」 コロぽん「コ、ロ…」ジュワアッ… 澪「コロぽん!!」 ミツル「まだまだこれだけじゃないぜ?」 澪「!」 ミツル「その毒は“どくばり”の毒じゃねえ。ロゼリアの“どくのトゲ”で与えた毒だ!!」 澪「…?」 ミツル「ひゃはは。じゃあ何故“どくばり”を撃ったのか、って顔だな。そんなの簡単だ。違う狙いがあるからだよ!」 ググッ…… 澪「! 床のタイルの隙間に何か……?」 ギュワン! コロぽん「…コロ!?」ギュルッ! ギュウウウ……!!! コロぽん「ココロー!!?」 澪「“やどりぎのタネ”!?」 ミツル「ひゃはは! そうだ! “どくばり”で種がある所に誘い込んだのさ!!」 コロぽん「ココ、ロー…!?」ギュウウウ……! 澪「コロぽん…! これじゃあ、いずれ体力が……」 澪「…ッ! 戻って、コロぽん!」パシュッ 澪(厄介なのはロゼリアの“どくのトゲ”…。なら!) ボム! デスらん(デスマス)「デース!」 ミツル「…デスマスか」 澪「デスらん、“おどろかす”!」 デスらん「デース!」シュッ ビタアン! ロゼリア「…!?」ビクッ ロゼリア「……ロゼ?」ポカン ミツル「チッ…“ミイラ”か!」 澪「そう。デスマスの特性“ミイラ”、この特性を持つポケモンに触れると触れたポケモンの特性も“ミイラ”になる! これで“どくのトゲ”は封じた!!」 ミツル「ぐぅ…!」 澪「“シャドーボール”!!」 デスらん「デース!!」ビュワンッ ミツル「っ…ロゼリア、“リーフストーム”!!」 ロゼリア「ロゼー!!」ビュオオッ ドオオオオン!!!!!!!! ……………………。 ロゼリア「」バタッ ミツル「!!」 澪「……」ホッ デスらん「デース!」 澪「ありがとう、デスらん」 ミツル「…ハッ。なんだ、その勝ち誇った顔は? まだ俺様は負けてねえぜ!!」ボム! サーナイト「ナーイ」 澪「サーナイトか。……ん?」 サーナイト「…」ピカアア…… 澪「…!」 ミツル「サーナイト、頼んだぜ」 サーナイト「ナーイ」 澪「……。デスらん、お願い」 デスらん「デース」 ミツル「さあて! どう料理してやろうか!? なあ、サーナイト?」 サーナイト「ナ、イ…」フラフラ ミツル「…あん? ど、どうした!?」 サーナイト「ナイ…、…」ジュワアッ ミツル「毒……?」 澪「サーナイトの特性“シンクロ”、だったよね」 ミツル「! まさかデスマスは最初から毒状態だったのか?」 澪「ううん…違う。ロゼリアと戦った時、ロゼリアに攻撃した時に毒になったんだ」 ミツル「“どくのトゲ”で…? でもロゼリアの特性は“ミイラ”になったんじゃ……」 ミツル「! いや、“ミイラ”にしたのは“どくのトゲ”を封じるためじゃない! 寧ろ、毒になることを狙っていた…。サーナイトを“シンクロ”で毒にするために…!!」 澪「サーナイトを倒す目処もたってる。 デスらん、“たたりめ”!」 デスらん「デース!!」ブンッ バチイッ! サーナイト「ナーイ…!?」 ドサアッ!!! ミツル「!! またこの“たたりめ”にやられた…! クソッ……手持ち最強のサーナイトがやられた…………負けたッ!!」 澪「……ない」 ミツル「…?」 澪「サーナイトはまだ倒れてない!!」 ググッ… サーナイト「ナ、イ…!」 ミツル「なに…!」 サーナイト「…ナイ!」バンッ ミツル「馬鹿な!!」 澪「…ミツルくん」 ミツル「!」 25
https://w.atwiki.jp/sitikenja/pages/19.html
明鏡止水(めいきょうしすい)のミツルギ 反七賢者連盟盟主?の一人らしい。 クールビューティ。刀マニアらしい。女性。 エレメントは鏡。恐らく、デッドマテリアルエレメントに特化している。
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/230.html
【おまえがそう想うのならそう在るのだろう。】 ◆1yqnHVqBO6 【未来は不可能性に満ちています。】 「貴様は狂っている」 真紅とカントリーマンの会話を ただじっと目を閉じて聴いていた ミツルはあらん限りの侮蔑を込めてそう吐き捨てた。 軽蔑。 真にそうすべきはこの哀れな人形ではないことなど ミツルもわかっている。 荒廃した大地。 抉れ、消滅し、窪んだ地面。 風は吹かない。砂埃すら、空中には見当たらず。 遺っていた死体は ノール、朧、秋山蓮、ゼオン・ベル。 そしてチャンだけであった。 最強が残した爪跡は周囲一帯に 消えない被害を残していた。 癒えることは永遠にないだろう。 この世界がミツル達の 考えている通りのものならば。 永劫癒えない世界で狂気を弾劾しようと 誰が救われるものか。 自嘲に口元を歪めるのが普通の殺人者の思考だろうが 彼らはそうしなかった。 大体の情報を交わして、 ただ休むために腰を落ち着かせているだけの時間。 支給品も、首輪も、とれるものは可能な限りとった。 互いに何をとったのかは一切明かさないまま。 有用な武器やアイテムがあったのならば チャン相手に使わないはずがない。 魔術に類するものならば千を超える術を修めた ミツルが休息を消してまでとる価値があるとは思えない。 ゲームを壊す支給品。 そんなものがあるとも思えなかった。 今のミツルには体を休めることが最優先。 だから、関わる気はないはずだった。 「身勝手な親の愛など……手にいれてなんの価値がある」 開けた目。 周囲に張り巡らせていた意識を ドールに向けて言い放った。 そうだ。 親の愛など手に入れて何の意味がある。 エゴのために娘を作って、 思い通りにならなかったからといって。 捨てる人間など。 殺す人間などと。 赤いフリルのドレスを血で汚した真紅は ミツルの言葉に表情を変えず。 視線だけを向ける。 「わからないわ」 その口調に動揺はない。 強い意志が感じられた。 「手にいれたことは一度もないのだから。 知らないものの価値を理解するなんて」 【過去は不可逆性に満ちています。】 真紅に“彼”の姿が確かに重なった。 “彼”もたしかに喪われた親の愛を取り戻すために 人を殺してきた。 なのに、“願い”のために世界を犠牲にする者たちを 間違っていると否定して、闘い続けていた。 愚かな男だ。 だから。死んだ。 誰に殺されたのかもわからぬまま。 劇的な何かも遺せないまま。 「くだらん」 少しよろめきながら立ち上がった ミツルは真紅達に背を向けて歩き出した。 「ミツル」 その背に声をかけられても ミツルは足を止めない。 振り返ることなくその場を去ろうと 足を動かし続ける。 「私を。俺を殺さねえのかい?」 迷いがそこには見えた。 そして、覚悟が。 「ハッ」 足を速める。 真紅とカントリーマンの 気配がどんどんと遠ざかっていく。 「思い知らせたのは貴様だ」 口の中だけで呟いた。 音は出ていない。 舌だけを動かした。 「俺の世界はもはやどこにもないと」 腕の中には今もあの感触が残っている。 意識を亡くした彼女の重みを。 この眼には今も焼き付いている。 なにも映さない眼の虚しさを。 「今など、無価値だ。 他者を気遣う必要もない。 他の世界を守る必要などどこにもない。 俺の世界は、あの時、あの瞬間であるべきだ!」 妹を死に追いやった両親はもはやこの世にいない。 女王を害したものは今では命の尊さのために闘っている。 「は、はははは」 乾いた笑いが口から零れた。 一度堰をきったそれはもう止まらない。 「ハハハハハハハハハハハハハハ!」 茶番だ。 すべてが、なにもかもが。 だからおまえは3人目にはなりえない。 真紅の姿が何故か眼に浮かぶ。 それが、僅かな時間だけ共闘しただけの七原秋也の姿に変わり。 最後は彼の、三谷亘の姿に変わった。 「おまえの仇など。討つはずがない!!」 【現在は不確実性に満ちています。】 チャンが消費した膨大な想波エネルギーにより 闇へと呑まれていくのが定められたエリアを抜けだして。 すぐ下のエリアに入ったミツルは 岩陰へと炎を放った。 「あちゃちゃちゃちゃ!」 岩が蒸発し、跡形もなく溶けた先にいたのは 頭を燃やし走りまわる幼い子供。 褐色肌が高く上った陽に照らされて 綺麗な色合いに光る。 ミツルの妹と同じくらいの年頃だろう。 だからなんだというわけでは断じてないのだが。 「知っていることを洗いざらい吐け。 苦しまずに逝かせてやることもできるし。 なんなら見逃してやってもいい。服従を誓うのならな」 これほどの幼子ならば“願い”を持って 殺し合いをするとは考えにくい。 無意識にそう強く思ったミツルはこの少女も 真紅と同じ薔薇乙女だと判断して杖を眼前にかざした。 姉妹殺しを肯定するものにかける容赦はない。 想波を練り上げ、いつでも魔法を発動できるよう備えた ミツルは少女の返答を待つ。 「なにをするんじゃいきなり!」 憤慨した声を上げて地面を転がりまわり 火を消した少女はミツルを睨みつけた。 「おまえは……」 鉄面皮を保っていたミツルも少女の外見を見て 驚愕の表情を浮かべた。 注目は少女の首元に集中して 「あの影に与するものか」 強い口調でミツルは少女に詰問する。 「チャンとの闘いの後から ずっと俺達を見張っていたのはどういうことだ」 「う……」 「そもそもなぜここにいる。 ゲームの進行に不具合が出たのか」 「うう」 「ならば随分と杜撰なことだな。 まだ半日も経っていないというのに」 「うるさーーーーーーい! すこしは落ち着いて話さんか!!」 癇癪を起こした少女は地団駄を踏み。 煩わしげにわしゃわしゃと頭を掻いた。 長い銀髪がそれにあわせてぐしゃぐしゃになるが気にする様子はない。 そもそも、焦げてちりちりになっていたのだから どうしようもないのではあったのだが。 「……順番に。ゆっくり尋ねてやる。 どうして俺たちを見ていた」 「それはじゃな。面白そうでついつい」 「おまえの役割は何だ」 「会場警備員。盗聴したり色々したり。 ぶっちゃけ暇なんじゃよ。 おぬしらみんなマジメじゃし」 「この役立たずが」 舌打ちとともに踵を返し 少女を無視することに決めたミツルの袖を少女が引っ張る。 「待つんじゃ! せっかくだし何か聞いていくんじゃ! 儂イベントキャラ! お得お得!!」 見た目からは想像もつかない程の力で 踏ん張る少女を振りほどくのは不可能だと諦めた ミツルは逡巡してから問いかける。 「ハルネラという単語を知っているか?」 「知ってるに決まっとるじゃろ。 何しにお主らを喚んだと思っとるんじゃ。 バカめ。バーカバーカ」 髪を焦がされた恨みからか少女は鼻を鳴らして全力で ミツルを見下しにかかった。 精一杯に胸を逸した姿は愛らしいものかもしれないが ミツルにはそんなことお構いなしであり、 「おまえを殺したら制裁はくだされるのか?」 「うむ。儂超偉いからの。というか儂以外もこのゲームの主催者は お主らより基本偉い。もっと感謝するんじゃぞ。 みんなおぬしらのために忙しく働いとるんじゃし。たぶん」 さあ、敬えと言いたそうに両腕を扇ぐような形にして 少女はミツルの反応を待った。 だがミツルは無能と判断した少女にこれ以上付き合う気は毛頭なく。 少女がちらりとミツルを見たときには遠く離れた場所にいた。 「ワタルを殺した人間を知りたくはないか?」 彼にかけられた言葉。 その音はどこか残酷な底冷えするような響きを伴っており 思わずミツルは振り返った。 「……知っているのか?」 「教えんもんねーだ。お主、意地悪じゃし。 ツンデレツンデーレ」 その瞬間。 ミツルの杖から冷気が疾走し、 少女を絡めとろうとした。 しかし、あっさりと、軽々と、 跳躍しそのまま宙に浮かんだ少女は何もなかったように ミツルへと話しかける。 「これからどうするんじゃ?」 「……女神像を見に行く。 『儀式』は終わっていないのだろう?」 溜め息と共に出された言葉。 疲れたように首を振ると、今度こそ迷わず足を進めた。 「“闇”の進行止まらんし、 世界の壁を保つのがしんどくなってきたようじゃから もうすぐこの世界を小さくするんでそのつもりでな。 これでおぬしらも殺し合いしやすくなったというわけじゃ。 この頑張り屋さんめ!」 振り返らない。 足もとめない。 重大な情報を知らされたのはわかっているが。 主催者側の戯れにこれ以上、注意を向けるには ミツルという少年はまだ若さを持っていた。 自尊心を捨てられないくらいには。 ――絶望はしないわ。そうならないために闘うと彼にも誓ったのだから。 涙の跡を残したまま。“願い”をためこむ 機械を背後に従えた人形。 姉妹の死の果てに愛を受けることなど不可能だと何故認めない。 ――まあ、いいさ。こっちも楽しいって思っちまったんだ。 人々のためと謳い、女王を害しながらも。 “願い”を捨てた男、旅人。 未来が無いのを受け入れ、 今を享楽的自己満足に費やすことを選んだ反吐の出る愚者。 そして、 ――ミツル。 これは、違う! おまえは違う。 おまえは死者だ。省みる価値すら無い死者だ。 冒険譚のようには死ねなかった馬鹿な男だ。 家族の再生。姉妹の死。未来を捨てて今を生きる。 胸が痛む。 ジクリ、ジクリと。 チャンとの闘いによる 疲労はやはり無視できないか。 胸に手をあてたミツルはそう分析した。 分析しなければ、いけなかった。 【B-5/1日目/昼】 【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】 [状態]:疲労(大) [装備]:ミツルの杖@ブレイブ・ストーリー~新説~、 仮面ライダーファムのカードデッキ@仮面ライダー龍騎 [道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8) 不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、 チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、 [思考・状況] 基本行動方針:妹を生き返らせる。手段は選ばない 1:……女神像を見に行くか? [備考] 参戦時期:ゾフィが虚になった後。 魔法を使うと体力消耗。 ※由乃の日本刀@未来日記、 鋸@現実は貰い手がいなかったので放置されています。 ムルムルが暇をしているのでちょこちょこと 他の参加者にちょっかいをだすかもしれません。 対主催側が頑張れば働き始めます。 会場のスケールが第二放送後に縦横2分の1になります。 【B-4/1日目/昼】 【真紅@ローゼンメイデン】 [状態]: 疲労(大)、“願い”インストール、七原の戦闘技術と知識継承 [装備]: ハルワタート@waqwaq、真紅の懐中時計@ローゼンメイデン [道具]:基本支給品、ホーリエ、ハリセン@現実 、ローザミスティカ(水銀燈)、 レミントンM870(8/8) 、レミントンM870(8/8)、 勇者の剣(ブレイブレード)@ブレイブ・ストーリー~新説~、 ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ、レミントンM870の弾(16発) カードデッキ(ナイト)、不明支給品×1 [思考・状況] 基本行動方針:七原秋也の意志と共に 。 1:とりあえずはカントリーマンと行動する。 ※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。 【カントリーマン@ブレイブ・ストーリー~新説~】 [状態]:全身ダメージ(極大)疲労(大) [装備]:奇跡の執刀(ハイブリッド・メス)@ブレイブ・ストーリー~新説~ 、 カードデッキ(龍騎)、救急箱@現実、ニューナンブM60(3/5)@現実、 [道具]:基本支給品×2、不明支給品×2、首輪(是方昭吾) 、首輪(相馬光子)、 桜田ジュンの裁縫道具セット@ローゼンメイデン、首輪(朧) カードデッキ(ナイト)、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎、 [思考・状況] 基本行動方針:生きる。 1:とりあえずは真紅と行動する。 [備考] ※ローゼンメイデン側の事情を大体把握しました。 ※陽炎、相馬光子の武器を毒と判断しました。 ※他の死体は消し飛びました。首輪はどうなっているかは不明です。 Dear My Friend 投下順 弔いのボサ・ノバ 人間/人形らしく 時系列順 弔いのボサ・ノバ レボリューション(続) 真紅 銀の鍵と青の剣を手に握り カントリーマン ミツル 鏡を見ながら人を殺そう
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/2325.html
【作品名】学園革命伝ミツルギ 【ジャンル】漫画 【先鋒】緑川父with自動車 【次鋒】運転手withリムジン 【中堅】ジャンボジェット 【副将】金剛源二(A・H・A-07P) 【大将】超人類・三一人 【名前】緑川父with自動車 【属性】中年のおっさん 【大きさ】成年男性と普通自動車 【攻撃力】車並 【防御力】緑川父は成人男性波 車は車並 【素早さ】移動速度は車並 反応は成人男性並 【長所】車 【短所】しょせん車 【戦法】轢く 【名前】運転手withリムジン 【属性】職業運転手とリムジン 【大きさ】全長7~8mほどのリムジン 【攻撃力】大きさ相応のリムジン並 【防御力】大きさ相応のリムジン並 【素早さ】移動速度はリムジン並 反応は成人男性並 【長所】車 【短所】やはり所詮車 【戦法】轢く 【名前】ジャンボジェット 【属性】旅客機 【大きさ】ジャンボジェット並 【攻撃力】【防御力】【素早さ】ジャンボジェット並 【長所】旅客機 【短所】所詮旅客機 【戦法】体当たり 【名前】金剛源二(A・H・A-07P) 【属性】数千万円する装備を装着した高校生 【大きさ】180以上のガッチリ体型 【攻撃力】各所に計56個のハイパーダッシュモーターを配し、普通自動車なら簡単に持ち上げられる腕力 【防御力】1メガトン級のパンチに数発は耐えられる 耐熱、耐ガス、耐衝撃、防弾を装甲の全身に張り巡らせている。 【素早さ】音速の相手に接近戦で戦えているため反応と戦闘速度ら音速 超距離移動速度は鍛えた高校生並 【長所】金かかけただけあって高性能 【短所】閉所恐怖症だと辛いらしい 【戦法】殴る 【名前】超人類・三一人 【属性】超人類 【大きさ】2mくらいの高校生 【攻撃力】秘められし内なるエレメンタル的な何かに目覚めているため1メガトン級の破壊力のパンチを打てる 鉄の檻を素手で簡単に破壊できる。 【防御力】普通自動車を簡単に持ち上げられる腕力のパンチで殴られても耐えられる 学校の三階から飛び降りても無傷 【素早さ】秘められし内なるエレメンタル的な何かに目覚めているため移動速度は音速 その速度で格闘戦闘ができるため反応と戦闘速度は音速 10mの高さまで跳躍できる。 【長所】肉体、頭脳ともに万物を超越しているらししい 【短所】ダサい 【戦法】殴る 参戦 vol.104 247-248 vol.116 455 :格無しさん:2016/08/31(水) 09 09 17.92 ID QjRw77y0 学園革命伝ミツルギ 大将の1メガトンの破壊力のパンチとやらだが 何の1メガトン級なのか不明 457 :格無しさん:2016/08/31(水) 09 57 27.38 ID QjRw77y0 言葉が足りんかったか 仮面ライダーの○○トンのパンチ力というのが最強スレじゃ使えないから 1メガトンの破壊力とだけ書かれてもわからんと言いたい 471 :格無しさん:2016/09/03(土) 13 54 54.05 ID vNLzItwx 突っ込み入った学園革命伝ミツルギは1メガトンの破壊力としか言われてないけど これ最強スレ的にどういう扱いになるんだ? パーフェクトダークは分からん マジョリン 1mからの音速反応の該当描写がみつからない 後、中堅の防御力って、死なないまでも行動不能になるのって最強スレで防御力に使えたっけ? 能力による任意防御の固さ分かるけど、次鋒の素の防御力が不明 474 :格無しさん:2016/09/06(火) 05 06 48.45 ID kJOXo3Jh 471 達人よりはずっと上のパンチ力という程度にしかならん