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■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■ファイナルファンタジー X FINAL FANTASY X ■「攻略・參考」資料 □我的太空戰士 My Final Fantasy ■「裏技・攻略」情報 ●とれとれチョコボ簡単達成0:0:0方法 在開始比賽後,在下坡第的彎位一直按著右,會令陸行鳥卡著而動不了;然後就此等到1分55秒左右放開手,當陸行鳥能夠再動的時候,故意讓它被鳥兒撞到,那就應該差不多到了2 00 00,也就是GAME OVER了。 然後再次挑戰的話,會發現陸行鳥不會再被鳥兒撞到(判定消失),就可以輕易完成とれとれチョコボ,取得日曜の聖印。 ●對付使用オートポーション敵人方法 利用角色的技能「盗む」偷走它們的回復藥,就可以阻止它們自動回復。 ●重進アルベドのホーム Al Bhed Primer XIX [アルベド語辭書第 19 卷] 至 Al Bhed Primer XXII [アルベド語辭書第 22 卷] 四本辭書是在 Al Bhed Home [アルベドのホーム] 和 St. Bevelle [聖ベベル宮‧僧官專用通道] 取得的。如果錯過了的話便沒有補救的取回方法,所以一定要小心確定已取得該道具才繼續劇情。不過在國際版中可以用 Bug 來回到該地方去取回辭書,使用方法如下: 取得飛空艇後回到 Sanubia Desert - West ,這時原本進入 Al Bhed Home 的路會有兩個人守住,不准你進入 Al Bled Home 。 要重進 Al Bhed Home 的話,便要站在特定距離和右方那人對話,但由於這位置眼看不倒,範圍又十分細,故此首先要對正那人,然後一面不斷按 ○ 掣一面慢慢向他走(按緊 ╳ 掣),使你踏中這位置和他對話的機會增大,成功的話便可以走過那兩個人重進 Al Bled Home (我試了很多次才成功),並從這裡開始重玩以後的劇情,一直到取得飛空艇為止,不過部份非主要劇情如 傑可布鳥比賽和捉某些怪獸則不用重玩。 後按:上述的秘技好像寫得太複習了,本來想寫詳細一點,但反而有點難明白,簡單來說其實就是站在右方那人正對面較遠的位置,然後一面不斷按 ○ 掣一面按上掣慢慢向他走 (按緊 ╳ 掣),成功的話他會說一句平時不會說的話,但不記得是甚麼了...(爆) 其實用這個秘技,並不用擔心有那些部份要重玩,因為秘技是想取回忘記取的字典,所以可以在使用秘技之前先存個檔,當取回字典後另存新檔,然後 reset 載回之前的 存檔,再去合成,就可以有齊所有字典了,如此可以省下大量的重玩時間。 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■PlayStation2
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ファンタジア クレス チェスター クレス 出現条件:最初から開放されている 術技 LV ガルド 術技名 A・CC 属性 説明 1 - 魔神剣 10 - 強力な衝撃波を飛ばし、前方の敵をなぎ払う 1 - 閃空裂破 10 - 打ち上げた敵を強烈な突きで吹き飛ばす 10 5000 秋沙雨 10 - 目にも留まらぬ連続突きを放ち、トドメに敵を斬り上げる 20 10000 次元斬 20 光 敵を打ち上げた後に強烈な一撃で叩き落す 30 30000 虚空蒼破斬 20 光 強力な闘気の渦を発生させ、周囲の敵を斬り刻む 50 60000 空間翔転移 30 光 空間を超越した連撃を加え、最後に敵を斬り上げる 1 3000 襲爪雷斬 20 雷 空中から落雷と共に件を振り下ろし、電撃で周囲を攻撃する(空中術技) 1 10000 冥空斬翔剣 0 - 強力な闘気をまとい、全身全霊の連撃を叩き込む(秘奥義) 魔神剣の攻撃範囲の広さ、虚空蒼破斬の敵を引き寄せる効果などが便利。 ガードクラッシュを持つ技は閃空裂破。 秋沙雨は襲爪雷斬に繋げるのに便利。 秘奥義は挟範囲をわずかに前進する。あまり敵が遠いと当たらない。 チェスター 出現条件:ストーリーモード クレス編クリア 術技 LV ガルド 術技名 A・CC 属性 説明 1 - 紅蓮 20 火 炎の矢を放ち、前方にいる敵をなぎ払う 1 - 轟天 20 雷 矢が直撃した位置に雷を落とす 10 5000 衝破 20 土 大地に矢を撃ち込み、その衝撃で敵を攻撃する 20 10000 震天 10 - 闘気の渦を起こし、巻き込んだ敵を矢と共に打ち上げる 30 30000 大牙 30 - 渾身の力を込めた矢で前方の敵を蹴散らす 50 60000 屠龍 20 - 巨大な闘気の塊を撃ち出す 1 3000 鷲羽 20 風 空中から闘気を帯びた強力な矢を放つ。連続で撃つ事も可能(空中術技) 1 10000 天威浄破弓 0 雷 無数の矢を同時に放ち、巨大な闘気に包まれた矢でトドメを刺す(秘奥義) トップクラスの攻撃判定の長さ、範囲の広さを持つ。 大牙のガードクラッシュ効果、轟天の仰け反り効果など補助向きな術技が揃っている。 攻撃してA・CCを溜めて震天を連発して敵を巻き上げるだけでhit数が稼げる。 秘奥義は〆に吹き飛ばしてしまうので連携には不向き。
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蒼天の白き神々の座 「ヤキン・ドゥーエだと! 本気ですか・・・!?」 偵察機がもたらした艦影。少々荒いがモニタに映し出される帝国艦隊の後方に鎮座する巨大な旗艦。 第一軍旗艦。 第一軍、それは、皇帝の艦隊。 その旗艦の銘は十字型をした超重飛行戦艦、ヤキン・ドゥーエ。 この大陸にその名を知らぬ者はいない。 そんなものを持ち出した帝国が大人しく引き下がるはずもない。 それだけの決意が帝国にあったということだ。 一戦交えるしかなかったのだと口実を作る為に派遣した交渉団が、帝国の大艦隊の前に豆粒のように埋もれ、連邦軍旗艦ドミニオンのブリッジのメインパネルに、埋め尽くして表示される敵の陣容にアズラエルは唸った。 「数ではこちらが有利、しかし・・・」 考え込むほど、背中を冷たいものが流れる。さて、どうするかと思った矢先、メインモニタにノイズが混じり、全く意図しない映像が映し出された。黒一色を着込んだ、それこそ肩の上で広がる長い髪でさえ漆黒の、帝国の支配者だった。 「これはこれは殿下。それとも・・・陛下とお呼びした方がよろしいですかな?」 応えはない。 「ふ・・・我々としても無駄な争いはできるだけ避けたいと思っているのですがねえ」 『真実、停戦のために交渉したいと言うのなら。もう少しまともな者を送るのだな』 通信は無情にも一方的に切れ、アズラエルは一瞬呆然とモニタを見つめるほかなかった。気を取り直して、むしろこうなってしかるべきだと諦める。通信を入れてきただけ、あちらは礼儀を尽くしてきたのだ。 連邦軍と帝国軍の間に位置する交渉団をどうするか。次の手を打たなければならない、そう頭を切り替えた時。 対する帝国軍旗艦、操艦要員からは伺えない一段高い司令部から短い指示が下された。 「撃て」 ヤキン・ドゥーエのモニタに映るのは、かの交渉団。その後ろには連邦の艦隊左翼。ギルバートの両翼には二人のフェイスマスターが控えていた。 「帝国軍後方に高エネルギー反応!」 「来ます!」 ドミニオンのモニタを真っ白に焼いて収まった時、連邦の右翼は黒煙と無残にも開けた空間があった。 「帝国軍突撃飛空艇多数接近!」 「交戦状態に入りますっ」 大空を埋め尽くす二大陣営の艦隊が激突する。 対空砲が敵艦めがけて炸裂し、高速で飛来する飛空艇が飛行戦艦のブリッジに機関砲をぶち込む。乱戦となった前線を無表情に見下ろすギルバートの元に伝令が入る。 「フェイスマスター・レイ殿より通信」 「なんだ」 「『我、見つけたり』と」 一言一言に合わせて、ギルバートの瞳が見開かれていた。聞き終えて、ゆっくりと二人のフェイスを振り返る。 「さあ、これからが本当の戦いだよ」 「殿下?」 ディアッカへと視線を動かすギルバートを、カガリが訝しげに視線を追う。 「ここを頼む。負けない程度に頑張ってくれたまえ」 ディアッカとカガリがそれぞれの反応を返す間に、ギルバートは颯爽と司令部を後にしてしまっていた。動じないディアッカをカガリが睨み、ディアッカは肩で溜息を付きながら口を開いた。 全面モニタに映し出されるのは、自軍の戦力、地形の上に映し出される両軍の展開だった。名のある艦が被弾しただの、エースが何機目を落としたのだと。黒煙が空を覆い、そこかしこで小さな光が花火のように浮かんでは消える。 あれらは全て、人の生き死にだというのに。 「信じられないな。そんな神のような存在」 「残念ながら真実だぜ」 「なるほど、だから、レイの艦隊がいないわけだ・・・」 二人のフェイスマスターが司令部から外の様子を伺った。陣の後方にある旗艦に攻撃が届くようなことはない。前方と上空で繰り広げられる乱戦を見つめ、刻々ともたらされる状況につまらなそうに歩く。 「茶番だな」 「仕方ないさ、俺たちは陽動だ」 だが、それでも命は次々に失われていく。 「撃って撃って撃ちまくれ。狙う必要はなんざねえ、撃てば当たる!」 「ばかやろう、味方を殺す気か、援護するならちゃんとやれっ!!」 歴戦のベテランも、初陣の飛空艇乗りもいたかもしれない。前線では軽飛行戦艦の砲手が攻撃を受け、混戦模様の様子を伝える通信士に突撃飛空艇乗りが文句をつけていた。 激突する両軍をよそに、シン達はどこまでも続く階段で息を切らしていた。派手に動き回れば階段から転げ落ちてしまう。真っ青な蒼穹へと伸びる螺旋階段は、手を伸ばしても壁などなく、足を踏み外せば地上へと真っ逆さまである。 「ったく、どこまで続くんだよ!」 「勝手に突っかかるな。また雲が出てきたっ」 襲い来る想像上のモンスター達を相手にしていると、どこからか湧き出た雲が足元を隠してしまう。四方を青空に囲まれていたはずなのに、ふと気がつくととんでもない草原にいたりするのだ。密林や砂漠に迷い込んだこともある。 そこはどこなのか? さっきまで登っていた階段はどこへ行ったのか? 微かに覚えている空気の感触がこの世界のどこかだと分かる。来させまいとする敵の思惑通り、これは誘い込む罠だとシンだって知っている。 「あっこらシン!」 「だからって立ち止まってたら、辿り着けないっ!」 「行っちゃったよ」 キラがポリポリと頭をかく。 「あのさ、そんな命令口調で言っても聞かないと思うけど」 「何が」 アスランとキラの稼ぎ頭が向き合う。言いたい事はお互い分かっているのだろうが、どちらも核心には触れずじまいだったから、こうしてまた未知の空間へと足を踏み入れることになる。 「シンを見失ったら大変ですわ。今は急ぎませんと」 「仲間割れしている場合じゃないでしょ」 雲が晴れてきている。空間への扉が閉まりかけているのを察して、ラクスやミーアの後についてアスランもキラも走る。一度視界がゼロになって、段々場所が開けてくれば、今度はどこかの地下洞窟のようだった。 眼前にいたのは揺れる大きな炎。 「ファイアーエレメント!」 そして、その前で剣を抜き、魔法を唱えているのはシン。 「1人でなんて、無茶だっ」 「ラクス」 キラの短い指示で、ラクスがシンに防御魔法を掛ける。火属性を持つ存在に闇雲に魔法を掛けても効き目はない。むしろ逆効果だってありえるわけで、まして相手は精霊。 「ミーアいけるか?」 「大丈夫、みんな下がってっ!!」 特大の氷の魔法がエレメントを直撃し、消えそうな炎が足元をゆらゆらと漂っている。後少しで倒せると誰もが思い、シンも例外なく、大きく剣を振りかぶって走る。 振り下ろされた風圧で炎は割れ、飛び散った。 二つに分かれた炎が揺らめいて、大きく育つ。 「なんだってんだっ! くそっ」 「剣では駄目だ。シードを集めろ、魔法だ!」 シンは叫んだアスランを見た。 キラもラクスも、そう、シン以外が皆魔法のためにシードを集め始める。自分だって!と意気込んで、ハッと気がつく。一体どんな魔法が使えるというのだろう。 この局面で、肝心な場面で役に立てない。 「下がってろっ! シン」 悔しい。 でも、そうするしかない自分。 アスランとラクスの魔法攻撃でエレメントは消滅し、キラとミーアの魔法で一行にはすぐに癒しの魔法が掛けられる。シンにもそのヒンヤリとした魔法のベールが降りる。 どんなに頑張っても。 指先から力が抜けそうになって、慌てて剣を持ち直した。頭を振って、陥りかけた思考を止めた。辺りを霧が包んでいる。 今までに何度も目にしてきた光景から、さっきまで登っていた階段へと戻るのが分かった。今、一つの罠を突破したのだ。 俺にできることをするしかないんだ。 シンはまた一番に走り始めた。どこに繋がるとも知れない階段をただひたすら登る。頭上には青く青く覆われた蒼い空。 「ねえ、アスラン」 キラがラクスを引っ張りながら階段を上り、最後、立ち止まっていたミーアに気がついたアスランが振り返った。 「急にお兄さんぶらなくてもいいんじゃない?」 「俺は、別に!」 ミーアがゆっくりと階段を上り始める。長い耳が風に揺られ、桃色の髪が縦横無尽に風に遊ばれている。手にしている弓にここの所出番はないが、彼女はパーティの中でも一番の魔法の使い手だった。 「お兄様のことは残念だったけれど、アスランはアスランのしたいようにしたらいいと思うのよ」 「何を言い出すんだ、ミーア」 シンもキラ達もかなり先へ行っている。時々、気遣うようなラクスの声が聞こえてくる。 「私ね、風の声が聞こえなくなって、自分がこの世界から見捨てられたような気がしたわ。里で、妹達はああ言ったけれど、やっぱり自分が情けなかった」 ミーアの妹はキャンベラの隠れ里で、彼女の代わりを立派に勤めている。恨む事もなく、嘆くこともなく、ただひっそりと風の声を聞き、何も変わらない。アスランが分からない・・・と言う顔をしていたから、ミーアはふわりと笑った。 「だから、嬉しかったのよ。皆に必要される自分が、何かの役に立てる自分がね。今は世界の秘密を自分で解き明かしていくことが楽しいわ。もし力を失わなかったら、ただ風に問いかけるばかりだった」 風が攫う髪がたゆたっている。 アスランよりずっと長く生きた彼女が、視線を悠久の空へと向けた。 「風の声が聞こえなくなって、空賊だっていきがっていたのはアタシも同じなのね」 「俺は別に、空賊になったのは、そんなつもりじゃない。本当に空に――― 」 何度目かのラクスの声を聞いて、二人は再び走り始めた。 いつもは飛空艇で旅する空を細い階段で必死に登る。 「だから、そのままで生きてもいいと思わない?」 「けど、ミーア、俺は・・・」 言い淀むアスランを見て、ミーアはもっと朗らかに笑った。 矛盾している言葉。帝国の王子であるアスランはいないと言っておきながら、彼は迷っている。どこかで、その義務を果たそうとしている。 「聞き分けのいいアレックスなんて、今までいなかったんだし、アスランに戻っても同じことか。ま、仕方ないわね」 反論すべきかどうか悩むアスランの耳に、今までとは違うラクスの声が届いたのはその直ぐ後だった。シンとキラの声には「のろま」だの「馬鹿」だの聞き捨てならない言葉も混じっていた。 だが、シン達が一葉に立ち往生しているその場所に辿り着いて、アスランとミーアは息を呑んだ。巨大な門。向こう側はただの空が広がっていて階段はない。 「これが、もしかして・・・」 「蒼穹の門」 覇王の言霊が蘇る。 だとしたら、この向こうに在るのは。 調停者たち。 大陸の歴史を陰で操り、大国同士を争わせ帝国を滅亡へと導こうとしている歴史の紡ぎ手。イザークが戦っていた白いローブの存在がいる所。 「でも、向こうには何もないね」 「扉を開けねばなりません」 「どーやって!?」 叫んだシンが振り返ると、ミーアがゆっくりと歩いて来る。 「シードよ。内なる。私達皆が持っているもの」 ハッとラクスがミーアを見た。シンが取り出した種石を見て、ああ、と胸の前で手を合わせた。 「誰にでも種石の元となる力が眠っているのですね」 「それが弾けた時」 ラクスの言葉をキラが引き継ぎ―――。 「門が開く」 硬く閉ざされた蒼穹の門。 シンとアスランが門を振り仰いだ時、空気が震え、足元に激震が走った。キーンと耳鳴りが起こり、流れ込む風に煙と炎が混じる。猛烈に向き荒れる風に必死なって吹き飛ばされないように足を踏ん張った。ミーアがラクスを支えてしゃがみ込んでいる。ここで風に攫われたら洒落にならない。 轟音が頭上で起こり、真っ黒な飛行戦艦が頭上で火花を散らしていた。火花に乗って溢れる光は種石の放つ青白い光。空間を歪ませ、稲妻を迸らせながら、シン達が立ち往生している門を飛び越えて強引に入っていく。 まるで特攻のように、透明な膜にめり込んでいく。 僅かな隙間からのぞく光景にシンは目を疑った。 陸地がある。 風は直ぐに収まったが。 「・・・今のは、メサイア!?」 上を見ていたアスランが呟き、シンは釣られるように叫んでいた。 「メサイアって、兄上の艦隊の!?」 確かに見覚えがあった。 「今のは第二艦隊旗艦、メサイアだ」 「じゃあ、まさか、兄上は・・・」 考えられないことではない。彼らを敵と定めた帝国ならば、直接対決を試みてもおかしくない。いや、脅威を根絶しなければならないこそ。 その為の種石であり、人工種石。 あの兄がその為にここまで乗り込んできたのだと、シンは唇をかみ締めた。善意ではなく、まして偶然でもなく、真の敵を見据えて行動をしていた。 兄が乗った飛行戦艦が消えた向こうに陸地が浮かんでいる。 シン達が必死になって登っていた階段は空に浮かぶ大陸に繋がっていたのだ。門の向こうには何もないが、その先にはきっとあの大陸がある。 「あれが、敵の本拠地・・・」 シンの呟きは風と共に消えた。 戻る 次へ * 今回のタイトルですが、出典の分かる方いらっしゃいますか? 分かった方にはプチ小説をプレゼント・・・なんて事はないですが、本当は青空をバックに雪をかぶった山の頂をこう呼びます。さて、ようやく蒼穹の門まで来ました。本当ならこの道程はラスダンなんですよね、大空洞とかシンの体内とか、大灯台です。ちょっと、端折り過ぎですけど。
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ファイナルファンタジーVII(召喚) ゲーム概要 FF7の召喚魔法は、マテリアを装着する事で使用可能となる。 戦闘中、決められた回数しか使えず、ABPを入手してレベルを上げることで使用回数が増える。 またマスターにするとマテリアが分裂する。 全ての召喚マテリアをマスターにすると、全ての召喚魔法を一つのマテリアで使えるようになる「マスター召喚」が入手可能。 余談だが最強召喚獣「ナイツオブラウンド」の破壊力と約1分の長いムービーは語り草となっている。 シヴァ その他画像 使用技 ダイアモンドダスト:敵全体に冷気攻撃。 備考 アンダージュノンの少女、プリシラから貰えるマテリア。 今作のシヴァはポニーテールである。 名前 コメント ⇒ファイナルファンタジーVII
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バトル2 収録作品:ファイナルファンタジーIV[SFC/PS/GBA/NDS/PSP] 作曲者:植松伸夫 概要 もうひといきじゃ パワーをメテオに いいですとも! 今作における通常ボス戦で流れるBGM。 通常戦闘の「バトル1」と同じイントロで始まるが、こちらの方が緊張感を与えるようなリズムを持ち、いかにも手強い敵であるボスとの戦いをイメージさせるような曲となっている。 また通常ボス戦の他に、幻獣神の洞窟の固定エンカウント、月の地下渓谷後半の通常戦闘でも流れる。 「バトル1」との一番の違いは主旋律と副旋律でトランペットとヴァイオリンを交換していることであり、これにより「バトル1」はどこか優雅で快活な印象を与え、「バトル2」は流れる中での一瞬の緊張感を表現している。 またこの曲はイベントバトルでも使われ、有名なWメテオのシーンはこのBGMをバックにして放たれている。 また『FF4』屈指のトラウマ雑魚敵である「フェイズ」との戦闘もこのBGMなので、それらの色々な意味で印象に残りやすく、今作の楽曲の中でも高い人気を持つ一曲である。 『FF4』の代表曲だけあり、後年の作品で多数アレンジされている。 『ファイナルファンタジー』のPSP版リメイクでは、ゴルベーザ四天王との対決で本来の曲を差し置いてこの曲のアレンジが流れる。 また『DISSIDIA FINAL FANTASY』では「バトル2-arrange- from IV」の名でロックアレンジが行われており、ディシディアらしい独特の雰囲気を持っている。 そして『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ』では、ゴルベーザと四天王の登場に伴いアレンジ曲「バトル2(FINAL FANTASY IV) ~暁月~」が作曲されており、スカルミリョーネ・カイナッツォ戦の他オクトマンモス戦でも流れる。 FF14らしい正当アレンジに仕上がっているが、後半はサックスのソロが入ったり、サビの前に一瞬の静寂があったりと一味違うところを見せてくれる。 我(われ)こそは、しこうの力(ちから)を みなもととした 者(もの)なり。 我(われ)をこえる者(もの)、この世(よ)に おらず。 この世(よ)のそうぞうから 終末(しゅうまつ)まで 時(とき)をこえ、 最強(さいきょう)の二(に)の字(じ)を 受(う)けつぐ者(もの)なり。 我(わ)が力(ちから)、なんじらに 知(し)らしめよう!! いでよ! しんらばんしょうを 司(つかさど)る力(ちから)よ!! 後に発売された『スーパーマリオRPG』の裏ボス「クリスタラー」との対決において、本曲のアレンジ「対クリスタラー戦」が使われている。 本作で使用されている音源を用いているため音色のニュアンスが原曲と異なるが、パート構成は原曲を忠実に再現している。 下村陽子氏は『シアトリズム ファイナルバーライン』での企画である履歴書(風コメント)において、入社前の思い出の曲の一つとしてこの曲をあげている。 なお印象に残っていたもう一曲は『ファイナルファンタジーII』の「戦闘シーン1」とのことで、状況によってはこちらになっていた可能性もあったそうである。 とにかくこのメロディはインパクトあります。印象に強く残っています。めっちゃかっこいいですし。あまりにも印象的だったので、「スーパーマリオRPG」のときに「FFから何かバトル曲を1曲アレンジ」という話が出たときにこの曲を選んだほどです。 なお第1回と第2回のランキングの時は、『FF4』の「バトル2」と『スーパーマリオRPG』の「対クリスタラー戦」は統合して集計されていた。 そしてリメイク版でもPVの最後で明かされた通り、期待に応えて登場する…のだが、リメイク版でもHD-2DどころかSFC時代のドット絵であり、曲も原曲のまま。 フルリメイクにより美しい3Dグラフィックと曲に生まれ変わった中でのこの仕様により、バチガイ感が増すことになってしまった。 なおコイツに限ったことではないが世情を反映して炎系最強魔法の名称が「フレア」と変わっており、更にモンスターリストでは「最期の幻想」の世界から来たと語られたりと、FF要素も増していたりする。 だが公式では、発売前から更なる追加要素の存在を匂わせており… ククク… とくと見(み)るがよい! 立体的世界(りったいてきせかい)にふさわしい この姿(すがた)! 再構築(リメイク)されし この世(よ)において、 やはり我(われ)こそが、 最強(さいきょう)の二(に)の字(じ)を 受(う)けつぐ者(もの)なり! くらえ! 三次元(さんじげん)の空間(くうかん)に共鳴(きょうめい)する じゃあくなる力(ちから)を!! そしてエンディング後に追加された再戦ボス達を制し最後に立ちはだかるのは、更なる力を得ることで27年の時を経て遂に立体化したクリスタラーであった。 SFC時代のドット絵から『ファイナルファンタジーVII』以降の3Dデザインに変貌しており、FF要素とメタ発言が全開である。 思い知るがよい! エンドコンテンツの力を!! その強さは裏ボス時代とはもはや別次元であり、HP-1の全体攻撃「メテオ」に9999ダメージの「ファイナルクロー」とトンデモない技を繰り出してくる。 お供のクリスタルも倒されるとバフを掛けてくる始末であり、本作のエンドコンテンツの名に違わぬものである。 曲も重厚なオーケストラアレンジとなっており、原曲のサビの後にヴァイオリンのソロ演奏が入っていたりと、近年のスクウェア・エニックスらしいアレンジを感じつつも極限の戦いに相応しい内容となっている。 なお『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ』ではこの一ヶ月前にパッチ6.5“光明の起点”が配信され、FF4の要素を多数オマージュした第十三世界のストーリーに区切りを付けている。 結果ピクセルリマスターも含めると、2022年〜2023年はFF4のアレンジ曲が多数公開されており、この曲がそのトリを務め、原曲がみんなで決めるボス戦BGMベスト100において1位に輝くことになったのは何か運命的なものを感じないだろうか。 マ・タ・キ・テ・ネ 過去ランキング順位 「バトル2」(対クリスタラー戦と統合) 第1回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 14位 第2回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 155位 ファイナルファンタジーIV「バトル2」 第3回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 581位 第4回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 131位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 693位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 271位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 205位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 236位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 796位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 665位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 553位 みんなで決める2021年の新曲ランキング 279位(FFPR Ver.) みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 27位 第2回みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 119位 FINAL FANTASY BGMランキング 8位 みんなで決めるスーパーファミコンBGMベスト100 28位 みんなで決めるRPGバトルBGMランキングベスト100 118位 みんなで決めるゲーム音楽歴代ベスト100ランキング 270位 みんなで決める1990年代の名曲ランキング 51位 みんなで決めるボス戦BGMベスト100 1位 スーパーマリオRPG「対クリスタラー戦」 みんなで決める2023年の新曲ゲーム音楽ランキング 4位(リメイク) みんなで決めるスーパーファミコンBGMベスト100 90位 みんなで決めるRPGバトルBGMランキングベスト100 392位 みんなで決めるマリオシリーズBGMランキング 124位 みんなで決めるアレンジBGMランキング 224位 サウンドトラック FINAL FANTASY IV ORIGINAL SOUND VERSION SUPER MARIO RPG ORIGINAL SOUND VERSION 関連動画 【Video Soundtrack】バトル2(ファイナルファンタジーIV) FINAL FANTASY XIV パッチ6.2トレーラー「禁断の記憶」
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Ver3 キャラクター作成方法(A-DICファンタジー) この項目では、Aの魔法陣ver3に沿ったキャラクターの作成方法を説明します。なお、ファンタジーのキャラクターは根源力(キャラクターの物語に対する影響力)2000で作成するのが一般的です。 A-DICファンタジーの詳細につきましては、Aの魔法陣ver3ルールブックP198~296を参照してください。 Ver3 キャラクター作成方法(A-DICファンタジー)1. 動機の決定 2. 原型(原設定)の決定 3. 設定の決定 4. 成功要素(能力)の決定 5. 所持金・買い物について 6. アイテム・装備などのマウント 7. 絶技(特殊能力・必殺技)の習得 8. その他の詳細事項の決定 参考 キャラクター作成例○キャラクター例1(根源力2000・判定単位100) ○キャラクター例2(根源力2000・判定単位200) ○キャラクター例3(根源力2000・判定単位800) ○キャラクター例 下田龍雄(根源力3000・判定単位200) キャラメイク用テンプレート○キャラクター作成用ブランク例1(根源力2000・判定単位100) ○キャラクター作成用ブランク例2(根源力2000・判定単位200) ○キャラクター作成用ブランク例3(根源力2000・判定単位800) コメントをどうぞ 以下も合わせてお読み頂ければより分かりやすいかもしれません SD はる氏による、キャラメイキング講座 →こちら(※Ver2.5 挑戦の魔法陣でのキャラメイキングとなっています) 1. 動機の決定 キャラクターが何故セッション開始時にその場所にいたかの理由を3D6で決定します。 Aの魔法陣ver3ルールブックP49の表を参照してください。 2. 原型(原設定)の決定 Aの魔法陣・ファンタジーではキャラクターの作成を行う際にキャラクターの年齢帯設定を行います。(少年期、青年期、中年期、老年期から選択)ルールブックP50参照。 キャラクターの年齢帯が決まったら以下の原型を決定し、その原型に沿った(矛盾がない)能力(成功要素)を登録する事からキャラクターの作成を開始します。 決定方法はプレイヤーの選択により行うか、1D6を振り決定するかは任意です。 【】内に入る項目はルールブックP51~54を参照してください。 A・ 性別:【】 B・ 基本属性:【】 C・A+Bで決まるもの:【】 D・ 副属性:【】 3. 設定の決定 原型が出来たらキャラクターの簡単な設定を行います。この設定によりSDの判定が変化する事もありますので良く考えましょう。 ルールブックP57参照 4. 成功要素(能力)の決定 原型・設定が決まったら、それに沿った形で成功要素を登録します。 セッション開始時に登録を行っている成功要素を「1軍成功要素」と呼びます。成功要素はセッション毎に変更可能で、そのセッション開始時に登録していない成功要素を「2軍成功要素」と呼びます。 今回は根源力2000、判定単位100で作成を行います。(作成例として抽出単位100としましたが2マホでは200の方がいいかもしれません) 抽出単位が上がり、登録成功要素が減少する際は、登録成功要素を()で囲い2軍成功要素に設定し、不使用を宣言すれば使い回しが効いて便利かもしれません。 下記の【】内に成功要素が登録されます。 原成功要素の後ろの()内の数字は根源力の配分比を示す数字です。ただし、原型により修正が加わりますのでご注意ください。 ルールブックP55~64参照。 体力(1):【】 【】 知力(1):【】 【】 知覚・器用(1):【】 【】 魅力(1):【】 【】 素早さ(1):【】 【】 幸運(1):【】 【】 技能(2):【】 【】 【】 【】 また、原型のBとDの選択により以下の項目が配分比に追加されます。(成功要素が増えます) B:基本属性 元気:「体力」+1 優しい:「魅力」+1 陰謀大好き:「知力」+1 D:副属性 豪快:「幸運」+1 繊細:「知覚・器用」+1 ひねてる:「素早さ」+1 探求型:「技能」+1 5. 所持金・買い物について ファンタジー編ではキャラクターは当初、金貨50枚を所持しています。これを消費して装備を整えてからセッションを開始します。 また、消耗品・セッション中の行動により消費が起きる事もありますので注意してください。 ルールブックP209~213参照 6. アイテム・装備などのマウント 購入(入手)したアイテムはその「アイテムに設定されている成功要素」を自分の行動を行う際に、「キャラクターの成功要素」に加えて提出する事ができます。 主に戦闘に使用されると思いますが、SDの判定次第で通常行動にも使用可能になる可能性がありますので考慮してください。 武器・防具以外の道具については、行動に会わせた使用方法を成功要素として提出できれば抽出されるかもしれません(SDの裁量次第) 7. 絶技(特殊能力・必殺技)の習得 キャラクターは作成段階で2つの絶技を習得しています。 絶技の内容、習得方法、使用方法についてはルールブックP214~229を参照。 8. その他の詳細事項の決定 重量・移動に関するルール 詳細ルールに分類され、使用する機会は少ないかも知れませんが、重量・移動に関するルールの紹介を行います。 ルールブックP65、P96参照。 参考 キャラクター作成例 ○キャラクター例1(根源力2000・判定単位100) ○キャラクター設定 名前:Aマホ太郎 年齢:15(青年期) 簡単な設定:冒険者を夢見る少年。田舎から家出同然に出てきたばかり。 動機:10【ただなんとなく居合わせただけである】 原型 A: 性別:男【オタクで妙な所に詳しい】 B:基本属性:元気【運動神経が良く、体力がある】 C: A+B:【寝る間も惜しんで仕事ができ、士気が高い】 D: 副属性:探求型【格好に無頓着で収集癖がある】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1+1):(400):(4) 【持久力】 【頑丈な体】 【怪我の治りが早い】 【握力が強い】 知力:(1):(200):(2) 【鍵知識】 【ウワサ知識】 知覚・器用:(1):(200):(2) 【夜目が効く】 【細かい仕事が好き】 魅力:(1):(200):(2) 【根拠のない自信】 【細かい気配り】 素早さ:(1):(200):(2) 【逃げ足が速い】 【興味があるものに突進】 幸運:(1):(200):(2) 【悪運が強い】 【トラブルメーカー】 技能:(2+1):(600):(6) 【短剣戦闘】 【回避技術】 【鍵開け】 【気配を絶つ】 【暗算】 【人間観察】 属性による配分比修正 B(基本属性):「元気」→「体力+1」 D(副属性):「探求型」→「技能+1」 ○マウントアイテム キャラクター -小剣(金貨15・根源力300)【切る】【突く】【砕く】 -皮鎧(金貨10・根源力200)【受け止める】【受け止める】 -ロープ20m×2(金貨2・根源力200)【】【】 -たいまつ(明かり1時間)×5(銀貨1・根源力200)【】【】 -裁縫道具(金貨2・根源力200)【】【】 ○習得絶技 【鍵開け】(根源力2000・疲労1点) 【忍び歩き】(根源力2000・疲労1点) ○所持金:金貨2・銀貨6 ○重量:21 ○キャラクター例2(根源力2000・判定単位200) ○キャラクター設定 名前:Aマホ太郎 年齢:15(青年期) 簡単な設定:冒険者を夢見る少年。田舎から家出同然に出てきたばかり。 動機:10【ただなんとなく居合わせただけである】 原型 A: 性別:男【オタクで妙な所に詳しい】 B:基本属性:元気【運動神経が良く、体力がある】 C: A+B:【寝る間も惜しんで仕事ができ、士気が高い】 D: 副属性:探求型【格好に無頓着で収集癖がある】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1+1):(400):(2) 【持久力】 【頑丈な体】 (【怪我の治りが早い】) (【握力が強い】) 知力:(1):(200):(1) 【鍵知識】 (【ウワサ知識】) 知覚・器用:(1):(200):(1) 【夜目が効く】 (【細かい仕事が好き】) 魅力:(1):(200):(1) 【根拠のない自信】 (【細かい気配り】) 素早さ:(1):(200):(1) 【逃げ足が速い】 (【興味があるものに突進】) 幸運:(1):(200):(1) 【悪運が強い】 (【トラブルメーカー】) 技能:(2+1):(600):(3) 【短剣戦闘】 【回避技術】 【鍵開け】 (【気配を絶つ】) (【暗算】) (【人間観察】) ・()内は2軍成功要素とします。 属性による配分比修正 B(基本属性):「元気」→「体力+1」 D(副属性):「探求型」→「技能+1」 ○マウントアイテム キャラクター -小剣(金貨15・根源力300)【切る】【突く】(【砕く】) -皮鎧(金貨10・根源力200)【受け止める】(【受け止める】) -ロープ20m×2(金貨2・根源力200)【】 -たいまつ(明かり1時間)×5(銀貨1・根源力200)【】 -裁縫道具(金貨2・根源力200)【】 ○習得絶技 【鍵開け】(根源力2000・疲労1点) 【忍び歩き】(根源力2000・疲労1点) ○所持金:金貨2・銀貨6 ○重量:21 ○キャラクター例3(根源力2000・判定単位800) これは人騎兵使用セッション等に使うといいかもしれません。 ○キャラクター設定 名前:2マホ太郎 年齢:15(青年期) 簡単な設定:騎士を夢見る少年。田舎から納屋にあった人騎兵を持ち出して家出同然に出てきたばかり。 動機:10【ただなんとなく居合わせただけである】 原型 A: 性別:男【しゃべるのは得意ではないが忍耐強い】 B:基本属性:元気【運動神経が良く、体力がある】 C: A+B:【寝る間も惜しんで仕事ができ、士気が高い】 D: 副属性:繊細【細かいところを気にする】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1+1):(400):(1) 【耐G能力】 知力:(1):(200):(0) 【ナシ】 知覚・器用:(1+1):(400):(1) 【動体視力】 魅力:(1):(200):(0) 【ナシ】 素早さ:(1):(200):(0) 【ナシ】 幸運:(1):(200):(0) 【ナシ】 技能:(2):(400):(1) 【人騎兵整備】 属性による配分比修正 B(基本属性):「元気」→「体力+1」 D(副属性):「繊細」→「知覚+1」 ○マウントアイテム キャラクター -ヘビーナイト(根源力8000・移動速度1) ○原成功要素 (配分比) (根源力) (成功要素数) ・駆動系:(1):(800):(1) 【パワー重視】 ・装 甲:(3):(2400):(3) 【旧式だが頑丈】 【重装甲】 【ブランク】 ・センサー:(1):(800):(1) 【目視可能】 ・白兵装備:(3):(2400):(3) 【ガントレット】 【膝スパイク】 【ショルダースパイク】 ・射撃装備:(1):(800):(1) 【対人用鋼球】 ・魔法補助:(0):(0):(0) 【ナシ】 ・特殊装備:(1):(800):(1) 【意思を持つ】 ○保有絶技 【怪力戦闘】×5(根源力+300・疲労1点) 【防護】×5(疲労2点) --長剣(巨大・金貨500・根源力800)【】 --盾(巨大・金貨600・根源力600)【】 -小剣(金貨15・根源力300)【切る】【突く】(【砕く】) -皮鎧(金貨10・根源力200)【受け止める】(【受け止める】) -たいまつ(明かり1時間)×5(銀貨1・根源力200)【】 -裁縫道具(金貨2・根源力200)【】 ○習得絶技 【乗騎】×2(根源力1000・疲労1点) ○所持金: ○重量: ○キャラクター例 下田龍雄(根源力3000・判定単位200) ○キャラクター設定 名前: 下田龍雄(根源力3000・判定単位200) 年齢: 14 簡単な設定:SBと共に世界移動を行いながら修行する少年。アルビノで赤目。 様々な世界に同一存在が認められている。 動機:【】 追加設定1:SBペンギンに師事していた 原型 A: 性別:男【青年期】 B:基本属性:優しい【生活的で芯が強い】 C: A+B:【線の細い人で荒事は不得意であるが、恐ろしく繊細で勘が鋭い】 D: 副属性:繊細【清潔好きで掃除が得意】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1):(300):(2) 【耐G能力】 【強い足腰】 知力:(1):(300):(2) 【料理知識】 【天候予測】 知覚・器用:(1+1):(600):(3) 【動体視力】 【耳がいい】 【異性の感情に鈍感】 魅力:(1+1):(600):(3) 【アルビノ】 【優しそうな風貌】 【丁寧な言葉遣い】 素早さ:(1):(300):(2) 【瞬発力】 【痩せ型】 幸運:(1):(300):(2) 【女運】 【悪運】 技能:(2):(600):(3) 【剣戦闘】 【短剣戦闘】 【人騎兵操作】 ・属性による配分比修正 B(基本属性):「優しい」→「魅力+1」 D(副属性):「繊細」→「知覚・器用+1」 ○マウントアイテム キャラクター -木刀(棍棒扱い)(金貨0・根源力300)【砕く】【砕く】(【砕く】) -銃(WDハンドガン扱い)(金貨0・根源力300)【】【】 -布鎧(金貨2・根源力100)【受け流す】 -人騎兵召還カード(金貨・根源力00)人騎兵を異空間に保管できます。いつでも召還可能です。 -ソフトボイルド(人騎兵・根源力8000) ペンギン形態の人騎兵。水陸両用。 ○原型 A:形態:【非人間型】獣型 B:基本属性:【スピード型】流線形で美しい C:A+B:【短距離の飛行が可能である】 D:副属性:【白兵】複数(最大5つ)の小型白兵武器を持つ ○原成功要素: (配分比): (根源力) ・駆動系:(3):(2400) ・装甲:(1):(800) ・センサー:(1):(800) ・白兵装備:(3):(2400) ・射撃装備:(1):(800) ・魔法補助:(1):(800) ・特殊装備:(1):(800) ・移動速度:3 ・保有絶技 【大跳躍】×2 【怪力戦闘】×4 【回避】×4 --短剣×2(巨大・金貨100・根源力400) --投げ短剣×3(巨大・金貨200・根源力400) ○習得絶技 【大跳躍】(根源力1000・疲労1点) 【かばう】(根源力2000・疲労1点) 【乗騎】×2(根源力2000・疲労1点) ○所持金:金貨50(初期状態) ○重量:7 キャラメイク用テンプレート ○キャラクター作成用ブランク例1(根源力2000・判定単位100) ○キャラクター設定 名前: 年齢:(期) 簡単な設定: 動機:【】 原型 A: 性別:【】 B:基本属性:【】 C: A+B:【】 D: 副属性:【】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1):(200):(2) 【】 【】 知力:(1):(200):(2) 【】 【】 知覚・器用:(1):(200):(2) 【】 【】 魅力:(1):(200):(2) 【】 【】 素早さ:(1):(200):(2) 【】 【】 幸運:(1):(200):(2) 【】 【】 技能:(2):(400):(4) 【】 【】 【】 【】 属性による配分比修正 B(基本属性):「」→「+1」 D(副属性):「」→「+1」 ○マウントアイテム キャラクター -武器(金貨・根源力00)【】【】【】 -防具(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム1(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム2(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム3(金貨・根源力00)【】【】 ○習得絶技 【】(根源力000・疲労 点) 【】(根源力000・疲労 点) ○所持金:金貨50(初期状態) ○重量: ○キャラクター作成用ブランク例2(根源力2000・判定単位200) ○キャラクター設定 名前: 年齢: 簡単な設定: 動機:【】 原型 A: 性別:【】 B:基本属性:【】 C: A+B:【】 D: 副属性:【】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1):(200):(1) 【】 知力:(1):(200):(1) 【】 知覚・器用:(1):(200):(1) 【】 魅力:(1):(200):(1) 【】 素早さ:(1):(200):(1) 【】 幸運:(1):(200):(1) 【】 技能:(2):(400):(2) 【】 【】 属性による配分比修正 B(基本属性):「」→「+1」 D(副属性):「」→「+1」 ○マウントアイテム キャラクター -武器(金貨・根源力00)【】【】【】 -防具(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム1(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム2(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム3(金貨・根源力00)【】【】 ○習得絶技 【】(根源力000・疲労 点) 【】(根源力000・疲労 点) ○所持金:金貨50(初期状態) ○重量: ○キャラクター作成用ブランク例3(根源力2000・判定単位800) ○キャラクター設定 名前: 年齢:(期) 簡単な設定: 動機:【】 原型 A: 性別:【】 B:基本属性:【】 C: A+B:【】 D: 副属性:【】 ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) 体力:(1):(200):(0) 【ナシ】 知力:(1):(200):(0) 【ナシ】 知覚・器用:(1):(200):(0) 【ナシ】 魅力:(1):(200):(0) 【ナシ】 素早さ:(1):(200):(0) 【ナシ】 幸運:(1):(200):(0) 【ナシ】 技能:(2):(400):(1) 【】 属性による配分比修正 B(基本属性):「」→「+1」 D(副属性):「」→「+1」 ○マウントアイテム キャラクター -人騎兵(根源力000・移動速度) ○原成功要素:(配分比):(根源力):(成功要素数) ・駆動系:():(00):() 【】 ・装 甲:():(00):() 【】 ・センサー:():(00):() 【】 ・白兵装備:():(00):() 【】 ・射撃装備:():(00):() 【】 ・魔法補助:():(00):() 【】 ・特殊装備:():(00):() 【】 ○保有絶技 【】×5(根源力・疲労 点) 【】×5(根源力・疲労 点) --人騎兵用武器(巨大・金貨00・根源力00)【】 --人騎兵用防具(巨大・金貨00・根源力00)【】 -武器(金貨・根源力00)【】【】【】 -防具(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム1(金貨・根源力00)【】【】 -アイテム2(金貨・根源力00)【】【】 ○習得絶技 【】(根源力000・疲労 点) 【】(根源力000・疲労 点) ○所持金:金貨50(初期状態) ○重量: 文章原案投稿:シュワ@デスゲームSD 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空を分かつ閃光 アレックスがバンバン連邦の兵を撃ち殺していったけれど、一度決めたキラも容赦が無かった。ラクスを守り、ミーアと一緒になって後を守るシンの活躍が下っ端に見えるほど、怒涛の進撃だった。コスモス連邦の兵達が果敢に襲い掛かってくるが、所詮は艦隊の乗務員。地上の白兵戦を得意としている者は少なかった。警報が鳴り響き、赤色灯に切り替わった艦内を走り抜ける。 手こずるものと言えば、艦内にこれでもかと設置された補強扉だった。 「くそっ。なんて頑丈な扉だっ」 「非常扉にしちゃ数がありすぎだろ!」 アレックスが雷撃を浴びせ、天井や床との接地面を銃撃し、キラが力の限り切りかかる。そうして奥へ進むこと、3階層。通路は狭くなり、兵士に混じって技術士官達が姿を見せた。同時に大層な装備に身を包む、普通じゃない兵士達。 こいつらっ、ステラ達と同じ!? シンの脳裏にステラの表情を失った顔がフラッシュバックする。まだ年若い少年少女達が、銃器を手に、命を顧みずに突っ込んでくる。 やめろ―――。 けれど、いう間もなく、キラの一閃と共に血飛沫が壁に飛んだ。 アレックスがキラを睨みつけていた。軽く受け流してキラは残りの敵と対峙する。 「つべこべ言っている場合じゃないでしょ。来た」 次々倒れていく。シンは抗議したいのに、ではどうしたらいいのかを思い浮かべることができなかった。この場にいる皆がそうだったから、アレックスが目的地を問いただす声には少し焦りがあった。 「ミーア。まだかっ!?」 「もう少し先よっ」 種石兵器ならばキャンベラの彼女が最もよく察知できる。その証拠に、長い桃色の髪がふわりと揺れている。キラが至近距離で敵を屠り、アレックスが銃で遠隔攻撃をして進む。ラクスとミーアが回復役で、シンはそんな二人のガードをして踊りこんだ一角で息を呑んだ。 黒く青い。光。 部屋の中央に浮かぶ巨大なクリスタルから漏れる光は薄暗い黒色をしていた。幾つもコードが延び、その向かう先に驚く程大きな大砲。砲頭に光の粒子が見えた。 さっきの攻撃はこいつからか!? 「もう、普通のシードじゃない」 「こいつを破壊するのか」 ミーアが鋭い視線で渦巻く光を見つめるが、シン達は装置を守る科学者や兵達に囲まれていた。 「あいつらには構うな。狙うは本体だけだ」 「時間がありませんわっ」 何かの指標を読んだラクスが指す。目盛がぐんぐん上昇を続け、赤い領域から緑の領域へと迫っている。この兵器はエネルギー充填中なのだと感覚で分かる。シードを蓄えたクリスタルからあの巨砲へと送られ、帝国艦隊に向けて放たれた攻撃がまた。 「させるかっ!」 シンは剣を振りかざして、床に横たわる管に振り下ろした。 こいつさえ切断してしまえばっ。 しかし、気概は両腕への衝撃となって戻ってきた。剣は弾かれ、シンは反動で後ろに弾き飛ばされる。切りつけたはずの管には傷一つついていない。 「シンっ、馬鹿がっ。特殊合金だ。剣で切れるかっ」 ガコンと壁がしなり、ピーと嫌な音が響く。 アレックスが駆け寄って手を差し出した時、一斉に空を切り裂いて鋭い光の矢が放たれた。壁に幾つもの穴が開いて、赤い光が覗いている。一直線に伸びる光線。ミーアとキラがシールド魔法を発動するが間に合うかどうか。 轟く幾つもの銃声がすぐ身近から聞こえたが、シンはどうすることもできず、自分とアレックスに向かう光を見る。 来る! 肩に力が入り、目を閉じる。 アレックスの舌打ちが聞こえた。 種石兵器を搭載しているこの艦のブリッジでは、ジブリールが喚き散らしていた。ブリッジのクルーは相手もいないのに叫び続ける主に困惑するほかない。ただ状況を伝えるばかりで指令はない。 「敵だ! 帝国が侵入したのだぞ! 早く倒さんかっ」 「第3区画突破されました」 「第19小隊、連絡途絶えました。まずい、この先のシャフトから侵入されます」 「何をしている。私は選ばれた者だ。お前が選んだのだろうが! 言う事を聞くのだっ」 誰もいないブリッジの天井に向かって手を振り上げて叫ぶ理事長、ジブリール。毎度のことであっても、この非常時にここまで激昂するのは初めてだった。 「理事長。最終区画で対侵入者用レーザー装置が発動しています」 「ジブリール理事長!」 「なんだ・・・と?」 もう、お前に用はない。 ジブリールに覆いかぶさるように出現した人影が浮き、そう、ブリッジの空間に浮かび上がり霧となって消える。深いフードで顔は見えなかった。白いローブの端が黒い斑点で覆われ、気のせいだろうか、千切れていくように見えるのは。どんな材質でできているのかもわからない。布のようでいて、海の生物を思わせる光沢。 この時、クルーはジブリールの話し相手を初めて見た。 「ギリギリセーフってね。全く・・・」 声がした方を見上げる。連邦にあって見慣れた鎧とマント姿。 「その無鉄砲さは誰に似たんだか」 「フェイスマスター・・・ディアッカ・・・」 「そっ」 「どうして、帝国のフェイスマスターがこんな所にいる」 シンの前にはアレックスが、その向こうには独特な鎧を纏い、フェイスの黒いマントを翻すディアッカがいた。突然の出現に、シン達も連邦の兵や研究者達も動きが止まる。 「まさかずっと付けて来たのか? ・・・兄上に言われて?」 「勘違いするな。半分当たりで半分外れ。帝国だってあんなものを何発も喰らいたくないってことだ」 兜を取ったディアッカの顔はいつもと違って笑っていなかった。 「おしゃべりしている余裕はないよ、帝国の人」 「やれやれ、元将軍様はせっかちだな」 ジャリと銃を構える音がすれば、連邦の兵士達が気を取り直して攻撃態勢。 バババババ。バババ。バババババ。 雨嵐のように飛ぶ銃弾はアウルが持っていた銃と同じものだった。 シンの周りにはディアッカが張ったシールド魔法が展開されていて、銃弾は届かない。気がつけばミーアもラクスも同じように魔法を使っていた。 「でも、どーやってアレを破壊するっ!?」 背中を合わせて空賊とフェイスマスターが会話する光景を初めて見た。向かってくる敵兵を殴って連射銃を奪うと、いきなり巨砲に向かって乱射するアレックス。 「種石から吸い上げたシードで強化されてっからな、なまじかな攻撃じゃビクともしないか。覇王の遺産・・・やっかいだぜ」 ディアッカの言葉に呼応したように、ラクスが呟く。 「種石・・・覇王の遺産・・・」 ミーアの長い耳が動き、目を見開くのと同時にアレックスを見て口を開く。お互いが同じ事を思いついたようだった。 「「―――番人!」」 最初は王墓で、そして次にステラのいた研究所で遭遇した赤と青の魔人。 「ジャスティスとフリーダムですわ。アレックス、キラ!」 突然叫ぶラクスにアレックスとキラがギョッとして見る。しかしだ、二人とも番人の力をどのように使うかを知らないのだ。ラクスとて一度見たきりで、その方法などは分からない。唯一確かなのは、それはもう絶体絶命の時に、足元に浮かび上がる文様と共に現れると言う事。 「ほんじゃま、人工的に絶体絶命になってもらおうか。シンはアレックスを頼むわ。俺はこっちの元将軍を殺る」 言うが早いか、フェイスマスターが最上級の魔法を剣に乗せて横一線に払った。シンはどうしていいのか分からず、ディアッカの行動に目を瞠るばかり。 何、勝手に攻撃しているんだよ! キラは仲間なんだよ。それとも、狙いはキラなのか? 悩むシンに時間は待ってくれず、助け舟を出したのはミーアだった。 「番人は種石を守護するのよ。貴方は種石を持っているでしょ? 今すぐ彼に向かって投げて。そのまま剣で攻撃するの!」 透明な石となった種石をシンは持っていた。 アプリルの辺境を死地と変えたあの種石の成れの果てだとしても、もし自分の手で叩き割ることになったら・・・。まして、攻撃相手はアレックスだ。 足元に青い文様が浮かび上がる。 「シン! 早くしなさい!!」 もう迷っている時間はなかった。言われるままに投げて、剣で切りかかった。 シンの足元には青い図形模様と赤い図形模様が広がった。 青い魔人は雄雄しく踏み出して8つの岩を投げ、腕を振り下ろす。 赤い魔人がばねが戻るように上体を起こし、持ち上げた腕を回して飛んだ。 衝撃は遅れてやって来た。 目に見えたのは青い拳にベコリとつぶれた砲身が、赤い足が当たるや否や粉々にはじけ飛ぶ光景。設置されていた場所から轟音を立てて崩れ、それでも形を残す砲身が大穴が開いた艦から落ちる。 慌てて耳を塞いで、シードの目盛を探した。 後一歩と言う所で、赤い目盛を脱していなかった。 番人達が消えて安堵したのもつかの間、ディアッカが走った。 アレックスの銃も吼える。 崩れ行く種石兵器の残骸、僅かに残った砲身から光が放たれていた。 向かう先にあるのは―――帝国軍。 崩れ行く種石兵器のそばに誰かいた。 不気味な白いマントを広げた存在。 「何だ・・・」 まこと、往生際悪き者よ。 われが手を下さねばならぬではないか。 フードに覆われ闇に沈んだ顔に光点が二つ輝いていた。声は直接脳裏に響く。シンもアレックスも皆、垣間見えた人影に激震に揺れる艦で動きが止まる。 早く逃げなきゃならないのに。 最後に放たれた攻撃で帝国軍がどうなったのか確かめなきゃならないのに。 それよりももっと重要な何かを見た気がして、それが何なのか考えを纏めようとしている自分がいて。 「何っ!?」 だから、ディアッカの声に反応するのが遅れてしまった。 耳に手を当てて、どこかから送られている通信を聞いている風な様子。ハッとしたアレックスもセイバートリィに連絡を取る。 「退艦って、本当なのかっ!?」 アレックスが大声を上げた。二人がなぎ払われた壁ギリギリまでよって、種石兵器の攻撃の先を見つめる。シンもキラも同じように走り寄って、状況を確かめようとした。 「ここからじゃ確認できないぜっ」 焦るディアッカの声。 悪い予感が幾つもして、シンはアレックスに叫んだ。 「ちょっと、何が起こってるんだよ」 「退艦命令が出ている。ヴォルテールにだっ!!」 「そっ、それじゃあ・・・」 「殿下。申し訳ないが、俺、行くわ」 ディアッカはフェイスマスターの中でも、一番兄上と仲が良かった。王宮でもよく一緒にいるのを見たし、二人楽しそうに話していた。退艦命令が出ると言う事は旗艦ヴォルテールは落ちると言う事だ。考えたくはないがそうなのだろう。そして、ディアッカは兄を、イザーク・ジュール・プラントを助けに行く気なのだろう。 シンは拳を握り締めた。 俺だって、兄上を助けたいに決まっているじゃないか。 「待てよっ!」 「殿下・・・?」 瓦礫が降ってくる。じっと立っているのだって容易じゃない。だけど、言わなければならない。 「俺も行く」 フェイスの瞳が見開かれて、すぐににやりと笑われた。 「で、二人とも、どうやって行くつもりなんだ?」 「まさかここから飛び降りて、走っていくつもりなのかしら?」 空賊二人が笑った。腕を組んで噴出していく暴虐な空気に紺色の髪をいいようにしている最速の空賊の肩に、抜群のプロポーションで長い耳を持つキャンベラが手をのせている。その背後に、崩壊する艦の瓦礫を押しのけて、上から滑るように深紅の飛空艇が出現した。 「後方のガーティルゥで爆発を確認!」 「ガーティルゥより入電。帝国軍の侵入を受け応戦中」 サイドモニタに投影された後方の艦隊で確かに黒煙を上げる艦があった。必殺の種石兵器を搭載したジブリール率いるガーティルゥに他ならない。 「何をやっているのです、ジブリールはっ!?」 「高シード反応。・・・発射されました。威力は前回の6割。現在、射線軸割り出し中―――」 「どうしてその充填率で発射できるんだ。連絡がないぞ!」 メインモニタに映し出された帝国軍に向かって種石兵器の攻撃が迫る。 高速飛行艦の艦尾を霞め、ゴンドワナを正面に捉えた時、さえぎった艦があった。 「ヴォルテールだとぉ!」 思わず身を乗り出したアズラエルに友軍の情報が入るが、視線はメインモニタに釘付けだった。ノイズと爆煙で覆われたモニタで映像が回復した時、旗艦はバチバチと稲妻を上げる青いベールに包まれていたが、艦の各地から登る煙と小規模な爆発が絶えず起こっていた。 「あれではいずれ、落ちますねえ」 「退避が始まっているようですが・・・」 旗艦を失った軍の方が圧倒的不利に違いはないが、まだ巨大要塞ゴンドワナが控えていた。指揮はヴォルテールからゴンドワナへと委譲されるだろう。敵軍の旗艦が落ちたとなれば士気は圧倒的に連邦に有利となる。 攻勢に転じるべきかアズラエルが思案した直後、後方の爆発をサイドモニタが捕らえた。 「理事長、ガーティルゥ爆散!」 アズラエルはブリッジに設えた司令官用の椅子に座り込んで、肩の力を抜く。 「緒戦にしては被害が大きすぎるじゃないですか」 種石兵器を失い、帝国は旗艦を失った。 どう言う事ですか、これは。奴らがすんなり諦めるとでも? ジブリールについていたのは神を騙る奴だったはずで、旗艦を落としただけで、大人しくなるはずがない。 司令官として乗り込んでいた帝国の第2王子がどうなったかは分からないが、大事はないに違いない。アズラエルの脳裏では、この戦闘の終結、落としどころをどうするか考え始めていた。視線だけはしっかりとヴォルテールに添えたまま。 破片を落としながら、徐々に高度を落としていく帝国の旗艦に、一直線に伸びる赤い軌跡まで気がついたかどうか。 操縦を替わったアレックスが、所々穴が開いて、瓦礫が散乱するヴォルテールの飛行甲板にセイバートリィを停め、シンとディアッカが飛び出していった。 「早まるなよ、イザークっ!」 「兄上っ」 キラとラクスがそれに続くが。 「僕は別にどうでもいいけどね」 「でも、もし飛空艇に残ったままでしたら、間違いなく次はここに置き去りですわよ?」 振り返ったキラがラクスを見据えた。厳しい視線も笑顔もない、本当に普通の苦笑で仕方ないと腰に手を当てた。 「僕の主は君だよ。君が行くと言うのなら、どこへでも、ね。さ、殿下」 「キラ・・・」 ラクスが差し出された手を見て、薄く笑う。 最後に降りたミーアとアレックスにハッとして、足早にシンとディアッカが消えた通路へと急ぐ。 「貴方も行くの?」 「ミーア・・・」 問いかけるのはこの二人も同じだった。 「もう、いいのね?」 「俺の都合だよな。身勝手でホント、自分が嫌になる」 「そんなの、皆知ってるわ」 眉を寄せるアレックスにミーアは告げた。 「さ、早く追いかけましょ」 あちこちで警報がなり、また一つ計器がはじけ飛ぶ艦橋に残っていたイザークは、ガンガンと打ち鳴らされる扉の音を聞いていた。 「殿下! 殿下! ここをお開け下さい!」 艦橋の空気が変わったのに気がついて、要員を退避させた。 総員退避を命じた後もこうしてギリギリまで残っていたのは、もしかしたらと言うこの可能性を考えたからだった。それでも残ろうとした乗組員を説得するべく叫んでいた時、それは現れた。珍しくシホが大声を上げているのにも構わず、突き飛ばして艦橋から追い出した。 「来たな」 すぐに反対側の動かなくなった扉をぶち破ってきたシンとディアッカを見て、運命とはなんと言う巡り会わせだろうと思った。 今、自分を殺そうとやって来た存在を何と呼ぶかイザークは知っていた。 「貴様が、コーディネーターか」 人の子にしては良くやったと褒めてやろう。 ディアッカが魔法を放つが、コーディネータに届く前に霧散した。 飛んできた銃弾は途中で蒸発する。 振り下ろされた一撃を、亡き陛下から賜った剣で受け止める。イザークは驚愕の気配を寄せたコーディネータに向かって不敵にも笑った。 「意外か? ただの人が貴様達と互角に戦えることが?」 笑止。ただ一度の攻撃を止めたくらいで図に乗るものではないぞ。 お前を葬った後で、不出来な兄弟達も送ってやるから安心したまえ。 「貴様に、できるか?」 銃を使ったのは恐らくあいつだろう。イザークは確認しなくても分かった。ディアッカは約束どおり、シンと最速の空賊とやらを連れてきたのだ。ただし、最悪なタイミングで。 剣で払った先で、白いローブが寸断されていた。その切れ端は繋がらずに、黒い霧となって千切れていく。 貴様、我らから盗んだ力を使っているな!? 小賢しい! 一気に膨れ上がる気に、イザークも右手に魔法を発動させた。雷撃でも火炎でもない。ただの光と闇を凝縮させて放つ。シードを集めることもなく、突然放たれたそれに皆が驚こうが、今は気にしている暇はなかった。 ここで自分がやられれば、次の狙いは彼らなのだ。 手のひらからピキピキと血管が浮き出ようと、シードの塊を突き貫けたコーディネータの腕に首を押さえられようとも、イザークはただ夢中だった。懐にしまった人工種石が熱い。 シンの叫び声が聞こえた。 気のせいだろうか、アスランが自分を呼ぶ声まで聞こえる。 王宮の庭で芝や花を気にすることなく、転げまわって以来ではないか? あの頃はまだ、父も弟もいた。兄はいつも、決着がつくまで笑いながら見ていて手出しはしなかったし、弟は泣き続けるだけだった。 視界を閃光が走り、怨嗟の思考が流れ込んでくる。 おのれおのれ、人ごときに! 白いローブは腰よりも短くなり、端から黒い霧となってどんどん短くなっていく。フードの影に沈んだ黒い顔の向こうに、一瞬青空が見えた。白い雲を従える蒼穹に浮かぶ石舞台を捕らえた瞬間。 首に掛かる手の力が抜けた。 それと同時に、コーディネータに押し寄せる魔法攻撃。 けれど、走り寄るシン達を静止する為に腕を持ち上げることすら叶わなかった。 「兄上! 兄上!」 「なんて無茶をしやがるんだよ!」 まだ、消えていない気配。探れば、随分と薄くなって首だけになって自分を喰らおうとしていた。向こう側が透けて見える。 「馬鹿者が・・・早く退避しろ!」 両腕に血管が浮き出て、青い光の筋が幾つも伝っていた。 今までに何度も見たシードの、種石の光が、今、イザークの全身を覆っている。 シンはイザークに一喝されて、足を止めた。 兄が言うとおり、退避しなければならない。兄が押さえつけている存在が薄っすらと見える。きっと、連邦の艦で見た奴と同じだろう。 「・・・ディアッカ・・・ご苦労だったな。早速で悪いが・・・そいつを連れてすぐに脱出しろ」 すぐ後ろにいた鎧が震えた。 「ったく、人使いが荒いぜ、殿下」 「兄上、何を!」 ぐいっと腕を回されたシンは後ろに引きづられた。 このまま、引き下がれと言うのか。ここまで来て、この兄を置いて! 「離せよ! 脱出するなら、兄上も一緒だ!」 「心配するな。・・・こいつを片付けたら・・・すぐにいく」 イザークを覆う白いローブの存在はもう殆ど空気に溶けてしまっていたけれど、イザークの輪郭もあやふやになっていた。 シンはディアッカの手を外そうと暴れたが、その腕はどんなことをしても外れることはなかった。 「兄上! 兄上!」 喪失の予感だ。もう絶対と言っていい。 きっと、兄は戻ってこない。 絶望がひしひしと押し寄せる中、脇を通り過ぎる影があった。 シードの風が吹き付ける中をゆっくりと歩く姿は、空賊アレックス。 「本当に戻ってくるんだろうな」 声が震えていた。 もう殆ど吹き飛んだ艦橋で、白いローブと同化したも同然のイザークの前に立つ。ラクスがアレックスを呼び、ミーアがじっと見守る。 「・・・イザ―――」 「アスラン」 びくんと身体を強張らせた彼の前に、剣が宙に浮いていた。目を凝らせばそれを握っているのはイザークで、突き出したのだと分かる。その剣がなんであるかを彼は知っていた。 「頼む」 小さい頃からつまらないことでよく喧嘩をした。一つ上の兄は外見に似合わず熱い性格をしていて、負けず嫌いで妥協することはない。自分の可能性を信じ、どこまでも突き進んだ。 「・・・俺は」 その男に何かを頼まれることなどないのだと思っていた。 逃げ出した自分に、何かを委ねられることなどあってはならないのに。 「・・・お前が何者でも、俺には・・・アスラン・・・お前以外の何者でもない」 剣を支えていた手は消え、彼は反射的に鞘ごと剣を掴んだ。顔を上げた彼の前にいたのは妙に晴れやかな顔をしたイザークだった。覆っていた白いベールもなく、今すぐにでも走って脱出できそうな姿だったが。 その瞳には、種石の放つ青い光が渦巻いていた。 「・・・あの白い奴はなんだ」 「ロドニアの遺跡へ行け・・・真の敵を・・・知れ」 聞きたいことは沢山あったのに、いざ目の前にすると思うように言葉が出なかった。いつもいつも、俺は。 「早く行け。腰抜けが」 「っ。言われなくても分かっているさっ」 踵を返して戻ってくる空賊にシンは呼びかける。手にはイザークが持っていた、皇帝から贈られた剣。 「早く脱出するぞ。この艦は落ちる」 「何だよ、アレックス!?」 「アレックスじゃない。シン―――、 アスラン だ」 混乱するシンを余所に、ディアッカもキラも皆、飛行甲板を目指して走った。キラにお尻を叩かれ、ディアッカに引きずられるように走る。 「俺はまた! 嫌なのに、何もできない自分がいやなんだよ、離せよ!」 「甘ったれるな。お前がするべきことはイザークの代わりに帝国を治めることだろう」 振り返ると感情を消し去ったアレックスがいた。その手に剣を手にしている以外何一つ替わらないのに、全てががらりと変わってしまったようなそんな感覚を感じた。懐かしいけれど容赦のない、王宮で感じる自分の良く知っているそれ。 「アンタがそれを言うのかよっ!」 「お前は、プラント帝国の王子だろう。だったら」 「ああ、そうさ、俺はプラントの王子さ。俺がどんな風に治めたって文句言うなよ。空賊なんて一切締め出してやるっ」 キラが呆れ、ディアッカが苦笑した。 艦橋から出て少しした所で、帝国軍の士官達とすれ違う。ディアッカが呼び止めて、二言三言話すと、茶色の長い髪の女性が笑った。 「頼むな」 「了解した」 どこへ行くのかとは誰も尋ねなかった。 シンにも彼らの向かう先が分かってしまった。今、自分たちが出てきた扉を目指して艦内を移動しているのだと、目指すはあの兄がいる艦橋だと。 シンはたったそれだけのことができない自分が悔しかった。 「お前達・・・」 「殿下一人で往かせるわけにはいきません」 イザーク一人がいた艦橋に雪崩れ込んできたのはシホを初めとする、艦橋要員達だった。 「殿下に、フェイス・ディアッカから極秘情報を掴んだと伝言です」 「ほう?」 シホがひどく真面目な顔をして伝言を口にする。 「シン・アスカ・プラント殿下の最初の政策は空賊の締め出し政策、とのことであります」 言い終えて、フッと笑うシホにつられてイザークも苦笑した。 そんな伝言を頼むディアッカもディアッカだが、そんな政策を考えるシンもシンだ。 「それはまた、いきなり難題に首を突っ込むつもりだな」 「はい」 最後まで面倒なことを頼んですまんな、ディアッカ。 きっとディアッカは、最後までシンを支えるだろう。 警告灯も警告音もいつの間にか止まっている。 それ程までにヴォルテールは満身創痍でとても操艦できる状態ではなかったが、それでも、乗員達はきっちりと職務をこなした。駄目になった計器の替わりに、目視で状況を確認する。 「セイバートリィ、離艦を確認。3時の方向へと旋回していきます」 「ゴンドワナから通信」 双眼鏡の中では光がついたり消えたりして、その信号を解読する通信士。 「テ・イ・コ・ク・ニ・エ・イ・コ・ウ・ア・レ」 「返答しろ『無駄死には許さん』だ」 イザークは、すぅっと遠くなる意識の中で、思い出していた。 いつも、俺はあいつと怒鳴りあっていた。 シンの顔が一番良く見えるポジションを争っていた。 最後には兄が二人を抱えて上から覗かせてくれていたな。 兄上。父上には私から報告します。 シン アスラン キラリとヴォルテールから光が放たれた。 「あっ」 シンはイザークのこと、アスランと名乗った空賊のこと、頭の中がごちゃごちゃになっていた。何もできなかった自分に胸が苦しくて、セイバートリィから見下ろしたヴォルテールを見据えたまま拳を握る。 青白い光の柱に包まれたまま、帝国軍旗艦が上空に消えるの見る。 あの中には。 「兄上――――――――――――――――――っ」 シンはただ叫んだ。 処理できない感情のまま。 その時、ギルバートはパレスのいつもの部屋で家族の肖像画を見ていた。送り出してしまった弟達の事を考えていたが、ふと、誰かに呼ばれたような気がして、庭へと視線をやった。 戻る 次へ * クライマックスです。そしてこのシーンが、一番最初に日記でネタとして披露した部分です。最後の方、シーンが細切れになってしまって分かりにくいかも知れません。こういう時、アニメや漫画の表現方法の方がいいなって思います。や、ただ力不足なだけですけどね。同時期に起こる色々な場所でのシーンを表現するのって難しいなあ。2時間後、ちょっぴり兄弟の会話を追加しました。次回に繋ぐ重要な部分だった、危ない所だった。
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ファイナルファンタジーXIII part58-77,80~96 part59-370~373,377~378,397~398 77 :FF13:2011/06/25(土) 02 46 25.13 ID 1KiwSbp/0 未解決のFF13について載せたいと思います。 かなりの重さなのでおそらく15~20レスほど。場合によっては容量オーバーかもしれない… 基本はストーリークリップ 記憶 初投稿なので文法・表現がおかしいところがありますがご容赦ください。(手直し大歓迎) いちおう今回は了解のみで、本番はお昼ごろ行います。 80 :FF13:2011/06/25(土) 11 48 49.93 ID 1KiwSbp/0 ありがとうございます。その前にもっとレス行きそうだこれ…まずは登場人物と重要語句から 登場人物 プレイヤーキャラ ライトニング…今作の主人公、クールな元女兵士 長いので途中からライト表記 スノウ…地元で自警団のリーダーを務める。熱血バカ男 ヴァニラ…謎の少女。おてんばで能天気。 サッズ…アフロのお父ちゃん。「ガキ達」のよきお父さん。 ホープ…都会育ちの少年。今風の生意気なガキ。 ファング…聖府に味方する謎のルシ。正体は後述。 プレイヤーの家族 セラ…ライトニングの妹、スノウの婚約相手。(スノウからみてライトニングは義理の姉) ドッジ…サッズの大切な息子。 ノラ…ホープの母。強固な意志を持ち子どもを守る母。 聖府サイド ダイスリー…現在の聖府代表 ロッシュ…聖府の特殊部隊PSICOMを統率する中佐 ナバート…同じくPSICOMを統率する女性軍人 シド・レインズ…聖府警備軍広域即応旅団(通称騎兵隊)の団長 81 :FF13:2011/06/25(土) 11 52 22.38 ID 1KiwSbp/0 用語解説 ファルシ…太古の昔に神々が創造したとされる機械。大地を開拓する、食糧を生み出すといった仕事を行う。「八百万の神」に近い? ルシ…ファルシが危機を感じた時に近くにいた人間を「しもべ」として力を与える。その与えられた人が「ルシ」。それぞれ目標があり、達成できればクリスタルに、できなければゾンビのようなシ骸となってしまう。 コクーン…空中に浮かぶ都市。人々は都会的生活を送る一方、下界からの侵略を過度に恐れている。 聖府…コクーンを統治する組織。実際はファルシのいいなり。 グラン=パルス…コクーン眼下の下界。大自然が今も残っている。 パージ…下界のファルシに近づいていた人を下界に強制送還すること。実際は虐殺に近い。 臨海都市ポーダム…本編では行けないが重要な場所。下界のファルシはここで見つかった。名物は花火大会。 下界のファルシ…ファルシ=アニマのこと。パージとかその他諸々の元凶、数百年もの間眠っていたが突如覚醒。 黙示戦争…数百年前にコクーンVS下界で起こった戦争。この時は痛み分けに終わっている。 ラグナロク…RPGではおなじみのヤツ。こいつがコクーンを破壊する夢を見る。 82 :FF13:2011/06/25(土) 11 59 07.08 ID 1KiwSbp/0 第1章 封鎖区画ハングドエッジ 下界行きの列車に乗っていたライトニングとサッズ。突如ライトニングは兵士を襲い列車を解放する。外ではPSICOMの兵士が逃げ出した人達に向かって攻撃していた。 兵士を殲滅したライトニングは目的があるからと1人で進もうとする。しかし、サッズもある目的のために行かなければならなかった。2人は兵士がたむろする通路を進んでいく。 一方、PSICOMの攻撃に対抗している組織もいた。自警団組織チーム・ノラであり、そのリーダーがスノウだった。彼もまたある目的のために戦っていたのだ。 彼は救助された人々の中から一緒に戦いたい人を募る。立ちあがった人の中には息子とともにパージされてきた母親の姿もあった。 心配する息子をよそに母は「大丈夫だから」と一緒に戦う決心をつける。その息子の不安な表情を1人の少女は見逃さなかった。 83 :FF13:2011/06/25(土) 12 03 33.45 ID 1KiwSbp/0 スノウとともに奮闘する母…ノラ・エストハイム。しかし、戦闘機の攻撃により絶体絶命の状況に陥る。そしてノラはスノウをかばうためにその命を落とした。 そしてその光景を少女とともに見つめる息子の姿があった。 ライトニング・サッズ・スノウ、それぞれが別々の理由で下界のファルシに向かおうとする。しかし、スノウには亡くなったノラの息子がだれかを知らなかった。 打ちひしがれそうになるが仲間の助けを借り、何とか下界のファルシに潜入する。 一方、そのスノウを恨むような目で見ていた少年がいた。彼こそがノラの息子であるホープだった。スノウが母を殺したと思いこみ責めようとするがそのチャンスを逃してしまう。 すると1人の少女の助けを借りてスノウを追いかける事に成功する。ライトニング・サッズも追って下界のファルシに向かう。 84 :FF13:2011/06/25(土) 12 08 08.01 ID 1KiwSbp/0 第2章 下界のファルシ 下界のファルシ内に潜入したホープと少女…ヴァニラ。しかし、ホープは内心動揺していた。自分たちはファルシの手によってのろわれた存在…ルシになるのではないかと… そんな心配をよそにどんどんと進むヴァニラ。とまどいながらもホープはスノウを探す。 一方、当のスノウも異跡の中を進んでいた。自分の婚約者であるセラを助け出すためだ。 ライトニングもファルシ内への潜入に成功する。 ルシへの恐怖で動揺するホープの元にスノウが近づいてきた。スノウと対峙し、母を死なせた責任を追及しようとしたホープだったが、いざその時が迫ると言い出すことができなかった。 そうとは知らずホープとヴァニラを守るスノウ。 そのころ、サッズはライトニングにルシとなった者の末路について語っていた。もちろん彼女もそのことは重々承知だった。それでも彼女は妹を救わなければならないと先へ進む。 85 :FF13:2011/06/25(土) 12 13 53.03 ID 1KiwSbp/0 ライトニング達とスノウ達が合流し、ついにセラを見つける。しかし、セラは「コクーンを守って」と言い残しクリスタルとなってしまった。 妹を失った悲しみと怒りでスノウに当たるライトニング。 聖府軍の総攻撃が始まる中、元に戻してもらおうとファルシに訴えるスノウ、しかし、物言わぬファルシにライトニングとサッズは武器を向ける。 (ファルシ=アニマ戦) ファルシを倒した瞬間、光がライトニング達を包む。奇妙な烙印を刻まれた彼女たちは、ラグナロクと呼ばれる魔獣がコクーンを破壊する光景を幻視する。 86 :FF13:2011/06/25(土) 12 21 17.44 ID 1KiwSbp/0 第3章 ビルジ湖 ライトニング達が意識を取り戻したのはハングドエッジ直下のビルジ湖だった。ファルシの影響で湖水がクリスタルに変化していたが、何とか一命は取り留めた5人。 しかし、全員がのろわれたルシとなったことや、コクーンを攻撃する魔獣ラグナロクを見たことに動揺や絶望を隠せなかった。 だが、スノウだけは前向きだった。セラの言うとおりコクーンを守ることがルシとしての使命だと信じ前へと進む。 まだまだ聖府軍の追撃が来ている以上立ち止まることができず、他の面々も進んでいく。 道中でセラのクリスタルを発見した一行、逃げなければいけないと見捨てるライトニングに背き、セラを守ろうとするスノウ。その決意を見てライトニングはスノウをセラの元に置いていくことにした。 しかし、ホープは悔やんでいた。何度もチャンスがあったのに母について責めることができなかったことを。 87 :FF13:2011/06/25(土) 12 30 50.42 ID 1KiwSbp/0 聖府軍を振り切り、遺跡で発見した飛空艇に乗り脱出した4人、一方、セラを助け出すため奮闘していたスノウ。彼の元にPSICOMの手が迫る。覚悟を決めた時、彼の紋章から召喚獣シヴァが現れた。シヴァは兵士をけちらし、スノウにも襲いかかってきた。 (召喚獣シヴァ戦) シヴァを倒したスノウだが、謎の聖府軍部隊に捕えられる。その部隊にかかわる謎の女、その女の体にもスノウと同じ「ルシの紋章」が刻まれていた。 一方、飛空艇で逃亡する4人も聖府軍の追撃を振り切れず飛空艇は墜落、4人はヴァイルピークスへと投げ出された。 88 :FF13:2011/06/25(土) 12 44 33.81 ID 1KiwSbp/0 第4章 ヴァイルピークス 飛空艇が墜落した先はコクーン建設時の廃材が集められたヴァイルピークス。 追手が来ると逃げるライトニング・ホープ。自分の状況に打ちひしがれそうになるサッズとはげますヴァニラ。二手に分かれて先へと進む。 ライト・ホープ組は道中でなぜパージされたかを話していた。ライトはセラが聖府によって運び去られる前に助け出さなければならないと感じ、自らパージ行き列車に乗り込んだのだ。 2チームが合流し、再びなぜパージされたかをホープが話す。彼は別のところに住んでいたが、運悪く対象日に観光に来ておりそのまま連行、母は失い、自分はルシになってしまった。 そしてその元凶であるスノウを激しく憎んでいた。そんなホープをサッズは父親の目で慰めた。 ライトは進みながらある決意を決めた。姉妹の運命を狂わせた敵=聖府に乗り込み、聖府を統括するファルシ=エデンを討つことを。セラの願いにも反し、スノウとも対立するかもしれないこの行為だが、やるしかないと。 サッズ・ヴァニラは反対するが、ホープは賛成する。彼も戦いを通して強くなり、スノウを倒したいという狙いがあった。 89 :FF13:2011/06/25(土) 12 57 30.29 ID 1KiwSbp/0 サッズ・ヴァニラ組と分かれ先を急ぐライト・ホープ組、しかし、強大すぎる聖府相手に足手まといはいらないとホープの甘えを罵り見捨てようとする。 その瞬間彼女の烙印からオーディンが登場しホープを始末しようとする。とっさにホープを守ったライトはオーディンとの試練に挑む。 (召喚獣オーディン戦) 一方、サッズは相変わらず現状を嘆いていた。ルシは死ぬべきなのかと発言し、あわててヴァニラを心配するが、そんな発言をお構いなしにヴァニラは打ちひしがれそうなサッズを励ましていた。 そしてビルジ湖で拘束されたスノウは広域即応旅団…通称 騎兵隊に拘束されていた。指揮官のレインズはスノウに聖府の思惑を話した。聖府はルシを公開処刑しコクーン社会の不安を消そうとしているのだと。 騎兵隊も聖府の手先なのか?しかし、そばにはルシの烙印がある謎の女性がいる…真意をつかめぬままスノウはセラがルシと知った瞬間を思い出す。 90 :FF13:2011/06/25(土) 13 06 07.24 ID 1KiwSbp/0 第5章 ガプラ樹林 ライト組は聖府首都エデンへの近道であるガプラ樹林に乗り込んだ。一時はホープを捨てようとしたライトだが、オーディンの出現をきっかけにホープの分まで戦おうとしていた。 だが、強くなりたいと思うホープは自ら前衛を志願した。 彼は強くなりたかった。厳しい戦いを経験して強くなりたい。弱さを見せたらライトに捨てられるかもしれない。恐れを隠し通し気丈に振る舞うホープに対し、ライトはお守りとしてひと振りのナイフを託した。 道中、不意にホープが質問する。スノウ達が所属するノラの意味は何かと。ノラは野良猫という意味であり、スノウ達が望む何にも縛られない生き方…言い方を変えれば無責任な生き方のあらわれだと。話を聞いてホープの苛立ちはさらに高まる。 91 :FF13:2011/06/25(土) 13 38 02.70 ID 1KiwSbp/0 ホープのスノウの因縁をライトは初めて聞いた。自分が託したナイフがいつか凶器に変わるのか。そんな考えをめぐらすライトに苦い記憶がよみがえってくる。 ライトの誕生日にセラはルシになったと告白した。だが、ライトは聞く耳を持たず突き放してしまった。それが真実だと知ったときはもはや何もかもが手遅れだった。ホープが見つめるナイフ、そのナイフはセラがライトの誕生日にプレゼントしたものだった。 ライトは兵士の死体に手を差し伸べようとするホープに「同情するな」と怒り、目標を定めそのためにすべてをかけろと諭す。その言葉がホープに「ノラ作戦」を決意させた。それは母の敵を討つためスノウへの復讐作戦だった。 ライトは後悔した、ホープを守るために諭したのに逆に危険な戦いへ駆り立ててしまった事を。そして今のホープはスノウへの憎しみを糧として進んでいることを。かける言葉も見つからなかったライトはホープの自宅であるパルムポルムに寄ることを決める。 一方スノウはレインズ率いる騎兵隊に協力し、下界のルシの身柄確保に手を貸すことを決めた。コクーンを守ると言っていた彼の真意とは…そしてヴァイルピークスを抜けたサッズ組は緑豊かなサンレス水郷へと進む。 92 :FF13:2011/06/25(土) 14 00 12.22 ID 1KiwSbp/0 第6章 サンレス水郷 ライト組を心配しつつも現実逃避するため逃げ続けるサッズ組。目指すは歓楽都市ノーチラス、木漏れ日を浴びながら進む2人。ふと投げかけたヴァニラの質問にサッズは自分の息子・ドッジを思い出す。 親子で社会科見学にエヴリーデ渓谷に行った時、下界のルシとみられる侵入者が施設を襲撃、その際偶然居合わせたドッジがファルシによってルシにされ、今は聖府に保護されている。 パージやサッズ達がルシとなった原因となる下界のファルシもドッジが見つけたらしい。サッズはドッジの使命が「ファルシの破壊」と読みパージ列車に乗った。 しかし、未だドッジの使命は明らかになっていない。もしかしたら「ルシである父親の殺害」が使命なのかもしれない。そんな不安を抱えるサッズ。 ドッジによって下界のファルシが発見され、その結果パージが起こり、ホープの母が死に、セラがクリスタルと化し、サッズ達はルシとなった。 全てはエヴリーデの事件が無ければ起こらなかったのではないか。残酷な現実から目を背けつつ2人はノーチラス行きの船に乗る。 93 :FF13:2011/06/25(土) 14 06 13.71 ID 1KiwSbp/0 第7章 パルムポルム 既にPSICOMの手はパルムポルムまで及んでいた。指揮官のロッシュが地元の警備隊をも巻き込み、確実にルシを捉える気迫を見せていた。そんな中潜入に成功したライト組。 ライトはホープが戦いにのめりこむ姿に危うさをおぼえ、ホープはシ骸になる前に絶対にスノウを討とうと意気込んでいた。 地下道を通り進むライト組だがついに包囲されてしまう。するといきなりバイク(シヴァが変形したやつ)に乗ってスノウと謎の女性…ファングが登場、兵士をあっという間に蹴散らしていく。 スノウにホープを預けたライトはホープが逃げる隙を作ろうとファングとともに時間稼ぎに挑む。一方、ホープは目の前に現れた敵に憎しみが最高潮へと達していた。無線でのライトの制止もむなしく、「ノラ作戦」を実行すると伝えて無線を切ってしまう。 ライト・ファング組が進む中、ファングは過去の出来事を話し始める。自分はコクーンの外、グラン=パルスで生まれたこと、そのグラン=パルスでクリスタルとなり復活、気づいたらコクーン内部にいたこと、そしてヴァニラもグラン=パルスからルシであることを。 94 :FF13:2011/06/25(土) 14 12 34.16 ID 1KiwSbp/0 スノウは聖府軍がルシ討伐のためなら民間人の一人や二人を犠牲にしても構わないということを見抜いていた。自分が民衆からどれだけ憎まれようとも民間人の被害を防ぐため自らおとりとなる。 しかし、その行動がホープには理解できなかった。ようやくめぐってきた敵討ちのチャンスにホープは迷わなかった。ついにホープはスノウを討とうとする。 その瞬間、ホープは砲撃を喰らい吹き飛ばされるがスノウ体を張ってかばう。スノウは忘れていなかった。パージの渦中で亡くなった母親の最後の願いを。 一方ライトはファングの告白を聞いていた。記憶を失っていたファングとヴァニラは手掛かりを求めエヴリーデに侵入したこと、その理由はヴァニラをシ骸にさせないこと、新たなルシを防ぐことだった。 記憶を失った自分たちの代わりにセラがルシになったのだとファングは考えている。 ファングはセラの仇に等しい、そう考えるライトだったが同時にクリスタルからの復活も知る。セラが復活する可能性は0ではないということだ。 ファングの希望はヴァニラと再開し使命を果たして故郷に帰ることだった。一方のライトはこれまで何も目的も希望もなく進んでいた。 しかし、この話でようやく希望を得ることができた。クリスタルとなっているセラが復活することを夢みて、セラとの再会という希望を持って生きればいいと。 そう思った瞬間、遠方で爆撃の音が発生した。 95 :FF13:2011/06/25(土) 14 15 58.66 ID 1KiwSbp/0 ホープはスノウがかばった甲斐あり一命を取り留めた。ボロボロの体でホープを背負い歩くスノウは歩きながら自分の自責や苦悩を語る。今の背中なら無防備だがホープは刺せなかった。スノウを殺しても母は生き返らないはわかっていた。 それでも復讐したかったのは生きる支えが欲しかったからだ。憎いスノウがいたからこそここまでの戦いを乗り越えられた。自分はある意味でスノウに守られていたのだと。そう悟ったホープは合流したライトにナイフを返し、「ノラ作戦」を終了する。 何とかホープの家にたどり着いた一向は傷ついたスノウの手当てを、ホープは父バルトロメイにこれまで起こったこと…パージ、母の死、自分のルシ化…を話した。そして自分が聖府を倒すためにこれからも旅を続けると決めるが父は激しく反対した。 聖府を倒せばさらに混乱し暴動が生じる。そしてそんな危険なことを自分の息子にさせるわけにはいかないからだ。 そんな言葉をホープは内心驚いていた。家庭を顧みず、旅行にも行かなかった父がこれほどまでに自分を心配してくれていたからだ。 一方の父もひ弱だった自分の息子がこんなにも芯の強い子に育っていたことに驚いていた。息子の説得とライト達を見て、ホープを戦いに行かすことを決める。 96 :FF13:2011/06/25(土) 14 18 33.89 ID 1KiwSbp/0 しかし、PSICOMの魔の手はエストハイム邸にまで及んでいた。突如襲撃した兵士を蹴散らしたライト達はロッシュ達から現実を突きつけられる。 パージやルシ抹殺は聖府やファルシの方針ではない。数千万のコクーン市民の総意であるからだと。それが本当ならばライト達の敵はコクーン全土の市民が持つ感情であることになる。 しかし、復讐を乗り越えたホープは新たな目的を求め挑むことを決意する。たとえそれが数千万の憎悪でも、ファルシの思惑だとしても。 (飛行戦車グライフ戦) 飛行戦車が落とされ兵士たちの一斉射撃が行われようとした瞬間、いきなりせん光が走り何者かが兵士たちを襲撃。ロッシュ達は命からがら退散する。そして光の中から現れたのは騎兵隊の隊長・レインズだった。 97 :FF13:2011/06/25(土) 14 22 48.65 ID 1KiwSbp/0 今のところはここまでです。8章以降は今全速力で書いています。 366 :FF13:2011/12/21(水) 17 01 19.93 ID qiywEDqb0 340 最初の筆者ではないが、わたしが引き継ぎましょう。 年が変わるまでにはすべてアップする予定なり。 ということで、FF13の続きを予約します 370 :FF13:2011/12/22(木) 16 29 17.51 ID ldweGPrH0 出来上がった分を投下します。 その前に訂正。 〔訂正〕 第7章最後で、 そして光の中から現れたのは騎兵隊の隊長・レインズだった。 とありますが、実際は そして光の中から現れたのはレインズの部下・リグディ大尉だった。 です。 登場人物 リグディ大尉……聖府打倒を目指すレインズに共鳴した軍人で、レインズの右腕。 371 :FF13:2011/12/22(木) 16 31 44.27 ID ldweGPrH0 第8章 歓楽都市ノーチラス 何事もなくノーチラスにたどり着いたサッズはほっとしたが、ヴァニラの顔はさえない。 自分が引き起こした事件でルシにされた少年がサッズの愛息ドッジだと気づき、 彼女はどうやって打ち明けるか悩んでいた。 大型スクリーンに「パルムポルムのルシは人質を取って逃走中」とのニュースが流れた。 ニュースを知った一般客の反応や、パルスのルシを倒すアトラクションを見て、 二人は「自分たちに安息はない」現実を思い知らされる。 元気がないヴァニラに、サッズは「ふれあい広場」に行こうと誘った。 逃走に疲れた彼は、ヴァニラと別れてSPICOMに投降する意思を固めたていた。 捕まれば殺されるだろうが、嘆願すれば息子と合わせてくれるかもしれない。 そのためにドッジへの土産話を作ろうという、彼の心づもりだった。 ヴァニラも、「ふれあい広場」を楽しんだ後で告白しようと決意していた。 ひとしきり楽しんだ後、サッズは話を切り出した。 サッズを死なせたくないヴァニラは、なんとか引き留めようと後先考えずに言い放った。 「わたし、知ってる! エヴリーデの事故を引き起こした犯人を!」 「なんだって! 教えてくれ!」 案の定、サッズは食らいついてきたが、 ヴァニラは自分だと言い出せずにおろおろするばかりだった。 (続く) 372 :FF13:2011/12/22(木) 16 32 26.09 ID ldweGPrH0 クェ ー ー ー ー。 サッズがヴァニラに詰め寄っていたとき、数頭のチョコボが突っ込んできた。 あわてて身を翻す二人。さっきいたところめがけて、銃弾が撃ち込まれた。 自分たちは泳がされていたと察したサッズは、ヴァニラだけでも逃がそうと ノーチラスからの逃走をはかる。 追っ手を振り切って出口にたどり着いたとき、小さな人影が二人を迎えた。 「父ちゃん、みぃーっけ。」ドッジだった。 無邪気に父親に抱き着いた瞬間、ドッジはクリスタルと化した。 彼の使命は、「パルスのルシを捕えること」だったのだ。 愕然とする二人を、ナバート中佐率いるSPICOMの一団が包囲した。 中佐は、サッズにドッジをルシにしたのはヴァニラだと暴露した。 居たたまれずに走り去るヴァニラと、それを追うサッズ。 それを見て、ルシ同士の戦闘データが得られるとほくそ笑む中佐。 サッズはヴァニラと対峙するが、引き金は引けなかった。 怒りのまま彼女を殺しても、息子は帰ってこないのだ。 サッズが絶望に打ちひしがれたとき、彼の烙印が熱を帯び、 召喚獣ブリュンヒルデがあらわれてサッズを殺そうする。 その両者の間に割って入ったのは、ヴァニラだった。 サッズも、ヴァニラを守ろうとブリュンヒルデに立ち向かっていく。(サッズの召喚戦) ブリュンヒルデを倒した後、ヴァニラへの復讐心をなくしたサッズは、 ヴァニラともどもSPICOMに拘束された。 (第8章終わり) 373 :FF13:2011/12/22(木) 16 33 54.33 ID ldweGPrH0 第9章 聖府親衛艦隊旗艦パラメキア 聖府は、パラメキアで首都エデンへのルシを移送することを大々的に喧伝していた。 聖府代表のダイスリーも、陣頭指揮のために同乗しているという。 騎兵隊のレインズらは、このニュースは逃げているルシを誘い出す罠だと察知した。 それでも、ライトニング、ファング、スノウ、ホープの四人は救出のため潜入を決意する。 ダイスリーを捕えて聖府の情報操作を暴けば、大衆がパルスのルシに抱いている憎悪は 和らぐかもしれないという希望もあった。 騎兵隊の支援のもと、四人はパラメキアにひそかに乗り込んだつもりだったが、 すぐに発見されてしまう。それでも怯むことなく先へと進む。 その頃、サッズはヴァニラの告白に耳を傾けていた。 ヴァニラが最近クリスタルの眠りから覚めたことは、サッズにかすかな希望を与えた。 ドッジもまたクリスタルから蘇るかもしれない、と。二人は、兵士の隙をついて脱走する。 ルシの襲撃とルシの脱走で、艦内は混乱の様相を呈してきた。 さらに動力機関が停止し、艦が墜落し始める。 陣頭指揮を執るナバート中佐は、立て続けに起こる事態に動揺を隠しきれない。 ただ、ダイスリー代表だけは平然と事態を静観していた。 ルシたちは、積み重なる幸運のおかげで無事合流でき、勢いに乗って聖府代表の前まで肉薄した。 代表を逃そうと、中佐はルシたちの前に立ちはだかった。 彼女を虫けらのように、ダイスリーは周囲のオペレータとともに魔法で薙ぎ払う。 ファルシ=バルトアンデルス。それがダイスリーの正体だった。 バルトアンデルスは、ライトニングたちの使命は魔獣ラグナロクとなりコクーンを破壊することだと言った。 そして、セラの使命とは、ルシに相応しい者をファルシ=アニマに導くことだったと話し、 4人が来たからクリスタルになったと説いた。 当然、6人は刃向うがとどめを刺せなかった。 バルトアンデルスは、墜落しつつある旗艦から逃げるようにと飛空艇を見せつけて退場する。 脱出後、ルシたちはロッシュから猛攻を受けるが、何者かの介入によって無事に切り抜け、 そのまま首都深部にある異跡へと運ばれていった。 377 :FF13:2011/12/23(金) 13 15 10.60 ID eTX+5ZWI0 第10章 首都の異跡フィフス・アーク ルシたちを乗せた飛空艇は、首都に隠された異跡に着陸した。 彼らは、バルトアンデルスの話に困惑していた。なかでもスノウの落ち込みはひどかった。 恋人の願い「コクーンを守って」は、いったいなんだったのか? 異跡を探索するうち、ヴァニラとファングは故郷の伝説「アーク」を思い出した。 「アーク」とは、外敵の侵攻に備えて作られた兵器が眠る軍事施設であり、 ルシの力を高める場所だと言い伝えられていた。 彼女たちの話を裏付けるように、ルシの烙印に反応して異跡のモンスターたちが動き出した。 バルトアンデルスがコクーン滅亡を願っているのは確かだ。だが、その真意はまったく分からない。 出口を探す途中で、騎兵隊のレインズ准将とであった。 訝しむライトニングたちに、レインズ准将は自分が聖府のルシであることを打ち明け、 バルトアンデルスの真意を語りだした。 かつて神は、この惑星に降り立ちファルシと人間を創造し、そして姿を消した。 神に取り残された世界は、荒廃する一方になった。 ファルシは、世界を救うために数千万の人命を供犠にして神を呼び戻そうと考えた。 コクーンは、その供犠となる人間を養うために作られたものであった。 ただ、コクーンのファルシは自己破壊を禁じられていたことが計画の障害となった。 自殺できないファルシは、パルスのルシを使って破壊させることにした。 ライトニング達のまわりで起こった幸運や奇跡、レインズの庇護は、すべてバルトアンデルスの差し金だった。 レインズは、「人によるコクーン統治」を目指していたときにバルトアンデルスに捕えられルシにされた。 彼は、ファルシの命令で動いていたが、運命に抗おうとする姿勢に感化された。 そしていまコクーンを守るためにライトニング達を倒そうと、レインズは自分の意志で戦いを挑んできた。 戦いの勝敗はライトニング達の勝利で終わり、敗れたレインズはクリスタルとなった。 ルシの使命よりも自己の意志を貫いたレインズを見て、スノウは気づく。 ルシ自身の決意とルシの使命は別物だ、と。 スノウは、コクーンを破壊する使命よりもセラの願いに従うことを宣言した。 それでシ骸なるならなったで構わない。 スノウの決意表明に、ファングが強く反発した。仲間がシ骸になるのが耐えきれないファングは、 仲間と敵対してまで使命を果たすと言い切る。 シ骸か使命か。ファングの緊張が最高潮に達したとき、ファングの刻印が輝いて召喚獣バハムートが現れた。 バハムートが全員を狙っていると知り、ファングはバハムートと対峙する。(ファングの召喚獣戦) バハムートを退けると、グラン=パルスへの道が開けた。 コクーンでは見つからなかった打開策が、グラン=パルスなら見つかるかもしれない。 バハムート戦を経て気持ちを持ち直したルシたちは、グラン=パルスへと飛び出した。 378 :FF13:2011/12/23(金) 13 16 31.66 ID eTX+5ZWI0 第11章 異境大陸グラン=パルス 希望を胸にグラン=パルスに降り立ったが、人影はまったくなく手掛かりが見つからなかった。 徐々に焦りが見え始めたとき、ホープが倒れた。それは、ホープがシ骸に近づいたことを示していた。 仲間内の殺し合いを避けるために、ホープは一行から離れようとした。 そのとき、ホープの烙印が輝いて召喚獣アレキサンダーが現れた。(ホープの召喚獣戦) アレキサンダーを撃退したホープは、行動を共にすることを決意する。 一行は、ヴァニラとファングの故郷・ヲルバ郷に向かうことになった。 故郷へ向かう道中、ヴァニラはファングが自分の嘘を察知したと知り、ひどく動揺した。 ヴァニラはファングを慮って真実を隠していた。そのせいで次々と悲劇が起こった。 つらい現実を拒むヴァニラの前に召喚獣ヘカトンケイルが現れた。(ヴァニラの召喚獣戦) ヘカトンケイルを退けたヴァニラは、どんなにつらくとも前に進むことを心に決めた。 花と緑に包まれたはずのヲルバ郷は、クリスタルの砂漠に覆われた廃墟と化していた。 それでも、手掛かりを探して郷を探索する一行に、バルトアンデルスが再び姿を現す。 いっこうに使命を果たさないルシたちにしびれを切らした彼は、策を講じた。 レインズを蘇らせて聖府代表に据え、騎兵隊の怒りを誘う。 さらに、騎兵隊に「オーファンが黒幕だ」と吹き込んでオーファン破壊を促した。 オーファンが破壊されれば、コクーンそのものが滅びることを伏せて。 自身の方策をルシたちに告げたバルトアンデルスは、 コクーンの救いなき滅亡を防ぐのはお前たちだけだと言い残し、飛空艇を置いてコクーンへ去って行った。 とにかく動かなければ道は開けない。罠としりつつも飛空艇に乗り込み、ルシたちはコクーンに帰還した。 第12章 首都エデン ルシたちがコクーンに到着した直後、首都全域に魔物が出現し市街地は戦場と化した。 同刻、騎兵隊のリグディ大尉も、聖府代表となったレインズに銃口を向けた。 自分がルシであることを告白したレインズは、リグディによる銃殺を受け入れて絶命した。 リグディは、やり場のない憤りを胸にオーファンがいる聖府中枢へと仲間とともに向かっていく。 騎兵隊を止めるべく先を急ぐルシたちのまえに、ロッシュ中佐が立ちはだかる。 「ルシはファルシの手先であり、人間の敵だ」「ファルシなくして安寧はない」 その信念でルシに挑んだロッシュだが、戦いの果てにわかったのは、 ルシたちも自分と同じ思いで動いているということだけだった。 戦いに敗れた彼は、襲い掛かる魔物に軍人の意地を見せて散って行った。 第13章 オーファンズ・クレイドル 騎兵隊のあとを追って中枢部に入ったルシが見たものは、シ骸と化した騎兵隊の兵士たちだった。 怒りで我を忘れたルシが魔獣ラグナロクとなってコクーンを破壊するようにと、配置されたものだった。 ルシたちは、怒りを抑え滅亡を画策するバルトアンデルスを求めて乗り込んでいく。 397 :FF13:2011/12/26(月) 10 53 01.79 ID 1bERmnox0 (第13章の続き) バルトアンデルスは、6人の目前でドッジとセラのクリスタルを砕いて見せた。 一瞬スノウが我を忘れるが、周りに止められて冷静さを取り戻す。 真の救いを望むならコクーンを壊して神を導けというバルトアンデスに対して、 ライトニングたちはコクーンを守ると言い切り、戦いを挑む。(バルトアンデス戦) 「目覚めよ」バルトアンデスが呻きながら倒れていく。 すべてが終わったとほっとするが、新たなファルシ、ファルシ=オーファンが現れた。 人を増やすために繭を維持する役目を担った。 その役目のために、繭を自力で壊すことはできない。 自分自身に課せられた宿命を呪いながら、 ファルシ=オーファンは襲いかかってきた。(ファルシ=オーファン1戦目) 頃合を見計らって、オーファンは一行を薙ぎ払った。 そこから、オーファンはヴァニラを拾い上げて拷問し、ラグナロクになるように強要する。 ファングは、みんなの制止をふりきってラグナロク召喚を試みるが失敗。 ファングとヴァニラを除く4人がシ骸となり、ファングを殴りつける。 ファングはヴァニラに逃げ出せと呼びかけるが、ヴァニラは踏みとどまって戦うことを宣言する。 その時、シ骸になった4人が元に戻って復活する。 同時に、オーファンは苦しみながら崩れて新たな姿を取った。 ライトニングは、オーファンに啖呵を切った。 「死んで楽にたいなら、自分だけで行け。わたし達は残って生きていく、それが人間たちの使命だ!」 オーファンは唸りを上げて向かってきた。(ファルシ=オーファン2戦目) 398 :FF13:2011/12/26(月) 10 53 33.35 ID 1bERmnox0 FF13 エンディング ライトニング達はオーファンを退けた。根幹を担うオーファンを失ったコクーンは、崩壊し落ちはじめる。 意を決したファングとヴァニラは4人から離れ、2人で魔獣ラグナロクを召喚した。 ラグナロクは、四人が見たビジョンの通りコクーンを破壊し、コクーンの残骸はパルスへと滴り落ちる。 残骸がパルスに達したとき、滴り落ちる流れはクリスタルと化しコクーンそのものを包み込む。 パルスの大地に特大のクリスタルの柱が突き刺さり、その先端にコクーンが乗った状態で落下は止まった。 パルスの大地でクリスタルとなっていた残る4人は、ヴァニラの呼びかけとともに元に戻った。 しかも、ルシの烙印はきれいに消えていた。呆然と見上げる4人に、大小の人影が近づいてきた。 壊されたはずのドッジとサラだった。再会を喜ぶ3人の横で、クリスタルとなった二人を偲ぶホープ。 悲喜こもごもの群像劇は、スノウとセラの結婚話を通して未来への希望を示して、ジ・エンド。 〔個人的な付記〕 ★騎兵隊のその後 全員がシ骸になったわけではなく、リグディ大尉を含む一部は無事生き延びたらしい。 ★終盤に起こった奇跡の“大盤振る舞い”について 正式な続編FF13-2の公式HPにて、リグディ大尉は4人のルシが人間に戻ったことについて、 「ファルシ以上の存在が介入したのでないか」と自分の心情を吐露している。 以上、FF13の投下は終わります。質問については、わかる範囲でお答えします。 ただ、FF13-2は未プレイなので続編がらみの話は公式HP以上の情報はもっていません。
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蝶、あるいは夢 研究所に忍び込んだ侵入者ことシン達は息を潜めて通路の右と左で警備兵を凝視していた。口に手を当てたハイネが大きく手を振って招きよせる。合図を受けてダダダと駆け出すラクスとシン。 研究所内に鳴り響く警報に舌打ちして、走り去る警備兵を睨む。 「これが連邦ね」 「アレックスとミーアさんをお待ちになった方がよろしいのでは?」 ラクスの提案にシンは足を止める。 「じゃあラクス、いつまで待っていればいい?」 「奴らの時間稼ぎには、俺達が楽にこの研究所に侵入できるように、ってのもあるんだぜ」 ただあの森を抜ける為だけではない。 森の中に警備兵や連邦の兵士をおびき出しておけば、それだけこの研究所が手薄になるという算段である。 「そうだったんだ」 「だから俺達は時間を無駄にできないわけ。OK?」 連邦の警備兵は皆、肩から銃を提げ、帝国とは違う鎧で身体を覆っている。刀傷に弱く、銃撃に強いタイプのものだ。顔をすっぽり覆っている兵士は一見帝国兵のようにも見えるが、やはり見慣れないせいか奇妙に映る。 「こっちは銃が主体だからな、暗闇でも遠距離で狙ってくるぞ。気をつけろ」 「サポートはわたくしにお任せ下さいませ」 ラクスが剣を腰の鞘にしまった。 「・・・ラクス?」 「これなら、わたくしも皆様のお役に立ちますわ」 そういって、両手に集めたシードで防御魔法をシン達に施す。 かつて、守られるだけでは駄目だと剣を取ったラクスが、剣を離す。 「君がそう望むのなら、僕達に止める権利はないよ」 キラが心なし顔を歪めているが、シンには訳が分からない。 「では、参りましょう」 彼女の心境の変化についていけなくて、ジッと見つめるばかりのシンもハイネに背中を叩かれてハタと気持ちを切り替えた。 壁の案内板や警備兵の動きから推測して、シン達は研究所の奥へと進む。運悪く遭遇してしまった連邦軍の警備兵をなぎ倒して、警備の厳しい方へ、建物が厳重になる方へと進んだ。 一つ、機械仕掛けの扉を潜った先に、見知った姿が待っていた。 両側を玻璃で覆われた通路の向こう側に、小ぶりの銃を両手に構えたアウル。 その斜め前にスティングがいて、2人の後にステラが立っていた。 「ステラっ!!」 シンは叫ぶ。 声が届かない距離じゃない。 けれど、ステラは顔色一つ動かさずに、僅かに眉を潜めた。敵を見るそのものの視線で侵入者である、シン達をにらみ付けた。 「どーする? ここまで来ちゃったぜ?」 「どーするって・・・排除するに決まっているだろう」 銃口が火を噴いて、盛大な音を立てて両側の透明な玻璃が粉々に砕け散る。 通路の外には、低い振動を上げる怪しげな機械群が待ち構えている。 「ガラス狙ってんじゃねー!」 「だって、アイツやる気じゃん?!」 シン達の前で舞い落ちる玻璃の破片の中に動く人影があった。一瞬のうちに距離を詰められて、何かが頬を掠める。 つぅ。一筋流れるのは血。 鼻腔を擽る血の匂いに気がついたときには、ステラの一撃をキラが受け止めていた。 「下がってっ!」 なぎ払った先で、きれいに空中で一回転して着地するステラの背後から、スティングとアウルの連携攻撃。ハイネが魔法で防壁を張って何とか凌ぐが、後手に回った攻防では前に進めなかった。 「俺だ! ステラ、止めるんだっ」 シンにも同じように大振りのナイフを突き立てようとするステラに、シンは避けるのが精一杯だった。とても少女とは思えない身のこなしに、スピード。話をしながら避け切るにも限界がある。 ステラ。 ぽやんとしていて、見ていないと心配になるような女の子がナイフを振り回している。 「みんな、殺すっ!」 シンの記憶にあるステラと大きく違っているけれど、目の前のこの姿は現実で。 俺は知らない事ばっかりだ。 自然と彼女を目で追うが、アウルやスティングがそれを許すはずもなく、シンも身を守るために剣を振るう。 どうして。 アプリルで最初に知り合った少年達。 田舎者とからかわれてムキになって反論していた頃が、嘘みたいな今。 けれど、あの頃から比べれば確実に成長しているシンの太刀筋がアウルを傷つける。 しまった。という思いと、胸のすく思いが交じり合って、一度距離を置く彼らに叫ぶ。 「何で・・・もう止めろよっ!」 そこにはシンの暗い思惑があった 彼らより自分たちは強いのだ、何人もの警備兵を倒して、研究所の奥深くまで侵入することができてしまった。このまま戦えば彼らを傷つけることになる。アウルもスティングも既に重症を負っているのだ。 「黙れ!」 傷つけたくない。殺したくない。 なのに、向かって来るなら、剣を振り上げなくてはならない! 「畜生!!」 通路の向こうにステラ達が消える。 玻璃の破片を踏みしめて、血が落ちた通路を奥へと進んだ。 翳された腕から淡いグリーン色の光が零れ落ちる。その様子をじっと目を凝らして見ていたアウルが、口を半開きにしてステラを見た。 「お前、いつの間に・・・」 「帝国の白魔法って奴か」 苦にがしく呟くスティングが、すっかり傷が癒えた腕や足を見て零す。 いくら痛みに強くても、動くのに支障が出る程では戦えない。一旦奥へと引いて体制を立て直していたスティングはじめ、アウル、ステラ。ステラの魔法で再び動けるようになったスティングとアウルが銃にマガジンを装填する。 シードを集める魔法は基本的に素養が大きく関係する。 シンとステラでも習得のスピードが違うし、同じ魔法でも効果に違いがある。誰にでも使えるわけではないし、帝国軍においても魔導兵士は貴重な存在である。 まして、魔法が使える人材が極端に少ないコスモス連邦では魔法に頼らない機械が大きく発達した。アウルやスティングが持つ連射可能な銃がそうである。 「来るぜ」 3人が息を殺してタイミングを見計らった。 飛び出すアウルを援護するスティングと、後方に下がってチャンスを伺うステラが、左手にシードを集めている。 彼らの前に姿を現したのは、茶色の髪を振って大剣を片手で振り上げるキラだった。キラの紫の瞳がアウルに突き刺さる。 間一髪の所で剣を交わすが、2撃目の剣圧で壁に吹っ飛ぶアウル。スティングが突っ込んできたシンと剣と銃の腹で顔を付け合せる。何度も弾き合って、ぶつかり合った。 「スティング!」 「いい加減、落ちろよっ」 「もう、止めろよっ」 ハイネの重力魔法が3人に圧し掛かり、動きが極端に鈍くなった。それでも、ステラが懸命に治癒魔法を掛けようとする。 シンはそんな時のステラを見てられなくて、でも、この時ばかりはいつものステラと変わらないような気がして胸が痛い。 「こんな事なら、あの子に魔法を教えなきゃ良かったね。すぐ方が付いたのに」 キラがステラを睨みつけ、持ち上がる剣先がステラを狙う。 「アンタだって、ステラに助けてもらっただろ!」 「でも、今は敵だよ。彼女から狙う」 「キラ、シン。今は争っている場合じゃありませんわ」 同じように、治癒に徹しているラクスが剣を腰から抜かずにシン達3人に防御の魔法を掛けなおす。シードの赤い光が身体を包み終わったが最後、キラとハイネがステラ達に踊りかかった。 シンもワンテンポ遅れて踏み出す。 目の前にステラがいた。 どうして、こんな。 気がついた時には、キラの剣がステラに振り下ろされていた。 「油断するな。死にたいのかっ!」 「うあっ。あっ。かはっ」 「ステラ―――っ!?」 叫んだのはアウルもシンも同じ。躍起になってスティング銃を乱射するが、シン達に届く前に重い空気の前に落ちる。 肩を傷つけられたステラが肩を押さえて膝を突く。荒い息をしながらシードを集めようとするが上手く行かずに、キラをシンを睨みあげる。その瞳はかつて無い程に怒りに満ちていたけれど、目の前でドクドクと流れる血の前にしてシンは全ての音が消えた。 ステラ。今、俺が助けるから。 シンは集中してシードを集める。空気に混じるシードの光を感じて、目を開けた時。 目の前に居たのは、半身を真っ赤に染めたステラ。 バイオレットの瞳が恐れと怒りに満ちていた。 シンの腕は固まったように動かなかった。彼女のナイフが光るのを見て、身の危険を感じていても、目の前の少女はシンの中では、守らなければならない少女には違いなくて、ゆっくりと時間が流れる。 ナイフの上を流れる光の粒まで見えるほどに、彼女の奇声も聞こえなくて。 何故だか兄達に謝っていて。 自然と微笑が零れた。 視界を覆う背中がハイネのものだと分かったのは、ガクンと揺れてから。ラクスの魔法とキラの魔法が目の前に降り注ぐが、崩れていくハイネに手を伸ばすこともできなかった。 「駄目・・・だろ? ・・・ステラ・・・」 ハイネの声が足元で聞こえる。 何が起こったのか、痛いほど分かった。 指先が震えて、死を感じる。 王宮で出合ってから、陽気でふざけていたハイネも腕は確かで、時にはアレックスを困らせる程の空賊ぶりだった。血の気を無くした顔、僅かに開いた唇の端から血の糸を引いている。あんなに眩しいと思ったオレンジ色の髪はこんなにくすんだ色だっただろうか。 「嘘だろ・・・ハイネ。冗談だろ・・・」 ステラが目を大きく開けてシンを見ていた。 「―――シン」 一筋、涙が零れ落ちる。 それでも、ステラの背後から動きの止まったシンめがけて、アウルとスティングの放った銃弾が迫っていた。 !? 横から抱き込まれるようにして宙を飛んだ。 シンの窮地を救ったのはアレックスだった。ミーアがアウルを一撃で沈めて、ハイネの傍らに座り込んで容態を調べている。 「ミーア!」 「分かってるわっ」 ハイネの周りに魔法防壁を張って蘇生の魔法が掛けられるが、ミーアが首を振った。 「遅いよ、君っ」 キラが応戦しながら文句を言うが、アレックスもキラも通路の奥を見ていた。スティングとアウルがステラを引きずって下がる。通路には彼女が流した血の跡が残される。 「そんな事を言っている場合か? 新手だ」 金髪に仮面をつけた男が姿を現した。 火を噴く重火器に通路が一瞬炎の海になるが、シンの目の前で防御魔法に守られたキラが突進していた。 「おいっ」 炎を切り裂いて、ネオの銃を真っ二つにするキラ。 どこか飄々としていた彼らしくない戦い方だった。 「何かあったのか?」 「わかんないさ! アイツはあんなだし、ハイネがっ!!」 たった一突きでも、命を奪うには十分で。 見上げるミーアの瞳が潤んでいる。言わんとしている事が分かって、アレックスもそれ以上は彼女に問わなかった。倒れて動かないハイネの周りでシードの光がわだかまっている。命を失った身体には魔法が作用しない。 キラが容赦なくネオやスティング達を攻め立て、彼らが後退し始める。 シンは一瞬、光が消え失せたキラの瞳が垣間見えた。 壁にも床にも縦横無尽に銃撃の痕が残り、キラの剣圧の軌跡が穿かれる。シンはその攻撃から身を守るのに精一杯で、ミーアとラクスがハイネを取り囲んで涙しているのを見た。 「俺がもっとしっかりしていたら」 「お前のせいじゃない」 彼らの武器が全てずたずたにされて、アレックスに肩を掴まれた時、みしみしと足元から嫌な音が響いた。床のパネルが浮き上がり、シン達は床の抜けた通路の下に落下した。より暗く、より冷たい空間に轟音と悲鳴が響き渡り、感覚を取り戻したのは落下物があらかた足元に落ちた後だった。 「痛って・・・」 ひんやりとした空気に、全身がぞくっとなるのを感じる。 全体を見渡せない不気味で広大な空間の果ては暗闇だった。 「大丈夫か?」 アレックスの声が、小さく木霊してその場所の大きさを示す。 「なんとか」 「当たり前でしょ」 シンの声もキラの声も反響して、ラクスやミーアの返事もどこで声があったのか分からない。暗闇では声だけが頼りだが、手を伸ばして皆の居場所を探る。 !? 手首を掴まれて心臓が飛び出るくらい驚いたが、目がが暗闇に慣れてくると完全な闇ではないことが分かって相手が誰なのか何となく分かった。所どころ小さな明かりが等間隔に並んでいる所を見ると、広大な空間でも人の手によるものだと分かる。天井を見上げれば落ちてきた所から光が一筋差し込んでいた。 「そんなに驚くなよ。こっちがびっくりするだろ・・・」 「んなこと言っても」 普通、驚くだろ。 シンは不貞腐れて、残りの仲間を探す。キラがミーアとラクスのそばに居て同じように周囲を探っていた。 「あいつらは・・・」 どこに居るのだろう。怪我をしたネオやステラは無事なのだろうか。 落ちてきた場所からここまで相当な距離があった。 「敵の心配より、自分達の心配をしなよ」 ラクス達と合流するが。 「様子が変だ・・・ミーア?」 「―――番人だわ」 言うが早いか、足元に巨大な紋様が浮かび上がった。 青く浮かび上がる紋様は幾つも円を描くように床いっぱいに広がっていて、微かな振動を伝えている。 「でも、どこに?」 王墓で番人に遭遇した時は、目に見える形で巨大な像が安置してあった。だが、この場所にはそれらしきものがない。緊張して剣の柄に手をかけるが、対象が見つからないではどうすることもできない。額からつぅっと汗が流れる。 「黙って」 目を閉じるミーアが、不意に顔を上げて斜め前方を見た。シンもアレックスも同じようにその場所に視線をやる。何もないじゃないか、そう思ったのもつかの間、足元の紋様がその場所に集まり、幾重にも連なった円が回転を始めた。 浮き上がる円の古代文字をラクスが読み解いていく。 魔人・フリーダム。 光の模様の中に姿を現した魔人は雄雄しい青い体躯をしていた。額から生える4本の角、背中に生える岩の塊が大きく動いて四方八方に飛び散った。床にめり込んだ轟音が収まると、黄色の瞳をゆっくりと見下ろす。 「魔法防御だ! 早くっ」 「シン、動かないで」 アレックスが叫びながらシードを集める。 床にそびえる魔人の一部が青い光を放って、空間を切り裂いた。 「なんだよ、こいつっ」 自らも攻撃しながら、周りを取り囲む岩からも攻撃が仕掛けられる。都合9体を相手にしているのと同じだった。周りの岩を狙えば、残りの8体から一斉攻撃を喰らう。いつまでも魔法防御が持つこともなく、絶え間なく続く攻撃にいつまで耐えられるか分からない。一転窮地に陥った現状で、衝撃で足元が緩いで立っているのもやっとの状態のシンは見つけてしまった。 うずくまるステラを。 あんな所に! けれど自身を守るのに必死のシンにはステラに駆け寄ることもできない。魔人の攻撃は休むことなく続くのに。 「強化系の魔法だ! 行くんだろ、シン!?」 「あ」 アレックスがシンに反応速度を上げる魔法を掛ける。シンは急に体が軽くなった気がして、降り注ぐ岩からの青い光の攻撃がゆっくり落ちるのを見た。 同時にアレックスとキラにも同じ魔法が掛かって、魔人へと向かう。 「礼なんて言わないからね」 「そう言う事は、倒してから言えっ!」 キラの行く手を阻む岩塊をアレックスが粉砕して、魔人に剣を突き立てるが、弾かれてアレックスに激突した後、2人して絡み合って床に倒れこむ。剣を握り締めてキラが頭上の魔人を見上げる。 今、剣を当てた場所には本当に小さな傷しかついていない。 「くそっ、なんて硬いんだ・・・」 「早くどけよっ!」 キラの下敷きにされたアレックスが喚く。 キラが殊更ゆっくりと動いて、彼が起き上がれるようにした時、魔人の青い攻撃が2人が居た場所に突き刺さる。床で弾けて四方に飛ぶ、その一つが向かった先にラクスがいた。 「ラクスっ!?」 「・・・ミーアっ」 後からミーアが彼女を庇うように抱えて、シードが2人を包むが青い光の本流の中でどれだけ無事だったかは分からない。アレックスが駆けつけ、キラが剣を持ち上げて魔人へと走る。2人に白魔法を掛けるアレックスが振り向いた時、キラが放った剣の一投が魔人の腹部に突き刺ささった。 次々と流れ出す青い光がその場所全体を照らす。 そこで初めてシンは、その空間の真ん中に巨大な岩のドームがあることに気がついた。ドームの亀裂から漂うシードに目を瞠る。嫌な予感に ステラが身じろぎして顔を覗き込むとひくりと痙攣して、魔人へと視線を注いた。 王墓で見たときと同じことが起こっている。 一度放たれた青い光が今度は魔人めがけて収束し、次第に魔人は形を失っていく。最後に残るのは青いクリスタルで、キラが手を触れた途端、弾けて消えてしまう所まで同じだった。 「ああっ!」 途端に上がるミーアの声と岩のドームから噴出すシードの流れ。 慌ててアレックスが駆け寄って彼女を抱えるが、やがて弾かれたように飛ばされていた。ミーアの周りのシードが目に見える。ゆらりと立ち上がる彼女が、目の前のドームに向かって歩き出す。 「変だわ・・・」 「おい、ミーア!」 「シード・・・シードを操る者。感じる・・・お前は誰?」 魔人を倒したことで解かれた種石の封印。 けれど、次々にひび割れる岩のドームが崩れて、ついに台座に安置された種石が現れた時、吹き付けるシードの風に目を開けていることは難しかった。 「種石の暴走!?」 「こんな所で?」 アプリスの東部地帯を消し飛ばした、あの嵐と同じ猛烈な風が空間を埋め尽くし、ついに天井を突き破った。破片が風に乗って舞い上がり、その先に垂れ込めた灰色の雲を見える。 「とにかく、ここから逃げるんだ」 「種石が―――」 ラクスが目を見開いてシードの風の中を立っていた。 これだけ、強い風の中、そこだけはそよ風でも吹いているように穏やかだった。 別れを告げた懐かしい姿が手にしているもの、光り輝く種石。 今まで見たもののどれよりも眩しく、内に秘めた力は計り知れなかった。微笑して歩いてくる姿はアレックスに似て、決して彼では在り得ない。 これを使って、帝国から世界を守って欲しい。 「嘘ですわ・・・」 聖女・ラクス。君にしかできない。 ラクスが呟く先に光を纏ったアスランがいた。 シンはステラを抱きかかえたままその姿を凝視する。ラクスに微笑みかけ、種石を渡そうとしているその立ち姿。対するラクスは微かに震えながら、その姿を見つめ返し近寄ることはない。シードの風の中では2人の会話は聞き取れなかった。 「わたくしの役目は復讐ではありません!」 アプリルで散った者達の嘆きが聞こえませんか。 「わたくしの望みは、アプリルの皆が望む地で平和に暮らすこと。あの地を収めるのは誰でもいいのです」 怯むアスランが一瞬鋭い目つきでラクスを睨み付けた後、シンに視線を向ける。びっくりして、ステラをきつく抱きしめてしまった。 ならば、最後の希望。 シン、急に向けられた懐かしい眼差しに息を呑む。 歩む方向を変えて、ステラを抱えて動けないシンの元に歩み寄ってきた。 シン。お前は今の帝国をどう思う? 声が届いた。耳にではなく、直接頭の中に聞こえる声。聞き覚えがあると思ったらそれは、ミーアに魔法を掛けているアレックスのもの。 「どうって、いきなり、何で・・・」 違うと分かっていても、それは、昔亡くした兄で。 兄であったらいいと思っていた。 今の帝国にお前は疑問を持っているだろう。これではいけないと。王宮で感じなかったのか? この大陸に真に必要なのが何なのか。いらないものが何なのか。 シンの目の前で腰を下ろして手を伸ばす。 触れられると思った瞬間、湧き上がったのはどうしようもない懐かしさと得体の知れない恐怖。 「確かにそう思ったさ。何の役にも立たない知識だって、無駄に贅沢な生活だって思った。けど、けどっ」 流れるステラの生暖かい血が、シンの手を伝って足元に跡を描く。 優しく微笑まれるから、何もかも放り出して、縋りたくなる。死にそうなステラの事も、目の前の兄に任せておけば全部大丈夫のような気すらしてしまう。 その子を助けたいと思うだろう? だったら、帝国をなんとかしなきゃ駄目だ。 「でも、俺・・・」 アス兄。 どうして帝国を滅ぼせなんて言うんだよ。 彼の人の手にあるのは光り輝く4つ目も種石。 その力は、滅ぼすための力なんだ。 帝国の飛行戦艦を消滅させて、アプリルの土地を灰に変えた。 「・・・シン・・・」 消え入りそうな声でステラがシンを呼んだ。 俺が望むのはそんなんじゃない。 もう、誰もなくしたくないんだ。 「いらない。いらないよっ。そんな力!」 嘗てジョージ・グレン王はその種石の力を使って大陸の統一を成し遂げたというけれど、統一された国家は長く続かなかったのだ。時を経て、幾つもに分かたれて今に至る。国を一つに纏めることがどれだけ難しいことか。 統一する為に覇王は種石を、滅ぼす為の力を使った。 それでも、数多の犠牲を払って大陸全土を手中に収めた国でさえ滅んだ。 「滅ぼすだけの力。俺達が手にしちゃ、絶対に駄目なんだ!」 お前もか! 目を細めて投げつける言葉に、先程までの優しさはない。 幻影の種石を持つ手が震えている。 「どっか行けよ。お前なんかアス兄であるもんか!」 この役立たずどもめ。 幻影のアスランが手にした種石を握りつぶした。 指の間から射られる光の矢がまるで生きているかのように、空の一点を目指して突き進む。 「避けろ、シン!」 アレックスに体当たりされて間一髪、光の矢の直撃を避ける。 ただ溢れ出すシードに混じって幻影が消え、シン達はその場を後にするしかなかった。 研究所から立ち昇る光は天空で弾けて、連邦の首都へと向かう。 「アーハッハッハーッ!!」 奇声を上げるアズラエル。 森の研究所に勝るとも劣らない壮大な設備を見下ろして、高笑いを上げる。いきなりの事に周りを固める護衛たちがぎょっとするが意にも介さず、嬉しさを隠そうともしなかった。 「これを、この力を待っていました!」 眼下の施設で唸りを上げる装置に注がれる光はシードの風と同じもの。 上空から吸い寄せらるように、シードの光がみるみる満ちていく。 「さて、救世主気取りのジブリールにも少しは役に立ってもらいましょうか?」 軍の研究施設を後にした彼が向かったのは連邦議事堂で、上院議員達に混じって議事堂の中へと足を進める。 アズラエルが議事堂に消えた数分後、黒塗りの車から足を降ろす老人に続いて、議事堂へと向かうマリューの姿があった。不可解な雲の動きと、雷にしては変則的に輝く空を振り仰く。 「ラクス王女・・・もう時間がないわ」 ロドニアで消息を絶ったという知らせに、目と鼻の先まで来て希望が消え失せそうな不安をぐっと堪えて議事堂へと入って行く。 いよいよ連邦議事堂にて、種石の制御に関する公聴会が開かれる。 戻る 次へ 急ぎ過ぎです。分かってはいるが、こう何かに急き立てられるのさ~。ハイネがお亡くなりになってしまいました。そして、種割れ2人目です。フリーダムが出ることは決まっていたのに、ここまで長かった・・・。書いてみれば、サブタイトル全然関係ないし、もっとステラ寄りの話にする予定だったのに、意気込み倒れだよ、トホホ。
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元スレURL 世界の終りにことりが歌うワンダーゾーン 概要 目が覚めるとファンタジーな世界にいたことり 世界の仕組みに違和感を覚えながらも仲間たちと共に冒険を始める 一方現実の世界のことりは昏睡状態に陥っていて… タグ ^南ことり ^μ’s ^冒険 ^バトル 名前 コメント