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ステータス基本パラメータ 衣装 ボイス 入手方法 備考 コメント ステータス 基本パラメータ 変化前 変化後 【ファンタジーサーカス】神宮寺レン No. 268 TOTAL DANCE VOCAL ACT 特技 JUST PERFECTのスコア2.8%上昇 レア度 UR Lv50 4295 1533 1813 949 サブ特技 LIFE60%以上でクリア時+13000スコア 属性 ドリーム MAX 5830 2090 2370 1370 メインスキル ドリームのVOCALパフォーマンス60%上昇 編集 衣装 ボイス 1 パンフレットの撮影とはいえ、みんな実際に練習していたから、現場は壮観だったよ。 2 オレも昔から憧れていたんだ。ペガサスやドラゴン……空想の中に出てくる動物たちにね。 3 不思議な動物たちと、束の間のファンタジックなパーティ。どうぞ、ご堪能あれ! 入手方法 スペシャル撮影:ショータイム!ファンタジーサーカス(2018/5/16~2018/5/31) 備考 コメント
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/. 、 /. . \ i. /\ \ | /. ./\. . .\ |. . \/. . . \ { _ --=ニニ 、. ', ___ / i i i i i i i i i i i i i 、人 __ /i i i i i\ ____ ____ _ ___ / i i i i i i i i i i i i {⌒. . . . . .ア i i i i i i \ . . . . . . . . . . ニ=- -- ヘ. } {i i i i i i i i i i i i i /. . . . . /i i i i i i i i i i i V. . . . . ニ=- }. .| \i i i i i i i i /. . . . . / i i i i i i i i i i i i i i i V-=ニ ̄ /. / r─ ─ \i i /. /|. . . _. {i i i i i i i i i i i i i i i i i } ── ┐ /. / \i i i i i i' =ミ. . \| / | . . .⌒ 〕iト i i i i iイ . . . / _/. / \i i i{. _)ハ. . . . .  ̄. . . . . . . .  ̄ i. . . / -=ニニ=- ^ノ. _ヒツ⌒\. . . ィチ示笊 . . . . }. / __ -=ニニ=- /. 〈〉{ \. . ,_)/ / メ. . . . }__-=ニニ=- ̄ {. . . .\rヘ 乂ツ . . . . r<i i i i i i\ ハ. 「 ̄ V/`ー⌒\___, /. 〈〉. . 、 i i i i i i i i i i i 、 }. . . . . . . . . . . / \. . . . \i i i i i i/ _ -=ニ  ̄ ̄ ̄ \ ___ _____ \ {〉. . . .. . . ./ . . イi i{  ̄ _ -=ニi i i i i i i i i i i i i i i i i i /i i i i i i i i i i i i i i i i i \ ¨ヽ `ー‐^ ´ ____. . イ/i i i i } _ -=ニi i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i /i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i〕iト _ ニニ/Vニニニニ人i i i i i i i/ _ -=ニi i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i /i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i ニニ「//////\-=ニ. . Vi i /-=ニi i i i i ∧i i i i i i i iニニ=- 、 i i i i i i i i i i i 「  ̄. /i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i /⌒ ー‐‐/. \////r‐┘. . . . .',〕iト ___i i i/i i i}⌒_ ̄ \i i i i i i i i i i\.//  ̄ ̄} i i i i i i i i i i i i i i i / rく. . . , {//// \. .',. . V. . . . . . \//i i} ⌒ ¨¨¨¨¨ 〈/  ̄  ̄ ̄ ^ {. . . . / V_/ ¨}. . . }. . . . . . . . \i i/ }. . . `{ /. . . /. . . . . . . . . . \ i. . . . \ /. . . . '^\. . . . . . . . . . } \. . . . ヽ /. . . . . { ⌒7. . . . . . . / 名前:ビィ 性別:性別不詳(オス寄り) 原作:グランブルーファンタジー 一人称:オイラ 二人称:主にあだ名 口調:男性的 AA:グランブルーファンタジー/その他種族/ビィ.mlt 主人公の団長の相棒の小さいドラゴン(のような謎の生物)。 一人称は「オイラ」。 二人称はモンキー・D・ルフィに近い部分があり、基本的にプレイヤーキャラ以外は 「○○の兄ちゃん」などと呼ぶことが多数派だがその後名前呼びになるケースもあるようである。 口調は「〇〇だと思うんだけどよ~」「〇〇だぜ」など男性的。 大好物はリンゴ。 自分がトカゲ扱いされるのが嫌い(*1)。 AAはスピンオフ漫画の「ぐらぶるっ!」版が圧倒的に多い。 あるイベントを見る限り、ゲームの方と「るっ!!」ビィはお互い並行世界の同位体らしく、 カルデアの女主人公とリヨぐだ子や鹿目まどかとまどか先輩の関係と同じだと思われる。 公式 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 通常/るっ!版 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 いせかいてんせいした やるおくん!! オリジナル やる夫の使い魔の1体。錬金が得意 準 まとめ rsswiki 完結 天聖 -Reincarnation- オリジナル 魔軍『末端巨王(プファラー)』魔軍『飛竜大魁』 準 まとめ 予備 R-18 完結 魔剣物語 オリジナル 善良なる竜王 準 まとめ wiki エター 彼女との初デート前に幻想入りしてしまった件について 東方Project ハンマーの付喪神 脇 まとめ あんこ 機動戦士ガンダム -MOTHER2- 00 ガンダムシリーズ MOTHER2 グランの船団の一員 脇 まとめ 予備rss やる夫Wiki 完結 ぐらんぶるぅふぁんたじぃす グランブルーファンタジー 本人役 脇 第1話 まとめrss 完結 鷺沢文香は電話を待つようです。 宇宙魚顛末記 教会の像 脇 まとめ rssやる夫Wiki 完結 信長の射撃手 太閤立志伝シリーズ 織田信雄役 脇 まとめ R-18 ファイアーエムブレムグルニア流離譚 ファイアーエムブレム 紋章の謎 バヌトゥ役 脇 まとめ やる夫Wiki レミリアは青春を謳歌するようです オリジナル 電脳世界のやる夫の召喚獣 脇 まとめ 予備 あんこ 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
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586 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 04 13 43.93 ID ??? ファンタジー性の違いって言葉は流行ってるのか?w ここで使われるようになる少し前に鳥取でそういったやつがいて少し揉めたのだが 587 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 04 29 56.34 ID ??? よし、話せ。俺が風邪を引く前にな。 589 名前:586[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 05 33 15.75 ID ??? いやたいした話じゃないのだが あるGMが某ファンタジーシステムのシナリオでこんなNPCを出したんだ 「ああぁぁぁロリ猫耳可愛いよ猫耳。くんかくんか。肉球ぷにぃぃぃ!! あ、犬は萌えないので年齢性別問わずお帰りくださいwww」 こいつをシナリオコネ:友人で取らされキャラが崩壊したPL Aは不運というほかないが OPからドン引きするPLのことを構わず己の性癖をわめき続けたが、一応シナリオは進み 街で起きているネコミミ少女連続失踪事件を解決してくれという流れになる あからさま過ぎてミスリードかとも思ったのだが 実際誘拐犯はそのNPCで、謎の男と密会していたことを突き止める ※そのときAは怒りと喜びの入り混じった複雑な表情をしていた 「よかった…。殺せるんだ…。」とはGMがトイレに立ったときのAの弁 しかし実際に囚われている場所に行こうとすると 行方不明中の一人のネコミミ少女が逃げてきていて、事情を聞くことが出来た ネコミミ曰く 「NPCは私達を誘拐したところまではボスに協力していたけれど (なんかの儀式。覚えてない)で私達を殺すことになったとき私を逃がしてくれたの NPCは悪い人ではないの!今建物の中に捕まっているわ!助け(」 どうも誘拐監禁までは喜んでやったが趣味的に殺しは出来なかったらしい。へー が、そんなことはAには関係がなかったようでNPCは出会って即Aの剣の錆になった (誰も止めるやつはおらず、エキストラなので演出でばっさり) 微妙な空気の中ラスボスまで倒してエンディングも終えたところで、そのGMがこう言った 「君達とはファンタジー性が違いすぎる」 590 名前:586[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 05 35 10.65 ID ??? で、流行ってるの?この台詞 結構前の話なので元ネタでもあるのかと思ったんだけど 591 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 05 39 08.63 ID ??? 590 君は平行進化という言葉をしっているかね? 593 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 05 59 40.89 ID ??? ググると5年くらい前の個人ブログにあるきりで、あとはこのスレが出るな。 595 名前:586[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 06 11 04.61 ID ??? 平行進化でもシンクロニシティでもいいが嫌過ぎる 一応その後の話として A「ファンタジー性の違い?全く同意だけどお前がその台詞を言うのか…?」 GM「悪人でもない無抵抗の人間を処刑するとはどういうことだよ。せめて法で裁くべきじゃないのか」 的な話で少し揉めた 俺は犬派なのでファンタジー性以前に動物感があわなかったよ 601 名前:586[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 06 48 53.61 ID ??? 創作ならもう少し意味わかる話にするよ 時期的には大体半年くらい前か このスレ見てからファンタジー性の違いと言い出したわけじゃないはずだから 何か元ネタあるのかなと思っただけで、報告自体はそれほどの困でもないし 603 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 07 40 35.46 ID ??? 誘拐監禁犯が悪人じゃないとは片腹痛い。 604 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 07 41 35.87 ID ??? 困スレ的に見るなら前スレか、前々スレくらいで少し話題に出た 可哀相な敵やりたがるGMと悪・即・斬しちゃうPCとの軋轢だねぃ 上のほうのRP重視派とダイス派の罵りあいもだけど、 TRPGって結局、ほぼ会話だけで胃世界を表現してくゲームだから プロレス的に(口プロレスじゃないよ)スイングする面子とじゃないと 辛くなったりするんだよな 605 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 07 48 05.62 ID ??? まぁ件のAからすると明らかに悪人だったから別に良かったんじゃない? 606 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 07 49 09.34 ID ??? 602 GM「可愛くて可哀相なNPCいきなりズンバラリンする時点で葛 俺様なら後ろからそっと手を添えてやる」 だったら同系統と言えないこともない 607 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 08 19 41.40 ID ??? 604 一緒にしてやるなよw ロリネコミミ萌えを往来で叫ぶような人間と友人キャラを強要されたAの事を考えてあげてw 「可哀想なNPC」と同類かってーと、ぶっちゃけネコミミ助けたのも正義感とか善意とかじゃなくて自分の趣味ってだけっぽいから、最初から最期まで自分の欲望に突っ走ってて同情の余地無いよね。件のNPC 608 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 08 27 55.53 ID ??? 衝動:ネコミミ なジャームってイヤだな 612 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 08 52 01.45 ID ??? そのくらいの悪人を一冒険者がズンバラリンしていいかどうかの認識の違いは 確かに「ファンタジー性の違い」ではあるかもしれんなあ まあ、その後に殺人罪で官憲にPCが追われるとかやらなかったなら そのGMは困とまでは言えまい 614 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 08 53 16.13 ID ??? 589 我欲のために誘拐監禁までしておいて可哀想は無ぇなw というかそやつのファンタジー性って 「誘拐監禁から始まる恋」とか「レイフ○から始まる愛」とかの フザケタありえねぇmjタヒネなファンタジー性なんじゃねぇの? 615 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 08 58 11.62 ID ??? 別にその変態が可哀想とはそのGMも言ってないだろw ボコられて官憲に突き出されるギャグ展開くらいを想定したように読めるぞ 616 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 09 07 12.53 ID ??? 615 可哀想は言ってないけど悪人だとは思ってないみたいだぞ。誘拐監禁までやっといて。 617 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 09 09 20.47 ID ??? ファンタジー性いうかコメディ性の違いだなw 迷惑な変態なのに腐れ縁のおかげで処分できなくて苦悩 的な展開はときどき見かけると思う 618 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 09 09 43.43 ID ??? 家族がどこかに監禁されてて居場所を探るまでの時間稼ぎの為に仕方なく、 とかでもアウトなのに自分の趣味で誘拐しといて殺さなかったから悪人じゃないってのはなあ スレ299
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カサブランカ それにしても・・・。 毎度のことながら、シンは姿をカモフラージュするセイバートリィを見て感心していた。ボタン一つで完全に周りの景色と同化する仕組みとは、一体どんなものなのだろう。 「すげーな、おい。どうやったんだ、俺にも教えろよ」 ハイネが興味津々とばかりに早速アレックスに突っかかっているから、空賊なら誰でも知っているという技術でもないらしい。 と言う事は。 これもアレックスが作っちゃった装置・・・って奴なのか。 「企業秘密だ」 「秘密って、俺達同じ空賊だろ~」 呆れるミーアと何か言いたそうなラクスを横に、街の入り口でアレックスは一人ハイネと奮闘している。 砂漠を超え、僅かばかりの緑の向こうにあるのは煙を吐く火山だった。鉄の城門でぐるりと囲まれた連邦の玄関口は、コスモス連邦の領土と言う緊張感を誘うには少しばかり違っていた。溢れる旅人に商人、帝国も連邦も無い、交易の要衝としてその町はある。 アプリリウスをぎゅっと凝縮したような街。 「最初はこんなもんだろ」 「俺、なんか緊張して損した」 しかし、ステラは目を輝かして街の様子に見入っていた。 「ステラ、ここ来たことがある!」 「そいつは良かったな」 街の中には、小さなバザールが山のようにたち、歩く隙間もない程賑わっている。確かにこれだけ人が居ればネオ本人が見つからなくても、手がかりくらいは見つかりそうだ。なんと言ってもネオは金髪に妖しい仮面と言うとても目立つ格好をしている。 「この中から探し出すのか・・・」 「君、いきなり見つかるとでも思ってるの?」 人混みにうんざりしているアレックスと、見つかるわけがないと決め付けているキラをシンは睨む。 「とにかく情報を集めませんと」 こんな時、ラクスの建設的な意見がありがたかった。逆に、張り合っている二人が子供っぽく見える。 「一刻おきにここで報告な、えっと、あんた・・・」 「ミーアよ」 「留守番頼めるか?」 キャンベラのミーアはこの混雑の中でも目立つ。その上腕も立つから誰かに危害を加えられることもない。確かにいい人選だ。 「うーん、いいわ。みんながちゃきちゃき働くのを高みの見物してるわね」 「おいミーア・・・」 連邦でもキャンベラが珍しい種であることには変わりがないらしく、ミーアをちらちら見る視線が多いこと多いこと。しかも赤面したり、邪な瞳まで混じっているではないか。今ではシンもすっかり慣れてしまったけれど、本当に目もくらむようなスタイルをしている。 「あら心配? 大丈夫よ。アタシはアレックスがこの人混みで迷子になっちゃわないかって事のほうが心配だわ」 自覚があるのか、口を噤む彼。あまりにはっきり言われてぐぅの音もでないアレックスの横で、シンは思わず肩を震わせる。 「何笑ってるんだ、お前」 「イテッ」 バシッと頭を叩かれてシンは頭を押さえる。 こういう所が横暴なんだと改めて思う。ステラに同意を得ようと彼女に話しかけようとしたら、彼女の視線は人混みのある一角を見つめていた。 「・・・ステラ?」 そこに何があるのだろうと、人々が行き交う大通りを見る。荷車を引いているバザールの店主が麻袋を背負った商人とぶつかって騒ぎになっている。彼らの足元には割れた瓶がいくつも散らばっていた。 見物人も集まってちょっとした集団を形成している。 群集のざわめきの中に怒鳴り声が混じり、それでも、気の利いた市場の誰かが間に立って収めている。 騒ぎが収まって人がばらけて行くその向こう、通りの反対側にどこかで見たことのある人物がいた。溜息を付いて頭の上で腕を組む仕草。もっと大きな騒ぎになるのを楽しみにしていたのに、これで終わってしまって残念。そんな雰囲気で引き返していく。 あれって。 シンの脳裏に浮かぶ二人。確か―――。 「アウル! スティーング!!」 シンが口にする前にステラが駆け出していた。 「あっ、ステラっ!」 シンは慌てて追いかけて、人混みの群れに突っ込んだ。 「いきなりビンゴかよ!?」 ハイネが後を追う。 キラが駆け出し、完全に出遅れたアレックスがミーアとラクスに事情を説明することになる。 「どうやら見つかったみたいだな。シンやハイネたちが追いかけた見たいだから、俺達はここで待っていようか」 ネオ達を知らないラクスが今更追いかけたところで皆には追いつけない。元々留守番のミーアと一緒にのんびり吉報を待とうと提案したが。ミーアがそれを許すはずもなかった。 「何言っているのよ。アタシ達は大丈夫。だから早く追いかけなさいって!」 「やっぱりか・・・」 苦笑して軽く手を上げる。大通りに向かえばすぐに人混みに紛れてしまった。 「どうも最近、親父くさいのよね・・・変に保護者ぶってると言うか・・・」 呆れたミーアの呟きに、ラクスがこっそり彼女を見る。 「でも、それも素敵な魅力ですわ」 「あらまあ、どうしちゃったの?」 目をぱちくりさせてミーアがラクスを見る。 「わたくし、少し分かった気がして」 ミーアがアレックスが去っていった人混みを見つめるラクスの視線を追って苦笑する。彼女はアレックスがいつも視界の片隅でラクスを捉えていることを知っている。それは何も、彼女が王女様でも、報酬の為でもない。 「空賊ってだけじゃ括れない面があるってことね」 ラクスが横のミーアを見る。キャンベラ族のミーアはラクスよりも頭半分背が高い。勿論長い耳を除いての話。見上げる空色の瞳が気持ち見開かれているのを見て、ミーアは微笑を濃くする。 基本的に女性に弱く、流されやすい。 けれど、ラクスには結構、言いたい放題だった。 「空賊にだって色々なタイプが居るって事よ。結局、大切なのはその人、一人一人」 「確かに彼は少し空賊らしくありませんわ。あんなに『空賊なんて・・・』と思っていたのに、今思えば―――」 時に耳に痛い言葉も、さりげない言葉遣いも、『王女様』と突き放しながらもラクスは彼に大事にされている。純粋に飛空艇が好きで、空に上がると嬉しそうにセイバートリィを飛ばす姿は少年のようで。 国に縛られた自分とはかけ離れた存在だった。 「わたくしは、本当は彼に一番分かって欲しかった、のですね。だから、亡くした人の幻影に彼の姿を重ねた・・・わたくしの事を応援して欲しかった・・・」 その気持ちがアプリルでの惨事を招いてしまった。後悔しても仕切れない過去でも、一つの真実をラクスは手に入れることになった。 きっと、わたくしは彼が好き。 「迷惑な男だわ。女心に疎くて無関心、その上不器用なんだから。・・・厄介な奴に引っかかったわね、ふふ」 ともすればミーアに対する宣戦布告のような事を言っているのに、彼のパートナーである彼女は笑って受け流していた。人の時間よりも何倍も長く生きるキャンベラ族の彼女にとっては、彼も通り過ぎる風のようなものなのだろうか。 アレックスが迷惑だと不器用だと散々な言われようなのにつられて、ラクスが相槌を打とうとした時。 「全く、その通りだと思うぜ」 不意に背後から投げられた声にラクスとミーア、二人が同時に振り返った。 「ラスティ!?」 派手なオレンジ色の髪が太陽の光を反射している。ミーアが気配を感じて視線を戻すと、そこには金髪の男が爽やかに笑いながら立っていた。 「―――ミゲル!」 ミーアがラクスの手を掴んで、駆け出した。 ミーアとラクスが思わぬ危機に見舞われている時、走りに走って、シンはステラを見失わないようにするのに必死だった。以下、ハイネ、キラ、少し遅れてアレックスと男達が連邦の玄関口の街中を走る。 ステラは少女と思えない程の速さで人混みを駆け抜けていく。 「ステラっ! 待てよっ!!」 シンが追いかけるステラも当然、アウルとスティングを追っている。と言う事は、つまり彼らも走り回っていると言う事だ。 どう言う事だよ!? 事態のおかしさにようやく気がついたシンは、ハイネに肩を掴まれて、この追跡劇が終わりを告げたことに気がつく。目の前、人気のない公園のような所でステラが立ち止まっていた。その前にアウルもスティングも居る。 「これはまた、計算が狂ったなあ」 崩れかけた壁の向こうから姿を現したのは、金髪に妖しげな仮面をつけたネオだった。かなりの様相を見てハイネが耳打ちする。 「アイツがネオか?」 「ああ」 シンとハイネにキラが追いついた時、ステラがネオを呼びかけた。 「ネオ! 会いたかった」 「ステラも無事だったみたいだな? そっちは・・・シンか?」 「うん! ステラ、シンと一緒に空賊見習いなったの!」 「そうか、偉いぞ」 ネオに褒められて本当に嬉しそうな彼女。 分かっていても、複雑だった。ステラにとってネオがどれだけ特別な人間かは初めて会った時から知っていたはずなのに。 「それで、人工種石は手に入れたのか?」 ステラがびくんと肩を震わせる。 ネオの台詞にシンは耳を疑う。今、人口種石と言わなかったか? 胸の奥がもやもやとして、心臓が鼓動を早める。 すっかり忘れていた。 ステラを空中都市まで追いかけたのはなぜだった? 「・・・ごめんなさい。それ、もう、ない」 項垂れる彼女を見て、アウルが言う。 「なら、なんでもっと早く戻って来ないんだよ?」 「だって・・・シンが」 少しはステラの中に自分が居ることを知ってシンは嬉しかった。嬉しかったけれど、シンは手を伸ばしたい衝動に駆られた。 「戻って来いステラ。ちょうど移動する所だったんだ」 ネオの誘いに乗らないでくれと、シンは祈る。行かないでくれと・・・。 戸惑っているステラがシンを見るから、何か言わないと、と焦る。だが、焦れば焦るほど、喉の奥が閉まって彼女に答えることができない。 弱弱しく彼女の名前を呼ぶ。 「ステラ・・・行くなよ。ほら、俺達まだ半人前だし、一緒に空賊を目指すんだよな!」 彼女を引き止める決定的な何かが欲しかった。 本当はネオから4つ目の種石のありかを聞きだす予定だったことなど、すっかり忘れていた。 「うん。シンと約束した。けど・・・」 「ステラ!」 ネオが語気を荒くして彼女を呼んだ。今度はビクンと震えて、ステラがネオを凝視する。ネオの口元は笑っているのに、吐き出されることはとても冷たいものだった。 「もうすぐ恐ろしいモノがやって来て、俺達を殺す」 目に見えて、彼女が震え始める。 「なんてことを言うんだ。いきなり!」 「ステラのやることはなんだ?」 「・・・ステラ・・・みんなを守る。準備する」 誘導されるように、彼女は零していた。 一歩、ふらりと揺れてネオの方へと足を踏み出す。 「ちょっと待てよ、ステラっ!?」 シンが伸ばした手を制して、キラがネオに問いかける。 「その前に種石の在り処を教えてくれますか? 僕達、その為に貴方を探していたんです」 ステラを抱きとめたネオが、くっと唇の端を上げる。彼の前には庇うようにアウルとスティングが立ちはだかる。シンと彼らは知らない仲じゃない、それなのに敵を見るような目で見られるのが辛かった。 「教えるとでも?」 答えはノーだった。 「シン。君には悪いが、ステラはうちの子だから。見つけて、ここまで連れて来てくれて礼を言うよ。だが、あちこち連れ回してくれたのは感心しないな」 シンは唇をかみ締めて、拳を握る。 わざとそうしたわけじゃないのに、結果的にそうなってしまっていた。もっと早く彼女をネオに返すべきだったのに、数々の危険に晒してしまった。 ステラが楽しそうにしていたから、と言うのは言い訳にしか過ぎないと分かっているから反論できない。 「おいおい。そういう言い方ないだろーが」 「まあ、そう怒らないで貰いたい。いろいろ、難しい子なんでね、スティング、アウル、行くぞ」 「ステラ!」 シンは一瞬、彼女と目が合う。 少しだけ潤んでいるように見えるたのは気のせいだったのだろうか。けれど、すぐにネオに向けられた視線があまりに安堵したものだったから、シンは追いかけることができなかった。本当に人目のない公園でただ立ち尽くすだけ。 「何かあったのか?」 遅れてやって来たアレックスにシンはずかずかと歩み寄って、思わず拳を振り上げていた。 「アンタ、遅いんですよっ!!」 シンのパンチは軽々と掴まれてしまったが、戸惑うアレックスの前で、シンは涙目を懸命に堪えて見上げる。震える唇と、ハイネとキラの凝視する視線に何か良くないことが起こったのを察して、シンの肩に手を置く。 「ステラは?」 ため息を付くハイネとキラ。 シンは言葉を詰まらせたまま、うっ・・・と鼻を啜る。 「行っちゃいましたよ! ネオ達と一緒に!!」 「えっ、ネオ?!」 そのネオを探していたのではなかったか? ステラはネオが種石の在り処を知っていることを知っていた。なぜかと言えば、ステラは連邦と帝国を行き来する商隊に居て、ネオはそこのお頭的存在だったからで・・・。 「あっ、そうか・・・」 アレックスも元々ステラはネオの仲間だったのだと言うことを思い出した。シン共々、成り行きで面倒を見ていたからすっかり忘れていた。 「振り出しに戻ったんだよ」 「ここでずっと立っていても時間の無駄だ。ミーア達の所に戻ろうか」 しかし、街の入り口付近の待ち合わせ場所に二人の姿はなく、アレックスはキラをはじめとする男連中に睨まれる結果となっていた。 「一体、君は何をやっていたのさっ!」 「何って、君と同じだろうが。そんなに慌てるなよ、ミーアの居場所ならすぐに分かるから!」 アレックスが腕を構えて、方角を探る。よく見れば手首にベルトのようなものが巻きつけられていて、それを覗き込んでいるようだった。 「南西の方角・・・こっちだ」 怪訝な顔のキラと、面白そうに口を鳴らしたハイネの後を、シンは恨めしそうに付いて行く。 ステラがいないのに、なんだよ・・・。 そりゃ、ステラはラクスとは違ってただの商人の仲間で空賊見習いさ。でも、もうちょっと心配してくれたっていいじゃないか。 連邦の高官から議会で演説してくれと頼まれたラクスと、ただの少女。 どちらが重要なのかはシンにだって分かるから、何かやりきれないものを抱えてアレックスの後を歩く。 その間も、ステラの影を探して人混みに目をやっているから、畢竟歩みは遅くなり、その度にハイネに腕を掴まれていた。 「お前、いい加減にしろ。もう二度と会えなくなったわけじゃあるまいし、腰をすえてじっくりいくしかないだろ?」 分かってるよ。 けれど、シンはそうは言えなくてただ、ハイネを睨みつけるだけだった。 街の中を優に一刻は歩き回った時、アレックス達は前方から歩いてくるミーアとラクスにばったりと出くわした。向こうも移動していたから、中々居場所が掴めなかったのだ。 「ごめんなさい。ちょっとしたアクシデントがあって・・・」 「こっちも大トラブルだ」 ラクスとミーアは誰かを探すように視線を泳がせる。 「あの・・・ステラさんは?」 ラクスの問いかけに無言の瞬間が流れ、シンが重たい口を開けた。 「ステラなら帰ったよ」 「帰った・・・とは?」 ラクスが言葉を引き継ぐが、事態を察したミーアがアレックスを見る。彼が微かに首を振ったから事情を飲み込んで、シンを抱きしめた。 「ネオに会ったのね。ステラは彼らの元に帰ったのね・・・」 「それでは、種石の事は・・・」 「分からない。教えられないと言われたよ。僕達には教えられないのか、本当に知らないのか」 キラが苦しそうに吐き出す。 唯でさえ時間がなく、無駄にできる時がないというのにいきなりの大ブレーキである。 「手がかりが無くなってしまったのですね」 改めてそう言われると、一同意気消沈である。下手な慰めを言っても逆効果になりかねないと言うのに、平然とそれを口にできる男がいた。 「そうでもないぜ。心当たりがある・・・」 ハイネである。 ラクスとシンがパッと顔を上げた。アレックスとキラが厳しい顔をしたのと対照的に、ハイネは思い出すそぶりをして腕を込む。 「確かあいつらが、連邦の領土で怪しげな施設を見つけたと昔、言っていたような・・・」 「あいつらって誰のこと?」 「あー、オレンジの奴らだ」 「オレンジ団か・・・」 途端に嫌そうな顔をするアレックスは分かるとして、ラクスとミーアが顔を合わせるの見て疑問に思う。ラクスはミゲルやラスティを知っていただろうか? と。 「あの彼らか。空賊じゃ今どこにいるか分からないね。それに信憑性も怪しい」 価値がないと切って捨てるキラにハイネが口を尖らせる。 「厳しいなあ」 「どちらにしても、今すぐどうこうできる話じゃない」 ハイネもアレックスも諦めムード。 シンはステラのことで頭がいっぱいで、皆の会話が頭をすり抜けていく。本当なら今すぐ追いたいのに、のこのこ引き下がって来てしまった。 今から追いかけてもどうせ間に合わない。 ステラは元々ネオ達の仲間だったんだから、俺がどうこう言える立場じゃない。 「アタシ達、あいつらに会ったわ」 「は?」 思案していたアレックスが顔を上げてミーアとラクスを見る。 「ですから、わたくし達、彼らに追いかけられて逃げていたのです」 嬉しそうに両手を合わせるラクスに、ポカンと口を開けるアレックスと呆然とするキラがちょっと間抜け面だなあ、なんてシンは思う。 「えっ、ちょっとどう言う事?!」 「まーなんだ。立ち話もなんだし、どこか宿でも取ろうぜ」 ハイネの提案で、シン達は手ごろな居酒屋兼宿屋を探すことになった。 事の次第を聞き終えたアレックスが、やはり大きく溜息をつく。 「ちょっと、そういう態度はないんじゃない?」 「だって、つまりミゲル達がこの街にいるかも知れないってことだろ?」 恨みがましい目でミーアを見るが、ラクスは至って平然と答えを寄越す。 「そう・・・なりますわね」 「ミーア、俺があいつらに狙われてるって知ってるよな」 うふふと笑って肯定を示すミーアを見て、知っていて言っているのだとシンは少しアレックスを気の毒に思う。 「この街の中からあの二人を探し出すなんて、できるの?」 あくまで懐疑的なキラに、ちっちっちと指を振るハイネ。 「そこはそれ。蛇の道は蛇ってね、空賊やハンター達の情報網を甘く見てもらっちゃ困るよ」 ますます嫌そうな顔になるアレックスを除けば、善は急げと情報収集に繰り出すシン達。 「シンは気乗りしないか」 一緒に街の居酒屋巡りをすることになったアレックスが唐突に問い正した。 「そういう訳じゃ、ないけど」 「ステラの事、やっぱりちょっと悔しいよ」 「俺だってすっごく! 悔しいです。俺の事、ステラの中にあまり残っていなかったんだなって」 俺のほうがずっとステラの事を思っているのだと噛み付くが、シンはまた項垂れる。今頃口にした所でステラに伝わらなかったことには変わらない。 「そう凹むなよ。また会えるさ」 「そういう言い方、止めてくださいよ。何の根拠があって・・・」 先を行くアレックスが振り返って、立ち止まったシンを見る。 シンの視線は自分の足元の少し先に落ちていた。連邦の玄関口のこの街の大通りは石で補強されていて、砂埃や土臭さはなかった。帝国で見慣れた鎧姿もぐっと数が少なくて、代わりに連邦の警備兵特有の全身を覆う柔らかそうな鎧姿を見た。彼らは剣ではなく肩から銃を下げ、街を警備している。 世話しなく動き回る人や亜人で、午後の街は相変わらずの活気だった。 警備兵も商人も誰一人立ち止まらない街で、目の前で立ち止まった気配にのろのろと顔を上げる。 「そうじゃないさ。ステラは人工種石を探していただろ? それにさ、自分は人口種石より強いだの、頑張るだの言っていただろう。きっと、彼女は種石に深く関係がある」 アレックスは歩み寄らずにシンが歩き出すのを待っていた。 「種石を追っていれば、いつかまた、会えるんじゃないか?」 不思議と最初から戦い方を知っていたステラ。 今にして思えば、彼女は元から訓練されていたのかも知れない。認めたくなかったけれど、ステラは、彼女は、連邦のスパイだったのかも知れない。 時として常人を超える力を発揮していた。 もしかしたら、その力が種石によるものだとしたら。 そうだ。 あの連邦の女軍人も言っていたじゃないか。種石を研究していたのは帝国だけじゃないって。 「また、会える・・・ステラと」 もしかして、俺を励ましてくれてるのか? 「敵としてか味方としてかは分からないけどな」 浮上したシンの精神を、心なし打ちのめす言葉を吐いてアレックスがまた歩き出す。シンも彼の後を付いて行く。僅かに短い歩幅に気がついて、足早にアレックスを抜かして前を歩く。 俺ばっかり沈んでいられない・・・んだよな。 過ぎたことをあれこれ悩んでも仕方ない。仮に今度、敵として再会したのなら、その時また説得するまでだ。 ステラにだってステラの事情があるのだから。 シンは一人、『うん』と気持ちを切り替える。 オレンジ頭の若い男を見たと言う情報から居酒屋を探し当て、シン達がこっそり彼らの元へと押しかけたのは、もうその日の夕方になっていた。何だかんだで、ちゃんと彼らを探し出せた情報網に感嘆する。 空賊御用達のダウンタウンの居酒屋で、のんびり寛ぐミゲルとラスティがいた。 「わお。アンタ達のほうから来てくれるなんて、どういう風の吹き回し?」 前面に立つのはキラで、続いてハイネとラクスが立つ。シンとアレックス、ミーアが少し離れて様子を見守る。 「知りたいことがある」 「へえ。どんなこと?」 「連邦で怪しい研究施設を見たって言う話、本当かな?」 問いが右から左へと抜けて行ったのか、二人の様子に変化はなく、ただグラスを煽る。 「さあ、よく覚えていないな」 ヒュン。 風を切る音がして、テーブルの上にあったランタンが途中から上半分が消えてなくなっていた。 「ちゃんと思い出してくれないと、首が飛ぶよ」 剣を抜いたキラが無表情に立っていた。 その様子を見て、ミゲルがグラスをテーブルの上におき、ラスティが消し飛んだランタンの上半分を探して、無駄だと分かっていて引っ付かないか試している。 「あーあ、乱暴だな。飛んだら答えられないってのにね・・・研究施設か。そうだ、ラスティ、3年前に遭遇した妙な輸送機」 「あ、あの馬鹿でかい輸送機と護衛艦隊のことか?」 キラに刃を付きたてられながらも、ラスティとミゲルがうんうんと頷きあっている。そして二人してニタリと笑う。 「で、ただで聞き出そうってわけ? アプリルの将軍のくせにけちくさい奴だな」 「勿論、それなりに報酬は払うよ」 キラ振り返って、シンを見る。 にっこり笑うキラを見て、シンは背中を冷や汗が流れるのを感じる。 まさか、帝国からせびる気か? 「彼、賞金首でしょ? 似るなり焼くなり好きにしていいから」 身構えたシンの背後で息を呑む音。 キラはシンではなくアレックスを差し出していた。 「おいっ!!」 速攻アレックスから抗議の声が上がる。 「だって、君が彼らに捕まれば一石二鳥じゃない? 一生遊んで暮らしてもお釣りが来るくらいの賞金なら文句はないはずだし、ね」 「何が、『ね?』だ!」 「あの派手で下品な色の飛空艇は、僕が操縦するから心配する必要は無いよ」 開いた口が塞がらないアレックスを他所に話はどんどん進んでいく。 「ちょっと待て。セイバートリィなら、ここは同じ空賊として俺が責任もって操縦するぜ」 話が変な方へ進み始めたと思ったら、ハイネがとんでもない事を言い出す。それこそ、ハイネのでたらめな操縦を身をもって経験しているシンからすれば、却下である。 「だー!! アンタは駄目です。ハイネに任せるくらいなら俺が飛ばした方がましです!」 俺はれっきとしたこの人の弟子で、空賊見習いなんだから! 俺にこそ、飛ばす権利がある。 フンと意気込むシン達の輪に、ミゲルが割って入る。 「はー、ったく、俺達を無視して勝手に話を進めるなよ」 「調子狂うなあ、あんな不確かな情報ならいくらでもくれてやるよ。深紅の空賊も安くなったよなあ・・・そう思わないか、ハイネの旦那」 ははは・・・とハイネが乾いた笑いを漏らす。 笑いのネタにされた当の本人は、もうとっくに言い返す気力もないのか、ミーアの肩に顔を埋めていた。 「輸送機は連邦のロドニア方面へ向かって行ったぜ」 「妙な警備部隊がいて領空を封鎖してる。謎の研究施設があるって噂だ」 ロドニア方面。 連邦の地図がさっと頭に浮かばないシンは、それがどのあたりなのか検討もつかない。まずは連邦の形を思い浮かべ、首都JPワシントンの位置を思い出そうとして、頭の中をひっくり返す。 「首都の手前ね」 「オーブ領を超えていくのが近道だが」 シンはアレックスの独り言に反応したキラを見逃さなかった。 去り際に残した二人の忠告に拳を握るキラを、シンは無言で見つめていた。 「あそこは今も人が住めない地だぜ」 「最も、今じゃあ普通に通り過ぎるくらいなら平気らしいって話だ」 帝国と同じくコスモス連邦も、周辺諸国を吸収合併して領土を拡大してきた歴史は変わらない。これから目指すことになったロドニア地方も、元は帝国に隣接した小国で、その途中で通ることになるオーブも吸収され滅ぼされた小国である。 領空を封鎖されていると聞いて、俄然、目を輝かせたアレックスをパコンとミーアが叩く。 「危険に挑んでどうするのよ」 と言うわけで、シン達は飛空艇を降りて陸路を進むことになったのだ。 運よく遭遇した、ニコルにセイバートリィとヨウラン、ヴィーノを預けて、長旅の装備を整える。 「保管は任せてください。預かり屋ニコルが責任を持って預かりますから!」 「お前、情報屋じゃなかったのか・・・? しかも、どうしてこの街に・・・」 「いや~、愛だねぇ・・・」 これって、愛・・・なのか? 疑問符を浮かべるシン。 感心するハイネをニコルとアレックスが横目で睨み、キラが視線を鋭くするから、口を挟む間もなく、ニコルが微笑み満開になる。 「やだなあ。必要とあれば何でもするのが情報屋ニコルのモットーですから」 にっこり。 「じゃ、ニコル悪い」 「西門を出た所で馬が借りられますから」 連邦の玄関口、始まりの街を出て、シン達はロドニア地方を目指して馬上の人となった。3日も進めば、すぐに旧オーブ領。 草花が生い茂り、蔦が建物を這うのどかな田園地帯。 澄み切った清流が流れ、見たこともない美しい昆虫や小動物で溢れていた。 シンは冷たそうな水に惹かれて手を伸ばす。 「シン! その水は身体に毒だよ」 「え?」 シンは掬い上げた透明な水を見る。 指の隙間から零れていく水は、清流に混じると僅かに水色をしていた。太陽の光を受けて、川魚の背が光る。 「草も花も全部、身体に悪いから、うかつに口に入れちゃ駄目だよ」 ミーアが目を閉じて美しい光景から目を逸らす。 キラの忠告に、花の香りを楽しんでいたラクスが慌てて身体を離した。5つのオレンジ色の花びらはとても美しく、強い花の香りを放っている。蝶や蜜蜂が花々の間を飛び交っているのに。 ここには唯一つ、人の気配だけがなかった。 戻る 次へ 前回あまり進まなかったので、なんだか急遽進めてしまいました。なんだかいっぱい人が出てきましたし! 懐かしい顔オンパレード過ぎて、なんだか、いっぱいいっぱいです。サブタイトルのカサブランカにたいした意味はありません。何となく、出会いと別れを髣髴とさせるような気がしたので・・・なんとなく、カサブランカに。
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絆 シンは肩を掴まれて、ハッとした。 目の前のカガリの雰囲気がガラッと変わったのだ。侵入者に対するそれは明らかに攻撃的なもので、今にも魔法をけし掛けそうだった。 「ちょっ、待っ」 シンが言い終わるよりも早く、正体不明の男がカガリを制していた。いや、と言うより盾にされたのだと、目の前のフェイスの鋭い視線で理解した。シンよりも頭一つ高い所にオレンジ色の髪が揺れていて、随分と引き締まった背中をしていた。 「実は俺もそこを通して欲しくてね、どいてくれないか?」 「貴様、何者だ」 フェイスと牽制し合っている。 「お前達の呼び名で言えば、所謂、賊って奴」 「そうか、研究所に忍び込んだ賊とはお前のことだな。今度は王宮にまで・・・そんな奴をむざむざ見過ごすと思うか?」 硬い表情のカガリが剣を抜き、シードが漂い始めた。 ため息を付いた賊は面白がっているのか、肩を竦める。伸びてきた腕に首を絞められていた。苦しくはなかったけれど、何の抵抗もできずにあっさりと捉えられてしまったことが無性に恥ずかしかった。 「だからこうして人質をとっているわけだ」 「卑怯な・・・」 「でも、この王子様も外に出たがっていたみたいだし、俺達利害が一致してるんだよね」 そうか。 こいつを上手く利用すれば俺も外に出られる。 見下ろす緑色の瞳にウィンクされ、一瞬ドキマギしてしまった。 少し、アレックスに似ているかも。 そんな事を考えていると、この男が前に歩き出した。引きずられるように1・2歩、歩いてしまって、慌てて足腰に力を入れた。首には相変わらず賊の腕が回っていて、ちょっと上向きに天井を見て歩く羽目になってしまったけれど。 「ごめん、フェイス・カガリ。俺、やっぱりどうしても、行きたいから」 この後、彼女がどうなるか分からないシンではなかった。でも、ここは譲れない一線だったから、賊の手を使ってでも外に出たかった。 「いやあ、言いたいことが伝わったらしくて俺は嬉しい」 じろりと睨みつけるカガリの瞳がシンを見ていたのか、横の賊を見ていたのか分からなかった。しかし、シンはまんまと秘密の抜け道から王宮の外に出ることに成功していたのだった。 外に出たとは言っても、一旦王宮の外に出た後すぐにまた地下へと逆戻りしてしまっていた。皇帝崩御の帝都はいまだ多くの帝国兵が警備に当たっていて、そう易々と外を歩けるはずがなかった。 「って、何でまだいるんだよ!」 ガチャリと鳴るのはカガリだけのフェイスの鎧。 「ついていかないとは言っていない」 「フェイスマスターと言っても、案外暇なんだな」 キッと彼女の冷たい視線が賊を捕らえる。 「どんなに殿下が後先考えないお方だとしても、お守りするのが目下の所、私の役目だ」 「おいおい、仮にも主人だろ?」 「そう思いたい」 がっくりと力を抜くカガリ。いかにも、『こいつはもうどうしようもないアホだ』と瞳が語っている。シンは意外とお堅いだけじゃないのかもと思って、目の前に広がる地下宮殿を見渡した。 「えっと・・・」 「俺はハイネ」 「えっと、ハイネさんはここが―――」 「ハイネでいい」 「じゃあ、ハイネ、・・・。ここがどこだか知っているのか? 俺は初めてなんだけどさ」 古い柱が幾つも立ち並び、気のせいがピタピタと何かが歩く音が聞こえる。声は延々反響して、水の雫が落ちる音まで遠く聞こえた。 「ここは地下宮殿だ。どこかの草原に出るといわれているが、悪い、俺も初めてだ」 地下宮殿か。 シンは、初めて帝都の地下にそんなものがあることを知って、また一つ、自分の無知を呪った。けれど、めげている場合ではない。 「カガリは何か知っているか?」 「私も初めてだ。地下宮殿のことは聞いていたが」 誰も知らない地下宮殿を抜けて、兄のいるアプリリウスまで行かなければならない。まずはここを抜けて地上へと出なければ。時間に背中に押されて歩き出す。 「こっちだ」 手を上げた先に出口があるなどとは知りもせずに、見えない道を探して迷宮に踏み込んだ。最も、威勢よく歩き出したのは最初の数分のうちで、すぐに道なき地下の道を走り回る羽目になっていた。 何かがいるのは分かっていたのだ。 妖しげな足跡や毛物の息遣いや方向を狂わせる微かな音。 「前に出るなっ!」 対面してしまった猛獣は勿論のこと蝙蝠一匹にまでカガリが前に出て剣を振ってシンを守る。だが、おとなしく守られるシンではない。 「バカにするなっ、俺だって」 アレックス達と一緒に危ない橋を何度も渡ってきたんだ。 剣を抜いて、蝙蝠の大軍に切りかかる。 「自分の身くらい自分で守れるっ!」 「だからって、率先して突っ込むなっ」 初めての洞窟で蝙蝠を相手にした時に比べれば、随分易々と切り落とすことが切るようになった。一通り倒して静かになった地下宮殿で、シンはカガリと向かい合っていた。 「俺だってこれくらい相手にできる」 「なるほど。王宮では猫を被っていたんだな。空賊ごっこは楽しかったか?」 確かに見習いだったさ。 本当は王子で、本物の空賊にはなれっこないさ。 けど、アレックスについて、ステラと一緒にミーアに魔法を教わった。ラクスやキラと知り合って、帝国の外の歪を知った。洞窟や砂漠、森、荒野で過ごした日々はシンにとってかけがえのないものだった。 「楽しかったよ。生きてるって感じがした」 「それは良かったな、殿下」 「けど、あの時間がなかったら、今の俺はいなかったと思うんだ」 亡国の王女は故国を取り戻すのに必死だった。 過去の屈辱を超えて彼女を無言で守る元将軍。 帝国にも王国にも属さない空賊の視点。 力のない少女の純粋な言葉。 皆、本当に色々な事を考えていた。 まあ、ステラは別として。いや・・・・・・アレックスもだけど。 「俺には何もできないって思っているみたいだけどさ・・・」 討伐軍を止める事はできないかもしれないけど、じっとしていられない。 「ちょっとでも可能性があるんだったら、それに賭けてみたいと思うだろ?」 カガリは厳しい顔をしていた。睨み付けられていると思うほど。 「子供の感傷だな」 「アンタ、なんで俺のこと守ってくれるんだよ、兄上に言われたからか?」 警護を仰せつかったと言っていた。 けれど、それだけでこんな地下宮殿の突破まで付き合う必要はないはずだ。 「はい、そこでスト―――ップ。いつまでも立ち話している場合じゃないだろ?」 シンとカガリの間にはいってぐいっと二人の頭を遠ざけたハイネ。 初めは茶化すような顔つきだったのが、きっと引き締まって後ろを見るように瞳を動かした時、地下宮殿の奥から空気が震える音がした。 3人の目が集中する暗がりに大きな目玉が浮かんでいた。 戦闘の準備をする間もなく、氷のつぶてが飛んできた。そして、急に身体が重くなった。 マントが宙を舞って、自由に動けるカガリが剣を手に舞うが相手には少ししかダメージを与えられない。どんな魔法なのかシンは足が鉛のように重くなって一歩を動くのがやっとだった。 「こいつは、少々やばいかな?」 ハイネが大剣で援護するが、やはり効き目が薄い。 しかし目玉の怪物は、次々に魔法を繰り出して、シンは声が出なくなっていた。 あんなに張り切って自分の身くらい自分で守れると言った手前、恥ずかしいったらありゃしない。持ってきた数々の薬から目当てのものを探す。そうする内にもカガリとハイネが目玉に飛び掛っていた。 「避けろ、フェイスッ!」 唯でさえ寒い地下宮殿の床が一斉に凍りつく。シンの剣も持てないほど冷たくなっていた。ハイネは剣を放り投げて、魔法攻撃の為にシードを集め始めていた。 その間、カガリが1人で目玉の相手をする。魔法を剣で弾き、隙を見て剣を叩きこむ。 戦う姿はやはりどこか、キラを髣髴とさせる。 シンは自分の金縛りをなんとかして解いて、自分も攻撃魔法を掛けるべくシードを集め始めるが。 ハイネのほうが一瞬早かった。 「お前達、一緒に消し炭になるなよっ」 「フェイスに向かって何を言う!」 ハイネが叩き込んだ炎の魔法が目玉を蒸発させていた。 部屋の氷も一緒に消えてなくなり、地下宮殿は先程と同じようにひんやりとした地下特有の空気に包まれる。 「そこのフェイス。さっき、凍結魔法を喰らっただろう」 周囲の安全確認をしていると、ハイネがやおらフェイスのカガリに声を掛けた。凍結魔法とは、さっきの目玉の怪物が部屋全体を凍らせた魔法のことだ。 「女性は身体を冷やしちゃいけませんってね」 「は?」 シンはハイネを見て、咄嗟にカガリを見た。 心なしうろたえているような顔。 まさか。 ハイネがカガリの凍えた鎧に手をかけると、泣く子も黙る帝国のフェイスマスターが慌ててその手を振り払っていた。 「さっ、早く鎧を取って。暖を取ろう」 「自分でやれるっ!」 ああ、そうか。 シンはキラの言葉を思い出した。彼にいるのは双子の『姉』だったのだ。 先程の目玉の化け物の凍結攻撃でカガリの纏っている鎧は凍り付いて、彼女の身体から体温を奪っていた。脱ぎ捨てた鎧は本当に冷たく、こんなものを着て動き回っていたのかと、シンは改めて炎の前に腰を下ろす女性を見た。 兄弟を陥れてまで、彼女は何を考えているのだろう。 片手で膝を抱え、もう片方は床に置いた剣の柄に手をかけている。暗がりでよく見えないが、二の腕から血が流れていた。 「コジャのランプがあってよかったぜ」 地下宮殿だっただけあって、調度品がそこかしこに散らばっていて、薪にするような木材の替わりにランプなら山のようにあったと言うわけだ。今はハイネが見つけてきたコジャという大昔のランプに火をつけてその周りに3人が腰を下ろしていた。 シンは片手に意識を集中してシードを集め始めた。 「手を出せよ」 いきなり話しかけられて驚いたのか、シンを見上げるカガリの瞳はまだ剣を宿していなかった。言われたことが理解できないのかぼうっと見上げている。 「だから、手」 「あ、ああ」 差し出されるよりも早く腕を引っつかんで、シンは零れるような淡いグリーンの光を傷口に落としていた。 「・・・殿下?!」 「俺が癒しの魔法を使えちゃ悪いかよ」 炎の向こうでハイネが笑っている。 「いや、そんな事はないぞ・・・」 「フェイスマスターから見れば俺なんて、ひよっ子にも入らないかもしれないけどさ。少しずつ色々な事ができるようになったんだ」 治療が完了したカガリの腕に傷跡はなく、乾いた血筋だけが残った。それを柄を押さえていた手で払って彼女はランプの炎を見た。 「私とて、最初からできたわけではないさ。痛い目にあって初めてその重要性に気がついた口だ」 女性だと認識してからは、シンにはカガリがキラに似ているとは思えなくなっていた。髪の色も瞳の色も違う。まっすぐに炎を見つめる瞳は、ラクスに従うキラと似ていると思ったけれど。何かが違った。それは雰囲気かも知れなかったし、ある種、ラクスのような悲愴な決意が感じられた。 「私はオーブ共和国の生まれだ」 「コスモス連邦に滅ぼされた?」 シンはぱっと思い浮かばなかったが、ハイネはすぐにその国がどこにあったのか分かったらしい。シンが物心つく頃には既に地図から消えていた国は、アプリル同様、交通の要所にあって、連邦に吸収された小さな国だった。 「私は殿下を利用しているだけかも知れないぞ」 「俺は別にいいよ。それに、実はちょっと嬉しいかも」 アプリルは滅ぼされてまだそう年が経っていないから復興の希望があるが、オーブはもう無理だろう。それに聞いたことがあった。 「アンタ、よく生き残れたな。オーブは連邦に細菌兵器を使われたって話だが」 疫病が流行り、穀物は枯れ、土地は死んだ。 そんな国家にどんな価値があったのか、コスモス連邦のやり方を疑う侵攻だった。 「弟と二人、運が良かったんだ。結局、その後の混乱で離れてしまったが・・・」 静かに話す彼女からは、かつてのような激情が感じられない。 空中戦艦でキラを殺したくてたまらない姿が嘘のようだった。 「どうして、キラを?」 「私は帝国軍に救助された。フェイスとなってアプリル侵攻に参加し、あいつはアプリルの将軍になっていた」 それだけを聞けば、兄弟が敵味方に分かれて再会する悲劇。 「やればなんだって私よりもできた。将軍にだってなれるだろう。けどな、アイツは、国にいる時は勉強も剣の稽古も本当に何もせずに、恋人を見殺しにした」 そこでカガリは息を継いで、膝を抱えていた手を変えた。 「許せなかった。どうして今頃になって、と」 きっと、キラが今、ラクスをあれだけ守ろうとするのは、守れなかった過去があるからなのだとシンは思う。いつも淡々として何を考えているか分からないけれど、危険が迫れば真っ先に剣を抜き、危険を排除する。屈辱に耐えても、アプリルの為に生き抜いていた彼。 だから、この人は、そんな弟を許せない。 そんな力があるのなら、どうしてもっと早く使わなかった、と。 「何もできないのは君だけじゃないさ。私も同じ」 「アンタは連邦に復讐がしたいのか?」 帝国の力を借りて? 「そのつもりなんだけどな。こんな所で何をやっているんだか」 ほう・・・。とカガリがため息を付く。 それは、帝都からちょっとは離れたであろう地下宮殿のどこかで、出口を探してさまよっている所だった。強敵を倒した安堵感からか、3人が一葉にため息をついた。フェイス・カガリのヘビーな身の上も合って、地下宮殿の一室は実にしんみりと時が流れていった。 シン達が地上に出たのはその後、3日も十分に地下宮殿をさまよった後だった。 「あー、久しぶりの地上だぜ」 出口は草原にあって、一面に広がる緑に閉塞感が吹き飛んでいく。頬を撫で、髪を揺らす風が心地よい。 「悪いことは言わない。殿下は帝都にお戻り下さい。この先は火傷ではすまない」 「分かってて言うんだな、フェイス・カガリ」 彼女が肩の力を抜いたのを見て、シンはそれを了承だと受け取った。 「で、どうやってアプリリウスまで行くつもりなのかな、王子様は」 「えっと・・・」 時間がないんだから、歩きってのはなしだ。 乗り合いの馬車もパス。 一番近い街で飛空艇の空路を行こう。 この際、変装でも強奪でもなんでもやってやる。 「隠していたわけじゃないが、賊は賊でも、実は空賊なんだ」 その一言にフェイス・カガリが眉をひそめてハイネを見た。彼女はいつの間にかフェイスの鎧兜をしておらず、眩しい金髪を陽の下に晒していた。ハイネのオレンジ色の髪とあいまってシンには実に眩しい二人だった。 「幸いな事に俺の飛空艇が近くにある」 同じ空賊でもアレックスはとことん厄介ごとに巻き込まれるのを嫌がったが、目の前の賊はそうでもないらしい。わざわざもっといい手段があると提案してきた。となれば、展開はお決まりのパターン。 「報酬なら言い値であげますよ」 「さすがはシン・アスカ・プラント殿下。太っ腹な事で」 帝国の西。集結する反乱軍と、帝国から出征した討伐軍が国境沿いに睨み合っている同じ空の下。シンはようやく帝都を抜け、イザークの元へと空を飛んだ。 同じ真っ青な空の下、セイバートリィが出発の為の準備をしていた。 ミーアやステラは既に乗り込んでいて、アレックスが飛空艇の確認とアンカーを外していた。ラクスは背後からアレックスに近づいて、手を休めたのを見計らって声をかけた。 「アレックス」 「これは王女様。もう少しで出発ですが」 機体の外壁をコンコンを叩きながらラクスに返事を返す。 「わたくしに反乱を止められると思いますか?」 「そう思っているから、わざわざ出向くのだろう。種石や覇王の剣まで持って」 アレックスの手は淀みなく機体のチェックを続け、緩やかに回転するエンジンの音を聞いていた。飛行色の青い光が漏れていて、少し暁の種石の色に似ていた。 「貴方にも、わたくしが力を求めているように見えますか?」 アレックスの手が止まる。 「見えないと言ったら嘘になるかな」 振り向いた彼にラクスはアスランを重ねていてた。 この胸の苦しさは、だからなのだと言い聞かせる。 「そうですか・・・でも、わたくしは」 「アプリル復興の為と言っても、本当に力があれば国が取り戻せるのか? 君は歌姫として有名だったのだろう?」 確信はない。 けれど、力がなければ国は取り戻せないのだ。歌では民を養えず、帝国軍から守ることもできない。 「アプリリウスで君が諸侯の前で歌う時、不思議と争いが自粛されると聞いた。俺なら別のことを考えるな」 ラクスは視線を逸らして、どこか遠い所を見つめるアレックスを見ていた。 何故だろう、次に発せられる言葉が頭に浮かぶ。 ほら、きっと彼はこう言うのだ。 「例えば大陸中に君の歌を流すとか」 あの日、あの時、届いた手紙に書かれていた。 世界中の人が君の歌を聞けば平和になるのに。 そうだ、僕は君の歌声を大陸中に伝える機械を作るよ。 あなたの口からその言葉を聞くなんて。 あなたは、誰? ラクスはそれ以上聞いていられなくて、目の前の男に尋ねたのが失敗だったと語気を強めて言った。 「いい加減にしてくださいませ。そのような戯言で平和になるわけないですわ」 「戯言ね。だから君は力を求めるのか」 「そうかも知れません。ですが、まだ起つにはこの力はあまりに未熟」 「そうだろうな。今決起しても、帝国にひねり潰されるのが落ちだ」 エンジンの調子を確認した彼が、翼を潜って、アンカーを外すべくコックピットに向かって手を上げる。 「ですから、早く向かわねば」 「だったら、俺と無駄話をしていないでさっさと乗ったらどうだ」 「言われなくてもそうするつもりですわ」 ラクスは入り口へと機体を回り込んた。飛び立つ準備をする彼を、見えなくなる寸前に一度振り返る。そこには何事もなくアンカーを取り外す作業をヨウランやヴィーノ指示している姿があった。 なんだか、無性に寂しくなって、足早にセイバートリィに乗り込んだ。 ラクスが乗り込んだのを見計らって、草を踏みしめて彼に近づく人物がいた。キラである。先程のラクスとアレックスの会話を彼はしっかり聞いていた。盗み聞きするつもりはなかったが、二人はいつもと変わらない声で話しているから、嫌でも耳に入ってしまったのだ。 それはキラにとって、これから、もしかしたら戦地となる所に行くかも知れないという時に、実に気になる会話だった。 「ちょっと確認してもいいかな?」 振り向いたアレックスが、足でアンカーを軽く叩いた。アンカーを引っこ抜こうとするヴィーノやヨウランに反対側を頼むと指示を出す。 「なんだ? 時間がないんだ、手短に頼む」 「うん。すぐ終わるよ」 キラは彼を連れ出して、セイバートリィから少し離れた所で足を止めた。 「どうしてこんなに僕達に協力的なのか、聞いてもいいかな?」 「・・・僕達?」 「ああ、ごめん。君に頼んでいるのはラクスだったね。まさか、王女に惚れちゃったとか?」 「そうだと言ったらどうする? お前」 アレックスが腕を組んで、唇の端を僅かに上げた。 ドレープのきいた白いシャツを着て、斜に構えると、彼は一見空賊に見えない。乱暴で粗野かと思うと、女性に対する完璧なエスコートを見せたりする。 ずっと気にかかっていた。 キャンベラを連れていることと言い、彼は唯の空賊ではない。深紅の空賊の名は知っていたし、高額な賞金が賭けられていることも知っている。何の理由も無しに手を貸してくれはずがないのだ。 「彼女を傷つけるものは僕が許さない」 彼は冗談でも、ラクスは違う。少しずつ、彼に対する態度が変わってきている。 いつか、目の前の空賊が障害になるかもしれない。そんな漠然とした予感がキラにはあった。 「そう気色ばむなよ、冗談だ」 「それで、僕の問いには何て答えるつもり? 報酬目当て?」 彼は笑いながら手を振った。そして、ふっとまた別の笑みを浮かべる。 「種石には俺も野暮用がある」 この話題はこれで終了だと暗に告げて身を翻す空賊がセイバートリィへと向かう。キラはその後姿を穴が開くほど見つめて、隠れた綻びを探すのを止めた。 戻る 次へ なかなか思ったように進みませんです。どんどん、長くなる~。日曜日中にアップできなかった、ガクッ。
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【TOP】【←prev】【SUPER Famicom】【next→】 アンジェリーク ヴォイス・ファンタジー タイトル アンジェリーク ヴォイス・ファンタジー 機種 スーパーファミコン 型番 SHVC-AQLJ ジャンル 恋愛シミュレーション 発売元 光栄 発売日 1996-3-29 価格 9800円(税別) アンジェリーク 関連 Console Game SFC アンジェリーク アンジェリーク ヴォイス・ファンタジー PCFX アンジェリーク Special ふしぎの国のアンジェリーク アンジェリーク Special 2 アンジェリーク 天空の鎮魂歌 SS アンジェリーク Special ふしぎの国のアンジェリーク アンジェリーク Special 2 アンジェリーク デュエット PS アンジェリーク Special ふしぎの国のアンジェリーク アンジェリーク Special 2 アンジェリーク デュエット アンジェリーク 天空の鎮魂歌 アンジェリーク ヒストリー PS2 アンジェリーク トロワ 愛蔵版 アンジェリーク トロワ アンジェリーク エトワール Handheld Game GB スウィートアンジェ GBA ふしぎの国のアンジェリーク アンジェリーク NDS アンジェリーク デュエット PSP アンジェリーク 魔恋の六騎士 Angelique Retour 駿河屋で購入 スーパーファミコン
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ニコニコ動画/ファイナルファンタジー 2011-09-01 FF6 あの裏技をにとうりゅうでやってみた リディアVSユウナ!!~ポケモン風~召喚対決! 台湾のFFストップモーションアニメが凄すぎる件 【作業用BGM】FFオーケストラ神曲集 【FF6】セリスでブリ(゚∀゚)ハマチ 【手描き】FF7+αキャラでテイルズ風 【 手書き 】 F F 7 で テイルズのOPパロ 【 アビス 】 【手描きMAD】ディシディアで君のとなりに…【のうきん】 smooooch・∀・ × DISSIDIA 【手書きFFT】ramooooza・∀・【smooooch・∀・】 【完成版】FF6 ハガレンOPEDパロ【手書き】 FF4リディアと幼女でウッーウッーウマウマ(゚∀゚)(完成版) 【完成版】FF6 ホスト部OPパロ【手書きMAD】 えふ★えふ 「もってけ!まどうアーマー」 らき☆すた(らきすた)MAD えふ★えふver.2 【FF6】魔導アーマーは大変なレーザーを撃っていきました FF5とFF6を同時にプレイ1 ■FF6、魔導アーマーを描いてみたそしておまけも ■FF6、ケフカ・パラッツォを描いてみた 【感】 FF6 オペラをセリスにガチで歌わせてみた 高・音・質 【動】 ファイナルファンタジーI~X 全戦闘曲メドレー 【FINAL】ラストバトルメドレー【FANTASY】 【超作業用】ファイナルファンタジー1~10全戦闘曲集【完成版】 【手書きFF6】さよなら魔導アーマー ◇◆『ニコニコ動画』へ
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■強そうな奴は、強いというファンタジー 強そうと強いは、異なり、本来「強そう」と「強い」の二つはさほど強く結びついていないものである。 強そうな奴は強いという考えは、暴力から縁遠い者ファンタジー(幻想)である。 実際は、壊す奴、法を超える奴、命を命と思っていない奴は全部大人しい一般人の顔をしている時がある。 そのような恐ろしい事を認めたくなく、「強い」と「強そう」を結びつけたがる。 石清水は、「強い」と「強そう」が結びつかない男であり。「強そう見えず」「強い」男なのである。 ■根拠ログ 強そうと強いは違い、本来二つはさほど強く結びついてないということを、弱い者いじめばかりしていた 戦闘騎は理解し損ねていた。 強そうな奴は強いという考えは暴力から縁遠い者のファンタジーである。 本当はこうだ。壊す奴、法を越える奴、命を命と思っていない奴。 全部大人しい一般人の顔をしている時がある。そんな恐ろしい事を認めたくないから、強いと強そうを結び付けたがるだけだ。 石清水は結びつかないタイプだった。妻すら石清水の正体を把握し損ねていた。 メイドインジャパンは、ナガシノさんだけではない。 (スルガ編 第46話)
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The Decisive Battle 収録作品:ファイナルファンタジーVI[SFC/PS/GBA] 作曲者:植松伸夫 概要 作中の多くのボス戦で流れるBGM。 ボス戦でもアルテマウェポン戦や三闘神戦などではこの曲ではなく「死闘」が使用される。 前半のロックオルガン・シンセベース・スネアの激しい掛け合いと、後半のストリングスによる引き伸ばされた美しい旋律が特徴。 1ループ1分弱とやや短めだが、かなりインパクトのある中身の濃い1曲であり、シリーズのボス戦の中でも高い人気を持ち、アレンジや演奏もよくされている。 本ランキングでも頻繁にランクインしており、同じ名前の『FF5』の「決戦」と共に高順位に入っていることが多い。 またこの曲はボスの他に、一部の宝箱の中に潜むモンスター(プレゼンター・トンベリマスター・サムライソウルの三体)でも流れる。 なぜこの三体だけこの曲が流れるのが不明だが、この三体は並みのボス敵よりも手強いモンスターなので、『FF5』で同じく宝箱の中に潜んでいた神竜戦みたいに、強敵としての危機感を煽らせる…のつもりだったのかもしれない。 アドバンス版では採譜ミスがあり、メロディフレーズ後半の主旋律が間違いがある。 過去ランキング順位 第1回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 24位 第2回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 125位 第3回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 127位 第4回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 53位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 48位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 65位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 94位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 88位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 141位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 268位 第11回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 200位 第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 403位 第13回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 100位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 549位 第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 641位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 341位 みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 9位 第2回みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 2位 FINAL FANTASY BGMランキング 2位 みんなで決めるスーパーファミコンBGMベスト100 10位 みんなで決めるRPGバトルBGMランキングベスト100 8位 みんなで決めるゲーム音楽歴代ベスト100ランキング 237位 みんなで決めるアレンジBGMランキング 125位(FFPR) みんなで決める1990年代の名曲ランキング 99位 みんなで決めるボス戦BGMベスト100 6位 サウンドトラック ファイナルファンタジーVI オリジナル・サウンド・ヴァージョン THE BLACK MAGES/黒魔導士 関連動画 【Video Soundtrack】決戦(ファイナルファンタジーVI)
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主催者 日本中央競馬会 競馬場 京都競馬場 創設 1996年11月2日 距離 芝・外1400m 格付け GIII 賞金 1着賞金2800万円、賞金総額5300万円 出走条件 サラブレッド系2歳牝馬(国際)(指定) 負担重量 馬齢(54kg) ファンタジーステークス (Fantasy Stakes) は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝外回り1400メートルで施行する競馬の重賞(GIII)競走。競走名は英語で「幻想」「空想」を表す「Fantasy」から。1月に施行される3歳(旧4歳)牝馬限定オープン特別競走である紅梅賞(現紅梅ステークス)からKBS京都の冠競走を引き継いでおり、正式名称は「KBS京都賞 ファンタジーステークス」と表記される。 概要 1996年に混合・指定・馬齢重量の重賞競走として創設されたのが始まりで、以降施行距離・施行場は変更されていない。一貫して阪神3歳牝馬ステークス(現:阪神ジュベナイルフィリーズ)の前哨戦として行われている競走で、2011年までは前哨戦では唯一の牝馬限定による重賞競走であった。2010年からは国際競走に指定され、外国調教馬の出走も可能になり、これとともに国際格付けのGIII競走となった。 中央競馬では独立局(JAITS)が冠競走となっている唯一の重賞である。KBS京都は1969年のアナログテレビ放送開始以来、自社制作の競馬中継番組である『KEIBAワンダーランド』(2010年まで・土日放送)、『うまDOKI』(2011年より・土曜のみ)を西日本各地にネットしており、放送対象区域外である中京・阪神・小倉にもスタッフを派遣している。また、2010年までは日曜日の『KEIBAワンダーランド』は通常は15時 - 16時まで中断するが(この時間帯は関西テレビが中継)、本競走が日曜開催であった2000年から2009年までは、KBS京都に限り中断なしで本競走が放送された。2010年にみやこステークスが新設されてからは土曜開催となっており、『うまDOKI』でも引き続き中継されている。 おもに早い時期から好成績を残してきた有力2歳牝馬が出走している。優勝馬のうち、プリモディーネが桜花賞、ラインクラフトが桜花賞、NHKマイルカップを、スイープトウショウが秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯を優勝したほか、ロンドンブリッジが桜花賞で2着に入るなど、牝馬三冠路線で活躍する競走馬や、アストンマーチャンのように3歳ながらもスプリンターズステークスで古馬や牡馬を負かす競走馬も輩出している。 現在の優勝レイの配色は、薄紫色の地に黄色文字となっている。 出走資格はサラ系2歳(旧3歳)牝馬のJRA所属馬、阪神ジュベナイルフィリーズ出走候補の地方馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。 負担重量は馬齢重量で54キログラムである。 歴史 1996年 - 京都競馬場の芝外回り1400mの3歳(現2歳)牝馬限定の混合競走・指定競走の馬齢重量の重賞(GIII)競走「ファンタジーステークス」として創設(地方馬の出走枠は2頭まで)。 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「3歳牝馬」から「2歳牝馬」に変更。 2006年 - 武豊が騎手として史上初の連覇。 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。 2008年 - 元地方ホッカイドウ所属のイナズマアマリリスがJRA転厩馬として史上初の優勝。 2010年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は9頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。施行日を日曜日から土曜日に変更。 2011年 - アイムユアーズが美浦所属馬(関東馬)として初めて勝利。 2012年 - アルテミスステークス創設に伴い、開催時期を1週遅め、京都ジャンプステークスと同日施行になる。 2014年 - 秋季番組全体の見直しに伴い、京都ジャンプステークスとともに開催時期を1週早める。 歴代優勝馬 回数施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主 第1回1996年11月2日シーズプリンセス牝21 21.2四位洋文伊藤修司齊藤敬 第2回1997年11月1日ロンドンブリッジ牝21 21.2松永幹夫中尾謙太郎(有)下河辺牧場 第3回1998年11月7日プリモディーネ牝21 21.7福永祐一西橋豊治伊達秀和 第4回1999年11月6日テネシーガール牝21 22.1山田和広坪正直平井豊光 第5回2000年11月5日タシロスプリング牝21 21.3池添謙一鶴留明雄(有)日進牧場 第6回2001年11月4日キタサンヒボタン牝21 22.6須貝尚介須貝彦三大野商事 第7回2002年11月3日ピースオブワールド牝21 22.2福永祐一坂口正大飯田正 第8回2003年11月9日スイープトウショウ牝21 22.6角田晃一渡辺栄トウショウ産業(株) 第9回2004年11月7日ラインクラフト牝21 21.6福永祐一瀬戸口勉大澤繁昌 第10回2005年11月6日アルーリングボイス牝21 21.4武豊野村彰彦(有)サンデーレーシング 第11回2006年11月5日アストンマーチャン牝21 20.3武豊石坂正戸佐眞弓 第12回2007年11月4日オディール牝21 21.1安藤勝己橋口弘次郎(有)ノースヒルズマネジメント 第13回2008年11月9日イナズマアマリリス牝21 23.7池添謙一松元茂樹小泉賢悟 第14回2009年11月8日タガノエリザベート牝21 21.2川田将雅松田博資八木昌司 第15回2010年11月6日マルモセーラ牝21 22.3田中健木原一良まるも組合 第16回2011年11月5日アイムユアーズ牝21 21.3I.メンディザバル手塚貴久ユアストーリー 第17回2012年11月10日サウンドリアーナ牝21 20.8M.デムーロ佐藤正雄増田雄一 第18回2013年11月9日ベルカント牝21 21.1武豊角田晃一(株)ノースヒルズ 第19回2014年11月8日クールホタルビ牝21 21.7小牧太清水久詞川上哲司 本競走からの阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬 過去に4頭の優勝馬を輩出しているが、現役中のローブティサージュを除く3頭はいずれも阪神ジュベナイルフィリーズ(アインブライドは阪神3歳牝馬ステークス)優勝後は勝利することなく引退している。 回数馬名性齢着順備考 第2回アインブライド牝27着 第6回タムロチェリー牝210着 第7回ピースオブワールド牝21着 第17回ローブティサージュ牝22着