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ルイズが変わったのは、春の使い魔召喚の儀式からである。 と言っても、当時のわたしはルイズにさしたる興味を持っていなかったので、これは後になって友人に聞き知ったことだ。 ゼロのルイズが平民の女の子を使い魔にしたという話は、少しの間、話題になった。 リリイという名の、その使い魔は、コウモリのような羽根があったり、犬のような耳を生やしていたりと、どう見ても亜人であったのだが、 その女の子が大した能力がなさそうな人畜無害な見た目をしていたり、羽根があるくせに飛べなかったりということで、ゼロのルイズに亜人が召喚できるはずがないという偏見から、そう噂されたのだ。 魔法の成功率ゼロのルイズが使い魔の召喚に失敗して、その辺りを歩いていた平民の女の子を捕まえてきて仮装させて使い魔扱いしている。 そんな根も葉もない噂を流されて、しかしルイズは何の反応もしなかった。 友人に言わせると、ここからしてありえないということだが、わたしは、それをおかしいと思えるほどルイズの事を知らない。 そして使い魔召喚の儀式の翌日、ルイズの使い魔が決闘をすることになる。 相手は、ドットの土メイジ、青銅のギーシュ。 決闘に至った原因は、リリイのせいでギーシュが二人の女の子と付き合っていたのがバレて、フラれたとのことだが、そこはどうでもいい。 見た目はどうあれ、リリイは亜人である。ならば、その戦い方を見ておいて損はないだろうと、わたしは考えた。 もしも未知の魔法でも使いこなせるようなら、その知識を得ておくことは決して損にはならないのだから。 だけど、期待は裏切られる。 リリイは、普通の平民よりは強かった。 だけど、それだけの話。ギーシュの作り出した一体目の青銅ゴーレムを破壊したまでは良かったが、彼が六体を同時に生み出した後は、数の暴力に負けて敗れさった。 そこで、わたしのルイズとその使い魔に対する興味は消えた。 たから、わたしの使い魔である韻竜のシルフィードに、二人が夜になるとこっそりどこかに出かけていると聞かされても、何も思わなかった。 ルイズも、その使い魔も自分が興味を向けるだけの価値のある存在ではない。 その認識を改めたのは、かなり後になってからなのだけれど、きっかけになったのは、学院に土くれのフーケを名乗る盗賊が現れたときだったのかもしれない。 学院の宝物庫を襲ったフーケの討伐に名乗りを上げた三人の一人がルイズであった。 もっとも、実際に名乗りを上げたのはルイズだけで、残りの二人、キュルケはルイズに対抗してみただけであるし、わたしはそんなキュルケが心配で付き合っただけである。 そして、わたしたち三人とルイズの使い魔のリリイとフーケの情報を持ってきた学院長秘書のミス・ロングビルの五人はフーケのアジトと思われる廃屋に向かい、そこで奪われた宝物を見つけた後、フーケの巨大な土ゴーレムに襲われた。 この時、不可解なことがいくつか起こった。 わたしやキュルケでは、どうにも対抗できなかった土ゴーレムに、自分の身長よりも長大な剣を持ったリリイが立ち向かったのだ。 ギーシュのゴーレムにすら敵わなかったはずのリリイは、フーケの巨大ゴーレムと五分に渡り合っていた。 もちろん、巨体であり、いくらでも再生するゴーレムを剣一本で倒せる道理はない。 だけどゴーレムも、素早く動き剣で容易くゴーレムを切り裂くリリイを倒せず、しばらくの膠着状態の後。土ゴーレムは自然に崩れ落ちた。 その後である。 フーケは逃げ出したらしい、自分とミス・ロングビルは、あと少し辺りを調べてから帰るから、先に宝物を持って帰って欲しい。 そう、ルイズから連絡があったとリリイが言い出したのは。 思い返せば、ルイズとロングビルは、わたしたちが廃屋に入ったときに、周囲を見てくると言って姿をくらませたままである。 その時のわたしは、冷静な判断力を失っていたのだと思う。 メイジとその使い魔は、精神で繋がっている。だから、離れていても連絡をしてくることが出来るのだから、これは不思議なことではない。 その程度にしか思わなかったのだが、思い返してみれば、何故ルイズにフーケが逃げたと判断できたのかを疑問に思うべきだったのだ。 そう、これも後になって分かったのだが、フーケは逃げてなどいなかった。捕まり、拘束されていたのだ。ルイズの手によって。 ルイズの目的が、フーケを捕まえて官憲に引き渡すことではなく、自身の手駒とすることだと知ったのは、ずっと後になってからの話。 わたしたちに遅れて二人が帰ってきたとき、ロングビルは着ていた服が引き裂かれ、肌も露わな姿で憔悴した顔をしていて、その理由が分かったのは、これもかなり後になってからのこと。 ルイズは、フーケに襲われた結果だと言っていたが、それは嘘だろう。ミス・ロングビルの正体がフーケなのだから。 キュルケは何かを察していたが、その時点では教えてくれなかった。 ともあれ、そこでルイズとの縁は切れるのだと思ったのだけれど、そうはならなかった。 それから、何日もの日々が過ぎたある日のことである。 ルイズが、トリステイン魔法衛士隊の隊長と出かけるのを見かけたキュルケが、後を追うと言い出したのだ。 そして、その後わたしたちが魔法学院に帰ることはなくなる。 ルイズたちの目的はアルビオンに向かうことであり、とりあえず港町ラ・ロシェールの前で賊に襲われていた彼女たちに加勢したわたしたちは、不可解なものを見ることになった。 そこにいたのは、ルイズとギーシュと魔法衛視隊隊長でありルイズの婚約者であるワルド子爵。ルイズに個人的に雇われたのだと言って一緒にいた、目が死んでるミス・ロングビル。 そして、わたしたちと同年代の亜人の少女。 ルイズの使い魔と同じ種族に見えるその少女が、リリイ本人であると聞かされたときは、目を疑った。 何をどうすれば、あの小さな女の子が急に成長するというのか。 とはいえ、驚いてばかりもいられない。 夜も遅かったので、ラ・ロシェールに宿泊することにしたわたしたちは、ルイズたちが乗るアルビオン行きの船が出るまでの間、そこに留まることにした。 そして、二つの事件が起こる。 一つは、早朝のリリイとワルドの決闘。 かつてギーシュにすら敗れたリリイは、スクウェアメイジであるワルド子爵とすら互角以上の実力を見せた。 そして、もう一つの事件は夜に起こった。 アルビオンは今、王党派と貴族派に分かれて戦っていると聞く。 その一方。貴族派に雇われた傭兵が宿を襲ったのだ。 その時、ワルド子爵は二手に分かれて、片側が傭兵の足止めを、もう一方はアルビオンに向かう船に乗り込むべきだと主張し、わたしも同意した。 それは正しい判断であったはずである。真相を知っている今では、そうではないとわかるが、あの時点で知りうる情報からでは、それ以上に正しい判断ができるはずがない。 そのはずなのに、ルイズはその主張を退けた。 それが、仲間を置いて自分だけが逃げるのは嫌だなどという感傷であれば、わたしもワルド子爵も黙殺したのだろうが、そうではなかった。 どのみち船が出るのは、翌日である。ならば、それまでに傭兵たちを倒してしまえばいい。 そう言った彼女には、それができる自信があったのだ。 そして、現実に傭兵たちは、わたしたちの前に倒れた。 それは、ほとんどがリリイの仕業であった。 ルイズの防衛をわたしたちに任せて一人で突撃したリリイは、強かった。 それだけではない。いかにスクウェアメイジと五分に戦える実力を持っていても多勢に無勢、無傷で戦えるはずもないのだが、たとえ傷を負っても ルイズの唱える聞いた事もない呪文ですぐに癒されていたのだ。それは、敵対している傭兵たちからすれば不死身の怪物と戦っているような錯覚を覚えさせただろう。 そうして全ての傭兵を打ち倒したわたしたちは、なし崩しに全員でアルビオンに向かうことになった。 何故、わたしとキュルケまで? と気づいたのは、勢いでマリー・ガラント号という船に乗った後。 その後、空賊に扮したアルビオン皇太子の乗った空賊船に襲われたり、それらと戦い皇太子の正体に気づかずに捕らえ拘束してしまったりという珍事はあったが、わたしたちは、無事にアルビオン王城ニューカッスルに到達した。 そこで初めて、わたしとキュルケは、ルイズたちの目的がトリステイン王女がアルビオン皇太子ウェールズに送った手紙の回収なのだと知ったのだが、それもどうでもいいことである。 より重要なのは、実はワルド子爵がアルビオンの貴族派レコン・キスタと通じており、手紙とウェールズの命を奪わんとしていたことであろう。 結論から言ってしまえば、彼は上手くやった。 手紙をルイズから預かり、ルイズと結婚式を挙げたいと訴え、ウェールズを王党派の軍人から引き離し、見事その胸を貫いた。 だが、そこには一つの計算違いがあった。 ワルド子爵は、ルイズには力があると信じていた。そして、その力を自身の欲望のために利用しようと考えていた。 実際、ルイズには力があった。だけど、それはワルド子爵に制御できる程度のものではなかったのだ。 結婚式の時、ルイズは遅れて礼拝堂にやってきた。 リリイとロングビルに持たせた大きな風呂敷包みが、なんだか不安を誘ったが、そこはみんなでスルーした。 そして、いざ始祖ブリミルへの誓いをというときになって、ルイズはワルド子爵に言ったのだ。 「何をそんなに焦っているのだ?」 その言葉で、わたしたちは気づいた。 幼いときからの知り合いで、婚約者であるはずのワルド子爵は、この旅の間、発情期の孔雀のようにルイズに自分をアピールし続けていた。 まるで、この機会を逃せば、もうルイズを手に入れることが出来なくなるのだというように。 ルイズを自身の手駒として手に入れようと考えていたワルド子爵の考えは、当のルイズ本人に看破されており、自身の望みが果たせないことを理解した彼は、正体を明かすと同時にウェールズの命を奪った。 そして、手に入らないのならばとルイズの命を奪わんとしたとき、ルイズが隠していた能力を見せる。 ルイズには、ワルド子爵と互角の戦闘力を持つ使い魔のリリイがいる。普通に考えれば、ワルドに勝ち目はない。 だが、風のスクウェアメイジには、偏在という魔法がある。 それは、自身とまったく同じ能力を持った分身を生み出す魔法。いかにリリイが強くとも本体を含めて五人ものワルド子爵に勝てる道理はない。 そして、リリイ以外の人間。わたし、キュルケ、ギーシュ、ルイズ、ロングビルの五人には、残念ながらワルド子爵に勝てるほどの能力はない。 ゆえに、ルイズの生存は絶望的なはずであった。 この時ルイズが使った魔法は、原理としてはサモンサーヴァントに似たものだったのだと思う。 離れた場所にいる者を召喚する魔法。違うのは、それらは複数であり、すでにルイズと契約を済ませ命令を聞く存在であったこと。 現れたのは、オーク鬼や翼人や吸血鬼といった亜人たち。 毎夜どこかに出かけていたルイズは、それらを倒し配下としていたのだ。ちなみに、前の事件でフーケを捕らえたのも、彼らだったのだという。 平民とは比較にならない強靭な肉体を誇るオーク鬼や、先住の魔法を使う翼人と吸血鬼。 それらは、ただでさえメイジにとってすら脅威となりうる戦闘力を持つのに、ルイズの下で働かされ戦いを繰り返すことで、それぞれがリリイと互角の実力を持っていた。 数で、こちらを蹂躙しようとしたワルド子爵は、より多くの数で敗れ去ったのだ。 だけど、ルイズは裏切り者であるワルド子爵を殺しはしなかった。 それが、婚約者への未練であるのではないかと思ったのは、一瞬のこと。 ルイズは、倒れたワルドの服を剥ぎ、同時にリリイにも脱ぐようにと命じた。 その後、何かを察したキュルケに一時放り出されたわたしは、しばしの時間の後、やけにグッタリした顔の皆と再会する。 全員。ルイズもリリイもキュルケもロングビルもギーシュも、妙に上気した顔をしていて服も乱れていたのだから、さすがにわたしにも何をしていたのか理解できるのだが、なんの目的でそんなことをしていたのかは分からなかった。 キュルケも、ルイズの目的は分かっていなかったはずなのに、躊躇いなく参加するのは如何なものか。 まあ、目的の方も尋ねてみればすぐに答えが返ってきたのだけど。 ルイズには、性魔術という魔法が使えて、それを使うと魔法を使うための精神力を簡単に回復できるのだそうだ。 それで、亜人たちを召喚するのに使った精神力を回復させた理由は、レコン・キスタを倒すことであるとルイズは言った。 無茶だ。と、わたしは思ったが、彼女には勝算があった。 礼拝堂に遅れてやってきたルイズたちが持ってきた荷物。それは、この城中から集めてきた宝物。 呆れたことに、火事場泥棒をしてきたルイズが運んできた物の中に古いオルゴールがあった。 それが、勝利をもたらすのだと言われても、納得できようはずもない。 とはいえ、思ったより早く攻めてきたレコン・キスタを相手に逃げる暇のなかったわたしたちには、ルイズの賭ける以外に他に手立てがなかった。 ルイズがオルゴールから得たものは、虚無の魔法。 その魔法が、どれほどの威力を持つものなのか、わたしたちは知らなかった。多分、ルイズも正確には予想できてなかったに違いない。 だって、一個人の使う魔法が、一撃で万単位の兵士を吹き飛ばすだなんて、誰に予想できるというのだ。 大爆発の魔法の後に敵兵士の襲いかかった亜人の群。それが、レコン・キスタを完膚なきまでに叩きのめし、敵軍の首魁クロムウェルすら虜囚にする。 それで、全てはおしまい。 それが、思い違いであったと、わたしたちはすぐに思い知らされる。 ルイズは、別にアルビオンの王党派を救おうなどとは考えてはいなかった。 ただ単に、自分の集めた戦力とここで手に入れた魔法を試してみたかっただけなのだ。 そして彼女は、もう充分だと判断した。のみならず、クロムウェルから人の心を操るアンドバリの指輪というマジックアイテムすら奪い取った。 その結果、ルイズは彼女が欲するものの足がかりを手に入れたのだ。 この世界全てを蹂躙する力と軍隊を。 そうして初めて、彼女は自身の正体と目的をわたしたちに話す。 ここではない、ある世界での物語。 そこには、魔王と呼ばれる邪悪がいて、そいつは勇者たちによって倒された。 だけど、魔王は自身の魂だけを切り離し、使い魔に持たせ逃れさせた。 それをルイズが召喚してしまった。 魔王の魂を持つ使い魔を。 そして事故が起こる。 使い魔、リリイの持つ魔王の魂がルイズに入り込んでしまったのだ。 これは、お互いにとって不本意な事態であったろう。 ルイズとしては、そんな得体の知れないものに肉体を乗っ取られるなど、望んでいたはずがないし、魔王としても、少女の肉体に憑依するなど納得できようはずがない。 なにしろ、性魔術を使うに当たっては、男性を相手にしなくてはならなくなったのだ。リリイという、代わりを務めてくれるものがいなければ発狂していたかもしれないとは本人の弁である。 なんにしろ、魔王は自身の望みを叶えるために活動を開始する。 リリイを育て、戦力を集め、元の世界に帰る方法を探す。 封印された肉体を取り戻すために。かつて、自身を打ち倒した者たちを責め滅ぼすために。 今、レコン・キスタとアルビオン王党派を、アンドバリの指輪の力で手に入れたルイズは、ハルケギニアの全てを支配するつもりである。 元の世界を攻める戦力を手に入れるという理由ために。 そして、今わたしやキュルケはルイズの下でハルケギニアを征服する軍体の指揮を取っている。 わたしたちとは、わたしとキュルケとギーシュとワルドと、ついでに更に成長したリリイのこと。 ルイズがわたしたちに秘密を話したのは、ようするに仲間になれという宣言であり、それ以外の選択を許さないという通告である。 わたしたちに選択肢は与えられていなかったのだ。 ただし、わたしは条件を出した。 わたしタバサ、いや、シャルロット・エレーヌ・オルレアンの命は、母を守ること。復讐を果たすこと。そのためにある。その二つを叶えてくれるなら、従おうと答えた。 ルイズは、それを了承した。それどころか事情を聞いて、毒を飲まされ正気を手放した母を癒してくれるとまで言った。 その勇気があるならばと、前置きしてだったが。 母は、優しい人だったと記憶している。 その母が、魔王の配下となった自分を見てどう思うのか? そんなことを今の今まで、考えていなかった、むしろ考えないようにしていたわたしは、自分に勇気などないことに気づかされた。 だからといって、ルイズの仲間になるのをやめるという選択肢はない。ルイズはそんなことを許さないし、あのままガリアで働いていても救いなどないと分かりきっていたのだから。 だから、ルイズの力を借りて連れ出した母は、今も気がふれたままであり、執事のペルスランに任せきりになっている。 わたしにとって意外だったのは、キュルケが素直にルイズの仲間になったことである。ギーシュのことはどうでもいい。 元々ルイズと仲がよかったわけでもはなく、ルイズの世界征服にも興味を持たないであろうキュルケが何故と思ったわたしに、彼女は苦笑と共に答えた。 「だってねえ。本当にルイズが魔王に完全に乗っ取られていたら、わたしたちは今生きてないわよ」 キュルケが魔王の過去の話を聞いて最初に感じたのは違和感であったという。 魔王が、自身の話した通りの存在なら、それは人の命を虫ケラの如く扱い、自分たちのことなど、さっさと口封じに始末しているか、どこかで使い捨てにしているだろう。 なのに、それをしなかった理由はどこにあるというのか? それは、魔王に乗っ取られた身の裡に、ルイズ本人の心が残っているからに違いないとキュルケは考えた。 ならば、魔王からルイズに守ってもらっている自分としては、その借りを返さないわけにはいかないではないか。 そんなことを言う親友に、わたしは今更ながらに彼女がルイズを嫌ってなどいなかったのだと、それどころか好きだったのだと気づかされた。 そうでなくて、借りがあるからと、家族のいる祖国にまで戦争を仕掛けようという魔王に手を貸そうなどと誰が考えるものか。 わたしは、わたしと母を取り巻く過酷な運命から救ってくれたルイズに感謝している。 わたしは、キュルケまで、こんな運命に巻き込んだルイズを憎んでいる。 わたしは多分間違っているのだろう。だけど、今更道を違えることは出来ない。 この先、わたしたちにどのような結末が待っているのかは分からない。分からなくても進むしかないのだから。 小ネタで姫狩りダンジョンマイスターからリリイ召喚
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ワルイージ とは、マリオシリーズのキャラクター。 プロフィール 作品別 マリオカートシリーズ マリオパーティシリーズ その他のマリオシリーズ 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ その他の作品 ゲーム以外 元ネタ推測 関連キャラクター 関連商品 余談 コメント プロフィール ワルイージ 他言語 Waluigi (英語) 性別 男 声優 チャールズ・マーティネー デザイン 青木文英 初登場 【マリオテニス64】 紫色の服を着た、やせ細り気味で手足の長い男性。 【ワリオ】とつるんで行動し、【ルイージ】をライバル視している。 一人称は「オレ」。キャラクターはあまり安定していないが薔薇を多用する事がある。 ワリオとの関係は不明。 作品別 マリオカートシリーズ 【マリオカート ダブルダッシュ!!】 『マリオカートシリーズ』初登場。中量級で、スペシャルアイテムは【ボムへい】。モチーフカートとして【ワルイージバギー】が用意されている。 【マリオカートDS】 隠しキャラ。中量級。100ccのレトログランプリ側の全カップを優勝すれば使用できるようになる。 使用カートは【ゴールド・マンティス】【スタンダードWL】【トリッパー】の3台。 【マリオカートWii】 初期ドライバー。重量級になった。細身だが、身長が高いからだろうか。 【マリオカート7】 彼は登場しないが、DS ワルイージピンボールの看板には書かれている。 新キャラクターのために席を外してもらったとのこと。 【マリオカート8】 初期ドライバー。重量級。ステータスは【ドンキーコング】/ロイ/【ロゼッタ】/【リンク】と共有されている。 【マリオカート8 デラックス】 該当する重量の性能の評価が高く、同性能のドンキーコングとロイよりも細身故に視認性が良いため、ネット対戦では圧倒的な使用率を誇っている。【ハナチャンバギー】との組み合わせが鉄板で、ネット上では「ワルハナ」の通称で知られている。 長らく「ワルイージカート」や「ワルハナカート」と皮肉られていたが、Ver.2.3.0でバランス調整が入った事で他のキャラクターとマシンが強化されたため、ロゼッタや【ネコクラシカル】等の他のキャラやマシンもよく見かけるようになり、ワルハナ一強の時代は幕を下ろした。 尚、ステータスは【ハナチャン】とも共有されている。 【マリオカート ツアー】 「ハロウィンツアー(1回目)」から登場。レアリティはレアで、スペシャルスキルは「ダブルボムへい」。 ワルイージ(バスドライバー)「ロンドンツアー」から登場。レアリティはウルトラレアで、スペシャルスキルは「トリプルバナナ」。 ワルイージ(ヴァンパイア)「ハロウィンツアー(3回目)」から登場。レアリティはウルトラレアで、スペシャルスキルは「ボムへいキャノン」。 【マリオカート アーケードグランプリ2】? 標準性能タイプ。専用アイテムは「ひげミサイル」、「スパナ」、「ウニボー」、「(未確認)」、「(未確認)」。 【マリオカート アーケードグランプリDX】? 隠しドライバー。軽量級で、【ピーチ】や【ヨッシー】と同じく加速寄りの性能になっている。 2023年7月4日のアップデートにて、【クッパJr.】と共に初期ドライバーになった。 マリオパーティシリーズ 【マリオパーティ3】 マリオパーティシリーズ初登場。ストーリーモードでは【クッパ】を蹴りでぶっ飛ばしてしまう。 ストーリーモードでは操作できない。 【マリオパーティ4】 本作からストーリーモードなどでも操作可能になった。ビリキューシールを好む。 【マリオパーティ5】 【マリオパーティ6】 【マリオパーティ7】 【マリオパーティ8】 本作では勝利時にどこからともなく薔薇を差し出す、少しキザな一面が見られる。 【マリオパーティ9】 【マリオパーティ10】? 【スーパーマリオ パーティ】? 【マリオパーティ スーパースターズ】 ホラーランドのとあるイベントで、彼だけノリノリでムーンウォークを披露してくれる。 【マリオパーティDS】 【マリオパーティ アイランドツアー】? 【マリオパーティ スターラッシュ】? 【マリオパーティ100 ミニゲームコレクション】? 【Mario Party-e】? プレイヤーキャラの1人。ミニゲームの「Time Bomb Ticks!」で操作可能。「Waluigi s Reign」にも登場するがそちらでは操作できない。 その他のマリオシリーズ アクション系では2D/3Dを問わず、あまり出番がない。その代わり、スポーツ系にはほぼ出場している。 【スーパーマリオメーカー】? キャラマリオとして登場。横スクロールアクションでは唯一の登場作品。 ラケットを持っている。 【ペーパーマリオRPG】 バッジ「エムブレームL」と「エムブレームW」を両方着ける事でワルイージカラーになれる。 【マリオゴルフ ファミリーツアー】 弾道はふつうの高さのドローで飛距離は209Y(ノーマル)、260Y(スター)。 【マリオゴルフ ワールドツアー】? 飛距離は209Y(ノーマル)、246Y(スター)。 【マリオゴルフ スーパーラッシュ】 オールラウンドタイプ。本作ではスーツを着ている。 【マリオテニス64】 初出。長い手足を活かしたネットプレイが得意。テクニックタイプ。 ダブルスのパートナーは【パタパタ】。 本作の開発時にワリオにはダブルスのパートナーがいなかったので、急遽彼が作られた。 公式HPのワルイージのページによれば、「マリオ・ブラザーズが「スーパー・スター」に上り詰めていく姿(中略)を仰ぎ見て、「今に見ていろ!オレだって!」と、マリオ・ブラザーズに対抗できる力を蓄えるまで、下積みを続けてきたのでした。」との事。 コントローラー未接続で起動した際の警告画面では、64本体を持って横に飛んでいる。どういう状況なんだ…。 【マリオテニスGB】 【マリオテニスGC】 ディフェンスタイプ。スペシャルショットは、攻撃系が「ビールマンショット」、防御系が「スイミングレシーブ」。 防御系スペシャルショットを発動させると、コート内に水が流れ込み、平泳ぎでボールへ向かってから打ち返す。 【マリオテニスアドバンス】 語尾に「ザマス」を付ける謎のキャラクター性を模索していた。 【マリオテニス オープン】 ディフェンスタイプ。 【マリオテニス ウルトラスマッシュ】? 【マリオテニス エース】? 本作では半袖のシャツと短パンを着ている。ディフェンスタイプ。 ストーリーモードでは、ワリオと共にソル王国の遺跡に潜り込んで【エスター】?を盗み出す。 そして案の定操られてしまう。 本作の事件の原因だが特にお咎めなし。 【スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール】 メインキャラクター。テクニックタイプで、だげき4、とうきゅう9、しゅび4、そうるい4。とくいプレイはとうきゅう、とくしゅプレイはレーザービーム、スーパージャンプ。 初期設定がサウスポーの珍しいキャラクター。 【スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール】 メインキャラクター。左投 8、左打 4、守 8、走 5。スペシャル技は「ウソツキボール」と「スネークショット」、特殊アクションは「クイックスロー」。チャージすると何故かパワーが減るが、ミートが上がる。 【スーパーマリオストライカーズ】 【マリオストライカーズ チャージド】 【マリオストライカーズ バトルリーグ】 プレイヤーキャラの1人。ディフェンスタイプで素早く動ける。 【マリオバスケ 3on3】 【MARIO SPORTS MIX】? 【マリオ ソニック AT 北京オリンピック】? テクニックタイプとして登場。対応するライバルはエッグマン。 【マリオ ソニック AT バンクーバーオリンピック】? DS版のアドベンチャーツアーズではワリオと共にボブスレーとスノーボードクロスで勝負してくる。スノーボードクロスでの勝負に勝てば仲間になる。巧みな話術で【ヘイホー】を手玉に取ったりと、今までにない活躍を見せている。 【マリオ ソニック AT リオオリンピック】? 3DS版のエピソードモードでは、ルイージを倒して世界のスーパースターになるために、ルイージを観察するための双眼鏡「ワルイージグラス」を作ったりと、相変わらず努力家な描写が見られる。 なお、ゲームのシステム上、ルイージとワルイージが同じ種目に出場することはない。 【マリオスポーツ スーパースターズ】? テニスはディフェンスタイプ、サッカー・ベースボール・乗馬レースではテクニックタイプである。ちなみにテニスのディフェンスタイプは本作では彼しかいない。 【メイド イン ワリオ ゴージャス】? 「ワリオのamiiboスケッチ」で絵が描かれる対象の一人。今まで一度も出番の欠片すら無かった『ワリオシリーズ』でようやく姿を表した。 【ゲームボーイギャラリー4】? 【ボクシング】?のいまモードで3人目の相手として登場。 ルイージとガチで殴り合いをするかなり珍しい作品。 【Dance Dance Revolution with MARIO】 ストーリーの敵役として登場。こういった扱いは『マリオパーティ3』以来。 優遇されてるかと思いきや、最初のボスとしての登場で、しかも彼との勝負に勝った後は何故か影も形も名前すらも出てこないという。 更にはワリオすら出てくるのにエンディングにも登場しないという訳の分からない不遇っぷりである。 戦闘時に使用される楽曲は、【レッキングクルー】のBGMのアレンジ「月夜にぶちこわせ」。スパイクと似ているイメージがあったのだろうか。 【役満DS】? 【ドクターマリオ ワールド】 ドクターの「ドクターワルイージ」として登場。スカウトで排出される。ワールド6のスペシャルステージではクリア報酬として入手可能。 ステージモード ダストウイルスを10匹消します VSモード レベル スキル効果 1 相手のウイルスを3匹、ダストウイルスに変えます 2 6匹に強化 3 9匹に強化 4 12匹に強化 5 15匹に強化スキルゲージのたまる速度が中アップ! 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 【大乱闘スマッシュブラザーズDX】 フィギュアとして登場。 【大乱闘スマッシュブラザーズX】 アシストフィギュアとして登場。テニスラケットを片手に足で踏みまくってくる。消える直前には埋まっている相手を蹴り飛ばすか、テニスラケットを素早く振ってふっとばす。 普通のフィギュアやシールもある。シールのアートワークはそれぞれ『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』『スーパーマリオストライカーズ』のもの。 【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】 アシストフィギュアとして続投。行動パターンは『X』と同じ。倒せるようになった。最大HPは「35」。 両機種にフィギュアもある。 【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】 引き続きアシストフィギュアとして続投。最大HPは「30」。 2種類のスピリットもある。アタッカースピリットで、アートワークはそれぞれ『マリオパーティ10』『マリオストライカーズ チャージド』のもの。 その他の作品 いただきストリートDS、いただきストリートWii ランクC。自分の身を省みずに5倍買いを行ってくるので自滅しやすいが、迷惑なキャラ。 ゲーム以外 【スーパーマリオくん】 マリオテニス64編とマリオパーティ3編に登場。マリオテニス64編ではクッパの手下という設定だった。 顎が異常に長く、コマにぶつかっていたりいちいち「長ッ!」とツッコミが書かれている。 【スーパーマリオ(本山版)】 【スーパーマリオランド2 6つの金貨】編で【ワルデイジー】の悪のオーラを浴びたルイージがこの名を名乗っている。 当然ながら当時は今のワルイージは存在していないので偶然の一致である。 【ドクターマリオくん】? 元ネタ推測 悪い+ルイージ ワリオ+ルイージ 『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』の「ボヤッキー」グラフィックリーダーに、ワリオとセットになるようなルイージの悪いヤツっていう指示を出した所、「ヤッターマンのドロンボー一味みたいな感じですか」という返答があり、その凸凹コンビのイメージで制作された。(参照) 関連キャラクター 【ワリオ】 【ルイージ】 関連商品 余談 『マリオテニス64』の開発秘話では、ワルイージの成功を経て次の作品である『マリオテニスGC』にてもう一人の派生キャラクターとして【ワルピーチ】を作ろうと提案した所、宮本茂にどうせドロンジョみたいなんでしょ?と返されて没になったエピソードがある。(参照) コメント 名前 全てのコメントを見る?
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結局、ルイズとその使い魔である双識が、地獄絵図の後始末をさせられることになった。 吹き飛んだゴミを片付け、吹き飛んだ窓を付け、吹き飛んだ机を並べる。 元は椅子だった木屑を片付けている双識の目の前で、ルイズはかろうじて生き残った机を拭いている。 「使い魔なんだから――」という例の言葉が出てくると思っていた双識は面食らっていた。 さしものルイズも自分が引き起こした惨状を双識一人に片付けさせるのは気が引けたのだろうか。 「最悪だわ……」 暗澹たる気分でルイズは呟いた。 使い魔に知られたくなかった事実――魔法が使えないということがばれてしまったのだ。 これで、ルイズの今までの努力は全て水泡に帰したことになる。 ルイズは手際よく掃除をこなしている双識を見る。 まだ正面切って馬鹿にされるなら良い。だが陰で笑われるのは耐えられなかった。 この従順に見える使い魔も、心の中では自分を笑っているのかもしれないと思うと、悔しくなった。 ルイズが俯くと、窓を拭いている双識が唐突に口を開いた。 「――まだ話してなかったかもしれないけれど、私の嫌いな言葉のベスト3は不誠実、無責任、非人情でね」 「……え?」 ルイズの方を向くことはなく、双識は独り言のように続ける。 「初めてこの世界に私が召喚されてきたとき、ルイズちゃんはベスト3を全て満たしていた。 勝手に呼び出して文句を言って、まともな食事もくれず、おまけに人間扱いすらしてくれない。 本来なら『不合格』間違いなしなんだが――私にはどうもきみを『不合格』にする気が起こらなかった。 それが私にはどうにも不思議だったんだが、」 一旦言葉を切って、双識は振り返り、ルイズに真正面から向き合う。 「けど、さっきの爆発を見てわかったよ。ルイズちゃん、きみは――魔法が使えないんだね?」 「……そうよ。もうわかったでしょ、確かに私は『不合格』だわ。魔法が使えないメイジなんて、聞いたことないもの」 痛いところを突かれたルイズは、自嘲ぎみに言う。俯いた顔から諦めと、それ以上の悔しさが伺えた。 「いや、そういうことが言いたいんじゃない。問題は精神だ。魔法が使えるか、使えないか、そんなくだらないこと――」 「くだらないことなんかじゃない!私は貴族なのよ!魔法が使えなくていいなんて、そんな、そんなこと!」 顔を上げて、双識に食って掛かるルイズ。 自分の今までの苦労を、生き様を踏みにじるような双識の発言が、ルイズには許せなかった。 「――きみは魔法を使えるように、貴族として『普通』になれるように、努力を重ねているんだろう?」 憤るルイズに構わず、双識はさっきの混乱で床に落ちたルイズの教科書を拾い、パラパラと捲る。 要所に貼られた付箋、丁寧な字で入れられた注釈、何度も開いたためによれたページ。 それらは紛れも無く、ルイズの努力を表す証拠だった。 「私にとっては『普通』を求めようとするその精神こそ、賞賛に値すべきものなのだよ。 無意識のうちにその精神を感じ取ったから、私はきみを『不合格』にしなかった――今ならそう思える。 それに、今魔法が使えないからってそう悲観することもないさ。 ――きみが前に向かって進む限り、目標は近づきこそすれど、遠ざかることは無いのだからね」 どうやら双識はルイズのことを励ましているらしかった。 双識の柔らかく諭すような口調を聞いていると、不思議とルイズの心は安らいだ。 「……ありがと。あんたに慰められるとは思わなかったわ」 「それじゃ、続きをさっさと終わらせてしまおうか」 元の飄々とした態度に戻った双識と、ルイズは掃除を再開する。 机を拭くルイズの胸中からは、さっきまでの鬱屈とした気分が綺麗に消えていた。 掃除が終わるとルイズと双識は、食堂で遅い昼食を食べた。 教室での出来事のせいか、ルイズの機嫌はそれなりに良かった。 出すぎた説教だったかもしれないと後悔した双識だったが、存外に効果があったようだ。 もっとも、相変わらず机の上での食事は叶わなかったのだが。 ルイズの食事が半分も進まないうちに、双識の食事は終わった。 マナーに従って上品に食べているルイズとは食べる速度も、量も違うので、どうしても時間差が出てきてしまう。 暇になった双識が昨日のように食堂の中をのんびりと眺めていると、食堂の一角で大きな声が上がった。 続いて乾いた高い音が響く。どうやら、何か揉め事が起こっているらしい。 双識は食後の退屈しのぎに覗きに行ってみることにした。 「す、すみません!」 双識の目にまず飛び込んできたのは、メイド服の少女が、同じ年齢ぐらいの少年に平謝りしている光景だった。 謝られている方の少年は薔薇の花をワイングラスでも持つかのように指に挟み、足を組んで悠然と少女を見下ろしている。 本人は格好をつけているつもりなのだろうが、頬に咲いた紅葉のせいで、なんとも間抜けである。 さっきの乾いた音の正体はこれらしい。 いずれにせよ、年若い少女が苛められている光景というものは、双識にとってはあまり気分の良いものではなかった。 「何にせよ、二人の女性の名誉を傷つけたのは事実だ。謝罪したまえ」 「そんな、私は香水を拾っただけなのに……」 「違うね。君の気が利かないから、だ。そもそも平民ごときが――」 「その辺りで勘弁してあげる、というのはどうかね?」 突然会話に割り込んできた部外者に、その金髪の少年は不機嫌そうに少女をなじる口を閉じた。 少女も、意外なところから差し伸べられた救いの手に、驚いたように双識を見ている。 「何だね、君は……ああ、ゼロのルイズが呼び出した平民か。 ふん。礼儀を知らない平民を少々叱っていたところだ。わかったらさっさと行きたまえ」 「ギーシュ!お前が二股かけてたのが悪いんだろ!」と取り巻きから茶々が入る。 どうやらこのギーシュという少年は、二股の責任を少女に転嫁しようとしているらしい。 双識は少女の頭を上げさせると、ギーシュに向き直った。 「大体の事情はわかった。結論から言えば、きみは二股をかけた女性たちに謝ってくるべきだね。 文句を言われ、場合によっては叩かれるかもしれないが――なあに、かえって免疫がつく」 「いきなり出てきて何を言うかと思えば……君は誰に向かって物を言っているのか、わかっているのかね?」 『反論をしたら許さない』と言外に含ませ、ギーシュは双識をねめつける。 ギーシュの見下したような視線を意にも介さず、双識は笑う。笑って、言う。 「勿論だとも。『三人』の女性の名誉を傷つけた少年に対して、私は言っているのだよ」 「ッ!……いいだろう。平民が貴族に逆らうとどうなるか教えてやろう。ヴェストリの広場で待っている」 どうにか感情を表に出すことを抑えたらしいギーシュは、ゆっくりとした足どりで去っていった。 「食事が終わっていなくなったと思えば……あんた、自分が何したかわかってんの!?」 振り向けば、いつの間にか双識の横にルイズが立っていた。顔色が悪い。 そういえばさっきの少女はどこにいったのだろう、と双識が辺りを見るが、既に少女の姿はない。どうやら怯えて逃げてしまったようだ。 「『苛められるメイド少女』は十分に私のストライクゾーンだったんだが――ギーシュくんの不誠実さに我慢ができなくてね」 双識のふざけた動機に、ルイズの顔が更に蒼白になる。 「そんな理由で……?あなた、殺されるわよ!」 「――私を殺せるなら、是非とも殺していただきたいものだね」 ルイズは不思議な気持ちだった。 この使い魔の妙な余裕の裏には、何の根拠もなく、何の打算もないのだろう。 貴族を相手にして勝てる平民なんか、一握りもいないのだ。 ましてや、こんな平民には到底無理な芸当のはず――なのに。 その姿は余りにも悠然としていて―― その姿は余りにも颯爽としていて―― 歩き出した双識の背中に、ルイズは思わず声をかけずにはいられなかった。 「……ヴェストリの広場はそっちじゃないわよ」 (青銅のギーシュ――試験開始) (第五話――了)
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前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ 扉の隙間から、細く明かりが漏れている。 夜も遅いのに、耳を澄ませば、かさりと紙を捲る音がする。 覗き込むと、部屋の奥のベッドで、上体を起こしたカトレアさんが、静かに本を読んでいた。 そういえば、笑顔以外を見たのは初めてかもしれない。引き締まった口元は、ルイズと似ていながら少し冷たさを感じる。 もしかしたら、カトレアさんも、自分でそのことを知っているから、いつも微笑んでいるのかもしれない。 くるる、と、奥の薄闇から獣の寝息が聞こえる。 さて、どうやって声を掛けよう。いきなり目の前に飛び出すのは礼儀知らずだし、驚かせたくない。 思い立って、帯から草笛を抜いて、今日演奏した曲の一節を小さく吹いてみた。 聞き取ってくれたカトレアさんが、こちらを向いて、すぐにあの笑顔を浮かべてくれた。 「来てくれたの? ハヤテちゃん」 ひざ掛けの上、栞を挟まれた本の上に飛び乗る。音は立てない。 「コンバンハ、かとれあサン」 「いらっしゃい。こんなに遅くに呼び出して、ごめんなさいね」 ちらと見た本の表紙には、まだあまり文字を覚えていない私には読めない難しい綴り。 そこに、私の腰くらいまである天鵞絨張りの、多分宝石箱が、カトレアさんの手でことりと置かれた。 「お客様を立たせておくなんてできないもの、どうぞお掛けになって」 ますます敵わない気がする。私の方が余裕がない。 「本当はね、貴女に逢えたら、一番最初にありがとうって言おうと思ってたのよ」 「ル……ソンナコト」 「去年の夏辺りから、ルイズからの手紙が少しずつ減ってたの」 少し、遠くを見る目で、 「頑張ってる。元気です……いつも手紙にはそう書いてあって、でも、家族にもそう言い続けるのが辛くなってるんじゃないかって」 カトレアさんの、ルイズには言えないこと。 「私ハ、今ハマダイイ、ダケドイツカハ、国ニ帰リタイ」 そしてこれが、私の、ルイズには言えないでいること。 ルイズは好き。だけど、あの小山も忘れられない。靴に穴が開いちゃったとき、心にも穴が開いた気がした。 ほう、と、カトレアさんが、やさしく吐息をついた。 「それでも、ハヤテちゃんがルイズの使い魔になってくれて、本当によかった。ね? 私は、小さなルイズさえよければそれでいいの」 だから怒るならルイズじゃなくて私にしてね、と、小さな私に向かって本気で頭を下げてくれる人。 ルイズは、きっとカトレアさんへのお手紙に、私のこと色々と書いたんだと思う。 頭のいいカトレアさんだから、気がついたんだろう。 「ずっと昔、子供の頃だから、ルイズは覚えてないと思うけど、私もよく癇癪を起こしてたの。その度に発作を起こして、寝込んでは癇癪を起こして」 くすっ、と 「あの子ったら、私に八つ当たりされるのに、いつも私の側にいてくれた。泣きながら。それで、馬鹿な私が血を吐いて倒れたときに、『わたしがおねえちゃんの代わりに怒るから、だからおねえちゃんは笑ってて』って」 「本当は、ルイズの方が大人しくて優しい子だったの。もう死んでしまったけど、最初に私の部屋に動物を連れてきてくれたのもルイズなのよ。一生懸命『騒がしくして私の邪魔しちゃだめよ』って躾けて、連れてきてくれたの」 両手で、小さな空間を作る。このくらいの、白いネコだったわ、と。 今とは全然違う二人の姿が、カトレアさんの口から語られるのを、私は黙って聞いていた。 「ルイズはもう覚えていないのかもしれない。忘れようとして、本当に忘れちゃったのかも。あの子の中では、私は最初から優しいちい姉さまみたい」 「お母様にも、お父様にもどうしようもなかった私を変えてくれたのは、小さなルイズだった。だから私は、ルイズを、ルイズが魔法を使えるようになることを、世界の誰よりも幸せになってくれることを信じられるの」 ルイズを信じて支え続けてくれてたカトレアさん、その優しい強さは、カトレアさんの心の中にいるルイズ自身だったんだ。 「るいずハ、本当ニ覚エテナイミタイダヨ。イツモ、チイ姉サマハ優シクテ最高ノ私ノ憧レダッテ言ッテル」 「まぁ」 「デモ、ナンデ私ニ話シタノ?」 これは、カトレアさんのナイショの宝物だと思う。きっとご両親にだって話してないはず。 それなのに、逢ったばかりの私に。 「だって、ハヤテちゃん、私のこと警戒してたでしょ?」 あ、あれは、違うの、ルイズがちい姉さまのこと好きだって何度も言うから、ちょっと変な気持ちになってただけ、なのに。 「ううん、それだけじゃなくて、私が笑うのに、不自然さを感じてたみたいだし」 あんまり鋭いから、びっくりしちゃった、って。 この人は、身体が弱い。走ったり馬に乗ったり、魔法を使うのもきっと大変なんだと思う。 だけど、すごく深い人だ。世話役とか、相談役の長老たちと同じ匂いがする。 「今日は私、お昼寝したから、結構元気なの。だからハヤテちゃんとお話できるわ」 なんで、だろう。 そう言われたら、ほろりと、涙が零れた。 全然、哀しくなんてないのに。 カトレアさんがちっとも慌てないから、私も不思議と落ち着いた。 それから、沢山話した。小山のこと。隊長のこと。組んでいるマメイヌのこと、今頃はきっとつがいができてること。大好きな桃のお酒のこと。 ルイズとあれだけお話してたのに、まだ話し足りなかった自分がちょっと恥ずかしい。 空も薄く白み始めて、 「アリガトウ、かとれあサン」 沢山話して、沢山泣いて。頭も身体も、すごく軽くなった気がする。 妹の前では泣けないものね、そうカトレアさんが言ってくれた。 そういうことだったんだろうか? 私みたいな新米お姉ちゃんには、まだまだ覚えないといけないことがありそう。 手を振ってくれるカトレアさんに見送られて、ルイズの部屋に駆け戻る。 よかった、まだぐっすりと寝てた。 畳まれたハンカチの布団に潜り込んで、だけど目は閉じずにルイズの寝顔を眺める。 つい、頬が緩む。 妹の寝顔を眺めるのは、妹に懐かれてる姉の特権なんだからって、本当にカトレアさんの言うとおりだと思った。 * * くぅ、と伸びをして、あれ? と思ったけど、何が変なのか分からなかった。 ぐるりと見回して。ここは学院の寮じゃない、久しぶりのヴァリエール家だけど。 ああ、そうか。 枕元、ハンカチが盛り上がって、ゆっくりと上下してる。 ハヤテが私より遅くまで寝てるって、もの凄く珍しいから。 そうっと、振動を伝えないように、ハンカチの端を指で摘んで、そうしたら、解かれた豊かな黒髪に縁取られた整った寝顔。本当にお人形さんみたい。 起きてるときの凛とした様子からは信じられないくらいあどけない。 (だーれが、お姉ちゃんよ。まるっきり妹じゃない) いつもの立場にはとりあえず目を瞑って、メイドが朝食の支度が整ったことを伝えに来るまで、つかの間のお姉ちゃん気分を味わった。 前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ
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前ページ次ページ虚無のパズル トリステイン軍の立てこもるラ・ロシェールの街に向け、何百発もの砲弾が撃ち込まれた。 敵軍の艦砲射撃である。 アルビオン艦隊は、静々とこちらに向け行進してくる『レコン・キスタ』の軍勢の上空から、休みなくカノン砲を打ち込んできた。 重力の後押しを受けた砲弾が、トリステイン軍を襲った。 ラ・ロシェールの街を包む『天然の要塞』と呼ばれる峡谷が、砲弾の雨によってみるみる削られていく。 「あの距離から、砲撃が届くというの……?」 アンリエッタは、敵の艦隊が積む、新型の大砲の威力に青ざめた。 岩や馬や、人が一緒くたになって舞い上がる。圧倒的な力を前にして、味方の兵が浮き足立つ。辺りを轟音が包む。 「落ち着きなさい!落ち着いて!」 恐怖を押し隠しながら、アンリエッタは精一杯平静に見えるよう取り繕って、叫んだ。 隣に控えるマザリーニに小声で尋ねる。 「マザリーニ、なにか手はないのですか?」 マザリーニは素早く近くの将軍たちと打ち合わせた。 マザリーニの号令によって、トリステイン軍のメイジたちは、岩山の隙間の空に幾層もの空気の壁を作り上げた。 砲弾はそこにぶち当たり、砕け散った。 しかし、何割かは防ぎきれずに、空気の層を突き抜けて飛び込んでくる。 そのたびにあちこちで悲鳴が上がり、砕けた岩と血が舞った。 マザリーニは呟いた。 「この砲撃が終わり次第、敵は一斉に突撃してくるでしょう。とにかく向えうつしかありませんな」 「勝ち目はありますか?」 マザリーニは、砲撃によって兵のあいだに動揺が広がりつつあるのを見届けた。勢い余って出撃したが……、人間の勇気には限界がある。 しかし、忘れかけていた何かを思い出させてくれた姫に、現実を突きつける気にはなれなかった。 「五分五分、と言ったところでしょうな」 着弾。辺りが地震のように揺れる。 マザリーニは、痛いくらいに状況を理解していた。 敵は空からの絶大な支援を受けた三千。我が軍は、砲撃で崩壊しつつある二千。 勝ち目は、ない。 「なんで当たらないのッ!なんでッ!」 ルイズは焦った声で叫んだ。 五騎目の竜騎士を落としてからというもの、突然こちらの魔法が当たらなくなっているのだ。 先ほどまで、風竜のスピードと、軌跡の読めないルイズの魔法に翻弄されていたはずのアルビオン竜騎士隊は、一糸乱れぬ陣形を組み、逆にルイズたちを追いつめていた。 ルイズが呪文の詠唱を始めると、すかさず火竜のブレスが打ち込まれる。 ルネはブレスを避けるために、風竜の身体を右に左に大きく旋回させるので、ルイズは狙いを付けられない。 「こんなところで、足止め食らってられないのに……、あの艦を、止めないといけないのに……!」 ルイズは忌々しそうに背後の艦隊と、旗艦『レキシントン』号を睨みつけた。 艦隊は、ラ・ロシェールの街に向け、艦砲射撃を行っている。 ラ・ロシェールには、トリステインの軍勢が……、アンリエッタがいるのだ。 「ルネ!あの艦を追いかけて!」 「無理だよ、ルイズ!囲まれてる!」 ルネは慌てて叫んだ。 いつの間にやら、敵の竜騎士隊は大きく散開し、ルイズたちを取り囲むように陣を組んでいる。 ルイズは歯噛みし、背後に付いた火竜に向かって魔法を放った。 しかし、火竜はすぐさま身を翻し、ルイズの爆発から逃れた。 風竜を取り囲んだ火竜たちがブレスを吐きかける。 ルネはそれを必死で避けたが、避けきれなかった炎は風竜の尻尾の先を焦がした。 ルイズたちは、じわじわと追いつめられていた。 「ルイズ、さっきまでとは敵の動きが違う!もしかして、どこかに司令官が……」 そのとき、ふっとルイズの乗る風竜の上に、影が落ちた。 ルイズは思わず空を見上げる。太陽を覆い隠すように、大きな竜が、ばっさばっさと羽ばたいていた。 よく見ると、それは成体の風竜であった。火竜で構成されたアルビオンの竜騎士隊の中では、異質な存在に見えた。 そして、その背中には長身の貴族が跨がっている。黒いマントと、羽帽子を身にまとった貴族…… 「ワルド!」 ルイズはその貴族の正体に気付くと、杖を振るった。 今までより一回り大きな爆発が巻き起こる。ワルドの風竜はぐんと旋回し、爆発を避けた。 「魔法の軌跡が見えないなら、術者の杖の先を見ればいいのさ。ルイズ、きみの魔法は、もう通用しないよ」 ワルドは素早く呪文を唱える。空気の塊がルネの風竜を打ちすえ、羽を痛めた風竜は、きゅい!と悲鳴をあげた。 「ああ、ベルヴュー!」 「これでその風竜はもう、早く飛ぶことはできないな」 ワルドは残忍な笑顔を浮かべた。 「ルイズ。アルビオンでせっかく拾った命を、また捨てにきたか。一人で竜騎士隊に勝てると、まさか本気で思っていたのかな。『レコン・キスタ』に太刀打ちできると、本気で思っていたのかな。きみも、トリステインの貴族たちも、実に愚かだな」 ワルドはちらりと、トリステイン軍が立てこもるラ・ロシェールの街に視線をやった。ラ・ロシェールの街は、砲撃で崩壊しかかっている。 それから、ふいっとルイズたちに背を向ける。 「待ちなさい!この裏切り者!」 ルイズはワルドの背中に向かって叫ぶ。しかしワルドはもはや、ルイズたちに興味を失ったようだった。 ワルドはルイズたちから離れると、すっと杖を掲げ、振るった。 それを合図に、ルイズたちを取り囲む火竜が、一斉に炎のブレスを吐き出した。 四方から炎が迫り、ルイズとルネは思わず目を瞑った。 ルイズは悔しかった。こんなところで、裏切り者の手にかかって死ぬことが。アンリエッタの力になれなかったことが。シエスタの村を焼き払ったアルビオン軍に、一泡吹かせてやれなかったことが。 ルイズは思わず、手をギュッと握りしめる。 姫さま……、 シエスタ……、 ティトォ……、 アクア……、 キュルケ……、 タバサ……、 ギーシュ……、 父様……、 母様……、 姉様……、 ちいねえさま……、 ごめんなさい。わたしは、ここまでです……。 強い炎の光が、目の前を白く塗りつぶしていく…… 『立て、ルイズよ!』 突然の呼び声に、ルイズはハッと目を見開いた。 辺りは、まばゆい光に包まれている。 それは燃えさかる炎の暴力的な光ではなく、もっと美しく、神々しい輝きである。 ルイズが目を凝らすと、光の中に、一人の男の姿があった。 『そんな戦い方ではだめだ、ルイズよ。私が魔法の使い方を教えてやろう』 ルイズは放心したように、その男の姿を見つめていた。 長く美しい漆黒の黒髪。 異国の服に身を包み。 その面貌は眉目秀麗。 鋭い双眸には知性の光を湛え。 そして…… 「なんだ?なにが起こった!」 ワルドは光から目を庇いながら、叫んだ。 確かに今、ルイズと、ルイズを乗せた竜騎士は、火竜のブレスに焼き尽くされたはずだった。 しかし肉の焦げる臭いも、風竜の墜落する音も聞こえてこない。 それどころか、なんなんだ?この眩しい光は! 見ると、光の中に、一人の長身の男の姿が見えた。 異国の服に身を包んだ男は、ルイズの乗る風竜の前に並び立つように浮かんでいる。 その姿は、まるで…… 「なんなのだ?あの光は、いったい……」 アルビオン艦隊旗艦『レキシントン』号艦長ボーウッドと、艦隊司令官サー・ジョンストンは、背後からの眩しい光に思わず振り向いた。 タルブの村の上空、竜騎士隊が戦っているあたりで、何かが眩しく輝いている。 水兵たちもその光を振り返り、砲撃の手が一瞬止まる…… 「あれは……?」 突然敵の砲撃の手が緩んだのを見て、空を見上げたアンリエッタは、思わず呟いた。 タルブの村の上空に、強い光が見える。 その光がやがて収まると、そこには空を飛ぶ敵の竜騎士隊と、それから味方のものとおぼしき一騎の竜騎士、 そして宙に浮かぶ、一人の男の姿が見えた。 タルブまでは遠く離れているというのに、なぜかその男の姿だけは、まるですぐ近くにいるように、はっきりと見ることができた。 その神々しい姿は…… 「ああ……、ああ!」 その男の姿を見ると、シエスタは感動し、はらはらと涙をこぼした。 それから、恭しく地面に膝を付き、祈りをささげる格好になった。 村人たちも次々と、手を胸の前で組み、膝を付く。 その男に向かって、タルブの村人全員が、まるで敬虔なブリミル教徒のように、静かな祈りをささげはじめる…… ルイズは放心したように、その男の姿を見つめていた。 長く美しい漆黒の黒髪。 異国の服に身を包み。 その面貌は眉目秀麗。 鋭い双眸には知性の光を湛え。 そして……、 前掛けに刺繍されたパイの絵。 首のチョーカーに刻まれた「ふわっとサクサク」の文字。 天使の輪のように頭上に浮かぶ銀のパイ皿…… ルイズは目の前のその男の姿を見て、いつかに聞いたシエスタの言葉を思い出していた。 ──気まぐれな神です。 いつ降りてくるかも分からない。 どんな天才でも達することのできない域。 パイ職人に突然降りてくる神── 『パイ神・降臨!』 今、ハルケギニアの大地にパイ神が降り立った。 「パイ神様!」 ルイズは思わず叫んだ。 「誰!?」 ルネとワルド、アルビオンの竜騎士隊、アンリエッタにマザリーニにジョンストンにボーウッドにその他大勢は、至極もっともな叫びを上げた。 「ええい、怯むな!撃て、撃てえ!」 竜騎士の一人が叫ぶと、竜騎士隊ははっと我に返り、ルイズとパイ神に向かって次々と火竜のブレスを吐きかけた。 『邪魔だ、下がっておれ!』 パイ神の腕の一振りで、びりびりと空気が震え、凄まじい突風が巻き起こった。 ルイズたちを取り囲んだ竜騎士隊はあっという間に遠くまで吹き飛ばされて、見えなくなってしまった。 『雑魚が……』 「強っ!」 ルネと、アンリエッタ、マザリーニ、ジョンストンにボーウッドにその他大勢は思わず叫んだ。 『さあルイズ、魔法を使うのだ。お前の力はそんなものではない、あの特訓を思い出すのだ』 ルイズは戸惑って言った。 「でもパイ神様、わたし、魔法の特訓なんて……、何度やっても、爆発しか起こらなくって……、原因がわからないから、がむしゃらにやるしかなくって、だからわたし魔法の使い方なんて、ほとんど分かってないんです……」 今の自分の爆発魔法にしたって、ティトォの魔法の副作用のおかげでコントロールが効くようになっただけにすぎない。 結局「なんでもいいから呪文を唱えれば爆発する」というだけの話だ。 他のメイジたちのように、きちんと呪文を理解して、魔法を組み立てるなんてことはしていないのだ。 『なにを言う、ルイズ。お前はしっかりパイ作りの修行をやっていたではないか。それは立派に魔法の鍛錬につながる』 「パイ作りの修行が……、魔法に……?」 ばっ!と羽ばたく音がして、そちらを見ると、ワルドの風竜の姿が見えた。 ワルドは『風』の障壁で、パイ神の一撃に耐えたのだ。 ワルドは血走った目で、ルイズを睨みつけている。 「神、だと?神を呼んだ?ふざけた真似を……、まやかしがッ!」 ワルドはサーベル状の杖を掲げ、風竜を加速させた。 ルネは息を呑み、風竜の手綱を引いた。風竜は反転し、逃げに回る。 ルイズは首を振った。 「だめよ、ルネ。羽を痛めたベルヴューじゃあ、ワルドから逃げることはできないわ」 「わかってる!でも、逃げるしかないじゃないか……」 慌てるルネとは対照的に、ルイズの心は落ち着いていた。 もちろん、ワルドへの恐怖はある。それでも、ルイズはきゅっと口を引き締めると、杖を握りなおした。 パイ真はおごそかに、ルイズの頭上に手をかざした。パァっと、ルイズの体が光りだす。 『今から私が教えてやろう。お前の才能の真の方向を……、力の使い方を──!』 ルイズはこちらに突っ込んでくるワルドの姿を、正面から睨みつけた。 『奴は、お前が倒せ!ルイズ!』 「はいッ!」 ルイズは力強く頷いた。 その声に答えるように、右手の『水のルビー』が激しく光りだし、ルイズの懐から『始祖の祈祷書』が飛び出した。 『始祖の祈祷書』はルイズの頭上に浮かび、ひとりでにページを繰りはじめた。 ばばばっと勢いよくページがめくられる。白紙だったはずの『始祖の祈祷書』は、全てのページに光り輝く文字が現れていた。古代ルーン文字……、始祖の時代の文字である。 ルネは風竜を操りながら、首を回して、その様子を呆然と見つめていた。 ルイズは目を瞑り、低い声で呪文を詠唱していた。こんな状況で、なんて子だ、とルネは思った。 その呪文は、今まで聞いたこともないような響きで、その詠唱は、とても長かった。 びりびりと、空気が震えているのがわかる。大気中に、魔力が満ちている。 『魔力を組み上げよ!今までのように力で強引にではなく、熟練した業で行うのだ!魔法の構築は、天性の才能や強大な魔力だけでなすものではない。ワザで補うのだ!ルイズよ、今ならできる!』 「魔力で強引にではなく……、優しく、繊細に組み上げる……!」 ルイズは、パイ生地作りに似ているな、と思った。 パイ生地作りには、多少の熟練が必要となる。バターを生地に練り込んでしまったり、作業中にもたもたして生地が暖まってしまったりすると、焼き上がりの軽い口当たりが損なわれる。 繊細に、手早く、大胆に……! ワルドはまっすぐ、ルイズたちに向け突撃してくる。ワルドが呪文を唱えると、杖の先に氷の矢が現れた。 いや、それは矢などというちっぽけなものではない。太く、大きな氷の槍。『ジャベリン』だ。 「虚無魔法、初歩の初歩……」 ルイズが呟く。 その瞬間、ワルドは『ジャベリン』を放った。 氷の槍は、背中からルイズの胸を貫き、そのままの勢いで、同乗する竜騎士の少年と、風竜の喉までもを刺し貫いた。 ワルドはにやりと笑い、墜落を始めた風竜を上から見下ろした…… すると、どうしたことか。確かに『ジャベリン』が刺し貫いたはずの風竜の姿が、ゆらりと揺らめいた。 竜の姿は霞のように掻き消え、そこにはなにも無くなった。 「なんだと!」 ばさっ、ばさっ、と羽音が聞こえ、ワルドは振り返った。 ワルドは驚愕に目を見開く。 「……虚無魔法、初歩の初歩。パート・フィユテ※1『イリュージョン』」 そこには、無数の竜騎士が飛び交っていた。その規模は数十騎……、いや、百騎を超えるかもしれない。 ワルドは焦ったが、すぐに奇妙なことに気付いた。 その竜騎士は、みな二人乗りで、おまけにみな羽を怪我しているのだ。 そして、風竜の背中に乗った二人は、全員がルネとルイズだった。 描きたい光景を強く心に思い描くべし。 なんとなれば、詠唱者は、空をもつくり出すであろう。 「幻覚、いや、幻影か!」 ワルドは『エア・カッター』を幻に放った。幻のルイズは、揺らめいて消えた。 しかし、これではきりがない。なにしろ幻は、百騎に近い数があるのだ。 「ならば、まとめて吹き飛ばしてやる」 ワルドの杖の周りを空気が渦巻いた。 空気の渦はどんどん大きくなり、巨大な竜巻となった。 竜巻の尾はついにはるか下方の地面にまで届き、凄まじい風の威力で大地をめくり上げた。 「『カッター・トルネード』!幻ごと吹き飛べ、ルイズ!」 巨大な竜巻が、幻の竜騎士隊に向かって飛んだ。竜巻の間に挟まった真空の層で、幻が切り裂かれる。 幻を飲み込みながら、竜巻はルイズの乗る風竜に向かって突き進んでくる。 ルネはもはやこれまでか、と目を瞑った。 しかしルイズは、すでに次の呪文を唱えはじめていた。 長い長い呪文を、ものすごい早口で唱えている。小鳥のさえずりよりもせわしない。 それを聞いてルネは、よく舌を噛まないなあ、などと、この絶体絶命の状況に似つかわしくない、とぼけたことを考えていた。 竜巻はますます勢いを増し、ついにルイズたちの目の前に迫ってきた。 その瞬間、ルイズの呪文が完成した。 「虚無魔法、初歩の初歩。フィユタージュ・ラピド※2『ディスペル・マジック』!」 ルイズは巨大な竜巻に向け、杖を振り下ろした。 荒れ狂う竜巻は光に包まれ、消し飛んだ。 「ばかな!」 ワルドは狼狽した。 『カッター・トルネード』は、この世でもっとも強力な呪文の一つ、スクウェアスペルだぞ! それをこうもあっさりと消し飛ばすとは……? 吹き飛んだ竜巻の中に、影が見えた。 それは、一騎の竜騎士だった。 竜の背中に乗ったルイズが、こちらにぴたりと杖を向けている。 「おおぉぉのれえええええ!!」 ワルドは激昂し、叫んだ。ルイズが小さく呪文を呟くと、ワルドの目の前が爆発した。 ワルドは風竜の背中から振り落とされ、まっすぐ地面に落ちていった。 ワルドとの戦いを終えて、ルイズはふうっと息を付いた。 いまワルドに向けて唱えたのは、『発火』の呪文。『火』系統の初歩の呪文だ。 しかし魔法は成功せず、爆発を巻き起こした。 ルイズはいつも、自分が呪文を唱えると、爆発していたことを思い出した。 そのたびに、意地悪なクラスメイトたちや、教師たちは『失敗』と言って笑った。 しかし、あれは……、失敗などではなかったのではないだろうか。 そう、あれは。 ルイズの頭上に浮かぶ『始祖の祈祷書』は、ページを繰るのをやめ、あるページを開いたまま止まっていた。 そこに書かれている文字は…… 以下に、我が扱いし『虚無』の呪文を記す。 初歩の初歩の初歩。『エクスプロージョン(爆発)』 『虚無』。 それは、伝説の系統の名前。 ルイズは16年間目覚めなかった、自身の魔法の系統を理解した。 そして、この力があれば、アンリエッタを助けられるかもしれないこと、アルビオン軍を退けることができるかもしれないということにも、気付いた。 頭の中が、すぅっと冷静に、冷めていく。『始祖の祈祷書』を読むまでもなく、呪文のルーンが、まるで何度も交わした挨拶のように、自然と頭の中に浮かんだ。 やれるのか? いや、やるしかないんだ。 やってみよう。 ルイズはきっと、空に浮かぶ大艦隊を見つめた。 「ルネ、ベルヴューをあの巨大戦艦に近付けて」 「へっ?」 墜落する敵の竜騎士隊の大将・ワルドを、信じられないといった顔で見ていたルネは、急に声をかけられて、まぬけな返事を返した。 「いいから、あの艦に近付くの!」 ルイズは断固とした口調だ。 断ったらダメな雰囲気である。というか、今まさに、戦の追い風を背に受けているように感じられた。 ルネは相棒の風竜を見やった。 『風』の魔法で羽を痛め、身体のあちこちにブレスで火傷を負った、痛々しい格好だ。 しかしルネが見ているのに気付くと、風竜は、きゅい!と力強く鳴いてみせた。 「そうか……、よし、頼むぞ、ベルヴュー!もう少しだけ頑張ってくれ!」 ルイズとルネを乗せた風竜は、敵の旗艦『レキシントン』号に向かって羽ばたいた。 エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ ルイズは低く詠唱を始めた。 ルイズの中を、リズムが巡っていた。懐かしさを感じるリズムだ。 呪文を詠唱するたび、古代のルーンを唱えるたびに、リズムは強くうねっていく。 体の中に波が生まれ、それがさらに大きくうねっていくような感覚。 神経は研ぎすまされ、周りの雑音は一切耳に入ってこない。 オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド 『レキシントン』号に近付く風竜に向け、砲弾が飛んでくる。 左舷にも、船の真下にも砲身は突き出ていた。『レキシントン』号は、まるでハリネズミのように大砲を装備していたのだ。 ルネは『レキシントン』号に近付くことができずに、周りを飛び回ったが、やがて死角を見つけた。 艦の真上には、大砲を向けられないのだ。 ルネはすぐさま風竜を上昇させ、『レキシントン』号の上空に占位した。 ベオーズス・ユル・スヴュエル・カノ・オシェラ 長い呪文を唱えるうちに、ルイズは『エクスプロージョン』の威力を理解した。 巻き込む。全ての人を。 自分の視界に映る、全ての人を、物を、『エクスプロージョン』は巻き込む。 破壊すべきは何か。 何を殺すのか。何を殺さぬのか。 選ばなければいけない。 間もなく、呪文は完成する…… ジェラ・イサ・ウンジュー…… その時だった。 ぞくり、と背筋に寒いものを感じて、ルネは空を見上げた。 何かが、空の上から落ちてくる。 その『何か』は、ばたばたとマントを風になびかせて、ルネとルイズの乗る風竜の上に、ずだん!とすごい勢いで落ちてきた。 その衝撃で、風竜はきゅい!と悲鳴を上げた。 風竜の上に降り立ったのは、人間だった。羽帽子を被った、長身の貴族。 それは、先の戦いで墜落したはずのワルドであった。 その姿を見ると、ルネはほとんど反射的に、腰に差したサーベル状の杖を抜き放った。 しかし、ワルドは閃光のごとく杖を引き抜き、ルネの杖を切り裂いた。 返す刀で腕に斬りつけられ、ルネは小さくうめいた。ワルドは、そのままルネを竜の背中から蹴り落とした。 ルネの相棒の風竜が、慌てて投げ出されたルネの足を掴む。 ワルドは、杖に風の魔法を纏わせながら、ゆっくりとルイズに振り向いた。 ルイズは目を閉じ、集中している。ルイズの口からは低い詠唱の声が漏れ続けている。 「危ない、ルイズ!『遍在』だ!」 ルネの必死の叫びに、ルイズは目を開ける。視界に飛び込んできたものは、爬虫類のように冷たく光る目で、杖を振りかぶるワルドの姿だった。 ワルドはルイズの喉を狙って、杖を繰り出した。 ルイズは危ういところで、ワルドの一撃を避けた。杖の切っ先が、ルイズの首の薄皮を切り裂く。 そのままワルドはルイズに体当たりを食らわせる。ルイズは、げほっと息を吐いた。 一瞬ルイズの集中が途切れ、詠唱が中断された。 その瞬間、ルイズの杖の先に光の玉が現れた。光の玉はみるみる大きくなり、全てを包み込んでいく…… アンリエッタは、信じられない光景を目の当たりにした。 今までさんざん自分たちに砲撃を浴びせていた巨艦の……、上空に光の玉が現れたのだ。 まるで小型の太陽のような光を放つその玉は膨れ上がり、空を遊弋する艦隊を包み込んだ。 さらに光は膨れ上がり、視界全てを覆いつくした。 アンリエッタはとっさに目を瞑った。 目が焼けると錯覚するほどの、凄まじい光であった。 そして……、光が晴れたあと、艦隊は炎上していた。 巨艦『レキシントン』号を筆頭に、全ての艦の帆が、甲板が燃えていた。 あれだけトリステイン軍を苦しめた艦隊が、まるで嘘のように、がくりと機首を落とし、地面に向かって墜落していく…… 「な、なにが!なにが起こったというのだ!」 地響きを立て、次々と地面に激突する艦隊を見て、アルビオン艦隊司令官サー・ジョンストンは悲鳴を上げた。 伝令が泡を食って報告する。 「も、申し上げます!艦隊は帆を焼かれております!現在乗組員たちが必死で操舵しておりますが、体勢を立て直せません!」 「ばかな。乗組員を傷付けず、艦だけを燃やしたというのか……?」 『レキシントン』号艦長ボーウッドは、呆然として呟いた。 伝令が矢継ぎ早に、被害状況を報告していく。 二番艦以下、全ての戦列艦の『風石』が消滅。 三番・五番艦、不時着に成功。七番艦、撃沈。乗組員は『フライ』で脱出。 『レキシントン』号も、ほとんどの風石を焼き尽くされ、なんとか浮かんでいる状態である。 巨大な『レキシントン』号は、残った風石をみるみる消費していく。このままではいずれ、他の戦列艦と同じように船体を大地に沈めることになるだろう。 もはやこれまで。ボーウッドは、艦隊の敗北を悟った。 ボーウッドは乗組員たちに、脱出の指示を出しはじめた。艦内が騒然となる中、サー・ジョンストンは椅子に腰かけたまま、ぶつぶつとなにごとか呟いていた。 「ばかな……、クロムウェル閣下から預けられた艦隊が、全滅……?こんなことがあってたまるか……、神……、神の奇跡……?これが、そうだというのか?いいや、認めぬ!断じて認めぬぞ!」 ジョンストンは立ち上がると、操舵手のもとに駆け寄り、舵を奪った。 操舵手は突き飛ばされ、床に倒れる。 「サー、何を!」 ボーウッドは、尋常ならざるジョンストンのようすに叫んだ。 「何をだと?決まっている。このような無様で、クロムウェル閣下の『レキシントン』号を沈めてなるものか!」 「無茶を!もはや『レキシントン』号の風石は残りわずか!艦の沈没は避けられませぬ!サー、早く脱出を!」 ジョンストンは、血走った目で振り返った。口の端を吊り上げ、狂気じみた笑みを浮かべる。 「そうだな。きみの言う通り『レキシントン』号は沈む。だが、ただでは沈まぬぞ。この艦には、火薬と砲弾がしこたま積まれているのだ」 ボーウッドは、はっとなった。 「そうとも!ラ・ロシェールの街に、トリステインの軍勢の頭の上に、『レキシントン』号を墜としてやる!」 アルビオンの艦隊が次々と墜落する中、巨艦『レキシントン』号は、ゆるゆると動き出した。 竜の腕にぶら下がったルネを引き上げるのを手伝いながら、ルイズはそれを見ていた。 はじめ、ルイズは『レキシントン』号もまた、墜落を始めているのだと思った。 しかし、巨艦の進む先を見て、ルイズは青ざめた。 「大変」 ルイズはからからになった喉から、なんとか音を絞り出した。 やっとのことで風竜の背中によじ上ったルネに、掴みかかるようにして叫ぶ。 「ルネ、あの艦を追いかけて!連中、艦をラ・ロシェールに墜とすつもりだわ!」 ルネはそれを聞くと、顔色を変えた。 慌てて手綱を操り、風竜を全速力で『レキシントン』号に向かわせる。 ルイズは、心の中で悔しそうに呟いた。 仕留めきれなかった。 最後の瞬間、ワルドの『遍在』に呪文の詠唱を中断された。 不完全な状態で放たれた『エクスプロージョン』は、『遍在』を消し飛ばし、アルビオンの艦隊のほとんどを沈めたが、一番巨大な『レキシントン』号を沈めることができなかったのである。 見ると、『レキシントン』号から、ばらばらと『フライ』の魔法をかけたボートが飛び出しているのが見える。乗組員が脱出しているのだ。 『レキシントン』号は、まっすぐトリステイン軍の立てこもるラ・ロシェールの街に向け、墜落していく。 今度は、外さない! 「エオルー・スーヌ・フィル……」 ルイズは集中し、ふたたびルーンを唱えはじめた。 しかし。 「ヤルンサクサ……」 ルイズはふっと気が遠くなるのを感じた。慌ててぶんぶんと頭を振り、正気を保とうとする。 しかしルーンを一語唱えるたびに、ルイズの頭はずぐんずぐんと痛み、意識を保っていられない。 まさか。 精神力が、切れかかっている……! そう、『イリュージョン』『ディスペル』に続けて、あれほど強力な『エクスプロージョン』を放ったのだ。魔法を使うのに必要なルイズの精神力は、ほとんどゼロになっていた。 どんな強力な魔法も、術者の精神力がなければ、使うことはできないのである。 「ルイズ!どうしたんだ?」 異変に気付いたルネが、ルイズに声をかける。 「オス……、スーヌ……!」 ルイズはそれには答えず、身体中の気力を総動員して、ルーンをゆっくりと唱え続ける。 しかし、限界だ。 「ウ……、リュ」 急に、ルイズの全身からがくっと力が抜けた。同時に、『レキシントン』号の右舷に小さな爆発が起こる。 ルイズの残りの精神力を全てを使った『エクスプロージョン』だった。 ルイズは絶望した顔で、ラ・ロシェールに墜ちゆく『レキシントン』号を見つめていた。 そんな。 そんな。 ここまでなの? やっと、力を手に入れたのに。 姫さまを、助けられると思ったのに。 大事な人を守らなきゃいけないのに、なにもできない……、やっぱり、わたしは。『ゼロのルイズ』のままなの……? 精神力を使い果たし、ルイズの意識が遠くなっていく。 薄れゆく意識の中で……、ルイズは、パイ神の声を聞いた。 『大丈夫だ、ルイズ。そのためにお前には……』 ラ・ロシェールに向け墜落してくる巨艦に、トリステインの軍勢はパニックになった。 枢機卿マザリーニと将軍たちにより、速やかに退避命令が出されたが、峡谷に囲まれたラ・ロシェールの道は狭い。 退避は、間に合わない。 アンリエッタは混乱する軍の中、思わず始祖への祈りの言葉を呟いていた。 その時、アンリエッタは退避する軍の中、逆にこちらに向かってくるものがいるのに気が付いた。 カバだった。 背中に小柄な人間を乗せたカバが、土煙を上げ、こちらに向かってくる。 カバはアンリエッタの目の前で急停止すると、背中に乗せた人間を降ろした。 それは、青い服に身を包み、長い栗色の髪をふたつ括りにした、吊り気味の大きな目をした、小さな女の子だった。 「よーしよし、ご苦労さん」 少女はそう言って、カバを撫でてやる。少女の右手に刻まれたルーンが、ぼんやりと光っている。 アンリエッタは混乱して、言った。 「こ、子供?どうして子供がこんなところに?」 「子供じゃないよ」 少女は袖から棒付きのアメを取り出すと、ぺろりと舐めて、言った。 「大魔導士、アクア様だ!」 『そのためにお前には、友がいるのだから──』 アクアは、こちらに向かってくる『レキシントン』号の前に仁王立ちになった。 腕を振ると、大きな袖からばらばらとアメ玉が飛び出す。 「なんだか知んないけど、もうほとんど終わってんじゃないさ。ルイズの奴、ずいぶん派手にやらかしたね」 アクアはそうこぼしながら、手を振る。大量のアメ玉がぼうっと光り、アクアの周りを飛び回った。 キン、キィン、とかん高い音があたりに響いた。空中で、アメ玉同士がおはじきのようにぶつかりあっているのだ。 弾かれるたびにアメ玉の光は強くなり、魔力が大きくなってゆく。 アクアはニヤリと笑みを浮かべた。 「まっ、あたしの見せ場も残ってるみたいだからね。派手にぶちかますよ!」 アメ玉の魔力はどんどん膨れ上がる。アクアはその魔力を、狭い範囲に集中させた。 魔力がびりびりと空気を揺らし、アンリエッタは思わず顔をかばった。 そうしてアクアは、巨大な魔力の塊をつくり出した。 その形は、まるで巨大な槍。氷の魔法『ジャベリン』を思わせた。 だが、その魔力の槍は『ジャベリン』よりもずっと大きく、強力で、危険な輝きを放っていた。 ラ・ロシェールの峡谷を、すうーっと長い影が覆った。いよいよ『レキシントン』号が、ラ・ロシェールに墜ちてきたのだ。 ラ・ロシェールの空一面を、巨大な戦艦が覆いつくす。 アクアは、ぐんっと魔力の槍を『レキシントン』号に向け持ち上げる。 「闇よ煌け」 ばちっ、と空気が弾けた。 「マテリアル・パズル、スパイシードロップ……『ブラックブラックジャベリンズ』!」 凄まじい輝きと共に、破壊の槍が放たれる。 膨大な魔力が『レキシントン』号を呑み込み、巨大戦艦は跡形もなく消滅した。 アンリエッタは、雲ひとつない空を見上げ、しばし呆然とした。 空を覆っていた巨大戦艦はチリ一つ残さずに吹き飛び、見渡すと、地面に滑り落ちた艦隊と、『レキシントン』から脱出した空飛ぶボートが降下していく様子が見えた。 はっと我に返り、きょろきょろと辺りを見渡す。 カバに乗ってやってきた女の子の姿を探したが、見つからない。もうどこかへ行ってしまったようだった。 枢機卿のマザリーニは、ようやく状況を飲み込むと、大声で叫んだ。 「諸君!見よ!敵の艦隊は滅んだ!神の加護は我らにあり!」 「神だって?」 動揺が走る。 「さよう!諸君らも見たであろう、タルブの空に降臨した神の姿を!あれこそ伝説のパイ神様でありますぞ!トリステインが危機に陥った時に現れ、おいしいパイを焼いてくれるという……」 マザリーニは自分で言った言葉に、なんじゃそりゃ、と思わず疑問を持ってしまった。 「……ええ、おほん!それに、諸君らはごらんになったか?青い服を身に纏った天使様を!あれこそ始祖の御使い様ですぞ!トリステインに危機が訪れたとき、何処よりカバに乗って現れるという……」 仕切り直しに、敵の旗艦を消滅させた小柄なメイジの手柄を大仰に語ったが、なんだかどんどん胡散臭い話になってきてしまった。 「……うおっほん!とにかく、おのおのがた!始祖の祝福我らにあり!」 強引にマザリーニは締めくくった。 群衆はぽかんとしていたが、やがてあちこちから歓声が漏れ、すぐに大きなうねりとなった。 「うおおおおおぉーッ!トリステイン万歳!パイ神様万歳!始祖ブリミル万歳!」 アンリエッタはこっそりとマザリーニに尋ねた。 「あの……、その、あの。パイ神様って、なんだったのでしょうか?わたくし、そのような神の名は聞いたことがありませんが……」 マザリーニは、いたずらっぽく笑った。 「私もですよ。しかし、どのような神であれ、神が我らの元に降臨したということには変わりありませぬ。ならばそれを利用せぬと言う法はない」 「はあ……」 マザリーニは王女の目を覗き込んだ。 「好機は決して逃さぬこと。政治と戦の基本ですぞ。覚えておきなさい殿下。今日からあなたはこのトリステインの王なのですから」 アンリエッタは頷いた。その通りだ。 敵は頼みの綱の艦隊を失い、浮き足立っているに違いない。対してこちらは、神の加護を受けたと聞いて、戦意が高揚し、追い風に乗っていた。 今をおいて好機はない。 「殿下、では、勝ちに行きますか」 アンリエッタはふたたび強く頷くと、水晶の杖を掲げた。 「全軍突撃!王軍!我に続けッ!」 ルネは、気絶してしまったルイズを乗せ、風竜を飛ばせていた。 眼下では、タルブの草原に布陣したアルビオン軍に、トリステイン軍が突撃を敢行しているところであった。 トリステイン軍の勢いは、はた目にも明らかである。 数で勝る敵軍を、逆に押しつぶしてしまいそうな勢いであった。 すぐさま自分も加勢に!と思ったが、ルネは疲れていた。 アルビオンの竜騎士隊相手に、派手に空中戦を繰り広げたのだ。ルネも、相棒の風竜ベルヴューも、ぼろぼろであった。 それに、気絶したルイズを安全な場所へ降ろさなくてはいけない。 ルネは、戦場から離れた森の中に竜を降ろし、ルイズを木陰に横たえると、自分も半分倒れるようにして、草むらに腰かけた。 ルネは相棒の風竜に寄りかかりながら、、ルイズを見つめた。ルイズは気を失って、ぐったりと倒れていた。 しかし、その顔には何かをやり遂げたあとのような、満足げな表情が浮かんでいた。 ルネは、ぼんやりと考えた。ルイズの使った魔法……、あれはなんだったんだろう? 無数の幻影をつくり出し、敵の呪文を消滅させ、強力な光で敵艦隊を撃沈した。 そんな強力な魔法なんて、聞いたことがない。 もしかして、この子は……、本当に『聖女様』なんじゃないだろうか? それに、最後の瞬間、敵の巨大戦艦を消し飛ばしたあの魔法は……。 そんなとりとめもない考えが、浮かんでは消えていく。 まあ、いいや。とにかく、今は疲れた。 いろいろ考えるのは、一休みしてからでも遅くないさ。 ルネは優しく風竜を撫でてやると、その体に寄りかかって、うとうとし始める。 ふいに、がさがさと草をかきわける音がした。 「ああ、いたいた。やっと見つけたよ、まったく」 眠りに落ちる直前に、寝ぼけ眼でルネが見たものは、青い服の小さな女の子が、カバに乗ってカバカバとこちらにやってくる姿だった……。 その頃……、遠く離れた地で。 「おや?どうかしましたか、ジュリオ」 「よい知らせです。どうやらトリステインの『虚無』が目覚めたようです」 「おお、それは喜ばしい!しかし、ジュリオ。どうやらそれだけではないようですが」 「はい……、その『虚無』のすぐ近くで、何者かが凄まじい力を放出しました」 「凄まじい力?何者です?」 「御安心下さい。なにも恐れるほどのことではないですよ、ヴィットーリオ様。いえ……、ヴィットーリオ教皇聖下」 第三話:おわり ※1 パート・フィユテ:基本的な折パイ生地。本格的なパイやミルフィーユ・ガレットなどに使われる。 ※2 フィユタージュ・ラピド:速成折りパイ生地。ラピド(早い)の名の通り、パート・フィユテよりも早く作れる。 前ページ次ページ虚無のパズル
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プロフィール 名前 イコーネ(いこーね) ヤバッキオ(やばっきお) 出身地 テキサス 誕生日 1875年06月09日 (30歳) 職業 賞金稼ぎ 眼の色 青(ワイプ前:白) 髪の色 銀 身長 185cm 体重 80kg プレイヤー かんせる 告知等 X 配信場所 YouTube / Twitch - 目次を開く 目次 基本情報 エピソード(概要) エピソード(詳細) アーカイブ アーカイブ(ピックアップ) 人間関係 その他 基本情報 RP&キャラメイクの元ネタはジョジョ第五部のレオーネ・アバッキオ。 銀の長髪だが不自然に揺れ動きハゲ散らかってしまうので普段は帽子を被っている。 【ikorne yabbakio】の綴りになっているため【イコーネ・ヤッバキオ】だが本人が気が付いているか不明。→10日目で気がつく。 伊達男というより……傾奇者?? 強制瞑想多め エピソード(概要) 関連事件の概要です。 - 「ハワード対立編」開く ハワード対立編 ・バレンタイン銃殺窃盗事件(自作自演事件) 1905年5月25日 深夜26 00頃(26日2時) VALENTINEで銃殺されて100$窃盗された事件。 被害者はルベウス・アルマンド。 証言として黒い服の女性に銃を突きつけられて「おまえが銃を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐かれて撃たれたらしい。 その状況からルイ・ブラックが容疑者として挙げられた。 幸いにも同時刻に保安官たちと談笑していたため、すぐに疑いは晴れた。 ……が、この事件が起こる前にBLACKWATERでハワードから悪い事をしたくなったら情報を提供しますよと声をかけられたこと、犯行者メンバーとガンスミスのハワードが一緒にいたのを目撃していた。 『この事件の発案もしくはメンバーにハワードがいたのではないか』と疑う。 ルイを、大事な友人を陥れようとしたのではないか。 そんな想いで事件を探り始める。 ・ガンスミス脅迫事件 1905年5月26日 被害者はハワード BLACKWATERで、ガンスミスのハワードにイコーネヤバッキオが銃を突き付けて尋問を行った事件。 地道な聞き取りの結果、ルイが容疑者とされた事件は被害者と加害者側による自作自演事件だった。 山師の鉱石がガンスミスに売れず、ガンスミスも銃が売れないため、皆が銃を所持するように事件を起こしたと供述したらしい。 今回、黒い女性という背格好を似せて商売敵のルイやキャリコを狙った犯行ではないのか……俺の仲間に手出しするなら警告しようとハワードに立ち向かう。 尋問中、通報を受けてラウラ署長が駆けつけるが、隠れていた協力者のお陰で有利に脅迫を続行した。 明確な答えを避けているような回答なハワード。ラウラ署長から昨日の自作自演事件で犯行を行ったメンバーはなんの咎めもなく釈放されている事実が判明する。 これ以上は聞き出せないと撤退する道すがら、事情を知らずにアビンタ署長とドロシーに職質されそうになった。協力者を巻き込まないために逃走する。 ・エニーアブルッチ演説銃殺事件 1905年5月28日 21時頃 VALENTINEで元保安官エニーアブルッチが演説を開催。 その最中、何者かに弓矢で狙撃される。 エニーは演説で自身の経歴を交えつつ、理不尽な解雇によると市民に訴えかけた。 保安官が疑いをかけたら証拠がなくても、日々が脅かされるかもしれない!と語っていた最中に弓矢で撃たれる。 撃ったのはサイモンという目撃で捜索が始まる。慌ただしくなる保安官は、サイモンとエニーが演説前に喋っていたため自作自演だと決めつけてしまう。 これには市民も演説でエニーが伝えたかった保安官の決めつけで捜査する不信感が一時的に上がる。一旦冷静になれと保安官に促し、保安官とエニーは和解した。 ※サイモンは逃走途中で、ガンスミスのレオンと弟子ラビットに出くわす。ラビットを人質に逃げようとするが、レオンに返り討ちされ、川に捨てられる。医者のシシリアに拾われて保安官に突き出された。 ・ガンスミス経済戦争 市民のライフル所持解禁情報が入ってくる。 弟子のルイを泣く泣く解雇したキャリコ。 ルイの悔し泣きに動かされた仲間がハワード(ガンスミス)に一矢報いたいと動き始める。 それぞれの想いを胸に山師、ガンスミスそして商人を巻き込んだ経済戦争に発展する。 ・不審者事件 1905年6月3日 BLACKWATERで怪しげな仮面をつけた2名がうろつく。 ハワードの店を何やら物色していたが、住民の素早い判断で避難と保安官へ通報を行う。 一人は「遊んでいた」と供述するエニーだったが、もう一人は暗闇に姿を消すのだった。 - 「デート編」開く デート編 ・第一回合コン LOVE HUNT 1905年6月8日 「ラブハント」主催:メイ・リー 場所はローズ近郊の迎賓館で男女5名ずつの合コン(観覧自由)が開催された。 ここから様々な恋愛模様が発生していく??? ☆ヤバッキオとプリンセスベリーは6/10にデート予定。 ☆蒼羽はタチバナホリス[研修医]にアタックしていたが……。 合コン後の深夜アネスバーグで泥酔のホリスがいたとかなんとか?? ☆エニーとムサーシーは連絡先を交換したが果たして。 ・大人なデート 1905年6月10日 22時 SAINT DENISの服屋前で待ち合わせする男女。 - 「」開く 「」 エピソード(詳細) 2024年 - 開く + 05月 05月 05/20 1日目「生変」 + 開く ・「生変」 BLACKWATERの港に佇む男がひとり。 荒野の伊達男、イコーネ・ヤバッキオ。 独りで生きてきて流れ着いたこの街で、新たな物語が幕を開ける。 身分証明書を発行し、職業と馬の購入を考える。 馬の状況を聞くと、$300が相場で所有で1時間ごとに$0.5の牛舎代がかかるらしい。 手持ちの$69ではとても養いきれないため購入を見送る。 まずは配送業務を行いながら、様々な方に情報収集しつつ稼ぎ方を検討する。 ギャンブル狂いで市長に捕まりBLACKWATERの保安官署長に就任した[[ラウラブラッドキャッツ にお小遣いをもらった。 ・トレジャーハンターヤバッキオ ショベルを買い、使い道わからないながら、墓荒らし宝探し(トレジャーハント)でひとときスリルを味わう。VALENTINEにはまだ保安官署長が居ないことを聞き、スリリングなトレジャーハンティングに魅了されていく。 真面目で品行方正な市民を応援しつつ保安官が派遣されてないうちに己の使命を語り出す。 この手が赤く悪に染まろうとも、尊い市民のために力をふるうギャングスターとしての理想、そしてギャングスターのキングを夢見る。 そんな男は力強くシャベルをふるうのだった。 トレジャーハントで得た宝物の鑑定をしてもらう…が、心無きに買い叩かれてしまう。すこし肩を落としながら、心無きから馬を強奪借りて国を散策し始める。 ・いないからやるんだろうがッ 銀行でダイナマイトが設置できる場所を発見する。 SAINT DENISで銀行強盗ができるかダイナマイトを設置しようとするが、世界の保安官(鯖ログイン)が少ないため設置できないという。 力があるものから奪い、弱き者に与える…とギャングスタ―の目標を唱えつつ、早くいたずらしたいと心が漏れる。 各街を駆け回り、再びトレジャーハンティングを画策する。 VALENTINEの人々に情報収集を装い、保安官が近くにいないことを確認してトレジャーハントを実施する。BLACKWATER勤務の保安官がVALENTINEに駆け付けるまで時間がかかることを予想し、両町でトレジャーハントを行う。 ・墓荒らし Chloe Crawfordとの会話の中で「早く保安官さんに就任してほしいですね」と言うと、街中で「保安官いませんかーー?」と言いつつ、墓に走っていく人を見たという。堂々とした墓荒らしに怖いわとこぼされる。手口があまりにもヤバッキオと似ているため妖精たちは見られたかと緊張が走る。 しかし話を続けると、男女の複数人で墓荒らしを行っていたようだった。 ・山師になる BLACKWATERにて、ガンスミスのハワードに素材を集めて銃を作成依頼したドラゴ・ゴートフィッシュ(賞金稼ぎ)に出会う。また再会した際は一緒に仕事をしようと声をかけてもらえる。 銃を早く所持するためにも職業を山師になり、素材を集めようと考える。 鉱山の街ANNESBURGに向かうため、配送業で移動しながら VALENTINE(トレハンしつつ) →STRAWBERRY(木材集めつつ) →BLACKWATER(トレハンしつつ) →ANNESBURG(鉱石取ろう)に向かう予定を立てる。 その日はVALENTINEで休憩するのだった。 05/21 2日目「住処」 + 開く ・「住処」 今日とて起きてすぐにトレジャーハンティングを行う…が、スコップが手から外れない歪みが発生し、[[johnny 保安官に職質される。保安官の状況的にピリついているため、職質されないためにも歪みを直すため瞑想をおすすめされる。 今日は馬と銃を手に入れたい目標をたて行動する。 STRAWBERRYでヴィクトル・F・シュタインに山師ショップを教えてもらう。 妖精と雑談しながら木を切り出す。 馬を購入し、HENESYと名付ける。 次の目標は銃と、できれば居住地域を決めて銀行強盗もしたいと意欲を出す。 BLACKWATERのガンスミス、ハワードに銃を作ってもらえるか相談するが、銃の資材が追いつかないくらい足りず、お金だけでは販売できないと断られる。仕方なしにANNESBURGで炭鉱を行う。 世界は徐々に電報や新聞など出来なかったことが出来るように増えていく。 ANNESBURGに戻ってガンスミスの[[キャリコ にリボルバーに必要な資材やお金について話を聞く。ハワードよりも良心的な提案にひかれ、キャリコに作ってもらおうと決意する。 真面目な仕事人ローラ・トルティーヤから鉱石を購入する。山師仲間とのんびりと鉱石を掘る。 ・いたずらっ子集合 お金を稼ぐために犯罪をたくらむ一緒にいる鬼灯ポンとLuiの話を聞く。 ガンスミスのキャリコとLuiに銃を作ってもらう。 手持ちの金が足りなかったが、借金200$カスタムで名前HIROHIKOⅡを手に入れる。 借金返済のため配送業を請け負う。配送をBLACKWATERまで鬼灯ポンとLuiで行う。鬼灯ポンたちに墓荒らしトレジャーハントの方法を教える。保安官の通報がどのように行われているか確認もできた。 ・VALENTINE VALENTINEに立ち寄り、VALENTINEの伝統名物「泥んこ遊び」を行う…と運悪く重症を負う。ANNESBURGの保安官殺しの噂話を横目に、銀行に侵入する方法を見せる。 ANNESBURGに向かう道中、犯罪に手を染める準備できるかと問うと、二人はいい笑顔を返してくれた。 ANNESBURGには保安官志望の沖田春一郎と出会う。沖田保安官、と妙にしっくりくる。アジデス・ブラックは山師をやめようとしていたが、銃の作製まで頑張るといいと励ます。 [[ジェイムズ・サンダース から銀行強盗の噂話情報を引き出しつつ、明日に期待を含ませるのだった。 05/22 3日目「職安」 + 開く ・「職安」 まずは銀行強盗ができるのか、保安官の体制確認(墓荒らし)の確認を行いたいとANNESBURGからVALENTINEに向かう。 VALENTINEで銀行強盗ができるか確認する。すると、保安官の数は問題なかったようだが、ダイナマイトとマッチ(ライターじゃだめ)が必要だった。 マッチがどこで入手できるか考えながら、馬の装備を購入するため移動する。 馬の装備を整える。サドルバックに 見られてはまずいもの大事な物を入れる。 街に入ったら緊張感が走るような存在になりたいと、ギャングとして認識されたい意欲をのぞかせる。 BLACKWATERで、現実"頭皮"など世間話をしながら夜になるのを待ち、 墓荒らしトレジャーハンティングに勤しむ。 RHODESに立ち寄るが、炭鉱夫たちが行商人と値段交渉しているのを横目にSAINT DENISに向かう。 配送業に手こずる沖田春一郎を助ける。どうやら無事に保安官になったが、歪みが発生して制服に着替えられないらしい。故郷でも似たような仕事をしていたため保安官を志望したという。 U・フェイクマンに世界の状況を動かすため犯罪を行わないか?と……保安官の沖田春一郎の前で提案される。手を組む必要性は感じていないと断る。 フェイクマンに断りつつも、悪役になるかーと一人思案する。 ・電話の流儀 保安事務所などに電話が設置され、保安官以外も利用可能と説明を受ける。 早速、電話を試してみる。……1$かかるイタズラ電話が始まる。※別にいたずら電話まとめます。 鬼灯ポンを誘ってVALENTINEにむかう。 VALENTINEのガンスミスとANNESBURGの炭鉱夫が喧嘩してVALENTINEは資源が枯渇状況な話、キャリコさんがガンスミスを辞めると発言したこと、馬車強盗ができるようになったなどの世間話をする。 VALENTINEでシューティングゲームで発砲の通報が出て保安官のポルナレフ斉藤が駆け寄ってくる。ゲームで発砲していただけと納得して貰うが、やり取りに多少のへっぽこさを感じてしまうのだった。 ヴィクトルおじいちゃんがイタズラ電話をかけてないかと尋ねられているところに出くわす。どうやらイタズラ電話でおじいちゃんの名前が上がっているらしい。 VALENTINEで白々しく電話のかけ方を聞く。BLACKWATERにかけるがきれるRHODESにかける。 二人に立ち会って欲しかったが、残念なことに二人とも離れてしまい種明かし出来なかった。 調教師パブロ・リカソに馬を預ける。 鬼灯ポンにLui(ルイ)から電報が届き、ANNESBURGに向かう。 ・ド天然保安官の誕生立ち会い 髭が特徴的な大男、桂・ダゴーンに出会う。 彼は保安官の面接に来たというが、天然なのか会話がうまく噛み合わない。 初日だという桂・ダゴーンにANNESBURGの住人は色々と世話を焼いていく。 合間にイタズラ電話を仕掛ける。 [[ライジン署長 による桂ダゴーンの面接を聞く。 天然マイペース加減にANNESBURGの住人に 笑われ心配されつつ、保安官に任命される……が直後、桂ダゴーンがANNESBURGのシシリア医師を筋肉の使い方を誤って絞殺してしまう。保安官就任から殺害が早すぎて解雇されそうになる(よりにもよってANNESBURGの大事な医師)。 そんな新米保安官と友好を深め、ANNESBURG(別名RAINBOW WATER)の水を飲む方法などを教えるのだった。 ・お試し馬車強盗 何事もお試しで馬車強盗の手はずを準備し始める。 丁度良く、調教師から馬の調教が終わったと連絡を受けてRHODESに馬を受け取りに行く。 馬車強盗を企てていたサイモンと合流し、馬車強盗を試してみることにする。着替えるために立ち寄ったSAINT DENISの服屋でフェイクマン(アノニマ)と謎の男に出会う。 お互いの幸運を願いつつ別れる 馬車強盗の情報(ミッション受託)を聞き、場所はRHODESの北あたりに位置する場所であった。保安官が駆け付けた際の対応を軽く話しつつ、襲撃ポイントに急ぐ。 対象の馬車を発見し、心無きを銃で撃っていると保安官が駆け付けてくる。駆け付ける速さに驚きつつ、馬車にダイナマイトを仕掛け………爆破に手間取る。馬車を爆破できたが、火が強くなかなか近づけない。 もう一人の保安官が駆けよってくるのが見え、すぐさま馬を呼び寄せサイモンを乗せて逃げようとする。しかし投げ縄にサイモンが囚われてしまう。助けたかったが、人質を取られた状態では分が悪すぎるため逃走する。 ・再チャレンジ 釈放されたサイモンとBLACKWATERで再会する。4人で反省会を行う。 反省を活かしてもう一回馬車を襲撃したいと意気込む。 馬車強盗で馬が歪みにより負傷してしまう。嘆きつつも手際よく連携して進めて馬車強盗が成功する。保安官の来る兆しはなく、そのまま盗品を売り飛ばす。報酬はすべて罰金が科されたサイモンに渡す。 成功した反省会を行う。馬車強盗のうまみが少ないと感じる。ハイリスク・ハイリターンではない。ハイリターンになるよう神様に少し祈るのだった。 05/24 4日目「地道」 + 開く ・「地道」 上映外の探鉱で宝石が売れるようになり小金持ちになる。馬を復活させてから上映開始。 BLACKWATERのハワードに買い取ってもらいつつ、キャリコに240$の返済するお金が用意できた。 SAINT DENISに行く予定が、RHODESの配送業を選んていた。RHODESに向かう途中でルイとポン出会う。 ポンの運転にハラハラしつつRHODESの配送を完了し、もう乗りたくないとこぼすのだった。 キャリコへの借金は弟子のルイが預かってくれることになった。 RHODESの賑わいに驚いていると、事件があったらしい。ナチャーヒコルが美人局させてその相手が殺人を犯したようだった。 痴情のもつれ程度に話を流し、ルイから別の話題「保安官に強い恨みを持つ人が協力してくれ」という悪い保安官の話に興味持つ。 ・証拠不十分な馬車強盗容疑 談笑しつつ歩いていると、Johnny保安官から参考人として呼ばれる。3人で保安官事務所に入ると、閉じ込められ、昨日の馬車強盗の容疑をかけられる。 突然の切り出しに驚きつつ、なぜ容疑にかけられているか冷静に話を進めていく。 馬車強盗を起こして捕まえたサイモンが出した協力者は、同じ時間帯に別の場所で保安官に捕まってアリバイがあった。そして、その犯罪者からヤバッキオたちの名前が挙げられたため疑いをかけられているらしい。 MAGENT Aabinta署長も同席しつつ話が進められていく。 犯罪者の話を真に受けることや疑いだけで拘束された事の理不尽さに憤慨し、証言が弱い事や話のほつれ等で口論に勝ち、解放される。 ・ぶらり街散策 BLACKWATERでスジモンド・ヴェガス(缶詰おじさん、サーモンドバンデラス)に漁船をおすすめし、購入に立ち会う。 BG(馬車強盗)の場所を確認するが、わからずにVALENTINEに向かう。建物が少し透けている様子のおかしいVALENTINEで鬼ごっこする。 本日のイタズラ電話を行う。※参照:アーカイブ(ピックアップ)のイタズラ電話 ランダム配送を行ってみる(バンホーン) ランダム配送を続けて行う(STRAWBERRY) STRAWBERRYの川でポンが流される事故が発生。いっポン釣りで助ける。 そろそろ船が買えそうになるため、もう一踏ん張りとランダム配送でBLACKWATERからSAINT DENISを目指すが、強制瞑想に入ってしまい、ミッション失敗する。 この日は何度も強制瞑想に入ってしまうため、早めに就寝することになった。 05/25 5日目「購買」 + 開く ・「購買」 ルイから『ローズに来て』と電報が届き、SAINT DENIS経由でRHODESに向かう。 ダーティーワーク用(ギャングスター計画)に、船を購入したいと考える。 蒼羽快斗とポルナレフ斉藤、保安官に就任したエニーに出会う。 ・忙しい1日の始まり ガンスミスのキャリコから銃の相場について伺う。 ガンスミスの2人(キャリコとルイ)から話があると言われ、馬車で移動しSAINT DENISのキャリコの隠れ家バーで話を行う。 キャリコから保安官が銃のシリアルナンバーを調べまくろうとしている、また弾痕(撃たれた人)の血液サンプルとかで犯人の特定もできるようになるのではないかと話し始める。保安から弾薬サンプルもキャリコに渡されたようだ。 キャリコとしては銃のシリアルナンバーを消すサービスを行おうとしていることろだった(ただし300$かかる)。ガンスミスは表だって犯罪に与する販売は出来ないため、仲介役をしてくれないかというお願いだった。 ただ保安官がなぜそこまでしてシリアルナンバーを欲しているのかは不明。考えられるとすれば、エッグが人の銃で殺害した事件で、保安官が誰の銃だったか探していたくらい。 本当にシリアルナンバーを消す事業が必要なのか確認をする。罪として武器の押収をされるのは馬車強盗(重罪)だが現行犯逮捕が基本で、そこからの捜査は疑わしい人を炙り出して注視するくらいである。 犯罪時に銃痕から武器のシリアルナンバーから個人特定が判明することにはなっていない。 まーさかこの時代に魔法のような弾痕か弾丸からシリアルナンバーが特定できるような技術者がいるとは思えない!と笑い合う。 個人的には技術に頼らず地道な捜査をしてほしいと願う。 武器を奪ったらシリアルナンバーの変更もできるが、高額。 現状、白市民から銃を奪うのは恨みを買いすぎてしまう。今後、ギャング同士ならありえると考察する。 この話は、もう一人アノニマに話をしているらしい。 懸念する点は武器が売れないとガンスミスは食っていけない。そして犯罪するにも保安官の数も少なく、大半の白市民は生きるのに精一杯なスローライフ状態であること。 今はカスタムでガンスミスは生活している。シリアルナンバーや武器の転売はもっと先の話になると予想し、話は保留とする。 保安官への雑談になると時給77$の噂があり、馬も武器ダブルアクション、ライフルボルトアクション式も支給されている。 謎の技術に頼る前に自分たちで聞き込みや対策など捜査してほしいと呆れる。 ガンスミスのキャリコ、元炭鉱夫のサニー(今は耕作人)や元炭鉱夫たちがRHODESに移住したためとても賑わっているようだ。 ポンの心配をするルイからそばにいてほしいと頼まれるが、ポン自身が自分の身を守れるようにいけないこと、自分に仲間が増えて守らなくては行けないときポンより仲間を優先してしまうこと、もしくはポンが腹をくくる時が必要だと諭す。 ・密会 23時半に密会を行いたい人がいるとルイから相談され、了承する。まだ時間があると思い、その前に蒸気船を購入し、RHODESからBLACKWATERを目指す。 ラウラ署長に船を披露する。 「イコーネさん、いつも格好いいけど2割増で格好いい!」 ハワードから犯罪を考えているなら助言できるような意味深げなことを言われる。いやいや、全く考えてませんよ~と国営のガンスミスにしては不用心で不思議だと思いながら離れる。 密会の時間をルイが間違えていた。ルイを叱りつつ、急いで密会場所に向かう。 密会相手(ネタバレ)から保安官の恨みについて聞く。 保安官がたるんでいると考え、手伝ってやらんこともないと返答する。 また遭遇する機会が少ないだけで、犯罪は行われているらしい。確証は無いがマメコメ姉妹と、エッグ、ナチャーヒコルが繋がっているのではないかと推測される。 二万五千ドルの家を目標に共同貯金を開始する。 しばらくはRHODESに滞在することに決める。 エニー保安官が62歳と判明する。 アグネス・モモは保安官を辞めていた。 ポマードを手に入れ、街の男たちで遊ぶ。 本日のイタズラ電話を行う。※参照:アーカイブ(ピックアップ)のイタズラ電話 ポンとルイを乗せて船を楽しむ。 三人のテンションが上がりすぎてしまい、タイ〇ニックごっこしているうちに筋肉の暴走でポンが水死してしまう。 悲しみに暮れつつ、大いなる力によってポンの時間を巻き戻してもらう。 ・事件の香り BLACKWATERでラウラ署長にライフルを自慢される。 保安官にライフルが支給されたらしい。 むさしたちが事件を起こす噂を聞く。 断片的な話からRHODESで事件を起こすらしく、先回りして待ち伏せる。 アジデス・ブラックとルイ・ブラックが出会う。 ファミリーネームが同じことで遠い親戚なのかもしれないと思案する。 RHODESの保安官署長に男だけで風呂に行かないかと誘われて、近くの川辺に男だけで向かう。ばしゃばしゃと水辺で遊ぶ男たち。 署長から船に乗りたいと申し出があり快諾する…が、ムサシたちが犯行を起こすかもしれないため少し時間を待ってもらう。 なかなか現れず、世界が瞑想に入る30分前を切る。 もう今日は起こさないんじゃないかと諦め、RHODESから水辺の船に向かって移動しているとき、VALENTINE保安事務所からアノニマが推理ショーを始めるから来てくれと電話がかかってきたと話がでる。同じタイミングでルイから電報で「保安官とバレンタインに行ってくる」とメッセージが届く。 何か事件が起こっているようだと進路を変えてVALENTINEに向かう。 VALENTINEに到着すると、暗い表情をしたルイがいた。ポルナレフ斉藤から「ルイ殿は巻き込まれただけでござる。拙者といたから潔白でござる。」と端的に説明される。 ルイとポンから事件のあらましを聞く。 VALENTINEで人を銃殺して100$奪って逃げた殺人事件が発生していた。 目撃証言で、黒い服を着た女が「お前が銃を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐いて逃げたらしい。 その情報を元にアノニマは「ガンスミスのルイである可能性が高い!」と推理してしまい、ルイが呼び出されたらしい。 ヤバッキオが街に到着するころには、ルイは潔白が証明され、加害者と被害者はなんと自作自演で事件を起こした事件だったと判明した。 犯人の目的は山師が鉱石がガンスミスに売れず、ガンスミスは銃が売れないからだと説明したため市民に危機感を持って銃が売れるように犯行を起こしたらしい。 もしも大勢の保安官が一緒にいない状況であったならばそのまま犯人にされていた可能性もあった。それだけ背格好を似せられて犯行を起こすとなると、本当の目的は「商売敵のガンスミスであるルイをつぶすこと」ではないかと考える。 BLACKWATERでハワードから犯罪の甘言をささやかれたこと…犯人たちがハワードの常連であること…会話などが繋がっていく。 そしてアノニマのへたくそな推理によって人伝な話は広がってしまっていく。それは伝言ゲームよりも複雑で、好奇心や憶測によって正しい情報がそぎ落とされていく。 よりにもよってルイに、俺たちの仲間に何者かが罪をかぶせようとした。 事件を起こした犯人よりももっと悪質な、背後に誘導もしくは指示した人物がいると考え、そして決意する。 ―――必ず落し前を付けさせる。 明日は事件の捜査を行う。 05/26 6日目「落前」 + 開く 鉱山で一人、鉱石を掘っていたヤバッキオは本日の予定を語る。 昨日起こった殺人事件で、お世話になっているルイ・ブラックに殺人の濡れ衣が着せられそうになった。それを暴いて、落とし前をつけたい。 俺の仲間に手を出したやつは痛い目を見る、と思い知らせなければならないと決意を語る。 まずは聞き込み調査で情報収集を行う。 事件の詳細を知ってそうな人物は7人。 保安官ジョニー・ドッコム 保安官マジェンダ・アビンタ 保安官ポルナレフ斎藤 ステラ・ナナペチーノ メディック・シシリア ルベウス・アドマント アルセーヌ・ファウス まずはRHODESに常駐している保安官に情報を聞きに行く。 昨日何が起こったのか。 事件でなぜルイが疑われたのか。 RHODESに到着し、エニー保安官に他の保安官を見ていないか、そしてジョニーやアビンタの所在を聞くと、二人ともBLACKWATERに向かったらしい。 ・親方心 キャリコに鉄を買い取ってもらうと、キャリコから話があると連れられる。ルイ(弟子)が容疑者になった昨日の事件について訊かれる。 疑われたこと以上のことは事件について知らず、今から調査予定のことを話す。そして……推測としてある線を話す。 黒い服を着た女性が「おまえが銃を持っていないのが悪いんだ」と犯人の特徴がはっきりしていること。 これは特徴を誰かに罪をなすり付けようとした犯行ではないか。そしてその特徴に当てはまるルイが疑われたこと。 また事件発生前、ポンに「これから悪いことをするから手伝ってくれないか」と声をかけてきた連中に、ハワードがいた。 それらを踏まえると、ハワードは武器が売れないため裏で糸を引いていたのではないか、そして成功したならば商売敵のガンスミスが一人消えることを考えたのではないか。 聞き込みの結果が、もしそうであるならば誘拐して話を聞く予定と話す。 そのため保安官に聞き、情報の裏取りをする予定とキャリコに伝える。 キャリコから、情報として事件に居合わせたフェイクマンの話を始める。フェイクマンは推理をして犯人扱いしてしまったことにルイに謝りたいと保安官に伝えているらしい。……がまだ表れないようだ。 弟子として預かっている以上、独り立ちするまではしっかり面倒をみたい。 また弟子に対して「遊ぶなら別の顔を作りなさい(ガンスミスとは別の格好を覚えなさい)」とため息交じりにこぼすのだった。 フェイクマンはさて置き、もし誘拐するときに必要な人材を必要なため、手伝える人材がいれば紹介してほしい(報酬つき)とキャリコに尋ねる。 キャリコとしては2人良い候補いるが、日程によると返答される。今夜決行するという決意に、「もうすこしのんびりと、焦りすぎていないかい?」と心配されるのだった。 ・聞き込み調査 被害者の証言を聞けないか駆け回る。 船に乗りたいというエニー保安官だが、途中で仕事が入ってしまったらしい。狩人のリツカを船に誘う。道すがらリツカさんの狩人の夢を聞く。 前日に乗り捨てた場所のフィッシャー係留場所に停めた船が、なぜかブレイスウェイト係留場所に泊まっていることが判明する。少し道を引き返して船を確認する。 リツカと船に乗ってBLACKWATERを目指し、リツカはSTRAWBERRYに向かうと伝説の動物を狩るため駆け出し別れる。 BLACKWATERで事件にかかわったであろう保安官の行方を尋ねるが見当たらない。 各地域の保安官事務所に電話をかけて、保安官がいるか確認しようと電話をかける。RHODESは不通。VALENTINEはエニー保安官に繋がったが周りにはポルナレフ斉藤保安官しかいないと告げられる。もう一度RHODESに電話をかけるとジョニーに繋がり、事件の詳細を聞きたいと告げて再度船でRHODESに向かう。 ・調査難航 マゼンタ保安官に世話になっているルイが疑われた事件の話を聞きたいと尋ねる。マゼンタ保安官は事件未解決な点と、ルイの潔白は証明されており疑いをかけたやつも謝りたいと反省している。そして捜査内容は保安官同士でしか共有できないと断られる。 ルイに出会い、事件に関わった内容を聞く。 かなりうる覚えで、レスバナナ?という女が殺されたときに黒い服の女がいたということで疑いをかけられたらしい。 この話はフェイクマンから聞いたそうだ。 ひとまず殺された本人に話を伺いたいと、誰が被害者で「黒い女」と証言したのか聞き込みを続ける。 ルイとポンはBLACKWATERに遊びに行くらしく見送る。 協力者(ネタバレ)に電報で情報収集を依頼する。 フェイクマンにも聞き取りを行いたいと考え、電話を各地にかけるがANNESBURGもVALENTINEも電話がつながらない。 キャリコもガンスミスの会議でBLACKWATERに向かうというため見送る。 BLACKWATERにも電話してみるが誰も出ない。 再度VALENTINEに電話してみるが…不在となんとも今日は運が悪いらしい。 仕方なしに、BLACKWATERに向かうことにする。 色々と聞き込みをした中で出てきた内容も、各証言の矛盾点からやはり商売敵の線が濃いんじゃないかと疑念を強くする。 ・いつものじゃれつき 雪が舞い始めたため冬用のコートを買う。 BLACKWATERでポンとルイに出会い、街中で鬼ごっこをする。 鬼ごっこにも飽きて、3人でランダム配送をVALENTINEまで行おうとするが、強制瞑想で失敗する。 ・深まる疑念 VALENTINEで医師のシシリアに事件の話を聞く。しかし、おかしな点だらけのため、もしやシシリアも犯行グループの仲間だったのではと、新たに疑念が増える。 協力者(ネタバレ)から保安官情報として仕入れた事件の話を聞く。 保安官側で事件の実行犯として認識しているのは4人。女性3人の男性1人。 ステラ・ナナペチーノ トキシクナ・ムサーシー クライス(殺された人)?るべうす? ニックジャガー 男が殺されて100$奪われたけど、それは犯行側とグルだと自作自演の銃殺事件ですと犯人側が吐いたらしい。 理由として炭鉱で山師が掘ってガンスミスに渡しても、ガンスミスが銃が売れないから在庫が余ってきている。こういう事件を起こしたらみんな銃を買い求めるんじゃないか。そうすれば山師も儲かる、ガンスミスも儲かるという犯行目的があったらしい。 ちなみに犯行役はムサーシーで黒い服を着たらしい。 ニックジャガーとデートしたポンから聞いた話。 ガンスミスが銃売れない、儲けないから鉱石も買い取りが低いからと同じようなことを言っていた。 それならガンスミスも関係あるの?と聞くと否定されたようだった。 補足として、保安官事務所で探偵ごっこすると息巻いたのが、フェイクマンとシシリアだったらしい。 相手もガンスミスのためか、確信のある情報が得られない。 犯行を起こしたグループが武器が売れないからで動くとは思えない。 だからこそ、ハワードが繋がっているかいないか確認したい 。 最終手段、ハワードに銃を突きつけて、話を聞きたい。 ただ1人では暴れられたときに対処できないため、誘導する場所に一人待機してほしい。変装して名前も隠し、捕まらなければバレないだろうということで、協力者(ネタバレ)が危険を冒して加わってくれることになった。 ガンスミスの会議後にやりたいと計画を動かす。 シシリアが保安官のポルナレフ斉藤に事件の被害者を知りたがっていると伝えたらしく、ルベウスさんという人が被害者だったことを告げられる。 やはり、BLACKWATERにたむろしている連中だとわかり、さらに疑念が深まる。 ・事件の真相に近づけ BLACKWATERに向かう。 ルイに事件が解決したら、黒い服の女性に変装していたムサーシーに報復していいか尋ねられ、短絡的な考えを諭す。一次の感情でガンスミスの立場を危うくするな、今後のチームに影響を及ぼすことを考えて行動するようになだめる。 そして今回の件はルイ達は関わらないよう、遊んでいなさいと伝える。 ハワードの姿を確認する。 BLACKWATERの外れの建物に協力者(ネタバレ)に待機して貰う。 NICOLE WISTERIAと話していたハワードを連れ出す。 ガンスミスの会議の話を聞きつつ、外れへと誘導する。 「動くな」 ハワードに銃を突きつけ、YES/NOと答えるように前置きをして尋問を始める。 今から上げる人物と関わりがあるか まずはステラ・ナナペチーノ 『はい』 ニック・ジャガー 『…どうなんだろう、いたという感じ』 ルベウス・アドマント 『はい』 トキシクナ・ムサーシー 『YES』 アルセーヌ・ファースト 『?…NO』 アンリアル・フェイクマン 『一瞬でも喋ったことがあるならYESですよね?それならYES』 ガンスミスとして困っていることをそいつ等に話したか 『YES』 そいつらに悪知恵を貸したか 『…悪知恵というか、犯罪者が増えたほうがみんなが銃を買いたくなるのではと考えを話した』 それは貸したになるのでは…? 『それは…でも会う人全員に話している話なんで』 昨日の夜2時頃、ルベウス・アドマントが殺されたという事件があった 何者かに銃殺されて、そいつは「おまえが武器を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐いて100$抜いた黒い服を着た女性がいたそうだ この話を知っていたか? 『いやーRHODESで事件があったことはきいたんですけどね、そんな細かい話は聞いてないですね』 その事件がRHODESで起きたとは言っていないが、なぜRHODESだと思った? 『RHODESで黒い服のやつが暴れたという話で、ルベウスアドマントであるかとかは知らないです』 ルベウスアドマントは被害者だ 『そうですね、襲われたってうっすら聞きました』 誰から聞いたんだ 『誰だっけ…あっ!ステラだ』 この4人と結託していなければ問題ないだか、もし結託しているようなら容赦はしない。 『ルベウスとムサーシーは山師で僕のところまでわざわざ持ってきてる山師なだけです』 問答を続けていく中で、変装とは一言も言っていないはずが黒い服に変装したと話始めるハワードに疑問を持ち追及する。 それに対してハワードは、墓掘りに行く人で黒い服に変装してから行く人が多いからそう捉えたと主張する。 ―――「手を上げろ」 ラウラ保安官が銃口を向けて乱入してくる。 緊迫の中、協力者の二人作戦が功を奏す。 ラウラ保安官は銃を仕舞い、話を聞きたいと経緯を聞かれる。 事実が知りたくてハワードに話を聞いていると答える。 ちょうどいいので、ラウラ保安官署長から昨日の事件の話を聞くことにする。 ラウラ保安官曰く、バレンタインで起こった銃殺事件は自作自演でお咎めなしで釈放されていた。いくら自作自演でも人の命が軽視されすぎているので罰則は必要だと思ったが、別のものが対応で厳重注意でことを納めてしまった。 最後にハワードに協力したか確認するが、本当にないと主張される。 質問を切り上げて馬で逃げる。 ・職質逃亡 逃亡をしつつ、協力者と話をしていると、保安官のマジェンダ、ドロシーに声をかけられてしまう。 保安官が馬を降りたタイミングで逃げるが、馬の体力がなく川で上流に向かって逃げようとするが、転倒し流される。 協力者とはぐれ、保安官とのどきどきのかくれんぼが始まる。 巻いたと確認し、エメラルド牧場で仲間を待つことにする。 尋問時にハワードが事件場所をRHODESと言ったことで、黒寄りのグレーと考察する。相手方の出方も伺いながら楽しそうにこれからどうなっていくか独り言ちる。 ・深まる事件の謎 仲間を待つが、暇でRHODESまで偵察に向かう。 運良く街中を抜けて配送ミッションを達成する。 身を潜めながらキャリコに現状報告を行う。 ハワードは最後まで関係者とは知り合いではあるけども俺は関わっていない、ガンスミスの苦しい現状はみんなに言っていると主張された。 ただ気になる点がいくつかあり、黒めに思っていると話す。 ひとつめ、 VALENTINEで事件が起きたのに、ハワードはRHODESで事件が起きたとステラナナペチーノから聞いたと答えたこと。 推測、RHODESで事件を起こそうとしたが何らかの理由(保安官が多かったなど)で計画を変更してVALENTINEで犯行を行ったのではないか。 そして計画しか知らなかったハワードはRHODESと答えたのではないか。 ふたつめ、 犯人が女性という不審点。 女性で黒い服という特定の人に向けるような事件の犯人像は、ルイに向けたんじゃないかと問い詰めたが、初日以外面識がないと答えられた。 ガンスミス全体を考えて動くよりも、特定の誰かに罪をなすりつけるようなことを、もしそういう意図があるのだとしたら今度は動くぞと忠告してきた。 逃げる途中にマジェンタ保安官とドロシー保安官に撃たれながら協力者とはぐれてしまったため、これから合流予定と締めくくる。 ガンスミスの会議状況をきくが、あまり芳しくないようだった。 キャリコから別件で、もしもチビたちが野菜泥棒をしようと企んでいたら止めてほしいとお願いされる。 農作物が盗まれたらしく、農家がぴりぴりしているらしい。 ・仲間を守るため SAINT DENISに向かうと3人がすでに待っていた。 協力者が保安官側にバレてないことを確認し、安堵を漏らす。 自身が指名手配されるとしたら「脅迫」「職務執行妨害」くらいの罪であるため、協力者が捕まる方が今後に支障が出るとこぼす。 協力者はBLACKWATERで保安官会議に呼ばれているため着替えて向かうといって離れる。 ルイとポンに話をする。 ハワードは関わっていないというが、かなり計画について知っていたのではないかと伝える。 ルイとポンは止めていたけど止められなくてごめんねと言われ、どういうことか確認する。 初っ端から女性(ニコル)が「ハワードさんが遠くに連れて行かれた!保安官を呼ばないと!」と走り回っていたから引き止めていたらしい。 それでポンとルイは詰められていたらしい。 今回、俺は仲間を守るために行動する。 きっと明日から指名手配になるが、相手にもしっかりと落し前をつけさせようと誓うと、ルイが涙ぐむ。 涙ぐむルイに動揺しつつ、その日は解散し、眠るのだった。 05/27 7日目「正義」 + 開く ANNESBURGで目覚める。 いろんなことに決着をつけたいと考え、今日はおそらくいろんなことが起こりそうだと予感する。 イコーネ・ヤバッキオの正義とはなんなのか。 公務執行妨害などでしょっ引かれるかもしれないが、理論整然と話をするだけだと悠然と構える。 ただ現状の情報確認(指名手配されているか)を行いたいと考え、まずは協力者に電報を送る。 RHODESの船着き場付近の屋敷で釣りをしながら待ち合わせする。 ・協力者 協力者の服装の変わりように驚く。 あの後、保安官会議に赴いた協力者は、保安官に尋問されてクビされたと話し始めた。 勤務態度を建前にしてクビにされたが、件のガンスミス脅迫事件の容疑者で実質状況判断でクビにされたと思われる。 口を割らず証拠不十分で問題ないはずだった。しかし、保安官側から信用を得られず、所轄の勤務地にいないという職務怠慢を理由に解雇されたそうだ。 その場にいた保安官はラウラ、アビンタ、ジョニー、ナムディ、ドロシーそれから市長に詰められていたらしい。 やはり脅迫のときに連れて行くべきではなかったと反省し、協力者に謝罪をする。 これからどうするつもりか尋ねる。 協力者改め、エニーアブルッチは「白市民に対して保安官の対応について訴えかける」演説を行う予定と、更に保安官に対して正義感を燃やしていた。 念のためポンとルイに関して話題でなかった確認をすると、聞かれなかったらしい。また指名手配の状況は聞き出せなかったらしい。 次の行動として、自首するのもいいのではないかと勧められるが、保安官に保安官の仕事をしてほしい願望もこぼす。 エニーは保安官が白市民に対してしっかりと働きいてほしい、そうでなければ白市民に不信感を持ってほしいようだ。 話は自作自演事件と脅迫時に判明した事実について、実行犯とハワードは繋がっていると考察する。 ラウラ署長の介入で聞き出せてしまった、保安官が自作自演事件を許してしまっていることにも納得できていない。 もし自分たちの利己で事件を起こすのであれば、誰かにヘイト(的が絞れる)が向くような格好は避けるのではないか。 黒い服の女性と指定することで、連想するのは限られてくる。 今日はそこを詰めたい、そうすれば保安官も再捜査するのではないか。 あと気になるのはVALENTINEで起きた事件なのに、RHODESで起きたとハワードが言ったこと この事件を聞いたのはステラナナペチーノの名前が挙がったが、その人物は実行犯グループのメンバーであり、場所もVALENTINEで起こしたことをRHODESで誤認するはずがない。 実行場所を変更したのは保安官が多かったからではないか。 実際、事件直前のRHODESでステラがニックジャガーを探していた。 それはやはり計画を立てた側にいたのではないかと考えるのであった。 もう誰かに容疑をかけようとした意図があったとしか思えない。 エニーと共に、それについての落とし前をつけてもらうと闘志を燃やす。 エニーは演説を行うと今日は各地を歩くと言い、今日接触を少なくしようとお互いの健闘を祈って解散する。 このままRHODESに向かうか、と向かうとRHODESに保安官がいなかった。 職務怠慢でクビにされたエニーに同情する。 ・取り調べ アビンタ署長に「昨日、なぜ静止命令を無視した」と声をかけられる。 何も抵抗しないと色々話そうと自ら保安官所に赴く。 アビンタ署長は律儀に鍵を閉めるがいいかと確認をとりつつも、昨日の件について取り調べが始まる。 先に昨日のことで指名手配かけられていないらしい。 拍子抜けしつつ、アビンタ保安官に自身の犯行理由を伝える。 アビンタ署長は犯行理由について納得しつつ、次に事件を起こしたら容赦しないと警告される。 それがお前の正義だろう、俺の信念に従って正義を貫くと返す。 お互いに正義について語る。 ・初の観光列車旅 鉄道員スカイハートマンに汽車でVALENTINEまで移動する。 保安官を撃ったという誤情報が回っているため、どんな反応になるか楽しみにする。 VALENTINEでアノニマとセンリウー、シシリアなど…泥んこ遊びに興じる。 ドラゴやアンナに商人の状況をきくと今も忙しく飛び回っているようだ。 突如、VALENTINEで銃声が鳴り響く。明日の射撃大会(レオンスターク主催)のため練習する人がいるため今日は銃声が多いようだ。 ちなみにドラゴと、マジェンタ保安官が好成績らしい。 SAINT DENISに観光列車が出る話をきき、リツカとシシリアとSAINT DENISに向かう。シシリアに本気で捕まらないよう心配される。 シオンに観光列車代を払う。 初めてニックジャガーに出会う。 観光列車に乗り、途中エニーが悲鳴を上げて転落する事故等を目撃しつつ、絶景に感動する。 ポンと合流し、RHODESに戻ってくる。 リツカとポンで船でBLACKWATERに向かう。 (ヤバッキオウォーターパラダイス(ださい)) マメコメがまた悪巧みをしているらしい SAINT DENISでなにか起こるかもしれないと見学にいくことにする。 その他、悪いことをしそうな人物を挙げていくエッグマンやサイモン、フェイクマン……それから野菜泥棒の犯人情報を知っていたら500$と、民事バウンティが発生しているらしい。 RHODESで保安官にSAINT DENISで事件が起こるかもしれないと伝える。 サニーモンタナにモモ窃盗(野菜泥棒)の内容を聞く。 初めて窃盗の詳細を聞き、内容に驚きを隠せない。 サニーたちは1日商人に200個まで卸して約200$を従業員5人でようやく分けている状況で、無秩序に市場に400個も流されてしまうと、市場価値が乱れるのを心配しているようだ。 今日はキャリコにもルイにも会わないなぁとこぼす。 ・ガンスミス経済 キャリコに話を聞く ルイの状況を話される。 BLACKWATERにいただけで、真っ黒として次はないと保安官に勧告された。 そしてキャリコは保安官に疑わしいやつを雇っているのは危険ではないかと暗に解雇を勧められて、泣く泣く表向き円満退職でルイを解雇した。そして今後、後ろめたいことをする奴にはルイを通すようお願いしてあるようだ。 店に顔出すときは顔と名前を変えて来いと伝えたが……全然伝わってないようなのでもう一度伝えるらしい。 当座の後ろ向きの受付としてはSAINT DENISの武器屋の上に構えろという話でまとまっている。 またキャリコが今日舞い込んできた噂話を相談される。 「山師たちがガンスミスが鉄余っていて買わない」「キャリコさんは安く買い叩いて販売しているからたらふく蓄えている」「他のガンスミスも安く買い叩いているが、私のところに来れば高めに買い取る」という噂話が出回っていると、VALENTINEのレオンから聞かされたらしい。 その噂話に慌てて炭鉱山ANNESBURGに顔を出して話を聞いてその場にいる山師に噂の否定と「売ってください」とお願いをしてきた。 また昨日のガンスミスの会議内容もひどかった。 ハワードの提案として、商人が発注制で届けてくれるのであれば販売価格を均一に合わせないかという内容。そうすれば(一番コストがかかるところに経費を合わせられ)販売する銃をどこに行っても同じ価格で買えるようにできる。 レオンさんが反論で、販売価格差があってもいいのではないかと応じなかった。 ガンスミス間で決まっていたのは、原価に対して国から言われている利益率を基準で運用している。そこを統一させる必要性があまりない。 レオンが折れてくれないからか、ハワードがスコープ等をクソ安く売るぞと脅しを入れたらしい。ただ普通に国に怒られる発言でキャリコは大丈夫か心配になってしまったようだ。 昨日の会議の直後にヤバッキオが脅したことが効いたのではないか。今日、マジェンタ保安官に説明するまではヤバッキオとエニーとルイとポンに黒く見られていたぱず。おそらくハワードはヤバッキオの周りにいるやつはヤバイ奴として、保安官や町の白市民がヘイトを向いているうちに噂話を吹聴したのではないか。 ガンスミスの会議様子と、噂話の速さからそう考察する二人。 ハワードに弟子がついたらしい。 それから一般市民にもライフルが解禁になる話があるようだ。 その話的に鉄のインゴットを手持ちに一番持っているガンスミスがライフルをたくさん作ってくれて売れるだろう。 鉄の供給と需要があっていない中、高めに買いますよという噂や、競合他社の風評被害もある中で一番特をするのはだれかと考えたらハワードになる。 どこまであっているかわからないが ハワードの矛盾点として、 銃が売れず、鉄が買い取れないと言う割には鉄のレートを上げて買い取るというのはおかしい。 本当は金を持っているのではないか。 ライフル解禁の販売スタートダッシュで差をつけるためにライバルを減らす動きをしているのではないか。 それで効果がないとわかればまた同じように誰かに罪をなすりつけるような動きをするだろうと予想する。 その時は俺の正義の範疇で動くとキャリコに宣言する。 ただ今回、ルイはガンスミスの職を追われているためまだ終われない。 ガンスミスの経済戦争に関われないことに歯がゆさをこぼすと、キャリコは専属山師として動いてくれても歓迎だよとニッコリしてくれる。 提案としてヤバッキオが炭鉱に籠もりながら他の山師から買い付けて、キャリコに持っていく 話もする。 SAINT DENISに人が多くて驚く中、ポンとルイと合流する。 ルイからANNESBURGでRHODESは鉄が安くて有名の話が出回っていると話される。キャリコとしては否定しに行ったが遅かったかと項垂れる。 今回はやられてしまったが、借りの返し方はいくらでもある。 また撃つこともあるかもしれない。ルイとポンは口が回らないから矢面に立つなと、今は我慢しろと言い聞かせる。 もし行動するとしたら人数不足な部分がある…とこぼしているとサイモンに出会い、事件の話をする。二つ返事で、もしもの場合は力を貸してくれると言われる。 今回のルイがガンスミスとして職を追われてしまったことを まずは耐えろとルイに伝える。そしてルイへの謝罪をする。 別件でエッグは麻薬売買を始めて、マメコメを使っているらしい。 エニーに情報共有する。 エニーは明日21時から演説をVALENTINEで行うらしい。 そのまま22時から射撃大会があるためちょうどいいと納得する(エニーは設定したあとに知ったらしく苦笑い)。 ルイの現状を伝えると、衝撃のあまり声を無くす。 エニーは絶対勝とうと決意を声を震わせながらつぶやくのだった。 ガンスミスの経済戦争に突入する。 05/28 8日目「大会」 + 開く ANNESBURGで山師の一仕事を終え、21時までにVALENTINEに向かいたいと急ぐ(電報は無視する)。 エニーの演説を見届けたい。そして22時から射撃大会で優勝はドラコだろうとあたりをつける。 また国の御触れで会社が設立できるようになったらしい。 VALENTINEに到着すると、たくさんの人がエニーの話を聞きに集まっていた。演説前にポルナレフ斉藤と雑談していると、発砲事件があったらしく離れる。 ・元保安官のエニー大演説 エニーの演説が始まる。 保安官について語る前に、退役軍人としてこの国に来てまずは賞金稼ぎとして人助けを行っていたところから保安官になった理由を話す。 そして今回クビになった理由は、職務怠慢という理由だった。だが、他の保安官の中にもギャンブルに興じるものや、危険な地帯よりも街の軽犯罪に銃を向ける始末なのにそいつらは許されている。 おそらく職務怠慢だけでなく、タイミング良く、ある事件が絡んでいると考えを伝える。それは確実な証拠なく、状況だけで俺を疑ったようだった。 今回はそれを聞いて保安官に不信感を持ってほしいわけでなく、そういう事実があるということを伝えたかったと話をする。 突然、エニーが倒れる。 銃声ではなかったため、弓矢で撃たれたらしい。 教会の上に保安官の格好した人がいたという証言がでつつ、ポルナレフ斉藤が、別の保安官に見張りを頼んだだけと弁明する。 その見張りからサイモンが撃つのを見たと証言が出る。 保安官たちは自作自演と話し、解散を促される。 どういったところで自作自演と判断したのか追求すると、ポルナレフ斉藤からまずエニーとサイモンが演説前に一緒にいたからと話される。それはエニーの演説を聞いていたのかと問いかける。エニーはパッと見の状況だけで、調べずに捕まえるのは問題があるんじゃないかと伝えたかったのではないのか。他の市民からも決めつけが早くないかと疑問視する。 別に結果としてサイモンとエニーの自作自演だとしても、証拠がない状態でそれを言ってしまうのは市民にとって不信感に繋がる。間違ってないがやり方だと伝える。 署長が「この街で殺人を犯すやつは縛り首だ!!」と激昂している。 まずはサイモンを捕まえる判断をしようと署長を説得するポルナレフ斉藤。その流れで自作自演と疑われたことにエニーがキレる。 間に立ってまずは落ち着いて話を整理しようと促し、ポルナレフ斉藤とエニーは謝罪し合う。 エイブラムス署長(保安官)は双眼鏡で教会の上で見ていたらサイモンが撃ったのを確認したが、素早く逃げられてしまった。 そしてエイブラムスは「VALENTINEで問題を起こすな!サイモンを捕まえてこの町の絞首台に立たせてやる!」と息巻く。 市民は保安官の熱量に圧倒されて解散する。 包帯をシシリアから購入していると、シシリアが死亡通知で「サイモン」の名前が挙がり治療しに向かっていく。 サイモンが捕まったらしいと話が上がる……が、ガンスミスのレオンの弟子(ラビット)を人質にしようとして逆にレオンに返り討ちされたらしい。 そしてサイモンをどこかに運んでいったと目撃情報が寄せられる。保安官事務所に運び込まれていないため、どこに行ったんだと皆で探し始める。 ポルナレフ斉藤はだいぶ気を落とし、励ましているところにサイモンの追加情報が入る。なんとレオンがサイモンを川に流したらしい。 サイモンの身の振り方を案じていると、サイモンを抱えたシシリアとすれ違う。サイモンに助けてくれ!と懇願されるが微笑み見送る。 そうして彼はあっけなく捕まったのだった。 ・VALENTINE第一回射撃大会 連続で様々な事件が発生したが、射撃大会の説明を受ける。 集まった人の中に自作自演の犯行グループのニック・ジャガーを見かける。ルイは謝罪がないと憤慨する。そして実行犯の奴らと顔を合わせたくないと街を離れる。 ルイの気持ちも考えつつ、実行犯も謝りたくても謝れない状況ではないかと思案する。 射撃大会が始まり、わいわいと賑やかに盛り上がっていく。 ・ライフルの一般販売前 まだ大会開催の時間があるため、その間に配送しようと考える。 街を離れようとするとキャリコから話があると声を掛けられる。キャリコはハマルも呼び、馬車移動しながら物騒になっていく現状を憂う話をする。 機嫌の悪いスジモンドヴェガス(缶詰おじさん)が現れる。 彼はニックジャガーに殺され、さらに賞金稼ぎをクビになったらしい。詳しい話を聞くため缶詰購入の話を持ち掛けつつ、経緯を伺う。だが単純にニックジャガーが殺されて警告の意味を込めて一発発砲したら保安官に逮捕されて職剥奪されたらしい。 手元にある缶詰を売ってもらい、その代金でブラックジャックをするが負けてしまったようで飛び出していくのであった。 一連の流れに笑いつつ、ニックジャガーのやばさを共有する。もしかしてら桃泥棒も…?と猟奇的な彼女の行動に警戒するのだった。 今は白市民として犯罪を犯さずに経済戦争で勝つ、と皆の目標意識を統一させる。 また悩みの種として自分たちに野菜泥棒の嫌疑もかかっているらしい。 保安官を首になったタイミングでサニーはエニーを疑っていた。一応、エニーがサニーに直接話をして演説のことを含めて疑いを薄めてくれたようだ。 今後の行動として、SAINT DENISの武器屋2階の準備も進めたい。 そして俺達は自分たちの道理と正義に基づいて悪にもなれる キャリコからライフル解禁日は日付は言えないが、かなり近い日だと伝えられる。また明日から上質鉄を100個程度必要だと考えていると共有される。 キャリコに鉄を売る(商人よりも安い買取価格だが)ことで、キャリコに鉄を集めようと山師たちは鉄を掘ることで応援しようと考えた。 ふと気が付くと、射撃大会の最終時刻5分前で泣く泣く再チャレンジをあきらめるのだった。 ・鉄の行方 早速、ANNESBURGで鉄をポンと共に掘りに行く。 鉱山にルベウス(上映外)と出会い、鉄インゴットを買い取ると伝えるが、商人に1500卸す約束をしていると断られる。 頑張ってくれと穴に戻る彼を励ましつつ、思案する。その鉄の量はライフル1本に必要な数で、なぜその数がするっと出てきたのか。本当に商人のドラコかアンナに渡しているか。事実確認を行う必要性が発生する。 同じく鉱山でサイモンに出くわし、鉄の卸先について話を聞く。 サイモンは鉄のほとんどをドラコに卸しているという。ただ商人がいないこともあるのでその時は旅をしながら三人のガンスミスに均等になるよう売っているらしい(小悪党なのに平等で律儀)。 ドラコに買いたいものがあると電報を出してひとまずRHODESに向かう。 途中、盗賊に襲われていたアシデスブラックを拾う。 漁業会社が立ち上がる話があり、ライスウォーターに会いたいらしい。 忙しそうにしているキャリコに商人に買えているか確認すると、気を使ってあまり買ってないらしい。 また後で話そうと一旦別れる。 国からの電報で船の修理が完了したため、BLACKWATERに向かうことにする。 BLACKWATERで国に出した船の修理を受け取る。 船の名はノーチラス号。おそらくこの世界で一番最初に蒸気船を買ったのは俺だと豪語する。 服屋にハワードらしき人影を見て、ポンに偵察に行かせる。 ノアシルバーとハワードさんが弟子の着替えを待っているところだったらしい。 何度か電報の行き違いが発生しつつ、商人ドラコが待っててくれているVALENTINEに急いで向かう。 アグネスモモは世界を転々と旅しているらしい。 途中、ヴィクトルシュタインと馬車が衝突し、なんと盗賊に襲撃されて死んでしまう。医者を待つというシュタイン爺を残し、VALENTINEに向かう。 ドラコと話ができる。 鉱石を山師から買い取っているが、最低限の在庫のみ抱えているようだ。ガンスミスから発注があればすぐに卸せるぐらいのつもりらしい。 もうすこし踏み込んで誰がどのくらい買っているか聞くが、顧客情報だと濁されてしまう。 VALENTINEのレオン(ガンスミス)に話をきく まずは射撃大会の主催をねぎらう。射撃大会の結果はドラゴ735ポイント,サニー745ポイントで、優勝サニーだったそうだ。 レオンさんは仲の良い山師を優先的に購入しているため、商人には200個ほど発注しているらしい。 鉱山でルベウスと話した数にズレがあると疑問を抱く。 もしやドラコもハワードに肩入れしているのかと不安視する。 もう一度、ルイたちと合流する。 ルイはサイモンから『明日の21時にVALENTINEに近づかないでね、抗争に巻き込まれるかも』という電報が届いた。 エニーはキャリコからの伝言を預かっていたため内容を確認する。商人として在庫として鉄のインゴットを貯めているらしい。 ただ数に大きな差がある。今後、多少ドラコの動きに注意するようにしようと話し合う。 ガンスミスを表向きクビになったルイが暇だと嘆く。 ヴィクトルから馬の蹄の手入れの仕方を聞かれる。調教師から道具が購入可能になった事実に驚きつつ手入れの仕方について説明する。 またヴィクトルから悪いことしているなら混ぜてほしいようなことを聞かれる。否定しつつなぜ悪いことに興味があるのか聞くと、カジノ経営に興味があるらしい。少しアノニマに手伝ってもらっているようだった。 もしアノニマとうまくいかないようならば手を貸すと伝え別れる。 そしてさっそく調教師パブロから蹄研ぎを購入する。 船の合鍵をポンとルイに渡したかったが、今は渡せないようだった。 ジャックダニエルが山師の組合で自警団を作りたいという噂も聞く。一度話をしてみようと相談し、エニーに託す。 明日以降も情報の裏撮りをしつつ、山師として鉄を掘る決意をするのだった。 05/29 9日目「平素」 + 開く 今日もANNESBURGから始まる。 上映外で1500個の鉄鉱石を掘ったと妖精に成果を自慢するのだった。 タナクスユーシャ(医者ANNESBURG) タチバナホリス(医者RHODES) プリンセスベリー(キャリコの弟子) オルタサクリファイス(医者ANNESBURG) に出会い雑談する。 蒼羽の話が上がる。蒼羽という男はタチバナホリスに粘着気味らしい。ストーカーにはどうすれば撃退できるか相談しながら、3人とともにRHODESを目指す。 本日の予定を話す。基本的にはチルデーとし、一つだけキャリコにガンスミス経済戦争の何を持って勝利とするか確認したいとこぼす。 ・経済戦争の決着点確認 キャリコがRHODESに帰ってきて話をする。 経済戦争の勝ちの基準は、キャリコとして何本売れたか、売上の単純明快な決着をつけたいと話が出る。 ヤバッキオとして今回、ルイの一件もあるため、圧倒的な差をつけて勝利した。そして決着としてハワードからライフルを購入して最後「事件に関わってないのか」確認し返答によっては撃って終わると決意を話す。 前回のガンスミス会議では、ハワード10〜15本前後、レオン3〜5本売れていると出たらしい。 レオンは「VALENTINEでは人が立ち寄るがすぐにまた別の場所に行ってしまう街で固定客がつかない」と頭を悩ませているようだ。 そしてキャリコは18本くらい売れていたためハワードといい勝負。 キャリコの価格設定は地元に優しい価格帯を目指していることもあり、今回のライフルも1580$で考えているようだ。最強のライフルでも2000$あれば買えるように準備を進めたいと意気込んでいる。 別件で、ヤバッキオたちの中で、サイモンの立ち位置を聞かれる。 正直にサイモンとの関わりは薄いと返答する。 キャリコはもしかすると最近発生している山師狩りはヤツではないかと疑っているようだ。 最近のサイモンの動きはやたら反感を買う行動が多い。キャリコの不安として、サイモンが仲間だとしたら方々にやばくないかと心配してくれたようだ。 再度自分の正義について話す。 自分たちの仲間に間接的にでも危害を加えた場合や、道理に反したやつに対して何かやる。それに対しての犯罪の有無は厭わない心構えで、無闇に人を傷つけることはないと宣言する。 サイモンは情報交換や時折悪いことに付き合うくらいで、常に一緒にいるわけではないと安心させる。 サイモンがVALENTINEで事件を起こす理由をキャリコに話していたらしい。 ちょうど21時頃に行うと話していたといったところで時刻を見ると21時を回っていた。急いで二人でVALENTINEに向かう。 静けさにあるVALENTINEでエッグギャンブラスに出会う。 サイモンがレオンにぶち殺されたらしい(返り討ちか?)その状況をエニーと蒼羽は屋根上で実況解説をしていたようだ 1 00 00-?あたり? 簡単にエニーからあらましを聞く。 昨日、エニーが撃たれたあとにサイモンとレオンの間にいざこざがあった。 それはレオンの弟子ピーターに手を出そうとして返り討ちにあった件。その後、その報復でサイモンがピーターを川に流したそうだ。そして更にそれの因縁でレオンは先ほどサイモンを殺したそうだ。 ただ、別の要件でサイモンはVALENTINEに訪れたようで、本来やりたかったこととは異なるらしい。噂によるとマメコメ姉妹とやり合うつもりだったのではないかと締めくくられる。 サイモンは因縁製造機か、と皆で呆れる。 サイモンが暴れ終わって(?)いるなら仕方ないとRHODESに戻る。 エニーからアノニマがもしかすると俺たちと衝突するかもしれないという情報が入る。いつも行動をともにしているメンバーに、サイモンだと勘違いされているらしい。そしてアノニマの仲間が、アノニマの眼の前でサイモンに襲われたそうだ。今のところアノニマの構成員はセンリーしかわかっていない。 また今日もカツアゲ騒ぎ(山師狩り)がBLACKWATERであったらしい、もしかするとアノニマの一味かもしれないため気を付けようと話す。 アノニマたちはカジノ船のために資金をためているようだ。 共同口座の資金が週末にはおそらく4000$に届くだろう。試算でライフル2本買える。また最終ハワードに対しての制裁方法を伝える。 サイモンは大きな犯罪を起こすときに手伝ってもらう要員でしかない。 先ほどキャリコにサイモンについて聞かれていたのはアノニマからサイモンの情報を聞かれていたためのようだ。サイモンが仲間であるなら伝える情報を整理しようとしてくれていたらしい。 キャリコは自分の目の前ですれ違ってほしくないと、手の回しようはあるから衝突しないでくれと懇願される。 それなら任せるとアノニマの一件はあちらが手を出してこない限り様子見する。 ちらりと見かけた蒼羽について気になり聞いてみる。 彼は情報屋として動いているらしい。どこのグループにも属さずふらふらしているようだ。 ・イコーネ恋愛センター開業 1 43 16 恋愛模様を聞きに行こう!が始まる。 ポンと一緒に、BLACKWATERやRHODESで恋愛聞き込みを行う※アーカイブ(ピックアップ)に「イコーネ恋愛センター」としてまとめます。 3 34 50 BLACKWATER目指す。 ・ニックジャガーとヴェガス 3 52 10 エニーからニックジャガーについて話を聞く。 焦っているニックに出会い、ニックにヴェガスを殺した理由を聞いたところ、ギャンブルに負けてから記憶がないと言うらしい。またなぜ焦っている理由をきくと、先ほど馬車で人を轢いてしまった。誰を轢いたのか聞くとその「ヴェガス」だったらしい。 「ヴェガスが銃を撃っているところに出くわして馬車で轢いて逃げてきたんです」と語る彼女にリア狂人だと震える。 マメコメが悪さをしたが、仲間がいないと嘆いているらしい。エッグが仲間じゃないのかと問うが違うようだ。 VALENTINEに向かう。 アノニマが射撃練習場で攻略していた。かなり分析家の一面もあるようだ。 署長とカスタム銃の談義に花が咲く。 RHODESに向かい、のんびりできた一日だと満足するのだった。 05/31 10日目「刺激」 + 開く 毎度おなじみANNESBURGから上映開始。 サイモンとエニーにさっそく声を掛けられ、商人との交易状況について情報を共有する。 サイモンは最近保安官に身に覚えのない罪も被せられて炭鉱に籠もった生活を送っていた。またサイモンが一人でいるため報復されにくく襲われるらしい。 最近の事件で黒いおじさんの保安官襲撃事件、グラッドの存在など情報を共有する。また噂程度だが、ライフルの販売で狩人しか買えなくなるのではという話が出ているようだ。お互い何か進展があったら共有する約束をし、ヤバッキオはRHODESに向かう。 ・ニックジャガーの片鱗 RHODES町中に気球があり、近づくとニックジャガーが乗っていた。 頑張って飛ばそうとしていると言う彼女にアドバイスをする……と突然、超低空飛行でRHODESの街を駆け抜けていく。 ニックジャガーについて共通認識で『ヤバイ奴』となってきていた。馬車も暴走的で轢かれるため要注意と呼び掛けられる。 今日はBLACKWATERで22時から芸術品のお披露目(馬)があるらしい。 ヴィオレッタリツカと共に、BLACKWATERを目指す。狩人の現状を聞くと、多くの狩人はSTRAWBERRYを拠点としているため、ヤバッキオとは出会いにくくなっているようだ。 BLACKWATERに到着すると、何やら気球がおかしな挙動をして建物に突き刺さっていた。ニックジャガーの気球だった。そのためか、お披露目会も少々遅れて開始されるようだ。 ・新しい交流 BLACKWATERの街を駆けていると、新規住民のオストティーチ(VALENTINEの医師配属らしい)と、 sophaGraceに出会う。2人は幼馴染で今日国に到着したようだ。 国民登録とお披露目会があると案内する。 お披露目会が始まる。調教師パブロ・リカソが綺麗な毛並みの馬を披露される。まだ子馬で乗馬できない。しかし馬の交配に成功したようだ。これからの事業拡大にも期待する。 手紙を無視された!とプンプンのポンと合流する。 デラゴージャス(BLACKWATERの医者)と挨拶する。 VALENTINEに向かうが、馬車を壊してしまったためSTRAWBERRYに向かう。 医者の集団に出会う ナーディヤコルバート オルタサクリファイス ネクターベッシュ タナクスユーシャ ツワモノの狩人が多く、なかなか負傷しないため医者泣かせらしい。 気球が乗れるようになったため、乗り場について確認する。 気球に乗り、RHODESに到着する。ガンスミスたちは不在で少し前にSAINT DENISに向かったらしい。 汽車でSAINT DENISに向かう。 キャリコに出会い、鉄を買い取れるか確認するとRHODESの店に戻らないと所持金が無いという事でRHODESに引き返す。 ライフルの噂話を確認すると、ひとまず狩人しかライフルを購入制限する話は立ち消えたらしい。ほっと胸をなでおろし、ライフルの購入に向けて仕事を進めると伝えるのだった。 ・合コンのお誘い ブラックウォーターに向かう途中、狩人の集団に遭遇する。 その中にステラナナペチーノがいたため例の自作自演事件の話をきく。ステラはムサーシーから声かけられたため詳しく知らないと申し訳なさそうだった。 ステラナナペチーノとメイリーから合コンの男性側幹事をお願いされる。 あまり乗り気ではなかったが、女性側参加者予定でステラナナペチーノ、メイリー(女子側幹事)、月垣レイそしてムサーシーが参加すると聞き、事件について話せるかもしれないと引き受ける。 今日の残り時間は合コンのメンツを決めていきたい、ネタキャラで固めたいと悪いことを考える。 ブラックウォーターに船が無事に停泊していた。 RHODESまで向かい、ついでにと迎賓館で合コンができるか確認する。ちょうどよい部屋を見つけてここにしようと決意するのだった。 VALENTINEの射撃場でアノニマに出会い、合コンに誘う。 ランダム配送を受注し、頭を撃ち抜かれて国初の頭蘇生で100$以上かかった。 盗賊団への報復で殲滅する勢いでランダム配送を狂ったように行うのだった。 - 06月 06月 06/02 11日目「長物」※未編集 - 開く ・「」 06/03 12日目「信念」※未編集 - 開く ※このページに事件の裏側を載せるか迷いました。 でも私はこれがRPの醍醐味であるから、このページを読んでくれる人に面白いと思ってもらえるよう書きました。あと6日目以降を先にはよ書けやと思うかもしれんけど、結果によっては書き方どうするかと悩んでたんだよ! + 【非推奨】盛大な事件のネタバレ(妖精の独り言) ・盛大な事件のネタバレ(妖精の独り言) ハワード、本当に事件と無関係です。 タイミングと誰かを想っての行動って怖いですね。 誰かを想って行動するとき、いろんなことを考えて受け取らないと不利益が出たときにどうなるのか。その先まで考えてから受け取るほうがいいですね。 そしてこちらサイドはどう情報収集してもハワードが黒く見えるのに確証がない(当たり前、無関係だから)。 連絡の掛け違えや行き違いもすごいけれど、道で神的なすれ違いがおこった事もすごい、あそこで出会っていれば…ここで話していれば…という醍醐味いっぱいの緊張感あるRPでした。上映同時進行で観てニヤニヤ楽しみました。(ヤバッキオ視点(Twitch))(Howard視点(Twitch)) これから先、どうなるのか。根幹は変わっていないため、ハワードはわだかまり解消と思ってまた商売に熱を入れて誤解されやすい行動を取るでしょうし、ヤバッキオは今回のケリついたけど、今度尻尾を出した時はその時だ、と思っているのがいいですね。 頭が良いと相手も頭良いと思ってしまう疑り深い現象ですね。これからも楽しみです♫ 個人的にドロシーさんが成長されていたのが株爆上がりましたね。決めつけで入っていきがちな彼女だったのに、しっかりと話を聞く体勢になりました。彼女の上映を観ない間に何があったのか。どんなきっかけだったんだろう、と考えてました。ご活躍期待してます! ‐K.M. 2024年6月7日にて外部から意見することをご容赦願います。 ハワード氏の事件関与についてはハワード氏の上映5日目をご覧頂くと無関係ではないということが分かります。 ヤバッキオ氏が考えていた内容でないものの、事の発端に寄与していると言って過言ではありません。 それを見た上でヤバッキオ氏の最初の尋問、12日目の問答をご覧頂くとハワード氏に対する見方が変わってくると 思います。 自作自演事件を起こすに至る動機を考えても単純な善悪では判断できないことですが、ヤバッキオ氏の行動原理はシンプルです。 ボタンの掛け違いとは言えど妖精の私からすると最後の問答は正直に話して欲しかったと思っています。 いずれにせよヤバッキオ氏達がその証拠を掴めなかった時点でレドスト世界上ではハワード氏は関与なしとなってしまいましたが... こちら他の妖精の方々もご覧になられる記事であると思ったため記載させて頂きました。 K.M.様の上記記事に関してはご自身の判断で維持及び修正をして頂ければと思います。 改めて外部からの追記失礼致しました。 -NUM NUM様ありがとうございます。 すべての上映を追えている訳ではない為、ありがとうございます。 (え…そうするとハワードさん、脅迫時にはぐらかしたのは世界的にまずかったのでは?!こっわ) 修正を入れる予定です。ただ時間がかかることご容赦くださいませ。K.M. これにて第1部閉幕! 06/04 13日目「安息」※未編集 - 開く 06/07 14日目「会社」※未編集 - 開く 06/08 15日目「合コン」※未編集 - 開く 06/09 16日目「拳闘」※未編集 - 開く 06/10 17日目「上映」※未編集 - 開く 06/11 18日目「会議」※未編集 - 開く 06/14 19日目「会議」※未編集 - 開く 06/16 20日目「→会議」※未編集 - 開く ※色々あったから早めに共有しようとすると口調が崩れる。また再編集します。妖精K.M. (夢の世界で1日瞑想したら色々起こっててモー大変!) ニックジャガーイベントがあると聞いてSAINT DENISに行ったの。そしたら大量のニックジャガーがいるじゃない!慌ててドレスコードに着替えて参加したわ!ニックヤバーすぐに飽きてたわ! 謎の発光物体を見たわ……あれはなんだったの?? ヤバッキオがいない間1日に、エニーがBLACKWATERで人質を取って……殺人を起こしたようなの。びっくりしちゃった! エニーの犯罪でガンスミスのルイは保安官に「仲良くしていると頭の硬い人に警戒されちゃうよ」と言われてぷんぷん。もしものときはよく口が立つヤバッキオが弁護士として裁判を起こしちゃうから!覚悟なさい! 山師の社員会議前にBLACKWATERでのんびりしてたら、発砲オンが聞こえて向かったらポンちゃんが捕縛されてて頭真っ白になっちゃった。ロンちゃんとポンちゃんの喧嘩は知ってたけど、そんな大馬鹿なことして。どうしてヤバッキオやエニーに相談してくれなかったの…?とにかく無事に開放してくれたけど……無闇に銃を向けたらメッ!したわ!だって仲間でしょ??誰かに向ける時は一緒よ 山師会社の従業員会議をANNESBURGで開催したの。妖精眠くて寝ちゃったから内容知らないけど、みんな頑張ってるから大丈夫だよね。 色々起こりすぎーーー!! 06/ 21日目「」 - 開く 06/ 22日目「」 - 開く 06/ 23日目「」 - 開く 06/ 24日目「」 - 開く 06/ 25日目「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く - 07月 07月 07/dd 「」 - 開く ・「」 07/dd 「」 - 開く アーカイブ Twitchのアーカイブは一定期間後削除されてしまうため、気になる上映はお早めにご視聴ください。 他プラットフォームでアーカイブが残るかは上映主次第です。 2024年 + 「1~10日目」開く 1~10日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 1 5/20 レドスト1日目「生変」 Twitch 未 ・「生変」 ・トレジャーハンターヤバッキオ 00h40m00s 保安官サービス? 00h48m33s ・いないからやるんだろうがッ 01h32m55s メが苗字 01h54m11s ・墓荒らし 02h42m10s 会話だけなら02h51m25sから ♪墓の日 03h01m49s ・山師になる 03h15m42s 2 5/21 レドスト2日目「住処」 Twitch 未 ・「住処」 でかめブロッコリーwww 00h20m10s 上から???下ですよ 02h04m06s やましぃー 03h23m54s 銀行強盗…? 03h29m52s やましぃ山師なんで! 03h51m14s 鬼灯ポンに掘られるヤバッキオ 03h59m05s ルビーの指輪でルビーを引当てる鬼灯ポン 04h01m07s シュタインさんの生い立ち 04h05m03s ヤバシ 04h06m56s ・いたずらっ子集合 05h53m23s 微笑ましいひと時 06h25m02s ♪順序の歌Verガンスミス 07h13m40s ・VALENTINE 08h10m00s 泥んこ遊び死すぎた 08h13m05s 3 5/22 レドスト3日目「職安」 Twitch 未 ・「職安」 ・電話の流儀 02h12m23s ・ド天然保安官の誕生立ち会い 03h15m20s ・お試し馬車強盗 04h20m00s 初めての馬車強盗 05h33m47s ・再チャレンジ 06h17m29s 2度目の馬車強盗 07h00m00s 馬車強盗成功 07h02m08s 休 5/23 ※木曜の休息 4 5/24 レドスト4日目「地道」 Twitch 未 ・「地道」 ・証拠不十分な馬車強盗容疑 00h41m0s ・ぶらり街散策 01h4m30s ♪真っ赤なお鼻の~ 02h27m1s 5 5/25 レドスト5日目「購買」 Twitch 未 ・「購買」 ・忙しい1日の始まり 00h13m3s ・密会 00h56m18s ♪風に乗ってどこまでも~ 01h40m50s 自演殺害事件の直前に実行犯とハワードが合流する瞬間を目撃するヤバッキオ達 3h47m28s 「そんなつもりはなかった」などと供述しており 03h19m04s ・事件の香り 03h43m00s きもーーーい( ;∀;) 04h19m04s 6 5/26 レドスト6日目「落前」 Twitch 未 「落前」 分数 ・親方心 00h14m44s ・聞き込み調査 00h28m35s ・調査難航 01h10m32s ♪走る走る俺達♪カツラずれても構わない 01h26m27s ・いつものじゃれつき 01h48m45s コートをディスったため、ポンたちにボコボコにされるヤバッキオ 02h00m07s 降りるの手こずるルイちゃんw 02h07m49s 奪えないwwwwww 02h18m23s お転婆娘たちに手を焼くおじッキオ 02h19m7s ・深まる疑念 02h31m27s 情報の裏取り 02h42m50s ・事件の真相に近づけ 02h54m0s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (1) 導入 03h11m31s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (2) 関連人物の名前の確認 03h12m20s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (3) 「実行犯に悪知恵を貸したか?」→ ハワードは明確な回答を避ける 03h13m14s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (4) 何故か事件がローズで起こったと思っているハワード 03h13m51s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (5) ハワードは事件がローズで起こったとステラ・ナナペチーノから聞いた 03h15m00s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (6) ハワードは結託して「誰かに不利益を被らせようとしたこと」を否定する 03h17m33s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (7) 被害を受けた人物はルイ・ブラック 03h20m37s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (8) 用意していた作戦が刺さる 03h22m07s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (9) 自作自演の犯人達はお咎め無しになった 03h25m35s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (10) ハワードは「ルイを狙ったこと」を再度否定する 03h27m37s 最後に格好がつかない男たち 03h30m28s ・職質逃亡 03h33m4s ・深まる事件の謎 04h3m26s ・仲間を守るため 04h27m26s 7 5/27 レドスト7日目「正義」 Twitch 未 「正義」 ・協力者 0h27m36s ・取り調べ 0h57m5s ・観光列車 1h22m55s 月が綺麗ですね 2h13m3s 汽車から落ちるエニーとリツカ 02h56m14s 動物じゃないです 03h19m49s ポンちゃんの爆弾発言 3h40m29s ポンちゃん子持ち説 4h8m42s エニーアブルッチの真似←「きっもwww」 4h10m6s ポンちゃんのやさしさ 4h10m50s 何を言っているかわからないがパパパッ♪ 4h13m48s 馬車に轢かれるポルナレフ 04h41m32s ・ガンスミス経済 4h56m00s ポルちゃん、ポンだけじゃなかったの?涙 4h54m30s 登場のタイミングばっちりなサイモン・ボリバル 5h30m24s 泣いちゃった…!動揺 5h52m31s (上映外)ヤバッキオとかんせる 5h56m34s 電報でしゅ(ルイには来ず) 5h59m14s 熱い漢エニー・アブルッチ 06h19m17s 8 5/28 レドスト8日目「大会」 Twitch 未 「大会」 ・元保安官のエニー大演説 0h13m45s 熱い漢エイブラムス 0h37m6s バレンタイン愛が強すぎるエイブラムス保安官 0h37m42s サイモンの身を案じるw 0h47m8s サイモン「たすけて~( ;∀;)」 0h49m42s ポルナレフ斉藤の正義への悩み…? 0h52m3s 孫のポンだよ! 0h55m51s ・VALENTINE第一回射撃大会 0h59m00s 弓を引いている理由…? 1h4m5s ヤァーッ!●ぃかわ…? 1h39m20s ・ライフルの一般販売前 2h10m25s ヤバッポン誕生 2h34m40s ・鉄の行方 3h19m0s やぁ、こんにちは 03h24m33s ♪Romanticが止まらない(ジェネレーションギャップ) 3h58m44s 低音ボイスのポンちゃん 04h03m53s ポン語 04h10m52s 情報量が多い 04h13m02s 馬車衝突事故からの…不運すぎるw 4h13m20s ンマリン「お兄ちゃんのために」 5h37m24s 9 5/29 レドスト9日目「平素」 Twitch 未 「平素」 蒼羽の粘着(タチバナ証言) 0h9m13s 大事な電話をwww 1h5m21s ♪雨は夜更け過ぎに~ 1h27m11s フォクシー反抗期らしい(1) 1h38m50s フォクシー反抗期(2) 1h39m11s ポンちゃんの恋愛事情…ポンちゃん??? 1h48m5s チンピク 1h50m0s 船の出し入れwww 2h7m14s サイモンに報復について教育する 2h59m7s 保安官カッパマンの仕事ぶり(税金がこいつに入るのか…) 3h6m50s 晴れ時々配送馬車が降るでしょう 04h35m20s 休 5/30 ※木曜の休息 10 5/31 レドスト10日目「刺激」 Twitch 未 「刺激」 サイモンかわいいなw 00h09m13s 気球の暴走…?(1) 0h26m41s 気球の暴走…?(2) 0h27m38s 気球の暴走…?(3) 0h46m48s 謎の衝突事故 02h27m28s おすすめ! 減給宣告 2h43m12s 合コン会場を荒らし尽くすポン 03h34m13s 姉にお金をせびるポン 04h26m57s ヴァレンタインの住民を巻き込むヤバッキオ 04h41m25s - 「11~15日目」開く 11~15日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 11 6/1 ※配信お休み 12 6/2 レドスト11日目「長物」 Twitch 未 ・「長物」 不可抗力 01h54m07s 13 6/3 レドスト12日目「信念」 Twitch 未 ・「信念」 ハワードとの和解 5h17m34s 14 6/4 レドスト13日目「安息」 Twitch 未 ・「安息」 ホリスちゃんのガチの「え?」 0h39m44s 地獄絵図 0h57m43s 休 6/5 ※水曜の休息 休 6/6 ※木曜の休息 15 6/7 レドスト14日目「会社」 Twitch 未 ・「会社」 タイトル 分数 レドスト14.5日目「会社」 Twitch 未 ・「会社」 メイとステラに詰め寄られるヤバッキオ 00h20m18s ヤバッキオとポンのベアナックル対決 1h41m28s 16 6/8 レドスト15日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン レドスト15.5日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン 上映機の不調で3分割 レドスト15.5日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン タイトル 分数 - 「16~20日目」開く 16~20日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 17 6/9 レドスト16日目「拳闘」 Twitch 未 ・拳闘 レドスト16.5日目「ちる」 Twitch 未 ・ちる 18 6/10 レドスト17日目「上映」 Twitch 未 ・上映 サイモンwwwwww 2h33m29s 狂犬ニック・ジャガーの口コミ情報 3h3m50s わぁあああ 8h53m11s 野生の市長 10h2m12s ライジンを崖から突き落とす市長 10h7m16s 謎の人物 10h35m50s 19 6/11 レドスト18日目「会議」 Twitch 未 ・会議 焼きポルナレフ 0h32m49s 崖から落ちるエニー 2h25m55s 再び崖から落ちるエニー 2h30m15s 休 6/12 ※水曜の休息 休 6/13 ※木曜の休息 20 6/14 レドスト19日目「会議」 Twitch 未 ・会議 21 6/15 ※上映お休み 22 6/16 タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 タイトル 分数 - 「21~25日目」開く 21~25日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 23 6/17 タイトル Twitch 未 タイトル 分数 24 6/18 タイトル Twitch 未 タイトル 分数 休 6/19 ※水曜の休息 休 6/20 ※木曜の休息 25 6/21 タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「26~30日目」開く 26~30日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 26 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 27 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 28 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 29 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 30 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「31~35日目」開く 31~35日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 31 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 32 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 33 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 34 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 35 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 アーカイブ(ピックアップ) ※まとめで手一杯な妖精が切り抜きしやすいようにまとめた涙ぐましいピックアップ。ぜひ切り抜き動画にご活用いただけたら教えて下さい。 - イタズラ電話集 ・イタズラ電話集 日付 分数(時間) 相手先 相手上映先 相手分数 切り抜き 備考 日付 分数(時間) 相手先 相手上映先 相手分数 切り抜き 備考 5/22(3日目) 2h12m20s(21 42) BLACKWATER保安官事務所 ラウラ署長 Twitch3.5日目 0h15m30s 未 2h15m15s(21 45) VALENTINE保安官事務所 ステラ・マシュー Twitch3日目 6h16m22s 切り抜き? 2h18m19s(21 48) RHODES保安官事務所 ナムディン YouTube3日目 3h45m00s 未 3h19m21s(22 49) VALENTINE保安事務所 レオン・スターク 未 ※配信外 5/24(4日目) 1h45m15s(00 45) BLACKWATER保安事務所 アグネス・モモ Twitch3日目 2h56m35s 未 日付は越えて5/25 5/25(5日目) 3h06m28s(00 59) VALENTINE保安事務所 レオンスターク 未 ※配信外 5/29(9日目) 01h05m19s(21 30) RHODES保安官事務所 ドロシー・ホワイト ※Twitch9日目 不明 未 ※サブスクライバー限定 / / / / ※相手上映先のURLはちょうどその時点で貼り付けているから、そのまま観れるはず。 - イコーネ恋愛センター ・イコーネ恋愛センター みんな大好き色恋話を情報提供で5$支払っている。 助手はポン。女性陣から話を引き出して共有してくれる。 日付 分数 情報提供者 対象者 情報詳細 切り抜き 備考 日付 分数 情報提供者 対象者 情報詳細 切り抜き 備考 5/29(9日目) 1h35m21s クロエとシシリア アビンタ署長とカマラ 二人で船デートをしたらしい。アビンタ署長は照れ屋さん。 未 1h37m26s クロエとシシリア カマラとレオン 夜のプロレスを誘っていた 未 1h40m10s クロエとシシリア ドラコとアンナ 射撃大会の景品で1位になったらアンナにプレゼントしたいと話していた結果サニーに敗れて2位で大変悔しがっていた。 未 もしかしてサニーも…? 1h41m1s クロエとシシリア 蒼羽とタチバナ 蒼羽がタチバナを追いかけている。ローズで居留守されていることを知りショックを受けてクロエに相談に来た。 未 1h54m18s ナナブラック アビンタ署長とニコル ブラックウォーターの崖で二人湖を眺めていた 未 1h55m34s ナナブラック パブロ 女性に色々手を出しているのではないか(疑念) 未 1h58m14s アグネスモモ ※逃亡 未 2h53m50s タチバナホリス サキンとリツカ 紳士的なサキンさんにつんけんしちゃうリツカさん 未 2h55m30s ドラコ ドラコとアンナ 直に射撃大会の景品について聞く 未 3h17m12s ジュリエッタナナリ パブロとアグネス 新しい事業を始めて、喧嘩した話。パブロから仲直りの相談をきく。電報が返ってこないと悲しんでいた。二人でブラックジャックで仲直りしたようだった。 未 /(日目) 未 /(日目) 未 /(日目) 未 未 未 未 人間関係 - 開く ※妖精からの印象なため、イコーネ・ヤバッキオ(上映主)本人から否定される表現もあります。 鬼灯ポン お転婆娘その1 山師仲間 「お小遣いちょーだい!」 パパ呼びからおじさん呼びに変わりつつある 時折服装を真似され、孫の『ズッキーニ・ヤバッポン』を自称する ルイ・ブラック お転婆娘その2 ガンスミス、キャリコの弟子 「もう悪さはしませーん!」 明るくハキハキしている…若干血の気が盛んで引き金に手をかけようとしがちでハラハラする。 キャリコ 国営ガンスミス(ANNESBURGからRHODESに移転) 「もう少しゆっくりしてもいいんじゃないかい?」 銃を初めて作ってくれたため贔屓にしている。 エニー・アブルッチ 賞金稼ぎ→保安官(クビ)→山師 縁あって一緒に過ごすことが多くなる。 サイモン 山師仲間(6/~鉱山会社立ち上げで社長になった) 「この(ピー)がッ!やだやだあ゙ー」 憎めない あほのこ小悪党 ハワード 国営ガンスミス(BLACKWATER) 油断できない相手と考え、一度銃を突き付けた(脅迫事件) プリンセス・ベリー ハマル キャリコの信頼厚い山師仲間 その他 IF_SIDE(ワイプ前の記憶) - 開く 良く使っている言葉 【クリップ】俺の妖精さんたち 上映をみているリスナー 【レドストまとめウィキ】レドストの専門用語 歪み 妖精界で言うバグ 瞑想 妖精界で言う再起動 貫通 別の世界(?)のお話 「何を言っているかわからないと思うが」 なぜかわかりやすいたとえ話 - 開く 上映についてお願い事項 【クリップ】有志の切り抜き作成について(2024年4月29日時点) 切り抜き作成は配信者のTwitchURLを併記してほしい 注意事項 鳩禁止/指示コメ禁止 配信者情報 RolePlay(以後RP)をより再現するため、誰が中の人(配信者)かの情報をあまり知りたくない。 + RPの楽しみ方(初心者向け) RPの楽しみ方(初心者向け) 「RPの配信はどんな感じで聞けばいいのかわからない💦」という意見があったので、勝手に私なりの楽しみ方をお伝えします。 基本的な感覚 ヒューマンドラマがリアルタイムで上映されている感覚です。 キャラクターと配信者本人は切り離すこと! すべてロールプレイで起こったフィクションです。角度が違えば正義は一つではありません。そして情報もそれぞれ異なります。 キャラクターは失敗したり成功しながら成長していきます。 感情的に指摘したくても深呼吸して、様子を見ましょう。本当に深刻な問題ならば配信者たちも黙っていることは無いのですから任せてみましょう。 結末を急がない! 誰も結末は予想できません、だからこそ面白い! 決まった台本がない、作者もいない全てのプレイヤーが主人公で、リスナーも舞台を創り上げています。 みんなで楽しむために 物語の主人公がピンチなとき、あなたは主人公が知らない重要な情報を知っていたら伝えますか? もし伝えてしまうようならコメントは控えたほうが良いかもしれません。 じゃあ何コメントすれば良いんだ!?と思う方もいるかもしれません。ご安心ください。あくまでも行動を決めるのはプレイヤー(配信者)です。 ネタバレ情報以外ならウェルカムだと思います。 基準としては 誰もが知っていて良い情報は◯ 例:ゲーム上の不具合が修正されてプレイヤーが快適になる情報 他のプレイヤーの進捗状況や事件の犯人などのネタバレなどは✕ 例:伝書鳩行為(通称、鳩)や指示コメント 良かれと思ってしたことが、プレイヤーの面白さを半減させてしまうこともあるので気をつけましょう。 私の楽しみ方 最後に、私個人の楽しみ方を載せます。 楽しみ方も人それぞれだと思うので、自分が楽しく過ごせるやり方を模索してみてください。 ①1人のキャラクターを追う その人のヒューマンドラマを追う形です。 一緒に悩みながら喜びや悲しみを分かち合います。 ②役職や組織で追う 例えば保安官の組織を俯瞰して追う形です。 何人か同職者をピックアップしてその仕事状況を追っかけます。仲間の一体感が楽しいです。 ③各役職で追う 保安官や医者、狩人、山師、ガンスミスなど様々な職業だったり、組織の中から1人ずつ選んで追いかける方法。各職業の苦悩や思惑が見れて面白いです。 ④情報屋や商人を追う 一つの地域にとどまらない人のほうが、日々新しい情報に触れられます。世界観を楽しみやすいかもしれません。 私は基本的に③方式の多窓で視聴しています。 最大5人。2人までならコメントもしますが、3人以上になると知り得た情報がどこだったか不安になるのでコメント気をつけてます。 メイン→イコーネヤバッキオ 情報屋→蒼羽快斗、エニーアブルッチ 保安官→沖田春一郎、鬼灯ロン、桂ダゴーン、ポルナレフ斉藤 その他→キャリコ(ガンスミス)、アジデスブラック(山師→漁師)、フォクシーコンコン(狩人)、サイモン(愛すべき小悪党)、フェイクマン(道化師)、市長 のんびりとしたところから、急に事件となると緊迫したり声が大きくなったりするので、その時はそこの枠を観ている間は他をミュートにして、落ち着いてきたなと思ったらまた他の枠の音量を戻してます。 多重音声です。全部聞き取らなくて良いんです。意外と入ってくるものです。 もっと大雑把に! ハラハラドキドキのアクションが好きで 事件を追いたいなら、保安官やギャング、医者(事件や事故で救難信号の名前が出るため) ミステリードラマ好きで 駆け引きと事件の予兆を感じたいなら、ガンスミスや情報屋 日常系の何気ないひとときが好きで のんびりスローライフを感じたいなら、狩人や商人、農業、医者 そして!今ならなんと!世界の発展途上なので! 実は市長の視聴が熱い!!! (すみません言いたかっただけです殴らないで) かなー?今段階の所感としては 今後、悪役となる人たちには盛大な拍手を!! 誰だってヘイトを買うのは怖い。 悪役は他の役目より頭も心も使います。 だからこそ勇猛果敢な人に拍手です!! まとめ 後追いでも楽しいけど、リアルタイムのハラハラしたりだらっとしたり一体感が楽しいと私は思うよ! 視聴方法に正解はないと思うから、どんどん色んな配信者さんを見ると新しい出会いがあると思います! あとはクリップ作ったり、見たり、切り抜き作成したり、面白ポイントをまとめ記事に書いたり……配信者さんと面白かったー!と共有できるのも楽しいね! ちょっとだけでもRP楽しみ方が伝わると良いな 楽しみましょう! 熱くなって長くなってごめんよー ※この説明が使えると思ったら使ってくださいな。K.M. + 【募集】編集妖精←開いてね 【募集】編集妖精 主に編集している妖精からお願い。 上映主は忙しくておそらく編集しないだろう……うーん面白い方だから応援したいね、そうだ!途中からでも追えるように編集するか。でも文章苦手なので、校正してくれる方大募集中。たすけてー( ;ヮ;) -妖精K.M. わぁ( ;ヮ;)一人じゃなかった!編集してくれる人ありがとうだよ!私が勝手に始めたのに書式を統一してくれて細かいところまで( ;∀;)ありがとう(2024-05-30,10 00 18) 添削まで回らないいいいいだれかぁあああああ文章修正してくれてもいいよおおおおお(2024-06-12,21 03 09) コピー用の更新日時→(2024-06-17,08 58 26) 🔝ページTOPへ
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108 :それも名無しだ:2010/10/19(火) 23 05 08 ID +iyFMsMQ イスペイル様は変態だけど、ルイス様は苦労人に入ると思うの。 109 :それも名無しだ:2010/10/19(火) 23 56 48 ID JIijJ6J+ ルイス様「うわぁ~ん!私、変態じゃないよぉ~みんなにドジっ子って、言われるだけだよぉ~!」 110 :それも名無しだ:2010/10/19(火) 23 59 03 ID 3fG2ypIY 苦労人ですら気づけば変態化していく…ザイリン酸の侵食力は異常だなw 115 :それも名無しだ:2010/10/20(水) 19 58 32 ID dboVT0ly ルイス様「私もついに変態さんの仲間入りしちゃったよぅ…orz」 レイ(種)「気にするな。スーツを着ていない状態ならまだ変態ではない。 が、油断していたらスーツ着用時同様変態になる可能性も無きにしも非ずだな」 ルイス様「ふえぇ!?ど、どどどどうしたらいいのかな…」 レイ(種)「率直に言うと、スーツ着用時は変態というのはすでに免れない事実だ。 だが、スーツを脱いでいる状態だけでも変態ではない趣味を見つければ、 少なくともルイスでいるときはマトモな状態でいられるだろう」 ルイス様「あぁ、やっぱりあの姿の私はもう変態なんだね…なんか悲しいなぁ… でも、私研究以外の趣味とか全然知らないよ?」 レイ(種)「まぁ、そこは俺も極力協力してやる。マトモな女性に聞いてみるのもいいかもしれん。 ルナマリア辺りならいい意見が得られるだろう」 ルイス様「う、うん。分かった。 …ありがとうね、何度も面倒見てもらっちゃって。」 レイ(種)「気にするな。俺は気にしない」 116 :それも名無しだ:2010/10/20(水) 20 16 53 ID jjKW80gx ルナマリアの意見を聞いて、ジョシュアを逆レイ〇するルイス様の姿が(ry 117 :それも名無しだ:2010/10/20(水) 22 35 10 ID lIooL/Qa 【ペットショップ・ry】 ルナマリア「趣味ねぇ」 レイ「気にするな、俺は(ry)とも言えんのでな。何かアドバイスを」 ルイス様「お、お願いしますっ!」 クーコ「あのう、ルイスさんてよく今みたいなフリフリの服を着てますよね。服とかのショッピングはどうなんです?」 ルイス様「えっ!?こ、これは…L君とかBちゃんに買ってきてもらったものなんだけど」 ルナマリア「はぁ…自分の服は自分で買わないとダメよ。イスペ兵さんはお父さんの部下なんだから公私混同は(ry)」 ルイス様「す、すみません…(まあ父じゃなくて自分なんだが)」ペコペコ レイ「ふむ。買い物か」 【ギル・バーガー★】 ソル「天体観察なんてどうかな?夜空をじっくり見れば、地球が小さな星だって分かるよ」 ルイス様『…天体ならぬ変態観察なら、毎日嫌という程してるが(汗)』 スウェン「バストアップ体操とかはどうだ」 ヒミカ「幼子に妙な知恵を吹き込むな。やはり銅鐸研究がお勧めじゃ」 セレーネ「趣味なんか昼寝か朝風呂で十分よ」 剣児「間違ってもあんな大人になるなよ」ヒソヒソ ルイス様「は、はぁ」 レイ「まあ、一応メモをとっておくか」 総士『剣児さんがマトモなアドバイスをするなんて…… いやよそう、僕の勝手な思い込みでみんなを混乱させたくない』 乙姫『総士、ミストの真似全然似てないよ』 【いんでぃくす☆】 レイ「どうする?ウチのメイドにも意見を聞いてみるか?」 ルイス様「う、うーん…何となく展開が読めちゃうんだけど…」 118 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 01 44 22 ID xe+5rQW2 ルイス様「その前に、お客さんにも聞いてみようかなぁ」 シンシア「趣味?ゲームっしょ!せっかくのアキバなんだし色々漁ろうよ!」 メイリン「と○のあなに○イト、ゲー○ーズ、そっち方面が好きになれば天国ですよね」 アビー「いんでぃくす☆は男性多いから観察してるだけで美味しいじゃないですか。 剣司君ヘタレ攻めジョシュアさん流され受け、ザイリンさんうっかり攻めに肉○器ノーザさんで」ムフフ ルイス様「…ア、アハハハ…ちょっと理解しがたい世界かな…」 早乙女「うげーっ、オタク女の趣味と来たら軟弱だよな!もっと筋肉使えってンだ!」 パイ「そーさね、少しは身体動かさないと育ちが悪くなるよぉ。おっぱいとかのさ」プルン シンシアメイリンアビー「余計なお世話だよ(です)っ!!!」 レイ「オタ女VS筋肉女の平行線バトルが始まりそうだが、俺は気にしない」 ルイス様「ま、まぁ私もどっちかといえばオタク側なんだけど」 レイ「(どっちかどころかかなりの…)気にするな、俺は気にしない」 ニュッ プロ子「あらあら、ルイスちゃんが新たな趣味をお探しですって!(・∀・)」 ルイス様「(げげぇ!厄介な奴が来おった!)は、はい…そのぉ…」 プロ子「そうですわね、コスプレ少女を目指してはいかが?わたくしが似合うコスを見繕って差し上げますわ(・∀・)」 つスパロボMXア○アコス つエロ水着 つエロランジェリー ルイス様「こ、こんな布の少ない衣装なんて…趣味で着られやしません!」 レイ「コスプレというよりただの板倫への挑戦だな。だが俺は気ry」 ステラ「うぇーい?そのパンツはステラのだよぉ~」 ノザ子「らめぇぇえ!それノザ子のブラだよぅ!(///」 ルイス様「二人ともこんな凄いの着けてたの!?」ガーン プロ子「オホホ、二人ともわたくしの英才教育の賜物ですわよーん(・∀・)」 119 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 03 29 28 ID um4mSoC6 ルイス様「はぁ・・・なんか疲れてきちゃった・・・」 レイ「あと、この店で聞いていない人物となると・・・」 咲良「買い出しから戻りました。」 祐未「あれ、ルイスちゃん。何か用事かしら?」 ルイス様「(ようやくまともな相談が出来そうだな)え、え~と、実は・・・」 咲良「ふ~ん、新たな趣味探しねぇ・・・」チクチク レイ「ああ、それで様々な女性陣に色々聞いているのだが・・・」 祐未「まだ美容体操とかやる様な歳ではないしねぇ・・・」チクチク ルイス様「?祐未さん逹。さっきから何をやっているんですか?」 祐未「冬に向けて新しいセーターを編んでいるんだけど・・・。そうだ!?ルイスちゃん。一緒にやってみない?」 ルイス「えっ!?き、急に言われても・・・」 咲良「大丈夫だって!!私達がちゃんと教えてあげるから」 ルイス様「う~ん・・・」 レイ「この際やってみてはどうだ?見ているだけよりも少し体験した方がいいぞ」 ルイス様「は、はぁ・・・じゃあ少しだけ・・・」 120 :ルイス様にこんな事をさせる俺のネタに価値ry:2010/10/21(木) 07 11 59 ID JO9WsIWN 【イディクスの部屋】 ヴェリニー「で編み物をやっていたらこのザマ。ほんとにドジっ娘だね」 ルイス様(両手がドラ○もん状態)「うー、わたしだって好きでドジっ娘やってるんじゃ…」 ヴェリ兵B『好きでやるものじゃないよね』 ヴェリニー「はいはい、取れたよ。この毛糸は貰ってもいいかい?」 ルイス様「うん、咲良ちゃんからの貰い物で良ければ。ヴェリニーも編み物するの?」 ヴェリニー「違うさね。これはこうやって使うんだよ」ツンツン ルイス様「は?」 ヴェリニー「ああ…毛糸を転がすと癒されるぅ」コロコロ ルイス様「ずいぶん変わった趣味だね……」 ヴェリ兵B「趣味というよりは本能ですね」 ガズム「趣味か?俺も特にない…うっ!また頭痛がぶり返した」イチチ ゼナ(ガズム専用の介護アンドロイド・少女型)「だ、大丈夫ですか、ガズム様?」 ガズム「ま、またいつもの頭痛だ。それよりこの前買った頭痛薬を…」 ゼナ「また新しい頭痛薬ですか。そろそろ新しいのを買うのを止めては」 ガズム「そ、そうは言ってもな…う、痛ぇ」 ルイス様『頭痛薬を買いあさるのも趣味かな?』 ヴェリ兵C「アタシはお菓子の買い食いニャ♪」ペロペロ イスペ兵S「僕はギャルゲにエロゲです!」キリッ ヴェリ兵M「……メカいじり(///」 ルイス様「みんな結構趣味持ってるんだ…」 ル・コボル「プロ子ちゃんに勧められたコスプレはどうするの?」 ルイス様「あ、あんな…えっちなのは着られないよぉ~」 ヴェリ兵A「まあエッチなコスプレが出来るにはあと五年は必要かな」 ヴェリ兵N「ルイス殿にはまだ早いでござる」 ルイス様「………#」カチン←ルイス様の闘志に何かが付いた音 【いんでぃくす☆】 ルイス様「つ、つい……反発して付けたけど……何か恥ずかしいな(///」モジモジ ザイリン「ルイス君がモジモジしてるが…」 翔子「体調でも悪いんですかねぇ」 プロ子「オホ(・∀・)」 121 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 13 27 25 ID oYS7Xt33 ヴィル「母よ、今日はやけにソワソワしてるな」モグモク ルイス様「べ、別に何でもないから!き、気にしないで!」 ヴィル「なら私は何にも気にしないし構わん」ムシャムシャ ルイス様「ヴィルはどうせならカロリー気にした方がいいね…」 ミスト(まだバイト中)「ほらヴィル!ご奉仕おいもプディングお待たせだ!」 ヴィル「ふんっ!」 ベキッ ミスト「へぶぅ!?い、いきなり殴るなよぉ!?」 ヴィル「メイドならばしおらしく『ご主人様、お待たせしましたぁ☆』と言え」 ミスト「些細なことじゃないか…一緒に住んでるのにそんな演技恥ずかしい…」 ヴィル「馬鹿、親しき仲にも礼儀ありだ、メイドの立場をわきまえろ」パクパク ルイス様「(そう言えばコイツ等、同居してるのか…今更だが不安だな…よもや)」 モワモワーン ミスト『アトリームにもデキ婚はありましたよ、地球より迅速なものがね』 ヴィル『腹の子の栄養も取らねばならん、もっとスイーツを寄越せ』ムシャムシャ シェルディア『ずるーい!ボクだって4ヶ月目なんだからね!』モグモク アンジェリカ『うぷ…や、やめて、つわりでお菓子の匂い嗅ぐと…オェーッ』 ミスト『全員まとめて母親にするだなんて、こんな俺に価値はry』 ルイス様「価値はないよぉぉー!!!」ミルナリオンハンマー!! ミスト「クリスタルッ!!」ベタン ヴィル「いいぞ母よ、この無礼なやつに礼儀を叩き込んでやれ」ムシャムシャ 123 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 21 36 18 ID JO9WsIWN 122 ザイリン酸のせいです ええ全てザイリン酸のなせる業です… 【ボロめなアパート】 ロン「ルイスちゃんの趣味って何かなぁ」 ヴァン「最近寝てもさめてもルイスルイスだな」 セイジュウロウ「ロン、悪いことは言わん。そろそろ夢からさめろ」 ロン「失礼だなぁ。これは仕事でルイスちゃんを調べてるんだ、けっして興味本位じゃないよ」 ヴァン「嘘臭え」 セイジュウロウ「…まあそれで稼げるなら問題はない」 ロン「うーん、ルイスちゃんの趣味…女の子らしく刺繍とかお花を育てることかな。 いやいや意外にも下着集めとか…ルイスちゃんのパンツ…きっと清純な白とか可憐なピンクなんだよねぇ」クネクネ ヴァン「馬鹿だな」 セイジュウロウ「…馬鹿に着ける薬はない」 【いんでぃくす☆】 ルゥ「下着占い?」 プロ子「ええ、ネットで見つけましたの。ちなみにこれが今日の運勢ですわよん」つ【リスト】 翔子「フヒヒッwwちょっと試しにww」 白:いつも清楚可憐な貴女にラッキー。片思いの彼が誘いにくるかも? 黒:大人っぽい貴女に刺激的な出会い。血湧き肉踊る出来事が… ピンク:恋に生きる貴女に恋敵の襲来!ラッキーアイテムはハリセン 青系:クールに決めた貴女だけどピンチが!?水回りには気をつけて! 黄色系:ほんわかタイプの貴女は金銭的にちょっとひと息つけそう 縞系:一癖ある貴女にはきつーいお仕置きが。オカンには要注意! アダルト系:背伸びしたい貴女に【板倫】超えの大々ピンチ!?何をやってもダメかも… ルイス様「ええーっ!」ガビーン プロ子「あらあらルイスちゃんたら。占いを信じ過ぎてもいけませんのよ(・∀・)」ニヤニヤ ルイス様『プ、プロイストめぇぇえ!!私で遊ぶ気満々だな!!』 124 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 21 49 02 ID aLbGUmf4 一応ラスボスであるル・コボル様がスレ随一の常識人ってのもすげえ話だな… レイ(種)「手段と目的が入れ替わって余計に変態化が進んだようだが気にするな、俺は気にしn」 ルイス様「気にして!?」 レイ「趣味は見つかったんだろう?ならば大丈夫だ、問題無い」 ルイス様「ある!問題あるよ!あれはつい勢いで…って何言わせるの!///」 レイ「落ち着け、お前は既に相当錯乱している」 ギャーギャー ヴェリニー「漫才見てる気分ね、どっちがボケでツッコミやらわかりゃしない」 ル・コボル「でも素で話せる相手が居るっていうのは良いことだよ?もう色々混ざりすぎて 素のキャラが何なのかわからなくなった私みたいなのはともかく」 ガズム「俺はガズムだがアンジェリカの父親はエルリックでアンジェリカは俺の娘で…ああ頭が」 125 :それも名無しだ:2010/10/21(木) 23 28 21 ID e4Coa5go ルイス様「と、に、か、く!あれは一時の気の迷いで趣味にするつもりは無いから!」 レイ(種)「そうか。結局振り出しに戻ってしまったが気にするな。俺は(ry まぁ、趣味を見つけるのにそう焦る事は無いだろう。やってみて偶然趣味になる事もあるしな とりあえずルナマリアが言っていたように、今度女性陣と一緒にショッピングに行ってみたらどうだ?」 ルイス様「そうだね…ルナマリアさんだったらまだマトモだしね。 しかし趣味を見つけるのがここまで大変だとは思わなかったよ」 レイ(種)「こんなことで悩むようになったのも、それだけ人間らしくなったからなんだろうな」 ルイス様「…そうかもしれないね。あ、そう言えばレイお腹空いてない?」 レイ(種)「む…もうこんな時間か」 ルイス様「今日は色々付き合ってもらったから、私が何か作ってあげるね。何がいい?」 レイ(種)「ふむ、ではカレーを頼むか…ってルイスは料理は出来るのか?」 ルイス様「あー、バカにしてるな。それくらい出来るよぅ。 まだまだ未熟な腕だけど、実は何度か作ってるし。…じゃ、作ってくるね」タタッ レイ(種)「…料理、か。全く、ちゃんと普通の趣味もあったじゃないか」 ル・コボル「本当にね。まぁ、それに気づくのも当分先になりそうだけどね~。 それより今日はありがとね。また相談される事もあるかもしれないけど、ルイスの事、よろしく頼むね」 レイ(種)「…気にするな、俺は気にしない」 126 :それも名無しだ:2010/10/22(金) 01 30 43 ID hbcvVw9P クルーゼ「レイも悩める女性へ助言できるほど成長したか」 ローザ「良かったですね、弟さんのこと、表に出さずとも心配しておりましたし」 クルーゼ「ああ、一時はデュランダルの阿呆に憧れたりしてどうなることかと」 ローザ「成長出来る、それこそ生きている証です。私たち死人には決して叶わない…」 クルーゼ「我らにも出来ることはあるさ、想いや経験を生きている人間へ伝えることが」 ローザ「ですわね。私、久しぶりに剣にお仕置きしてまいります♪」ススーッ クルーゼ「…レイが立派に育ってくれた今、私のやるべきことは」 ヒガント「プロイスト様ハァハァプロイスト様ハァハァぷろいすとさまハァハァハァハァ」ドクドクドク バルトフェルド「しばらく会わんうちに、ダコスタ君も妙なお友達が出来たんだねぇ」 ダコスタ「まー悪い子じゃないんですけど彼、お母さん見ると変態スイッチ入っちゃって」 プロ子「どうして我が子は変態ばかりですの?みんな私のクローンだというのに!」 剣司「そりゃ、プロイストさん自身ならみんな変態で然りっすよ!」 サスページ「すぐ板倫越えようとさせるプロイスト様こそ立派な変態ですし」 プロ子「んだと!俺の生き様捕まえて変態たぁなんだぁーっ!!」クワッ 剣サス「ヒギャー!!?」 クルーゼ「ウーム、我が子か」 ムゥ「零時過ぎ…エンデュミオンの夜鷹のお目覚めだぜ!」 ゲイン「俺の黒いサザンクロスも光って唸る、ってね!行くかい?」 ムゥ「おうさ、今日もまだ見ぬ女性と異文化交流(ビビッ)…うぐっ!?」 ゲイン「どーしたよ、ムゥ。腹でも痛いのか」 ムゥ「…か、下半身が…石みてぇに固まっちまってよ…」グググ ゲイン「なにぃ!?」 クルーゼ「奴も私にとって子みたいなものだからな、上手く矯正してやらねば」(金縛りビーム発生中) マリュー「はぁ…よく分からないけど頼むわね、クルーゼ」 クルーゼ「お義父様と呼んでくれて構わんよ」キラッ
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朝~授業 ルイズは夢を見ていた。 昨日行われたばかりの、コントラクト・サーヴァントの景色の情景。 ルイズの呼び声に応えてこの地に現れたのは、見たこともない服装の、黒髪の少年だった。年の頃はルイズと変わらない。 使い魔として平民を召喚してしまったことに落胆しながらも、ミスタ・コルベールにうながされ、 はやし立てる同級生たちを意図的に無視して唇を彼に近づける。 そうしながらルイズは奇妙に高揚した予感に胸を満たされた。 気に入らない。全然気に入らないんだけど、あるいはこの少年となら…。 そして、二人の唇が触れるか触れないかの刹那―― 「コーホー」 それまでスヤスヤと寝息を立てていた少年の口から漏れた呼吸音に、ルイズは唐突に 現実に引き戻された。 「起きたか」 悪夢の続きのような声だ。寝起きから最悪の気分のルイズが頭を巡らすと、ベイダー卿は 窓から外を見ていた。 例のごとく、腕組み仁王立ちの傲岸なポーズで。 マスクから響く威圧的な呼吸音にはなかなか慣れそうもない。 声をかけながら、彼はルイズの方を見ようともしなかった。 振り返りもせずにルイズが目を覚ましたことを感じ取っていた辺り、やはり不気味だ。 「は、早起きね…」 沈黙に耐え切れずに先に口を開いたのはルイズだった。 だがベイダー卿は応えない。 「あ、あんたも悪い夢でも見たの?」 「僕は夢を見ない。そう訓練されてきた」 「そ、そう…」 取り付く島もない。だが、畳み掛けるようなベイダーの口ぶりにはほんの少し違和感があった。 何かを思い出しているのだろうか。 「太陽は一つなんだな」 またいきなりだった。 「……? 当たり前でしょ」 「それがいい。二つ以上は余計だ」 「……?」 発言の真意は汲み取れないものの、とりあえず朝食の時間が迫っている。 昨日交わした約束に則り、内心の怯えを隠しながらルイズは命じた。 「ふ、服」 「自分で取った方がいい」 「い、いいから!」 貴族の自負と怖れの板ばさみ。今回は前者が上回ったようだ。 ベイダーが窓の外を向いたまま無言で手首を軽く振ると、椅子にかかっていた制服が ベッドの上のルイズの手元まで動いた。 「し、下着」 再びベイダー卿の手振りに従い、クローゼットの一番下の引き出しが開いて下着が 飛んできた。 魔法さえ成功すれば自分もできるはずのことを、杖も持っていないベイダーにさも当然の ごとくされるのはちょっと腹立たしい。 それ以上に、それを振り向きせずにこなしてしまうベイダーが底知れない。後ろに目でも ついているんだろうか。 さすがに服を着せてとは言えなかった。ルイズはネグリジェを脱ぐと自分で制服を身に着けた。 「じゃ、じゃあ朝ご飯に行ってくるから」 マントを羽織り、ドアを開けながらルイズは遠慮がちに言う。ベイダーは物が食べられないので 同席はしないそうだ。 ルイズが戸口をくぐろうとしたところで、ベイダーは半身を巡らせ、ルイズを直視した。 「メイ・ザ・フォース・ビー・ウィズ・ユー、マイ・マスター」 それに何と応じたらいいのかわからず、ルイズは軽く手を挙げて部屋を出た。 一人残されたベイダー卿は再び腕を組み、窓の外を見る。 たとえベイダー卿が単身でこの星を脱出する手段がないとしても、皇帝が必ずこの惑星を 感知するはずだ。 こんな星があることは今まで知られていなかったし、あるいは既知の銀河系の範囲外なのかも しれない。だが皇帝は彼を超えるダークサイドの熟達者だ。その点に心配はない。 もっとも、多少時間はかかるかもしれないが。未知の航路をハイパースペース・ドライブで 移動するには厳密な計算も必要だ。 場合によっては戦争になるかもしれないが、昨晩ルイズと話し合って把握できた範囲で 推測すれば、この星の文化レベルでは一方的な虐殺になるだろう。 しかし、それよりも気がかりなのは… 組んだ腕を解き、ベイダー卿は自分の左手の甲を見た。 見たこともない文字がそこに刻まれていた。 「一体僕の身に何が起こった…」 くぐもったその呟きは、分厚い石造りの壁に吸い込まれた。 気絶したベイダー卿はひどく重く、レビテーションで運ぶにしても途中で一度交代が 必要だった。 ちなみに、ルイズの代わりにギーシュとタバサが運んでくれた。 コントラクト・サーヴァントの結果、その左手の甲には見たこともないルーンが刻まれていた。 勉強熱心なルイズの知識にもないルーンだが、そもそもこんな生物が召喚されてくるのも 前代未聞なので、とりあえず気にとめないことにした。問題は山積みだ。 ただ変人のコルベール先生だけは興味を引かれたようで、そのルーンのスケッチを取っていた。 ベイダーはルイズの部屋に運び込まれ、とりあえず床に放置された。 召喚直後の暴挙はともかく、契約が終わった後なら主人に危害を加えることはあるまいと 判断されてのことだ。 ベイダーが目を覚ましたのは夜だった。 というか、顔がマスクに覆われているため本当のところいつ目を覚ましたのかよくわからない。 第一声はまた「パドメ」。一体誰だろう。 それから二人の間に持たれた話し合いはそれ程長くはかからなかった。 ベイダーの態度は今度はだいぶ紳士的だった。 ベイダーはどこか別の星から来たとか何とか言っていたが、ルイズに理解されないのが わかるとすっかり諦めたようだ。 「銀河帝国」、「ハイパースペース」、そして「フォース」……彼が力説していた未知の用語の数々。 「ねえ、ベイダー」 「“卿”か“ダース”を付けろと言ったはずだ」 「だーすって何よ?」 「シスの暗黒卿に対する敬称だ」 「あんたの二つ名だっけ?それはともかく、あんたって友達少ないでしょ」 「……」 結局、超空間航法どころか宇宙に出る手段さえないことがわかると、ベイダーは珍しく 落胆した様子だった。 結果としてベイダーが帰還するための方途を見つけられるまで、ルイズは生活の糧と この土地の知識を提供し、一方のベイダーはルイズに対して従者の礼を取るという約束が 両者の間で取り交わされた。 ルイズが貴族であるという事実が、少しばかり功を奏したらしい。 「僕は貴婦人の扱いには慣れてるんだ」 笑えないジョークだった。 夜も更けた。 寝床としてルイズが用意した藁束をにべもなく拒絶し、ベイダー卿は書き物机の前の 椅子に座った。どうやらそこで眠るつもりらしい。 ネグリジェに着替えたルイズは、消灯する直前になって、ふと昼間のルーンのことを 思い出した。 「そう言えばあんたの手の甲のルーン、コルベール先生が興味津々だったみたいだけど、 ちょっと見せてくれる?」 「ルーン?これのことか」 ベイダー卿が左手を裏返して甲を示した。 「うーん、やっぱ見たこともない形ね。一応わたしも写しをとっておこうかな。もっかい見せて」 「ちょっと待て」 ベイダー卿はルーンが刻まれた手を少しいじると、もどかしそうにその表皮を脱ぎ捨てた。 「ちょっ……」 「ただのグローブだ。気にしなくていい」 その下から現れた金属製の義手をカチャカチャ動かしながら、こともなげに彼は言った。 ルーンが着脱可能な使い魔 ♪ありえないことだよね 教室は一種異様な雰囲気に包まれていた。 コントラクト・サーヴァントの儀式の翌日。クラスメートに向かっての新しい使い魔の お披露目的な様相を呈する朝一番の授業。 さながら多種多様な珍獣たちが織り成すショータイムだった。 だがそこに、明らかに周囲から浮いた存在感を放つ人影が鎮座していた。 言わずと知れたベイダー卿である。 使い魔を教室に連れてくるか否かは主人次第であるが、ベイダー自身が出席を強く 希望したのである。 だが… 「コーホー、コーホー」 「ミス・ヴァリエール、あなたの使い魔はもう少しなんとかなりませんか?」 使い魔たちがみな静かにしているとは限らないのだが、ベイダー卿の呼吸音はやけに 規則正しいだけにどこか威圧的で、生徒たちの集中をかき乱すことこの上ない。 授業を担当するミス・シュヴルーズがとうとう耐えかねて注意した途端、教室に妙な 解放感が漂った。 「はい、ええと…」 ルイズが隣の席に巨体を収めたベイダーの方をちらっと見る。 しかしベイダーは腕組みしたまま意に介したそぶりもない。 当然ながら眉一つ動かさない。 「気にせずに授業を続けるがいい」 貴族に対する口の聞き方もなっていない。 「でも迷惑なのです。あなたのその呼吸音。コーホー、コーホーって」 ベイダー卿が種族としては人間であり、しかもメイジではないことは彼自身から 言質がとれていた。つまり、この世界での身分でいえば平民であるということだ。 興味津々といった風情の同級生たちに、既にルイズは朝食の席で彼女が理解できた 範囲でベイダーとの話し合いの内容を語って聞かせていた。 平民の使い魔というのもなんだけど、余計な恐怖心を抱かれる方がもっと心配だった。 結果、一部の生徒は昨日ベイダー卿が見せた力への警戒を緩めることはなかったが、 大部分は貴族としてのプライドの方を優先し、あからさまにベイダーとルイズを見下し 始めていたのだ。 ベイダーの呼吸音はそんな生徒たちの神経を逆なでしていたものの、自分が率先して 注意する筋合いでもないので我慢していたのである。 ミス・シュヴルーズが注意してくれた時、そんな生徒たちがいっせいに清涼感を味わって いた。 「教室から出て行ってはもらえませんか?」 温厚な中年女性であるシュヴルーズだが、貴族としてのプライドが虚勢を後押しし、 一見丁寧なその言葉の中にも有無を言わさぬ迫力が込められていた。 「あの、ミス…」 どうにかして弁解しようとするルイズを片手で制してから、ベイダー卿はさらに不遜な 態度で声を発した。 「僕はこの教室にいてもいい」 すると… 「あなたはこの教室にいてもかまいません」 一瞬呆けたような表情を浮かべ、ミス・シュヴルーズは復唱した。 「お前は気にせずに授業を続ける」 「わたしは気にせずに授業を続けます」 「代わりにあの生徒が廊下に立つ。」 ベイダーが一人の少年を指差した。 「ミスタ・グラモン、廊下に立ってなさい」 「ええっ!?」 「さっきのあれ、どうやったの?」 ルイズがベイダー卿に尋ねたのは、二人だけで授業の後始末をしてる最中だった。 「フォースの基本だ。心の弱い人間ほど簡単に動かすことができる」 「心が弱いって、相手はれっきとした貴族でメイジなのよ?」 「フォースの前では何というほどのこともない」 言いつつベイダー卿が軽く手をかざすと、砕けた花瓶の破片が集まってくずかごに 飛び込んでいった。 一方のルイズはススだらけになった床の拭き掃除をしていた。 「ねぇ、ベイダー」 「卿を付けろと言ったはずだ、マスター」 「……あんたさっきから突っ立ってるだけじゃない。なんでわたしがこんな肉体労働を …ブツブツ……」 「そんなことを言うのはどの口だ。二度と声を出せなくするぞ」 ギーシュが去った教室ではその後順調に授業が進んでいったものの、『錬金』の実演を 求められたルイズが石ころに向かって杖を振り下ろした途端に爆発が起こり、何もかもが 台無しになった。 「ちょっと失敗したみたいね」 そう言ってボロボロの姿のルイズがスス交じりの黒い煙を吐き出した時には、ミス・シュヴルーズは 爆発のあおりを受けてひっくり返り、あらかじめ机の下に避難していた生徒たちにも被害が 及んでいた。 教室の中はさながら阿鼻叫喚の地獄だった。 「ちょっとじゃないだろ! ゼロのルイズ!」 「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」 そんな怒号が響き渡る教室の外では―― 「きっ、君はいつの間にここに?」 「フォースの導きだ」 唯一被害を免れたのは、廊下に立たされていたギーシュと、爆発の直前に誰にも 感知されないスピードで教室を出ていたベイダー卿だけだった。 ミス・シュヴルーズはその後2時間息を吹き返さず、ルイズは教室を可能な限り掃除して おくことを命じられた。 罰として魔法を使うことは禁じられていたものの、ルイズは元々ほとんど魔法が使えない。 そしてベイダー卿の力は禁じられていない。 主従が逆転したかのような有様だったが、思っていたより早く掃除は終わった。 「なんで授業に出ようだなんて思ったの?」 昼休みまで少し時間がある。誰も居ない教室で、手持ち無沙汰のルイズは思い切って 尋ねてみた。 「この星の魔法と呼ばれる技術体系は、僕の手持ちのフォースの知識だけでは説明が つかない。この魔法とやらを研究し、知識を持ち帰れば皇帝もお喜びになるだろう。 そして――」 (パドメを救う助けになるかもしれない) 「そして? …まあいいけど。わたしからすれば、あんたの力の方が謎だけどね」 「それよりもマスター、気になるのは君の魔法の腕だ」 知識を習得するため集中して授業を聞いていたベイダーには、ルイズの使った魔法が その体系から逸脱したものであったことがわかった。 「皇帝が聞いたらさぞかし失望するだろう。皇帝は僕ほど寛大ではない」 「あんた昨日逆のこと言ってなかった? て、ていうか放っといてよ」 「ゼロのルイズ、か。なるほどな。もっと幼ければ僕が鍛えてやるのだが、残念だ」 (ろ、ロリコン…?) 前のページへ / 次のページへ
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前ページ次ページ確率世界のヴァリエール 「左手は添えるだけ。」 「こ、こう?!」 タバサの声に緊張の面持ちでルイズが応える。 初夏の日差しが照りつけ始めたトリステイン魔法学院の中庭。 シュレディンガー、キュルケ、シエスタ、ギーシュ、 モンモランシー、ケティ、それにマリコルヌ。 いつもの面子が顔を揃え二人を見守っていた。 「そして詠唱。」 「よ、よしっ!」 ルイズがきりりと眉を上げ、杖を振るう。 「イル・フル・デラ・ソル・ウィンデ!」 ふわり、とルイズの体が宙に浮かぶ。 「や! や? やたっ!」 慣れない浮遊感に思わず内股になりつつも、ルイズは 離れていく地面を見つめ両手をぴんと横に突っ張ったまま快哉を叫ぶ。 「どう? どう?! どうよ! 浮いたわ私! すごいわ私!!」 「わ! わ! 浮いてますわお姉さま!」 「ちょ! 待って、浮いてるってルイズ!」 「きゃあ!? う、浮いちゃってますルイズさん!」 周りから上がる悲鳴とも歓声ともつかぬ声にも目を向ける余裕は無い。 「だから浮いてるって言ってるでしょ! フライ(飛行)の魔法は成功よ!」 「そうじゃなくて、こっち!」 慌てふためくキュルケの声にルイズが顔を上げると、 そこには宙に体を浮かせばたつく皆の姿があった。 「何で私たちまで浮かせてんのよ!!」 「おお」 「おお、じゃないっ!」 。。 ゚○゚ 「次は僕が教師役だね」 丸テーブルの上の小石を前に、ルイズはギーシュへ胸を張る。 「任せて、錬金の魔法は得意よ!」 「ルイズちゃん、教室を等価交換して瓦礫の山に換えるのは 錬金って言わないからね? 念のため」 「判ってるわよ!」 茶々を入れるキュルケを睨み付ける。 「じゃあ、僭越ながらまずはお手本という事で」 ギーシュが詠唱とともに杖を振るうと小石が緑色に輝き出す。 「おお~!」 「お粗末」 一礼するギーシュが錬金で作り出したのは、 多少の曇りはあれど紛れも無いエメラルドだった。 「じゃ、じゃあ次は私ね!」 「何でも良いんだルイズ、このエメラルドを見て 頭の中に浮かんだものを、心に強く思い描いて」 「よ、よーしっ!」 目をつぶり、精神を集中する。 「イル・アース・デルっ!」 げこげこ。 さっきまでエメラルドだったそれが足を生やして跳び跳ねる。 「っきゃあー!」 「せ、生命を練成した?! 等価交換の法則はあ?!」 「だって何だかカエルっぽかったから! カエルっぽかったから!」 ルイズの言い訳も空しく、緑のカエルはテーブルの周りを跳び回る。 「ま、まさに黄金体験ですわお姉さま!」 「マリコルヌ、シャベルよ! シャベルでアタックよ!」 「やだよモンモランシー! それ涙目のルカじゃないか!」 。。 ゚○゚ 「、、今度は真面目にやってよね、ルイズ」 ルイズがモンモランシーに向かって頬を膨らませる。 「失礼ね! 私はいつだって100パー真面目だっつうの!」 「はあ、、、まあいいわ」 モンモランシーはため息を一つつくと、 シエスタから受け取ったグラスをテーブルの上に置いた。 「この魔法は水系統の初歩の初歩。 コンデンセイション(凝縮)よ」 詠唱とともにモンモランシーがグラスに杖をかざす。 グラスの内側に水滴が浮かび、流れ溜まってグラスを満たしていく。 「ま、ざっとこんなものよ」 「うーん、地味ね」 「あ、あんたねえ、、、」 眉をヒクつかせるモンモランシーにルイズが見得を切る。 「こんな地味魔法、楽勝よ!」 「、、、で、まだ?」 「も、もうちょっと待ちなさいよ!」 あきれ声を上げるモンモランシーにルイズは振り向きもしない。 詠唱を終えグラスに向けた杖に力を込めるが、何の変化も現れない。 「ぬ、ぬうう、、」 ごぽり。 グラスに溜まった水の中に気泡が上がる。 「な、何これ? 水の中に何か、、」 「水の中に不純物、ルイズの念は具現化系。」 「水見式か! 、、、ってタバサ、これ?!」 げこげこ。 グラスを挟んでモンモランシーとルイズがにらみ合う。 「何であんたはカエルにこだわる!」 「わ、私だって知らないわよ!」 。。 ゚○゚ 「はーい、みなさん。 このあたりで一休みしましょう」 パラソルの付いたテーブルに退避した皆に シエスタが色とりどりのシャーベットを配る。 氷の魔法で作るのを手伝ったタバサの前には どんぶりサイズの特大シャーベットが置かれた。 その隣にはシルフィード用の飼い葉桶いっぱいのシャーベット。 「んはあ~」 いち早くクックベリーのシャーベットをゲットしたルイズは さっそく一口ほお張ると至福の表情を浮かべる。 「すごいやルイズ、本物の魔法使いみたいだったよ!」 「はっはっは、もっと褒めていいわよシュレディンガー。 あと本物みたい、じゃなくて本物だから。 すでに。 まさに。 ガチに。」 鼻高々に背もたれにふんぞり返る自分の主人を シュレディンガーがニコニコしながらうちわで扇ぐ。 「な~に威張りくさってんのよ。 私の目には失敗のバリエーションが増えただけにしか 写らないんだけど?」 「ふっふっふ、言ってなさい」 隣のテーブルからのキュルケの声も今日は軽く受け流す。 「他の魔法はいいけどさ、私の時はちゃんと成功させてよ? 炎の魔法でさっきみたいな失敗なんて想像したくも無いわ。 地獄絵図よ、ヘルピクチャーよ」 「安心なさいなキュルケ。 どんな事があろうとあんたにだけは魔法習わないから。 今日のあんたは天才の開花を見守る単なるギャラリーよ!」 「な、何よソレ」 休憩を終え、日差しの強くなった中庭で。 ルイズがタバサの指導の下、サイレントの魔法で なぜか巨大竜巻を発生させ学院長の像をなぎ倒しているのを 遠めに見ながら、パラソルの下でキュルケはつぶやく。 「、、、ま。 今までの爆発オチから比べれば、格段の進歩ではあるケドね」 それはキュルケも認めざるを得ないようだ。 「しっかしあの娘が本当に虚無の系統だったとはね~」 日差しにダレるフレイムの口もとへシャーベットを一さじ運ぶ。 仰向けに寝転んだヴェルダンデのお腹を撫でながらギーシュが答える。 「何だい、君は信じていなかったのかい? 『虚無のルイズ』なんて二つ名を名付けたのは君だろうに」 「あれはほんの冗談で、、って、ギーシュ。 あなた最初から虚無だって思ってたの?」 「勿論」 事もなげにギーシュが返事をする。 「ギーシュ! 錬金!錬金! ルイズが学院長の像を錬金で直そうとしてるから! その前に早く!」 「おお、それは大変」 モンモランシーの叫びにギーシュは腰を上げる。 モンモランシーにどういう意味かと詰め寄るルイズを皆がなだめ、 ギーシュが悪趣味にもバラの花束を背後に背負わせた学院長の像を 錬金で作り直すのを眺めながら、キュルケはあくびを一つする。 「ふわ。 、、、平和だわね」 その横でフレイムも貰いあくびを一つした。 。。 ゚○゚ 同日、同時刻。 浮遊大陸アルビオンの東端、ニューカッスル。 戦火の傷を晒したままのその古城の地下、隠された空中港の桟橋で 二人の男たちが今まさに邂逅を果たしていた。 「やっと会えたな、子爵」 アルビオン王国皇太子、『プリンス・オブ・ウェールズ』 ウェールズ・テューダー。 「光栄の至り、殿下」 トリステイン王国グリフォン隊隊長にしてゼロ機関機関長。 ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。 居並ぶ歴戦の兵たちが見守る中、 彼らは固い握手を交わした。 「して殿下、状況は?」 石造りの長い階段を上りながら、ワルドが尋ねる。 「明後日には停戦会議を控えているしな、 あちらも下手に動く事はできんのだろう。 しかし子爵、私は今でも悩んでいるのだ。 他に選択肢は無かったのか、とな」 「心中、お察し致します。 しかし殿下とて、奴らが素直に会議の席に着くとは お思いではないのでしょう?」 「確かに、な」 「それに今や我がトリステインはアルビオンと一蓮托生。 アルビオンの危機は即ちトリステインの危機でもあるのです。 殿下がお気に病む事は御座いません」 「そう言ってくれると、幾らか気は休まるがな」 急な階段は螺旋を描き、上へ上へと続いていく。 「明日」 ワルドが声のトーンを落とす。 前後について階段を上る衛兵たちはこの会話が極秘のものである事を 悟り、歩調をずらし距離を取る。 「レコン・キスタの中でもトリステインに私怨を持つ者達が 『今回の停戦合意に反対』し、ロサイスにて軍艦を強奪 トリスタニアを目指しダングルテールへ降下します」 「、、、」 その扇動役を誰が担うのか、聞かずともウェールズは承知している。 「しかし、『偶然』ダングルテール付近で演習中であった トリステイン軍二個師団と遭遇、交戦状態となります。 軍艦と言えど相手は二個師団、判刻と持たずカタは付きましょう」 「トリステインの民に、被害が及ぶ心配は?」 ウェールズが尋ねる。 「その心配は御座いません、殿下。 ダングルテールは20年以上も前に見捨てられた土地です」 ワルドはその経緯について語ろうとはしない。 「国土への侵攻を理由にトリステインは即日レコン・キスタへ 宣戦布告、殿下には停戦会議を破棄して頂きます。 トリステインとアルビオンは連合を組み、既にラ・ロシェールに 停泊させてある艦全てが即時アルビオンへと上陸いたします」 潜められたワルドの声を消すように、足音が螺旋の空間に響く。 「さらにアルビオン南部で活動している『アルビオン解放戦線』と カトリック教徒達には、混乱に乗じてそのまま ロサイスを攻め落としてもらいます」 「そうなれば残るはサウスゴータとロンディニウムのみ、か」 「左様で」 清廉潔白を絵に描いたようなアルビオン皇太子の顔が 何ともいえぬ影を帯びる。 「すまぬな、子爵。 そのような汚れ役を貴殿にばかり押し付ける」 「勿体無いお言葉。 それより殿下、この事は」 先を行くウェールズの背をワルドの視線が射抜く。 「無論だ。 全てはアルビオンの民の為。 今の話は私一人、墓の下まで持っていこう」 ウェールズは自嘲気味に微笑んだ。 階段の先から日の光が差し込んでくる。 階段を上り終えるとウェールズは廊下を外れ、テラスへと出た。 涼やかな風がウェールズの髪をかき上げる。 手すりに手を突き、遠くを見つめたままウェールズが言う。 「子爵。 この戦が終わり、アルビオンに再び平和が戻ったその時には、、、 貴殿と、もう一度会ってみたい。 今度は酒でも飲みながらな。 だから、、、死ぬなよ。 生きて戻ってくれ、ワルド」 ワルドは顔を伏せたまま、かすかに肩を震わせた。 「は、、、 はっ! 必ず」 。。 ゚○゚ 「ルイズー、ぼちぼち時間なんじゃないのー?」 日も傾きかけた魔法学院の中庭で、キュルケがパラソルの下から だれた声をかけて寄こす。 「え、何? ちょっと待ってて!」 ルイズの作り出した青白い雲を吸い込んだシルフィードの目がとろけ、 見上げるルイズの前でこっくりこっくりと船を漕ぎ出す。 「おお、やたっ! スリープ・クラウド成功でぎゃふんっっ!!」 勢いを付けて大きく船を漕いだシルフィードの頭が脳天へ直撃し、 ルイズは頭を押さえしゃがみ込む。 「、、、なにやってんのよあの娘は」 キュルケが頭に手を当て、あきれた声を出す。 「『学院長のお使い』~!! ワルド様と一緒に~、用事あったんでしょ~!!」 「え、うそ?! やだ、もうこんな時間!」 ルイズが頭をさすりながら立ち上がる。 「え、なになに? またワルド様とのデートなの?」 モンモランシーが興味津々に近寄ってくる。 「でもこの前はデート終わってもなんか重ーい雰囲気だったけど、 ケンカでもしたの? それでもう仲直り?」 「だ、駄目だよモンモランシー! そんなにズバズバ聞いちゃ」 あまりにもあけすけな質問にギーシュがうろたえつつ間に入る。 だがルイズはギーシュの心配をよそに平然と答える。 「何よ、私はワルド様とケンカなんてしてないわよ。 でもまあ、仲直りって言えば仲直り、ね」 「? 誰とよ」 ルイズは少し考えてから、はにかむ様に笑った。 「『私の運命』と、よ」 その顔をみてシュレディンガーも満足げに微笑む。 「ふ~ん、、、魔法使をえるようになって、 ちょっとは自信が付いたみたいじゃない。 じゃあさ、、、」 ニヤケ顔でキュルケが近づいてくる。 「ワルド様のプロポーズに返事する決心も、付いた?」 「へ?」「うそ?」「それはそれは」「拍手。」 「わあ! おめでとう御座います、ルイズさん!」 みなの驚きと祝福の声の中、ルイズはキッとキュルケを睨むが キュルケはどこ拭く風とニヤけたままだ。 首を振りシュレディンガーに視線を向ける。 シュレディンガーは目を逸らし、口笛を吹き始めた。 がっき。 ルイズのアイアンクローが猫耳頭の後頭部に食い込む。 「みんなには内緒っつったでしょ! こんの 猫 畜 生 ~!!」 みしみし。 「いだだだだ! ギブ! ギブ!!」 「な~にいってんのよルイズ。 これから婚約しようってのに秘密にしてど~うすんのよ。 それとも、結婚してもずっとみんなに内緒にするつもり?」 「そ、、それは、、、」 「それで、なんてお返事するんですか? ルイズお姉さま」 ケティが目を輝かせて聞いてくる。 「魔法もまだ使いこなせない半人前ですしー、なーんて 言わないでしょうね、これだけ皆に付き合わせておいて」 モンモランシーがにやりと笑う。 「ああもう、いまさら言わないわよそんなこと」 ため息混じりに返す。 ルイズは皆を見回し、改まった顔で口を開く。 「あ、あのね、あのさ、、、モンモランシー。 それに、みんなも。 夏休みなのにわざわざ学院に残ってまで 私の特訓に付き合ってくれて、その、、アリガトね」 ルイズに似つかわしくないその素直な感謝の言葉に 思わずモンモランシーが赤面する。 「あ、あんたの為なんかじゃないんだからね!」 「で、出たあー! 掟破りの逆ツンデレ!」 「さすがですわモンモランシーお姉さま!」 「ま、ルイズの為じゃないってのは本当なんだけどね」 「はあ? それどういう意味よ、キュルケ」 水をさすキュルケにルイズが食って掛かる。 「いやだってホラ、明後日に日食あるじゃない、日食。 で、タルブが一番綺麗に見れるらしいのよ。 それでシエスタの故郷がタルブだって言うからさ、 それじゃ見に行こうって事でみんなで学院に残ってたのよ。 特訓もその暇つぶしだからさ、柄にも無く恩に着ることないわよ」 しれっとした顔でキュルケが説明する。 「っていうかルイズ、あんたも誘おうかとも思ってたけどさ~、 アンタはホラ、どうせワルド様とアルビオンで見るのかなって」 「あー、ヘンに誘って逃げ道作っちゃ悪いわよねえ」 「逃げないわよ!」 ルイズはシュレディンガーの頭を引き寄せると、 笑顔で見送る仲間達に堅い笑顔で答えた。 「じゃ、じゃあね、みんな。 行ってくるから!」 ============================== ぼすんっ。 ルイズが目の前に突然現れた何かにぶつかり、尻餅をつく。 「きゃっ?! ちょっと、気を付けなさいよ!」 眉をしかめ、シュレディンガーに怒りの声を上げた ルイズの目に、つば広の黒い羽帽子が飛び込んでくる。 その下には口髭も凛々しい精悍な、しかし優しい顔があった。 「おや、大丈夫だったかい?」 そう言いながらワルドはルイズに手を差し伸べた。 ワルドの顔を見て、ルイズの頭は真っ白に飛んだ。 そう言えばあんな気まずい別れ方をして、その後会ってもいない。 きちんと覚悟を決めた筈なのに、頭に何も浮かんでこない。 あ! 皆と特訓の後、お風呂にも入っていないじゃない! 大体なにをしにここに来たんだっけ? それと言うのもシュレディンガーがキュルケなんかに話すから! きちんと返事をしてから皆に言うつもりだったのに。 不意にキュルケの言葉が頭の中にリフレインする。 (結婚してもずっとみんなに内緒にするつもり?) 結婚。 「結婚、して下さい、、」 ワルドの手を握り返す。 「ええ、喜んで」 ワルドは優しく手を引き、ルイズを胸に抱きとめた。 ニューカッスルの風吹き抜ける中庭で、 夕日に伸びた二つの影は一つに重なった。 。。 ゚○゚ 「、、、って、違くて!」 「ええ? ち、違うの?!」 急に赤面するルイズに、ワルドが慌てふためく。 「いえ、違うくは無いんですけど、ももも、もっとこう! いろいろ用意してた言葉があったのに!」 「え~? もういーじゃーん」 「だああ! アンタは黙っときなさいよシュレ!」 ワルドの手を離れ、シュレディンガーの頭をはたく。 「それはそうだ。 それに、レディの口から言わせるべき言葉ではないな、子爵」 「わわっ、ででで殿下! いらしたんですか?!」 一部始終を見られた恥かしさから、ルイズの頭に血が上っていく。 そんなルイズにウェールズは優しく笑いかける。 「あいも変わらず元気そうで何より、大使殿」 「いや、まあ、はは、それもそうですね、殿下」 ワルドが襟元を正し、ルイズに向き直る。 「すまない、ルイズ。 僕から言うべきだった」 「で、でもあのワルド様!」 「『様』は、いらないよ、ルイズ」 「でもあのその、わ、ワルド、、私まだ魔法も全然だし」 「それでいいんだ」 「背も、、それに、その、む、胸も、まだこんなだし」 「それがいいんだ」 「? そ、それに、、、!」 「、、、ルイズ。 僕と結婚しよう」 ワルドの目を見つめ、ルイズは涙を浮かべ微笑んだ。 「、、はい、ワルド」 「よかったよかった。 そうと決まれば式の支度に取り掛かるか」 ウェールズの言葉にルイズは小首をかしげる。 「式、ですか?」 「そう、僕ら二人のね」 ワルドの言葉にルイズはようやく事態を理解する。 「式って、けけ、結婚式ですか?! そそ、そんな! まだ早、、!」 言いかけて、ルイズは湖でのワルドの言葉を思い出す。 「も、もしかして、貴族派がトリステインを狙ってるっていう、 あの時ワルドが言ってた事が現実に?!」 ルイズの言葉にワルドは小さく頷く。 「ルイズ、僕は今晩にはロサイスへ立たねばならない。 しかし、僕は必ず君の元へと戻ってくる。 だから、その約束を僕にさせておくれ。 始祖ブリミルの前で、永遠に消えぬ約束を」 「、、、」 真実を知るウェールズは黙して語らない。 「、、、分りました。 ワルド、、、絶対、無事に帰ってきてね」 「君のお望みとあらば」 「よかったな子爵。 では、礼拝堂で待っているよ」 「あ! わ、私もせめておフロに!」 歩み去るウェールズにルイズも付いて駆けてゆく。 ルイズに付いて行こうとするシュレディンガーを ワルドが引き止めた。 「おっとネコ君、式の前に男同士の話があるんだが、、、 付き合ってもらえないかな?」 。。 ゚○゚ 日の暮れたニューカッスルの礼拝堂。 始祖ブリミルの像が見下ろす祭壇の前に、三人の姿があった。 ワルドの任務の機密性をおもんばかり、ウェールズは 他の人間に式の事も知らせてはいない。 ウェールズから借り受けた新婦の証である純白のマントを 身にまとったルイズは、落着かなげに辺りを見回した。 「もう、またどっかで迷ってんのかしら、シュレの奴」 「ネコ君ならここには来ないよ」 心配げなルイズにワルドが優しく語りかける。 「神聖な儀式という事で、どうも遠慮したらしい。 控えの間で式が終わるまで待っているそうだ」 「ええ? あーもうあの猫耳頭! どーうせまた面倒そ~、とか退屈そ~、とか思って逃げたんだわ! ご主人様の一生に一度の晴れ舞台だってのに! 式が終わったらお仕置きだわ!!」 「まあまあルイズ、彼は彼なりに気を利かせてくれているんだよ」 「もう、ワルドったらシュレの性格知らないからそんな事言えるのよ」 「んんっ、そろそろ宜しいかな、ご両人」 婚姻の媒酌を務めるウェールズの声に、慌てて二人が向き直る。 ブリミル像の元、皇太子の礼服である明紫のマントに身を包んだ ウェ-ルズが、祭壇の前で高らかに告げた。 「では、式を始める」 「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。 汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、 そして妻とすることを誓いますか」 ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。 「、、、誓います」 ウェールズは静かに笑って頷いた。 「宜しい」 「では、次に」 ウェールズの視線はルイズへと移る。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、、」 朗々と、ウェールズが誓いのための詔を読み上げる。 今が結婚式の最中だというのに、ルイズは思い返していた。 相手は憧れていた頼もしいワルド、二人の父が交わした結婚の約束。 幼い心の中、ぼんやりと想像していた未来。 それが今、現実のものになろうとしている。 級友と自国の姫君が睦み合うとんでもない状況で再会を果たしたあの日。 シュレディンガーと異世界を巡っていても一人待ち続けてくれたあの時。 鼻の下を伸ばした男共をよそに酒場で一人賢者の如く佇んでいたあの顔。 ロクな思い出が無いような気もするが、それもまた良し。 「新婦?」 ウェールズの声に、ルイズは慌てて顔を上げた。 「緊張しているのかね? 仕方が無い。 初めてのときは事が何であれ緊張するものだからね」 にっこりと笑ってウェールズは続けた。 「まあ、これは儀礼に過ぎぬが、儀礼にはそれをするだけの意味がある。 では繰り返そう。 汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、 そして、夫とすることを、、誓いますか」 ルイズは溜まった思いを吐き出し、杖を握った手を胸の前に置いた。 「はい、、、はい、誓います!」 「宜しい。 では誓いの口づけを」 アルビオン皇太子と、始祖ブリミルとが見守る中、 二人の唇は今、静かに重なった。 くたり、とルイズがワルドの腕に倒れこむ。 「新婦? どうしたね? やはり緊張で?」 「いや失礼、ここからは大人の時間なのでね。 彼女には刺激が強すぎると思い、眠ってもらった」 胸の中にルイズを抱いて、ワルドが悠然と言い放つ。 「子爵? いったい何、を、、、?!」 ウェールズが自らの胸に突き立った魔法の光を見つめる。 「あなたが悪いのですよ、殿下」 ワルドはどこまでも優しい笑みを浮かべる。 しかしその笑みは今や、嘘に塗り固められていた。 「貴方があの時死んでさえいれば、 それで戦争は終わっていた」 ウェールズの胸に突き立った杖をこねる。 「お゛、、、ごおっ、、」 「その戦乱の元凶である貴方が言うに事欠いて、 『アルビオンに再び平和が戻ったその時には』などとはね! ははっ、とんだお笑い種だ」 ワルドが杖を引き抜くと、ウェールズの口から鮮血が溢れた。 胸に空いた穴から飛沫が散り、服を真紅に染めていく。 「きさ、、! レコン、キス、、、」 仰向けに倒れたウェールズが悪魔のごとく笑う影を見上げる。 「ああ、あの哀れな貴族派の連中ですか? 私は彼らのような夢想家ではありませんよ」 ワルドはルイズをゆっくりと祭壇の上に寝かせる。 「せっかく終幕も近いのにこのまま何も知らずに 舞台を降りるのも可哀想だ、せめてこの先の筋書きを 教えて差し上げましょう」 ワルドが芝居がかった口調で手をかざす。 「ロサイスの戦艦がダングルテールへ向かうと言ったがありゃ嘘だ。 艦隊は手薄なタルブを突いてラ・ロシェールを急襲。 そのまま演習中の二個師団が不在の王都へ西から攻め上る。 ロサイスを攻めるカトリック教徒達は、まあ返り討ちでしょうな。 そして、王都トリスタニアの東からはガリアが攻め入る手筈です」 「ガ、リア! 、、、だと、、そうか、き、貴様、、!」 「二国からの挟撃を受ければたとえ王都といえど一晩と持ちますまい。 死出の旅路を寂しがる事はございませんよ、殿下。 貴方が慕うあの姫君も、遠からず貴方の後を追いましょう」 「が、、、ま、、、」 「お別れです、殿下。 こう言っちゃなんですが、私は貴方が好きでしたよ」 ワルドは息絶えたウェ-ルズの手を取り、その指にはまった 始祖の秘宝、『風のルビー』を抜き取った。 「へ~、そ~いう事だったんだ~」 「!!」 場違いに陽気なその声にワルドは杖を構え振り向く。 そこには、いるはずも無い者の姿があった。 貫いたはずの胸には一滴の血の跡すら無く、 潰したはずの頭は悪戯っぽく笑みを浮かべる。 「どーして? って顔だね~。 君には言ってなかったっけ? ワルド。 僕はどこにでもいてどこにもいない。 だから、君が僕を殺しても」 猫が牙をむく。 「僕は、ここに、いる」 ゆっくりと、虚無の使い魔がワルドに近づく。 「僕はね~、怒っているんだよ」 眉を上げてうっすらと笑みを浮かべる猫は言う。 「別に君が僕の頭を吹っ飛ばそうが、 そこの可哀想な王子様の心臓を貫こうが、 僕にとってはそんな事はどーだっていーんだ」 シュレディンガーの中に、何かが渦巻き満ちていく。 今までに感じた事もない、名状しがたい感情が。 チリチリとしたものが、その胸の内を焦がしていく。 「だけど君はね」 ぎちり、と猫が牙を鳴らす。 「僕の ご主人様(ルイズ)を 裏切った」 ワルドは窓を開け放ち、二つの指輪を外に放る。 始祖の秘宝、『風のルビー』と『水のルビー』。 それを空中で咥えたグリフォンが空へ舞い上がり、 西のかなたへ飛び去っていく。 「、、、ほう、そうかね」 返事をしつつワルドは頭の中で考える。 まずは指輪さえ届ければ、自分達は後回しでも構うまい。 幸いこの城は浮遊大陸アルビオンの突端、 フライを使い地上へ降りれば後はどうとでもなる。 それよりも。 問題は目の前のこれだ。 幻術? 幻覚? さっき殺ったのはスキルニルか何かか? 超再生? 回復術? それとも、不死? 馬鹿馬鹿しい。 不死身などこの世に存在しない!! 何より確実な事は、やはりこの使い魔は危険だという事だ。 ルイズの心は手に入れた。 しかし、この目の前のこれは、人に懐かぬ『死神』だ。 ここで始末をつけねば禍根を残す。 ワルドは杖を握りなおした。 「では、、、どうするかね?」 祭壇で横たわるルイズからゆっくりと距離を取り、 礼拝堂の中央で二人は対峙する。 「どーするかって?」 シュレディンガーが腰の後ろに手を回す。 「こーする」 ズルリ、と黒い塊が手の中に現れる。 「それは、、、!」 ワルドには禍々しい輝きを放つその鉄塊に見覚えがあった。 スパイとしての信頼を得る為、自分がレコン・キスタから盗み出し トリステインへと持ち運んだものだ。 全長39cm、重量16kg、装弾数6発、専用弾13mm炸裂鉄鋼弾。 対化物戦闘用13mm拳銃『ジャッカル』 それが今、シュレディンガーの手にある。 ワルドは声を殺し低く笑う。 どんな能力を持っているか知らないが、戦闘に関しては ズブの素人であるらしい。 いくら威力があろうと、あんなものが当たるものか。 両手で銃を構えてもその足元はふらつき、 銃口を自分に向けるどころか水平に構えることさえ出来ない。 「はははっ、それでどこを狙うというんだい? そんなにフラフラしていては一生この私には当たらんよ!」 「へーそう?」 シュレディンガーはワルドの足元に銃口を向け、引き金を引いた。 礼拝堂を轟音が揺さぶった。 シュレディンガーは吹き飛び、壁に叩き付けられる。 そしてワルドは、天井に飾られたフレスコ画を眺めていた。 何が起こったのか、理解が追いつかない。 左手をまさぐったが、持っていたはずの杖が無い。 首を起こし目をやると、杖ごと手の平がどこかへ千切れ飛んでいた。 体を起こそうとすると、腹の中でゴリゴリと何かがこすれる音がする。 親指だけが残ったその左手の先には、大きくえぐれた床が見えた。 あの拳銃の放った弾丸は、莫大な運動エネルギーで礼拝堂の床石を 大きく穿ち、その破片をワルドの全身に撒き散らしていた。 ごぽり。 何かを言おうとしたワルドの口から、血の塊がこぼれ出る。 肋骨をぬい、肺の中にも石片が入り込んでいるのが感じ取れた。 もう下半身の感覚は無くなっている。 ゆっくりと意識の途絶えていくその頭を、誰かが持ち上げた。 「ワルド?! ワルド!!」 聞き覚えのあるその可愛らしい声が、悲痛な叫びを上げている。 「はは、ルイ、ズ、か、、」 ワルドは左手の残りでその髪を優しく撫でる。 「何が?! 何で?! しっかりワルド!! い、いま、てあ、手当てを、、!!」 自分の顔に降り注ぐ涙の暖かさだけが、 今のワルドに感じ取れるすべてだった。 「いいんだ、、ルイズ、、、 僕は、、もう、、、」 「駄目! 駄目!! ワルド!!」 「はは、、、そう、さ、、これが、末路だ、、、 裏切り者に、ふさわ、しい、、末路、だ、、」 「裏切り?! 何を言っているの? 喋っちゃ駄目、ワルド!!」 ルイズは自分のマントを剥ぎ取りワルドの腹に押し当てるが、 流れ出る血はその純白のマントをどろどろと赤く染めていく。 「で、も、、信じて、くれ、ルイズ、、、」 最早その目は空ろに開かれ何も映ってはいない。 「嘘だらけ、だった、、、僕の、人生の、中で、、、 君への、、想いだけ、は、、たった一つ、の、、、」 「、、、ワルド?」 それきりその口からは言葉も、呼吸も、こぼれ出ることは無かった。 「ん~、痛てて、、」 後ろから響いた声に、のろのろとルイズは振り返る。 そこには自分の使い魔が居た。 「あ! ルイズ、起きたんだ! 大丈夫?」 肋骨は折れ右手の指の殆どは捻じ曲がっていたが、 いつものように「無かった事」にする気はなぜか起きない。 手に持った巨大な銃の重みが今は誇らしかった。 ルイズの目にその銃が映る。 大きく穿たれた床の石畳と、自分の伴侶に突き立った無数の石片と。 あの日の光景が蘇る。 はじめてその銃を見た日。 トリステイン魔法学院の仲間達と。 そして、大きく穿たれた学院の壁と。 「、、、あなたが、撃ったの?」 まるで感情のこもっていない、低く澄んだ声。 「うん、そう! 僕がワルドをやっつけたんだ!」 胸を張りシュレディンガーが答える。 「シュレディンガー、、」 「どうしたの? ルイズ」 不安げに近づくシュレディンガーの足をルイズの声が止める。 「、、消えて」 その声には、いつもの傲慢さも強さもヒステリックさも無く、 水晶のように純粋な拒絶のみがあった。 「、、、ル、、?」 困惑し立ち尽くすシュレディンガーに、 ルイズは目を伏せたまま、ただ、告げた。 「消えて、シュレディンガー。 私の、目の、前から」 「、、、」 シュレディンガーは何かを言おうとして口を閉ざし、 それきり、ルイズの目の前から消えた。 ============================== 確率世界のヴァリエール - a Cat, in a Box - 第十三話 前ページ次ページ確率世界のヴァリエール
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前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ 「ホントに良かったの?」 ワルドのグリフォンの騎上で、上目遣いにルイズは尋ねた。グリフォンの手綱を引く、ワルドへ向けてのものだ。 今ルイズはワルドに抱かれるような格好でグリフォンにまたがっている。 目的地は昨日彼が言ったとおり、ヴァリエール公爵領。ときどき休みながらの、ちょっとした旅行のようなものだ。 「何だい? 急に」 「だってワルド、ゼロ機関とかの仕事で忙しいんじゃない?」 「君の警護も立派な仕事だよ。それにミス・ロングビルは優秀だしね」 「そうなの。そういえば、どんな仕事をしてるのか知らないわ」 「ラダムへの対策が主な任務だけど……今は国中から戦力に使えそうなものを探す方が重要かな。 ミス・ロングビルは今日はタルブ村に向かうと言っていたね」 「タルブ村? そんな所に何かあるの?」 「確か……竜の羽衣の伝説がどうとか」 「竜の羽衣?」 「伝説だよ。本当にあるとは思えない」 緊張しているせいか、口数が多くなっている。ワルドもそれは分かっているので、笑いながら話に付き合っていた。 そうこうしているうちに、目的地は確実に近づいていた。 少しずつ、ルイズの顔がこわばっていくのが分かる。 「ほら、見えてきたよ」 地平線の向こうに、やっと領境が見えてきた。 ヴァリエール公爵領は広い。領境から屋敷まで普通の馬車で半日かかる。 ワルドたちはグリフォンをとばして来たが、それでも時間がかかることには違いない。 やっと吊り橋が見えてきた。 吊り橋は上がっていたが、ワルドのグリフォンの前には大した障害ではない。それを飛び越え、さらに走る。 屋敷の目の前まで来た二人はグリフォンを降りる。グリフォンを樹の辺りに待たせ、屋敷に向かう。 歩いている途中で、ルイズはふと顔を上げた。 「そういえば、ワルドは戻らなくていいの? 近くでしょ」 すると、ワルドは顔色を曇らせた。再会して以来、初めて見せる表情だ。 「ワルド?」 「いや、すまない。僕の領地は壊滅したんだ」 「壊滅!?」 意外な返事にルイズは素っ頓狂な声を上げた。それに対してワルドは努めて平静な感じで応える。 「ああ、ラダムの襲撃があってね。今はもうラダムの植物園さ」 「ご……ごめんなさい。わたし、そんなこと知らなくて」 「いいんだ。もう、過ぎたことだからね」 そう言って笑う。とても寂しげな笑いだった。かなり堪えているのは間違いない。 当然だ。貴族として、領地を失うのは身を切られるように辛いはずだ。 ルイズは自分の迂闊さを心の底から悔いた。 屋敷の大きな門をくぐったところでルイズは足を止めた。 緊張しているのは分かるが、ここまで来て……。 そう思ったワルドが彼女の手を引いて促そうとしたところで、ルイズは顔をうつむけ、言いづらそうにしながらも口を開いた。 「……ねえワルド。一つ、頼んでいい?」 「何かな、僕の可愛いルイズ」 少しでも彼女の気を紛らわせようと軽い調子で言うが、彼女は顔を上げなかった。 「テッカマンのこと、父さまたちには言わないで」 家族に心配をかけたくないということだろう。ワルドはおどけた調子で承諾、ひざまずいてルイズの手をとり、その手に接吻をした。 「承知いたしました。我が姫君」 ルイズは照れて顔を真っ赤にし、ワルドに怒鳴りつけた。 ついに屋敷の目の前まで来た。来てしまった。 しかし、なかなか扉を開ける決心がつかない。手をつけただけで、そこから先に押せない。 ワルドはルイズが扉を開けるのをあえて待っているのか、何も手助けをしない。 「あなたたち、何をしてるのかしら」 そこへ後方から鋭い声が投げかけられた。ルイズは慌てて振り向くが、ワルドはそれを予期していたかのごとくゆっくりと後ろを向く。 そこでは、きつい目つきをしたブロンドの女性が杖をルイズたちに向けていた。 女性の姿を見て、いや見るまでもなく声だけでルイズはそれが誰か分かった。 「エ、エレオノール姉さま!」 紛れもなく、その女性はエレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール。ルイズの長姉だ。 ルイズの顔と声を聞いたエレオノールは一瞬驚くが、すぐにいつもどおりの表情を取り戻す。 「あら、あなた……ちびルイズ?」 そしてつかつかと歩いてくる。懐かしさに抱きつこうとしたルイズは、いきなり頬を引っ張られた。 「どの面下げて、ここに顔を出しているのかしら~」 「い、いひゃい! なにをひゅるの、ねえひゃま」 その様子を見ていたワルドは、くすくすと笑いを漏らした。その声にエレオノールはルイズから手を離し、ワルドの方に向き直る。 「あなた、ワルド子爵ね。……結婚の報告にでも来たのかしら」 「ち、違うわよ! ワルドはただここまで送ってくれただけで……」 「そう……まあいいわ。入りなさい」 大きな扉を開ける。その先では、ルイズとよく似た桃色の髪をした女性がしっとりと微笑んだ。 「ルイズ……、お帰りなさい、小さなルイズ」 「ちいねえさま!」 ルイズのすぐ上の姉、カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌだ。まるで来るのが分かっていたか のように、ルイズを出迎えた。嬉しさのあまり、ルイズは彼女のすぐ上の姉に抱きついた。今度は頬をつねられるようなこともない。 「お久しぶりですわ、ちいねえさま」 「ルイズ、お顔をよく見せて」 細く白い手をルイズの顔に添えて、顔を近づける。 「まあ、すっかりきれいになって」 「ちいねえさまったら。ね、お体の具合はいかが?」 「ありがとう、相変わらずよ」 ルイズが顔をうつむけたのを見て、カトレアはとりなすように言う。 「大丈夫よ。いつものことだもの」 そこで話題を変えようと、ルイズは別の質問をした。 「そういえば、父さまと母さまは?」 ルイズの質問に、カトレアもエレオノールも顔をそむける。カトレアが口を開こうとしたところで、エレオノールは手で制した。 「父さまは貴族として軍務に復帰して以来、連絡がつかないわ。母さまは……」 「お姉さま、それは……」 カトレアが制止しようとしたが、エレオノールは構わずに続けた。 「……母さまはあんたを探しに行ったきり、帰ってこないわ」 彼女の言葉に、ルイズは大きな衝撃を受ける。自分を探しに行ったということは、トリステイン魔法学院に…… 「あの……姉さま、それってどういう……」 「魔法学院と連絡が取れなくなって、あの化け物が現れたでしょ。それで、あんたを探しに飛び出していったのよ」 「お姉さま!」 カトレアは珍しく声を荒げた。しかしエレオノールはその抗議を受け付けない。 「黙っていてもいずれ分かることよ。ならさっさと教えた方がいいわ」 「それは……ルイズ?」 ルイズは放心したように、両膝を地面に落としている。尋常ではないその様子に、カトレアはしゃがみこんで問いかけた。 「ルイズ、大丈夫?」 「わ、私のせいで……母さまが?」 「そんなことはないわ。あなたのせいではないのよ、ルイズ」 「ルイズ、話があるから後で私の部屋にいらっしゃい」 そんな二人の様子を見下ろしながら、エレオノールはきつい調子で言った。 何とか自分を取り戻したルイズは、カトレアの部屋でドレスを選んでもらい、彼女自らに髪を整えてもらっていた。 心労のせいか、髪の毛はかなり痛んでいた。カトレアは優しく、自分とそっくりな色の髪に櫛を通す。 沈んだままの表情で、ルイズはカトレアに訊いた。 「……ちいねえさま」 「何? ルイズ」 「エレオノール姉さまって、やっぱりわたしのことを嫌ってるのかな?」 「何でそんなことを思うの?」 「だって、エレオノール姉さまったら昔からわたしにいじわるしてばっかで……母さまだってわたしのせいで……」 途中から涙声になっている。カトレアはルイズを後ろから優しく抱きしめ、ささやいた。 「そんなことないわよ。姉さまだってあなたのことが可愛くて仕方ないのよ。心配だから、ついついきつく言っちゃうの。 それに、魔法学院のことを聞いて真っ先に飛び出そうとしたのはねえさまなのよ?」 「え、うそ!」 「本当よ。けど、わたしをほうっておけないからって姉さまは家に残って……母さまが代わりに探しに行ったのよ」 ルイズはカトレアの話に聞き入った。昔から自分にいじわるばかりしていた長姉の意外な一面を初めて知った。 「だから、母さまのことはルイズのせいじゃないわ。むしろ、わたしのせいよ?」 「そ、そんなことない! ちいねえさまのせいなわけないじゃない!」 「ほら、誰のせいでもないでしょ? 母さまは自分で決断して出て行ったの。だから、あなたが気にすることじゃないわ。 分かった?」 「……うん」 長い沈黙の末、ルイズは頷いた。カトレアも満足そうに微笑む。そして再びルイズの髪の毛に櫛を入れた。 カトレアに再び髪を整えられる気持ちよさに身を委ねながらも、ルイズは思った。 誰のせいでもない。ちいねえさまはそう言っていたけど、本当はそうじゃない。 紛れもなく、ラダムのせいだ。そして、それを呼び出したのはわたし……。 カトレアに見えないところで、ルイズは強く拳を握り締めた。 「エレオノール姉さま、入ります」 カトレアと共に、部屋に入る。そこにはエレオノールだけでなく、彼女と対峙するような形でワルドまでがいた。 「あら、来たわね」 ルイズが入ってきたのを見たエレオノールはちょうどいい、とばかりに言った。 ここに何故ワルドがいるのか分からないルイズは、混乱する。 「お姉さま、これはいったい……?」 「ワルド子爵にも聞いてもらうためよ。あなたたち、さっさと結婚なさい」 あまりにも突然のことで、わけが分からない。ルイズは間抜けにも、呆けた表情となってしまった。 「……え? ええぇぇぇぇっ!!?」 やっと理解したルイズは、可愛らしい声を全開にして驚いた。 エレオノールは、ルイズが叫び終わって息を整えているのを見計らってから、発言する。 「もう学院もなくなってしまったことだし、おとなしくうちで花嫁修業でもしていなさい!」 「でも……」 「でも、じゃなくてはいでしょ! あんたたちは婚約者なんだから、別に今から結婚しても問題ないわ!」 しかし、あまりにも突然のことに、気持ちの整理がつかない。 「だって……そうだ! ワルドは、ワルドはなんて言ってるの!?」 突然話を振られたワルドは、ルイズのほうを見、エレオノールのほうへと向き直る。 「そうだね。僕としてはルイズと今すぐ結婚できるのは嬉しいよ」 「……だそうよ。ルイズ、文句はないわね!」 エレオノールは強い調子で断じた。あまりのことに、ルイズは惑うばかりだ。 「そんな……いきなり」 そのとき、ルイズは他のテッカマンの気配を感じた。すぐ近くにいるこれは、間違いなくダガーのものだ。 ルイズはエレオノールとカトレア、ワルドの顔を次々と見比べた。そして、ワルドの方に視線を固定させる。 彼女の視線に気付いたワルドは首をかしげる。 「どうかしたのかい?」 「ワルド、ちょっと来て!」 返事も聞かず、強引に引っ張って部屋を出る。ドアに差しかかった辺りで、カトレアが声をかけた。 「ルイズ、どうかしたの?」 そして、足早について来ようとする。ルイズは心の中で謝りながら、大きな声で言った。 「ごめんなさい、ちいねえさま! ワルドと二人っきりで話があるの!」 廊下に出たルイズは、そのまま足早に外へ向かっていた。彼女の尋常でない様子と表情に、思い当たったことを訊く。 「ラダム、かい?」 こくりと頷く。ワルドは仕方ない、とでも言う風に肩をすくめた。 「お姉さまたちには、うまく言ってくれる?」 「分かったよ。君との結婚は当分先になりそうだね」 「え?」 「こんなんじゃ、結婚なんてとてもできそうにないからね。お姉さまたちにもそう伝えておくよ」 そう言って、ワルドは部屋へと引き返していった。後姿を見送ったルイズは、意を決して外へ向かって駆け出した。 領地内の森の中。そこで一人の少年がバラをくわえながら木にもたれかかっていた。 金色の巻き髪をした、美少年といってもいい顔立ちをしている。彼は何かを隠すかのように、常に顔の右側を右手で覆っていた。 そこに、小さな足音が響いた。木の根に足を取られないように気をつけ、飛び跳ねるようにして、ルイズがやってくる。 彼女の姿を見つけたギーシュは身を起こし、嬉しそうな声を発した。 「よく来てくれたね。嬉しいよ、ルイズ!」 「ギーシュ……!」 状況と台詞だけ取ってみると逢引のようにも見えるが、二人の間に流れる不穏な空気はそれを否定する。 そう。彼らの間にあるのは、殺意だけだった。 一方は裏切り者に対する蔑みと右目の傷に対する恨み。 もう一方は自分の大切な者を奪った存在に対する憎悪。 「この傷の恨み、受けてもらうよ」 ギーシュは右手にクリスタルを持った。それで初めて彼の顔があらわになる。 それを見て、ルイズは息を飲んだ。顔の右側に大きな傷跡が刻まれ、彼の顔を台無しにしていた。 そして、右手のクリスタルを天に掲げて叫んだ。 「テックセッター!」 システムボックスに包まれたギーシュの身体は人ならざるもの、ラダムの姿へと変わっていった。 「テッカマンダガー!」 それに対し、ルイズもクリスタルを掲げて叫んだ。 「テックセッタァーッ!」 ルイズの身体もシステムボックスに包まれ、ギーシュと同じような変化を遂げる。 実際、ギーシュとルイズはほとんど同一の存在だ。どちらも同じ物によって、同じ改造を受け、同じような姿へと変えられた。 唯一つの違いは、人の心が残っているかどうか。ただ、それだけだ。 だからこそルイズは今までギーシュを倒すことができなかった。 しかし、今は違う。母を奪われ、ラダムへの怒りと憎しみに満ち溢れている今なら。 「テッカマンゼロ!」 変身を完了したルイズ、テッカマンゼロはテックランサーを構え、かつての学友に飛び掛っていった。 二人のテッカマンは空中を自在に舞い、接近してはランサーを切り結び、高速で離脱してはまた切り結ぶ。 テッカマンが高速で飛び回るたびに衝撃波が発生し、木々をなぎ倒していく。 ダガーは魔法を使わないまま、テックランサーを駆使している。 彼には勝算があった。先の戦闘の経験から、ゼロがとどめをさせないと踏んでいたのだ。 だが、戦闘が始まってすぐにそれは誤算だと思い知った。ゼロの攻撃はいつになく苛烈で、迷いのないものだったのだ。 しかし、作戦には直接の関係はない。 ただゼロを罠にはめ、あの世に送り込むだけだ。 幾度目かの衝突で、機会が来た。 低空で激突し、間合いが離れた瞬間、ダガーはランサーを変形させ、横に構える。 変形したテックランサーから反物質の矢、コスモボウガンを連続して放たれた。 ゼロはとっさに下に移動し、それをかわす。あまりに急激な回避は勢いを止めきれず、地面に足を着いてしまった。 それを見たダガーは、仮面の下で薄く笑った。罠にかかったのだ。 「いまだ!」 ダガーがバラの花を振る。と同時に地面から複数の手が飛び出し、ゼロの足を掴んだ。 「えっ!?」 その腕は土を吹き飛ばし、全身を現した。ワルキューレだ。 完全に虚を疲れたゼロは、四肢を完全に拘束されてしまう。 「これで終わりだ、ゼロ!」 ダガーはランサーの変形したコスモボウガンを連射した。ボルテッカには到底及ばないが、直撃すればただではすまない。 その寸前、かろうじてゼロは身体を動かした。 二、三発の矢が肩に突き刺さるが、心臓を狙っていた矢はコスモボウガンはゼロに突き刺さる前にワルキューレの背中を貫き、爆発した。 衝撃でワルキューレの拘束する力が緩む。その瞬間、ゼロは懇親の力で両腕の拘束を外し、右腕の自由を奪っていたワルキューレをダガーへと投げつける。 「なにっ!?」 二人の一直線上にワルキューレが割り込んだ。一瞬、互いの視界が遮られる。 ゼロは両肩の装甲を開き、全てのエネルギーを込めた。片側四つ、計八つのレンズ状の物体に光が集まる。 彼女の脳裏に母親のイメージが浮かんだ。そして、叫ぶ。 「ボルテッカァァッ!!」 今度は、迷いはなかった。ボルテッカは狙い違わずダガーに迫っていく。 もはやダガーに避ける術はなかった。 「うあああぁぁぁぁぁっっ!!」 断末魔の叫びを残し、テッカマンダガーはフェルミオンの奔流の中へと消えていった。 ゼロは両肩の装甲を収納する。 身体を拘束していたワルキューレたちは、崩れ落ちるように大地に消えた。 ダガーが滅びた何よりの証拠だ。 わたしは、ギーシュを殺したんだ……。 静かになったところで、ワルドはルイズがいると思われるところへ走った。 先ほど、凄まじいエネルギーの放たれたところだ。 果たしてルイズは、そこにいた。 桃色の髪をした小柄な少女は、手に持った何かを呆けたように見つめている。 「ルイズ、それは?」 彼女の手の中にあったのは、一枚のバラの花だった。それはやがて、溶けるように消滅した。 しばらくの間ルイズはそれを見つめ続けていたが、何かを吹っ切るようにワルドの方を向く。 「……ううん、なんでもない。それより、もう帰らないと」 「いや、それは……」 「ごめんなさい。今は、お姉さまたちと顔をあわせられない」 ルイズは下を向き、思いつめたような顔で言った。 その表情に何かを感じたワルドは何も言わず首を縦に振り、グリフォンのいた場所へと走った。 テッカマンオメガは、ダガーの消滅を知りながらも何ら動揺を見せなかった。 「ダガーが倒されましたか。ならば、次の者を送りこむだけです、ルイズ」 その時、テックシステムから一人の人間が解放され、新たなテッカマンが生み出された。 前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ