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流星 2 俺「ストライクウィッチーズどすえ」 926- 作者 ID r2gaA8obO 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 926 流星[] 投稿日:2010/11/14(日) 19 15 26.00 ID dlHawfKD0 734から ……… …… … 午後からは智子が言ったとおり訓練になった。 魔術書を開き、呪文を唱える。 俺「力を貸してくれ、アポロ」 俺の目の前に白い光と共に箒が現れた。 地面から数センチだけ浮いている箒に乗る。 乗る際、俺は足を固定化させるために小さな魔法陣を形成させる。 さすがにあんなに激しく空中を動きまわると、簡単に落ちてしまう。 それを防ぐために磁石のような魔法を使っているのだ。これは空を飛ぶのには必須だから簡略化されている。 他にもシールド生成は簡略化してある。攻めるよりも生きることが優先とは昔先輩から習ったことだ。 リ ュ ウ セ イ 俺「コール、シューティングスター、いきます。」 そうつぶやくと俺は垂直上昇を始めた。 箒からはキラキラと七色に光る粉のようなものが落ちる。 927 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 20 10.13 ID dlHawfKD0 私は空へ小さくなる"リュウセイ"の姿を目で追っていた。 キャサリン「智子、あのキラキラは何ねー」 ウルスラ「エーテル」 私に聞かれたはずだったがウルスラが答えた。 ハルカ「エーテル? えーっと魔法を使うのに必要な物質でしたっけ? 」 ウルスラ「その副産物」 エルマ「へー、詳しいんですね」 ウルスラ「聞いた」 彼とウルスラが話しているところなんて片手で足りるぐらいしか見ていないが‥‥ 私の知らないところで会話をしているのだろうか。 928 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 19 20 24.19 ID fWdoHpPy0 何だこの過疎り具合は 929 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 23 52.05 ID PgamahQ2O みんな平日はいろんな物と戦ってるから、このスレに癒しを求めるんだよ 931 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 06.15 ID dlHawfKD0 智子「そもそもアレのせいでシューティングスターって呼ばれてるんでしょ? 」 キャサリン「"リュウセイ"ねー!」 智子「そっちの方が呼びやすいからね」 キャサリン「たしかにシューティングスターは長ったらしいね」 そのリュウセイという呼び名は私が付けたのだがいつの間にか定着していた。というか、いつの間にかコールサインにまでなっている。 まあ本人も嫌がってない辺り、まんざらでもないんだろう。 智子「さて、じゃあ私も出るわ。ちゃんとついてきてね。」 エルマ「了解です」 932 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 23.36 ID rAZm8yv70 晩ご飯たいむ 933 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 57.87 ID v+PTlgRhO シューティングスタードラゴン 935 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 30 16.98 ID dlHawfKD0 ……… …… … 智子「ふぅーん‥‥」 くるくると螺旋を描きながら上昇するリュウセイを見つつ、智子はため息をついた。 エルマ「どうしたんですか?」 智子「いえ、リュウセイのことなんだけどね」 エルマ「はぁ‥‥」 智子「ほら、彼変わってるじゃない? だからどうやって戦略に組み込めばいいのかと思って」 エルマ「ああ、なるほど‥‥」 937 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 35 10.66 ID dlHawfKD0 この隊の内6人は細かな戦闘スタイルは違うとはいえ、 大まかな動きなどはわたしも分かっているつもりだ。 なので、戦略や指示などはだしやすい。 だが彼は根本から違う。 飛び方一つとっても私たちより、流れるように飛ぶ。なんというか、軽い。 攻撃面もそう。私たちは銃を使って継続的に攻撃を打ち込む戦闘方式。 だが彼は、魔法による一撃必殺と言っても過言ではない攻撃方法だ。 確かにその威力は絶大だ。だがいかんせん攻撃に時間がかかる。 電撃戦や不意打ちは得意なのかもしれない。しかし一機だけでは自爆覚悟の特攻機にしかならない。 エルマ「うーん、難しいですね‥‥」 智子「ああ、いいのよ。わたしが考えるから」 エルマ「いえ! わたしも勉強している身です。微力ながらお力になれると思います!」 智子「‥‥ありがと」 ‥‥がんばらないと。火の玉を曲芸師のように操るリュウセイを見て、智子はつぶやいた。 938 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 40 26.49 ID dlHawfKD0 ……… …… … 智子「ふぅ‥‥今日はこんなもんね」 昔は飛ぶだけでも一苦労だった面子も今ではしっかりわたしについてきてくれる。 あの頃が懐かしいな‥‥ 智子「ひゃん! 」 唐突に尻をなでられた。 こんな上空で触ってくる相手なんて一人しか居ない。 振り返ると気色悪い笑いを浮かべたハルカの顔があった。 ハルカ「どうしたんですか? 」 智子「離れなさいばか! 」 ハルカ「"ひゃん!"‥‥ふふっ、かわいい」 智子「‥‥」 わたしは無言で刀を抜いた。 939 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 45 18.49 ID dlHawfKD0 ハルカ「わー! ごめんなさいー! 」 智子「訓練よ! 必死に逃げなさい!! 間違って力を込めちゃうかもしれないから!!」 ハルカ「ひゃああああ!!」 言うとおり必死に逃げ回るハルカ。こういう時は全力で逃げられるんだから。 エルマ「と、智子中尉だめですよー」 キャサリン「いつものことねー」 俺「ほんとに好きだなあいつらは。扶桑ではあれが普通なのか?」 エルマ「ど、どうなんでしょう‥‥」 キャサリン「秘密の花園ねー!」 ビューリング「秘密の割には、こんな空の下でも変わりないがな」 皆まであんなこと言って‥‥ わたしはノーマルなのよ! 絶対に!! 絶対にぃぃいい!!! 985 流星[] 投稿日:2010/11/14(日) 21 26 48.60 ID dlHawfKD0 939から ……… …… … 俺「‥‥」 智子「隣いいかしら」 俺「あ? ああ、智子か。別に構わないよ」 智子「悪いわね」 俺「‥‥」 訓練の後、食堂に紅茶でも飲もうと来たらリュウセイがいたので、 親交を深めようと座ったのだが、どうも彼は読書中らしい。 そういえば彼もウルスラもずっと本を読んでいる。 ウルスラはともかく、彼はずっと同じ本を読んでいるが‥‥ 智子「ねえ」 俺「なに?」 智子「飽きない?」 986 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 30 28.02 ID dlHawfKD0 俺「は?」 智子「その本‥‥魔術書だっけ? ずっと読んでるけど‥‥」 そういうと彼はため息をついた。なにか地雷でも踏んだかしら。 俺「簡単にいえば、この本は読めば読むほど俺の魔法が強くなるんだ」 智子「ふぅーん‥‥そんなものなのね」 俺「‥‥」 おもむろに彼は指を鳴らした。パチンという小気味の良い音がなる。だが、それだけ。 智子「‥‥どうしたの?」 俺「実験」 智子「魔法の?」 俺「そ。ビューリングに頼まれててな」 智子「ビューリングが?」 俺「ライター替わりだとよ」 智子「なるほどね」 ビューリングが頼みごと‥‥本気とは思えないけど。案外彼も素直なのね。 987 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 35 23.69 ID dlHawfKD0 そうだ‥‥ わたしは今一番の問題の解決案を聞いてみることにした。 智子「その魔法って何でもできちゃうわけ?」 俺「‥‥まあ、突き詰めればなんでもできるかもな」 こちらを向いて眉間にシワを寄せつつ答える。 智子「わたしが流されないようにもできる?」 俺「は?」 智子「いや、だから‥‥///」 私の表情から何を言いたいかが伝わったらしい。 俺「ああ‥‥あれって自分からやってるんじゃないの?」 智子「違うわ!」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。座る。 989 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 21 36 25.29 ID KTnQwpEB0 智子さん…あんた手遅れや… 990 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 40 06.44 ID dlHawfKD0 智子「あれは、ハルカが無理やり‥‥」 俺「ずいぶん喜んでたみたいだけど」 彼の顔がだんだんいやらしくなる。 鼻の下が伸びているという事ではない。 智子「き、気のせいよ! わたしはノーマルなのよ! 絶対!」 俺「あーはいはい」 智子「ノーマルなの!」 俺「扶桑ではノーマルってことだろ?」 智子「違うわ!」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。座る。 991 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 42 25.72 ID Wk7dK0g00 いやあ百合っていいですよね 992 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 45 24.25 ID dlHawfKD0 俺「どっちにしろそんな高度な魔法使えねーよ」 智子「そ、そうなの‥‥」 俺「まず思考が理解できないし」 智子「‥‥」 私自身わかってないから、説明もできない。 俺「だいたいホントは嫌がってないんだろ? 」 智子「嫌に決まってるじゃない! 」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。触られる。 触られる? 智子「ひゃあん! 」 ハルカ「何が嫌なんです? 」 後ろにはその悩みの種がいた。 993 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 50 11.07 ID dlHawfKD0 智子「そ、それよそれ! 」 ハルカ「それってコレですか? 」 またなでられる。視線が刺さる。 智子「ちょっ、皆見てるでしょ! 」 ハルカ「見てなければいいんですね? 」 挑発的な目をするハルカ。そう、昨日の夜もこんな目で見てきた。 思い出すとまた顔が熱くなる。 智子「そ、そういう問題じゃないわよ! 」 キャサリン「お盛んねー」 ウルスラ「まだ夕方」 俺「ベッドだけでやれよ」 ビューリング「まったくだ」 いつの間にか他の隊員も来ていたようだ。 結局全員そろって夕食を食べた。 途中何回か刀を抜きそうになったのも、もはや日常茶飯事である。 994 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 51 47.18 ID 8C6W5UF70 流石いらん子。誰も動じてない 995 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 53 23.68 ID b/SKWoZlO 正直あの本は百合が三割を担っている気がする 流星 3へつづく
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流星 2 俺「ストライクウィッチーズどすえ」 926- 作者 ID r2gaA8obO 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 926 流星[] 投稿日:2010/11/14(日) 19 15 26.00 ID dlHawfKD0 734から ……… …… … 午後からは智子が言ったとおり訓練になった。 魔術書を開き、呪文を唱える。 俺「力を貸してくれ、アポロ」 俺の目の前に白い光と共に箒が現れた。 地面から数センチだけ浮いている箒に乗る。 乗る際、俺は足を固定化させるために小さな魔法陣を形成させる。 さすがにあんなに激しく空中を動きまわると、簡単に落ちてしまう。 それを防ぐために磁石のような魔法を使っているのだ。これは空を飛ぶのには必須だから簡略化されている。 他にもシールド生成は簡略化してある。攻めるよりも生きることが優先とは昔先輩から習ったことだ。 リ ュ ウ セ イ 俺「コール、シューティングスター、いきます。」 そうつぶやくと俺は垂直上昇を始めた。 箒からはキラキラと七色に光る粉のようなものが落ちる。 927 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 20 10.13 ID dlHawfKD0 私は空へ小さくなる"リュウセイ"の姿を目で追っていた。 キャサリン「智子、あのキラキラは何ねー」 ウルスラ「エーテル」 私に聞かれたはずだったがウルスラが答えた。 ハルカ「エーテル? えーっと魔法を使うのに必要な物質でしたっけ? 」 ウルスラ「その副産物」 エルマ「へー、詳しいんですね」 ウルスラ「聞いた」 彼とウルスラが話しているところなんて片手で足りるぐらいしか見ていないが‥‥ 私の知らないところで会話をしているのだろうか。 928 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 19 20 24.19 ID fWdoHpPy0 何だこの過疎り具合は 929 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 23 52.05 ID PgamahQ2O みんな平日はいろんな物と戦ってるから、このスレに癒しを求めるんだよ 931 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 06.15 ID dlHawfKD0 智子「そもそもアレのせいでシューティングスターって呼ばれてるんでしょ? 」 キャサリン「"リュウセイ"ねー!」 智子「そっちの方が呼びやすいからね」 キャサリン「たしかにシューティングスターは長ったらしいね」 そのリュウセイという呼び名は私が付けたのだがいつの間にか定着していた。というか、いつの間にかコールサインにまでなっている。 まあ本人も嫌がってない辺り、まんざらでもないんだろう。 智子「さて、じゃあ私も出るわ。ちゃんとついてきてね。」 エルマ「了解です」 932 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 23.36 ID rAZm8yv70 晩ご飯たいむ 933 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 25 57.87 ID v+PTlgRhO シューティングスタードラゴン 935 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 30 16.98 ID dlHawfKD0 ……… …… … 智子「ふぅーん‥‥」 くるくると螺旋を描きながら上昇するリュウセイを見つつ、智子はため息をついた。 エルマ「どうしたんですか?」 智子「いえ、リュウセイのことなんだけどね」 エルマ「はぁ‥‥」 智子「ほら、彼変わってるじゃない? だからどうやって戦略に組み込めばいいのかと思って」 エルマ「ああ、なるほど‥‥」 937 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 35 10.66 ID dlHawfKD0 この隊の内6人は細かな戦闘スタイルは違うとはいえ、 大まかな動きなどはわたしも分かっているつもりだ。 なので、戦略や指示などはだしやすい。 だが彼は根本から違う。 飛び方一つとっても私たちより、流れるように飛ぶ。なんというか、軽い。 攻撃面もそう。私たちは銃を使って継続的に攻撃を打ち込む戦闘方式。 だが彼は、魔法による一撃必殺と言っても過言ではない攻撃方法だ。 確かにその威力は絶大だ。だがいかんせん攻撃に時間がかかる。 電撃戦や不意打ちは得意なのかもしれない。しかし一機だけでは自爆覚悟の特攻機にしかならない。 エルマ「うーん、難しいですね‥‥」 智子「ああ、いいのよ。わたしが考えるから」 エルマ「いえ! わたしも勉強している身です。微力ながらお力になれると思います!」 智子「‥‥ありがと」 ‥‥がんばらないと。火の玉を曲芸師のように操るリュウセイを見て、智子はつぶやいた。 938 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 40 26.49 ID dlHawfKD0 ……… …… … 智子「ふぅ‥‥今日はこんなもんね」 昔は飛ぶだけでも一苦労だった面子も今ではしっかりわたしについてきてくれる。 あの頃が懐かしいな‥‥ 智子「ひゃん! 」 唐突に尻をなでられた。 こんな上空で触ってくる相手なんて一人しか居ない。 振り返ると気色悪い笑いを浮かべたハルカの顔があった。 ハルカ「どうしたんですか? 」 智子「離れなさいばか! 」 ハルカ「"ひゃん!"‥‥ふふっ、かわいい」 智子「‥‥」 わたしは無言で刀を抜いた。 939 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 19 45 18.49 ID dlHawfKD0 ハルカ「わー! ごめんなさいー! 」 智子「訓練よ! 必死に逃げなさい!! 間違って力を込めちゃうかもしれないから!!」 ハルカ「ひゃああああ!!」 言うとおり必死に逃げ回るハルカ。こういう時は全力で逃げられるんだから。 エルマ「と、智子中尉だめですよー」 キャサリン「いつものことねー」 俺「ほんとに好きだなあいつらは。扶桑ではあれが普通なのか?」 エルマ「ど、どうなんでしょう‥‥」 キャサリン「秘密の花園ねー!」 ビューリング「秘密の割には、こんな空の下でも変わりないがな」 皆まであんなこと言って‥‥ わたしはノーマルなのよ! 絶対に!! 絶対にぃぃいい!!! 985 流星[] 投稿日:2010/11/14(日) 21 26 48.60 ID dlHawfKD0 939から ……… …… … 俺「‥‥」 智子「隣いいかしら」 俺「あ? ああ、智子か。別に構わないよ」 智子「悪いわね」 俺「‥‥」 訓練の後、食堂に紅茶でも飲もうと来たらリュウセイがいたので、 親交を深めようと座ったのだが、どうも彼は読書中らしい。 そういえば彼もウルスラもずっと本を読んでいる。 ウルスラはともかく、彼はずっと同じ本を読んでいるが‥‥ 智子「ねえ」 俺「なに?」 智子「飽きない?」 986 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 30 28.02 ID dlHawfKD0 俺「は?」 智子「その本‥‥魔術書だっけ? ずっと読んでるけど‥‥」 そういうと彼はため息をついた。なにか地雷でも踏んだかしら。 俺「簡単にいえば、この本は読めば読むほど俺の魔法が強くなるんだ」 智子「ふぅーん‥‥そんなものなのね」 俺「‥‥」 おもむろに彼は指を鳴らした。パチンという小気味の良い音がなる。だが、それだけ。 智子「‥‥どうしたの?」 俺「実験」 智子「魔法の?」 俺「そ。ビューリングに頼まれててな」 智子「ビューリングが?」 俺「ライター替わりだとよ」 智子「なるほどね」 ビューリングが頼みごと‥‥本気とは思えないけど。案外彼も素直なのね。 987 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 35 23.69 ID dlHawfKD0 そうだ‥‥ わたしは今一番の問題の解決案を聞いてみることにした。 智子「その魔法って何でもできちゃうわけ?」 俺「‥‥まあ、突き詰めればなんでもできるかもな」 こちらを向いて眉間にシワを寄せつつ答える。 智子「わたしが流されないようにもできる?」 俺「は?」 智子「いや、だから‥‥///」 私の表情から何を言いたいかが伝わったらしい。 俺「ああ‥‥あれって自分からやってるんじゃないの?」 智子「違うわ!」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。座る。 989 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 21 36 25.29 ID KTnQwpEB0 智子さん…あんた手遅れや… 990 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 40 06.44 ID dlHawfKD0 智子「あれは、ハルカが無理やり‥‥」 俺「ずいぶん喜んでたみたいだけど」 彼の顔がだんだんいやらしくなる。 鼻の下が伸びているという事ではない。 智子「き、気のせいよ! わたしはノーマルなのよ! 絶対!」 俺「あーはいはい」 智子「ノーマルなの!」 俺「扶桑ではノーマルってことだろ?」 智子「違うわ!」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。座る。 991 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 42 25.72 ID Wk7dK0g00 いやあ百合っていいですよね 992 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 45 24.25 ID dlHawfKD0 俺「どっちにしろそんな高度な魔法使えねーよ」 智子「そ、そうなの‥‥」 俺「まず思考が理解できないし」 智子「‥‥」 私自身わかってないから、説明もできない。 俺「だいたいホントは嫌がってないんだろ? 」 智子「嫌に決まってるじゃない! 」 机を思いっきりたたき立ち上がる。視線が刺さる。触られる。 触られる? 智子「ひゃあん! 」 ハルカ「何が嫌なんです? 」 後ろにはその悩みの種がいた。 993 流星[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 50 11.07 ID dlHawfKD0 智子「そ、それよそれ! 」 ハルカ「それってコレですか? 」 またなでられる。視線が刺さる。 智子「ちょっ、皆見てるでしょ! 」 ハルカ「見てなければいいんですね? 」 挑発的な目をするハルカ。そう、昨日の夜もこんな目で見てきた。 思い出すとまた顔が熱くなる。 智子「そ、そういう問題じゃないわよ! 」 キャサリン「お盛んねー」 ウルスラ「まだ夕方」 俺「ベッドだけでやれよ」 ビューリング「まったくだ」 いつの間にか他の隊員も来ていたようだ。 結局全員そろって夕食を食べた。 途中何回か刀を抜きそうになったのも、もはや日常茶飯事である。 994 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 51 47.18 ID 8C6W5UF70 流石いらん子。誰も動じてない 995 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 21 53 23.68 ID b/SKWoZlO 正直あの本は百合が三割を担っている気がする 流星 3へつづく
https://w.atwiki.jp/pokeaa/pages/180.html
コテ名 ヒカリたん(;´Д`)ハァハァ ◆hikaRiSgMk 通称:ヒカリたん 出現場所:ヒカリ関連のスレ・ハルカを叩くスレ コテジャンル:糞コテ 出現:2008年 詳細:カスミたんと同じ時期に出現し始めた。 その名の通りヒカリヲタではあるが、 ハルカたんやカスミたんと比べあまり他ヒロイン叩きなどの荒しはしてないのでこの2人ほど嫌われてはいない(というより空気)。 最近上記の2人は見かけないがこいつはヒロイン論争のスレに稀に出現する。 ↓何かコメントのある方はどうぞ カスミ=ヒカリ だろw -- (名無しさん) 2009-02-22 10 01 45 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/altair0/pages/176.html
チャンピオンロード 1F画像 B1F画像 B2F画像 入手できるアイテム ポイントアップ かいふくのくすり サイコキネシス なんでもなおし ピーピーエイダー ゴールドスプレー イベントでハルカと戦闘になる。 ハルカ ポケモン タイプ Lv 技1 技2 技3 技4 持ち物 ゴンベ ノーマル 55 ゆびをふる シャドーボール サイコキネシス じしん なし シャミネ ノーマル・ほのお 55 ねこだまし きりさく だいもんじ でんこうせっか なし ロップル ゴースト・エスパー 55 サイコキネシス あくのはどう さいみんじゅつ じこさいせい なし リーフィス くさ・みず 55 エナジーボール ハイドロポンプ でんじは あまごい なし デンリュウ でんき 55 でんげきは かみなり みがわり でんじは なし -
https://w.atwiki.jp/coharu/pages/21.html
「いいのか? それで本当に」 「うん、別にいいけど…って行きたいって言ったのチアキの方だろ?」 「それはそうだが…」 夕方、いつものように学校から帰ってきたカナの言葉を聞いて、チアキは思 わずそう言った。 この姉はどこまで鈍いのか? ちょっとは気づいているのか? それとも何 かの当てつけなのか? とにかくチアキは自分が言い出した手前もあり、怒る ことも謝ることもできない、変な状態におかれていた。 昨日の夜、カナから藤岡にデートに誘われた話を聞いたのだ。場所は近場の たなしえん。だが、デートと言ってもカナにはその自覚がないというか、藤岡 が「チケットを2枚もらちゃったから」という誘いの文句をそのまま文字通り に受け止めてしまっているらしい。 「あまっているなら、誰かが行かないともったいないもんね」 実に軽い受け止め方だ。 昨日その遊園地行きの話を聞いたときには、チアキは姉のそんな浅い考え方 には気づいておらず、つい「面白そうだな、私も行きたいな」とつぶやいてし まったのだ。 (まさかカナが本気で私も行きたいと言っている、なんて藤岡に伝えるとは 思っていなかったよ…。) 「藤岡もチアキが一緒に行った方が楽しいって言ってたよ」カナが言う。 (そんなわけないじゃないか…こぶ付きデートだよ、まるで私が空気が読めな い奴みたいだよ、それじゃ) いつものように藤岡が家に遊びに来るのなら、自分が一緒に話に加わったり するのは別にいいだろうが、今回は誘われているのはカナだけだったのである。 いくらなんでも私を連れて行きたいと思っているわけがない。 「ほら、これチケット」 カナの手には藤岡から貰ったチケットの他に、「こども」と書かれたたなし えんのチケットが握られている。 「え、も…もうチケットも買ったのか?」 「うん。学校の帰りに、コンビニで」 「あー、もう、仕方ないな」 「仕方ないって…ほんとに行きたいのか、チアキ?」 「いや、ありがとう、行きたいのは確かだよ。というか、悪かったよ。今回は 皮肉じゃなくて本心から。いたらない妹としてお前に謝るよ」 「はあ?」 いぶかしげな表情をしているカナからチケットを受け取り、部屋に引っ込っ こんだ。 今日は金曜である。遊園地行きは日曜だからもう間に一日しかない。いった いどういう顔をしていけばいいのだろうか。 (まずハルカ姉さまにことわっておかなけりゃいけないな…) これもなんだか気が進まなかった。ハルカ姉さまはカナとは違うから、当然 藤岡の意図に気づいているだろう。私が一緒に行きたいとカナに言った現場に いたら、やんわりとそうはさせないようにするはずだ。 といって、私が連れて行って欲しいと言い出したのではない、というのも嘘 になってしまうし、そんな卑怯なことはできない。このままじゃ、ハルカ姉さ まにも鈍感な妹だと思われてしまう。 やはりカナに正直に話して、ついていかないのが一番いいのだろうか? あれこれ考えていると、宿題もさっぱり進まない。 結局宿題は夕食後にやることにして、カナが夕飯を作るのを手伝うことにした。 「珍しいな、チアキから手伝ってくれるなんて言うなんて。どういう風の吹き 回しだ?」 「心配だからな。カレーしかまともに作れないお前の料理が」 「なに言ってんの? 今日のビーフシチューの成功で私の料理のバリエーショ ンを大きく広げてみせるよ」 「大して広がらないよ、仮にうまくいったとしてもさ。あ、ジャガイモはもっ と大きく切った方が食感が良くて好きだぞ。にんじんは入れなくていいって… 入れるならもっと細かくきざめ!」 「いちいちうるさい奴だなあ」 (やっぱり言い出すなら今しかない) まだ迷いがあったが、思い切って切り出した。 「なあ、カナ、せっかくチケットまで買ってもらっておいてなんだけど、やっ ぱり私は行きたくないんだ」 「へ? 何でだよ。乗り物とか嫌いか?」 「まあ、ジェットコースターはそんなに好きじゃないけど、あそこにはそんな に怖いのはないし…ってそうじゃなくてさ」 (なんだか上手く言えないな…) 「藤岡はきっとカナと二人で行きたいと思うんだ」 「は?」 「だってそうだろ、デートに誘うってそういうことだろ」 「うーん、そうなんだろうけどねえ」 カナは少し考え込むように言った。 (なんだ、分かってるじゃないか。なら私に気を使う必要なんてないのに…) 「どうもねえ、なんか間が持たない気がしてねえ。あいつと二人きりだとさ」 「え?」 「私もチアキの助けがちょっと欲しいんだな」 (ず、ずいぶん奥手だな…)。 「だからさ、今回はチアキも一緒に行ってくれよ。お願いだから」 「うん、まあ、そういうことなら」 本心なのか、私を心配させまいとする嘘なのか? カナの本心は分からないけ れど、なんかどっちも含まれているような気がした。 「それにさあ、藤岡はチアキも一緒の方が本当に楽しいと思ってるよ」 「なんで分かるんだよ?」 「別に…理由はないけど、私は藤岡の気持ちは分かるんだ」 「なんだよ、それは!」 これはのろけ話って奴なのか? 「私もそっちの方が面白そうだし、行こうよ」 「うん」 心では楽しみでしょうがないことに気づきながらも、うわべは平静を装って チアキは答えた。 ビーフシチューの良い香りがただよい始めた頃、ハルカがドアを開ける音が 聞こえてきた。 おわり 名前 コメント 7-073氏 7スレ目 保管庫
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ハルカトル・ジハード・イスラミとは、パキスタンやアラブ首長国連邦のドバイを拠点に活動するイスラム組織。アルカイダと関係があるとされる。ハルカトゥル・ジハーダル・イスラミ、イスラム聖戦運動とも。 <インド連続爆弾テロ>「含水爆薬」使われたと断定(2007/08/27) 米記者殺害関与の組織? モスク籠城 内部で学生に指示(2007/07/09) イスラム組織が犯行声明/米施設襲撃、死者は5人に(2002/01/23) ※その他の報道はニュース系 サーチエンジン(バングラデシュ ハルカトゥル・ジハーダル・イスラミ|ハルカトル・ジハード・イスラミ|イスラム聖戦運動)でチェック。 <インド連続爆弾テロ>「含水爆薬」使われたと断定(2007/08/27) 【ニューデリー栗田慎一】インド南部ハイデラバードで25日に起きた連続爆弾テロで、地元警察は回収した約20個の不発弾の鑑定から、耐水性があって扱いやすい「含水爆薬」が使われたと断定した。インド南部はモンスーンの季節のため、含水爆弾の使用で確実な殺傷を狙ったとみられる。今回と同様に複数の場所に大量に爆弾が仕掛けられた事件としては、バングラデシュで05年に起きた爆弾テロがあり、インド治安当局は関連に注目している。 含水爆薬は5~10%の水分を含み、安定性の高い爆薬。持ち運びが容易なことから、テロに使用される危険性が指摘されていた。 バングラデシュでは05年8月、約400個の手製小型爆弾が連続爆発し、子ども2人が死亡、非合法のイスラム武装組織「ジャマトル・ムジャヒディン」(JM)が犯行声明を出した。今回のテロで警察当局は、JMや、パキスタン側カシミール地方を拠点とするイスラム過激派勢力と連携関係にあるバングラデシュのイスラム武装組織「ハルカトル・ジハード・イスラミ」による犯行の可能性を指摘したが、証拠には言及していない。 一方、今年5月にハイデラバードのモスク(イスラム礼拝堂)「メッカ・マスジッド」で起きた爆発事件ではTNT爆薬が使われており、今回のテロとの関連は薄いとみられている。 米記者殺害関与の組織? モスク籠城 内部で学生に指示(2007/07/09) 【バンコク=岩田智雄】パキスタンの首都イスラマバードで続くモスク(イスラム教礼拝所)籠城(ろうじょう)事件で、同国の治安当局者は8日、フランス通信(AFP)に、国際テロ組織アルカーイダと関係のあるイスラム過激組織、ハルカトル・ジハード・イスラミ(イスラム聖戦運動)の司令官2人がモスク内でマドラサ(イスラム神学校)の学生らに指示を出していると明らかにした。 同組織はカシミール地方の分離・独立を求める勢力で、アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンとの関係も深いとされる。2002年に起きた米紙ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パール氏の殺害事件にも関与した。一方、モスク内にいるのは別のカシミールのイスラム過激組織、ジェイシモハメドとの情報もある。 モスク周辺では8日も治安部隊と学生らの銃撃戦が続き、特殊部隊の司令官1人が死亡した。パキスタン当局は8日夜(日本時間9日未明)、現場周辺に敷かれている報道機関の立ち入り禁止区域を拡大するなどの取材規制を敷いた。早ければ8日夜から9日未明にかけ、モスクへの強行突入が行われるとの観測も流れている。 イスラム組織が犯行声明/米施設襲撃、死者は5人に(2002/01/23) 【ニューデリー22日共同】インド東部コルカタの米政府施設前で22日朝起きた銃撃事件で、西ベンガル州のバタチャリ州首相は同日、イスラム組織「ハルカトル・ジハード・イスラミ」が犯行声明を出したことを明らかにした。地元テレビによると、銃撃で重傷を負った警察官1人が死亡、死者は計5人となった。同州首相によると、同組織はパキスタンやアラブ首長国連邦のドバイを拠点に活動。昨年コルカタで企業家を誘拐する事件も起こしている。昨年12月の国会襲撃事件後、パキスタンへの対決姿勢を強めているインドが、さらにパキスタンへの圧力を強める可能性がある。しかし、パキスタン側の自由カシミール州からの報道によると、同組織のスポークスマンは犯行への関与を全面否定した。(了) 関連項目 名前 コメント
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←前へ ナツキの前に回り込んで、股に付いているソレを凝視する。 男兄弟ばかりで見慣れてはいるけど、こうしてマジマジと見るのは初めてだな…… カナが言うには、男はこれを擦ると気持ち良くなって大きくしたり、最終的には精子とかいう白い液体を吹き出すそうだ。 つまりオレがナツキのココから、精子を出させたら勝ちだな。 「気持ち良くするってのは、どう言う事だ?」 「ど、どうって……こういう事だよ!」 目の前にあるソレを手で握ってみると、思ったより柔らかくて少し暖かい。 今度は様子を窺いながらゆっくりと擦る。ここまでは順調だった。 問題はこの後、ナツキのコレが一向に大きくならない。擦っても擦っても全然…… 「ナツキ、なんで大きくならないんだよ?」 「ふん、当たり前だろ。男たるもの、妹に触れられたくらいで勃起してはならない。 ……いや、トウマは男だったな。なら尚更だ」 「な゙っ! なんだよそれ、今は裸なんだから女として扱えよ!」 なんて事を言っても、ナツキはまったく聞き入れようとしない。 こうなったら何としてもナツキに、オレが女だって事をアピールしないと。 こうして……脇のあたりからも集めて寄せれば、オレにも少しは谷間くらい―――― 「ナツキ、どうだ? これでもオレを男として見るってのかよ?」 「何も分かっていないようだな。俺が言っているのは見た目では無い、中身の問題だ。 お前は以前、男として扱って欲しいと言った。 だから見た目がどうあれ、俺はお前を男として見ている」 確かに言ったけど……それはそう言った方がナツキも遊んでくれると思ったから…… 「なんだよ! この前はハルカの胸見て固まってたくせに!!」 「なっ、急に何を言い出す! あれは事故だろうが! そもそもトウマとハルカさんではボリュームが違うわ!!」 「オレだって行く行くはああなるかもしれないだろ! ハルカと同じ……ココ、胸の下にホクロだってあるんだし!!」 「そんな……関係…………な……」 あれ? ナツキのやつ止まったぞ?? 何か考えてんのかな? 顔が赤くなって――――……って、 「うわぁぁっ!! ナツキ、おっきくなってるぞ!!」 「何が? あっ? ちが、これは……」 なんか知らないけどチャンスだ! オレは急いでソレを握り擦り始めた。 「なんだよ、いろいろ言ってたけど結局興奮してたのか?」 「だから違うって言ってるだろーが! さっきのはハルカさんの……と、とにかく、こんなの男らしくないぞ!」 うーん……いや、オレは女だから男らしく無くても良いんだけど……確かにハルカの力を借りたのは事実だし、なにより終わった後で良い訳されても困るからな……よし、 「じゃあちょっと待ってろ、ハーフタイム」 風呂場を後にしてバスタオルを巻く。これで胸は見えない=ハルカの事を連想しないよな? 「さぁ、これで正々堂々、文句なしだよな!」 「いいだろう。男たるもの、妹が挑む勝負はすべて受けて立たねばならない」 そう言うと、ナツキは椅子に座ったまま両手を組んでドッシリと構えた。 みてろよ……絶対にイかせてやるからなっ! ――――10分後~ 「ナ……ナツキ、ハァッ……ハッ……まだイかないのか?」 「この程度で行く訳が無いだろ。疲れてんなら諦めて降参しろ」 腕が痛い……こんなにしてもビクともしないなんて、どうなってんだ? ずっと腕を組んだまま同じ体制で……あれ? そういえば、なんでナツキはこんな勝負に付き合ってくれてんだろう? 自分には何の得も無いのに…………あっ、そうか。 ……妹が挑む勝負はすべて受けるとか言ってたっけ。 ん? じゃあ、今オレがしている事は、ナツキにとって攻撃であって…… オレの攻撃を全部受けるって事は―――― 例えばこんな事しても怒られないのかな…… ――――ちゅっ 手を動かしたまま、思い切ってナツキの右足の上に座って軽くキスをしてみる。 ナツキはやっぱり動かなかったが、眉がピクッと反応した。 「なんだ今のは?」 「なんだ……って、こ、攻撃だよ。えっと……あー、心理戦! そう、ナツキの心を攻撃したんだ」 ちょっと苦しいいい訳だったように思ったけど、ナツキは鼻で笑いながら、 「そんな姑息な手段で、オレの気持ちが揺らぐとでも思ったか」 とか言っている。 なんとか上手く誤魔化せたようだ。……だったらもう少し大胆にいっても大丈夫……だよな? 「はむっ……んっ……ん――――」 今度はさっきより長くキスをしてみた。相変わらずナツキは無抵抗、心理戦だと思い込んでいるらしい。 それにしても不思議だな。こうして唇を重ねてるだけで、こんなに幸せな気分になるなんて…… 気がつくとオレは手の動きも疎かにして、ナツキの唇を貪るが如くキスをする事に没頭していた。 そうだ、今なら何を言っても心理への攻撃って事で大丈夫なんじゃないか? 思ってること全部ぶちまけても…… 「ん……ぷはっ、ナツキ……大好きだぞ、すっごく、すっごく……すーっごく大好きなんだ!」 「ふん、今度は言葉での心理攻撃か、そんな物は通用せん」 やっぱりそう思ってるのか……それはそれでちょっと悲しいけど、でもこの際だから思ってる事を全部ぶちまけてやる! 「ナツキ……ずっと憧れてたんだ。強くて……ゲームも上手くて、カッコ良くて…… 好き、好きすぎておかしくなっちゃいそうなんだよ。 ナツキになら何されても良い、だからこんな時くらい男じゃなくて女として見てくれよ。 今、ナツキの前にいるのは男でもなければ妹でもない、 ただ、ナツキの事が好きすぎて……おかしくなっちゃった一匹のメスと思ってくれればいいから……」 途中から自分で何を言ってるのか分らなくなってきたけど……とりあえずは言いたい事を言った気がする。 そしてこの言葉を言っている途中から、自分の体にちょっとした異変が起きている事に気が付いた。 ――――なんだか股がムズムズする…… そう思って目をやると、驚く事に自分で腰を振ってナツキの足に股を擦りつける様に動かしていた。 何故だか良く分からないけど、こうしてると気持ち良い……変な気分になる。 その後はずっとナツキのソレを握りながら、自分も一緒に腰を動かし続けていた。 「はぁ……あっ、んん……あっ、あっんんっ……」 「トウマ」 突然ナツキが口を開いた事により、我に帰って慌てて腰の動きをとめ、 「な……なに?」 と尋ねると、ナツキはよく意味の分からない事を言い出した。 「俺が『妹が挑む勝負はすべて受けて立たねばならない』と言ったのを覚えてるな?」 「うん……」 「なら、勝負を受けるとは言ったが、俺が反撃しないともいっていない。これも分かるな?」 「???」 なんだ? 反撃?? でもオレにおちんちんなんて付いてないぞ? そんな事を考えていると、さっきからムズムズしていた所に、ナツキの指が差し込まれた。 ――――ズブブッ……ジュブッ 「あぁ……んっ、な……なに?! ……はぁ……んぁっ!」 突然の衝撃的な快感に、思わず腰を浮かして立ちあがったオレをよそに、ナツキの指はその中を掻き回し、そして耳元に口を近づけたと思うと、小声で囁く。 「トウマ、俺もお前の事が大好きだぞ。 お前が欲情したメスになると言うのなら、俺はただその体を貪るオスになろう」 そう言って今度は唇へ、ナツキからキスをされてしまう。 自分がした時よりも激しくて……口の中を全部犯されてるみたいに…… 唇が離れた時には、もうナツキのソレを握っている余裕なんてなかった。 ただナツキの肩に掴まり、言葉通りナツキに体を貪り尽くされる。 唇を離れたナツキの口、今度は胸の先を舐めはじめ、少しでも反応すると執拗に同じ場所を攻撃し続ける。 その間も中に入っている指はオレの中で激しく動き回り、 もはやナツキの肩にしがみ付いていても立っているのがつらい。 「ナツキ……んんっ……あっ、何か、何かくる……お腹の中が熱くて……あっ、ダメだ、もう……――――ッッッ!!」 なんだか分からないけど、体中に強張ったみたく力が入る。 膝がガクガク震えて……もう…………我慢できない…… そう思った瞬間、今度は一気に体中の力が抜けてしまった。 「あっ……あぁ…………んあぁぁぁ!!!! あっ、……んっ…………」 力なくその場に崩れ落ちると、ナツキの指を刺していた穴から、チョロチョロと透明の液体が流れ出す。 ――――なんだこれ……おしっこ? いやだ、恥ずかしい……止まれ、止まれよ!! 体はそんな思いも聞かず、おしっこは止まることなくナツキの前ですべて出尽くしてしまった。 「自らの言葉攻めを切っ掛けに落ちるとは……どうやらこの勝負、オレの勝ちみたいだな」 そう言って勝ち誇った顔で椅子から立ち上がり、脱衣所へ向かうナツキ。 そうか、あれは全部ナツキの言葉攻めだったんだ……。 それでも腰にあるソレはビクビクと軽く痙攣し、核心は無いけどオレにもあと一押しで精子が出たのは明白…… 我慢の限界だからこそ、ナツキは反撃したんだと思う。 「ナツキ!」 扉を開ける寸前のナツキを呼びとめ、オレはある約束を交わす事にした。 「なんだ?」 「次……次こそオレが勝つんだから、明日も風呂付き合えよな」 オレがそう言うと、ナツキは少し困った顔をして考え込む。 でも、ナツキに断る事は出来ない。だって…… 『――――男たるもの、妹が挑む勝負はすべて受けて立たねばならない……だろ?』 ~おわり~ うひひ/////// -- 名無しさん (2012-12-08 09 39 54) 名前 コメント 6スレ目 この野郎氏 保管庫
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「ねえ南――」 夕焼けに染まる放課後の帰り道。 藤岡はふと、自分の隣で意気揚々と鼻歌を歌いながら歩くカナに声をかけた。 「お前さぁ、二人きりの時はカナと呼んでいいと言ったろう?」 カナは立ち止まると、キッと藤岡の顔を睨み、呆れたように口を尖らせた。 「いや、それもなんか恥ずかしくてさ……」 「じゃあやっぱり『カナちゃん』の方がいいか?」 「それだともっと恥ずかしいよ……」 藤岡とカナは、紆余曲折を経てこの度恋人同士として付き合う関係になっていた。 元々は藤岡の片思いから始まり、鈍いカナもやっとのことでその想いを受け止め、今に至る。 学校帰りの通学路を共にしたり、カナの暇つぶしに藤岡が付き合わされたり、と、 付き合いの中身自体はごくごく中学生らしいケンゼンなものではあったが、二人とも十分に満足しているのであった。 なぜなら、こうして好きな相手と同じ時間を共有できるだけでも、二人にとっては何よりの至福なのだから。 「で、どうしたんだ? 何か聞きたいことでもあったのか?」 珍しく神妙な口ぶりで話を振ってきた彼氏の様子が、カナも少しだけ気になっていた。 「うん。あのさ、南は髪型を変えたりしないの?」 「髪型ぁ?」 「そう。例えば髪を降ろしたりとか……」 藤岡はカナに心底惚れているわけであって、特段普段のカナの格好や髪型など気にしたこともなかった。 しかし、いつぞやの温泉や南家で見た、ツインテールを解き髪を降ろしたカナの姿が無性に気にかかっていたのだ。 普段のツインテールはいかにもカナらしい活発な少女のイメージ。 髪を降ろすと、歳相応の少女の持つ仄かな色気をも醸し出すような、少し洗練されたイメージ。 (正直言うとあのギャップがたまらなかったんだよね……) そんなことを言葉に出せるほど、藤岡の口は軽くなかった。 が、カナの方は突然の藤岡の問いかけに大いに驚いたようだった。 「降ろす? 髪を? 私が? 解いて? ツインテールを?」 まるでそんな自分を想像もしなかったような口ぶりである。 「そりゃ、風呂に入るときとかは髪を降ろすけど……またどうしてそんなこと聞くんだい?」 「髪を降ろした南もなんかいいなと思ってさ」 「え……」 カナは赤面した。まさかそんなことを言われるとは思っていなかった。 「お、お前! いきなり何ヘンなこと言い出すんだ!!」 懸命に取り繕うと声を張り上げるカナだが、やはり顔の高潮は隠せない。 「もしよければ今度髪を降ろして学校来てみたり……しない?」 「するかするか!! この2本の尻尾を切り離されたら、私は私でなくなってしまう!!」 そんなわけあるかとも思うが、世の愛好家からすれば頷ける意見でもある。 とりあえず藤岡はそれ以上無理強いするのを止め、微妙に気まずい雰囲気のまま、カナを家まで送ると二人は別れた。 「髪を降ろすか……。藤岡め、そんな趣味があったのか」 家に戻ると、部屋で一人悶々とするカナがいた。 物心ついたときから自分は、外に出る時はいつもツインテール。 別にこだわりがあったわけではないが、それが当たり前になっていた。 が、藤岡の頼みともなると無碍にも出来ない。寧ろ、藤岡が悦ぶなら……と思ってしまう自分もいる。 翌朝。眠気と闘いながら布団から這い出し、朝食を済ませ、部屋で制服に着替えていたカナ。 姿見に映る自分の髪を凝視し、おもむろに髪留めを外してみた。 「うーん……やっぱりコレはないよなぁ」 制服を着て髪を降ろしている自分の姿にはやはり違和感がある。このまま登校するのは考え物だ。 「でも藤岡がいいって言うんだから……いやいや、私が私でなくなったら……あ~、もうわかんないよ~」 悩みに悩んでいたその時、カナはふと、以前にトウマの兄で後輩のアキラが言っていたことを思い出した。 『僕は髪の長いストレートの女性なんか、タイプですね~』 「……!! まさか藤岡もそういう女の子の方がタイプなのか!?」 自分も髪は長い方ではあるが、ツインテールにしている限りストレートとは言えない。 「もし藤岡がそういう嗜好の持ち主だとしたら……私はストライクゾーン外れてるじゃないか!!」 思いっきり勘違いではあるが、カナの場合一度そう思い込んだら止まらない。 「すると……藤岡も実はケイコやリコのような女の子の方がタイプ……?」 一寸、カナの脳内には自分以外の女子が藤岡と仲良く通学路を共にする映像が浮かんだ。 「それは……とてつもなくイヤだな」 「ん、どうしたんだ? 今日はいつもの髪型じゃないのか?」 着替えて居間に戻ってきた姉のいつもとは違う様子にチアキが最初に気付いた。 「あら、本当。カナが髪を降ろしたまま学校に行くなんて珍しいわね。どうしたの?」 すぐにハルカも意外そうに尋ねる。 「あー、まあなんていうかイメチェンだよイメチェン。毎日朝食に白米ばっかり食べていてもいつかは飽きるだろう。 たまにはパンだって必要だ。私はそう思う。つまりはそーいうことだ」 「意味がわからないよ」 「確かに……。それにウチの朝食は毎日違うわよ? 今日は納豆に味噌汁だけど、昨日の朝食はパンだったじゃない」 二人とも、カナのわけのわからない言い分に疑問を抱いたようだ。 「たまにはいいだろう? 二人とも、新鮮な私の姿を見て何か感想はないのかい?」 「見た目だけ変えても中身がバカのままじゃ、仕方ないだろう」 チアキが毒を吐く。カナも黙ってはいない。 「チアキ……お前にはわからないのかい? 人間ってのは見た目を変えただけで、生まれ変わったような気分になれるもんなんだ。 私のような可憐なうら若き少女なら尚更だぞ? それに周りの私を見る目だって変わる!」 「それは藤岡君のことかしら?」 ハルカがにやけてそう言うと、カナは見るからに顔を赤らめた。 「う、五月蝿い!! とにかくたまにはいいだろ!! それじゃ今日はもう先に出るからな!!」 そして残された二人。 「あらあら。あんなにムキになって、きっといつもと違う自分を藤岡君に見せたくて仕方ないのね。 カナったら、すっかり恋する乙女なんだから」 「全くですね、ハルカ姉様。でもあれじゃあ、藤岡も苦労します」 既にハルカとチアキには、カナと藤岡との関係はバレバレであった。 そうして二人は真っ直ぐに伸びた長い黒髪を揺らしながら出て行くカナの姿を見送った。 次
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前 「ただい……!!」 『おじゃ……!!』 …な‥なんだ……ありゃ? 「!! た‥助けて下さい、ハルカ姉さまぁ~~~~!!」 「それそれそれぇ~~」 「抵抗なんかさせないよ♪」 「チアキちゃん‥かくご~!」 「こら! 動くんじゃねえ!!」 「…………カナ? 事情を説明して」 「えーと…私と内田達でチアキを羽交い締めして、コチョコチョの刑を執行してるとこ…」 「そんなの見ればわかるわよ! 何でそんなことしてるのって聞いてるの!!」 「ね‥姉さま…たすっ‥ふふっ! 止め‥ひひゃっ!!」 「‥おおう!? みんな! チアキが笑ったぞ? これは歴史的快挙だ!!」 「カ~ナ!! 止めなさい! チアキも嫌がってるでしょう!?」 「…はぁい…みんな聞いての通りだ。罪人を解放しろ」 「「「「「はーーーい」」」」」 「ぜぇ‥ぜぇ…まったく…ヒドい目にあった…」 「‥これに懲りたら、今度から言葉遣いに気をつけな!!」 「カナ…それ以上図に乗るとご飯抜きだからね?」 「!? そ‥そんなぁ……!」 『ハハッ…子どもっぽいなあ……がっ!』 「……暴言を吐いたのは、この口か? おい、マコちゃんよぉ?」 『…ずびばぜんべびば…』 「ったく…」 本気で引っ張りやがった…ほっぺ伸びたら泣くぞ……って!? [内田は俺を部屋の隅に引っ張り込むと、おもむろにひそひそ話を始めてきた] 「ちょっと! マコト君、何しに来てるのよ?」 『お‥おい!! 今はマコちゃんって呼べって! 吉野達がいるだろ?』 「あ…ゴホン。と‥ともかく、何で来たの?」 『いや……暇だったからハルカさんに会いに来た』 「何でこう…タイミング悪いのかなぁ…? はぁ……仕方ない。邪魔はしないでよ?」 『…邪魔? なんだよ、それ』 「いいから! ね? 約束!!」 『あ‥ああ…』 “…トン” 「…おい二人共、ジュースとコーラどっちが良い?」 「!? わ‥私はジュースで!」 『お‥あ! 私はコーラ!!』 「…何を焦っているんだ? まあいい」 今、チアキに怪しまれたな‥ゼッタイ。なんとかしてバレないようにしなきゃいけないな…。 「おい、マコちゃん。こっちこっち…」 ? …カナ姉が手招きしてら。何だろ? 「…今日は見ての通り私と内田、それにトウマの三人しかお前の正体を知らん」 …そりゃまあ、そうだ。 「もしバレたらゆゆしき事態になることうけあいだ。そこで、私たちは全力でお前をカバーする事にした」 ‥そいつはありがたい! ぜひ、よろしく! 「トウマには後で言っておくから、気をつけろよ」 『了解!』 「よし、これにて作戦会議おひらき!」 《「あの三人‥何してんだろね~~~」 「ね~~」 「…どうせ、またカナの悪知恵かなんかだろ? …ん? 今度は俺が呼ばれてるのか?」 「「いってらっしゃーーーい」」》 早速‥トウマを呼んだか…流石カナ姉、仕事が早い!! 「マッコちゃ~ん」 『…どうしたぁ?』 「トウマ抜けちゃたから、代わりにトランプしない?」 『‥するするーー!!』 ~ババ抜き中~ 「‥これかな? やったぁ! あ~がり♪」 「吉野‥強いなぁ…」 「ホントだよ…私も早く…あ!? 終わったぁ~」 「…ということは?」 「…ぐっ」 『ヤバい…』 「…カナとマコちゃんの一騎打ちだ!」 「おい……分かってるよな? 私は負けるのが、馬鹿にされるのと同じ位嫌いなんだ」 『ん、んなこと言われても…運じゃんか』 「う‥うるさい! しょ……勝負だ!!」 “シュパッ……” 「あ…」 『や‥やったあ~~~~~!! 勝った! 勝った! あっぶねぇ~!』 「く‥こら! い‥い気になるんじゃない!!」 『…だって勝ったもん!』 「……何を言っているんだ? 今のは練習だ! 本番はこれからだろ。なぁ…内田?」 “…ギロリ!” 「…え!? あ‥そう! これからが本番!!」 『なっ…ひ、卑怯くさっ!!』 「ええい、黙れ黙れ!! 私の逆鱗に触れたお前には、文句を垂れる余裕など与え無いからな?」 ……うわ。わかっちゃいるけど、超負けず嫌いだ…この人。 「‥おい、バカ野郎。盛り上がるのは勝手だが、声のトーンを落とせ」 …おっ、チアキだ。ハルカさんの手伝い済んだのかな? 「なんだと? お前は試合中の広島ファンの応援にも同じようにうるさいと言えるのか?」 「…それとこれとは話が違…」 「いいや、違わないね!!」 「…お前は論点のすり替えをしている」 「何をバカな事を…これだからお子ちゃまは困るんだ」 「………」 “…ポコン!!” 「‥ぐあっ!?」 !? ク、クマが飛んだ!! 「ふじおかが、私をこれ以上いじめるなと言っている」 「いたたたたた………」 おおっ……これが内田の言ってた『ふじおかアタック』か!! …人形は投げるもんじゃ無いけど、それはそれでアイツらしいか。ってか、なぜ『ふじおか』? 「くぅっ…2対1は卑怯だぞ!! ええい、こちらも助っ人内田を投入だ! ゆけい!」 「な、何でいつも私がっ!?」 「いいから、ほら」 [ケンカする3人+1頭を眺める俺達5人] 「…ホント、こんな時はいつもあの子だね」 「ま…大人な私たちは、静観しとこうか?」 「異議なーーし」 「…あんな感情剥き出しのチアキちゃん、初めて見た…」 …ひょっとして、本来のチアキはこんな調子なのか? 「ひゃっ!! カナ、ふじおか強いよぉ~!!」 「諦めるな! 諦めたら、そこから先には進めないんだぞ!!」 「いや、素直に諦めろよ…いい加減。私は疲れたぞ」 「内田! 聞いたか? 敵はパワーダウンしている! 今しか無い! いくぞ必殺b…」 ………?? カナ姉ったら、どうしたんだ? 急に固まって……ああ、なるほど‥。 「…カ~ナ? 暇があるなら手伝いなさい!」 「え‥あ、う…うん…」 「まったく…」 “ドタッ‥バタドタ…” ハルカさん‥殺気垂れ流してたね……怖っ。 「おーい、マコちゃん、皿運ぶの手伝ってくれぇい!」 …か…カナ姉ナイス!! 行くよ! 今すぐ飛んで行くよ!! 『は~~~~い!!!』 「マコちゃん張り切ってるね」 「アイツらしいな…」 ~食事終了後~ 「チアキ~、お風呂湧いてるからみんなと一緒に入ったら?」 「え…でも…」 「後片付けは心配しないで。私とカナ、それにマコちゃんもいるから」 「………それでは姉さま、一足先にお風呂に行ってきます」 「ごゆっくり♪」 次
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「ただいま」 「おー、おかえりハルカー……ん? だれ?」 「ハルカ先輩の妹さんっすか。はじめまして、私はハルカ先輩の後輩でヒトミって言うっす」 「あ、ああ、はじめまして。えっと……ハルカ先輩の妹のカナっす」 今日、ハルカが妙な娘を連れてきた。名前はヒトミって言う可愛い子なんだけど…… なんか雰囲気と言うか、喋り口調と言うか、トウマのアレに似てる気がするな。 「それで? 家に何しに来たの?」 「はい、今日はハルカ先輩の大人っぽさを勉強させてもらおうと」 「なるほど、ハルカ姉さまを見て人生勉強とは分かってるじゃないか」 「……もう一人妹のさんっすか。よろしくっす」 「えぇ? あ、あぁ……もう一人の妹のチアキっす、で良いのか?」 とまぁ適当に自己紹介も終わった所で、しばらく団欒してた訳なんだけど このヒトミと言うご客人なにやら変わった能力を持っているらしく、 その能力って言うのが、人の目を見ると思っている事とかが分かるらしい。 「面白い、じゃあ今私が何を考えてるか分かるのか?」 「妹さんがですか? ナツキ以外は出来るか分かんないっすけど、やってみるっす」 「ああ、カナでいいよ。私もヒトミって呼ぶから」 私がそう言うと、目をじっと見つめ出すヒトミ。 おお……何か心を見透かされてる気分……と言うか、何か照れるな。 「その目は……なんだか照れてる目っす」 「!! せ、正解! すごい、これは本物だよ!!」 「なにが本物だ。お前、今思いっきり顔を赤くしたうえ目が泳いでたじゃないか」 「うるさいよ! だったら今度はチアキが見てもらえ!」 今度はチアキの半分瞑った目をじっと見つめ出すヒトミ。 チアキはいつも通りの眠そうな目で、顔色一つ変えずに見つめ返す。 少し考えた様子でどんどん顔を近づけるヒトミ……おでこまでひっつけてキスでもする気なのか? ……と、その時 「今日食べたおやつ……」 「!!」 「駅前の角のあの店のショートケーキの事を考えてるっす」 「なっ……!!!!」 どうなんだ!? ……と、聞くまでも無い。 チアキの半分しか開いていなかった目が全開になったという事は、そう言う事だろう。 なぜ分かったのか気になった私は、固まるチアキをよそにそっとヒトミに近づきな訪ねてみた。 「おい、なんで目を見ただけであんな事まで分かったんだ?」 「さっきのは目だけじゃないっす」 「?」 「匂い……それとクリーム」 ヒトミの話しによると、顔を近づけた際にチアキの口から甘い香りがして、 さらに口の端にクリームが付いていたらしい。 そこで『今日食べたおやつ』と鎌をかけた所、チアキの眉がぴくりと動き、 更に更に、その匂いはあの店のショートケーキのみに使われている独特の―――― ……って、あれ? 「ねぇ、それってただの駅前の角のあの店のファンなだけじゃないの?」 「あの店はすごいっす。ただ物じゃないっすよ。ナ、ナツキもあの店が好きなんっす……」 「え? あ、うん、まぁそれはどうでもいいけど」 つまりなんだ、目を見て人の心を読む……と見せかけて、よく観察するって事なのか。 ……よし、いい事思いついたぞ。 ふふふっ……藤岡め、テストでは遅れをとったが、今度は私がぎゃふんと言わせてやるからな。 「おい藤岡、今日の放課後誰も居なくなった教室で待ってろ!」 「うん、分かったよ南」 とりあえず返事したけど……放課後、誰も居なくなった教室で二人っきりか。 南は相変わらず何を考えているのか分からないな…… …… ………… ん? 放課後に二人っきり? 呼び出し? 女子が男子を? え? あれ? これって、普通に考えると、こ……告白!? いや、落ち付け俺! 南に限ってそんな事ある訳ないじゃないか! そうだ、これはきっと何かこう……あれだ、えっと……今年のクリスマスの打ち合わせだ! もう二月だからクリスマスまでは……後10か月だもんな、うん。ありえるよ。 などと自分に言い聞かせながらも、心のどこかで期待している自分…… いや、正確には心の90%で期待してるって言った方がいいかな。 気がついたら6時間目の後のHRも終わって、教室には俺しかいなくて、 でも机の上には一時間目の国語の教科書が開きっぱなしで…… 「待たせたな藤岡!」 「い、いや、全然待ってないよ! ボーっとしてて、まだ一時間目だと思ってたから!!」 「……はぁ? 何言ってんのお前? もう放課後だぞ?」 まったく、何言ってるんだ俺は……落ち付け! 何にも気づいてない風に……自然に、振舞わないと…… 「えっと……今日はどうしたの? 放課後に呼び出しなんて……」 「ん? ああ、人がいると気が散るって言うか、静かな方がいいからね」 人がいる所では出来ないって事は……やっぱり! 大丈夫、俺の気持はずっと前から決まってるんだ、だから返事はもちろん―――― 「藤岡! 私と勝負しろ!!」 「は、はい! 喜んで!! こ、ここ……こちらこそお願いします!」 「え? あ……うん、なんだ? やる気満々だな」 こうして俺は南の勝負を男らしく、そして気持ち良くOKしたのだった……。 「……それで何で勝負するの? またテスト?」 「おお、何だなんだ? 今度は急にやる気が感じられなくなったぞ?」 「大丈夫だよ、今日はちょっと調子が悪いだけで……」 「調子悪いって……どこが?」 「……脳?」 「ああっ、脳か!」 そうだ、何も落ち込む事無いじゃないか。 最初っからこんな事だろうと思ってたんだから。うん、予想通りだよ。 ただ、ほんの少し……心の片隅で期待してただけで…… 「それで勝負の内容なんだけどね」 「うん」 「今から私がお前の考えてる事を当てる!」 困った……また南が意味の分からない事を言い出したぞ…… 「当てることが出来れば私の勝ち! 外れたら藤岡の勝ちだ!」 南、考えてる事を当てる……って言っても、答えは俺の頭にしかないんだから こっちのさじ加減一つで勝ちも負けも決まるじゃないか。 「どうだ、この勝負うけるか?」 「もちろん、男として挑まれた勝負は受けるよ」 「ふふふ、そうこなくっちゃね」 俺は男だ。だから挑まれた勝負はうける。 そして南が間違った答えを言っても、俺は正解だと言って負けを認める。 結果、南は勝負に勝ち気持ち良く帰る事が出来る。 南が気分よく帰れるなら俺はそれで満足だから…… 「それじゃ、今から私の目をじっと見つめろ」 「目を?」 「ああ、絶対に逸らしたりするなよ」 「うん、わかったよ」 じぃー……っと、 南の視線が俺に向けられる。 こんなにじっくり南の顔を見るのは初めてだ……やっぱり南は可愛い。 大きく開いた目が近づいて来て、今にも吸い込まれそ……あれ? なんか、どんどん近付いて―――― ――――コツンッ 「み、南!? お、おでこが、当たって――――」 「うるさい! 今集中してるんだから静かにしろ!」 「は、はい!」 な、なんだこれ……! 南の顔がすぐ近くにあって、顔に南の息がかかって…… 目が、見つめられて、南はすごく真剣で―――― も、もしかして、本当に気持ちが分かるなんて事が!? いや、万が一そんな事があるとしたら…… これはチャンスじゃないか! そうだ、心で叫ぶんだ! しっかり目を見て、俺の気持ちを!! ――――南、好きだ!! 「……すき」 「!!!!」 「そうか、やっぱりな……」 「南、本当に俺の気持ち――――」 「お前! 私の事を今……隙だらけだと思ってただろ!!」 ……うん、予想通りだよ。そうだ、分かってた事じゃないか。 少し前にも同じことを思ったばかりなのに……何を期待してたんだ俺は…… っと、その前に。南に気持ち良く帰ってもらうためには…… 「うん、正解だよ! あははっ、南にはかなわないなぁー」 よし、これで南も気持ち良く帰ってくれ―――― 「……お前! 私をバカにしてるのか!!」 あれ……怒ってる? ……俺は……いったいどこでどう間違ったんだろう…… 「おい藤岡、むしろ隙だらけなのはお前の方じゃないのか!?」 「えぇ? 俺?」 「ああそうだ! お前が隙だらけだ!!」 ……なんだか分からないけど怒らせた事は間違いないらしい。 さっきまで軽く触れる程度だったおでこがグイグイと押しつけられている。 「例えばだ、今私が少し口を前に出すとどうなる?」 「そりゃ、おでこも鼻もひっついてる訳だから、唇も……」 「そうだ。私のサジ加減一つでお前のファーストキスは奪われてしまうんだ!」 えっと……むしろ奪われても構わないんだけど…… 「でもその場合、南もファーストキスを――」 「甘いな藤岡。私はすでにチアキと経験済みだ!」 「チアキちゃんと、南が……?!」 ……って、何考えてるんだ俺は! そんな、なんか……変な風じゃなくて、 きっと遊び的なアレに決まってるじゃないか! 「さぁ藤岡、負けを認めた挙げ句、私に謝罪するんだ!」 ……でも、もしかしたら本当に南とチアキちゃんは…… 「って、おい! 聞いてるのか!!」 その、秘密の花園的な……普段はよくケンカしてるけど、ケンカするほど仲が良いって言うし…… 「……おまえなぁ~!! ……んっ!!!」 「んっ……んんっ!?」 なんて言うか……何か……すごく、柔らかい………… 「ん~……ぷはぁっ……!」 「み、みみ、南……!? あ、えぇ!?」 「人の話しを聞かない敗者には、それなりの罰が必要だ」 「罰!?」 「よってお前のファーストキスはこの私がいただいた! じゃあな、負け犬の藤岡、略して負け岡!」 そう言い残し、南は学校を後にした…… その夜、俺は学校を巡回していた警備員さんに発見され家へ帰った。 俺はまだ放課後5時から8時までの記憶をどうしても思い出す事が出来ないでいる。 ただ、多分……天国にいた……そんな気がするんだ 終 名前 コメント 8.1スレ目 この野郎氏 保管庫