約 602,611 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6849.html
595: ナイ神父Mk-2 :2021/01/22(金) 23 51 20 HOST p489163-ipngn2801akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ 台詞集その59 ファンタジールート クロスネタ 幕間 連合の武装に関して 連合の援軍 「それにしてもあのヴォルクルスとの戦いの後連合も随分戦力だしてきましたね…」 「ヴォルクルスが現れた以上こっちでも一定の戦力は出さないと成らない以上しかたない事さ…」 「来た歩兵の人にも挨拶しましたけど何と言うか…個性的ですね…」 「兵士としては一級品なんだけどねぇ…まあ、自分たちの兵科に拘りのある連中も居るから仕方ない事でもあるのさ…」 「色々な装備した人が居ましたけどアレ兵科違ったんですか?」 「その辺は以前も話したけど対BOWから発展して至ったんだけど、兵科に関してはあの時言って無かったか…」 連合の歩兵に関して 「連合の歩兵に関しては現状大枠で言えば4種細分化すれば約5種の兵科が居る事に成る。」 「5種…狙撃兵とか空挺兵とかそんな感じですか?」 「狙撃に関してはもっと細かく見積もることになるね、こっちでの大枠は歩兵、重装歩兵、騎兵、航空歩兵の4課だよ」 「前二つは大体想像つきますけど騎兵って今でも使ってるんですか?儀仗用とか?」 「…まあ、この時代だとそんな反応が普通か、そっちも順番に説明するから先ずは歩兵から話すよ…」 レンジャーに関して 「先ず歩兵隊の基礎となるのがレンジャー、一般的な歩兵だね生身で戦う兵士で此処を一度通らない兵士ってのは先ずいない。前の平成世界で出したパンテオンとかも此処と同じ扱いの 機体に成ってる。」 「この辺は今でも有りますね…違いは何かあるんですか?」 「今の時代の大体の歩兵の仕事はこのレンジャーが請け負ってる。狙撃に航空機からの空挺、果ては先行しての偵察とかもね…装備は基本的に宇宙服改造の全身を包むスーツにt単位の 武装に対応したパワーアシスト、無重力・有重力下での汎用性、スラスターによる飛行能力なんてのも有るよ」 「この辺は前にも聞いた所ですね…と言うか飛べたんだ…」 「じゃ無いと宇宙空間で使い辛いじゃ無いか…その辺もあってこのスーツ一つで大体の兵科の基礎的な動きも出来る様になってる訳さ…それじゃ次行くよ」 596: ナイ神父Mk-2 :2021/01/22(金) 23 53 15 HOST p489163-ipngn2801akita.akita.ocn.ne.jp フェンサー・ヘヴィストライカーに関して 「次に説明するのはこれ、重装歩兵に分類される二刀装甲兵フェンサーと連装砲兵ともいわれるヘヴィーストライカーだね…」 「…宇宙服の装甲と合わさってここまでくるとロボットと見分けがつきませんねコレ…実際この兵科の兵士たちの動きはACにも通じてるからね…ACを動かすから 歩兵を体験した方が良いも巷じゃ言われてるよ…」 「先ずフェンサーに関しては…まあ、見ればわかる通りの奴だよ…デカい白兵戦装備持って相手をぶん殴るか至近で大型砲を叩き込むのが彼らの役目さ」 「うわぁ…銃とモーニングスターで暴れるてるとか凄いなぁ…」 「パイルバンカーやら艦載用の対空機銃転用したバルカンとかもあるから至近距離なら彼らに勝てる兵科は先ずいないさね…対してヘヴィーストライカーは見かけ通りの砲兵だよ違いは ヘヴィストライカーがエネルギーシールドと重量保持に出力を割いている分、単純な装甲面ではフェンサーの方が厚めに作られてたりだね…」 「ヘヴィーストライカーの特徴は大火力を継続して投射、広域への攻撃を行うことに有る。その為に彼らは大型のレールガン何かを複数保持して歩き回っているんだよその威力は絶大で 継続的な火力投射に関しては歩兵でコレに勝る兵科は先ず存在しないね…その分、戦闘補助システムが暴走したときには転換の終わってない61式中心にした基地一つ陥落させかけたらしい けど…」 「…今サラッととんでもない事言いませんでした?」 「さ、次に行こうか」 ウィングダイバーに関して 「重装甲重火力を求めたフェンサーなんかに対して機動力を求めたのがこのウィングダイバーだね」 「航空歩兵ってこれですか…と言うか降下するとかじゃ無くてほんとに飛ぶんですか!?」 「普通に飛ぶよ?上昇、下降にバレルロールまでお手物もさ、まあ機動力と運動性を重視した分シールド重視で装甲は歩兵以上に薄いんだけど…」 「まあ、飛ぶ分にはそう言う所も有りますよね…」 「エースによってはシールド全振りの部隊も居たりする。」 「…これ、色々大丈夫なんですか?」 「一応、シールドは生きてるし最低限の急所を守るプロテクターは付けてるから…」 「だからって他がしっかり装甲着こんでる中素肌晒してるのは一寸…」 「この辺は被弾しない事を重視してるからねぇ実際スピードとかは装甲省く分上がるんだよ…」 597: ナイ神父Mk-2 :2021/01/22(金) 23 53 57 HOST p489163-ipngn2801akita.akita.ocn.ne.jp プロールライダーに関して 「一応大枠としての兵科はこれで全部かな?この兵科が連合で近年開発されたプロールライダーと言う兵科になる。」 「あんまり歩兵と変わり無さそうなんですけど…」 「そりゃ基本はそうだよ…基本的な武装も共通だし・・・違いは精々このワイヤーかな?」 「…映像見るとアレですかね〇査〇団」 「その作品そっちにも有るんだ…まあ、このワイヤーを使った閉所での動きが単独でのプロールライダーの強みなんだよ…機動性の分動きがかなりトリッキーに成ってるしね… でもこの兵科の真価は此処じゃなくてコレさ…」 「何ですかコレ?虫?」 「近年来襲した異星人、通称フォーリナーが用いた惑星侵略用の巨大生物だね…このほかにも色々いるけど基本的に一番多いのはアリ、クモ、ハチに近い生態をもった連中に成るよ… こいつらは驚異的な事に下手な機動兵器を上回る装甲と耐久性を持っていてね…土着した種を利用する為にこうした兵科が生まれたのさ…」 「へー…これは前話したBOWには当たらないんですか?」 「元が手を加えられたとはいえ事実上の自然繁殖の生物だから合法と言うのが基本的には連合の見解だね…」 エアレイダーに関して 「一応基礎的な兵科はコレで全部なんだが…歩兵としての分類に一つ特殊な奴が存在して居てね…それがこのエアレイダー…」 「見た感じだと通信兵っぽいですけど」 「通信兵でも間違ってはいないね…ただし、彼等繋がってるのは無人機だ歩兵隊の支援を行う無人機だけどね?」 「無人機と言うと偵察機みたいな?」 「いや、彼等が繋いでる無人機は小型飛行空母か潜水母艦だよ…」 「え?」 「潜水母艦や飛行空母、後はその艦の腹に抱えた無人機にだね…彼らは一人で航空部隊を動かす権限を持つ。その為、なれるのは佐官クラスからだし部隊では隊長格ってときも 多いね…兵科と言うよりは役職に近いかもだけど、瞬間火力は歩兵の各種兵科の中ではトップで武装の中には準戦略兵器級の物もある、旧暦ならICBMとか巡航ミサイルに乗ってる様な 奴ね…」 「それ、もはや兵士じゃ無くて兵器の観測要員じゃ…」 「あくまでも主は兵士の方なの、あくまでも兵器の方は歩兵の要望によって動かされているのだからね…」 「兎に角これで今回の開設は終わりだね…他に聞きたいことは?」 「いえ、ありません。またよろしくお願いします。」 「機会が有ればね…」 598: ナイ神父Mk-2 :2021/01/22(金) 23 55 42 HOST p489163-ipngn2801akita.akita.ocn.ne.jp 以上です。WIKIへの転載は自由です。少し気分転換に連合の歩兵に関するネタをば… 解説役は何仙姑、解説を受けて居るのが伊丹の積りで書いて居ますが…何仙姑の口調が難しい…
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7126.html
33: ナイ神父Mk-2 :2021/05/17(月) 13 32 35 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ 台詞集その68 ファンタジールート クロスネタ 怪獣事変にまつわる彼是 その5 「出来る事ならこうなる前に折れて欲しかったが…」 「コレばかりはどうしようも無いでしょう…」 「機龍、ガルーダとのドッキングに入ります!」 「よし当機は支援機ガルーダとドッキングの後にエルギヌス群との交戦を開始する。」 連合軍二式機龍パイロットとオペレーターの会話の一部、都市部での核使用後アメリカではコレすら効果を得られなかった事で改めて連合軍へと援軍を要請。連合では出現戦力の大きさから特機による駆除を選択し、大型の特機である二式機龍及びその支援機ガルーダによる火力戦を展開、支援するネクストと共に目標を駆逐している。 『お前たちが例の部隊か…』 「A-01連隊所属の207小隊です。」 『Zだオオタチ討伐を任されている…後ろに居るのは同じ中隊所属のベーオウルブズ小隊。』 「あ、あのあなたも純夏と同じような?」 『そうなる。最も我らはオリジナルが存命な上でクローニングにより生み出されたものだが…』 Zと白銀との会話の一部、オオタチに関しては危険性と飛行に寄る逃走の危険性を鑑みて一撃の威力に長けた死神部隊のZ及びサルベージと製造に完成した新型のファンタズマビーイングシリーズとその支援として207分隊の派遣を決定。これは融合惑星側の他世界の脅威度の把握も兼ねておりカイジュウに関する情報などが当分隊を通して融合惑星にも伝わっている。 「なあ、あれって…」 「日本の映画で見た事あるなありゃ…確かメカゴジラって奴だったか?」 「俺たちは何時から怪獣映画の住民に成ったんだ?」 二式機龍を見た米兵たちの会話の一部、連合の持ち込んだ二式機龍に関しては平成世界の特撮映画にても類似する期待が存在しておりその為、連合が持ち込んだ際には自衛隊の開発したスーパーXや大型のレーザー搭載戦車等の実現と共に驚かれる事になる。 又、こうした機体群の出現によってアメリカ陸軍に於いても寄り強く大型戦車開発の必要性が認識されて議会に訴えられることに成るも後の混乱や不況によって機体開発は難航することになる。 「バンカーバスターすらはじき返す甲殻すら切り裂く剣とは一体…」 「フェイク…という事は…」 「肉眼でも此方のカメラでも確認されている。向こうが偽るメリットも無いだろうが…」 オオタチとZ機との戦闘を映像で確認したアメリカ軍高官の会話の一部、陸海空と高速で動き回るオオタチに対してZは運用する特機の大剣を持って翼や尾を切り落として戦闘力を奪おうとするもラズナニウムともとよりの生命力によって支えられた耐久を削り切るには小技では足りず部位を破壊した一瞬の隙を付いて機体のナノメタルを剣へと集中、星薙ぎの太刀の再現を行うことによって再生不可能なレベルまでオオタチを裁断して撃破している。 34: ナイ神父Mk-2 :2021/05/17(月) 13 33 12 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 「偵察機より報告。レザーバックは現在、台湾領海外にてスコージャー隊により足止めを行っていますどうされますか?」 「小細工をする必要もありません一気に踏みつぶして構わないでしょう。機を浮上後は白兵戦を開始しなさい。」 「了解しました。重力場展開に寄る対象の強制浮上後、当機は白兵戦へと移行。その後、射撃管制用の重力制御を各部慣性制御に回します。」 連合軍が派遣した大型MAセイスモ内での会話の一部、他のカイジュウが外交ルートのある地域に居る中で唯一国交の無い地域に居るレザーバックの駆除に関しては連合にとっても頭の痛い問題で有った唯でさえ命の壁内に生息していた個体で再生能力の強いそれを火力で撃破するには他国領土が近すぎたためである。その為、連合では大洋インド陸軍より大型MAセイスモを招集、その巨体と白兵能力を持って敵を撃破することを決定する。戦闘を開始したセイスモはレザーバックをその頭部を用いて投げ飛ばしそのまま重力加速を加えて鞭状に成った尾部で対象を殴打、その一撃を持って対象の全身を砕いて駆除を完了させている。 「損害は?」 「歩兵中隊が包囲突破を試みる連絡を最後に通信が途絶、周辺は完全に敵王国軍に制圧されました。」 「クソ、弓と剣中心とはいえ向こうだって正規軍だぞ!火器や戦車の補給が不足しているこの状況でどうしろと言うんだ!」 「友軍は撤退を開始しています。我々も…」 「わかってはいるが…クソ…」 特地東部中央治安維持部隊の会話の一部、急激な混乱に見舞われた特地の東部派遣軍では急なヘリ部隊の呼び戻しや予定されていた補給が滞る結果となっており弾薬や燃料が心もとなくなる部隊が発生していた。その為、米軍では徐々に戦力の再編や止むを得ず後方から仕入れたマスケット等の火器も再利用してやりくりしている物の根本的な不足を補うには至らず更に旧帝国領主間の武力衝突も加速している事から敵は山賊などから徐々に正規軍へと移行、武装の不足などから包囲されて壊滅する部隊も出現する事態は末期の様相を呈している。 35: ナイ神父Mk-2 :2021/05/17(月) 13 34 02 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 以上です。WIKIへの転載は自由です。大凡のアメリカでの怪獣退治と残るレザーバックがどうなったのかを 軽くをば…
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4063.html
443 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 46 00 大陸SEEDネタ その9 砂漠の虎とザフトの劣勢 C.E71年5月10日、アフリカでの戦闘で名を馳せた「砂漠の虎」こと、バルドフェルドの姿は彼の部隊の旗艦である陸上艦レセップスと共に北アフリカ共同体の有力な基地の一角であるトリポリ郊外にある陸軍基地に有ったテーブルの上には何時もの彼自作のブレンドコーヒー、片手にはパッドと敵対する連合側からの大反抗など気にも留めないような余裕の表情が見て取れる。 「参ったな、まさか大洋が此処までとはね・・・」 「隊長、聞きましたか、アレクサンドリア基地が・・・」 そんな扉が開いたと思えば、そう言いながら飛び込んできたのは彼の副官のマーチン・ダコスタであった、彼の表情は落ち着き払った表情の隊長とは対照的に焦りに満ちている。 「ああ、聞いたよ、なんでもアレクサンドリア基地が陥落したんだって?」 「もうご存知でしたか。ええ、そうです壊滅です。現在、基地壊滅から逃れた残存地上部隊がこちらに逃れて来ていますが、その数はMSとリニアガンタンク含め20機に満たないかと・・・」 「MS50機、リニアガンタンク100両以上を抱えた基地に対して余りに少なすぎる、か・・・ボスゴロノフ級や水中用MSはどうしたんだい。あそこにはモラシムを初めとした有力な潜水艦部隊が居たと思ったんだが?」 「其方は艦隊規模で無事に脱出し、現在は我が軍の基地が有るタンジェに向かっているそうです。何でも攻撃時には通商破壊の任に出ていて難を逃れていた様です。しかし、出ていなかった部隊は・・・」 「壊滅、と言うことかい?全く予想外だよ。やっと厄介な子鬼を片付けたら怒って鬼が出てくるなんて」 そう、肩を竦めて笑って見せる上官の何時もの態度にどっと疲れが出たのかダコスタは少しため息をついた後、話を続ける。 「笑い事では有りませんよ、隊長。偵察に出たディンからの報告ではユーラシアだけでこの作戦に300機以上のMSを投入してきています。 大洋に至っては離脱する間もなく撃墜され正確な情報を持ち帰る事すら不可能だったんですから」 「仮にユーラシアと同等とするなら300機、悪ければそれ以上か。此方はどの位残って居たかな?最近、新兵の増援や入れ代わりが激しくて曖昧な所が有るんだよ」 「現在までの時点でバクゥ80機、ジンオーカー70機、ジン58機、ザウード32機ですね、此れにディンが58機と艦艇については、レセップス級7隻にピートリー級14隻ですから、残存してるアフリカ駐留軍の地上軍の殆ど全軍ですよ。此れ」 「此処までしないと正面戦力が足りないのだよ・・・既に報告を受けていると思うが、ユーラシアと接触したバクゥが得意の機動戦で壊滅した以上、連合はバクゥ以上の陸戦型MSを開発したと見るべきだ」 「余り考えたくは有りませんね。わが軍がMSでナチュラルに上回られるというのは・・・」 「それは僕だって同じさ。しかし、現実で有る以上は対処しないといけない」 「隊長、失礼します。」 そう言って入って来たのはジャンク屋との交渉を担当している担当官だった。その声を聞いたバルドフェルドは目線を担当官に合わせて、ジャンク屋との交渉した結果について尋ねる。 「ああ君か、頼んでいた交渉の件、どうだった?」 「はい、彼らも自身の取り分が減る事を危惧していた様ですから、割とすんなり傭兵の派遣の要求を飲ませる事ができました。隊長の頼んでいたジンのナチュラル用OSとジャンク屋から購入したジンとザウードもありますが如何しますか?」 「其れはMSが足りない部隊に配備してやってくれ、そして残りはナチュラル用のOSを入れてアフリカ共同体に貸与だな」 「な、隊長それは・・・」 流石にMSのナチュラルへの供与は予想外であったのかダコスタは声を上げるが、バルドフェルドは落ち着いた口調でダコスタを諭す。 444 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 46 37 「連合も本格的にMSを投入してきている。此処で彼らに少し誠意を見せなければ、此の侭では現地の支持すら失いかねないんだ。 なら、やるしかないだろう?」 「しかし、旧式化したとは言え、ジンもザウードもわが軍の重要な機密です!そう、おいそれと他国へ渡すのは・・・それに評議会からも問題視される可能性が」 「それは解かっているさ。しかし、今は数が足りないんだ。此れを少しでも覆すなら此方も数が必要になる。」 「隊長はフリーダムとジャスティスでは数の差は覆せないと?」 「一つの戦域でなら勝利も可能とは考えて要るさ。だが、全面的な勝利は不可能といった所かな?仮に此処でユーラシアのMSを100機撃墜してもユーラシアは次にその3倍の数を出してくる。知っているかい?ユーラシアの母体の一つのロシアと言う国は嘗てプラントの全人口以上の死亡者を出しながら敵方の一騎当千のエースも、最新鋭の強力な兵器も数の暴力で磨り潰したんだ。今のユーラシアにそれができないという保障は無い、いや、下手をしたらそれ以上の被害を必要な損害と言って割り切るかも知れない。僕等が戦争を仕掛けた相手はそんな国なのさ」 この会話から約6日後のC.E71年5月16日、補給と合流を終えた3軍はザフトが防衛ラインを引いたトリポリ付近まで到達、地球軍からのアフリカ防衛を目指すザフト・北アフリカ連合軍と3か国連合軍は激突し、プラント独立戦争でもTOPクラスの大激戦が幕を開けることとなる。 自由と正義の投入と大洋の切り札 C.E71年5月16日、未明より始あった戦闘は、数と性能に勝る連合が終始戦いを優位に進めていた。対するザフトも主力であるバクゥの機動力を持って対抗しようと試みるが、大洋が対バクゥ用として投入したドムに苦戦を強いられていた。 「くそ、このバクゥがナチュラルのMS如きについていけないだと!?」 そうバクゥのパイロットは悪態を付くが、それで命中率が上がる訳でもなく彼の撃った2連装レールガンは空しく空を切り遠くで着弾音を響かせるだけであった。その様子をあざ笑うかのように今度はドムがバクゥへと向けて真正面から仕掛けてくる。其れをチャンスと見たパイロットはレールガンの照準を正面の敵MSへと合わせる。 「この距離なら!」 そう叫んで放ったレールガンは照準どうり真っ直ぐ敵MSへと進み命中しようとした。パイロットも命中を確信してコックピット内で笑みを浮かべる。しかし、その笑みは次の瞬間凍りつく。なんと敵MSは上体だけを後ろへと逸らし、ちょうどフィギュアスケーターの様な体勢を取って、放たれた弾丸を回避、すぐさま体勢を立て直してバズーカを構えてきたのである。そして、放たれたバズーカをバクゥは回避する事が出来ずに直撃、バクゥのパイロットは笑みを浮かべたまま、愛機ごとこの世から消え去った。 これに対して思わずドムのパイロットは笑いながら、誰に対してでもなく自身の愛機を自慢する。 「このドムの機動性を甘く見るなよ。バクゥは既に陸の王者の座からは落ちたんだ。そう簡単に負けるか。」 そう呟いた彼は次の目標を探すべくホバーを再度起動させ、次の目標を探し始めた。その一方でジャンク屋の修理品であるジンやザウードを提供された北アフリカ共同体の兵士達も又、この大規模戦では苦戦を強いられていた。現在ジンを駆りながらザクと銃撃戦を繰り広げているヤシン中佐率いるMS大隊もその一つである。 「まだ敵は倒せんのか!?」 「現在、此方のジン一個中隊が対応に出ていますが、中々」 「ちっ、やはり残っている部隊も投入しなけれ・・・なんだ!」 ヤシン中佐の指揮は突如として発生した爆発によって遮られ、ヤシン中佐は慌て周辺をジンのモノアイを動かして見回し始めた。ちょうどその時、通信を知らせる電子音が鳴り後方を担当していた部下から通信が入る。 『隊長、緊急事態です。大洋のMS部隊が後方に奇襲をかけてきました!戦車部隊のみでは防衛は不可能です。増援を・・・うわぁ!』 用件を伝えると同時に、通信をしていた部下の後方で火花が散り、通信が途切れた直後に、後方を警備していたジンが銃撃を浴びて爆発、その爆煙の中から青く塗装されたディザートザクやドムトローペンで構成された中隊規模の部隊が出現、其れを見たヤシン中佐の部下達は途端に動揺を始める。 445 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 47 09 「全身青の塗装・・・まさか、青の部隊か!?」 「嘘だろ!何でこっちのエースが大洋に付いてるんだよ!」 「俺に聞かれても知るかよ!」 「落ち着け!どうせ、見た目だけを似せてこっちの動揺を誘う作戦だ。さっさと化けの皮を・・・」 ヤシンは部下の鼓舞の為に、そう言って青いディザートザクへと重突撃銃を向けるも、其れより一瞬早く、ザクが動き出してヤシンの隊長用のジンをロケットランチャーで吹き飛ばし、機能を停止させる。そして、指揮官機を失った事で部隊の統制は崩れ、最終的に大隊は壊滅。貴重なMS部隊にも多数の被害を出している。 次々と入る各戦線でのザフト不利の報告はレセップスで指揮を取っていたバルドフェルドにも当然知らされており、総指揮官として指示を出すバルドフェルドの表情にも流石に焦りの表情が見られる。 「まさか、此処までバクゥが砂漠で一方的に撃破されるとはねえ、聊か相手を舐めすぎていた様だね・・・」 「隊長、先ほどの攻撃でアフリカ共同体が防衛していたエリアが陥落しました。此れで敵の砲撃がレセップスにも届いてくる可能性があります。ご判断を・・・」 「・・・評議会の御曹司でも有るから、余り矢面に立たせたくは無かったんだけど、此処にきたら避けられないか・・・。ジャスティスとフリーダム、そしてラゴウを出してくれ、こちらもMSで出る。ダコスタ君、指揮は任せたぞ」 「解かりました。御武運を・・・」 この5分後、中央の戦線で通常の機体とは比べ物に成らない程、強力な機体が2機出現、付近のMS部隊へと甚大な被害が出始めた。その知らせを聞いた大洋の陸軍の指揮を取る東条はそのMSの特徴からザフトが切り札である核駆動MSを投入してきた事を悟った。 (ザフトの連中は、此処にきてアフリカにフリーダムとジャスティスを投入して来たか・・・しかも報告を聞く限り砂漠の虎もMSに乗って出撃している。数で押し潰せるかと思ったが、流石に主役級だな、被害が凄い。止む終えんか・・・) 「どうやら敵は切り札を切ってきたようだ。残念ながら、此方の機体では上から狙われれば厄介だ。此方も切り札を切る!」 「しかし、時期尚早では?これから航空隊も到着します!其れからでも・・・」 「敵機、特にあの大西洋のGや此方のZ等に似た色のMSの砲撃力は常軌を逸している。このまま、待つだけは何機撃破されるか解からない。特務艦隊を出せ。それで決着をつける。序に三連星にも通信を。虎を抑えてもらう。」 他の将官達にそう伝えると東条は再び、部隊の指揮を取り始めた。一方で待機していた特務隊の面々も出番が来た事を喜んでいた。特に新型機を任されたヒースロー少尉の喜びは大きく格納庫内ではしゃいでいる。 「イヤー良かった。出番無いまま終わるんじゃないかと思って心配してましたよ~」 「あら、余り騒ぐものでは有りませんよ。中尉」 「そう言う大尉だって顔は嬉しそうですよ」 はしゃぐ中尉をそう言って嗜めたのは、この特務隊でMS部隊の隊長を勤める霧島大尉である。その言葉遣い自体は非常に丁寧であるが、その滲み出ているやる気は隠せていない。そんな会話を他所にザンジバルⅡ級をモデルに建造された高雄型機動巡洋艦の館内スピーカーからはオペレーターの声で放送が鳴る。 『機動部隊のパイロットは直ちに格納庫へと集合、別命が有るまで待機せよ、繰り返す・・・』 「早速呼び出しですよ」 「聞こえています、さっさと行きますよ」 「あ、待ってくださいよ大尉~」 446 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 48 06 そう言ってサッサと格納庫へと歩き始める霧島を慌てて追いかけてヒースロー少尉も格納庫へと向かっていく。この5分後に高雄の船底部のハッチから黒い巨大なMA一機と虫の様な頭部をしたMSが二機出撃、特務艦隊の旗艦であるアーガマからは1機の戦闘機とアッシマーが出現。僚艦である愛宕からもガ・ゾウムが出撃して計18機の機体が戦場へと向かい始める。 その頃、中央の戦線では未だにフリーダムとジャスティスが戦域の上空を取って、好き放題に地上へビーム砲やレールガンで攻撃を行っていた。大洋やユーラシアの機体も事態を打開する為、攻撃を仕掛けるが、PS装甲やシールドに阻まれ攻撃が通らないでいた しかし、次々に飛んでくる大洋とユーラシアの対空攻撃に対してダメージは受けない物の、中のパイロット達は疲弊し始めていた。 「くそ、地球軍は一体どれだけのMSを持ち込んでいるんだ、これじゃあ埒が開かない!」 「アスラン、落ち着いてください!PSとは言え、余り前に出れば危険です。」 「だが、こうして上から撃っているだけでは戦況が・・・なんだ、レーダーに何か?」 アスランがそう言い掛けた時、突然ビームが前方から迫り、危険を感じたアスランは盾を離して機体を右へと寄せた。次の瞬間、ジャスティスの直ぐ横をビームが通り抜け、捨てた盾は一瞬で蒸発、周辺で護衛に付いていたディンも避けきれずに数機纏めて撃墜されている。 「なんだ?今の攻撃は・・・」 「アスラン、アレを見て下さい!」 あのまま、あの位置に居たらと思うと血の気が引く思いをしたアスランで有ったが、其処は意識を切り替えて攻撃を行った機体を探し始めた。するとニコルが何かに気が付いたように先ほどビームが飛んできた方を指差した。見れば巨大な 黒いMAと肩の周辺が異様に肥大化したMSが飛んで様子が見える。 「あれが今の攻撃をやったのか。ニコルはこのまま援護してくれ。俺が奴を倒す!」 そう言ってアスランはジャスティスのスラスターを噴かすとそのまま敵の大型MAへと突貫していき、フリーダムは其れを援護する様にフルバーストを撃ち始める。 「誘い出されて、ノコノコ来るなんて好都合、ブッ倒させて頂きます!」 そう言って霧島は、サイコガンダムをMSの形態へと変えるとサーベルを構えて飛行した来たジャスティスを思い切り殴り飛ばす。 その衝撃で機体自体は大きく距離を取った物の、PS装甲の恩恵によってジャスティスに損傷は無く無事であった。しかし、其れを予想していた霧島は両椀に搭載されたメガ粒子砲と腹部の拡散メガ粒子砲を使用して弾幕を張りジャスティスを追い詰める。 「PS装甲が・・・なんて火力だ。このままじゃ不味い」 掠った表面から徐々に機体が融解を始める様を見て、徐々に焦りを深めるも、接近戦でなければ有力な打撃を与える事ができないジャスティスの特性上、何とか接近戦を行える隙を探していた。しかし、そんなアスランを更に苦しめるようにサイコガンダムの護衛機として投入されたバイアランが死角から攻撃を仕掛け、ジャスティスを苦しめる。 ジャスティスがサイコの火力に苦しんでいる一方で、フリーダムを駆るニコルは敵の可変MSの一撃離脱戦法に苦戦していた。複数のミサイルをロック可能なフリーダムとは言え、可変による急な加減速を行いながら動き回る可変MSには苦戦を強いられ、仕方無しにフルバーストによる弾幕によって敵を近づけない様にしながら牽制を続けている。そんな動きを見ながらZガンダムを運用しているカーン中尉は僚機へと指示を飛ばす。 「ガゾウムは此の侭撹乱を続けながら時間稼ぎを、攻撃は私とゼータで行う!」 「了解しました!、しかし、ハマーン様、敵の弾幕は強力です。ご注意を!」 「それくらいは解かっている、心配しすぎだ!」 そう言いながらカーン中尉のZ率いるMS隊はビームライフルを次々にフリーダムへビームを放ち、包囲網を作っていく。 対するフリーダムは危険を感じてハイマットモードへと移行して機動力で敵の射撃を避けようと機動性を上げて対応を始める。 しかし、遂にはフルバースト用の羽が戦闘機型の可変機、Zガンダムのメガビームランチャーの直撃によって左の片方の羽がもぎ取られ、その衝撃で一部のコックピット内の機器が破損、一部が爆発してパイロットが悲鳴を上げる。 447 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 48 39 「な、ニコル!?」 その声に反応して思わずフリーダムの方へと頭を向けた瞬間、その一瞬の動きが命取りになった。 「喰らえってんだよー!」 「しまった!片腕が・・・。これ以上は危険だニコル、撤退するぞ」 「解かりました」 敵機が気をそらしたと見た霧島はジャスティスへと左腕のメガ粒子砲を放つが、咄嗟の所で気が付いたアスランは再度回避。しかし、他に気を取られていた事が禍いして片腕にビームの一部が直撃。ジャスティスは片腕を失う事に成る。そして、これ以上の攻撃は危険だと判断した二人は戦域より離脱、追撃を掛けようとした特務隊の前には、増援として送られた多数のディンが道を塞ぐ事によって2機は追撃より逃れている。 上空でこの様な激しい戦いが繰り広げられている頃、地上でも大勢が決しようとしていた。既に多数の残骸が散らばってる中央戦線ではバルドフェルドのラゴウ率いるバクゥ中隊と黒い3連星専用カスタムが成されたガルスJが激しい戦いを繰り広げていた。 しかし、徐々に性能の差が出始め12機近く居た筈のバクゥは今やラゴウも入れて4機までその数を減らしている。だが、未だにバルドフェルドの戦意は衰えておらず、ラゴウの性能をフルに活用しながら3連星と戦闘を続けている。その姿勢には3連星の隊長であるガイアも思わず感心する。 「なるほど、砂漠の虎と名乗るだけの事はある。我々の攻撃をこうまで回避するとは・・・」 「全くだ。此処までやれる奴がザフトにまだ居たとはな」 「しかしだ、ガイア、オルティガ、戦闘を始めてから暫く経つがどうする?、此方もミサイルやEパックの残量が心もと無くなってきたが」 「なあに、まだやれるさ、それに向こうさんもヤル気だ。気を抜くなよ。」 ガイアは僚機に乗る二人にそう声を掛けると、ラゴウの方へと振り向いてビーム砲をラゴウへと向けた。それに反応したラゴウも素早く反応して其れを避ける。先ほどから繰り返されてきた光景である。しかし、今度は避けるだけでなく、賭けに出たのかそのまま正面へ居たガイア機へと向けてビームサーベルを振り上げる。だが後一歩及ばず反対にガルスJからの反撃によって両前足を切断されて地面に落ちる事となる。と、同時にラゴウのモノアイが突如光を失い、ビームサーベルも消えて力なくその場に崩れ落ちる事となる。 その後、動揺するバルドフェルド指揮下のバクゥ隊を撃破した後、立ち上がる様子を見せないラゴウを慎重に調査した結果、強い衝撃によって気絶したバルドフェルドとサブパイロットと思われる二人が意識を失った状態で発見、そのまま大洋の捕虜と成っている。 そして、指揮官が倒れた事と、旗艦が手の空いたサイコガンダムの攻撃を受けて撃破された事で、ザフト軍は総崩れとなり撤退、ザフトの一大防衛拠点であったトリポリ基地は陥落し、さらに、周辺一体から兵力を集めたこの決戦で敗北した事が原因でザフトはアフリカでの勢力を徐々に失い、遂には大西洋沿岸まで追い詰められる事となる。 448 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 49 20 簡易機体紹介 MS-21C ガルスJ(3連星仕様) 全高 19.5m 重量 52.7t 装甲 ガンダリウムγ 武装 ビーム・サーベル 5連装フィンガーランチャー(左手) ミサイルポッド(胸部片側) アーム・パンチ(両腕) エネルギーガン ビック・ガン 概要 大洋の白兵戦MSとして開発されガルスJの3連星用のカスタム機、専用のパーソナルカラーに塗装されている他 バイオコンピューター等の補助や対ビームコーティング等も入念にされており、さらにドム系の技術を応用 することによって、ホバー移動も可能とする等既存の機種より運動性を機動性を上げる改装が施され、 バズーカ等の大口径兵装を好む3連星の為に片手に装着できるビックガンを搭載するなどの改良も施されている。 MS-20 バイアラン(原作バイアラン・カスタム相当) 全高:20,6m 重量:63.5t 装甲:ガンダリウムγ 兵装:ビーム・キャノン×2 ロング・ライフル×2(兼ロング・ビーム・サーベル) 概要 大洋が対ディン用のMSとしてMSのまま飛行する事を目指して製作を行った機体である。しかし、飛行には成功した物の、大洋上層部が求めた音速飛行には至らず、推進剤のを大量消費する機体として完成する事となった。少数量産されたうちの後期型はある程度燃費も改善はできた物のそれでもTMSと比べれば大量であり主力の座は逃している。 だが、その運動性や滞空能力が評価されて一部は実戦配備が行われ特務隊やユーラシアの一部部隊にその姿が見られている。 449 :ナイ神父Mk-2:2016/10/10(月) 01 51 00 以上です。WIKIへの転載は自由です。恐らく感想の返信は明日の仕事が終わってからに成ると思われます。 携帯だと返信が困難なので・・・
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4070.html
869 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 21 31 大陸SEEDネタ その11 パナマ攻略戦と原作キャラの動き C.E71年5月30日、この日ザフトのオペレーション・スピットブレイクの第一段階、パナマ攻略作戦が発令された。南米に駐留していたザフト地上軍は南アメリカ軍の空軍や陸軍部隊と共に中米パナマへと侵攻を開始し、対する大西洋連邦側も東アジアと共同で用意していた多数のストライクダガーとダガーLを中心としたMS部隊が迎撃を開始していた。その中には査問後に人員配置を一新したアークエンジェル隊の姿もあった。 「前方のディン部隊へゴットフリート発射後、MS部隊への発進命令を出せ!くそ、ザフトの連中め、大人しく南米の密林で震えていれば良い物を・・・」 そう、新たにアークエンジェル艦長となったハリン大佐が愚痴を言うが、目の前の敵機が消えるわけでも無いのですぐさま、部隊の指揮に集中する。 「しかし大佐、フラガ少佐等のストライクは兎も角として、例の三人・・・ブーステッドマンの3名は如何しますか?今作戦では長期戦も考えられます。余り早くに戦域に出すと・・・」 其処に声を掛けたのは引き続き副艦長を務めるバジルール大尉である。なぜ彼女が此処に居るかと言えば、家が元々アズラエル派の将校に近かった事もあり、アズラエル派に配慮する形で艦に残される事に成った為である。又、新たに艦長となったハリン大佐も所属派閥はアズラエル派であり、現在のアークエンジェルは比較的アズラエル派の色の強い船に成っていると言えた。 「む、そうだったな・・・。ならば、現状はストライク隊とバスターダガー隊を優先して発進。フォビドゥン、レイダー、カラミティーの3機は機を見て派遣する。」 大佐はそう改めて指示を出すと再び艦隊指揮へと移り始めたが、指示を受けたストライク隊もストライク隊で、ある問題に直面していた。 その原因は、現在格納庫で言い争いをしているキラとサイの二人である。 「キラ、お前だけには絶対に負けないからな!」 「待ってくれ、サイ!」 そう言って追いかけるキラを無視するかの様に振り切って、サイは自身がパイロットを勤めるダガーLへと乗り込み他のダガー隊と共にカタパルトから射出されて出撃し、其処にはキラ一人が残された。フレイとの関係がばれて以降、キラとサイの仲は最悪となり、他のメンバーが二人の仲を取り持つ様に動いてくれては居るが、其れでも二人の溝は埋まらないでいた。そんな様子を見ていられなく成ったのか、キラが一人になったタイミングを見計らってストライク隊の隊長となったフラガがキラへと声を掛けてくる。 「まだ、あのサイって坊主と話せてないのか?」 「フラガ少佐・・・」 「おいおい、俺にそんな悲しそうな顔を向けたって、俺にはどうにも出来ないぞ」 「それは、そうなんですが、何とか謝りたくて・・・」 「それなら余計に間が悪いな。戦闘前後の気が立っている状態で話しかけても余計にギスギスするだけだろ?今はこれから起こる戦闘に集中するんだ。でなけりゃ謝る物も謝れなくなる。」 「はい・・・」 そうフラガに言われたキラは若干落ち込んだ様子で自身のストライクへと向かっていき、其れを心配そうに見ていたフラガも整備員からせかされ自身の乗機であるストライクへ向けて走って行った。 そして、彼らが向かう予定の戦域では既にストライクダガーとジンによる激しい銃撃戦が繰り広げられていた。戦況はビームライフルを持ったダガーが未だ優位を保っているが、後方からのザウートによる砲撃によって、何度も戦線を崩されそうになり予断を許さない状況となっている事にダガーのパイロット達は焦りを覚えていた。 「クソ、ザフトめ、一体どれだけの戦力を南米に溜め込んでたんだ、此れじゃあ、きりがない!」 「諦めるな!俺たちが此処で負けたら次は本土が蹂躙されるんだぞ!」 870 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 22 04 しかし、そんな彼らの決意を砕くかの様に、ジン部隊の合間を縫って今度はバクゥを中心とした切込み部隊が多数出現し、ストライクダガーの放つビームを次々避けながら接近、ダガーへと襲い掛かって来る。一部の機体は運悪く接近した所を持ち替えたビームサーベルによって貫かれるが、大多数のストライクダガーは飛び掛られたまま、ビームサーベルやレールガンを腹部に受けて爆散していく。そして、穴の開いた戦線付近に次々と他のジン部隊やザウート隊が進撃して、連合側が体勢を立て直す暇を与えずに穴を広げ其処を南アメリカの歩兵隊や戦車隊も侵攻していく。 後ろに続いてくる様子を見ながら、先程ストライクダガーを仕留め、現在も敵機にレールガンを浴びせているバクゥのパイロット達は自分が出した成果に思わず顔を緩める。 「MSとは言えナチュラルの物ならこんな物か、この程度の機体にやられるなんて全くアフリカの連中はどうかしてるよ。砂漠の虎も所詮は名前負けだったかな?」 「そう言うな。アフリカの連中はその前に大打撃を受けて新兵が多かったんだ。仕方ないだろ?」 「庇う必要なんて無いぜディック。ワーワー群れなきゃ戦えないナチュラルに負ける連中が情けないんだからよ」 「しかしだな・・・」 「そろそろ話は御終いだ。またナチュラルの連中がウジャウジャ来たぜ?」 パイロットの言葉が示す通り、先程の部隊の仇だと言わんばかりに新たにストライクダガーの部隊が前方に現れた事を確認したバクゥ部隊はそれぞれ背部の武装の照準を合わせて射撃を開始しようとしたが、突如として上空から多数のビームやレールガンがストライクダガー部隊に降り注ぎ壊滅させた。慌てて上を見れば新型MSであるフリーダムが上空で砲を構えている様子が見て取れる。 「あれは、例の新型か?」 「くそ、良い所を持って行かれた!」 「援護を貰って其れはないだろ。良いから行くぞ。でないとお前の言う良い所が無くなっちまう」 「解かってるよ・・・」 僚機のパイロットからそう宥められたバクゥのパイロットはレバーを動かして前進を開始する、一方で先程地上へと攻撃を行ったフリーダムのパイロットであるニコルも、戦闘機動に問題が出ていない事にホッと胸を撫で下ろした。ジャスティスのパイロットであるアスランもそんなニコルを気遣う様に近くに機体を寄せて通信を繋げてくる。 「大丈夫だったかニコル」 「ええ、バランス調整の為に取り付けたディンの羽も上手く動いてくれていますし、何とか戦闘は出来るみたいです。其れよりアスランの方は大丈夫ですか?イザークのデュエル用の左腕とシールドの予備で補修されてた様ですけど・・・」 その言葉が示す通り、二人のフリーダムとジャスティスは前回の戦いから完全に修復する事は出来ずに居た。その為、南アメリカに辿り着いた2機には既存の機体の予備部品を使用して修理が施され、戦場に駆り出されていたのである。その事を指して大丈夫かと問い返して来るニコルに対してアスランは自信を持って答えを返す。 「ああ、問題無い。さっきこっちに向かってきた連合のMSと戦ったが、問題は出なかった。」 「それなら良いんですが、気を付けて下さいね?ジャスティスは白兵戦主眼の機体ですから」 「解かっている。それよりそろそろグングニールが投下される時間だ。急ぐぞ」 そう言うとジャスティスはスラスターを噴かせてフリーダムを置いて先へと進み始めた。ニコルも追いつこうとフリーダムをハイマットモードに切り替えようとするが、その時ふとフリーダムのカメラアイが上空を捉える。其処には複数の物体が空から落ちてくる様子が写し出されていた。 作戦はまだ、始まったばかりである。 871 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 22 55 第二次低軌道会戦と広がる両軍の差 パナマでの戦闘が開始されるのと同じ頃、パナマ上空の宙域でも大西洋連邦の再建された艦隊とザフトの降下部隊が激しい攻防を繰り広げていた。 陸上ではある程度の優勢を誇ったストライクダガーであったが、此方ではパイロットに比較的新兵が多い事とザフト側が新型機であるゲイツを戦線に投入してきた事で大西洋側は不利を強いられていた。 「ザフトめ、何時の間に新型なんか・・・」 「気をつけろ。あの新型ビーム兵器を搭載している。迂闊に近づくな!」 「畜生、就役したばかりのワシントンが!」 「パニックに成るな!分散したら敵の思う壷だ!」 そう言って部隊を鼓舞する隊長機のダガーLであったが、自分の部隊は纏め切れても他の部隊には指示が届かず四苦八苦している。対するザフトは其処に付け込む様にゲイツ中心の部隊で連合側の部隊連携を断ち切り、孤立した部隊をジンで叩くという方法を取って確実に連合側の戦力を削りにきている。 一方で予想より多く投入されている連合軍のMSにザフト側も焦りを覚えていた。例え此処での戦闘に勝利してもグングニールを落せないほど戦力を消耗してしまえば作戦は失敗なのである。その事から作戦の指揮を任された艦隊司令も急いでグングニールの投下を行うよう部下に指示を送る。 「グングニールの投下状況は!?」 「現在、投下開始10分前です」 「この際多少調整不足でも構わん!なんとしても連合が此方に辿り着く前に投下しろ。投下を防がれれば終わりなんだぞ!」 「しかし隊長!このグングニールは試作兵器です!未調整のまま落せば味方にも多大な危険が及びます!」 「解かっている!しかし、此の侭では・・・」 「司令。MS部隊の指揮官であるハイネ隊長より通信が」 司令官が投下を強行しようとするなか、指揮を取っていたナスカ級に突然MS部隊の隊長であるハイネから通信が入る。 「此方MS隊隊長のハイネだ。話は聞かせてもらった。投下部隊は其のまま時刻通りの投下を行ってくれ」 「だが、このままでは連合に・・・」 「現状は此方の方が優位だ。焦る必要は無い」 「・・・解かった。此方も焦りすぎていた様だ。MS部隊は引き続き護衛を頼む」 司令官のその言葉を聴いて安心したハイネは、そのまま通信を終わらせて画面から消えた。そして落ち着きを取り戻した 司令も投下の強行を取りやめて計画通りの投下を指示する。ザフトが着々と計画を進める中、連合はMS隊からの攻撃によって撃墜数が増え100機以上居たストライクダガーも遂には3分の2程までに減少していた。そんな中でも艦隊の指揮を取るブラットレーは諦めずに指揮を続けている。 「駆逐艦ダグラス撃沈及び輸送艦ネタニヤフが中破、戦線を離脱します!」 「くっ、MSを揃えても此れだけの損害が出るとは・・・。兎に角、ストライクダガー隊は攻撃を続けろ!ダメージは確実に向こうの方が大きくなっている。先に限界が来るのはザフトとのほう・・・」 「敵機接近!」 オペレーターのその叫びを聞いたブラットレーがはっと視線を正面へのモニターへと移すと対艦ミサイルを構えたジンがブリッジの目前まで到達し、ミサイルを撃とうと構えていた。しかし、発射しようとした次の瞬間、一条のビームがジンの前方を通り過ぎ、慌てて後退する事と成る。 「援軍か?」 そう呟いたブラットレーの言葉を肯定するかのようにオペレーターからある報告が上がってくる。 872 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 23 26 「後方より多数の艦隊とMSの機影を確認、所属はユーラシア連邦です!」 「後方のユーラシア艦隊より通信入ります。」 その言葉と共に映し出されたのはスキンヘッドが特徴の壮年の将官であり、ユーラシアの宇宙艦隊を率いる将兵の中でも指折りの名将であるデラーズ中将であった。先程の自分の艦を助けた攻撃がユーラシアのものだと確信したブラットレーは通信を通してデラーズに対して礼を述べる。 「先程の牽制は感謝します。お陰で2階級特進は避けられました。」 「友軍を助ける為、当然の事をしたまで・・・。此れより我々も攻撃に移る。先行させたMS隊ももう直ぐ到着する筈だ」 デラーズとブラットレーがそうした会話を行っている頃、ユーラシアのMS部隊は既に戦域に到着。大洋からの輸出MSであるザクとリックドムを中心とした部隊が合流した事によって再び連合が数でザフトを上回った事と、先程までの戦闘でザフトが疲弊していた事から戦況は一気に連合側へと傾き始めた。この状況はもう少しで勝利が見えていたザフトの兵士達を一気に絶望させる事となり、ハイネの通信にも次々と撃墜される仲間の断末魔が入り始めた。 「此方ジョンソン隊、応援を!このままでは包囲されます!」 「味方、味方はどこ・・・」 「こちらホルスト、敵のMSがせっき・・・」 「くそ、此処まで来てやらせるか!あと少しなんだ、あと少しで・・・」 ハイネがそう叫んで近くに居たMSに攻撃しようとスラスターを噴かせようとした時、上から襲撃してきた一機のMSに気が付き、咄嗟にシールドを構えて相手の機体のビームサーベルを防ぐ。襲ってきた機体は既存の大洋のMSに近いモノアイを持ち、頭部にはまるで豚の鼻の様な排気口が人間で言う口にあたる部分に取り付けられ、機体色はパーソナルカラーなのか、四肢を青く染め胴体をグリーンに塗装している。 「くそ、此処に来て新型か!」 その言葉を知ってか知らずか、ユーラシアの新型MSであるゲルググは一機がジャスティスまで接近、再度ビームナギナタを構えながら攻撃してくる。ジャスティスは其れを再度シールドで受けて防ぐものの、隙を付いて腹部に蹴りを喰らい距離を取られた。味方はちょうど攻撃を仕掛けたゲルググの後ろで攻撃を受けており、ジャスティスだけが味方から引き離された形である。一方で攻撃を仕掛けたゲルググのパイロットであるガトー大尉もジャスティスに対して有効な打撃を 与える方法を見つけられずに居た。 「報告にあった新型MS、確かに大した性能だ。このゲルググが運動性で負けているとはな・・・。だが、此処で逃がせば後の憂いとなる。此処で確実に仕留めさせて貰うぞ。」 そう言って再びジャスティスに攻撃を仕掛けようとするガトーであったが、後方からの接近警報に気が付き上へとスラスターを吹かせる。見れば2機のゲイツが後方から迫っておりジャスティスはその隙を付いて戦域から離脱した。 「な、邪魔だー!」 ジャスティスが離脱する様子を見たガトーは慌てて前方に居たゲイツ2機を片付けると急いでジャスティスを追った。しかし、速度はジャスティスが圧倒的に上回っており敢え無く逃がしている。 「・・・逃したか」 「大尉、ご無事ですか?」 「カリウスか。私は無事だ。しかし敵の新型は・・・」 ガトーが言ってモノアイをある方向へ向け、カリウスのリックドムⅡに其方にモノアイを向けると、其処に遠くに光るジャスティスのスラスターだけが光っていた。 この戦いで大西洋連邦の宇宙艦隊は艦隊戦力の3分の1を失う大打撃を受けるが、その代わりにグングニール投下作戦に投入されたザフト艦艇の8割を撃沈する事に成功しており、ザフトはこの戦いで高い技量を持った戦前からのベテランパイロットの多くを失う事となり、結果的にザフトが徴兵年齢を大きく引き下げる事の原因となっている。 873 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 24 00 以上です。WIKIへの転載は自由です。 886 :ナイ神父Mk-2:2016/10/17(月) 23 47 53 スイマセン、キャラを勘違いしていました・・・ダガーに乗ったのはサイの方ですね。此方では関係修復の機会が訪れず、部隊再編に際してMSパイロットに配属されたという事で・・・ トールをサイに修正
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/5126.html
59: ナイ神父Mk-2 :2018/02/21(水) 22 21 08 大陸SEED ザフト試作機体ネタ ハーフデュエル 全高:17.50m 重量:70.5t 武装:ビームライフル(ゲイツ用の物も流用可能) ビームサーベル×2 2連装ビームクロー 頭部イーゲルシュテルン×2 概要 ザフトが建造したデュエルガンダムの再生機と成る。当時のザフトでは地上からの撤退によって、強く本土に於ける決戦と言う事態を意識せざる終えず連合各国に対抗する為に少しでも多くの戦力を必要としていた。しかし、高性能機で有った鹵獲機体であるデュエルやバスターはオーブに置いて殿に出たまま戻る事は無く。ザフトでは鹵獲した分の予備資材を持て余していた。其処でザフトでは残ったGシリーズのパーツを利用して再生機を建造する事を計画して建造したのが当機と成る。武装や内部構造に関しては主にゲイツの物を流用しており連合とザフトの技術の差が開いてきた事によって重量はザフト機で修復された分重量が増加している。 武装に関しては損失を想定してか多く生産されており、既存の武装を使用する事が出来て居たが戦闘を重ねての損失も考慮され余裕を持って使用できるようにゲイツ系のビームライフルや複合兵装を使用することも可能としている。その為、ヤキン戦では武装の補給が間に合わずジンやシグーの武装を装備して出撃してたやアサルトシュラウドを装備していたと言う証言が存在しているが詳細は情報が散逸してわかっては居ない。 バスターガンダム(ザフト鹵獲仕様) 全長:原作バスターに準ずる 重量:95.06t 武装:フルカ 2連装ビーム砲×2 ビームライフル 腰部試作大口径ビーム砲 腕部2連装ビームクロー 脚部3連装ミサイル×2 概要 ザフトが鹵獲したバスターに自軍の武装を装備させた機体となる。当機はハーフデュエル同様クルーゼ隊が鹵獲したGシリーズの予備部品をベースに建造されており、元より機体内部に余裕が有った事から、ゲイツ用のバッテリーを二つ装備しており背部にはザウートの後継機として試作されていた砲撃機用のビーム砲を装備し、ゲイツ用のビームライフルを装備している。他に次世代型MS用のウィザードの試作っ武装として設計されていたビームキャノンを腰部に一門装備している。 元の機体の武装に関しては既にオリジナルの武装は既に失われており、オリジナル機の武装は装備されていない。 60: ナイ神父Mk-2 :2018/02/21(水) 22 21 56 バビ試作型 武装:22.5mm4銃身機関砲×2 ビームライフル×2 ビームサーベル×2 概要 ザフトが試作した新型の航空MSと成る筈だった機体と成る。当機はディンが航空戦に置いて不利を強いられた事によって新型の機体を開発を迫られたのでは有るが、既存のMS其の侭では高速戦闘に耐える事は出来ず、新型では航空機に近い可変する事が可能と成る機体が計画された。しかし、可変機構のノウハウが存在していなかった事や航空機に対応できるだけの飛行能力を得ることは出来ず開発はクルーゼ隊がGシリーズを開発するまで目処が立たない状況となっていた。そして、開発計画が再開されて試作一号機が完成した時点で既にザフトはオーブまで追い込まれており地上で使用することは出来なくなっていた。 その為、当機は急遽宇宙用へと改造され宇宙用の高機動戦闘用の可変MSとして完成、少数がヤキンドゥーエの防衛宙域に配備されている 再掲載機 ZGMF-X1975 イグナイテッドT-44 全高:19.20m 重量:70.38t 武装:小型対艦刀 試作スレイヤーウィップ 試作4連装ビームマシンガン 試作フライトユニット 概要 ザフトが開発した試作MSの一つと成る運命に置いてグフとして完成した筈の当機であったがこの世界では戦局の悪化に伴い、研究が急がれ試作機が史実より早く製造が成されたが総合性能的にはジャスティスやフリーダムの方が性能は上で有った事と戦況の悪化から試作のみで製造が終了している。当機は主に大洋が開発した対大型MA対策を目的に開発が成されて居たので有るがそもそもの問題として既にザフトからはそう言った機体を十全に扱えるパイロットが枯渇し始めているという事も関係している。戦時中に置いては少数の試作分がヤキンドゥーエの防衛隊のベテラン部隊へと配備されている。 61: ナイ神父Mk-2 :2018/02/21(水) 22 22 27 ZGMF-X999F ファントムウォーリア 全長:20.4m 重量:98.06t 武装:試作大口径ビーム砲 試作型ビーム突撃銃 試作型ビームトマホーク×2 対ビームシールド×2 背部ビームガトリング×2 背部14連装ミサイルランチャー×2 概要 ザフトの開発した試作MSとなり本来で有れば運命に於けるザクとなる予定の機体だった物である。しかし、本来の歴史以上に追い詰められたこの世界では日の目を見る事無く連合に接収される事と成った。当機は複数有ると思われる実験機の一つで有り主に武装試験を行うべく作られた。その為、武装面で言えばフリーダム並みの重武装と成っているが大半が試作兵装である事と機体に対して武装が多すぎる関係上、稼働時間や廃熱等に問題を抱えている。実戦ではヤキンドゥーエから出撃使用とした際に搭載していたナスカ級ごと基地内に閉じ込められ其の侭終戦を迎えている。何故ザフトの時期量産機が大洋のザクに似た機体と成るかと言うことは末期のザフト内の情報が錯綜している為、定かでは内部分も有るとされるが一説には偽装機体等も含めて大洋乃至ユーラシアの兵士へと精神的打撃を与える為だと推測されている。 尚、余談と成るが当機には兄弟機とも言える機体の運動性や白兵戦闘能力を調べる為の試作機も存在しており、其方は先に完成した事で南アメリカへと送られて居たが戦局の悪化に伴い基地ごと放棄され、後に紆余曲折を経てスカンジナビアの手に渡って居る。 パワーアーマー 全長 80m 重量:580t 武装:肩部120cm高エネルギー収束火線砲×2 腰部大型レールキャノン×2 腹部大型ビームキャノン×3 MA-X200 ビームソード×2 指部ビーム砲×10 脚部対艦ミサイル発射管×44 概要 ザフトにてミーティアと同時期に開発が進められていたMSを組み込むタイプの決戦兵器と成っている。武装が主にビーム兵器を採用する事によって長時間の戦闘を可能としている他、高い対艦、対MS迎撃能力を有している。その反面MSを完全に組み込む形をとる為、ミーティアと違い撃墜されればMSに戻り戦闘を行うと言う方法は取れなく成っている。その事からザフト上層部はリソースを集中させる為にもこちらの開発を中止、以降はミーティア開発に力を注いでいく事となる。しかし、一説には極秘拠点等で建造が続けられ特殊部隊との交戦記録が残されるなど開発は続けられていたのでは無いかと言う説も囁かれている。 62: ナイ神父Mk-2 :2018/02/21(水) 22 24 03 以上ですWIKIへの転載は自由です。後はこれ以外にイージスとブリッツを使う手も有りますが機体選定の参考に成ればなと思います。
https://w.atwiki.jp/switchsoft/pages/1490.html
テーブルトップレーシング ワールドツアー - ナイトロエディション レース プレイ人数× 1 ~ 2 ローカル通信プレイ人数× 2 ~ 8 インターネット通信プレイ人数× 1 ~ 8 2,500円(税込)3.1GB 小さなパワーアップレーシング! 16 台の超クールなミニチュアレーシングカーに乗って、他にはないコンバットレーシングに繰り出しましょう。 30 以上のテーブルトップレースコースと 180 以上のイベントをマスターして栄光を勝ち取り、オンライン*バトルで世界中のベストドライバーと対戦しましょう。 Nintendo Switch では友達と一緒にプレイできます! 2 つの新しい分割画面ゲームモードでオフライン・オンラインの両方でレース。 「分割画面 Vs. バトル」モードで A.I. と 1 対 1 で対戦したり、 「分割画面オンライン」モードで世界を相手に対戦できます! 強力な「パワーアップ」や 8 つのユニークな「ウェポンホイール」で、勝利へ向かって走り抜けましょう! 今までにはないクールで楽しい小さなパワーアップレースゲームです。 主な特徴 ✔ オンラインとオフラインの両方*での 分割画面ゲームプレイ ✔ 8 プレイヤーオンライン*マルチプレイヤーコンバットレース ✔ チャンピオンシップ全体に広がる 9 つのユニークなゲームモード ✔ テーマに分かれた 8 つの舞台の 32 のテーブルトップレースコース (1 か所につき 4 つのコース) ✔ 16 台のスーパークールで完全にアップグレード可能なミニチュアレーシングカー ✔ 180 以上のユニークなレースイベントで腕試し。25 時間以上のゲームプレイ! ✔ 相手を攻撃したり遅くしたり、自分を守るたえの 8 つの強力な「パワーアップウェポン」! ✔ ライバルよりも有利になれる 6 つのユニークな「ウェポンホイール」 ✔ Juice Recordings のプロデューサー Wes Smith によるオリジナルの楽しいブレイクビートサウンドトラック すべてのオンラインゲームモードは有効な Nintendo Switch Online アカウントが必要です お知らせ このソフトにはオンラインプレイに対応したモードがあります。 オンラインプレイであそぶにはインターネットに接続できる環境と、Nintendo Switch Onlineへの加入(有料)が必要です。 メーカー Greenlight Games 配信日 2019年6月20日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 ~ 2 ローカル通信プレイ人数× 2 ~ 8 インターネット通信プレイ人数× 1 ~ 8 対応言語 日本語, 英語, ポルトガル語, スペイン語, フランス語, ドイツ語, イタリア語, オランダ語, ロシア語 レーティング CERO A 2019年6月19日 23 59 まで割引価格でお買い求めいただけます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4113.html
462 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 26 02 大陸SEED その18 友軍回収作戦と連合の強襲 地上ではオーブの攻略対象の島に連合軍が取り付き始めている頃、オーブ上空の軌道上には多数の旧式HLVや貨物用の輸送船の中から地球から脱出したザフト兵が何とか運び出せたジンやシグーが30機程飛び出していた。その中でシグーに乗る隊長格のザフト兵は他のジン達へと通信を繋げる。 「此方はアダムズ隊隊長であるアダムズだ。他に白服や赤服の人間は居るか?居ないのなら私が指揮を取らせてもらうが」 「此方、エアリー隊。白服は居ません」 「此方も同じです。」 「解かった。ならば味方と合流し評議会から再度の指示が有るまで現状の34機をアダムズ隊に臨時で編入する。異論は無いな?」 そう言ってアダムズは周囲のパイロットから反対が無い事を確認して一先ず安堵すると各機へと向けて指示を始める。 「味方の艦隊の到着予定時刻までは残り30分を切っている。我々は其れまでの間、脱出した非武装の部隊を来るであろう敵艦隊より防衛・・・」 「隊長!」 「なんだ?」 突如通信で叫んだジンが指をさした方向を見ると、其処には無数の光が瞬いていた。望遠レンズを使用しても詳しい様子を見ることは出来ないがどうやら戦闘が行われていると言う事は認識できる。そして、其れは丁度プラント方面からオーブ上空に到着できる航路上であり、戦闘を行っている片方の勢力はザフト艦隊であると言うことが容易に想像できる。 「まさか、救出艦隊が?」 「隊長、如何しますか?」 「・・・流石に非武装のシャトルを置いて援軍には行けん。止むを得ないが、此処は近くのジャンク屋ギルド所属の連中に通信を繋げろ。最悪一部だけでも無事にプラントに帰すのだ」 「了解しました。他の連中にもそう伝えます。」 そう言って隣に居たジンが持ち回りの箇所へ戻った事を確認すると、隊長であるアダムズは其れを見送った後に再び視線を正面の戦闘へと戻し、その様子を見守っていた。 其れと同時刻、攻撃を受けていた救援艦隊はと言うと、長距離から来る狙撃と狙撃で足を止められた後に来るFAガンダムと言うサンダーボルト師団の戦法を受けている真っ最中であった。しかし、今回はフリーダム2機とハイネの機体を含むジャスティス3機が護衛として付いており、FAガンダムに何とか追い付こうとスラスターを吹かせるがFAガンダムとの距離は中々縮まらない。 「ジャスティスの加速性でも追いつけないのかよ!くっそ、アイツは一体どんな推力のスラスターを積んでるんだよ!」 そう言って叫んだ事が聞えたかのように、FAガンダムは急旋回するとジャスティス小隊へと向けて突貫し、ダブルビームライフルを発射してくる。それを見たハイネはチャンスと考えて装甲が溶解する事も気にせずに思い切りFAガンダムへとビームサーベルと振り下ろす。 「貰った!」 その言葉と共に振り下ろされたビームサーベルは確かにFAガンダムを捕らえようとした。だが、それが命中するかと思われた瞬間、ジャスティスのコックピット内を激しい衝撃が襲い、ビームサーベルはその衝撃で方向を変えられて命中せず、FAガンダムは悠々とハイネの傍を通過して行った。見るとFAガンダムの4枚あるシールドの内一枚が大きく歪んでおり、サーベルを振る瞬間ジャスティスがシールドバッシュを受けた事が容易に想像ができる。そして、其の侭反転したFAガンダムは再度ジャスティスを引き離すと近くに居たシャングリラ級を直掩に居たゲイツごとビームキャノンで貫き轟沈させる。 「隊長、アイツまた!」 「追うぞ。これ以上好き勝手やられて溜まるか!」 463 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 26 39 そう部下に言うとハイネは再びFAガンダムへとビームを発射しながら接近しようとスラスターの出力を上げて追跡を再開しようとした。 しかし、突然後方から信号弾が上がったかと思うとFAガンダムは突如として反転、最初に襲撃してきた時と同じ方向へと向けて離脱を開始した。一部のジンが追撃を掛けようとするも、其れは再度始った狙撃によって阻止されている。 「引いていく?」 「畜生!馬鹿にしやがって!」 「ベイリー追うな!」 後退していくFAガンダムに散々翻弄されたジャスティスの内一機がそう怒鳴りながら追撃を行おうとスラスターを動かそうとするがハイネのジャスティスが前に出て其れを止めるが、怒りに燃えるパイロットはハイネに食って掛かる。 「何故です!これだけやりたい放題されて、何故其の侭撤退させるんですか!」 「俺達の役目は友軍の救出だ。其れを忘れるな!いま戦力の要の俺達が離れたら、一体誰がこの船を守るんだよ!」 「し、しかし・・・」 「しかしも何も有るかよ!仲間を助けられなきゃ何にも成らないんだぞ」 「隊長・・・すいません。」 モニター越しに謝罪の言葉を聴いたハイネはそれで相手が反省したと考え、それ以上の追求を止めて母艦に帰還しようとするが直後に通信が各機へと繋がれオペレーターより緊急事態を告げる声が流される。 「此方、旗艦ヴェサリスだ。各機、聞えるか?」 「此方ハイネ隊、何か有ったのか?」 「先程、偵察型のジンが此方に向けて進行してくる連合の艦隊を捕らえた。規模から言って連合のナンバーズフリートだ。 先程までの敵機の襲撃はこの艦隊が到着までの時間稼ぎと思われる。各機は補給と簡易修理を終えたあと此れを迎撃せよ。」 「あれが時間稼ぎ?すると俺達は時間稼ぎの部隊に散々翻弄されて挙句に20機以上のMSと3隻も輸送艦を沈められたってのか?」 MSに乗っていたハイネがそう呆然のした様な表情で呟くと一時通信を沈黙が支配した。一方で接近する連合艦隊を率いるデラーズは艦隊旗艦「シャルンホルスト」で艦隊の指揮を取るべくゆっくりと腰を座席から上げた。 「此れより我が艦隊はザフト艦隊への攻撃を開始する。この作戦はザフトの継戦能力を奪い、プラント本国への侵攻を容易にする為の重要な作戦だ、各員の健闘を祈る。」 その言葉と共に各艦では忙しく整備員やパイロット達が動き出し次々と艦からMSが飛び出していく。その中の一隻である天龍型軽巡洋艦「ペールギュント」ではガトー大尉専用のゲルググが出撃を行うべく準備を整えていた。下にはカリウスのリックドムⅡの姿も見られている。 「出撃か。今度こそあの橙色の機体を仕留める事が出来れば良いのだが・・・」 「偵察隊の報告では、艦を護衛するMS部隊の中に橙色に肩を塗装した機体と全身を橙色に染めた専用機と思われるザフトのGが確認されています。黄昏の魔弾が戦死している以上は以前戦闘を行った機体かと思われます。」 「それは朗報だ。この僅かな期間でまた機会が回って来るとは、行くぞカリウス。」 「はっ、お供させて頂きます。」 そう言って射出されたガトー率いる小隊は他の部隊同様にスラスターを噴かせ戦場へと向かっていく。目の前の戦場には既に幾つもの光が光っては消えてを繰り返し、激しい戦闘が行われていた。そんな中でゲイツを操るパイロットのタナーは自身に近づいてきたザクを撃墜しながら思わず舌打ちをする。 464 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 27 14 「ちっ、連合の奴等、足止めなんて卑怯な真似を」 「生きているかタナー!」 「アコスタか?こっちは無事だ、お前たちは艦の護衛を頼む!」 「任せろ!ナチュラルのMSなんぞ船には近づけはさせねえよ」 そう言って通信を切ったタナーは次の敵を近くに居たゲルググへと定め、腕に装着したビームクローを振りかざしてその機体へと向かって行くが、それに気付いたゲルググはナギナタを使って一閃の元に切って捨て、タナー自身もビームに焼かれて消滅、両断された機体も爆散した。しかし、撃墜したガトー大尉自身は撃墜した一般機など気にも止めずに目に付いた敵機を落としながら前回の戦闘で仕留め損ねた橙色のジャスティスを探しているが、中々見つける事ができないでいた。 「流石に敵が多い。この中で見つけるのは困難か・・・」 「恐らく、我々が行動しているこの戦域とは違う場所で戦闘を行っているのでは?」 「其れならばそれで構わん。元より作戦の方が重要だ。我等はこのまま敵のMS戦力の斬減を続ける。例のMA出撃まで後僅かだ。其れまでに終わらせるぞ」 そう言ってガトーが攻撃を続けていた戦域とは少し離れた戦域で変化は起きていた。それに気が付いたのは艦隊旗艦であるナスカ級「ホルスト」のオペレーターで有った。 「艦長、此方に接近する大型の物体を確認しました。」 「ミサイルでは無いのか?」 「いえ、ミサイルにしては速度が遅すぎるのですが、MSやMAにしては聊か大きさが・・・」 「どの程度だ?」 「少なくとも50m~60mは有るかと思われます。」 「まさか、地上で確認された地球連合軍の大型MAか?だとしたら不味い。各艦に通信を入れろ!20秒後、前方の大型物体へと艦砲射撃を行う!」 その言葉に従い輸送艦の為に護衛艦隊を組んでいたナスカ級は敵MAだと思われ物体方向へと一斉射を行い、闇の向こうで着弾したと思われる光が瞬いた。 「やったか?」 「MAと思われる機体、停止しました。」 「よし、今の内にハイネ隊を向かわせろ。格闘戦で確実に止めをさ・・・」 「敵MAより高熱源反応!」 其処まで艦長が話した直後、オペレーターの悲鳴の様な声と同時に飛来したビームが艦中央の格納庫を貫通し後方に居たシャングリラ級に着弾、2隻をまとめて撃沈させて見せている。そして、爆発の光が収まった後、其処に姿を現したのは巨大な楕円形に近い形を持ち、鳥や恐竜を思わせる二本の脚部を持ったMAであった。 「なんてデカさだよ・・・・」 「ち、畜生、よくもアニッタをー!」 「あ、馬鹿!」 465 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 27 46 ザフト兵達が現れたMAの大きさに呆気に取られた一瞬の隙に、恋人の名を叫んでMAにフリーダムが切り掛かろうとするが、其れを見たビグザムは即座に光波防御シールドを展開。フリーダムの攻撃を防ぎきる。しかし、フリーダムは目に入らないのかそれでも切ろうとビームサーベルを振り続けているが、一向にシールドは破る事が出来ず、遂には攻撃を避け損ねビームの直撃を受けて撃墜されている。 そして、邪魔なフリーダムが排除されたと同時に蹂躙が始まった。シールドを常時展開しながら熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503を艦隊の中心で発射し次々と艦を沈め始め、周辺に居たMSも直接のビームの直撃や爆発した艦艇に巻き込まれて次々と撃墜され始めている。勿論、ザフト側も手を拱いているだけでなくハイネを初めとしたジャスティス部隊や生き残ったもう一機のフリーダムはシールドの発生体を破壊しようとビーム攻撃や接近しての攻撃を試みるが、発生体が随時攻撃を読んで避ける事やビグザム自体が対艦攻撃を行う為に動き続けている事もあり破壊は出来ないでいた。 「諦めるなもう一度攻撃を仕掛けるぞ」 「隊長、しかしこのままでは!」 「どのみち輸送船も帰る船も落ちている!なら、俺達にできる事はこいつを落して何とかしてあの艦隊を引かせる事だ!」 「で、ですが!」 「やるしかないんだよ。で無けりゃ他のバッテリー機の連中がなぶり殺しになるんだ。」 部下である他のジャスティスに乗るパイロット達にそう言うと再びビグザムへと向かおうとするハイネであったが、加速をつけようとした目の前をビームが通り過ぎ慌てて急停止を掛けてビームの飛んできた方を見るとその方向からは一機のゲルググ、ガトー大尉用にカスタムされた専用のゲルググがハイネのジャスティスへと突貫してきており、以前と同様ガトーが振り下ろしたビームナギナタをジャスティスが受け止める。 「見つけたぞ。今度こそ貴様を仕留めさせて貰おう」 「くう、厄介な時に厄介な奴が!」 そう言ってシールドでナギナタを押し返してビームサーベルをゲルググへと向けて振るうが、其れを見たゲルググは自身の盾で其れを防ぐ。 見れば他のジャスティスやフリーダムも同様、単機或いは複数の機体に攻撃を受けて手を離せないでいる。そして、厄介な攻撃が無くなったことでビグザムは完全にフリーハンドに成った事で更に自由に動き始め、ゲルググと切りあいながらもそれが見えていたハイネの焦りは更に大きくなる。 「クソ、邪魔をするな!」 「そう言う訳にはいかん。後の憂いと成る貴様達にはなんとしても此処で落ちてもらう!」 そうして互角の戦いを続けていた両者であるが、長期戦で消耗し、更にビグザムが最後のナスカ級を落した際にできた一瞬の隙を衝かれてしまい、遂に 「貰ったぞ!」 ガトーのその叫びと共に、ハイネはジャスティスのコックピットごと機体を両断されて爆発して死亡し、支えであったエースを失ったMS隊は続々と降伏を始めた。こうして、本来は救出に向かいベテラン兵を回収する筈であったこの作戦の失敗と艦隊の敗北によってザフトは少ないベテランを更に失う事となり。更に防衛の切り札であったNJC搭載のMSを失った事で今後の戦略に大きな障害を齎す事となる。 466 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 28 26 クルーゼの焦りと離脱作戦 救出艦隊が襲撃を受けているのと同時刻、脱出部隊は救出部隊を待たずに先に来れたジャンク屋の船に乗り、脱出を始めていた。 輸送船に乗り込んでいくザフト兵の中にはクルーぜも居り、かれは無事に宇宙に戻れた事に一時安堵するが、それ以上に焦りが大きくなっていた。 (まさか、此処まで一方的にザフトが敗れるとは予想外だ。此のままでは扉を開く事は出来ない。如何する?如何すれば・・・) 必死に考えを巡らせるクルーゼでは有るが、自身の予測や計画を遥かに上回る大打撃には流石に言葉も出ず、何時しか計画の修正案を考えると同時に自身の計画を崩した何者かに呪詛を吐き始める。 (一体なんなのだ。私の計画を崩した者は、一体誰のシナリオが私を破滅へと追い込んでいる!) そう言って自身の中で己のシナリオを砕いた人物を呪うが最終的にザフトへと到着するまでにシナリオ修復を行う事は出来ず。更に戻ったプラントの惨状をみてクルーゼのシナリオの狂いは加速する。その後方では脱出しようとする部隊を護衛するジンのモノアイが何かが地球上から上昇して来る様子を捉えていた。モノアイを更にズームさせるとそれがMAであると言うことが見て取れ、他の機体に向けて通信を飛ばし、其れはアダムズの耳にも入ってくる。 「なに、連合所属のMAと思われる機体が接近中?」 「はい、他のパイロットとも確認しましたが、連合の新型MAだと思われます。」 「解かった。我々アダムズ隊は此の侭そのMA部隊の迎撃に移る。部隊の警備はジャンク屋に任せろ。行くぞ。」 そう言って一斉に動き出すアダムズ隊であったが、当然、その動きは連合のMSギャプランにも当然見えているものであった。予定通り敵が食いついた事で中隊長を勤める樫出少佐は中隊全体へと通信を繋げる。 「よし、お前等、予定通り向かってくる連中を仕留める。間違って非武装のシャトルに流れ弾を飛ばすなよ?」 「解かってますって、さすがに非武装の人間撃つほど落ちぶれちゃあいませんよ。」 「なら良いんだがよ。最近は過激な奴も居るからな再度確認しねえと上が煩いんだよっ。と、そろそろ射程か。お前等ブースターを切り離せ。連中に仕掛けるぞ!」 そう言ってギャプランをMA形態からMS形態へと変形させた樫出は近づいてきていたジンに向けてビームを放ち出鼻を挫く、それに倣う様に他のギャプランも次々射撃を前方の部隊へと行っていく。一方で、アダムズは次々と現れる可変式のMSに驚きの声を上げていた。 「な、こいつ等も変形した!?連合は一体幾つの可変MSを作ったと言うのだ!」 そう叫ぶアダムズだが、其れで敵の攻勢が弱まる筈もなく、足の止まったアダムズ隊はギャプランの一撃離脱戦法に苦戦を始める。 467 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 29 01 「動きが早すぎる。照準が合わない!」 「先読んで攻撃しろ!」 「あんな出鱈目に動く奴に当てられるか!」 「止めろポール!接近戦は・・・」 急減速と急加速を次々と行うギャプラン隊に攻撃を当てる事を諦めた一機のジンが果敢に接近戦を仕掛けるが、当然追いつけるはずも無く散々翻弄され、最終的にビームで打ち抜かれるなどアダムズ隊はその数を徐々に減らし始めていたが、此処で一つの変化が訪れる。 それは救助艦隊の居る方面から来る無数の光であった。しかし、其れは彼らの望んでいた物ではなく・・・ 「嘘だろ・・・」 呆然となったジンのパイロットがそう呟くのも無理はない話であった。なぜなら其処に居たのは待ち侘びていた味方の艦隊ではなく無数のMSを周囲に展開した連合の艦隊であった為だ。そして、広域通信を開いた樫出はザフト側に降伏勧告を行う。 「降伏しろ、大勢は決した。もう逃げられんぞ。」 「くっナチュラルに捕まる位なら・・・」 そう言って銃口を向けようとするジンを押さえたのは他ならぬ現場の指揮官を務めるアダムズであった。 「解かった。降伏を受け入れる。」 「な、隊長!?」 驚く部下達に対して自分から先に武器をパージするアダムズであったが、同時に隊員へザフト専用の回線を開いて通信を繋げる。 「此の侭では何れ全滅する。ならばせめて少しでも我々は相手を拘束するため一人でも多く降伏して此方に連合の人員を裂かせるんだ。良いな。」 「ですが・・・」 「此の侭無駄死をするか、少しでも味方の命を救うかはお前たちに掛かっているんだ。頼む」 そう言ってモニター内で頭を下げるアダムズを見て他のザフト兵たちも次々と降伏して行き、最終的に逃げ遅れたれた非武装船を含めユーラシアは脱出艦隊の3割を捕虜とする事に成功し地上で拘束された分も含めれば実に6割近い数のザフト兵士が未帰還となりザフトの人材不足は今後、更に悲惨な事となって行く。 468 :ナイ神父Mk-2:2016/11/07(月) 01 30 29 以上です。WIKIへの転載は自由です。試しに弥次郎氏の作品で出たサンダーボルト師団を出してみたのですが、私の文才では此処までが限界でした・・・ 誤字脱字修正 おかしな表現を修正
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1239.html
454:十字メシア 名前:九十九(ツヅラ) 風月堂の経営者の妻にして、咲埜子の母。 また、120年前に作られた急須の付喪神である。 それ故、元になっている急須にヒビ等が入ると、具合が悪くなったりし、最悪壊れると消える=死んでしまう。 穏やかな大和撫子だが、和菓子作りに関しては一切の妥協をせず、それを叱りつけたりする。 趣味はお茶。 能力 急須の付喪神特有の能力 美味しいお茶を入れたり、お茶道具のみを修繕できる程度。 473 :十字メシア 名前 ユウマ 出雲寺組の組員。 情に厚く、食い意地が張ってる。 頭の回転も早い方で、亜寺の参謀代理としても動ける。 武器はドス。 名前 リリ 出雲寺組の組員。 主に冴子の手伝いをしている。 美人な方だが、野暮ったい地味な風貌の為か、恋愛には縁がない。 非戦闘員である。 名前 トオル 出雲寺組の組員で、リリの弟。 リリとは反対に、一流ホストの様な外見と風貌。 勿論モテモテ、本人も満更ではなかったりする。 それを生かして、裏がありそうだと目星のついた風俗店に入り込み、それの真偽を確かめる役目を担っている、所謂工作員。 テコンドーの使い手。 名前 マサト 出雲寺組の組員。 冴子と同じ百済小学校の生徒で、彼女より2歳年上。 亜樹斗を「兄貴」と呼んで慕っている。 おとなしい性格。 主に雑務をこなすが、一応戦闘員。 能力 ナイトメアアナボリズム(鮫の悪夢) 鮫の様に速く泳いだり、鋭い牙で噛みついたり、血の臭いで人がいるかどうかが分かる。 きっかけは、幼い頃に海へ遊びに行っていた時、沖へ流されてしまい、鮫に襲われて死亡。 その後ナイアナに目覚めた。 名前 舞・莱宛(フー・ライフォン) 出雲寺組の組員。 中国生まれの日本育ち。 出雲寺組と同盟関係にある、中国マフィアの跡取り娘。 勉強の為に、出雲寺組に入る。 普通の日本語に、「~だヨ」「~アル」などを語尾につける。 さばさばとした性格。 武器である扇を交えた中国拳法を使いこなす。 巨乳のナイスバディなお姉さんw 名前 スグル 出雲寺組の組員。 強面だが陽気な性格。 愛澄にベタ惚れな亜樹斗をよくからかっている。 武器は投げナイフ。 名前 サワコ 出雲寺組の組員。 冷静沈着なクールビューティーだが、結構抜けている。 亜寺に好意を寄せている節がある。 普段は亜寺の手伝いをしている。 武器は先端に刃がついた、応用が利く鞭。 能力 パイロキネシス(念動火力) 念力で生み出す炎を操る。 鞭の刃に纏わせて振るう、という使い方も可能。 63 :十字メシア 名前 カヨコ うずらのマネージャー。 真面目でキビキビしているが、砕けた一面も持ち合わせている。 特殊能力を持っているので、彼女のボディーガード的役割も担う。 能力 ラインシールド(一閃の盾) 腕で空を薙いだ場所に、光る線が現れ盾となる。 最大5分間持続出来る。 89 :十字メシア 名前 犬飼 猫子(いぬかい ねここ) 水無瀬一族に仕える者の一人で守人の少女。 犬耳パーカーの上に猫耳パーカーを重ね着しているのが特徴。 明るくハキハキとしており、犬の様な忠実さと猫の如き奔放さを併せ持つ。 空手が得意で黒帯八段の保持者。 因みに「総元締めによる静かなる怒りの出御」に出ていたモブである。 能力 犬や猫に変身する 猫耳、或いは犬耳パーカーのフードを被り回転する事で変身出来る。 猫は虎縞模様、犬は山犬サイズ。 情報収集や逃走の際は猫に、戦闘の際は犬になる事が多い。 92 :十字メシア 名前 紅花 いかせのごれの大妖怪にしてミミの義祖母、そして守人。 人間を妖怪より寿命が短く弱い、愚かな生き物だと評し好いていなかったが、捨てられていた赤子のミミを拾い一緒に過ごしてから考えを改め、彼女にあらんかぎりの愛情を注いだ。 ミミを狙ったホウオウグループの襲撃により、彼女に能力を授けた後亡くなる。 ミミに守人の話はしてないようだ。 能力 妖力 ミミに与えた能力そのもの。 対ホウオウグループの際は、地面を霊界と繋いで相手を引き込ませた。 550 :(六x・) 名前 雪乃 性別 ♀ 年齢 37 外見 水色の髪と目 一人称 私 口調 男っぽい 身長 160cm 性格 照れ屋、ドS 好き 娘と夫 嫌い 害虫、キモオタ 風真の妻。愛情度は娘>夫に見えるが実際は両方とも同じくらい愛している。 養豚場のブタでも見るかのような冷たい目に定評のあるドSな面は娘にもしっかり受け継がれた。 雪斗の妹でもあるが、本人は兄の存在を知らされていない。 「北欧雑貨 スノーエンジェル」の店長。雪乃の両親は北欧在住なので商品はわりと安く仕入れてるとか。 136:しらにゅい 名前:サヤカ いかせのごれ高校1-1の女子生徒。張間みくとは元々友人関係にあったが、 とある事件を機に交流が途絶える。元々ピアニストを志していたが、 両手に大怪我を負ってしまったらしい。 607:柴犬 霜月堂・メイド部隊 人数 50人 性別 全員女性 年齢 12~28歳 身長 平均165cm 体重 平均 42kg 霜月堂、カルラの館で働くメイドたち。主に掃除や洗濯、霜月堂の営業などを行う。 カルラの「血」を刻印として身体に刻んでいる為、カルラの力の一端を得ている。 この為、常人の5~6倍程度の身体能力、五感を持つ。この力で館の警備や外敵の 排除も行う。 もとは孤児やホームレスなどにカルラ自らが手を差し伸べ、自らの館に住まわせ、 働かせているため、メイド全員がカルラに対する忠誠は厚い。またカルラが人間 でないことも全員知っている。 メイド長は憑月 雪。 戦闘になると、それぞれ槍、剣、大斧、大鎌、金属棍などの超重量級の武器を軽々と 振り回して戦うか、ナイフや針、弓などで攪乱しながら戦う。 給料は月に約4万(雪は10万)だが、館に部屋を持ち、食事は3食+ティータイム付き、 風呂も大浴場使用可能と待遇は悪くない。 大体1日に働いているのは雪+12~20人くらい。そのほかは休日を満喫している。 614:柴犬 【赤城 華螺】 名前 カアラ 号『深紅の風琴』 年齢 41歳(享年) 性別 ♀ 能力 結界封陣 明夢の母。豪快で快活、そして優しい性格で、その界隈では名のある天才退魔師。赤城一族の能力(明夢は持たない)である結界封陣は人ならざる者を捕らえて決して離さない。数多くの邪霊や悪霊を祓い、人々を救ったが、狂人の駆る車に衝突され死亡した。 【赤城 社】 名前 ヤシロ 年齢 38歳 性格 ♂ 能力 無し 明夢の父。母とは対照的に理知的で学者肌。赤城家に婿入りする形で、旧姓は草加。公正だが子ども達に非常に甘い。華螺と共に車に跳ねられて死亡した。 【赤城 麗】 名前 レイ 年齢 22歳(享年) 性別 ♀ 能力 無し 明夢の姉で長女。家を空けがちな母に代わって家を切り盛りしていた。 温和でマイペースだがしっかり者でもあり、華螺が居ないときはまさに母であった。2年前に急性肝硬変を患い、まもなく22歳の若さで病死した。 【赤城 慧】 名前 ケイ 年齢 20歳(享年) 性別 ♂ 能力 結界封陣 明夢の兄で長男。大学生で日本文学を専攻していた。小さいながら結界封陣の力を有していた為、母手伝う事もあったが、母と同様に死亡。 【赤城 澪】 名前 ミオ 年齢 18歳(当時) 性別 ♂ 能力 結界封陣 明夢の弟。非常にクールで悪く言えば冷たい。母を超える結界封陣の才能を持っていたが、華螺と社は本人の希望を尊重し、3年前にアメリカのハーバード大学に進学。しかし、それからすぐに行方不明に。 【赤城 雲英】 名前 キラ 年齢 15歳(享年) 性別 ♀ 能力 結界封陣 明夢の妹。快活な少女で、僅かながら結界封陣も扱えた。母や兄と共に車に跳ねられ死亡。 【赤城 夜夢】 名前 ヨム 年齢 11歳(当時) 性別 ♀ 能力 明晰夢 明夢の妹で末っ子。夢を見ていることを夢の中でも自覚出来る特異体質で、夢で近い未来の事がわかる。3年前『お告げを受けたよ‥』と言って家を飛び出し、行方不明になった。兄、澪が行方不明だとの報告があったが直後であった。 その他企画キャラ← 企画キャラ一覧 →その他企画キャラ3
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/396.html
キャラ企画で誕生したオリジナル設定 ※あくまで企画内で創作された設定で非公式です! ナイアナザー施設 アナザー兵器 その他設定 アナザー施設(ネタ) あだ名一覧
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4596.html
745: ナイ神父MK-2 :2016/09/17(土) 00 26 17 大陸化ネタ 1942年編 その2 MI作戦とミッドウェー海戦 1942年6月、各諸島への戦力増強と新戦力の配備が完了した事を確認した日本軍はMI作戦のを開始した。当初は先にMO作戦を 行うべきではと言う意見が軍内からも発生したが、現在行われているラバウル基地の飛行場整備後に配備される戦略爆撃機 による攻撃とミッドウェー攻略によりアメリカ軍を釘付けにする事で十分分断を図れるとしてMO作戦は実施されていない。 そして、ミッドウェー攻略作戦には大陸化によって出現した日米世界の大和型を主力として第一艦隊にも直ぐに使えた 史実の大和型と長門型が選ばれ、航空隊には空母信濃(戦後世界)及び瑞穂(日英)、憂鬱世界の大鳳、白鳳が配備され 其処に、陸軍所属の強襲揚陸艦である神州丸型(日蘭)が3隻及び複数の兵員輸送船おその護衛艦隊が帯同していた。 一方でアメリカ海軍は日本が旧式の暗号を利用してわざと流した情報を傍受し、次の目標がミッドウェーであることを 把握し、応戦する戦力としてレキシントン、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットをハワイ付近へと集結させ 決戦へと向けて準備を行っている。 アメリカの誤算と日本の実力 1942年6月5日ミッドウェー諸島付近へと到着した艦隊は、先ず初めに神州丸を中心とした揚陸艦より放たれた烈風及び流星に よる航空攻撃を開始し、敵の基地航空部隊を撃滅する作戦へと出た此れに対して基地航空隊は反撃を試みるもその性能差に 翻弄されみるみるその数を減らしていく。 「くっそ、ワイルドキャットじゃ爆撃機に追いつくので精一杯だ!」 「支援をくれ!このままだと嬲り殺しだ!」 「ゼロどころの話しじゃないぞ!一体どうなって・・・」 次々と無線機から聞こえてくる米パイロット達の悲鳴は管制側から見れば最早悪夢と言って良かった。しかし、悪夢はそれで終わらず 陸上攻撃用に改良されていた800kg爆弾が次々と基地や物資の集積所、さらには地上部隊の一部にも被害を出していき、此れに手の空いた 烈風が対地攻撃用のロケット弾や機銃掃射を行った事で被害が拡大、攻撃開始から1時間後には基地防衛の部隊より白旗が揚がった 事で攻撃を停止し、部隊を揚陸させて基地の占領を完了させている。 一方で、ミッドウェー諸島攻略を揚陸艦部隊へと任せた連合艦隊は敵空母部隊の探索とハワイ島攻撃の為の南下を開始しした。 そんな中、機動部隊の指揮を預かる南雲中将は緊張した面持ちで、索敵に出ている部隊からの報告を逐次確認しながら 報告を待っていた。 (史実では確かに南雲中将が指揮を取っていたが転生してまさか、実際に機動部隊の指揮を取る事に成るとは・・・これって歴史の 修正とかじゃ無いよな・・・) 「しかし、基地に有った震電や疾風は連携の面で使い難く、急遽旧式の烈風や流星を中心に持ってくる事になりました が大丈夫でしょうか?」 「其処は問題ないだろう、少なくとも現状までの戦闘記録を見る限りはアメリカも我々の知るアメリカから余り乖離はしていない、 性能面では十分アメリカの機動艦隊を相手取れる。」 「ですが、アリューシャン方面では一部機体がゼロ戦の侭です、投入数は増えていますが中々厳しいものがあります。」 「・・・其処は心配だが、飛龍や蒼龍も着いている。私達は私達の出来る事をするしかないだろう」 南雲と信濃艦長が話していると、突然通信を担当している士官から声が上がった。 「偵察隊からの通信です!東方200浬に敵機動部隊と思われる空母を確認したと報告が入りました!」 「解かった、流星は出撃を開始し烈風部隊は一部は艦の声に回れ!」 「敵機が接近してきます!」 「対空火器を動かせ!迎撃しろ!」 746: ナイ神父MK-2 :2016/09/17(土) 00 26 50 その南雲の言葉と共に待機していた対空火器が起動し、迎撃を開始し濃密な対空攻撃に攻撃を仕掛けようとした米航空隊は 予想を遥かに超える弾幕の厚さに驚き、慌てて引き返そうとするも攻撃が開始された時点で既に攻撃態勢に入っていた大多数の 機体は避けきる事が出来ずに諸に攻撃を受けて打ち落とされている。 「な、対空弾幕が厚過ぎる!近づけない!」 「くっそ、対空網だけで20機喰われた!」 エンタープライズの航空隊が粗壊滅状態に陥った頃、漸く発進を完了した烈風はタイミングのずれて到着したヨークタウンの 雷撃部隊の迎撃を開始した。最終的にはエンタープライズ及びヨークタウンの雷撃部隊は壊滅、そして今度は体制を当て直した 日本側が発見した第16任務部隊へと襲い掛かった。勿論、アメリカ側も直奄機や対空兵器による迎撃を開始するも、つい数ヶ月 前まで主力だった零戦とはまるで違う性能の烈風や流星に翻弄され次々に攻撃を受け始めた。 「早すぎる、迎撃が追いつかない!」 「何で戦闘機が艦爆に此処まで離されるんだよ!」 「情報で聞いたゼロとまるで違う!振り切れない!」 直掩のパイロット達が悲鳴を上げている頃、ヨークタウン艦内でも攻撃を避けようとして動く乗員達の間で怒号が響いていた。 「弾幕が薄い!此の侭では突破されるぞ!」 「敵戦闘機のロケット弾が護衛の駆逐艦へと着弾!致命傷では有りませんが対空兵器に深刻なダメージを受けています!」 「ホーネット敵攻撃機の投下した爆弾が直撃、浸水が始っています!」 「この短時間でか!」 「ホーネットを離脱させろ、此の侭では危険だ!」 「敵機が魚雷を投下此方に向かってきます!」 その後、何とか日本側の雷撃を逃れる事に成功したエンタープライズであったがその代わりに流星が投下した800kg爆弾が 甲板を貫通して内部で爆発、内部に格納されていた艦載機や航空燃料を巻き込んで爆発を起こし大破している。一方で ホーネットはその後受けた雷撃が致命打になり、撃沈し駆逐艦も6隻を失う大被害を蒙っている。この戦闘を受けて これ以上の空母の喪失は危険だと考えた第17任務部隊は壊滅状態の第16任務部隊と合流してハワイまで撤退する。 そして、ミッドウェー海戦での実質的な敗北の知らせはホワイトハウスも知る所となり、アメリカ政府はハワイからの撤退を決意、 第17任務部隊は生き残った第16任務部隊の護衛を行いながらアメリカ本土まで撤退を開始している。其れと入れ替わるようにハワイ 真珠湾へと到着した連合艦隊はパールハーバーへの攻撃を開始し結果的に生き残った航空母艦こそ破壊は免れた物の、迎撃に 出た基地航空隊やハワイの守備隊へ深刻な打撃を与えている。 747: ナイ神父MK-2 :2016/09/17(土) 00 27 22 アメリカの太平洋撤退と日本をアメリカ大陸進出 1942年6月10日ミッドウェー海戦及びハワイへの日本による対地攻撃を受けたアメリカ政府はハワイを含めた太平洋方面からの 撤退を決意、同時に西海岸からも日本軍上陸の可能性が有りとして避難と疎開を開始させている。一方でAL方面でもミッドウェー 敗北の知らせが入って直ぐに撤退の命令が下った為、日本軍は余り大きな抵抗を受ける事無くアリューシャン諸島の制圧に 成功している。 1942年8月ハワイ全島からのアメリカ軍の撤退を確認した日本軍はハワイ諸島を占領、此れによってアメリカは本土を除く太平洋のへの 出口を完全に失い、本土内部へと閉じ込められる事となる。日本軍よるハワイ占領と日本軍がもう目と鼻の先まで迫ってきている事は アメリカ国民に大きな衝撃を与えると同時に、此れまで開拓してきたフロンティアを奪った日本に対してアメリカ国民は強い怒りを 覚え、アメリカ国内での戦意向上に繋がっている。 一方でアメリカ海軍内では日本の予想以上に戦力に大きな危機感を抱いていた、ミッドウェー海戦での報告を聞いたニミッツは執務室で 思わず頭を抱える。 「予想外だ、我が国と日本此処まで差が開いているとは・・・」 「帰還したスプルーアンス少将の話ではF4Fは日本海軍の戦闘機に一方的に落されていたそうです」 「日本のゼロファイターか?」 「いえ、詳細な情報は不明ですが、此れまでの機体と次元の違う性能だった様です。」 「ゼロでも頭が痛いのに此処に来て正体不明の新型か・・・政府が西海岸から撤退する理由には 十分だな、此処まで海で一方的にやられたのではな、此方の新型はどうなっている?」 「現在グラマン社の機体が生産を始めた所です。しかし、政府が本土上陸を想定し始めたと言うことは・・・」 「たとえ完成しても暫くはまともに相対する事はないと言う事か・・・」 ニミッツのその言葉が示す通り、その後海軍は大西洋側での活動やイギリスの援護が中心と成らざるを得なくなり、海軍の戦場は この後インド洋や大西洋での戦闘へとシフトしていく事になり、太平洋は完全に日本の海と化していく事となる。 748: ナイ神父MK-2 :2016/09/17(土) 00 27 53 以上ですWIKIへの転載は自由です。