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PSソフト「デュープリズム」より女主人公ミントを召喚 デュープリズムゼロ-01 デュープリズムゼロ-02 デュープリズムゼロ-03 デュープリズムゼロ-04 デュープリズムゼロ-05 デュープリズムゼロ-06 デュープリズムゼロ-07 デュープリズムゼロ-08 デュープリズムゼロ-09 デュープリズムゼロ-10 デュープリズムゼロ-11 デュープリズムゼロ-12 デュープリズムゼロ-13 デュープリズムゼロ-14 デュープリズムゼロ-15 デュープリズムゼロ-16 デュープリズムゼロ-17 デュープリズムゼロ-18 デュープリズムゼロ-19 デュープリズムゼロ-20 デュープリズムゼロ-21 デュープリズムゼロ-22 デュープリズムゼロ-23 デュープリズムゼロ-24 デュープリズムゼロ-25 デュープリズムゼロ-26 デュープリズムゼロ-27 デュープリズムゼロ-28 デュープリズムゼロ-29 デュープリズムゼロ-30 デュープリズムゼロ-31 デュープリズムゼロ-32 デュープリズムゼロ-33 デュープリズムゼロ-34 デュープリズムゼロ-35
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「あたしの魔法でボコボコよ!」 スクウェア(現スクウェア・エニックス)のPS用アクションRPG『デュープリズム』の2人の主人公の内の1人。 巨乳法術師とは関係ない。ロリな竜娘とも関係無い。 700年の歴史を持ち、古代の魔術師が遺した強力なマジックアイテム「遺産」の管理を行う大国「東天王国」の第一王女。 しかし、魔法の勉強はサボってばかり、夜ふかし・朝寝坊は日常茶飯事、 国のお金でムダづかいはするわ、嫌いな食べ物(カボチャ)は残す癖に好きな食べ物は5人前、 自分の国の使命もまるで理解出来ておらず、我が儘で自分勝手なことばかりしていたため、 その素行と行儀の悪さから、王国最高会議で「女王の資格無し」と満場一致で王位継承権の剥奪が決定。 王位継承権は妹のマヤに渡ってしまう。 それを承服できず力ずくで王位継承権を取り戻そうとするが、 マヤの使う王国に伝わる遺産「ブックオブコスモス」の力に勝てず、 マヤの嫌がらせでミントの嫌いなカボチャ尽くしが決定してしまう。 その状況に納得の行かなかったミントは、王国を力ずくで取り返すため、ついでに世界征服のために、 ブックオブコスモスのような「遺産」を手に入れるために遺産を求めて旅立った。 自分勝手ではあるものの別に悪い子ではなく、人に親切にされれば感謝もするし、人助けもする。 自分にも他人にも正直な彼女の言葉に嘘はなく、いいことを言うことにも躊躇いがない。 何より、敗れても諦めずすぐに世界征服をやろうと考えるような実行力とド根性が備わっており わがままで自分勝手というより傲岸不遜と言う方が近い。 こんなキャラクターなので、もう1人の主人公ルウのシナリオがシリアス寄りなのに対し、ミントのシナリオはコミカルな物になっている。 また、ルウのシナリオの場合、ミントは自分の欲望に忠実で、突っ走った挙句に失敗するという、分かりやすいライバルキャラとして登場する (もちろん、シナリオが進めばそういうキャラと協力して戦い、いざという時には助けてくれるのもお約束)。 戦闘面での性能はルウが戦士+αであるのに対して、ミントは魔法使い。 輪っか型の武器である「デュアル・ハーロゥ」から魔法を出したり、殴ったり蹴ったりして戦う。 通常攻撃でMPを溜め、溜めたMPでの遠距離からの攻撃がメインとなる。 魔法は「色(属性)」と「タイプ(形状)」の組み合わせで様々な魔法が使用できる 殆どのものは範囲や性質が異なる多種多様なショット攻撃や、自身を守るサークルなどだが、 最後に手に入るタイプ「ハイパー」は、魔法のみMPを全消費して、無敵やHP回復等の特殊効果を発揮するものになる (ルウの方では一部イベント戦において盾が使える)。 一般的な魔法使い系との違いは、近接時の性能…というかジャンプキックである ファンからミントキックなどと言われるこのキック、事と次第によってはルゥの通常攻撃より優秀な性能を誇り、近接時もかなり戦うことが可能。 イベント中でも必殺の一撃として魔法より多用されている彼女を象徴する技であり、 ラスボスを除けばどのボスも飛び蹴りだけで撃破可能(ラスボスだけは自分を強化する魔法を併用する必要がある。それでも飛び蹴りで倒せるが)。 尤も、イベント時に使用するキックは飛び込みながら蹴るのに対し、プレイヤー操作での方は飛び上がりながら蹴り上げるもので、必ずしも同一の技ではない。 裏設定として、ゲーム中には登場しないミントの父である東天王国の先王が家訓として肉体を鍛えるように言い伝えており、 彼も肉体派の魔法使いだったそうである。 MUGENにおけるミント タンスの角氏により、カンフーマンを基に手描きで製作された物が公開中。 必殺技は全て魔法であるため、基本は遠距離をメインに戦うキャラとなっている。 必殺技を使用するのにゲージを少量消費するが、ゲージがなくても必殺技の使用は可能。 66Aのミントキックや時間切れ負けの地団駄姿など、原作の雰囲気が良く再現されている。 また、3ゲージ使用の超必殺技中+体力300以下での追加入力技において、妹のマヤとの協力技も搭載されている。 AIは未搭載だが、pprn氏による簡易AIが公開されている。 出場大会 + 一覧 シングル MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 版権オリジナルキャラクタートーナメント MUGEN祭 並盛りシングルトーナメント 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル タッグ 魔法少女と騎士たちのバトルロイヤル R.P.Gランセレタッグフェスティバル MUGEN祭 並盛りタッグトーナメント ゲージMAX!!クレイジータッグランセレバトル 19XX年!作品別女性タッグトーナメント 19XX年!ゲーム主人公ランダムタッグバトル 新旧スクエニオールスタータッグバトル【皇帝の挑戦状】(ゲスト) チーム 無茶?無謀?第5弾 『成長+大貧民』 あまり(ry 大体作品別チーム大会 男子禁制!女子会ランセレ! その他 旅は道連れ世はサバイバルタワー またまたデップー主催☆親衛隊結成大会 ムゲンウォーズ 無限大!ヒーローズランセレサバイバル 第2回 4人タッグVSボス 大会 ボスハルク&DIO前後ランセレバトル 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトル 決闘しようぜ!お前カードな!大会 北斗四兄弟前後!!世紀末!!最狂チームトーナメント 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 凍結 マイナー強~並時々メジャーたまに凶大会 削除済み 手描き&アレンジキャラオンリー男女タッグ 非表示 大体、凶ランクくらいの大会で勝ちあがるにはどうすりゃいいですか? 出演ストーリー MUGENSDガンダム外伝 ナイトガンダム物語(悪道士ミント様(非戦闘))
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『デュープリズム』が難しいョ。。。実況プレイ 【ゲーム】デュープリズム(PS1) 【実況者】Maya♪ 【完成度】更新中(09/07/24~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/13721657 【備考】 +... 名前 コメント
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【PS/PS3/PSP】デュープリズム このタイトルは現在2つの記録方法が存在しています。 ゲームクリア【ミント編】 タイトル画面でスタートを押してからEnd of Mint s Story.がでた瞬間 順位 タイム 日付 配信者名 その他一言 No.1 2 54 54 2010/10/16 夕立 55分台なんてボコボコでした No.2 3 16 10 2009/10/13 涼み 3時間切れるのかな・・・ ゲームクリア【ルウ編】 タイトル画面でスタートを押してからEnd of Rue s Story.がでた瞬間 順位 タイム 日付 配信者名 その他一言 No.1 3 30 46 2010/09/20 涼み ルウ編はTA向きじゃない気がする
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前ページ次ページデュープリズムゼロ 第七話『夢の世界のファンシーさん』 ルイズとミントはそれぞれもの凄く悩んでいた… それというのもミントの肩書きを聞いた後ルイズはハルケギニアに召喚される以前のミントの話をずっと聞いていたのである。 実家での王位継承権の剥奪から二年の放浪の旅、カローナの街での冒険から砂漠の遺跡の冒険。ルウの事、エイオンの事、遺産の事、クラウスの事、ベルとデュークの事、様々な事。 そして妹マヤの事。 最初ルイズはミントの王女であるという言葉を信じられなかった…というよりはまだ正直信じていない。だがミントの語る冒険の話は余りにリアルで嘘とはとうてい断じる事が出来ない。 ミント自身それを証明するアイテムの様な物を持っている訳でも無し、ルイズにはその東天王国の存在を知る事すら出来ない。 もしやと東天王国というのが遙か東方にあるというロバアルカリイエの事なのかとも訪ねたがどうやら全く違う様だ。 そんなわけで全てを聞いた今でもルイズのミントに対する態度は先程までとは変わってはいない。この問題はいわゆる保留だ。 またミント自身がそれを望んだ… そしてルイズとしての悩みはもう一つ大きい物がある。 ミント自身はブリミルがエイオンの可能性がある為にしばらくはこの魔法学園で遺産探しとやらをするつもりらしい。 一応生活の拠点と他の生徒並の生活の保証を得る為にミントからルイズに譲歩し、使い魔関係は維持される契約となった。 ミントが魔法を使えるという以上少なくとも平民以上の扱いは当然だ。 だがとにもかくにもミントには帰りを待ってくれている仲間や家族がいるのだ。そんなミントをいつまでも使い魔としているのは流石にまずい。 ミントの帰還方法の模索、それがルイズの大きな悩みだった。 一方のミントの悩みはルイズの悩みに似ているがまた若干違う。 「月が二つね~……」 最初にそれに気づいた時ミントは流石に慌てた。 話し込む内に気付けば外は既に夜の帳が降りており、窓からは昨日気が付かなかった美しい二つの月が見えていたのだ。 そう月が二つというのが問題なのだ。 ミントも伊達で冒険者をやっていない、様々な土地での体験というものは大の大人が舌を巻く程に豊富なのだが月が二つの土地など見た事も聞いた事も無い。 そのいやに明るい月明かりがミントの心を僅かに、ほんの少しだけ、微妙に不安にさせる。 ルイズ曰く月は二つが当たり前、ミントはこの国が星の位置から一体自分の知る世界からどれ程離れているかすらわからないのだ… その夜二人は互いにこれからの事に不安を抱きながらも昨夜と同じく一つのベッドで眠りについた。 ___??? 眠っていたはずのルイズがふと目を覚ますとそこは見慣れた自室では無かった… 「…どこって言うか何此処…」 それは所々淡い彩りの星やら花やらが散りばめられた見渡す限りのピンクの空間。 クラスメイトの中にはこういった色彩を好む女子もいるがルイズには此処は少々悪趣味に思える。 そしてルイズの足下には一応足場はあるのだがそれはあくまで足がそこに接しているだけで目には全く見えない不思議な地面だった。 「何なのよ一体…変な夢って言うにはやたらはっきりしてるわね~…ってあれ?痛い!?」 一人呟きながらピンクの平原を歩いていたルイズがこの光景が夢である事を確認する為 自分の頬をつねってみると何とも恐ろしい事に痛みを感じる。 「そう、ここは夢の中であり同時に夢の中では無いわ…」 ふとルイズの頭上から声と共に一人の女性がフライの呪文でも使っているのかゆっくりとルイズの目の前に降り立つ。 (…………………凄い恰好だわ…この人) その女性の姿を一目見てそう思うとルイズは息をのんで一歩引く。 その女性は幼さを残した美しい顔にふわふわの金髪ロールの髪、その上にウサギの耳を乗せ、 フリルとリボンをこれでもかと言う程にあしらったエプロンドレスを身につけ、足下には丸くて赤いロリータシューズがまた大きく主張している。 背中のウサギの顔のリュックもワンポイントだ… 「初めまして、私はメルと言う者よ。人は私をファンシーメルと呼ぶわ。」 メルと名乗った女は柔らかく微笑んでルイズは自己紹介する。 「(そのままな名前ね…)え、えぇ…あ、私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールよ。」 「ふふふ…素敵な名前ね。よろしくルイズ。」 「あ、ありがとう。あなたもしかしてミントが話してくれた魔法使いの…」 軽い挨拶を交わした後ルイズは若干ひるみながらもメルに訪ねる。 「えぇ、そうよミントに聞いていたのね。さて、ここが何で一体私が何をしに来たのか、 詳しい説明をするのにはとりあえずミントを待たなくちゃね。…ほら、来たわ。」 言ってメルは視線を上空へ移す。釣られてルイズも視線を上に移すとピンク一色の空から何かが降ってきていた。 空中で手をばたつかせる人影…そう、それは紛れも無くミントだった。 「げふっ!!」 ミントはそのままの勢いで地面へと叩き付けられたがメルの言うとおり確かにここは夢の中なのだろう、ミントのその身体には怪我一つ見当たらなかった。 「久しぶりねミント、相変わらずの様で安心したわ。」 「あいたたた…ってメル!?え、あたし自分の部屋で寝てたのに!」 「あたしの部屋よ。勝手に自分の部屋にしないでくれる?」 腕を組んでむくれるルイズを背に、ムクリと立ち上がりミントは頭を振って軽く意識をはっきりさせる。 目の前にいるのは確かにカローナの街で随分と世話になった魔法使いメルだ。 そして見ているだけで何だか胸焼けがしてくる様な甘ったるいこの空間は忘れる筈も無い、紛れも無くメルのアトリエである。 「何でメルがこんな所に?あ、もしかしてあたしを迎えに来てくれたの?」 「えっ?」 喜びのステップを繰り出しながらミントは楽観的な予想に浮き足立つが逆にルイズの表情は曇ってしまった… そして表情を曇らせたのはメルもである。 「残念だけどミントそういう訳じゃないわ。……と言うよりも私はそれが難しい事を伝える為にあなたの夢にやって来たのよ。」 「はい?夢?」 メルは足下から巨大なキノコを召喚するとその上に軽やかに飛び乗って腰を落として話を続ける。 「そうここはあなたの夢の中、それを今は私が間借りしているのよ。」 メルの説明にルイズが思わず首を捻った。 「だったら何で私が居るの?ミントの夢なのに私が居るのはおかしいじゃ無い?」 「それは私にもはっきりとは分かりかねるけど恐らく貴方達が何か魔法的な何かで強く結ばれてその影響で夢が混線しているのかもしれないわね。心当たりはあるかしら?」 ルイズははっとした様にミントの左手をみやる。ミントもそれに気が付いた様だ。 「使い魔の契約か…」 ミントが苦い表情で呟く… 「多分それね…とりあえず順を追って説明させて貰うけどあなたが遺跡で光に飲み込まれて私の所にも直ぐに連絡が来たわ。知らせに飛んで来たルウはとても必死だったわよ。 それで色々な事を調査して見たのだけれど先ずは一番重要な事よ。 ミント一応覚悟して聞いて頂戴ね。」 メルの恰好とは裏腹に真剣な表情で語られる言葉にルイズとミントは揃って息をのむ。 「あなたの今居る世界、ハルケギニアは私たちの居る世界とは別の次元に存在しているいわゆる『異世界』なの。」 「………………やっぱりか」 メルの異世界発言を聞いたミントはしっかりとその言葉を頭の中で反芻し受け止める。 「あら…驚かないのね?」 「月が二つ在ったからもしかしたらって覚悟位は一応してたわ。で、戻れるの?」 ミントは自分でも思った以上に冷静な自分に気が付きながら真剣な表情でメルに訪ねる。 こういう純粋な知恵に関して言えばメル程頼りになる人間は居ない。 「はっきり言ってこちらからはお手上げね。条件を揃えても私の意識を辛うじて眠っているあなたへ繋げれる位かしら?次元の壁を破るのはそれこそ遺産が必要なレベルよ。」 「マジで?」 「えぇ、マジよ。」 「どどど、どーすんのよ~!!!あたしどうなるの???」 ここに来て初めてミントが明らかに動揺を見せる。正直さっきまで何故か何とかなるという確信があったがメルにばっさりとそれを否定されたのだ。 「落ち着いてミント、あくまでお手上げなのはこちらから…がよ。そちらの世界にはあなたが帰還を果たすのに十分な因子があるわ。」 そういったメルの視線がへたり込んだミントから話について行く事が出来ず呆然としていたルイズへと移る。 「へ…あたし?」 ルイズもそれに気づき驚きながら思わず自分を指さす 「えぇそうよ、ミントをこの世界に呼んだのはあなた。つまりあなたには私たちの世界とあなたたちの世界を繋ぐ力が間違いなくあるのよ。」 「でも…私は魔法が使えないのよ?」 ルイズは顔を伏せて自信なさげに首を横に振る。 「それは時が来れば解決するわ。あなたは近い内に必ず自分に眠る力を知る事になる。」 メルは明るく笑ってルイズに言うと今度はミントへ向き直る。 「それとミント、あなたにとても嬉しいお知らせよ。あなたがこの世界に呼び出された大きな要因はルイズ以外にもう一つ、それはきっとデュープリズムにあるわ。 あの時あなたがヴァレンを倒して消えたデュープリズムは次元の狭間に飲まれてヴァレンの意識と共に世界と世界に磨り潰されてこの世界に辿り着いた。 そしてあなたはヴァレンと融合していたとはいえデュープリズムに触れた唯一の人間… 偶然かはたまた運命か…何にせよデュープリズムがあなたを呼んだ。そうは考えられないかしら?」 メルの語るとんでもない仮説にミントは思わず顔を上げて一瞬で元気を取り戻す。 「つまりこういう事ね、ハルケギニアでデュープリズムをゲットしてルイズの力を借りて還ってこい!!上等じゃ無い、俄然燃えてきたわ。」 宣言した後でミントはグッと拳を握り口元を歪める。 ルイズはミントのバイタリティに最早呆れを通り越して感心する。 「そういう事よ。早く帰って来てねミント。みんな心配しているわ…特にマヤがね。」 「えっ、マヤの奴が?」 マヤが自分を心配していると言われてミントはとても驚いた。だが嫌な気はしない。 「『異世界の人達にどの様なご迷惑を掛けているのかと思えば、我が姉ながら想像するだけで…あぁ頭痛がしますわ。』だそうよ。」 「マヤの奴…」 予想道理と言えば予想道理なのだが思わずミントはがっくりと項垂れる。 「だから早く帰ってらっしゃいな。」 柔らかく微笑むメルにミントは今度は胸を張るとデュアルハーロウを突きつけ宣言する。 「メル、マヤに伝えて頂戴!!あたしがそっちに戻る時はデュープリズムを手に入れた時よ! そうしたら一番にあんたをボコボコにして東天王国を取り戻したら今度こそ『世界を征服』してやるわ。首を洗って待ってなさいってね。」 ミントの力強い言葉と言外に含まれる意図にメルは心底安堵した様に再び微笑むと腰掛けていたキノコから飛び降りた。 「フフ、必ず伝えるわ。そろそろお別れの時間だわ、じゃあねミントそれにルイズ。」 手を振りメルは二人に背を向けて歩き出すとその姿は霧に塗れる様徐々に消えていく。 「待ってメル。」 だが咄嗟にルイズがメルを呼び止めた。 第三者の彼女が消えてしまう前にルイズはどうしても確認しておきたい事があったのだ。 「ミントって…その…こんななのに本当に王女なの?」 「こんなのってあんた失礼ね…」 出来ればメルの答えは否定であってほしい。 そうルイズは願う。 「あら、これでもミントは正真正銘東天王国の王女様よ。それじゃあ今度こそさようなら。」 「そんな…馬鹿な…」 願いも虚しくミントが王女である事の確定に力なく崩れ落ちるルイズ… そうしている間にメルの姿と気配は完全に消えてしまった… 「ふっふっふ…これだけ分かれば十分だわ。とにかく何が何でもデュープリズムを手に入れるわよ~~!!」 ミントはルイズを尻目に悪ーい笑顔を浮かべて舌なめずりをしながら己の野望の為に新たな闘志を胸に再燃させて叫ぶ。 そうしてピンク一色の世界は緩やかに歪み始め、消失していくと同時にミントとルイズはそれぞれ再び深い眠りへと堕ちていった… 前ページ次ページデュープリズムゼロ
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【登録タグ PS RPG 個人 原作重視 完結】 【フルボイス】世界征服っすか!ミント様【デュープリズム】 【元ネタ】デュープリズム 【作者名】ワキの下くさか郎 【完成度】完成済み 【動画数】28 【part1へのリンク】http //www.nicovideo.jp/watch/sm6338137 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/11365857 【作品の傾向】原作重視 【備考】 名前 コメント
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【ゲーム】デュープリズム 【作者名】あさがお 【完成度】更新中 【動画数】2 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/17478605-【備考】 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 以下発掘スレの000から引用 (08/12/10のレビュー) (現時点でのレビューはありません)
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前ページ次ページデュープリズムゼロ 第一話『デュープリズムゼロ』 「あ~・・・もうっ!!折角ここまで来たのに何なのよ、結局ここには遺産の『遺』の字も無いじゃ無い!!あの情報屋いい加減な事言って、街に戻ったらボコボコにしてやるんだから!」 憤りを隠す事も無く、吠える様に叫んだミントが遺跡の古びた祭壇の上で地団駄を踏む。その度に朽ちかけた天上からはパラパラと風化した砂等が零れ落ちた… 「ハハハッ、まぁまぁ落ち着きたまえ、残念だが仕方ないよミント君。宝探しなんてそんなものさ。さて、それじゃあみんなも心配してるだろうからそろそろ外に戻るとしようか。」 「クラウスさんの言う通りだよミント、それにもしかしたらベルやデューク達の方で何か新しい情報を掴んでるかも知れないよ?」 お人好しな考古学者クラウスと最大最強のエイオン、ヴァレンに作られた人形の少年ルウが苦笑いを浮かべつつも馴れた様子で不機嫌きわまりないミントを嗜める。 「ハァ・・・あんたは良いわよねルウ・・・デュープリズムの力でクレアさんは生き返ったわけだしさ。・・・・・結局あたしの夢は・・・願いは・・・」 今回の旅が徒労に終わったショックかその場にへたり込んだミントは溜息をこぼして恨めしげにルウを見た。 「・・・ミント」 「まぁまぁ、ミント君そういう事は言わないで、それにこんな事で遺産探しを諦める君じゃあ無いだろう?さぁ戻ろう。」 言って微笑んだクラウスが一足先に祭壇から離れ、それにルウが追従していく。 今は滅び去ったかつて古き時代に栄えた太古の魔法使いエイオン、その力は空を割り、天の星々さえも動かしたと言われる程である。そのエイオン達が残した万能の魔宝は『遺産』と呼ばれその莫大な力を手に入れた者はどんな願いさえも叶える事が出来ると言われる。 その遺産を求め以前ルウとミントはそれぞれの目的を果たす為にカローナの街で出会い、共に冒険をした。クラウスともその街で出会ったのである。 因縁と策謀が入り乱れ右位曲折を経ながらもその旅の結果、最大最強のエイオンであるヴァレンの遺産『デュープリズム』はヴァレンの聖域と共に世界から消失し、結果ルウは最愛の人クレアを救う事に成功した。 …が、ミントだけは結局後一歩という所で遺産の力を手にする事が出来なかった。 ルウが未だにミントに付き合って遺産を探すのもその辺りの負い目があったからだ。 「とにかく!いつまでもこんな所でグダグダしてらんないわ。早いとこ何としてでも遺産をゲットして!!そんでもって!!「ミントッ!!後ろ!!」・・・へっ?」 立ち上がり、決意を新たに気を取り直してガッツポーズをとっていたミントにルウが突然注意を喚起する様に叫ぶ。 振り返ったミントの足下の祭壇からの突然の発光。 「なぬっ!?」 そこから発せられた光はあっという間に大きな銀色に輝く鏡の様な物を形作ると突然の事に驚いて体を強張らせたミントの背後で一際眩く強く輝いた。 「えっ・・・えっ・・・なにっ?なにコレ?」 「くそっ、ミント!!」 何が起きているのか解らない…しかしミントを守る為に咄嗟に走り出すルウ、しかし無慈悲にもまるで吸い込まれるかの如くミントの腕が鏡に飲み込まれ始める・・・ そんな状況で慌ててミントもルウへと必死に手を伸ばす。が、二人のその手が触れるそれよりも僅かに早くより一層強い光を放ったかと思えば鏡の光はついにミントを完全に包み込んだ・・・ 「ルウッ!!」 「ミントッ!!。」光の奔流の中で二人は互いの名を強く呼んだ… 「・・・一体何が?」 光が収まった後、眩んだ視界を回復させたルウの視線の先、祭壇の上からミントの姿は既に影も形も無く消え去ってしまっていた。 「うーむ・・・ルウ君、ミント君がどうなったのかは分からない…恐らくは何処かに飛ばされたんだろうけど、あんな現象は見た事も聞いた事も無いからね…とにかく今はすぐにこの状況を他の人たちに伝えよう。マヤ殿下や東天王国の人たち、それにメル達の力も借りなければ!!必ずミント君を助けよう。」 目の前で起きた謎の現象に対する驚愕に呆然としていたルウに対し、クラウスは学者らしく努めて冷静に遺跡の祭壇をもう一度丹念に調べながら呼びかける。 「待っててくれミント。今度は僕が君を助けるよ・・・必ず。」 ルウはミントが消えた祭壇を見つめながら堅く決意を抱いて拳を強く握りしめた。 ___ハルキゲニア大陸___トリステイン王国 その中のトリステイン魔法学院の外れの広場では今、生徒達による春の使い魔の召喚、及び契約の儀が行われていた。 この行事は毎年、一年の生徒が二年への進級するために行うものであり、これができなければ進級することができないのだという。 とはいっても普通ならばまず失敗はしないので、使い魔を持つ事による一人前のメイジと成る、その為の通過儀礼のようなものと化していた。 しかしそんな中でも例外が存在する、この召喚の儀式の会場の殆どの生徒、引率教師コルベールの注目はその例外へと現在注がれていた。 「何度失敗すれば気が済むんだよー、ゼロのルイズ!」 「やっぱ、ゼロはゼロでしかないな。」 「るっさいわね!黙ってみてなさいよっ!」 周囲からの嘲りの言葉を、少女――ルイズは、怒気をはらんだ台詞で返す。 しかしその実、内心は焦りで満たされていた。いつもいつも、自分が魔法を唱えれば爆発ばかり。 誰もが簡単に成功させる筈のサモンサーヴァントの魔法も例外では無く、その失敗も既に20の大台にのりそうだ。 「ミス・ヴァリエール、心を落ち着けてもう一度挑戦しなさい。自分の使い魔を心から望み、描くのです。」 生徒達が呆れた様子で遠巻きにルイズを見つめる中、コルベールが穏やかな口調でルイズを諭す様に励ますとルイズも無言ながらまたそれに頷く形で答えた。 (お願いします・・始祖ブリミルよ・・・) ルイズは祈りを捧げ、再び周囲からのプレッシャーを払う様に堂々たる態度で再び杖を翳して詠唱を始める。 「宇宙の果てにいるわたしのシモベよ。 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ! わたしは心より求め、訴えるわ…… 我が導きに、答えなさい!」 瞬間、勢いよく振ったルイズの杖の先で今までの爆発を大きく凌駕する爆発が起きた。 濛々と立ちこめる土煙、その中で微かに動く影をルイズは見逃さなかった。 (成功したっ!!) 「おぉ、ゼロのルイズが成功したみたいだぞ。」 「でもあの爆発じゃ肝心の使い魔が爆死してたりな。」 「おい、煙が晴れるぞ!!」 そうして砂埃と共に風が吹き抜けた広場の中央、大爆発の爆心地には一人の少女がうつぶせに倒れていた。 スミレ色のハルケギニアでは見られない動きやすさを重視した独特のドレス。 目を引くのはまるで夕日の様に鮮やかな緋色のツインテールの髪。 背中には何か大きな金色のリングが二つ、しっかりと背負ったリュックに固定されている。 「女の・・・子?」 ルイズは地面に倒れたままの女の子としか形容できない自分の使い魔の姿に思わず言葉を失った。 ルイズは魔法が使えない分座学の知識は誰よりも優れている、だからこそ断言できた、古今人間が召喚されるなど聞いた事は無い。 「あいたたた・・・何なのよ一体?何かに引きずり込まれたと思ったら・・・ん?」 ようやくのそのそと体を起こしたミントはそこがさっきまで自分のいた遺跡では無い事に気が付いた。 (何ここ?ていうかこいつら誰?) 「平・・民・・・だと?」 「わははは!傑作だゼロのルイズめ随分手の込んだ事しやがる!!」 「え、ちょっと…マジで?平民って。」 状況を理解したらしい周囲の生徒達から途端にルイズに対する嘲りと嘲笑が始まった。 「ミスタ・コルベール、もう一回やらせてください!!」 ルイズも周囲の人間と同じくミントを平民と思い召喚のやり直しをコルベールへ申請する。 「それはできません、ミス・ヴァリエール、春の使い魔召喚は神聖な儀式だ。 そう簡単にやり直しは認められない、いずれにせよ呼び出されたのは彼女だ、それならば彼女を使い魔にするしかない。」 「でも平民ですよ!!」 語気を荒げながらそう主張するルイズはミントを指さしてコルベールへと切に訴える… (それにしても同じ恰好した人間がまぁいっぱいいるわね~、何かみんなこっち見てるし・・・多分転送系の魔法のトラップか何かがあの祭壇に仕込まれてたのね。・・・・ハァ、めんどくさ。) 何やら煩いルイズとコルベールのやり取りを視界の端に捉えつつミントは早くも今の自分の状況を確認し始めていた。 実家である東天王国から飛び出して2年以上、各地を冒険してきたミントにとっって見知らぬ土地等むしろ馴れた物である。 「それでもだ、例外は認められない、さあさっさと契約したまえ、君のおかげで次の授業の時間がおしているのだよ。」 「そんな・・」 そうばっさりと言い切られてルイズはがっくり肩を落とすとミントに向き直り契約の為ゆっくりと歩み寄っていった。 (とりあえずここがどこか聞かないとね~。うん?あのこっちに歩いてくる子に聞くとしましょう!) 「ハァ~イ、ねぇあんた悪いんだけどここって一体どこ?教えてくんない?あたしいきなりこんな所にとばされてさー・・・」 ルイズの目の前でミントはいつもの調子で手をフリフリしながら軽い調子で訪ねる。 「(何なのよ・・・こいつ)ここはトリステイン王国魔法学園よ。あんた名前は?」 「なぬっ!?」 ルイズは腕を組んだまま胡散臭そうな者でも見る様な目でミントに答え訪ねた。 「(この高圧的で生意気な態度・・・この子マヤと何となく似てるわね。)トリステイン?聞いた事無い国ね?・・・となると結構遠くまで飛ばされてる可能性が高いか・・・」 「は?あんたトリステインを知らないって一体どんな田舎から来たのよ?」 「ん?まぁ、その辺は良いでしょ。とりあえずは街に行かないとか・・・それじゃああたしは待ってる奴らも居るし帰らないと。んじゃ~ね。」 言うが早いか手を振って走りだすミントの手をルイズは慌てて引き留めた。 「ちょっと待ちなさいよ!このばかぁ!! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」 「え・・・何?」 そのままの勢いでルイズはここ数日何度も何度も練習していたコントラクトサーヴァントの呪文を素早く唱えるとミントの腕を思い切り引っ張り、自分の唇を半ばぶつける様な勢いでミントの唇へ触れさせた。 ファーストキスはレモンの味…とはよく言ったもの・・・ 「い、いいいいいきなり何すんのよ!?・・・この!!」 「キャンッ!!」 慌ててミントはルイズを引きはがして突き飛ばすととそのまま凄まじい勢いで後ずさって唇を袖で拭う。 長い冒険の旅の中でもこんな事をされたのは初めてだ。動揺もする・・・ 「あんたそういう趣味の人間?このミント様の唇奪うとは良い度胸じゃない!!」 「勘違いしないでよ、今のは使い魔の契約よ。」 倒れた拍子に打ち付けたおしりをさすりつつルイズは立ち上がるとミントに杖をつきつけた。 「使い魔の契約?・・・・・・・何よそれ。何かすっごい嫌な予感がするわ。」 ミントは明らかにげんなりとした表情でルイズを見る。 「あんたは私が使い魔としてここに召喚したの。今のがその契約の儀式よ、あんたはこれから一生涯私の使い魔になるの・・・平民でしかも女の子ってのは気にはなるけど仕方ないから我慢する事にするわ。」 そう言ってルイズは鼻を不機嫌そうにフンと鳴らしてミントに宣告した… 「ふ・・」 「ふ・・・」 「ふざけた事言ってんじゃないわよっ~!!」 ミント切れる。 「使い魔として呼び出したですって?おたまとか適当にその辺のモンスターを呼べ~!! 大体誰が使い魔になるって言った!!人のファーストキス無理矢理奪っといて・・・・・あんたボコボコにされる覚悟が・・・って痛たたた!!あっつい!!」 猛烈な勢いで地団駄を踏んでいたミントが突然左手に激痛を感じてたまらず地面を転げ回る。見ればミントの左手には見た事も無い文字の様な記号の羅列がボンヤリと光を伴って浮かび上がってきていた。 「何じゃこりゃぁ~!!」 「使い魔のルーンが刻まれてるのよ。使い魔とメイジは一心同体、これからは望む望まずに限らずあなたには使い魔として私の手足になってもらうわ。」 どうやらコントラクトサーヴァントは一度で成功したのだとルイズは内心で安堵しながらも主人らしく胸を張って宣言する。 「ふざけん・・じゃ・・・」 そして立ち上がる事もままならないまま、今にもルイズに掴み掛かろうという様子で一歩前進しながらも、遂にミントは痛みに耐えきれずルイズの足下で気を失った。 「ふぅ・・・どうやらコントラクトサーヴァントにも成功したみたいですね。おめでとう。ミス・ヴァリエール。さぁこれで儀式は完了です。皆さん戻りましょう!!」 「ありがとうございます。ミスタ・コルベール。」 ようやく事態が一段落を迎えたのを確認して先程までのやり取りを見守っていたコルベールが号令を出す。 こうして数奇な運命の巡り合わせによって別世界ハルケギニアにてルイズと出会ってしまったミントはルイズの使い魔としての生活を強いられる事になったのだった… そして… 薄れる意識の中、ミントはかつてデュープリズムが消え去った際にマヤの言っていた言葉を何故かぼんやりと思い出していた・・・ 「どうやらデュープリズムは『異なる次元』へと消失したようですわね。」 前ページ次ページデュープリズムゼロ
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前ページ次ページデュープリズムゼロ 第十二話『~幕間~人形と主』 ___ガリア王国首都リュティス トリステインには正統なる始祖ブリミルの血を祖とする三つの王家が存在する。 『トリステイン』『アルビオン』そして『ガリア』 現在ガリアの首都リュティスにある王の住まう宮殿グラントロワの一室にて、とある重大な話し合いが行われようとしていた。 国にとって?…………いえいえ。 貴族にとって?…………そんなまさか? そう…それは隣接する異世界にとっても無関係とは言い切れぬ程この世界を揺るがす大事な大事なお話… 今その玉座の間に一人の人物が通された… 「ミョズニトニルン、ジョゼフ様の忠実なる僕シェフィールド参りました。」 恭しく言って名乗りを上げた女、シェフィールドは上質な絨毯の敷かれた床に膝を突くと顔を覆う様に被っていたフードを外す。 燭台の明かりに照らされて現れたのは妖艶でありながら何処か退廃的な…そう、どこか人間味の薄い独特の雰囲気を持つ黒がよく似合う美女。 「待っておったぞ俺のミューズ。アルビオンに出向いて貰って居る最中にわざわざすまぬな。しかしどうしてもお前の力が必要そうなのだ許せ。」 玉座にゆったりと腰を落とした青い髪の美丈夫がさも上機嫌な様子で豪快に笑い、薄暗い王の間へと出頭してきた全身に怪しげで黒いタイトな法衣を纏った女性シェフィールドを歓迎する。 「ジョゼフ様がお呼びであるならば私は例え地の果て、地獄の底であろうと駆けつけます。 それこそが我が使命、我が喜びでございます。」 「所でアルビオンはどうだ?あの男少しは上手くやっているのか?…あぁやはりそれはどうでも良い、早く本題へと移るとしよう。おい、ビダーシャル!」 逸る気持ちを隠しきれない様にジョゼフがそう言うとジョゼフが腰掛ける玉座の影から一人の長身の男が姿を現した。 それはまるで物語に登場する英雄譚を詠う吟遊詩人の様な出で立ちでジョゼフの様な男性らしさというよりは中性的な印象を与える美丈夫… 「ビダーシャル…」 シェフィールドがその姿を認めて嫌悪する様に小さく呟く。 「待ったぞ、ミョズニトニルン。」 男は被っていた羽根付き帽子を取ると流麗な動きでシェフィールドに会釈して見せた。 男の流れる様な金の長髪の隙間からは長く尖った耳が覗いている。 それはハルケギニアの全ての人間が畏怖し、忌み嫌う最悪の亜人族『エルフ』の証 「実は貴様の能力でこれを鑑定して貰いたいのだ。」 ビダーシャルは懐から慎重に小さな虹色に輝く宝石を取り出しシェフィールドに手渡す。 ジョゼフはその光景を実に満足そうに眺めている。 「これは…」 宝石を手にした瞬間、シェフィールドの額に熱が走り使い魔のルーン『ミョズニトニルン』が淡い光を放ちながら浮かび上がる。 「それは聖地の最奥、シャイターンの門から呪いの様に溢れ出てくる魔力を我等エルフが総力を挙げ凝固させ作り上げたマジックアイテムだ。 最早二度と作れぬであろうそれを我等は『運命の滴』と名付けた。シャイターンの門から溢れる魔力を制御する鍵としてな…が、一つ問題があってな…尋常ならざる強大な魔力を有するそれを我等エルフには扱えぬのだそれが…」 ビダーシャルがそんな説明をしている間にシェフィールドは使い魔のルーンの力によってその運命の滴の力を理解し驚愕した。 それはまさに力の結晶。 時の流れる力、光が照らす力、命が鳴動する力、闇が蠢く力、そして滴が零れる力… 純粋なる力の結晶、その至高の魔宝の残滓から生まれた一欠片の力の結晶。 かつての在りし時の力から比べればその手に納められた結晶などまさに絞りかす同然ではあるが… 「シャイターンの門はかつてブリミルが目指した地…俺ならばあるいはともエルフ共も思った様だがどうやら俺にはそれを御する事は出来んらしい。 そういった訳でな、ミューズよそなたならばと思って呼んだわけだ。」 どうだ?と言外に付け加える視線でジョゼフはシェフィールドを見つめる。 シェフィールドはチラリとビダーシャルへと視線を向けると言いよどむ様な少し難しげな表情をジョゼフに向け直した。ジョゼフはそれだけでシェフィールドの真意を読み取る。 シェフィールドはその運命の滴の力を理解したため出来ればその力は主であるジョゼフのみに伝えたかった。現在は協力関係にあるとはいえ自分達とビダーシャルは本質的には対立しているのだから。 …だが 「フム…ミューズよ構わん、それがどの様な物であろうと包み隠さずこの場で言ってみろ。」 ジョゼフはそれでも一向に構わぬとェフィールドの言葉を促す。 「では申し上げます…これはビダーシャルの申した通り魔力の結晶体の様です。あらゆる力の流れに干渉する事すら可能な万能の秘宝… 私の力ならばこれを我が内に取り込む事で完全にとはいかずとも一応は制御し扱えるかと…」 「そうか…ならば運命の滴はお前に預けるとしよう。構わんなビダーシャル?」 「…致し方あるまい。」 しばし悩んだビダーシャルの返答にジョゼフは玉座に肘を突いたまま満足げに薄く微笑みを浮かべる。まるで端からそうなると予測していた様に。 「では…」 言ってシェフィールドが運命の滴を両手で包む様にして祈りを捧げると運命の滴はあっという間に宝石状のその形を光へと溶かし、紫電を走らせながらシェフィールドの身体へと溶け込んでいく。 「(これは何だ?記憶…?神になろうとした男の?)ぐっ…ぁぁぁあぁぁっ!!」 運命の滴と同化したシェフィールドの額に再び強烈な痛みと熱が走り、膨大な魔力と共にかつて新世界の神になろうとしたとある一人の偉大な魔法使いの記憶の一部が流れ込む… そのあまりの苦痛にシェフィールドは額に玉の様な汗を浮かべながら呻き声を必死に堪えた。 「ヴァ…レン…」 しばらくの間続いた苦痛もようやくも安定し、乱れた心拍が落ち着きを取り戻すとシェフィールドは朦朧とする頭で無意識にその名を呼んだ… 「ほぅ…どうやら上手くいった様だな?」 ジョゼフの問いに正気に戻ったシェフィールドは慌てて乱れた髪を整えて膝を突く。 「はっ、この力素晴らしいの一言でございますジョゼフ様。そして我が力は全てジョゼフ様の為にあります、今後とも何とぞ私をお役立て下さい。」 「あれ程の魔力をその身に取り込むとは…随分と無茶をするなミョズニトニルン。 運命の滴を飲んだのであれば近くシャイターンの門にもご足労願うであろう。アレを封ぜよと精霊達も訴え求めているのでな。」 恭しく跪くシェフィールドにそう言ったビダーシャルをシェフィールドは敵意を孕んだ視線で睨み付ける。 「私に命令できるのは我が主ジョゼフ様のみ。貴様の命令などでは動くつもりは無いわ。 …………そして私はたった今知った、我が身に宿った新たなる力は運命の滴でもシャイターン等という名でも無い…」 究極の至宝の模造品〈レプリカ〉にして代替品〈オルタ〉 「これぞ彼の地に眠る最大最強のエイオンの遺産『デュープリズム』。」 まるで己の役割に縛られた人形の様に無感情な声でシェフィールドはその名を口にした。 ___同時刻アルビオン大陸ウエストウッドの森 ここでは現在沢山の子供達に見守られながら今一人の少女が使い魔の召喚の儀式を行っていた。 少女の名はティファニア…複雑な生い立ちを持ち孤児達と共に森の奥で隠れて暮らすハーフエルフの少女。 その少女が長く留守にしている姉の代わりの心の支えと狩りなどの助けとして今使い魔を召喚する事を決意していたのだ。 「この世の何処かに居る私の使い魔さん。お願いしますどうか私の声に応えて下さい。」 まるで歌う様な呪文の声に子供達から期待の視線が集まる。 何処かの公爵令嬢とは正反対な控えめな呪文を唱えてティファニアは杖を振るう。 まともに使える魔法は一つだけ、系統魔法が使えない自分の使い魔に無茶は求めない。 目の前に現れた銀の鏡から出てくるとすればテファニアは小鳥やリス等の小動物だろうと思っていた。贅沢を言えば狐の様な狩りが上手な使い魔だと実益もあって嬉しい。 そんな風に思っていたティファニアであったからこそ召喚ゲートをくぐって現れた己の使い魔を見た時には心底驚いた… それはどう見ても人間の男だったからだ。 「ここはどこだ?…私は死んだ筈では?」 黒と茶の毒蛾を連想させる様な毒々しい色合いの甲冑と法衣を纏う仮面の男。男はまず空を見上げた後周囲を見渡しそう呟いた。 男の纏う独特の強張った雰囲気と底知れぬ威圧感にティファニアを含め、周囲の子供達は思わず本能的に恐怖し固まってしまっている。中には泣いている子供も居た。 「あの…」 戸惑いながらもティファニアは勇気を振り絞り何かを思案している男へと声を掛け様とする…すると。 「そこの小娘、解るならば答えろ。ここはどこだ?私はどうしてこの様な所に居る?」 男はティファニアに問い掛けながら害意を見せぬ様注意しながら軽く手を差し出す。 「あ…あの、私が使い魔を召喚しようとして、そうしたらあなたが…」 「何、使い魔だと…?」 ティファニアのその一言に男の纏っていた空気に緊張が走った。 「まさかこの私を下等な使い魔等にする為に呼び寄せたとでも言うのか!?…ふざけるなっ!!私は私達は最早誰の人形でも道具でも無い!!」 使い魔と言う言葉が男の逆鱗に触れたのか男がその腕を振るうと唯それだけで熱風の様な力の波動が足下の草を激しく揺さぶる。 「ひっ…ごめんなさい。本当はペットになってくれる動物さんを呼び出したかったんですっ。それにまだコントラクトサーヴァントはまだ…」 そのせいでますます少女は男に怯えながらも自分の後ろに居た孤児達を男から守る為に抱く様にして震える声で答えた… そこで男はようやく状況を冷静に理解する。 成る程、確かに己の自我ははっきりと確立している。何か魔術的な干渉を受けた形跡も無い。自分が目の前の少女の使い魔になっているかと問われれば確かにそれは否だ。 先程まで確かに自分はヴァレンの聖域の最深部にいた。 そこで自分に人形としてではなく一人の意思を持つ人としての生き方を示してくれた弟を救う為に力を振り絞り自らにとっての神とも言える創造主へと反逆し処刑、否処分された… そこまでは間違いない… そして今男は生前の状態で見た事も無い場所で少女の前に立っている。そして少女は男を召喚したと言っていた… 「ククク……ハハハハ……」 現状を認めて男はある考えへと至ると思わず笑いを堪えきれず高らかに笑った。 「成る程な…原理は解らんがどうやら私はお前に救われたらしい。気が付けば見ず知らずの女に救われていたか…ククク、まるでルウではないか。」 「あの…?」 思わずティファニアは訝しげに首を捻る。男が急に怒り出したと思えば突然考え込み今度は突然笑い出したのだ。 そうしていると男はティファニアへと向き直りその瞳を真っ直ぐに見つめた。 「ふん…良い機会だ小娘よ、私は私という存在を確立する為にも貴様の使い魔にはなれん。だが行く宛も無い身だ。故に望むならば共に居てやる事は出来るだろう、どうする?」 男のその仮面に隠れた表情が何故かとても晴れやかで、自分を見つめる視線がどこまでも真っ直ぐながら寂しげででティファニアは何故か男の提案を拒もうとは一切思わなかった。 「私の名前はティファニアです。ようこそウエストウッド村へ。」 少女ティファニアはそう言って若干おずおずとした様子で男へお辞儀する。 「私の名はドー………」 ティファニアに対し自分も名前を名乗ろうとした途中で男は思う所があり瞳を閉じてかぶりを振るとゆっくりと自らの顔を隠す仮面を外した。 (キリエル…ナーシアス…カーウィン…私も再び名乗ろう。私が私の意思で歩く為に。) 男は瞼の裏に焼き付いた己の忠臣達を思い浮かべて瞳を開いた。 最早男には自らを道具としての使命に縛り付ける為の偽りの名など不要なのだ。 「私の名はルシアンだ。さっきは怖がらせてすまなかったティファニア。」 「はい、よろしくお願いしますルシアンさん。」 ティファニアがルシアンと名乗った男に微笑むとルシアンもまたぎこちなく微笑みを返す。 それはかつて捨て去った男の本当の名前… ヴァレンの人形としての使命を果たす為非道を行い、道具であり続けようとしその果てにルウとミントに破れた男の名前。 果たして目の前の少女がルウに生きる意味と強い意志を与えたクレアの様に自分を変えてくれるかは解らないがルシアンはこの数奇な巡り合わせに今はただ感謝する事にした。 そしてルシアンの額では輝きを失った筈のデュープリズムの欠片が静かに淡く輝いた… 前ページ次ページデュープリズムゼロ