約 2,241,683 件
https://w.atwiki.jp/ange_vierge/pages/121.html
テオドーチェ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (teo04.png) 世界 黒 レベル 1 (99) 入手先 イベント報酬イベント限定レイドボスPAOクリスタル交換所(予定) レアリティ SR パワー 3613(13506) コスト 12 ガード 2233(7493) リンク 6pt スピード 1807(6064) 売却価格 20000 エクシードⅠ 天隕石
https://w.atwiki.jp/another24/pages/97.html
性別:女 年齢:19 出身:地上 階級:民間人 機体:ジムドリファイン→エクスパラディン 射撃:E → D → B 格闘:E → D → C+ 命中:E → C → C+ 回避:E → C → B 技量:E → D → C 鋭敏感覚:C→B+ 設定: 地上にて両親の経営する飲食店で働いていたが、街まで戦火が延び両親を失う。 両親を一瞬で失ってしまい、戦闘が収まった後でも避難もせず呆然としていたところをジャンク回収に来ていたテオドールにより発見される。 「両親の傍を離れたくない、両親の後を追う」と取り乱す彼女だったが無理やり保護された。 平静を取り戻すにはさほど時間はかからなかったが両親の死を乗り越えられずにいた。 そんな時、人手が欲しかったテオドールにより彼が経営するジャンク屋『スクラップ&クリエイト』で働かないかとの申し出を受ける。 一度捨てた命を拾ってくれた彼の為、両親の死を忘れるのではなく乗り越える為にスクラップ&クリエイトで働くことを決心する。 スクラップ&クリエイトでは主に会計や簡単な整備、機体の試験操縦などを行っている。 普段はおっとりとした性格でいつも笑みの絶えない優しい女性であるが、機体の操縦となるとややきつい性格に変わる。 テオドール曰く「緊張を隠す為に演じていたがいつの間にか癖になっていたのだろう。あの彼女は非常に頼もしいが正直近づきたくない」らしい。 実は鋭敏感覚を持っており、操縦時のその感覚に慣れないために高揚しているだけなのだが、それに両者が気付くのは先のことである。 テオドールからはティッシと呼ばれている。 「あらあら、テオさんったらまたご冗談を~」 「ジムド2機がそっちに行きましたので処理任せますよ!」
https://w.atwiki.jp/daoine/pages/340.html
ヘリオドール海峡(PixivファンタジアⅣ) アルトラントとザンクトリアの間にある海峡。 ■ 語源はギリシア語のheliodor(太陽) 緑柱石の宝石名として有名。 .
https://w.atwiki.jp/schwaken-extra/pages/25.html
シュヴァルツェスマーケン・えくすとら♪ 第4話「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃあああああああん!! 」(前半) 1.アスクマンとのデート あの料理対決から一夜明けた、よく晴れた清々しい日曜日の朝9時。 テオドールとリィズの自宅から電車で3駅程の繁華街・・・そこの待ち合わせスポットとして有名な噴水において、多くのカップルや親子連れたちが幸せそうな表情で集まっている。 そんな中で私服姿のテオドールもまた、幸せそうな周囲のカップルたちとは完全に浮いてしまった落ち着かない表情で、腕組みをしながらずっとその場で待機していたのだが。 「・・・ごめ~ん、待った~?」 とっても幸せそうな爽やかな笑顔で、アスクマンがテオドールに手を振りながら駆け寄ってきたのだった・・・。 とっても引きつった笑顔で、テオドールもアスクマンに手を振り返す。 「い、いや、今来た所ですよ・・・。」 「昨日は君とのデートが待ち遠しくて、興奮して眠れなかったよ。だけど今日は存分に君を楽しませると約束させて貰うよ。」 「は、はぁ・・・。」 「今日のデートのプランは私に任せておいてくれたまえ。以前から君と一緒に観てみたかった映画があるんだ。さあ、私と一緒に行こうか。」 アスクマンはテオドールと手を繋いだ。 恋人繋ぎだった。 (ねえねえお母さ~ん、何であの人たち、男同士で手を繋いでるの~?) (しーっ、近付いたらいけません!!) (何あの人たち恋人繋ぎなんかして、もしかしてホモ?ホモなの?) (気持ち悪いよね~。) 周囲の自分たちを嘲笑うかのような鋭い視線が、テオドールには痛い。物凄く痛い。 なんかもう、完全に周囲のカップルや親子連れたちから浮いてしまっていた・・・。 「ルルル~ンルンル~ン~ラララ~ンランラ~ン♪むふふふふふふ・・・。」 そんな屈辱的な羞恥プレイに晒されているテオドールとは対照的に、なんかアスクマンが物凄く幸せそうな表情で、テオドールを映画館へと連れて行ったのだが・・・。 「おのれアスクマンめ!!私のお兄ちゃんをあんな晒し者しやがって!!」 リィズが全身から漆黒のオーラを放ちながら、料理対決でアスクマンに敗北したアイリスディーナ、カティア、アネット、ファム、キルケ、ベアトリクスと一緒にやたらと目立つ変装で、物陰からテオドールとアスクマンを監視していたのだった。 と言うか、その異様な光景が周囲からあまりにも浮いてしまってるもんだから、彼女たちもまた周囲のカップルや親子連れたちから白い目で見られてしまっていたのだが・・・。 「ちょっとアイリス、もっと前に行きなさいよ!!全然あの2人が見えないじゃないのよ!!」 「駄目だ、これ以上前に行けばテオドールに見つかってしまう・・・と言うかベアトリクス、何故お前までもがここにいるのだ!?」 「私はテオドールが欲しいのよ!!どうしても欲しくなってしまったのよ!!」 「この浮気者が!!お前には兄上がいるだろうが!!」 「テオドール君ったら、何で私よりもあんな変態野郎を選んだのよ!?私がどんな想いで貴方が働くファミレスに毎日通っていると思ってるの!?」 「いやキルケさん、前々から疑問に思ってたんですけど・・・テオドールさんに毎日会いたいなら、うちのファミレスで働いた方が早くないですか?」 「私の学校はバイトが一切禁止なのよ!!本当にお嬢様学校ってのは堅苦しいんだから!!」 「皆ちょっと待って!!テオドールたちが今から観る映画って・・・これって・・・まさか・・・!!」 「テオドール君ったら、そんな趣味があったの!?私の事は全然お姉ちゃんって呼んでくれないくせに!!」 テオドールとアスクマンが手を繋ぎながら訪れた映画館・・・そこで上映される映画のタイトルを見て、アイリスディーナたちは絶句してしまったのだった。 どうやらアニメ映画のようなのだが、映画館に貼られているポスターには、顔を赤らめながら抱き合う3人の少年の姿が。 よく見ると映画館に訪れる客層も、なんか腐った女子たちが大半を占めていたのだった・・・。 「何だあの訳が分からない映画のタイトルは!?」 「最近話題になってるホモアニメよ!!アスクマンの野郎、お兄ちゃんに何て物を見せようとしてるのよ!?」 そんな中で男同士で手を繋ぐテオドールとアスクマンの姿を目撃した周囲の腐った女子たちが、顔を赤らめながら一斉にキャーキャー騒ぎ始めている。 なんかもう耐えられないといったテオドールとは対照的に、アスクマンの姿は実に威風堂々とした物だった。 「代金は是非私に奢らせてくれたまえ・・・高校生2人でお願いします。」 「・・・はい、丁度頂きますね。上映は9時30分からとなっております。本日はご来場頂き、誠にありがとうございました~。」 「さあ行こうかテオドール君。はぁーーーーーっはっはっはっはっは!!」 アスクマンに引きずられながら、泣きそうな表情で館内へと連行されるテオドール。 そんな2人の光景を見た周囲の腐った女子たちが、なんかもう物凄く興奮した表情で慌てて後を追いかけていく。 「・・・ふむ。我らと同じく、性別を超越した愛を育む若者たちがいるとは、実に嬉しい限りだな兄者よ。」 「そうだな。我ら統一ドイツの将来も実に明るいな弟者よ。」 「そういう意味では今日の映画の新作も、実に楽しみだな兄者よ。」 「うむ。果たして今回は、どんな少年たちの愛憎劇を見られるのか、実に楽しみだな弟者よ。」 それに続くように屈強な肉体を誇る2人の男が恋人繋ぎをしながら、チケットを購入して威風堂々と館内へと入っていく。 やばい、やばいやばいやばい。 何だかこのままだとテオドールとアスクマンが、あの2人のようになってしまいそうな気がする。 それを危惧したアイリスディーナたちも慌ててチケットを購入して、テオドールとアスクマンを追って館内へと入場したのだった・・・。 2.映画 『ペガサス流星拳ーーーーーーーーっ!!』 『ぐあああああああああああああああああ!!』 光牙の無数の光速拳をまともに受けた魔王サタンが、口から血を吐きながら壁に叩き付けられたのだった。 驚愕の表情で、魔王サタンは自分を倒した光牙を睨み付けている。 『馬鹿な・・・この私が、魔王であるこの私が、たかが青銅(ブロンズ)如きに・・・っ・・・!!』 『やったぞ!!魔王サタンを倒したぞ!!』 『やったね光牙!!これで世界に平和が訪れるよ!!』 『ああ、俺とお前の愛が生んだ勝利だ!!』 そして光牙は、駆け寄ってきた龍峰を押し倒す。 顔を赤らめながら、龍峰は自分を押し倒した光牙の顔を見つめていたのだった。 『こ、光牙・・・』 『龍峰・・・もういいだろ・・・俺はもう我慢出来ないんだ・・・』 『だ、駄目だよ光牙・・・僕は・・・』 『龍峰・・・もう何も言うな・・・』 光牙と龍峰の唇が触れ合おうとした、まさにその瞬間。 『そこまでだ光牙!!そんな事はさせないぞ!!』 『お前は・・・エデン!!』 『お前に龍峰をやらせはしない!!』 『くっ、またしても俺と龍峰の愛を邪魔しようってのか!!エデン!!』 魔王サタンとの戦いで満身創痍になりながらも、それでも力強く立ち上がった光牙が、自らの小宇宙(コスモ)を爆発させたのだった。 その光牙の極限まで高められた小宇宙によって、光牙のペガサス座の青銅聖衣(ブロンズクロス)が、まさに究極へと進化を遂げていく。 『龍峰は俺の物だ!!誰にも渡さん!!うおおおおおおおおおおおおお!!』 『ああっ、これは・・・光牙の聖衣(クロス)がまさしく神々しい輝きを・・・まさかこれは・・・!!』 『くっ、光牙め・・・お前も遂に神聖衣(ゴッドクロス)を纏うまでになったか!!』 『そうだ!!これこそが俺と龍峰の愛の結晶だ!!』 『誤解を招くような言い方は止めてよぉ、光牙ぁ(泣)!!』 神々の力を宿した究極の神聖衣を纏った光牙の、その美しくも神々しい姿を見せつけられたエデンが、圧倒的なプレッシャーの前に思わず後ずさってしまう。 だがエデンもまた、ここで引く訳にはいかないのだ。 『・・・光牙よ・・・神聖衣を纏えるのが、お前1人だけだと思ったら大間違いだぞ・・・!!』 『な、何ぃっ!?』 『極限まで高まれ!!僕の小宇宙よ!!はああああああああああああああああっ!!』 『ああっ、そんな!!エデンのオリオン座の青銅聖衣もまた、光牙と同じように神聖衣に!!』 『馬鹿な!!エデン、お前も神聖衣を!?』 『お前に龍峰をやらせはしないと言ったはずだ!!光牙ぁっ!!』 2人の光速拳がぶつかり合い、周囲に無数の閃光が走る。 その凄まじい戦いを龍峰は、ただ黙って見ている事しか出来なかった・・・。 『くっ、エデン!!お前もそこまで龍峰の事が好きなのかよ!?』 『・・・光牙・・・!!』 『だがな、龍峰は俺の物だ!!俺は将来龍峰と結婚するんだ!!』 『そんな事はさせないと言ったはずだぞ、光牙!!』 『お前なんかに俺と龍峰の愛は邪魔させないぞ!!うおおおおおおおおお!!』 『はあああああああああああああああああああっ!!』 2人の小宇宙がさらに高まり、まさにセブンセンシズを超えた究極の小宇宙・・・オメガを発動させたのだった。 究極にまで高められた2人の必殺の拳が、互いに向けて放たれる。 『ペガサス彗星拳ーーーーーーーーー!!』 『オリオンズ・エクスターミネーション!!』 『ああっ・・・光牙ぁ!!エデンーーーーーーーー!!』 凄まじい技の激突・・・だが勝利したのはエデンだった。 壁に叩き付けられた光牙を、エデンが押し倒すような形になる。 『ぐっ・・・馬鹿な・・・っ!!』 『光牙・・・!!』 『お、俺は・・・龍峰を・・・龍峰を・・・!!』 『・・・何故だ光牙・・・何故僕の気持ちに気付いてくれないんだ、光牙・・・!!』 『な、何ぃっ!?』 大粒の涙を流しながら、エデンは光牙に自らの気持ちを告白したのだった。 『僕は・・・僕は・・・お前の事が好きなんだ!!光牙ぁっ!!』 『な・・・何だってえっ!?』 『僕はずっと前から、お前の事が好きだった・・・なのにお前が考えるのは、いつもいつも龍峰の事ばかり・・・!!』 何と言う事だ。エデンは光牙から龍峰を奪おうとしていたのではなく、逆に龍峰から光牙の事を奪おうとしていたというのだ。 そのエデンの想いを知った光牙と龍峰は、予想もしなかった事態に唖然とした表情になる。 『光牙・・・お前を龍峰などには渡さん!!お前がどうしても龍峰と結婚するというのであれば、僕は力尽くでもお前を僕の物にする!!』 『くっ・・・エデン、お前・・・!!』 『光牙ぁっ!!』 そのまま光牙と唇を重ねようとしたエデンだったのだが。 『や、やめてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』 『うおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』 慌てて龍峰がエデンを突き飛ばし、光牙を守る盾となったのだった。 うるうるさせた瞳で、龍峰は顔を赤らめながらエデンを見つめている。 『やめてよエデン・・・エデンが光牙を汚すなんて、僕には耐えられないよぉ!!』 『おのれ龍峰め!!僕と光牙の愛を邪魔するというのか!?』 『・・・そうだよ・・・僕は君と光牙の愛の邪魔をする・・・君が光牙を汚すなんて耐えられない・・・だって・・・だって・・・!!』 精一杯の勇気を込めて、龍峰はエデンに自らの想いをはっきりと告げた。 『・・・僕が好きなのはエデン!!君なんだぁっ!!』 『な・・・何いいいいいいいいいっ!?』 『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』 龍峰の凄まじい小宇宙が、龍座の青銅聖衣を神聖衣へと進化させたのだった。 予想もしなかった事態に、光牙もエデンも唖然とした表情になる。 『馬鹿な・・・龍峰が好きなのは俺じゃなくてエデンだって・・・!?』 『そうだよ光牙・・・僕はずっとエデンの事が好きだったんだぁっ!!』 『なんてこった・・・それじゃあ・・・それじゃあ・・・!!』 光牙は龍峰が好き。 龍峰はエデンが好き。 エデンは光牙が好き。 光牙は龍峰が好き。 龍峰はエデンが好き。 エデンは光牙が好き。 光牙は・・・ 『こ・・・これは・・・千日戦争(ワン・サウザンド・ウォーズ)の状態になってしまっている!!』 物陰からその様子を見ていた栄斗(はると)が、驚愕の表情で蒼摩(そうま)に告げたのだった。 『千日戦争だってぇっ!?何じゃそりゃあっ!?』 『実力が拮抗する黄金聖闘士(ゴールドセイント)同士が、全力で戦うと起こるとされている現象だ・・・あまりにも実力が拮抗し、かつ強大な力を有するが故に、永遠に決着が付かなくなってしまう状態・・・それが千日戦争だ。』 だがいかに神聖衣を纏っているとはいえ、、まさか青銅聖闘士(ブロンズセイント)同士の戦いで千日戦争に陥ってしまうとは。栄斗は驚きを隠せなかった。 光牙は龍峰が好き。 龍峰はエデンが好き。 エデンは光牙が好き。 光牙は龍峰が好き。 龍峰はエデンが好き。 エデンは光牙が好き。 光牙は・・・ 確かにこれは見事に、いつまで経っても決着が付かない、まさに千日戦争の状態に陥ってしまっているのだが・・・。 『・・・いや、これ千日戦争とか全然関係無くね(汗)?』 『このままでは永遠に決着が付かないぞ・・・どうするつもりなんだ、光牙、龍峰、エデン!!』 互いに向かい合ったまま、全く身動きが取れないでいる光牙、龍峰、エデン。 一体これからどうなるのか・・・栄斗も蒼摩も固唾を呑んでその様子を見守っていたのだが。 だが、その状態からおよそ2分が経過した時だった。 『『『・・・ひしぃっ(泣)!!』』』 目から大粒の涙を流しながら、3人が互いの身体を抱き締め合ったのだった。 『な、何ぃっ!?』 『へへっ、そう来たかよ!!全くあいつらも世話が焼ける連中だぜ!!なあ栄斗!?』 『ああ、まさか3人で恋人同士になる道を選ぶとはな・・・!!』 『何だかんだ言っても、あいつらは誇り高きアテナの聖闘士(セイント)って訳だ!!』 『ああ、今夜は祝杯だな!!・・・俺たちはまだ未成年だからジュースでな。』 『今日はとことんまで付き合うぜ、栄斗!!』 感動の表情で栄斗と蒼摩は、愛を確かめ合う3人の姿を見つめていたのだった・・・。 3.昼食 「・・・な・・・何だこのアニメ・・・(汗)。」 訳が分からないといった表情で、テオドールは目の前で流れるスタッフロールを見つめていたのだった。 周囲の腐った女子たちは一斉に盛大な拍手を送り、中には感動のあまり大粒の涙を流す者たちさえもいる始末だ。 テオドールの隣に座っているアスクマンもまた、感動の表情でブラボーとか叫びながら、盛大な拍手を送っている。 「何と言う事だ・・・まさかこういう結末になるとは思ってもみなかったな。兄者よ。」 「ああ、まさか3人で恋人同士になるとはな。弟者よ。」 「これも3人の愛の強さの証という訳だな、兄者よ。」 「我らもあの3人と同様の、いや、それ以上の愛を深めていこうではないか、弟者よ。」 先程の屈強な男2人も、感動のあまり目から溢れて止まらない涙を、ひたすらハンカチで拭い続けている。 その2人の様子をリィズたちが、何とも気持ち悪そうな表情で見つめていたのだった。 やばい、やばいやばいやばい。 このままだとテオドールが、この2人のようになってしまいかねない。 「ア・・・アスクマンの野郎、お兄ちゃんに何とんでもない映画を見せてんのよ!?」 「おのれアスクマンめ、私の未来の夫を、このまま変な趣味に目覚めさせる訳にはいかん!!」 「あ、皆ちょっと待って!!テオドール君たちが外に出るわよ!!」 キルケに促され、リィズたちは慌ててテオドールとアスクマンの後を追いかける。 アスクマンに恋人繋ぎされながら、テオドールが連れて行かれた先・・・そこはテオドールがバイトしてるファミレスと同じ系列の支店だった。 現在時刻は12時を回っている。どうやら映画を観ている内に丁度昼食の時間帯になってしまったようだ。 休日の昼間という事もあり店内は大変混み合っていたのだが、それでも丁度席が空いたようで、テオドールとアスクマンは意外とすんなりと席に着く事が出来たのだが・・・。 「いらっしゃいませ・・・何だテオドール君か。」 注文を聞きに来たのは、この支店の様子を見に来ていたユルゲンだった。 事務所で店長と打ち合わせをしていた最中、今日のシフトに入っていたバイトが突然交通事故に遭って来られなくなったという連絡が入り、急遽ユルゲンが接客を手伝う事になったのだが。 「お、お久しぶりです、ユルゲンさん。」 「アイリスとはその後も仲良くしてくれているようで何よりだ。」 「いや、て言うか彼女、毎朝のように俺の家に押しかけてきて、何故か俺のベットに潜り込んで添い寝してくるんですけど(泣)!?」 「はっはっはっはっは。仲睦ましいようで何よりじゃないか。」 「いやいやいやいやいや、恥ずかしいったらないですよ!!それでリィズとは毎日のように喧嘩になるし(泣)!!」 「別に恥ずかしがる事は無いじゃないか。君は将来私の弟になるかもしれないんだからね。」 「だから話が突拍子過ぎるんですよユルゲンさん(泣)!!」 だが2人の会話を聞いていたアスクマンが突然不愉快そうな表情になり、テオドールとユルゲンに食ってかかったのだった。 「酷いじゃないかテオドール君!!この私という存在がありながら、私の目の前で他の女の話に夢中になるなんて!!」 「はあ!?何言ってるんすかアスクマン先輩!?」 「君は今は私とデートしているのだよ!?それなのにアイリスディーナの話題を振るなんて失礼にも程があるじゃないか!!」 ユルゲンは一瞬、アスクマンが何を言っているのか理解出来なかったのだが。 数秒の間を置いた後、アスクマンの言葉の意味を理解し・・・とっても引きつった笑顔をアスクマンに見せたのだった。 「・・・あの・・・テオドール君のバイト先の上司として一応確認しておきますが・・・お客様はテオドール君とはどういう関係で・・・」 「私の最高のパートナーですよ。店員さん。」 「・・・一応念の為に聞いておきますが、それはあくまでも学校生活における、先輩後輩という間柄でよろしいのですよね?」 「いやいやいやいやいや、私とテオドール君の関係は、そんな生ぬるい代物ではありませんよ、店員さん。」 「・・・あの、ですからそれはテオドール君にとって、ただの頼りになる先輩という意味でよろしいのですよね?」 「はっはっはっはっは。私とテオドール君の絆の深さを理解して下さらないとは残念極まりない。私は将来テオドール君と結婚したいと本気で思っているのですよ!!」 アスクマンが威風堂々と立ち上がり、高々と宣言した直後・・・店内が静寂に包まれた。 そして次の瞬間、店内が物凄い喧騒に包まれてしまったのだった・・・。 客の中には先程のホモ映画を見ていた腐った女子たちも混ざっていたようで、顔を赤らめてキャーキャー言いながらテオドールとアスクマンを見つめている。 中には感動のあまり、目から大粒の涙を流して号泣する者までも。 「まさか公衆の面前で堂々と結婚宣言とはな。あの青年も中々やるじゃないか兄者よ。」 「そうだな。さすがに今の我々では、あそこまでの大胆な真似は出来ないな。弟者よ。」 「我ら統一ドイツの将来は明るいよな、兄者よ。」 「彼ら2人が、我々のような者たちの希望の星になってくれればいいよな、弟者よ。」 先程の屈強な男2人も、目を輝かせながらテオドールたちを見つめている。 だがアスクマンの結婚宣言を聞いたユルゲンは、物凄い表情でテオドールに食ってかかったのだった・・・。 「・・・テオドール君。僕は別に君が妹を選んでくれなくても、それは君自身の選択なのだから仕方が無い事だと常々思っているのだがね。」 「は、はぁ・・・。」 「だからと言って変な趣味に走ってはいかんぞ!?」 「いやいやいやいやいや、変な勘違いしないで下さいよ!?アスクマン先輩が勝手に盛り上がってるだけですってば(泣)!!」 「僕は君に期待しているんだよ!?妹の事だけではない、将来の会社の未来を背負って立つ男としてもね!?」 「ええそれはもう重々承知してますよ本当に(泣)!!」 なんかユルゲンに、とんでもない勘違いをされてしまったようだ・・・。 「と、取り敢えずユルゲンさん、店が混雑してますから、そろそろ注文を聞いた方がいいんじゃないですか(泣)!?」 「・・・っと、そうだった。僕とした事がうっかりしていたよ。」 例え店に知り合いが客として来ていても、仕事中は必要以上にお喋りに興じるな、私情に走るな・・・テオドールやリィズを含めて、常々店員たちにそう教育しているユルゲンだったのだが。 役員である自分がこの醜態では、他の店員たちに示しがつかない。 気を取り直してユルゲンは、テオドールたちに改めて注文を確認したのだが・・・。 「えーと、お客様、ご注文は・・・」 「俺はチーズインハンバーグのAセットで。」 「・・・そうだね、私もテオドール君と同じ物を頼もうかな。それと・・・。」 メニューを興味深そうに眺めていたアスクマンが、とんでもない商品を注文したのだった。 「・・・店員さん。この『カップルドリンクバー』をお願いします。」 それは大きなコップにストローが2つ付いた、カップル限定の良くある代物だった・・・。 1つのコップに入ったジュースを、2人で一緒にチュウチュウしながら飲むとかいうアレである。 「・・・あの、お客様、こちらの商品はカップル限定となっておりまして・・・。」 「カップルドリンクバーをお願いします。」 「ですから、こちらの商品は・・・。」 「カップルドリンクバーをお願いします。」 「そもそもAセットにはドリンクバーが付いておりますので、そちらを注文なさると別料金に・・・。」 「カップルドリンクバーをお願いします。」 「・・・か、かしこまりました・・・。」 タブレットにピッ、ピッ、ピッと注文を入力するユルゲンの表情が、物凄く引きつっていた。 そして去り際にテオドールの耳元に、そっ・・・と耳打ちする。 「・・・テオドール君。明日バイトが終わったら、ちょ~~~~~~っと2人で腰を据えて、今後の事についてゆ~~~~~~っくりと話し合おうじゃあないか。ん~~~~~~~~~?」 「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい(泣)!!」 物凄い表情で調理室に消えていくユルゲン。 そして1分後、物凄い表情でコップとストローを持ってきた。 2人がかりで飲む代物という事もあってか、コップはかなり大きなサイズとなっており、普通のドリンクバーのコップと比べてもその大きさが際立っている。 「・・・お待たせ致しました。」 「テオドール君、飲み物はコーラでいいかな?」 「いやいやいやいやいや、俺は普通にドリンクバーで飲みますから!!」 「遠慮なんて君らしくないなテオドール君。今回の食事代なら全て私が払うから気にするな。」 テオドールの言葉も聞かず、アスクマンはさっさとコーラを注ぎに行ったのだった・・・。 「ちょっと何よアレ、何でカップルドリンクバーなんか頼んでるのよ!?まさかお兄ちゃんと2人で飲む気!?」 その様子をリィズたちが別の席から、物凄い表情で睨み付けている。 尾行がバレないようにと派手な変装をしているのだが、テオドールにはバレていないようだが、アスクマンには完全にバレバレのようだった。 ふん、負け犬共が・・・!!そう言いたげな勝ち誇ったドヤ顔で、アスクマンはリィズたちを完全に見下してしまっている。 「待たせてしまって悪かったねテオドール君。さあ私と一緒にコーラを飲もうではないか。」 「いやいやいやいやいや、だから俺は普通にドリンクバーで飲みますってばあ(泣)!!」 周りからの視線が痛い。物凄く痛い。 そんな視線を全く気にする事無く、大きなコップに刺された2本のストローの片方にアスクマンが恥ずかしそうに口を付けながら、注がれたコーラをちゅうちゅう吸っていたのだが・・・肝心のテオドールは全くコーラに手を付ける事が出来なかった。 と言うかこのコーラを飲んでしまうと、人として大切な何かを失ってしまいそうな気がしてきた・・・。 「お待たせ致しました、チーズインハンバーグのAセットでございま・・・」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(泣)!!」 女性店員が持ってきたドリンクバーのコップを慌ててかっさらい、泣きそうな表情でコーラを注ぎに行くテオドール。 なんかこのドリンクバーのコップが、まるで神からの助けのように思えてきた。 「もう、テオドール君ったらぁ、恥ずかしがり屋さんなんだからぁ。」 そんなテオドールの気持ちなど知りもせずに、アスクマンはとても残念そうに、カップルドリンクバーに注がれたコーラを1人ぼっちで飲んでいたのだった・・・。 後半へ 戻る
https://w.atwiki.jp/robotama/pages/724.html
R-NumberSP テオドーラ(ミカエルモード)(Theodora Mikaeru Mode) 【ておどーら(みかえるもーど)】 情報 作品名 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 カテゴリ SIDE RM 定価 8,424円 受注開始 2015年09月04日(金) 16 00 受注締切 2015年11月09日(月) 23 00 発送開始 2016年02月25日(木) 商品全高 約140mm 付属品 手首:×4(右×2、左×2) 武器:零式超高度斬鱗刀ラツィーエル、ライフル その他:ラツィーエル用エフェクトパーツ、ビームシールド、飛翔形態用コアパーツ、ヒルダクリアフィギュア 商品画像 機体データ 所属:ラグナメイル 分類:エンブリヲ 形式番号:EM-CBX004 全高:7.8m 重量:4.3t パイロット:クリス 商品解説 評価点 問題点 不具合情報 関連商品 ヴィルキス 焔龍號 ヒステリカ クレオパトラ(アリエル・モード) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/102691.html
テオドーロニセイデルモンフェッラート(テオドーロ2世・デル・モンフェッラート) フランスのバル伯の系譜に登場する人物。 モンフェッラート侯。 関連: ジャンヌ(45) (妻)
https://w.atwiki.jp/angeunite/pages/32.html
《我こそは久遠の優炎 テオドーチェ》 プログレスカード レベル4/黒/ATK10000/DEF8000/STK1 【LINK(6)-Σ2】ATK+7000。 side α/side βで登場のレベル4・黒のプログレスカード。 収録 side α/side β 1-019 ブリリアントパック Vol.1 1-019
https://w.atwiki.jp/gods/pages/115952.html
ルートヴィヒヴィルヘルムインバイエルン(2)(ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・イン・バイエルン) バイエルン国王の系譜に登場する人物。 バイエルン公。 関連: カールテオドールインバイエルン (カール・テオドール・イン・バイエルン、父) マリアヨーゼファフォンポルトゥガル (マリア・ヨーゼファ・フォン・ポルトゥガル、母) 別名: ルートヴィヒヴィルヘルムカールノルベルトテオドール (ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・カール・ノルベルト・テオドール)
https://w.atwiki.jp/azumilia/pages/29.html
ダビドゥール陣営 人物/ダビドゥール 人物/ヘンリック 人物/ダビドゥールの妻人物/ギルティア人物/ポルカ 人物/リリカ 人物/ホサドゥ バルタザール陣営 人物/バルタザール 人物/ミシェイル 人物/ダニール人物/ヴァルター 人物/ナザーロフ 人物/アングリフ 人物/クリフ テオドール陣営 人物/テオドール 人物/ミュラー 人物/ジョニー 人物/ランスロット 人物/ジェローム アルトゥール陣営 人物/アルトゥール 人物/サヴァン 人物/エーレ・ベルト 人物/エーリッヒ 人物/
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/666.html
ルパン三世~魔術王の遺産~ part30-91~95 91 :ルパン3世 魔術王の遺産:2007/04/14(土) 00 58 45 ID KSxuK57b0 中世ヨーロッパに、魔術王と呼ばれた王がいた。その名はランドルフ2世。 政治に興味を失い、錬金術や魔術の研究に傾倒していったランドルフは、 その為の資金として、一千万枚もの金貨をその居城であるハンネヴァルト城に遺したと言う。 実の弟によってランドルフがいずこかに幽閉された後、この財宝を 狙って多くの者たちがこのミステリーに挑んだが、未だ発見には至っていない。 「勝利」と「栄誉」の名が冠せられた2つの水差しが、 この財宝への鍵となっていると言うのだが……。 ヘルデンリートシュロス駅。この日、2つの水差しのうち、「栄誉」の名が冠せられた 水差しが、チャリティー美術展に出展されるため、その持ち主であり水差しを発見して 消息を絶った学者トマーシュ・ファウストの娘テレーゼと共に、列車の出発を待っていた。 列車の警備は、通常の美術品とは比べ物にならないほど厳重だった。 それもそのはず。あのルパン3世が、この水差しを狙っていたのだ。 美術展の主催者にしてハンネヴァルト家の当主であるテオドールは、 テレーゼをエスコートしながら、警備が大げさすぎる、と銭形警部を腐した。 しかし警部は頭を振ってルパンの狡猾さを語り、警戒の必要性を説いた。 彼の言うとおり、この時既にルパンは、相棒の次元と共に列車に潜りこんでいた。 列車が駅を出発すると、早速ルパンは動き出した。 警官ばかりの列車の中を、水差しの保管された車両に向かって潜行するルパン。 ラウンジに着いた彼は、銭形警部とテレーゼの姿を目にする。 警部の話すルパンの話に、まるで英雄譚を聞くように目を輝かせるテレーゼ。 そんな少女をたしなめつつ警部は、今回ばかりは、と自信を覗かせた。 警部の自信に苦笑いしつつ、更に先に進むルパン。 ついに、水差しの納められた箱の前までやって来た。もみ手をして箱に手を掛けた瞬間、 中から警部が飛び出してルパンは手錠を掛けられてしまう。 あっさりと手錠を外したルパンは、警部の雄叫びを尻目に、思案した。 水差しの在り処はどこか? 持ち主に聞くのが一番だ。 銭形警部に変装したルパンは、テレーゼから特別車両の鍵を預かり、 難解なセキュリティを解いて水差しを手に入れた。 そこへ銭形警部が飛び込んでくる。しかし、例の如く次元の用意した退路を使い、 まんまと逃げおおせるルパン。歯噛みして悔しがる警部であったが、 騒ぎを聞きつけて駆けつけたテオドールは、悠然としていた。 92 :ルパン3世 魔術王の遺産:2007/04/14(土) 00 59 41 ID KSxuK57b0 翌日、ハンネヴァルト城の展示室に、「勝利」と「栄誉」、2つの水差しがあった。 それを前にして、銭形警部はテオドールに嫌味を言われていた。 彼は、テオドールがダミーを列車に乗せていた事を知らなかったのだ。 城下町。偽物を掴まされた事に落胆する暇もなく、ルパンは、次元と五ェ門を アジトに残し、下見の為に城に向かった。 城の警備は、戦争でも始まるかと思うほどの物々しさだった。 その中を変装して進んだルパンは、展示室でテオドールと対峙した。 テオドールにきな臭いものを感じるルパン。 飛び込んできた銭形警部を煙幕でたばかると、彼は予告状を残して消えた。 『今夜12時 水差しをいただきに参上する ルパン3世』 アジト。城の見取り図を前に悶々とするルパンを尻目に、次元は街へ出た。 街外れの廃墟に城の内部に詳しい者がいると知り、次元はそこに向かった。 そこで彼は、ゴラン高原での因縁を持つ、ハスダル率いる特殊部隊に襲われた。 銃弾が飛び交い、ハスダルらは走り去っていった。 彼らの残した、奇妙な紋章の付いたナイフを確保して奥へ向かった次元だったが、 目的の人物は既に事切れていた。 手がかりを失い帰途についた次元は、その途上でテレーゼの尾行を受けた。 城の情報を与える代わりに探索行に自分も加わりたい。そう言うテレーゼを、 次元はアジトに連れて行ったが、ルパンは無碍も無く断った。 すると、テレーゼは自分に銃を突きつけ、引き金を引いた。 弾はルパンが抜いていたが、彼は彼女の覚悟に免じて取引を受ける事にした。 そのやり取りを盗聴していた不二子は、苦笑いしてその場を立ち去った。 夜。パーティの開かれている城の上空を飛ぶ気球から、ルパンと次元が飛び立った。 二人は別のルートで場内に進入、ルパンは展示室に向かった。 そこには、ハスダルの部下の戦闘員が待ち構えていた。 戦闘員を倒し、水差しを手にするルパン。しかし、それも偽者だった。 次元からの情報で制御室に向かったルパンは、その途上で不二子と鉢合わせする。 彼女から制御室のカードキーを掏り取り、先へ進むルパン。 しかし、それは不二子の用意したダミーだった。 93 :ルパン3世 魔術王の遺産:2007/04/14(土) 01 00 47 ID KSxuK57b0 そうとも知らずに制御室に侵入したルパンは、 警備員の手を掻い潜りながら情報を集める羽目に。 ほうほうの体で追っ手から逃れながらも、彼は博物館だけが警備情報に 載っていないことを発見。そこへ向かった。 その頃、不二子はテレーゼと共にテオドールと談笑していた。 パーティ会場では、ルパンの話で持ちきりだった。 当のルパンは、博物館の鍵を探すためにテオドールの部屋に潜入していた。 そこには、次元が廃墟から持ち帰ったナイフと同じ紋章の飾りがあった。 ラーベンクロイツ。欧州を中心に暗躍する秘密結社の紋章だった。 やはり…。そう思いながら、ルパンはその場を後にした。 博物館。襲い掛かる戦闘員とトラップをかわしながら奥へ進んだルパンは、 最奥部で水差しを手に入れると、パーティ会場へと取って返した。 時計が12時を刻んだ。偽者の水差しを前に緊迫した雰囲気を漂わせていた 招待客たちは、時計の音を聞くととたんに和やかになった。 そこへ現れるルパン。その手には本物の水差しが。 顔を高潮させたテオドールは、突然機関銃を取り出し乱射し始めた。 その様をせせら笑い、ルパンは姿を消した。 大聖堂。次元、五ェ門、不二子、テレーゼと揃ったところで、ルパンは 水差しを祭壇へと納めた。現れた階段を降り、暗い廊下を先へ先へと進んでいくと、 大きなレリーフのある広場へと行き当たった。 その仕掛けを解き、通路を発見した一行だったが、突然、部屋の中央の ガーゴイル像が動き出し、彼らに襲い掛かってきた。閉まり始める通路。 次元と五ェ門にその場を任せ、ルパンたちは通路に飛び込んだ。 通路の先は、自然洞窟になっていた。底が見えないほどの崖の前に来たとき、 ルパンはテレーゼ、不二子にここで待つようにと言った。 しかし、付いていくというテレーゼ。彼女はルパンに一通の手紙を渡した。 それは、消息を絶ったテレーゼの父が書いたものだった。 「もしこの手紙をテレーゼが読んでいるなら、私は殺されているか、 どこかに拉致されているはずだ。テレーゼ、この手紙を読んだ後、お前に 栄誉の水差しの事で近づく者がいたら、そいつが犯人だ。しかし、同封した 首飾りが無ければ、水差しも意味が無い。テレーゼ、これだけは絶対に守ってくれ」 94 :ルパン3世 魔術王の遺産:2007/04/14(土) 01 01 40 ID KSxuK57b0 ルパンが手紙を読み終わるかいなかのうちに、火炎が彼を襲った。 一行を追いかけてきたテオドールだった。彼は、魔術王の遺産の一つである 魔法の杖と、テレーゼの父の手記を手にしていた。やはり、彼が殺したのだ。 テレーゼと不二子を逃がし、テオドールと対峙するルパン。 やがて、火炎がルパンを包み、彼は崖下へと消えていった。 洞窟内。地下水脈の水辺で目を覚ましたルパンは、痛みを意に介さず、 テレーゼたちを探して走り出した。 すぐに彼は、地下に作られた巨大な王宮にたどり着いた。 動く石像やテオドール配下の戦闘員に襲われながら王宮内を探索していたルパンは、 図書館で奇妙な老人と出会った。 四百年以上前に弟にここに閉じこめられたとうそぶく老人を、鼻で笑っていた ルパンだったが、老人が手を一振りしただけで自分の体の痛みが取れた事に驚き、 しばらく老人と話をする事にした。 別れ際、彼は老人から金の弾丸を渡される。それは、何物も貫くという。 老人に礼を言って別れたルパンは、城の探索を再開した。 王宮最奥部。小山のように金貨が積み上げられた部屋。 しかしルパンの目は、金貨よりも、その上に倒れ付す不二子に向けられた。 血まみれになり虫の息の不二子は、走りよってきたルパンに気づくと、 口から首飾りを吐き出し息絶えた。 怒りに身を震わせるルパンの耳に、テオドールの声が届いた。 姿の見えぬテオドールを罵るルパン。しかし、テレーゼが囚われの身と なっているのを知ると、悪党の指示に従って走り出した。 王宮内部。次元と五ェ門は、ハスダルらと対峙していた。 機関銃を乱射するハスダル。一瞬の隙を突き、次元がマグナムを、 五ェ門が斬鉄剣の一撃を浴びせ、勝負は決した。 一刻も早くルパンたちと合流しようと、二人はハスダルの遺体を振り返る 事すらせずに走り出した。しかし、その二人にまたしてもガーゴイルが襲い掛かる。 図書館。ルパンは不二子を老人の所へと運んできた。 老人の力ならば、彼女を生き返らせる事が出来るかもしれない。 だが、傷は癒えても不二子は目を覚まさない。 老人が再度の施術に挑むのを見て、ルパンは踵を返した。 もう一人、俺を必要としている女がいる。そう言い残して彼は走り出した。 95 :ルパン3世 魔術王の遺産:2007/04/14(土) 01 02 39 ID KSxuK57b0 巨大な石像タロスが眠る広間に、テオドールはいた。 テオドールが狙っていたのは金貨などではなく、このタロスをもって世界を 征服する事だったのだ。 高座から見下ろすテオドール。そのそばには後ろ手に縛られたテレーゼ。 ルパンは、迷うことなく首飾りを放った。 テオドールに突き落とされるテレーゼ。しかし、間一髪の所で、五ェ門、次元が 駆けつけ、事なきを得た。 タロスが目を覚ます。次元のマグナムが火を吹くが、タロスには傷すら付けられない。 ルパンは老人から貰った金の弾丸を愛銃ワルサーP38に装填し、撃った。 タロスが瓦解を始めた。歯噛みしてルパンらに向かってくるテオドール。 しかし、タロスの岩塊が彼を直撃した。 もはやここに用は無い。ルパンたちは崩れ去る広場を後にした。 自然洞窟まで逃げ延びたルパンたち。しかし、安堵する間もなかった。 再び火炎がルパンを襲った。そこには、岩から脱出するために錬金術の秘法を 自らに使い、岩と同化してゴーレムとなったテオドールがいた。 人間としての意識があるのか無いのか、それすらも分からない状態になりながらも、 テオドールは怨念のみでルパンに襲い掛かった。 ワルサーP38から放たれた金の弾丸が、テオドールの杖を破壊する。 その瞬間放たれた凄まじいエネルギーは、地上のハンネヴァルト城をも包み込み、 城は無残にも瓦解した。 数日後のヘルデンリートシュロス駅。テレーゼが列車の出発を待っていた。 そこへ、包帯だらけの銭形警部が現れた。かれはあの日、崩壊する城から招待客を 避難させ、川辺で意識を失っていたテレーゼまでも保護したのだった。 銭形警部の活躍により、テオドール配下の者も逮捕されたという。 しかし、ルパンの消息はまったく分からないという。 「そうですか……」 「心配いりません。ルパンはあの程度でくたばるようなヤツではありません」 そういってテレーゼと別れた警部は、すれ違った男に、ふと振り向いた。 そして向き直ると、口に笑みを浮かべてホームを後にした。 車窓の風景に目をやるテレーゼ。そこへ、車掌が入ってきた。 「……ルパン!」 その男は、ニッと笑って、テレーゼに父親の手記を手渡した。 そこには、妻の難病を治すために錬金術の秘薬を求めた男の軌跡が綴られていた。 ルパンはポケットから小瓶を取り出すと、それをテーブルに置いた。 列車がトンネルに差し掛かり、室内が闇に閉ざされた。 再び光が差し込んだとき、既に男の姿はなかった。 列車がトンネルを抜け、走り去ったとき、線路の上にその男の姿はあった。 次元、五ェ門、不二子、そして金貨の乗った車に自らも乗り込むと、 彼はエンジンを掛け、走り去っていった。 崩壊したハンネヴァルト城。そこには、剥き出しになった地下王宮から、 ゴーレムと共に空を見上げる老人の姿があった。 終