約 579,002 件
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/519.html
人気のない路地裏。店と店の間の狭い狭い空間。通りかかっただけでは、人がなんとか通れるくらいの隙間がそこにあることすら気付かないだろう。しかもかなり奥まで入り込むと、汚れた板や壊れた木材などが歩道をゆく者の視線を遮り、その先は完全に死角のスペースとなる。ククールはいつからこんな場所があることを知っていたのだろう?それとも偶然?ただの買い出しのはずだった。ククールいわくデートがてらの。気付いた時にはゼシカはそこにひきずりこまれ、逃げ場を失っていた。お互いの身体をかなり密着させないといけないほどの狭いスペース。汚れた壁に押し付けられ、なにごとかと見上げたククールの目には、すでに欲情が燃え上がっていた。いきなりのキスがうっとりするほど優しかったから、それを許可してしまったのがそもそものミス。調子にのった…のか、それともそれこそ計画通りだったのか。当然ながらククールの要求はそれだけでは納まらず、抵抗する間もあればこそ、たちまち彼の手はゼシカの身体中を撫で回しはじめ、いつの間にやらしんぴのビスチェは中途半端に乱され、脱がされていた。強引に剥き出しにされた両の乳房が布からはみ出し、超ミニスカートから伸びる眩しいニーハイの足元で、引きずり落とされた下着がくしゃくしゃになっている。ゼシカは始終抵抗した。ククールの指先が背中のラインを縦にくすぐる。胸の先端を唾液でベトベトになるほどなぶり噛みついて、残った指先はあってなきような短いスカートの裾から太ももを辿り、否応なしに濡れ始めた割れ目をからかうようになぞっている。噛みしめた唇の隙間から思わず恥ずかしい声が出ても、それでも理性だけはなんとか保った。だってこんなところで。数メートル先で雑踏を行き交う大勢の人たちの喧騒が聞こえるのに。こんなところでスルなんて…!「ぁふ…っ、は…っ、あ、アッ、ダメ…バカ…!」「…誰もこんなとこでオレ達がセックスしてるなんて思わねぇって。こんなすぐ誰かに見られちまうような 普通じゃないとこでさ…」ククールは知っている。ゼシカが羞恥に悦ぶことを。だからわざとそんな言い方をする。「仮に見つかったって…我慢できずにこんな場所でヤっちゃうほど、ゼシカは淫乱なんだって思われるだけだ」「ち…っ、がう…っ」ゼシカの腕が弱弱しく、自分の股間にある彼の手を押しのけようとする。その瞬間ククールは一番長い指を、収縮を繰り返すそこにいきなり突き入れた。指は卑猥な音すら響かせ、やわらかいその内へなんの抗いもなくスムーズに飲み込まれていく。「――ッッッ!!!アッ、…ハ…ッ…いや…!」「すんごい濡れてんな…」「もう…ダメ…これいじょ…っ、あっ!そこイヤ!んん…っ」「ココ触っちゃイヤ…?ゼシカがいちばん可愛く喘ぐとこなのに」ゼシカは全身を震わせながら、なんとか快感をやり過ごそうと口唇を噛んで耐えた。いちばん弱い一点を親指で刺激されて、頭の中が吹っ飛びそうになる。もう理性は風前のともしび。 本当は信じられないほど興奮しているのを自覚している。真昼間の街中。行き交う大勢の人との間にろくな隔たりもないこんな場所で、胸もアソコもさらけ出して、いやらしいことをして、興奮している。もう身も世もなく声を上げて、啼いて、泣いて、没頭してしまいたかった。そんなことを考えてしまうほど確かに自分は淫乱で、どんなに嫌がってみせたってククールにはお見通しなのだ…「あっ、あっ、あ…っ、もうダメ…やめ、てよ…っ」ゼシカは恥ずかしさのあまり両手で顔を覆って、泣きじゃくりながら懇願した。3本に増えた指を容易に銜えこんでビクビクと腰を跳ねさせて悶えているくせに、まだ言うか、とさすがのククールも不満気に眉をひそませる。「めちゃくちゃ気持ちいいんだろ?なに意地になってんだよ、ホントにやめていいのか?」「やめ…、だっ…、……だって…こんな…」「挿れてほしくないのかよ、コレ…」すっかり開ききって蜜をしたたらせるそこに、ズボンの中で熱く張りつめている塊をグリグリと押し付け、ゼシカの入口を何度もくつろげる。切望しているその存在を誇張されて、ゼシカはよだれを垂らすように自分の中からドクリと何かが溢れ出したのを感じた。欲しい。助けて…死んじゃいそう…「…ッ、もって…な」「え?」「もって…ない、でしょ…っ、つけなきゃ…ダ…」そう。恋に溺れて、セックスに溺れて、現実を見失うようなことだけはやめようと約束した。大切なかたき討ちの旅。世界を救う旅。世界は2人だけのものじゃない。大切な仲間との旅。お互い気持ちを隠すことはもうできなかった。しかし、最低限の節度を、ケジメを、と。ゼシカは訴えた。本当はしたい。それはもう否定しない。でも、それだけは譲れない。流されちゃダメ…―――ふいにククールがニヤリと笑ったので、ゼシカはぎょっとした。「…持ってる」ズボンのポケットから出されてきた薄いビニールに、うそ、と口唇だけで呟く。ククールの勝ち誇った笑みに呆然とする…「つけるならいいんだよな?お前そう言ったよな?」「い…っ、いつから…、アンタ…ッ、なんで…!?」「さぁなぁ。…それじゃ、お許しも出たことだし…」いつのまにか際どい部分に擦りつけられている生身のソレを握らされ、ゼシカは思わず悲鳴をあげた。「ゼシカがつけてよ。だってゼシカのお願いだもんな?」「い、イヤよッッ!!!!!!バカッッ!!!!!!!」「それじゃあ挿れてやれねぇなぁ」「イヤよ…そんなの…バカ…ッ。……いじわる…」「“イヤ”って、どっちの意味で?」顔を真っ赤にさせ涙を浮かべてうつむくゼシカがあまりにも可愛くて、もっといじめたくなるのをククールはなんとか自重する。口で封を切り中身を取り出すと、震える小さな手に自分の手を重ね、隆起しているそこに触れさせた。彼女の指を操るようにして、「必需品」のアイテムを2人で一緒に装着する。まさに「セックスをするための準備」を自らの手で彼のそこに施す、という倒錯的な行為にゼシカの息はますますあがった。私はなんてはしたないことを、という自嘲と羞恥の入り混じった困惑と手にした熱い存在を欲してやまない欲望がぐちゃぐちゃになって、思考を侵していく。そして、羞恥に身悶えながらもゼシカのつたない指先は自分の怒張にからみついたままで、その幼さと卑猥さのアンバランスに、ククールの最後の理性も気前よくどこかに吹っ飛んで行った。 「…ッ…ゼシカ…叫ぶなよ」ククールの余裕のない声が耳元でして、ゼシカはハッと我に返った。―――そういえば。そういえば、こんな狭い場所でどうやってするの?寝転がれるスペースなんかもちろんない。後ろから…も、自分が下半身を付き出せるほどの幅がない。密着したこの態勢から動きようがない。戸惑いながらククールを見上げた瞬間彼の手が片方の太ももを胸に突くほど高く持ち上げて、ゼシカは目を見張った。「えっ!?…ッ!!い、いや!ウソ…!!」「なにが…」「こ、こんなままで…っ!?む、無理よ…立ってなんて…」ゼシカの訴えにククールはそういやはじめてか、と呟き、しかしかまわず腰を押し進めた。先端が入口をくすぐり、わざと敏感な突起を弄ぶ。「あぅ…っ!ん、んん…ッッ…やだ、イヤだやめて…」「大丈夫だから。絶対支えててやるからオレにしがみついてろ」「イヤ…ッ!!こわい…ッッ!!」「怖くない怖くない」ズル、と自分の中に分け入ってくるモノを眼下で驚愕の思いで見つめながら、ゼシカは必死で首を振った。「…ホラ…ちゃんと入るだろ?」「あ…あ…あ…ア…っ!!は…っ」ゼシカは目を見開いたままククールの背にしがみつき、少しずつ、徐々に全長が埋め込まれていくのを嫌というほど実感する。真横から侵入してくるよく知っているはずのソレがいつもとは違う角度でゼシカの性感帯を擦りあげ、目眩がするほどの悦楽をもたらす。ここまでなんとか(若干とはいえ)抑えてきた嬌声が、もうこらえきれないことを悟る。雑踏から奥まった場所。か細い喘ぎなら届かなくても、悲鳴のように叫べば側を通りかかった人の耳にはきっと聞こえてしまう…「く、クク…!!動か…な、で…っ……ッ、こえ、が…」「……バカ。動くに決まってんだろ…ッ」腰ごと抱えあげた足を揺さぶり、ククールもゼシカも強烈な快楽に苦痛のような表情を浮かべた。ゼシカは口唇を噛みしめ、出かかった大声を無理やり飲み込む。目尻に涙をためて堪えているその表情はなんとも扇情的で嗜虐心を煽るが、ゼシカのそんな顔を誰かに見られて嫌なのは間違いなく、声を抑えるなとうかつに言うわけにもいかない。ククールは汗のにじんだ額をゼシカの額にコツンと合わせ、優しく微笑んだ。「…ゼシカ。叫びそうだったらオレの肩噛んで。遠慮しなくていいから」躊躇したが逆らえる術もなく、ゼシカは荒い息のまま喘ぎなのか返事なのかわからない声を漏らした。とろんと とろけた瞳で、上着を脱いだ、ククールの肩にシャツごとカプリと噛みつく。湿った吐息が肩や首筋に注がれ、ゾクリとククールは背筋を震わせた。唐突に腰を揺すぶりあげ、最奥まで自身を突き入れる。「―――ッッ!!!!ア、アァ…ッンンン…!!!!」途端にゼシカは苦しそうなうめき声をあげ、ククールの肩に思い切り歯を立てた。そして爪を。その痛みが、いっそうククールの動きを激しくする。ゼシカの止まらない涙がククールの肩を濡らす。ククールも、ゼシカの肩に噛みついた。快楽の声を抑えるためではなく、所有の証として。昼日なかの街中の路地で、カリスマとおいろけというエロスのスキルを極めた男女がセックスに酔いしれていることに気づいた者がいたのかどうかは、定かではない。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/514.html
「ゼシカ…ゼシカ…ッ、ごめん、ごめんな…!」「く、く…? ……――――ッッ!!!!」痛みと熱にに浮かされたゼシカの意識は、突然スカートの中に忍んできた手の感触に急激に我に返った。「い、やよ…っ!!なにしてんのよ、バ、カ…ッッ」押しとどめようにもケガのせいで腕に力が入らない。無理やり動かした傷から血が吹き出す。「動くな!頼む、これ以上出血するとまずい…」「だ…っ!じゃあ、やめてよ…っ!アンタってこんな時に、最低…っ!!」「頼むから、よけいな抵抗しないでくれ…頼むから…」苦しげな顔で懇願するククールに戸惑い、わけがわからないまま強引に押し付けられる口唇に目を見開くものの、ゼシカはろくな反撃もできない。「…っん、は…っ、……やだ、やめて…」かろうじて絞り出された声はすでに震えていた。今やいつものように燃やすことも殴ることもできない状況で、いつもの軽薄な様子とはまるで違う表情で組み敷いた自分を見下ろすククールに、ゼシカは本能的に恐怖を覚えた。ククールが何かを決意している。動けない私の意思を無視して、何かをしようとしている。考えたくなかったが、それが何かわからないほどゼシカは幼くなかった。太ももを上へ上へと這い上がってくる手の平は、その残酷な答えを如実にゼシカに突きつける。ククールの舌が耳の裏を舐め、そこからぬるぬると蛇線を描いて首筋をたどり、鎖骨や肩を甘噛みした。くすぐったさで、ゼシカの身体が無意識にピクリと反応する。ゼシカがいちばん反応を示した首筋の縦のラインを、再びククールの舌が上下に這い時折強く吸うと、彼女のキツく噛みしめられた口唇から呻くような声が漏れた。そこに意識を取られている間に、ククールの片手が上着をずり下げてゼシカの胸を揉み始める。先端ばかりを色んな角度で優しく抓り、彼の大きな手の平にさえ余るほどの大きさの乳房を波立たせるように揉み、絞り上げる。ゼシカの身体が何かをこらえるように何度も跳ねた。「…っ、く、ぅ…っ」「ゼシカ、今はなんにも考えないで素直に感じて。頼む」「…はぁ、っ、いや、よ、バカ…やめて、クク…ッ」ククールは焼き尽くさんばかりの非難の視線を無視した。スカートの中、足の付け根で留まっていた手の平を動かし、指先を下着の中に滑り込ませる。驚いたゼシカの腕が咄嗟にそれを押しのけようとしたが、ククールの方が早い。ゼシカが言葉もなく暴れた。しかし傷つき力のない抵抗などないも同然だ。片腕で彼女の肩を押さえつけ、口唇と舌で緊張に硬くなっている胸の先を弄り、残った片手は完全なる未開拓地である処女の秘部を犯そうとしている。――――これは強姦以外のなにものでもない。犯す者も犯される者も、この瞬間、同時にそう考えていた。 経験のないゼシカにはククールのしている行為の意味などわかるわけもなかったが、ただ闇雲にゼシカの身体を弄ぼうとしているわけではないと、処女でなければ気づいたかもしれない。ククールはゼシカの性感帯を探り、少しでも彼女を感じさせようと必死になっていた。ただ感じさせるだけならば、例え処女であろうがククールにとってそれはたいした苦ではなかっただろう。しかし今は、優しく卑猥な愛撫でゆっくりと楽しみながら前戯をする、そんな余裕も時間も皆無だった。限られた時間の中でできうる限りゼシカを気持ちよくさせ、濡らしておいてやりたい。「大切に抱く」行為とは程遠い、性急になるばかり。それでもククールはそれを実行するしかなかった。あとで心の底から憎まれてもかまわない。二度とあの笑顔を見られなくなったとしても。ゼシカを絶対に死なせない。騎士でも、僧侶としてでもなく、彼女に惚れた男として、誓った。下半身の最も敏感な突起をとにかくなぶり、はじめての衝撃に彼女が支配されている間に指を侵入させた。わずかに委縮する内部を、強引に広げる。ここだろうと思う場所を強く擦ると、ビクンと腰が浮く。あとは、ゼシカの体中に見つけ出した性感帯を刺激し続け、溢れ出した蜜を使って指の数を増やし限界まで奥を探り、狭いそこを少しでもこじ開けることに専念した。ゼシカの噛みしめられた口唇に指を差し入れると、熱い吐息と煮つまった喘ぎがこぼれ出た。可愛い、甲高い、甘ったるい声に、ククールは陶酔したようにゼシカに口づける。もう、抵抗される気配もない。傷と痛みに侵された精神は、さらに強引に目覚めさせられた性的な快感に堕ちかけ、ゼシカの思考回路をほとんど麻痺させていた。「あっ、あっ、ん…っ、あぁ……っ」「ゼシカ…そのまま…オレのことだけ考えて…頭真っ白にして…」「…ヤ、……あっ、…く、ククー…ル、あっ…」―――しかしゼシカの強い意志の力は、背徳に溺れかけている自分自身と目の前の男をどうしても許せなかった。ふいに、逃れるように身体をねじらせ、精一杯ククールから顔を背ける。「……ッ!ダメ、いや、だめ…っ」「…ゼシカ」「だめ…クク…おねが…」ククールはゼシカの瞳から唐突に溢れ出した涙を、呆然と見下ろした。自由に動かない身体を震わせ快感に喘ぎながらも、なお正しさと過ちを捨てない、その強さ。その瞳の光に、一瞬で魅せられたククールの腕が、無意識にゼシカの足を持ち上げる。「―――-ッ!!イ、イヤッ!!おねがい!!ククール!!」「…ゼシカ、ごめん。………これしか方法がないんだ」たいして準備が整ったとは言えないまだまだ固く未熟なそこに、躊躇なくあてがわれる灼熱の塊。ゼシカの蒼白な顔を間近に見ながら、それでもククールは先端を押し入れるのを止められなかった。「く、アアッ…!ダメよ…っ、わたし、たち、…っ、…こんな…こんな」「ごめん、…我慢して…頼む…!」「待って!!!おねがい!!!ダメこんな…ッッ……――――!!!!」声にならない悲痛な叫びが響き、ククールは自分がゼシカの処女を奪ったことをはっきりと感じた。そしてお互いの身体の内側から回復呪文が広がっていく。見る間にゼシカの傷が癒えていく。 「ヤダ、痛…っ痛い、やだ…!おねがい…やめて…っ!!」「…ッ、ゼシカ…あとでオレを殺して…」本気でそう言った。それと引き換えにできるくらいに、甘美な瞬間だった。ククールの中のもう一人の自分が嘲笑った―――“回復なんてタテマエのくせに”「これしか方法がないんだ」…?なんて都合のいい免罪符があったものだろう。所詮そういうことだ。同情や悔恨の念があるなら、例え義務だってこんなに勃たない。本当にゼシカの身を案じるなら、すでに命に別状はなくなったこの瞬間にも、彼女の最奥に無理やり捩じ込んでいるこの欲望の楔を抜けばいいのだ。それができないのは。―――――オレは自分がゼシカの最初の男になれたことに、心の底から歓喜している――――身体を起こし、ゼシカを膝に乗せて正面から力の限りに抱きしめた。浅く苦しそうな息が耳元に聞こえ、ククールはしばらくそのままで一ミリも動かないでいた。お互い中途半端に身につけたままの衣服が、性急な行為を物語っている。ククールは自身も次第に早くなる呼吸を抑え、ゼシカの汗ばんだ肩に噛みつきながら、囁く。「―――……好きだゼシカ………」ゼシカは朦朧とする意識の中で、それを聞いた。遠ざかる思考の片隅で、こんな悪い夢は、もうすぐ終わると思った。 **
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/307.html
朝なかなか起きてこないゼシカの様子を見に行ったククが 寝起きでちょっと乱れた降ろし髪+無防備なゼシカと対面 雰囲気がまるで違うゼシカに呼吸も忘れるくらいの勢いで固まるが、 ゼシカが時間がないからとそのまま仲間達の元へ行こうとしたので慌てて阻止 「なんで止めるのよ…急いでるんじゃないの?」 「いいから座れ」 「はぁ?」 「す わ れ。オレが結ってやるから」 「な… ………ボサボサで悪かったわねッ!!」 「いいからジッとしろ!」 「けっこうよッ どうせ私はアンタみたいに綺麗な髪じゃないわよ!!」 「うるせぇ!お前がかわいすぎるからオレが嫌なんだよッ!!大人しくいつものにしとけ!!!! 「な、何言ってんのよ…!…バカ…」 なんとなーく気まずい空気の仲間ゼシカの髪を結い始めるクク… (俺ってなんで、ゼシカ相手だとこうも決まんねえーのかな…。情けな…) 「本当、ゼシカには調子狂わされっぱなしだよ…」 ゼシカの髪を梳かしながら大げさな溜め息を吐くククール。 それに対しゼシカは鏡越しにククールを睨みながらムッとする。 「なによ、それはこっちの台詞なんだから」 「これだもんなあ。人の事色々と振り回しといてさ、全く自覚ねーんだもん」 「それもこっちの台詞よ!ククールはいつだって余裕綽々じゃない。今だって…」 「全く。どれだけ人の事を無自覚に翻弄すれば気が済むんだろうね、このお譲ちゃんは」 「嘘!全然翻弄されてなんかいないじゃない!何でいつも私ばっかり、 こんなにククールにドキドキさせられなきゃなんないのよッ!!!…あ」 唖然としたあとニヤ~リと笑うクク。真っ赤なゼシカに「へぇ?ドキドキしてるんだ?」などとからかいまくり 後ろから抱きしめたりうなじや肩にキスしたり噛み付いたり耳許に囁いたり息ふきかけたり舐めたり 恥ずかしくて振り返れず鏡越しに口だけで弱々しく抵抗するゼシカにもう萌え萌えしちゃうククール 辛抱たまらず色々と触りかけたところでドアバーン!!「2人とも朝っぱらから何やってんの行くよ!!」 今朝ジャマした責任を取れとククにつめ寄られた主人公は その晩の宿でククゼシが2人部屋になるように仕組まねばならなくなる。 そんな事は露知らないゼシカは夜、宿の部屋割りに驚愕するはめとなった。 そして翌朝焼け焦げた焼死体が宿屋から運び出されたという。 …昔むかーしのおはなしじゃ
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/153.html
633 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/04(日) 22 17 08 ID 7hVYO94U0 唐突な話題だけど… 料理は苦手なゼシカ設定がイイ。 もちろん得意なのはククールで。 旅の途中で何度か手料理披露するんだけど、 「薬膳料理でゲスか…?」なんて言われたり。 逆にククールはかなりの腕前で称賛をあびちゃったりして。 そこでしぶしぶゼシカも、苦虫かみつぶしながら 料理を教えてもらうんだけど… ゼ「ほんっと手先が器用なのね」 ク「まあ…ね。修道院にいたころから、色々と叩込まれましたから」 ゼ「色々と…」 ク「そ。色々と…。…指先の魔術師、との称号を、いただいたくらいね」 ク「試して…みる?」魅惑の瞳でゼシカをみつめるククール。 わずかに上気するゼシカの頬。 そして。 「すごいじゃない!ぜひ見たいわ!!このキャベツ、その技で千切りしてみてよ!」 興奮してキャベツを取り出すゼシカ。 ク(つ…通じてねえ…!!) 天然小悪魔ぶりを発揮するゼシカに翻弄されるククール…。 あれ?あんまり料理の話題関係なくなっちゃった。一人モエすまん 634 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/04(日) 22 36 33 ID qNfkMS1N0 633 あるある!メンバーが料理するところって。楽しそうだよねー。 なんせ彼女の家ではコックさんがいたよね。だから当然出来ない。 彼がゼシカに料理を教えてあげたりとかね。 で、教える際にはこの上なく優し~く教えてあげてイチャイチャなのか、それとも 互いに軽口たたきながらちょこっとケンカ風味で作るのか… このあたりの話をまたどなたか職人さんがSS化しないかとつぶやいてみるテスト。 んで新婚となったら当然裸エってうわなんだおまえrやめrくぁwせdrftgyふじこlp;@ 638 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/05(月) 00 23 02 ID q0AI7T2n0 634 何を!目玉焼きを作って驚かそうとんこっそり早起きして孤軍奮闘する ゼシカは裸にただククールのワイシャ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン 639 633[sage]2005/12/05(月) 00 27 20 ID +M3AIFmX0 小皿で味見するゼシカ。 その後同じ皿で「かしてみ」とククール。 間接キスに動揺するゼシカ。 その態度に事態を察しゼシカの初な反応にきゅんきゅんなククール。 …て、妄想が厨ですな…。 640 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/05(月) 08 05 01 ID NHwGaeig0 639 自分もきゅんきゅんしたぞ、その設定。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/460.html
ククールのIラブTシャツ ククールの座右の銘 951名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 10 55 20 ID PH3EYF8N0 Iラブ巨乳吹いたw 下の方はなんかしんみりするね なんとなくゼシカ=太陽 ククール=月というイメージが個人的にあるから それもあって何か感じるものがある 952名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 20 56 52 ID QCAg8JDX0 上と下で凄い落差がw ゼシカ=太陽 ククール=月 同意 というかクク自身がゼシカと自分を太陽と月に見立てて ゼシカの事を眩しく感じていそうに思う。 ゼシカの直情的でまっすぐな性格に憧れる反面、 時には眩しすぎて直視できずにいるような… 953名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 23 16 11 ID UpGsaY0i0 『直視できない太陽より 君が見つめる月になりたい』 これテンプレに入れたいわ…ブワッッとすごい勢いで妄想の広がる銘だ 「私、お月さまって昔からなんとなく好きなの。いつも静かに見守ってくれてる気がして」 「……ゼシカは太陽に似てるよ」 「そう?それならククールは月ね。気まぐれに毎日形を変える月。…ふふ」 「そうかもな…。 ……知ってるか?月は太陽の存在がないと、月光を放つことすらできないんだぜ…」 こんな感じのなんかよーわからんがウジウジした感じの… ところでこのTシャツ、いきなりククが朝着てきたらどうすんだろゼシカwww これ着たククとゼシカが並んで街歩くとしたら羞恥プレイどころの話じゃねーな 954名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 23 54 22 ID ZVmjTfOh0 その格好でククールが街を歩こうものならダッシュで逃げていくゼシカの様子しか思い浮かばないwww ククが月でゼシカが太陽ってはまりすぎだわ ククのちょっと寂しげな様子がぐっとくる 955名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 18 05 39 ID 5s8+K1yL0 ククールってゼシカの事を想いつつも ゼシカに自分は相応しくない、諦めようという感情が大きそうな風に見える 本編での印象だと 956名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 19 48 45 ID GMfq5QF/0 953 そんな感じ、そんな感じだよ… そうしんみりした感じの空気感 眩しすぎて直視できない事もあるゼシカに恋焦がれるククールといった感じの… 巨乳Tシャツは両思いになったククが舞い上がって壊れたとしかw ゼシカもI(ハート)銀髪Tシャツでも着て対抗すればいいよ 955 それがEDの女の人2人引き連れるククに繋がってくる感じがする 957名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 20 30 29 ID jcYHWmZI0 950 すげぇwwwwワロスwwww 誰 か 着 用 時 を 絵 に 描 い て く れ 958名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 23 32 17 ID F1Lfv6c/0 956 「……知ってるか?月は太陽の存在がないと、月光を放つことすらできないんだぜ…」 するとゼシカはクスリと笑って、 「…じゃあ知ってる?昔、神父さんに教わったわ。 月の光は疲弊した心を癒し、けがれた心を童心に帰す。 迷えるものを無言で見守り、時には痛みを我が身で受ける。 そして心と体を浄化して、魂を天へと導くの。 …簡単に救いは与えない。でも、ただひたすらに優しく照らす。 気まぐれで冷たいフリしてるけど、困っている人を放っておけないお人好しの僧侶みたいでしょ?」 「……」 「だから私は、月が好きよ」 ククの杞憂などお見通しでにっこり微笑むゼシカ。 呆気にとられたあと、やっぱりコイツにはかなわない…と泣きそうに笑うクク。 こ、こんなんはどうだろう…? そんで「ゼシカも遠慮せず思いのたけをTシャツに書いてこいよ!!☆」と壊れたククに促されたゼシカが 着てきたTシャツには「I LOVEv 兄さん」って書いてたりしてな 959名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 00 18 00 ID K0crUQhs0 絵ではないけど950に衝撃受けてやってしまった アイラブTシャツ 958 シリアスな雰囲気も恐ろしいくらい様になる2人だなー 泣きそうに笑うククと温かく微笑むゼシカの様子を想像しただけで切なくなる アホなもん作ってしまったことに罪悪感が…w 961名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 08 11 ID 8dthhGDG0 ちなみに、ほかのキャラの場合のTシャツの文字を調べてみたら エイト・・・・・・アイラブ細長 ヤンガス・・・・・・アイラブ滞納 トロデ・・・・・・アイラブ抱擁 ミーティア・・・・・・アイラブ備品 マルチェロ・・・・・・アイラブ年末 アローザ・・・・・・アイラブ養殖 ゲルダ・・・・・・アイラブ洗面所 チャゴス・・・・・・アイラブ上流 ラプソーン・・・・・・アイラブ消毒 だった。 チャゴスはすごく理解しやすい。 謎なのはヤンガスとミーティア そして兄貴は年末に爆発するタイプか…。 962名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 37 51 ID yN5rW/WF0 チャゴスがぴったりすぎてワロタw トロデも意外と合っている気がする ちなみにゼシカ・ククールと入れたらアイラブ恋愛ってなったw 963名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 58 25 ID oLFrMzdw0 959 久々にモニターに吹いたwww2人とも似合ってないにもほどがあるだろw ククールのやたらに真面目くさった顔が本物のアホにしか見えないww そしてヤンガスがいいwwww これがバカップル以外のなんだというのか…
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/223.html
キャプ画改造 ククゼシバカップル ククゼシアホ漫画 背中漫画 ククミン 2月14日はバカップルの日 3月14日といえば…2月14日はバカップルの日の続編的なもの とあるホワイトデーの日の話 キャプ画改造一コマネタ ククゼシ日常の一コマ 指輪 ククゼシプロポーズ 台詞を… たまにはこんな事があっても… ククールの変化 アイラブTシャツ もたれるククール プレイアーツフィギュアネタ プレイアーツで遊んでみた プレイアーツで遊んでみた2 タッチ 告白 久々にプレイアーツで遊んでみた 久々にプレイアーツで遊んでみた・おまけ 男と女のラブゲーム 続・男と女のラブゲーム 公式派生ネタ 攻略本~世界編~関連 攻略本世界編ネタ 告白? 告白?別パターン いただきストリート いただきストリートネタ ドラクエ9 プレゼント カリスマの服 コラ&パロ 省略 某少女漫画のコラパロ 一コマネタ&一枚絵 ノーマル漫画 移り変わり おべんとう漫画 さらわれた ゼシカとククール 意外な反応 いたずら マイエラ修道院にて… 地方の領主に俺はなる! トーポとゼシカとククール 元気出してPCが不調の住人さんへのククゼシエール もしドラクエ8メンバーがあいのり参加者だったら 言い訳 淡々としたククゼシ 色んな「何よバカ!」 キスで… ヤキモチ 秘密の関係 ぎこちない二人 難攻不落 張り合う2人 ナチュラルセクハラ クリスマスのプレゼント チョコバレンタインネタ レティスの背中の上で 呪われゼシカちゃんと かわいいひと。 上着 ぽかぽか ゼシカにぽかぽかされ隊 カリスマッチョ おなか 猫化シリーズ 猫化シリーズの簡単な説明 ゼシ猫とクク猫イラスト ゼシカとクク猫4コマ ゼシカとクク猫?4コマ いくら猫だからって…4コマ クク猫とククール4コマ すやすやクク猫イラスト ゼシ猫ピンチイラスト
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/230.html
ククゼシ移り変わり妄想2が発展した話 「お前を…お前らを信用してないわけじゃねぇよ…これでも、オレの中では随分許してる方なんだ。 ………正直言うと、もっと曝して、頼って、完全に寄りかかってしまいたいって思ってるのもホントだ。 でも………ダメなんだ。オレ、怖いんだよ。ビビってるんだ。だからダメなんだよ」 「……………バカ!!!! それのどこが信用してるっていうのよ!!全然信じてくれてないじゃない!! 私のククールを想う気持ち、全然信じてないからそんな風に思うんじゃない!!」 ククールは耐えきれずに叫んだ。 「……っオレはゼシカじゃなくて、オレ自身が信用できないんだよ!!」 「だから何よ!!!!!!!!!!!!!」 ずっと言いたくてでもどうしても言えなかった本音を思わず吐露してしまったのに、 それを意にも介さず間髪入れずに怒鳴り返してきた彼女に一瞬あっけにとられた。 興奮状態のゼシカの瞳からボロリと涙がこぼれるのを見て慌てる。 「おい、泣…」 「あんたのことなんてもうわかってるわ。あんたが思ってる以上にわかってる。 きっとあんたよりあんたのことわかってる。自惚れでもいいわ、私はそう思ってるのよ。 だから今さら突き放したり、信じられなくなったりなんてしない。独りになんてしないわ」 「………ゼシカ」 「怖い?私が離れていくかもしれないから?だから最後は自分の中に籠もってしまうの? そうやっていつから心を凍らせてるの?ずっとそうやって…こごえていたの?」 「……………。」 「たった一人で」 ゼシカの顔がくしゃくしゃに歪む。 なんで泣くんだ、意味がわかんねぇよゼシカ。なんでオレなんかのために。 ………ちがう。 泣いてるのはオレだ。 「悔しい…っ」 ゼシカが消え入りそうな声で呟く。 「なんで私、もっと早く…っククールに出会えなかったんだろう………」 「…………ゼシカ」 「なんでもっと早く、ククールの心、溶かしてあげられなかったんだろう………!」 たまらずククールはゼシカを抱きしめた。 「………なぁ、ゼシカ。もっかい言って」 「え…?」 「オレが、オレとゼシカをまた信じられなくなっちまう前に…お願いだからもっかい聞かせて」 「………………。」 耳元で囁かれるその声は、泣いているように聞こえる。 ねぇククール、泣いてるの?もう泣かなくていいのよ、だって 「…………ククールを独りになんてしないわ。ぜったい」 壊れそうなほど強く強く抱きしめられ、壊れそうな彼の広い背中を優しく撫でながら、ゼシカは思った。 私が炎の魔法を憶えたのは、全てこの人に出会うためだったのかもしれないーーーと。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/79.html
トンネルを抜けるとそこは雪国であったが、情緒もへったくれもあったものではなかった。 吹雪が針の束のようになって容赦なく一行に襲いかかってくる。 ふとククールが振り返ると、すぐ後ろを歩いていたはずのゼシカがはるか彼方で立ち尽くしてしまっていた。 初めて見る雪景色に感動しているなどという風情とは違う。明らかに様子がおかしい。 「ゼシカ?ゼシカ!大丈夫か!?」 駆け寄って叫ぶククールの声にハッとして、ゼシカは頭をぶんぶんと振る。 「ううっ。あまりの寒さに意識が朦朧としてたみたい」 そう答えるとゼシカは両肩に手を当てて震えた。 「リブルアーチに防寒具が売ってれば良かったのに…。何よ、まほうのビキニなんて訳の分からないものを…」 ゼシカがぶつぶつと愚痴を言いながらも歩き出したので、ククールはホッと胸を撫で下ろした。 しかし吹雪は変わらずその勢いを保ち続け、一向におさまる気配はなかった。 こんな状態ではまたいつ何時ゼシカの意識が怪しくなってもおかしくはない。 そう危惧したククールは、今度はゼシカの背を見る位置で歩く事にした。 ゼシカのすくめられた剥き出しの肩が小刻みに震えている。 自前の断熱材に恵まれているあのヤンガスでさえ音を上げている状態だ。 この寒さではさぞかし辛いことだろう。 ククールはそう思い、制服のケープを外して震えるゼシカの肩にそっとあてがった。 「きゃ?!びっくりした!」 予期せぬ出来事だったようで、ゼシカは驚いて振り向く。 「こんなものでも、あれば少しはマシになるだろ?」 「うん、ありがとう。あったかい」 ゼシカは笑みを見せながらケープを受け取り、両手で襟元を合わせた。 「あはは、大きいからすっぽりくるまれちゃうわ」 そう言いながらゼシカはククールの前でくるりと身体を回らせてみせた………… (……ってな感じの筋書きだったんだけどなぁ…) ククールはベッドに腰掛け、ゆっくりと海より深いため息をついた。 苦々しい表情で毛布を握り締める。 「雪崩の…ばっかやろう!」 そのまま背後に倒れ、ボフッと音を立ててベッドに大の字に横たわった。 「…ククール?」 奥のベッドに寝かされていたゼシカが起き上がって部屋の様子を伺う。 「雪崩がばかやろうなのは賛成だけど、みんな助かったみたいだし、いいんじゃない?」 「よくねぇんだよ…」 「なんで?」 歩み寄ってきたゼシカはベッドの上に大の字になったままのククールを覗き込む。 「いや、こっちの話さ」 「なによそれ?わけわかんない」 やや呆れ顔になったゼシカの大きな瞳を見つめながらククールはにやりと笑い、起き上がった。 ~ 終 ~
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/63.html
その戦いでエイトたちは窮地に立たされていた。 相手の魔物たちは強敵ではなかったが、休みなく戦い続けた無理が祟って、全員が体力も魔力もほとんど使い果たしていた。 敵の放った毒がククールを襲い、また別の魔物の一閃が、ゼシカを限界まで痛めつける。 ククールは強烈な毒に耐えながら、残された魔力の全てでゼシカを回復した。 エイトたちは残された力を振り絞り、敵への攻撃をする。 エイトが斬り、ヤンガスが打ち、ゼシカがとどめをさす。魔物たちは塵となって消えて行った。 それを見届けると、激しい痛みと嘔吐感を耐えていたククールは前のめりに倒れた。 「ククール!!」 叫びながら、ゼシカは倒れ込むククールに駆け寄った。 毒に冒されたその顔は色を失って、額には汗が滲み出ている。 「エイト!どくけし草を…!」 ゼシカの訴えに、エイトは沈痛な面持ちで首を横に振る。 どくけし草はおろか、薬草も、魔力を回復する道具もない、とその顔は物語っていた。魔力を使い果たしたエイトがルーラを唱える事も出来ない。 状況は絶望的だった。そうしている間にも、毒はククールの身体を蝕んでいく。 ゼシカがククールに取りすがる。 「イヤ!イヤよ…。死なないで!ククールゥ…ッ」 大粒の涙がゼシカの頬を伝った。 「ゼシカ、オレの為に泣いてくれるのか」 ククールは苦痛に歪む顔をゼシカに見せまいと笑ってみせた。 その手がゼシカの頬を優しく包む。ゼシカはその手を握り返した。 「ククールを失いたくないの…。ずっと言えなかったけど…好きなの…。」 「ゼシカ…。オレもだよ。」 ククールは嬉しそうに笑った。不思議と穏やかな気持ちだった。 ヤンガスはどうする事も出来ずにククールとゼシカを見守っていた。自分の腑甲斐なさに歯噛みする。 とても見ていられないと後ろを向くと、エイトが何やらゴソゴソと、ズボンのポケットを探っていた。 「ウウ…、兄貴。こんな時に何をしているんでげすか?」 エイトはズボンのポケットからしなびた草を取り出した。 「あ、どくけし草…。」 エイトとヤンガスは顔を見合わせた。 ゼシカとククールを見ると、二人は今や熱烈に口付けを交わしていた。 「ゼシカの姉ちゃん、怒るでげしょうね…。」 エイトとヤンガスの脳裏にゼシカのスーパーハイテンション双竜打ちが鮮やかに浮かぶ。二人の背筋に冷たい汗が伝った。 そして---ふたりはそっと『どくけし草』を処分した。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/241.html
それは、酒場での夕食どきのこと。 「…あ。………………コレきらい…」 お皿をフォークでつついていたゼシカが、急激に不機嫌になって呟いた。 隣に座っているククールがのぞきこみ、 「カリフラワー?何お前、そんなの嫌いなの」 「おいしくないんだもん」 「うまいじゃん。てかゼシカ、ブロッコリーは喰えたよな?ならこれも喰えるだろ」 「ぜんっぜんちがうわよ!とにかくヤダ食べられない。ククール食べて」 「しゃーねぇなぁ、子供かよ」 そんなことを言いながら「あ」と口を開いたククールの口に、ゼシカは当たり前のように カリフラワーを突き刺したフォークを突っ込んだりする。 目の前でその光景を見(せつけられ)ているエイトとヤンガスは、脱力したようにハハハ…と 乾いた笑いをこぼし視線をかわすのだが、同席者の微妙な雰囲気にはまったく気付かない2人。 「………ゼシカ」 しばらくして、ふいにククールが悪ふざけを思いついた時の声でゼシカを呼んだ。 「なに……ンむ!」 振り向きざまのゼシカの開いた口に、今度はククールが素早くフォークを突っ込んだ。 テーブルに肩肘をついて楽しそうにニヤニヤしながら、思い切り眉をしかめるゼシカを見ている。 困惑したまま口に入れられたものをモグモグと咀嚼して飲み込んだゼシカは、 やっと大きな声でククールにくってかかった。 「ちょっと!!何するのよいきなり!!」 「オレもきらいなものおすそわけ~~」 「…かっこつけてるくせにニンジンが食べられないの?」 ゼシカがじっとりとした目で、飄々としているククールをにらむ。 「だっておいしくないもん」 「まったく、子供みたいなんだから…」 わざとらしくため息をはきつつ、もう一度差し出されたニンジン付きフォークをパクリとくわえるゼシカ。 遠い目をしてナカイイネーと笑っていたエイトが、いっそ開き直って言ってみる。 「………ゼシカがあーんしてあげたら、ククール食べるんじゃない?」 その瞬間の、ゼシカの反応ときたら。 「だ…っ、誰がこんなバカにそんなことっっ!!!!やめてよねエイトッッ!!!!」 派手な音立てて椅子から立ち上がって、たちまち顔を赤くしている。 「おっそれいい案だなエイト!オレ、ゼシカちゃんが食べさせてくれるんならなんだって食べちゃうぜ~♪」 ククールまでニヤけヅラ下げてそんなアホな発言をするものだから、今度こそエイトもヤンガスも、 早くこの場をお開きにするため、ひたすら食べることに専念するしかなかった。 再び痴話ゲンカと言う名のじゃれあいをはじめる2人。 関わるとなんとなく損した気になるから、もう放っておこう。