約 2,597,358 件
https://w.atwiki.jp/cominterest/pages/176.html
_,, .-─‐....-...、、 ,,.´ゞ-'''''´´''-´=、, ;;` ..、 /''´ ´,. ミ 丶 〃 = ! ,' ミ 、 |. l 、`` | l ,,..-...、、 ,,..、-..,,_ ミ 、 ` l } ,_-。-、 } '',-。-_、._` ヾ _ !. l - 丿 ヽ - /,¬l | / 、 イ || | ゝ-‐ ' lノ リ. | ´ \ 、 ノ l ´ ̄ ̄ ̄` 丿 、  ̄ / l ー- ._,,, -‐ '' ノ .ノ、 |l / / ヽ、 ..-─' |\ ,,. . ´ / ` | ` ,- 、'''"´ / グロース・カーロイハンガリー党の4代目指導者。ハンガリー社会主義労働者党第一書記(1988/5/22-89/10/7)。
https://w.atwiki.jp/pso_maressya/pages/101.html
目的:ネイクロー、h付きマダムノヒガサ 方法:幻4 ギブルス3体キャンセル 挑戦者:Optimist(旦那) 色:深緑 終了条件:h付きネイクローの入手 or ネイクロー+h付きヒガサの入手 2011年クリスマスイベントのネイクローh59入手のため、終了条件をh付きヒガサに変更 最初のほうはイルギル1体でキャンセル 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 240 250 260 270 280 290 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400 410 420 ここからギブルス4体まで 430 440 450 460飴(ギブルス) 470 480 490 500 510 520飴(ギブルス) 530 540 550 560 570 580 590 600 610 620 630 640 650 660 670飴(ギブルス) 680飴(デルリリー) 690 700 710 720 730 740 750 760 770 780 790飴(ギブルス) 800 810 820 830 840 850 860 870飴(ギブルス) 880 890 900 910 920 930 940 950 960 970 980 990 1000 1010 1020 1030 1040 1050飴(ギブルス) 1060 1070 1080 1090 1100 1110 1120 1130 1140 1150 1160 1170 1180 1190 1200 1210 1220 1230 1240 1250 1260 1270 1280飴(ギブルス) 1290 1300 1310 1320 1330 1340 1350 1360 1370 1380 1390飴(ギブルス) 1400 1410 1420 1430 1440 1450 1460 1470 1480 1490 1500 1510真瑚経書 1520 1530 1540 1550 1560 1570 1580 1590飴(ギブルス) 1600 1610 1620 1630 1640 1650 1660 1670 1680 1690 1700 1710 1720 1730 1740 1750 1760 1770 1780 1790 1800 1810 1820 1830 1840 1850飴(ギブルス)/飴(デルリリー) 1860 1870 1880 1890 1900 1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990マダムノヒガサ 2000 2010 2000 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2070 2080 2090 2100 2110 2120 2130 2140 2150 2160 2170 2180 2190 2200 2210 2220 2230 2240 2250 2260 2270 2280 2290 2300 2310 2320 2330 2340 飴(ギブルス) 2350 2360 2370 2380 2390 2400 2410 2420 2430 2440 飴(ギブルス) 2450 2460 2470 2480 2490 2500 2510 飴(ギブルス) 2520 2530 2540 2550 2560 2570 2580 2590 2600 2610 飴(ギブルス) 2620 2630 2640 2650 2660 2670 2680 2690 2700 2710 2720 2730 2740 2750 2760 2770 2780 2790 2800 2810 2820 2830 2840 2850 2860 2870 2880 飴(ギブルス) 2890 2900 2910 2920 飴(ギブルス) 2930 2940 2950 2960 2970 2980 2990 3000 3010 3020 3030 3040 3050 3060 3070 3080 3090 3100 3110 飴(ギブルス) 3120 3130 3140 3150 3160 3170 ええ、まだまだ終わりそうにないですね・・・ チョロ美「真瑚経書っ!どうして来たのよ!!」 真瑚経書「へへ・・・これでネイクローが引き立つってもんだろ?」 チョロ美「・・・・・・・」 クリスマス?h59ネイクロー?掘ったよ・・・ ということでこれからはh付きヒガサ周回として頑張ろう
https://w.atwiki.jp/saemouse/pages/4.html
クローバーモチーフが大好きなサエです。 たくさんクローバーグッズを紹介していきたいです!
https://w.atwiki.jp/gods/pages/101190.html
クロードポ(クロード・ポ) フランスのギーズ公の系譜に登場する人物。 ロド領主。 関連: ルイーズ(11) (妻)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5423.html
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 10,犯人は君か お、来た来た。とスケイルは、 隠れ家付近にまで近づいている、フーケ一行を見つけた。 曾祖父から教わった数々の『術』は、どんな時でも役に立つ。 ひいおじいちゃんが嫌っていた事以外にも、たくさん。 しかし、人数が多いですよ?フーケさん。と思うスケイルだった。 「おそらく、あそこですわ」 ミス・ロングビルは廃墟を指差した。長年使われてなさそうな家である。 盗賊ギルドの凄いところで、これで案外、内装はマトモなのだ。 「なら、中に誰か入らなければならないわけだな?ミス・ロングビル」 本当にあるかどうか。そしてフーケにも気を付けなければなるまい。と、 ギトーは言った。 「それに、罠があるかもしれませんね。こうした、一見人がいない所に何か置いてある場合、大抵そういうのと一緒ですから」 と、ギトーもいるので、丁寧なしゃべり方になるマーティン。 彼は、友と一緒に幾つかの遺跡や洞窟を周り、 ある程度、冒険家としての知恵も身につけてある。 「へぇ、相棒。こういう所、良く来るのかい?」 何となく、デルフのイメージにはないメイジ像に、ああ、まぁね、とマーティンは答えた。 「では、そうだな」 ギトーがどう動くかを決める。当然、学生達はここに待機。 学院長はああ言ったが、学生達に何かあったらまずいのは事実だ。 それに、ここにいても問題は無いだろう、とギトーは判断した。 廃屋から幾分か離れているし、それに貴族の令嬢を盗むような輩なら、 既に、無謀にも突撃をかましかけた、と言うヴァリエールの跳ねっ返りは、 この世にいないかもしれん。そう思いながら。 内心フーケは安心した。子供と言うのはどう動くか分かり難い、 特にこの桃色髪は、下手すればゴーレムに突っ込んでくる。 たまたま自分以外誰もいなかったから、攻撃しただけだが、 ルイズは二人にそう思われていた。 「だが、ふむ。ああ、『雪風』の。お前は確か、シュヴァリエだったか?」 風の系統の生徒を、二つ名で呼ぶのはギトーの癖だった。 自分なりの可愛がり方らしい。 コクリと頷く。なら、マーティンさんと一緒に中に入って欲しい、 とギトーは言う。自身の考えが間違っていないなら、 あの中にはフーケどころか、罠すらない。 私は、ミス・ロングビルと共に辺りにフーケがいないか、 捜索してくる。とギトーは言った。それとルイズとキュルケに、 釘を刺すのを忘れずに。 「なぁ、ルイズ。シュヴァリエと言うのは?」 この世界の勲章や、爵位に疎いマーティンに、ルイズは簡単に説明した。 実力者。と言うことである。 「なるほど。では、ミス・タバサが後衛。私が前衛と言うわけだな」 剣を構える。急に左手のルーンが光ったかと思うと、 まるで軽量化の呪文が掛かったかのように、体が軽くなった。 「ほう、これが『使い手』という事かな?」 「さーて、どうだったかね。その内思い出すんじゃねーかなぁ?」 覚えていて、言っていないのは分かった。 意志を持つ剣は、気位の高いのが多いと聞く。 おそらく、このデルフリンガーもその類なのだろう。 認められるまで、しばらく待つとするさ。 マーティンは、また解明しなければならない事が増えて、 内心嬉しかった。 「では、参りますかな?ミス・ロングビル」 まずい、確実に私がフーケだとにらんでいる。 しかし、そんな事はおくびにも出さず、 「フーケ」とギトーは捜索に出た。 「私たちも行くかな。準備はいいかい?」 コクリと頷く。マーティンがルイズに留守番よろしく。と言って、 ソロリと足下を見ながら廃屋に近づいていく。 落とし穴等の罠を警戒しての事だ。 以前遺跡では、何でもなさそうなスイッチを誤って押して、 毒ガスが充満した部屋で、危ない目に遭ったこともある。 こういうのは、慎重にし過ぎるくらいで丁度良いのだ。 タバサは、常に廃屋の方に目を配らせながら、 マーティンの後を着いていった。 「さて――もうよろしくはございませんかな。『土くれ』のフーケ?」 ああ、やはりバレてるんですね。怪しい雰囲気を纏った若きメイジ、 ギトーに連れられて少々、学生から離れた所まで連れて来られたフーケを見て、 スケイルはそう思った。 「あの、その――なんの事でしょうか?ミスタ・ギ――」 「お芝居は終わり、と言うことですな。どう考えてもおかしいでしょう? そもそも、貴女の性格なら、まずはオスマン学院長に許可でも取るはずでは?」 「緊急事態だったでしょう。許可でも取っていたならすぐに逃げられましたわ」 「確かに、そうですな。それは失礼。では、さっき言っていたアミューゼイとかいう、 盗賊の風貌と、どこで会ったかを教えてもらえませんかな?」 う、と言葉が詰まる。トカゲ人間で、実は会ったことないんです。なんて言ったら 確実に魔法の餌食になる。 「ええ、ここより学院側に1時間ほどの、さっき通った橋の上で、たまたま見つけたのですわ。 暗くて風貌は分かりませんでしたが、声からして男だったと思います」 なんでも、グリフォンは彼が用意したのだとか、と付け加える。 「ほう、ほう。結構。結構」 では――と言った。さっきからギトーは気付いていた。微妙に違う空気の流れに。 どうやら、何故か分からないが、自分か、『シロ』らしいミス・ロングビルを、 狙っているらしい。と、 「貴様は何だ?フード被り!!」 フーケが着ているという服装を思い出しながら、 杖を振って違和感の方へ、ドットクラスの最も弱い呪文を放つ。 敵が玄人なら、そこで留まる。完全には位置を把握していないから、 それをされるとどうしようもない。しかし、 相手はこちらにバレたと思ったらしい。経験の差だった。 な!私が気付かれているなんて。 スケイルからしてみれば、完全な不意打ちである。 気配は消しきった。音も立てていない。 自己を完全に殺していたにも関わらずバレた。 惜しむらくは、未だ彼女が本格的に、 風のメイジとやり合った事が無かったのと、 自身の隠密術に過度の自信を持っていたのが災いした。 風のメイジはある程度周りの空気の流れに対して敏感である。 それは、クラスが上がると尚顕著になる。 ギトーは高慢なだけあってか、スクウェアクラスの風使いである。 故に、奇妙な違和感として、シエスタの存在が分かってしまった。 彼女が、ギトーとマトモにやりあえば、間違いなく彼女が消される。 彼女は闇から闇へ、影から影へ入る方法を、曾祖父から教わっていた。 彼は、シエスタに自身の才能全てを、引き継がせるだけの能力がある。と考え、 自分が生きた証を残すためにも、それらを教えたのだ。 逆を言えば、白昼堂々敵を倒す方法等教わっていないのだ。そもそも、 そんな事は教えたがらなかった。唯一それで教わったのは、 ダガーの扱い方である。もっともそれも、闇に紛れて消す方法の方が多かったが。 俺の様に、快楽にのまれるな、弱き者を救うあの、モラグ・トングの連中の様になれ。殺さないのが一番良いが―― それが、ひいおじいちゃんの辞世の句であった。 故に、彼の理念を引き継いで、「闇」から「夜」へ一文字変えた組織の頭となり、 「夜」の元ネタだった伝説の男の傘下に入ったけれど―― 対メイジ戦略なんて、考えてませんでした。そもそも、やり合う前に逃げますし。 そんな事を思いながらスケイルは、フーケが造ったゴーレムの肩に乗り、 危なかった。と呟いた。 サングインのバラと、いかにも家宝と言えるだろう、 赤い宝石で出来たアミュレットを手に取り、 さて、出ようか。とタバサに言ったところ、 ズシン、ズシンとゴーレムが外で歩いていた。 しかも手にはロングビルが捕まえられている。 肩には、おそらくフーケなのだろう、女性らしきフォルムのそれは、 笑っているらしかった。本人は単に普段と違う景色を楽しんでいるだけだが。 「しくじった!フーケめ。ミス・ロングビルを狙っていたらしい」 彼女は平民だから、捕まえても問題は無いと判断したのだろう。 なかなか出来る盗人らしい。とギトーは言った。 「どうしますかな?ミスタ・ギトー」 「当然、助ける。私と共にいて盗賊に連れ去られました。等、口が裂けても言えんからな」 不敵に笑う。何か策があるらしい。 「マーティンさん。剣の腕前の程は?」 「ダガーでミノタウロス2体を切り結んだくらいでしょうか」 負けじと不敵に笑う。ちなみに、一体は友が弓か魔法で倒した。 「結構。時間を稼いでくれますかな?こちらの呪文は、少々唱えるのが長くて困りますからな」 剣を構え、走る。牽制代わりの氷の魔法を放つが、ゴーレムにはまるで効果が無い。 下手に範囲を広げたら、ロングビルまで巻き込んでしまう。 うかつに高威力魔法は、使えなかった。 「『雪風』よ、お前ならこの展開、どう凌ぐ?」 桃色と赤色の二人が慌ててギトーに駆け寄る中、タバサは答える。 「撤退。状況的に助けられない」 土のゴーレムは一度造られると面倒なのだ。 術者をどうにかすれば良いが、一々フーケは、自分の目の前当たりに ゴーレムの腕を造り、そこにロングビルを捕らえている。 「駄目だな。貴様はまだまだ『風』を知らん」 カチンと来たらしい。何も言わないが、恐ろしく冷たい目で見る。 ちょうど、二人がギトーの元へ来た。 「ああ、来たか。お前達も見ていくと良い。では、教育してやろう。本当の『風』使いの戦い方という物を」 杖を出し、ニィとした獣の目でゴーレムとフーケを見やるギトーであった。 「なかなか精を出しますねー皇帝陛下」 のほほんと、かつ小さな声でフーケに話す。 「あいつが、あのマーティン・セプティム皇帝だったのかい!?てか、それなら何だってあんな小娘と?」 俺の妻を助け、俺の街を守ってくれた。と事あるごとに言っていた彼。 ギルドマスターグレイ・フォックス。恩義には熱いらしく、シエスタが、 それっぽい人が来たとマジックアイテムで連絡すると、 一晩で学院に潜り込んだ。元々、ヴァリエールのお嬢さんが、何か『虚無』っぽい。というのは、 盗賊ギルドの一部では良く言われる噂話だった。爆発しかしないって、 逆に凄くないか?という訳である。ミス・ノクターナルも呪文が使えなかったため、 そういうのもあり得るのだろう、とグレイ・フォックスは言っていた。 ちなみに、フーケはそこら辺の事は知っていたが、別段その為に入ったのではなく、 純粋にお宝目的である。『虚無』とか普通、盗賊にはどうでも良い事だ。 「さー?全部終わって、死んでしまったらこっちに来た、って言っていましたけど」 んじゃここは死後の世界なのかい?そうなんじゃないんですかー? 下では、必死で人が戦っているのに、のんきな物である。 「相棒、右だ!」 足が振り下ろされる。動きこそ緩慢だが、一撃当たれば致命傷は免れない。 30メイル上空では、よもや女の世間話が花を咲かしているなど思うはずもなく、 マーティンはギトーの為に、時間稼ぎとして、振り下ろされた足に、 剣を叩き込んでいる。錆びているのだ。切ろう等とは思ってはいけない。 「やれやれ、まるで素手でゾンビでも相手にしている気分だよ」 アンデッドは再生能力があるからね、こいつみたいに。と剣に軽口混じりで話す。 叩いても、叩いてもすぐに土が盛り返す。氷呪文を唱えるものの、低い威力では 一部が凍るだけだ。すぐに元に戻る。炎は土に効果が無いし、雷撃は吸収して地下に潜る。 「時間稼ぎなんだろ?そんでもって、何しでかすのかねぇ、あのメイジ先生は」 ギトーが楽しそうに喋ろうとするのを、ルイズは必死に止めていた。 「さて――この風のスクウェアスペルである『遍在』だが」 「いや、先生。喋らなくていいですから。マーティンがマズイですから!!」 と、ルイズに言われ、ん、と作り出した方でマーティンを見る。 「まだ、息は上がっていない。なるほど、どうやら本当にダガーでミノタウロスを殺ったらしいな。見事な腕前だ」 いやいやいやいや、とルイズが止めに入る。とりあえず黙れ。と言われた。 何でだろう。私普通だよね?とキュルケを見る。うんうんと彼女は頷いていた。 タバサは失望していた。こいつが言っていた『風』の戦い方とは言われなくても分かる。 遍在による多重攻撃を仕掛けるという事だろう。しかし、なら、せめて三体は出せ。 たった一体出して何になるのだ―― 「何もならん。そう思うから、お前はまだまだ『風』を知らんのだ」 見透かされただと!こいつは一体何を考えている。 実は自分も師匠に教わったときにそう考えていただけだが。 そして、その師匠にも同じように言われた。 おそらくあの人もそうだったのだろう。 「風は矛にも盾にもなる。そして、自身の分身を創ると言うことは、こういう事も出来ると言うことだ!」 彼が、風しか知らないのには訳がある。生涯において絶対に越えねばならない存在が、この国にいるからだ。 生きた伝説『烈風』。若き日の彼(女だと知らない)はまさしく敵なしであったと聞く。 唯一彼と一騎打ちで戦い、生き残ったのはゲルマニアの傭兵だった。しかも、ただの平民上がり。 未だゲルマニアで一度限りの、烈風神話を打ち破る話だが、しかし、彼はこう思った。 ならば、私が次の伝説になってやろうではないか、と。 ならば、私こそが最強の『風』になってやろうではないか、と。 永遠に続くかのような、恐ろしいまでの修練の末、ついに、 彼は、教わったそれを進化させた。 遍在との合体魔法、風を合わせた最強呪文を。 一日にたった一度しか使えぬ、しかし、確実に敵を穿つ呪文。 「思い知れ。これが、オクタゴンスペルだ!」 『風』の八乗の呪文。長々と唱えるのは、スクウェア二つでは比べ物にならない程の、一撃必殺。 今度二つ名を変えるときは『暴風』にしよう。そうギトーは思っている。 「マーティン、マーティン大丈夫!?」 突然後から爆風が吹き荒れたと思ったら、いつの間にか気絶していたらしい。 ルイズの声で目が覚め、辺りを見る。惨状だった。 小屋が消え去っている。辺りにあった森の一部が完全になぎ払われていた。 ゴーレムは上半身どころか完全に破壊されたのだろう。自分が生きている理由が欲しい所だった。 「え、ええと、ルイズ、これは一体?」 そこでのびているミス・ロングビルを、アレはだめだ、 色々な意味で。と思いながら介抱しているタバサを見て、 マーティンは聞いた。ギトー先生がやったんだそうだ。当のギトー先生はと言うと、 気絶して、ツェルプストーが介抱しているらしい。惚れたんだそうだ。威力とかに。 「ああ、もう、風が最強だの、どうのでお母様とやりあいたいなら、いつでもいらっしゃればいいのに!」 こんな危ない呪文使わせる前に、杖取られて終わりよ普通!と、ルイズは完全にギトーが忘れていた欠点を指摘した。 「はぁぁぁ。生きているって、こんなに素敵な事なんですね、ひいおじいちゃん…」 以前、日の当たる世界での生をとても感謝しながら、ぶどう畑で働いていた曾祖父を思い出した。 勘だった。ここにいたらヤバイと、フーケもスケイルも気が付いた。 瞬間的に呪文を解き、土の防壁を造る。フーケはそうした。結果マーティンも助かった。 スケイルの場合、さらに勘だった。どっちに来るか、である。 右を選択した。だから左に飛んで逃げた。ありがたいことに当たりだった。それだけである。 二分の一で今頃粉みじんになっていただろう。やれやれ、割にあいませんよ。 とため息を付きながら、メイド服に着替えて、シエスタは学院に戻るのであった。 「おお、ありがとう。ありがとう…大丈夫かの、皆?」 一人が余計にやってくれたお陰で、 大分と疲れるハメになった皆は、一人以外首をブンブンと横に振った。 帰り、ロングビルが目を覚まさないため、 代わりにマーティンが馬を引いていた事もあって、 疲れていない人など赤い髪の女性以外いなかった。 ちなみに、ギトーはまだ寝ている。この野郎。 「まぁ、杖もアミュレットも戻って良かったわい。これわしは着けられないんじゃけどな」 そう言って、アミュレットを首にさげようとすると、 まるで嫌がっているかのように、手からすべり落ちた。 遺言で付けられる人がいたら、持ってってもらえと、 親父に言われたんじゃけどなー、と笑っている。 あ、マーティンはあの「赤さ」を何処かで見たのを思い出した。 いや、というよりも、もしかしたら着けられるかもしれない。 しかし、あれは壊した。いや、私も生き返ったからアレも生き返るのだろうか? オスマンから借りて、首からさげる。何の問題もなく通った。 「おー?それ、そっちの物じゃったのか?このバラの杖みたく」 「え、ええ。その、私の家宝にも、似たような物があったなー、なんて思い出して」 さて、これが何かは分かった、しかし、オスマンさんは家宝と言ったのだから年代は古かろう。 なら、何故これがこんな所に、というよりアカトシュよ、貴方様はここで何をしたのですか。 誰に言う訳でもなく、マーティンは心の中で竜の神を問いただした。 これは、間違いなくアカトシュによって作られた「王者のアミュレット」と同じ品。 持ってってえーよ。君じゃし。飯美味かったしの。と快く頂いたマーティンであった。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
https://w.atwiki.jp/tukuneta-8-34/pages/80.html
【ネクローザ】 「よく聞け。我こそは、魔王の使徒にして万物に緩やかな死を恵む腐敗の主、ネクローザである!」
https://w.atwiki.jp/kumot/pages/218.html
閑雲野鶴>メルマガ>バックナンバ>仮説・真理?>ヒトクローン ヒトクローン 02/12/31 クローン女児「イブ」が誕生したとの発表があった。 クローンか否かである鑑定はこれからのようで、ヒトクローンについての是非はこれから更に激しくなろうが、おそらく数十年後、数百年後にはただの馬鹿騒ぎだったことにされているだろう。 未来は常に過去にある。 ガリレオが地動説を唱えた際にどれほどの騒ぎになっただろうか。そして今我々はその騒ぎをどのような気持ちで眺めているだろうか。魔女裁判が全盛だった頃、どれほどの騒ぎになっただろうか。そして今我々はその騒ぎをどのような気持ちで眺めているだろうか。宗教的倫理とは何だろうか。 我々が、ガリレオを弾圧した宗教裁判所の頭の堅さを嗤い、魔女裁判を嗤うならば、当時の社会的状況を把握していないことになる。今現在の社会常識・社会通念・倫理観で過去の出来事を嘲笑する事ほど愚かな仕儀はない。しかし貴方はなんと下らない理由で騒いでいたのだろうと呆れる筈だ。数年前にローマがやっと地動説を認めたというニュースを覚えているだろうか。あの時は呆れるのを通り越して「宗教って馬鹿だ」と思っただろう。 科学が進歩して未知の領域が解明された時、コペルニクスが召還されそれまでの常識が覆されることがよくある。しかしそれに抵抗して旧観念にしがみつく保守的な人々もいる。厄介なのはその保守的な人々が権力を握っていた場合だ。常識が覆っても権力がそのままならば変化とは言えない。 ヒトクローンはいずれ常識になるだろうし、クローン技術の様々な実験をしている中でヒトクローンについて激しい反対運動が巻き起こっていることを我々の子孫から嘲笑される日が必ず来る。いや、もしかしたらクローンならば子孫とは呼べないかもしれない。そしてこの「クローンなら子孫とは呼べないかもしれない」という言葉さえも嘲笑される日がくるだろう。 「なんと頭の堅い奴だ、科学が発達していない昔の人間は馬鹿なことをして馬鹿なことを言う。人間の本質は基本的に馬鹿なことをするように出来ているようだが、それにしても昔の人間は愚かなことだ」 この言葉、我々が過去の人間に向かって発する言葉だろうか。それとも未来の人間が我々に向かって発する言葉だろうか。あるいはその両方だろうか。 未来は常に過去にある。 TOTAL ACCESS - Today - Yesterday - LAST UPDATED 2024-09-01 07 55 23 (Sun)
https://w.atwiki.jp/dreamphantom/pages/50.html
クロー [部分編集] 名称 レアドロップモンスター名/合成武器の補足 取得場所 価格 耐久 硬度 突き 斬り 物防 魔防 魔攻 敏捷 命中 回避 Cri補正 ディレイ 合成回数 条件 ルーレット(MR)費用/備考 †青銅のクロー 初期装備 Sell 6-7 5-6 4-5 1-2 0-1 - - - - - ? 80% MAX 無し †新入生のクロー チュートリアル チュートリアル Sell 1 20 14 29 14 2 - 5 2 1 3 ? 70% MAX 無し 2週間で消滅 †ボーンクロー スコルピノ(クラ1,2,7)/トゥートゥー(クラ1,7,セル1) クラド 1,320 14 11 11 4 - - - - - 1 0 70% MAX Lv4Stab7 360 ナルビク 1,140 16 13 10 3 1 - - - - 1 0 エルティボ カウル 1,116 14 11 10 3 - - - - - 1 1 ライディア 1,200 16 13 11 4 - - - - - 1 0 龍泉郷 1,200 14 11 10 4 - 1 - - - 1 0 ケルティカ 1,380 14 11 11 5 - - - - - 1 0 レア Sell 294 20 13 13 3 - 1 1 - - 2 ? †鋼鉄のクロー クラド 4,950 12 11 15 6 - - - - - 1 0 70% 3 Lv8Stab12 1,350 ナルビク 4,275 14 13 14 5 1 - - - - 1 0 エルティボ カウル 4,185 12 11 14 5 - - - - 1 1 1 ライディア 4,500 14 13 15 6 - - - - - 1 0 龍泉郷 4,500 12 11 14 6 - 1 - - - 1 0 ケルティカ 5,175 12 11 15 7 - - - - - 1 0 レア Sell 1,102 21-22 13-18 16-17 5-8 0-1 0-1 0-3 0-1 1 2 ? †銑鉄のクロー クレミノ(クラ2) クラド 19,030 12 14 18 8 - - - - - 1 1 70% 3 Lv12Stab17 5,190 ナルビク 16,435 14 16 17 7 1 - - - - 1 1 エルティボ カウル 16,089 12 14 17 7 - - - - 1 1 2 ライディア 17,300 14 16 18 8 - - - - - 1 1 龍泉郷 17,300 12 14 17 8 - 1 - - - 1 1 忍桜の里 16,435 12 14 18 9 - - - - - 1 1 ケルティカ 19,895 12 14 18 9 - - - - - 1 1 レア Sell †デリークロー ミンクス(風の森) クラド 71,500 16 18 28 10 1 - - 1 - 2 1 70% 2 Lv16Stab22 19,500 ナルビク 61,750 18 20 27 9 2 - - 1 - 2 1 エルティボ カウル 60,450 16 18 27 9 1 - - 1 - 2 1 ライディア 65,000 18 20 28 10 1 - - 1 - 2 1 龍泉郷 65,000 16 18 28 10 1 1 - 1 - 2 1 忍桜の里 61,750 16 18 28 11 1 - - 1 - 2 1 ケルティカ 74,750 16 18 28 11 1 - - 1 - 2 1 レア Sell 15,925 16 18 28 12 1 1 4 1 0 2 ? †祝福のクロー レッドミネ(クラ2) クラド 126,500 18 20 29 12 2 - - 1 - 2 1 70% 2 Lv20Stab25 34,500 ナルビク 109,250 20 22 28 11 3 - - 1 - 2 1 エルティボ カウル 106,950 18 20 28 11 2 - - 1 1 2 2 ライディア 115,000 20 22 29 12 2 - - 1 - 2 1 龍泉郷 115,000 18 20 28 12 2 1 - 1 - 2 1 忍桜の里 109,250 18 20 29 13 2 - - 1 - 2 1 ケルティカ 132,250 18 20 29 13 2 - - 1 - 2 1 レア Sell 18-21 20-22 28-33 11-16 0-3 0-2 0-6 0-2 0-1 2-4 †アクリビス バクマンジュウ(セル2)/トゥートゥー(クラ6) クラド 180,000 18 18 35 14 1 - - 1 - 2 ? 75% 2 Lv24Stab30 112,500 忍桜の里 213,750 18 18 35 15 1 - - 1 - 2 1 エルティボ 180,000 18 18 34 13 2 - - 1 - 2 ? ケルティカ 258,750 18 18 35 15 1 - - 1 - 2 ? レア Sell 18-19 18-20 34-40 14-17 1-2 0-2 0-6 1-2 0-2 2-4 ? †猛獣の爪 洞窟ダックウォーリア(試練1,2弱,春1,混乱1,ピラ1)/ドグサ(春1) カウル 396,500 21 26 41 15 2 - - 1 1 2 ? 75% 3 Lv28Stab35 152,500 龍泉郷 396,500 20 25 41 15 1 1 - 1 1 2 1 忍桜の里 305,000 23 29 44 19 2 1 3 1 2 2 ? エルティボ 350,750 20 25 41 16 1 1 - 1 1 2 ? ケルティカ レア Sell 74,725 32-34 28 42-49 15-20 1-3 0-3 1-6 1-3 1-2 2-5 ? †ピラニオ 忍桜の里 503,800 35 32 50 18 3 - 4 2 1 3 ? 75% 2 Lv35Stab42 229,000 アドセル 503,800 35 32 50 17 3 - - 2 1 3 2 カーディフ ブルーコーラル レア Sell 168,314 35 32 50 17-21 3-4 0-3 0-7 2 1 3 ? [部分編集] 名称 レアドロップモンスター名/合成武器の補足 取得場所 価格 耐久 硬度 突き 斬り 物防 魔防 魔攻 敏捷 命中 回避 Cri補正 ディレイ 合成回数 条件 ルーレット(MR)費用/備考 †アガタ グランドラルヴァ アドセル 682,000 37 32 50 19 1 - 1 1 1 3 2 75% 2 Lv42Stab47 880,400突き上限63 カーディフ ブルーコーラル レア Sell 227,850 29-41 27-40 50-55 19-23 1-3 0-4 1-8 1-3 1-2 3-6 ? †エニオのレッドデビル アドセル 770,000 38 32 63 20 2 3 8 2 2 5 1 75% 3 Lv52Stab70 固定補正 カーディフ ブルーコーラル †レッドデビル ストーンゴーレムジュニア(グリンツ1)/クリスタルゴーレム(海底1,3)/アイスベービング レア Sell 30-39 26-40 55-63 19-25 1-3 0-6 1-9 1-4 1-3 3-6 ? 75% 1 Lv52Stab70 突き上限661,064,000 †エニオのタロン アドセル 825,000 43 38 71 24 2 2 13 2 2 4 1 75% 3 Lv62Stab80 固定補正 カーディフ ブルーコーラル †タロン クリスタルゴーレム(水晶2) レア Sell 35-42 29-39 63-66 23-27 0-2 1-3 2-8 2-4 1-2 3-6 ? 75% 2 Lv62Stab80 突き上限701,215,000 †ピック エルティボ 778,000Sell 190,609 42 40 69 28 2 2 6 2 1 4 2 80% 3 Lv70Stab80 ギュンター 好感度12000固定補正 †ビーストクロー クリスタルトランプドール(水晶4)/大和にゃでし子 レア Sell 38-46 31-33 67-70 27-29 1-3 2-4 1-2 2-5 2-5 5-8 ? 80% 2 Lv75Stab90 1,361,500 †人狼のクロー エルティボ 900,000Sell 220,499 44 56 73 30 3 3 7 2 1 4 3 80% 3 Lv85Stab90 ギュンター 好感度21000固定補正 †ブリザードクロー クリセラ(水晶4) レア Sell 40-42 35-41 71-76 29-33 1-4 4-10 1-5 2-5 2-3 4-9 ? 80% 1 Lv90Stab100 1,710,000 †古代カムジャクのクロー エルティボ 1,000,000Sell 245,000 55 50 83 33 4 4 8 3 2 4 3 80% 3 Lv100Stab100 ギュンター 好感度32000固定補正 [部分編集] 名称 レアドロップモンスター名/合成武器の補足 取得場所 価格 耐久 硬度 突き 斬り 物防 魔防 魔攻 敏捷 命中 回避 Cri補正 ディレイ 合成回数 条件 ルーレット(MR)費用/備考 †セイラアガタ 合成回数は材料になる武器の合成回数+1 合成参照 Sell 50-60 42-52 81-86 32-35 3-10 5-8 0-17 2-6 2-4 5-10 3-7 75% 3 Lv105Stab110 2,049,999MR券 210,000 †ツインクロー ノロイのカカシ(林)/ビズマール(海底2) レア Sell 64-65 45-52 86-91 31-35 5-10 2-6 4-13 3-5 2-5 6-10 ? 80% 3 Lv115Stab113 突き上限92 †メトゥラレッドデビル 合成回数は材料になる武器の合成回数+1 合成参照 Sell 45-54 86-91 87-92 35-39 4-10 6-9 0-19 3-7 2-5 5-11 3-7 75% 2 Lv125Stab115 2,475,000MR券 275,000 †デスベイン アクアシャピアー,スイスイガニ,フローズンリザード レア Sell 68-72 31-36 90-94 36-40 4-10 6-10 2-16 3-7 2-5 5-11 5-8 80% 3 Lv135Stab118 2,596,750MR券 298,350 †プンシオンタロン 合成回数は材料になる武器の合成回数+1 合成参照 Sell 66-70 57-59 93-98 38-41 5-10 8-10 0-16 3-7 3-5 7-12 5-8 75% 3 Lv145Stab120 2,940,000MR券 348,000 †モナビーストクロー 合成回数は材料になる武器の合成回数+1 合成参照 Sell 61-63 42-50 98-103 39-42 5-11 7-11 0-20 3-8 3-6 6-12 4-8 80% 3 Lv165Stab125 3,577,500MR券 445,500 †疾風のクロー プロケルロ レア Sell 68-73 57-62 101-106 40-43 6-11 8-11 7-20 3-6 3-5 7-13 6-9 80% 3 Lv175Stab128 3,918,750MR券 498,750 †追憶のカーラ ネオテシス(クロー/カーラに同一記載の武器が存在,補正によって記載場所を分類中) クエスト Sell 81 75 110 40 - - 30 7 15 - 6 85% MAX Lv180 †メギブリザードクロー 合成回数は材料になる武器の合成回数+1 合成参照 Sell 65-70 44-52 106-111 43-47 5-11 7-11 0-20 3-8 3-6 6-13 4-9 80% 2 Lv190Stab135 4,350,000MR券 570,000突き上限128↑ †蒼穹のカーラ ネオテシス(クロー/カーラに同一記載の武器が存在,補正によって記載場所を分類中) クエスト Sell 532,874 81 82 121 44 - - 33 6 16 - 7 95% MAX Lv200 †ネクロタロン スワンプワーキング レア Sell 532,874 83-87 72-77 113-118 50-55 6-12 8-13 9-25 7-10 5-8 11-16 6-9 80% 3 Lv215Stab145 突き上限124↑
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6438.html
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 35.死霊術師と三つの月 とりあえず燃やすか?いや、それはもったいないな。 と、ムフフな本達の処分をどうするかマーティンは考えている。 ルイズは先ほどマーティンに本を渡した男を見た。 オモロ顔だわ。見れば見るほど。等と感想をこぼしたところで、 ふと目があった。何故か青年は顔を赤くして目線を外す。 やっべ。ヴァーミルナも可愛いけど、やっぱりこの子もすんごく可愛い。 むしろ素のままでこれなんだからこっちの方が可愛いっていうの? と、モグラ野郎はそんな事を考える。 どこの次元であろうとも、東京在住のサイトならルイズを美しく思ってしまうのだ。 ルイズは何とも言えぬ顔でサイトを見ている。何、今の反応。 さっきのキュルケの言葉がルイズの頭に浮かんだ。 オモロ顔なら現れるんじゃないの?オモロ顔なら現れるんじゃないの? 頭の中でこだまし続ける。やがてツェルプストーがおきまりのポーズで高笑いを始める。 いいえ、ダメ。もっとカッコいいのがいいわね。 頭の中の宿敵を爆発で吹っ飛ばした。変な服を着た青年に少々興味を覚えたルイズは、 結ばれたかもしれない男性に声を掛ける。 「ねぇ、あんたなに?」 サイトは崩れ落ちた。何ですか。人扱いですらないんですか。 そうだよね。だって俺モグラが似合ってるから。モグラだから仕方ないんだ。 とダウナー思考に陥りそうになるサイトだが、 なにか扱いに近づくだけじゃね?と思い直した。人として接すれば、 その内人扱いしてくれるヨ!とアッパー思考になったところで立ち上がり、 ようやく口を開く。それまでの奇態を目にしたルイズは、 うん、これ人じゃないわ。絶対違うわ。と思った。 「俺、平賀才人って言うんだ。その…」 「変な名前ね。で、あんたなに?人間とは違うと言ってくれると、すごく嬉しいけど」 何か良い感じな事を言う前にそんな事を言われて、 がふっ。と効果音付きでサイトは倒れた。 彼にはまだマリコルヌ程の耐性はないので、 いきなりそんな事言われて何言ってるのさ、人間だヨ。とか言えなかった。 そんなサイトをあきれ顔でヴァーミルナは見る。 『何をしているんだ?さっさと帰るぞ』 倒れてジタバタしているサイトを引きずって鏡の中に消える彼女は、 何故かルイズくらいの背丈の女の子になっていた。 デイドラの思考は、まったく理解できないものだ。 好きな人間の男に自分を心から愛させる為に、男の無二の親友を人質にとったり、 奥さんが亡くなって落ち込んでいる男を元気づける為に、 奥さんの墓の前で誰かに怒らせて戦わせてみたり、空から燃える犬をたくさん降らしてみたりと、 基本的に変な考えが、デイドラ達の間ではマトモな考えなのだ。 「何だったのかしら。あいつ」 「気になるのかね?ヴァリエール嬢」 はぁ?とルイズは顔を赤くもせずにジェームズの方を見た。 「ああ、脈無しか。いや、すまんすまん」 はっはっは。とジェームズは笑う。 このお茶目な王様は…。とルイズは思う。実際のところ、 自国の王様の方がよっぽどお茶目だったのだが、 ルイズはそんな事を知らなかった。 タバサが先ほどデイドラ王子から教えてもらった事を要約すると、 そこのエルフは魔法得意そうだから、そいつに頼め。 という事だった。少々の事情を省き、病状のみを説明する。 ティファニアもこんな商売を1年以上やっているだけあって、 事情を聞こうとはしなかった。おそらく姉さんが知っているだろうし、とも思っている。 タバサは船上の事と、使い魔の事を全員に口止めしているが、 盗賊に喋るなと言って喋らない方がおかしい。広げてくれと言っているようなものだ。 「できる?」 「はい。薬の効果を打ち消すだけなら作れると思います。手伝ってもらいましたし、 お代はいりません」 ありがとう。とタバサは頭を下げた。 まだお腹は減らない。今度はマーティンの所へ行った。 「リッチか…マニマルコが本当にリッチにしたというのなら、それはひどくやっかいだな」 やはり出来るだけ事情は言わずに話す。タバサの顔がこわばった。 「ただ、どうだろうな。私が知る限りリッチになった者は、まるで化け物の様になると聞く。 マニマルコは別格としても、従姉は昔のままの姿で君を覚えていたのだろう? まだリッチではないのかもしれない。デイドラが必ずしも真実を話す訳ではないからね。 問題は、どうすれば助けられるかということだ」 何らかの魔法を打ち消す薬を飲ませればもしかしたら。 ティファニアに薬の量を二人分作る様に頼んだとき、 ようやく彼女の腹の虫が、大音量で鳴り響いた。 お腹が空くと、嗅覚が鋭くなる。 音に驚いている部屋の面子を残し、 タバサは美味しそうな匂いの方向へ駆けていった。 二階の別の部屋。割り当てられた三つのベッドが置かれた部屋にて、 キュルケは眠ろうとした。が、お喋りな青髪の女が先にいて、 さっきからそのマシンガントークを聞かされている。 また、隣がアンアンうるさかったので壁にサイレントも掛けた。 魔法は案外上手くいって、壁に掛けた魔法が音を遮断する。外からの音は聞こえなくなった。 しかし、慣れない風の魔法を壁全体に使ったせいかそこで力が切れた。 自分にかければ良かったわね。けど、解除の先住魔法とかあったりして。 主に主人の待遇の悪さをグチグチ言ってる使い魔を見て、彼女はそんなことを考えた。 このギルドハウスには、二階に4つの部屋がある。 普通より少々大きいこの建物は、表向きには集会所や村のお祭りの際に使われている。 「でね。でね。お姉様ったらひどいのね。 自給自足とかありえないの。ご主人様として、 シルフィにおにくとかスペアリブとかを食べさせる義務があるのですわ」 どんな義務だ。と思いながら、はいはい分かった分かった。 と気のない返事をする。韻竜って結構お馬鹿ね。と思いながら。 「何なのねその反応!これだから人間はー」 「文化人気取るなら、まず服くらい着た方が良いと思うけど」 「人じゃないもんね。文化龍だからかまわないの」 さいですか。と生まれたままのシルフィを見て、 色気より食い気だから私の勝ちねとキュルケは笑った。 二人は同じベッドに寝転がり、話をしている。 本来一人用なのでくっつきそうな近さだが何も問題は無い。 キュルケは学生服のままだった。 「服なんて体を締め付けるだけなの。 動きにくくなるのはいや。 だからきゅるきゅるも、 そんなの脱いじゃえばいいのね」 とことん馬鹿なのかしら?とは口に出さず、寒いから嫌だと返す。 「そうか。人間「は」裸じゃ寒いから服を着るのね」 いい加減眠らせて。嫌々ながらキュルケはシルフィードの話を聞いている。 そんな時、どこからか大きな腹の虫が鳴った。 どうしてサイレントを超えてでも聞こえるのかしら? 何らかの力が働いているのかとキュルケは思う。 「今の、何?」 「お姉様ですわ。さっきからなんにも食べていなかったけど、 ようやくお腹が空いたのかしら?」 待て。とキュルケは頭の中でツッコんだ。それなりに親しい間柄だから、 彼女の食べる量はどれほどの物か当然知っている。 何故かシルフィードはえっへん、と胸を張った。 「まったく。シルフィがお腹一杯になったから、 後で食べようと持ってきたごはんが無ければ、 一体お姉様はどうなっていた事か…」 部屋の一角を占領しているとても大きな袋。 どうやって入れているのかは知らないが、 上手い具合に料理が入っているようだ。 「あの袋の中ってそれだったわけね。たしかにたくさんありそうだけど――」 中身大丈夫なの?と聞こうとする前に、 バタン、と扉が開く。そこにはタバサがいて、 何も言わずに袋の方へ行く。開けて食べ始めた。 「お姉様!マナーがなってないですわ! それ元々シルフィのなの! くださいって言わないといけないのね。 お姉様―?聞こえていますか。…このちびすけめ。 あ、そのスペアリブはダメなのね!」 メイジの実力をはかるには使い魔をみろという格言だか、 ことわざだかがあったと思うけど、 このコンビは本当に凸凹してておもしろいわね。 キュルケはあくびをして、ようやく夢の世界へ旅立てると思ったが、 さっきからのシルフィードの声を聞いている間に眠気が消え去ってしまったらしい。 変に目がさえてしまったのだ。経験則からして、こんな時は簡単には眠れない。 ああ、とため息を一つついて彼女はベッドから出た。 「たまには、男がいない夜更かしもいいかしらね」 タバサが持ち直した事に安堵しつつ、 キュルケは暴食している二人に、飲み物でも持って来ようと外に出る。 その足取りはどこか軽やかだった。 アルビオンから見える青の月と赤の月は、 地上から見るそれとは別格の美しさを誇っている。 今や死体と瓦礫の山になったアルビオン王家最後の砦は、 その美しい二つの月からの光に照らされている。 「素晴らしい光景だ。そうは思わないか?クロムウェル」 マニマルコの頭のルーンが妖しく輝くと共に、 身につけている死霊術師のアミュレットが青と赤の月に照らされた。 本来このマジックアイテムは自身の身体能力を低下させる代わりに、 魔法力を増幅する物だ。しかしルーンの影響かそれとも改良の結果か、 低下を引き起こさない上に以前よりも魔法力が増幅する品となっている。 おせじでも良い眺めとは言えない。クロムウェルは苦笑いでごまかした。 「いやー…それよりマニマルコ様。人員の確保も出来ていませんし、 レキシントンに戻って後続が来るのを待ちませんか?」 作業は出来ませんし、ここ寒いですし。とクロムウェルは言うが、 マニマルコはそれを無視して呪文を唱え始めた。 大損害を被ったレコン・キスタの軍は、現在戦傷者の治療やら何やらで忙しい。 城の検分を行うには、後二日は必要だと先ほど兵から聞いたところだった。 空に浮かんでいて寒いから、死体だってそこまで早く腐ったりしないし大丈夫ですよ。 と言われ、死体は見飽きたなぁ。と元司教の頭の中で感想がこぼれた。 「…マニマルコ様?」 「黙れ犬。ゾンビにランクアップでもしたいのか?」 いえいえまさか。とニッコリ笑って何も言わない事にする。 少し経って、イザベラと共に黒いフードを被り、 変なデザインが入った黒いローブのメイジが何人か来た。 何でもマニマルコの部下らしい。ガリアで彼女の教えを受けた「蠱の僕」、 だか「蠱の隠者」だとかいう連中だとクロムウェルは聞いた。 「マニマルコー。これどこに置けば良いの?」 片手で人が入る白い棺らしき物を持って、イザベラは言う。 へんてこなロゴが入った赤い布を持っている黒装束達は、 ひざまずいてマニマルコの指示を待つ。 「ああ、ありがとうイザベラ。ここに置いてくれるかな?慎重に。ひびが入ると面倒だからね。 お前達はその棺の下に大きい布を敷いておきなさい。小さいのを上に掛けるように。 分かったね?」 コクリと頷き、イザベラは交錯する手の骨とドクロが描かれ、 白と黒で縁取りされている布の上に棺を置いた。 死霊術師のタマゴ達は、二つの小さな布を棺の上に掛ける。 タムリエルの魔法は使えないが、使えなくても出来る事はたくさんある。 よしよし。とマニマルコは満足げに、その棺を眺めた。 口調こそ優しく見えるが、彼女は弟子にとても厳しい。 素材の無駄遣いや、素材その物をダメにすることを極力禁止している。 もっとも彼らはタムリエルの魔法を使えないので、 今はマニマルコの指示で防腐処理や、 マニマルコお手製のマジックアイテムを使って、 人間の魂を何処かから取ってきたりするくらいだ。 「あのー…マニマルコ様。何をされているのでしょうか?」 「まぁ見ていろ。もっと良い眺めにするだけだ」 また長い詠唱に入る。何でも東方には色々と魔法の種類があるそうで、 短い詠唱か、または唱えなくても問題無く使える魔法が今は流行っているが、 昔ながらの「古き法」とかいう魔法は、長々と呪文を唱えないといけないのだとか。 それはとても難しいから、イザベラはまだ使えないらしい。 魔法というのも色々あるんだなぁ。と全く使えない男は思う。 「ねぇクロムウェル。何が起こるのー?」 「いや、僕にも分からないんだ。とりあえず、静かに待っていよう」 長い詠唱が続く。クロムウェルは比較的綺麗な所に座ってそれを眺める。 隣にイザベラが座り、少し離れて黒い集団が座って、蠱の王へ祈りを捧げている。 本当に長々と続く。言葉が違うので雑音の様に聞こえるそれは、 眠気を増長させる役に立つ。イザベラがクロムウェルの肩に頭を乗せ、 スヤスヤ眠り始めた頃、ようやく詠唱が終わったようだ。 「さて…我が敵達の目はごまかせたか?」 死体に魂を入れて使役したり、魂そのものを使役したりする死霊術師は敵が多い。 毛嫌いする神は、エイドラにもデイドラにもいる。 白い棺――儀式用の祭壇――に天から光が降り注ぐ。 薄い桃色の光が辺りを照らす様はこの惨状の中でも美しく輝く。 それはクロムウェルがイザベラを起こすのには十分な理由だった。 「うわぁー凄い。これ、マニマルコがやったの?」 その光の意味するところを知らないイザベラは、 美しい死霊術師の月にうっとりしながらマニマルコに聞いた。 「そうだとも。これこそ私が編み出した魔法だ。 さて、眠っている連中やここらを漂っている連中がいい加減不憫だ。 起こしてやるとしよう」 近くの死体に近づき、マニマルコは呪文を唱えた。 何かが入り込んだかのように死体がうごめき、 意識を取り戻したかのように立ち上がる。 死霊術師の長たるマニマルコにとって常人では視認出来ない魂など、 ありふれた死霊術用の素材である。 普通のメイジなら魂を使うために「魂石」と呼ばれる神秘のアイテムが必要となるが、 彼だった彼女はそのまま使う事が出来る。 「マニマルコ様のお手を煩わせなくても、指輪がありますが」 「クロムウェルよ、あまり指輪は使うな。それの研究はまだ済んでいないのだ」 死体達を蘇らせ瓦礫を撤去させる。死体なのだから、 当然体のどこかが欠けている兵士もいる。 しかし何の問題も無く彼らは働いている。痛みも意識も無く、 忠実な奴隷としてのみ彼らは存在しているのだ。 「明日の昼には終わるな。死体が増えれば増えるほど、 作業がはかどるから楽になる。お前達は防腐剤の用意を。 腐り始めるとやっかいだからね。いくらかはスケルトンにするから、 それの準備もしておくように」 ペコリと頭を下げ、蠱の僕達はレキシントンへと戻って行った。 彼女の死体収集や死体を蘇らせる魔法は一般兵から奇異の目で見られているが、 クロムウェルの直属だからと、問題視はされていない。 魔法の腕も良く、水の秘薬が無くても大けがの治療が出来る事も大きい。 しかし最初からマニマルコにとって、 レコン・キスタの兵隊は実験道具程度の認識しかない。 その内皆自身の配下に加える予定だ。 犬は素体にすらならなさそうだし、外交とか面倒だからそのままにするつもりなのだ。 ジョゼフにこちらの統治を任されたので、楽しい所にするつもりである。 誰にも邪魔をされずに死霊術の研究が出来る所に。 古巣の、アルテウム島の様な防衛設備を持っているだろうこの大陸は、 それらをするにうってつけと言えるだろう。 「綺麗だねぇクロムウェル」 死んだ兵士が瓦礫を運び、マニマルコが辺りを漂っているらしい魂を死体に入れ、 蘇らせて働かせている事を除けば、そこは二つの月とたくさんの星の光と、 天から降り注ぐ淡い桃色の光が美しい景色を作っている。 「ああ、そうだね」 下界に捕らわれず、上を向いておけばいいや。 とクロムウェルは死体とその主を見ないで空を見る事にした。 ああ、これだけなら何も問題はないのに。そんな事を思いながら。 「美しい光景だ。これをシロディールに現した頃は良かったのだがなぁ」 死霊術師の月と、赤と青の月を見て蠱の王は呟く。 シロディールの政府高官の腐敗ぶりは、 未熟な見習い死霊術師が防腐剤処理すら施さずに作り、 真夏の炎天下の湿地帯に放置したゾンビの様な物だ。 実際その通りとしか言いようがない。ほぼ腐りきっているのが現状である。 基本的に帝国の中央シロディールで官僚になれるのは、 皇帝の側近である文武両道の優秀なバトルメイジを除き、帝都人のみである。 それらは、シロディールの田舎である西のコロヴィア地方や、 東のニベネイ地方で他種族と共に暮らす者達よりも帝都、 またはその近くに生まれ幼少から帝都の「洗練された」ニベネイ文化に触れてしまった、 帝国中央ハートランド近郊出身の者が多い。 つまり、帝国中心主義者しかいないということだ。 タムリエルにおいて、人間は寿命の低い側に位置する。 エルフが千年生きていられるのだから、当たり前と言えるかもしれない。 そしてどこの世界でも、腐敗した権力者は長生きしたいものだ。 そんな訳で帝都の官僚は死霊術師と手を組み、延命の為の報酬として死体を渡していた。 しかしメイジギルドの頭が変わり、ハンニバル・トレイブンと名乗る男が、 シロディールのメイジ達を統べるようになった時、異常が起こった。 「真の無知とはああいう奴を言うのだろうな…サイジックでも見たことのないタイプだった」 彼は死霊術絶対禁止令を掲げ、死霊術を行う者を容赦無く罰した。 結果として、有力者の庇護下にあった術者達は捨てられ、 力のある者達はシロディール以外の地方に逃げた。 そこにやって来たウジ虫のたかったゾンビの様な連中が、 我こそは蠱の僕!とか言い始めたので、それなら僕になってくれるか? とマニマルコが行ったのである。蠱の名を汚すなと言いたかったようだ。 もし隠れ潜む隠者がいれば、そいつも回収しておこうかとも考えていた。 しかし、隠者の様な事をやっている奴の中には、断食でリッチになろうとした馬鹿もいた。 ウジ虫でも頭に沸いているのかね?とオブラートに包んでやんわり言うと、 それすら有難いお言葉として流した。彼はその時シロディールには本当の馬鹿しか残っていないと痛感した。 あまりにも可哀想なので、最も単純かつ面倒なリッチ化の方法を教えてあげたのだが、 以前『死者の書』に書いた内容であるにも関わらず、文書化不可能とか言い出した。 はぁ。とマニマルコはため息をついてから、こいつの始末を闇の一党に依頼した。 こんなのに最も簡単な物といえども、蠱の秘術を教えた私が馬鹿だったと思いながら。 「ダガーフォールでも何があったかまるで分からん。後一歩だったはずなのだがな…」 気が付けばサラスに戻っていて、ずっとここにいましたよ? と部下に言われた。神の名を語る連中が介入したのは間違い無かった。 過去への介入は、連中の誰かが創った巻物の影響で不可能なはず。 ならば記憶を改ざんしたか。とマニマルコはその時思った。 その後時折タムリエルに戻っては、各地のメンバーの研究発表等を彼だった彼女は聞いていた。 新しい風により、様々な事が違う視点で明らかになる様は、見ていて面白い物だ。 「だが、まぁ良い。時間だけは無限にある。チャンスはまた巡って来るだろう」 そんな事を呟きながら、34体目の死体に魂を入れていると、 後でクロムウェルと言う名の駄犬が、叫び声を発した。 いい加減死体の耐性は付いたはずだが。と思って振り向くと、 2メイルを超える亜人らしき男がいた。 人なら両手で持つだろうハンマーを片手で持っていて、 体の色は緑で目は赤く、髪の毛は無い。 上半身はその筋骨隆々とした肉体を見せつけたいのか裸だった。 「あの槌は…ヴォレンドラングか?ならば――」 やはりここにも現れるのか。いや、だが何故こいつが現れる? オークの王に、オークの死体をくれと使いを出したからか? 妖艶な、黒髪の女の体を寄り代としているマニマルコはそんな事を思った。 これに魂を入れた理由は、元の素体が大気からの魔法力吸収効率が高かったからで、 それを手直しして尚更良い具合にしたからだ。それ以外の付加価値なんて、微塵も考えていない。 『マニマルコとは貴様の事か?ああ?』 いかにも不機嫌そうなデイドラの主、マラキャスが言った。 彼は元々「トリマニック」と呼ばれるとても腕力のあるエイドラだったが、 色々あってデイドラになった存在である。 「これはこれは妖魔の王マラキャスよ。あなた様の姿が見られるとは、真光栄に思います」 そんな事は全く思っていないが、社交辞令というやつである。 マラキャスの機嫌は悪いままで、吐き捨てるように話を始める。 エルフの面汚しめ。とマニマルコはそんな感想を頭の中でこぼした。 『この俺様からの儲け話だ。お前の主をある女に殺させたい』 「それは願ってもないこと。ですが…」 『分かっている!今回は少々勝手が違うからな。報酬を言え。用意するぞ』 マニマルコはそれを聞いてニヤリと笑った。 一つ、欲しい物があった。そう簡単には手に入らず、とても力のある物だ。 「では、ハイランドに生息している人間以外の連中の死体を」 マラキャスの顔が不快に歪む。体が怒りによって震え、 ヴォレンドラングの柄から軋む音がした。手に力が入りすぎて、 自身が創ったアイテムすらその馬鹿力で壊れそうになったのだ。 『俺様が、誰か、分かっていて--それを言っているのかぁ!!』 マラキャスの叫び声が辺りに響き渡る。その声は辺りにいる死体に縛り付けられていた魂達を引っぺがし、 近くにあった瓦礫を塵になるまで粉砕した。 そのまま雄叫びを上げ、マニマルコを睨む。 神の怒りが向けられているというのに、彼女は涼しい顔だ。 片手の槌を振り上げ、緑色の亜人はマニマルコ目掛けて振り下ろす。 風を切る音と共に槌は彼女へ向かうが、顔に当たる直前で何故か止まる。 心底嫌そうな顔を浮かべるマラキャスはうなり声をあげて威嚇するが、 マニマルコには何の効果も無かった。 彼女の目論見は当たった。デイドラが自分から頼みに来るということは、 つまり私以外には出来ないということだからな。 マニマルコはほくそ笑む。 『…いいだろう。殺してから報酬は渡す』 「ありがたく頂戴いたしますマラキャス様。では、その内容の方をお話下さい」 メファーラの計画が書かれたメモを渡して、マラキャスは塵となり消えた。 やれやれとでも言いたげにマニマルコが肩を回していると、 クロムウェルとイザベラが彼女の方へ走ってきた。 「マ、マニマルコ様!今のは一体?」 「追放されし者の守護者だの、復讐の神だのと言われる低脳だ。 気にするな。所詮連中は神ではない…ああ、訳が分からんか。 面倒だから分からないままでかまわん」 分かりたくもない。死霊使いと出会ってから心休まる日が一切無いクロムウェルは、 聞こえないようにぼそりと呟いた。 「あれ、神様なの?」 「違うよイザベラ。力が強くて死なないだけの、可哀想な豚だ。全ての連中に言えることだけれどね」 どーいう意味?とイザベラは聞き返すが、マニマルコは彼女の頭を撫でるだけだった。 だが私は違う。そう誰にも言わず己に言い聞かせて。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
https://w.atwiki.jp/kaijinmato/pages/958.html
【名前】 クローズ 【読み方】 くろーず 【声】 不明 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー 【初登場話】 始発駅「特急列車で行こう」 【所属】 シャドーライン 【分類】 戦闘員 【モチーフ】 カラス、マフィア 【名前の由来】 黒orカラス(英:crow+s) 【詳細】 闇の力によって影から無数に呼び出される「シャドーライン」の戦闘員。 帽子にスーツとマフィアを彷彿させるスタイリッシュな風貌で、武器はドラムカートリッジ型のマシンガンと斧。 「クロ」、「ブラッ」などと発声(「チョールヌイ(ロシア語で「黒」という意味)」とも発言。)。 主にシャドー怪人の命令で行動。 第4駅からは「クライナーロボ」を操縦する形で巨大戦にも参戦している。 【余談】 デザイナー・篠原保氏によると「『帽子に裂けた口』だけでは怖過ぎるため、帽子に笑った目のように見えるラインを入れる事で少しコミカルな雰囲気を足した」らしく。 他にも「『帽子を被った戦闘員』というのを『忍者戦隊カクレンジャー』の時に描くも不採用になり、それでもずっと『いつかやりたい』と思い続け、今回において20年越しで採用された」とコメントしている(DVDの映像特典の「トッキュウミュージアム」より)