約 2,597,332 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6482.html
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 38.出発までの休憩 ルイズ達が朝食を食べ終わる。彼女は再び魔法の練習をしに出て行った。 キュルケは暇なのと、自身の勘が正しいのかどうかを確かめるためにそれを見に行く事にした。 青い髪の二人はというと―― 「眠いから寝ますわ。今日は帰らないでしょ?お姉様」 コクリとタバサが頷いた事を確認して、シルフィードは2階のベッドに行った。 食っちゃ寝は体に悪いだろうが、そんな事を気にする程老いてはいない。 タバサはというとハシバミ草のお代わりを頼んだ。 タルブ独特の味付けが気に入ったようで、15杯目であった。 「にしても――凄いわねぇ」 爆発音と共に豪快な土煙が吹き上がる。 さっきからの練習は、明らかに爆発が多いが成功も何度かしていた。 とんでもない氷柱が出来たり、見たことのない大火球が出来る度に、 ルイズの目があり得ないほどに輝いていく。魔法を使う喜びをかみしめているのだ。 キュルケが優しい眼差しでそれを見ていると、ごうと風が唸った。 教本でしか見たことの無い巨大な竜巻がルイズの前に現れる。 本来そう簡単に扱えない、真空の層が混じった竜巻だ。 「カッタートルネード!?よくやるわねぇ」 体が覚えていたわ。とルイズは謎の言葉を残している。 キュルケはその後も、おーとかあーとかやる気のない歓声を、 ルイズが失敗したり成功する度に上げる。体が高揚していくのを感じながら。 「ねぇ、ツェルプストー」 「なにかしら?ルイズ」 「その声援、凄く腹が立つというか、つまり邪魔というか」 「あらそう?良いじゃない暇だし。ところで爆発の穴ぼこ、そのままにしておいて良いの?」 後でゴーレムでも作って、それに埋めさせるわよ。とルイズは爆発させながら言った。 土埃が派手に宙を舞いルイズを汚すが、服に付いた汚れを払おうともせず、 彼女は眩しい笑顔で練習を続ける。 キュルケはこんなに楽しそうなルイズを見たことがない。 先ほど文句を言った時も、満面の笑みで楽しそうな口調だった。 魔法が使えなかったから、使えるようになって余程嬉しいのでしょうね。 キュルケは、やはりやる気のない声援を送りながらルイズの魔法の練習を眺めた。 ギルドハウスの二階、窓からその風景をマチルダとジェームズは眺めている。 「私も――昔はあんな風に練習をしたねぇ」 ジェームズはため息をつくマチルダに何も言わず、 ただ彼女を見ている。窓から元王へと視線を変え、 彼女はゆっくりと口を開いた。 「モード様は皆にはチヤホヤされていたけど、実際のとこありゃ図体だけでかくなった悪ガキの類だね。 あんたが王様やって正解だったと思ってる…ああ、思っちゃいるけど――」 杖がジェームズの首筋に当たる。マチルダの顔は、何の表情も宿してはいない。 「まだ、許しちゃいないからね。でも、テファがああ言ったからどうにか我慢するよ。 もしあの子にまで何かしたら、地獄行った方がマシな事をしてやるから」 ジェームズは、何も言わずコクリと頷いた。またため息を吐いて、彼女は杖を離す。 「悪いね。今も引きずってんのさ」 「親を殺されて、引きずらん方がおかしいだろう」 「ああ、そうかもね。忘れたいんだがねぇ…」 身の振り方は今のままで良い。ある程度踏ん切りは着いた。 しかし、何とも言えぬもやが心に残る。 そしてそれはこの場で王を殺しても、絶対に晴れぬ物だという事も理解している。 どうすれば良いのか、マチルダには全く分からなかった。 「あの馬鹿は夜の色とか言ってたけどねぇ」 あの場はそれで収まったが、何年も溜まった怨恨はそう簡単に消せる物ではない。 夜の女王の気分転換方法は、人間にはそんなに通用しない様だ。 「あの黒いローブの不思議な女性かね?あの後現れた者達も急に消えたが、先住の魔法の使い手とか?」 あー…今のは無しで。うむ。分かった。 噂をすれば影。特に影を司っているらしいあいつ。 また来られると厄介だからと、彼女は早々に話を打ち切った。 「ねぇ、ルイズ」 キュルケは、爆発によって埃まみれのルイズをおかしそうに見ている。 私が魔法を使えるようになった時は、どんな気持ちだっただろうか。 少なくても、こんな風になるまでした覚えは無いけれど。そう自分の昔を思い出しながら。 「何よ」 気持ちの良い風が吹く。季節は夏に変わる少し前。青空の下――先ほど少し雨雲があったけれど、 今は綺麗な青い空の下で、ルイズはとても清々しい気持ちで魔法の練習をする。 こんな事、今まで彼女は経験したことが無かった。 「楽しそうね」 これ以上無いくらい、満面の笑みを湛えてルイズは言った。 「ええ、とっても!」 「そ。けど油断は禁物よ。私にだって、意地はあるんだから」 え、とルイズは赤い髪の艶やかな女性を見る。 笑みを浮かべるその顔は、紛れもなく祝福の思いに溢れているが、 それと同時に、何か別の感情も含んでいる様に思えた。 「敵対は終わったんじゃなかったの?」 ふふん。とキュルケは笑った。獲物を見つけた狩人の目で。 彼女は胸元から杖を取り出し、ルイズに向けた。 「フォン・ツェルプストーとラ・ヴァリエールの関係の中ではね。 光栄に思いなさい。このキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・ フォン・アルハンツ・ツェルプストーが、直々に敵として認めたのだから」 あの日、体がゾクリと震えた感覚がキュルケに蘇り、自身に流れる炎の本能がささやく。 『虚無』がこの子の力なのだとすれば、それを倒す事がお前の炎を燃え上がらせる理由だと。 本当の獲物を見つけた狩人は体中に喜びが溢れる。敬虔な宗教人が、 神に祈りを捧げている時のように至福に包まれ、それ以外に目が行かなくなる。 青い髪の友人はまた別の話である。 キュルケの体から、炎のもやが漂うのが見える。 彼女の精神が高ぶり、まるで炎が舞っているかの様に辺りを赤いオーラが包む。 ルイズは、何故か自身の気分が高揚していく事に気が付いた。 どうしてか分からなかったが、少しして母の言葉を思い出した。 「戦場で敵に相まみえた時、本当に『敵』と認められる存在に出会った時、 貴族は心から喜びに満ちあふれてしまうものなのですよ。 そして、それを倒す喜びは何物にも代えられぬのです。 ルイズ、いつかあなたにも敵ができましょう。 そう言うわけで、今日は逃げないで私の『お話』を聞きなさい」 お母さま。ここは戦場ではないけれど、私にも敵が出来たみたいです。 ルイズはキュルケに杖を向け、高らかに声を上げた。 「ならば、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールとして、 貴殿を敵と認めるわ。ヴァリエールの家柄とは関係なくね」 色無き虚無がルイズを包む。不思議な事だが一切の感情の揺れが無く、 彼女はただ真っ直ぐに、宿敵となったキュルケを見ることが出来た。 キュルケはいつもとは違う風に笑った。 「そうこなくっちゃね。今はまだやり合ったりしないけれど。 国周りが色々ややこしくなっているし、 あなたもまだ自分の力に振り回されているしね。 実力が発揮出来るようになってから、思いっきり打ち負かしてあげる」 「そんな余裕、持ってていいの?」 ルイズも母が戦場でそうしていた様に笑った。だが、それも長くは続かなかった。 「だって、あんたお子様だし」 子供じゃないってば!ほら、そういう反応するから。 仲良き好敵手達は、未だ赤き髪の乙女の方が一枚上手のようだ。 彼女達がこの後どのような道を歩むのか、 それは神々すら分からない。予言書無きこの世界で吹き荒れる、 動乱の嵐の行く末と共に楽しんで見ている事だろう。 昼食を食べるにはまだ少し早い時間に、 アンリエッタとウェールズは一階に下りてきた。 歩きにくそうなアンリエッタを、ウェールズが支えて歩いている。 一階でたむろしていた盗賊達が二人を見て、ニヤニヤしだした。 「おはようございますオレン王子」 ウェールズは顔を赤くするが、素敵な名前ですわ。 とアンリエッタに言われて、悪い気がしなくなった。 あの湖で両思いになったのは違いないが、 しかし振り回されるのはウェールズだ。 仕方がない。分が悪い、悪すぎるのだ。 「昨晩はお楽しみでしたねオレン王子」 ウェールズはまた顔を赤くするが、笑っているアンリエッタを見ているとどうでもよくなった。 「お前ら、ちょっかいをかけるのもそこらにしとけ。 さて、アンリエッタ姫殿下。依頼は果たしましたので、 残りの代金を頂きたく」 恭しく頭を下げて、グレイ・フォックスは言った。 まだ落ち込んでいるけれど、出来る男は仕事に私情を挟まないものだ。 そんな訳でグレイ・フォックスは「出来ない男」なのだが、 部下の手前、涙を見せるわけにはいかなかった。 「ええ、もちろんですわ。王宮に戻ったらすぐに手配いたしましょう。 ところで、昨日言った事ですけれど」 「もちろん。こちらにお任せ下さい」 アンリエッタはウェールズから離れ、フォックスが彼の肩を叩いた。 大変だなお前もと言いたげな顔で。もっとも、頭巾に隠れて誰もその表情は分からないが。 「え?」 ウェールズを無視してフォックスは話を続ける。 「それとこれを。手下が重要な機密を得たようで…まだ確証は得られていませんが」 ぽん、と首をかしげるウェールズの肩を誰かが叩く。他でもない、 彼がこの世で最も愛するアンリエッタ姫だ。 「今あなたを王宮に連れ帰ったら、スキャンダルでは済まないでしょう? 私がゲルマニアに嫁いでから、あなた様を秘密裏にヴィンドボナに連れて行く手筈になっています。 しばらく離ればなれになりますけど、わたくしはあなたの事を忘れませんから。 手紙は、王宮でゆっくり読ませていただきますわ」 ウェールズが何かを言う前に、フォックスが口を開いた。 「まぁ、そう言うわけですウェールズ皇太子殿下。 今腕の良い船乗りが少ないので、しばらくは空賊でもしてもらえますかね? ご心配なく。ちゃんと「らしく」なるようお教えしますから。 あ、姫殿下。出来れば早急に見られた方がよろしいかと。 真実かどうかは怪しい節もありますし、証拠も確たるものがございませんがね」 「え?」 やはりウェールズは無視して、アンリエッタは頷いた。 「あ、ウェールズの名を使うとまずいので、オレンとでも名乗っといて下さい」 「え?」 「素敵ですわオレンさま。じゃ、わたくしは帰りますからお達者で。 もう死ぬだなんて言わないで下さいね」 美しい姫が口づけをする。ウェールズはそれだけで、全て許せる気持ちになった。 「あ、ああ。分かった。それじゃ、元気でねアンリエッタ」 「あなたも。どうかヴィンドボナで再会できますように」 王宮から盗み、学院脱出時に使ったグリフォンに乗るアンリエッタをウェールズは見送る。 フォックスの命令によって、とても大人しくなった空を舞う獣は一声吠えると、 天高く舞いアンリエッタだけを乗せて王都へと去った。 タバサは、そこら辺に置いてあった三文小説を読みながらその様を眺めている。 小説の名は『トリスタニアの休日』。最近話題の劇を書籍化した物だ。 後に空賊王子の異名を持つオレン、またはウェールズ・テューダーの半生を綴った本が出版される。 『空賊王子』と題されたその本の著者は、ガリア文学の流れを汲む謎の売れっ子作家、サバタ・ラザベイだ。 彼女の著書が持つ、リアリティのある記録されていない情報をどうやって手に入れているのか等が、 著者の不思議さに拍車をかけているのだが――それはまた別のお話。 アンリエッタが去ったのと同時刻、水の秘薬を作ってから後、 ティファニアはギルドハウスの地下でずっと薬を作っている。 マーティンは薬品精製に関しては見習い程度の腕前なので、 何も言わずに彼女のやり方を見ている事にした。 タムリエルで使われている、錬金術の器具とはまた違う道具で、 ほうと思いながら、それらの使い方等を眺めていた。 「いやはや、影の君の所作はどんな時でも様になりますなぁ」 「まったくだなチュレンヌよ」 何処かに潜んでいた変なおっさん二人と共に。テファはニコリと微笑んだ。 本来ならロウソクの炎だけが頼りの薄暗い室内だが、 そこにいる四人がそれぞれ魔法で明かりを灯している。 「そんなことないですよ」 「謙遜は美徳と申しますが、されすぎるのもどうかと思われますぞティファニア様!」 困った笑顔で二人をあしらい、薬品製作の方にテファは頭を切り換えた。 邪魔するのは悪いよねー、とダメ貴族達はマーティンの方を向く。 「聞きましたぞ。彼のグリフォン隊長ワルドに一歩も引けを取らなかったとか」 「え、いや」 「いやはや、灰色狐からお噂はかねがね。タムリエルの皇帝陛下であらせられたのでしょう?」 「え、ええ。確かにそういうのでしょうが――」 公務とかした事が無いので、果たしてそう名乗るべきかどうか。と、 マーティンはあまり言えない胸の内を語った。ご謙遜を!と二人は同時に言った。 「民を守る為に己が命を犠牲としたとか…。まっこと上に立つ者の鑑ですな」 「そうでしょうか?」 チュレンヌの言葉にテファは疑問符を投げかけた。 え、とチュレンヌは彼女を見る。美しい顔が陰りを含んだ表情を見せる。 自身の家族と近しい人々がどの様に死んでいったか、彼女はそれを忘れていない。 その惨劇を見たからこそ彼女は死を嫌う。特に死の美化は好まない。 言わなきゃよかった。悲しげな影の君を見たチュレンヌは心の底から後悔した。 「マーティンさんが悪いとは思いません。それ以外方法が無かったと思います。 でも、命を落とす事を美徳とする考え方は、やっぱりどうかと思うんです」 人間もエルフも生きてこそ、です。とテファは静かに言って、 再び薬品製作の方へ戻る。あうう。とチュレンヌは下を向いた。 「確かに――私がいなくなって、帝国が混乱しているのは間違い無いだろうしね。 オカートには苦労を掛けてしまったな…」 その程度では済みません。と動乱まっただ中の帝国を舵取りするオカート総書記官は、 今日もあくせく働いている事だろう。マーティンが死んだ事で一番割を食ったのはこのエルフかもしれない。 「しかし、貴方様が己の国を救ったのは事実でしょう?」 ティファニアに聞こえないくらいの声でモットが問うた。 マーティンは自慢げに話そうともせず、ぽりぽりと頭を掻く。 「まぁ、それはそうですが」 「ならば、英雄たり得る存在でしょう」 「でしょうな」 「もしよろしければ、英雄譚の一つでも」 そう言った物って、何かあっただろうか。 ううむ、とマーティンが考えながら、 比較的そういう話になりそうな物をいくつか喋っていると、 ティファニアがぐっと伸びをした。 「出来ました!これなら問題無く病気を治せると思います。 これをルイズさんに渡して下さい。さて、次はタバサさんのお薬を作らないと…」 薬を受け取ったマーティンは一人地上へと戻り、爆音の鳴る場所へと歩を進めるのだった。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/2621.html
【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 Dark Load タイトル Dark Load ダークロード 機種 ファミリーコンピュータ 型番 DFC-25 ジャンル RPG 発売元 データイースト 発売日 1991-2-8 価格 6800円(税別) ダークロード 関連 FC Dark Load 8ビットコレクション データイースト Vol.1 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり)
https://w.atwiki.jp/utapri_shininglive/pages/1124.html
【ホーリーナイトサンタクロース】寿嶺二 No. 409 TOTAL DANCE VOCAL ACT 特技 カットインボーナスのスコア20%上昇 レア度 SR Lv40 3155 1131 693 1331 サブ特技 フルコンボクリア時+27000スコア 属性 スター MAX 4010 1450 910 1650 メインスキル スターのACTパフォーマンス50%上昇
https://w.atwiki.jp/utapri_shininglive/pages/1143.html
【ホーリーナイトサンタクロース】カミュ アイコン No. 412 TOTAL DANCE VOCAL ACT 特技 カットインボーナスのスコア20%上昇 レア度 SR Lv40 3155 1331 693 1131 サブ特技 フルコンボクリア時+27000スコア 属性 スター MAX 4010 1650 910 1450 メインスキル スターのDANCEパフォーマンス50%上昇
https://w.atwiki.jp/sinteni_bo/pages/84.html
Road to Xmas~目指せ!サンタクロース~ 期間 内容・ルール 報酬 限定カード 進め方 ※どなたでも編集できます 期間 2013年12月13日~12月25日 13 59 (中間ランキング集計:12/19 13 59) 内容・ルール 基本的にはマラソンイベント。 イベント専用シナリオを進み、特定のチャプターごとにボスと戦う。 進行度によってポイントを獲得できる。専用アイテム:クリスマスベルで獲得Pがアップする。 またシナリオ進行中、鬼先輩がプレゼントを持ってくる(試練)。 三択のうちアタリが出ればアイテム・限定カード等がもらえるが専用アイテム:魔法のメガネで100%当たる。 ※魔法のメガネをつかうとメガネキャラ(リョーマ含)のカットインが入ります! Road to Xmasボス台詞集(作成中) 報酬 ランキング報酬 限定カード 鬼先輩の持ってくる試練の内、大きな箱の試練でアタリを出すと稀に限定SRが出る。 中箱でも出る? 進め方 メガネキャラ(リョーマ含)のカットイン というか、メガネセブンのメンバの誰かです。 -- 名無しさん (2013-12-18 19 53 17) アデュー -- 柳生比呂士 (2014-02-28 20 23 09) っっz、っcっっfっっっっc777771 -- ZRFTRZ (2014-10-18 10 36 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/koutetusenkic21/pages/84.html
上部メニュー LGLV90 BDLV90 HDLV90 BSLV90 AMLV90 メイン武器 チューニングパーツ ボス一覧表 LGJLV90 BDJLV90 HDJLV90 BSJLV90 AMJLV90 サブ武器 アイテム 関連リンク 画像データ ステータス レビュー コメント 関連リンク 関連ロボ クローリア LG クローリアLG LGJ クローリアLGJ BD クローリアBD BD@ フェブラーレ BD@ ノードスクトゥム HDJ クローリアHDJ HD クローリアHD クローリアHD0 BS クローリアBS AM(R) クローリアAM 右手装備(R) 装備無し AM(L) クローリアAM 左手装備(L) 装備無し 画像データ パーツ単体画像 パーツデータ画像 パーツスキン画像 入手場所 購入額 方法 売却額 マニモdeガチャ 一回50Mt リサイクルチケット1枚 ステータス 実装日 アイコン 名前 レベル コスト タイプ・構成 Rank サイズ 潜在能力 EXP HP EN EN回復量 総重量・t メイン威力 サブ威力 射撃能力 格闘能力 歩行制限 飛行制限 歩行速度 飛行速度 ジャンプ力 物理防御 ビ|ム防御 火炎防御 電撃防御 安定性 スロウ耐性・% フリ|ズ耐性・% ウイルス耐性 ショック耐性 スタック上限 スタック強化率・% 余剰積載・t 水平飛行 オ|ラ対応 シ|ルド耐久値 安定性能・% 防御性能・% 移動速度・% 重量制限・% EN回復量・% 攻撃性能・% クローリアBS 90 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBS 70 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBS 50 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBS 30 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBS 1 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - レビュー コメント 名前 コメント コメントはC21公式や@wikiの規約に違反しない限りこのページに関連した内容なら自由です 嘘、デマ、偽情報等の指摘以上の自治行為はご遠慮ください
https://w.atwiki.jp/koutetusenkic21/pages/85.html
上部メニュー LGLV90 BDLV90 HDLV90 BSLV90 AMLV90 メイン武器 チューニングパーツ ボス一覧表 LGJLV90 BDJLV90 HDJLV90 BSJLV90 AMJLV90 サブ武器 アイテム 関連リンク 画像データ ステータス レビュー コメント 関連リンク 関連ロボ クローリア LG クローリアLG LGJ クローリアLGJ BD クローリアBD BD@ フェブラーレ BD@ ノードスクトゥム HDJ クローリアHDJ HD クローリアHD クローリアHD0 BS クローリアBS AM(R) クローリアAM 右手装備(R) 装備無し AM(L) クローリアAM 左手装備(L) 装備無し 画像データ パーツ単体画像 パーツデータ画像 パーツスキン画像 入手場所 購入額 方法 売却額 マニモdeガチャ 一回50Mt リサイクルチケット1枚 ステータス 実装日 アイコン 名前 レベル コスト タイプ・構成 Rank サイズ 潜在能力 EXP HP EN EN回復量 総重量・t メイン威力 サブ威力 射撃能力 格闘能力 歩行制限 飛行制限 歩行速度 飛行速度 ジャンプ力 物理防御 ビ|ム防御 火炎防御 電撃防御 安定性 スロウ耐性・% フリ|ズ耐性・% ウイルス耐性 ショック耐性 スタック上限 スタック強化率・% 余剰積載・t 水平飛行 オ|ラ対応 シ|ルド耐久値 安定性能・% 防御性能・% 移動速度・% 重量制限・% EN回復量・% 攻撃性能・% クローリアAM 90 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアAM 70 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアAM 50 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアAM 30 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアAM 1 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - レビュー コメント 名前 コメント コメントはC21公式や@wikiの規約に違反しない限りこのページに関連した内容なら自由です 嘘、デマ、偽情報等の指摘以上の自治行為はご遠慮ください
https://w.atwiki.jp/koutetusenkic21/pages/78.html
上部メニュー LGLV90 BDLV90 HDLV90 BSLV90 AMLV90 メイン武器 チューニングパーツ ボス一覧表 LGJLV90 BDJLV90 HDJLV90 BSJLV90 AMJLV90 サブ武器 アイテム 関連リンク 画像データ ステータス レビュー コメント 関連リンク 関連ロボ クローリア LG クローリアLG LGJ クローリアLGJ BD クローリアBD BD@ フェブラーレ BD@ ノードスクトゥム HDJ クローリアHDJ HD クローリアHD クローリアHD0 BS クローリアBS AM(R) クローリアAM 右手装備(R) 装備無し AM(L) クローリアAM 左手装備(L) 装備無し 画像データ パーツ単体画像 パーツデータ画像 パーツスキン画像 入手場所 購入額 方法 売却額 マニモdeガチャ 一回50Mt リサイクルチケット1枚 ステータス 実装日 アイコン 名前 レベル コスト タイプ・構成 Rank サイズ 潜在能力 EXP HP EN EN回復量 総重量・t メイン威力 サブ威力 射撃能力 格闘能力 歩行制限 飛行制限 歩行速度 飛行速度 ジャンプ力 物理防御 ビ|ム防御 火炎防御 電撃防御 安定性 スロウ耐性・% フリ|ズ耐性・% ウイルス耐性 ショック耐性 スタック上限 スタック強化率・% 余剰積載・t 水平飛行 オ|ラ対応 シ|ルド耐久値 安定性能・% 防御性能・% 移動速度・% 重量制限・% EN回復量・% 攻撃性能・% クローリアLG 90 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアLG 70 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアLG 50 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアLG 30 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアLG 1 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - レビュー コメント 名前 コメント コメントはC21公式や@wikiの規約に違反しない限りこのページに関連した内容なら自由です 嘘、デマ、偽情報等の指摘以上の自治行為はご遠慮ください
https://w.atwiki.jp/koutetusenkic21/pages/80.html
上部メニュー LGLV90 BDLV90 HDLV90 BSLV90 AMLV90 メイン武器 チューニングパーツ ボス一覧表 LGJLV90 BDJLV90 HDJLV90 BSJLV90 AMJLV90 サブ武器 アイテム 関連リンク 画像データ ステータス レビュー コメント 関連リンク 関連ロボ クローリア LG クローリアLG LGJ クローリアLGJ BD クローリアBD BD@ フェブラーレ BD@ ノードスクトゥム HDJ クローリアHDJ HD クローリアHD クローリアHD0 BS クローリアBS AM(R) クローリアAM 右手装備(R) 装備無し AM(L) クローリアAM 左手装備(L) 装備無し 画像データ パーツ単体画像 パーツデータ画像 パーツスキン画像 入手場所 購入額 方法 売却額 マニモdeガチャ 一回50Mt リサイクルチケット1枚 ステータス 実装日 アイコン 名前 レベル コスト タイプ・構成 Rank サイズ 潜在能力 EXP HP EN EN回復量 総重量・t メイン威力 サブ威力 射撃能力 格闘能力 歩行制限 飛行制限 歩行速度 飛行速度 ジャンプ力 物理防御 ビ|ム防御 火炎防御 電撃防御 安定性 スロウ耐性・% フリ|ズ耐性・% ウイルス耐性 ショック耐性 スタック上限 スタック強化率・% 余剰積載・t 水平飛行 オ|ラ対応 シ|ルド耐久値 安定性能・% 防御性能・% 移動速度・% 重量制限・% EN回復量・% 攻撃性能・% クローリアBD 90 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBD 70 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBD 50 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBD 30 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - クローリアBD 1 陸空砲補全無 - - 10 2.0 有無 有無 - - - - - - - レビュー コメント 名前 コメント コメントはC21公式や@wikiの規約に違反しない限りこのページに関連した内容なら自由です 嘘、デマ、偽情報等の指摘以上の自治行為はご遠慮ください
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6440.html
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 36.彩られた部屋(Colored room) キュルケがグラスとおかわり用のワインを持って帰ってくると、 眠くなったルイズが部屋に来ていた。 壮観ねぇ。とでも言いたそうにルイズは青髪達を見る。 彼女達はまだ食べ続けていて、そろそろ袋の中身が無くなりそうだった。 あの大きい方が風韻竜だったとはね。 絶対言わないように口止めされたけれど、 言ったところで誰か信じたりするのかしら? ありえないとルイズは確信を持って言えた。 「ああ、あんたもここな訳ね」 ルイズが振り向くと気怠げなキュルケがトレーを持っていた。 「ベッドが4つあるからそうなるでしょうね」 タルブワインと3つのグラスを持ったキュルケは、 一つをルイズに渡し、二つを貪る一人と一匹の近くに置く。 ルイズに注いでから、青いの二つにそそぐ。 「なんか、手慣れてるわね」 グラスに注がれたワインを見ながらルイズが聞いた。 「そりゃまぁ。お酌ぐらいよくしますから」 事も無げにキュルケは言った。 ああ、そう言えばそうねとルイズはワインを飲む。 飲み干すとふああ、と彼女の口からあくびがこぼれた。 「ほら、子供なのに夜更かしするから」 「何よ。子供なんかじゃないんだから」 キュルケはルイズに向かって笑った。 「そんな事を言っている間は子供なの。早く寝なさいな」 最近同じ事を言われた様な気がするが眠いのは事実だ。 子供じゃないもんとキュルケに言い返してから、 ルイズは眠ることにした。 タバサが去った部屋で、ルイズは自身の姉の事についてエルフに話していた。 彼女は公爵家のカトレアについて多少知っていた。 ヴァリエールの次女は病弱だという話は良く聞く。 それはトリステインの貴族なら誰もが知っている事であり、 それ故長女はアカデミーで病気の研究をしていて、 いつか妹を治そうとしているのだ。という美談となっている。 彼女は週に一回の下級貴族達とのお話で、そういった噂話をある程度小耳に挟んでいたりしている。 お礼代わりに。と快く了承した彼女に心から礼をして、 ルイズはキュルケ達のいる部屋へ行ったのだ。明日はどの魔法なら使えるか確かめないと。 と意気込んでもいる。少しくらい学校に戻るのが遅れてもいいじゃない。 薬をすぐにちいねえさまに届けたいし。 そういう訳で彼女はまだ学校に戻る気は無い。 ルイズの寝息が聞こえ始めるくらいに、 青い髪の乙女達は食事を終えた。 「一杯食べたのね。大いなる意志に感謝感謝」 笑顔で手を合わせて祈るシルフィードと、ワインを飲むタバサ。 色々と変わってるわねぇ。と思いながらキュルケは言った。 「ねぇ、その大いなる意志って何?」 キュルケが何となく聞いた問いに、シルフィードはそんな事も知らないの? と言いたげな顔で答えた。 「とっても大きな猫なのね。月をお砂糖代わりに食べるくらい大きな猫なの」 「随分と変わってるわね。それがあなた達の神様なんでしょ?」 「きゅい!でもちょっと違うというか…司祭様の言葉は難しいのね」 崇めている神様がいるのだから、司祭とかもいるわよねそりゃ。 と、元々連中を神だと信じていないし、 心から信仰するのが本気で嫌な連中が作った神について、キュルケはそんな事を思った。 ベースは猫人のカジート達の昔話だ。最初から熱心に信仰する気0である。 尚、大いなる意志という言葉はここのエルフからもらってきた。 何があってもアカトシュの神格を作りたくなかったので丁度良かったと、 ある道具製作者にして今も生きている司祭は語っている。 「ふーん。で、その猫の名前は?まさか大いなる意志っていうのが名前じゃないでしょ?」 「恐れ多くて誰も知らないのね。でも、大いなる意志にはたくさんの家族がいるの。 影におはす方もその一人」 崇め奉ろうにも、名前が無ければ信仰の力は激減する。 流石にもう一度消し飛ばされたくはないので、 崇めているとポーズだけ取っているのだ。 信仰の感覚は、平賀才人がいる国の一般大衆くらいの熱心さである。 シルフィードはそこら辺の事情を全く知らない。 というのも、彼女は色々と変わった子だからだ。 普通は7つで機械人形の一つや二つ造れる様になるというのに、 生まれて200年以上経った今でも、まともに何も造れない。 不器用だからなのね。と大きな骨付き肉を食べながら親に弁解した。 その後、こっぴどく叱られたのは言うまでもない。 では魔法の才能はどうか?残念ながら平均以下である。 サハラのエルフ達と引き分けろとは言わんが…なぁ。と、 親にため息混じりで言われ、珍しく凹んだ経験もあった。 散歩がてらに空を飛んだら忘れてしまう程度の凹みだった。 本来種族の一員として備わっているはずのテレパシー能力も使えない彼女は、 様々な意味で鬼子だった。しかしいじめられる事は無かった。 変わっている事は良いことだと考える種族であったのと、 空を飛ぶのがとても上手であったし、 彼女の気性がとても好まれていたからだ。 そもそも、韻竜になった彼の種族の気性は基本的に頑固で、 目的の為なら神すら敵とする連中である。 そんな気難しい者が多い中天真爛漫な彼女の気性は、 そこらの男達を釘付けにした。主に服を着ないというところで。 人の姿になる度に女友達に注意や警告を受けるが、 その度にキュルケに言った事を言いながら渋々服を着るのである。 楽天的であまり小難しい事を考えず、 クヨクヨしないで周りに明るく振る舞うところも、 彼女を良い友とする韻竜が多い理由だ。 そんな彼女の仕事は大型機械や荷物等を運ぶ運搬業だった。 ずっと龍のままで出来て、自分の利点を生かせるからその職業に就いた。 それなりに評判も良かったらしい。 何故龍達が人の姿になるかというと、 その方が操作する機械や機械人形等を楽に作れるからだ。 龍の姿に合わせた機械は、人の姿に合わせたそれより遙かにコストがかかる。 その為彼らの中でも元々「深き者」だった者達は、人の姿で暮らしている事が多い。 後から生まれた者達は、仕事の時だけ人の姿になって作業をするのだ。 そんな彼らは現在ロバ・ウル・カリイエにある深い森の中で暮らしている。 技術提供の名目で、人間と共に暮らしている風変わりなのもいる。 そして彼らも人間も、サハラの狂信気味なエルフ達を煙たがっている。 モロウウインドからこちらに飛ばされた者達にとっては忌まわしき者達を思い出させ、 元々住んでいた人間にとってはハルケギニアとの貿易の際、 エルフがとても大きな障害になっているからだ。 かといって戦争に発展するほどの問題でも無いので、 この二種族はエルフを奇妙な隣人として扱いつつ、 「あいつら変だ」と思いながら暮らしている。 「そんな物かしらね。怖いのかしら?」 「よくわかんない。でも、怒ったらとっても怖いって聞いたのね」 そりゃ神様ならそうよね。とキュルケは微笑む。 どんな色の猫かしら。そんな事を思いながら。 そんな時、タバサが目をごしごししながらベッドに入ると、 その隣にシルフィードが入った。 「添い寝してあげるのね。お姉様だっていつも一人は寂しいでしょ?」 タバサの頭を優しく撫でるシルフィードと、 メガネを近くに置いて眠るタバサ。 良い関係だわこの主従は。 そう思いながら、ふと自分の使い魔を思い出す。 フレイムは今何してるのかしら。 留守番しっかりしてるといいけどと呟きつつ、適当なベッドに入るキュルケだった。 最近、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは変な夢をよく見る。 自身が召喚した男が原因と言えるが、では、ここは一体なんなのか。 ルイズは自問自答したが、答えは返ってこなかった。 「なんか、目がチカチカするわね」 極彩色という言葉が、ここまで似合う色も珍しいだろう。 何らかの建物の中にいることは分かっているが、 どうも何というか、凄いのだ。 「色合いがどうこうって問題じゃないわよね。これって」 色合いという物を完全に無視した部屋の内装は、見ているだけで目が疲れる。 明るく彩られた部屋にいるルイズはとりあえず扉を探す。 それらしき物があったので開けた。 「…何よここ」 廊下は尚更に極色に彩られていた。見ているだけでさらに目が疲れてくる。 趣味の悪いゲルマニアの成金だって、こんな装飾や内装は施さないでしょうね。 ルイズは心でそう毒づいた。 自分はさっき眠りについたはずだ。 ルイズはタルブでワインを飲んでベッドに入った事を覚えている。 なら、何故こんなところにいるのだろうと自身の頬をつねる。 何故か痛かった。夢の中なら痛くないのが相場だというのに。 「…えーと」 なんでこんな変な色の場所にいるのかしら。。 様々な色がごちゃごちゃと混ざり合った世界で、 ルイズがそんな事を考えていると、後から肩を叩かれた。 振り向くと、優に2メイルはありそうな巨体の亜人がいた。 見たことの無い鎧で全身を固めていて、 腰に人なら両手で持つような斧を提げている。 鎧は金色で、見事な装飾が施されていた。 「人間かい?」 兜を被っているのでどんな顔かは分からないが、 驚かせないように優しげな声でルイズに聞いた。 声色からして男のようだ。 どう答えるべきだろうか。ルイズは少し考えてから、 嘘をついても仕方ないと思って首を縦に振った。 「珍しいな。メリディア様の領域はムンダスから離れているから、 滅多に人の魂が来ないんだ。おいで。元の場所に返そう」 手まねきする亜人を見る。おそらくデイドラねと彼女は思った。 「待って。私はそこの者じゃないわ」 「とすると――暁の美石の人かな?尚更変だな。 いくらここと近いと言っても、アカトシュが制約で特にこことの境界を、 明確に分けているはずなのに…。まぁ例外もあるか。 おいで、桃色髪のお嬢さん。元の世界に続く所まで案内しよう」 ルイズは何故そんな風にハルケギニアが呼ばれるのかと思ったが、それより気になる事があった。 「ただの桃色?私の髪は『桃色がかったブロンド』よ」 「そうかい?失礼。なら名前を聞いてもよろしいかな。 僕の事はそうだな…オーロランとでも呼んでくれ」 名前が発音出来るか不安なので、彼は自身が属する種族の名を言った。 「私はルイズよ。で、ここって何?」 メリディア様の領域だ。とオーロランが話す。そして彼女についても。 「定命の存在全ての活力をつかさどるお方だよ。 とても優しいお方だ。まぁ――少々人間嫌いではあるけれどね」 最近はマシになった。と歩きながら彼は話す。 「失礼とは思うけど、案外マトモなのね。デイドラって」 危険な存在だ。とマーティンから教えられていたし、 へんてこな自称王子達の話を聞く内に、 どうにもこいつらはアレな存在というイメージをルイズは持っていた。 「マトモなのもいれば、マトモじゃないのもいるさ。 人間だってそうだろう?エルフだってそうであるようにね」 なるほど、とルイズは頷く。多少見ただけで、 それら全てを決定づけるのは浅はかな事なわけね。 そこまで思ってふと、疑問が浮かんだ。 「ねぇ、あなた普通に喋ってるけど」 「うん?」 「何か、ノクターナルとかヴァーミルナとかはもっとこう…」 『ああ、これかい?王子達は好んでこの喋り方をする事が多いからね』 それそれ。とまるで頭の中に直接響いてくるような、 変わった声の出し方を聞いてからルイズは頷いた。 「営業用だよ。神様っていうのは特別じゃないといけないからね」 こうするとウケが良いんだ。とオーロランは言った。 「そういうものかしら…」 「分かりやすいってことさ。つまり衝撃を与えやすいんだ。 不死ってのも楽じゃないんだよ?死ねないから恨みとかそういうの、なかなか解決できないし。 仲介役をアズラ様やクラヴィカス卿なんかに頼むけれど、 あの方々は基本引っかき回してその後放置するのが好きだから… とと、そんな事はどうでもいい。ところで、ちょっと問題があるんだけど」 兜を被っている為その表情は分からないが、苦労しているのだろう。 少しげんなりしているオーロランの話す「問題」をルイズは聞くことにした。 「何?」 「メリディア様はその髪の色が嫌いでね。 見つかると、君の命がよろしくない事になるかもしれない。 出来れば何も起こらずに帰ってもらいたいんだ。 あまりやっかい事は好きじゃないし、 あの世界でやっかい事を起こすとただじゃ済まないからね。 そういうわけで、髪の色を変えさせてもらってもいいかい? もちろん、後でちゃんと元に戻すから」 そういえば、自分の髪色と似た色をこの毒の色合いの建物の中では見ていない。 好みかしら。とルイズは思いつつ、オーロランが完全な金髪にするまでそこに止まった。 「よし、と。じゃ、こっちだよ」 人なら両手で持つような戦斧を腰に下げ、オーロランは進む。 エレオノール女史の様な髪色になったルイズはその後をただ付いていく。 辺りの色合いで目がチカチカして、追いかけにくい事この上ない。 とりあえず、内装の趣味が最悪な事だけは間違いないわね。 ルイズがメリディアの評価を頭の中で下した時、どこからかハープの音がした。 「メリディア様が庭でハープを弾いてらっしゃるんだ。昔から音楽を愛されていてね」 普通の趣味だわ。なのに何でこんな変な建物に住んでいるのかしら。 ルイズはオーロランの後に着いていく。 しかしメリディアの歌声が聞こえた時、彼女は止まった。 美しくもどこか悲しみを含んだ声だ。 それは一度も聞いたことの無い声色だったが、 その歌はさっき聞いた歌だった。 「どうかしたのかい?」 神の左手ガンダールブ―― 「こ、この歌…」 「ああ、なんでも故郷の歌だとおっしゃられていたよ。 暁の美石じゃこの歌が流行っているのかい? あの方はシシス様によってそこから連れてこられたとか」 神の右手がヴィンダールブ―― 「いいえ。ねぇ、デイドラって全部パドメイだかシシスだかと、 アヌイ=エルだかアヌだかが混じった時に創られたんじゃないの?」 神の頭脳がミョズニトニルン―― 「必ずしもじゃないなぁ。下っ端デイドラは、その後王子達に創られた種族もいるし。 それにメリディア様はその辺りには関わっていないというか、オルビスの時に生まれたそうじゃないから」 そして最後にかの邪神……。記すことすらはばかれる…… 「じゃあ、いつ頃から?」 「ムンダスの連中が第1紀と言ってる時代より少し前からだね。 もっとも僕達の少しと、君たちの少しは随分違うと思うけど」 全てを創りしロルカーン。世界の始まり虚無そのもの。 あらゆる邪悪の源で、我らと僕に倒される。 「!…どういうこと。ロルカーンは人の神って聞いたけど」 「へ?メリディア様は元エルフだよ。だから、 半分デイドラじゃないウマリルというお子様がいるんだ。 ウマリル様は、配下と一緒にシロディールで布教活動中でね。 タロスが持ちかけた儲け話だから、 あんまり気乗りはしていらっしゃらなかったなぁ。ご無事だといいんだけれど」 歌声が続くが、ルイズは確かめなければならなかった。 オーロランの制止の声を無視して、声の方へと走る。 色づいた部屋を駆け、奇妙な金色の扉を開くと庭らしき所へ出た。 歌声を放つ女性は、あの時見たエルフとはまるで違っていた。 どこか影が差す彼女がニコリと微笑むと、鳥のさえずりが聞こえる。 ルイズは、タルブで自分が寝ているベッドに戻っていた。 髪の色を元に戻されて。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア