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シャドクロ ≪成績≫ 総対戦数 346戦 勝利数 88勝 勝率 25% 累計BP 2750pt 最大連勝数 4 最大RP 1835 総合 戦績 1272戦 609勝 663敗 勝率 48% ナポ 戦績 329戦 167勝 162敗 勝率 51% 副官 戦績 234戦 120勝 114敗 勝率 51% 連合 戦績 709戦 322勝 387敗 勝率 45% ≪ギルド≫ ≪コメント欄≫ ≪受賞歴≫ ≪所有アカウント≫ 名前 ギルド 備考 ≪活動期間≫ ?~現在 ≪ログイン曜日/時間帯≫ ≪イクサーネーム由来≫ ≪サイト≫ ≪記事≫
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RPGアクションゲーム『KINGDOM HEARTS』シリーズに登場する敵。 「ハートレス」と呼ばれる闇の怪物の一種で、「ピュアブラッド」と呼ばれる自然発生したハートレスにしてシャドウの上位種。 見た目はシャドウと特徴が同じだが、体格は人間のそれに近い。 第1作ではゲーム内には出ないが、シークレットムービーで2本のキーブレードを操るローブの男と共に次回作の前振りとして扱われたのが初出であった。 『KHFM』ではレアエネミーとして登場。 一度に7体出現し、残りの数によって行動パターンが変化する。 レア素材「吹き荒れるしずく」のドロップ元だが、ドロップするのは最後の1体だけで、 しかも最後の1体まで減らすと地面を叩いて仲間を復活させてくるため、 妨害できないとアイテムを入手できないまま延々と戦いが続いてしまうので注意。 『チェイン・オブメモリーズ』では使うカードのナンバーが最高「8」という、道中最強格のエネミーとして登場 (9のカード以外にはすかさず割り込んでくる)。 特にストック技を常用できないリク編ではクリア最大の障害の1つとなる。 『II』では後半になって登場する汎用敵の1体として登場。 雑魚敵の中では強さは上位だが、強さはきちんとやや強い並みキャラレベルに調整されているため、 育成を怠っていなければ苦戦する強さではなくなった。 『Days』では中ボスキャラとして登場。つくづく強さや扱いが安定しない奴である。 衝撃波が範囲も広い上に威力も高めで強力。 また、亜種として「ネクストシャドウ」が登場する。 『BbS』ではエネミーとしては登場しないが、 ヴェントゥス編の回想のムービーで、 ヴェントゥスの師だった頃のマスター・ゼアノートにより呼び出された個体が複数登場する。 この頃はまだハートレスという呼称は無いため闇の魔物として扱われている。 『III』では地面に潜っていてもウォータ系の魔法をかけると驚いて飛び出す仕様となっている。 MUGENにおけるネオシャドウ SSBKing 65氏の製作したキャラが公開されている。 スプライト及び技は主に『チェイン・オブメモリーズ』準拠で、 6ボタン形式の近接戦メインの性能となっている。 また、コンパチキャラのネオシャドウズ、ネクストシャドウ(Novashadow)も同梱されている。 AIは未搭載。 この他、ultraboard101氏製作のキャラも存在していたが、現在はデータが削除されており入手不可。 紹介動画 出場大会 「[大会] [ネオシャドウ]」をタグに含むページは1つもありません。
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北海道・夕張市を占拠し、帝国を築こうとするゴルゴムの計画を阻止するため戦う仮面ライダーブラックだったが、世紀王シャドームーンの作り出した異空間「亡霊世界」に捕らえられ、これまで倒してきたゴルゴム怪人たちの亡霊を相手に苦戦を強いられる。 ブラックはロードセクターを呼び出して脱出を試みたものの、シャドームーンの介入によって失敗、自分だけが亡霊世界から現実世界に引き戻されてしまった。 シャドームーンの猛攻に苦しむブラック。 ゴルゴムの最終兵器、巨大ロボット「U-BAROT(ユー・バロット)」の起動が刻一刻と迫る中、ブラックはシャドームーンがキングストーンの力で亡霊世界を維持していることに気付く──。 ブラック「キングストーンフラッシュ!」 ブラックの腰に埋め込まれたキングストーンが激しく発光し、シャドームーンのキングストーンに干渉を起こす。 たじろぐシャドームーン。 ブラック「ロードセクター!」 空間のほころびからロードセクターが帰還。 すかさず乗り込み、体当たりをかけるブラックだが、シャドームーンにかわされてしまう。 シャドームーン「お前の最期の日は近い。それまで勝負は預けたぞ、ブラックサン!」 捨て台詞を残してシャドームーンが姿を消す。 ゴルゴムの基地「怪人館」では、U-BAROTの建造者・牧野博士とその妻子が今まさに処刑されようとしていた。 そこにロードセクターに乗ったブラックが駆け付け、博士と妻子を脱出させて高らかに名乗りを上げる。 ブラック「仮面ライダー・BLACK(ブラック)!!」 ツノザメ怪人がブラックに襲い掛かる。 それを援護しようと、大怪人ビシュムが目から光線を放つが、ブラックが光線を避けたことで基地内の機械に誤爆。 逃げ出す三大怪人。 機械は次々に誘爆を起こし、ついに怪人館そのものが爆発・炎上した。 一方、ロードセクターで脱出していたブラックはツノザメ怪人を追いかけて体当たりをかけ、そのまま崖まで吹き飛ばす。 そしてロードセクターからツノザメ怪人に飛びかかり、もろとも転げ落ちていった。 落ちた先の川べりでブラックとツノザメ怪人が戦う。 ツノザメ怪人の噛み付き攻撃で顔を噛まれるブラックだが、両腕のヒレをもぎ取り、放り投げる。 ふらつくツノザメ怪人を見据えながら、ブラックがバイタルチャージを発動。 ブラック「ライダーキック!!」 ツノザメ怪人にライダーキックが炸裂! ツノザメ怪人は炎に包まれ爆発、消滅した。 ブラックに助けられた牧野博士と中田市長たちは遊園地で遊んでいた。 マサミ「パパー、ママー!」 ケンタ「おじいちゃん!」 中田「夢のようです。しかし一体、誰がこの町を助けてくれたんでしょうか」 マサミ「おじさん、知らないの? 仮面ライダーよ。仮面ライダーBLACKよ」 ユリコ「仮面ライダーBLACK?」 マサミ「うん」 中田「仮面ライダーBLACK……」 ブラックが、ロードセクターに乗って遠大な道路を走り去っていく──。 仮面ライダーの活躍が夕張の町を守り、愛の絆を取り戻した。豊かな自然に恵まれた、美しいこの土地を悪に踏みにじらせてはならない!新たな決意と勇気を胸に、仮面ライダーBLACKの戦いは続く! (おわり)
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タグ一覧 評価まとめ ここが強い ☆5に引けを取らない特殊ゴースト 特攻が高く高威力技も備える 貴重な回避バフを有する 注意点 トレーナー技に火傷のデメリット有り 火傷無効必須(*1) 自前で相手に状態異常を与える手段が無く、自力では「たたりめ」の威力を上げられない パッシブスキルの場貫通攻撃はひかりのバリアを貫通するだけでクリティカガードは無視できない ステータス 初期レアリティ ★★★★ タイプ/弱点 ゴースト/いわ ロール 特殊アタッカー 最大ステータス HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 472 117 108 366 151 228 パッシブスキル 場貫通攻撃 攻撃するとき相手全体の場の効果でダメージが軽減されない ピンチ時威力上昇2 ピンチの時に技の威力を上げる ポケモンわざ たたりめ タイプ/分類 ゴースト/特殊 相手が状態異常だと威力が2倍になる 威力/命中 45/100 範囲 敵単体 消費 2 シャドーボール タイプ/分類 ゴースト/特殊 まれに(20%)相手の特防を下げる 威力/命中 118/100 範囲 敵単体 消費 3 トレーナー技 スペシャルアップ タイプ/分類 -/補助 自分の特攻をぐーんとあげる 回数 2 勝利の物語を! タイプ/分類 -/補助 自分の素早さをぐぐーんとあげる自分の回避率をぐーんとあげる自分をやけど状態にする 回数 2 バディーズ技 闇中より言の葉つむぐ シャドーボール タイプ/分類 ゴースト/特殊 追加効果なし 威力 300 範囲 敵単体 育成 おすすめポテンシャル やけど無効(さくさくPクッキー) おすすめバディーストーンボード 未実装 名前
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____ / ̄ ̄ ̄\ /___ \ / ___ ヽ シャドル~ / | `|´ | \ / |´●ω・`| \ /  ̄ ̄ ̄ \ / _,  ̄⊂二二) | i ヽ、_ヽl | | └二二⊃ l ∪ | | | ,、___, ノ | ,、 | ヽ_二コ/ / ヽ / \ / _____/__/´ __ヽノ____`´
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該当キャラ 仮面ライダーBLACK シャドームーン シャドームーンレッドシャドームーン
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ペルソナとはなんなのか 『Persona-Ragnarök-』におけるペルソナとは心の力、人格の鎧、想いの武器のこと。 本人の心の力が反映され発現し、それは人格として本人を守り、本人の思いに応え武器となる。 どんな力を欲したか、本人がどんな運命(アルカナ)に立っているか、そういう色々な面が影響し、形成される心の力。 ペルソナを発現する、とは 『駅の世界』で出会うもう一人の自分、シャドウともペルソナとも違うその存在をとらえ、受け入れる事ができれば貴方は貴方の味方である。 話し捉えてもいい。追いかけ捕えてもいい。 それは一番見たくなかった貴方の姿をとっている。 忘れたかった過去の貴方、今の封じ込めた貴方の一部の問いかけに貴方は答えることができるだろうか。 「我は汝、汝は我 我がなにを求めているか答えよ 答えは汝の記憶の中にある」 ペルソナの召喚 召喚石から取り出した光を握りつぶす。 シャドウという存在 人間の抑圧された願望・欲望から生み出される存在。 ペルソナ、影と同じく粒子により形成され、攻撃などを受け形が崩れると消滅する。 怪物の姿をとり、必ず体のどこかに所属アルカナの番号が刻まれた仮面を持つ。 時々強い思念が紛れ込んでおり、ひときわ強い個体としてメンバーをてこずらせることとなる。 意思を持った影が作り出したダンジョン等は粒子の塊のようなものなのでそこに多くシャドウが生息してる。 ダンジョンは奥に行くほど粒子濃度が濃くなっている。 概ね強い思念を持ったシャドウが奥、低位のシャドウは入口近くに居る傾向が強い。 しかし前述の特に強い思念によって形作られたシャドウは崩れることなく広範囲を移動でき、神出鬼没。 駅の世界 学園の古い噴水から入れる世界のこと。 ペルソナ使いであれば非ペルソナ使いを入れる事も出入りする事も自由。 ちなみにリスクが高いが霧ヶ大池からも入れる。 ちなみに古い噴水⇒駅前広場 霧ヶ大池⇒駅内部 に繋がっている。 メンバーは駅前広場から入るパターンが多いが、被害者は主に霧ヶ大池から入れられている。
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バトルクイーンしょこたんVSクールスナイパー馬場 しょこたん カイリュー(ちびた) かえんほうしゃ げきりん ラプラス(もつなべ)ちょすい特性 なみのり しおみず@たべのこし ミュウツー(スイカ) 10まんボルト はどうだん シャドーボール@たべのこし 馬場 サーナイト さいみんじゅつ シャドーボール 10まんボルト ゆめくい カビゴン(ゴタンダ) おんがえし みがわり かみくだく@たべのこし 先鋒 しょこたんカイリュー 馬場サーナイト ①サーナイトのさいみんじゅつでカイリュー睡眠 ②サーナイトシャドーボール連発 カイリュー起きず ③しょこたんカイリューとラプラス交代 サーナイトのシャドーボール ④サーナイトのさいみんじゅつ ラプラス睡眠 ⑤サーナイト10まんボルト ラプラス起きず ⑥しょこたんは交代でミュウツーを繰り出す サーナイト10まんボルト ⑦ミュウツー10まんボルト サーナイトはさいみんじゅつ ミュウツーも眠ってしまう ⑧サーナイトゆめくい連発 ミュウツーまだ起きず ⑨ミュウツー目を覚ます しかしはどうだんでダメージは少ない サーナイトはシャドーボールで大きいダメージを与える ⑩ミュウツーのシャドーボール 大ダメージだがなんとかサーナイトは持ちこたえる サーナイトのシャドーボールでミュウツー倒れる しょこたんカイリューを繰り出す ⑪馬場サーナイトとカビゴン交代 ⑫カイリュー目を覚ましげきりん カビゴンのHPを半分にする カビゴンはおんがえしでカイリューを瀕死寸前に追い込む ⑬カイリューのげきりん しかし、たべのこしで回復したわずかな分だけカビゴンは持ちこたえた カビゴンのおんがえしでカイリュー倒される しょこたんラプラスを繰り出す ⑭ラプラスまだ起きず カビゴンのかみくだくが急所に当たり赤ゲージ ⑮ラプラス起きず カビゴンのおんがえしで撃沈 馬場の勝利 ポケサン最強決定戦第一回王者に決定!
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シャドウ NZDに仕えるハテナ族。いつもNZDの側に控えており、あらゆる補佐を行っている。NZDが生まれたときに発生した存在で年齢は不明、(擬人化時)外見は20代後半程度に見える。家事炊事はお手の物。NZDの身の回りの世話の一切を行っている。少々甘やかしすぎなようだが本人は満足しているらしい。両腕に嵌められた腕輪はNZDとの契約の証。同時に神力の制御装置となっており、これを外すことによって力を覚醒させることができる。体色は本来黒に近い濃紺だったが、NZDの邪気を吸ったのか現在は完全な漆黒となっている。 神鎗を操ることができる。 誰にでも常に丁寧な態度で接するが、NZD以外に対しては慇懃無礼な節がある。実は闇人たちを内心見下しているのかもしれない。 NZDを心から慕っており、主にいつでも忠実で何よりも優先している。真面目な性格であることも相俟って、自分を蔑ろにしがちなところがある。 いつもNZDの世話をしているせいか、何かと世話焼き。おかん気質なのはハテナ族の性なのだろうか。 MZDと影を含め光人に特別悪感情を抱いているわけではないが、主が滅ぼすべしと言うので敵対心は持っている。 !に対してはどう接していいかわからないようで、極力関わろうとしない様子。 今の闇界を創る前のNZDを知っているため、暴走し続ける現在の彼を本当はとても心配しているらしい。しかし自分ごときが口を挟むのは烏滸がましい、と一切の口出しをせず主の行動の全てを肯定し忠実に従っている。 MZDが主を救ってくれることを心の奥底で願っているが、その思いを自覚しているかどうかは不明。
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ニ心同体(前編) ◆ew5bR2RQj. 「……」 結局新一たちが右京たちと同行することはなかった。 右京の掲げる理想はあまりにも非現実的であり、心の底から寄生生物の恐怖を知っている新一との摩擦が大きすぎたのだ。 それを右京たちの車が四人乗りだったことが後押しする。 翠星石が非常に小柄であるため、強引に乗り込むことはできただろう。 だがそこまでする気にはとてもなれず、新一は彼の仲間になってほしいという誘いを断った。 去り際に警察署で仲間と落ち合うつもりだと言っていたが、今の心境では赴く気になれない。 真司が人殺しであるという事実を改めて知らしめられ、彼らの間にはどこか重苦しい雰囲気が漂っていた。 無言のまま十数分ほど歩き続ける三人。 カシャ、カシャと妙な音が聞こえた時には既に遅い。 Fー1に突入した辺りで、彼らはそいつと出会ってしまった。 「あんたも……ライダーなのか?」 彼の隣にいる青年、城戸真司が語りかける。 全身を覆う銀の鎧、昆虫のような緑の双眼、目と同じ色の宝石が嵌めこまれたバックル。 確かの目の前にいる者の姿は、真司の変身する龍騎によく似ている。 だが、似ているだけ。 龍騎とは、決定的に何かが違う。 「そうか、貴様もカードデッキを持っているのか」 嬉しそうに笑い声を漏らす。 「我が名はシャドームーン、次期創世王にして貴様らの命を終焉に導く者だ」 サタンサーベルを掲げ、高らかに宣言するシャドームーン。 仮面に覆われ表情は伺えないが、全身から発せられる殺気は尋常ではない。 「な、なに言ってんだよアンタ!」 まるで機械のように無機質で冷酷な殺気。 視線を合わせるだけで、心臓を鷲掴みにされたような感覚に陥る。 他の二人も同じなようで、翠星石に至っては脚が震えていた。 「私から見れば貴様ら人間など一方的に虐殺されるだけの家畜に過ぎない、だがそれでは面白くないだろう 変身する時間くらいは与えてやる、その力でこの私に抗ってみせろ」 尊大で傲慢な物言いだが、その言葉は裏打ちされた実力から発せられている。 シャドームーンがその気になれば、自分たちを一方的に殺すことなど赤子の手を捻るのと大差ないのだろう。 全身から溢れ出る殺気は、かつて後藤と対峙した時と似たような恐怖を覚える。 『シンイチ、戦え』 シャドームーンの威圧感に気圧される中、ミギーはいつもの調子で言葉を口にする。 しかしその言葉は、無駄な争いを好まない彼らしかぬもの。 『こいつは後藤と同じか、それ以上の力を持っている 戦闘を回避するのは不可能だ、戦って逃げるしかない』 淡々とミギーは告げる。 五匹の寄生生物を操り、超人的な動きをする後藤。 目の前にいるシャドームーンは、そういう次元にいる相手なのだ。 『こいつは三人で戦っても勝つことは不可能、生き残ることすら難しいだろう 三人の力を合わせて、初めて生き残れる可能性が生まれる だから力を合わせて戦うんだ、そうしないと全員が死ぬことになるぞ』 ミギーのその言葉に、真司と翠星石は固唾を飲み込む。 「まだか、死を甘んじて受け入れるというのなら構わんぞ」 サタンサーベルを剣先を新一たちに向ける。 シャドームーンにとって意味があるのは強者との戦い。 変身を渋るようであれば、その人間の存在価値はないのだ。 「……変身!」 道の脇にそびえ立っていたカーブミラーにデッキを掲げ、真司は龍騎へと変身する。 戦うことへの忌避感を抱いていた真司が真っ先に戦意を見せたことに、残りの二人は驚きを示す。 「多分こいつは浅倉やシャナと同じだ。人を殺すことに何の抵抗もない……そんな奴を野放しにしておけない」 バックルからカードを抜き出し、右腕のドラグバイザーに装填する真司。 認証音と同時に空中からドラグセイバーが出現し、彼の掌へと舞い降りる。 カードデッキの所持者が見せる戦意に、シャドームーンは満足そうに笑う。 「でも、殺しはしない」 「なに?」 シャドームーンから笑いが消える。 「どんな理由があっても命を奪うことは許されない……だから命は奪わずにお前を説得してみせる!」 ドラグセイバーの剣先を突き付け、真司は己の理想を口にする。 するとシャドームーンは不愉快そうに肩を落とした。 「ならばやってみろ! その考えが紙細工のように脆いことを教えてやる!」 「行くぞ!」 ドラグセイバーを構え、真司は駆け抜ける。 『シンイチ、君も覚悟を決めろ! 三人の力を合わせなければこいつには勝てない』 「分かってるよ、クソッ!」 背丈以上もある巨大な両刃剣をデイパックから取り出し、新一は真司の後へと続く。 一直線に並び、シャドームーンの元へと走る二人。 真司は軽快に跳び上がり、シャドームーンの頭上を。 新一は空いた前方へと加速し、シャドームーンの胴体を。 急造ではあるが、抜群のコンビネーション。 「こんなものか」 だが、シャドームーンはそれを右腕一本で受け止める。 サタンサーベルが真司を、エルボートリガーが新一を。 そして右腕を振るうと、彼らは呆気なく吹っ飛ばされた。 「うわあぁぁっ!」 弧を描くように飛ばされた二人は地面に追突しようとするが、地面に敷かれた大量の花弁が優しく包みこむように受け止めた。 「サンキュー、翠星石」 「助かったぜ」 「礼は結構ですよ、翠星石だって戦えるです!」 紅と翆の瞳で彼女は二人を見上げる。 その目は力強く、一切の迷いは見られない。 『闇雲に突っ込んで勝てる相手じゃない、なんとか隙を作って逃げ出せ!』 ミギーの言葉が骨身に染みる。 翠星石が受け止めてくれたからこそ大事には至らなかったが、一歩間違えればあの一瞬で勝敗が決していたかもしれない。 たった一回のやり取りで痛感させられる絶望的なまでの戦力差。 三人の力を結束させないと、逃げ出すことすらままならないだろう。 『真司、君が前線で戦ってくれ シンイチや翠星石では防御が手薄過ぎて、下手に近づいたら即死しかねない』 「ああ、分かった!」 前線は一番危険な役目であるが、だからこそで最も攻守の優れた者が請け負わなければならない。 彼もそれを理解していたのか、ミギーの言葉に即答する。 『我々も遠くから援護する、あいつの装備では遠くにいる敵は狙えない――――』 そこまで言いかけ、ミギーは言葉を失った。 『なんだあれは……』 シャドームーンの腰の宝玉が発光しながら高速回転をしている。 そこから電光が迸り、サタンサーベルを持っていない左腕へと流れ込む。 『そんなことまで……できるのか?』 左腕から光線が発射されるのと、真司が新たなカードを装填したのはほぼ同時だった。 ――――GUARD VENT―――― 両腕にドラグシールドを握り締め、重ねるように前方へと展開。 それを覆うように翠星石が花弁を飛ばし、三重の盾が彼らと光線の間に立ち塞がる。 そして光線が盾に触れた瞬間、轟音と閃光が彼らを埋め尽くした。 「うわっ!」 粉塵が舞い、土煙が視界を覆う。 盾を展開してもなお相殺しきれず、十メートルほど押し込まれる三人。 地面には道路との摩擦で磨り減った跡が残っている。 『あいつ、飛び道具まであったのか!』 ミギーの声色に焦りが見え出す。 シャドームーンを侮っていたわけではないが、それでも飛び道具までは予想できなかったのだ。 「もうあのビームは撃たせない、俺が絶対に止めてやる!」 ドラグシールドを両肩に装着しながら宣言する真司。 真司一人だけで持ち堪えられるかの不安はあるが、現状はこれに頼る以外の手段はないのも事実。 『……頼む』 苦しくはあるが、彼が粉塵の中を突っ切っていくのを見守るしかなかった。 ☆ ☆ ☆ サタンサーベルが赤い軌跡を描きながら振り下ろされる。 左肩の盾でそれを受けた真司は、右手に握り締めた剣を突き出す。 だがそれは側面からの手刀で払われ、シャドームーンは再びサタンサーベルを振るう。 真司も同じように左肩の盾で受け止めたが、ピシッと嫌な音が鳴る。 シャドービームにサタンサーベルの連撃を受け、ドラグシールドに亀裂が入ってしまったのだ。 先ほどシャドービームが発射された時、咄嗟の判断でガードベントを発動した真司。 だが、彼は冷静かつ器用な立ち回りができる男ではない。 ならば何故発動できたのかといえば、それは生物としての本能と経験がそうさせたのだ。 シャドームーンの左腕に集中していくエネルギーを見て、全身の血液が凍りつくほどの恐怖を覚えた。 これの連発を防ぐには接近戦を挑むしかないが、腕力や剣技の実力も差があり過ぎる。 真司の目の前にいるのは、どうしようもない絶望だった。 「ああああぁぁぁっ!」 それでも彼は退くわけにはいかなかった。 我武者羅に剣を振り回すが、全てが呆気なく回避される。 そしてその間隙を縫って、シャドームーンが横一文字に剣を振るう。 盾ではなく剣でそれを受けるが止めきれず、ドラグセイバーは彼の手から弾け飛ぶ 「この程度か」 攻め手を失い狼狽える真司。 一切の慈悲もなく、サタンサーベルが振り下ろされる。 「薔薇の尾!」 が、直前に薔薇の花弁がシャドームーンの右腕を弾いたため、攻撃が届くことはなかった。 「翠星石がいることを忘れてもらっちゃ困るです!」 薔薇の尾はかつて真紅が多用した技。 薔薇の花弁を動物の尾のように集中させ、自由自在に操るというもの。 二人分のローザミスティカの力が付与され、真紅の時よりも威力は増している。 「俺もいるぜ!」 間髪入れずに機関銃を構えた新一が足元に向けて発砲する。 シャドームーンの身体は鎧のような皮膚に覆われているが、足元は例外の一つである。 故に胴体のように無傷というわけにはいかず、後退を余儀なくされてしまう。 「今のうちに剣を拾うです!」 「分かった!」 翠星石の指示通り、ドラグセイバーを拾い上げる真司。 素早く接近して、シャドームーンへと斬りかかる。 銃撃で彼の体勢は崩れているため、今が攻めこむ絶好の好機と考えたのだ。 「舐めるな」 だが、それは誤りだった。 足元に銃弾を浴びながらもシャドームーンは両脚で立ち、繰り出された横薙ぎの斬撃をサタンサーベルで受け止めたのだ。 銃弾は無傷とはいかないまでも、決して脅威とは成り得ない。 今までは不要なダメージを受けないために回避していたが、体勢を崩すと呼ぶには小さすぎるダメージだったのだ。 「そんな……ドラグセイバーが!」 度重なるサタンサーベルとの衝突によりドラグセイバーが限界を迎える。 かつて初めてモンスターと戦った時のように、根元からぽっきりと折れてしまったのだ。 厚さ40cmの鋼鉄をも切り裂くドラグセイバーも、世紀王の象徴たるサタンサーベルには及ばなかったのである。 「カードデッキを使っていながらこの体たらくか、もっと頭を使え、もっと力を振り絞れ、そしてもっとこの私を楽しませてみせろ」 サタンサーベルを地面と水平に構えて突き出す。 両肩の盾を手に持ち替えて対抗するが、サタンサーベルの前ではあまりにも脆い。 左腕の盾は亀裂が広がり粉砕、右腕の盾も貫通しても止まらず剣先は真司の胸を穿つ。 そして追撃のシャドーパンチが繰り出された。 「があああぁぁぁっ!!」 最後に残った盾も呆気なく破壊され、突き抜けた拳が真司の腹部を叩く。 甲高い悲鳴を上げながら、突き飛ばされていく真司。 翠星石が薔薇の花弁で受け止めるが、花弁ごと数メートル押し込まれる。 「うぅ……あぁ……」 「真司! 大丈夫ですか!?」 地面に倒れ伏す真司の元に駆けつける翠星石。 彼女の援護で地面への衝突は防げたものの、真司のダメージは決して小さくない。 頑丈なはずの胸部のアーマーには、大きなヒビが入っていた。 そして真司が倒れたため、前線でシャドームーンを抑える者がいなくなる。 つまりそれは、シャドービームを放つ隙を与えるということ。 「クソッ!」 機関銃を構えながら新一が突撃する。 シャドービームを放たれれば三人仲良くお陀仏、それだけは絶対に避けなくてはいけない。 『待て! 行くな! 君一人で敵う相手ではない!』 「んなこと分かってる! でも俺がやるしかないだろォ!」 震え混じりの声で新一は叫ぶ。 シャドービームを撃たせないためには、彼か翠星石のどちらかが前線に出る必要がある。 だが彼女の能力は前線で戦うには不向きであり、何より女の子をあんな恐ろしい相手と戦わせるわけにはいかない。 一見無鉄砲な突進に見えるが、現状ではこれがベターな作戦なのだ。 『そんなことは分かっている! だが――――』 それは全体の生存率を上げるものだ。 前線で戦う新一の危険度は跳ね上がっている。 ミギーが優先すべきはあくまで新一の命なため、彼が命を捨てるような状況になるのは避けたかったのだ。 ここで新一の命を最優先するならば、今すぐこの場から立ち去るべきなのである。 逃げ切れる可能性は低いが、前線で戦うよりはマシだろう。 決してミギーが冷血漢なわけではない。 自身の命を勘定に入れていたのは事実だが、この中で一番前線向きなのは総合力に優れた真司である。 本気で全員が生き残れるような作戦を考えたし、それを望んでいたのもまた事実。 だが、シャドームーンはその作戦を軽々と乗り越えた。 はっきり言ってしまえば、真司が倒れた時点で詰みなのである。 『……私に策がある、成功する可能性は限りなく低い、それでも構わないか?』 それでも彼は抗うことにした。 このような状況で新一が他人を優先するのは知っているし、制止しても従わないことも知っている。 お互いのことを知り尽くすには、彼らが過ごした時間は十分過ぎるくらいあった。 だから僅かな可能性に賭けることにしたのだ。 この状況を予想していなかったわけでもないため、伏線も既に張ってある。 作戦というにはお粗末過ぎる代物だが、現状はこれに頼る以外の手段はない。 「分かった、お前を信じるぜ!」 新一はニヤリと笑った。 『銃弾程度では効かん、斬馬刀を取り出せ!』 喧嘩屋斬左こと相楽左之助の愛刀、斬馬刀。 本来は翠星石の支給品だったが、彼女の身長では扱えないため新一に譲渡されたものだ。 普通の人間の筋力では振り回せない重量だが、ミギーの細胞が混じった新一なら扱いこなすことができる。 デイパックに機関銃を戻し、斬馬刀を取り出す新一。 華奢な少年が背丈以上の大剣を振るう姿は異様だが、今の彼にはどこか似合っていた。 両手でしっかりと柄を握り締め、シャドームーンへと立ち向かう。 「くらえ!」 力任せに斬馬刀を振り下ろす。 シャドームーンはサタンサーベルを横に構えてそれを受ける。 ガチン、と響く嫌な金属音。 斬馬刀の刀身に、ヒビが入っていた。 「マジかよ、脆すぎだぜ!」 「そのような無骨な刀でサタンサーベルと打ち合おうなど、万死に値する」 サタンサーベルを大きく振りかぶるシャドームーン。 超重量の斬馬刀はサタンサーベルとは違い、次の攻撃に移るまで時間がかかってしまうのだ。 斬馬刀の腹で振り下ろされる斬撃を受け止める新一。 だが既にヒビの入っている斬馬刀では、サタンサーベルを受け止めるには限界があった。 一瞬にしてヒビが全体へと広がり、斬馬刀は砕け散ってしまう。 「他愛もない」 『それはどうかな』 それが、ミギーの狙いだった。 斬馬刀を手放したミギーは、高速で刃へと変化してシャドームーンの首元へと迫る。 全ては予定通りだった。 意図していたわけではないが、先の銃撃でシャドームーンの弱点が銀に覆われていない箇所だと気付いた。 手首や足首、胴体などがその例である。 他にもいくつかあるが、全ての共通点が人間でいえば可動部分であること。 それらを硬い皮膚で覆ってしまうと、動きに支障が出るのだろう。 そして、一箇所だけ急所でありながら銀に覆われていない箇所があった。 それが首の根元。 首の大部分は銀色だが、根元だけは黒が見えている。 ここを頑丈な皮膚で固めてしまうと、首が回らなくなってしまうのだろう。 作戦はこうだ。 巨大な斬馬刀をあえて破壊させることで視界を塞ぎ、同時にサタンサーベルで本命の一撃を防御できないようにする。 武器を破壊すれば攻撃手段を失ったと思い込むだろうが、彼らの真の武器は変幻自在に変化する右腕。 この奇襲のために今までずっと右腕を変化させなかった。 寄生生物があらゆる物に変化できるのは絶大なアドバンテージだが、一度知られてしまうとそれが薄れてしまう。 寄生生物の刃は非常に鋭利かつ正確であり、狙いを定めた場所を確実に切断する。 完璧なタイミングで繰り出した、一撃必殺の攻撃。 不確定要素は多かったが、最後には成功した――――はずだった。 『何故、見抜けた』 ミギーが全身全霊を込めて放った奇襲。 それをシャドームーンは、右肘のエルボートリガーで受け止めていた。 「貴様は喋りすぎだ」 新一に作戦を通達する際、ミギーは声を発さざるを得なかった。 死角になる位置に口を作って会話していたが、それでもシャドームーンの目には不自然に写った。 右手が刃に変化することは予想外だったが、それでも詳細を知らない右手を警戒する理由にはなったのだ。 『クソ!』 エルボートリガーに受け止められた刃の中央からやや左に逸れた箇所。 シャドームーンの首に最も接している部分に突起が生まれ、そのまま槍のように首元へと伸びる。 万が一この策が破られた場合にミギーが考えていた最終手段。 「無駄だと言っているだろう!」 だが、世紀王の前ではあまりにも無意味。 エルボートリガーの超振動でミギーは斬り落とされ、地面へと落下していく。 『避けろ、シンイチ!』 ミギーを失い無防備な新一を前に、シャドームーンはサタンサーベルを振りかぶる。 避ける手段は、ない。 「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 舞う血飛沫、昇る悲鳴。 サタンサーベルは新一の左肩から右胴までを切り裂き、真紅の刃を更に深く染める。 そしてシャドームーンは間髪入れずに回し蹴りを叩き込み、新一の身体を遠方へと蹴り飛ばした。 「新一ィィィィィィィィッ!!」 翠星石が花弁で受け止めるが、彼の負傷はあまりにも大きい。 虫の息という言葉が、これほど似合う状態はないだろう。 『くっ!』 地面を跳ねて素早く後退するミギー。 その後ろ姿を見送りながら、シャドームーンはゆっくりと右手を掲げる。 前線で彼を抑えるものがいなくなったため、シャドービームを発射する環境が整ってしまったのだ。 「消えろ」 発射されるシャドービーム。 恐ろしい速度と精密さを誇る光線は、必死に逃げるミギーの背をあっという間に捕らえる。 だがその直前に上空から降り注いだ火炎弾が、身代わりになる形でシャドービームと衝突した。 大きな爆発音が響き渡り、次いで爆炎と爆風が拡散。 塗装された地面が弾け飛び、周辺の草木が炎に呑まれて爆ぜる。 「やはり、私を止めるのはその力か」 燃え盛る地面を歩くシャドームーン。 その視線の先にいるのは、龍騎とその契約モンスターであるドラグレッダー。 龍騎の手には、ドラグレッダーの頭部を模したドラグクローが装備されている。 間一髪のところで真司は立ち上がり、ストライクベントでミギーの逃げ場を作ったのだ。 「だがこの程度の力ではまだ足りない、もっとその力を見せてみろ」 背後で炎が揺らめいているせいか、銀の仮面の口元が歪んだような気がした。 ☆ ☆ ☆ ドラグクローでシャドームーンに応戦する真司。 だがそれはもう戦いではなく、一方的な殺戮であった。 縋るように戦う真司に対し、シャドームーンは息一つ乱していない。 元々の能力の差もさることながら、シャドームーンには一度見た動きを解析するマイティアイがある。 ドラグレッダーの援護があるからこそ、辛うじて生きながらえているようなものだ。 『スマない、翠星石』 「謝ることなんかないです」 新一の傷口に傷薬を塗る翠星石に、新一の右腕に戻ったミギーが謝罪を述べる。 一度真司の戦う姿を見ていた彼女は、彼がストライクベントを装填した時点で何を狙っているのか予測することができた。 だからミギーが爆発に巻き込まれないよう、花弁の障壁をミギーの背後に展開したのだ。 「新一は大丈夫ですか?」 『正直なことをいえば、非常に危ない状態だ』 繊細な動きで患部に軟膏を塗りつける翠星石。 白魚のような手が赤黒い血に汚れていくが、彼女が気にする様子はない。 市販品よりも効力の高い傷薬だが、この傷の前では無いよりはマシといった程度の効力しかなかった。 「がああぁぁぁッ!!」 真司の悲鳴が耳を劈く。 ドラグクローがサタンサーベルの斬撃で破壊され、続く正拳突きで殴り飛ばされたのだ。 翠星石は急いで受け止めようとするが間に合わない。 真司はボールのように何度も地面を跳ね、十数メートル転がった後に停止する。 胸部のアーマーは完全に破壊され、赤いスーツが露出していた。 「グオオオオォォォォォッ!!」 主人が倒されたことに憤慨してだろうか。 大口を開けたドラグレッダーが、上空から急降下して体当たりを仕掛ける。 それを一瞥したシャドームーンは、無言のまま跳び上がりドラグレッダーの頭部に裏拳を落とす。 咆哮とも悲鳴ともつかぬ叫びを上げ、地面へと落下していくドラグレッダー。 地面にその巨体を叩き付け、そのまま動かなくなった。 「そん、な……」 あれほど巨大なドラグレッダーですら、呆気なく倒されたことに戦慄する翠星石。 真司も倒れ、新一は起き上がらない。 シャドームーンの緑色に輝く複眼が彼女の姿を捉える。 「貴様で最後だ」 機械のような無生物的な声色。 それがこれでもかというほど彼女の恐怖心を刺激していく。 水銀燈やシャナにも恐怖は感じたが、シャドームーンはその比ではない。 例えるなら、恐怖そのもの。 シャドームーンの一挙手一投足、言葉の一つ一つを聞くだけでガタガタと震えが止まらない。 「この私が怖いか、当然だろう、私はこの地球を征服する世紀王なのだからな」 カシャ、カシャと足音が少しずつ近づいてくる。 目の前にある恐怖に勝てるわけがないことを誰よりも知っているのは彼女自身だ。 だが、この場で戦えるのは彼女しかいない。 「何の真似だ」 無言でシャドームーンの前に立ち塞がる翠星石。 「こ……こ……こ」 震え混じりの声。 否、声だけではなく彼女の全身が震えている。 それでも、彼女は退かなかった。 「こっちに来んなですうぅぅッ!」 掌から薔薇の花弁を噴射し、シャドームーンに叩きつける。 真司は劉鳳を殺したけれど、それでもいい人間だった。 新一も右腕に変な生物を飼っているけど、決して悪い奴ではない。 シャナに襲われた時、二人とも身を挺して庇ってくれた。 そんな二人が死ぬと考えただけで、身を引き裂かれるような思いが全身に走る。 シャドームーンは怖い、でも真司や新一を失う方がもっと怖い。 この場で彼らを守れるのは、彼女しかいないのだ。 「無駄だ」 噴射された薔薇の花弁を、シャドームーンは左腕で払い落とす。 たったこれだけの動作で、彼女の渾身の一撃は散ってしまった。 「薔薇の尾!」 今度は薔薇の尾を繰り出すが、サタンサーベルの一閃で崩れ落ちる。 その後何度も薔薇の花弁を放つが、全てが蝿のように払われてしまう。 そして―――― 「あ……あ……」 シャドームーンは翠星石の手前まで辿り着いた。 「感謝するがいい、お前たちはゴルゴムの、そして世紀王の礎となるのだから」 太陽を遮るようにサタンサーベルを掲げるシャドームーン。 「すい……せいせき……」 掠れた声が聞こえる。 そちらを振り向くと、倒れながらも真司が手を伸ばしている。 だがその手は、あまりにも遠すぎた。 ☆ ☆ ☆ 必死に身体を動かそうとするが、激痛が走って動けない。 劉鳳に翠星石を護ってくれと頼まれた。 死に際だった劉鳳の最期の頼みがそれだったのだ。 だから、絶対に破るわけにはいかない。 でも、あまりにも遠すぎる。 手を伸ばせば届きそうなのに届かない。 ドラゴンライダーキックが翠星石を貫こうとした時、劉鳳は自らの命を賭して彼女を護り抜いた。 その護り抜いたものを、奪おうとした自分が託されたのだ。 ここで護り抜かなかったら、劉鳳の死が無駄になってしまう。 だが、自分にはその力がない。 劉鳳のもつ絶影のような、翠星石を守る力がないのだ。 「死ね」 振り下ろされる赤い刃。 力が欲しい。 翠星石を、新一を、不幸になろうとしている他の人達を守る力が。 劉鳳のもつ、絶影のような力が。 「翠星石いいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!」 手を伸ばすが、届かない。 目を瞑り、現実から目を逸らす真司。 暗闇が視界を覆う。 ――――何を目を背けている!? ふと、聞き覚えのある声が聞こえる。 目の前を見ると、暗闇の中に劉鳳の姿があった。 ――――城戸、貴様に翠星石を任せると言ったはずだぞ 「でも……」 ――――でもも何もない、俺の意志を継いだのなら最後までやり通せ 「劉鳳さん……」 殺した自分を恨んでいる様子もなく、その言葉はあまりにも眩しすぎる。 ――――それに……俺から継いだのは意志だけではないはずだ 「え?」 その言葉を最後に、劉鳳は暗闇の中に溶けていく。 ゆっくりと目を開ける真司。 そこに広がっていた光景は、彼の想像を遥かに越えたもの。 「なんだこれは!?」 サタンサーベルが、翠星石の手前で浮いている。 否、二本の交差する二つの触鞭に受け止められている。 「劉……鳳……?」 悪を断罪する鋼鉄の意志を持った男、劉鳳。 彼の操る自立可動型アルター、絶影が彼女とシャドームーンの間に立ち塞がっていた。 「なんで……絶影が」 目の前の光景を理解できず、目を丸くしている翠星石。 劉鳳の命が尽きたその瞬間。 あの場にいた全員が劉鳳の死体に注目していて気付かなかったが、ドラグレッダーは殺害した劉鳳の魂を捕食していた。 通常ならばそれで終わりだが、劉鳳はアルター使いである。 アルター能力は使用者の魂が具現化したものであり、ドラグレッダーはそれを吸収したことになる。 ミラーモンスターには捕食した魂をエネルギーに変換する力があるが、アルター能力の宿った劉鳳の魂はあまりにも強大過ぎた。 謂わば魂の反逆。 本来ならば起こり得ることのない奇跡。 真司が心の底から翠星石を助けたいと願ったため、内側に眠っていた劉鳳の魂が力を貸したのだ。 二本の触鞭をしならせ、サタンサーベルを弾き返す絶影。 真っ直ぐな瞳が、シャドームーンに突き刺さる。 「貴様!」 シャドームーンは憤慨しながらサタンサーベルを振り上げるが、絶影の動きはそれよりも速い。 二本の触鞭がシャドームーンの左腕に巻き付き、そのまま勢いよく投げ飛ばした。 「翠星石!」 真司はボロボロの身体を引き摺り、翠星石の元まで駆けつける。 「大丈夫か!?」 「私は大丈夫です、それよりも新一が……」 草原に打ち捨てられるように倒れている新一。 サタンサーベルをの一閃をもろに受け、傷口からの出血が未だに止まらない。 「早くあいつをなんとかしないと……」 「それはそうですけど……なんでお前が絶影を」 真司の傍に立ち尽くしている絶影を見る翠星石。 「分からない……翠星石があいつにやられそうになって、なんとかしなきゃって思ったら劉鳳さんの声が聞こえて……」 「劉鳳の声が……?」 『なるほど、そいつは絶影というのか』 指の先端に目玉と口だけを貼り付けたミギーが、二人に間に割って入る。 「ミ、ミギー!? 大丈夫なのかよ」 『……ああ、なんとかな、それよりもその絶影というのであいつは対処できるのか?』 「なんとかする、劉鳳さんの意志を受け継いだんだ、絶対になんとかしなきゃいけない、できるできないの問題じゃないんだ」 拳を握りしめ、空を仰ぐ真司。 自身に宿った絶影の姿を眺め、ミギー、翠星石と視線を移す。 『よく言った、私に策がある、上手く行くかは分からないが、二人とも乗ってくれるか?』 顔を見合わせる真司と翠星石。 「乗るよ、俺の考えるよりもお前が考えたほうがずっといい作戦になる」 「しゃ、しゃーねぇですねぇ! この翠星石も乗ってやるです!」 二つ返事で了解する二人。 一緒にいた時間は短いが、この中で一番頭がいいのはミギーであることを理解している。 そしてなにより、絶体絶命の状況下でも信頼を置ける程に彼らの絆は深かった。 『よし、時間がない、素早く説明するから聞いてくれ』 ミギーは触手を二つに分離させ、作戦を語り始めた。 ☆ ☆ ☆ 時系列順で読む Back 杉下右京の正義 Next 二心同体(後編) 投下順で読む Back 杉下右京の正義 Next 二心同体(後編) 119 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