約 1,871,505 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7385.html
前ページ次ページアノンの法則 「……今日で三日」 一日の授業を終えたルイズは、食堂へ向かいながらそう漏らした。 もう三日だ。今日もアノンは帰って来なかった。 あの後、ルイズは学院中を探し回ったが、結局アノンは見つけることはできなかった。 学院の外に出たに違いない。 自分の使い魔の危険性を認識し、しっかりと管理するつもりだったのだが、あっさりと野放しにしてしまった。 探しに行こうとも思ったのだが、どこに行ったのか検討もつかず、また実技が全滅なだけに授業のほうもサボるわけにはいかない。 ルイズは頭を抱えた。 このままではヴァリエールは使い魔に逃げられた、などと噂が立つかもしれない。 いや、それだけならまだいい。 ルイズが心配しているのは、あの危険極まりない使い魔が、どこかで事件を起こしていないか、ということだった。 あいつは今、ツェルプストーからもらった剣を持っている。 剣。そう、凶器だ。 まったく、あの色ボケツェルプストー、なんと余計なことをしたくれたのだろう。 昨日も、のん気に「私のダーリンはどこ?」などと尋ねてきた。 何でも今度はもっと立派な剣をプレゼントしたいのだと言う。 とんでもない話だ。あのボロ剣だけでも十二分に危険だというのに。 「まさかもう死人が出てるんじゃ……」 ルイズの不安は募る。 呼び出した使い魔を御しきれないばかりか、無関係の者に危害が及ぶ。 それは、主としての責任や貴族としての誇り以前に、ルイズの人としての良心が悲鳴を上げる事態だ。 ルイズは、胃に穴が開きそうだった。 この分では、食事もあまり入らないかも知れない。 ルイズはきりきりと痛む腹を押さえながら、食堂へと向かい――そこで、メイドと楽しげに語らう、自分の使い魔を見つけた。 「……今日で三日」 シエスタはそう呟いた。 彼女が身につけているのは、モット伯の屋敷で着せられたような下品な衣装ではなく、学院のメイドが使う、ごく一般的なメイド服だった。 彼女はモット伯の屋敷へと雇い入れられた次の日の朝一番に、理由も告げられず、学院へと送り返された。 幸い、マルトーもシエスタの無事を喜び、今まで通り学院で働けるように取り計らってくれた。 だがなぜ、モット伯は雇ったメイドをすぐに突き返すような真似をしたのだろうか。 シエスタはあの日の夜の、気を失う直前の光景を思い出す。 氷の粒が月光を反射しきらめく中、錆びの浮いた剣がモット伯の体を引き裂き、床に血が――。 そこまで思い出して、シエスタは体を震わせた。 あれは、現実の出来事なのだろうか。 モット伯は学院にも出入りする王宮の勅使。 彼が殺されたりしたら、学院にその話が聞こえてこないはずが無い。 (でも…) シエスタは厨房での仕事を片付け、貴族達が夕食を摂っているだろう食堂へと向かった。 扉から中を覗いてみるが、やはり目当ての人物は見つからない。 今日も昼の間、仕事をしながらシエスタはずっと、アノンの姿を探していた。 どうしても、あの夜の出来事を確かめたかったのだ。 だが、彼は見つからない。メイド仲間達に聞いても、この三日彼を見た者はいないと言う。 マルトーの話によると、アノンに自分がモット伯に雇われたと話をした直後から、行方がわからなくなったらしい。 一体どこにいるのだろう? 「あれ? シエスタ?」 諦めきれずに、なおも食堂の中を見回していたシエスタに、後ろから声がかけられた。 「別に戻ってくる必要は無かったんじゃねーか?」 アノンの背中で、デルフリンガーが言った。 アノンはモット伯に為り代わり、シエスタを学院に送り返す様手配した後、三日間を屋敷で過ごした。 屋敷の使用人や衛兵達は、少々雰囲気の変わった主をいぶかしんだが、モット伯の体を取り込んだアノンはまさにモット伯自身。 例え、『ディテクト・マジック』でも彼の正体を見抜くことはできないだろう。 そうしてアノンは三日間周りを欺き、たった今、屋敷を抜け出して学院に戻ってきたところだった。 数日のうちには、学院にもモット伯が行方不明になったとの知らせが届くはずだ。 「それもそうなんだけどね…」 アノンは曖昧に答えた。 確かに、もうしばらく屋敷で『伯爵様』をやっていても良かったし、屋敷を出るにしても、わざわざ窮屈な使い魔生活に戻る必要もなかった。 それでも帰ってきた理由は、やはりシエスタだろうか。 「とりあえず、ルイズに言い訳しないと」 ただでさえ行動を制限されていたところに、三日も無断でいなくなったのだ。 食事抜きでは済まないかもしれない。 この時間なら、ルイズは食事中だろうと、アノンはプラプラと食堂に向かった。 そこで食堂を覗きこんでいる、見覚えのある後ろ姿を見つけた。 「あれ? シエスタ?」 「アノンさん!?」 振り向いたシエスタは驚いた様子で、声を上げた。 「その様子だと、またココで働けてるみたいだね」 アノンの声はどこか嬉しそうだ。 「あ、アノンさん」 少し躊躇う様子を見せてから、シエスタは思い切った様に口を開いた。 「あ、あなたはあの夜、モット伯様を……」 ――殺しましたか? 自分が尋ねようとしている事のあまりの恐ろしさに、シエスタは言葉を詰まらせる。 「知らない」 「え?」 「ボクは、何も知らないよ」 アノンはまっすぐにシエスタの目を見て、そう言った。 一瞬戸惑ったシエスタだったが、すぐに理解した。 あれは、夢ではなかった。 そして、アノンはそのこと他言するなと言っている。 「そう、ですか」 シエスタはにっこりと笑った。初めて会ったとき以来の笑顔。 シエスタは思う。 そうだ。彼はモット伯を殺した。 だが、それがなんだと言うのだろう。 一生醜い男のおもちゃにされるはずだった自分を、彼は貴族の屋敷に乗り込んでまで、助けてくれた。 ずっと避け続け、口も聞こうとしなかった自分を、彼は救ってくれたのだ。 シエスタは、胸の前で手を握り締めた。 もし、彼に危険が迫ったなら、今度は私が彼を助けよう。 私の人生を救ってくれたこの人に、いつかきっと恩返しをしよう。 笑顔と共に、シエスタは密かに決意した。 シエスタの笑顔に、アノンも笑みを返す。 「アノン!!!」 笑い合う二人を引き裂くように、突然怒声が響いた。 声のしたほうを見ると、鬼のような形相のルイズが、大股でこちらにやって来た。 「あ、ルイズ」 「『あ、ルイズ』じゃない!」 ルイズは、怒りのあまり頭が沸騰しそうだった。 「一体どういうことなのこれは! その女は何!? きっちり説明してもらうわよ!」 あたふたしているシエスタを押しのけ、アノンに詰め寄るルイズ。 そうとも、この使い魔はあっさりと言いつけを破って、三日もいなくなったのだ。 そして帰って来ていると思ったら、ご主人様をほったらかして、メイドなどと楽しげに話をしているではないか。 もしかしたら、このメイドとどこかへ出かけていたのかもしれない。 この使い魔を全力で管理すると決めたルイズとしては、納得のいく説明が無くては、いや、あったとしても許すわけにはいかない。 「あら、ゼロのルイズは使い魔をメイドに取られちゃったのかしら?」 後ろから不意に投げかけられた、からかうような言葉。 声の主は言うまでもなく、赤髪の美女、キュルケ・フォン・ツェルプストーだ。 その横では、いつものようにタバサが無表情に本を開いている。 「何ですって!?」 「かわいそうね。自分の使い魔に見放されるなんて」 挑発のための哀れみを込めたその言葉に、ルイズは矛先を変えて、キュルケに猛然と喰ってかかる。 「そんなわけ無いでしょ! 何よ、取られるって!」 「あなたがさっき大声で叫んでたセリフ。男を奪われた女そのものだったわよ?」 「う、奪うだなんて、そんな、私……」 恥ずかしそうに俯くシエスタ。 「あんたは何赤くなってんのよ!」 「ダーリン、私よりそんなメイドのほうがいいのかしら? 私あなたのためにまた剣を買ったの。今度は錆びたボロ剣じゃなくて、太くて大きい、立派なヤツよ?」 「ツェルプストー、この色ボケ女! 剣はいらないって言ったでしょ! あのボロ剣も引き取ってもらうわよ!」 ルイズはキュルケに掴みかからんばかりの勢いだ。 食堂の前で起きている大騒ぎに、だんだん人が集まりだした。 「なに読んでるの?」 「イーヴァルディの勇者」 怒り狂うルイズをよそに、アノンはタバサの本を覗き込んで、そういえば言葉は通じるケド、字は読めないなぁ、などと考えていた。 場所は変わって、ここは中庭。 ルイズとキュルケの言い争いがエスカレートし、ついに二人は決闘をすると言い出した。 だが、流石に食堂の前でおっぱじめるわけにもいかず、彼女達は 夕食を済ませてからここにやってきたのだ。 アノンとしては、勝手にルイズの怒りの矛先が変わって、嬉しい限りだったのだが――。 「いいこと? ヴァリエール。あのロープを切ったほうが勝ちよ。私が勝ったら文句言わずに、ダーリンに私の剣を使わせなさい」 「わかったわ。ただし、私が勝ったらあのボロ剣を引き取ってもらうわよ」 「いいわ。勝てたら、ね」 不敵に笑うキュルケを、ルイズは歯を食いしばって睨みつけた。 「あ、あのぅ。アノンさんを的にする必要はないんじゃ……」 睨み合う二人に、恐る恐るシエスタが尋ねる。 「うるさいわね。あいつにはいいお仕置きだわ。ていうかあんた、なんでついて来てるのよ」 「あ、いえ。心配でして…」 「大丈夫よ。私が優しく『レビテーション』で受け止めるから」 情けも容赦もないルイズに、何か企んだような笑みを見せるキュルケ。 二人の貴族は、まったくやめる気は無いようだ。 確かに、メイジが三人もいれば、死んだりすることは無いだろうが……。 それでもやっぱり心配で、シエスタは双月に照らされた本塔を見上げた。 「えーと。それで、何でボクは吊るされてるの?」 本塔の上からロープで吊るされたアノンは、同じく本塔の屋上から、自らの使い魔である風竜に跨って地面を見下ろす少女に尋ねた。 風が吹くたび、アノンはプラプラと揺れる。 「まともな決闘は危険」 タバサは感情の篭っていない声で、そう答えた。 地面からアノンを吊るしたロープを狙い、彼を落としたほうが勝ち、というこの決闘は彼女の提案だ。 地面には、顔を突き合わせて睨み合いをしているルイズとキュルケの二人、そして心配そうにこちらを見上げるシエスタが小さく見える。 「ココから落ちるのだって危ないよ」 「あなたなら、ここから落ちても平気」 ぴくりと、アノンの眉が動いた。 「…キミが、『レビテーション』をかけてくれるから?」 「私が、『レビテーション』をかけなくても」 タバサは相変わらず、感情の読めない表情でアノンを見つめている。 正体が、バレている? 誰もが平民だと言う中で、彼女は自分の正体に感づいているようだ。 モット伯の件がある以上、触れ回られると都合が悪い。 いや、もしかしたら、そこから嗅ぎつけてきたのかもしれない。 「『どこまで』、気づいてるのかな?」 偽りは許さない。 アノンはタバサを見据えて、そう尋ねた。 高い塔から吊るされている状況も忘れ、アノンはタバサの答えに集中する。 彼女は、どこまで気づいているのか? それに次第では、今度はこの魔法学院で行方不明者が出ることになる。 「あなたは、人間ではない」 簡潔なタバサの言葉。 「それだけかい?」 「……」 黙りこんだタバサに、アノンはひとまず胸を撫で下ろした。 モット伯の件や“守人の一族”の能力までは知られていないようだ。 では、どこで気づいたか、だ。 「一体、どこで気づいたんだい?」 「それは…」 「当然なのね! あれだけ人外の気配を放ってたら、バカでも気づくのね!」 タバサが口を開こうとした時、突如別の女性の声が割り込んだ。 その直後、バグン、という重い音がして、タバサの使い魔の風竜が、きゅい!と悲鳴を上げた。 タバサが身の丈よりも長い杖で、風竜を思い切り殴ったのだ。 「今その竜が…」 「なんでもない」 「お姉さま! そいつからは危険な匂いがプンプンするのね! やっぱり関わらないほうが……きゅい!」 再び振り下ろされる杖。そして聞こえる女の声と、竜の悲鳴。 「その竜、しゃべれるんだ」 アノンの言葉に、タバサは諦めたようにため息をついて、地上を確認する。 ルイズとキュルケは、まだなにやら言い争いを続けていて、こちらを見上げるシエスタにも風竜の声は届いていないようだった。 少し安心して、タバサはもう一度杖で風竜を叩いた。 「痛い、ホントに痛いのねお姉さま!」 「人前で言葉を話すなとあれほど言った」 「お姉さまは『人間』の前で話すなと言ったのね。そいつは人間じゃないからセーフのはず…きゅいぃ!」 「命令の意味を理解するべき」 さらに風竜の頭に杖を振り下ろして、タバサはアノンに向き直って淡々と告げた。 「交換条件」 「なるほど。キミはその竜がしゃべれるってことを、他人に知られたくないんだね」 「あなたも自分が人外の者と知られたくないはず」 「…いいよ。お互いの秘密を口外しないことで、自分の秘密を守れるってわけだ」 「お姉さま、今度からはこいつがいてもしゃべっていいのね?」 タバサは軽くため息をつく。 探りを入れるはずが、間抜けな使い魔のせいで弱みを握り合う形になってしまった。 また杖で使い魔の頭を叩いてから、タバサは大量のハシバミ草を用いた、使い魔の教育プランを練り直し始めた。 突然、アノンの後ろの壁で爆発が起きた。 「ゼロ! ゼロのルイズ! ロープじゃなくて壁を爆発させてどうするの! 器用ね!」 「アノンさん、無事ですか!? アノンさーん!」 二人と一匹が驚いて下に目をやると、腹を抱えて笑うキュルケと心配して叫ぶシエスタが見えた。 今の爆発はルイズの失敗魔法だ。 いつの間にやら、決闘は始まっていたらしい。 だが、ルイズの魔法はロープには命中せず、本塔の壁に大きなヒビを作っていた。 「あなたって、どんな魔法を使っても爆発させるんだから! あっはっは!」 ルイズはがっくりと地面に膝をついた。 今度はキュルケがロープを狙うようだ。 キュルケが杖を構え、ルーンを唱え始めた時――地上にいる三人を大きな影が覆った。 「な、なにこれ!」 「きゃあああああ!!」 キュルケが驚きに口を開け、シエスタは悲鳴を上げた。 大きな影の原因は、月明かりを遮る巨大な土のゴーレム。 ゴーレムは大きく振りかぶり、その巨大な拳で、本塔の壁を殴りつけようとしていた。 その目線の先には、ヒビの入った壁――及び、吊るされたアノン。 ゴーレムがこのまま拳を振り下ろせば、確実にアノンが巻き込まれる。 一番反応が早かったのは、タバサだった。 すばやく風の刃を作り、アノンを吊るしたロープを切断すると、すぐに自分も風竜に跨り、本塔から飛び立つ。 そのまま地面に向かって落ちるアノンは、ロープでぐるぐる巻きにされているにも関わらず、空中で器用に体勢を変えて難なく着地した。 アノンはゴーレムを見上げる。 「大きいな…」 見上げるゴーレムは三十メイルはあろうかと言うかなり大型のものだ。 ゴーレムの巨大な拳が、ヒビの入った壁に叩きつけられ、本塔に大きな穴が開いた。 辺りに壁の破片が降り注ぎ、キュルケはたまらず、そばにいたシエスタを掴んで『フライ』でその場を離れる。 だが、アノンはロープでぐるぐる巻きの状態。これを解かなければ動けない。 ロープを引きちぎろうと力を込めたとき、ルイズが駆け寄ってきて、何とかロープを解こうと悪戦苦闘し始めた。 「ルイズ、ココ危ないよ?」 「うるさいわね、このロープなんでこんなに固いのよ!」 「キミが結んだんじゃないか」 「黙ってなさい!」 「あ、上」 「え?」 ゴーレムが腕を引き抜いた拍子に、一際大きな瓦礫がアノンたちの上に落ちてきた。 二人が瓦礫の下敷きになる寸前、間一髪でタバサの風竜が二人を掴んで、瓦礫と地面の間をすり抜けた。 空に上がったシルフィードは、二人を掴んだまま、きゅいきゅい!と鳴いた。 感謝しろ、とでも言っているようだ。 「アレ、ゴーレムだろ? あんなに大きいのもいるんだな」 アノンがのん気に感想を述べた。 「……あんな大きい土ゴーレムを操れるなんて、トライアングルクラスのメイジに違いないわ」 「アレもトライアングルか……」 系統こそ違うが、自分の取り込んだモット伯もトライアングルだったはず。 その実力差にアノンは驚いていた。 同じトライアングルでも、実力はピンキリのようだ。 「それはそうと……キミ、さっきなんで逃げなかったんだ?」 その問いに、ルイズはきっぱりと答えた。 「使い魔を見捨てるメイジは、メイジじゃないわ」 アノンは、思わずルイズに見入ってしまった。 その瞳に宿る光に、どこか見覚えがあるような気がした。 学院の城壁を蹴り崩し、地響きを立てながらゴーレムは草原を歩いていく。 その上を旋回するシルフィード。 肩に、黒いローブを着た人物が見えたが、顔までは確認できない。 「肩にのところに誰かいるわ」 苛立たしげなルイズに、タバサは冷静に言った。 「これ以上近づいたら、叩き落とされる」 「壁を壊してたけど……、何してたんだろ?」 「あの場所は宝物庫」 アノンの疑問に、タバサが答えた。 「あの黒ローブのメイジ、壁の穴から出てきたときに、何かを握っていたわ」 「泥棒か。しかし、随分派手に盗んだもんだね……」 地響きを立てて歩いていた巨大なゴーレムは、アノンたちの前で、突然ぐしゃっと崩れ落ちた。 残ったのは、月明かりに照らされた土の山だけ。 黒いローブのメイジの姿は、どこにも無かった。 前ページ次ページアノンの法則
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8012.html
前ページ次ページ疾走する魔術師のパラベラム 第十一章 力が足りない エレメント/[Element]――《パラベラム》のペア。攻撃担当、防御担当に分かれることで戦闘力が上がる。 1 「で? デルフリンガーは何を知っているの?」 ルイズが待ちかねたといった様子でデルフリンガーに尋ねた。 用事が済んだので待ち合わせ場所である中央広場に向かう。道は人通りの少ない道を選んだ。デルフリンガーから事の詳細を聞かなくてはならない。人に聞かれては困る類の話だ。道は荒れて汚く石畳もガタガタ。人通りは皆無で、こういう話をするのにぴったりの雰囲気を持っている。 「デルフでいいぜ、娘っ子」鍔をカタカタと鳴らし、答えるデルフリンガー。やはりアレが口なのだろうか。質問に答えられるように鞘から少しだけ刀身を覗かせている。どうやら完全に鞘にしまうと喋れなくなるらしい。 「そう。私はルイズ、こっちはシエスタよ」 「おうよ! よろしくな、娘っ子、相棒!」 どうやらデルフリンガーはルイズのことを名前で呼ぶ気が無いようだ。ルイズは何か言いたげに目頭を押さえていた。デルフリンガーは気づいているのか、いないのか。 「相棒、ですか?」 「おう、見た感じ、俺を使ってくれんのは嬢ちゃんだろ? だったら嬢ちゃんは相棒だ!」 そういってカタカタと鍔を鳴らす。笑っている、のだろうか。 それはともかく、どうやらデルフリンガーを扱う者が『相棒』ということらしい。そんな風に呼ばれるのは初めてだったが、悪い気はしなかった。 そういえば。祖父にも『相棒』がいたとよく言っていた。その『相棒』のことを語る祖父はとても優しい目をしていたのを良く覚えている。 「はい、よろしくお願いしますね」シエスタもいつかはそんな風にデルフリンガーのことを思えるのだろうか。そうなると素敵かもしれない。 閑話休題。 「それで? あんたのいう担い手とか使い手って何よ?」 「あー、忘れた」 「ねぇ、シエスタ。あなたのハウンド・ドッグって鉄ぐらいなら砕けるわよね?」 「わー! わー! 待て待て待て待て! 待てって! 早まるな、俺の話を聞けって!」 「だったらさっさと話しなさいよ。あと大声出さないでよね。誰かに聞かれたらどうする気よ」 「おう。でも、まぁ、仕方ねぇだろ? こっちとら六千年も生きてんだ。そりゃあ記憶の一つや二つ、曖昧にもなるさ。まぁ、なるべく話せそうなことは話すけどな」 「六千年って・・・・・・それってブリミル様の時代じゃないですか」ハルケギニアでは魔法を伝えたとされる始祖ブリミルを崇めるブリミル教が一般的だ。その始祖がこの地に降り立ったとされるのが六千年前。さすがに眉唾ものだ。 「まったく・・・・・・信用できるのかしら? まぁいいわ。あんた、私たちの『力』を知ってるの?」単刀直入にルイズが聞いた。 「いんや、知らね―。でもな、嬢ちゃんや相棒の力と似たモンは知ってる。いや、知っているはずだ。感覚に覚えがあるぜ。でも、まー思い出せねぇ。なんせ、ここ二百年ほどは何軒かの武器屋で亭主と喧嘩するばっかだったしなぁ。剣なのにまともに斬った覚えがほとんどねぇや」 たぶん、あの亭主も似たような関係だったのだろう。毎日のように他愛のない話や馬鹿話をして。剣の身だから飢えも知らず、老いも知らず。そうした日々を二百年。シエスタのような人間の感覚ではわからないが、それは幸福だったのだろうか。 「覚え・・・・・・ですか。どうしてわかったんですか?」 「そりゃあ相棒、俺はこんなミテクレでも偉大な魔法の掛かったインテリジェンス・ソード、デルフリンガー様だぜ? 握った人間の力量やらなんやら色々とわかんのよ。で、だ。相棒たちに握られた時にこう、なんか違う感覚がこうティンと来たんだな、これが」 うんうんと頷くような声音とカタカタと忙しなく動く鍔。やけに感情豊かな剣だ。デルフリンガーはどうやら話好きな性質らしく、まるで生身の人間と喋っているのかのようだった。武器屋でも客にケチをつけたりとかで、会話をする機会は少なかったのかもしれない。 まぁ、鞘に入れられると喋れなくなるのだから、武器屋によっては鞘に入れっぱなしだったのかもしれない。買われたところで基本的に戦時にしか用が無いわけで。そんな時にお喋りと洒落込むわけにもいかないだろう。 「私たちについてどこまでわかってるの?」 「ぶっちゃけると詳しい事まではわかんねぇ。分かんのは・・・・・・そうだな。魔法と似たような感じだけど、力の出所が違う。似たモンではあるけど別モンだな、こりゃ。魔法は血統とかから使うが、相棒たちのそれは心からだ。しかも心からだから、たぶん魔法と違って一人一人違うもんだな」 驚いた。 大したものだ。握っただけでここまでわかるのか。伝説の魔剣というのも、あながち法螺でもないのかもしれない。 デルフリンガーの言うとおり《P.V.F》は魔法と似た部分がある。第一にはやはり精神力を使うということだろう。シエスタはあまり魔法については詳しくは無いが、それでもメイジの精神力が行使する魔法に大きく影響するというぐらいは知っている。《P.V.F》も個人の精神力が大きく関わっているパラベラムによって形は多種多様だ。 「そこまでわかるのね。さて、私たちが《パラベラム》って知られると非常に困るのだけど、どうする? もしも喋ったら私の魔法とシエスタの射撃訓練の的になるわけだけど」 「喋りません」 「よろしい。これからよろしく、デルフ」 デルフリンガーは実に物分かりの良い剣だった。 2 ギーシュはブルドンネ街を歩いていた。珍しく女性を連れていなく一人である。あの決闘の処分である謹慎と反省文を終え、今日は久しぶりの外出だ。少しくらい羽を伸ばすのもいいだろう。それに。 ギーシュは謹慎期間の間、ずっと考えていた。それはシンプルなもの。 ――強くなりたい。 その為には強くならなければ。もっと、もっと、もっと。 ギーシュはバカで、単純で。それ故に迷いなどありはしない。 今日は街の書店で、土系統の指南書を探しに来たのだ。本ならば学校の図書館に行けば相当な量があるが、当然ながら返却期限がある。これからのことを考えると買った方がいいと思った。 書店など普段は立ち寄ったことも無かったが、目立つ店で助かった。目の前にある赤レンガで上品で落ち着いた雰囲気を持った建物がギーシュの探していた書店だ。蟻の形をした看板には『黒蟻の迷宮』と書かれている。 変わった名前だが、なんでもガリアに本店を置く有名な書店らしい。本は高価なのだが、店内は客がたくさんいた。そしてそこには意外な顔も。 「なんでキュルケがいるんだい?」 「それはこっちのセリフよ。どうして本屋なんかにいるのよ?」 『黒蟻の迷宮』亭の店内にはキュルケがいた。今までのギーシュならば浮ついたセリフの一つでも言っていたかもしれない。 「ちょっと本を探しにね」 「ギーシュが本を? どうしちゃったのよ? らしくないわ」 キュルケが驚いたのも無理も無い。ギーシュは勤勉な生徒ではなかった。どちらかといえば、怠け者で試験の前など四苦八苦したものだ。 「少し、ね。強くなろうと決めた」それは自分自身に言い聞かせるように。 キュルケがまた目を丸くする。そしてじっくりとギーシュを眺めた。 「へぇ、いい顔になったわね。今までならからかうだけだったけれど、今のあなたになら微熱を持って接しても良さそうだわ」 キュルケは冗句が好きだが、この発言が冗談ではないのくらい目を見ればわかる。紅玉のようなその瞳には微熱が揺れている。 「光栄だが、遠慮させてもらうよ。・・・・・・大切な人がいる」最後の一言を口にする時は顔が綻ぶのを感じた。 珍しい。いつも余裕の笑みを浮かべているキュルケの驚いた顔を今日は何度も見れた。 「そう。なら仕方がないわね。ちょうどいいわ。今、タバサと一緒にいるのよ。あの子、本の虫だからきっといい本を見つけてくれるわ」 話をすればなんとやら。キュルケの後ろの本棚からひょっこりと沢山の本を抱えた少女が顔を覗かせる。 「やあ、タバサ。偶然だね」 返事はせずに首を傾げるタバサ。どうしてここに? といったところか。 「この前の決闘騒ぎで自分の弱さが嫌になってね。強くなりたい。とりあえず土系統の指南書を探しに来たんだ」 「あなた、自分の系統以外の本も相当読んでるでしょ? 何か良さ気なのを見繕ってあげましょうよ」 タバサは少しの間、顎に手を当てて考える。やがてコクリと頷き、本棚の間をとてとてと歩いていった。そう時間を掛けずに戻ってきたタバサの本の上には、鈍色の本が置いてある。分厚いそれを手にとってみれば、相当古い本だということがわかる。 「ホーエンハイムの『錬金術理論』。あまり知られてないけれど、『錬金』を基本とした論理的で役に立つ技術が書かれている」 こんなに喋るタバサは初めて見た。相当な読書家のタバサがそう強く推すのだ。確かに役に立つのだろう。 「ああ、ありがとう。確か二人ともトライアングルだったっけ? 都合が良ければ、少し聞きたいことがあるのだけど」 「ルイズたちと一緒に来てるのよね。どうしましょうか?」 「ルイズも来てるのかい? なら僕も一緒に行こう。この前はずいぶんと迷惑を掛けてしまったしね。本のお礼も兼ねて昼食でもご馳走するよ」 「あら、そう? それじゃ、お言葉に甘えようかしら。タバサはどう?」 「決まり」 財布の中身が厳しいことはギーシュ自身がよく知っていた。だが見栄を張るのをやめられるようになるのは、どうやらまだ先のことらしい。 『ギーシュのワルキューレには無駄が多すぎる』 会計を済ませルイズとの待ち合わせ場所に行く道中、二人のトライアングルに『どうすれば今より強くなれるか』と尋ねた答えがこれだ。 「戦闘するのに装飾の施された鎧はいらない」とタバサ。 「数も一度に出しすぎて制御しきれず、動きに無駄が多いわね」とキュルケ。 「ぐぅ」と声を出してみる。 確かにワルキューレの鎧には繊細な装飾が施されており、精神力をかなり使う。それにギーシュの全力である七対のワルキューレも同時に操作することは難しい。 どうしても注意力が散漫してしまい、うまく動かすことができないのだ。結果、敵に向かわせる二、三体以外はほとんど棒立ちのようなもの。全てを動かそうとすると突撃のような単純な動きが精一杯なのだ。 「戦闘に必要な要素以外は省いたゴーレムの方がいい」 「七体を一気に並べるんじゃなくて、自分がうまく使える数を絶やさないようにした方がいいんじゃない?」 どちらも正論である。ぐぅの音も出ない。 「は、はっきり言うね・・・・・・具体的にはどうすればいいと思う?」 「まずは鎧ね。装飾なんていらないし、そもそもゴーレムだから鎧自体が必要無いわ。むしろ壊されにくいように中身を詰めた方がいいわね」 タバサもコクリと頷き、言葉を引き取る。 「複数体操れないのなら自分の力量に合わせた数にすべき」 「・・・・・・なるほど」 キュルケたちの言葉はどれも説得力がある。さすがはトライアングルといったところか。 「そうねぇ・・・・・・あとは攻撃のバリエーションは多い方がいいわ」 「錬金と組み合わせたり、自分のできる範囲でやれることを探す」 ――自分のできること、か。 何があるんだろうか。 強くなりたいと思った。強くなると決めた。それは確かだがギーシュはドット。魔法の腕は低く、力も強くない。まだまだ子供の自分には何ができるのだろうか。とりあえずは。 「・・・・・・体でも鍛えようかな」 そんなギーシュの呟きはキュルケには聞こえなかったようだ。 「あ、あれ、ルイズじゃない? おーい! 待たせちゃったー?」キュルケはぶんぶんと手を振り、ルイズの方へ駆けていった。 キュルケが指差した先には目立つ桃色の髪が見える。どうやらルイズは先に来ていたようだ。とそこまで気付き隣に黒い髪を見つけた。 「体を鍛えるのは全ての基礎になる。・・・・・・頑張って」 タバサもそれだけを言い残してキュルケの背中をとてとてと追いかける。 「・・・・・・どうやら今日は奮発しないといけないようだね」 たまにはこういう日も悪くない。 3 シルフィードの背に乗るものは行きと比べて随分と多くなった。タバサの本に、デルフリンガー、それにギーシュ。ギーシュは学院の馬で来ていたのだが、風竜の方がいいとこちらに合流することになったのだ。ちなみに馬は学院に後日届けられる。 ギーシュの奢りで予定よりも少し豪華な昼食を取り、ブラブラと街を見ていたらこんな時間になってしまった。 日は沈み、辺りは既に夜の闇に覆われている。普段ならここまで暗くはないのだが、今日は雲が多く二つの月を隠していた。 そんな夜の中庭でシエスタとギーシュが対峙していた。どうしてこんなことになったのか。 「ルイズ、良ければ少し魔法の練習に付き合ってくれないか?」 「どうしたの? いきなりあんたが魔法の練習だなんて」 「少しキュルケたちに魔法について聞いてね。どんなものか試したいんだ」 「ふぅん。まぁいいけど・・・・・・そうね、シエスタ。相手してあげなさい」 「え、私がですか?」 「おいおい、ルイズ。シエスタは魔法が使えない。いくらなんでも無理だ」 「ああ、ギーシュはそういえば知らなかったわね。私たちがルイズと別行動してたのは、二人が杖を買いに行ってたからよ」 「杖を? え、それじゃ」 「はい、私もルイズ様と同じ魔法が使えるようになったのです」 「どう? 相手に不足は無いでしょ?」 と、こういうことである。 キュルケ、タバサの二人は少し離れたところで見物している。どうやら二人ともシエスタの使う『魔法』に興味があるようだ。 「シエスタ、どうせならエゴ・アームズも試してみなさい。デルフがどこまで使えるかも見ておかないとね」 どうやらそちらの方が本命のようだ。 「では準備はよろしいですか? ミスタ・グラモン」 「あ、ああ・・・・・・本当に大丈夫かい?」 「心配など無用です」 背中からデルフリンガーを取り出し、鞘から抜き放つ。デルフリンガーの重みが手に伝わってくる。かなりの重量だが、同年代よりは鍛えられたシエスタの腕力ならなんとか構えることができた。 「お、さっそく俺の出番か! 行くぜ、相棒!」 「・・・・・・インテリジェンス・ソードか。実物を見るのは初めてだよ」 シエスタが抜刀したのを見て、ギーシュも杖を構える。 「『錬金』」 脳裏により大きく力強い銃をイメージ、そしてルイズと同じく『錬金』を読み上げる。 モット邸でハウンド・ドッグを展開した時よりも大きな力が形作られる。デルフリンガーを中心に光の粒子が弾け、装甲を形成。拳銃方のハウンド・ドックには無い機関部を中心に、シエスタの精神力が《P.V.F》になる。 ガキンッ、ガキンッと音を立て、装甲が重なり合っていく。シエスタはイド・アームズの時よりも強力な内観還元力場が体を包むのを感じた。 銃身が細く長い、マスケット銃と長剣を組み合わせたようなP.V.F。パーツのほとんどはワインを思わせる深紅のクリアパーツでできている。長い銃身の下は銃剣が装着されていた。 銃身の側面にはシエスタの新しい力の名前を示す刻印が刻まれている。 《cal68 Archetype Chaser》 「シエスタ、名前は?」 「六八口径アーキタイプ・チェイサー、です」 「なんだこりゃ!? 相棒、どうなってんだよコレ!」 アーキタイプ・チェイサーの銃剣が振るえ、そこから低い男の声が聞こえた。どうやら杖に使ったデルフリンガーはそのまま銃剣になったようだ。 「なるほど、手加減してもらわないといけないのは僕の方のようだ」 《P.V.F》は二種類に分けることができる。人間の精神を武器として実体化させたものである《P.V.F》は、本能に近い意識から生まれる『イド・アームズ』と、利己的で現実的な意識から生まれる『エゴ・アームズ』。 シエスタのハウンド・ドッグはイド・アームズで、今生み出したアーキタイプ・チェイサーはエゴ・アームズ。 イド・アームズは近距離戦用で防御力と小回りに優れ、エゴ・アームズは大口径で中・遠距離戦を主に担当するのだ。 「タバサ、すまないが『サイレント』をかけておいてくれるかい?」 タバサがその身長よりも大きな杖を振り、『サイレント』をかける。『サイレント』は風属性の呪文である。これを使うことで音を消すことができるのだ。 「シエスタ。発砲は控えなさい。とりあえずデルフの性能チェックよ」 「わかりました」 内観還元力場の影響で身体能力が格段に上がっている。確かにハウンド・ドッグよりは重いが、軽々と振り回せそうだ。 「よし、僕も行くよ」 ギーシュが杖を振り、スペルを唱える。花弁が地面に落ち、三体のゴーレムへと変化を遂げた。 青銅製のゴーレム。それはルイズとの決闘で繰り出した物と変わらない。しかし、それは決闘の時とは違う。 まずは大きさ。二メイルほどだった大きさのゴーレムが一回りほど大きくなっていた。次に見た目。あの豪華な鎧は無く、ただ人の形をしているだけ。頭と胴と腕と足。それだけで構成されたシンプルな形状。間接は球体になっている。一体だけ長い棒を構えていた。 「行くよ!」 ギーシュの声に合わせ、ゴーレムが動く。何も持っていない二体のゴーレムがシエスタに肉薄する。だがシエスタの方が早い。 右から迫ったゴーレムの拳をかわし、左から蹴りを放とうとするゴーレムを逆袈裟に斬りつける。脇腹から肩にかけて大きく切り裂く。 ぐらりと倒れかけるゴーレムだが、すぐに体勢を立て直した。ギーシュが裂かれた部分を『錬金』で繋いだのだ。 一度、後ろに飛び、距離を取る。 「中身を詰めても簡単に破壊されるか。・・・・・・なら!」 再び二体のゴーレムがシエスタに迫る。今度は迎撃する為にシエスタ自身も地面を蹴る。シエスタとゴーレムでは速度に圧倒的な差がある。 すれ違いざまに一体を袈裟懸けに斬りつけ、もう一体を突く。 「ダメだ! 相棒、離れろ!」 ゴーレムは突かれたことをものともせず、アーキタイプ・チェイサーをしっかりと掴む。動きが止まったシエスタに棒で武装したゴーレムが迫る。アーキタイプ・チェイサーを引き抜こうにも、ゴーレムは手を離さない。 「ッ!」咄嗟にシエスタは自分に迫る棒を掴み取る。結果としてシエスタはゴーレムと力比べをすることになる。 冷たい鉄の感触を感じながらもシエスタの顔には笑みが浮かぶ。力比べに勝ったのは、シエスタだった。 棒をゴーレムから奪い取り、その棒を使いアーキタイプ・チェイサーを掴むゴーレムに一撃。ぐらついたゴーレムにさらに蹴りを放ち、アーキタイプ・チェイサーを強引に引き抜く。 その勢いを殺さずに二体のゴーレムに一太刀浴びせる。 ギーシュが『錬金』でゴーレムを直す前に、一気に距離を詰め、首に銃剣を突きつける。 「私の勝ちです」 「・・・・・・そのようだ」 ギーシュに突きつけていたアーキタイプ・チェイサーを外した。ギーシュもそれに合わせて杖を下ろす。 「いやぁ、どうなるかと思ったが相棒、強ェーじゃねぇか! そっちの坊主も結構なモンだったぜ!」 デルフリンガーの空気の読めない一言で模擬戦は終了した。 4 思ったよりも健闘した。 それがルイズの感想だった。シエスタならば問題無いと思ったがギーシュがあそこまで奮闘するとは。てっきりシエスタに圧倒されて終わると思っていただけに、意外とも言える。 それにデルフリンガー。まさかシエスタのP.V.Fの銃剣になるとは。これも意外な結果だ。もしかしたら折れたりするかもしれないと思っていたことを考えると思わぬ掘り出し物だ。 「おめでと、シエスタ。さて、明日はまた授業もあるんだし、そろそろ部屋に戻りましょ」 「そうね、すっかり遅くなっちゃったわ。まぁ、楽しかったんだけどね」 全員、今日は街で遊んだから疲れている。休みたい、という気持ちは同じだったのだろう。 帰ろうと歩き出そうとした瞬間、地面が揺れるのを感じた。 ――え? 次の瞬間、我が目を疑った。 高さ三〇メイル、重さはわからないほど。他の四人の視線も同じモノを見て固まっている。 その視線の先には巨大な土くれでできたゴーレムが悠然と立っていた。 「ッ!? シエスタッ!!」 「はいッ!!」 咄嗟にシエスタに指示を飛ばす。シエスタも察して隣でぼうっとしていたギーシュを抱えて地面を蹴り、その場を離れる。ギーシュがさっきまでいたところをゴーレムが歩いていった。 口笛が聞こえ、シルフィードがタバサとキュルケを抱えて空に浮かぶ。ルイズも急いで錬金を唱え、右手にシールド・オブ・ガンダールヴを展開。 内観還元力場により強化された身体能力でゴーレムから距離を取る。ゴーレムの動きは遅いが、サイズが桁違いなので攻撃を回避するにはそれなりのスピードが必要だ。 「シエスタ、イド・アームズに切り替えてギーシュを守りなさい!」 シエスタはルイズの言葉に従い、デルフリンガーが装備されたハウンド・ドッグを展開。ギーシュを抱えたままゴーレムに何発か撃つが、質量が違いすぎてまるで効果は無い。 「ルイズ、こっちに来なさい! シルフィードで拾うから!」 上空からキュルケの声が聞こえてきた。おそらくタバサに頼んで、声を大きくしているのだろう。 「ダメよ! 放っておけないわ! 私が相手をする!」こんな巨大で危険なものを放っておくわけにはいかない。 左手にドラムマガジンを呼び出しシールド・オブ・ガンダールヴにセット。もちろん、弾は対物用。初弾を薬室に装填し、セレクターレバーを『Full』に切り替える。フルオート機構に切り替えれば、弾丸は引き金を引き続ける限り絶え間なく発射することができる。 相手を気にせず、思いっきり撃てると思うと顔に自然と笑みが浮かんだ。 あれだけ巨大な的だ。外しはしない。とりあえず頭部の辺りを狙い、引き金を引いた。 「ショウ・タイムよ」 轟音と共にジャベリンが超高速で飛翔し、シールド・オブ・ガンダールヴの三本の銃身は回転しながら唸りを上げる。青白いマズル・フラッシュと大量の空薬莢がルイズの周囲を彩った。 回転を加えられたジャベリンは次々とゴーレムの頭に突き刺さり、抉り穿つが圧倒的な質量差のせいで足止めにもならない。しかもゴーレムは術者が魔力を供給し続けているのか、どんどん再生していく。 ゴーレムはルイズには目もくれず、本塔に近づき腕を振り上げる。そしてその拳を壁に向かって打ち下ろした。 打ち下ろす瞬間、拳が鈍い輝きを持つ鉄に変わるのをルイズは見て、ようやくこのゴーレムを作ったメイジの目的がわかった。 ゴーレムが殴った学院の壁。そこはちょうど宝物庫のある場所だ。つまりは盗賊。手口からしてこのメイジが武器屋の言っていた『土くれのフーケ』だろう。 学院の壁には強固な『固定化』の魔法がかかっているが、このまま何度もあのゴーレムに殴られては破壊されてしまうかもしれない。そうなればフーケはまんまと目当ての代物を盗み出し、この魔法学院をあとにするだろう。 ――このまま見逃すわけにはいかない。 まだルイズ自身にもどうなるかわからない奥の手。できればもう少し情報が増えてからにしたかったのだが、一か八か。この状況なら試す価値はある。 狙いを腕に定め、射撃。先ほどと同じく大量のジャベリンがゴーレムを襲うが、やはり質量差がネックになる。だが。 「『アンロック』」ルイズが魔法を唱える。 それは鍵を開けるという単純なコモン・スペルである。ルイズはそれに単純な魔力だけを込め唱えた。対象は鍵ですらない青白く光るジャベリン。 結果、爆発。ジャベリンは魔力に耐え切れず派手な爆発をした。当然、刺さっていたゴーレムの腕が周囲の土くれごと吹き飛ぶ。 ルイズの杖は三本の銃身の中の一つにある。そしてシールド・オブ・ガンダールヴの機能上、銃身は回転する。つまり杖を振る必要が無い。そしてルイズの魔法は全て爆発する。これがルイズの奥の手。『ゼロ』と呼ばれた一人のメイジの牙。 「『アンロック』、『アンロック』、『アンロック』、『アンロック』、『アンロック』」 ルイズは次々と魔法を唱えた。もちろん、引き金は引きっぱなしだ。まずジャベリンでゴーレムの腕を抉り、爆発で吹き飛ばす。 ゴーレムの腕が爆風で隠れたところで弾が切れた。フルオートだと装弾数の多いドラムマガジンもあっという間に空になる。ルイズは再び左手にドラムマガジンを展開。リロードを行う。暴風雨のような射撃を再開する。再生され続けているので一見、意味が無いようだがよく観察すればルイズの攻撃のスピードの方が僅かに速い。 しかしフーケはルイズの相手をする必要がない。学院の宝物庫から目当ての代物さえ盗み出せればいいのだ。 フーケが盗み出すのが先か、それともルイズがゴーレムを破壊するのが先か。これはそういう勝負だ。 答えは、ルイズよりフーケの方が一枚上手だった。 突然、フーケはゴーレムの再生をやめた。ジャベリンと爆発を受け、ゴーレムの右腕は四散する。ルイズが再生した部分への追撃のつもりで放ったジャベリンは目標を失い、学院の壁に着弾する。ルイズの九〇口径のジャベリンは学院の壁に小さな亀裂を作った。 たったそれだけで充分。フーケのゴーレムは残った左手を壁に振り下ろした。拳は壁にめり込み、壁に巨大な穴が穿たれる。そのまま腕を橋に使い、宝物庫に侵入。ルイズは阻止しようとしたが、フーケの魔力が再び注がれ再生した右腕がフーケを守る。 すぐにフーケは腕に何かを抱え、外へ出てきた。宝物庫に侵入した時と同じようにゴーレムの腕を使い、逃げる。そしてフーケはゴーレムの中に沈んだ。自分の周囲の形状を変えて、ゴーレムを鎧としたのだ。ルイズも攻撃を加えるが、ゴーレムの中心近くにいるであろうフーケまでは届かない。 目当ての物を手に入れたゴーレムは地響きを起こしながら学院の壁を越え、草原を歩いていく。 草原の真ん中でゴーレムは唐突に崩れ落ちた。ルイズは駆け寄ったが何もない。フーケも、フーケが盗んだ代物も何も無かった。 土くれだけがルイズを嘲笑うかのように、そこにあるだけだ。 5 気付けばシエスタに抱えられていた。シエスタはしっかりとギーシュを抱え、ゴーレムから遠ざかっていく。 見ればゴーレムの周りを走る青白い閃光。決闘の時にも見た光だ。 「お、おい、シエスタ! ルイズはあそこで戦っているんだろう!? 僕らも行かないと!」 「駄目です」 却下されるとは思っていなかっただけに、驚いた。 確かにルイズは強い。それは身にしみて分かっている。だが相手が悪い。遠目で見ても分かる。質量が違いすぎる。 「ルイズ様はあなたを守れと命じました。そして私の主はルイズ様です。ミスタ・グラモンの命令は聞けません」 シエスタはゴーレムから安全な距離を取り、右手に持った銃でルイズの援護をしている。 ――僕は、弱い。 自分の身一つ満足に守れない。挙句の果てにシエスタに、守ると決めた者に守られて。 こんな自分にいったい、何が守れるというのだ。 歯を食いしばり、拳に力が篭る。何かを手の平が伝う感覚を感じ、手を見ると血がついていた。爪が手に食い込んでいた。 それでも今は何も変わらない。 ギーシュは、弱い。 「・・・・・・チクショウ」 ギーシュの悲痛な呟きは誰にも聞こえず、シエスタの銃声に紛れて、消えた。 前ページ次ページ疾走する魔術師のパラベラム トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/634.html
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 ルイズは魔法学院の東の広場にあるベンチに腰かけて、一生懸命何かを編んでいた。 時刻は昼休み、食事を終え、ぽかぽかの陽射しが降り注ぐ。ふわ~と小さい欠伸が出てきて眠くなった。 休憩を兼ねて手を休ませ、『始祖の祈祷書』をパラパラっと眺める。最初は何か書かれているものだと思ったが、 何も書かれていない。おかしいぐらいに何も書かれていない。 一体どうやってこれから姫の式に相応しい詔を考えなければならないだろ? と思うとため息が吐き出される。 しばらくして、まあいっかと気持ちを切り替えて、自分の作品の出来栄えを見る。 そこには、よくわからない作品があった。いや、彼女自身はセーターを編んでいたつもりだったのだが、 どこかで間違えてしまったようだ。と言い聞かせる。 そうは言っても現実は変わらない。失敗の作品は失敗である。 自分の不甲斐なさに、ショックを感じて再びため息が吐き出される。 周りの同級生達は魔法を使ってゲームをしていた。その楽しんでる姿を見て胸が苦しくなる。 (どうしてわたしは何もできないのだろ……) 当麻に助言を与えられても、不安は拭い切れない。 ルイズは、当麻にご飯を与えていたメイドの顔が思い浮かんだ。当麻は、ルイズにばれていないと思っていたようだが、彼女の目ははっきしとその光景を見ていた。 あの子はご飯が作れる。キュルケには美貌がある。自分は一体何があるのだろう? 当麻に言わせたら、「貧乳」とか「可愛い」とかきっと答えるに違いない。もっとも、ルイズが聞いたら怒るに違いないが。 どうしようかなぁ……と物思いにふけっていたら、ルイズの肩を誰かが叩いてきた。振り返るとキュルケが立っていた。 ルイズは目を大きく開き、慌てて『作品』を始祖の祈祷書を使って隠す。 「ルイズ、なにしてるの?」 ニヤニヤとキュルケは笑っている。どうやらばれているようだ。 しかし、ルイズはそんな事などわからずに嘘を突き通す。 「み、見ればわかるでしょ。読書よ、読書」 「でもその本何も書かれていないじゃないの」 「これは、『始祖の祈祷書』っていう国宝の本なのよ」 「なんでそんな国宝をあなたが持ってるの?」 ルイズは仕方なくキュルケに一から説明した。 アンリエッタの結婚式で自分が詔を詠みあげて、その際この『始祖の祈祷書』を用いる事、を。 「へぇ~、まあアルビオン新政府は不可侵条約をもちかけたそうだし、これもあたしたちのおかげかしら?」 キュルケは何となく察していたようだ。自分達の任務が、今の情勢に影響を与えていた事を……。 ルイズは少し面食らったように驚いたが、 「誰にも言っちゃダメなんだからね」 と言うだけであった。 言わないわよ、と答えると、キュルケは話題を変える。 「それで、話は変わるけどさっきまで何を編んでいたの?」 ビクッとルイズの体が震える。どうやら本気で隠しきれると思っていたようだ。 「な、何も編んでないわ」 「編んでた。ほら、これ」 そう言って、キュルケは始祖の祈祷書の下からルイズの作品を取り上げた。 「か、返しなさいよ!」 慌ててキュルケの手から取り返そうとしたが、片手一つで押さえられてしまった。 「こ、これなに?」 あまりの出来具合に、キュルケはポカンと口をあけてしまった。なんというか新しい時代を感じてしまう。 「セ、セーターよ」 ジタバタ手を動かすがキュルケに掠りもしない。 「セーター? ヒトデのぬいぐるみにしか見えないわ。それも新種の」 「そんなの編むわけないじゃないの!」 ルイズは必死にもがいて、なんとか編み物を取り返すと、恥ずかしそうに俯いた。 「あなた、そのセーターをどうするの?」 「あんたに関係ないじゃない」 「じゃあ当ててみようか?」 キュルケは、再びルイズの肩に手を回すと、顔をすぐ目の前へと近づける。 「使い魔さんに編んでいるのでしょう?」 「あ、編んでないわよ! ばかね!」 ルイズは、顔を真っ赤にして怒鳴った。 「あなたってほんとにわかりやすいのね。どうして好きになっちゃったの? どうして?」 「す、好きなんかじゃないわ。好きなのはあんたでしょ。あんなバカのどこがいいのかしらしんないけど」 ツン、とそっぽを向く。ホントにわかりやす過ぎて、キュルケは内心笑ってしまった。 「あのねルイズ。あなたって嘘をつくとき、耳たぶが震えるの。知ってた?」 ルイズは、はっとして耳たぶをつまんだが、震えていなかった。すぐにキュルケの嘘に気付き、慌てて手を膝の上に戻す。 「と、とにかく、あんたなんかにあげないんだから。トウマはわたしの使い魔なんだからね」 キュルケはまってましたと言わんばかりに、にやっと笑った。 「独占欲が強いのはいいけれど、あなたが今心配するのは、あたしじゃなくってよ?」 「どういう意味よ?」 「ほら……、なんだっけ。あの厨房のメイド」 ルイズの目が吊り上がった。 「あら? 心当たりがあるの?」 「べ、別に……」 そうは言っても視線が泳いでいる。キュルケは手をルイズの肩から離した。 「今、部屋に行ったら、面白いものが見られるかもよ?」 言うや否や、ルイズはすくっと立ち上がった。 「好きでもなんでもないんじゃないの?」 楽しげな声でキュルケが言うと、 「わ、忘れ物取りに行くだけよ!」 ルイズは怒鳴って駆け出した。 一方の当麻は、部屋の掃除をしていた。慣れた手つきでテキパキと綺麗にしていく。 前日の夜に至っては、ルイズは洗濯をすらしていた為、当麻の仕事が少なくなってきたのである。 さらに、ルイズの部屋にはもともと物があまり置かれていない。なので、掃除はあっという間に終わってしまった。 「さてと、特に不幸は起きずに……うぉぉぉおおお」 神さえも殺せる上条当麻に、今日も平和に過ごせるわけがない。 ドシーン! と本棚が何の予告もなしに倒れてきた。バサバサッ、と本が無造作に散らばる。 「……訂正、不幸指数百ってところですな」 なにもない部屋ではあるが、本棚にはぎっしり積められているので、その量は半端ない。 それでも、本棚に押し潰されないのは不幸中の幸いだろうか? 「しっかしまあ……何を読んでるんだ?」 当麻は散らばっている本の一つのを取り上げるとそれをパラパラッとめくるが、 日本語しかできない当麻になんて、もちろん読めるわけがない。 「いやまあ普通に考えてそうだよな……ってあれ?」 じゃあなんで俺たち普通に話してんだろうな、と思っていると、コンコンとドアを叩く音が耳に入った。 「あー、あいてるぜー」 ドアを叩くということはルイズではない。こんな所にわざわざ来るのはキュルケかなぁ~などと思っていると、 「し、失礼しま~す」 扉からシエスタがひょっこりと現れた。 ドキッと当麻の心臓が激しく鼓動する。昨日の事を思いだしたからだ。 「シ、シエスタ……?」 「うわっ! ど、どうしたんですかこれ!?」 この悲惨な惨状に、シエスタは驚きの声をあげた。 「いや不幸属性っていってもわからないよな」 「ほえ? あ、手伝いましょうか?」 ホントに? と聞く当麻に、はい、と満面の笑みを浮かべてシエスタは頷いた。 「ホントはご飯を食べて貰おうと思ったのですが……」 「うお、サンドイッチじゃないですか! それなら片付けアンド飯食べれるの一石二鳥じゃん」 シエスタが手に持っていた銀のお盆の上には、沢山のサンドイッチがずらりと並んでいた。 当麻はひょいとそのうちの一つをとると、口に放り込んでみる。 しっかり噛み締め、味を確かめる。 「おお、うまいぞこれ!?」 「ほんとですか!?」 シエスタの顔がパーッと輝く。 「ああ、後でレシピ教えて貰ってもいいかな?」 「え? トウマさんって料理作るのですか?」 意外そうな目で見られてちょっと当麻は自慢したい気分になる。 「まあなー、飯は基本自炊してたしな。といってもそんなにうまくないけど」 「それじゃあ今度厨房で教えてあげますね」 と言いながら、シエスタは散らばっている本を整頓し始めた。 当麻も慌てて作業に取り掛かった。 「そ、そういえばトウマさん!」 「ん?」 「この前のお話はありがとうございました! とっても楽しめました」 「ん、ああ」 適当な返事を返すが、実は緊張している当麻である。 (やっぱりあれ……冗談じゃないんだよな?) 今まで告白をされた事のない当麻にとって、先のできごとは冗談だと信じたかった。 それでも、体は素直であるといっていい程ガチガチに震えてはいるが。 「はい、特にあれがよかったです! ひこうき!」 「飛行機?」 「そうです! 魔法ができなくても空が飛べるってすばらしいわ! つまり、わたしたち平民でも鳥みたいに自由に空を飛べるってことでしょう?」 「まあなー、空を飛びたいから作られた乗り物だから、ここでもできると思うけど?」 「ここには魔法がありますから……」 そういうと、手をもじもじし始めた。顔をちょっとずつ赤くなっていき、はずがしがっている。 どうやら口にするべきか悩んでいるようだ。しかし、小さな手を胸にあて、一回深呼吸をすると、シエスタは身を乗り出してきた。 「あ、あのね? わたしの故郷も素晴らしいんです。タルブの村っていうんです。ここから、馬で三日くらいかな。ラ・ロシェールの向こうです」 ぴくりと当麻の体が動く。待て、この展開はなぜかわからないけど凄く予想ができちゃうんですけど!? 「なにもない、辺鄙な村ですけど……、とっても広くて綺麗な草原があるんです。春になると春の花が咲いて、夏には夏の花が……。今頃きっと綺麗だと思います」 シエスタは遠くを見るような目で、頭上を見た。 そして、当麻の方をちらりと見ると、手をもじもじさして頬を赤くする。 「あ、あの……当麻さん?」 わかる。次の言葉が予想できてしまう自分がなんか悲しい。いや落ち着け。もしかしたらがある。 「どした?」 「その……、よかったらわたしの村に来ませんか?」 わかっていた。この展開はこれしかありえない、と。 しかし、それでもだ。 「ええええええ?」 わかっていても、こんな漫画ちっくな展開ないだろーと感じてた部分もあった。だから、結局は驚いてしまうのである。 「大丈夫かなーシエスタ」 「大丈夫、大丈夫。私たちが全ての事態を想定して叩き込んだんだから!」 やっぱり犯人はこの二人であったりする。 「あのね、今度お姫さまが結婚なさるでしょう? それで特別にわたしたちにお休みが出ることになったんです。でもって、久しぶりに帰郷するんですけど……。 よかったら遊びに来てください。トウマさんに見せたいんです。あの草原、とっても綺麗な草原」 「あーいや、行ってみたいけどさ……」 でも俺使い魔だからいけないなー、と言う前に、シエスタはこちらに近づこうとした。しかし、一冊の本に躓いてそのまま当麻の体に倒れ込む。 「わっわっ!?」 「っとと……」 突然の事態に、当麻もそのままベッドに押し倒される。 シエスタの息が地肌に感じる距離まで接近した。意識をしていなくても、二人の顔が赤く染まり、視線を逸らす。 当麻はシエスタが立ち上がるのを待とうとしたが、 その前に、最高のタイミングでルイズが部屋に入ってきた。 固まる三人。沈黙が場を支配しているのだが、なぜかピキリという音が聞こえた感じがした。 「なにしてんのよあんたたち」 ルイズの声が、体が震えていた。表情が無表情だから余計に怖い。 「いや、えーっと……」 「人のベッドの上でなにをしようとしたの?」 「なにもしていませんルイズ様」 「そりゃあこれからやる予定だもんね」 「あー違うのですよ。落ち着いてくださいルイズ様。別にわたくしたちはやましいことなど考えておりませんよ」 「あ、あら? そうでしたっけ?」 ここにきて、シエスタが会話に参加してきた。 話をややこしくしちゃダメだー、と泣きたくなる当麻。何と言うか、ルイズの背後にオーラが漂っている。 「わたしは別に構わなかったですけど……」 ビキィ! とルイズのこめかみからよろしくない音が響いた。 (許せない。わたしが当麻の為と思って色々頑張っていたのに、その間にメイドといちゃいちゃしようとするなんて……) そう考えると腹が立ってきた。ギュウッと強く編み物を握る。 「……もういい」 ルイズはきっと睨みながら涙を浮かべた。 悲しさと悔しさ、それに怒りがその表情には込められている。 「あんたなんかクビよ!」 「……はい?」 クビって、ああ使い魔って辞めることのできちゃう仕事なんですか。と当麻は場違いな考えを浮かべている。 「クビよ! あんたなんか野垂れて死んじゃえばいいのよ!」 「あら……、それならわたしと一緒に来れますわね」 シエスタはにっこりと笑い、当麻の手を引っ張っていく。 なんというか、この場においても冷静なシエスタも怖い。 実は二人にルイズの対策をちゃっかり聞いてたりしているのだが、そんなのはルイズにも当麻にもわからない。 「勝手にしなさいよばか!」 「え? 何ですかこの急展開はー!?」 当麻の絶叫が、寮内響き渡った。 一人、ルイズは部屋にいた。 ベッドに倒れ込み、腹いせに枕を力一杯叩き続ける。 「トウマのバカ、バカ! バカー!!」 ボフッ、ボフッ、といくら叩いても怒りは減らない。むしろ自分でもわかる程増えていっている。 ルイズは当麻の為に編んだセーターを思いきり壁に投げ付けた。そして、叫ぶ。 「トウマなんかキライ! キライなんだから!!」 いつの間にか泣いていた。わからない。でもいつ泣いたかなんてどうでもいいのだ。 なんでこんなに辛いのだろう? どうしてこんなに悔しいのだろう? だって、自分で言ったではないか。野垂れ死んでしまえ! って。 そう望んだから言ったはずなのに、そう願ったから言ったはずなのに。 どうしてこんなにも後悔しているのだろう? 「ッ!」 ルイズは唇を噛み締める。こんな事を考えちゃダメだ。もっと違うこと……そう、詔を考えなきゃ。 ルイズは机に置いた始祖の祈祷書を取ろうとしたが、 何も見えなかった。 止まる事の知らない涙は、ルイズの顔を、視界をぐしゃぐしゃにしてしまった。 「なんで涙が……出るのよ! べ……別に、かな……悲しくないのよ!?」 答えてくれる使い魔はもういない。どれだけ叫ぼうと、どれだけ構ってもらおうと、この部屋には誰もいない。 また、一人になった。狭いはずの自分の部屋が突然広くなったような感触を覚える。 ここには、少年がいない。 自分の事を認めてくれた少年が、 自分の事を命懸けで守ってくれる少年が、 自分の悩みに対して答えてくれた少年が、 ここにはいない。もう、いないのだ。 「………………………………」 ひっく、と少女の喉が鳴咽を漏らした。 今のルイズには、顔を枕で隠すしか出来なかった。 もういいや、今の自分には何も考えられない。 だから、泣こ? 今まで溜めてた分だけ流そう? 一人、ルイズは恥じらいとか何も考えずに、ただただ泣くのみだった。 シエスタと当麻は、結局あのままタルブの村まで行く事になってしまった。 「あー、着いちゃったんですね」 「はい、着いちゃいました」 シエスタが悪意なく笑ってくれるのに、なんとなく罪悪感を覚えてしまう。 たどり着くまでの三日間、当麻はシエスタの積極的なアタックの回避に精一杯で疲れきっていたのだ。 なにせ胸をこちらの体に当ててきたのだ。困る。いや嬉しいといえば嬉しいのだが、なんか困る。 他にもキスを迫ってくるとか、大学生以上お断りの展開とかもされてきたが、全て適当な理由をくっつけて断った。 とまあ、当麻にしては珍しく幾多のシエスタフラグを回避してきた。といっても、その分シエスタに色々と迫られたり勘違いされてきたが……。 「あ、こっちです」 それでも別に気にしなかったシエスタは、当麻に見せたいといった草原に連れていった。手を握って引っ張られる当麻は、楽しそうにしているシエスタを見て小さく笑った。 そして視界が急速に開けると、 そこには絶景が広がっていた。 普段、学園都市で暮らしてきた当麻にとって、なにもないだだっぴろい草原は見た事がなかった。 所々に花があるだけ。向こうの奥の方にある山までどれだけの距離があるのだろうか? その山の近くに太陽が落ちかけていた。鮮やかな夕日が自分達を輝かせる。 感想の言葉などいらない。本当に綺麗な草原だった。 「どうですか? 綺麗でしょ?」 「ああ、こりゃあすげえな」 風がふわっと気持ち良くさせる。このまま倒れ込んで、寝てもいいぐらいだ。 よかった、とにこやかに笑うと、シエスタは両手を広げてぐるぐる回った。 今のシエスタの服は、いつものメイド服と違う、茶色のスカートに、木の靴、そして草色の木綿のシャツ。夕日をバックにしたせいか、凄く可愛く感じた。 「わたし、トウマさんとここに来れてよかったです!」 クルッとこちらに顔を向けてくる。純粋無垢な発言に、当麻はドキッとしてしまった。 この世界の人間であるなら、そのままこのルートに突っ走ってもよかったと当麻は思う。 しかし、それはできない。たとえどれだけ好意を向けられてもそれはやってはいけないのだ。 しかし…… それを言えない自分もいた。言ってしまったら、どうなるか予測できない恐怖に怯える自分も。 当麻は、黙って空を眺めていた。一体どうすればいいのかと。 「トウマさん?」 ひょっこりと、シエスタの顔が目の前に現れる。うおっ、と驚きながら重心を保てないまま尻餅をついてしまう。 「あ、ごめんなさい……トウマさんが反応しないから」 思わず差し伸べたシエスタの手を当麻は握る。 「気にすんなって、俺が悪いんだし」 「あ、そだ! もう一つ見せたいものがあるんですよ!」 当麻が立ち上がり、シエスタは空いた両手でパンと、胸に合わせて顔を輝かせた。 え? と尋ねる当麻に、シエスタは笑みを浮かべるだけであった。 「これです」 草原からそう離れていない場所に寺院が建っていた。どうやらその中に、ひいおじいちゃんが持ってきた道具が奉られているようである。 一体なんだろうなあ、と少し期待を持ちならがらもシエスタにていていった。 当麻は寺院の中に入る前からその形に懐かしさを感じた。 丸木で作られた門の形。石では泣くて板と漆喰で作られた壁。木の柱に、白い紙と縄で作られた紐飾り。 まさか、と思った当麻の足が自然と早くなる。いや、ありえないと頭の中で必死に否定してくる。 しかし、シエスタが指差した場所にあった物は、当麻の予想していたものであった。 ――即ち、自分のいた世界にある遺品であったのだ。 「ひいおじいちゃんはこれを使って空を飛んだらしいんですけど……みんな信じなかったそうです」 シエスタの言葉を右から左へと流し、遺品を乗せてある台座に書かれた字を見る。 『海軍少尉上条東野、異界ニ眠ル』 あれ? とこの字を見て当麻はある事に気付く。 上条当麻は記憶喪失であるが、知識は残っている。確かこの名前は戦時中行方不明になった俺の……ひい……じいさん…………? いやいや、さすがにそれはないでしょーと笑いながら否定する。しかし、脳は素直である。 でも、もしそうだったら? と語ってきた。むしろその可能性の方が高くないか? って事は俺とシエスタの関係って………… 又々従兄弟? 当麻は言葉を失った。 前ページ次ページとある魔術の使い魔と主
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/1581.html
ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜 「ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜」キャラクターCD3 シエスタ(CV:堀江由衣) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜 キャラクターCD3 シエスタ(Amazon) 発売元・販売元 株式会社ハピネット 発売日 2007.10.24 価格 1800円(税抜き) 内容 空がくれた贈り物 歌:シエスタ(堀江由衣) 「ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜」ドラマCD ルイズの愛人 裏ゼロの使い魔・トークON CD 3回目 空がくれた贈り物(off vocal) 備考 着せ替えシール付き
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1948.html
9日目 Navi 今日もすがすがしい朝がやってきました 村の広場の真ん中に食べかけのまま息絶えている エミテヴィアさん の遺体が発見されました… Navi あ エミテヴィアピョンピョンピョン。お空にのぼるお月様。 エミテヴィアウサギは跳ねるよピョンピョンピョン。何のため?何のため? エミテヴィアウサギは跳ねるよピョンピョンピョン。お空の月にその眼を向けて。 エミテヴィアいつか月に届いたら、お空のあの子と一緒に遊べるかな? エミテヴィアピョンピョンピョン。ピョンピョンピョン。 1 (なび村) トガリ 霊媒結果:Jinjahimeさん○でした! 1 (なび村) リヴァイン んー Navi 間違えたけど気にしないでね! 1 (なび村) トガリ やっぱり 1 (なび村) リヴァイン シエスタさん●でいんじゃね 1 (なび村) シエスタSS えっと 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア ふぇー 1 (なび村) トガリ 占いに狼2はさすがに・・・ 1 (なび村) いあん うん 2 (ゾンビ部屋) ワルノス いらっしゃいいたずらうさぎさん 1 (なび村) シエスタSS 俺って全員から 1 (なび村) リヴァイン トガリさん●で見れるかどうか 1 (なび村) シエスタSS 占われてるよな 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア おつかれさまでしたー 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ おつかれさま~ 2 (ゾンビ部屋) Zono おつかれさまでしたー! 1 (なび村) シエスタSS リヴァインさんって 2 (ゾンビ部屋) メクトン お疲れ様です 1 (なび村) リヴァイン ジンジャさん真濃厚じゃね 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア もうしんぞうにわるいです 1 (なび村) シエスタSS 誰の白丸だっけ? 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ おつかれさま 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア ミスリードしまくりだったきがいたします 1 (なび村) リヴァイン モグラさんからの●いがいは全部○ 2 (ゾンビ部屋) サイア おつかれー 1 (なび村) リヴァイン ちなみに狩りCO 1 (なび村) リヴァイン ☆ジャスタン忍者の華麗なるモンハン日記☆ 一日目:狩になったでござる 眠いから今日は寝るでござる 1 (なび村) リヴァイン 二日目:3CO・・・真偽判断まったくつかないしどうしようかな 占いベグの可能性あるし一応守ってみるか? 占守りで jinjahimeさん守るでござる 1 (なび村) リヴァイン 三日目:キツネ探ししちゃうところはあんま真目でみたくないが・・・って全員寡黙占いか 判断つかないなぁ んーとりあえずベグのが怖いので あえて理由書いてない人いってみるか 占守り メクトンさん守でござる 1 (なび村) リヴァイン 四日目:さて、サイアさんかトガリさんの2択だが、まぁサイアさん噛まれたらトガリさん偽で見ていいでしょう なので鉄板護衛かな今日は 霊守り トガリさん守でござる 1 (なび村) リヴァイン 五日目:多分昨日のGJキツネ噛みだろうし・・・んーラスさんキツネかなぁ まぁ鉄板対象いるので今は関係ないか 霊守る トガリさん守でござる 1 (なび村) リヴァイン 六日目:トガリさん信じるなら2w1fか 2w サイアさんの中身なんだったんだろうまぁキツネで見とこう パンダ連れたし鉄板以外ないかなぁ 霊守り トガリさん守るでござる 1 (なび村) リヴァイン 7日目:んー占いと霊どっち守るかなぁ ここで占いぬいてきそうなんだけど・・・メクトンさんが●で身内ギリの可能性あるんだよなぁあれ?メクトンさん破綻してね? 霊守り トガリさん守るでござる 1 (なび村) リヴァイン 8日目:霊かまれたならシエスタさん確定●かなこれ ここは 共有守る いあんさん守でござるー 1 (なび村) リヴァイン 9日目: 1 (なび村) リヴァイン 10日目: 1 (なび村) いあん ラストシエスタさん吊りで終わるかな? 1 (なび村) シエスタSS まてまて 2 (ゾンビ部屋) サイア 狩COですって 2 (ゾンビ部屋) メクトン や、俺の占いがわるかったっぽい 1 (なび村) シエスタSS 村だぞまじで 2 (ゾンビ部屋) ワルノス いやぁ奥様怖い怖い 1 (なび村) リヴァイン そうなるとトガリさん●以外ないけど 見れる? 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ もうね、、、 2 (ゾンビ部屋) サイア リヴァインさん吊で 1 (なび村) シエスタSS うーん 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ すごいな、このかりうどCO w 2 (ゾンビ部屋) ワルノス まだあるんだなー 1 (なび村) シエスタSS ぶっちゃけ俺には 1 (なび村) トガリ 私は結果言ってるだけなのでそれが怪しいっていうならもう・・・ 2 (ゾンビ部屋) Zono ログみるので必死だった・・・狩人CO・・・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 4だしね 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア りヴぁりんさまの破綻がわからない・・・ 1 (なび村) シエスタSS なんで終わってないのか不思議だけど 1 (なび村) いあん トガリさんCO時点で対抗いなかったし 1 (なび村) リヴァイン シエスタさんかトガリさんが●だからだよ 1 (なび村) シエスタSS そうだなぁ 2 (ゾンビ部屋) サイア そりゃあ 2 (ゾンビ部屋) サイア ウチが狩人だから 1 (なび村) トガリ ってかあそこで噛まれると思ってたけどね・・・ 2 (ゾンビ部屋) サイア ネタバレ禁止 1 (なび村) シエスタSS リヴァインさんしか疑うとこないんだけど 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア まさかのネタバレ!? 2 (ゾンビ部屋) メクトン なんだってー 1 (なび村) いあん それ以前の吊とかで霊つれてるとは思えない 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 素晴らしいまっすぐな瞳で見られました 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア じゃぁ私真うらないで 1 (なび村) リヴァイン メクトンさん真見れる? 1 (なび村) リヴァイン 無理じゃね 2 (ゾンビ部屋) jinjahime サイアちゃんきたない 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア お月見占いするよ!(`・ω・´) 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あ まちがってた 2 (ゾンビ部屋) サイア うは 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 霊Zonoさんか 1 (なび村) いあん リヴァさんはモグラさんからしか●もらってない 1 (なび村) シエスタSS 兎に角 2 (ゾンビ部屋) ワルノス テヘペロ 1 (なび村) リヴァイン そしてモグラさん●だった 2 (ゾンビ部屋) サイア これ、狼勝ちそうになってる 1 (なび村) シエスタSS ミクトンさんか 2 (ゾンビ部屋) サイア みんなきがつけー 1 (なび村) いあん うん 1 (なび村) シエスタSS ジンジャさんから 1 (なび村) リヴァイン メクトンさんは噛まれだし狂か真 1 (なび村) シエスタSS リヴァインさんってkwっかもらってないん? 2 (ゾンビ部屋) Zono どうなることやら・・・ 1 (なび村) リヴァイン でも破綻 1 (なび村) シエスタSS 破綻してる? 1 (なび村) リヴァイン 全占いから○○●もらってるよ 2 (ゾンビ部屋) メクトン 胃が痛い・・・ 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア っ【大田胃酸】 1 (なび村) リヴァイン メクトンさん破綻以外なくね?あるとしたらトガリさん●だけ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ サイアさん吊られたおかげで 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ジンジャさんが破綻してないんだ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 理解した 1 (なび村) いあん で、それはほぼない 2 (ゾンビ部屋) サイア わふ 1 (なび村) トガリ まぁ狼占いに出て霊媒まで出たら 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ほんまや 1 (なび村) リヴァイン そうなるとまぁシエスタさん●以外ないかなぁ Navi 5分経過(後2分) 2 (ゾンビ部屋) サイア あれほどヨロイさんから吊れと・・・ 2 (ゾンビ部屋) メクトン うへ 1 (なび村) いあん と思うんですよ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 姫様 もしかして真でしたか? 1 (なび村) シエスタSS 俺はジンジャさんから黒 2 (ゾンビ部屋) jinjahime だから最初ッからそう言っているじゃないですか 1 (なび村) トガリ ローラーされたらつむ可能性ありますしね 2 (ゾンビ部屋) ワルノス よし吊ろう 2 (ゾンビ部屋) メクトン (゚Д゚) 1 (なび村) シエスタSS 他は白なんだけど 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ wwww 2 (ゾンビ部屋) ワルノス テヘペロ 1 (なび村) リヴァイン ジンジャさんが真なのでしょう 破綻ないし 他は破綻してるし 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア つまり完全 2 (ゾンビ部屋) Jareky すごいな、ここまで占い情報揃ってて、混乱するなんて 2 (ゾンビ部屋) サイア メクトンさん真見れる?ってよりは 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア みすりーど! 2 (ゾンビ部屋) サイア リヴァインさん狩に見えるって点を Navi あと1分 1 (なび村) いあん うん 2 (ゾンビ部屋) ワルノス おおかみかちそー 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ごめん、もうねメクトンさんの誤爆で真がメクトンさんしかいなかった俺の中でw 1 (なび村) リヴァイン トガリさんが●だったらまぁもう負けでいいやwって感じ 1 (なび村) いあん まあ諦めて吊られてくださいな^^; 1 (なび村) シエスタSS マジでは破綻してるんかな? 1 (なび村) リヴァイン うん 2 (ゾンビ部屋) ワルノス おなじくでござる 2 (ゾンビ部屋) メクトン あれはほんとにごめん 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ちょっとお手洗いに 2 (ゾンビ部屋) Jareky 破綻かどうかの根拠はどこ?霊媒真が前提ですね 2 (ゾンビ部屋) メクトン ゲーム的にダメだった 1 (なび村) リヴァイン だって占うとこもういあんさんかトガリさんしかないもん 1 (なび村) シエスタSS 俺メモ撮ってないから 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 姫 手は洗われましたか? Navi 20秒前 2 (ゾンビ部屋) メクトン メモれやああああああ 1 (なび村) リヴァイン ツール使うといいよ 1 (なび村) シエスタSS うーんむねん 1 (なび村) いあん ってことで最終日シエスタさん吊りで! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ツールいいね Navi 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) Navi 投票は私に直Tellでお願いします 1 (なび村) リヴァイン http //jinrou.tsukuyo-oka.jp/ 3 (GREEN) Navi ---------------------------------------- 3 (GREEN) Navi 会話可能時間スタート 2 (ゾンビ部屋) サイア オワタ 1 (なび村) Navi -------------------------- 1 (なび村) Navi 9日目終了 1 (なび村) Navi -------------------------- (T) リヴァイン > シエスタSSさんでよろしくー 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 霊偽なら、メクトンさん破綻してないけどもう何も信じれないレベル (T) トガリ > シエスタさんで~ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 楽しい展開でした (T) いあん > シエスタSSさん吊り~ 2 (ゾンビ部屋) メクトン 胃が痛い展開でした 2 (ゾンビ部屋) Zono んー最終日までもつれこんでやっぱオモシロイ 2 (ゾンビ部屋) ごとく ついに決着か 2 (ゾンビ部屋) ワルノス さて 騙されてたらもう誰も信じない 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 影の勝利者はZonoさんとみた 3 (GREEN) トガリ これはいけるかなぁ・・・ 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア もうなにもしんじない 2 (ゾンビ部屋) Zono (・`ω´・(-`ω´-)ハッハー 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 私は自分の部屋に戻る! 君たちはここへいたまえ!! 2 (ゾンビ部屋) サイア とりあえず (T) シエスタSS > ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああみなさまごめんなさいいいいいいいいいいい 2 (ゾンビ部屋) ワルノス キリッ 2 (ゾンビ部屋) サイア 命乞いをすれば、2ターンは生きれる事を覚えた 2 (ゾンビ部屋) jinjahime もどりーぬ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あっはっは 2 (ゾンビ部屋) Zono wwwww 2 (ゾンビ部屋) サイア おかえりん 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ あれはおかしいよw 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア おかえりなさいましー 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 面白かった (T) シエスタSS > 何故こうなったんだろう 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ おかかー 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア あのひっしさがすごかった 2 (ゾンビ部屋) メクトン 今度からベテランは信じない(キリッ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 狩りCOの嵐でした 2 (ゾンビ部屋) Zono おかえりなさーーい 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ヾ(*>ω<)ノたのしみだ 2 (ゾンビ部屋) サイア 村の総意です 2 (ゾンビ部屋) すもでんぱ わるあがきするさいあはわるいさいあ。 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT わるいさいあ・・・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス メモメモ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT おぼえた。 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア こんかいまなびました 2 (ゾンビ部屋) サイア なんてことを 2 (ゾンビ部屋) jinjahime これは動画候補だな 2 (ゾンビ部屋) メクトン メモメモ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス おぼえたぞ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ サイアさん僕吊られた次の日は 3 (GREEN) トガリ 霊媒対抗いないかひっぱってから出たのがやっぱりよかったのかな。対抗いたら詰んでただろうし 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア メモはシッカリさいごまでとりましょう、と・・・ 2 (ゾンビ部屋) Zono メモメモ 2 (ゾンビ部屋) サイア じっさい、メルさんもヨロイさんも●だったやーん 2 (ゾンビ部屋) メクトン マジやめてw>動画候補 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 占い先の誘導までしたもの、シエスタさんもまだ占われてないとかw 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア やめてぇえええええええええええええええ<どうが Navi あと1分 Navi あと1分 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 鎧さんはきっと狂人です 2 (ゾンビ部屋) ワルノス くるってるはず! 2 (ゾンビ部屋) サイア 狂狼? 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT くるってるなあチミィ 2 (ゾンビ部屋) サイア きょうろう と読むんじゃろか 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ くるってくるくるくるっぽっぽー! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 狂パンダもぐら 2 (ゾンビ部屋) jinjahime みんとんほどじゃないよ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT クルックー! 2 (ゾンビ部屋) メクトン 狼も噛めます 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT えっ 2 (ゾンビ部屋) サイア もぐら というと間違えそう Navi 20秒前 2 (ゾンビ部屋) ワルノス しつれい 2 (ゾンビ部屋) ワルノス では 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ HAHAHA 2 (ゾンビ部屋) ワルノス きょうぱんだダンディ 2 (ゾンビ部屋) jinjahime もう5時か (T) > シエスタSS 投票をお願いします~ 2 (ゾンビ部屋) サイア わ 2 (ゾンビ部屋) サイア まずい (T) シエスタSS > すまねぇ リヴァさんで シエスタSS3 リヴァイン1 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 早く結果をw 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ もう時間がヤバイw Navi さよなら シエスタSSさん …あなたの勇姿は忘れない 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あ 2 (ゾンビ部屋) サイア 色々しないといけん 2 (ゾンビ部屋) メクトン オワタ 2 (ゾンビ部屋) サイア 狼WIN 解散 Navi 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です シエスタSS すきやきなびこ! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス シエスタさん・・・モロリ 2 (ゾンビ部屋) おおかみん オワタ Navi 役職の方は私にTellお願いします 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT しえすたん・・・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス しかし姫が・・・姫が真だと 4 (パリっ子) いあん 吊りで 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あ 4 (パリっ子) いあん ミス 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 狩人・・・ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ワンチャンw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 噛みに行きます^p^おいしいれす 2 (ゾンビ部屋) メクトン ないないw 2 (ゾンビ部屋) Jareky 何故霊媒抜けていた・・・ 2 (ゾンビ部屋) サイア 狩人はここに 1 (なび村) シエスタSS みんな教えて誰が狼何これ? 2 (ゾンビ部屋) Zono w 2 (ゾンビ部屋) ワルノス なるほどー狐エンドですね? 1 (なび村) サイア コッチコッチ 1 (なび村) シエスタSS すみません 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア シー 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ いいえ狩人はわたしです (T) いあん > 最終日吊りで結果決まったならその時点でおしまいですよね? 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT おばかw (T) トガリ > リヴァインさん噛みます、やっぱ嘘ってゲームとわかっててもつらいところがある・・・ 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア 真占いはわたしです 2 (ゾンビ部屋) ワルノス きっと ラスさん トガリさん 神社さん 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 狩人GJでまだ続くんだよw 2 (ゾンビ部屋) Navi いいえ、わたしがしんのかりゅーどです 2 (ゾンビ部屋) メクトン それ潜伏じゃないかw 1 (なび村) Jareky 死者誤入すなっと 2 (ゾンビ部屋) シエスタSS ごばった 2 (ゾンビ部屋) サイア ミドリガデター 2 (ゾンビ部屋) サイア おかえりー 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 狩人がいっぱい 2 (ゾンビ部屋) Zono wwww 2 (ゾンビ部屋) シエスタSS おじゃましますん 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ 狩人のスライドしようと思ってたんだけどタイミング誤ったわー 2 (ゾンビ部屋) メクトン お疲れ様です (T) > いあん いえ、朝の時点でアナウンスいたします~ 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ミドリダーツレー 2 (ゾンビ部屋) サイア ウチが狩人でした 2 (ゾンビ部屋) Zono おつかれさまー! 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア おつかれさまでしたー 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT あまいな 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ おつかれさま~ (T) > トガリ おいしく食べてね! 2 (ゾンビ部屋) サイア 本当はこう 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT 実は狩人は 2 (ゾンビ部屋) サイア 2.cozy>3.いあん>4.トガリ>5.トガリ 2 (ゾンビ部屋) jinjahime おつかれさまですw (T) いあん > あっ、そうでしたか。了解です 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ ぺんぎん村はまた狐勝ちでネタとしては最高デシタネ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT この村にはいなかった・・・ 2 (ゾンビ部屋) メクトン 緑は核爆弾で落とすのが基本 2 (ゾンビ部屋) jinjahime よしよし(つ・ω・(-ω-*)ダキッ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT まさかの配役ミス! 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT そうでしょう! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あれ でも霊媒あれだと 2 (ゾンビ部屋) Navi いいえ、わたしです 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 狼もうわからんか 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT まじか 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ もうわからんよね 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ラスさんだけが狼でしたキリッ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT ブロッコリーみたいな尻尾しやがって 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ラスさんはもう村確定みたいなもんでしょう 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT 狩人なのか! 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ ラスさんまた人外だったの?w 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 後は村に来てませんでした 2 (ゾンビ部屋) Navi 初日以外ずっとなびこを守っていました 2 (ゾンビ部屋) シエスタSS 最終日なのに 2 (ゾンビ部屋) サイア ラス-ヨロイをウチより先に吊ってれば 2 (ゾンビ部屋) シエスタSS 何も反論できん勝ったなー 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT だめだ 2 (ゾンビ部屋) サイア 堂々と狩COしました 2 (ゾンビ部屋) ワルノス すでにしんでる。。。 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ またとかやめて 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ ウエヘヘヘヘヘヘ 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT この進行役もすでに 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 死体を守る狩人 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT くるってる・・・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス これは新しい! 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ラスさんは今回は村っぽい潜伏村人だよw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 潜伏村人でした 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ GMが狩人とか・・・ 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア うさぎCoします(`・ω・´) 2 (ゾンビ部屋) Zono ww 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 間違いなかった 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ すごい村だw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 人外ですね吊りましょう 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT 村に潜伏する村人って・・・ 2 (ゾンビ部屋) メクトン パンダCO 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 怪しいやつにきちんと○うって狐に●出したのに狐にもってかれた…… 2 (ゾンビ部屋) jinjahime うさぎおいしい 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ウサギ吊り 2 (ゾンビ部屋) サイア せめて追って (T) リヴァイン > 狩】いあんさん守るよー 続いたらわらうよ! 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア ただではまけぬ!! 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ で (T) > リヴァイン しっかりまもってね! 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ なんで朝がこないんだーw 2 (ゾンビ部屋) Zono さて、この中に何人の寝落ち様がいらっしゃるか。。。。 Navi あと1分 (T) リヴァイン > そしてわすれててごめんね 2 (ゾンビ部屋) サイア はて 2 (ゾンビ部屋) メクトン 正直 2 (ゾンビ部屋) ワルノス まさか 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ もうキンクリでいいような 2 (ゾンビ部屋) メクトン 狐噛んだらCOして欲しいわ 2 (ゾンビ部屋) サイア キンクリだけど、一応「狩人CO」があるからじゃろか? 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 実はすべて間違っていたとか 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ゴクリ 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ ぺんぎん村は死体なしがなかった 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT そういえばなかったな 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 全部妄想でした! 2 (ゾンビ部屋) メクトン 狐も狩人もすり抜けたのかw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 東京大学物語完 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT 噛み先が変態だったからかな Navi 20秒前 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ あれは告発できないwわたしの狂人補正でも無理だった 2 (ゾンビ部屋) Zono さて。。結果はいかに 2 (ゾンビ部屋) ワルノス レイナさん狂人だったのね 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ ざわ・・・ざわ・・・ 1 (なび村) Navi -------------------------- 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 村かったらすげぇ 1 (なび村) Navi -------------------------- 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT ざわ・・ざわ・・ 2 (ゾンビ部屋) Zono ざわざわざわ。。。 Navi さわやかな朝がやってきました 自宅にて リヴァインさん の遺体が見つかったようです… 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ざわ・・・ざわ・・・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ひげぇ 2 (ゾンビ部屋) メクトン ですよねー 2 (ゾンビ部屋) PEPPERMINT ギャアー 2 (ゾンビ部屋) Zono ぎゃーーーーーーー 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ よかったよかったよかった 2 (ゾンビ部屋) ワルノス らめぇ 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 狂人やっぱ最高だお! 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア デスヨネー Navi 今日も新しい朝がやってきました 中央広場に無残に引き裂かれたいあんさんの死体が放り投げられたまま、村人は全滅しました… Navi 人狼勝利 Fin 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ おつかれー 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ いやっほぉぉぉぉおぉぉぉぉぉ いあん ・・・ 1 (なび村) リヴァイン まじかwwwwwwwwwww 3 (GREEN) jinjahime ひゃっはああああああああ Navi ズーン 1 (なび村) ラスフィーノ おつかれー 1 (なび村) リヴァイン おつかれい PEPPERMINT おつおつぽー 2 (ゾンビ部屋) ワルノス え 1 (なび村) Zono おつかれさまーー! 2 (ゾンビ部屋) サイア あれ トガリ 嘘ついてごめんなさいorz 1 (なび村) ヨロイモグラ おつかれさま~! エミテヴィア おつかれさまでしたー 2 (ゾンビ部屋) サイア 予想ちがった 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ こっちは狼勝利か~ 1 (なび村) リヴァイン いやーこれはしょうがないわw 1 (なび村) ごとく おつつ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス いあんさん? 1 (なび村) メクトン おつかれさまでしたー いあん すげえええええw 1 (なび村) jinjahime お疲れさまあああああああああああああああ 1 (なび村) おおかみん おつかれー 1 (なび村) ラスフィーノ まぁでも 1 (なび村) シエスタSS おつーん 2 (ゾンビ部屋) ワルノス まてまて 2 (ゾンビ部屋) サイア あるぇ 1 (なび村) メクトン とりあえず泣きたい 1 (なび村) エミテヴィア 偽だった!! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あ 1 (なび村) ラスフィーノ ちょっとあぶなかったよw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス わーった 1 (なび村) リヴァイン 霊媒対抗でなかった時点で終了かなぁ 1 (なび村) サイア 超ミスリードしてたー 1 (なび村) jinjahime あぶなかった!!!! 1 (なび村) エミテヴィア メクトンさま真? 1 (なび村) ラスフィーノ あの誤爆は、真決め売ってイイレベルだったからなぁ。。。 トガリ 霊媒対抗いないか結構引っ張ったのだけど いあん だね 1 (なび村) Jareky 完全に霊媒盲信に陥ってたね 1 (なび村) メクトン 誤爆も申し訳ない 1 (なび村) ラスフィーノ ジンジャさんが破綻しなかった! 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 霊のっとり? Navi それではおまちかね役職発表ですよ! 1 (なび村) ラスフィーノ ないすdす! いあん 見事にやられた 2 (ゾンビ部屋) メクトン です 1 (なび村) リヴァイン それが一番だなぁ トガリ いないと決め付けた結果でした Navi 人狼 ラスフィーノ トガリ jinjahime Navi 占い師 メクトン 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ お~ 1 (なび村) リヴァイン あと霊はとっとと出るべき Navi 霊媒師 Zono 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あれ Navi 狩人 リヴァイン 1 (なび村) Zono 何もしてない霊媒です<キリっ なにか?! Navi 妖狐 サイア 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あってる Navi 共有者 Jareky いあん 2 (ゾンビ部屋) ヨロイモグラ やっぱ狐かーw 1 (なび村) サイア むっちゃ間違ってたなー PEPPERMINT やっぱわるいさいあだった・・・ 1 (なび村) エミテヴィア なぜZonoさまCOしなかったしぃいいいいいい Navi 狂人 ヨロイモグラ 1 (なび村) メクトン あとサイアさんについては何も言えない 1 (なび村) ラスフィーノ サイアさんを占えってあんなにいったのに! Navi 以上でした! 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 全部あってた 1 (なび村) jinjahime zonoさん霊決めて噛みに私たちほめて!! 1 (なび村) リヴァイン あーそっちかぁ 1 (なび村) サイア ま、どっちにしても狐勝ちがないので、どーでもいいですが 1 (なび村) Zono 共有でちゃってたからむぅ。。。っとまよってた・・・ 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ わたしも占いで信用されすぎてぺんぎん村で占い乗っ取れましたよ(棒) 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア じんじゃさま真だけは絶対ないとおもってた・・・ 1 (なび村) リヴァイン やっぱキツネか 3 (GREEN) ラスフィーノ あぶなかった!けどないす! 1 (なび村) サイア わふ ワルノスはワルノスに盛大な拍手を送った 1 (なび村) リヴァイン あれいっそキツネCOしてほしかったわw 1 (なび村) メクトン ごめんね占わなくて 3 (GREEN) トガリ ほんとあぶなかったw 3 (GREEN) ラスフィーノ グレー削りすぎだったw 3 (GREEN) jinjahime GJ!!!おつかれさまでした!!! 1 (なび村) サイア 吊り逃れする理由はあるんです いあん トガリさんのCOってZonoさん噛まれたあと? ワルノスはトガリに盛大な拍手を送った ワルノスはラスフィーノに盛大な拍手を送った ラスフィーノ そうだよー Zono ですです 1 (なび村) リヴァイン メクトンさんは自分占った日にサイアさんだったねぇ 1 (なび村) サイア 占ってたら、死体1こだったよ 3 (GREEN) トガリ メクトンさんがいきのこりすぎてたw いあん しまた・・・orz ラスフィーノ のっとりできそうと、狼CHで放してた エミテヴィア じんろうは奥が深いですにゃー・・・ 1 (なび村) サイア あの時、うらないかぶり狙われたと思ったから、ちょっと方向がががが ラスフィーノ 狂人から○もらってるところからでれば、のっとりいけるかと 1 (なび村) jinjahime サイアさんがいつ狐COするのか気が気じゃなかった 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 人狼最新動画のごとく霊のっとりか~ 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ カッコイイナ ワルノスはjinjahimeに盛大な拍手を送った 1 (なび村) メクトン あとリヴァインさん 1 (なび村) サイア そのCOはせんー 1 (なび村) リヴァイン 最後トガリ●疑ったけどあの時点で対抗いなかったからなぁ ヨロイモグラ いやー そこそこ役には立てたかな 1 (なび村) メクトン 俺占ってるw ワルノスはヨロイモグラに盛大な拍手を送った 1 (なび村) リヴァイン トガリさん占った? 1 (なび村) リヴァイン 死んだ日かやっぱ 1 (なび村) メクトン その日に死んだ 1 (なび村) トガリ やっぱり対抗いなかったおかげかなぁ 1 (なび村) ラスフィーノ 占うよね エルレイナはトガリに拍手をした 1 (なび村) サイア 霊媒出ればよかったなー 1 (なび村) メクトン 役職ケアして終了の予定だった 1 (なび村) サイア これはミスチョイス 1 (なび村) エミテヴィア (´・ω・)むすかしーですねー Zono いやーでとけばよかったー; 1 (なび村) ラスフィーノ でもまぁ、狼もね 1 (なび村) リヴァイン ジンジャもしかして真ある?とか考えてその日そっちいっちゃったからなぁ いあん とがりさんの見事な演技にだまされたorz 1 (なび村) ラスフィーノ ごとくさん噛みだめだった 1 (なび村) サイア なら狼も対抗しなかったというIFの世界 2 (ゾンビ部屋) ワルノス サイアさん霊媒ででてたら 1 (なび村) jinjahime メクトンさんカンダ日はね、メクトンさんの占い先が霊媒しか候補いなかったのよ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス さらに面白かった 1 (なび村) トガリ 霊媒まで占い着たらやばいと思ってメクトンさんかませてもらいました 1 (なび村) エルレイナ ログが楽しみっぽい村みたいですね~こっちも 1 (なび村) ラスフィーノ あそこでグレー削ったのが、トガリさん偽がすけた点でしたねえ 1 (なび村) メクトン ですよねー 1 (なび村) サイア しえたんや 1 (なび村) シエスタSS ん? 1 (なび村) メクトン 狼視点、真用済みだもんw 1 (なび村) いあん シエスタさん最後ごめんね~ 1 (なび村) リヴァイン それ疑ってたけど最後まで疑えなかったワー 1 (なび村) サイア しえたんに足りないもの トガリ お二人が 1 (なび村) サイア 惨め他らしく吊り逃れ 1 (なび村) いあん 完全に疑ってしまってたorz 1 (なび村) ラスフィーノ リヴェさんさ 1 (なび村) シエスタSS いやさ 1 (なび村) ラスフィーノ 狼が狐噛んだ日は 1 (なび村) Zono 共有さん1しんで、相方でてきたから、●でるまでいいかなぁとか悠長に思ってたら喰われた・・・ 1 (なび村) ラスフィーノ 誰まもってた? 1 (なび村) シエスタSS ガチなはなしでさ トガリ シエスタさん投票する~みたいなこといっててくれたので 1 (なび村) サイア うん 1 (なび村) リヴァイン GJは霊媒だよ 1 (なび村) シエスタSS 俺村なんだけど 1 (なび村) リヴァイン まもってたのはね 1 (なび村) ラスフィーノ なるほど 1 (なび村) ラスフィーノ それはしゃーないわ トガリ エミテヴィアさん噛みました 1 (なび村) シエスタSS 実は狼tell見逃したんじゃと思って 1 (なび村) ラスフィーノ 霊媒真でみちゃうよね 1 (なび村) リヴァイン GJの日守ってたのは霊媒 だな 1 (なび村) ラスフィーノ あれが、きつねなんぢゃおね 1 (なび村) シエスタSS 自分疑ってたんよ 1 (なび村) リヴァイン みちゃうわー いあん ^^; 1 (なび村) サイア あら エミテヴィア うわーーーーーん!!! ワルノス ありがとうございました Naviさん 1 (なび村) ラスフィーノ 狐噛みなんだよねえ ヨロイモグラ 他の方々もおつかれさま~ 1 (なび村) シエスタSS おそろしいねw 1 (なび村) jinjahime 平和の日はサイア噛みだった エミテヴィア さいごのさいごで・・・! 1 (なび村) ラスフィーノ リヴェさん視点は、霊チャレだから 1 (なび村) ラスフィーノ もうね 1 (なび村) ラスフィーノ 霊真ゆるぎなくなる 1 (なび村) リヴァイン それいがいないんだよね守ると子w 1 (なび村) エルレイナ 狼ウハウハすぎだねぇw 1 (なび村) メクトン 狼に告発COして欲しかったわw 2 (ゾンビ部屋) サイア 出ればよかったねー 1 (なび村) ラスフィーノ なので、狼は狩人を残したのが勝利の鍵だったともいえるw 2 (ゾンビ部屋) サイア ミスチョイスしたんです 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア つまり ワルノス きっとわからんです 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア 潜伏はきけん! ワルノス あ 間違えた 1 (なび村) リヴァイン あー疲れた 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 潜伏は危険だよw 2 (ゾンビ部屋) サイア んむ 1 (なび村) エミテヴィア おつかれえさまでしたー 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 噛まれそうならでるべきw 1 (なび村) リヴァイン やっぱキツネ入りだとFO安定だなぁ 1 (なび村) jinjahime 私は役職狙ってかみます 1 (なび村) エミテヴィア でもがんばっていきのこれた! 1 (なび村) エミテヴィア のこされたともいう 1 (なび村) エルレイナ ぺんぎん村は残り10名の時点で狼狼狼狂狐残りかつ占いがもういなかった 1 (なび村) ヨロイモグラ 乗っ取りこわいこわい 1 (なび村) リヴァイン wwwww 1 (なび村) エルレイナ わたしもじんじゃさんと噛みの傾向は同じだわ 2 (ゾンビ部屋) サイア 狼に噛まれ、狼と狂人に占われ、真はウチをスルーした 1 (なび村) ラスフィーノ 飽和かー 1 (なび村) リヴァイン 絶望村wwww 1 (なび村) メクトン ひどすぎるw 2 (ゾンビ部屋) サイア オモロイ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ね、告発したのにねw 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 今回は ①命乞いで二日生き残れるでござる ②狼の狐告発が弱かったでござる ③霊媒乗っ取りって怖いね 1 (なび村) エルレイナ 初手で真占いかんだので… 2 (ゾンビ部屋) ワルノス の三本でお送りします 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ でもさ 1 (なび村) エミテヴィア なんと・・・いう・・・ 1 (なび村) エルレイナ その次に1COの霊 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 僕が、狼COして告発してないから 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ のちのちに、 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ジンジャさん真がギリギリのこって 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア そして次回からその手は通用しないということですね 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 狼かてたのかもしれない 2 (ゾンビ部屋) Jareky 霊媒抜きが狼のGJ 2 (ゾンビ部屋) jinjahime それもあるね 2 (ゾンビ部屋) サイア どうなったかわからぬ未来 2 (ゾンビ部屋) ワルノス ですね きっちり仕事しましたね 2 (ゾンビ部屋) メクトン 霊媒即抜きのが大きいですね 1 (なび村) エルレイナ すもさんに信用で勝てるきがしなくて即抜きシテシマッタ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 告発しない!そんな狼がいてもいいじゃないですか 2 (ゾンビ部屋) メクトン ライン線言ってるのに 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア (´・ω・)しかしじんじゃさまに対するつっこみが 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 霊媒即抜きで楽勝だとおもったのにねw 2 (ゾンビ部屋) Zono ;; 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ いやー、ライン線だったよ 2 (ゾンビ部屋) メクトン ラインがいじられ放題w 2 (ゾンビ部屋) jinjahime 告発で有利になるのは村だけだしね 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア 悉くスルーされててちょっとどころかダイブ悲しかったです・・・ 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ ラインが違うラインだったけどw 2 (ゾンビ部屋) メクトン orz 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 尚あの霊媒抜きは 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 仕方ないのです 2 (ゾンビ部屋) エルレイナ 潜伏霊見抜いて抜いた?? 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 黒出てから出ようは ある意味 2 (ゾンビ部屋) Zono いやーでるべきでしたわー; 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ん~ある程度は見えてたけど 2 (ゾンビ部屋) jinjahime ログもはやいからね 2 (ゾンビ部屋) ワルノス 普通にありですしおすし 2 (ゾンビ部屋) メクトン 同じタイミングで 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア あそこでもっとぐわっ!!とつっこむべきだった・・・! 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ うん 2 (ゾンビ部屋) jinjahime 占いの理由考えるのに必死だった いあん トガリさんのラスさんへの●だし・・・身内切りだったのか 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ 一応、霊媒あるねって 2 (ゾンビ部屋) メクトン ラスさんに黒出たんだけどなぁ 2 (ゾンビ部屋) Zono どうしようかまよってて 2 (ゾンビ部屋) Zono 霊媒でなくていんじゃない?ってのとでておいでーってので 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ で、霊媒COなかったら、トガリさんに霊でるようにお願いしてた トガリ 一応信用を得る、ということで 2 (ゾンビ部屋) Zono 頭ぐるぐるでした; 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア 〆(・ω・ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス あれってラスさん黒 神社さん騙り 霊媒騙りってはなしですよね 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ トガリさんが仮○のいい位置にいたからねえ 2 (ゾンビ部屋) ワルノス アグレッシブ狼すぎる 2 (ゾンビ部屋) ラスフィーノ いやいや、霊媒COあったらトガリさんは潜伏ですからねw 2 (ゾンビ部屋) エミテヴィア これログ見直したら死ねる自信があります 2 (ゾンビ部屋) メクトン 狐センサーが弱すぎる 2 (ゾンビ部屋) ワルノス つかなぜ そこでラスさん騙らないwww トガリ 最後まで残るとやっぱり疲れるw 人狼勝利 配役 人狼 ラスフィーノ トガリ jinjahime 占い師 メクトン 霊媒師 Zono 狩人 リヴァイン 狂人 ヨロイモグラ 妖狐 サイア 共有者 Jareky いあん 8日目へ 2012年10月27日全ログへ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2274.html
「難あり、か」 トリステイン王宮の一室、報告書に目を通したウェールズ・テューダーが、ため息と共に呟いた。 報告書を持参した初老の男性は、アルビオンの紋章の入ったマントを着けており、年の頃は五十ぐらい、黒に近い緑色の髪の毛には白髪が多く交じっている。 眉間の深い皺は、彼の顔を見た多くの人に”不機嫌だ”という印象を与えるが、別に不機嫌なわけではない。 「陛下、志願兵の練度にご満足頂けぬのでしたら、今すぐにでも訓練内容を見直し…」 「エリック。僕が気にしているのは戦力としての練度ではないよ、規律のことだ。アルビオンの貴族がトリステインの首都で問題を起こしたとあれば、いい笑いものだ。それに陛下はやめてくれ、僕は正式に戴冠式をしていないのだから」 エリックと呼ばれた初老の男性は、うっ、と息を飲み込み黙ってしまった。 執務に使っているテーブルを挟み、ウェールズとエリックの間で鋭い視線の応酬が行われた、時間にしてほんの一瞬、一秒程度のことであったが、緊張感に満ちた時間でもあった。 「我ら王党派は、トリステインにとっては厄介者だった。幸運なことにタルブ戦で我々は勝利し、厄介者であるという印象を覆すことができた…しかしそれは奇跡に等しい」 「………」 「始祖のお導きだとか、正義の鉄槌などと呼んで、王党派の勝利を己の喜びとするのは心情としては当然だろう。しかし勝利に酔いしれ、喜びが傲慢に変わっては意味がない」 「仰るとおりです」 ウェールズは背もたれに体重を預け、背中を軽く伸ばそうとした。 ぎぃ、と音を立てて、樹齢500年の木から切り出された焦げ茶色の骨組みが軋んだ。 「パリーは、言いにくそうに…そうだ、とても言いづらそうにしていたな。かつてアルビオンは大火に見舞われ、首都ロンディニウムは壊滅的な被害を被った。たが、それを期に火災を防ぐため石造りの家屋にするべしと、王が勅命を下したのだ。この話は知っているな?」 「はい」 「建築に使われるはずだった木材は、そのまま軍艦へと転用された、おかげでアルビオンはハルケギニア最強の艦隊を保有するに至った……が、ここからが問題だ」 ウェールズは椅子を下げて、ゆっくりと立ち上がると、壁に掛けられたハルケギニアの鳥瞰図に目をやった。 「パリーはな、本当に言いにくそうに…しかしはっきりと僕に言ったよ「アルビオンは豊穣な大地を見下すようになってしまいました」とね」 「………」 エリックは無言のまま、ウェールズの横顔を見た。 タルブ戦以後、厄介者から英雄へと180度その立場を変えられてしまったウェールズは、将来の利権をむさぼるために貸しを作ろうとする貴族の相手に疲れていた。 成り上がりのゲルマニア、無能王のガリアはともかく、トリステインは水の精霊と古くから名薬を買わしており、始祖ブリミルより続く貴族の本流を自負していたが、それがアルビオンには気に入らない。 アルビオンには、始祖ブリミルがハルケギニアで最初に興したとされる都市、サウスゴータがある。 結局のところアルビオンとトリステインは似たもの同士で、しかも同族嫌悪じみた争いを続けていたのだ。 どうにかしてその愚かしい歴史に終止符を打たねばならない……そのために尽力し、執務に励むウェールズの頬は、ほんの少しこけている気がした。 「アルビオンから亡命した貴族の中に、この期に及んでまだトリステインを見下す者がいる。その驕りを作ったのは皮肉にも祖国の歴史だ。私はその責任を取らなければならない」 「殿下のお考えには感服致しました。現在、トリスタニアの練兵場を借りて訓練を行っていますが、練兵場の手入れに力を入れさせます。トリステインの兵士達が驚くほど、練兵場を清掃させましょう」 「清掃?その作業に志願兵が納得するのか?」 「最初は不満も多いでしょう、しかし愛着を持たせるにはうってつけです。私はガーゴイルの研究のためガリアに留学しておりました。工房では初心の者がまず清掃に力を入れます。 それによって愛着を育て、工房での仕事に自負を与えるのです。職人を育てるための知恵ですが、軍にも役立ちましょう」 「…わかった。しかしそれを見て、トリステインの将軍達は何と言う?」 「トリステインもアルビオンと変わりませぬ、空の上では貴族か否かで階級が分かれるのではありません、トリステインも平民の先輩が貴族の後輩に鉄拳で序列を教え込んでいるそうです。 地上にも少なからずその風習はあるはずです。互いに清掃を心がけさせて、トリステインとアルビオン、どちらの統率が上なのかを競わせましょう」 「なるほど…よし、タルブ戦で捕虜にした者達の中には、レキシントンを指揮していたポーウッドがいたはずだ。彼を使おう」 「ミスタ・ポーウッドを彼を?よろしいのですか」 「彼はきわめて真面目だ。おかげで上官に命じられるまま叛徒となったが…まあ、相談を持ちかけるぐらいはいいさ。自由に使ってくれ」 「畏まりました。…それと今週末から、トリステイン魔法学院の貴族子弟にも訓練が課せられるそうです、戦争を知らぬ彼らにとって、捕虜はすなわち敵兵です。 トリステイン側は有能ならば捕虜でも軍に抜擢するそうですが…正直なところ、混乱を招くでしょうな」 エリックの話を聞いたウェールズは、うぅむと小さくうなった。 「確かに…。予防策はあるか?」 「こればかりは、トリステインの貴族師弟が物わかりの良い者達であって欲しいとしか言いようがありません。ミスタ・ポーウッドが歴戦の船乗りであると聞き及んでおりますが、彼の技術や経験をトリステイン側に認めさせることができれば… 欲を言えばトリステインのエリートに認めさせることが出来れば、その腰巾着からポーウッドの噂は広まりましょう」 「……わかった。すべて任せる。報告は怠らぬように。……それと、腰巾着などと人前で言うなよ」 エリックは自分の口の悪さを知っていた、またそれがなかなか直らぬ事もよく理解していた。 だが他人から指摘される機会にはあまり恵まれなかったのか、恥ずかしそうに顔を俯かせて「あ、いや…申し訳ありません」と小声で呟くのみであった。 こほん、と咳払いをして、ピンと背筋をただし、敬礼をした、そして踵を返しウェールズの執務室を出て行った。 彼はアルビオンの北方に大きな領地を持つ大貴族であったが、六男という微妙な位置のせいか、権力や富への欲が少なく、また軍務も好きではなかった。 風系統の魔法に優れており、軍人として出世するべきだと家族からも言われていたが……皮肉なことにエリックの趣味はガーゴイル技術へと傾いていた。 エリックはガリアが誇るガーゴイルの技術と運用を学ぶために、ガリアの魔法学院に留学し、腕の良いメイジの元へ弟子入りしていた。 そもそも彼がガーゴイルに惹かれたのは、食料の生産高を交渉に用いた、古い貴族の話を家庭教師から聞いたときだった。 アルビオンの食糧自給率は低い、食料の輸出入が規制されれば、一年と持たずに飢餓を迎える可能性すらある。 また、土系統のメイジも食糧事情の改善より、軍用の大砲を手がけた方が良いとされていた。 そんな体制に危機感を覚えたエリックは、どの系統のメイジが精神力を注ぎ込んでも、その能力を発揮してくれるガーゴイルに注目し、食糧事情の改善に利用できないかと考え始めたのだ。 ガリアでの学問は有意義だった、いや、むしろガリアに骨を埋める気すらあった。 だが自身の老いを感じたとき…ふと、自分がガーゴイルを学び始めたときのことを思い出したのだ。 そんな中、アルビオンがレコン・キスタの手に落ち、故郷の家族が皆戦死したという風の噂を耳にし……彼は悩んだ。 タルブ戦の時、居ても立っても居られなくなった彼は、飛び入りの義勇兵としてトリステインに味方すべくタルブ村へ向かい、そこでウェールズとアンリエッタのヘクサゴン・スペルを目の当たりにしたのだ。 それ以来、彼はアルビオン王党派の政権に加わりウェールズを補佐している。 エリックは、トリステインの宮殿から出て練兵場に向かった。 空を見上げると、遠くの空に巨大な雲が見える、おそらくアルビオンから流れ落ちる大量の水が、雲を形作っているのだろう。 「ガリアに骨を埋める気で居たのに、今になって、ここまで故郷に執着するとは……。私は結局アルビオンの人間なのだな」 自嘲気味に笑うと、彼は悠然と石畳の上を歩き出した。 舞台は移り、ハヴィランド宮殿。 古くは王と大臣が集まり、アルビオンという国の舵取りを行う場所であった。 アルビオンの首都ロンディニウムから見て南側に位置する、荘厳で巨大な宮殿は、形こそそのままであったが、回廊の両脇に掲げられた旗は今や神聖アルビオン共和国のものであった。 白一色に塗られた十六本の柱と壁面が、外から入り込む太陽の明かりを柔らかく反射させ、宮殿内を明るく保っている。 壁面や床はまるで鏡のように磨かれているが、反射する光はどれも眩しすぎず、暗くない、綿密な計算の元に作られた、アルビオンの誇る荘厳な空間であった。 ホールの中心には巨大な岩盤で作られた円卓がしつらえられており、それを囲むようにして神聖アルビオン共和国の閣僚、将軍たちが集まっていた。 彼らは、反乱によって…いや、”革命戦争”によって王政府から国を取り上げ、皇帝を祭り上げた。 かつては地方の一司教にすぎなかった男、ここに居る誰よりも、扉の前に控えた衛士よりも身分の低かった男の登場を、彼らは今か今かと待ちわびていた。 重厚なホールの扉が、二人の衛士によって音もなく開けられた、床に敷かれた緋毛氈を踏みしめるファサ、ファサというわずかな音がホールを支配する。 「神聖アルビオン共和国政府貴族議会議長、サー、オリヴァー…」 ホールに入ってきたのは、アルビオンの皇帝を名乗るクロムウェルであった、彼は掌を見せて、名前を呼ぶのを遮った。 「サ、サー?」 「無駄な慣習ははぶこうではないか。なに、ここに集まった諸君で、余のことを知らぬものはいないはずだろう」 クロムウェルの背後には、秘書のシェフィールドと、幾人かの旧アルビオン魔法衛士隊の面々が立ち並ぶ。 クロムウェルは上座へと座り、その背後にはシェフィールドが影のように寄り添った。 顔色の青白い幾人かの魔法衛士隊は、杖を胸の前に捧げるとホールから退場していく。 議長を兼ねる初代皇帝が席につく、歴戦の将軍と名高いホーキンス将軍が挙手をした、整えられた白髪と白髭、眉間に刻まれた深い皺が彼の厳しさを物語っている。 かつて司教だった男、クロムウェル皇帝に向かい、ホーキンスはきつい目を向けた。 クロムウェルが「うむ」と呟くと、ホーキンスは立ち上がって口を開いた。 「閣下にお尋ねしたい」 「なんなりと質問したまえ」 こうして、神聖アルビオン共和国の独裁的な会議が、始まりを告げた。 「厳重ね……近づけそうにないわ」 『だろうなあ』 ハヴィランド宮殿から約400メイル離れた、二階建ての空き家に、喋る剣を携えた女が隠れていた。 「デルフ、偵察するのにいい案は無い?できれば変装するなりして乗り込みたいんだけど…」 『ディティクトマジックを使われたら厄介だぜ、一発でメイジだとバレちまう』 「そうよねえ」 デルフという呼び名から分かるとおり、剣の正体はデルフリンガー、女の正体はルイズであった。 しかし髪の毛は短く、乱雑に切られており、しっとりとして艶やかだった髪の毛は、膠混じりの強力な染料で紺色に染められている。 身長は手足に埋め込んだ骨により170cmほどまで延長され、体も華奢な少女とはとても思えぬ程筋張っており、色も浅黒く、一目では決してルイズとは分からない。 肌の色が浅黒くなっているのは、体内に埋め込んだ吸血馬の骨が原因であった、両手足と腰に埋め込んだ骨は、ルイズの体内で黒銀の毛を伸ばし、筋肉の強度を劇的に引き上げた。 何度かその感覚を確かめているうちに、毛を肌の表面近くに浮き上がらせることで、肌の色を変えられることに気がついたのだ。 今やルイズは、フェイス・チェンジを使いこなすスクエアのメイジよりも、変装が上手いだろうと自負していた。 ふたりは今、クロムウェルをはじめとする神聖アルビオン共和国の重鎮が集まるハヴィランド宮殿を眺めていた。 略奪が行われたのであろう、この空き家は、家具はそこらじゅうに散乱し食品類は一切残されていない、貴金属類も無ければ血痕も無かった。 おそらく疎開した後で、レコン・キスタによって略奪され荒らされたのであろう。 壁にはヒビも入っており、物置とおぼしき部屋は無惨にも崩れていた。 そんな、いつ崩れるかもしれない空き家の突き上げ窓をほんの少し開けて、ルイズとデルフリンガーは遠くに見えるハヴィランド宮殿を見つめていた。 「デルフ、読唇術ってできる?」 『…唇の動きまで読むのは酷だなあ』 「いいわ。クロムウェルは諦めましょう。戦力が分からない以上むやみに突撃も出来ないしね」 『諦めるのか?』 「そうよ?…何か言いたそうね、疑問があるなら言っていいわよ」 ルイズは背負っていたデルフリンガーを手に持ち、柄を眼前に持ってくると、肩をすくめた。 『いや、おめえ魔法を使わずに洗脳みたいなのやってたろ?髪の毛を頭に埋め込む奴、あれはやらねえのかなと思ってさ』 「……たぶん、無理よ。あれはそこまで強く洗脳できる訳じゃないの、ほんのちょっと私の言うことに逆らえなくなるだけよ。アンドバリの指輪がそれを上回る効果を持っていたら徒労に終わるどころか、私の正体を探られてしまうわ。 それに……」 『わかった、まあ無理すんな』 「ありがと。私ね、デルフの物わかりのいいところが好きよ。……ん?」 ルイズが宮殿の近くに何かを見つけ、眉間に皺を寄せた。 目をこらしてじっと窓の外を見つめていたが、デルフにはそれがなんなのか分からない、声をかけることもできず、小さな砂時計が落ちきるほどの時間が経過した。 「デルフ、ここから離れるわよ。汚水路も使うわ、汚れるけど我慢して」 『後で洗ってくれるなら文句は言わねーけど、どうしたんだよ?』 「気づかれたかもしれないわ。宮殿前の通りからこっちを見てた!」 『この距離でか?風龍でもいたのかよ』 「違うわ、メイジよ、あたしをみて笑ったわ!久しぶりにゾッとしたわよ!」 そう言うとルイズは、空に竜騎兵がいないかを確認した、空に何者も居ないとわかると、一辺2メイルはありそうな正方形の石蓋を片手で跳ね上げ、汚物の混じる汚水路の中に飛び込んだ。 「ククッ…」 「隊長?どうしやしたか」 隊長と呼ばれた男は、馬上で唇を愉悦にゆがめた。 白髪を角刈りのように切りそろえているのと、深い顔の皺で、歳は四十ほどに見えたが、鍛え抜かれた筋肉と浅黒い肌は年齢を感じさせない。 マントを着けてはいるが、その内に着ている服は剣士のような皮当てを使い、動きやすいラフな出で立ちをしている。 腰から下げた金属製の杖は、まるで棍棒のようで、一目では彼がメイジであると分からぬほど殺伐とした気配を漂わせている。 額の真ん中から左目を通り、頬へと流れる火傷の痕も、その印象に一役買っているのだろう、先ほどから何人もの衛兵がこの男の姿を見ては、眉をひそめていた。。 。 「女か、死人のように体温の低い女だったか? ああ、それも剃刀みたいな奴だ…いい臭いがするんだろうな」 「…隊長?」 「なあ、吸血鬼と翼人を一度に焼いたことがあったな」 隊長と呼ばれた男は、楽しげに呟いた。 「は? …その件には携わっておりやせんです」 「そうか!あれはなかなかいい臭いだった、膿のようだ、汚くてどろどろとした肉が、脂と違う臭いがあって、陰湿でいい臭いだ」 「はあ…」 「今度のは違うぞ、剃刀のようだ、鉄のようだ、鋼のようだ!脂をしたためた処刑台のギロチンが焼けるようないい臭いがするぞ、きっとな!」 隊長と呼ばれた男は肉の焼ける臭いを楽しそうに語ると、はははと高笑いをした。 男は、笑みをたたえたまま、ハヴィランド宮殿へと歩いていった。 その頃、魔法学院では、シエスタが厨房の勝手口で跪いていた。 よく見るとシエスタの隣にはメイドが居て、シエスタはメイドの足に手を当てて何かをしている。 「まだ痛みは残るけど、ほとんどカサブタになっているから大丈夫。傷跡も目立たない程度には綺麗になると思うわ」 「ホント?シエスタ、ありがとう!」 「いいの。それより気をつけてね、これ以上火傷が酷かったら、私一人じゃとても治せないから」 「うん、それじゃ夕食の仕込みがあるから、またね」 「気をつけてね」 かつてシエスタの同僚だったメイドは、笑顔で手を振り、勝手口の中へと入っていった。 シエスタもその中に入りたい衝動に駆られたが…シュヴァリエを賜って以来、厨房ではシエスタは平民上がりの英雄のような扱いを受けている、それが一種の疎外感となってシエスタを戸惑わせた。 それでも、シエスタは魔法学院の厨房で働き始めた時のことを忘れられない。 子供の頃に怪我をして、片足を悪くしたシエスタは、見栄えが悪いと言われて人前には出させて貰えなかった。 しかし、同僚達はジャガイモの皮むきから鍋物の温度管理を徹底的に仕込んでくれた、それはとても厳しかったが、厳しかったからこそデザート類を任せられるまでに料理の腕を上達させることができたのだろう。 今日は、同僚だったメイドが、何かの拍子に熱い油を零してしまった、そのせいで足に掌ほどの火傷を作ってしまったが、話を聞いたシエスタが治癒のために駆けつけたのだ。 平民と貴族、その中間にあるシュヴァリエ、存外に不安定で、どっちつかずの不便な立ち位置なのだなと、シエスタは思った。 キュルケとタバサは、がらんとしてしまったアウストリの広場から、シエスタの様子を遠巻きに見ていた。 シエスタは、花壇の脇にあるベンチに二人の姿を見つけた、よく見るとキュルケが手を振って合図をしている、シエスタは小走りで二人の元に駆け寄った。 いつもなら生徒たちで賑わう休み時間なのだが、今アウストリの広場に居るのは女子生徒ばかりであった、騒ぎを起こす男子生徒も、それを遠巻きに見る男子生徒も、全くといっていいほど見かけられない。 暇をもてあました女子生徒たちは、それぞれグループで集まり、恋人や友人または家族が無事でやっているのかを噂しあっているようだった。 世論は、タルブ戦での勝利を期に、一気に戦争肯定に傾いていった。 また、虚無を騙るクロムウェルを裁くべく、アルビオンに攻め込むべしと、聖堂教会からも非公式の声が上がっている。 そんなわけで、魔法学院に勤める男の教師は、ミスタ・ギトーも含めてほとんどが出征、あるいはその準備に追われ、その数を著しく減らしていたのだった。 シエスタがキュルケの元に近づくと、キュルケはにこりと笑って呟いた。 「なあに、あのメイド怪我でもしてたの?」 「はい、火傷してしまったみたいです」 「火傷ねえ…それって男?」 「へ? ……ちちち違いますよ!もう、キュルケさんったらどうしてそんな方向に話を持って行くんですか!」 からかうようなキュルケの言葉に、シエスタが顔を真っ赤にして反論した。 それを見てキュルケがふふふと笑いだす、隣に座っていたタバサは一言「病気」と呟いたが、いつものことなので二人とも特に気にしていなかった。 「ねえシエスタ、あなたってモンモランシーと一緒に、この間の戦で治癒の功績を挙げたんでしょ?次はどうするの?」 キュルケは周囲を見渡して、両手を広げてシエスタに言った。 シエスタもキュルケと同じように周囲を見渡す、男子生徒のほとんど居ない魔法学院は、女生徒ばかりであった、男子生徒のほとんどが王軍へと志願したのである。 モンモランシーの恋人ギーシュ、そして臆病者と言われ皆から罵られたマリコルヌですら、志願したと言う。 彼らは今ごろ、トリステイン各地の錬兵場に分かれて、即席の士官教育を受けていることだろう。 そんな中、タルブ戦で功績を挙げたシエスタは、なぜか居残り組であった。 そもそもシュヴァリエを賜ったシエスタに何のアクションもないというのはおかしい、オールド・オスマンが手を回したのかもしれないが、とにかくシエスタは魔法学院で待機するようにと言いつけられているのだ。 「私は…今回、戦争には関わらないことになるみたいです。アルビオンとの戦争はいつ始まるか分からないと言われていますけど、すぐには始まらないだろうと、オールド・オスマンが仰っていました」 「でも、シュヴァリエ、持ってるんでしょ?それなら格付けの好きなトリステインが放っておかないでしょうに」 「うーん……すみません、分からないです」 シエスタは恥ずかしそうに顔を俯かせた。 タバサは二人のやりとりを聞いて、ヴァリエール家のことを思い出した。 シエスタはトリステインの公爵、ヴァリエール家からの依頼を受けている。 まだ父母が健在だった頃にも、何度か話を聞いたことのある大貴族であり、伝説的なメイジ”烈風カリン”もヴァリエール家の者だ。 だとしたら、シエスタとモンモランシーが治癒を施したという娘のために、治癒のメイジを前線に出させぬよう政治工作を行っているのではないだろうか。 そこまで考えてふと、母の姿を思い出した。 シエスタの波紋を受けてから、色あせていた母の髪の毛も、痩せこけた頬も、老人のような皺だらけの腕も、少しずつ以前の健康的な身体に近づいている。 (戦争に行って欲しくないのは…シエスタを危険な目に遭わせたくないのは、私も同じ……) いつもならトリステインとアルビオンの戦争など他人事だと切り捨てていたタバサだが、今度ばかりはシエスタのために、戦争が激化しないことを祈っていた。 「そういえば」 シエスタの呟きで、タバサの意識が現実に引き戻される。 ふと横を見ると、タバサの隣に座るキュルケの、そのまた隣にシエスタが座っていた。 「キュルケさんは、戦争で何か…あるんですか? その、確かゲルマニアとトリステインは同盟を組んでいると聞いたので」 「もう、それよそれ!聞いてよ、私だって暴れようと思ったのに、女だからって却下されたのよ!”烈風カリン”だって女なのに、なんで私は蹴られたのかしら」 「え、ええと、やっぱりキュルケさんに怪我して欲しくないんじゃ…」 額に冷や汗を浮かばせながら、熱弁するキュルケをなだめようとしたが、どうやら逆効果だったようで、キュルケはシエスタに向き直ると肩をガシッと掴んだ。 「…実家にいるとね、お見合いお見合いお見合いお見合い、私の事なんてこれっっっっっっぽっちも考えちゃ居ないわよ。いい?本当の幸せはね、お膳立てされるものじゃないの、自分で手に入れるのよ?私の二つ名は”微熱”でしょ、焦がれる愛じゃなきゃ駄目なの」 悪戯をする子供のように、しかしどここか熱っぽく語るキュルケに、シエスタは思わず腰が引けてしまった。 ちらりとタバサの方に視線を向けると、タバサは本に視線を戻しつつ「病気」と呟くだけだった。 「つまんないわねえ」 キュルケがそう呟いて、ベンチに背を預けた。 自由になったシエスタは苦笑いを浮かべたが、内心では戦争がいつ起こるのか、どんな規模になるのかと疑問だらけになっていた。 そんな時、シエスタはふと視線を感じて本塔の方を向いた。 すると本塔の正門前に立っていたモンモランシーと視線が合った、だがすぐに視線をはずして、そのままモンモランシーは本塔の前を通り過ぎ、ヴェストリの広場へと歩いていってしまった。 「…?」 どうしたんだろう、と首をかしげたシエスタに、キュルケが耳打ちする。 「あれはたぶん、何かあったわね」 「そう…かもしれません。キュルケさん、私ちょっと行ってきます」 シエスタはそう言って立ち上がり、小走りでモンモランシーの後を追っていった、さりげなく足音と気配を消しているのに気づいて、タバサはまたもや呟いた。 「職業病」 「はあ…」 モンモランシーは、ヴェストリの広場を囲む外壁の上に腰掛けて、じっ…とトリスタニアの方角を見つめていた。 「バカ」 誰に言うわけでもなく、呟く。 「バカギーシュ…」 名前を口に出すと、途端に寂しさが襲いかかってくる。 体育座りのように足を抱いて、モンモランシーは寂しそうに目を細めた。 「モンモランシーさん」 ふと、後ろかえら声が聞こえてきた、振り向いてみたが誰もいない、もしやと思って下を見ると、そこにシエスタの顔があった。 シエスタは指先とつま先を壁に当てて、そこにハシゴでもあるかのように壁を上って近づいていたのだ。 モンモランシーは視線をトリスタニアの方角に戻すと、ふぅとため息をついた。 「あの、モンモランシーさん、どうかしたんですか?」 シエスタが隣に座りつつ、そう語りかける。 顔を上げたモンモランシーがシエスタを見つめた、じっ…とたっぷり一分は見つめていただろうか、今度は顔を俯かせてため息をついた。 「何でもないの。気にしないで」 「………そう、ですか」 シエスタは自分の胸元に手を置いて、かける言葉が見つからないのか、少したじろいでいた。 理由は分からないが、一人にしておいが方が良いのではないかと思い、シエスタは上ってきた壁を降りようとしたが、それをモンモランシーが呼び止めた。 「ねえ、シエスタ」 「はい?」 「タルブ村、戦場になったわよね。あのとき…報せを聞いたとき、どんな気持ちだった?」 一呼吸置いてシエスタが答える。 「…わかりません。考える前に身体が動いてましたから。後から考えると、怖かったんだと思います。たぶん」 「怖かった?怖いのに戦場に行こうとしたの?」 「はい」 小声だが、シエスタの口調には淀みがなかった。 「あっ」 不意にモンモランシーが声を上げた、目を見開き、口を半開きにしている。 「そっか…うん、怖いから、怖いからよね。そっか……」 モンモランシーの脳裏には、タルブ戦で重傷を負った兵士達の姿が浮かんでいた。 ギーシュが同じような目に遭うのではないか、最悪の場合、死んでしまうのではないか、もう二度と会えなくなってしまうのではないかと想像しているのだ。 「ギーシュの馬鹿、トリステインを守るって、そんなこと言って、志願しちゃったのよ。何よ、何よ……私を守るナイトになるって言ってくれたのに、私を置いていくなんて酷いじゃない」 「あら、『いなくなってせいせいするわ』ぐらい言うかと思ったのに、けっこう寂しがり屋じゃない」 いつのまにか近づいていたキュルケが、ふわりとモンモランシーの足下から顔を見せた。 どうやら『フライ』の魔法でわざわざ外壁の外側からモンモランシーの顔を見に来たらしい。 「ツェルプストーまで…もう、やめてよ。私をからかいに来たの?」 「あら、からかって欲しいって顔に書いてあるわよ?」 キュルケはモンモランシーの右隣に降りると、そこに腰掛けた。 「はあ……もう、いいわよ、なんかしんみりしてるのが馬鹿らしくなって来ちゃったわ。あのお調子ものってば、臆病なくせに無理しちゃって、あたしが寂しいって思ってるのに側にいないなんてひどいと思わない?」 キュルケはモンモランシーの肩を、ぽんぽんと叩いて言った。 「ま、始祖ブリミルの降臨祭までには帰ってくるわよ。親愛なるあなたのお国の女王陛下や、偉大なるわが国の皇帝陛下は、もし戦争をしても簡単な勝ち戦になるって言ってたじゃない」 キュルケは『親愛』と『偉大』に皮肉な調子を込めていた、ゲルマニア貴族は諸侯が利害損得で寄り集まってできた国なので、キュルケにも(ある程度は)自分さえよければいいという気風はあったのだ。 「そうだと、いいんだけどね」 モンモランシーは呟いて、また、ため息をついた。 「あの、モンモランシーさん。その…私だって、見知った人が怪我をするのは嫌です。でも、怪我をしたときのために私たちがいるんですから、だから、ええと、すぐに助けに行けるようにするとか」 シエスタが口を開くが、その内容が突拍子もないものだったので、モンモランシーは顔をしかめた。 「はい? 何言ってるのよ」 「ですから、ポーションを作ったりして、治癒のためにとか理由をつけて、ギーシュさんに付き添っていけば良いんじゃないかなーって…」 「………」 ぽかーんと口を開け、呆れた顔でシエスタを見つめるモンモランシー。 しかし彼女はきゅっと口を結ぶと、両手を眼前で強く握りしめた。 「そうよ! 私ちょっと実家に言ってくる!」 ものすごい勢いで立ち上がったかと思うと、モンモランシーはフライの呪文を唱え、一目散に寮塔へと飛び去っていった。 「…あれだけ熱中できるって、ちょっと羨ましいわね」 キュルケの呟きに、シエスタはどう答えて良いか分からず、とりあえず苦笑いを浮かべてみた。 さてモンモランシーが飛び去っていった後、シエスタ、キュルケ、タバサの三人はコルベールの研究室前までやってきていた。 火の塔のとなりにあるコルベールの研究室では、タルブ村で見た『龍の羽衣』の素材を再現すべく、様々な合金のサンプルが並べられていた。 立て付けの悪い扉は、事故でもあったのか粉々になっており、蝶番に木片がかろうじて残っているのみだった。 カーテンがかけられた入り口からちらりとのぞき込むと、コルベールは精密な天秤を使い、金属類の比重を確かめているようだった。 「おお?ミス・シエスタにミス・ツェルプストー、それにミス・タバサも」 気配で察したのか、コルベールが振り向いて三人の姿を確認した。 振り向いて声をかけたコルベールの笑顔が、キュルケを少し不機嫌にさせた。 男の教師はほとんど出征したというのに、コルベールは相変わらず研究に没頭している、戦争にはまったく興味なさそうで、それがまたキュルケには気に入らない。 「お忙しそうですわね」 キュルケは、そんなコルベールにイヤミの混じった声で言ったが、それに対してコルベールは「ん?」と笑うだけだった。 「おお、そういえば……また新しい道具を思いついたんだ、明日試作品の材料がそろうから、ミス・シエスタに意見を聞きたいのだが…どうかね、二人も見てみないか?”火”は破壊ばかりではないと分かって…」 キュルケは不快感を顔に浮かべて、コルベールの言葉を遮った。 「ミスタ。あなたは王軍に志願なさいませんでしたのね」 「ん? ああ……。戦は嫌いでね」 コルベールはキュルケから顔をそむけると、恥ずかしそうに頭を掻いた。 キュルケは表情に軽蔑の色を浮かべて、ふんと鼻を鳴らした。 どの系統よりも戦いに向いた火の系統でありながら、炎蛇という大層な二つ名を持ちながらも、この教師は戦いが嫌いだというのだ。 「同じ”火”の使い手として、恥ずかしいですわ」 キュルケがそう言い放つと、コルベールは口をきゅっと結んでしばらく顔を伏せていたが、ふと顔を上げてキュルケを見た。 「火の見せ場は戦いだけではないよ、いいかね、火は……」 「聞き飽きましたわ、ミスタのお言葉は、臆病者のたわごとにしか聞こえませんわ」 キュルケはぷいっと顔をそらし、シエスタとタバサを促して歩き去っていく。 「あっ、あの…ええと、すみません」 シエスタが謝ろうとするが、コルベールは「いいんだ」と言って、早くキュルケの後を追うように促した。 コルベールは立ち去っていく三人の背を見守りながら、寂しそうに…辛そうにため息を漏らした。 「………」 「………」 「………」 シエスタはキュルケの後を追いながら、ちらりとコルベールの研究室に振り向いた。 「やめときなさい、臆病者の話を聞いたってろくな事にはならないわよ」 不機嫌さを隠そうともせずキュルケが言い放つ。 「そうでしょうか…」 「なに?」 火の系統を馬鹿にされたと思っているのか、それともただ不機嫌なだけなのか、キュルケがいつになく強い口調でシエスタに聞き返した。 しかしシエスタはそれに怯むことなく、決して大きな声ではないが、よく通る覚悟を決めた声で、こう呟いた。 「私、波紋で吸血鬼と戦うために、ミスタ・コルベール、ミスタ・ギトー、ミス・ロングビル、オールド・オスマン…… 他にも何人かの先生に協力をいただいています。 その中で、コルベール先生だけが違うんです。 ……あの先生だけです。『肺を焼け』とか、『効率が良い』とか『これなら一度に何体殲滅できる』とか。 あの先生だけなんです。効率よく殺す方法を、真剣に考えているのは」 夜。 アルビオンの首都ロンディニウムでは、いくつかの酒場に傭兵達の姿があった。 その多くは野党や人さらいで、戦争がある時だけ傭兵となり、軍の名を借りて好き勝手な騒ぎをやらかすのだ。 以前は、こうではなかった。 旧アルビオンの国王ジェームス一世は、自分と他人に厳しい、威厳が服を着て歩いているような国王であった。 その分反発も多かったが、間違いなく今よりも治安は良かったのだ。 市民達は自らの安全のために、家や店を厳重に閉じた、そして街道や路地から聞こえてくる罵声に怯え、ただひたすらに朝が来るのを待っていた。 「あら坊や、こんな所を歩いていたら、身ぐるみを剥がされるわよ」 「……はぁ」 一人の娼婦が、酒場の裏手を歩いていた細身の剣士に声をかけた。 腰に長さ80サントほどの剣を下げ、フードを被った剣士は、ハァとため息をついた。 「どう、この通りは即席の娼館街だけど、その分部屋は広いわ、ねえ助けると思って上がっておくれよ、よくしてあげるからさぁ」 剣士に声をかけた娼婦は、茶褐色の髪の毛を後ろで纏め、ポニーテールにしていた。 化粧が濃くて年齢がわかりにくいが、手の甲に浮いた皺の具合からして、25といったところだろう。 頬の骨が少し張っており、笑みを浮かべると、彫りの深い顔にくっきりとした陰影が浮かぶ。 そんな女が、一軒家の扉の前に立って、肌の透けるワンピースのような(ベビードールとか言うらしい)服を着て、剣士を招いている。 「あのね、わたしは…」 うんざりとした口調で剣士が何かを言おうとしたが、突然街道の方から聞こえてきた怒声に遮られてしまった。 「あの野郎どこに行きやがった!」 「クソガキが!おい、おまえはあっちを探せ!」 「ぶっ殺してやる!」 怒声の正体は、酒場で暴れていたごろつきであった、なぜか顔には青タンやたんこぶが出来ている、どうやら誰かにぶちのめされ、その報復に走り回っているらしい。 「げっ…」 あから様に嫌そうな顔をする剣士に、娼婦が言った。 「匿ってあげるわよ」 にこりと笑う娼婦、それを見た剣士はため息をつきつつも、素早く娼婦を抱きしめて建物中に入っていってしまった。 「きゃっ、細身なのに逞しいのね。ねえ剣士さん、私のことはアネリって呼んでね。貴方のお名前は?」 「……ロイズよ」 「え?女みたいな名前ね…あら?……もしかして、あんた、まさか、女!?」 「匿ってくれるって言ったのはそっちじゃない、ちゃんとお金は払うわよ、ああもう…何度目かしら」 ロイズと名乗った女は、娼婦をお姫様だっこの形で抱きしめたまま、何度男に間違えられたのかを思い出して……深く、ふかーくため息をついた。 ルイズが娼婦の元に匿われた頃、ロンディニウムに繋がる街道脇の森で、一人の男が何かを探していた。 『こっちだ、こっち』 男は突然聞こえてきた声に、眉をひそめたが、すぐに声の主に思い当たって安堵のため息を吐いた。 手に持った短剣状の杖に意識を傾け、短く何かを唱えると、木の上にぶら下がっていた剣が、鞘に収められた状態でゆっくりと降りてきた。 『いやあ困ったぜ、俺は目立つから駄目だとか言われちまったよ』 「まあ、おまえの形状は目立つからな。ルイズは?」 『昼間見かけた、気になる連中を調べて、今頃酒場に潜り込んでるぜ。あの嬢ちゃんが震えるなんてデルフ驚いちゃったねえ』 「…ルイズが、震える?」 『ああ、顔に火傷のある、白髪の男で、鍛えられた体格をしてる、年の頃は四十頃と言ってたぜ』 「…………そいつは、もしかして傭兵か?」 『かもしれね、嬢ちゃんはいまそれを調べてんだ』 「そうか…とりあえず、フーケと合流するぞ、すぐに移動する」 『あいよ』 「火傷の跡か…まさか、いや、まさか白炎では…だとしたら…」 ワルドの呟きは、一抹の不安を残して、闇夜へと消えていった。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3181.html
学園祭が賑わうなか 休憩時間を利用して、クラスメイトであり、自分を腐の世界に引き込んできた張本人でもある友人の小林 樹里と漫画同好会や食べ物系の店を色々回ってきた紗奈。二人とも事前に連絡して、アレな本もしっかり入手済みである。 紗奈は、隠れ腐女子としてこっそりと薄い本を集めている。 ちなみに、紗江には「純粋でいてほしいから」と思っているので、その手の話からは遠ざけている。こっちの世界に引き込んでしまえば盛り上がれて楽しいのだろうが…何事にも例外は存在するものだ。 「いやー、結構収穫あったねー。紗奈は何買ったの?」 「うん!ジャンルも幅広かったしw 私は、オリジナルのBL本5冊(全てアレな本)と、戦嘉、煉獄の七姉妹本、マモ縁、シエスタ410×シエスタ45、シエスタ410×シエスタ556本買ったよー」 「アンタが百合もイケるなんて、おねーさんびっくりだよ…」 「違う良さがあるの。男同士ももちろんいいよ?……ただし、筋肉以外ね。 なんだったら、今度シエスタ姉妹本貸そうか?」 「ははは…遠慮しとくよ。私はBL一筋だから」 等と話しながら、B組の教室付近まで戻ってくる。 「その格好、執事?」 「あ、う、うん……この店の、呼び込み手伝ってるから………ぁ、お、お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様」 ふと、呼び込みなどを手伝ってくれているディランが、小学校低学年くらいの幼女を片腕で抱き上げている見慣れない西洋人男性と話しているのが見えた。 「まぁ、合格」 幼女が笑う。 「この店、入るわよ」 「わかった…じゃあ、頑張れよ、ディラン」 「う、うん…ジブリル達も、楽しんでいってね」 「ひょっとして、ディラン先生とあの人たち……訳あり?」 「女の子もいたし…もしかして、妻子持ちとか?」 「え、なにその展開萌えるww」 幼女と共に教室に入っていく西洋人男性をどこか羨ましそうに見つめるディランを見て 腐女子二人は真実とは程遠いネタで盛り上がっていた…。 続く…?
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1473.html
参加者 シエスタXX デジュー BBL ふらぽ ROWLEYS こんぶて オペこ エルレイナ シキワロス かこちん メルーファ ソラユイ こるくびん 以上13名 役職 狼2 占1 霊1 狩1 狂1 狐1 ルール ・狼による村人の捕食と、占い師による妖狐の呪殺アナウンスの統一 ナナツボシ は言った 狼2 占1 霊1 狩1 狂1 狐1 いっちゃう? 1 (ナナツ村) オペこ uhyo- かこちん は言った 狐入れちゃう? 1 (ナナツ村) ソラユイ ぉー 1 (ナナツ村) メルーファ おほ デジュー は言った おおー、狐入りかー エルレイナ は言った おもしろそうw ソラユイ は言った ぉー シエスタXX は言った 狐無理やり入れたなー シキワロス は言った 狐入り・・・! 1 (ナナツ村) BBL 狐だあ ROWLEYS は言った ォオー!!(゚д゚屮)屮 1 (ナナツ村) かこちん 狐がんば ふらぽ は言った 難易度高いなw ナナツボシ は言った さっき村勝ったし 狐の勝ちもねらえるかもよ(誘惑 1 (ナナツ村) BBL 狼が騙るしかないかなあ シキワロス は言った んー シキワロス は言った 狐辛いとおもう ナナツボシ は言った じゃあワロスさんきつねっと・・・ 1 (ナナツ村) BBL w シキワロス は言った GYAAAAAAAAAAA 1 (ナナツ村) かこちん 狂人潜伏? オペこ は言った ハッハ シエスタXX は言った それ以前に村もキツイ エルレイナ は言った もぐ村は狼3残りの狼圧勝でしたがね…w オペこ は言った まぁ シキワロス は言った 結論:全部きつい ふらぽ は言った オワタ オペこ は言った 面白いかもしれないけれど つらいかも ナナツボシ は言った よし こんぶて は言った 狼で釣られたの俺だけなんだぜ・・・ つまり・・・ 1 (ナナツ村) BBL あ ナナツボシ は言った つらい思いしろ(なに エルレイナ は言った 狂人のせい 1 (ナナツ村) BBL 狂人もいたのか シキワロス は言った 絶望上等 オペこ は言った うひょー GMはキツイのがお望みだ! ふらぽ は言った 狂がちょっと厄介かもなぁ かこちん は言った 吊られた人がいたw かこちん は言った w かこちん は言った w ナナツボシ は言った やろうども!たのしめ! 1 (ナナツ村) デジュー これは厳しいぞ~ 1 (ナナツ村) メルーファ あwダイス吊られた!? オペこ は言った ヒャッハー! ナナツボシ は言った これでやるぞおおおおおお シエスタXX は言った ダイスでいいのかな エルレイナ は言った お~ ナナツボシ は言った れっつ エルレイナ は言った もうふっていいのかしら? ナナツボシ は言った だいす! 1 (ナナツ村) かこちん ひっかかったw ROWLEYS は言った ふりまーす シキワロス は言った もう振ったww ふらぽ は言った 2人ほど走ってきた デジュー は言った こるくさんが来た ナナツボシ は言った こるくさんはいる? かこちん は言った びんさんだー 1 (ナナツ村) メルーファ やられた!w シエスタXXはこるくびんに手を振った こるくびん は言った どうするかな 1 (ナナツ村) エルレイナ 74…無し…役無し…素村か かこちん は言った こるくさん代わりに入る-? ナナツボシ は言った だいすふるならいま! シキワロスはこるくびんに手を振った シエスタXXは腰を掛けた オペこ は言った コルクさんが入るともれなくやばい村陣営に貴重な村人が! こるくびん は言った よしやるか デジュー は言った 入ってもイイノヨ ナナツボシ は言った きたー オペこ は言った コルクさんIN ソラユイはこるくびんに手を振った メルーファ は言った 先走った人はもう一度振るべきですか?(´Д⊂ こんぶて は言った 14人なら共有もですね・・・ シキワロス は言った こるくさん入って共有2追加どう? かこちん は言った 私の代わりコルクさんでー ナナツボシ は言った ふっちゃってー ROWLEYS は言った こんばんはー ナナツボシ は言った むりだろw ナナツボシ は言った あれ オペこ は言った あれ 今何人ですか? こんぶて は言った 13+1 かこちん は言った 人数調整しなくていいように かこちん は言った ぬけるよー エルレイナ は言った あれ ナナツボシ は言った いや いいよ エルレイナ は言った 13じゃない?こるくさんいれても デジュー は言った いや入ってくれww ナナツボシ は言った ふえるだけでべつにこまらない オペこ は言った ん?抜ける必要なし~ エルレイナ は言った うん かこちん は言った っち オペこ は言った 村人が1増えるのかな シキワロス は言った 舌打ちww デジュー は言った 6吊りないと村きついのよ ソラユイ は言った かこちん は言った デジュ子からの吊のがれw BBL は言った こるくさんいれて13ですよね オペこ は言った 13名 占 霊 狩人 狼2 狂 狐 ナナツボシ は言った 確認 エルレイナ は言った うん オペこ は言った こうですかね ナナツボシ は言った 配役は ナナツボシ は言った 狼2 占1 霊1 狩1 狂1 狐1 ナナツボシ は言った です かこちん は言った じゃあ嫁の隣に座る(自分で言ってるだけ(゜∞゜)y-゜゜ ふらぽ は言った ちょうどいいくらいかな オペこ は言った 了解~ こんぶて は言った 鬼だな エルレイナ は言った チャンネルみたらGMいれて13だった ROWLEYS は言った ’`ィ (゚д゚)/ BBL は言った わかりました ナナツボシ は言った あれ シキワロス は言った 鬼畜だなー オペこ は言った あれ ナナツボシ は言った ナナツ村はいってる? エルレイナ は言った こるくさんはまだはいってないですね オペこ は言った /chjoin ナナツ村 です 1 (ナナツ村) こるくびん やっふ~ 1 (ナナツ村) ROWLEYS |ω’)こんばんはー! 1 (ナナツ村) デジュー やふーい シエスタXX は言った 毎回共有いないのに共有COで騙される 1 (ナナツ村) BBL こんばんは 1 (ナナツ村) メルーファ こんばんはー 1 (ナナツ村) シキワロス こんばんはー 1 (ナナツ村) ソラユイ (*・ェ・*)ノ~☆コンバンワ♪ 1 (ナナツ村) エルレイナ ちっすちっす~ シエスタXX は言った そんなシエスタが可愛い☆ オペこ は言った ↑ エルレイナ は言った 自演乙w こんぶて は言った 自分で・・・ シキワロス は言った 自演だった・・・ かこちん は言った 今すごくシエスタんを吊りたいです こんぶて は言った 騙されてる人がw ふらぽ は言った そんな4顔が可愛い☆ わけがない 2 (がぶがぶ) リュファ がるるがるるる。 オペこ は言った ↓ こんぶて は言った ↑ シキワロス は言った → かこちん は言った でもテントウムシの背中は萌える オペこ は言った 同意 シエスタXX は言った コナミコマンド? かこちん は言った 羽根の間から素肌が見えるのってそそるよね デジュー は言った テントウムシがこたつって結構謎 ふらぽ は言った ↓↓↑↑←→←→BA! 2 (がぶがぶ) リュファ あれ? BBL は言った ピコーン 2 (がぶがぶ) リュファ 相方さーん・・・。(※この時ニンジャーは別村です) エルレイナ は言った わたしとしては漢らしく上半身裸くらいが… かこちん は言った 下下だっけ? エルレイナ は言った この雪の中をだよ!? BBL は言った 上が先ですね こるくびん は言った ↑↑↓↓←→←→ かこちん は言った ですよねw シエスタXX は言った ↑X↓BLYRAって知ってるかな? こるくびん は言った カカロットォ… ふらぽ は言った 正直正確なところはもう忘れた かこちん は言った かかろっとー シエスタXX は言った びんさん最高だぜ!! ふらぽ は言った 一回自爆すりゃ十分だろぉぉぉ かこちん は言った くそーまにあわなかった ROWLEYS は言った コナミコマンドですね、わかります ナナツボシ は オペこ に言った あなたは今回の占い師です 見事占いを的中させ村を導くのです! かこちん は言った 2だっけ? シエスタXX は言った 3だね ナナツボシ は エルレイナ に言った あなたは今回の霊媒師です 正確な死体鑑定で村を勝利へ誘うのです! かこちん は言った 3か オペこ は ナナツボシ に言った 了解! ふらぽ は言った 初代はフル装備になるからのw シエスタXX は言った 2もあったかな? ナナツボシ は シエスタXX に言った あなたは今回の狩人です 忍び寄る狼から村人を守るのです! かこちん は言った カカカカカカカカカカカカロットォ エルレイナ は ナナツボシ に言った ぎゃ~w了解デス ナナツボシ は こるくびん に言った あなたは今回の狂人です とち狂って村を混乱させるのです こるくびん は ナナツボシ に言った ういういー シエスタXX は ナナツボシ に言った おいさっきもだぞ ナナツボシ は シキワロス に言った あなたは今回の妖狐です 最後まで生き残り村をのっとるのです! シエスタXX は ナナツボシ に言った 拒否権はないのかぁぁぁ エルレイナ は言った 独り言は誰に言えばいいのかな?今日はなびこいないけど~ シキワロス は ナナツボシ に言った まじで狐きたのwww把握 かこちん は言った ななつんにどうぞ ナナツボシ は シエスタXX に言った ありませんw ナナツボシ は シキワロス に言った ひいちゃったよw エルレイナ は言った 了解 ふらぽ は言った おキヌとか こんぶて は言った らいおんに かこちん は言った 私でもいいのよ? デジュー は言った いいのか!? こるくびん は言った なびちゃん欠席? シエスタXX は ナナツボシ に言った りょ~かい☆ナナツンあたい頑張る! オペこ は言った そういえば今日Naviさんいませんね シキワロス は ナナツボシ に言った 前村も共有フラグ回収したっていうのにwww エルレイナ は言った 体調悪いっぽい ふらぽ は言った ナメック星に帰ったってさ ナナツボシ は ふらぽ に言った あなたは今回の人狼です 村人を捕食し壊滅させるのです! ナナツボシ は ふらぽ に言った /chjoin がぶがぶ へお入りください エルレイナ は言った 緑つながりか! オペこ は言った oh.. デジュー は言った あら、残念ですのー ナナツボシ は メルーファ に言った あなたは今回の人狼です 村人を捕食し壊滅させるのです! ナナツボシ は メルーファ に言った /chjoin がぶがぶ へお入りください メルーファ は言った あら ふらぽ は ナナツボシ に言った うへーい狼了解 こんぶて は言った 真の力開放してもらって帰ってくるのか ナナツボシ は言った 独り言はわたしでけっこうですよー かこちん は言った ニコちゃん星かとおもってた デジュー は言った 了解~ メルーファ は ナナツボシ に言った 素村と狼を右往左往してる気がする!了解です! 2 (がぶがぶ) メルーファ てすてすガオー 2 (がぶがぶ) ふらぽ デンデロデーン 2 (がぶがぶ) メルーファ デデーン! シエスタXX は言った なんか シエスタXX は言った 乳首がいたい 2 (がぶがぶ) メルーファ よろしくですー! かこちん は言った もげるところだ ナナツボシ は言った 病院へ・・・ エルレイナ は言った 触りすぎ 2 (がぶがぶ) ふらぽ 深夜テンションでよろしうー 2 (がぶがぶ) メルーファ ヒャッハー シエスタXX は言った 薬塗ったんだけどね BBL は言った 気をつけないとまた大変なことに・・・ ふらぽ は言った 可愛いの代償 こんぶて は言った 二次性徴ハァハァ? ナナツボシ は言った 役職振り分け完了 ナナツボシ は言った では 2 (がぶがぶ) ふらぽ 難易度高いなーと思いつつ、自分が狼になるとそうでもなく見えるw 1 (ナナツ村) ナナツボシ -------STOP-------- ナナツボシ は言った -------STOP-------- BBL は ナナツボシ に言った 私の狐があああああ 2 (がぶがぶ) メルーファ わかるww ナナツボシ は言った いつもは平和なカーレイ村に ナナツボシ は言った どうやら人狼が紛れ込んだ様子 ナナツボシ は言った 村人は人狼を打ち破って平和を取り戻すのです! ナナツボシ は言った ゲームスタートです 1 (ナナツ村) エルレイナ おはようございます~ 1 (ナナツ村) こんぶて おはようこ 1 (ナナツ村) メルーファ おはようございますー 1 (ナナツ村) シエスタXX おは~ 1 (ナナツ村) デジュー おはよう~ 1 (ナナツ村) ふらぽ おはよーござー 1 (ナナツ村) オペこ オハヨウ 1 (ナナツ村) BBL おはようございます 1 (ナナツ村) かこちん おはとう 1 (ナナツ村) シキワロス おはようー・・・ふぁぁぁ・・・ねっむ 1 (ナナツ村) エルレイナ 安心の一番手挨拶!エルレイナさんです 1 (ナナツ村) ソラユイ おはよーー 1 (ナナツ村) シエスタXX Lに抜かれた 1 (ナナツ村) ROWLEYS おはようござりまするー。今日までですっ 1 (ナナツ村) デジュー 紛れ込んだのは実はテントウムシ 1 (ナナツ村) シキワロス 眠くてあいさつが遅れる・・・フワァァァ 1 (ナナツ村) BBL 駆除しなければ 1 (ナナツ村) オペこ 平和だったカーレイ村を 僕は知らない 1 (ナナツ村) こるくびん おはようございますー 1 (ナナツ村) こんぶて それ毎回狙ってるんですかw>①番手 1 (ナナツ村) ROWLEYS ファイトーー!( ゚д゚)乂(゚д゚ )イッパーーツ!! 1 (ナナツ村) シエスタXX 一番手狙ってたのに 1 (ナナツ村) エルレイナ ねらってます! 1 (ナナツ村) かこちん 女装癖の狼が紛れ込んだとのうわさも 1 (ナナツ村) ふらぽ ⑨番手でもいいじゃない 1 (ナナツ村) メルーファ 害狼は駆除だー 1 (ナナツ村) エルレイナ 特定しますた 1 (ナナツ村) ROWLEYS あらーん、ワタシのことじゃなくってヨー 1 (ナナツ村) シキワロス 狼なんて夢ものがたりなんじゃないのかな・・・ 1 (ナナツ村) こんぶて 女装癖のある狼とかいたら信奉するわ 1 (ナナツ村) デジュー 前世は狼にいいようにやられた記憶が・・・ 1 (ナナツ村) エルレイナ 人狼なんているわけないじゃん♪みんな大げさ(ry 1 (ナナツ村) ふらぽ きっと人間の文化を誤解してるんだ 1 (ナナツ村) デジュー 死亡フラグですな 1 (ナナツ村) かこちん エルレイナの姿を見たものは居なかったという・・・ 1 (ナナツ村) BBL 早w 1 (ナナツ村) ROWLEYS ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! 1 (ナナツ村) ソラユイ ・ω・ 1 (ナナツ村) エルレイナ 明日わたしがしんだら 1 (ナナツ村) エルレイナ 犯人はヤス 1 (ナナツ村) こるくびん もう女装してる奴から順番に吊ろうずー 1 (ナナツ村) BBL ないない 1 (ナナツ村) シエスタXX 人狼がいる村なんてゴメンだ!私は自分の部屋に戻らせてもらう!! 1 (ナナツ村) こんぶて 女装ロラ把握 1 (ナナツ村) かこちん ズンの 1 (ナナツ村) デジュー はぁ!? 1 (ナナツ村) ふらぽ 村はだめでも部屋はいいのかw 1 (ナナツ村) メルーファ 女装は吊ろう 1 (ナナツ村) かこちん ちょっと隣村まで偵察に行ってくる 1 (ナナツ村) BBL 誰も」デジューさんなんて言ってませんよ(遠い目) 1 (ナナツ村) デジュー ロラ以前に僕しかいないような気がするんですけど! 1 (ナナツ村) こんぶて なぁにすぐもどるさ ナナツボシ は言った 「もう初日はいやだよう」Navi子がぐずってでてきません。 1 (ナナツ村) ふらぽ おいフラグ多すぎてry こるくびん は ナナツボシ に言った そういやサイアさんに写真撮ってもらおうと思ったんだけどいないのかー 1 (ナナツ村) シキワロス ちょっと某密林サイトでスナイパーライフル買ってくる・・・ 1 (ナナツ村) オペこ かわいい 1 (ナナツ村) かこちん 明日の朝には狼の毛皮を2枚もってくるぜ! 1 (ナナツ村) エルレイナ ぱんおの楽園から追放されて少し意気消沈のエルレイナさんです 1 (ナナツ村) ROWLEYS ぐずってないででておいでー 1 (ナナツ村) ふらぽ どいつもこいつも! ナナツボシ は言った 残り1分 1 (ナナツ村) こるくびん Navi子は実はかわいいと思う でもなびちゃんのほうが可愛い 1 (ナナツ村) エルレイナ アメあげるからでておいてぇ 1 (ナナツ村) かこちん 胴衣 1 (ナナツ村) BBL みんな狐忘れてない? 1 (ナナツ村) メルーファ なびこにHAPPY ENDは来るのだろうか・・・ 1 (ナナツ村) デジュー なびこも初日から脱却したがってるんだなぁ 1 (ナナツ村) こるくびん ほら、チョコあげるから! 1 (ナナツ村) ふらぽ サングラス取ると目が3になってるって聞いた 1 (ナナツ村) ソラユイ コンコン 1 (ナナツ村) エルレイナ チュッパチャップスミニのコーラ味だぞ~ ナナツボシ は言った 20秒前 1 (ナナツ村) メルーファ 3ω3 1 (ナナツ村) デジュー ではおやすみなさいませー 1 (ナナツ村) かこちん ちょっとナビ子可哀そうになってきた 1 (ナナツ村) こんぶて そのサングラス度が入ってるのかw 1 (ナナツ村) シキワロス 狐か・・・狐はさっさととかさないと厳しいことになりそうね・・・ 1 (ナナツ村) シエスタXX おじさんのホワイトチョコレー(ry 1 (ナナツ村) ふらぽ 3w3 1 (ナナツ村) かこちん シエスタ吊るじゃなく銃殺しよう 1 (ナナツ村) ナナツボシ -------STOP-------- ナナツボシ は言った -------STOP-------- 1 (ナナツ村) メルーファ AUTO ナナツボシ は言った 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です! ナナツボシ は言った 朝までひたすら寝るのです! 2 (がぶがぶ) ふらぽ 自分の3のせいで詠唱が始まるとは 2 (がぶがぶ) メルーファ 13 11 9 7 5 かー 2 (がぶがぶ) ふらぽ さーて2だし狂に期待かねぇ? 2 (がぶがぶ) メルーファ 3の目をしてるのが狼だ! 2 (がぶがぶ) ふらぽ うちらじゃねーか! 2 (がぶがぶ) メルーファ かな~、出たらやばそうだよね・・w 2 (がぶがぶ) メルーファ 犯人は3! BBL は ナナツボシ に言った ミクさんの呪いうけているので素村で勝てる気がしません… 2 (がぶがぶ) ふらぽ 狐入りだからありっちゃありかもしれんけど 2 (がぶがぶ) ふらぽ 特に騙り希望とかない? 2 (がぶがぶ) メルーファ 4吊り中に狐1排除しないといけないから、 2 (がぶがぶ) メルーファ ローラーで3手使うのは結構きついのかな・・? ナナツボシ は こるくびん に言った だれかにとってもらって渡せばいいんじゃないかな~ 2 (がぶがぶ) メルーファ うーん、指定されたら霊媒騙るくらいかのう 2 (がぶがぶ) ふらぽ うん、村サイドだときっついとは思う ナナツボシ は言った 残り1分 こるくびん は ナナツボシ に言った 自分で撮ってみましょう エルレイナ は ナナツボシ に言った 最大吊り6回で人外4吊り…厳しいですなぁできれば霊わたし確定で指定の流れにもっていきたいが…… 2 (がぶがぶ) メルーファ だねぇ・・ 2 (がぶがぶ) ふらぽ そだなー。狂にもよるけど霊媒のほうがフリーになるし 2 (がぶがぶ) ふらぽ 進行を見守るか 2 (がぶがぶ) メルーファ ふらぽさんは騙ってみたい?占い3でも全然イイノヨ! ナナツボシ は言った 20秒前 2 (がぶがぶ) ふらぽ 今回は様子見るか 2 (がぶがぶ) メルーファ ラジャ!b 2 (がぶがぶ) ふらぽ 滑る予感がするw 1 (ナナツ村) ナナツボシ -------STOP-------- ナナツボシ は言った -------STOP-------- 2012年4月14日全ログへ 2日目へ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2041.html
タルブ村のはずれに立てられた僧廟。 背後に平原が広がる地点でその廟は建てられていた。 露伴には、廟というよりは何かの格納庫のように見えた。 夕日にぽつんと建てられたそれが、背後に長い影を作り出している。 「お年寄りの中には、ここにお参りをする人もいるんです」 そういったシエスタは、その前で手を合わせ、小さくお辞儀をした。 その後で、シエスタは露伴とコルベールはその建物の中に導いていった。 その中は暗く、広い一体型の部屋だった。 ようやく目が暗闇に慣れてきた露伴に、シエスタの声がかけられた。 「見てください。これが『竜の羽衣』です」 露伴は竜の羽衣を一目見て、圧倒された。 それは、かつて露伴がわざわざ米国のアリゾナまで取材に行った取材対象だった。 露伴は思わず口をぽかんと開けてしまった。 自分という例があるにもかかわらず。このようなモノがこの世界にあるなんて、 露伴はいままで思いついたこともなかった。 「あの、露伴さん。ひいおじいちゃんが言っていたことは、本当のことだったんで しょうか?」 露伴はそれには答えずにシエスタと向かい合い、小さくつぶやいた。 『ヘブンズ・ドアー』 「ああ、君は知っているはずだ。こいつの動かし方を…… こいつがいたところの……ラバウル航空隊のベテラン操縦士なみにな……」 「……ええ、分かるわ……分かります! この復座零式艦戦の動かし方が!」 シエスタは大きく目を見開いた後、一筋の涙を流し始めた。 そして、急にはっとして、近くに立てられた黒い石碑に駆け寄り、そこに刻み付け られた異国の白い文字を読み始めた。 「『海軍少尉 佐々木武雄 異界ニ眠ル』」 涙をこらえきれず、時折しゃっくりをしながらもシエスタは話を続ける。 「ひいおじいちゃんは、この文字が読める人に『竜の羽衣』を渡せといっていました」 露伴は、皮肉げに答えた。 「なら、この零戦は君のものだな、シエスタ」 「さては露伴、おめーはこーいった空気が苦手だn……」 デルフリンガーの刀身が、完全に鞘の中に押し込まれた。 「あと、ひいおじいちゃんは『陛下』にお返しくださいとも…… 露伴さん、陛下とは誰のことでしょうか?」 「昭和天皇のことだな。残念だが、その人は死んでいるよ」 「テンノウ? 何ですか?」 「いろいろとめんどくさいんで説明は省くが、ハイパーな王様みたいなもんだ。 ま、きみは気にせずこの零戦を持っているといい。そして僕に取材させてくれ。 重要なのはそっちだ」 しばらくの静寂の中。 そこには、草原を走る風の音と、しゃくりあげる少女の泣き声のみが響き渡っていた。 その静けさを破るように、とある男が声を上げる。 コルベールの我慢が限界に達したようだ。 彼は自分の研究欲の突き動かすままになっている。 「どうかね。ミスタ・露伴」 「これは、僕の国の戦闘機だ。戦うための武器だ。名を零式艦上戦闘機という。 何故か復座式……つまりは二人乗れるように改造されているが」 「で、飛べるのかね?」 「それなんだが……微妙だな。まず、燃料がまったく足りないと思う。シエスタの 話だと、彼女の曽祖父は、ここの世界には飛行してきたそうだからな。ガソリン はないものと考えていいだろう」 そういいながら、露伴は機体の発動機後部あたりを探り、胴体内燃料タンクの残量 を調べた。彼の思ったとおり、そこにはほとんど燃料がない。 「やはり、ガソリンがないようだな。これでは飛ぶことはできないぞ」 「『がそりん』とはなんだね? それがあれば飛翔できるのかな?」 「どうかな。ともかく、ガソリンがないと絶対に飛べない。コルベール、そのビン の中に入ったやつを大量に作り出せるか?」 露伴はタンクの吸入口に残ったガソリンを、露伴が取材用に持っていた小瓶にとり、 コルベールに放り投げた。 コルベールはそれを両手で受け取り、中の液体を、興味深く臭いをかいでみていた。 「やってみよう……ふむ……ずいぶんと揮発性の高い油だな、これは」 露伴は、ガス欠とは別の、ある懸念があった。 「問題なのは、この機体が壊れていないかどうか、僕達には分からないことだ。もし 壊れていたら、ガソリンを入れても動かない」 「それはどうしたら分かるのかね?」 露伴はそれには即答せず、考え事をしながら、手に持った刀を鞘から半分引き抜いた。 「う~ん……おい、デルフ。お前、なんか良いアイデアないか?」 「わかんねーけど。そうだ。おい、露伴よぉ。これをブチャラティに触れさせればい いじゃねーか?」 「どういうことだ? デルフ?」 「一応こいつも『武器』だろ? こいつをガンダールヴに触らせれば、詳細が分かる」 「そうか、そうなると、これをトリステイン学院に運ぶ必要が出てくるな……」 深刻な顔をして考え込むコルベールに、シエスタが意外な助け舟を出した。 「ああ、それでしたら。ひょっとして村の人達に協力をお願いできるかもしれないです」 「どういうことです?」 「実は、タルブの村に困りごとがあるらしくて……なんでもメイジの方にしか解決 できないそうです。その頼みごとを解決したら、村の皆さんも協力してくれると 思います」 「どうする? 僕は限りなく面倒くさいと思うんだが」 「まあ、ミスタ・露伴。そう言わず、彼らの話だけでも聞いてみましょう」 「じゃあ、ちょっとここで待っていてください! お父さん……タルブ村の村長を こちらまでつれてきます」 シエスタはそういいながら、駆け足でその廟を出て行った。 彼女の背中が夕日に照らされ、彼女の身体が金色の草原に囲まれている。 廟の外にひろがる平原を、風が音を立てて通り過ぎていく。 シエスタ駆け去ってしばらくして、露伴が口を開いた。 「しかし、コルベール。僕がシエスタに『天国の扉』を仕掛けたとき、君はまったく 動じなかったな」 「フフフ、私にもようやく君の性格が分かってきましてね。君は、マンガの取材に 関しては多少善悪の判断を履き違えるようだが、それ以外では君はかなり善良な 人間だ。結構、君は正義に熱い人間だと私は見受けましたぞ」 コルベールが微笑みながら答える。だが、彼の目はあくまでも零戦に向けられたままだ。 露伴はそれを聞いて、文字通り爆笑した。 「はあ? きいたかデルフ? 僕が正義に熱いんだってよ! 笑わせるな」 「ここは黙秘を貫かせてもらうぜ……」 とたんに露伴の顔が険しくなる。彼の眉間には、皺が三本も形成されている。 「デルフ……今度お前を擬人化した挙句、萌えキャラ化して僕のマンガに出すぞ」 「……お前ェさんは『吐き気をもよおす邪悪』です、ハイ」 コルベールと露伴。そして一振りの刀。 彼らの間には、奇妙な感情(友情とでも言うのであろうか?)が芽生え始めていた。 その行く末を暗示するかのように、タルブ村の草原の草達が、金色の波を形成していた。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/371.html
「説明しなさい!何よその格好は!」 「このメイド服のことか?これはシエスタという少女が貸してくれたものだ」 「それを何で普通に着てるのよ!」 厨房から運ばれてくるケーキを次々と皿へ飛ばしつつ、ミュウツーはルイズの質問に淡々と答えていた。 話を聞いていると、ミュウツーはどうやら、 『メイドの仕事をするにはメイド服を着なければならない!』 と、シエスタに思い込まされたようであった。 「・・・何でアンタはメイドの真似事をしてるのよ」 「何か問題でも?」 「・・・もういいわ、終わったら帰ってきなさいよ」 「わかった」 流石に叫び疲れたらしく、ルイズは一人食堂を出ていった。 「カーゲーカゲカゲカゲッカゲー♪」 一方、先程までミュウツーと一緒にいたフレイムもケーキを運ぶのを手伝っていた。 無論、メイド服を着てだ。 ケーキの並んだトレイをフレイムが持ち、シエスタがひとつずつ配る。 そうしていると、フレイムは視界に自分の主人の姿を捉えた。 フレイムはシエスタと主人の元へ歩き出した。 「あらフレイム、ずいぶん可愛いくなっちゃったじゃない。どうしたのよ?」 「カゲー!」 キュルケにはフレイムの言葉がわからないため、シエスタが変わりに説明した。 「・・・というわけで、お二人の使い魔さんに手伝ってもらっているのです」 「へぇ、偉いわねフレイム」 キュルケはフレイムの頭を撫でてあげた。 フレイムは嬉しそうに目を瞑った。 「おーい、こっちにもケーキくれよ!」 「はいただいま!」 他の生徒に呼ばれたため、シエスタとフレイムは再びケーキを運び始めた。 「お姉さま!あのトカゲの男の子がくれたケーキとっても美味しいのね!きゅいきゅい!」 フレイムからたくさんもらったケーキを嬉しそうに頬張っていたシルフィードに、タバサは無言で杖を振り下ろした。 「いたいのね!」 「・・・喋ったら駄目って教えた」 「タバサ、アンタ何してるの?」 そんな二人のやりとりにキュルケは不思議そうに尋ねた。 「・・・何でもない、そうよね?」 「きゅ、きゅいきゅい!」 もう殴られたくないため、シルフィードは首を激しく上下させた。 「お待たせしました」 シエスタはモンモランシーの皿にケーキを乗せていた。 すると、モンモランシーは机の下を覗き込み、何かを呼び出した。 「ほらロビン、ケーキ食べてみない?」 机の下には、フレイムと同じような模様の付いた、背中に植物の球根が生えた緑色のカエルのような生物が目を閉じてうつ伏せになっていた。 そしてそのカエルのような使い魔は主人の声に気づき顔を上げた。 「・・・ダーネダー?」 それは、ミュウツーやフレイムと同じように、とある研究所で作られ消滅したはずの、『フシギダネツー』であった。 「カゲー!」 「・・・ダネ?ダネフッシ!」 「ロビン?」 思わぬ再会に二匹は抱き合って喜びあった。 そんな二匹にモンモランシーは目を見開きながら尋ねてみた。 「あなた、このトカゲと知り合いなの?」 「フッシー!ダネダーネ!」 ちょうどその頃、ミュウツーがケーキを飛ばしている場所から少し離れたところに、1人のヘタr・・・キザそうな貴族がいた。 周りには彼の友人らしき者たちが口々に冷やかしの言葉を投げ掛けていた。 「なあ、ギーシュ!お前、今は誰と付き合っているんだ?」 「誰が恋人なんだ?ギーシュ?」 ギーシュはすっと唇の前に指を立てた。 「付き合う?僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人をt━━」 「ところでこのケーキの苺を見てくれ、こいつをどう思う?」 「凄く・・大きいです・・・」 「君たち、人の話は最後まで聞いて欲しいのだが」 ふと、ギーシュのポケットから、ガラスでできた小瓶が転がり落ちた。 中で紫色の液体が揺れているその小瓶は、ケーキを配り終え厨房に戻る途中のシエスタのほうに転がってきた。 シエスタが小瓶を拾い上げると、そのままギーシュの机の上に置いた。 「小瓶が落ちましたよ。ミスタ・グラモン」 しかし、ギーシュは小瓶を押しやり、彼女の言葉を否定した。 「これは僕のじゃない。君は何を言っているのだね?」 しかし、その小瓶の出所に気づいたギーシュの友人たちが、大声で騒ぎだした。 「おお?その香水はもしや、モンモランシーの物じゃないか?」 「そいつがギーシュのポケットから落ちてきたってことは、お前は今モンモランシーと付き合っているのか!」 「違う。いいかい?彼女の名誉の為に言っておくが・・・」 ギーシュが何か言いかけたとき、後ろのテーブルに座っていた薄い青紫色の髪の少女が立ち上がり、ギーシュの席へと歩いてきた。 「セバスチャン、今までいろいろとあじゅじゅしたー」 少女はギーシュが言い訳をする前に、正拳突きと旋風脚を華麗に放って立ち去り、 ギーシュはそのままモンモランシーの席の近くまで吹き飛ばされていった。 足元に飛んできたギーシュを見ると、モンモランシーは立ち上がった。 「モンモランシー。誤解だ。コナコナとはただ一緒に、ド・ウブツの森へレバ剣の試し斬りに行ったd━━」 ギーシュが言い終わらる前に、モンモランシーは使い魔に命令を下した。 「ロビン、構えなさい」 「ダネ!」 ロビンは主人の命令に従って、ギーシュに背中の球根を向けた。 球根は照り付ける日光を吸収して光輝いていた。 モンモランシーはここに飛ばされる前にロビンに光を集めさせていたのだ。 「ソーラービーム、発射!」 球根の先端からギーシュめがけ、強烈な太陽光線が放たれた。 ギーシュは自分の席まで吹っ飛ばされ、モンモランシーはそのまま立ち去って行った。 フレイムとロビンは飛んで行ったギーシュを追いかけて行った。 「あ、あのレディたちは、薔薇の存在の意味を理解していないようだ」 身も心もボロボロになりながら、ギーシュは芝居がかった仕草で立ち上がった。 シエスタは一通りの出来事を見届けると、厨房へ戻ろうとした。 「待ちたまえ」 しかし、ギーシュに引き止められたため、視線をそちらへ向けた。 「君が軽率に、香水の瓶なんかを拾い上げてくれたお陰で、二人のレディの名誉に傷がついた。どうしてくれるんだね?」 どうやら全責任をシエスタに押しつけるつもりのようだ。 シエスタははっきりと言った。 「ミスタ・グラモン、二股をした貴方が悪いのでは?」 辺りにいた生徒達が、どっと笑った。 「そのとおりだギーシュ!お前が悪い!」 「そんなこともわからないのかよ!m9(^Д^)プギャーwwwww」 そんな周りの反応とシエスタの態度に、ギーシュの怒りのボルテージが上がり始めた。 「ふん!メイド如きに、話を合わせるぐらいの機転を期待したのが間違いのようだな!」 ギーシュは自分の杖を取り出し構えた。 「そこになおれ!叩っ斬ってやる!」 そのまま杖を振り下ろ・・・せなかった。 「きゅいきゅい!」 「ダーネフシ!」 なぜなら、シルフィードに腕を噛みつかれ、ロビンに杖をつるのむちで縛られていたからだ。 「おい、あれはタバサの使い魔とモンモランシーの使い魔じゃないか!」 「何やってんだあいつら?」 これに遠くから見ていた彼らの主人達も驚いていた。 「き、君達、邪魔をs━━」 「カゲー!」 最後まで言う前に、フレイムのかえんほうしゃがキザな顔に直撃した。 ギーシュは頭をチリチリヘアーにさせながらその場に倒れ、三匹はその前に立ち塞がった。 「・・・どうやら、君達は貴族に対する礼儀を知らないようだっな」 ゆっくりと起き上がりつつギーシュは呟いている。 ますます怒りのボルテージが高まりつつあるようだ。 そんな四匹の間に、騒ぎに気付いたミュウツーが割って入った。 「何があったのかは知らないが、私の友人達が迷惑をかけたようだ。変わりに謝ろう」 ミュウツーは服のポケットに入っていたメモ用紙を取り出した。 服を借りた時に渡されたそれには、謝罪する時の応対文が書かれている。 「あ、ああそうだ、謝罪の言葉さえあれば僕も怒りはしないさ」 ミュウツーは書いている文に目を通し、書いているそのまま読み上げた。 「やかましいでございます。黙ってろでございます。ヘタレはお家に帰ってママのミルクでも吸ってろでございます」 読み上げた言葉に、辺りを沈黙が支配した。 「・・・シエスタ、これは謝罪の言葉なのか?随分失礼な文章のようだが」 ミュウツーはギーシュに謝罪するつもりであったが、紙には無茶苦茶なことが書いてあった。 ギーシュは顔が真っ赤になり、怒りのボルテージが限界を突破した。 「・・・君達の誠意は、よぉくわかった」 そして、シエスタの前にいる四匹に杖を向け、高らかに宣言した。 「ギーシュ・ド・グラモンは!使い魔の諸君に!決闘を申し込む!」 使い魔の逆襲 6