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パチ・パチ! ON・A・ROLL 【ぱちぱち おんあろーる】 ジャンル アクション 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4プレイステーション・ヴィータ メディア ダウンロード専売 発売元 eastasiasoft 開発元 Dolores Entertainment 配信開始日 【Switch】2021年2月18日【PS4/PSV】2021年2月19日 定価 700円 備考 パッケージ版はアジア向けPSVのみ プレイ人数 1人 セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 クソゲー ポイント 2021年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点 パチンコ風の脱衣スコアアタックゲームゲームテンポが遅く、脱衣要素も微妙全く遊べなくはないが面白みは薄い クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 ゲームルール 問題点 評価点 総評 余談 概要 eastasiasoft発売によるNintendo Switch及びプレイステーション4向けのダウンロード専売ソフト(*1)。開発は『Bit Dungeon』などで知られるスペインのDolores Entertainment。 ジャンルはパチンコ風のゲーム性を採り入れた固定画面のアクションゲームだが、どちらかといえばメダルゲームにおけるコイン落としに近い。 4つのステージを舞台にヒロインの女大泥棒「フジコ」と「ロビン」の活躍が描かれるという設定。彼女たちはステージの背景として表示される CERO D相当の脱衣要素が含まれており、攻略次第で背景として表示されたフジコとロビンの衣装が脱げる(下着止まり)。 大手同人サイトにて本作の成人指定バージョン(*2)が発売されているが、それに関しては本ページでは触れないものとする。 ゲームルール ゲームの流れ 4つのステージを選んでプレイしていく。後方3つのステージは前のステージにて条件を満たさないとプレイできない。 ステージを終えるとステージ別でハイスコアが記録される。本作はスコアアタック方式であり、ステージクリアの概念は存在しない。 ステージルール 発射台が上部で左右を往復するように自動で動いているので、頃合いを見計らってボールを下方向へと発射していく。 ボールは重力に従って落下していき、画面下部に落ち切ったり何かの仕掛けに吸い込まれると消滅。ボールは必ず1回ずつしか発射できない制限がある。 ボールには初期50発のストックがあり、すべてのボールを発射しつくすとステージ終了。ストック有限なため、無駄なボール発射はスコアに悪影響を及ぼす。 ステージギミック ステージ内には様々なスコアギミックがあり、ボールの状況次第で大小様々なスコアが入る。 具体的にはボールが「ピンやバンパーに触れる」「画面下部のポケットに落ちる」「スコアアイテムを回収する」などの要因でスコアが加算されていく。 とある条件を満たすとブロック崩しやピンボールなどのミニゲームイベントが発生し、これもスコアボーナスの大きなチャンスとなる。 ステージ固有のギミックも多いが、各ステージ間で共通するものについては以下の通り。 ピン…クローバーやダイヤのマークのついたピン。パチンコやスマートボールで言う釘の役割として大量に配置されており、ボールの動きを変える。1度でもボールの当たったピンはピンク色に光り、全てのピンを光らせるとファンファーレが鳴って大量の得点が貰える。 脱衣ピン…ハートが3つ描かれたピン。背景にいるヒロインの衣装のところに配置されており、ボールを当てるごとにハートが1つずつ光る。3つのハートを光らせた状態でボールを当てる、つまり計4回ボールを当てると、ピンが消滅して喘ぎ声と共にヒロインの衣装が1段階脱げる。上下の衣装を1段階脱がすと、新たな脱衣ピンが追加される。 ポケット…画面下部に並んでいる多数のポケット。ギミックに吸われなかったボールは最終的にここに落ちていく。1度でもボールの落ちたポケットはライトが点灯し、全てのポケットを点灯させるとファンファーレが鳴って大量の得点が貰える。 得点アイテム…ステージ内にランダムに置かれる得点アイテム。ボールが当たると消えて得点になる。ボールを1発打ち出すごとに場所が変更される。 ミッション 画面左側にはミッションが表示される。ステージギミックを全て完結させる、または規定回数起動させるといった条件を満たすと達成となり、報酬として得点が加算され、ボールのストックが5個追加される。 上記のギミックの例で言えば、ピンやポケットを全て光らせてコンプリートする、脱衣を最後まで完結させる、得点アイテムを規定数取る、といったものになる。 1度に表示されるミッションは4つまでで、達成されたミッションは消えて次のミッションと入れ替わる。同じミッションを再度要求されることはなく、そのステージに用意されたミッションが無くなるとミッション欄は空になる。 ミッションは、基本的にそのミッションが表示されている間に達成しないとクリアにならない。 上記のポケットを例に取ると、ポケットを全て点灯させるミッションが出て来る前にポケットを全て点灯させても、後でミッションが出て来た際にクリア扱いにはなっておらず、再度全て点灯させ直す必要がある。 ただし、脱衣などの1度しか発生しないギミックについては、ミッション表示前に完結させてしまっても後からミッションが表示された段階で即達成扱いになる。 操作体系 原則としてボタンによるボール発射のみが操作対象。ミニゲームにおいてはアナログスティック等も操作範囲に含まれる。 イラストギャラリーについて ステージプレイの結果によって、全22枚のイラストギャラリーの鑑賞が随時解禁される。 ギャラリーでは脱衣前後の各キャラの画像や、初期デザイン、ラフ画などが見られる。 問題点 一見すると運ゲー、慣れたとしても作業感やストレス要素は消えない そもそもボールの落ち方がピンにぶつかりながら毎回バラバラに分岐するため、スコアアタックとしてのゲーム性が成り立っていない。 発射位置の調整はでき、動きにランダム性は無いので、可動するギミックを除けば基本的に同じところに落とせば同じところに落ちるため、一応ある程度特定のターゲットを狙って打つことは可能であり、慣れれば運ゲー要素はそこまで大きくなくなる。 とは言え、発射台は自動で動き続けているためやはり狙うのは難しく、どこに落とせばターゲットに当たるかを探るにもボールを消費するため、思うようにはいかずストレスにもなりやすい。内容自体も、運ゲーでは無くなるだけで楽しい要素とは言い難い。 特にステージ3~4はピンや仕掛けの位置が無駄に厳しく配置されており、ろくなスコアが稼げないままにステージが終了してしまうケースが多発しやすい。 ゲームテンポが遅い パチンコのようにボールを連続発射できる機能がないため、おのずとゲームテンポが遅くなりがち。 「ボールを一発発射 ⇔ ボールが消えるまで待つ」の繰り返しとなり、パチンコ感覚でプレイするとかなりのもっさり感を覚える。 とある条件で数十秒ほどの褒美的演出が発生するのだが、その間のスキップは一切不可。これもテンポ悪化に拍車をかける要因となる。 ステージ数が少ない 総ステージが4つしかなく、それ以外に遊べる部分が見当たらない。 そのステージも運依存のスコアアタック方式なためやり込むのも困難。後はイラストギャラリーの解禁を目指す位しかやり込みがない。 微妙な脱衣要素 脱衣といってもヒロインの衣装パーツが1つずつ剝がされるだけで、脱がせ方がかなり淡泊でそそるものがない。 各キャラは背景の中で棒立ち状態であり、Live2Dで手や髪などが揺れる動きはあるものの、脱衣してもそれに伴う動きはしない。脱衣というよりは背景が変化している位のもので、00年代に流行した脱衣ブラウザゲームを彷彿とさせる。 一応は脱衣のたびに喘ぎ声が発せられたり、限界まで脱がすと恥じらいの表情を見せるといった演出はあるが、素直にエロいと呼べるかはかなり微妙。 これはどちらかといえば賛否両論な点といえるが、ヒロインの絵柄に好みが分かれやすい。 洋ゲーライクな絵柄で日本感覚でみるとクセが強く、イベント描写が皆無な事もあり、ヒロインに対していまいち魅力を感じにくい傾向がある。 とはいえ作画崩壊している訳ではなく、あくまでも絵柄にクセがある程度のもの。絵柄を受け入れられるのであれば一定の魅力は感じられるかもしれない。 携帯機としての問題点 ディスプレイサイズや解像度の都合上、Nintendo Switch(特にライト)やPS VITAでプレイすると一部のギミックが見辛く感じる。 特にヒロインの脱衣の条件となるハートマークの付いたピンが通常のピンと殆ど見分けが付かなくなる。 評価点 演出そのものはある程度凝っている ヒロインの脱衣に魅力を感じにくいのはともかく、ゲーム全体の演出は多くそこそこ凝った部分は見られる。 ボールにピンを当てるたびに心地よい効果音が鳴り、聴覚的な意味ではなかなかに華やか。仕掛けが発動すると同様の心地よい効果音が鳴る。 ピン接触や仕掛け発動が発生するたびにスコア表示がされる演出があり、状況によっては雪崩式に表示されるため、連続発動すれば爽快感は無いわけではない。 ヒロインは常時立ち絵表示だが、その立ち絵の中でぬるぬると動く。4つのステージに個別の衣装とモーションが用意されているのも嬉しい。 BGMは概ね好評 派手さはあまりないものの、ステージの雰囲気に合った特色のあるBGMが流される。心地よい効果音との親和性も申し分なし。 タイトル画面ではファンキーな女性ボーカルのBGMが流れるが、良曲といっても過言ではない楽曲である。 ただしPremiumbeatというサイトで配布されているフリー音楽のようである。 総評 「スコアアタック方式なのに運依存が強すぎる」「売りと思われし脱衣要素が微妙」と、残念な部分が目立つ一作。 運ゲーとして割り切るならば遊べなくはない内容だが、ゲームとしての面白みは大分薄い。ゲームの発想としては悪くないだけに惜しさも感じられる。 ただ、ショボさがあるとはいえ、脱衣というギミックに射幸心を感じるプレイヤーも一定数いるのかそれなりにファンも多く(*3)翌年には続編までリリースされている。 余談 上記のような問題点が指摘された結果、『Pacific Wings』と並ぶKOTY2021据置部門の門番となった。 上記の通り、2022年には続編の『パチ・パチ 2 ON・A・ROOL』が海外でリリースされている。日本では2022年10月27日に発売。 ゲーム性そのものは相変わらずだが、癖のあった前作の絵柄とは異なり日本向けを意識したキャラデザインの変更や演出の強化は評価出来る反面、発射台の移動速度が異常に速くなった上にステージ中のギミックの高難易度化(特に3面)やボールの挙動が明らかにおかしくなり、更には詰みバグの多発等で更に酷くなってしまっている。
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美食戦隊 薔薇野郎 【ぐるめせんたい ばらやろう】 ジャンル ベルトスクロールアクション 対応機種 スーパーファミコン 発売元 ヴァージンインタラクティブエンターテインメント 開発元 フューパックウインズ プレイ人数 1人または2人 発売日 1995年9月29日 定価 9,800円(税別) 判定 バカゲー ポイント 奇をてらった回復手段濃すぎる世界観 アツい システム自体は良作 概要 あらすじ キャラクター システム バカゲー要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 スーパーファミコン後期のベルトスクロールアクション。 「ぐるめせんたい ばらやろう」 と読む。 超兄貴シリーズなどで知られるWINDSとコンパイルで『ガルケーブ』や『ディスクステーション』等に関わった藤島聡氏が代表を務めるフューパックが共同で手掛けている。企画したのは後に『カルドセプト』や『ケツイ~絆地獄たち~』などのキャラクターデザインで名を馳せる斉藤智晴。 あらすじ 20XX年、魔天都市ゼウスは第三次世界大戦の核の炎から、奇跡的な復興を遂げた。 だが、この都市で生き抜くには、己の力とテクノロジーそれとプロテイン(強化食品)が必要だった。 やがて、「全てのプロテインと力を我が物に」のスローガンのもと、悪の秘密組織『バース』が誕生した。 『バース』は日ごとにその勢力を増し街中であらゆる凶悪犯罪が頻発、ゼウスは破滅の危機に瀕していた。 ゼウス首脳陣は、この絶望的な状況を打破すべく、秘密裏にあるプロジェクトを進行させていた。 それは最強の肉体に最強の科学装甲をまとう強化兵士を作り上げることだった。 そして遂に、3人の改造人間を生み出すことに成功した。 …あまりのきらびやかさ故、彼らを見た首脳陣は顔面蒼白のまま「薔薇野郎…」そう口走ったという。 そして彼らは、生まれ故郷ゼウスを救うべく、『バース』に戦いを挑むのであった… キャラクター 美食戦隊薔薇野郎(主人公達) 3人の主人公が選べるが、どのキャラも顔、筋肉共に無駄に濃い。そして何が薔薇野郎なのかは最後まで説明なし。 + アツいヤツらの解説 爆発男爵ぼんぢゅ~る 元・闇ボクシングチャンピオン 身長:192cm 体重:96kg 略歴:バースに、自分の友とのデスマッチを仕組まれ、友を昏睡状態に陥らせてしまう。絶望の淵にいるところを博士に拾われ爆発男爵となり、バースに復讐を誓う。 好きな食べ物:肉 パワー重視型のキャラクターで、攻撃力は高いが機動性にやや劣る。 設定では元ボクサーとなっているが、改造の影響なのかハガー市長のDNAでも組みこんでしまったのかゲーム中ではプロレス技を使いこなす。…ボクサーを改造した意味は? 好物は入手が比較的容易な肉類だが、好き嫌いが激しいため凝ったメニューにすると却って回復量が下がることも。 爆発貴婦人まどもあぜる 有翼人種フェアリーの女王 身長:144cm 体重:ヒミツ 血液型:A型 誕生日:12月26日 略歴:バースによるフェアリー狩りにより絶滅の危機に追い込まれていた。そのときに、博士にバース壊滅を諭され爆発貴婦人となる。 好きな食べ物:激辛料理 攻撃力・機動力ともに標準的なコーディーバランスタイプ。初心者向きとの事だが、このゲームを上級者レベルまで練習するアツい男がどれだけいるやら。 本作で貴重なマトモな女性キャラクターではあるが、ご多分にもれず素薔薇しい体格のムキムキマッチョガール。露出の高い服装なうえ、パッケージは彼女のバストを強調したセクシーイラストが前面に出ているが、本作に限って言えばそれほど嬉しくない。ただ、ゲーム中のドット絵はなかなか可愛い。 好物を作れる唐辛子は後半のステージに入らないと入手できないが、好き嫌いが少なく魚介類でもそこそこ回復できる。この魚介類も好きという情報は一番の好物のヒントにもなっている。 大爆獣とれびあ~ん 合成動物のアンドロイド 身長:176cm 体重:64kg 略歴:博士が魔天都市ゼウスをうろつき、入手した動物たちの毛より造られたクローン人間。さらなるサイボーグ手術をかさね、大爆獣となる。 好きな食べ物:アイスクリーム スピード重視のガイタイプ。いかにも「超兄貴」的なぼんぢゅ~るに比べるとワイルドなイケメン的ビジュアルだが、やはり腕から先がヌンチャクだったり、様々な動物の遺伝子から作られたからか「にゃー」だの「ちゅー」だの言いだす一筋縄ではいかない男。 好きな献立の幅が極端に狭いうえに、好物であるアイスは入手が少し手間でディナータイムでの組み合わせもハズレになるものが多いため回復には注意が必要。 デザイナー繋がりで、シューティングファンからは『ケツイ』の登場キャラ「スティール=ユレク」に似てるといわれている。 この3人からいずれかを選択する。2Pの際は同じキャラは選択できず早い者勝ちとなる仕様である(*1)。 尚、コンティニューの際はキャラを選び直す事が可能であるが高難易度ではコンティニューはないので注意。 敵 外見はアレだが意外に手強い「もあい」や「バーナー」。 主人公の頭の上でコサックダンスを踊る小人「よしお」。もちろん踏めば一発で倒せる。 美少女アンドロイドやバニーの雑魚。 超兄貴を彷彿とさせるマッチョ雑魚。 もはやデザインも設定も電波としか思えない「ヨダレ」「でんき」など盛りだくさん。 各ステージのボスはどれも個性派揃いで一見の価値あり。おかげでラスボスの影が薄い。 システム 料理システム(正式名称:『ライフアップグルメシステム』) このゲームは敵を倒すと食材を落とすが、これらを取っても体力はごく僅かしか回復しない。流石は美食戦隊、落ちている食材をそのまま食べるような下品な舌は持ち合わせていない。 逆に言うと、まだ食べていないのに食材を拾っただけで体力が微量回復するという、食事への期待だけでやる気を出す食い意地の張った連中である。 ステージの合間に「ディナータイム」があり、取ってきた食材を二つ組み合わせる事で料理を作り、それを食べる事で体力が回復するのである。 組み合わせる食材は「メイン」と「サブ」の二つを選ぶが、同じ食材でもメインとサブを入れ替えると別の料理に変化する組み合わせもある(*2)。 キャラクター毎に好物メニューが決められており、意外とメニューの選定は考えさせられる。 選択した食材は一回で全て使い切るが、その代わり集めた量に応じて回復量が上がる。 食材の組み合わせによってはアイスクリーム丼やエビ納豆のような変な料理が出来上がり、逆に体力が減ってしまう。(*3)なかでもキノコ+キノコで出来る毒キノコを食べるとライフが-999と極端に減る(次のステージはライフ0の状態で始まる)。 同じ種類の敵でもどの技でとどめを刺したかで落とす食材が変わるので、好物を落とす敵には特定の技でとどめを狙う必要がある。 その他の食材として、プロテインが存在する。プロテインをサブにするとスーパーと名のつく料理ができ、概ね体力が多く回復する。 ただしプロテインをメインにすると、サブの食材の種類を問わず一切体力が回復しないただのプロテインができてしまうので注意。 このゲームには残機という概念がないので、料理システムは特に重要。 タイマー ベルトスクロールアクションでよくあるような制限時間は一応存在するが、そのシステムが独特である。 タイマーが0になってもゲームオーバーにならない代わりに、それまで取得した食材が全て無くなり、更にそれ以降敵を倒しても食材が出なくなるという仕様になっている。なので体力を回復させたいなら時間内にクリアする必要があることに変わりはない。 ちなみにこのタイマーはある隠し要素を出す条件の一つにもなっている。 その他 ステージ中に出現する「でんき」を倒すと落とす「砂時計」を取得すると、プレイヤーの分身を出現させる事が出来る。 分身は体力が存在している関係で完全無敵では無いが、自動で敵を攻撃してくれる、いわば「オート2P」とも言うべき存在。プレイヤーキャラと分身には相互に攻撃の当たり判定があるが、当たっても体力が減らない。分身ごと敵を吹っ飛ばしたり、分身を投げ飛ばして敵にダメージを与えたりもできる。 2Pプレイの場合、もしくは分身がすでに存在している場合は、でんきを倒したときに落とすアイテムが「プロテイン」に変わる。 バカゲー要素 Aボタンはポージング。しかも十字ボタンを組み合わせれば無駄に多くのパターンが見られる。 基本的に意味は無い。 Rボタンと同時押しするとポージングと共に爆風を発生させ付近の敵を弾き飛ばせる、所謂「メガクラッシュ」相当の攻撃が発動する。これは敵を吹き飛ばすだけでダメージを与える事はできないが、自分の体力が減る事も無く、何の制限も無く出す事ができる。 難易度設定 「ヌルい」「ふつう」「アツい」。もちろん最高難易度は「アツい」。(*4) 難易度「アツい」だとコンティニューが無い。前述の通りこのゲームには残機は無いのでミスは一切許されない。 「ヌルい」の方を選択するとピコピコさんなど一部のザコ敵が登場しない(*5)。 全5ステージをクリアすると、難易度によって異なるエンディングが流れる。 「ふつう」のエンディングでは、主人公達は敵の本拠地と共に星になってしまう。 だが、難易度を「アツい」にすると180度展開が異なる驚愕のエンディングが拝める。 ちなみに「ヌルい」のエンディングは一枚絵が表示されるのみで、スタッフロールも流れずにタイトル画面に戻る(*6)。 一部の効果音「しゃかしゃか」「ぽーい」「ぶちゅっ」などがまんま声。「しゃかしゃか」と言いながらにじり寄ってくるのかもしれない。 隠し要素として、オープニング画面で歌詞を出したり、敵キャラクターを操作してプレイできるなど、変なところに力を入れている。 なお、操作可能な敵キャラクターはスタンダードな能力を持つ物はもとより、ベルトアクションで良くいるいわゆる「オジャマキャラ」まで操作出来てしまう。 攻撃手段が一切無いものや、攻撃すると自爆するもの等、絶対にクリアできないキャラも含まれている。動作確認用のデバッグモードのような感じ。 2Pだけ敵キャラクターを操作して、1Pの攻略を手助けするサポートキャラとして遊ぶのも一興だろう。 4面ボスのシルクハット男爵がプレイヤーを一定時間敵の姿に変えてしまう攻撃をしてくる。この時のために敵を操作するというシステムが元から備わっており、それをゲーム開始から行っているのがこの隠し要素である。 評価点 完成度の高いアクション 操作性がよくアクションゲームとしての爽快感は十分。この手のベルトスクロールアクションにしては、技のバリエーションが非常に多いので、それなりに動かしてるだけでも楽しめる。 なお、本作の様な「プレイヤーキャラ及び使用可能な技が非常に多く、キャラ間の使い回しも少ない」という特徴を持つベルトスクロールアクションは非常に少なく、貴重な1作とも言えるだろう。 良好な楽曲群 上述のタイトル画面をはじめとする各種BGMも世界観に馴染むアツいもの。 また、スタッフロールBGMもプレイヤーキャラ全員分用意されている力の入れよう(*7)。 オリジナリティの強さ 「兄貴の世界」+「グルメ」+「ベルトスクロールアクション」を融合した素薔薇しい怪作の持つ魅力に惹き付けられてしまったプレイヤーも少なからず存在する。 また、本作で繰り出せる豊富な必殺技の中にも「スクリューパイルドライバー」といったありふれた物から「敵を横に投げて跳ね返ってきた所をラリアットの一撃」「コーナーポストの様にダウンしている相手の上に乗り、アピールしてからボディプレスをかます」等、本作独自の必殺技も多く、ポージングの存在も相まってベルトアクションゲームでありながら、まるでプロレスゲームをやっているのかのようなプレー感覚になっていると言える。 賛否両論点 全体的に複雑なゲームシステム。 本作のクリアを目指すには、敵の性質や各種必殺技コマンドといった一般的なベルトアクションの要素の他に、特有の料理システムを使いこなす為に、登場する敵と対応する技毎の食材や作れる料理の内容を把握しなければならない。 技バリエーションの多さ故にSFCのコントローラーのボタンをフルに活用する必要がある為、操作性も複雑な部類である。 技バリエーションは多いが、キャラ毎に好物のベースとなる食材を落とす技を使いがちになるため、慣れてくるとプレイが単調になりやすい。 加えて、プレイヤーキャラクター全員分でクリアする為には、残りのキャラクターの技や食材も把握する必要があり、更に「覚え要素」が増加する事になる。 問題点 難易度がヌルい 雑魚敵は数が少なく、攻撃頻度が低く、攻撃力も高くない。ボスもそれほど強くなく、この手のジャンルに慣れたプレイヤーならさほど苦労せずにノーミスクリアが出来てしまう。後述通り回復手段に乏しいゲームなのでそれもまたやむなしか。 一方でプレイヤーの体力も実は上限が初期値の4倍ぐらい高い。なので料理システムに慣れてしまえば、たとえ「アツい」難易度でも緊張感はあまりない。 かといって全くの初心者に易しいのかと言われると実は難しい。 最初の方では簡単になっているものの、ボス戦が厳しくステージ2のボスは通常行動の他に近接無敵攻撃を繰り出したりHP吸収技などで長期戦に持ち込まれたりして苦労する。ステージ3のボスは3つの形態がありしかもこちらのHPを4割ほど削る技も使って来るので容易ではない。 初心者には厳しく熟練者には物足りないのは残念なところである。 演出が地味 道中は代わり映えの無く暗い背景が延々と続き、ステージギミックの類も一切無い。 場面が切り替わる時は静かにブラックアウトする。ステージクリアのときでさえ同じであり、ボス敵の散り際もほとんど代わり映えはしない。 プレイヤーの通常攻撃が必殺技と比べて露骨に低く、雑魚敵との戦いが長引きがち。 一回のディナータイムで作れる料理は一つだけ ゲームの進め方によっては食材を3種類以上はザラに取れる。なのにディナータイムで料理を作ってしまったら、残りの食材はすべて次回に持ち越しとなり、最悪無駄になってしまう。ちなみに自由に食材を選んで好きなだけ料理を作るモードも存在しない。 せめて取ってきた食材を全種類使い切るまで何度も料理を作れるようにできなかったのだろうか?…と言いたいところだが、一回の食事としてはこれで十分なのかもしれない。筋骨隆々な割に小食なのだろうか? 総評 ややボリュームは少なく単調だが、操作性が快適なアクションゲームで完成度はそこそこ高い。 だが様々な技や凝ったグラフィック、アツいBGMなどに加え、『超兄貴』をさらに味付けしたような世界観とシステムの彩りが、このゲームをバカゲーたらしめている。 決してメジャーではないものの、未だにアツいコアなファンを有する異色のアクションといえる。 余談 Wikipediaの項目がアツい。 購入時のアンケートはがきの「購入した理由」の質問に対して何故か最初の選択肢が「間違った」と書かれている。 出荷本数が少なく、SFC界のプレミアソフトとして知られる。 作品の内容がマニアックな為か、バーチャルコンソール等でも配信は行われず、半ばプレイ自体が困難な作品になりつつあった。 2017年、BLAZEPRO社(*8)より同じくスーファミのプレミアソフトとして知られている『アイアンコマンドー 鋼鉄の戦士』と共にまさかの本作のカートリッジ形式での再販が決定してしまったした模様。「何故復刻させた」とか言うな! 2018年1月30日に税込み6,998円で発売された。 2019年4月15日、海外版『Gourmet Warriors』がSNESカートリッジで発売。実に24年越しのローカライズとなった。 タイトル画面は「美食戦隊 薔薇野郎」の文字の周りに「Gourmet Squad」と書かれているのでどっちが正確なタイトルなのか一瞬混乱する代物である(*9) (英語歌詞ではあるが)歌詞表示の裏技を含め、SFC版にあった裏技は使用可能。 2019年7月4日、Windows版もSteamにて上記の海外版が配信開始。DL版故か価格も1220円(税込)と比較的安価ではある。(*10) 2023年8月31日にはSwitchでも海外版の配信が開始された。なお、日本版の配信予定はないとのこと。 2022年2月2日、実に27年越しにサウンドトラックの発売が決定した。その名も『バンド・オリジナーレ・ドゥ・ジュ・ヴィデオ』(フランス語で「ゲームサウンドトラック」)。開発者のインタビューが掲載されている。 時代が追いついた? 本作以降に発売されたゲーム作品では「道中で拾った食材を使った料理で体力を回復する」形式のアクションゲームがリリースされている事から、本作はそれらゲーム作品の先駆者的存在として語られる事がある。 また、本作ではプロテインを食材として使用した料理が存在するが、実際にプロテインを使用した料理のレシピが登場している。詳しくは「プロテイン 料理」で検索してみよう。 ゲームセンターCXのゲームのオープニングシーンのみ紹介していくというミニコーナーにおいて、本作が登場したことがある。紹介する際の煽り文句が「スーファミを代表する クソゲー 」となっていた。上にある様に本作はバカゲーではあるが決してクソゲーではない作品といえる物なのだが…。バカゲーもひっくるめてクソゲーと呼ぶ風潮もあったのでその名残なのかもしれない。ちなみにこのコーナーでは歌詞を表示させる技を使い、有野課長が口ずさむシーンもあった。
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。HappyenD 【おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない はっぴーえんど】 ジャンル 思い出作り奮闘Liveシミュレーション(アドベンチャー/シミュレーション) 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 1枚/ダウンロードソフト 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ガイズウェア 発売日 2013年9月26日 定価 通常版/ダウンロード版:7,480円限定版:10,980円(税5%込) プレイ人数 1人 セーブデータ 5個(ヒロイン1人につき1個) レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 クソゲー ポイント ファンアイテムと見ても残念シナリオ、シミュレーションともに手抜き(悪い意味で)色々おかしいアイドル生活俺妹シリーズの他ならぬバッドエンド 電撃文庫シリーズリンク 概要 ゲームシステム 問題点 賛否両論点 評価点 総評 概要 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルの流れを組むバンナムによる俺妹のゲーム作品。プラットフォームがPSPからPS3へ変更されている(*1)。 ひょんなことからアイドルオーディションを受けて合格した妹・桐乃や周囲の友達ヒロインを、主人公の京介がマネージャーになりプロデュースする。 前2作の出来が良く高評価を受けたことから、本作にも期待が寄せられていたのだが・・・。 ゲームシステム SNS ヒロイン育成は主にここで行うことになる。ヒロインは固有の3つのパラメータを持っており、この合計とフォロワー数を総合評価してアイドルレベルが上昇する仕組み。 1週間でヒロインはSNSで4つほど発言を行うので、マネージャーである主人公はどれかを読み、さまざまな反応をする又は写真撮影をすることになる。 選択肢の結果に応じてヒロインのパラメータ属性が変動していく。最も高いパラメータ属性がシナリオ分岐の鍵になる。 基本的にどれかの発言を捌くことで日にちが進むというシステム。全体的な期間は8月から1月までの6ヶ月間。 シナリオで上昇させたアイドルとしてのレベルは、周回プレイをすることで引継ぎ可能。 攻略とは関係ないが、本ラノベのサブキャラがSNSにコメントを入れることがある。 撮影モード カメラは十字キーで「寄り引き・回転」、スティックで「カメラ移動」、○ボタンで「カメラ目線要求」といった操作がある。 制限時間がくるか特定枚数を撮影することで撮影パートは終了となる。 撮影者のテクニックを底上げするスキルの使用や装備が可能。 良いできの写真をブログにアップするとフォロワー数が増加する。 クリティカルショットを3つ以上撮ると場の雰囲気が高まる。逆に恥ずかしいNGショットを3つ撮ってしまうと、ヒロインのモチベーションを壊してしまい撮影モードが中断されてしまう。 その他オプション 既読のテキストのスキップ、文字表示速度の調節、カメラのリバーシブル操作の切り替えが可能。 バックログ機能は存在し、ボイスが当てられているところではボイス再生機能もある。 問題点 ひたすら単調なシステム群 分量自体は少ないとも言い切れない部類ではあるが、選択肢は殆どすべてが無声のSNSで繰り広げられるため、ヒロインの反応を楽しみにくい。ゲームの6割はボイス無しといっても過言ではない。またこのSNSの文字が妙に小さく、表示環境によっては字が潰れて読めないこともある。 攻略ヒロインが5人(桐乃、黒猫、あやせ、加奈子、麻奈実)に減少。 5人だと一般的なADVではとりわけ少ないという部類でもないのだが、前作で攻略できた沙織・バジーナと赤城瀬菜が除外されている。アイドルというコンセプトに合わなかったという理由で除外したというなら当然麻奈実も該当するので違和感がある。 一応、沙織はマネジメントの指南役として登場はする。 シナリオ構成の薄さ・不親切さ 作れるセーブデータが各ヒロインルートにつきたったの1つだけ。セーブ自体も(セーブの機会が非常に少ないわけではないが)チェックポイントに到達しないと行えないので中断が困難。さらには撮影パートをスキップする機能はないのでルートのやり直しの際に煩わしい。 エンディングもヒロインごとTRUEからGOODまで6つ(計30つ)用意されているが、移行するための選択肢もやや分かりにくい。シナリオに山場は存在するにはするが、そこに至るまでが体感的に長い。 また、EDに至るまでに繰り広げられる会話に俺妹らしさはあるものの、芸能関連に話題が固定されがちなためか様々な起伏やロケーションに富んだPSPに対してひたすら平凡。繰り返すが大半のシーンにボイスはあてられていない。 バックグラウンドを彩るその他登場人物は登場するがその絡みは圧倒的に減少している。時期的にはアニメ2期終盤あたりの設定で話が進むが、このゲーム内容と脇役薄という状況にかみ合っていない。 ロード時間と頻度がやたらと高く、ゲーム時間の1割はこれにもっていかれると言っても過言ではない。内容自体にロードが必要となる要素はあまり見当たらないのだが…。 さらに連射撮影することでフリーズバグが発生することも報告されている。 圧倒的な作業に対してイベントCGも30枚ほどとやたらと少ない。 こんな過酷な環境の中、アイドルレベルを高くする、全EDを見る、カメラスキルを揃える、といった網羅プレイがトロフィーの開放条件になっていたりする。最早苦行の域。 撮影パートの必要性の薄さ プレイヤーのカメラアングルによってリアクションはしてくれるのだが、カメラアングルも決して広くはない。ヒロインの衣装やポーズ、背景のバリエーションがやたらと少なく1ルートで事前に撮ったような写真を何度も撮らされてしまうこともありうる。 それだけでなく、ヒロインの間で同じポーズをするといったモーションの使い回しも見られる。 そもそも顔さえ入っていれば高評価を出せてしまうので、写真撮影シミュレーションとしても面白みがない。 それでいて、アングルが狭くNGショットによる制限もついているため、そっち方面の写真を撮るという楽しみ方も出来ない。 ゲームの本場を楽しみたいなら確実に周回プレイをすることになるのだが、一度通過している写真撮影シーンをスキップできない。 ゲーム攻略上の都合のためだと考えられるが、主人公の持つカメラは写真を20枚しか記憶できない(一応、PS3本体のHDDメモリに容量が許す限り保存は可能)。 アイドル育成シミュレーションとしての薄さ もともと、素人である京介にマネージャーをさせているのでこうならざるを得なかったとはいえるが、それにしてももう少しやりようがあった筈である。 このテのゲームでは定番となっている歌唱力や体力、ダンスなどの要素を鍛えるのでもなく、言ってしまえばひたすらヒロインたちの写真撮影とご機嫌取りをすることでアイドルとしてのパラメータが変動するという、面白味のないシミュレーションとして仕上がってしまっている。 『アイマス』を冒頭で登場させるなど、「意識している」のは伝わっているが本場のアイマスにも至らない点が多い。 主人公とヒロインの立場関係 あらすじや設定からすでに色々とブッ飛んでいるが、それを考慮しても主人公である京介はあくまでマネージャーでヒロインはアイドルという関係なのにもかかわらず、彼女たちと普通にデートができてしまうのは芸能界での影響を考えるとかなり問題である。(*2) 何よりヒロインたちが所属することになる芸能会社は、素人上がりとはいえ抱えるヒロインのマネジメントを一般人に殆ど丸投げしている。一般人にアイドルのマネジメントをさせるなどリスクを考えれば冗談であっても発想すらしないもので、無責任もいいところである。 現実のアイドル事情に忠実に…とまでとはいかずとも、少なくとも製作陣は一般人が抱くアイドル像を履き違えているのではないだろうか?少なくともこの辺は、たとえフィクションであってもある程度現実に忠実にするべき箇所である。 DLCのコスパが悪すぎる バンナムゲーの恒例となってしまっているが、10分で終了できる短シナリオ5本と追加コスチューム・アクセサリを全キャラに着せられるという特典がある。 この価格が1,000円と割高。しかも短シナリオに至ってはコスチューム・アクセサリと異なりヒロインに対して均等に用意されていないので、揃えるには5回分(=5,000円)支払う必要がある。 賛否両論点 ポリゴンモデルの変更 これに関しては前作の使いまわしではなく、いろいろな角度からも眺められるようになっている。 キャラモーションは良いのだが、ややバリエーションが少ないかもしれない。 前作のキャラの顔は全体的に横に広がっておりのっぺりとして印象を受けていたが、近作はそれなりに丸顔に近づいてはいる。 しかしまつげのラインが変に太いのでジト目をさせるとややマヌケに映る。また驚いてこちらを覗き込むモーションの際、瞳孔が小さくなったりはしないためただ寄り目をしているようにしか見えない。 あやせは目のパーツが立ち絵と比較して中心により過ぎているので、人によっては別人な印象を受ける。 評価点 OPアニメは(一部アニメの使いまわしでもあるが)良くできている。しかし、本作であまり活躍できない赤城瀬菜をはじめとしそのほかのキャラも登場してしまうので、ゲーム内容を盛っているともいえる。 シナリオの分岐自体は豊富。SNSをゲームシステムに取り入れているのは他ゲームではなかなか見られない特徴。上記の無声や山場に至るまでの冗長さといった問題点もあるが、シナリオの土台から崩壊しているわけでもなくキャラたちの会話劇はそれなりに楽しめる。 SNSや写真撮影などの新システムは意欲的に取り組んでいるので、前2作に対して完全なる劣化とはいえない、かもしれない。 ヒロインのポリゴンモデルにポーズを取らせて撮影できるというのは前2作にはない長所ではある。 総評 個別で見れば我慢できなくもない問題点を、全方面にて手堅く揃えてしまっているというタイプのクソゲー。 とにかくゲーム性が単調であるが、それならまだしもADVとしてもロード・ノーボイス地獄につき合わされ、アイドル育成シミュレーションとしても大半は一般人が素人アイドルと他愛ない会話をする程度であり、何もかもが中途半端・手抜きな本作は前2作からの継続プレイヤーの期待をどん底に叩き落したことだろう。 SNSシステムやキャラモーションは前作に対して辛うじて胸を張れる評価点ではあるが、それを踏まえてもよほどキャラが好きで彼女らが動いているところを見たい等の理由がなければ、購入はあまりお勧めできない。 本作のDL版及びDLCの配信は既に終了している。
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元ページ てすとしてみる - 名無しさん 2011-10-25 15 01 02 テストは他所でやってくれ。 - 名無しさん 2011-10-25 15 25 07 まあ、絵師がうんこ絵師だしねえ - 名無しさん 2011-11-10 23 33 45 買った人は全員スカトロ期待して買ったわけではなかろうに…乙 - 名無しさん 2011-11-19 17 31 07 スカは期待してないだろうが、ザー丼くらいは覚悟してたろうね聖少女ゲーだし - 名無しさん 2011-11-20 15 05 37 延期重ねて話題になってて、体験版やってみたら目茶苦茶絵が綺麗でwktkしながら発売日をまった身としては、詐欺だと思ったわ。内容に差がありすぎる。だけど、手抜きな箇所が見当たらないほど完成度も高くて、ほんとクソゲーじゃなくて糞ゲーw - 名無しさん 2011-12-01 23 23 52 糞シーンはせめて一人一シーンにして欲しかった…あんなカレーライスは無いわ - 名無しさん 2011-12-26 16 30 53 典型的な詐欺ゲー - 名無しさん 2011-12-31 14 26 20 趣向の合う人にとってはこの上ないくらい神ゲーだと思う。ニッチすぎるのと、一般受けしないことが公式ページではわからない事(地雷を踏んだ被害者が増えた)事が残念でならない。絵も作りも凄く丁寧なのが解るだけに色々と残念だ。…自分は絶対に買わないけど。 - 名無しさん 2012-02-15 21 08 46 頑張って館ゲーを作ろうとした形跡があるんだけど、力尽きていつもの変態合戦になったように見える。 - 名無しさん 2012-02-25 09 43 20
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ゲーム総合 お蔵入りになったゲームソフト マリオ出演ゲーム マリオ出演ゲーム(2) ワリオ出演ゲーム ドリームキャスト専用ソフト ドリームキャスト専用ソフト(2) Xbox360ソフト 実績解除が楽なXbox360ソフト PS3ソフト ゲームハード ゲームハード(2) ゲーム プレミアゲームソフト クソゲー 在庫 クソゲーオブザイヤー FCクソゲー 最凶続編&リメイクゲーム マゾゲー 微妙格闘ゲーム 格闘ゲーム新機能 80年代マイコン用名作RPG ローグライクゲーム 横スクロールアクションゲーム ベルトスクロールアクションゲーム(アーケード) タレントゲーム レースゲーム レースゲーム(2) 野球ゲーム シューティングゲーム シューティングゲーム(2) シューティングゲーム(3) シミュレーションゲーム パズルゲーム ホラーゲーム フリーゲーム 同人2Dシューティングゲーム ツクールシリーズ作成フリーゲーム クローンゲーム クロスオーバーゲーム 裏技 ゲーム関連名珍キャッチコピー 「超クソゲー」by太田出版 ゲームセンターCX 有野の挑戦 ナムコレトロゲーム&エレメカ ボタン・キー・スイッチ ファミコン周辺機器 トラウマになったゲーム 印象に残るゲームオーバー FCゲームでやってはいけないこと ファミコンゲームの死に様 不思議のダンジョンシリーズの死に様 RPG武器 RPG回復アイテム 即死攻撃 RPG状態異常 シューティングゲーム・特殊攻撃
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「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 魔女っ子大作戦 【まじょっこだいさくせん】 ジャンル シミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション メディア CD-ROM 1枚 発売元 バンダイ 開発元 クリスタル・ダイナミクス 発売日 1999年2月4日 定価 6,800円 プレイ人数 1人 判定 クソゲー ポイント 羊頭狗肉の極みボリューム少なすぎ実は魔女っ子の皮を被った洋ゲー バンダイナムコ クロスオーバー関連作品シリーズ バンダイ×クリスタル・ダイナミックス社ローカライズシリーズマジカルホッパーズ / 魔女っ子大作戦 / ミラクルジャンパーズ / スピンテイル 概要 参戦作品一覧 ストーリー ゲームシステム 問題点 評価点 総評 余談 開発元について 概要 東映動画(現 東映アニメーション)が製作した『東映魔女っ子シリーズ』(*1)の7作品が参戦するSRPG。 しかし「洋ゲーのキャラ差し替え版」ということでかなりカラーの異なる作品になっている。 元になったゲームは、1998年にEidosから発売された『The Unholy War』というPS用ソフト。 参戦作品一覧 + ... 魔法使いサリー ひみつのアッコちゃん 魔法使いチャッピー キューティーハニー 魔女っ子メグちゃん 花の子ルンルン 魔法少女ララベル なお参戦7作品以外にも『東映魔女っ子シリーズ』とされる作品はあるが、マイナーだったり他社が制作に一枚噛んでいたりなどの権利上の理由で参戦できていない。 ストーリー 誰か、誰か、助けて…大魔女が復活したのです。自然界の魔法の力、マナを使い、妖魔を作り出し、人々を困らせています。どうかお願いです。力を貸してください。 という声を聞いた魔女っ子たちが、他の魔法少女と協力して大魔女の配下と戦っていくのが主なストーリー。 ゲームシステム アクションライクな戦闘システム 画面構成はスパロボ的なSLGスタイルだが、戦闘はアクション要素が強い。 戦闘が発生したマスの地形に応じた3Dフィールドでキャラクターを操作し、キャラクター固有の攻撃アクションで敵にダメージを与えるアクションゲームとなる。敵を撃破するか逆に撃破されるか、既定の時間が経過する(重要)ことで戦闘終了となる。 一般人は足も遅く攻撃手段もリーチの短い直接攻撃で特殊攻撃も不可、と苦労するが、主力となる魔女っ娘は箒に乗って飛行しながら前方に3WAY射撃を行ったり、マップ兵器で範囲に隕石を降らせたりと流石の火力を発揮する。 ただし、一般人でも回避に専念し時間いっぱい逃げ切ることができれば、敵との能力差に関わらず現在のマスを占拠できるため、戦線の維持と言う意味で役立たずな訳では無い(さすがに、魔女っ娘が揃ってくると出撃枠を潰してまで入れる必要はなくなるが。)。 特に飛行できるユニットは有用。敵側に強力な飛行ユニット・対空ユニットがいないため、時間いっぱい上空を旋回していればまずノーダメージで切り抜けられる。マップでの移動力が頭一つ高く、戦闘も攻撃力は皆無だがカラスに変身して上空を逃げ続けることでノーダメージ余裕であるカブ(魔法使いサリーより)が加入すると、後述のマナポイント制圧に無双してくれる。 勝敗はシンプル 先に相手側の召喚ゲートにいるボスキャラを倒すことで勝利となる。 「マナ」と「召喚」 敵味方を問わず、キャラの召喚にはマナが必要。先に各マナポイントを制圧し敵のマナの供給源を断ち、あとは消耗戦にもつれ込ませる戦法が有効となる。 マナは技の使用にも必要で、強力な技ほどマナの使用が大きい。 マナの総量は次のステージに進んでも引き継がれるため、基本的には早期クリアせずに稼げるだけマナを稼いでからステージをクリアする攻略が定石である。 問題点 キャラ差し替えゲーゆえに致命的に噛み合わない雰囲気 上述の通り、アクションを伴った戦闘という、魔女っ子らしかぬゲーム性 「魔女っ子が一堂に会するお祭りゲーム」を期待していると足をすくわれること請け合いである。 ほかに、特に目立つのが、敵キャラの置き換えに力が入っておらず、ラスボスなど一部以外の敵ユニットは原作のままな点。 元ゲームのタイトルから連想されるとおり、敵ユニットは魔法で生み出された「不浄(Unholy)な怪物」であり、魔女っ子の平和な世界観とはかけ離れている。 そもそも本作の主役となる「魔女っ子」の大半は『セーラームーン』以後に増えた「戦う魔法少女」とはベクトルが異なる所謂「エブリデイマジックもの(*2)」である。なので、戦闘美少女系の元祖的存在であるキューティーハニーや、魔女同士で戦う事も度々あった魔女っ子メグちゃんを除き、原作では子供の喧嘩を超える戦いはやった事が無い。 サリーちゃんがメテオで敵を屠ったり、ルンルンが花を強力な飛び道具として使うなど、平和的な原作のイメージがぶち壊しである。 なお設定的にはキューティーハニーは魔法少女ではない(*3)。…が、実は公式でさえ分類が不安定なのでこの点は仕方が無い(*4)。元から怪人相手に戦う戦闘ものの主人公である分、場違い感が強すぎる他の魔女っ子たちと比べればまだマシな方である。 味方ユニットとしてよし子ちゃんやトン吉・チン平・カン太やチカ子など唯の一般人を戦わせるのもあんまりじゃないのか? もっともそれを言ってしまうと、アッコちゃんも変身魔法が使えるだけの一般人なのだが…(*5)。 ステージ中に存在するミニイベントも、魔女っ子らしさはあまりない。「畑を荒らすカラスを追い払う」ぐらいはまだしも「落ちてくる岩を体当たりで砕く」「汚水を川に垂れ流す工場を素手や魔法で破壊する」などは原作とはほぼ無関係。経験値が稼げるとはいえ、原作ファンであればあるほどゲンナリするだろう。 その一方で「サリーちゃんは足が遅い」など、原作のネタを細かく取り入れていたりもする。一部ミニイベントはともかく、戦闘マップでは普通にホウキで飛べるのだが。 少なすぎるボリューム 全12マップという簡素さ。サリーはレベル14で敵の動きを止める「タイムストップ」が使用可能になるが、下手をすると習得せずに終わる。 しかしその割にキャラは多く、中には「育てても使い物にならない弱キャラ」も存在する。レベル上げ自体が難しいのだしそんなの必要ないんじゃないだろうか。 ステージの中には、敵と戦わずに3Dアクションパートをクリアすることで経験値を大量に入手できる「イベント」のマスがあるが、弱キャラはこのイベントすらまともにクリアすることが難しいので、イベントを簡単にクリアできどんどんレベルアップしていく強力な魔女っ娘(とカブ)との格差は開く一方である。 まぁ、そこまでして一般人のよし子ちゃん達を使い込みたい、という愛にあふれたプレイヤーがいるかどうかですが。 スタート時に選択できる魔女っ娘ごとにストーリーパートの展開が異なるため、周回プレイも可能である。とはいえ、中盤から先はかなり作業感が漂うステージのため、全魔女っ娘のルートを攻略しようとするとかなり根気が必要であるが…… サリーちゃんのシナリオは序盤から強力なユニットが揃い進みやすいのに比べ、その他のシナリオはサリーちゃん一派が加入するまでは火力不足で攻略が難しいステージが続き進めにくいという格差も大きい。 登場する魔女っ子の年代がかなり古く(1966~1981年の作品群)、「どの層に向けたのか」がわからない 一番新しいので1980年の『魔法少女ララベル』。『魔法使いサリー』や『ひみつのアッコちゃん』もリメイク作準拠ではなくオリジナル版になっている(*6)。 ゲーム化の機会に恵まれなかった作品が一気にゲームになったのだから、喜ばしいことでもあるのかもしれないが…。 ストーリーパート なんと、ただの立ち絵に延々セリフが流れるだけである。セリフを字幕で出したりできなかったのか? ストーリーパートの開始時に選択した魔女っ娘のTV版主題歌のインストゥルメンタル版が流れる。 ゲームの前に発売された本作のコラボCD(余談参照)にはボーカル入りのオリジナルフルバージョン(オープニング+エンディング)が収録されており、また本作のオープニング曲(ボーカルなし)にボーカルを入れたボーナストラック、本作の声優が新規収録したメドレーが収録されている。主題歌の版権がとれなかった訳ではないようだ。 評価点 気合入りまくりのムービー OPムービーはパンチラ上等の「いかにも」な魔女っ子テイスト。ファンならこれだけで感涙ものだ。 また、シナリオ中のボイスも、一部を除きほぼ当時の声優さんによるもの。メグやルンルンの声をまた聞ける、というだけで価値があるかもしれない。 気合が入りまくってる分、ムービー詐欺と化してしまってるところが微妙だが。 総評 人によってはバカゲーとみなせる内容かもしれないが、内容以前に純粋なゲームとしての出来も誉められたものではない。ゆえに内容も込みで判断すれば普通にクソゲーである。 しかし原作アニメファンにとってはお宝にもなりうる、ある意味キャラゲーの典型とも言える。 メディアミックス展開もかなり派手にやっており(*7)、そちらの方で知った人も多いのではないだろうか。 参戦作品自体古いものが多いため古き良き時代の魔法少女キャラクターの存在を当時の時代に改めて世に発信したという点だけでも、功績は大きいと言えるかもしれない。 余談 海外有志のインタビュー(リンク)によると、今作のローカライズを務めたバンダイには英語を扱えるスタッフがおらず、海外の原作スタッフに日本語のファックスを送って連絡を取るという無理のある開発体制を行っていたらしい。 原語版スタッフはファックスを読むこともままならず、納期も限られていたため、最終的にはバンダイに売り方を丸投げする形になってしまったようだ。 「魔女っ子大作戦」のタイトルで、本作とコラボした様々なキャラクター商品が発売された。 特に主題歌CD『魔女っ子大作戦 Special Song Collection』は、本作に参戦しなかった作品も含めOPとEDのフルバージョンをまとめて収録する等、昭和東映魔女っ娘アニメの集大成と言える内容である。 開発元について 開発元のクリスタル・ダイナミックス(Crystal Dynamics)の作品は、他にも『ゲックス』『ザ・ホード』等、様々なものが複数のプラットフォームにて日本でも発売されている。後にトゥームレイダーシリーズの開発を引き継ぎ(*8)、同シリーズのメイン開発として携わるようになる。 日本での販売はBMGビクターが担うことが多かった。 バンダイからも数作品販売されているが、こちらは本作のように差し替えローカライズが成されているものが多い。 たとえば上記『ゲックス』の続編のローカライズの際に、主人公をなぜかせんだみつお氏が演じる、彼の定番ギャグを連発するキャラクターに差し替えると言ったものなどが挙げられる。詳しくは続編の記事を参照。 しかし先述の劣悪な体制もあってかローカライズの質は総じて低く、オリジナルの世界観で売り出した作品はどれも単発に終わっている。
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ゲームブックDS アクエリアンエイジ Perpetual Period 【げーむぶっくでぃーえす あくえりあんえいじ ぱーぺちゅあるぴりおど】 ジャンル ゲームブック型アドベンチャー 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 ブロッコリー 開発元 日本アートメディア 発売日 2010年2月25日 定価(税別) 通常版 4,800円 限定版 8,800円 プレイ人数 1人 レーティング CERO B(12歳以上対象) 判定 クソゲー ポイント 2010年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点 普通のアドベンチャーゲームをあくまで「ゲームブック」と主張携帯アプリにも劣る快適さ、その癖選択肢の難易度が高め進行に問題を生ずるバグの存在、その他多量に存在する表示バグカードのおまけでゲームが付いてきたようなもの クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 ゲームブックDSシリーズソード・ワールド2.0 / 鋼殻のレギオス / アクエリアンエイジ 概要 ストーリー システム 問題点 バグ 評価点 総評 余談 その後 概要 ブロッコリーの『ゲームブックDS』シリーズ第三弾。 萌え系トレーディングカードゲームの先駆者(*1)『アクエリアンエイジ』(アクエリ)のキャラ設定を下敷きにしたゲーム。 設定は『アクエリ』のものも一部採用されてはいるが、基本的にストーリーやキャラクターは本作オリジナルである。 なお、タイトルの「Perpetual Period」は直訳すると「果てしない時代」。 イラスト担当は藤真拓哉氏。 ストーリー 主人公・鳴神恭は、幼馴染である神社の娘・鳴神美琴の元に養子に入った孤児の高校生。生活は怠惰で、朝起きるのを渋っては美琴に叩き起こされるのが日常茶飯事、授業中は専ら教室や屋上で寝ている。そんな中恭が住む紅月市では、今月になって原因不明の発火による死亡事件が相次いで発生。「発火」というキーワードが、恭と美琴が幼いころに体験した謎の火災事件を思い出させる。美琴は、恭に事件について調べたいと提案するのだった。 システム 6人のメインヒロイン(美琴・ここな・ルゥリィ・優芽・リディア・アィ)がおり、それぞれにシナリオ・エンディングが1つずつ存在する。 全シナリオに共通して、物語は4月21日から27日までの7日間が描かれる。 ただし、初めに選べるのは美琴・ここな・ルゥリィのルートのみ。22日に複数ある選択肢次第で、残り5日間誰のルートになるか決まる仕組み。 上記3人を全てクリアすると、優芽→リディア→アィとルート固定で話が進み(分岐するわけではないので、21日からそれぞれ独自のストーリー展開になる)、都合7周目で初めて解決編に移行する。 問題点 「ゲームブック」と名乗ってはいるが、内容は普通のアドベンチャーゲームそのものである。 選択肢の中では選ぶと一発でゲームオーバーになるものもあるが、それだけでは「ゲームブック」にはならない。 尤も、そんな選択肢を多発しているようなゲームブックでは確実に駄作の謗りを受けることは間違いないが。 そもそも、説明書にゲームブックに付き物の戦闘のルールなどが書かれていない点で「怪しい」と感じられるのだが。 限定版についてくるドラマCDでも突っ込まれている始末。 ルート分岐についても問題がある。 シナリオ上の必然とはいえ、自由にルートを選べないのは恋愛シミュレーション的に本作を見た場合不満が残る。 ヒント機能などの洒落た物もなく攻略サイトも見当たらないため、ルートに入るための条件が分かり辛い。 後述のセーブ面の問題もあって、特定のシーンやシナリオを再プレイする場合は最初からもう一度プレイすることを強いられる場合が多い。 システム周りは2010年のゲームでなくともかなり酷いレベル。恐らく十年は遅れている。 ルート分岐やゲームオーバー直行の選択肢などがあるにもかかわらず、セーブデータはたったの3つしかない。もう1度見たいシーンやシナリオのセーブデータを取っておくなどということは難しく、やるにしてもせいぜい1つで妥協することになる。 セーブ・ロード画面で確認できるセーブデータの説明に「現在の(ゲーム内の)日付」「現在のルート」しか書いておらず、セーブ地点の状況が碌に把握できない。 バックログ機能や既読部分スキップ機能ぐらいはあるが、バックログから音声が再生できない、既読スキップは右ボタンを押しっぱなしにしないと機能しないなど若干の不満点は挙がる。 シナリオ自体も見るに堪えないという程ではなく「見どころ」と言えるものはあるが、全体には凡作かそれ以下の出来。 色々と事件は起こり、その過程でヒロインと仲良くなっていく描写は描かれているのだが、結局物語が進展するイベントがあまり多くないので全体に引き延ばし感が漂う。 都合7周も引っ張った割に、ラスボスとの決戦やエンディングは至極あっさりと終わる。 ラスボスの部下は非常に強く、こちらがもっと力をつけないと全く歯が立たないとされる描写が何度もある。色々あったものの目に見える形での成長は最後まで殆どなかったのだが、結局最後は土壇場で「主人公の想いの強さ」によってあっさり倒してしまう。 ただし原作設定でも「マインドブレイカー」(*2)の想いによる「マインドブレイク」(*3)で少女達が簡単にパワーアップする世界である。尤も毎回パワーアップがリセットされる事が基本の「対戦型カードゲーム」(原作)や「面クリア型ウォーゲーム」(後述の東京ウォーズが該当)ならともかく、アドベンチャーゲームでそれは如何かと言う話もあるが(*4)。 エンディングについては、ラスボスを倒した後の余韻に浸ったりこれまでの道のりを振り返ったりなどは一切なく、単にヒロインとイチャイチャしたり「これからも共に歩んでゆく」みたいなセリフが入ってすぐ終わる。その量たるや、ボイスやメッセージ送りを一切スキップせずに進めても3~4分で終わるほどで、ライターが力尽きたんじゃないかと疑うくらい短い。 先に若干述べた通り、メインヒロイン6人それぞれに対して最終盤のシナリオやエンディングが変わる。最終日前日に選んだメインヒロイン1人と共にラスボス戦を戦い、エンディングを迎えることになるのだが、それまで仲間全員で戦っていたシナリオが急にヒロインと2人っきりのシナリオになるため大きな違和感が残る。強大なラスボス相手にヒロイン全員で戦うのは至極当然なはずなのだが、選ばれなかったメインヒロイン5人は何の説明もないままラスボス戦には全く登場せず、そのままエンディングまで出番は一切ない。 『アクエリアンエイジ』の世界観を下敷きにしていても、その世界観を全く活かせていない。「マインドブレイカー」の設定は登場するが、他の要素は原作とほとんど関係ない。 原作のTCGでは6つの「勢力」が覇権を争っているという設定であり、このゲームのヒロイン6人もプロモーションカードではそれぞれの6勢力に分類されている。しかしそういった世界観は本作ではほとんど描写されておらず、「WIZ-DOM」「極星帝国」といった原作の単語が何度か出てくるぐらいで本筋のストーリーにはごく僅かにしか関わってこない。 立ち絵のパターンに乏しく、顔が10パターン程度変わるだけでポーズは一切変化しない。 服装も各キャラ1~3種類(多くのキャラは2種類)しか存在しないため、例えば「制服」「巫女服」の2パターンしかない美琴(神社の娘)は、「自宅の中でも、事件を調査しに街中を散策する際もずっと巫女服」という事態が起こる。 一応はキャラクター説明で「家でも巫女服でいるのが好き」とあったり、デートに巫女服で来た際も「巫女のバイトが急に入って」と言ったりとフォローはあるのだが、段々と言い訳に見えてきかねないのは否めない。 リディアが(本人の勘違いから)体操服やスクール水着を着て授業を受けることになるという明らかにサービスシーンらしき場面があるのだが、リディアの服装は1種類しかないためその場面でリディアの立ち絵は一切現れない。1枚絵も出ない。 ゲーム内や『アクエリアンエイジ』の重要単語を解説した辞書機能が付いており、会話中でその単語が出てきた際に見られるようになっている。しかし長くても60文字程度の簡単な解説しかないうえ、項目数が20余りと非常に少なくほとんど用をなしていない。 そのくせ、別に本作特有の単語でもなんでもなく、ほとんど必要のない項目もある。「予知」…「近い未来に起こる事態を見ることのできる超能力。」分かってるよ! 日常風景のシーンで流れるBGMが、ヘンデル作曲「見よ勇者は帰る」(表彰式でよく流れるあの曲)に酷似している。著作権のとうに切れたクラシックなので法的に問題はないものの、BGMを理由もなくクラシックから引用するというのはモノ作りの姿勢としてどうかという話である。引用したと断定することはできないのは確かだが。 なお、サウンドテストで見られるこの曲のタイトルは「Aquarian Age」…つまり、このゲームのタイトル(ひいては、カードゲームを中心とするメディアミックス全体のタイトル)と同名である。故意にしろそうでないにしろ、メインテーマと思しき曲がオリジナリティの全くない曲というのはどうなのか… サウンドテストにて、曲のタイトルが「アルカードと夜羽子の別れ」など、原作カードゲームをやっていないとさっぱり分からない人名・固有名詞が使われている。モード自体には問題ないのだが、途中で企画の変更でもあったのだろうか。 登場キャラクターはカードゲームに既に登場していたキャラクターではなく、全てこのゲームで初登場したキャラクターであるため、ファン向け作品としても当時としては微妙なものだった。 このゲームの限定版特典として登場キャラクターのプロモーションカードが封入されてはいるのだが、既存キャラクターのファンへの訴求力は高くないと言わざるを得ない。 バグ とにかくバグや不具合だらけで、一度でも通しプレイをしたならば気づいて当然レベルのものがスルーされている。 「ギャラリー」でCGを見た後にゲームをスタートまたはロードすると、セーブ ロードを始めとしたコンフィグ機能が使えないためセーブすらできなくなってしまう。 電源を切れば元に戻る性質のもので、公式サイトのほうにもそのバグについて報告されているが、アドベンチャーゲームでセーブ不能のバグとはあまりにお粗末。 表示されている文章と台詞がずれており、既に読んだ1つ前の文章・まだ読んでいない次の文章のボイスが再生される場合がある。 立ち絵及び背景の指定にミスがあり、居ない筈のキャラ立ち絵が出ていたり、CGに立ち絵が重なるような場面もある。 ゲームオーバーになった際のシーンに使われているCGが「ギャラリー」に登録されず、わざわざCGが表示されるシーンでセーブする必要がある。 その他、誤字脱字など。 後期出荷版では、バグは確認出来る限り全て修正されている模様。 直しただけまだマシではあるが、これでは、初期版のユーザーは有料デバッグをさせられたのに近い。 評価点 メインヒロインはボイス付きで、堀江由衣氏、沢城みゆき氏、田村ゆかり氏、榎本温子氏、榊原ゆい氏、高垣彩陽氏と名の知られた声優が多い。 ただし、DSの容量の都合か作業量の関係か、ボイスが付いている部分はキャラクター登場時と終盤の重要シーン、分量にして全体の10~15%程度に限られる。 総評 不親切かつボリュームに乏しいシステム設計と、デバッグという作業をしたのか疑わしくなるような多くのバグが評価を大きく落とした。現在一部のロムではバグは修正されておりまともに遊べるようになっているため、興味を持ったプレイヤーは買ってみるのもいいかもしれないが、一個のアドベンチャーゲームとしてもかなり微妙な出来なのでお勧めはし難い。 初回限定版にプロモーションカードやドラマCDが付いてきたため、それらの「おまけ」だと見做されているのが現状である。 余談 アクエリアンエイジのゲーム化・映像化作品は、最初のコンピューターゲーム化作品『アクエリアンエイジ~東京ウォーズ~』(PS1)の頃から「カードのおまけ」扱いではあり、特に本作に限った話ではない(*5)。 プロモカードは本家で使用可能だが強くもなく弱くもなく、「愛があれば使える」レベルのものにまとまっている。以前犯した「プロモカードが強すぎて本家TCGのバランスを崩す」という失敗は繰り返していないようだ。 かつてはプロモカードを(デッキ制限の)4枚ずつ揃える為に1万数千円するOVA限定版を4つ買う猛者も居た(DVD本体はすぐさま二束三文で中古屋行きだが)。ただしTCG市場では人気カードは1枚数千円で取引される為、コアゲーマーにとっては安い買い物なのだろう(*6)。プレイヤー人口が上回る『マジック ザ・ギャザリング』や『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』に至っては1枚数万円で取引されるカードが普通に存在する(*7)。 ゲームブックDSシリーズ第一弾の『ソードワールド2.0』の評判がよろしくなかった為、本作の出来も危ぶまれていたという。 さらにゲームブックDSシリーズ第二弾の『鋼殻のレギオス』では「エピローグ近くで必ずフリーズする」という致命的なバグを抱えていたためその危惧に拍車がかかる事となった。本作は「それと比べれば」まだマシになっているらしい。 …尤も、三作ともこんな出来ではいずれもゲームブックを名乗るのさえおこがましいものであるが。下手をすると粗製乱造品が多かった時代のゲームブックよりも品質が悪い(*8)。 その後 このゲームのプロモーションカード6枚は約1年後に別のカードパックで再録された。このゲームの存在価値がますます下がってしまったと言える。(*9) 同時に関連カード(*10)による強化も行われており、このゲームのキャラクター(のカード)が活躍するチャンスが増えたと思えば、悪いことではないのかもしれないが。 それ以前に、このレベルのゲームもまともに作れなくなってしまったブロッコリーの未来が危惧されてならない。 この作品の2ヶ月前に発売された『ダイスダイスファンタジア』も売れ行きが悲惨だったせいで目立たないものの、比較的単純なボードゲームというジャンルでありながら酷い出来であった。
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帰って来た!軍人将棋なんやそれ!? 【かえってきた!ぐんじんしょうぎなんやそれ!?】 ジャンル 軍人将棋 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 ソフエル 開発元 ソフエル 発売日 1989年5月26日 プレイ人数 1~2人 記録方式 パスワード 定価 5,500円(税抜) 判定 クソゲー ポイント コンピュータゲームとは好相性の軍人将棋のはずが…低年齢層は文字通り「なんやそれ?」熟知した人もテンポ悪すぎてイライラ 概要 内容 問題点 評価点 総評 余談 概要 コンシューマゲーム史上初であり現在でも有数の「軍人将棋」のゲーム。 「軍人将棋」とはコマの正体を隠して相手のコマが何であるかを推測するゲームであるため、コンピュータゲームとの相性自体は非常に良い。 実際のものとは異なり、盤面やコマは低年齢層が馴染みやすくコミカルなデザインになっている。 ただ、当時のファミコンプレイヤーの主軸となる低年齢層には軍人将棋自体がそこまで浸透していなかった。 内容 文字通り、軍人将棋のゲームで23枚制(*1)のルールを採用している。 詳細なゲーム性に関しては現実に存在する「軍人将棋」そのものなので割愛するが大まかな特徴としては 16通りのコマそれぞれ「勝てる相手」「負ける相手」「引分けの相手(両方とも脱落)」が決まっている。普通の将棋と違って「仕掛けた方が勝つ」ではない。 コマは負けや引分けで脱落するのみで手ゴマとして使うことはできない。 相手のコマが何なのかわからないので、移動の仕方や自分のコマが負けた結果などから、それを推測するゲーム性。 将棋でいう「王将」はなく、相手の総司令部(横2マス分)を占領できれば勝ち。 占領できるコマは「少佐」以上の将兵のみ。それが全滅すると総司令部が占領できなくなるので「降伏負け」となる。 将兵をはじめほとんどのコマは縦か横1マスずつ。中には複数移動できるコマや、動けないコマもある。 どのコマも斜めは動けない。 ゲームでは関係ないがアナログによる軍人将棋の場合、お互い裏返しの状態で対局するためコマの勝敗を判定したり、コマの移動がルールに即して正しく行われたかを見定めるために人間の審判員が必要となる。 まずコマを配置して、対局に入る。 コマの配置はかなり面倒なのでコンピュータに任せて割愛できる。 2P対戦の場合は1~23の番号で構成され、それぞれの番号にどのコマを宛がうか決める。 実際の軍人将棋のコマの呼称は、ゲーム中で言う下記の「町(ピットラー総統ステージ)」のものだが、ゲームではそれをアレンジしたものが他に4通り、計5通りある。 「デビル・ハロウィン(畑)」コマはトマトやダイコン、イチゴといった野菜・果物 「ウルフ・カポネ(森)」コマはライオンやトラといった動物(「地雷」に相当するのは「わな」) 「ピッコロ皇帝(宇宙)」コマはロケットやUFO(アース○号、ムーン○号、ハレー○号)、ロボットといったSF兵器(「軍旗」に相当するのは「宇宙ステーション」) 「ピットラー総統(町)」コマは将兵や飛行機、戦車と言った普通の軍人将棋のもの 「どすこい親方(土俵)」コマは力士(番付)や行事、親方といった相撲のもの(「軍旗」に相当するのは「軍配」、「地雷」に相当するのは「親方」) 問題点 とにかくテンポが悪い。 コマが重なるとバトルのようなアニメーションが展開されるが、元々はコマ同士の相性で決まっているので全く意味がない。 アニメーションをオフにもできるが、ゆっくりドタドタ進むアニメーションはそのままなのでスムーズな展開とは言い難い。 選択時に連続してボタン入力できない上にタイムラグも発生するなど、操作性がやたら悪い。 特にコマを配置する時などは、16通りもあるコマの種類、配置場所と選ぶことが多いので、足枷になりやすい。 一応、コンピュータに任せたオート配置というのもあるが、かなり適当に配置するので推奨できない。 コマに5通りのバリエーションを持たせたのはいいが、そのせいで特性が理解しづらいものが多い。 特に野菜は、「トマト」が「大将」、「キャベツ」が「飛行機」「マスカット」か「地雷」など、それぞれの強弱関係のイメージが非常にしにくくわかりにくい(一応勝敗表はセレクトボタンで確認できるが)。 しかもよりにもよってその一番わかりにくい野菜(「デビル・ハロウィン」の畑ステージ)がステージ選択のカーソル初期位置になっている。 動物や宇宙戦も野菜ほどではないが、ストレートに飲み込めるものとは言いにくい。 しかも、そのわかりにくい対局も含めて5度ずつ勝たなければエンディングは見られない。 BGMに対局らしい雰囲気がない。 おそらくこれは低年齢層に配慮したものと思われるが後述の通り元々低年齢層向きではない。 どっちつかずのゲーム構成。 これはゲーム自身の問題ではないが低年齢層にとっては元々のルールが複雑なので理解しにくい。 そのため、いくらコマのデザインをコミカルなキャラにしたところで簡単に受け入れられるものではない。 なのに上記の通り「低年齢層のとっつきやすさ」メインに構成されている。 片や本物の軍人将棋を知っている者からすれば、テンポの悪さばかりムダに目立ってイライラしがちになる。 コマの配置修正がやりにくい。 一通りコマを配置し終えると、それでいいか確認してくるが「いいえ」を選ぶと最初からやり直しになる。 別のコマを既に配置したコマの上に置けば、元々あったコマは回収され、後で置き直すことができるが、ピンポイントで取り消したり直接場所を入れ替えたりすることはできない。 置き直しが限られる以上、失敗した後の組みなおしが面倒で、もし組みなおせない状況に陥ったら残りのコマは適当に配置して、またいちいち最初から置き直すしかない。しかも上述の通りの劣悪な操作性も相まって煩わしさ倍増。 2P対戦も可能だが、いろいろ不都合や物足りない点が多い。 プレイヤー同士で丸見えではゲーム性が成り立たないのでやむを得ないがコマそのものが無機質な番号のみとかなり地味になっており、上記のコマグラフィックのバリエーションが活かせない。 そんな無機質なコマなのに、ドタドタと音を立てながらゆっくり進む動きはそのまま。 また、一応1Pと同様の「森」「畑」「宇宙」「町」「土俵」と5つのステージが用意されているのだが、コマが上記の通りなので大した意味がなく、しかもその呼称も基本パターンのみ(町ステージ準拠)、アニメーションバトルもない。これなら普通に無機質な盤面1パターンで充分。 CPUの思考が非常に弱い。 ファミコン時代は普通の将棋のゲームも、手慣れた大人からすれば弱すぎて相手にならないのが恒例だったが、本作のCPUはそれに輪をかけて弱い。 そのため、本物の軍人将棋を知っている者からすればまず相手にならないし、低年齢層でも適当に戦いを仕掛けていったら勝ったなんてことも珍しくない。 低年齢層に勝つ喜びを経験してもらいたいという意図と取れなくもないが、適当に動かしただけでわけがわからないまま勝っても喜びとは程遠い。 評価点 初心者からすれば、そのコツもわからないので、とりあえずプレイしたい時や、軍人将棋の入門として勝負度外視で一先ずやりながら覚えたい用途では便利。 本物の軍人将棋はすべてのコマを裏返しにした状態で行うので、自分のコマの配置状況を一望できないが、ゲーム化したことでプレイヤー自身のコマ配置は明白なので、相手のコマの推測に集中できる。 上記のコマ初期配置のオート機能は勝ちを狙うなら役に立たないが、とりあえずざっくりプレイするなら最初の膨大な手間を省ける。これにより、とりあえず繰り返しプレイしながら覚えていくスタイルには向いている。何もわからない状態では配置のコツなどわからないので、とりあえず並べてもらってすぐ対局できるのは悪くはない。 また当時の小学生など低年齢層にとってゲームソフトを買ってもらえる機会は非常に限られており、とりあえず手に入った以上はどんなクソゲーだろうが楽しもうとするもので、繰り返しているうちに慣れて楽しめるようになったり、いつの間にか本来のルールを覚えていたというのは往々にしてあった。 総評 軍人将棋の「コマの正体を隠してコマを推理しながら対局する」というゲーム性は元々コンピューターゲームとの相性がよく、当時の低年齢層にもお馴染みのファミコンソフトにした発想は間違っていない。 いろいろとコマのグラフィックにバリエーションを持たせたり、コマ同士の勝敗を小アニメで展開したり、本来煩雑なルールの軍人将棋を低年齢層にも馴染みやすい面白味を持たそうといった意欲的な一面は感じられる。 だが結果的にはそのルールの複雑さが災いして、低年齢層にはまさに「なんやそれ?(わけがわからない)」というイメージしか持たれず、元々軍人将棋を知った者からすればテンポの悪さばかりが目立つなど結果的にどっちつかずなものになってしまった。 また、元々手間がかかる上に全部やり直す以外の修正がしにくいコマ配置といったゲーム準備部分も痒い所に手が届かず操作性の劣悪さを際立たせてしまった。 余談 宇宙戦での相手「ピッコロ皇帝」は言わずと知れた『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王がモデルである。 今や誰もが知る通り、そのピッコロの正体はナメック星人という宇宙人なのだが、それが公になったのは発売と同時期の週刊少年ジャンプで連載されていた「ナッパとベジータの襲来」のエピソードから(ゲームでは翌年発売の『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』にあたる)で、それまではただ「魔族」としか言及されていなかった。 結果的に「ピッコロ=宇宙人」が公になった時期と被ったことになる(*2)。もっともピッコロのルーツであるナメック星人はこのゲームのピッコロ皇帝のコマのようなミサイルや宇宙戦闘機とは無縁な種族だが…(*3) 軍人将棋が遊べる他ゲームソフトとしては、ニンテンドーDSソフト『だれでもアソビ大全』『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』などがある。 こちらは本体2台を用意すれば、自分にだけコマが見える状態での対人戦も可能。 本作発売直前に任天堂から携帯用ゲームハードの始祖的存在たる「ゲームボーイ」が発売されて、ローンチ発売の対戦型の麻雀ゲーム『役満』(任天堂)や、同年後期には『海戦ゲーム NAVY BLUE』(ユース)のようなコンピュータゲーム版の「レーダー作戦ゲーム」といった「相手の画面が見えない」という特性を活かしたゲームが発売されている(*4)。そう考えると軍人将棋自体は上記のように2つの本体を利用して、お互いに別々の画面で対戦する形の携帯ゲームの方が理想的と言えただろう。 だが当時はハード自身が発売されたばかりでソフトはファーストの任天堂以外では7月28日発売の『上海』(HAL研究所)と本作より2ヶ月も遅く、サードパーティからのソフト発売が本格化したのは同年9月あたりからなので、本作の開発を行っていた頃にそのような発想に至らなかったのは無理もない話である。 ユーザー層の年齢が高いPCにおいては比較的早い段階から軍人将棋のゲームは発売されており、本作以前では23枚制の『軍人将棋』(FM-7、1983年、コムパック)・『軍人将棋 軍神マース』(MSX、1986年、東芝EMI)、31枚制の『軍人将棋』(MSX2。1988年、パック・イン・ビデオ)などがある。 ファミ通の企画「ソフトカタログ」が何度かあったが、〇な点はともかく、×な点が毎回タイトルへのツッコミばっかりになっていたのは有名。
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あかずの間 【あかずのま】 ジャンル サウンドノベル 対応機種 プレイステーション 発売元 ヴィジット 発売日 1997年5月9日 定価 5,800円 判定 クソゲー ポイント あんまりな話の薄さ豊富なバッドエンド ヴィジットサウンドノベルシリーズ 概要 特徴 問題点 評価点 総評 余談 その後の展開 仕組まれた偶然に潜むのは、恍惚か? 恐怖か? 概要 大阪のメーカーであるヴィジットが世に出した8本のPS用ノベルゲームの第1弾で、同社が展開していた『ハイパーノベル』シリーズの第1作。 シナリオはアニメ映画『パーフェクトブルー』の原作で知られる竹内義和氏が担当した。 特徴 「スペースコロニー開発に向けての実験場」という、特殊な閉鎖空間を舞台としたノベルゲーム。 主人公は女性の精神科医。他の登場人物の職業も政治家・自称エスパー・AV女優など、個性的である。 ストーリーは、「主人公のサイコセラピスト・綾川恵美(アヤカワ メグミ)が、最新鋭のマンション「ベイサイドラビリンス」にて、様々な立場の被験者達と共に90日間の閉鎖実験を行い、その間に起こる人間の心理変化や健康状態などを調査する…、はずだったが、その中で事件が発生する」というもの。 問題点 内容が薄く、肝心のシナリオは実質2本のみで結末もバッドエンドを除くと3種類しかなく、すぐに遊び尽くせてしまう。隠しシナリオやサウンドテストなども無い。 しかもそのグッドエンド3種類にしても、どれもハッピーエンドとは言い切れない内容。その上ミステリーものとしては禁じ手とも言える事をするキャラまで出てくる。 設定も登場人物もユニークではあるが、シナリオ自体が少ないので活かしきれていない。 主人公を始め、登場人物の言動がおかしい点も散見される。 ついさっきプロポーズされたばかりなのに「彼氏ができない」「誰か口説いて」とぼやく主人公。重要な実験に参加する精神科医がボケていてどうする。 冒頭で主人公を悪魔呼ばわりしたと思いきやその後しばらく登場せず、ラスト近くで「あんたは優しい人だ」と言い出す脇役。悪魔呼ばわりしたのはお前だろう。というかしばらく会ってなかったのに、なぜ優しい人だとわかるのか。 グラフィックが背景のみなのでキャラや状況が分かりづらい。 地の分でキャラの見た目や状況は説明されるものの、せっかくのゲーム媒体なのにグラフィックは背景を映すのみにとどまっている。 セーブシステムが不便 セーブシステム自体は存在するものの、非常に不便な形式。ロードすると(正確には章表示があるわけではないが)既に通過した各章開始時点のどれから始めるかが選べるのみで、やめた場所から再開できるわけではない。 このせいで選択肢の直前でセーブしておいて、バッドエンドなら選択肢を変更という手順が非常に面倒。 単純に今日はここまでにしておこうという場合にも、再開してみたら昨日の場所に戻すまでまた進めるのが面倒という事になりがち。 評価点 グラフィックはフルCGで、そのレベルは高い。 脇道のバッドエンドはそれなりに多く、すっきりしないメインシナリオのグッドエンドよりもそちらの方がまだ評価が高かったりする。 ムービースキップはできないものの、「ムービー進行とテキスト表示を同時に行う」という、他に類を見ないことをやっている。 総評 シナリオが薄い上に内容がお世辞にも良いとはいえず、加えてユーザビリティも整っていない。 既にこのジャンルが多数存在する中で出てきたにしては目新しい点もほぼない。一応グラフィック面は評価できるが、肝心のゲーム内容に問題がありすぎるのが難点である。 「サウンドノベルを超えるもの」としてハイパーノベルという名を付けたようだが、名前負けするかのように内容が足りなさ過ぎるものになってしまっている。 余談 もともと本作はSFCで発売される予定であった。 それを考えても話の薄さは擁護できないが…。 小説化もされている。 登場人物の1人であるアイドルの歌「私の彼はサイコパス」が、ゲーム中にボーカル入りで実際に流れるシーンがあるが、作詞・作曲・歌い手などは、スタッフロールにも一切載っていない。 歌詞は判別不能の箇所がある。メロディは「赤いスイートピー」似である。 登場人物のうち、建物の責任者であるオペレーターの加藤夫妻の名前(公平・奈美子)は、同じくサウンドノベルであるチュンソフトの『弟切草』の主人公とヒロインの名前(公平・奈美)に似ている。しかも、この夫妻は全ての展開で悲惨な事態に見舞われている。 ただし、『弟切草』の主人公「公平」がデフォルトネームに設定されたのは1999年発売のリメイク版『弟切草 蘇生篇』からで、1992年発売のSFC版にはデフォルトネームは存在しないため、この名前に関しては単なる偶然と思われる。このゲームでは図らずも『弟切草』の主人公の名前を予言した形になった。 その後の展開 ハイパーノベルシリーズはその後も続き『最終電車』『19時03分 上野発夜光列車』『閉鎖病院』と続いていく。ただし、本作とはストーリーの繋がりはない。 一応、シリーズが進むにつれてシナリオもシステムも徐々に洗練されていくのだが…。