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「ゆん、ゆん、ゆん、はちがとぶ~・・・ゆ?」 その日ゆっくり霊夢が小包抱えて歩いていると、橋の下でチンピラが男を囲んでいたそうな 「ようニーチャン、誰に断ってここに住んどるんか?」 「払うもんは払わんといかんじゃろが!」 「今なら5パー割引にしといたるで」 どうやらホームレスにみかじめ料をたかっているようだ 見るに見かねてゆっくり霊夢は人垣に割り込んだ 「やめてね!ゆっくりやめてあげてね!いぢめはダメ、ゼッタイ!」 「なんだこいつ?」 「いっしょにボコっちまうか?」 饅頭を追い払おうとする拳は寸前で避けられた 「・・・ほう、れいむとやるき?」 言うや否や小包を空高く放り投げる とあるガイジンから情報をせしめた鯛焼き屋で買ったのだが、 目当ての品自体は販売期間が終わってたので気が立っていたのだ 「きょうのれいむはまっちょでむ~ちょなきぶんなんだよ!」 ゆっくり霊夢の体が数十倍にも膨れ上がる 「あ~んぱ~んち!」 「倍倍筋ー!」 小包を再びキャッチする頃にはチンピラどもは影も形も見えなくなっていた 「ゆー、すっきりー!」 ゆっくり霊夢は爽やかな顔で振り向きホームレスに話を聞いた それによるとこの男はつい最近会社をリストラされマンションを追い出されたのだという 橋の下に辿り着きうたた寝していたところを先ほどの連中に絡まれたのだ 「ゆっ、なるほど。ぞくにいうはけんぎりだね!ゆっくりわかったよ!」 事情を察したつぶらな瞳の饅頭は包みからそっとタイ焼きを差し出した 「・・・というわけなんだよ!おしごとちょうだいね!」 「むう」 葉加瀬博士はゆっくり霊夢に懇願されて呻いた 「む~ちょな霊夢君か。見たかったのう」 「ウチで雇う余裕はありまセンねえ」 「何せワシらでさえお給金出るのか怪しいところじゃからのう」 「HAHAHA!」 「だめもとできいたけっかがこれだよ!」 ところ変わってゆっくり研究所 葉加瀬博士や助手のジョシュ君が勤めるおヒマな研究所だ 「とはいえ手がないわけではないぞい」 「れいむにはまだてがないよ!」 「いつか生えるんかい」 博士は後ろをガサゴソ探るといつぞや見たような鉄板を取り出した 「ゆう!それはあの!」 「この前勢い余って営業許可証を取ってしまってのう。ちょうど勿体無かった所じゃ」 「いきおいでとるなよ」 「まぁ鯛焼きで申請しておるから、これはこの前作ったアレとは違うちゃんとした鯛焼きの型じゃがの」 「こんどこそほんとうにたいやきやさんができるんだね!!」 「うむ」 その後行数にして1万を超えるほどのなんやかんやが多分あって、ついに研究所発の鯛焼き屋がオープンした! _,r‐!7´ー-v―-、 _..._ _,, r'「>-'、-─'-<こ`ヽ,_..,,ノ"///ヾ、 _,."彡i ,r'ア´ ´ `ヽ|/`y'、ソ、)、ソ、yY',, 彡",ヽ, く7 / / ,! ,! /! ノ`ノ Yy'サ ' )'y )ソ、),,彡'彡| 瀟洒 ヨコハマタイヤキ | ,' | /、ハ /レ'__,!イ , y'ヨ、ソ、)、ク、y、ヤ、)',, 彡",ヽ, ノイ ハ/─ ∨ ,riiニヽ/| \三)Yy'ソ ' )'y )、ソ、),,彡'彡| :コンゴトモヨロシク・・・ '´ | /! ,riiニヽ "" |/|` ヨ )/i y )、) 'y k彡,,"」 レ'│"" _,,.. -‐' !メ|),ハ/彡f ヽ ;Y 、、,-'" 八!ヘ. ノメハ/=ー"ニ=ー~"`^ 〈rヘメソゝ ー----- [ンく_]' 「な、なんだかゴムみたいに歯ごたえのある鯛焼きだぞい」 「ぷっでぃ~んあじだね!」 物珍しさも手伝って、お上品な味のソレはそこそこ繁盛したそうな 霊夢のやさしさに私が泣いたw 葉加瀬博士とジョシュ君シリーズはほのぼのしてて とてもゆっくりできます^^ -- ゆっくり好きな新参者 (2009-04-20 22 46 17) まさかのヨコハマサクヤwww -- 名無しさん (2009-04-21 16 49 12) オチがヨコハマサクヤとはwwwあんぱんちと言って十倍に膨らんで・・・で、どうやってパンチするんだ腕無いのに -- 名無しさん (2009-04-21 20 45 55) 名前 コメント
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ゆっくり霊夢と一緒にアイスを食べていると突然れいむがぷるぷると震え始めた。 「ん、どうした?」 「い、いたいよ! あたまがゆっくりいたいよ!!」 「アイスをガツガツと食べてるからだよ」 「ゆ! いたいよ! ゆっくりたすけてね!!」 やれやれ、と私はれいむを後ろから両手で抱えると優しく抱きしめてあげる。 「だっこ! だっこきもちいいよ! あったかい!!」 そのままゆっくりを撫でたり、もちもち肌の感触を楽しんでいると痛みが引いてきたようだ。 「いたみがゆっくりなくなったよ!!」 「よしよし、今度はゆっくり食べるんだよ」 「うん、ゆっくりわかったよ!!」 そう言うとれいむは再びアイスにがっつき始めた。 最初に戻る。 ゆっくりが頭が痛いという事は全身が痛いということか? -- 名無しさん (2011-05-06 14 33 28) 名前 コメント
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ゆっくりについて ゆっくりは生きてる饅頭である ゆっくり霊夢と魔理沙が基本種である、他はレア 交配時期は特に無く、成人化したゆっくり種同士なら種別問わず交配する その際雌雄はないゆっくり種だが基本的に雌役が頭から茎を生やし子を成す、雄役は去るようだ 大抵は交配した同士の種が等分に産まれる 成人した種ならば体調によるがその後は雌役が子育てをする、未熟な場合は親役は枯れ果てる ゆっくりアリスは基本群れで生活せず、託卵のような形で子を子を淘汰し増えるため繁殖期に荒らっぽくなる、なんかネコや馬みたい ちなみに現実の託卵は、たとえばカッコウの卵などは卵の段階で親に落とされるとかで阻止されるとか聞いたなあ 父母役がそろって子育てっていうのは無いな、そのへんなんか魚とか鳥っぽい 子を生むと枯れるってのは植物か虫の生態だな 数十子供の実がなるとかなら大きさは1m無いと困るかも、トマトなどの根はそれくらい張ると聞くし 冬越えとかの話もあるし1mくらいになるのに数年とかでは、ゆっくりの頭では数はものすごく少なそう
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「ゆっくりしていってね!!!」 目の前にゆっくりの一家がいた。 ゆっくり。 人語を解するが知能の低い、生きる饅頭。 その餡子は甘く、非常に美味であることから老若男女に人気のある食べ物だ。 しかし、畑を荒らすこともあり農業を営む者からは疎まれている存在である。 また、家に不法進入をしてきたり、その大きな声による騒音被害もあることから人間の里では害獣に指定されている。 「ゆ?ゆっくりしていってね!!!」 俺が何も返事をしないことを不思議がったのか、同じセリフを繰り返すゆっくり達。 大きいゆっくり霊夢が一匹と、小さなゆっくり霊夢が4匹。 大きいものはバスケットボールほど、小さいものはソフトボールくらいであった。 片親のようだ。 「君達は家族かい?お母さんは大きいれいむだけ?」 「ゆ!みんなれいむのあかちゃんだよ!!すごくゆっくりしたいい子達だよ!」 大きな霊夢、親れいむの話では、交尾した後すぐにもう1匹の親のゆっくり魔理沙は出ていったという。 自身と同じゆっくり魔理沙が生まれなかったためらしい。 なんというやり逃げ。 「れいむたちはゆっくりするよ!おにいさんもゆっくりしていってね!!」 俺が何も食べ物を恵んでやらなかったせいだろうか、興味を失った親れいむは野原でゆっくりし始めた。 俺もゆっくり霊夢なぞに興味はない。 ヘタに関わって付きまとわれたくないので家に帰ろう、と思った矢先、いいことを思いついた。 「なあお前ら、俺の家はここよりもっとゆっくりできるぞ。こないか?」 そして今、俺の家にはゆっくり一家がいる。 「ゆゆ!おにいさん早く食べ物を出してね!こどもたちがお腹すいてるよ!」 「ゆー!おにいさんはやくゆっくちさせてね!!」 「ゆっくち!ゆっくち!!」 当然、ゆっくりさせる気など毛頭ない。 俺は子れいむを2匹ずつペアにして、少し離したところに移動させた。 「ゆ?れいむの子供になにをするの?」 取り残された親れいむが不思議そうな顔をする。 もう用済みだから殺してもいいのだが、特に悪さもしていないゆっくりだったので生かしてあげよう。 それが生き地獄だとしても。 「お母さんれいむはどっちかの子供のほうに移動してね」 「どうしてなの?みんな一緒でゆっくりしたいよ!!」 「ご飯の前にはお風呂に入らないと。一度に5匹は大変だから2回に分けようと思ってね。先に入るほうと後に入るほうでわかれてね」 「ゆ!おふろ!れいむさきにはいりたい!!!」 「ずるい!れいむがさきだよ!!」 「おにいさんれいむたちをさきにして!!」 「そんなわけだから、お母さんれいむ、どっちかに移動してね」 そういうと、親れいむは特に不審に思うこともなく比較的近くだった子れいむの班へと移動した。 これが向こうの子れいむ達との今生のお別れだとも知らずに。 「よーし、じゃあお母さんがいなくても大丈夫なこっちのれいむたちからお風呂だよ!」 親れいむがいないことで少し不満がっていたので、おだててあげる。 単純な頭なのですぐにきゃっきゃと喜び始めた。 軽い体を持ち上げて、俺は奥へと歩きだす。 「わあ!おそらをとんでいるみたい!!!」 「すごくたかいよ!!」 もう生涯見ることのない外の世界を楽しんでいるようだった。 「じゃあここで永遠にゆっくりしていってね」 ここはお風呂場ではなく、台所。 そこに置いてあった鉄の箱に2匹の子れいむを投げ入れた。 「ゆ?おふろは?」 「ここはゆっくちできないよ!」 2匹の子れいむを入れてもあと5匹は入れるくらいスペースが余っていたので、あまり緊迫感がないようだ。 透明な箱ではないので、閉めると中の様子が見えないのだが、今回は好都合だ。 俺は子れいむ達の質問を無視して蓋を閉めた。 中から「ゆっくりあけて!」だの「暗くてゆっくりできない」といったことがかすかに聞こえるくらいだ。 鉄製だけあって、蓋を閉めるとあまり声は届かないみたいだ 俺は居間に戻り、残りの3匹達をさっきの2匹とは別のところに持っていく。 「ゆ?お兄さんここは何?」 「ここはお兄さんの家のお庭だよ」 つれてきたのは中庭。 塀で囲まれており、家の中からじゃないと入ることができない庭だ。 夏まっさかりの今日、中庭は背の高くなった雑草が生い茂りジャングルのようになっている。 「じゃあここで死ぬまでゆっくりしていってね」 ぽーん、と中庭に3匹のゆっくりを投げ込む。 「ゆ!?お兄さんお風呂はどうしたの!?こんなところじゃゆっくりできないよ!!」 「いちゃい!!ゆっくちさせて!!」 「ゆぅうう・・」 着地に失敗した子れいむ2匹が涙目になっていた。 「お風呂はないよ。君達はここで永遠にゆっくりするんだよ」 親れいむが俺に体当たりをしてきたので、全力で蹴り返す。 餡子を撒き散らしながら塀にたたきつけられ、そのまま動かなくなった。 「あら、死んじゃった?まあゆっくりしてけよ」 中庭唯一の入り口を閉じ、俺はその場を後にした。 夕方。 晩御飯の支度を終えた俺の足元には、先ほど子れいむ2匹をつめこんだ鉄の箱がある。 いよいよこれの出番がやってくる。 これは一言で言うなら、ゆっくりコンポストだ。 使用方法はとても簡単。 調理を終えた流し台の三角コーナーには、野菜のいらない部分や割れた卵などが入っている。 これを箱の中にいる子れいむ達に食べて処分してもらおうというものだ。 蓋を開けるとノンキに眠っている子れいむ達がいた。 「れいむ、ご飯を用意したよー!」 ご飯、その単語にピクリと反応し、すぐに目を覚ます子れいむ。 「ゆ!おにいさんはやくここからだしてね!ごはんもだしてね!!」 「おかあさんはどこなの!?はやくあわせてね!!」 お怒りのようだ。 しかし俺はこんなコンポスト達の相手をしているほどヒマではない。 子れいむに振り掛けるように生ゴミを入れた。 「それが君達のご飯だよ。これからずっとだよ。ちゃんと処分してね」 生ゴミにびっくりして何も喋らなかったのでそのまま蓋を閉めた。 ゆーとかやーとか騒いでいるが、さすが鉄製の箱だけあって3メートルも離れたら何も聞こえなくなった。 次の日、朝ごはんの用意で出た生ゴミを捨てようと蓋を開けると、昨日のままの生ゴミがそこにあった。 「ゆ!おにいさんれいむたちこんなのたべられないよ!!はやくだしt」 言い終わらないうちに生ゴミを捨て、蓋を閉める。 働かないコンポストの相手なんてしないものだ。 中庭に回ると、入り口の目の前で3匹が眠っていた。 親れいむは顔がぐちゃぐちゃに歪み、皮はずたぼろ、ところどころ餡子が飛び出しているが生きてはいるようだ。 こいつらは放っておけば勝手に働くだろうから、俺は放置して外に遊びに出かけた。 帰宅する頃にはもう夕方になっていた。 急いで夕飯の用意をし、生ゴミを捨てるためにコンポストの蓋を開ける。 すると、そこには子れいむ2匹の姿以外、特に何も無かった。 昨日と今朝の生ゴミは綺麗サッパリ消えていた。 さすがに育ち盛りの子れいむ達は、食欲に勝てなかったのだろう。 それに生ゴミと言っても、調理後すぐのものであったから腐ってはいなかったはずだ。 「よお、結局食べたんだな。おかわりを用意してやったぞ」 また振り返るように生ゴミをぶちまけ、四の五の言う前に蓋を閉めた。 ちらっと見た感じ、2匹はぼろぼろと泣いていた様子だった。 いきなり閉じ込められてゴミを食べさせられるのだから、その心境は分からないでもない。 どこからか、家に体当たりをするような音が一晩中聞こえていたが、俺はぐっすりと眠ることができた。 「おはよう。ゆっくりしているかい」 朝一番に中庭を訪れると、小さいながらもぷくっと膨れて威嚇する2匹の子れいむと、汚らしい皮の親れいむが待っていた。 「ゆ!おにいさんはやくここからだしてね!!れいむおなかすいたよ!!」 「おにいさんはゆっくりできないひとだよ!!ゆっくりしね!!」 「ぼべべびゅびゅっぼぼぼ!!!」 餡子を撒き散らしながら話す親れいむの言葉は理解できなかったが、とりあえず怒っているということだけは分かった。 子れいむを手にとると、若干痩せた感じがした。 「みんなはもう草刈りの道具だよ。早く草を食べてね!ご飯はそれだけだよ!」 こちらの班は、草刈りを目的としている。 草まみれの庭に放てば、食うものがなくなったゆっくり達は草を食べてくれるだろう。 育ち盛りの子れいむ2匹と、大きな親れいむがいれば、すぐに庭は綺麗になるはずだ。 「やだよ!!れいむ、にがいくさはきらいだよ!!」 「れいむもやだよ!はやくおいしいごはんをよういしてね!!!」 「ぶびっ!!!」 餡子が飛ぶ。汚いなあ。 「草を食べたくなかったら食べなくてもいいよ。お腹すいて死んじゃうだろうけどね」 その前に親れいむは出餡子多量で死にそうだが。 その後もゆーゆー文句を垂れる子れいむ達を置き去りにし、俺は扉を閉じた。 それから、3週間が経った。 ゆっくりコンポストはきちんと働いていた。 開始1週間ほどしたときに、子れいむ達がボイコットをしたこともあった。 生ゴミ以外の食べ物をくれ、くれるまで生ゴミの処理はしない、と。 俺は気にせず毎食ごとに生ゴミを投げ入れた。 2日もすると夏の暑さで溜まった生ゴミは腐臭を出し始め、どこに鼻があるのかもわからないのに子ゆっくりは悪臭に涙していた。 くさいくさいと涙ながらに許しを請う子れいむ達に、俺は一言、早く処分しろとだけ告げて蓋を閉じた。 次に蓋を開いたときには生ゴミは全て消えていた。 真っ青な顔をした子れいむ達を見れば、腐った生ゴミの処分がいかに大変かがよく分かった。 それ以来、腐らせることを極端に恐れ、生ゴミを入れるとすぐに食べるようになってくれた。 今、3週間前にうっかり捨てるのを忘れていたお弁当を、子れいむ達が必死で処分してくれている。 たまに嘔吐し、戻すこともある。 しかし、結局自分で処理しなければならないのだから一度で済ませばいいのに、と俺は思う。 これからも生ゴミの処理をよろしくね、そういい残し、俺は蓋を閉じた。 中から泣き声が聞こえたのは多分、気のせいだろう。 中庭も綺麗になった。 それこそ、最初の頃はニガイだの不味いだの文句たらたらだったが、いつしか諦めて黙々と食べるようになった。 そもそも野生のゆっくりは草や虫が主食なのだ。 何も問題はない。 それにコンポスト組に比べれば広い庭もあるし、子れいむにとっては親れいむもいるのだから幸せだろう。 それに家族だって増えている。 3匹では草が思うように減らないと感じ、おれはゆっくりアリスを加工所からレンタルし、強制的に交尾をさせ続けた。 そしてあっという間に3匹だった草刈り組は30匹へと増員された。 最近は近所で草刈りのアルバイトを始めた。 縄でつなぎ、リボンを人質にとって連日不味い草を食べさせている。 赤ちゃんゆっくりがわがままを言って草を食べない時は、見せしめに親や姉妹の前で皮を引き裂いた。 飛び散った餡子を食べさせると共食いを覚えてしまいそうだったので、一切食べさせることはしなかったが。 今日の出勤場所は、3丁目の田中さんの家だ。 リボンのない30匹のゆっくり霊夢を縄で繋ぐと、俺は家を後にした。 作:アルコールランプ このSSに感想を付ける
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我が家を荒らしたゆっくり霊夢を飼ってから一週間。 俺は許してあげた振りをしてゆっくり霊夢に弾幕ごっこを教えてあげた。 といってもビー玉を俺が転がしてゆっくりがそれを避ける。 いっぱい避けたらご褒美にプチシュークリームを転がしてやるという程度のものだ。 簡単な遊びだが一週間続けたらゆっくりはかなり回避能力が上がっていた。 ちなみに一週間前はビー玉をゆっくり転がしても、 「ゆ! びーだまキレイ!」 などと言って微動だにせず当たるし、ご褒美にシュークリームあげると言っても 「そんなのいいから今ちょうだいね! ゆっくりできないよ!」 などと言う始末。その場でミンチにしたいところだったがそこは我慢した。 そんな事を言ったゆっくりも何度か同じやり取りをした後ビー玉を避けてくれた。 「ゆ! よけたよ! はやくちょうだいね!!」 一回目は一度ビー玉を避けたら一つのプチシューをあげた。 二回目は二度避けたら、三回目は三度。 徐々に回数を増やしていったがゆっくりは不満も言わずに避けていた。 元々体を動かすのが好きなゆっくりだ。この遊びが楽しくなってきたのだろう。 しかもゆっくり転がってるビー玉に当たらないだけで甘くて蕩けるシュークリームを食べられるのだ。 ゆっくりは"ビー玉を避けたい"と思うようになった。 そして今やそれなりに速い弾も避けられるし、複数のビー玉を転がしても体を縦に伸ばしたり弾幕の薄い場所へ逃げれるようになった。 (そろそろいいかな) 俺はガラクタ箱の中からとある遊具を持ち出した。 「ゆっくりー、今日も弾幕ごっこするぞー」 「ゆっくりだんまくよけるよ!!」 弾幕ごっこ=楽しいと認識しているゆっくりは今日も乗り気だ。 残念ながら今日から楽しくなくなるんだよな。 「それ、最初から激しくいくぞー」 「いっぱいきてもよゆうだよ!! ゆっくりはじめてね!!」 余裕ですか。だが今日のビー玉はすげぇぞ。 俺はビー玉を先ほど持ち出した遊具に取り付けると、背中のトリガーを押し込んだ。 知っている人もいるだろう。そう、ビーダマンだ! びゅんっ! 「ゅ!?」 ビー玉はゆっくりの頬をかすめるとそのまま壁へと勢いよくぶつかる。 やっぱビーダマンすごいな。バトルフェニックスとかめちゃなつかしいw 俺が懐かしの遊具で懐かしんでいる一方ゆっくり霊夢は震えていた。 「ゆ、ゆっくりよけられないよ! ずるいよ!!」 「ん~? かすったけど避けられたじゃないか。ナイスグレイズ!」 ビッと親指を立てると、単純な霊夢は褒められて嬉しいらしい。 「ゆゆー、よゆうだったよ!」 「じゃあもっと打つな」 「ゆ"っ!? ゆっくりまtt…ごぶぇっ!?」 今度はゆっくりの体にクリーンヒットさせてやった。 あー、かわいそうにビー玉がゆっくりの体内に埋まっちゃったよ。 「あ"あ"あ"ぅ"!! いだいよお"!!!」 体を撃ち抜かれた痛み、体内に異物が残ってる苦しみがゆっくりを襲う。 ゆっくりはその場でぷるぷると震えて動けないでいた。 「ほらどうした? 止まってたら次の弾に当たっちゃうぞ?」 「や"、や”め"でぇ」 言いながらゆっくりは痛みを堪えながら動こうとする。一週間鍛えたからな。体が避けようと反射で動くのさ、たぶん。 「でもだ~め」 今度は締め撃ちだ。弾幕はやっぱパワーだよな! ブォンと風を切って放ったニ撃目はゆっくりの額へと突き刺さった。 「………う"ぎゃお"ぼおぉぉぉ!!!」 一瞬の静寂の後ゆっくりの悲鳴が部屋に響き渡る。しかし額を撃ち抜かれたぐらいじゃゆっくりは死なない。 「なはは、何回ぴちゅったら気が済むんだよ。早くしないと残機なくなるぞー?」 「ひぎっ、ひぎぃ」 なおも苦しむゆっくりに今度はビー玉の連射を浴びせてやる。 昔のマンガで、ビーダマンは人に向けて撃っちゃいけないとか言ってたけどゆっくりは人じゃないからいいよね!! 「い"た"い"、い"た"、い"た"び、びたいひびぃ!!!」 連射だから威力弱くてゆっくりの皮を突き抜けないけど、ビー玉が当たった個所からゆっくりは凹んでいく。 ゆっくりは傷だらけになりながらもなおも避けようともがいていた。 だが、避けられるようにビー玉を転がしていた昨日までの弾幕ごっことは違うんだよな。 今日のは全部本気の自機狙いだもんな。 手元のビー玉が無くなる頃には最初はまんまるだったゆっくりが今はデコボコの紙粘土みたいになっていた。 「ふぅ…まさに満身創痍だな」 「ぁ…ぅ…」 もはや声もまともに出せないようだ。 体には所々ビー玉によって穴が開いていたが、幸いビー玉が埋まっているおかげで餡子の流出は少ない。 「さて、コンテニュー? はいorYESでゆっくりこたえてね!!」 「い、いやぁ…」 「Yeahだって? ノリノリだなれいむw」 再びビーダマンを構える俺。当然ビー玉は充填済みさ。 「ぁ"、あ"…」 目の前に構えられたビー玉を放つ凶器に固まるゆっくりに一言。 「来世で人の家に忍び込む時は人を選ぶんだなw」 BANG!! コンテニュー? = はい = YES 終
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巷で話題のゆっくり。あれに関して、俺はいくつかの持論がある 一つ、「人間には人間の規則、ゆっくりにはゆっくりの規則がある」 二つ、「相手の規則を乱さない限り、それは尊重するべきである」 三つ、「相手の規則を乱した場合は、それは罰せられてしかるべきである」 四つ、「俺が関わる場合は、人間の規則を乱したゆっくりだけ」 五つ、「関わったゆっくりがどうなろうと、俺の知ったことではない」 だいたい、こんなものだ。 まあ、単純な話として、ゆっくりにはゆっくりの生活があるのだから無闇に関わるべきではない。というだけの話。 うざったいから、という理由だけで殺すのは俺の性に合わない。 しかし、人間の生活を乱し、家を荒らし、作物を勝手に盗んでいく、というところまでいくと駄目だ。 しかも、家や作物を「これは自分のものだ」などとぬかす身勝手な理屈、ゆっくりとしての規則を人間に押し付けてくる。 ならば、よろしい。相手が自分の規則を押し付けるのであれば、こちらもこちらの規則を押し付けよう。 それこそが、弱肉強食。自然界の摂理というものだろう。 そんな風に俺は考えて、この仕事をやっている おっと、自己紹介が遅れた。俺は「ゆっくり調教師」。ゆっくりに関する躾や調教を専門にしている者だ。 今日もまた、俺のところにゆっくり達が運ばれてくる。ゆっくり霊夢が二匹、ゆっくり魔理沙も二匹だ。今は薬で眠っているようだ。 今回は新たに開発した器具も用意してあるので、箱に閉じ込めるやり方とは違う方法も試せる。 箱での調教は楽なのだが、箱から出さないため、運動不足とストレスが極度に溜まるゆっくりがたまにいるのだ。 用意したものは新開発の代物なので、正式名称はまだない。とりあえず、俺は『首輪』と呼んでいる。 それは、大きな虎バサミのようなものあった。今は何かを掴もうとするように左右に開いているが。閉じれば輪となる。 ゆっくりにある程度の自由度を持たせつつ、かつ確実に拘束する器具として開発した。 今回は万力のように捕らえるだけだが、今後の発展型として、爆弾型・電気型なども考えてみている。 『首輪』は如何にして重さをなくし、かつ強力な力を発揮できるかが問題であったが、河童との共同作業によって完成した一品である。 とりあえず、四匹の経歴を渡されていた紙を見て確認。ほうほう、成程成程。 どうやらこいつらは相当悪知恵が働くらしく、作物荒らしの常習犯であるらしい。四匹はその指揮をしていたようだ。 長いこと農家を荒らしてきたが、この度有志によってめでたく捕まり、加工場送りとなった、と。 しかし、加工場でも同じ部屋にいた他のゆっくりを食い荒らしたり、食べ物を横取りしたりと横暴が目立つ。 餡子にするのは簡単だが、その前に人間の怖さを思い知らせて調教してみてくれないか、ということで俺の出番と相成ったわけか。 条件は整っている。ならば、調教開始といこう。 まず、外に通じる扉を開けておく。次にゆっくりたちを床に並べていく。 最後に、ゆっくりたちを横から挟める位置に『首輪』を置く。部屋にある柱に『首輪』から出ている縄を括り付けるのも忘れずに、と。 位置をしっかりと確認して……よし、起動! 手に持った機械を操作すると、がちぃぃんっ! と大きな音と共に『首輪』が閉まる。 首輪がゆっくりたちの身体に思い切り食い込んだ。 「ゆぶっ!?」「ゆっぐり!?」「いだいぃぃぃっ!?」「ゆ゛ゅぅぅぅぅ!!」 急激な痛みで悲鳴と共に目を覚ますゆっくり。痛みから逃れようと暴れるが、『首輪』は挟んだまま逃がさない。 鋏部分が皮に食い込み、中の餡子にまで触れているのだから、相当な激痛だろう。 ふむ、耐久性は大丈夫か。ゆっくりを潰さない程度に挟む力加減も出来ている、と。完璧だぞ、河童よ。 俺が感慨に浸っていると、ゆっくりたちはこちらに気がつき、泣きながら騒ぎ始めた。 「なにずるのぉぉっ!?」「いだいよぉ!」「どって! どっでぇねぇ!」「ゆっぐりざぜでぇぇぇ!!」 「まあ、落ち着け。少し話がある」 そう言って俺が話を始めようとすると、一匹のゆっくり魔理沙が扉が開いていることに気がついた。 「おぞと! おぞとにいぐぅぅっ!! 」 流石、ゆっくり魔理沙だ。目端が利くな。残ったゆっくりも扉に気づいて、魔理沙の後に続こうとした。 「おうぢ、がえるぅ!」「ゆっぶぐっ!?」「いだぎゅっ!?」 即座に二匹のゆっくりを上から潰すように押さえ込んだが、一匹のゆっくり霊夢はあえて逃がした。 そして、捕まえた二匹にだけ聞こえるように囁く。 「おい、お前ら。よく見ておけ」 外に出ようとするゆっくり魔理沙と、それを追うゆっくり霊夢。涙を流しながらも嬉しそうだ。 「おうぢにがえるよっ! ゆっぐりじんでいっでね! ゆっぐりじ、いいぃっぃぃっぃぃぃ!!??」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅぅ!? な゛んでぇぇぇ!? ま゛り゛ざんのながみがぁ、あ゛ぁあぁぁぁ!!??」 首輪の縄が限界まで伸びきった結果、二匹のゆっくりは餡子を撒き散らしながら、べちゃりという弾まない音と発して地面に落ちた。 いくらか遅れて『首輪』も地面に落ちる。 ゆっくりの前に進もうとする力と『首輪』の縄が戻ろうとする力が互いに引っ張り合って、身体が柔らかい方が千切れたというだけの話だ。 ある程度、自由度を持たせ、しかし行動範囲は完璧に制限する『首輪』。中々の効力だ。これならば実用化もいけるかもしれない。 これは外の世界に関する本を読んだ時、犬が逃げないように付ける『首輪』という物があることを知って作ってみたのだ。 残ったゆっくりたちを見ると、声も出さず、逃げようとした二匹『だったもの』を恐怖に固まった表情で見つめている。 「見たか? 逃げようとすると、首輪に引っ張られて、あんな風に死ぬ」 ゆっくりにも分かるよう、噛んで含めるように言葉を発する。 それがきっかけとなったのか、ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は泣き叫び始めた。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!? ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛ぃぃ!!!」 「だずげでぇ゛ぇ゛!? お゛う゛ぢに゛がえ゛る゛ぅ゛ぅぅ゛ぅっ!!!」 「お前たちは悪いゆっくりだから、ここからは帰れない」 「れ゛いむはい゛い゛ゆっぐりだよぉ!?」「な゛んに゛もぢでないぃぃ!!」 ここからは特に重要だ。「いい」か「わるい」かは既に決定していることだ。それをゆっくりたちにも分からせねばならない。 「しかし、お前たちは今も逃げ出そうとし、人の野菜を盗み、加工場では仲間を食べた」 「じらな゛い、ぞんな゛のじらない゛ぃぃ!」「お゛ぼえでな゛いよぉぉぉっ!!」 「しらを切っても駄目だ。お前たちは悪いゆっくりなんだ。しかし、まだ大丈夫だ」 「ゆ゛っ!?」「ゆゆ゛っ!?」 大丈夫という言葉に希望が見えたのか、一途に俺の言葉を待つゆっくり。 「俺は悪いゆっくりを良いゆっくりにする人だ。俺の言うことを聞けば、良いゆっくりになれる」 「いいゆっぐり!」「なる゛、いいゆっぐりにな゛りだいっ!」 嘘はついていない。何が「悪く」て、何が「良い」のかを伝えていないだけだ。 「分かった。だが、もしも俺の言うことを聞かない時はあんな風になるからな」 そう言って、外に散らばったゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙を指差す。 「いうごどぎぎまず! いうごどぎぎますがらぁ!!」」「あ゛んなぶうにな゛るのはい゛や゛ぁぁ!!」 第一段階成功。ゆっくりを調教するには、鞭と飴が必須だ。まず、鞭によって上下関係をはっきりさせる。 先に飴を与えては、間違いなく有頂天になるからだ。 しかし、鞭だけではストレスが溜まって死んでしまう。今は飴の時間だ。 「ふむ、そこまで言うのなら、良いゆっくりにしてやろう。とりあえず、ここで待っていろ」 「「ゆっぐりまっでるよ!!」」 涙を流しながら答えるゆっくりを部屋に残して、外に向かう。その際、千切れた二匹の『首輪』の縄を柱から外す。 縄があっては扉を閉められないからな。 外に出ると、二本の『首輪』を回収する。と、ゆっくり霊夢の方はまだ息があるようだった。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ」 一目見て、先は長くないと分かる。おそらく死ぬ間際の痙攣みたいなものだろう。 特に構わず、皮ごと餡子も回収する。台所で餡子をこね回していると、 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ、ゆ゛、ゆぐ!」 痙攣が激しくなって、そのまま動かなくなった。無視して、皮を除いて二匹分の餡子をまとめておいた。 今後のゆっくり用の食事としよう。 「待たせたな」 「ゆっ! ゆっぐりまっでたよっ!」「いいごにじでだよ!」 『首輪』の痛みか、恐怖のためか、まだ言葉が不明瞭だ。 「ちゃんと待ってたご褒美だ。食え」 二匹の目の前に餡子を盛った皿を置いてやる。ちなみに床には汚れてもいい敷物を敷いてある。 「なにこれ! すごくおいしいよ!」「うめぇ、めっちゃうめぇ!」 瞬く間に食べ散らかしていく。あの皿はゆっくり専用の皿とするかな。 食い終わった頃合を見計らって、立ち上がり声を張り上げる。 「さて、お前たちが良いゆっくりになるには、俺の言うことに絶対に従ってもらう!」 何が始まったのか、という顔で俺を見上げるゆっくり。規則は明確に決めないといけない。 「俺の言うことが出来たらご褒美をやる。その餡子とかだな」 「ゆっくりー♪」「ごほうび、ごほうび、うれしいなー♪」 ご褒美と餡子と聞いた途端に喜色満面のゆっくり。 「俺の言うことが出来なかったらお仕置きだ。ご飯抜きとかだな」 「ゆっくりー!?」「ごはんたべたいよぅ!」 「ついでに、発情してゆっくりするのも駄目だ」 「ゆっ!?」「いやだよ、ゆっくりしたいよ!」 ご飯が食べられない、ゆっくりしたいと騒ぎ出すゆっくり。黙らせるために最後の規則を口にする。 「もしも逃げ出そうとしたり、言うことを聞かなかったら、お前たちに後ろにくっついている『首輪』で死ぬことになるからな」 軽く『首輪』の縄を引っ張る。背中に直結しているので、嫌でもその存在と先ほどの惨劇が思い出されるようだ。 「ゆ゛うぅっぅう゛!? いうごとぎぎまずぅぅっ!!」「え゛ぐぅぅぅ! じぬ゛のはいやぁぁ!?」 第二段階成功。この後、何度か教え込んで『首輪』の危険性と柱に繋がっていて外れないことを覚えさせた。 とりあえず、首輪がある限り逃げられないことが分かれば十分である。 その日から、俺のゆっくり調教生活が始まった。 まずは単純な復唱から始める。俺の言葉を繰り返して言うという単純なものだが、鞭と飴という規則を覚えこませるのにちょうどいい。 この段階では複雑なことは覚えられないという経験則もある。 「ゆっくり」 「「ゆっくり!!」 「霊夢」 「「れいむ!」 「魔理沙」 「「まりさ!」」 「餡子」 「「あんこ!」」 「首輪」 「「くびわぁぁっ!?」」 少し乱れがあったが、順調にこなしていく。一通り復唱したら、食べ物をやることも忘れない。 こうすることで「言うことを聞く=食べ物をもらえる」という図式を植えつけるのだ。 知り合いから借りてきた飼い犬を見せる。犬は「お手」や「お座り」などの芸をゆっくりたちの前でやってみせた。 「すごい、すご~い!」「かっこいい~!」 「お前たちも犬みたいに言うことをちゃんと聞くんだぞ」 試しに「お手」は出した手に顔をすり寄せること、「お座り」は顔を伏せることとして、練習させてみたが一向に覚える気配がなかった。 「お手」「ゆっ? なにかくれるの?」 「お座り」「ゆぅ? な~に?」 「……昼食は抜きだな」「「ゆ゛ぅぅ~~!?」 何度も「あの犬みたいに出来るようになれ」と言葉をかける。勿論、俺だってそんな短期間でゆっくりが芸を覚えられるとは思わない。 ここでは「犬みたいに」という言葉に重要な意味を持たせ、「犬みたいに=言うことをきく」と条件付ける。 ちなみに俺は別に犬が嫌いなわけではない。 調教を開始し出した頃の、夜中には注意が必要だ。 「……ゆっ、……ゅゆ……!」「ゆ……っ……ゆぅ……!」 大して広くもない部屋に二匹のゆっくりを放置しておいたら、やることなど大体決まっている。 俺は音もなく、ゆっくりたちのいる部屋に近づき、耳をすませた。 「ハァハァ! ゆっ! ゆふん! ふぅ~! ゆん!」 「ゆんゆんっ。ゆっくりぃ~! 」 「ゆっゆっ! ゆっ、ゆ゙ーっ!」 「 ゆ゙うううう!!」 大層盛り上がっているようだ。しかし、初日に生殖行動はするなということを言っておいてある。 ゆっくりたちはそれを破ったわけだ。ならば、罰を与えねばいけない。 バタンっ! とあえて大きな音を立てて、扉を開ける。威圧するためと、どれだけ怒っているのかを教えるためだ。 「ゆ゙っ!? ゆ、ゆっくり!」「ゆ! し、していってね……」 突然、行為を中断させられたため、最初は入ってきた者を睨むゆっくりたちであったが、俺だと分かった瞬間、意気消沈する。 「……お前たち、言ったはずだよな? 発情はするな、と」 最初と同じように噛んで含めるように話す。俺の怒りを感じ取ったのか、慌てだす二匹。 「ま、まりさじゃないよ! れいむがゆっくりしようっていったんだよ!」「ゆっ!? ちがうよ! れいむじゃないもん!」 「黙れ」 醜く騒ぎ出そうとした二匹を一言で黙らせる。 「最初に言ったよな? 言うことを聞かない悪いゆっくりは首輪で……」 そこまで言ったところで、力を込めて『首輪』の縄を引っ張る。勿論、千切れない程度の力で、だが。 「ゆ゙ゔううぅ!? やめでぇ!?」「いだい、いだいよぉ!!」 「お前らがすることは何だ? そんなことも分からないのなら、このまま千切るぞ」 「ごべんなざいぃ! ごべんなざいぃぃぃ!!」「もうじまぜん! もうじまぜんがらぁぁっ!!」 ここで、即座に謝るのならまだ芽はある。まだ責任転嫁するのであれば、本当に千切っていただろう。 「生殖をする=悪いゆっくり」という図式がここで出来上がる。したくとも『首輪』の痛みを思い出せば、そうそう出来ないだろう。 この日を境に、ゆっくりたちが生殖をすることはなくなった。早めに調教出来て楽になったというところかな。 いくらか調教を進めていくと、『首輪』とゆっくりの皮膚が薄皮一枚分ほど一体化し、あまり痛くなくなったようだった。 勿論、引っ張れば痛いのだろうが、普段の生活や運動に支障は来たさなくなった。 もしかすると、『首輪』を己の一部分と捉えて、無意識的に痛覚などを麻痺させているのかもしれない。 ここらへんの興味は尽きないが、調教も進めねばならない。 たまに、『首輪』を引っ張っては、命令をきかせる。それを繰り返すことで身体の中の異物を意識させ続けるのだ。 「ゆ゙ぐゔぅぅぅ!!??」「や゙め゙でぇぇ!!??」 『首輪』を異物と認識させ、「異物がある=言うことをきく」という条件付けをさせる。 ゆっくりは忘れることはあっても、痛みに慣れる生き物ではない。常に鞭を意識させ続ければ、命令をきかせることも容易となる。 苦労の甲斐あってか、ゆっくりたちもかなり言うことを聞き、出来ることも増えてきた。 前は出来なかった「お手」や「お座り」も易々とこなす。 「れいむはいぬさんみたいにできるよっ!」「まりさもいぬさんみたいに、ちゃんとできるよ!」 二匹いるという環境も良かったのか、適度にお互いが張り合って刺激を与えあっている。 多くのことを覚えたり、出来たりした方のゆっくりには食べ物を多めに与える、という形を取っているので、よりそういう風になる。 ちなみに食べ物などのことで喧嘩をしようとしたら、即座に『首輪』を引っ張る。 何度も伝えるべき言葉は「わるいゆっくりは死ぬ」「犬みたいに言うことをきけ」「言うことをきいたら食べ物がもらえる」だ。 鞭と飴の対比は7対3ぐらいである。ゆっくりにはそのぐらいで十分だ。 たまには『首輪』の縄を持って散歩にも出かける。屋内にだけ居るのでは、ゆっくりのストレスが溜まっていくからだ。 近頃では俺から離れすぎないように注意しながらも、それなりにゆっくりできるようになっている。 当初は外に出ても『首輪』が怖くて、 「ごわいよぉ! がえろうよぉ!」「あるぎだぐないいぃぃ!」 と、俺の周りから一歩も動けなかったものである。 今では、『首輪」についてる縄の範囲を把握したのか、俺の足元から離れて飛び跳ねたりもしている。 無論、調子に乗ったりすれば『首輪』の警告を発して、ちゃんと戻らせる。 ここまで調教出来れば、もう十分だ。後は最後の仕上げにかかるとしよう。 続く このSSに感想を付ける
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「まんじゅうこぁいこぁい!」 ゆっくりれみりゃがお食事をご希望のようだ。 『饅頭怖い』の話をしてから饅頭(=他ゆっくり種)が食べたい時に 「まんじゅうこぁい」と言うようになったのだ。 毎日ゆっくりを用意するのは骨だし、調子に乗ったゆっくれみりゃがうざいので 今日はゆっくりれみりゃを太陽の元に連れ出した。 「う”あ”あ”あ”あ”!!」 驚愕の表情で苦しむゆれみりゃ。頭から徐々に灰になっていく。 しかし死ぬより前に助けてやる。 「う、うー」 泣く時の顔になるが涙は出ない。枯れたのかな。 「だいじょうぶかれみりゃ(笑)。饅頭用意したぞ」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 れみりゃの大好物のゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙だ。 最初は怖がる二匹の饅頭だったが、れみりゃが弱っていることを確認すると徐々に近づく。 もちろん食べるためだ。 れみりゃも自分が食べられようとしていることに気づいたらしい。 「まんじゅうこぁい!こぁ”っ」 ゆっくり魔理沙がれみりゃにかぶりつく。ゆっくり霊夢も続けてパクリ。 「よかったな。お前の好きな饅頭だぞ」 しかしすでにれみりゃは食べられて帽子だけしか残っていなかった。 その後、ゆっくり霊夢と魔理沙はおいしくいただきました。
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バッティングセンターでゆっくり霊夢をバットとして使いたいな。 速い球をフルスイングで打ち返してボコボコにしたい。 「ゆるじでよぉぉ!!! ゆっぐりさせでえぇぇ!!!!」 とか言っても勿論止めない。 更に近くにゆっくり魔理沙を固定して、ゆっくり霊夢が徐々に静かになっていく様子を見せつけたい。 「れいむぅぅぅぅぅ!!!」 ってバカ面こきながら泣き叫ぶんだろうな。
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夏。 太陽は飽きもせずに燦々としており、空は突き抜けてしまった様にどこまでも蒼く、雲は何を恐れているのかまったく姿を見せようとしない。 入道雲でもあればまだ涼しげな気持ちにもなれるが、目を皿のようにしても空に白みは見当たらない。 「あっづい」 僕は川原で寝転んでいた。草が気持ちいい。 何をしているのかと問われれば、涼をとっていると答えるしかない。 いや、そもそも今日であればそんな問いを発するようなモノは、人間妖怪問わずいないだろう。まさに一目瞭然。 さらに言えば、川に足を突っ込んでただ寝転んでいるだけではない。 足元をよく見て欲しい。 そう。西瓜が二玉入った網がくくりつけられている。 大きなあくびをする。 日光と水流が程好い案配になり、眠気が襲ってきた。このまま寝入れば起きる頃、夕方には美味しく冷やされていることだろう。 ふと、足がなにかに引っ張られる感覚に襲われた。 河童か?勘弁願いたい。 馬すら引き摺りこむ力に人間がかなうわけなかろうよ。 相撲も御免こうむりたい。どうしてもと言うなら、せめて仏さんのご飯を食べさせてからにして欲しい。 「おかーさん!ゆっくりひっぱるよ!」 「ゆっゆっ!」 「よくひえてるね!」 「さぁ、みんなもてつだって」 そんな声がした。 あぁ、ゆっくりどもか。こいつらも涼みに来たのだろうなぁ。よくひえてる? 目を開けるとすでに夕方だった。 蒼ざめた空もすっかり薄くなり、夕映えの気配が徐々に、だが確実に濃くなっている。 かたわらに目をやると、西瓜と同じくらいのゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が網を押し上げようとしている。 僕の足元、というか太もものあたりにこいつらの子供と思しきゆっくりたちが群がっており、一生懸命に網の端を銜えて引っ張っていた。 林檎ほどの大きさのそれらは、7匹はいた。総勢9匹の群れか。 「ふぉいふぉ!ふぉいふぉ!」 「ゆっふりひっふぁるほ!」 「うみゅみゅ!」 僕は身を起こし、川原で顔を洗う。汗もかいていたので、幾分かさっぱりとした気分で目も完全に覚めた。 ゆっくりたちのほうを見ると、突然動き出した僕を黙って見上げていた。 「さて」 びくり。 そう音がしても不思議でないほどに身じろぎをするゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙。 反面、子供達は好奇心に染まった目で僕を見ている。 「おまえらは何をしてたのかな?」 「ゆっ、ゆっくりしていたよ!」 「そうそう。とってもゆっくりしてたよ?」 「あのね!おいしそうなのすいかがあったからとろうとしてたの!」 せっかく両親が取り繕うとしているのに、子供がぶち壊した。うむ。純真な瞳できらきらしてる。 「へぇ~、それってこれのこと?」 僕は足を上げて網を川辺に引き上げる。 「そうだよ!おにーさん、ありがとう!みんなでひっぱってもびくともしなかったんだ!」 「ありがとね!ちからもちさんだね!」 「おかーさんたちもはやくあがっておいでよ!」 「みんなでゆっくりたべよう!」 わいわいと、本当に嬉しそうにはしゃぐ小さなゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙たち。 親ゆっくり霊夢と親ゆっくり魔理沙はおどおどしながら、川から上がってきた。犬猫がやるようにぶるるるっ!と身を震わせて水気を切る。 「さて、こどもたち。これは僕のなんだ、わかるね?」 「ゆっ?なにいってるの?」 「これはまりさたちがみつけたんだよ!」 「そうだよ!」 「ふむ。でもよく見てくれ、これは僕の足についてるね」 網をくくりつけてあるところをぴしゃりと叩く。14のつぶらなお目目がそこに集まった。 親ゆっくりたちはやや蒼ざめて僕の顔を見ている。どうやら人間になにかをやらかしたことのあるやつらみたいだ。 「ゆ!?」 「おまえらも帽子とかリボンとか取られたら嫌だろう?それとも嫌じゃないのか?取ってやろうか」 「ゆ!やだよ!とらないでよ!」 「これはまりさのだよ!」 わかりやすい例えにふるふるとしながら答える幼子達。 「じゃぁこれが僕のだってこともわかるな?取られたくないってのもわかるだろう?」 「ゆ、ゆぅ~」 「ゆっくりわかったよ……」 「うゆぅ~」 とても残念そうにしょげている。よほど育ちがいいのか、生まれがいいのか何故だか物分りがよい。 思わず仏心が出たとしても、まぁおかしくは無いだろうと思う。 「そんなに食べたいのなら食べさせてやってもいいよ」 「ゆっ!ほんとう!!」 「おにーさん、いいにんげんなんだね!」 子供達よりもすばやく親ゆっくりが反応する。現金な奴らだ。 「うわぁい!」 「ゆっくりしないで、はやくたべさせて!」 親ゆっくりに続いて、子ゆっくり達も歓声をあげていく。 「じゃぁ、僕の家にいこうか、後をついておいで」 「ゆ゛っ!?おうち!!!」 「うん。いこういこう!」 「だ、だめだよ!にんげんのおうちはあぶないよ!」 「そうだよ!ゆっくりできなくなるよ!!!」 「ゆ~?なにいってるの、おかーさんたち?」 「おいしそうなのをたべられるんだから、ゆっくりできないわけないじゃん」 僕の言に素直に従おうとする子供達を引きとめようとする両親。 しかしどれほど苦言を呈しても子供たちが聞き分けることはなさそうだ。すでに食欲に制されている。 「ゆ~~~、じゃぁおかーさんたちだけ、そこでゆっくりしてればいいよ!」 「そうだよ!まりさたちはおにーさんのおうちでゆっくりするからさ!」 「ふんだ!おかーさんたちなんてしらないよ!!!」 「うあああああ!だめだよ!れいむもいくよ!」 「わかったよ!まりさもいく!おかーさんをおいていっちゃだめだよ!」 「やったね!みんなでゆっくりできるね!」 「そうだね、たのしみだね!」 「話もまとまったみたいだし、出発しようか」 十分に冷えた西瓜を担いで僕はあぜ道を往く。その後ろには9匹のゆっくり親子。 子供達の顔は明るく、期待に満ちて輝いているが、親の顔はむしろ精彩を欠いており、不安でたまらないということが誰にでも見て取れただろう。 茅葺き屋根の簡素な家にゆっくりたちを入れると、戸を閉めてからつっかえ棒をかけて開けられないようにした。 すでにゆっくりたちは土間から上がっており、板張りの床を跳ねて堅い感触を思い思いに楽しんでいた。 「さて、注目!」 手を打ち鳴らして声を上げると、足元に群がってくる。 「ゆっくりしていってね!」 「はやくたべさせて」 「まだ?まだ!?」 「西瓜を食べるにはまず割らないといけない」 「ゆ!じゃぁはやくわってね」 「はやくはやく!」 「静かにしないと食べさせないよ、僕の話を最後まで聞くように」 「ゆ゛!」 「ゆっくりきくよ!」 「よろしい。まず西瓜を割るときは危ないから、十分に離れるように」 僕がそう言うと、ゆっくりたちは名残惜しそうに西瓜から少し離れた。 けれど、その程度じゃあ、楽しめないんだ。 「ほらほら、それくらいじゃぁ潰れてしまうよ」 ゆっくりたちの裁量に任せていたら日が暮れてしまうので、僕が手ずから距離をとる。 西瓜からおおよそ3メートルほどは離れただろう。ここから動かないでじっとしているように言い含める。 もちろん、約束を破ったら食べられないと言い聞かせる。 「さて、ここからが本題だ。西瓜を割るときには、目隠しをしないといけない」 「めかくし?」 「そんなことしたらみえなくなっちゃうよ!」 「そう。だから、そこでお前達が僕に西瓜の位置を教えるんだ。右とか左とか言ってね」 「ゆ!まかせてよ!」 「きちんとおしえるよ!」 得意な顔で言い切るゆっくりたち。 土間に置いてある竹の棒を手に取り、軽く振る。 ひゅん、と風を切る音がして心地よい。 そして僕は懐から手ぬぐいを出して顔に巻いた。もちろんしっかりと周りが見えるように緩めてある。 だがゆっくりたちには目元が隠されているように見えているから、これで僕が前を見れないと信じているはずだ。 「さ、始めるぞ。西瓜はどこにある?」 矢継ぎ早に指示する声が飛んでくる。 右!左!前!斜め!もうちょっと後ろ!ゆっくり進んで!などなど。 当然西瓜の正確な位置は僕にはわかっている。 それでもゆっくりたちの指示に従って西瓜の周囲を行ったり来たりするのは、なかなかに楽しい。 断っておくが、ゆっくりたちが感じているもどかしさが楽しいのだ。 「そう、そこだよ!ゆっくりたたいてね!」 「よし!」 丁度いい位置で的確な指示が出る。なかなかやるじゃあないか。けどね? ぱしんと乾いた音が室内に響く。 目隠しを外すとそこには無傷の西瓜が。 「どおしてわれないのぉおぉおお~~~!!」 「おにいさん、ふざけてないでちゃんとたたいてね!」 「はやくわってよね!」 「あはは、ごめんごめん。これだと少し弱かったみたいだね」 「わらってるひまがあるんだったら、いますぐわってね!ゆっくりしてられないよ!!」 口々に好き勝手文句を言うゆっくりたち。 僕は土間に降りて竹の棒を放ると、竈に立てかけておいた樫の木の棒を手に取った。 振ると、びゅん!と風を切り裂く音がする。なかなかの重量感。力加減をしっかりしないと一撃でいけそうだ。 さて、本番だ。 振り向くといつのまにか、ゆっくりたちが西瓜のまわりにたむろしていた。それだけでなく、体当たりして西瓜を割ろうと試みているようだ。 少しいらっとした。 動くなと言ったのになぜ動く。雉も鳴かずば撃たれまいに。 まぁいい。最初の場所よりも面白くなる。 「よし!今度こそ割るぞ!また西瓜の場所を教えてね!」 言って目隠しをする。 再び飛び出す指示。それに従うふりをしてふらふらと左右に進路をずらしながら、ゆっくりと西瓜へと近づいていく。 やがて先ほどと同じく、 「とまってね!そこでゆっくりわってね!」 と制止の声がかかった。 僕の目線の先には、期待にきらきらと目を輝かすゆっくりの群れ。 「ここでいいんだね?いくよ!」 「いいよっ!きて!!」 親ゆっくり魔理沙の声に従って、思い切り振り下ろした! ところで樫の木は、その名前に「堅い」という字がつくことからも分かるように、とても頑丈だ。 和太鼓の撥や木刀にも使用されているので、上手く当てれば人間も殺せる。 その堅い棒ッ切れが、親ゆっくり魔理沙の身体にめり込んでいた。 「…………ッ!?ひゅぐぅっ!!!」 あまりの激痛に顔をゆがめ、息すら止める親ゆっくり魔理沙。手加減したので中身がブチ撒けられるようなことはない。 親ゆっくり魔理沙は痛みに耐えるように震え、涙と鼻水を垂れ流し、口からは泡を吹いている。 「ん~、割れないなぁ。よっほっとりゃ!」 「べこっ!めこぉっ!へっこぉぅっ!!!」 そのまま何度も叩きつける。力加減がちょうどよかったのか、悲鳴を上げているけれど、餡子を吐き出してはいない。 しかし、その代わりに涙やよだれのようなものを垂れ流していた。 「ま゛っま゛っま゛り゛ざぁぁああぁぁぁっ!!!」 「お゛、お゛がぁざぁーーん!」 「や゛め゛でよ゛ぉお゛ぉおおお~~!!」 「ちがうよ!それはまりさおかーさんだよ!すいかはとなり!となりにあるよ!!」 目隠しをしているからわざとではないと判断したのか、僕に文句を言うゆっくりはいなかった。 それともあまりの衝撃に、親ゆっくり魔理沙の身を案じるのが精一杯なのだろうか? 子ゆっくり霊夢が新たな指示を出していた。隣か。 「そうか、こっちか!!そりゃっ!」 西瓜があるのは、親ゆっくり魔理沙の右!だが振り下ろしたのは左! 「ぶぎゅっ!!」 そこにいた子ゆっくり霊夢の脳天に樫の木の一撃が叩き込まれる! 手加減が不十分だったのか、その子ゆっくり霊夢は顔面が潰れてしまい、動かなくなった。林檎ほどの大きさとはいえ、気をつけないといけない。 こいつらは基本饅頭程度の耐久力しかないのだから。 「それはすいかじゃなくて、れいむだよぉおぉ~」 「れーむのかわいいこどもがぁぁああぁぁぁっ!!!」 「あはは!ごめんごめん、西瓜はどこ?」 「だから、みぎにあるってばぁ!!」 「ここだね!?」 怒ったような子ゆっくり霊夢の声。指示を出したその子ゆっくり霊夢に樫の木をねじ込んでやった。もはや叩いてすらいない。 そのまま抉るように手首を捻る! 「ぶげっ!ぎゅるるるっ!!!ぶりゅりゅっ!!」 「れ゛、れ゛い゛む゛ぅう゛ぅぅっっ!!」 「や゛め゛でっ!ぞれ゛ばずい゛がじゃな゛ぐっでお゛ね゛ぇぢゃんだよっ!!」 「ん~~~まちがったかなぁ~?」 口から貫通し、すでに何も言わなくなったそれを捨てて、次の獲物を探す。 棒ッ切れの先っちょには餡子がこびりついている。甘い匂いが鼻をつく。ゆっくりの血臭にかすかに酔う。 「こっちかな?」 一番大きな子ゆっくり魔理沙をぶっ叩く!!ぶちゅりと音を立ててそいつは割れた。 「おげぇ……」 「うわわわぁあぁっ!!まりざがぁっ!まりざがうごがなぐなっぢゃっだよ!!」 「なんで!ずいがはあっぢだよ!!」 「どこだ!?」 「あっぢだっでばぁっ!!!ここにはれいぶたちしかいないよぅ!」 「ここかっ!!」 「ひぎぃっ!」 床をたたいた音が響く。頬にかすった親ゆっくり霊夢は恐怖に目をむき、歯を食いしばっている。 「はずれたか?」 ゆらりと樫の木の棒を振り上げると、慌てたように飛び跳ねて逃げ出す。 それを追いかける4匹の子供達。 「おーい、西瓜はどこだ?教えておくれ」 「ひぃっひぃっひぃっ!」 「そ、そ、そのままみぎをむいてね!」 「そ、そうだよっ、そこだよぅ」 棒の範囲から離れた場所から指示を飛ばす。 ちなみに最初に叩かれた親ゆっくり魔理沙は、まだ西瓜の隣で横たわっている。 ところどころ陥没し、まるで反応が無いが、時折痙攣しているので死んでいるということは無いはずだ。 「えい!」 ごつん。また床に当たる。もちろんわざとだ。本当に見えてないことを強調してみた。 「んもう!そこじゃないよ!もちょっとみぎなの!」 射程外に逃れたことが余裕を生み出したのか、すでに泣き止み、いつもの調子に戻っている。 「右~?」 ごんっごんっごんっ!ごんっ!!ごんごんごんごん!!!と調子よく床を叩き、音をたてながらゆっくりたちに近づいていく。 見る見る蒼ざめていくゆっくりたちの顔。面白い、色の急激な変化が面白い。 「ちっちっちちがうよぅ!どんどんとはなれているよ!」 「こっこっちにはまりざたぢしかいないよぅ!!」 「こっちにこないでね!もっとゆっくりさがってね!」 「ちがうっていってるのにぃ!こっちこないでねぇ!!」 かたかた震えだし、声に怯えが混じる。 「ここかな?」 棒を掲げると一目散に逃げ出すゆっくりたち。まさに蜘蛛の子を散らすという感じだ。 「どこ?ねぇ。どこ~?」 「こっちじゃないよ!あっちだよ!こ、こっちじゃないっていってるのに!」 「どおしてこっぢに゛ぎぢゃう゛の゛ぉぉおぉぉぉおぉっ!!」 「ゆっくりさせっぶげぇっ!!」 「ま゛あ゛~~~り゛じゃぁあぁあぁっ!」 4匹目を潰した。眉間に直撃したので、顔の真ん中が陥没して目玉が餡子と一緒に飛び出ている。ぴくぴくと痙攣するたびに餡子が広がっていく。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「ま゛り゛ざぁがあ゛ぁぁっ!」 「そっちか!?」 「ひっ!」 声をたてると叩き潰されるとわかったのか、息を呑み、できるだけ声を出さないようにして僕から逃げていく。 やや膨れて一生懸命に口をつぐんでは跳ねていくその姿は、一種の愛らしさを感じさせるし、それ以上に攻撃性を高めさせてもくれる。 逃げる獲物というのは狩猟者から見ればとてもそそるものなのだ。 「どこにいった~?出ておいでぇ!」 もはや西瓜に対しての発言ではないが、ゆっくりたちはそんな些細なことを気にしていられない。 声を出せば叩かれる。その結果どうなるかは今までを見ればわからないわけがない。 口をずっとつぐんで息をしているのに加え、恐怖と緊張で呼吸音がやけに大きくなっている。 人間で言えば「鼻息が荒くなっている」ようなものだ。 「そこかぁ」 いかにも荒い呼吸音で見つけたというようにゆっくりたちに近づいていく。 慌てふためくゆっくり霊夢たち。大きく息を吸い、膨らんでから飛び跳ねていく。できるだけ呼吸をしないようにと息を思い切り吸ったのだろう。 だが、飛び跳ねながら長持ちするはずもなく、じょじょに顔中に脂汗が流れていく。 「……ッ!~~~~!!!っっぶっはぁあぁぁああぁっ!!!」 「おかーさん!だめだよ!!」 「あっ!まりさ!こえをだしちゃだっぷんっ!」 親ゆっくり霊夢を案じた子ゆっくり魔理沙を諫めた子ゆっくり魔理沙にフルスイング! 見事にジャストミートしたそれは、まるでコルク栓を抜いたように、とまで綺麗にはいかなかったが、子ゆっくり魔理沙の右顔面を目玉ごと抉り取っていった。 べちゃり。家の柱にその右顔面がぶつかり張り付いた。 そのままずぅるりと餡子の足跡をつけて床に滑っていく。 「おっおねぇぢゃぁあぁぁああん!ほっぺがっ!ほっぺがぁあぁっ!!」 「がわいいまりざのほっぺがらながみがでてきでるぅぅううぅぅっ!!!」 「ゆっ、ゆぅ、ゆ……」 そのままほっぺ、というより右顔面の穴から餡子をうどん玉のようにこぼしながら動かなくなった。 足音を立てて寄っていく。 ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。 「ひぃっ……!~~~ッ!!」 「ふぅっ、ふぅっ!」 親ゆっくり霊夢たち3匹は声をたてずに息を潜め、身動きを極力しないようにして、僕をやり過ごそうとしている。 ゆっくりたちの顔色は悪く、蒼褪めているのを通り越して白くなっている。中でも親ゆっくり霊夢のそれは他と比較にならない。 目は血走っていて、うっすらと隈が出来ている。歯の根が合わないように震えているし、汗もかいている。目じりにたまっているのは涙に違いない。 今、3匹は僕の目の前にいる。目を堅くつぶり、かたかたと打ち震えながら身を寄せ合っている。突付いただけで絶叫しそうなほどだ。 僕はそんな3匹をおいて、ゆっくりと離れた。 「!?」 「ゆぅ~?」 「しっ!」 そんな声がしたが、無視する。 「西瓜、西瓜、西瓜はどこ~?」 そんな歌ともいえないものを口ずさみながら、部屋の真ん中、西瓜が置かれた場所に歩いていく。 そこにはいくつかのゆっくりたちの残骸と、まだ生きている親ゆっくり魔理沙がいる。 棒切れをぶんぶん振り回しながらそこに近づく僕を、3匹はどんな気持ちで見守っているのか、後ろを向いているので僕にはわからない。 こんこんと、棒切れで床に何があるかを探るふりをしながら進む。 「ゆっくりたちは何処に逝っちゃったのかなぁ。西瓜を食べたくなかったのかなぁ。どこー西瓜どこー?」 逝くの字が違うのはご愛嬌。 こつんと棒の先に親ゆっくり魔理沙が触れる。こんこんと何度も確かめる。ぶにぶにと変形する親ゆっくり魔理沙の身体。 「ゆ、ゆ、ゆぅ……おにぃさん、やめて……」 「お、ここにあったか」 いつ目を覚ましたのか、親ゆっくり魔理沙は僕に訴えてくる。 じつにゆっくりとした弱々しい声。おもわずにっこりと笑ってしまう。 「ち、ちがうよぅ……まりさ、っはぁ、すいかじゃないんだよ?」 「ようし、さっさと割ってゆっくりたちに食べさせてやらないとね!」 「まりさだよぅ、まりさだよぅ」 「甘くて美味しいぞぅ!」 「い、いやだよぅぅううぅぅぅぅっ」 ごんっ! 親ゆっくり魔理沙をかすめて床に叩きつけられる棒。 「ひぃ、ひぃ、ゆっくり、できないよぅ」 体中痛めつけられたのがこたえているのか、逃げようとすらしない。きっと激痛が走るので喋るのが精一杯なのだろう。 「ん~、はずれたみたいだなぁ。失敗失敗♪」 「お、おにいさん!おねがいだよぅ、やめてよぅ!」 「西瓜はどこかしらん~♪」 「れ、れいむぅうぅ~~、たすけてぇーっまりさをたすけてよぅ~」 耳をすませても背後からはすすり泣きしか聞こえてこない。 虫の息の親ゆっくり魔理沙を助けようと危地に飛び込むよりも、ここで息を殺し、西瓜が割れるまでじっとしたほうが助かるかもという考えだろうか。 ごめんね、という声が聞こえた気がした。 終わり。 うん、当初の予定と違ってよくわかんない話になった。 著:Hey!胡乱 このSSに感想を付ける
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「あれから○年」 (虐待スレ26の184-185が元です) 注意 独自設定満載です 他の人の設定勝手に使っています 最後のキャラの性格が何か違います ほとんどゆっくり虐めてません 勢いに任せて書いたので文章めちゃくちゃです 幻想郷に謎の生物ゆっくりが突如現れてからはや○年。 不可思議な連中の集まりの幻想郷でも飛びぬけて珍妙なこの生物は、 住人たちに笑いと喜びと主に怒りをもって迎えられた。 …のも今は昔の話である。 永遠亭の天才によって生態も習性も明らかとなり、 人々は謎を失ったゆっくりに対する興味を失っていった。 考えても見てほしい。 犬がワンと鳴くことは驚くことだろうか。 カラスの鳴き声にいちいち反応する人間がいるだろうか。 地面にダンゴムシが這っているのを不思議に思う人間がいるだろうか。 ゆっくりは今や幻想郷にとって、 そんなどうでもいい存在になっていた。 ここに一組のゆっくり霊夢の家族がいる。 しかし能天気さだけが売りと言われたゆっくり霊夢とは思えない。 親ゆっくりも子ゆっくりも、生まれて間もない赤ちゃんゆっくりも、皆目が死んでいる。 今までは「ゆっくりしていってね!」と言えば、 人間は何らかの反応を示してくれたのに。 今では人間はゆっくりに目もくれない。 「無視しないでね!」と大声で叫んでみた。 返事はなかった。 前は残り物を分けてくれた屋台のおじさんのところへ行ってみた。 おじさんは黙々と仕事するだけだった。 砂遊びをする子供たちに混ざってみた。 子供たちはゆっくりを無視してサッカーを始めた。 人の家を勝手に荒らして自分の家宣言をしてみた。 怒るでも慌てるでもなく、ただ淡々と処分された。 外の世界で忘れられたものが辿り着くという幻想郷。 幻想郷からも忘れられたゆっくりはどこに行くのだろうか。 「いなくなるのよ。どこの世界からもね」 すきま妖怪 八雲紫は誰に聞かれたでもなくそう呟いた。 「紫さま、何壁に向かって話してるんです? とうとうボケましt……ミギャァァ!」 すきま妖怪の式 全身複雑骨折で リ タ イ ヤ 再 起 不 能 すべてのものから忘れ去られたゆっくりたち。 しかしゆっくりたちもまた忘れていた。 忘れ去られるのがゆっくりの運命であると言うならば。 その運命に真っ向から反逆する”漢”がいることを。 ゆっくりたちは知らなかった。 自分たちの今歩いている場所が”彼”の家の前だということを。 バァンッ!!! 突如、玄関の扉が破壊されるような勢いで家から何かが飛び出してきた。 普段は静かなる男! 身長195cm 虐待お兄さん! 透明な箱を小脇に抱え、雄たけびをあげてゆっくり霊夢の家族へ突進するぅ! 「ゆっ、にげr『ゆっくりしていってね!!』 虐待お兄さん52の虐待技のひとつ、≪先制ゆっくりしていってね≫ 三大テノールも裸足で逃げ出すほどの張りのある声に、 ゆっくりに餓えきっていた霊夢たちに抵抗できるわけもなく、 かといって咄嗟に返事を返せるわけもなく、ゆっくり霊夢たちは全員が一瞬固まった。 その一瞬で充分だった。 射命丸も驚きのスピードでゆっくりたちを箱に詰め込むと、 お兄さんは反転して自分の家へと舞い戻った。 うず高く積まれているのは、すでに販売終了して久しい透明の箱。 どんなに厳しくしつけられたゆっくりでも荒さずにはいられなくなる絶妙な家具配置。 隣りに部屋にも悲鳴を漏らさない、河童謹製の防音ふすま。 脱出できないよう”返し”のついた風呂桶と、ゆっくりには開けることはできても閉められない蛇口。 黒白魔法使いやすきま妖怪すら退けるが、ゆっくり相手には穴だらけの防犯設備。 家全体に染み付いた、決して消えることのない餡子の匂い。、 まっこと絵に描いたような虐待お兄さんハウスであった。 「がははははは! お前たちの大好きな透明な箱がお家だぞぉ。 ルームメイトには発情したゆっくりアリスを用意してあるからなぁ。 俺の留守中の世話は稗田さんちの阿求ちゃんがぜひ任せてほしいと言ってたから安心しろぉ。 病気の予防のために月に一回、八意先生の定期検診があるからなぁ。 今日の晩御飯はこれからの末長い生活を祝して赤ちゃん霊夢の姿焼きだ、残さず食えよぉ。 それから明日は人形劇を見にアリスさんの家に行こうなぁ」 「「「「や"め"な"い"でぇぇ!! ゆ"っく"り"でき"る"よぉぉぉ!!」」」」 ちょっとお兄さん、久方振りの虐待に胸躍りすぎてハイなご様子。 THE END 前にスレに投下した小ネタをいろいろと弄ってみたらこうなった。 たぶん暑さで頭のどこかがイカれたんだろう。 うまくSS書ける人が羨ましいな。 このSSに感想を付ける