約 632,183 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1356.html
「うっう~♪ がぉ~お~♪ た~べちゃうぞ~♪」 俺が家に帰ると、そいつは部屋の中を我が物顔で走り回っていた。 確か、紅魔館で可愛がられていたゆっくりれみりゃ(四肢あり)だった筈だが、何で俺の部屋にいるんだ? しかも俺の部屋が滅茶苦茶だ。 「おい! ここでなにしてるんだ?」 「れみりゃおさんぽしにきたの♪ おさんぽ♪」 はぁ、どうやら勝手に抜け出してきたらしい。 手か部屋の中で傘をさすな、周りに当るだろうが。 「おながへったーー!!! おながへっだー!!!」 急に泣き出したよ、薬でもやってるのかコイツ? 「うーー!! おながへっだー!!!」 泣きながら冷蔵庫をあけるんじゃねぇ、肉汁で汚れるだろうが。 残念だが硬派な俺の家にはお菓子なんて無いぜ。 冷蔵庫を開けたって、……無い! 飲み物以外何も無い!! 何故? 「にがーいのぜんぶぽいしたの!!! おといれにぽいしたの!!!」 そうかい、泣きながら説明してくれてありがとな。 「れみりゃおかしたべだぃ♪ ぷでぃんたべたいぷでぃん♪」 ……、ねーよ。 「ねーよ」 うわ、思ったことそのまま声に出しちまった。 「うーー!! れみりゃはぷでぃんたべたいの!!! はやくもっでごないどざくやにいいづけでやるーー!!」 いや、あの人はお前の従者じゃないだろ、てか傘で叩くな痛くなくてもお前の顔とシンクロするとめちゃくちゃ腹が立つんだよ。 っておい! 勝手にコンビニ袋の中を漁るな!!! 俺の夕食のパスタとローストビーフとワインとビールとゼリーが入ってるんだぞ。 「うっ♪ ぷでぃん……じゃないーー!!! こんなのいだぁない!!! ぶでぃん以外いらない!! みんなぽいっ! おといれにぽいすどぅの!!!」 言うが早いか袋ごとトイレにもって行き中身を全部ぶちまけやがった。 ご丁寧に蓋をはがして中身だけ、だ。 残ったのはワインとビールだけ、プルタブを開けようとしたら腕が削れて泣きやがった。 ざまぁみろ! 「うー!!! はやぐぷでぃんもっできで!! ざくやのでずぐりのぷっでぃん!! ぷっでぃん!! ぷっでぃん!!!」 DA☆MA☆RE☆ ♪ 傘を取り上げてれみりゃより高く持ち上げる。 「う~!! かえじで!! れみりゃのかざがえして!!!」 うわっ、普通は泣きながら見上げられるとくるもんだが、……酷いな構図は。 「ほれ♪」 「う゛わ゛ぁ゛ーーーーーー!!!!! ざぐやーーーー!!!! ざぐやーーーー!!!」 無防備なおでこにハンマーヘル! 見事貫通、一旦引き抜く。 「ざぐやどごーーー!!! ごわいひどがいるよー!!! やっづげでよーー!!!」 お前一人出来たんだろうが、お馬鹿なゆっくり霊夢でも覚えてたのに……。 「ざぐやー!!! やっづげてよー!! ぷでぃんもっできでよ!!!」 食い意地が張ってるなぁおまえは♪ 「ハンマー、……ヘル!!!!」 「ウッギャーーーーーー!!!!!!」 下腹部からの一撃は、勿論綺麗に貫通。 頭の穴に通して先を曲げる。 手足を縛ればあっという間に拘束完了。 「う~? うー!! うー!!」 ははは、馬鹿みたいに身をよじって脱げようとしてるなぁ? 「お前羽があるだろ?」 聞いたとたん目を輝かせやがって、やっぱり馬鹿だなぁ。 「う~♪ ざぐやにいいづげてやどぅ~♪ ば~か♪ ば~か♪」 はいはいどうぞ、でもその前に。 「ほら、外は寒いからこれやるよ」 婆くさい服に沢山ほっかいろを詰めてやった。 見た目繭にしかみえねぇよ。 冬まで五ヶ月くらいあるし、使用期限も過ぎてるからプレゼントしてやんよ。 「うーあづいーー!!! ざぐやーーどっでーーー!!! ざぐやーーー!!!」 「はいはい、お家に帰ってとってもらいな!」 窓からポイ捨て、……羽があるのに地面に落ちるなよ。 「いだいーーー!!! ぜっだいざぐやにいいづげでやどぅー!!!」 そうかい。 でもお前の頭じゃ帰った頃には5W1H全部忘れてるだろ。 さいなら、肉まん、フォーエヴァー!! 俺がボールペンの特許料で生活してなかったら、今頃庶民のお店に並んでるぞ。 一方の紅魔館 今日も中国さんは門番に従事。 しかし顔色が優れません。 それもその筈、昨日珍しく厨房に立った中国さんは、丹精込めて作ったチンジャオロースを全ておトイレに流されたんです、もちろんれみりゃに。 きちんとれみりゃ専用の子供椅子に、トレイにお菓子のみ置いて準備しているのに、毎回他の料理をつまみ食いして。 「うー!! まじゅい、おといれぽ~い♪」 と投げ出すもんで、最近ではいつも一品多く作ようにしているらしいです。 それを知らなかった中国さんは大激怒。 「まずいのはおどれのかおじゃー!!!」 と言ってトイレに流そうとしていたところにナイフ、医務室、お説教。 れみりゃも最近では中国さんに対して随分えばってます、それはもう随分と。 そういう訳で、昨日の夜からご飯抜きの中国さんなんです。 肉まんを苛めてご飯抜きは可愛そうです、本当に。 朝も昼も自分の目の前で、肉まんがお菓子を共食いしているところを見せ付けられているのでお腹ぺこぺこ。 意識混濁で肉まんが勝手に出て行った事にも気付きませんでした。 「あー、めいりんぱっちはどこー?」 何事か分からない台詞を呟き始めた中国さん。 これは危ないです、大体めいりんってなんですか? 十年位前のNHKでそんな名前が出てきたような気もしますが……。 「う~♪ ちゅうごくだ♪ ちゅうごくのばぁ~か♪ ばぁ~か♪」 あぁ、れみりゃさまがもどってきたようです。 また、中国さんを馬鹿にしています、可愛そうに中国さん、見ているだけで涙が出ます中国さん。 「んー?」 「ば~か♪ ば~か♪」 珍しく飛んでお帰りのようです、普段の馬鹿ダンスより今の格好の方が似合ってますよ。 「……!!! お肉!!! 肉!!! 人!!! 肉!!!」 「ば~k!!! う? うー、う゛わ゛ーーーーーー!!!!!!!」 「いただきますーーーー!!!!」 出て行くとき同様、こ~っそり戻って来れば気付かれなかったでしょうに。 でも似合ってますよねぇ。 肉汁を沢山滴らせながら、串刺しになってるお肉程美味しそうなものは有りませんものね。 あっ、足からいきました。 豚足がお好きですもんね中国さんは。 「ざぐやーーー!!! ちゅうごくがいじめるよーーー!!!! さぐやーーーー!!!」 残念ですが、新月の今夜は本物のれみりゃ様のお世話に付きっきりですよ。 今頃中国さんと同じように、美味しそうなお肉を召し上がっているかもしれませんね。 「美味しい、やっぱり肉汁がだいじよね。ほんとに美味しい!!!」 目から涙があふれています中国さん。 よっぽど断食が堪えたんですね、肉汁を流している方をは違って泣き顔にも気品がありますもの。 「ざぐやーーー!!! ちゅうごくが……ちゅうごくはわるいひどだよーーー!!!」 幾ら中国さんの気の力で具がこぼれないからといって、へそからしたすべて食べられた状態でも相変わらずの口調です。 体はおまけなんでしょうか? かざりなんでしょうか? 「おいしいおいしい……。ん? これ、れみりゃ?」 漸く正気に戻ったようです。 一旦食べるのをやめてジーッと肉まんの顔を眺めています。 よく、そんなに長い時間見続けていられますねぇ。 「れみりゃ……さま?」 「う~!!! ちゅうごくのばがーーー!!! ざぐやにいいづげでやどぅーー!!!」 貫通していた傘が抜けたので、頭の傷も再生しています、完璧な状態のれみりゃの顔でそんな事言われても平然としている中国さんは流石ですね。 肉まんからも具が零れ落ちてきていますし……。 「……、とってもおいしいじゃないですかー、れみりゃさま!! いやこの肉まん」 「ざぐやにいじめられてt……う゛ーーーーーー!!」 食事の再開です。 体は一旦お休みして腕から食べ始めました。 指を肉まんの目の前まで上げさせて一本ずつ食べていきます。 指が無くなったら手のひらは残して肘から前腕へ、手首まで戻ったら手のひらを丸めて丸かじり。 両腕がなくなる頃には、肉まんらしく大分静になってます。 「さぁくやぁー、ちゅぅごくがいじめどぅー……。ばかちゅぅごくがいじめる」 最後の最後までイライラさせる肉まんですねぇ、紅白饅頭や二種類の金髪饅頭は最後に許しを請うんですけどねぇ。 「ほんとうにおいしい。頭だけの奴ならよく近くをうろついてるから、今度暇な時にでも取ってこようかしら。饅頭にも懐かれるし一石二鳥よね」 再び体に戻ってきました。 残っている服を剥いで首から牙を這わせ一気に開きにしてます。 餡だけ食べるつもりかと思っていたら、皮で作り直したんですか、やっぱりお料理上手いですね中国さん。 「れみりゃのー! れみはたべないでー! ざぐやにいっぱいおじおぎじでもらうんだがらー!!!」 まだ言っていますね、食べ物は美味しく食べた方が食べられる側にしてみても嬉しいと思うんですけどねぇ。 中国さんも初めに頂きますって言いましたし。 「あー、後は顔だけか……」 「れみりゃのほっべにざわらないで! ざくy」 頭から一気に口に運びました、あの肉まん顔やっぱり見たくないんでしょうか? 凄いです! ボリボリと歯でも何でもお構いなしに食べていってます、凄い顎の力です。 その凄さに圧倒されて、肉まんの声が全然聞こえません。 「あー美味しかった!!! あっ、まだ残っていますけど食べますか?」 全力で遠慮します、それあなたの涎まみれじゃないですか。 ……、って! 食べるんですかパチュリー様! 涎まみれですよ! しかも勢いよくかぶり付いたりして……。 まぁ美味しそうに食べていらっしゃるのでいいです。 「だ……けで、ちゅ……ごくがいじめ……るよ……」 やっぱり肉まんは饅頭に比べて馬鹿ですね。 中国なんて人、紅魔館にはいませんよ。 門番は紅美鈴さんですよ。 まぁ、大部分が中国さんのお腹に入ったので、いずれ理解できるでしょう。 その頃、れみりゃを溺愛していた咲夜さんは 「ねーしゃくやー! ご本よんでー!!」 「はいはい、でもその前にきちんとお野菜も食べてくださいね!」 「うん、れみりゃは偉い子だからお野菜食べるよ。だからご本いっぱいよんでね♪」 あぁ、やっぱりあの肉まんと違ってかわいい、酷い我侭も言わない上に天使のようなお顔。 やっぱりお菓子ばっかり食べてる奴はだめねぇ、ルーミアか巫女にでも食べられないかしら? 「さっ、さぁレミリア様! 咲夜がご本を読んでさし上げますので、どうぞ膝の上へお上がりください」 「うぅ~、しゃくやなんか怖いよ~」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/467.html
ゆっくりの躾け方・上巻 はじめに ゆっくりを躾けるのは非常に難しい。 何故なら異常なまでに知能が低く、教えた事を三分で忘れるからだ。 比較的簡単なのはれいむ種だろうか。 知能レベルは最低に近いが、それでも根が素直なところがある。 生まれた時から愛情を注ぎ込むか、恐怖と暴力を与えればそれで済む事が多い。 逆にまりさ種は非常に難しい。 愛情を与えても、飼い主は自分を保護するためのものとしか見ず、横暴な態度は何時までも残る。 暴力で従わせようとしても、従った振りをして虎視眈々と脱走や報復の機会を窺う様になる。 また、その強い好奇心とリーダー気質から周囲の飼いゆっくりを巻き込んで悪さをする事も報告されているので手に負えない。 ブリーダーの間ではまりさを調教できたら一人前と言われているほどだ。 では、ゆっくりれみりあはどうなのだろうか。 難易度は中といったところ。頭は悪いが、他の種と違って悪知恵が働かないのはプラス要因。 毎日躾を欠かさなければ、それなりのレベルにまでは簡単に持っていける。 もっとも躾を怠れば他のゆっくり以上の早さで増長し、知能の劣化もそれに比例する。 そしてそれ以上に、ある一定以上の能力を求めるのには難しい。 何故なら持ち前の知能の低さが邪魔をし、高度な事を教え込めないからだ。 れみりあ種に高度な事を覚えこませるには、それこそ達人と呼ばれるほどの腕前を必要とする。 さて、前書きはこのくらいにしておいて、早速行動に移ってみよう。 前述の通り、初心者にはれいむ種から手を付ける事をおすすめする。 まずは固体の選別。 初心者は知能強化を施された赤ん坊を買うのをおすすめするが、野生の個体を選ぶとなるとそれなりのコツがいる。 「ゆっくりしていってね!」 初対面で上記の様な事を言ってくる固体は間違いなく知能が低い。 人間の恐怖を知らない野生の個体は、学習能力が著しく低い事を示す。 少しでも知能があれば、自分より大きい生物に対して警戒するのが当然だろう。 ついでに言えば他のゆっくりと情報交換ができていない証拠でもある。 なので上記の様なゆっくりを見つけたら優しくハンマーで潰してあげよう。 知能の低い野良ゆっくりを残しておくと、後々誰かが被害にあうかもしれない。 外出時には専用のゆっくり潰しハンマー(税込:535円)を持ち歩くのがエチケットだ。 次に選別の合格基準だが、これは方針によって異なる。 愛を与えるのなら家族がいる固体は止めた方がいい。人間よりも同族に対しての感情が強いからだ。 群れからはぐれた固体や、家族から追い出された固体なのが御し易いだろう。 そしてできれば赤ん坊がいい。成長後にその性格を矯正し、知識を与える事は難しい。 恐怖を与えて従わせるのならその逆。 家族はいい脅迫の材料になるし、見せしめにも使える。 これもやはり赤ん坊が良いし、何より長い間楽しめる。 と、言っても変異種でもない限り個体差はそこまで大きくない。 面倒だと思ったり、自分の腕に自信があったりするのならどんな固体でもいいだろう。 「……なるほどな」 お兄さんは読んでいた本を脇へと置き、透明な箱に入ったゆっくりれいむを眺める。 家の前で倒れていたのを保護し、飼ってもいいかなと考えていたところだ。 「こいつ飼えるのか? 本見た限りでは結構難しそうなんだが」 箱の中のれいむはお兄さんの考えも知らず、暢気に眠っている。 散々お兄さんに餌を要求し、満腹になったら直ぐに眠ってしまったのだ。 まあ、非常にゆっくりらしい性格をした固体だと言えるだろう。 と、その時れいむが目を覚ました。 しばらく辺りをキョロキョロとしていたが、やがて自分が知らない場所で透明の箱に入れられている事に気付く。 「おにいさん、れいむへんなはこのなかにはいってるよ! ゆっくりだしてね!」 お兄さんが声を掛ける前に、れいむは箱から出せと要求してくる。 が、そうはいかない。ゆっくりを部屋の中で放し飼いする気はお兄さんにはない。 あくまで観察したり、偶に遊んでやる程度の存在でいいのだ。 「おにいさんれいむのこえがきこえてないの? それともばかなの? れいむのいうことがりかいできないの?」 その声にお兄さんの眉が傾く。 助けてやった上に餌もやったのだが、それを忘れていきなりこれか。 お兄さんは騒ぐれいむを無視し、先ほどの本の続きに目を通す。 では実際に躾を行っていこう。 まず全体を通して注意すべき事は、ゆっくりより自分の方が上だと理解させる事だ。 これは愛情を与える場合にも必須だ。これがないと、ゆっくりは飼い主の事を便利な道具程度にしか思わない。 大事なのは懐いてないうちはゆっくりの要求を絶対に聞き入れない事。 餌が欲しい、遊んで欲しい、外に出して欲しい、などと言った要求は全て却下。 何故なら簡単に要求を呑むと、ゆっくりは飼い主を自分より下だと思い込む。 それに、飼い始めたばっかりのゆっくりを箱の外に出すのは危険だ。 何故なら十中八九部屋の中を荒らしまわるか、自分の家宣言をし始めるからだ。 調子に乗ったゆっくりを一気にどん底まで叩き落し、短期間で服従する方法もあるが初心者にはおすすめできない。 上記の様に書いたが、餌はやらないと流石に不味い。 ゆっくりは多少の絶食では死にはしないが、固体によっては絶望や思い込みで死に至るので長期間の絶食はおすすめはできない。 さて、餌のやり方だが、まずは自分の食事をゆっくりに見せながら食べる。 そして自分の食事が終わった後、食べかすや野菜クズをゆっくりに与えよう。 その際、いただきますとキチンと言わせよう。言わない様なら軽めの罰を与えていい。 そうする事によって、飼い主の方が上であるとゆっくりに教えるのだ。 間違ってもゆっくりの食事を優先したり、ゆっくりに手作りで餌を作ったりするのはしてはいけない。 そうする事によってゆっくりは増長するうえに、ゆっくりは自分に都合の良い事は中々忘れない。 少しでも餌のランクを落せば癇癪を起こし、飼い主の食事まで要求してくる事も多々ある。 大事なこの作業を根気良く続け、ゆっくりに自分の立場を理解させる事が…… 「……いかん、めんどくさそうだな」 お兄さんは本に栞を挟んで閉じ、溜息を吐いた。れいむは読書中も煩く喚きたてていたが、当然無視。 お兄さんの認識よりも遥かに、ゆっくりを飼うのは面倒そうなのだ。 もっとも生き物を飼うのは大抵面倒なのだが、生き物を飼った事のないお兄さんには分からない。 「む゙じぢない゙でえ゙ぇぇぇ」 「……まあ、やるだけやってみるか。懐けば可愛いだろうし」 それに犬や猫よりかは手間も掛からないだろうし、話し相手にもなるだろう。 そうお兄さんが考えていると、ふと周囲が暗くなっている事に気付く。 そろそろ夕食の時間か。そう思ったら腹が減ってきたので、お兄さんはれいむを無視して台所へと移動する。 「ほーら、メシだぞお」 「ゆゆっ! おにいさんれいむのためにありがとう! ゆっくりれいむにちょうだいね!」 お兄さんは焼き魚と味噌汁、そして白米をれいむの前に置いて見せ付ける。 そして透明な箱と取り去り、れいむを解放してやった。 そうすると当然れいむは飯へと急ぐが、たどりつく寸前にお兄さんの手が伸びる。 軽いデコピンによってれいむは弾き飛ばされ、勢い良くタンスにぶつかった。 そして素早く透明な箱を被せ、お兄さんは箸に手を伸ばす。 「どうじでごんなごとずるのおぉぉぉ」 「誰がお前の飯だっと言った。これは俺の飯だ」 「ゆ? おにいさんなにいってるの? それはれいむのごはんだよ?」 泣きながら喚くれいむを他所に、お兄さんは白米を掻きみ、酒で咽を潤す。やはり労働の後の一杯は美味い。 頭に疑問符を浮かべているれいむの戯言など、耳に入らぬほどだ。 「ゆゆっ! おにいさんれいむのごはんかってにたべないで! れいむはどろぼうきらいだよ!」 「だから何時お前の飯になったんだ。これは俺が用意したんだぞ」 「そんなのかんけいないよ! れいむがみつけたんだかられいむのごはんだよ!」 いかん、埒があかない。 お兄さんはそう舌打ちし、食事を中断して本を手に取る。 そもそもお兄さんが持ってきたのに、どうしてれいむが見つけた事になっているのか。 ゆっくりへの対処法 食事編……58P それでもゆっくりが食事の際に我侭を言う事は多々あります。 曰くその食事は自分のものだ、餌の量が少ない、餌の味が悪い、などと要求は多種多様です。 そういった事を言い出した場合、罰として餌を取り上げたり、次の餌を極端に少なくしたりすると効果的でしょう。 ゆっくりの知能は非常に低いですが、餌についての事は案外素早く覚えます。 不満を言ったりすれば自分の餌がどんどん少なくなり、味が落ちていく、貰えなくなると理解させるのは難しくはないです。 しかし、まりさ種の場合は飼い主の食事を横取りしようとする事も多いので、反省したから箱から出して、などと言っても無視しましょう。 また、どうしても聞き分けないのなら絶食や体罰も手です。 絶食の目安は丸一日です。一食抜いた程度では、ようやく自分の命令を聞いて持ってきたと錯覚される事も多々あります。 半端にやると逆効果になるので気を付けましょう。 体罰は頬をちぎる、もしくは針で刺す程度でいいでしょう。 それによって力の差を覚えさえ、徐々に飼いならして行くのが最善です。 あまり初期から激しい体罰を加えると、まりさ種でなくとも恨みを抱く可能性があるので注意が必要です。 「おにいさんはやくれいむのところにはこんでね! あとここからだしてね!」 「……ゆっくり、一つ聞こう。これは誰の飯だ?」 「おにいさんばかなの、なんかいいえばわかるの? そのごはんはれいむのだよ、ゆっくりりかいしてね!」 「あっ、そう。馬鹿には今日の餌はなしだ」 そう言うとお兄さんはれいむの見ている前で黙々と食事を続ける。 どおじてだべじゃうのおぉぉ、などと色々聞こえて来るが、お兄さんにはただの雑音に過ぎない。 そして全て食べ終え、ごちそうさまと手を合わせた。 「明日お前に餌をやるかどうかはお前の態度次第だ」 「れ゙い゙む゙のごはんがあぁぁぁ」 「……ほんとに飼えるのか、こいつ?」 不安を覚えながらも、れいむを入れた箱に布を被せ、押入れにしまいこむとゆっくりは寝室へと向かう。 あの調子で騒がれた煩くて寝れやしない。 明日からの躾をどうするか考えながら、お兄さんはゆっくりと眠りに付いた。 本格的な虐待……ではなく調教は次回くらいで 躾マニュアルみたいな感じ書こうとしたけど上手く書けないな…… このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3812.html
※『』内の台詞はお兄さんとまりさの通信です。まりさは小声なので他のゆっくりには聞こえません。 ゆっくり並列宇宙の旅 「やぁまりさ、今日もゆっくりしてるかい?」 「もちろんゆっくりしてるよ!」 彼の名は発明お兄さん、色々な物を発明してはゆっくりで実験するナイスガイ。 ちなみに彼女は助手まりさ、お兄さんの助手として手助けをするが、実験ゆっくりが見つからない場合は彼女も実験対象にされる。 「さて、今日の発明品なんだが…」 「ゆゆっ!!今度はちゃんと実験ゆっくりを用意してね!この前の植物型妊娠体験装置の実験も大変だったんだよ!!」 植物型妊娠体験装置…それは頭に直接植える事で茎がどんどん成長し、赤ゆっくりのような丸い餡子玉ができるだけで、特に妊娠はしない。 だがしっかりと餡子は吸われていき、赤ゆっくりができるまでの時間経過とどれだけ餡子を吸われるのかを妊娠前に体験できる発明である。 しかし試作機はリミッターが正常に動作せず、まりさは体内の餡子の80%を装置に吸い取られて瀕死を経験している。 「すまんすまん、でも妊娠体験はできただろ?」 「あれは臨死体験だったよ!!ぷんぷん!」 「今回はそれなりに安全だし、何より楽しい実験だから大丈夫だ!」 「ゆゆっ?本当?」 彼女は漢字で喋る事ができるくらいの強化は施されているが、結局は餡子脳のようで、一瞬で発明お兄さんを信用してしまった。 そのお兄さんは馬鹿デカイ機械を取り出した。 「これは並列宇宙移動装置と言ってな、別の宇宙へ移動できる装置なんだ」 「ゆゆゆー!?帰ってこれるの!?」 「そこは大丈夫だ、だがこの装置はまだ試作でな…ゆっくりしか転送できないんだ」 「ゆぅ、じゃあ実験ゆっくりを使ってね!」 「(捕まえるのめんどくせぇ…)まぁ待て、この装置の凄いところは好きな宇宙へ行ける事だ。つまりまりさが望む宇宙に行けるって事だな」 「ゆーん?」 「説明するのもめんどうだ、早速使ってみよう!」 そう言ってお兄さんはまりさを装置へと放り込む。 「ゆべっ!おにいさん、もっと優しくしてね!」 「すまんすまん、手が滑らなかった。それよりこれを帽子に組み込むぞ」 まりさの帽子の中に小型のスピーカと80年代に流行っていそうな機械が取り付けられた。 「これは転送装置と通信機だ、これを失くすと帰ってこれなくなるからな」 「ゆがっ!?待ってね、そんなのダメだよ!」 「心配するな、シリーズ物の予定だから失くしたりするフラグじゃない、安心しろ、じゃあな!」 「ゆー!!」 電子レンジのような機械が強く点滅し、中のまりさは消滅してしまった。 「頑張れよー」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!」 チーンッ! 『おいまりさ、しっかりしろ!』 「ゆ、ゆーん…おにいさん…ゆっくりフードかつお味はもう飽きたよ…」 『寝ぼけるな!』 お兄さんからの通信で目が覚めたまりさは、ゆっくりフードを食べる夢を見ていたせいか、涎でベタベタであった。 そこにカチューシャがトレードマークのブロンドゆっくりが現れる。 「あらあら、おねぼうさんなまりさね」 「ゆっ!?」 ゆっくりありすである。 「ゆっ!『お兄さん!ありすだよ!』」 『ちょっと待て、その宇宙の事を調べている』 『どうして転送する前に調べてくれないのぉぉぉぉぉぉ!!』 まりさは涙目の状態で警戒していた。 それもそのはず、まりさの周辺のゆっくりありすは、お兄さんの実験失敗によって軒並みれいぱーありすになっていたのである。 その惨劇を目の当たりにしたまりさはありす=れいぱーの印象が非常に大きかった。 「まりさ?」 「ゆっ!?ゆゆゆゆっくりしていってね!」 「うふふ、ゆっくりしているわよ」 まりさにとって近年稀に見るまともなありすだ。 しかしれいぱーが発情する前は狡猾である事もまりさは知っているため、その警戒を解く事はできなかった。 「まりさはどうしてこんなところに?」 「ち、ちょっと野暮用があったのぜ!」 『何でだぜ化してんだよ…それより安心しろ、この宇宙は「れいぱーありすの存在しない宇宙」だ』 「ゆー!?」 まりさは安堵した。 と同時にれいぱー化事件のせいでしばらく会っていない(もう生きているかも怪しい)彼女だったありすを思い出した。 「ゆぅ…」 「まりさ?」 「ありす、すりすりするよ!」 「ゆゆっ!?」 賢くなったと言っても所詮は饅頭である。 久しぶりにみたありすと彼女ありすを重ね合わせ、ずっと我慢していたすりすり欲求が爆発したのだ。 すっきりではないにしろ、初対面ですりすりを要求するのもなかなか出来る事ではないのだが… 「すりすりすりすりすりー!」 「ちょ、まりさやめて、ほかのゆっくりがきたらどうするのよ…すーりすーり♪」 ありすもまんざらではないようだ。 「むきゅ!?てんかのおうらいでなにをやってるの!」 「ひるまからすりすりなんてゆっくりできてないよ!」 「すりすりだねーわかるよー」 「ちーんぽ!」 そんな破廉恥なすりすりが気になって現れたのはぱちゅりー、れいむ、ちぇん、みょんの標準四人衆。 「ゆゆっ!他のみんなもいるんだね、ゆっくりしていってね!」 そもそも実験室にお兄さんと一緒にいる事が多く、他のゆっくりと言えば実験用ゆっくりしか会う機会の少ないまりさにとって、この出会いは新鮮そのものであった。 「ゆ…ゆっくりしていってね」 それに対してありすは至極バツの悪そうな顔をしている。 「むっきゅーん、まりさ、そんないなかもののありすはほうっておいて、ぱちゅりーたちとあそぶわよ!」 「そうだよ、れいむとすりすりしようね!」 「わかるよーありすなんてほうちだよー」 「てぃんぽ!」 「ゆぅ、でも…」 「あ、ありすはべつにかまわないわ、まりさはみんなとゆっくりすればいいじゃない」 「ありす…わかったよ、他のみんなともゆっくりするね!」 「むっきゅっきゅっ…」 そうしてまりさは誘われるままホイホイと洞窟について行っちゃったのだ。 「むぎゅほぉぉぉぉぉ、まりさはさいこうねぇぇぇぇぇ!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」 「ゆゆゆーん!れいむ、こんなまりさははじめてだよぉぉぉ!」 「やべでぇぇぇぇぇ!」 「わがるよぉぉぉ、らんしゃまきもちいいよぉぉぇぇぇぇ!」 「ばりざはらんじゃまどぢがうぉぉぉぉ!」 「ちんぽ!」 「ぞんなぶっどいべにべにはいらないぉぉぉ!」 なんとおぞましい光景だろうか。 四匹のゆっくりは一斉にまりさに襲い掛かったのだ、いわゆるれいぱーである。 「おにーざん、どういうごどなのぉぉぉぉ!」 『すまんすまん、『れいぱーありすのいない宇宙』じゃなくて『ありす以外が全員れいぱーの宇宙』だったよ、てへっ☆』 「てへっ☆じゃないでしょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「むぎゅううううううう、さけんでいるまりさもさいこうだわぁぁぁぁ!」 「やべでぇぇぇぇ、おにいざんだずげでてててて」 『んー…転送装置の再使用は20分のインターバルがいるんだよ、あと10分弱だから頑張れ!』 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 20分後… 「ゆひぃ…ゆひぃ…」 「んーあれだな、妊娠体験装置で耐性を付けておいて正解だったな、茎が10本も生えた状態で生還するとは」 落書きのように緊急治療装置とかかれたボウルには並々のオレンジが注がれており、そこにまりさは頭部だけ出して沈められた。 「がぼがぼっ!ゆっぶり!がぶっ!」 「おい、叫ぶと鼻からオレンジジュースが入るぞ!鼻ないか」 そう言ってお兄さんはブチブチと茎を抜いていく。 実りかけていた子ゆっくりにも遠慮なしだ。 「げひゅー…ゆっくりさせてよ!」 「大分回復したな、科学の進歩にゆっくりしている暇はないんだ、次行くぞ」 「ゆゆーっ!?」 チーン!(転送装置の音) 「ゆぅ…あれじゃまるっきり電子レンジだよ…」 『電子レンジならお前はとっくに爆散しているじゃないか』 「ゆっ?」 まりさが辺りを見渡すと、風景こそ変わり映えしないものの、そこには大量のまりさ種が鎮座していた。 『おにいさん、ここはどんな宇宙なの?』 『ちょっと待て、今調べるから』 『どうして先に調べないのぉぉぉ!』 そこに一匹のまりさが話かけてきた。 「むきゅ、ゆっくりしていくんだぜ!」 「『むきゅ!?』」 「どうしたんだぜ?まりさはむれのゆっくりじゃないのぜ?わからないことはこのけんじゃまりさにきくといいのぜ!」 相手もまりさなのでここでは助手まりさと呼称する。 助手まりさは非常に戸惑っていた。 それもそのはず目の前のまりさは顔も髪も帽子までもがゆっくりまりさ。 しかし喋るたびに「むきゅ」と放ち、自分の事を賢者と呼ぶ。 「これは…」 『ぱちゅりーか?』 「むきゅん、どうしたんだぜ?」 助手まりさが困惑していると別のまりさも声をかけてきた。 「わかるぜー!まりさはきをうしなってたんだぜー!」 「だいじょうぶなのぜ?とかいはのまりさのうちでゆっくりやすむといいのぜ?べ、べつにまりさがタイプだからさそってるわけじゃないのぜ!」 「ゆっくりしていってね!」 「ちーんぽ!」 『まずいな』 『まずいね』 ここは外見がまりさ種のみの宇宙。 と言っても中身は~ぜが付くだけでほとんど在来種と同じ性格のようだ。 『思ったより面白くない上に、れいむまりさとみょんまりさはだぜ言葉を使わないから、SSじゃ区別できねぇ…』 『ゆー、さっきれいぱーネタがあったから大丈夫だと思うけど…あのありすまりさは明らかにまりさを凝視してるよ』 『かと言ってそんな宇宙でした。じゃ話にならんからちょっと調べて来い』 『ゆゆ!?まりさの中身が他のゆっくりでした。以外に調べる価値ないよ!むしろこんな変なまりさ見たくないよ!』 ポチッ! 「ゆべべべべべべべべ!!」 「むきゅ!?まりさどうしたんだぜ!?」 お兄さんがボタンを押すと、助手まりさに電流が走った。 『お兄さん、素直じゃない子は嫌いだぞ♪』 『ゆっ…ぢぐじょう…帰ったら覚えていてね!』 「わからないぜー!まりさ大丈夫なのぜ!?」 気を取り直してぱちゅまりさへと近づいていく。 他のゆっくりと交渉する際はれみりゃを出すのが通例、これはお兄さんの知恵であり、助手まりさも何度かこれで切り抜けてきた。 「まりさ、まりさはれみりゃに襲われて逃げてきたんだよ!」 「れみりゃ?」 「そうだよ!林の向こうにいっぱいいて危なかったんだよ!」 「むきゅう…まりさ、れみりゃってなに?」 「ゆゆっ!!」 助手まりさは凍り付いてしまった。 れみりゃの名前を出して群れの不安を煽るとともに、そのまま助けてもらうのが“襲われちゃったよ助けて作戦”なのだ。 しかしこのまりさはれみりゃの存在を知らない。 自然界のゆっくりでれみりゃに襲われないなんて事があるのだろうか!? 『まりさ!ここはまりさしかいない宇宙だ!きっとれみりゃはいないんだ!』 『ゆっがーん!』 「むっきゅん、なんかあやしいまりさだぜ!」 ぱちゅまりさが不審がると、他のまりさもこちらを睨む。 『南無阿弥陀仏』 『どぼじで念仏をどなえるのぉぉぉぉぉ!!』 「あやしいまりさはとりしらべをするぜ!」 まさに絶体絶命のその時、ちぇんまりさが絶叫しながら走ってきた。 「まりしゃがきたんだぜー!わからないぜー!!」 「まりしゃがでたのぜ!?」 「むぎゅう!まりさはゆっくりおうちににげるぜ!」 「おちびちゃんがしんぱいだよ、まりさもゆっくりもどるよ!」 「ちんぽー!」 阿鼻叫喚の中を逃げ惑うゆっくり達。 あれだけいたまりさっぽい群れは誰1匹として残ってはいなかった。 『なにがあったんだ?』 『まりしゃってのが来るらしいよ』 『まりしゃ…まりしゃ…まりしゃ?』 『きっとまりさに似た何かじゃないかな』 『まりしゃ…まりりゃ…れみりゃ…ああ、れみりゃのまりさ版か』 『あ、なーるほど、それなら辻褄が合うね!』 『ああ、と言う訳で念仏の続きと行くか』 「うっうーたべちゃうんだぜー!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 どうしても胴付きまりさにしか見えないそれは、ゆっくりとは思えないほどの幻想郷最速の動きでまりさを捕らえた。 あとは何時も通り餡子を吸い上げるだけだ。 「ゆ、ゆぎゃぎゃぎぎぎぎぎ!…お、おにいざん…だずげでッ!!」 「このあまあま、いつもよりおいしいんだぜー」 『そりゃ良い物食わせてるから旨いわな』 「おにいざんッ!!」 2分経過、まりさは10%ほどを吸い上げられた。 「ゆっ、ゆっぐり、ゆぐっ、ゆっ…おにい…ざん…ばやぐ…てんそ…う…」 『待て、あとちょっとでエネルギーが溜まる』 5分経過、もう半分は吸われただろうか? まりさの片側は凹んでぺらぺらだ。 「あまーっくておいしんだぜー♪」 「もっど…ゆっぐり…じだがった…」 『頑張れまりさ、諦めるな!』 8分経過、もはやゆっくりのミイラだ。 これでも生きているまりさにいい加減まりしゃも不信感を覚える。 「ゆふっー…どうじですってもすってもなくならないんだぜー?」 「ゆぎぎぎぎぎ…」 『(伊達に強化してないからな)まりさ大丈夫か!エネルギーチャージが5分前にはゆっくり終わってたから転送するぞ!』 『ゆっ、ゆっぐり…ごろじで…やる…』 『まぁそう言うな、行くぞ』 チーン! 「まりさ、大丈夫か?」 「ゆ………ころ………ゆっ」 「これは緊急治療装置じゃ無理だ、移植手術だな」 明らかにぺらぺらのまりさを見てお兄さんは冷蔵庫へとゆっくり走っていく。 冷蔵庫を開けるとそこにはタッパーに詰められた餡子がずらりと並んでいた。 高級餡子を移植するのもありだが、やはり一番いいのは本人の餡子だ。 そのためお兄さんは毎日まりさから少しずつ餡子を抜き取り、輸血ならぬ輸餡を準備していたのだ。 その輸餡を乱暴に詰めていく 「ゆっ…ゆっ…ゆっ…ゆげぇ…」 「むぅ、ちょっと古めの餡子だからな…まぁゆっくりなら大丈夫だろ」 「おにっ、おにぃざん…だずげ…」 「だから助けてる最中だ」 そうしてまりさはオレンジジュースに満たされたカプセルに沈められ、口には酸素吸引用のホースが固定されている。 「ゆっくりって酸素必要なのかね?」 「すーはー、すーはー、おにーさん!ゆっくりしていってね!」 「ウザッ!」 お兄さんはホースの先端を押さえた。 するとたちまちもがき苦しむまりさ。 「ゆぼっ!ゆぶっ!ゆぼぼっ!」 「おおっ、やっぱり酸素が必要なのか」 「ゆぷはぁッ!なにするのー!」 治療終了--- 「なぁまりさ?」 「なに!」 オレンジジュースのプールに漬かりながらもまりさは威嚇のぷくーっ!を忘れない。 「今回の旅行の感想はどうよ?」 「もう二度とごめんだよ!」 「…だろうな、悪かったよ、お詫びに今日の夕食はステーキだぞ!」 「ゆゆーんっ!?松坂牛だね!?」 「もっさ普通のポークステーキだ、ちなみに俺のは神戸牛」 「ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!」 彼は愛でお兄さん。 全ての研究と発明は、愛しのまりさのために行われる。 明日もお兄さんの歪んだ愛情はまりさの平凡な一日にスリル&サスペンスを与えてくれるだろう。 幸せまりさ、よかったね! 「ぢっどもよぐないよッ!!」 「まりさー、次は人工胴付きゆっくり化パーツのテストなー」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁああ!!」 あとがき 他の作者さんの設定とか見てると「ああ、この設定って結構面白いな」って思うわけですよ。 自分で作ってる時も「こんな設定どうだろう、この設定ならゆっくりにこんな動きがさせれる」とか色々妄想が膨らむわけです。 それを一発で解決する夢の設定並列宇宙(平行宇宙?)でしたがいかがでしたでしょうか? あと3宇宙くらい回る構想でしたが、ボリュームが増えすぎるのもなんですので、今日はこのくらいで。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/837.html
※虐待スレ仕様の阿求さんが登場します。ご注意下さい ※オリジナル設定を多分に含みます。留意下さい。 ※制裁ものではありませんので善良な心を持つ紳士・淑女の方は閲覧をお控えになることを推奨します。 『ゆッカー』なるスポーツが人里で今ちょっとした小ブームになっている。 名前から類推できる通り、一時期幻想郷で流行った『サッカー』のボールをゆっくりにしたものだ。 ボールに使われるゆっくりには、硬化剤を使って硬くし死ににくいようにしてはあるものの、流石に強く蹴りすぎればすぐに死んでしまうため、シュートやパスの際はサッカーよりも弱く蹴らなければならない。 そのためボール(ゆっくり)の飛距離は必然的に短くなり、それに伴いフィールドの広さも狭くなった。 フィールドが狭くなったということは走りまわるスペースも狭くなったということであり、体力のあまりない小さい子供や女の子もよくゆッカーに参加するようになったのだ。 「よっしゃいっくぞ~!」 今日も俺は人里の子供達に混じってゆッカーに興じていた。 仕事は今日は自主休暇。俺の主な仕事は自警団と妖怪退治。副業にゆっくり狩りを生業としている。 「それっ!」 「ゆぶべっ!」 硬化剤によって皮を硬くされたボール、ゆっくりれいむを蹴り味方の少年へとパスを出す。 ボールと違って完全な球形ではないのでなかなか思ったとおりに飛ばすのが難しい。あとあまりはねない。 そのためパスの軌道がすこしずれてしまい、ルーズボール(こぼれ球)となってしまった。 すぐさま敵味方双方のプレイヤーがゆっくりれいむに殺到する。 「ゆ~、ゆっくり逃げるよっ!」 人間の魔の手(足)から一時的に逃れることになったれいむが身を捩って逃げようとする。 もっとも、頭が真下という真っ逆さまという状態なのですぐに逃げられるわけがない。 「よっしゃいただき!」 先に味方チームがれいむの元に辿り着き、足を振り上げ蹴り飛ばそうとする。 しかし、勢いよく振られた足は空振りとなった。奇跡的に身を捩っていたれいむの体が、逆さまの状態から横に倒れて一回転しゆっくりの基本立ち(?)状態になったからだ。 「くそっ!」 ゆッカーのボールのゆっくりには硬化剤が使用されているものの、多少の自由は残されている。 そのためゆっくり達は助かろうとそれぞれ自由に動こうとする。 それによって生じるイレギュラー性がゆッカーの面白さの一因となっているのだ。 「ゆっ! れいむをけれるわけないよ! ばかなおにいさんはゆっくりs───ゆ゛べぇ!?」 「よっしゃいただき!」 さっさと逃げれば良かったものを、罵倒なんかするもんだから敵チームのプレイヤーのスライディングをその頬で受けることになったれいむ。 醜く変形しながら吹っ飛んだその先には、敵チームのエースストライカーが待ち構えていた。 「よくやった、くらえ! 蹴符『ネオ・ゆっくりショット』!」 「ゆ゛ぐぶびゅっ!」 宙を舞うゆっくりの真芯を捉えた見事なまでのミドルシュート。 口から漏れる餡子が描く軌跡の先、ゆっくりれいむは綺麗にゴール(二つ立てた木の棒の間にロープをわたしたもの)へと飛んでいった。 「よっしゃもう一点いただき!」 いぇ~い、とハイタッチを交わす敵チームの姿を眺めつつ、俺は現在の戦況を確認する。 「これで五対二かぁ」 ゆッカーはサッカーに比べてフィールドも狭く、フィールドプレイヤーも少なく、更にはゴールキーパーもいない。 そのためサッカーに比べて点の取り合いになりやすい。まだこの点差なら逆転は可能だった。 もっとも。ゆッカーは勝負事というよりもプレイ中に泣き叫ぶゆっくりを鑑賞する娯楽性の高いスポーツであったが。 「ゆぐっ……どぼぢでこんなごどずるの゛ぉ゛ぉ゛ぅ゛」 「おっ、まだ生きてたか」 吹っ飛んだゆっくりボールを回収してくれた観客の少女から涙と鼻水を汚く流すれいむを受け取る。 シュートの際に蹴られたところがへこんではいるがまだ大丈夫そうだ。 「よぉし、今度はこっちの番だ! 皆いくぞぉ!」 「「「おぉぉぉ!!」」」 「お゛う゛ぢがえ゛じで~~~」 点が入った場合入れられたチームの攻撃から始まるのはサッカーと同じ。 すぐさま泣き喚くれいむを抱えフィールド中央へと持っていく俺とポジションにつく少年少女達。 ゆッカーをやる時はいつも童心に返って楽しいものだ。 れいむをフィールド中央の円の真ん中に置く。 「三点負けてるからなぁ……容赦なくいくぞぉっと」 そして童心に返った俺は、たまに大人気ないこともする。 審判の少女が慣らした竹笛の音と同時に味方の少年がちょん、とれいむを前に蹴る。 もちろん後頭部を的確に捉えたつま先蹴りだ。 「ゆぶぅっ!」 口から餡子をもらしつつわずかに宙に浮くゆっくりれいむ。 俺は目標をその視界に収めつつ、正確にゆっくりれいむの真芯を足で捉える! 目指すは相手側ゴール一直線! 「いっけぇぇぇぇ!!!」 悲鳴すら残さぬ剛速球。子供達をはるかに超える大人気ない力で放たれたシュート。 「ゆげぶぼぉ!?」 ゴールの木の棒に直撃し、れいむは潰れた。 ぶぎゅるぅ、と口や目、潰れて破れた皮から餡子が漏れ出て、ずるりと残った皮が地面に落ちる。 ゴールの棒はそれなりに地中深く埋められているので倒れたりしない。 「………………」 飛び散る餡子。残された皮。味方からの痛い視線。 「いやぁ、めんごめんご(笑)」 笑って誤魔化そうとするが、上手くいかず味方である少年少女達(八歳~十三歳)から無言の蹴りを浴びせられた。 ボールであるゆっくりを殺すか、使用不可能なまでに変形させたチームは罰則して点数が一点引かれるのだ。 そしてボールであるゆっくりが五匹そうなった時点で試合が終了する。時間制ではないのだ。 たった今殺したゆっくりれいむはこの試合二匹目のゆっくり。 つまりあと三匹のゆっくりが消費されれば試合は終了となる。 更に俺がゆっくりを殺してしまったため点数が一点うちのチームから引かれ、これで五対一となってしまった。 「仕方ないですね。次のゆっくり~」 審判の少女が観客の一人に向かって次のゆっくりを出すよう指示を出した。 試合に使われるゆっくりは全てフィールド脇に透明な箱に入れられて用意されている。 つまり試合の一部始終をゆっくり達も見ているのだ。 見れば残ったゆっくり達は皆ガタガタ震えていたり滂沱の涙を流していたり絶望に顔を歪ませていたりする。 そのすぐそばにいた少年は透明の箱からゆっくりまりさを取り出した。 「やめ゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!ゆるじでぇ゛ぇ゛!!」 少年は構わずまりさの表面に硬化剤スプレーを吹きかえる。 一通り全体に吹き終えるとまりさを審判へと投げ渡した。 「はい。それではペナルティですのでフリーキックからですね」 ゆっくりがフィールド内で死んだ場合、死んだ地点からのフリーキックからプレイを再開する。 つまり相手のゴールから始まるのだ。 セットポジションとはいえそれだけ後方ならばすぐには点は入れられまい。 そう思っていた。少なくとも俺達のチームは。 だが、そこへ破壊の女神が舞い降りた。 「選手交代!」 相手チームの一人が宣言する。 基本的にゆッカーは試合中の選手交代は自由だ。それはゆッカーが厳格なスポーツではないということもあるし、あまり体力の無い子供や少女も参加しているからだ。 だが、俺達は引っ込んだ少年と入れ替わりに入ってきた新たなプレイヤーに驚愕することとなった。 「なん……だと……?」 新たにこの場面で入ってきたプレイヤー。 それはゆッカーにおいて『戦いを終わらせる者』の異名を持つ破壊の女神。 「どうも。皆さんよろしくお願いしますね♪」 稗田さん家の阿求ちゃんである。 「やつら、勝ちにきやがった!」 ゆッカーは五匹のゆっくりが消化された時点で終了となる。 つまりは速効でゆっくりを殺しにかかれば早く試合は終わるのである。 しかしそんなことをすればペナルティで点数が引かれて負けてしまう。 だがしかし、残りのボール全てを自分で殺してもなお勝利できる点差があったとすれば? 「ど、どうしよう、お兄さん……」 味方の少年が狼狽した声を漏らす。 ペコリ、とお辞儀をしながら泣き喚くゆっくりまりさを地面に置く阿求ちゃん。どうやら彼女が蹴るようだ。 その姿を見ながら俺は勝ち目が無いことを悟った。 彼女はゆッカーが流行り始めたころからたまにゆッカーに参加している。 だが、参加した試合全てにおいて彼女はその恐怖を敵味方観客問わず植え付けている。 彼女がフィールドに入った場合、すぐさま点数をとらなければならない。 何故か? 彼女の許にゆっくりが来た次の瞬間にはゆっくりは絶命しているからだ。 彼女は積極的にボール(ゆっくり)を奪いに来る上に奪った瞬間にゆっくりを殺す。 その有無を言わさぬプレイスタイルは、このような局面において、相手に攻撃を許さずすぐさま試合を終了させるという恐ろしい戦略となる。 彼女が三匹のゆっくりを殺す前に点数を入れる? 不可能だ! ちなみに彼女が最初からゆッカーに参加していた時のスコアは「一対マイナス五」だった。 審判の竹笛が響く。ついに試合再開だ。 「ではいきますねぇ」 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛!! おう゛ぢがえ゛ぢで~~~!!」 可愛らしい阿求ちゃんの声と必死に助けを請うまりさの鳴き声。 ちなみにまりさは阿求ちゃんに踏んづけられているため逃げられない。 「えいっ♪」 俺は信じられない光景を見た。 阿求ちゃんは前方へとゆっくりまりさを蹴らず、すぐ横にあるゴールの木の棒に向けて蹴ったのだ。 「ゆぐぶぶぇ!」 木の棒と阿求ちゃんの足に挟まれ潰れるまりさ。穴という穴から餡子を吹き出し、絶命した。 「「「「「「……………………」」」」」 分かっていたことながら呆然とせざるをえない。 「ペ……ペナルティ、一点減点!」 一番最初に正気を取り戻した審判がなんとか反則行為をコールする。 反則行為を犯した当人はというと、悪びれたような表情も申し訳無さそうな表情も一切無く、この中で一番活き活きとした顔をしていた。 相手チームの反則なので今度はこっちからのフリーキックである。 ちなみに新しいボールは現在俺の足の下で必死にもがいているゆっくりありすだ。 「さっさといなかもののこのあしをどけてね! とかいはのありすがいまならゆるしてあげるわよ!」 などと喚いているが無視。 フリーキックは敵ゴールのすぐ真横からになる。これでは入れてくれといわんばかりだ。 もちろん、普通のサッカーならば、だ。これはゆッカーだ。 ゴールには既に二人がゴールを塞ぐように立ちはだかっている。 ゴールへ押し込もうとするこちらと防ごうとするあちらがぶつかりあった場合、間にいるゆっくりが潰れてしまう場合がある。 それでこっちの減点になった場合、勝ち目はもはや無い。 ────だから。 「ごべんなざい゛ぃぃぃ!! ゆる゛じでぐだざ──めぶゅ!」 正面対決────と、見せかけてパス! 蹴り足の軌道を途中で転換。足は正面に振りぬきながら、ゆっくりありすをアウトサイドでゴール正面に待ち構えている味方へとパスする。 決まった。 そう思った。ゴールを守っている二人は完全にこっちに気をとられていた。 その隙をすけば簡単にゴールできるだろう、とそう思っていた。 しかし俺は、阿求ちゃんのゆっくりへの想いを侮っていたのだ。 「「……なっ!?」」 インターセプト。 味方へとパスしたゆっくりありすは、なんと阿求ちゃんによって奪われていた。 その顔には恍惚とした笑みが浮かんでいた。 「しまっ──!」 早くボールを奪い返すんだ! そう言おうとした次の瞬間にはありすは物言わぬ屍となっていた。 断末魔を残す間もなく、阿求ちゃんの足の下でクリームをぶちまけて死骸と化したゆっくりありす。 そのゆっくりありすの上に立つ阿求ちゃんの顔は、惚れ惚れするぐらいに良い顔をしていた。 実際、ゆッカープレイ中の阿求ちゃんに惚れた男の子もいるらしい……と、この間今審判をしている少女から聞かされた。 「…………ペナルティ、減点一」 呆れた声で審判がコールした。 残るボールは一個。これが最後のボールである。 現在スコアは三対一。 阿求ちゃんが最後のゆっくりも殺すことを見越せば、一点でも入れれば最低でも同点には並べる。 ならばこのフリーキックで入れる他あるまい。 現在俺は新しいボールであるゆっくりれみりゃ(胴無し)を足で踏みながら、ゴールを守るプレイヤーをにらみ合っている。 「うっう~、た~べちゃ~うぞ~」 弱めに踏んでいるためまだ余裕のあるゆっくりゃを無視しつつ、究極の守護神である阿求ちゃんを見据える。 他のプレイヤーはルーズボールの処理のためにゴール周りでポジショニングしている。 ゆっくりゃはその羽で飛行が可能なため、ゆッカーのボールの中でもっともイレギュラー行動が多いとされている。 そのためにキッカーである俺とフリーキックの時だけ許されたキーパーの阿求ちゃん以外は皆離れた位置で、どのようなイレギュラー行動を起こしてもすぐに反応できるようにしているのだ。 だが俺は勝負はすぐにつくと思っている。 この勝負は俺の勝ちか阿求ちゃんの勝ちかのどちらかしかない。 ルーズボールになどしようものなら、すぐさま阿求ちゃんが神速で潰す。 ならば俺が勝つにはシュートを入れるしかないのだ。 俺はそう気合と共に足に力を込めた。 「うぎゃーーー!! いだい゛ー! ざぐや゛ぁぁぁ!! ざぐや゛ぁぁぁ!!」 審判の竹笛が響く。 「も゛うなまい゛ぎいわな゛いがらやめでー!!」 足元で滝のような涙を流しながら喚くれみりゃを踏んでいた左足をどけ、 「うっ! にg──」 右足を神速で振りぬく!! 視線も軸足も右を向いていた。だが蹴ったのは左! 素人である阿求ちゃんにはこのフェイントを見破ることはできまい! 俺は勝利を確信した。 完璧なまでのシュート。これを止めることは何人たりとも出来ないと。 だが、何度でも言うようだが、俺は阿求ちゃんのゆっくりへの想いを侮っていた。 「うわ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 泣き叫びながらかっとぶゆっくりゃ。それはがら空きのゴールへと叩き込まれるはずだった。 しかし、 「させません♪」 阿求ちゃんが片手でそれを掴んだのだ。 「私の目の黒いうちは生きたゆっくりに私の脇を通すことはさせません」 そうにこやかに笑いながら、阿求ちゃんはゆっくりゃを両手で握りつぶした。 ボタボタと指から零れ落ちる肉まんの中身。 手の中に残ったゆっくりゃの死骸を眺めている阿求ちゃんの顔は、恋する少女よりも美しかった。 「…………試合、終了」 ぷひゅる~、と間の抜けた審判の竹笛が響き、今日のゆッカーは終了した。 ─────── あとがきみたいなもの 設定思いついたはいいですけどなかなかいい虐待が思い浮かびませんでした 何かいいアイデアを思いついた人がいれば、ゆッカーでどうぞ書いてみて下さいませ 作者が他に書いた作品:ゆっくり合戦 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2519.html
※オリジナル生物あり ※脳内設定の垂れ流し ※筆者は植物の専門家ではありません ※生物学的に間違ってても気にしない ==生命の神秘 環境に適応する植物== ==「食ゆ植物」== ようこそ、生き物の神秘の世界へ。 さてさて、幻想郷にもかつて『人食い花』つまりは食人植物が各地に生育していたものです。 女性の姿に似た花を咲かせ男性を誘っては食べてしまうものや、 根っこで器用に歩き、自分から獲物を見つけるもの、 幻惑効果のある花粉を使う、根っこを足に絡め地面に引きずり込む、 ありとあらゆる方法で人を食べては増えていきました。 しかし、人は学習する生き物です。 それらの危険な植物は見つけ次第即焼却されたり 生育区域を立ち入り禁止にしたりして対策を施し、 食人植物の数は見る見るうちに減ってしまいました。 魔法の森には今でもそれらが何らかの方法で生きながらえていると言われていますが ふつうの森や林で見かけることはもうありません。 しかし、環境の変化にうまく対応し進化して繁栄している種もあります。 人間を獲物にすることを諦め、代わりに別の生物を獲物にした植物です。 その生物は何か? ゆっくりです。 生首饅頭ゆっくりは生物の進化からそれた謎の生物です。 しかし、ゆっくりは今や野生生物の一つとして、野山に森に平原に、様々なところに生息しています。 このゆっくりを食する『ゆっくり食い植物』、縮めて食ゆ植物が何種類か確認されています。 それらの食ゆ植物を捕食の事例を含めて説明していきましょう。 ~ケース1~ 「ゆ~ゆ~ゆっきゅり~」 森の中を一匹の赤ちゃんゆっくりがのんきに歌を歌いながら跳ねています。 黒いとんがり帽子からまりさ種とわかります。 おそらく親の言いつけを守らず、家から出てきてしまったのでしょう。 「ゆ!いいにおいがすりゅよ!」 辺りから漂ってきた甘い香りに、赤まりさは目を輝かせました。 前に親がとってきた蜂蜜の臭いに似ていたので、またあの甘くおいしいものにありつけると思ったのでしょう。 「こっちかりゃにおいがするにぇ!」 臭いをたどり甘いものを探す赤まりさ。 頭の中はあまあまのことでいっぱいです。 「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 行った先には甘い汁が細い水たまりを作っていました。 下を地面に押しつけながら甘い汁をたどります。 「ぺーりょぺーりょしあわしぇー!」 赤まりさは幸せでした。 姉妹が多いせいで分け前が少なく、たまに食べられる甘いものもあまり多く食べることができなかったので独り占めできることが嬉しいのです。 まりさは家を出てよかったと思いました。 親は「そとにはあぶないものがいっぱいあるんだよ!」 と言って巣から外に出してくれなかったが、 実際に出てみると危ないものなど全く無く、むしろおいしいあまあまをいっぱい食べれる素晴らしいところだとわかったからです。 そう、この時までは。 赤まりさはなめるのに夢中で気づいていませんでした。 いつの間にか自分が緑色の筒のようなものの中に入ってしまっていることを。 パコン 「ゆ?」 ググ~ッ 「ゆゆゆー!?」 いきなり筒の入り口が閉じ、入り口が持ち上がる形で徐々に縦に傾いていきました。 そして完全に縦になり、外から見たらUのような形にたった頃に、赤まりさは出られないことに気づきました。 「ゆっ!ゆっ!どうしちぇ!?どうしちぇでりゃれにゃいにょおおおお!!!?」 遙か上にある入り口に向かってジャンプしますが届くことはありません。 赤まりさは緑色の縦穴から出られなくなりました、が 「ぺーりょぺーりょしあわちぇー!」 足下の甘い汁をなめているうちに忘れてしまいました。 しかし、だんだん汁から甘さが感じられなくなり むしろ舌にピリピリとした痛みが伝わってきました。 「ぴりぴりすりゅよ!ゆっきゅりできにゃいよ!」 はじめはのんきにブー垂れていましたが、徐々にそんな余裕もなくなってきました。 「いちゃい!あちがいちゃいよー!」 足というか底部が痛くなってきました。 赤まりさは知らなかったのですが、このときすでに甘い汁はゆっくりの皮を溶かす消化液になっていたのです。 「ああああああああ!!!!まりじゃのあじぎゃあああああ!!!!」 少しずつ溶かされなくなっていく足から来る激痛に悲鳴を上げる赤まりさ。 「ぴぎいいいいいぃぃぃ!!ぴぎいいいいいぃぃぃ!」 足が完全に溶かされ、内蔵である餡子に消化液が染み込み激痛が走ります。 「おきゃーじゃんおきゃーじゃんたしゅけじぇえええ!!!」 親を呼びますが来るはずありません。 余談ですがこの赤まりさは他の姉妹が昼寝をしいるうえ、親が狩りをして居ないときにこっそり出てきたので 赤まりさが家を出たことは誰も知らず、 帰ってきた親は「すこしおうちがひろくなった」くらいの違和感しか感じていませんでした。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!」 体の半分以上が溶け痙攣モードに入った赤まりさ。 もう助かることはないでしょう。 このまま溶かされ、新しいゆっくりをおびき出す甘い汁となるのです。 この植物は「ユトリソウ」(学名 マンジュウウツボカズラ)と呼ばれる、 この世で最初に見つかった食ゆ植物です。 甘い蜜でウツボのような花の中にゆっくりを誘い込み、 捕らえた後で花の中で消化液を分泌し、ゆっくりを溶かし栄養分として吸収することで成長します。 そして溶かしたゆっくりの一部を外に排出することで、新たなゆっくりをおびき寄せるのです。 消化液は人間には無害で、 香りの良さと、ゆっくりを撃退できるという特徴から、 ゆっくりを飼っていない一般家庭の庭先や農家の田畑の入り口に等に栽培されているのをよく見ることができます。 また、その名前からゆとりのある生活を送れるようにと願いを込めて 就職祝いや入学祝いなどにこのユトリソウを送る風習のある地域もあります。 成体ゆっくりの大きさに合わせているためにウツボ状の花が少し大きいのがネックですが、 慣れれば気にならない程度の大きさな上、手をかけずにゆっくりを撃退できるのでいろんなところで大変重宝されています。 ~ケース2~ 「ああああああ!でいぶのあんごずわないでええええ!!」 「うっうー☆うまうまー!」 「うーうー!」 「うーうー!」 一匹の成体れいむが三匹のれみりゃ一家に餡子を吸われています。 この一家、子供が成長してきたので狩りの練習にと成体に近い二匹を連れてきたようです。 親の胴付きれみりゃが一匹、子の胴無しが二匹です。 このれいむは運悪く親れみりゃのお手本に使われたのでしょう。 「ぽーいだどぉー」 完全に抜け殻となったれいむの死骸を放り捨てた親れみりゃ。 「うっうー☆うあうあ!」 お得意ののうさつだんすを決めポーズまできれいに決めた親れみりゃは、今度は子供の実践用にと次の獲物を探しました。 「みーつけたどぉー!」 逆さまになっているゆっくりを見つけた親れみりゃは子供に位置を教えます。 「あそこーにひっくりーかえったあまあまがあるどー!おぜーうさまのこどもならかんたんにできるどぉー!」 「うー!」 「うーうー!」 ここで見つけたのがふつうのゆっくりならば、 子れみりゃがゆっくりを捕まえることができて、これから大人になるにかけて必要な狩りの良い練習になったでしょう。 しかしこのれみりゃ達が見つけたひっくり返った見た目こそはゆっくりはゆっくりれいむの形をしてはいますが表情はまるで凍り付いたように無表情な上、 ゆっくりのものとは思えない緑色の肌をしていました。 しかし見た目だけで判断するれみりゃの餡子脳は、そんなことは気にしません。 「うーうー!」 親がやったときと同じようにスピードをつけてゆっくりに飛びつく子れみりゃ。 しかしふれたと思った瞬間、ゆっくりの顔が真ん中からXの字に四つにガバッと割れ、そのまま子れみりゃは割れ目の中に飲み込まれてしまいました。 「ぅーぅー・・・」 そしてそのまま声もしなくなってしまいました。 「うー?れみりゃのあかちゃんきえたどぉー?」 「うー?」 しかし獲物のゆっくりの顔が割れてから子れみりゃが飲み込まれるまではかなり早く、 胴体視力の優れていないれみりゃたちにはまるで子れみりゃがパッと一瞬で消えてしまったように見えました。 「うー!」 自分の番が来たと思った残った子れみりゃは、先ほどの光景から速く近づくと失敗すると思い、ゆっくりと獲物に近づくことにしました。 親れみりゃは子供がどこに行ったのか突き止めるため、 ゆっくりとゆっくりに近づく子れみりゃを凝視しています。 くぱぁ 「う?」 バクン 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛-----!!?」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でびり゛ゃの゛あ゛がぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛!!」 今度はしっかりと親れみりゃも子れみりゃが飲み込まれる瞬間を視認することができました。 そして子供があのゆっくりに食べられたことも理解しました。 「でびり゛ゃの゛あ゛がぢゃんがえ゛ぜ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 親れみりゃは怒り狂い子供を二匹とも食べたゆっくりに飛びかかりました、が バクンッ 「む゛ぐーむ゛ぐー!!?」 頭を食いつかれてしまいました。 外に出たぶら下がった胴がはなせとばかりにじたばたともがきますが 食いついた緑色のゆっくりは親れみりゃの頭をはなしません。 そして・・・ プチッ という軽いな音とともに胴がボトリと落ち、しばらく震えた後、動かなくなりました。 後には残された胴と、緑色のゆっくりのようなものだけが残っていました。 みなさんはもうおわかりでしょうが、 この緑色のゆっくりはゆっくりではありません。 このゆっくりのようなものは実は 「ユックリカブリ」(学名 マンジュウモドキカブリ)という食ゆ植物の花なのです。 この食ゆ植物はゆっくりのような見た目の花を咲かせ、花に近づくゆっくりを捕食種被捕食種関係なく強い顎のついた器官を利用し飲み込んだあと、 地下に埋まっている根の様な太い器官にため込み、圧力で飲み込んだゆっくりをつぶして中身を栄養にすることで成長します。 花の部分はれいむ形の他にまりさ形やありす形など、 様々なゆっくりの形をなすといわれています。 また、めーりん形はゲスなゆっくりがよく餌食になるため、 「ゲスガブリ」とも呼ばれております。 ただ、飲み込む際の一連の動作が不気味なうえ、深い土に植えないと育たないので観賞用としては向いていませんが 根のような太い器官(正式名称 消化管)はゆっくりの中身がペースト状の液体でため込まれており、 中身が大変美味なため野菜の一つとして栽培している農家もあるといいます。 いかがでしたでしょうか? 食ゆ植物はここで紹介した以外にもまだ多くの種類があります。 進化という生物史の重要な部分を垣間見ることのできる食ゆ植物は、 まるで生命の神秘を教えてくれるようです。 それでは、 また機会があれば、不思議がいっぱいの食ゆ植物の世界へとあなたを案内しましょう。 シーユーアゲイン。 ==生命の神秘 環境に適応する植物== ==「食ゆ植物」== 制作 GHK(幻想郷放送協会) ー終ー ~あとがき~ 一日一本三日で五本。 アサシンの人です。 今回は長い間抱えていた食ゆ植物ネタを書いてみました。 ちなみに自分は物理選択です。 なんか教育ビデオのような感じで進めてみましたがいかがでいたか? 小学校の頃とか理科の時間によくNHK教育の番組を見せられていましたがみなさんはどうでしたか? ああいうことが中学からできないのは惜しいと思います。 高校に至っては実験すらしないなんて(つA`)クソー というか俺って人が直接手を下す虐待書いたことないな。 スゲェ! 〔執筆履歴〕 「ゆっくり兵」 「ゆっくり焼き串」 「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」 「ゆっくり護身術」 「ゆっくりになった男1」 「ゆっくりになった男2」 「ドスのいる村」 byアサシンの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4087.html
※俺設定注意 ドスまりさの目の前でゆっくり達は全滅した。 泣き喚くもの、状況を理解せずに脅しつけるもの、命乞いをするもの。 人間はそんなゆっくり達を差別しない。 全て平等に、踏み潰し、切り裂き、引き千切り、殺す。 親ゆっくりも子ゆっくりも赤ゆっくりも老ゆっくりもすべてみんな殺されてゆく。 もちろん、ドスまりさもその殺戮の範疇にいた。 体は切り裂かれ、脳天に杭を打ち込まれているドスまりさの意識はない。 やがて処刑は終わる。 里の広場という処刑場にあるのは餡子。餡子。餡子の海。 気付けば日も暮れ始め、人間達はそれぞれの家に帰る。満身創痍のドスまりさを置いて。 だが、ここで奇跡が起こる。 ドスまりさの意識が目覚める。 本来ならば有り得えない。いくらドスとて、これほどの傷を負えばそのまま死ぬはずだった。 やがてドスまりさは地面にうち捨てられた帽子を拾い、ゆっくりと這い出す。 まただ。また、やってしまった。 ドスまりさはゆっくりと這う。おうちへと帰るのだ。 今回で何度目だ?一体、いくら死なせれば気が済むのだ? ドスまりさの胸中に浮かぶものは後悔。 ドスまりさは今まで何度も群れの全滅を見てきた。 ある時は突然の大雨。ある時はれみりゃの大群。そして、今回は人間の里に手を出してしまった。 他にも例をあげればきりが無い。 それほどまでにゆっくりは死にやすい。 今度こそ。今度こそこの群れは、立派にゆっくりさせてみせる。 そんな想いを何度も抱き、何度も打ち砕かれた。 この世はゆっくりできないものが多すぎる。そうだ。そうなのだ。 人間もれみりゃもふらんも山犬も雨も風も自然も何もかも、すべてがゆっくりできない。 もう解った。ゆっくりできないものには近づかない。近づきたくない。 だから次の群れは。次の群れこそはゆっくりさせてみせる。 ドスまりさは傷を庇うようにゆっくり這っていく。 その脳天には、いまだに杭が打ち込まれたままになっていた。 人間が立ち入ろうともしないような森の奥。 ここはゆっくりの理想郷。 ここのゆっくりは皆ゆっくりと、しあわせに暮らしている。 ゆっくりできないものなど無い。すべてがゆっくりしている。 ドスまりさは全てのゆっくりがしあわせー!になれるように、この理想郷を「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」と名づけた。 ゆっくりぱらのいあ 日の光が射しこむ朝。木の下に掘ったおうちの中で、まりさはゆっくり目覚める。 遂にこの日がやってきてしまった。 朝日の下、憂鬱な気分を紛らわすように溜息を吐く。 まりさの属する群れには、あるひとつの掟があった。 成人を迎えたゆっくりは、定期的に”お仕事”に就かねばならない。 まりさはこの春大人の仲間入りをした。今日初めて”お仕事”に就く。 これが普通の狩りや家事ならば、喜んでやろう。 まりさは本来そういう仕事に憧れていたし、その能力もあった。 だが違う。これからやる”お仕事”はどう考えても喜べるものではない。 ”お仕事”を放棄することは出来ない。 そんなことをすれば群れの長が黙っては居ない。 良くて追放、悪ければ・・・・・・まりさは考えるのを止める。 こんなことを考えても仕方が無い。 今日”お仕事”を済ませれば、当分の間は大丈夫。この群れに大人のゆっくりは数多くいる。 ゆっくり特有の前向き思考で、まりさは現状の問題を棚上げする。 こんな時はお兄さんと遊んだときのことを思い出そう。 まりさの話を聞いてくれて、まりさにいろんなことを教えてくれたとってもいい人。 今度はいつ会えるのだろう?また会って遊んでほしい。 楽しいことを思い浮かべるけれどもやっぱり憂鬱。 まりさはそんな気分で、森の広場へと向かっていった。 森の広場。 そこだけ木が切り取られたような広い空間に、巨大な饅頭が鎮座している。 この群れの長、ドスまりさだ。 「まりさ。まりさはゆっくりしてる?」 「もちろんだよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』だよ」 嘘だ。本当はゆっくりなどしていない。 だが嘘をつく。そうでなければ殺されてしまうから。 このドスまりさは狂っていた。 ドスまりさはこの群れ、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」をゆっくりにとっての理想郷だと信じ込んでいる。 ドスまりさは森の外は、ゆっくりできないものがうようよしていると信じている。 彼らは「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」の破壊を目的にしているのだ。 そのためドスまりさは、こんな森の奥に引っ込み、手出しができないようにした。 さらにドスまりさは、群れのゆっくりの中にも反逆者が混じっている、と信じている。 彼らはゆっくりできないもの、例えば人間と通じており、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」の破壊を目論んでいる。 彼らは忠実な群れのゆっくりに化けている。探し出し、処刑しなくてはならない。 ここのゆっくりは、皆ゆっくりしている。何故ならば、ドスが皆にゆっくりを提供しているから。 ドスはみんなの友達であり、ドスはみんなのことを常に考えている、ドスまりさは自分でそう信じている。 従って、群れのゆっくりは皆ゆっくりとしていなければならない。 もしゆっくりとしていないならば、それこそ反逆者である証拠だ。 「れいむ。れいむはゆっくりしてる?」 「もちろんだよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』だよ」 「ありす。ありすはゆっくりしてる?」 「もちろんよドス。ゆっくりしてるのはとかいはの『ぎむ』だわ」 「ぱちゅりー。ぱちゅりーはゆっくりしてる?」 「むきゅ、もちろんよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』よ」 「ちぇん。ちぇんはゆっくりしてる?」 「もちろんだよー。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』なんだねー」 今日集められたゆっくりは5匹。 れいむ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、そしてまりさ。 この中で”お仕事”が初めてなのはまりさとぱちゅりー。 2匹は幼馴染みだった。 「今日はあつまってくれてありがとう。さっそく”お仕事”の説明をするよ」 一通り挨拶し終えたドスは話を切り出す。 「この前、ゆっくりできないれみりゃを見かけたという報告があったよ」 「れみりゃはゆっくりできない。ゆっくりできないものはこの森にいてはいけない」 「ドスはそう考えたよ。だからみんなに集まってもらった」 「みんなの”お仕事”は、そのれみりゃを永遠にゆっくりさせること」 「もちろん、反逆者がいたら報告してね。場合によってはその場で処刑してもいいよ」 きた。これだ。まったくゆっくりできない。 両親から聞いた話の通り過ぎて、まりさはさらに憂鬱になる。 「全てのれみりゃ・ふらん・その他捕食種はゆっくりできないよ」 「この森に住むゆっくりたちは全てゆっくりしており、この「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」は そうした完璧なゆっくりのみに許されたゆーとぴあだよ」 「ゆっくりしていない外見、中身、その他もろもろを持ったゆっくりは見つけ出され、根絶しなければならないよ」 知っている。 この森には飾りを無くしたゆっくりなんて者は居ない。 この森にはドスに逆らうゆっくりなんて居ない。 なぜなら飾りを無くせばドスに殺されるから。ドスに歯向かえば殺されるから。 最低のディストピアだ。 「ドスに内緒のお話・行動をしているゆっくりは反逆者だよ」 「ドスが知らない、認めていない組織に参加しているゆっくり。ドスが知らないということはその組織は秘密組織であり、 それに参加する者はドスや、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」に危害を加えようとしているものと判断するよ」 「そんな反逆者は、狩りだして処刑されねばならないよ」 それも知っている。 秘密の狩りに出かけたもの。隠れてすっきりをしたもの。 彼らは全てドスに殺された。 この群れには密告というルールがある。 不穏な行動を取るゆっくりをドスに密告し、その報酬として安全を約束される。 自分の保身のために他のゆっくりを売る。 お陰でこの森から逃げる算段をつけることすらも難しい。 「ドスは君達の力量を考え、十分な装備を提供し、適切な任務を与えるよ」 「つまり、君達の任務成功率は100%だとドスは確信しているよ」 嘘だ。 ただのゆっくりがたった五人で、れみりゃに敵うと思っているのか。 それにこの森にれみりゃなんて居ない。 とっくの昔にドスまりさが狩りつくしてしまった。 報告というのもどうせ誰かの口から出任せ。 居ないものをどうやって捜せというのか。 つまり、まりさ達の任務成功率は0%だ。 ドスまりさの傍からゆっくりにとりが顔を出す。 このにとりも狂っていた。 まりさ達に手渡されるのは複雑に変形した棒のような何か。 おそらくはドスまりさの話を聞いて作った何かの模造品。これが「十分な装備」とは、恐れ入る。 「もし任務が失敗してしまうようならば、ドスはそれを反逆者の陰謀だと判断するよ」 まりさ達は任務の失敗を言い繕うために、反逆者を捜し出す。 別に反逆者である必要はない。誰かをそう仕立て上げれば良いだけのこと。 これからまりさたちが行うのは、自分達の命をかけた騙し合いだった。 「それからもう一つ!もし人間さんを見つけたら、必ず報告してね!」 「人間さんはゆっくりできないよ!人間さんはゆっくりできないよ!人間さんはゆっくりできないよ!」 壊れたようにドスまりさは繰り返す。 過去に何かあっただろう。それほどまでにドスまりさは人間を恐れている。 だがまりさは報告しない。 そんなことをすれば殺されてしまう。 ドスからすれば人間と会っているゆっくり=反逆者だからだ。 馬鹿正直に話をして、ドスまりさに反逆者と思われたら元も子もない。 「それじゃあみんな、頑張ってきてね!ドスはここで皆のことを応援してるよ!」 まりさ達5匹は、れみりゃが居たと報告された場所へ向かって歩き出す。 これから居もしないれみりゃを捜し出して、5匹の中の誰かを反逆者にするのだ。 まったくもって非生産的な”お仕事”。 楽しすぎて涙が出る。 そういえば、まりさは本当に反逆者なんだっけ。 ドスに内緒で人間さんと出会い、遊んだ。殺されるには十分な理由。 それだけのことで死んでたまるか。誰を犠牲にしてでも、絶対に生き延びてやる。 まりさはそう決意し、森の中を跳ねていった。 広場から遠く離れた森の何処か。 今まりさはひとり、森の中をぶらついていた。 当然のように、れみりゃはいなかった。 報告があったという洞穴。どこを探そうとれみりゃの影も形も見当たらない。 それでも一応、どこかに居るかもしれないという理由でまりさ達は分散して捜索を続けることにした。 死体は自分の無実を証明できない。 だから、まず先に殺してから相手に罪を被せることのほうが楽だ。 五人全員一緒に居ていつ誰から襲われるともわからない状況より、ひとりの方が気が楽だった。 このままでは任務は失敗に終わる。 その前に誰かに反逆者になってもらわねば。誰がいいだろうか?れいむあたりがいいかもしれない。 当然、相手も同じ事を考えている。殺るか殺られるか。 そう考えながら、まりさは周囲を捜索する振りを続ける。 突如。 目の前の茂みから、がさがさと音が鳴る。 まりさは驚愕する。 誰だ。れいむかありすかちぇんか。誰がまりさを殺しに来た。 いや、まさか。もしかしたられみりゃかもしれない。 もし本当にれみりゃが居たとしたら、今まりさはひとり。殺される。 あらゆる可能性が頭の中を駆け抜け、まりさを青褪めさせる。 しまった。いくら危険でも、全員で固まっていた方が良かったのかもしれない。 ここでまりさは殺され、後の4匹はまりさを反逆者ということにして生き延びる。 嫌だ。絶対に嫌だ。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…… もうまりさが何を後悔しても遅い。茂みをかき分け、出てきたのは――― 「お、いたいた。まりさ、ゆっくりしていってね」 まりさの不安は外れた。茂みから出てきたのは、人間さん。 そう、まりさと一緒に遊んでくれたお兄さんだ。 安心とともに地面にふにゃりとへたれ込むまりさ。 「ゆ、ゆぅぅ……。びっくりさせないでね、おにいさん」 「?」 お兄さんが首をかしげている。一体何のことかわからないのだろう。 お兄さんに説明してあげなきゃ。まりさはゆっくりと、今の状況を説明し始めた。 「ふーん……成る程ね。難儀だな、お前も」 「ゆぅ……ゆっくりりかいしてくれて、うれしいよ……」 大体の説明を終え、お兄さんはまりさを励ましている。 こんな異常な話に理解を示してくれたお兄さんに、まりさはさらに好感を持った。 「お前んとこの長が狂ってて、今お前は誰に殺されるかわからない状況だと……すごい話だな」 「ゆ……そうなんだよ」 普通ならばこんな話は信じられない。少なくとも、まりさは信じない。 でもお兄さんは信じてくれている。人間さんはとってもゆっくりできるとまりさは思った。 「俺にはどうすることも出来ないけど……とりあえずこれ、食べるか?」 「ゆゆっ?それ、なぁに?」 懐から真っ赤な丸いものを取り出すお兄さん。 初めて見るそれに、まりさは疑問を呈する。 「見たこと無いのか?トマトっていうんだ。美味しいぞ」 「ゆっ……?」 日の光を浴びて輝くトマト。言われてみればとても美味しそうに見える。 まりさはふらふらとお兄さんに近寄り、トマトを一口かじる。 「おっ……おいしぃ~!!しあわせぇ~!!!」 思わず涙が出てしまう。 それくらいに美味しい。ほんのりとした酸味と甘さのコラボレーション。まるで太陽の味。 まりさは脇目も振らず、トマトを平らげる。 「おにいさん!ありがとう!おいしかったよ!」 「どういたしまして。傷物でよかったらまだまだあるよ」 更に懐からトマトを取り出すお兄さん。まりさはトマトにかぶりつく。 ああ、こんなに美味しいものをくれるだなんて。やっぱりお兄さんは良い人だ。人間さんはゆっくりできる。 ドスは何であそこまで人間さんを恐れるのだろう?こんなに人間さんはゆっくりできるのに。 赤い果実を食みながら、まりさはそんなことを思った。 もう日が高く昇っている。 お兄さんと別れ、まりさは歩き出す。 トマトのお陰でおなかは満腹。気力も充実。 今ならば誰にも負ける気がしない。生き残るには最高のコンディションだ。 そろそろ洞穴の前に戻るべきか。 このまま一人で居続けたならば、いつの間にか反逆者に仕立て上げられ、逃亡したということになりかねない。 そうなればドスまりさの山狩りが始まる。逃げ切れるとは思えない。 まりさは急いで元来た道へと引き返す。 「ゆっくり!ゆっくりいそぐよ!……ゆっ!?」 何か声がする。 ゆっくりしていない罵声。何か争うような音。洞穴の前で誰かが戦っている。 まりさは木の陰に隠れ、様子を伺う。 「まっででねおぢびぢゃん!!今がらままがおぢびぢゃんのがだぎをうづがらね!!」 「ゆあ゛っ、ぐるな゛、ぐるな゛ああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」 ゆっくりありすとゆっくりれいむ。 恐怖を顔に貼り付けながら逃げるれいむを、修羅もかくやという表情のありすが追っている。 「までっ、までえええええぇぇぇぁぁぁああああ!!!!おぢびぢゃんのがだぎいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!」 「ゆひいいいぃぃぃぃ!!!!ごなっ、ごないでえええぇぇぇぇぇぇぁぁぁああ!!!!」 すでに両者はぼろぼろだ。まりさが到着する前からふたりは戦っていたのだろう。 「じねえええええええええええええぇぇぇぇえええ!!!!!」 「ゆびゅぇっ!!!」 ありすの体当たりが炸裂する。吹っ飛ぶれいむ。 「じねっ!じね、じねえええええぇぇぇ!!!」 「ゆびゅっ!!!ぶっ、ぼぉっ!!!」 すかさずれいむに圧し掛かるありす。 そのままれいむを踏みつけだした。 「おまえのっ、ぜいでっ!!まりざがっ、おぢびぢゃんがっ、じんだっ、んだっ!!」 「げびゅっ!!ぶびょっ!!びょぶっ!!ぼびっ!!ぶぽっ!!」 ありすの踏みつけは終わらない。 どんどん餡子を吐き出し小さくなっていくれいむ。 「おばえざえっ、おばえざえいながっだら、ありずはっ!!」 「びょっ!ぶっ!ぼぇっ!」 おそらく、ありすの家族はれいむの密告によって反逆者として処刑された。 偶然にもれいむと”お仕事”をすることになったありすは、仇を討とうとしたのだ。 こんな光景は珍しくない。密告によって家族を失うゆっくりは大勢いた。 「までぃざどっ!!!おぢびぢゃんどっ!!!いっじょにっ!!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ありすは止まらない。 れいむが皮だけになっても、まだ跳ね続けている。 「ありずは・・・・・・じあわぜに・・・・・・」 ようやくありすは止まる。 れいむだった饅頭皮に顔をうずめ、泣き始めた。 まりさは隠れるのをやめた。 そっとありすの傍に近寄る。 「ありす・・・・・・」 「ゆ・・・・・・?ま、まりさ・・・・・・?」 ありすは顔を上げる。涙と泥と餡子でぐちゃぐちゃの顔。 「まりさだ・・・・・・まりさ・・・・・・まりさ・・・・・・」 何度もまりさの名前を呼ぶありす。様子がおかしい。 「ゆふ、ゆふふ・・・・・・!あのれいむをやっつけたから、まりさがかえってきた!」 何を言ってる・・・・・・そう言おうとして、まりさはやめた。 このありすは狂った。長年の仇を討ち、復讐という精神の拠り所を失ったのだ。 「まりさが、まりさがかえってきた!」 れいむを殺しても、まりさとおちびちゃんは帰ってこない。 わかっていたはずの現実から逃避し、ありすは楽しい夢の世界へといった。 「あれ?まりさはかえってきたけど、おちびちゃんがいないわね?」 きょろきょろと周囲を振り返るありす。 その瞳に正気の色は無い。 「おちびちゃんったらいったいどこにいったのかしら・・・・・・まりさ、しってる?」 まりさに子供の居場所を尋ねるありす。 まりさは首を振り、わからないと言った。 まりさにあの世の場所などわかるはずも無い。 「もう、おちびちゃんったら!ままにこんなしんぱいさせて、いけないこね!」 言葉では怒りつつも、その顔は満面の笑顔で満たされている。 きっとおちびちゃんがいた頃のありすはこんな感じだったのだろう。 慈愛に満ちた、優しいママ。 「まりさはそこにいてね!ありすはおちびちゃんをさがしてくるわ!」 まりさを洞穴に残し、ふらふらとありすは歩いていく。 見つかるはずの無いおちびちゃんを捜しに行くのだ。 「おちびちゃん~♪かくれてないででておいで~♪」 少しずつありすの姿は遠く、小さくなっていく。 おちびちゃんを呼ぶ声は、本当に楽しそうだった。 やがて、ありすの姿は見えなくなった。 でも、あの声は。 楽しそうにおちびちゃんを呼ぶ声はいつまでも消えずに、まりさに届いていた。 それからすぐに、ちぇんとぱちゅりーは戻ってきた。 まりさはれいむが反逆者であったこと、自分がそれを倒したことを伝えた。 ありすはれいむに食われたことにした。 生きていると知られるよりも、死んでいると思われたほうがあのありすにとって幸せだと思えたのだ。 結局、任務は失敗に終わった。 邪悪なる反逆者・れいむがその命を以ってまりさたちを阻んだのだ、ということにした。 森の広場で、ドスまりさに報告を行う。 「―――というわけで、にんむはしっぱいしちゃったよ、ドス」 「ゆうう!!反逆者がいたなら、仕方ないね!!」 まりさの言い訳に納得するドス。 任務は失敗だが、反逆者を見つけたことで満足したようだ。 「それじゃあ皆、お疲れ様。今回の任務はおしまい―――」 任務の終了を言い渡そうとするドス。 れいむという犠牲を払って生き延びられたというまりさの安心を――― 「まってねドス!はんぎゃくしゃはまだこのなかにいるんだよ!わかってねー!」 ―――ちぇんの叫びが、阻んだ。 「ゆ?どういうこと、ちぇん?」 「わかるよー!まりさははんぎゃくしゃだったんだよー!」 まりさの息が詰まる。 一体どういうことだ。このまま行けば任務は完了するはずだったのに。 「ちぇんはみたんだよー!まりさがにんげんさんといっしょにいるところを! まりさはにんげんさんからなにかあかいたべものをもらっていたよー! たのしそうにおしゃべりしてたよー!きっとまえからにんげんさんをしっていたんだねー!」 ちぇんは見ていたのだ。まりさが人間さんと出会った一部始終を。 それだけならばまだ良かったかもしれない。その後ちぇんはまりさを見失った。 そして洞穴に戻ってみればまりさと、れいむの死体があった。 きっとまりさは人間さんの手下として、れいむを殺したに違いない。 ありすがれいむに喰われたというのも嘘だ。きっとまりさがありすを殺して、食ったんだ。 なにも知らぬちぇんが、そう思ったのも不思議ではない。 本当の反逆者を告発するのに一片の躊躇もない。 「まりさのいってたことはうそだよー!きっとれいむとありすはまりさにころされたんだよー!」 「・・・・・・本当なの?まりさ」 能面のような無表情でドスまりさが問う。 やばい。やばいやばいやばい。殺される。何とかしてこの場を切り抜けなければ―――! 「ちっ、ちがうよ!ドス!そのちぇんのいってることはうそだよ!」 咄嗟にそんな言葉が口から出る。 こうなったら、ちぇんを反逆者にしてしまおう。そうでなければ、自分がそうなる。 まりさは覚悟を決め、嘘を並べる。 「まりさはそんなことしらないよ!きっとちぇんがにんげんさんのてしたなんだよ! まりさをはんぎゃくしゃにして、ころそうとしているにちがないよ! どす!だまされちゃだめだよ!このちぇんのほうこそはんぎゃくしゃだよ!」 「ちがうよー!まりさがはんぎゃくしゃだよー!わかってねー!」 「・・・・・・ゆうううぅぅぅぅ・・・・・・」 ドスまりさは悩む。 両者の言っていることは正反対。どちらかが反逆者だという明らかな証拠が無い。 はたして本当のことを言っているのはちぇんか。まりさか。 「まりさはしょうにんがいるよ!まりさはぱちゅりーといっしょにいたよ!」 「むきゅっ!?」 突然話を振られ、うろたえるぱちゅりー。 ドスまりさがパチュリーの方を向き、訊ねる。 「本当なの、ぱちゅりー?」 「む、むきゅううううううう・・・・・・」 おろおろしているぱちゅりーを見ながら、ちぇんは哂う。 何を言っているんだ、あのまりさは。 あの時まりさはひとりで、ぱちゅりーなどいなかった。まりさは自分の首を絞めたようなものだ。 虚偽の告発は、それも反逆だ。あの反逆者まりさは、処刑されるのだ。 「・・・・・・ほ、ほんとうよ。ぱちゅはまりさとずっといっしょにいたわ!」 「にゃあ!?」 ぱちゅりーの言葉に驚くちぇん。 そんな。どうして。何故そんな嘘を。 ちぇんはぱちゅりーの言っていることがわからない。 「ぱちゅはまりさといっしょにいたけど、にんげんさんなんてみなかったわ!ちぇんのいってることはうそよ! きっとちぇんがにんげんさんにあって、まりさをはんぎゃくしゃにするよういわれたにちがいないわ!」 ちぇんは知らなかった。 このぱちゅりーはまりさの幼馴染みだということを。 日々互いが密告をする群れの中で、2匹は信頼しあっていたということを。 ぱちゅりーは何も知らない。 まりさが人間さんと出会っていたことなど知らない。 まりさの言っていたことは嘘だということも知らない。 ただ、まりさのため。そのためだけに今こうして口裏を合わせている。 「いだいなちせいをもったドスならわかるでしょう!ちぇんははんぎゃくしゃよ!」 「ちっちがうよおおおおおおおお!!!わがっでねえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 今度はちぇんがうろたえる番だった。 まりさは反逆者だったはずなのに、いつのまにか自分が反逆者ということになっている。 しかも相手には証人が居る。2対1。絶体絶命。 「・・・・・・ドスは判断したよ」 ゆっくりと口を開くドスまりさ。 「ドスはちぇんを反逆者だと判断し、これを処刑するよ!」 「に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あああ!!!ぢがうよおおおおお!!!ドズぅ、わがっでよおおおおおお!!!!」 泣きながら自身の潔白を訴えるちぇん。 だが無駄だ。もうドスまりさはちぇんを反逆者と決めている。反逆者の言うことなど聞かない。 ゆっくりと開かれる口。 そこにはちぇんを消し去るための光が満ちる。ドススパークだ。 「反逆者はゆっくりしないで死んでね!!」 閃光。 まりさは見た。ドスの口から放たれる、灼熱の焔を。 小さく引き絞られた口径により、威力を高められた光の槍がちぇんを穿つ。 スパークと言うよりはまるでレーザーのよう。 ドスまりさは少なくとも勤勉だった。 己の身を守るため、群れを人間やれみりゃから救うために研鑽し続けた。 その結果がこのレーザー。このドスまりさだけが編み出した、新たなる武器。 ちぇんの額に穴が開く。 びくびくと痙攣し、白目を剥くちぇん。穴は深く、ちぇんの後頭部まで貫通している。 だがドスまりさはまだ止めない。 二度三度、レーザーを撃つ。次々にちぇんの穴が増えていく。 発射時間を抑え、その代わりに連射を可能にしたこのレーザーに隙は無い。 危なかった。まりさはそう思う。 一歩間違えば、自分がこうなっていたのだ。ドスの恐ろしさを改めて再認識する。 ドスまりさは止まらない。 ドスまりさがレーザーを撃つたび、森にレーザーの発射音が木霊する。 最早ちぇんが蜂の巣と見分けが付かなくなった頃。 ようやくドスまりさはちぇんを撃つのをやめた。 「―――ふぅ。反逆者はゆっくり死んだよ!」 元ちぇんだった穴だらけの何かの前で、ドスまりさは笑顔でそう言った。 最初の一発で死んでいたのに、何故ここまでやる必要があるのか。 やはりドスまりさは狂っているのだ。どうしようもない偏執狂。 「ごめんね、まりさ。ドスはまりさのことを疑ってしまうところだったよ」 まりさに謝るドスまりさ。 疑ってしまうところだった?思い切り疑っていたではないか。今は謝罪より、さっさと開放してくれ。 まりさは心の中で毒突く。 「さぁ、まりさ、ぱちゅりー、ご苦労だったね!"お仕事"は終了だよ!」 今度こそ任務の完了を告げるドス。 ようやく終わった。まりさは安堵する。 このふざけた茶番も終わり。次の"お仕事"がいつかは解らないが、とりあえずそれまではゆっくりできる・・・・・・。 「まりさとぱちゅりーにはご褒美をあげなくっちゃね!」 突然、ドスまりさがそんなことを言い出した。 ご褒美?なんだそれは? 両親の話にも出てこなかったご褒美とやらに、まりさは興味を持つ。 もしかしてまりさ達が優秀だったからご褒美をくれるのかもしれない。 5人の内、2人も反逆者がいたのだ。普通だったら全滅していてもおかしくはない。 生き残った2人は、それだけ優秀だった。ならば一体どんなご褒美が出るのだろう。 もしかして綺麗なたからものかもしれない。 ドスまりさが持っていると言われていたキラキラと輝く石。 そんなものがあれば、まりさは一生他のゆっくりに自慢ができるだろう。 もしかして沢山の食べ物かもしれない。 ドスまりさは群れの食料を管理している。そこからご褒美としてまりさに融通してくれるのでは。 自分の身体が埋まるほどの量の食べ物。一体どれほど幸せだろう。 もしかして。もしかして。もしかして。 まりさの期待は際限なく高まる。 「まりさたちには・・・・・・あの・・・・・・えーと・・・・・・なんだっけ・・・・・・ あの赤くて丸い、とってもおいしいもの。あのほっぺが落ちそうになるあれの名前は・・・・・・」 ああ。それはトマトだ。赤くて丸くて美味しいもの。 あの太陽のような輝きを持った食べ物は、まりさの心の中に刻まれていた。 「ゆっ!ドス、それはとまとさんだよ!」 まりさは指摘する。ドスのご褒美はトマトだったのか。 トマトならばご褒美として申し分ない。さぁ。早くトマトを。トマトをくれ。 まりさがドスに向かってそう言おうとした時。 「・・・・・・まりさ、トマトさんって一体何?トマトさんは人間さんの食べ物だよ」 冷たく重い、ドスまりさの言葉が返ってきた。 「まりさ、まりさは人間さんのことをよく知らないはずなのに、なんでトマトさんのことを知っているの?」 まりさは凍りつく。 やばい。しまった。迂闊だった。何とかしなければ―――。 「まりさは人間さんと出会ったことがないんでしょ?それなのになんでトマトさんのことを知ってるの? 人間さんを知らないのに、トマトさんは知ってる。 もしかして、まりさは人間さんと出会ってるんじゃないの?」 ドスまりさはまりさを騙したのだ。 ちぇんを処刑したとき、ドスまりさはまりさのことも疑っていた。ちぇんの証言は具体的過ぎる。 赤い食べ物とは一体何か。恐らくだが、トマトのことか、苺のことだろう。 ドスまりさはまりさにカマをかけてみたのだ。知らないならば良し、もし知っているならば反逆者。 「まりさはドスに嘘をつき、人間さんと出会っていた。これは立派な反逆行為となるよ! よってドスはまりさを反逆者と見なし、これを処刑するよ!」 まりさの目の前が真っ暗になる。もう駄目だ。まりさは死ぬ。 絶望の涙を流すまりさ。 「それからぱちゅりー!ぱちゅりーはドスに嘘をついていたね! ぱちゅりーはまりさと一緒にいたと言ったけど、それなら人間さんと出会っていることになるよ!」 「む、むきゅ!ドス、じつは、ぱちゅりーは・・・・・・」 「もしぱちゅりーがまりさと一緒じゃなかったなら、それもドスに嘘をついたことになるよ! ぱちゅりーはドスに嘘をついた!これは立派な反逆行為であり、ドスはぱちゅりーを反逆者だと判断するよ!」 「む゛、む゛ぎゅううううううううううう!!!」 ぱちゅりーも反逆者となった。 もうまりさたちに逃げる手段はない。 「ドスはまりさ、ぱちゅりーの両名を反逆者として認め、刑の執行を開始するよ!」 またも口を開くドス。その中には滅びの光。 今度その照準が向けられるのはちぇんではない。狙うのは、まりさ達。 最早まりさたちに希望はない。絶望し、涙を流しながら寄り添う二匹。 一体何のために生まれてきたのか。 自分達はゆっくりするために生まれ、生きてきたはずだ。それが何故、こんなことに。何故こんなことで死ななければならない。 もっとゆっくりしたかった。まりさ達はそう叫ぼうとして。 その叫びは光の中に呑み込まれていった。 「・・・・・・ゆぅ。まさか全員死んでしまうとは思わなかったよ」 「でも次のまりさ達なら。今度のゆっくり達なら、もっとうまくやってくれるよね」 「―――もしもし、○○さんですか?ええ、はい。私です。いつもお世話になってます」 今俺は電話をかけていた。相手は少し離れた里の重役さん。 「はい。いました。きめえ丸が巡回中に見つけたんです。 ・・・・・・ええ、うちのゆっくり園の中に逃げ込んでました。もう群れを作っていますね」 少し前、とあるドスまりさが群れを率いて里にちょっかいを出したらしい。 勿論その群れは潰され、ドスも殺されたはず・・・・・・だった。 「ええ、いえ、いいんですよ。別にうちの商品の価値が下がるというわけでもないし。 こちらとしても貴重なドスがゆっくり園にいるというのは好ましいことですから」 ところがそのドスは満身創痍ながらも逃げ仰せ、今は俺が所有する食用ゆっくりの繁殖地―――「ゆっくり園」に逃げ込んだ。 ここと向こうの里ではかなりの距離があるというのに、大した奴だと思う。 「はい。それに、結構面白い個体ですよ、奴は。どうもそちらでお灸を据え過ぎたようでしてね。 どうやら人間を恐れているようなんです。それも異常なくらいに」 今のドスまりさはとても変わったルールというか、指導方法を群れに課している。 いや、指導方法とは言い方が悪かった。あれではまるで粛清と、独裁だ。本当に変わっている。 「それに他にも面白いところがありまして。"ドススパーク"ってご存知でしょう? あれが少し変わってましてね。まるでレーザーみたいに連射してるんですよ」 毎日毎日誰かを疑っては、殺す。その日々をドスまりさは送っている。 きっとあのレーザーはそんな中で生み出されたものかも。実に興味深い。 「ああ、大丈夫です。連射が効くといっても、相手は人間を恐れているし、危険はありませんよ。 それに、あのレーザー程度じゃ問題にはなりません。駆除しようと思えばいつでもできます」 それに何より面白いのは、ドスがそんな暴君だというのに意外と群れの安定は保たれているということだ。 心優しい名君より、狂った無慈悲な暴君。そっちの方がゆっくりには合っているのかもしれない。 「しばらくは様子を見ようと思っています。あのドスが一体どういう群れを作っていくのかが興味あるので。 ・・・・・・ええ、どうも。ありがとうございます。それでは、また」 受話器を置く。傍らにはゆうかと、きめえ丸が立っていた。 「よし、きめえ丸。お前はもう一度監視に言ってこい」 「おお、了解了解。まったくゆっくり使いの荒いことで」 「ゆうかは俺についてこい。ちょっとあの群れのゆっくりに接触するぞ」 「わかったわ、お兄さん」 はてさてドス。お前は一体、その狂った頭でどんな理想郷を作ろうとしているんだ。 人間が立ち入ろうともしないような森の奥。 いや、正確にはここは私有地。だから誰も立ち入ろうとしない。 ここはゆっくりの理想郷。 ここのゆっくりは皆ゆっくりと、しあわせに暮らしている。 ゆっくりできないものなど無い。すべてがゆっくりしている。 それは嘘だ。全てはドスの妄想。ただドスがそう思っているだけ。 ドスまりさの頭にはいまだ杭が刺さっている。その杭のせいか、はたまたこの世の現実か。そのどちらかが、ドスまりさの心を狂わせた。 ここには幸せなゆっくりなど一匹もいない。ドスまりさは繰り返し滑稽な茶番を行う。 ドスまりさは全てのゆっくりがしあわせー!になれるように、この地獄を「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」と名づけた。 ――――ゆっくり、あなたはゆっくりしてる? ――――ZAP! ――――ZAP! ――――ZAP! おわり ――――― 元ネタはボードゲームの「パラノイア」です。 閉ざされたディストピア。狂った管理者。敵はモンスターではなく、他のプレイヤー。 いかに生き延びるか、あるいは滑稽に死ぬか。 そんな設定に心惹かれました。 といっても元ネタの設定の良さの10分の1すら伝わってないとおもうんだねー、わかるよー! て言うかボードゲームやったことないくせにこんなSS書くなんて身の程知らずだったんだね、わかるよー!! このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/848.html
前 ~ゆっくりレティの生涯(後編)~ -冬- 冬、それは一年でもっとも気温が下がり、様々な生物が活動を休止する季節である。 ゆっくりは冬眠することができないので、巣穴の中でゆっくりとした時間を過ごしている。 『ゆぅゆぅ・・・z z z z z 。』 エネルギー消費を抑える為、ゆっくりレティは気持ちよさそうに眠っている。 巣穴の中はゆっくりレティが移動できる程広いため、通常種達は飛び跳ね遊びまわっているが、閉ざされた巣穴の中 で出来る事など限られているため、すぐに飽きてしかたなく落ち葉の上に戻り眠りにつく。 しかし、ゆっくりパチュリーを除けば所詮皆餡子脳、一晩眠れば深く印象に残っていない昨日遊んだ事など忘れてし まう。 窮屈な巣穴の中でも毎日楽しく過ごすことができるのは、ある意味ゆっくりの特権である。 ゆっくりパチュリーによる食糧の配分も順調であり、群れのゆっくりは皆春を迎えたら何をしようか思いを馳せなが らゆっくりと過ごしていた。 しかし、越冬を開始して1ヶ月半が経とうとする日、事件が起こった。 「むっきゅー!これはどういうこと!?まりさせつめいして!」 「ゆ!・・・・・ゆぅ。」 問い詰められているゆっくり魔理沙の横では、通常の2倍近くに膨れ上がったゆっくり霊夢が涙を流していた。 ゆっくり霊夢は「にんっしん」していた。 2匹はまたしても理性に負け「すっきり」してしまったのだ。 ただ、以前と違うのは胎内妊娠型で「にんっしん」しているという事である。 そして、ゆっくり霊夢は夏起こった出来事が記憶に深く刻み込まれているため、これから起こる事に恐怖し涙を流し ている。 身動きのできないゆっくり霊夢は通常種に押され、ゆっくりレティの前に運ばれた。 『ゆっくりー!』 群れの掟をまたしても破った2匹に対し、ゆっくりレティはご立腹である。 「むきゅ、おおきなあかちゃんがうまれたらしょくりょうがたりなくなるわ! ここからでていくにしてもそとはさむくてでていったらしんじゃうわよ。 かわいそうだけどしにたくないならみんなでれいむにのってなかのこどもをつぶすしかないわよ!」 ゆっくりパチュリーの宣告を聞き、ゆっくり霊夢の顔はみるみる青ざめていく。 「い、いやあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !もうあかちゃんはしなせなくないよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」 「むきゅぅ・・・、れいむはいやみたいだけどまりさはどうするの?」 我を失って泣き叫んでいるゆっくり霊夢には正常な判断ができないと判断したゆっくりパチュリーは、事の決定を父 親役であるゆっくり魔理沙に委ねる事にした。 「ゆ・・・・・。」 ゆっくり魔理沙は押し黙り、その貧弱な餡子脳で必死にどうしたらいいのか考える。 1分考えた後、ある結論に達した・・・。 「あかちゃんはまたつくればいいよ!れいむがしなないようにあかちゃんをつぶすよ!」 「どおじでぞんなごどいうのお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 ゆっくり魔理沙の導き出した答えを聞き、ゆっくり霊夢は泣き叫びながら抵抗しようとその重い体を必死に動かそう とする。 しかし、「にんっしん」しているゆっくりが抵抗できる筈もなく、ゆっくり霊夢はゆっくりレティの舌に巻きつけら れ、まったく身動きが取れなくなってしまった。 「むきゅ、みんな!れいむのためよ。」 ゆっくりパチュリーが先陣を切り、ゆっくりレティの舌をうまく伝ってゆっくり霊夢の上に飛び乗る。 その後を無言でゆっくり魔理沙、ちぇん、みょんが続いていく。 「いやだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!れいむの、でいぶのあがぢゃんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 「むきゅ!みんないっせいにとぶのよ!おもいっきりとぶことがれいむのためよ!」 一瞬の沈黙の後・・・。 「いくわよ、せーの!」 「ごめね ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !れいむう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ !」 「ゆるしてねー!ゆるしてねー!」 「すまないみょ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ん!」 「やめでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 ぶちゅっ! ゆっくり霊夢の胎内から何かが潰れた音がし、産道と思われる場所からは潰れた皮と餡子混じり流れ出ていた。 「あ、あ、あかちゃんが・・・れ、れいむ・あか・ん・・・・・。」 ショックのあまりゆっくり霊夢は気を失ってしまった。 「むきゅ~・・・。みんな、れいむをべっどにはこぶわよ。」 体が縮んだゆっくり霊夢を4匹の通常種達が協力し寝床まで運び、ゆっくり魔理沙を残し皆無言でその場から離れた。 次の日、ゆっくり霊夢は目を覚ましたが、呆然としたまま丸一日が過ぎてしまった。 そして一週間後、ゆっくり魔理沙の懸命な看病のおかげでゆっくり霊夢はなんとか元気を取り戻すことができた。 「れいむごめんね・・・まりさきめたよ!はるになったらここをはなれていっしょにくらそうね!」 「ま、まりさ!こんどはたくさんあかちゃんといっしょにゆっくりしようね!」 子供を潰され苦しんだ元凶はゆっくり魔理沙であるが、その懸命な看病を餡子脳で都合の良い方向に理解したゆっく り霊夢は、ゆっくり魔理沙の申し出をあっさり受け入れた。。 2匹は幸せな生活を想像しながら春になるのを今か今かと待つのであった。 -晩冬- いよいよ冬も大詰め、一年で最も雪が降る季節。 順調に越冬を迎えたゆっくり達もこの時期になると所々の巣で騒がしくなる。 とある仲の良い一家の巣では・・・。 「ぴぎゃあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !やめちぇおかあしゃあ ぁ ぁぁ ぁ ぁ ん!」 「いちゃいよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !おとおしゃんやめちぇえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」 巣穴の中はまさに地獄絵図、越冬中に子育てをしようとしたゆっくり霊夢と魔理沙であったが、食糧が足りなくなり 自分の生んだ子供達を次々と貪っていた。 「ごめんね、ごめんね。いきておちびちゃんたちのぶんもゆっくりするよ。」 「うっめ、めっちゃうっめ♪」 泣きながらプチ達を食べるお母さん霊夢に対し、お父さん魔理沙は食事を楽しむようにプチ達を貪っていた。 プチ達を食べたところでまだまだ続く冬を乗り切れる筈もない。 子供を食べようと考えた時点でこの一家の運命は既に決まっていた。 春を迎える頃、この巣穴には1匹の餓死したゆっくり魔理沙の死体が転がっているのであった。 一方ゆっくりレティの群れでは・・・。 ※ NatureEND(人間の介入無し)→★ AQNEND (某着物の少女が登場)→☆ ★ NatureEND 「ゆゆ?ぱちゅりーなんだかへんなおとがするよ?」 「まりさ、こわいよぉ。」 「いりぐちのほうからへんなおとがするみょん。みてくるみょん。」 「ひとりじゃきけんだよー、ちぇんもいくよー。」 「むきゅ、たしかにへんなおとが・・・。」 パラパラパラ・・・ドサ・・・ズザザザザザザザザザザ!!! 「てぃむぽー!」 「わからないよー!」 突如巣穴が崩落し、様子を見に行ったゆっくりちぇんとみょんは巻き込まれて下敷きになってしまった。 「「「ちぇーん!みょーん!」」」 崩落は止まることなく残った3匹目掛けて迫ってくる。 「むきゅ!れてぃのところまでにげるわよ!」 「「ゆっくりしないでりかいしたよ!」」 3匹は必死に飛び跳ね、ゆっくりレティのいる奥の部屋へ向かう。 しかし、崩落はどんどん迫り・・・。 「むっきゅう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ !」 体が弱く、体力の少ないゆっくりパチュリーがついに土砂の下敷きになってしまった。 ゆっくりパチュリーの悲鳴は2匹にも届いていたが、今足を止めると自分達もゆっくりできなくなると貧弱な餡子脳 でもさすがに理解していたため、ひたすら前へ進み続けた。 そして一番頑丈に作ったゆっくりレティの部屋に入った時、ようやく崩落が止まった。 「「ゆぅ、ゆぅ、ゆぅ、やっとゆっくりできるよ。」」 この冬、幻想郷には大寒波が到来し、例年以上の雪をもたらした。 通常種達には到底作ることができない程頑丈な巣穴を作ったが、所詮はゆっくりの作るもの、雪の重みでついに巣穴 が崩落してしまったのだ。 ちなみに、ゆっくりレティの群れの巣穴が崩落する数日前には周辺の巣穴のほとんどは既に崩落し、中のゆっくりは あの世へ旅立っている。 「れてぃ、みんなゆっくりできなくなっちゃたよぉ・・・。」 「れてぃ、これからどうしよう?」 いつも寝てばかりいるゆっくりレティもさすがにこの緊急事態に直面し、膨大な餡子脳をフル回転して助かる方法を 考えている。 そしてある結論にたどり着いたゆっくりレティは、静かに2匹に背を向け壁を掘り始めた。 「ゆゆ?れてぃ、でぐちはそっちじゃないよ!」 「れてぃ、まりさのいうとおりだよ!」 2匹を無視してゆっくりレティは必死に壁を掘り続ける。 ゆっくりレティの導き出した結論はこうだ。 崩落した場所は土が軟らかくなっているため、掘り進んでも再び崩落の危険がある。 当然天井を掘るなど自殺行為で、唯一希望があるのは崩落の反対側を掘り進むというものだ。 崩落から三日が経った。 ゆっくり霊夢と魔理沙は空腹で元気が無く、ゆっくりレティも体を動かしているため体力の消耗が激しく、頬に貯め た食糧の消費ペースが上がり、ついに底を尽いてしまっていた。 「おなかへったよぉまりさぁ。」 「まりさもおなかぺこぺこだよれいむぅ。」 2匹がぼやいているとゆっくりレティは動きをピタっと止め、2匹の方へ擦り寄って行く。 「ゆゆ?どうしたのれてぃ?」 「たべものくれるの?」 『ゆっくりくろまく~!』 「「どどどどど!どうじでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」」 素早く(ゆっくり比)舌を巻きつけられた2匹はそのまま口の中へ消えていった。 「いだいよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!でいぶをだべないでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 「まりざはおいじぐないよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!でいぶをだべでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 3分後、ゆっくりレティは何事も無かったかのように壁を掘り続けていた。 ゆっくりレティは分類上は捕食種に位置し、群れを作るのは食糧を集めさせて自分自身がゆっくりするためである。 しかし、群れを作るもう1つの理由があった。・・・それは非常食である。 そう、食べられた2匹はまさに非常食として今日まで生かされていたのだ。 さらに3日が経過した。 ゆっくりレティの体力は既に限界であり、その頭の良さからもう助からないのではないかと脳裏によぎるようになっ ていた。 しかしその時! パラッ・・・ はがれ落ちた壁の小さな穴からは一筋の月明かりが差し込んでいた。 『ゆゆ!?』 嬉しさのあまりゆっくりレティ体当たりで壁を壊して月明かりの中へ飛び込んだ。 『ゆ!ゆっくりいぃぃぃぃぃ・・・い?』 ゆっくりレティは確かに外へ出ることに成功した。 ただその場所は・・・・・。 『ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!』 ゆっくりレティはものすごい勢いで自由落下を開始した。 壁を掘って貫通した先は崖の中腹であり、当然足場など無かった。 「う~♪きょうはたいりょうだどぉ~♪」 1匹のゆっくりれみりゃ希少種(体付き)が月夜の空を食べかけのゆっくり魔理沙を持って飛んでいた。 春になり浮かれて巣穴を開けっ放しにしたまま寝ていたゆっくり一家を一網打尽にした帰りである。 『ゅぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』 「う~?なんのおとだどぉ~?」 突然訳のわからない音が聞こえたゆっくりれみりゃは空中で静止し、辺りを見回した。 「なにもないどぉ~?」 しかし音はだんだん大きくなっていき、上からだと気づき見上げた時だった。 『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!』 「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 気づいた時には既に手遅れ、ものすごい勢いでゆっくりれみりゃを巻き込みゆっくりレティは落ちていった。 ブッチャッーン! ゆっくりれみりゃは物言わぬ肉まんに、ゆっくりレティも物言わぬ巨大な饅頭となった。 こうして捕食種ゆっくりレティの生涯は閉じたのであった。 ☆ AQNEND 「むきゅ~♪このままならぶじはるをむかえられそうよ♪」 ゆっくりパチュリーの発言を聞き、通常種達は歓喜する。 「みょーん・・・でもはるになったられいむとまりさとはおわかれみょん・・・。」 「わかるよーさみしいんだねー。」 「むきゅぅ、しかたないわ、ふたりのきめたことだもの。そうべつかいはせいだいにやりましょうね!」 ゆっくり霊夢と魔理沙は春になったら群れから出て行くことを皆に伝えており、ゆっくりレティの承諾も受けていた。 「さみしいけどたくさんあかちゃをうんでゆっくりしようってきめたんだよ!」 「ゆぅ、れいむといっしょにさいこうのゆっくりぷれいすをみつけてゆっくりするよ!」 通常種達は長い時間を過ごした仲間との別れは寂しいが、ゆっくりできる春を待つのであった。 -春- 「むきゅ~♪そろそろそとにでてもいいころよ。れてぃをよびにいきましょう♪」 「「「「「ゆ~ゆっゆっゆ~♪」」」」」 5匹は歌を口ずさみながらゆっくりレティの部屋へ向かった。 『ゆっくり~♪』 ゆっくりレティは足早に入り口に向かい、舌を使って器用に塞いだ入り口を掘っていく。 ビューーー 通常種が通れる程の穴が開き、春の心地よい風が吹き込んできた。 「むきゅー♪みんな、れいむとまりさのそうべつかいのためのおいしいたべものをさがしにいきましょう♪」 先陣を切ったのは意外にもゆっくり霊夢であった。 越冬中に亡くした子供達への思いが強く残り、ゆっくり一倍この春の待ち望んでいたのだ。 ゆっくり霊夢は光の中へ飛び込んだ。 「ゆっく・・・。」 「春一ゆっくりみーつけた!」 グチャッ! 希望に胸を膨らませて巣穴から飛び出したゆっくり霊夢はほんの数秒で物言わぬ饅頭と化した。 ゆっくり霊夢のすぐ後ろについていたゆっくり魔理沙は目の前で起こった出来事が理解できずに呆然としていた。 「いいわ~その顔!希望に満ち溢れ巣穴から飛び出したゆっくりを潰す快感!たまらない!たまらないわ~!」 「れいむ?なにねてるの?いっぱいゆっくりしようってやくそくしたよ!ねぇおきてよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の亡骸の傍で必死に叫び続けていた。 「あらあら、つがいだったのね。大丈夫よ、あなたもすぐに同じ場所へ行くのだから。」 ゆっくり霊夢を潰した少女の右手には玄翁(げんのう)が握られていた。 「よくも、よくもれいむをころしたなあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !ゆっくりしねえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」 ゆっくり魔理沙はゆっくりらしからぬ物凄い剣幕で少女に飛び掛った。 「あぁ、その我を忘れて飛び掛ってくる顔もいいわ~。・・・潰しがいがあってね!!!」 グチャッ! 飛び掛るゆっくり魔理沙を少女は玄翁で横から思い切り殴った。 ゆっくり魔理沙は物凄い勢いで木に激突し、少女の宣言通りゆっくり霊夢と同じ様に物言わぬ饅頭と化した。 ゆっくり魔理沙に続いて巣穴から飛び出した3匹の通常種達は・・・。 「わからない!わからないよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」 ゆっくりちぇんはもう何が起こったのか理解できず、泣きわめいている。 「みょ、みょみょみょみょみょ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ん!」 ゆっくりみょんは体力も有り、力の強い(ゆっくり比)ゆっくり魔理沙が一瞬にして潰されてしまったのを見て動揺 している。 「むきゅ!むきゅきゅきゅきゅ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ん!・・・・おぇぇぇ。」 ゆっくりパチュリーは、目の前で起こった惨劇に絶えられず嘔吐してしまっている。 「あらあら、春先からこんなにたくさんのゆっくりを見つけられるなんて、あぁ!し・あ・わ・せ!」 玄翁を握る少女の手に力が込められた次の瞬間! グチャッ!グチャッ!・・・ブチャッ! 断末魔さえ残す事さえ許さず3匹は物言わぬ饅頭と化した。 「うふ、うふふふふふふふふふふ!はぁ・・・はぁ・・・たまらないわ~!饅頭を潰すこの快感!1匹潰すたびに快感 が私の体を駆け巡るわ~。」 少女は全身はあま~い匂いで覆われ、饅頭を潰した快感に酔いしれっていた。 『ゆ!ゆっくり!?』 巣穴の入り口を開け終ったゆっくりレティが巣穴から出ると、目の前には惨状が広がり、その中心には1人の少女が 立っていた。 「まあ!巣穴が大きいからひょっとしたらと思っていたけど、まさか初めて見るこんな大きなゆっくりがいるなんて! あぁ、この幸運に感謝するわ。」 ただならぬ少女の気配を感じ取ったゆっくりレティは、この惨劇の主犯がこの少女であると確信する。 そして、見るからにひ弱そうな少女になら勝てると結論を出した。 『ゆっくりくろくお・・・お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 ゆっくりレティは今だ嘗てない大声で悲鳴を上げた。 少女の動きを封じようと伸ばした舌が巨大な杭で地面に固定されていた。 杭を打ち込んだのは当然少女であり、その激痛は今まで痛みという痛みを感じたことがないゆっくりレティにとって すさまじいものであった。 「ふふふ、普通のゆっくりと違って潰しがいがありそうね♪」 少女はにっこりと笑い、ゆっくりとゆっくりレティに近づいていく。 ゆっくりレティは初めて恐怖というものを味わっていた。 そして、この少女には敵わないと判断し、舌を無理やり引き千切ってでも逃げようと結論を出した。 『ゆっぐりー!』 杭を引き抜くためにゆっくりレティは力いっぱい上へ飛んだ。 「に・が・さ・な・い・わ・よ!!!」 シュン! 一瞬風を切る音がしたと思った次の瞬間! 『うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 とてもふとましい悲鳴を上げ、ゆっくりレティは杭を引き抜くことができず地面へ落下した。 しかし、まだ体力の残っているゆっくりレティは再び杭を引き抜こうと飛・・・べなかった。 『ゆ゛!ゆっくり!?』 「まさか、護身用の折りたたみ式薙刀がこんなところで役に立つとは思わなかったわ。」 少女の両手には薙刀が握られ、近くには大きな饅頭の皮が落ちていた。 先ほどの風を切る音、それは体が空中に浮かんだ一瞬のうちにゆっくいレティの「足」が切り落とされた音であった。 舌も固定され、「足」も切り落とされたゆっくりレティにはもはや抵抗手段は残されていなかった。 「うふふふふふ、あなたは初めて見るゆっくりだから特別にゆっくりと殺してあげるわ。」 『やめでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』 その後はまさに地獄絵図であった。 髪を剃られ、帽子は八つ裂きにされ、片目に薙刀を突き刺され、全身の皮はゆっくりと剃り落とされていった。 30分後、そこには薄皮を残した巨大な饅頭が片目から黒い涙を流している姿があった。 「ウフフフフ、気に入ってもらえたかしら?私がこんなにもゆっくりとゆっくりを痛めつける事は滅多にないのだから 光栄に思いなさい。」 『も・ゆる・て・・・・・。』 「あらあら、私に攻撃しようとした時の威勢はどこにいったのかしら?まぁいいわ、そろそろ他のゆっくりも潰したい し。」 少女は薙刀をしまい、玄翁に持ち替えた。 「楽しませたくれたし特別に教えてあげるわ、私の名前は稗田阿求。さようなら。」 グチャッ! 薄皮一枚で繋がっている体の頬の部分に阿求は玄翁で力いっぱい殴りつけ、体内の餡子を支えていた力のバランスが 崩れたゆっくりレティは一瞬でその形を崩し、物言わぬ巨大な饅頭と化した。 こうして捕食種ゆっくりレティの生涯は閉じたのであった。 ※補足 Q:ゆっくりレティはあまり通常種と食べていないようですがどうして? A:通常種ばかり食べていると当然群れの通常種も良く思いません、自然とゆっくりレティに近づく通常種が減って しまい、結果的に食糧をすべて自分で集めなくてはならなくなってしまうからです。 End 作成者:ロウ 後書き 最後まで読んでくださった方々にまずはお礼を申し上げます。 ゆっくり達の生涯シリーズ第10弾『ゆっくりレティの生涯』はいかがだったでしょうか? ゆっくりの一年という設定や漫画が投下され、これは面白いと思いゆっくりレティを中心とした1年のSSを書かせ ていただきました。 また、突如雨が降り出してゆっくり魔理沙がプチ魔理沙を帽子の下に避難させ、最終的には溶けてしまうという漫画 を参考に、一部SSに組み込ませていただきました。 私の設定ではゆっくりレティの群れにいれば、通常種達は安全である(一部例外あり)という設定だったので、赤ち ゃんを簡単に見放したゆっくり霊夢と魔理沙に苛立った方もいたと思うのですが、なかなか潰すことができませんで した。 また、ゆっくりレティの群れのみのSSではゆっくり虐めが少なくなってしまうため、季節ごとに他の通常種との比 較を行い、いかにゆっくりレティの群れが安全であるかというSSにさせていただきました。 ゆっくりレティの虐めが最後のAQNENDだけになってしまって申し訳ありません。 あの巨体を自然の中で虐めるのは私には無理でした・・・orz 次回のSSは、たぶんまだ語られていないゆっくりれみりゃが希少種へ進化するSSを書きたいと思っています。 しかし、忙しいとはいえこのSSを書くスピードは遅すぎるよね・・・。 おまけ(という名のゆっくりの考察報告書2) ※注意 考察という名のもとに私の中での設定を書きまくっています。 ○○年○○月○○日 2ちゃんねる ゆっくり虐待スレ 虐待お兄さん 様 2ちゃんねる ゆっくり虐待スレ ロウ ゆっくりレティの考察(報告) なかなか姿を見せない保捕食種ゆっくりレティですが、この度ある程度の研究報告が上がったので、まとめ報告書を 作製いたしました。 1.特徴 (1)大きさ 生まれたばかりの赤ちゃんでも通常種の成体ほどの大きさであり、成体になると2m近くにまで成長する。 体が大きく動くスピードは遅いが、一歩が大きいため通常種よりも早く移動できる。 (2)舌 自分の身長の2倍近くまで伸びると言われ、そのしなやかさを利用し、食料確保から巣穴の作製まで幅広く使われる。 (3)ふとましい声 他のゆっくりとは異なり声がとてもふとましい。SSでは『』が使われる。 他の生物(ゆっくり含む)に攻撃する時のみ『ゆっくりくろまく』という言葉を発する。 (4)主食 ゆっくりを主食とするゆっくりれみりゃやフランとは違い、非常に雑食性が強い種である。 (5)中身 スタンダードな粒餡 2.習性 (1)群れの作成 捕食種に位置するゆっくりでは非常に珍しく、群れを作って生活する。 群れには必ずゆっくりパチュリーがおり、あまり話すのが得意ではないゆっくりレティに代わり群れを取り仕切る。 群れを作るのは安全を保障する代わりに食糧を集めさせるためであり、ドスと呼ばれる種と違い通常種を利用して いるに過ぎない。 そのため、群れでは手間のかかる子供を生むことを禁止させられ、ひどく規律を乱すものは容赦なく食べられてし まう。 ゆっくりがゆっくりを殺すことを禁忌としているがそれは通常種だけであり、ゆっくりレティが他の通常種を食べ ても咎めるものは現れない。 ただし、利用しているとはいえ貴重な食糧供給源であるため、危険が迫った時は口の中へ避難させたりして全力で 通常種達を守る。 例外として、何らかの原因で食糧事情が厳しくなった際は群れの一員でも容赦なく食べられてしまう。 通常種達は非常食としての役割も担っている。 一見群れの一員となってもゆっくりできないように思われるが、群れの周囲に住むゆっくりはゆっくりレティを恐 れ、新たなゆっくりプレイスを探しに旅立つことが多い。 そのため、自然と群れの周囲からは他のゆっくりが消え、辺りの食糧を実質独占した事になり、ゆっくりレティに 食糧を渡しても十分に自分が満足できる量の食糧を得ることができるのである。 ゆっくりパチュリーを群れに迎え入れた後は群れの内政をほぼ任せるため、群れの一員の選定も任せる事になる。 そのため、ゆっくりパチュリーと仲の良かったものが群れに入る事が多い。 自分の口に避難させられるだけのゆっくりしか群れに迎え入れないため、ドス種とは違い大規模な群れになること はない。 また、通常種達は反抗すれば当然食べられてしまうため、群れ内で反乱が起きることはない。 ちなみに、成長に合わせて年に1、2回群れへ通常種を迎え入れる。 (2)普段の生活 基本的に体を動かすことを嫌い、舌で出来る事はすべて舌で行おうとする。 よっぽどの事がない限り眠っており、通常種達の持ってくる食糧を食べて生活している。 分厚い皮は耐水性が高く、多少の雨では皮が溶け出すことはなく、雨の中呑気に眠っている事さえある。 逆に暑さに弱く、夏場は極端に動くことを嫌う。 越冬前になると準備のためそれなりに活動するようになる。 (3)食糧の確保 空腹時には他のゆっくりを襲うものの、基本的には木の実や草花を食べて過ごしている。 長い舌を使う事により、通常種達では取ることのできない位置にある新鮮な食糧を得ることができる。 余った食糧は頬に蓄える習性を持ち、頬に蓄えられた食糧は長期の保存が効くようになり、越冬前には頬に大量の 食糧を蓄える。 3.繁殖方法 繁殖方法は、他の通常種、捕食種とは大きく異なっている。 レティ種はレティ種同士でしか「すっきり」せず(したくても他の種が小さすぎて押し潰してしまうのではと考え られている)、胎内妊娠型で1度に1匹しか子供を産まない。 子供を産むのは決まって越冬の直前であり、自分の巣穴とは別の出産用の巣穴を用意し、大量の食糧を蓄えた後に 出産する。 ここで驚きなのが、子供が生まれるとすぐに子供を巣に残して入り口を塞ぎ、自分は越冬用の巣穴に戻ってしまう という事、つまり親が子供の世話をまったくしないのである。 あまりに無謀と思うかも知れないが、きちんと考えた上での行動である事が明らかとなっている。 胎内妊娠型で1匹しか生まないため生まれてくる子供は親から多くの餡子を受け継ぎ、大きさも通常種の成体程で 生まれる。 そのため、生まれた直後からかなりの知識を持っており、親が食糧の準備を怠らなければ無事春を迎えることがで きるのである。 また、成体サイズでは他の外敵に襲われてしまう恐れがあるが、越冬中に体調1m程まで成長するため、生まれた 子供の生存率は極めた高い。 1年に1回しか出産せず、さらには1匹しか生まないというのが、ゆっくりレティの数が少ない原因であると考え られている。 4.今後の方針 多くの職人様によりさまざまなゆっくりの研究(虐め、虐待)が行われる事に期待していきたいと思います。 おまけの後書き 以上のおまけがゆっくりレティについて私が考えている設定です。 これらの設定を基に今回のSSを書かせていただきました。 あくまで私の考えている設定であるため、他の職人様に押し付けようなどという気は毛頭ありません。 SS職人様の何かの参考になれば幸いです。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1982.html
短編しか思いつかなかったので書いてみた 読んでくれた人に最大の感謝を! ※ドスが出ます ※俺設定あり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここは愛でお兄さんの家このお兄さん普段は愛でお兄さんと呼んでもいいほどゆっくりを愛している しかし、ゆっくりが悪いことをしたときには虐待お兄さんに近い存在になってしまうのだ そんなお兄さんが仕事から帰った時のこと 「お前俺のスパゲッティ食べたのか?」 「ゆ!たべてないよ!!」 このお兄さんいつもは朝のうちに夜ごはんの下準備だけはしてから簡単に食べれるようにして仕事に出かけている しかしこの日は外食しようと思っていたので 「口にケチャップ付いてるぞ。」 「たべたよ!たべたっていえばまんぞく!?」 「もしかして俺の持ってた割引券使った?」 その時の俺の顔を見てれいむは正直に答えたほうがいいと思ったみたいだ 急に態度を変えてきた 「あんまりおぼえてないけど、つかったようなきがするよ・・・」 「そうかそれがわかっただけでいい。」 そう言うと青年は残ったスパゲティをたべて家に帰ってすぐ 「SI☆NE」 青年の脳天唐竹割りが炸裂! グチャ! 「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「人のものを勝手に使うとこうなるんだ。覚えとけ、っていってももう死ぬんだから意味ないか」 「もっとゆっくりしたかったよ・・・」 「また新しいゆっくりを探さないとな」 とお兄さんはペットショップに行くのであった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー とあるお兄さんの家 この男ゆっくりを後天的に薬を使わずに知能をあげる研究をしているらしい 周りには見たこともない実験道具のようなものであふれかえっている とそこで実験中のゆっくりれいむに話しかけた このれいむは赤ゆっくりのころから育てているのでとても懐いているようだ 「なあれいむ。お酒の名前でしりとりしないか?」 「ゆ?おにいさんしりとりってなあに?」 それから30分かかってしりとりのルールをれいむに教えた 「ゆっくりりかいしたよ!れいむからでいい?」 「負けた方が勝ったほうの言うことを1つ聞くようにしないか?」 「いいよ!!かつのはれいむだからね!!」 「最初に言ったけどお酒の名前だからね。」 「ゆ!そうだったよ!じゃあれいむは・・・」 このれいむには秘策があった この青年が説明している間に絶対言えないのを考えたのだ このれいむはお酒は知っていた この青年が毎晩浴びるように酒を飲んでいたからだ 「『すくりゅーどらいばー』にするよ!」 「ば?ば・・・ば・・ば・ば・・・」 「おもいつかないなられいむのかちだよ!!」 「『馬刺しソーダ』」 「そんなおさけほんとうにあるの?」 「あるよ。」 れいむは“スクリュードライバー”で勝てると思っていたためその後が続かなかった 「お兄さんの勝ちだね。じゃあ1つだけ言うことを聞く約束だから言うね。」 れいむは何言われるのかとどきどきしているみたいだ 「言うよ。じゃあ・・・このクッキーを全部食べてくれ」 「ゆっくりわかったよ!!む~しゃ、む~しゃ しあわせ~♪」 「れいむ、よく全部食べたな。えらいぞ」 「ありがとうおにいさん!!れいむねむくなってきたよ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 このクッキーには睡眠薬が入っていたのだ れいむを持ち上げると 「しりとりもできない馬鹿なゆっくりはこの家にはいらないんだよ。じゃあな。」 と言いれいむを家から5kmほど離れた森に置いて行った 「ごごどごおおおおおおおおおおおおおお!!お゛に゛い゛ざん゛どごおおおおおおおおおおお!!!」 生まれたときから飼いゆっくりだったこのれいむ 起きた時にはいつもお兄さんがいた しかし何とか落ち着きを取り戻したようだ 「おにいさんをゆっくりさがすよ!」 探せども探せどもお兄さんは見つからない 当然であるここは森の中お兄さんがいるわけがない 「おなかすいたよ・・・おにいさん・・・」 このゆっくりは人間の食べ物ばかり食べて成長してきた だかられいむにとって虫も花も食べ物と認識できなかったので何も食べることができなかった ほかにゆっくりがいれば教えてもらえるのだろうがここはゆっくりたちにとってゆっくりできない場所なので仲間も見当たらなかった れいむがおなかがすいて動けなくなっているほど衰弱していた 普段大量に食べていたので衰弱するのも速くなっていた 「おにいさんがきてくれるはずだからゆっくりねてまつよ・・・」 もう3日も同じセリフを言っては木の下で寝ている きっとお兄さんがきてくれると思ったままれいむは永遠の眠りについた ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここはドスの群れ とはいってもお世辞でも大きいとは言えない 群れ全体が集まっているのに50匹ほどしか見当たらないのだ そのために子供が生まれるとお祝いをし群れの数を増やそうとドスは考えたのである 「どす!こんなところでねてるばあいじゃないわよ!!」 「そうだよどす!!あかちゃんがうまれたおいわいをしているだからね!!」 『そうだったね!!ゆっくりしすぎちゃったよ!!』 「もうすぐだしもののじかんだよどす!!」 「いちばんさいしょはどすのばんだよね、ぱちゅりー!!」 「むきゅ。そうよ。こんかいもてじなをするの、どす?」 「まえはとりさんがでてきたよね!こんかいはなにがきてくれるのかな?」 ドスの帽子からは祝い事のときだけ手品が使えるようになるのだ ドス自身は何が出てくるかわからないので昔は使っていなかったが1度使ってみて鳥が出たので大丈夫と思っていた 「むきゅ。いまからどすのてじなのじかんよ!!みんなゆっくりどすのほうをみてね!!」 「「「「「「「「「「「ゆっくりみるよ!!」」」」」」」」」」」 群れの皆がドスのほうを向いた 『いくよ!3,2,1・・・』 ボン! 今度は何が出てくるのかなとゆっくり達がワクワクしていると 『ゆぎゃあああああああああ!!』 「むきゅ!どうしたのどす!」 「れみ☆りゃ☆う~♪ にぱ~」 「「「「「「「「「「「「「れ、れみりゃだああああああ!!!!!」」」」」」」」」」」」」 そこには10匹ほどのれみりゃの群れだった なんとドスの帽子かられみりゃの群れが出てきたのだ ドスはゆっくりできると思っていたのでゆっくり光線用のキノコは家に置いてきてしまっていた 万が一のことを考えドススパーク用のキノコはあったが、相手が帽子の中では意味がない 周りのゆっくりたちがきづく時にはもう既にドスの中身の半分ほどがれみりゃに食べられていた れみりゃが外の出てもドススパークは使えないだろう 「「「「「「う~ まだたりないどぉ~♪」」」」」」 ついにドスは全部食べられてしまった しかしまだ物足りないらしい れみりゃの群れの前にゆっくり達は逃げることしかできずお祝いは悲劇となってしまった あるものはれみりゃに食べられ あるものはれみりゃに誘われたゆふらんに殺されていた 生き残りは赤ちゃんを産んだれいむのつがいのまりさだけだった なぜこんなことになったのかと考えていて崖があるのに気付かず崖に落ちてしまった 「ゆ!おそらをとんでるみたいぃぃぃぃぃぃぃぃゆべ!!」 崖から落ちたまりさは即死し、この群れ最後の生き残りもまりさも死んでしまったためこの群れは全滅してしまった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あるところに青年とれいむがいたこのれいむは危ない所を青年に助けてもらったためとても懐いている 青年もゆっくりのことは好きだったから飼うことにした もちろんれいむの了解を得てだ この青年はれいむの歌が好きだった れいむも歌うのは好きだった そしていつものようにこう言った 「なあれいむ。今日も歌歌うか。」 「ゆっくりうたうよ!!」 「今日はいつもと違って音に合わせて歌うんだぞ。」 「ゆっくりりかいしたよ!!」 ~前奏中~ 「ゆ~ゆゆ、ゆ~ゆ♪」 「おいまだ前奏だ。」 「ゆ!ごめんなさい」「はいこっから!」 「ゆ!ゆ~ゆゆ、ゆ~ゆ♪」 「全然合ってないぞ、お前。」 「ゆぐぅぅぅぅぅぅぅ!!もういっかいゆっくりうたわせね!!」 ~演奏中~ (こんどはちゃんとうたうんだから!) 「ゆ~ゆゆ、ゆ~ゆ♪ゆ?」 「もう終わったぞ。」 「なんでゆっくりうたわせてくれないのぉぉぉぉぉ!!」 「うるさい!歌って言うのはメロディに合わせて歌うものなんだよ!!」 「そんなのゆっくりできないよぉぉぉぉぉぉ!!!!」 そういうとれいむは気絶してしまった このれいむはこの件以降歌を歌わなくなったそうだ 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき ホットペッパー聞いてたらかきたくなっちゃった 書けたらかけそうなの書くかも もっとネタにできそうなのはあるけど虐待に導くのが難しいな 幻想郷にクーポンはあるのかな? 一応割引券という形にしたけど・・・ 最初は速くてもだんだん遅くなるなるのが俺クオリティ だんだん書くのが遅くなっていく 今まで書いたもの fuku2957 硬いお菓子
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1549.html
かわいいゆっくりゲットだぜ!!花序章 ちょうど50作目なので勝手に記念のゲームブック方式です ルールは簡単。好きな選択肢を選んで番号どおりに進んでください。 俺設定満載です。ゆっくりがいないシナリオやゲームオーバーもあります それでもよければ読んでください では本文開始 私の朝は早いゆっくり達が起きる前に朝食の用意をしなければいけないからだ。 時計を見てみると時間は朝の6時いつも起きている時間だ。 昨日の夜にチャットをしていたためか睡魔に襲われる 私は睡魔に対して負けを認める→21へ 私は睡魔に対して負けを認めない→5へ 1 私が気付いた時にいた場所はどこかの川の手前だった。 自分がなぜここにいるかを理解できないまま目の前にいる人物にお金を渡さなければいけないと感じた そのときだった私を呼ぶ声が聞こえるのでそちらへ向かうことにしたのだった →→かわいいゆっくりゲットだぜ!!花本編Dへ続く 2 とりあえず手紙を開けるのをあとにした私はゆっくりの食料分配を再開した 大人のゆっくりには軽量コップで約100グラムを標準にしている 子供のゆっくりには大体半分程度の量にしている。 分配の終わった私が最初に向かう場所は? 一番近いこうまかんのゆっくりの部屋→9へ 一番遠いゆっくりれてぃのすむ氷穴→11へ 3 専門外の私が下手に手を出すべきではないと判断した 「新しいパソコンを購入することをお勧めします」 「あなたはパソコンについて詳しいと聞いたけどそれはウソなのかしら?」 「趣味程度には出来ますが故障の原因まではちょっと…」 「とりあえずみるだけみてもらえるかしら」 仕方ないのでパソコンを起動してみた→16へ 4 カールした黒髪か丸みのある白い耳を生やしているうさぎにはなしかけようとした時だ 「うわー」 地面が崩れる音ともに私は土の中に埋まってしまった その様子をカールした黒髪か丸みのある白い耳を生やしているうさぎは笑っている 助けを求めたが誰も来てくれず落とし穴の中で1週間をすごすことになった BADEND(イタズラうさぎを信じちゃ駄目ウサ) 5 睡魔などに負けてられるか!! 私は食堂に向かうとさくや達は自分の専属のれみりゃとふらんの分のプリンを用意するために朝食を食べていた。 ゆっくりさくや達に他のゆっくりの食料配分も依頼することにしたかったが今日は無理のようだ 河童製のゆっくりフードをゆっくりの大きさごとに分ける作業を行った さくやたちもプリンの用意が出来たようだしは運ぶとするかな その時だった。誰かがおきたのだろう遠くからこえが聞こえてくる そして私のほうに向かって話しかけてきた…そのゆっくりは 銀色の髪の上に奇妙な青紫の帽子をのせたゆっくりだった→10へ 緑の髪と頭に生えた2本の触角が特徴的なゆっくりだった→18へ 6 ここは迷いの竹林と呼ばれる場所。竹の間を涼しげな風が吹き抜けていく。 もうすぐ夜明けになるというこの時間に人間が歩いているのはかなり珍しいことだった 頭の上には銀色の髪の上に奇妙な青紫の帽子をのせたゆっくり…ゆっくりえーりんが乗っている 向かう場所は蓬莱の姫が住む永遠亭だ。 ふと目の前を見るとカールした黒髪か丸みのある白い耳を生やしているうさぎがあるいていた あとを追いかける→4へ あとを追いかけない→12へ 7 とりあえず封筒の封を切ってみると中には一枚の手紙があった。 「ヒメ キケン シキュウ ライホウスベシ」 …なんだこりゃ? 不老不死の姫が危険もなにもないだろうとおもいながらゆっくりの食料分配を続けた だが、スポンサーを無視するのは問題かもしれない…食料をさくや達に任せて永遠亭に行くべきか? 今すぐいく→6へ あとでいく→2へ 8 私は、人間の里へと向かった。 古鉄屋や里で一番大きな商点を探したが何も見つからなかった。 こうなればあそこにいくしかないかと私は考えた 魔法の森近くの古道具屋へ向かった→14へ 妖怪の賢者の住む場所へと向かった→22へ 9 七色に光る特徴的な形状の翼を持ち、髪は薄い黄色を赤を基調にした服を着ゆっくりふらん 背中には黒い小さな悪魔のような羽をもち水色がかった髪でピンクを基調にした服を着たゆっくりれみりゃが2人 それと胴体無しの七色に光る特徴的な形状の翼を持ち髪は薄い黄色ゆっくりふらん達 背中には黒い小さな悪魔のような羽をもち水色がかった髪でピンクの帽子をかぶったれみりゃ達 一番近いこうまかんのゆっくりの部屋を選んだ私はふらんとれみりゃ専用の食堂に配膳を始めた。 だめりゃがスプーンで食べるのに苦戦しているのはいつものことなのでほっといた。 れみぃとふらんは器用にスプーンでフードをすくいながら食べている。 胴体無しのれみりゃとふらんはいわゆる犬食いをしているがそれはしょうがない さくや達に目配せをすると私は食堂を出て行った。 ゆっくりらんが住むマヨイガハウス→15へ ゆっくりゆゆこが住むはくぎょくろう→17へ 10 銀色の髪の上に奇妙な帽子をのせたゆっくりだった ゆっくりえーりんは、口にくわえている手紙をテーブルにおくと話しかけてきた 「うさぎさんが持ってきた私にそっくりなお姉さんの手紙よ」 そういうと彼女は口くわえていた手紙を目の前に置くとその場を去っていった。 彼女の置いていった手紙を私は… 今すぐあける→7へ あとであける→2へ 11 一番遠いゆっくりれてぃのすむ氷穴に向かうことにした。 水色の髪で青いリボンに背中に氷の羽のはえた⑨のゆっくりちるの 緑色の髪で黄色いリボンに背中に羽のはえたゆっくりだいちゃん 特徴としては薄紫の髪に白い布をかぶっているゆっくりれてぃ ついてみるとゆっくりりぐるがいないことに気付いた。 「りぐるはどこにいったんだい?」 「昔の友達の所に遊びに行くといっていたくろまくー」 「あたいってばーさいきょー」 そうかというとりぐるの分も含めてここに住む者達の食料を配分して言った 「もしも、量が足りない時はらんにいうんだよ」 そういうと私はその場をあとにした。次はどこに向かうかな ゆっくりらんが住むマヨイガハウス→15へ ゆっくりゆゆこが住むはくぎょくろう→17へ 12 何かいやな予感を感じたのであと追うのをやめることにした 永遠亭に着くと薄紫色の髪から、取り外しのできそうなをウサ耳を生やしブレザー(?)を着たうさぎがいた 狂気を操る程度の能力を持つという鈴仙・優曇華院・イナバ様だ 私は、さきほど受け取った手紙を彼女に渡すと奥の部屋へと案内された そこにいるのはパソコンの真横で泣きべそを書く黒髪の美しい女性とそれを慰める銀髪の女性だった。 「えーりん、えーりん、たすけてえーりん」 「姫様、もう少しお待ちください。修理屋が参りますから」 パソコンの修理屋とは誰のことだろうかと思いながら到着したことを告げた 「よく来たわね。姫様のパソコンの修理を依頼したいのよ」 いきなり言われてもどうすればいいかわからないのでこう答えた とりあえずパソコンを見せてください→16へ とりあえず、パソコンの修理は無理→3へ 13 ゆっくりらんがこちらを向いて報告があるといってきた。 このごろ里や野生のゆっくりがここの噂をしているそうだ その内容は余りよいものではなかったので気分は悪いが顔には出さなかった。 捕食種の楽園と呼ばれているそうだ… 実際にれみりゃとふらんの割合を考えればそういわれても仕方ないのかもしれないが気分はよくなかった いやなことを忘れてしまわなければと他のゆっくりの住処を急いで配り始めた 全部のゆっくりに朝食を配り終えた私は手紙のことを思い出した …ひゅーん、ひゅーんと聞こえた気がした →20へ 14 私は魔法の森近くの古道具屋へ向かった 私は、知人である店の主、森近霖之助に挨拶をすると外界からはいってきたというパソコンのパーツをあさり始めた。 目的のものを発見すると私は請求書は「永遠亭」にしてくれとその場を離れた ついでに自分のパソコン用のメモリーを少し拝借するのだった。 →→かわいいゆっくりゲットだぜ!!花本編Bへ続く 15 ゆっくりらんが住むマヨイガハウス 緑色の帽子とネコミミと茶色の髪の毛と2本の尻尾が生えたバレーボールぐらいのゆっくりちぇんだ。 「にゃーん、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「「おはようてんこ、ゆっくりしていってね!!」」 「zzz」 2つのてっぺんがある帽子をかぶり短い手足と狐のような9本の尻尾と耳をはやした胴体の生えたゆっくりらん 2つのてっぺんがある帽子狐のような9本の尻尾と耳をはやした胴体なしのゆっくりらん 寝ているのはピンクの帽子と金髪が特徴のゆっくりゆかりゆっくりゆかりだ。 「ご飯はここにおいておくから皆で分けるんだよ」 そういうと私はその場を去ろうとした。そのときだった後ろに気配を感じる 気配の正体は? ゆっくりらんだった→13へ 気のせいで何もいなかった→19へ 16 「とりあえずパソコンを見せてください」 私はそういうとパソコンを起動した。 OSの開始画面が出たのだが画面には何もアイコンが出てきていない状況だ。 これはグラフィックボード(ビデオカード)がいかれているのかと思ったのでこう答えた。 「パソコンのパーツが故障しているようなのでそれを交換してください。」 「それを探してきてもらえないかしら?私にはよくわからないから」 「わかりました。できるだけのことはしますが期待しないでください」 ビデオカードとは簡単に言えばパソコンからの出力ををデスプレイに表示する機械だと説明したが理解したかわからない AGPスロット(パソコンへのさし口)かと思いながら私はある場所に向かった 魔法の森近くの古道具屋へ向かった→14へ 人間の里へと向かった→8へ 17 ゆっくりゆゆこが住むはくぎょくろう このごろ里や野生のゆっくりがここの噂をしているそうだ その内容は余りよいものではなかったので気分は悪いが顔には出さなかった。 この牧場にはゆっくりできないみょんがいるといううわさがあるそうだ… 実際にみょんの行いを考えればそれは仕方ないかもしれないがやりきれなさを感じた いやなことを忘れてしまわなければと他のゆっくりの住処を急いで配り始めた ヒュンヒュンと聞こえた気がした →20へ 18 緑の髪と頭に生えた2本の触角が特徴的なゆっくりが目の前にいたゆっくりりぐるだ。 「君が一人で私に会いに来るなんて珍しいが何があったんだい」 「ある頼みごとをしたくてきたのよ」 そういうと彼女は自分の友人の話を開始した。 「あなたはゆっくりゆうかを知っている?」 希少種の一種だった気がする 特徴として綺麗な花が咲く所によく見られる。植物を育てる事でゆっくりする。 それぐらいのことしか私は知らないのだったがそのことをりぐるに伝えた 「あなたはゆうかをこの牧場に加えてみたいとは思わない?」 「ああ、彼女がいれば広い敷地の荒地を植物でいっぱいにしてくれるだろうな…」 もちろん、私としてはゆうか種に興味がないわけもなく即答した それを聞いたりぐるはゆうかが野良ゆっくりに畑を荒らされて困ってるからここに保護してほしいといってきた それじゃ、ゆっくりゆうかを探しにいくとしますかそう考えた私は食料分配をさくや達に依頼すると旅支度を開始した →→かわいいゆっくりゲットだぜ!!花本編Aへ続く 19 気のせいで何もいなかった。 どうやら昨日の疲れが残っているのだろうと思い気にしないことにした。 他のゆっくり達に食料を用意しなければと思い先を急ぐことにした。 …ヒュンヒュンと聞こえた気がした →20へ 20 食事の分配を終了後に台所にもどると手紙が、開かれていることに気付いた 中身は大丈夫かと思ったが中の字がクリームっぽいなにかでにじんで見えなくなっていた 誰がこんなことをしたのだろうかと考えていると子ぱちゅりーが目の前に飛んできた 「むきゅ、ごめんなさいお兄さん。ぱちゅりーが手紙さんを見たくてあけちゃったの」 正直に謝られるとこちらとしても怒りにくい状況になってしまった。 どうしたものかと考えていると子ぱちゅりーが声をかけてきた 「ヒメ キケン シキュウ ライホウスベシと書いてあったわ」 …不老不死の姫が危険もなにもないだろうとおもいこれはいたずらだろうかと考えた えーりんにあいにいくかとえいえんていへと向かった。 「えーりん、この手紙持ってきたのは誰だい?」 「カールした黒髪か丸みのある白い耳を生やしているうさぎさんよ。てゐにそっくりな」 あのうさぎのいうことを信じるべきか信じないべきかそれが問題だ 信じる→6 信じない→→かわいいゆっくりゲットだぜ!!花本編Cへ 21 「うわーー助けてくれ!!!」 夢かよかったあの恐ろしい生命体はなんだったのだろうか…謎の生命体達に追いけられる夢を見た ちなみにこんな感じだった。 ttp //www9.atpages.jp/~slowslow/slowup/img/slowslow383.jpg ttp //www9.atpages.jp/~slowslow/slowup/img/slowslow288.jpg ちゃんと目が覚め意識が覚醒していくと夕方だった。 しまったとてつもない時間寝坊してしまった。 台所に向かうとらんをはじめとするゆっくり達の非難の目にさらされながら謝罪をした。 急いで夕飯を作ったが当分の間は許してくれないかもしれない 食い物の恨みは大きいのだった。はあー、あの時2度寝をしなければと後悔中 BADEND(早起きは三文の得というのは本当だった) 22 私は妖怪の賢者の住む場所へと向かった。 自分を外界に少しの間だけ出してもらえないかと交渉をした。 「うふふ、どうなってもしらないわよ」 彼女の含み笑いに恐怖を感じた私は 魔法の森近くの古道具屋へ向かった→14へ それでも彼女に外界へいくことを依頼した→1へ このような感じで私の日常は続いていくのだった。 いつものやつ 赤い帽子をかぶって髪が黒くて目の位置がおかしい。ヒュンヒュンと高速反復移動をしたりしているゆっくり誰だ? 鳴き声「おお、清く正しく速いきめぇ○です」 すずらんの花畑に住んでいて金髪に赤いリボンをつけた人形が基になったゆっくり誰だ? 「スーさんといつも一緒よ」 緑の髪が特徴で植物を育てる事でゆっくりするゆっくりだれだ? 「お花さんはきれいに咲いてね」 緑の髪に紫の大きな帽子をかぶってお説教ばかりしているゆっくり誰だ? 「よいぞっ!」「らめぇ…」 昼寝とお話する事を好きで居眠りしている事の多いピンクの髪をした青い目のゆっくりだれだ? 「zzzっは、ゆっくりしてませんよ! はたらいていますよ!!」 次回も、ゆっくりゲットじゃぞ byゆっくり博士 【あとがき】 作者名無しです。 気付けば50作目(子ネタ・AA含む)を迎えていることに驚く今日この頃 なので記念にかなり雑ですがゲームブック風にしました。 本編のほうは、普通の文章でそのうち書くと思います ゲームブック懐かしいなあ。ジャンプ先の番号に誤植があったりすると終わりでしたがw -- 名無しさん (2009-08-10 20 23 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1328.html
本編(未完) ゆっくりいじめ系808 ティガれみりゃ ゆっくりいじめ系817 ティガれみりゃ2 ゆっくりいじめ系821 ティガれみりゃ3 ゆっくりいじめ系842 ティガれみりゃ4