約 632,118 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2749.html
外道饅頭 皆さんはイヌガミをご存知だろうか? イヌガミとは犬を頭だけ出した状態で地中に埋め、その目と鼻の先に食べ物を山のように積み飢えさせていく事から始まる。 やがて手も足も出ない犬の飢えが絶頂に達した頃、一思いにその首を刎ねるのだ。 そうして出来上がった生首、その瞳は憎悪と渇望にまみれ言葉に出来ぬ程の闇を宿すと言う。 だがこれだけで終わらない。 更にこの生首を人が頻繁に通る四辻に埋めて、多くの人にその頭上を歩ませるのだ。 肉も朽ちる頃、ようやく掘り出されたそれは、崇り祭られイヌガミを宿す呪物と成る。 このイヌガミ、術者に莫大なる富を与える反面、時に厄災を呼び起こし一族全員を崇り殺すことまであると言う。 また一度イヌガミが憑いた家は末代にまで憑いて廻り、その家系と関係を持った他所にまで伝染することから孤立することも多い。 そのおぞましさ、業の深さから人はこれを道をはずれた行い、外道と呼ぶ。 そうして俺は図書館を後にする。 外道だろうが畜生だろうが幸福になれるならなってみたいものである。 とは言えワンコの首ちょんぱを出来る程、俺の肝は太くない。祟りだって怖い。 地道に全うな道を歩むのが身の丈に合っているというものだろう。 そんなこんなを考えていると、ふと絹を裂くような悲鳴が聞こえた。 「いぢゃあああああああああああ!!!」 声の主はゆっくりれいむ、何ともゆっくりしてない声である。 とはいえ、その頭には2本の牙が深々と突き刺さり、今尚ちゅるちゅると中身を吸われている最中であるから無理もない。 「う~う~♪」 一方のゆっくりれみりゃはニコニコと笑顔満面、れいむの餡子に舌鼓を打っている。 「もっど・・・ゆっぐり・・・じだ・・が・・だ・・・」 やがてれいむはペラペラになり、遂には何も喋らなくなった。 れみりゃは小さくゲップをすると、腕の甲でゴシゴシと口元を拭っている。 「こんにちわ」 「うー? こんにちわだどぉー♪」 俺はれみりゃに声を掛ける、不幸にもある思い付きをしてしまったからである。 「ごごがらだじでぇーーー!!」 地面からモグラの様に首だけを出すれみりゃ、その眼前にはお菓子が山のように積まれている。 「どうしたんですかお嬢様、おやつはお気に召しませんでしたか?」 「おがじ!! おがじいいぃぃぃ!!」 れみりゃは饅頭とは言え人の形をしているし、言語を操るほどの知能もある。 儀式の代替に用いたものの、考え方によっては犬よりも向いているかもしれない。 パタパタと団扇で風と香りを送る。 「うぅ、うううぅぅぅぅぅ!!!」 歯を食いしばって必死に耐えている、お嬢様のプライドと言うやつだろうか。 その姿が余りに健気だったので、もう少しばかりサービスしてやることにする。 「そうだお嬢様、よろしければ私めがお食事をお運びしましょう。」 そういって手元のプリンを匙ですくう。 「うー!! ぷでぃん、ぷっでぃ~ん♪」 手の平を返したように満面の笑顔を咲かせるれみりゃ。 すっと伸ばした匙を上下させる。プリンは目の前ではプルプルと躍り、鼻の前では甘いバニラの香りを漂わせる。 「あー・・・♪」 耐え切れずに雛鳥のように口を開く、その口内は燃えるように真っ赤である。 パク 「あ・・・? あ、ああ、ああああああああああ!!!??」 うん、旨い。 取り立てて好きと言う訳ではないが偶に食べるとどうしてこんなにも美味しいのだろうか。 口を動かす俺の前でれみりゃは大粒の雫を目元に浮かべる。 そんな様子を傍目に、黙々と匙を動かしていく。 やがて匙が底を打つようになったところで、おもむろに器をれみりゃの眼前に置く。 カラカラと匙が転がる音がやけに響く。 「うぅ・・・う!? れみりゃのぷっでぃーん!!!!!」 遂に耐え切れなくなったのか、ボロボロと涙をこぼし始める。 チンチンと匙で空の器を叩く。その音は澄んだ空に吸い込まれていった。 翌日 「「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~!!」」」 「だべるなああぁぁぁ、れみりゃのぷっでぃーんだべるなああぁぁぁぁ!!!」 お菓子の山に群がる饅頭、涙を流しながら幸せ幸せと食い散らかしている。 そうして小一時間もする頃には山のようにあったお菓子も、汚らしい食いカスを残すばかりとなった。 「げっぷ・・・。ゆふーん、とってもゆっくりしてるね!!」 「「「ゆっくりしてるね!!」」」 れみりゃのことなど何のその、たらふく食べたゆっくり達は思い思いにくつろぎはじめた。 イヌガミはその怨念が大きいほど強力な呪術となるらしい。 そこでよりその思いを掻き立てるため、ゆっくり達をけしかけることにする。 「やぁおはよう、ゆっくりしてるかい?」 「「「ゆっくりしてるよ!!」」」 一斉に振り返り元気な返事を返してくれる。中々素直だ。 「ねぇみんな、あそこにれみりゃが居るだろう。怖くないのかい?」 「あのれみりゃはうごけないからだいじょうぶだよ! おにいさんもゆっくりしていってね!」 視線の先ではれみりゃが歯軋りをしながらうーうーと唸り声を上げている。いい感じだ。 「そっかそっか。ところでお兄さん面白い遊びを考えたんだけど・・・」 「いだいいだいいいいいぃぃぃ!!!」 「ゆっへん!!まりさはむれいちばんのゆっくりなんだよ!!」 「「「ゆんちょ!! ゆんちょ!!」」」 「おちびちゃんたちかっこいいよ!! さすがれいむのおちびちゃんたちだね!!」 俺の考えた遊び、それはれみりゃを虐めるというシンプルなものであった。 尤も迂闊に近づくと齧りつかれてしまう。そこでゆっくり達に石や棒を使うという入れ知恵をしてやる。 後は放っておくだけで行為はどんどんエスカレートしていき、ストレスも雪だるま式に積もっていくわけだ。 最初の頃は憎まれ口を叩いていたものの、今ではもう泣き言しか出てこない。 「うわああぁぁぁざぐやああああぁぁぁぁ!!!」 れみりゃの再生力なら死ぬことは無いだろう。 そうして2日目は過ぎていった。 更に翌日 「・・・・・・・・・」 何やら口を動かしボソボソと呻いているが聞き取れない。 目元は大きく腫れあがり、クマも墨を流したようにどす黒くなっている。 頬を伝う白い筋は涙のあとだろうか。 髪もボサボサに乱れ、顔中の至る所で痣やミミズ腫れが見られる。 燃費の悪いゆっくりの体では丸2日の絶食は堪えるのだろう、傷の回復もままならないようだ。 台所に戻り包丁を手にする。そろそろ頃合だろう。 ジャリジャリと土を踏み鳴らしれみりゃの背後に回る。 こいつには俺がどのように見えているのだろうか。 そうして鈍く光る刃を白い首筋に宛がう。 大きく息を吸う、そうして一気に刃を引いた。 「おごごごごごごごごgggggg」 斬り損じた。傷は首の中程で止まってしまった。 饅頭と高をくくっていたが、地面と密接していたためか上手く刃が入らなかったらしい。 口からは泡を吹き出し、首からは何やらヒューヒューと気の抜ける音を立てている。 仕方がないので刃先で突く様にして少しづつ削り崩していく。 一突き一突きする度にビクビクと震え、辺り一体に肉汁の香りが充満する。 そうして包丁を握る手が油でぬるぬるになる頃、ようやくにして首を落とすことが出来た。 「ざ、ざぐ、や・・・」 れみりゃはまだ生きていた。 おぼつかないが確実に意味を成す言葉を紡いでいる。意識もあるのだろう。 今更ながら可哀想という気持ちが沸いて来たが、ここまでやっておいて投げ出すことも出来ない。 喚く生首を手にし、一路畑道へと向かった。 『・・・・・!!・・・・・!?』 畑のど真ん中の畦道。その交わるところは色が変わり、耳を澄ますとそこからは虫の声のようなものが聞こえていた。 翌日 まだ声は聞こえる。 三日後 まだだ、まだ聞こえる。 一週間後 まだ、まだ聞こえる。 この日、男は遂に耐え切れなくなり地面を掘り返していた。 一堀一堀進む度、聞こえる声はどんどん大きくなっていく。 そうして掘り終えたそこにあったのは薄汚れた帽子だけであった。 話によればこの遺物を呪物として祀りあげることにより術は完成するという。 とはいえ、もう男にはそんな気力は無い。一日一日と熱は冷めていき、もはや残るは後悔の念だけである。 残った帽子のやり場に手を焼いていると、ふいに声を掛けられた。 「ゆっくりしていってね!!」 ゆっくりれいむ。こちらとは対照的に何とも幸せそうな顔をしている。 「おにいさん、きょうはおかしないの?」 はて、どうやら以前れみりゃのお菓子を横取りしていた連中の1匹らしい。 そこで男はふと思いつく。ゆっくりのことはゆっくりに。 「れいむ、いい物をあげようか?」 「ゆゆ! いいものってなぁに?」 涎を垂らすれいむに手を伸ばす。その中に握られているのはあの帽子。 「ゆびぃ!? おにいさん、これゆっくりできないよ!!」 思わず後ずさるれいむ。 だが男はなだめる様に言葉を続けていく。 「まぁ待てって。れみりゃの帽子を持っているとれいむは強いって他のゆっくり達から大人気間違いなしだぞ?」 「ゆ・・・・・?」 「おまけにこの帽子は特別せいでね。大事に大事にすると幸せーになれるんだ」 「ゆゆ!!」 「と、言うわけで大事にしろよ。」 「ゆっくりわかったよ!! おにいさん、ありがとう!!」 れいむは帽子を咥えるとペタペタと跳ねて行った。 都合よく厄介払いの出来た男はホッと一息ついた。心なし肩の荷も降りたような気がする。 そうして男は足取りも軽く家路へとついた。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆくっりしてっ!? れいむなにもってるの!!?」 我が家へ帰って最初に放たれたのは驚嘆の音、まりさは訝しげにれいむを見つめる。 「ゆっふっふーん・・・これだよ!!」 「ゆゆゆっ!!?」 ぺっと吐き出されたれみりゃの帽子、思わずまりさは言葉を失う。 「ど、どうじだのごれええぇぇぇ!!?」 「ゆ? ゆー・・・れ、れいむがれみりゃをやっつけたんだよ!!」 「ゆっぐいー!!!??」 れいむは見栄を張った。 「さっすがまりさのれいむだよ!! とってもゆっくりしてるよー!!」 「ゆ・・・ゆっへん!!」 えへんぷりとアゴを反らす。 パートナーの尊敬の眼差し、その日2匹は久々のすっきりをした。 「うーうー」 「ゆ? ゆっくりしていってね!!」 れいむの周りを何やら黒い影が動き回っている。 「ゆぅ? あなたはだぁれ?」 「うーうー」 黒い影は答えない。ただひたすらウロウロしているだけである。 「ゆぅぅぅ、ゆっくりしてよー!!」 「うーうー」 遂には怒鳴りだすれいむ、だが黒い影の様子は変わらない。 やがてれいむが怒り疲れた頃、黒い影はピタリとその眼前で歩みを止めた。 「ゆ!! やっとわかってくれたんだね!!」 「うー」 影は一声上げると霧散するようにその姿を消した。 その声はまるで戸惑っているようだった。 「ゆ・・・ゆっふーん!!」 「おはようれいむ、きょうもいちにち」 「「ゆっくりしていってね!!」」 朝というにはやや遅い時間帯、のどかな挨拶で2匹の一日はゆっくりと幕を上げる。 だが今日はいつもと何かが違った。何か違和感を感じるのだ。 「ゆー・・・? まりさ、なにかへんだよ?」 「ゆぐぅ・・・ なんだかまりさ、あたまがおもいんだよ」 いつも元気なまりさ、それが今日はどことなく力ない。 れいむが心配してまりさに歩み寄る。そしてその目にあるものが映った。 「ゆ!!? まりさのあたまに あかちゃんがはえてるよ!!」 「ゆゆゆゆゆ!!!??」 重い頭、その正体はタワワに実った赤ちゃんであった。 帽子のツバが影となり気付くのが遅れてしまったのだ。 「ゆゆぅ・・・れいむたちのあかちゃん、とっとてもゆっくりしてるよぉ・・・」 「ゆふぅーん・・・」 2匹揃ってうっとりー、思わず涙も零れ落ちる。 その日から2匹の子育てが始まった。 「ゆんゆっゆ~ん♪」 身重のまりさに留守を任せ、せっせと木の実拾いに打ち明けるれいむ。 幸せの絶頂、れいむは木の実を集めることすら楽しくて仕方なった。 そんなおり 「おう、こんちは」 頭上を見上げるとそこに居たのは昨日の男。そう、れいむに帽子を与えた男であった。 「おにいさんこんにちは!! ゆっくりしていってね!!」 元気よく挨拶を返すれいむ。挨拶を受け終え男は懐に手を入れる。 そうして引き出された握り拳をれいむの眼前に伸ばす。 「ほら、これをやろう」 「ゆ?」 開かれた手の平に乗っていたのは飴玉、透き通った琥珀色が何とも美しい。 「これはとっても甘くてゆっくり出来るんだ。美味しいから食べてみ」 「ゆっくりわかったよ!! ぺーろぺーろ、 し、しあわせー!!!」 だくだくと涙を流す。気に入ったようだ。 そうして1人と1匹は話し始める。 愛しのまりさがにんっしんっしたこと、赤ちゃんは皆とてもゆっくりしていること。 気付けば太陽が大きく傾く時間になっていた。 「それじゃあ れいむはもうかえるね。おにいさん、あまあま ありがとう!!」 「ああ、気をつけて帰れよ」 最後にもう数個の飴玉を受け取り、まるでリスのように頬を膨らまし帰路を目指す。 そうして振り返った背中に男の声が掛かった。 「そうだ。昨日渡した帽子、くれぐれも大事にしろよー!」 そういえばそんなものもあったな。今日これだけ幸せなのも、きっとあの帽子のおかげだろう。 れいむは一度礼を返し、今度こそ帰路へと着いたのだった。 「ぺーろぺーろ、しあわせー・・・!!」 まりさはぺろぺろと飴玉を舐めている、その目からは相も変わらずだくだくと涙が流れる。 そんな様を尻目に、れいむは神妙な面持ちで帽子の前に座る。 (ぼうしさん、ぼうしさん。れいむたちをゆっくりさせてくれてありがとう!!) 心の中で感謝を述べる。すると風も無くふらふらと帽子が揺れ動いた。 「ゆ?」 瞬間、帽子の下から真っ黒なネズミが顔を覗かせた。 「ねずみさん、ゆっくりしていってね!!」 「ぅー」 「れいむ、どうかしたの?」 「まりさ、みてみて!! ねずみさんだよ!!・・・ゆ?」 振り返った時、そこにネズミの姿はもうなかった。 「ゆ? ゆっくりしていってね!!」 「うーうー」 黒い影は今日も忙しなく動き回る。 「・・・・・・・・」 「うーうー」 あっちへよたよた、そっちへよたよた。 何を考えているのか解からない。 「ゆ?」 「うー」 最後に昨日と同じよう眼前に訪れたかと思うと、やはり同じように一声鳴いて消えた。 今日の声はなんだか嬉しそうだった。 「「「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!」」」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「まりさぁ、このこたちとってもっゆくりしてるよぉ!!」 「こんなぷりちーなあかちゃんみたことないよ!!」 きゃっきゃと歓声をあげる一家、絵にした様な幸福がそこにはあった。 「ゆんゆんゆっくり~♪」 「おっす」 今日もれいむは男と話す。 もっぱら、今日は可愛い可愛い赤ちゃんの話題で持ちきりなのだが。 ゆっくりしてない喋り方を見ると、本当に可愛くて仕方ないのだろう。 目に入れても痛くないとはこんな感じなんだろうか? そうしてまたお菓子を貰い、れいむはぽよぽよと我が家を目指す。 (ぼうしさん、ぼうしさん。れいむたちのあかちゃん、とってもゆっくりしてるよ!!) そうして一日の終わりに帽子に語りかける。すると昨日と同じように帽子が動き出す。 「ぅー」 「ゆ!! ゆっくりしていってね!!」 ネズミである。 「ぅー」 「「「ぅーぅー」」」 「ゆゆゆ!!?」 次から次へと出てくるネズミ、一様にヒクヒク鼻を動かし辺りを探っているようだ。 「おとーしゃん、しょのきょちゃちぢゃぁれ?」 「おちびちゃん、このこたちはねずみさんっていうんだよ!! まりさー!!」 今日こそは可愛いネズミさんを見てゆっくりして貰おう。 だがれいむがまりさを呼び連れて戻る頃、やはりネズミ達は1匹残らず居なくなっていた。 「うーうー」 「ゆっくりしていってね!!」 相変わらず影は落ち着きがない。だがもう馴れた事だ。 「うーうー」 馴れてしまえばコレはコレで中々可愛いじゃないか。そんな事を考えていると 「「「うーうー」」」 「ゆゆっ!!?」 影の数が多い。余りの多さに目を回しそうである。 「ゆゆゆゆっくりしてね!! ゆっくりしてよー!!?」 「「「うーうー」」」 影達が動くたびにザザザと不快な音が立つ。 やがていつもの様に眼前で静止する。 「ゆは、ゆは、やっと・・・ゆっくり・・・できるよ・・・」 「「「うーうー」」」 そうしてまた影達は一声残して消えていく。今日の声は何だか楽しそうだった。 それからも、れいむ達は毎日が幸せだった。 お兄さんは変わらず優しく、美味しいお菓子を与えてくれる。 れいむはれみりゃをやっつけた実力と、何だかゆっくりしている雰囲気を買われ群れのリーダーになった。 子供達は順調に大きくなり、引き手数多の美しいゆっくりに育った。 まりさも相変わらずゆっくりしている。子供が大きくなった今では、またすっきりしようかなんて可愛いことを言っている。 一日一日が楽しく、幸せで、ただただ流れるように時間が過ぎていった。 「ゆふー・・・いままでおせわになりました!!」 「むこうへいってもゆっくりしていってね!!」 すーりすーりと頬ずりをする3匹。 今日は可愛い末娘の門出の日である。互いに親愛の情を示しあうと、やがてかつての子ゆっくりはぴょんぴょんと歩き出した。 その姿が見えなくなると、残された両親はふっと短いため息をつく。 「みんないっちゃったね」 「なんだかひろくなっちゃったね」 背後にはかつて賑やかだった我が家、今では住人もれいむとまりさだけになってしまった。 ガラガラの部屋を見回す。荷物も整理しないといけないな。 そんな感傷に浸っていると、ついっとあるものに目が留まった。 帽子である。 ホコリまみれになり薄汚れてしまった帽子、最後に祈りを捧げたのは何時のことであっただろうか。 れいむはおもむろに帽子の端を咥えると、ぺっと巣の外に吐き捨てた。 幸せに溺れきったれいむには、もはやそれは只のボロキレにしか映らなかった。 刹那、脳裏をネズミの姿がよぎった。 ネズミはまるで怒っているような、泣いているような、なんとも複雑な表情を浮かべていた。 「うーうー」 「ゆ? ゆっくりしていってね!!」 れいむの前では黒い影がふらふらと揺れている。 そういえばこの子に会うのも久しぶりだ。 「うーうー」 「ゆ? どうしたの?」 影は今までと違い行儀良く座ると、何やらうーうーとれいむに呼びかける。 「うーうー」 「ゆうぅ・・・なにいってるかわからないよ!!」 必死に何かを伝えようとしているのだが、れいむにはその意図するところが掴めない。 「うーうー」 「うるさいよ!! しずかにしてね!!」 痺れを切らしぼむっと体当たりを食らわせる。 影は二転三転しようやく止まると、もう何も言わず静かに消えていった。 「ゆふぁ・・・ゆっくりおはよう!!」 「おはよう!! きょうもゆっくりしようね!!」 そうして2匹の一日が始まる。 いつもと変わらぬ静かな朝、本当に静かだった。 「それじゃあまりさ、ごはんとりにいこう!!」 「ゆっくりわかったよ!!」 ゆんゆんと巣を後にする2匹、今日も一日ゆっくり出来そうと心を躍らせる。 そんなおり 「れいむ、たいへんよ!! 」 突如として呼び止められる。視線の先ではありすがぜーぜーと息を切らしている。 「どうしたのありす?」 「いいからはやくきて!! あなたのこがたいへんなの!!」 ありすに案内されてやってきたのは昨日末娘が嫁いだまりさの家だった。 そこで目にしたの無残にも全身を食いちぎられ、今にも力尽きそうな我が子の姿だった。 「おちびちゃん!!? どうしたの!!?」 「お・・・おかー・・・さ・・・」 「しっかりしてね!! しっかりしてね!!?」 「もっと・・・ゆっくり・・・」 そうして子れいむは静かに目を閉じた。 結局つがいのまりさとその両親姉妹含め、一家全員が惨殺されていた。 「ゆ・・・だれかいるの?」 『うーうー』 姿は見えないが声は聞こえる。 「ゆっくりでてきてよ、ゆっくりでてきてよー!!」 『うーうー』 「ゆぅ・・・ゆっくりおはよう・・・」 「おはよう、れいむ・・・」 昨日の今日では流石に元気が出ない。重苦しい空気の中、2匹は手短に朝の挨拶をすませる。 だがいつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。 「・・・ゆっふ!! まりさ、あのこのぶんまでゆっくりしようね!!」 「そうだね!! これからはゆっくりしようね!!」 無理矢理に自身を鼓舞する。これがあの子に出来るせめてもの手向けと信じて。 だがそんな思いもあえなく崩れ去ることとなる。 「れいむ!! 大変なの!! またあなたのこが・・・」 「ゆぐ!!!??」 駆けつけた先では昨日と同じように、愛しの我が子が力なく横たわっていた。 懸命の呼びかけにも返事は無い。 惨状は昨日と同じ、赤ちゃんまで残さず皆殺し。 まるで写真の焼き増しのような悲劇は、れいむの心をぎゅうぎゅうと締め上げた。 同時に、この一連の事件は群れのゆっくり達に暗い思いを芽生えさせていた。 どこからか笑い声が聞こえた。 「ゆっくりしていってね・・・」 『『うーうー』』 相変わらず姿は見えない。だが昨日より声の数が増えている気がする。 「ゆー・・・」 『『うーうー』』 「おはよう・・・」 「ゆぅ・・・」 もう口を開くことすら億劫である。朝が来るのが怖い。 もそもそと2匹が遅い朝食を摂っていると、願わない客が訪れる。 「れいむ・・・」 「・・・・・」 もはや返事すら返さない。 れいむは静かに食事を止めると、まりさを促すようにし玄関をくぐった。 「・・・・・ゆぅ」 時間が止まって同じところを繰り返しているような錯覚に落ちる。 ただ現実として存在するのは目の前に倒れているのは昨日とは違う子で、昨日倒れた子はもう居ないという事実。 もはやも涙も悲鳴も枯れ果て、乾いた溜息を吐き出すことが限界だった。 「・・・れいむのせいだ」 「・・・ゆ?」 「れいむたちのせいで ぱちゅりーのいっかは ころされたのよ!!」 声を上げたのはありす、今日殺されたぱちゅりーの親友だった。 「きのうのれいむも そのまえのまりさもそう!! あなたたちがふこうをよぶのよ!!」 「ゆぐっ!!!」 この時群れを取り巻く疑いの芽は、ついに確信へと変わった。 どっと沸き立つ罵詈雑言、言葉の一つ一つがれいむの胸を大きく抉る。 だがれいむは何も言い返せなかった。れいむの中にもその疑惑は消せずに存在していたからだ。 「ゆっくりしねぇ!!」 「このむれからでていけぇ!!」 言葉はやがて石つぶてとなり、れいむ達の体を激しく打つ。 2匹は痛む体を引きずって、命からがら家へと逃げ帰った。 その晩、残す娘達も泣きながら帰って来た。その体は痛々しい傷にまみれていた。 「なかないでね・・・ぺーろぺーろ・・・」 「ゆぐ・・・ひぐ・・・」 互いに傷を舐めあい、寄り添って眠る。 久しぶりの顔合わせであったが、ちっとも楽しい気持ちになれなかった。 『『『うーうー』』』 れいむは何も喋らない。 『『『うーうー』』』 れいむは何も映さない。 『『『うーうー』』』 ああ、この耳が聞こえなくなればどれ程気持ちが楽だろう。 「おはよう・・・」 「おはよう・・・」 「「「おはよう・・・」」」 作業の様に挨拶を済ます。 そうして互いの顔を見回し、れいむはあることに気付いた。 「ゆ・・・ゆゆ!? きょうはだれも いなくなってないよ!!?」 「ほんとだ!! みんないるね!!?」 「「「ゆっくりここにいるよ!!!」」」 れいむは数日ぶりに心の底から笑うことが出来た。 あの事件はれいむ達のせいじゃなかったんだ。 その証拠にこうして皆ゆっくりしているではないか!! そう心を躍らせている時分のこと、ドスドスと戸口を打つ音がする。 「れいむ・・・」 「ありすみて!! れいむたちはみんなぶじだよ!! やっぱりあれはれいむたちのせいじゃ・・・」 「きて」 必死に捲くし立てるれいむを一瞥するとありすは短く、だがはっきりと切り捨てた。 「・・・・・なんで?」 そこにあったのはゆっくり一家の惨殺死体。その一家は昨日れいむの子供を追い出した一家だった。 「れいむたちのせいじゃないよ!! きのうはいっしょにいなかったもん!!」 「よらないで!! ・・・あなたたちにかかわると みんなふこうになるの」 「そんな!! そんなのって」 「うるさい!!・・・わかったらもうかえってちょうだい」 れいむは言葉を飲み込んで背を向けた。 石は飛んで来なかったが刺すような視線が痛かった。 やはり笑い声は聞こえていた。 その日も夢を見た。 代わり映えのしない内容だった。 そうして朝は来る。望まなくても時は流れるのだ。 もはや挨拶もなく、もそもそと食べ物を飲み込んでいく。味はよくわからなかった。 そうして食事を終え皆で狩りに出る。 擦れ違うゆっくり達は目も合わさず道を譲る。 遠くの方で声が聞こえた。 また誰か死んだのだろうか。 そうして日が暮れ食事を摂り寄り添いあって眠る。 その日も夢を見た。 夢では無くこちらが現実なのかもしれない。 朝。 食事を取り機械的な一日が始まる。 ゆっくりが減った。また死んだのか。 或いは群れを離れて行ったのかもしれない。 どうでもよかった。 夜はいい。 何も考えないで過ぎてゆく。 ただやはり耳は邪魔だと思う。 朝。 食事を取りに外に出る。 そこにはゆっくりの姿は無かった。 静かになって良かった。 この日は懐かしい夢を見た。 赤ちゃんが生まれた時のこと。 群れのリーダーに選ばれたこと。 初めて孫が出来た時のこと。 そして最後に黒い影が笑っていた。 朝。 れいむの瞳からは二筋の雫が流れていた。 今日も食事を摂り何をするでもなく時間を過ごす。 それはいつまでも続くはずだった。 「ゆぎゃあああああぁぁぁ!!!??」 突如としてまりさの悲鳴が響く。 何事かと振り返るとその体には黒山のようにネズミ達が群がっていた。 「やめてねネズミさん!! ゆっくりまりさをたべないでね!!」 「れいむなにいっでるのおおお!!? へんなごどいっでないでだずげでよおおぉぉぉ!!!」 れいむの呼びかけも虚しく徐々に解体されていくまりさ。5分もする頃には帽子だけを残し綺麗に消えてしまっていた。 「ゆ・・・ゆわあああああああああ!!!」 れいむは走った、決して振り返る事無くただガムシャラに走った。 家に駆け込むと扉を固く閉じ、ただ静かに涙した。 そうしてうつむいて咽いでいるとあるものに気付いた。それは床に打ち捨てられた子供達の髪飾りだった。 その夜、影達はれいむを囲うように整列していた。 ブスブスと燃えるような音を立てて影が剥がれていく。れいむは静かにそれを見つめていた。 そうして現れたのまりさだった。元気な頃のあの笑顔でれいむを見つめている。 隣には末娘のちびちゃん。屈託の無いその微笑みが胸に刺さる。 そうして次々と姿を見せるのは亡くなったはずのゆっくり達。 皆が皆、温かい笑みを浮かべてれいむを歓迎している。 やはりそうだ。あれは悪い夢だったのだ。 ようやく私は悪夢から目を覚ますことが出来たのだ。 「みんな!! ゆっくりしていってね!!」 れいむの呼びかけに答えようとゆっくり達は大きく口を開く。 その瞬間、口の中から数え切れない程の何かが飛び出しれいむの体に齧りついた。 「ゆっぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」 飛び出したものの正体、それは真っ黒なネズミだった。 餡子で染めたような真っ黒な体に、まるで吸血鬼のような牙と真っ赤な瞳。 それがれいむに覆いかぶさり容赦なくその体に牙を立てていく。 「やめで!! やめでぐだざいいいぃぃぃぃ!!!」 必死の懇願も虚しく黒い塊に飲み込まれていく。 そうしてれいむを散々いたぶったネズミ達は最後の仕上げに入る。 「あぢゅぢゅ!!? あぢゅいいいいいいいぃぃぃ!!!」 ぢゅるぢゅるとれいむの体に何かを注ぎ込んでいく。まるで餡子が溶けるようだった。 次第にその体は膨らんでいき、やがて倍程の大きさになる頃にはその皮はパンパンに張っていた。 「ゆっぐりゆるじ、おぼぶ!!? おごごごごごごggggggg」 白目を剥き出しにし、ビクビクと痙攣しながら泡を噴水のように吹き上げるれいむ。 「うーうー」 そうして噴水の中から這い出してきたの真っ黒な体のネズミだった。 朝。 眩しい日差しが一日の始まりを告げる。 鳥達のさえずりは澄んだ風に乗り、緑色の森中に響き渡る。 そこには誰も居なかった。 「そういや最近あいつら見ないな。引越しでもしたんかね?」 首を傾げる男の前には空っぽの巣穴が広がっていた。 その奥にはボロボロの帽子が横たわっていた。 うーうー どこからかネズミの泣き声が聞こえた。 終わり 作者当てシリーズ* このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2164.html
※大人なれみりゃとちょっと子供なお兄さん・れみりゃとゆっくりできるおちびちゃんと同じ世界観です。 出来ればこれらを先に読んでいただきたいと思っております。 ※独自設定がある駄文だが、大丈夫か? ↓大丈夫だ、問題ないという方はどうぞ れみりゃがダンスを踊るだけの話 「うっう~♪れみぃのかりしゅま☆だんすのぉ♪おひろめだっぞぉ♪」 今日は日曜日なので部屋でゴロゴロしていた俺。 そんな俺に同居人(?)である胴付きゆっくりのれみりゃが新しいダンスの練習をしたから見てほしいと言ってきた。 なので、今の俺はれみりゃの正面約2メートル程離れた場所で胡坐をかいて座っている。 「まんまぁのえれがんとでぇ♪かりしゅまなぁ♪だんすをみてぇ♪れみぃもおべんきょうするどぉ♪あぅ~♪」 こいつはれみりゃの子供である胴付きゆっくりのちびりゃ。 まだ生まれて間もないので、この世のルールを理解できていないわがままっ子だ。 子供なんてそんなものかもしれないが。 因みに、ちびりゃは俺の膝の上に座っている。 何でもそこが「れみぃのゆっくりぽじしょんだどぉ♪」ということらしい。 膝に掛かる微かな重みがこの子の存在を俺に感じさせてくれる。 なんだか可愛くなってきたのでちびりゃの頭を帽子の上から優しく撫でてやる。 「あぅ~♪きもちいいどぉ♪」 ちびりゃが俺の膝の上で嬉しそうに体を揺する。 いかん、これは癖になりそうだ。 「う~!!おにいさんもおちびちゃんもこっちみてぇっ!!」 れみりゃが頬をぷくーっと膨らませて俺達を睨んでいる。(といっても恐いはずもなくむしろ可愛いだけなんだが) いかん、れみりゃが拗ねてしまったようだ。 せっかく俺とちびりゃにダンスを見せてくれるっていうのに、俺とちびりゃだけ楽しんでいたらダメだよな。 反省反省。 「悪かった、れみりゃ。こんな俺にもお前のカリスマなダンスを見せてくれないだろうか」 「まんまぁのかりしゅま☆だんすをぉ♪はやくみたいどぉ♪」 俺達の言葉に気を良くしたのだろうか。 ふくよかな両腕を自身の頬に当て、大きな頭を少し下げ体を揺らしながら照れくさそうにしているれみりゃ。 「うっう~♪れみぃはかんだいだからぁ♪とぉくべつにぃ♪かりしゅま☆だんすをみせてあげるっぞぉ♪うぁうぁ♪」 お前がダンス見てほしいだけだろ、とか言ってはいけない。 また拗ねてしまうからだ。 「う~♪れみぃのお・は・こからいくぞぉ~♪」 いきなり十八番かよ。 有難味もあったもんじゃないな。 まあどうでもいいけど。 「いくぞぉ~!!」 れみりゃが気合を入れている(ように見える)。 いつもと変わらない満面の笑顔なんだけどな。 れみりゃはふくよかな両腕を体の左右に大きく広げる。 その姿勢のまま、俺達と正対したまま左に4歩ずつステップを踏む。 ステップが終わったら、両腕を2回頭上に掲げる。 足元はその場でステップを踏んだままだ。 「うっう~♪」 また腕を左右に広げ、今度は右に4歩ずつステップを踏む。 先程同様、俺達と正対した状態のままだ。 「うぁうぁ♪」 今度は右足をそのままに、左足だけを体の横にステップさせる。 そして次は右足だけを体の横にステップさせながら、両手を胸の前で合わせて離してを繰り返す。 「れみ☆りゃ☆う~♪」 そして締めの『れみ☆りゃ☆う~♪』だ。 …って、マイムマイムかよ! どこかで見たような動きだと思ったぜ! …これは…いいのか? 少なくともオリジナルではないだろ…? 「まんまぁ~!!ぷりてぃーだっどぉ!!きゅーてぃくるだっどぉ!!」 ちびりゃは俺の膝の上で、その小さいながらもふくよかな手で精一杯拍手をしている。 ちなみに、キューティクルというのは哺乳類の毛髪に存在する細胞の膜のことで、褒め言葉ではない。 多分キュートと言いたかったんだろうな。 「うっう~♪おちびちゃんにほめられちゃったぞぉ♪まんまぁうれしいぞぉ♪」 れみりゃもその言葉に嬉しそうに両手を頬に当てている。 まあ、ちびりゃもれみりゃも満足げだし、無粋な口出しをするものじゃないんだろう。 「おつぎのだんすいっくぞぉ~!!」 「あぅ~♪まんまぁ~♪」 気合を入れている母親に声援を送っている子供。 なかなか微笑ましい光景だ。 れみりゃが腰を左右に振りだした。 踊る体勢に入ったのだろう。 そして、両腕を自身の体の右方向に精一杯伸ばし、今度は体全体を揺らし始めた。 「あろはぁ~♪おえ~♪」 ああ、今度は何がしたいのかすぐに分かった。 フラダンスのつもりなのだろう。 しかし、それは正式なフラダンスじゃないらしいからやめてくれ。 俺が怒られる。 「まんまぁ♪ゆうがだっどぉ♪しゅてっきだっどぉ♪」 ちびりゃは大喜びだ。 自身の体の両側にある俺の膝をふくよかな両手でバンバン叩いている。 痛くはないんだが…。 これでいいのか? 「うっう~!!おつぎでらすとだっぞぉ~!!」 まだあったらしい。 まあ俺に見ないなんて選択肢はないんだろうしな。 黙って見ることにしよう。 「いっくぞぉ~!!」 おお、今まで以上に気合を入れている(多分)。 満面の笑顔はそのままだがな。 「うっう~♪うぁうぁ♪」 まずは、体全体でステップを踏む。 ステップに合わせて腕も胸の前で精一杯動かしている。 おお、今度はオリジナルなのかな? 「うあっ!!」 一言気合を入れ、その場に倒れるれみりゃ。 いや、倒れたんじゃない。 両腕を床に付け、下半身を浮かせ、自身の体重をその両腕のみで支えている。 そして、その状態のまま体全体を回転させ始めた。 「うあああああっ!!」 体を回転させ始めたかと思えば、今度は肩を床に付け、肩を中心に体全体を回転させた。 その状態のまま体を何回転かさせた後、れみりゃは逆立ちを始める。 「れみ!!! りゃ!!! う~!!!」 そして、片手で逆立ちをした状態でこちらを向いて締めの合図だ。 今まで以上に気合を入れてたなあ。 … … …あれ? 今のはブレイクダンスか? 「まんまぁ~!!!しゅっごいどぉ~!!!かりしゅまだっどぉ!!!えれがんとだっどぉ!!!」 ちびりゃはすっかり興奮してしまったようだ。 俺の膝を先程以上の勢いで両手でバンバン叩いている。 「うっう~♪おちびちゃんにほめられちゃったぞぉ~♪」 いつの間にか立ち上がった状態に戻っているれみりゃ。 頬に両手を当て、嬉しそうに体を揺する。 「おにいさ~ん♪れみぃのかりしゅま☆だんすはぁ♪まんぞくできたぁ?」 「あ、ああ…とってもカリスマだったんじゃないか…?」 れみりゃの質問に俺はこう答えることしかできなかった。 何て言えばいいのかわからなかった。 「うっう~♪ほめられちゃったぞぉ♪れみぃうれっし~ぞぉ♪」 「れみぃもうれっし~どぉ♪れみぃもまんまぁをみならってぇ♪りっぱなかりしゅまになるどぉ♪」 れみりゃといつの間にか立ち上がっていたちびりゃが「「ばんじゃ~い!!」」と両手を頭上に掲げて喜びを全身で表現している。 しかし、今の俺はそれに対して何かの感想を思うことは出来なかった。 れみりゃの底力とダンスに賭ける執念に驚くことしか出来なかったからだ。 あんな動き…俺にも出来ないぞ…? あの肉まんハンドであんな動きできるのかよ…。 この前までは可愛らしくも不器用なダンスでしかなかったのに…。 「マジかよ…」 なんだかれみりゃに敗北感を感じた一日だった。 後書 今まで書いた自身の小説もどきを読み返してみると、具体的描写が非常に少ないことに今更気付きました。 そこで練習ということで具体的描写を盛り込んだものを意識して書いてみました。 こんな駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました。 精進致しますのでこれからもよろしくお願いします。 ほほえましい。 ステキだ。 -- 名無しさん (2011-01-08 09 47 32) 大丈夫だ!問題ない! -- 名無しさん (2011-01-08 19 13 56) どこで覚えたんだ... -- れみりゃ大好き (2013-01-04 22 06 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1490.html
※オチなんてないよ ※野生設定なのかもしれません。 庭には二匹ゆっくりが居た ① 5月13日 晴れ ゆっくりれいむ、と名乗る謎の丸い生物は、神社など神聖な建物に集まる習性を持っているらしい。 という訳で、家の庭の隅に小さな神社の形をした小屋を作らせてみた。 高さ3m、横の長さも奥行きの長さも3mくらいの、その外観以外は単純な木製の小屋。 神社、ということもあるから小屋の入口の前には小さな賽銭箱や、鈴をならすガラガラ(名称なんて知らない)なんかも設置させた。 外観に凝らせてはみたが、見せかけだけのハリボテのようなもの。果たしてこれで目的の生物は集まってくれるのだろうか。 一抹の不安が胸をよぎらないこともないが、まぁいい、所詮は暇つぶし。 取りあえず様子を見てみようじゃないか。 5月14日 晴れ 起きた後、窓から小屋の様子を眺めてみて私は軽く息を飲んだ、もとい、驚いた。 「ゆぴぃ~ゆぴぃ~ゅゆゅゆゅ」 小屋の中には気分良さそうに眠りこける、赤いリボンをつけた人間の生首、のように見える丸い謎の生物が居た。 間違いない、話に聞くゆっくりれいむだ。 うつ伏せになって顔面を床に擦りつけながら、丸い体を上下運動させている。 随分と息苦しそうな体制だが大丈夫なのだろうか。微妙に心配になる。 しかし、まさか本当にたった1日で遭遇できるとは思わなかった。 不覚にも少し感動してしまった。 暫し呆然と眠りこけるゆっくりれいむを眺めていると、更にもう1匹、 「ゆっ、ゆっ、ゆっ」 小屋の近くの茂みから別のゆっくりれいむが顔を出した。 慎重に辺りをきょろきょろと見回し、付近にあった小屋を数秒じっと見つめる。 何やら感心するように2,3回ほど、うんうんと頷いて満足そうにふんぞり返る。 「ここはゆっくりできそうだね!」 その声に、小屋の中に居たゆっくりれいむも眼を覚ます。 眼をしょぼしょぼさせながら、それでも眼の前に現れた同族に対して元気よく声をあげた。 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ほほう、これがゆっくりの挨拶として有名な「ゆっくりしていってね!」か‥。 一見アホらしいが、これがなかなか‥、可愛いじゃないか。若干ウザめだが。 挨拶をし終えた二匹は互いに満足そうにふんぞり返ると、 外にいた方の一匹がするすると小屋の中に入っていった。 一匹の大きさはせいぜいバスケットボール程度、二匹いようと小屋には十分に収まる大きさだ。 「ゆっくりぃ」 「まったりぃ」 そんなことを言い合いながら、互いに頬をくっ付け合って体をくっつける。 出会って数秒だろうに、こうも警戒することもなく仲良くなるとは‥、まったく、呆れるほど平和な生物だ。いいぞ、もっとやれ。 取りあえず数十分ほど二匹仲睦まじく戯れる光景を見続けた後、私は遅い夕食をとった。 5月15日 また晴れ 「え‥何あれ‥?」 ↑昨日と同じように起きてすぐ窓から小屋の様子を眺めた私の第一声である。 驚いた、というより戸惑った。凄く戸惑った。 小屋は依然と庭の隅に存在し、その中にはゆっくりれいむが居る。 居るには居る、だが、 「ゆゅう」「ゆっ!」「ゆっくりしていってね!」「ゆゆーい!」「ゆぴぃ‥」「まったりぃ」 「ゆっくり!」「ゆゆゆゆゆゆ」「ゆっくりしていってくださいね!」「ゆーん」「ゆー!!」 小屋には溢れんばかりの数のゆっくりれいむが、これでもかという程敷き詰められていた。 少なく見積もって20匹、ここからでは見えない角度に隠れている個体を足すならばそれ以上。 もちろんそんなに多くのゆっくりれいむが小屋の中に入りきるはずもなく、小屋の中はすし詰め状態、 子供が乱暴に詰め込んだおもちゃ箱のような状態を呈していた。 5月中旬とはいえあんなにくっつき合って暑苦しくないのだろうか。 けれど小屋の中から聞こえるゆっくりの声は何とも満足そうである。 それでも神社に入りきれなかった個体も居るようで、そいつらは小屋の脇にすり寄って涼んでいたり、 屋根の上に乗っかって日向ぼっこしたり、神社のガラガラに口で捕まってターザンごっこをしていたりした。 どいつもこいつも無駄に楽しそうだ。 どうやら『ゆっくりれいむは神社に集まる習性を持つ』という話は、思っていた以上に確かだったようだ。 ていうかはりきりすぎだろ、あいつら。 「楽しいですね!」「嬉しいですね!」「ゆっくりしていってくださいね!」 よく見ると何匹か、髪の色が違う個体も紛れ込んでいた。 緑の髪に蛇と蛙の髪飾り。 頬を染め恥ずかしそうに、それでも楽しそうにゆっくりれいむと同じように戯れている。 何だろうあいつら‥ 2Pカラーかな? まぁどうでもいいか。これだけ数が揃ってくると見ているだけで何かこう興奮する。 面白すぎる。 私は夕ご飯を食べるのも忘れて数時間その光景に見入っていた。 だが、そんな楽しい時間の終わりは突然やってきた。 「うー!うー!」 太陽も完全に没落した時刻、漆黒の闇となった上空からそんな間抜けな鳴き声がした。 「ゆ?」「ゆゆー?」「何ですか?」 戯れていたゆっくり達はきょとんとした顔で上空を見上げた。 そこには、月に照らされる、ばっさばっさと大きな翼で羽ばたく丸い飛行物体のシルエットが1匹。 「ぎゃおー!」 あれは‥、 アホみたいにニコニコしっぱなしの能天気な笑顔に、それに似つかわしくない鋭く尖る犬歯、蝙蝠のような翼、 どこかの吸血鬼の姿を模したとか模してないとか言われている、ゆっくりゃと呼ばれるゆっくりだ。 「う、うわぁあああああああああああ」 驚愕の表情を浮かべながら、ゆっくり達は声を揃えて叫び声をあげる。 「こわいいいいいいい」「れみりゃだぁああああ」「いやぁあああああああ」 いや、だからゆっくりゃだって。れみりゃなんて呼ばないでお願いだから。 れみりゃよりゆっくりゃの方が幾分かマシだから。 「うー♪うー♪」 大量のゆっくりを見つけられて嬉しいのか、ゆっくりゃは機嫌よく声をあげてゆっくり達が敷き詰められている小屋の前に急降下した。 これに更に驚いたゆっくりれいむ達は更に顔を恐怖で歪ませた。 「もうやだぁああ」「うわあああああん」「もりやじんじゃに帰りますぅ」 蜂の子を散らすとはこういう光景を言うのだろう。 大量に居たゆっくりれいむ達は泣き叫びながらピョンピョン跳ねながら脇の茂みの中へ次々と逃げていった。 途中比較的小さなゆっくりれいむが転んで泣き叫んだりしたが、 それより微妙に大きい個体がそれを口で引きずるように茂みの中へ引っ張り込んだ。 恐怖の中でも仲間を見捨てない気概を持ってるなんて意外と勇敢じゃないか。 まぁ、あれだけの数が居たというのにまとめて逃げている時点で、呆れるほど臆病な種族だとも言えるが。 「うー?うー?」 当事者であるはずのゆっくりゃは混乱したように右に左に羽ばたきながら、その大脱出劇の様子を眺めている。 どうやらこいつには、逃げられる前に1匹でも痛めつけてやろうとか捕まえてやろうとかいう気はないらしい。 だが、そんなゆっくりゃの心情などゆっくりれいむ達が知る由もなく、 「ゆっくりできないれみりゃはとっととあっちに行ってね!」 「とか言いつつ逃げるのはれいむさ!」 遂に小屋周りには1匹のゆっくりれいむも居なくなってしまった。 あーあ、折角あんなに集まったのに。勿体ない。 「うぅー、うぅぅー」 悲しそうな顔をしながら、ぱたぱたと小屋の周りを飛び回るゆっくりゃ。 今にも泣きそうじゃないか、みっともない。 多分、こいつはただ楽しそうにしているゆっくり達が羨ましくて、仲間に入れて欲しくて近づいたのだと思う。 だが、空を自由に飛びまわれる程の、他のゆっくり達には無い強さを持っているゆっくりゃは、 普通のゆっくりにとって恐怖の対象でしかないものらしい。 まぁ、力を持つ者が持たない者に恐れられるのは当然の理。 そんな当然のことを寂しがる方がおかしい。 「うわぁぁんん!うわぁぁんん!」 淋しさに耐え切れなくなったのか、遂にゆっくりゃは大声で泣き始めた。 まったく、貴様のせいであのゆっくりれいむ天国が一瞬でパーになったというのに。 泣きたいのはこっちの方だ。 「うわぁぁああんん!!うわぁぁああんん!!」 一向に泣き止む様子のないゆっくりゃ。いい加減ウザったくなってきた。 ゆっくりれいむを追い出された手前もある、とっちめてやろうかしら。 そんなことを思っていた時、小屋の中からそのゆっくりゃとは別の声が聞こえた。 「ゆゆゆ‥? ゆっくりしていってね!!」 ゆっくりれいむだ。 まだ小屋の中に一匹残っていたらしい。 眼をしょぼしょぼさせているところを見ると、今の今まで寝ていたのだろうか。 あれだけの騒ぎに眼を覚まさないなんて、他のゆっくり以上に警戒レベルの足りないゆっくりだ。 まぁしかし、ゆっくりれいむが全て逃げた訳じゃなかったと分かって、少し安心できた。 「うー?うー?」 ゆっくりゃはその声に反応し泣き止み、不安そうな眼差しでゆっくりれいむのことを見つめる。 ‥‥、頼むからそいつまで追い出すのはよしてくれよ。 そんな心配をよそに、そのゆっくりれいむは他の同種達のようにれみりゃに恐れる事なく、 能天気そうな笑顔で、もう一度大きな声で言った。 「ゆっくりしていってね!!」 ゆっくりゃの表情が見る見るうちに明るくなっていく。 「うー!ゆっくりー!ゆっくりー!」 羽をばっさばっさと嬉しそうに振り回して、ゆっくりれいむの周りを飛び回り始めた。 「ゆぅ!!ゆっくりー!ゆっくりー!」 ゆっくりれいむもそれにつられるように、ピョンピョン大きく跳ね回ってはしゃぎ始める。 どうやらこいつは、大声だけでなく、力を持つ相手にも警戒レベルが低いらしい。 ゆっくりゃを恐れて逃げ出すどころか、怯みも恐がりもしていない。 それどころかあまつさえ、仲良くなろうとしている。 これじゃあんなに慌てて逃げてた他のゆっくりれいむ達が馬鹿みたいじゃないか。 だが、まぁ、 「うー!うー!」 「ゆっくりー!ゆっくりー!」 別にいいか。 どの道あれだけの数のゆっくりれいむが小屋の中にずっと詰め込まれてたら、 あの小屋がどれだけ持ったか分からないし。 観察できるゆっくりれいむが一匹でも残っただけで行幸と言えよう。 「うー!れいむー!ゆっくりー!」 「れみりゃもゆっくりしていってね!!」 何時の間にかゆっくりゃは地面に降り立っていて、 ゆっくりれいむと頬をくっつけて、じゃれ合っている。 この分だと、あの小屋には一匹のゆっくりれいむと一匹のゆっくりれいむ以外が住むことになりそうだ。 まったく、やれやれだわ。 私はゆっくりれいむの為だけにあの小屋を作らせっていうのに。 あんなに嬉しそうな顔しやがって。 れいむだって満更じゃない顔だな、アレは。 あんな簡単に仲良くなれるなんて‥ 「まったく、羨ましい‥?いいえ、妬ましいくらいね」 平和かつ和やかな窓の外の光景を、頬杖ついて見つめながら、 私はひっそり自室で一人呟いた。 「私も、今日は神社にでも行こうかなぁ」 「その前にお召し物の着替えと、夕食を召し上がって下さいね」 その声に反応し振り返る。 何時の間にやら、そこにはうちの瀟洒な従者が立っていた。 「あら、あなた居たの?」 「はい、常に」 「それじゃ、今のとこ見てた? ゆっくりれいむがたくさん、こう、わぁぁ!!ってたくさん逃げてったとこ!」 「見えはしましたが、流石に声までは聞こえませんでしたわ」 「それが人間の限界ね。悲しいことに、ゆっくりの観察すらままならない」 「寝起きで朝食も取らずパジャマのままで一歩も外に出ずに庭の小動物を観察なんて、人間にはできないことですものね」 「やろうとすれば部屋から一歩も出ずに一日を過ごすこともできるわよ」 「それは人間でもできます、それも割かし底辺の者どもでも」 「ククク、今度見せてあげようかしら?」 「取り合えず着替えてくれませんか?そのパジャマ明日洗おうと思ってるんですよ」 「はーい」 気が付けば時計の針は8時を回っている。 流石にグダグダ過ごしすぎたか。太陽だってとっくに沈んでいる。 もうとっくに外は自分達ナイトピープルの時間だ。 「ちょっとのんびりしすぎたわね」 そう呟きながら、私はパジャマのボタンを一つずつはずす。 神社にだって早く行かないと、巫女の就寝時間に間に合わない。 「でもまぁ、たまにはこういうのもアリだわ」 窓の外で未だに嬉しそうにはしゃぎ回る二匹を見つめながら、 私はクスリと微笑んだ。 5月の半ば。 春ももう終盤になる季節。 私の邸の庭には、 楽しそうに飛び回る、 二匹のゆっくりが 居た。 続く→といいなぁ という訳で長々とお邪魔しました。 かぐ×もこ←ジャスティスの人でした。では おもしろかった。 -- 名無しさん (2011-01-09 00 02 23) ああ、観察してるのがレミリアだから、れみりゃをゆっくりゃって呼んでほしかったんだなww -- 名無しさん (2013-08-26 09 44 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1459.html
ゆっくりれみりゃは可愛い 森で出会ったら、こっちへパタパタと飛んできて肩へ乗ってくる それで楽しそうに「 うー♪うー♪」とか言ってくれるの 俺もテンション上がって一緒に「 うー♪うー♪」 そのまま日が暮れるまで一緒に遊んだり、その辺の果物食べたりする それが俺の理想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2838.html
アップローダコメントより:原作キャラ注意 「ようこそお越し下さいました、当店はどなたでもウェルカムです」 男はやってきた女性に仮面を渡す 渡された女性もそれが当然のように仮面を付ける 「それでは、ご案内いたします」 ウェイターが現れ女性を奥へと案内していく 扉を開けたその先はカジノであった だが、ここは普通のカジノではない 女性はまずコインを購入する ここまでは普通のカジノと一緒である。 最初に向かったのはルーレットだった ディーラーがルーレット回転させるとそこに玉が投入される 「ゆ!ゆ!」 その玉はなんとゆっくりだった そう、ここはゆっくりカジノ 店内全てのギャンブルがゆっくりを使用したものとなっている特別製 先ほどのようにゆっくりを玉にしたゆっくりルーレットから自分のゆっくりを持ち込み可能なものまでそれこそ様々なものがある また、この店はプライバシー保護のためお客さん全てに仮面を付けることを義務づけている これは世間体の問題でもある この様な場所に公に来られないものなどのために設けられたシステムだ また、ゆっくりを連れてくる場合必ず防音用のケージに入れ、このカジノ場所が分からないようにするという決まりがある 入口は人間の里に6箇所ほどあり、そこから地下通路を通ってこの地下ゆっくりカジノへとやってくる仕組みだ 奇しくもこのカジノは上白沢慧音の寺子屋の丁度真下にあたる 彼女はこの様な行為は反対するため、秘匿義務も発生する ギャンブルは楽しく行わないといけない 先ほどゆっくりルーレットではルーレットの回転が止まり玉であるゆっくりれいむが赤の23番のポケットに入る それを見たコインを賭けていたもの達から歓声と落胆の声があがる 早く倍率分のコインを得ようとしたとき 「れーみゅはこっちのあなさんのほうぎゃゆっきゅりできるよ!」 ゆっくりれいむが隣のポケットへと移動してしまった そこは白の3番で、丁度勝ち負けが逆転することとなった これがゆっくりルーレットの醍醐味である 玉として使用されるゆっくりが気分次第でポケットを移動する また、時折回転に酔ってしまいエレエレしてしまうゆっくりが出るとそのポケットにはもう入らない ちなみに、ディーラー総取りのポケットは特別ゆっくりがゆっくりできるようになっている 「ちょっと、なんで移動するのよ!ふざけてんの!ばかなの?死ぬの?!」 「おいよせよ…ここじゃあこういうルールなんだぜ」 紅白の衣装を身に纏い仮面を付けた女性がゆっくりの移動に思わず罵声を浴びせる そしてそれを隣の白黒の衣装に仮面の女性がなだめる 彼女たちは時折訪れており勝ちと負けが7:3という好成績を誇っている その後紅白の女性は黒白の女性と別のゲームへ参加しに行った 続いてはゆっくり丁半をご紹介しよう 丁半博打と言えば二つの賽子を使い目の合計が偶数か奇数かを当てるゲームだ ゆっくりでそんなことはできるのか?という疑問もあったがそれを革新的な方法で解決した このコーナーにも客が集まっており、それぞれ偶数か奇数かと選んでいる その真ん中には二つに仕切られたゆっくりのケージがあり丁度客はそれを囲っている形となる 中ではゆっくりまりさがとてもゆっくりしている。ちなみにマジックミラーのため中から外は見えない そして選考時間が終了するとケージの中にそれぞれれいぱーありすが投入される 「「ゆげええ!ありずぅぅぅぅ!!!」」 仕切られた壁の奥からも同じ声がこだまする 二匹のゆっくりまりさのケージにありすが入れられる 「「むほおおお!!まりざあああああ!!!」」 同じく声をハモらせながらありすは凄まじい速度でまりさに肉薄し押し掛かる 「やめてね!まりさはすっきりしたくないよ!!」 「まりさったらツンデレねええ!!ツンデレもずきよぉっぉぉお!!!」 「い”や”だ”あ”あ”あ”!!!!」 「「む”ほ”お”お”お”お”!!す”っ”き”り”ー”!」」 ありすが精子餡を注ぎ込み終わるとまりさの頭に茎が生え子供が出来る 一匹目のまりさから出来た子どもは4匹 そして二匹目は…なんと7匹で合計11匹の奇数! 電光掲示板で結果を伝えられコインが配当される なお、この赤ゆっくりは回収され選考されたのちカジノで使用される れいぱーありすもこのゲームのために回収される そしてまりさも苗床扱いで回収する この親まりさの教育次第でどのゲームに使用されるかが変わってくるのだ また別のコーナーではゆっくり同士による戦いが行われていた 現在はれみりゃVSゆっくりみょんで倍率が×2と×40である 開始当初れみりゃ優勢かと思われていたが、みょんが素早い動きで翻弄し愛用の加工された木の棒でれみりゃの目を抉ったのだ 「れみりゃのぎでいなおべべがあああ!!!」 悲鳴を上げるれみりゃに観客達は盛り上がる 「ああ、れみりゃ様があああ!」 と、別の声をあげる者も 「みょん!」 トドメとばかりにみょんは喉に棒を突き立てる それで勝負あり れみりゃはもはや何もできなくなりただ「ざぐやぁ〜!ざぐやぁ〜!」と泣き叫ぶだけになった 女性はそれを悲しげに見つめ連れ添いのチャイナドレスの綺麗な女性に慰められている 「まあまあ、あれはウチのれみりゃじゃないんですから」 「それはそうだけど…」 女性はれみりゃ愛好家なため負けたれみりゃを気にしていたのだ しかし、それも次に巻き起こる歓声にかき消されてしまう 「お待たせいたしましたぁぁ!本日のメインイベントォォォ!」 闘技場で司会をしている男性がマイクを使い盛り上げる この闘技場は広いのだ 「漆黒の流星ゆっくりまりさVS白銀の弾丸ゆっくりれいむの試合を行います!」 「「「わああああああああああああああ!!!!!!」」」 まるで厨二のような二つ名を付けられたゆっくりがリングに凄まじい熱狂ぶりを見せる この二つ名にはワケがある。ただカッコイイとかでは断じてない この場は一応非公式なため、誰が育てか、と言うのを公にはできない そのためゆっくりを区別する必要がある場合にはこの様に二つ名を使って区別する また、二つ名持ちとそうでないゆっくりを一緒に戦わせるという試合もある その場合どちらも普通にまりさやれいむとしか紹介されない いざ始まれば試合前人気とは打って変わってのバトルロイヤルが開催されるため人気ゲームの一つである そして今は二つ名持ちによる一匹VS一匹の勝負である まりさを育てた鬼意燦とれいむを育てた鬼意燦がそれぞれゆっくりにアドバイスを送る 「れいむ、相手の動きに惑わされるなよ!」 「とにかく序盤は相手の攻撃をよけるんだまりさ!」 そして試合開始のゴングがなる 漆黒の流星の二つ名を持つまりさは流星の名にふさわしい機敏が動きを見せる 野生のゆっくりちぇんを凌ぐスピードでれいむの周りを縦横無尽に駈け巡る 対するれいむはじっと待ちかまえる れいむにはまりさほどのスピードが無いため追うだけ無駄だと理解している そしてまりさが正面に来た瞬間、ありったけのパワーを脚にかけての体当たり これが弾丸の異名の由来だ まりさの体にれいむの体当たりが掠る それだけでまりさは体制を崩してしまった 「今だれいむ!一気にたたみ込め!」 「まりさ、離脱しろ!」 二人の鬼意燦が指示を飛ばす 動いたのはれいむの方が速かった ジャンプすると全体重をかけまりさに落下する まりさはボディプレスを受けて何度も顔をリングに打ち付けられる そうして幾度目かのボディプレスを受けるかと思われたとき 「ゆ?」 れいむがジャンプした瞬間まりさはゴロンと横に転がりそれを回避した 今度はれいむがリングに打ち付けられる 「まりさ、今がチャンスだ!」 鬼意燦の声を聞きまりさは連続攻撃を仕掛ける 攻撃しては間合いの外まで行きまた攻撃するヒットアンドアウェイ これぞ必殺チャージアンドアサルトだ 「…ゆぎゅぅん」 こうして最初は優勢だったれいむが倒れた 「勝者、漆黒の流星、ゆっくりまりさぁぁぁ!!!!」 レフェリーが勝利を告げるとまりさは鬼意燦の元へと戻っていく このゆっくりは鬼意燦の持ち込んだゆっくりである まりさの用に試合に出るようになるためにいくつかの審査を通らなければならない そのため出場するゆっくりは皆優秀なゆっくりだ また、れいむも鬼意燦に回収され治療を受けている この鬼意燦はまだ善良だが負けたゆっくりをその場で殺してしまう鬼意燦も存在する 敗者に未来を選ぶ権利はない このゲームは特に男性の支持を得ている その逆に女性の指示を得ているのがすぃーを使ったゲーム このゲームではすぃーにゆっくりを乗せてレースを行わせる そしてその着順を当てることで倍率分のコインをもらう仕組みだ 余談ではあるがこのレースに出場するゆっくりはまりさ種が多い それはまりさ種の悪知恵でレースを盛り上げるためである 「ゆっへっへっ!まりさがいちばんだぜ!」 丁度レースが始まろうとしていたが3番のすぃーに乗ったまりさがフライングスタートをしてしまった これもこのすぃーレースの魅力の一つだ しかし、腐ってもこれはルール上でのギャンブル。 ゆっくりと言えども反則行為は許されない 独走状態の3番まりさだったが突如下から何かに突き上げられてすぃーから落ちてしまう 「ゆぐぐ…いたいんだぜ…」 コースには様々な仕掛けが施されており、先ほどフライングしたゆっくりを制裁する仕掛けが作動したのだ それを見てスタートの合図が出される 3番以外のまりさが一斉にすぃーを走らせる 「ゆっくりとまるんだぜ!まりさをひいちゃだめなんだぜええええ!!」 3番まりさはコース上に取り残されたままだ 他のまりさ達はそれぞれ罵声を浴びせてまりさを轢いていく 「ふらいんぐするやつゆっくりしんでね!」 「おぉ、ぶざまぶざま」 「ずるしたらこうなることもわからないの?ばかなの?しぬの?」 「ゆぎゃあああ!!いだいいい”い”い”い”!!!」 こうして3番まりさは他のゆっくりに轢かれてあえなく失格となった 先頭集団が第1コーナーを曲がるとそこには数本の柱がそびえ立っていた ちょうど連続ヘアピンコーナーをイメージしてられていてこの柱の間を曲がりながら避けなければいけない 「すぃーはきゅうにとまれないぃぃぃぃ!!」 5番のまりさはスピードの出し過ぎでそのまま柱に激突してしまった 後続集団はすぃーのスピードを落として連続ヘアピンを超えていく そうして高低差のあるコースを越えて6番まりさ、1番まりさ、そして5番まりさの順でゴールに入る なお、三連複までしか無いため4位以降のゆっくりはゴールできないしようとなっている 3着が確定するとゴール前に落とし穴ができるのだ 「やべでええ!!ばりざはおぢだぐないいいい!!!」 4着のまりさが穴へと落下していき他のまりさも次々と落下していく 「ゆっへん!とまればあなにおちないよ!」 最後に残ったまりさが穴の手前で止まりすぃーから降りる 穴を見下ろして落ちていったゆっくりを嘲笑する しかし、そんなことが許されるはずもなくこのディーラーがスイッチを押すとこのまりさは下から突き出てきた針によって串刺しにされた 「もっどゆっぎゅりぢだがっだよ…」 また、別室ではこのカジノの作った河童が天狗と将棋を行っていた これはカジノではなく来賓用の別室で行われているため人目には付かない 河童が金の役目を持ったゆっくりを動かす 天狗はそれを受けて桂馬の役割を持ったゆっくりを動かす 「みょん!」 天狗が今し方動かした桂馬はみょんである この将棋の駒は全て脚を焼いたゆっくりを使用しそれぞれコマとしての役を与えられている 今行われている対局ではれいむが歩、ちぇんが香車と飛車、みょんが桂馬と角、ありすが銀でぱちゅりーが金、そしてまりさが王将だ「まりささまをまもるんだぜ!」 王将まりさは将棋のルールを何となくだが理解していた それはとにかく他のコマが自分を守ればいい。そして、れいむは真っ直ぐに一歩ずつしか動けないこと 河童、河城にとりは歩れいむを一歩前進させる 「のろまなれいむなんてこわくないんだ!さっさとちぇんかみょんにやられるんだぜ!」 この将棋には二通りの楽しみ方がある 一つは純粋に将棋を行うこと そしてもう一つがゆっくり達の反応を見ることである 先ほどからわめいてる王将まりさはゲスなため中々愉快な反応をしてくれている 天狗、犬走椛は金ぱちゅりーを動かして王将まりさから遠ざけていく それを見てにとりは角みょんや飛車ちぇんをすぐに椛の王将まりさの近くに動ける場所へと移動させる 「なにやってるんだぜ!まりさのまわりにはやくありすたちをもどすんだぜ!」 王将まりさは自分が取られると負けることを知っているために騒ぎ出す 「おねえさんまけたいの?ばかなの?」 この将棋では相手の駒を取っても自分で使用することはできない どちらかと言えばチェスよりのルールを採用している 何故かというと 「いやだあああ!れいむとられだくないよぉぉぉ!!」 「わかるよーれいむはちぇんにたべられるんだねー」 椛が飛車ちぇんを動かし歩れいむを取るとちぇんがれいむを食べていく 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「でいぶばじあわぜじゃないいいい!!!」 このように食べられてしまうため駒であるゆっくりは必死に打ち手に勝つように叫ぶ 王将まりさは自分が盤上で一番安全だと思っているが実は一番危ない どちらが勝つにせよ王将は絶対に取られるので50%の確立で食べられてしまうのだから それに比べるとまだ他の駒は生き残れる可能性がある ちなみに虐待好きの打ち手はわざと全滅させる場合もある そうして王将まりさの周りに駒が無くなった 「まりさはおいしくないんだぜ!たべるならみょんをたべるんだぜ!」 だが、にとりは飛車ちぇんを動かして王手を掛ける 「ばやぐまりざをにがぜえええ!」 が、椛は歯牙にも掛けず歩れいむを逃がす 「いやあああああ!!」 王将まりさの叫びを無視しにとりは角みょんを動かした 「ばかなおねえさんだぜ!かてるちゃんすをのがしたんだぜ!おねえさんのちぇんはまりさがいただくんだぜ!」 「わからないよー!どうしてまりさをとらないのおおお!!」 しかし、椛が次に動かしたのは銀のありすだった 「とかいはなありすがいどうしてあげるわ!」 「やべろおおお!ばりざをたすげろおおお!!!」 こうやってこのようなゲスゆっくりの反応を楽しむのが今の二人のお気に入りだった そうして何度も何度も同じ事を続け、王将まりさの周りは前一マスを除いて全て埋め尽くされてしまった 王将まりさはがくがくと歯をならす ここに来て他のゆっくりも打ち手の趣向を理解したらしくニヤニヤとまりさを見つめている 「まりさがとられたらまけなんだぜ…おねえさんはまけたくないはずなんだぜ…」 そうして開いてる場所にのろまと罵った歩れいむが動かされた 「ゲスなまりさはゆっくり取られてね!」 「でいぶううう!!じねえええ!!!」 「むーしゃむーしゃしあわせ〜♪」 「やべどおおお!!いやだああ!ゆっぐりじだいいいい!!!」 結局王将まりさは最後に歩れいむに食べられて対局終了となった 「なかなか面白いッスねこれ」 「うーん、でも正直喧しいのよねぇ」 椛は楽しそうだがにとりは思案する 職人として納得がいかないようだ 「けど、売上は上々って聞いてるッスよ?」 この将棋は一部の虐待派に人気の商品だ 駒のバリエーションもゆっくりの数だけあるので反応がそれぞれ楽しめるとのこと 「次は麻雀にでもしようかなぁ」 にとりはゆっくりをつまみ上げてあんよを眺める ここに牌の模様を入れればゆっくり麻雀ができるだろう 「それじゃ次は普通に将棋をやるッスよ」 椛は別の駒を用意して対局を促す 今度も駒はゆっくりだが将棋のルールを教え込まれた利口なゆっくりを採用した駒だ 先ほどと違って反応を楽しむためではないので駒をちゃんと取って使う こちらはゆっくり達がそれぞれ自分がどう動けるか、今動けば誰が取れるか、と言うのを教えてくれるものだ 「考えても仕方ないね」 にとりはお茶請けとして先ほど駒として使ったゆっくりをつまむと再び将棋盤へと向かう 「なんでありずがだべらでどぅのおおお!!!」 ここ寺子屋ではちょうど慧音と妹紅が昼食を取っていた 「妹紅、最近何やら騒がしくないか?下から何か聞こえるような気がするのだが…」 「気のせいじゃないの?最近は神社に間欠泉ができるくらいなんだしさ」 慧音は納得しなかったが箸を進める よもや寺子屋の真下に巨大なカジノが作られていて妹紅がそこに出入りしてるとは思いもしないだろう
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3093.html
〜ゆっくり達の生涯『冬篭り編』(中編)〜 第2話 〜捕食種の越冬〜 「うー♪ うー♪ 」 「いやあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ながみずわないでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛! 」 魔法の森の一角にある地面に掘った巣穴の中、れみりゃがれいむの餡子を笑顔で吸い取っている。 「れいむ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! でいぶう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! 」 2匹のすぐ傍ではれいむのつがいであるまりさがガクガク震え涙を流しながら変わりゆく相方を見つめている。 「あまあまう〜♪ 」 「ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! 」 中身の3分の1ほどを失ったれいむは皮が垂れ、白目を剥いて痙攣を始める。 それを見たれみりゃは餡子を吸うのをすぐさま止める。 開放されたれいむにまりさは体を地面に擦らせながら近づいていく。 「れいむぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! ゆっくりしないでこれをたべてね! しなないでえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ! 」 まりさの口にはキノコや木の実がくわえられており、それらを噛み砕いてれいむに口移しで与えている。 三大欲求に弱いゆっくりは、たとえ意識が遠のいている状態であっても口に食べ物が入れられれば本能のままにそれ を食すのである。 「ゆ゛ぁ゛っ!・・・ゆ゛ぁ゛っ!・・・・・・・・・・ま・・・まり・・・まりさ・・・。」 「れいむ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! よがっだよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 まりさは涙を流し意識が戻ったれいむの事を喜んでいる。 「う〜・・・ねむねむぅ・・・z z z z z 。」 おなかが満たされたれみりゃは紅く染まった葉っぱのベッドの上でゆっくりと眠りに着くのであった。 季節は真冬、れいむとまりさの巣穴には捕食種れみりゃが住みついてしまっているのだ。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 〜秋(冬篭り前)〜 「ゆゆ〜♪ れいむ! ついにゆっくりしたおうちがかんせいしたよ! 」 「やったねまりさ! これでゆっくりふゆがこせるね! 」 れいむとまりさの体は土で薄汚れているが、その顔は達成感で満たされていた。 2匹の横の地面には穴が開いており、この穴こそ2匹が晩夏の頃から作り始め今し方完成した越冬用のお家である。 これほど立派なお家が作れるのは成体ならではである。 「まりさ、あとはごはんをあつめるだけだね♪ 」 「れいむ、べっどもわすれちゃだめだよ♪ 」 「「す〜り♪ す〜り♪ 」」 2匹は頬ずりをし合いながらお家が完成した喜びを分かち合い、そして再び絆を確かめ合う。 季節はまだ初秋、今から越冬の食糧を集め始めてもまだまだ余裕がある時期である。 「まりさ〜ここにゆっくりできそうなきのこさんがたくさんあるよ! 」 「ゆゆ! だめだよれいむ! そのきのこさんたちをたべるとゆっくりできなくなっちゃうよ! 」 「うんしょ! うんしょ! れいむがんばって! このいしがあればすのいりぐちがかんたんにとじれるよ! 」 「うんしょ! うんしょ! ゆぅぅ、おもいよぉ・・・でもれいむがんばるよ! 」 「ゆゆぅ・・・きょうはあめがふっててごはんがあつめられないよ・・・。」 「だいじょうぶだよれいむ。あしたになればあめさんもどこかにいってるよ! 」 「まりさ! むこうでとってもゆっくりできそうなあかいはっぱさんをみつけたよ! 」 「おてがらだよれいむ! おうちにはこんでゆっくりできるべっどをつくろうね! 」 2匹は順調に冬篭りの準備を進め、晩秋には越冬中とてもゆっくりできる量の食糧を確保する事ができていた。 しかし、何もかもがうまくいき幸せの真っ只中にいる2匹にゆっくりと暗い影が忍び寄る。 ガソガソ・・・ガサガサ・・・ガサゴソ・・・ガサガサ・・・ 入り口の付近から聞こえるみょんな音が巣穴の中へ木霊する。 「ゆぅ〜、ゆぅ〜・・・だいすきだよれいむぅ・・・むにゃむにゃ。」 「ゆぅ〜、ゆぅ〜・・・まりさぁいっしょにゆっくり・・・むにゃむにゃ。」 越冬の準備で疲れている2匹はみょんな音に気づかないまま熟睡している。 ガサゴソ・・・ガサガサ・・・・・・・・・・ みょんな音が止み、再び2匹の寝息だけが巣穴に木霊した時だった。 ガブッ! 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」 突如まりさの悲鳴が巣穴の中に響き渡った。 「ゆゆー!」 ガコン 驚いて飛び起きたれいむは勢い余って天井に頭をぶつけてしまう。 「ゆうぅぅぅ、いだいよおぉぉぉ。まりさどうし・・・。」 れいむがまりさ方へ目を向けるとそこには・・・。 「がおー! たべちゃうぞー! 」 れいむの目にはれみりゃが飛び込んできた。 既にれみりゃはれいむ目掛けてタックルを仕掛けていた。 一瞬にして餡子脳のほとんどが恐怖に支配されてしまったれいむはただ震える事しかできなかった。 ボンッ! 「ゆが! 」 れみりゃに突き飛ばされたれいむは顔面から着地する。 れみりゃはすかさずれいむの足(底部)目掛けて牙を立てる。 ガブッ! 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」 そしてれみりゃは中身が露出しないよう、器用にれいむの皮をえぐっていく。 今れいむがされている事が先程のまりさの悲鳴の原因である。 「ゆぎゃあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ばりざのあじがあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 」 既にまりさの足はれみりゃによってえぐり取られ、逃げたくても移動手段は絶たれていた。 「やめてえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ! れいむのすてきなあしがあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 」 そしてれいむの足もれみりゃによって完全にその機能を奪われた。 「うー♪ うー♪ 」 事がうまく運んだれみりゃは笑顔で鳴き声を上げている。 れみりゃは巣の入り口に向かうと、自分が退かした巣穴のカムフラージュ素材で巣の入り口を塞いでいく。 そして仕上げに2匹が苦労して運んだ越冬時の巣穴封鎖用に用意していた大きめの石で巣穴の中から入り口を完全に 塞いでしまう。 「いやだあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! れみりゃはでてってよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 「ごわいよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! でいぶまだじにだくないよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 完全に巣穴が封鎖され、なおかつれみりゃも同じ巣穴の中に居るという状況に置かれ、絶望の底に突き落とされた2 匹はただ泣きじゃくる事しかできないのであった。 順調に越冬の準備を終えた通常種の巣穴を乗っ取り、住んでいたゆっくりを越冬用の食糧とする。 これがれみりゃの越冬の方法である。 これは2匹が翌日に入り口を封鎖して越冬を始めようと考えていた日の出来事であった。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 時刻は昼、夜行性のれみりゃは2匹が一生懸命作ったベッドの上でスヤスヤと眠っている。 「「むーしゃ・・・むーしゃ・・・。」」 「「・・・・・・・・・・」」 2匹は少しでも体力の回復を図ろうと食糧を食べている。 その表情からはゆっくり特有のごはんを食べた時の“しあわせ〜!”な満足感など微塵も感じ取れなかった。 それもそのはず、夜になれば目覚めたれみりゃによって死なない程度に餡子を吸い取られてしまうからだ。 「・・・まりさぁ・・・ふたりでここからにげようよぉ・・・。」 「・・・むりだよれいむ・・・いりぐちのいしはおもすぎていまのまりさたちじゃどかせないよ・・・。」 出入り口を塞いでいる石は秋に2匹が苦労して運んだ物であり、足を傷つけられ、中身を吸われ体力も減少している 2匹には到底動かせるものではなかった。 周囲の空気は絶望と悲しみで支配されていた。 「うぅ・・・うぅ・・・もっどゆっくりじだいよお ぉ ぉ ・・・ふがふが。」 「れいむ、しずかにしてね! れみりゃがおきちゃったらもっとゆっくりできなくなっちゃうよ。」 れいむは大声でぐずり出すがすぐにまりさによって口は塞がれた。 まりさの対処が早かった事もあり、れみりゃは起きる事無くスヤスヤと眠っている。 「・・・どうしてこんなことになっちゃったのかな?・・・れいむたちゆっくりしてただけだよ・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 まりさは何も言い返すことができなかった。 “どうしてこんなことになっちゃったのかな?”これには明確な回答など存在しない。 今2匹に起こっている事はただ捕食種が通常種を食すと言う弱肉強食の関係、言うなれば自然の摂理である。 「れいむたちはるになったらたすかるかな? きっとたすかるよね?」 「・・・・・そうだね・・・・・。」 れいむはゆっくりの平均ほどの餡子脳であり、この絶望的な状況においてもどこか夢見がちなところがあった、逆に まりさの知能はそこそこ高い、それ故にどうあがいても助からないという事にうすうす気が付いていた。 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」 2匹の周囲を沈黙が支配し、何もしないままただ時間だけが過ぎて行く。 れいむは“春になったられみりゃが開放してくれるかもしれない”という希望的観測を胸に抱きながら、まりさは何 の希望を見出せないままゆっくりと眠りについた。 夜、空には満月が昇り一面の銀世界を月明かりが優しく包み込む。 珍しくれみりゃはまだ起きておらず、捕食種とは思えないかわいらしい寝顔で眠っている。 「ぅ〜z z z ・・・ぅ〜z z z ・・・・・ぅ〜z z z ・・・・・ う゛あ゛っ!う゛あ゛っ!う゛、う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ! ! 」 眠っていたれみりゃが突如苦しみだす。 「「ゆゆ!」」 れみりゃの悲鳴に驚いたれいむとまりさは一瞬にして飛び起きる。 ※エンディング分岐です。 ・・・・・おや!?れみりゃの様子が・・・・・! チャッチャッチャッチャ〜、チャッチャッチャッチャ〜 れみりゃを進化させる → A れみりゃを進化させない → B A:れみりゃを進化させる 「う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」 突如体に激痛が走り出したれみりゃはその痛みに耐えられず、巣穴の中でのたうちまわっている。 「ままままま、まりさ! どうなってるの!?」 「わわわわわ、わからないよ! ななななな、なにがおこってるの!?」 れみりゃの余りの悶えっぷりに2匹は体を寄せ合い事の成り行きを怯えながら見守る事しかできなかった。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! ! ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 」 そして激痛に絶えられなくなったれみりゃの意識はゆっくりと闇の中へ消えていった。 〜れみりゃが意識を失って1日目〜 「そろ〜り・・・そろ〜り・・・まりさ、れみりゃはまだねむってるよ。」 「ゆゆ♪ きょうはなかみをすわれないよ。」 気絶しているれみりゃを2匹は眠っていると勘違いしている。 もし気絶している事に気付き、れみりゃを食べてしまっていたら2匹の運命は大きく変わっただろう。 この日、れみりゃの体から音もなく翼が抜け落ちた。 〜れみりゃが意識を失って2日目〜 「ゆゆゆゆゆ!ななななな、なにがおこったの!?」 「れれれれれ、れいむ! ま、まりさのもわからないよ! 」 2匹が動揺しているのも無理もない。 目を覚ますとれみりゃに大きな変化が現れていた。 2匹は餡子脳の理解を超えた出来事に恐怖し、巣穴の端でガクガク震えている。 この日、れみりゃに体が生えた(ババくさい服つきで)。 〜れみりゃが意識を失って3日目〜 「れみりゃ☆うー! 」 ガコン 「いだいどぉー! いだいどぉー! 」 3日ぶりに目を覚ましたれみりゃは勢いよく天井に頭をぶつけ痛そうに頭を手で覆いながらかがみこんでいる。 「なんであたまをうつんだどぉ〜?」 れみりゃはまだ自分が進化した事に気づいていない。 しかし、今までとは違う手足を動かす感覚に次第に気付いていく。 「???」 れみりゃは頭の上に?マークを浮かべて何が起こったのか必死に考える。 そして・・・ 「う〜♪ れみりゃはぱわ〜あっぷしたんだどぉ〜☆ 」 目を覚まして10分経過し、ようやくれみりゃは自分の体に起こった変化に気が付いた。 「「ゆぅ〜?」」 巣の中が騒がしいので眠っていたれいむとまりさは目を覚ましてしまう。 そしてれみりゃの姿を確認するなり・・・。 「「なんでれみりゃがおぎでるのお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !?」」 さすがは餡子脳、この3日間れみりゃがまったく目を覚まさないのをいい事に春まで目を覚まさないだろうと勝手に 思い込んでいたのだ。 「う〜♪ でなーのじかんだどぉ〜♪ 」 立ってしまうと頭をぶつけてしまうのでれみりゃは四つんばいになって驚愕の表情を浮かべている2匹ににじり寄る。 「「ゆっくりしてね! もっとゆっくりしてね! こっちにこないでえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ! 」」 「う〜♪ くろいほうをたべるんだどぉ〜♪ 」 れみりゃはガタガタ震えるまりさを掴み、容赦なく牙を頬に食い込ませる。 「でいぶう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! だずげ ゆっぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」 「まりさあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ばりざあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 」 まりさの悲鳴とれいむの叫び声が巣穴中に木霊した。 「ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! ゆ゛ぁ゛っ! 」 れみりゃに中身を吸われたまりさは失った餡子分の皮をたるませながら危険信号である痙攣を起こしていた。 「まりさ! しんじゃだめだよ! ゆっくりしないでこれをたべてね! 」 れいむの口からまりさの口の中へ口移しで食糧が与えられていく。 「ゆ゛ぁ゛っ!・・・ゆ゛ぁ゛っ!・・・・・・・・・・れ・・・れい・・・れいむ・・・。」 「ゆゆぅ〜、きがついたんだねまりさ! よかったよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! はるになったらきっとゆっくりできるよ、いっしょにゆっくりがんばろうね! 」 「・・・・・・・・・・れいむ・・・・・・・・・・。」 れいむはれみりゃが中身を全部吸わないのは優しいからだと思っている。 だがそんな事はない。 れみりゃにとって食糧はこの2匹だけであり、もし中身を吸い尽くしてしまったら翌日の“でなー”が無くなってし まう。 自らが生き延びるために生かされている事にさすがは餡子脳、れいむはまったく気付いていない。 対照的にまりさはとっくにその事に気付いていた。 ただ、一筋の希望を拠り所にして生きていると言っても過言ではないれいむに真実を話す事はまりさにはできなかっ た。 「う〜♪ おねむのじかんだどぉ〜☆ 」 2匹がようやくゆっくりできると安堵した時だった。 ガシ! れいむはれみりゃにがっしり捕まれていた。 「ゆゆー! やめてね! れいむはゆっくりするかられみりゃもゆっくりねむ・・・。」 「う〜♪ やっぱりまくらにぴったりだどぉ〜♪ 」 「やめてね! ひとりでゆっくりねむってね! ゆぎゃ! 」 れいむは暴れて抵抗するが力の差は歴然であり、あえなくれみりゃの頭の下に敷かれてしまう。 「きもちいいどぉ〜♪ うー☆・・・・・z z z z z 。」 よっぽど気持ちいいのかあっという間にれみりゃは眠りについた。 れみりゃは気持ち良さそうにしているが、頭の下に敷かれているれいむはたまったものではない。 「ゅぅぅぅ・・・ゅぅぅぅ・・・ゅぅぅぅ・・・。」 がっちりホールドされているれいむはからだがひしゃげ苦しそうにしている。 そこへ救世主が現れる! 「ゆゆ! すぐにたすけるよ! まりさにまかせて! 」 ある程度中身が回復したまりさはれいむ救出のために立ち上がった。 「そろ〜り・・・そろ〜り・・・。」 ゆっくり這うようにして頭の下敷きになっているれいむのもとまでたどり着く。 れみりゃに噛み付こうものならその後どうなるかは餡子脳といえどわかっていた。 そこでまりさの考えた救出作戦とは・・・。 「れいむ、ひっぱるからいたいけどがまんしてね。」 少し頭が良くても所詮は餡子脳、単純な作戦であった。 それでもれいむはまりさの言葉を聞き目を輝かせて救出を待っている。 まりさはれいむの頬を口で掴むとお思い切り引っ張った。 「ゆう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! ゆう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! 」 少しずつではあるがれいむはれみりゃの頭の下から抜け出していく。 そしてまりさはありったけの力をこめて目一杯引っ張った。 「ゆうううううううううう ! ! ! 」 スポン! ついにれいむを救出する事に成功した。 れみりゃは枕を失った反動でれいむが抜けた方向とは逆に半回転するが起きる気配は微塵もなかった。 「れいむだいじょうぶ? けがはない?」 「ゆぅぅぅ、ありがとうまりさ。れいむはだいじょうぶだよ! 」 「「す〜り♪ す〜り♪ 」」 嬉しさのあまり2匹は久しぶりに頬ずりをしあう。・・・速く離れればいいものをれみりゃの近くで。 れいむを救出した勢いでみょんな体勢になってしまっていたれみりゃが寝返りをうった。 2匹が気付いた時には遅かった。 寝返りによって上から振り下ろされるれみりゃの手、それがまりさの見た最後の光景であった。 グチャッ! 悲鳴を上げる間もなくまりさはあっけなく潰された。 れいむの時間が停止する。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まりさ? 」 まだ何が起こったのか餡子脳では理解できていないれいむはまりさに話しかける。 「ねぇまりさ、なにねてるの? はやくおきてよ! ゆっくりしないではやくおきてよ! 」 れいむはまりさを揺すって起こそうとするが潰れた饅頭が蘇る事などない。 「うあああああああああああああああん! ! ! ばりざあああああああああああああああ! ! ! 」 そして正常な判断ができなくなったれいむはその悲しみと怒りの矛先をれみりゃへと向ける。 「ゆっぐりじねえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛! ! ! 」 ガブッ! れいむはれみりゃの頬目掛けて思い切り噛み付いた。 「うああああああああああ! いだいどお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 れいむの逆襲によってれみりゃは飛び起きる。 そして何が起こっているかわからないまま痛みの根源目掛けて爪を振るう。 ズサッ! 「・・・・・ま・さ・・・・・。」 れいむの体は真っ二つになり絶命した。 ようやく落ち着き、巣穴の現状を見た時れみりゃは凍りついた。 「なんでれみりゃのでなーがつぶれてるんだどおおおおおおおおおお ! ! ! なんでだどお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! なんでだどお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! なくなっちゃったどお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 れみりゃの悲痛な叫びが巣穴に木霊した。 〜春〜 結局れみりゃは食糧を失い、春を迎える前に餓死してしまった。 希少種特有の我がままな性格が災いしてれみりゃは最後までれいむとまりさが蓄えた食糧を口にしなかったのだ。 れいむの無謀とも言える反抗は結果的にれみりゃを餓死させる事に繋がった。 れいむは自らの命を犠牲にする事によりれみりゃを倒す事に成功したのだ。 こうしてれみりゃは食糧を失い餓死し、れみりゃによってまりさは潰され、れいむは切り裂かれ、各々の生涯を閉じ たのであった。 B:れみりゃを進化させない 「う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」 れみりゃは何かに怯えるように肉汁を顔に浮かべ苦しそうにしている。 「ままままま、まりさ! どうなってるの!?」 「わわわわわ、わからないよ! ななななな、なにがおこってるの!?」 れみりゃの余りの苦しみっぷりに2匹は体を寄せ合い事の成り行きを怯えながら見守る事しかできなかった。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! ! ! 」 れみりゃは物凄い叫び声を上げ、同時に目を覚ます。 「うー?」 れみりゃは悪夢にうなされていただけであった。 ちなみにその悪夢とはこんな感じである。 ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! ゆっくりしね! れみりゃにとって最悪の悪夢である。 夢であった事に安堵したれみりゃは再び夢の中へ旅立っていった。 「「ゆぅ〜ゆっくりさわがせだよ。」」 拍子抜けの2匹はれみりゃが眠りにつくとすぐに体力回復のため食糧を食べ始めた。 翌日、れみりゃは目を覚ますと強い喉の渇きを覚えていた。 目の前で仲良く眠っている通常種達の餡子を吸ったところで到底潤せるものではなかった。 「ぅ〜・・・・・・・・・・う〜♪ 」 なにかひらめいたのかれみりゃは笑顔で2匹のもとへ擦り寄っていく。 れみりゃはまりさの後ろに回り込むと翼をまりさの両頬にあて小刻みに振動を与え始める。 「・・・ゆふ・・・ゆふふふふ・・・。」 まりさの口はだらしなく開かれ、頬は赤みを帯びていく。・・・発情である。 「ゆぅ〜まりさうるさくてゆっくりねむれ「ゆ゛っゆふふふふふふふふふふ! 」」 れいむはまりさの変わりように声を失った。 そして発情し、理性を失ったまりさはれいむに頬を当て振動を与え始める。 「や、やめてね! まりさやめて! あがぢゃんでぎぢゃうよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 れいむは必死に抵抗するが自身もまりさの振動で少しずつ気持ち良くなっているため、次第に理性を奪われていく。 「「んほおぉぉおぉおぉおぉおお! ! ! 」」 「「すっきりー!」」 “すっきり”を迎えた2匹はすぐに理性を取り戻す。 「ばりざのばがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! あがぢゃんでぎじゃっだよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」 れいむの頭からは緑色の蔓が生え、ぐんぐん成長していった。 その光景を見たまりさの顔は真っ青になっていた。 「ま、まりさはわるくないよ! わるいのはれみりゃだよ! 」 「なにいってるの? ばかなの? まりさががまんすればれいむはにんっしんしなかったんだよ! 」 まりさの言っている事は正論ではあるが、身篭った事で目覚めた母性愛溢れるれいむには届かなかった。 「どおじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおお ! ! ! 」 「ぷんぷん! まりさなんかきらいだよ! ごめんねおちびちゃん、ばかなまりさのせいでゆっくりできないよ。」 どうやらこのれいむ、ゲスの素質を持っていたらしく身篭った事により母性愛に誘発されその素質が表面に現れてし まったようだ。 れみりゃはというと遠巻きに2匹の醜い争いを笑顔で見守っている。・・・正確には、実っているプチゆっくりを。 〜30分後〜 未だに2匹は醜い言い争いを続けていた。 れいむに実ったプチゆっくりはれいむ種とまりさ種が5匹ずつ、もういつ誕生してもおかしくないほど成長していた。 「う〜♪ 」 れみりゃは言い争っている2匹に近づくとまりさ目掛けて軽い体当たりを繰り出した。 ボンッ! 弾き飛ばされたまりさはコロコロと巣の奥に転がっていった。 「ゆん! ばかなまりさにはおにあいだね! おちびちゃんはすこしでもれいむがゆっくりさせてあげるよ! 」 れいむはれみりゃが近くにいるからおちびちゃんがゆっくりできないとしか考えていない。 れみりゃの真意、つまりなぜまりさを発情させて子供を作らせたかなど理解していないのだ。 そんなこんなしているうちにプチゆっくり誕生の瞬間がやってくる。 プチッ! (やっちょおか〜しゃんにあえりゅよ! じょうじゅにあいしゃつしゅりゅよ! ) 最初に生まれ落ちたのはプチれいむであった。 「ゆ〜♪ おちびちゃんがうまれるよ! 」 傍にれみりゃがいる事も忘れ、れいむはプチれいむの誕生を喜んでいる。 プチれいむは地面に落ち、母親に会う瞬間を今か今かと待ち望み落下している。 そして産まれ落ちたプチれいむはゆっくりとれみりゃの口の中へ落ちていく。 「ゆっくりしちぇ ゆぎゃ・・・。」 「あまあまう〜♪ 」 みずみずしい新鮮な餡子がれみりゃの喉を潤していく。 れいむは大きく口を開け、愕然としたまま凍りつく。 れいむが凍りついている間にもプチ達は次々と誕生してはれみりゃの口の中へ吸い込まれていく。 「ゆっくり ゆぎゃ・・・。」 「ゆっくり ぴぎゃ・・・。」 「ゆっくりし ぴぎゃ・・・。」 「ゆっ ぴぎゃ・・・。」 「ゆ ゆぎゃ・・・。」 「ゆっくりしちぇ ゆぎゃ・・・。」 「ゆっく ぴぎゃ・・・。」 「ゆっく ゆぎゃ・・・。」 プチッ!(はやくみんにゃにあいちゃいにゃ♪ ) そして最後のプチまりさが落下する。・・・れみりゃの口の中へ。 プチまりさが見た最初で最後の光景、それは姉妹達の見るも無残に噛み砕かれた惨い光景であった。 「ぴぎゃあ ぁ ぁ ぁ ぎゃ! ・・・。」 「う〜♪ う〜♪ あまあま〜♪ あまあまう〜♪ 」 こうしてすべてのプチゆっくりがれみりゃのおなかの中へ収まった。 れみりゃは久しぶりに食べた新鮮な餡子に上機嫌である。 「・・・れいむ・・・かわいい・・・あがぢゃ・が・・・ゆが・・・。」 目の前で起こったあまりのショックな出来事にれいむは気絶してしまった。 「れ、れいむ! しっかりして! 」 巣穴の奥に飛ばされていたまりさが傷ついた足の痛みに耐えながらようやく到着した。 あれだけ貶されておきながら相方のことを気遣うとはなんとも健気なゆっくりである。 喉の渇きは消え、お腹もいっぱいになったれみりゃは寝床へ戻りゆっくりと眠りについた。 〜春〜 れいむとまりさはまだ生きていた。・・・2匹とも痩せ細り地面に横たわっているが。 れみりゃによる度重なる強制すっきりにより子供を産み続けた結果、食糧が減り飢餓状態に陥ってしまったのだ。 れみりゃはと言うと・・・。 「うー! うー ♪ 」 食糧事情を計算していたのかは不明であるが、元気一杯であった。 そしてれみりゃは出入り口を塞いでいる大きめの石を軽々と退かし、カムフラージュ素材も退かした。 ピュ〜 春の心地よい夜風が巣穴の中へ吹き込んでくる。 「う〜〜〜♪ 」 2匹を残したままれみりゃは春になった夜の森へ消えていった。 「ま・・・っ・・・て・・・ご・ろ・じ・で・・・・・。」 「お・・・ね・・・が・・・い・・・だ・ず・げ・で・・・・・。」 れいむの希望通り春になったられみりゃは開放してくれた。 ただ、巣穴には食糧は残されておらず空腹でまったく動く事ができない2匹にとっては殺されるよりもひどい仕打ち であった。 もっともれみりゃが2匹を殺さなかったのは痩せ細った成体ゆっくりの餡子が単にまずいからであった。 こうしてれみりゃは無事春を迎える事に成功した。 れいむとまりさも春を迎える事はできたが、数日のうちにその生涯を閉じる事になるだろう。 第2話 〜捕食種の越冬〜 END 「ゆだんしたわね! このすぺーすはぱちぇがのっとったわ! 」 再び変なのがわきました。 番外編 〜がんばれゆっくりぱちゅりー2(再)〜 「むきゅ〜♪ このにんげんのおうちにきめたわ! 」 現在ぱちゅりーはとある人間の家の縁の下に居る。 人間の家の縁の下ならある程度の温度に保たれ、また崩れる心配もないと考えたのだ。 このぱちゅりー意地でも1匹で冬を越すつもりらしい。 「むきゅ〜♪ おうちもきまったしあとはしょくりょうよ! 」 ぱちゅりーが縁側へ顔を出すと目の前に大量の野菜が置かれており、人間も近くにはいなかった。 「むきゅ!? てんのめぐみだわ! これでふゆがこせるわ! 」 ぱちゅりーは重い野菜を何度も何度も往復して巣に運んだ。 しかしぱちゅりーは気が付いていなかった。・・・遠くの柱の影から様子を窺う少女の影を。 冬が到来し、本格的に越冬が始まった。 「むきゅ〜♪ かいてきだわ♪ 」 頑丈で暖かい縁の下にぱちゅりーは満足していた。 野菜も新鮮で野生では到底得られないほど美味しかった。 ぱちゅりーはこの世の幸せを満喫しながら越冬生活を送っていた。 そんなある日、事件が起こる。 「むきゅー! さ、さむいわ! それにぱちぇのたいせつなしょくりょうもないわ! 」 目覚めると巣穴からは温もりと食料が消えていた。 何が起こったのかわからないぱちゅりーは仕方なく外に出るため縁側へ顔を出す。 そこで待っていたのは・・・。 「こんにちは、待っていたわよ饅頭さん。」 ぱちゅりーの目には一人の少女が飛び込んできた。 「むきゅー? おねえさんはだ・・・むきゅ! 」 質問の途中でぱちゅりーは少女の横に置いてある野菜に目がいった。 「それはぱちゅりーのしょくりょうよ! かえして! 」 「ふふ、ふふふふふふ、その必死な顔、いいわ〜それが見たかったのよ。」 「むきゅ?」 少女の言っている意味がわからないぱちゅりーは?マークを浮かべている。 「頭の悪い饅頭でもわかるように説明してあげるからよ〜く聞きなさい。 あなたがこっそりと私の家の床下をお家にしているのは初めから知ってたのよ、この屋敷にやってきた日からね。」 「むきゅ!?」 「それにこの野菜、これも私が用意してわざわざあなたのお家の前に置いてあげた物なの。」 「むきゅ!?むきゅん!?」 「つまりね、あなたは私の手のひらの上で踊っていたに過ぎないのよ! でもここまで思っていた通りに動くなんてさすが饅頭ね、ふふふふふ。」 「な、なんでそんなことするの? 」 「それはね、頭がいいと思い込んでるバカな饅頭の絶望する表情が見たかったからよ! そうそう、お家はもう貸さないし野菜も返さないわよ。」 その言葉を聞き、ぱちゅりーは少女の言った通りの表情を浮かべそのまま気絶してしまう。 「ふふふふふ、いいわ〜その顔、完璧だと思っていた事が崩れて絶望に突き落とされた時の顔! 私はそれが見たかった のよ! 」 少女は気絶した饅頭を抱えるとそのまま家の中へ入っていった。 「たまにはこうやっていたぶって遊ぶのもいいわね、冬はゆっくりが少なくなってあまり潰して遊べないもの。 あぁ、速く春にならないかしら・・・。」 翌日、ぱちゅりーのこの世のものとは思えない断末魔が少女の屋敷に木霊した。 ぱちゅりーが住み着いた屋敷の門には『稗田』という表札が下がっていた。 (むっきゅーーー! まだよ! まだおわらな・・・。) (に・が・さ・な・い・わ・よ! ) (むぎゅう ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! もうやめでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛! ) 後編へ続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4930.html
注意 下ネタ有り 虐待薄め 22世紀。ある団体の働きによって、世界はゆっくりレイプ一色に染まった それ以降ゆっくりレイプという行為は社会的に受け入れら、市民権を得るまでとなった さらにそれから半世紀、様々な動乱、揺れ動く歴史の荒波の中で ゆっくりレイプは社会的ステータスに変異していった そして、ゆっくりレイプが上手い者=エリート。という構図が出来上がった 「とまあ、未来はこんな感じだ」 平凡な日常を送る青年の部屋に突然現れたロボットはそう説明した ちなみに彼。ゆっくりにはまったく興味を持っていない。ゆっくりに対して特別な感情を抱いたことは皆無だった 「嘘臭い・・・」 冷ややかな目でロボットを見る 「いやマジだって。それにこの時代の科学でオレみたいな高性能ロボットが作れると思うか?」 電子レンジのような真四角の頭に、洗濯機のような胴体、掃除機のホースのような手足の物体が尋ねてくる 身長は、彼の頭一つ分低い 「ダンボールとティッシュ箱で作ったみたいな角ばったフォルムのお前が?」 彼は目の前のロボットを見て、小学生のころに作った夏休みの工作を思い出していた 緑色に光るモノアイが左右に大きくぶれる 「テメェこの野郎」 蛇腹のような腕がニュッと伸びる 腕の先端にある、一昔前の歯医者が歯を抜くときに使うペンチのような手、ひらたく言うとマジックアームが彼の頬をつねった 「いててててててて。ロ、ロボット三原則はどうしたっ!」 【ロボット三原則 ――アイザック・アシモフ】 第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。 また、その危険を看過する(知ってしながら見過ごす)ことによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第二条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。 ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。 第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない。 「うるせぇ!! オレの時代ではこうなったんだよ!!」 【新・ロボット三原則 ――詠み人知らず】 第一条:ゆっくりをレイプできる機能を持ったロボットは、ゆっくりをレイプしなければならない。 第二条:レイプするゆっくりが一匹しかいないときは、人間に最初にレイプする権利を譲らなければならない(3Pなら可)。 第三条:死姦したロボは自爆しなければならない。また死姦している人間を発見した場合は、その人間を速やかに排除しなければならない。 第四条:自分の感情を、その時その時に流れるラジオの音楽で表現してはならない。 第五条:転んでも泣かない。 「第五条まである!? 五条必要!? しかも第四条はトランスフォーマーだし、アレのドコが何が気に入らなかったんだよ」 「シャラップ!! 時代は常に移り行くものだ!」 「いてててててて。だから抓るな!!」 ×× ×× お互いに落ち着き、改めて状況を整理する 「で、そのトチ狂った未来を変えるために22世紀からわざわざ来たってこと?」 痛む頬をさすりながら訊いた 「全然ちげーよ」 「じゃあ何?」 「貴様に、ゆっくりレイプを極めてもらうためだ」 「ブフッ!!」 噴出す彼に、ロボはここを訪ねた経緯を話しはじめた 「オレを派遣したのはお前の孫だ」 「孫? なんのために?」 「ゆっくりレイプの才能を手っ取り早く得るためだ。ゆっくりレイプの技術は遺伝することが科学的に実証済みだからな」 「自分で頑張れよ・・・・・」 死ぬまで独身でも良いかもしれないと一瞬だけだがそう思った 「オレは元々はゆっくり虐待用のロボットを流用して作られた初期のタイプだ」 「試作型ってこと?」 「そうとも言う、本来なら博物館でアイボの隣に展示される予定だったんだが、お前の孫が買い取ってコッチに寄こしたのさ」 「スクラップ一歩手前じゃないか。しかもお前より高性能なヤツがあるのかよ」 「すごいだろう」 腕を組んでふんぞり返るロボ 「誇るなよ。自分の低スペック性をアピールしてどうする」 ~~レイプロボの歌~~ 餡な子といいな~♪ デきたらいいな~♪ あんなプレイ こんなプレイ 一杯 あるけど~♪ みんな みんな みんっな かっなっえってくれる~♪ ふしぎな機能でかなえってくれぇる~~♪ 『きめぇ丸と空中SEXしたい!!』 『え? ごめん。よく聞こえなかった。もっかい言って』 『だからきめぇ丸と空中SEXしたい!!』 『ムリ』 孕め! 孕め!! 孕め!!! とっても ダイスキッ レイップロボ~~♪ ~~レイプロボの歌~~ 「オレが発売当時に流行った歌だ。本当なら3番まであるが今回は割愛する」 「おかしい、この歌詞絶対におかしいって」 「江戸時代の人間に、お前等のあいだで今流行ってる曲を聞かせても多分同じこと言うと思うぞ」 「そうかもしれないけど、これの場合そんなレベルじゃないだろ。これ考えたヤツは心にどんな怪物飼ってんだよ」 「それ作ったのお前の孫な。2万人の中の応募から選ばれた力作だ」 「・・・・・」 明るい未来はまだずっと先らしい ×× ×× レイプロボが希望したので外を案内することになった。この辺りのゆっくりの特徴を掴みたいとのことだった 彼の住む地域は都心からやや離れた場所にあり、都会とも田舎とも呼べない中途半端に発展している町である 一人と一体は、人気の少ない学校の裏山を歩いていた 「48のゆっくり虐待機能があるが、その中の3つは地球を著しく破壊するので使用が禁止されている」 「どうして虐待にそこまで破壊力求めてるんだよ」 「虐待機能の中のいくつかはゆっくりレイプにそのまま使用できる・・・・今から実演してやる」 ロボがモノアイの焦点を絞り、その先にある獲物に照準を合わせる 彼もロボが見た先に目を凝らすと、木の上に二匹のゆっくりがいた 「ゆっくりれみりゃとゆっくりふらんだ。珍しいな」 どちらも胴なしだった。枝にとまりで「うーうー」とじゃれあっている 「捕まえて、少しだけ中身を採取する。その情報を元にプルグラムの微修正パッチを作る」 「相手は上だぞ。どうやって捕まえるのさ?」 「まあ見てろ」 ロボは木の幹を両手で掴んだ 「オラァァ!」 掛け声と同時に木の葉が大量に落ちてくる 「わ、わ・・・・なんだ?」 微弱ではあるが、彼の足の裏をビリビリとした感覚が駆け巡った 「手を超振動させただけだ。元々はゆっくりを塵にするための虐待兵器だったんだが。今は捕獲や発情させるために使用している」 「すごいなソレ」 「だがオレの場合は調節スイッチが馬鹿になったせいで、今やった強のバイヴレーションしか選べない」 「・・・」 素直に目の前のロボはポンコツだと思った 「ところであの二匹は? あの振動なら気絶して落ちてくるんじゃない?」 「おう。そうだった・・・・・ん、落ちてこないな? 他の枝に引っかかったのか?」 ロボは不審に思い、木から手を離し後ろにさがる 「「うーー!!!」」 上を向いた瞬間、ロボは二匹の体当たりを受けた。振動が来る前に危険を察知した二匹は素早く枝から飛び立っていた 「ぐぉ」 衝撃でロボはのけぞる。れみりゃが顔、ふらんが胴に直撃していた 「メインカメラをやられたが・・・・まだいける!!」 「致命的だろそれ」 飛び回る二匹は容赦なくロボに攻撃を加える 「うーー!! うーー!!」 「うーー!! うーー!!」 「コラッ、いてっ! やめろ、チキショウ、コッチが見えないのをいいことに・・・おぁぁ、バランスが…」 (弱ぇぇ) ×× ×× 「あのやろー共。今度あったらサリーちゃんのパパみたいな髪型にセットしてそのまま剥製にしてやる」 地面に寝転んだままロボは忌々しそうに言った 二匹はロボを転ばせて何度か体当たりた後、空に逃げた 「手を貸そうか?」 薄暗く発行する緑色のモノアイが自身に手を差し伸べる青年を見た 「てかお前も助けろよコノヤロー。俺らチームだろ、ボヤッキーとトンズラー並の息のあったコンビネーションがオレらの売りだろ?」 「まだ出会って二時間しかたってないのに? どんな人工AI付ければそんなふてぶてしくなるんだよ」 起き上がり。めげずに裏山の道を進むと、一匹のゆっくりれいむを捕まえることが出来た 「れいむをおろしてね! ゆっくりできないよ!」 「うるせぇ」 「ゆぐっ」 「いい機会だ。お前にゆっくりレイプを見せてやる」 (正直、してくれなくていい) 彼の思いなど他所に、れいむをマジックアームでこねくり回す 「まずは愛撫だ、すべてはここから始まる」 伸びたり潰れたり、れいむの形は柔いゴム鞠のように変わっていく 「いたいよ。ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 「これからが本番だから黙ってろ」 「ゆがががががが」 腕を大きく振ってれいむをシェイクする れいむが抵抗する意思を削ぐと、ロボの右腕が胴の中に完全に引っ込んだ 「『媚薬注入アーム』」 新しく出てきた腕はガソリンスタンドで見る給油する装置に良く似ていた 「注入開始」 それをれいむの頭に突き刺した 「1%・・・・7%・・・・23%・・・・46%・・・72%・・・・・85%・・・・100。充填完了」 腕をいったん引っ込めて最初のマジックアームに戻った 「さあこっからが本番」 「一つ訊いてもいい?」 彼の言葉がロボの次の行動を遮った 「なんだ」 「お前どうやってゆっくりレイプするの? “アレ”が体の中に収納されてるの?」 「擬似チンコが導入されたのは四世代からだ。オレには無い」 「持ってる型式のやつ居るのかよ・・・・」 想像するだけで気分が悪くなる 「詳しく聞きたいか?」 「いや、いい」 その後、機械とは思えない淫靡な動きが彼の目の前で展開される 「きもい」 それ以外の感想が出てこなかった 「よし。こいつから餡子を取り出して帰るか」 マジックアームの先をぐったりしたれいむの頬にくっつける 彼は頬を抓られたときに、ロボットアームの先には小さな穴が開いているのを知っていた 「よっ」 エンジンを空ぶかしにした音のあと、れいむの体は一瞬でペシャンコになった 「しまった。餡子を吸い過ぎた。ポンプの調整間違えた。いや~失敗失敗」 内臓されたポンプが腕を通してゆっくりの餡子を汲み上げたのだが、その力加減を間違えてしまったようだ 気まずそうに、青年の方をちらりと見る 「・・・・」 ロボットでも、彼の目が何を言いたかったのかは良くわかった ×× ×× なんやかんやで自宅に戻ってきた二人 「これより、入手した餡子を元に作ったパッチを当てる」 ロボの腹の隙間から一枚のディスクが出現する 「オレはパッチを当てるぞジョジョォォォォォォォォ!!」 それを頭にあるCD挿入口に自分で差し込む 「ホワイトスネイク!!」 「頼むからインストールくらいは静かにやってくれ」 「仕方ないだろ、パッチ当てるときはこういう行動を取るようにプログラミングされてるんだし」 「人間臭いAI持ってるくせに?」 「ピーガガガ、ピーガガガ、ウイィィィィィィィン」 「・・・・」 機械の駆動音がスピーカーから出ているがあえて突っ込まなかった 1分ほどして 「友情インプット完了!!」 「・・・・・・・・・・・・・なんでネタがぜんぶ微妙に古いんだよ。ウォーズマンの台詞だって気付くのに少し時間かかったぞ」 終わり present by ゆっくりレイパー
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5123.html
「ゆっくりしないでにげるよ!はやくついてきてね!」 多数のゆっくりを先導しているのはれいむだった。普通は成体でもバスケットボール大の大きさしか持たないゆっくりであるが このれいむは通常の1.5倍ほどの大きさだった。体には多数の生傷があり、左目は申し訳ない程度に付けられた黒い布で隠されていた。 おそらく眼帯のつもりなのだろう。 ゆっくりたちは土手を登り、すぐそこの遊歩道に来た。れいむは一度止まると後ろを振り返り、ゆっくり達がちゃんと付いてきてるか確認した。 後ろには数十匹のゆっくり達が居た。何匹かダブっているゆっくりも居たが、そのゆっくり達は今現在判明している全ての種類のゆっくりで構成されていた。 もちろん捕食種のゆっくりも居たが、他のゆっくりを襲うこともなく、むしろ抱きかかえて守っていた。 「みんないるね? にんげんさんがいっぱいいるところにいくよ。 あさまでまてば、あのおじさんたちもおそってこないよ!」 「れーみゅちゅかれちゃよ・・・ゆっきゅりちたいよ・・・」 「がんばるんだどぉ~♪ れみりゃがまもってあげるどぉ~♪」 「ペニース! チーンポ!」 ここまで休まず走ってきたために皆疲れ切っていた。しかしここで休むわけにはいかない。 群れは再度走り始めた。れいむを先頭にして走るそれは、さながら百鬼夜行のようである。 「どこにいけばいいんだぜれいむ? こんなおおぜいがかくれるばしょなんてないんだぜ?」 最後尾にいたまりさが訪ねた。まりさは万が一は自分の身を犠牲にしようと常に最後尾にいた。 「そうよれいむ。このあたりには、にんげんさんのおうちもないわ。」 群れの真ん中で子供をあやしていたありすがそれに続いた。 れいむは少し考えて、こう答えた。 「このままみぎにずっといけば、こんびにがあるよ! じじょうをはなせばあさまでならきっとたすけてくれるよ!」 「ゆ~? きょんびにー? ゆっきゅりできゅるの?」 初めて聞いた言葉に興味しんしんの赤まりさ。しかしそれを気にせずぱちゅりーが聞き返した。 「むきゅ! れいむ! またにんげんにだまされたらどうするの!」 今さっきの出来事を考えれば当然の発言であった。それでもれいむはハッキリと答える。 「でもほかにいくところはないよ! とおくにいけばあるかもしれないけど、それまでにおじさんたちにつかまっちゃうよ! にんげんさんはわるいひとばかりじゃないよ! あさまでならきっとゆるしてくれるよ!」 そう朝まで逃げ切ればいい。朝まで逃げ切ればあの人達が来る。そうすればあの『嘘つきのおじさんたち』も きっと諦めてくれるだろう。そしたらみんなでゆっくりプレイスへ行くのだ。自分たちが本来居るべき場所へ。 森の中でゆっくりしている光景がれいむの目に浮かんだ。しかしそれはすぐに消えた。 コンビニまで後500mというところで、ついに追いつかれてしまったのだ。 群れの周りを囲むのは、十人以上の男たちだった。みなネットや鈍器のような物を持っていた。 「手こずらせやがって、でもまあいいか。成体よりは子供の方が楽しいしな。」 そう言うとれいむの目の前にいた男はニタリと笑った。それは今から始まることを想像しての笑みだった。 「「「「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」」」 群れの全員で叫んだ。しかしそれが男たちの心に届かないのはわかっていた。 すると、一番前にいたれいむが、突如男の脛にめがけて噛みついてきた。 「いっ・・・てえなこの屑饅頭!!!」 予期せぬ反撃に驚いた男であったが、ゆっくりの牙でブーツをどうにかできる訳もなく、れいむは男の遠慮ない蹴りで5m先の電灯まで ふっ飛ばされた。 「おぎゃぁあああああしゃあああああああん!!!!!!」 れみりゃに抱きかかえられていた、赤れいむが叫んだ 「でいぶうううううう!!!! じっがりじでええええええ!!!!!」 「じっがりずるんだどぉおおおお!!!!! れーむううううう!!!!!!」 「ゆぎぃ・・・だいじょうぶだよみんな・・・」 れいむはにっこりと笑みを返した。だが口から大量の餡子を吐き、今の蹴りで腹部に大きな穴が空いた。 もう長くはないのはゆっくりの目にも明らかだった。 「くそが・・・まだ死なせねえよぞコラァ!・・・小麦粉で少し治すか。家に持ち帰えって・・・」 男の手がれいむに伸びた。 れいむの目には今までの過去が映っていた。人間で言う走馬灯だ。 思えばあまりゆっくり出来なかった人生であったと思う。 それでも・・・せめてこの群れだけはゆっくりさせたかった。しかしそれも最早叶うまい。 「もっとゆっくり・・・させたかったよ。」 れいむが産まれて初めて目にしたものは、自分の母親がありすとすっきりしている場面だった。 「でいぶうううううう!!!!!ありずのどがいはなでぐにっぐはどぉおおおおおおお!!!!」 「ありずやばでえええええぎぼちわるいよおおおおおおおお!!!!!」 正気の目をしていないありすが自分の母親に圧し掛かり、激しく動いていた。 「ぎぼちいでしょでいぶううううううううう!!!!さいごはありずのすりすりでふぃにっしゅよおおおおおおお!!!!」 「いやあああああああああああああ!!!!!!」 どんどんと二人の目が変わっていく。気がつけば顔も赤くなり、そして 「「すっきりー!!!!!」」 ばたりと倒れた母親の頭から蔦が生えてきた。ありすはそれを気にせず 「きもちよかったわれいむ! またこんどすっきりしてあげるわね!」 そんな事を言いながらどこかへ行ってしまった。 「おきゃーしゃん!だいちょうぶ?ゆっきゅりちていってね!!!」 れいむは母親に駆け寄った。母親は生まれた我が子を見て、泣きながら 「だいじょうぶだよ! ゆっくりしていってね!!!」 精一杯の笑顔だった。 れいむのおうちは狭い箱だった。れいむとおかーさん。後はせいぜい子ゆっくりが二人も入ればギュウギュウになる大きさの箱だった。 置いてあるのは餌置場だけだった。その餌も美味しくない草だけだった。しかしれいむは不満はなかった。おかーさんとずっと一緒に入れるのだから。 「おきゃーしゃんのかみはきもちいいね。しゅーりしゅりー」 「ゆゆ! くすぐったいよおちびちゃん! ぺろぺろしてあげるね! ぺーろぺーろ」 むしゃむしゃと置かれている雑草を食べながられいむは言った。 「れーみゅのいもうちょたちはいつうまれるのきゃな? ゆっきゅりちたこがうまれるといいね?」 それを聞いた母親は暗い顔をしながら、 「そうだね・・・ゆっくりうまれるといいね」 「ゆ?」とれいむは母親の表情に疑問を抱いたが気にしなかった。とにかく母親に甘えたかった。 7日ほどたって。れいむがいつもどおりにしていると、上から誰かが覗いてきた。 れいむたちにご飯を暮れる人間だ。れいむは何時ものように 「ゆっくりしていってね!!! おにーさんはやくれーみゅにごはんちょうだいね! おかーしゃんもおなかしゅいてるよ!」 男はその声を無視して母親に尋ねた。 「子どもは生まれそうか?」 「ゆ・・・もうすぐうまれるよ・・・ゆ!」 頭の茎の先に生えていた、球体のゆっくりが一匹一匹ボトリと落ちた。同時に落ちたゆっくり達は目を覚まし、母親の方を見た。 「ゆっきゅりちていってね!!!!」 それが妹達から聞いた最後の言葉だった。生まれたれいむの妹たちは、すぐさま男につまみ上げられて、どこかに連れさらわれた。 れいむは「ぷくうううう」と言いながら膨れて、 「おにーさんなにやっちぇるの!れーみゅのいもうちょをかえちてね!」 「ゆ! だめだよおちびちゃん! おにーさんにさからわないでね!」 「ゆ! なんでおきゃーさんはとめるの! きょどもがさらわれたちゃんだよ!」 母親はまっすぐれいむを見ながら話した。 「おちびちゃんよくきいてね! うまれたあかちゃんをおにーさんにあげないと、おちびちゃんがゆっくりできないんだよ! まりさもしんじゃったのに、おちびちゃんまでしんだらもういきていけないよ! ゆっくりりかいしてね!!!」 「どうちでぞんなごどいうのおおおおおお!!!れーみゅいもうどをうじないだくないよおおおお!!!!」 数分の押し問答のすえ、れいむはやっと母親の言う事を聞くことにした。 次の日、男はいつものように、餌をあげにきた。母親の頭にはもう茎が生えていた。 男はれいむの方を見ると、れいむを摘みあげた。 「なにしてるのおおおおおお!!!!ゆっくりおちびちゃんをばなじでぐだざいいいいいいい!!!!」 母親は泣きながら、男に壁に擦り寄った。しかし男からは意外な返事が返ってきた 「心配するな。傷つけたりはしない。ちょっとオヤツをあげてビデオを見せるだけだ。」 「ゆ? ほんと? でいぶはどうなってもいいからそのこをきずつけないでね!」 「わかったわかった。ほらいくぞれいむ」 男の手のひらに乗せられたれいむは気分がよかった。地上では絶対に見れない風景を見れただけでなく、箱から初めて出れたのだから。 「ゆー!おそらをとんでるみたい!」 れいむはクッションの上に置かれた。そして男が持ってきた、細かく砕かれたチョコをオレンジジュースを頬張っていた。 「よしれいむ。いまからお勉強だ。ゆっくりするためには欠かせないぞ。」 「ゆ? おべんきょうつればゆっきゅりできりゅの?」 「ああ、賢いエリートゆっくりになりたいならな。」 「れーみゅゆっきゅりおべんぎょうちゅる! ゆっきゅりちたい!」 「そうか。なら今日は加工所について勉強しようか。」 「かきょうじょ?」 「ゆっくりできないゆっくりは、そこで甘いご飯にされちゃうんだ。」 「ゆ! ゆっきゅちできにゃいのはいやだよ!」 「だろ?だからこれで、哀れなゆっくりの末路を見るのさ。」 そういって男はモコンを操作した。 そこに映っていたのはまさに地獄だった。 最初の映像はゆっくりの家族がベルトコンベアで運ばれいる映像だった。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!!!! だれがばりざをだづげるんだぜえ゛え゛え゛!!!!」 「とがいばのありずがなんでごんなべにい゛い゛い゛い゛!!!!」 「「おぎゃああああじゃあああん!!! ゆっぐりじだいいいいいい!!!!」」 四人は必死にベルトコンベアを逆していた。次々とやってくるれいむやぱちゅりーを踏み台にしながら 「でいぶをふばないでえ!!! ばりざだづげえd」 「ゆっくりしないでにげるんだぜええええええ!!!!」 しかしいくら走っても前には進まない。ついに赤ん坊二人が動けなくなった。 「おぎゃーしゃんゆっぐりじだいいいい!!!だづげでええええ!!!」 助けにいこうとしたありす、しかしまりさがそれを止めた。 「もうまにあわないんだぜ! にげるのがさきなんだぜ!」 「どうじでぞんなごどいうのよおおおお!!!!」 「「あづいよおおおおお!!!! だれぎゃだづげでええええ!!!」」 ベルトコンベアの先は高温の油だった。落ちればどうなるかは餡子脳でも理解できた。 「ばりっざ! ありずはもうづがれだわ! だづけでちょうだい!」 「うるさいんだぜ! かってにしねばいいんだぜ!」 後ろを向いていたまりさが前を向くと、目の前大きな鉄の壁が迫ってくるのがわかった。 脇は壁。どこにも逃げ場はない。 「やべるんだぜ! ばりざざまをだづげるんだぜ! はだけにおやざいをどりにいったのはあやばるがら!」 「いやあああああああああ!!!!!」 壁に押し出された二人はそのまま落ちて行った。 「あぢゅいいいいいいいい!!! ざっざどだづけげでええええ!!!」 「どがいばなありずが! なにじだっていうのおおおお!!!!」 「ゆ゛げえ゛え゛え゛え゛!!!」 れいむは思わず餡子を吐いてしまった。 男は専用の注射器で餡子を注入した。そしてビデオを進める。 次の映像は、れみりゃ達だった。初めてみたが、ゆっくりの遺伝子には潜在的にある程度のゆっくりの姿と名前が入っているようだ。 胴なしと胴付きがたくさん居た。ついでにふらんも居た。 そこに男が現れた。この人達は職員と言う人たちだと、れいむは教わった。 「う~♪ まぬけなにんげんだどぉ~♪ さっさとれみりゃたちにぷでぃんをもってくるどぉ~♪」 職員は何も反応を示さなかった。業を煮やしたのか怒り出すれみりゃ。 「うー! はやくするんだど~♪ やくにたたないにんげんだどぉ~♪ さくやー!ぷでぃんー!」 男はいきなりれみりゃを殴りだした。その勢いでれみりゃは壁にぶつかる。 「いったいどぉ「黙れ肉まんが!」 職員の怒声にれみりゃ達は驚いた。しかし職員の怒声はまだ続く。 「お前らはれいむ以下の糞の価値もない肉まんだ! わかったら「私は肉まんです!」といえ!」 「ばかなこというなどぉー! れみぃたちはこうまかんのおぜうさ「黙れええええ!!!!」 今度は懲罰用の棒だった。それをれみりゃの肩羽に突き刺す。 「いぎゃいどぉ「黙れえ!!!!」 さらにもう一本を今度は腹部に刺す。たまらずyれみりゃはみなの後ろへ這いつくばりながら逃げた。 「貴様らは俺に聞かれたことだけを喋るんだ! わかったかウジ虫ども! 分かったらブヒブヒいいながら腕立て百回だ! 腕のない奴はこの周りを50周だ! 「うー!ふざけるn「あんまんが喋るなあああああああ!!!!」 こうしてれみりゃ達は腕立て伏せをやらされた。職員は遅いゆっくりには背の上に乗って体重をかけ、早いゆっくりには適当な罰を与えて回数を増やしていた。 そんな映像が何回も何回も流れた。 映像が切り替わると、れみりゃ達は別な部屋にいた。 「お前は誰だれみりゃ! ふらん!」 職員が前の前のれみりゃ達に質問した。帰ってくる答えは 「れみりゃはみにくいぶただどぉ・・・・れみりゃはえれがんとなにんげんさまのものだどぉ・・・」 「ふらんはにんげんさまのためのあんまんです・・・・」 男は満足したように頷き 「れみりゃ! ここから出たいか! なら豚のマネをしろ!」 れみりゃはすぐさま反応した。 「う・・・ぶー!ぶー! れみ☆れあ☆ぶー!」 出来るだけ可愛く豚のマネをしたれみりゃ。男は手に鉈を持つと。 「よし! 豚は死ね!!!!」 振り下ろされた鉈はれみりゃの命を簡単に奪った 「おねえさまああああああああああ!!!!」 「だづげでぐだざいいいいいい!!!!! ふらんじゃんだけはだづげでぐだざいいいいい!!!!」 「おねえざまどいっじょじゃなぎゃいやああああああああ」 姉妹で庇い合う姿にれいむは感動した。しかし職員は事務的な声で横の職員に話しかけた。 「あの奥の数体は母体で残せ。後は機械に乗せろ。」 「わかりました。」 今まで生きていたれみりゃ達が次々にミンチにされていく映像に、れいむはまたも餡子を吐きそうになったが、今度は男に口をふさがれ 結局無理して飲み込んだ。 そのあとも、母体としてすっきりされ続けるみょん。袋詰めにされるぱちゅりー。れてぃに生きたまま徐々に食われていくまりさを 小型カメラでとらえた映像など。れいむにトラウマを与えるには十分だった。 すっかり元気を無くしたれいむ。 「ゆ・・・おにーしゃんなんでれーみゅにきょんな・・・」 「今日はここまでだな。明日からは色々なルールを教えるからな。 そういって箱に戻された。 次の日は、れいむは初めておうちを作った。 枯れ木や木の枝が周りにあり、近くには穴の空いた段ボールがあった。よく見ればそれは死んだうーぱっくなのだが れいむは気がつかなかった。 「ゆーちょ! ゆーちょ!」 一生懸命草を運び、中に敷き詰めていく 「ゆいちょ!」 更に草木を入口に置いてカモフラージュを施す。 「できちゃ! ここはれーみゅのおうちだよ!」 完成した家の中で高らかにおうち宣言をするれいむ。しかし男はれいむを摘みあげると、すぐに箱を潰した。 「どうちでごんなごどずるのおおおお!!! れーみゅのおうじがああああ!!!!」 「お家はおかーさんの居る箱だろ? それに他人の住んでる家では勝手にお家宣言しちゃいけないんだよ?」 それからは、ある時は身の回りや外にある物の名前を覚えさせられ、ある時は他のゆっくりの詳しい特徴を徹夜で暗記させられ、 またある時は挨拶や食べ方のマナーをみっちりと仕込まれた。人間には逆らうな。ゆっくりを強制してはいけないなど。 男はブリーダーだった。ただのブリーダーではなく、最高品質のゆっくりを育成することで有名なブリーダーだった。 男は大量生産ではなく、あくまで少数の優れたゆっくりを育てることに心血を注いでいた。 今回はお得意先の婦人から頼まれた。優秀な子れいむが欲しいとの事だ。 その徹底的な育て方ゆえに、下手な虐待趣味の人間よりも遥かに多い数のゆっくりを無残に殺してきてたりする。 しかしまだれいむは優しく教育されていた。生後一か月にも見たないうちから、あまりにキツイ教育はストレスで死ぬ可能性が高いのだ。 一応母親は生かしてはあるが、それでも過剰なストレスは与えない方がいい。 男はもう一匹育てているゆっくりの事を思い出した。 あの母親を生かしてあるのはあのゆっくりのためでもある。上質な衣食住によってゆっくりの品質は大分変るのだから。 あのれいむも、もう少ししたら、いい部屋に引っ越しさせよう。その時はもうあの母親は要らないだろう。 男はそんな事を考えながら、拾ってきた赤まりさをカラッと揚げていた。 【あとがき】 完成がかなり後になりそうなのでこれから名乗る事にします バスケ部の人です。はじめまして ポケモン楽しいです。北斗も楽しいです 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい ゆーうーかい 解決編 ゆーうーかい番外編 ~ゆっくりプレイス~ ゆっくりパニック れみりゃをむーしゃむしゃー 帽子のないれみりゃ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/480.html
やぁ俺はフランク、ジャーナリストってことはもう知ってるよな。 さて、俺は妙な街に取材に来てしまった。 なんというか、生首饅頭がうごめく街? ほらそこ笑うなって、たしかにポップコーン食べながら見るような感じだけどさ。 キラートマトとか兎男とかあるんだからよ、ちょっとはびびろうぜ? まぁ、ともかく俺はガンショップを出たんだ、すると無線が入ってモニターに何か映ったとかいって引き戻された。 んで確認のために行ったんだが……。 まぁそれは面倒なので後で説明するけどそのあと博士みたいな人を捕まえて怪我してるからってんで薬をとってこようとモール内のスーパーに入ったのさ、そしたら…… 俺はライフルを持ってスーパーの中に入った。 内部はクーラーが聞いていてひんやりとしている。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 食料品の所にゆっくりたちが集まっている。 やつらも人間と同じ物を食うのだろうか。 近寄ってみると袋入りされた菓子だけが食われており、肉や魚などのナマモノには手は付けられていなかった。 (ふぅ、一応食料はあるみたいだな) 俺は安心しているとどこからかべちゃり、という奇妙な音を耳にする。 あたりをきょろきょろ見回していると、生肉が並んでいるところであのれみりゃを見つけた。 「うー♪ おにくいりゃない! ぽいするの♪」 見れば、生肉の入ったトレイを開けて中身を取り出し地面に捨てている。 慌てて俺は走り出しライフルを構える。 「うー?」 音に気づいたのか俺の方向を見た瞬間、俺は引き金を引いた。 渇いた銃声がモール内に響く。 「あ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」 ちょうど良い具合に肉を持っていた手が吹き飛び、地面に自分の体の肉をばら撒く。 その音に気づき、ゆっくり達が一斉に俺を見た。 「ゆ! あのおじさんはゆっくりできないよ!」 「ゆっくりしね!」 ゆっくり達が群がってくる。 「う゛ー♪ ぶぁーが! ゆっぐりだぢな゛ら゛お゛ばえなんがやっづげじゃうんだどぉー♪」 俺はれみりゃを見て愕然とした。 こいつ、再生するのか。 ちぎれた腕はそのままに、新しい腕がれみりゃの腕に付いている。 「くそっ」 銃を構えた瞬間、三匹同時タックルをくらい、俺はこけた。 銃も取り落としてしまう。 周りに武器がないかと手探りで探していたら、長い棒のようなもの触った感覚があった。 引っ張ってみてみると、それは。 「フランスパン!?」 焼き立てではなくカチカチに固まっているフランスパンだった。 たしかに固いがゆっくり達に効果はあるのだろうか。 「せいっ」 再びタックルしようとしてきたゆっくり達をフランスパンでなぎ払う。 「ぶぇっ!」 「ゆ゛」 吹っ飛ばされたゆっくりは地面に叩きつけられ破裂して死んだ。 なるほど、パンでも威力はあるようだ。 「せぇやっ!」 思い切り叩きつけたりなぎ払ったり。 ゆっくり達はなす術もなくつぶされて行く。 残ったのは金髪のゆっくりと黒髪のゆっくりだった。 「ごべんだざい゛! れ゛い゛む゛がお゛ぞお゛う゛っでい゛っだん゛でず!」 「ゆっ!?」 金髪ゆっくりが何か言うと、黒髪ゆっくりが驚いたような顔をした。 「わるいれいむはしんでね!」 「ゆっ、れいむわるいことしてないよ! さいしょにいったのまりさだよ!」 れいむ? なるほど、黒髪の方はれいむというのか。 んで、この金髪のほうはまりさまりさって呼ばれてるからゆっくりまりさ。 とりあえず奇妙な二匹を写真に収めた。(エクセレン!) 「おじさん! ゆっくりれいむをいじめていいからまりさは見逃してね!」 「びどい゛よ゛ま゛り゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! どうじでごんだごどずるどお゛!?」 れいむが泣き叫んでいる。 うるさいので黙らせようと俺はれいむに手を伸ばした。 ちらりとまりさのほうをみると、唇を吊り上げて人を馬鹿にしたような顔をした。 ちょっとむかついたのと、こいつを食べた事が無かったので俺はれいむからまりさを掴む。 「ゆっ!? ちがうよおじさん! いじめていいのはれいむだよ!」 なんか言ってるがわからん。 とりあえず口の中に手を突っ込んでみる。 「おごあがががあががががががが!」 やわらかい感覚が腕に絡み付いていてちょっと気持ち悪い。 中身を引っ張ってみると、中から黒いどろっとしたものが出てきた。 確かこれを舐めると甘かったんだよな。 手に持っていたフランスパンにそれを塗って食べてみる。 「yeah!」 結構イケル、売ったら繁盛するかも。 うまかったのでついまりさを落としてしまった。 「ゆべっ」 「あ、しまった」 慌てて拾おうとしたとき。 カラカラカラカラカラ……。 なんの音だ? カラカラカラカラカラ……。 ショッピングカート? 「いらっしゃいませー!!」 「うおわっ!」 耳元で叫ばれ、俺はしりもちをつく。 立ち上がって相手を見る、それはこの店のロゴが入ったエプロンをつけた小太りの男だった。 「あの……あなたは?」 「俺はここの店長だ! そしてここは……!」 男がショッピングカートに手をかける。 一瞬だけ確認できたが、カートの先端にナイフとフォーク、そしてバーナーが備えられていた。 「ここは俺の店だぁー!!」 俺は命の危険を感じて逃げた。 あ、しまった。 ゆっくりまりさの事忘れてた。 「ゆ゛ぎあぢぃぎぃだぐえっ!」 言葉にもなってない悲鳴が聞こえた。 恐らくカートに踏み潰されたのだろう。 俺は銃を取りに戻り、カートをターンさせて突っ込む男に向けて放った。 肩と胸に命中したが、ひるむ様子も無く突っ込む。 「ゆ゛っぐり゛ぃ゛!」 「ぢんぼおおおおおおおおおっ!」 巻き添えになりフォークに突き刺さっていたり、バーナーで焼かれ黒焦げになるゆっくり。 「うー♪ うー♪」 後ろでれみりゃが踊っていた。 俺はとっさにそいつを抱きかかえる。 「うー、だっこー♪」 れみりゃは何を勘違いしているのか腕の中ではしゃぎだす。 俺はそのままカートに突っ込んだ。 「い゛だい゛よお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!ざぐやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 いくら凶器をつけたカートでも刺さらなければ意味がない。 俺はれみりゃをクッションにしてわざと突き刺したのだ。 「うおっ」 一瞬慌てた様子の男に向かって俺はライフルを放つ。 ちょうど心臓辺りを貫いた。 カートから離れると、肉汁まみれのゆっくりゃがカートの凶器に顔面から刺さったまま痙攣していた。 「ごべんだざい! ぼうじまぜんのでゆるじで!」 相変わらず意味不明だ。 俺はそいつを放り投げて頭を打ちぬいた。 「ぎぇ゛っ!」 あっけない悲鳴と共に、れみりゃは死んだ。 そんなことより、と俺は男に近づく。 男は必死にレジへ向かった。 男は店長だったらしい、最後まで客の心配をしていた。 そして…… 「6番レジへどうぞ!」 と言い残し、息絶えた。 ■■■ とりあえず薬を渡し、生存者を探してモールに向かう。 今度は玩具屋が立ち並ぶところだった。 「武器でも集めるか……」 さすがに、ライフルだけでは先程のように落としかねないので違う武器を探す。 その途中、本屋を見かけたので入ってみた。 漁るのは動物図鑑などだ。 「ない、ない……ない、か」 見当たらない。 やはり新種か。 荒らしていると、『Japanese Conversation』と書かれた本を見つける。 翻訳本らしいので、やつらの言葉がわかるかもしれない。 その時、ばさっと本が落ちた。 何かいるのかと、とっさに銃を構える。 「むきゅー」 どこからか変な声がする。 落ちた本を恐る恐るめくってみる。 すると、そこには紫色をしたゆっくり達より一回り小さいタイプのがいた。 俺はさっき拾った翻訳本をめくって、試してみる。 「アナタノ、ナマエハ、ナンデスカ?」 片言なのはしょうがないが、この際笑われてもいいのでこいつらのことを少しでも知りたかった。 「わたしはゆっくりぱちゅりーよ よろしくね」 何を言ってるのか分からないので翻訳本を見せる。 手が無いので舌と体をつかって一生懸命ページをめくる。 「『I am P.A.C.H.U.R.Y』……パチュリー?」 俺が尋ねるとこくこくと頷いた。 どうやらこのぱちゅりーとやらは知能が幼児より少し上らしい。 先程見たれいむやまりさ、れみりゃなどは子供レベルだったが、ぱちゅりーの場合は一味違う感じがした。 たのしくなったので、俺はもっと聞いてみる。 「アナタ、ドコカラ、キタンデスカ? ……I don t know。知らないか……」 ちょっとがっかりする。 じゃあ最後に、と俺は本を開く。 「ユックリシテイッテネ、ッテ?」 それにはピンと来たのか急いでぱちゅりーが本を開く。 そして必死にそこを舌で示していた。 「take it easy? ゆっくりしていってね?」 なるほど、あいつらはずっとゆっくりしていけと言ったのか。 何の為だかは知らないけど。 「モウイクネ? バイバイ」 片言で言うと、ぱちゅりーは相槌を打った。 あの程度の思考なら、まだ手に負えるかもしれない。 それに何かと役に立つ。 上を見ると、ジェットコースターが動いていた。 ……ん?動いている? 俺は二階に上がる。 するとそこには一人のピエロがいた。 「ウヒヒヒヒヒ! ようこそ!」 ピエロが笑みを浮かべた。 ちょっと怖い。 「おい、どうしてコースターは動いたままなんだ?」 「見てよ! 子供達がゆっくりたちに殺されちゃったんだ!」 話がかみ合わないが、相手に合わせる。 「殺された?」 「皆で遊んでただけなのに、いきなりやってきて子供を集団で踏み潰しちゃったんだよ……」 コースターを見ると、切り刻まれたゆっくりが恐怖の表情で乗っていた。 俺がコースターの方へ向かうと、ピエロが笑いながらやってくる。 「コースターを止めちゃダメだよ! ゆっくりたちが来ちゃうからね!」 するとピエロがチェーンソーでジャグリングを始めた。 それを見ていたゆっくりたちが興味を示して集まってくる。 「ウヒヒヒイヒヒヒヒヒ!!」 結局戦うのか……。 「ウヒィ!」 ピエロが小型チェーンソーを二刀流で振り回す。 振り回すたびにゆっくり達が切り刻まれた。 「な゛ん゛でごん゛びゅぇ゛!」 「が……ぺ、ぺぺぺっ」 俺はライフルで応戦しようとする。 が、ガチンいって弾は発射されない。 「弾切れ!?」 「うひょひょひょ!」 目の前にピエロが現れ、チェーンソーを振り上げる。 俺はとっさにゆっくりまりさを捕まえて盾にした。 「ゆっぐぢい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」 目と口の真ん中を真っ二つにされる。 だが、チェーンソーのリーチを侮っていたため、俺も手のひらを切ってしまった。 応戦する手立てがないので俺は逃げた。 その時、骨董品店が目に付く。 その中に中世の斧やら侍のつかう日本刀が置かれていた。 中に入って斧を取り出し、再びピエロのところへ戻る。 「おりゃああっ!」 重いため、大ぶりになる。 ピエロはさっと避けた。 だが、その後ろにいたゆっくりれいむは逃げられなかった。 「い゛ぎぇ! が、ばっ……!」 目玉を飛び出し、口を大きく開けて絶望の表情を浮かべるゆっくり。 俺はそれを気にすることなく引き抜く。 「ひょあー!」 飛び掛ってきたピエロに対し、俺はゼンガーよろしく横ぶりで叫ぶ。 「チェエエエエエエエストオオオオオオオオオオオッ!!」 ピエロのわき腹をえぐり、ピエロは地面に落ちた。 しかもその先にはチェーンソー。 「い゛ぎぇへへへへへ!」 最後まで笑いながら、ピエロは死んだ。 俺はとりあえずコースターを止める。 すると、席に乗っていたゆっくりれいむが跳ねて俺のところにやってきた。 「おじさんどうしてはやくたすけてくれないの! ゆっくりしね!」 そう言ってタックルしてくる。 意味はわからなかったが、タックルで敵意があることがわかった。 せっかく助けたのになんてやつだ。 俺はゆっくりを持ってピエロの服を破って紐を作り、縛ってコースターの線路に置く。 「ゆ!? おじさんこれじゃゆっくりできないよ!?」 構わず俺はコースターのスイッチを押した。 ごとんごとんと音を立ててゆっくり加速を始めるコースター 。 「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛! ばやぐだづげでね゛!」 しかし、俺がコースターを止める暇も無くゆっくりれいむは轢かれた。 「ゆ゛っぐげおげげげえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」 さらに車輪に引っかかったのか、ゆっくりれいむの体を引きちぎりながらコースターは進んで行く。 液体が俺の肌に飛び散ったので舐めて軽い栄養補給も欠かさない。 「おーい、助けてくれぇ」 コースターにも人がいたらしく、俺はコースターを止めた。 生存者は引きちぎれたゆっくりれいむを踏み潰して俺のところへ来た。 そうじゃないと上がれなかったんだもの。 「ありがとう」 「いや、とりあえず警護室へ……」 ■■■ 生存者を助けた後、俺は日用品店へ向かう。 スポーツ用品から家庭品までそろっているところだ。 しかし、入ってみるとそこは酷いありさまだった。 天上にはゆっくりたちの死骸が吊るされており、皆恐怖の表情を浮かべていた。 「貴様! 階級と所属を名乗れ!」 後ろから何かを突きつけられる。 俺はジャーナリストなので階級も糞もない。 「答えられなければベトコンだぁ!」 危険を察知して俺は避ける。 何度もこう避けられるとは俺も運がいい。 見れば、老人が赤いスカーフをつけてハチェット(鉈、マチェット)を持っている。 (戦争体験者か) 俺はまず走ってくる老人をかいくぐり、上に吊るされたゆっくりの死骸を撮る。(エクセレン!) 写真を撮り闘いに戻ろうとしたとき、老人の姿は無かった。 「どこへいったんだ……?」 迂闊に歩けば危険なので、壁際にあとすざる。 その時、背後から鉄がきしむ音がした。 「はっ!」 気づいたときには遅く、俺の足に激痛がはしる。 どうやら男は下から襲ってくるらしい。 ならば……と俺は店をでてゆっくりたちに声をかける。 「ユックリシテイッテネ」 片言で言うと、それでも反応してくれた。 「ゆっくりしていってね!」 そして俺は手招きをしてゆっくりを呼び寄せる。 だが、日用品店の天上にいるゆっくりを見てびびってしまった。 「おじさんとはゆっくりできないよ!」 「トモダチ、ユックリ、ツカマッタ、オレハ、ナカマダ」 正直日本語ってきつい。 日本語がぺらぺら喋れる奴等がうらやましい。 ゆっくりは自分達の仲間が捕まっている事を知り、聞き入る。 どうやら罠にはまってくれたみたいだ。 「ワルイヒトヲ、タオスニハ、アソコノウエデ、jumpシテ」 ジャンプの部分だけアメリカなまりになってしまったがしょうがない。 それでもゆっくりたちはうなづき、鉄の扉の上でジャンプした。 「わるいひとをやっつけるよ!」 「やっつけるよ!」 がんがんと老人が通っていた扉を叩く。 これで老人は俺がどこにいるか分からないだろう。 扉が開く。 「ゆぶぢゃ!」 扉の上にいたゆっくりがつぶされる。 俺はその瞬間をつかい、老人を引き抜いた。 「おらっ、おらっ、オラァッ!」 パンチを三発食らわせると、老人は倒れてしまった。 気絶しているみたいなのでそっとしておく。 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」 その老人に向かってゆっくりが体当たりをしていた。 俺は近くにあった芝刈り機をつかう。 そしてそのままゆっくりを轢いた。 「ぎゃぎゅぎゅぎゅぎゅゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」 芝刈り機が通り抜けると、綺麗にゆっくりが四等分される。 だが、これではあまりおもしろくない。 俺はなにかないか探してみた。 そして……俺は面白いものを見つけた。 「うっうー♪ うぁうぁ♪」 ひょこひょこと呑気に踊っているれみりゃ。 俺はそこに秘密兵器で突っ込む。 ギュルルルルルル! 機械音にれみりゃは驚いてこっちをみた。 が、すぐにドリルの餌食になる。 「う゛ぐぇぎゅがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ドリルはれみりゃの顔をちょうどいい具合に突き刺さる。 れみりゃは頭をぶち抜かれ即死して動かなくなったが、ドリルは動き続けているためぐるぐるとれみりゃの死体がまわる。 それをもったまま俺はゆっくりたちに突っ込む。 「うわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! ごわい゛よお゛お゛お゛お゛お゛お゛」 ゆっくり達は悲鳴を上げる。 だが俺はつっこむ。 れみりゃの死体の足に弾かれ、饅頭共は壁にぶつかり破裂する。 「どおじでごんだごどずべっ!」 「わ゛がら゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」 どいつもこいつも皆吹っ飛んで破裂する。 俺は愉快でしょうがなかった。 しかし自然とおなかが減ってくる。 俺はフードショップへ行くことにした。 そして、そこでゆっくりを一匹捕まえる。 「ゆ? おじさんなにするの?」 間抜けな顔で俺を見ている。 そいつをミキサーへ入れた。 通常サイズより一回り小さかったからか意外とすんなり入った。 「おじさん! ここせまいよ! ゆっくりはやくだしてね!」 そして俺はその中にオレンジジュースを加える。 「ゆ! あまあま!」 さっきまで文句を垂れていたのにオレンジジュースを入れると上機嫌になるのか。 俺は蓋を閉めてミキサーのスイッチを入れる。 「い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!! ごごがら゛だじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 ぐるぐる回転しながらも悲鳴が聞こえる。 1分くらいすると、何も聞こえなくなった。 そしてミキサーの中身をコップに移して飲んでみる。 「oh...♪」 なんともいえぬ味に俺は声を漏らす。 ゆっくりがオレンジを吸収したのか、オレンジの味はしなかったが、かわりに食べたときとはまたちがうほんのりとした甘さが舌に広がる。 「やっぱりこいつらうまいな」 俺がゆっくりジュースを飲み干し、店を出たときだった。 「ゆっかりしていってね!」 また、新種か 俺はこいつをカメラに収めた(ファーンタスティック!) あとがき ミキサーの話もでてたので。 次回はゆっかりんとまだ出てきてないのが来ます。 ストーリーをなぞりたいですがover timeまでやっちゃうとえらい面倒なので途中で切り上げることもありえます。 爆発エンドとかな。 エロも書いてるから両立きかねーよ、エロ書いてるのに虐待になりそうだぜ 過去に 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング を書いております ゆっくりデッドライジング3へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2173.html
※普通のゆっくりでないゆっくりが出てきます ※普通のゆっくりがいじめられます ※お兄さん分や人間分はありません ※おうち宣言があります ゆっくり勝負 「「ゆっくりしていってね!」」 とある巣穴の前。一組のゆっくりが穴に向かって声を上げる。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。 「「ゆゆ、ゆっくりしていってね!」」 中からも声がして、こちらもまた一組のゆっくりが出てくる。 外から来たゆっくりと同じれいむとまりさだ。 「「きょうからここはれいむとまりさのおうちにするよ!」」 定番のおうち宣言をする外のゆっくり。 「「なにいってるの?ここはれいむとまりさのおうちだよ!」」 それに反論する巣のゆっくり。 お互いに自分の主張を繰り返すが中々勝負が付かない。 「そうだ!ゆっくりしょうぶでどっちのすかきめるよ!」 ふと、外のれいむが提案した。 「ゆっくりしょうぶ?」 「どっちがゆっくりしてるかくらべるんだよ」 「どうやるの?」 「まりさとまりさ、れいむとれいむがおたがいにゆっくりしているかみるんだよ」 互いに向かい合った状態になり、どれだけ長くゆっくりしていられるか競うという事らしい。 ゆっくりできないと言う=ギブアップらしい。 「ゆゆーん、それなららくしょうだよ、まりさとれいむいじょうにゆっくりしたゆっくりはいないんだよ!」 「このしょうぶ、れいむたちのかちだね!」 余裕綽々な顔をする内ゆっくり。 元からそんな顔をしているという突っ込みは敢えてスルーしておく。 そんなこんなでゆっくり勝負がスタートした。 以下、巣のゆっくりを内れいむ・内まりさと 外から来たゆっくりを外れいむ・外まりさと呼ぶことにする。 開始10分 「ゆっくりしてるね!」 「まりさもゆっくりしてるね!」 思う存分ゆっくりする内まりさと内れいむ。 「ゆっくりぽかぽかだね!」 「ゆっくりきもちいいね!」 対する外れいむと外まりさも非常にゆっくりしている。 しかしまだ勝負は始まったばかりなのだ。 1時間後 「ゆっくりできてるね!」 「これなられいむたちのかちだね!」 すっかり勝利を確信している内れいむ、内まりさ。 「かぜがきもちいいね!」 「ゆっくりできるね!」 内ゆっくりに負けないくらいゆっくりしている外ゆっくり。 この対決は長期戦になりそうだ。 3時間後 「ゆぅ、おなかすいてきたね」 「ごはんたべたいね」 内ゆっくりはどうやらお腹が空いてきた様だ。 顔が困り気味になってきている。 「ゆ、つらそうだね、ゆっくりできないの?」 「れいむたちはこんなにゆっくりしているのにね」 外ゆっくりは2匹とも表情一つ崩さずゆっくりしている。 「ゆゆ!?ぜんぜんそんなことないよ、れいむたちはゆっくりしてるよ」 「そうだよ!そっちこそそろそろこうさんしないの?」 やせ我慢をしつつ反論する内ゆっくり達。 それでも根を上げないところ、まだまだ勝負が続くようである。 5時間後。 両者とも未だにゆっくりしている、らしい。 というのも内ゆっくりが相当辛そうだからである。 「ゆぅ、ゆぅ…まだまりさたちはゆっくりしてるよ」 「いいかげん、こうさんしてね…」 対する外ゆっくりは顔色一つ変えない。 「どうみてもゆっくりしてないね!」 「あたらしくまりさたちがそのすをつかってあげるからおとなしくゆっくりしてないってみとめてね!」 形勢は外ゆっくりに傾きかけていた。 その時である。 「かわいいまりさぁぁぁぁぁ!!!みつけたわぁぁぁぁぁ!!!」 「「ありすだぁぁぁぁぁ!!!」」 内ゆっくりが悲痛な叫び声を上げる レイパーアリスの乱入である。 「んほぉぉぉぉぉ!!!!」 「やべでぇぇぇ!!!ずっぎりぃぃぃぃ!!!」 「いやぁぁぁぁ!!すっきりぃぃぃぃぃ!!!」 「べとべとする〜」 「きたないよ〜」 あれよあれよという内に4匹のゆっくりに纏わり、ありすは4回すっきりした。 1匹につき1回である。 それに満足したありすは「またあいてしてあげるわね!」と満足そうに去っていった。 この時内ゆっくりに変化が起きた。 頭からにょきにょきと蔓が生えて、小さな丸いものが蔓からでき始めたのである。 本来なら悲しみに暮れる所である…のだが。 「そ、そうだ!あかちゃんはゆっくりできるんだよ!」 「あかちゃんができたれいむたちはゆっくりできてるんだよ!」 「あかちゃんができてないれいむとまりさはゆっくりできてないね!」 ここぞとばかりの反撃である。 赤ちゃんはゆっくりできるという考えから外ゆっくりに対して優位に立ったと思ったのだ。 「それじゃ、そのあかちゃんがゆっくりできてるかゆっくりしながらみるよ!」 「まだまだまりさたちはゆっくりしてるよ!」 勝負がついたと思いきや、まだまだ決着に時間は掛かりそうだ。 8時間後。 辺りはかなり暗くなってきている。 この時間は捕食者の活動時間だ。 「ゆ、ゆぅ、ゆっくりねむくなってきたよ…」 「だめだよれいむ!ねたらまけちゃうよ!」 見るからにやせこけはじめている内ゆっくり。 子供に餡子を吸われているのだろうか、食事も摂っていない事もくわわりかなりゆっくりできていない状態である。 「ゆぅ…ねむいよ…」 「もうすこしゆっくりしたらおうちがてにはいるよ!だからゆっくりしようよ!」 対する外ゆっくりも眠気に追いやられ始めている。 このまま引き分けで終わり、かと思われたその瞬間。 再び状況は変化する。 「うーうー」 「「れみりゃだぁぁぁぁ!!!」」 またも叫び声を上げる内ゆっくり。 それも無理は無い。捕食種のれみりゃが現れたのだから。 「あまあまー」 「やべてぇぇぇぇ」 かぷりと内れいむの蔓に生った赤ん坊を口に含んでいく。 「れいむのあかちゃんがぁぁぁぁ」 「れいむとまりさはさわいでゆっくりできてないね!」 捕食種がいるというのに外ゆっくりは意に介さないでゆっくりしている。 「こっちもあまあま…うー、こっちはふかふかー」 れみりゃは外ゆっくりの感触が気に入ったようで暫く掴んだりはむはむして戯れていた。 「れみりゃはゆっくりしてるね!」 「こんなゆっくりできるれみりゃがゆっくりできないなんていうゆっくりはゆっくりできてないね!」 「ばだだよ、ばだでいぶだぢばゆっぐりでぎでるよ!」 「おぶぢばわだざないがらね!」 自分の家を守ろうとする内れいむと内まりさ。 ここまで来るともう誰が見てもゆっくりできていないと見えるのだろうが、そんな事を考えている余裕も無かった。 それでもギブアップ宣言をしていないのでまだ勝負は続くのだ。 絶対に勝つ、内ゆっくりはその為だけに耐えていた。 空腹にも無理矢理すっきりさせられた事に対しても、れみりゃに赤ちゃんを食べられた事も。 いつしかれみりゃは空の彼方へ飛び去っていった。 それでもまだゆっくり勝負は決着がつかない。 10時間後。 「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁ!!!」 「もうゆっくりしょうぶなんていいよ!ゆっくりつぶれてね!」 遂に内ゆっくりがキレた。 内まりさは外まりさを押しつぶそうとし、内れいむは外れいむに体当たりをする。 「ゆ!?ゆっくりできないんだね?こうげきするなんてれいむとまりさはゆっくりできてないんだね!」 突然の体当たりに驚きながら、しかし全然効いていないらしくケロッとした顔で外れいむは問い詰める。 「ゆっくりしてるよ!ゆっくりしながらゆっくりできないれいむとまりさをおいだしてるんだよ!」 もう滅茶苦茶な言い分である。 殆ど体力が無いながらも、しゃにむに内まりさと内れいむは外ゆっくりの2匹に攻撃を仕掛け続けた。 「ゆっくりできてないまりさとれいむはつぶれてね!」 これでゆっくりと巣に帰って食事してぐっすり眠れる。 この2匹はそう考えていた。 そして―決着の時がついにきた。 ポタ。 ポタ。 ポツッポツッ ザーザーザーザー 空から落ちてくる無数の雫。 雨の到来である。 「あめさんがふってきたよ!」 「あめさんはゆっくりできないからゆっくりおうちにかえるよ!」 今まで色々な物に耐え、無茶な事を繰り返してきた内ゆっくりもこれには耐えられない。 何しろ雨に当たり続けていると死んでしまうのである。 レイパーのすっきりも捕食者のむーしゃむーしゃもまだ助かる道はあった。 しかし雨となれば話は別である。 もう勝負は付いた、そう思い込んでいる2匹は攻撃を止めて巣穴に戻ろうとして―外ゆっくりに弾き飛ばされた。 「たいあたりしてくるくせにゆっくりしてるなんてれいむはうそつきだね!」 「あめさんをゆっくりできないなんていうなんてまりさはくずなんだね!」 「どぼじでいぎでるのぉぉぉ!!!」 内ゆっくりは潰したと思った外ゆっくりのピンピンした姿に顎をゆがーんと空けていた。 「たいあたりやのしかかりくらいでれいむたちがしぬとおもったの?ばかなの?」 「それにあめさんがゆっくりできないっていったね?だからこのおうちはまりさたちのものだよ!」 勝負は元々巣に住んでいたゆっくりの負けで幕を閉じた。 この雨の中、散々体力を奪われた2匹は、巣を奪い取った2匹が見守る中どこに行く事も出来ず溶けていった。 「あめにとけるなんてだめなゆっくりなんだね!」 「おうちでおみずさんをぬきだそうね!」 この2匹がゆっくり勝負で勝てた理由。 それはスポンジだからである。 勿論スポンジケーキではない、台所や風呂場で使われているスポンジである。 それでもふてぶてしい顔やふんぞり返るような本能はゆっくりそのままだ。 勿論互いのスポンジをすーりすーりしながら交換する事で赤ちゃんだって作れる。 違いはあるが些細な事ばかり。 食べられる事はない、水に溶けない、ぱちゅりーは赤ちゃん用スポンジだったりする。洗剤で泡立つ。 アストロンで金だわしになる、火にすこぶる弱い、食べ物には困らない、潰しても元に戻る。etc。 そんな、饅頭ではないゆっくり。 あとがき 当時真っ二つにされたら分裂するゆっくりを見て、中身が不思議に思った人はどれだけいるのでしょう。 今でこそ餡子が一般的ですが、その前にこうだったのかな、と思う所を少し入れ込んでみたり。 そこに今のゆっくり分を混ぜ込んでみたらこんなのになりました。 普通のゆっくりではすぐ潰してしまう鬼意山でもきっと全力で虐待できることでしょう。 あ、お風呂場にあるスポンジってすぐカビますよね! 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命 決断