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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344919925/ 染谷「何故わしに相談を?」 京太郎「和は咲のことをどこか性的な目で見てる節があります」 京太郎「優希は冗談かわからないですけど俺に何かアピールしてくるんで・・・」 染谷「久がおるじゃろうが」 京太郎「部長は絶対面白半分でろくなことしないような気がするんです」 染谷「ま、まあ否定はせんが・・・」 京太郎「ですから染谷先輩、何かアドバイスをくれませんか?」 染谷「そうは言うが、わしは生まれてこのかた恋愛とは無縁で過ごしてたんじゃ」 染谷「わしなんかのアドバイスが役に立つとは思えんのじゃが・・・」 京太郎「お願いします!染谷先輩しか頼れる人がいないんです!」ペッコリン 染谷「あー・・・。わかった、わかったから頭を上げい」 京太郎「ほんとですか!?ありがとうございます染谷先輩!」 染谷「京太郎は咲と幼なじみじゃったな。どうなんじゃ?」 京太郎「何がですか?」 染谷「咲の気持ちが自分に対してどんだけのもんかっちゅー話じゃ」 京太郎「ただの幼なじみ・・・いや、それ以下かもしれません」 染谷「本当か?」 京太郎「ええ。以前学食で友人に咲といるところを嫁さんみたいだとからかわれたんですが、咲は激怒していましたから」 染谷「そうか・・・。照れ隠しという可能性は?」 京太郎「ないと思います。顔を赤らめるとか、恥ずかしそうにするとかそういうの一切ありませんでしたし」 染谷「まあそういうんはいくらでも表に出さんようにはできるけぇ参考にはならんな」 染谷「でも、何で今更恋人同士になりたいなんて思うたんよ?」 京太郎「別に幼なじみっていう今までの関係でも、俺は満足していたんです。でも・・・」 染谷「何じゃ?」 京太郎「何だかあいつが遠くに行っちゃうような気がして・・・」 京太郎「あいつ、麻雀で活躍して有名になったじゃないですか」 京太郎「学校でも超有名人・・・。このままじゃ他の誰かに!そう思ったらいてもたってもいられなくて・・・」 染谷「そうじゃのう。わしらも今じゃ長野じゃ誰もが知るレジェンドじゃけぇのう」 染谷「優希も色んな店でタコスをタダで食べられるようになった言うて喜んどったし」 染谷「告白してみたらどうじゃ?」 京太郎「それは・・・まだ怖くて・・・」 染谷「まあ同じ麻雀部じゃしな。でも恋人同士になりたいんじゃろ?避けては通れん道じゃぞ?」 京太郎「ええ・・・。ですから、染谷先輩には俺が咲に告白できる自信が持てるよう協力して欲しいんです」 染谷「どうせぇっちゅーんじゃ」 京太郎「今のままじゃ告白しても玉砕するのがオチです 京太郎「告白して成功する可能性がせめて五分ってとこくらいまで咲と接近したいんです」 染谷「なるほどのう。よし、わかった。一計を案じてやろう」 京太郎「ありがとうございます!」 染谷「何、可愛い後輩たちのためじゃ。気にせんでええ」 京太郎「で、どんな策があるんですか染谷先輩?」 染谷「バイトじゃ」 京太郎「バイト・・・ですか・・・?」 染谷「そうじゃ。わしの店の手伝いを咲と二人でするんじゃ」 染谷「そこで咲にお前さんのバリバリ働く姿を見せたら『京ちゃんカッコイイ!』ってなるんじゃないかのう」 京太郎「で、でも俺・・・」 染谷「何じゃ、何ぞ不安でもあるんか?お前さんは器用じゃけぇ、うちの店でも何でもこなせると思うぞ?」 京太郎「俺、嫌なんです・・・。あの店で働くってことはまた咲が可愛い格好で店に立つってことじゃないですか!」 染谷「まあメイド麻雀喫茶じゃしのう」 京太郎「男性客が多いあのお店で、可愛い咲の可愛い姿なんかを晒したくないんです!」 京太郎「危険が危ないじゃないですか!もし客に咲のお尻を触られたりしたら俺は・・・!俺は・・・!」 染谷「わかった。わかったから落ち着け京太郎」 京太郎「すみません・・・」 染谷「そうじゃな・・・。じゃあ、オーソドックスに咲とデートじゃな」 京太郎「で、デート!?俺と咲が!?」 染谷「そうじゃ」 京太郎「デート・・・。咲と俺が・・・」 染谷「ああ」 京太郎「はぁ・・・。へへ、俺と咲がデートですかぁ?」ニヤニヤ 染谷「何度も言わすな」 京太郎「咲とデート・・・」 染谷「ええ加減にせんか!」バシッ 京太郎「ハッ・・・!す、すみません。でもどうやって!?俺、咲をデートになんか誘えないっすよ?」 染谷「どんだけ臆病なんじゃ・・・。まあええ。わしが咲を誘ったる。デートじゃなけりゃええんじゃろ」 京太郎「ど、どういうことですか・・・」 染谷「そうじゃな・・・咲を買い物にでも誘っちゃる。部の買出しっちゅーことにするか。で、荷物持ちに京太郎もって感じでの」 京太郎「ふむふむ」 染谷「で、当日の待ち合わせにはわしは来ん」 京太郎「えっ!?」 染谷「さすればほら、二人きりじゃ。よかったな京太郎。あとは好きにせえ」 京太郎「そんな!二人きりになったら素直にお喋りできないし、どうしたらいいかわかんなくて俺死んじゃいます!」 染谷「へたれにも程があるじゃろうが・・・」 染谷「じゃあどうしたらええっちゅーんじゃ」 京太郎「そのデート・・・。染谷先輩もついてきてください」 染谷「なっ・・・!それじゃデートにならんじゃろうが!」 京太郎「だ、だって俺、咲と二人っきりになったら何話したらいいかとか・・・」 染谷「あー、もう、わかった!じゃあこっそり付いてったる!」 京太郎「ほんとですか!」 染谷「じゃが咲とお前さんで二人っきりじゃ。わしは離れた場所で見といてやるけぇ安心せぇ」 京太郎「俺が会話とかで困ったらどうするんですか?」 染谷「そんときゃ電話・・・いや、電話はバレるか・・・」 染谷「メール・・・も、デート中に携帯をいじっとると嫌われるかもしれんしの・・・」 染谷「まあ、なんとかしてデート中の京太郎に指示を出しちゃるけえ安心せえ」 京太郎「何から何までありがとうございます、染谷先輩」 染谷「まったくじゃ」 京太郎「このお礼はいつか必ず・・・」 染谷「あー、そういうのはええ。ただ、もし咲と付き合うようになったらじゃが、咲を悲しませるようなことだけせんでくれ」 染谷「わしはそれだけでええ」 染谷「もし咲に酷いことして捨てたりするようなことがあれば京太郎。お前・・・病院で栄養食を食べるだけじゃ済まさんからのう」 京太郎「わかってます!死が二人を別つまで、いや、その後も!未来永劫咲を愛し、大切にすることを咲にかけて誓いますから!」 染谷「まあお前さんみたいなのには杞憂じゃったか。それじゃあ咲を誘ってみるとするかのう」 京太郎「お願いします染谷先輩」 そしてデート当日 京太郎「咲はまだかな・・・。三時間前から来ちゃったぜ」 京太郎「待ち合わせの時間まであと10分か・・・。くぅ~、待ち切れないぜ」 和「須賀君、おはようございます」 京太郎「えっ・・・?」 優希「待ち合わせより早く来て待ってるとは見直したじぇ。それでこそ我が麻雀部の雑用係だじょ」 京太郎「和に優希・・・。何で・・・」 咲「おはよ、京ちゃん。染谷先輩たちと買出しに行く話しをしたら和ちゃんと優希ちゃんも行きたいって言い出したから・・・」 咲「もう連れて来てるし、事後承諾になっちゃうけどダメかな・・・?」チラッ 京太郎(そんな困ったような顔の上目遣いをするまでもないじゃないですか、この天使さんめ~~~) 京太郎「もちろん問題ないに決まってるだろ、咲」 和「まだ待ち合わせ時間まで少しあるせいか染谷先輩が来ていませんね」 優希「寝坊してたりしてな」 和「優希じゃあるまいし。私が起こしに行かなかったら優希は確実に寝坊してますよ」 優希「てへー」 京太郎「咲、俺、染谷先輩に確認の電話入れてくるよ」 咲「ここで電話したら?」 京太郎「いや、街中は色々とうるさいから静かなとこでな。じゃ!」 京太郎(やばい・・・。和と優希が来るなんて計算外だ・・・。染谷先輩に指示を仰がないと・・・) 染谷『あー・・・、京太郎。聞こえとるか?』 京太郎「は、はい!昨日染谷先輩から借りた骨伝導携帯、よく聞こえてます!それでですね、実は計算外の事態が・・・」 染谷『こっちもじゃ』 京太郎「えっ?」 染谷『そっちの状況はわかっとる。和と優希が一緒になっとるんじゃろ?さっき駅で見たからのう』 京太郎「ええ、そうなんです。こっちに来て下さいよ先輩!俺、どうしたらいいか・・・」 染谷『こっちも予想外の足止めを喰らっててのう。何、心配しなさんな。待ち合わせ場所には行ったる。7分待ってくれ』 京太郎「は、はい!」 咲「あ、京ちゃん。どうだったの?」 京太郎「ああ、何でも足止めを喰らったとかで。でも、あと10分もかからずに来るって言ってたぞ」 優希「ふぅ~ん、足止めですかぁ~」 和「あらあら、それは大変ですね」 優希「ちゃんと来れればいいな」 和「ええ、そうですね優希」 咲「?」 京太郎「?」 優希「ま、あと10分もかからずに来るっていうんだし座って待ってようじぇ~」 京太郎「そうだな」 染谷「さて、いい加減出てきたらどうじゃ?こんな人気のない路地裏に誘ってやったんじゃからのう・・・」 スッ 純「さすがだな。実はある人物からお前の足止めを頼まれていてな。恨みはないが今日一日寝ててもらうぜ」 夢乃「そういうことです」 染谷「はぁ・・・。何がある人物じゃ、バカバカしい。井上純、お前さんはどうせうちの優希にそそのかされたんじゃろ」 純「なっ!べ、別にあいつに頼まれたとかじゃねぇよ!」 染谷「単純じゃな。そしてそっちの。名前は忘れたが和の後輩じゃろ。まったく、何でこんなことを」 夢乃「スーパーまほっちです。和先輩とは無関係です」 染谷「やれやれじゃ。面倒ごとは嫌いなんじゃがのう・・・」 染谷「ま、わしにも待ってくれとる後輩がおるんでな、手早く片付けさせてもらうけぇのう」 純「ほざけ!」 夢乃「こっちは二人いる上に武器まで持ってるんですから負けるわけがありません」 純「おうよ。そして喰らえ!多節牌!」グオッ 染谷「あれは!?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 多節牌 新潟北部北蒲原郡には秘密の犯罪結社が存在した その名を「蒲鉾党」といい恐るべき数の暴力で犯罪を行っていた その中でも有名な一派が「鶴賀餓苦宴」である その見境の無い所業に北蒲原郡の住民は恐怖した 事態を重く見た時の県知事は風越侍の「池田華菜」に討伐を依頼する 激しい死闘の末、「池田華菜」は「鶴賀餓苦宴」を倒し、北蒲原郡はとりあえず平安を取り戻した この際「池田華菜」は「鶴賀餓苦宴」の一員「加治木ゆみ」を討伐したとき 麻雀牌に糸を通し連結させた武器『多節牌』を使ったという伝説が・・・ 民衆の噂話にはあったがどのように多節牌を使ったかは定かではない ちなみに現在使われている多節棍の由来は、この「多節牌」から来ていることは言うまでもない (民明書房刊 「多節牌の使いかた」より) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ガシャーン 純「やったか!?」 夢乃「いえ・・・、これは・・・」 染谷「ふん、路地裏とはいえ街の中でそんな暗器を使いよるとはのう」 純「なっ・・・!?腕一本で受け止めただと!これは牌に金属を仕込んだ特注製だぞ!?」 夢乃「よく見るです!あの腕の形は・・・!」 純「まるで手羽先・・・」 染谷「ああ、そうじゃ。小さい頃からこれがわしの得意技でのう。ついた異名が・・・」 夢乃「清澄手羽先(フェニックス)・・・」 染谷「しかと見ることじゃ」グイッ 純「ま、まずい!」バッ 染谷「遅い!」 染谷「そいや!」ムキッ 夢乃「うわ~、手羽先みたいです~」 キュイッ 純「ぐえぇー」バタッ 染谷「まず一人、と。わしは相手が中学生でも容赦はせん。降参するなら今のうちじゃぞ?」 夢乃「ふふ、降参しろとは随分と自信があるみたいですね。でも、このスーパーまほっちにその技を見せたのが運の尽きです!」 染谷「・・・どういうことじゃ」 夢乃「そうですね、何も知らないで倒されるのは可哀想なので教えてあげましょう」 染谷「いや、結構じゃ」 夢乃「このスーパーまほっちの能力(チカラ)は、相手の能力を完璧にコピーすることができるです」 染谷(和、こんな面倒臭いんを後輩にしとったんか。大変じゃな・・・) 夢乃「今見せた貴女の技、確かに覚えさせていただきましたです。そして、喰らうがいいです」グイッ 染谷「腕まくりをした・・・。来るか?」スッ 夢乃「そいや!です!」ムキッ ただ腕に力を込め、曲げる ただそれだけのこと しかし、それは驚異的な破壊力でまこを襲った 染谷「ぐぁぁぁぁっ!!!!」ズササーッ 夢乃「すごいです!これが染谷まこの手羽先・・・。10メートル以上吹き飛ばしましたです」 染谷「くっ・・・。じゃが、まだまだじゃのう」 夢乃「どういうことですか・・・?」 染谷「お前さんのその技は未完成じゃということじゃ」 夢乃「そんなバカな・・・です・・・!」 染谷「形だけ真似たところで真の威力は発揮できん」 夢乃「何が足りないっていうですか・・・」 染谷「それは腕に乗せる誇り、想い・・・。そして何より」 染谷「凄みが足りないんじゃ!」ググイッ 夢乃「手羽先が来るです!でも、だったらこっちも手羽先で防御すればいいというだけのこと!」グイッ 染谷・夢乃「「そいや!」です!」 夢乃マホは恐怖した マホが片腕で手羽先を繰り出したのに対して染谷まこは両腕で手羽先を繰り出したからだ そしてそれは単純に威力が二倍になるというものではないということも、マホは同じ手羽先の使い手として直感的に理解していたのだ 左腕を関節ごと右回転!右腕も関節ごと左回転! 手羽先同士相殺できると考えていたマホも、まこの両腕が一瞬巨大に見えるほどの回転圧力にはビビった! そのふたつの腕の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙! 夢乃「うわっ、うわぁぁああああああっ!!」ドォーン!! マホは吹き飛ばされ気絶 そしてマホの衣類はまこの手羽先が生み出した真空の衝撃波の奔流によって切り裂かれ、 もはや体を包んでいるのは下着のみとなっていた 染谷「やれやれじゃったのう。さて、マホとまこ・・・。名前が似とるだけにこのままここに寝かしていくのも気が引ける・・・」 染谷「まあ、上着だけでもかけてやって、あとは井上をたたき起こしてスーパーまほっちとやらの介抱をさせる」 染谷「わしは失敬させてもらうとするか」ドヒューン! 染谷「いやぁ、すまんのう。ちょいと野暮用で遅くなってしもうた」 咲「そんな、待ち合わせ時刻ぴったりですから大丈夫ですよ」 染谷「そうか?そりゃあよかった。お、和と優希も来とったんか」 和「ええ・・・」 優希「まあなーだじぇ・・・」 和(使えない後輩でしたね) 優希(チッ、あいつ、ただのデクノボウだったか・・・) 京太郎「さ、さーて。染谷先輩も来たことだし、予定通り買出しに行こうぜみんな」 染谷『京太郎、聞こえとるじゃろうな?』 京太郎「ええ、勿論です」 優希「何がだじょ?」 染谷『バカが!悟られんようにせんか』 京太郎「いやー、ははは、何でもないって優希」 優希「?」 染谷『危なかったのう。で、じゃ。わしが買出し班を二つに分け、咲とお前さんが二人になるようにする。じゃから安心せぇ』 京太郎『なるほど。で、その後は?』 染谷『おって指示を出す。まあ、とりあえずは和と優希を引き離すことが先決じゃ』 咲「そういえば買出しって何を買うんですか?」 染谷「部の備品とか色々じゃ。色々と買うんで、ここは二手に分かれるとしようかのう」 京太郎「なるほどなるほどなるほどー。確かにそれは効率的ですねー」 染谷(なんちゅう棒読みじゃ。あいつ、咲と二人きりになったとき大丈夫なんかのう) 和「それで、人数を二つに分けるってどんな風に分けるんですか?私は咲さんとがいいんですけれど」 優希「じゃあ私は京太郎とがいいじぇ」 染谷「まあまあ。買うものも色々あるけぇ、それに応じた人選で分ける」 染谷「まず、第一班は咲と京太郎じゃ。そっちは男手があるけぇ重いもんも買うてもろうことになる。頼んだぞ」 咲「わかりました。よろしくね、京ちゃん」 京太郎「お、おう!任せとけ」 染谷「残りはわしと一緒に買出しじゃ」 優希「え~えぇ~・・・」 和「この人選、異議ありです」 染谷(ええんかのう。井上純にスーパーまほっち。差し向けたんが和と優希じゃったってことはもうバレとるんじゃが)ボソッ 和「!?」 優希「!?」 和「まあ、あとで合流すればいいですしね」 優希「うんうん。早く買出し終わらせようじぇー」 咲「うん。頑張ろうね、みんな」ニコッ 京太郎(ああ・・・天使みたいな笑顔だなぁ・・・。うへへ・・・)
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戻る 四番手の人のは面白かったな。 -- (名無しさん) 2011-07-15 04 41 49 こんばんは〜 倉地君いますか〜? -- (男子部の石川) 2011-07-15 11 21 23 創価かと思った -- (たくあん) 2011-07-15 18 40 09 なるほど。 -- (通りすがり) 2011-07-16 00 08 42 単純に全部面白かった -- (名無しさん) 2011-07-19 23 23 28 あずにゃん教とムギ興味は無いのか? -- (あずにゃん) 2011-08-27 08 06 23 こーいうのいいな -- (名無しさん) 2011-08-27 23 45 50 かきちゃんって左利きじゃなかったか? -- (名無しさん) 2012-02-24 01 12 37 みんな面白かったです。 -- (名無しさん) 2013-01-13 23 43 36 6番手が好きだ -- (名無しさん) 2013-10-11 16 51 03 1が良い。 -- (名無しさん) 2014-10-12 02 12 37 信徒同士の争い、最後の着地点、色々面白い。 -- (名無しさん) 2015-07-10 22 29 05 それぞれタイトルがほしいねえ -- (名無しさん) 2015-07-11 01 45 36
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淡「いまから一つだけ嘘つくぞー!」 京太郎「それが嘘?」 淡「いやいや、これは本当。これから会話する中で嘘を一個だけつくから当ててみな!」 京太郎「へいへい。そういやさ、照さんのお菓子がいろいろなくなってんだけど」 淡「あわっ!?」 京太郎「まずは……ポテチ食った?」 淡「むぅ……」 京太郎「なるほど黙秘か。ポッキーは食った?」 淡「……」 京太郎「ぺろぺろキャンディーは?」 淡「あ、それ食べてない!」 京太郎「だろうな、もたからないし」 淡「あわっ!?キョータロー嘘ついたな!」 京太郎「これは釜掛けってんだよ。で、ポテチもポッキーも食ったか?」 淡「た、食べてないもん……」 京太郎「まあ、普通に考えてそれが嘘だろうな」 淡「うぐぅ……」 京太郎「だが最後に聞いておきたいことがある」 淡「な、なにさ?」 京太郎「俺のこと好き?」 淡「!?」 京太郎「どうなんだ?」 淡「あわ、あわわわわ……///」プシュー … 京太郎「やべ、オーバーヒートしちまった!ちょっと意地悪しすぎちまったかな?」 カンッ
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(2007年03月31日) ぴたたん (2007年03月31日) ぴたたん (2007年03月31日) ぴたたん (2007年03月31日) ぴたたん (2007年03月29日) ただいま (2007年03月06日) 優しさは得るものじゃなくて作るもの (2007年03月04日) 黒翼STEP (2007年03月02日) 新天地 (2007年03月02日) 反比例する苦労
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このサイトについて 日記が中心です。…と、言っても作りたてなんでまだ何もない。 管理人スペック 名前:黒翼 性別:男性 生年月日:1986年 7/8 職業:大学生 趣味:…家でできること全般。言えるのはこれだけだ。 かうんたぁ 今日の来賓の数 - 昨日の来賓の数 - 今までの来賓の合計 - ☆ご意見・ご感想・人生相談など(責任持ちませんよ)☆
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お祭り:春の野菜大会 ヒロイン候補全員 ヒーロー候補全員 ルール説明 コンテスト ヒロイン候補全員 ヒーロー候補全員 マーティン「どんな風に野菜をアピールすればいいのか……。」 むらくも「客を呼びこむのと違って、大声を出せばいいってもんじゃねえしな。」 リュカ「あんまりむずかしいこと考えずに、見たままのことを言えばいいんじゃねえか?」 マーティン「見たままか……。さらに混乱してきたな……。」 ラインハルト「マーティンどのが得意な、武具と同じと、考えてはどうだろうか。」 セシル「……性能や効果、そういうものと同じって考えるってことか。」 ルーカス「野菜ですと、見た目のほかに、味やかおりなどアピールするところがありますね。」 主人公「どれだけ大事に育てたかも重要だね。」 マーティン「なるほど。それならオレでも、なんとか野菜をアピールできそうだ。」 リュカ「オマエがどんな風にアピールをしてくるか、楽しみにしてるぜ!」 マーティン「ふっ、オマエがオレから野菜を買ってしまうような、アピールをして見せるさ。」 ルール説明 「春の野菜大会の、作品を受付中だ。」 「春の野菜大会の、ルールを確認するか?」 ルールを教えてください・優勝候補は?・大丈夫です ▼ルールを教えてください 「春の野菜大会のルールを説明するぞ。」 「それぞえが、作物を作って、出来ばえを競うんだ。」 「審査の基準は、作物のレベルや、育てた日数、その作物が旬のものかを見る。」 「参加したかったら、私に、作物か、草花を渡してくれ。」 「以上だ。」 コンテスト 「この作品で、大会に参加するんだな?」 -参加できないものを渡した場合 「これでは、大会に参加できないぞ。」 「大会に出たいなら、作物か、草花を私に渡してくれ。」 はい・いいえ ▼いいえ 「そうか。気が変わったら、作品を渡してくれ。」 ▼はい 「それでは、これより、春の野菜大会を開始する。」 「それでは、いよいよ最後の作品だ。」 「アレス(アリス)の〇〇!」 「どれどれ……。」 野菜大会評価 「コホン。では本日のメインディッシュ、アピールタイムの始まりだ!」 「アレス(アリス)、準備はいいか?」 もちろん!・アピールって? ▼アピールって? 「ん?言ってなかったか。」 「では簡単に説明しよう。」 「これから観客のみんなに向けて自分の作品をアピールするんだ。」 「相手の質問に合わせてうまくアピールするんだぞ。」 「わかったかな?」 ▼もちろん! 「良い返事だ!」 「ではアレス(アリス)から何か一言!」 気合い十分です!・優勝目指します!・が、がんばります 野菜大会のアピール 「よーし、質問はそこまで!」 「これで全員の審査が終わったな。結果を集計するから、少し待っていてくれ。」 「結果が出たようだな。それでは、発表する!」 「まず、第3位!」 「続いて、第2位!」 「では、最後。みんな待ちかねているだろう。」 「今回の春の野菜大会の、優勝者は……」 入賞コメント 歓声 入賞しなかった場合 「ちなみに、アレス(アリス)は、〇〇票だったぞ。」 「皆、よくがんばったな。賞品は忘れずに持って帰るように。」 「それでは、解散だ。お疲れ様。」
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ジャノビーがじゃがビーに見えた件 -- ゆー (2010-09-14 23 39 04) あ、そういえば初めまして~w -- ゆー (2010-09-14 23 49 33) はじめましてwしかしイケメンであると同時になんかかわいいですね -- ふうらん (2010-09-15 00 37 24) はじめまして~。でもなんかいいですね。 -- 管理人 (2010-09-15 06 43 53) ふうらんさん>はじめましてーですよね!!カワカッコイイ^^ -- ゆー (2010-09-15 15 21 32) 管理者さん>わーっはじめましてw!これからお世話になります((( -- ゆー (2010-09-15 15 23 03) なるほど。いいセンスだ! -- ・w・ (2010-09-15 16 43 48) いい目 でもいい頬 オスでもメスでも生きていけそう -- ポピィ (2010-09-15 16 43 59) どうも。 -- 管理人 (2010-09-15 16 51 01) 名前 コメント
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#blognavi DJロニー: HEY!みなさんコンバンワ!DJロニーです! さあ、今回は第2回にも関わらずゲストが来ているぞ~ 今日のゲストは防衛庁さんです! (パチパチパチパチ) 防衛庁: あ、どももー(´_ゝ`) え~と、今回ゲストと言う形で呼んでいただきました「防衛庁」っす DJロニー: さて、今週遂に大型アップデートが行われましたが、防衛庁さんはどの点に注目しましたか? 防衛庁: むぅ、なんと言っても新惑星バルチャーでしょう^^ DJロニー: ほうほう たくさんのパーツが出るそうですが、防衛庁さんは何が気に入りましたか? 防衛庁: やはり「翼」に注目しがちですが、「LG」に羽まで付いているので個人的には「LG」シリーズが注目ですね DJロニー: なるほど~ 確かに、LGによってアセンの幅が増えましたね~ では、他のアップデートについていかがでしょうか? 防衛庁: 各mobパーツのドロップ率向上ですねー^^ DJロニー: なるほど。どのパーツが一番嬉しかったですか? 防衛庁: 実は今のところバルチャーの方に姿勢が・・・ですので未だ狩のほうには・・・^^; DJロニー: そうでしたか。ではこれから頑張ってください! 防衛庁: はい!^^ DJロニー: さて、大規模なアップデートが終わりましたが、まだまだ希望するものは多いはず! 防衛庁さんは今後どういったアップデートをして欲しいですか? 防衛庁: 今後ディスカー パーツ・ロボの販売は勿論、「武器」にもうちょっとチカラを入れて欲しいですね^^; DJロニー: なるほど!では今後に期待しましょうか! 防衛庁: 「某コレジャナイ」もイイキャンペーンですしw DJロニー: 確かに、今回のタイアップも驚きでしたねw 防衛庁: デスナw DJロニー: さて、C21が大きくなったことで、これから新しいイベントなども増えるのではないかと思います。 防衛庁さんはどういったイベントをやってほしいですか? 防衛庁: イベントは、武器デザインコンテストとかw PCの性能もありますしツアーなどはちょっと・・; DJロニー: なるほど!DJロニーの友人「SoccerKing」は夏をテーマとしたイベントをやりたいそうだが良い意見は無いかな? 防衛庁: 夏をテーマに・・・シア○○タソも浴衣に・・ DJロニー: スキンイベントとお絵かきイベント どちらが良いですか? 防衛庁: むぅ、ナヤミマスネー;; そろそろリーバードもどうかと思うので技術向上のためにスキンイベントもいいのですが お絵描きも・・・最近鈍っているので・・w 他作品の「技」を盗むことも・・w DJロニー: なるほど!では最後にC21へ何か一言お願いします! 防衛庁: あいー C21は、基本プレイ無料の中で唯一のロボゲーだとおもうので 今後もドンドン楽しくなるよう、願いたいですね^^ DJロニー: OK、ありがとう! 防衛庁さん、今日はありがとうございました! 防衛庁: いえいえ^^ DJロニー: リスナーのみんな、また会おう! ☆☆☆ スタッフ: はい、OKでーす。お疲れ様でした! DJロニー: 防衛庁さん 防衛庁: あぃ DJロニー: 打ち上げ行きませんか? 防衛庁: 打ち上げはバルチャーに・・・ DJロニー: バルチャーか・・・さすがに疲れましたよ^^; 防衛庁: さぁ、付かれきった体をさらに分解を! DJロニー: 焼鳥屋にでも行きませんか? 防衛庁: あ、イイネー^^ DJロニー: もしくはメイド喫茶で 防衛庁: ブハ シア○○タンがメイドでご奉仕してくれるならw DJロニー: さすがに無理ですよw カテゴリ [C21] - trackback- 2007年07月01日 16 41 19 名前 コメント #blognavi
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【第十八話】 【Mi-side】 ‐秋山宅‐ ‐澪の部屋‐ 澪「……はあ」 一人、部屋で溜め息を吐く。 私は今まで、鈴木さんの猫をさらった人物を追い求めてきた。 そしてついに、その人物を突き止めるに至った。 九十九パーセント、間違いないと思う。 しかし私が予てから憂いていた悪い予感が 現実味を帯びているどころか、現実のものとなってしまった。 ここに、私が溜め息を吐いた原因がある。 澪(いや、それだけじゃないな) この話は一人だけに留めておいてはならない。 そう思った私は、律に私の考えを打ち明けた。 私の話を全て聞き終わった律は、しばらく無表情だった。 だが、ふとした瞬間に、自分の目を手で覆った。 唇は若干震えていた。 その光景があまりに残酷で、私は次を続けることが出来ないでいた。 そしてそのまま私たちは解散したのだった。 澪「……」 一度再考の必要があると考えた私は、 今日まで調べてきたことを思い返していくことにした。 それは二月の下旬から、三月上旬にかけてのことだった。 ‐桜が丘高校‐ ‐二年一組教室‐ 本日最後の授業。学校は平穏な静けさを保っている。 国公立大学の前期二次試験を終え、 受験という人生の一大イベントを支え終えた学校からは、 いくらかエネルギーが抜けているようにも見えた。 私は黒板の内容をノートに書き写しながら、 その内容とは違うことを考えていた。 二月から始まった鈴木さんの猫攫い犯の追及は、 一つ一つ確実に歩を進めていた。 むしろその頃必要だったのは、時間だけ。 そうとさえ、思っていた。 授業終了の鐘が鳴る。 私はノートの内容を家で見直すことを決めてから、 一度教室を出て行った。 ‐廊下‐ 階段を上り、二階へ。 二年一組の教室は北側にあるため、階段を上るとちょうど理科室にあたる。 犯人とニアミスを起こすという、苦い思い出が脳裏に蘇る。 私は二階廊下を北側から南側へ、順に歩いていった。 主に、正門が見える窓の反対側に教室はある。 北から順に理科室、二年二組、二年三組、二年四組、二年五組。 一組以外の二年生教室は全て二階だ。ずるい。 次に三年一組、三年二組、家庭科室、三年三組、三年四組、三年五組。 三年生の教室は全て二階にある。 私も三年生になれば、最低限二階に行けるらしい。良かった。 三年五組を過ぎると、オカルト研究会などの部室が並ぶエリア。 どの教室も、その部活に入っていないと縁遠い教室だ。 そしてそのまま進み、突き当たったところ。ここは資料室。 ここを右に曲がると下へ下りる階段がある。 澪「……なるほどな」 私は何事もなかったかのように、その階段から下りていった。 疑惑が確信へ、一歩近づいたような感覚だった。 ‐二年一組教室‐ 教室に戻ると、唯とムギが和の机の周りにいた。 見ると、和の机には一枚の紙が置かれていた。 どうやら新しい謎々のようだ。 澪「新しい謎々か?」 唯「うん、そうなんだよ。澪ちゃんも考えてくれる?」 唯の頼みなら断る理由はない。 机上の紙に目を向ける。その紙にはこのように書かれていた。 “黒い鼠のかつての住処へ” 澪「……黒い、鼠?」 紬「今までで一番難しいの……」 澪「これが置かれていた場所は?」 紬「唯ちゃんの下駄箱。これ以上のヒントは出さないみたい」 それは困った。 恐らく“黒い鼠”が、なにかを意味する表現なのだろう。 私はそんな表現は知らないけれど。 和に視線を送った。だが、和も肩を竦めるばかり。 和にもわからないらしい。 和「なんだったら、これ使う?」 和は電子辞書を取り出した。 ありがたい。礼を言って、それを受け取る。 まず“くろいねずみ”と検索欄に入力する。 ヒット件数はゼロ。どうやら、ストレートな表現ではないようだ。 唯「“くろねずみ”なんてどうかな?」 なるほど。早速そのように検索欄に入力。 すると広辞苑、及び国語辞典でヒットした。 ただの黒い鼠という意味もあるが、他にも意味があるようだ。 私はその中で一つ、気になる意味を見つけた。 澪「“主家の物を掠め取る雇人”……か」 唯「主家ってなに?」 和「雇われてる人に対して、主の家ってことよ。 私が唯を雇って働かせたら、私の家が主家ね」 唯「なるほどなるほど。でも、その意味でいいのかな? 自分の家に人を雇って働かせてるなんて、そんな滅多な話じゃ……」 和「唯。灯台下暗しって知ってる?」 唯「えっ?」 唯は素っ頓狂な声を出した。 一体誰が主家たる人物なのか、きょろきょろ辺りを見回す。 その答えはすぐに見つかった。 紬「あっ、私のこと?」 唯「そうかムギちゃんか!」 ムギの家は、行ったことはないが、恐らく大豪邸。 使用人の一人や二人、いてもおかしくはない。 和「でもムギの家の使用人で、そんな人がいたの?」 紬「うん、先月辞めさせたけど、いたわ。 私が“犯人はあなたです!”を決めたの~」 ムギは嬉々として語る。 多分、本人はその言葉を言うことが目的だったのではないだろうか。 紬「でも待って。私の家が答えってことは、この謎々……」 澪「帰宅するだけで正解になるな」 紬「どうしてそんな謎々にしたのかしら?」 澪「その家がまさかムギの家だとは、思っていなかったんじゃないか?」 紬「あっ、なるほど~」 表札が出ていたとしても、まさか自分の学校に、 あれほどの豪邸を持つ生徒がいるなんて思えなくても無理はない。 勿論、私はムギの家を見たことがないけど。 ここで私ははっとした。 ひょっとすると、という淡い期待を持った。 澪「なあムギ。家の前に監視カメラがついてたりしないか?」 紬「ごめんなさい、無いの。敷地内なら至る所にあるんだけど……」 ムギのこの謙遜が、私たちの度肝を抜いたのは言うまでも無い。 至る所って、そんなに広いのか。 しかし残念なことに、淡い期待はそのまま空へ消えていった。 そこまで都合の良い話は無いということか。 ‐外‐ 私と唯とムギは、律を迎えて電車に乗っていた。 この電車はムギの家のある町に向かっている。 そして同時に、そこは梓たちが猫を探している現場でもあった。 私たち四人がなんの連絡もなしに町に現れたら、 梓は不安がるだろうか。 そんな懸念ばかりが、私を悩ませる。 唯「澪ちゃん、そっちはどう?」 澪「まあまあ順調だ」 唯「そっか、良かった。絶対とっ捕まえて、猫を返してもらってね!」 唯は期待を目に浮かべていたが、 その目に疲れも浮かんでいることに気付く。 澪「わかってるよ。唯も、あんまり無理するなよ?」 唯「無理なんてしてないよ~」 澪「嘘つけ。目の下、隈が出来てるぞ。寝れてないんじゃないか?」 唯「……えへへ、ばれちゃったかあ」 梓のことで頭が一杯で、夜眠れないのだろうか。 唯の調子は決して良いものではなかった。 唯「最近、憂にも心配されちゃってるし、ダメだなあ、私」 澪「そうだな、自己管理はしっかりしないと」 唯「手厳しいねえ」 澪「でも、それだけ人を心配できるっていうことは、自分の力だよ。 唯の優しさは底を知らないな」 唯は照れ笑いをしながら、頭の横を掻いた。 こういう仕草がいちいち可愛いから困る。 唯はそのまま、しばらく視線を下に向けていた。 なにかを考えているようにも見えた。 けれどなにを考えているか、私には想像もつかなかった。 * * * 終着駅に到達する。ここがムギの家のある場所だ。 今更になって、ムギの家を見ることに緊張している自分に気付いた。 唯や律も、同じように張り詰めた面持ちだった。 一人、ムギだけが自分のペースを保っていた。 ムギにリードされ、私たちはついにムギの家に到着した。 到着するや否や、私たちは驚愕することとなった。 目の前に君臨する門は気品が溢れ、 豪邸の規模が私たちの想像を絶するものだと検討できる。 その左右には、非常に高い塀が伸びている。 塀の高さを確認しようと首を上げると、首が痛くなるほどだ。 門も塀も白で統一されており、等間隔に円柱も設置されている。 ここは日本だが、西洋の大豪邸のイメージだ。 遠くから建物は辛うじて見えていたものの、 近くからは殆ど中が見えないのが非常にじれったい。 頭の中で、綺麗に刈り取られた草木、 整列する花々のイメージを膨らませる。 紬「あったわ!」 ムギの声で意識を取り戻す。 少し分かり難いところに隠してあった、 犯人の残した紙を見つけたらしい。 ムギは特に家の中を見せてくれる様子は無かった。 本当に見るだけでいいから、中を見せて欲しい。 しかし、現状、そんな欲に構っている暇はない。 ムギの見つけた紙を注視する。 “おめでとうございます。またいつか” 相変わらず、猫を返す気がないようだ。 律「なんなんだ、こいつ。目的がさっぱりわからん」 澪「私たちを弄んで、それで楽しんでるんじゃないか?」 律「……性格、悪!」 全くその通りだ。性格も趣味も、酷く悪い。 ここで一つの疑問が浮かぶ。 澪「ところでムギ。この“黒鼠”が現れたって事件、 ニュースになってたりしたのか?」 紬「地元紙で少しだけ扱われてたけど、その程度ね」 澪「そうか……」 なにかに気付いた唯が、空高く手を上げた。 澪「どうした、唯?」 唯「犯人はこの町に住んでる可能性があるね!」 澪「なるほど。その可能性は、確かに格段に上がったな」 唯「ふふん」 唯は得意げな顔をしてみせた。 尤も、その可能性は以前から明らかに存在していた。 何故なら猫を攫った町というのが、この町だからだ。 猫を攫って、遠くに連れていくのは非常に手間だ。 憂さ晴らしをするにしても、もう少し楽な方法はあるだろう。 つまり、猫を移動する手間があまりない、 この町に犯人が住んでいる可能性は元々非常に高かった。 私はそのことを盛り込みつつ、様々なことを調べていた。 そのために私は例のSNS“MIXY”の使い方をマスターしたのだ。 私がMIXYを使って犯人の絞り込みを行う上でのフィルターは、大きく三つあった。 一つ、桜が丘高等学校の生徒であること。 二つ、映画専門雑誌“映画宝庫”を読んでいること。 三つ、この町に在住していること。 一つ目は姫子から教えてもらった、 “同じ学校の人が表示されるページ”に行けば、簡単にわかる。 二つ目はコミュニティの参加者欄を見れば明らか。 三つ目は一見難題に見えるが、実は簡単だ。 それを示すのは、それぞれの自己紹介欄。 実は、自分の住所を友達以外に明かしていない場合でも、 自分の出身校を記載している人がいる。 公立の小学校、及び中学校は、学区によって生徒が決まる。 つまり、“概ね住所が特定出来てしまうのだ。” 引っ越しをしている場合は話が別だけど、 その場合は出身校を二つ書いていたり、 小学校と中学校の学区があまりに離れていたりすることから判断できる。 高校生になってから引っ越した場合は難しいが、 今回調査の対象になった生徒に、引っ越したらしき人物はいなかった。 よって、一番の問題は一つ目のフィルターだった。 ちまちま全校生徒を参照していては、時間がかかって仕方ない。 そこで私は和に協力を仰いだのだ。 もうこれは間違いない。確信だ。確信でしかない。 澪「……」 しかし、どう話せばいいのだろうか。 私が予てから抱いていた嫌な予感が、ついに形を持とうとしている。 初めはなんとなくでしかなかった感覚が、 じわりじわりと現実に顔を出している。 私はその怪物の脳天へ、拳を振り下ろしたい気分でいた。 それも無理な話だとわかっているのが、 非常に悔しいところだった。 * * * 電車で自分たちの町に帰ってきた私は、 律と二人で住宅街の中を歩いていた。 唯とは既に別れ、ここにいるのは二人だけだった。 私は、どうすればいいのだろう。 一人で考えるだけで、本当に良いのだろうか。 そう考えるにつれて、話せ、話せと、 もう一人の自分が心に語ってくる。 確かに、誰かにこのことを話す上で、 今の状況以上に適した状況が存在するだろうか。 澪「律」 私の呼び止める声に、先を行く律は振り向いた。 律「どうした」 澪「……ちょっと話を聞いてくれないか。 もしかしたら、犯人がわかったかもしれない」 律「本当か!聞かせてくれよ!」 律は興味津々といった体で、前のめりになっていた。 一方で私は、苦々しい表情を浮かべていた。 * * * 澪「私がMIXYを利用して犯人を突き止めようとしてたこと、 それは言ったはずだよな」 律「ああ、コミュニティとか、同じ学校のやつとか、 そういうのを駆使するとか言ってたな」 律は眉をひそめた。 律「お前、まさか日夜それらを照らし合わせてたのか……!?」 澪「そんな訳ないだろ!」 流石に私でも、それは骨が折れるどころではなく、 魂もどこかに行ってしまうほどのことだ。 平静ではいられないだろう。 澪「和に、このリストを頼んだんだ」 律「……なんだこれ?」 澪「ある部活の生徒のリストだ。 横にはMIXY内で使用している、ハンドルネームを私が書き加えた。 これを見ながら二つを照らし合わせたんだ」 律「ある部活って、どこだよ」 この部活を当てたのは、初めは何となくだった。 ところが後から出てくる情報が、この勘を裏付けてくれていた。 澪「“映画研究会”だ」 律は驚いた声を上げた。 律「えっ、映画研究会……?」 澪「意外か?」 律「貼られてた文字の紙が映画専門雑誌のものだからって、 短絡的過ぎるだろ……」 澪「そうだな。私も馬鹿馬鹿しいと思った。 でも一応、理由はあったんだ」 それは雑誌の切り取られた部分が映画批評家のページで、 この犯人は多分なんらかのこだわりを、 映画に対して持っているんだろうな……という程度のものだ。 尤も、今はそれを説明する必要はない。 澪「ところが次の事件で、私は確信を持った。 理科室の前に置かれた紙を思い出してくれないか?」 律「……床に落ちてたな」 澪「そうだ。あれは最悪、誰かに拾われて、捨てられてもおかしくない。 そうなってしまえば、図書館にいる犯人は永遠に私たちを待つことになるし、 どう考えても無駄が多い。ならば、どうしただろう?」 律「理科室の前の紙を、誰かが見張っていたとか」 澪「そうだ。それが最も効率的で確実だ」 律「待てよ。てことは、澪は犯人が“複数”だと考えているのか?」 澪「違うよ、律。犯人は“映画研究会そのものだ。”」 41
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重なる記憶 「う~ん」 ひよりは、頭を抱えていた。 (なんで、パティがここにいるんだろ……?) 一年生の三学期、盛大にお別れパーティをやって、空港で泣きに泣いて別れたはずなのに。 二年生の一学期、パティは留学生としてそこに存在している。 (あれ? でも……) しかし、一年生のときに留学生なんていなかったという記憶も確かに存在しており、それは今の現状と矛盾なく連続性をもっていた。 (うう~……) つまり、高校一年生の期間について、異なる二つの記憶が混在しているわけで。 じゃあ、現状と矛盾している記憶の方は、夢か何かだったのか? いや、それにしてはあまりにも鮮明すぎる。 「田村さん、どうしたの?」 ゆたかが、心配そうに声をかけてきた。 「いや~、今度のイベントのネタが出なくて」 とっさにそうごまかす。 とりあえず、朝のホームルームから今日の学校での一日が始まった。 普通に授業が進んでいき、昼休みはみんなで一緒にお弁当を食べながら話をして、午後の授業が終わり、放課後となった。 みなみは保健委員の仕事で早々に席を外し、ゆたかはこなたと一緒に帰っていった。 残ったのはひよりとパティ。 「ヒヨリ、ちょっとイイでスか?」 パティにつれられて、校舎の屋上へ。 パティは、ひよりをじっと見据えると、こう切り出した。 「ヒヨリ、キョネンのオウトウサイのチアはオボえてまスか?」 ひよりは、目を見開いた。 そして、ブンブンと首を縦に振った。 「オー、やっとナカマをミツけました!」 パティは、ひよりの両手を握ってブンブンと振り回した。 話を聞けば、パティも、昨年一年間を陵桜学園に留学していた記憶とアメリカのハイスクールで過ごした記憶が重なっているということだった。 「うーん。これってどういうことなんだろうね。脳の病気とかなんじゃ……」 「ビョウキでも、フタリともオナじキオクというのは、おかしいでス」 「確かにそうだよね。医者にいっても相手にされなさそうだし……うーん……。あっ、そうだ。ここは、高良先輩に相談してみるとか。先輩は博識だから、こういう事例も何か知ってるかも」 「それは、グッドアイデアでス。さっそく、レッツゴー」 というわけで、二人で高良邸に押しかけ、みゆきに事情を話した。 「おや、お二人もそうなのですか。これは奇遇ですね」 「えっ、高良先輩もっスか?」 「私の場合は、記憶が重なったのは、高校一年生の二学期のときでしたが」 「先輩の場合は、どんな感じで?」 「私は一人っ子ですけれども、もう一つの記憶の方では、兄がいたんです。こちらでは、その兄は従兄ということになってますが」 「そうなんスか。でも、これっていったい何なんですかね?」 ひよりは、肝心の本題に入る。 「平行世界という概念はご存知ですか?」 ひよりとパティは、うなずいた。 アニメでもマンガでもラノベでも同人誌でも、パラレルワールド物は、定番ネタの一つだ。 二人にとっては馴染みのありすぎる概念であった。 「平行世界の同一人物の記憶が、コピーされてきた。私はそういう仮説を立ててます」 「コピーっスか。移動じゃなくて」 「記憶が移動したのだとすれば、もう一人の私が記憶喪失になって困っているでしょうから。私としては、コピーであってほしいです」 「確かにそうっスね」 「何かの強い思いが、世界の壁を越境して、記憶をコピーさせたのでしょう。お二人とももう一つの世界の方では、別れがたく思っていたのではありませんか?」 「そうでス。ワタシはとてもナゴリおしかったでス。ミンナとずっとイッショにイたかったでス」 「私もそうっスね」 「よかったではありませんか。願いが叶ったのですから」 「そうっスね。前向きに考えることにします。ありがとうございましたっス」 「いえいえ。私は仮説の一つをお話ししただけですから。間違っている可能性もあります。それはともかくとして、初めのうちは記憶の重なりに戸惑うかもしれませんが、すぐに馴染むと思います。また何かありましたら、ご遠慮なく相談にきてください」 二人は、改めて礼を述べて、高良邸をあとにした。 別れ際、ひよりが、 「先輩、つかぬことをお聞きしますが、その従兄の人って結婚なされてるんスか?」 「ええ。昨年ご結婚なさいましたよ」 「そうなんスか……。いえ、変なことをお聞きしてすみませんした」 二人で、帰路につく。 その途中で、 「ヒヨリ、ミユキのイトコのケッコンがどうかしたのでスか?」 「いや、世界の壁を越境して記憶をコピーさせるほどの強い思いってのを考えてたら、気になっちゃって……。定番でしょ? 実の兄じゃなかったら結婚できるのに、ってのはさ」 「オー、なるほど。ミユキのネガイはザンネンなことになったのでスね」 「でも、なんかこう創作意欲が沸いてきた。禁断の恋を叶えるために、平行世界を渡り歩く巨乳美少女。これはいける!」 「オー、グッドアイデアね。ツギのコミケがタノしみでス」 結局のところ、何があろうとも、自重などこれっぽっちもない二人であった。 終わり コメント・感想フォーム 名前 コメント