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ちゅか【登録タグ 作ち 作り手】 nicovideo_mylist エラー ( マイリストURLの取得に失敗しました。正しいURLを入力してください。 ) 特徴 各種UTAUを使ってオリジナル曲とカバー曲を発表している。 Twitterでは「白詰ちゅか」。 UTAUライブラリ「ほのか鳴」の中の人。 リンク 「ちゅかさん」のページ(ピアプロ) ひかげのうた(作者ブログ)ひかげのうた(旧ブログ) Twitter 曲 amade アイトユウ 抱けるだけの花を コールドループ 五月雨月とひかげの少女 空色のレシピ とうめいおもい ましろい残響。 真夜中にねむる夢 ゆきどまりの鳥篭 夜の祈り わたしと十人のやさしい隣人たち。 動画 コメント 名前 コメント
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※いじめの対象はありすメイン他おまけ程度です ※肉体的虐待より精神的虐待を目指しました ※俺設定を含みます ※その他あれこれとあるかもしれません 幻想郷のとある人里、その近くにある里山にゆっくり達の声が響いた。 「ゆっ!にんげんさんがいるよ!」 「ゆぅ~。れいむのおかあさんはにんげんさんはゆっくりできないっていってたよ」 「むきゅ!れいむのいうとおりだわ。ぱちゅりーもおかあさんからそうきいたもの」 「れいむ、ぱちゅりー、おちついて!かんたんにとりみだすなんてとかいはじゃないわ!」 まりさが発見した人間にれいむとぱちゅりーが怯え、ありすがそれを宥めている。 四匹は成体に成り立てのまだ若いゆっくりだが、親の躾が良かったのか人間の恐ろしさを十分に理解していた。 普段は里山のこの辺りにゆっくりが出没することはない。人里に比較的近く、人間が山菜などの山の恵みを採りに来る ここはこの山の奥の方に住むゆっくり達にとってはゆっくり出来ない場所だからだ。 ゆっくりは成体になると育った巣と親元を離れて一人暮らしを始める巣立ちを行う。 この四匹は徐々に近づいてくる巣立ちの日に備えて、 仲良し四匹組で自分の巣を作る新天地の下見をしているうちに張り切って進みすぎていたのだった。 「ん?ここいらへんでゆっくりを見るなんて珍しいな」 人間の男の方もゆっくりに気付いたようだ。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 まりさが意を決して人間に声を掛ける。本当なら一目散に逃げ出したかった。 しかし、もしゆっくりより遥かに強いという人間が襲いかかってきたら、まず犠牲になるのは運動の苦手なぱちゅりーだろう。 友達を見捨てるようなことは出来ない。いや、仮に出来たとしても絶対にやっちゃいけない。 「ああ、ゆっくりしていってね」 返ってきたのは四匹にとっては予想外の返事だった。 緊張状態にあった四匹の体が男の一言で弛緩する。特に、いざという時は自分が男に立ち向かってその隙にみんなを逃がそうと、 内心で死をも覚悟していたまりさは安堵のため息を吐いた。 「ゆ、ゆふぅぅ~」 そんな風になにやら固まったり弛緩したりしている四匹を不思議そうに見ながら、男が質問する。 「お前達、何でこんなところにいるんだ?」 「れいむたちは、もうすぐすだちをするんだよ!」 「むきゅ!むれでしごとをするいちにんまえのゆっくりになるの!」 「だから、いちにんまえにふさわしい、とかいはなおうちをさがしてここまできたのよ!」 挨拶を返してくれたことで、この人間は言われていた程ゆっくりできない訳ではないらしいと判断した三匹が次々に質問に答える。 「へー、そりゃおめでとう。でもこの辺は人間のテリトリーだから巣を作るには危ないぞ。 それにここからだと群れが遠いから、仕事とやらもちゃんとできなくなっちゃうぞ」 男のその言葉に、まりさが慌てて反応する。 「ゆゆ!しごとができないのはだめだよ!いちにんまえになれなくなっちゃうよ! いちにんまえになれないとけっこんもすっきりーもできないよ! まりさは、けっこんしてあかちゃんをつくって、おかあさんみたいなりっぱなゆっくりになりたいよ!」 どうやらこの四匹がいる群れでは、成体となって巣立ちをし、群れのために仕事をすることでようやく一人前と認められるようだ。 そして、一人前としての義務を果たすことでようやく結婚や出産の権利が認められるらしい。 義務と権利の相関。ゆっくりの群れにしては随分立派なことだと思いながら更に男は尋ねた。 「仕事ってのはどんなことをするんだ?」 「まりさはかりをして、ゆっくりできるごはんさんをあつめるよ!」 「れいむはほぼさんになるよ!おかあさんのいないこどもたちのめんどうをみて、ゆっくりさせてあげるんだよ!」 「ぱちゅりーはじむのしごとをするの。ごはんのりょうやおうちやこづくりのもんだいをかいけつするのよ」 「ありすは、とかいはなこーでぃねーたーになるわ!おうちやひろばをかざって、とかいはなえんしゅつをするの!」 なるほど、男は納得して頷いた。どうやら四匹ともそれぞれの特長を生かした仕事に就くようだ。 食料集めは絶対必須の仕事だ。食べなければ何もできない。 保母さんも分かる。もろい生き物であるゆっくりの子育ての過程ではどうしても親を失った子が多く出るだろう。 その世話をして一匹でも多く一人前にすることは群れの繁栄に繋がる。 事務も群れのためになる仕事だろう。食料を集めたら集めただけ食べてしまって、ちょっとした怪我や雨ですぐ飢えるといった事態を避けるため備蓄の指示をだす。 また、家造りや子作りは特に越冬時に問題になりやすいため、事前に入念な準備と指導が必要だろう。 いや、しかし、コーディネーターというのは何だろうか?家や広場を飾ると言っていたがそんなことが必要なことなのだろうか? 生活に余裕を持てる強い生き物、例えば人間や妖怪が余暇を利用してそういった楽しみを追求するのは分かる。 しかし、ゆっくりは弱い生き物だ。そう、無い知恵を振り絞り、必死に頑張って働いても他の生物にあっさりとその命を踏みにじられるほどに弱い。 そんな生き物に必要なのはまずは生きるために働くことではないだろうか? 男はその疑問を四匹にぶつけてみた。 「まりさとれいむとぱちゅりーの仕事は分かった。でもありすのコーディネーターは本当に必要な仕事のか?」 「ゆ?」 「ゆぅ~?」 「むきゅきゅ?」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!どっでも゛どがいはなじごどでしょおぉぉぉぉぉぉ!!!」 ありすを除く三匹の疑問の声とありすの絶叫が里山に木霊した。男はありすを無視して平然としたまま続ける。 「だって、そうじゃないか。なあ、まりさ。ありすは飾り付けをするよりご飯集めをした方が いっぱいご飯が集められて良いと思わないか?」 「ゆ?ゆぅ~、でも……」 「飾り付けは生きるために絶対必要って訳じゃないんだろ?なら、ありすには狩りに参加してもらって 美味しいものをいっぱい集めてもらう方が食べるものがたくさんになってゆっくりできるじゃないか?」 「ま、まりさにはわからないよ……」 「れいむはどうだ?ありすは飾り付けをするより、たくさんのこどもを育てて一人前にする方が群れに貢献できると思わないか?」 「ゆゆっ!」 「ぱちゅりーは?運動が苦手なぱちゅりーはありすが手伝ってくれれば、より効率的に働けるんじゃないか?」 「むきゅう……」 男が三人に声を掛けるのを聞きながら、ありすは焦っていた。まさか自分の仕事をこんなところで人間に完全否定されるなんて思ってもいなかった。 今の今まで都会派な自信に満ち溢れていた心が急速に萎えていく。もしも、群れで自分の仕事が認められなければ、仲良し組で自分だけ子供のままということになる。 嫌だ。絶対に嫌だ。 子供の頃からずっと一緒で仲良しだったみんなが一人前になるのを尻目に一人だけ子供のままでいる。 やがては結婚し、子供を作り、立派な親になるみんなに置いていかれて一人だけ結婚もすっきりもできないままでいる。 そんなの全然都会派じゃない。田舎者だ。とびきりの田舎者だ。 「ぞんなのい゛や゛だあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 「ありす、おちついてね!ゆっくりしてね!」 「むきゅ!とりみだしちゃだめよ、ありす!そんなのとかいはじゃないわ!」 「どがいはじゃないのはい゛や゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 れいむとぱちゅりーが何とかありすを落ち着けようとしている。その様子を横目にまりさは男に食って掛かった。 「おにいさんやめてね!ありすをいじめないでね!」 「別に虐めてるつもりはないんだけどなあ。ただ本当のことを言っただけであって」 男には反省の色は全く無い。いや、男はそもそも間違ったことを言ったとも思っていない。 普段ゆっくりと触れ合う機会の殆どない男には、ありすの都会派へのこだわりとそれを自分が踏みにじったことなど分かるはずがなかった。 「なにがぼんどうのごどだあ!ゆ゛っぐり゛でぎないじじい゛はゆ゛っぐり゛ぜずにじねぇ!!」 先ほどの男の言葉を聞き咎めたありすがとうとう暴発した。 れいむ、ぱちゅりー、まりさを置き去りにして男の足に向かって体当たりを繰り返す。 「おいおい、なんて事するんだ。せっかく群れのためになるよう忠告してやったのに。まったくありすは悪いゆっくりだな」 男のその言葉に、まりさは自身のあんこが急激に冷えていくのを感じた。代わりに忘れていた人間への恐れが急激に浮上してくる。 ありすの気持ちは分かるが人間を怒らせるのだけはまずい。 ふと横を見る。するとれいむとぱちゅりーは既に恐怖にぶるぶると震えていた。とても動けそうな状態ではない。 自分がやらなければならない。ありすを落ち着かせ、人間さんに謝って、みんなを連れて一刻も早くここを立ち去らなければならない。 「お、おにいさん!ゆっくりごめんなさい!ありすもわるぎがあるわけじゃないんです!」 「ジジイ呼ばわりした挙げ句に体当たりまでしといて悪気はないって言われてもなあ」 「ゆ、ゆぅ……。ありす、そんなことしちゃだめだよ!ゆっくりできなくなるよ!」 男とまりさの会話の間も体当たりを続けていたありすをまりさが制止する。 「ゆっくりまっててね、まりさ!もうちょっとでこのじじいをたおせるわ!」 しかし、ありすは従わなかった。いや、むしろ攻撃が効いていると確信して勢いを強めている。 あまりの怒りに人間への恐怖も親の教えもあんこの遙か彼方へ飛んで行ってしまったようだ。 「にんげんざんをだおぜるわけないでしょおおおお!!おねがいだがらやべてよおおお!!」 「う~ん、もういいや。最初は礼儀正しいゆっくり達かと思ったけどやっぱり害獣なんだな。 放っとくと里に迷惑を掛けるかもしれないしお仕置きしとくか!」 男の口から死刑宣告にも等しい言葉が発せられた。 恐怖のあまり硬直していたれいむとぱちゅりーがその言葉に弾かれたように動き出した。二匹揃ってゆっくり式の土下座を繰り返す。 「おねがいだがらびゅるじでぐだざいぃぃぃ!あやばりばずがらあ゛ぁ゛ぁ゛!」 「むきゅう!むきゅきゅう、むきゅう!」 懸命に命乞いをする二匹、ぱちゅりーに至っては余りの必死さに言語を失っている程だ。 しかし男はそんなゆっくり達の懇願を全く意に介さない。 「い~や、ダメだ。お前達はクズだ。害獣だ。一匹残らずお仕置きする」 そう言うと、男はゆっくりからすると信じがたい程の速さでいまだに体当たりを続けるありすとそれを止めようとするまりさから それぞれカチューシャと帽子を奪い、それでも土下座を繰り返すれいむとぱちゅりーからも飾りを取り上げた。 そのままの勢いで宣言する。 「お前達はまだ悪いことをしたわけじゃないから命だけは助けてやる。だが、ゆっくりにとって一番大事だという飾りは破壊させてもらう」 そして間髪入れずに全ての飾りを力尽くで引きちぎり、たたき割った。 「「「「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」」」」 四匹の悲鳴が里山に響き渡る。飾りのないゆっくりは仲間はおろか親姉妹からさえ排斥される。 これでもう四匹がゆっきりできる可能性は一切無くなったと言っても過言ではない。 「じゃあな!ゆっくりども!これに懲りたら少しは良いゆっくりになれよ!」 そして男は、悲鳴を上げた体勢のまま茫然自失の四匹を置いて意気揚々と里山を下っていった。 その顔には自分が悪いことをしたという罪悪感など微塵も感じられない。 逆に、里を害獣から守ったという達成感とその害獣にさえ更生の道を与えてやったという満足感に輝いていた。 おまけ どうしてこんなことになったんだろう。 男が去ってから数十分、ようやく思考を取り戻したまりさは自問自答した 大切な大切なお帽子さんを失ってしまった。 もうすぐ一人前になれるはずだったのに。お母さんや妹たちから祝福されて巣立ち、立派に仕事をこなし、 そしてやがてはれいむにプロポーズするはずだったのに。 全ては失われてしまった。 お母さんも妹たちも群れでの立場もれいむとの幸福な生活も生まれてくるはずだった子供達も、全て。 ほんのついさっきまで輝くような未来があったはずなのに。 今や残された未来は、飾りのない、ゆっくりできない日陰者ゆっくりとしてのくすんだ未来だけ。 どうしてこんなことになったんだろう。 「……ありすのせいだよ」 まりさと同じように沈痛な面持ちで何事かを考え込んでいたれいむがぽつりと言った。 そうか、ありすのせいだったのか。 「ありすがおかあさんたちのことばをわすれて、にんげんさんにさからったからこうなったんだよ……」 風の音に紛れてしまいそうなくらい小さな声だったその言葉は、しかし、今の四匹にはどんな音よりも大きく聞こえた。 そうだ、自分は必死で止めようとしたのにありすは……。 「むきゅ。それにありすはむれのためにならないしごとをしようとしてたわ。さいしょからゆっくりできないゆっくりだったのよ」 ぱちゅりーが更に付け加えた。 そうだよ、今考えればお兄さんが言ってたことが正しいじゃないか。 「ま、まって!ありすはそんなつもりじゃ「ばりずのぜいだよおおおおおおおおおおお!!!」 反論しようとしたありすの言葉を遮ってれいむが叫んだ。あんこの奥底から絞り出したような怨嗟に満ちた叫びだった。 「むきゅう。ありすにはしつぼうしたわ」 ぱちゅりーもありすを見限ろうとしている。 ありすは二匹の責めに耐えられなくなりまりさを見た。大好きなまりさ。とっても都会派で、格好良くて可愛いまりさ。 一人前になって、自分に自信が持てたその時には、ずっといっしょにゆっくりしようとプロポーズするつもりだったまりさ。 まりさならきっとありすを助けてくれる。 「……ま、まりさ」 まりさは何も言わなかった。ただその目だけが、怒り・憎しみ・絶望といった様々な負の感情が混じり合い爛々と輝いている。 まりさは何も言わなかった。何も言わないまま、ありすに渾身の体当たりを仕掛けた。 「ゆげぇっ!」 ありすは予想外の展開にまともな抵抗も出来ずにふっとんだ。全身に痛みが走る。 そして制裁はそれで終わらなかった。まりさと、感情を爆発させたれいむがありすに突っ込んでいく。 「……」 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「ごみくずありすはしにさない!しんでぱちゅりーたちにおわびしなさい」 無言で襲いかかるまりさの攻撃と怨嗟の言葉と共に襲いかかるれいむの攻撃。ぱちゅりーの罵声。 ありすは身も心も既に虫の息だ 「も、もっとゆっく――ゆべぇっ」 とうとうありすはお決まりのセリフすら言えずに息絶えた。 三匹はそれでも決して攻撃を止めようとしない。 攻撃を止めれば現実と向き合わなければならなくなる。これから死ぬまで全くゆっくり出来ないであろうという現実と。 それが何より恐ろしかった。先にあっさりと死んだありすはまだ幸せなのかもしれない。 これから先、この三匹に決して幸福は訪れない。 このSSに感想をつける
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藤瀬じゅりをお気に入りに追加 藤瀬じゅりとは 藤瀬じゅりの88%はカルシウムで出来ています。藤瀬じゅりの6%はツンデレで出来ています。藤瀬じゅりの4%は黒インクで出来ています。藤瀬じゅりの2%は嘘で出来ています。 藤瀬じゅり@ウィキペディア 藤瀬じゅり 藤瀬じゅりの報道 gnewプラグインエラー「藤瀬じゅり」は見つからないか、接続エラーです。 藤瀬じゅりをキャッシュ サイト名 URL 藤瀬じゅりの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 藤瀬じゅりのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 藤瀬じゅり このページについて このページは藤瀬じゅりのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される藤瀬じゅりに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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ゆっくりとギャンブル 15KB 虐待-普通 パロディ 自業自得 野良ゆ 現代 ざわざわ 寒風吹きすさぶ工業団地の一角にある公園の中 そのゆっくり達はいた。 「風さんぴゅーぴゅー吹かないでね!れいむは寒いんだよ!」 「ゆーどうなってるのぜ?どうしてこんなに虫さんいないんだぜ!」 「むきゅ・・・去年はこんなに寒くなかったのに」 「花さんも全然ないわ、こんなの都会派じゃないわ」 れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす、4匹はブルブルと 震えながら、突然の寒波に戸惑っていた この地域は本来温暖であり、冬眠や冬篭りの習慣もなかったが今年は例年 になく、気温が下がり辛い冬となった 当然ゆっくりの餌となる虫や草は激減、寒さはお家に枯れ草を敷いたり 仲間同士かたまりスーリスーリすることでどうにか凌いできたが飢えだけ はどうしようもならない 「ぱちゅりーこのままじゃみんなお腹がすき過ぎて永遠にゆっくりしてしまうわ」 「そうだよ、ぱちゅりーれいむはあまあまが食べたいよ!なんとかしてね!!」 「むきゅ・・・そういわれてもこんな寒い冬さんはぱちゅも初めてだし・・・」 「なにが森の賢者なのぜ!!ぜんぜん役立たずなのぜ!!」 「むきょーー!ひどいわ!・・・んっ・・・あれはなにかしら・・・」 ぱちゅりーは公園の入り口の方に視線を向けた、話をはぐらかそうとしたわけではない 近くの工場の作業員であろうか男が一人、公園のベンチに腰掛けていた 時間は12時昼時である、男は手に持ったビニール袋からメロンパンの袋を取り出し、その封を開ける 「ゆわーー!!おいしそうだよ!パンさんはれいむの大好物だよ」 「あれはメロンパンさんだわ、すごく都会派な匂いよ」 その時まりさの目がキラリと光った。 「ゆっへっへっ!あのメロンパンさんを全部いただくのぜ!」 「なるほど・・・分けて貰えるようにお願いするのね。むきゅん」 「いいや、あの人間からメロンパンさんを奪うのぜ」 「無理よ・・人間さんには敵わないわ都会派じゃない事になるわよ」 「ゆふっゆふふ・・・」 その会話を遮るように不気味な笑い声が聞こえる。 「ゆふふふ・・・れいむにはまりさの考えがわかったよ。あの人間さん髪の毛は真っ白だよ お爺さんなんだよ、そして普通工場の人間さんは暖かいお部屋でみんな仲良くご飯を食べるのに あの人間さんは寒いお外で一人で食べようとしている・・・きっと嫌われ者なんだよ」 こういったゲスな事には鋭いれいむである 「なるほど、お爺さん相手だったらありす達なら楽勝ね」 「嫌われ者なら痛めつけても他の人間からの報復はないわね、むきょきょ」 「そうと決まればあのメロンパンをじじいから奪い返すのぜ!!」 そう言うが早いかゆっくり達はメロンパンにかじりつこうとする男の前に飛び出した。 「んっ・・・ゆっくりか・・・なにか用か?お前ら・・・」 「用も何もないんだぜぇ!!じじい誰に断ってここでご飯をムーシャムーシャしようと してんだぜぇ!!」 「そうよ!!ここはありす達のゆっくりプレイスよ、痛い目みたくなかったらそのメロンパンさん をよこしなさい!!」 「れいむ強いんだよ!ぷくーー!」 「むきょきょ、抵抗は無意味よ!」 普通なら問答無用で叩き潰される言動・・・セルフ死の宣告・・・ 「・・・なんだ・・・この寒さでエサが取れず苛立ってるって所か・・・いいぜ 食えよ・・・」 男はメロンパンを4つに千切るとれいむ達の前の置いてやる 「むーしゃむーしゃ、しっしあわせーー!」 「うめっこれめっちゃうめっ!がつがつ!」 「都会派な味だわ、でりーしゃすよー!」 「むきょーおいひいわー!」 メロンパンを食うゆっくり達、貪り喰う 「・・・それじゃ俺はアンパンでも食うか・・・」 男は袋からアンパンを取り出す、しかしその行動をゆっくり達は見逃さない 「待ってね!ハグハグ、そのアンパンさんもれいむ達の物だよ。ガツガツ!」 「そうなんだぜぇムシャムシャ!!白髪のクズじじいが食う位ならまりささまが食べてやるのぜ!パクパク」 「そうよこの田舎者!都会派の常識よぉ!」 「むきゅ・・・誰かお水を・・・パンさんが喉に・・・」 強欲!際限なき要求! 「おいおい・・・ずいぶんと欲張るじゃないか・・・ふーん・・・いいぜくれてやっても・・・」 にやりとほくそ笑むゆっくりたち(ぱちゅりー意外)相手が絞れると見れば絞れるだけ絞る最後の血一滴まで まるでヤクザ・・・テロリスト・・・最悪の思考! 「ゆふん!れいむに恐れをなしたね、なかなか利口な判断だよ」 「さあ白髪じじいはとっととアンパンさんをよこすのぜ」 「あら?ぱちゅりー食べてすぐ寝ると牛さんになるわよ」 「・・・きゅ・・・ちが・・・水・・・」 しかしゆっくり達は見逃していた、男の口の端がわずかに笑みを浮かべていたことに 「・・・俺一つと賭けをしようじゃないか・・・簡単なギャンブルさ・・・ 俺の投げたコインをお前らが裏か表か当てる・・・一回勝てばアンパンだけじゃなくこの 袋にあるポテチとオレンジジュースもやろう・・・嫌なら俺はもう戻るぜ・・・」 そう言うと男はベンチから腰を上げ公園を出る素振りを見せた 「ゆゆっ?まってねレイムのポテチさん返してね!」 「そうなんだぜ!白髪じじいに負けるわけないぜ、オレンジジュースさんはまりさのものなんだぜ!」 「そうよぉ!都会派にアンパンさんゲットだわ」 「む・・・・きゅお・・・・・・」 こうして勝負は開始された・・・ゆっくりの根拠のない自信と共に・・・ 「一番はれいむがやるよ、白髪ジジイを瞬殺だよ」 そういってふんぞり返りながら男の前にれいむが踊り出た 「フッ・・・れいむが一番手か・・・いいだろう・・・だがお前にはその頭の上のリボンを賭けてもらう・・・」 男の予想外の発言に唖然とするれいむ。自分は勝利しあまあまをムーシャムーシャする、それだけで頭がいっぱいだったのだ 「・・・なっ何言ってるのぉー!!おリボンさんがなくなったらゆっくりできな・・「やるのぜ!!」 れいむの抗議の声をまりさがさえぎる 「ばりざぁなに勝手な事言ってるのぉ!れいむのおリボンさんでしょぉー!」 「大丈夫なのぜれいむ、あんな白髪じじいに負けるはずないのぜ!それにここでゴネたらじじいに逃げる口実をやる だけなのぜ」 「そうよ、れいむなら都会派に完勝できるわ。ねっぱちゅりー」 「・・・・・・・」 ぱちゅりーはパンが喉につまりすでに永遠にゆっくりしかけていた。が、お昼寝を始めたと勘違いされ見事にスルーされていた 「決まりだな・・・始めるぜ・・・ピンッパシッ・・・さあ表か裏か・・・」 男は親指でコインを弾くと右手の甲で受け取り左手で挟みこむ 「さあ・・・れいむ・・・表か・・・裏か・・・」 おリボンを賭けた今れいむに当初の勢いはない、それどころかダラダラと砂糖水の汗を流している 「ゆゆぅ・・・表・・・嫌、裏のような気もするよ・・・」 「なにやってるのぜ!れいむそんなじじい相手にびびってんじゃないのぜ!!」 「そうよれいむ都会派じゃないわ!」 苛立つ外野の声、乱れるれいむの心、真綿のごとし 「ゆっ決めたよ!!表にするよ!!」 「・・・わかった・・・オープンだ・・・」 男はゆっくりと手をどかす・・・注がれる視線 コインは裏、敗北!覆る・・・れいむの絶対勝利! 「コインは・・・裏だ・・・お前の負けだれいむ・・・」 「ゆゆっ!ぞんなーどぼじでコインさん表じゃないのぉ!!」 「れいむなにやってるのぜー!そんな白髪じじいに負けるれいむはグズなんだぜ!!」 「この田舎物!制裁っしてやるわ!」 まりさとありすに挟まれ激しい暴力を受けるれいむ。まったくの加減なし 「おいおい・・・そのへんにしておけよ・・・とりあえずれいむのリボンはもらうぜ・・・」 「ゆんやぁ・・・れいむのおりぼんさんがえじでぇ・・・」 仲間にぼこぼこにされおリボンまで奪われるれいむ・・・もはや動く気力もない 「さあ・・・次は誰だ?・・・まりさかありすか・・・」 「まりさ様が勝負するのぜ!!」 勢いよくまりさが名乗りを上げる、その表情に一切の恐れはない 「いいだろう・・・ならばまりさお前にもそのとんがり帽子をかけて「まつのぜ!!」 男の話をまりさがさえぎった 「まりさが賭けるのはそこでお昼寝しているぱちゅりーのお帽子をなのぜ!」 「まりさ!何言ってるの都会派じゃないわよ!」 意外、まりさの提案。他人のお帽子を賭ける暴挙!しかも本人の承諾一切なし!! 「フッ、なるほどね・・・いるんだよな・・・自分は安全地帯で他人を危険にさらし勝負しようとする奴・・・ 今まで他人をハメることばかり考えて来た奴の思考・・・痩せた考え・・・」 実際まりさは他のゆっくりを犠牲にすることで生き延びてきたゲスである、仲間を囮にお野菜を盗んだり 口先だけで口説いたゆっくりとすっきりーをしそのまま母子共々捨てたことすらあった 「ゆっそれは違うぜじじい!ぱちゅりーはまりさの親友なのぜ!まりさのお帽子より・・・いや・・・まりさ 自身より大事なのぜ!その大切な物を賭けることでまりさは背水の陣をしいたのぜ!!」 「まりさ・・・そこまでぱちゅりーの事を・・・感動だわぁ!」 無茶苦茶な理論であるがまりさは大真面目である、無意識のゲス。罪を意識しないもっともドス黒い悪、それが まりさなのだ 「フフッ・・・アハハ・・・そう来るか・・饅頭の癖になかなかおもしろい事いうじゃないか・・・ ならば俺も少しはお前の狂気に答えなくちゃな・・・」 「じじい何を言ってるのぜ?」 「何・・・このままじゃまりさお前を鉄火場に引き込めない・・・だから掛け金を上乗せするのさ・・・ 俺は、当初のアンパン、ポテチ、オレンジジュースに加え先ほど得たれいむのおリボンを賭ける・・・ 倍プッシュだ・・まりさ・・・これでお前は自分の帽子を賭けざるをえなくなった・・・」 見る間に青ざめるまりさの顔 「なっ何言ってるのぜー!そんなこと勝手に「やるよぉ!!」 まりさの声をさえぎったのはれいむであった、その顔は腫れまるでゾンビである 「ヒィィッ!でいぶぅぅ!!」 「やるよねぇまりさぁ・・・逃げたりしないよねぇ・・・れいむに言ってたよねぇ・・・ あんな白髪じじい楽勝だってぇ・・・」 「そうよ、まりさは逃げたりしないわ!!だって自分より大事なぱちゅりーのお帽子を賭けたのよ 今更自分のお帽子なんてうんうんみたいなもんよ!!」 「ぞんなぁぁ!!」 まりさ追いつめられる、行動がすべて裏目。完全な自業自得・・・ 「決まりだな・・・いくぜ・・・ピンッパシッ・・・裏か・・表か・・・」 「ゆあー!かってに始めるなだぜー!」 ありすとれいむの応援が響く 「まりさ!!まりさ!!まりさ!!まりさ!!MARISA!!」 「ばりざぁ・・・ばりざぁ・・ばりざぁ・・・」 まりさに掛かる重圧、プレッシャー、ストレス、この状況から抜け出したい その一心でまりさは答えた 「はぁっはぁっ・・・表なのぜぇ!!」 「オープンだ・・・」 コインの向きは・・・ 「・・・裏だな・・・残念だったなまりさ・・・」 「ゆがーん!ウソなのぜぇー!」 「まりさぁ!この田舎物ぉ!」 「まりさぁ・・・まりさのお帽子素敵だよねぇ、でももう似合わないようにグシャグシャにしてあげる ねぇ・・・てめーの顔面の方をな!」 「やべでーばりざに近寄るなー!」 こうして男はまりさとぱちゅりーのお帽子を得ていびつな饅頭は二つになった 「さあ、ありす・・・次はお前だ・・・」 「来なさい、白髪じじい!ありすは負けないわ!」 ありすには秘策があった、裏・裏と連続したのだ次まで裏のはずがない。 事実コインギャンブルの確立は常に1/2である、確立的にも最善、安全な選択 「表よ!」 「・・・死ねば助かるのに・・・」 「えっ?」 「オープン・・・裏・・・」 三連続で裏はない・・・この考えはギャンブルでは通用しない・・・埋まっている・・・首まで底なし沼に! 「都会派じゃないわーーー!」 「ありずー」「制裁っ」 そのころぱちゅりーは三途の川で生死の境をさまよっていた 「むきゅ・・・ここは何処かしら大きな川さんね・・・あらなんだか光が見えるわ・・・それにあたたかい ゆっくりできるわぁー」 「おいお前、そこのぱちゅりーお前だよ!!」 声をかけたのは三途の川の渡し役、ゆっくりこまちである 「むきゅ!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!じゃないよせっかく仕事さぼってすーやすーやしようと思ってたのに 悪いタイミングで死にやがって!」 「そう言われても、ぱちぇはなんだか川の向こう側へ行かなくちゃいけないような気が・・・」 「うるさい、あたしはお昼寝がしたいんだとっとと現世に帰れ!」くぱぁ! 「むきょおおー!」 川原の地面に穴が開きぱちゅりーは落ちてゆく 「・・・ぐえっ!がはっごほっ・・むきょ!」 ぱちゅりーが気が付くと背中の上にはぼろぼろのありす、自分の目の前には吐き出した餡庫にまざりぱちゅりー の喉を塞いでいたパンが落ちていた。 「みんながぱちゅの背中を押して助けてくれたのね・・・」 「まりさのせいで負けたんだよーこのゲス!」 「うるさいんだぜ!このレイパーのせいなんだぜ!」 「違うわよ、田舎者のでいぶのせいよ!」 「そこまでよ!」 「「ぱちゅりー」」 「なんだ・・・お前・・・てっきり死んだと思っていたが・・・生きていたのか・・」 どうやら男だけはぱちゅりーが死にかけていたことに気がついていたようだ 「むきゅ・・・たしかにぱちゅは一度死んだわ・・・でも地獄の鬼達を叩き伏せこの世に舞い戻ったのよ!」 「すごいのぜぱちゅりー!」「都会派よ!」「だかられいむにあまあまちょうだい!」 仲間の声援を一身に受けぱちゅりーは周りを見回すと瞬時に状況を理解した 「どうやらぱちゅ達は負けたようね・・・」 「なんだ・・・お前初めて見た時とはまるで別人だな・・・いや別餡とでも言うのかな・・・」 死線を潜り抜け、ぱちゅりーは何かを得ていた。神は困難を乗り越えた者に新たなる力を授ける事があるのだ 「むきゅむきゅむきゅー!」 ぱちゅりーの餡庫脳が唸りを上げ計算を開始する、この状況を打開するロジックそして勝利へのルート 「むきゅ!ぱちゅ達は白髪じじいに再戦を申し込むわ、ただしギャンブルの種目はぱちゅが決めるわ」 「何いってるのぉぱちゅりー!」「どうしたのぜー!」「すーやすーやzzz」 れいむ達からすれば寝耳に水である 「いいぜ・・・受けて立とう・・・ただお前らには相応の物を賭けてもらう・・・」 「当然ね・・・ぱちゅは全員のもみあげさんを賭けるわ!」 「何言ってるのぜ狂ってるのぜ!」「いやじゃぁーもみあげさんなくなったらゆっくりできないぃ!」「ぱちゅりー都会派な提案だわ!」 「ありす、あなたはもみあげさんがないからぺにぺにをかけてもらうわ」 「全然都会派じゃないー!」 阿鼻叫喚・・・当然であるゆっくりにとってもみあげを奪われる事は、人間が両腕を奪われる事に等しい 「面白い・・狂気の沙汰ほどおもしろい・・・ギャンブルらしくなってきたじゃないか・・・」 「白髪じじい・・・ぱちゅ達は作戦会議をするから少しまってちょうだい、みんなこっちに来て」 あまりの出来事の連続で混乱するばかりの仲間を落ち着かせるため、そして間を空ける事で男の勝負熱を下げ 流れを返るため、ぱちゅりーは作戦会議を始めた 「ぱじゅりーのばがーどうじでれいむのもみ上げさん賭けたのぉ!」 「勝手に人の物を賭けるなんてゲスすぎるんだぜぇ・・・」 「ありすのぺにぺに・・いやぁ!」 先ほどの敗戦が効いているのか、浮かぶのは敗北のイメージばかりである 「むきゅ作戦を説明するわ、勝率100パーセント、絶対勝利の計画をね・・・」 男はタバコをふかしていた、タダの暇つぶしのはずがここまで面白くなるとは正直思っていなかった 公園の端からはギャアギャアとゆっくり達の嘆きが響いている、しかしその声が止まったかと思うと不気味な 笑い声へとかわった・・・ 「ゆっへっへっこれは絶対勝てるのぜ、白髪じじいめ」 「白髪じじいも年貢の納め時だよ、ゆふふふ」 「田舎者の破滅する姿がみえるわぁ」 「むきゅきゅきゅ・・はじめましょうか」 ニヤニヤしながらゆっくり達は再び男の前の立つ、気持ちの悪い笑みには絶対的な自信が見え隠れしていた 「終わったか・・・ギャンブルの内容を説明してくれ・・・」 「ええ・・勝負は、れいむの左右のもみあげさんどちらかにコインを握り じじいがそれを当てる。それだけ・・・一回勝負よ」 「なるほどね・・・」 「ただし、れいむはじじいみたいにコインを弾けないから握る時にはじじいには後ろを向いて貰うわ」 「わかった・・・コインだ・・・」ピンッ・・・パシッ 「ゆふふ、たしかにれいむが受け取ったよ・・・後悔させてあげるね」 「やめるなら今なんだぜぇ白髪じじい!」 男はまりさの挑発を一切無視するかように後ろを向いた 「いいぜ・・・始めよう・・・」 「ふんっ・・・まりささまにびびってやがるのぜ」 にやりとぱちゅりーが笑いゲーム開始の合図を出す 「始めるわ!れいむはコインを握ってね!」 「わかったよぱちゅりー、コインを握るよ!」 れいむはコインを右のもみあげから左のもみあげに移し、そのままコインを 投げた、コインの行く先は大口を開けたまりさの口の中である。 そしてれいむは空になった両方のもみ上げを空のまま握りこんだ 「(むきゅきゅ、れいむ、まりさ完璧な仕事よ)」 これがぱちゅりーの作戦だった。 男が右左、どちらのもみあげを選んでも男の勝利はない、勝利を示すコイン自体 れいむのもみあげにはなく、まりさの口内にあるのだ。 あとは、男の指定した空のもみあげが開き男の負けが確定した瞬間、ありすがれいむによくやったと 飛び掛り全員で大騒ぎ、そのドサクサにコインを地面におけばいい。 完璧すぎる作戦、並の人間ではまず打破不可能な作戦とゆっくり達は思っていた しかしゆっくり達は思い知ることとなる、この男が並ではないことを・・・ 後半へ続く みなさんならどのようにぱちゅりー達の作戦を打破するでしょうか もし宜しければ推理して感想欄に書いてみて下さい。 後半はすでに出来ていますのでみんなの推理を見てから結末を変えるような ズルはしません、ご安心を。 後半は2日以内にはあげます。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る DIO「この人間が、条太郎が吉良に行ったセリフを言ってた気がする」 ブロリー「?」 DIO「まあ、ジョジョ知らないお前には、分からないだろう」 -- 2015-02-04 22 34 28 カイジネタはゆっくりできるね! -- 2014-03-09 03 20 38 白髪じじいなら兵藤会長だろ・・・ -- 2013-09-12 21 54 37 ↓白髪だからア〇ギのほうじゃね? -- 2011-07-16 12 59 39 おいwwこいつカ●ジだろww -- 2011-07-12 18 14 06 ロト紋読んだやつには通用しない -- 2010-12-03 03 42 50 うーん、…言葉を使い、ゆっくりの顔色を見て正解を当てる、かなぁ。 -- 2010-11-17 19 14 43 どっちにコインがあるかじゃなくて、どっちにコインがないかを当てるんじゃないか? -- 2010-10-28 16 43 11
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前 「ここまでくればもう大丈夫だよ!」 「みんなゆっくりしようね!」 「ふがっ、ふがっ!(ゆっくりお口から出てね!)」 れいむ達は森まで行き木々を障害物として利用しながらなんとかイナゴを振り切ったのだった。 「ゆー、ちぬかとおもったよ!」 「これでみんなでゆっくりできるね」 「よかったね!ゆっくりしようね!」 和気藹々とするまりさとぱちゅりーと子ども達だったがれいむだけは気が気ではなかった。 「……い、一番おっきなれいむの子どもはどこ…?」 初めて産んだれいむの子どもが見当たらなかった。 まりさとの思い出をもっともたくさん一緒にすごした子どもが居ない事実に震えが止まらない。 「あ、あれ?おねえちゃん?おねえちゃーん!?」 「お゛ね゛え゛ぢゃんがい゛な゛い゛よ゛おおおお!!!」 「ゆ゛っぐりできな゛いいいいいいいいい!!!!!!!」 「み゛ん゛な゛でゆっぐりぢだがっだああああ!!!!!」 子どもたちの和気藹々とした雰囲気が一瞬で壊れ、嘆きの叫びが辺りを支配した。 れいむは声を殺して静に子どもとまりさの三匹で過ごしていた頃の思い出を反芻して泣いた。 二人の初めての子どもだったからあの子は本当にたくさんゆっくりさせた。 あの子にたくさんご飯を食べさせるためにまりさが無理して危険な目にあう事もしばしばあった。 そういう無謀な行為に明け暮れたのもあの頃は若かったのもあるだろう。 そのおかげでとても丸々とかわいいゆっくりに育ったゆっくりだった。 れいむは心の中で一番かわいいのはあの子どもだと思っていた、口には出さないが。 あんなにまりさに愛してもらったあの子を失うなんて…! れいむは目の前が真っ暗になりそうだった。 「ま、まりさがもう一回もどって助けに行くよ!」 すぐに子れいむを助けに行きに飛び出そうとするまりさ。 「ま…」 「駄目だよ!どの道もう助からないよ!まりさもゆっくりできなくなるよ!」 ぱちゅりーが何か言おうとしたが無視してまりさを止めるためにれいむはその前に立ちふさがった。 「どおぢでぞんなごどい゛う゛のおおお!?」 「お゛があ゛ざんのばがあああああ!!!!」 「お゛ね゛えぢゃんをだずげでよお!!!!」 「れ、れいむ!まりさは強いから大丈夫だよ! 子れいむを助けてすぐに帰ってくるよ! ゆっくりどいてえええええええええ!!!」 まりさは必死にれいむを退かして進もうとするがれいむは絶対にその場から動く気はなかった。 「もうあの子は助からないの…!だから…だからせめてみんなあの子の分までゆっくりして…!」 「ゆ、ゆうう…」 れいむはまりさに涙を流して懇願した。 ここであの子のために命を失うことはあの子の命を無駄にすることなのだ。 それはあの子を守るれいむの事を命を賭けて守ったれいむのまりさの命を無駄にすることと同義だ。 それだけは許せなかった。 「まりさ、れいむが言うことが正しいよ…」 ぱちゅりーがゆっくりとまりさ達を嗜めてくれた。 れいむと同じようにぱちゅりーにももう子れいむは助からないだろうことはわかっていた。 まりさも心の底ではわかっていたのだろう。 しかし現実を見据えられない彼女の若さがどうしても認められなかったのだ。 れいむの涙を見てまりさはようやく目の前の現実を受け入れた。 「ゆぐぐぐううう…」 「お゛ねえぢゃん……」 「ごべんね…ごべんねぇ…!」 「おねえぢゃんのぶんもいっぱいいっぱいゆっくりするからね…!」 その場に居る全てのゆっくりがあの子のために涙を流した。 涙を拭って、ゆっくり達は再びこの地獄、永夜緩居から脱出するために進み続けた。 ガサガサと枯葉の地面を踏み歩きながら森を抜ける道を探す。 れいむはこのままでは済まないだろうという予感がした。 そしてその予感は的中した。 「ゆぅ~~!?」 段差に気付かずに子どもが一人が足を踏み外して転げ落ちたのだ。 「れ、れいむの赤ちゃんが!?」 慌てて下を覗き込むれいむと子ども達。 「ゆゆ?おそらをとんでるみたい~~~!」 しかしその子は不思議なことに下まで落ちずにまるで中に浮いているかのように 段差からの途中辺りから伸びていた4、50センチほどの枝と枝の間の空間で止まっている。 その子はそこで楽しそうにぽよんぽよんと跳ねていた。 「ゆ、おねえちゃんいいな、ずるいずるい!」 「れいむもやるー!」 ぴょんぴょんとそこに飛び込んでいく子れいむ達。 「ゆ、ゆー?」 一体どうなっているのか、れいむはわけもわからず首を傾げる。 子どもは楽しんでいるようだが、れいむは何か釈然としない。 「ごほっ、むぎゅうううん!だめええええ!ゆっぐぉほっ、ゆっぐりでぎなぐなっぢゃううう!!!」 その時、後ろからぱちゅりーが子ども達を制止した。 「ぱ、ぱちゅりー?どうしたの?おなかいたいの!?」 まりさは突然餡子を吐いて叫ぶぱちゅりーを心配して傍によって背中をさすっている。 「うああああああ!だずげでおがあざあああああああん!!!」 「いやあああああああ!!こないでえええええええええええ!!!」 人間の拳二つ分ほどもある巨大な蜘蛛が二匹、枝の影から現れた。 その時やっとれいむはぱちゅりーの叫びの意味を理解した。 あそこは蜘蛛の巣、子ども達は巣に掛かった餌なのだと。 「い゛や゛ああああああ!れ゛い゛む゛のあがぢゃんがああああああ!!!」 少なくとも最初の子より先に飛び込んだ子以外はれいむが止めれば助けられたはずなのになんてことをしてしまったのか。 取り返しのつかない絶望感にれいむは叫んだが空しく森に木霊すると大蜘蛛が身動きの出来ない子ども達に齧りついた。 「あがっがっがっがっが…」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆ゛…」 皮を突き破った牙から餡子に毒を混ぜられて子ども達はもはや喋ることもままならなくなった。 「おねえぢゃああああああああああん!!!」 「れいむの…れいむのい゛も゛う゛どがあああああああ!!!」 獲物が動けなくなったのを確認すると大蜘蛛達はれいむの子どもを咀嚼し始めた。 子どもの皮をが剥かれて蜘蛛の頭が餡子の中に埋まる。 凄惨な咀嚼音と光景に耳と目を背けて涙を流した。 「うっ、ゆうう…ごめんね…ごめんね…」 嘔吐感を堪えながらただひたすら自分の過失で失った命に謝るしかなかった。 「おねえぢゃん!おねえぢゃん!」 生き延びた子どもの一人が身を乗り出して家族の名前を呼んだにも関わらず、自分は目を背けていたために気付かずなかった。 このことがどれほど愚かな行為だったがを数瞬後れいむはいやと言うほど知らされることになる。 「ゆぎゃあああああああああ!?」 悲鳴に気付いてはっと振り向くと、その子は茶色い蟷螂に連れられて段差の下へと落ちていっていた。 「いやあああああああああ!!?」 「あ、あああああああああああ!?」 何故傍にいながら子どもを守ることが出来なかったのか。 どこまで愚かだと言うのだ自分は…! れいむはそう心の中で何度も自分を責めた。 「だずげでよおがあざん!れいむおねえぢゃんだぢみだぐにたべられだぐ…! ああああ!いだいいいいいいいい!おがあざん!おがあざん!みでないでだずげぎぃ!」 枝蟷螂は鎌で器用に可哀想なその子のリボンを切り裂いた。 あのリボンはまりさがこの子のは特に出来がいいからとよく手入れしてあげていたリボンだ。 「あ゛!やべでええ!れ゛い゛む゛の゛!れ゛い゛む゛の゛リ゛ボン!れ゛い゛む゛のだいじなりぼんな゛のお゛!!!」 なんてことだ、まりさがあんなに大事にしていたリボンがあんな薄汚い蟷螂の手で切り裂かれるなんて。 それもこれも全て自分の油断が招いたミスなのだ。 れいむは目の前がグルグルと廻るのを感じた。 「ごめん…こんなお母さんでごめんね…もっとゆっくりさせてあげたかったよ…」 一滴、ポタリと涙がこぼれた。 その行く末を見届けてれいむは再び背を背けた。 「おがあざん!?どうじでぞっぢむいぢゃうの!?れ゛い゛む゛はごっぢ!ごっぢだよ゛!」 「早く行くよ、急いでここから出ないとゆっくりできなくなっちゃうから」 非常な決断だが自分の判断は間違っては居ない。 「ゆ!?ま、まってよおかあさん!」 「で、でもおねえちゃんが…」 「……」 生き残りを連れて出口を目指してれいむは進んでいった。 「お゛があざんお゛いでがないでだずげで!だずげでよ゛おお゛お゛!!! れ゛い゛む゛ゆっぐりでぎでだいどおおお!おいでがないで!おいでがないで! れ゛い゛む゛をだずげでごのま゛まぢゃれ゛い゛む゛ゆっぐりでぎないよ!! お゛があざん!お゛があざん゛ん゛んん゛ん゛ん゛ん゛んん゛ん゛ん゛!!!」 振り向くものか、絶対に。 啜り泣きながられいむについてくる子ども達を尻目にれいむはただひたすらに出口を目指して歩いた。 「ゆ!森を抜けるよ! もうすぐゆっくり出来るよ!」 木々の間から光が挿している。 ここを抜ければあとはあの丘を越えるだけだ。 その時、絶望の羽音がゆっくり達の耳に届けられた。 いいや、たとえ絶望だとしても負けるものか。 自分達はまりさのために絶対に生き残らなくてはならないのだから。 「急いで!もう丘は目の前だよ!」 さっきのように口の中に子ども達を非難させる。 今度は全ての子れいむ達が入ることが出来たし喋ることも出来た。 無論、子どもの数が減ったからだ。 とにかく今度はさっきのようなロスは無い ただ必死にあの丘を越えればいいだけだ。 「むぎゅ…うげぇ!エロエロエロ…!」 「ぱ、ぱちゅりー!?どうしたのぱちゅりー!ぱちゅりー!」 丘を登る最中に突如、ぱちゅりーが激しく嘔吐し辺りにどろどろの餡子が飛び散った。 「む、むぎゅぅ゛…」 「ふが…ま、まさか…!」 れいむはぱちゅりーに何が起きたのかはっと思い当たった。 すぐにぱちゅりーの顔から葉っぱを取り去る。 「ど、どうじでぱちゅりーのお顔が紫色なのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 ぱちゅりーは顔中に紫色の斑点が浮き出ており、その表情は死相としか言いようが無い痛々しく生気の無いものだった。 恐らくちょうちょを食べた子どものように毒に当たってそのままにしてしまったのだろう。 もはや手遅れなことは素人目に見ても明らかであった。 「これは…もう…助からないよ…」 「うん…ぱちゅりーが…一番わかってるよ…むぎゅぇっ!ごばぁっ!」 「二人とも何をいっでいる゛の゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?」 れいむとぱちゅりーの二匹がぱちゅりーの死を受け入れる中でまりさだけが現実を受け入れようとしなかった 「むきゅ…ありがとうねまりさ、でもぱちゅりーは、もう駄目だからまりさには生き延びてゆっくりして欲しいの…」 その言葉の意味がれいむにはすぐにわかった。 この子はれいむのまりさと同じように、まりさのために犠牲になろうというのだ。 「馬鹿なこといってないで早く行こうね!もうすぐイナゴさんが来るよ!!」 しかしその意味をこのまりさは理解しようとしない。 頭で理解しても心が拒んでいるのだろう。 そう言ってまりさはぱちゅりーの帽子を引っ張って無理やり連れて行こうとする。 ぱちゅりーは力無い瞳でれいむの方を見つめた。 「れい…む…このままじゃみんな死…んじゃう…から…おね…がい…わか、るよね まりさ達が…ゆっくりする方法…」 わかってる、そう伝えるために力強くれいむはうなづいた。 「そんなの簡単だよ!まりさとぱちゅりーがあの丘を越えればいいだけだよ!」 どこまでこのまりさは愚かなのか。 ここまで来てもそれを理解しようとしない。 ぱちゅりーが行う命を繋ぐという行為の意味を。 「さよなら、まりさ」 れいむはぱちゅりーに体当たりをして丘の下に叩き落した。 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! な゛に゛を゛ずるどれ゛い゛む゛うううううううううううううううううう!!!!」 まりさがれいむに向かって掴みかかりれいむをにらみつけた。 れいむはまるで化け物のように恐ろしい形相だと思った 「ぱちゅりーはもう駄目なんだよ!だからぱちゅりーはみんなを助けるためにああやって犠牲になったの!ああやって…!」 「今助けに行くからねぱちゅりー!!!」 「駄目ぇ!!どうしてぱちゅりーがああまでして犠牲になったのかわからないの?ばかなの? まりさに助かって欲しいからだよ!お願いだからぱちゅりーの命を無駄にしないで!!」 れいむはこの愚かな化け物に少しでもぱちゅりーの気持ちを伝えようと言葉を尽くした。 「黙れこの豚れいむがああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ああ、まりさはまりさをやめてゆっくりできない本当の化け物になってしまったんだとれいむは思った。 まりさはれいむを突き飛ばすとイナゴの群れの中心へと ぱちゅりーの所へと転がっていった。 その姿を見てれいむの心に湧き出たのは怒りだった。 一時はれいむのまりさのように素敵なまりさだと思っていたまりさが命を無為にするような行為をするのをれいむは許せなかった。 まりさは、れいむのまりさはれいむの命を守るために命を投げ打ったのに! 「どうして…どうしてぱちゅりーが命を捨てる気持ちがわからないの…! 何でまりさはぱちゅりーの気持ちを無駄にするの…! みんな命を繋ぐために生きてるのに!れいむだってぱちゅりーだって虫さんだってみんな命を繋ぐために生きてるのに! まりさああああああ!まりさは最低だよ!最低のゴミクズだよ! 死ね!まりさはそこでゴミクズらしくゆっくり死ね!!!」 あんなゴミクズをれいむのまりさに似ていると思った自分が許せなかった。 れいむは丘の上からまりさに唾を吐き掛けた。 そして丘の上を目指し振り向かずに子ども達を連れて登っていった。 永夜緩居を脱出し、れいむ達は森の中を歩いていた。 「ゅ…」 「ゅぅ…」 「どうしたの?これからはゆっくりできるんだよ!もっと元気にゆっくりしていってね!」 「……」 れいむのかけた声とは裏腹に子ども達の表情はどこまでも暗かった。 当分は子ども達のショックが取れないだろう。 しかし冬越しのためには数も減ったしちょうどいいくらいだ。 今からでも頑張って餌を集めてゆっくり冬を越そうとれいむは思った。 とにかく今日は早く子ども達を休ませてゆっくりしようと決めるとれいむはすぐに寝床を探し始めた。 急いでしたくして、一刻早く眠らなくてはならない。 ゆっくり眠れば子ども達の気分も切り替わる。 夜が来て、次の朝を迎えれば永夜緩居での悪夢は終わりを迎えるのだ。 やわらかい木漏れ日を感じながられいむは目を覚ました。 「ゆー、みんな!今日もゆっくりしようね!」 「ゅー?ゆっくりしようね!」 「まだちょっとねむちゃいけどゆっくりちようね!」 「ゆっくりー!」 れいむの朝の挨拶で子ども達も次々と目を覚ました。 昨日までの悪夢から覚めたように子ども達は元気を取り戻しつつあるのがれいむにはわかった。 「ゆー、すぐにしゅっぱつするよ!みんなあつまれー!」 「ゆー!」 洞から出てれいむの周りに子ども達が集まった。 「ひーふーみーゆー…あれ、真ん中の子どもがいないよ?」 「ゆ?おねえちゃーん!」 「どこにいったのー!?」 「ゆー、おきないとおいてっちゃうよー!」 何か、胸騒ぎがした。 何事もなく家へ帰るだけだった時に起きたその事件と異様な雰囲気は まるで永夜緩居での悪夢がまだ続いているんだと 全てが終わったと思ったれいむ達を嘲笑うようだった。 れいむ達はすぐに居なくなった子をみんなで探し始めた。 1時間ほど辺りを探し続けただろうか。 これ以上の捜索はこれからの進行に差し支える。 そうなれば冬越えの準備も厳しいことになるだろう。 れいむがこのまま先に進むべきか、苦渋の決断を下そうとしたその時、下から二番目のれいむの悲鳴が響き渡った。 「おねえちゃーん!でてきてよー! おねえ…おねえちゃあああああああああああああああああん!?」 「どうしたの!?れいむのあかちゃんどこ?!」 突然泣き出した子どもの傍にれいむは寄り添って何があったのかを聞き出そうとしたが泣き喚いて話にならなかった。 ただただその子は上を向いて泣いてばかりである。 一体上に何があるのか、最悪の事態を覚悟をしてれいむは上を見上げた。 「あ…あ…」 最悪の事態を覚悟していたにも関わらずれいむの覚悟は粉々に砕かれた。 木の枝の上に、植物の蔓で縛られた子れいむが吊るされていた。 その姿はまるでれいむのまりさのように苦痛に満ちた凄惨なものだった。 永夜緩居からどころではない、れいむの悪夢はれいむのまりさが死んだ時からずっと、あの光景のまままだ続くというのだろうか。 れいむの視界がぐらりと歪んだ。 「うわああああああああああ!ま゛り゛ざあああああああ!!!うわああああああああああ!」 「ゆ!?おかあさんどうしたの?あれはまりさじゃないよ!まりさはしんだんだよ!おかあさん!おかあゆっげぇ!?」 トラウマが蘇りれいむは半狂乱になり、暴れる母を止めようとする子れいむを吹き飛ばした。 「おかあさんどうしちゃったの!?やべでえええええええ!!!」 「ごんな゛おがあざんじゃゆ゛っぐりでぎな゛いよ゛おおおお!!!」 「う゛あ゛あ゛あ゛!ぐざい!ま゛り゛ざのだいじなぼうしがぐざい゛の゛お゛お゛お゛!!!」 子ども達が怯えて辺りの木の陰に隠れると、今度は子れいむが吊るされている木に体当たりを始めた。 ただ木を揺らそうというのではない、まるで自分の体まで叩き潰すのではないかというくらい何度も 何度も何度も何度も、辺りに餡子が飛び散るほど体当たりをしたころ、枝に結んであった蔓が切れて子れいむの体が落下しても体当たりは続いた。 それから当たり所が悪くて気絶しそうになってから、やっとれいむは正気に戻った。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 落ち着いて正気に戻ると同時に辺りを見回し愕然とする。 子ども達は怯えて木の影に隠れてガタガタと震えている。 れいむを見つめる子ども達の目はとても母親を見る子どもの目ではなかった。 「び、びっくりさせてごめんね お母さんもうだいじょーぶだからね れいむの子どもが死んじゃったのはかなしいけど、これをのりこえておうちでみんなでゆっくり…」 「こな゛い゛でねええええええええええ!」 狼狽した顔つきで一番小さな子れいむに近づくと、子れいむは恐怖に囚われた表情で絶叫した。 「ゆ!?お母さんはもうだいじょう」 「こな゛い゛でよおおおおおおおおお!!!」 健在をアピールしようと笑顔で飛び跳ねたれいむに対して子ども達はさらにあとずさった。 「れ゛い゛むのい゛も゛うと゛をづぶずようなゆっぐり゛おがあざんじゃな゛いいいい!!!」 れいむは耳を疑った。 れいむが子どもを潰すだと?こいつらは何を言っているんだ。 怪訝顔をしたれいむが後ろに居る他の子れいむに助け舟を求めようと振り向くと、さっきまで自分が居た場所に潰れた餡饅があった。 さっきまで潰れた餡饅なんてどこにもなかったはずだ。 いつの間にとれいむはいぶかしみ、そしてはっとした。 れいむは慌てて子どもが木の上に吊るされていた場所を見上げる。 そこにはもう蔓は無くいつの間にか蔓が切れてしまっていったようだ。 ならばれいむの子どもはどこかに落ちているはずである。 しかし辺りをぐるりと見回しても居るのは潰れた餡饅と生き残ったれいむの子どもが四匹居るだけだった。 興奮冷めやらぬれいむにも何が起こったのかがようやく理解できた。 「ち、違うの…れいむはそんなつもりじゃないの…」 必死に弁解を始めるれいむに対して子ども達の目が言っていた。 『この同族殺しが』 『さっきもぱちゅりーを殺してたし、きっとれいむ達も殺す気なんだよ』 『おおこわいこわい』 『れいむの妹達を見殺しにした屑が』 その冷めた視線は何よりも雄弁で、鋭利にれいむの心を抉った。 「ぢがう゛のお゛お゛おお゛おおおお゛お゛お゛お゛お゛おおおおおお!!!!」 れいむの必死の叫びも空しく子れいむ達は木の後ろに隠れた。 れいむががっくりと項垂れ全てを諦めようとしたその時 お姉さんれいむがれいむをかばうかのように前に出て言った。 「おかあさんはあかちゃんがしんじゃってかなしくってどうしていいかわからなくなっちゃっただけだよ! おかあさんがわざとれいむたちをころすはずなんてないよ! なのになんでみんなひどいごどいうの゛おおおおおおお!?」 「ゆ……!?」 「ゆー…」 「ゆ…おかあさん…」 子れいむ達もはっとしたようにれいむとお姉ちゃんれいむを交互に見つめた。 木の後ろに隠れていた子ども達が一匹ずつすまなそうにれいむに歩み寄ってきた。 「ごめんね、おかあさんにひどいこといってごめんね」 「ゆっくりゆるしてね!」 「やっぱりおかあさんといっしょじゃないとゆっくりできないよ」 子れいむ達はれいむに謝りながらぺろぺろとれいむの頬を舐めたりこすり付けたりした。 「ゆ゛、ゆっぐりじでいっでねええええええええ…!!!」 れいむは感動で咽び泣いた。 そして必ずこの子ども達をお家に連れて帰ってゆっくりさせてあげようと誓った。 続く このSSに感想を付ける
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前 「ここまでくればもう大丈夫だよ!」 「みんなゆっくりしようね!」 「ふがっ、ふがっ!(ゆっくりお口から出てね!)」 れいむ達は森まで行き木々を障害物として利用しながらなんとかイナゴを振り切ったのだった。 「ゆー、ちぬかとおもったよ!」 「これでみんなでゆっくりできるね」 「よかったね!ゆっくりしようね!」 和気藹々とするまりさとぱちゅりーと子ども達だったがれいむだけは気が気ではなかった。 「……い、一番おっきなれいむの子どもはどこ…?」 初めて産んだれいむの子どもが見当たらなかった。 まりさとの思い出をもっともたくさん一緒にすごした子どもが居ない事実に震えが止まらない。 「あ、あれ?おねえちゃん?おねえちゃーん!?」 「お゛ね゛え゛ぢゃんがい゛な゛い゛よ゛おおおお!!!」 「ゆ゛っぐりできな゛いいいいいいいいい!!!!!!!」 「み゛ん゛な゛でゆっぐりぢだがっだああああ!!!!!」 子どもたちの和気藹々とした雰囲気が一瞬で壊れ、嘆きの叫びが辺りを支配した。 れいむは声を殺して静に子どもとまりさの三匹で過ごしていた頃の思い出を反芻して泣いた。 二人の初めての子どもだったからあの子は本当にたくさんゆっくりさせた。 あの子にたくさんご飯を食べさせるためにまりさが無理して危険な目にあう事もしばしばあった。 そういう無謀な行為に明け暮れたのもあの頃は若かったのもあるだろう。 そのおかげでとても丸々とかわいいゆっくりに育ったゆっくりだった。 れいむは心の中で一番かわいいのはあの子どもだと思っていた、口には出さないが。 あんなにまりさに愛してもらったあの子を失うなんて…! れいむは目の前が真っ暗になりそうだった。 「ま、まりさがもう一回もどって助けに行くよ!」 すぐに子れいむを助けに行きに飛び出そうとするまりさ。 「ま…」 「駄目だよ!どの道もう助からないよ!まりさもゆっくりできなくなるよ!」 ぱちゅりーが何か言おうとしたが無視してまりさを止めるためにれいむはその前に立ちふさがった。 「どおぢでぞんなごどい゛う゛のおおお!?」 「お゛があ゛ざんのばがあああああ!!!!」 「お゛ね゛えぢゃんをだずげでよお!!!!」 「れ、れいむ!まりさは強いから大丈夫だよ! 子れいむを助けてすぐに帰ってくるよ! ゆっくりどいてえええええええええ!!!」 まりさは必死にれいむを退かして進もうとするがれいむは絶対にその場から動く気はなかった。 「もうあの子は助からないの…!だから…だからせめてみんなあの子の分までゆっくりして…!」 「ゆ、ゆうう…」 れいむはまりさに涙を流して懇願した。 ここであの子のために命を失うことはあの子の命を無駄にすることなのだ。 それはあの子を守るれいむの事を命を賭けて守ったれいむのまりさの命を無駄にすることと同義だ。 それだけは許せなかった。 「まりさ、れいむが言うことが正しいよ…」 ぱちゅりーがゆっくりとまりさ達を嗜めてくれた。 れいむと同じようにぱちゅりーにももう子れいむは助からないだろうことはわかっていた。 まりさも心の底ではわかっていたのだろう。 しかし現実を見据えられない彼女の若さがどうしても認められなかったのだ。 れいむの涙を見てまりさはようやく目の前の現実を受け入れた。 「ゆぐぐぐううう…」 「お゛ねえぢゃん……」 「ごべんね…ごべんねぇ…!」 「おねえぢゃんのぶんもいっぱいいっぱいゆっくりするからね…!」 その場に居る全てのゆっくりがあの子のために涙を流した。 涙を拭って、ゆっくり達は再びこの地獄、永夜緩居から脱出するために進み続けた。 ガサガサと枯葉の地面を踏み歩きながら森を抜ける道を探す。 れいむはこのままでは済まないだろうという予感がした。 そしてその予感は的中した。 「ゆぅ~~!?」 段差に気付かずに子どもが一人が足を踏み外して転げ落ちたのだ。 「れ、れいむの赤ちゃんが!?」 慌てて下を覗き込むれいむと子ども達。 「ゆゆ?おそらをとんでるみたい~~~!」 しかしその子は不思議なことに下まで落ちずにまるで中に浮いているかのように 段差からの途中辺りから伸びていた4、50センチほどの枝と枝の間の空間で止まっている。 その子はそこで楽しそうにぽよんぽよんと跳ねていた。 「ゆ、おねえちゃんいいな、ずるいずるい!」 「れいむもやるー!」 ぴょんぴょんとそこに飛び込んでいく子れいむ達。 「ゆ、ゆー?」 一体どうなっているのか、れいむはわけもわからず首を傾げる。 子どもは楽しんでいるようだが、れいむは何か釈然としない。 「ごほっ、むぎゅうううん!だめええええ!ゆっぐぉほっ、ゆっぐりでぎなぐなっぢゃううう!!!」 その時、後ろからぱちゅりーが子ども達を制止した。 「ぱ、ぱちゅりー?どうしたの?おなかいたいの!?」 まりさは突然餡子を吐いて叫ぶぱちゅりーを心配して傍によって背中をさすっている。 「うああああああ!だずげでおがあざあああああああん!!!」 「いやあああああああ!!こないでえええええええええええ!!!」 人間の拳二つ分ほどもある巨大な蜘蛛が二匹、枝の影から現れた。 その時やっとれいむはぱちゅりーの叫びの意味を理解した。 あそこは蜘蛛の巣、子ども達は巣に掛かった餌なのだと。 「い゛や゛ああああああ!れ゛い゛む゛のあがぢゃんがああああああ!!!」 少なくとも最初の子より先に飛び込んだ子以外はれいむが止めれば助けられたはずなのになんてことをしてしまったのか。 取り返しのつかない絶望感にれいむは叫んだが空しく森に木霊すると大蜘蛛が身動きの出来ない子ども達に齧りついた。 「あがっがっがっがっが…」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆ゛…」 皮を突き破った牙から餡子に毒を混ぜられて子ども達はもはや喋ることもままならなくなった。 「おねえぢゃああああああああああん!!!」 「れいむの…れいむのい゛も゛う゛どがあああああああ!!!」 獲物が動けなくなったのを確認すると大蜘蛛達はれいむの子どもを咀嚼し始めた。 子どもの皮をが剥かれて蜘蛛の頭が餡子の中に埋まる。 凄惨な咀嚼音と光景に耳と目を背けて涙を流した。 「うっ、ゆうう…ごめんね…ごめんね…」 嘔吐感を堪えながらただひたすら自分の過失で失った命に謝るしかなかった。 「おねえぢゃん!おねえぢゃん!」 生き延びた子どもの一人が身を乗り出して家族の名前を呼んだにも関わらず、自分は目を背けていたために気付かずなかった。 このことがどれほど愚かな行為だったがを数瞬後れいむはいやと言うほど知らされることになる。 「ゆぎゃあああああああああ!?」 悲鳴に気付いてはっと振り向くと、その子は茶色い蟷螂に連れられて段差の下へと落ちていっていた。 「いやあああああああああ!!?」 「あ、あああああああああああ!?」 何故傍にいながら子どもを守ることが出来なかったのか。 どこまで愚かだと言うのだ自分は…! れいむはそう心の中で何度も自分を責めた。 「だずげでよおがあざん!れいむおねえぢゃんだぢみだぐにたべられだぐ…! ああああ!いだいいいいいいいい!おがあざん!おがあざん!みでないでだずげぎぃ!」 枝蟷螂は鎌で器用に可哀想なその子のリボンを切り裂いた。 あのリボンはまりさがこの子のは特に出来がいいからとよく手入れしてあげていたリボンだ。 「あ゛!やべでええ!れ゛い゛む゛の゛!れ゛い゛む゛の゛リ゛ボン!れ゛い゛む゛のだいじなりぼんな゛のお゛!!!」 なんてことだ、まりさがあんなに大事にしていたリボンがあんな薄汚い蟷螂の手で切り裂かれるなんて。 それもこれも全て自分の油断が招いたミスなのだ。 れいむは目の前がグルグルと廻るのを感じた。 「ごめん…こんなお母さんでごめんね…もっとゆっくりさせてあげたかったよ…」 一滴、ポタリと涙がこぼれた。 その行く末を見届けてれいむは再び背を背けた。 「おがあざん!?どうじでぞっぢむいぢゃうの!?れ゛い゛む゛はごっぢ!ごっぢだよ゛!」 「早く行くよ、急いでここから出ないとゆっくりできなくなっちゃうから」 非常な決断だが自分の判断は間違っては居ない。 「ゆ!?ま、まってよおかあさん!」 「で、でもおねえちゃんが…」 「……」 生き残りを連れて出口を目指してれいむは進んでいった。 「お゛があざんお゛いでがないでだずげで!だずげでよ゛おお゛お゛!!! れ゛い゛む゛ゆっぐりでぎでだいどおおお!おいでがないで!おいでがないで! れ゛い゛む゛をだずげでごのま゛まぢゃれ゛い゛む゛ゆっぐりでぎないよ!! お゛があざん!お゛があざん゛ん゛んん゛ん゛ん゛ん゛んん゛ん゛ん゛!!!」 振り向くものか、絶対に。 啜り泣きながられいむについてくる子ども達を尻目にれいむはただひたすらに出口を目指して歩いた。 「ゆ!森を抜けるよ! もうすぐゆっくり出来るよ!」 木々の間から光が挿している。 ここを抜ければあとはあの丘を越えるだけだ。 その時、絶望の羽音がゆっくり達の耳に届けられた。 いいや、たとえ絶望だとしても負けるものか。 自分達はまりさのために絶対に生き残らなくてはならないのだから。 「急いで!もう丘は目の前だよ!」 さっきのように口の中に子ども達を非難させる。 今度は全ての子れいむ達が入ることが出来たし喋ることも出来た。 無論、子どもの数が減ったからだ。 とにかく今度はさっきのようなロスは無い ただ必死にあの丘を越えればいいだけだ。 「むぎゅ…うげぇ!エロエロエロ…!」 「ぱ、ぱちゅりー!?どうしたのぱちゅりー!ぱちゅりー!」 丘を登る最中に突如、ぱちゅりーが激しく嘔吐し辺りにどろどろの餡子が飛び散った。 「む、むぎゅぅ゛…」 「ふが…ま、まさか…!」 れいむはぱちゅりーに何が起きたのかはっと思い当たった。 すぐにぱちゅりーの顔から葉っぱを取り去る。 「ど、どうじでぱちゅりーのお顔が紫色なのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 ぱちゅりーは顔中に紫色の斑点が浮き出ており、その表情は死相としか言いようが無い痛々しく生気の無いものだった。 恐らくちょうちょを食べた子どものように毒に当たってそのままにしてしまったのだろう。 もはや手遅れなことは素人目に見ても明らかであった。 「これは…もう…助からないよ…」 「うん…ぱちゅりーが…一番わかってるよ…むぎゅぇっ!ごばぁっ!」 「二人とも何をいっでいる゛の゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?」 れいむとぱちゅりーの二匹がぱちゅりーの死を受け入れる中でまりさだけが現実を受け入れようとしなかった 「むきゅ…ありがとうねまりさ、でもぱちゅりーは、もう駄目だからまりさには生き延びてゆっくりして欲しいの…」 その言葉の意味がれいむにはすぐにわかった。 この子はれいむのまりさと同じように、まりさのために犠牲になろうというのだ。 「馬鹿なこといってないで早く行こうね!もうすぐイナゴさんが来るよ!!」 しかしその意味をこのまりさは理解しようとしない。 頭で理解しても心が拒んでいるのだろう。 そう言ってまりさはぱちゅりーの帽子を引っ張って無理やり連れて行こうとする。 ぱちゅりーは力無い瞳でれいむの方を見つめた。 「れい…む…このままじゃみんな死…んじゃう…から…おね…がい…わか、るよね まりさ達が…ゆっくりする方法…」 わかってる、そう伝えるために力強くれいむはうなづいた。 「そんなの簡単だよ!まりさとぱちゅりーがあの丘を越えればいいだけだよ!」 どこまでこのまりさは愚かなのか。 ここまで来てもそれを理解しようとしない。 ぱちゅりーが行う命を繋ぐという行為の意味を。 「さよなら、まりさ」 れいむはぱちゅりーに体当たりをして丘の下に叩き落した。 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! な゛に゛を゛ずるどれ゛い゛む゛うううううううううううううううううう!!!!」 まりさがれいむに向かって掴みかかりれいむをにらみつけた。 れいむはまるで化け物のように恐ろしい形相だと思った 「ぱちゅりーはもう駄目なんだよ!だからぱちゅりーはみんなを助けるためにああやって犠牲になったの!ああやって…!」 「今助けに行くからねぱちゅりー!!!」 「駄目ぇ!!どうしてぱちゅりーがああまでして犠牲になったのかわからないの?ばかなの? まりさに助かって欲しいからだよ!お願いだからぱちゅりーの命を無駄にしないで!!」 れいむはこの愚かな化け物に少しでもぱちゅりーの気持ちを伝えようと言葉を尽くした。 「黙れこの豚れいむがああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ああ、まりさはまりさをやめてゆっくりできない本当の化け物になってしまったんだとれいむは思った。 まりさはれいむを突き飛ばすとイナゴの群れの中心へと ぱちゅりーの所へと転がっていった。 その姿を見てれいむの心に湧き出たのは怒りだった。 一時はれいむのまりさのように素敵なまりさだと思っていたまりさが命を無為にするような行為をするのをれいむは許せなかった。 まりさは、れいむのまりさはれいむの命を守るために命を投げ打ったのに! 「どうして…どうしてぱちゅりーが命を捨てる気持ちがわからないの…! 何でまりさはぱちゅりーの気持ちを無駄にするの…! みんな命を繋ぐために生きてるのに!れいむだってぱちゅりーだって虫さんだってみんな命を繋ぐために生きてるのに! まりさああああああ!まりさは最低だよ!最低のゴミクズだよ! 死ね!まりさはそこでゴミクズらしくゆっくり死ね!!!」 あんなゴミクズをれいむのまりさに似ていると思った自分が許せなかった。 れいむは丘の上からまりさに唾を吐き掛けた。 そして丘の上を目指し振り向かずに子ども達を連れて登っていった。 永夜緩居を脱出し、れいむ達は森の中を歩いていた。 「ゅ…」 「ゅぅ…」 「どうしたの?これからはゆっくりできるんだよ!もっと元気にゆっくりしていってね!」 「……」 れいむのかけた声とは裏腹に子ども達の表情はどこまでも暗かった。 当分は子ども達のショックが取れないだろう。 しかし冬越しのためには数も減ったしちょうどいいくらいだ。 今からでも頑張って餌を集めてゆっくり冬を越そうとれいむは思った。 とにかく今日は早く子ども達を休ませてゆっくりしようと決めるとれいむはすぐに寝床を探し始めた。 急いでしたくして、一刻早く眠らなくてはならない。 ゆっくり眠れば子ども達の気分も切り替わる。 夜が来て、次の朝を迎えれば永夜緩居での悪夢は終わりを迎えるのだ。 やわらかい木漏れ日を感じながられいむは目を覚ました。 「ゆー、みんな!今日もゆっくりしようね!」 「ゅー?ゆっくりしようね!」 「まだちょっとねむちゃいけどゆっくりちようね!」 「ゆっくりー!」 れいむの朝の挨拶で子ども達も次々と目を覚ました。 昨日までの悪夢から覚めたように子ども達は元気を取り戻しつつあるのがれいむにはわかった。 「ゆー、すぐにしゅっぱつするよ!みんなあつまれー!」 「ゆー!」 洞から出てれいむの周りに子ども達が集まった。 「ひーふーみーゆー…あれ、真ん中の子どもがいないよ?」 「ゆ?おねえちゃーん!」 「どこにいったのー!?」 「ゆー、おきないとおいてっちゃうよー!」 何か、胸騒ぎがした。 何事もなく家へ帰るだけだった時に起きたその事件と異様な雰囲気は まるで永夜緩居での悪夢がまだ続いているんだと 全てが終わったと思ったれいむ達を嘲笑うようだった。 れいむ達はすぐに居なくなった子をみんなで探し始めた。 1時間ほど辺りを探し続けただろうか。 これ以上の捜索はこれからの進行に差し支える。 そうなれば冬越えの準備も厳しいことになるだろう。 れいむがこのまま先に進むべきか、苦渋の決断を下そうとしたその時、下から二番目のれいむの悲鳴が響き渡った。 「おねえちゃーん!でてきてよー! おねえ…おねえちゃあああああああああああああああああん!?」 「どうしたの!?れいむのあかちゃんどこ?!」 突然泣き出した子どもの傍にれいむは寄り添って何があったのかを聞き出そうとしたが泣き喚いて話にならなかった。 ただただその子は上を向いて泣いてばかりである。 一体上に何があるのか、最悪の事態を覚悟をしてれいむは上を見上げた。 「あ…あ…」 最悪の事態を覚悟していたにも関わらずれいむの覚悟は粉々に砕かれた。 木の枝の上に、植物の蔓で縛られた子れいむが吊るされていた。 その姿はまるでれいむのまりさのように苦痛に満ちた凄惨なものだった。 永夜緩居からどころではない、れいむの悪夢はれいむのまりさが死んだ時からずっと、あの光景のまままだ続くというのだろうか。 れいむの視界がぐらりと歪んだ。 「うわああああああああああ!ま゛り゛ざあああああああ!!!うわああああああああああ!」 「ゆ!?おかあさんどうしたの?あれはまりさじゃないよ!まりさはしんだんだよ!おかあさん!おかあゆっげぇ!?」 トラウマが蘇りれいむは半狂乱になり、暴れる母を止めようとする子れいむを吹き飛ばした。 「おかあさんどうしちゃったの!?やべでえええええええ!!!」 「ごんな゛おがあざんじゃゆ゛っぐりでぎな゛いよ゛おおおお!!!」 「う゛あ゛あ゛あ゛!ぐざい!ま゛り゛ざのだいじなぼうしがぐざい゛の゛お゛お゛お゛!!!」 子ども達が怯えて辺りの木の陰に隠れると、今度は子れいむが吊るされている木に体当たりを始めた。 ただ木を揺らそうというのではない、まるで自分の体まで叩き潰すのではないかというくらい何度も 何度も何度も何度も、辺りに餡子が飛び散るほど体当たりをしたころ、枝に結んであった蔓が切れて子れいむの体が落下しても体当たりは続いた。 それから当たり所が悪くて気絶しそうになってから、やっとれいむは正気に戻った。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 落ち着いて正気に戻ると同時に辺りを見回し愕然とする。 子ども達は怯えて木の影に隠れてガタガタと震えている。 れいむを見つめる子ども達の目はとても母親を見る子どもの目ではなかった。 「び、びっくりさせてごめんね お母さんもうだいじょーぶだからね れいむの子どもが死んじゃったのはかなしいけど、これをのりこえておうちでみんなでゆっくり…」 「こな゛い゛でねええええええええええ!」 狼狽した顔つきで一番小さな子れいむに近づくと、子れいむは恐怖に囚われた表情で絶叫した。 「ゆ!?お母さんはもうだいじょう」 「こな゛い゛でよおおおおおおおおお!!!」 健在をアピールしようと笑顔で飛び跳ねたれいむに対して子ども達はさらにあとずさった。 「れ゛い゛むのい゛も゛うと゛をづぶずようなゆっぐり゛おがあざんじゃな゛いいいい!!!」 れいむは耳を疑った。 れいむが子どもを潰すだと?こいつらは何を言っているんだ。 怪訝顔をしたれいむが後ろに居る他の子れいむに助け舟を求めようと振り向くと、さっきまで自分が居た場所に潰れた餡饅があった。 さっきまで潰れた餡饅なんてどこにもなかったはずだ。 いつの間にとれいむはいぶかしみ、そしてはっとした。 れいむは慌てて子どもが木の上に吊るされていた場所を見上げる。 そこにはもう蔓は無くいつの間にか蔓が切れてしまっていったようだ。 ならばれいむの子どもはどこかに落ちているはずである。 しかし辺りをぐるりと見回しても居るのは潰れた餡饅と生き残ったれいむの子どもが四匹居るだけだった。 興奮冷めやらぬれいむにも何が起こったのかがようやく理解できた。 「ち、違うの…れいむはそんなつもりじゃないの…」 必死に弁解を始めるれいむに対して子ども達の目が言っていた。 『この同族殺しが』 『さっきもぱちゅりーを殺してたし、きっとれいむ達も殺す気なんだよ』 『おおこわいこわい』 『れいむの妹達を見殺しにした屑が』 その冷めた視線は何よりも雄弁で、鋭利にれいむの心を抉った。 「ぢがう゛のお゛お゛おお゛おおおお゛お゛お゛お゛お゛おおおおおお!!!!」 れいむの必死の叫びも空しく子れいむ達は木の後ろに隠れた。 れいむががっくりと項垂れ全てを諦めようとしたその時 お姉さんれいむがれいむをかばうかのように前に出て言った。 「おかあさんはあかちゃんがしんじゃってかなしくってどうしていいかわからなくなっちゃっただけだよ! おかあさんがわざとれいむたちをころすはずなんてないよ! なのになんでみんなひどいごどいうの゛おおおおおおお!?」 「ゆ……!?」 「ゆー…」 「ゆ…おかあさん…」 子れいむ達もはっとしたようにれいむとお姉ちゃんれいむを交互に見つめた。 木の後ろに隠れていた子ども達が一匹ずつすまなそうにれいむに歩み寄ってきた。 「ごめんね、おかあさんにひどいこといってごめんね」 「ゆっくりゆるしてね!」 「やっぱりおかあさんといっしょじゃないとゆっくりできないよ」 子れいむ達はれいむに謝りながらぺろぺろとれいむの頬を舐めたりこすり付けたりした。 「ゆ゛、ゆっぐりじでいっでねええええええええ…!!!」 れいむは感動で咽び泣いた。 そして必ずこの子ども達をお家に連れて帰ってゆっくりさせてあげようと誓った。 続く このSSに感想を付ける
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糸の切れた人形のように小悪魔はぐったりとイスに座り込んでいた。 目の前にはゆっくりありすがゆっくりまりさに頬ずりしている。 「下品な女・・・」 小悪魔は口だけを動かす。 「ゆ?おねーさん、こいびとのまりさのわるぐちはやめてよね」 「あなたですよ。この阿婆擦れ」 小悪魔はゆっくりぱちゅりーを少し強く抱きしめ、ゆっくりありすを睨みつける。 「この阿婆擦れ、絶対に殺してくださいって言わせてやる」 小悪魔は小声で呟く、それはゆっくりまりさとイチャイチャするゆっくりありすには届かなかった。 小悪魔が仕事の合間に見つけた暇つぶし、 それはゆっくりの世話だった。最近見つけたもう使われていない掃除用具入れを掃除し、 主のパチュリーから少しばかりの賃金と休日をねだり、改装したご自慢の飼育部屋だった。 丸っこい可愛い文字で「ゆっくりのお部屋」と彫られ、ゆっくりパチュリーとゆっくりまりさが描かれていた。 ファンシーなプレートまでドアに飾っていた。二週間前までは、 小悪魔が飼っていたのは、 屋敷の前で日向ぼっこをしていたゆっくりまりさ、 人里のゆっくり屋で売られていたゆっくりありす、 その帰りに拾ったボロボロのゆっくりぱちゅりー、 だった。 三匹は最初、平等にエサを与えられ、平等に相手をされていた。 しかし、小悪魔はボロボロのゆっくりぱちゅりーを不憫に思い、 傷を治療をしてやったり、帽子を縫ってやったりしてやったのがよくなかった。 「ぱちゅりーはズルい!!」 意地汚いゆっくりまりさはすぐにゆっくりぱちゅりーに嫉妬した。 「やめなさい、ぱちゅりーは傷ついてたから治療してあげたのよ」 小悪魔は何度も言って聞かせたが、このゆっくりまりさはそれまでかなり不条理な世界で育ってきたのだろう。 ゆっくりぱちゅりーを不満のはけ口にしていた。 ゆっくりありすはというとゆっくりまりさに気に入られたいがためにゆっくりまりさに味方していた。 小悪魔は仕方なくゆっくりありすとゆっくりまりさをゆっくりぱちゅりーから遠ざけるため部屋に透明の仕切りを作った。 それでも二匹はゆっくりぱちゅりーに汚い言葉を投げつけた。 小悪魔がゆっくりぱちゅりーを庇えば庇うほど、二匹の行動は激化していった。 ゆっくりまりさも自分に同調してくれるゆっくりありすが居る事で良心は停止してしまっていた。 小悪魔が仕事で忙しかった日、二匹は仕切りに向かって体当たりした。 仕切りはグラつき、もう一度体当たりを受け、仕切りは倒壊した。 小悪魔がニコニコとエサを持ってきた頃にはゆっくりぱちゅりーは酷く痛めつけられ震えていた。 すぐさま、小悪魔はゆっくりまりさを払いのけ、ゆっくりぱちゅりーを抱きかかえる。 「誰、こんな事した子は?まりさ?!」 「ゆ!まりさじゃないよ・・・」 ゆっくりまりさは余所見をして答える。 「じゃあ、誰なの!!」 「とかいはのありすだよ。だってまりさがそのこのこときらってるんだもん!!」 ゆっくりありすはゆっくりまりさに頬ずりをする。 小悪魔はその日、一生懸命作ったプレートをゴミ箱に捨てた。 代わりに小悪魔が用意いたのは一斗缶と握り拳ぐらいの小石だった。 ゆっくりまりさを一斗缶に縛り付ける。極簡単な魔法で小石を焼け石に変える。 ゆっくりまりさはやめろと喚くが、小悪魔には聞こえない様子だった。 コトン、熱せられた小石を一斗缶の中に落とす。 もう一つ、コトン 次第に一斗缶の温度が上がってくる、今でちょうど人肌程度、 無論、ここで辞めるつもりなど毛頭ない。 「おねえさん、はやくこのなわをほどいてね」 「・・・」 コトン、返事をするように真っ赤な小石が一斗缶の中に落とされた。 「ゆぎゅ!!!ゆぎぃぃ!!」 ゆっくりまりさが痛がる様を少しでもよく見たいのだろうか、 小悪魔の目は目玉が飛び出るほどに開けられている。 ギョロっとした目でゆっくりまりさが悲鳴を上げる様を見ている。 口元は緩み、今にもケラケラと笑い声が聞こえてきそうだ。 「やめなよ。おねえさん、まりさがいやがってるでしょ!!」 「ゆぎぃ!!そう・・・だよ。はやくやめて・・・ね」 二匹は抗議をする。しかし、ゆっくりありすは熱いのが嫌なのか一斗缶から随分離れた場所に居る。 「まだお喋りに余力が残っているのですか、売女が。でしたら、もう少々熱を上げさせてもらいましょう。恋で焦がれていたいでしょ」 それからゆっくりまりさは右の頬が壊死するまで高温の一斗缶に縛り付けられていた 最後は悲鳴を上げる事すらできず、ただ白目を向いているだけだったが 翌日、また一斗缶と小石が用意された。 ゆっくりまりさは逃げようと努力はしたが、あっさり捕まってしまう。 「お、おねえさん、まりさがだめなところがあったらおしえてね。まりさ、ゆっくりなおすよ」 引きつりながらも明るく笑ってみるまりさ、 右の頬は動かず、左右非対称の気持ち悪い笑みだが、まりさには精一杯の行動だった。 小悪魔は無言で一斗缶にゆっくりまりさを縛り付ける。今度は左の頬を一斗缶にあてがう。 「なおすから!!まりさのわるいところなおすから!!」 コトン、小悪魔の返事は焼けた小石を一斗缶に落とす事だった。 昨日の繰り返し、ゆっくりまりさが熱いと騒ぎ出し、ゆっくりありすが心配し小悪魔にやめる様に抗議し、 小悪魔が小石を落としそれに答える。 昨日のようにまたゆっくりまりさは白目を向き気絶する 「そんなに心配ならもっと寄って慰めてあげてくださいまし」 ゆっくりまりさを心配そうに、しかし離れた場所から見守るゆっくりありすに小悪魔は声をかける 「私が怖いですか?あなたの愛ではここまで来れないのですよ。所詮は年中欲情女の勘違いですよ」 それでもゆっくりありすは動かないでいた。 自分をまず守らなきゃ、ゆっくりありすは選択をし、自分の命を生きながらえさせた。 その選択が正しいかどうかは後で分かる事となる。 両頬が壊死してしまったゆっくりまりさから笑顔が消えた。 笑えなくなったのだ。顔が全く動かない。喋る事には不便は無いが、表情を作れなくなってしまった。 ブスッといつも不機嫌そうな顔をしているゆっくりまりさ。 「ブサイクな顔がよりブサイクになりまして、そんな事では誰も買ってくれません事よ。売女さん」 小悪魔がゆっくりまりさの帽子を奪い取るとヒステリックに何度も踏みつけた。 ボロボロになった帽子をゆっくりまりさの頭の上に載せる。 「まあまあ、前衛的なお帽子ですこと。ブサイクには勿体無いぐらいです」 だんだんと自分達の待遇が悪くなってくる。エサは減り、部屋の掃除もされなくなった。 かける言葉も刺々しくなり、ゆっくりまりさは毎日苛められる。 ゆっくりぱちゅりーはテーブルの上で二匹を見下ろすように飼われている。 クッキーや紅茶、美味しいものばかり毎日食べさせてもらえている。 すると、ゆっくりありすは態度を一変させる。ゆっくりパチュリーに媚を売り出したのだ。 「ぱちゅりー、ありすにもクッキーちょうだい」 ぷいとぱちゅりーは身体をありすとは別の方向に向ける。 「ねぇ、ぱちゅりー、あやまるからぁ。ごめんなさい、ゆっくりゆるしてね!」 それを見て気分がよくないのはまりさだ。 「ありす?」 不安そうにゆっくりありすを見つめる。仲違した、ぱちゅりーはそう思った。 しかし、共犯関係はそう簡単に崩れるものではなかった。 小悪魔が部屋に戻ってくると、ぱちゅりーが死んでいた。 テーブルの上から落ちたのだ。そして、その死体をありすとまりさは食べている。 小悪魔はすぐに死体に集る二匹を蹴り飛ばした。 仕掛けておいた監視用の魔法の鏡を起動させる。 この鏡は数時間前に映した様子をもう一度再生する事ができる。 「ねぇ、ぱちゅりー、ありすとすっきりしない?」 「むきゅ?すっきり?」 「そうよ。とってもきもちいいのよ」 ぱちゅりーは野生だったが、今まですっきりした経験は無かった。 所謂、処女だった。それは体力的な問題、不運な境遇が原因だった。 決してすっきりししたくないわけではなかった。 今は毎日食事が取れ、病弱とは言え体力はかなり付いた。そして境遇は。 形の良いゆっくりありす。ペットショップで売られていた美しいゆっくりありす。 今までは自分を苛めていた嫌な存在だったが、そんな関係も終わった。 目の前にいるのは自分とすっきりを望む綺麗なゆっくりありす。 「むきゅー、そこまでいけないわ」 「ちょっとまっててね」 かかった。ありすは急いで小悪魔が用意したクッションを持ち出す。 「ここにとびおりればいたくないよ!!」 「むきゅー、ありすってかしこいね!!」 そして、ぱちゅりーは飛んだ。 ありすはクッションを別の場所に投げ捨てる。 糸の切れた人形のように小悪魔はぐったりとイスに座り込んでいる。 目の前には先ほど蹴ったゆっくりありすがゆっくりまりさに頬ずりしている。 痛かったねなどと痛みを慰めあっている。 「下品な女・・・」 小悪魔は口だけを動かす。 「ゆ?おねーさん、こいびとのまりさのわるぐちはやめてよね」 「あなたですよ。この阿婆擦れ」 小悪魔はゆっくりぱちゅりーを少し強く抱きしめ、ゆっくりありすを睨みつける。 「この阿婆擦れ、絶対に殺してくださいって言わせてやる」 小悪魔は小声で呟く、それはゆっくりまりさとイチャイチャするゆっくりありすには届かなかった。 まりさは嬉しかった。ありすは裏切ったわけじゃない。 ありすはあの憎たらしいぱちゅりーをやっつけてくれた。 とても嬉しかった。まりさは目を覚ます。大好きなありすが傍にいると思って。 「お早い御起床で、この鈍間。お食事は何になさいますか?生ゴミ?泥?それとも肥溜めから糞尿でもすくって参りましょうか?」 目の前にいたのは小悪魔だった。逃げないとまた酷い事をされる。今まで忘れていた事が蘇る。 どうして、ゆっくりしていたんだろう。ぱちゅりーを殺して小悪魔が黙っているわけ無いじゃないか、 必死に身体を動かすが、どうにも動かない。いや、動こうとするととても痛い。 「いひゃい」 声がおかしい。大きい声が出せない。 「あひふ、ひゃふひぇて」 クスクスと小悪魔は笑った後、ギョロっとした目でまりさを見つめ、説明した。 「足はこの通り、切り取らさせていただきました」 目の前に置かれたのは今まで自分の底だった部分、ゆっくりでは足と呼ばれる部分だ。 円く切り取られている足、まりさは吐き気がする。 人間だって自分の足が切り取られて見せ付けられれば恐怖のあまり嘔吐するだろう。 「あと、口元を縫い付けさせていただきました。それと」 口元が縫い付けられていて思ったような声が出せない。 急に小悪魔が消える。よく考えれば視界が狭い。 「左の眼球を摘出させていただきました」 まりさは小悪魔の元から逃げ出し、ありすを探す。 「あひふ、あひふ、ほひへ」 「ゆー?まりさ?」 眠気まなこのありすにも分かる。まりさがおかしい。 小悪魔がありすのところまで来て説明する。 「あなたのパートナー、私が壊して差し上げました、如何でしょう?髪もイカしますでしょ?」 「あ・・・ああ」 ありすは目に一杯の涙を浮かべている。 髪は所々無残に切られ、目をなくし、口を縫われ、 「綺麗でしょ?パートナーの容姿を褒めてあげて下さいまし。都会派の阿婆擦れ、ほら、笑ってくださいまし、フフフ」 元々焼かれている頬とボロボロの帽子、ありすはまりさに何の好感も持てない。 「愛していると言ってあげてくださいまし、あなたが愛したせいでこうなったんですから」 ありすの頬にまりさの焼けてゴツゴツした頬を押し当てる。 次第にありすの顔が青ざめていく。そして、まりさがありすに呼びかける。 「あひふ、ひゃふへへ」 「し、しらない!!こんなかいぶつしらないよ!!こんなのありすのまりさじゃないよ。はやくでていってね!!」 せきを切りありすがまりさを拒絶する。 「あひふ、まひははほ。まひははほ」 「そうです。これはあなたが愛したゆっくりまりさですよ。しっかりしてくださいまし、壊れるにはいささか早うございますよ」 「じゃあ、まりさなんていらない。こんなのありす、いらない!!」 そう言うと、ありすは何度もまりさに体当たりを繰り返す。 「あひふ、ひゃへてへ!!」 「うるさいよ!!おまえなんてゆっくりできないよ!!はやくしんでね!!」 何十回、何百回と体当たりを繰り返し、ようやくまりさは動かなくなりました。 「それでは最後はあなたですよ。皆様あちらであなた様がお死にになるのをお待ちしていますよ」 ゆっくりありすは最期に。 「ころしてね」と力なく言ったが、それから三ヶ月も拷問は続いた。 by118
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ゆっくり種 11KB パロディ 実験・改造 同族殺し 群れ 自然界 現代 人間なし 創作亜種 独自設定 種のパロディなので俺設定満載です。 『ゆっくり種』 希少種が変な能力を持っています 俺設定満載のパロディなので生暖かい目でよろしくお願いします。 ウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー 非常警報が闇夜に響き渡る。 ここは特餡研究所、特殊なゆっくりを研究したり生み出したりする場所である。 この日、一匹のゆっくりが脱走したのである。 職員総出で山狩りをしたが夜を徹しても発見する事はできなかった。 たかがゆっくり一匹の話であるのに何故ここまでの騒ぎになるのか・・・・・ 研究員は黙して語る事はなかった。 半年後 まりさ 『れいむはまりさにとってはとてもゆっくりしたそんざいなんだぜぇ』 れいむ 『おせじでもうれしいよ、ゆっくりしていってね』 まりさ 『ゆゅゅ・・・・つれないんだぜ~』 まりさのアピールをサラッと流すれいむ、この光景を近くで微笑ましく見つめるピンクの髪をしたゆっくりがいた。 ゆっくりさとりであった。 希少種であるはずの彼女は、何故か通常種の群れで生活をしていた。 群れは彼女を虐げる事もなく、彼女も群れの一員であるべく仲間を大事に思っていた。 さとり 『まりさはれいむにぞっこんですね』 まりさ 『そうだぜ!まりさはれいむのためならしにたくないけどしねるんだぜ』 聞きようによっては嫌々にも聞こえる覚悟を唱えるまりさだった。 れいむ 『それそろゆっくりかえろうね』 まりさ・さとり 『『ゆっくりりかいしたよ』』 日も傾きだしたので群れへと帰る事とする。 ポインポインと先頭を元気よく跳ねるまりさをゆっくりついてゆく二匹 れいむ 『まりさ~そんなにいそいでごはんさんをおとしたらおしおきだよ』 まりさ 『だいじょうぶなんだぜ!まりさはそんなどじなゆっくりじゃないんだぜ~』 さとりは半年前に研究所を脱走してこの森で動けなくなっていた所をこの二匹に助けてもらった。 希少種は忌み嫌われると死を覚悟したさとりを自らの巣に連れて行き介抱してくれた。 れいむの説得により群れの一員にも加えてもらう事もできた。 この二匹はさとりにとっては正に恩ゆんであり、親友でもある。 れいむ 『さとり~はやくかえらないとまりさがごはんさんをぜんぶちゃべちゃうよ』 まりさ 『そうだぜ~ぜんぶむしゃむしゃしちゃうんだぜ~』 遅れたさとりを二匹は冗談を言いながらせかした。 さとり 『いまいきますよ~』 二匹の友情に心で感謝しながら影を追った。 先行する二匹が群れを一望できる丘で立ち止まっていた。何やら様子がおかしい・・・・・ さとり 『どうかしましたか?』 まりさ 『ゆ・・・ゆ・・・・ゆゅゅゅ・・・むれが・・・みんなが・・・』 さとりが二匹に並び丘から見下ろすと群れのありらこちらから火が上がっているのが見えた。 さとり 『なんですかこれは・・・・みんながあぶない!わたしがみてきます。まりさたちはここにいてください』 単独で群れに行くと言うさとりを二匹は承知しなかった。 れいむ 『ゆゅ!だめだよほのおさんはゆっくりできないよ。』 まりさ 『ここはいくのはまりさのしごとなんだぜ!』 さとり 『まりさがいったらだれがれいむをまもるのですか?わたしならだいじょうぶです。みなをここにゆうどうしますからおねがいします!』 言うが早いかさとりは群れへと駆けて行く。通常はまりさ達に合わせているさとりであったが、流石は希少種!通常種よりも優れた運動神経をみせアッと言う間に群れへと下りていった。 群れに辿り着いたさとりが見たのは見知らぬドスまりさがドススパークで群れを焼く姿であった。 さとり 『なにをするんです!やめてください!』 懸命に訴えるさとりを見てドスまりさは首を傾げる。 ドスまりさ 『ゆゅ?どうしてきしょうしゅがむれにいるんだぜ?むのうなゆっくりをせいさいしてるだけだぜ』 さとり 『むのう?なにをいっているのです!あなたもつうじょうしゅではありませんか!』 ドスまりさ 『どすはきしょうしゅなんだぜ!あんなむのうといっしょにしないでほしいんだぜ!』 無能な通常種だから制裁すると言い放つドスまりさにさとりは嫌な雰囲気を感じた。何か良からぬ何かが背後にいる気がしていた。 ドスまりさ 『むのうをかばうならおまえもせいさいしてやるんだぜ~』 ドスまりさはさとりに体当たりを食らわしさとりは吹き飛ぶ ドスまりさ 『とどめなんだぜーーー』 大きく飛び跳ねてさとりを踏み潰しにかかった。 その時! ブゥゥゥゥン さとりを薄い光か包み込み髪の毛が逆立ったかと思うと素早くドスの攻撃をかわした。 ドスまりさ 『ゆゅ?なんだぜ?』 さとりのピンクの髪の毛が金色に染まっていき頭には透けて見えるお帽子が現れる。 さとり 『しかたありませんね・・・これだけはみせたくありませんでしたが・・・・・』 ドスまりさ 『なんなんだぜ!ゆっくりできないゆっくりはさっさとしぬんだぜぇぇぇ!!』 再び襲いかかるドスまりさ さとり 『どすすぱーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!! ドスまりさしか使えないはずのドススパークを放つさとり、その姿もまりさを思わす風貌へと変化していた。 ドスまりさ 『ゆ”・・・・・ゆ”ゅゅ・・・』 さとりのドススパークはドスまりさの左下半身を吹き飛ばした。 辛うじて残った右半身で堪えて倒れないドスまりさ。 ドスまりさ 『ゆ”げへっへっへ・・・・まだ・・・終わりじゃないんだぜ・・・・・』 さとり 『そんなからだでなにを・・・・・』 ドスまりさ 『ど・・・・どす・・すぱーーーーーーーーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーパーーーーン! ドスまりさはドススパークを放つと耐え切れなかったらしく身体が弾ける。 最後の攻撃はさとりではなくあらぬ方向を薙ぎ払って立ち消えた。 子ありす 『ゆえぇぇぇ~んぴゅぴゅぁ~みゃみゃ~ありちゅいちゃいよ~』 ドススパークを喰らってしまった者がいたらしく、運が良かったのか子ありすだけが生き残ったらしく泣き声が聞こえる。 流石に置いてはいけない、半狂乱に泣きさけぶ子ありす上に乗せて長の家へと急いだ。 その頃、群れの収納子では群れ自慢の超大型すぃー「あーくえんぜるさん」を炎より守るべく幹部のみょんが移動をさせていた。 みょん 『いそぐみょん!これをうしなったらおさにめんもくがたたないみょん!』 ちぇん 『わかったんだよ~でもこのすぃーはおおきいからじかんがかかるんだよ~わかってね~』 グゥォォォォー 大きなタイヤが少しずつ回っていく、こうして「あーくえんぜるさん」は炎の危機からは逃れる事はできた。 長の家についたさとりは既に息絶えた長と幹部数匹を目の当たりにする。 さとり 『なんてこと・・・・・』 ムキュウゥゥゥゥゥゥゥ~ 補佐のぱちゅりーの悲鳴が響きわたる。 補佐はまだ生きている!さとりは声のした場所へと急いだ。 ぱちゅりー 『どうして・・・・』 さなえ 『あなたがたはゆるされてはならないそんざいなのです!かくご!』 緑の髪と蛙のお飾りが特徴の希少種ゆっくりさなえが補佐ぱちゅりーを追い詰めていた。 さとり 『まちなさい!』 間一髪二匹の間に割って入る。 さなえ 『じゃまをするのならさきに・・・・・・さとり?さとりなの?』 さとり 『?・・・・・・・あ!・・・・・・さなえ・・・・』 二匹は顔見知りのゆっくりであった。研究所にいた頃ゲージが隣どうしだった事もありよく話しをした中である。 あの夜さとりが脱走する時には他所の部屋に移動されていて所在が不明だったため離れ離れとなってしまった親友である。 さなえ 『どうしてあなたがつうじょうしゅのむれに・・・・・いえ!そんなことはどうでもよいのです。 さとり!わたしたちのとこにきなさい、あなたはこんなむのうなれんちゅうといっしょにいてはだめ!いっしょにいきましょう』 状況を理解できておらず困惑するさとりにさなえは群れを捨て一緒に同行するように求める。 さとり 『え・・・・・だめ・・・・・いけない・・・・わたしはみんなをおいてはいけない・・・・』 困惑しながらもさとりが選んだのは群れに残る事であった。 この群れが無かったら、まりさやれいむがいなかったらさとりは間違い無くあの時死んでいたのだから見捨てる事なぞできるはずがなかった。 さなえ 『あなたはだまされているのよ!』 さとり 『だめ・・・・・ともだちをおいていけないわ・・・』 さなえ 『つうじょうしゅのともだちなんか『さなえぇ!てったいするぞ!!』ま・・・まって・・・まだ』 二匹の会話の間を割って仮面をつけて目の周りを隠したまりさが現れる。 仮面まりさ 『あしつきすぃーにはにげられてしまった!さくせんはしっぱいだよ!てったいする』 さなえ 『く・・・・さとり・・・・つぎはつれてかえるからね!』 さなえと仮面まりさはそれぞれスィーに乗って見えなくなった。 後にはさとりと子ありすと補佐ぱちゅりーだけが残されて呆然としていた。 子ありす 『おにゃいちゃんあいちゅらのなきゃまにゃの?』 子ありすの声に我に戻るさとりと補佐ぱちゅりー ぱちゅりー 『むきゅ・・・・ぱちゅもそれはきになるけどまずはあんぜんなばしょにいどうしないと・・・・・』 炎の向こうから一台のスィーが走ってくる。思わず彼女らが戻ってきたのかと身構える二匹 スィー乗りまりさ(以後スィまりさ) 『ぱちゅりーけがはない?あのゆっくりできないゆっくりはむれからさったよ。ゆっくししてないではやくほのおさんからにげてね・・・・』 現れたのは群れ一番のスィー乗りのスィまりさである。彼女のスィーは特別製で通常の倍以上のスピードで走る事ができ、群れでも彼女にしか乗りこなせない品物であったゆえ彼女専用とされていた。 さとり 『そうですね・・・・おかのうえでまりさとれいむもまっています。はなしはそのあとで・・・・』 子ありすとぱちゅりーはスィまりさのスィーに乗せてもらい一行は群れを脱出した。 結局は希少種の襲来を逃れる事ができたのは全部で11匹ほどしかなく、生き残れた幸運を素直には喜べなかった。 大型スィーあーくえんぜるさんとも合流でき、補佐ぱちゅりーは全員で今後の方針を決める事にした。 ぱちゅりー 『こんごをどうするかみんなできめるわ。まずはだれがおさになるかね、ぱちゅはまりさ(スィまりさ)がいいとおもうの』 最初に長を決めてから長を中心に方針を決めたほうが良いと判断したのかスィまりさを推薦するぱちゅりー みょん 『まりさはたしかにてきにんだとはみょんもおもうみょん!でもまりさはうごきまわるのがはやいからみんながついていけないみょん』 スィまりさ 『まりさはむれのためにまりさにしかできないことをやるよ。おさはぱちゅりーがやってね。』 ちぇん 『わかるよ~ぱちゅりーがおさにはふさわしいんだよ~』 まりさ 『まりさはおさになりたいんだぜぇ!』 れいむ 『まりさがおさじゃみんなゆっくりできないよ!くうきさんよんでね。れいむもおさはぱちゅりーがいいよ。』 長にぱちゅりーを推す声が多かった。他のゆっくりも多数派の尻馬に乗る形になったので必然的にぱちゅりーが長に就任する事となった。 ぱちゅりー 『むきゅう!これはせきにんじゅうだいね、ぱちゅはがんばるわ』 長も決まり続いて今後の方針だが、この場所に居たら再び希少種の襲来を受ける可能性がある。 まずは先代長の仲間であったドスまりさを頼って山向こうの群れまで移動する事となった。 幸いにも大型スィーあーくえんぜるさんは10匹のゆっくりを乗せる事ができ、これにスィまりさのスィーも使えば全員歩かずに移動する事が可能だったので遠征にはなるが大丈夫であろうと思われた。 あーくえんぜるさんの先端には人より貰ったお菓子の箱に描かれてあった金色の天子が貼り付けられており、それが機体の名前の由来でもあった。名を知らぬ他の群れからは大きなタイヤが足に見える事からあしつきさんと呼ばれている。 機体が大きい分当然動きも遅く、襲われでもしたら逃げようが無かったので山を迂回し海岸沿いに進む事となった。 海沿いのルートはゆっくりが嫌う水と塩分で溢れていたので安全だとの判断から選ばれた。 ぱちゅりー 『そろそろきかしてもらえるかしら?』 山向こうへの移動中の野宿で皆に聴かれる事がないよう離れた場所でさとりを問う長ぱちゅりー さとり 『わたしがけんきゅうじょをにげてきたのはおはなししましたね?』 ぱちゅりー 『むきゅう!たしかむれになかまいりしたときにきいたわ。』 思い出したくない記憶をさとりは掘り起こす。 研究所でさなえとは仲が良かった事、変な力を研究所によってつけられた事 そしてそんなゆっくりがまだ沢山あの研究所にいる事 さなえも何かしらの力を持ってはいるがどういう能力なのかは判らない事 知っている事はぱちゅりーに話した。 ぱちゅりー 『むきゅ・・・・・これはみんなにはないしょにしているほうがいいわね、さとりがゆっくりできなくなるわ・・・』 異種をゆっくりできないと嫌う通常種のゆっくりは、さらに変な能力をも持っていると知ればさとりを迫害する可能性があった。ぱちゅりーはそれを心配しさとりに口止めをする。 さとり 『そうですね・・・・さとりのためにみながゆっくりできなくなってしまいます。』 ぱちゅりー 『さきはながいわ!がんばっていきましょう。』 皆に秘密ができたのは後ろめたい感じはするが仲間割れしてる場合ではないのでこのさい仕方がない、2匹はそっと野宿の仲間元に戻った。 思っていたより長くなりそうなので何作かに分けようと思います。評判悪ければ続かないかもしれません。 生暖かい目でゆっくりしていただければ幸いです。 誤字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る これかいたやつ許さん ゆっくりいなくなってね!!!主さん -- 2013-02-22 12 04 59 種ガンかよ・・・ -- 2012-04-14 02 54 40 ↓そう言う、こうしろ、これはやめろ、的な言い方は控えた方が良い ただ、このSSは元ネタと同じで何がしたいのかよく解らなかった、長編にするならせめてある程度キリの良い所まで書いてから投稿した方が話の趣旨や流れが伝わりやすいと思う -- 2010-08-21 00 19 28 台本形式はやめろ -- 2010-08-20 22 45 56
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『ゆっくり種』 希少種が変な能力を持っています 俺設定満載のパロディなので生暖かい目でよろしくお願いします。 ウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー 非常警報が闇夜に響き渡る。 ここは特餡研究所、特殊なゆっくりを研究したり生み出したりする場所である。 この日、一匹のゆっくりが脱走したのである。 職員総出で山狩りをしたが夜を徹しても発見する事はできなかった。 たかがゆっくり一匹の話であるのに何故ここまでの騒ぎになるのか・・・・・ 研究員は黙して語る事はなかった。 半年後 まりさ 『れいむはまりさにとってはとてもゆっくりしたそんざいなんだぜぇ』 れいむ 『おせじでもうれしいよ、ゆっくりしていってね』 まりさ 『ゆゅゅ・・・・つれないんだぜ~』 まりさのアピールをサラッと流すれいむ、この光景を近くで微笑ましく見つめるピンクの髪をしたゆっくりがいた。 ゆっくりさとりであった。 希少種であるはずの彼女は、何故か通常種の群れで生活をしていた。 群れは彼女を虐げる事もなく、彼女も群れの一員であるべく仲間を大事に思っていた。 さとり 『まりさはれいむにぞっこんですね』 まりさ 『そうだぜ!まりさはれいむのためならしにたくないけどしねるんだぜ』 聞きようによっては嫌々にも聞こえる覚悟を唱えるまりさだった。 れいむ 『それそろゆっくりかえろうね』 まりさ・さとり 『『ゆっくりりかいしたよ』』 日も傾きだしたので群れへと帰る事とする。 ポインポインと先頭を元気よく跳ねるまりさをゆっくりついてゆく二匹 れいむ 『まりさ~そんなにいそいでごはんさんをおとしたらおしおきだよ』 まりさ 『だいじょうぶなんだぜ!まりさはそんなどじなゆっくりじゃないんだぜ~』 さとりは半年前に研究所を脱走してこの森で動けなくなっていた所をこの二匹に助けてもらった。 希少種は忌み嫌われると死を覚悟したさとりを自らの巣に連れて行き介抱してくれた。 れいむの説得により群れの一員にも加えてもらう事もできた。 この二匹はさとりにとっては正に恩ゆんであり、親友でもある。 れいむ 『さとり~はやくかえらないとまりさがごはんさんをぜんぶちゃべちゃうよ』 まりさ 『そうだぜ~ぜんぶむしゃむしゃしちゃうんだぜ~』 遅れたさとりを二匹は冗談を言いながらせかした。 さとり 『いまいきますよ~』 二匹の友情に心で感謝しながら影を追った。 先行する二匹が群れを一望できる丘で立ち止まっていた。何やら様子がおかしい・・・・・ さとり 『どうかしましたか?』 まりさ 『ゆ・・・ゆ・・・・ゆゅゅゅ・・・むれが・・・みんなが・・・』 さとりが二匹に並び丘から見下ろすと群れのありらこちらから火が上がっているのが見えた。 さとり 『なんですかこれは・・・・みんながあぶない!わたしがみてきます。まりさたちはここにいてください』 単独で群れに行くと言うさとりを二匹は承知しなかった。 れいむ 『ゆゅ!だめだよほのおさんはゆっくりできないよ。』 まりさ 『ここはいくのはまりさのしごとなんだぜ!』 さとり 『まりさがいったらだれがれいむをまもるのですか?わたしならだいじょうぶです。みなをここにゆうどうしますからおねがいします!』 言うが早いかさとりは群れへと駆けて行く。通常はまりさ達に合わせているさとりであったが、流石は希少種!通常種よりも優れた運動神経をみせアッと言う間に群れへと下りていった。 群れに辿り着いたさとりが見たのは見知らぬドスまりさがドススパークで群れを焼く姿であった。 さとり 『なにをするんです!やめてください!』 懸命に訴えるさとりを見てドスまりさは首を傾げる。 ドスまりさ 『ゆゅ?どうしてきしょうしゅがむれにいるんだぜ?むのうなゆっくりをせいさいしてるだけだぜ』 さとり 『むのう?なにをいっているのです!あなたもつうじょうしゅではありませんか!』 ドスまりさ 『どすはきしょうしゅなんだぜ!あんなむのうといっしょにしないでほしいんだぜ!』 無能な通常種だから制裁すると言い放つドスまりさにさとりは嫌な雰囲気を感じた。何か良からぬ何かが背後にいる気がしていた。 ドスまりさ 『むのうをかばうならおまえもせいさいしてやるんだぜ~』 ドスまりさはさとりに体当たりを食らわしさとりは吹き飛ぶ ドスまりさ 『とどめなんだぜーーー』 大きく飛び跳ねてさとりを踏み潰しにかかった。 その時! ブゥゥゥゥン さとりを薄い光か包み込み髪の毛が逆立ったかと思うと素早くドスの攻撃をかわした。 ドスまりさ 『ゆゅ?なんだぜ?』 さとりのピンクの髪の毛が金色に染まっていき頭には透けて見えるお帽子が現れる。 さとり 『しかたありませんね・・・これだけはみせたくありませんでしたが・・・・・』 ドスまりさ 『なんなんだぜ!ゆっくりできないゆっくりはさっさとしぬんだぜぇぇぇ!!』 再び襲いかかるドスまりさ さとり 『どすすぱーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!! ドスまりさしか使えないはずのドススパークを放つさとり、その姿もまりさを思わす風貌へと変化していた。 ドスまりさ 『ゆ”・・・・・ゆ”ゅゅ・・・』 さとりのドススパークはドスまりさの左下半身を吹き飛ばした。 辛うじて残った右半身で堪えて倒れないドスまりさ。 ドスまりさ 『ゆ”げへっへっへ・・・・まだ・・・終わりじゃないんだぜ・・・・・』 さとり 『そんなからだでなにを・・・・・』 ドスまりさ 『ど・・・・どす・・すぱーーーーーーーーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーパーーーーン! ドスまりさはドススパークを放つと耐え切れなかったらしく身体が弾ける。 最後の攻撃はさとりではなくあらぬ方向を薙ぎ払って立ち消えた。 子ありす 『ゆえぇぇぇ~んぴゅぴゅぁ~みゃみゃ~ありちゅいちゃいよ~』 ドススパークを喰らってしまった者がいたらしく、運が良かったのか子ありすだけが生き残ったらしく泣き声が聞こえる。 流石に置いてはいけない、半狂乱に泣きさけぶ子ありす上に乗せて長の家へと急いだ。 その頃、群れの収納子では群れ自慢の超大型すぃー「あーくえんぜるさん」を炎より守るべく幹部のみょんが移動をさせていた。 みょん 『いそぐみょん!これをうしなったらおさにめんもくがたたないみょん!』 ちぇん 『わかったんだよ~でもこのすぃーはおおきいからじかんがかかるんだよ~わかってね~』 グゥォォォォー 大きなタイヤが少しずつ回っていく、こうして「あーくえんぜるさん」は炎の危機からは逃れる事はできた。 長の家についたさとりは既に息絶えた長と幹部数匹を目の当たりにする。 さとり 『なんてこと・・・・・』 ムキュウゥゥゥゥゥゥゥ~ 補佐のぱちゅりーの悲鳴が響きわたる。 補佐はまだ生きている!さとりは声のした場所へと急いだ。 ぱちゅりー 『どうして・・・・』 さなえ 『あなたがたはゆるされてはならないそんざいなのです!かくご!』 緑の髪と蛙のお飾りが特徴の希少種ゆっくりさなえが補佐ぱちゅりーを追い詰めていた。 さとり 『まちなさい!』 間一髪二匹の間に割って入る。 さなえ 『じゃまをするのならさきに・・・・・・さとり?さとりなの?』 さとり 『?・・・・・・・あ!・・・・・・さなえ・・・・』 二匹は顔見知りのゆっくりであった。研究所にいた頃ゲージが隣どうしだった事もありよく話しをした中である。 あの夜さとりが脱走する時には他所の部屋に移動されていて所在が不明だったため離れ離れとなってしまった親友である。 さなえ 『どうしてあなたがつうじょうしゅのむれに・・・・・いえ!そんなことはどうでもよいのです。 さとり!わたしたちのとこにきなさい、あなたはこんなむのうなれんちゅうといっしょにいてはだめ!いっしょにいきましょう』 状況を理解できておらず困惑するさとりにさなえは群れを捨て一緒に同行するように求める。 さとり 『え・・・・・だめ・・・・・いけない・・・・わたしはみんなをおいてはいけない・・・・』 困惑しながらもさとりが選んだのは群れに残る事であった。 この群れが無かったら、まりさやれいむがいなかったらさとりは間違い無くあの時死んでいたのだから見捨てる事なぞできるはずがなかった。 さなえ 『あなたはだまされているのよ!』 さとり 『だめ・・・・・ともだちをおいていけないわ・・・』 さなえ 『つうじょうしゅのともだちなんか『さなえぇ!てったいするぞ!!』ま・・・まって・・・まだ』 二匹の会話の間を割って仮面をつけて目の周りを隠したまりさが現れる。 仮面まりさ 『あしつきすぃーにはにげられてしまった!さくせんはしっぱいだよ!てったいする』 さなえ 『く・・・・さとり・・・・つぎはつれてかえるからね!』 さなえと仮面まりさはそれぞれスィーに乗って見えなくなった。 後にはさとりと子ありすと補佐ぱちゅりーだけが残されて呆然としていた。 子ありす 『おにゃいちゃんあいちゅらのなきゃまにゃの?』 子ありすの声に我に戻るさとりと補佐ぱちゅりー ぱちゅりー 『むきゅ・・・・ぱちゅもそれはきになるけどまずはあんぜんなばしょにいどうしないと・・・・・』 炎の向こうから一台のスィーが走ってくる。思わず彼女らが戻ってきたのかと身構える二匹 スィー乗りまりさ(以後スィまりさ) 『ぱちゅりーけがはない?あのゆっくりできないゆっくりはむれからさったよ。ゆっくししてないではやくほのおさんからにげてね・・・・』 現れたのは群れ一番のスィー乗りのスィまりさである。彼女のスィーは特別製で通常の倍以上のスピードで走る事ができ、群れでも彼女にしか乗りこなせない品物であったゆえ彼女専用とされていた。 さとり 『そうですね・・・・おかのうえでまりさとれいむもまっています。はなしはそのあとで・・・・』 子ありすとぱちゅりーはスィまりさのスィーに乗せてもらい一行は群れを脱出した。 結局は希少種の襲来を逃れる事ができたのは全部で11匹ほどしかなく、生き残れた幸運を素直には喜べなかった。 大型スィーあーくえんぜるさんとも合流でき、補佐ぱちゅりーは全員で今後の方針を決める事にした。 ぱちゅりー 『こんごをどうするかみんなできめるわ。まずはだれがおさになるかね、ぱちゅはまりさ(スィまりさ)がいいとおもうの』 最初に長を決めてから長を中心に方針を決めたほうが良いと判断したのかスィまりさを推薦するぱちゅりー みょん 『まりさはたしかにてきにんだとはみょんもおもうみょん!でもまりさはうごきまわるのがはやいからみんながついていけないみょん』 スィまりさ 『まりさはむれのためにまりさにしかできないことをやるよ。おさはぱちゅりーがやってね。』 ちぇん 『わかるよ~ぱちゅりーがおさにはふさわしいんだよ~』 まりさ 『まりさはおさになりたいんだぜぇ!』 れいむ 『まりさがおさじゃみんなゆっくりできないよ!くうきさんよんでね。れいむもおさはぱちゅりーがいいよ。』 長にぱちゅりーを推す声が多かった。他のゆっくりも多数派の尻馬に乗る形になったので必然的にぱちゅりーが長に就任する事となった。 ぱちゅりー 『むきゅう!これはせきにんじゅうだいね、ぱちゅはがんばるわ』 長も決まり続いて今後の方針だが、この場所に居たら再び希少種の襲来を受ける可能性がある。 まずは先代長の仲間であったドスまりさを頼って山向こうの群れまで移動する事となった。 幸いにも大型スィーあーくえんぜるさんは10匹のゆっくりを乗せる事ができ、これにスィまりさのスィーも使えば全員歩かずに移動する事が可能だったので遠征にはなるが大丈夫であろうと思われた。 あーくえんぜるさんの先端には人より貰ったお菓子の箱に描かれてあった金色の天子が貼り付けられており、それが機体の名前の由来でもあった。名を知らぬ他の群れからは大きなタイヤが足に見える事からあしつきさんと呼ばれている。 機体が大きい分当然動きも遅く、襲われでもしたら逃げようが無かったので山を迂回し海岸沿いに進む事となった。 海沿いのルートはゆっくりが嫌う水と塩分で溢れていたので安全だとの判断から選ばれた。 ぱちゅりー 『そろそろきかしてもらえるかしら?』 山向こうへの移動中の野宿で皆に聴かれる事がないよう離れた場所でさとりを問う長ぱちゅりー さとり 『わたしがけんきゅうじょをにげてきたのはおはなししましたね?』 ぱちゅりー 『むきゅう!たしかむれになかまいりしたときにきいたわ。』 思い出したくない記憶をさとりは掘り起こす。 研究所でさなえとは仲が良かった事、変な力を研究所によってつけられた事 そしてそんなゆっくりがまだ沢山あの研究所にいる事 さなえも何かしらの力を持ってはいるがどういう能力なのかは判らない事 知っている事はぱちゅりーに話した。 ぱちゅりー 『むきゅ・・・・・これはみんなにはないしょにしているほうがいいわね、さとりがゆっくりできなくなるわ・・・』 異種をゆっくりできないと嫌う通常種のゆっくりは、さらに変な能力をも持っていると知ればさとりを迫害する可能性があった。ぱちゅりーはそれを心配しさとりに口止めをする。 さとり 『そうですね・・・・さとりのためにみながゆっくりできなくなってしまいます。』 ぱちゅりー 『さきはながいわ!がんばっていきましょう。』 皆に秘密ができたのは後ろめたい感じはするが仲間割れしてる場合ではないのでこのさい仕方がない、2匹はそっと野宿の仲間元に戻った。 思っていたより長くなりそうなので何作かに分けようと思います。評判悪ければ続かないかもしれません。 生暖かい目でゆっくりしていただければ幸いです。 誤字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり 挿絵:全裸あき
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「すいません、入校したいのですが・・・」 「むきゅ!それじゃあこのしょるいさんになまえなどをかきこんでね!」 ある自動車学校。ここは教官や受付がなぜかゆっくりで構成されている自動車学校である。 この男、山口に書類を渡したのは受付のぱちゅりー。 「やまぐち けんさんね!ゆっくりまっててね!」 山口の下の名前はなぜか「県」だ。親の出身地と苗字が山口だったからという理由でつけられたとか。 母親は「市」といい旧姓は下関。父親は「号」。ふざけてるとしか思えない名前である。 「やまぐちさんゆっくりおまたせ!おーとましゃとまにゅあるしゃのどちらにするの?」 「じゃあ、オートマで。」 「ゆっくりりかいしたわ!」 比較的スムーズに手続きが進んでいった。しばらくして、ぱちゅりーから県を呼ぶ声が。 「これががくせいしょうさんよ!なくしたらさいはっこうはできるけどできるだけなくさないでね!あとこれがきょうかしょさんよ!」 「ありがとうございます。」 学生証には、名前、生年月日、専攻車種、顔写真などが記載されていた。よく見ると上に矢印と読み取り部らしきものがある。これを通して入る部屋があるのだろう。 そして教科書は1冊。やや薄いがこれで十分なのだろう。 「それで、今日俺はどうすれば・・・」 「きょうはこっちでてきせいけんさをうけてもらうわ!」 「て、適性検査?」 ちなみに県はそれほど自動車に詳しくはない。ただ単に、子供のころから持ち続けてきた、「自家用の大型バスを買って運転する」という夢を実現するために来たのだ。 とりあえず普通免許を取得し、それから大型免許を取得するのだろう。 「あくまでもさんこうにするだけだからふかくきにしちゃだめよ!」 「はぁ、わかりました・・・」 県は複雑な心境で適性検査が行われる部屋へと入っていった。 「あら、ここでとかいはになりたいにんげんさんね?」 中に入るとありすが待機していた。恐らく検査方法などの説明で呼ばれてるのだろう。 「それじゃあいまからてきせいけんさをうけてもらうわ!あくまでうんてんにむいてるかどうかのしんだんをするだけだから、りらっくすしてもんだいをとくのよ!」 「わかりました。」 こうして、適性検査が始まった。 まずは記憶力の測定らしい。タッチパネルにゆっくりが何種類も表示されており、目の前のモニターに映った順番にタッチするということだ。 なるほど、独自性に飛んでいる。 「ちぇんみょんれいむ、ちぇんみょんれいむっと。」 県は記憶力がいいほうだったので序盤は楽にこなしていたが、段々覚えるべきゆっくりの数や表示されるゆっくりが増えてくるので、それだけ難しくなっている。 はじめはれいむやまりさといった通常種だけだが、段々捕食種や希少種などが表示されるようにもなる。 「ぱちぇありすありすれみりゃゆうかさなえれいむちぇん・・・覚えられねぇ。えーっと、ぱちぇありすありすれいむ・・・あ、違ったか。」 しかも表示の仕方はまるでフラッシュ暗算。普通の人はあまり多くは解けないだろう。 県は平均よりもやや上の数値となった。 「おつかれさま!つぎはだいしょうはんべつてすとよ!」 「代償判別テスト?」 どんなテストだ、それは。 「がめんにでるけいさんしきさんのこたえがおおきいほうをすぐにえらぶのよ!」 「あ、なるほど。」 「しょうすうてんいかはきりすて、さんかいまちがえたらしゅうりょうよ!」 画面に表示させる計算式は段々長くなっていく。勿論徐々に苦しくなってくるわけであって、 「132+13×64と14×60+148・・・どっちだ、左か・・・くそ、間違えた!」 こうなる。結果は平均程度だった。まあまずまずの結果だろう。 「視力検査なのに双眼鏡みたいな機械も検査表も使わないんですね?」 「とかいはなここではべつのきかいでりょうほうのおめめさんをいちどにはかれるのよ!」 果たしてそれは大丈夫なのだろうか。片目ずつ測るのが基本だろう。 「な、何だこれ!?」 モニターが二つ用意されており、それぞれに方向キー(スーパーファミコン仕様)が付いている。いつものCの向きをこれで押せばいい。 だが、これは軽く人間いじめか。両方一度に出てくる上正解するまで徐々に拡大されていき、答えたらまた別の向きで拡大してくる。 決してここにアクションゲームをしにきたわけではないのだが、県には真っ先にそんな光景が浮かんだ。 「酷いっすね、これ・・・」 「とかいはなうちくらいよね、こんなそくていのしかたは。」 全くだ。 視力はいいほうのはずなのにやや低めの数値が出てしまった。 「ぼうしにのってるまりさがばらんすをくずしてるわ!まるたさんをうごかしてまりさをさいごまでおとさないようにするのよ!」 バランス能力測定テストらしい。 見ると、画面には10本の丸太と逆さまの帽子に乗ったまりさがいた。 「まりさをゆっくりあんていさせてね!」 要はこのまりさを倒さずに落とさずに守り抜けば良いのか。 大体わかったところでテストスタートだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!おにいさんなにやってるの!ゆっくりしすぎだよ!」 板を動かすスティック(Nintendo64仕様)を倒し間違えて、まりさが早々に落下してしまった。まりさはかんかんだ。 チャンスは後2回しか残っていない。次こそは慎重に・・・ 「おにいさん!まりさがまるたさんからおちてもだめだってありすがいってたでしょ!」 「ほら!ゆっくりしすぎたせいでさんかいぜんぶおわっちゃったよ!」 散々だった。 安定させても丸太が崩れていくことを忘れまりさが落下し、丸太を意識しすぎるとスティックの操作がおろそかになりまりさが落下。 平均以下の数値を叩き出してしまった。 反応速度テストは好成績を叩き出した。 県は以前陸上選手として活躍していた。そのころに鍛えた瞬発力が物を言わせた。 表示されてる赤信号が青信号に変わってからボタンを押すまでの時間を測定する試験だったようだが、県は0.1秒を下回る数字を叩き出した。 ちなみにこれも3回だ。 「くるまさんをうんてんするのにもんだいはないけど、かんじょうにさゆうされやすいからうんてんするときはつねにへいじょうしんよ!」 「はぁ、そうですか・・・」 微妙な結果だ。ありすも「けっかがばらついてるわね・・・」と頭を捻っていた。 とりあえず「めんきょをとるしかくはないわ!」なんて言われずによかった、そう思いつつ県は受付へと戻った。 「がっかこうしゅうにかい、じっちきょうしゅういっかいがかりめんきょをしゅとくするまでるーぷするわ!」 ぱちぇが言うにはこれからはこういう流れらしい。 わかり易いのかわかり難いのかいまいちはっきりしない。 「それじゃあいっしゅうかんにいっかいこうしゅうがあるからゆっくりここにくるのよ!らいしゅうはがっかよ!」 「わかりました。ありがとうございました。」 一日世話になったぱちぇに礼をして県は帰っていった。 適性検査はPS版の「免許をとろう」のものをアレンジ。 今後の講習は携帯版を参考にしていくつもりです。 こんな適性検査があるんですか~。PSゲームの中 でのこととは言え、ここまでいろんな検査があるとは 知りませんでした。 次も楽しみにしています♪ -- 名無しさん (2009-06-14 22 35 14) 自分が行った所だけかも知れないけど、教習所とは運転を教わりに行く場所では無く、慣れに行く場所でした。……運転がド下手な自分にはただの地獄だった……。ペーパードライバーになろうと決意したのはその時です。 -- 名無しさん (2009-06-14 23 22 34) 実地教習… 教官は膝の上ですねわかりますw -- 名無しさん (2009-06-23 10 25 53) 名前 コメント