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数十キロはあった糞便を片付けるのに、丸一日かかった。 たった一日というと思ったより短いようだが、 まりさ共が口内の糞便を飲み込むたびに、 俺や使用人がひっきりなしに詰め替え、それがおよそ二十時間以上だ。 「かひゅうーーーーーーー………あひゅううーーーーーー……」 輪を取り外され、まりさ共は憔悴しきって、 吊り下げられた全身を波打たせている。 「うまかったか?」 俺が聞くと、しばらく開ききった口をもごもごさせてから、 上顎支点で吊り下げられたままで返答が帰ってきた。 「ゆっぐ……ゆっぐり……でぎだいぃぃぃ……」 「……ゆっぐじ……じだい……じだいぃぃぃ」 「おろじで……おろじでぇぇ……」 「口に合わなかったか?それは悪かった。 もっとゆっくりできるごはんを持ってきたよ」 そう言うと、俺はカートを新しく運んできた。 カートの上には、再び青いビニールで覆われた皿。 大きな皿をいくつか台の上に、まりさ共によく見える位置に置いてやる。 まりさ共の目は怯えていたが、いくぶんかの期待の色が見え隠れしていた。 もしかしたらこの人間は勘違いをしてあんなものを持ってきただけで、 今度はちゃんとゆっくりできるごはんを持ってきたのかもしれない。 そんなところだろうか。 「ゆっくり……ゆっくり……」 震える声で呟くまりさ共の前で、次の食事を公開してやる。 「ゆあああぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!」 悲鳴が上がった。 ひどい腐臭の中で、俺は解説してやった。 「かき集めるのが大変だったよ。いまは夏場だからごらんのとおりだが、 まあお前たちゆっくりなら大丈夫だろう」 犬や猫、鳥や狼、町や森の中で拾ってきたあらゆる獣の死体が皿の上に乗っている。 どれもこれもひどい腐臭を放ち、体中に蛆が蠢いていた。 猫の眼窩や犬の裂けた腹部、穴という穴は蛆だらけだ。 蛆のほかにムカデやミミズ、なんだかよくわからない虫たかっており、 その上では大量の蠅がぶんぶんと飛び回っている。。 手近な猫の死体を長い菜箸でつまみ上げてやると、 腐りきって緑色に変色した肉はぐずぐずになってたやすく崩れ、黄色い膿が長い糸を引いた。 緑に紫に黄色に赤、一度死んだ肉は本当にカラフルになるものだ。 「ぐざい!!ぐじゃいいいいいい!!!やべでえええええ!!」 「おでがいいいいいいいぢがづげだいでえええええええええ!!!」 「急いで噛みつぶさないと、ウジやムカデがお前らを食うかもな」 「いいいいいいいやああああだああああああああああーーーーーっ!!!」 脅してやったおかげで、白目を向いて痙攣しながらも、 口腔内に放り込まれたまりさ共は今度は必至に咀嚼していた。 柄杓の表面にこびりついた蛆がまりさ共の表皮を這いまわり、目の中に一匹二匹侵入する。 嫌悪に身をよじらせながら、それでもまりさ共は泣きながら食事を続けた。 虫に関しては、もともと毛虫やら蝶々を食うゆっくりだから問題ないだろう。 顎の動きから嚥下を確認する度に、輪の蓋を開けて次の腐肉を注ぎ込む。 そのたびごとに、まりさ共は泣きながらあらん限りの声をあげて慈悲を求めた。 「ゆおおおおおおごおおおおごごごごごおおおおおああああああーーーーーーーーー」 まりさ共の努力で、腐肉は一日かからずに片付いた。 次はまともな食品を食べさせてやることにする。 その日俺が運んできたカートの上には、大きなボールがいくつも載せられていた。 そのいずれも、粉やらどろりとした液体やら練りものでなみなみと満たされ、 緑や黄色もあったが、それら内容物はおおむね赤かった。 まりさ共はきょとんとそれを見ている。 どうも味が想像できないようだ。 俺は親まりさの口に再び輪をはめた。 「ゆごっ!!おごっ、わっかさんはゆっぐじでぎだいぃいいごっ!!」 ばたばたと抵抗しながら、なすすべなく輪をはめられて大口をあける親まりさ。 「味見してみるか?」 俺は手近なボールから赤い粉を指ですくうと、 親まりさの口内に刷り込んでやった。 「!!??」 びぐん、と親まりさが空中で跳ねた。 「ゆぼびょがぎょぼばごぎゃがばああぁぁあーーーーーーーー!!!」 すさまじい絶叫をあげ、すぐにも吐き戻そうとするが、 俺がすぐに蓋を閉めたので、あわやというところで餡子は口内で止まった。 それでも親まりさの痙攣は止まらない。 いつまでたっても止まない親の悶絶を見て、子まりさ共が恐怖に震えている。 「トウガラシだよ」 俺は教えてやった。 甘味そのものたる饅頭でできているゆっくりにとって、辛味は毒である。 正確には辛味そのものが毒性を持つわけではなく、 あまりの苦痛に餡子を吐き出してしまい、 それが致死量を超えることが少なくない、ということだ。 50cm級のボリュームを持つ親まりさが、 ただひとすくいのトウガラシでなお暴れ続けている。 白目を向いた眼窩から涙が吹き出し続け、 すでに枯れ果てていると思われたしーしーとうんうんが、 すごい勢いであにゃるとまむまむから放出されていた。 本来ならとっくに絶命しているだろう。 しかし、死なせることは俺がしない。 食わせたはしからすぐに蓋をしてやるので、 たっぷりと味わってもらうことができる。 念のため、あにゃるとまむまむもガムテープで塞いでやることにしよう。 こうして、ゆっくりがいまだかつて味わったことのない世界に、 このまりさ共が、ゆっくり史上初の一歩を踏み出すことになるわけだ。 さぞ誇らしいことだろう。 親まりさがトウガラシを消化して動きが収まるまでに、 たっぷり十分はかかった。 「かひゅうーーー……ほひゅうーーーー……」 白目を向いたまま、親まりさは放心した体で呻いている。 「ちょっと味見しただけでこんなにゆっくりしてくれるんだな。 たっぷりあるから、ゆっくり味わっていってくれ」 そう言ってやり、トウガラシの粉を柄杓でたっぷり掬った。 親まりさの口に近づけるが、親まりさはまだ白目を向いたまま揺れている。 俺の声も耳に入っていないようだ。 構わず、口いっぱいにトウガラシを頬張らせて蓋をした。 親まりさが爆発した。 もちろん比喩的表現だが、まさにそれは爆発だった。 吊り下げられた状態で、よくもこれほど動けるものだ。 そう感心してしまうほど、電流に打たれたように跳ね回っていた。 ビビビビビビビビビビビビビビビビビ。 下膨れの顎が、上下左右にぶんぶんとシェイクしている。 まるで釣りあげられた直後の魚、いやそれ以上だ。 「ゆぁああああああ……ゆわぁああああああ………」 子まりさ共が絶望のシンフォニーを奏でている。 次は自分たちだ、それは痛いほど理解できているようだ。 命乞いをする気力もなく、ただ泣くことしかできない。 それでも、輪をはめられる段になると本能的に騒ぎはじめた。 「やべで!!ゆっぐりやべで!!やべでぇええええ!!まりざだげはぁああ!!」 「ゆっぐりじだいいいいいいい!!ゆっぐりざぜでぇええええええええ!!!」 「いやぁあああああいやぁあああああごろじでええええーーーーーっ」 三匹の子まりさ共には、また違うものを味わってもらった。 カラシを詰め込まれた子まりさは、やはりおこりのように痙攣している。 トウガラシとあまり変わらない。 わさびを詰め込まれた子まりさは、これも痙攣しているのだが、 カラシとはやや違うようだ。 半分白目を剥いて、下顎というか腹を前方に限界まで折り曲げて、 ぐにゅりと折りたたまれた状態で硬直しながら痙攣している。 わさびの辛さは鼻にくる。 想像するに、この量では「ツーン」というような生易しいものではなく、 脳天を錐で突きとおされているような感覚ではなかろうか。 最後の子まりさは、コショウを詰め込んだ。 すさまじい勢いでせき込んでいるが、 鼻がないので、口をふさげば何も出てこない。 膨れてはしぼむのをすごい速さで繰り返し、まるで早鐘を打つ心臓のようだ。 四匹ならんだゆっくりが痙攣しつづける様は壮観だった。 どれもが人間でもできないようなすさまじい速さで痙攣し、 微塵もゆっくりしていない。 見やると、隣のゆっくり共が反対側の壁にぴったり身を寄せて震えていた。 ゆっくりできないものを極端に恐れるゆっくりにとって、 高速で動くものは恐怖の対象である。 まして、同族であるまりさがすさまじい速さで痙攣するこの光景は、 こいつらにとってあまりに恐ろしいのだろう。 こちらに背を向けて壁にしがみつき、恐怖に泣き叫んでいる。 俺はスイッチを操作し、向こう側のマジックミラーを鏡に戻して、 向こうからは見えないようにした。 さて、この辛味を片付けるにはどれだけかかるか。 結論から言うと、まりさ共の反応は、やること自体はそう変わらなかった。 どれもすさまじい勢いで痙攣してばたばた暴れるというものだが、 その痙攣の度合が、きれいに辛味に比例するようだ。 より辛いものを食わせるたびに、痙攣の間隔が速くなり、ぶれる大きさは増大していった。 辛味は、スコヴィル値と呼ばれる数値で計測することが可能である。 トウガラシの辛味は、およそ三万~四万といったところだ。 スコヴィル値三十五万のハバネロを食わせたときは、 バイブレーターのように震えていた。 ビビビビビビから、ビィィィィィィーーーーーー………という感じだ。 下腹部はもはやぶれてよく見えない。 最終的には、世界一辛いトウガラシと言われる、 スコヴィル値百万のジョロキアを食わせた。 この時は驚いた、その痙攣はもはや擬音に変換できるレベルを超えている。 体のぶれは早すぎて、ぱっと見ではまったく動いていないように見えるほどになり、 ぶれる下腹部の軌道がそのまま輪郭となって、 頭部分だけがにょきりと突きでた扁平な饅頭のように見えた。 はたから見ていても異常な光景だが、 こいつら自身の感じている苦痛たるやどれほどのものだろうか。 つくづく、ゆっくりの不可解さと頑丈さを思い知った。 他の生き物の筋肉では、どれだけの刺激を与えてもここまで動けるものではないだろう。 ゆっくりという名前に反して、この生き物はすさまじい潜在能力を秘めているようだ。 辛味を食わせはじめてから最後のジョロキアを片付けるまでにかかった時間は、二週間だった。 そもそも、この激痛では「食う」という思考さえ発する余裕がないだろう。 意思とは無関係に喉から勝手に吸収されるのを待つ、という緩慢な食事だった。 ともあれ少々不安はあったが、餡子さえ吐かなければ、 どれだけ辛いものを食べても死なないことは証明された。 人間だって死にそうなものだが、これも意外なゆっくりの耐久性といったところか。 辛味を食わせるのにだいぶ時間がかかったが、次はすぐに終わるだろう。 発狂のできない悲しさでいまだ意識を保っているまりさ共に、俺は聞いてやった。 「かき氷って好きだったよな、お前ら」 コンビニで買ってくるかき氷が、このまりさ共は好物だった。 夏場などは他のれいむやありすから奪い取って貪っていたものだ。 かき氷と聞いて、まりさ共の目が輝いた。 「すきぃ!!かきごおりだいすきなんだぜぇええ!!ゆっくりできるうううううううう!!!」 「さんざん辛いものを食わせたからな、次は冷たいものをと思って今日はそれを持ってきた。たっぷりな」 「やったのぜええええええええ!!!やっとゆっくりできるんだぜええええええええ!!!」 「おにいさんはやっとわかったのぜええええええ!!?えらいんだぜえええええええ!!!」 「ゆっくり!!ゆっくりできるううううううう!!!ゆっくりいいいいいーーーーー!!!」 言葉遣いが少しばかり戻ってきたようだ。元気でいいことだ。 狂喜する親まりさの口に、再び輪を嵌める。 「ゆっ!!?やめるんだぜ!!わっかさんなくてもまりさはたべるんだぜぇおごっ!!」 あれだけ辛味を食べていても、中の様子は一見変わっている様子はなかった。 あれでもすべて餡子に変換しているらしい。ゆっくりコンポストが人気なのもうなずける。 四匹並んで大口をあけるまりさ共の前で、俺は道具を取り出した。 まず、ペンチを持ち出して親まりさの歯を挟む。 強度はともかくとして、 直径50cmにもなるまりさの歯は相当でかく、直径2~3cmはあるようだった。 「ゆゆぅぅううぐぅぅぅう!!?」 自分がされることを察知したらしい親まりさがじたばたともがき始めた。 俺はペンチをゆっくりと傾け、歯をねじっていった。 「ゆごっ、ぼっごっごごごごごっごおおおおおおおおお!!!」 一回転したところで、歯はたやすく根本から抜けた。 親まりさは大粒の涙をぼろぼろ流して呻いている。 「ゆあああああいいいいいいいいいい………えううううううううぐううううううう」 手早く次の歯にペンチを伸ばした。 ここでの初日にさんざん蹴りつけたせいで、すでに多くの歯が折れていたが、 半分折れているようなのも含めるとまだ十本はあった。 それらを綺麗に、全部こじり取る。 健康な歯を、引っこ抜かれるならまだしもねじられて抜かれる痛みは相当なようだ。 ねじられていく歯が歯茎を押し潰し、破壊していく。 「ごごぉおおおおお!!どおおおおおおお!!!あうぐううううううううーーーーーーっ!!!」 すべてを抜いた後は、まりさの大口の中に白いものはなくなった。 餡子とはいっても、歯茎を構成する部分は比較的固く、骨格に近い働きをしているようだ。 歯があった跡は、すべてぐずぐずの穴の列になり、 ピンク色の歯茎に、露出した黒い餡子がU字型に並んでいる。 子まりさ共を見やると、全員がすでに大粒の涙を流していた。 「やべでえええええええゆるじでええええええーーーーーーーーーっ」 「いりまぜん!!がぎごおりいりばぜええええええん!!!ぢょうじのっでばじだああああああああ!!!」 「ばざんぬがないでええええええええごばんだべられだいいいいいいいいい」 「歯がなければまともに喋ることもできないからな。必要になったらまた挿してやるよ」 子まりさ共にも輪っかをはめて口を開けさせ、歯をすべてこじり抜く。 ひとまずこれで目的は達成できるが、さらに念を入れる。 工業用の電気ドリルを持ち出すと、再び親まりさから処置を施す。 直径1センチ程度の細いドリルを、歯の抜けたぐずぐずの跡に突き入れた。 「がびゃあっ!!!?」 びぐんと跳ねるまりさを押さえつけながらスイッチを入れ、 回転するドリルをゆっくりと歯茎の奥まで突き込む。 「ががががががががががががががががががががあああぁ!!!!!!」 どれぐらい入れるか少し悩んだが、5センチぐらい突っ込み、 突っ込んでは内部でねじり回して神経を引っ掻いた。 本気で引っ掻くとたやすく歯茎ごと崩れてしまうので慎重に行う。 「ばいいいいいいいぐうううううういいいいいいいおおおおおごごごごごばばばばばだあああだああああああああががががががあああああああーーーーーーーーーっ」 すさまじい声量の悲鳴が部屋に充満する。 「ゆううううううううう!!!あゆううううううううううう!!うううううううううーーーーーーーっ!!!!」 子まりさ共も自分がされる前からひっきりなしに悲鳴をあげている。 研究者によれば、外見と同じくゆっくりの体のはたらきは人間と酷似しており、 歯茎の中にも、神経と同じ作用をする餡子が詰まっているらしい。 一見崩れた餡子の塊にしか見えないが、 ぐしゃぐしゃの歯茎の中で、神経となる餡子がむき出しになって外気に晒されるわけだ。 俺も昔歯医者の世話になったことがあるが、その苦痛は俺の体験の万倍にもなるだろう。 「あがああああああああごおおおおおおおおおおーーーーーーー」 すべての歯の神経をかき回されむき出しにされたまりさ共は、 俺がドリルを抜いたあとも叫び続けていた。 神経が外気に触れるだけでもすさまじい苦痛を呼び込むようだ。 「じゃあ、食事にしようか」 俺の言葉にもまりさ共は反応せず、忙しく叫び続けている。 仕方がないので勝手にやらせてもらうことにした。 連絡して、スチロールの箱を大量に運び込んでもらう。 スチロールの箱の中に、ドライアイスで冷凍保存された袋詰めのかき氷が大量に詰められていた。 それらをかたっぱしから大きなボールに開けると、 ボールをそのまま親まりさの前に持っていく。 親まりさは歯茎の痛みに暴れまわっていたが、 視界の端で俺のやっていることを捉え、さらに涙の量を増やした。 もはやスプリンクラーのように涙が飛び散っている。 溢れるほど口いっぱいに氷をつめこみ、急いで蓋をする。 白目を向いていた親まりさの目がいっぱいに見開かれた。 氷の冷気が、歯茎の神経を通って餡子の髄まで貫いたようだ。 ぐるぐると瞳を回転させ、親まりさはすさまじい勢いで暴れまわった。 振り子のように前後に顎をぶんぶん振っている。 全員にかき氷を食わせて観察する。 しばらくの間まりさ共は暴れていたが、やがて意外な反応を見せはじめた。 目をぎゅっと閉じて体を縦にめいっぱい伸ばしている。 どうやら、せめて上顎の歯茎に氷を当てないようにしたいらしい。 限界まで大口を開けさせたうえで満杯に氷を詰め込んだのだから、 そんな事をしても顎はそれ以上開きも閉じもしないのだが、 縦長に体を伸ばしているまりさはそれなりに珍しい見ものだった。 もっとも、今後はもっともっと珍しい状態を見せてもらうのだが。 氷は数時間で片付いた。 食べるというより飲み込むだけなのでさすがに早い。 その日のうちに、俺は次の食事を出した。 「それじゃ、後は野菜をやろう」 まりさ共の目が開き、恐怖8、媚びが2程度の感情を湛えた。 「安心しろ。腐ってない、新鮮な野菜だ」 ここまでされても期待を捨てられないのが餡子脳たるゆえんだ。 それゆえにタフなゆっくりを、完全な絶望と後悔に染めるには骨が折れそうだ。 もっとも、絶望を味わわせる試みはまだ始まってもいない。 じっくり腰を据えてかかろう。 最後に俺が持ってきたのはサボテンだった。 口いっぱいにサボテンを詰め込まれ、 ぐじゅぐじゅに潰された歯茎を含めた口中を針で刺し貫かれながらまりさ共は苦痛に身をよじる。 これを食わせるにあたって、まりさ共をフックから取り外し床に置いてやった。 苦痛にのたうちまわるほどに、まりさ共の口内のサボテンは床に押されてますます針を深く突き立てる。 一応は有機物なのだからいつかは消化されるだろうが、 サボテンの固い表皮が餡子に変換されるにはまた相当かかるだろう。 しばらくは、これらのものをローテーションさせながら不眠不休で食べてもらうことになる。 回復力の強いゆっくりだから、歯茎はすぐに回復する。 そのたびに電気ドリルで神経をむき出しにすることで、 食事による苦痛は数倍になるだろう。 歯がなく咀嚼できないため、頼りは体液による消化のみだ。時間もかかる。 まりさ共については、ひとまず今のところはこんなものか。 まりさ共と並行して、れいむ共とありす共にも処置を行っていた。 初日、れいむ種の四匹は、 目覚める前にそれぞれ個室に入れた。 およそ1~2m程度の、ピンク色の不透明な箱だ。 親れいむが目覚めると、周囲は狭いピンク色の空間だった。 「ゆゆっ!?」 状況がつかめず、うろたえて周囲を見渡す親れいむ。 見慣れない場所。家族の姿も見えない。 「ゆっ!くそどれいはかわいいれいむをさっさとここからだしてね!!」 れいむは叫んだが、それに対する返答はなく、 代わりに挨拶が返ってきた。 「ゆっくりしていってね!!」 背中から聞こえてきた声に振り向くと、そこには知らないまりさがいた。 自分とほぼ同サイズのそのまりさの姿に、れいむは息をのんだ。 絹のようにさらさらで輝くばかりの光沢をもつ金髪、 ビロードのようなてかりを放つ黒い帽子、 ふっくらもちもちの、極上の血色もとい餡色を帯びた肌。 今まで見てきたゆっくりなど問題にならないほどの極上の美まりさだった。 「ゆっ!ゆっくりしていってねぇぇ!!」 息も荒く、れいむは言い放った。 「まりさのいえにいらっしゃい!ゆっくりおともだちになろうね!!」 美まりさが返してくる。 そのころころした美しい声に、親れいむはまためろめろになるのだった。 家族たちが不安ではあったが、 甘やかされきった彼女には、心配ごとはすべて奴隷が片付けるものであったから、 外に向かって命令すればすぐに会えると思い、 今は目の前のまりさとゆっくりすることに集中することにした。 やや緊張しながらも、他愛のない話を交わす。 美まりさは性格もよく、いろんなことを知っていて、話していて楽しかった。 すっきりしたい、という欲望が頭をもたげるのにそう時間はかからなかった。 夫のまりさに対する操が一瞬頭をよぎったが、 妾を堂々と連れてくるあのまりさに対し、あてつけでこちらも存分にすっきりしてやろうと思った。 どういうきっかけを作ってすっきりしようか逡巡しているうちに、 ピンク色の室内に、なにやら香が漂ってきた。 無味無臭のその香りに気づかぬまま、れいむとまりさはそれを嗅ぎ、 嗅いでいるうちに表皮がほんのりと湿り気を帯びてきた。 「ゆふぅ……ゆふぅ……まっ、まりさぁぁ……」 催淫剤の香だった。 発情に頬を紅潮させ、れいむは辛抱たまらずまりさにすり寄った。 まりさも抵抗せず、れいむのすりすりにリズムを合わせてうごめきだした。 しばらく摩擦で気分を盛り上げたあと、 美まりさはれいむに向かって、いきり立ったぺにぺにを見せつけた。 「ゆふぅぅ~……すっきりしたいよ……!」 「ま、まりさにならいいよ……!」 れいむはまむまむを突き出し、迎え入れる姿勢を取った。 美まりさ共には躾を施してあった。 すっきりは、ぺにぺにを相手のまむまむに刺すやり方でなければいけない。 全身を擦り合わせる方法ではすっきりできない。 そのように刷り込んであった。 擦り合わせる交尾では、植物型にんっしんっとなり、 ぺにまむ型では、胎生型にんっしんっとなる。 胎生型の出産をしたゆっくりは、 植物型による出産よりも、子供への愛情が強い傾向にある。 個体数が少ないことと、出産時の苦労からくるものとされている。 この特性を、今回は活用することにする。 たちまちのうちにすっきりを終え、れいむは胎生型にんっしんっを果たした。 早くもぷっくり膨らんだ顎を見下ろし、ゆふゆふ満足げな声を漏らしている。 そうしていると、今度は白いガスが吹き込まれてきた。 これには強力な睡眠剤、そして成長促進剤が含まれている。 親れいむの意識はすぐに落ちていった。 以上の手順は、三匹の子れいむ共にもそれぞれ全く同じように施されていた。 翌日、四匹のれいむ共はひとつの部屋に集められていた。 四匹とも、部屋の中心に供えられたおよそ2m四方の大きなガラス箱の中だ。 子を体内に宿したゆっくりれいむ共は 親子四匹とも、もとから下膨れの輪郭が下方向にたっぷりと膨らみ、 目と口が上方にめいっぱい偏った洋梨のような無様な姿になっている。 成長促進剤によって出産を早められたれいむ共は、 四匹とも今日が出産予定日だ。 ゆっくり達が出産に集中できるよう、この部屋に人間はいないが、 備え付けのカメラで出産の様子は別室から逐一確認できるようになっている。 俺は今、監視室でそれを見届けていた。 「ゆっ!!」 「ゆゆ!れいむどうしたの?」 「う……う……うばれるうう!!」 一匹が産気づいたようだ。 一匹の子れいむの顎の下に小さな穴が空き、外側に盛り上がりながらひくついている。 顔を真っ赤にしていきむ子れいむを、他のれいむ共が応援する。 「ゆううぅぅ!!ゆううぅぅ!!」 「ゆっくりうまれていってね!!ゆっくりがんばってね!!」 ゆっくりの出産は激痛を伴う。 生涯最大級の痛みは、痛みに弱いゆっくりにとってこの上ない苦しみだが、 ひとえに赤ゆっくりへの愛情のため、この時ばかりは文句ひとつ言わずに堪える。 「うばれるうう!!ゆっぐり!ゆっぐうううううう!!」 「がんばってね!!がんばってね!!おおきくいきをすってはいてね!!」 「おねえちゃんがんばって!!ゆっくりしたあかちゃんをみせてね!!」 「がんばづうう!!でいぶがんばづううう!!ゆっぐりいいいい!!」 「ゆっゆっゆー!!ゆっゆっゆー!!」 歯茎をむき出して全力でいきむれいむ。 腹の火山のような盛り上がりはますます大きくなり、 中心部の穴、産道が少しずつ広がっていった。 「ゆゆっ!!あかちゃんのおかおがみえてきたよ!!」 「いだいいいい!!あがぢゃん!あがぢゃあああああん!!」 「おちついていきんでね!!だいじょうぶだからね!!」 産み方を指示しているのは親れいむだ。 「かわいいあかちゃんだよ!!がんばってね!!」 「ゆぐっ、ゆぐっ、ゆぐぐぐぐぐぐぐぐうううう」 涙を流し、歯を食いしばりながらいきんだ末に、 れいむはついに赤ゆっくりを生みだした。 ぽん、と勢いよく飛び出して床に着地したれいむ種の赤ゆっくりは、 ぎこちない動きで母親に向きなおると、笑顔で叫んだ。 「ゆっきゅちちていっちぇね!!」 それを見届け、れいむ達の視線が産んだれいむに向けられる。 赤ゆっくりの生まれてはじめての挨拶。 出産の苦痛があとを引く中で、産んだれいむはそれでも満面の笑みを浮かべて叫んだ。 「ゆっくりしていってねええ!!」 「おきゃあしゃん!!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!! ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」 飛び跳ねながら母親のもとに駆け寄る赤ゆっくり。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!」 「とってもゆっくりしたあかちゃんだよお!!」 「れいむがんばったね!!えらかったねええ!!」 周りのれいむ達も口々に祝福の言葉を贈る。 幸福感に満ちた表情ですりすりをするできたての親子を眺めながら、 一様にたるんだ笑みを浮かべていた。 「ゆぐっ!!」 程なくして、別の子れいむがうめき声をあげた。 こちらも産気づいたようだ。 「ゆゆっ!!こっちのれいむもうまれるよ!!」 「がんばってね!!がんばってね!!」 数時間後、四匹の子れいむは全員が出産を終え、 箱の中では合計九匹の赤ゆっくりが動きまわっていた。 一度に数匹生んだれいむもいたため、この数になった。 赤ゆっくりの内訳は、れいむ種が六匹、まりさ種が三匹だ。 胎生型にんっしんっのため、どれも赤ゆっくりとしては大きめのみかんサイズだ。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっちぇね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっちぇね!!」 「とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだね!!」 「れいむのあかちゃんたちとってもかわいいよおお!!」 れいむ共は飽きることなく「ゆっくりしていってね!!」を繰り返し、 それぞれ自分の産んだ赤ゆっくりを側に置いて頬ずりをしている。 「さあ、おちびちゃんたち!おかあさんとすーりすーりしようね!」 「ゆっ!おきゃあしゃんとしゅーりしゅーりしゅるよ!」 「しゅーり♪しゅーり♪」 「すーり♪すーり♪」 「あかちゃんたちかわいいねええ!」 「ゆっくりしてるよおお、ほっぺたもちもちねええ!」 「ゆっくりできるおうたをうたおうね! ゆ~、ゆ~ゆ~、ゆゆゆ~~♪」 幸福に満ちたゆっくりの群れ。 俺は立ち上がり、部屋に向かった。 「おにーしゃんはゆっきゅりできりゅひちょ?」 部屋の中に入ってきた俺に向かって、赤れいむの一匹が話しかけてきた。 俺は答えない。 「ゆゆっ!!ごみくずがやってきたよ!!」 「なにかってにみてるのおお!?」 「ごみくずにはれいむたちのゆっくりしたあかちゃんをみるけんりなんてないんだよお!! なにかんちがいしてるの?ばかなの!?あまあまをおいてさっさとでていってね!!」 不思議がる赤ゆっくり達に向かって、親れいむ共は教えた。 「あれはごみくずだよ!おにいさんなんてよばなくていいからね!!」 「やくにたたないくせにからだだけおおきいばかなんだよ!」 「みんな、あんなふうになっちゃだめだよ!!」 「わきゃっちゃよ、りぇいみゅはあんにゃふうににゃらにゃいよ!」 「ごみくじゅ!ごみくじゅ!」 「きゃわいいりぇいむをみにゃいでね!ごみくじゅ!!」 親に気に入られたいがために、赤ゆっくり共は俺に罵声を浴びせてきた。 「ゆゆっ、おちびちゃんたちはとってもものわかりがいいね!!」 「もっといってあげてね!!」 「くそどれいはなにしてるの?ばかなの? こんなかわいいあかちゃん、ごみくずにはもったいないよ!ゆっくりりかいしてね!!」 「こえだけならきかせてあげてもいいよ!うしろをむいててね!!」 しばらくの間好きに言わせたあと、俺は始めることにした。 箱の中に手を突っ込み、赤ゆっくりを一匹手に取る。 「ゆゆっ?おしょりゃをちょんでりゅみちゃい~♪」 赤ゆっくりを箱の外に運び出し、床に置いたところで、 呆然として見ていた親れいむ共が弾かれたように喚き始めた。 「なにやってるのおおおおおお!?」 「ごみくずうううう!!おちびちゃんにさわるなああああああ!!」 「かえせえええええええ!!れいむのおちびちゃんかえせえええええ!!」 構わず、二匹目を運び出しにかかる。 箱の中に突っ込まれた俺の手に向かって、 殺意に満ちたれいむ共の体当たりや噛みつきが襲ってきた。 まるで痛くもない。 俺はわざとゆっくり、一匹ずつ大仰に運び出していった。 「ゆがああああああ!!かえせええええええ!!」 「きたないてでおちびちゃんにさわるなあああ!!」 「ばか!?ばか!?ばかなのおおおお!?ほんもののばかなのねええ!? ばかはばかなりにみのほどをわきまえてねええええ!!」 何匹か運び出したところで、箱の隅に固まっている二匹のれいむが見えた。 角のほうにぴったりと身を寄せ、顔をぱんぱんに膨らませて俺を睨んでいる。 ほとんど運び出し、赤ゆっくりが目につかなくなったところで、 俺はわざととぼけてみせた。 「赤ゆっくりはこれで全部かな?」 「かえせえええええ!!!」 「まだ残っていたような気がするがな?」 箱の中を見回してみせると、隅のれいむ共がますます膨らんだ。 そちらに視線を止める。 他のれいむ共が口々に叫んだ。 「あかちゃんたちはごみくずがぜんぶはこびだしたよ!!」 「そんなところみてももういないよ!!ごみくずはばかだね!!」 「ゆっくりあきらめておちびちゃんをかえしてね!!」 「いないのか?」 「いないよ!!ゆっくりあきらめてしんでね!!」 「ここをまだ見てないぞ?」 「そんなところみなくていいよおおお!!いないよおお!!」 「そうか、いないのか。残念だな」 「ゆ!わかったらさっさとかえしてね!!ばーか!!」 「でも念のためだしな。一応見てみようか」 隅のほうに手を伸ばす。 ゆっくり共が絶叫しはじめた。 「いないよ!いないよおおお!!みなくていいいい!!」 「ばかなのおおお?しぬのおおお!?」 「ぷっくうううううううう!!!!」 膨らむれいむを転がすと、ぶるぶる震えている赤ゆっくりが三匹見えた。 面倒なので全部一度に持ち出す。 「ゆああああああああ!!やめろごみくずううう!!!」 九匹の赤ゆっくりは、 今や全てが箱の外で、透明な壁ごしに親ゆっくり共を見つめている。 「おきゃあしゃん、きょきょあけちぇね?」 「しゅーりしゅーりしちゃいよ?」 「かべさんゆっくりどいてね!」 親の元に駆け寄ろうとするが、ガラスの壁に遮られて進めない。 体当たりをしても跳ね返され、ついには泣きだした。 「ゆわああぁぁん!!かべさんどうしていじわるするのおぉぉ!!」 「しゅーりしゅーりしちゃいいいぃぃぃ!!」 「おきゃあしゃあああん!!あけちぇよおぉぉ!!」 親れいむ達も同じように泣き喚いている。 「おちびちゃんん!おちびちゃあああんんん!!」 「かえせごみくずうううう!!なにしてるうううう!!」 「なにだまってるのおおおお!?ふざけるなああ!!」 しばらく観察したあとで、俺は爪楊枝を取りだした。 赤ゆっくり相手に、たいした道具もいらない。 壁にへばりついている赤ゆっくり達に、爪楊枝の先端をつきつける。 「ゆぎゃっ!?」 「いぢゃいぃ!?」 ちくちくと肌を突かれ、生まれて初めての痛みに声をあげる赤ゆっくり。 「やめちぇ!やめちぇぇ!!」 「いぢゃいい!!おきゃあしゃああんん!!」 「なにしてるのおおおおお!!?やめろおおおお!!」 親れいむ共が喚き、箱の外壁に体当たりをするが、 部屋の床にしっかりと固定された箱は揺らぎもしない。 「おきゃあしゃああああん!!」 「ゆえええぇぇん!!」 爪楊枝から逃れようとちりぢりに逃げようとする赤ゆっくり共。 しかし、その鼻先に爪楊枝を突きつけ、追い返す。 元から移動速度の遅いゆっくりの幼児のこと、悲しいほどに遅く、 九匹もいるとはいえ、座ったままで充分に全員を操作できた。 今や赤ゆっくりは互いに身をよせあって一か所に固まり、 四方から迫りくる爪楊枝に、ただ泣き喚き、母に助けを求めている。 「たしゅけちぇええ!!たしゅけちぇえええ!!!」 「ゆびゃっ!!」「いぢゃあっ!!」 「もういやぁぁぁぁ!!」 「おきゃあしゃああああんなんでえええええ!?」 「おちびちゃん!!おちびちゃああああん!!!」 固まってぶるぶる震える赤ゆっくり共。 俺はそこで道具を持ち変え、バーナーを手にした。 一匹の赤まりさを手にとり、底面を上に持つ。 「ゆっ?はなちてにぇ!はなちてにぇ!!」 もぞもぞと抗う赤まりさの底面を炎が焼き焦がす。 「ゆぴいいいいいいいいいいいいいい!!!??」 笛吹きヤカンのような悲鳴が響き渡る。 「おちびちゃんんん!!」 「やめなさいいいい!!いたがってるでしょおおおおおお!?」 「くそじじいいいいいいますぐはなせええええええええ!!!」 低出力のバーナーで、ゆっくりと丹念に赤まりさの足は焼かれてゆく。 「びびびびびいいいいああああああぢゅいいいいいいいいいいぎぎぎぎぎぎぃいあぢゅああああおぢゃあしゃあああああああーーーーっああーーーーーーーっづづづづづづづうううううぐうううういやぢゃああああああぐぎいいいいいいいーーーーーー」 泡を吹き、悶え、痙攣する赤ゆっくりの底面は、 やがて真っ黒に焼け焦げた。 恐らくは中の餡子まで焦げ付いているだろうが、ともかく生きている。 それを床に置くと、泣く元気もなくぐったりとうなだれた。 「ゆわああぁぁ……あんよがあぁぁ……」 「おぢびぢゃんのがわいいあんよがあああ……」 俺に悪態をつくことさえ忘れ、 赤ゆっくり以上に涙を流し、壁面にへばりついて親れいむ共は嘆いている。 赤まりさの足がもはや用をなさないことは誰の目にも明らかだった。 固まっている残りの赤ゆっくり共は、あまりのことに硬直して、 ただ事のなりゆきを凝視していた。 次は赤れいむを手にとる。 「いやぢゃあああああああ!!!」 何をされるかを理解した赤れいむは、ここを先途と絶叫する。 「だじゅげぢぇええええおぎゃあじゃああああん!! でいぶあんよやぎゃれぢゃぎゅにゃいいいいいいいいいいい!!!」 「ごみぐずううううううううううう!!!」 「いばずぐばなぜええええええぐぞじじいいい!!」 「頭に来るな」 俺は答えてやった。 「ゴミクズだの糞奴隷だの、さんざんに言ってくれるな。 俺はすごく気分が悪い。頭に来てる」 「じるがああああ!!ごみぐずごみぐずごみぐずううう!!」 「だまれだまれだまれえええ!!じじいはざっざどがえじでじねえええ!!」 「頭に来るから、こいつも焼く」 そこで親れいむ共の様子が変わった。 罵倒を中止して黙り込み、赤れいむに近づけられるバーナーを見つめている 懇切丁寧に解説してやった甲斐があり、今の状況がようやく把握できたようだ。 「おにいさん!!やめてね!ゆっくりやめてね!!」 「ごめんなさい!!ごみくずっていってごめんなさい!!ね!!」 「もうやめてあげるからね!!おにいさんもやめてね!!」 「ゆばがぎゃああああああああああああ!!!」 「なんでえええええええええええ!!?」 赤れいむの底面が丹念に焼かれる間、親れいむ共は懇願し続けた。 「やめてくだざい!!やめでえええええええ」 「おでがいじばず!!おでがいじばず!!」 「おにいざあああああんもうばがにじまぜえええええええん!!」 「ゆっくりざぜであげてええええええええええ!!!」 「でいぶをやいでぐだざいいい!!おぢびぢゃんはだずげでえええ!!」 一人が身代わりを申し出たのを皮切りに、 親れいむ共全員が競うようにして自らを差し出した。 「でいぶをやいでえええ!!おでがいでずううううう!!」 「でいぶはどうなっでもいいでずううううううう!! おぢびぢゃんは!!おぢびぢゃんだげはああああああああ」 「どっでもゆっぐりじだあがぢゃんなんでずうううううう!! でいぶになら!!でいぶにならなにをじでもいいでずがら!!あがぢゃんだずげでええええ!!!」 ゆっくりの中でも、れいむ種は特別母性が強い。 自分の子供を溺愛することにかけては他の種とは比べものにならず、 今やっているように、拷問の身代りになることさえ厭わない。 やはり思ったとおりだ。 れいむ種にとって最大の苦痛は、子供を傷めつけられることなのだ。 方針は決まった。 続く
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「ついに、ついに完成したぞ!」 薄暗い部屋の中、にとりが声を上げる。 「河童の技術力に夢美とちゆりの科学力。 永琳の薬学に理香子の魔力。 更には里香の設計も加わったこの逸品!!!」 カッ、とスポットライトがテーブルに当てられる。 「その名も、メガゆっくり!!!」 そこには何の変哲も無いゆっくりまりさの姿があった。 「…で、これのどこがめがとかぎがとか大層な名前のゆっくりなのよ」 その光景を見てあきれ返るのはここを嗅ぎつけてきた博麗の巫女。 「それはもう大変だったのよ、いくつもの異なったものを統合するなんて本来無理だもの」 「動力の確保だって問題だったし」 「そこは素敵な力が色々な奇跡を起こすほどに素敵にまとまったのよ」 「どんな方向からでも解明できないゆっくりの餡子がもたらした結果なのかもしれないぜ」 「外側の感触はゆっくりのままに、内部は頑丈さと機能満載で作成したのです」 「更には博麗大結界をネットワークにした位置特定機能も防水機能も完備してるんだよ」 「…危ない連中が集まったからどんな異変かと思ったら単なる暴走だったのね、やってられないわ」 さっさとその場を後にした赤白を尻目に、6人の識者(?)達は早速テストプレイを始めるのだった・・・ ここは人里から少し離れた平地。 辺りには草木はあまり生えていないのだが、これは夢美が事前にる~ことに草むしりをさせていたためである。 土壌は豊かであり、何かを育てるにはもってこいの場所だ。 ここに花を愛するゆっくり達を集め、その中にメガゆっくりも加える。 こうしてしまうと位置を特定しない限りはただのゆっくりにしかみえない。 「さて、皆に集まってもらったのは、ここでみんなにお花を育てて欲しいのよ」 集めたゆっくり達に説明を始める6人。 かくしてゆっくりゆうかを筆頭に花を愛でるゆっくり達とめがゆっくりの花畑作りが始まった。 ゆっくりめーりん、ゆっくりちるの、ゆっくりれいむ・・・ 群となるには少ないが家族となるには多いその数で、種を蒔き、水をやり、雑草を取り除く。 時々近くに通りがかるゆっくりは何をしているか聞くが、説明すると 「ゆゆ?おはなさんはかってにはえてくるんだよ?そんなこともしらないの?ばかなの?」 とゲラゲラ笑ってろくに取り合わない。 それでも花を愛でるゆっくり達は一生懸命水をやったり悪い虫を食べたり雑草を抜いたりして花を育てた。 集団に仲間意識がしっかりと根付いたころ、ついに花が咲きそうことに喜んだ矢先の事だった。 次の朝、花を愛でるゆっくり達の花壇は荒らされていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 とてもいい笑顔を浮かべて花を食べるのは前まで花を愛でるゆっくり達をゲラゲラ笑っていたゆっくり達である。 「おはなさんがこんなにたくさんはえててよかったね!」 「とってもおいしかったね!またつぎのときにはいっぱいはえてるね!」 折角一生懸命育てて、あと少しでゆっくりした花を咲かせられると信じていたゆっくり達は愕然とした。 しっかり説明したのに取り合わず、いざあと少しという所で全ての頑張りをかっさらっていったゆっくり達。 去っていったそのものたちに怒りを覚えたのは言うまでも無いだろう。 「あらら、これは酷いわね・・・」 そこに現れたのは皆をここに連れてきた6人―幻想郷の識者(?)達であった。 「後一歩だったのに・・・残念だったわね」 「素敵なお花が見られなくて残念だわ」 花を愛でるゆっくり達は自分達の悲しみを分かってくれるこの6人に涙した。 「また、次は荒らされないように育てればいいのよ」 理香子がそう言い、その場のゆっくり達はそうだね、とお互いに頷きあった。 ・・・メガゆっくりであるまりさを除いて。 「まりさはみんなのがんばりをむだにするゆっくりがゆるせないよ、おはなをたべるゆっくりをこらしめたいよ」 勿論それはこの場に残っている誰もが思っていること。 しかし花壇や畑などを襲うゆっくりは数が多く、今回ここで花を蹂躙した数のゆっくりでさえこの場にいるゆっくりでは太刀打ちできないだろう。 それでもメガゆっくりまりさは諦め切れない。 その中には既に優しい心と戦う勇気が灯っていたのである。 「・・・そうだね、まりさ。悪いゆっくりを懲らしめたい?貴方なら悪いゆっくりをきっと懲らしめる事が出来るよ」 「ほんと!?」 にとりが優しく声を掛けるとメガまりさは目を輝かせる。 既にやる気満々のようだ。 「みんな、これからまりさは悪いゆっくりを懲らしめるために頑張る事を決めたわ。あなたたちはまりさが戻ってきた時に立派な花が咲いているようにここを守りなさい」 永琳の呼びかけにそれぞれがしっかりと頷いた。 「私達も時々ここに来てお手伝いしてもいいですか?」 「もちろんだよ!おねーさんたちもいっしょにはなをさかせようね!」 里香の申し出に元気を出して答えるゆうか。 「まりさ、かえってきたときにゆっくりしたおはながさいているようにしてるからね」 「うん、まりさはぜったいかえってくるよ。だかられいむ、まっていてね」 一方ではメガゆっくりまりさの旅立ちに別れを惜しむれいむ。 こうして、メガゆっくりは悪いゆっくりを倒すために立ち上がったのだ。 翌日、メガゆっくりの封印していた各種機能を開放させた後に簡単なレクチャーを行う。 「いいか?これからまりさはスーパーファイティンブゆっくり、その名もメガゆっくりとして悪いゆっくりと戦うんだぜ」 「まりさはすーぱーふぁいてぃんぐゆっくりのめがゆっくりなまりさなんだぜ!」 名前は・・・多分夢美が決めたのだろう、棒読み調でちゆりが名前を教える。 「私たちは貴方をここから手助けするわ」 「でもまりさはここからとおくにはなれるぜ、てだすけできるの?」 「貴方が何処にいるか分かるようにしたのです!」 「ゆっ、それならだいじょうぶだぜ!ゆっくりりかいしたぜ!」 記憶管理機能には問題はないようである。 次は武装チェック。 「後、貴方にいくつか力をあげたわ。まずはあの的に向かって口を空けなさい」 「ゆっくりあけるぜ!」 「次は息を思いっきり吐くようなイメージをしてみて」 「ゆっ!」 バスンッ メガゆっくりが見ていた的に穴が開く。 「これが貴方の力、メガバスターよ」 よく弾幕に使われる動きの早い米弾をメガまりさの意識通りに撃ち出せる機構。 メガゆっくりを作る際、2番目に苦労したものである。 「これで悪いゆっくりを懲らしめられるぜ!」 強い力を得た(元々着けていた機能であるが本人はそう思っている)メガゆっくりは熱い心を胸に抱き出撃していった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!!」 早速一匹の野良れいむを見つけたメガまりさ。 「れいむにきくけど、れいむはおはなさんはすき?」 「もちろんすきだよ!!」 「おはなさんはゆっくりできるよね」 「ゆっ、おはなさんはとってもゆっくりできるよ!」 「とてもきれいで、みているとゆっくりできるよね!」 「ゆ、なにいってるの?おはなさんはたべものだよ?ばかなの?」 ―なんだ、おはながすきって、たべるほうがすきなんだ。 「れいむはわるいゆっくりだったんだね」 「ゆゆ?れいむはいいゆ―ゆぶっ!?」 メガバスターがれいむを直撃する。 そこには餡子の花が咲いた。 一瞬罪悪感のようなものが沸いたが― 「みんなをまもるためだぜ」 そう呟いて森の奥に進むのだった。 メガゆっくりが入った森のとある群は大騒ぎになった。 花を食べたゆっくりが爆発し、また花は食べ物だと答えたゆっくりもまた同じようになっていたからである。 「とてもつよいまりさがおそってくるよ!!!」 それが分かっただけで群は天地がひっくり返ったような状況に陥り、この群のリーダーである大れいむですら収集がつかなくなってしまった。 そして遂にその強いまりさ―メガゆっくりが、その姿を確認できるまでに迫っていたのである。 「ゆゆゆ、みんなでそのゆっくりにとつげきすればきっとつぶれるよ!!!」 「わ、わかったよ!!!」 「ゆけ、わがけんぞくたちー!!!」 真っ白になった頭でやっとこさ口に出せた命令を受け、群の面々が一塊のように突撃していった。 普通のゆっくりであれば押しつぶされて終わりである。 しかしメガゆっくりは連続してメガバスターを放ち、その塊の前方を怯ませる。 「ゆゆ、とつげきす―ゆぎゅ!?」 「ゆっくりおさないd―ゆぎゃん!?」 あれよあれよと押しつぶされ自滅する塊。 残ったゆっくりも打ち抜かれ、遂には大れいむのみが残った。 「よぐもみんなをごろじだなぁぁぁぁぁ!!!」 「・・・みんなはゆっくりできなかったんだぜ、だからしんだんだぜ」 「ぞんなごどないぃぃぃぃぃ!!!むでのびんなはゆっぐりじでだぁぁぁぁぁ!!!」 「はなをめでるこころもないくせにゆっくりできるとはおろかだぜ」 「おはなさんなんがどおでもいいぃぃぃぃぃ!!!おばえをごろずぅぅぅぅぅ!!!」 真っ直ぐ突進してくる大れいむ。 メガゆっくりはメガバスターを打ち出して当てるが、それでも大れいむの前進は止まらない。 「ずがまえだぁぁぁぁぁ!!!」 「ゆ!?ぐ!?」 がっちりとメガゆっくりを口に加えた大れいむ。 そのまま後ろに2回、ジャンプしてメガゆっくりを地面に叩きつける。 そして大きく跳躍すると― 「ぢねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆがぁ!?」 そのまま地面に叩きつけられ、メガまりさは8方向に光の弾を散らしながら砕けた。 「みんな、ゆっくりできないまりさはたおしたよ・・・てんごくでゆっくりまっててね・・・」 傷だらけになりながらも勝利を噛み締めた大れいむ。 「いまのがれいむのわざだったんだね」 おかしい。 大れいむは自分が聞いた声を疑った。 なぜならそれは、さっきまで戦っていた、しかも自分が殺したはずのメガゆっくりの声だったからだ。 そして振り向いた時、今度は自分の目を疑った。 砕け散ったはずのメガゆっくりの姿があったのだからだ。 「まりさのざんきは108まであるぜ!!!」 そう言うや否や、メガゆっくりは大れいむの一部を食いちぎり、飲み込と。 「げっとだぜ!」 帽子の色が赤になる。 ラーニング、他のゆっくりの特技を自分のものにする力。 これは実現させるのに一番手間が掛かった機能である。 「でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁ!!!!」 さっきまで勝ったと思っていた、いや、間違いなく勝っていたのに。 ありえない。ありえない。 れいむの脳内がぐにゃぁ~となる中、メガゆっくりは口に大れいむを加える。 「おかえしだぜ!」 先ほど大れいむが自身に行ったように、二回叩きつけられ、大きく空中を舞う。 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」 恐怖に顔を引き攣らせる大れいむ。 そして。 「はいぱーぼっ!!!」 「ん゛ん゛ん゛ー!!!」 断末魔の声を上げ、大れいむは完全にその命を絶たれた。 これで分かった事がある。 「ゆっくりできない群とリーダーをたおさないと、みんなのために」 メガゆっくりの目はこれだけの返り餡を浴びてもなお、強く光り輝いていた。 戦いはまだ、始まったばかりだ。 かんぱーい!!! その頃、あの識者(?)6人は祝杯を挙げていた。 「バスターにラーニング、残機システムもちゃんと稼動したわね」 「一回ティウった時はどうなるかと思ったぜ」 システム班の夢美とちゆりは未成年のためジュースで乾杯しつつ。 「ゆっくりできる仲間と花を守る、という目標もしっかり覚えさせる事が出来たし」 「全部の性能がちゃんと発揮されていてよかったです!」 魔力班の理香子と設計班の里香は先に料理に手を付けながら。 「後は博士ポジションらしく素敵に指示を出せばいいんだね」 「私としては薬による色彩変化が不安だったけれどね、ちゃんと変わってよかったわ」 組立班のにとりと薬学班の永琳はお酒を片手に微笑みながら。 今回の成功を喜んでいた。 そう、これは数々の突飛した力を持つ暇な面々が起こした壮大なごっこあそびである。 最近ちょっとだけ幻想郷に入ったソフトをリアルに真似してみた、"MEGAMAN"ごっこというなの。 「しかし、メガゆっくりはどうやって復活したんだ?」 「内部が生きていれば周囲の餡子と皮を再利用して元の姿にもどるです」 「エコね」 「お花畑はどうする?」 「ちゃんとやることはやってあげましょ、花を愛でるゆっくりは貴重ですし」 「ま、何にせよこの素敵な出会いと実験の成功を祝いましょ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 所謂”岩男”のパロです。 まぁ、幻想郷の面々ならこれ位できるのではないかな、と。 当方の面々はどちらかというと悪巧みが好きそうで機械とかに秀でてそうな方々を選びました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 このSSに感想を付ける
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戻る 続きは?ねえ続きは??? -- (名無しさん) 2010-07-07 22 21 50 明日までに続きを書いて頂きませんとねぇ・・・ -- (名無しさん) 2010-07-07 22 25 09 ご家族を人質にとってでも作品を仕上げてもらうぞ -- (名無しさん) 2010-07-07 22 33 38 続きー!!続きはどこだー!!!! -- (名無しさん) 2010-07-07 22 51 13 ムギの反応にワラタ -- (名無しさん) 2010-07-07 23 08 45 ワロタw -- (名無しさん) 2010-07-08 13 51 23 紙やすりww -- (名無しさん) 2010-07-08 14 40 02 ファイヤーさん何してんすか -- (名無しさん) 2010-07-08 20 41 28 今日完結しないと明日はもっと多くのSSを要求する -- (名無しさん) 2010-07-09 16 46 17 続きは無いか。 -- (通りすがり) 2011-03-22 08 28 00
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ゆっくりいじめ系1921 ダメな子 4より続く 我が家には不釣り合いの大ぶりで立派な火鉢と、三日ごとに割ってためている薪を一 抱え。ちなみに、炭は我が家にとっての貴重品だ、少量しかない。 火鉢にごうごうと火をおこしたところで、一度囲いの中へ戻したありす種を再び取り 出す。 「今の内に、逃げ出さないのか、まりさ?」 「ゆっ!? に、にげないよ! 逃げるわけないよ! まりさは最初から約束を守って いたんだから、お兄さんも約束を守ってゆっくりしないでまりさをここから出してね!」 「約束を忘れてるぞ〜、まりさ」 「ゆゆ!?」 「そこから出られるのは、ゆっくりしたカップルだけだ」 「ゆぅ〜〜……」 囲いの蓋を戻し、火鉢の隣──土間へと座り込んで、ありす種を足を使って固定する。 逆さまの体勢で。 「ゆゆっ!? お兄さん!? とかいはのありすは、髪の毛もおつむも超一流なのよ! それを足で触るなんて! お兄さんの足臭いわね!」 「言われるほど臭くはない!」 「ゆぎぁあああああっ! じめづげだいでぇええええ!」 「これくらいで叫ぶな。これからもっと凄いんだから」 「や、やめなさい! やめ……やめてね! お願いだから許してね! ありすはとかい はなのよ! いなかものが酷いことをしていい存在じゃないのよ!」 「ありすは田舎者だろう? 山に住んでたんだから」 「あでぃずばどがいばよぉおおおおおお!!」 ありす種の怒りの咆吼を聞き流し、暴れる体を足でしっかりと押さえたまま、火鉢か ら燃え盛る薪を一本、慎重に火箸で掴み上げた。 まりさ種が、囲いの中から目を見開いて、ガタガタ震えている。何が起こるか想像出 来ているのか、言葉一つ発しない。 ぱちゅりー種は、仰向けの体勢で、しかも俺が座り込んだものだから、視界に入りき っていないらしい。炎が上がっていることくらいは、察しているだろうが……元々、あ りす種とは仲が悪かったようだし、特に庇う必要も感じていないのかもしれない。静か に押し黙ったままだ。 俺自身も、言葉数が少なくなる。うっかり手を滑らせれば、自分が大火傷をするのだ から。 「んな゛……!? だ……だにずるぎだどぉおおおおおおお!?」 唯一、元気に声を張り上げているのは、ありす種だ。まぁ、それも当然だろう。 「ゆびぎゃっ!? ゆががががぎがぐげがぎゃぎゅぁああああああ!!!!!!?」 ありす種の、体の裏──こいつらにとって、足──に、燃える薪を置き、素早く上か ら火箸で押さえる。 「ふぅ……うまくいった」 置いた瞬間に暴れられたら、薪が跳ねて俺の脚の上へと落ちてきたかもしれない。そ うなれば、大火傷に苦しむのは俺の方と言うことになる。 うまく火箸を開いた形で燃える薪の両端の側を押さえられたので、もうありす種が体 を震えさせようがくねらせようが、ずりずりと薪はズレる程度の動きしか出来ない。 火にあぶるのなら、上にかざした方がよく、火の下はそれほどでもないという話を聞 いたことがある。 だが、土に魚を埋めてその上で焚き火をして蒸し焼きにする料理があるそうだ。 何より、燃えてる薪を素手で掴むなんて、荒行の修験者でもなかなかやらないだろう。 熱いものは、熱いのだ。 「ゆびぃい!!! ゆぎゃ!! ぎゅぐぎぎぎぎひぃいいいいいいい!!!!!」 燃える薪がズリ動くということは、ありす種の底面で焼け爛れていく部分が増えると 言うことでもある。 「ゆびゅびべぇえええええ! ぶぎゃぁああああああ! ゆっぢゅぢげぎゅぢゃばぎゃ ひぃいいいいい! ぶびゅひぃいいいいいいい!」 「ぶひぃ? ありす、『ぶひい』は豚の鳴き声だぞ?」 「あっ、あでぃず……! あでぃずは、ぶだざんじゃぎゅひあっ!? ゆぎぐぎゅう!? ひぶふううううううっ!?」 「今度は『ひぶふぅ』か。まりさも豚のようだと思わないか?」 「ゆぎゃぁああっ!!!? ゆるしてね!!! まりさはゆっくりゆるしてね!!!」 「質問に答えろ〜、まりさ。ありすは、豚みたいだよな?」 「あっ、あり……ありすは……ありすは今、熱いのでゆっくりできないから、まりさは ゆっくりしたいから、ありすみたいなのは……」 「こっちに来るか、まりさ?」 「ゆぁあああああっ!? いかない! ゆるしてね! ゆるしてください! ありすは ぶたさんです! ありすはぶたさんです!」 「ばぁああ……!? ばでぃ、ば、ばがががががががっが!」 ガクガクと、痛みのためか怒りのためか、ありす種が震え続ける。 火の勢いも弱くなって、ほとんど消えかかってきた薪を、火箸で持ち上げて火鉢へと 戻した。 「あ〜らら。汚く斑に焦げちゃって」 「ぁああああぁああああああありすのとかいはなあんよがぁああああ!!!!」 「ゆぁあぁあぁあ……あ、ありすぅ……」 「むきゅぅ……燃えちゃったの? ありすのあんよは、燃えて……歩けなくなったの? ねぇ、まりさ?」 「わ、わかんないよぉ、ぱちゅりー……ま、まりさは、ありすじゃないから……わかん ないよぉ……」 じくじくと、底面に近いありす種の前面から、汁が滲み出している。その手の穴や器 官がゆっくりにもあるらしいが、これは一体……どれだろう? 「おい、ありす。ここは、ありすのなんだ?」 火箸で突いてやると、これまで以上にありす種が暴れ出した。 「やべでぇええええっ!! ぞごは! ぞごはだいじな゛……だいじな゛ありずのべに べによぉおおおおお!!!」 「べに……? ああ、ぺにぺにってお前達は言ってるんだっけ。そりゃ火箸で突っつく ものじゃないな」 火箸をありす種の体から離し、火鉢へ突っ込む。がさがさと薪を動かすと炎の勢いが 増し、それを見たまりさ種が甲高い悲鳴を上げた。 「そ……そぉよぉ……ぺにぺには大事なのよぉ……」 火箸が離れたためにいくらか落ち着いたのか、取り乱したダミ声ではなく落ち着いた、 しかし弱々しい声でありす種が抗議し始める。 それを聞きながら、火箸で薪の一つを選んで、慎重に突き崩す。よく燃えて、割れて 崩れかけているものを、さらに細かくしていく。 「あっ……ありすのあんよに酷いことをした、いなかものの……クソジジイが、触って いいものじゃないのよぉ……ありすのペにペには、まりさをとかいはな愛で……満たし てあげるためにあるんだからぁ……」 抗議の声ではなく、罵りと独りよがりだったらしい。 「いらないよ! まりさは、ありすのぺにぺになんてほしくないよ! とかいはな愛と か、わからないこと言わないでね!」 「どぼじでぞんだひどいごどをいうのぉおおおおおっ!?」 「むきゅ……ありすは……はぁ……はぁ……れいぱーだからよ」 「ぢがうわぁあああああ! あでぃずはどがいばなれでぃーよぉおお! いだがもどど ばちゅでぃーはだばっでねぇええええ!」 脚を焼かれて衰弱したかと思ったありす種は、まだまだ元気なようだ。 一方で、いくらか回復したかと思ったぱちゅりー種は、声もすっかり弱々しくなり、 呼吸するのも大変そうだ。 「ぱちゅりー、もうお終いか?」 「おし……まい……? むきゅ……そうね……ぱちぇは、低脳なあなたに殺されて…… 最悪のえいえんなゆっくりを迎えそうだわ……」 「えいえんのゆっくり……ね。じゃあ、その前に聞くが、ありすのペにペには……必要 か? 不要か?」 「ひづようよぉおおっ!? なにいっでるの、ごのおじんばぁあああああっ!?」 「……むきゅ……不要ね」 「ぱでゅでぃいいいいい! ゆっぐじじないでざっざどじねぇえええええええ!」 「まりさは?」 「ひづよぉでじょおお!? ひづようなのよぉおお! までぃさ、ずっぎでぃじだいで じょぉおおおおお!?」 「ゆあぁあ……! ま、まりさ……! まりさはぁ……まりさはぁああ……!」 「までぃざあああ! あいじでるっでいっでえええ! どがいばなあでぃずとずっぎじ じだいっでいっでぇえええええ!!!」 「まりさは! そんなありすとはゆっくりできないよ! れいぱーのぺにぺにはゆっく りしないでさっさとしんでね!」 「だってさ。多数決ってヤツだ」 「ゆぎがぎゃぁあああぉおおあぁおおおおおおおほぉおおおあうぉおおおお!!!!?」 細かに砕き、半ば炭化しながらも真っ赤に燃えている薪の一欠片……大人の人差し指 ほどの長さと太さの火の固まりを、火箸でつまんでジクジクと液を滲ませているありす 種の「穴」へと突き立てた。 「ゆぼぉおおおお!? ぎゅぉおおおおおお!? ひゅぉおおおおおおおお!?」 今までとはまるで違う悲鳴を上げながら、ありす種はその丸い体を、前後にがっくん がっくんと振るわせた。 「ぁあああああぁあありぁりずのべにぃいいいいべにべぬべべべべべべべべ!!!!! ぐぎゅげ!!!!」 ひときわ大きな声で叫ぶと、ありす種は奇妙にくぐもった声とともに、びくりと一度 体を震わせてから動かなくなった。 見てみると、苦痛に歪んだ口の中がカスタードクリームで満たされている。さらにそ こから、ぼたぼたと頭へ……俺の足先へも、零れ落ちている。 「派手に吐いたのか……もしかして、死んだのかな?」 これまでも、責め続けているうちに中身を吐いて死んだヤツは多い。 人間は穴という穴から、糞尿だろうが涎鼻水だろうが垂れ流すと言うが、ゆっくりの 場合はぽっかりと空いた一番大きな穴……口から、垂れ流すのかもしれない。 ぺにぺにと言っていた場所からまだ煙をくすぶらせているありす種の体を起し、髪の 毛を掴んで持ち上げる。 まだ火にくべてない薪を二本、もう一方の手に取り、囲いへと近づいていく。 「ゆぁぁ……! ゆぁあああ!! ゆひぁああ! ゆじゅじでぐだだい! ばでぃざば わるぐないんでず! ゆるじでぐだだいぃいい!」 蓋の上に一旦薪を置いて、ズリ空ける。隙間から見ると、ガタガタと震えながら見上 げていたまりさ種と目があった。 「いぎゃぁあああああああ!!? どぼじでごんだごどにだっだのぉおおおおお!!? ばでぃざをゆっぐじざぜでぇええええええ!!!!」 「ほれ、まりさが一緒にゆっくりしたいと言った、とかいはのありすだぞ」 「ゆぎゃぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!! ぎだだいぃいい! ぞんだぎだないもの、 ゆっぐりでぎだいよぉおおおお!」 「お前、みんなに虐められて泣きながら怒ってたれいむを汚いって言って、怪我をした ぱちゅりーを汚いって言って、今度はこのありすを汚い……か?」 「だっで、ぎだだいんだぼんんんんっ!!!!!」 「はいはい、俺から見れば、お前らは三匹とも汚いよ」 ふと、こいつらを一纏めにするときの勘定が『四匹』から『三匹』に変わっているこ とに気が付いた。 ──まぁ、あのれいむは……外してやっても良いか。良く出来たお母さんに免じて。 「だずげでぇええええ!! おにいざんん!!! ばでぃざをゆっぐじじだいではやぐ だずけでねぇえええええええ!!!!!」 「他に言うことはないのか……ありすよりも、さらにバカで語彙が貧困だな」 「へんだごどいっでないで、はやぐだずげろ、ぐぞじじぃいいいいいい!!」 「むきゅ……ぱちゅりーは……もう、ふぅ……はぁ、はぁ……もう、人里には、近づか ないわよ……」 息も絶え絶えの、か細い声が割って入る。 ぱちゅりー種を注視すると、裂傷まみれの顔で器用に表情を作りながら、ゆっくりと 言葉を紡ぎ続けた。 「そして……お……おかあさんと……ゆっくりした、優しいお母さんと……カップルに なるわよ……」 浮かべている表情は、自信か……いや、勝ち誇っているのか。 ──俺のことを見下している……が、一番正しそうだな。 なるほどなるほどと頷いて見せてやると、さらにぱちゅりー種は得意げに続けてきた。 「ぱちぇは……ちゃんと聞いていたし……わかっているのよ……こういえば……低脳な お兄さんは、助けるしかないんでしょう? あ……あんな……ダメで、役に立たない、 れいむでも……」 「でも、今のぱちゅりーは怪我だらけで、まともに歩けないだろ? まずは体を治さな いとな」 「むきゅ……愚かな人間にしては……よく気がついたわね、むきゅん……ぱちぇが…… 元気に、なるために……手当てをして……美味しいご飯を、用意なさい……」 「はいよ」 ありす種を持ち上げ、蓋の上にそっと置く。視界から「汚いもの」が消えたからか、 まりさ種は大袈裟なほどの音を立てて深呼吸を繰り返した。 「今のぱちゅりーは食べるのにも苦労する大怪我だ。食べやすいように手伝ってあげな いとな」 「むきゅぅ……気が利くわね……ぱちぇの奴隷にしてむぎゅあががが!?」 薪を二本、縦に並べてぱちゅりー種の口へと突っ込み、並行の状態を維持したまま横 へ広げる。『ミチチッ』と裂けたような音がしたが、今更気にするほどのことでもない だろう。 「元より、大怪我してるんだしな」 「ふひゅー!? ふひゅぅううん!?」 例の鳴き声を上げているのだろうか、大口を開けたまま固定された状態では、間抜け な音とともに空気が、か細く漏れるだけだ。 大きく四角く開かれたぱちゅりー種の口内は、ちょうど三等分されているように見え る。太い薪が左右と、その間にうっすらとクリーム色の、口内本来の色。 「こうして見ると……薪の割れ口より、いくらか白いって程度か? 濁ったクリームな んだな、ぱちゅりーの中身は」 「ふひゅー!? ふひゅぼっ!? ごぼぼぼっ!?」 大口を開けたままなので、咳き込んだところで“咳”という感じの音が出ない。ただ 不気味に喉がなり、体をびくんびくんと跳ねさせるだけだ。 「ほらよ、あま〜いご馳走だ」 「ゆぎゃぁああああああっ!!!!?」 「ふひゅぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼふごぼごぼごぼごぼごぼごぼごぼ!!!!!!」 まりさ種の悲鳴を、ぱちゅりー種の上げた奇妙な音が掻き消す。 動かなくなったありす種の口を、ぱちゅりー種の開きっぱなしの口の真上へ持ってき て、ありす種を絞ってやったのだ。 ぱちゅりー種の口に、カスタードクリームの池が出来上がっていく。体力を失ってい る体は、起き上がることも寝返りを打つことも出来ず、薪で空けっぱなしにされた口を 閉じることも出来ない。 「ぶぼぼぼっ!!!! ごぼぼぼぼばぼばぼばぼばぼごぶごぶごぶごぶごぶ!!!!」 ぱちゅりー種が咳き込んでも、吐き出そうとしても、上を向いて大きく開けた自分の 口、そこに出来た黄色い池が、不気味にゴボゴボと泡立つだけだ。 ありす種がビロビロとした皮だけになるまで、絞り上げ続けた。ぱちゅりー種の口だ けではなく、体中にカスタードクリームが降り注ぎ、どろどろと黄色く薄気味の悪い塊 にしか見えなくなった。 「ついでに、傷口も塞がるかもな。元気になれよ、ぱちゅりー」 その黄色く気味の悪い固まりに、優しく毛布でも掛けてあげるような手つきで、あり す種の皮を被せる。絞り上げられて、ボロボロになった皮だが、広げればなんとか判別 はつく。 「ほぉら、まりさ。大好きなぱちゅりーと、一緒にゆっくりするって言ったありすが、 一つになったぞ」 「ゆっ……! ゆが……! ゆぁあ……!?」 「れいむは居なくなったし、もう迷う必要はないかな?」 「ゆぎやぁあああああああ!! だじでぇええええ!!! ごごがらだじでぇえええ!! ぞのぎぼじわるいのがら、までぃざをだすげでぇえええええええええ!」 ふと、何かが聞こえた気がして顔を上げる。耳を澄ます。 「ひびゅべぇえええ!!! おにいざああんん!!!! ぎいでるどぉおおおお!!?」 「黙れ。お前も絞るぞ」 「いやぁあああああああああ!!!!! ありずはいやぁああああああああああ!!!」 「黙れ!!」 まりさ種を掴み出し、土間へと叩き付け、踏みつける。 「ぶびゅびゃばばばば!」 顔を土間に押しつけられたまりさ種が、ぶっ、ぶっとしか言わなくなって、ようやく かすかにだが、聞こえた。 「めーりんっ!?」 「ぶぶべーびんばっっばびょび、ばびばぼ……!」 「煩い!」 再びまりさ種を持ち上げ、囲いの内側へ叩き付けた。 蓋を戻し、後も見ずに駆け出す。 「めーりんの声だった……! ゆっくり休めって言ったのに!!」 それでも、めーりんは畑を見張っていたのだろう。そして、よりによってこんな日に、 野良ゆっくりが畑へ侵入した。 『責任感の強い、自慢のうちの子』にたいして褒めてあげたいような、だが休むよう に言ったのに……と叱りたいような、そんな気持ちまで混乱したままの状態で、とにか く走った。 ゆっくりいじめ系1923 ダメな子 6に続く
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澪「ほら、唯、ご飯だよ」 唯「マンマー、マンマー!」ボトボトボト… 澪「ああ、もうそんな零して…、ほら、私が食べさせてあげるから…」 唯「あ~んんん。グッチャクッチャ…ガチガチ…」 澪「こらこら、スプーンかじっちゃダメだって」 澪「おいしい?」 唯「んま~!!」 澪「そう…、よかった……」 澪「またこぼして!……ほら、私が食べさせてあげるから……」 唯「んあー?」 澪「んっ……」ブッチュー モグモグ 唯「!」 澪「んっ……んっ……プハッ」 唯「…………ぷにぷに……」 澪「えっ」 唯「澪ちゃんのべろ、ぷにぷにだぁ~」 澪「唯……!」 唯「澪ちゃん!」ヒシッ 律「おっはよ~!」 澪「あ、律…」 律「お、相変わらず献身的だねぇ」 唯「あうあうあー」 律「なにいってんのかわかんねえよ」 ゴツン! 唯「びゃあああああん!」 澪「ちょ、律! 唯を叩かないで!」 澪「律、なんのよう…?」 律「ひゃ~、冷たい質問だねえ、《親友》の見舞いに来たってのに」 澪「………」 律「疑惑の目で見るなよ。ほら、おみやげも持ってきたんだし」 唯「おみや~おみや~!」 律「あはは、バカは現金だな!」 律「そういや先生から伝言頼まれてたんだ」 律「なんか話があるから来てくれって」 澪「話…?」 律「うん、行ってきなよ。こいつのことは見といてやるから」 澪「………」 律「安心しなよ、べつにいじめたりしないから」 澪「ほんと?」 律「ああ、二人で仲良くシュークリーム食べとくよ。 唯はシュークリーム好きだよな?」 唯「しゅき~、しゅくりむしゅき~」 律「ほら、心配しないでいってきな」 澪「……わかった、いってくる…」 唯「りつ~、しゅくりむ~」 律「おーおー、食欲旺盛だな」 律「ほら、口あけろよ」 唯「あ~」 律は唯の口のなかにシュークリームを押し込んだ 唯「むぐむぐ………ぶひゃぁ!!!」 律「あっははは! それ劇辛マスタードだよ!」 律「勝手に吐き出してんじゃねえ、全部食え」 唯「もがががが……ごっくん」 唯「ひーひー!!!」 律「wwwwww!!!」 唯「みじゅー!!! みじゅー!!!」 …… 唯「もじもじもじ」 律「なんだよもじもじして、気持ちわりぃな」 唯「……しーしーしたい」 律「さっきあんなに水飲んだからだろ、勝手に行ってこいよ」 唯「………」 律「なに? おまえまさか一人でトイレできないの?」 トイレ 律「ったく、なんであたしが池沼の便所の世話なんか…」 唯「もぞもぞ」 律「……そうだ!」 律「おい、ちょっとこっちむいて股広げろよ」 唯「?」 律「池沼のわりには綺麗なマンコだな。 どうせ澪にいつも洗ってもらってるんだろ?」 唯「あう~」モジモジ 律「まだ出すんじゃねえぞ、出したらこのスティック突っ込むからな」 律はシュークリームを一個取り出した。 律「クリちゃんにこの唐辛子クリームを塗りこんで……」 唯「?」 ヌリヌリヌリ 唯「ぎゃああああああああ!」 唯「うきゃっはあああああああ!!!」 ぴぴっ ぷしゃぁあああああぁあああああ!!!! 律「わぶっ!」 唯の恥部から勢いよくほとばしった小水が律の顔に降りかかる。 しょおおおおお……… 律「げほっ、げほっ………あははw 漏らしやがったwww」 律「なに勝手に出してんだよ。その上あたしにぶっかけやがって………」 律「これは《おしおき》しなきゃいけないな」 唯「あうあ……」チョロロ 律はドラムスティックの先端を舐めると、唯の秘部にあてがった 律「おまえって処女だっけ?」 唯「…?」 律「当たり前か……じゃあちょっと痛いかもなw」 診察室 澪「それじゃあ唯は――」 医者「あの子の場合は脳の損傷というよりも、精神的なものなの」 澪「精神的……」 医者「失語症とか記憶喪失に近いわね。強大なショックとストレスで……」 澪(ショック……やっぱりあの事件のことが……) 医者「でも、これなら回復する見込みもあるわ」 澪「! 本当ですか!」 廊下 澪(治る……、唯、治るかもしれないんだ!) 澪(唯…あの頃みたいに……) 唯「ひぎぃぃぃいぃぃぃぃぃ!!!!!」 澪「!?」 唯「ぎゃああああああ!!!」 澪「唯の悲鳴……、トイレからだ……」 律「あははは! やっぱ処女だったか!wwww」 唯「いだいだいだいだいだいだいだい!!!!」 律「うるせぇよ! ちょっとはガマンしろ!!!」 律「二本目投入しま~す」ズブズブズブ!! 唯「うああああああああ!!!!!」 澪「唯!!! 律!! なにやってんだよっ!!!」 律「お、もう戻ってきたのか」 律「いまちょうどいい所なんだ、ほら」 律は唯の股間を開かせる。 澪「!」 バシン!! 澪は律の頬を打った。 律「っ! いってぇ……」 唯「ひっく…ぐすっ、ぐすっ……えぐ……」 澪「律……なんで、なんでこんなこと……」 律「………」 澪「律!」 律「………うるせえよ」 律「こんなのは当然の罰だ」 律「こいつは……こいつのせいでムギは……」 律「わりぃ………帰るわ」 澪「律……」 唯「うえっ、うぇ……ひぐ……」 澪「唯……泣かないで……、私が一緒にいるから……」 唯「りつ、おこてた……ゆいがわるいの?」 澪「ううん……唯は、唯はなにもわるくないよ……」 澪「今日は週に一度の外出日だね」 唯「あうあうあー!!」 澪「お弁当もって遊園地にいこうか」 唯「でずにー!! みきまう! どなっど!!」 澪「うんうん。楽しもうね」 遊園地 唯「みきまうwwww」 澪「ミッキーだね。写真とってもらおうか」 唯「みきまうwwwみっきまうwww」ガジガジ ミッキー「………」 澪「わあ! だめだよ唯、ミッキーの耳かじっちゃ!!」 順番待ち 唯「ぴちゃぴちゃ」 子供「うわああああん!」 澪「だめだよ唯、他の子のキャンディー取ったら!」 親「ちょっとあなた!」 澪「す、すいません…」 唯「あうあうあうあ~!」 親「………仕方ないわね…気をつけて頂戴」 澪「はい、すいませんでした…」 ベンチ 澪(ふぅ……) 唯「キャッキャ♪」 澪(外で唯の面倒みるのはしんどいけど……) 唯「みお! どなっど! どなっどにふうせんもらた!」 澪「わあ、よかったねぇ! ちゃんとお礼言った?」 唯「いった! どなっどいった! どなっどだいすき!」 澪(この笑顔みると、疲れも吹き飛ぶな……) 澪「憂ちゃん、こんにちわ」 憂「あ、こんにちわ……」 唯「あうあー! ういうい! いしょにあそぼ!」 女「……憂? この人知り合い?」 憂「え、あ、……ううん……」 憂「澪さん……私いま友達と遊びに来てるんで……、それで…」 澪「ああ、……そうだね。ごめんね……」 澪「唯、ほら、あっちでアイスでも食べようか」 唯「あいす! あいすくう!」 澪「はあ……みんな、どんどん冷たくなっちゃうんだな……」 唯「ちべたい! ちべたい、あいす、んまい!」 澪「……そうだね、冷たいアイスがおいしいんだよね」 澪「よし、唯、何味がいい?」 唯「いちご! めろん!」 澪「二つもかw買ってくるから、ここで待ってな」 律「よお、唯」 唯「りつ!」 律「一人でなにやってんだ?」 唯「あいすくう 澪まってる」 律「アイスならあたしも買ってきたぜ。イチゴ味」 唯「ほんと!」 律「ああ、この箱に入ってる。食べるか?」 唯「たべる!」 律「じゃあ、あ~んしな」 唯「あ~ん」 ひょいパク……… 唯「ぎにゃああああああああ!!!!!!」 律「wwwwドwwラwwイwwwアwwイwwwスwwwww」 唯「アフ! アフ!」 律「熱いの? おかしいなぁ~、これもアイスなのにwww」 澪「律! また唯に…!」 律「ちっ、帰ってきたか……」 澪「律……言いたいことがあるならはっきりいいなよ…唯にこんなことしても…」 律「フン、とくに用はないよ」 唯「あうぁ…りつ…どしていぢわるする?」 律「どうして……? おまえ、ムギのこと覚えてないのか?」 唯「む…ぎ…?」 律「はぁ……やっぱりな。都合の悪い記憶だけ失くして、 てめぇ一人で幸せのお花畑か」 澪「律!!」 律「澪も、なんでこんなヤツの面倒見てんだ? あたしなら見捨てるか殺すかしてる」 澪「律……」 警備員「なにか揉め事かね?」 律「なんでもありません。そこの池沼が騒いでいただけです」 警備員「池……、この子、そうなのかね?」 澪「……はい」 警備員「困るよ、保護者ならしっかりしてもらわねば。他のお客さんもいるんだし」 澪「すいません」ペコリ 警備員「また騒ぎが起きたら出て行ってもらうからね」 澪「……はい」 律「あたしはもう帰るよ。じゃあね」 病院 唯「あうあー!」 澪「今日は楽しかった?」 唯「たのしかた! どなっど! ふうせん!」 澪「はいはい、風船、ここに結んでおくね」 唯「みお! だいすき!」 澪「私も唯が大好きだよ」 唯「りつも! りつもだいすき!」 澪「唯…」 唯「さんにん、で、みっきまう! みっきまぅ………」 澪「唯?」 唯「………ぐ~、すピ~……」 澪「ふふっ、さすがの唯も今日は疲れたか……」 澪「おやすみ、唯……」ちゅ 2
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れいむの平和な一日(後編) 30KB 自滅 飼いゆ ゲ 現代 4作目 れいむの平和な一日(前編)の続き? 『れいむの平和な一日(後編)』 タイポあき 4作目 一応れいむの平和な一日(前編)の後編ですが、読まなくても問題ない気もします。 なんて言うか、既に時間・空間を共有してるだけの別のお話に……。 ※注意など ・現代もの ・飼いゆもの ・自滅もの ・ゲスもの ・うどんげは、今回のお話からは退場したよ! いわゆる「見せられないよ!」な状態だよ!! *** ガチャガチャ、ぱたん。 「ただいまー」 玄関が開く音に続いて、お姉さんの声がします。 れいむのお昼ねタイムは、一時中断です。 いつの間にか〈餡子の噴水〉さんが消えてることには気が付きません。 玄関までぴょんぴょんすると、いつものご挨拶を口にします。 「お姉さん、ゆっくりお帰りなさい!」 「ゆっ、ゆゆゆ?」 そう言ってお姉さんを出迎えたれいむでしたが、口にするなり〈首〉を傾げます。 飼い主のお姉さん以外にも、何人かお姉さんがいたからです。 「ああ、これ私の友達だから」 れいむの疑問を察したお姉さんが、れいむに説明します。 これ扱いしているのは親密さの裏返しです。 「ゆ! お客さん、こんにちは! れいむのお家でゆっくりしていってね!」 お客さんなら心配ありません。 体をくにっと伸ばして、にゅるりと曲げて、しっかりご挨拶をします。 お辞儀のつもりなのでしょう。 「あら、可愛いれいむちゃんね」 「よくここまで、素直ないい子に育てられたわね」 「あらあら、これはこれは」 「ホント。ウチの子に、中枢餡でも煎じて飲ませてやりたいわ……」 お姉さんのお友達も感心しています。 そういって頭をなでなでしてくれたり、ほっぺたをぷにぷにしてくれたりしました。 その間に間に、お姉さんはリビングまでひと走り。 アイロンを手にして、すぐに引き返してきました。 「ああれいむ、挨拶してくれた所悪いんだけど、私たちまた出かけるから。 その間、この子たちと一緒にお留守番してて。机におやつ置いといたから、みんなで食べて」 戻るなり、この一言です。 どうやら、お出かけの準備に戻っただけのようです。 よく見れば、お姉さんのお友達もゆっくりを連れています。 れいむとお姉さんのお家を、臨時の託ゆ所として使うつもりなのでしょう。 お姉さんは言いたい事を伝えると、さっさと出かけてしまいました。 閉まる扉に向かって、手を振るようにもみあげをぴこぴこして見送るれいむでしたが、 扉が閉まるのを確認すると、ゆっくり振り返ります。 そこにいたのは、4匹のゆっくり。 お姉さんのお友達の飼いゆたちです。 まず目に付くのが、大きなれいむ。 ゆふんとアゴをつきだして、ふんぞり返っています。 世界は自分を中心に廻っている。 そう言わんばかりの尊大な態度です。 「ゆふん。汚いお家だけど、仕方ないね。ここをでいぶのゆっくりプレイスにするよ!」 しばらくあたりを見回していましたが、口を開くなり〈おうち宣言〉です。 ゲスの見本のようなれいむ、いやでいぶです。 「ゆゆ! なに言ってるの? ここはれいむのおうちだよ!」 そんなことを言われては、黙っていられません。 すかさず反論します。 「どぼしてそんなこというの! でいぶはシングルでいぶなんだよ! 優しくしないといけないんだよ! そんなことも分からないの! ゲスなの? 死ぬの!?」 ですが相手はゲス。 そもそも話が通じません。 「ゆっ、ゆぅ……」 何を言ってるのか理解不能でしたが、その剣幕には驚きました。 思わず反論を飲み込んでしまいます。 その様子を少し離れてみていたのが、まりさです。 「ゆふん。やっぱりれいむは、ゆっくりできないのぜ」 その言葉は、ずいぶんと冷ややかです。 それもそのはず。 このまりさは、珍しくも元野良のまりさです。 今では運よく拾われて飼いゆに収まっていますが、野良時代は苦労してきたのです。 それも、ゆっくりできない原因のほとんどにおいて、れいむ種が原因でした。 顔を合わせれば〈シングルなんとか〉だの〈かわいそう〉だの言ってエサを請求する。 れいむ種と番になれば、巣の中でふんぞり返って自分は動こうとしない。 冬篭り直前にも関わらず、半ば無理矢理すっきりしたあげく、食料不足になって赤ゆをむさぼる。 赤ゆがいなくなれば、自分が食べたのを忘れてまりさをゲス呼ばわり。 挙句の果てには、まりさすら食料にしようとする。 どうしようもないとはこのことです。 必死に逃げているところを〈まりさのお姉さん〉に助けられなければ、 まりさのゆん生はそこまでだったでしょう。 もっとも実際は、「まりさを助けた」のではなく「誤ってれいむを潰してしまった」 と言うのが正しいのですが。 それでお姉さんは〈番をうしなったかわいそうなまりさ〉を飼いゆにしてあげたのです。 余談になりますが、その事件が影響を与えたのは、まりさのゆん生だけではありませんでした。 反省した〈お姉さん〉は、公園の樹上での〈エクストリーム・アイロン掛け〉の練習をやめました。 「パンツが丸見えだから、公園での練習はやめろ。せめてスカートはやめてズボンを穿け」 アイロニストの友人達から、つねづねこう言われ続けていたからです。 〈まりさのお姉さん〉としては、木の下から見上げてくる輩には落下する〈鉄塊〉による 制裁を与えていたので、全く問題ないと思っていました。 しかし、誤って〈罪のないれいむ〉を潰してしまう事故が起こってしまったのを機に、 練習場所を変えたのです。 その一方で、ゆ虐にマンネリを感じていた虐待お兄さんに、多大なインスピレーションを与えました。 彼はビデオカメラを片手に、幼女たちが遊ぶ公園を散策していました。 いったんゆ虐を離れての気分転換です。 そのときでした。 撮影していた彼の目の前で、一連の事件が起こったのです。 「――てない、だと!」 後に彼は、危険な場所でゆ虐を行なう〈エクストリーム・ゆ虐〉をあみ出し、町おこしに貢献します。 ――何故こんなものを思いついたのか? しばしばこう問われましたが、その返答も決まっていました。 「あのときの光景は、今でも心と動画に焼きついている――」 鼻血をたらしながら、そう語るのが口癖のようなものでしたが、 その〈動画〉の正体が明かされることはありませんでした。 しかし、それもまた別のお話です。 そして話は戻り、まりさの目の前では〈おうち宣言〉をしているれいむが二匹。 まりさにとっては唾棄すべきゲスゆたちです。 「あんなれいむは無視して、あっちでゆっくりするのぜ」 そういってリビングに跳ねていきます。 「むきゅ。そうね。無能なれいむは放っておきましょう」 そう答えたのは、まりさに寄り添うようにしていたぱちゅりーです。 「でもここはれいむのおうちじゃないけど、れいむのおうちだよ。わからないよー」 残りの一匹であるちぇんは、れいむを気にかけていましたが、 二匹が行ってしまうと後を追いかけるのでした。 *** 「待つんだぜー」 「ゆふふ、つかまらないよー」 そういって追いかけっこする、まりさとちぇん。 「むきゅきゅ、これは貴重な〈まどうしょ〉だわ」 そういってチラシを見つめるぱちゅりー。 みんな楽しそうにしています。 ですが、れいむは楽しくありません。 それもそのはず、一緒に遊ぼう近づくと、まりさの笑顔が消えるのです。 そうして黙って自分から離れてゆくのです。 当然2匹もそれについていきます。 ちぇんはれいむを気にしていましたが、気休めにもなりません。 そうして〈一人ぼっち〉になるれいむ。 普段は一人でお留守番ができるとはいえ、この状況が楽しいはずがありません。 いや、それだけならまだマシでしょう。 一番の問題は、れいむのお気に入りのクッションさんを独り占めしているでいぶです。 それだけならまだしも、れいむに向かってやれこれを持って来い、やれこうしろだの 命令ばかりしています。 まさにでいぶです。 これなら本当に一人ぼっちのほうが、どれだけましなことでしょう。 それを見て「やっぱりれいむはゆっくりできない」と、まりさは再認識します。 れいむにとっては悪夢そのものです。 「ゆう……」 思わずため息がでてしまいます。 「ゆっ! そうだ、おやつさんを食べるよ!」 しかし、そこはゆっくりです。 楽しくなければ〈ゆっくり〉すればいい。 即座に思考を切り替えます。 早くもおやつにすることにしました。 キッチンの机の上にあったのは、とってもゆっくりしたポンデさんでした。 「ゆわあ、ポンデさんだぁ! ポンデさんは、とってもゆっくりできるよ!」 そういって、ポンデさんを〈むーしゃ、むーしゃ〉するれいむ。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ……」 言葉とは裏腹に、あまり幸せそうではありません。 ゆっくりできるポンデさんでも、ひとりで食べるのでは幸せも半減です。 「ゆぅ、やっぱり一人で〈むしゃむしゃ〉はさびしいよ……」 思わず声にでてしまいます。 そんなときでした。 机の端においてある、赤い小瓶を見つけます。 「ゆっ、これは! 〈あまあまさん〉の小瓶!」 れいむの頭の中には、お姉さんにつくってもらった〈あまあま〉の記憶が広がっていました。 暑くてへばっていたれいむに、お姉さんがつくってくれたカキ氷。 氷そのものも冷たくてゆっくりできましたが、赤い瓶の中身をふりかけると、 とっても〈あまあま〉になったのです。 「これをかければ、ポンデさんがもっとゆっくりできるようになるね! ゆっくりかけるよ!」 ただの氷が〈あまあま〉になるんだから、元々ゆっくりしているポンデさんにかければ、 もっとゆっくりできるに違いない。 れいむはそう考えたのです。 れいむは、瓶の中身を惜しげもなくかけてゆきます。 あっという間に真っ赤になるポンデさん。 もはやこれは、ポンデさんに対する宣戦布告です。 「ゆうう! ポンデさん! とってもゆっくりしてるよおっ! れいむに、むーしゃむーしゃされてね! ――ゆぴゃっ!」 そのときでした。 れいむは後ろから強い衝撃をうけて弾き飛ばされます。 「何してるの! でいぶのあまあまさんを奪うなんて、とんだゲスだね!」 衝撃に目を回すれいむでしたが、突き飛ばしたでいぶはそんなことにかまわずにまくしたてます。 「ゆぅ……。ちゃんとみんなの分は……」 「馬鹿なこと言わないでね! ここはでいぶのお家だよ。だから全部でいぶのものだよ! そんなことも分からないクズは、ゆっくり死んでね!」 そう言って、手加減なしの体当たりを仕掛けます。 体格の良いでいぶの体当たりを受けてはたまりません。 「ゆぶっ!」と悲鳴をあげながら、はじき飛ばされます。 ころころ転がり、床に落ちてはまた「ゆぶっ!」と悲鳴をあげる。 それでも勢いはとまらず、ころころとみんなのいるリビングまで転がっていくのでした。 自分の〈あまあま〉を奪い取ろうとする〈ゲス〉を制裁したことに満足したでいぶは、 さっそく〈むしゃむしゃタイム〉に入ります。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 おくちの中に広がるのはポンデさんの甘さと、もちもちの食感です。 とってもゆっくりできる瞬間でした。 ――そしてわずかに遅れて灼熱感が餡子を苛み、続いて嘔吐感が全身を包みます。 その理由はれいむのかけた赤い小瓶です。 赤の小瓶にはこう書いてありました。 “タバスコ”と。 えれえれ、えれえれ。 (餡子を吐いてはゆっくりできなくなる!) そうは思っても、餡子の流出は止まりません。 でいぶは気が付かない間に、致死量のタバスコを摂取してしまったのです。 なぜこんなことになったのでしょう? それは味を感じるシステムに原因があります。 辛さに対する反応が遅れたのは、辛さが味覚ではなく痛みであるからです。 しばしば後から辛さが襲ってくるのは、このあたりが原因です。 加えてゆっくりは〈餡子脳〉という言葉に表されるように、〈ゆっくりできないこと〉よりも 〈ゆっくり〉を求めるナマモノです。 そのためタバスコまみれのポンデさんを食べても、タバスコの辛さよりポンデさんの甘さが 優先されたのです。 結果として、体が異変を感じたときには、致死量のタバスコを摂取していたのです。 防衛本能として、タバスコを体の外に排出しようと、嘔吐という作用が起こりますが、 既に手遅れでしょう。 仮にタバスコを含む餡子を出し切ってしまえば、でいぶの中身はほとんど残らないからです。 「でいぶの中身さん、でていかないでぇっ!」 そう叫んでも後の祭り。 それで止まるわけがありません。 危険なタバスコを排出するための防衛機能なのですから。 仮に吐くのを止められたとしても、体内のタバスコがじわじわと全身を蝕んで、 苦痛の中で〈永遠にゆっくり〉するだけです。 もはやあきらめて、餡子を出し切って楽になるのがもっともマシな道でしょう。 しかし、そこはでいぶ。 生への執着は並大抵ではありません。 防衛機能を押し込めると、吐いてしまった餡を無理矢理に飲み込みはじめました。 「むしゃ、むしゃ、ごっくん――ゆげえっ!」 ですが、即座に吐き戻してしまいます。 吐いた場所がまずかったようです。 ポンデさんを食べていて嘔吐感に襲われたのですから、当然吐く先もポンデさんのお皿です。 皿にはポンデさんに掛かりきらなかったタバスコさんが、なみなみと存在しています。 当然、吐いた餡子もタバスコ塗れです。 ただでさえゆっくりの有害物質を含む危険な餡子なのに、さらにタバスコを追加されて 真っ赤になっています。 「ゆげえっ、ゆぐぐっ、エレエレ、ごふっ!」 摂取したタバスコの増加により、嘔吐の勢いもそれに比例します。 早くも、体積の半分以上の餡子を吐いてしまいました。 「でいぶはまだ〈ゆっくり〉しないよ。餡子さんれいむの中にもどってね――ゆぎゃあ!」 それでもあきらめない、でいぶ。 今度はタバスコを直接なめてしまったようです。 もはや味覚は破壊され、二度と〈むーしゃむーしゃ幸せ〉を楽しむことはできないでしょう。 もっとも痛覚に根源を持つ辛さだけは、しっかりと感じることができますが。 「餡子さん……。いじわるしないで、でいぶに戻ってね――ゆごっ!」 またタバスコを舐めたようです。 こんな状態になっても諦めないのは、生への執着を称えるべきなのか、それともその無駄を笑うべきか。 一つだけ言えるのは、その分だけでいぶの苦しみは続くということです。 がたん! だばだば。 「ゆぴゃああああっ!」 苦痛に転げまわったために、タバスコの瓶を倒してしまったようです。 その中身はでいぶの全身に襲い掛かります。 これで触覚が失われました。 「いだい、いだいよ……。ま゛え゛がみ゛え゛な゛い゛……」 目にも入ってしまったようです。 でいぶの〈おめめ〉の機能も、一瞬にして失われます。 「あ゛ん゛こ゛さ゛ん、で゛い゛ぶ゛の゛な゛がに゛……」 それでも餡子を戻そうとするでいぶ。 しかし視覚は奪われ、触覚も失い、タバスコと餡子の区別もつかない状態です。 タバスコを舐めては「ゆ゛ぶっ!」と悲鳴を上げて吐いていました。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 結局、飲み込んでは吐き戻しを数十回繰り返した後、でいぶは〈永遠にゆっくり〉しました。 餡子が真っ赤になるほどタバスコを含んでいるのに、甘い香りがするあたり、 でいぶの苦痛が伺えます。 タバスコに悶絶して転げまわったために、命より大事なお飾りもボロボロです。 これでは、他のゆっくりに同属と認識されないでしょう。 しかしもはや関係ないことです。 お飾りを気にする存在は、既にこの世にいないのですから。 *** ころころ、ころころ。 リビングに入っても、転がるれいむの勢いはとまりません。 前方にある、ゆっくり用オモチャ等を弾き飛ばしながら突き進みます。 その先にいたのは、〈まどうしょ〉を読んでいるぱちゅりーです。 べちっ! ずるずる――ぐちゃぐちゃ、ぶちゅり! やわらかいもの同士がぶつかる音に続いて、それを引きずる音、そして何かが潰れる音がします。 れいむがぱちゅりーを巻き込みながら転がり、窓にぶつかって静止したのです。 「ゆうう……。ひどい目にあったよ……。 ――ゆっ! ぱちゅりー、どうしたの! くりーむさん吐いたら駄目だよ! そんなことしたら、〈ゆっくり〉しちゃうよ!」 ゆっくり的には凄まじい勢いでぶつかった二匹ですが、れいむは無傷でした。 ぱちゅりーをクッションにしたからです。 それに対して、ぱちゅりーはひどい有様でした。 れいむと窓の間に挟まれたため、運動エネルギーを外に逃がすことができなかったからです。 まんまるだったフォルムも、半端にふくらんではじけたお餅ように、ひしゃげてしまっています。 〈まどうしょ〉を読むための〈大事なおめめ〉も、片方は完全に潰れてしまっています。 「どぼぢ……でい゛……(どうしてこんなことするの、れいむ……)」 歯もほとんどが折れてしまったため、上手く喋れません。 「一体何があったのかぜ――ぱちゅりー!!」 「ぱちゅりー、だいじょうぶ――わからないよー!!」 物音を聞いて、追いかけっこをしていた二匹が駆けつけてきました。 「ゆっ! よくわからないけど、ぱちゅりーが大変だよ! 早く〈おくすり〉を持ってこないと!」 それに答えるれいむ。 ここで言う〈おくすり〉とはオレンジジュース、あるいはその代わりとなる甘い液体のことです。 「わかったのぜ! まりさはここでぱちぇをみているから、〈おくすり〉を持ってきて欲しいのぜ!」 「ゆ! ゆっくり了解したよ!」 「ちぇんは、れいむを手伝うよー!」 本当はれいむが原因なのですが、言ったもの勝ちなのがゆっくり。 れいむの言葉を信じきり、それに従います。 もっともれいむ自身も本当に、何故こうなったか理解していないのですが。 ともかく、緊急事態につき、まりさのれいむヘイトは中断です。 一緒に協力することになりました。 *** 「ゆう、シロップさんがなくなっているよ……」 ちぇんと一緒にキッチンの机を探索していたれいむでしたが、赤い小瓶の中身がなくなっていたのです。 近くに赤い餡子さんがありましたが、今のぱちゅりーでは食べることができないでしょう。 「どうしよう……」 れいむが途方にくれていたときでした。 「れいむ! みつけたよー!」 ちゃんが何かを見つけたようです。 声の方に跳ねて行くれいむですが、ちぇんの示すものを見ても〈首をかしげる〉だけです。 そこにあるのがあまあまではなく、ガラス製の円筒上の容器だったからです。 「ゆ?」 「これはねー、中からあまあまさんがでてくる魔法の入れ物なんだよ。」 疑問を声に出すれいむですが、ちぇんは自信満々でした。 それだけ言うと、周りのものを足場にして器用によじ登り、その容器のなかに着地します。 「あれー、何もないよー! わからないよー!」 「ゆう、わからないのはこっちだよ、ぷんぷん! ――ゆっ! こんなところにスイッチさんがあるよ!」 れいむが何か見つけたようです。 「わかったよ! そのスイッチさんを押してねー! そう言えばお姉さんも、あまあまさんを出す前にスイッチさんを押してたよー!」 「ゆっくり理解したよ!」 そういって、ちぇんの指示に従いスイッチを入れるれいむ。 ギュイーン!! その刹那、轟音。 全身が聴覚器官である、ゆっくりにとってはたまりません。 音に対する心の準備をしていなかったこともあり、れいむは即座に気絶してしまいました。 ちぇんにとってはもっと酷いものでした。 突然、轟音とともに足場が高速回転したかと思うと、その勢いで上空にはじき飛ばされたのです。 「わからな――ゆげっ、ゆごっ!」 叫び声をあげようとするも、途中で地面に叩きつけられます。 それだけならまだしも、地面にあったのは回転する鋭い刃です。 一瞬にして、ちぇんの〈あんよ〉はずたずたになってしまいました。 もうお気づきでしょう。 ちぇんが見つけた魔法の筒とは、ミキサーだったのです。 ミキサーに饅頭を入れれば、一瞬のうちにバラバラになりそうなものです。 しかし今回に限っては違いました。 長年使ってきたせいで刃はボロボロになり、モーター部分も半ば死に掛けていたからです。 加えてちぇんが飼いゆであるために、しっかりと中身がつまり、皮も丈夫だったことも災いしました。 少し刃にふれただけでは、中身を出し尽くして絶命することができなかったのです。 その結果、刃で〈あんよ〉を削られたちぇんは、回転の勢いで再び上空に弾き飛ばされます。 そして今度は〈せなか〉から落下して、〈せなか〉を削られまた上空へ。 そんな滑稽な――しかしちぇんにとっては死と苦痛のダンスを踊る羽目になりました。 しかも、壊れかけのモーターの回転はときどき静止します。 まるでちぇんの心を壊さないように、最後まで苦しむようにと手加減しているようでした。 「わからないよー! れいむ助けて! どうして無視するのー! れいむー!」 刃が止まる合間を縫ってれいむに助けを求めるちぇんでしたが、れいむは気絶しています。 助けられるはずがありません。 助けを求めるその行動は、決して助からないということを再認識させ、絶望を深くするだけでした。 「わからないよー!」 「わがらないよー!」 「わがらない゛よー!」 「わ゛がら゛な゛い゛よ゛ー!」 「わ゛がっ……!」 「わ゛……!」 「……!」 「……」 苦痛の叫びも、だんだん不明瞭になっていきます。 少しずつ〈おくち〉も削られていくからです。 ――そして、数分後。 カチリ! タイマーに従って、ミキサーが静止したとき、中にあるのは黒々とした液体でした。 「――ゆっ!」 れいむが目を覚ましたようです。 目の前をみれば、ガラスの容器の中になにやら黒い液体がみたされています。 ちぇんがいないのが気になりましたが、今はそれより〈あまあま〉です。 頑張って容器を倒すと、中の液体を舐めとります。 「しあわせー!」 液体を舐め取ったれいむは、本能に従っての声を上げます。 黒い液体は、〈ココアさん〉でした。 それも砂糖たっぷりの、とってもあまあまな〈ココアさん〉です。 しばらくは〈ココア〉に夢中となるれいむでしたが、ふとぱちゅりーのことを思い出します。 「ゆっ! ぱちゅりーに〈おくすり〉を持っていくんだったね! ゆっくり忘れてたよ。勝手ににいなくなるなんて、ちゃんはゆっくりしてないよ!」 勝手にいなくなったちぇんに文句を言いながらも、口に含めるだけの〈ココア〉を含んで ぱちゅりーの元へ跳ねてゆきました。 何か口に引っかかった気がしましたが、そんな事よりもぱちゅりーの方が大事です。 気にしないことにしました。 *** 「ゆっくり〈おくすり〉を持ってきたよ!」 口に〈ココア〉をいっぱいに含みながら、器用に声を上げます。 「ゆっ! なんとか間に合ったのぜ!」 そう言って、まりさは場所を空けます。 見ればちゅりーは「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」と痙攣を始めています。 際どいところでした。 れいむはゆっくりにしてはテキパキと、口移しでぱちぇに〈ココア〉を与えてゆきます。 そのお陰か、ぱちゅりーの痙攣は治まりました。 なんとか間に合ったようです。 ぱちゅりーの容態がひと段落したのを見て、安心した二匹でしたが、 まりさがちぇんがいないことに気が付きます。 「れいむ、一緒にいったちぇんはどうしたのぜ?」 「それがいきなりいなくなっちゃったんだよ! ぷんぷん!」 「そんなはずはないのぜ! ちぇんはそんな無責任な〈ひとでなし〉じゃないんだぜ!」 「そんなこと言っても、いなくなったものは、いなくなったんだよ! ゆっくり理解してね!」 そんな言い合いをしているときでした。 「ごふっ、げぼっ、えれえれ」 ぱちゅりーが〈ココア〉の一部を戻してしまいました。 一気に飲んだので、少し戻してしまったのです。 言い合いはひとまず置いといて、二匹はぱちゅりーに視線を向けます。 そこで見たのは想像を超えるものでした。 「ゆっゆあああああっ! ぱちゅりー、どうしてー!!」 「なっ、なんてことをするのぜ!」 二匹の視線の先にあるのは、ぱちぇの戻した〈ココア〉です。 そしてその上に浮かぶ〈キャベツのようなお帽子〉――ちぇんのお飾りです。 〈ココア〉と一緒にれいむから口うつしされたものの、喉にひっかかって吐き出したのです。 「ぱちゅりー、いくら助かるためだからって、ちぇんを食べるなんて……」 れいむは、何かおぞましいものを見たようにたじろきます。 まりさの反応はもっと過激でした。 「このゲスめっ!」 そう言って、ぱちゅりーに飛び掛ります。 「むきゅ、いったい何を言って……」 死の淵から戻ってきたばかりで、状況を把握していないぱちゅりーでしたが、 それを確かめる暇はありませんでした。 そもそも、ずっとまりさと一緒にいたのに、いつちぇんを食べたというのでしょう。 しかし、それを口にすることはできませんでした。 まりさの体当たりを受けたからです。 「むきゃっ!」 これはたまりません、悲鳴をあげてころがります。 しりごみしていたれいむでしたが、ちぇんの飾りを見ているうちに、恐怖は怒りに変わりました。 まりさと一緒になって、体当たりを仕掛けます。 「だから何を言ってるのか、分からな……」 「まだ言うの! ゲスは黙って死んでね!」 「れいむの言うとおりだぜ、ゆっくり死ね!」 「むぎゅっ!」 ぐしゃり! 哀れなぱちゅりーは、二匹のボディプレスを受けて潰れてしまいました。 その表情は無実を訴えて泣いていました。 それが癇に障ったのか、れいむは死体にむかって体当たりを続けています。 「このゲスゆ! よくもよくもちぇんを……ゆっゆっ、ゆわーん!」 感情を抑え切れなくなったのか、後半は泣きながら体当たりをしています。 「ちぇん、仇はとったのぜ」 一方のまりさは目をつぶり、今は亡きちぇんに語りかけます。 黙祷のつもりなのでしょう。 *** 「ゆぎゃああああっ!!」 そのときでした。 れいむの悲鳴が響きわたります。 「どうしたのぜ!」 まりさは驚いて、れいむに駆け寄ります。 見えばれいむの〈あんよ〉がざっくり裂けています。 その横に転がっているのは、ボールペンさん。 これが下手人でしょう。 「ぱちぇがれいむを道ずれにするために、罠を仕掛けていたんだよ……」 「なんてゲスなんだぜ!」 まりさは怒りをあらわにしますが、既にぶつける相手はこの世にいません。 怒りのやり場を失い、歯が折れてしまうのではないかという勢いで歯噛みをします。 もちろん、事実は単なるれいむの自爆です。 ぱちぇの死骸に体当たりを仕掛けている間に、ボールペンを踏んだだけです。 ついでに言えば、見た目こそ盛大なものの、れいむの怪我は大したことはありません。 確かに、動かなければエサをとれず、栄養状態も芳しくない野良ゆであれば致命傷でしょう。 しかし、飼いゆにとってはオレンジジュースで瞬時に直る怪我です。 仮にオレンジジュースがなくても、清潔でカビの心配のない室内で安静にしていれば、 半日もあれば治ってしうでしょう。 ですが、まりさは元野良です。 同じような怪我をして、命を落としていったゆっくりをあまた見てきました。 まりさからすれば、これは絶望的な怪我なのです。 対するれいむの方も、妙な反応をしていました。 「れいむはもう駄目だよ……。あんよさんをやられちゃったから。 ここで爆弾が爆発するのを見届けることにするよ。 れいむの代わりに、お姉さんに『ゆっくりしていってね!』って伝えて欲しいよ」 そういって、棚の上の置き時計を見つめています。 昨日、お姉さんと一緒に見た映画の影響なのでしょう。 れいむの中では、自分は最後の最後に命を落とす悲劇のヒロインなのです。 爆弾がどうこう言っているのは、ヒロインの命を奪ったのが時計に見せかけた爆弾だったからです。 「そんな弱気になるんじゃないぜ! まりさが〈おくすり〉を探してくるんだぜ! それまでじっとして待っているんだぜ!」 れいむが何を言っているのか、半分以上は分かりませんでした。 しかし、そもそも相手が何を言っているのか気にしないのがゆっくりです。 とりあえずれいむを勇気づけると、〈おくすり〉を求めて跳ねて行きました。 *** 「ゆう、やっと〈オレンジジュース〉さんをみつけたのぜ!」 まりさが目的のものを見つけたようです。 その表情は達成感で満たされています。 人間にとっては使いやすいキッチンも、ゆっくりにとっては違います。 人間を基準に設計されているので、全てが〈遥かな高み〉にあるからです。 ちょとシンクを覗こうにも、そこまで行くには引き出しの取っ手を足場にフリークライミングです。 机の上に登るためには、足置きから椅子へ、椅子からその背もたれへのアスレチックです。 それでもまりさはやり遂げました。 (れいむを助けるんだぜ!) その思いの勝利でしょう。 まりさの目の前には、黄色い液体の入ったガラス瓶があります。 〈オレンジジュース〉さんです。 果汁100%と書いてあるので確実でしょう。 もっとも、まりさには100(=たくさん)という部分しか読めませんでしたが。 「しかし、疲れたのぜ……。」 とはいえ疲れは、隠し切れません。 「何かゆっくりできるものは……。ゆ! こんなにあるんだから、少し分けてもらっても 問題ないんだぜ! めいあんっ! なんだせ!」 確かに〈オレンジジュース〉は沢山あります。 れいむには悪いけど、一足先に〈ごーくごーく〉させてもらうことにしました。 「ごーくごーく、しあわ――ぶべっ!」 〈オレンジジュース〉を飲んだとたん、それを噴き出してしまいました。 少量の餡子も一緒に吐いています。 「すっぱいいいいいっ!」 そう言って、机の上を転げまわります。 まりさの見つけた〈オレンジジュース〉の瓶、あれは確かに果汁100%の“ジュース”だったのですが、 飲むためのものではありませんでした。 瓶にはまりさに読めない漢字とカタカナでこう書いてあります。 “料理用レモン果汁、安心の果汁100%”と。 「ゆう、ゆうっ、ひどい目にあったんだずふぇ……。 ふぉふぉしふぇ、ふぁりふぁふぉふぁふぁんふぉれふぉうふぉ! (どうして、まりさの歯さんとれちゃうの!)」 やっとすっぱさが治まったまりさですが、悲劇は終わりません。 レモンの酸味によって、砂糖細工の〈歯〉が溶け落ちてしまったのです。 これでは二度と〈むーしゃむーしゃしあわせ〉ができませんし、まともに喋ることもできません。 たとえエサを含んだまま話せるゆっくりといえど、歯が無くてはまともに発音できないのです。 (なんてことするの! 意地悪な〈オレンジジュース〉さんは、ゆっくり死んでね!) 不明瞭ながらもそう言って、レモン果汁の瓶に体当たりをします。 しかし、そんなことをしても意味はありません。 そればかりか、瓶が倒れた勢いで中身が飛び散り、まりさの〈おめめ〉に直撃しました。 (ぎゃあ! いたいいぃっ!) これはたまりません。 人間さんでも痛いのですから、ゆっくりにとっては言わずもがなでしょう。 あまりの痛みに、悲鳴とともに転げまわります。 ぐちゅりっ! やわらかいものを踏む感触、それに続いて何か嫌な音がします。 何かゆっくりできない予感がしたまりさは、痛みをこらえて振り向きます。 そこにあったのは、潰れて変形した白玉でした。 まりさの〈おめめ〉です。 特に多くのレモン果汁を浴びた左目が、機能を失って外れてしまったのです。 (ゆあああああっ! まりさのおめめさん、元に戻ってね! ぺーろ、ぺーろ!) それの正体に気が付いたまりさは〈ぺーろ、ぺーろ〉しますが、もはや後の祭りです。 ここまで潰れては、眼窩に戻してオレンジジュースをかけても治らないでしょう。 悲劇は終わりません。 まりさのただでさえ狭い視界が、さらに狭くなりました。 いや、狭くなるというよりは、暗くなると言うべきでしょう。 排出し切れなかったレモン果汁が、まりさの〈生命力〉を侵食しているのです。 ゆっくりに対して、〈酸味〉は〈辛味〉ほど強烈な効果をもちませんが、その分じわじわと侵食して、 その対象の名に相応しいゆっくりさで苦しめ続けます。 〈ゆっくりのレモン煮込み〉が他に類をみないコクと甘さを誇るのは、このような理由です。 (苦しいよ、つらいよ。いっそ〈永遠にゆっくり〉してしまいたいよ……。 ――ゆっ、これは! 〈あまあま〉さん!) しかし、ゆっくりの神はまりさを見捨てませんでした。 苦しみの中でころげ回っていたまりさの舌に、〈あまあま〉な液体が触れたのです。 (ごーく、ごーく。しあわせー!) 死の淵ぎりぎりで〈ゆっくりの命〉そのものである〈あまあま〉を手に入れたまりさは、 必死にそれを貪ります。 取り戻される明瞭な思考と視界、そして無意識に発する言葉。 かつてこんなに満たされたことはあっただろうか――その言葉は魂の奥底からの叫びでした。 (ありがとう、あまあまさん!――――) やっと心の底から〈ゆっくり〉できたまりさは、自分を助けてくれたモノに目を向けます。 それは真っ黒な〈ココア〉でした。 〈ココア〉はガラス製の円筒状の容器からこぼれています。 その底には、バラバラになった緑色の布切れがぷかぷかと浮いていました。 (――――ちぇええええええぇえんっ!) その瞬間――まりさは全てを悟りました。 ちぇんがミキサーで粉々にされたこと。 それをやったのはれいむであろうこと。 ぱちゅりーは濡れ衣をきせられていたこと。 それを知らず自分が潰してしまったこと。 そしてなにより―― ――自分がちぇんを食べてしまったことを。 (ゆあああああああっ! ちぇん、ちぇん、ちぇええええんっ! ごめんね、ごめんね、ごめんね! まりさ、まりさ、まりさは! ちぇんを食べちゃった! 食べちゃったんだよ! しかも、ごーく、ごーく、しあわせって! しあわせー、しあわせ、しあわせーっ! ゆふふふ! そうそう、そうなんだよ、まりさはしあわせなんだよ! ちぇんをごーく、ごーくして! ゆふふふ! まりさはちゃんを食べちゃった! ゆふ、ゆふふふ! ゆふ、ゆふふふ! ゆふ、ゆふふふふふふふふふふふ……) もはやそこにいたのは、一見冷たくても根は優しいまりさではありませんでした。 自分のしでかしたことに耐え切れなかった、哀れなゆっくりの成れの果て。 奇妙な声で笑う一匹の――いや、一個のまんじゅうでした。 *** 「ただいま。みんな良い子にお留守番できたかな――」 帰ってきたお姉さんと、そのお友達の見たものは惨劇でした。 まず目に入ったのが〈あんよ〉を怪我して動けなくなったれいむ。 しかし、他に比べればささいなものです。 真っ赤に染まった〈餡子ペースト〉。 潰れた〈シュークリーム〉。 緑色の破片のの浮く〈ココア〉。 奇声を発する〈まんじゅう〉。 『…………ゆっくりだけで、お留守番をさせた結果がこれだよ!』 お姉さん達はそろって頭を抱えると、天を仰ぎました。 *** 「今日は怖い思いさせちゃってゴメンね」 「ゆっ、なんのこと? 今日も一日、平和だったよ?」 お留守番のせいで、危ない目に合わせた事を謝るお姉さん。 ですが、れいむの反応は的外れです。 それもそのはず、ゆっくりにとってあの程度のことは日常茶飯事。 今日あった程度の事件など、キレイさっぱり忘れています。 いや、むしろ忘れなければトラウマだらけになってしまい、生きてゆけないのでしょう。 もっともそれが〈餡子脳〉と蔑まれる原因であり、また学習しない要因でもあるのですが。 「……まあいいわ。それよりお土産かってきたわよ」 「ゆわーい! おみやげさんは、ゆっくりできるよ! ゆゆっ、パインサラダさんにステーキさん! とってもゆっくりできるね!」 果たして、このあとこのれいむが天寿を全うできるのかどうか。 それは正に神のみぞ知る事でしょう。 何しろゆっくりにとって〈死亡フラグ〉はそこかしこに転がっている ――いやゆっくりであることそのものが〈死亡フラグ〉なのですから。 ともあれ、れいむの平和な一日はこれでおしまいです。 -The End- 全編を通しての今回のテーマは「飼いゆに迫る日常の危険」でした。 前編が「ゲスとその駆除」、後編が「餡子脳に起因する自爆」となっています。 ちなみに裏テーマは「連鎖」と「フラグ」だったりします。 あと一発ネタで出した、うどんげとお兄さんへの反応にびっくりです。 この後、どうしようかしらん。 いままで書いたもの [1]ふたば系ゆっくりいじめ 421 みんなの幸せのために [2]ふたば系ゆっくりいじめ 422 黒色の魔法 [3]ふたば系ゆっくりいじめ 489 れいむの平和な一日(前編) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このSSは悪運の強いれいむの一日を書いたものじゃないかな? このれいむの周りでは、れいむのせいで被害にあうゆっくりがいるが、当の本人は気付かない。 そんな漫才みたいな面白さを目指したのでは? -- 2018-01-10 16 49 27 でいぶさえいなければ大丈夫だったんじゃないか まりさも読んだ感じ悪い奴ではないみたいだし ただひとつ言えるのは、馬鹿(ゆっくり)と変態(人間)しかいないw -- 2012-08-16 06 27 20 えー… なんでれいむ殺さなかったの? -- 2012-05-19 19 14 30 ↓↓↓この人がとってもおもしろいSSを書いてくれるそうですよ、楽しみですね -- 2012-01-09 20 26 57 パインサラダとステーキ…後は「隊長にも女が云々」だな -- 2011-10-26 19 58 01 ↓れいむへの処遇が甘すぎてゆっくりできないことは同感だが…最低最悪のクソコメントだな。今まで見た中で最低のコメンターだよ、お前。 どんな風にSSを作るかは自由だし、プロじゃないんだからクオリティの高低は責められるべき点ではないのに、不可抗力、悪気は無いでは済まないの?ボケ。 なんでお前が済むか済まないか決めてるの?お前の一存での決定は他人にとっても絶対なものだとでも思ってるの?カス。 お前はそんなに偉いの?お金払ってSS読んでるお客様なの?それとも出版編集者なの?違うでしょ? ちっとも偉くもない、むしろ読ませてもらってる側の分際で、なんでそんなに偉そうな態度とってるの?ハゲ。 本気で自分がSS作家さんより偉いと思ってコメントしたんだったら、即刻病院行って腐った前頭葉交換したのち小学校入りなおして道徳の授業受けて歪んだ倫理観を矯正してもらってこい。 -- 2011-01-14 15 18 47 最低のクソSSだな なんでれいむだけが足にけが程度でのうのうとしてんだよ? 不可抗力だ、悪気はないで済むと思ってのかボケ ちょっとも笑えねえんだよカス 今まで読んだなかで最低最悪のSSだよハゲ これを本気で面白いと思って投稿したなら即刻病院へ行って 痛んだ餡子脳を取り替えてもらって来い -- 2010-11-15 06 42 43 シングルでいぶってなんだよwwただのでいぶじゃねーか -- 2010-09-15 14 01 13
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-目次 目次(書き込み日時なので日曜日の日付です) 2010/08/29 2010/08/22 2010/08/15 2010/08/01 2010/07/18 2010/07/11 2010/07/04 【2010/08/29】 830. 名無しさん@ビンキー 2010/08/29(日) 03 00 16 0 ANN終了~ 今日はいつもより更に早くて楽しいラジオだたw個人的にはヴァ秀への春日強めが面白いw 2人とも楽しそうでこうして昔の仲間とラジオでやれるなんて感慨深くなっちゃうね 自分用まとめ ・ミンティア(パインカクテル)噛みながらタイトルコール春日 ・24時間TVありがとう春日 ・感動の話の後にバカみたいなバー秀だけどガンバって(14歳男子) ・春日によるヴァ秀のネタ潰し(2つ若林のツボ入り) ・若林のくじら映画話、マンション管理人はくじらファン ・岡本夏生に好かれるさすがアンアンで結婚したい男・春日 ・栗とジムのテツさんEXILEで朝6時半から酒飲んで江ノ島の海へ ・若林「お前どうせ桃のサワーだろ?」春日「何で分かるんだよ君はぁ!」 ・9時に着いてパラソルなしで3時間睡眠、海入ると横で魚飛ぶ ・女性物色するも誰も行けない、中学生にカキ氷(いちごミルク)おごって貰う春日 ・トイレに大をしに行き手を洗わないままハタチのイケイケギャル3人組と握手春日 ・タモさんと藤森くんといいとも前にゴルフ話から誘われるも3回断り結局土曜朝6時からゴルフ行くことに ・タモさんに地図を渡されスタッフに心配される、シュミレーション林、朝5:45藤森キツイ、藤森呼び捨て ・野球は左で藤森が試し打ちの持ってきてくれた、グラサンなし謎タモさん、間違えて駐車券入れる若林 ・異常に左にスライスしまくり焦る、タモさん膝30cmタマかすめる ・真夏のショーパブ祭り開催!ヴァ秀、手拍子・ヒデキー!合いの手→佐々木、分かんねーよ! →ビトたけし、沖縄?それならホンモノ見に行った方がいいよ・365歩のマーチ ・好きな花何?ヴァラ~!ロ~ズじゃないんすか、くじらあんま喋んないで! ・くじらの妖怪雨降り小僧話、キサラ変わった話、ヴァ秀自分だった頃のいいとも話、春日は店員イメージ強い ・真夏のショーパブ祭り終わり~ヴァ秀、ブーメラン→佐々木、早くひっこめ!→ビトたけし、浅草キッド〆金かえせ!2度と来てやる! ・ベスト未来辞典賞:英訳やまびこ(ツチヤタカユキ) ・しんやめ(ビト×春日コラボ)、ビトさんのブチ殺すぞこらが意外に迫力ないw、今週は下ネタ多し ・今日と昔を振り返りエンド、春日何も思い出せない「どうして分かった!」、ガッツリ7人くらいの客で漫才したい 【2010/08/22】 390. 名無しさん@ビンキー 2010/08/22(日) 03 00 21 0 ANN終了~ 今日は特にいろんな話が聞けた気がするwいやしかし若林喉大事にな 結局春日に現在手紙来たの何だったんだよと 自分用まとめ ・若林悲鳴上げすぎて声ひどし喉ひどし聞き辛し ・安めぐみの耳にはまだ届いてない ・春日は悪くない ・若林ご開帳いいとも話、おいぜってぇ言うなよてめコラおい ・春日はいいともで喋らないけどそれはいいじゃない ・ゴルフ打ちっぱなしに若タモ藤 ・30%のstmtと春日難しい ・春日のテンションMAXは夜22時以降 ・バー秀からお電話、おいなりさんあむあむプリンチュパチュパごっくん、嘘いっぱい ・春日が電話静かに切る×4くらい ・若林家変えてから夜ペリエ飲んで考えちゃって40分経ってて寝られない ・ゲームやったのは20年前、黒のPS3購入、ジョーに柔らかい部分踏まれる ・BASARA・ウイイレ購入、春日誘うもそれはどうかと思うけどね、むつみのドアノブうんこ ・コンセント話が分からない春日総スカンで鼻水ぼわぁ ・ワイヤラス、BASARA話、若林ゲーム浦島太郎、ボタン多い、外人の乳首ボタン ・初ウイイレ試合が雨w、4-0で負け3人退場 ・むつみドアに童貞捨てた1つ下の女から手紙、18歳の時友達の紹介、谷口と止おかしいぞそれと止めてた子 ・プリント倶楽部でキッスしながらしようよでキッスしちゃって好きになっちゃって色ボケ、肉欲に溺れる春日 ・2週間後彼女に母親に会ってと言われ花束持って会いに、パイオツ柔らこいとダメになる ・言えないよ~歌って首の下まで赤い春日、ニヒリスト春日 ・ベスト未来辞典賞:コレってアリですか?(きしんちゅ) ・どんだけ、しんやめ久々W!、しんやめ曲好きで4回泣いてる節子たん ・最後ゲーム貸し借り話 【2010/08/15】 865. 名無しさん@ビンキー 2010/08/15(日) 02 58 54 0 ANN終了~ 自分用まとめ ・樹海ロケで後部座席の若林は大揺れ ・花火やスカイツリーを写メるOL春日、感動したい若林 ・毎週金曜はキャバクラの日・春日、側近に聞かされて掘っちゃう若林 ・「どこに住んでくれてんの?」、大概田無ではなく世田谷神田、反復横跳び春日、鏡月 ・全力で春日にカッコイイと思われたかった山ちゃん ・スタッフさんと飲み終わって深夜1時から栗ちゃんと水曜から行きたかったキャバ行った春日 ・ホントなんだよ?×3、最近は普通のキャバ、ワンタイムで1人は経験ナシ ・ビビビがあればボーダレス春日、まずここで報告します ☆ショーパブ祭り開催のお知らせ ・初めてデートしたのもお付き合いしたのもキス(高1)も夏 ・ジャニライブ話、一昨日位にむつみでロケ ・元気が出るマガジンを捨てる毎年夏恒例イベント ・ブルマのおっぱいと黄桜の河童のおっぱいくらいしか中々見れない ・レカペ最終回で「春日緊張してるな」って芸人言ってたってstmt談 ・ここ2年半でようやく後ろ髪切ってくれと言えるようになった若林 ・緊張して足首回しすぎてセット揺れるw ・タマは6月10月垂れ下がる ・稽古してて呼ばれなかった ・全部の回で1本目の後個室トイレで1人練習してました! ・笑い合い全然覚えてない若林 ・次回調査「この夏グッと飲み込んだ言えなかった一言」 ・袴で異常に勃起林 ・ベスト未来辞典「半勃ち王子」 ・本日はしんやめ ・着ボイス話 【2010/08/01】 390. 名無しさん@ビンキー 2010/08/01(日) 03 00 27 0 ANN終了~ 自分用まとめ ・ベキ山CMのイニシャル話、ポジティヴデビル ・チーム山里(中野の若旦那)とチーム春日が飲んだ話 ・山里△、春日は結構飲みに行ってると凄い聴く(若林談)、やはり春日ケチw ・若林ベッドを買うの巻き、節子間取り図を忘れるの巻き、箱に犬にシッコかけられるの巻き ・stmt若林派から節子派になるの巻き、節子いいのよなのよの巻き、若林=赤シャツの巻き ・把握してない部屋が一個あるのが怖い、お化けにキレるけど怖いw ・あと1本の枝で終わる絵を若林に真ん中から破られる春日よおおおおおおおしの話 ・若林音頭あかねさんコメまぁいいや俺はネタ作り頑張るよ汗かくよ ・みずほちゃんにグーッと考えてと薦める真矢みき春日、トリオ漫才 ☆番組初!男限定!!萌え言葉キター━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! ・ベスト未来辞典賞:特殊カフェオレ認定証 ・本日はしんやめ(アウトレイジVer.) ・stmtポンコツ話、stmt馬に高いミルクティ ・最後初噛み春日アディオs 【2010/07/18】 801. 名無しさん@ビンキー 2010/07/18(日) 03 00 25 0 ANN終了~ 今日は特に最初25分がよかったw 個人的まとめ 十勝でジャム買う彼女疑惑春日 ジョーとカフェでサラダ ペアリンギングに大爆笑 春日失恋で寝れない夜・春日は彼女の作品です 葬式には絶対来るなよ! カスカスでカメラ忘れてトーク☆ 貯金するだけしていなくなる春日(予定) オードリー若林とベンチャー企業家春日ラジオ ベキ山からコメで曲を止めて審議 ベキ山に人見知りするオードリー ジムでムラムラ春日→合宿中に山に行き「女がいるぞ」 10:0でサトミツ完全敗北→ウイイレ下手前ちゃんにイライラ 結局サトミツ報告会に間に合わず ウイイレ7買う春日、前栗以外友達いない春日オーマイ・゚・(ノД`)・゚・。 くじら御殿で放送禁止用語がっつり言ってくじら終了さんま△ くじらとの最初の出会い、ビリヤード店で怒られてからの腐れ縁 当時は暗かった→今もね→ムッ くじらに解散薦めて聞き返され「春日には華がある」「そうだな」 山手線ゲームでマジ切れして水ぶっかけ→今ゲームでやり返す大人気ない若林w 電話① 津軽、ましゃファン 電話② 攻めてる教育テレビ林、7不思議 未来時点 タカユキツチヤ・成り上がりん 小部屋なし…電話減らしてよもうバカバカ ベキ山実況 来週は友達作りから始めます・゚・(ノД`)・゚・。 【2010/07/11】 805. 名無しさん@そうだ選挙に行こう 2010/07/11(日) 03 00 09 0 ANN終了~ 個人的まとめ ・選挙 ・漫才大好き春日くん ・浜ちゃん尻スキー ・春日の1番好きなものはお金? ・むつみ荘2LDK化計画→パトロン林 ・白ワインを飲む春日→春日is dead→白ワインやめる! ・最近春日のルックスが良すぎる→長瀬さんと五分w→いい恋?w ・春日チョビ髭?杖?短パン?→ナッツいいね! ☆近々漫才番組出演アリ! ・コレアリで抱擁林→女優さんのアドリブで目小さい弄り ・ドッキリの演技力はすごい若林→ゲーセンで貧血で倒れるドッキリ趣味→暗い歩きで賞 ・春日さんは抱きしめたことあるんですか?→へへへへへへへへへ ・春日と前ちゃんで大阪もっさんまっさん→ヤン車で前ちゃんの故郷巡り☆ ・前ちゃん姉の家にお邪魔して中3男子に会うも撃沈… ・若ちゃん音頭で民謡歌手候補(35)に電話 ・電話で全国調査「今でもイケメン?」→バリサン 春日2.3若林1.7 ☆新企画・学校の7不思議 ・カスカスをビビる大木、団長が見てくれた 【2010/07/04】 597. 名無しさん@ビンキー 2010/07/04(日) 03 01 01 0 ANN終了~ 今日のまとめ ・若ちゃんトラップいっぱい ・OPPで立場逆転 ・日通で若林お引越し ・ジムで春日の仲直り大作戦☆ ・WCでジョー涙目 ・stmt新ジングル採用♪ ・春日体操配信スタートで生スポット録り×3 (クルット可愛ゆし、うっかりプロ、憎いあん畜生、ナッツねり) ・新企画☆若林音頭 ・電話で18歳にセクハラ全開☆☆初素人ジングル採用! ・Oバックばばぁ、うっかりプロ ・メールアドレス何回も言ってるよ!→春日に交代 ・どんだけいかほどいかほどどんだけどんだけいかほど→じっと見る ・ガイルボッコボコ ・北九州市サトミツ:いいともでやっちゃいましたね☆ ・この後夢でお会いしましょうアァアアアア …さて何から語ろうか
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何処とも知れない場所にある、誰からの干渉も受ける事が無い建物。 その建物の中は時間の流れすら外とは違っており、いつから建っているのか、誰が建てたのか、 どのような目的で建てられたのかすら不明であった。ただ、建物の中には何百人もの人間が住んでいた形跡だけがある。 生きるのに必要な物は全て建物の中にあった。水も電気もガスも通っており、食料は新鮮な物がいくらでも貯蔵庫にあった。 服は利用者にぴったりの物がクローゼットに用意されており、ベッドメイキングもいつの間にか整っている。 街からそう離れていない場所に建っているにも関わらず誰も近寄らないこの怪しい建物を、 たまたま迷い込んだ男は大変気に入った。彼の欲望を満たすには、この建物はぴったりだった。 建物の近くには広場があり、いつでもあらゆる種類のゆっくりを見つける事が出来た。 その点こそが彼がそれなりに幸福だった生活を捨ててまでこの建物に移住した決定的な理由だった。 早速ナタは最初の『恋人』―――眠っているゆっくりれいむを捕まえてきて建物内に連れ込んだ。 「ゆ!!ここはどこ!!?みんなどこにいったの!!?」 れいむが目を覚ましたのは、建物の中の一室だった。 「やあ、おはようれいむ。ここは僕の家だよ。ゆっくりしていってくれ」 「わかったよ!!!ありがとうおにいさん!!!ゆっくりしていくからね!!!」 「どういたしまして。それじゃあ早速ゆっくりしようか」 「ゆっ?」 体を傾げるれいむにゆっくりと歩み寄り、その体を抱え上げて部屋にあるベッドまで連れて行く。 「ゆ!!ふかふかだよ!!!ゆっくりできるね!!!」 「ああ、そうだねれいむ。可愛いよ……」 そう言うと男は突然れいむにキスをした。 「んむっ!んむむむむむむ……!!」 れいむは突然の事に目を白黒させ、体全体を揺すって抵抗している。 だが、仔犬にも劣る運動能力のれいむがどんなに暴れても男の行為を止める事は到底適わない。 「んむーっ!!んむーっ!!っぷは!!いきなりなにするの!!ゆっくりやめてね!!!」 「ふふふ……そうやって抵抗して見せるのも可愛いよれいむ。もっと抵抗して鳴いて見せてくれ」 一分ほどで口を離し、れいむの耳元(?)でそう囁くと、今度はれいむの体全体をゆっくりを手で丹念に撫で回していく。 「ゆーっ!!きもちわるいよ!!ゆっくりはなしてね!!!」 「もう離さないよれいむ。ここは君と僕が愛を語らう部屋なんだからさぁ」 「やめてよおおおおお!!!もうやだおうちかえる!!!おにいさんとはゆっくりできないよ!!!」 「何て可愛く鳴くんだれいむ。ここを触るとどう鳴くのかな?」 恍惚とした表情でそう言うと、男はれいむの口よりやや下辺りを揉み始めた。 「ああ、柔らかい……れいむ、君のここは柔らかくて弾力があって最高の揉み心地だよ」 「そんなこといってもゆるしてあげないよ!!!きもちわるいからはやくはなしてね!!!」 「まあそう言わずに」 「さっさとはなし……んむ!!んーっ!んーっ!!」 顎を揉みながら再びれいむに口付ける。今度は口内に舌を差し込み、舐め回している。 「んむむむむむー!!ん゛ー!ん゛ー!!」 れいむは男の舌を押し出そうと抵抗するが、男の舌はその動きに合わせて絡みつき、口内を蹂躙していく。 5分ほど口内の戦いが続いた頃、れいむの抵抗が弱くなり、目が空ろになって小さく痙攣し始めて漸く男は口を離す。 「もう体力が持たないか……仕方ない、本当はもっとゆっくりしたかったけど、今日はこの位でやめておくよ」 「ゆっ……ゆっ……」 「聞こえてないのかな?まあいいや。食事はそこに置いておくから。ゆっくりしていってね!」 それだけ言って男はさっさと部屋を後にする。残されたれいむは一時間ほどで調子を取り戻し、床に置かれた食事を食べた。 「やあれいむ。ゆっくりしてるかい?」 翌朝男がれいむの部屋に入ると、れいむは部屋の隅から男を睨んでいた。 「ゆっ……ゆっくりできないよ!!おにいさんとはゆっくりできないよ!!はやくここからだしてね!!!」 「そうかそうか。まあその内出してあげるよ。じゃあ朝食の前にゆっくりしようか」 「ゆっ!!やめてはなして!!ゆっくりさせてよ!!!」 「させてやるとも。そんなに急かすなんて可愛い奴め」 そう言って男はれいむの口を塞ぐ。今度は初っ端から舌を差し込み、撫で回している。 「んむむむー!!んー!んんー!!むー!!」 前日の事を覚えているのか、より激しく抵抗するれいむ。 男の舌を噛み切ろうとしているが、顎の力が弱く歯も無いれいむに噛まれた所で、男にとっては何とも無いようだ。 いや、むしろ気持ち良さそうに目を細めている。そうしたねっとりとしたキスの後で、男は言う。 「ふぅっ……二日目でもう積極的になるなんて、れいむは本当に可愛いなぁ」 「ちがうもん!!おにいさんなんてきらいだもん!!ゆっくりはなしてね!!!」 「またまたそんな事言って。そら、今度はここだ」 そう言ってれいむを仰向けにし、自分は寝そべってれいむの体の底を舐め始める。 「ゆふぅ!!?や、やめておにいさん!!ゆっくりやめてね!!!きもちわるいよ!!!」 「れいむの底とても美味しいなりぃ」 そう言いながらレロレロと夢中でれいむの底を舐めほぐす。唾液で底がふやけてきたのを確認すると、 「じゃあそろそろ指行ってみようか」 「ゆぐぐぐ!!?やめてえええ!!はなしてえええ!!!」」 唾液でほぐれた底を指が数往復して、ゆっくりと指を差し込んだ。 しっかりと濡れて弾力が増しているおかげで皮が破れる事も無く、体内に向かってズブズブと沈んでいく。 その感触を指で楽しみながら、少しずつ体内に指を埋め込んでいく。 「ほら、分かるかいれいむ?人差し指が根元まで埋まったよ」 「い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!ぬ゛い゛でぐだざい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「ああ分かったよ。ゆっくりと抜くからね」 言葉通りにゆっくりと指を引き抜き始める。指が動く度に 「ゆ゛っ!!!い゛ぎっ!!!ぐっ!!!」 と激しく吼えるがお構い無しだ。そして中ほどまで指を抜いたかと思うと、穴周辺を舐めながらまた差し込む。 「ゆ゛ぎぎぎぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!ぬ゛い゛で!!ぬ゛い゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 「そう焦るなよ。力抜かないと余計に痛い……ん、もう危ないか」 そう呟くと、男は一気に指を引き抜いた。それまでの丁寧な気遣いのようなものは微塵も見られない手つきだ。 「っっっっっ!!!!ゆ゛ぎぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 白目を剥いて絶叫すると、そのままコロリと転がって動かなくなる。 完全に意識を失っており、時々ビクリと痙攣して声を漏らす。 「じゃあ、朝食は昨日と同じように置いておくからね。また明日。ゆっくり休んでね!」 失神したれいむをそのままにして部屋を出る男。その人差し指には赤みの強い餡子がべっとりと付着していた。 「おっはようさんれいむ!ゆっくりしてるか~い!?」 妙にテンション高めな男が部屋に入ると、れいむはぼんやりとした目でのろのろと男の方を向く。 前日の食事は半分以上残っていた。 「駄目じゃないかれいむ、ちゃんと食べないと。好き嫌いするとゆっくりできないぞ?」 「……れいむ、おうち、かえりたいよ……おうちにかえしてよ……」 「あはは、何言ってるんだいれいむ。ここが君のお家だろ?冗談が下手なんだなぁれいむは」 「ちがうよ……ここは、ゆっくりできないよ……おうちじゃないよ……」 「ああそうか。僕が来るのが遅かったからそんな意地悪を言うんだね?ごめんよれいむ。今日からは夜も来るよ」 「ちが……ちがうよ……」 呟くれいむの言葉を無視して、男はれいむを抱きかかえる。 「とりあえずご飯を食べないと。ほら、食べさせてあげるから」 「やめて!ちゅーはいやだ!ちゅーはいやだよお!!はなして!!」 「ああ何だ。思ったより元気じゃないか。これならちゃんと食べればまたゆっくりできるね」 安心した男は皿に盛られているエサを口に含み、よく咀嚼してれいむの口に流し込む。 「う゛ぶっ!!……ぶぶぶぶぶぶぶっ!!!」 「んっ……ふっふいはへへいっへへ」 嫌がるれいむの口に強引に食べ物を入れ、舌で押し込んで無理矢理飲み込ませる。 それを数回繰り返して皿を空にした。 「げほっ!!ごっほっ!!おええええええええっほ!!」 「はいれいむ、ご馳走様は?」 「ぉえっ!えっ!……はぁっはぁっ……」 「こらこら。ご馳走様を言わないと駄目じゃないかれいむ?」 男が射抜くような目でれいむを見つめると、怯えたように 「ご……ごちそう……さまで…した」 「はいよく言えました。ああ本当にれいむ可愛いよれいむ!今日もゆっくりしようね!!」 そう叫んでれいむを抱きしめ、ベッドにダイブする。 「い、いやだ……いやだよおおおおおおおお!!!もういたいのやだ!!気持ちわるいのやだああああああああ!!!」 「大丈夫大丈夫。気持ち悪くなんかないって」 「あああああああああ!!!やめてください!!!はなしてくださいいいいいいいいいいいいい!!!」 「そんなに怖がらなくても平気だよ。いつもみたいに優しくするからさ」 「やめてええええええええええええ!!ゆっくりさせてくださいいいいいいいいいいいい!!!」 「うーん、これはちょっとおしおきしないと駄目かもなぁ」 泣き叫んで抵抗するれいむを押さえ込み、口を口で塞ぎつつ体の底を指で擦る。その動きは前日よりも大分激しい。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」 充血した目を見開いて泣き叫ぶれいむ。その叫び声は男の口の中に消えていったが、涙はベッドを激しく濡らした。 暫くすると、体の底からじっとりとした体液が滲み出てきた。男はそれを確認すると、口を離して 「ほられいむ。気持ち悪くなんてなかっただろ?」 「ひっぐ……うっぐ……!ゆ゛っぐり゛……でぎな゛い゛よ゛お゛……!!」 「ああごめんごめん。待っててな今ゆっくりさせてあげるから」 そう言って、指を体の底に沈める。前日よりも幾分スムーズに沈み込んだ。 「ほら分かるかれいむ?中まで湿ってるよ。昨日よりもっとゆっくりできてるだろ?」 「やだやだやだああああああああ!!!い゛だい゛!!ぬ゛い゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「そんな事無いだろう。まあいいか。その内正直になるだろう」 一人で納得して指を抜き差しする。前日のような赤っぽい餡子の代わりに、粘性の高い液体が指に付着している。 「ほられいむれいむ。交尾してる訳でもないのにこんなになったぞ。やっぱりゆっくりできてるじゃないか」 「でぎでな゛い゛……じぇん゛じぇん゛ゆ゛っぐり゛でぎでな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「そうかい?ああそうか。これじゃ物足りないのか。よし分かった。それじゃこいつを使えば……」 男は一旦れいむから離れ、下穿きを降ろした。 れいむは始めて見たそれに対して普通のゆっくりの様に好奇心を示さずに、ただ震え上がった。 「はいそれじゃいくよ。力抜いた方がゆっくりできるよ」 「やべでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!ゆるじでぐださい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「そーれっ」 「…………………………………………………………………………………………………………っっっっっっ!!!!」 掛け声と共に底に開いている穴に一気にそれを沈めた。 れいむは全身を仰け反らせて硬直させ、声も出せずに完全に白目を剥いて涎と涙を垂れ流している。 「っはあ……れいむって見た目通り小さくて柔らかで弾力があるんだな。それに温かい。最高だよれいむ」 「…………ぎゅっ…………がっ…………ごぉぉっ………………ぶっぐ………………!!」 男は声にならない呻き声を上げるれいむを見て満足そうな笑みを浮かべる。そして 「それじゃそろそろ動くよ。ゆっ、くりっ、してっ、いって、ねっ!」 「ぎゅっ!!がっ!!ゆ゛っ!!ばっ!!びょっ!!おごっ!!」 独特の掛け声を上げながらリズムよく腰を前後させる。れいむは半ば意識が失せた状態で声を上げ続けた。 「ゆっ、くり、くりくり、くりっくりっと。そろそろ出るよー。そーれケフィア」 そう言った直後、れいむの体が激しく痙攣し出す。声も出さずに凄まじい勢いで痙攣し続ける。 やがて目や口や底に開いた穴からどぷどぷと餡子が漏れ出る。 「おっほ!自分から動くなんてやっぱり積極的だなれいむ!ゆっくりしてくれて嬉しいよ!そらおかわり!」 振動に刺激され更にケフィアを放出する。痙攣はその激しさを増し、餡子が漏れ出る勢いも増大している。 一分ほど経過すると、びちゃびちゃと零れ落ちていた餡子は収まり、ぺらぺらの皮になったれいむと男だけが残った。 零れ落ちた餡子からは湯気が立ち上っている。 「あーあ。ゆっくりし過ぎて壊れちゃったか。後で補充しておこう。っとその前に飯にしよう」 シーツで適当に体を拭き、汚れもそのままに服を着てさっさと部屋を出る。 掃除などしなくとも、次にこの部屋に入る頃には綺麗に片付いているので何も問題は無い。 ふと耳を澄ますと、どこかの部屋でゆっくりが大声で泣き叫びドアを叩く音が聞こえる。 男はニヤリと笑い早く食って行ってあげないと、と呟いて早足に食堂へ向かった。 数十匹のゆっくり達以外に、この館の中に住む者は居ない。誰も彼らの邪魔をしない。 ここは彼とゆっくり達の閉ざされた楽園。理想の箱庭。至高のゆっくりハウスなのだ。 ENDING No.1 -NORMAL END- 作:ミコスリ=ハン このSSに感想を付ける
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二日目 生殖の実験が成功すればもう少しゆっくりが必要になる。 と言うわけでゆっくりを捕まえに行った。 別に親のゆっくりはれいむとまりさはいらないな、考えていた アリス種がほしいなと思う。 本によると(簡単!!⑨でもできるゆっくり飼育!!) アリス種は中身がカスタードクリームで出来ており、レイパーらしく性欲を 制限できれば飼育しやすいらしい。 生殖でまた昨日のようなことをするのは面倒なので種を見つけたいのだ。 てな訳で山を歩くこと数十分・・・・。 まさかの「ゆっくりコロニー」を発見してしまった。 いるわいるわの騒ぎで色々な種類のゆっくりがいた。 分かるのは れいむ種 まりさ種 アリス種 パチュリー種 などだった。 とりあえす俺はゆっくり達の前に立った。 「「「「ゆ・?おしさんだぁれ!! ゆっくりのゆっくりスペースにはいらないでね!!」」」」 早速なお出迎えをされたが俺はプロだ。これぐらいでは怯まない。 「お兄さんは皆に甘いものを持ってきたんだよ?いらないの?」 「いるよ!!ゆっくりおいていってね!!」 「これだからいなかものはばかね!!とかいはじゃないわ!!いるじゃない!!」 「むぎゅー!!ほしいわよ!!」 「くれるんだzw!!」 最後のまりさが意味不明だが・・・・まぁいい計画どうり・・(ニヤリ)・・。 正直れいむとまりさはいらない。 「それじゃ小さい子からあげるから種類ごとにならんでねー。」 「「「「ゆ・ゆ・y・う・ゆゆ・」」」」 馬鹿だなと思いながらこいつらは並んでゆく。 んでもってそいつらをてきとうに本当に適当に片っ端から捕まえてゆく。 種類も無作為にケースに放り込む。後で選別しよう。 親たちは 「ああああああぁっぁぁわだじのごぉかぇせえぇぇl!!」 「ぶぎゅーーーーーー!!」 「がえぜぇぇぇl!!」 という内容のこと言いながらまとわりつくが こどもゆっくりを大体捕まえ終えてから相手をしてやろうと考え無視。 だが多少事故で踏みつけてしまっているようだがどうでもいい。 あっという間に殆どの子ゆっくりが俺のケースの中に入っていった。 さてどうしてやろうかな。 「はいはーいおれにちゅーもく!!」 俺は遠足の引率みたいに叫んだ。 と言っても叫ぶ意味は無く俺に全てのゆっくりが纏わりついている。 「この子達が殺されたくなかったらはい!一列に横にならべ!!」 と言ってもどうせ一体か2体は抵抗する。俺はそいつ等を容赦なく撃ち殺した。 ぱぱばすん。 「・・・・まだ抵抗するのか?」 「うるじゃーい!!!ゆっくりじなぁ・・・。」 ばばぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱばす。 高速弾+フルメタル弾なのですぱすぱゆっくりを通り抜ける。 一見当たっていないように見えるがしっかり当たっている。 当たったゆっくりが穴の多さの所為でよく奥が見える。 がそれも一瞬で破裂した。 飛び掛ってきた大量の親ゆっくりを全て餡と皮にする。2秒とかからない。 それを見て他のゆっくり共はおとなしくなったが 1家族分しかいらないので小さいゆっくりを放した。 親が死んだゆっくり達は意味がわからないのだろう・・。 死骸にその身を擦り付ける。非常にいじらしいがいらないので、撃ち殺す。 「「おかぁじゃぁぁん!!ゆっぐじじぁじぜゃ!!」」 「ろっくんろーる・・・。」 どかどかどか どんどん足で踏み潰していく。 木や岩に投げつける。 磔にされた子ゆっくり共は少しの間餡で張り付いているがすぐ でちゃり と落ちていく。 森の中が穴だらけと餡祭りになってる。 後赤いリボンと帽子も撒き散らされている そして撃たれずに残った哀れなゆっくり家族達を家につれて帰った。 これが始めての大量捕獲だった。 (続) あとがき あいからわずの乱文すみません 銃刀法違反とかは突っ込まない方向で・・・・。 このSSに感想をつける
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※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』6 一週間が経った。 「ゆっぐ……えぐっ……うぐ……ひっぐ……」 マジックミラーの側で食事をするゆっくり共。 まりさ共は近寄る気力もなく床にへたり込み、 それでも目をそらすことはできずに泣きじゃくっている。 ずっと他のゆっくり共を見下してきたこのまりさ共。 悔しさはひとしおだろう。 「向こうに行きたいか?」 緩慢な動作で俺のほうを向くまりさ達。 言葉の意味を飲み込むのに時間がかかったようだ。 「行きたいか?」 「いぎだい!!いぎだいでずううううう!!」 顔中を涙でぐしょぐしょにして、まりさ共は声をあげた。 「いがぜでぐだざいいいいいいいい!!」 「行かせてやる」 「ありがどうございばず!!ありがどうございばずうううう!!」 泣きじゃくりながら礼を言い続ける四匹を、籠につめこんでカートに乗せる。 外側の廊下を通り、向こう側の扉に入った。 食事をしていたゆっくり共の視線が、一斉にこちらに集まる。 四匹のまりさ共を床に下ろすと、 目を血走らせて物も言わずに這いずりだした。 必死になって向かうその先は、やはり食事だ。 「あまあま!!あまあま!!ゆうううう!!」 「おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた」 およそ一週間ぶりに食べられる、それだけがまりさ共を突き動かす。 あとは俺が手を下すまでもなかった。 積み上げられた食事にいましも喰らいつこうというその時、 まりさ共は体当たりを受けて突き転がされた。 「ゆびぃいい!?」 「ひとごろしゆっくりはこっちにこないでね!!」 「おぼうしさんのないゆっくりはゆっくりできないよ!!」 あらかじめ、このまりさ共はゲスだと言い聞かせてあったこと、 そして帽子がなかったことが致命的だった。 帽子のないゆっくりは、同族にいじめ殺されることは日常茶飯事である。 「ごはん………ごはんわけてくださいぃぃ………」 「おでがいじばず……おでがいじばずううう…… もうずっどだべでだいんでずうううううう………」 「しらないよ!おまえたちはゆっくりあっちいってね!!」 「きたないゆっくりだね!!」 あちこちから体当たりを受け、右に左に転がされるまりさ共。 数で負けていることに加え、ずっと食事をしていないために体力の差は歴然だった。 四匹のまりさは、十数匹のゆっくり共にリンチを受けていた。 「殺すなよ」 「ゆっくりわかったよ!!」 俺が言ってやると、ゆっくり共が返事をよこしてきた。 人間との上下関係は躾けてある。 「どうか……どうか……」 「なんでぼじばず……なんでぼじばずうう……」 「だったらゆっくりかえってね!!」 「くさいからちかよらないでね!!ごみくず!!」 さんざんに打ちすえられた後、 四匹のまりさ共は爪弾きにされて転がった。 食事を囲むようにして輪を作り、ゆっくり共は食事に戻った。 「あ………あ………あいぃぃぃ……」 「お……な…か…すい…た……」 それでもまりさ共はナメクジのように這いずり、 食べ物のところへ行こうとする。 何度弾き飛ばされても、まりさ共はやめなかった。 「ころさないでやってれば、ずうずうしいゆっくりだね!!」 一匹のゆっくりれいむが業を煮やし、 一枚のチョコレートを部屋の隅に放り投げた。 「きたないゆっくりはあれでもたべてね!!」 「ああああああああ!!!」 礼を言う余裕もなく、まりさ共はそちらの方へ這いずっていった。 しかし、四匹のまりさに対してチョコレートは一枚。 果たして争いが始まった。 互いに髪を引っ張り合い、邪魔をするまりさ共。 引っ張り、噛み、踏みつけ、醜い争いが繰り広げられる。 ゆっくり共はにやにやと侮蔑の視線を向けていた。 さんざんに打ち合ったあげく、体格差で親まりさが先にチョコレートに辿り着いた。 「ゆふううう……ゆっくりいただきますだよううう……!」 その瞬間、後ろから急激にお下げを引っ張られ、親まりさは引き戻されて転がった。 「ゆううう!?」 周囲を見回すが、ゆっくり共はにやにや薄笑いを浮かべているだけである。 当然、引きよせたのはゆっくり共だが、しらばくれていた。 空腹に耐えられず、再びチョコレートに向かう親まりさ。 何度も何度も、食べる直前に引き戻された。 泣きながら、舌を目一杯突き出しながら、 這いずっては戻され、這いずっては戻される。 「ゆぅうううううううううう!!!」 泣きじゃくり、ゆっくり共を睨む親まりさだが、 にやにや笑いを返されるばかり。 万に一つの可能性に賭けて、数十回目の接近を試みる。 そして、引きもどされる。 「がんばれ、ごみくず!!」 「がんばれ、ごみくず!!」 「ぎゃんばりぇ、ごみくじゅ!!」 一枚のチョコレートを目指して、 今、四匹のまりさはゆっくり共のエールの中、ナメクジのように這いずっている。 這いずっては引き戻され、這いずっては引き戻され。 「ゆわぁああああああ!!!」 一匹の子まりさが、這いずりながら大声で泣き喚いた。 それを聞き、ゆっくり共は心底楽しそうにゲラゲラ笑う。 「おかーしゃん、もっとたべたいー!」 一匹の赤ゆっくりが言うと、その親が答えた。 「ゆゆ?もうあまあまなくなっちゃったよ! しょうがないからあれをたべてね!!」 「ゆっくりわかったよ!!」 赤ゆっくりがぴこぴこと跳ね、 まりさ達とは反対側からチョコレートに向かっていく。 ゆっくり共が囃し立てはじめた。 「はやくたべないと、おちびちゃんにたべられちゃうよ~?」 「あまあまはあれしかのこってないよ!ゆっくりがんばってね!!」 「ゆぅううううううう!!?」 必死にペースアップを試みるまりさ共。 赤ゆっくりはわざとふざけて、ころころ転がりながら向っていった。 「ちゃ~べちゃうよ~♪ちゃ~べちゃうよ~♪」 「おでがいでずううう!!だべざぜでええええ!!」 喚く親まりさが、また引き戻された。 「ゆぅううぐうううううう!!うぐううううう!!」 泣き喚きながら這いずり続けるまりさ共の前で、 ついに赤ゆっくりがチョコレートにかぶりついた。 「ゆうううううう!!だべだいでええええ!!」 「む~ちゃ、む~ちゃ………ちちちちちあわちぇー!! こにょちょこれーちょ、ときゅべちゅおいちいいぃぃ~~~♪」 「あああああああがああああああ!!!」 後ろから髪を引っ張られて近づけないまま、 最後のチョコレートが赤ゆっくりの小さな口でゆっくりと食べられていくのを、 まりさ共はじっくりと見せつけられた。 壮絶な苛めである。 かつて威張り散らしていたまりさ共は、 今や屈辱と絶望に苛まれ、床に伏して泣きじゃくっている。 ゆっくりに苛めさせるやり方は、まずは上々の成果をあげられそうだ。 「さて、そのまりさ共は今日からここに住む」 俺は言った。 「ゆゆ!こんなきたないゆっくりいやだよ!!」 「とかいはなゆっくりぷれいすは、いなかものにはもったいないわ!!」 ゆっくり共からブーイングが上がる。 「そいつらはお前らの好きにしていい」 「ゆっ?」 俺の言葉に、ゆっくり共の反応が変わる。 「絶対に殺すな。それさえ守れば、何をやってもいい」 「ゆゆっ!!」 たちまち目を輝かせ、顔を見合わせるゆっくり共。 すでに嗜虐の快感を覚え、やみつきになっているようだ。 「れいむたちはごみくずといっしょにくらすよ!!」 「たっぷりあそんであげるからかんしゃしてね!!」 まりさ共を取り囲み、ゆっくり共は歓迎の挨拶を浴びせた。 まりさ共は周囲を見回しながら、媚びた笑みを浮かべた。 ここにいさえすれば、食べるチャンスがある。 媚びへつらえば、あまあまを分けてもらえるかもしれない。 そんな期待が表情に表れていた。 ゆっくり共の仕打ちは想像以上だった。 その日から、毎日まりさ共は虐げられ続けた。 部屋の中のどの遊具よりも、ゆっくり共にとってまりさ共は楽しい玩具だった。 日がな一日、ゆっくり共はまりさ共にかかりっきりになって遊んだ。 執拗に体当たりをしてはあちこちに転がす。 トランポリンのように上に乗って飛び跳ねる。 髪を掴んで壁に叩きつける。 舌を噛んで引きずりまわす。 「あがあああああ!!ああああぁぁぁ!!うぐぅあああああーーー!!」 舌を噛まれながら、まりさ共は悲鳴をしぼり出す。 新しい遊びを思い付くたびに、 ゆっくり共はどれだけ大きな悲鳴を上げさせられるかを競った。 はずみで殺してしまいそうになることもしばしばだったが、 その度に俺や世話係が中断させ、まりさ共を治療した。 当然、どれだけ懇願しても食事は与えられない。 体を拘束されながら、あるいは突き飛ばされながら、 わざと目の前で行われる食事を、まりさ共は涎を垂らして食い入るように見つめ続けた。 「ゆびぃいいいい!!あばあば!!あばあばぐだざいいいい!! びどぐぢだげ!!びどづだげ!!びどがげらだげええええ!!」 まりさ共の懇願を聞きながら、ゆっくり共は実に楽しげに笑い合うのだった。 「しょんにゃにおなきゃしゅいちゃ?」 ここに移されて三日が経ったころ、 涎を飛び散らして泣き咽ぶ親まりさに、一匹の赤れいむが問いかけた。 「ばいいいいい!!ずぎまじだ!!べごべごでずうううう!!」 自分よりずっと小さな赤ゆっくりに対し、慈悲を乞う親まりさ。 「じゃあたべちゃちぇてあげりゅ!!」 「あああああ!!あじがどうございばずうううう!!」 そう言うと、赤れいむはあにゃるを突き出し、いきみ始めた。 「ゆ………」 親まりさの表情がこわばり、みるみるうちに青ざめてゆく。 はたして、赤れいむはたっぷりとうんうんをひり出した。 「ゆっきゅりたべちぇいっちぇね!!」 素晴らしいとばかりに、ゆっくり共が声を合わせた。 「よかったね!!ゆっくりたべていってね!!」 「ゆああぁ………ゆああぁ……」 泣きはらした目を見開きながら、親まりさはいやいやと首を振った。 「ゆゆっ!せっかくめぐんでもらったのになんでたべないの!?」 「すききらいをいうなんておもいあがったごみくずだね!!」 「だめですぅぅ……ゆぅぅぅ………たべられませぇぇん……!」 人間から見ればただの餡子だが、 あにゃるから排出されたうんうんは、ゆっくりにとっては明確に排泄物である。 排泄物は汚く臭いものであるという認識は、ゆっくりも人間と同じようだ。 「ゆっぐ……ゆっぐ……ゆっぐり、でぎだいいぃぃ……」 「それをたべれば、もっとあまあまをあげるよ!!」 自分たちの食事のほうを向いてみせながら、ゆっくり共が宣言する。 「ゆぐうううう……!!ゆぅぐぅううううう……!!!」 涙をだらだらと流し、がたがた震えながら、親まりさは舌を伸ばした。 ゆっくりにとってひどい悪臭を放つ排泄物にのろのろと舌を近づける。 舌がわずかに触れ、弾かれるように引っ込んだ。 「はやくたべないと、あまあまがなくなっちゃうよ!!」 「ゆひぃぃぃぃ………!ゆひぃぃぃぃ…………!」 ぜえぜえと息をつきながら再び舌を伸ばす。 ほんの少しすくい上げ、口に入れたとたんに激しくせき込んだ。 「ゆごっ!!ごぼっ!!げぇ!ゆげぇええええ!!」 げらげら笑うゆっくり達に、親まりさは死にそうな表情で許しを求めた。 「だべでずぅ!!ゆるじでぐだざいいいい!! うんうんだんでだべられだいいいいいいい!!」 「たべたくないならいいよ!! そのかわり、いっしょうあまあまはあげないよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「うううううううううううううううーーーーーーーーっ!!!」 絶叫を上げると、親まりさは食い入るようにうんうんを口に運びはじめた。 激しくせき込み、幾度となく吐き出しながら、必死に飲み込もうとする。 隣ではひり出した当の赤れいむが、きゃっきゃと飛び跳ねていた。 「おいちい?おいちい?りぇいみゅのうんうんおいちい?」 「ゆぐぅぅぅぅ………!!」 「ちあわちぇ~ちないの?まじゅいの? りぇいみゅがめぎゅんであげちゃごはんまじゅいの?」 「おいじい!おいじいでずううう!! む~じゃ!む~じゃ!!じ、じ、じあわじぇええええぇぇ」 嘲笑の中、ついに親まりさは食べ終えた。 吐き戻しそうになるのを必死にこらえ、ゆっくり共に願う。 「ぐだざいぃぃ……だべばじだぁぁ…… あばあば…ぐだざいぃぃ……!!」 「いいよ!!たっぷりあげるね!!」 ぱぁっと表情が明るくなった親まりさの前で、 ゆっくり共は並んであにゃるを突き出した。 その時の親まりさの表情には、さすがに少々溜飲が下がった。 この部屋のゆっくり共に便所の概念はなく、 これまでは好きなときに好きなところで垂れ流していた。 今、このゆっくり共は、自主的に便所を定めていた。 「ゆっきゅりうんうんしゅるよ!!」 「しーしーしゅるよ!!」 「あうがあああああ!!いびああああああああ!!!」 食事が終わり、うんうんをする時間。 四匹のまりさ共が、それぞれ押さえつけられ、口を上向きに開けられていた。 その口には、ひり出されたうんうんが大量に積み重なっている。 成体ゆっくりはあにゃるを突き出し、 赤ゆっくりは顔によじ登り、その口の中にうんうんやしーしーを注ぎ込んだ。 悪臭と嫌悪感に絶叫しつづけるまりさ共。 その声量は、それまでの苛めとは段違いだった。 それを聞きながら、まだまだ痛めつける余地があるなと俺は意思を固めた。 さらに二週間が経った。 一切食事を与えられず、連日排泄物を食わされ、傷めつけられ続けたまりさ共。 うんうんでも多少は栄養になるらしく、体力的にはそれなりに回復しているようだ。 その体力は、全て泣き声を上げることに費やされていると言ってよかった。 「ゆひぃ……ゆひぃ……ゆううぅ……」 ゆっくり共が食事をしているその背後で、 まりさ共は排泄物まみれになりながら、部屋の隅で泣きじゃくっていた。 髪は乱れ放題、あちこちに痣ができている。 ぶるぶると身を震わせ、まりさ共の涙は止まる気配がない。 この食事が終われば、また排泄物を食わされるのだ。 その瞳は絶望に染まっていた。 頃合いと見て、俺は声をかけてやった。 「戻りたいか?」 「ゆっ?」 まりさ共が俺を見上げる。 その眼差しは萎縮した、卑屈なものだ。 「前の部屋に戻りたいかと聞いている」 「ゆぐうぅぅぅぅ………」 まりさ共がまた泣きじゃくり始めた。 毎日暴行を受け、排泄物を食べさせられる毎日。 考えるまでもなく、こいつらにとってここは地獄だろう。 これが人間だったらと思うとぞっとする。 しかし、ここには食糧があった。 たとえ排泄物ではあっても。 前いた隣の部屋に戻されたら、またなにも食べられない。 ただそれだけが、こいつらを迷わせる要因だろう。 俺は助け船を出してやった。 「飯はやる。食わせてやる」 「ゆゆっ!!ほんとう!!?」 「ああ本当だ。毎日、たっぷりと食わせてやる。 お腹がはち切れるぐらいたっぷりとな」 「ゆゆぅ~……!!やっどゆっぐりでぎるよぉぉぉぉぉ!!!」 「来るか?」 「いぐ!!いぐ!!いぎまずううううう!!」 「ここを出るなら、二度とここには戻れないぞ。 もう二度と、ここに来るチャンスは来ない。それでもいいのか?」 「こんなくずどものいるへやにはにどとこないよ!! はやくつれていってね!!」 まりさの罵声を聞きつけ、ゆっくり共がいっせいにこちらを向く。 「ゆっ!!ごみがなにかいった!?」 「うんうんぐいのごみくず!!もういっぺんいってみてね!!」 今にも飛びかかりそうなゆっくり共を、俺が制した。 「ゆっ!?おにいさん!!じゃましないでね!!」 「今日でこいつらはここを出る。今後は手出し無用だ」 「ゆぎぎぎぎぎ!!」 歯噛みするゆっくり共。 まりさ共はすっかり勝ち誇り、鬱憤を晴らすべく罵りだす。 「くず!くず!!ごみくず!!ごみくずはそっちなんだぜ!!」 「まりささまはあっちでゆっくりするんだぜ!! ごみくずはごみくずどうし、うんうんでもひっかけあってるんだぜ!!」 「あたまにのせてるそれ、ぜんっぜんゆっくりできてなかったんだぜ!! うんうんでもあたまにのせたほうがずっとゆっくりできるんだぜぇ!!」 「ばぁ~か!!ばぁ~か!!」 俺がカートに乗せて部屋を出るまで、 まりさ共はカートの上からゆっくり共を見下ろして嘲り続けていた。 再び元の部屋。 一面のマジックミラーは透過状態になっており、 隣のゆっくりプレイスとは互いにまる見えになっている。 「ゆっ!!おにいさん、ごはんください!!」 「おなかぺこぺこなんだぜ!!はやくもってきてね!!」 すぐに騒ぎ出すまりさ共。 俺はすぐに、部屋に用意してあったものを指し示した。 「それがお前らのごはんだ。全部食べろよ」 それには青いビニールがかかっており、中は見えなかったが、 部屋の真ん中でこんもりと盛り上がり、ボリュームを伺わせた。 「ゆうぅぅぅぅ~~~!!ゆっくりいただきますなんだぜぇぇ!!」 目をむいて涎を垂れ流し、まりさ共はそれに飛びつくとビニールをはぎ取った。 「ゆ」 まりさ共が固まった。 そこにあるのは糞だった。 床に置かれた低いコンテナの中に、 人糞、馬糞、牛糞、犬猫の糞、その他あらゆる動物の糞が混じっていた。 赤いもの黄色いもの黒いもの、白いの青いの緑色、固形下痢便赤痢便、 あらゆる生き物のあらゆる状態の糞が入り混じり、すさまじい臭いを放っている。 あちこちで蠢いているのは蛆虫や寄生虫のたぐいか。 たまらず俺はマスクを取り出して口にはめた。 それでも臭いが鼻を打ち、頭痛さえしてくる。 吐き気と闘いながら、それでも俺は見届けなければならない。 この臭気を自ら体験していないと、こいつらの苦痛が実感できない。 まりさ共がゆっくりと俺の方を向き、 がたがたがたと震えながら歯を噛み鳴らした。 「お、お、お、お、お、おに、おにいざ」 「毎日たっぷりと食わせてやる。俺はそう約束した」 「だだだだだだだめだめだめだめ」 もはや文章になっていない拒否を口にするまりさ共の頭部を掴み、持ち上げる。 「ゆびぃぃいいいいいいい!!!ゆびぃいいいいいいいいいーーーっ!!!」 恐怖そのものの表情を顔に浮かべ、まりさ共が泣き喚いた。 「おでがいじばず!!おでがいじばず!!おでがいじばずうううううう!! ぼがのごどならなんでもやりばず!!なんでも!!ごろじでもいいでずううう!! ごれだげはやべで!!!ごれだげはおでがいじばずううううう!!! ばりざが!!ばりざが!!ばりざがああああああああ!!!」 しばらく懇願を聞いた後、全てそのコンテナの中に放り込んだ。 「ゆびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーっ」 糞の海の中に身を浸したまりさ共は、 あまりの悪臭刺激臭に、全身を縦長にぴんと硬直させて目玉をぐるぐる回した。 歯茎をむいて歯を食いしばるも、歯と歯の間から糞が入り込んできて絶叫する。 「ゆごがっばあああぁぁーーーーーーーおおおぉぉげおおおーーーっ」 糞にまみれてのたうちまわるまりさ共。 目といわず口といわずあにゃるといわず穴の中に入り込み、 全身にまとわりつく糞の悪臭に狂ったように叫び続ける。 人間だったらたちどころに発狂まちがいなしだが、 そういう機能のないこいつらは苦しみ続けることになる。 ただ、苦痛を終わらせる方法はあった。それに注意しなければならない。 「ゆごげ!!ぼぇ!!ゆぼぇげげえええええっ!!!」 やはり、嫌悪感ですぐに餡子を吐き出し始めた。 餡子を吐き出し続け、その量が致死量を超えると、ゆっくりは死ぬ。 言ってみればこれが発狂の代わりだろう。 当然、そんな生ぬるい安らかな最期を迎えさせてやる気はない。 すでに俺は、全身を覆う作業着に身を包んであった。 餡子を吐き出したやつから、俺は手早く回収して手近の台の上に置く。 全員が吐き出しているので急がなければならない。 「ゆげぇ!!げっげっげっげっごえぇ!!!ぼげぇぇぇぇえがびゅっ!!?」 大口を開いてえずく子まりさの顎を殴りつけ、強引に閉じると、 強力なガムテープで一旦口を閉じた。 「んぐ、んぎゅっ、んぐむぅううーーぅ」 ばたばたと暴れ回る子まりさを放置し、 他の子まりさ二匹と親まりさも、同じようにして口を閉じる。 親まりさの口は大きいからやや手間取った。 台の上に転がしたまましばらく放置し、落ち着くのを待つ。 吐き気にびくんびくんと跳ね回るまりさ共。 その口内では、吐き出しては飲み込むのを繰り返しているのだろう。 まだほとんど口に入れていないうちから、なかなか苦しんでくれる。 数分してから、ようやく四匹とも荒い息をするだけになった。 吐き気がおさまったようなので、ガムテープを剥がす。 涙に濡れた眼をこちらに向けながら、まりさ共は力なく慈悲を求めてきた。 「ゆぐ、ゆ、ゆ、ゆるじで、ゆるじで……ゆるじでぐだざぃぃ……」 「だべらべばぜぇぇん………」 「おでがい……おでがいでじゅうう……」 一匹の子まりさを手に取り、持ち上げる。 「ゆぐじで!!ゆぐじで!!ばりざなにもわるいごどじでなぎぃいいい」 「口を開けろ」 「ゆぐっ」 身を震わせて口を閉じ、いやいや首を振る子まりさ。 その顔面を拳で殴りつける。 十五回ほど殴ったところで、子まりさの口が開いた。 「ゆべぇ……ゆべぇ……ぇぇぇぇ……ゆっぐ、ひぐぅ……」 大口を開いたまま泣き声を上げる子まりさ。 俺は、その口を天井から吊り下げられたフックに掛けた。 「ゆごぎぇえっ!!?」 鉤爪型の大きなフックは、 子まりさの上顎を貫通し、目と目の間を貫いて先端を露出させた。 「ゆぎょ!!ごぎょ!!えあ、えああああいいいいぎぃああああっ」 上顎を支点に天井から吊るされたまま、 激痛でぶるんぶるんと跳ね回る子まりさ。 続いて残るまりさ共も、同じように上顎をフックに掛けて吊るす。 こちらに向かって大口を上げたまま縦にだらんと伸び、 空中で身をよじり続ける肌色の奇怪なオブジェが四つ並んだ。 「えぎょおお!!あい!!ぃいいいいあいいいいぎゅううぐううーっ!!!」 次に、新しい道具を持ってくる。 それは鉄製の輪で、輪を丁度ふさぐ大きさの円盤がつながっている。 輪は、成体サイズの子まりさの口をぎりぎりの限界まで広げられる大きさだ。 もちろん親まりさの輪はさらに大きく、同じく限界まで広げられる。 吊るされたままの子まりさの口をこじ開け、 鉄の輪を強引に口にねじ込んだ。 「ゆげぅ、ご、ごっ、おぉおおおおおごごごごごごごごおおお、あああがががが」 子まりさの口が目一杯広げられ、口内を晒した。 ここまで伸びるものか、顔とほぼ同じぐらいの大きさにまでこじ開けられている。 上顎を支点に吊り下げているので適度に傾き、 開かれた口が斜め上方を向いた状態になっていた。 試しに、輪に繋がっている円盤を動かして輪にはめる。 丁度うまい具合に隙間なく輪にはまり、金具で止められた。 こうすることで口に蓋ができるようになっている。 こうして、まりさ共は蓋つきの容器となった。 ぎりぎりまで大口をこじ開けられる痛み、 上顎から眉間にかけてフックで貫通される激痛。 言葉を発することもできず、まりさ共はしきりに呻きながら涙を流して耐えるしかない。 準備は整った。 俺は大きな柄杓を手にした。 柄杓は大きく、両手を使ってバケツ一杯近くの量をすくえるようになっている。 その道具を見て、まりさ共の目が見開かれた。 がたがたがたがたと震えが大きくなる。 すでによほどの激痛だと思うが、明らかにそれ以上の恐怖を感じているようだ。 「食事の時間だ」 「ゆぐぅうううううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」 山と積まれた糞便をたっぷりと掬う。 それを、斜め上に向けて開かれた親まりさの口にゆっくりと近づけた。 「あう!!ゆぁう!!おぁあああああおおおおああああーーーーーー」 一杯に見開かれた目から涙をぼたぼたぼたと流し、 口内に運ばれてゆく糞便を凝視する親まりさ。 この世の苦痛をすべて身に受けたかのような表情だ。 だが、実際には、こいつらが受ける苦痛はまだまだ序盤にすぎない。 ついに口内に糞便が流し込まれた。 「ゆぎょおおがぁばああああああ!!!!」 口いっぱいに糞便を詰められ、すぐに吐き戻そうとする親まりさ。 俺はすぐに、口にはめられた輪の蓋を閉じた。 金具で強固に留められた蓋は、ゆっくりの舌ごときではびくともしない。 親まりさの瞳がぐるんと裏返り、一杯に開かれた目は白目になった。 しばらくの間びぐんびぐんと跳ね回り、やがてびくびくと小刻みな痙攣に変わる。 全身からじっとりとした体液が染み出しているが、 糞便や吐瀉物は密閉されて漏れず、消化されるまで親まりさの体内に居座り続ける。 頬張られたそれは、一体どんな味なのだろうか。 恐らく、もはや味とすら呼べない刺激、苦痛だろう。 マスクごしに嗅いでいるだけでも、俺のこめかみがずきずきと痛んでいる。 俺自身も相当辛いこの作業だが、次にかからなければならない。 これは俺自身への罰でもあるのだ。 ともに畜生道へ落ちよう。 俺の視線を受けた次の子まりさが、 言葉を発することができないまま、体全身を蠢かせて慈悲を乞い始めた。 「うまいか?」 声をかけてやるも反応はない。 四匹のまりさ共は、口に蓋をされたまま、 涙と涎と小便と大便をだらだらと垂れ流したままこちらを見ながら震えている。 気絶はできないのだから、その餡子脳は絶え間なく苦痛を受けているはずだ。 嘔吐を示す体の曲げ方を見る頻度は少なくなった。 最初は白目を剥いて口内に吐瀉物を溜めるばかりだったが、 やがて諦めたのだろう、一刻も早く消化して苦痛を終わらせようとしはじめた。 「焦らなくてもいいぞ。まだまだおかわりはたっぷりあるからな。 ゆっくり食事を楽しんでくれ」 そう言って糞便の山を指し示してやる。 まりさ共の目が絶望に歪み、ぎゅっと引き絞られて涙をさらに絞り出した。 なぜこんな目に遭っているのだろう。 なぜいつまでたっても終わらないのだろう。 まりさ共の中で、そんな疑問が渦巻いていることだろう。 しかし、これさえまだまだ序の口にすぎない。 すでに普通のゆっくりなら全身の餡子を吐きつくしているだろうが、 こいつらの罪は、ゆっくりが死ぬ程度の罰では軽すぎる。 ゆっくりの限界を超えて極限まで苦しみ、 極限に到達したなら、さらにその先まで苦しんでもらわなければならない。 マジックミラーで隔てられた隣の部屋のゆっくり共が、 飛び跳ねながらまりさ共を嘲り笑っていた。 続く