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モミモミ 律「ねぇ、憂ちゃん」 モミモミ 憂「ん、なに?」 モミモミ 律「わたしのお尻揉んで楽しい?」 モミモミ 憂「うん、すごく」 モミモミ 律「......そ、そうか。もう何も聴くまい」 憂「♪〜」 モミモミ (モミモミ) 律「憂ちゃんって、なんで私が好きなの?」 憂「かわいいから」 律「ふえっ!?///」 憂「お姉ちゃんの次に」 律(ふ、ふくざつぅ〜〜) (中略) 憂「こないだ澪さんとお姉ちゃんが部屋でキスしてたんだぁ」 律「部屋はちゃんとノックして入った?」 憂「やるせない感じで」 律「家族でもちゃんと部屋はノックしようね。りっちゃんとの約束だぞっ、」 憂「澪さんとかぁ」 律「......つまり、ショックだったんだね、憂ちゃん」 憂「ショックじゃない?」 律「なんで?」 憂「お姉ちゃんの相手、澪さんだよ?」 律「まぁ、なるべくしてなったような気がするけど」 憂「幼馴染を取られた気分はどう?」 律「大好きなお姉ちゃんを取られた気分はどう?」 憂「......私、今変な顔してる?」 律「熱したポップコーンが弾けた顔してる」 憂「ふむ、なら良かったかな、澪さんだし」 律「私はどんな顔してる?」 憂「かわいい顔してるよ」 律「唯の次にでしょ?」 憂「ううん、世界でいちばん」 律「......」 憂「あれ?驚かないの?」 律「驚きすぎてリアクションするの忘れてた」 ぴとっ 憂「へへ、心臓の音速いね」 律「当たり前よ」 憂「私のこと好き?」 律「そんなもの、好きに決まってるよ」 憂「えへへ」 律「クッキーの次に」 みぞおちに一発くらった (省略) 律「あずさーなにー?」 梓「り、りっ、律先輩っ」 律「ど、どうした?なにをそんなに慌てて」 梓「私、律先輩のためにクッキー作ってきたんです」 律「そーなのん?ありがと!てか、梓ってクッキー作れるのかー」 梓「が、がんばれば私だってクッキーくらい作れますって!」 律「えー、マジかー。まぁ、ありがとね!家で食べるわー」バイバ-イ 梓「あっ.........帰っちゃった」 梓「ホントは告白もしようと思ってたのに......」 梓「......意気地なしだな、私って」ハァ --- 律「クッキーもらったから食べよう」 憂「誰にもらったの?」 律「梓だよー」 憂「えっ、それって......」 律「おっ、黒猫クッキーか? 」サクッ 憂「......」 バリバリモグモグ 律「ふむ。ちょっと歯茎に刺さって苦いけどイケるな」 憂「......」 律「食べないの?」 憂「さっきお菓子食べちゃったからお腹一杯で」 律「そか、じゃあ全部食べるな」モグモグ 憂「あんまり食べ過ぎないでね?もうすぐご飯だから」 憂「私、夕飯の用意してくる」タタタ 律「んー!歯茎に刺さったー」モグモグ --- 台所 憂「クッキー、作ったけど無駄になっちゃったな」 サクッ 憂「......甘くない」 憂「......梓ちゃん......」 (省略) スーパー 憂「今日はなに食べる?」 律「北京ダックかな?」 憂「もうちょっと真面目に考えてよ」 律「なら、チキン南蛮」 憂「肉料理から離れないね」 律「コッテリしたものが食べたくて」 「あ、先輩!憂」 律「んおっ!梓じゃーん」 憂「あ、梓ちゃん」 梓「先輩たちも買い物ですか?」 律「うん、まぁ!ぐ、偶然さっきそこでバッタリ」アタフタ 梓「そうなんですか。律先輩、カゴ持ってないですけど」 律「...じゅ、ジュース買いに来たんだよ!?」 梓「へ、へぇー」 憂「梓ちゃん」 梓「ん?」 ぐいっ 律「おっ?」 憂「この人、私のだから」 律「えっ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと、憂ちゃん!?///」 梓「......」 憂「ごめんね?」ニッコリ 梓「そう、......なんだ」 憂「そういうことだから。だから、ごめんね」 律(えっ、なにこのやりとり) --- 帰り道 律「あのぉ......買い物したもの、全部1人で持つのは非常に辛いんだけど」プルプルプルプルプルプル 憂「まぁまぁ、罰だから持って帰ってね」(^^) 律「罰......罰って」 憂「梓ちゃん」 律「......あぁ、梓?」 憂「梓ちゃん、好きなんだよりっちゃんのこと」 律「まっさかーwwwあの梓がwww罵られた覚えしかないってーの」 憂「......はぁ、私、りっちゃんのことちょっと嫌いになりそう」 律「なんで!?」ガ-ン (中略) 律「ちゃーす」ガチャ 梓「あ、......り、律先輩」 律「んおぉー......今日まだ梓だけ?」 梓「あ、はい。他の方はまだ」 律「そ、そぉーなんだぁー」ドギマギ 律(梓と2人っきり。こないだ憂ちゃんが変なこと言うからなんか無駄に緊張するっ) 梓「......」 律「......」 梓「......」 律「......」 梓「......律先輩って」 律「ん?」 梓「憂が好きなんですか?」 律(うーん、来るとは思ってたけど率直!) 律「まぁ......そんな感じ......」 梓「......」 梓「付き合ってるんですか?」 律「付き合って............」 律「......付き......合ってい......」 律「......」 律「......」 律「あれ?」 梓「?」 律「ごめん、梓、ちょっと今日は部活休むわ」ガタッ 梓「えっ!?急にどうして」 律「あと、梓、ごめん」 梓「......」 律「ごめんしか言えないけど、ごめん。じゃあ、戸締りよろしく!」ダッ 梓「......」 梓「......告白する前にフられちゃったか」 梓「......ふぇっ......ぐすっ」 梓「あーあ、もう、律先輩うぜー。うざすぎ、ばーかばーか」ゥワァァァァァン 紬(部室でイチャイチャし出したバカップルを場所変えて説教してたら遅くなっちゃったんだけど) 紬(梓ちゃんが1人でりっちゃんの名前を叫びながら荒ぶってて部室に入り難いわ......) 唯「みおちゃーん♪」 澪「ゆーい♪」 紬「あぁ、もうそういうのは人目のつかない(でも私の目の届く)範囲だけにしなさいっ!」コ-ラッ --- ガラッ 律「憂ちゃーん!」 純「うおっ、びっくりした。あれ、り、律先輩」 律「あれ、憂ちゃんは?」 純「憂?憂ならついさっき帰りましたけど」 律「えっそうなの?」 純「今日、スーパーで鶏肉が安いらしいです」 律「今日特売日のスーパー......あそこかっ」ダッ 純「あはは、律先輩、探偵みたい!」 純「ってもういない!?」ジュ-ン --- 憂「......ふぅ」 タッタッタッ 憂(鶏肉が安すぎて3キロも買っちゃった)ホクホク タッタッタッ 律「あ、居たっ! 憂ちゃん!!」 憂「え、りっちゃん!?」 律「って買いすぎだろなにその両手の袋!?」 憂「安くてつい......」 憂「りっちゃん、唐揚げ食べに来るかなと思って」 律「......」 憂「今日部活は?まだ終わる時間じゃないよね?」 律「えっと、、その」 憂「?」 律「私って憂ちゃんと付き合ってるよね?」 憂「............」 憂「......えぇと、よくわからないんだけど、誰かに聞かれて『あれ?私たちって付き合うとか口に出して言ってなくない?』って不安になってここまで走ってきた感じ?よくわからないんだけど」 律「こ、心の中を読むなっ!? てか、当たりすぎィ!!知ってただろ、それもう知ってただろ」 憂「そういうの、言葉で言わないとダメな人?」 律「べ、別にそういうのわけじゃないけど......」 憂「でも、人に聞かれたら、りっちゃんは不安になっちゃうんでしょ?」 律「......」 憂「でしょ?」 律「う、うん。不安になっちゃって......」 憂「そういうカタチが欲しいならいくらでも言ってあげるよ」 律「いや、ちょ、ちょ、ちょっと待って!!ちょっと待ってて!!」 憂「?」 律「すーはーすーはーすーはー」 律「」ひとひとひとひとひとひとひとひとひと 憂「......」 律「」ひとひとひとひとひとひとひとひとひと 律「」ひとひとひとひとひとひとひとひとひと 憂「書きすぎでしょ......」 律「う、うっさいっ!!キンチョーしてんのっ!!」 ごっくん 律「そ、そ、そ、のっ!! はじまりはいきなりだったんだけどさっ、いつの間にか、憂が好きになってたっ!!!」 律「だから、付き合ってくださいっ///」 ため息をひとつついて 憂「りっちゃんのばーか」 憂ちゃんは私の額にデコピンをした。 律「あてっ」 憂ちゃんは、少し笑いながらこう言った。 憂「当たり前でしょ、大好きなんだもん」 それは誰に向けられたものにも似ていなくて いつもの、私だけの憂ちゃんの笑顔で。 だから、私は途端に幸せになる。 この気持ちを少しでも憂ちゃんと分かち合いたくて 勇気を振り絞って、自分からキスをしてみた。 私と憂ちゃんの心臓の音が速くなった。 憂「唐揚げ、りっちゃんのなんだからこれ持ってね」 鶏肉3キロ 律「」ずっしり 律「愛が重たい!!」 憂「りっちゃん、幸せじゃん」フフッ (続きは2人だけの秘密だから省略) おわれ 戻る
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----------------説明------------------- HOUNDSでの【鬼ごっこ 】というものを思いついたので書かせていただきます。 ------------------------------------- FPSには【鬼ごっこ 】という遊びがたまにルームで見ます。 そこで、HOUNDSでも【鬼ごっこ 】をやってみたいという考えから作りました。 ------------------------------------- ★ルール★ REDチームが鬼 BLUEが逃げ 部屋は【爆破戦 】 【チームバランス 使用しない】 どちらのチームもHG(ハンドガン )を装備すること。(シールドピストル は使用禁止)(縛りで他の武器にするのは各自で調整) どちらのチームも装備をすべて外すこと。 部屋を建てる場合、おにごっこ理解者のみ などを書いてパスワードは025(おにご)にすること。 REDチームが4人 BLUEチームが5人 など調整してみるといいと思います。 ------------------------------------- ~REDチームのルール~ 1.REDチームは開始10秒待つこと。 2.BLUEチームを近接スキルで倒し、味方の勝利になれば、REDチームの勝利。 3.スキル使用禁止。(近接スキルは例外) 4.銃の使用禁止。 5.爆弾設置禁止。 6.クイックチャット 使用可 ------------------------------------- ~BLUEチームのルール~ 1.敵の攻撃(体術)が当たらないバグの利用禁止。(【港マップ】などのバグ) 2.銃の使用禁止。 3.スキルの使用禁止。(近接スキルは例外) 4.近接スキルは【斬りつけ】のみ許可。(怯ませるため) 5.逃げ切るなどして制限時間生き延びればBLUEチームの勝利。 6.クイックチャット 使用可 ------------------------------------- ◆基本的な逃げ方のコツ◆ ・斬りつけでひるませて逃げる。 ・隠れてやり過ごす。 ・掴まれないように障害物を利用する。 ------------------------------------- ◇オリジナルルール◇ (ここに) ------------------------------------- 自分のオリジナルルールがあれば書いてください。 オリ1(オリジナルルール1)とか書けばもっと楽しくできると思います。 他に何かあればページの編集をお願いします。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4044.html
※初めまして、最初で最後のゆっくり虐待に挑戦してみます。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※最初の数回は読者様のストレスをマッハにすることに腐心しています。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』1 「おちびちゃんたち、じじいのあたまにしーしーしてね! くそじじいにはもったいないけど、あんまりきたないから しーしーできれいきれいしてあげるんだからね!ありがたくおもってね!」 「ちーちーしゅるよ!ちーちー!」 「ゆっ!くちょじじい、もっちょあちゃましゃげちぇね! りぇいむのちーちーできりぇいにしちぇあげりゅ!」 額を床につけている俺の頭に、正面から横から、 赤れいむのしーしーがびたびたと打ちつけられる。 気持ちよさそうに震えながらしーしーをしている赤れいむは四匹。 土下座の姿勢では見えないが、俺の正面では、 一匹のゆっくりれいむが嘲笑を浮かべながらこちらを見ている。 「ゆゆ?じじい、さっきからだまりこくってどうしたの? なにかいうことがあるんじゃないの?ばかなの?しぬの?」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 親のれいむが罵るのを聞くと、すぐに赤れいむたちが口を合わせて合唱を始める。 「ばかなじじいはいわれなきゃわからないみたいだから、 しんせつなれいむがゆっくりおしえてあげるね! きれいきれいしてもらったらおれいをいうんだよ! さあ、いいこだからおちびちゃんたちにおれいをいってごらん?」 俺はしーしーの水たまりに頭を伏せたまま黙って体を震わせていた。 握り込んだ手のひらに爪が食い込む。 「どうしたの?いいたくないの? それともばかだからおれいのしかたをしらないのかな? いいこだからよくきいてね。 「ぐずでのろまの、きたないくそじじいに しーしーをめぐんでくださってありがとうございます」っていうんだよ!」 「いうんだよ!」 「はやきゅいえ!ごみくじゅ!」 「…………」 「ゆ?どうしたの?いえないの? ばかにはむずかしかったね。 だったらいいんだよ!おねえさんにおしえてもらおうね!」 「ぐ……」 歯茎から血が出るんじゃないかと思うほど震えている顎を 苦労してこじ開けながら、俺は絞り出した。 「ぐずで、のろまの…」 「おそいんだぜ!」 俺の後頭部を衝撃が襲う。 バスケットボール大の饅頭、ゆっくりまりさが飛び込んできたのだ。 「ちゃっちゃというんだぜくそじじい! いちにちはみじかいんだぜ?ごはんとそうじがまってるんだぜ! あさのしゃわーぐらいてばやくすませるんだぜ!」 後頭部で飛び跳ねられる度に、俺は顔面を床に打ちつける。 床に鼻血が滴る。 背中のほうでは、ソフトボール大の赤まりさたちが飛び乗り、 親に便乗して俺の上で飛び跳ねはじめている。 「はやきゅすりゅんだじぇ!」 「まりしゃしゃまたちはおなきゃしゅいたんだじぇ!」 「ごはん!ごはん!」 「ぐずでのろまの汚いクソ爺に、 しーしーを恵んでくださってありがとうございます」 「ゆはははは! いったよ、ほんとにいったよこのじじい!」 親れいむが爆笑した。 それに合わせ、赤れいむ、まりさ親子、 そして奥のほうから眺めているありす親子が笑い出す。 「ほんのじょうだんだったのに、 ほんとにいうなんておもわなかったよ!じじいはばかだね! それともほんとにうれしかったのかな? おちびちゃんたちはやさしいから、たのめばまいにちしーしーくれるかもね!」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「おい、しーしーじじい!ごはんをよういするんだぜ! まりささまのせわをさせてあげてるんだから、 ごみくずはかんしゃしてちゃっちゃとうごくんだぜ!はやくしろ!」 尻に親まりさの体当たりを受け、再び俺は床のしーしーに顔を打ちつけた。 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 話は二か月前に遡る。 「「ゆっくりしていってね!!」」 大学から帰ってきた俺を出迎えたのは、 居間の真ん中に転がる二つの饅頭だった。 部屋中は惨憺たる有様で、 あちこちひっくり返して見つけ出し食べ散らかした食べカスや、 排泄物らしき餡子、砂糖水、びりびりに破られてまき散らされた雑誌類などが そこらじゅうにぶちまけられていた。 冷蔵庫も開けられ、中の食材がすべてやられているようだ。 カーテンは半ば引きちぎられ、ポットも炊飯器も倒され、 寝室から引きずり出された毛布が汚れを吸って無数の染みを作っている。 案の定、窓ガラスは割られて床にガラス片が四散していた。 ここはマンションの一階。 お定まりのパターンというやつで、 石を投げてガラスを割り、侵入してきたようだ。 その時、俺が部屋に帰ってくるのは三日ぶりだった。 友人が婚約したとかで、 その祝いでひとしきり飲み騒ぎ、外泊が続いたのだ。 その間中、このゆっくり二匹が部屋を蹂躙していたわけだ。 最近になって、俺の住むこの街でも ゆっくりの被害が幾度となく取り沙汰されるようになった。 ゆっくりの数は全国で着々と増え続けているらしい。 被害に遭った知人の話を聞くにつけ、俺も対策しなければとは思いつつ、 もう少し後でいいだろうとたかをくくり、ずるずると先延ばしにしていた。 きちんと対策していれば。思い起こすたび後悔で身をよじる。 侵入してきたのは、ゆっくりまりさとれいむの番いだった。 野良のゆっくりらしく、二匹はひどく汚かった。 成体になりたてのようで、大きさは共にバスケットボール大。 全身にこびりついた土の汚れが、そのまま部屋中に足跡を残している。 「ゆ!ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ!!」 「にんげんさんはたべものをもってきて、ゆっくりしないででていってね!!」 さっさと追い返せばすむ話だった。 だが、この時はさらに不幸が重なっていた。 「きゃあ、可愛い~!!」 恋人の由香を同伴していたのだ。 友人との飲み会でもずっと一緒に騒いでいた。 騒ぎ疲れてこの家に帰ってきて、ついでに一戦交えるつもりもあったが、 ゆっくりに水を差された形になった。 悪いことに、由香は筋金入りのゆっくり愛好家だった。 「かっわいいわあ~。すーり、すーりっ」 「ゆゆっ!おねえさんなにしてるんだぜ!?」 小汚いゆっくり二匹を両方抱え上げ、頬ずりを始めた。 「ゆ、ゆっくりやめてね……すーり、すーり♪」 「まりささまのびはだによいしれてるんだぜ!」 ゆっくりの方もまんざらではなさそうだ。 「お、おねえさん!まりささまはおなかがすいてるんだぜ。 とっととたべものをもってくるんだぜ!!」 まりさの方が早くもしびれを切らし、食事を要求してきた。 「あ、ごめんね!」 由香がゆっくり共を床に下ろし、周囲を見渡した。 しかし部屋の様子はすでに記述した通りである。 仕方なしに由香は立ち上がった。 「ちょっと待っててね。食べ物持ってくるからね」 「ゆゆっ、さっさとするんだぜ! ぐずにいきるかちはないんだぜ!!」 まりさの方はゲスなんじゃないか、と思っている俺に由香が言う。 「コンビニ行こ!」 この部屋の様子を見て、部屋の主を目の前にして なんで呑気にそんな事が言えるのか。 由香も承知の上らしく、俺の反論を封じるように 腕を引いて外へぐいぐい引っ張っていく。 「とっととするんだぜ!!」 背中から苛立たしい声が聞こえてきた。 「なに考えてるんだよ!?」 「ごめん、圭一!」 圭一は俺の名である。 部屋からある程度離れた路上で、由香は俺に手を合わせた。 「あんまり可愛いものだからつい……」 「どこが!?」 「全部!」 由香のゆっくり愛好ぶりはただごとではなかった。 ゆっくり愛護会だかなんだかの会員である。 携帯電話にはゆっくりキーホルダーがごちゃりとぶら下がり、 ゆっくりバッグの中には他にもゆっくりグッズが満載だ。 いつもゆっくりショップの前を通るたびに立ち止まり、 陳列されているゆっくり共を前にため息をついている。 俺には苛立たしいだけなのだが、 彼女の目には天使のように映っているらしい。 「ね、飼お!」 「はあ!?」 えらいことを言い出した。 あんなゲス(俺の中では決定)は一刻も早く追い出したいのだが。 「人間の手がついちゃったゆっくりより、 野生のゆっくりとお友達になりたかったの」 「あんな尊大な奴らと?おかしいんじゃないか?」 「おかしいのは自分でもわかってる。 でも、あのわがままさがたまんない……わかってもらえないと思うけど」 このあたりが筋金入りなのだ。 そこらにいる半端なゆっくり愛好家なら、 人の手でしつけられたゆっくりを愛護し、ゆっくりショップを利用する。 野生のゆっくりと付き合うほどの忍耐力を持つ者はそうはいない。 しかし、あのゆっくりならではの傍若無人ぶりをこそ愛する 本物の愛好家が稀にいる。 俺に言わせれば物好き、あるいはキワモノ好きだが。 「お前の家で飼ったら?」 「だめ。うちはもうゆっくりでいっぱいだし、 飼いゆっくりと野生のゆっくりを一緒に置いておくと 喧嘩になったりするらしいの」 由香の家族もゆっくり愛好家で、 家に何十匹のゆっくりを飼っていた。 由香の家庭についてはあとで触れる。 由香は飼いゆっくりは十二分に堪能できているはずだが、 野生のゆっくりと触れ合いたい欲求もあったようだ。 つくづくマニアである。 「あたしも毎日通ってお世話するから、お願い!」 俄然、揺れた。 ここまで読まれた方にはとんだ我儘女に見えたかもしれないが、 由香は本当にいい女なのだ。 可愛く美人、スタイルもよくて理知的だ。 飲み会でも出しゃばらず、いろんなところによく気が回る。 そして家が金持ち。 いつも周囲の友人に羨まれる、極上の女であった。 その彼女の唯一の欠点が、病的なほどのゆっくり好きという点だ。 それでも俺にとっては、 ひとつぐらい欠点があったほうが安心するぐらいのもので、 そこも含めて愛する気満々だった。 俺の家で飼いたい、というのにはさすがに躊躇したが、 家に毎日来てくれるという。 ゆっくりを餌にすれば、いつでも家に連れ込める。 これはなんとも魅力的だった。 結局、俺は首を縦に振ることになった。 ちゃんと世話しろよ、と釘を刺しつつ。 「やった、ありがと!圭一大好き!」 俺の肩に飛びつき、熱烈なキッスを浴びる。 たまに見せるこういうところが可愛い女なのだ。 「ゆっくりおそいんだぜ!!おねえさんはぐずだね!」 「ごめーん」 「ゆ、さっさとたべものをおいてでていくんだぜ!」 由香はゆっくりに詫びると、 コンビニで買ってきたプリンの蓋を開けてゆっくり共の前に置いた。 ゆっくり共はわき目も振らずにプリンに突進し、容器を突き倒した。 床にぶちまけられたプリンにゆっくり共は顔を突っ込み、 涎やらプリンやらをまき散らしながらむさぼり食う。 「うっめ!!これむっちゃうっめ、まじうっめ!ぱねぇ!!」 「むーちゃ、むーちゃ……ししししあわせえぇぇ!!」 感涙しながら食べ尽くしたまりさとれいむは、 顎の下にあるあにゃるを突き出していきみ始めた。 「うんうんするのぜ!」 「うんうんするよ!」 たらふく食べて満足したあとは、排泄である。 俺の部屋の床に、二匹のゆっくりはうんうんをひり出した。 「ゆっ!にんげんさんはまりささまのうんうんをそうじするんだぜ!! さっさとするんだぜ!!」 「おぉ、くさいくさい。ゆっくりしないでかたづけてね!!」 臭いうんうんの前から自分は一歩も動こうとせず、 片付けるように命令してきたゆっくり共。 由香は文句も言わず、にこやかにティッシュにくるんで捨てた。 「ゆっくりできた?」 「まりさはゆっくりしてるのぜ!!」 「れいむはとってもゆっくりしてるよ!!」 由香の質問に答えるまりさとれいむ。 「よかった。これからもここでゆっくりしていってね」 「ゆ?あたりまえなんだぜ!! ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ?」 「あ、ごめん。そうだったね」 「ごはんはたべたからにんげんさんにようはないんだぜ!! とっととでていくんだぜ!!」 「あ、あたしたちもここでゆっくりさせて!」 手を合わせてお願いしはじめる由香。 ゆっくり相手にこんなことをする人間は他にいるまい。 「ゆゆ?なにいってるんだぜ?おねえさんはばかなんだぜ? やくにたたないくずをおいておくよゆうはないんだぜ!!」 これだけ広い部屋を、饅頭二匹で占拠するつもりらしい。 「そろーり、そろーり」 まりさの背後に、れいむが大声で何か言いながら近寄る。 そして耳打ちした。 「まりさ、ちょっとこっちにきて!」 「ゆっ!なんだぜれいむ!ばかなにんげんをいまおいだすところなんだぜ!」 そう言いながられいむに促され、まりさはこちらから離れていった。 俺たちから離れていくと、二人はこちらに背を向けながら相談を始める。 「ひそひそ、これくらいはなれれば ばかなにんげんさんたちにきこえないよ!」 1メートルしか離れていない。 当然丸聞こえであるが、まりさは気づく様子がない。 「ばかなにんげんにきかれてこまることなんてないんだぜ?」 「まりさ、よくきいて!このにんげんさんたちはたべものをもってるよ! まりさがかりにいかなくてもこいつらにもってこさせれば、 このゆっくりぷれいすでずっとゆっくりできるよ!」 「ゆ!めいあんなんだぜ!! まりさがちょっとおどしてやれば、 にんげんどもはばかだからいくらでもごはんをさしだすんだぜ!!」 「まりさ、むちだけじゃだめだよ! あめとむちをじょうずにつかいわけて、にんげんたちをしつけるんだよ。 こんきよくがんばれば、にんげんだってきっとやくにたつよ!」 「れいむはあまいね!でもわかったんだぜ。 いかさずころさず、なるべくながいあいだつかってやるんだぜ!!」 そんな会話を、由香はニコニコしながら聞いていた。 俺のほうは、聞いていて気分のいいものではなかったが、 ゆっくりの馬鹿さ加減はよく知っていたし、 あとで躾けてやればいいだろうぐらいにその時は考えていた。 「おねえさんたち、よくきくんだぜ!!」 密談らしきものを終え、まりさがこちらに向かって声をはりあげた。 「まりさたちのゆっくりぷれいすにいたかったら、 まいにちまりさたちにごはんをもってくるんだぜ! そうじもするなら、とくべつにここでゆっくりさせてあげるんだぜ!」 「やったあ、よろしくね!」 大げさに喜んでみせる由香。 話を合わせて、このゲスぶりを堪能するつもりらしい。 ゆっくり愛好家を称する人間は多いが、 ゲスをすら楽しむほどの物好きは、 日本中探しても五人もいないのではなかろうか。 その日から、ゆっくり共との生活は始まった。 二匹のゆっくりは部屋の中で傍若無人に振舞った。 「まりささまにごはんをもってくるんだぜ!!」 「かわいいれいむにあまあまをちょうだいね!!」 腹が減ればいつでもどこでもわめき出す。 「ゆっくりうんうんするのぜ!!」 「しーしーするよ!!」 うんうんとしーしーも、気が向いたときに垂れ流し、 それが終わると俺たちを呼びつけて片付けさせた。 「それはなんだぜ!?まりささまにさっさとよこすのぜ!! ここのものはぜんぶまりささまのものなんだぜ!!」 ちょっと興味が沸くと、すぐに俺たちが持っているものを差し出させた。 勉強中には鉛筆を奪われる、掃除をしていれば掃除機を奪われる。 そのうち飽きて放り出すからまだいいが、 何をするにも中断させられるはめになり、邪魔でしょうがない。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」 突然大声で歌い出すのでうるさくてかなわない。 「ゆぁああああ!!なんだぜこれぇえええ!!?」 「おにいさあああん!!はやくきてかわいいれいむをたすけてねぇえええ!!」 慣れない家の中で勝手に動き回るものだから、 本の山に押しつぶされたりそのへんの隙間に挟まったりして、 しょっちゅう俺たちを呼びつけた。 「おそすぎるんだぜ!!もたもたなにしてたんだぜぇええ!? やくにたたないにんげんはごみくずなんだぜぇ!!」 「なんでもっとはやくたすけないのおおぉ!? かわいいれいむがくるしんでてもへいきなの!?ばかなの!?しぬの!?」 助けてやったところで、礼を言われたことは一度もない。 何度となく叩きつぶしたくなったが、その度に由香に止められた。 「この子たちは好きにさせてあげて、ホントにごめん!」 その可愛い顔のために、俺は耐えつづけた。 もともと俺は、愛護派でも虐待派でもなく、ゆっくりに興味はなかった。 思い入れがないぶん、ただの饅頭の言うことだと聞き流し、 まじめに取り合うことなく一歩引いて接することができていた。 とはいえ、それでも我ながらたいした忍耐力だったと思う。 結局、おれも変人だったのかもしれない。 ゆっくりという生物は、甘やかせばどこまでもつけあがる。 後日、このゆっくり達の存在は日本中に知れ渡るのだが、 そのつけ上がり具合に、誰もが驚愕することになる。 よくもそこまで、殺さずにつけ上がらせつづけたものだと。 ある日、由香が祖父を伴って俺の住むアパートにやってきた。 「やあ、圭一くん。こんにちは」 「こ、こんにちは。おじい……長浜さん」 この老紳士、長浜氏は政財界では名の通った名士である。 建築業の重鎮で、大企業長浜建設の名誉会長を務めると同時に、 多くの著作をものした社会学者でもある。 すでに述べたように、恋人の由香の祖父であり、 可愛い孫の恋人である俺の動向にさりげなく目を光らせている人だ。 お祖父さん、と一瞬呼びかけた俺に対する視線が一瞬きらりと光ったのは気のせいではあるまい。 人当りがよく、理知的な人であり、俺との関係もひとまず良好だ。 安アパート住まいとはいえ、自分で言うのもなんだが、 俺が国立有名大学に通い、トップクラスの成績をマークしてそれなりに優秀なことも大きいだろう。 これほどの人だから、孫の相手には、 トップクラスと言わず首席級の男をと言いだしても不思議はないが、 そこは孫の意思を尊重してくれている。 漫画に出てくるような偏屈爺とは違う、ごく普通に良識的な紳士というわけだ。 とはいえ、やはり会うたびに緊張してしまう。 「どうぞ、何のおかまいもできなくて」 「いやいやいや、こちらこそ。急に押しかけてすみませんでした」 若輩の俺に対しても、長浜氏は礼儀正しく頭を下げる。 「孫の話を聞きましてな。ぜひ見せていただきたいと思いました」 そう言い、長浜氏はさっきから喚いているゆっくり共のほうを見た。 「おじいさんはゆっくりできるひと? かわいいれいむにあまあまをちょうだいね!!はやくちょうだいね!! きこえないの?ばかなの?ばかなにんげんさんなの?」 「くちょじじい!!さっさとあまあまをよこすんだぜ!! よこしたらまりさのゆっくりぷれいすからでていくんだぜ!!」 「これはこれは……」 長浜氏は目を細めて笑い、懐から飴玉を取り出すとゆっくり共に投げ与えた。 わき目もふらずに飴玉に食いつくゆっくりを見届け、彼は俺に向きなおった。 「いやはや、大したものですな」 「いや、どうも毎日大変で……まあ」 挨拶を交わしながらソファを勧めようとしたが、 ゆっくり共のうんうんやしーしーで汚れきり、とても人を座らせられる状態ではない。 来るとわかっていればせめて洗濯していたのだが。 床にありあわせの座布団を敷き、座ってもらう。 それまでのやりとりで大体の事情はわかったが、一応話を聞くと、 孫がゆっくりを全力でゆっくりさせることに挑戦していると聞き、興味を抱いたらしい。 この長浜氏、やはり非常なゆっくり愛護派である。 大きなゆっくり愛護団体の会長をも務めるほどで、 日々ゆっくりを苦しめる虐待派のふるまいに心を痛め、ゆっくり愛護を市井に呼びかける一方、 都市部に繁殖するゆっくりへの対処問題に腐心している。 由香の住む家は長浜氏所有の邸宅であり、 家族ぐるみでゆっくりと付き合っているのはこの人の影響によるものだ。 「ね、とっても可愛いでしょ!!」 「いやはや……こら、じいちゃんは圭一くんと話してるんだ。 ちょっと静かにしていなさい」 孫娘に飛びつかれ、やや困り顔ながらもこぼれる笑みを抑えられないようだ。 しかし由香を引き離すと、改めて俺に向きなおると、深々と頭を下げた。 「このたびは、孫娘のわがままでまことにご迷惑をおかけしとります」 「あ、いえいえいえ!」 予想外の成り行きに慌ててしまう。 まさか俺ごときが、この人に頭を下げられるなんて思っていなかった。 「我儘放題なゆっくりの言うことを聞き続け、自由にさせる。 なんと馬鹿なことをと、わしは説得しました。 わし自身、なんとも困ったゆっくり狂いという悪癖を持っておりますが、 それでもわがまま放題にさせるなんてことは、 人間にとってもゆっくりにとってもためにならん。 それぐらいはわきまえとるつもりです」 「……はい」 「しかし、こやつは言うのですな。 人間の都合でゆっくりを飼う、いや、飼わせてもらっている。 だから、人間は全力でゆっくりをゆっくりさせる義務があるのだと。 わしは……返答に困りましたわい」 「ですが……人間の社会で生きていくんだったら」 「もちろん、そうです。 ここで生きるならここのルールを教えるのがゆっくりのためだ、 そんな御託はいくらでも並べられますし、正論です。 しかし、それでも、わしは答えられませんでしたわ。 確かに、わしらは飼わせてもらっておる。ここで生きることを強要したのはわしらだ。 強要しておいて、そのための忍従を強いるのは、やはり横暴でしょう。 ゆっくり狂いの馬鹿な戯言とお思いでしょうがな」 「…………」 答えられなかった。 事実、そう思っていたからだ。 良識ある人かと思っていたが、子供じみたセンチメンタリストなのか。 「甘やかされきったゆっくりの行き着く末路は、もちろん想像がつきます。 しかし、こやつは全力でゆっくり達を守るという。 圭一くんも協力してくれるからと。 それなら、一度、やってみる手かもしれんと思いました。 無茶な実験をするようですが、これもまた、ゆっくり研究の一環ではありましょう。 なにしろ愛護者でさえ、そんな事をやり通した者はほとんど聞きませんからな。 ゆっくりのわがままにとことん付き合うのは非常に、非常に骨の折れる話です。 それに挑戦してみることは、ある意味、こやつの為になるかもしれんです」 長浜氏はそこで、再び居住まいを正して、俺にふかぶかと頭を下げた。 「どうか、孫娘に付き合ってやってはくださらんか。 ゆっくり馬鹿、孫馬鹿の耄碌爺の戯言ではありますが、聞いて下されませんか」 一瞬、慌てながらも言葉に詰まった。 少々意外だったからだ。 良識と常識ある人かと思っていたが、孫娘のこんな暴挙、 しかも他人である俺を巻き込んだ暴挙、止めるのが普通というものだろう。 しかしこの人は、他人の俺に、我慢して共に耐え忍んでくれという。 ずいぶんと非常識な願いと思わざるをえない。 いや、一応、結婚すれば他人ではなくなるのだが…… あ。 そうか。 俺はそこで、老人の目論見がわかった。 この人は俺を試しているのだ。 可愛い孫娘の恋人、あるいは夫として、俺がふさわしい男かどうか。 甘やかされて育った娘を受け入れられる忍耐強い男かどうか、 このゆっくり共を試金石にして確かめようというのだろう。 確かに、忍耐力を試すのにゆっくりほどお誂え向きの存在もない。 また、由香の家族と付き合うのならば、ゆっくりとの付き合いもできたほうが断然いい。 そういう方向でも試す目論見がありそうだ。 そういうことならば、迷う理由はない。 あなたの孫娘を任せられる男であることを、見事証明してみせようではないですか。 俺は笑うと、力強く言い放った。 「万事お任せください」 頭を上げ、俺の表情を確かめた長浜氏は、満足げに目を細めた。 続く
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「へいへい、来週の日曜日ね。分かった、準備しとくから」 と言って俺は電話を切った。さて…準備準備っと…。 ゴソゴソ… よし、道具は揃った。久々だから体がなまってるけど大丈夫かな。ちょっと外出るか。 ブンッブンッブンッ ん…まてよ。アレをああしたら…。そうか、そういうの良いな。うん。いいかもしれない。 『ゆっくり練習』 軽トラを走らせて十分後に森へ着いた。荷台には加工所特性の透明な箱が2つある。結構大きめだ。後はこの籠を背負ってっと…。 あ、自己紹介が遅れたね。ハジメマシテ。虐待お兄ちゃんです。ペコリ。何をしているかって?ちょいと今からゆっくり親子を集めるところさ。 親ゆっくりと子ゆっくり。赤ゆっくりはパスだ。この森に最近ゆっくりが住み着いたんでちょいと探せばすぐ集まるはずなんだが…。 「ゆっくりしていってね」 「お、ゆっくりゆっくり。君は奥さんとか子供はいるのかい?」 「れいむは1人だよ。でもこんd「じゃあ用はない」ゆべええええ。ふまないでええええええええ」 どうやら独身れいむだったようだ。独身には用は無いので踏み潰しといた。なかなか見つからないので叫んでみる。 「ゆっくりしていってねー!」 するとあちこちから 「「「「ゆっくりしていってね」」」」 いるじゃんいっぱい。 「お兄さんはゆっくりできる人?」 「ゆゆっ。お兄さん、おかし持ってないのかだぜ。まりさに渡すんだぜ」 早速これか。しかしそんなことは言わずにチョコレートを見せてやる。 「ゆゆ!それはチョコレートだね。はやくれいむにちょーだい」 「とかいはなありすにもちょーだいね」 結構食いついてきた。6匹ほどか。サイズは子ゆっくりといったところだ。 「まあ待て。これはね、ゆっくりとした親子にあげるために持ってきたんだよ」 「ゆゆ!まりさがいちばんゆっくりしているよ」 「とかいはなありすがいちばんにきまってるじゃない」 自分が一番ゆっくりしていると騒ぎ出した。 「今言ったでしょ。ゆっくりした親子にあげるって。君たちは子ゆっくりだね。お母さんは?妹とかいるの?」 「れいむのおかあさんはとってもゆっくりしてるよ。」 「まりさのいもうとはとってもゆっくりしたゆっくりなんだぜ」 「ありすのおかあさんはとってもとかいはなのよ」 どうやらこいつら全員親と妹がいるようだ。これはちょうどいい。 「じゃあお兄さんはここで待ってるからお母さんと妹を呼んできなさい」 「「「「「「ゆっくり呼んでくるね!!!」」」」」」 数十分後ゆっくり親子が隊列を組んでやってきた。 集まった集まった。親ゆっくりが20。ということは10組か。子供は……かなりいるな。100いくかな。赤ゆっくりまでいるわ。 「どう?おにいさん。れいむたちすごくゆっくりしてるでしょ」 ゆっくりしてるってどう意味だよと言いたいところだがさっさと済ませたいんで合わしとこう 「おお。みんなゆっくりしているね。じゃあみんなにチョコレートをあげよう。しかしここまで数が多いとここじゃ食べづらいね。 広いところに行こう。そこで食べるといい」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」」 「じゃあついてきて」 軽トラを止めていた所までゆっくり達を移動させた。全部集まったのを確認してチョコレートをばら撒く。 「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせえー!!」」」」 「「「おいしいよ、このあまあまとってもゆっくりしてるよ」」」 「おいちいよ。まりしゃちあわちぇえ」 「うっめ。これめっちゃうめ」 がっついてるがっついてる。もうちょっと綺麗に食べろよ。 さて…このチョコレートはただのチョコレートではない。実は睡眠薬を混ぜてある。 「なんだかねむくなってきたよ…ゆっくりねるy…zzzzzz」 「ゆぴーゆぴー」 「「「「「「ゆーゆーゆーzzzzz」」」」」」 全員寝てしまった。だらしなく涎垂らしてて気持ち悪いなあ…。だが今のうちにゆっくりを捕獲しとかないと。 1つの箱には親ゆっくりを入れる。20体となると大きめの箱でもぎゅうぎゅう詰めだ。結構無理矢理押し込んで蓋をしたが起きやしない。 もう1つの箱には子ゆっくりを。こちらはなんとか箱に収まった。赤ゆっくりは籠に入れとくか。数分後には全てのゆっくりが箱と籠の中だ。 「大漁大漁。さっさと帰って練習練習」 数十分後 場所は変わって俺の家の空き地だ。俺は準備を進めていた。親ゆっくりは家にあった箱を総動員して分配しておいた。親ゆっくりの入った箱はこっちに配置。 ここなら見やすいだろう。子ゆっくりの入った箱はこっちだ。ちなみに赤ゆっくりの入った籠は家の中だ。あれはいつか使わせてもらおう。 あとはこの鉄棒を土に刺してっと……これじゃちょっと不安だな。金槌で打って……。よし完成。これなら大丈夫。さてゆっくりはというと 「「「「「ゆぴーゆぴー」」」」」 「「「もうたべられないよー」」」 おうおう「しあわせー」そうな寝顔しちゃってさあ。ふふふ。では始めるか。 「さっさと起きな!!!!この饅頭共!!!」 「さっきからうるせえんだよ!!餓鬼が!!!!」 思いっきり箱を蹴飛ばした。蹴った衝撃で箱がひっくり返ったが傷は無い。流石加工所特製だ。 「ゆああああああ!!!!」 「なに?なにがおこったの??」 「ゆっぐりできなああああい」 「おねえええちゃあああんん。こわいよおおおお」 ゆっくり達が目を覚ました。全員が起きたのを確認してからこう言った。 「やあ。お目覚めかい。箱の中はどうかな?」 「ゆ…ここはどこ?」 「おかあさんは?おかあさんどこお?」 「ぜまいいいいい。れいぶつぶれるうう」 「まりざぢょっとそこどいてえ」 「れいむのいもうとがいないよ。どこいっだのおおお」 「ありすのとかいはなあかちゃんがいなあ"あ"い」 最初は訳が分からずおろおろしてたが自分が置かれている状況を知り色めき始めた。 「なんでれいむはこのなかにいるの?」 「せまいよぐるじいよお」 「ゆ!おにいさんがこのはこのなかにいれたんだね。ゆっくりだしてね!」 「ばかなじじいははやくここからだすんだぜ。あとおわびとしておかしをよこすんだぜ」 「おかあさんこんなじじいやっつけちゃえ」 「とかいはなありすにごはんもってきてね」 「はこからゆっくりだしてね。じじいははやくしんでね」 「ゆっくりできないじじいはしね」 威勢がいいねえ。これならやりがいがありそうだ。 「まずは君でいこう」 箱から取り出したのは子れいむだ。 「ゆゆっ。おそらをとんでるみたい」 「まりさもはやくだせええ!!」 「れいむのおぢびちゃんゆっくり逃げるんだよ!」 鉄棒の上に子れいむを乗せた。 「ゆ!あんよがいたいよ!!ゆっくりおろしてね」 どうやら鉄棒が底面に食い込んでいるようだ。 「じゃあそこから飛び降りてみれば?」 「ゆっくりおr…ゆあああああ!!!!こわいよおおお!!!!!」 子ゆっくりなら落ちても死にやしないだろうがゆっくりからすれば相当高いところなんだろう。落ちる心配は無いな。じゃ、やるか。 バットを持ち思いっきりスイィングした。 ブンッ!!!!!! パァァァーーーンン!!!! ……… …… べちっ!!!! 「ゆ?」 「おちびちゃんが消えたよ」 ゆっくり達は何が起こったのかわからない。 「あれを見てみろよ」 俺は塀を指差した。そこには子ゆっくりがへばり付いていた。目と口からは餡子が垂れている。ありゃ死んだな。 「ゆあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!」 「どぼしてぞんなごどずるのおおおお!!!!!」 「もういやだあああ。おうちかえるうううう!!!」 「おねえぢゃああああああん!!!!!!」 ゆっくり達が騒ぎ出した。俺は塀に付いている饅頭を剥がしそれを子れいむの親ゆっくりらしきが入ってる箱に投げ入れた。 「ゆびゃ"ぁ"ぁ"!!! 」 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!」 「ゆ"っぐりじでね!ゆっぐり"い"い"い"!!!!!」 ビンゴ。こいつの親はこの箱で正解。親れいむがしきりに呼びかけてるが饅頭は答えない。 そう、これは野球のティーバッティングをボールをゆっくりに代えたものだ。子ゆっくりくらいが丁度いい大きさなので子ゆっくりを集めていたわけさ。 来週は試合だ。対戦相手はメンバー全員が愛でお兄さんのチーム…我らが虐待お兄さんズにとって特に負けるわけにいかない相手だ。 どーせ愛でチームはいつもの如く飼いゆっくりをベンチに勢揃いさせて応援させるんだろうな。不愉快極まりない。 「ゆっぐりごごがらだせええええええ」 「ゆっぐりできないじじいはじねえええええ」 「こわいよおおお。おがあざんだすげでえええ」 「いやだああああああ」 どうせ応援するならこんな風に声を上げてほしいものだ。 「じゃ、次いくよ」 今度は子まりさを箱から取り出した。 「いやだああ!!はなじでええ!!!ばりざじにだくなあ"あ"あ"いい!!!」 「でいぶのごどもをはなじでええええ!!!」 ほっとけほっとけ。さてと、帽子邪魔だな。ひょいっと。 「いやあああああ!!!!おぼうじざんどらないでえええええ!!!!ゆっぐりできなああいいい!!!!あんよもいだいよおお!!!」 鉄棒に子まりさを乗せたところでふといいことを思いついた。俺は脱がせた帽子を子まりさの頭に被せた。 「ゆぅーまりしゃのおぼうちさんもどってきたんだね。ゆっくりできるよおお」 自分がどーいう状況におかれてるのか忘れてるよ。さてと上手くいくかな。 ブン!!!!!!! ぴちっ!!!!!!! べちっ…… 「ゆ"…ゆ"…い…いだいよおおおおお」 子まりさは数十cm前に転がっていた。打ち損じでは無い…といいたい。 「ゆ"…ゆ"…ゆ"……ぼういやだああ…おうぢがえりだああいいい」 まだ打てそうなので子まりさを拾い上げ鉄棒に乗せる。 「いだいのいやだよお…おかーしゃんたすけてえ…」 親ゆっくりは口をパクパクしていた。 「ま…まりざ…あたまが…あたまが…」 「ゆ"…ゆ"…」 「えれえれえれ…」 「いやあああ…」 「どうしたの?みんな??」 子まりさは状況が分かっていない。 「お前自分の頭がどうなってるのか分からないのか?」 「ゆ…ぼっぼうしさんがないよお…。っ!!!ああああ!!!まりさのあたまがないよおおお!!!!!」 帽子だけをすっ飛ばそうとスイィングしたのだが頭頂部を掠ったみたいだ。上手くいかないもんだな。 「ちょっと味見させてよ」 子まりさの餡子を手ですくって舐めてみた。おお、これは甘い。 「ゆ…ゆ…ばりざのながみたべないでえええええ。かぎまぜないでえええええ」 「ばりざあ…」 「でいぶのおぢびぢゃんよりでいぶのぼうがおいじいよおおお。だがらばりざをだべないでええ」 練習再開するか。子まりさの頭部を見たところ切り口が上を向いている。 「あれえ…アッパースイングになってるなあ…修正しとこ。あ、まりさちゃん。今度は大丈夫だからねえ」 「だいじょうぶじゃなああいい!!!!」 アッパースイィングって力がない人には向いてないんだってさ。ダウンスイィングするつもりでバットを振ると丁度良い角度でボールを打てるんだって。 ブン!!!!! 「ゆ"…ゆ"がヴぁあ"あ"!!!!!!」 ナイスバッティング。塀に当たるどころか打った瞬間に弾けたよ。汚いはなb(ry 「あああ…」 「おにいざあああんごべんなざあああいいいい!!!ばりざあやばるがらごごがらだじでええ!!!」 「ごんなのどがいはじゃなああああいいいい!!」 「でいぶはどうなっでもいいがらおぢびぢゃんはにがじであげでええ!!」 いい声だ。こんな風に応援されちゃうと力がみなぎってくるぜ。今度は外角球のバッティングの確認だ。外角球は流し打つというのが俺の中のセオリー。 「ごっぢにごないでね!!…いやだああ!!」 今度は子れいむか。ひっくり返して乗せてみよう。 「あんごがあだまにだまるううう…ゆっぐりでぎなあいい」 そうなのかよ…まあいいや。それはまた今度虐待ネタに使わせてもらうわ。鉄棒からちょっと離れてから打つ。上手く流せればいいのだが。 ブン!!!!! 「ゆぎゃあああ!!!!」 ああ…ファールだなこりゃ。 「ゆ"ぐっ"……ゆ"…あ"… 」 子れいむというと体が4分の1程削れている。そうか、バットの先っぽで掠ったんだな。ちょっと修正しとこう。 一応子れいむは生きてるな。ピクピクと動いてるが直死ぬだろう。ほっとこう。実はこういったのが一番痛いんだろうねえ。 ブン!!!!! 「ゆげえ"え"え"!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! ブン!!!!! 「ゆがヴぁああ!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! パリーン!!!! 「やべえ俺んちのガラス割っちまった」 気を取り直して… ブン!!!! 「ぼうやだばヴぁあ!!!!」 ブン!!!!! 「ぐべえ"え"え"!!!!」 時たま硬球でも打ってたのだが誤って俺んちのガラス割っちまった。硬球だと高く上がるわ。ここでやるのはゆっくりだけでいい。あまり高く飛ばないし。 ああそうだ。俺は一応投手だったんだ。ピッチングも練習しとこう。ピッチングもこれで練習できるよな。 手頃な大きさのは…あ、これがいい。俺が取り出したのはありすだ。形もいい具合に丸っこい。ちょっと軽いけど。 「やべでね!!あでぃずはどがいはなのよ!!!!おねがいだがらゆるじでええ」 俺は思い切り振りかぶって…投げた。 ヒュン!!!! 「……ゆっ? ゆ"びぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」 バチーンッ!!!!!!! 子ありすは塀に思いっきりキスをしていた。衝撃的なふぁーすとちゅっちゅだこと。どさっ…と子ありすは落ちていった。 俺は子ありすの様子を見に行った。ちょんちょんと指で突付いたが反応が無い。 「これは…見事なデスマスクだな」 子ありすは顔面からぶつかったせいで歯が全て粉砕しており目も両方とも潰れてどろっとした液体が垂れていた。 「ありずのどがいはなごどもがあああああ!!!!」 こいつの親だな。喚いてうるさいので子ありすを顔面から親ありすが入ってる箱に擦りつけた。 「ゆげええええええ!!」 「ごんなのどがいはじゃなあああいいいい!!!!」 「げれげれげれえええ」 こいつはいい。さあいっぱい投げるぞお。 ヒュン!!!! 「ゆぶヴぇええええ!!!!」 ヒュン!!!! 「がばヴぁあああ!!!!」 ヒュン!!!! 「ぶべえええ!!!」 ヒュン!!!! 「ゆがばヴぁあああ!!!」 箱の子ゆっくりも半分くらい使ったかな。 「ゆっぐりやべでええええええええ」 「ごわいよおおおおお」 「そうかそうか、ピッチングよりもバッティングの方を練習したほうがいいんだね」 バットに持ち替えて箱から取り出した子まりさを思いっきりかっ飛ばす。 「ゆぎゃああああああああああ!!!!!!」 「ばりざのごどもがああああああ」 「ごわいよおおおおお」 「おがああざんんだずげでええええええ」 「ぼうやべでよおおおおおお」 「えーもうバッティング終わり?分かったよピッチングだね」 「ぞんなごどいっでなああいいいい!!!!」 その後俺は子ゆっくりが尽きるまで練習に勤しんだ。 「どぼじでぞんなごどずるのおお!!!!!」 「いやぁーー!!!!!!おぢびじゃんがああ!!!!」 「ばりざあああああああああああ!!!!!」 「ぼうゆるじでえ"え"え"え"え"え"え"!!!!」 「じにだぐなああいいいい!!ゆっぐりいいいいい!!」 「ゆがあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」 「ごんなのどがいはじゃなあ"あ"あ"あ"い!!!」 親ゆっくり達の歓声は夕方まで続いた。途中から応援のし過ぎのせいか泡や餡子を吹いたり白目を向いて気絶してしまった奴もいた。 全部の子ゆっくりを打ち終える頃には親ゆっくりはうんともすんとも言わなくなっていた。 「一汗かいたら小腹がすいたな。こーいうときは甘いものだよねえ」 ひょいっ パク 「ゆ…ゆ…ゆ"ゆ"…ゆがあ"あ"あ"あ"あ"!!!お"に"い"ざあ"あ"あ"ん、でいぶはだべものじゃないよおお!!!!!」 「美味いぞ。甘くて。」 「やべでえええええ!!!ぼっど…ゆっぐり"じd…」 「ごっそうさん」 次の週。ゆっくり愛でお兄さんチームとの試合は完勝だった。俺は大活躍で4打数3安打3打点。投げては7回3安打無失点。完璧だ。 しかもファールした球が愛でチームのベンチで応援していたありすに直撃しそのまま昇天するというラッキーもあった。 これに懲りたら次からは箱の中に入れとくんだな。 我がチームのベンチにもあの親ゆっくりたちがいた。箱の中で俺の活躍を見てくれただろう。白目向いちゃってそんなに俺の活躍に痺れちゃったのかな。 「凄いなあ。どんな練習積んできたんだよ。あ、このまりさ食っていいか」 「このれいむうめえな。先食ってるぜ」 「どうぞ。そのために持ってきたんだから。んで実はね…」 と俺は箱から「ゆ"っ…ゆ"っ」と小刻みに震えるれいむを取り出しそれをかじりながら1週間前の話をした。 「それはいいな。俺も今度からやってみるよ」 「やべえ想像したらゾクゾクしてきた」 「ゴム付けて打ったら戻ってくるから半永久的に使えるんじゃね?」 「馬鹿、その前に破裂してるだろ。でもそれいいかも。ゴム使って…ヨーヨーとかな」 野球の練習になるわストレス発散にもなるわ虐待にも使える。1球ごとに大歓声が上がるからテンションもあがる。 そして運動をし終えたら親ゆっくりを食べればいいのだ。我が子を目の前で失い中の餡子は運動後の甘味として丁度いい味になる。 バットが餡子まみれになるが拭けばいいだけ。というか野球やる人はちゃんと道具の手入れしてる?むしろ餡子まみれになるくらい汚れたら手入れするだろ。 こんな素晴らしい練習方法を野球好きな虐待お兄さん達が注目しないはずがない。 後日俺が朝散歩してたら公園や野球場で子ゆっくりの死骸を大量に発見した。無残にも原形をとどめていない。早速お兄さん達が練習に使ってるようだな。 「ゆ"…ゆ"…」 あれ?生き残ってるのがいるのか?微かな泣き声がするほうに行ってみると子ゆっくりが金網に挟まっていた。 挟まっていたというより押し付けられていたといったほうがいいか。足元は餡子と皮でいっぱいだった。金網に向けて打ったんだな。 …… まてよ…金網か…お!これは面白い虐待方法を思いついたぞ。今度は赤ゆっくりが必要だな。 俺は野球場を後にした。 おわり by虐待お兄ちゃん
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※半分ギャグとノリです。 やぁ、僕は虐待お兄さん。 『ゆっくりを虐待する程度の能力』を持つただの妖怪さ。 今日僕はまだゆっくりが発見されていないという幻想郷の端の方に来ている。 ついこの間ゆっくりが発見されたという話を聞いたので、ゆっくりがいると聞いては虐待しないわけにはいかない、とここまで来たのさ。 さて、話によるとこの辺りにいるはずだが……。 キョロキョロと周りを見回すがゆっくりが居る、または居た形跡が見当たらない。 もう少し奥かと思って更に歩を進めようとした時だった。 「ふっ、まさか本当にのこのことやってくるとはな」 「お、お前は……っ! ゆっくりんピースの愛でお兄さん!」 側の木の陰から一人の青年が現れた。 彼は愛でお兄さん。 『ゆっくりを愛でる程度の能力』を持つ、ゆっくりんピースに所属する妖怪だ。 「くっ、まさかこれは罠!?」 「そうだ。君たち虐待お兄さんがいてはゆっくりがゆっくりできない。ここで消えてもらう!」 互いに戦闘態勢に入る。 僕はゆっくりを虐待するため、ここで死ぬわけにはいかない。 睨みあい対峙する僕と愛でお兄さん。 その間に 「「ゆっくりしていってね!!!」」 二匹のゆっくりが乱入してきた。ゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。 「ひゃっはぁ!! 虐待だぁぁ!!!」 その姿を認識した瞬間私は全力で弾幕を発射させた。 僕も妖怪の端くれ。弾幕も出せるんだ。 「ゆゆっ? なにこの光っ────ゆぶぅ!?」 弾幕に巻き込まれるゆっくり。 無数の弾丸が当たり餡子を吐き出し、切れた皮からは餡子がもれ出る。 だが死なない。 弾幕は殺傷目的ではない上に、虐待お兄さんによる対ゆっくり用の弾幕だ。 苦しませることを目的にしている。 「くっ! よくもゆっくりを!!」 愛でお兄さんがそんな僕を止めようと弾幕を発射してきた。 僕はそれをなんとか回避する。 もちろん、僕と愛でお兄さんの間にいるゆっくりは避けられない。 「いだい゛ぃぃぃぃ!! なに゛ごれぇぇぇぇ!!」 「どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉぉ!!」 ゆーん、と滂沱の涙を流すゆっくり。 だが足を止めてしまっている。もちろん弾幕は直撃だ。 「「ゆぶっ! ゆげっ! ゆぼぉ!」」 面白いぐらいにヒットする弾幕。 普通の弾幕ごっこなら既に残機はゼロだろう。 それを見て僕の加虐心は更に増長し、 「ひゃっはぁ!! 虐待『ゆっくりさせるか』」 スペルカードまで使わせた。 「「ゆっぐり゛ぃぃぃぃl!?」」 無数の弾幕の奔流に目を見張るゆっくり。 そんな無力なゆっくり達を弾幕が飲み込む。 「いだいよ゛ぉぉぉ!! おうぢがえるぅぅぅぅ!!」 「まりざだぢなにもわるいごどじでないよぉぉぉ!!」 弾幕によって皮はところどころ破れ装飾品もズタボロになってゆっくり達が逃走を図る。 が、 「貴様っ! よくもゆっくりを! 喰らえ! 溺愛『ゆっくりとの蜜月』!」 愛でお兄さんが僕に放った弾幕に巻き込まれた。 「いやだぁぁぁぁ!! ゆっぐりじだいぃぃぃ!!」 「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅん!!!」 その後、日が暮れるまで弾幕ごっこは続き、間にいたゆっくりをそれぞれが持ち帰ることで停戦協定が締結。 僕と愛でお兄さん双方が特になる結果になった。 めでたしめでたし。 ───────── 完全に勢いだけです。申し訳ありません。 スレでの流れから湧き出たものです。 作者が他に書いたもの ゆっくり合戦、ゆッカー、ゆっくり求聞史紀、ゆっくり腹話術(前)(後)、ゆっくりの飼い方 私の場合 このSSに感想を付ける
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※これはfuku2126「普通に虐待」の続きです。 ゆっくりれいむは思い出の中にいた。 大切な、生涯を一緒にゆっくりしようと誓ったパートナーである、ゆっくりまりさとの思い出。 ゆっくりまりさは幼い頃人間に家族を殺され、家も潰され、ボロボロの姿になっていたところをゆっくりれいむの家族に発見された。 ゆっくりれいむの一家はまりさを家族の一員として迎え入れ、 温かいれいむ一家の優しさによってズタボロだって身も心も徐々に快復していったゆっくりまりさは、やがて家族の長女のゆっくりれいむと恋仲になった。 「ゆっ、まりさ、そっちにいったよ!」 協力して狩りをしたり、 「きゃっ、ちべた~い♪」 一緒に川で遊んだり、 「ゆぅ、ぽかぽかだねぇ、まりさぁ……」 共に草原で日向ぼっこをしたり、 「ゆぅ……ゆぅ……」 夜になれば巣の中で寄り添って眠ったりもした。 「ゆぅ、まりさぁ……」 「れいむぅ……」 夜の丘でのファーストちゅっちゅはとても甘かった。 やがて二匹とも子供を作っても死なない程までに大きくなり、遂に家を出て自立しようとした。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさ。その二匹から始まる新たな一家の門出を、ゆっくりれいむの一家は総勢で見送った。 「おねえちゃん、ずっとゆっくりしてね!」 「まりさおねえちゃん、おねえちゃんをよろしくね!」 「いつでもかえってきちぇね!」 妹達の温かい言葉。 「まりさ。まりさはれいむがおなかをいたくしてうんだこじゃないけど、まりさもれいむのこどもだよ。 つよいつよいれいむのこどもだよ。そんなつよいれいむのこどもがふたりいれば、どんなこんなんにだってかてるよ」 母親からの、激励。 「ゆっ! ありがとう、おかあさん! れいむずっと、まりさと一緒にゆっくりするよ! ほらっ、まりさ…………」 「ゆぅ……。いってきます…………おかぁさん……」 顔を赤くし視線を逸らしながらモゴモゴと応えるまりさは、とってもかわいかった。 「じゃあね、みんな! いってきます!」 「みんなげんきでね!」 元気一杯。 湿っぽい別れではなく、明るい旅立ちで。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさは、新しい道を二匹で駆け出した。 その日の夕方。 なかなか新しい巣が見つからず、内心不安に陥ったゆっくりれいむだったが、頬を触れて寄り添うゆっくりまりさがいればどんな困難も乗り越えられる気がしていた。 山の向こうに沈む夕日を眺めながら、ゆっくりれいむはゆっくりしていた。 「いつまでも ふたりで ゆっくりしようね、れいむ……」 「ゆぅ、ゆっくりするよまりさ……」 二匹の心は一つだった。 同体ではないけれど、思うことも、望むことも一緒。 ただゆっくりであれ、と。 巣は見つからないが、見つからなければ自分達で作ればいい。 そう閃いたれいむはその提案をパートナーに尋ねてみた。 「ねぇ、まりさぁ」 視線は共に夕日に向かいながら、頬を触れ合っているパートナーへの呼びかけ。 ……しかし、返事が返ってこない。 「なぁに?」とも、「どうしたの?」とも、身じろぎすらもなかった。 「? まりさ? どうしたの……?」 ゆっくりと視線を夕日からまりさへと移すれいむ。 そこにいるはずのまりさは、既に事切れ、ただの饅頭になっていた。 「まりさ……?」 呼びかける。だが返事は返ってこない。 「ねぇ、まりさ? ねてるの? だめだよ、おきよう。おきておうちをつくろうよ……」 体を揺すってみる。反応はない。 ただの屍だった。 「どゔじだのま゙り゙ざッ!? ゆっくりしずぎだよぉ……!!! おぎでよッばりざッ!!!」 襖の開く音で、ゆっくりれいむは思い出の世界から現実へ帰還した。 涙でぐちゃぐちゃになった面をあげる。 そこには小さな小さな、妹達に似た赤ん坊のゆっくりが、人間と共に居た。 子れいむ達を持って部屋に戻ってみると、ゆっくりれいむはまだ面を伏せて泣いていたが、襖の開く音に気づいたのか、ゆっくりと顔をあげた。 涙と鼻水でぐちょぐちょだ。気持ち悪い。 「ゆぅ……その赤ちゃんたち、なぁに?」 「あぁ、これか? かわいいだろ?」 屈んで子れいむ達をれいむの目の前まで持っていってやる。 子れいむ達はきゃっきゃと手の上で跳ね回り、れいむに向かって「ゆっくちちていってね!」と話しかけていた。 そんな子れいむ達を見るゆっくりれいむの目は、とても優しそうな、姉のような目をしていたので 「ゆぅ、ゆっくりしていっ────」 グチャッ 子れいむ達を握りつぶすことでその目をやめさせた。 潰れた子れいむ達の餡子がボタボタと畳の上に落ちる。 手の中に残った皮や髪や装飾品を、よく見えるようにれいむの目の前に置いてやった。 「お前の飯だ」 「……………………ゆっ?」 茫然自失。 何が起こったのかまるでわかってないような目でこちらを見上げるゆっくりれいむ。 ああ、それだ。さっきの気持ち悪い目よりそっちの方がよっぽど、ゆっくりらしい。 「何度も言わせるな、お前の飯だ」 「なっ、なにいってるの……? これはあかちゃんだよ? たべものじゃないよ?」 「よく見てみろ。餡子の中身。餡子を練って細くした髪。小麦粉の皮とリボン。飴の歯。寒天の目。どれも食べられるじゃないか」 そう言ってやるがまだゆっくりれいむは分かってないようだった。 「……ゆ?」と首(体)を傾げて目の前の現実を否定しているそぶりすらった。 いい加減面倒なので、間抜けに開いている口に両手をつっこみ、むりやりこじ開けさせた。 「っ!? ゆがぁぁぁ!! ばべでっ! ばべでぇぇぇぇ!!」 「やめてぇぇぇ!!」と言っているのだろう。しったことか。 こっちもお前に死んでもらっては困る。 「そうら、栄養一杯の美味しいご飯だぞ」 足で下顎を押さえ、左手で上顎を持ち上げ、右手で子れいむ達の死骸をゆっくりれいむの口の中に落としてやる。 ボタボタパタパタ。 「ばべでぇぇぇ!! ぼいぢぶばいぼぉぉぉぉ!!(やめてぇぇぇ!! おいしくないよぉぉぉぉ!!)」 「そんなわけないだろう? ほぅら、むーしゃむーしゃ」 左手で口を閉じさせる。絶対に吐き出させないように。 右手は脳天を何度も拳骨で叩き咀嚼させている。 「ほぅれ、ごっくん!!」 餡子を吐き出さないように力を加減しながらゆっくりれいむの脳天をぶったたく。 ゴクン。 そのショックでゆっくりれいむは子れいむ達を嚥下したようだ。 「うべぇぇぇ!!! べっ! べっ!」 口を解放してやるとゆっくりれいむはなんとか飲み込んだ子ゆっくり達を吐き出そうとしているが、わずかに自分の餡子が口から出てくるだけだった。 鬱陶しいので蹴った。 見事な放物線を描き壁にぶつかり、ずり落ちる。 「い゛だい゛ぃぃぃ!! どぼじでごんなごどぉぉぉ!!」 さて、食事もさせたし、あの足では逃げられないだろうし、エサの補充に行くか。 「あがぢゃんがぁぁぁ!!!」と慟哭するゆっくりれいむを部屋に残し、もう一度さっきの部屋に向かった。 蓋を開けっ放しにしていた鉄のエサ箱を覗いてみると、親ありすが親れいむの底部を治療しているところだった。 横たわり底部を親ありすに向けている親れいむの傷口に、水で溶かした小麦粉をペロペロと舌で塗っていた。 子ありすの残骸はまだ片付けられていない。 「よぅ、元気かい?」 「「ゆっ!?」」 声をかけるまで気づかなかったのか、こちらの言葉にバッ!と起き上がる親れいむ。 親ありすは視線をこちらにむけている。その視線に込められているのは憎悪や殺意のブレンドだ。 「そんな目をしているのならまだ元気だな」 毎日ちゃんとしたエサやってるしな。子ありすも栄養価高いし。ゆっくりにとっては。 私は親ありすを鉄の箱から取り出すと、いつものように底部を持って体を揺すってやる。 発情させて子作りをさせるのだ。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」 最初は私の手が触れるのも嫌だったのか噛み付こうとしたり身を捩ったりしていたが、構わず揺すり続けてやると徐々に目がトロンとし頬も紅潮していき、体から力が抜けていった。 本当に、ゆっくりありすは発情しやすいな。 「ほい、今日もガンガン作れ」 発情した親ありすを鉄の箱に戻す。 こうしておけばたとえ親れいむが子作りを拒否しても親ありすがレイプするだろう。 だがそれは昨日までの話だったようだ。 親ありすが発情しているのにも関わらず親れいむを襲わない。 どうしたことかと訊ねてみる。 「どうした。早く子作りを始めろよ。じゃないとエサはないぞ」 「ゆっ!! ありずはもう゛あがじゃんつぐらない! おまえなんがにぐれでやるものか! おまえにうばわれるふこうなあがじゃんをつぐるぐらいなら、しんだほうがましだ!!」 と、発情したせいなのか激怒しているせいなのか分からない「ふーっ、ふーっ」とした荒い息と共に答えが返ってきた。 おお、なんという親の愛か。 抗えぬはずの本能の猛威に堪え、自らの子供の不幸を望まぬが故の反抗。 そのゆっくりありす種らしからぬ慈愛に満ちた行動に、私は心を打たれた。 いうならば、尊敬の念とでもいおうか。自らの身を差し出す親の覚悟というものを、私は感じていた。 なんてことは、まるでない。 「そうか……。お前たちはもう子供を作りたくないんだな」 「「そうだよっ!!」」 親れいむと親ありすが同時に答える。 「死んだ方がましなんだな?」 「「そうだよっ! もうごはんもってこなくても、もうぜったいにあがじゃんはつぐ────」」 「じゃあ死ね」 弾幕。 鉄の箱一杯に張られた弾幕は、一部の避ける隙間もなくゆっくり達に降り注いだ。 「「ゆ゛ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」 心地よい断末魔とともに、親れいむと親ありすはグチャグチャのただの生ゴミになった。 「さて、新しいの補充しないとな」 鉄の箱のある部屋の押入れを開ける。そこには透明の箱が十三個あった。 そのどれもにゆっくりが詰められている。基本的にはれいむ種とまりさ種とありす種。 ぱちゅりー種は体が弱くこの保存方法ではすぐに死んでしまい、他の種類はなかなか見つからないのでここにはいない。 ここで保管しているゆっくり達には一切エサを与えていない。 そのためゆっくりのどれもが衰弱しきり、虚ろな目をしている。 あまりの空腹ゆえに眠ることもできないのだ。 八日ぶりに開けられ、射し込む光にわずかに目を細めるゆっくり達。 「さぁて、どいつに……うわっ、こいつ死んでやがる」 どのゆっくりにするか吟味していると、死んでいるゆっくりれいむを見つけた。 私はその死んだゆっくりれいむの透明の箱を取り出すと、蓋を開け、死体を原型を留めないようグチャグチャにした。 そして鉄の箱の中にその残骸をボトボトと落とした。 「よし、と。さぁて…………こいつとこいつだな」 残った十二匹の中で最も死にそうな二匹のゆっくりを取り出し、押入れを閉める。 ゆっくりまりさとゆっくりれいむだった。 既に息絶えているのかと思えるほど動かず、空腹のため皮は薄くなり中の餡子が透けて見える状態だ。 私は二匹のゆっくりを透明の箱から取り出すと、鉄の箱に落とした。 「さぁ、そこに食べ物があるだろ? お前らの飯だ。食え」 私の言葉に緩慢な動作で反応するゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 寝たきりの老人だってもっと動く。 やがて私の言葉を理解したのかもぞもぞと動き鉄の箱一杯に広がるグチャグチャの生ゴミを食し始める二匹。 食べているのは同族だが、死にかけの状態では気づかないか。 最初は元気が無かったが食べていくうちに徐々に元気になっていった。 半分を食べ終える頃には「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~」と喜びを表せる程には快復していた。 やがてすっかり肌もむちむち、目も生気を取り戻したゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 そりゃ四十九日ぶりに成体ゆっくり三匹と子ゆっくり四匹分を食べれば元気にもなるか。 「さて、元気になったな? ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 よしよし。 「さて、お前ら。今日からお前らはここで過ごすことになる。私は毎日お前らに仕事を言い渡す。それができれば毎日美味しいご飯をやる」 「ゆっ? おいしいごはん? やるよっ、れいむやるよっ!」 先ほど食した飯の味が忘れられないのだろう。目を輝かせるゆっくりれいむ。 その横で「まりさもっ! まりさもっ!」とゆっくりまりさが跳ねている。 「頼もしいなぁ、よし」 私は鉄の箱から二匹を取り出すと、体を揺すって発情させてやる。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ」と頬を紅潮させ発情したところで箱の中に戻す。 「まずはお前たちの可愛い子供が見たから、明日までに子供をつくってくれ」 「ゆほぉぉぉ!! でいぶっ、すっきりじよぉぉ!!」 「すっぎりするよぉぉ!!!」 ニチョニチョと体を寄せ合い粘液を垂らし始めた醜悪なゆっくりの交尾を見たくも聞きたくもないので、鉄の箱の蓋を閉じる。 部屋を後にする。 虐めていたゆっくりれいむが居た部屋に戻ると、ゆっくりれいむは部屋の外に向かってなんとか這おうとしていた。 逃げようとしているのか。 もちろん丹念に底部を焼いたので動けるわけがないのだが。 生意気なので蹴り飛ばした。 「ゆ゙っっ!!!」 再び壁に顔面から激突する。 その際壁に餡子がへばりついた。後でれいむに舐めとらせることにする。 「もうやべでぇぇぇ!! でいぶおうぢがえるぅぅぅ!!」 歩み寄る私に向かって泣き叫ぶれいむ。 どこからまだそんなに水分があるのかと涙をボロボロと流している。 「もういや゛っ!! まりざどいっしょにおうぢがえる! まりざどこっ!? ばりざぁぁぁ!!」 私の事が見えていないかのように泣き喚くれいむ。 非常に心地良いのだがこのままでは会話が出来ないので顔面を殴った後口を掴んで開けなくする。 「そうか。お前は家に帰りたいか……。分かった、一ヶ月だ。一ヶ月経ったらお前を家に連れていってやる」 そう言い手を離してやる。 「ゆぱぁ────ほんと!? おにいさん、ほんと!? でいぶおうじにがえじでぐれる!?」 「一ヶ月経ったらな」 ゆっくりを長期的に虐待するコツの一つ。 それは未来に希望を持たせておくこと。 あまりゆっくりを虐待し続けるとゆっくりは生きる気力を失ったり心を壊したりして何の反応も示さなくなる。 そうなっては面白くないので、正気を保たせるために希望をちらつかせてやるのだ。 それからゆっくりれいむにとって地獄の、 虐待お兄さんである私にとって天国のような生活が始まった。 全ての虐待を記すのは面倒なので一部抜粋する。 ある時は火をつけた蝋燭を体に刺し立てて溶けた蝋をその体に垂らした。 ある時は透明な箱に閉じ込めた状態で熱した鉄棒を敷き詰めた。 ある時は螺旋状の円錐で後頭部を抉った。 ある時は頬を切って餡子を垂れさせた常態で庭に放置し、蟻をたからせたりした。 ある時は「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」とそれぞれ書かれた釘を脳天に刺し立て、それぞれの釘をぶっ叩いた時に出るうめき声で曲を奏でたりもした。 また全ての食事も虐待だろう。 とれたての子ゆっくりを目の前で潰して嫌がるゆっくりれいむに無理矢理食させる。 その度に吐こうとするので殴ったり蹴り飛ばしたり、釘を眉間に刺してやる。 食事といえば鉄箱のゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 以降エサれいむとエサまりさと呼ぼう。 あいつら、あろうことか最初の子供は妊娠型出産をしたのだ。 それも両方共だ。 「ゆっ、おにいさん! ゆっくりかわいいあかちゃんできたよ!」 鉄箱を開けてみると下顎が膨れたエサれいむとエサまりさが得意気な顔で私を出迎えた。 これではエサの供給が遅くなる。 私は膨れた下顎に腕を突っ込むと、「ゆがぁぁぁ!! いだいぃぃぃ!!」 グチャグチャ内部をかき回して見つけたまだ未発達な子ゆっくりをエサれいむとエサまりさの目の前で潰してやった。 「ま"り"ざのあがぢゃんがぢんじゃっだぁ"ぁ"ぁ"!! どおじでごんなごとずるのぉ"ぉ"!! 」 「ゆぎゃ"ぁ"ぁぁ"!!! あ"がぢゃんが!! いぎゃ"ぁ"ぁ"!!」 醜く泣き喚くので髪を一割ずつぶち抜いた。 その後で発情させ子供を作らせた。 その次の日はちゃんと植物型だったが、妊娠型を最初の十日のうちに四回もしやがった。 全て同じ処置をしたらもう妊娠型はしなくなった。 妊娠型出産をした日にはゆっくりれいむのエサは無い。 潰した子ゆっくりは罰としてエサまりさ達に食べさせるからだ。 そんな時私は庭にゆっくりれいむを放り出して自力で食事を集めさせた。 底部を丹念に焼かれ全く動けないゆっくりれいむをだ。 そんな日が十日続いた。 十日続くと、流石にゆっくりれいむは生きる気力を失いはじめた。 「どうした? そんなにゆっくりしていると死んじゃうぞ? 死ぬとお家に帰れないぞ?」 「ゆぅ、もういいよ……。もうしんだほうがましだよ……」 いかんな……。 だが、まぁいい。予想の範囲内だ。 第二段階へ移行する。 地獄のような日々が続いた。 熱い。痛い。苦しい。 まるで生きた心地のしない日が、十日も続いた。 それはゆっくりれいむにとって一年にも相当する長い時間に思えた。 だが十一日目のことだった。 「ゆべっ! ……ゆぅーん、でいぶうぅぅ……」 ゆっくりまりさがお兄さんに連れてこられた。 体に太い杭が刺さっており、それは鎖付き鉄球につながれていた。 泣いているゆっくりまりさに、お兄さんがいない間に話を聞いてみた。 するとこのゆっくりまりさはパートナーであるゆっくりれいむが何故か死んでしまったところをお兄さんに連れてこられたのだという。 私と同じだ、とゆっくりれいむは思った。 このまりさも私と同じ境遇なのだと。 そう思うと、少しだけ自分の苦しみが軽減されたような気がした。 このまりさが苦しみを肩代わりしてくれるわけではないけど、自分だけじゃないと思うと、少しだけ気が楽だった。 それに、このまりさはどこかしら、自分のパートナーだったまりさに似ている部分がある。 頬の涙を舐めとって慰める。 まりさはそれに最初驚いたが、まりさもれいむの涙を舐めとってあげた。 同じ境遇の者同士により傷の舐めあい。 その夜、ゆっくりれいむとゆっくりまりさはすっきりした。 「ここまで思い通りに事が運ぶと、流石に笑えるな」 翌日、メイン虐待のゆっくりれいむとゆっくりまりさの部屋に行くと、案の定にんっしんっ! していた。 予想外だったのは二匹とも妊娠していた点だ。こいつらここが野生だったらすぐに死ぬな。 それも植物型じゃなくて妊娠型だ。 見事なまでに下顎が膨れている。 ふてぶてしく見えて潰したくなる。 「おぉ、立派なお腹(?)だなぁ」 「ゆゆっ、まりさとれいむのあかちゃんだよっ!」 ゆっくりまりさが得意げに胸(?)をそらす。 殺したい。 それからの虐待は少し控えめにしてやった。 子ゆっくりを潰さないようにだ。 ゆっくりれいむはというと、案の定生きる気力を取り戻した。 自分の子供という新たな生きる目的を作ってやったためだろう。 控えめとはいえ辛いことには違いない虐待でも 「ゆぎゃぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「ゆぐうぅぅぅうぅ、まりざぁぁぁぁ!! じっがりじでぇぇぇ!! でいぶもじっかりずるがらぁぁ!!!」 「わっ、わがっだぁぁぁぁ!! ばりざもがんばるぅぅぅ!!」 二匹で励ましあって乗り越えていた。 食事の時は 「ゆぅ、ごべんねっ。あがじゃんごべんねっ。でいぶのあがじゃんのだめなんだよ……」 と、泣きながらも自分の子供のために子ゆっくりの死骸を自分で食した。 まぁ、とりあえず。 そのような生活が十数日経った頃、遂に出産の時が来た。 日課の虐待をしている時、下顎が開き産道が現れ、そこから子ゆっくりが顔をのぞかせるという何時見ても気持ちの悪い出産が始まったのだ。 「おっ、遂に生まれるか!」 「ごちゃごちゃうるさいよ! いまからこどもうむんだから、さっさとでてってね!!」 ここに来てから比較的軽い虐待しか受けていないゆっくりまりさが生意気な言葉を出す。 お前後でみてろよ。 「もうすぐだぞっ、がんばれがんばれ」 徐々に見える子ゆっくりの顔が大きくなる。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさは我が子を産む苦しみに必死に耐えている。 閉じた目からは涙がポロポロとこぼれ、歯を必死に食いしばっている。 そして、 「「ゆっくり~!!」」 元気な子供が二匹生まれた。 それぞれ自分の種の子供。 妊娠型出産のためそれなりに大きい元気な子ゆっくりだ。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「「ゆっくちちていってね!!!」」 ゆっくりにとっての産声といっていい、生まれて最初の親子のやりとり。 一仕事を終えたゆっくりれいむの顔は、かつての生を放棄した時とは違って輝かしかった。 自分が生きた証。自分の分身。愛しの我が子。 これまでの苦しい生活の中でも守りきった、愛の結晶。 輝くゆっくりの涙は、虐待時のそれとは違った。 ああ、ゆっくりってこんな顔もするのか、と私は常にないことを思った。 普段ふてぶてしいゆっくりがこんなにも活き活きとした、ふてぶてしくない顔をするものなのか、と。 こんな表情をもっと見てみたい。そんな人生観を揺るがす感動を覚えた。 なんてことは、まるでない。 グチャリ ゆっくりれいむとゆっくりまりさの笑顔が凍った。 私の掌にゆっくりが潰れた感触が伝わる。餡子と皮。それに装飾品。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさの、十数日におよぶ苦痛と愛の結晶は一瞬で壊れた。 「もういい? 満足した? じゃあ続き始めるよ」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「まりざのっ、ばりざのあがぢゃんがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 そしてそれからまた数日、通常通りの虐待に移行した。 ゆっくりれいむにとっては忘れかけていた苦痛。 ゆっくりまりさにとっては初めて味わう激痛。 いや、当初のものより強力になっていた。 そんな二匹のゆっくりの精神が壊れ始めるのに、長い時間はいらなかった。 「ごろじで……もう、ごろじで……」 「……ゆっぐり、じだっがよ……」 二匹のゆっくりはもう見るも無惨なボロボロの姿だった。 ゆっくりれいむは片目や歯を数本、髪の半分を失っており、リボンも半分千切れかかっており、無数の焦げ目が体中についている。 ゆっくりまりさは髪の九割を失い帽子は半分焼け落ちており、体中のいたるところに抉られた傷跡がある。 そんな二匹に私は言ってやる。 「何を言ってるんだれいむ。明日は約束の日じゃないか」 「……ゆ? 約束の日……?」 「そうだ。明日はお前を巣に連れていってやる約束だろ?」 カッ、とゆっくりれいむの目に生気が戻った。 思い出したのだろう。初日に一ヶ月経ったら巣に連れていってやる、という約束を。 「ゆっ……れいむ、おうちにかえれるの……?」 「ゆゆっ……。そうだ! おにいさん、よかったらまりさもいっしょにおねがい!」 れいむによると、どうやらまりさは家を人間に壊されて帰る家が無いという。 ならば自分の家に連れていって欲しい、ということらしい。 この半月以上の間にかつてのパートナーまりさと同じぐらいの愛着でも湧いたのだろうか。 れいむの話を一通り聞いた私は 「…………よし。まりさも明日連れていってやる」 「「やったぁ! ありがとう、おにいさん!!」」 二匹のゆっくりは希望に満ちた笑顔を見せた。 その笑顔は数分後に苦痛と絶叫に染め上げられた。 そして翌日。 私は透明な箱にゆっくりまりさとゆっくりれいむを入れてれいむの道案内通りれいむの巣に向かっている。 今向かっているのは巣立つ前のれいむの実家だという。 ちなみにまりさからは鎖付き鉄球を絡ませた杭は抜いてある。 その際「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅぅ!!!」といううめき声と共に餡子がいくらかこぼれたが治療してある。 やがて巣に辿り着いた。 それは自然に出来た洞穴を利用したものだった。 ゆっくりにしてはかなり大きい。熊も冬眠できるほどだ。 そのため私でも楽に入ることができた。 洞窟の奥に進むと、ゆっくりの一家が目に入った。 大きな親ゆっくりれいむと、虐待したれいむの妹であろう子ゆっくりれいむが三匹だ。 「やぁ、ゆっくりしていってね」 「「「「ゆ? ゆっくりしていってね!!!」」」」 家族総勢で出迎えてくれた。 私はそんな家族にプレゼントをあげようと、とりあえず抱えた透明な箱を地面に置いた。 すると流石にゆっくり一家が透明な箱の中身に気づいた。 「ゆっ!? もしかしてそこにいるのはれいむ!?」 「ゆぅ……おかあさん……ひさしぶり……」 一ヶ月ぶりになる親子の対面。 見るも無惨なボロボロの我が子の姿に、親れいむは涙した。 「ゆ゛うぅぅぅぅぅ、どうしてこんなすがたになってるのぉぉ……?」 「「「おねぇぢゃぁぁぁぁん!!!」 「にんげんに、やられたんだよ……」 悲しむゆっくり一家の疑問に答えたのはゆっくりまりさだった。 そこではじめてまりさの存在に気づいたのか、ゆっくり一家は最初驚いた顔をしたが、同じく傷ついたまりさを見て 「ゆゆっ! まりさもにんげんにやられたんだねっ!」 「かわいしょう……」 「このまりさおねえちゃん、あのまりさおねえちゃんににてるね……」 「ゆぅ、だったられいむたちのなかまだよっ!」 と自己解決で同類と認めたようだ。 「そうだよ。人間に酷い目にあわされていたところを私が連れてきたんだよ」 「ゆっ! おにいさんがたすけてくれたんだね! どうもありがとう!」 「「「ありがちょう!!!」」」 まるで見当違いの礼をするゆっくり一家。笑いたい。だが堪えろ。まだ笑うな。 私は嘘はついていない。やつらが勝手に勘違いしただけだ。 「……ゆっ、おかしゃん、ちが────」 「さぁて、そんな皆にプレゼントがあるよ!!!」 ゆっくりれいむが何か下手なことを言う前に計画を実行する。 私は懐から団子のようなものをとりだし、ゆっくり一家の前に置いてやった。 全部で十個はある。多めに持ってきたのだが、ゆっくり一家皆で食べても余りある。 「これはね、人間が作ったゆっくり専用のおやつなんだよ」 「にんげんがっ!? だったらおいしいたべものだね!」 驚愕する親れいむ。 最初に驚かれた時は警戒されたかと思ったが、どうやら逆のベクトルだったようだ。 きっとこの親れいむは人間の食べ物が、自分達がいつも食べているものより遥かに美味しいことを知っているのだろう。 だから人間の作ったもの食べ物ならば美味しいに違いないと思っている。そんなところだろう。 「おかぁしゃん、これおいちいの?」 「そうだよっ! にんげんのたべものはとってもおいしんだよ!」 「ゆっ、はやくちゃべよう!」 すっかり目の前の食べ物に熱中のゆっくり一家。 その様子を見て箱の中のれいむが「みんな、まって……」と呟いていたが、虐待によって体力の無いれいむの小さな声は熱狂しているゆっくり一家に届かない。 ちなみに、れいむとまりさの飯は昨日から抜きだ。 昨日エサれいむとエサまりさが「子供作らない宣言」をしたため、殺して新しいゆっくり二匹を入れたばっかだからだ。 「「「「ゆっくりいただきます!!!」」」」 ゆっくり一家の唱和の後、皆一斉に団子のようなものに噛り付いた。 ゴボッ 底なし沼が泡立ったかのような音と共に、子れいむは一斉に餡子を吐き出して絶命した。 「「「………………ゆ?」」」 残されたゆっくり三匹。 目の前で起こったことがまるで理解できていないようなので、説明してやる。 「お前らが今食べたのは『ゆっくりコロリ』っていうゆっくりにだけに効く猛毒餌だ。食べたゆっくりは餡子を吐き出して死ぬ」 ポカン、とした顔をしていた親れいむだったが、私の言葉を聞いてその顔を阿修羅のような憤怒の表情に染めた。 「よぐも゛っ!! よぐも゛でいぶのあがじゃんをごろじだなぁぁぁぁ!!! よぐもだまぢたなぁぁあ!!! ゆっぐりじね!! ゆっぐりじねぇぇぇ!!!!」 おぉ。なかなかゆっくりにしては理解が早いな。 だがな、親れいむよ。 「私は嘘はついてないし、騙してもいない」 「ゆっぐりぢね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!!!」 親れいむの怒涛の体当たり。 それはまるで猛牛を彷彿とさせる、子供を失った親の乾坤一擲の一撃。 ゴボッ だが届かない。 子れいむに比べて毒が回るのが遅かったようだが、所詮ゆっくり。 ゆっくりコロリの猛毒によって親れいむを餡子を吐き出して絶命した。 全滅だ。 箱の中のゆっくりに目を向ける。 さっきまでようやく家族と一緒に暮らせる、と希望に満ち溢れていた目は、絶望に染まっていた。 「おがぁぁぁぁざぁぁぁぁぁん!!!! でいぶのいもうどぉぉぉぉ!!!」 「どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉ!!!!」 「だって、家に連れていってやる、とは言ったけど、家族を殺さないとは言ってないじゃん」 キッパリ、と事実だけを伝える。 その私の言葉にれいむとまりさはもはや怒りも忘れて呆然としていた。 そんな二匹を箱から出して家族の亡骸の側においてやる。 「おがあさん……みんな゛……」 「ゆぅ、れいむのおかあさん……」 グズグズ泣きながら死んだゆっくりに哀悼の意を捧げるゆっくり二匹。 さて、この二匹。 このまま放って置いていったらどうなるだろうか? まずゆっくりれいむは底部を焼かれているため動けない。すると餌集めは自動的にゆっくりまりさが担当することになる。 だが虐待によってボロボロの体のゆっくりまりさでは集める餌の量にも限界があるだろう。 すると食べるものはゆっくりの亡骸しかなくなる。 きっと泣きながら、謝りながら食べるに違いない。両親の呵責に責め立てられながら、生きるために仕方ないと自分に言い訳をして。 そしてゆっくりの亡骸も全部食べ終えたら? たとえゆっくりまりさが虐待のダメージから回復しても、動けないゆっくりれいむがいる限りどうあがいても幸せな生活は送れないだろう。 子供を作るなんてもってのほかだ。 ああ、なんて心地よい未来だろうか。 そんなこいつらの行く末を想像するだけでお腹一杯だ。 なんてことは、まるでない。 私は全てのゆっくりが苦しむ様をこの目で見なければ気がすまない。 私はいい加減泣いているゆっくりれいむとゆっくりまりさを引っつかむと、再び透明の箱に入れた。 そして箱を持って巣から出て行く。 「ゆっ!? なにずるのっ!? れいむだちをかえじてぐれるんでしょ!?」 「やくそくはちゃんとまもってね!!」 「はぁ? 何言ってるんだお前ら。私は〝巣に連れていってやる〟とは言ったが、〝自由にしてやる〟とは一言たりとも言ってないんだが」 その一言でシンと黙る二匹。 やがてガタガタと涙をこぼしながら震えはじめた。 恐らく頭の中にはこれまでの虐待風景が去来しているのだろう。 「いや゛だぁぁぁぁぁ!!! やべでぇぇぇぇ!!! ゆっぐりじだいぃぃぃ!!!」 「どう゛じでっ!!! ゆっぐりでぎないよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ガタガタと透明の箱の中で泣き叫ぶ二匹。 きっと先ほどまで、これで自由になれると思っていたのだろう。 家族を失ってしまって悲しいが、ようやく苦痛の日々から解放される、と。 だがな、ゆっくりよ。こんな言葉を知ってるかい? 「希望は絶望を二乗させる」 誰の言葉だったか思い出せないが、なかなかいい言葉じゃないか。 「もう゛いやだぁぁぁぁ!!! がえじでよぉぉぉ!! がえぜぇぇぇ!!!」 「ゆっぐりぢだいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 「お前ら、そこまで今までの生活が嫌か?」 「い゛や゛だぁぁぁ!!! も゛う゛い゛や゛だぁぁぁ!!!!」 「ゆゅぐりざぜでぐだざい゛ぃぃぃぃぃ!!!!!」 「そうか、そこまで言うならそうしてやろう」 「「…………ゆ?」」 突然の私の手の平を返したような発言に驚いたのだろう。 それまで泣き叫んでいたれいむとまりさはピタリと泣きやみ、私の言葉の意味を図りかねているようだ。 「だから、お前らの言うとおりにしてやるって。れいむは自由の身に。まりさはゆっくりさせてやるんだよ」 「おにいさんほんとう!?」 「またうぞじゃない!?」 「ああ、本当さ。嘘だったら閻魔様に舌を引っこ抜かれてもいいよ」 「「やくそくだよ!!」」 「ああ、約束だ」 「ゆ゛がっ……ゆ゛がっ、べっ……あ゛がっ……」 目の前のれいむの状態にガタガタと、透明な箱の中で震えているまりさ。 今のれいむの状態は、頭には数十本の釘がまるでハリネズミのように刺さっており、頬には無数の切り傷があり餡子がポタポタと流れ落ちており、焼かれた底部にも数十本の釘が頭と同じように刺さっている。 さらには体中に有刺鉄線がグルグルとまったく身動きできないように絡められ、木の枝に吊られている状態なのだ。 それに加えて体中にまた新たな火傷が無数にできて黒焦げの饅頭のような様子になっており、また装飾品は糞尿などの汚物にまみれていた。 「さぁ、れいむ。こえでお前は自由の身だ。私はもうお前になにもしない。お前はこれから何をしてもいいんだ」 「ゆごっ、がっ……げぶべっ……」 まるで言葉になっていない音を口から漏らすゆっくりれいむ。 だがまだ生きている。木の枝にぶら下がった状態だから他のゆっくりに食べられることもないだろう。 仮に他の捕食種や鳥に食べられようとしても、有刺鉄線が邪魔で少しずつ啄ばまれるしかない。 「そうかそうか。喋れないほど嬉しいか」 そう言い残すと私は足元に置いたゆっくりまりさが入った透明な箱を持ってその場を立ち去った。 最後までれいむの行く末を見たかったが、約束は守らなければな。 「さて、次はまりさとの約束を果たさないとな」 その言葉にまりさは、涙と鼻水を垂れ流し、ガタガタと震えることで応えた。 「ばりざぁ…………だづげで……」 最後に聞こえたれいむの言葉は、果たしてかつてパートナーだった者にあてたのか、箱の中のまりさにあてたのか、私には分からなかった。 私は家に帰ると、鉄エサ箱のある部屋の押入れを開けた。 「さぁ、ここがお前がこれからゆっくりする場所だ」 そう言い聞かせながら透明の箱に入れられたゆっくりまりさを入れてやる。 まりさは押入れを開けた時、中に居たほかのゆっくりの生きているか死んでいるか分からない状態を見て「いや゛だぁぁぁぁぁ!!!」と泣き叫んだ。 「どうだい? みんなゆっくりしてるだろう? ここならゆっくりできるよ」 「ぢがうぅぅぅぅ!! ゆっぐりできな゛い゛ぃぃぃ!!!」 「はっはっは…………何言ってるんだ。黙れグズ饅頭」 ドスを効かせた声で脅しかけるとピタリ、と泣き止んだ。 今日までに植えつけた恐怖が頭の中に蘇ったのだろうか。 「お前はそこで一生、ゆっくりしていってね!!!」 ピシャン、と押入れを閉める。 久しぶりの押入れ組補充だからな。あれぐらい元気じゃないともたない。 押入れの中身を確認したが、まだ死んでいるゆっくりはいなかった。 鉄のエサ箱を開けて確認する。 新たに入れたゆっくりまりさとゆっくりありすは、ちゃんと植物型で子供を作っていた。 「さて、と」 新しい虐待用ゆっくりを捕まえてくるか。 以下無限ループ 続き? このSSに感想を付ける
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ごっしー 携帯画像 都道府県 北海道 肩書き 五稜郭公園非公式キャラクター twitter https //twitter.com/Gosshi326 Facebook https //www.facebook.com/hakodategosshi?ref=ts fref=ts 解説 稜郭に住む鯉の妖怪。五稜郭はかつて戦場と化して多くの戦死者を出した。そんな無念の魂が五稜郭公園の堀を泳いでいる鯉に入って鯉の妖怪ごっしーが生まれた。 攻略難易度 ★★★中。函館市五稜郭周辺内のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
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※俺設定注意 ゆっくりいじめ小ネタ189 新製品 ゆっくりいじめ小ネタ453 新製品 その2 の設定を使わせていただいています。 暇で暇でしょうがないのでゆっくりを魔改造したいと思う。 いつぞや俺が買ってきた、ゆっくりのスペア用パーツ「おめめ」。 こいつで百々目鬼ゆっくりを作成したいと考えている。 用意するものは、例の「おめめ」20個(これは別に何個でも良い)、そこら辺で捕まえてきたゆっくり。 前回はれいむが頑張ってくれたので今回はまりさの出番にした。 「ゆゆっ!おじさん、ゆっくりしていってn」 誰がおじさんだこの大福が。 即効で麻酔用アルコールを突き刺し、眠らせる。 起こしていてもいいのだが、そうなると作業がめんどくさい。 まずはまりさの帽子を取る。 この帽子は特に利用価値は無いので捨てるなりなんなりしても構わない。 俺は後で実験に使用したいのでとっておく。 次に、髪の毛。 必要ならば全部剃ってしまおう。 確かゆっくりは髪の毛の有無よりも飾りで判別するはずだから・・・問題ないな。全て剃る。 まりさの髪を適当に坊主刈りにしてから、丁寧にかみそりで剃っていく。 あっという間にハゲ饅頭の出来上がりだ。 本饅は幸せそうに眠っているが、今起こしたら泣くわ喚くわでさぞ大変だろう。 今回の趣旨に逸れるので眠らせたままにしておく。 さて、ここからが本番だ。 どこでもいいからハゲまりさの皮に切れ込みを入れる。 「ゆうう・・・・・・ぅん・・・・・・」 ハゲまりさが唸っているが無視。 この程度では麻酔は切れない。 切れ込みを入れたらその中にスプーンを差し込み、ある程度餡子を取り除く。 ちょうど目を入れる眼窩をイメージすると良い。そんな感じにくりぬいていこう。 最後に適当な「おめめ」を切り口の中に押し込む。 オレンジジュースをかけても良いが、うっかりすると切り口が塞がってしまうので今回はパスだ。 自然治癒を待とう。 そんな調子でどんどん「おめめ」の移植を続けていく。 両目の間とか、後頭部とか、両頬とか、とにかく沢山だ。 結構「おめめ」は色のバリエーションが多いので楽しんで着けていける。 「おめめ」を使い切ったら完成だ。 ハゲまりさ・・・いや、百目まりさはその名の通り、ありとあらゆる場所に瞼らしきものがついている。 目玉が入ったことでその部分が目の機能を始めたのだ。何故か睫毛も生え始めている。 底部以外にびっしりと目がついたゆっくり。正直キモイ。 百目まりさが起きるまで時間を潰す。 とりあえず本でも読むか。 「ゆ・・・・・・ゆぅ・・・・・・」 お、丁度いいタイミングで目が覚めたようだ。 本を投げ捨て、まりさの傍に近寄る。 ゆっくりと、開かれていく沢山の瞼。 怖ぇ。 「ゆっくりしていってね!!!」 テンプレのごとき挨拶。まぁそれはどうでもいい。 百目まりさの顔を構成するのは口意外に、目と目と目と目と目と目と・・・・・・とにかく目だらけだ。 ここで取り出したるは先程取り外しておいたまりさのお帽子。 「ゆっ!!まりさのおぼうし!!かえしてね!!」 複数の目玉が一斉に帽子を見つめる。 試しに帽子を振る。つられて動く大量の視線。 自分で作っておきながらなんだが、もし夜とかに出会ったら卒倒する自信がある。 百目まりさがこちらに向かって跳ねてきた。 怖っ。 思わず百目まりさの後ろに回りこむ。 「ゆゆっ!!?まりさうしろがみえるよ!?なんで!?」 あ、そうだった。 こいつの後頭部にもびっしり目玉を移植したんだっけ。 ていうか今の今まで後ろ見えることに気付かなかったのかよ。 後ろどころか全方位見えるはずだぞ。 これ以上勝手に近寄られても怖いのでさっさと帽子を返すことにする。 百目まりさにむかって帽子を軽く投げる。地面へと落ちる帽子。 ぴょんぴょん跳ねて帽子を回収する百目まりさ。 「ゆっくり!!まりさのおぼうしさん、もどってきたよ!!!」 喜色満面とでもいうべきか。 にっこりと笑顔を作る百目まりさ。 ただ、全部の目が笑っているのでキモい事この上ない。 覚悟を決めてそっと近寄り、百目まりさを持ち上げる。 途端、複数の視線がこっちを向く。怖い。 「ゆぅ~おそらをとんでるみたい!!!」 能天気な百目まりさは放っておいて、じっくりと観察しよう。 うん、やはり全ての目はちゃんと機能しているな。 赤、青、黄、緑、黒。いろんな色の目玉がそれぞれ独立してギョロギョロ動いている。キモい。 どうせなので同じゆっくりにも見せてくるか。 百目まりさを抱え、適当に道を歩く。 こうしていればゆっくりに出会えるだろう。 「ゆっくり!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「むきゅ!!」 もう出てきた。 れいむ、ありす、ぱちゅりーの三匹。 早速百目まりさを降ろしてみよう。どんな反応をするのやら。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆ?・・・ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりして・・・・・いってね?」 「むきゅ?・・・・・・まりさ?」 あれ、案外普通に挨拶してる。 もっとパニックを起こすものかと思ってたんだが。 飾りさえあれば何でもいいのかこいつら。 「まりさ、なんだかゆっくりできてないよ?」 「ゆぅ・・・・・・まりさがとかいはじゃないわ・・・・・」 「むきゅん・・・・・・なにかへんよ、まりさ・・・・・・」 「ゆっ!?まりさはゆっくりしてるよ!!へんなこといわないでね!!!」 流石に変だとは思うらしく、3匹は百目まりさに対して引き気味だ。 ゆっくりできないと言われ、怒る百目まりさ。いやお前、自分の姿自覚しろよ。 と、ここでネタばらし。百目まりさのお帽子を取り上げる。 「ゆっ、おじさん!まりさのおぼうしとら―――」 「「「ゆぎゃあああああああああ!!!ばげものおおおおおおおおおおお!!!!!」」」 百目まりさの声を遮るように、3匹の叫びが当たりに響く。 帽子取っただけでこれかよ。いい加減な審美眼してるなこいつら。 「ゆっ!?ばけもの!!?どこ!?どこにいるの!!?」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ごっぢぎだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「お゛も゛に゛め゛がぎも゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「むぎゅっ・・・・・・え゛れ゛え゛れ゛え゛れ゛・・・・・・」 化け物と聞いて3匹に近寄ろうとする百目まりさ。 そしてそんな百目まりさから逃げ出そうとするれいむとありす。 ぱちゅりーは白目剥きながら痙攣してクリーム吐いてる。こりゃ死んだな。 「ゆあああ!!おいてかないでね!!おいてかないでね!!」 「ぐっ、ぐるなああああぁぁぁぁ!!!!」 「ごわっ、ごわいいいいいいいいいい!!!!!」 「・・・・・・・・・・・・」 置いてかれまいと必死に2匹についていこうとする百目まりさ。 さらに逃げる2匹。鬼ごっこの始まりだった。 とりあえずぱちゅりーは黒ずみ始めた。誰にも気にかけてもらえてない。 「まってよおおおぉぉぉ・・・・・・れいむぅぅ・・・・・・ありすぅ・・・・・・」 「いやあああああぁぁぁ・・・・・・ごないでぇぇ・・・・・・」 「とがいはじゃ・・・・・・な゛いわぁ・・・・・・・」 そのまま草むらへと消えていく3匹。 特に止める必要も無かったのでそのまま見送ることにした。 しかし本当に誰もぱちゅりーの事に気付いてない。哀れな奴。 さて、百目まりさも居なくなってしまったし家に帰るか。 きっとあいつのことだ。何とか上手く生きていけるに違いない。 そういえば帽子を持ったままだったが、置いていったのだし要らないんだろう。 俺は百目まりさの帽子をびりびりに破いてから意気揚々と家路についた。 非常にどうでもいいことだがそれから数日の間、この町に妖怪が出るという噂がまことしやかに流れた。 なんでもその妖怪は全身に目が付いた生首だとか。 どう聞いても百目まりさの事です本当にありがとうございました。 おわり ――――― 書き溜めです。 そういえば書いてないなと思い適当に仕上げた。 構想3秒、執筆期間30分、推敲0秒。適当は良くないね。 このSSに感想をつける
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『ちょっと、きめぇ丸! 私の真くんを食べたでしょ!?』 「俺たちもう少し、離れて付き合おうよ」 真くん――伊藤真が私の目の前でそう告げた。 「あ?」 思わず放った声が上がり調子だったから、ケンカを売っているように聞こえただろう。 このときは、ごまかすようにただニコニコとしていたと思う。 「俺は、琴葉のことをすっげぇ大切な友達だと思ってるから。それに、琴葉は頭が良 いし、俺も羨ましいくらい可愛いから……きっと……俺よりいい男が……できるよ」 「そ、そんなの気にしないでくれたまへ……うひひひひぃ……」 私の言葉を聞くと安心したように、真くんは私に背を向け、彼の家へと歩き出し た。いつもは彼の背中が見えなくなるまで見つめているのだが、今日ばかりは彼の背中を 直視できず、すぐに踵を返して自分の家に向かう。 真くんの一番は私であるから、彼が本心で私と離れたいはずがないのだ。 転がって行く道で、少しイカれただけさ。 深い痛みはとれないけどそんな哀しい目をしないで。 そう自分に言い聞かせた。 私は家に帰ってきて、お母さんにただいまとだけ言って2階の私の部屋に上がる。 パソコン用のリクライニングチェアに腰を下ろしてしばし、くるくると回った。 真くんとは中学1年生の時に出会った。きっかけはホームルーム後の放課だった。話 し声や席を移動する音でごった返す教室の中で、当時内向的な女の子だった私は誰にも 話しかけることができずに、ぼーっと下を向いていた。 時々顔を上げて、周りのグループからあぶれた独りぼっちの子と一緒になろうと画策し たが、クラスの皆は仲が無駄に良く、入れそうなグループなどなかった。このまま3年間、 友達も出来ずに終わるのかと思われたその時だ。 隣からの熱い視線に気づいて振り向いてみると、そこには真くんがいた。丸くて大き な黒い瞳と視線がぶつかった。 「あ、あの……何か用かな?」 落ち着いている振りをしていたが、初めて自分からアクションを起こせた喜びで上ずっ ていた。 「いや、なんで他の子と話しかけないのかなって」 開口一番そんなことを言ってきた。もっとも痛いところを突かれて、詰まりながらも返 事の言葉を紡いでいく。 「それは……、アレアレ。タイミングを外して話しかけ難くなったんだ」 「あぁ、分かる分かる。クラスが決まるときは、何が何でも友達作らなくちゃならない、 って雰囲気になるよな……俺もだ」 そんな他愛のない会話が私と真くんの馴れ初めだった。初めて親友になれると思っ たし、実際そのとおりになった。 ――少しでも彼にふさわしい女の子になりたい。 そう志して、お母さんを拝み倒し、眼鏡に別れを告げてコンタクトレンズを作ってもら った。ろくに手入れもしなかった髪を美容院に通ってカットしてもらった。 中学2年生の2学期、真くんが目指す高校には少々偏差値が足りないことに気づき、勉 強を始めた。その甲斐あってか、3年生になるころには真くんと同レベルの成績をたた き出した。 優等生と呼ばれるようになり、さらに見た目が少なからず改善されたことで、見てくれ に引きつけられた男子からの告白があったが、全部断った。 うわべの言葉では丁重にお断りしたように見せているが、内心は『君たちなんてメ じゃないんだ。時間の無駄だからゆっくりしてないでどっか行ってね! 半径1光年の彼 方でいいよ!』と思っていた。 そして真くんと同じ高校に合格した。受験番号が見つかって、喜んで抱きしめてくれ た感触は今でも忘れない。 1年半の苦しいときを越えて、ようやく真くんとスクールライフが送れると思ったの に…… 『俺たちもう少し、離れて付き合おう』 なのになんで? 『俺よりいい男ができるよ』 真くんの言葉を反すうする。そんなことを言ったけど、君以外の男と一緒にいるなん て考えられない! ……さて冷静になって現状を整理すれば、私と真くんを物理的に分かつ最も大きい 要素は高校のクラスが別々なことだ。 しかし、クラスが別れただけで疎遠になるというのは考えにくい。第一、隣のクラスだ し、足を運ぶくらいは簡単だろう。 もしかしたら高校で彼女無し連中――とは言え、私と真くんは付き合っているわけ ではない――のクラスメートに、冷やかされたりするのだろうか。 なら、学校では離れて過ごすけど、放課後から――と思って真くんの家に向かった。 とても会いたい気分だ。 突然会いに行って驚くだろうか、せめてアポくらい取ったほうが良かっただろうか? などと考えながら真くんの家に向かって歩いていった。 彼の家の玄関に2つの影を見つけた。一方は真くんだと分かるが、もう一方は……。 玄関の前で影が1つに重なり、数秒後に離れた。 真くんは相手の腰に手を回して家の中に招き入れた。 「今日は泊まっていくか? 飯くらい作るよ。親はいないから……」 お前は誰だ? どこかで見かけた気がする。 私と同じ高校の制服を着ていた。下膨れの顔に、130センチちょっとの背丈、スリム なボディライン――思い出した、真くんと同じクラスにいるきめぇ丸だった。 なぜゆっくりが私と同じ高校にいるのか? それは4年前のゆ籍特別法制定にさかの ぼらなければいけない。まあ早い話が、高知能でプラチナバッジクラス以上の教養があり、 体のあるゆっくりには住民票ならぬゆ民票を与えようという法律が制定されたのだ。それ により、能力に応じて学習も受けられる――というわけだ。 なんであんなゆっくりの同類が真くんとキスなんかするんだ? 私は目の前に突きつけられた事実を拒むように、早足で帰った。ベッドに飛び込み、 布団を頭から被り、布団の中で思い切り泣いた。 「私は真くんに全てを捧げたのに……、きれいになったし、頭も良くなった……。そ れなのにあんな下膨れゆっくりの同類が釣り合うはずがないよ!」 ――生まれてきたのを後悔するくらいの苦痛を与えてからきめぇ丸、君を殺す。 私はその夜中ずっと泣き、叫び続けた。 昨日のきめぇ丸とのアレは何かの見間違いだろう、と思うようになった。昨夜泣き喚い たおかげで、すっきりした。 着替え終わると、いつものように彼へのお弁当を作るため、キッチンに向かった。彼に 疑念を抱いた詫びに好きなものを詰めてあげよう。ソーセージ、ハンバーグ、玉子焼き、 シーザーサラダ。 それらを弁当箱に詰め込んだ。『ああ、琴葉最高茶尾。きめぇ丸なんて目じゃないね、 一瞬でもあんなのに誘惑されて、恥ずかしいよ』なんて言ってくれないかな? 「琴葉、そろそろ学校に行く時間じゃないの?」 そんなことを妄想していると、お母さんの言葉で我に返る。時計を見れば8時だ、そろ そろ家を出なくてはいけない。 「マジで?」 「本気も本気の大本気(おおマジ)よ」 やれやれ、とため息をついてエプロンをたたんだ。 真くんの弁当を鞄に詰め込んだ。ベルトを肩にかけて家の外に飛び出した。 「おはよう」 私は真くんの家の呼び鈴を鳴らす。いつものように真くんが出てきた。 「いつもありがとな」 にこっ、と魅力的な笑顔を返してくれた。彼の笑顔を見るたびに、私は元気が出るんだ。そう思ったが――。 「明日から弁当作らなくていいから」 いきなりのリストラ宣言だ。 「あ?」 昨日と同じように上がり調子に声を放ってしまった。 「なんで?」 抑揚のない声で聞く私に、真くんは少し詰まるように言った。 「それが、さ。クラスの女子が……交代で昼飯の弁当作ってくれるって言うんだ」 うわっ。私は腹に強烈なパンチを食らったような感覚を覚えた。衝撃が脳まで響く強 烈な一撃だ。 そんな私を気にする様子もなく、真くんは言葉を続けた。 「そうすれば、琴葉だって自分の弁当作れるし、わざわざ迎えに来たり、買い弁しなく て済――」 私は言葉を遮るように力なく答えた。 「ああ、そう。ありがとう……」 君のためなら早起きくらい簡単なんだよ? 迎えに行く道は最高に楽しみなんだ。しか し、『俺たちもう少し、離れて付き合おう』と言われた手前、そんなことを言ったら余計 に離れるだろう。ここが苦しいところだ。 そんなことを思いながら、フラフラとした足取りで通学路の残りを歩いて行った。 4時限目の数学の授業が終わった。今日は進路相談の日だから、4時限目で終了だ。ゆっ くりと昼ごはんを食べることが出来る。いつもは待ち合わせの屋上に行って昼食を摂るの だけど、昨日言われたことを思い返すと、今日会える可能性は低い。 しかし、一縷の望みをかけて屋上に上って、今か今かと期待に胸を膨らませてサンドイ ッチを食べていた。 現実は甘くなく、真くんどころか1人も来なかった。諦めて、階下も下りたところで 真くんとバッタリ出会った。 「琴葉」 手には私のお弁当箱を持っている。 「今日、外で食べたんだぁ……屋上には来なかったね」 「あぁ、用事があって」 「何か感想はある?」 「え、うん。美味かったよ。俺の好きなものばかりで。どれも上出来だった」 「それだけなのかい?」 「ん?」 首をかしげる真くんにそれ以上何も言う気が起きなかった。 「……いい……何でもない」 私は軽くなったお弁当箱を手に取ると、とぼとぼと肩を落としてクラスに向かった。 途中でトイレに寄って便座に腰かけると、深いため息をつく。 「最後のお弁当なのにそれはないだろ」 凄い反応を期待していた私は、あまりの薄さにがっかりしていた。 『見た? 今日の伊藤くん』 トイレの外で女子2人が立ち話をしているようだ。 『きめぇ丸さんとご飯食べてたよ』 『マジで? 伊藤くんって桂さんと付き合ってたのでは?』 『ガセって話よ。中学校3年間ベッタリだったらしいけど』 『マジで? なら誘えば良かったな……。きめぇ丸如きと中庭でお弁当食べてたんだろう?』 『うんそうそう。あ、お弁当と言えば、さっき伊藤くん平気な顔してお弁当箱返してたけ ど、あの中身は中庭のゴミ箱に捨ててたわよ』 『マジで? それってすっげぇ幻滅したぞ』 『私もガセだって信じたいわ。それできめぇ丸さんの作ってきたお弁当を美味しそうに食 べてたの、言っとくけど、真実も真実、大真実(おおマジ)だから』 『マジで? 最低だな』 それだけ言って2人は教室に帰って行ったようだ。 「ウソだ」 拳を握ってドアを叩く。 「真くんがそんなことするわけがないよ」 思わず弁当箱を投げ捨てた。ふたが外れて、空っぽになった容器が床に転がる。おかし い、何かが、おかしい。なんで空っぽなんだ? 本来あるべき仕切りや爪楊枝は? 食った? それこそNOだ、もっと現実を見よう。 もしかして―― 私は『中庭』『ゴミ箱』という2人の会話に出てきた単語だけを頼りに、中庭に下り て行った。 幸い人はいなくて、最悪ゴミあさりしても目撃されることはない。 そして私が作ったお弁当に群がるゆっくり一家を見つけた。 「それを返せ。でなければ潰すよ?」 私は声を低くしてゆっくり一家の大黒柱らしきまりさに警告した。 「ゆ! これはまりさたちがさきに――」 とりあえず、まりさに交渉の余地はなかった。私はまりさの髪を掴んで、鯉のいる池 に投げ込んだ。 「あばばばばあばばばばば! おびゅじゅだとゆっぐりでぎ――」 まりさの叫びは鯉の暴れる水しぶきでかき消された。池に棲む鯉は落ちたゆっくりを食 べることで有名な鯉だ、あっという間にまりさを食い尽くした。 続いてつがいのれいむの方を見た。私と目が合って、即座に危険だと判断したようだ。 「おちびちゃん! はやくそれをおねえさんにかえしなさい!」 れいむが赤ちゃんたちが食べているソーセージを引っ張った。しかし、赤ちゃんたちも 負けじと引っ張り返す。 「やぢゃあああ! こりぇはれいみゅがみちゅけちゃのおおおお!」 「れいみゅたちの”じゅーちー”をうびゃうおきゃーしゃんとはゆっくちできないいい い!」 私は赤ちゃんごとソーセージを持ち上げた。 「うわあ、れいみゅおしょらをとんでりゅみちゃい!」 そんなのんきなことを言っていたので、手で払い落とした。プチトマトほどの赤ちゃん が1メートルと数十センチ落ちて、タイルの床にへばりつく。 「あがぢゃんゆっぐりじでえええええええ!」 落ちた赤ちゃんに近寄るれいむ、その行動とは裏腹に子どもは皆死んでいた。いや、地 面に打ちつけられながらも、1匹だけ落ち葉がクッションとなり、運悪く即死出来なかっ た赤ちゃんがいた。 「まだあれが生きてる……」 私が指差すより早く、虫の息の赤ちゃんに近づく。 「おちびちゃん!」 「みゃみゃ……しゃむいよ……くりゅちいよ……」 か細い声で何度も声を詰まらせながら、母親に助けを求める。 その間に私は地面に触れていないソーセージを2本拾った。ようやくソーセージが3本 揃った。 「汚れてたら食べられないよね、きれいにしなくちゃ」 そう言って、私は目に見えるゴミを取り払って、汚れたソーセージ(いやらしい意味 ではない)を口元に持っていく。ピチャピチャと湿った音を立てて、私は真くんの ソーセージ(決していやらしい意味ではない)をきれいにする。 私の行動が食べているように見えたのか、赤ちゃんが私にソーセージをよこせと言 った。 「れいみゅの……”じゅーちー”……もっちぇかにゃいでええ……」 「おねえさん! それをおちびちゃんにわ、わ、わげでぐだざいぃぃ!」 「ダメ、これは真くんのだよ」 3本目のソーセージをきれいにして、弁当箱に詰める。 「……みゃみゃ……しゃいごに、あの”じゅーちー”な……ぼうしゃんを……ぺーろ、 ぺーろだきぇ、でみょしちゃかっ……だょ……」 最後の赤ちゃんはれいむにそれだけ言って事切れた。 「ざーんねんでした」 そう言って私はれいむに背を向けて立ち去った。 「あがぢゃんおべんじじでええええ!」 というれいむの叫びをBGMに。 「……琴葉、まだいたんだ。一緒に帰るか?」 私に真くんが話しかける。 「今日は委員会で遅くなったから、真くんを待ってたんだ。それより、今、お腹減って ない?」 「まあな、恥ずかしながら」 私はラップで包んでに大事にしまっておいた、”さっきのソーセージ”を差し出す。 「残りで悪いけど、真くんお肉好きでしょ?」 「あぁ、好きだ」 「あげるよ、もったいないから食べて」 楊枝に刺した2本のウインナーを真くんに差し出す。 私は、残った1本のウインナーを口に頬張る。 「ありがとう、もらうよ。折角だしな」 真くんが”さっきのソーセージ”を口に含んだ。きっと美味しいと思ってくれるよ。 さて泥棒猫には制裁を加えなくてはならない。 私はきめぇ丸の家まで自転車をこいでいった。 郵便配達員を装って呼び鈴を押す。ノコノコ出てきたところをスタンガンを押し付けて 気絶させた。目撃者がいないことを確認すると、近くの廃ビルにきめぇ丸を運んだ。 「ここは……?」 床に転がして数分後に気がついたきめぇ丸。しかし、荒れたビルの内部で目覚めたことにうろたえているようだ。 「ここがどこかはどうでもいい」 私はきめぇ丸に顔を近づけた。 「キモくてうぜぇきめぇ丸、私が誰か知ってるかい?」 誘拐した犯人が私だと分かって安心したのか、フッと鼻――無いけど!――で笑って 頭を斜めに傾けて口を開いた。 「知っていますよ、隣のクラスの桂琴葉さんでしょう。伊藤くんから聞いています」 「それなら、話は早い。真くんと別れろ」 私は餡子脳ゆっくりと同類であるきめぇ丸に分かりやすいように、簡潔に用件を伝えた。 「無理です。私と伊藤くんは付き合っているのですから」 高速で顔を左右に振って否定の意志を伝えてきた。『別れろ』『はい』と言ってことが 進むとは考えていなかったし、実力行使は最終手段に決めていたが、ここまで挑発的に断ってくるとは思いもしなかった。 「良ければ、彼の胸にあるホクロの形を教えましょうか?」 そう言ってきめぇ丸は服の襟を引っ張り、首筋に残る色っぽい痣を見せ付けてきた。そ れは真くんと肉体関係を結んだと、暗に言っているのだ。彼の初めてを奪いやがって……。 「伊藤くんと私は種族を超えた強い絆で結ばれているのです。数年間一緒にいただけの安 っぽい仲で満足するあなたとは違うんです」 「君がたぶらかしたんだろうが!」 私は近くにあったコンクリート片をつかんで、きめぇ丸に投げつけた。きめぇ丸はそれをさっとかわす、哀れなコンクリート片が後方の地面に叩きつけられて砕けた。 「おぉ、怖い怖い」 きめぇ丸がなおさら侮蔑の表情を浮かべて、私を見下してきた。怖いだって? 「そんなことを言わないで。私はここを1人で帰らなくちゃいけないから、もっと怖い よ」 私は右ポケットからバタフライナイフを抜いて、きめぇ丸の首に突きつけた。きめぇ丸 の表情から一瞬で余裕が無くなった。きめぇ丸が顔をこわばらせて、手に握られているナ イフを見つめている。 「ちょっときめぇ丸! 私の真くんを食べたでしょ!」 私はそう叫んだ。 「饅頭と同類のクセに」 私の声にきめぇ丸が瞳孔を広げた。 きめぇ丸の横っ面に握った拳を打ち込んだ。歯の折れる感触がして、きめぇ丸の口からきめ ぇ丸口から黄金色に澄み切った液体が流れる。 手についた分を舐めてみると、トリガラスープの味がした。へぇ、きめぇ丸の中身ってこうなってたんだ……。 きめぇ丸は私の目を見た。いつもの人を見下すような目だ。 「種族を超えた強い絆だって? 笑わせないでよ、公園で菓子の奪い合いをするような饅 頭もどきのクセして、一丁前に人間様のマネして恋が出来るなんて思うなよ!」 倒れたきめぇ丸の脇腹を蹴り飛ばす。 つま先がきめぇ丸の体に食い込むたび、低い肉を打つ音が鳴り、四肢がビクッと震える。 「ぐっ……」 私に背を向けて、頭を手で庇い、体を丸めて蹴りを防御しようとする。 そんなことをしてもムダだ。 私は足を振り上げて、きめぇ丸の頭を上から踏みつけた。 きめぇ丸の歯が折れる鈍い音を聞いた。口から鶏がらスープが流れ出て、黄金色の池を作った。 集団リンチ死した死体の様に、手足を投げ出して床に転がっているきめぇ丸を、私は 見下ろした。勝ち誇るように腕を組んだ。 十数回蹴ったところで気分がスッキリして、これ以上蹴ることはあるまいと思った。 「ああ、スッキリした。別に殺したっていいんだけど、今回だけ初回サービスで生かして おいてあげる、以降私の慈悲に感謝して、残りのゆん生を送ってね。でも約束だ、二度 と真くんに近づかないでね。また、一緒に帰ったりデートしているところを見かけたら、 今度はその首を圧し折って、引きちぎって、焼却炉に叩き込むから」 そういい残して、私は入り口へと引き返そうとした。 鞄を背負ったときに何かブツブツ言っていたので、そこで動きを止めた。 「なぁ~にか言いたいことでもあるのかな?」 振り向いた私の目には、床にうつ伏せに転がったまま、前歯を折って口から体液を流し ているきめぇ丸の姿が映った。 震える声できめぇ丸ははっきりと言ってきた。 「……あなたの言うことは絶対に聞きません……わたしはにんげんじゃないけど……ゆっ くりでもありませ――」 「どんなに人間みたいに見えても、所詮きめぇ丸はゆっくりなんだよ。たまたま進化の過 程で人間っぽく変わっただけで」 私はきめぇ丸が言い終わるより早く、ローファーのつま先できめぇ丸の顔を蹴り上げた。 折れた歯と体液を撒き散らして、きめぇ丸が仰向けに転がった。飛び散ったスープはビ ルの天井にまで達した。 「違います……」 きめぇ丸は顔を涙でぬらして、苦しそうに答えた。泣きたいのは私の方だというのに。 「だったら、どうして私に殴られっぱなしなの? 人間なら私を殺してでも、ねんがんの 真くんを奪ってみなよ!」 そう叫びながら、きめぇ丸の手のひらに踵を乗せて、体重をかける。私は40キロ後半の 体重だがローファーの靴底で踏まれるのは、かなり痛いだろう。きめぇ丸の顔が苦痛に歪 んでいる。 「出来ないだろう? だって、ゆっくりに戸籍を与えられる資格の1つに『人間に危害を 加えない』ことが条件だもんね! あははははははははははははは!」 きめぇ丸の手から足を離す。きめぇ丸が無事な左手で右手を優しくさすった、白い手に青黒いアザの後がにじんでいる。 「だからさ……どれだけ私に殴られても、どれだけ私に蹴られても、一切反撃できな いんだよね。せいぜい頑張って耐えてください、フフン……」 ポケットから取り出した伊達眼鏡をかけて、某チンパン元総理のように笑ってやった。 眼鏡を投げ捨て、倒れたきめぇ丸の上に再び跨った。きめぇ丸の襟首を掴んで顔を近づける。 「じゃあ、復唱してもらおうか? 『私、きめぇ丸はゆっくりです』って」 「違います……わたしは……」 「もしもーし、誰かいますかー!?」 きめぇ丸が言うことを聞かないので、きめぇ丸の頭を、職員室のドアをノックするように拳 骨で殴った。 「いい? 私はとっても気が長いんだ、よほどのことじゃないと怒らない。おうち宣言 したもう一度だけ言ってあげるよ『私、きめぇ丸はゆっくりです』ってね……」 私はそう言って立ち上がると、拳を握って脇腹や肋骨下を何度も打った。自分で言う のもなんだけど、頭まで響く重いパンチを受けた私の胴あたりは青痣ができていた。 「この痕を私のお母さんやお父さん見せて、『きめぇ丸文にやられた』なんて言ったら どうなると思う? そしたら殺処分だよ?」 痛々しい痣を見せ付けて、私はそう言った。途端にきめぇ丸の顔に絶望色とでも言え ばいいのか、青白くなった。 その顔を見て、私は責めの手を休めた。そして子どもをあやすように穏やかな口調で 尋ねる。 「3度めの正直だよ?」 「……私、きめぇ丸は……ゆっくり……です……」 詰まりながらも、きめぇ丸が復唱した。私は口元がにやけるのを抑え切れなかった、 きっと、口角が吊り上がっていたことだろう。 「あと『人家に侵入し、おうち宣言する野良と同類です』と付け加える。それを――20回ね」 「……私、きめぇ丸はゆっくりです……人家に侵入し……おうち宣言する野良と同類です……」 きめぇ丸は言われたとおりに復唱した。 「はい、よくできました。やれば出来る子なんだね」 私は数回拍手して、目標の達成を褒めてやった。しかし、きめぇ丸と真くんを繋げるも のをこの世から排除しなくてはならない。そのことに気づいた私は、ほっとしているきめ ぇ丸に腕を突き出して尋ねた。 「ところで、真くんから貰った物はあるかな?」 私はきめぇ丸の服の中に手を突っ込んでまさぐり、財布を取り出した。きめぇ丸と真くんは 図書館でデートしたと関係筋から聞いた。話が正しければ、その利用カードがあるはずだ。 財布の中のカード類を全部取り出して、3万円ばかり入っている財布をきめぇ丸の顔に 投げつけた。保険証、キャッシュカード、診察券、そういった物の中からお目当てのもの を見つけ出した。 まるで宝物を見つけた子どもの様に驚いた演技をして、きめぇ丸に見せ付ける。 「市営図書館の利用カードかぁ……」 「……返して……」 そこには『きめぇ丸文』と達筆なボールペン字で書かれている。この筆跡は真くんの ものだった。 「なぁんだ……、こんな紙切れ1枚かぁ……。君への愛情もタカが知れてるね」 私はそのカードを指の間に挟んで、身を翻して、手を振ってそのまま立ち去ろうとし た。 すると、私の足をきめぇ丸が掴んだ。か細い声できめぇ丸が懇願するように言ってき た。 「財布の中身を全部……差し上げますから……それだけは……」 私はバタフライナイフを取り出して、ラメパック加工されているそれを4つに切り分 けた。 「ああ、返すよ。ちゃんと捨てといてね」 それだけ言って、切り裂いたカードを肩越し放り投げた。これでミッションコンプリー トだ。 私はカードの残骸を眺めているきめぇ丸に背を向けて、ビルから出て行った。こんな ところに女の子が1人でいたら危ないよね。 これに懲りて、きめぇ丸が真くんに近づかないことを祈りたい。 待っててね、真くん。君はこのきめぇ饅頭と離れて心にぽっかりと穴が空く気持ちにな るだろうね。だけど安心して、私がその穴を優しく埋めてあげるから…… こうして、私の人生におけるきめぇ丸の役目は終わった。以後、”二度と登場しない”だからその後の顛末を報告しておく。 きめぇ丸が廃ビルの5階から投身自殺した。真下に落ちたきめぇ丸の体を中心に黄色い 花が咲き、二度と動くことはなかった。 きめぇ丸は自殺と判断され、ゆっくり用の火葬場でその身を残すことなく、地上から消 え去った。 真くんとの関係はその後も良好だ。 きめぇ丸が自殺してから、1週間くらいしてバツが悪そうに『冷たくして悪かった』と 言ってくれたのは嬉しかった。 終わり このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1317 ちょっときめぇ丸! 私の真くんを食べたでしょ!?』 トップページに戻る
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成歩堂龍一 矢張政志 山野星雄 1-2 綾里舞子 綾里真宵 糸鋸圭介 小中大 松竹梅世 ボーイ 星影宇宙ノ介 御剣怜侍 1-3 衣袋武志 宇在拓也 大滝九太 大場カオル 荷星三郎 姫神サクラ 間宮由美子 1-4 大沢木ナツミ 狩魔豪 生倉雪夫 灰根高太郎 御剣信 1-5 青影丈 市ノ谷響華 巌徒海慈 罪門恭介 罪門直斗 多田敷道夫 原灰ススム 宝月茜 宝月巴 逆転裁判2 2-1 須々木マコ 町尾守 諸平野貴雅 2-2 綾里キミ子 綾里供子 綾里春美 狩魔冥 霧崎哲郎 葉中のどか 葉中未実 堀田院長(自称) 2-3 アクロ(木下大作) 立見七百人 トミー(富田松夫) バット(木下一平) ベン(木住勉) マックス(山田耕平) ミリカ(立見里香) リロ 2-4 天野由利恵 王都楼真悟 華宮霧緒 虎狼死家左々右エ門 田中太郎 藤見野イサオ 逆転裁判3 3-1 神乃木荘龍 呑田菊三 美柳ちなみ 3-2 天杉希華 天杉優作 ゴドー(神乃木荘龍) サイバンカン 毒島黒兵衛 星威岳哀牙 3-3 五十嵐将兵 岡高夫 小池ケイコ 鹿羽うらみ 鹿羽権太 芝九蔵虎ノ助 本土坊薫 3-4 尾並田美散 美柳勇希 無久井里子(美柳ちなみ) 3-5 天流斎エリス(綾里舞子) 天流斎マシス(矢張政志) 葉桜院あやめ 毘忌尼 逆転裁判4 4-1 浦伏影郎 王泥喜法介 牙琉霧人 逆居雅香 4-2 宇狩輝夫 牙琉響也 河津京作 北木小梅 北木滝太 北木常勝 並奈美波 成歩堂みぬき(奈々伏みぬき) 引田院長(自称) 矢田吹麦面 4-3 或真敷バラン マキ・トバーユ 眉月大庵 ラミロア ローメイン・レタス 4-4 或真敷ザック(奈々伏影郎) 或真敷天斎 或真敷優海 絵瀬土武六 絵瀬まこと 葉見垣正太郎 逆転裁判5 5-1 希月心音 亜内文武 馬等島晋吾 森澄しのぶ 賀来ほずみ 5-2 夕神迅 番轟三 天馬ゆめみ 天馬出右衛門 銭洗熊兵衛 美葉院秀一 5-3 宇和佐集芽 道葉正世 厚井知潮 静矢零 一路真二 5-4 葵大地 星成太陽 大河原有宙 ポンコ 夕神かぐや ポンタ 5-5 希月真理 特別編 荒船エル 荒船良治 伊塚育也 羽美野翔子 浦鳥麗華 巣古森学 スナイパー 夏風涼海 ライフル 逆転裁判6 6-1 ボクト・ツァーニ ミーマ・ワルヒト レイファ・パドマ・クライン ポットディーノ・ニカワス インガ・カルクール・クライン 6-2 奈々野美々 Mr.メンヨー(節木直人) 士乃山金成 ナユタ・サードマディ 奈々野輝々 6-3 マルメル・アータム サーラ・アータム オガム・マイニーチェ(フォン・ミョウ) ナナシーノ・ゴンビェ(ダッツ・ディニゲル) ドゥルク・サードマディ ガラン・シガタール・クライン 6-4 内舘すする 旋風亭獏風 旋風亭風子 旋風亭美風 6-5 佐奈樹文明 サナギ軍曹(佐奈樹ヒルネリア) 清木まさはる 王泥喜奏介 バアヤ(アマラ・シガタール・クライン) 特別編 大津部雫 米倉精次 八久留間来人 十文字一治 八久留間ひかり 逆転検事 1 仲間戸真治 優木誠人 2 アクビー・ヒックス 木之路いちる 白音若菜 ジンク・ホワイト 3 天野河丈一郎 天野河光 一条美雲 小倉真澄(鞍馬純夫) 織戸姫子 シーナ 狼士龍 4 一条九郎 葛氷見子 葛由卯子 ディード・マン 馬堂一徹 真刈透 マニィ・コーチン 5 怪人☆仮面マスク2世(赤石葵) カーネイジ・オンレッド ダミアン・ヒンジ 逆転検事2 1 王帝君 外城涯 内藤馬乃介 速水ミキコ 2 一柳弓彦 折中秀治 猿代草太 信楽盾之 鳳院坊了賢 水鏡秤 美和マリー 3 緒屋敷司 風見豊 デリシー・スコーン 天海一誠 氷堂伊作 4 伊丹乙女 一柳万才 籠目つばさ 武藤瞳子 5 相沢詩紋 亀井隆二 漫画版 1 大塚ヨネ 風間鈴音 新庄ヒカル 2 木村次郎 木村初郎 小森朱宗 小森笹夫 小森沙羅 小森姫子 山城亜土 3 一宮潤平 岡崎樹里 春日井浩介 栄正太郎 双子山豊作 4 オラクル麗華 煌城マリ子 クール斉藤 柊カエデ 日影稔 5 金成月美 金成二八 希代盛恵 愛沢夢子 6 ジャスティス正義 絵古リサ マッスル猛虎 竜巻嵐 子門道真 鳥山良澄 7 細々木陰郎 姫天狗 万天狗 力天狗 漫画版 逆転検事 1 金槌 間田初音 海藤次郎 今賀華代 酔っ払い(本名不明) 魔女仮装の女性(本名不明) 2 ハヤト ヒナ タカ ブンタ 鴨田童司 3 武田啓史 常世直志 一十路千佳 4 魅木蘭次郎 黒戸萌音 阿藤護 別須任尽 アマネク・シール 5 遠井幸 大餅屋鰤吉 大餅屋積樹 大餅屋竹馬 大餅屋玩之輔 ロケット 6 千獄懲介 南波翔 出雲エミ 二神疾 慈山根香 須田イリス 羽原知一 苗場素男 紀藤保志 ガブ 7 全力啓吾 若津聖史郎 大穂輝夫 宇山紅斎 音無哀 音無貞治 8 佐和ルナ 那須寛子 牧上真久里 真田源吉 海野駆太 立待治輔 シリーズすべて>人物相関図 感想スレ41 162氏提供 ▲ページ上へ▲