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462 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09 26 58 ID JDXgkezf あっあおぉ… 気持ちいいっ… オナニー気持ちいいよぉ…♪ んっおっ、おっ、おっ、おほぉぉ… しばらくしてなかったからぁ… チンポすごいビンビン…☆ はぁっはぁっ、すごっ、もうっ、もうイっちゃうっ、オナニーでイク! 包茎だけどビンビンのいやらしい勃起チンポしごいてイクッ! ウッ出るッ! 出るッでるッ!! 精液出る!! イク! イク! イク! イク! イク! おお~~~~!! うッ!!!(ドビュッ! ビュッビュ~~ッ!! ビュルルッ! ビュゥ~~ッ!!) おぉ~… ほぉぉ~… おッ! ほぉ… おぉ…(ビュッ… ビュルルッ… ドクッドクッ… ドロォ~ッ…) はぁ…はぁ… い、いっぱい射精しちゃった…☆ んふ… いつまでも覗いてないで出てきてください… いるのわかってますよ? イケナイお兄さんですね… 男の子のオナニー覗いたりなんかして。 ねえ、ひょっとして、ボクみたいな男の子が好きなんですか? えへ、やっぱりそうなんだぁ…ヘンタイですね♪ …ボクのエッチなとこ、見たいですか? え? うん、いいですよぉ… ボク、見られるの好きですから。 コソコソ覗かなくても、恥ずかしいところいっぱい見せてあげますよ…☆ ほら、足広げるから、いっぱい見てください… ボクの恥ずかしい包茎チンポ… あれ、もう息が荒くなってますよ? こんな、包茎チンポ見て興奮しちゃったんですか? いいですよ… もっと見せてあげます。ほら、こうやって… んんっ…♪ シコシコってしごいて、勃起させて… はぁはぁ…ぁ…ん… ほらぁ…どうですか? 皮むけちゃって、ふくらんだ亀頭が顔のぞかせちゃいましたよぉ… それでも、まだ全部は剥けきらないんですけどぉ… ごめんなさいね、子供みたいな包茎チンポで…☆ ん… どうしたんですか? もう我慢できないです? エッチなことしてあげましょうか? うん…いいですよぉ。チンポ見て興奮してチンポ勃起させちゃう、 変態お兄さんのいやらしいエロチンポから、たぁ~っぷり、精液しぼりとってあげますからねぇ♪ ふふ…♪ もうこんなにズボンの前ふくらませちゃって… さすりさすり…♪ 男のくせに、ボクの…男の子のチンポ見て、こんなに興奮させちゃったんですか? 変態さんなんですね…♪ チャック下ろして、外につかみ出して、全部見てあげますね… うぁ、びくびくして…固くて熱くて…触ってるだけで興奮しちゃいます…☆ 興奮しすぎて、先汁漏れちゃう… はぁっはぁ… お兄さんのも先汁漏れちゃってますね…♪ ぬるぬるぅ… はぁっはぁ… ボクの幼い包茎チンポと違って、ずるむけで、カリのエラも広がりきっちゃって、 ほんといやらしいエロチンポです…☆ ほら、ボクの…男の子の手コキどうですか? ギュッて握って、シコシコシコ… 手の中に、お兄さんの熱くてビクビク言ってる勃起チンポ感じますよ? ヌルヌルのチンポ汁も先っぽの穴からどんどんあふれてきてますね… いやらしい…♪ こんないやらしい変態チンポにはお仕置きです☆ えいっ… チンポ穴を指でぐりぐり…♪ あは、気に入ってくれたみたいですねぇー。そんな、全身びっくんびっくんさせちゃって、 「おおっおぉぉっ! おごっ!」とか、変な喘ぎ声あげちゃうくらいですもんね☆ 小指くらいなら入っちゃうんじゃないかな? ぐりぐりぐり… って、ひゃっ! あぁー… もう射精しちゃいましたね? ボクの手も顔も胸もべとべとですよぉ… ぺろ… ん… おいし♪ それにしても男の子の手コキだけでイっちゃうなんてホントに変態さん…♪ まずは、一回…でも、これで終わりじゃないですからね? まだまだいっぱいおチンポいじめてあげるんですからね、覚悟してくださいね…♪ 463 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09 27 58 ID JDXgkezf んふ… イったばっかりのチンポ、思いっきり握ってしごかれるの… どうですか? あらあら、そんなに涙まで流して喜んでくれるなんてボクも嬉しいですよ♪ もっと無様な喘ぎ声聞かせてくださいね? さっきみたいに、「ほごぉー! ほごぉー!」って… ほらぁ、シコシコシコシコシコ… あは、すごいいい声…ゾクゾクしますよぉ。 せーの、ほら、裏筋をグリッ!「おごぉ!」だって… あはは♪ それじゃ今度は、カリの周りの溝をほじって… グリグリ… 「おごっおっおおおぉぉ~~っ!」って、 もう人間の出す悲鳴越えてますよぉ? くす、虐められて悶えるお兄さんの姿見てるとボクも興奮しちゃう… もうボクの包茎チンポ、ギンギンなんですよぉ… ほら、触って…ね? 包茎ヌルヌルチンポぉ…☆ ありゃりゃ、お兄さんのチンポ、射精したのに、萎えないでまた汁出しながらビクビクしてますねぇ。 またイクんですか? 男の子に虐められて、2連発でチンポミルク飛ばしちゃうんですか? くすくす… へんたぁい…☆ いいですよ、イキなさい… まだチンポの皮も剥けきらないような幼い包茎チンポの男の子に虐められて、ぶざまに喘ぎながら ビキビキの勃起エロチンポからどびゅっどびゅって濃ゆぅいドロドロのチンポ汁2連発で射精しちゃう、 ど変態なお兄さんのみっともない姿、ボクにぜぇんぶ見せちゃいなさい…☆ ほらほら、シコシコ、シコシコ、シコシコ、シコシコ… さっさと出しちゃえ、この変態! うわっ…☆ 2発めなのに、1発めと変わらないくらいいっぱいチンポ汁飛ばしましたねぇー。 くすくす…みっともなぁい♪ 興奮しすぎですよ? このど変態。 ほんとどうしようもない淫乱エロマゾ雄豚さんですねぇ… ぺろ… あ、チンポ汁おいし…☆ ごっくん ぷはっ、見てただけでボクも興奮して我慢できなくなっちゃいましたよぉ… もう手がとまらないんです… 見えますか? チンポ握ってシコシコしてるの…♪ ほら、シコシコ、シコシコ、シコシコ… あ、あ、勃起が激しすぎて包茎なのに皮剥けちゃいますぅ…はぁはぁ ギンギンに激しく勃起して先走り汁でヌルヌルのチンポシコシコ、シコシコぉ… おぉ… はぁっ、はぁっ、おぅっ、シコシコっ、チンポシコシコ気持ちいいっおぉぉっ! おほっ! おぉ、お兄さんのエロチンポとアヘ顔、最高のおかずですよぉ…♪ チンポシコシコ止まんないっひぃぃっ…☆ ほらぁ、見ててっ、見てなさいっ、変態アヘ顔こっち向けて、ボクのチンポオナニー見てなさいっ! チンポシコシコ見てなさいっ… チンポシコシコっ、チンポっ、チンポおぉ! あひぃー! 見られてるとすごいぃぃ! 気持ちいい! 興奮しまくっちゃいますぅぅ! 見て! オナニー見てぇぇ! おほっおぉっおおっ! おぉぉっ、もうっ、もうイキますっ、チンポオナニーでチンポイくっ、 チンポシコシコしてチンポイぐっ、イぐっ、イぐうううう!! イぐイぐイぐイぐうー!! ぐひぃ!!(ドビュッ! ビュッビュ~~ッ!! ビュルルッ! ビュゥ~~ッ!!) はあっはぁっ… おもいっきりイっちゃいましたぁ… あは、せーえきどばどばで、そのへんドロドロぉ…☆ ど、どぉですかぁ…? はぁはぁ… ボクのオナニーショーすごかったでしょぉ…? …え? それじゃ満足できないって? さっきのお返しがまだ? って、どういう… ひぃっ!? だめっ、今イったばっかりでっ、チンポ触っちゃっ、おっほおおおぉぉ~~っ!! 吸っちゃだめぇっ! チンポっ、おほぉっ、チンポおおおっ! チンポおおおおおおおっ!! 許してぇ! ごめんなさいぃっ! ごめんなさっおおおっ!! 穴はだめぇ! チンポ穴許しへぇぇっ、 ゆるっほおおおおお! ほおおおおおお!! んほおおおぉぉ~~!! おごっ!!(ビュッビュウゥ~~ッ!! ビュルルッ! ビクン! ビクン!!) おっおぉぉ… おご… おぉ… おぅ…(ビュッ… ビュルルッ… ドクッドクッ… ドロォ~ッ…) はぁっはぁっ… チンポいじめられて2連発射精しちゃいました… 射精したばっかりのチンポ穴ほじられて内側から擦られるのすごかったよぉ… 感じちゃいました☆ ボクも変態ですね… えへ♪ あれ… お兄さんもまたイっちゃったんですか? 男の子のボクがチンポ虐められて、みっともないよがり声あげて悶え狂うところ見て、 チンポ汁3発め、射精しちゃったんですか? えへへ… ボクも、お兄さんも、救いようのないど変態同士ですね…♪ 464 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09 30 29 ID JDXgkezf (チュン…チュンチュン…チュン…) んぁ… ふわ… あ、あれ… あ、そっか、あのまま寝ちゃったんだ。 あ、おはようございます、お兄さん♪ 二人とも昨日あんなに射精しまくって、拭かずに寝ちゃったから体じゅうかぴかぴですよぉ… 洗ってこないと…って、むぐっ… ちょっ、だめっ… んぐぅ…もごっ…! もう、昨日あんなにチンポ汁出しまくったのに、もうこんなにギンギンに朝勃ちしちゃったんですか? んぐっ、そんなっ、むりやり口にチンポ突っ込まないでくださっ… むぐぅ! そんな、ギンギンのチンポ入れられたら、ボクも…はぁはぁ…興奮して…んんっ…♪ しょうがないなぁ… 朝イチからはしたなくギンギンに勃起したチンポ、男の子にしゃぶらせたいなんて…☆ んぐっ…じゅる…んむぅ、いいれふよぉ…男の子のフェラチオで、気持ちよくしてあげまふ…じゅるるっ… ほら、どうれふかぁ? カリ首を舌でほじほじ… んふっ、もうこんなに、チンポの傘広げちゃっていやらしい…♪ はぁ… んちゅっじゅるっ…☆ チンポおいひっ…おいひぃれしゅぅ… チンポ大好きぃ…♪ チンポぉ…チンポ…じゅるっちゅうぅぅっ…んぐっんぐぅ… ぷぁ… んふふ… お兄さん、男の子の勃起チンポ見るの好きなんですよね? ほら、見て… ボクのチンポ、ビンビンになっちゃいましたぁ…♪ お兄さんの、ギンギンの変態エロチンポしゃぶってぇ、チンポフェラチオしまくってぇ、興奮して、 包茎なのに皮剥けちゃうほどギンギンにおっ勃たせちゃいました…☆ どうですかぁ? …あは、ビックンビックンして、お汁だらだら垂れ流しちゃうほど喜んでくれたんですね…♪ うれし♪ ボクのチンポ見てぇ、んじゅるっ、オカズにしてぇ、じゅるっちゅるじゅるる~っ、 ボクのフェラチオでイっちゃってぇ、 んぐっんぐっ、んごっ、口の中ドロドロになるくらい、 チンポ汁ドピュドピュ注いでくらはいぃ…♪ あもっ…んおっんおっ…んごっ…んごっんごぉ… ほらぁ… だひてだひてぇ… ここも虐めてあげまふからぁ… んふふ…好きなんですよね、 チンポ穴ほじくられるの…☆ れろっれろっ… えぉっ… おごぉ…んおっんごっんごぉ… んぶっ!? あ、あ、熱いのがいっぱい…くひのなかにぃ…んぐっんぐぅ…ごくごくん はあっはぁっ、チンポ汁ぅ、お兄さんのチンポ汁ぅ、んぐっ、じゅるるっ、じゅるる~~っ!! おいひぃですぅ、チンポぉ、チンポぉ、あぐっ、ぐひぃ~~~!! イグッ! イグッイグッ! イグッおぉ! イグゥ~~~!! おほぉ~~~!!! おほ…おぉ… はぁはぁ… チ、チンポ汁注がれて、口の中いっぱいにされて、飲んで、味わっただけで、 興奮しまくって、ボクのチンポもイっちゃいました…♪ んぐっ!? おごっ、おごおぉっ! そ、そんな、お兄さんのチンポ、まだ固いまんまだなんて… おごっぉ、やめへぇ、おくちおかひゃないれええぇぇ! んぶっ、んごっ、んごっんごっ… あひゃあぁ、ビンビンのガッチガチに固いのがぁ、んごぉ、おくひ犯しひぇるぅ… おごっおごぉ…! もっとぉ! もっと腰振ってへぇ、口まんこ犯してっ! おごぉ! おごぉ! んごぉ! ボクの、チンポくわえこむの専用の、ドスケベ淫乱口マンコおかひてくらひゃいぃ~~~っ!! んひぃっイグイグイグイグイグゥ~~~!! んごおおぉ! 口マンコ犯ひゃれてチンポまたイぐぅ!! チンポいいっチンポだいひゅきぃ! チンポチンポチンポチンポチンポチンポチンポチンポおおおおおお!!! んごっほおおおおおおお~!! おおおおおおおおお~~~~!! おおっ!!! おっほおおぉ~~~おぉぉ~~…おぉ!? おごっんごっ! げほっ! げほっごほっごほっごほぉ! げほっ、もっやめっ、許しっんごっんごっんごごぉ! げほっげほっげほっんごぉんごごぉっ!! 喉にげほっ、直接せーえきっげほっげほっ、かけないでっんごぉ! あれ、んごっ、おかしいなっ、苦しいのにっ、んごごっ、なんでボク、勃起して…げほっ! おごおおおおおお~~!! 勃起チンポしごかなっ、おごおおおおおお!! 穴っげほっ、 チンポ穴ほじっげほぉ、ほおおおおおおおお!! ほおっおおおおおおおお~~!! 突っ込んでぇっごほっ、喉に、のどにチンポ突っ込んでぇごほっ、指でチンポ穴ほじってぇっ、 喉マンコとチンポ穴一緒に犯してんごっげほぉ! んごごっうぐ… むごっ… おごご… ぐひ… あがっ… おぉ…お! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!(ドビュゥ! ドビュッビュッビュゥ~~~ッッ!!) ごぽっ、ごほっおぉ… おぉ~… お…おほぉ… ぉぉ…(ビクッ…ビクン…ピク…ピク…)
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… 律「ああロミオ! どうして私の分の毒を残していてくれなかったの!」 ロ澪「――」 律「待っていてロミオ! 貴方のもとに、私ももうすぐ――」ぐさっ 律「――」バタリ 梓「……すごい。二人ともまるで本物のロミオとジュリエットみたい」 憂「上手だよね。お姉ちゃん」 KSK「――うぅ」←泣いてる マゴ「――くそぅ。ジュリエットぉぉ」←号泣してる さわ子「すごくいい劇だったわ」 進行「以上、3年2組の演劇『ロミオとジュリエット』でした。次は3年3組の合唱『ポルノグラ フィティ』です」 澪「……ふう」がくり 律「ああ。緊張した」 紬「みんな! 本当にすごい劇だったわ! 私、こんなすごい劇の脚本書けて幸せ!」 しずか「お墓も見つかってよかったー」 澪「それじゃあ、私たちはこれから軽音部のほうに行くよ」 しずか「うん。がんばってね」 唯「ありがとー!」 律「それじゃあ、行こうぜ! 梓が待ってる!」 紬「うん!」 ウメハラ「……」 姫子「先生も、お疲れ様です」 ウメハラ「う、うん。ありがとう」 姫子「?」 ウメハラ「そ、それじゃあ俺も軽音部行ってくるよ」 信代「力仕事は私に任せろー!」ビリビリ 潮「やめて!」 憂「梓ちゃん純ちゃん、頑張ってね」 梓「うん! クラスのほうはお願いね」 純「ジャズ研もいいもの見せるからね!」 ――部室―― 梓「ロミオとジュリエットすごかったです!」 澪「ありがとう。ちらっと見たけど、梓の制服も可愛かったよ」 梓「えへへー」 唯「あずにゃーん」ぎゅっ 梓「な、なにするんですか!」 唯「今日は泊まり込みだよー」 梓「え? 大丈夫なんですか!? 許可は――」 さわ子「すでにとってあるわよー」 律「おお! 初めて顧問らしいことしたな!」 さわ子「なんだってー?」ぐりぐり ウメハラ「ハハハ」 さわ子「!?」 さわ子「……りっちゃん。おいたはだーめ」 律「きもちわるい」 唯「でも、これでたくさんたくさん練習できるよー」 梓「は、はい……」 澪「よーし! 早速練習だ!」 律「おー! やる気でてきたー!」 紬「疲れたらケーキもあるわよー」 ウメハラ「うんうん」 さわ子「……いいですね。高校生って」 ウメハラ「はい」 さわ子「私たちも、あんな時期があったんですよね……」くてん ウメハラ「――?」 さわ子「……すー」ZZZ ウメハラ「……」 ウメハラ(いい匂いがする) … 澪「夜になったな」 律「そろそろ休憩するか」 梓「そうですね。ムギ先輩、手伝います」 紬「ありがとう」 さわ子「あ! 寝ちゃった! これからあなた達の衣装作るのに!」 ウメハラ「うわっ!」 ドア「がちゃん!」 律「……またろくでもない衣装作る気じゃあ……」 ウメハラ「……俺もちょっと用事があるから抜けるよ。買い出しもしてくる」 澪「あ、ありがとうございます」 ドア「がちゃん」 唯「……なんか、徹夜ってわくわくするね!」 ドア「がちゃ」 和純「お邪魔します」 唯「あ、和ちゃん! ちゅー!」 和「引っ叩くわよ」 唯「ああん! 和ちゃんのいけずー」 梓「純もどうしたの?」 純「一緒に帰ろうかなと思って」 梓「私たちは徹夜だよ」 純「そんなのずるい! 私たちは普通に帰るのに!」 澪「和はどうしたんだ?」 和「暇になったから、ちょっと見に来たのよ。結構徹夜の人も多いのよ?」 律「へー。二人ともケーキ食べる?」 和「いただくわ。……だってほら。徹夜の作業って楽しいし」 純「私も貰います」 紬「そうなんだー。なんだかワクワクしちゃう!」 唯「このまま朝まで一直線だね!」 … 紬唯「――くー」ZZZ 律澪梓和「寝たああああああああああああああああああああ!!!!!」 澪「まだ2時だぞ!」 律「全然徹夜じゃねえ! ただの夜更かしだ!」 梓「唯先輩! ムギ先輩!」 和「……唯らしいわね」 澪「……これが軽音部らしいのかもな」 律「私たちも寝ちゃおう。うん」 梓「和先輩も一緒に寝ませんか?」 和「いいわね。もう仕事もないし」 唯「くー」ZZZ 紬「すー」ZZZ 梓(そうして、文化祭の夜は明けていきました) ――朝―― ドア「がちゃん!!」 さわ子「出来たわ! 衣装!!」 唯澪律紬梓「ぐーぐー」ZZZ さわ子「スルーはやめて!」 律「……うう」ぐらんぐらん さわ子「このTシャツよ! 見なさい!」 律「ん……え!」 澪「まともだ……」 紬「可愛い……!」 唯「やったねさわちゃん!」 梓「それじゃあ、準備しましょう!」 律「おー!」 澪「梅原先生、帰ってこなかったな」 紬「どうしたんだろ……」 ――講堂―― 和「次は軽音部『放課後ティータイム』の演奏です」 唯「それじゃあ、いくよ」 澪「曲順の紙忘れるなよ」 唯「あれ? どっかいっちゃった」 律「おい!」 紬「ま、まあなんとかなるわよ」 梓「しょうがないですね。唯先輩は」 さわ子「みんな、頑張ってね」 唯「はーい!」 澪「格ゲーのみんなも来てるみたいだ」 律「それじゃあなおのことしっかりやらないとな!」 緞帳「がー」 観客「わああああああああああああ!!!」 唯澪律紬梓「うわあ――――」 信代「放課後ティータイムー!」 潮「唯ー!」 圭子「がんばってー!」 唯「みんなマッドキャッツのTシャツ着てる!」 さわ子「あれ?」 澪「梅原先生だ!」 ウメハラ「……」にこり 律「粋な計らいだぜ!」 紬「それじゃあ、頑張りましょう!」 梓「はい!」 唯「こんにちはー! 放課後ティータイムです!!」 マゴ「うっひょおおおおおおおおおおお!!!!」 ときど「素晴らしい!」 唯「いくよ! りっちゃん!」 律「1・2・3・4・1・2・3!!」カンカン! … 澪「……なんか、すごかったな」 律「本当。Tシャツのサプライズで全部吹っ飛んだ」 唯「うん」 紬「そうだね」 梓「これで、先輩たちの学祭は終わりですね」 唯「うん」 律「……梓」 梓「え?」 律「頼んだぞ。軽音部」 梓「……はい」 紬「梓ちゃん」ぎゅ 梓「にゃっ」 紬「明日からは、梓ちゃんの軽音部よ。がんばってね」 梓「……はい」 ――1月―― 梓「――でも、普通に部室には来るんですね」 唯「だってここのほうが勉強しやすいもーん」 紬「そうよそうよ」 律「もしかして、梓ちゃんは私たちがいないほうがいいのかなー?」ぐりぐり 梓「律先輩はいらないです」 律「中野ぉ!」 澪「でも、ごめんな梓。邪魔しちゃって」 梓「いいですよ。私も一人じゃさびしいですから」 唯「ありがとー! ……でも、勉強はわからないよ」 律「同じく」 澪「そりゃあ、文化祭直前になって進学に決めたんだから勉強はきついだろうな」 唯「なんとかしてよウメちゃん先生!」 ウメハラ「……心辺りがあるんだけど」 律「またか」 ――その夜・西横浜のある廃墟―― ウメハラ「そういうことだからよろしく」 KSK「一年で3度も壁をピンクにしろってのか」 ウメハラ「ピンクにしろって誰が言ったんだよ」 KSK「女の子はピンクが好きだからな」 ウメハラ「本当に馬鹿だな」 ときど「ウメさん、勉強なら――」 ウメハラ「うん。VISION塾でも開校しようかなと」 マゴ「俺も掛け算くらいなら教えられるぜェ!」 ウメハラ「うん。ちょっと静かにしてて」 KSK「なるほど。先生はときどで、俺は場所を提供しろってのか」 ウメハラ「そうそう。とりあえず、明日に軽音部の子たちが来るから。あと、先生はあと 一人呼んでおく。じゃ」 ドア「バタン」 KSK「くっそおおおおおおおお!!!! マゴォ! ペンキ持ってこい! 配信だ!」 マゴ「うるせえ」 ――次の日―― 澪「それじゃあ、よろしくお願いします」 ときど「どんどん質問してね。あ、問題集はこれだから」 梓「私の勉強も見てくれていいんですか?」 ときど「問題なし!」 ウメハラ「そろそろもう一人の先生が来ると思うんだよね」 ドア「がちゃ」 がまの油「こんにちはー」 KSK「がまさん!」 がまの油「なんかウメハラくんに呼ばれてきたんだけど、勉強教えるってなんのこと?」 ウメハラ「俺の生徒に勉強教えてほしいんだよね」 がまの油「なーるほど。大丈夫大丈夫」 ときど「ももちとチョコさんも来るって聞いたんですけど」 がまの油「あいつらはなんかディズニーランド行ったよ」 マゴ「あの言い訳ネクタイ爆発しろ」 律「ここなんだけど」 ときど「どれどれ?」 唯「この方程式の解き方がわからないんです……」 がまの油「あー、これはねー」袖ふりふり 澪「唯も律も、やる気出てるみたいだな」 紬「環境が変わったからかしらね」 マゴ「あのさー、なんで俺も問題集やらされてんの?」 KSK「お前はもっと教養を持ってもらわないと困る」 マゴ「あー、はいはい。なるほどねー」 ウメハラ「……大丈夫?」 ときど「高校生の問題なら問題ないっすよ!」 ウメハラ「そうか。ありがとう」 唯「えーと。砂糖の丘は……」 がまの油「スゲー減る! じゃなくてシュガーヒル」 梓(まさかがまさんにも会うことになるなんて。がまさん素晴らしい) … ときど「じゃあ、最後にこのときどのマーダーフェイステストをやって終わりにしよう」 がまの油「まいんちゃんと」 唯「ん?」 がまの油「なんでもないですよー」袖ふりふり ときど「じゃあ始めて」 澪(結構難しいけど、すごい面白い問題だ) 律(どんどんやりたいと思える!) マゴ(あー、この字はなんて読むんだ? 難しい漢字使っていい気になってんじゃねえぞ) 唯(明日もここに来たいよ!) 紬(この塾なら、大学にも受かりそう!) 梓(ときどさん素晴らしい) ウメハラ(そういえば、特定の生徒にこんなことしていいのかな) KSK(この壁塗りなおすのに、また2カ月……。いや、3カ月はかかるな。ゆっくりやろう) 13
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昔なつかしゆっくりれいむ02 12KB 昔なつかしゆっくりれいむ 02 作:YT 月曜日。ゆっくりがもそもそと起きて来て、朝日に向かって元気に叫んだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 それを見ていると何かむらむらしてきて、洗濯物を入れるバケツを持って来てゆっくりを放り込んだ。 ぼすっ。 「ゆゆっ? 出られないよ? ここはどこ?」 丸い体がすっぽりはまって、動くに動けないゆっくり。 真上から見ると、赤い髪飾りが左右に回転して面白い。 ぐるぐるぐる。ぐるぐるぐる。 けれどもぐらぐらやっているうちにバケツごとごろんと転がって、今度は頭にかぶっちゃった。 「なにするの! れいむおこるよ! やっつけるからね?」 叫んで激しくぴょんぴょんと跳ねる。けれどもそれぐらいじゃバケツは外れない。 そのうちれいむは動き出したけど、のそのそ走っては壁にぶつかり、跳ね返ってはクッションに埋まっちゃった。 のそのそのそ……ゴンッ! ふらふらふら……ドサッ! よろよろよろ……バサバサッ! 最後のは本棚にぶつかって振ってきた本に埋まった音だ。 にっちもさっちも行かなくなったれいむは、とうとう泣き出した。 「ゆああああ、ぜんぜんうごけないよ! れいむもうおこったよ! ほんとうにゆるさないからね! やっつけてやるよ!」 ドサドサ、バサッ、ばたんばたん! 暴れまくったけれど、本をどけることは出来なかった。 そのうちに動きが止まって、変な声が漏れてきた。 「ゆううぅぅぅ……ゆううぇぇぇぇぇぇん……」 泣いちゃった。その後もれいむはずーっとめそめそ泣いていた。 三時間ぐらいしてから掘り出してみると、涙の後をつけたまんま眠り込んでいた。 火曜日。エサ皿を前にしたゆっくりが、ぱああと顔を輝かせて言う。 「ゆっくりいただきます! むーしゃ、むーしゃ……しあわせー!」 それを見てるとまたむらむらしてきて、私はエサ皿を持ち上げた。 へにょ、とゆっくりは困った顔になる。 「ゆっ? ごはんが消えたよ? どこー! れいむのごはんどこー!」 あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。 頼りない泣きそうな顔で、ごはんを探し回る。 少したってから床に下ろしてやると、遠くからそれを見つけた。 「ゆっ! れいむのごはん! もうにがさないよ!」 ぴょん、ぴょん、ぴょんっ! 元気に勢いよく飛んできたので、目の前で持ち上げた。 スーッ。 「ゆあああ! ごはん! れいむのごーはーんー!」 あっという間に泣き顔になって、必死に飛びつこうとする。 ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん! ぼてっ。 高さが全然届かずに、ひっくり返るだけなんだけど。 「ゆううう、ゆあああ」 また泣き顔になって口を曲げたれいむは、だだをこねだした。 「れいむのごはんー! とどかないよー! ゆっくりたべたいよー!」 泣きわめきながら仰向けになって左右に転がる。 ごろんごろん、ごろんごろん。 私はそれをたっぷり見つめて、にやにやしちゃった。 それからまた、エサ皿をいったん下ろした。喜んでれいむがやってくる。 そこで電気を消して真っ暗にして、その間に取り上げた。 また電気をつけると、れいむがすごく驚いた顔になって叫んでいた。 「ゆっくり!? れいむのごはんがきえたよ! はやくでてきてね!」 出さずに焦らしていると、またまたれいむは泣いちゃった。 さんざんれいむを泣かせた後で、やっとエサを下ろしてやった。 「ひっくひっく……むーしゃむーしゃ……むーしゃ、むーしゃ!」 食べているうちに元気が出たのか、すぐにゆっくりは元の勝気な顔に戻ってた。 水曜日。妹から電動のわんこのぬいぐるみを借りて、部屋に入れた。 わんこは四本の脚を動かしてすすんでいく。 ジーコ・ジーコ・ジーコ・ジーコ……。 「ゆゆっ? ゆっくりにげるよ!」 ぴょーんぴょーん、と逃げ出すれいむ。 ジーコ・ジーコと追っかけるわんこ。 「ゆっゆっ! ゆっくり逃げるよ!」 得意になって逃げてたれいむも、十分もするともう息が切れた。 無表情のまま涙を流してへたりこんじゃう。 「ゆはっ! ゆはっ! ゆはっ! ……」 そこへじっくり近づくわんこ。 ジーコ・ジーコ・ジーコ。 「ゆゆっ? ゆっくりしていってね!!! ゆっくりこないでね!」 ゆっくりが叫んだけど、わんこが聞くわきゃない。 どんどん進んで、転がってるゆくっりのほっぺたにぶつかった。 ジーコ・ジーコ・ジーコ……ぽむっ、ジーゴ・ジーゴ・ジーゴ。 「ゆああああ! やめてね! けらないでね! けらないでね!」 ほっぺたをわんこの脚でけりけりされて、形を変えながら左右に首を振った。 ぶにぶにぶに。ぶんぶんぶん。 とっとと逃げればいいのに、わんこを避けるのに必死で逃げ出せないらしい。 それを見た私はけらけら笑っちゃった。 木曜日。 「れいむ、おいで。ブラッシングしてあげるよ」 「ゆっゆっ♪ ゆゆっ? なんだか高いよ! むこうがよくみえる!」 椅子に座って抱き上げると、見晴らしがよくなってれいむは喜んだ。 ブラッシングを始めると、気持ちいいのか、そのまますやすやと寝ちゃった。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆぅ……」 私はれいむの髪の毛をひと房ずつ梳いてあげた。 きれいな黒髪だけど、先っちょのほうにはほこりが絡まってる。 むりもない。ずっと床の上を這い回ってるからね。モップみたいなもんだ。 取りながらほっぺをつまむ。むにむに、むにむに、とおもちの感触がする。 おもちなのに生きてるなんて……不思議だなー。 私はれいむのほっぺを両手で挟んで、正面からよーく見たみた。 眉は、ある。ピンと左右に跳ねた細いのが。 でも……なんか、人間みたいな眉毛が生えてないよ? 筆で書いてある感じだ。 「れいむ、れいむ」 「ゆっ? ゆっくりしていってね!!!」 目の醒めたれいむが、ぱちぱちと瞬きした。けど……。 目、丸くない。 黒目と白目があるけど、虹彩がない。 ベターッとした、ようかんみたいな茶色い部分になってる。 どこを見てるかわかんない……(汗 「ゆっゆっ♪ ゆっゆっゆっ♪」 楽しそうに声を漏らす口にも、唇がない。なんか白い切れ込みで、中が赤くなってるだけ。 手を入れて、開けてみた。 くわっ。 「ゆあ? やめふぇね! はなひへね!」 舌がヒラヒラ動いているけれど……のどの奥は行き止まりだ。 あれ? あれぇー……? ゆっくりって、目も眉も口も、実は目でもなければ眉でもなくて、口でもないの? 頭みたいに見えるけど、それは人間の勝手な思い込みで、実は顔でもなんでもないとか? 何それ。 ……なんか、急に気味が悪くなってきた。 「えい」 「ゆっ!?」 私はれいむを投げ出した。れいむは床におっこちる。 ぼふん。 「ゆゆっ! ゆっくりしていってね!」 声を上げたれいむは、ぴょんぴょんと窓際に行って座っていた。 金曜日。 れいむの正体がどうしても気になって、確かめることにした。 私はれいむにお酒をたくさん飲ませた。れいむは喜んで飲んだ。 「ぺーろ、ぺーろ、ごきげんー!!!」 何度もぺろぺろしては喜びの声を上げて、しまいには真っ赤になった。 そしてころんと転がって眠り込んじゃった。 「ゆぅゆぅ……ゆぅゆぅ……」 私はそんなれいむを持ち上げて、机に載せた。 まずは試しにほっぺを針で突いてみる。 ツンツンッ。 「ゆぅ……ゆぅ……」 反応なし。よし。 少しあお向け具合にして、鼻のところにマジックでバツ印を引いた。 キュッ。 鼻がないから書きやすい。 そして、それにそってカッターで十字に切った。 スッ、スッ。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆゆ……」 ちょっと動いたけど、まだ目覚めない。お酒がよく効いてるみたい。 それからガラスの試験管を取り出して、バツ印の真ん中に押し付けた。 めりめりめりめりぃ……。 試験管は中に入っていく。とてもスムーズだ。やっぱり骨はないみたい。 最初の三センチを越えると、あとは一気だった。長さ30センチのちょっと長めの試験管が、どんどん入っていった。 めりめり、めりめり、めりめり、むにゅっ……ずぽんっ! 「あ」 貫通した。 れいむの後ろ頭を見ると、髪の中からあんこまみれの試験管が突き出していた。 「ゆぃぃ……ゆぃぃ……ゆぃぃぇ……」 あれ? ちょっと鳴き声が変。 もう一度顔を見ると、薄目の白目っぽい感じになっていた。 これ、やばいのかな。 でもまあ、生きてるからいいのかな……。 考えながら、丸い鏡に柄の付いたデンタルミラーを出す。 試験管にゆっくり入れる。 ペンライトで照らすと、れいむの断面が見えた。 最初の三センチは分厚い白い皮。 よーくみると、なんか小さな粒粒がうにうにむにむに動いてるみたい。 それをすぎると、茶紫色のあんこ。 注意してみたけど、普通のあんこにしか見えない。 8センチぐらいそれが続いた後で、ちょっとだけ色が変わった。 なんか、灰褐色っぽい感じ……? そのとき、ミラーがコツンと試験管の内側に触れた。 「ヲ゛ッ」 ……なんだかれいむがおかしな声を出した(汗 コツン、コツン。 「ヲ゛ッ、ヲェ゛ッ」 声を出しながら痙攣する。口の端からよだれを漏らす。 ビクッ、ビクッ。とろとろー。 「うぇ……」 や、やばい。ここは何か、れいむのとっても大事なところみたい。 下手にいじると死んじゃうかもしれない。 ……まあ、普通の生き物ならとっくに死んでるところだけどさ。 真ん中の餡を過ぎて、奥のほうへ行くと、また元の茶紫色に戻った。 裏側から、後ろ頭の皮をよく見ると、リンスのCMに出てくるような、生きてる毛根の断面が見えた。 だいたい納得できたんで、試験管を引き抜いて前後の穴を塞いであげた。 ずるずるずる……ずぽんっ! ぺたぺたぺた。 それから一時間ぐらいほっといたら、赤くなって転がっていたれいむも目を覚ました。 ぶるぶるぶるっ! ぽぺん。 勢いよく身を震わせて、ぽんと元の姿勢に戻る。そして例のお約束の―― 「ゆっヲ゛りしていってね!!!」 「は?」 「ゆゆっ!?」 驚いて、戸惑った感じできょろきょろするれいむ。 「れいむへんなこえがでたよ! ゆっヲ゛り! ゆっヲ゛りっ!?」 きょろきょろ戸惑ってから、れいむはぴょんぴょん跳ねた。 「やめてね! やめてね! れいむゆっヲ゛りできないよ! ゆううう!?」 「あははははは」 うろたえるれいむがとても面白くて、私はおなかを抱えて笑った。 れいむは夕方までには治った。 中に何か入れといてやればよかったと思った。 土曜日。めっちゃんが来た。私はれいむを抱っこして前の道路に出た。 10メートルぐらい離れて、キャッチボール。ゆっくりを交互に投げる。 ぽーん、ぽーん。ぽーん、ぽーん。 「ゆゆっ! やめて! ゆっく! ゆっぶ!」 ばむっ。 くるくる回って、強くキャッチされるもんだから、れいむは半泣きで悲鳴を上げている。 それをバックにして、私はめっちゃんとおしゃべり。 「それはさー」 「うんー」 「中枢餡だよ」 「ちゅうすうあんー?」 「ゆっくりの脳みそってことー」 「そうなんだー。やっぱり大事なとこ?」 「大事大事。そこ壊すと死んじゃうからねー」 「やっぱりかー」 「わりとポピュラーだよ、そこいじるのはー」 「ふーん」 「あっ、でもえっちゃんは飼ってるんだから、壊さないようにしなくちゃね」 「そだねー。あっ」 ぶぎゅる。 私の手をすっぽ抜けて、れいむがおっこちた。顔面から着地して変な音を立てる。 と思ったら、ぽんっと起き上がって走り出した。 てーんてーん、ぴょんぴょんっ! 「れいむ、もうおうちにかえる! もっとゆっくりしたい!」 「あ、やば」 あわてて追いかけようとするめっちゃんを、私は止めた。 「待って」 「えー、なんで? 逃がしてやるの? もったいないって!」 「そうじゃなくて」 私はめっちゃんと並んで、あぜ道を跳ねていく黒髪頭をしばらく見つめていた。 そして、れいむが森の手前で点のように小さくなったところで、つぶやいた。 「それっ」 一気にダッシュして追いすがる。れいむはもうのろのろになっていて、余裕で追いつけた。 すぐ後ろに立つと、一休みしたれいむがつぶやいていた。 「ゆっくりにげたよ! れいむはやい! とってもはやい!」 「残念でしたー」 油断してきっていたから、簡単に捕まえられた。抱き上げるとれいむはものすごくビタビタ暴れた。 「ゆゆっ、すすめないよ? れいむはすすむよ! ゆっくり、ゆっくりー!」 「でもダメです」 戻ろうとした時。 森の茂みをがさがさと揺らして、もう一頭のゆっくりが出てきた。 私のれいむに向かって、どことなく嫌みったらしい目で得意げに叫ぶ。 「れいむ! ゆっくりしていってね!!!」 私は振り返って叫んだ。 「めっちゃーん! まりさ出た、まりさ!!」 まりさは、捕まったれいむを笑いに来たのかもしれない。 でも速攻で自分も捕まった。 日曜日。 私はこの一週間で、たっぷりゆっくりをいじめてしまった。 だから、日曜日ぐらいはお休みにしてあげるつもりだった。 けれど。 ガシャーン、カラカラン、びしゃー。 部屋で自分の食事の準備をしてちょっと目を離した隙に、まりさとれいむにテーブルをやられた。 戻った私が見たのは、床に落っこちた料理と、ぽんぽん逃げていく二頭。 「ゆっゆっ、ゆっくり逃げるよ!」 「たいりょうだよ! かくれてたべようね!」 そんな声を残して、安全なゆっくりプレイスに逃げ込んだ。 もちろん、安全だと思っているのはれいむたちだけで、その屋根はただのクッションだ。 私は洞穴の前にいって覗き込んだ。二頭が幸せそうに食事をしていた。 「むーしゃ、むーしゃ」「しあわせー!」 「れいむ!」 「まりさ!」 「すーりすーりすーりすーり!!!」 「やわらかいね!」 「あったかいね!」 「ゆっくりしていってね!!!」 むらむらむらっ。 ……あー。 これか。 めっちゃんが言ってたのは、この境地なんだなー。 「れいむ、まりさ」 私はニッコリ笑うと、洞穴に手を突っ込んで、嫌がる二匹を無理やり引きずり出した。 「ゆっゆっやめてね! いたいよ! れいむ出たくないよ!」 「はなしてね! おぼうし脱げちゃうよ! れいむとすりすりしたいよ!」 いろいろ言ってるのを全部無視して、こぼれたご飯のところに連れて行って、一頭ずつお仕置きしてあげた。 ずぴしずぴしずぴしずぴし! ぎゅいーぎゅいーぎゅいー ぱーんぱーんぱーんぱーん! でこピンと、ほっぺつねりと、おビンタをたっぷり。 それから、床の上の料理に顔をしっかり押し付け。 ぐりぐりぐりぐりぐり。 「テーブルのごはんはいけません」 「ゆあーんゆあーん! ゆあーんゆあーんゆあーん!」 「ゆあーんゆあーん! ゆあーんゆあーんゆあーん!」 れいむとまりさは真っ赤な泣き顔になって、プレイスへ逃げていった。 楽しい……♪ ================================================================ 結局いじめちゃった。 YT 03へ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 原種に中枢餡は無い。(逆に耳はある) この作者は色々と混同しているのか? -- 2018-03-21 21 01 25 これは素晴らしい。 -- 2011-12-23 12 44 21 ニヤ(・∀・)ニヤ -- 2010-09-29 23 44 35
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りんぐりんく! Artist lunalightp feat.初音ミク 楽曲情報 BPM 168 スケール F Maj/G Maj 作詞:lunalightp 解説 実を言うと未だにタイトルが固まってない曲であります。 メロディは帰り道にふと浮かんで、30分間延々と歌い続けて家で汗だくで打ち込んだ思い出が。 私成分がにじみ出てる曲だと、いいなぁなんて。 編成 Vocal,Chorus Electric Guitar (Clean,Mute) Electric Bass (Finger) Organ Percussion (Tamborine) Drums(Jazz Kit) 歌詞 +... 1. ある日浮かんだこの歌を 一緒に歌った仲間たち 「聞いてください」と呟いて、出来かけのこの歌を歌い出す 『もしも願いが叶うなら、あの頃の夜に歌いそして遊ぼう!』 Ring Link (Ring Link) a happy Chorus (Chorus) ほら楽しい歌があなたを包む (la la la) すべて(すべて)ぼくらの歌(歌う) ほら早く歌おう Yeah! 2. いつものように歩いてた ほんのり些細な時だった 頭にメロディ浮かんだらさぁ早く音楽を作らなきゃ だけどいつもじゃ浮かんでこない いつもと違う予感 すごく楽しい Ring link (Ring Link) a Happy Music (Melody) ほらいつもと違う素敵な音色 (wow wow wow) Happiness (Wonderland) そしてHello World (Hello World!) ほらみんなついてる Go! 3. Ring link (Ring Link) a Happy Singing (Melody) そう私はいつも楽しいだから (wow wow wow) いつも(そうさ)寂しくない(一緒に) さぁ音を楽しもう Ring Link (Ring Link) a happy Chorus (Chorus) ほら楽しい歌があなたを包む (la la la) すべて(すべて)ぼくらの歌(歌う) ほら早く歌おう Yeah! Ring link (Ring Link) a Happy Music (Melody) ほらいつもと違う素敵な音色 (wow wow wow) Happiness (Wonderland) そしてHello World (Hello World!) ほらみんなついてる Go! 収録情報 Hello Spring* Tr.4 (Inst Tr.8)
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「ここはゆっくりたちがみつけたおうちだよ! はやくでていってね!!」 突然聞こえた声に俺は目を丸くした。 ちょっと考えてみて欲しい。 家でくつろいでいたら、玄関先で音がしたんだ。俺はしがない一人暮らし、誰かが訪ね てくることなんてほとんどない家だ。ちょっと気になって玄関を開けてみたんだ。 そしたら開口一番、このセリフだ。なにを言っているんだこいつら。 「いや……お前らの家とか言われても……ずっと俺が住んでいたんだが」 「そんなことないよ! ここは魔理沙とれいむの家だよ!」 「ゆっくりでていってね!」 いやいや、お前ら今までどこにもいなかっただろうが! 「どこにも行かないなら、ご飯ちょうだいね」 「うめぇ飯ちょうだいね!」 ……。 ああ、なるほど。 どこで身につけたか知らないが、どうもこいつら変な知識を身につけたらしい。こう言 えば、きっと面倒くさがって餌を与える人がいたんだろう。 気持ちは分からなくもない。正直、疲れている時にこいつらの相手をするのは苦痛だ。 「はやくちょうだいね!」 「はやく!」 まぁ、調子に乗られたらそれ以上にムカつくけどな! 思いっきりれいむの頭を踏みつぶした。 「あ゛がっ! あががあ゛がががががぁぁっ!」 「れ、れいむぅううぅうう! あんこが、あんこが!!」 思いっきりやったから、生地の横からあんこが漏れてきている。でも気にしない。 これ以上は潰れないように力を調整して、足をぐりぐりと動かしてやった。 「ぎゃあ゛あ゛ぁぁあ゛ぁあ゛ぁっ! ぐり゛ぐり゛じないでぇえ゛え゛ぇぇっ!」 あー、なんかうどん踏んで捏ねてる気分だわ。こっちの方が気分爽快だけど。 「ま、魔理沙は悪くないよ! 全部れいむがやったんだよ!」 「ゆ゛っ!」 ああん? そう叫んだ瞬間、白黒大福はこの場から逃げ出した。 あいつ、仲間を見捨てて逃げやがった。 「ま゛りざぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁっ!」 さすがにショックだったんだろう、足を動かしていないのにれいむが泣き叫ぶ。 ぶっちゃけ俺も面白くない。せっかくの気分は一気に悪くなっている。 ここは、あの白黒大福を捕まえるのは当然として……。 ……よし。 れいむの頭から足を外してやる。 「……ゆ゛っ?」 「おい、ここにいろよ。逃げてたら踏みつぶすからな!」 俺はれいむをその場において、駆け足で大福を追いかけていった。 急いで逃げたと言っても所詮ゆっくり。ゆっくりゆゆこや空を飛べるれみりゃ達ならと もかくゆっくり大福なら、追いつくのは容易だった。 もし隠れられていたら微妙だったが……ゆっくりにそんな知能はない。 俺に手で鷲づかみにされた瞬間、大福は悲鳴を上げた。 「い゛や゛ぁあ゛ぁぁぁっ! ゆ゛っぐじざぜでぇえ゛ぇえ゛ぇっ!」 「わかった」 「ゆ゛っ?」 一瞬、泣き叫ぶのを止め、こっちを見る大福。 そんな大福を地面に戻すと、そのまま思いっきり踏みつぶす。 「ぎや゛ぁぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛っ!!」 「好きなだけゆっくりしてな」 すぐさま足を離す。さっきのれいむで加減はわかっていた、強めにしたせいか返事はな いが痙攣を繰り返しているので生きているだろう。 もちろん、これで殺すつもりはさらさらない。 こいつには報いを受けてもらわないとな。 俺は家へと戻っていく。 玄関前には、言われたとおりれいむが待っていた。待っていたのか動けなかったのかは 分からないが。 「ゆ、ゆっくりしてたよ?」 俺に気づくと早々に声をかけてきた。どうやら俺の踏んだダメージもちょっとは回復し ているらしい。 「ああ、よく待ってた」 俺は潰れた大福をれいむの目の前に置く。 「ゆっ! ま、まりさぁ!」 「ゆっ、ゆっくり……」 心配そうに駆け寄っていくれいむ。裏切られたのに律儀な事だ。 「お前言ってたよな?」 「ゆっ?」 「ご飯おくれって。ほら、ご飯だ」 俺は大福を指さした。 「ゆ゛っ!」 俺の言葉を理解したのか硬直するれいむ。さすがに抵抗があるか? まぁしかし……。 「そいつな、最後の最後までれいむが悪いって言ってたぞ」 「!?」 俺の言葉に、れいむの顔が強ばった。 「……ま、まりざ……そんなこと、言って……」 「れいむが悪いから、やるなられいむにしてだってよ。いい仲間を持ったな」 「……」 れいむが静かに大福へ近づいていく。 「……れいむっ……」 「……まりさぁ」 「ご、ごめ……」 「ゆっくりしていってね!」 瞬間、れいむは大福の顔に食らいついた。 「あ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁぁぁあ゛ぁっ!」 「うめぇメッチャうめぇっ!!」 「や゛ぁあ゛ぁめ゛でぇえ゛え゛ぇぇっっ!!」 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」 れいむに食われてどんどん小さくなっていく大福。ものの数分もすれば、食べかすぐら いしか残らないだろう。 ああ、すうっとした。今夜はよく眠れそうだ。 俺は満足げに玄関を後にした。
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声 - 浅倉杏美 生徒会長。6巻から登場。雪ノ下陽乃とは知り合いで、彼女の後輩にあたる。文化祭では急遽でっち上げられた有志バンドとしてキーボード担当で参加。 比企谷を真面目なキャラクターと一目置いていたが、相模へのえげつない行為の裏を見抜けず「やっぱり君は不真面目で最低だね」と評した。アニメオリジナルの13話での球技大会を盛り上げようと奉仕部に依頼しに来た際に、やたら比企谷に近づいており、結衣に嫉妬された。 一色いろはの生徒会選挙絡みで奉仕部にいろはと共に依頼を掛ける。依頼終了後は本来の意図とは外れた事を八幡にボヤいていた。 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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該当作者の作品を読む 作者概要 あとでここに記載 作品一覧 ぷす家
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名前 ぐり〜ん伝説 別名 神隠し事件 時期 2008年から2009年前期 関連住人 ぐり〜ん 「ぐり〜ん伝説」とは? 「ぐり~ん伝説」の犠牲者 「ぐり〜ん伝説」に関するリンク 「ぐり〜ん伝説」に関する情報/コメント 「ぐり〜ん伝説」とは? 様々な伝説があるが一番有名なのはぐり~んと関わった住民は神隠しに合うという伝説。 元ネタはぐり~んが雑談スレに住み着くとぐり~んの対話能力のなさのせいで雑談スレの空気がぶち壊れ過疎ってしまうことから………だと思う。 「ぐり~ん伝説」の犠牲者 「ぐり〜ん伝説」に関するリンク 取得中です。 「ぐり〜ん伝説」に関する情報/コメント 名前 コメント
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★ さなえめぐり ★ ポップンミュージック1 ボーナストラック すれちがう二人 / apresmidi http //www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/c04.html ポップンミュージック2 メロウ 光の季節 / ANNA http //www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/chara_n1.html ポップンミュージック3 ラブリー 8月のサヨナラ / apresmidi http //www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/him01.html ポップンミュージック4 アンビエント birds / Sana http //www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/4chara_2.html#Sanae ボーナストラックREMIX すれちがう二人 / apresmidi/Millennium Project ※さなえちゃんが担当しているのはポップン4のみ。それ以外の作品はMZD担当。 ポップンミュージック5 フレンチポップJ une fille dans la pluie (日本語版) / 新谷さなえ http //www.konami.jp/bemani/popn/music5/html/30.html ポップンミュージック6 スウィング 今夜、森をぬけて / Sana http //www.konami.jp/bemani/popn/gs/6/sp_com02.html ※CS版追加曲。ACには9以後に収録。 ポップンミュージック7 ウィンターポップ White Lovers / 新谷さなえ http //www.konami.jp/bemani/popn/music7/music/winter.html ポップンミュージック8 サバービア une lettle de mon copain / apresmidi http //www.konami.jp/bemani/popn/music8/music/apre.html グルーブロックLIVE 赤いリンゴ / Sana http //www.konami.jp/bemani/popn/music8/music/live_groove.html ポップンミュージック9 ソフトロックfromIIDX Secret tale / dj nagureo feat.新谷さなえ http //www.konami.jp/bemani/popn/music9/music/softr.html フレンチポップJ LONG une fille dans la pluie / 新谷さなえ http //www.konami.jp/bemani/popn/music9/music/frenchl.html ※ACへの収録は15まで。 ee MALL 2nd avenue ボッサグルーヴ papayapa bossa / staccato two-J ポップンミュージック11 めぞん 悲しみよこんにちわ / さな http //www.konami.jp/bemani/popn/music11/music/maison.html ※ACへの収録は16まで。 ポップンミュージック13 カーニバル パレード パレード / 新谷さなえ http //www.konami.jp/bemani/popn/music13/m_and_c/12/12_02.html ※ACへの収録は15まで。 ポップンミュージック16 PARTY♪ パーティートラック タンバリンビーツ / Sana http //www.konami.jp/bemani/popn/music16/mc/15/party.html ポップンミュージック18 せんごく列伝 チェンバーポップ ボクをさがして / Sana http //www.konami.jp/bemani/popn/music18/mc/chamberpop/chamberpop.html
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戦闘状態へと突入した各国。それはキノウツン藩国でも例外ではない。 基本的に輸入に頼っているこの国ではこのままだと食料がきつくなる。古来より食料が尽きて戦えた国など無い。大抵は滅びる 摂政であるDeepBlueはこのような事態を憂慮し、食糧の緊急増産案を行う事にした 海上- 「という訳で我々は食料ゲッツのため、これより漁を行いたいと思う」 「はい、軍曹殿。質問があるのですが」 「二等メイド。質問を許す」 「はあ、何ゆえ我々メイド候補生達がこのような事をしなければいけなイタタタタタタタタ」 両の拳骨をこめかみに当ててぐりぐりと容赦なくウメボシされている。痛い痛いと泣く二等メイド 「愚か者共が。現在貴様等の先達であるメイド達はこれから出撃せんとするもの達に少しでも平穏を与えんと働いているのだぞ」 「はあ、それは判っておりますが」 「これが今生の別れとなるかもしれないその時に、最後の食事を出すことすら出来ない。そんな状況を貴様等は見ていられるのならばメイドなど辞めてしまえ!」 「申し訳ありません申し訳ありません」 そんなメイド候補生の言葉はヒートアップする軍曹の耳には届いていない 「軍曹、魚群探知機に反応がある。ぼちぼち網の引き上げを始めるぞ」 「む、了解した船長。総員整列!」 はっ、という声と共に各員ブーツの踵を鳴らして姿勢を正す 「貴様等は何だ!」 『メイドであります軍曹殿!』 「そうだ、貴様等はメイドだ!貴様等は人様に仕えて奉仕するメイドだ、人であるなどおこがましいにも程がある!」 『肝に命じております軍曹殿!』 「よし、では船長の指導の下、作業に取り掛かれ!」 『かしこまりました!』 一糸乱れずに全員が一礼する 「とは言ったものの…実は私生の魚とか触った事ないんだけど…」 ジージーとリールから釣り糸が出て行く音の中、先ほどウメボシを喰らった赤毛メイドが隣の金髪メイドに呟いた 「貴方、調理実習は受けたでしょう?」 「いや、正しく言えば生の魚というか生きている魚をいじったことが…」 呆れた、と話しかけられた金髪メイドは呟いた 「私達はメイドなのよ?例えば活きのいい魚をご主人様が食べたいといわれたらどうするつもり?」 「いやあそれは…どうしようねえ」 あはは、と笑う赤毛メイド。竿の先が下に引っ張られている 「ちょっと、貴方引いてるわよ」 「あ、本当だ。ひぃぃぃぃぃぃっと!」 竿を立てて一気にごぼう抜きにかかる。やがて水面から勢い良く黒い影が飛び出すと、空中で釣り糸が切れて何故かそのまま金髪メイドの胸元に入り込んだ 「いひゃぁぁぁぁぁ!?」 「うあ、メンゴメンゴ」 「ご免で済んだら警察はいらないにゃぁぁぁぁ!?」 ゴロゴロと金髪メイドが転がる。どうも変なところに入り込んだらしい 「はっ早く取り出して頂戴!」 「いや、さっきも言ったけどあたし生きてる魚をいじったことが」 「何でもいいから早く!」 えーしょうがないなあ、と自分のことを棚にあげて赤毛メイドはごそごそと手を入れた 「柔らかいねえ、え、これじゃない。んじゃもうちょい奥か…おおうすべすべ」 「ふざけてないで早く取ってちょうだい!」 「ふざけているのは貴様等だろうが」 は、と二人が後ろを向くと形相を鬼のようにした萬・スペード軍曹が立っている 「貴様等何をふざけている!」 「いえ軍曹、実は彼女の服の中に釣った獲物が入り込んでしまいましてそれを取り出している最中でして」 「手間取りすぎだ」 つかつかと揺れる船上を軍曹が歩いてきた 「いえ、軍曹殿!軍曹殿のお手を煩わせるわけには!ていうかやめて下さい!」 急いで逃げようとする金髪メイド。だが、進めない。下を見ると足が甲板から少し離れている 「愚か者が。他者の手を煩わせるなどメイドにあってはならぬわ!」 ギリギリギリ、と軍曹の釣竿が見事に金髪メイドの襟に針を引っ掛けて一本釣りを決めている 「軍曹殿、質問してもいいでしょうか」 「何だ」 「釣られた私はこの後どうなるのでしょうか」 「愚問だな」 スパーン、と空中に金髪メイドと一匹の穴子と釣られたメイド服が舞うのだった ~本日の釣果~ 波、高し。なれど穴子の大群に遭遇。結果的に大漁なり 穴子 数百匹 メイド候補 一名