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畑の横をゆっくりの家族が散歩をしている親まりさに子3匹はまりさ2匹とれいむ1匹だ。 畑を荒らされては困ると思い今回は先手を打つことにした。 列の一番後ろにいる子まりさに静かに近づき帽子をつまみとる。 「ゆ"ゆ"っ!!まりさのぼうしがないよ!!!」 頭上に違和感を覚えてから帽子がなくなったとすぐに気づいた。 みんなが振り返ってこっちを見る。 「それはまりさのこどものぼうしだよ!!!」 「「おじさんはやくかえしてね!!」」 「ぼう"じぃ~!!がえ"じでぇー!!」 全員が同時にしゃべってくる。実にやかましい。 特に親まりさの膨れっ面と頭から蒸気が出るくらいの怒りようには殺意を覚える。 「ぼう"じっ!!まりさのぼう"じをはな"ぜぇぇぇ!!!!」 帽子を取られた子まりさは必死だ。ジャンプして取り返そうとしたり 足に体当たりをしたりする。 「ほ~ら返してあげるから自分でとりに言ってね~www」 俺は帽子をフリスビーのように放り投げた。 涙を流し口を歪めながらぴょんぴょん飛び跳ね帽子を追いかける子まりさ。 「まてー!まてー!」「はやくおちてきてね!!!」 それに続いて家族も追いかけた。 ようやく帽子が着地したのだが落ちた場所が悪かった。 「ぐざい"よ"ぉぉー!!!」「ここなんかへんだよぉー!!!」 なんと肥溜めに落ちてしまったのだ。 「ああーっ!!まりざのぼう"じぃい"い"い"!!!!」 しかし余程帽子が大切なのだろう、肥溜めもなんのその夢中で飛び込む。 バチャッ この肥溜めの深さはちょうど子まりさの高さほどあった。子まりさは溺れないように 真ん中にある帽子に向かっていく。 「ぶぇえ"え"っ!ぐぇえ"え"っ!!」 糞尿の海に飲み込まれないように必死に泳いでいく。 「あともうすこしだよ!!」「はやくもどってきてね!!」 異臭漂う中家族も力いっぱい応援する。 「う"え"ぇえ"え"え"っ!!げぇえ"え"え"!!!」 おそらく結構飲み込んでしまっているだろう。だが何より今は帽子が大切みたいだ。 夏の日差しが照りつける。それと同時に上がってくるアンモニアを含んだ蒸気は耐え難いものであろう。 ようやく糞まみれの帽子にありつきまた溺れないように必死に戻るまりさ。 「ぜぇー・・ぜぇー・・・」 最後の力を振り絞ってみんなのいるほうに飛び出した。 タンッ 「おかあさん!まりさぼうしなくさなかったよ!!ほらっ!!」 しかしみんなの前に現れたまりさはもはや汚れた異臭を放つ饅頭以外のなにものでもなかった。 「こんなのまりさのこどもじゃない!!!こんなくさいこにそだてたおぼえはないよ!!!」 「おお、くさいくさい」「はやくどこかにいってね!!」 頑張って帽子を無くさなかったにもかかわらずまりさに容赦ない言葉を浴びせる。 「そ、そんな"の"ひどい"よ"ぉぉ!!!」 生まれたばかりのとき帽子は絶対になくしたら駄目だよと母親に教わった。 その教えを守った結果がこれだよ! 「くさいのとはゆっくりできないよ!!」「「ゆっくりしね!!」」 なんとも簡単に親子・姉妹の縁が切れてしまった。ゆっくりとはこんなものなのか。 「じゃあもうべつのばしょでゆっくりしようね!!」 母親が提案するとうんこまりさを残して去ろうとする3匹。 「み"ん"な"まっでよ"ぉお"お"!!!」 その場に立ち(?)尽くして泣きじゃくるうんこまりさ。 (まだだ、このままじゃ終われない) そう思った俺は次の行動に移る。 「おい!おまえら!!」 「ゆゆっ!?なにーおにいさん?」 その場に止まって振り返る3匹。 「せっかくだからこいつ虐めて遊ばない?」 そう言って今度はうんこまりさごと肥溜めに放り込んでやった。 「あぶぶっ!!んぎゃんぎゃっ!!!」 必死にもがき脱出を試みるうんこまりさ。 「ぎゃははははwwww!!」 先に親まりさが笑い始めた。もう完全に見下している感じだ。 「ゆっくりもどっていいよwwww」「あたらしいゆっくりすぽっとができてよかったねーwwww」 続けて子供たちも笑い出す。 必死に戻ってきたうんこまりさはまたすぐに肥溜めに戻してあげた。 「そこがまりさのあたらしいおうちだよーww」「おお、よかったよかったww」 3回くらい繰り返したがこいつらは何回でもげらげらと笑い転げる。 なんというひどいやつらだ十数分前までは家族だったと言うのに。 こいつらは懲らしめてやらないといけないな。 「よしお前ら、もう笑いすぎておなかすいただろ。ご飯にしようか!」 うんこまりさは肥溜めでもがいているがもうやめて次の行動に移る。 「そうだね!!」「やさいがいいよ!!」「だいこん!だいこん!」 野菜を要求するあたりやはり畑を狙っていたようだ。 「よーし、すぐに持ってくるからねー」 俺は脱出したばかりのうんこまりさをつまんで持ってきた。 「じゃあお母さんから食べさせてあげるね」 「はやくしてね!!あ~ん」 うんこまりさをぶち込み親まりさの口を素早く閉じる。 「ん"ーっ!!ん"っー!!」 丸っこくてべちゃべちゃで臭いもの。何が入れられたかはすぐに分かったはず。 「おかあさんにひどいことするな!!」「はやくはなしてね!!」 体当たりで対抗してくる子供2匹。体を膨らませて威嚇するが全く効果はない。 「それを飲み込んだら手をどけてあげるよ」 親まりさは体を振り否定のサインを出した。 時間が経ってくると子供たちは異変に気づく。 「ゆ"ゆ"っ!なんかおかあさんくさい!!」「はやくそれをはきだしてよ!!」 母親はもう限界だった。ついに生きたうんこまりさを飲み込んだ。 ゴックン ようやく飲み込んだので約束どおり手を離した。 「ちがうよ!おかあさんはくさk ぶうぉえぇ!!!」 言い訳をしようとした親まりさの脳天にチョップを食らわし言葉を遮る。 「おいおい、食べた後は『しあわせー!』だろ?」 頭が変形した親まりさは従わないとヤバイと悟ったのか素直に食後のあいさつをした。 「しっ・・・し あ" わ" せぇ"ぇ"ー!!」 涙を流しそう言った。 「おいお前らどう思う?お母さんあんな臭いもの食って幸せって言ってるぞ?」 子供たちに聞いてみる。こいつらならなんていうかだいたい想像できてしまう。 「うわぁ・・・」「もうこんなのれいむたちのおやじゃないよ!!」 やっぱりな。完全に親を軽蔑の目で見ている。 「ぢがう"!!ちがうよ!!!ま"り"ざはみ"ん"な"の"お"や"だよ"ぉ"おおお!!!」 まさか自分の子供と同じ目にあうなんて想像もしていなかっただろう。 「じゃあ汚いお母さんはきれいにしてあげるね!」 バッシャーン 俺は近くにあった透明の水瓶に母親を投げ込んだ。 一旦底まで沈んで再び浮き上がってくる親まりさ。 「ばびぶっっ!!あびばばっぅ!!!」 必死に水面に顔を出し空気を吸う。しかし水面から出口まではどうあがいても届かないだろう。 「あひゃひゃ!!」「きたないおかあさんはゆっくりしんでね!!」 水瓶が透明なため苦しんでいる様子がよく見える。体がぶよぶよにのびてしまった親まりさは 力尽きてゆっくりと底まで沈んでいった。目はしっかり見開き水中ではあるが目が潤んでいるような気がした。 「しんだよ!!ゆっくりしんだよ!!」「きたないこどもとてんごくでゆっくりしていってねwww」 ひどい言い様だ。こいつらにも制裁が必要だな。 「よーしじゃあ2匹ともゆっくりできるとこに行こうか!」 「もうここはいいよ!」「はやくどこかにいこうね!!」 ああ、連れて行ってやるとも。遠いお空にな。 バシャバシャーン 2匹が入水する音が響く。 母親と同様、一旦底まで沈み、ゆっくりと浮かび上がってくる。 「ぶひゃあああ!!!」「あぷっ!!ぷぷっ!!」 2匹はもはや顔に疑問が出る余裕もなく必死に水面に顔を出す。 「な”ん”で!!おじさんはやくたすけて!!!」「お"に"い"さ"んはやぐぅぅううう!!!」 お兄さんと言ってくれたのはまりさの方だ。何だ、結構頭の回るやつだな。 「お"に"い"ざんおねがいじまずぅうう!!!」 れいむのほうも急いで訂正してきた。もう助けるつもりないんだけどな。 「れいむごめんね!」 しばらくもがいていたがまりさがれいむを踏み台になんと水瓶から脱出したのだ。こいつの知恵は恐ろしい。 「どうじでぇぇ!!れ"え"む"もだずげでぇぇぇ!!!!」 その声を背にまりさは急いで森のほうへ逃げていく。 「おい待てよ!」 俺はとっさにまりさを押さえつけた。 「ゆぐっ!!はな"ぜっ!はな"ぜっ!!」 抵抗するまりさを水瓶のほうへ向け頭に釘を打ち込んで固定した。 「い"だい"!!お"う"ちかえる!!!」 水瓶の底には死んだ母親がいる。しかもまりさの方を見ているようだ。 しばらくするとれいむがもがく音が聞こえなくなった。ゆっくりと何かが沈んでくる影が見える。 それはついに固定されたまりさの視界に入る位置まで来た。れいむだ。 「れ"い"む"ぅぅぅ!!!!!」 自分が蹴落とした姉妹の死骸が沈んできたのだ。母親同様体はふやけ、 目を開いたまま、口をあんぐり開けて死んでいた。 母親と姉妹の死骸がこっちを見ている。見たくないが体は動かず視線をずらすことはできない。 「もう何もしないからそこでゆっくりしてろよ」 俺はそう言い残し家へ帰った。まりさのすすり泣く声を背に。 その後まりさは1週間生きた。何も食べず、暑さを凌げず干からびていた。 1週間死骸を眺め続け何を感じたのだろう。絶望か、後悔か。 まぁとにかくこいつらの死骸を放置しておけばこの畑も安全になるだろう。ちょっと気持ち悪いけどな。 おわり このSSに感想を付ける
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『田舎に帰ってゲスと戯れてみた 後編』 30KB 制裁 自業自得 お家宣言 家族崩壊 番い ゲス 現代 うんしー 後篇です。ふはー 赤ゆ姉妹は潰して殺した。 番いの親れいむは家族崩壊を起こすことで精神を殺した。でも死んではいない。 精神を殺したなら次はどうするかって?決まってる。肉体も徹底的に壊し、殺すまでだ。 「ぱーぴぷーぺぽー♪」 というわけで、俺は今その精神がぶっ飛んでしまった糞饅頭の前にいるのだが、正直これは気持ち悪い。 胡乱な瞳は上下左右にせわしなく動き回り、れいむ種特有のもみあげをぶんぶんと景気良さげに振り回している。 さらに口元はだらしなく下がり涎は垂れ流し、排泄口にあたるまむまむとあにゃるからは引っ切り無しに便が溢れている。 はっきり言おう、これはもうゆっくりでは無い。ただの汚物も同然だ。 「かと言って、こいつを許す気も無いし……。うーん、何とか極力触らずに殺せる手段はないかな」 あれでもないこれでもないと一人で考え込んでいると、家族崩壊の元凶である親まりさが話し掛けてきた。 「に、にんげんざん……。ほんとうに、でいぶをごろじぢゃうのかぜ……?」 「何を言ってくるかと思えばそんな事か。さっきも言っただろう?お前らは徹底的に傷め付けて欠片も残さず殺すってさ」 何を当たり前の事を、と言った風に親まりさの問いに答える。 最早、俺の中でこいつらに対する慈悲の心などは存在しない。あるのは唯、如何に惨たらしく殺すかという嗜虐心と純粋な怒りだけだ。 しかし、これだけ俺から敵意を向けられているというのに、この糞饅頭はまだ何か言いたそうにしている。 「で、でも……。でいぶはおがじぐなっぢゃっだんだぜ……?ぞれをごろずっで、がわいぞうだとおぼわないのかぜ……?」 そしてこれだ。まだ分かっていない。 自分達が可哀想だと主張すれば、俺の気が変わって許してもらえるかもしれないと思っているのだろうか。 何処までもポジティブな餡子脳、完全に壊さなければ矯正は不可能の様だ。 「うん、思わないね。大体、こいつがおかしくなったのはお前が原因でもあるんだよ?」 「ゆぐっ……」 「そうだなぁ。お前が我が侭なんて言わなければこんなことにはならなかっただろうね。 『ばりざがいぢばんだいじにぎまっでるんだぜ』だったっけ?子供相手にムキになるとか、どんだけ大人げ無い奴だよ」 「ゆうぅ……」 事実を突き付けられ押し黙るしかないまりさ。 ほんの少し前であれば俺の言葉に逆上し攻撃してきたかもしれないが、既に実力差を理解してしまったようだ。若干、つまらない。 だが、反抗する気も失せ、人が肩を落とすように頭全体を落とし絶望を表現する様は中々にゆっくり出来る。嗚咽と共にひょこひょこと揺れるおさげが何とも間抜けだ。 ん、おさげ? 「そうか!あれがあった!」 「ゆひっ!?」 俺の突然の大声に竦み上がるまりさ。しかし、そんなことはどうでもいい。 今はこいつのみすぼらしい容姿から思い浮かんだアイデアを活かさなければならない。 善は急げとばかりに、俺は家の物置に駆け込んだ。 「たぶん、ここならあるはず……」 昔から色々な放り込まれていた場所だ。ここには思いがけない物が埋っていたりする。 それ故に、探せばここは大抵の物が見つかってしまうのだ。そして俺の目当ての物も、 「あった……」 それは雑多な荷物の下敷きの状態で発見した。 埃が舞うのも構わず引っ張り出してみたが、太さ、長さと申し分無い。 これならきっと素晴らしい最期を演出してくれるだろう。 「でいぶぅー。しっがりじでなのぜぇ……。ゆっぐりだよぉ……。ゆっぐじじよぉなのぜぇ……?」 「ゆぎぴぴぴっ!ばっだり~♪ずっぎび~っ♪」 物を手に意気揚々と戻ってみると、俺のいない隙に必死に何事かれいむに話し掛けているまりさがいた。 だが如何せん、精神をヤってしまったれいむがマトモな返事をするわけが無く、果てしなく哀れを誘うだけだった。 とりあえず視界に収めるのも嫌になるので、邪魔な方の糞饅頭は蹴り飛ばす。 「でいぶぅー、ゆっぐびゅぶっ!?」 「はい邪魔。お前は後、今はこいつの番だから」 「ゆびっ……ゆっ?人間ざん、ぞれは……?」 「ん?おお、ゆっくりにしては目敏いじゃないか」 もしや本能的にゆっくり出来ない物と悟ったのかな? まあ、聞かれたからには答えるのが礼儀だ。そう考え、俺はまりさにそれを見せつけ答えた。 「これはな、縄だよ」 「なわ、さん……?」 「ああ、正真正銘見紛うこと無く縄だよ」 そして、今回のれいむの処刑道具である。 「ぞれで、でいぶをどうずるのぜ……?」 「それは見てからのお楽しみ、ってな」 何事か聞いてくるまりさには取り合わず、俺は準備に取り掛かる。 まあ、準備といっても大した事でもないんだけど……。 とりあえず、俺は発狂しているれいむの身体に縄を押し付けた。 「ゆぎぴぴぎゅっ!」 「うわー……」 ぬめぬめと何か分からない液体に覆われた表面が気持ち悪い。縄越しだというのに、その不快感は半端ではない。 ゆっくり特有の弾力ある身体にどんどん縄を巻き付けていく。正直触れたくも無いが、我慢するしかない。 ある程度の長さを残し、仕上げにきゅっと縄を締め付ける。 「ぎゅぴっ!」 「ふぅーっ、完成」 これぞゆっくり版モーニングスター、その名も「ゆーニングスター」! 縄でゆっくりを縛りぶん廻して対象にぶつけるという非常に原始的な武器だ。 今回は件のゆっくりが発狂しているので、一見すれば呪われた武器っぽいが、何かバッドステータス付与効果とか期待出来るやもしれない。 「で、でいぶぅうううーっ!!どぼじではむざんみだいになっでるのぉおおおー!?」 「ゆぎゅぴぴー!」 妻のボンレスハムのような姿に悲壮な声をあげるまりさ。れいむは相変わらず奇声を発するばかりだが。 ハムとゲスじゃ天と地ほど価値に差があるというのに、失礼な奴め。 「よーし!それじゃあ第一投始めてみようかー」 まあ、いちいち糞饅頭の発現に耳を貸すのもあれなので、早速始めることにした。 縄をそのまま持つには粗すぎるので、両手に軍手を嵌める。これで準備は完了。 ゆーニングスターの長さは手をだらりと下げた状態で、先のれいむが地面に軽く触れる程度だ。 それに俺はゆっくりと勢いをつけていく。 初めは振り子の様にゆっくりと、そして徐々にその振り幅を大きくしていく。 「ゆぎゃっぴぃいいいいいーっ!!」 「ゆひぃいいいいいいっ!?でいぶっ!ゆっぐりじでねっ!?ゆっぐりだよっ!?どぼじでぞんなにゆっぐりじでないのぜぇええええーっ!?」 勢いは既に凄まじく、残像すら見える程になっている。 ゆっくり出来ないものが心底苦手なゆっくりであるまりさは、そのあまりの速さに恐慌をきたしている。 どれぐらいかと問われれば、れいむが回転しながら撒き散らすしーしーやうんうんが身体に掛かっても気付かない程である。 無論、そうなる様に調整しているのは俺なんだが。 「ほーら、どうだ?ゆっくりしてるか?こいつはゆっくりしてるか?」 「じでばいっ!じでばいんだぜっ!!でいぶぅうう、ゆっぐりぃいいいいいっ!!!」 「はははっ、お前も相当ゆっくりしてないけどな。ほら、感動のご対面だ」 そう言ってまりさに歩み寄る。勿論、手元の鈍器を休めさせることは無い。 ゆっくり出来ないものが近付いて来るというのはやはり恐怖なのだろう。 まりさはしーしーを垂れ流しながら無様に逃げ始めた。 「ゆひっ!ゆぎっ!」 「おいおい折角、自分の奥さんと触れ合えるっていうのに逃げることないだろう?」 「ゆびっ!……っひ!ぐるなぁ……!ぞれば……、ゆっぐりでぎばいぃいいいいいっ!!」 「つれないなあ、お前の旦那は」 「ゆっぴぴぴっぴぴーっ!!」 自分から逃げる旦那を見てれいむはどう思っているのか聞いてみたいが、あいにくと故障中だった。 絶賛事件の犯人の様に逃亡するまりさと違い、頭のネジが吹っ飛んでいるせいか、心なしれいむは楽しそうですらある。 俺は逃がすことも楽しむことも許さないんだけどな。 というわけで、俺は大きく一歩踏み込み、逃げるまりさのすぐ傍に脚を寄せる。 「せーの……」 「ゆひっ……ゆ!?」 そして一際大きく振りを強くし、 ――ゴッ! 「吹っ飛べぇえええーっ!!!」 「ゆびゃっぴゅぶぇっ!!!」 「くるにゃびゃぶらぁっ!!??」 裂帛の気合いと共に、片手ゴルフスイングの要領で糞饅頭を殴り付けた。 饅頭同士がぶつかったにしてはやたらと硬質な音を響かせ、まりさは弧を描きながら飛んで行った。 その飛距離、目算だが五メートル。成体ゆっくりにしては飛んだ方かな? 「ファー!って言えばいいのかな、これは?」 「ゆぎぴっ……!ぴぎひっ……!」 手元の糞饅頭に話し掛けるも、雑音を撒き散らすだけで答えは無い。まあ、別に期待もしてないけど。 となれば、飛んでった奴に感想を聞くまでだ。 俺は大股で地べたに横たわっているまりさに話し掛けた。 「よお。一瞬でも飛べた気分はどうだった?」 「ゆげ……っへ。ゆ……げべえぇええええべええべっ!!!」 「うわっ!こいつ吐きやがった」 ストレスかさっきの衝撃かは知らないが、こんな所で出餡多量で死なれても困る。 急いでオレンジジュースを取りに戻り、吐いた餡子を掬い、その大口に無理矢理突っ込む。 えずいて吐き出そうとするので、頭を踏みつけそれを許さない。 とりあえず吐かないことを確認してから、俺はオレンジジュースを振り掛けた。 「ゆひぃ……。ゆひぃ……」 「まったく、油断も隙もあったもんじゃない。勝手に死ぬとかさ……」 「……」 「ん、何だって?」 何か足元の糞饅頭からぼそぼそと声が聞こえてくる。 身を屈めて耳を寄せてみると、 「……して」 「何?よく聞こえない」 「ころして……。まりさを、れいむをころしてくれだぜ……!」 そんな言葉が聞こえ、俺は内心歓喜した。 驚異的なポジティブ思考を持つゆっくりに自身を殺すことを要求される。これは並大抵のストレスでないと在り得ないことだ。 つまり、俺のやったことはそれだけこいつに精神的苦痛を与えることに成功したということだ。 だから俺はまりさに言ってやる。 「分かった。ちゃんと殺してあげるよ」 「ゆっ……、それじゃあ……」 「ああ、でも楽には殺さないからね?」 「ゆえっ……?」 「何度でも言うけど、お前らは苦しみぬいた上に殺す。そこを履き違えられても困るよ。 踏み潰されてあっさり死ねるとでも思ったのか?それとも吐いた時に都合の悪い事餡子と一緒に忘れたとか? いずれにしろ馬鹿らしいな、お前は」 勝手にぬか喜びしていたようだが、勘違いも甚だしい。 確かにゆっくりに殺害を要求されるという結果をあげられたが、この程度で止めるはずがない。 大体、ゲスゆっくりのゆっくりを手伝うようなことをするわけないでしょうが。 「というわけで、お前も元気になったことだし、第二投いきまーす」 「ま、待つんだぜ!まりさのはなしをきいでぶっ!?」 今度は勢いはつけず、腕の力のみでまりさにれいむを叩き付ける。 威力は先程とは比べようもないが、ゆっくりには十分だ。せっかく治療された身体はまたも醜く腫れ上がり、声も濁り始めてきた。 「びゅんっ!ぐぷっ!ちぶっ!?」 「でいっ、やべっぷ!?ばりざが、じんじゃぱぁっ!?」 叩かれるまりさもそうだが、叩く側のれいむも無事ではない。身体はまりさ並みに腫れ上がっている。 壁を殴れば自分の拳も痛いのと一緒だな。 そしてまりさはれいむに対して懇願するも無駄。操ってるのは俺だしな。 しばらく二匹を壁にぶつけたり、コンクリの地面とサンドイッチしてみたりしたが、遂に飽きがきてしまった。 そうとなれば、一体どう潰そうかと二匹をぶつけながら頭の隅で考えていたら、またもアイデア自らが飛び込んでくる事態が起きた。それは、 「ば、ばり、ざ……」 「で、でいぶぅうううーっ!?」 何とれいむが正常な思考を取り戻したのだ。叩けば治るとか、昔のテレビみたいな奴だ。 俺が改めて糞饅頭のでたらめさ加減に呆れている中、これ幸いとばかりにまりさはれいむに話し掛けていた。 「でいぶ、でいぶ!ばりざだよ?ばりざのごどわがるのぜ!?」 「わがる、よ……。でいぶの……、いどじ、の……、だんなざんの、ばり、ざ……」 「ぞうだよっ!でいぶの、でいぶのぜいどじのだんなざんのばりざなんだぜぇえええ!!」 「ゆっ……。ごべんね、ばりざ……。でいぶ、ぢょっとねでだみだいだね」 「いいんだぜ……!ばりざは、でいぶがもどにもどっでぎでくれだだげで……っ!!」 「ゆふふ……。ごべんね、ばりざ……」 何かさっきも見たような三文芝居をまたも始める糞饅頭の番。 はあ、もう一回ぶち壊すかと重い腰を上げようとした俺だが、事態は勝手に進んでくれた。 「ねえ、ばりざ……。あのぐぞじじいは、どごにいっだの……?」 「ゆっ……。にんげんざんは……」 「わがっでるよ、ばりざ。ごごにいないっでごどは、ばりざがぐぞじじいをぜいっざいじだっでごどでしょ……?」 「でいぶ……。ぞの……」 「けんっぞんじなぐでぼいいよ……。ばりざがざいっぎょうのゆっぐりだっででいぶじっでるがら……。 いっだよね……?づぎにぐぞじじいとばりざがただかっだら、ばりざがきっどかづっで。でいぶのいうどおりだったでしょ……?」 「ゆうぅぅ……」 「ほら、でいぶだぢのあだらじいゆっぐりぷれいずで、いやなごどはわずれでみんなゆっぐりじよう……? ゆっ……?ぞういえば、おぢびぢゃんだぢのこえがじないよ……?ばりざ、じらない……?それになんだが、がらだがきゅうぐつざんでいだいいだいだよ……」 まあ、単に俺がれいむの後ろに立っていて、れいむからは見えないってだけなんだけどな。 だというのに、ありもしない妄想を語られ、まりさは心底辛そうな顔をしている。 れいむがようやく現状のおかしさに気付いたようなので、説明と捕捉をしてあげなきゃな。 「よお、糞饅頭。元に戻れたみたいで良かったなあ」 「ゆ?……ど、どぼじでぐぞじじいがごごにいるのぉおおおーっ!?ばりざがやっづげだはずでじょおおおおおおっ!?」 「いや、お前の勝手な妄想を押し付けるのはやめてくれ。そいつはお前が壊れた後も俺に勝ててないから。 ついでに言うと、お前らのおちびちゃんは二匹とも俺が殺した。お前が窮屈で痛いのは、俺が縄で縛って傷め付けたから。理解出来た?」 「り、りがいできるわげないだろぉおおおおおっ!!! ばりざがぐぞじじいにまだまげた?じょうだんはがおだげにじでねっ!! おぢびぢゃんをぐぞじじいがごろじだ?もうっぞうごごにぎわまれりっだよっ!! でいぶをなわでじばっでいためづげだ?おばえばえずえむずぎのべんっだいがぁあああーっ!!! じねぇええっ、ごのごみぐずっ!!うぞばっがりつぐなぁあああーっ!!」 「ごみ屑にごみ屑って言われても、『うんうんが飼いゆっくりを笑う』ってのと一緒だと思うんだ。 お前は嘘だって言うけどさ。何でそいつに負けた俺はここにいるの?何でお前のおちびちゃんの声がしないの?何でれいむを縛ってる縄を俺が持ってるの? これって、俺の言った事が事実って事じゃないか?」 「ゆっ……」 俺の言葉にれいむは必死に視線を周りに彷徨わせる。俺の言った事実を論破する為に。 れいむは見た。ずたぼろになり、静かに涙を流す番の姿を。 れいむは見た。ぺしゃんこに潰れた餡塊の中に、見慣れた子供達のお飾りがあるのを。 れいむは見た。自分を縛る縄の先が俺の手の中にあるのを。 おそらくれいむはこの時に理解したのだろう。俺が言った事は紛れも無い事実だと。 だけど、そんな事実が受け入れられ無くて、 「ばりざ……。うぞ、だよね……?」 またも現実逃避に番へと同意を求める。でも、当然返事は…… 「ほんどう、なんだぜ……」 れいむの望む物では無かった。 「う、ぞ……」 「俺の言った事は全部本当だぞ? お前が壊れた後にこいつはもう一回突っ掛かってきたけど、あっさり負けたよ。 お前のおちびちゃんはそいつを恨みながら死んでいったしな」 「ぞんな……。ぞんな……」 絶望に表情を染めるれいむへ追い打ちとばかりに、俺は酷な現実を突き付ける。 イイ感じに瞳を彷徨わせ始めたれいむへ、俺はとっておきのとどめとなる現実を伝える。 「そうそう。お前の愛しの旦那さんはな?今のお前の姿がとってもゆっくり出来ないらしい」 「ゆえ……?」 「ゆっ!にんげんざん、ぞれは……」 「黙ってろ糞饅頭。あんな風に調子良く旦那面してるけどな、あれは嘘でお前のことなんかこれっぽちも思ってない。 そうでもなきゃ、自分の奥さんが近付いてくるのを拒むなんてありえないだろ。 しーしー垂れ流しで背を向けて、愛しい愛しい奥さんから必死に逃げるとかさあ」 「……ぞれも、ほんどうなの?……まりざ?」 れいむの問いかけに口が反射的に否定の言葉を出しかけたようだが、俺はそれを許さない。 目で訴えかける。嘘は吐くな、と。 まりさは俺の意図を察したのか、少し身体を震わせ、まるで自分の罪を告げるように重く口を開いた。 「ぞれも、ほんどう、なんだぜ……」 「ゆ……、……じで……」 「……でいぶ?」 「……」 「うん。本当に壊れてしまったみたいだな」 それはまるで電池の切れかけた機械の人形のようで。 ぶつぶつぼそぼそとうわ言を吐き出し続けるだけの存在へと成り果ててしまった。 それだけの絶望だったんだろうな。 一度ならず二度も自分の愛した家族に裏切られる。俺なら確かに廃人か自殺ものだ。 ああしかし、これはあれだな。 「こいつ、下手に元に戻らない方がよかったなあ」 神様の憐れみか、れいむは一度元に戻ってしまった。 しかし、それが逆に更なる絶望を生んでしまうとは何て皮肉なんだろうか。 まあ、俺にはこいつらへの制裁の丁度良いスパイスでしかなかったけど。 「さて、ラスト一投いくとしますか」 予定外の事態は起きたが、計画に支障は無い。 そういう訳で、とっととれいむを始末することにする。 華々しい最期を少しでも演出する為に、俺は庭から少し離れたコンクリで舗装された場所に移動する。 当然、見届け役としてまりさを連れて行くのを忘れない。 「……」 かなり精神が参っているのか、ゆっくり特有の「おそらをとんでるみたい!」さえ言わない。 かなりイイ状態、だがもう一歩といった所だろう。その為には番の死をしっかりと見届けさせる必要がある。 コンクリの上にまりさを置くと、生意気にも目を閉じてしまった。 番の死を予想し、それを直視するのを拒む。非力なまりさの精一杯の抵抗なのだろう。 でも、俺はそんな甘えた考えを許す筈が無い。 俺はその辺に落ちていた短く、しかし太くて硬い枝を手に取る。 目を瞑り資格を遮断したまりさは、俺の立てる僅かな音にさえびくびくと反応をみせる。 そんなまりさに俺はひたすら無感情に、枝の先を瞼に通し、下の部分を顔に直接突き刺した。両目とも、だ。 これで、まりさは二度と目を閉じることが出来なくなった。 「ゆっ……!ゆぐわぁあああぁあああぁあああっ!!」 「現実から目を逸らしちゃいけない。人間も糞饅頭も一緒だよ」 そこだけはな、と付けたし、俺は初めの様に腕をゆっくりと、しかし徐々に勢いをつけて回し始める。 まりさは妻の死、痛み、ゆっくり出来ないという三重苦に枯れることの無い涙を流し続ける。 そして、縄で縛られているれいむは、 「ゆ……、ゆわぁあああっ!ゆわぁああああああーっ!!」 死期が近いと悟った生存本能からか、それともゆっくり出来ないことを嫌う性質故か。 まるで別の獣の様に顎が外れんばかりに絶叫を始めた。 「ゆびゃああああぁあああぁああっ!!でいぶばぁあああ!!でいぶばぁあああああああああっ!!!」 俺の腕の回転が増す毎にれいむの絶叫も太く長くなっていく。 まりさが今どんな顔をしているか見てみたいが、俺は少しでも腕の力を緩めることをしたくなかった。 だから回す。更に回す。どんどん回す。 「ぁあああぁあああっ!!ゆっぐりっ!ゆっぐりぃいいいいいぃいいいいいっ!!」 途切れることの無いれいむの悲鳴。 でも、それも終わりは近い。俺の腕が限界を告げる。 「飛んで、いけぇーっ!」 そして、筋肉が最も力を溜めたその瞬間、俺は手を離した。 「ぁああぁあああぁああああっ!!ゆわぁああぁあああああああぁあああっ!! どぼじでどぼじででいぶがごんなべにあうんだぁあああっ!!ゆっぐじゆっぐじゆっぐじざぜろぉおおおおおおおおぉおおおおおおっ!!! ぐぞでいぶぐぞばりざぐぞありずぐぞばぢゅりーぐぞぢぇんぐぞみょんぐぞにんげんぐぞじじいぐぞばばあぐぞいぬぐぞねごでぼなんだっでいいがらぁあああああっ!!! でいぶばぁああああああぁああああっ、ゆっぐじじだいんだびゅっ!!!」 ――パァン!! まるで水風船が割れたように、れいむは破裂した。 屋根よりも高く飛んで、地面にぶつかり壊れて消えてしまった。 最期の最期まで自分のゆっくりを望むとは、何とも糞饅頭らしい最期だ。 「……」 まりさに言葉は無い。ただ声も無く泣いてばかり。 ただ、それはまだ壊れていないということ。 根性は無いが、存外に強い精神の個体なのか。それとも、単に家族にそこまでの情が無かっただけなのか。 「……どうでもいいか」 でも、最後はやはりそこに落ち着く。 糞饅頭の心情を理解したとして、やることに変わりはない。 まりさ以外の家族を殺したことで、計画は最終段階へと移る。 「準備は良し。後は火を起こして、っと」 計画の最後にあたって、再度場所を庭へと移した。 正確には庭にあるごみ焼却の場所。と言っても、コンクリートブロックで囲んだだけの実に簡易な物だ。 そこにそこら辺に落ちていた枯れ葉や枯れ木を入れ、ついでに火種として家の燃えるごみを投入し、チャッカマンで点火。 火が十分回ったことを確認し、仕上げにブロックの上にバーベキューに使う金網を置く。これで準備完了である。 「さーて、あと少しで終わりだぞ糞饅頭、って聞いてないかな?」 話し掛けても返事は無い。試しにさっき刺した枝を引き抜いたが、びくりと震えるだけだった。 無視といった感じでは無いので、意識が完全に上の空なのだろう。 過去の仲良し家族でも夢想しているのか、口元が僅かに緩んでいる。 でも悪いな糞饅頭。俺はお前のその僅かなゆっくりでもぶち壊したいんだ。 という訳で、これで現実に帰ってきてもらおうか。 俺はれいむを殺した後に、塵取りと箒でかき集めた『それ』をまりさに見せた。 「………………ゆ?ゆっ!?ゆぅうううううっ!!??」 まりさの定まらなかった視線が『それ』に固定される。 朦朧とするまりさの意識を無理矢理に呼び起こした『それ』は、 「でいぶぅうううー!?おぢびぢゃんんんんーっ!?」 実の家族の亡骸だった。効果はてきめんだな、やはり。 「うぞだぜぇえええーっ!!ごんなのうぞにぎばっでるんだぜぇえええーっ!!」 「嘘じゃない現実だ」 「だばれぐぞにんげんんんーっ!!ぜんぶ、ぜんぶおばえのぜいなのぜぇえええーっ!! ばやぐごんなゆめがらばりざをがいっほうずるのぜぇえええ!!」 「人間にそんなこんな事が出来るわけが無いだろ。これは現実だ。 それにこの現実は全部お前のせいで生まれたんだぞ?ちゃんと理解してるか?」 「りがいなんででぎるがぁあああーっ!!」 「お前がぼろぼろなのも、家族が死んだのも、今こんな目に遭ってるのも。 お前が人間の家を奪おうとするから、お前が人間を甘く見るから、お前が自分を一番だと思ってしまったから」 「やべろやべろやべろぉおおおーっ!!!」 「本当はそうだって理解してるんだろう?」 「うるざぁあああああああぁああああああいっ!!!」 どうやられいむの様に現実をすんなりとは受け入れる気は無い様だ。 しかし、好都合。こっちはそのつもりでやっているんだ。 存分に抵抗し、そして残酷な現実を知ってもらおう。 「そうか。そんなにも現実を受け入れられないか。だったら……、」 そう言って俺は糞饅頭の亡骸が入った塵取りを、業々と燃える火に近付ける。 ゆっくりは火を恐れる。それがゆっくり出来ないものだと知っているから。 それに自らの家族の亡骸を近付ける。どんな予感がまりさの中に浮かんだかは想像に難くない。 「やめ……」 「こうするまでだ」 それを分かった上で、俺はその亡骸を火の中へと投下した。 「ゆわぁあああああっ!!!ばりざのざいっあいのがぞぐがぁあああああーっ!?」 餡子で火が弱まらないように更にごみを追加する。 火は勢いを弱めるどころか、一気に燃え上がり、周囲に熱風を生んだ。 「でいぶぅうううーっ!おぢびぢゃあああっであづっ!!ごごめっぢゃあづいぃいいい!!!」 生まれた熱風は当然、行き場を求める。 それは上空だったり、あるいは横倒しになっているブロックに空いている二つの穴だったりする。 丁度良くそんなピンポイントにいた(というか僕が意図的に置いた)まりさはモロに熱風の洗礼を顔で受けることになった。 顔を地面に押し付ける姿など、リアクション芸人もかくやといった動きをしている。 「あづっ!あぢゅいぃいいいーっ!!」 「おーい、いいのかそんなことしてて。お前の最愛の家族(笑)が燃えてしまうぞ?」 「ゆはっ!?みんなひざんにまげぢゃだべなんだぜ!?いまばりざがだずげであげるんだぜ!?」 自分で家族を壊しておきながらよく言えたものだ。人間なら恥ずかしくて言えたものじゃない。 もう既に身体は火に舐め尽くされて原形は留めていないだろう。 それでも、助ける気だけはゲージを振り切って何も出来ない(しない)まりさを助けてやることにしよう。 「助けたいか?家族を」 「あだりばえでじょぉおおおーっ!?おばえのぜいだろうっ!?ぐぞじじいはばやぐばりざのがぞぐをだずげるのぜぇえええ!!!」 「お前の奥さんにも言ったけど、家族の問題は家族で解決するべきで、他人が関わるべきじゃないんだ」 「じるがぞんなのぉおおおおおっ!!」 「でもな?家族を助けようとするお前を助けることは出来るんだ」 「ゆ?ぞればどういう……」 「さあ、時間はもう無い。これが俺の精一杯の手助けだ、行ってこいっ!」 そう言って俺はまりさを放り投げた。 短時間とはいえ、凶悪なまでに熱せられた金網の上へと。 「ゆ……っ!?ゆっぎゃあああああああぁあああああぁがあああああああああぎゃああああああ!?」 さっき顔に喰らった熱風などとは訳が違う、正真正銘の火の熱さ。 人間でも耐えきれないというのに、痛がりのゆっくりであればそれは如何程のものなのか? 考えただけでも背中に言い知れない快感が走っていく。 しかも、ゆっくりにはそれだけに限らない苦痛が存在する。 「あ、何か香ばしい匂いがしてきた」 「あ、あぢゅううういいいいいいぃいいっ!!ぞじでぐざいぃいいいいいい!! なんなんだぜっ!?なんで、どぼじでばりざがごんなべにぃいいいいいぎゃあああぁあああっ!!!」 火の中から微かに饅頭の焼ける良い匂いが漂ってくる。これはおそらくまりさのあんよが焼ける匂いだろうか? しかし、当のまりさは堪ったもんじゃないだろう。何たって自分のあんよが焼けてるんだからな。 更に他の糞饅頭たちが燃えたことで、上のまりさにその死臭がより強烈に当たっているようだ。 人間からすればただの良い匂いなんだけどねえ。 「っていうかほら、折角手助けしたんだから何かしろよ。でないとお前の家族燃えてしまうぞ?」 「ぞんなぁあああっ!?あんよがあづぐでいだいんでずぅうううーっ!むりでずぅうううーっ!!あどぐざいぃいいいーっ!!」 「それじゃあ、あんよ以外の部分が下なら大丈夫なんだな」 もはや確信犯もだが、俺はまりさを常備してある火鉢で挟み、引っ繰り返して乗せる。 つまりは頭やお帽子が金網に乗っている状態だ。 「これで大丈夫だろう?」 「ぜひっ……。ぜび……っ!だ、だすがっだ、の……ぜ?」 勿論、そんな状態が大丈夫な訳が無い。 布であるお帽子は既に火の餌食となっているし、金網の隙間から垂れ下がったおさげにも引火は近い。 そしてわずか十秒でまりさは今がまだ危険な状況だと理解させられる。 「ゆああっ、まだあづぐなっでぎあぢゅああああぁあああぁあああ!? どぼじで!?おぼうしがばりざをまもっでぐれでるんじゃないのぉおお!?」 実はその帽子が原因で絶賛お前の頭は火事なんだけどな。そして遂には、 「あんぎゃあああっああああああああ!?ゆびゃっ!でぼ、あぅづぅいいいいいいぎいいいいぎいいいー!! どぼじでばりざのやみにどげごむしっごぐのおぼうじど、やみにいちじょうのひがりざずきんぱづがもえぢゃっでるのぜぇえええええええっ!?」 まりさはあまりの熱さに体勢を崩し、そこでまた身を焼く痛みに襲われ、結局初めの体勢に戻ってしまった。 だがしかし、その程度で頭の火が消えることは無く、むしろ加速的に勢いが増している。 「ああああっ!!おねがいだがらひざんはぎえでっ!!ゆっくしないですぐにだよぉおおあづいぃいいいいああぁああ!? おぼうじっ……!おぼうじ……っ!ばりざのおぼうじのひざんも、ゆっくりしないでぎえでねっ!!でないど、ばりざ……、ゆっぐりでぎなっあああ!! ぐざいぐざいよっ!ぼうばりざまでぐざぐなっぢゃっだよっ!!いじゃりょうにあばあばもっでゆぎゃっがああああああぁああっ!? うぞでずごべんだばいいじゃりょうなんでいりばぜんだがらばりざをだずげでにんげんざんひざんおねがいだがらだずげでぐだざい……」 と言っているので、一時的に助けてやることにした。 再度、火鉢で身体を挟み、地面に適当に放り投げる。それだけでも全身に負った火傷で悶絶している。 人間で言えば、頭とあんよがⅢ度、その他がⅡ度といったところだろうか。 頭はつばの部分を僅かに残すばかりで、頭頂は野焼きされた山の様な状態。あんよはすでに炭に近いほどの黒さになっている。 ふむ、こんなところか。さて、本題というか、最後の戯れといきますか。 「なあお前、結局家族を助けられなかったな。あんだけ最愛の家族が何だとか言っておきながらさ」 「ひっ……。ゆ、ぴひ……」 「分かっただろう?これが現実だって。お前が俺に負けたことも、家族をお前が原因で無くしたことも全部」 「ゆぎ……。っゆ……」 「理解しただろう?身体に負った痣や火傷、そして家族を傷付けられたという痛みがそれを教えたはずだ」 「…………」 まりさは何も答えない。 死にかけているからかもしれないが、最後にはっきりさせたい事があるので、もう一度オレンジジュースを掛けてやる。 流石のオレンジジュースもこのレベルを癒すには無理がある。ただ、話せる分には十分だ。 「糞饅頭、お前が悪かったと思う事を言ってみろ。返答次第では生かして帰してやるよ」 「……ばりざはあ、にんげんざんのおうぢをよごどりじようどじばじだ」 「そうだな。他には?」 「……ばりざ、は……、むぼうにもにんげんざんにげんがをうりばじだ……」 「うん。他は?」 「……っひ。ばりざは……、ばりざがげんいんでがぞくを……、ごろじばじた……っ!」 「今さら泣くな、事実だろ。……で、他には?」 「ゆ?……ゆぅ」 「他には?もう無いのか?」 「ゆ……」 助かりたい一心でゲスなりに考えての答えだったのだろう。 でも、こいつは肝心の一つを言えていない。それが俺の一番聞きたい答えでもあるというのに。 「無いんだな?それじゃあ……」 「ま、まっでくださいぃいい!ありばず!ありばずがらっ!!」 「本当だな?間違えたら、分かってるな?」 「ゆっ……」 まりさは神妙に頷く。次の自分の答えで生死が決まるというのだから当然か。 そして、まりさは絶対の自信を浮かばせた顔で言った。 「まりさ、かわいくってごめんねえー☆」 ……は?イマコイツハナンテイッタ? 「にんげんざんはばりざのがわいざにしっどしてたんだねっ!きづいてあげられなくってごめんねっ!!」 ……ああ、遅まきながらに理解した。つまりこいつは、 「ゆゆっ!これでぜんぶだね!それじゃあ、ばりざは……」 「ああ、お前は……」 真正のどうしようもなく阿呆でマヌケなゲスだったわけだ。 「その口を閉じてろ」 「ゆ?なにをじで、おぞらをとんでるみだああぢゅぶぶぶぶぶっ!!??」 期待した俺が馬鹿だった。本当に、俺はゲスよりもその点に関しては馬鹿だった。 ゲスに母へしようとしたことへの謝罪を期待するなんて、そんなこと絶対にあるはずがないのに。 変な期待をしてしまった。その結果がこのザマだ。 だからこそ許せない。俺にこれ程の失望を味あわせたこのゲスが! 「ほーら。口がくっ付いて声も出せなくなっちゃたろう?」 「~~っ!!」 「何を言ってるのか分からないのに、人をイラつかせられる。すごいなゲスって」 とりあえず、二度と薄汚い言葉が飛び出さないように、金網を外し直接に口を火で炙った。 すると見事に癒着してしまい、まるで最初からそこに何も無かったかの様な姿になった。 まだ何か言いたそうに無い口を動かしているが、大方『どぼじでやぐぞぐをまもらないの!?』とか何とかだろう。 あんな舐めた答えをしておいて約束も何もあったもんじゃないって。 「しかし、どうしようかなこいつ」 処分は確実なのだが、ネタが尽きてしまった。というかもうこいつと関わりたくない。 今更になって、何で実家に帰ってまでゲスの相手をしなきゃいけないのかという後悔が生まれてきた。 都会に戻れば毎日のように相手をするというのに、時間の浪費でしかなかった。 しかし、こいつの処分もしなくてはいけない。 ひどくくだらない二律背反に悩まされていると、ふと俺の目の前を過ぎ去っていくものがいた。 俺は視線を過ぎ去った方向に向け、『それ』を見つけた。 そして、一瞬にして問題は解決してしまった。 「ああ、その手があった」 俺は足早に『それ』へと向かい、食物連鎖という法則の偉大さに感動したのだった。 「あら、お帰り。すれ違いになったのね」 「ただいま、母さん」 半年振りに会う母さんは以前よりも少し元気そうに見えた。 これも長まりさの群れの協力のおかげか。本当にありがたいものだ。 すると母さんの後ろから件のまりさも跳ねてきた。 「おにいさん、おわったの?」 「終わったよ。そっちはどうだった?」 「ゆっ!まりさはがんばったよ!でも、いちぶのこたちが……」 ああ、やっぱり間に合わなかったか。 死体を焼いたりして死臭が広がっただろうから、実際はもう少し広い範囲のゆくりが知ってしまっただろう。 でもまあ、一部のゲスとかへの見せしめ、抑止にもなっただろうし良しとしよう。 このまりさの群れに他にゲスがいるとは思えないけど。 「何、内緒話?」 「うん。母さんにだけはね」 「……それって酷くない?」 「ゆ!おにいさんのおかあさんはしらなくてもいいことなんだよ」 きっと俺がやったことを知ったら、母さんは自分がやったというよりも落ち込むだろうから、言える筈も無い。 母さんも『ふーん』で流してくれて助かった。 そんな母さんの目が俺の後ろにいった。 「あら、あれっておはぎ?私は置いてないし、あれはあんたが置いたの?」 「ん、まあね」 「でも、鳥って餡子食べるのかしら?」 「基本的に雑食だから大丈夫じゃないかな?食べないなら捨てればいいし」 「捨てればいいって、食べ物は粗末にしちゃ駄目でしょう」 「いいんだよ。……だってあれはごみ屑も同然だからね」 「ん?何か言った?」 「いや、別にそれよりもお土産買って来たから一緒に食べよう。動いたら腹が減っちゃった」 「乗り物を乗り継いだだけでしょう。はいはい、じゃあお土産持ってきて。私はお茶淹れるから」 「あいあい」 そう言って母さんは家の中に入っていった。 玄関の前に残ったのは俺と長まりさだけ。そのまりさの視線はさっきの会話中からそれに固定されていた。 何処か寂しげに、悲しげに、そして憐れみに満ちた目でそれを見ていた。 我が家には野鳥に餌を与える習慣がある。 といっても野生の鳥が人間に懐く筈も無く、適当に木箱の上に果物などを置いてそれを食べる野鳥を観察するのが我が家の習慣なのだ。 そして今、そこには巨大な餡塊が鎮座している。 誰かの役に立つわけでも無かったそれは、こうやって食物連鎖の一部を担うという大役を果たさんとしている。 俺は何を言うでもなく、長まりさの頭に手を置いた。まりさも何も言わずにされるがままに俯いていた。 ――少しすると、木箱には餌の匂いに釣られたヒヨやメジロといった野鳥が集まって来た。 後書き 前回の投稿から日が結構過ぎましたが、何とか後編で完結となりました。 そして自分で書き終えて思ったのが、何ともくどい文章になったな、でした。 同じ様な表現や虐待、長けりゃ良いってわけじゃない、ずっと書きながらそう考えてばかり……。 早く他の話を書きたい!ならこの話を書き終えなければ、の一心で打ってました。 というわけで、次からは温めてたネタを投稿していきたいと思います。 長いだけで消化不良な拙作に付き合って下さった方、本当にありがとうございます。 次回も読んであげるという心優しい方には無上の感謝を……。 書いたもの anko3049 賢いのは…… anko3065 まりさのお家 anko3092 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 前編 anko3126 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 中編
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namcoくずはモール店 住所 大阪府枚方市楠葉花園町10-85 KUZUHA MALL南館2F 最寄り駅 京阪 樟葉駅 営業時間 10 00~21 00 最終確認日 2016/03/16 設置機種 デッドストームパイレーツSP ルイージマンションアーケード その他(メンテ等) 全てスタート200円/コンテニュー100円 タイクライシス5は撤去になりました
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それからというもの、来る日も来る日も赤ゆっくりを殺しつづけた。 生まれた赤ゆっくりを殺し、胎児を引きずり出して殺した。 眠っている間に薬物注射を行い、胎児を殺して死産させることもあった。 そのたびにれいむ共は喉も裂けよと悲鳴を奏で、 いまでは俺に対する口調も懇願調に統一されていた。 殺しつづける日々が一週間を数えたころ、 俺はある事実を確認した。 れいむ共が赤ゆっくりを隠している。 赤ゆっくりを奪い去られながら懇願しつづけるれいむ共の中、 一匹だけなにも言わず、ぷくうと膨れている子れいむがいた。 れいむ共の懇願も、その日は単調で芝居がかっており、 誰が見ても一目瞭然だった。 もっとも察する以前に、れいむ共の行動は監視カメラで逐一把握できている。 今回は、常時チェックしてくれている使用人が教えてくれた。 「何か隠してないか?」 びくり、と膨れているれいむが反応して後ずさりする。 他のゆっくりが途端に挙動不審になって飛び跳ねだした。 「ゆゆゆっ!!かくしてません!!なにもかくしてませんん!!」 「それよりあかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 「あかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 初日に失敗してから、なんの進歩もしていない。 とはいえ人間に置き換えたとしても、抗う術のない条件下、 無駄な努力とは知りつつあがこうとする気持ちはわからなくもない。 それとも本気で成功すると思っているのかもしれないが。 残念なのは、あまりに演技が下手すぎることだ。 園児でももう少しうまくやる。 「そうか」 俺は、あえて知らないふりをすることにした。 「ゆゆぅ!!そうです!!なにもいません!!」 「あかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 その日は通常通り、奪った赤ゆっくりを傷めつけて殺した。 わが子を殺されるたびに上がる親どもの悲鳴は、さすがに演技ではない。 一匹だけ、膨れている子れいむは、涙を流しながらも声をあげなかった。 子供が隠されているのを知りながら、俺は部屋を出ていった。 これは使えると考えたのだ。 こいつらに与える苦痛は、そろそろ次の段階に入ってもいいだろう。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 俺が扉を閉めた直後、子供を隠していた子れいむが口を開けた。 口の中から出てきたのは、二匹の赤ゆっくり。 れいむ種とまりさ種が一匹ずつだった。 「ゆゆっ、おきゃーしゃんのおくちのなきゃ、ゆっきゅりできちゃよ!」 「あっちゃかかっちゃよ!!またいれちぇね!!」 「ゆっ……おちびちゃんたち、ゆっくりしてねええ!!」 四匹の成体れいむ共が赤ゆっくりを囲んで心からの笑みを浮かべる。 つい今しがたまで、目の前で子供を殺されていたれいむ共。 無事に済んでいる子供たちへの愛もひとしおだろう。 赤ゆっくり共は、親の口の中にいたため、 何が起きていたのかはわからないようだ。 親たちも、事実をひた隠しにしているらしい。 「おきゃあしゃんたち、ないちぇるの?ゆっくちちちぇいっちぇね!!」 「どうしちゃの?なにきゃあっちゃの?」 「ゆゆっ!なにもないよ!きにしないでゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、だいじょうぶ?いたいところない?」 「どきょもいちゃくにゃいよ!!」 「ゆっきゅりできちぇるよ~♪」 「それじゃあ、ゆっくりできるおうたをうたおうね!!」 「ゆゆっ!うたっちぇ!!」 「おきゃあしゃんのおうちゃ、ゆっきゅりできりゅからだいしゅき~♪」 「ゆゆゆ~♪ゆ~ゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」 成体れいむ四匹で、恐ろしい溺愛ぶりだった。 その姿を、俺は今ビデオカメラを通して見ていた。 見ながら、更なる苦痛を親共に与える構想を練る。 この愛をじっくり熟成していこう。 より濃い子殺しのために。 さらに一週間、殺し続ける日々を重ねた。 親れいむ共は同じ手口を重ね、必死でより多くの子供を助けようとしていたが、 最初の二匹以外の赤ゆっくり共は避けつつ、他の子は全て引きずり出した。 「なにもがぐじでまぜええええん!!ざわらだいでえええ!!」 「ゆぶ!ゆぶぶううう!ぶうううううう!!」 「また隠してるな。全部出せ」 ぱんぱんに膨らんだれいむの頬を、両側からかしわ手で挟み叩く。 「ゆぶびゅうううう!!」 「ゆぴゅっ!ゆ?おにーちゃんゆっきゅりできりゅひちょ?」 「ああああああおぢびじゃんにげでええええええ!!!」 ぼひゅ、と吐き出される赤ゆっくり共を片端から捕まえ、 その眼を爪楊枝でえぐり出す。 「ゆぎゃがああああああああああだいいいいいいいいいい!!!」 「あがぢゃああんんん!!あがぢゃああああんんん!!!」 その日も、あの二匹の赤ゆっくり以外は全て潰した。 一匹だけ箱の隅に引っこんで頬を膨らませている子れいむだけは、 毎回わざと気付かないふりをする。 ゆっくり共は、本気で俺をだませていると思っているだろう。 唯一残された子供である赤ゆっくり二匹に対する親れいむ共の溺愛は、 当然ながらますます濃くなり、わがまま放題に甘やかして育てていた。 「ゆっ!おきゃーしゃんしゅべりだいになっちぇね!!」 「わかったよ!ゆっくりすべってね!!」 「ゆゆぅ~♪ゆっきゅり~♪」 身重の体を苦労して斜めに傾ける子れいむの上を、 二匹の赤ゆっくりが滑っていく。 「もっちょ!もっちょ!」 「おなきゃしゅいちゃ!もっちょたべちゃい!!」 「ゆゆ、じゃあおかあさんのぶんをたべてね!」 「おかあさんのぶんもたべていいよ!」 「ゆっきゅりいただきまちゅ!!」 「む~ちゃ、む~ちゃ………ちあわちぇー!!」 れいむ共に毎日与えている、なけなしの餌。 四匹分にも足りないようなその餌を、 れいむ共は苦労して赤ゆっくりに分け与えていた。 甘やかされた赤ゆっくり共は、足りないと言ってはお代わりを要求し、 親れいむ共は自分の取り分を惜しげもなく与えた。 礼も言わず、当然のように赤ゆっくり共は食べ散らかし、 そんな二匹の姿を親れいむ共は文句も言わずに微笑んで眺めていた。 「ゆぅ~……ゆっくりしたおちびちゃんたちだね……」 「がんばっておちびちゃんたちだけはまもろうね……」 頃合いだ。 俺は準備にかかった。 ある日、俺はその部屋に入った。 親れいむ共がすぐに並び、壁を作って二匹の赤ゆっくりを隠す。 「おちびちゃんはゆっくりしないでかくれてね!!」 こちらにしてみれば丸聞こえなのだが、うまく隠しおおせているようだ。 「おねがいします!!あかちゃんはたすけてください!!」 なにか叫んでいるが無視する。 俺は箱に入れて連れてきた子ゆっくり共をその部屋に放した。 十匹近くいるゆっくり共は、れいむ種とまりさ種が入り混じっている。 「ゆゆっ!!ここはまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!」 「れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!!」 思い思いに勝手にわめき始める子ゆっくり共。 こいつらはこのれいむ共とは無関係で、人に慣れたゆっくりだった。 続いて、さまざまな遊具を運び込む。 ゆっくり用の滑り台、クッション、ブランコ、シーソー。 「ゆゆぅ!!とってもゆっくりできるよおぉ~~♪」 「はやくあそびたいんだぜぇ~~!!」 子ゆっくり共は興奮して飛び跳ねだす。 「思う存分遊んでいいぞ」 「ゆわぁ~い!!」 クッションで飛び跳ね、滑り台に上り、めいめい自由に遊び始めた。 一体何が起こったのかわからない様子で呆然としている親れいむ共の隙をつき、 赤ゆっくり二匹を口に含んでいた子れいむの頬にかしわ手を叩きつける。 「ゆぶぇっ!!」 「ゆあああああぁぁぁぁぁ!!!?」 大切に大切に育てていた二匹が、ついに白日のもとにさらされた。 絶望の叫びを上げ、親れいむ共は涙を流して懇願してきた。 「だずげでぐだざいいいいいいい!!おでがいじばずううううう!!」 「ごのごだぢだげは!!ごのごだぢだげはああああ!!!」 「ぼんどうにだいぜつな、ゆっぐりじだごだぢなんでずううううう!!!」 「ゆゆぅ~?おきゃあしゃん?」 「おにーちゃんはゆっきゅりできりゅひちょ?」 「おぢびぢゃあああああん!!!」 俺はそれきり、箱の中のれいむ共を無視して背を向け、 子ゆっくり共の面倒を見はじめた。 口から吐き出させられただけで、 赤ゆっくりには何も手を出す様子がない俺を見て、助けられたと勘違いしたらしい。 親れいむ共が涙ながらに感謝しはじめた。 「ありがどうございばずううううう!!」 「でいぶのあがじゃんだずげでぐれでありがどうううううう!!!」 「おきゃあしゃんどうちたの?」 それから、子ゆっくり共は思うさま遊び続けた。 仲間たちと遊具で楽しげに遊びまわる子ゆっくり共を、 強化ガラスの壁を通して、赤れいむと赤まりさは食い入るように見つめていた。 「ゆぅ~~……あのこちゃち、とっちぇもゆっきゅりしちぇるよ!」 「まりしゃもゆっきゅりしちゃいよ!!まりしゃもまぜちぇ!!」 ガラスに頬を押しつけて訴えてくる赤ゆっくり二匹は、しかし無視されつづけた。 一匹の子ゆっくりが空腹を訴えてくる。 「おにいさん、おなかがすいたよ!!あまあまたべたいよ!!」 「よし」 俺はすぐに大皿を出し、その上にプリンを沢山並べてやった。 「仲良く分けろよ」 「ゆっくりいぃ~!!いただきますうう!!」 「む~しゃ、む~しゃ!!しあわせえぇ~~!!」 「ゆゆぅうううう~~~~!!」 「たべちゃい!!たべちゃい!!まりしゃもたべちゃいいいい!!」 赤れいむと赤まりさが涎を飛び散らせて飛び跳ねる。 「おきゃあしゃん!!あのあみゃあみゃすっごくゆっきゅりしちぇるよ!!」 「きゃわいいれいみゅにもあのあみゃあみゃちょうだいね!!」 「まりしゃもあっちにつれちぇっちぇね!!」 振り返りもせずに、プリンを凝視したまま背中越しに親に命令する赤れいむ共。 「ゆゆぅ……」 要求してもいいものか、俺の顔色を窺う親れいむ。 俺は視線を合せなかった。 不穏な雰囲気を読み取ったのか、親れいむは赤ゆっくり共に言い渡した。 「ゆっ!だめだよ!!ゆっくりできないよ!!」 「どぼじでぇぇぇぇぇ!!?」 これまで一度も要求を拒否されたことがなかった赤れいむと赤まりさは、 今初めてたしなめられ、火がついたように抗議しだした。 「きゃわいいれいみゅがゆっきゅりしちゃいといっちぇるんだよぉぉぉ!!? なにいっちぇるのぉぉぉぉ!!!」 「にゃんでぇぇぇ!!? にゃんでまりしゃはあみゃあみゃちゃべらりぇないのぉぉぉぉ!!?」 おろおろと互いの顔を見合わせる子れいむ共だったが、 親れいむは毅然として言い放った。 「だめだよ!!あのおにいさんにつかまったらゆっくりできなくなるよ!! ゆっくりりかいして、ここでじっとしててね!!」 さすがにあれだけ子供を殺されたせいで、 親れいむの警戒心は十二分に育まれたようだ。 固い表情で赤れいむ共を諭す。 「どぼじでじょんなごじょいうどおぉぉぉぉ!!!?」 親の気遣いなど伝わるはずもなく、赤れいむ共が絶叫した。 赤れいむ共が羨ましげに見つめる中、子ゆっくり共はさらにゆっくりする。 「うまっ、うまっ、うっめまじうっめ!!これうっめ!ぱねぇ!!」 「む~しゃむ~しゃむ~しゃ、ししししあわしぇええええ~~~♪」 はちみつをたっぷりかけたホットケーキと、 大皿いっぱいのイチゴケーキをほおばりながら、子ゆっくり共は嬉しさに転げ回る。 「ようし、高い高いしてやるぞ」 俺はクリームでべたべたの子ゆっくり共を手に取り、 二匹ずつ上げ下げしてやった。 高い高いの大好きなゆっくり共にはこたえられない遊びだ。 「ゆゆぅぅ~~~~♪おそらをとんでるみたいぃ~~~~♪」 「とっっってもゆっくりしてるよぉぉぉぉ~~~~~♪」 子ゆっくり共は大いにはしゃぎ、 順番待ちの連中が飛び跳ねながら「はやく!はやく!」と催促している。 「おにいいいいちゃあああああんん!! れいみゅもたきゃいたきゃいしちぇぇえええええ!!」 「まりしゃもゆっきゅりしちゃいよぉおおおおおおおおお!!!」 赤れいむ共は泣き喚きながらガラスに体当たりを繰り返している。 「ゆゆぅ……おちびちゃんたち、がまんしてね!」 「ゆっ、そうだ!おかあさんとゆっくりできるおうたをうたおうね!!」 「ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪」 「うるちゃああああああい!!!」 赤まりさが叫んだ。 「まりしゃをゆっきゅりさしぇないおきゃーしゃんはだまれえええ!!」 「にゃんでれいみゅをいじめりゅのぉおおおお!!? れいみゅのこちょがきりゃいになっちゃのおおおおお!!!?」 「ゆゆ!そんなことないよ!! おかあさんたちはおちびちゃんたちがだいすきだよ!?」 「だったりゃしゃっしゃとあっちへちゅれてきぇえええ!!」 「だ、だめだよ!おにいさんはゆっくりできないんだよ!!」 「わけわきゃんないよぉおおおお!! まりしゃをゆっきゅりさしぇないくしょれいみゅどもはちねぇえええ!!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉおおおお!!?」 もはやお母さんではなく糞れいむ呼ばわりされた親れいむ共は、 涙を流しながら絶叫した。 「どぼじでわがっでぐれだいどおおおぉぉぉ!!? おにいざんにづがまっだらゆっぐりでぎないのぉおおおお!!」 「おにーしゃんたしゅけちぇぇええ!! こにょくしょれいみゅどもがまりしゃたちをいじめりゅううぅぅ!!」 「たすけちぇえええ!!たしゅけちぇえええ!!ゆっきゅりさしぇちぇぇぇぇ!!」 「おぢびじゃああああん!!ぞんだごどいわだいでえええええええ!!!」 親れいむ共は悲しみのあまりに突っ伏している。 幸福な家庭はすでになかった。 甘やかされきった赤れいむと赤まりさにとって、 ゆっくりさせてくれない母親に存在意義はないようだ。 さっきから無視しつづけている俺に向かって、母親から助けてくれと要求している。 「こっちに来たいか?」 そこで、俺は初めて話しかけた。 「ゆゆっ!!きゃわいいれいみゅをそっちにつれてっちぇにぇ!!」 「はやきゅしちぇにぇ!!ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「おにいざんにぞんなごどいっぢゃだべええええ!!」 「ゆっきゅりできにゃいおきゃあしゃんはちんでにぇ!!」 「ゆわああぁぁああん!!」 「こっちに来たら歓迎するよ。 ただし、お母さんが許してくれたらね」 「ゆゆ!?ほんちょう!?」 「本当だとも。 君たちはお母さんの大切な子供なんだから、勝手に連れてくることはできないな」 俺の言葉を聞き、赤れいむと赤まりさが母親のほうを向く。 「きいちゃ!?きゃんげいしちぇくれりゅっていっちぇるよ!!」 「おきゃあしゃんははやきゅゆるしちぇにぇ!!」 胸を張って命令する二匹。 「だべえええええ!!いっぢゃだべえええええ!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおお!!」 「ゆぎぃいいいいいいいい!!!?」 「にゃにいっちぇりゅのおおおおおお!!? ゆっきゅりできにゃいよおおおおおお!!!」 互いに同じ事を言い合い怒鳴り合う親子に、俺は念を押す。 「お母さんが許してくれたら、いつでも来ていいよ。 みんなと一緒に、たっぷりゆっくりしようね!」 「ほらああああああああ!!!ゆっきゅりしちゃいいいいいいいい!!!」 「ゆっきゅりさしぇりょおおおおおお!!!」 「だべなのおおおおおお!!わがっでよおおおおおお!!!」 たっぷり二時間、赤ゆっくり二匹は泣き喚いた。 「ゆっぎゅりじぢゃいいいいいいいい!!!ゆわぁぁああああん!!!」 「いえええええええええ!!!!ゆっぎゅりじでいいっでいえええええええ!!! ぐぞれいみゅどもおおおおおおおおおおおおーーー!!!」 「ごんにゃのおがあじゃんじゃないいいいいいいい!! おがあじゃんはゆっぎゅりざじぇでぐれりゅううううううう!!!」 涙と涎としーしーを撒き散らしながら床を転げ回る赤れいむ、 憎悪と殺意をあらわにして母親に噛みつく赤まりさ。 親れいむ共はほとほと疲れきっていた。 宥め、怒り、聡し、乞い、どれだけ言っても赤ゆっくり共は耳を貸さなかった。 悲しげに目を伏せ、黙って子供たちの叫び声を聞きながらしゃくりあげている。 あれほど可愛がっていた子供にここまで憎まれるのはやはり耐えられないのだろう。 本来、普通のゆっくりならば、 ここまでわがまま放題を言われれば愛想をつかして捨てるだろう。 しかし、何度も何度もさんざん子供を殺され続け、 ようやく守り通したたった二匹の、念願の子供たちだった。 愛想をつかすなんて考えられない、大事な大事な可愛い子供たちなのだ。 親れいむの執着は想像もできないものだろう。 「ゆゆっ?このれいむたちどうしたの?ゆっくりしてないよ?」 こちら側の子ゆっくりが、数匹不思議そうにガラス箱の中を覗いている。 俺は教えてやった。 「あのおちびちゃん達が君たちとゆっくりしたがってるんだけど、 お母さんが行かせてくれないんだよ」 「ゆゆっ、そんなのひどいよ!!ゆっくりできないよ!!」 「あかちゃんこっちにこさせてあげてね!!」 「みんな、あのおちびちゃんがこっちに来たら仲良くしてくれるかな?」 「もちろんだよ!!あかちゃんかわいいね!!」 「いっしょにゆっくりしようね!!」 「するううぅ!!ゆっくりしたいいいいいい!!」 赤れいむと赤まりさがガラス壁に頬を押しつけて叫んだ。 向こう側の子ゆっくりと、ガラス越しにすーりすーりをし始める赤れいむ。 「ゆぅ……ゆぅぅぅ……」 親れいむ共はたしかに揺れていた。 ほとほと疲れていたことに加えて、期待のほうが膨らみはじめていた。 もしかしたらお兄さんは許してくれたのではないか。 これほどゆっくりした子たち、優しい言葉。 お兄さんは「大切な子供」だと言ってくれた。 今までの愚行を反省して、ようやく自分たちをゆっくりさせる気になったのだろうか。 子供をゆっくりさせてあげたい。 たっぷりゆっくりさせて喜ばせ、またお母さんと慕ってほしい。 れいむ共の心情はそんなところだろう、くっきりと顔に浮かんでいた。 その時、赤まりさが母親たちのところに這いずっていって言った。 「ほんちょのおきゃあしゃんにあわせちぇにぇ」 「ゆっ……おちびちゃあああああん!!? れいむがおちびちゃんのおかあさんなのよおおおおお!!」 「うちょいわにゃいでにぇ。 おきゃあしゃんならゆっきゅりさしぇちぇくりぇるよ。 おまえちゃちがにしぇもにょなにょはよきゅわかっちゃよ。 いいきゃら、はやきゅほんちょのおきゃあしゃんにあわしぇちぇ」 「ぞ、ぞんにゃごど………いわだいでぇ……おでがいだがらぁ……」 「おにぇがいだきゃら、まりしゃをゆっきゅりさしぇちぇくれりゅ、 ほんちょのおきゃあしゃんにあわしぇちぇにぇ。 まりしゃ、しゃびちいよ」 赤まりさの視線は、よそよそしく冷たかった。 その眼が見ているものは、もはや母親ではなく、 母親のふりをした得体の知れない別のなにかだった。 「ゆぅうううううう!!ゆぅうううううう!!!」 目をぎゅっとつぶり、声を押し殺して泣く親れいむ共。 限界が来ているのがわかった。 「ゆっぐりざぜであげでねええええええ!!!」 ついに、あの子れいむが叫んだ。 いつも二匹を口に含んで守っていた子れいむだった。 「ゆっ、ゆっぐりざぜであげでぇええええ!!」 「おぢびじゃんおでがいじばずぅううううう!!」 全員が堰を切ったように叫び始める。 「本当にいいのかい?」 俺は念を押した。 「この子たちをゆっくりさせてあげられるなんて嬉しいけど、 本当に僕に、この子たちを預けてくれるのかい?」 「ばいいいぃぃ……ひっぐ、うっぐ……ゆっぐり、ざぜであげで……」 「おぢびぢゃんだぢ……たっぷり、ゆっぐりじでいいがらね……」 「大切な子供たちなんだろう?そばに置いておきたくないかい? いまならまだ取り消せるよ?」 「どりげざないよ……ばやぐ、ゆっぐりざぜであげでね……」 「考えなおすなら今だよ? 今考えなおせば、この子は、お母さんのそばにいられるんだけど」 「ゆっぐ……ぞ、ぞれより……ぞっぢでゆっぐりざぜであげでぇ…」 「わかった」 俺は二匹の赤ゆっくりをそっと手に取り、箱から取り出した。 「ゆゆぅ~♪おしょらをちょんでるみちゃいぃ~~!!」 きらきらと目を輝かせる赤れいむと赤まりさ。 親れいむ共が目を潤ませ、微笑みながら見送る。 「おちびちゃんたち……たっぷり、たっぷりゆっくりするんだよ…… れいむがおかあさんだからね……ゆっくりしていってねぇ……」 「よし、では始めよう」 言うが早いか、俺は子ゆっくり共を籠に詰めると、 遊具や食べ物と一緒に、カートに載せてさっさと部屋から出してしまう。 残ったのは二匹の赤れいむと赤まりさだけだった。 「ゆっ?」 そして、部屋の外から俺は新しい箱を持ってくると、 赤ゆっくり共の目の前に中身を広げた。 親れいむ共の顔色がみるみるうちに青ざめる。 「おぢびぢゃんにげでえええええええええええええええええ!!!!!」 続く 選択肢 投票 しあわせー! 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アルカプ3参加者34名(事前登録27名+当日参加7名)、KOF13参加者32名(事前登録26名+当日参加6名) UltimateMarvel vs Capcom 3 事前登録 プレイヤーネーム 参加に向けて一言 ABEGEN 久しぶりの日本での大会です。皆さんよろしくお願いします! せんてんす 新卒新社会人ですが、身体を壊さない程度に楽しみたいと思います! イヌチヨ 事故はおこるさ NAF|対魔忍 夏目!夏目!夏目!夏目ぅぅうううわぁああ…(中略)…俺の想いよ夏目へ届け!!町田の夏目へ届け! なめ PSパッド勢なのでパッド認証の練習頑張ります! ちくわ 魔界から来ました クロヤ たいつ ポキッ OGTY えらいこっちゃえらいこっちゃ ウダテラス Don t get so cocky. へばてん ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャチャ♪ とのさま エヌケン 嬉しくってよぉ 加減きかねえぜ! 真城 大会と聞いて我慢できずに駆け付けました 御粗末 今月もノーマネーでフィニッシュです カキ アルカプは1年以上触ってません たこひろ KOF zettai REID 遊びに行きやす。 あずき猫 アルカプ初プレイ!お手柔らかに! パム アルカプの集まりは初めてです TSS Takumi がんばりまっす! animus 途中で寝てたら起こさないで下さい たけ HIKAKINよりたれぞう派です もん シュマちゃんLOVE!! オルメン ボタンを押してやる気アピール AFM ディスコビジランテ ってかLINEやってるぅ? 当日参加 プレイヤーネーム 参加に向けて一言 くも けい ジェローム てら てんぼす ドーグタニアン はぐれ King of Fighters 13 事前登録 プレイヤーネーム 参加に向けて一言 せんてんす 新卒新社会人ですが、身体を壊さない程度に楽しみたいと思います! イヌチヨ 事故はおこるさ NAF|対魔忍 夏目!夏目!夏目!夏目ぅぅうううわぁああ…(中略)…俺の想いよ夏目へ届け!!町田の夏目へ届け! ミュー C連打します! にけー 正しい対戦なんて、あるもんか ウダテラス Don t get so cocky. へばてん ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャチャ♪ エヌケン 嬉しくってよぉ 加減きかねえぜ! リンゴ 楽しみ ちょり 俺様が不滅隊特攻隊長だ!ぶっこんでクンでよろしくぅ! タナ 楽しみです! まう やりまう シギー カキ アルカプは1年以上触ってません たこひろ KOF 書記 俺がバーサスの書記だ。 じゃむ子 酒を飲みながらゲームができると聞いて。 あずき猫 アルカプ初プレイ!お手柔らかに! こうこう ときどさん素晴らしい パム アルカプの集まりは初めてです ピクニック 中級者代表 もぶsカスタム よろしくお願いします オルメン ボタンを押してやる気アピール がく 総+数10000 drassill very nice tournament しんじ 当日参加 プレイヤーネーム 参加に向けて一言 くも せせり ダム なおき マリちゃん やぐち SSFIV Arcade FightStick TE "S" スーパーストリートファイターIV アーケード ファイトスティック トーナメントエディション"S" PlayStation3 (白) SSFIV Arcade FightStick TE "S" スーパーストリートファイターIV アーケード ファイトスティック トーナメントエディション"S" PlayStation3 (黒)
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. なくしてしまわないで どうか見失わないで どうか、どうか 見つけてしまわないで Red Cape その日は、朝からしとしとと雨が降っていた 夕暮れ頃には雨は止んだのだが、代わりにうっすらと霧が発生し始めてした 「……ん、我が助手よ。そろそろ遅い時間であるし、霧も出てきたから、今日は帰り給え」 包帯等の在庫をチェックしていた灰人に、診療所の主はそう声をかけてきた 灰人は顔を上げて、時間を確認する 「…普段よりは早い時間だと思うが」 「いや、霧が出ているのでね。このところ、また都市伝説事件が増えてきて物騒であるし」 「………まぁ、早く帰れる分には、いいんだが」 心配し過ぎではないだろうか そう考えながら、灰人は帰る支度を始めた 家に連絡は…………まぁ、いらないだろう どちらにせよ、夕食までには帰るようにしているのだから 「……じゃ、これで。リアは早めに寝かしつけとけよ」 「うむ、わかっておるよ」 「つまりは、あんたが早く寝ろって事だからな。あんたが起きてるとリアも起きてるんだから」 診療所の主には、娘が一人いる 基本的に良い子なのだが、父親が起きていると、そちらを心配して寝ないで起きてくることがよくあるのだ まだ幼い身体で夜更かしは、成長に悪い わかった、と診療所の主は笑ってくるが、さて、実行できるかどうか 「………本当に、気をつけたまえよ。霧が深くなってきているようだ」 「…わかっているよ」 半ば、言い捨てるようにして診療所を出て、家路につく わかっている 「気をつけろ」と言ってきた、その意味を (………わかっては、いるんだ) 頭で理解していようとも、いざそうなってしまうと、自分はどうしようもないだろう 無差別に暴れるとまではいかないものの、衝動に流された時、自分がどこまで暴走してしまうのか、予想しきれない 己の契約都市伝説を思い、灰人は小さくため息を付いた それと契約したことを、後悔する訳ではない 制御しきれず、暴走する自分が悪いのだ だから、己はもっと、この都市伝説を制御できるようにならなければいけない 三年前に一度暴走させて以降、より強くそう感じるようになり、制御できるように、と鍛錬してきたつもりではあるが (……霧) この深い霧は、たしかにいけない ざわざわと、己の内側でざわめくものを、確かに感じた ……とにかく、早く帰ろう 家路を急ごうと、駆け足になって ぞくり、と感じた気配 とっさに、横に飛び退いた ぬちゃり、と、どこか粘着性を帯びた手が、捕らえるべき目標を見失ってべちゃりと落ちる 「逃げちゃあ、いやぁあああ」 ずるり、ぬちゃり それは、ゴミ捨て場からゆっくりと這い出てきた 半ばゴミにまみれていて姿ははっきりと見えないが、それは女性のように見えた 「……「ゴミ子さん」、か」 「当たりぃいい」 ぎちぎちと、ゴミ子さんの爪がアスファルトの地面に食い込む げたげたとどこか不気味な笑い声をあげながら、ずるり、とはい寄ってくる 「ねぇえええ、あなたぁあ、私を捨てたやつ、知らなぁいぃいいいいい?」 「知らん。さっさと消えろ」 ずる、ずる、ずる、ずる 霧の中、はっきりとした存在感を持って、それは灰人に這いよってくる 感じるのは、はっきりとした敵意 「ねぇえええ………教えてよぉおお…………私を、捨てたやつぅうううううう………!?」 「知らんといっているだろう」 「いいえぇええ………知ってる、あなたは、知ってるはずぅううう………」 べちゃり、と 手が、伸びてくる 「教えてくれなきゃあぁ……………あなたから、八つ裂きだぁあああああああああああああっ!!!」 ゴミ子さんの手が、伸びる 目の前の灰人を捕らえ、八つ裂きにせんとしようとしている 伸びてくるその手を、灰人は冷めた目で見ていて 軽く、横へと避ける 不自然に曲がりながら、ゴミ子さんの手は灰人を追いかけようとしたが ぼとんっ 「…………あらぁ?」 手が、落ちた 鋭利な刃物ですっぱりと切られたかのように断面は綺麗だった 吹き出した血を避けるように、灰人は後方へと跳んだ 「……近寄るな。これ以上、切り裂かれたくないだろう」 灰人の手元には、いつの間にかメスが出現していた 契約している都市伝説で出したそれは、通常のメス以上の鋭さを持っている この霧の中、灰人が契約している都市伝説は、真の力を発揮する 「やだ、こわぁあああいぃいいい………」 メスを向ける灰人に、ゴミ子さんはげたげたと笑う 片手を切り落とされながらも怯んだ様子は全くない 「見つけなきゃあ、ダメなのぉぉおおおお…………あってぇ、あの方は、私を捨てたんだからぁああ……………捨てたから、きっと、何も命令が来ないのよぉお………」 「……俺は知らんと言っているだろうに」 「嘘吐きぃいい…………知ってる、あなたはぁ、知ってるはずうううう………!」 濁った目が、灰人を射抜く その目に、正気の色は、ない 「見つけなきぁあああ……………私達のぉおおお………私達のぉ、あのお方ぁああ……………あのお方の、為にぃいい……このっ、この、街ぃいいいいい………あの方の、「巣」にしなきゃぁああ………!」 正常とは思えぬ精神で、ゴミ子さんは喚き散らす 説得は、どう考えても不可能 こちらを逃すつもりも、己が逃げるつもりもないらしい …………仕方ない 「…鬱陶しい」 手元に出現させたメスをそのまま構える げらげらと笑いなら、ゴミ子さんは残った片手で襲い掛かってきた (…遅い) そう、その動きは、あまりにも遅く見えた 通常の人間ならば反応しきれないのだろう。しかし、灰人にとっては簡単に反応できる速度しかなかった ゆらりと攻撃を避けながら、メスをふるう 鋭い刃はすぱぁんっ、とゴミ子さんの残った片手を切り落とし、その流れのままにゴミ子さんの首筋を切り裂く 辺りに、血の花が咲く それでも、ゴミ子さんの動きは止まらない にちゃあ、と笑みの形に歪んだ唇の隙間から、ギザギザの鋭い歯が姿を現す にちゃにちゃとして、しかしまるで肉食獣のように鋭い歯は、灰人を獲物と見定めたように襲い掛かってくる もう一度、メスをふるう ゴミ子さんの牙が灰人に届くよりも、灰人のメスがゴミ子さんに届く方が早かった 再び、血の花 ゴミ子さんの胸元が、どす黒い赤で染まり上がっていく 「ぎ、っげ、げげげげげげげ…………っ」 げらげらと笑う声 あぁ、うるさい 五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い 笑い声が、癇に障る 「どぉしてぇええ…………私ぃ、ちゃんと、あの方の命令に、従ってるのにぃいいいいいいいい……………どぉして、捨てるのぉおおお………私ぃいい、あの男とはぁああ、違うのにぃいいい………」 ギリギリと歯ぎしりの音が響く あぁ、不快だ、忌々しい 生命力が強いのか、心臓を摘出してやったと言うの、まだ生きている 「………あの男ぉおおおおお……………っあの男がぁあああ、「三年前」に余計な事したからぁあ……………捕まりなんかして、喋っちゃったからぁあああ………!だから、あの方が困っていらっしゃるのぉおお…………面倒な隠れ方、しなきゃダメになってるのよぉおおお…………っ」 ぴくりっ、と ゴミ子さんの言葉に、灰人は小さく、反応した 「…娘すら殺して取り込んでも、気にしなかった癖にぃいい…………いざ自分が死ぬかもしれないとなったらぁああ、馬鹿みたいにべらべらべらべら喋ってぇえええ………だからぁああ、私は反対だったのよぉおおおお、あぁんな男ぉおおお、あの方にはふさしくなんて…………」 言葉は、最後まで続かなかった 灰人のメスが、再びゴミ子さんの喉を切り裂く しゃべることすら出来ないレベルで喉が傷つけられて、ただ、口がぱくぱくと動いただけだった 「…………そうか、てめぇは、アレの仲間なのか」 灰人の声が、ただひとつの色に染まる 漆黒の憎悪が、灰人を突き動かす 「じゃあ、死ね」 メスが振り下ろされる 鋭いメスはゴミ子さんの身体を容赦なく切り裂き、腸を辺りに飛び散らせた ぐちゃぐちゃと、肉が切り裂かれる音が真っ白な霧の中に吸い込まれていく (あの男の仲間なら、俺の敵だ) 腸を引きずり出す 引きずりだしたそれを、切り裂く、切り裂く、切り裂く (あの男の「上」に仕えていると言うのなら、俺の敵だ) 悲鳴は聞こえない、喉を切り裂いたから 正解だった、と思う。悲鳴が聞こえていたら、鬱陶しくて仕方ない 切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む、切り裂く、刻む 何度、メスを振るったのかすら、わからなくなってきた ただ、目の前のそれを、刻み続けて 「はい、ストップ」 振り下ろそうとした腕を、誰かに掴まれた 聞こえてきた声に、びくりっ、と、大きく身体が振るえる ゆっくりと振り返ると、そこにはよくミシッた顔がいた 「………直斗」 「それ、もう死んでる。そろそろ消えると思うからやめとけ」 直斗の言うとおりだった 灰人が切り裂いたゴミ子さんは腸を全て引きずり出され、引きずり出された腸は全て切り裂かれて原型すら残っていない そして、その身体は静かに、光の粒子となって消えていこうとしていた 「ほら、落ち着け」 「………もう、落ち着いてる」 軽く頭を振る 大丈夫だ、落ち着いている ………落ち着いている、はずなのだ 「…霧のせいか?」 「…………かもな」 深い霧は、契約都市伝説の能力を一気に強めてくれる しかし、同時にその都市伝説のちからが暴走し、飲み込まれそうになってしまう 深い霧の中現れ、そいて永遠に正体がわからないままであった存在 「切り裂きジャック」 荒神 灰人が契約した都市伝説は、それである はるか遠き国、イギリス発祥の正体不明の連続殺人犯 当時ですら様々な憶測が飛び交っていたそれは、今の世ではさらに様々な説が飛び交い、その正体は霧の向こう側にいるかのように見えないままだ 灰人が契約した「切り裂きジャック」は、「切り裂きジャックの正体は医者であった」と言う説に則り、その手元にいつでも鋭い切れ味を持ったメスを出現させる事が出来る 敵対者の腸をスムーズに切り裂き散らすことができるのも、「切り裂きジャック」と契約した恩恵だ ……ただ、「三年前」に一度飲み込まれかけたがゆえに、欠点もある このような深い霧の中では、時として殺人衝動が湧き上がる。その上、感情の制御も難しくなってしまう ゴミ子さんを、必要以上に切り裂いて殺したのが、その結果だ 「……しっかし、こんだけ辺りに血をまき散らしても、お前は返り血ついてないってのも不思議だよな」 「…そう言う都市伝説だからな。証拠は残さない」 ふー…………と、息を吐き出す 辺りに漂っていた血の匂いすら消えて、ゴミ子さんは存在していたことが事実である、等と信じられない程に、何の痕跡も残さず消え去った 都市伝説とは、基本、こう言うものだ 死ねば、存在していた証すら、残らない 「ほらほら、襲ってきた相手は消えたんだし、帰るぞ」 「………そのつもりだが、直斗。何故、ついてくる気まんまんの顔なのか聞こうか」 「え?だって、この霧だと、またなんかに遭遇したら灰人暴走しそうでヤバイし。俺としては灰人と行動した方が、万が一、ヤバイのと遭遇した時安全だし」 「……お前な」 ため息を付きながらも、灰人は直斗を伴い、歩き出した ……正直な所、酷くホッとしていた、というのもあった 己は、友の言葉で正気に戻る事ができた 大丈夫 自分は、まだ人間なのだ、と いつ、飲まれるかもわからない 一度暴走させてしまったがゆえに、飲まれるリスクは高まってしまっている そもそも「切り裂きジャック」は、飲まれるリスクが高い都市伝説なのだから それと契約したことに後悔こそないが、飲まれる恐怖がない訳でもない ……そんな自分にとって、「現実」と言う「日常」にとどまらせてくれる存在は、貴重なのだ 高校は、あえて皆が選ばないだろう高校を選び別の道を歩もうとしているとはいえ、それでも、こうして会話をすることを酷く重要視していた (俺は、人間であり続けなければいけない) ……そうでなければ、守れないのだから 夜の闇の中、霧は少しずつ、晴れていって 月の光が、静かに、静かに、街を照らしたのだった いつか、私が人ではなくなってしまったとしても どうか、覚えていてください 人であった頃の、私の事を Red Cape 前ページ次ページ連載 - 次世代の子供達
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【イナゴの佃煮】 唯「あっ、それも私が入れたやつだ」 和「あんたねえ……」 梓「脳を宇宙生物か何かに乗っ取られて『一升食べるのを邪魔しろ』と命令されているとしか 思えないんですけど」 律「ていうか、どこの馬鹿だよ! 弁当にイナゴ入れてきたのは!」 唯「それは私が持ってきたの。お父さんとお母さんの長野旅行のおみやげ。お茶の時間に みんなで食べようと思って」 澪「もう何もかもダメだ! お前は!」 紬「うう…… の、和ちゃんもケーキでご飯を食べたんだし、私も食べてみるね!」ヒョイッ 風子「うわぁ…… 虫だ……」 梓「私、ちょっと無理です……」ウプッ 紬「えいっ!」パクッ モグモグモグモグ 澪「ひいいいいい…… ムギが虫を、バッタを食べてるぅ……」ガクガクブルブル 紬「……おいしい!」 律「マジで!?」 紬「うん、エビみたい。少し青臭いエビって感じ。普通の佃煮よ」ヒョイ パクッ 律「信じらんねー…… バッタって美味しいんだ……」 紬「これならいけるわ!」バァクッ モォグモォグ 梓「ちょっ…… 今、一口で茶碗のご飯が半分無くなりましたよ!」 唯「ホントにムギちゃんで終わっちゃうかも……」 紬「ほふぁふぁふぃ」モォグモォグモォグ 澪「早っ! もう一杯食べたのか!?」 梓「もう『バキューム琴吹』なんて呼び捨てにしちゃダメですよ。『バキュームさん』ですよ」 律「いや、『大先生』だな」 梓「それはそれでしょっぱくてご飯が進みそうな呼び名ですね」 ――紬、怒涛の快進撃! 瞬く間に三杯を食べ切る活躍を見せる! しかし、ここで問題発生! 紬「どうしよう。おかずのイナゴが無くなっちゃった」ペロリ 律「おかずも食べすぎだろ、ムギw」 澪「唯、これはおかずを補充してもいいんじゃないか?」 唯「うん! ムギちゃん、特別ルールでもう一回引いていいよ!」 紬「じゃあ、これ」ゴソゴソ スッ 【ハチノコ(塩味)】 律「だーかーらー!!」 澪「唯ぃいいいいい!!」 唯「お、お父さんとお母さんがね、長野にね……」 梓「律先輩、こいつ殴っていいですか?」 紬「うん、これも美味しい! ちょっと冷えてフニャッとなったポテトみたい!」ヒョイ パク ヒョイ パク ガツガツ 和「微塵の躊躇も無く食べたわね……」 風子「琴吹さんが芋虫食べてる……」 紬「んぐんぐ…… ほふぁふぁふぃい!」サッ ――紬、ハチノコという新たなおかずを得て、さらに三杯を完食! なんと合計六杯の記録を達成! 紬「うーん…… ごちそうさまぁ……」 律「いやー、三合は食べたぞ。やっぱすごいな、ムギ」 和「それにイナゴとハチノコが合わせて300gくらいあったわよ。その身体のどこに入ったのか 不思議だわ」 梓「虫で白飯をモリモリいく女子高生というかなり珍しい絵も見せてもらえましたし」 風子「おひつの中はあと四杯分くらいだよ。あとは唯ちゃんと田井中さんの二人だし、全部 食べられそうだね」 唯「いよーし! 頑張っちゃうぞー! 私のおかずはぁ~……」ゴソゴソ スッ 【フリスク】 唯「あうぅ……」 律「……」ハァ 澪「……」ハァ 和「どうしてかしら。展開としてはピンチなのに、すごく気分が良いわ」 梓「因果応報とはこのことですね」 唯「あの…… これはちょっと無理だから引き直し……」オズオズ 律「そんなワケないだろ。はい、ご飯」コトッ 梓「こんなのふりかけみたいにこう、こうですよ」サッサッ パラパラ 風子「うわっ、ここまでスースーする匂いが漂ってくる……」 澪「はい、『いただきます』は?」 唯「い、いただきます……」ソーッ パクッ 紬「私、フリスク食べたことないから、ちょっと興味あるかな」 唯「はぁあああああ!! げほっ! げほっ! ごほっ!」ガタッ 律「wwwwwwwwww」 梓「wwwwwwwwww」 和「まあ、100%こうなるとは思っていたけど」 澪「なあ」 紬「やっぱり興味無い。全然無い」 唯「これ無理!! 無理ぃいいいいい!! げほっ! げほっ! おええっ!」 律「えずくなよ!w」 梓「せめてその一杯は食べてくださいよw」 唯「うわわわわわ…… 無理だぁあああああ……」 ――咳き込み、えずき、三十分ほどかけながらも、唯、何とかフリスクご飯をクリア。 唯「ご、ごちそうさま…… なんか舌と指先が痺れてる…… 寒くないのに寒い……」 律「もっと頑張れよー。私、三杯も食べなきゃいけないだろ。あんまりお腹空いてないのに」 唯「いや、もう無理だよぉ」 澪「まあ、でも、三杯なら頑張ればいけなくはないだろ」 律「おかずにもよるなあ。どれどれ」ゴソゴソ サッ 【ごはん】 澪「んん?」 律「何、これ……」 唯「ごはんはおかず! ごはんはすごいよ! ないと困…… あ、いててて。りっちゃん、 胸倉つかまないで。痛い痛い痛い」 梓「普通にキレちゃダメですって、律先輩」 澪「よせ、律。唯はこういう奴なんだ。わかってたはずだろ」 律「おかずも無しでご飯三杯も食べられるワケないだろ!」 和「唯を擁護するつもりはまったく無いけど、一応みんなここまで何が出ても食べてきたから、 律も頑張りなさいよ」 律「鬼畜眼鏡め…… むむむ……」 梓「どうぞ」コトッ 律「そうだ! 飲み物はOKなんだろ!?」 唯「え? うん、OKだけど」 律「ムギ! お茶淹れてくれ! 今すぐ!」 紬「は、はい!」タッタッタッ 風子「あ、そっか」 唯「なぁに? どういうこと?」 風子「お茶漬けよ。お茶漬けにして流し込んじゃえば食べやすいでしょ?」 梓「なるほど。考えましたね」 律「へへ~ん。ナイスアイディアだろ」 紬「りっちゃん、お待たせ! はい、紅茶!」 律「うおおおおおい!! なんで紅茶なんだよ!!」 紬「えっ、だって『お茶淹れてくれ』って……」 律「普通お茶漬けって言ったら緑茶だろ!」 澪「いや、律の言い方も悪かったろ。普段、飲んでるのは紅茶なんだし」 和「最初から『お茶漬けにするから緑茶を淹れてくれ』って言えば良かったのよ」 唯「出てきたものはちゃんとお腹に入れなきゃダメだよ。りっちゃん」 律「だー! わかったよ! 食べりゃいいんだろ! 食べりゃ!」トポトポトポ 梓「赤茶色のお茶漬けって気持ち悪いですね……」 紬「りっちゃん、お砂糖とミルクは?」 律「いるか! そんなもん!」 唯「さあ、大将りっちゃん! 頑張って!」 律「いただきます! ぬおおおおおおおお!」ガツガツガツ 梓「いったー!」 律「うわ! まずっ! まっずぅううううう! ぅおえ!」ガタッ 風子「同じお茶の仲間なのに、こうも違うんだね」 澪「ウーロン茶漬けとかほうじ茶漬けもあるのにな」 律「全然ご飯と合わねえぇえええ…… あー、もう!」ガツガツガツ 唯「すごい! あとちょっとで一杯目クリアだよ!」 律「一杯目終わりぃ! おかわり持ってこぉい! まっず……」 ――やけくその律は凄まじい勢いで一杯目、二杯目を食べ終わり、いよいよラストの三杯目に突入! 律「もうさぁ、お金払うからこれ食べなくていいことにしてよ……」ゲェプ 梓「何言い出してんですかw」 澪「あともう少しだぞ! さっきみたいにかき込んじゃえよ!」 律「いや、もう、最初からそんなお腹空いてない上に、紅茶でお腹タポンタポンだし……」 澪「そんなこと言ってる間に、ご飯が紅茶を吸ってどんどん食べづらくなるぞ」 律「こんなのでお腹いっぱいになるのがなんか嫌だ…… はぐっ……」モソモソ モソモソ 梓「うわー、まったく盛り上がらない地味な絵になってきましたよ、これ」 和「もうだいぶ長くなってきたから、さっさと食べちゃいなさいよ」 澪「そうだな。正直飽きてきた」 律「言いたい放題だな、お前ら…… ええい!」ガツガツガツガツ 唯「おっ! ラストスパート!」 梓「ぶ・ちょ・う! ぶ・ちょ・う! ぶ・ちょ・う!」 紬「りーっちゃん! りーっちゃん! りーっちゃん!」 澪「りーつ! りーつ! りーつ!」 律「コール揃えろよ! バラバラでやりづらいよ!」ガツガツガツガツ 風子「あともう少し! もう少しだよ!」 律「おっしゃあー! 完食ぅー!」カタンッ 唯「やったぁあああ! 一升達成!」 澪「すごいな。本当におひつが空になった」 梓「一時はどうなることかと思いましたよ」 和「ムギのおかげによるところが大きかったわね。あとは梓ちゃんと風子も」 風子「私、しばらくカレーはいいかな……」 律「私はしばらく米を食べたくないよ…… うっぷ……」 紬「イナゴとハチノコ、長野からお取り寄せしようかしら。美味しかったぁ~」 唯「じゃあ、ご飯一升完食を祝して、ばんざーい! ばんざーい! ばんz ガチャッ 憂「お姉ちゃん、調理実習でハンバーグを作ったんだけど食べない? あ、皆さんの分もありますよ」 おしまい 戻る
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『冬の日の水上まりさ』 5KB 不運 自業自得 飼いゆ 加工場 現代 タイトルに水上まりさとありますが、便宜上のもので、水上でも大丈夫なただのまりさと考えてください 『ゆっ…ここはどこなのじぇ…?』 ある朝、まりさが目覚めた。 『ゆゆっ!?おぼうしがないのぜ!おぼうしさん!いじわるしないででてくるのぜ!!』 『ゆふぅ~…あんよのしたにあったのぜ…ここはおみずさんのうえなのぜ?』 安堵も束の間、風がまりさを襲う。 ビュッ! 『ゆっ!!しゃ、しゃしゃ、しゃむいのぜ~!!!くそかいぬしははやくだんぼうさんをだすのぜ~…』 ガクガクガク 『そ、そうなのぜ!まりさはあのくさりにしばられたつまらないいえからどくっりつっ!したのぜ!!』 『まりさはひろいせかいでけんしきをひろめて、このよのはしゃとなるのぜ!せいふくおうなのぜ!!』 『もうくそかいぬしはいないのぜ!まりさをしばりつけたたくずはいつかどれいにしてやるのぜ!!』 『ゆっ!?あのにんげん、こっちをみてるのぜ!!まりささまをただでみようなんてゆるされないのぜ!!』 『いませいさいしにいくのぜ!!どれいいちごうにしてやるのぜ!!でも、かげんできないかもしれないのぜ~~?』 『ゆ~へっへっへ!!ないてわびてもおそいのぜ!!いまきのえださんをつかってそっちに…』 まりさは帽子の中からオールを取り出した。 『ゆっ!そこでまってるのぜ!!』 カツンッ!カツンッ! 『ゆっ…?』 動かない。 カチンッ!!カチンッ!! 『どうしてすすまないのぜ!?おみずさんはいじわるしてるのぜ!?』 ガガンッ! 『いいかげんにしないとぷくーっ!するのぜ!? もうおこったのぜ!!ぷくーっ!!』 水面は何も言わない。 『どうしちぇいじわりゅしゅりゅのじぇー!!まりちゃはしゅしゅみちゃいだきぇなのじぇー!!』 まりさは泣き喚く。 「なにやってんだ?あいつ…」 公園のベンチで、男が小さな池の上で泣き叫ぶまりさを見ていた。 このまりさは飼い主への反抗が酷くなり、ついに我慢の限界を迎えた飼い主にラムネで寝かされ、池の中に放置された。 奇跡的にれみりゃにも襲われず夜を越えた魔理沙だったが、現在は真冬だ。 池には氷が張り、動けなくなって今に至る… 「なんか突然泣き始めたし…」 早朝、散歩をしていた男がまりさを見つけた。 まりさの言うところの「どれいいちごう」候補が彼である 少しして、男はまりさが動けなくなっているのは把握した。 「どんだけ馬鹿なんだよ…」 彼はゆっくりが好きではなく触りたくはないが、虐待が好きという訳でもない。 このまま死なれたら少し寝覚めが悪いので、助言をしてやることにした。 『ゆぇぇえええん!!!たすけちぇおにいしゃぁぁぁん!!』 元の飼い主に助けを求めるまりさ。そこに… 「おい、お前」 『ゆううぅうう!にんげんしゃん!まりしゃをたすけちぇええ!!』 「水が固いんだったら、上に乗れば出られるんじゃないか?」 『ゆっ…?』 『ゆぅううっぅう!!そうなのぜ!!そうすればでられるのぜ!!』 腐っても元飼いゆっくり、理解は早かった。 『にんげんさん!!ありがとうなのぜ!!かんしゃするのぜ!!』 「別に構わないよ。じゃあ、達者でな。」 男はそのまま公園を立ち去っていった。 まりさは男をせいっさいっすると言ったことは完全に忘れていた。 『そうとわかればおりるのぜ!!まりさのかがやかしいみらいへのいっぽがいまふみだされるのぜ!!』 ピョンッ!と跳ねるまりさ 『……ゆゆ~?』 『ゆんぎゃあああああ!!ちゅめたいのじぇ~!!!』 まりさが飛び乗ったのは氷上。冷たいに決まっている。 それに我慢弱いゆっくりであるまりさに耐えられるはずはない 『ちゅ、ちゅべ、ちゅ、ちゅべたいのじぇ~~!!だれかにゃんとかしゅるのじぇ~!』 転げまわるまりさ 『はやく、むこうがわへ、いくのぜ、…どぼぢであんよしゃんうごきゃにゃいにょ~~!??』 氷の冷たさでまりさのあんよは凍傷のような状態になった。 それに氷と言っても、少なからず水分は乗っている。転がったまりさの体は溶けかかっていて、もう動かない。 『ゆぐっゆぐっ…まりしゃのぼるとさんすらりょうがするしゅんっそくのあんよしゃんが…』 身動きの取れないまりさ。我慢できない痛みと冷たさを受けながら、ただただ泣くばかりだった。 しかし、まりさに降りかかる苦難はそれだけではすまなかった 日が昇る。今日は比較的暖かい日であった。 『にゃんかぽーかぽーかなのじぇ………ゆゆ!?どぼじてからだがおみずさんにつかってるの~!!』 つまり、氷はすぐに溶ける。 小さくなった氷は、まりさの体重を支えるには心許ない 『ゆっぷ、ちゅめた、ちゅべたい!おみずさんはゆっくりできないぃ~!!!』 順調に氷は溶けて行った。本日は快晴である。 『ゆぎぇ、あんよしゃん、とけちゃだみぇ、もう、ぴょんぴょん、できなく、なるのじぇ』 もう、まりさの体は半分水につかっている 『ゆびゃ!おみずさん!あやまるのじぇ!!ごみぇん、なしゃい、なのじぇ!たすけちぇ、うっぷ、ほしいのじぇ!!』 口に水が入っていく 『(どぼじでごんなごどに…!)』 まりさはじぶんのゆん生を思い返す。 ペットショップで生まれバッジ教育を受けたことを。 売れ残って処分寸前だったところをに飼い主に飼われたことを。 飼い主が自分を可愛がってくれたことを。 飼いゆとしてのルールに嫌気がさして反抗を始めたことを。 躾をされているとき、噛み付いたことを。 飼い主の家を荒らして物を壊したことを。 そして、そのときの飼い主の悲しそうな顔を… まりさは自分の過ちに気付いた。自分がやってはいけないことを、恩を仇で返したことを。 『ごびぇんなしゃい、おにいしゃんごびぇんにゃしゃい!!はんしぇいしちゃのじぇ、まりちゃをたすけちぇぇぇ!!』 だが、気づくのが遅すぎた。 もし今飼い主に掬われても、まりさの体は救える状態ではない。 『(ごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざい…)』 まりさは誰にも聞こえない懺悔をしながら、沈んでいった。 その顔は、とてもゆっくりできないものであった… 広い世界を見て、世の支配者になることを志したまりさ。 広い世界に出ることなく、小さな池すら支配出来ず、その一生を終えた。 ‐完‐ 近年のゆっくりの飼い主のモラルは低下する一方です。 捨てるならきっちり潰す。または加工所に連絡しましょう。 過去の作品 anko3815 はだかのれみりゃ anko3817 みにくいれみりゃのこ anko3826 れみりゃのカリスマ教室 anko3863 ランプの精 挿絵:
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野郎一人でわびしい暮らしをしていると時々思うことがある。彼女とか家族のいる奴は死ねば良いのに。 「ゆ?ここはまりさのおうちだよ!」 で、その時々の不機嫌な日に限ってクソ忌々しい追い討ち。泣きっ面に蜂とはまさにこの事だ。 我が家にゆっくりが侵入してやがるとは・・・。しかも、一番傲慢で鬱陶しいまりさ種。 「ここはまりさのおうちだから、ゆっく、ゆげら!?」 「そぉい!!」 お前が次に口にする台詞は分かっている。「ゆっくりでていってね!」だ。 しかし、「お前は次に~と言う」なんて矢ってやれるほど俺は親切じゃあ、断じてない! 昼間に仕事中にいちゃつくバカップルを見てからずっと感じていた怒りにまかせて、奇声とともにゆっくりまりさの顔面に渾身の力を込めた蹴りとばす。 「ゆぐうううううううううううううう!!?」 強烈な先制攻撃はまりさの顔面をへこませると、開きっぱなしの窓から屋外へと吹っ飛んでいった。 そして、まりさは叫び声をあげながら宙を舞い、そして叩きつけられた。 「いだいよおおおおおお!!」 着地してもなお止まらない勢いのままに転がりながらも泣き喚く。 だが、その隙にも俺はまりさとの距離を詰めていく。 「おじざん、な、ゆぐっ!?」 体中に擦り傷を作りながらも何とか止まり、ようやく体勢を立て直すと、俺に抗議しようとした。 だがそんなことをさせるつもりは無い。 まりさを追うように窓から飛び出した俺は着地と同時にコンクリートブロック3枚を粉砕できそうな強烈な下段突きをお見舞いする。 「ずおりゃあああああああああああ!!」 「ゆ゛べっ!!?」 しかし、顔面を貫通させるような愚は犯さない。内側と外側に最大限のダメージを与えつつも、決して殺さない・・・そういう一撃だ。 その一撃でまりさの顔の中心付近が陥没し、同時に右の目玉が弾け飛んだ。 勢いよく叩きつけた直後に素早く拳を引くと、突きの衝撃がよほど大きかったのかまりさはそのまま70cmほど跳ね上がった。 「ゆぐがっ?!?!」 わずかな滞空時間を見逃さず、地面からまりさまでの空間に足をいれて、軽く背中を蹴り上げる。 「ゆぎゃあああああああああ!!だがいよおおおおおおお!!」 70cmの跳躍があっという間に3mを越えるにも及ぶ大ジャンプへと早変わり。 そのときのまりさの表情は陥没し、空洞ができ、擦り傷だからけの上に引きつりまくっていてもはやゆっくりとは思えないほどの代物だった。 それでも、いつもよりはマシかもしれないけどな。 しばらく上昇を続けていたが、やがて頂点に達すると重力にからめとられてゆっくりとは言いがたい速度で落ち始める。 「これじゃゆっぐりでぎないよ!!」 断末魔にも似た言葉を残し、地面との衝突の衝撃に耐えようと目をきつく瞑り食いしばるまりさ。 「・・・ゆっ!?」 しかし、その衝撃はやってこなかった。何故って?そりゃあ、俺が抱きとめたからさ。 「ゆ・・・ぅ?」 その感触に気づいて、まりさは恐る恐る左の目を開ける。 そして、俺と左の目が合った瞬間・・・ 「・・・おじさん、ゆっくりあゆうううぅぅぅぅうううう!!?」 口を開いたまりさの後頭部を力強くつかんで、小学校なんかでやったバケツを使った遠心力の実験みたいに振り回す。 「ゆううううええええうううううううう!!?」 ぶんぶんと振り回されうのが気持ち悪いらしく、不快そうな声を垂れながしつつ、基地から餡子を垂れ流してやがる。 こいつらに感謝するなんて殊勝な思考が無いのは先刻承知済み。 どうせ「おじさん、あやまってよね!」とか抜かすつもりだったんだろう。 「うらうらうらうらうら!!!」 「ゆう゛ぉあああああ゛あああ゛あ゛ああ゛!!?」 そんなことを考えると、まりさを振り回す勢いが加速した。 10秒ほど振り回して十分に勢いがついたところで下投げで地面に対して水平方向にぶん投げてやった。 右の空洞と口から餡子を撒き散らしながら少しの間低空飛行を続けたまりさは、地面に軟着陸をした。 「ゆっ!がっ!?ゆぐぅううううう!!?」 手も足も無い体ではやはり受身など取れるはずも無く、20メートルほど無様に転がる痛々しい軟着陸の後で木にぶつかり・・・ 「ゆぎぃっ!?ゆうう・・・」 せっかく1つだけ残った大事な左の目玉を落とすと、今来た道を逆走し始めた。 4mほど転がってそろそろ止まるかという頃合いを見計らって、今度はまりさをつま先を引っ掛けるようにして蹴り上げる。 「ボールは友達!」 「ゆぬっ・・・!?」 すると、ちょうど俺の額より15cmほど高い場所まで浮き上がる。ちゃ~んす! 「よっ!」 「ゆゆっ!?」 すかさずバレーボールのトスの要領でさっき激突した木の枝めがけてまりさを放り上げる。 しかし、残念ながら1回目のトスでは引っかかってくれなかった。 「ゆっ!ぎゃ!?ゆぎぎ・・・!」 枝に顔をぶつけ、幹で体をすりながら、また俺の頭上に落ちてくる。 「おかえり!」 「ゆうううう!?」 仕方ないので落ちてきたところを再びトス。切なげな声を上げて再びまりさが宙を舞う。 すると、今度は木のかなり高いところの枝に見事に着地した。 見上げてみるとまりさは満身創痍のグロッキー状態だった。両目はすでに無く、顔はへこみ、あるいはあり得ないほどに腫れ上がり、体中のいたるところに擦り傷ができていた。 「しかたないな・・・」 俺は手近な石を掴むと、温かい目でまりさが意識を取り戻すのを待つことにした。 「ゆぅぅううう?ゆ!?くらいよ、なにもみえないよ!!これじゃゆっくりできないよ!!」 と、漆黒の恐怖に怯え始めた。しばらくこの様子を見守っていても良いのだが、生憎と夕飯の準備がある。 「左手は添えるだけ」 ということで、さっさと石を投げつけて木の枝から落としてやった。 「ゆ!?ゆっくりしたかったのにいいいいいいいい!!」 そんなゆっくりらしからぬ、それでいてあまりにもゆっくりらしい断末魔を残して、不細工なゆっくりまりさは今度こそ地に叩きつけられ・・・飛び散った。 -----あとがき?----- 今回の虐待はシンプルさを重視してみました。 とにかく問答無用で殴り、投げ、蹴り飛ばすだけの作品です。 とにかくスピード感を重視したかったのですが、それにしては文章が硬すぎ。 こんなものですが、楽しんでいただければ幸いです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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野郎一人でわびしい暮らしをしていると時々思うことがある。彼女とか家族のいる奴は死ねば良いのに。 「ゆ?ここはまりさのおうちだよ!」 で、その時々の不機嫌な日に限ってクソ忌々しい追い討ち。泣きっ面に蜂とはまさにこの事だ。 我が家にゆっくりが侵入してやがるとは・・・。しかも、一番傲慢で鬱陶しいまりさ種。 「ここはまりさのおうちだから、ゆっく、ゆげら!?」 「そぉい!!」 お前が次に口にする台詞は分かっている。「ゆっくりでていってね!」だ。 しかし、「お前は次に~と言う」なんて矢ってやれるほど俺は親切じゃあ、断じてない! 昼間に仕事中にいちゃつくバカップルを見てからずっと感じていた怒りにまかせて、奇声とともにゆっくりまりさの顔面に渾身の力を込めた蹴りとばす。 「ゆぐうううううううううううううう!!?」 強烈な先制攻撃はまりさの顔面をへこませると、開きっぱなしの窓から屋外へと吹っ飛んでいった。 そして、まりさは叫び声をあげながら宙を舞い、そして叩きつけられた。 「いだいよおおおおおお!!」 着地してもなお止まらない勢いのままに転がりながらも泣き喚く。 だが、その隙にも俺はまりさとの距離を詰めていく。 「おじざん、な、ゆぐっ!?」 体中に擦り傷を作りながらも何とか止まり、ようやく体勢を立て直すと、俺に抗議しようとした。 だがそんなことをさせるつもりは無い。 まりさを追うように窓から飛び出した俺は着地と同時にコンクリートブロック3枚を粉砕できそうな強烈な下段突きをお見舞いする。 「ずおりゃあああああああああああ!!」 「ゆ゛べっ!!?」 しかし、顔面を貫通させるような愚は犯さない。内側と外側に最大限のダメージを与えつつも、決して殺さない・・・そういう一撃だ。 その一撃でまりさの顔の中心付近が陥没し、同時に右の目玉が弾け飛んだ。 勢いよく叩きつけた直後に素早く拳を引くと、突きの衝撃がよほど大きかったのかまりさはそのまま70cmほど跳ね上がった。 「ゆぐがっ?!?!」 わずかな滞空時間を見逃さず、地面からまりさまでの空間に足をいれて、軽く背中を蹴り上げる。 「ゆぎゃあああああああああ!!だがいよおおおおおおお!!」 70cmの跳躍があっという間に3mを越えるにも及ぶ大ジャンプへと早変わり。 そのときのまりさの表情は陥没し、空洞ができ、擦り傷だからけの上に引きつりまくっていてもはやゆっくりとは思えないほどの代物だった。 それでも、いつもよりはマシかもしれないけどな。 しばらく上昇を続けていたが、やがて頂点に達すると重力にからめとられてゆっくりとは言いがたい速度で落ち始める。 「これじゃゆっぐりでぎないよ!!」 断末魔にも似た言葉を残し、地面との衝突の衝撃に耐えようと目をきつく瞑り食いしばるまりさ。 「・・・ゆっ!?」 しかし、その衝撃はやってこなかった。何故って?そりゃあ、俺が抱きとめたからさ。 「ゆ・・・ぅ?」 その感触に気づいて、まりさは恐る恐る左の目を開ける。 そして、俺と左の目が合った瞬間・・・ 「・・・おじさん、ゆっくりあゆうううぅぅぅぅうううう!!?」 口を開いたまりさの後頭部を力強くつかんで、小学校なんかでやったバケツを使った遠心力の実験みたいに振り回す。 「ゆううううええええうううううううう!!?」 ぶんぶんと振り回されうのが気持ち悪いらしく、不快そうな声を垂れながしつつ、基地から餡子を垂れ流してやがる。 こいつらに感謝するなんて殊勝な思考が無いのは先刻承知済み。 どうせ「おじさん、あやまってよね!」とか抜かすつもりだったんだろう。 「うらうらうらうらうら!!!」 「ゆう゛ぉあああああ゛あああ゛あ゛ああ゛!!?」 そんなことを考えると、まりさを振り回す勢いが加速した。 10秒ほど振り回して十分に勢いがついたところで下投げで地面に対して水平方向にぶん投げてやった。 右の空洞と口から餡子を撒き散らしながら少しの間低空飛行を続けたまりさは、地面に軟着陸をした。 「ゆっ!がっ!?ゆぐぅううううう!!?」 手も足も無い体ではやはり受身など取れるはずも無く、20メートルほど無様に転がる痛々しい軟着陸の後で木にぶつかり・・・ 「ゆぎぃっ!?ゆうう・・・」 せっかく1つだけ残った大事な左の目玉を落とすと、今来た道を逆走し始めた。 4mほど転がってそろそろ止まるかという頃合いを見計らって、今度はまりさをつま先を引っ掛けるようにして蹴り上げる。 「ボールは友達!」 「ゆぬっ・・・!?」 すると、ちょうど俺の額より15cmほど高い場所まで浮き上がる。ちゃ~んす! 「よっ!」 「ゆゆっ!?」 すかさずバレーボールのトスの要領でさっき激突した木の枝めがけてまりさを放り上げる。 しかし、残念ながら1回目のトスでは引っかかってくれなかった。 「ゆっ!ぎゃ!?ゆぎぎ・・・!」 枝に顔をぶつけ、幹で体をすりながら、また俺の頭上に落ちてくる。 「おかえり!」 「ゆうううう!?」 仕方ないので落ちてきたところを再びトス。切なげな声を上げて再びまりさが宙を舞う。 すると、今度は木のかなり高いところの枝に見事に着地した。 見上げてみるとまりさは満身創痍のグロッキー状態だった。両目はすでに無く、顔はへこみ、あるいはあり得ないほどに腫れ上がり、体中のいたるところに擦り傷ができていた。 「しかたないな・・・」 俺は手近な石を掴むと、温かい目でまりさが意識を取り戻すのを待つことにした。 「ゆぅぅううう?ゆ!?くらいよ、なにもみえないよ!!これじゃゆっくりできないよ!!」 と、漆黒の恐怖に怯え始めた。しばらくこの様子を見守っていても良いのだが、生憎と夕飯の準備がある。 「左手は添えるだけ」 ということで、さっさと石を投げつけて木の枝から落としてやった。 「ゆ!?ゆっくりしたかったのにいいいいいいいい!!」 そんなゆっくりらしからぬ、それでいてあまりにもゆっくりらしい断末魔を残して、不細工なゆっくりまりさは今度こそ地に叩きつけられ・・・飛び散った。 -----あとがき?----- 今回の虐待はシンプルさを重視してみました。 とにかく問答無用で殴り、投げ、蹴り飛ばすだけの作品です。 とにかくスピード感を重視したかったのですが、それにしては文章が硬すぎ。 こんなものですが、楽しんでいただければ幸いです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける