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前へ 今日は放課後のことを考えると授業中も上の空で全く頭に入らなかった。 午後3時すぎ、ホームルームが終わるやいなや高校を飛び出して、向かうはいつもの学園の通学路。 下校時間に何とか間に合った。帰り始めた学園の生徒さんたちがちらちらと通り過ぎる。 だが、生徒さんが次々通り過ぎていくその中に、待てども待てども舞ちゃんはやってこなかった。 もう帰ってしまったのだろうか。いや、そんなことはないはず。ずっと待ち伏せ(!)していたのだから。 間違いなく、まだ舞ちゃんは通っていない。 むなしく時間だけが過ぎてゆく。気持ちはあせるばかりだ。 舞ちゃんへの誕生日プレゼント。明日じゃダメなんだ、今日渡せないと意味がない。 もうすっかり暗くなってしまった。万事休すか。 そこへ神様のお助けか、向こうから一人の知っている生徒さんが歩いてきた。 逆光のシルエットの中から登場した長身の生徒さん。外套を羽織ったその制服姿は、息を飲むほど美しかった。 歩いてきたのは舞ちゃんのお姉ちゃんだった。 かくなる上は、お姉ちゃんに託すしかない。 だが、そのあまりの美しさに僕が声などかけていいものか逡巡する。 が、もうこれが最後のチャンスなんだ。逃す訳にはいかない。 決意と実行。僕は意を決して、美人の上級生に話しかけた。 「は初めまして。あ、あのこれ今日が、た誕生日だと聞いたので、う受け取ってください」 「え!? ええ?? なんで今日が誕生日だって知ってるんですか?」 緊張のあまり噛みまくりだ。うまく舌がまわらない。 そして、超絶美人さんに問い詰められて完全にテンパった。 「いや、あの、おじょ、ある人に聞きまして。こ、これ誕生日のプレゼントなんですけど、是非あの渡したかったんですけど、会えなくて・・・ お、お願いします」 「そうですか・・・ ありがとうございます」 お姉ちゃんはとまどいながらもニカッと笑って受け取ってくれた。何て爽やかな人だろう。 間近でお姉ちゃんを見ることができたのだが、お姉ちゃんはきりっとした美人さんで本当に美しい。 姉妹だけあってふたりとも目力が似てるなあ。舞ちゃんも力強い感じの目をしてるけど、お姉ちゃんはやさしさの中に意志の強さを感じる目をしていて、さすがに大人っぽい。 こんな人が将来僕のお義姉さんになるなんて本当に(ry プレゼントを小脇にかかえて歩いていくお姉ちゃんは後ろ姿も凛々しかった。かっこいい人だなあ。 後から考えてみたら、舞ちゃんに渡して下さいということを言い忘れてる・・・ でも、「誕生日プレゼントです」ということは伝えられたから、今日が誕生日の妹に渡して欲しいものだとは伝わっただろう。 大仕事を終えた心地よい達成感を感じつつ、足取りも軽く家路についたのだ。 今日はいい1日だった。 「お、おじょじょ、お嬢様! 遅かったじゃないですか!心配してたんですよ」 「舞と寄り道して2人でクレープを食べてきたの。美味しかったわ」 「お嬢様!下校時に寄り道することは禁止されています! まぁ、今日だけは特別ですよキュフフ」 「あー! 舞美ちゃんどうしたのそれ! ポッチャマのぬいぐるみ、いいなー」 「学校の帰りに貰ったんだよ。誕生日だからって」 「舞美は本当にファンの人が多いよね。学外の人からもプレゼント貰うとは大した人気者だね」 「ねー、これ舞にちょうだい」 「あら、それは舞美さんが頂いたプレゼントなのよ?」 「いいじゃん、お姉ちゃんは別にポッチャマとかどうでもいいでしょ」 「まぁ、舞。プレゼントというものはね、贈る方のお気持ちなのよ」 「まぁまぁ、お嬢様。舞の大好きなぬいぐるみなんですから。じゃあこうしよう、私のものだけど普段は舞の部屋に置いておいて舞の自由にしていいってことにしよう。ね、これでいいでしょ。お嬢様」 「ウフフ、舞美さんは本当に舞には甘いのね」 次へ TOP
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■キャラクター名:山城ちゃん ■キャラクターの性別:女性 ■学年:その他 ■所持武器:35.6cm連装砲 ■攻撃:13 ■防御:6 ■体力:8 ■精神:3 ■FS:0 ■FS名:運気 ■特殊能力名:敵艦隊発見! 砲戦、用意して! ■特殊能力内容 効果:通常攻撃 対象+範囲:周囲1マス全員 時間:一瞬 消費制約:永続戦線離脱 非消費制約:精神攻撃 主砲による一斉射撃を行う。 とはいえ、バラバラに配置された主砲ではまともに狙うこともできず、まともな判断能力を持つ相手なら簡単に避けることができる。 それどころか、一斉射撃の爆風・衝撃で自分の艦橋等がぶっ壊れる。 なので、攻撃を行った後は大人しくドックに戻るのであった。 ちなみに改じゃないので、そんなには脱げない。 「わたし……大体ドックにいますよね……」 ■発動率 100% ■1ターン目リスク 1ターン目使用可(リスクなし) ■キャラクター説明 扶桑型戦艦の2番艦。妹の方。 最大・最強の戦艦として作られる筈だったが、完成したのは欠陥だらけの戦艦。 欠点が見つかる度に改修を行ったが、それでもやはり新たに欠点が見つかり……の改修ループ。 ついたあだ名が『艦隊にいる方が珍しい艦』。 一応戦艦の条件である「自身の主砲に耐えることのできる装甲」を持っているよ。体力1になるけどね! そんなこんなで超絶不幸娘。 何かある度に「不幸だわ……」と呟き、自分が活躍すると「えっ? 私が活躍したの……? うそ、そんな!? 本当!? 姉さま、見ててくれた!?」と自分が一番驚く。可愛い。 そんな不幸アピールしておきながら、不幸であることをこちらから指摘すると「不幸? 私が? ち、違いますから」と震え声で強がりを言うめんどくさい娘。可愛い。 改装したら航空戦艦になるのだが、大破時にすごく脱げるようになる。可愛い。 ちなみに改造しても性能自体は微妙。可愛い。 事あるごとに姉である扶桑に声をかけたりするのだが、その肝心の姉も欠陥戦艦だったりするので、現実はそんなに頼れない始末。 でも扶桑姉さんは不幸自慢の山城ちゃんと違ってちゃんとお姉さんしてるよ。お姉ちゃんパワーですね。 頑張れ山城ちゃん! いつか航空戦艦に日の目が当たる時がくるさ!(伊勢・日向からは目を逸らしながら)
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戻る カオス・その他系 何これオチ怖い。 憂はどうなった。 -- (名無しさん) 2010-08-08 00 28 56 斎藤さー――ん!(笑) -- (名無しさん) 2010-08-08 01 01 16 ムギ腹黒っっっっ!! -- (名無しさん) 2010-08-08 01 36 45 りっちゃんと駄菓子屋行った後もこんな感じだったらヤダな… -- (名無しさん) 2010-08-08 01 44 16 腹黒いムギも好き -- (名無しさん) 2010-08-08 03 45 49 最後のオチで笑っちまった ムギのレベルが違うと言うか庶民のちっぽけな争いなんだなぁと思って -- (名無しさん) 2010-08-08 03 56 33 おいムギwwww -- (名無しさん) 2010-08-08 08 31 15 りっちゃんとの駄菓子屋の一件は・・・ -- (名無しさん) 2010-08-08 16 00 38 でもたけのこの里のが旨いよな まさか憂と対立することになるとは…… -- (名無しさん) 2010-08-08 17 56 58 まぁ、きのこが最高でFAなんですけどね -- (名無しさん) 2010-08-09 20 36 27 憂ヒドスwwwwww -- (名無しさん) 2010-08-09 22 36 03 でもたけのこ派の唯ちゃんとりっちゃんマジ天使! -- (名無しさん) 2010-08-09 22 43 32 オチひでえww -- (名無しさん) 2010-08-10 16 32 17 ブスはきのこ派なんだな。 -- (たけのこ派) 2010-08-16 16 17 15 憂と唯はどうなったの? ムギはやはりお嬢様か。 -- (通りすがり) 2010-08-16 18 46 09 どうせならみんなの前で「どっちも不味いわ♪」って言って終わればよかったのに -- (名無しさん) 2010-08-22 22 55 30 絶対作者は洋菓子に興味ねぇw 何故それを選んだしwww …きのこ派ですが何か? -- (名無しさん) 2010-08-22 23 09 15 争いは好きだが、こういうのはピンと来ねぇなぁ。 -- (名無しさん) 2010-09-22 17 13 28 きのこの山ウマス -- (名無しさん) 2010-09-23 11 04 05 きのこもたけのこも好きな俺は全員から嫌われるんだろうな -- (名無しさん) 2010-09-23 15 35 15 たけのこの里は神 -- (名無しさん) 2010-09-23 21 44 29 オチにすぎのこ村をもってきてれば評価した -- (名無しさん) 2010-09-29 21 17 57 パイの実に比べれば目クソ鼻クソ -- (名無しさん) 2010-10-30 00 40 50 唯、澪、律、梓! テメェらたかが菓子ぐらいで争ってんじゃねぇよ! これ以上ガタガタ言ってんなら、テメエらの魂を喰っちまうぞ! -- (デビロン) 2010-12-07 22 43 20 たけのこ一択。 -- (紬士@名無し) 2010-12-07 23 12 02 ルマンドこそ究極。 -- (名無しさん) 2011-01-27 01 35 14 ルマンドこそ至高。 -- (名無しさん) 2011-01-27 12 50 57 僕はリッツ! -- (名無しさん) 2011-01-27 20 04 55 僕はチョコ菓子ならミルキーウェイ! -- (名無しさん) 2011-01-28 03 56 13 オレオこそ至高 -- (名無しさん) 2011-01-29 00 28 23 その点トッポってすげえよな! -- (名無しさん) 2011-01-29 10 05 48 唯、澪、梓、律、憂。 貴様らにはこれをお見舞いしてやろう。 真エクスガリバー!!! -- (k Q) 2011-03-03 14 31 44 キットカットとアルフォートが正義だっ -- (名無しさん) 2011-03-20 15 44 42 あ!?森のどんぐり一択だろうが!!!! -- (名無しさん) 2011-03-20 15 58 16 トッポ一筋!! -- (名無しさん) 2011-03-20 16 55 08 具合が悪くなるくらいまずい菓子を、友情を守るために食ったムギはむしろ良い子じゃないか? むしろ梓のが黒い -- (名無しさん) 2011-03-20 19 35 42 平沢姉妹、澪、律、ムギ、梓。 お前らに一言言ってやる。 オメェーら納豆食えやァァァァーーーー!! 皇帝ペンギンXV3!!! -- (デモーニオ) 2011-03-28 23 52 34 すぎのこ -- (名無しさん) 2011-05-04 21 56 15 あれ、きりかぶ好きな俺はおかしかったりする? -- (とある学生の百合信者) 2011-05-14 08 43 42 結構きのこたけのこネタの多いよな。 今でこそ食べれるようになったが、小さいころはたけのこのチョコが苦手で食べられなかったなあ。 -- (名無しさん) 2011-05-14 11 24 35 たけのこだなあ -- (。) 2011-09-06 18 17 35 きのこの山かたけのこの里かなんて勝負にすらならないだろ クラッカーとミルクビスケットどっち食べたいって聞かれたら答えは一つだけだろ -- (名無しさん) 2011-12-19 02 16 29 きのこの山の方がおいしい -- (名無しさん) 2011-12-19 22 16 29 たけのこかな -- (名無しさん) 2012-02-19 02 48 40 たけのこ厨は味覚がいかれてる ビスケットにチョコは合うがクッキーにチョコとかww -- (名無しさん) 2012-03-10 19 01 25 澪下品な発言するなよ(笑) -- (名無しさん) 2012-07-06 14 21 22 きのこ派だがりっちゃんがたけのこ派なら仕方ない… -- (名無しさん) 2013-01-19 12 18 34 チョコ自体嫌いだから、どっちもいらな〜い…(-.-;) -- (名無しさん) 2013-01-20 14 51 11 たけのこ派だから何だよ!! -- (名無しさん) 2013-01-22 04 07 24 両方とも不味いじゃん -- (名無しさん) 2015-02-13 02 52 35 梓はきのこ派だけど中の人の竹達彩奈さんはたけのこ派だよ。 -- (名無しさん) 2015-02-13 03 54 34 ムギ(の中の人)がきのこ派なので2vs3でたけのこ派の実質敗北…。 -- (名無しさん) 2016-01-05 18 35 49 唯 律がたけのこ派なのは二人の中の人もたけのこ派だからか? -- (名無しさん) 2016-01-05 18 36 36 ムギwww 律ちゃんと駄菓子屋に行った後もこうだったのか? -- (名無しさん) 2017-04-23 21 35 19
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「じゃあねー」 のっちが手をブンブン振ってる 「うん。また明日」 何か・・・すっごい普通に帰ってきたんですけど・・・ でもまぁ、こんなもんなのかも またちゃあぽんに話し聞いてもらおう、とか思ってたのに・・・誰も居ない・・・お留守番頼んだはずなのになぁー すると 「ただいまぁー・・・ってあれ?お姉ちゃんのが早かったんだ」 玄関で後ろからちゃあぽんの声がした 「何処行っとったんよ。お留守番頼んだのに」 「ちょっとデートにね」 「でででデートっ!?ちょ・・あ〜ちゃん聞いてないよっ!こら待て!」 ちゃあぽんはズンズン進んで、部屋に入った。あれ?機嫌悪い・・・? 「ちゃあぽん?何か知らないけど、上手く行かなかったの?」 ちゃあぽんの部屋に入って、ベッドに腰掛けた 「いゃ・・・楽しかったんだけどさー」 ちゃあぽんはあたしの隣に座って、足をブラブラさせながら 「欲求不満なのかなぁー」 「よっきゅうふまん?!何言っうわぁ!」 ちょっ!うわぁ!何この体勢!? なんでちゃあぽんがあたしに馬乗りになってるん!? 「ちょっと、がまんして?」 そんな色っぽい声、何処で覚えてきたんだ!・・・って頭は冷静なのに、声が出せない ちゃあぽんの顔が、近づいてくる・・・・あたしはどうしていいか分からなくなって目を硬く閉じた 「・・・・やっぱダメだー」 「ふぁ?」 「お姉ちゃん可愛いけど、何か“みなぎってこない”んだよねー」 ちゃあぽんは言いながら、体を離していく 「きょっ姉妹なんだからあたり前じゃ!!」 「真っ赤になっちゃってーかーわーいーいー」 妹のクセに!姉をからかうなんて・・・ 「てゆーか・・ちゃあぽんは・・・その、そーゆーコト、慣れてるん?」 「ひーみーつー」 うわ・・・何この余裕な表情!あたしなんて、キスもまだなんに 「でも、今日は・・・触れんかった」 「はぁ?」 「あんなに誰かに触りたいと思ったの、初めてだったのに」 ちゃあぽんが、独り言のように呟く 「そっちは、キスくらいしてきたんでしょ?」 ニコっと笑って言う 「・・・・・・・」 「まさか・・・」 「・・・・・・・何も無かったけど?」 「ははははははは・・のっち、ヘタレすぎ!!」 ちゃあぽんは大爆笑した 「お姉ちゃんのっちにメールしといてよ“そろそろ受けに回った方がいいんじゃない(笑)”って」 「?うん」 ちゃあぽんはちゃあぽんなりで何かあるらしいけど、兎に角元気になってよかった・・・
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梓「そもそもですねー…どうして私が澪先輩の真似なんかしなきゃいけないんですか…」 律「しょうがないじゃん。澪、全然私の相手してくれないし」 梓「そんなの私は知りません…」 律「あー、もう、澪の奴、唯、唯、唯って。なんだよ、唯の何処がそんなに良いんだよ!!」 梓「知りませんよもう!ていうか最初の演技とか何させるんですか!!物凄く恥ずかしかったんですけど…!」 律「この設定結構良くない?実は澪は唯じゃなくて私が好きだったっていうね、えへへ」 梓「何なんですか一体、わざわざ台本まで作って来て…」 律「後、50シチュエーション位あるけど…」 梓(この人、前々から思ってたけど、ば、馬鹿だ…!) 律「そのせいで昨日徹夜してたから眠いわ、ふあぁ…」 梓「もう何処から突っ込めばいいのかさっぱりなんですけど」 梓「それより…私、髪下ろして胸にパッド入れただけでそんなに澪先輩に似てますか?」 律「あぁ、結構似てるよ~。後は身長さえあれば完璧!そしたらもう梓と付き合っちゃうレベル!」 梓「なっ、わた、私と付き合っ…!?」 律「澪もいい加減私の気持ちに気付いてくれたっていいのになぁ…澪の鈍感…」 梓(…期待した私が馬鹿だった。そうだよね、先輩が付き合うって言ったのは、澪先輩の格好をした私だ。) 梓(そんなの…私じゃ、ない) 梓「どっちが鈍感ですか…」 律「え?何か言った?」 梓「何でも…ないですよ」 帰宅途中 律「トイレ行きたくなってきた」 律「家までもつかな…。あ、公園ある。寄ってくか…」 律「え~っと、公衆トイレ…あったあった」 「はっ、あんっ、んん…!」 律(げ…!こ、個室から喘ぎ声聞こえるよ…) 「あ…そこ、いいよっ、もっとして…!」 律(うわ~、もう何なんだよ…) 「りっちゃん…もっと、もっとぉ…!」 律「は!?」 律(あ、やべ!!) 「その声…りっちゃん…?」 律「え、あれ、もしかして…ゆ、唯か?」 唯「っ、ほほほほほんとに、りりりり、りっちゃん!?」 律「あ、え~っと、そ、その、私、聞かなかった事に、する、から…」 唯「ま、待って!!」 ガチャ 律「え?ってわ、唯!?引っ張るな!」 律(唯に引っ張られて入ったけど…個室に二人は狭い…) 唯「…」 律(しかも、超気まずい…) 唯「ねえりっちゃん…私がさっき、何してたか…分かる?」 律「え!?あ、あはは。私馬鹿だから良く分かんないや~」 唯「そう…じゃあ、その、今からさっきやってた事…見せてあげる、から…」 律「え、…ええぇ!?」 唯「私ね、ここの…ん…、トイレで、」 律「ちょ、落ち着け唯!」 唯「いつも、あんっ…、りっちゃんの事を思ってしてる…ぅ…んだぁ…」 律「っは!?」 唯「ねぇ…もっとちゃんと見てよりっちゃん…はぁ…はぁ…」 律「お、おい、唯!?う、嘘だよな?」 唯「まさか…妄想じゃなくてっ…りっちゃん、本人に、見て貰えるなってぇえ…ああっ…」 唯「ねぇりっちゃん…私の胸、揉んでよ…」 律「っそ、そんなことっ」 唯「ほら…あんまりないけど…お願い…」 律「うぁ…やわか…」 唯「ふ、ぁ、ん…凄いよ…りっちゃんが揉んでくれると、いつもよりはるかにきもちい…」 律「私…唯の、胸をっ…」 唯「りっちゃん、イかせてぇ…」 律「えっ、ゆ、唯…」 唯「そのまま揉んでてりっちゃん…はぁあ…お願い…乳首を…」 律「ど、どうすればいい?」 唯「摘んで…んっ…出来るだけ強く…」 律「え、えっと、じゃあ、きゅっと…」 唯「ふわぁ、ふわぁぁぁぁぁぁあ…」 律「唯、体震えてる…」 唯「んうぅ…気持ちいいよぉ…」 律「お姉ちゃん、イったの?」 唯「っ…お姉ちゃんなんてりっちゃんは呼ばないよっ!」 憂「あ、ご、ごめんなさい…」 唯「あ…ご、ごめんねうい、怒鳴っちゃって」 憂「ううん、いいよ。悪いのは私だもん…」 唯「でも憂はカチューシャ付けると本当にりっちゃんに似てるよ~」 憂「…そう、かな…」 憂(あんまり嬉しくないや…) 唯「ほんとほんと、そっくりだよ。ぎゅーっ」 憂「お、お姉ちゃんったら…」 憂(台本まで書いてこんな事までさせられるなんて…お姉ちゃん、どれだけ律先輩が好きなの…?) 憂「羨ましい…」 唯「え?何か言った?」 憂「うっ、ううん。何でもないよ」 憂「ねえお姉ちゃん、そろそろ出よう?」 唯「うん。そーだね。お腹減っちゃった…」 憂「あ、待って。そのまま履いたらパンツびしゃびしゃで気持ち悪いんじゃない?」 唯「おぁ…、そうだね。トイレットペーパーで拭かなきゃ」 憂「わ、私ハンカチ持ってるから拭くよ!」 唯「そう?じゃあお願いうい~♪」 憂(はぁ…はぁ…お姉ちゃんふともも柔らかいな…大事な所も全部綺麗に、お姉ちゃんのお汁拭き取らないとね…) 唯「う、うい?もう大丈夫だよ?」 憂「へ?あ、ご、ごめん。じゃあ履いたら外に出よっか」 唯「うん!」 憂(お姉ちゃんのお汁がたっぷり染み込んだハンカチ…家でゆっくり味わうんだ。楽しみだなぁ…♪) 律宅 律「あーあ…澪は唯が好きなんだよな…」 律「どーにかして、私に振り向かせることは出来ないだろうか…」 コンコン、ガチャ 聡「ねえちゃん、風呂あいたよ~」 律「は?何お前勝手に部屋入って来てるの?」 聡「え…いやだから…お風呂が…」 律「誰がお前の入った後の風呂に入るんだよ、死ねよ」 聡「え…ご、ごめん…」 聡(俺何かしたかな…) 梓宅 梓「ねぇあずにゃん2号…私律先輩が好きなんだぁ…」 梓「律先輩はそれを分かってるのかな?」 梓「きっと分かってないよね、あの人鈍感だから…」 梓「私が澪先輩の真似をしていたら、律先輩とずっとあんな風にしていられるかな?」 梓「そんな訳…無いよね。きっといつかは終わる関係だよね」 梓「このままで…いいのかな…」 澪宅 澪「知ってる…私は全部分かってるんだ」 澪「どうして律がいつも唯の真似をしてくれるのか…」 澪「私は本当に唯が好きなのかな…」 澪「いつまでも、あんな事続けちゃいけない事は分かってる…」 澪「きっと律は、私の事、好きなんだ…」 澪「自惚れかな?実はそんな事全然無かったりして」 澪「…私の本当の気持ちは、何処なんだろ」 平沢宅 唯「憂に作って貰ったりっちゃんの人形かぁいいなぁ」 唯「これ眺めてるだけで一日何てあっという間に終わっちゃうよ」 唯「どうしてりっちゃんはあんなに可愛いんだろ」 唯「可愛いだけじゃなくて、気が利くし、とっても優しくて…」 唯「りっちゃん…りっちゃんのその瞳に映ってるのは私じゃないの…?」 唯「りっちゃんが好きなのは、誰?」 唯「ふぇ…胸が苦しいよぉ…」 … 憂「えへへ…お姉ちゃん汁たっぷりのハンカチ!」 憂「まだ微妙に湿ってる…はぁはぁ、甘い匂いがするよ…」 憂「凄い…ちょっとおしっこの匂いも混ざってて、堪らないよ…」 憂「頭がくらくらするぅ…」 憂「お姉ちゃん大好きぃ…」 紬宅 紬「斎藤!斎藤は何処!?」 斎藤「はっ、何でしょうか紬お嬢様」 紬「何でもないわよもう~!!」 斎藤「はっ、そうでございますか」 紬「どうしてこんなに苛々するのかしら…」 翌日 澪(いい加減はっきりしよう) 澪(昨日一晩悩んだんだ…) 澪(私が本当に好きなののは…!!) 律「おっはよー澪ー!!」 澪「!!あ、お、お、おはよう律!!」 律「何でそんなに動揺してんだ~?あはは、変なみおー」 澪「なぁ律…その、学校に着いたらちょっと私のクラスで話をしないか?」 律「え?何で?」 澪「いいから!」 澪(このペースで学校に着いたら、まだ私のクラスには誰も居ないハズだよな…。よし!覚悟は決めたぞ!) 3
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「契約したばっかのころは、鶏冠石何にもできなかったよなぁ」 「そもそも私に仕事をさせるなんて有り得ないことですわ」 「でも今はちゃんと必要最低限のことはするようになってるじゃん」 「そ、それは……お姉さまが……やれって……」 「鶏冠石ってお姉ちゃんっ子だったのか」 「?? お姉ちゃんっ子?」 「お姉ちゃんが大好きってこと。そういえばペリドットさんとかの言うことは素直に聞くよな」 「別にべったりじゃありませんっ! ただ目上の方に対する敬意で――」 「だれもべったりなんて言ってないじゃん」 「……」 「……」 「と、とにかく違いますわ」 「わ、わかったよ」
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ポケットに入れていた携帯が震えた。メールが来たときの振動だと分かる。 暖まった手で携帯を開く。送り主は純ちゃんだった。 文面は、短く二行。 『結局殺しに来なかったね』 『それじゃあ、本気出すから』 背筋に寒気が走る。 「ただいまー!」 同時、お姉ちゃんが玄関の扉を開けた。 私は玄関へ走って、靴を脱ぎかけたお姉ちゃんの手を掴む。 「お姉ちゃん、急いで! あれがすぐ来る!」 「えっ、えっ?」 お姉ちゃんを片足でぴょんぴょん跳ばせながら、お風呂場へと連れていく。 ためらいもなく制服を剥き、浴場に押し込む。 キッチンへ行くと冷蔵庫から氷を全て取り出し、タライに乗せて持ち上げる。 「う、あああああっ!!」 お風呂場からお姉ちゃんの絶叫が響く。 足に力を込めて、お姉ちゃんのもとへと急ぐ。 「うい、熱い、熱いよぉっ!!」 お風呂場に入ると、タイルの上でお姉ちゃんがぐったりしていた。 真っ赤な肌は、火傷しそうなほどに熱くなっていた。 「お姉ちゃん、しっかりして!」 私はミトンが欲しいのを我慢して、お姉ちゃんを抱き上げて浴槽に座らせる。 タライの氷を流し込み、首や脇の下にすりつけてあげる。 「はぁ、はぁっ……!」 お姉ちゃんの息はまだ上がったままだ。 体温を測るまでもない。お姉ちゃんは命の危機に瀕している。 私はキッチンから食塩を袋で持ってきて、水に振り落とす。 微々たるものではあるが、これでも吸熱効果がある。使わないよりはマシだった。 「う、うい……」 息も絶え絶えに、お姉ちゃんが私の名前を呼ぶ。 「大丈夫、お姉ちゃんは私が守るから」 「うい、大好きだよ……」 お姉ちゃんにはもう、私の言葉は聞こえていないのかもしれなかった。 虚ろな瞳に私は映っていない。 「お姉ちゃん、いまアイス持ってくるから!」 「えへへ……」 昨日の分のアイスは残っている。使えるものは全て使わないと、お姉ちゃんを助けられない。 アイスはまだ20本ある。 私は袋を破って、お姉ちゃんの口にアイスを近づける。 お姉ちゃんの吐く息が手にかかる。肌を灼くような熱さでアイスが溶けていく。 「ほらお姉ちゃん、アイスだよ」 「ん……」 アイスを唇に触れさせると、お姉ちゃんは反応をみせた。 大きく開けた口にアイスを入れてあげる。頬の内側に触れさすと、お姉ちゃんが口を閉じる。 「ん、ふ」 次のアイスの袋を破っておく。 お姉ちゃんの首筋に触れてみるけれど、体温が下がった感じはしない。 「……っ」 私はお姉ちゃんの体を見つめた。 まだ、出来る対処はある。 私はアイスの表面に付いた霜を手で取り、ねっとりと唾で濡らした。 「う、い……?」 「お姉ちゃん、ごめん……」 冷水に手を突っ込み、お姉ちゃんのお尻を持ち上げる。 アイスの先端を、お姉ちゃんの入り口にそっと当てがった。 「あ、うい……やだ、うそだよぅ」 「……ごめん。どうしてもお姉ちゃんを助けたいの」 「うい……」 お姉ちゃんはごくりと唾を飲んだ。 口に入れていたアイスはもう溶けてしまっているらしい。 「わかった、いいよ……私のことは気にしないで」 覚悟を決める。 私はせめてゆっくりと、お姉ちゃんの中へとアイスを沈みこませていく。 「う、ン……」 お姉ちゃんは歯を食いしばって、必死に痛みをこらえていた。 破瓜だけじゃない。塩水がしみて、耐えがたい痛みになっているはずだ。 「く、あ……!!」 「お姉ちゃん、大丈夫!?」 「うん、く……平気。冷たいよ」 どうやらお姉ちゃんの処女膜はあまり傷つけずに済んだらしく、 水の中にはほんの少しばかりの血が漂っているだけだ。 「お姉ちゃん……」 「うい、もっとお願い……」 「……分かった。お姉ちゃん、次のアイスくわえてて」 私は次々とアイスの袋を破り、棒を捨て、お姉ちゃんに上から下から前から後から食べさせる。 お姉ちゃんの体にこもった熱が、少しずつ抜けていくのが分かる。 「……どんな感じ? お姉ちゃん」 「すごい……楽になってきた」 肌は赤いし、息も荒いけれど、最初に比べればかなり落ち着いている。 「……あれ? うい、携帯鳴ってない?」 お姉ちゃんが私のエプロンを見つめて言う。 目をやると、ポケットに入った携帯が振動していることに気付いた。 「メールだ……」 濡れた手で携帯を開く。 もとより携帯の入っていたエプロンもびしょぬれなので、さしたる問題ではない。 メールの送り主は、やはりというべきか純ちゃんだった。 『つかれた』 ……こっちのセリフだ。 「どうしたの?」 「なんでもないよ。純ちゃんからだった」 お姉ちゃんにもメールを見せる。 「あはは、ほんとに何でもないね」 無邪気に笑うお姉ちゃん。疑った様子は見られない。 私は立ちあがると、お風呂場を出てタオルで携帯についた水を拭きとる。 防水機能つきの携帯に買い替えなければ、とは思わなかった。 「お姉ちゃん、そろそろ大丈夫じゃない?」 「あ、そうだね! いつの間にか冷えてきてるよ!」 お姉ちゃんは氷のすっかり無くなった水風呂から立ちあがろうとする。 けれど、腰が抜けているのかよろけてしまって、浴槽のへりにしがみついた。 「……うい、最近私たちなんだか凄いことしてるね」 私は無言でお姉ちゃんの体を浴槽からすくいあげた。 「お姉ちゃん、まずは体を拭かないと……」 「うん、風邪ひいちゃうもんね……」 どうしてだか、お姉ちゃんとの会話が続かない。 しっかり背中も拭いてね、とかそういえばヘアピンついたままだね、とか、 言葉はいろいろ浮かぶのに口から出てこない。 「うい……」 お姉ちゃんが私の名前を呼んだ。 「……私のこと、好き?」 大判のバスタオルが、擦れあってぶつかり合ってバサバサ言っている。 私は息を吸った。 「好きだよ。大好き」 お姉ちゃんはより大きく息を吸った。 「……それは、どういう意味で?」 タオルの擦れる音は聞こえなくなっていた。 耳がきーんとして、お姉ちゃんの息遣いしか聞こえない。 この耳はいま、お姉ちゃんのためだけにあるらしい。 「……なんて言ったらいいのかな」 「いいよ、憂の言葉で言ってみて」 お姉ちゃんの手が私の頭に乗っけられた。 「……私は、お姉ちゃんに恋してる」 「そう……なんだ」 お姉ちゃんは私の耳、頬、首筋と撫でていって、最終的に肩に手を置いた。 「ねぇ、憂……姉に恋するって、どんな感覚?」 「……分かんない。私はお姉ちゃん以外に恋したことがないから、これが恋なんだって思ってる」 「ふうん……」 お姉ちゃんの手が、私の首筋から頬へと戻ってくる。 「憂はずっと私のことが好きだったんだ」 「うん」 幼稚園のころから、おぼつかない恋心を育ててきた。 いつも一緒にいるから、勝手に揺るぎないものになっていただけとも言えるけれど。 「私は……どうなんだろう」 「どう、って」 「けっこう色んな人に恋をしてきたと思う。男の人にも女の人にも」 「それから、妹にも」 お姉ちゃんは私にゆっくりと近づいて、きつく抱擁した。 「私はいま……憂に恋してたときの気持ちを思い出してるような気がする」 お姉ちゃんの声が耳元でする。 今までずっと分からなかった、例のクセの原理が理解できる気がした。 これ、すごくキスしたくなる。 「うい、守ってくれてありがとう」 「憂がいなかったら、私は今頃……」 お姉ちゃんの話は聞いている。 でも、ちょっとまだるっこしいと思った。 「あ、う、うい……」 私はお姉ちゃんの頭を抱きしめて、私と向き合わせた。 目が合ったお姉ちゃんの表情は、困惑したような、興奮したような、分かりにくい表情。 「ちゅ……」 やっぱり、お姉ちゃんみたいに上手には出来ない。 「ん、はぁ……」 唇を離した。すぐに息が苦しくなってしまう。 いつもどんな風にしてもらっていたっけ。 「うい……」 お姉ちゃんの瞳がとろけている。 「あぁ……うい、好きだよぉ。好きになっちゃったよぉ」 「姉妹なのにな……いけないね、こんなの。んぅっ」 大人みたいなことを言いながら、お姉ちゃんは私に口づける。 「ん……」 頭の中で気泡が弾けるかのように、痺れが広がっていく。 やっていることは変わらない気がしたけれど、お姉ちゃんにされると頭がおかしくなる。 「はああぁ……ん、うぅ」 「ちゅ、ちゅぅ……んむ」 要するに私はマゾってことなんだろうか。 なんか納得いかない。 「は、あ……」 思わず舌が出る。 お姉ちゃんは少し驚いた顔をしたけれど、すぐに私の舌を口内に招き入れ、楽しげに舌を絡めだす。 「あ、ふあぁっ!」 私の舌とぐちゃぐちゃ触れ合うお姉ちゃんの柔らかで温かな舌。 否応なしに体が反応してしまう。 「ふむ、ふむぐぅっ! ひゃ、おねえひゃっ」 「憂、おいふぃ」 お姉ちゃんが短く放つ言葉が、脳髄に響く。 私はお姉ちゃんに舌をむさぼられながら、ショーツを愛液でぐしょぐしょにしてしまう。 「かわいいよ、うい……」 優しく髪を撫でられる。 私は吸われつくした舌でお姉ちゃんの唇をべろべろ舐めながら、愛の言葉をつぶやき続けた。 ―――― 深い深い夜。どこかから梟の鳴くような声がする。 私は100円ライターを忍ばせ、街灯が白く照らす道を歩いていた。 向かう先は純ちゃんの家。 私は、殺意という物が本当は静かなのだと感じた。 夜道に私の足音だけが響く。 深夜2時は、私の心と同化していた。 「……」 純ちゃんの家に到着する。 私が移動していることに超能力で気付いたんだろう、純ちゃんの部屋は明かりが点いていた。 門の前で睨みあげていると、玄関の鍵が開けられた。 私は黙って玄関を開けて押し入る。 そしてライターの火を灯し、小さく縮めて隠した。 階段を上がって、純ちゃんの部屋の戸を開ける。 「おっす」 始まったばかりの野球漫画のコミックス1巻を読みながら、だらけた姿勢で純ちゃんは待っていた。 「こんばんは、純ちゃん」 「まぁ座ったら?」 「いいよ。すぐ帰るし、これから私が死なせる人の座椅子を使うなんて嫌だもん」 私は壁に寄り掛かって腕を組む。 「純ちゃん……お姉ちゃんを苦しめたね」 「苦しめるっていうか……私は殺すつもりだったんだけどね」 どっちだろうと大した違いはない。 苦しめようが殺そうが、お姉ちゃんにそんなことをした人間を私は許さない。 「……最後に、なんでこんな事をしたのか聞かせて欲しいんだけど。いいかな。純ちゃん?」 純ちゃんはくすりと自嘲気味に笑った。 「そっか、最後か。それなら話してもいいかな」 ぎしりとベッドを軋ませて立ち上がると、純ちゃんは私の横に並んで壁に寄り掛かった。 「……憂を試したかった。憂が私とお姉さん、どっちを選ぶのか、ね」 「なにそれ?」 「私、憂に憧れてたんだ。天才の憂に」 また、天才。 けれど否定はしない。 私は超能力に目覚めて、とうに完璧に扱えるようになっているから。 純ちゃんが毎日しっかり鍛えていたものを、あっというまに使いこなしてしまったから。 「それと同時に妬ましかった。だから……憂がなんにも出来なくなるように、お姉さんを殺そうと思った」 特別な感慨は湧かなかった。 かつて、純ちゃんを友達と思っていた記憶はない。 人を殺すために越えなければいけない関門。抱かなければならない激情。 私は、殺意と殺人の境界線を踏み越えている。 「純ちゃんってワガママだね」 「……相手が憂じゃなかったら、こんな風には思わなかったよ」 「憂がどんどん遠くに行っちゃうから。このままじゃ憂が私を見てくれなくなる気がしたんだよ」 「バカだね。そんなことしなくても、私は純ちゃんの友達でいたよ」 「へへ……本当にバカだと思う」 「何より、憂にとってお姉さんと私を天秤にかけたときに」 「私の方に傾いてくれるんじゃないかって少しでも期待したあたりがバカだよね」 純ちゃんがほうっと息を吐く。 「そりゃそうだよね……私とお姉さんだったら、憂は絶対に私を殺すって」 「ほんとにバカだった」 5 戻る
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おまけ1 第一回に何があったのか 梓「ぜ、全滅?6人もいるのにムギ先輩相手に全滅?3分もたたずに?…」 律「負けたぁ」唯「そんな・・・」澪「強すぎる」 和「パーフェクトもハーモニーも無いのか・・・」純「くそっ!!」 紬「うふふふふ」 憂「という訳で第一回の優勝者は文句なしに紬先輩に決定です。」 紬「じゃあ、憂ちゃんは貰っていくわね。」 紬「優勝者の権利だけど・・・」 憂「・・・分かってます、覚悟は出来てます。」 紬「憂ちゃん、そんなに気取らなくてもいいのよ。」ニコッ 憂「でも、紬さんはXXな人だって聞いてますから。」 紬「それは誤解よ、憂ちゃん。私にそんな趣味はそれほど無いから。」 憂「じゃ、何をすればいいんですか?」 紬「私、ずっと妹が欲しかったの。少しの間で良いから私にお姉ちゃんの気分を味あわせてくれたら嬉しいわ。」 憂「じゃ、じゃぁ、紬お姉ちゃん♪」 紬「な~に、憂ちゃん♪」 憂「…///。ちょっと恥ずかしいですね。」 紬「私も恥ずかしいわ。一週間もあるし、おいおい馴れていきましょう。」 憂「そうだね、お姉ちゃん♪」 紬「///」 紬は一週間、憂のお姉ちゃん役を堪能したのでした。 おまけ2 澪「傷つき、捨てられたゴミの山…ブロークンハートの私にピッタリだ…そのまま錆びて朽ち果てよう…」 和「いいよなぁ…お前は…」 純「全くね… 俺も一度でいいから、日の当たる場所というところに立ってみたいなぁ…」 澪「勝手に人を目立つキャラにするな」 和「…笑えよ」 澪「和と、純ちゃん、何の用なんだ…」 和「失恋に敗北…最高の暗闇だ。」 純「一緒に地獄に墜ちようよ。」 澪「ちょうどいい、苛ついてたんだ。」 和「おっと、負けたぐらいで八つ当たりかい、澪らしくもない・・・」 澪「そんなつもりは・・・今の私、最悪だ…」 純「最悪は最高なんだよ、澪先輩…。」 和「お前も、俺の妹になれ」 澪「姐さん…」 地獄三姉妹結成へ 戻る
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―――― 唯「おいしかったー、憂の料理は世界一だね」 憂「……ありがとう、お姉ちゃん」 唯「……」 憂「そうだ、お姉ちゃん、アイス食べるよね」 唯「うん」 唯「おいしいー」 憂「ふふ、よかった……」 お姉ちゃんに褒められたのに嬉しくなかった こんなの初めてだよ……私、どうしちゃったんだろ ―――― ――唯の部屋 ―ジャカジャカ 唯「愛をこめてすらすらとね~~」 唯「~~つながるように~~」 唯「~~かなり本気よー」 ―ジャーン 唯「やっぱり澪ちゃんの歌詞はいいなぁ」 唯「よーし、頑張るぞー」 ―――― ――憂の部屋 憂「おいしい?」 猫「にゃあ!」モグモグ 憂「ふふ、よかった」 憂「ゆいにゃんと一緒にいると、自然と笑顔になれるよ」 猫「にゃぁ……?」 憂「………」ダキッ 憂「ゆいにゃん、ずっと私のそばにいてね」 猫「にゃあ!」 ―――― その夜、私は夢を見た 私はお姉ちゃんと笑い合っていた それは凄く楽しい時間で私はあったかい気持ちだった お姉ちゃんといると自然に笑顔になれたな……今の私にはできないことだ だからわかる、これは夢だって……でももう少しこのままで…… 目を覚ますとゆいにゃんが私の顔を舐めていた…… 憂「……おはよう、ゆいにゃん」 猫「にゃあ!」 ―――― 唯「ういー、おはよう」 憂「お姉ちゃん!?」 憂「お姉ちゃんが1人で起きるなんて珍しいね」 唯「失礼な、私だってやるときはやるんだよ」 憂「そうだよね……」 憂「でもどうして早く起きたの?」 唯「今日、朝練があるんだよぉ」 憂「……そうなんだ、はい、朝ごはん」 唯「わーい、いただきまーす」 ――― 唯「いってきまーす」 憂「いってらっしゃい」 憂「さてとゆいにゃんのご飯を準備してと」 憂「あれ、ゆいにゃん寝ちゃってる」 猫「……」スースー 憂「どうしよう、ミルクとかそのまま置いてても大丈夫なのかな」 憂「うーん……大丈夫だよね」 憂「ゆいにゃん、ここに置いとくね」 憂「ゆいにゃん、いってくるね」ナデナデ ―――― 憂「1人で学校に行くなんて久しぶり」 けど久しぶりなんかではない気がする 最近はお姉ちゃんとの通学を楽しめていないし、だいたい途中で軽音部の誰かに会う そこからはずっと私は1人だ お姉ちゃん……お姉ちゃんにとって私は…… ふと顔を上げるとまたあの2匹の猫がいた 仲良くしている2匹の猫……やっぱりお姉ちゃんと私じゃない誰かの姿を重ねてしまう ―――― 梓「憂、おはよう」 憂「………」 梓「憂!」 憂「……えっ、何!?」 梓「おはよう」 憂「うん、おはよう……」 梓「どうしたの憂、ぼーっとして」 憂「私ぼーっとしてた?」 梓「うん、最初に挨拶したとき何も反応しなかったじゃん」 憂「そうだっけ……ごめんね」 梓「やっぱり憂らしくないよ、なんか悩み事があるんじゃないの?」 憂「それは……」 梓「ひょっとして唯先輩のこと?」 憂「えっ……」 梓「やっぱりそうなんだ、それで唯先輩がどうしたの?」 憂「いや、その……」 梓「なになに?」 憂「今日自分1人で起きたから変だなぁって思って……」 梓「そんなこと?」 憂「……うん」 憂「だからお姉ちゃん、何かあったのかなぁ……って思って」 梓「うーん……朝もいつも通りの唯先輩だったけどね」 憂「いつも通り?」 梓「うん、元気いっぱいの」 憂「そっか……なら安心……」 梓「………」 そうだよね、お姉ちゃんにとっては私と学校行くことなんて特別なことじゃないよね 私のことを心配してくれる梓ちゃん、ごめんね、本当のことが言えなくて でも、寂しい……なんて梓ちゃんには言えないよ ―――― ――放課後 律「例のお泊まりだけど明後日は祝日だから明日しようぜ」 澪「急だな」 紬「梓ちゃん、大丈夫なの?」 梓「はい、明日は親もいませんし」 律「決まりだな、明日は梓の家でお泊まり会だ」 唯「わーい、楽しみだねぇ、あずにゃん」 梓「はい」 ――― 澪「それで唯、ちゃんと毎日やってるのか?」 唯「もちろん」 律「本当かぁ?」 唯「本当だよ」 梓「まぁ、これからも続けてくださいね、軽音部のためなんですから」 唯「うん、私頑張るよ」 紬「じゃあ、頑張る唯ちゃんにはケーキのおかわり」 唯「わーい、おいしいー」モグモグ 律澪梓(本当に大丈夫かな……) ―――― 憂「ゆいにゃん、ただいま」 猫「にゃあ、にゃあ!」スリスリ 憂「ふふ、いい子にしてた」ダキッ 猫「にゃあ!」ペロペロ 憂「くすぐったいよぉ」 猫「みゃあ!」ペロペロ 憂「だからくすぐったいってばぁ」 ゆいにゃん、ありがとう ゆいにゃんのおかげでまだ自然に笑えるよ ―――― 唯「おいしいー」モグモグ 憂「………」モグモグ 唯「……ういー」 憂「何?お姉ちゃん」 唯「明日あずにゃんの家に軽音部でお泊まりするんだけど、行っていい?」 憂「お泊まり……?」 唯「うん」ニコニコ 憂「………」 唯「憂?」 憂「そんなの私に許可とる必要ないでしょ……」 唯「えっ!?」 憂「………」 唯「……憂?」 憂「……だってお姉ちゃんがお姉ちゃんなんだから」 憂「梓ちゃんの家にお泊まりするねだけでいいんじゃないの」 唯「そうだよね……」 憂「うん」ニコッ 唯「………」 ―――― ――唯の部屋 唯「……終わったー」 唯「よーし、明日の準備しなくちゃ」 唯「これとこれと……あっ、あれを持っていかないと」 唯「よーし、終わり、これとギー太を持っていけばばっちりだね」 ―――― ――憂の部屋 猫「……」モグモグ 憂「おいしい?」 猫「にゃあ!」 憂「そっか……よかった……」 憂「明日お姉ちゃんは梓ちゃんの家にお泊まりなんだって……」 猫「みゃぁ……」 憂「あんなに嬉しそうな顔で……よっぽど楽しみなんだなぁ」 猫「にゃぁ」ペロペロ 憂「ゆいにゃん……」 猫「にゃ、にゃぁ」ペロペロ 憂「大丈夫だよ、泣いたりしないから」ダキッ 憂「ただ本当に1人になっちゃうなって……」 猫「にゃあ、にゃあ!」 憂「ごめん、ゆいにゃんがいるもんね、1人じゃないよね」 猫「にゃあ!」 憂「ふふ、明日は思いっきり遊ぼうね」 猫「にゃあ!」 ―――― また私は夢を見ている 梓ちゃんや軽音部のみなさんと楽しく話しているお姉ちゃんを私は上から眺めている お姉ちゃんの笑顔が私以外の人に向けられている そんなの当たり前だってわかってる、私の思いが自分勝手だってこともわかってる わかってるんだけど……それでも私は…… ―ペロペロ 憂「……はっ!」 猫「……」ペロペロ 憂「ゆいにゃん……私、泣いてたの?」 猫「にゃぁ……」 憂「……ごめんね、心配かけて、でも大丈夫だから」 猫「みゃぁ……」 憂「お姉ちゃん、まだー」 唯「待って、ういー」 憂「どうしたの?その荷物」 唯「えへへ、学校から直接あずにゃんの家に行こうと思って」 憂「そうなんだ……」 唯「うん」ニコッ 憂「……じゃあ、行こっか」 唯「おぉー」 ――― 唯「楽しみだなぁ、お泊まり」 憂「………」 唯「あずにゃんがお料理作ってくれるんだって」 憂「……そうなんだ」 唯「どんな料理か楽しみだよぉ」 憂「……梓ちゃんが作るんだからきっとおいしいよ」 唯「そうだね、楽しみー」 憂「………」 唯「あっ、猫さんだー」 またあの2匹の猫だ でも今日はちょっと様子が違う 猫1「にゃぁ……」 猫2「しゃぁっ!」 喧嘩……してるのかな 唯「喧嘩はだめだよぉ」 猫1「にゃ!」タタッ 唯「あっ……」 猫2「………」 唯「喧嘩なんかしちゃだめだよ」ナデナデ 猫2「にゃぁ……」 昨日はあんなに仲が良さそうだったのに……そういえばお姉ちゃんが撫でてる猫、ゆいにゃんに似てるような 唯「可愛いー」グリグリ 猫2「にゃぁ……」 憂「お姉ちゃん、そろそろ行かないと遅刻するよ」 唯「あっ、本当だ、じゃあね猫さん」 猫2「みゃぁ……」 ――― 憂「ほら、お姉ちゃん、急いで」 唯「待ってよぉ、荷物が重くてぇ」 憂「もう、しかたないなぁ……」 梓「唯先輩、おはようございます」 唯「おはよう、あずにゃーん」 梓「唯先輩、急がないと……ってどうしたんですかこの荷物?」 唯「うーんとねぇ、帰りに直接あずにゃんの家に行こうと思って」 梓「そうなんですか」 唯「うん、はやく行きたいから、あぁ、はやく放課後にならないかなぁ」 梓「もう、唯先輩///」 梓「あっ、荷物重たいですよね、一緒に持ちますよ」 唯「ありがとー、あずにゃん」 梓「はい///」 それは私の役目……そう思ったけど声は出なかった でもお姉ちゃんが喜んでるならそれでいいよね ―――― この日の授業中も終始上の空だったけど当てられることはなかった お姉ちゃんと同じように、お泊まりを楽しみにしてるんだな……とわかるくらい梓ちゃんはこの日終始にこにこしていた 私の気持ちはそれと反比例するように沈んでいった 今、お姉ちゃんの頭の中には私のことなんでこれっぽちもないんだろうな そう考えずにはいられなかった お姉ちゃんの隣に私は必要ないのかな…… はやくゆいにゃんに会いたいな ―――― 憂「今日は1人分でいいんだ」 憂「………」 憂「そうだ、ゆいにゃんに何かおいしいものを作ってあげよう」 憂「ゆいにゃん、喜んでくれるかな」 憂「そうと決まれば、はやく買い物終わらせて家に帰らないと」 私はゆいにゃんを求めていた いつも私のそばにいてくれる存在として かつてお姉ちゃんがそうであったように ―――― 唯「おぉー、これがあずにゃんの家かぁ」 梓「はい」 梓「先輩、私は料理するんでここらへんで待っててもらえますか」 唯「ほーい」 唯「お料理、期待してるよあずにゃん」 梓「あんまり期待されると困ります、特に憂の料理をいつも食べてる唯先輩には……」 唯「大丈夫だよ、お料理にはその人にしか出せない味っていうのが出るんだよ」 梓「唯先輩……」 唯「それに憂もあずにゃんのお料理ならきっとおいしいって言ってたよ」 梓「憂が……?」 唯「うん、だから楽しみにしてるよ」ニコッ 梓「はい」 3
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それで、私は気持ちが抑えきれなくて告白しちゃったよね。 そしたら、和ちゃんは・・・『よろしくね』って言った? え?何で?? あ、そういえばそれより先に私とだったらそういう関係も嫌じゃないって言ってたもんね。 和「折角返事をしたのに、無視は酷くないかしら」 あはは、そっか。和ちゃんは私と恋人同士でいいって言ってるんだー。 憂「・・・って、うええぇぇぇっ!?」 和「」ビクッ 和「ちょ、ちょっと憂?急にどうしたのよ」 憂「和ちゃん!」 和「な、何?」 憂「さっき、和ちゃんは私と恋人になってもいいって言った?」 和「言ったけど・・・」 憂「私と手を繋いで歩いたり、キスしてもいいって言った?」 和「そうは言ってないけど・・・まぁ意味合いとしては同じようなこと言ったわね」 憂「・・・本当に、いいの?私達、女の子同士なのに?」 和「何よ、憂は嫌なの?」 憂「だって・・・和ちゃん女の子同士は嫌って・・・」 和「確かにそう思ってたんだけど、憂とだったらいいって思えたんだから仕方ないじゃない」 和「・・・それに気付けなかった私が愚かだって話だけど、当たり前のことだったのよね」 憂「何が?」 和「恋愛っていうのは一人ではできなくて、相手が居なきゃできないってことよ」 和「相手が誰かも考えず一人で考えてたら、世間で駄目だと言われていることは勝手に駄目だと思ってしまうものだわ」 和「だから私は一人で勝手に同性愛がいけないことだと思い込んでた、そして今日の告白も断ったわ」 憂「・・・うん」 和「でもそれも今考えると、女同士だから断ったって訳じゃないんだと思うの」 和「さっき、憂に言われて考えてみた時にね?」 憂「うん」 和「憂のことも考えたけど、他の皆でも考えてみたのよ」 和「例えば澪とは仲が良いけど、そういうことはきっとできないなって思ったわ」 和「唯は・・・元々ああいう子だから何の気無しにキスくらい迫ってくるかもしれないし、多分私も拒みはしないと思う」 和「でも、自分から唯にキスしたいとは思えなかった・・・けど、憂は別だったの」 憂「・・・うん」 和「私も憂に触れていたい、ずっと一緒にいたい、誰か他の人になんて憂を盗られたくないって気付いちゃったの」 憂「本当に・・・?」 和「ええ、本当よ。自分の気持ちにすら気付けない、駄目な幼馴染でごめんね」 和「でも、そんな私で良いのなら、今後は憂の隣に居させて欲しいわ」 憂「和、ちゃん・・・」ポロポロ 本当に・・・私、和ちゃんの隣に居られるの・・・? 和「憂が信じられないって言うなら、何度でも言うわ」 和「憂、大好きよ。私の隣に、私と一緒に居て欲しいの」 憂「和ちゃぁぁぁぁん!!」ダキッ 和「これはオッケーってことで、いいのかしらね?」 憂「あた、当たり前じゃない・・・!うぅっ・・・私、本当にずっと・・・和ちゃんのこと・・・ひっく」 和「憂って意外と泣き虫よね・・・」 憂「だってだって・・・!和ちゃんの恋人に本当になれるなんて・・・うわぁぁぁん!嬉しいよぉぉぉ!」 和「よしよし・・・ごめんね、ずっと待たせちゃって。・・・それにしても憂って、本当に可愛いわね」スッ 憂「和ちゃん・・・?」 あれ?和ちゃん、そんなに顔を近づけて何を― 憂「んっ!?」 チュッ いいい、今何が!? 憂「の、和ちゃん、なななな何を!?///」 和「何って・・・キスよ。言葉で言ってもあまり信じてもらえなかったし、憂も恋人でいいって言ったから・・・憂顔真っ赤よ」 憂「ふ、不意打ちすぎるよ!私初めてだったし・・・///」 和「じゃ私が憂の初めての人なのね、嬉しいわ。でも私もそうだったしお互い様ってことで、ね?」 憂「わ、私が和ちゃんの初めての・・・!?う、嬉しい・・・」 和「じゃ、本当にお互い様ね。憂、これから改めてよろしくね」 憂「よ、よろしくお願いします!・・・うぅ、良かった・・・ううぅっ・・・」 和「折角泣き止んだと思ったら、また泣き出しちゃったのね・・・」 和「どう?落ち着いた?」 憂「・・・うん、ありがとう和ちゃん」 和「落ち着いたなら良かったわ、私も安心よ」 憂「もう、下校時刻になっちゃうんだね」 和「そうね、そろそろ帰らないとね」 憂「あ、メール来てた・・・お姉ちゃんが待ってるって・・・」 和「そうなの?じゃあ早く行ってあげなさい」 憂「うん、じゃあ私お姉ちゃんのところに行くね」 何か、あっさり行けって言われちゃったな・・・。 まぁ和ちゃんは元々そういう感じだけど・・・もう少し何か― 和「憂」 憂「! な、何?」 和「私明日の初デート、すごく楽しみにしてるからね?」 憂「・・・!うん、私も今から楽しみにしてるね!」 和「じゃあ今日はこの辺にしておきましょう。明日もまた逢えるの、楽しみにしてるわ」 憂「うん!また明日ね!」 一人で、早とちりしちゃってた。何か恥ずかしいな。 さっきの話で伝わってきた。 和ちゃんは本当に私のことを想ってくれてるんだ。 これからは、私の片思いじゃないんだ、お互いのことを想い合っていけるんだ。 良かった、本当に良かった。 大好きだよ、和ちゃん。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 和「・・・ふぅ」 憂の居なくなった生徒会室で、私は一人深呼吸をする。 和「・・・困った、わね」 まだ、顔が熱い。 憂の前では平静を装っていたけど、さっきから私の心臓は爆発しそうだ。 憂の体温、 憂の香り、 憂の鼓動、 その全てが本当に愛しかった。 和「憂の唇、柔らかかったわね・・・」 思い出すと、また顔が紅潮していくのがわかる。 和「馬鹿ね、私」 私はこんなにも、憂のことが好きだったのだ。 なのにそのことに気付けず、憂の気持ちにも気付いてあげられず、憂は苦しんできた。 和「だから、これからは・・・」 精一杯、憂のことを想っていこう。 憂と二人で、お互いを想い合っていこう。 きっと私達二人なら、それができる筈だ。 和「憂、大好きよ」 呟いた言葉は、すぐに静寂の中にかき消されていった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 憂「お姉ちゃんごめん!待たせちゃっ・・・ってあれ!?梓ちゃんはともかく何で純ちゃんが!?」 純「あ、やっほー憂」 唯「憂ぃぃぃぃ!」ダキッ 憂「わっ!?お、お姉ちゃん・・・?」 唯「どうだったの!?」 憂「え?」 純「あー、訳あってここに居る皆は事情を把握してるよ。ていうか私が言ったんだけどね」 憂「そ、そうなの・・・?」 梓「うん、他の先輩達は・・・何となく察して、早めに帰ってくれたんだ」 純「だから、ここに居るのは『平沢憂の恋路を応援する会』会員だけってこと」 梓「ちょっと純!また適当なことばっかり言って!」 純「まぁまぁ落ち着きなって、それより・・・聞いていいことかもわからないけど、本当にどうだったの?」 唯「そうだよぉぉぉ憂ー!」 憂「えへへ、それはね―」 私の満面の笑顔を見て、皆察してくれたみたいです。 お姉ちゃんは泣きながら、『良かったね憂ー』って何度も言ってくれました。 純ちゃんも梓ちゃんも、気付かれないようにしてたけど涙ぐんでいました。 自分のためにここまで真剣になってくれる姉や友人を持って、私は本当に幸せです。 そして、何より― 一番大好きな人が、私の隣に居てくれるんですから。 憂「えへへ、ねぇ和ちゃん」 和「どうしたの?」 憂「和ちゃん、大好き!」 fin おまけ